お酒・ビールの記事一覧
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4県の特産品発信 「山の洲」物産展 静岡で29日まで
静岡、山梨、長野、新潟4県の特産品を発信する「バイ・山の洲(やまのくに)」物産展が24日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で始まった。29日まで、各県の青果や加工食品を販売する。 地域経済交流事業の一環で、今年で3回目。約40の事業者がブースを並べ、静岡の釜揚げシラスや茶葉入りクラフトビール、山梨のわらび餅、新潟の練り製品、長野の野沢菜漬けなどを扱っている。飲食スペースを新設したほか、各県の観光地や食のブランドを紹介する冊子も用意した。 静岡伊勢丹の秋野孝三社長は、力強さを欠く個人消費を踏まえ「地域経済のカンフル剤として、訴求力の高い品を打ち出すとともに、各県への観光促進にもつなげたい」と述べた。
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スポーツや本活用 交流の場創出に力 浜松まちなか協総会
浜松市の官民でつくる浜松まちなかにぎわい協議会はこのほど、本年度の総会・理事会を中央区のアクトシティ浜松で開き、ビールやスポーツ、本を活用した交流の場の創出などに力を入れて、中心街への誘客を目指す本年度の事業計画を承認した。 9月7~8日に浜松クラフトビールフェスを開くことや、サッカーJ1ジュビロ磐田などのパブリックビューイング(PV)を街中で行うことを盛り込んだ。新浜松駅高架下のフリースペース「はままちプラス」でプチ図書館を7月から順次始め、11月には大学や市の図書館と連携して読書会を開くなど、本を活用したコミュニティーづくりを計画した。 丸山晃司会長(遠州鉄道社長)は「今年は協議会が
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ズボンのポケットに収まる ヒップポケットインボトル エムアイファクトリー(伊豆の国市)【静岡ものづくり最前線】
ズボンの後ろポケットに収まり、持ち運びに優れたペットボトルを開発した。ウイスキー水筒「スキットルボトル」を現代風にし、利便性とデザインを追求した自信作となっている。 ボトルはキャップ部分を含めた高さが15センチ、横8センチで、厚さは最も厚い部分で3・6センチ。ポケットからスムーズに出し入れできるよう、角をとことん滑らかにした。持ち歩く際に500ミリリットルは多過ぎるという消費者の声を受け、容量を半分の250ミリリットルにした。 ボトルの素材は一般的なペットボトルに比べ硬くて厚く、凍らせることも可能。ボトル自体が薄いため、凍らせても溶けやすい。 ボトルのラベルの片面は縦10センチ、横8セ
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静岡市内の飲食店、フリーペーパーで紹介 6月創刊「地元に優しく、有益な紙媒体に」
静岡市内の飲食店を紹介するフリーペーパー「しずモア地店巡りかわら版」が6月末、創刊した。昨年末に市内を対象にした紙の飲食専門情報誌がなくなったことを契機に企画。発行者は「ネット全盛時代でも、紙媒体の可能性は残っている」と熱意を込める。 手がけたのは同市葵区のエリアマーケティング研究所。市内の飲食店を巡るイベント「静岡おまちバル」などを主催し、市街地活性化に取り組んでいる。創刊誌はB4判両面カラー印刷。創刊号には居酒屋など14店舗や酒場にまつわるコラム、広告を掲載した。 飲食店情報のネット化が進む中、紙媒体が持つ一覧性と情報の保管機能に改めて注目した。松下和弘社長は「ネットではお金を積まな
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韓国の大学生、日本酒学ぶ 富士宮・富士錦酒造を見学 焼酎試飲も
富士宮市の富士錦酒造でこのほど、韓国の大学生が日本酒の製造工程などを見学した。 韓国梨花女子大の学生と教授の計16人が同社を訪れ、清信一代表から日本酒の特徴や歴史などについて話を聞いた。酒蔵の仕込み蔵や発酵室などを見て回り、同社の日本酒や焼酎を試飲した。学生からは施設や設備、従業員の働き方などに関する質問が出た。 同大の学生が日本の文化や食に触れるプログラムの一環で、同社の取引企業を通じて見学の申し入れがあった。学生は県西部の茶畑なども巡った。
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南アルプス由来酵母でウイスキーを 静大研究所など進捗報告、3種類に十分な発酵能力
南アルプスの植物から得た酵母をウイスキー製造に役立てる取り組みの進捗(しんちょく)を報告するイベントが20日、静岡市葵区の市産学交流センターで開かれた。 同市、静岡大の文理融合組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(代表・大原志麻人文社会科学部教授)などの共催。県工業技術研究所沼津工業技術支援センターの鈴木雅博主任研究員が登壇し、同研究所のメンバーが南アルプスで採取した山桜、モクレンなどから分離した酵母46種類の分析結果を示した。このうち特に3種類について十分な発酵能力が認められたという。鈴木さんは「バラエティー豊富な酵母は、南アルプスの豊かな自然のおかげ」と結論づけた。 南アルプス
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ウイスキー蒸留所10年で2.5倍に 日本製、海外人気が背景 製造への参入活発化
ウイスキー製造への参入が活発だ。海外での日本製品人気と少量生産品のファン増加を背景に、国内の蒸留所はこの10年で2・5倍になった。焼酎など同じ蒸留酒業者が事業を広げたり、異業種から市場開拓を目指したりしている。 「一つ一つに個性がある。知らない蒸留所と出合えるのが楽しい」。福岡市で6月に開かれた九州最大のウイスキーイベント「ウイスキートーク福岡」。学生時代に働いたバーでウイスキーのとりこになった佐賀県伊万里市の男性会社員(27)は笑顔で話した。 国内外のメーカーなど123のブースが出展。熟成途中の原酒の試飲や、品質を管理するブレンダーによる講演を目当てに過去最多の約3千人が詰めかけた。
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コラム窓辺 蔵元の海外出張(土井彩子/土井酒造場取締役)
日本酒の国内消費量は年々減少していますが、海外での認知度や需要は年々拡大し、輸出量も増加しています。弊社は現在26カ国に輸出、売上高の3割が海外です。コロナ禍が明けて海外でのイベントも復活し、海外出張も徐々に増えています。 今年の弊社の海外出張は、アメリカ2回、カナダ2回、韓国、シンガポール、台湾、フィリピンの6カ国8回ですが、蔵元の中では特別多い方ではありません。蔵元の海外出張内容としては、展示会スタイルの試飲イベント、飲食店でのペアリングディナーの会、飲食店や酒販店の営業回りやセミナー実施、現地視察などです。 日本酒は日本の伝統的な文化であるため、大使館や大使公邸に招かれてのお酒のイ
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スタンプラリーで静岡県内周遊促進 県公式観光アプリ「TIPS」 システム利用 24年度無料
静岡県は本年度、県公式観光アプリ「TIPS」で、デジタルスタンプラリーシステムの無料公開を始めた。システムを活用する民間の団体や企業、市町を募集し、デジタルスタンプラリーを取り入れたイベントをさまざまな分野で企画してもらうことで、観光や経済の活性化につなげる。 県のスタンプラリーシステムは昨年度利用が始まった。観光政策課によると、同様のシステムを利用する際には、30万円程度の経費がかかる。本年度は県庁外の組織にシステムを公開し、利用料を無料にする。県内の施設や飲食店をスタンプラリーのスポットに設定してもらうことで、観光周遊の促進効果を期待する。 2021年3月に提供を始めたTIPSの利
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輪島の和太鼓 演奏 能登復興 アピール 太平洋・島サミット
政府は16日、太平洋・島サミットに出席するため来日した各国首脳らを歓迎するレセプションを東京都内のホテルで開いた。能登半島地震の被災地から招かれた和太鼓グループが、石川県輪島市の伝統芸能「御陣乗太鼓」を演奏し、復興に取り組む姿勢をアピールした。 このほか、石川県内の中高生がブレイキン(ブレイクダンス)のパフォーマンスを披露した。夕食には石川県産のブランド牛「能登牛」や野菜を使ったメニューが並んだ。東日本大震災で被災した福島県産の日本酒やモモ、菓子などをPRするブースも設けられた。 林芳正官房長官はあいさつで「われわれの絆が未来に向けて発展することを祈念している」と呼びかけた。
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遠州山中酒造(掛川)にプラチナ賞 「葵天下」2種 フランスの日本酒審査
掛川市横須賀の遠州山中酒造の日本酒「葵天下」が、6月にフランスで行われた日本の伝統的な酒のコンクール「KuraMaster(クラマスター)」に初出品し、プラチナ賞に輝いた。 受賞したのは純米大吟醸酒部門の「葵天下ブルーレーベル葵」と純米酒部門の「葵天下純米吟醸55%~誉富士」の2種。いずれもやわらかい風味で、心地よい余韻が楽しめる。クラマスターはフランスの市場に向けた基準で審査され、今回は1223銘柄の出品があったという。 社長で杜氏(とうじ)の山中久典さん(53)らが10日に市役所を訪れ、久保田崇市長に報告した。山中さんは「娘を嫁に出すような気持ちで出品した。非常にうれしい」と喜びを語
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コラム窓辺 プロポーズは義父から!?(土井彩子/土井酒造場取締役)
私が主人の父と初めて会ったのは、主人と出会う1年以上前のお酒の会です。主人の父行きつけの銀座の日本料理店の店主さんが主人の父に「蔵元のお嫁さんにぴったりな子がいる。明日、土井さんが参加するイベントにその子も行くから見に行ってみたら」と言ったことがきっかけです。 当時、私は東京で働いていましたが、休みの日は親戚の蔵元のイベント手伝いをしていてそのお店へもよく連れて行ってもらっていました。主人の父はイベント当日、自分のブースを離れて私を見に3度来て「名前は? どんなお酒が好き?」とリサーチしてきました。しかし、それが直接主人との出会いにつながったわけではなく、主人とは別の蔵元の紹介で出会いまし
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ビール16年ぶり シェア5割超に 24年上半期
ビール大手4社は10日、2024年上半期(1~6月)のビール販売実績を発表した。キリンビールなどの推計によると、市場全体の販売数量は前年同期比7%増と3年連続のプラスだった。発泡酒、第三のビールを含むビール類に占めるビールの構成比は54%と、上半期として16年ぶりに5割を超えた。昨年10月の酒税改正による減税が追い風になっている。 ただ増税になった第三のビールが21%減と大きく落ち込み、ビール類全体は2%減だった。減少は2年連続となる。 各社のビールのみの販売はサッポロビールが10%増、サントリーが2%増と伸びた。ブランド別で発表しているアサヒビールは「スーパードライ」が4%増、キリンは
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最優秀賞に兵庫の純米吟醸 ロンドンで世界的品評会
【ロンドン共同】英ロンドンで9日、世界的なワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」が発表され、都美人酒造(兵庫県南あわじ市)の純米吟醸「都美人 太陽」が選ばれた。主催者によると、兵庫県の酒が同賞を受賞するのは初めて。 授賞式には同酒造の杜氏、家修さん(69)が出席した。家さんは石川県出身の「能登杜氏」で、昨年10月から都美人酒造で酒造りに従事。今年1月1日の能登半島地震で実家が被災し、受賞後の会見では「能登への思いを込めて造った。(受賞が)能登杜氏らみんなの励みにもなれば」と涙ぐみながら喜びをかみしめた。 阪神・淡路大震災
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「責め」吟醸酒など3種、11日に発売 静岡の萩錦酒造とコメヤス酒店
静岡市の酒蔵「萩錦酒造」とコメヤス酒店が11日、日本酒の製造過程でもろみに力を加えて最後に搾り出す「責め」を瓶詰めした吟醸酒「萩錦の責め」を発売する。今年は、天然の乳酸菌を使って酵母を作り出す「生酛(きもと)」と呼ばれる製法で造り上げた限定酒も売り出す。 責めは搾り作業の中盤までに得られる酒に比べ、複雑な味わいが特徴という。商品は人工の乳酸菌を用いる一般的な速醸の精米歩合40%と50%、生酛の同40%の3種類。すっきりした飲み口の速醸に比べ、生酛は深味も加わり一風違った味わいが楽しめる。 いずれも1800ミリリットル4180円、720ミリリットル2200円。コメヤス酒店の店頭で販売され、
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ウイスキー、標高日本一の熟成 静岡・南アルプス山中で「十山」 「登山者に提供できたら」
