大相撲の記事一覧

-
熱海富士、貴景勝に苦杯 翠富士勝ち越し 大相撲秋場所13日目
大相撲秋場所13日目(22日・両国国技館)は、大関貴景勝が平幕熱海富士(熱海市出身)を寄り切り、10勝3敗で首位に並んだ。 霧島は豊昇龍との大関同士の一番を上手投げで退けて勝ち越し、かど番を脱出した。豊昇龍は7敗目。3関脇は大栄翔が豪ノ山をはたき込んで9勝目を挙げ、若元春は剣翔を寄り切って勝ち越した。琴ノ若は7勝目。新小結錦木は負け越した。高安は4敗に後退した。翠富士(焼津市出身)は琴勝峰をすくい投げで下し、勝ち越しを決めた。 3敗の貴景勝と熱海富士を4敗で大栄翔、平幕の高安、金峰山、北青鵬の4人が追う混戦。十両は一山本が12勝1敗で単独トップ。 ◇3敗 貴景勝、熱海富士 ◇4敗 大
-
熱海富士2敗目、後続と1差に 貴景勝ら3敗堅持 大相撲秋場所12日目
大相撲秋場所12日目(21日・両国国技館)平幕熱海富士は関脇大栄翔に引き落としで敗れ、10勝2敗となった。単独トップは変わらず、関脇琴ノ若を押し出した大関貴景勝、平幕高安の3敗勢との差は一つに縮まった。 他の2大関はかど番の霧島が関脇若元春に寄り切られて5敗目を喫した。若元春は7勝目。新大関豊昇龍は豪ノ山を押し出して6勝6敗の五分に戻した。大栄翔は勝ち越し、琴ノ若は6勝6敗。錦木と翔猿の両小結は5勝7敗となった。 2敗の熱海富士、3敗の貴景勝と高安に続く4敗は大栄翔ら7人の混戦。十両は一山本が11勝1敗で単独首位に立った。
-
兄の快進撃 刺激に猛稽古 熱海富士の妹・武井陽奈さん 飛龍高相撲部 来月、集大成の全国大会
大相撲秋場所で快進撃を続ける幕内熱海富士関(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=の妹で、飛龍高(沼津市)相撲部の3年武井陽奈さん(18)が、高校生活最後の全国大会に向けて稽古に励んでいる。昨秋から全国でも珍しい女性主将として男女13人の部員を引っ張ってきた。兄の活躍に刺激を受けながら、自身も飛躍を目指す。 掲げられた優勝額から昭和の大横綱北の湖が見下ろす飛龍高の練習場。申し合いの稽古が始まる前に、陽奈さんは塩をまいて土俵を清める。始まると、男子部員とも立ち会いや突きの稽古を重ね、鍛錬を積む。 相撲との出合いは小学4年時。兄に憧れ、わんぱく相撲の大会に出場し、県大会2位。
-
熱海富士が首位守る、後続に2差 大相撲秋場所11日目
大相撲秋場所11日目(20日・両国国技館)は、平幕熱海富士(熱海市出身)が小結翔猿を上手投げで破り、1敗で単独首位を守った。ただ一人2敗で追っていた平幕高安は関脇大栄翔に押し出された。 大関貴景勝は関脇若元春を押し倒し、勝ち越しでかど番を脱出した。かど番の大関霧島は新関脇琴ノ若を寄り切って7勝目。新大関豊昇龍は隆の勝を小手投げで退けて5勝6敗とした。 熱海富士を3敗で貴景勝、高安、剣翔が追う。十両は一山本と大の里が1敗でトップ。 ◇1敗 熱海富士 ◇3敗 貴景勝、高安、剣翔 初めて三役と対戦した熱海富士は翔猿を豪快な左上手投げで転がした。幕内在位2場所目で初めて10勝に到達し
-
熱海富士、9勝1敗で単独首位 高安に勝利 大相撲秋場所10日目
大相撲秋場所10日目(19日・両国国技館)は、平幕の1敗同士の直接対決で熱海富士(熱海市出身)が高安を押し倒し、9勝1敗で単独首位に立った。 かど番の2大関は貴景勝が取り直しの末に宇良をはたき込み、7勝目を挙げた。霧島は新小結錦木に寄り切られて4敗に後退。新大関豊昇龍は関脇若元春を寄り倒し、連敗を3で止めて4勝6敗。若元春は4敗目。関脇大栄翔、新関脇琴ノ若はともに勝ち、6勝4敗。 熱海富士を高安がただ一人の2敗で追い、3敗は貴景勝や平幕北勝富士ら5人。 ◇1敗 熱海富士 ◇2敗 高安 ◇3敗 貴景勝、北勝富士、阿武咲、遠藤、剣翔 1敗対決 高安に完勝 再入幕 見違える成
-
熱海富士が給金 高安と首位 大相撲秋場所9日目
大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。 ◇1敗 高安、熱海富士 ◇2敗 剣翔 熱海富士と高安 きょう直接対決 元大関高安と再入幕の熱海富士が勝ち越しを決め、優勝争いの首位を並
-
熱海富士が勝ち越し、高安と首位並走 大相撲秋場所9日目
大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。
-
熱海富士1敗守る 高安と並び首位堅持 3大関総崩れ 大相撲秋場所8日目
大相撲秋場所8日目(17日・両国国技館)は、3大関が今場所初の総崩れとなった。新大関豊昇龍は宇良にはたき込まれて5敗目。かど番の2大関は貴景勝が小結翔猿の押し出し、霧島は隆の勝の突き出しに屈し、ともに3敗に後退した。 3関脇は若元春が玉鷲をはたき込んで6勝目。大栄翔は新小結錦木をはたき込みで退け、北勝富士に押し倒された新関脇琴ノ若とともに4勝4敗となった。 首位の1敗で平幕の高安と熱海富士が並び、2敗で若元春、平幕豪ノ山ら4人が追う。十両は新十両大の里が8戦全勝で単独トップ。 ◇1敗 高安、熱海富士 ◇2敗 若元春、豪ノ山、妙義龍、剣翔
-
栃ノ心は来年2月引退相撲 元大関、春日野親方明かす
大相撲の春日野親方(元関脇栃乃和歌)が17日、5月の夏場所限りで現役引退した元大関栃ノ心の引退相撲を来年2月4日に東京・両国国技館で開催予定と明らかにした。相撲博物館でのトークイベントで「日本人以上に日本の心をもった力士だった」と語った。 博物館では「栃木山・栃錦と春日野部屋」展が開催中。春日野親方は入門時の師匠であり、日本相撲協会理事長として両国国技館建設にも尽力した元横綱栃錦について「こちらに移ってくる時のエピソードなどをじかに聞いてきた。おやじと呼ぶのがふさわしい親方だった」と懐かしんだ。
-
熱海富士と高安が首位 豊昇龍4敗 大相撲秋場所7日目
大相撲秋場所7日目(16日・両国国技館)新大関豊昇龍は新小結錦木の押し出しに完敗し、3勝4敗で黒星先行となった。かど番の2大関は貴景勝が正代に押し出されて2敗目を喫し、霧島は玉鷲を突き落として5勝目を挙げた。 関脇若元春は北勝富士を寄り切って5勝目。新関脇琴ノ若は関脇同士の一戦で大栄翔に突き落とされ、3敗目を喫した。大栄翔は3勝4敗。 首位の1敗で平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が並び、2敗に霧島と貴景勝、若元春、平幕の豪ノ山ら8人が追う展開になった。
-
豊昇龍は星五分、貴景勝1敗堅持 トップ5人、霧島4勝目
大相撲秋場所6日目(15日・両国国技館)新大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで下し、星を五分に戻した。かど番の2大関は貴景勝が玉鷲を押し出し、1敗を守った。霧島は正代をすくい投げで退け、4勝目を挙げた。 新関脇琴ノ若は新小結錦木を寄り切って4勝2敗とした。他の2関脇は若元春が小結翔猿を押し出して4勝目。大栄翔は宇良に押し出され、4敗目を喫した。錦木と翔猿はともに3勝3敗。 トップの1敗は貴景勝に平幕の高安、金峰山、熱海富士、剣翔の5人となった。
-
新大関の豊昇龍が連敗止める 貴景勝4連勝、全勝消える
大相撲秋場所5日目(14日・両国国技館)3大関が今場所初の安泰。新大関豊昇龍は玉鷲を押し出して連敗を3で止めた。かど番の2大関は貴景勝が阿炎を押し出して4連勝とし、霧島は朝乃山を外掛けで下して3勝目。 関脇若元春は新小結錦木を寄り切って3連勝。新関脇琴ノ若が小結翔猿にはたき込まれて2敗目を喫した。関脇大栄翔は隆の勝に押し出されて3敗目。 勝ちっ放しはいなくなり、1敗で貴景勝や平幕の豪ノ山、阿武咲ら8人が並んだ。
-
豊昇龍3連敗、霧島2敗目 貴景勝は朝乃山下して3勝目
大相撲秋場所4日目(13日・両国国技館)新大関豊昇龍は正代にすくい投げで敗れ、2日目から3連敗を喫した。かど番の2大関は貴景勝が朝乃山をはたき込んで3勝目。霧島は阿炎の引き落としに屈し、2連敗で2勝2敗となった。 3関脇は新関脇琴ノ若が隆の勝を押し出し、3勝1敗とした。大栄翔は北勝富士を押し出し、若元春は明生を寄り切って星を五分に戻した。小結対決は新小結錦木が翔猿を寄り切って3勝目。 4連勝は平幕の阿武咲、金峰山、熱海富士の3人。
-
豊昇龍が2敗目、霧島に土 三役以上の全勝消える
大相撲秋場所3日目(12日・両国国技館)新大関豊昇龍は小結翔猿に送り出され、黒星先行となる2敗目を喫した。かど番の2大関は霧島が北勝富士に寄り切られて初黒星。貴景勝は明生を突き落として2勝目を挙げた。北勝富士は初日から3大関を破って3連勝。三役以上の勝ちっ放しはいなくなった。 3関脇は大栄翔が阿炎に押し出されて2敗目。若元春は正代を寄り切って初勝利を挙げ、新関脇琴ノ若は玉鷲を寄り切って2勝1敗とした。新小結錦木は白星先行。
-
ウクライナ出身の新弟子が白星 秋場所の前相撲で初土俵
大相撲でウクライナ出身の安青錦(19)=本名ダニーロ・ヤブグシシン、安治川部屋=が秋場所3日目の12日、東京都墨田区の両国国技館で行われた前相撲で初土俵を踏み、一方的な寄り切りで白星を挙げた。ロシアによる侵攻が始まり、昨年4月に日本へ避難。力士としての第一歩に「国技館の土俵は初めて。最高だった。本当にうれしい」と感慨に浸った。 180センチ、125キロで、2019年世界ジュニア選手権中量級で3位の実績がある。避難後は関西大で稽古に励み、昨年12月から安治川部屋で研修を続けた。母国の国旗や目の色から「青」をしこ名に入れたという。
-
元幕内、幕下徳勝龍が引退へ 20年初場所で幕尻優勝
大相撲の元幕内で東幕下37枚目の徳勝龍(37)=本名青木誠、奈良県出身、木瀬部屋=が現役引退の意向を固めたことが秋場所2日目の11日、日本相撲協会関係者の話で分かった。再入幕の2020年初場所は、西前頭17枚目の地位で幕尻優勝を果たした。年寄「千田川」を襲名する見通し。 徳勝龍は高知・明徳義塾高―近大から09年初場所で初土俵。11年九州場所で新十両、13年名古屋場所で新入幕となった。優勝1回。殊勲賞1回。敢闘賞1回。優勝翌場所の20年春場所には、横綱鶴竜から唯一の金星を挙げた。突き、押し、左四つの攻めを得意とし、最高位は西前頭2枚目。
-
豊昇龍敗れる、霧島は2連勝 貴景勝は連敗免れ初白星
大相撲秋場所2日目(11日・両国国技館)先場所優勝の新大関豊昇龍は北勝富士のはたき込みに屈し、初黒星を喫した。北勝富士は初日から大関に2連勝。 かど番の2大関は霧島が明生を押し倒して連勝とし、貴景勝は新小結錦木を突き落として連敗を免れ、初白星を挙げた。 新関脇琴ノ若は朝乃山に上手投げで敗れ、1勝1敗となった。他の2関脇は大栄翔が正代を押し出して1勝1敗としたが、若元春は阿炎に引き落とされ、2連敗スタートとなった。
-
新大関豊昇龍が白星発進 かど番の霧島と貴景は明暗
大相撲秋場所初日(10日・両国国技館)照ノ富士が2場所連続休場で横綱不在。先場所覇者の新大関豊昇龍は阿炎をとったりで退け、白星発進した。 かど番の2大関は明暗が分かれた。霧島は小結翔猿をつり出しで下したが、全休明けの貴景勝は取り直しの末に北勝富士にはたき込まれた。 新関脇琴ノ若は正代を寄り切ったが、他の2関脇はそろって黒星。大栄翔は明生のはたき込みに屈し、若元春は朝乃山に寄り切られた。新小結錦木は玉鷲を押し出した。
-
伯桜鵬、復帰まで3カ月以上 左肩手術、年内休場へ
日本相撲協会は大相撲秋場所初日の10日、西前頭9枚目で休場の伯桜鵬の診断書を公表し、9日付で「左肩関節脱臼術後。復帰まで3カ月以上かかる見込み」との内容だった。8月末に手術を受けており、師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は来年1月の初場所で復帰を目指す意向を示した。来場所まで全休すれば、幕下転落は確実な情勢。 20歳の伯桜鵬は新入幕の先場所で最後まで優勝争いに加わり、敢闘賞と技能賞に輝く大活躍だった。宮城野親方は「手術は大成功したが、中途半端な状態でやると元に戻ってしまう」と説明。自身も現役終盤に右膝のけがに苦しんだ経験を踏まえ「まだ若い。焦らず我慢して、しっかり
-
審判部長、秋場所3関脇に期待 大関昇進「相撲内容見たい」
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は8日、秋場所(10日初日・両国国技館)の3関脇について期待感を述べた。再び大関昇進に挑む大栄翔と若元春に対し「千秋楽までの取組、内容をしっかり見たい」との見解を示した。 大関昇進の目安は直近3場所合計33勝とされる。大栄翔と若元春は到達へともに14勝が必要な状況だが、佐渡ケ嶽部長は「33勝にこだわるということではなく、審判部としては相撲内容もしっかり見ていきたい」との姿勢を強調。昇進への足固めを目指す弟子の新関脇琴ノ若については「次は俺がという気持ちが稽古場でも見えるようになってきた」と成長を感
-
豊昇龍は阿炎戦、照ノ富士は休場 霧島は翔猿、貴景勝は北勝富士と
日本相撲協会は8日、大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。新大関豊昇龍は初日に阿炎、2日目に北勝富士と当たった。腰痛を抱えている横綱照ノ富士は2場所連続の休場。 かど番の2大関は霧島が初日に小結翔猿、2日目に明生と対戦。貴景勝は北勝富士、新小結錦木の順でぶつかる。3関脇の初日の相手は大栄翔が明生、若元春が朝乃山、新関脇琴ノ若は正代。 十両以上で初日からの休場は照ノ富士のほか、8月末に左肩を手術した幕内伯桜鵬、右膝手術を受けて4場所連続休場となる十両若隆景の3人だった。
-
照ノ富士が休場、2場所連続 腰痛回復せず、秋場所は横綱不在
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が秋場所(10日初日・両国国技館)を休場することが8日、決まった。先場所を腰椎椎間板ヘルニアなどで途中休場し、本格的な稽古を再開できていなかった。3場所ぶりの全休が確実で、今場所も横綱不在となった。 照ノ富士の休場は2場所連続18度目で、横綱在位13場所では7度目。昨年10月の両膝手術を乗り越え、今年5月の夏場所で1年ぶりの復活優勝を果たしたが、新たな故障に苦しんでいる。
-
千田川親方が相撲協会退職 元小結闘牙、錦戸部屋所属
日本相撲協会は7日、元小結闘牙の千田川親方(49)=本名玉城順、千葉県出身、錦戸部屋=が同日付で退職したと発表した。7月の名古屋場所では審判部で勝負審判を務めていた。 1991年初場所初土俵。張り手を交えた突き、押しで幕内に38場所在位した。2003年秋場所で新小結に昇進し、06年5月に引退した。現役時代は濃いもみあげがトレードマークだった。
-
かど番の大関霧島「優勝したい」 出稽古で大栄翔らに13勝2敗
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)をかど番で迎える大関2場所目の霧島が7日、東京都墨田区の時津風部屋で場所前最後の出稽古を行い、関脇大栄翔らに13勝2敗と上々の仕上がりをアピールした。「大関として優勝したい。さすがというところを見せたい」と気合十分に話した。 浅い左上手を引いて頭をつけるしぶとい攻めや、巧みな出し投げや内無双も披露。大栄翔や幕内豪ノ山の激しい突き、押しには足腰の強さを生かして対応した。 先場所は初日直前に右肋骨を痛め、6勝7敗2休に終わった。「まだ万全ではない」と言いつつも回復は順調な様子で「どんどん稽古をし
-
関東大震災、表紙は焼けた国技館 初の地方場所、特集雑誌見つかる
100年前の9月1日に発生した関東大震災による旧両国国技館全焼に伴い、翌1924年1月に代替地の名古屋開催となった大相撲春場所を特集した出版物が7日までに見つかった。当時は1、5月の年2場所制で全て東京開催。24年春場所が初の地方場所だった。 資料は「愛知時事」という雑誌で、表紙に震災直後と思われる国技館や焼け野原となった周辺の写真を大きく掲載。日本相撲協会関係者は「このような本場所があったことを伝え残すためにも非常に貴重。歴史的価値が高い」と語っている。 相撲史に造詣が深く、伊勢ノ海部屋マネジャーを務める元力士の浅坂直人さん(
-
大関貴景勝、初の出稽古で13番 高安に4連敗と不安残す
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)を7度目のかど番で迎える大関貴景勝が6日、番付発表後初めての出稽古として東京都墨田区の時津風部屋を訪れ、同じく出稽古の関脇大栄翔や幕内高安らと13番取った。先場所を両膝痛で全休した27歳の大関は「本場所も近づいているので、しっかり準備してやっていきたい」と表情を引き締めた。 貴景勝は全体で8勝5敗ながら高安に4連敗するなど不安を残した。立ち合いで押し込めず組み止められ、33歳の元大関に投げられる場面も。稽古を見守った解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「当たりが弱いので、つかまってしまう。当たりの強さが商売道具の大関だから、使
-
元大関朝乃山、三役復帰を期す 体調不安も「休む気ない」
大相撲の幕内朝乃山が5日、東京都墨田区の高砂部屋で稽古し、相撲は取らずに四股やすり足などの基礎運動で汗を流した。8月下旬の夏巡業で痛めた右足親指に不安を抱える中、西前頭2枚目で三役復帰を期す秋場所(10日初日・両国国技館)へ「休む気はない」ときっぱりと言い切った。 番付発表以降はほとんど申し合いを行っておらず「痛みが引いていない。親指で土をかまないと相撲を取れないので」と説明する。この日は患部にテーピングを施さず、ぶつかり稽古では力強く足を運んだ。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「だいぶ良くなってきている。問題ないよ」と出場を後押しした。
-
豊昇龍「まだ上がある」 母校で大関昇進祝賀会
大相撲の新大関豊昇龍が4日、千葉県柏市で開かれた母校の千葉・日体大柏高の昇進祝賀会に出席し、約200人を前にしたスピーチで「大関で終わるわけではない。まだ一つ上に番付がある。いい相撲を取って勝ち取りたい」と横綱昇進への意欲を口にした。 会場内のスクリーンでは高校時代の写真などが紹介され、照れくさそうな笑みを浮かべる場面もあった。「自分のことを育ててくれた学校。楽しかったし、大切な3年間だったと改めて感じた」と懐かしんだ。 先場所は12勝3敗で初優勝。期待される秋場所(10日初日・両国国技館)に向け「一日一番という気持ちを大事にし
-
学生横綱は頭脳明晰、数学も得意 日体大出身のチョイジルスレン
4日の大相撲秋場所の新弟子検査にパスした日体大出身のバトジャルガル・チョイジルスレン(23)=モンゴル出身、阿武松部屋=は神奈川・旭丘高にモンゴルから相撲留学。日体大4年で学生横綱に輝いた。 来場所以降に幕下15枚目格付け出しデビューの予定で「理想は幕下で全勝優勝して、1場所で関取に上がりたい」と大きな目標を掲げた。 本人によると中学時代には数学で故郷ウブス県を制し、モンゴルの全国大会に出場。頭脳明晰で「何時間もかけて解けた時はすごく快感があった。相撲でも自分が悪かった部分を分析し、次に生かせるように頑張っていきたい」と流ちょう
-
照ノ富士、慎重な調整変わらず 先場所は腰痛で途中休場
腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士は4日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で相撲を取らなかった。両方の膝、肘にサポーターを施して立ち合いを入念に確認。腰を押さえたり、ねじったりするなど不安をのぞかせた。 皆勤した夏巡業では取組や申し合いを行わず、慎重な調整は変わらない。2日の横綱審議委員会による稽古総見後は「上に立っている限りはできることを尽くしていきたい」と語っていたが、初日まで1週間を切ってもペースは上がってこない。
-
豊昇龍、若元春らと充実の18番 「いい形で場所を迎えたい」
新大関豊昇龍がペースを上げてきた。4日は東京都台東区の立浪部屋で18番続けて取り、12勝6敗と好調。出稽古に訪れた関脇若元春とは6勝3敗で「いい稽古になった。体の疲れを取って、いい形で場所を迎えたい」と充実感に満ちた表情で話した。 再び大関昇進に挑む若元春は得意の左四つに組めない場面が目立ったが「大関に嫌われる左四つは価値がある。生かせるように頑張りたい」とプラス思考。9勝止まりの先場所からの巻き返しへ「しっかり力を出せるようにしたい」と静かに闘志を燃やした。
-
学生横綱チョイジルスレンらパス 大相撲、秋場所新弟子検査に3人
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)の新弟子検査が4日、東京・両国国技館で行われ、昨年の学生横綱で幕下15枚目格付け出し資格を持つ日体大出身のバトジャルガル・チョイジルスレン(23)=モンゴル出身、阿武松部屋=ら受検した3人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。 チョイジルスレンは185センチ、151キロで「目標は鶴竜関。いけるところまで、力の限り頑張りたい」と抱負を語った。同じく日体大出身のシャグダルスレン・ダライバートル(23)=モンゴル出身、大島部屋=は180センチ、142キロでパス。内臓検査の結果を待ち、初日に合格者が発表
-
伯桜鵬が秋場所全休へ、左肩手術 入幕2場所目、復帰未定か
大相撲の西前頭9枚目、伯桜鵬(20)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=が左肩の負傷により、秋場所(10日初日・両国国技館)を全休することが4日、決まった。本人と師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)が明言した。8月31日に手術を受けたという。全休すれば11月の九州場所での十両転落は確実。 伯桜鵬は「左肩の状態は限界だった。どこまで落ちてもいいと思っている。今より強くなって復帰したい」と語った。宮城野親方は復帰時期について「医師と相談しながら決めていく」と述べるにとどめた。 新入幕の先場所で最後まで優勝争いに加わった伯桜鵬は11勝4
-
元大喜鵬「本当に幸せ者」 断髪式で涙、4年前に引退
2019年の大相撲秋場所限りで現役引退した元幕内大喜鵬の山口雅弘氏(34)=福岡県出身=の断髪式が3日、東京・両国国技館で開かれ、親交のあるプロ野球ヤクルト元監督の真中満氏ら約230人が出席した。兄弟子だった宮城野親方(元横綱白鵬)の最後のはさみで大銀杏に別れを告げ「一人一人との思い出がよみがえった。本当に幸せ者」と涙を流した。 鳥取城北高1年で高校横綱に輝いた山口氏は、日大から12年春場所で幕下15枚目格付け出しデビュー。病気や故障に苦しみ、幕内在位は1場所だった。現在は飲食店経営などをしながら宮城野部屋で指導しており「経験を伝え、少しでも支えになりたい」と
-
霧島が昇進披露、大関の自覚もつ 豊昇龍に対抗意識
5月の大相撲夏場所後に新大関となった霧島の昇進披露パーティーが3日、東京都内で開かれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や横綱照ノ富士ら約700人が出席した。昇進2場所目の秋場所(10日初日・両国国技館)はかど番で臨み「大関の自覚をもって一生懸命頑張りたい」と一層の精進を誓った。 新大関の先場所は右肋骨痛に苦しみ、途中出場も実らず負け越した。今場所は同じモンゴル出身の豊昇龍が自らに続いて昇進。霧島は「どちらが先に横綱に上がるか楽しみ。負けたくない気持ちがある」と対抗意識をあらわにした。 八角理事長は「600人を超える力士た
-
八角理事長が還暦土俵入り披露 赤い綱締め、6月に60歳
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が2日、東京都墨田区の両国国技館で還暦土俵入りを披露した。理事長在任中では2013年6月の北の湖理事長(元横綱)以来5人目。「入った時に『北勝海』と言われて、じーんと来た。現役時代を思い出した」と感慨深げに語った。 6月22日に60歳となった八角理事長は赤い綱を締め、太刀持ちを君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)、露払いを幕内北勝富士が務めた。師匠らしく「弟子を従えて、弟子に綱を締めてもらって。親方冥利に尽きる」と言葉に実感を込めた。 還暦土俵入りは21年10月の伊勢ケ浜
-
照ノ富士は相撲を取らず 稽古総見、豊昇龍14番
大相撲秋場所(10日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会による稽古総見が2日、東京・両国国技館で一般公開によって行われ、腰痛で先場所休場の横綱照ノ富士は相撲を取らず、ぶつかり稽古で胸を出した。 新大関豊昇龍はともにかど番の霧島と貴景勝の両大関、大栄翔と若元春の両関脇らと14番取って7勝7敗。「いい稽古だった。番付が変わっても、いつも通りの稽古をしていこうと思った」と話した。霧島は13勝4敗、先場所全休の貴景勝は6勝6敗だった。 三役陣では新関脇琴ノ若が新小結錦木らを相手に7番。再び大関昇進に挑む大栄翔は9番、若元春は6番にと
-
新関脇の琴ノ若「優勝を目指す」 秋場所で大関昇進足固めへ
大相撲の新関脇琴ノ若は1日、大関昇進の足固めを狙う秋場所(10日初日・両国国技館)に向け「早く勝ち越して、そこから一つでも積み上げたい。優勝を目指すくらいの気持ちでいかないといけない」と意気込んだ。先場所は小結で11勝を挙げ、敢闘賞を受賞した。 25歳のホープは千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で幕内の琴恵光や琴勝峰らを相手に14勝1敗。189センチ、170キロの恵まれた体で一方的に寄り切る攻撃的な内容が光った。「今までは出し切れない部分があった。これが当たり前にできないと、上には上がれない」と旺盛な向上心をのぞかせた。 今年に入ってか
-
大栄翔「出直しのつもりで」 大関昇進の再挑戦へ稽古
大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)で大関昇進へ再挑戦する関脇大栄翔は31日、埼玉県草加市の追手風部屋で十両大奄美や幕下以下の力士らと13番取り「出直しのつもりで稽古し、また一から積み上げていく」と意欲を語った。 先場所13日目の若元春戦で右肋骨を負傷。夏巡業は終盤から参加して相撲は取らなかった。申し合いは30日から始めたばかりで、この日の稽古では出足の鋭さを欠いた。引き技が目立ち「久々で怖さがある。動きは戻っていないが、時間がないので気を張ってやっていきたい」と話した。 先場所は9勝止まりで、大関昇進の目安とされる直近3
-
貴景勝、膝痛回復を強調 かど番7度「考え過ぎず」
大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)を7度目のかど番で迎える大関貴景勝は30日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し「あまり考え過ぎずにやっている。勝負できる状態にしないといけない」と心境を語った。先場所は両膝痛で全休し「膝は治してきた。9月で駄目だったら、実力が足りないということ」と回復を強調した。 6日の夏巡業で復帰してからは、四股などの基礎運動を中心に下半身を鍛え直した。「自分は体ができないと次の段階に進めない。基礎で体をつくれば、やっていける自信はある」と説明。30日も相撲を取らなかったが「小学3年から相撲をやってきた。ちょっとやそっとでは崩れない」
-
炎鵬は今場所も全休へ 「どこまで落ちても戻りたい」
首の故障により2場所連続休場中で西幕下41枚目の炎鵬(宮城野部屋)は29日、秋場所も全休の意向を示した。先場所から幕下に転落したが「どこまで落ちても土俵に必ず戻りたい。その一心でやっている」と強い口調で話した。 この日は東京都墨田区の宮城野部屋で四股、すり足で汗を流した。まわしを締めて稽古するのは、十両で途中休場した5月の夏場所以来。かつて幕内で活躍した小兵の人気力士は「首のけがの後遺症で筋力が落ちている。体調が100%になるまでは出場しない」と述べ、来年1月の初場所での復帰を目標に掲げた。
-
横綱照ノ富士、稽古開始も慎重 先場所休場、腰痛は治らず
腰痛で先場所を途中休場した大相撲の横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けた稽古を開始した。28日には腰に痛み止めの注射を打ったとし「痛みは和らいだが、治ったわけではない。その日、その日で状態を見ながらやっていく」と慎重な口調だった。 四股やスクワットで下半身を鍛えてたっぷりと汗を流し、仕上げに立ち合いの確認を行った。威力は感じさせながら腰を気にするしぐさも見せ、相撲を取る稽古の再開時期は「分からない」と述べるにとどめた。 霧島に続いて豊昇龍が大関昇進を決め、今場所は6場所ぶり
-
伯桜鵬、秋場所休場の可能性示唆 左肩痛「状態良くない」
大相撲の西前頭9枚目、伯桜鵬(20)=宮城野部屋=が29日、故障を抱える左肩について「あまり状態は良くない。休場して番付が落ちたとしても、幕内にいることが目標ではない」と述べ、入幕2場所目の秋場所(9月10日初日・両国国技館)を休場する可能性を示唆した。東京・両国国技館での力士会後、報道陣の取材に応じた。 伯桜鵬は新入幕の先場所で11勝を挙げ、最後まで優勝争いに絡む大活躍だった。だが左肩関節亜脱臼の影響で夏巡業は全休。故郷の鳥取県などで治療していた。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は将来的に手術も選択肢の一つとしており、注目のホープは「自分の夢があるので、最善の
-
新大関豊昇龍の一問一答
豊昇龍は新大関の自覚を示し、決意を語った。 ―番付を見た感想は。 「すごくうれしいが、うれしさだけではない。いい相撲を取って勝ち取らないといけない。今までより、もっと頑張らないといけないという気持ちがずっと頭にある」 ―入門当時に感じた大関の印象は。 「支度部屋で大関、横綱の姿を見て、すごいなと思っていた。いずれ僕もなるのかなと思っていたが、5年後になれるとは思わなかった」 ―昨年秋場所の新関脇から6場所で昇進。
-
新大関の豊昇龍「優勝狙いたい」 最高位にも意欲
新大関豊昇龍は28日、東京都台東区の立浪部屋で記者会見し、新たな地位で臨む注目の場所へ「自分らしく相撲を取っているところを見せたい。できるだけ大勝ちして、優勝も狙いたい」と力強く決意を語った。 モンゴル出身で元横綱朝青龍のおいは、名古屋場所で12勝を挙げて初優勝。24歳で看板力士の座を射止めた。この日は新たな番付表を手に「すごくうれしいが、これからがもっと大変になる。勝たないといけない」と表情を引き締めた。 27日終了の夏巡業では各地のファンから昇進を祝福され「初めて大関として出て、お客さんの盛り上がりや熱い応援を感じられた」と
-
熱海富士が再入幕、翠富士は東前頭9枚目 大相撲秋場所番付
日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所初優勝で新大関の豊昇龍は西の2番目に座った。2場所連続の新大関誕生は11年ぶりとなり、モンゴル出身7人目。1横綱3大関は昨年秋場所以来。(共同) 豊昇龍昇進、3大関に 新関脇に琴ノ若 新小結に錦木 先場所で十両優勝を果たした熱海富士(熱海市出身)が東前頭15枚目に入り、5場所ぶりの再入幕を果たした。2場所連続で負け越した翠富士(焼津市出身)は東前頭9枚目に下げた。 新関脇琴ノ若は、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の最高位に並んだ。新小結錦木は初土俵から所要103場所で史上3位のスロー新三役。33
-
新大関豊昇龍は西、3大関に 琴ノ若が新関脇、錦木は新小結
日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付を発表し、先場所初優勝で新大関豊昇龍は西の2番目に座った。先場所の霧島に次いで新大関の2場所連続誕生は11年ぶり。モンゴル出身7人目となった。1横綱3大関は昨年秋場所以来。 琴ノ若が新関脇に昇進し、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の最高位に並んだ。新小結錦木は初土俵から所要103場所で史上3位のスロー新三役となり、33歳0カ月は戦後6番目の高齢昇進。 先場所途中休場の横綱照ノ富士は東。他の2大関はともにかど番で霧島が東、先場所全休の貴景勝は西の1番目に就
-
横綱照ノ富士は秋場所へ慎重 夏巡業終了、取組入れず
大相撲の夏巡業は27日、富山県氷見市で7月29日から計18日間の日程の最終日を迎え、腰痛で先場所を途中休場した横綱照ノ富士は皆勤しながら取組と申し合いを一度も行わなかった。「良くなっていない。割(取組)に入れる状況ではない」と説明。秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けては「できるかどうかは別として、できる限りのことをやっていかないと」と慎重に語った。 27日は土俵下で軽く体を動かす程度で、横綱土俵入りは務めた。古傷を抱える両膝は回復傾向で「腰以外に痛いのは心」と冗談交じりに話した。 富山県出身で元大関の幕内朝乃山は、朝稽古
-
大の里、貴景勝に胸借りる 巡業初参加「本当に光栄」
大相撲の夏巡業は26日、金沢市で行われ、秋場所(9月10日初日・両国国技館)で新十両の大の里がぶつかり稽古で大関貴景勝の胸を借りた。23歳で石川県津幡町出身。5月の夏場所で幕下10枚目格付け出しデビューし、巡業に初参加だった。2年連続アマチュア横綱の実績を誇るホープは「大関の体に触れられるだけで本当に光栄」と初々しく話した。 約7分間ぶつかり続け、全身泥だらけになった。同じ二所ノ関一門の大関の誘いで実現し「びっくりした。貴重な経験をさせてもらった」と感謝。貴景勝は「自分も先輩に胸を出してもらって、いい経験になった。実力はあると思うし、頑張ってほしい」と期待した
-
朝乃山、大関復帰へ決意新た 地元巡業で大歓声浴びる
大相撲の夏巡業は25日、富山県黒部市で行われ、同県出身で元大関の幕内朝乃山が大歓声を浴びた。会場周辺には多くののぼりが立ち、満員となる約5千人の観衆が詰めかけた。「2年前に不祥事を起こしたが、改めて応援されていると感じた。元にいた番付を目指してやっていくのが恩返し」と決意を新たにした。 名古屋場所で左上腕を痛めた影響から夏巡業を休場する時期もあり、この日の朝稽古は関脇若元春らと5番にとどまった。患部にはサポーターを施す状況だが「少しずつ相撲を取れるようになってきた。気にはならなかった」と話した。 富山入りした24日夜は、郷土料理
-
八角理事長、還暦の赤い綱 9月2日に両国で土俵入り
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が9月2日の還暦土俵入り(両国国技館)で使用する赤い綱を作る「綱打ち」が23日、東京都墨田区の八角部屋で行われた。6月22日に60歳となった同理事長は、綱が完成した後に土俵入りを練習。太刀持ち、露払いには弟子の君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)と幕内北勝富士を従えた。 部屋の力士らが大汗をかきながら約10メートルの綱が完成。同理事長は「弟子に綱を締めてもらうのは感慨深いものがあった。土俵入りの所作は体に染みついている」と笑顔で話した。 還暦土俵入りの実施は、2021年1
-
関脇大栄翔、肋骨骨折を明かす 大相撲、秋場所へは慎重な調整
大相撲の関脇大栄翔が22日、名古屋場所13日目の若元春戦(7月21日)で肋骨を折っていたことを明かし、秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向けて「トレーナーに折れやすくなると言われたので、様子を見ながらやるしかない」と慎重に調整を進める考えを示した。22日は両国国技館で健康診断を受けた。 「右肋軟骨損傷のため約3週間の安静加療を要する」との診断書を提出して夏巡業を休場し、19日に復帰した。相撲を取る稽古は再開できていないが、残り3日間の夏巡業も参加する予定。「巡業も大事だと思うので。出られるなら出ようと思って」と話した。
-
38歳の元幕内明瀬山が引退 「目いっぱいやった」、井筒襲名
日本相撲協会は10日、元幕内明瀬山(38)=本名深尾光彦、愛知県出身、木瀬部屋=の現役引退と年寄「井筒」襲名を発表した。東京・両国国技館での記者会見で「もう目いっぱいやった。良かったなという思いしかない」と語った。名古屋場所では東幕下16枚目で5勝2敗。今後は部屋付きで後進を指導する。 思い出の一番は新入幕の2016年春場所初日の北太樹戦。一時所属した北の湖部屋時代の先輩に勝ち「見本となっていた兄弟子」と述懐し、長く奮闘した要因を「稽古が終わった後のちゃんこ鍋」と笑みを浮かべた。 埼玉栄高から日大を経て08年初場所で初土俵。重い
-
豊昇龍は「横綱の資質ある」 恩師語る、叔父・朝青龍と比較
【ウランバートル共同】大相撲でモンゴル出身7人目の大関となった豊昇龍(24)=立浪部屋=が来日前に柔道を教わったシジェー・エルデネビレグ氏(56)が9日までに共同通信の取材に応じ「横綱になる資質がある。相手の力を利用して倒す技術やスピード、感覚を備えている」とさらなる成長を期待した。 2009年にウランバートルでの横綱朝青龍のパーティーで「とてもいい子がいるので、ぜひ先生の弟子にしてください」とおいっ子の豊昇龍を推薦されたという。2人を指導した恩師は「豊昇龍は股割りがすぐにできた。朝青龍のように吸収力に優れ、頭の回転も速い」と述懐した。史上4位の優勝25度を記
-
全休の貴景勝、夏巡業に合流 秋場所かど番、膝は快方へ
大相撲の夏巡業は6日、仙台市で行われ、名古屋場所を両膝の故障で全休した大関貴景勝が合流した。7度目のかど番で迎える秋場所(9月10日初日・両国国技館)に向け「万全な状態にするために休場した。膝は良くなっている。選択が間違っていなかったと言えるようにしないといけない」と心境を語った。 朝稽古では四股などの基礎運動で汗を流し、患部にテーピングを施さず大関霧島との取組をこなした。6日は米軍による原爆投下から78年の「原爆の日」であることに触れ「自分たちは平和な世の中で相撲ができている。先人に恥ずかしくないように生きたい」と語った。 5
-
幕内錦木「さらなる上目指す」 夏巡業、新三役確実の秋へ
大相撲の夏巡業は5日、福島市で行われ、名古屋場所で初の三賞となる殊勲賞を獲得した幕内錦木が存在感を示した。33歳で迎える秋場所(9月10日初日・両国国技館)では新三役昇進が確実。スロー出世で注目され「さらなる上を目指して頑張りたい。早かろうが遅かろうが、上がった者が勝ち」と言い切った。 朝稽古では6番取り、大関霧島を力強く寄り切った。同じ東北の盛岡市出身でファンからサイン攻勢を受け「さすがにそのくらいの知名度はありますよ」と誇らしげに笑った。 8、9日に岩手県内で巡業があり、休養日の7日には横綱照ノ富士が同県奥州市で行う土俵入り
-
若元春、地元で精力的に稽古 福島で夏巡業、感慨深げ
大相撲の夏巡業は4日、福島県楢葉町で行われ、福島市出身の関脇若元春が朝稽古で霧島、豊昇龍の両大関らと13番取って精力的に汗を流した。ひときわ大きな歓声を浴びた29歳の実力者は「三役に上がって出身地に帰ってこられるのは、力士の醍醐味の一つ」と感慨深げに語った。 名古屋場所は9勝にとどまり、大関昇進は秋場所(9月10日初日・両国国技館)以降に持ち越しとなった。稽古では得意の左四つから両大関を破る場面もあり「2人とは幕下の頃から稽古してきた。刺激をたくさんもらっているし、それを生かしていきたい」と決意を新たにした。 楢葉町は2011年
-
元大関高安、地元の応援に発奮 大相撲の夏巡業
大相撲の夏巡業は3日、茨城県龍ケ崎市で行われ、同県土浦市出身で元大関の幕内高安が大きな声援を受けた。名古屋場所は東前頭7枚目で7勝8敗と負け越し、秋場所(9月10日初日・両国国技館)で巻き返しを期す。「たくさんの応援をいただいた。励みになった」と発奮した。 質問コーナーで「大関を目指していますね」と問われ「もう一度、上を目指して精進している」と宣言。別のファンに「早く優勝してくれよ」と懇願され、33歳のベテランは「ありがたいお言葉。期待に応えられるように頑張りたい」と受け止めた。 朝稽古の申し合いには加わらなかったが、ぶつかり稽
-
霧島「この経験は次につながる」 新大関場所、途中出場で負け越し
大相撲の夏巡業は2日、東京都立川市で行われ、新大関で途中出場した名古屋場所を負け越した霧島は相撲を取らず、ぶつかり稽古で新大関豊昇龍らに胸を出した。右肋骨痛に苦しんだ場所を「急に痛くなったり、治まったりと難しかった。勝ち越せずに残念だが、この経験は次につながる」と胸中を吐露した。 初日から休場の霧島は4日目から出場したが終盤に3連敗し、6勝7敗2休に終わった。「途中で休みたいとも思ったが、師匠(陸奥親方=元大関霧島)から『出た限りはもう休めない。いい勉強になる』と言われ、頑張った」と語った。 秋場所(9月10日初日・両国国技館)
-
玉ノ井部屋、福島で4年ぶり合宿 親方「人との触れ合い一番大事」
大相撲の玉ノ井部屋が2日、福島県相馬市で4年ぶりとなる夏合宿を開始した。東日本大震災が発生した2011年にも行われたが、新型コロナウイルス禍で昨年までの3年間は中断。玉ノ井親方(元大関栃東)は「われわれは人との触れ合いが一番大事」と交流の再開を喜んだ。 合宿は相馬市出身で先代師匠(元関脇栃東)の志賀駿男さんが師匠だった約30年前から開始。2日は稽古場で土俵祭りが営まれ、終了の19日までの安全を祈願した。立谷秀清市長は「相馬市にとって夏の風物詩。おいしいものをたくさん食べて、十分に力をつけてほしい」と歓迎した。 力士らはソフトボー
-
元力士琴貫鉄「人権無視された」 コロナ禍で休場認められず引退
新型コロナウイルス感染を懸念して2021年大相撲初場所の休場を申し出たが認められず、現役を引退した元序二段力士、琴貫鉄の柳原大将さん(25)が31日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で記者会見し「自分には死のリスクを冒して出場するか、引退の選択しかなく絶望した。伝統文化という名の下、人権は無視され、それが黙認されてきた」と語った。 柳原さんは休場を認めなかった日本相撲協会や当時の師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に損害賠償を求め、千葉地裁松戸支部に提訴して係争中。会見では、所属していた佐渡ケ嶽部屋での生活などにも触れ「若手は奴隷扱いで、人の子を預かる状況ではな
-
大相撲沼津場所 翠富士、熱海富士に沸く 静岡県内久々の巡業
沼津市制100周年を記念した大相撲の夏巡業沼津場所が30日、同市の香陵アリーナ(総合体育館)で開かれた。本県出身の幕内翠富士、7月の名古屋場所で十両優勝した熱海富士ら力士109人が参加し、熱のこもった取組や稽古が行われた。本県では3年9カ月ぶりの巡業に約3千人が声援を送った。 太刀持ちに翠富士を従えた横綱照ノ富士の土俵入りや、新大関豊昇龍らの取組のほか、髪結いの実演、相撲甚句や相撲の禁じ手を紹介する「初っ切り」など巡業ならではの催しも披露された。 飛龍高(同市)の相撲部員と同校出身の翠富士、熱海富士らとのぶつかり稽古も。関取衆への質問コーナーでは、同部の部長で熱海富士の妹武井陽奈さん(3
-
新大関豊昇龍「楽しいね」 夏巡業、昇進後初の公式行事
大相撲の夏巡業が29日、愛知県豊田市で始まり、初優勝した名古屋場所後に大関に昇進した豊昇龍が新大関として初の公式行事に臨んだ。「大関豊昇龍」のアナウンスを受けて取組に登場すると、観客から温かい拍手で祝福され「まだまだ慣れないけど慣れていかないといけない。楽しいね」とご満悦だった。 26日に昇進伝達式を終え、徐々に実感も湧いてきた様子で「風呂も横綱と一緒だし、支度部屋でも横に横綱がいる。大関になったんだなと思った」と初々しい。秋場所へ「番付は変わるが、対戦する相手は一緒。しっかり稽古して体をつくっていく」と気合を入れた。 腰痛で名
-
伯桜鵬が夏巡業休場、大栄翔も 照ノ富士参加、貴景勝途中から
日本相撲協会は27日、新入幕の名古屋場所で千秋楽まで優勝を争った19歳の伯桜鵬ら幕内8人が、29日から愛知県豊田市で始まる夏巡業を休場すると発表した。伯桜鵬は11勝4敗で敢闘賞と技能賞をダブル受賞する大活躍だったが、左肩にテーピングを施すなど故障を抱えていた。 名古屋場所を両膝痛で全休し、秋場所(9月10日初日・両国国技館)をかど番で迎える大関貴景勝は8月6日の仙台市から合流予定。腰痛で途中休場した横綱照ノ富士は初日から参加し、関脇大栄翔は休場する。夏巡業は東北や北海道などで18日間開催される。 幕内は他に平戸海、錦富士、若隆景
