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辰のラベルに復興願う 熱海の日本画家・坂本さん 静岡の酒造場販売

 熱海市伊豆山で発生した大規模土石流からの復興を願い、同市渚町の日本画家坂本武典さん(47)が描いた干支(えと)のラベルを張り付けた純米酒「天虹(てんこう)」を、駿河酒造場(静岡市駿河区)が販売している。売り上げの一部は災害支援金として熱海市に寄付する。

坂本さんが描いた干支のラベルを採用した純米酒「天虹」=熱海市
坂本さんが描いた干支のラベルを採用した純米酒「天虹」=熱海市

 ラベルの絵は2024年の干支にちなんだ「不二越雲龍(ふじごえうんりゅう)の図」。富士山、伊豆半島、初島の上空で、龍が復興を見守る構図とした。土石流の発生から1月3日で2年半。「伊豆山のことを忘れず、支援を継続したい」と話す坂本さんが、無償で描き上げた。
 坂本さんと駿河酒造場の杜氏(とうじ)の萩原大吾さんが日大三島高の同級生だった縁で、伊豆山復興に向けた天虹のラベル制作と売り上げの寄付が始まり、今回で3年目。天虹は300ミリリットル入りと720ミリリットル入りの2種類。熱海市内では天神酒店(咲見町)、善波酒店(田原本町)、近江屋酒店(中央町)、石和酒店(昭和町)で取り扱う。
 (熱海支局・鈴木文之)

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