静岡市葵区田代で森林経営やウイスキー製造を行う特種東海製紙のグループ会社「十山」(じゅうざん)が、標高2500メートルに位置する南アルプスの社有林内でウイスキーの熟成実験に取り組んでいる。同社によると日本で一番の高標高での熟成で、世界的に見ても珍しいという。将来は南アルプス産の「マウンテンカスク」として同地を訪れた登山者に提供できたらと好結果を期待している。 「南アルプスの厳しくも豊かな自然環境で、個性ある独特の味わいのウイスキーが作れないか」と2年ほど前に計画をスタート。昨年11月に千枚岳(2880メートル)東南側の自然林内に熟成用の小屋を設置し、アルコール度数約60度の原酒200リッ
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駿河湾海底熟成ワイン「まろやか」 観光施設「土肥金山」で開栓式、来場者が飲み比べ
駿河湾の海底で熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブ・マーレ)」の開栓式が7日、同市土肥の観光施設「土肥金山」で開かれ、来場者が熟成の味を楽しんだ。 ワインは同市の中伊豆ワイナリーヒルズ生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2022」。伊豆市商工会土肥支部が伊豆漁協土肥支所や地元ダイバーらの協力を得て5カ月間、同市八木沢沖の水深約20メートルの海底に130本を静置した。引き上げ後は温度変化の少ない同金山の坑道で約2カ月間、追加熟成させた。 式典では観光客らが通常のワインと飲み比べ、「飲みやすい」「まろやか」と口をそろえた。ラブ・マーレは今年、市の認定ブランド「アマギフト」に選ばれた。
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水辺で乾杯! 川の駅・伊豆城山で七夕イベント 来場者 ビアガーデン楽しむ
川の駅・伊豆城山(伊豆の国市神島)で7日、七夕イベントが開かれた。ビアガーデン形式で開催し、来場者が狩野川沿いの広場で飲食を楽しんだ。 日本の水辺の新たな可能性を見いだす官民協働プロジェクト「ミズベリング」の一環。同日午後7時7分に全国一斉で乾杯するイベントで、定刻に合わせ参加者が杯を高らかに掲げた。 アユのつかみ取りや自転車の試乗体験もあった。施設指定管理者のJM(東京都)が主催した。
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トウモロコシ求め人波 箱根西麓産 高品質「坂もの」アピール 三島でまつり 初開催
JAふじ伊豆は6日、三島市の三島スカイウォークをメイン会場に「三島とうもろこし祭り」を初開催した。「坂もの」と呼ばれる高品質の農産物を生み出してきた箱根西麓の新たな人気商品を観光客にアピールした。 箱根西麓で育つトウモロコシは、甘くて味が濃いのが特徴。甘みが凝縮する早朝に収穫するため生のままでもおいしく食べられる。 今回は収穫真っ盛りとなった実の色が違う「ゴールドラッシュ」「ゆめのコーン」「ピュアホワイト」の3種類を用意。午前9時の開始時には長蛇の列ができ、15分ほどで売り切れる品種もあった。焼きもろこしやトウモロコシを使ったクラフトビールも販売。トマトやナス、葉ショウガ、枝豆など旬の野
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ウイスキー蒸留所10年で2・5倍に 海外人気で参入活発化
ウイスキー製造への参入が活発だ。海外での日本製品人気と少量生産品のファン増加を背景に、国内の蒸留所はこの10年で2・5倍になった。焼酎など同じ蒸留酒業者が事業を広げたり、異業種から市場開拓を目指したりしている。(共同通信=相沢一朗) 「一つ一つに個性がある。知らない蒸留所と出合えるのが楽しい」。福岡市で6月に開かれた九州最大のウイスキーイベント「ウイスキートーク福岡」。学生時代に働いたバーでウイスキーのとりこになった佐賀県伊万里市の男性会社員(27)は笑顔で話した。 国内外のメーカーなど123のブースが出展。熟成途中の原酒の試飲
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欧州産ブランデーの公聴会開催へ 中国、反ダンピング調査の一環
【北京共同】中国商務省は5日、欧州連合(EU)から輸入するブランデーへの反ダンピング(不当廉売)調査の一環で、18日に公聴会を開くと発表した。EUは4日、中国製の電気自動車(EV)に対する暫定的な追加関税適用を発表しており、EUをけん制する狙いがあるとみられる。 商務省は1月、EU産ブランデーに対する反ダンピング調査を始めたと発表していた。中国の政府系メディアは、EUが中国製EVへの追加関税を導入すれば、EU産ブランデーへの調査が一段と進む可能性をちらつかせていた。
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中国、EU産ブランデー調査で公聴会
【北京共同】中国商務省は5日、欧州連合(EU)産ブランデーへの反ダンピング(不当廉売)調査で、18日に公聴会を開くと発表した。EUは中国製電気自動車(EV)への追加関税適用を決めており、けん制する狙いがあるとみられる。
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大自在(7月5日)「百年の孤独」
コロンビアのノーベル賞作家ガルシア・マルケスの「百年の孤独」が文庫化され、先週から書店に平積みされている。ネット書店で一時売り切れるなど、ちょっとしたブームだ。 アルゼンチンの出版社から1967年に出た同作は、46言語に翻訳され、5千万部売れたという。文庫版解説の作家筒井康隆さんは「文学への姿勢を根底から揺るがされた」と書いている。 この作品名、酒好きには別の響きで伝わるのではないか。85年、宮崎県の焼酎蔵「黒木本店」が発売した麦焼酎。オーク樽[だる]で3年以上熟成させる、ウイスキーのような製法だ。酒ジャーナリストの山同敦子さんは命名について「樽の中で長い眠りにつく姿を文学作品になぞらえ
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熱海干物×掛川の日本酒 東京・豊洲で伝統食発信
東京・豊洲市場に隣接する商業施設「豊洲千客万来」で飲食店「米三角」を運営する浜友E.F.(浜松市)は4日から、同店で熱海産の干物を使った新メニューを提供する。「葵天下」のブランドで知られるグループ会社、遠州山中酒造(掛川市)の日本酒との組み合わせを提案し、日本の伝統食を広く発信する。 干物屋ふじま(熱海市網代)の藤間義孝さんが手がけたキンメダイやアジ、サバ、希少なビンチョウマグロなど5種をそろえた。日本酒は県産米誉富士を使った純米吟醸酒。藤間さんが干物の製造工程で同酒造の純米吟醸酒を使用している縁があり、コラボレーションが実現した。 3日に店舗で新メニューをお披露目した。藤間さんは「仕込
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【ぷらっとTOKYO】檜原村 大自然に心を浄化され
島しょ部を除くと東京都内唯一の村である檜原村。山地に囲まれ、森林率が9割を超える同村で、大自然のエネルギーをたっぷりと感じられるパワースポットを巡り歩いた。 あきる野市のJR武蔵五日市駅を起点に、まずはバスで払沢[ほっさわ]の滝の入り口まで移動する。幸先よくサルの親子に出迎えられ、ほっこりした気持ちに。遊歩道を約15分行くと、ごうごうと滝の水が打ちつける音が聞こえてきた。 落差約60メートルの払沢の滝は4段からなり、都で唯一日本の滝百選に選ばれている。木々が生い茂り、遊歩道からは滝の最下段しか見えないが、それでも迫力は十分。大蛇がすんでいたとの伝説もある滝つぼは深いエメラルド色の水をたた
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「本格焼酎」広めた老舗は創業100年超 「黒霧島」が看板【経済トレンド】
芋焼酎「黒霧島」で知られる本格焼酎メーカー最大手。1916年宮崎県都城市で江夏吉助(えなつ・きちすけ)が「川東江夏商店」として焼酎を造ったのが始まり。(共同通信・増井杏菜記者) 1949年、現社名に変更。長男順吉(じゅんきち)が社長に。その後、霧島連山の地層で磨かれた地下水を発掘。芋焼酎の仕込みに使い、原料のサツマイモも厳選。芋蒸し機など現在の生産設備の基本を構築した。 1953年に蒸留法による焼酎の分類「甲類」「乙類」が定められた。商品は乙類焼酎と呼ばれるようにな
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マレーシアに日本文化発信拠点 シード(三島)グループ会社 十割そば店オープンへ
三島市のシードは1日、マレーシアの現地法人として4月に設立したグループ会社「カルチャーリンクマレーシア」が日本文化の発信拠点となる十割そば店を現地で開店すると発表した。日本の文化やコンテンツを楽しめる空間を店内に設け、県東部を中心とした中小企業の海外進出も支援する。 「ここでしか味わえない日本の『体験』と『感性』」がコンセプト。同市などで展開するシードの十割そば店ブランド「元年堂」として、9月上旬にクアラルンプールモントキアラ地区に開店する。天ぷらや日本酒といった日本食も提供する。同社によると、日本企業による十割そばのマレーシア出店は初。 店内では日本の伝統的な着物や折り紙、日本茶のほか、ア
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【しずおか学 酒と風土編】井川蒸溜所のウイスキー 標高日本一、南アの水源から
本県各地の今昔の資産を深掘りする「しずおか学」。第5週は、県内の多彩な酒造りの現場を訪ねる「酒と風土」。初回は、3年以上熟成した「ウイスキー」を今秋初めて発売する、南アルプスの山中にある事業会社「十山」の「井川蒸溜所[じょうりゅうじょ]」(静岡市葵区田代)。 ◇ 標高1200メートル、大井川源流の林の中に、影のように建つ黒壁の蒸溜所。倉庫にはバーボン樽[だる]、シェリー樽に仕込まれた原酒がゆっくりと熟成の針を進めている。その数、約900樽。日本洋酒酒造組合が定めた「ジャパニーズウイスキー」の基準を満たす「原酒を詰めてから3年以上熟成」の樽が、今や遅しと出荷を待つ。 瀬戸泰栄所長
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半年分の厄はらう「夏詣酒」 29日から販売 島田・大村屋酒造場
島田市の大村屋酒造場は28日、元旦から半年の節目に厄をはらう「夏越し(なごし)の大祓(おおはらい)」と残り半年の無病息災を願う「夏詣」にちなんだ純米吟醸原酒「若竹 夏詣酒」の出荷を前に、同社で神事を執り行った。29日から県内を中心に酒店で販売する。 夏詣酒は静岡酵母を使ったバナナやメロンのような香りと、辛口で軽快な味わいが特徴。冷酒がおすすめで、タコとワカメの酢の物やネギトロ、さっと炒めた夏野菜など素材の味を生かした季節の料理によく合うという。 商品が並ぶ冷蔵庫内で地元の大井神社の神職が神事を行い、松永孝広社長が玉串をささげた。松永社長は「昨年は猛暑や長雨で農家が苦労した。無病息災の思い
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浜松の夏、屋根付きテラスで乾杯! 28日からビアガーデン オークラアクトホテル浜松
浜松市中央区のオークラアクトシティホテル浜松は28日から、ビアガーデンの営業をアクトタワー2階のガレリアモールで始める。9月7日まで。 開放的な屋根付きテラスで鶏の唐揚げ、魚介のブイヤベース、砂肝と野菜のアヒージョなどの料理約30種類を用意し、飲み物はビールやワインのほか、ノンアルコールのカクテルなど50種以上を提供する。27日にプレイベントを開き、関係者が一足早く楽しんだ。 営業時間内(午後5時半~午後9時)の食べ放題・飲み放題。料金は大人6千円など。昨年は1万人以上が利用したため、今年は営業期間を約1週間延長した。問い合わせは予約センター<電053(459)1455>へ。
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ハワイ・ホノルル 豆腐、パイ、酒… 地元を魅了する 日系・日本人の店
常夏の島ハワイ。明治時代にハワイ王国との「官約移民」として多くの日本人が大海を渡り、米国領となった後も楽園を築く一翼を担ってきた。州都ホノルルのパイやステーキ、日本酒など、地元の人を魅了する日系・日本人の店を訪ねてみた。 繁華街ワイキキから車で約20分、工場や倉庫が立ち並ぶカリヒ地区。1950年創業の「アロハ豆腐」は、日系3世のポール・ウエハラさん(57)が3代目社長を務める。「おじいちゃんの教えに沿った作り方」という木綿豆腐を試食すると、大豆の香りが口いっぱいに広がった。工場直売所では、おぼろ豆腐など限定商品も扱う。 ラーメン、焼きそば、うどんなど多様な製麺を扱う「サンヌードル」。栃
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トップセールス 経産分野で推進 「知事が先頭立ち展開」