-
新大関豊昇龍に角界から期待の声 元横綱朝青龍のおい
大相撲で新大関に昇進した豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=は26日、看板力士として「自分のいいところを見せたい。力強く、ファンの皆さんが喜ぶ相撲を取りたい」と語った。元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんのおいという話題性もあり、角界からは期待の声が相次いだ。 豊昇龍は鋭い投げ技を生かし、新小結から9場所連続で三役を務めた。同じ関脇の大栄翔、若元春と大関昇進を争った名古屋場所を12勝3敗で初優勝。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「大変な重圧の中、最後まで冷静に立派な相撲を取り切ってくれた。自分を信じて
-
十両初優勝「皆さんのおかげ」 大相撲・熱海富士が凱旋セレモニー
大相撲名古屋場所で自身初の十両優勝を果たした熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が25日、地元に凱旋(がいせん)した。同市役所で行われた後援会主催のセレモニーに登壇し、詰めかけた大勢の市民らから拍手、歓声を浴びた。 来場所の再入幕を確実にした熱海富士は「皆さんのおかげで優勝することができた。来場所もまた頑張るので、応援してくれたらうれしい」と笑顔をのぞかせた。「こんなに集まってくれてすごいびっくりしている。誰も来なかったらどうしようと思った」とも話し会場の笑いを誘った。 大ファンという熱海市の小沢福光さん(81)は「優勝決定戦は感動した。活躍し、番付で上にいっても
-
新大関・豊昇龍「気魄一閃」 モンゴル7人目、横綱へ意欲
日本相撲協会は26日、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで大相撲秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進を満場一致で正式決定した。来場所は1横綱3大関となる。 豊昇龍は名古屋市南区の立浪部屋宿舎で行われた昇進伝達式で「大関の名を汚さぬよう、気魄一閃の精神で努力致します」と口上を述べた。「気魄一閃」とは、どんなことがあっても力強く立ち向かうとの意味とし、口上の出来は「満点と言うしかない」と破顔した。 協会は使者
-
大関昇進・豊昇龍の一問一答
大関昇進が決まった豊昇龍の一問一答は次の通り。 ―伝達式を終えて。 「すごくうれしい。相撲を取るよりも緊張した。親が来てくれて、親に報告した時は泣いてしまった」 ―口上に込めた思い。 「親方(師匠の立浪親方=元小結旭豊)と話をして、この言葉がいいかなと思った。どんなことがあっても、力強く立ち向かう。そういう意味で使った」 ―大関のイメージは。 「入門した時は夢のところだった。今、そこまで来ているのですご
-
新大関豊昇龍、26日に誕生 モンゴル出身、霧島に続き7人目
大相撲の東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進が26日午前、名古屋市のドルフィンズアリーナで開かれる日本相撲協会の秋場所(9月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。 豊昇龍は優勝25度を誇る元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏のおいに当たり、名古屋場所を12勝3敗で初優勝。昇進目安とされる直前3場所合計33勝にも到達した。速攻と切れ味鋭い投げ技で新小結から9場所連続三役を務めた。モンゴル出身の大関は、先場所後の霧島に続いて7人目となる。 昇
-
豊昇龍の一問一答
初優勝で大関昇進も確実にした豊昇龍は晴れやかな表情で語った。 ―初優勝の心境は。 「いろいろな人に応援してもらって、支えてもらったおかげ。優勝したところで終わりではない。もっと稽古して、もっと強くなりたい」 ―優勝できた要因は。 「稽古でやることをちゃんとやって、あとは本場所で見せるだけだと思っていた。しっかり集中できて、相手の動きがちゃんと見えていた」 ―優勝決定戦は。 「緊張したり、焦ったりというの
-
豊昇龍が一夜明け会見 12勝で初優勝、大関昇進確実
大相撲名古屋場所で初優勝し、大関昇進を確実にした関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が千秋楽から一夜明けた24日、名古屋市南区の立浪部屋宿舎で記者会見に臨み「本当に優勝したのかと思った。2桁勝利を挙げてからは重圧があった」と話した。 豊昇龍は12勝3敗で並んだ北勝富士との優勝決定戦に勝利。大関昇進の目安とされる直近3場所の合計33勝に到達した。 26日に開かれる秋場所(9月10日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会を経て正式決定する。昇進すれば夏場所後の霧島以来で、モンゴル出身
-
熱海富士 十両初優勝 来場所の再入幕確実 大相撲名古屋場所
大相撲名古屋場所千秋楽は23日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、十両は西筆頭の熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が大奄美との優勝決定戦を制して初優勝した。県勢の十両優勝は、2020年11月場所の翠富士(26)=焼津市出身、伊勢ケ浜部屋=以来。来場所の再入幕を確実にしている。 熱海富士は20年11月場所初土俵。22年3月場所で十両に昇進。同年11月場所では新入幕を果たしたが、4勝11敗で幕内から陥落していた。 決定戦で十両優勝 年下の快進撃 刺激 西十両筆頭の熱海富士が11勝4敗同士の優勝決定戦で幕内経験者の大奄美を退けた。再入幕を確実にした20歳のホ
-
伯桜鵬が敢闘賞と技能賞 殊勲に錦木、敢闘に豊昇ら
大相撲名古屋場所千秋楽の23日、三賞選考委員会が開かれ、新入幕伯桜鵬が11勝4敗で敢闘賞と技能賞を初受賞した。付け出しデビューから所要4場所での初受賞は最速で、19歳11カ月は史上7位の若さ。新入幕の三賞ダブル受賞は2014年秋場所の逸ノ城以来。 殊勲賞は横綱照ノ富士を破って10勝5敗の錦木が初受賞。初土俵から所要103場所は史上最も遅い記録となった。12勝3敗で優勝同点の北勝富士は初の敢闘賞で、三賞は3度目の獲得。 4人が千秋楽に白星の条件を満たし、敢闘賞が決まった。初優勝の関脇豊昇龍は初で、三賞は3度目。11勝4敗の小結琴ノ
-
初優勝の豊昇龍、大関昇進が確実 直近3場所合計、33勝に到達
大相撲名古屋場所千秋楽の23日、12勝3敗で初優勝した東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=の大関昇進が確実になった。番付編成を担う日本相撲協会審判部が昇進を諮る臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、受諾された。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。 豊昇龍は関脇として春場所で10勝、先場所は11勝を挙げ、直近3場所合計が昇進目安の33勝に到達した。26日の秋場所(9月10日初日・両国国技館)番付編成会議と臨時理事会を経て、正式に昇進が決まる。 新大関の誕生は先場所
-
豊昇龍が初優勝、決定戦制す 12勝3敗、名古屋場所
大相撲名古屋場所は23日、名古屋市中区のドルフィンズアリーナで千秋楽を迎え、東関脇豊昇龍(24)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が12勝3敗で初優勝を果たした。優勝決定戦で西前頭9枚目の北勝富士を押し出しで下した。 本割では新入幕で西前頭17枚目の伯桜鵬との3敗同士の対戦を上手投げで制した。19歳の伯桜鵬は109年ぶりとなる新入幕優勝を逃した。 豊昇龍は史上4位の優勝25度を誇る元横綱朝青龍のおい。3人が3敗で千秋楽を迎えた混戦を制した。
-
平戸海が休場、左脚負傷か 名古屋場所、千秋楽
大相撲の東前頭5枚目、平戸海(23)=本名坂口雄貴、長崎県出身、境川部屋=が名古屋場所千秋楽の23日、休場した。阿炎に敗れた14日目に左脚を痛めたとみられる。14日目まで5勝9敗だった。 平戸海の休場は、新十両だった2021年九州場所以来で3度目。千秋楽の対戦相手、琴勝峰は不戦勝。
-
千秋楽終了後に大関昇進判断へ 関脇豊昇龍、現在32勝
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は名古屋場所14日目の22日、関脇豊昇龍の大関昇進について「千秋楽の相撲を見てから」との見解を示した。部内での臨時会議開催は「何とも言えない」と明言を避けた。 豊昇龍は14日目を終え、11勝3敗で優勝争いのトップに並んだ。千秋楽は3敗同士で新入幕伯桜鵬と対戦。初優勝の可能性を残している。最後に勝てば、昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達する。審判部長は14日目終了時点の数字として「難しい成績だ。これが33勝や34勝だったら、話が違うと思う」と説明した。 とも
-
竜電、4連敗から10連勝 錦木、Vの可能性消える
竜電が錦木との同期対決を制し、10連勝を飾った。下手投げで逆転する苦しい相撲とはいえ、初日から4連敗していた序盤とは反応の鋭さが違う。「最後まで諦めずにできた。体が勝手に動いた。それに従うだけだった」と声も弾んだ。 左四つを嫌い、引いて呼び込んでしまった。後退しながらも右を絞り下手を引く。土俵際で投げの打ち合いを制した。 一時は単独首位だった錦木は3連敗で優勝の可能性が消えた。序盤の連敗時に声をかけて励ましていた竜電に敗れたのは皮肉といえるが千秋楽へ「勝って終わりたい」とさっぱりとした表情で語った。
-
伯桜鵬が逆転、首位で千秋楽へ 底知れぬ強心臓、初優勝懸け
右足一本で踏みとどまり、土俵際で体をねじりながら逆転の突き落とし。19歳の伯桜鵬が11勝目を挙げ、トップに並んだ。取組前から「伯桜鵬コール」に沸く満員御礼の館内は万雷の拍手に包まれ「歓声をしっかりと力に変えて集中できた」。勢いに乗り、記録ずくめの初優勝が懸かる千秋楽へと向かう。 相手は単独首位の北勝富士。「思ったより距離が近く、やりづらいイメージだった」という。左四つで右上手が引けず、押し込まれても持ち味の粘り腰を発揮。物言いの末、1分近い熱戦を軍配通りに制し「残せると思ったので焦りはなかった。相手に勝つことだけを考えて土俵に上がり、結果的に勝っただけ」と事も
-
伯桜鵬、北勝富士、豊昇龍の争い 大相撲名古屋場所、霧島負け越し
大相撲名古屋場所14日目(22日・ドルフィンズアリーナ)19歳の新入幕伯桜鵬が平幕北勝富士を突き落とし、11勝3敗でトップに並んだ。大関昇進を目指す関脇対決で若元春を小手投げで退けた豊昇龍も3敗を堅持。優勝争いは初の賜杯を狙う3人に絞られた。 千秋楽で北勝富士が敗れれば、豊昇龍―伯桜鵬の勝者が優勝。北勝富士が勝てば、勝者との優勝決定戦にもつれ込む。伯桜鵬は109年ぶりの新入幕制覇が懸かる。 途中出場の新大関霧島は朝乃山のすくい投げに屈し、6勝6敗2休で負け越した。若元春は5敗目で大関昇進は絶望的で、昇進が極めて厳しい関脇大栄翔は
-
千代の国「寂しい気持ち」と涙 引退会見、佐ノ山親方に
大相撲名古屋場所13日目の21日に現役引退を発表した元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=が22日、オンラインで記者会見し「寂しい気持ちと、ほっとしたような思いがある」と涙をぬぐった。今後は佐ノ山親方として後進の指導に当たる。 十両から転落した今場所は西幕下5枚目で初日から休場し「思うような相撲が全く取れなくなっていた。気持ちと体の限界で引退を決意した」と無念さをにじませた。 千代の国は2006年夏場所初土俵。両膝や肩など数々のけがに苦しみながら闘志あふれる激しい突き、押しで活躍し、幕内在位34場所で敢闘賞
-
平幕北勝富士、2敗で単独首位 14日目に優勝の可能性
大相撲名古屋場所13日目(21日・ドルフィンズアリーナ)平幕北勝富士は遠藤を寄り切り、11勝2敗で単独首位に立った。平幕錦木は新入幕の伯桜鵬に内掛けで敗れ、3敗に後退。伯桜鵬は10勝目。北勝富士が14日目に伯桜鵬に勝ち、3敗の関脇豊昇龍と錦木が敗れれば初優勝が決まる。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が新大関霧島を寄り切って3敗堅持。霧島は6勝5敗2休。大栄翔は若元春にはたき込まれ、3連敗で苦しい5敗目を喫した。若元春は9勝4敗。小結琴ノ若も9勝目を挙げた。 十両は熱海富士と友風が10勝3敗で首位に並んだ。
-
元幕内千代の国が現役引退 三賞2度、「佐ノ山」襲名
日本相撲協会は大相撲名古屋場所13日目の21日、元幕内千代の国(33)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=の現役引退と年寄「佐ノ山」襲名を発表した。今後は九重部屋で後進を指導する。十両から転落した今場所は西幕下5枚目で休場していた。 千代の国は2006年夏場所で初土俵を踏み、11年名古屋場所で新十両。12年初場所で新入幕を果たした。両膝などのけがで三段目まで落ちたが復活し、再び幕内に戻った。気迫あふれる激しい突き、押しを得意とし、最高位は東前頭筆頭だった。幕内在位34場所で敢闘賞2度。金星を1個獲得した。
-
若元春、大関昇進へ苦しい4敗 錦木2敗目、北勝富士と首位並ぶ
大相撲名古屋場所12日目(20日・ドルフィンズアリーナ)関脇若元春は新大関霧島に寄り切られ、大関昇進へ苦しい4敗目を喫した。霧島は6勝4敗2休。平幕錦木は新入幕の湘南乃海に小手投げで敗れて2敗目。関脇豊昇龍を押し出した平幕北勝富士と首位で並んだ。大関とりを懸ける豊昇龍は3敗に後退した。 大関昇進を目指す関脇大栄翔は玉鷲のはたき込みに屈して連敗。手痛い4敗目となった。両小結は琴ノ若が勝ち越し、阿炎が負け越した。 2敗の錦木と北勝富士を3敗で豊昇龍、新入幕の伯桜鵬が追う展開。十両は友風が10勝2敗で単独首位を守った。
-
新十両の輝鵬が休場 11日目に左足親指負傷
大相撲の東十両13枚目、輝鵬(24)=本名川副圭太、熊本県出身、宮城野部屋=が名古屋場所12日目の20日、休場した。11日目に敗れた天空海戦で左足親指を負傷。新十両の今場所は11日目まで7勝4敗と好調だった。 輝鵬の休場は幕下15枚目格付け出しで初土俵の昨年秋場所以来初めて。12日目の対戦相手、東白龍は不戦勝。
-
熱海富士勝ち越し 来場所再入幕確実 大相撲名古屋場所(11日目)
大相撲名古屋場所11日目(19日・ドルフィンズアリーナ)は、大関昇進に挑む関脇大栄翔が新大関霧島のはたき込みに敗れ、3敗目を喫した。4日目から出場の霧島は初日の不戦敗を含めて5勝4敗2休。平幕錦木が遠藤を寄り切って10勝目を挙げ、単独首位に立った。 同じく大関昇進が懸かる2関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出して9勝目。若元春は勝ち越しを決めた。翠富士(焼津市出身)は王鵬に押し出され2場所連続の負け越し。1敗の錦木を2敗で豊昇龍、北勝富士が追い、3敗で大栄翔、若元春、遠藤、新入幕の伯桜鵬が続く。 西十両筆頭の熱海富士(熱海市出身)は白鷹山を寄り切りで下して勝ち越しを決め、来場所の幕内再入幕を確実に
-
錦木が単独首位、大栄翔3敗 豊昇龍は2敗堅持、霧島5勝目
大相撲名古屋場所11日目(19日・ドルフィンズアリーナ)大関昇進に挑む関脇大栄翔は新大関霧島のはたき込みに敗れ、3敗目を喫した。4日目から出場の霧島は初日の不戦敗を含めて5勝4敗2休。平幕錦木が遠藤を寄り切って10勝目を挙げ、単独首位に立った。 同じく大関昇進が懸かる2関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出して9勝目。若元春は北勝富士を寄り切り、勝ち越しを決めた。 1敗の錦木を2敗で豊昇龍、北勝富士が追い、3敗で大栄翔、若元春、遠藤、新入幕の伯桜鵬が続く。十両は友風が2敗で単独トップ。
-
霧島4勝、豊昇龍2敗目 錦木と北勝富士が1敗で首位
大相撲名古屋場所10日目(18日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は宇良を寄り切り、初日の不戦敗を含めて4勝4敗2休とした。 大関昇進を狙う3関脇は豊昇龍が小結琴ノ若に押し出されて2敗目を喫した。大栄翔は平戸海を突き落として勝ち越したが、若元春は阿武咲に押し出されて3敗目。 1敗の首位は錦木と北勝富士の平幕2人になった。豊昇龍と大栄翔、平幕の遠藤が1差で追う。十両は2敗の大奄美と友風がトップ。
-
霧島3勝目、3関脇は安泰 1敗で豊昇龍ら3人首位
大相撲名古屋場所9日目(17日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は明生を突き落として連敗を2で止め、初日の不戦敗を含め3勝4敗2休とした。 大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が平戸海を掛け投げで下して勝ち越しを決めた。大栄翔は小結阿炎を押し出し、若元春は宇良をすくい投げで退け、ともに7勝目を挙げた。阿炎は5敗目。 1敗で首位の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、遠藤の3人が追う。十両は1敗で大奄美が単独トップ。
-
翠富士(焼津市出身)大関・霧島破る 大相撲名古屋場所8日目
大相撲名古屋場所8日目(16日・ドルフィンズアリーナ)は、4日目から出場の新大関霧島が平幕翠富士(焼津市出身)の下手投げに屈し、初日の不戦敗を含め2勝4敗2休となった。大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が宇良をはたき込んで1敗を守った。若元春は小結琴ノ若を寄り切り6勝目。大栄翔も元大関の平幕朝乃山の休場による不戦勝で6勝2敗となった。琴ノ若は3敗目。小結阿炎は正代を突き出して4勝4敗。 1敗の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、新入幕の伯桜鵬ら6人が追う。十両は大奄美が1敗で単独トップ。 翠富士 我慢勝ち 2分30秒超え まわし待った 2分30秒を超える「まわし待った」に
-
新大関霧島は2勝4敗2休 豊昇龍ら3人が1敗守る
大相撲名古屋場所8日目(16日・ドルフィンズアリーナ)4日目から出場の新大関霧島は平幕翠富士の下手投げに屈し、初日の不戦敗を含めて2勝4敗2休となった。 大関昇進を狙う3関脇は、豊昇龍が宇良をはたき込んで1敗を守った。若元春は小結琴ノ若を寄り切り6勝目。大栄翔も元大関の平幕朝乃山の休場による不戦勝で6勝2敗となった。琴ノ若は3敗目。小結阿炎は正代を突き出して4勝4敗。 1敗の豊昇龍と平幕の錦木、北勝富士を1差で大栄翔、若元春、新入幕の伯桜鵬ら6人が追う。十両は大奄美が1敗で単独トップ。
-
朝乃山、左上腕負傷で休場 元大関、再出場は慎重姿勢
大相撲の元大関で東前頭4枚目の朝乃山(29)=本名石橋広暉、富山県出身、高砂部屋=が名古屋場所8日目の16日、日本相撲協会に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して休場した。敗れた7日目の関脇豊昇龍戦で負傷した。7日目まで4勝3敗だった。8日目の対戦相手、関脇大栄翔は不戦勝。 師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、投げをこらえた際に痛めたもよう。16日朝に本人から休場の申し出があり、同親方は「曲げる時に痛いようだ」と説明し、再出場には「様子を見てみないと分からない。しっかり治さないといけない」と慎重な姿勢を示した。朝乃山は愛知県
-
元大関朝乃山3敗、左腕痛めたか 関脇豊昇龍の上手投げに屈する
朝乃山は名古屋場所7日目の15日、豊昇龍の上手投げに屈し、早くも3敗目を喫した。不得手な左四つに組み止められ、再三の右上手投げで投げ捨てられた。支度部屋では左腕を気にするしぐさを何度も見せ「左を差されてからは相手の相撲にやられた。スムーズに形をつくられてしまった」と潔く受け止めた。 今場所初めての三役との対戦で、大関昇進に挑む24歳の関脇に完敗。29歳の元大関は「チャレンジャーの気持ちだった。向こうも番付の意地があると思う。いい相撲で勝ちたかったが、駄目だった」と肩を落とした。
-
名古屋場所、錦木敗れ全勝消える 霧島は黒星、豊昇龍6勝目
大相撲名古屋場所7日目(15日・ドルフィンズアリーナ)平幕錦木が小結琴ノ若に寄り切られて初黒星を喫し、全勝がいなくなった。琴ノ若は5勝目。4日目から出場の新大関霧島は御嶽海に押し出され、初日の不戦敗を含め2勝3敗2休。 大関昇進を狙う3関脇は豊昇龍が元大関朝乃山を上手投げで退け、6勝1敗とした。大栄翔は宇良を押し倒し、若元春は小結阿炎をはたき込んで、ともに5勝目。阿炎は4敗となった。 1敗は豊昇龍と平幕の錦木、玉鷲、北勝富士。
-
貴景勝は来場所かど番 今場所休場、負け越し確定
両膝負傷で大相撲名古屋場所を初日から休場している大関貴景勝が9月の秋場所をかど番で迎えることが15日、決まった。同日に発表された8日目の取組に入らず、今場所の負け越しが確定した。かど番は今年5月の夏場所以来7度目。 貴景勝は場所前に相撲を取る稽古ができず「両膝半月板損傷で約3週間の安静加療を要する見込み」と診断された。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると、現在は東京に戻って治療しているという。29日に始まる夏巡業は当面休場する方向で、同親方は「途中から出られるようであれば出たい」と述べた。
-
霧島2勝目、豊昇龍1敗守る 大栄翔2敗、全勝錦木のみ
大相撲名古屋場所6日目(14日・ドルフィンズアリーナ)4日目から途中出場の新大関霧島は正代を突き落として連敗を回避し、初日の不戦敗を含めて2勝2敗2休となった。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が翠富士を外掛けで下して1敗を守り、若元春は明生をはたき込んで4勝目。大栄翔は小結琴ノ若に引き落とされて2敗目を喫した。琴ノ若は4勝2敗。 平幕の錦木がただ一人6連勝とし、1敗に豊昇龍や平幕の高安ら6人が続いた。
-
途中出場の新大関霧島、敗れる 豊昇龍、大栄翔は1敗堅持
大相撲名古屋場所5日目(13日・ドルフィンズアリーナ)新大関霧島は翔猿に寄り切られ、4日目から途中出場で初黒星。初日の不戦敗を含み1勝2敗2休となった。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が小結阿炎を送り引き落としで退け、大栄翔は明生を押し出し、ともに1敗を守った。若元春は好調の錦木に寄り切られ、2敗目を喫した。小結琴ノ若は正代を寄り切って3勝目。 勝ちっ放しはいずれも平幕で錦木、高安、新入幕の豪ノ山の3人。十両は全勝がいなくなった。
-
途中出場の新大関霧島、初白星 三役以上の全勝消える
大相撲名古屋場所4日目(12日・ドルフィンズアリーナ)途中出場の新大関霧島は小結琴ノ若を送り出し、初白星を挙げた。横綱照ノ富士は腰痛のため4日目から休場。1横綱2大関で出場は霧島だけとなった。 大関昇進を狙う3関脇は3勝1敗で並んだ。豊昇龍は御嶽海を寄り切り、若元春は翠富士をはたき込み。大栄翔は錦木に引っ掛けで敗れ、初黒星を喫した。 三役以上の勝ちっ放しはいなくなり、全勝は錦木、高安、新入幕の豪ノ山の3人となった。
-
照ノ富士休場、横綱不在に 先場所優勝も不振、腰痛を訴え
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が名古屋場所4日目の12日、日本相撲協会に「腰椎椎間板ヘルニアなどで1カ月間の安静加療を要す」との診断書を提出して休場した。3日目まで2敗と不振だった。両膝痛による4場所連続休場明けの先場所は、8度目の優勝で復活を印象付けたばかり。今場所は横綱不在となった。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると、11日夜に横綱から休場の申し出があり「我慢していたが、耐え切れなくなった。まずは痛みを取らないと話にならない」と明らかにした。古傷を抱える膝は順調に回復しているものの、約1カ月前から腰の
-
照ノ富士、2日連続金星許す 大栄翔3連勝、2関脇に土
大相撲名古屋場所3日目(11日・ドルフィンズアリーナ)先場所覇者の横綱照ノ富士は翔猿に寄り切られ、2日連続で金星を許す波乱。1勝2敗と黒星が先行した。翔猿は2個目の金星獲得。 大関昇進を目指す3関脇は大栄翔が翠富士を突き出し、三役以上でただ一人の3連勝とした。豊昇龍は錦木のはたき込みに屈し、若元春は正代に押し出され、ともに初黒星を喫した。琴ノ若、阿炎の両小結はそろって2勝目を挙げた。新入幕の伯桜鵬は初黒星。
-
新大関・霧島、途中出場へ 初日から休場では初めて
大相撲夏場所後に昇進し、右肋骨を痛めて名古屋場所を初日から休場していた西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が12日の4日目から途中出場することが決まった。師匠の陸奥親方(元大関霧島)が11日午前に「本人が出たいと言っている」と明言した。初日から休場した新大関の途中出場は昭和以降初めて。 霧島は名古屋市西区の陸奥部屋での朝稽古に首や肩、背中にかけてテーピングを施して参加。四股やすり足、立ち合いの確認などで汗を流した。稽古後に治療を受けて部屋宿舎に戻り「またけがをしないように、一日一番、思い切り自分の相撲を取っていく」と
-
照ノ富士に土、錦木が金星 大関とり3関脇は2連勝
大相撲名古屋場所2日目(10日・ドルフィンズアリーナ)先場所優勝の横綱照ノ富士は平幕錦木のすくい投げに屈し、早くも初黒星を喫した。錦木は2019年初場所以来二つ目の金星。 大関昇進を狙う3関脇は2連勝。豊昇龍は正代を寄り切り、大栄翔は御嶽海を突き出した。若元春は翔猿を寄り切った。 小結陣は阿炎が翠富士を押し倒し、琴ノ若は明生に寄り切られて、ともに1勝1敗となった。新入幕の豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬はそろって2連勝とした。
-
2大関不在「本当に残念」 八角理事長、早期回復を願う
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は名古屋場所初日の9日、恒例の協会あいさつで貴景勝、霧島の2大関休場を「遺憾」と述べた。初日からの大関不在は昭和以降初めてで「本当に残念。その分、照ノ富士に頑張ってもらいたい」と一人横綱に期待。両大関には早期回復を願った。 昨年の名古屋場所は新型コロナウイルス関連の休場者が大量に出た。今年はコロナの5類移行に伴い声援などが大幅緩和されたが、親方や力士らの協会員は原則としてマスク着用を継続。最近の全国的なコロナ感染増加傾向を踏まえ「(緩和は)良かったと思うが、気を付けていかないといけない」と話した。
-
支度部屋取材復活に関取衆歓迎 錦富士は囲まれる光景に憧れ
新型コロナウイルス感染対策の制限緩和により、今場所から十両以上の力士全員が支度部屋で報道陣の取材を受ける。2020年初場所以来の復活で、多くの関取衆は歓迎の様子だった。 今年3月の春場所までは主にオンライン。先場所は支度部屋だった横綱、大関陣以外の力士は取材ゾーンで対応した。36歳の佐田の海は「リモートだと俺の話なんか聞きたいのかと半信半疑だったが、対面だと本当に聞きたいことがあると分かる」と記者の顔を見て、丁寧に質問に答えた。 20年秋場所が新十両の錦富士は囲まれる光景に憧れていた。白星発進で「多くの人に集まってもらえてうれし
-
新大関の霧島が休場 右肋骨痛める、大関不在
大相撲の西大関霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が名古屋場所初日の9日、日本相撲協会に「右肋骨骨挫傷で約3週間の安静加療を要する見込み」との診断書を提出して休場した。昭和以降では新大関の初日からの休場は2000年夏場所の武双山以来5人目で、初日の不戦敗は初めて。 今場所は貴景勝とともに2大関が休場。初日からの大関不在は昭和以降初の事態となった。 霧島は場所前から右肘の状態も思わしくなく、師匠の陸奥親方(元大関霧島)によると、7日夜から背中付近の痛みを訴えていた。本人は出場に意欲を示したが、
-
照ノ富士、3関脇が白星発進 霧島休場、2大関不在に
大相撲名古屋場所初日(9日・ドルフィンズアリーナ)2場所連続優勝を目指す横綱照ノ富士は小結阿炎を一方的に押し出し、白星スタートを切った。新大関霧島が休場し、貴景勝と合わせて2大関が不在となった。 大関昇進を懸ける3関脇はそろって好発進。豊昇龍は翔猿を押し倒し、大栄翔は正代を押し出し、若元春は御嶽海を寄り倒した。小結琴ノ若は翠富士を突き倒し。新入幕の豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬も白星を挙げた。
-
父死去の御嶽海、部屋に戻る 「色々と復帰」七夕の短冊に思い
5日に死去した父の大道春男さんの葬儀で長野県に帰省していた幕内御嶽海は7日夜、名古屋場所に備えて愛知県犬山市の出羽海部屋宿舎に戻った。師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が8日に明らかにした。故郷の長野県上松町で行われた7日の告別式では喪主を務めた。 西前頭2枚目の元大関は初日に関脇若元春と対戦。会場のドルフィンズアリーナに飾られた七夕の短冊には「色々と復帰」としたため、大関返り咲きへの意欲をうかがわせた。
-
照ノ富士が軸、霧島らも期待 名古屋場所が9日に開幕
大相撲名古屋場所は9日にドルフィンズアリーナで始まる。2場所連続9度目の制覇を狙う横綱照ノ富士が優勝争いの軸。新大関霧島や大関昇進を目指す豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇の奮闘にも注目が集まる。大関貴景勝は両膝の負傷で初日から休場する。 8日午前には会場で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが出席。15日間の安全を祈願した。力士は新型コロナウイルス感染対策のため参加しなかったが、抽選で選ばれた相撲協会ファンクラブの会員30人が見学した。 名古屋場所の出羽海担当部長(元幕内小城ノ花)は開幕を控え
-
翠富士、初日は小結琴ノ若と 大相撲名古屋場所
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。2場所連続9度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は初日に小結阿炎、2日目は錦木の挑戦を受ける。翠富士(焼津市出身)は初日に小結琴ノ若と対戦する。 大関昇進を目指す3関脇は豊昇龍が翔猿、大栄翔が正代、若元春は御嶽海と初日に対戦。東前頭4枚目に上がった元大関の朝乃山は明生戦が組まれた。
-
力士の願い、七夕の短冊に 「無事に15日間」と照ノ富士
各力士が七夕の願い事をしたためた短冊が7日、報道陣に公開された。会場のドルフィンズアリーナ入り口付近に飾られ、横綱照ノ富士は「無事に15日間終わらせられますように」と記した。大関昇進に挑む関脇大栄翔は「上の番付」と強い意欲をうかがわせた。 新大関霧島は「十五日間ケガしませんように」と願い、他の関脇陣は豊昇龍が「優勝を」、若元春は「自分らしい相撲」と思いを込めた。元大関の幕内高安は演歌歌手の妻、杜このみさんの新曲のヒットを願うなど、ユニークなものもあった。
-
若隆景は約3カ月の加療 藤青雲、右膝手術の予定
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所を休場する西前頭12枚目の若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=の診断書を公表し「右膝前十字靱帯損傷の術後。今後、約3カ月間の加療を要する見込み」との内容だった。元関脇で4月上旬に靱帯再建手術を受け、小結だった先場所を全休。年内の復帰は微妙とされている。 東十両6枚目の藤青雲(25)=本名東龍輝、熊本県出身、藤島部屋=は「右膝前十字靱帯損傷。今後、入院、手術の予定」との診断書を提出して休場。6月16日に負傷したという。
-
元大関朝乃山「挑戦者の気持ち」 名古屋場所へ意欲語る
東前頭4枚目に番付を戻した元大関の朝乃山は7日、愛知県蟹江町の高砂部屋で幕下力士と10番取って調整した。上位陣との対戦に向け「自分の相撲が通じるか不安はあるが、怖がらず挑戦者の気持ちで倒しにいく」と意欲を語った。 6場所出場停止処分から再起したのが昨年名古屋場所。節目の1年を迎え「復帰初戦で花道に入った瞬間は忘れていない」と振り返る。 七夕のこの日は短冊に「優勝・三役」と決意をしたためた。12勝だった先場所に続く活躍が期待され「上で闘って盛り上げていきたい。ここからは己との勝負」と気合を入れた。
-
初日、照ノ富士は阿炎戦 貴景勝休場、新大関霧島は錦木と
日本相撲協会は7日、大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所覇者の横綱照ノ富士は初日に小結阿炎、2日目は錦木と対戦。新大関霧島は初日に錦木、2日目に小結琴ノ若と当たった。大関貴景勝は両膝負傷のため休場。 大関昇進に挑む3関脇の初日は豊昇龍が翔猿、大栄翔が正代、若元春は御嶽海と当たる。東前頭4枚目に上がった元大関の朝乃山は明生戦。 十両以上で初日からの休場は貴景勝のほか、右膝負傷で先場所全休の幕内若隆景、十両藤青雲の3人だった。
-
大関貴景勝が休場 両膝負傷、調整に遅れ
大相撲の東大関貴景勝(26)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が7日、名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)の休場を決めた。初日と2日目の取組に入らなかった。両膝痛の影響で調整が大幅に遅れ、場所前の稽古で相撲は一度も取れなかった。 休場は3月の春場所以来で10度目。再出場せずに負け越せば、9月の秋場所は7度目のかど番となる。 霧島が新大関に昇進した今場所は番付上の1横綱1大関が3場所で解消。だが、初日から出場する横綱、大関はまたも1人ずつと寂しい状況になった。
-
10月に大相撲焼津場所 4年ぶり 千田川親方が市長にPR
大相撲の秋巡業「焼津場所」(同実行委員会主催)が10月12日、焼津市保福島の市総合体育館で開かれる。市内で大相撲巡業開催は4年ぶり。6日には日本相撲協会巡業部の千田川親方が市役所に中野弘道市長を訪ね、場所開催決定を報告した。 焼津場所には力士含めて計200人が参加。力士による公開朝稽古から始まり、幕内力士による取り組みや横綱の土俵入り、相撲の禁じ手を紹介する初切りなどを行う。 千田川親方は「サインをもらったり、握手をしたりして、力士と触れあってほしい」と呼びかけた。焼津市出身の翠富士も参加予定。「小柄なのに頑張っている。戦いぶりを地元の人に見てほしい」と語った。 チケットは15日からチ
-
大道春男氏死去 元大関で幕内御嶽海関の父
大道 春男氏(おおみち・はるお=大相撲の元大関で幕内御嶽海関の父)5日午後4時59分、急性心不全のため長野県木曽町の病院で死去、74歳。木曽町出身。葬儀・告別式は7日午後0時半から長野県上松町上松756、玉林院で。喪主は長男久司(ひさし)氏(御嶽海関)。 御嶽海関が大関昇進を果たした昨年初場所後に行われた昇進伝達式では、上京して見届けていた。御嶽海関は大関在位4場所で陥落した。
-
新大関霧島、下半身中心の鍛錬 名古屋場所へ、負傷の影響懸念
新大関霧島は6日、名古屋市西区の陸奥部屋で下半身を中心に鍛えた。相撲は取らず、四股やスクワットなどで入念に汗を流し「場所前のいつもの運動をした。予定通りの調整」と淡々と話した。 出稽古は5日の荒汐部屋を最後に打ち上げ。右肘痛を抱えながら、大関昇進を目指す関脇若元春らと15番ほど取ったという。「いい内容ではなかったが、稽古を休みたくなかった」と語った。 初日が迫り、負傷の影響が懸念される。それでも「問題ない。やるしかない」と気合を入れた。
-
大関貴景勝、一度も相撲を取らず 出場方向、本調子に程遠く
大相撲の大関貴景勝は6日、名古屋市天白区の常盤山部屋で基礎運動を中心に最終調整した。名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)には出場の方向だが、両膝痛の影響で場所前の稽古では一度も相撲を取っていない。本調子には程遠い様子で、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「心配なところはある」と表情を曇らせた。 本格的な夏の到来を感じさせる暑さの中、貴景勝は全身汗だくになりながら黙々と四股を踏んだ。すり足では膝の動きを気にするしぐさもあった。全体稽古終了後には、十両貴健斗を相手に立ち合いの動きを確認。取材には応じなかった。 綱とりに挑んだ
-
新十両輝鵬、場所に向け自信 小兵の元学生横綱、立ち合い磨く
新十両の輝鵬は5日、愛知県豊田市の宮城野部屋で申し合いに加わりながら、前日4日に左足裏の皮がむけた影響で振るわなかった。「調子が上がってきていたが、今日は全然駄目。ちょっと力が入らなかった」ともどかしそうに話した。 167センチ、111キロと小兵の元学生横綱は、ダッシュやジャンプなど瞬発系のトレーニングを取り入れ、立ち合いに磨きをかけている。「前に出る力が出てきた。立ち合いの勢いのまま、一気に走れるようになった」と自信をのぞかせた。
-
伯桜鵬「勝つ気しかない」 最速新入幕の19歳が闘志
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新入幕の伯桜鵬が5日、愛知県豊田市の宮城野部屋で下半身のトレーニングなどをこなした。遠藤と並び、幕下付け出しデビューから昭和以降最速の所要3場所での新入幕昇進。19歳のホープは「勝つ気しかない。最高の準備をする」と闘志をかき立てた。 番付発表後は連日申し合いに加わっていたが、痛めている左肩を考慮し、この日は相撲を取らなかった。「もともと、中学校の時から悪かったので。悪化させないようにして、相撲を取れる状態でいることが一番」と冷静に語った。 本名の落合から改名し「まだ慣れていない
-
新大関霧島、右肘痛める 出稽古も途中で切り上げ
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新大関の霧島が4日、名古屋市西区の佐渡ケ嶽部屋に出稽古したが、右肘に痛みを訴えて途中で切り上げた。小結琴ノ若らと18番取った後に患部を氷で冷やし、帰り際には「問題ない。大丈夫」とだけ話して車に乗り込んだ。 右肘にはサポーターを施し、申し合いに臨んだ。右で突き放した際には、肘を曲げ伸ばしして気にする場面も。同じく出稽古で幕内錦木や新入幕豪ノ山と番数を重ねた後、土俵際でもつれた琴ノ若との2番目で投げを打ち、悪化させたようだ。 注目の場所に向け「『さすが大関』と言われる相撲を取ってい
-
大栄翔「1回で決めたい」 大関へ意欲、遠藤らと10番
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇大栄翔が3日、三重県鈴鹿市の追手風部屋で稽古し「しっかりチャンスを生かしたいという強い気持ちがある。1回で決めたい」と意気込みを語った。 この日は幕内の遠藤、大翔鵬ら部屋の関取衆を相手に10番続けて取り、8勝2敗。暑さによる疲労の蓄積があるようで「番数も少なく、内容もそんなに良くなかった」と不満顔だった。それでも生命線の突き、押しには力があり「体の状態は悪くない。しっかり我慢してやりたい」と勝負の場所へ照準を合わせる。 幕下以下の力士へ積極的に助言を送り「自分
-
照ノ富士、腰痛も軽症を強調 影響感じさせず、計10番
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)で2場所連続優勝を狙う横綱照ノ富士が2日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で稽古し、部屋の関取衆と計10番取った。前日の稽古中にぎっくり腰になったことを明かしたが、影響を感じさせない動きを見せ「ちょっと痛みが走ったくらい。まだ1週間ある」と軽症を強調した。 翠富士に5戦全勝とし、宝富士には3勝2敗。宝富士得意の左四つ十分に組ませる場面もあり「いろいろ試すのが稽古」と説明した。両膝にも不安を抱える中、じっくりと調整を進めており「毎日、体と相談しながらという感じ。いつものことだ」と自然体で話した。
-
照ノ富士が奉納土俵入り 熱田神宮、4年ぶり実施
大相撲名古屋場所(9日初日・ドルフィンズアリーナ)を前にした奉納土俵入りが1日、名古屋市熱田区の熱田神宮で行われ、横綱照ノ富士が不知火型を披露した。昨年までは新型コロナウイルスの影響で見送られており、4年ぶりの実施となった。 2場所連続の優勝を狙う照ノ富士は両膝にサポーターを施し、太刀持ちに翠富士、露払いに宝富士を従えて登場。力強く四股を踏む際には、約2500人の観衆から「よいしょー」のかけ声が響いた。 土俵入りに先立ち、新大関霧島や大関貴景勝、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)らと一緒に参拝した。
-
元大関朝乃山、上位戦へ闘志 王鵬、豪ノ山ら若手と18番
29歳の元大関朝乃山が、泥だらけで汗を流している。30日は愛知県蟹江町の高砂部屋で出稽古に来た幕内王鵬や新入幕豪ノ山らと計18番。東前頭4枚目に再浮上し、横綱、大関陣総当たりが予想される名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け「厳しい場所になるが、もう一回チャンスをいただいたので頑張りたい」と闘志を燃やす。 前日に大雨で部屋の土俵が水浸しになるトラブルに見舞われたが、無事に復旧。この日は得意の右四つで力強い寄りを見せ、12勝6敗だった。若手の台頭に刺激を受けているようで「自分たちもこうやって上がってきた。立場が逆になっているので、負けたくない」と
-
大関とりの豊昇龍、充実の内容 出稽古でライバル若元春を圧倒
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進を懸ける関脇豊昇龍が29日、名古屋市中川区の荒汐部屋へ出稽古し、同じく大関を狙う関脇若元春らと23番取って16勝7敗だった。持ち味の多彩な攻めが光り「いい稽古になったと思う」と充実感をにじませた。 ライバルの若元春を7勝3敗と圧倒。関脇経験のある小結阿炎、明生に対しても好調ぶりが際立った。昇進目安の直近3場所で合計33勝には、自己最多を一つ上回る12勝が必要。高いハードルに向け「毎日毎日、順調にやれている」と気負いは感じられない。 若元春は鋭い立ち合いが影を潜め、計
-
霧島、名古屋入り後初の出稽古 琴ノ若らと14番で笑顔
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で新大関の霧島が28日、名古屋市西区の佐渡ケ嶽部屋に出稽古し、小結琴ノ若らと14番取って11勝3敗と好調ぶりをアピールした。名古屋入り後初の出稽古で汗びっしょりになり「みんなで一緒に我慢して、一生懸命やろうと思った」と満足そうに笑った。 得意の左四つや一気の突き、押しとさまざまな攻めを試した。申し合いでは最後に加わり、同じく出稽古の幕内錦木を含めて関取衆4人全員を指名。琴ノ若とは3勝2敗だった。「後から入るので、きちんとした相撲を取らないと」と看板力士の自覚を口にした。 大関
-
新大関の霧島が本格始動 「一日一日を大切に」
新大関霧島が27日、名古屋市西区の陸奥部屋で稽古を行い、本格的に始動した。付け人に昇進祝いでプレゼントしてもらった白まわしを締め、ぶつかり稽古で胸を出すなどして精力的に汗を流した。「やっぱり暑いですね」と苦笑いしつつも「一日一日を大切にしていきたい」と看板力士の貫禄を漂わせた。 28日は佐渡ケ嶽部屋に出稽古する予定。今場所でも対戦が予想される小結琴ノ若と番数をこなし、調整のペースを上げていく。
