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温泉まんじゅうの歴史学ぶ 熱海高生が観光案内役に 10月、福井の高校生おもてなし

 熱海高ビジネス観光類型の3年生13人が19日、熱海市上宿町の老舗まんじゅう店「延命堂」を見学し、大正時代から熱海名物として親しまれる温泉まんじゅうの歴史に触れた。10月に市内で福井県立敦賀高の生徒を観光案内するための事前学習として訪問した。

出来たての温泉まんじゅうを試食する生徒=熱海市の延命堂
出来たての温泉まんじゅうを試食する生徒=熱海市の延命堂

 延命堂によると、大正初期に初代店主が温泉の蒸気を利用してまんじゅうを蒸す製法を思い立ち、「温泉延命まんじゅう」と名付けて湯治客に販売した。地元では温泉まんじゅうの元祖といわれる。4代目の岩下恵子さんは熱海高の生徒に出来たての温泉まんじゅうを振る舞い、「延命長寿を祈って作っている。創業以来、その思いは変わらない」と思いを語った。
 敦賀高の生徒による熱海観光は熱海高の呼びかけで実現する運びとなった。10月17日、延命堂のほか来宮神社や湯前神社、お宮の松など市内の名所を巡る。熱海高の生徒が観光案内役を務める予定で、中村あゆみさんは「敦賀高の生徒に楽しい思い出づくりの場を提供したい」と話した。
 (熱海支局・鈴木文之)

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