静岡県は、県内の農林水産物の販路拡大と企業誘致に向け、鈴木康友知事によるトップセールスを推し進める考えを示した。相坂、田口両氏への答弁。 村松毅彦経済産業部長は、首都圏市場や高級量販店での特産品PRのほか、重点品目の茶、日本酒、温室メロンなどの海外に向けた売り込みに意欲を示した。ブランド力の向上と販路拡大のためには「知事自らが率先し、国内外へのPRに取り組んでいくことが重要」との認識を示した。 企業誘致に関する質問でも、村松部長は「知事が先頭に立ってトップセールスを展開していく」と述べ、経済産業分野での知事の役割を強調した。
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タカジアスターゼ 消化酵素 コウジカビ使い生産【発酵のひみつ⑨】
夏目漱石の「吾輩は猫である」では、猫の飼い主で英語教師の「苦沙弥[くしゃみ]先生」が胃が弱いのに大飯食いで、食後に胃腸薬であるタカジアスターゼを飲む、というくだりがあります。 タカジアスターゼは消化酵素で、白米の代わりに小麦のふすまを利用してコウジカビに生産させたもの。高峰譲吉が米国で発見しました。 タカジアスターゼは、強力なデンプン分解作用があるため、高峰はこれを麦芽の代わりに用い、ウイスキー製造に使おうとしました。これは、米のデンプンをコウジカビでブドウ糖に変える日本酒の醸造方法を応用したものです。 「タカ」は、ギリシャ語で「最高」という意味。高峰の「高」をかけたものとも言われてい
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ドジャース戦特別席に焼酎提供 今年米国進出の二階堂酒造
【ロサンゼルス共同】大分県日出町の焼酎メーカー「二階堂酒造」の麦焼酎が米大リーグ、ドジャースの本拠地、ドジャースタジアム(ロサンゼルス)の特別席で今シーズンから提供されている。二階堂酒造は今年、米国へ本格進出。大谷翔平選手と山本由伸選手が今季加入した球団の「ブランド力」も生かした知名度アップに期待を寄せている。 3月28日の本拠地開幕戦から提供が始まったのは、二階堂酒造の代表的銘柄「二階堂」。同社によると、ドジャースタジアムで日本の焼酎が提供されるのは初めて。個室付きの観客席「スイート」などで900ミリリットルのボトルが55ドル(約8700円)で販売されている
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純米酒部門、1位は「富久長」 市販の日本酒品評会、千本が競う
市販の日本酒品評会「サケ コンペティション」の結果が12日公表され、手頃な値段で人気の純米酒部門は1位に今田酒造本店(広島県東広島市)の「富久長 新橋の男達の酒」が選ばれた。5部門に千本が出品され、日本各地の蔵元が醸造の腕を競い合った。 消費者に分かりやすく日本酒の魅力を伝えようと、東京の酒販店らが中心となって企画し、今年で10回目。 主力商品が多い純米吟醸部門は、大木代吉本店(福島県矢吹町)の「楽器正宗 愛山 中取り」がトップとなった。高級とされる純米大吟醸部門は山和酒造店(宮城県加美町)の「山和 Shizukudori」が選ばれた。 720ミリリットルで税抜き1万円以上といった高価
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サッポロ、キリンの販売実績好調 5月、業務用ビール類伸び
ビール大手4社が12日発表した5月のビール類販売実績は、サッポロビールとキリンビールが好調だった。数量ベースで前年同月と比べてそれぞれ5%、2%増えた。飲食店がにぎわい、各社とも瓶やたるの業務用が伸びたのが主因だ。大型連休中に好天に恵まれたのも寄与した。 サッポロは主力ビール「黒ラベル」の試飲イベントの開催地を増やしたのも奏功し、缶製品の家庭用も前年を上回った。キリンの家庭用は前年並みだった。ビールの新商品「晴れ風」の売れ行きが良かったが、「本麒麟」など第三のビールで不振だったのが響いた。 サントリーの販売実績は前年並みだった。「サントリー生ビール」が好調だったが、「金麦」などの第三のビ
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駿河湾フェリーで楽しむ地酒と夕日 清水港発着15、28日
駿河湾フェリーは15、28の両日、清水港発着で地酒を提供するサンセット・クルーズを運航する。 15日は静岡市清水区の英君酒造、神沢川酒造場、三和酒造の9種の日本酒を用意。1階一般客室の利用は4千円、2階特別室は5千円。先着70人程度。販売締め切りは14日。 28日は静岡市駿河区のウエストコーストブルーイングのビール2種を提供する。1階一般客室3500円、2階特別室4500円。先着150人程度。締め切りは26日。 両日とも午後6時から清水マリンターミナルで受け付け、6時半に出港。駿河湾を周遊し、午後8時に帰港する。日本酒、ビールの引換券付き。追加購入する場合は別途支払いが必要。 事前販
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中国向け日本酒ラベル選考 なすび デザインの学生6人表彰
飲食店を展開する「なすび」(静岡市清水区、藤田圭亮社長)はこのほど、中国向けに輸出している日本酒商品のラベルデザインを静岡デザイン専門学校と静岡文化芸術大の学生から募集し、最優秀賞に石川茉由さん(静岡デザイン専門学校)と山本雅さん(静岡文化芸術大)の2人を選んだ。 日本酒商品は花の舞酒造(浜松市浜名区)が製造する純米大吟醸や純米梅酒など5種。中国側で輸入元となる杭州御久貿易と共同で選考し、表彰式を静岡市内で行った。 藤田尚徳専務は「日本酒を海外に発信するとともに、若者の郷土愛が醸成されることを願う」と企画の趣旨を話した。 ほかの入賞者は次の通り。 ▽優秀賞 長沢夏帆、山本佳奈、山本佐世子、山
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キリン富士御殿場蒸溜所50周年 限定ウイスキー味わって! 25日から販売
キリンビールは25日から、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市)の操業開始50周年を記念したウイスキーを6000本限定で販売する。 主力ブランド「富士」のシングルグレーンジャパニーズウイスキー。操業間もない1970年代をはじめ、各年代に蒸留した3タイプのグレーン原酒をブレンドした。担当者は「50年間の技術と作り手の思いを詰めた」とPR。味に深みがあり、飲んだ後の余韻も楽しめるという。 ラベルに金色の文字を入れ、シリアルナンバーとアルコール度数を手書きするなど特別感を高めた。税込み2万7500円。同蒸溜所の売店では先着順、キリンのオンラインショップでは抽選販売する。
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銀座のクラブで高級ウイスキー窃盗疑い
3月に東京・銀座のクラブで未開封の高級ウイスキー「山崎25年」2本と「響30年」の空き瓶1本を盗んだとして、警視庁は5日、窃盗容疑などで元従業員の男(39)を再逮捕した。都内の買い取り店で3本を計約230万円で売却していた。
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日系進出企業には商機 巨大市場 拡大続く インド
【ニューデリー共同】インド総選挙で与党連合の勝利が確実な見通しとなった。就職難の解消に向け、モディ政権は産業振興策「メーク・イン・インディア(インドで作ろう)」の一層の強化を求められそうだ。消費をけん引する中間層は増加が見込まれ、人口14億人超の巨大市場は拡大。製造業で強みを発揮する日系企業には商機が続く見込みだ。 成長著しいのが自動車産業だ。2022年に国内新車販売台数が日本を上回り、市場規模は中国と米国に次ぐ世界3位になった。それでも自動車を保有している世帯はまだ少数派で潜在的な需要は大きい。日本勢では最大手のスズキ子会社マルチ・スズキが乗用車販売のシェア4割を誇る。長くスズキの1強が
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熱海初!クラフトジン蒸留所が完成 地元素材で豊かな風味に 8月以降販売へ
熱海市内初のクラフトジン蒸留所が同市清水町の起雲閣通りに完成し、2日に蒸留機の火入れ式が行われた。運営会社は「シークリフ・スピリッツ」。主に熱海産の植物素材を用いて風味豊かなジンを製造し、今夏の販売開始を目指す。 熱海産のダイダイやレモン、ハバノリ、下田市の白浜神社にあるビャクシンを風味付けに使用する。ドイツ製の小型蒸留機(容量300リットル)で仕込み、蒸留の様子をガラス越しに公開する。8~9月に第1弾のジンが完成する見通し。蒸留所内のバーで提供するほか、500ミリリットル入りと200ミリリットル入りの瓶で販売予定。 火入れ式は蒸留機の試運転を兼ねた調整作業で、関係者が見守る中、運営会社
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ビールで乾杯「今は昔」に 大手外食がノンアル拡充 飲み放題メニュー需要変化
多量飲酒のリスクが指摘される飲み放題メニューを、大手外食チェーンが続けている。一方、利用客にはノンアルコール飲料の需要が高まっており、「最初の一杯はビールで乾杯という文化」(外食業界筋)が“今は昔”となってきている。飲まない人を取り込む必要から、旧来のアルコール主体の飲み放題には変化も見える。 外食大手ワタミが運営する居酒屋「ミライザカ」では飲み放題メニューで扱うノンアルコール飲料を、2018年の10品目から23年には15品目に拡充。全国の各店舗には、定番飲料に加え「いちごみるく」や「レモネードアイスティーソーダ」がメニューに並ぶ。 ■客層の変化 東京都内の
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上海で日本の酒魅力PR 「焼酎の飲み方面白い」
【上海共同】中国の飲食店や消費者に日本の酒をPRするイベント「日本の酒サミット」が31日、上海の展示会場で開かれた。中国の景気低迷で対中輸出が低迷する中、訪れた中国人バイヤーからは「清酒を取り扱ってみたい」「焼酎のお湯やソーダを加える飲み方は面白い」と前向きな声が聞かれた。 会場では酒蔵や輸入代理店約100社が、清酒や焼酎、ウイスキーなど千種類以上を出品。ステージでは、山形県の冨士酒造や富山県の三笑楽酒造が、中国で初めての販売を予定する清酒をそれぞれ紹介した。 東京のレストランオーナー千葉麻里絵さんによる、中華料理と日本酒の組み
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今年はスナックも参加 31日から「静岡おまちバル」
JR静岡駅周辺の飲食店で5月31日~6月2日、食べ飲み歩きイベント「静岡おまちバル」(実行委主催)が開かれる。飲食店や小売店100店舗が自慢の逸品や酒類を提供する。 今回はスナック10店が新たに出店する。前売り券は5枚つづり4800円(当日券5400円)、3枚つづり3千円(同3200円)で販売。購入者は対象の飲食店で1枚を使うごとに、ドリンク1杯とメニュー1品を味わえる。各小売店では洋菓子や新茶などと引き換えが可能。 前売り、当日チケットはコンビニや書店、専用アプリ「ぶらりん@タウン」で取り扱う。松下和弘実行委員長は「スナックなどユニークな出店もあるので、飲み歩きはもちろん、歌い歩きも楽
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時論(5月26日)米ほど知らない麦のこと
初夏の季語に「麦秋」「麦の秋」がある。秋とは実りのときの意味。 俳人の夏井いつきさんが、この季語は時空を表すと解説している。〈東京を知らぬ子ばかり麦の秋 鈴木真砂女〉。そして「似て非なる」季語として挙げたのが「麦」。〈麦は穂にくもれど光り失わず 大野林火〉。対象に迫った観察眼と表現力に敬服する、と(「夏井いつきの季語道場」)。 小麦から作られるパンやビスケット、麺類、餃子(皮)などはよく食べ、大麦が原料のビールや焼酎を飲むのに、実は麦のことをよく知らない。スコットランド民謡の「麦畑」は鼻歌で歌えても(ただしドリフターズの替え歌)、緑の野山と黄色の麦畑が油絵にも例えられる風景をこの目で見た
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立民、梅谷氏を処分 有権者に酒渡す
立憲民主党は22日の持ち回り常任幹事会で、地元選挙区内の有権者に日本酒を渡したとして公選法に抵触する恐れが指摘された梅谷守衆院議員(新潟6区)について、党員資格停止1カ月と党役職停止3カ月とする処分を決めた。党員資格停止に関しては近く党倫理委員会に諮り、正式決定する。 梅谷氏は「軽率な行動だったと深く反省している。党員や支持をいただいている政党、有権者に深くおわびする」とのコメントを発表。引き続き捜査機関に全面協力する考えも示した。 岡田克也幹事長は処分理由について「党の信用を害した。極めて軽率な行為だった」と取材に語った。21日の常任幹事会では、常任幹事会による厳重注意とともに、党員資格停
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梅谷守衆院議員の党員資格停止 有権者に日本酒、立民が処分
立憲民主党は22日の持ち回り常任幹事会で、地元選挙区内の有権者に日本酒を渡したとして、公選法に抵触する恐れが指摘された梅谷守衆院議員(新潟6区)について、党員資格停止1カ月と党役職停止3カ月とする処分を決めた。党員資格停止に関しては近く党倫理委員会に諮り、正式決定する。 梅谷氏は「軽率な行動だったと深く反省している。党員や支持をいただいている政党、有権者に深くおわびする」とのコメントを発表した。引き続き捜査機関に全面協力する考えも示した。 岡田克也幹事長は処分理由について「党の信用を害した。極めて軽率な行為だった」と取材に語った