-
照ノ富士、名古屋でのVに意欲 一人横綱、3関脇にエール
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で2場所連続9度目の制覇を狙う横綱照ノ富士が27日、名古屋市内のホテルで記者会見に臨み「まだ名古屋開催の場所で優勝がない。今年こそはという思いだ」と意欲を示した。 この日は名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で四股などをじっくりとこなした。今後は出稽古に赴くという。他の部屋の関取衆が来ることも歓迎し「自分ができることをやってあげたい」と最高位の責任をにじませた。 4場所連続休場明けの夏場所は14日目に優勝を決め、14勝1敗と復活を印象づけた。昨年10月の両膝の手術前と比べ、場所中に打
-
3関脇が大関とりへ意欲 3人同時昇進は前例なし
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇が27日、名古屋市内での力士会後に記者会見し、勝負の場所へ意気込みを語った。3人同時昇進は例がなく、2人同時でも1994年春場所の貴ノ浪と武蔵丸以来の快挙となる。 モンゴル出身で24歳の豊昇龍は6場所連続関脇。6月上旬に帰省した際、叔父の元横綱朝青龍に助言を受けた。「憧れの人に近づきたい。三役でずっと取って、もしかしたらなれるのではという思いが出てきた」と大関へ意欲をにじませた。 大栄翔は3人の中で優勝経験がただ一人あり、昇進への
-
翠富士、東前頭3枚目に 熱海富士は西十両筆頭 大相撲名古屋場所
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新大関の霧馬山改め霧島は西正位に座った。新大関誕生は昨年春場所の御嶽海以来で、モンゴル出身では2015年名古屋場所の照ノ富士以来6人目。 鳥取城北高で2度の高校横綱に輝いた19歳の落合改め伯桜鵬は、遠藤と並んで幕下付け出しデビューから昭和以降最速の所要3場所で新入幕昇進。ともに25歳で中大出身の豪ノ山、湘南乃海も新入幕を果たした。 先場所覇者の横綱照ノ富士、大関貴景勝はともに東。1横綱1大関は3場所で終わり、1横綱2大関となった。 関脇は6場所連続の豊昇龍が東、2場所連続の大栄翔と若元春が西。
-
新大関霧島「大きい文字」に喜び 注目の場所へ
新大関の霧島は26日、名古屋市西区の陸奥部屋宿舎で記者会見し「入った時は文字が小さかった。大きい文字になって、すごくいいと思う」と記念の新番付を見て喜んだ。入門以来名乗った霧馬山から、昇進を機に師匠の陸奥親方(元大関霧島)のしこ名を襲名。「大関と呼ばれると力になる。『さすが大関』と言われる相撲を取っていきたい」と抱負を述べた。 モンゴルの遊牧民一家に生まれ育ち、6月上旬には4年ぶりに帰省。「思っていたよりも喜んでもらった」と地元の盛り上がりを実感した。 注目の場所に向け、これまで同様に精力的な出稽古で調整する意向だ。「モンゴル出
-
名古屋場所、新大関霧島は西に 19歳の伯桜鵬が最速新入幕
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付を発表し、新大関の霧馬山改め霧島は西に座った。新大関誕生は昨年春場所の御嶽海以来で、モンゴル出身では2015年名古屋場所の照ノ富士以来6人目。 鳥取城北高時代に2度の高校横綱に輝いた19歳の落合改め伯桜鵬は、遠藤と並び昭和以降最速での幕下付け出し初土俵から所要3場所で新入幕に昇進。ともに25歳で中大出身の豪ノ山、湘南乃海も新入幕を果たした。 先場所覇者の横綱照ノ富士は東、大関貴景勝は東。1横綱1大関は3場所で解消され、1横綱2大関となった。
-
元幕内豊山、断髪式で涙 昨年11月引退、トレーナー
昨年11月の大相撲九州場所限りで現役引退した元幕内豊山の小柳亮太氏(29)=新潟県出身=の断髪式が25日、東京・両国国技館で開かれ、元大関豊山で日本相撲協会元理事長の内田勝男氏や関脇大栄翔ら約430人がはさみを入れた。 両親の出番で目頭を押さえ「感慨深かった。6歳から相撲を始めて、ずっと応援してくれた」と感謝。最後のはさみは師匠の時津風親方(元幕内土佐豊)だった。突き、押しで最高位は西前頭筆頭。幕内在位26場所で敢闘賞1度だった。 小柳氏はトレーナーとして活動し、約50キロの減量で130キロ。来年3月の東京マラソン出場に向け、さ
-
陸奥親方は報酬減額処分 弟子が暴力、事業部長辞任
日本相撲協会は23日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、弟子の暴力行為が発覚した陸奥親方(64)=元大関霧島、本名吉永一美、鹿児島県出身=に3カ月で20%の報酬減額処分を下した。同親方は事業部長を辞任したが理事にとどまり、芝田山広報部長(元横綱大乃国)が後任を兼ねる。 協会発表によると、幕下以下の力士1人が昨年末から今年1月にかけ、幕下以下の兄弟子に顔面殴打などの暴力を数回受けたという。この兄弟子は4月下旬に引退した。
-
9月2日に還暦土俵入り 八角理事長、両国国技館で
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が赤い綱を締める還暦土俵入りを9月2日に東京・両国国技館で行うことが22日、分かった。八角理事長は同日、60歳の誕生日を迎えた。 還暦土俵入りの実施は2021年10月の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)以来。理事長在任中では13年6月に北の湖親方(元横綱)が行って以来10年ぶり5人目となる。太刀持ち、露払いは弟子の君ケ浜親方(元関脇隠岐の海)と幕内北勝富士が務める予定。 八角理事長は1987年夏場所後に23歳で第61代横綱に昇進。92年夏場所前に引退するまで、馬力あふれ
-
八角理事長、還暦に感慨 「現時点でも悔いはない」
日本相撲協会の八角理事長=元横綱北勝海、本名保志信芳、北海道出身=が22日に60歳の誕生日を迎え、このほど共同通信のインタビューで心境を語った。猛稽古を積んだ現役時代、協会トップとして重責を担う相撲人生に感慨をにじませた。 ―還暦は一つの節目。 「大忙しの60歳だね。現役時代は一日一日が長く感じたが、部屋を持ってからは、あっという間だ。周囲に支えられ、自分の持てる以上のものを出してきているから、現時点でも全く悔いはない」 ―入門当時の思い出。 「中学3年生の春に東京
-
高安「ハッピーな家族に」 杜このみさんと披露宴
大相撲の幕内高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が17日、東京都内のホテルで演歌歌手の杜このみさん(33)との結婚披露宴を開いた。新型コロナウイルス禍の2020年7月の結婚から約3年で晴れ舞台を迎え「ほっとした気持ちとうれしい気持ちが大きい。幸せでハッピーな家族になりたい」と喜びをかみしめた。 兄弟子の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約720人から祝福された。21年2月に長女、昨年8月には長男が誕生。色打ち掛け姿の杜さんは「新婚の時に想像していた以上ににぎやかで幸せ」と顔をほころばせた。 元大関の実力者は「家族の
-
霧島、長野の荒汐部屋合宿に合流 大関初稽古、地位の自覚も
大相撲の新大関霧島(陸奥部屋)が16日、長野県下諏訪町での荒汐部屋合宿に合流し、昇進後初めて稽古を行った。14日に故郷のモンゴルから戻ったばかりで「あまり焦らずにやっていく。しっかり体をつくりたい」と話す。名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)に向け、最終日の19日まで参加する。 稽古場のある地元小学校に姿を現すと、約200人の見物人から驚きの声が上がった。四股やすり足で汗を流し、幕下以下に9戦全勝。「霧島」のしこ名で初めてサインするなどファンサービスもし「いろいろなお客さんに来てもらいたい。元気をもらい、みんないい稽古ができる」と看板力士の自覚を漂
-
大相撲、安治川部屋が部屋開き 元関脇・安美錦「始まったな」
大相撲の安治川部屋の部屋開きが16日、東京都江東区で行われ、土俵祭りを終えた師匠の安治川親方(元関脇安美錦)は「ようやく始まったなという思い。どんどん稽古して、味が出るくらい汗が染みていけばいい」と抱負を語った。昨年12月に伊勢ケ浜部屋から独立し、同じ江東区内に仮住まいしていた。 建物は4階建て。稽古場がある1階から2階へ通じる階段の壁紙には、錦絵をデザインした。両国国技館のエントランスを参考にし「相撲という文化の中にいることを大切にしながら、力士として、人として成長してほしい」と願いを込めた。 師匠にとって「安治川部屋」は入門
-
大相撲・高砂部屋稽古にファン熱視線 朝乃山関ら富士宮で合宿
大相撲・高砂部屋の合宿稽古が15日、富士宮市内で始まった。富士宮北高相撲場で17日まで、力士23人が7月の名古屋場所に向けて調整する。 15日は四股やすり足などの稽古を入念に重ね、激しい申し合いを繰り広げた。元大関の幕内・朝乃山関らが若い力士に胸を貸した。相撲場の空気は張り詰め、詰めかけたファンは固唾(かたず)をのんで見守った。 高砂部屋が市内で合宿を行うのは初めて。静岡後援会が昨年発足し、誘致に至った。地元の関係者は相撲に対する地域の関心が一層高まると期待する。高砂親方は「良い環境で稽古させてもらい、力士は喜んでいる」と話し、朝乃山関は「たくさんの方と触れ合う合宿にしたい」と汗を拭った
-
再十両紫雷に化粧まわし 母校贈呈、ようやく披露
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で再十両の紫雷(木瀬部屋)が14日、母校の埼玉栄高(さいたま市)で化粧まわしを贈呈された。新十両だった昨年初場所前に完成していたが、自身の不祥事による全休でお蔵入りだった。ようやく披露でき「この化粧まわしを締められることに感謝して、精いっぱい闘いたい」と決意を新たにした。 濃いオレンジ色を基調とした化粧まわしは、約1年半前から部屋で保管。一度しか見ておらず「次に見るのは着ける時」と関取復帰の原動力にしてきた。「うれしい気持ちもあるが、また一段階上の厳しい環境になる。15日間、全部勝つつもりでいく」と意気込ん
-
大相撲名古屋場所の御免札を設置 「多くのお客迎えたい」
大相撲名古屋場所(7月9日初日)の開催を知らせる「御免札」が14日、会場となるドルフィンズアリーナ付近の名古屋城東門近くに設置された。取材に応じた名古屋場所担当部長の出羽海親方(元幕内小城ノ花)は新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行したことに伴い「通常開催でたくさんのお客さんをお迎えしたい」と話した。 今場所は夏場所優勝の横綱照ノ富士や新大関に昇進した霧島の取組を中心に見どころが多く「ぜひ注目していただきたい」と期待を込めた。
-
復活Vの照ノ富士が結婚披露宴 貴景勝ら約800人が祝福
大相撲の横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が11日、東京都内のホテルで同郷のドルジハンド夫人(29)と結婚披露宴を開いた。4場所連続休場明けの夏場所で6場所ぶりの復活優勝を遂げ、晴れの日に臨み「(妻のサポートが)一番の心の支え。これからも頑張っていく」と意気込みを新たにした。 2人は2018年2月に結婚し、昨年11月に第1子となる長男が誕生した。この日は大関貴景勝ら約800人の出席者から祝福を受けた。 名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)では霧島が新大関に昇進し、1横綱2大関となる。3
-
霧島の故郷、モンゴルで祭典 大関昇進祝いで「横綱目指す」
【ドルノド共同】大相撲で新大関に昇進した霧島が9日、故郷モンゴルのドルノド県で開かれた祭典「ナーダム」に参加した。地元が生んだヒーローを一目見ようと、家族や友人以外にも大勢の住民が集まり、モンゴルを代表する競馬などのスポーツを通じて交流を深めた。霧島は「大関になって、皆さんとお祝いができてうれしい。横綱を目指し稽古に励みます」とあいさつした。 ナーダムは毎年7月に開催されるモンゴルの全国的なスポーツの祭典だが、この日は霧島の昇進祝いのため故郷で特別に催された。遊牧民の移動式住居ゲルには、伝統衣装を着た参加者が集まり、羊肉やギョーザなど地元料理を囲んで霧島との会
-
貴景勝、かど番脱出の夏場所語る 「やることは全てやった」
大相撲の大関貴景勝が8日、東京都板橋区の常盤山部屋で取材に応じ、両膝痛に苦しみながら6度目のかど番を脱出した夏場所を「どのような状況でもやらないといけない。やることは全てやった」と語った。2月27日の春場所番付発表での記者会見以降、報道陣にはほとんどコメントしていなかった。 貴景勝は綱とりに挑んだ春場所で左膝を痛めて途中休場。夏場所へ急ピッチで調整し、右膝も悪化させた。「苦しいと思っているのは周りだけ。綱とり場所でけがをしたというのは、何かが足りないということ」と潔く自らを省みた。 8日の稽古では両膝にテーピングを施さず、四股や
-
新大関霧島、4年ぶり故郷に凱旋 モンゴル・ドルノド歓迎
【ドルノド共同】大相撲で新大関に昇進した霧島が7日、故郷モンゴルの出身地ドルノド県に凱旋した。大勢の住民が「おめでとう」「お帰りなさい」と祝福し歓迎する声をかけた。 5日にモンゴルへ帰国。7日早朝、妻子や親戚、友人らと共に車で首都ウランバートルを出発し、夕方に約700キロ離れたドルノド県に到着した。にぎやかな音楽の中で伝統衣装を着た住民らが出迎え、霧島と抱擁や握手を交わした。 新型コロナウイルス禍で、4年ぶりの帰省。霧島は取材に「地元の皆さんが盛大に迎えてくれてうれしい」と喜び、日本のファンにも「いつも応援ありがとうございます」
-
元幕内石浦、引退会見で涙 「首けがして医師に禁止された」
1日に現役を引退した大相撲の間垣親方(33)=元幕内石浦、本名石浦将勝、鳥取県出身、宮城野部屋=が7日、東京・両国国技館で記者会見し「昨年の春場所で首をけがして、回復がうまくいかなかった。相撲を取ることは医師に禁止された」と語った。部屋付きで後進を指導し、引退相撲は来年6月1日の予定。 現役続行を目指して首の治療に専念したが、昨夏に妻と子ども3人の寝顔を見て引退へと傾いたという。「健康な体で子どもたちの成長を見守っていきたい」と感じた当時の心境を述懐し、涙を流した。現役時代から胸を出して鍛えた師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)は会見に同席し「かわいそうなくらい稽古
-
大関とり若元春、自然体強調 9日から長野合宿へ出発
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇若元春が7日、東京都中央区の荒汐部屋で稽古し「自分のやるべきことをやっていくだけ」と自然体を強調した。5日に稽古を再開。9日に長野県下諏訪町での部屋合宿に出発する。 下諏訪町での合宿は4年ぶりの実施。前回は新十両を果たしながら幕下に落ちていた時期で「錦を飾るではないが、成長した姿を見せられたらうれしい。すごく楽しみ」と笑みを浮かべた。新大関霧島や関脇豊昇龍も途中から合流する予定で、ライバルたちとの稽古で勝負の場所へ備える。 4月に右膝の靱帯再建手術を受け、
-
大栄翔、大関とりへ早くも出稽古 佐渡ケ嶽部屋で22番
大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)で大関昇進に挑む関脇大栄翔が6日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で小結琴ノ若らと22番取った。夏場所終了から1週間余りと異例の早さでの出稽古に臨み「稽古始めという意味では、今までで一番いい稽古ができた」と満足そうに汗を拭った。 三役同士で18番ぶつかり合い、勝敗は互角だった。大栄翔が自慢の突き、押しで圧倒すれば、琴ノ若は組み止めて寄り切り。大関候補は8日まで通うそうで「体をつくり、相撲勘を磨く」とテーマを語った。 29歳の大栄翔は3場所連続2桁勝利で、三役では12、10勝をマーク
-
霧島は「努力家で、よく人助け」 来日前の柔道恩師、昇進たたえる
【ウランバートル共同】大相撲でモンゴル出身6人目の大関となった霧島(27)=陸奥部屋=が来日前に習っていた柔道の恩師、シジェー・エルデネビレグ氏(56)が5日までに共同通信の取材に応じ「最初から強かったわけではなく、たくさんの練習を重ねて今がある」と昇進をたたえた。 同氏は元横綱の朝青龍、日馬富士も指導し、長男は十両玉正鳳。幕内最年長の玉鷲の義父に当たる。「みんなが喜んでいる。霧島が大関になって、この先もいいニュースが続きそうだ」と目を細めた。 霧島はウランバートルから東方へ約700キロ離れたドルノド県出身。15歳から約3年間、
-
新大関霧島がモンゴル帰国 4年ぶりの凱旋に笑顔
大相撲で新大関に昇進した霧島が5日、成田空港から故郷モンゴルに帰国した。新型コロナウイルス禍で、新十両となった4年前以来の帰省。角界の看板力士としての凱旋に「最高ですね。家族や親戚、友達に久しぶりに会うので、みんなとゆっくり話がしたい」と笑みを浮かべた。 7日に首都ウランバートルから東方へ約700キロ離れた地元のドルノド県に入る予定。歓迎ムードが高まっているそうで「小さいお祭りみたいな感じでやるんじゃないか」と心待ちにした。急な帰国でエコノミークラスの搭乗となったが「大きい席を取れた」。空港で居合わせた人から「大関、おめでとう」と声をかけられる場面もあった。
-
元幕内旭秀鵬が断髪式 昨年1月引退
昨年1月に現役を引退したモンゴル出身で元幕内旭秀鵬のトゥムルバートル・エルデネバートルさん(34)の断髪式が4日、東京都墨田区のホテルで開かれ、母国の関係者ら約370人がはさみを入れた。 両親にねぎらいの言葉をかけられ、涙ぐむ場面もあった。兄弟子で、師匠でもあった大島親方(元関脇旭天鵬)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「引退から1年半、不安だったけど(断髪式を開けて)やっぱりうれしい」と喜んだ。 2007年夏場所で初土俵。12年初場所で新入幕を果たした。長身を生かした右四つの取り口を武器に幕内に20場所在位。「自分なりに頑張っ
-
春日山親方、引退相撲で美声披露 元関脇勢、山本譲二さんらと
一昨年の6月に現役引退した元関脇勢の春日山親方(36)=本名東口翔太、大阪府出身、伊勢ノ海部屋=の引退相撲が4日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では演歌歌手の山本譲二さんら約250人がはさみを入れた。「潔く、男らしく、次のステージでも頑張っていきたい」と抱負。現役時代から角界屈指の美声で知られ、歌を披露するひと幕もあった。 師匠の伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)に大銀杏を切り落とされ、整髪後には土俵横のステージで山本さんと代表曲の「花も嵐も」など3曲を熱唱。約15年の付き合いという歌手の平原綾香さんもはさみを入れ、2曲を歌った。
-
鶴竜親方の大銀杏にはさみ 「相撲のおかげで自分がいる」
一昨年の大相撲春場所限りで現役引退した元横綱鶴竜の鶴竜親方(37)=本名マンガラジャラブ・アナンダ、モンゴル出身、陸奥部屋=の引退相撲が3日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式で宮城野親方(元横綱白鵬)や二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約380人がはさみを入れた。 師匠の陸奥親方(元大関霧島)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「相撲のおかげで今日の自分がいる。大相撲が永遠に続いていくように、一生懸命努力する」と宣言。入門時の師匠で横綱まで育ててくれた先代井筒親方(故人=元関脇逆鉾)の弟、錣山親方(元関脇寺尾)や父マンガラジャラブさんがはさみを入れた際は感極まった
-
幕内琴勝峰が婚約を発表 福岡出身の23歳女性と
大相撲の幕内琴勝峰(23)=本名手計富士紀、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=が3日、福岡県の八女市役所に勤務していた池松珠奈さん(23)との婚約を発表した。挙式日程などは未定。 2年ほど前に共通の知人に紹介され、約1年前に交際をスタート。「この人と一緒になりたい」と思い、5月の夏場所後にプロポーズした。2日には師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)にも報告を済ませたという。 琴勝峰は西前頭5枚目の夏場所では左膝を痛め、2勝10敗3休に終わった。1月の初場所では敢闘賞に輝いたホープは「より一層頑張っていく」と決意を新たにした。
-
25年の本場所日程発表 名古屋場所は新会場で
日本相撲協会は1日、2025年の本場所日程を発表した。大相撲名古屋場所は24年まで使用されるドルフィンズアリーナから新たな会場で開催予定。 今年の名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)関連の日程も発表された。6月26日に番付発表があり、翌27日に十両以上による力士会。熱田神宮奉納土俵入りは7月1日、新弟子検査は同3日に実施する。 25年の本場所日程は次の通り。 初場所 1月12~26日▽春場所 3月9~23日▽夏場所 5月11~25日▽名古屋場所 7月13~27日▽秋場所 9月14~28
-
新十両獅司「ウクライナは大変」 母国へ思いはせる
大相撲初のウクライナ出身力士で、名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新十両昇進を決めた獅司(26)=本名セルギイ・ソコロフスキー、雷部屋=が31日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見し「今、ウクライナは大変。パパとママを助けるという気持ちで頑張りたい」とロシアの侵攻を受ける母国へ思いをはせた。 ウクライナ南部メリトポリ出身で、190センチを超える長身に柔らかさを兼ね備える。夏場所は西幕下2枚目で6勝1敗の好成績。両親とは電話で毎日連絡を取り合い、場所中も取組の動画を送った。昇進を伝えた際には「おめでとう」と喜んでくれたそうだ。
-
新大関「霧島」誕生を角界歓迎 実直な性格、看板力士へ期待
大相撲で新大関となった霧馬山改め霧島(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=は31日、師匠の陸奥親方(元大関霧島)の現役時代のしこ名に改名し「夢みたい。上(横綱)に上がるなら、これ以上稽古するしかない」と心境を語った。角界からは実直な性格の看板力士への期待と、新時代到来を歓迎する声が相次いだ。 霧島は精力的な出稽古で鍛え、昇進の重圧と闘った夏場所で11勝。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「これからも自分から勝負していくような相撲を取り続け、周りから目標とされる大関になってもらいたい」とエールを送った。
-
ウクライナ出身の獅司らが新十両 名古屋場所、紫雷は再十両
日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を開き、ウクライナ出身で初の力士の獅司(26)=本名セルギイ・ソコロフスキー、雷部屋=ら新十両3人を含む十両昇進力士5人を発表した。 他の新十両は、一昨年の学生横綱の川副改め輝鵬(24)=本名川副圭太、熊本県出身、宮城野部屋=と勇磨(24)=本名中尾勇磨、大阪府出身、阿武松部屋。 再十両は9場所ぶりに復帰の紫雷(31)=本名芝匠、東京都出身、木瀬部屋=と13場所ぶりに復帰の千代の海(30)=本名浜町明太郎、高知県出身、九重
-
霧馬山が新大関、「霧島」に改名 「今まで以上に稽古」と口上
日本相撲協会は31日、東京都墨田区の両国国技館で大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進を満場一致で決めた。霧馬山はしこ名を師匠の陸奥親方(元大関霧島)が現役時代に名乗った「霧島」に改名した。 新大関は墨田区の陸奥部屋で行われた昇進伝達式で「大関の名を汚さぬよう、今まで以上に稽古して頑張ります」と口上を述べた。協会の使者は伊勢ノ海理事(元幕内北勝鬨)と枝川審判委員(元幕内蒼樹山)。 霧島の襲
-
陸奥部屋、波乱の歴史に光差す 新大関霧馬山、きょう誕生
日本相撲協会は31日、霧馬山(27)=モンゴル出身=の大関昇進を正式決定する。霧馬山を生んだ陸奥部屋は波乱の歴史をたどってきた。2011年の八百長問題など不祥事の暗い影もあった。来年4月に65歳となる師匠の陸奥親方(元大関霧島)が日本相撲協会の定年まで1年を切った時期に、一つの光が差し込んだ。 師匠は現役時代に井筒部屋に在籍し、甘いマスクと筋肉質の体で「和製ヘラクレス」の異名を取った。初土俵から史上最も遅い所要91場所で大関に昇進。苦労を重ねた人気力士だった。 1996年春場所限りで引退し、翌年12月に陸奥部屋を継承。幕下以下3
-
新大関霧馬山、31日誕生 モンゴル出身6人目
大相撲の東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進が31日午前、東京・両国国技館で開かれる日本相撲協会の名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)番付編成会議と臨時理事会で正式に決定する。 霧馬山は夏場所で11勝4敗。この3場所で合計34勝を挙げ、大関昇進の目安とされる直前3場所合計33勝を上回った。三役は計6場所で通過。モンゴル出身力士では2015年夏場所後の照ノ富士以来6人目となる。 昇進決定後、協会は使者を派遣し、東京都墨田区の陸奥部屋で昇進伝達式を実施。新大関は決意
-
照ノ富士「上を目指すつもりで」 大関確実の霧馬山にエール
大相撲夏場所で6場所ぶり8度目の優勝を果たした横綱照ノ富士が29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で一夜明けの記者会見を行い、大関昇進を確実にした同じモンゴル出身の霧馬山に対して「(地位を)維持する思いでやれば、落ちることしかない。その上を目指すつもりでやってほしい」とエールを送った。 照ノ富士は2015年名古屋場所で新大関。両膝の負傷や内臓疾患で序二段まで落ちながら不屈の闘志で大関に返り咲き、横綱となった。2月には出稽古に訪れた霧馬山に技術面を助言した。夏場所では退けたが「強くなっていなかったら結果には表れない。本当に強くなったなという感じはある」と成長を認めた
-
霧馬山が一夜明け会見 大関昇進確実、夏場所11勝
大相撲夏場所で11勝4敗と活躍し、大関昇進を確実にした霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が千秋楽から一夜明けた29日、東京都墨田区の両国国技館で記者会見に臨み「場所前から緊張感があって、早く始まって早く終わってほしいと思っていた。終わって気が楽になった」と話した。 霧馬山は小結だった初場所で11勝を挙げ、新関脇の春場所は12勝3敗で初優勝。夏場所で大関昇進の目安とされる直前3場所の合計33勝を一つ上回った。 31日に開かれる名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議と
-
横綱照ノ富士「無事に終わった」 長期休場から復活優勝
4場所連続休場明けの大相撲夏場所を14勝1敗で6場所ぶり8度目の優勝を遂げた横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が千秋楽から一夜明けた29日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で記者会見に臨み「無事に終わったなという感じ。15日間取り続けるという強い意志で土俵に上がった」と充実感を漂わせた。 照ノ富士は昨秋に両膝を手術。不安視された夏場所は賜杯レースを引っ張り、14日目に優勝を決めた。3場所連続全休明けで制した横綱は大鵬、北勝海に続いて3人目となった。初日から4場所ぶりに横綱、大関がそろった場所で一人横綱の責任を果たし、見事に復活を果たし
-
優勝の照ノ富士は14勝1敗 霧馬山は4敗も大関昇進確実
大相撲夏場所千秋楽(28日・両国国技館)4場所連続休場明けで14日目に8度目の優勝を決めた横綱照ノ富士は大関貴景勝を押し出し、14勝1敗で終えた。貴景勝は8勝7敗。 霧馬山は関脇対決で豊昇龍に下手投げで敗れて4敗目を喫したが、場所後の大関昇進が確実となった。豊昇龍も11勝4敗。大栄翔は関脇同士の一戦で若元春を突き倒し、ともに10勝5敗。小結琴ノ若は勝ち越した。 三賞は技能賞が3場所連続3度目の霧馬山、初三賞となる若元春が受賞した。明生が初の殊勲賞。十両は豪ノ山が14勝1敗で並んだ落合との優勝決定戦を制した。
-
霧馬山の大関昇進が事実上決定 夏場所千秋楽、照ノ富士14勝
大相撲夏場所千秋楽は28日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、東関脇霧馬山(27)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=の大関昇進が事実上決まった。関脇豊昇龍に敗れて11勝にとどまったが、直近3場所合計で昇進目安の33勝を一つ上回った。正式に昇進すれば、モンゴル出身6人目の大関となる。 14日目に6場所ぶり8度目の優勝を決めた東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=は結びの一番で大関貴景勝を退けて14勝1敗。一人横綱は両膝の負傷などによる4場所連続休場からの復活劇を有終の美で締めくくった。
-
ウクライナ出身の獅司、十両へ 3場所連続の勝ち越し
ロシアの侵攻を受けるウクライナ出身で、西幕下2枚目の獅司(雷部屋)が6勝目を挙げ、来場所の新十両昇進を確実にした。26歳のパワー自慢は、十両の時疾風を上手投げで破り「良かった。うれしい」と笑みをこぼした。 同国出身初の力士として2020年春場所で初土俵を踏んだ。今年に入って3場所連続の勝ち越しと奮闘。故郷からの応援が大きな励みになっているという。「パパもママもみんなが見ている。頑張りたかった」と感慨を込めた。
-
霧馬山、若元春が技能賞 殊勲賞に明生、敢闘賞はなし
大相撲夏場所千秋楽の28日、三賞選考委員会が開かれ、技能賞は11勝3敗で大関昇進を決定的としている関脇霧馬山が3場所連続3度目の受賞。新関脇で2桁勝利の若元春は左四つの型が評価され、初めて選ばれた。三賞も初受賞。 殊勲賞は優勝の横綱照ノ富士を破った明生が初めて受賞した。敢闘賞は千秋楽の勝利を条件とされた関脇豊昇龍、朝乃山らが候補に挙がったが落選。2021年秋場所以来の該当者なしとなった。
-
関脇霧馬山、大関昇進が決定的に 千秋楽に会議、審判部評価
大相撲夏場所14日目の27日、関脇霧馬山の大関昇進が決定的になった。番付編成を担う日本相撲協会審判部が千秋楽の28日に部内で昇進を協議することで一致。関係者によると反対意見はないとみられる。ここまで11勝3敗の好成績で直近3場所合計34勝をマークし、昇進目安の33勝を上回っている。 モンゴル出身で27歳の霧馬山は小結の初場所で11勝、新関脇の先場所は12勝で初優勝。今場所も最終盤まで優勝争いに絡む活躍だった。藤島審判部副部長(元大関武双山)は昇進への明言を避けたが「素晴らしい相撲を取っている」と高い評価を与えた。最終判断する千秋楽に向け「いい相撲を見せてくれる
-
照ノ富士復活、8度目V 一人横綱、長期休場明け
大相撲夏場所14日目は27日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、4場所連続休場明けの東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が関脇霧馬山を下し、13勝1敗で千秋楽を待たずに昨年夏場所以来6場所ぶり8度目の優勝を決めた。両膝負傷などからの復活を遂げるとともに、一人横綱の責任を果たした。 照ノ富士は昨年秋場所を途中休場。翌九州場所から今年春場所までは全休していた。3場所連続全休明けで優勝の横綱は1968年秋場所の大鵬、89年初場所の北勝海に次いで3人目となった。 敗れた霧馬山は既に11勝を挙げ、大関昇進に
-
照ノ富士1敗堅持、朝乃山退ける 14日目にもVか、1差で霧馬山
大相撲夏場所13日目(26日・両国国技館)横綱照ノ富士は元大関の平幕朝乃山を小手投げで退け、1敗堅持で単独首位を守った。14日目の関脇霧馬山戦に勝てば、昨年夏場所以来6場所ぶり8度目の優勝が決まる。朝乃山は3敗に後退。 関脇霧馬山は北青鵬を外掛けで下して11勝2敗。大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝を一つ上回った。大関貴景勝は明生を送り出して勝ち越し、6度目のかど番を脱出した。豊昇龍と若元春の両関脇は9勝目。大栄翔は5敗目。 十両は豪ノ山と落合が12勝1敗でトップに並んでいる。
-
霧馬山、大関へ大きく前進 3場所で34勝、目安上回る
大相撲夏場所13日目の26日、関脇霧馬山が平幕北青鵬を下して11勝目を挙げ、来場所の大関昇進に大きく前進した。直近3場所で合計34勝目をマークし、昇進の目安とされる33勝を上回った。 モンゴル出身で27歳の霧馬山は小結の初場所で11勝、新関脇の先場所は12勝で初優勝。今場所も8日目から6連勝と調子を上げ、横綱照ノ富士らと賜杯争いをしている。 番付編成を担う日本相撲協会審判部が昇進を諮る臨時理事会開催を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承されれば大関昇進が事実上決定。これまで理事会で昇進が見送られた例はない。モンゴル出身の大関
-
大相撲、夏巡業は18日間開催 東北や北海道再開
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所後に実施する夏巡業の日程を発表し、昨年より13日増えて18日間の開催となった。新型コロナウイルス禍による中止から再開された昨年は関東近郊限定だったが、今年は東北や北海道などでも行う。 日程は次の通り。 7月29日 豊田市(愛知)▽30日 沼津市(静岡)▽8月2日 立川市(東京)▽3日 龍ケ崎市(茨城)▽4日 楢葉町(福島)▽5日 福島市▽6日 仙台市▽8日 奥州市(岩手)▽9日 久慈市(岩手)▽12日 函館市(北海道)▽13日 札幌市▽14日 旭川市(北海道)▽15日 恵庭市(北海道)▽19
-
聖富士(焼津市出身)6連勝 序二段首位タイ 大相撲夏場所12日目
大相撲夏場所12日目の25日、幕下以下は7番中6番を取り終え、序二段は近大出身の欧勝竜(大阪府出身、鳴戸部屋)、飛騨野(富山県出身、荒汐部屋)、聖富士(焼津市出身、伊勢ケ浜部屋)が6連勝で並んだ。
-
照ノ富士が1敗堅持、単独首位に 霧馬山10勝、朝乃山は2敗目
大相撲夏場所12日目(25日・両国国技館)横綱照ノ富士は関脇若元春を寄り倒しで退け、1敗堅持で単独首位に立った。若元春は4敗目。 大関昇進を狙う関脇霧馬山が大関貴景勝を寄り切って10勝目。昇進の目安とされる直近3場所合計33勝に到達した。かど番の貴景勝は7勝5敗。元大関の平幕朝乃山は関脇大栄翔に押し出され、2敗に後退。大栄翔と関脇豊昇龍は勝ち越した。 照ノ富士を追う2敗は霧馬山と朝乃山。十両は豪ノ山と落合が1敗でトップに並んでいる。
-
落合11勝、先場所上回る 大相撲、十両2場所目で優勝争い
大相撲夏場所で十両2場所目の落合が24日、先場所を上回る11勝目を挙げ、豪ノ山とともに優勝争いのトップを守った。先場所敗れた玉正鳳を左四つから一方的に寄り切る好内容。19歳のホープは「集中していけた。動きのある相手を止められたので良かった」と誇らしげで、館内の大歓声に応えた。 報道陣の取材に応じるのは3日ぶり。前日の初黒星も「たまたま連勝が続いていただけ」と引きずらなかった。残り3日間の結果次第で新入幕も見えてくる。師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)も十両2場所通過で「意識したくなくてもしてしまうが、やるべきことをやるのが一番」と足元を見つめた。
-
東大出身の須山、初の三段目も… プロ入り2度目の負け越し
東大出身初の力士で、今場所から三段目に昇進した須山(木瀬部屋)は25日、負け越した。立ち合いで押し込んだがはたき込みに屈し「相手が引いてしまうくらいの相撲を取ろうと思ったが、足がついていかなかった」と悔しがった。負け越しはプロ入り2度目となった。 昨年夏場所で初土俵を踏み、注目を浴びながらこつこつと番付を上げてきた。東73枚目で最後の一番に勝てば三段目残留の可能性もあり「少しずつ強くなっている手応えはある。それを結果につなげていきたい」と前を向いた。
-
照ノ富士、朝乃山が1敗守る 貴景勝7勝目、若元春勝ち越し
大相撲夏場所11日目(24日・両国国技館)横綱照ノ富士は関脇豊昇龍をきめ出しで退け、1敗を守った。元大関の朝乃山は明生を突き落として10勝目。大関貴景勝は関脇大栄翔を引き落として7勝目を挙げ、かど番脱出へあと1勝とした。豊昇龍と大栄翔は4敗目。 大関昇進を狙う関脇霧馬山は平戸海を寄り切って9勝2敗。若元春は北青鵬をうっちゃりで下し、新関脇で勝ち越しを決めた。北青鵬は3敗目。 1敗でトップ並走の照ノ富士と平幕朝乃山を1差で霧馬山が追う展開。十両は豪ノ山が落合を破り、この2人が10勝1敗の首位で並んだ。
-
照ノ富士と朝乃山1敗守る かど番の貴景勝は4敗目
大相撲夏場所10日目(23日・両国国技館)横綱照ノ富士は小結琴ノ若を寄り切り、1敗を保った。元大関の平幕朝乃山も平戸海をはたき込み、9勝目。かど番の大関貴景勝は金峰山に押し出されて4敗目を喫した。 関脇対決は霧馬山が若元春を小手投げで下し、勝ち越した。若元春は3敗目。他の2関脇は豊昇龍が錦富士を突き落とし、不戦勝の大栄翔とともに7勝3敗とした。明生は北青鵬に屈し、2敗に後退。北青鵬は8勝目。 1敗の照ノ富士と朝乃山を1差で霧馬山、明生、北青鵬が追う。十両は落合が勝ちっ放しで単独トップ。
-
大相撲、炎鵬と千代の国が休場 夏場所9日目まで全敗
大相撲の西十両3枚目、炎鵬(28)=本名中村友哉、石川県出身、宮城野部屋=と、西十両9枚目、千代の国(32)=本名沢田憲輝、三重県出身、九重部屋=が夏場所10日目の23日、休場した。ともに9日目まで9戦全敗。 炎鵬は場所前に首を痛めていた。 千代の国は「両膝半月板損傷、左変形性膝関節症」との診断書を提出した。このまま全休すれば、来場所は幕下転落が確実な状況。 休場は、炎鵬が新型コロナウイルス関連の2021年秋場所以来で3度目。10日目の対戦相手、天空海は不戦勝。千代の国は昨年春場所以来で24度目。
-
照ノ富士が初黒星、明生は初金星 夏場所9日目、朝乃山勝ち越し
大相撲夏場所9日目(22日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士が平幕明生に寄り切られ、初黒星を喫した。初金星の明生は元大関の平幕朝乃山とともに勝ち越し。かど番の大関貴景勝は錦木の寄りに屈し、3敗となった。 2敗の関脇対決は霧馬山が大栄翔を突き落とし、若元春が豊昇龍を切り返しで破った。琴ノ若、正代の両小結は4勝目を挙げた。 1敗で照ノ富士、明生、朝乃山がトップに並び、1差で霧馬山、若元春と平幕の平戸海、北青鵬が追う。十両は豪ノ山と落合が勝ちっ放し。
-
秀ノ山親方、独立へ準備中 元琴奨菊、来年中にも
大相撲の秀ノ山親方(元大関琴奨菊)が22日、来年中の独立に向け、準備を進めていることを明らかにした。佐渡ケ嶽部屋付きで指導している同親方は東京・両国国技館内の相撲博物館で行われたトークイベント後の取材に「部屋にお世話になりながら、一生懸命頑張っているところ」と語った。 部屋を持った際には、個々のレベルに応じて土俵外での体づくり、土俵で相撲の感覚を鍛える「2部制」で稽古を行う考え。けがの防止や効率化が狙いで「集中力も上がって、個々の才能を最大限伸ばせると思う」と話した。 イベントでは、6歳の息子について「力士になってもらいたい」と
-
照ノ富士、8連勝で単独トップ 大栄翔、若元春が2敗目
大相撲夏場所8日目(21日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士が琴勝峰を押し出して8連勝とし、単独トップに立った。無傷の勝ち越しは全勝優勝した2021年九州場所以来。 かど番の大関貴景勝は小結正代を突き出して6勝目を挙げた。4関脇は2敗で並んだ。若元春は錦木のすくい投げに屈し、大栄翔は翠富士に突き落とされて後退。大関とりの霧馬山は宇良を、豊昇龍は小結琴ノ若を退けた。 全勝の照ノ富士を平幕の明生、朝乃山が1敗で追う。十両は豪ノ山と落合が勝ちっ放し。
-
夏場所、照ノ富士が7戦全勝 かど番貴景勝5勝目、霧馬山に土
大相撲夏場所7日目(20日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初顔の金峰山を上手投げで退けて7戦全勝を守った。かど番の大関貴景勝は宇良を突き出して5勝目。 4関脇は大関とりの霧馬山が小結正代に寄り切られて2敗目を喫した。大栄翔は小結琴ノ若を押し出し、若元春も錦富士を押し出して、ともに6勝目を挙げた。豊昇龍は遠藤の休場に伴い、今場所2度目の不戦勝で5勝目。 勝ちっ放しは照ノ富士、平幕の明生と朝乃山の3人で変わらず。
-
大相撲、西前頭2枚目の遠藤休場 6日目まで全敗、十両以上3人目
大相撲西前頭2枚目の遠藤(32)=本名遠藤聖大、石川県出身、追手風部屋=が夏場所7日目の20日、休場した。6日目まで6戦全敗だった。休場は昨年名古屋場所以来で10度目。7日目の対戦相手だった豊昇龍は不戦勝となる。 今場所の十両以上の休場者は小結若隆景、幕内高安を含めて3人目。
-
照ノ富士6連勝、貴景勝は4勝目 若元春が初黒星、全勝3人に
大相撲夏場所6日目(19日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は錦木を小手投げで退け、6戦全勝とした。かど番の大関貴景勝は錦富士を押し出し、4勝目を挙げた。 4関脇は若元春が阿炎に肩透かしで敗れて初黒星。大関昇進を目指す霧馬山は翔猿を上手投げで退け、1敗を守った。大栄翔は豊昇龍との関脇対決を押し出しで制して5勝目。豊昇龍は2敗目。小結対決は正代が琴ノ若を押し出して2勝目。琴ノ若は3敗目を喫した。 全勝は照ノ富士と平幕の明生、元大関朝乃山の3人。元大関の十両栃ノ心が現役引退した。
-
元大関の十両栃ノ心が引退 ジョージア出身、優勝1回
日本相撲協会は大相撲夏場所6日目の19日、元大関で東十両5枚目の栃ノ心(35)=本名レバニ・ゴルガゼ、ジョージア出身、春日野部屋=の現役引退を発表した。親方になるための日本国籍は取得しておらず、協会には残らない。今年初場所で左肩を痛め、春場所は5勝10敗。今場所は初日から白星がなかった。 入門前は柔道で鳴らした栃ノ心は2006年春場所で初土俵を踏み、08年夏場所に新入幕。右膝の大けがで幕下下位まで転落したものの、怪力を生かした右四つの取り口で復活した。18年初場所では平幕で初優勝。同年夏場所後に欧州出身3人目、ジョージア出身で初の大関となった。19年九州場所で
-
立行司伊之助、差し違え10度目 大相撲、進退伺も理事長が慰留
大相撲夏場所5日目の18日、立行司の第41代式守伊之助が翔猿―貴景勝の一番で軍配差し違えをし、打ち出し後に八角理事長(元横綱北勝海)に進退伺を申し出た。藤島審判長(元大関武双山)が同席し、理事長から慰留を受けた。伊之助の差し違えは2019年初場所の昇格以降10度目。 土俵際の投げの打ち合いで貴景勝を優位と見て軍配を上げた。物言いがつき、翔猿の上手投げで貴景勝の体が先に落ちていたと判断された。
-
横審委員長が照ノ富士を評価 貴景勝、4関脇にも言及
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は大相撲夏場所5日目の18日、東京・両国国技館で本場所総見を行い、山内昌之委員長(東大名誉教授)は4場所連続休場明けで5連勝の横綱照ノ富士について「負けなしですから。心強く感じる」と高く評価した。 横綱土俵入りも館内に活気を与えており「横綱の責任感、場所に対する責務を果たそうとする様子がうかがえて安心している」と目を細めた。 先場所は綱とりに挑んだ大関貴景勝はかど番で2敗目。山内委員長は「少し不満は感じるが、この場所を一つの試練と受け止め、乗り切っていこうとする姿勢はうかがえる」と述