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日本酒渡した梅谷氏処分持ち越し 立民、党員資格停止1カ月に異論
立憲民主党は21日の常任幹事会で、地元選挙区内の有権者に日本酒を渡したとして公選法に抵触する恐れが指摘された梅谷守衆院議員(新潟6区)に対する処分を協議した。岡田克也幹事長が党員資格停止1カ月とする案を示したが、出席者から異論が出てまとまらず、結論を持ち越した。 梅谷氏は1月、新潟県上越市で開かれた複数の会合で有権者に日本酒を手渡したことが2月に発覚。「イベントなどへの対価との認識だった。軽率だった」と陳謝した。 常任幹事会は冒頭を除き非公開。関係者によると、岡田氏が常幹による厳重注意とともに、党員資格停止1カ月を党倫理委員会に
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「大同江ビール」 低糖質の新商品 北朝鮮が販売に力 海外に一定の愛好家 外貨獲得手段に
【北京共同】世界的な健康志向にあやかり、北朝鮮が同国を代表する「大同江ビール」を低糖質にした新商品の販売に力を入れていることが19日分かった。北朝鮮国内だけでなく、国境を挟む中国側の北朝鮮レストランに販路を拡大。北朝鮮のビールは海外に一定の愛好家がおり、外貨獲得手段になっている。 大同江ビールは、麦と米の配合比率などにより味の異なる7種類の存在が知られていたが、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙「朝鮮新報」は昨年12月、糖質を抑え低カロリーの「8番目」が新開発されたと報道。「すっきりとした味わい」で、首都平壌でも好評だという。 大同江ビールは輸出された一部の種類が中国でも購入できる
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【BOOK】本のしおり/真山知幸著「ヤバすぎる! 偉人の勉強やり方図鑑」/(久住昌之作、久住卓也画)著「古本屋台2」
▽真山知幸著「ヤバすぎる! 偉人の勉強やり方図鑑」 国内外の偉人100人の学習法について、生い立ちや名言、驚きのエピソードなどを交えて紹介する。 発明家エジソンは、一冊の科学の本に載っている実験を全て試した。小説家江戸川乱歩は運動が苦手でいじめに遭っていた学校時代、読書や妄想に浸り現実逃避。静岡市の霊園に眠る無政府主義者の大杉栄は、刑務所に入る度に1言語ずつマスターした。英首相チャーチルは、風呂の中でスピーチの練習をし、画家ゴッホは、好きなミレーの絵をひたすら模写して絵画を学んだ-。 どの人にも共通するのは、興味があることに対して、たゆまず探究した点だ。勉強法に正解はない。学校の成績が悪
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スマート農業加速 6次産業化も促進 御殿場市、地域整備計画更新
御殿場市はこのほど、農業振興のマスタープラン(基本計画)に位置づけられる市農業振興地域整備計画を更新した。農業生産基盤の整備や農業経営の規模拡大に向け、スマート農業の加速化や6次産業化促進などの方針を盛り込んだ。 17日に市役所で開かれた市議会全員協議会で、市が説明した。同計画は10年程度先を見通し、優良な農地の確保や保全、農業振興の具体的な方向性を示している。今回はロボット技術や情報通信技術(ICT)の農業への応用、資源循環型農業に関する技術、富士山のブランド力を生かした商品開発、ごてんばこしひかりや地元産酒米を生かした焼酎や地ビール、日本酒造りなどに関する記述を追加した。 同市は農地
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能登の地酒で乾杯 被災地復興支援へ 浜松のボランティア団体
能登半島地震で被災した酒蔵や酒販店を応援しようと、浜松市の災害ボランティアネットワーク「はままつnanet(ナネット)」は15日夜、能登の地酒を楽しむ飲食イベントを中央区の居酒屋「おばんざい えん」で開いた。 被災地の支援活動に取り組む同団体が、地震によって多くの酒蔵が酒造りを再開できていないなどの窮状を知って企画した。売り上げは全額、被災地の酒蔵や酒販店に寄付する。
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花の舞酒造 夏季限定の純米吟醸原酒 17日発売
花の舞酒造(浜松市浜名区)は17日、夏季限定の純米吟醸原酒「STARMINE(スターマイン)」を発売する。 アルコール度数は17%で、辛口で力強い味わいが特徴という。ストレートのほか、ロックや炭酸割りにかんきつ果汁を入れても楽しめる。 価格は300ミリリットルが税込み693円、720ミリリットルが1595円。主に県内の酒販店などで扱う。
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能登、揺れ耐えた焼酎で再建へ 蒸留所がクラファン
能登半島地震で被災した石川県唯一の焼酎専門蒸留所「日本醗酵化成」(同県珠洲市)が、クラウドファンディング(CF)で再建費用を募っている。震災前に瓶詰めを終え、揺れに耐えた焼酎などが返礼品だ。震災から4カ月以上たつが街の景色は変わらず、自社の生産作業も止まったまま。「返礼作業があることが心の支え」と取締役の藤野裕子さん(45)は話す。 同社は1947年に藤野さんの祖父が創業した。昨年5月に珠洲市で震度6強を観測した地震で蒸留設備が壊れ、新たに醸造できずにいた。プロ野球の阪神タイガースが昨秋優勝した際には麦焼酎「虎の涙」が話題となり、再建に向かおうとしていたさなか
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鋼材商社コラボ「鉄分高め」ビール アイ・テックとWCB 静岡市清水区振興の一環
鋼材流通商社のアイ・テック(静岡市清水区)はこのほど、ウエストコーストブルーイング(WCB、同市駿河区)とコラボしてオリジナルクラフトビールの製造、販売を開始した。WCBの各店舗で楽しめるほか、アイ・テックは顧客に対して同社オリジナルグッズとしても配布する予定という。 同社の地域振興活動の一環。商品名は「アイアン・マックス」で、プルーンを投入して鉄分を高めた。アイ・テックのキャラクター「アイテク先生」をイメージしたラベルも缶にプリントしている。同社広報は「まろやかな甘さと程よい苦みが楽しめる」と話す。アイアン・マックスは1400円(500ミリリットル)。
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「東京島酒」ブランド化へ 島外に活路、行政後押し 焼酎で18年ぶりGI指定
東京・伊豆諸島で造られる「東京島酒」の知名度向上に、各島の蔵元が力を入れている。焼酎として18年ぶりの地理的表示(GI)指定を機に、新たな販売戦略を模索。販路を本土や海外にも広げようと奮闘している。輸送費が重くのしかかる離島特有の事情を踏まえて東京都が補助に乗り出すなど、ブランド化に向けた官民一体の取り組みが続く。 東京の中心部から約150キロ離れた新島。島唯一の蒸留所「宮原」では大型のタンクがずらりと並び、こうじの甘い香りが漂う。代表の宮原淳さん(59)は国税庁によるGI指定を「東京に島なんてあるのかと言われることも多かった。東京島酒を、どの飲食店にも普通に
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掛川の日本酒 最高金賞 土井酒造場「開運夢仕込み」
土井酒造場(掛川市小貫)の日本酒「開運特別本醸造夢仕込み」が、今春開かれた品評会「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2024」のメイン部門で、最高金賞に選ばれた。 開運夢仕込みは、すっきりとした味わいが特徴で、飲みやすくふくよかな余韻が楽しめる。掛米に同市南部で生産する「高天神コシヒカリ」を使用した。 7日、土井彩子取締役と杜氏(とうじ)の榛葉農さん(47)が市役所を訪れ、久保田崇市長に報告した。土井取締役は「メードイン掛川の夢仕込みが受賞したことがうれしい」と語り、榛葉さんは「食用の米で造った酒が良い評価を得られた。これからの季節、カツオの刺し身と楽しんでほしい」と話した。 久保田市長は
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洋風で楽しむタケノコ フライパン一つで仏郷土料理「バリグール」風【ワインと楽しむこの一皿】
タケノコが旬を迎えている。生のタケノコはゆでてあく抜きをする手間がかかるが、格別の味わい。そこまで手をかけられなくても、手軽に使える水煮もよく出回るので、積極的に食卓に取り入れてほしい。 和食のイメージが強い食材だが、洋風で食べるのもお薦め。炊き込みご飯や土佐煮など定番料理が一巡したら、ぜひ挑戦してみて。今回は水煮を使い、フライパン一つでできる南フランスの郷土料理「バリグール」風のレシピを考えた。 バリグールはニンニクを効かせた白ワインの煮込み。日本では手に入りにくいつぼみ野菜の「アーティチョーク」がよく使われる。アーティチョークはほくほくした食感が特徴だが、タケノコで作るとシャキッと
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酒、しょうゆ、みそ、焼酎 豊かな麹の世界【発酵のひみつ⑤】
発酵食品でしばしば使われる麹[こうじ]は、穀物にカビを生やしたものです。しかし、穀物にもカビにも複数の種類がありますから、麹にもさまざまな種類があることになります。 日本酒造りに使われるのは、米にコウジカビを生やした米麹です。 しょうゆでは、小麦と大豆を混ぜたしょうゆ麹が使用されます。みそでは、米をはじめ、大豆、小麦それぞれで麹を作ることがあり、米みそ、豆みそ、麦みその味の基盤となっています。いずれもコウジカビを使います。 一方、焼酎を造る場合にはクロコウジカビ、沖縄の発酵食品である豆腐ようの製造では、モナスカス属の赤いカビ、ベニコウジカビが使われます。 日本の麹は、穀物の粒の形が残
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「和食」功労者 顕彰へ 文化庁が制度 人間国宝候補にも
和食や郷土料理など日本の伝統的な食文化の功労者を顕彰する制度を文化庁が創設することが3日、分かった。料理人らの社会的地位の向上を図り、担い手確保につなげる狙い。芸術性や技術力、文化継承への貢献度などを評価し、将来の人間国宝(重要無形文化財保持者)の候補者とする方針。2025年度当初予算の概算要求に関連経費を盛り込み、名称や開始時期といった具体的な制度設計を始める。 料理人のほか、日本酒や焼酎を造る杜氏(とうじ)といった職人も対象とする。料理なら味や見た目の美しさに加え、提供時のもてなし方も評価項目に想定。文化庁は「遅くとも3年以内に制度の運用を始めたい」としている。 日本の食文化は13年
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「乾杯!」ビール片手に浜焼き堪能 熱海で祭り開幕、5日まで
熱海市渚町の渚親水公園で3日、大型連休恒例の「第11回春のあたみビール祭り」が開幕した。爽やかな青空の下で新鮮な海の幸とビールを味わおうと、大勢の行楽客が繰り出している。5日まで。 ビール祭りの名物「浜焼き体験」では、アジの干物やイカ串、未利用魚のさつま揚げなど7種を味わえる海鮮プレートを販売。家族連れや若者グループが冷えた飲み物で乾杯した後、七輪を囲んで熱々の海の幸を堪能している。 開催時間は午前10時~午後4時(5日は午後3時まで)。地元飲食店が焼きそば、から揚げ、かき氷などを売り出す。フラダンスや音楽バンド、ご当地キャラ「あつお」「まめっこ」などのステージ公演もある。
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体験型サービスが充実 三ツ星オート(川根本町)【キャンプ場めぐり】
川根本町役場から大井川支流の長尾川沿いを車で5分ほど走ると、三ツ星オートキャンプ場に到着する。テントサイトの目の前は河原で、周囲を山の木々に囲まれたのどかな環境だ。冬季を除く3月下旬から11月末まで営業している。 同キャンプ場は体験型サービスが充実している。週末を中心に無料でピザやかき氷作りのワークショップを開催。夏季には川でヤマメのつかみ取りもできる。施設の指定管理者であるNPO法人かわね来風[らいふ]の浜谷友子事務局長(61)は「家族連れに楽しんでいただけるファミリーキャンプ場を目指している」と語る。 今後は川根本町特産のユズを使ったクラフトビールの販売を始める予定だ。キャンプ場から
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浜松まつり目前! 5年ぶりのたる酒出荷がピーク 花の舞酒造「初子のお祝いに」
浜松市浜名区の花の舞酒造で、浜松まつり(5月3~5日)で振る舞うたる酒の出荷がピークを迎えている。まつり用のたる酒の本格出荷は新型コロナウイルス禍前から5年ぶり。同社の出荷場には日本酒の爽やかな香りがただよい、この時期では久々の活気ある光景が広がっている。 たる酒は、1斗(18リットル)、2斗、4斗の大きさを用意。29日時点で3種計約350個の注文を受けた。まつり本番前日の2日までに家庭や企業などに届けるという。たるには花と天竜川を題材にした絵と力強いロゴを描き、浜松まつりの開催を祝福するような華やかな外装に仕上げた。 出荷場では29日も午前8時から10人前後の社員が出荷作業に対応した。
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日本酒造り 世界に例を見ない特殊性【発酵のひみつ④】
日本酒造りの上で重要なのは、「一麹[こうじ]、二酒母[もと]、三造り」。良い状態の麹を作ることが何よりも大切であり、これが味の決め手となります。 日本酒の醸造過程を簡単に説明します。まず①米を炊いて蒸米[むしまい]にする②蒸米にコウジカビを生やし、麹を作る③麹に蒸米と酵母を加えて酒母を作る④タンクに水、蒸米、酒母を入れてもろみにし、発酵させる⑤発酵が終わったらもろみを搾る。これをろ過すれば、清酒の完成です。 酒母の中では、コウジカビが米のデンプンをブドウ糖に分解し、ブドウ糖を酵母がアルコール発酵させます。このようにコウジカビと酵母という二つの異なる微生物が同時に発酵を進めるのは、世界に例
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乾杯!!早くも開放感 ビアガーデンがオープン 浜松・遠鉄百貨店
浜松市中央区の遠鉄百貨店本館屋上に25日、毎年恒例のビアガーデンがオープンした。開放感のある空間での「乾杯」を求め、初日から多くの来店客でにぎわった。 昨年より約3週間早い開業。仕事帰りの会社員らが訪れ食べ物や飲み物計約100種が用意された会場でバーベキューを楽しんだ。 大型連休期間の27日~5月6日は午後3時から営業する。
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クラフトビールに乾杯! 醸造家ら意見交換「刺激に」
23日の「クラフトビールの日」に合わせ、関東甲信越地方のクラフトビール醸造家らが、グループディスカッションや利き酒を通じて技術を高め合う「クラフトビアカンファレンス」がさいたま市の関東信越国税局で開かれた。参加した醸造家らは「刺激になった」などと話し、他社の技術に関心を寄せていた。 参加者たちは「作りたい味わいや香りをどう出すか」という醸造や経営の課題について、国税局の担当者らと意見を交換。利き酒会では10都県の55本のクラフトビールが並び、香りや味、喉越しを確かめていた。 初めて参加したという「エチゴビール」(新潟市)の門川峻
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ビアガーデンで一足先に「夏」の乾杯! 静岡駅ビル屋上、今年もオープン
静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で23日から、ビアガーデン「アオイ ザ バンケット」が始まる。10種類以上のビールの飲み比べや、豊富な素材のビュッフェを用意する。9月29日まで。 今年は昨年より50席増の最大約380席を用意し、規模を拡大した。品ぞろえを強化したバーベキューやビュッフェを食べ放題で、ビールをはじめとした酒類やソフトドリンクなどを飲み放題で楽しめる。営業時間は午後5~10時で、期間中は5月7~9日を除き無休。 22日に行われたプレオープンのイベントでは、関係者らがさまざまな銘柄のビールで乾杯。一足先に夏の夜の雰囲気を堪能した。 パルシェを運営する静岡ターミナル開
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日本酒に酔って、まつりに酔って ダニー&ダラー、花の舞酒造とコラボ【浜松まつり】
地元の浜松市に根ざしたアパレル製品や食料品を手がける「ダニー&ダラー」(中央区)はこのほど、花の舞酒造(浜名区)とコラボした日本酒「本醸造ダニー&ダラー浜松まつり」を発売した。5月3日開幕の浜松まつりに向け、商品のPRを強化する。 ラベルは同市出身画家フルパチーノさんがデザインした。まつりの「初子のお祝い」と「エネルギッシュな凧(たこ)揚げ」を、クロヒョウとタコで表現するなど独創的な絵柄とした。 遠州弁を社名に生かしたダニー&ダラーの戸田大亮代表(40)は「若い人や海外の人に向け、浜松まつりのアピールにつながれば」と話す。1.8リットル税込み2100円。リカーパーク高木酒店(中央区)など
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静岡の食とビール発信 20日に葵区でイベント
静岡の食とビールを楽しむイベント「ホリノテラスホリデー」が20日午前11時から午後8時まで、静岡市葵区の駿府ホリノテラスで開かれる。 市外から同市への移住者ら有志が静岡の食の魅力を発信しようと企画し、今回で3回目。食の地産地消をテーマに、県内で作られたクラフトビールや焼津産のかつお節のだしを使ったおでん、清水港で水揚げされたマグロのカレーなど8店が出店する。ミニゲームなどが楽しめる「こども縁日」スペースも設ける。 主催者の1人で同市葵区の小沢祥子さん(32)=横浜市出身=は「静岡のおいしい食や温かい人の魅力を発信したい」と来場を呼びかけている。
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ウイスキー香る缶コーヒー ダイドードリンコ
ダイドードリンコは、ボトル缶コーヒー「ダイドーブレンド ウイスキー香るブラック コーヒーラボ 世界一のバリスタ監修」を発売した。カフェで流行しているメニューから着想を得た。ウイスキーの製造に使用されたたるで熟成した豆を使用。210グラム入りで希望小売価格は199円。問い合わせは通話無料のお客様相談室、電話(0120)559552。
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春の陽気 ワインで乾杯 屋外イベント 浜松市中央区
屋外でワインなどを販売するイベント「まちなかワインテラス」(実行委主催)がこのほど、浜松市中央区の新川モールで開かれた。家族連れや友人グループらが来場し、春の陽気の下で飲食を楽しんだ。 実行委代表で、ワインの移動販売を手がける後藤みゆきさん(33)=豊橋市=が企画した。後藤さんの親族が浜松市中央区で営む酒屋「エスポアごとう」が協力し、ロゼを中心とした8種類のワインや梅ジュースを提供した。ピザやパテ、ホットドッグなどを販売する出店も軒を連ねた。 イベントは2022年に始まり、今回で4回目。後藤さんは「浜松の街歩きに合わせて、多彩なワインを味わってもらえたら」と話した。
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“オール静岡県産ウイスキー”誕生 蒸留所運営の「ガイアフロー」 地元農家とタッグ、品質好評
静岡市葵区でウイスキー蒸留所を運営する「ガイアフロー」(中村大航社長)はこのほど、主要原材料の大麦や水、酵母などに地元産を採用した“オール静岡県産ウイスキー”を発売した。同社によると、地元産を原材料としたウイスキー製造は国内初。プロジェクトに共感した農家とタッグを組み、業界に新風を吹き込んでいる。 「念願の地元産ウイスキーができた。大麦を提供してくれる農家さんには頭が下がる思いだ」。中村社長(55)は感慨と感謝を口にした。ラベルは「100%静岡大麦バーボンバレル5年」で、製造は306本と少量。ただ、その希少さと安倍川水系の中軟水で仕込んだ薫り高い味わいが、地元のバー
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あえて飲まず、飲んでもノンアル ソバーキュリアス 若者中心に増加
酒は飲めるけどあえて飲まないライフスタイル「ソバーキュリアス」。健康面への配慮などから、飲む場合も低アルコールを選ぶなど、程よく酒を楽しみたい人が若者を中心に増えているようだ。ノンアルコールや低アルコールの飲料をそろえた飲食店も人気を呼んでいる。 東京・渋谷の「スマドリバー渋谷」は、アルコール度数が0%、0.5%、3%のドリンクを約100種類用意。カラフルな綿あめで飾られたジンの炭酸水割り「マーブリングレイン」、レモネード、ブルーベリーソース入りジンの「マーブリングスノー」など、華やかなカクテルが人気。2022年にオープンし、20~30代の客が多いという。 都内に住む30代の女性客は「ア
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ワイン酵母日本酒 飲食店限定で販売 浜松・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜名区)はこのほど、ワイン酵母で仕込んだ飲食店限定販売の日本酒「Abysse(アビス)」の取り扱いを始めた。 加熱処理をしない生原酒だったアビスシリーズを、製造過程の最後に殺菌作用がある「火入れ」をして流通しやすくした。 同社の担当者によると、フランスのブルゴーニュ酵母を使用し、「白ワインのように飲みやすく、火入れの効果でキレが増した」という。 管理しやすい一升瓶を全国販売する。
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アルコール 酵母菌の「無気呼吸」で生成(細矢剛/国立科学博物館植物研究部長)【発酵のひみつ②】
発酵の中でも最もよく知られているのは、酵母によるアルコール発酵だと思います。アルコール発酵は、ワイン、ビール、日本酒をはじめとする酒類製造の基本となるもの。微生物の細胞内での呼吸と密接に関係しています。 酵母菌や麴[こうじ]菌などの微生物たちは、人間と同じように呼吸し、エネルギーを得ています。例えばとても重要な栄養素であるブドウ糖。食べ物から摂取した糖質は消化吸収を通して、最終的にブドウ糖に分解されます。ブドウ糖は細胞にある物質の一つであるミトコンドリアの中で、酸素を使って二酸化炭素と水に分解され、エネルギーとなります。 人間と違う点もあります。それは、酵母菌が酸素が少ない状態でも呼吸が
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記者コラム「清流」 地紅茶と志戸呂焼
ウイスキー用のたる材をチップにし、茶葉を燻(いぶ)した紅茶を島田市金谷地区伝統の「志戸呂焼」の専用ティーカップで味わう。「第1回島田地紅茶フェスティバル」が開かれ、想定を大きく上回る1800人が来場した。 茶価低迷や減産が止まらない中、国産の和紅茶(地紅茶)に対する消費者の関心の高さは大きな可能性を秘めている。若者や家族連れの来場者が多かったことにも注目したい。 主催者に成功の秘訣(ひけつ)を尋ねたところ「紙コップではなく、志戸呂焼で提供したこと」との答えが返ってきた。格段に味わい深くなるという。地元伝統の焼き物の活躍に思わず胸が熱くなった。市内では来年秋に「第23回全国地紅茶サミット」
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日本酒ラベル 新調 「海」イメージ 花の舞酒造と連携 浜松市浜名区・障害者通所事業所
浜松市浜名区三ケ日町の障害者通所事業所「ゼロベース三ケ日」の利用者が、花の舞酒造(同区)の飲食店向け純米吟醸酒「SerA(せら)うすにごり」のラベルデザインを新調した。同事業所と同社のコラボ企画の第2弾。 ラベルは縦17センチ、横7センチ。26~70歳の利用者6人がデザインを担当した。同社の担当者が伊豆地域出身であることから「伊豆の海」をイメージし、マンボウやタコ、カニなど海の生き物を描いた。利用者はラベルに輪ゴムを通す作業などにも取り組むという。 同事業所の生活支援員足立倫子さん(44)は「障害者が社会に貢献し、地域の中でともに生活していることを多くの人に知ってほしい」と話した。
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24年で最後の野外音楽フェス「頂」 フィッシュマンズなど25組登場へ 6月1、2日に吉田公園
6月1、2の両日、吉田町の吉田公園で開催される野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―THE FINAL」(静岡新聞社・静岡放送共催)の出演者が出そろった。2008年から毎夏の実施が定着しているが、今年が最後の開催。新旧の注目アーティスト計25組がラインアップされた。 1日の目玉はともに静岡市出身の石野卓球、ピエール瀧による電気グルーヴ。近年は地元のクラフトビール醸造所との協働も話題を呼ぶ。台風接近で中止になった23年に登場予定だった水曜日のカンパネラは17年以来の出演。「頂」の前身イベントにも出演歴があるEGO-WRAPPIN’、第1回からほぼ毎回出演のGOMA&TheJ
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止まらぬ値上げ 家計逆風の春 トラック運転手、医師は残業規制 保険料上げ、コロナワクチン自己負担も 4月 変わる暮らし
2024年度が始まる4月を迎える。長引く円安や人手不足で企業は商品やサービスの値上げを継続し、新型コロナウイルス関連ではワクチン接種に自己負担が導入される。高齢者の中には、各種保険料が引き上げられる人も。大企業を中心に賃上げは進んでいるものの、家計への逆風は強くなりそうだ。トラック運転手や医師の残業規制も強化される。 帝国データバンクによると、4月の食品値上げは2806品目。記録的だった前年同月の5404品目からは半減するが、幅広い分野に及ぶ。大手食品メーカーのハムやソーセージは最大4割程度高くなる。サントリーなどはウイスキーを値上げする。 日本郵便はゆうパックの翌日配達を一部地域で縮