-
照ノ富士、若元春ら5連勝 霧馬山4勝目、貴景勝が2敗
大相撲夏場所5日目(18日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は平幕宇良をきめ出し、5連勝で序盤戦を終えた。かど番の大関貴景勝は翔猿の上手投げに屈し、2敗目を喫した。 4関脇は若元春が翠富士を寄り切って5連勝。大関昇進を狙う霧馬山は小結琴ノ若をすくい投げで退け、4勝目を挙げた。大栄翔は阿炎に突き落とされて初黒星。豊昇龍は小結正代を上手投げで下して1敗を守った。 全勝は照ノ富士と若元春に平幕の明生、元大関朝乃山の4人となった。
-
照ノ富士4連勝、貴景勝は3勝目 4関脇も安泰、全勝は5人
大相撲夏場所4日目(17日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は平幕翔猿を力強くきめ出し、4連勝とした。かど番の大関貴景勝は遠藤をはたき込み、3勝目を挙げた。 4関脇も安泰だった。大栄翔は小結正代をはたき込み、若元春は小結琴ノ若との全勝対決を押し出しで制し、ともに4連勝。大関昇進を狙う霧馬山は錦富士をはたき込み、豊昇龍は阿炎を押し出して、それぞれ3勝1敗とした。 平幕の明生と朝乃山を加え、5人が勝ちっ放し。
-
照ノ富士3連勝、貴景勝は2勝目 4関脇は明暗、霧馬山初黒星
大相撲夏場所3日目(16日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は遠藤を危なげなく押し出し、初日から3連勝とした。かど番の大関貴景勝は翠富士を押し出し、連敗を回避して2勝目。 4関脇は明暗が分かれた。若元春は小結正代を突き落とし、大栄翔は錦木を押し出して、ともに3連勝とした。大関昇進を狙う霧馬山は阿炎に引き落とされ、豊昇龍は翔猿のはたき込みに屈して初黒星を喫した。 他の3連勝は小結琴ノ若、平幕の明生と朝乃山。
-
鶴竜親方、霧馬山昇進に期待 6月3日に引退相撲
大相撲の鶴竜親方(元横綱)は夏場所3日目の16日、東京・両国国技館内の相撲博物館でトークイベントに参加後、取材に応じ、大関昇進に挑んでいる弟弟子の関脇霧馬山に対して「チャンスが来た時につかむことが大事。逃すと、どんどん離れていく」と期待を込めた。 同じモンゴル出身の霧馬山は新関脇だった先場所で初優勝を果たし、場所前から注目されている。「そういうことが当たり前になっていく。上を目指していく中で、慣れていく必要がある」と説いた。 鶴竜親方は2021年春場所限りで現役を引退した。6月3日に国技館での引退相撲が控える。「当日になったら感
-
照ノ富士連勝、貴景勝に土 4関脇は全員連勝、夏場所2日目
大相撲夏場所2日目(15日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は阿炎を突き落として連勝スタートとなった。かど番の大関貴景勝は小結琴ノ若に寄り切られて初黒星。琴ノ若は2連勝。 4関脇は全員が2連勝。先場所優勝で大関とりの霧馬山は遠藤を押し出し、大栄翔も宇良を押し出した。若元春は翔猿を突き倒し、豊昇龍は翠富士を突き落とした。 小結正代は取り直しの末に錦富士を寄り切り、初日を出した。
-
元大関・高安休場、右内転筋負傷 夏場所、途中から出場も
大相撲の元大関で東前頭2枚目の高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が夏場所初日の14日、日本相撲協会に「右内転筋筋損傷で全治に約3週間を要する見込み」との診断書を提出し、休場した。同日の朝稽古で痛めた。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「歩くことは少しできるが、仕切ることはできない。(場所途中からの出場は)できるように何とかしたい」と話した。 初日の対戦相手、関脇豊昇龍は不戦勝。2日目の取組は割り返しが行われ、変更となった。高安の休場は今年初場所以来で14度目。今場所の十両以上の休場者は、小結若隆景を含めて2人となった。
-
告発力士「なぜ隠すのか疑問に」 元兄弟子から暴力、経緯を説明
大相撲で元兄弟子から暴力を受けたと告発した陸奥部屋の力士が夏場所2日目の15日、東京・両国国技館で取材に応じ「事実を知らせたかったのもあるが(日本相撲協会側が)なぜ隠すという判断になったのか疑問に思った」と経緯を説明した。この力士は西三段目90枚目の安西(21)=本名安西凜太郎、福岡県出身=で、実名の公表を望んだ。 陸奥部屋は元大関霧島が師匠を務め、今場所で大関昇進に挑んでいる関脇霧馬山が所属する。安西は昨年末から今年1月にかけて暴力を振るわれ、相撲協会は1月中に事態を把握していた。元兄弟子は引責で4月に引退。同月中に協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員
-
照ノ富士、貴景勝が白星発進 夏場所、大関とりに挑む霧馬山も
大相撲夏場所初日(14日・両国国技館)4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は小結正代に攻め込まれたがすくい投げで白星発進した。6度目のかど番で臨む大関貴景勝は阿炎を押し出した。 4関脇もそろって勝利。先場所覇者で大関とりに挑む霧馬山は翠富士を肩透かしで下した。大栄翔は錦富士を押し出し、新関脇の若元春は遠藤を上手出し投げで退けた。豊昇龍は高安の休場により不戦勝。
-
高安休場、右太もも痛める 夏場所初日、再出場の可能性
大相撲の元大関で東前頭2枚目の高安(33)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が夏場所初日の14日、休場した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)によると、同日の朝稽古で右太もも裏を痛めた。同親方は「歩くことは少しできるが、仕切ることはできない。(再出場は)できるように何とかしたい」と話した。初日の対戦相手、関脇豊昇龍は不戦勝。 高安の休場は今年初場所以来で14度目。今場所の十両以上の休場者は、小結若隆景を含めて2人となった。
-
夏場所の土俵祭り開催、国技館 14日初日、安全を祈願
大相撲夏場所初日を翌日に控えた13日、会場となる東京・両国国技館で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが15日間の安全を祈願した。一般には非公開で、横綱照ノ富士や大関貴景勝ら力士は出席しなかった。 今場所は4場所ぶりに横綱、大関陣が初日からそろって出場する。新関脇だった先場所で初優勝した霧馬山は大関昇進に挑戦。元大関の朝乃山は2年ぶりに幕内の土俵に上がる。 新型コロナウイルスの5類移行に伴い、本場所約2週間前の番付発表後は認められていなかった出稽古が、今場所から初日直前まで認められた。場所前
-
翠富士、初日は大関とり霧馬山 大相撲夏場所
日本相撲協会は12日、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。両膝痛などによる4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初日に小結正代、2日目に阿炎の挑戦を受ける。先場所覇者で大関昇進に挑む関脇霧馬山は翠富士(焼津市出身)、遠藤の順に当たる。 かど番の大関貴景勝は初日に阿炎、2日目に小結琴ノ若を迎え撃つ。他の3関脇は豊昇龍が高安、大栄翔が錦富士、新関脇若元春が遠藤と初日に対戦。9場所ぶりに再入幕の元大関朝乃山は千代翔馬、剣翔の順に闘う。 幕内逸ノ城は4日に現役引退を発表。十両以上で初日からの休場者は、4月に右膝の靱帯(じんたい)再建手術を受けた小結若
-
休場の若隆景は右膝重傷 4月に靱帯再建手術
日本相撲協会は12日、大相撲夏場所を休場する西小結の若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=の診断書を公表し、3月24日付で「右前十字靱帯損傷、右外側半月板損傷などで3カ月程度の療養を要する」との内容だった。4月上旬に靱帯再建手術を受け、師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は11月の九州場所までに出場できるかは微妙との見解を示している。 若隆景は先場所まで7場所連続で関脇を務め、大関候補と期待されていた。休場が長引けば、年内には幕下に番付を下げる可能性が高い。
-
霧馬山、「10勝以上」で大関へ 審判部長、大栄翔には慎重
日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は12日、夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇霧馬山について「1回で決めてほしい。1桁ではなく2桁(勝利)。10勝以上の成績で千秋楽を迎えてもらいたい」と期待した。 霧馬山は三役で11、12勝と続け、先場所で初優勝。昇進目安とされる直近3場所合計33勝には10勝で届く。「数場所を見ていても、相撲が安定している。『霧馬山、強いね』というふうになっていけば」と述べた。 佐渡ケ嶽部長は2場所前に前頭筆頭で10勝、先場所は小結で12勝の大栄翔にも言及。「筆
-
元大関の朝乃山「絶対2桁勝つ」 9場所ぶり幕内、高砂部屋で調整
大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)に9場所ぶりの幕内で臨む元大関の朝乃山は12日、東京都墨田区の高砂部屋で砂袋を担いだすり足、てっぽうなどで調整した。相撲は取らなかったが、本場所用の黒色の締め込み姿で汗を流した。「約2年ぶりの幕内の土俵で楽しみだが、成績は残さないといけない。絶対に2桁以上勝つ」と語った。 東前頭14枚目で初日は千代翔馬、2日目は剣翔との対戦。「思い切ってやるだけ。気持ちで負けないよう自分自身とも闘っていく」と話した。 平幕だった4年前の夏場所で令和最初の優勝力士となった。大関昇進後、不祥事による6場所出場停
-
休場明け照ノ富士、初日は正代戦 大関とり霧馬山は翠富士と
日本相撲協会は12日、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。両膝痛による4場所連続休場明けの横綱照ノ富士は初日に小結正代、2日目は阿炎と対戦。先場所覇者で大関昇進に挑む関脇霧馬山は初日に翠富士(焼津市出身)、2日目に遠藤と闘う。 かど番の大関貴景勝は初日に阿炎、2日目に小結琴ノ若との対戦が組まれた。他の3関脇は豊昇龍が高安、大栄翔が錦富士、新関脇の若元春は遠藤と初日に当たる。9場所ぶりに再入幕の元大関朝乃山は千代翔馬、剣翔の順でぶつかる。 幕内逸ノ城は4日に現役引退を発表。十両以上で初日からの休場を届け出たのは、4月に右膝の靱帯再建手術を
-
夏場所懸賞、貴景勝がトップ 申し込み1850本、昨年上回る
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は11日、夏場所15日間の懸賞申し込み総本数を1850本と明らかにした。新規で10社の申し込みがあり、昨年夏場所の申し込み時点を100本程度上回った。個人では大関貴景勝が142本でトップ。
-
霧馬山「一日一番」平常心で 出稽古終了、元朝青龍から激励
大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇霧馬山が11日、東京都墨田区の時津風部屋へ出稽古し、同じモンゴル出身で元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジさんの激励を受けた。ダグワドルジさんのおいの関脇豊昇龍らとの15番で場所前の出稽古を終了し「きょうは特別。いい稽古ができたと思う」と充実感を漂わせた。 初場所は小結で11勝、先場所は12勝を挙げ新関脇優勝。夏場所で10勝以上ならば昇進の目安とされる直近3場所の合計33勝をクリアする状況にも「一日一番、いつも通りにいくしかない」と平常心を強調する。ダグワドルジさんからは「優勝を経験している人間。
-
師匠「出るからには優勝」 照ノ富士の夏場所出場に見解
両膝痛などで4場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士について、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は10日、夏場所(14日初日・両国国技館)の出場を改めて明言した。「出るからには優勝を目指して頑張らなくてはいけない。初日、2日目と順調に勝っていければ波に乗れる」と見解を示した。 この日の照ノ富士は東京都江東区の伊勢ケ浜部屋ですり足やゴムチューブを使ったトレーニングなどで汗を流し、相撲は取らなかった。本人は取材に応じなかったが、師匠は「ちゃんと汗をかいているし、稽古をやれている」と語った。 昨年秋場所を途中休場し、同10月には両膝を手
-
豊昇龍「いい内容、順調」 時津風部屋で4関脇らが申し合い
大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進の足固めを狙う豊昇龍は10日、東京都墨田区の時津風部屋へ出稽古し、同じ関脇の霧馬山、大栄翔、若元春らと19番取った。切れのいい動きを見せて13勝6敗。「いい内容の出稽古だったし、調整も順調にきている」と納得顔だった。 大関昇進レースで先頭に立つ霧馬山とは4勝2敗。「まあまあ。もっとやりたかったが、あとは本場所で」と機嫌がよかった。 申し合いは豊昇龍と霧馬山のモンゴル勢が目立ち、霧馬山が最多の20番。12勝した春場所の優勝決定戦で霧馬山に屈した大栄翔は7番と少なかったが「同じ番付の力
-
陸奥部屋で暴力行為発覚 相撲協会把握、加害者引退
大相撲の陸奥部屋で力士による暴力行為があったことが9日、分かった。昨年末から今年1月にかけて幕下以下の力士1人が他の力士1人に暴力を振るい、加害者は4月に引退したという。同部屋は元大関霧島が師匠を務め、夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇霧馬山が所属。 日本相撲協会の花籠コンプライアンス部長(元関脇太寿山)によると、協会は1月中に事態を把握していた。「部屋の問題は部屋で解決してほしい」との方針を示したが、被害者が4月に協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)に連絡。花籠部長らが面談した直後に「引退する兄弟子に対して、こ
-
夏場所へ、3関脇が申し合い 霧馬山「久々にいい稽古できた」
大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)で大関昇進を目指す霧馬山の他、豊昇龍と大栄翔の3関脇が9日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、熱のこもった申し合いを繰り広げた。最多の22番を取って13勝9敗だった霧馬山は「もう少しやりたかった。久々にいい稽古ができている」と満足そうに汗を拭った。 豊昇龍は霧馬山との手合わせを求め、7番の直接対決は3勝4敗だった。ともにモンゴル出身で、対抗心をむき出しにした攻防となり「全部がいい感じ。良かった」と白い歯をのぞかせた。 大栄翔は2日続けて時津風部屋に足を運んだ。4日に行われた横綱審議委員会の
-
大関貴景勝、師匠が出場明言 夏場所は6度目かど番
左膝負傷で先場所を途中休場し、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)は6度目のかど番となる大関貴景勝が8日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し、相撲は取らず四股などの基礎運動で汗を流した。前日は関脇大栄翔や幕内遠藤らが所属する追手風部屋に出稽古。本人は取材に応じなかったが、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「もちろん出る」と出場を明言した。 患部にテーピングやサポーターを施さなかったものの、すり足は少しぎこちない足の運びで、痛めたのとは反対の右膝を気にするそぶりも見せた。9日以降は稽古場での取材を控えるよう師匠を通じて報道陣に求め、かど番脱出に向けて緊張感を漂わ
-
横綱照ノ富士が夏場所出場へ 師匠明言、4場所連続休場中
両膝痛などで4場所連続休場中の大相撲の横綱照ノ富士について、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は8日、夏場所(14日初日・両国国技館)の出場を明言した。「出ます。15日間取り切って、優勝を目指していくと思う」と語った。進退を懸けるかどうかについては言及しなかった。 照ノ富士はこの日の稽古を休み、両膝の検査や治療で通院。伊勢ケ浜親方は「春場所前は稽古中に悪くしてしまったので、今回は無理をさせないようにした」と慎重に述べた。 一人横綱は昨年9月の秋場所を途中休場し、同10月に両膝を手術。その後は3場所連続で全休した。優勝は昨年夏場所
-
金峰山「けがなく8番勝ちたい」 カザフ出身、幕内上位に躍進
入幕2場所目の大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)で東前頭5枚目に躍進したカザフスタン出身の金峰山が5日、東京都墨田区の木瀬部屋で稽古し「思い切ってやる。けがなく8番勝ちたい」と勝ち越しを目標に掲げた。出稽古の幕内水戸龍らに4勝4敗だった。 25歳の金峰山は新入幕の先場所に11勝を挙げ、敢闘賞を受賞。突き、押しで脇が甘くなる点を修正し、てっぽうも入念に続ける。4日の横綱審議委員会の稽古総見では横綱照ノ富士の胸を借り、初挑戦の可能性がある本場所へ「レベルが違う。やってみるしかない」と初々しく話した。 三賞の賞金約200万円の半額
-
逸ノ城引退、腰痛が深刻化 元関脇、モンゴルの怪物
日本相撲協会は4日、元関脇で西前頭13枚目の逸ノ城(30)=本名三浦駿、モンゴル出身、湊部屋=の現役引退を発表した。昨年7月の名古屋場所で初優勝したが、最近は腰痛が深刻化。両国国技館で記者会見し「体が言うことを聞かない。本当に残念」と無念さをにじませた。 昨年12月に新型コロナウイルス対策のガイドライン違反で1場所出場停止処分を受け、全休明けの先場所で十両優勝。再入幕を決めたばかりだった。腰の状態は「歩くのも、横になるのもかなりつらい」と明かした。師匠の湊親方(元幕内湊富士)から現役続行へ慰留されたが翻意せず、2日に決断したという。
-
照ノ富士、霧馬山らに8勝2敗 貴景勝11番、3年ぶり総見
大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)に向けた横綱審議委員会の稽古総見が4日、東京・両国国技館内の相撲教習所で一般に非公開で行われ、両膝痛により4場所連続休場中の横綱照ノ富士は先場所初優勝の関脇霧馬山らを相手に8勝2敗だった。稽古総見は新型コロナウイルス禍で中止が続き、2020年1月の初場所前以来の開催。 左膝を痛めて先場所を途中休場し、6度目のかど番で臨む大関貴景勝は関脇大栄翔や小結琴ノ若らに対して8勝3敗。大関昇進に挑む霧馬山は、12番で8勝4敗だった。
-
照ノ富士、夏場所へ「順調」 出稽古で若元春らと10番
大相撲で両膝痛のため4場所連続休場中の横綱照ノ富士が3日、東京都墨田区の時津風部屋へ出稽古し、新関脇若元春らと10番取り、8勝2敗だった。夏場所(14日初日・両国国技館)を見据えて「動けているか試しながら取った。順調に仕上がっているんじゃないか」と手応えを口にした。 小結正代、幕内阿炎とも胸を合わせ、力強い右四つの寄りを見せた。若元春には左四つ十分に組ませ、寄りを残す場面もあり「どんな体勢にも対応できる体にしないといけない」と説明した。 昨秋に手術した両膝は常に不安を抱える。好内容の稽古にも「ずっと満足はできないと思う」ともどか
-
貴景勝、左膝は快方に向かう 春場所で負傷、師匠が説明
左膝の負傷で3月の大相撲春場所を途中休場した大関貴景勝について、師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)が3日、東京都板橋区の同部屋で取材に応じ、6度目のかど番となる夏場所(5月14日初日・両国国技館)の出場へ「(膝は)だいぶ良くなっている。もちろん本人も目指してやっている」と現状を説明した。 この日の稽古では膝にテーピングを施さず、四股やすり足、てっぽうなどの基礎運動で汗を流した。負傷後は相撲を取る稽古ができない中、筋力トレーニングなどで体を鍛えてきたという。親方は「ある程度相撲を取って、感覚を取り戻さないと。徐々に徐々にやっていく」と語った。
-
照ノ富士、3日に出稽古の意向 時津風部屋へ、復調具合を測る
大相撲で両膝痛のため4場所連続休場中の横綱照ノ富士が2日、東京・両国国技館で行われた力士会後に取材に応じ、3日は時津風部屋に出稽古する意向を示した。全休が3場所続いており、夏場所(14日初日・両国国技館)への出場を目指して調整する。 新型コロナウイルスの5類移行に伴い、本場所約2週間前の番付発表後は認められていなかった出稽古が今場所から初日直前まで認められた。3日の時津風部屋には、大関昇進を目指す関脇霧馬山や新関脇若元春も出向く予定。一人横綱にとっては復調具合を測る絶好の場になりそうだ。 照ノ富士は4月30日に終了した春巡業で、
-
相撲部、カレー開発で遠征費捻出 大の里の母校海洋高、町おこしも
14日初日の大相撲夏場所(両国国技館)では、日本体育大出身で2年連続アマチュア横綱の大の里(22)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=が幕下10枚目格付け出しでデビューする。将来の横綱候補と注目を浴びる大器の母校、海洋高(新潟県糸魚川市)は既存の枠を超えた活動を展開。町おこしなど多くの成果が期待されている。 水産高校の特色を生かし、イカやホタテ、エビをふんだんに使ったシーフードカレー。相撲部員が授業の一環で開発したレトルト商品は「ごっつぁんカレー」と名付けられ、2020年の販売開始から約10万食を売り上げ大人気だ。1食518円で、売り上げの3%が相撲部の
-
関脇霧馬山「2桁にいきたい」 大関とり、出稽古視野に
大関昇進を狙う関脇霧馬山は1日、東京・両国国技館で記者会見に臨み「チャンスだし、最後と思ってやっていきたい。勝ち越して2桁にいきたい」と抱負を述べた。小結の初場所で11勝4敗、新関脇の先場所を12勝3敗で初制覇。大関昇進の目安とされる直近3場所合計33勝には、10勝で到達する。 初日直前まで出稽古が可能となったことは、陸奥部屋で他に関取がいない霧馬山にとって朗報だ。今後は新関脇若元春の荒汐部屋、関脇大栄翔の追手風部屋に出向く予定という。「稽古しかないので、何よりも稽古のことを考えて」と自らに厳しい姿勢を示した。 新関脇の先場所は
-
大関とりの霧馬山が東関脇 若元春が新関脇、朝乃山再入幕
日本相撲協会は1日、大相撲夏場所(14日初日・両国国技館)の番付を発表し、新関脇の先場所で初優勝して大関昇進に挑むモンゴル出身の霧馬山が東正位に就いた。29歳の若元春が新関脇に昇進。弟の若隆景との兄弟関脇は1993年夏場所の若ノ花と貴花田以来で史上4組目(しこ名は新関脇時点)。今場所は4関脇3小結となった。 6場所出場停止処分で三段目まで落ちた元大関朝乃山が9場所ぶりの再入幕を果たした。復帰6場所目で東前頭14枚目。 他の関脇は5場所連続の豊昇龍が西の正位。小結の先場所で優勝同点の大栄翔が4場所ぶりに返り咲き、東の2番目に座った
-
高安、地元の応援に笑顔 春巡業終了、照ノ富士は皆勤
大相撲の春巡業は30日、茨城県神栖市で最終日を迎え、同県土浦市出身で元大関の幕内高安がひときわ大きな声援を浴びた。夏場所(5月14日初日・両国国技館)は幕内上位への復帰が確実。「神栖市には少年野球の試合で来て、本塁打を打った思い出がある。ファンの熱量がすごくて、とてもパワーになった」と笑みを浮かべた。 高安は朝稽古の申し合いには加わらなかったが、仕上げのぶつかり稽古で大関候補の関脇霧馬山に胸を出した。「強いお相撲さんの当たりを受けて、自分も感化される」と刺激を受けた様子。初日直前まで出稽古が可能となり「部屋に他に関取がいないので、本当にありがたい。積極的に行き
-
霧馬山、15番取り「いい感じ」 春巡業、朝乃山らと稽古
大相撲の春巡業は29日、川崎市とどろきアリーナで行われ、夏場所(5月14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む関脇霧馬山は、元大関で再入幕確実な十両朝乃山らと15番取り「ちゃんと力を出せる相手と相撲が取れた。番数は少なかったけど、いい感じ」と手応え十分の様子だった。 他に元大関で幕内の高安、遠藤の実力者とも申し合いを重ねて9勝6敗。先場所の覇者は「前へ進んでいくだけ。あとは稽古するしかない」と気合十分に語った。 朝乃山は9番。得意の右四つに加えて押し相撲を見せる場面もあり、攻めの幅を広げる姿勢がうかがえた。夏場所ではファンの大きな
-
小結琴ノ若、目標は10勝以上 25歳の大器、春巡業で
大相撲の春巡業は28日、千葉県成田市で行われ、同県出身の小結琴ノ若は新三役から3場所連続の勝ち越しを目指す夏場所(5月14日初日・両国国技館)へ「2桁(勝利)、それ以上を目指して、常に上で争えるような力をつけていきたい」と引き締まった表情で話した。 この日は朝稽古で相撲を取らず、チューブを使ったトレーニングなどで汗を流した。先場所は9勝を挙げたものの、13日目から3連敗。10勝に届かず「詰めが甘かった。まだまだ成長していかないといけない部分がたくさんある」と反省した。 春場所で初優勝の関脇霧馬山が大関昇進レースをけん引し、25歳
-
出稽古は夏場所の初日直前まで コロナ5類移行で相撲協会
日本相撲協会は新型コロナウイルスの5類移行に伴い、各部屋を行き来する出稽古を大相撲夏場所(5月14日初日・両国国技館)番付発表の5月1日から初日直前まで認めたことが27日、分かった。コロナ感染対策で自粛だった出稽古は昨年6月に再開したが、本場所約2週間前の番付発表後は認められていなかった。 各部屋には既に通達されている。所属部屋で他に関取がいない場合、場所前の調整に苦慮する力士も少なくなかった。夏場所では大関昇進に挑む関脇霧馬山も陸奥部屋でただ一人の関取。番付発表後は「1週間くらいは出稽古に行きたい。うまく調整していきたい」と好意的に受け止めた。
-
元大関の朝乃山、充実の出稽古 再入幕確実、コロナ以降初
大相撲夏場所(5月14日初日・両国国技館)で幕内復帰が確実な元大関の十両朝乃山が25日、東京都墨田区の時津風部屋に出稽古し、幕内正代らと16番取って12勝4敗だった。新型コロナウイルスの感染拡大以降、他の部屋に赴くのは初めてという。約3年ぶりの出稽古に「違う部屋で稽古するのは緊張感があって新鮮。懐かしかった」と充実感をのぞかせた。 同じく出稽古の幕内錦木や北勝富士を交えた申し合いでは、右四つでの寄りを軸に8連勝するなど圧倒した。夏場所で三役復帰が見込まれる元大関の正代とは3勝1敗。「幕内の人と稽古するのは互いにいいこと。春場所は圧力が弱かったので、立ち合いで当
-
照ノ富士「精いっぱい頑張る」 春巡業、夏場所へ心境
大相撲の春巡業は22日、横浜アリーナで行われ、4場所連続休場中の横綱照ノ富士は夏場所(5月14日初日・両国国技館)の出場に向け「できることを精いっぱいやって、頑張っていくだけ」と心境を語った。 照ノ富士はこの日も朝稽古で申し合いには参加しなかった。横綱土俵入りに向かう際は付け人の肩を借りて階段を下りるなど、昨秋に手術した両膝はまだ万全ではない様子。それでも「今、ああだこうだ言うのは早い。場所までまだ時間もある」と慎重に述べた。 優勝は7度目だった昨年夏場所から遠ざかり、全休は3場所続いている。再起を期す31歳の一人横綱は「本場所
-
大栄翔、関脇復帰で活躍誓う 夏場所へ、草加市長から激励
3月の大相撲春場所で12勝3敗の優勝同点だった小結大栄翔が20日、埼玉県草加市の追手風部屋で調整。夏場所(5月14日初日・両国国技館)は4場所ぶりの関脇復帰が確実で「10勝以上は勝ちたい。先場所が悔しかった分、夏場所で頑張りたい」と活躍を誓った。稽古後、草加市の山川百合子市長に激励を受けた。 春場所は14日目終了時点で単独首位だったが、千秋楽の本割と優勝決定戦で霧馬山に連敗。2021年初場所以来、2度目の優勝を目前で逃した。山川市長は「地元でのパレードも考えていた。最後は残念だったが、挑んでいく姿勢を見せてもらった」とねぎらった。
-
鶴竜親方、最後の綱打ち 6月引退相撲、霧馬山参加
6月3日に引退相撲を控える鶴竜親方(元横綱)が19日、土俵入りで締める綱を新しく作る「綱打ち」を東京都墨田区の陸奥部屋で行い「引退から2年以上たっているから寂しさはない。ただ、たくさんの方に見ていただきたい」と語った。 鶴竜親方は2021年春場所限りで現役引退。最後の土俵入りでの太刀持ちには、春場所で初優勝した関脇霧馬山を従えたい意向。夏場所(5月14日初日・両国国技館)で大関昇進に挑む弟弟子について「今やらなければ、いつやるんだという話。大関になってくれたら最高」と期待した。 霧馬山は東京都中央区の荒汐部屋に出稽古し、小結若元
-
アマ横綱の中村ら5人が基準パス 夏場所の新弟子検査
大相撲夏場所(5月14日初日・両国国技館)の新弟子検査が18日、東京・両国国技館で行われ、日体大出身で2年連続アマチュア横綱の中村泰輝(22)=石川県出身、二所ノ関部屋=ら受検した5人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。中村は幕下10枚目格付け出しの資格があり、大の里のしこ名でデビュー予定。 中村は192センチ、177キロでパスし「初めて着物を着て、本当にお相撲さんになったんだなという気持ち」と心境を語った。新弟子ながら幕下以上の力士が締める博多帯を着用。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)から譲り受け「荷が重いけれど頑張りたい」
-
照ノ富士、夏場所「出る予定」 春巡業、靖国神社で奉納相撲
大相撲の春巡業は17日、東京都千代田区の靖国神社で奉納相撲が行われ、両膝痛で4場所連続休場中の横綱照ノ富士は夏場所(5月14日初日・両国国技館)に向け「もちろん出る予定。徐々に良くなっている」と語った。春巡業では15日から取組に復帰している。 春場所の診断書には、両膝の負傷に糖尿病も加わっていた。下半身への負担を減らすために20キロ以上も減量し、出場を目指して急激に増量したことが持病再発の原因だったと明かす。「時間をかけてゆっくり戻していく。調整しながらやっている」と現状を説明した。 巡業がない日の稽古では、伊勢ケ浜部屋の関取衆
-
十両の朝乃山「勝てるように」 幕内復帰へ意欲的
大相撲の春巡業は16日、東京・町田市立総合体育館で行われ、夏場所(5月14日初日・両国国技館)で9場所ぶりの幕内復帰が確実な十両朝乃山は「わくわくもある。しっかり稽古して勝てるようにしたい」と気持ちを高ぶらせた。 この日の稽古では関脇の豊昇龍や霧馬山、小結琴ノ若らとの申し合いで計9番。不祥事による6場所出場停止からはい上がり、顔ぶれが変わった上位陣と意欲的に汗を流し「あまりやったことがない人とできて、すごく良かった」と充実感を口にする。 春巡業は体調不良で6日から休場。復帰した15日には横綱照ノ富士から、得意とする右四つなどにつ
-
霧馬山合流、さっそく12番 春巡業、照富は取組入る
大相撲の春巡業は15日、神奈川県藤沢市で行われ、春場所初優勝で右ふくらはぎ化膿により休場していた関脇霧馬山が合流した。稽古では関脇豊昇龍らとの申し合いで7勝5敗。モンゴル出身で26歳の大関候補はさっそく精力的に汗を流し「だいぶ良くなった。久しぶりにみんなで稽古して、いい感じ」と満足した。 2月の積極的な出稽古が飛躍の要因となっただけに、大関昇進に挑む夏場所(5月14日初日・両国国技館)の前も各部屋に出向く意向だ。現在の状態は「60%くらい」としながらも「これからたくさん稽古すれば大丈夫」と自信をのぞかせた。 両膝痛で4場所連続休
-
関脇若隆景が手術、長期離脱へ 春場所を途中休場、右膝重傷
右膝に重傷を負い、3月の大相撲春場所を途中休場した関脇若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=が今月上旬に靱帯の再建手術を受けていたことが14日、分かった。師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は「復帰まで半年から1年と聞いた。本人と話し合い、状態を見極めていく」と長期離脱を明言。夏場所(5月14日初日・両国国技館)は全休する。 このまま休場が長引けば、年内には幕下に番付を下げる可能性が大きい。7場所連続関脇で大関候補と期待された弟子の再起に向け、荒汐親方は「まだ若いし、力もある。しっかり治るまで無理はさせない」と語った。 若
-
金峰山、カザフ国旗の化粧まわし 春場所で敢闘賞、出身高校が贈呈
新入幕の大相撲春場所で11勝を挙げ、敢闘賞に輝いたカザフスタン出身の金峰山が12日、東京都目黒区の母校、目黒日大高での化粧まわし贈呈式に出席し「先生方に作ってもらって、大事にしないといけない。けがをしないように、自分の力を出し切りたい」と語った。母国の国旗や出世を願ってカエルなどがあしらわれたデザインとなった。 25歳の金峰山は高校3年時に前身の日出高に編入し、日大でも活躍。母校訪問は卒業以来とのことで「来た時は全く日本語が分からなかった。久しぶりに帰ってきて、懐かしい感じ」と穏やかな笑みを浮かべた。 進境著しい大器は夏場所(5
-
大相撲新弟子検査 宮谷と中村 静岡県内2人合格
日本相撲協会は7日、日大相撲部主将で昨年の全国学生選手権団体を制した春山万太郎(鹿児島県出身、尾上部屋)や、元関脇黒姫山の孫の藤原海斗(東京都出身、時津風部屋)ら春場所の新弟子検査合格者33人を発表した。 県内からは宮谷和希也(15)=磐田市出身、武蔵川部屋、178センチ、119キロ=、中村謙信(15)=掛川市出身、錦戸部屋、165センチ、94キロ=の2人が合格した。 年6場所で最も入門者数の多い春場所では、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少となった。これまでの最少は2012年の34人。 新型コロナウイルス感染対策で春場所後に検査が延期。前相撲は行われず、夏場所(5月
-
アマ横綱中村、「大の里」に 「一日でも早く関取に」
日体大出身で昨年まで2年連続アマチュア横綱に輝き、大相撲の二所ノ関部屋に入門した中村泰輝(22)=石川県出身=が6日、新潟県糸魚川市の母校海洋高で記者会見し「具体的な目標は自分の心の中で決めている。一日でも早く関取に上がって、日本中から応援される力士になりたい」と決意を語った。 夏場所(5月14日初日・両国国技館)で幕下10枚目格付け出しデビューの予定。しこ名は「大の里」に決まった。 同じ読みの大ノ里は、大正から昭和初期に活躍した小兵の名大関だった。会見に同席した師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「私が出世した時に案があった
-
春山ら33人が基準パス コロナで延期の春場所新弟子検査
新型コロナウイルスの感染対策で延期されていた大相撲春場所の新弟子検査が4日、東京・両国国技館で行われ、日大相撲部主将で昨年の全国学生選手権の団体を制した春山万太郎(22)=鹿児島県出身、尾上部屋=ら受検した33人全員が身長167センチ、体重67キロ以上(中学校卒業見込み者は165センチ、65キロ以上)の体格基準を満たした。内臓検査の結果を待ち、近く合格者が発表される。 春場所の前相撲は行われず、夏場所(5月14日初日・両国国技館)から届け出順で番付にしこ名が載る見込み。春場所は学生の卒業時期が重なり、年6場所で最も入門者数が多い。義務教育修了が受検資格に定着し
-
大栄翔、大関昇進に決意 朝乃山は幕内復帰へ気合
大相撲の春巡業は3日、大阪府箕面市で行われ、春場所で12勝3敗の優勝同点だった小結大栄翔が申し合いに参加した。夏場所(5月14日初日・両国国技館)で4場所ぶりの関脇復帰が確実。「上がりたいという気持ちがないと、絶対に上がれない。もっともっと、強い気持ちにして臨みたい」と大関昇進への決意を込めた。 横綱照ノ富士に押し方の助言を受け、仕上げのぶつかり稽古で胸を借りた。「すごく勉強になった。落ち込んでいても仕方がないし、横綱に教えてもらったことを習得する巡業にしたい」と前向きに話した。 元大関の十両朝乃山は2019年12月以来の巡業参
-
元幕内鏡桜が引退会見 「いい相撲人生だった」
大相撲春場所限りで現役を引退した元幕内鏡桜(35)=モンゴル出身、伊勢ノ海部屋=が3日、東京・両国国技館内で記者会見し「本当にいい相撲人生だった」とすがすがしい表情で語った。日本国籍を取得し、本名はバットフー・ナンジッダから鏡桜秀興になった。 元関脇多賀竜が師匠の鏡山部屋から2003年名古屋場所初土俵。14年初場所で新入幕を果たし、幕内に7場所在位。最高位は西前頭9枚目だった。21年7月に鏡山部屋が閉鎖し、同年秋場所以降は番付外に。両膝のけがに苦しみ「もう一回土俵にという気持ちもあったが、治らなかった」と悔やんだ。 今後は日本協
-
照ノ富士、夏場所出場に意欲 伊勢神宮奉納で土俵入り
大相撲の春巡業が2日、三重県伊勢市の伊勢神宮で始まり、両膝痛で4場所連続休場中の横綱照ノ富士が不知火型の奉納土俵入りを披露した。夏場所(5月14日初日・両国国技館)出場に向け「一生懸命頑張るので待っていてほしい。元気な力士たちと対戦するのが楽しみ」と意欲を示した。 照ノ富士は取組から外れたが、両膝の状態について「毎朝稽古場に下り、夕方は筋力トレーニングで追い込んできた。順調でなければ巡業にも出られない」と回復を強調。一方で「万全になることはない。我慢するところは我慢し、ある程度相撲を取れるようになればいい」とも語り、調整の難しさをうかがわせた。
-
大相撲、新弟子検査受検は34人 春場所でワーストタイ
日本相撲協会は31日、大相撲春場所が対象の新弟子検査(4月4日)の受検者を発表し、34人が申し込んだ。学生の卒業時期が重なり年6場所で最も入門者数の多い春場所では、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で2012年と並んで最少となった。最多は92年の160人。 40人を上回ったのは20年が最後で、21年は35人、昨年は37人と減少傾向にある。少子化に加え、新型コロナウイルス禍によるスカウト活動の制限も影響しているとみられる。 感染対策のため、検査は春場所後に延期された。合格者による前相撲も行わず、5月の夏場所では届け出順
-
アマ横綱の中村、夏場所初土俵へ 相撲協会が幕下付け出し承認
日本相撲協会は30日、東京都内で理事会を開き、昨年まで2年連続アマチュア横綱に輝いた日体大4年の中村泰輝(22)=石川県出身、二所ノ関部屋=の幕下10枚目格付け出しを承認した。元横綱稀勢の里が師匠。大相撲夏場所(5月14日初日・両国国技館)でのデビューを目指し、4月18日の新弟子検査を受検する予定。 中村は193センチ、175キロの恵まれた体を生かした突き、押しを得意とする。新潟・海洋高から進んだ日体大では1年生で学生横綱を獲得。昨年は国体成年個人との2冠を果たし、将来を高く期待されている。 またアマチュアで実績のある新弟子に認
-
藤青雲、時疾風の2人が新十両 夏場所、再十両は千代栄
日本相撲協会は29日、エディオンアリーナ大阪で大相撲夏場所(5月14日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、明大から実業団を経て入門した藤青雲(25)=本名東龍輝、熊本県出身、藤島部屋=と東農大出身の時疾風(26)=本名冨栄秀喜、宮城県出身、時津風部屋=ら新十両2人を含む十両昇進力士3人を発表した。 時疾風は宮城県出身では1995年名古屋場所の五城楼以来、28年ぶりの新十両となった。再十両は2場所ぶりに復帰の千代栄(32)=本名岸栄太、京都府出身、九重部屋=だけだった。 元幕内鏡桜ら8人の引退も発表された。
-
「我慢して、乗り越えた」 霧馬山、入門時の苦労思う
霧馬山は穏やかな表情で初優勝を喜び、入門当時の苦労を思い返した。 ―来日から約8年で初めて賜杯を抱いた。 「自分がもらうなんて考えていなかった。最高だった。祝勝会ではうれし過ぎて、ご飯が全く食べられなかった」 ―入門当初の苦労は。 「最初の半年、1年くらいは日本語が分からず、相撲部屋の生活に慣れなかった。やめて(モンゴルに)帰りたい気持ちもあったが、我慢して、乗り越えて良かった」 ―相撲部屋に入って驚いたことは。
-
関脇霧馬山「優勝は最高」 春場所初V、大関に挑戦
大相撲春場所で初優勝した関脇霧馬山(26)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が千秋楽から一夜明けた27日、堺市東区の陸奥部屋宿舎で記者会見に臨み「優勝は最高だった。今日から来場所のことを考えてやりたい」と語った。 霧馬山は1差で単独首位だった小結大栄翔を千秋楽の本割、優勝決定戦で下し、12勝3敗で制した。新関脇での優勝は昭和以降4人目。先場所は小結で11勝を挙げており、夏場所(5月14日初日・両国国技館)では大関昇進を目指す。 春場所は昭和以降で初めて横綱、大関が不在となる異例の状況。三役力士として番
-
翠富士 “春”沸かす大相撲 破竹10連勝、迫った静岡県勢初賜杯
本県出身力士初の優勝には届かなかったが、幕内最軽量117キロの小兵が春の大阪を沸かせた。大相撲春場所千秋楽(26日、エディオンアリーナ大阪)。焼津市出身の翠富士(26)=本名・庵原一成、伊勢ケ浜部屋=は正代に敗れ、10連勝からの5連敗で今場所を終えた。チャンスを逃した悔しさはあるが、土俵で間違いなく主役の一人になった。 これまで、必殺の「肩透かし」を武器に業師のイメージが強かったが、今場所は大型力士の当たりを受け止め前に出る正攻法。終盤こそ出足が鈍ったものの、生来の負けん気と卓越した技術に、地道に鍛えた肉体がついにかみ合ってきた。 14日目に大栄翔に敗れ優勝の可能性が消えた直後、「単独首
-
霧馬山、来場所が大関とり 連続2桁、審判部長認める
日本相撲協会で番付編成を担う審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は26日、大相撲春場所で初優勝した新関脇霧馬山について、夏場所(5月14日初日・両国国技館)が大関昇進に挑む場所となることを認めた。 26歳の霧馬山は春場所で12勝3敗。小結の先場所は11勝で2場所連続2桁勝利を挙げた。大関昇進は直近3場所で合計33勝が一つの目安とされている。佐渡ケ嶽部長は「三役で2桁勝っている」と安定感を評価した。 最近の大関陣は精彩を欠き、御嶽海と正代が陥落。今場所で綱とりに挑んだ貴景勝は途中休場した。八角理事長(元横綱北勝海)は新関脇での優勝
-
霧馬山、大栄翔が技能賞 敢闘賞に新入幕の金峰山
大相撲春場所千秋楽の26日、三賞選考委員会が開かれ、12勝3敗で初優勝した新関脇霧馬山が2度目の技能賞に輝いた。優勝決定戦で敗れて12勝3敗の小結大栄翔も2度目の技能賞を獲得。三賞は5場所ぶり7度目。 敢闘賞は新入幕で11勝の金峰山が初めて選ばれた。初日から10連勝で場所を盛り上げた西前頭5枚目の翠富士は千秋楽に敗れ、初受賞を逃した。小結で11勝の若元春は技能賞候補に挙がったが落選。殊勲賞は2場所続けて該当者がいなかった。
-
春場所、新関脇の霧馬山が初優勝 モンゴル9人目
大相撲春場所は26日、大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪で千秋楽を迎え、東関脇霧馬山(26)=本名ビャンブチュルン・ハグワスレン、モンゴル出身、陸奥部屋=が東小結大栄翔(29)=本名高西勇人、埼玉県出身、追手風部屋=との優勝決定戦を突き落としで制し、12勝3敗で初優勝した。 2敗で単独首位の大栄翔を本割に続いて破った。新関脇の優勝は昨年春場所の若隆景以来4人目。モンゴル出身力士の優勝は9人目。 今場所は横綱照ノ富士が全休し、綱とり挑戦の大関貴景勝は途中休場。昭和以降初の横綱、大関陣不在の土俵を三役力士が締めた。今年は1日719
-
元関脇逸ノ城が十両優勝 三段目は東俊隆が制す