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酒蔵再生 夢は海外輸出 第1弾は滋賀の老舗 大手OBら 京都に支援会社
苦境に陥った地方の酒蔵を復活させようと、大手酒造会社のOBらが京都市右京区に経営支援会社「夢酒蔵」を立ち上げた。今は滋賀県内の老舗の再生に奮闘し、ゆくゆくは海外輸出も視野に入れる。退職後、夢への挑戦が始まった。 1月下旬、滋賀県高島市。1877年創業の吉田酒造で日本酒の仕込みが行われていた。「最初はタンクの修理からでした」。夢酒蔵代表の大辺誠さん(61)は支援を始めた頃をそう振り返る。 もともと日本酒が好きで月桂冠(京都市伏見区)に入社。取締役まで務めたが、会社人生のほとんどは管理部門だった。企業の合併・買収(M&A)を担当していた時、吉田酒造買収の話が持ち込まれた。実現はしなかったが、
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「春の蒲原」をビールラベルに 清水西高×地元醸造所が制作 御殿山さくらまつりで数量限定販売
静岡市清水区の清水西高2年生の4人と同区蒲原のクラフトビール醸造所「ホースヘッドラブズ」がこのほど、同社の商品「蒲原エール」のオリジナルラベルを共同制作した。30日から始まるかんばら御殿山さくらまつりでお披露目し、数量限定で発売する。 同校の課題解決型学習の一環。同社が提示したテーマ「蒲原と春」に沿って、生徒が案を持ち寄り、商品ラベルを完成させた。ラベルは桜が咲く春の蒲原を訪れた旅人を描いたアニメ調のデザイン。原案を作った木村心柚さんは「親と酒屋に行くこともあるが、アニメ調のデザインは珍しいと思う。東海道五十三次に描かれた場所なので歴史にも思いをはせた」と説明し、「のどかな雰囲気と風を感じ
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「GI静岡」認定酒 52銘柄が決定 静岡県酒造組合
静岡県酒造協同組合はこのほど、地理的表示(GI)保護制度に静岡県産の日本酒が指定されたことを受け、地元の各蔵元が順次市場投入する「GI静岡」認定酒を発表した。 今月6日に審査会を開き、県内の水のみを使用することや発酵に「静岡酵母」を用いているといった認定要件を満たしているかを確認。17の蔵元から出品された52銘柄を認定した。同組合のウェブサイトに一覧を掲載する。 認定酒は瓶にGIロゴマーク入りのシールを貼って販売でき、主に海外での消費拡大を図っていく。
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香り華やかな日本酒 辰馬本家酒造
辰馬本家酒造(兵庫県西宮市)は、日本酒「黒松白鹿 純米吟醸」を発売した。華やかな香りと豊かな味わいが特徴。ラベルは黒と金を基調とした重厚な配色に、伝統的な木工細工の模様と鹿が跳ぶ姿をあしらった。希望小売価格は720ミリリットル入り瓶で1225円、300ミリリットル入り瓶で558円。問い合わせはお客様相談室、電話0798(32)2727。
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茶況(3月26日)ブランド緑茶使用のクラフトビール開発 島田で試飲会
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は緑茶を使ったクラフトビールを開発し、このほど同市の商業施設「KADODE OOIGAWA」で試飲イベントを開いた。 KADODEが展開するブランド緑茶「MANDARA GREEN TEA」の浅蒸しの茶葉を使用した。春を感じられる茶葉の爽やかな香りが特徴。ラベルには、大井川鉄道や蓬莱(ほうらい)橋など同市をイメージしたイラストが描かれている。試飲した来場者からは「おいしい」「趣向がこらされていて面白い」といった声があがった。 KADODEのマルシェで販売中。税込み880円。 (島田支局・白鳥壱暉)
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駿河湾フェリー、キラキラ!黄金色に塗装 清水-土肥、インバウンド取り込みに力
清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーは26日、黄金色の塗装を施した船体の運航を開始し、清水港で報道陣に公開した。高級感を演出するとともに、船内でも駿河湾フェリー限定の日本酒や弁当などを新たに提供し、インバウンド(訪日客)の取り込みに力を入れる。 改装は、金山などにちなんだ中央日本4県(静岡、山梨、長野、新潟)の観光誘客プロジェクト「黄金KAIDO」の一環。改装費は4100万円。青色を基調にした船体を黄金に塗り替え、「GOLD ROAD」の文字を入れた。 船内は天井や壁、柱の色を黄金に改装。1階の休憩室の壁画は、徳川家康が土肥金山から駿府に向けて船で金塊を運ばせていた風景と富士山を表現した。
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「香り系焼酎」ファン獲得へ バナナ ライチ メロン 開発に熱
飲みやすさを重視したフルーティーな「香り系焼酎」が若者や女性を中心に人気だ。焼酎業界の売り上げ低迷が続く中、バナナやライチ、メロンといった風味をそろえ、ファンの獲得を目指す。酒造会社は“焼酎ブーム”を生み出そうと開発に熱を入れている。 「焼酎を飲み慣れていないお客さんにはソーダ割りが好評だ」。福岡市の居酒屋「焼酎酒場ANSIC」の和田慎也店長(47)は指摘する。焼酎は日本酒やワインと異なりさまざまな飲み方ができ、味や香りも変化する。福岡市の20代女性客は「炭酸割りでおいしい焼酎が増えて選ぶのも楽しみの一つ」と話す。 国税庁によると、本格焼酎と泡盛が分類される単式蒸
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出来たてビールはいかが? 島田の醸造所に車中泊駐車区画 4月まで
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は敷地内に車中泊用の駐車区画を設け、キャンピングカー利用者らを出迎えている。出来たてのクラフトビールを山あいの醸造所で飲んで過ごせる機会を増やそうと整備した。4月末まで試験運用を実施している。 キャンピングカー10台分の区画をロープで区切り、建物近くに流し台も設置した。たるの生ビールも提供できる。23日は全国からキャンピングカー10台が集い、15人ほどが生ビールを味わった。同市の会社員久保池崇さん(52)は「イベントだと車で来るので飲みたくても飲めないことも多かった。ゆっくりビールを楽しめるのは大きな魅力」と話した。
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世界のワイン飲み比べ 蔵元、愛好家が交流 静岡市葵区
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は24日、世界のワイン生産者と消費者が交流するイベント「蔵の祭典」を同区で開いた。海外9カ国から24の蔵元が出展し、試飲を通じて来場者と意見交換した。 国内の蔵元によるワイン、日本酒も含め、100種類以上の品が用意された。首都圏のワイン愛好家ら約300人が参加し、会場に並ぶ酒を飲み比べながら味の違いや料理との相性を楽しんだ。 イベントは2000年から2年に1度開催。新型コロナウイルスの影響で、18年以来の開催となった。
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生産者と交流 ワイン堪能 5カ国6蔵元が味PR 沼津でイベント
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は21日、ワイン生産者との交流イベント「蔵の祭典」を沼津市のホテルで開いた。愛好家100人が飲み比べを楽しんだ。 フランスやイタリアなど5カ国の6蔵元が製造した約50種が並び、作り手が味や生産地の風土をアピールした。参加者は料理と共に堪能し、最適なペアリングや好みの一杯を見つけた。 蔵元と消費者をつなぐ目的で、2000年から静岡市や東京などで開催している。沼津市では初めて。
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江戸前煮穴子や酒 東京の地場産品展 静岡伊勢丹
東京都の地場産品を集めた展示会「メイドイン東京展」(都主催)が20日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で始まった。12事業者が雑貨や飲食料品を出展している。24日まで。 江戸前すし店が手がける煮穴子や多摩地区産材を使った一輪挿し、ガラス食器、日本酒など約50種が並ぶ。購入希望者は会場に用意したQRコードを読み取り、EC(電子商取引)サイトから申し込む。 都内の中小事業者を支援する都の事業「Buy TOKYO」の一環。担当者は「商品を手に取り、受け継がれてきた伝統や技術を知ってほしい」と話す。
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クラフトビールを地域資源に モルトかす再利用「循環共生圏」目指す 10醸造所と沼津・三島市が連携
静岡県内10醸造所でつくる静岡クラフトビール協同組合(沼津市)と、醸造所の多い沼津、三島の両市が19日、官民連携の組織を発足させた。醸造時に発生するモルト(麦芽)かすの飼料としての再利用などを進め、循環型社会の構築を目指す。 新組織は「東駿河湾クラフトビール地域循環共生圏推進協議会」。同日、沼津市内で発足総会を開き、頼重秀一市長が会長に就いた。補助金が活用できる県の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」の認定を目指す。 本県は34のクラフトビール醸造所があり、豊富な水を擁する沼津、三島両市には8カ所が集中する。各社共通の課題の一つがモルトかすの処理で、大半が産業廃棄物として処分される。
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ストロング系缶酎ハイ 度数8%以上は発売せず 健康志向、戦略的撤退も【やわらかゼミ】
ビール大手がアルコール度数8%以上の缶酎ハイの新商品を今後発売しない方針だという記事を読んだ大学3年生の茂さん。スーパーに勤める姉の由理子さんに聞いた。 茂 どこが新商品の発売をやめるの。 由理子 アサヒビールとサッポロビールだよ。2社は現在9%の商品を扱っている。 茂 9%の商品は何か特徴があるの。 由理子 缶酎ハイは同じブランドなら度数が高くても値段が変わらないし、酒税の税率がビールより低い。だから「安く酔える」として高アルコール商品が人気だったんだ。度数が9%程度のものは「ストロング系」と呼ばれることもある。 茂 なぜやめるの。 由理子 サッポロの野瀬裕之社長は「健康志向
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静岡鉄道沿線の空き家再生 にぎわい創出へ 商業施設や社員寮新設
静岡鉄道(静岡市葵区)が、静岡清水線沿線の空き家や空き店舗の再生を通じた各停車駅付近のにぎわい創出に力を入れている。既存建物を商業施設やシェアハウスに改装し、今月下旬から順次稼働を始める。沿線各地の特色を分析した上で楽しさや満足感を高める仕掛けを施し、住民間の関係性強化や交流人口増加を促す。 同区鷹匠の日吉町駅近くで20日、県内企業で働く20~30代向けのシェアハウス「スバコ」を開設する。「シェア型社員寮」と銘打ち、施設内でセミナーやイベントを毎月開催し、自己啓発や入居者同士の交流の場を提供する。 鉄骨造り3階建ての住宅を全面改装し、10~15平方メートルの冷暖房付き居室計10部屋と、
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2月のビール類販売、5%増 減税、うるう年が影響
ビール大手4社が12日発表した2月のビール類販売数量は、前年同月比5%増となった。増加は2カ月連続。昨年10月の酒税改正で減税となったビールを中心に好調だった。うるう年で出荷日が1日多かったことも影響した。内訳はビールが15%増、発泡酒は40%増、増税された第三のビールは18%減だった。 メーカー別のビール類販売は、金額ベースで公表しているアサヒビールが14%増となった。主力の「スーパードライ」が堅調だった。サッポロビールは数量ベースで9%増だった。昨年12月に刷新した主力の「黒ラベル」がけん引した。 数量ベースでキリンビールは2%増、サントリーは3%減だった。サントリーは昨年2月の「ザ
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福島の酒 シアトルで産声 家業再開へ― 杜氏の親子、米へ渡り奮闘【東日本大震災13年】