大相撲春場所千秋楽の26日、十両は元関脇逸ノ城(モンゴル出身、湊部屋)が14勝1敗で優勝した。新十両の2014年夏場所以来2度目。先場所は新型コロナウイルス対策のガイドライン違反で1場所出場停止となり、16場所ぶりに十両へ転落していた。 三段目は日体大出身の東俊隆(東京都出身)が、清乃海(長野県出身)との玉ノ井部屋同士による7戦全勝の優勝決定戦を制した。 幕下は龍王(秋田県出身、二所ノ関部屋)、序二段は勝呂(埼玉県出身、藤島部屋)、序ノ口は先場所初土俵の朝白龍(モンゴル出身、高砂部屋)が7戦全勝で13日目に優勝を決めている。
-
東大出身の須山、三段目昇進へ 5勝目「会心の一番」
東大初の力士で、東序二段20枚目の須山(木瀬部屋)が26日に5勝目を挙げ、来場所の三段目昇進を確実にした。「はたかれてもいいから前に出る」と決めていた今場所の最後を飾るにふさわしく、手も足もよく出て押し出し。「会心の一番が出た」と目尻を下げた。 卒業が決まり、今後は力士生活に専念する。髪が伸び、来場所にはまげを結える可能性もありそう。「相撲に集中し、相撲のことを考え続け、もっと強くなっていきたい」と抱負を語った。
-
小結大栄翔2敗を堅持、単独首位 1差関脇霧馬山と千秋楽対決
大相撲春場所14日目(25日・エディオンアリーナ大阪)優勝争いは小結大栄翔と新関脇霧馬山に絞られた。千秋楽結びの一番で直接対決する。大栄翔は平幕翠富士を突き倒し、12勝2敗で単独首位。霧馬山は関脇若隆景の休場による不戦勝で11勝3敗。翠富士は4敗で脱落した。 千秋楽で大栄翔は勝つか、敗れても優勝決定戦で勝てば2021年初場所以来2度目の優勝が決まる。霧馬山は本割、決定戦と連勝すれば逆転での初優勝となる。 関脇豊昇龍は小結若元春を上手投げで退け、10勝目を挙げた。若元春は4敗目。小結琴ノ若は5敗目を喫した。
-
関脇若隆景が休場 大相撲春場所14日目
大相撲の東関脇、若隆景(28)=本名大波渥、福島県出身、荒汐部屋=が春場所14日目の25日、休場した。13日目まで7勝6敗だった。休場は2021年初場所以来で3度目。右膝を痛めたとみられる。 14日目の対戦相手の関脇霧馬山は不戦勝となり、3敗を維持。小結大栄翔が13日目に2敗で単独首位に立った優勝争いは千秋楽までもつれた。 今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士、大関貴景勝、幕内阿武咲に続いて4人目となった。
-
大栄翔が2敗堅持、単独首位に 14日目にもV、霧馬山ら3敗
大相撲春場所13日目(24日・エディオンアリーナ大阪)小結大栄翔は明生を突き出して2敗を守り、単独首位に立った。平幕翠富士は関脇豊昇龍に下手投げで屈し、3敗に後退。大栄翔が14日目に翠富士との直接対決を制し、1差で追う新関脇霧馬山、小結若元春が敗れれば、2021年初場所以来2度目の優勝が決まる。豊昇龍は9勝目。 霧馬山は遠藤を送り出し、若元春は北勝富士を寄り切って10勝目。小結琴ノ若は関脇若隆景に押し出されて4敗目を喫した。若隆景は7勝6敗。 十両は逸ノ城が1敗で単独トップを堅持した。
-
翠富士 体の強さ光る 大相撲春場所で快進撃 飛龍高恩師栗原監督、静岡県勢初V願う
大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)で焼津市出身の翠富士(26)=本名・庵原一成、伊勢ケ浜部屋=が本県出身力士として史上初の幕内最高優勝に迫っている。幕内最軽量117キロの小兵は初日から10連勝。12日目(23日)を終えて、10勝2敗で小結大栄翔に並ばれたが、なおも首位に立つ。快進撃の要因は何か-。 飛龍高相撲部の恩師・栗原大介監督は「前に出ていることが全て。持ち前の闘争心と幼少期に培った技術に、今場所は体の強さが融合している」と心技体の充実ぶりを挙げる。 多彩な決まり手を持つ業師のイメージが強いが、今場所の翠富士は重量級力士の当たりを受け止め、真っ向から押し込む正攻法の取り口が光る。
-
翠富士2敗、大栄翔と首位並ぶ 混戦、3敗で霧馬山ら3人
大相撲春場所12日目(23日・エディオンアリーナ大阪)平幕翠富士は関脇若隆景に上手出し投げで敗れ、連敗で2敗目を喫した。小結大栄翔は北勝富士を突き出して10勝目。2敗で2人がトップに並んだ。若隆景は6勝6敗。 関脇対決は霧馬山が豊昇龍を上手投げで下し、9勝3敗とした。豊昇龍は4敗に後退。若元春と琴ノ若の両小結はともに9勝目を挙げた。小結翔猿は負け越した。 2敗の大栄翔と翠富士を3敗で霧馬山、若元春、琴ノ若が追う混戦。十両は逸ノ城が11勝1敗で単独首位に立った。
-
翠富士初黒星、1差に大栄翔 3敗で豊昇龍、霧馬山ら6人
大相撲春場所11日目(22日・エディオンアリーナ大阪)平幕翠富士は小結若元春に押し倒され、初黒星を喫した。単独首位は変わらず。若元春は勝ち越した。小結大栄翔が高安を押し出し、ただ一人2敗を守った。 3関脇は霧馬山が明生をはたき込み、豊昇龍が遠藤を上手投げで退け、ともに勝ち越しを決めた。若隆景は小結翔猿を送り出して5勝目。小結琴ノ若は遠藤とともに3敗に後退した。 3敗で豊昇龍、霧馬山ら6人が追う展開。十両は朝乃山と逸ノ城が1敗でトップを堅持した。 差し負け 出足に屈す 翠富士が初黒星を喫し、快進撃が止まった。後続と1差に縮まったものの、表情はさばさばとしていた。「できれば全部勝ちたかっ
-
大相撲春場所(10日目) 翠富士10連勝、首位守る 後続と2差
大相撲春場所10日目(21日・エディオンアリーナ大阪)平幕翠富士が小結翔猿を割り出しで破り、初日から10連勝。横綱、大関が不在の場所で単独首位を守った。小結大栄翔は関脇豊昇龍に寄り切られ、2敗に後退。1敗力士がいなくなった。 10日目を終えて、平幕力士の2差をつけての単独トップは、2001年秋場所の琴光喜以来。 豊昇龍は7勝目。他の2関脇は霧馬山が御嶽海を寄り切って7勝目を挙げたが、若隆景は琴勝峰に押し出され6敗目を喫した。 翠富士を2敗の大栄翔、小結琴ノ若、遠藤が追う。十両は元大関朝乃山と逸ノ城が1敗を堅守。 幕内11年ぶり決まり手「割り出し」 「このままの流れで」 初の賜杯に狙い
-
翠富士、9連勝で首位守る 大栄翔1敗堅持、琴ノ若ら2敗
大相撲春場所9日目(20日・エディオンアリーナ大阪)平幕翠富士が宇良を押し倒して初日から9連勝とし、横綱、大関が不在の場所で単独首位を守った。小結大栄翔は玉鷲を突き倒し、ただ一人の1敗を堅持。 3関脇はそろって白星。霧馬山は竜電を寄り切り、翔猿を退けた豊昇龍とともに6勝目。若隆景は明生を下し4勝5敗。 2敗で小結琴ノ若、遠藤、高安の3人が続く。十両は元大関の朝乃山、逸ノ城、新十両の落合が1敗で並ぶ。
-
8連勝の平幕翠富士が首位 1敗に大栄翔、3関脇白星
大相撲春場所8日目(19日・エディオンアリーナ大阪)横綱、大関不在の中、平幕翠富士が碧山を寄り切ってストレートで勝ち越し、首位を堅持した。阿炎を退けた小結大栄翔がただ一人1敗で続く展開となった。 3関脇は全員白星。新関脇霧馬山は小結翔猿を上手投げで下し、豊昇龍は御嶽海を寄り切って、ともに5勝目を挙げた。若隆景は錦木を突き落として3勝目。 2敗で追うのは小結琴ノ若ら5人。十両は元大関の朝乃山、新十両の落合ら4人が1敗でトップに並んだ。 巨漢碧山にひるまず 耐えて寄り切り 幕内最軽量117キロの翠富士が初日から無傷での勝ち越しを決めた。自身より72キロ重い碧山の突っ張りをしのぎ、肩透かしで
-
幕内阿武咲が休場 大相撲春場所9日目
大相撲の東前頭4枚目、阿武咲(26)=本名打越奎也、青森県出身、阿武松部屋=が春場所9日目の20日、休場した。7日目の関脇若隆景戦に敗れた際に膝を痛めたそぶりを見せていた。8日目まで4勝4敗だった。休場は昨年夏場所以来で5度目。9日目の対戦相手、北勝富士は不戦勝。 今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士、大関貴景勝に続いて3人目となった。
-
平幕翠富士が全勝で首位 貴景勝休場、1敗は2人
大相撲春場所7日目(18日・エディオンアリーナ大阪)平幕翠富士が高安との全勝対決を制し、ただ一人勝ちっ放しとした。横綱昇進を狙った大関貴景勝は左膝負傷のために休場し、昭和以降で初めて横綱、大関陣不在となった。 3関脇は、豊昇龍が竜電を肩透かしで下して4勝目を挙げ、霧馬山は小結琴ノ若に寄り切られて3敗目。若隆景は阿武咲を寄り切って2勝5敗とした。琴ノ若は5勝目。 翠富士を1敗で追うのは、小結大栄翔と平幕高安の2人になった。 26歳の小兵、土俵の主役 真っ向勝負で高安下す 昭和以降で初めて横綱、大関陣が不在となった寂しい土俵を、26歳の翠富士が活気づけた。高安との全勝対決を制して単独トップ
-
綱とりの貴景勝が休場 横綱、大関不在の事態
大相撲の西大関貴景勝(26)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が春場所7日目の18日、日本相撲協会に「左膝内側半月板損傷」との診断書を提出して休場した。横綱昇進に挑んだが6日目に3敗目を喫し、場所後の昇進は極めて厳しい状況になっていた。一人横綱の照ノ富士が初日から休場しており、横綱、大関陣の不在は昭和以降初の異常事態となった。 3日目の正代戦で膝を痛め、6日目の御嶽海戦で悪化。17日夜に休場を申し出たという。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)によると再出場せず、夏場所(5月14日初日・両国国技館)は6度目のかど番となる。同親方は「顔には出さないが、本人が一
-
大相撲春場所(6日目) 翠富士 無傷6連勝
大相撲春場所6日目(17日・エディオンアリーナ大阪)は大関貴景勝が3敗目を喫し、場所後の横綱昇進は極めて厳しくなった。元大関の平幕御嶽海に押し出された。 大栄翔が琴ノ若との小結対決を突き落としで制し、平幕の翠富士(焼津市出身)、高安とともに全勝を守った。 必殺の肩透かしで快進撃 小兵の翠富士が必殺技で6連勝。巧者の遠藤に、今場所初めて肩透かしを繰り出し「決まると自分でも『おお、出た』となる」と興奮した様子で話した。 右を差して頭をつける。左はずで押し上げておいて右へ体を開いた。右手を相手の左脇付近に引っかけて手前に引く。左ではたいて土俵にはわせた。「流れでいい相撲だった」と納得顔。
-
春場所、貴景勝は綱とり厳しく 3敗目、大栄翔や翠富士らが全勝
大相撲春場所6日目(17日・エディオンアリーナ大阪)大関貴景勝が3敗目を喫し、場所後の横綱昇進は極めて厳しくなった。元大関の平幕御嶽海に押し出された。 大栄翔が琴ノ若との小結対決を突き落としで制し、平幕の翠富士、高安とともに全勝を守った。 3関脇はそろって白星。霧馬山は錦木を外掛けで下し4勝2敗。若隆景は竜電を寄り切り、ようやく初白星を挙げた。豊昇龍は阿武咲をはたき込んで星を五分に戻した。 勝ちっ放しの3人を阿炎、錦富士、琴恵光が1敗で追う。十両は逸ノ城が6連勝で単独首位。
-
綱とり貴景勝が3勝目 大栄翔ら4人全勝、3関脇黒星
大相撲春場所5日目(16日・エディオンアリーナ大阪)横綱昇進を目指す大関貴景勝は平幕竜電を押し出し、連敗を免れて3勝目を挙げた。 3関脇は全員黒星。若隆景は御嶽海につき膝で敗れて5連敗。豊昇龍は錦木の小手投げに屈し、黒星が先行した。新関脇霧馬山は阿武咲に突き落とされ、2敗目を喫した。小結大栄翔が三役以上でただ一人の5連勝。琴ノ若は翔猿との小結対決を制して4勝1敗。 全勝は大栄翔、平幕の翠富士、高安、錦富士の4人となった。
-
綱とり貴景勝、阿炎に屈し2敗目 全勝は大栄翔、高安ら5人
大相撲春場所4日目(15日・エディオンアリーナ大阪)横綱昇進を目指す大関貴景勝は阿炎にはたき込まれ、早くも2敗目を喫した。 3関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出し、星を五分に戻した。新関脇霧馬山は小結若元春を送り出して3勝1敗。若元春は2勝2敗。若隆景は正代に押し出されて4連敗となった。小結大栄翔が三役以上でただ一人の4連勝とした。 他の2小結は翔猿が初黒星、琴ノ若は3勝目を挙げた。勝ちっ放しは大栄翔、平幕の翠富士、高安、錦富士、新入幕北青鵬の5人。
-
貴景勝に不安、左脚痛めたか 正代を押し出し2連勝
綱とりに挑む貴景勝は14日、2連勝としたものの、勝負がついた後に左脚を気にするしぐさを見せた。正代を猛然と突いて土俵際まで攻め込み、粘る相手を押し出し。左足をやや引きずって花道を引き揚げた。師匠の常盤山親方(元小結隆三杉)は「大丈夫。やります」と4日目以降の出場に支障がないことを強調した。 一方的な相撲内容とは対照的に不安を抱かせる姿が見られ、リモート取材にも現れなかった。注目の大関は3日の大阪入り後、全ての取材に応じず、沈黙を貫いている。 今後に影響は生じるのか。土俵下で見た粂川審判長(元小結琴稲妻)は「貴景勝はよく攻めた。終
-
春場所、綱とり貴景勝が2勝目 正代に快勝、豊昇龍は初勝利
大相撲春場所3日目(14日・エディオンアリーナ大阪)先場所覇者で横綱昇進を狙う大関貴景勝は元大関の平幕正代を力強く押し出し、2勝目を挙げた。 3関脇は新関脇霧馬山が玉鷲をすくい投げで退けて白星先行。豊昇龍は小結琴ノ若を寄り切って初勝利を挙げた。琴ノ若は初黒星。若隆景は阿炎にはたき込まれ、3連敗を喫した。 他の小結は大栄翔と翔猿が3連勝とし、若元春は初黒星。北青鵬が金峰山との新入幕対決を制して3連勝とした。
-
綱とり貴景勝が初白星 玉鷲を圧倒、3関脇敗れる
大相撲春場所2日目(13日・エディオンアリーナ大阪)横綱昇進を目指す大関貴景勝は平幕玉鷲を力強く押し出し。初日からの連敗を免れ、初白星を挙げた。 3関脇はそろって敗れた。新関脇霧馬山は元大関の正代に押し倒され、初黒星を喫した。若隆景は小結大栄翔に押し出され、豊昇龍は阿炎の引き落としに惜敗。ともに2連敗となった。 若元春、琴ノ若、大栄翔、翔猿の4小結は全員が2連勝スタートを切った。
-
春場所初日から満員、熱気復活へ 八角理事長「戻ってきた」
日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は12日、4年ぶりの通常開催で初日から満員御礼となった春場所について「ありがたい。大阪は熱心なファンがたくさんいる。戻ってきたなと感じる」と手応えを口にした。館内の視察で熱気の復活を感じつつ「まだ控えめな感じがして、気を使っている」とも語った。 2日目の13日から新型コロナウイルス感染対策のマスク着用は各自に委ねられる。相撲協会は取組表に着用を推奨する文面を記載しているが、八角理事長は「個人の判断」との見解を示した。 両膝痛で4場所連続休場の横綱照ノ富士について言及。「場所前も稽古ができた
-
春場所初日、綱とり貴景勝は黒星 はたき込みで翔猿に敗れる
大相撲春場所初日(12日・エディオンアリーナ大阪)照ノ富士の休場で3場所続けて初日から横綱不在。横綱昇進を目指す大関貴景勝は小結翔猿にはたき込みで敗れ、黒星発進となった。 3関脇では新関脇霧馬山が阿炎を押し出し。若隆景は玉鷲の突き落としに屈し、豊昇龍は正代に押し出された。他の小結勢は若元春、琴ノ若、大栄翔も勝った。 今場所は観客数に制限を設けず、新型コロナウイルス感染拡大後では4年ぶりの通常開催。初日は満員御礼となった。
-
関脇若隆景「毎年振り返る」 震災12年、小結若元春も神妙
東日本大震災から12年の11日、福島市出身の関脇若隆景と小結若元春が堺市の荒汐部屋での朝稽古後に取材に応じ、若隆景は「毎年振り返るし、東京などでも地震があった時は思い出す」と胸中を述べた。 若元春は地元ファンとの交流などを通じ、被災地が復興途上であることを実感するという。「復興の進み具合も地域によって違うし、風評被害もまだある。1年に一度、震災について考えてもらえたら」と神妙な面持ちで語った。 長男の幕下若隆元との3兄弟。震災発生当時、次男の若元春と三男の若隆景は学法福島高に在学中で、長兄が既に入門していた東京の荒汐部屋に身を寄
-
貴景勝、ご当地で綱とり 大相撲春場所12日開幕
大相撲春場所は12日にエディオンアリーナ大阪で始まる。一人横綱の照ノ富士は両膝痛などで4場所連続休場。兵庫県出身で先場所覇者の大関貴景勝が、ご当地で横綱昇進に挑むのが最大の注目だ。初日から出場する横綱、大関陣は2場所続けて1人。若隆景、豊昇龍、霧馬山の3関脇を含めて混戦が予想される。 協会の諮問機関、横綱審議委員会の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。貴景勝は2場所連続12勝で優勝同点、優勝。春場所担当部長の伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)は「第一に貴景勝。一人大関だが、十分に担ってくれると思う」と期待を込めた。
-
春場所土俵祭り開催、12日初日 3年ぶり一般公開、150人来場
大相撲春場所初日を翌日に控えた11日、会場となるエディオンアリーナ大阪で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方、行司らが15日間の安全を祈願した。新型コロナウイルス感染対策で力士は出席しなかったものの、2020年初場所以来の一般公開で約150人が訪れた。 横綱照ノ富士は古傷の両膝が完治せず、4場所連続の休場。兵庫県出身で先場所覇者の大関貴景勝が、ご当地で横綱昇進に挑む。 春場所は1日7190人の定員に上限を設けず、4年ぶりの通常開催。マスク着用を前提とした上で、声援を送ることも認められる。
-
貴景勝の綱とり「優勝が一番」 佐渡ケ嶽審判部長が言及
日本相撲協会で昇進問題を預かる審判部の佐渡ケ嶽部長(元関脇琴ノ若)は10日、春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)で横綱昇進に挑む大関貴景勝について「優勝してくれることが一番。本来の貴景勝らしい相撲で優勝すれば、話が出てくるのではないか」との見解を示した。 横綱照ノ富士が休場し、今場所も一人大関の貴景勝が出場力士で最高位となる。佐渡ケ嶽部長は「責任を果たしてほしい」と期待を述べ、横綱不在場所で内容も注視していく姿勢を強調。ハイレベルな成績での優勝を求めるかとの問いに「まだ何とも。場所が始まってから」と明言を避けた。
-
日本相撲協会、22年度も赤字へ マスク着用は観客判断で
日本相撲協会は10日、大阪市内で理事会を開き、2022年度の収支決算が報告された。昨年3月時点で17億~20億円程度のマイナスを予測。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「少しずつ右肩上がりになってきたが、依然として新型コロナウイルスの影響があり、厳しい」と述べ、3年連続赤字を示唆した。27日の評議員会で承認される。 春場所2日目の13日から、新型コロナ感染対策のマスク着用を観客個人の判断に任せることを確認。政府の緩和策に沿ったもので、館内放送などで呼びかけない代わりに、取組表に着用の協力を求める文言を記載する。協会員は引き続き、館内でマスクを着ける。
-
照ノ富士休場、4場所連続 両膝故障、糖尿病も
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が10日、春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)の休場を決めた。日本相撲協会に「両変形性膝関節症、糖尿病で3月31日までの休場を要する見込み」との診断書を提出した。両膝は昨年10月に手術を受け、回復が進まなかった。 休場は4場所連続16度目となり、横綱在位10場所で5度目。全休は3場所連続が確実で、今場所も横綱不在となった。 綱とりに挑む一人大関の貴景勝が出場力士で番付最高位。先場所から1横綱1大関で、初日から出場する横綱、大関陣は2場所続けて1人
-
綱とり貴景勝、初日は翔猿戦 春場所、2日目は玉鷲と
日本相撲協会は10日、大相撲春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所覇者で横綱昇進に挑む大関貴景勝は初日に小結翔猿、2日目は玉鷲と対戦。両膝痛を抱える横綱照ノ富士は4場所連続で休場した。 3関脇の初日は若隆景が玉鷲、豊昇龍が正代、新関脇霧馬山は阿炎と当たる。 十両以上で初日からの休場は照ノ富士だけだった。今年の春場所は観客数に制限を設けず、新型コロナウイルス感染拡大後では4年ぶりに通常開催される。
-
照ノ富士、出場は微妙な情勢 10日に結論、稽古に不安
大相撲で3場所連続休場中の横綱照ノ富士は9日、大阪市東成区の伊勢ケ浜部屋で大阪入り後初の稽古に臨み、幕内の錦富士と宝富士を相手に9番取って5勝4敗だった。春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)の出場は微妙な情勢。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と協議し、10日午前の取組編成会議までに結論を出す。 錦富士に対しては右四つからの寄りで4戦全勝だったが、宝富士にはスタミナ切れして苦戦。両膝痛の影響からか、長い相撲になると上体が浮くなど不安を残した。稽古後は「まあまあ。親方から答えがあると思う」と笑みを交えて話した。 稽古を見守
-
阿武咲、優勝へ決意新た 綱とり貴景勝に対抗心も
1月の大相撲初場所で終盤まで優勝争いに加わり、10勝を挙げた幕内阿武咲が8日、大阪市福島区の阿武松部屋での稽古後に取材に応じ、東前頭4枚目で迎える春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて「優勝はすごいことなのだなと思った。一つの乗り越えないといけない壁」と決意を新たにした。 初場所は12日目終了時点で単独首位に立ったが、13日目の大関貴景勝戦から3連敗。「一瞬だけ現実味を帯び、それがすごく遠く感じた。気持ちの面でもまだまだ弱かった」と潔く受け止めた。 26歳で同学年の貴景勝とは、少年時代からしのぎを削ってきた。綱とり
-
元大関朝乃山「積み重ね大事」 再入幕へ充実の笑み
大相撲の元大関で東十両筆頭の朝乃山が7日、大阪市中央区の高砂部屋で幕下以下の力士と18番取った。仕上げのぶつかり稽古では全身泥だらけに。肩で息をしながらも「上に行きたい気持ちがある。すぐに結果が出なくても、積み重ねが大事だと思う」と充実の笑みを浮かべた。 春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)は6場所出場停止から復帰5場所目。関取に戻った先場所は14勝1敗で十両優勝したものの、再入幕には届かなかった。「試練というか、プラスに考えて。『もう一度上がるぞ』という気持ちになった」と燃えている。 十両には自身の他に栃ノ心、逸ノ城、
-
照ノ富士、両膝は回復傾向 春場所出場は「親方と決める」
大相撲で3場所連続休場中の横綱照ノ富士が6日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋での稽古後、春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)の出場について「親方(師匠の伊勢ケ浜親方=元横綱旭富士)と相談して決める」と話すにとどめた。 昨年10月に手術した両膝の状態は「日に日に良くなっている」と回復傾向を強調。この日の稽古では分厚いサポーターを施し、幕内の翠富士や錦富士との申し合いで12番取った。その合間に「どう、当たれてる?」「重い?」と弟弟子に確認し、錦富士が「最近の中で一番いいと思います」と返すと笑みを浮かべた。 照ノ富士は昨年9月の秋
-
琴勝峰「自分のいいところ出す」 先場所11勝、充実の稽古
1月の大相撲初場所で千秋楽まで優勝を争って11勝を挙げた幕内琴勝峰が5日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋で稽古し、小結琴ノ若や幕内琴恵光に15勝5敗と充実の内容だった。東前頭5枚目で迎える春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「あまり意識せず、自分のいいところを出したい」と意気込んだ。 左足首を痛めた影響で、4日に申し合いを再開したばかり。それでも鋭い出足で琴ノ若に4勝3敗と勝ち越すなど、23歳のホープは地力の向上を印象付けた。 先場所は1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で初めて、平幕力士として千秋楽相星決戦に
-
豊昇龍、大阪での稽古開始 4場所連続関脇、故障は回復
大相撲春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)を4場所連続関脇で迎える豊昇龍が4日、大阪市住吉区の立浪部屋での稽古を開始した。安全祈願の土俵祭りに出席後は筋力トレーニング。先場所中に痛めた左足首は「まだ完全には治っていないが、稽古できている」と回復を強調した。 先場所は1日だけの途中休場から再出場。千秋楽に何とか勝ち越したものの、大関昇進の足固めとなる2桁勝利は逃した。強引な投げが故障の原因となり「勝ち越したことはうれしかったけれど、自分に怒りというか、いらいらすることも多かった」と打ち明けた。 2月下旬には追手風部屋に赴き
-
震災12年、大横綱との縁 白鵬に抱かれた赤ん坊、国技館へ
2月12日、東京都墨田区の両国国技館で開かれた少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」に、一人の少年が初出場した。2011年3月の東日本大震災で被害を受けた岩手県山田町出身で、震災9日前に生まれた小学6年の佐藤真士君(12)。初戦敗退したが「親方の前で相撲を取れて良かった」と感想を述べた。 元横綱白鵬の宮城野親方(37)との出会いは、まだ生後3カ月だった。11年6月4日、日本相撲協会の力士ら一行が被災地を巡回慰問。山田町で当時の白鵬が声をかけて抱き、父哲也さん(52)と3人で写真を撮った。 山田町では海の近くにあった土俵が津波で流失。く
-
朝乃山「三役目指して」 29歳誕生日に意欲
大相撲の元大関で東十両筆頭の朝乃山が29歳の誕生日を迎えた1日、復活への意欲を新たにした。6場所出場停止から復帰5場所目となる春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け、東京都墨田区の高砂部屋で稽古し「20代最後。昨年よりいい1年にしたい。三役を目指していく」と抱負を語った。 幕下以下の力士に18勝2敗。得意とは逆の左四つも多く「いろいろと対応できるようにしたい。体は動いている」とうなずいた。関取に復帰した先場所は14勝1敗で十両優勝したが、再入幕はならなかった。仕切り直しの土俵へ「高い目標を持ってやりたい」と全勝制覇を目標に掲げた。
-
落合、関取の白まわしで初稽古 19歳新十両「実感湧いた」
大相撲春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に、昭和以降初となる所要1場所での新十両で臨む19歳の落合が28日、東京都墨田区の宮城野部屋で、関取に着用が許される白まわしを初めて締めて稽古した。「まだ慣れないが関取の実感が湧いた。稽古でいい意味でどんどん汚して、もっと強くなりたい」と意欲を新たにした。 新入幕の北青鵬らと27番取った。幕下以下の力士には力量差を示したものの、身長204センチで懐が深い21歳の北青鵬には8戦全敗。「まだ力が足りない。初心を忘れず心技体全てを鍛えていく」と発奮した。 宮城野親方(元横綱白鵬)の
-
貴景勝の一問一答
貴景勝は引き締まった表情で、綱とりへの意気込みを披露した。 ―番付発表の心境は。 「本場所まで逆算して、やっていかないといけないという気持ち。やることはある程度やってきているので、この2週間で一番いい体の状態に仕上げたい」 ―初場所後の1カ月間はどう過ごしたか。 「疲れや精神的なものを一度リセットし、しっかり休むところは休んだ。(2019年秋場所で)大胸筋をけがした時に、下半身の大切さが身に染みて分かった。いろいろな動作を含めて、下半身を鍛えている」
-
綱とり貴景勝、決意強く 先場所V「気迫全開で」
横綱昇進に挑む大関貴景勝は27日、東京・両国国技館で記者会見し「やり切ったという気持ちで終われるような15日間にしたい。ここで後悔するようなことがあったら、一生忘れないと思う」と春場所へ強い決意をにじませた。 2場所前は三つどもえの優勝決定戦に敗れ、先場所は3度目の制覇。ともに12勝3敗だった。大関で優勝同点、優勝と続けた翌場所も地位が変わらないのは若ノ花(後の初代若乃花)と3代目若乃花に次いで3人目となった。満を持しての綱とりへ「何度もないチャンスだとは思っている。気迫全開でいくが、気負わずにやることが大切」と心構えを口にした。
-
綱とりの貴景勝は西大関 霧馬山が新関脇、新入幕3人
日本相撲協会は27日、大相撲春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)の新番付を発表し、先場所覇者で横綱昇進を目指す大関貴景勝は西に座った。3場所連続休場中の横綱照ノ富士は東。大関は東西で欠くことができないため、今場所も「横綱大関」と記載。2場所続けて1横綱1大関となった。 モンゴル出身で26歳の霧馬山が新関脇に昇進し、3関脇4小結となった。新入幕は日大出身でカザフスタンから初の金峰山、武将山、北青鵬の3人。他の関脇は7場所連続の若隆景が東、4場所連続の豊昇龍が西に就いた。小結は2場所連続の若元春と琴ノ若が東西の1番目、2場所ぶり復帰の大栄翔と翔猿が東西
-
霧馬山が出稽古打ち上げ 大関候補、4部屋を行脚
大相撲の小結霧馬山が24日、埼玉県草加市の追手風部屋で幕内大栄翔らと20番取り、出稽古を打ち上げた。初場所で11勝を挙げた26歳の大関候補は、横綱照ノ富士の伊勢ケ浜部屋など4部屋を行脚。春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)は新関脇昇進が濃厚で「良い時も悪い時もあったが、多くの人と力を出し合って稽古できた」と手応えを示した。 春場所での三役復帰が確実な大栄翔には、素早い攻めを軸に7勝2敗と優勢だった。初場所では6日目に敗れたが、対策は万全。大関昇進の足固めへ「稽古を一生懸命やるしかない。いつかいい結果が来る」と自らに言い聞かせた。
-
関脇正代、昨年末に右足指負傷 先場所は大関復帰ならず
大相撲の関脇正代は24日、東京都墨田区の時津風部屋で稽古を行い、昨年12月下旬に右足親指を負傷していたことを明らかにした。今年1月の初場所で10勝すれば大関に復帰できたが、6勝9敗と不振。「10番にこだわっていなかった。取り切ることしか考えていなかった」と語った。 この日は患部にテーピングを施し、幕下以下の力士らと相撲を取った。東農大時代にもけがをした古傷で、初場所終盤戦ではさらに痛めた。「先場所は全然当たれなかった。恐怖心がある。いつもの立ち合いが戻ってきてくれたらいい」と率直に話した。 春場所(3月12日初日・エディオンアリ
-
貴景勝「本当に感慨深い」 部屋地元の優勝報告会
1月の大相撲初場所で3度目の優勝を果たした大関貴景勝が23日、所属する常盤山部屋がある東京都板橋区のときわ台駅での優勝報告会に出席し、会場の駅前ロータリーで約2千人を前に「こんなにたくさんの人に集まっていただき、本当に感慨深い」と驚き交じりに話した。 春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)では横綱昇進を目指す。あいさつで「自分の夢でもある横綱に向かって、勝とうが負けようが、気迫のある相撲を取る。千秋楽が終わった時に、心地よい満足感であふれるような15日間にしたい」と決意を語った。 2021年2月に東京都台東区から板橋区
-
貴景勝、投げなど多彩な攻め 20日は出稽古、工夫重ねる
大相撲春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)で横綱昇進を目指す大関貴景勝が21日、東京都板橋区の常盤山部屋で幕内隆の勝と相撲を取った。出だしから鼻血を出しながら、突き、押しに頼らず左小手投げで崩すなど多彩な攻めを見せた。「ここから上がっていかないといけない」と口元を引き締めた。 20日は武隈部屋に出稽古。埼玉栄高の先輩、武隈親方(元大関豪栄道)の前で相撲を取り、筋力トレーニングにも励んだという。体の張りが出てきたようだが「まだもうちょっと。体重も少し軽い」と慎重だった。 最近は稽古場で四つ相撲に取り組むなど工夫を重ね、
-
高安が出稽古、動きに好感触 元稀勢の里の二所ノ関部屋へ
大相撲の関脇高安が21日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋へ出稽古し、途中休場明けの春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)へ向けて初めて相撲を取った。 高安は先場所の休場理由となった右膝付近の故障が順調に回復。幕下以下の力士らと30番以上こなし「動きはまずまず。修正するところは多いので、ここからもっと良くなる」と好感触を得た。28日に33歳の誕生日を迎え、春場所は平幕から出直し。「またこつこつと頑張っていく」と意欲的だった。 かつては同じ田子ノ浦部屋で兄弟子の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が部屋新設後、出稽古は初となる。土俵
-
元千代大龍、焼き肉店開業 引退力士の独立支援構想も
昨年11月の大相撲九州場所中に現役引退した元小結千代大龍の明月院秀政さん(34)が今年1月、東京・六本木に焼き肉店「みいとらんど」をオープンした。「フレンチ焼き肉」や「紹介制」が特色で、引退した元力士の独立支援にも取り組みたい考えだ。 「次のプランを決めてから辞めないと路頭に迷う。相撲界はセカンドキャリアが一番大事」。現役時代からの話し上手そのままに、語気を強める。物件探しや業界研究など、引退前から着々と準備していたという。 料理は1万5千円のコースのみ。本場で12年間修業した中村聡司さん(35)が腕を振るうフレンチの後に、焼き
-
大相撲沼津場所PR 7月開催 枝川親方が市長訪問
沼津市で9年ぶりとなる大相撲の巡業「大相撲沼津場所」(実行委主催)が7月30日、3月に使用開始となる総合体育館で開かれる。新型コロナウイルス禍で中断していた大相撲の巡業は昨年8月に再開して以降、県内では初開催。市制100周年と総合体育館の完成記念に花を添える。 日本相撲協会巡業部の枝川親方(元幕内蒼樹山)が20日、市役所を訪れ、頼重秀一市長にPRした。横綱・幕内力士の土俵入りや取り組みの他、力士との記念撮影会を予定する。 枝川親方は「地元の飛龍高出身の翠富士、熱海富士も参加する予定。巡業のコロナ対策も徐々に緩和され、力士と触れ合える機会も増える見込み。多くの方に来てほしい」と呼びかけた。
-
琴ノ若「体はよく動いている」 弟弟子の琴勝峰に刺激受け
大相撲の小結琴ノ若が20日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で稽古し、幕内琴恵光を14勝2敗と圧倒するなど好内容だった。力強い出足が目立ち「体はよく動いている。あとは細かい修正をして仕上げていく」と充実した表情を浮かべた。 新小結だった1月の初場所は4連敗スタートから立て直し、5勝7敗からの3連勝で勝ち越しを決めた。「流れは良くなかったが、自信をもって取った結果が勝ち越しにつながった」と話す。埼玉栄高の2年後輩、弟弟子の琴勝峰が千秋楽まで優勝争いに絡んだことで「自分も、もっとできたんじゃないかと思った」と刺激を受けている。 春場所(3
-
熱海富士「応援、力に」 十両昇進を祝う会 後援会、飛躍願う
熱海市出身の大相撲十両、熱海富士(伊勢ケ浜部屋)を応援する地元後援会(内田進会長)は19日、市内のホテルで「熱海富士関の十両昇進を祝う会」を開いた。関係者約170人が郷土の若手力士の飛躍を願い、励ましの声を贈った。 昨年1月に十両昇進が決まり、同年の九州場所は幕内に入った熱海富士。新型コロナの影響でこれまで昇進に伴う会を開催できておらず、後援会として初めての祝いの場が実現した。 熱海富士が会場入りすると、出席者は盛大な拍手で迎えた。代表者が本人を交えて鏡開きし、角界でのさらなる活躍に期待を寄せた。 熱海富士は「皆さんの応援が力になっている」と感謝し、「まだ十分に応えられていないかもしれ
-
新十両の落合、宿禰神社を参拝 相撲の神様「パワー感じる」
大相撲の新弟子たちが17日、相撲の神様を祭る東京都墨田区の野見宿禰神社を参拝し、奉仕活動として境内を清掃した。幕下15枚目格付け出しから昭和以降初の1場所で新十両昇進の落合も参加し「すごくパワーを感じる神社。一層、相撲道に精進する気持ちになった」と決意を新たにした。 新弟子が通う相撲教習所の授業の一環として行われ、神社では講義も実施。落合は師匠の宮城野親方(元横綱白鵬)ら歴代横綱のしこ名が刻まれた石碑を前に「自分には遠いが、ぐっとくるものがあり、鳥肌が立った。今はひたすら努力するしかない」と語った。 春場所(3月12日初日・エデ
-
休場中の照ノ富士、霧馬山と稽古 春場所へ「自分との勝負」
大相撲で両膝負傷のため3場所連続休場中の横綱照ノ富士が16日、東京都江東区の伊勢ケ浜部屋で、出稽古に来た小結霧馬山にぶつかり稽古で胸を出すなどして体を動かした。相撲は取らなかったが、春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「まだ1カ月もある。どこまでもっていけるか。自分との勝負」と心境を語った。 ぶつかり稽古の前は霧馬山の立ち合いの当たりを10本受け止めた。先場所11勝の大関候補を押させない場面があり「胸を出した感触でも、重みがだいぶ戻ってきた」と納得の表情。当日の体調次第では、相撲を取る日もあるという。 下半身は
-
中村さん(掛川北中)大相撲入門 錦戸部屋 しこ名は「葛錦」
大相撲錦戸部屋に入門した掛川北中3年の中村謙信さん(15)の壮行会がこのほど、掛川市内で行われた。錦戸親方(元関脇水戸泉)や柔道教室の仲間が出席し、今後の活躍に期待した。しこ名は「葛錦(かつにしき)」に決まった。 しこ名は掛川名産の葛(くず)に由来し、勝負に「勝つ(かつ)」ことを願って父の光秀さん(46)と錦戸親方が考えた。中村さんは「しこ名が決まり気合が入った。これからたくさん相撲を覚え、稽古を一生懸命頑張りたい」とあいさつした。 中村さんは身長165センチ、体重88キロ。幼い頃から力士に憧れていたが、近隣に相撲をする環境がなく、9年間柔道を続けていた。中学卒業後に上京し、稽古を始める
-
相撲協会、暴力根絶へ研修会 宇宙飛行士の野口さん講演も
日本相撲協会は15日、親方や力士ら全協会員対象の研修会を東京・両国国技館で開き、約900人が出席した。角界では2021年12月に力士による違法賭博関与の疑い、昨年12月には伊勢ケ浜部屋で暴力問題が発覚。コンプライアンス委員会の青沼隆之委員長(元名古屋高検検事長)らが、暴力根絶に向けて取るべき措置などを講義した。 新型コロナウイルスの影響で、研修会の実施は21年10月以来。元宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の野口聡一さんによる「宇宙の魅力と宇宙飛行士になること」と題した講演もあった。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「宇宙飛行士も力士も華やかに見えるが、
-
朝乃山、出稽古の三役を圧倒 若隆景や霧馬山らに20勝6敗
1月の大相撲初場所で十両優勝を果たした元大関の朝乃山が14日、東京都墨田区の高砂部屋で出稽古に来た関脇若隆景や小結霧馬山らと計26番取り、20勝6敗と圧倒した。関取衆7人による申し合いで群を抜く存在感。「稽古できたのは楽しかったし、いい相撲が何番か取れた。今日の稽古を忘れずにやっていきたい」と充実の表情だった。 三役以上と相撲を取るのは、不祥事発覚の一昨年夏場所以来という。「稽古前は正直怖かった。押し込めるかなとか、簡単に押されるのではないかという気持ちがあった」と明かす。右を差して前に出る内容が光り、若隆景に4戦全勝、霧馬山には8勝4敗だった。
-
土俵再建の被災地から参加 岩手県の佐藤君、白鵬杯に
2011年3月の東日本大震災で被害を受けた岩手県山田町で、発生9日前に誕生した小学6年生の佐藤真士君(11)が12日、東京・両国国技館で開かれた少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」に初出場した。初戦で敗れたが宮城野親方(元横綱白鵬)からは健闘をたたえられ「上には上がいると感じた。親方の前で相撲が取れて良かった」と緊張の面持ちだった。 震災から約3カ月後に日本相撲協会が山田町などを慰問した際、当時の横綱白鵬に抱き上げられて写真を撮った縁がある。翌年に関取衆で構成する力士会が山田町の土俵を再建。父哲也さん(52)とともに、その土俵で稽古を積んできた。宮城野親方は「感慨
-
少年相撲の「白鵬杯」開催 ウクライナからも参加
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)が主催する少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」が12日、東京・両国国技館で開催され、日本やモンゴルなどから約920人が出場した。ロシアの侵攻を受けるウクライナの選手たちも奮闘。同親方は「戦争で大変な中で、よく来てくれた。いい経験、思い出になればいい」と温かい言葉を送った。 13回目の今大会は小中学生の試合に加え、新たな試みで「幼児部門」を新設した。宮城野親方が自らまわしを締めて行う相撲教室も実施。「師匠になると親心が増す。来年も新しいことに挑戦し、進化していきたい」と大会の発展を期した。 宮城野親方は
-
朝乃山「さらに上の番付目指す」 十両優勝、地元富山で激励会
大相撲初場所で十両優勝を決めた元大関朝乃山の新年激励会が12日、地元・富山市のホテルで開かれた。帰郷した朝乃山は支援者らを前に「(十両優勝は)通過点だと思っている。さらに上の番付を目標に、稽古に精進したい」と来場所への意気込みを語った。 朝乃山は報道陣の取材に「(来場所で)幕内に上がれるか分からないが、やるべきことは変わらない。しっかり稽古して上を目指したい」と力を込めた。さらに「元の番付に戻りたいし、一番の恩返しは“てっぺん”(横綱)になることだと思う」との思いを明かした。 激励会に同席した師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「関
-
ウクライナ選手らが稽古 白鵬杯前日、宮城野部屋で
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)が主催する少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」を翌日に控えた11日、東京都墨田区の宮城野部屋でウクライナのチームらが稽古を行った。四股やすり足、てっぽうのやり方を指導した宮城野親方は「戦争で大変な思いをしている中、本当によく来てくれた」と参加を歓迎した。 ウクライナはアマチュア相撲の強豪国で、宮城野親方が「角界の父」と慕う元横綱大鵬で故納谷幸喜さんの父親の母国でもある。今大会には5人の選手が来日。中学3年生のチュグン・エゴールさん(15)は「お相撲さんの日常を見られたので、とても良かった。関取になりたい」と将来の角界入りを熱望した。
-
元小結の松鳳山が断髪式 三賞4度、焼き肉店経営へ
昨年6月に現役引退した大相撲の元小結松鳳山の松谷裕也氏(39)=福岡県出身=の断髪式が11日、東京・両国国技館で開かれ、同じ二所ノ関一門の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約430人がはさみを入れた。 母輝美さんの出番では号泣し「一番近くで応援してくれた。ぐっと来るものがあった」と話す。先代師匠で放駒部屋所属の荒磯親方(元大関若嶋津)に大銀杏へ最後のはさみを入れられ「うれしかった。16年間の現役をしっかり終わって、今日から新たなスタートが切れる」と心境を述べた。 松谷氏は2006年春場所初土俵。激しい突き、押しで幕内に51場所在位
-
若隆景と若元春、チェコ大使館へ 兄弟三役で注目の2人を招待
大相撲の関脇若隆景と小結若元春が6日、東京都渋谷区のチェコ大使館に招かれ、マルチン・トムチョ駐日大使らとの昼食会などで交流を深めた。チェコは1970年から本場所の優勝力士に友好杯を授与。昨年の春場所で初制覇した弟の若隆景は「また優勝して、土俵の上でいただけるように頑張りたい」と決意を新たにした。 2020年に友好杯授与の50周年を祝う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。開催のめどが立った一環として、兄弟三役で注目される2人を招待。優勝経験のない若元春は「いつかたどり着けたら」と意気込んだ。 既に春場所(3月1
-
平幕大栄翔、トーナメント初優勝 決勝で関脇豊昇龍突き出す
大相撲のトーナメント大会は5日、東京・両国国技館で行われ、平幕大栄翔が初優勝した。決勝で関脇豊昇龍を突き出し、賞金250万円などを獲得した。3位は妙義龍と阿武咲。 初場所で3度目の優勝を遂げた大関貴景勝は、3回戦で大栄翔に寄り切られた。関脇若隆景と小結若元春はともに初戦の2回戦で敗退した。3場所連続休場中の横綱照ノ富士は土俵入りをこなしたが取組からは外れた。 十両は北の若が制覇。2回戦で元大関の朝乃山を破った。大会は新型コロナウイルスの影響で中止が続き、3年ぶりの開催だった。
-
貴景勝「最高の相撲を取る」 福祉大相撲、綱とりへ抱負
NHK福祉大相撲が4日、東京・両国国技館で行われ、初場所で3度目の優勝を果たした大関貴景勝がトークショーに臨み、横綱昇進に挑む春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向けて「15日間、最高の相撲を取って、千秋楽にやり切ったという気持ちになれればいい」と抱負を語った。 押し相撲の大関は投げ技による昨年の白星が50勝のうち1勝だったが、12勝の初場所は3番あった。稽古場で四つ相撲に取り組んだ成果が出た形で「昭和の力士の映像を研究する時も、突き、押し相撲は見ずに、四つ相撲の足の運びを勉強している」と明かした。 福祉大相撲は新
-
貴景勝、綱とり挑む春場所へ意欲 3年ぶり豆まき参加
1月の大相撲初場所で3度目の優勝を果たした大関貴景勝が3日、東京都港区の霊友会釈迦殿で節分の豆まきに参加し、横綱昇進に挑む春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「今までやってきたことを出したい。精いっぱい相撲を取るだけ」と意欲を示した。 新型コロナウイルスの影響で、豆まきへの参加は3年ぶりという。集まった人たちからは「優勝おめでとう」「横綱だ」との声がかけられた。一人一人と握手してファンサービスし「日本の行事というのは力士にとっても大事。応援していただけるのはありがたい」と語った。 場所後の休みを挟み、1月31日
-
「雷部屋」の看板を披露 元小結垣添「初心に戻る」
4月で日本相撲協会定年の65歳となる入間川親方(元関脇栃司)から部屋を継承した雷親方(元小結垣添)が1日、さいたま市で「雷部屋」の新しい看板を披露し「緊張感でいっぱい。初心に戻り、社会人としても通用する、いい弟子を育てていく」と抱負を語った。 「雷」は江戸時代からの由緒ある名跡とされる。協会広報部によると、雷部屋の再興は62年ぶり。44歳の新師匠は「身が引き締まる思い。名前に負けないよう、一生懸命頑張らないと」と話した。 部屋にはウクライナ出身の幕下獅司ら力士7人が所属。日体大時代に学生横綱に輝き、猛稽古の武蔵川部屋で鍛えられた
-
春場所へ、照ノ富士は慎重姿勢 3場所連続休場中
大相撲で両膝負傷のため3場所連続休場中の横綱照ノ富士が30日、春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)の出場について「体や医師と相談してから。できるだけ早くとは思っているが、その時にならないと分からない」と慎重な姿勢を示した。東京・明治神宮で奉納土俵入りを行った後、取材に応じた。 昨年10月に両膝を手術。本格的な稽古はまだ再開しておらず「動きが良ければ、もう少しで(相撲を)取れるんじゃないか」と語った。 初場所はテレビで観戦していたという。出場力士最高位で1人大関の貴景勝が3度目の優勝を果たしたことについては「責任を果た
-
元幕内豊響、天国からの祝電に涙 「弟子に寄り添う親方に」
大相撲で2021年6月に引退した元幕内豊響の山科親方(38)=本名門元隆太、山口県出身、境川部屋=の引退相撲が29日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式で横綱照ノ富士ら約400人がはさみを入れた。「弟子に寄り添ってあげられる親方になりたい」と今後の抱負を語った。 境川部屋では、21年3月の春場所で土俵に頭部を強打した三段目力士、響龍の天野光稀さんが同4月に急性呼吸不全により28歳で死去した。「天国からの祝電」が読み上げられると涙が止まらず「弟みたいな存在。うれしい」と実感を込めた。師匠の境川親方(元小結両国)から大銀杏に最後のはさみを入れられた。
-
元横綱白鵬、まげに別れ 宮城野親方、引退相撲で涙
大相撲で史上最多の優勝45度を記録し、2021年9月に現役引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=の引退相撲が28日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら現役時代にしのぎを削った親方衆の他、森喜朗元首相やトヨタ自動車の豊田章男社長ら約280人がはさみを入れた。 同じモンゴル出身で元横綱日馬富士のダワーニャム・ビャンバドルジ氏がはさみを入れた際には涙を拭った。現役時代の師匠、間垣親方(元幕内竹葉山)が大銀杏に最後のはさみ。「体の一部がなくなった寂しさがある。(断髪中は)気持ちの整理がつかず、浮
-
横綱審議委員に大島前衆院議長 大正製薬の上原社長も
日本相撲協会は26日に開いた理事会で、諮問機関の横綱審議委員会(横審)の新委員として、前衆院議長の大島理森氏(76)と、大正製薬社長の上原茂氏(46)に同日付での委嘱を決めた。委員長を務めた高村正彦氏(元自民党副総裁)、杉田亮毅氏(元日本経済新聞社社長)は5期10年の任期満了で退任した。横審委員は8人。 相撲博物館館長の石山五郎氏(74)=元横綱三重ノ海=が2月3日付で退任することが承認された。同氏は武蔵川親方として協会理事長も務めた。八角理事長(元横綱北勝海)が館長代行を兼務する。
-
浅香山親方が審判部副部長に昇格 元大関魁皇、理事会決定
日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会と年寄総会を開いて親方衆の新たな職務を決め、2月1日付で浅香山親方(元大関魁皇)を役員待遇の審判部副部長に昇格させることを発表した。審判部は番付や取組の編成などを担当する。 50歳の浅香山親方は現役時代に怪力を誇り、優勝5度をマーク。史上1位タイの大関在位65場所、史上1位の幕内在位107場所を記録した。審判部には2014年から所属。同部には新たに安治川親方(元関脇安美錦)が加入した。 入間川部屋を部屋付きの雷親方(元小結垣添)が2月1日付で継承し、「雷部屋」に名称変更。4月25日で
-
落合、最速新十両が決定 昭和以降初、玉正鳳も昇進
日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で大相撲春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議を開き、幕下15枚目格付け出しの初場所で7戦全勝優勝した落合(19)=本名落合哲也、鳥取県出身、宮城野部屋=の新十両昇進を決めた。所要1場所での昇進は昭和以降初めて。 落合は鳥取城北高時代に2度の高校横綱に輝き、昨年9月の全日本実業団選手権も制覇。玉正鳳(29)=本名エルデンビィールグ・エンクマンライ、モンゴル出身、片男波部屋=も新十両が決まり、所要68場所での十両昇進は外国出身では2番目の遅さ。 再十両はともに元幕内の2
-
横審、貴景勝の優勝を評価 連覇で綱とり、委員長が私見
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は23日、東京・両国国技館で定例会合を開き、初場所を12勝3敗で制して3度目の優勝を果たした大関貴景勝について、高村正彦委員長(元自民党副総裁)は「ハイレベルな優勝とはいかなかったが、大変な重圧の中で大関の責任を果たした」と高く評価した。 高村委員長は綱とりが懸かる春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)へ「レベルが高い優勝などと言う人はいないのではないか」と2場所連続制覇が昇進条件と私見を述べた。貴景勝は2場所前が12勝3敗の優勝同点。初場所では高い成績の優勝で昇進の話題が出る可能性があった。横審の推薦内
-
貴景勝「手応えを感じた」 初場所V、綱とりに挑む
大相撲初場所で13場所ぶり3度目の優勝を果たした大関貴景勝が千秋楽から一夜明けた23日、東京都板橋区の常盤山部屋からオンラインで記者会見し「回り道した部分もあったが、少し手応えを感じることができた」と実感を込めた。横綱昇進に挑む春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け「自分の夢でもある」と静かに闘志を燃やした。 125年ぶりに1横綱1大関の初場所は照ノ富士が休場し、ただ一人の看板力士として臨んだ。「自分が転べないなというのは場所前から思っていた」と責任感に言及。終盤戦は古傷の首の痛みとも闘い「土俵に上がったら痛みは忘れている。3敗しても優勝を目指
-
兄弟そろって関脇濃厚に 若元春と若隆景、9勝挙げる
史上4組目の兄弟三役となった若元春と若隆景が初場所千秋楽の22日、9勝目を挙げて締めくくった。兄の若元春は昇進の可能性があり、来場所はそろって関脇が濃厚。弟の若隆景は「兄弟で活躍できることはいいことだと思う」と心待ちにした。 若元春は遠藤に土俵際まで寄られたが、左を差して反撃し、力強く寄り切った。三賞にもあと一歩の活躍を見せて「関脇だろうが小結だろうが番付は意識せず、自分の相撲を取るだけ」と表情を崩さなかった。 若隆景は錦木を下から攻め、右からいなしてはたき込んだ。関脇で6場所連続の勝ち越しにも「もっと上を目指すためには力をつけ
-
正代、平幕転落が決定的 1場所での大関復帰果たせず
正代は初場所千秋楽の22日、36歳の妙義龍に屈し、6勝9敗で終えた。1場所での大関復帰を果たせなかっただけでなく、三役にも残留できず、来場所の平幕転落が決定的となった。 右四つで攻めることができなかった。左を巻き替えられ、寄りにあっさりと土俵を割った。 大関昇進時の馬力や腰の強さは影もない。場所中に八角理事長(元横綱北勝海)は「稽古量、番数が増えないと重さは出ない」と口酸っぱく言ってきた。31歳の元大関は再起できるか。
-
3度目V貴景勝、来場所綱とりへ 協会理事長も評価
大相撲の大関貴景勝が初場所千秋楽の22日、12勝3敗で3度目の優勝を果たし、春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)で横綱昇進に挑むことになった。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「最高の評価でしょう。相当なプレッシャーがある中で価値がある」と一人大関での制覇をたたえた。 相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)の推薦内規には「2場所連続優勝か、それに準ずる好成績」とある。横審は先場所優勝同点の12勝の貴景勝について、今場所は高い成績での優勝なら昇進の話題が浮上する可能性を示していた。 昇進問題を預かる審判部の
-
貴景勝が13場所ぶり優勝 相星決戦制す、綱とりへ
大相撲初場所は22日、東京都墨田区の両国国技館で千秋楽を迎え、西大関貴景勝(26)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、常盤山部屋=が12勝3敗で13場所ぶり3度目の優勝を果たした。結びの一番で東前頭13枚目の琴勝峰(23)=本名手計富士紀、千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋=との相星決戦を制した。 大関以上の優勝は昨年夏場所の横綱照ノ富士以来4場所ぶり。貴景勝は春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)で横綱昇進に挑む。 新型コロナウイルスの感染対策で、今場所は観客上限を通常の約91%に当たる1日約9700人として実施。観戦ルールの一部緩和
-
琴勝峰が初の敢闘賞 技能賞に霧馬、殊勲賞なし
大相撲初場所千秋楽の22日、三賞選考委員会が開かれ、大関貴景勝との相星決戦に敗れながら11勝4敗と活躍した東前頭13枚目の琴勝峰が初の敢闘賞に選ばれた。三賞は初受賞。 小結で11勝の霧馬山は初の技能賞。東前頭8枚目の阿武咲は11勝目が条件だった千秋楽に敗れ、敢闘賞を逃した。新小結で9勝の若元春は技能賞候補に挙がったが見送られた。殊勲賞は5場所ぶりに該当者がいなかった。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(22日)
◇大相撲初場所千秋楽(22日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (6勝9敗、焼津) 水戸龍 や十両東 3 熱海富士(3勝8敗4休、熱海) ●幕下西 9 栃幸大 (2勝敗、三島) 田邉 ヤ幕下西15 吉井 (3勝4敗、焼津) 〇幕下東23 颯富士 (6勝1敗、藤枝) 神崎 ヤ幕下東43 富士の山(5勝2敗、富士) ヤ三段西 9 雷鵬 (4勝3敗、富士宮) ヤ三段東28 永田 (2勝5敗、袋井) 〇三段西37 天道山 (6勝1敗、富士) 琴ノ藤 ヤ三段東44 毅ノ司 (5勝2敗、富士宮) ヤ三段西52 龍司 (4勝3敗、富士宮) ●三段東53 香富士 (2勝5敗、沼津) 大乗 ヤ序二
-
初場所、満員御礼は12日間に 千秋楽完売、集客想定以上
大相撲初場所14日目は21日、満員御礼となった。観客上限は通常の約91%に当たる1日約9700人で、千秋楽の22日は既にチケット完売。日本相撲協会関係者によると、15日間で大入りは12日間となり、想定以上の集客だったという。 今場所から新型コロナウイルス対策の観戦ルールが一部緩和され、マスク越しでの声援が可能になった。両国国技館は、力士らを呼ぶファンの声で盛り上がっている。八角理事長(元横綱北勝海)は「戻ってきた感じがある。それに応える、いい相撲内容だ。ありがたい」と感謝していた。
-
貴景勝、琴勝峰の相星決戦へ 3敗で首位並ぶ、初場所
大相撲初場所14日目(21日・両国国技館)大関貴景勝と平幕琴勝峰が3敗を守って首位に並んだ。千秋楽結びの一番で両者の対戦が組まれ、優勝争いは2人に絞られた。千秋楽相星決戦に平幕力士が臨むのは、1場所15日制が定着した1949年夏場所以降初めて。 貴景勝は関脇豊昇龍をはたき込み、琴勝峰は大栄翔を寄り切った。豊昇龍は7勝7敗。 小結霧馬山は阿武咲を突き落とし、ともに10勝4敗。関脇対決は若隆景が正代を押し倒して勝ち越した。正代は負け越し。新小結の両者は若元春が勝ち越しを決め、琴ノ若は7勝目を挙げた。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(21日)
◇大相撲初場所14日目(21日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (6勝8敗、焼津) 琴ノ若 や十両東 3 熱海富士(3勝8敗3休、熱海) ヤ幕下西 9 栃幸大 (2勝4敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (3勝4敗、焼津) ヤ幕下東23 颯富士 (5勝1敗、藤枝) ○幕下東43 富士の山(5勝2敗、富士) つる林 ヤ三段西 9 雷鵬 (4勝3敗、富士宮) ヤ三段東28 永田 (2勝5敗、袋井) ヤ三段西37 天道山 (5勝1敗、富士) ヤ三段東44 毅ノ司 (5勝2敗、富士宮) ●三段西52 龍司 (4勝3敗、富士宮) 大雷童 ヤ三段東53 香富士 (2勝4敗、沼津) ヤ序二東 8
-
朝乃山ファン歓喜、富山市 「長かった」「次も期待」
横綱候補の最右翼と目されながら、6場所出場停止処分を受けて三段目まで転落した元大関朝乃山(28)が21日、十両優勝を果たした。「ここまで長かった」「来場所も期待している」。復活を見届けた地元・富山市のファンらは歓喜に沸いた。 朝乃山が帰省のたびに通う同市の温浴施設「呉羽の湯」では、ファンらが待合室に置かれたテレビを囲んで取組を観戦。2敗だった金峰山が敗れて優勝が決まると、一斉に歓声が上がった。 施設オーナーの小林登紀夫さん(69)は「昨日も今日もひやひやした」と安堵の表情。来場所は再入幕の可能性があり、「地元の期待は大きい」と笑
-
元大関・朝乃山、十両優勝 復帰4場所目、再入幕へ
大相撲初場所14日目の21日、十両は元大関の朝乃山(富山県出身、高砂部屋)が13勝1敗で制し、初の十両優勝を果たした。6場所出場停止処分から復帰4場所目で、再入幕へ大きく前進した。 幕下は15枚目格付け出しで19歳の落合(鳥取県出身、宮城野部屋)、三段目は魁禅(鹿児島県出身、浅香山部屋)、序二段は先場所序ノ口優勝の尊富士(青森県出身、伊勢ケ浜部屋)がいずれも7戦全勝で13日目に優勝を決めている。 序ノ口は風の湖(モンゴル出身、押尾川部屋)、琴佐藤(千葉県出身、佐渡ケ嶽部屋)、岡野(兵庫県出身、武隈部屋)が6勝1敗で並び、千秋楽の
-
貴景勝が阿武咲退け、3敗首位 琴勝峰も並走、4敗は3人
大相撲初場所13日目(20日・両国国技館)大関貴景勝が単独首位で平幕の阿武咲を押し出し、両者と平幕の琴勝峰が10勝3敗でトップに並んだ。優勝の行方は千秋楽までもつれることになった。 若隆景が豊昇龍との関脇対決をすくい投げで制して7勝6敗。豊昇龍は6敗目で大関昇進の足固めとなる2桁勝利を逃した。関脇正代は7敗目。小結霧馬山が9勝目を挙げた。 3敗の3人を追う4敗は霧馬山、平幕の大栄翔と東龍の3人。十両は元大関の朝乃山が1敗で単独トップに立った。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(20日)
◇大相撲初場所13日目(20日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (6勝7敗、焼津) 霧馬山 ヤ十両東 3 熱海富士(3勝8敗2休、熱海) ヤ幕下西 9 栃幸大 (2勝4敗、三島) ●幕下西15 吉井 (3勝4敗、焼津) 日翔志 ヤ幕下東23 颯富士 (5勝1敗、藤枝) ヤ幕下東43 富士の山(4勝2敗、富士) ○三段西 9 雷鵬 (4勝3敗、富士宮) 穂嵩 ○三段東28 永田 (2勝5敗、袋井) 佐田ノ国 ヤ三段西37 天道山 (5勝1敗、富士) ●三段東44 毅ノ司 (5勝2敗、富士宮) 琴挙龍 ヤ三段西52 龍司 (4勝2敗、富士宮) ヤ三段東53
-
貴景勝、横綱昇進は絶望的に 審判部長「厳しい」
2連敗で3敗目を喫した貴景勝は19日、、場所後の横綱昇進が絶望的となった。先場所は優勝同点の12勝。横綱審議委員会からはハイレベルな成績の優勝であれば、綱とりの話題が出る可能性も示されていた。昇進問題を預かる佐渡ケ嶽審判部長(元関脇琴ノ若)は「昨日、今日の負け方を見ていると厳しい」との見解を示した。 立ち合いの踏み込みが甘かった。霧馬山を押し込めないまま、左すくい投げに崩れた。この日もリモート取材には姿を見せなかった。 13日目は単独首位の阿武咲と直接対決。13場所ぶり3度目の優勝へ正念場だ。佐渡ケ嶽部長は「もともと気が強い力士
-
貴景勝が連敗、3敗に後退 平幕・阿武咲、2敗守り単独首位
大相撲初場所12日目(19日・両国国技館)大関貴景勝は小結霧馬山にすくい投げで敗れ、2連敗で3敗に後退した。平幕の阿武咲が2敗を守り、単独トップに立った。霧馬山は勝ち越し。 3関脇は豊昇龍が竜電に寄り切られて5敗目。若隆景は新小結琴ノ若を寄り切り、星を五分に戻した。琴ノ若は7敗目。正代は錦富士を寄り切って6勝6敗とした。 2敗の阿武咲を3敗で貴景勝と平幕の琴勝峰が追い、4敗で霧馬山ら5人が続く展開。十両は元大関の朝乃山と金峰山が1敗で首位を堅持した。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(19日)
◇大相撲初場所12日目(19日、両国国技館) 〇前頭西 3 翠富士 (6勝6敗、焼津) 若元春 ヤ十両東 3 熱海富士(3勝8敗、熱海) ●幕下西 9 栃幸大 (2勝4敗、三島) 瀬戸の海 〇幕下西15 吉井 (3勝3敗、焼津) 大辻 ヤ幕下東23 颯富士 (5勝1敗、藤枝) 〇幕下東43 富士の山(4勝2敗、富士) 出羽大海 ヤ三段西 9 雷鵬 (3勝3敗、富士宮) ヤ三段東28 永田 (1勝5敗、袋井) 〇三段西37 天道山 (5勝1敗、富士) 春雷 ヤ三段東44 毅ノ司 (5勝1敗、富士宮) 〇三段西52 龍司 (4勝2敗、富士宮) 向田 ヤ三段東53
-
白鵬杯、2月12日に開催 少年相撲、ウクライナ参加
大相撲の宮城野親方(元横綱白鵬)は19日、少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」を2月12日に東京・両国国技館で開催すると発表した。13回目の今大会は日本、モンゴル、米国など国内外から900人以上の子どもたちが参加予定。 ロシアの侵攻を受けるウクライナからも選手が出場する方向だという。宮城野親方は「戦争で大変な地域でもある。少しでも相撲が息抜きになってくれれば。頑張ってくれたらと思う」とエールを送った。 これまでの小中学生の試合に加え、新たな試みとして「幼児部門」を新設した。宮城野親方自らがまわしを締めて行う相撲教室も実施予定で「相撲
-
元横綱大鵬、19日に没後10年 三女「本当に早かった」
大相撲で史上2位の優勝32度を記録した元横綱大鵬の納谷幸喜さんが2013年に72歳で死去してから、19日で10年の節目を迎える。三女の納谷美絵子さん(48)が18日に東京都内で取材に応じ「本当に早かった。今の若い人や外国の方も大鵬の名前を知ってくれていて、ありがたいことです」と心境を語った。 納谷さんは横綱柏戸との「柏鵬時代」を築き、国民的人気を誇った。13年2月には国民栄誉賞が贈られ、美絵子さんは「皆さんがすごく父のことを思ってくださっていた。亡くなってから感じる場面がある」と言葉に実感を込めた。 幕内王鵬を筆頭に幕下夢道鵬、
-
貴景勝、琴ノ若に屈して2敗目 阿武咲と首位、玉鷲ら3敗
大相撲初場所11日目(18日・両国国技館)大関貴景勝は新小結琴ノ若に押し倒され、2敗目を喫した。平幕の阿武咲は琴勝峰との2敗対決を制し、貴景勝に並んで首位に立った。 3関脇は再出場の豊昇龍が錦富士を寄り切って7勝目。若隆景は小結霧馬山のとったりに屈して黒星先行で、霧馬山は7勝目を挙げた。正代は佐田の海を押し出し、5勝6敗とした。 2敗の貴景勝と阿武咲を、3敗で平幕の玉鷲と琴勝峰が追う展開。十両は元大関の朝乃山が初黒星を喫し、トップの1敗で金峰山と並んだ。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(18日)
◇大相撲初場所11日目(18日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (5勝6敗、焼津) 明生 ■十両東 3 熱海富士(3勝8敗、熱海) 志摩ノ海 ヤ幕下西 9 栃幸大 (2勝3敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (2勝3敗、焼津) ●幕下東23 颯富士 (5勝1敗、藤枝) 落合 ヤ幕下東43 富士の山(3勝2敗、富士) ●三段西 9 雷鵬 (3勝3敗、富士宮) 峰洲山 ●三段東28 永田 (1勝5敗、袋井) 朝阪神 ヤ三段西37 天道山 (4勝1敗、富士) 〇三段東44 毅ノ司 (5勝1敗、富士宮) 大雷童 ヤ三段西52 龍司 (3勝2敗、富士宮) 〇三段東5
-
貴景勝1敗、単独首位守る 平幕の阿武咲、琴勝峰は勝ち越し
大相撲初場所10日目(17日・両国国技館)大関貴景勝は小結明生を小手投げで退け、9勝1敗で単独首位を守った。平幕の阿武咲、琴勝峰が勝ち越した。 3関脇は若隆景が佐田の海に寄り切られて5勝5敗、正代は翠富士をきめ出して4勝目を挙げた。豊昇龍は左足首を痛めて休場。不戦敗で6勝4敗となったが11日目から再出場する。新小結若元春は6勝目をマークした。 1敗の貴景勝を阿武咲、琴勝峰が1差で追い、3敗は玉鷲、錦木、平戸海、東龍の平幕4人となった。十両は元大関の朝乃山が10連勝でトップ。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(17日)
◇大相撲初場所10日目(17日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (5勝5敗、焼津) 正代 ●十両東 3 熱海富士(3勝7敗、熱海) 島津海 ○幕下西 9 栃幸大 (2勝3敗、三島) 大翔丸 ○幕下西15 吉井 (2勝3敗、焼津) 千代虎 ヤ幕下東23 颯富士 (5勝0敗、藤枝) ●幕下東43 富士の山(3勝2敗、富士) 北天海 ヤ三段西 9 雷鵬 (3勝2敗、富士宮) ●三段東28 永田 (1勝4敗、袋井) 碧天 ○三段西37 天道山 (4勝1敗、富士) 望月 ヤ三段東44 毅ノ司 (4勝1敗、富士宮) ○三段西52 龍司 (3勝2敗、富士宮) 千鵬 ●三段
-
震災28年、照強白星ならず 当日に震源地近くで生まれ
阪神大震災が起きた日に震源地に近い兵庫県洲本市で生まれた照強は、28歳の誕生日を白星で飾れなかった。「誕生日の祝いごとだけでなく、28年前にああいうことがあった縁で見てくれている人もいる。しっかりとやるべきことはやらないと」と悔しさをにじませた。 通算800回出場の節目でもあった。潜って左を差すと、投げの打ち合いに。行司軍配差し違えで負け越しとなり「(右肘が)先についたのが分かったので仕方ない」と振り返りつつ「震災の日のことを忘れない人たちはいる。自分も忘れずにやっていくだけ」と話した。
-
関脇豊昇龍が休場、左足首を負傷 11日目から再出場
大相撲の西関脇豊昇龍(23)=本名スガラグチャー・ビャンバスレン、モンゴル出身、立浪部屋=が初場所10日目の17日、日本相撲協会に「左足関節捻挫で1月場所の休場を要する」との診断書を提出して休場した。3敗目を喫した9日目に痛めた。師匠の立浪親方(元小結旭豊)によると、11日目から再出場する。 17日朝には痛みと腫れがある状況だが、本人が出場を希望した。先場所11勝の豊昇龍は今場所、大関昇進の足固めとなる2桁勝利を目指している。 休場は2021年秋場所以来3度目。10日目の対戦相手、小結霧馬山は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は横
-
貴景勝が1敗守り単独首位 豊昇龍3敗、1差に平幕2人
大相撲初場所9日目(16日・両国国技館)大関貴景勝が佐田の海を難なく押し出して勝ち越し、1敗で単独首位に立った。 3関脇は豊昇龍が新小結若元春のすくい投げに屈して3敗目。若隆景は竜電をはたき込んで5勝目を挙げ、大関復帰が消滅の正代は小結霧馬山を引き落として3勝目。若元春は霧馬山とともに5勝4敗。 貴景勝を2敗で阿武咲、琴勝峰の平幕2人が追う。十両は元大関の朝乃山が9連勝でトップを守った。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(16日)
◇大相撲初場所9日目(16日、両国国技館) ○前頭西 3 翠富士 (5勝4敗、焼津) 阿炎 ●十両東 3 熱海富士(3勝6敗、熱海) 剣翔 ヤ幕下西 9 栃幸大 (1勝3敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (1勝3敗、焼津) ○幕下東23 颯富士 (5勝0敗、藤枝) 龍王 ヤ幕下東43 富士の山(3勝1敗、富士) ●三段西 9 雷鵬 (3勝2敗、富士宮) 早南嶺 ヤ三段東28 永田 (1勝3敗、袋井) ヤ三段西37 天道山 (3勝1敗、富士) ○三段東44 毅ノ司 (4勝1敗、富士宮) 大場 ヤ三段西52 龍司 (2勝2敗、富士宮) ヤ三段東53 香富士 (1
-
貴景勝、1敗を堅持 正代は大関復帰逃す
大相撲初場所8日目(15日・両国国技館)大関貴景勝は錦富士との熱戦をはたき込みで制し、1敗を堅持した。 3関脇で正代は小結若元春の寄りに屈し、6敗目を喫した。今場所の2桁勝利を逃し、1場所での大関復帰が消滅した。豊昇龍は佐田の海を送り倒して6勝目を挙げ、若隆景は翠富士を送り出して星を五分に戻した。 先場所覇者の阿炎は3連敗。 貴景勝と平幕琴勝峰の2人が1敗で首位。2敗で豊昇龍、平幕大栄翔ら6人が追う。十両は元大関の朝乃山が唯一の8連勝で勝ち越しを決めた。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(15日)
◇大相撲初場所中日(15日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (4勝4敗、焼津) 若隆景 ●十両東 3 熱海富士(3勝5敗、熱海) 大翔鵬 ●幕下西 9 栃幸大 (1勝3敗、三島) 矢後 ●幕下西15 吉井 (1勝3敗、焼津) 木竜皇 ○幕下東23 颯富士 (4勝0敗、藤枝) 峰刃 ●幕下東43 富士の山(3勝1敗、富士) 欧勝海 ●三段西 9 雷鵬 (3勝1敗、富士宮) 若ノ勝 ●三段東28 永田 (1勝3敗、袋井) 若雅 ○三段西37 天道山 (3勝1敗、富士) 天風 ○三段東44 毅ノ司 (3勝1敗、富士宮) 林虎 ●三段西52 龍司 (2勝2敗、富士宮) 高馬
-
貴景勝が1敗守る、初場所7日目 豊昇龍5勝目、正代は5敗
大相撲初場所7日目(14日・両国国技館)大関貴景勝は翠富士との激しい攻防を小手投げで制し、1敗を守った。 3関脇は豊昇龍が阿炎を寄り切って5勝目を挙げたが、若隆景は錦富士のはたきに屈し4敗。正代は玉鷲に突き出されて5敗目を喫し、1場所での大関復帰へ後がなくなった。先場所覇者の阿炎は2敗。新小結対決は琴ノ若が若元春を寄り切って3勝目。 1敗のトップは貴景勝に平幕の大栄翔、阿武咲、碧山、琴勝峰を加えた5人となった。十両は元大関の朝乃山が7連勝で単独首位。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(14日)
◇大相撲初場所7日目(14日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (4勝3敗、焼津) 貴景勝 ●十両東 3 熱海富士(3勝4敗、熱海) 北青鵬 ヤ幕下西 9 栃幸大 (1勝2敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (1勝2敗、焼津) ヤ幕下東23 颯富士 (3勝0敗、藤枝) ヤ幕下東43 富士の山(3勝0敗、富士) ヤ三段西 9 雷鵬 (3勝0敗、富士宮) ヤ三段東28 永田 (1勝2敗、袋井) ヤ三段西37 天道山 (2勝1敗、富士) ヤ三段東44 毅ノ司 (2勝1敗、富士宮) ヤ三段西52 龍司 (2勝1敗、富士宮) ヤ三段東53 香富士 (1勝2敗、沼津) ヤ序二東
-
隠岐の海の一問一答
引退した隠岐の海は、晴れやかな表情で会見に臨んだ。 ―決断の理由は。 「ここ何年も自分の相撲、思い切った相撲が取れないというのが大きな原因。若い力士と相撲を取るとごまかしがきかない。芯からの力が出ないと自分は通用しない」 ―思い描いた土俵人生を送れたか。 「一番上を目指して頑張っていたが、現実は甘くなかった。でも関取になれて幕内、三役にも上がれた。悔いはない」 ―故郷、隠岐の島への思いは。 「決して一人
-
元関脇の幕内隠岐の海が現役引退 37歳、年寄「君ケ浜」襲名
日本相撲協会は大相撲初場所7日目の14日、元関脇で西前頭12枚目の隠岐の海(37)=本名福岡歩、島根県出身、八角部屋=の現役引退と年寄「君ケ浜」襲名を発表した。今後は同部屋付きで後進の指導に当たる。今場所は初日から5連敗と振るわず、6日目から休場していた。 隠岐の海は島根・隠岐水産高から2005年初場所で初土俵を踏み、10年春場所で新入幕。15年春場所では島根県出身で121年ぶりの新関脇に昇進した。190センチ前後の長身と右四つの攻めを生かし、美男力士として人気を誇った。幕内在位75場所で三役を8場所務めた。三賞は殊勲賞1度、敢闘賞4度。金星は4個獲得した。
-
貴景勝、阿炎退け1敗堅持 全勝消える、1敗に8人
大相撲初場所6日目(13日・両国国技館)大関貴景勝が阿炎を押し出して1敗を守った。阿炎は初黒星。これで全勝がいなくなった。 4関脇は豊昇龍が翠富士に突き落とされて2敗目。若隆景は玉鷲をはたき込んで星を五分に戻し、大関復帰を目指す正代は翔猿を押し出して2勝目を挙げた。高安は右膝付近の負傷で休場した。 小結対決は琴ノ若が明生を下して2勝目。トップの1敗に貴景勝の他、大栄翔や阿炎ら平幕7人の計8人が並ぶ混戦となった。十両は朝乃山が6連勝で単独首位。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(13日)
◇大相撲初場所6日目(13日、両国国技館) ○前頭西 3 翠富士 (4勝2敗、焼津) 豊昇龍 ○十両東 3 熱海富士(3勝3敗、熱海) 大奄美 ●幕下西 9 栃幸大 (1勝2敗、三島) 大辻 ヤ幕下西15 吉井 (1勝2敗、焼津) ヤ幕下東23 颯富士 (3勝0敗、藤枝) ○幕下東43 富士の山(3勝0敗、富士) 北はり磨 ヤ三段西 9 雷鵬 (3勝0敗、富士宮) ●三段東28 永田 (1勝2敗、袋井) 慶天海 ヤ三段西37 天道山 (2勝1敗、富士) ○三段東44 毅ノ司 (2勝1敗、富士宮) 家島 ○三段西52 龍司 (2勝1敗、富士宮) 立王尚 ヤ三段東53 香富士 (
-
鶴竜親方、6月に引退相撲 まげと別れ「寂しくない」
大相撲の鶴竜親方(元横綱)は初場所6日目の13日、東京・両国国技館内の相撲博物館でトークイベントに臨み、6月3日の引退相撲でまげに別れを告げることについて「寂しくはない。まげ姿で親方と呼ばれても、しっくりこない。切って初めて親方の実感が湧くと思う」と心境を語った。来場者には、これまでの人生を写真で振り返る冊子を配布するという。 将来の横綱候補を聞かれると「誰がなってもおかしくない」と言及。陸奥部屋で指導する26歳の小結霧馬山には「今、上がっておかないと。朝乃山も戻ってくるし、チャンスはそうない」と奮起を促し、さらなる出世を求めた。
-
関脇高安が休場、隠岐の海も 大相撲初場所6日目
大相撲初場所6日目の13日、東関脇の高安(32)=本名高安晃、茨城県出身、田子ノ浦部屋=と西前頭12枚目の隠岐の海(37)=本名福岡歩、島根県出身、八角部屋=が休場した。高安は5日目まで1勝4敗、隠岐の海は初日から5連敗で不振だった。 休場は両者とも、新型コロナウイルスによる昨年名古屋場所以来で、高安は13度目、隠岐の海は6度目。 高安の対戦相手の小結若元春、隠岐の海との割が組まれていた水戸龍は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士ら5人となった。
-
貴景勝1敗をキープ、豊昇龍に土 阿炎5連勝、正代4敗目
大相撲初場所5日目(12日・両国国技館)大関貴景勝は玉鷲を押し出し、1敗をキープした。関脇豊昇龍は大栄翔に突き倒されて土がつき、三役以上での全勝が消えた。 他の3関脇は若隆景が阿炎に突き出され、黒星が先行した。先場所覇者の阿炎は5連勝。正代は小結明生の押しに屈し、大関復帰へ苦しい4敗目を喫した。高安は新小結琴ノ若に押し出されて4敗目。琴ノ若は初白星。 新小結若元春は御嶽海を寄り切って2勝目。5連勝は阿炎、碧山、琴勝峰の平幕3人となった。
-
伊勢ケ浜親方は2階級降格 弟子の暴力、役員待遇へ
昨年12月に弟子2人の暴力行為が発覚した引責により、日本相撲協会の理事を辞任した伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が役員待遇委員に2階級降格したことが12日までに明らかになった。新たな職務は指導普及部副部長。理事としては、番付や取組編成の責任者である審判部長の要職を担っていた。 協会発表によると、昨年4月から8月の間に起きた暴力行為について、伊勢ケ浜親方は昨年10月に事態を把握しながら協会に報告していなかった。伊勢ケ浜部屋では2017年に元横綱日馬富士の傷害事件が発生。この問題の引責で理事を辞任し、20年から復帰していた。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(12日)
◇大相撲初場所5日目(12日、両国国技館) ○前頭西 3 翠富士 (3勝2敗、焼津) 妙義龍 ○十両東 3 熱海富士(2勝3敗、熱海) 天空海 ヤ幕下西 9 栃幸大 (1勝1敗、三島) ●幕下西15 吉井 (1勝2敗、焼津) 嘉陽 ○幕下東23 颯富士 (3勝0敗、藤枝) 琴手計 ヤ幕下東43 富士の山(2勝0敗、富士) ○三段西 9 雷鵬 (3勝0敗、富士宮) 東照山 ヤ三段東28 永田 (1勝1敗、袋井) ●三段西37 天道山 (2勝1敗、富士) 琴挙龍 ヤ三段東44 毅ノ司 (1勝1敗、富士宮) ヤ三段西52 龍司 (1勝1敗、富士宮) ●三段東53 香富士 (1勝2敗
-
貴景勝3勝目、豊昇龍4連勝 正代3敗、高安は初白星
大相撲初場所4日目(11日・両国国技館)大関貴景勝は元大関の御嶽海を押し出し、3勝1敗とした。 4関脇は豊昇龍が玉鷲を寄り切り、三役以上でただ一人の4連勝。若隆景は大栄翔の押しに屈し、2敗目を喫した。元大関の高安は翔猿を突き出して初白星を挙げた。大関復帰を狙う正代は先場所覇者の阿炎に突き出されて3敗目。阿炎は4連勝とした。 小結対決の2番は若元春が明生を押し出して初日を出し、霧馬山は琴ノ若をすくい投げで下して3勝目。明生、琴ノ若は4連敗となった。
-
元白鵬、28日に引退相撲 まげとの別れに寂しさも
28日に引退相撲を控える宮城野親方(元横綱白鵬)が大相撲初場所4日目の11日、東京・両国国技館内の相撲博物館でのトークイベントに登場し、20年以上も結ったまげとの別れに「ずっとこのままでと思っていた。近づいてくると寂しい」と心境を語った。初のまげ姿の写真を見せられると、思わず赤面していた。 引退相撲に際し、35種類のグッズを準備した。現役最後の取組となった2021年名古屋場所千秋楽の朝、本人によると希少とされるハグロトンボが稽古場に飛来した秘話を披露。前にしか飛ばないトンボは勝負事に縁起が良いとされ、グッズにもするという。「自分のシンボルにしたい」と明かした。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(11日)
◇大相撲初場所4日目(11日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (2勝2敗、焼津) 北勝富士 ●十両東 3 熱海富士(1勝3敗、熱海) 武将山 ヤ幕下西 9 栃幸大 (1勝1敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (1勝1敗、焼津) ○幕下東23 颯富士 (2勝0敗、藤枝) 二本柳 ○幕下東43 富士の山(2勝0敗、富士) 竜勢 ○三段西 9 雷鵬 (2勝0敗、富士宮) 北勝龍 ヤ三段東28 永田 (1勝1敗、袋井) ヤ三段西37 天道山 (2勝0敗、富士) ●三段東44 毅ノ司 (1勝1敗、富士宮) 大谷 ヤ三段西52 龍司 (1勝1敗、富士宮) ●三段東53 香富士 (1勝1敗、
-
照強、19連敗でストップ 英乃海を寄り切る
幕内だった先場所で15戦全敗し、昨年秋場所千秋楽から黒星が続いていた十両の照強が11日、連敗を19で止めた。十両以上のワースト記録で五ツ海と双ツ龍の21連敗に迫っていた。 右を深く差し、頭をつける絶好の体勢。土俵際での投げの打ち合いから英乃海を寄り切った。 長いトンネルを抜け、館内の大きな拍手を浴びた。だが久々の勝ち名乗りでも表情は変わらず、リモート取材にも現れなかった。
-
貴景勝は2勝目、豊昇龍3連勝 正代が初勝利、高安3連敗
大相撲初場所3日目(10日・両国国技館)大関貴景勝は大栄翔を突き落としで退け、2勝目を挙げた。 4関脇は豊昇龍が元大関の御嶽海を寄り切り、三役以上でただ一人の3連勝とした。若隆景は翔猿を送り出して白星先行。大関復帰を目指す正代は新小結琴ノ若を押し出して初白星を挙げ、元大関の高安は玉鷲に押し出されて3連敗となった。 先場所覇者の阿炎は小結明生を押し出して3連勝。4小結は霧馬山が2勝目を挙げたが、琴ノ若と明生、若元春は3連敗を喫した。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(10日)
◇大相撲初場所3日目(10日、両国国技館) ●前頭西 3 翠富士 (2勝1敗、焼津) 錦木 ●十両東 3 熱海富士(1勝2敗、熱海) 東白龍 ●幕下西 9 栃幸大 (1勝1敗、三島) 大成龍 〇幕下西15 吉井 (1勝1敗、焼津) 北大地 ヤ幕下東23 颯富士 (1勝0敗、藤枝) ヤ幕下東43 富士の山(1勝0敗、富士) ヤ三段西 9 雷鵬 (1勝0敗、富士宮) ●三段東28 永田 (1勝1敗、袋井) 麒麟龍 〇三段西37 天道山 (2勝0敗、富士) 清田 ヤ三段東44 毅ノ司 (1勝0敗、富士宮) 〇三段西52 龍司 (1勝1敗、富士宮) 陽孔丸 ヤ三段東53 香富士
-
国技館名物の焼き鳥が販売再開 初場所初日から中止
大相撲初場所3日目の10日、販売中止だった両国国技館名物の焼き鳥が数量限定で販売再開された。肉を串に刺す工程を担う岩手県内の工場の従業員寮で新型コロナウイルス感染が拡大したため、初日の8日から販売中止となっていた。 大相撲関連の商品を取り扱う国技館サービスによると、工場が稼働可能となった。数日後には通常販売ができる見通しだという。国技館の地下で焼かれる焼き鳥は観戦のお供として高い人気を誇り、この日も酒類とともに売店で購入する来場者がいた。担当者は「本当にありがたい。相撲と一緒に楽しんでいただきたい」と話した。
-
貴景勝、早くも初黒星 豊昇龍2連勝、若隆景に土
大相撲初場所2日目(9日・両国国技館)大関貴景勝は翔猿にはたき込まれ、早くも初黒星。 4関脇は豊昇龍が新小結琴ノ若を下手投げで退けて2連勝とした。琴ノ若は2連敗。若隆景は元大関の御嶽海に送り出され、土がついた。大関復帰の条件となる2桁勝利を目指す正代は大栄翔に突き出され、元気なく連敗スタートとなった。元大関の高安も小結霧馬山に押し倒されて2連敗。 先場所覇者の阿炎は新小結若元春を突き落として連勝発進。若元春は2連敗を喫した。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(9日)
◇大相撲初場所2日目(9日、両国国技館) ○前頭西 3 翠富士 (2勝0敗、焼津) 竜電 ●十両東 3 熱海富士(1勝1敗、熱海) 炎鵬 ヤ幕下西 9 栃幸大 (1勝0敗、三島) ヤ幕下西15 吉井 (0勝1敗、焼津) ヤ幕下東23 颯富士 (1勝0敗、藤枝) ○幕下東43 富士の山(1勝0敗、富士) 土佐緑 ○三段西 9 雷鵬 (1勝0敗、富士宮)茂司 ○三段東28 永田 (1勝0敗、袋井) 満津田 ヤ三段西37 天道山 (1勝0敗、富士) ヤ三段東44 毅ノ司 (1勝0敗、富士宮) ●三段西52 龍司 (0勝1敗、富士宮)香富士 ○三段東53 香富士 (1勝0敗、沼津) 龍司 ヤ
-
東大初の力士、須山が卒論完成 稽古と両立、4万字の力作に
東大初の力士で、西序二段45枚目の須山(木瀬部屋)が今年最初の一番を白星で飾った。昨年11月の九州場所後から卒業論文の執筆に励み、年明け5日に完成。稽古との両立で連日4、5時間にわたり、4万字に及ぶ力作を仕上げた。「大変だったけど何とかできた」と一息つき、体重は2キロ減ったという。 先場所は序ノ口デビューから3場所目で初めて負け越し。今年の目標に幕下昇進を掲げ「部屋には便宜を図ってもらって、大学にも通わせていただいた。より集中して頑張りたい」と土俵でのさらなる精進を期した。
-
一人大関の貴景勝が好発進 阿炎、若隆景も白星、正代は黒星
大相撲初場所初日(8日・両国国技館)照ノ富士休場による横綱不在の場所。一人大関の貴景勝は新小結若元春を押し出し、白星発進した。 先場所初優勝の阿炎は新小結琴ノ若を突き出し。4関脇では若隆景が小結明生、豊昇龍が翔猿をともに寄り切った。大関復帰の条件となる10勝以上を目指す正代は元大関の御嶽海に寄り切られ、高安は大栄翔の押しに屈した。 観客上限は通常の約91%に当たる1日約9700人で行われ、初日は満員御礼となった。
-
大相撲初場所 静岡県勢力士取組結果(8日)
◇大相撲初場所初日(8日、両国国技館) ○前頭西 3 翠富士 (1勝0敗、焼津)佐田の海 ○十両東 3 熱海富士(1勝0敗、熱海)欧勝馬 ○幕下西 9 栃幸大 (1勝0敗、三島)千代嵐 ●幕下西15 吉井 (0勝1敗、焼津)瀬戸の海 ○幕下東23 颯富士 (1勝0敗、藤枝)徳之武藏 ヤ幕下東43 富士の山(富士) ヤ三段西 9 雷鵬 (富士宮) ヤ三段東28 永田 (袋井) ○三段西37 天道山 (1勝0敗、富士)小城ノ正 ○三段東44 毅ノ司 (1勝0敗、富士宮)益湊 ヤ三段西52 龍司 (富士宮) ヤ三段東53 香富士 (沼津) ●序二東 8 翔傑 (0勝1敗、伊豆)福湊 ヤ序二