酒米を蒸す湯気を杜氏(とうじ)の冨沢周平さん(69)がじっと見ていた。2022年6月、米シアトル近郊ウッディンビル。東京電力福島第1原発事故による避難から約11年ぶりに自分の蔵で酒造りに臨む父の姿に長男守さん(41)は感慨無量だった。 半年後に試飲バーをオープン。日本酒「SHIRAFUJI」の販売を開始した。1周年を迎えた昨年12月、常連客が大勢で祝ってくれた。「来てくれてありがとう」「おいしい」。米国人のストレートな表現が店を切り盛りする長女真理さん(40)を元気にする。 2011年3月11日、福島県双葉町の「冨沢酒造店」で作業中の周平さんと守さんを東日本大震災の大地震が襲った。翌12
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日本酒や和食の魅力PR ベルギーで政府代表部
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)日本政府代表部は東日本大震災から13年となった11日、ブリュッセル首都圏のホテルに食品輸入業者や飲食業、報道関係者ら数百人を招き、東北地方や北海道の日本酒や和食の魅力をアピールした。 EUは昨年8月、東京電力福島第1原発事故後に日本産食品に課した輸入規制を撤廃した。だが処理水の海洋放出に反発する中国が日本産水産物の輸入を止めており、食品の安全性を訴える狙いもある。 代表部の相川一俊大使は、科学的根拠に基づく厳格な管理で食品の安全を確保していると強調。「今日の体験を家族や友人に伝えてほしい」と述
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「街を盛り上げるのが使命」 九州新幹線20年、焼酎セットも
九州新幹線の新八代(熊本)―鹿児島中央間の部分開業から13日で20年を迎えるのを前に、JR九州は9日、記念式典を鹿児島中央駅で開いた。当時、開業準備室長を務めていた古宮洋二社長らが出席し、臨時列車「つばめ」を見送った。 古宮氏は式典で「20年で街並みが大きく変わった。これからも街を盛り上げていくことが新幹線の使命だ」と話した。初代の鹿児島中央駅長の中村修さん(73)と、「つばめ」の名付け親である札幌市の舞台俳優永崎ちひろさん(27)も参加した。 沿線5駅では地元の酒造会社が焼酎を用意。焼酎お湯割り用グラスがセットになった同区間の乗り放題切符(大人3900円)5千枚は前日までに完売した。
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島田の酒やスイーツ地元で販売 限定クーポンも アピタ島田店
島田市が認定する地場産品「島田の逸品」の展示販売会が8日、同市のアピタ島田店で始まった。日替わりで計15事業者がスイーツや茶、文具など自慢の品を紹介している。10日まで。 初日は大村屋酒造場の日本酒「若竹 特別純米 鬼乙女」が人気を集めた。季節ごとに味わいだけでなく、島田髷(まげ)がデザインされたラベルが変わるシリーズで、春の商品は柔らかな香りと上品な味わいを楽しめるという。 「ありすふぁーむ」のイチゴを使ったスイーツや「島田髷まつり」で着用する浴衣をイメージした一筆箋なども販売した。 無料通信アプリLINEの市公式アカウントから、1店舗で税込み千円以上の購入で500円引きになる限定ク
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国際女性デーに合わせ 沼津の醸造所、女性スタッフがビール仕込み
国際女性デーに合わせ、JR沼津駅前でビールの醸造兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが8日、女性の地位向上の願いを込め特別な麦を使ってビールを仕込んだ。店長の加藤瑞生さん(26)は「性別にかかわらず、多くの人にクラフトビールを好きになってほしい」と笑顔を見せた。 仕込んだビールはたる二つ分の700リットル。アメリカのホップ会社がこの日に合わせて作った「ピンクブーツブレンドホップ」の麦を使用した。加藤さんら女性スタッフ3人は国際女性デーのシンボルのミモザの花をイメージした黄色いTシャツを着て、ブルワー(ビール職人)に教わりながら麦を粉状に引いたり、ホップを釜に入れたり
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富士山の湧水でクラフトビール 地域色強い商品も開発 ヴィ・アゲイン(御殿場市)【静岡ものづくり最前線】
富士山麓のキャンプ場に2023年1月に完成したブルワリーでクラフトビールを開発している。場内から湧き出る天然バナジウム水を活用し、フルーティーな味わいが人気を集める。 醸造所運営を担うのは勝亦孝丞さん(41)。一からビール造りの知識を身に付け、試行錯誤を繰り返して定期的に新たなクラフトビールを生み出す。「ホップの香りを最大限楽しんでほしい」とこだわりを語る。 24年1月の開設1周年を記念し、通常の3倍のホップを使用した「トリプルIPA」を製造した。アルコール度数9%でビール全体の香り、味わいが強い。醸造所のある原里地区の沈む夕日をイメージした飲みやすいペールエールや市内の飲食店「ほらあな
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江川酒「今年は辛口」 伊豆の国・英龍公広める会 会員ら上槽作業見守る
幕末の伊豆韮山代官、江川太郎左衛門英龍の業績を全国に発信している「江川英龍公を広める会」が、江川家に伝わる日本酒「江川酒」の復元に取り組んでいる。江川家の田んぼで会員らが育てた米を使い、万大醸造(伊豆市)に依頼して酒造りを進める。会員らは2月、同社を訪れ仕込み作業の状況を確認した。 江川酒は徳川家康も好んだとされ、江戸中期まで醸造されていたが、幕府の財政改革に伴い作ることができなくなり、一度は途絶えた。ただ、製法書が見つかったことから2021年、同会が復元に挑んだ。 最初の年は酒米「誉富士」、2年目からは会員が育てた一般米「アイチノカオリ」を使う。2月上旬に3段仕込みの最後の工程を終え、下旬
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GI保護制度に「静岡県産日本酒」 17蔵元から52銘柄を審査 沼津で初開催
地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に静岡県産の日本酒が指定されたことを受け、県酒造協同組合は6日、認定酒を決める初めての審査会を沼津市の県工業技術研究所沼津工業技術支援センターで開いた。17の蔵元から出品された52銘柄を審査した。 近日中に認否を決める。認められれば3月下旬にも、瓶に専用シールを貼って販売できる。 同センターの技師や大学教授らが審査員を務めた。「県内の水と静岡酵母を使う」「県内で製造、瓶詰めする」などの認定要件を書類で確かめた。酒を口に含んで味や香りを見極めた。今後、アルコール度数や日本酒度が申請通りか確認した上で最終結果を出す。 静岡県の
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裾野高卒業生に記念の地酒 思い出のハーブ香る 老舗酒店「将来、地元思い出し味わって」
裾野市の老舗酒店「みしまや」とハーブ栽培の「ボスカス」は1日、卒業記念として裾野高の3年生21人に新しい地酒「青い新(あらた)」を贈った。卒業生は在学中に実習を兼ね、市内の畑で原料の青いハーブ「バタフライピー」の栽培に協力した。熟成させるほど香りが開いて深い味わいになり、生徒が20歳以上の飲酒可能な年齢になる頃、楽しめるという。 卒業式を終えた生徒が保護者と一緒にみしまやを訪れ、青い新と酒造りにも使われた十里木温泉の「富士山健康美容温泉水」のセットを受け取った。森実海翔さん(18)は「生産者の話を聞いたり、農作業を体験したり貴重な機会になった。お酒を飲める日を楽しみにしたい」と喜んだ。
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清水区両河内の日本酒PR NPOと三和酒造 全工程を静岡市内で
静岡市清水区の両河内地区を拠点に活動する特定NPO法人複合力と同区の三和酒造の関係者が28日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、同地区で作った酒米「亀の尾」を使用した日本酒「臥龍梅純米吟醸両河内亀の尾」の2024年版をPRした。今年は約1100本製造し、3月3日から臥龍梅の特約店や同酒造のオンラインストアで販売する。 複合力は16年から、同地区の休耕田で亀の尾の栽培を始め、酒の製造をまかなう収穫量を確保できるようになった19年から三和酒造で醸造をスタートした。市の清掃工場のごみ処理過程で生成される砂状の廃棄物由来の肥料を使い、商品の一部は清水港内で海底貯蔵もするという。 同法人の加藤伸一郎
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蔵人 斗瓶取りで酒造り 掛川・土井酒造場
日本酒銘柄「開運」で知られる掛川市小貫の土井酒造場は27日、「斗瓶取り」と呼ばれる手法の酒造りを行った。もろみを木綿の袋に入れてタンクにつるし、自重で滴り落ちる酒を集める製造法。最高峰の大吟醸酒として県新酒鑑評会など各種コンテストに出品する。 もろみを移し替えたり袋をタンク上の棒にくくりつけたりする全工程を蔵人5人が手作業で行った。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は「年によって甘さが変わる。透明感のあるきれいな酒に仕上がった」と話した。 斗瓶取りは29日まで行う。一般向けには「開運伝波瀬正吉斗瓶取り大吟醸」として販売する。
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日本酒の違い、根源探る 同じ米、こうじ、酵母使い全国の蔵で製造 富士宮・高砂酒造も参加
富士宮市の高砂酒造など全国各地の日本酒9蔵と焼酎2蔵が共同で、酒の味や香りの違いの根源を探っている。全酒蔵が同じ米とこうじ、酵母を使って醸した純米大吟醸酒と焼酎が3月上旬までに出そろう。水や製法の違いが完成品にどのような影響をもたらしたのかを確かめる。 日本酒が千差万別と言われる理由に迫ろうと、企画を東海、甲信越、中国、四国地方の酒蔵で2022年に始めた。今回の仕込みは第2弾。前回23年に完成した純米大吟醸酒で、素材は同じでも味が異なることが分かった。高砂酒造の杜氏(とうじ)小野浩二さん(63)は「違ったのは水と仕込み方。各蔵の風土や哲学が味に影響したのだろう」とみる。 今回は酵母を変
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秋田の蔵元集団・NEXT5休止 日本酒共同醸造の先駆け
5人の蔵元による日本酒醸造グループとして有名な秋田県の「NEXT5」が2月、14年弱の活動を休止した。技術を持ち寄って一つの酒を造る「共同醸造」が業界の先駆けとなった中堅・若手のメンバーも、今では熟練の域に。「それぞれの蔵で個性的な酒を造りたい」と、活動に区切りを付けることにした。 結成は2010年。各社の業績が低迷し「体力がない蔵からつぶれていく」と危機感を抱いたのがきっかけだった。グループの代表を務める秋田醸造(秋田市)の小林忠彦社長(62)は「大きな反響を呼ぶとは思っていなかった」と振り返る。 5人は経営者であるのと同時に
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立民代表、梅谷議員に説明要請 日本酒を地元で配布「厳正対処」
立憲民主党の泉健太代表は22日の記者会見で、地元有権者に日本酒を渡したと認めた党所属の梅谷守衆院議員について「説明責任を果たし終えているとは考えていない。必要なら説明するべきだ」と要請した。岡田克也幹事長が事実確認に当たっているとして「さらに何か判明すれば厳正に対処するよう指示した」と強調した。 事案判明後に梅谷氏を衆院予算委員から交代させており「本人も党も重く受け止めている。けじめだ」と述べ、一定の対応は取っているとの認識を示した。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた岸田政権追及の姿勢に影響しないかと聞かれ「国会論戦の手を緩めるものではない」と強調
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立民泉氏、日本酒配布で説明責任要請
立憲民主党の泉健太代表は22日の記者会見で、地元有権者に日本酒を渡したと認めた党所属の梅谷守衆院議員に説明責任を果たすよう求めた。
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茶況(2月20日)地紅茶飲み比べ 島田でフェス 25の生産農家がブース
紅茶の飲み比べを楽しめる「第1回島田地紅茶フェスティバル」(同実行委主催)が18日、島田市の夢づくり会館で開かれた。県内外から25の生産農家らがブースを設け、来場者に自慢の紅茶を振る舞った。 2025年秋に市内で開催される「第23回全国地紅茶サミット」のプレイベント。来場者は同市金谷地区の「志戸呂焼」などの専用ティーカップに入れ立ての紅茶を注いでもらい、味や香りを楽しんだ。同市切山の「カネロク松本園」はウイスキー用のたる材をチップにし、茶葉を燻(いぶ)した紅茶が人気を集めた。 手もみの実演や子ども向けクイズ、研究発表会などのセミナーもあり、多くの来場者でにぎわった。 (島田支局・寺田将
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能登産素材でクラフトジン開発 三島の山口さんら売り上げ一部寄付