-
初場所初日、満員御礼に 125年ぶり1横綱1大関
大相撲初場所は8日、東京都墨田区の両国国技館で初日を迎え、満員御礼の垂れ幕が下りた。番付は明治時代の1898年春場所(1月)以来125年ぶりの1横綱1大関だが、照ノ富士の休場で横綱不在の土俵となった。 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は協会あいさつで「飛躍の1年にすべく、相撲道にまい進する力士たちの努力を通じて皆さまに感動をお届けできることと存じます」と述べた。観客上限は通常の約91%に当たる1日約9700人。マスク着用で声を出しての応援も緩和された。
-
国技館名物の焼き鳥が販売中止 コロナ禍、工場操業できず
日本相撲協会は大相撲初場所初日の8日、両国国技館名物として知られる焼き鳥の販売を中止すると発表した。肉を串に刺す岩手県内の工場の従業員寮で新型コロナウイルス感染が拡大し、操業できなくなった。大相撲関連の商品を取り扱う国技館サービスの担当者は「4、5日目くらいまでは(館内で)販売できない見通し」と説明した。 国技館の地下で焼かれる焼き鳥は、観戦のお供として長年高い人気を誇っている。お茶屋と呼ばれる相撲案内所やJR東京駅などでは販売されるという。担当者は「うちの主力商品であり、何とかしたかったが、こればかりはどうしようもない」と落胆していた。
-
弟子の若隆景、若元春に期待 荒汐親方がトークイベント
大相撲の荒汐親方(元幕内蒼国来)が初場所初日の8日、東京・両国国技館内の相撲博物館でトークイベントに臨み、弟子で史上4組目の兄弟三役となった28歳の関脇若隆景、兄で29歳の新小結若元春への期待を語った。「彼らは力が一番出る年だと思う。悔いのない相撲人生を送るために、日々やっていくことが大事」と願った。 来場者からはともに横綱に昇進した3代目若乃花、貴乃花の「若貴兄弟」以来の兄弟大関を待望する声も出た。荒汐親方は「お互いライバル。大関になるには、これからの彼らの稽古次第。私もプラスになることをやっていきたい」と口元を引き締めた。
-
稀勢の里、最後の優勝額外れる 国技館、日本出身横綱の額が消滅
大相撲初場所初日前日の7日、東京・両国国技館で優勝額のかけ替えが行われ、二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の最後の優勝額が取り外された。これで日本出身横綱の額が国技館から消えた。 新横綱で迎えた2017年春場所で終盤に左大胸筋断裂の重傷を負いながら、奇跡的な逆転劇で2度目の優勝を遂げて感動を呼んだ。正面席上部にあった優勝額がなくなり、二所ノ関親方は「やっぱり寂しさもある。一番いいところに飾らせていただいていたし、(現役時代は)休場中から復帰する時も常に目に入っていた」とコメントした。思い出の額は茨城県阿見町にある二所ノ関部屋の玄関に飾るという。
-
初場所の土俵祭り開催 8日初日、安全を祈願
大相撲初場所初日を翌日に控えた7日、会場の東京・両国国技館で土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが15日間の安全を祈願した。新型コロナウイルスの感染対策で、大関貴景勝ら力士は出席しなかった。 今場所は125年ぶりの1横綱1大関、61年ぶりの4関脇4小結と歴史的な番付で迎える。横綱照ノ富士は古傷の両膝が完治せず、3場所連続の休場。貴景勝や関脇若隆景、豊昇龍らを軸に、先場所覇者の平幕阿炎も交えた混戦が予想される。 観客上限を通常の約91%に当たる1日約9700人で実施。観客による声を出しての応援
-
照ノ富士、月末までの休場要す 両膝の負傷、初場所休場
日本相撲協会は7日、大相撲初場所(8日初日・両国国技館)を休場する横綱照ノ富士の診断書を公表し、昨年12月26日付で「両変形性膝関節症にて、1月31日までの休場を要する見込み」との内容だった。 31歳の照ノ富士は昨年10月に手術を受けた両膝が回復しておらず、3場所連続15度目の休場。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)によると相撲を取る稽古を先場所後に再開したが、現在は両膝に炎症が起き、医師から安静が必要と診断された。同親方は「全く本調子ではない」と話し、復帰時期は未定としている。
-
焼津出身・翠富士 ふじっぴーが応援 地元有志、化粧まわし贈る
大相撲力士の翠富士関(焼津市出身、飛龍高出)を応援する地元支援者らでつくる「静岡翠虹(すいこう)会」がこのほど、県のイメージキャラクター「ふじっぴー」の刺しゅうを施した化粧まわしを制作した。早ければ、8日に初日を迎える初場所でふじっぴーが“初土俵”に上がる。関係者は「地元ファンの応援を力に県代表力士としてさらなる躍進を」と期待する。 同会は、地元支援者による化粧まわし制作を目的に2022年7月に発足。中小企業や個人ファンに声を掛けて3カ月ほどで焼津市を中心に県内各地から100以上の個人・団体から寄付があった。 県内全域からの応援を表現しようと、県を代表するキャラク
-
歴史的番付の大相撲、群雄割拠に 61年ぶり4関脇4小結
8日初日の大相撲初場所は歴史的な番付となった。125年ぶりの1横綱1大関、61年ぶりの4関脇4小結と珍しい事象が並ぶ。横綱照ノ富士の休場で手薄な上位陣に比べ、追う三役陣は重厚で群雄割拠の様相が色濃くなっている。 前回の4関脇4小結だった1962年夏場所は横綱に「柏鵬時代」の大鵬と柏戸が並び、初代若乃花は場所前に引退。大関は佐田の山ら3人いた。場所後に同じ春日野部屋で関脇の栃ノ海と栃光が大関同時昇進を果たし、世代交代も着実に進んだ。三役8人のうち栃ノ海は横綱、栃光と豊山の2人が大関に上がった。 今場所の三役陣も個性豊かな面々がそろ
-
照ノ富士休場、貴景勝は若元春と 初場所、阿炎は琴ノ若戦
日本相撲協会は6日、大相撲初場所(8日初日・両国国技館)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。両膝の負傷を抱える一人横綱の照ノ富士は3場所連続の休場となった。 初日は一人大関の貴景勝は、結びの一番で新小結若元春の挑戦を受ける。4関脇は若隆景が小結明生、豊昇龍が翔猿、高安が大栄翔、正代が御嶽海との顔合わせ。関脇転落の正代は10勝以上すれば1場所で大関に復帰できる。先場所覇者の阿炎は新小結琴ノ若と対戦する。 十両以上で初日からの休場は照ノ富士と、新型コロナウイルス対策のガイドライン違反で1場所出場停止処分を受けた幕内逸ノ
-
照ノ富士、3場所連続休場 横綱不在、両膝回復せず
大相撲の東横綱照ノ富士(31)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が6日、初場所(8日初日・両国国技館)の休場を決めた。昨年10月に手術を受けた両膝の回復が万全ではないとみられる。休場は3場所連続15度目を数え、昇進9場所目で4度目。先場所に続く全休も確実で、またも横綱不在となった。 初場所は125年ぶりの1横綱1大関という事態で、大関貴景勝が出場力士で番付最高位。新年最初の土俵は混戦が予想される。
-
若隆景、今年は大関目指す 兄弟三役、兄の若元春と稽古
大相撲初場所(8日初日・両国国技館)で史上4組目の兄弟三役となった関脇若隆景、新小結若元春が5日、東京都中央区の荒汐部屋で稽古し、弟の若隆景は新年の抱負に大関昇進を掲げた。兄の出世を受け「刺激になっている。2023年の目標として、もう一つ上へという気持ちがある」と意欲を語った。 2人と十両荒篤山を含めた申し合いでは若隆景が若元春に7戦全勝するなど、13勝1敗と順調な調整を披露した。持ち味の低い姿勢でのおっつけや、右四つでの寄りが目立った。昨年春場所で初優勝した実力者は8場所連続勝ち越し中。初日に向け「あとは気持ちの問題。しっかり場所に臨みたい」と気合を入れた。
-
コロナ関連の休場者ゼロ 大相撲初場所、陽性者も回復
日本相撲協会は5日、大相撲初場所(8日初日・両国国技館)を新型コロナウイルス関連で休場する力士はいないと発表した。昨年12月下旬のPCR検査で陽性判定を受けた力士もいたが、既に回復しているという。 昨年7月の名古屋場所では最終的に全体の3割近い174人の力士が休場し、取組が激減する異常事態が起きた。次の秋場所からは療養期間が明けた翌日以降の出場を認め、所属部屋全体を全休とする従来の措置を緩和している。
-
元大関・御嶽海「一度リセット」 平幕転落も復調強調
2020年春場所以来となる平幕に転落した元大関の御嶽海が5日、東京都墨田区の出羽海部屋で稽古し「充実した1年にしたい。一度リセットして、相撲にもっと打ち込めたら」と抱負を語った。昨年は初場所後に大関昇進を果たしたものの、在位4場所で陥落。今場所は東前頭2枚目にまで番付を下げた。 5日は基礎運動で汗を流し、幕下力士を相手に立ち合いを確認。不安のある右肩を気にするしぐさもあったが「動かせるようにはなってきた」と復調を強調する。30歳で迎える初の本場所に向け「ようやく大台に乗った感じ。しっかり主役になれるようにしたい」と意気込んだ。
-
井筒親方がタレント転身へ 元豊ノ島、相撲協会を退職
日本相撲協会は4日、元関脇豊ノ島の井筒親方(39)=本名梶原大樹、高知県出身、時津風部屋=が同日付で退職したと発表した。2020年4月に現役引退し、部屋付きの親方として後進を指導していた。今後はタレントに転身する意向を明かし「相撲界を盛り上げたい気持ちは変わらない。その素晴らしさを外に出て、広く伝えていきたい」と決意を表明した。 軽妙な話術で現役時代からテレビ出演が多かったが、タレント活動は「未知の世界。いろいろなことに挑戦したい」と率直に語る。過去に故郷の高知県宿毛市で少年相撲の大会を開催するなど競技普及にも尽力。「相撲だけに限らず、スポーツに関わることはや
-
貴景勝「気合入れていく」 2日から稽古、3度目Vへ
大相撲初場所(8日初日・両国国技館)で13場所ぶり3度目の優勝を狙う大関貴景勝が4日、東京都板橋区の常盤山部屋で稽古し「気合を入れていくだけ。毎場所優勝を目指してやっているから、別に変わることはない」と決意をにじませた。12勝3敗の先場所は三つどもえの優勝決定戦で敗れた。 今場所は125年ぶりの1横綱1大関で責任が一層重くなるが「やるべきことをやるだけ」と無心を強調する。2日から稽古を再開し、4日は幕内隆の勝と10番で8勝2敗。序盤は苦手の四つ相撲も見せ「突き、押しで一気にもっていく稽古も大事だが、そうならなかった時の対応も意識して」と意図を明かした。
-
「元日女子相撲」を初開催 元自衛官の五ノ井さんも出場
初開催となる「元日女子相撲日本一決定戦」が1日、東京都のアリーナ立川立飛で行われ、未経験者や小中学生、トップ選手ら約140人が参加した。各部門の成績優秀者によるトーナメントで日本一に輝いた久野愛莉さん(23)は「女子でも相撲をやることが当たり前になってほしい」と競技の発展を願った。 女子相撲の魅力発信や普及を目的に「お母さんの部」「力士親族の部」などユニークな部門を設けた。陸上自衛隊での性被害を実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さん(23)は「腕に覚えありの部」に出場。柔道経験を生かして同部門3位に入り「初めてでも楽しかった。同じように苦しんでいる人を、闘ってい
-
王鵬「全場所で勝ち越す」 先場所10勝、大鵬の孫
大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)を自己最高位の西前頭8枚目で迎える王鵬が29日、東京都江東区の大嶽部屋で稽古し「全ての場所で勝ち越せるように頑張る」と来年の抱負を語った。22歳のホープは史上2位の優勝32度を誇る元横綱大鵬の孫。先場所は2日目から9連勝し、幕内5場所目で初の2桁となる10勝を挙げた。 年内の稽古は30日に打ち上げ。この日は弟の幕下夢道鵬と兄の三段目納谷を相手に19勝1敗と圧倒。189センチ、179キロの体で前に出る相撲が光った。今月の冬巡業でも精力的で「九州場所の調子のまま、今まで続けてこられた」とうなずく。
-
幻の横綱像、所在が判明 ベルリン五輪の芸術競技に出品
東京都内の個人宅に保存されている大相撲横綱像が当時、正式競技だった1936年ベルリン五輪の芸術競技で入賞相当に選ばれた彫刻と同一作品だと推定されたことが29日までに分かった。研究者の論文で判明した。関係者は「戦前の五輪芸術競技に出品した日本の作品は所在不明が多い中で、価値のある調査だ」と評価している。 「横綱両構」というタイトルの像は、スポーツ選手をテーマに多くの作品がある彫刻家の長谷川義起(1891~1974年)が制作。戦前、戦中の巨漢横綱で知られた男女ノ川をモデルにした力感あふれる全身像だった。これまで限定的に像の存在は知られていたが、五輪出展作との確認が
-
関脇豊昇龍「土俵で見せる」 大関候補、体に厚み増す
大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)で大関昇進の足固めを狙う関脇豊昇龍が28日、東京都台東区の立浪部屋で稽古し「体の準備は十分にやっている。あとは土俵で見せるだけ」と自信を示した。部屋での筋力トレーニングが日課となり、自己最高の146キロと増量した体は厚みが出てきた。 今年は年6場所全てで勝ち越して三役に定着した。だが先場所は11日目まで1敗で賜杯レースを引っ張りながら、終盤の失速で11勝4敗。場所後には「我慢、我慢」と念じ、敗れた取組を見直して反省した。 2018年初場所で初土俵を踏み、約5年で大関を狙えるまでに成長し
-
初場所、声出し応援を一部緩和へ マスク着用での声援認める
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は27日、観客による声を出しての応援を初場所から一部緩和する方針を明らかにした。これまでは新型コロナウイルス感染対策で全面的に自粛を求めていた。マスク着用など感染拡大に配慮した上での声援は認めるという。 客席での飲食は従来のような黙食を前提としつつ、1人1本程度としてきた飲酒も制限を緩めていく。
-
阿炎は8キロ増の159キロ 照ノ富士は1キロ減の180キロ
十両以上による力士会が27日、東京・両国国技館で行われ、8月以来の体重測定が実施された。先場所初優勝の阿炎は前回測定の4月(8月は未検査)から8キロ増の159キロだった。2場所連続休場中の横綱照ノ富士は1キロ減の180キロで、大関貴景勝は2キロ増の165キロ。 関脇若隆景は3キロ増の135キロ、関脇豊昇龍は6キロ増の146キロだった。新小結若元春は11キロ増えて146キロ。関取最重量は逸ノ城の212キロで、最軽量は十両炎鵬の105キロ。最も身長が高いのは十両北青鵬の2メートルだった。幕内平均は身長が184・3センチ、体重が161・4キロ。身長は8月計測の数値。
-
元幕内豊山が力士会出席 引退報告、来年6月断髪式
11月の大相撲九州場所限りで現役引退した元幕内豊山の小柳亮太氏(29)が27日、東京・両国国技館で開かれた十両以上の関取による力士会に出席し、現役引退の報告などを行った。今後はトレーナーを目指し「楽しい。再来年の東京マラソンに出たいと考えている」と新たな分野への挑戦を明言。断髪式は来年6月を予定している。 現在は体重を約20キロ落とし、160キロまで絞ったという。今後は100キロを切るまでの大幅な減量が目標で「180キロくらいの人でも、変われるところを見せたい」と笑顔で語った。
-
八角理事長が再発防止求める 暴力問題受けて年寄総会
日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で親方全員を対象にした年寄総会を開き、伊勢ケ浜部屋で発覚した暴力問題を受け、八角理事長(元横綱北勝海)が指導の徹底と再発防止を求めた。引責で理事辞任の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も出席。関係者によると「ご迷惑をおかけしました。しっかりと弟子の指導に当たります」などと謝罪したという。 26日の臨時理事会では、幕内逸ノ城が新型コロナウイルス対策のガイドライン違反で1場所出場停止処分を受けた。師匠の湊親方(元幕内湊富士)も年寄総会で謝罪した。 来年2月に全協会員を対象に実施予定の研修会では、暴力問
-
力士減少、改革待ったなし 迫る5百人台、79年以来
大相撲の力士数減少に歯止めがかからない事態が起きている。初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の番付に名を連ねたのは605人で、1979年春場所(585人)以来の500人台が迫ってきた。過去最多は「若貴ブーム」に後押しされた94年夏場所の943人。30年近くで3分の2に落ち込み、少子化時代での新弟子確保へ角界の抜本改革は待ったなしの状況だ。 学生の卒業シーズンと重なる春場所は入門希望者が多く、92年は史上最多の151人が新弟子検査に合格。今年の春場所は40人に満たなかった。新型コロナウイルス禍でスカウト活動も制約を強いられ、若手親方は「大問題。日本相撲協会全体
-
伊勢ケ浜親方が協会理事を辞任 弟子の暴力行為が発覚
日本相撲協会は26日、東京都墨田区の両国国技館で臨時理事会を開き、複数の弟子による暴力行為が発覚した伊勢ケ浜親方(62)=元横綱旭富士、本名杉野森正也、青森県出身=が理事を辞任したと発表した。同日の理事会前に八角理事長(元横綱北勝海)へ辞任届を提出した。同親方は横綱照ノ富士の師匠で、番付や取組編成の責任者である審判部長の要職を務めていた。 協会発表によると、幕下以下の力士2人が、別の幕下以下の力士1人に対し、今年4月下旬から8月上旬にかけて殴打などの暴行を加えたという。 理事会では、幕内逸ノ城(29)=本名三浦駿、モンゴル出身、
-
阿炎「次へと切り替えて」 先場所で初優勝、三役復帰狙う
11月の大相撲九州場所で初優勝した東前頭3枚目の阿炎は26日、東京都江東区の錣山部屋からオンラインで記者会見し「自分の中では次へと切り替えている。やることは変わらず、相撲のことだけを考えていく」と抱負を語った。 元関脇で28歳の阿炎は全休明けの先場所で28年ぶりの三つどもえによる優勝決定戦を制し、12勝3敗で平幕制覇を果たした。幕内上位復帰の今場所で三役返り咲きを狙い「集中して自分の相撲を取れたら(番付が)上がることが分かった。また上を目指して頑張っていく」と意気込んだ。 今年は優勝者が年6場所全てで異なる1年だった。混戦は来年
-
125年ぶり「1横綱1大関」 琴ノ若、若元春が新小結に
日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の新番付を発表し、1898年1月の春場所以来、125年ぶりの1横綱1大関となった。2場所連続休場中の横綱照ノ富士が東で、大関貴景勝は東から西に回った。照ノ富士は横綱が大関を兼ねる「横綱大関」として番付に記載された。大関は東西で欠くことができないための措置。 25歳の琴ノ若と29歳の若元春が新小結に昇進し、4関脇4小結と三役8人はともに1962年夏場所以来。琴ノ若は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との親子三役で史上6組目。若元春は弟の若隆景と史上4組目の兄弟三役となった。
-
高安「年6場所で優勝したい」 元大関、賜杯を渇望
11月の大相撲九州場所で三つどもえの優勝決定戦に出場した元大関の幕内高安が23日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古し「来年は優勝したい。年6場所で優勝したいくらいの気持ち」と初の賜杯への渇望を表現した。今年は3度も千秋楽まで優勝を争い、九州場所は本割と決定戦を連敗して逆転を許した。 先場所は右足親指痛を抱えて臨み、優勝決定戦の阿炎戦では首を負傷した。今月の冬巡業を全休し「申し訳なかったが、休養期間にした。回復している」と語る。23日の稽古は四股やてっぽうに加え、ぶつかり稽古で胸を出した。 初場所(来年1月8日初日・両国国技館)
-
協会コンプラ委、逸ノ城ら調査 師匠夫人への暴力疑惑で
大相撲の幕内逸ノ城による師匠の湊親方(元幕内湊富士)夫人への暴力疑惑が発覚した問題で、日本相撲協会のコンプライアンス委員会(青沼隆之委員長=元名古屋高検検事長)が22日、東京・両国国技館で逸ノ城と湊親方から事情を聴き、処分の有無を含めた答申案をまとめた。関係者によると、相撲協会は26日に開く臨時理事会で協議する。 コンプライアンス委は協会の委嘱を受け、既に聞き取り調査を個別に実施。22日は両者の主張を踏まえ、最終的な処分意見を協議した。 モンゴル出身で29歳の逸ノ城は7月の名古屋場所で初優勝。暴力疑惑は11月の九州場所前に浮上し
-
故東関親方の化粧まわし 遺族が静岡市に寄贈「潮丸に思いはせて」
静岡市葵区出身で大相撲元幕内潮丸として活躍した故・13代東関親方(本名・佐野元泰さん)の妻真充さん(43)が20日、潮丸時代に使用した化粧まわしを市に寄贈した。市役所静岡庁舎での寄贈式で真充さんは「まわしを見て、潮丸という力士に思いをはせてもらえればうれしい」と期待を込めた。市は市内施設でまわしを巡回展示する。 まわしは黒地に富士山や茶畑などをあしらい、東関親方自身がデザインした。親方は2019年に亡くなり、真充さんは遺品を整理するに当たって「(親方は)地元から力士を育てたいとの思いがあった。子どもたちの励みになれば」と、市へのまわしの寄贈を決めたという。 田辺信宏市長は「多くの市民に見
-
初V阿炎「また一から頑張る」 地元埼玉でパレード
11月の大相撲九州場所で初優勝した幕内阿炎の祝賀パレードと報告会が20日、出身地の埼玉県越谷市の商業施設で行われた。集まった約2千人を前に館内を練り歩き、緊張した面持ちで「うれしかった。また一から頑張ろうと励みになった」とあいさつした。 阿炎は九州場所千秋楽で28年ぶりとなった三つどもえの優勝決定戦を制し、12勝3敗で平幕制覇。初の賜杯で日々の行動にも変化が生じたそうで「感謝をちゃんと口にするようになり、相撲は気持ちの部分で前向きに考えられるようになった」と実感を込めた。 初場所(来年1月8日初日・両国国技館)は幕内上位への復帰
-
関脇豊昇龍「2桁勝ちたい」 初場所へ貪欲
大相撲の関脇豊昇龍が20日、東京都台東区の立浪部屋で稽古し、大関昇進の足場固めを狙う初場所(来年1月8日初日・両国国技館)に向け「2桁勝ちたい。今年は6場所で勝ち越せたが、来年はもっといい年にする」と貪欲に語った。 稽古では幕内明生らと計18番で14勝4敗。11月の九州場所は11日目まで1敗と賜杯レースを引っ張ったものの、12日目からの3連敗が響いて11勝4敗にとどまった。「10勝したら『優勝』という思いが出てきた。終盤戦は緊張感があった」と述懐。23歳のホープは「悔しかったけれど、これで終わりではない」と雪辱の思いを口にした。
-
琴ノ若「いい相撲取れば結果は」 自然体を強調、新三役昇進期待
大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)で新三役昇進を期待される幕内琴ノ若が19日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋で稽古し「いい相撲を取っていけば、いい結果はついてくると思う」と自然体を強調した。幕内の琴勝峰や琴恵光らと17番で12勝5敗だった。 左上手を引いての寄りに迫力があった。昨年の左膝負傷をきっかけに、前に出る攻撃相撲を意識。飛躍につながり「自分の判断は間違っていなかった」とうなずいた。 祖父が元横綱琴桜、父は師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)。25歳のホープは「成長するために必要なことを考えてやっていく」と向上心をうか
-
貴景勝、稽古で阿炎を指名 因縁の相手、冬巡業終了
大相撲の冬巡業が14日、三重県四日市市で最終日を迎え、大関貴景勝が稽古で阿炎と続けて8番取り、6勝2敗だった。九州場所では高安を合わせた三つどもえの優勝決定戦で敗れた因縁の相手を指名し「肌を合わせるのは必要なこと。先場所は帰ってこないので、来場所に向けて頑張るため」と意図を明かした。 九州場所は12勝3敗の優勝同点。横綱審議委員会は初場所(来年1月8日初日・両国国技館)でハイレベルな成績での優勝なら横綱昇進の話題が浮上する可能性を示している。大関は「毎場所気合は入っているが、潜在的な気合がさらに乗ってくるかな」と前向きに捉えた。
-
転落正代、大関復帰へ意欲 冬巡業で貴景勝らと稽古
大相撲の冬巡業は13日、京都府長岡京市で行われ、初場所(来年1月8日初日・両国国技館)での関脇転落が決まっている大関正代が朝稽古で申し合いに参加した。10勝以上での大関復帰を目指し「いろいろな方に『10番勝てるように頑張って』と声をかけられる」と意欲を示した。 大関貴景勝や関脇若隆景に圧倒され、計5番で1勝4敗と振るわなかった。九州場所後に豊山が引退し、同部屋に関取がいなくなった。「今までの稽古ではなく、違ったやり方を探していかないといけない。出稽古にも行けたらいい」と意識改革の必要性を口にした。
-
先輩・翠富士、熱海富士に続け 飛龍高2選手が大相撲入り 桑原選手→伊勢ケ浜部屋 長村選手→木瀬部屋
3月の全国高校選抜大会で団体優勝した飛龍高(沼津市)相撲部メンバーで、共に3年の桑原哲平(18)、長村晃宏(18)の両選手の大相撲入りが8日までに決まり、それぞれの親方と同校で入門報告会を開いた。2人は「横綱が目標。1日も早く関取になりたい」と力強く語った。 伊勢ケ浜部屋に入門する桑原選手は焼津市出身で、身長175センチ、165キロの体格を生かした押し相撲が魅力。「(高校の先輩で幕内の)翠富士関、熱海富士関が活躍している部屋なので強くなれると思った」と入門理由を語った。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人の意欲がすごく伝わってきた。体に合わせた相撲を教えたい」と期待した。 木瀬部屋に入門
-
日体大の中村が2連覇 全日本相撲、アマ横綱に
相撲の第71回全日本選手権は4日、東京・両国国技館で行われ、中村泰輝(日体大)が決勝で松園大成(日体大職)をはたき込みで下し、2年連続2度目のアマチュア横綱に輝いた。2連覇は1996、97年の田宮啓司(大相撲の元大関琴光喜)以来25年ぶり9人目(10度目)。 4年生で既に大相撲の幕下10枚目格付け出し資格を持つ中村は得意の突き、押しが光った。日体大勢の制覇は3年連続。3位は石崎涼馬(日体大)と三上大輝(東洋大)。 今年の学生横綱でモンゴル出身のバトジャルガル・チョイジルスレン(日体大)は決勝トーナメント1回戦で三上に敗れた。
-
高山が武隈部屋入り表明 高校横綱、師匠は元豪栄道
今年の高校横綱で埼玉栄高3年の高山瞬佑(18)が4日、大相撲の武隈部屋への入門を表明した。12日に新弟子検査を受け、来年1月の初場所での初土俵を目指す。4日の全日本選手権では予選トーナメントの初戦で敗退した。 高山は滋賀県近江八幡市出身。180センチ、130キロで押し相撲を得意とし「まずは関取になりたい。親方を信じてやっていく」と意気込んだ。同じく高校横綱の経験があり、高校の先輩に当たる師匠の武隈親方(元大関豪栄道)は「ずっと上位で闘えるような力士になってほしい。こつこつ努力していくことが大事だ」と期待した。
-
初優勝の幕内阿炎、祝福に喜び 師匠へ報告、冬巡業開始
大相撲の冬巡業が3日、長崎市で始まり、九州場所で初優勝した幕内阿炎はファンから祝福を受け「そういう声をいただけてうれしい。来年の自分の相撲につながっていく」と話した。 稽古では相撲を取らず、体を軽く動かす程度にとどめた。不整脈などで入院し、場所を休場していた師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は退院。電話で優勝を報告し「『会話の内容は言うなよ』と言われたので、伝えられない。すごく喜んでくれた」と笑みを浮かべた。 長崎県平戸市出身の平戸海は錦富士らとの申し合いで7番。先場所10勝を挙げたホープは大きな声援に「来場所は三賞を目指して頑張りた
-
元幕内旭日松が断髪式 「まげが取れてしまった」
昨年6月に現役引退した大相撲の元幕内旭日松の桐山親方(33)=本名松嶋広太、千葉県出身、大島部屋=の断髪式が3日、東京・両国国技館で開かれ、同じ伊勢ケ浜一門の宮城野親方(元横綱白鵬)ら約370人がはさみを入れた。 中学卒業後の15歳で入門した桐山親方は師匠の大島親方(元関脇旭天鵬)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「(断髪式が)本土俵でできて、すごくうれしい。人生でちょんまげ姿の方が長いから、取れてしまったという感じ」と語った。入門時の師匠、元大関旭国の太田武雄氏(75)にも出席してもらい「ぐっと来た。最後の親孝行かな」と感慨を込めた。
-
芝田山親方がコロナ感染 広報部長、理事会を欠席
日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が1日、新型コロナウイルス感染を明らかにした。同日の理事会は欠席した。同部長によると、大相撲九州場所後に帰京した11月28日に鼻水やくしゃみの症状があり、抗原検査で陽性が判明。芝田山部屋の力士に感染者は出ていないという。
-
元安美錦が安治川部屋設立 落合は15枚目格付け出し
日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で理事会を開き、元関脇安美錦の安治川親方(44)=本名杉野森竜児、青森県出身=が伊勢ケ浜部屋から独立し、同日付で「安治川部屋」の設立を承認した。東京都江東区千田を仮住まいとし、来年7月に同区石島に部屋を構える予定。九州場所で初土俵を踏んだ同親方のおい、桜庭が転属する。 安治川親方は1997年初場所初土俵。2019年名古屋場所限りで現役引退した。安治川部屋は07年以来の復活となる。 9月の全日本実業団選手権を制した鳥取城北高出身で元高校横綱の落合哲也(19)=鳥取県出身=の幕下15枚目格付け出し
-
元高校横綱、宮城野部屋へ 落合「師匠の記録超える」
鳥取城北高2、3年で高校横綱に輝いた落合哲也(19)=鳥取県倉吉市出身=が1日、鳥取市の同校で記者会見を開き、大相撲の宮城野部屋への入門を表明した。9月の全日本実業団選手権制覇で幕下15枚目格付け出しは1日に承認され、注目の大器は初場所(来年1月8日初日・両国国技館)でのデビューを目指している。 宮城野親方(元横綱白鵬)の下に弟子入りした落合は「師匠の記録を超える気持ちで入門する。大相撲を盛り上げられるような横綱になりたい」と力強く語った。180センチ、153キロの体で押し相撲を得意とし、宮城野親方は「上位で闘える力士に育てたい。」と活躍に期待した。
-
元大関朝乃山が十両復帰 新十両に24歳湘南乃海
日本相撲協会は30日、福岡国際センターで大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、新型コロナウイルス対策のガイドライン違反のため6場所出場停止処分を受けた元大関の朝乃山(28)の6場所ぶりの十両復帰が決まった。 昨年7月の名古屋場所から出場停止になり、今年の名古屋場所で三段目から復帰。九州場所は東幕下4枚目で6勝1敗だった。大関経験者が幕下以下に転落後、関取に戻るのは照ノ富士に次いで2人目。 新十両昇進は湘南乃海(24)。白鷹山(27)は5場所ぶりの再十両となった。 元小結
-
豊山が引退会見「腕が限界」 トレーナー目指す
大相撲九州場所限りで引退した元幕内豊山(29)=本名小柳亮太、新潟県出身=が29日、オンラインで記者会見し「腕が限界を超え、痛みで思うように体を動かせなくなった」と語った。西十両4枚目で臨んだ場所の12日目に負け越しが決まり、引退を決断。日本相撲協会に残らず、トレーナーを目指す。 石川・金沢学院高―東農大を経て、2016年春場所に三段目100枚目格付け出しで初土俵。時津風部屋の由緒ある「豊山」のしこ名を受け継ぎ、突き、押しを武器に幕内在位26場所。18年名古屋場所で敢闘賞、最高位は西前頭筆頭だった。6年半を「やり切った」とすがすがしい表情で振り返った。
-
横審、照ノ富士の近況を確認 貴景勝は高レベルVで諮問も
日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は28日、東京・両国国技館で定例会合を開き、10月中旬に両膝の手術を受けて大相撲九州場所を全休した横綱照ノ富士の近況を確認した。高村正彦委員長(元自民党副総裁)は「どのくらいで出られるか、よく分からないとの答えがあった。(来年4月の)春巡業には参加するということだった」と説明した。 九州場所を12勝3敗での三つどもえの優勝決定戦に進みながら、賜杯を逃した大関貴景勝については「勝てなかったけれども意義はあった」と評価。初場所に向け「相当の成績で優勝ということになれば、横審に諮問することもあり得べし」と述べた。
-
落合が宮城野部屋入門へ 元高校横綱のホープ
鳥取城北高は28日までに、同高相撲部出身の元高校横綱、落合哲也(19)=鳥取県出身=が大相撲の宮城野部屋に入門すると発表した。同部屋の師匠は元横綱白鵬の宮城野親方。9月の全日本実業団選手権を制し、幕下15枚目格付け出し資格を得た。来年1月の初場所でデビューする意向を示していた。12月1日に鳥取市内で入門記者会見を行う。 落合は押し相撲を得意とし、高校2年生の2020年から2年連続で高校横綱に輝いたホープ。宮城野部屋には十両北青鵬や元幕内の幕下石浦ら鳥取城北高出身の先輩が所属している。
-
元幕内の十両豊山が引退 東農大出身、協会残らず
日本相撲協会は28日、元幕内で西十両4枚目の豊山(29)=本名小柳亮太、新潟県出身、時津風部屋=の現役引退を発表した。親方にならずこのまま協会を去り、29日にオンラインで記者会見を行う。大器として期待されたが、最近は両肘の故障に苦しみ、九州場所は8場所ぶりに十両に転落。5勝10敗と負け越していた。 豊山は石川・金沢学院高―東農大を経て、2016年春場所に三段目100枚目格付け出しで初土俵。所要7場所で17年夏場所に新入幕を果たし、由緒ある「豊山」のしこ名を受け継いだ。18年名古屋場所では敢闘賞を獲得した。幕内在位26場所で、最高位は西前頭筆頭だった。
-
初優勝の阿炎「夢のような話」 三つどもえの決定戦制す
大相撲九州場所で初優勝を果たした西前頭9枚目の阿炎(28)=本名堀切洸助、埼玉県出身、錣山部屋=が千秋楽から一夜明けた28日、福岡県篠栗町の部屋宿舎からオンラインで記者会見に臨み「新弟子の頃は夢のような話だった。部屋に帰ってみんなで写真を撮って、こういうものなのかという喜びが湧いた」と初の栄冠に感慨を込めた。 元関脇の阿炎は全休明けの今場所で持ち味の突き、押しを軸に白星を重ねた。千秋楽は単独首位の高安を本割で破り、12勝3敗で追いついた。1994年春場所以来28年ぶりの三つどもえの優勝決定戦では高安、大関貴景勝に連勝した。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(27日)
◇大相撲九州場所千秋楽(27日、福岡国際センター) ○前頭西 3 翠富士 (8勝7敗、焼津) 琴勝峰 〇前頭西15 熱海富士(4勝11敗、熱海) 隆の勝 ヤ幕下東10 吉井 (3勝4敗、焼津) ヤ幕下西12 栃幸大 (4勝3敗、三島) ヤ幕下西17 颯富士 (3勝4敗、藤枝) ヤ幕下東19 鈴木 (1勝5敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (3勝4敗、富士宮) ●三段西 3 篠原 (1勝6敗、富士) 出沼 ●三段東18 龍司 (1勝6敗、富士宮) 寺尾海 ヤ三段東57 永田 (5勝2敗、袋井) ヤ三段東64 毅ノ司 (4勝3敗、富士宮) ●三段西64 翔傑 (1勝6敗、伊
-
九州場所、平幕の阿炎が初優勝 28年ぶりの三つどもえ制す
一年納めの大相撲九州場所は27日、福岡市博多区の福岡国際センターで千秋楽を迎え、西前頭9枚目の阿炎(28)=本名堀切洸助、埼玉県出身、錣山部屋=が12勝3敗で初優勝を果たした。1994年春場所以来28年ぶりの三つどもえの優勝決定戦で大関貴景勝、平幕高安を破った。 今年の大相撲は上位陣の不振が目立ち、6場所全て違う力士が優勝した。これは年6場所制となった58年以降で3度目(5場所開催の2020年を除く)。3場所連続で平幕が制覇するのは、優勝制度確立の1909年夏場所以降で初めて。
-
高安が殊勲、阿炎が敢闘 豊昇龍は11勝目で技能賞
大相撲九州場所千秋楽の27日、三賞選考委員会が開かれ、東前頭筆頭で12勝3敗の高安が4度目の殊勲賞を獲得した。三賞は2場所連続12度目で史上10位。現役1位になった。 敢闘賞は12勝3敗で西前頭9枚目の阿炎が4度目の受賞。関脇豊昇龍は千秋楽に11勝目を挙げ、2度目の技能賞が決定。平幕で優勝争いを盛り上げた王鵬、2桁勝利の平戸海はともに千秋楽の勝利を条件に候補となったが落選した。
-
暴力疑いの逸ノ城を事情聴取 相撲協会、本人は無言
大相撲の幕内力士で、師匠の湊親方(元幕内湊富士)夫人に暴力を振るうトラブルを起こした疑いのある逸ノ城が九州場所14日目の26日、日本相撲協会幹部に事情聴取を受けたことが分かった。取組後に福岡国際センター内の役員室で約30分行われ、終了後は無言で引き揚げた。 関係者によると、逸ノ城と湊親方夫妻は九州場所前に花籠コンプライアンス部長(元関脇太寿山)らの聴取を受けている。 モンゴル出身の逸ノ城は名古屋場所で初優勝を果たし、先場所は小結に復帰。だが6勝9敗に終わり、西前頭2枚目の今場所は14日目まで3勝11敗と精彩を欠いている。
-
高安2敗堅持し単独首位 貴景勝、阿炎が3敗で追う
大相撲九州場所14日目(26日・福岡国際センター)初優勝を目指す平幕高安が輝をはたき込み、12勝2敗で単独トップを守った。大関貴景勝は王鵬を押し出し、平幕阿炎は関脇豊昇龍を引き落として3敗をキープ。優勝争いは3人に絞られた。豊昇龍と王鵬は4敗目。 千秋楽で高安が阿炎に勝てば初の賜杯。高安が敗れた場合、貴景勝が関脇若隆景に勝てば三つどもえの優勝決定戦にもつれ、敗れれば高安と阿炎の決定戦となる。 来場所の大関陥落が決まっている正代は関脇御嶽海を押し出して6勝目。御嶽海は負け越した。若隆景は勝ち越しを決め、今年の57勝目で単独での年間
-
若隆景が単独で年間最多勝 57勝目、全6場所勝ち越し
大相撲九州場所14日目の26日、関脇若隆景が今年の57勝目をマークし、単独での年間最多勝が決まった。2位の豊昇龍と琴ノ若がともに敗れ、3差に広がった。 27歳の若隆景は13日目に初の年間最多勝を確定させていた。今年は新関脇だった春場所を12勝3敗で初優勝。秋場所で11勝を挙げるなど、6場所全てで勝ち越す安定感を示した。14日目の取組後に「特に(意識は)ない。明日の相撲に集中する」とだけ話した。 八角理事長(元横綱北勝海)は「良くやっている。だがもう一つ足りない。重圧がある中で勝たないといけない」とあえて注文を付けた。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(26日)
◇大相撲九州場所14日目(26日、福岡国際センター) ○前頭西 3 翠富士 (7勝7敗、焼津) 遠藤 ●前頭西15 熱海富士(3勝11敗、熱海)逸ノ城 ●幕下東10 吉井 (3勝4敗、焼津) 出羽ノ龍 ○幕下西12 栃幸大 (4勝3敗、三島) 颯富士 ●幕下西17 颯富士 (3勝4敗、藤枝) 栃幸大 ヤ幕下東19 鈴木 (1勝5敗、富士) ●幕下西58 雷鵬 (3勝4敗、富士宮)琴隆成 ヤ三段西 3 篠原 (1勝5敗、富士) ヤ三段東18 龍司 (1勝5敗、富士宮) ○三段東57 永田 (5勝2敗、袋井) 毅ノ司 ●三段東64 毅ノ司 (4勝3敗、富士宮)永田 ヤ三段西64
-
大関正代、関脇転落が決定 来場所125年ぶり1横綱1大関
大相撲の西大関正代(31)=本名正代直也、熊本県出身、時津風部屋=が九州場所13日目の25日、玉鷲に敗れてかど番での負け越しが決まり、来場所の関脇転落が決定した。在位13場所でかど番は5度目だった。 来年1月の初場所は明治時代の1898年1月の春場所以来、125年ぶりの1横綱1大関が確実。大関陥落は御嶽海から2場所連続となった。 正代は2020年11月場所で新大関に昇進。皆勤で5度も負け越し、2桁勝利は2度だけと精彩を欠いた。先場所は4勝11敗で、今場所も序盤戦から不振だった。来場所で10勝を挙げれば大関に復帰できる。
-
高安が単独首位、2敗守る 1差で貴景勝ら、正代は大関陥落
大相撲九州場所13日目(25日・福岡国際センター)高安が王鵬との平幕同士による2敗対決を上手投げで制し、単独首位に立った。大関貴景勝は関脇豊昇龍を押し出して3敗を堅持。豊昇龍は3敗に後退した。 かど番の大関正代は小結玉鷲に押し出されて負け越し。来場所の関脇転落が決定した。関脇若隆景は7勝目。今年の56勝目で初の年間最多勝を確定させた。関脇御嶽海は6勝目。新小結翔猿は負け越した。 2敗の高安を3敗で貴景勝、豊昇龍、阿炎、王鵬の4人が追う展開。十両は3敗で北青鵬と欧勝馬がトップ。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(25日)
◇大相撲九州場所13日目(25日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (6勝7敗、焼津) 琴ノ若 ●前頭西15 熱海富士(3勝10敗、熱海) 碧山 ヤ幕下東10 吉井 (3勝3敗、焼津) ヤ幕下西12 栃幸大 (3勝3敗、三島) ヤ幕下西17 颯富士 (3勝3敗、藤枝) ●幕下東19 鈴木 (1勝6敗、富士) 龍王 ヤ幕下西58 雷鵬 (3勝3敗、富士宮) ヤ三段西 3 篠原 (1勝5敗、富士) ヤ三段東18 龍司 (1勝5敗、富士宮) ヤ三段東57 永田 (4勝2敗、袋井) ヤ三段東64 毅ノ司 (4勝2敗、富士宮) ヤ三段西64 翔傑 (1勝5敗、伊豆) ヤ三
-
豊昇龍2敗目、首位3人に 高安と王鵬10勝、正代7敗
大相撲九州場所12日目(24日・福岡国際センター)単独首位だった関脇豊昇龍が平幕王鵬にはたき込まれ、2敗目を喫した。王鵬は10勝目。同じく2桁勝利を挙げた平幕高安と合わせ、トップに3人が並んだ。 両大関は貴景勝が錦富士を押し出し、3敗を堅持。かど番の正代は小結霧馬山に寄り切られ、5勝7敗で後がなくなった。霧馬山は勝ち越し。他の2関脇は若隆景が6敗目、御嶽海は5勝目。 豊昇龍らを1差で貴景勝、平幕の阿炎と輝の3人が追う大混戦。十両は3敗で剣翔ら4人が首位。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(24日)
◇大相撲九州場所12日(24日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (6勝6敗、焼津) 大栄翔 ●前頭西15 熱海富士(3勝9敗、熱海) 千代翔馬 〇幕下東10 吉井 (3勝3敗、焼津) 宝香鵬 ●幕下西12 栃幸大 (3勝3敗、三島) 友風 ヤ幕下西17 颯富士 (3勝3敗、藤枝) ヤ幕下東19 鈴木 (1勝5敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (3勝3敗、富士宮) ヤ三段西 3 篠原 (1勝5敗、富士) ヤ三段東18 龍司 (1勝5敗、富士宮) ヤ三段東57 永田 (4勝2敗、袋井) 〇三段東64 毅ノ司 (3勝3敗、富士宮) 家島 ヤ三段西64 翔傑 (1勝5敗
-
豊昇龍、1敗守り単独首位 2敗は高安と王鵬
大相撲九州場所11日目(23日・福岡国際センター)豊昇龍が御嶽海との関脇対決を寄り切りで制し、1敗を守って単独首位に立った。平幕王鵬は阿炎に突き出されて2敗に後退。9勝目を挙げた平幕高安とともに1差で追う展開となった。 2大関は貴景勝が北勝富士をはたき込んで勝ち越しを決め、3敗を維持。かど番の正代は関脇若隆景を寄り切って5勝6敗とした。若隆景は5敗目。先場所優勝の小結玉鷲は負け越した。 十両は天空海が2敗で単独トップ。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(23日)
◇大相撲九州場所11日(23日、福岡国際センター) ○前頭西 3 翠富士 (6勝5敗、焼津) 翔猿 ●前頭西15 熱海富士(3勝8敗、熱海) 栃ノ心 ヤ幕下東10 吉井 (2勝3敗、焼津) ヤ幕下西12 栃幸大 (3勝2敗、三島) ●幕下西17 颯富士 (3勝3敗、藤枝) 北大地 ○幕下東19 鈴木 (1勝5敗、富士) 朝乃若 ○幕下西58 雷鵬 (3勝3敗、富士宮) 琴大進 ●三段西 3 篠原 (1勝5敗、富士)隠岐の富士 ●三段東18 龍司 (1勝5敗、富士宮) 常陸號 ○三段東57 永田 (4勝2敗、袋井) 新隆山 ヤ三段東64 毅ノ司 (3勝2敗、富士宮) ●三段西64
-
豊昇龍、王鵬が首位守る 正代6敗目、御嶽海は復帰逃す
大相撲九州場所10日目(22日・福岡国際センター)関脇豊昇龍が大関正代を寄り倒し、平幕王鵬とともに1敗を守って首位を維持した。かど番の正代は6敗目。大関貴景勝は小結霧馬山を力強く押し出し、7勝目を挙げた。 関脇御嶽海は翠富士に寄り切られて6敗となり、今場所の2桁勝利を逃して1場所での大関復帰が消滅した。関脇若隆景は6勝目。 2敗で追うのは高安と錦富士の平幕2人。十両は剣翔と天空海が2敗でトップ。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(22日)
◇大相撲九州場所10日(22日、福岡国際センター) 〇前頭西 3 翠富士 (5勝5敗、焼津) 御嶽海 ●前頭西15 熱海富士(3勝7敗、熱海) 遠藤 〇幕下東10 吉井 (2勝3敗、焼津) 龍王 ●幕下西12 栃幸大 (3勝2敗、三島) 千代の海 ヤ幕下西17 颯富士 (3勝2敗、藤枝) ヤ幕下東19 鈴木 (5敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (2勝3敗、富士宮) ●三段西 3 篠原 (1勝4敗、富士) 朝弁慶 ヤ三段東18 龍司 (1勝4敗、富士宮) ヤ三段東57 永田 (3勝2敗、袋井) ●三段東64 毅ノ司 (3勝2敗、富士宮) 旭将里 ヤ三段西64 翔傑 (1勝4敗、
-
両大関敗れ、正代は黒星先行 豊昇龍が勝ち越し、御嶽海5敗
大相撲九州場所9日目(21日・福岡国際センター)両大関はともに敗れた。貴景勝は新小結翔猿に押し出され、3敗に後退。かど番の正代も小結大栄翔に押し出され、5敗目で黒星が先行した。 3関脇は豊昇龍が立ち合いの変化で佐田の海を上手投げで退け、勝ち越しを決めて首位をキープ。御嶽海は若元春の寄りに屈して5敗目を喫し、大関復帰に必要な2桁勝利へ後がなくなった。若隆景は4敗目。 1敗は豊昇龍、平幕王鵬の2人となり、2敗に高安、錦富士、阿炎の平幕3人が続く。十両は天空海が1敗で単独トップ。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(21日)
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(21日) ◇大相撲九州場所9日(21日、福岡国際センター) 〇前頭西 3 翠富士 (4勝5敗、焼津) 若隆景 ●前頭西15 熱海富士(3勝6敗、熱海) 琴恵光 ヤ幕下東10 吉井 (1勝3敗、焼津) ヤ幕下西12 栃幸大 (3勝1敗、三島) ●幕下西17 颯富士 (3勝2敗、藤枝) 川副 ●幕下東19 鈴木 (5敗、富士) 琴砲 〇幕下西58 雷鵬 (2勝3敗、富士宮) 出沼 ヤ三段西 3 篠原 (1勝3敗、富士) ●三段東18 龍司 (1勝4敗、富士宮) 朝心誠 ●三段東57 永田 (3勝2敗、袋井) 玄界鵬 ヤ三段東64 毅ノ司 (3
-
千代大龍「すがすがしい気持ち」 引退会見、焼き肉店開く希望
20日に現役引退を発表した大相撲の元小結千代大龍(34)=本名明月院秀政、東京都出身、九重部屋=が21日、オンラインで記者会見し「悔いも未練も一つもなく、自分の中で100%やり切った。すがすがしい気持ち」と心境を語った。日本相撲協会には残らず、将来的に焼き肉店を開く希望を持っているという。 7日目の碧山戦で一方的に押し出され、場所中の引退を決断した。「幕内の土俵は強い男の集まり。花道を引き揚げる時には、帰ったら師匠(九重親方=元大関千代大海)に伝えようと思っていた」と引き際の胸中を明かした。
-
両大関に明暗、御嶽海4敗目 豊昇龍ら4人が1敗守る
大相撲九州場所8日目(20日・福岡国際センター)大関陣は貴景勝が若元春を突き出して6勝目を挙げたが、かど番の正代は佐田の海に上手出し投げで屈し、4勝4敗。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が琴ノ若に肩透かしで敗れ、4敗目を喫した。豊昇龍は小結翔猿を上手投げで退け、7勝目。翔猿は4敗目。若隆景は小結大栄翔を寄り切り、5勝3敗とした。大栄翔は5敗目。先場所覇者の小結玉鷲は1勝7敗。 1敗は豊昇龍、平幕の高安、阿炎、王鵬の4人で、2敗は貴景勝と平幕錦富士の2人。十両は天空海が1敗でトップ。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(20日)
◇大相撲九州場所中日(20日、福岡国際センター) 〇前頭西 3 翠富士 (3勝5敗、焼津) 錦木 ●前頭西15 熱海富士(3勝5敗、熱海) 王鵬 ●幕下東10 吉井 (1勝3敗、焼津) 千代嵐 〇幕下西12 栃幸大 (3勝1敗、三島) 宝香鵬 ヤ幕下西17 颯富士 (3勝1敗、藤枝) ヤ幕下東19 鈴木 (4敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (1勝3敗、富士宮) ヤ三段西 3 篠原 (1勝3敗、富士) ●三段東18 龍司 (1勝3敗、富士宮) 北勝龍 ヤ三段東57 永田 (3勝1敗、袋井) ●三段東64 毅ノ司 (3勝1敗、富士宮) 柏王丸 ●三段西64 翔傑 (1勝3敗、伊豆
-
元小結、幕内千代大龍が引退 相撲協会に残らず
日本相撲協会は大相撲九州場所8日目の20日、元小結で西前頭12枚目の千代大龍(34)=東京都出身、九重部屋=の現役引退を発表した。師匠の九重親方(元大関千代大海)は「思うように力が出ないという話だった」と説明した。相撲協会には残らない。21日に記者会見を行う。 先場所後から相談を受け、今場所7日目の19日に5敗目を喫した後に引退の申し出があった。師匠は「『限界です』という感じだった。辞めたい気持ちがあるのに土俵に上がるのは良くないので承諾した」と述べた。 日体大4年で学生横綱に輝き、2011年5月の技量審査場所で幕下15枚目格付
-
両大関が安泰、御嶽海は3敗目 1敗は豊昇龍、高安、阿炎ら4人
大相撲九州場所7日目(19日・福岡国際センター)大関陣は貴景勝が翠富士を押し出し、5勝目を挙げた。かど番の正代は宇良をはたき込み、4勝3敗とした。 3関脇は、10勝で大関に復帰できる御嶽海が小結霧馬山の寄りに屈し、3敗目を喫した。霧馬山は5勝2敗。豊昇龍は若元春を外掛けで退け、6勝目をマーク。若隆景は小結翔猿に押し出され3敗目。翔猿は4勝3敗。先場所覇者の小結玉鷲は1勝6敗となった。 豊昇龍、平幕の高安、阿炎、王鵬の4人が1敗を守った。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(19日)
◇大相撲九州場所7日(19日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (2勝5敗、焼津) 貴景勝 ●前頭西15 熱海富士(3勝4敗、熱海) 東龍 ヤ幕下東10 吉井 (1勝2敗、焼津) ヤ幕下西12 栃幸大 (2勝1敗、三島) ○幕下西17 颯富士 (3勝1敗、藤枝) 王輝 ●幕下東19 鈴木 (4敗、富士) 一木 ●幕下西58 雷鵬 (1勝3敗、富士宮) 舞蹴 ●三段西 3 篠原 (1勝3敗、富士) 時乃平 ヤ三段東18 龍司 (1勝2敗、富士宮) 〇三段東57 永田 (3勝1敗、袋井) 銀星山 ヤ三段東64 毅ノ司 (3勝、富士宮) ヤ三段西64 翔傑 (1勝2敗、伊豆
-
両大関ともに白星、御嶽海2敗目 1敗は豊昇龍、高安ら4人
大相撲九州場所6日目(18日・福岡国際センター)両大関はともに白星を挙げた。貴景勝は宇良を押し出して4勝目。かど番の正代は翠富士を押し倒して連敗を2で止め、星を五分に戻した。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が高安に寄り切られ、2敗目を喫した。若隆景は逸ノ城を下手投げで退けて4勝2敗とし、豊昇龍は小結大栄翔をとったりで下して1敗を堅持。先場所覇者の小結玉鷲は1勝5敗となった。 1敗は豊昇龍、平幕の高安、阿炎、王鵬の4人となった。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(18日)
◇大相撲九州場所6日(18日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (2勝4敗、焼津) 正代 ●前頭西15 熱海富士(3勝3敗、熱海) 千代大龍 ヤ幕下東10 吉井 (1勝2敗、焼津) ○幕下西12 栃幸大 (2勝1敗、三島) 千代嵐 ○幕下西17 颯富士 (2勝1敗、藤枝) 北天海 ヤ幕下東19 鈴木 (3敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (1勝2敗、富士宮) ヤ三段西 3 篠原 (1勝2敗、富士) ●三段東18 龍司 (1勝2敗、富士宮) 丸勝 ヤ三段東57 永田 (2勝1敗、袋井) ○三段東64 毅ノ司 (3勝、富士宮) 若錦翔 ヤ三段西64 翔傑 (1勝2敗、伊豆) ヤ
-
貴景勝3勝目、正代は黒星先行 1敗は豊昇龍、御嶽海ら8人
大相撲九州場所5日目(17日・福岡国際センター)大関陣は貴景勝が逸ノ城を押し出して連敗を2で止め、3勝目を挙げた。かど番の正代は明生に寄り切られて3敗目。黒星が先行した。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が新小結翔猿を突き落とし、4勝1敗とした。翔猿は2敗目。豊昇龍は翠富士をかわず掛けで下して4勝目。若隆景は宇良を押し出して白星を先行させた。先場所覇者の小結玉鷲は4敗目を喫した。 1敗は豊昇龍、御嶽海のほか平幕高安ら計8人となった。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(17日)
◇大相撲九州場所5日(17日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (2勝3敗、焼津) 豊昇龍 〇前頭西15 熱海富士(3勝2敗、熱海) 輝 ●幕下東10 吉井 (1勝2敗、焼津) 上戸 ヤ幕下西12 栃幸大 (1勝1敗、三島) ヤ幕下西17 颯富士 (1勝1敗、藤枝) ●幕下東19 鈴木 (3敗、富士) 神崎 ●幕下西58 雷鵬 (1勝2敗、富士宮) 夢道鵬 ●三段西 3 篠原 (1勝2敗、富士) 富士東 ヤ三段東18 龍司 (1勝1敗、富士宮) ●三段東57 永田 (2勝1敗、袋井) 豊雅将 ヤ三段東64 毅ノ司 (2勝、富士宮) ●三段西64 翔傑
-
両大関敗れる、早くも全勝不在に 御嶽海3勝目、玉鷲初白星
大相撲九州場所4日目(16日・福岡国際センター)両大関が平幕に敗れ、そろって2敗目を喫した。貴景勝は明生に、かど番の正代は逸ノ城に寄り切られた。 勝ちっ放しの5人が全員敗れ、早くも全勝が不在。15日制が定着した1949年夏場所以降で4日目を終えて全勝が一人もいないのは、69年九州場所以来2度目。 3関脇は、10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が宇良を押し出して3勝目。豊昇龍は高安にはたき込まれて土がつき、若隆景は琴ノ若のかいなひねりに屈して2敗目。 小結勢同士の対戦は、先場所覇者の玉鷲が大栄翔を押し
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(16日)
◇大相撲九州場所4日(16日、福岡国際センター) 〇前頭西 3 翠富士 (2勝2敗、焼津)北勝富士 〇前頭西15 熱海富士(2勝2敗、熱海) 隠岐の海 ●幕下東10 吉井 (1勝1敗、焼津) 千代の海 ヤ幕下西12 栃幸大 (1勝1敗、三島) ヤ幕下西17 颯富士 (1勝1敗、藤枝) ヤ幕下東19 鈴木 (2敗、富士) ヤ幕下西58 雷鵬 (1勝1敗、富士宮) ヤ三段西 3 篠原 (1勝1敗、富士) ヤ三段東18 龍司 (1勝1敗、富士宮) ヤ三段東57 永田 (2勝、袋井) 〇三段東64 毅ノ司 (2勝、富士宮) 坂林 ヤ三段西64 翔傑 (1勝1敗、
-
貴景勝に土、正代は2勝目 御嶽海は初黒星、玉鷲3連敗
大相撲九州場所3日目(15日・福岡国際センター)大関陣は貴景勝が高安にはたき込まれて土がつき、早くも全勝が消えた。かど番の正代は琴ノ若を押し出して2勝1敗とした。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が、小結大栄翔の引き落としに初黒星を喫した。豊昇龍は逸ノ城を寄り切って3連勝。若隆景は明生を寄り切り、2勝目を挙げた。 新小結の翔猿は先場所覇者の小結玉鷲を寄り切って3連勝とし、玉鷲は3連敗。他の2小結は霧馬山と大栄翔がともに2勝目。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(15日)
◇大相撲九州場所3日(15日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (1勝2敗、焼津)霧馬山 〇前頭西15 熱海富士(1勝2敗、熱海) 美ノ海 ヤ幕下東10 吉井 (1勝、焼津) ― 〇幕下西12 栃幸大 (1勝1敗、三島) 西乃龍 〇幕下西17 颯富士 (1勝1敗、藤枝) 神崎 ●幕下東19 鈴木 (2敗、富士) 北天海 ●幕下西58 雷鵬 (1勝1敗、富士宮) 茂司 ●三段西 3 篠原 (1勝1敗、富士) 時蒼馬 〇三段東18 龍司 (1勝1敗、富士宮) 村山 〇三段東57 永田 (2勝、袋井) 満津田 ヤ三段東64 毅ノ司 (1勝、富士宮) ― ●三段西64
-
貴景勝2連勝、正代は初白星 御嶽海は連勝、玉鷲連敗
大相撲九州場所2日目(14日・福岡国際センター)大関陣は貴景勝が琴ノ若を押し出し、2連勝とした。かど番の正代は高安を寄り切り、初白星をマークした。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が逸ノ城を押し出し、2連勝と好発進した。豊昇龍は先場所覇者の小結玉鷲を引っ掛けで退けて2連勝。玉鷲は2連敗。若隆景は小結霧馬山を寄り切って初勝利。霧馬山は1勝1敗となった。 他の2小結は翔猿が2連勝、大栄翔が初勝利を挙げた。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(14日)
◇大相撲九州場所2日目(14日、福岡国際センター) ○前頭西 3 翠富士 (1勝1敗、焼津)佐田の海 ●前頭西15 熱海富士(2敗、熱海) 一山本 ヤ幕下東10 吉井 (1勝、焼津) ― ●幕下西12 栃幸大 (1敗、三島) 川副 ヤ幕下西17 颯富士 (1敗、藤枝) ― ●幕下東19 鈴木 (1敗、富士) 千代虎 ○幕下西58 雷鵬 (1勝、富士宮) 天 ヤ三段西 3 篠原 (1敗、富士) ― ヤ三段東18 龍司 (1敗、富士宮)― ○三段東57 永田 (1勝、袋井) 濱ノ海 ○三段東64 毅ノ司 (1勝、富士宮) 朝大洞 ヤ三段西64 翔傑 (1勝、伊豆) ― ヤ三段
-
貴景勝が快勝、正代は敗れる 玉鷲黒星、御嶽海は白星
大相撲九州場所初日(13日・福岡国際センター)横綱不在の場所で2大関は明暗が分かれた。貴景勝は小結大栄翔を力強く押し出して快勝したが、5度目のかど番の正代は新小結翔猿に押し出された。先場所覇者の小結玉鷲は逸ノ城の押しに屈して黒星発進。 3関脇は10勝すれば大関に復帰できる御嶽海が明生を押し出し。豊昇龍は琴ノ若を突き落としたが、大関昇進への足固めを狙う若隆景は高安に押し出された。小結霧馬山は宇良を肩透かしで退けた。今場所は定員6976人の観客数に制限を設けずに実施される。
-
休場の照ノ富士は両膝の負傷 今月末までの休場要する
日本相撲協会は大相撲九州場所初日の13日、2場所連続休場の横綱照ノ富士の診断書を公表し、7日付で「両変形性膝関節症にて、11月30日までの休場を要する見込み」との内容だった。照ノ富士は10月中旬に古傷を抱える両膝の内視鏡手術を受け、本格的な稽古を再開できていない。 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は休場が決まった11日の取組編成会議後に「膝が使えない状況。まだ四股を踏めない」と説明し、来場所以降の復帰についても明言しなかった。
-
大相撲九州場所 静岡県勢力士取組結果(13日)
◇大相撲九州場所初日(13日、福岡国際センター) ●前頭西 3 翠富士 (1敗、焼津) 若元春 ●前頭西15 熱海富士(1敗、熱海) 平戸海 ○幕下東10 吉井 (1勝、焼津) 勇磨 ヤ幕下西12 栃幸大 (三島) ― ●幕下西17 颯富士 (1敗、藤枝) 明瀬山 ヤ幕下東19 鈴木 (富士) ― ヤ幕下西58 雷鵬 (富士宮)― ●三段西 3 篠原 (1敗、富士) 安房乃国 ●三段東18 龍司 (1敗、富士宮)大雷童 ヤ三段東57 永田 (袋井) ― ヤ三段東64 毅ノ司 (富士宮)― ○三段西64 翔傑 (1勝、伊豆) 牧尾 ●三段東88 香富士 (1敗、沼津) 陽孔丸 ○序
-
大相撲九州場所、混戦の優勝争い 横綱不在で13日に開幕
一年納めの大相撲九州場所は13日に福岡国際センターで始まる。一人横綱の照ノ富士は10月中旬に受けた両膝手術の影響で2場所連続の休場。2年ぶりの優勝を狙う大関貴景勝、先場所覇者で37歳の小結玉鷲、大関昇進への足固めを狙う関脇若隆景らを軸とした混戦の賜杯レースとなりそうだ。 初日から横綱不在で迎えるのは昨年5月の夏場所以来。九州場所の境川担当部長(元小結両国)は「役力士にどんどん場所を盛り上げてもらいたい。若い力士もいろいろと出てきているので、ベテランと競い合って頑張ってほしい」と期待を寄せ、5度目のかど番で臨む熊本県出身の大関正代の奮起を促した。
-
九州場所土俵祭り力士欠席で開催 13日初日、安全を祈願
大相撲九州場所の初日を翌日に控えた12日、会場の福岡国際センターで土俵祭りが営まれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や審判部の親方らが15日間の安全を祈願した。新型コロナウイルスの感染対策で、貴景勝と正代の両大関ら力士は出席しなかった。 今場所は照ノ富士の休場で横綱不在。定員6976人の観客数に制限を設けず、地方場所では7月の名古屋場所に続く通常開催となる。 今年はここまでの5場所で全て優勝者が異なる。両大関を中心に、大関昇進の足固めを狙う関脇若隆景、先場所覇者の小結玉鷲を軸に混戦が予想される。
-
新入幕 熱海富士にエール 市役所に写真パネル、懸垂幕
13日に初日を迎える大相撲九州場所で新入幕する熱海市出身の熱海富士(本名武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋)を応援しようと、地元後援会は11日、同市役所に熱海富士の写真パネルや懸垂幕を設置した。来庁者は郷土の星の活躍に期待した。 市役所1階ロビーには、化粧まわしを付けた熱海富士の写真パネルが掲げられた。たくましい表情に見入っていた堤三枝子さん(72)は「熱海は最近いろいろなことがあったが、若い人の活躍に勇気づけられる。さらに上を目指してほしい」と話した。熱海富士の取組を毎場所楽しみにしているという平美恵子さん(80)は「本当にいいしこ名。今までは早い時間の取組だったが、これからは落ち着いてテレビ観戦
-
御嶽海、大関復帰へ決意 九州場所「一日1勝、それだけ」
大相撲で関脇に転落した御嶽海が11日、福岡県新宮町の出羽海部屋での稽古後に取材に応じ、10勝以上で大関復帰となる九州場所(13日初日・福岡国際センター)へ「一日1勝、それだけ。自然と結果は付いてくる」と決意を述べた。 かど番だった秋場所で4勝11敗と大きく負け越した。5月の夏場所で痛めた右肩の不調が長引いて「本来の御嶽海じゃなかった」と思い返した。現在の状態を「大丈夫」と話し、この日は幕下力士と14番連続で取って12勝2敗だった。 これまで2桁勝利を目標にしてきた。今場所も「そこは絶対」としつつ「数字は見ない。今やるのは相撲を取
-
照ノ富士は休場、九州場所 両膝手術、横綱不在に
大相撲の東横綱照ノ富士(30)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の九州場所(13日初日・福岡国際センター)休場が11日、決まった。10月18日に両膝の内視鏡手術を受けていた。休場は2場所連続14度目。横綱昇進8場所目で3度目を数え、初日からは初めて。今場所は横綱不在となった。 照ノ富士は今月上旬から稽古を再開したが、相撲は取っていなかった。7日には報道陣の取材に「こんな状況だから無理ではないか」と今場所の休場を示唆していた。
-
正代「開き直りに近い」 5度目かど番、九州場所
大相撲九州場所(13日初日・福岡国際センター)を5度目のかど番で迎える大関正代が10日、福岡県志免町の時津風部屋での稽古後に取材に応じ、正念場の土俵に臨む心境を「開き直りに近いかもしれない。常に全力でやっているつもりなので、かど番は関係ない」と語った。幕下力士と12番取って10勝2敗だった。 先場所は4勝11敗と大きく負け越した。10月下旬の大関昇進披露パーティーでは、八角理事長(元横綱北勝海)に厳しい口調で激励される一幕もあった。「そういうことを言われても仕方がない成績。受け止めて頑張るしかない」と自らを鼓舞するように話した。
-
大関貴景勝「成績で判断して」 3度目のVへ決意
大相撲の大関貴景勝が9日、福岡県篠栗町の常盤山部屋での稽古後に取材に応じ、3度目の優勝を目指す九州場所(13日初日・福岡国際センター)に向け「毎場所、優勝しようと思ってやっている。成績で皆さんに判断してもらいたい」と決意を語った。幕内隆の勝と10番取り、左おっつけ、右喉輪の攻めを軸に9勝1敗だった。 宿舎の周辺は青々とした山並みに囲まれ「空気がきれいだし、集中しやすい環境」という。2018年の九州場所で初優勝。2年後の11月には新型コロナウイルスの影響で東京開催だった場所を制しており「季節は好きかな。いい成績を残して新年のスタートを切りたい」と話す。
-
業師の宇良「上を目指す」 新三役昇進へ謙虚に鍛錬
大相撲で業師の宇良が8日、福岡市東区の木瀬部屋で稽古を行い、東前頭3枚目で新三役昇進を目指す九州場所(13日初日・福岡国際センター)に向け「あっという間に始まるなと。もちろん上を目指してやっている」と意欲をのぞかせた。 稽古では東大初の力士で序二段須山ら幕下以下の力士と13番。先場所は横綱照ノ富士を破って5年ぶりの金星を獲得し、幕内上位で勝ち越した。幕内で20年ぶりに奇手の伝え反りを決めるなど、多彩な技で土俵を盛り上げた。それでも「実力は上がっていない」と謙虚な姿勢で鍛錬している。
-
照ノ富士、九州場所の休場を示唆 10月に両膝手術「無理では」
9月の大相撲秋場所を途中休場した横綱照ノ富士(30)=本名杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=が7日、東京都江東区の同部屋での稽古後に報道陣の取材に応じ、九州場所(13日初日・福岡国際センター)の休場を示唆した。 照ノ富士は10月18日に両膝の手術を受けており「こんな状況だから無理ではないか」と述べた。最終的には師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)との話し合いで決める意向を示した。初日から休場すれば、横綱昇進8場所目で初めてとなる。 全治の見通しは明言せず「自分の体だから、誰かが決めることではない。歩けるようになったなという感
-
若隆景「2桁を目標に」 大関候補、昇進の足固めへ
大相撲の次期大関候補として期待される関脇若隆景が4日、東京都中央区の荒汐部屋で稽古を行い、九州場所(13日初日・福岡国際センター)で期待される昇進の足固めへ「2桁(白星)を目標にしっかりやりたい」と静かに意気込んだ。 兄の幕内若元春、十両荒篤山と計15番取って14勝。素早くまわしを取る動きや力強い押しで圧倒し「前に出ることが一番」とぶれない姿勢を強調した。先場所は3連敗スタートながら11勝をマークし「序盤は悪かったが、中盤からはしっかり自分の相撲が取れた」と手応えを口にした。 新関脇で初優勝した春場所から5場所連続の関脇で、年間
-
新入幕の熱海富士に期待 熱海市長「さらなる活躍を」 大相撲
31日に発表された大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)の番付で、熱海市出身の熱海富士(20)=本名武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が西前頭15枚目で新入幕を果たしたことを受け、斉藤栄熱海市長は同日、「心からお祝い申し上げます。大変喜ばしく、本市にとっても明るい話題。今後も稽古に励み、さらなる活躍で熱海富士と熱海の名を広めていただきたいと思います」とコメントした。
-
愚直に磨いた「前へ前へ」 熱海富士 スピード出世、初入幕
31日に発表された大相撲九州場所の新番付で新入幕を果たした熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=。母校・飛龍高(沼津市)の先輩で同部屋の翠富士以来、静岡県勢では戦後6人目の幕内力士となった。猛スピードで出世街道を駆け上がった背景には、得意の「右四つ」をはじめ、高校時代から愚直に磨き続けた前に出る相撲があった。 185センチ、177キロと体格に恵まれた20歳の青年の迫力ある取組は、大相撲でもひときわ輝きを放っている。 熱海富士は高校入学当時、腰高で圧が上へ抜け、力が伝わりにくい癖があった。同校の栗原大介監督は体を生かした攻めの相撲を身に付けさせるため「下からしっかり当
-
熱海富士が新入幕 20歳、静岡県勢6人目 大相撲九州場所
日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の新番付を発表し、熱海市出身の熱海富士(20)=本名武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が西前頭15枚目で新入幕を果たした。初土俵から所要12場所で、年6場所制となった1958年以降初土俵(幕下付け出しを除く)で小錦、朝青龍らと並び8位のスピード昇進。 静岡県出身力士の新入幕は、同じ飛龍高出身で同部屋でもある翠富士(焼津市出身)の2021年初場所以来戦後6人目。同部屋からは今年名古屋場所の錦富士以来となる。熱海富士は春場所で新十両になり、東十両3枚目で迎えた秋場所で8勝7敗と勝ち越した。 西前頭筆頭で同場所7勝8敗だった翠富
-
先場所優勝の玉鷲、小結復帰 翔猿は新小結、御嶽海は関脇に
日本相撲協会は31日、大相撲九州場所(11月13日初日)の新番付を発表し、秋場所で2度目の優勝を果たした玉鷲が小結に返り咲いた。2019年名古屋場所以来の三役復帰で東に就いた。37歳11カ月での三役昇進は戦後3位の年長記録。 1974年秋場所以来の3関脇4小結で、三役7人は92年九州場所以来。日大出身で30歳の翔猿が新小結に昇進し、初土俵から所要46場所は学生相撲出身で史上2位のスロー記録。関脇は5場所連続の若隆景が東、2場所連続の豊昇龍が西で、大関から転落の御嶽海は西の2番目。10勝以上すれば1場所で復帰できる。西小結には霧馬山と先場所関脇の大栄翔。
-
秋巡業最終日、力士に長い列 佐田の海が新三役へ意欲
大相撲の秋巡業は28日、群馬県桐生市で最終日を迎え、力士との写真撮影で長蛇の列ができるなど盛況だった。新型コロナウイルス禍での興行を乗り切り、日本相撲協会の入間川巡業部副部長(元関脇栃司)は「お客さんにも大変喜んでいただいた。だんだんと本来の形に戻ってきている」と手応えを示した。 熊本県出身で35歳の幕内佐田の海が報道陣の取材に応じ、ご当地の九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)に向け「父親が元小結ということもあり、入門する前からの目標。まだ上がれていないが、モチベーションにして、こうして長くできていると思う」と新三役へ意欲を見せた。
-
貴景勝「優勝して来年迎えたい」 九州場所、2年ぶり賜杯へ意欲
大相撲の大関貴景勝が26日、東京都板橋区の常盤山部屋での稽古後に取材に応じ、一年納めの九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)に向け「特に今場所ということはないが、できれば優勝して来年を迎えたい」と2年ぶりの賜杯獲得に意欲を示した。 2場所連続で2桁勝利を挙げるなど、最近は不振が目立つ大関陣の中で踏ん張っている。24日までは武隈部屋に出稽古し、埼玉栄高の先輩に当たる武隈親方(元大関豪栄道)に助言を受けた。「普段と違う環境でやると新鮮な気持ちになる。憧れの先輩大関だから。稽古だけではなく、相撲以外のことも勉強になった」と気持ちが前向きになったようだ。
-
若隆景らがふくしまエール大使に 大相撲の「大波3兄弟」
大相撲の関脇若隆景、次兄の幕内若元春ら福島市出身の3兄弟が同市をPRする「ふくしまエール大使」に就任し、25日に、所属する東京都中央区の荒汐部屋で記念品の贈呈式に臨んだ。3人を代表して取材に応じた若元春は「より一層、頑張らないといけない。力士として好成績を残し、僕らの知名度も上げていきたい」と意気込んだ。 長兄の幕下若隆元も含め、本名の姓から「大波3兄弟」として知られる。若隆景は今年の春場所で初優勝し、秋場所も11勝をマーク。九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)は大関昇進の足固めを狙い、木幡浩市長は「われわれの希望」と期待を込めた。
-
御嶽海「現実受け止めて」 九州場所で大関復帰懸ける
大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)で大関から関脇に転落する御嶽海が24日、東京都墨田区の出羽海部屋での稽古後に取材に応じ「現実を受け止めて自分で決めたものをやり遂げるだけ」と大関復帰への決意をにじませた。関脇に落ちた場所で10勝以上を挙げれば、翌場所で復帰できる。 今年初場所後に大関昇進を果たしたが、夏場所で右肩を痛めて暗転。わずか4場所で大関の座を失うことになった。「本当に怒濤の1年だった。11月場所はしっかり締めくくれるように。結果は後からついてくる」と話した。 九州場所に向けて「2桁(勝利)ではなく、一日
-
かど番正代、ご当地場所へ意欲 秋巡業、V見据える貴景勝
大相撲の秋巡業は22日、甲府市で行われ、九州場所(11月13日初日)を5度目のかど番で迎える熊本県出身の大関正代が「元気のある相撲を取って、地元の人たちを安心させたい」と意欲を語った。朝稽古の申し合いには参加しなかったが、今後は出稽古の可能性も示唆した。 秋場所は9日目に早くも負け越すなど、4勝11敗の大不振。「すごく苦しい場所だった。立ち合いが思ったようにいかない」と述懐する。 2場所連続2桁勝利の大関貴景勝は「毎場所、優勝争いをしていかないといけない地位。満足はできていない」ときっぱり。九州場所に向け「優勝したい」と2年ぶり
-
照ノ富士が両膝手術、治療専念へ 9月秋場所を途中休場
9月の大相撲秋場所を途中休場した横綱照ノ富士が今月18日に両膝の内視鏡手術を受けたことが22日、分かった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が明らかにし、既に退院したという。抜糸後にリハビリと並行しながら治療に専念する予定。同親方は「焦ってもしょうがない。しっかり治さないといけない」と話した。 30歳の照ノ富士は22日の秋巡業(甲府市)から休場。伊勢ケ浜親方は九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の出場可否について「まだ手術したばかりだから。膝が治るまではしょうがないこと」と慎重に検討する見解を示した。
-
横綱照ノ富士、秋巡業を休場 古傷の両膝痛、回復遅れる
日本相撲協会は21日、横綱照ノ富士が22日に甲府市で行われる秋巡業を休場すると発表した。古傷の両膝痛悪化で9月の大相撲秋場所を途中休場。今月8日から計4日間実施の巡業では土俵入りを務めていたが、朝稽古の申し合いや取組からは外れ、回復が遅れていた。 秋場所は右膝をかばう様子が目立ち、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は手術の可能性にも言及していた。照ノ富士は九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の出場について、16日の横綱昇進披露パーティーで「先生たちや親方と相談し、どうしていくかを考えていく」と慎重に話していた。
-
関脇若隆景「2桁を目標に」 出稽古の高安と申し合い
大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)を5場所連続の関脇で迎える若隆景が20日、東京都中央区の荒汐部屋で出稽古に来た元大関の幕内高安らと申し合いを繰り広げ「2桁(勝利)を目標にやっていきたい」と意欲をにじませた。先場所は11勝4敗。27歳の技巧派には大関昇進の足固めが期待される。 出稽古の幕内阿武咲らを含めて計12番取り、高安とは4勝4敗。最近は若隆景を目当てに多くの力士が荒汐部屋に集まり「高安関は腰が重たいので、一生懸命に押そうと思ってやった。いろいろな関取とやるのは良い機会」と前向きに話した。
-
高安が出稽古、琴ノ若を圧倒 悲願の初優勝へ「頑張る」
9月の大相撲秋場所で千秋楽まで優勝を争った元大関の幕内高安が19日、千葉県松戸市の佐渡ケ嶽部屋に出稽古し、幕内琴ノ若を15勝4敗と圧倒した。九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)では悲願の初優勝を目指し「頑張ります」と決意を込めた。 伸び盛りの琴ノ若は8歳年下の24歳。番数を重ねても低い体勢で攻め続けるなど、スタミナの違いは歴然だった。仕上げのぶつかり稽古は同じ二所ノ関一門のホープをみっちりと鍛え「頑張れば強くなる。大関、横綱になれる」と期待した。 高安は稽古内容では充実ぶりが目を引く。今後も巡業の合間を縫って出稽古を重
-
大相撲九州場所の新弟子検査 ジャミントクトホらパス
大相撲九州場所(11月13日初日)の新弟子検査が18日、東京・両国国技館で行われ、千葉・日体大柏高―拓大出のラグチャー・ジャミントクトホ(23)=モンゴル出身、高砂部屋=ら受検した10人全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準を満たした。 ジャミントクトホは181センチ、146キロ。埼玉栄高相撲部から4人が受検し、岡野颯良(17)=兵庫県出身、武隈部屋=は173センチ、126キロでパスした。安治川親方(元関脇安美錦)のおい、桜庭燎(17)=青森県出身、伊勢ケ浜部屋=は174センチ、93キロ。 内臓検査の結果を待ち、
-
照ノ富士、さらなる精進誓う 横綱昇進披露に1100人
昨年7月の大相撲名古屋場所後に第73代横綱となった照ノ富士の昇進披露パーティーが16日、東京都内のホテルで開かれ、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や東京五輪の柔道男子73キロ級で2連覇した大野将平(旭化成)ら約1100人が出席した。照ノ富士は「横綱としてどう生きていくか。これからも勉強して頑張っていく」とさらなる精進を誓った。 両膝の負傷や内臓疾患で大関から序二段まで下がり、不屈の闘志で最高位に上り詰めた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「今後経験することのない奇跡のような喜びだ。多くの力士にとって、励ましにもなったと思う」と感慨深げだった。
-
翔猿「半端じゃない」人気 秋巡業、新三役確実に
大相撲の秋巡業は10日、千葉市で行われ、東前頭筆頭の秋場所で10勝を挙げ、11月の九州場所で新三役確実の翔猿が「上がったらしっかりと定着したい。ここからがスタート」と語った。 稽古では申し合いに加わらず、すり足など基礎運動で汗を流した。先場所の活躍で写真撮影の依頼や声援が後を絶たず「囲まれるのに憧れていたが、半端じゃない」と目を丸くするほどの人気だった。 地元千葉県出身の24歳、琴ノ若は関脇若隆景らとの申し合いに参加。ぶつかり稽古では大関貴景勝の胸を借りた。新三役昇進が期待されるホープは「巡業と九州場所前の出稽古で内容の濃い稽古
-
休場明け照ノ富士、相撲取らず 秋巡業開始、玉鷲は意欲
大相撲の秋巡業が8日、東京都青梅市で始まり、約2千人の観客を集めた。両膝などのけがで秋場所を途中休場した横綱照ノ富士は稽古で相撲を取らなかった。取組にも入らず、土俵入りなどをこなした。患部の状態について「(体と)相談しながらやっている。ベストを尽くしてやっていきたい」と慎重な言い回しに終始した。 秋場所で21場所ぶり2度目の優勝を果たし、年6場所制となった1958年以降の最年長記録を更新した37歳の玉鷲はファンから多くの祝福を受け「九州場所に向けて頑張りたいという気持ちになる」と感謝。「できれば重い人とぶつかり稽古もしたい」と今後へ意欲を示した。
-
大相撲ファン感謝祭に5000人 元白鵬ら盛り上げに一役
日本相撲協会は6日、東京・両国国技館で大相撲ファン感謝祭を開き、横綱、大関陣ら各力士や親方衆がファンクラブ会員ら約5千人と交流を深めた。新型コロナウイルス禍でファンサービスの自粛が続いただけに、横綱照ノ富士は「こういうイベントができるようになってきて、いい方向に動いてきているかなと思う」と語った。7日まで2日間行われる。 「1分間で色紙に押した手形の最多数」のギネス世界記録に挑戦する企画では、宮城野親方(元横綱白鵬)が104枚で従来の85枚を大幅に上回った。ファンとチェスで対決するなど盛り上げに一役買った。
-
元小結千代鳳が断髪式 「自分にお疲れさま」
2021年11月の大相撲九州場所限りで現役引退した元小結千代鳳の佐ノ山親方(29)=本名木下祐樹、鹿児島県出身、九重部屋=の断髪式が5日、東京・両国国技館の大広間で開かれ、約300人が出席した。師匠の九重親方(元大関千代大海)から大銀杏に最後のはさみを入れられ「じーんときた。自分にお疲れさまという気持ち」と言葉に実感を込めた。 会費の3万円を払えば誰でもはさみを入れられる珍しいアイデアで、約20人が当日参加。佐ノ山親方は面識がなかった人もいたそうで「現役中は楽しませてくれてありがとうと声をかけてもらった。すごくうれしかった」とファンへの感謝を口にした。
-
大相撲九州場所の御免札設置 11月13日に初日
大相撲九州場所(11月13日初日)を知らせる御免札が4日、会場の福岡国際センターに設置された。九州場所担当部長の境川親方(元小結両国)は「いよいよだなと感じる。正代やご当所力士の頑張りが、一番の盛り上げになる」と期待を込めた。 2年ぶりの開催となった昨年は観客数の上限が3700人だったが、今年は定員6976人の通常開催となる。9月の秋場所同様に、客席では軽食と飲酒が可能。境川親方は「新型コロナウイルスの予断もまだまだ許さない状況。対策を練っていきながらやっていきたい」と話した。
-
力士選士権、関脇豊昇龍が初優勝 コロナ禍で3年ぶりの開催
大相撲の第79回全日本力士選士権は3日、東京・両国国技館で行われ、幕内トーナメントは関脇豊昇龍が決勝で同じ立浪部屋の明生を小手投げで下し、初優勝した。新型コロナウイルス禍の影響で3年ぶりの開催。 両膝の負傷で先場所途中休場の横綱照ノ富士は土俵入りだけの参加。3大関は正代が準決勝で明生に突き出された。来場所の関脇転落が決まっている御嶽海は貴景勝とともに3回戦で敗れた。 秋場所で2度目の優勝を果たした37歳の玉鷲は2回戦で敗退。千秋楽まで優勝を争った高安は準決勝で豊昇龍に押し出された。 十両のトーナメ
-
二所ノ関親方 浜松でトーク「自分の部屋から関取誕生を」
大相撲の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)が2日、浜松市中区のえんてつホールでトークショーを行い、市内外のファンと交流した。二所ノ関親方は「人を育てることは悩むが、こんなに面白いことはない。関取を誕生させたい」と語った。 二所ノ関親方は9月場所で9人の弟子が勝ち越したことを振り返り「弟子の勝ちを跳びはねて喜んでしまった」と満面の笑みで話した。弟子のことを思って験担ぎをしてしまうエピソードや、静岡県内出身力士では熱海富士に注目していることを語った。 6月に茨城県に新築した二所ノ関部屋には、稽古の効率性を考えて相撲界では珍しい2面土俵などを備える。現役引退後に早稲田大大学院に入学し、「新しい相撲
-
「横綱玉の海展」郷里愛知で開催 遺品の人物画、まげ公開
大相撲で全盛期の1971年10月に27歳の若さで急逝し「悲劇の横綱」と呼ばれる玉の海(本名谷口正夫)の没後半世紀を記念する「横綱玉の海展」が2日、郷里の愛知県蒲郡市で開幕した。 母校蒲郡中の同級生らが実行委員会を立ち上げ主催。蒲郡市博物館内の会場には、少年時代などの貴重な写真や遺品など約90点を展示。最近発見された「Tamanoshima」(玉乃島=大関までのしこ名)のサインが入った人物画や、葬儀の際に切り取った本人のまげも並ぶ。 同級生の荒島伸好さんは「玉の海の名を永遠に残していきたい」と感慨深げに話す。
-
元大関琴奨菊「次へステップ」 引退相撲、親子で“対戦”
2020年の大相撲11月場所で現役引退した元大関琴奨菊の秀ノ山親方(38)=本名菊次一弘、福岡県出身、佐渡ケ嶽部屋=の引退相撲が1日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式で宮城野親方(元横綱白鵬)や二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)ら約400人がはさみを入れた。 師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)から最後のはさみを入れられ「寂しさも、次へのステップという気持ちもあり、すごく不思議な感じだった」と感慨深げに話した。 断髪式前の最後の一番として、長男弘人ちゃん(5)、次男将弘ちゃん(1)と“対戦”。両腕を広げて上体を大きく反らす「琴バウアー
-
来年初場所は上限約91% 春場所は通常開催へ
日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で理事会を開き、新型コロナウイルス感染対策で大相撲初場所(来年1月8日初日・両国国技館)の観客上限を通常の約91%に当たる1日約9700人で実施すると発表した。東京開催の秋場所よりも約400人増。春場所(来年3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)は1日7190人で4年ぶりの通常開催となる。 初場所は升席Bの一部とCを2人掛けとする。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「新型コロナ対策として2人掛けにしてきたが、需要は多い。少しずつ前の形に戻していく」と説明した。
-
狼雅、対馬洋が新十両 九州場所の番付編成会議
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で大相撲九州場所(11月13日初日・福岡国際センター)の番付編成会議を開き、鳥取城北高時代に高校横綱に輝いた狼雅(23)=本名アマルトゥブシン・アマルサナー、ロシア出身、二子山部屋=、日大出身の対馬洋(29)=本名梅野勝満、長崎県出身、境川部屋=の2人の新十両昇進を発表した。再十両はいなかった。 狼雅は二子山親方(元大関雅山)が2018年4月に部屋を創設してから初の関取誕生。ロシア出身では12年初場所の阿夢露以来。 元小結常幸龍ら13人の引退が発表された。
-
元力士の大至さん 「ありがとう」で感謝記す 沼津で集い
元力士でタレントの大至さんの相撲甚句を聞く会がこのほど、沼津市であった。大至さんは、現役時代はファンや後援会、引退後はそれまで培ってきた人脈で仕事に恵まれ、「常に周囲への感謝を忘れない」と歌声に乗せて思いを披露した。 当日は30人ほどが参加。大至さんお手製のちゃんこを食しながら、地元有志や長年の支援者らが親交を深めた。角界の裏話も聞かせてくれ、和やかな雰囲気に包まれた。 抽選で当たった参加者に、「感謝」の文字を平仮名の「ありがとう」で表現した大至さん直筆の色紙=写真=が贈られた。大至さんの生きざまが込められ、色紙を手にした参加者は「色紙とともに私もこの思いを大切にしたい」と話した。