三島市と都内で蒸留酒を製造する山口歩夢さん(28)が、石川県能登地方の素材を使ったクラフトジン「セクレトジン」を開発した。計画当初は輪島市の地域振興に活用する予定だったが、発売開始直前の1月に能登半島地震が発生。「商品が復興に少しでも役立てば」と売上金の一部を同市に寄付し、被災地支援を図った。 開発は地域資源を活用する一般社団法人「Channel47」(東京都)などの事業の一環。都内のレストラン「セクレト」の薮中章禎シェフ(輪島市出身)がプロデュースし、山口さんは都内の蒸留酒製造販売「エシカル・スピリッツ」の製造長として関わった。 事業は同市などの後援を受け、輪島朝市の名物商品を作ろうと
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宮崎芋焼酎の味わいを「可視化」 マップ作成、ファン獲得へ
宮崎県は、県内の27蔵元で造られる芋焼酎74銘柄の風味を可視化した「宮崎本格焼酎味わいマップ」を作成した。都道府県が特徴を視覚化する取り組みは日本酒などで同様の事例があるが、宮崎県によると、焼酎は全国初。担当者は「飲んでいなかった人に、親しんでもらうきっかけに」と、若年層など新たなファン獲得を期待する。 県食品開発センターが、香りに影響を与える成分の分析や焼酎鑑評会での評価を基に「芳醇」「華やか」「すっきり」「和」の四つの味わいに分類した。「芳醇」はバナナやリンゴのような香りが強く深い甘みがあり、「華やか」はかんきつ類や花に似た香りが強い。
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立民・梅谷氏、有権者に日本酒 公選法抵触か、選挙区内に新年会
立憲民主党の梅谷守衆院議員(新潟6区)が、自身の選挙区内で開かれた会合に出席し、有権者に日本酒を渡していたことが20日、事務所への取材で分かった。新潟県上越市の町内会関係者は取材に、今年1月の新年会で梅谷氏から日本酒一升瓶を受け取ったと証言した。有権者への金品提供を禁じる公選法に抵触する恐れがある。 梅谷氏の事務所は同日、共同通信の質問状に「会合の対価として提供した」と回答し、日本酒を渡したことを認めた。「今後は疑義を生じさせかねない物品などの提供は差し控える」とコメント。会合の日時や場所、物品提供があった回数といった詳細は明らかにしなかった。
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立民梅谷氏が地元有権者に日本酒配る
衆院新潟6区選出で立憲民主党の梅谷守衆院議員が、自身の選挙区内で有権者に日本酒を配っていたことが20日、事務所への取材で分かった。有権者への金品提供を禁じる公選法に抵触する恐れがある。
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飲酒少量でも高血圧リスク 健康に配慮留意点も 厚労省初の指針 「純アルコール量に着目 重要」
飲酒に伴うリスクを周知し健康障害を防ぐため、厚生労働省は初の指針「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を正式決定し、19日公表した。酒量より純アルコール量に着目することが重要だとし、疾患別に発症リスクを例示。大腸がんは1日当たり約20グラム以上で、高血圧は少量でもリスクが高まるとしている。飲む際は量を決めるなどの留意点も挙げた。 純アルコール量20グラムはビール中瓶1本や日本酒1合、ウイスキーのダブル1杯に相当。指針によると、1日当たりの摂取量として脳梗塞は男性40グラム、女性11グラムで発症の恐れが上がる。女性の乳がんは14グラム、男性の前立腺がんは20グラム。男性は、少しでも飲酒
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【経済フォーカス】欧米で和食文化普及に尽力 宝酒造、現地好みの「SAKE」開発
海外向けに酒や食材の卸事業を展開する宝酒造インターナショナル(京都市)は、欧米で日本の食文化の普及に注力している。現地の好みに合わせた酒の開発のほか、和食や日本酒のプロを育てる講義も開催。和食レストランの店舗数が増加する中、飲食店向けの販売網を活用し「SAKE」文化の浸透を図る。 2023年9月、米国の子会社がロサンゼルスで現地の飲食店関係者向けに主催した展示会には、約2500人が訪れた。包丁などのコーナーには行列ができ、ラーメンや和牛に舌鼓を打つ人々で盛り上がった。 宝酒造インターナショナルは、宝ホールディングス傘下の宝酒造から海外事業を分社化するため、17年に設立。食材のほか包丁や食
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ビール大手4社、増収増益 値上げ寄与、海外販売も好調
ビール大手4社の2023年12月期連結決算が16日出そろい、全社が前期比で増収増益となった。値上げや好調な海外販売が寄与し、円安で海外事業の利益も膨らんだ。サントリーホールディングス(HD)は売上高に当たる売上収益が前期比10・6%増の3兆2851億円と過去最高だった。アサヒグループホールディングス(HD)も、売上収益と純利益が過去最高となった。 サントリーの純利益は26・8%増の1727億円で、海外でウイスキーや缶酎ハイの販売が伸長した。新浪剛史社長は16日の決算記者会見で缶入りのハイボールやカクテル、酎ハイなどの販売について「30年に世界1位を目指す」と述べた。 アサヒの売上収益は1
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コラム窓辺 ヒトの意思決定の儚さよ【杉原行洋/ハヤテグループ代表】
いま、皆さんは上司と新年会の席につきました。1杯目から焼酎をやりたいところ、上司から順に「とりあえずビール」「ビール」「ビール」と自分の番がきました。さて、「私は焼酎で。メニューはありますか?」と流れを止める肝の据わった方はおられますか? 「私もビールで」と流される方がほとんどではないでしょうか。 これを同調圧力といいます。例えばこのようなチカラで自身の選択は簡単に変えられてしまいます。 もう一つ。前回は「かんじんなものは目に見えないんだよ」という星の王子様の一言で締めくくりました。今回は「見ようとしなければ見えない」というお話です。 突然ですが即答ください。「この中で最も大きいのはど
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沼津・門池 地域活性化に励む福田さん 結束促すシンボル 今でも【竜と生きる 辰年2024④】
公園の遊具や小学校のマスコットキャラクターにもなっている竜は沼津市門池地区の「顔」だ。同地区連合自治会長の福田和男さん(70)は、門池の竜伝説をまちおこしや地域ビジネスに取り入れている中心人物。「伝説をただ守るのではなく、活用することで町の活性化につながる」 地域コミュニティーの希薄化は各地で年々進行している。しかし自然災害や高齢者の介護、子育て支援など、防災と福祉の観点では地域に住む一人一人が密に連携し、協力することが欠かせない。門池地区では東日本大震災以降、海沿いを避ける人々の移住によって人口が増え続けている。移住してきた人たちの地域愛を育み、古くから暮らす住民との絆を醸成することが急
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ユズが香る日本酒ソーダ 日本盛
日本盛(兵庫県西宮市)はユズが香る炭酸入り日本酒「日本盛 JAPAN SODA 柚子」を22日に発売する。日本酒にユズ果汁と炭酸を配合し、アルコール度数は7度以上8度未満に抑えた。甘さ控えめで味の濃い料理にも合うという。ボトル缶入りの180ミリリットルで参考価格は284円。問い合わせはお客様相談室、電話0798(32)2590。
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パリのレストランで日本酒試飲会 仏料理とマリアージュ堪能
【パリ共同】食の都パリの高級レストランで12日、フランス料理とのマリアージュ(組み合わせ)をテーマに、トップシェフやソムリエら約20人が参加する日本酒の試飲会が開かれた。岐阜、愛知、福岡各県の蔵元や関係者も参加し、自慢の酒をPRした。 ホタテやキャビア、昆布などを使った6種類の料理が振る舞われ、それぞれに異なる酒を組み合わせた。参加者の一人は「普段は白ワインなどを合わせるが、日本酒と食べるとこれほど味が変わるのか」と驚いていた。 関谷醸造(愛知県設楽町)の関谷健社長は「日本酒は懐が深く、どんな料理にも合う。フランス料理との組み合
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“推し芋”見つけて 三島甘藷祭りで3種食べ比べ 焼き芋クラフトビールお披露目も
JAふじ伊豆三島函南地区本部は10日、三島市谷田のファーマーズマーケットみしまるかんで「三島甘藷(かんしょ)祭り」を開く。箱根西麓三島野菜を売り出す「坂もの祭り」の第2弾。熟成焼き芋の食べ比べセット販売や焼き芋を原料にしたクラフトビールのお披露目などがあり、担当者は「イモの種類や食べ方の“推し”を発見してほしい」と期待する。 三島甘藷は、同市佐野地区を中心に生産されるサツマイモ。昭和初期には「山北印」の名で知られ、日本一とも評された。昨年12月の大根祭りと同様に地元農産物の魅力を伝えようとかつての祭りを復活させた。 焼き芋の食べ比べは、紅あずま、紅はるか、シルクス
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民宿改築のリキュール蒸留所 下田で“開国” 「オーダーメード」製造目指す
静岡県内でも珍しいリキュールの蒸留所が下田市で始動した。目指すのはバーテンダーや消費者の細やかな要望に応える「オーダーメード」のリキュール。関係者は「開国のまちの新たな名物にしたい」と意気込む。 1月14日の「伊豆下田白浜蒸留所」。民宿だった一軒家を改築した一角で、白井健太さん(32)と伊藤広光さん(26)らが地元産ダイダイの漬け込み作業に没頭していた。製造に取り組むのは下田の海に着想を得たリキュール「ブルーキュラソー」。ダイダイの皮を仕込み、蒸留・加熱した上で青色に着色する。炭酸水やジュースで割ると、「夏にぴったりの下田らしい味わい」が楽しめる。個人向けや飲食店に卸すほか、通販も視野に入
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「開運 立春朝搾り」出荷 掛川・土井酒造場、生産量は前年比35%増
掛川市小貫の土井酒造場は4日未明、立春に合わせて搾った縁起酒「開運 立春朝搾り」を瓶詰めし、四合瓶(720ミリリットル)2700本を出荷した。飲食店需要の高まりを受けて一升瓶600本も加えた。生産量は前年比35%増という。 午前0時ごろに社員が集まり、粛々と作業を進めた。搾り上がったばかりの純米吟醸生原酒を瓶詰めしてラベルを貼り、手際よく梱包(こんぽう)した。出荷の準備が整った明け方に神事が執り行われ、おはらいを受けた酒が加盟酒販店によって各地に運ばれた。 業界団体の日本名門酒会(東京)が全国の蔵元に呼びかけて開催する行事で、同酒造場の参加は3年目。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は「
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縁起酒「立春朝搾り」出荷 島田・大村屋酒造場、早朝から瓶詰め【動画あり】
島田市の大村屋酒造場は4日、立春の朝に搾り上げた縁起物の純米吟醸生原酒「若竹 立春朝搾り」を製造した。早朝から瓶詰めなどの作業が行われ、各地に出荷された。 今年の縁起酒は例年より辛口で力強い味わいに仕上がった。暖かい日が続き、発酵もよく進んだという。寄せ鍋やみそ鍋など鍋料理などによく合う。岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を使用した。 立春に合わせて仕込みを進め、早朝に搾り上げた生原酒を瓶詰めしてラベルを貼った。出荷作業が整うと、神事を執り行い、関係者の無病息災や商売繁盛を祈願した。日本名門酒会に加盟する県内外の酒販店が朝早くから同酒造場に集まり、商品を受け取った。 一升瓶約1100本と
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長ネギとソーセージのブレゼ 旬の長ネギ うまみを凝縮【ワインと楽しむこの一皿】
緑の葉の部分を食べる「葉ネギ(青ネギ)」に対し、白い根の部分を食べる「長ネギ(白ネギ、根深ネギ)」。冬場に甘みが増しておいしくなり、鍋物の具や薬味として欠かせない食材だが、いつも脇役になりがち。長ネギ主役のレシピを考えてみた。 レシピ名の「ブレゼ」は、フランス料理の調理法で「蒸し煮」の意味。長ネギをフライパンで焼き付けてからふたをして密閉し、少量の水分で蒸し焼きにした。本来は鋳物の鍋などを使い、鍋ごとオーブンに入れて加熱する方法が一般的。 この調理法は、素材が軟らかくなり、うまみがしっかり引き出される。長ネギの代わりに、やはり冬場においしい白菜やキャベツを使ってもいい。合わせる肉類も
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オール御殿場、酒づくり認定 国の農商工連携、事業計画 つぼぐちフードサービスなど3社
御殿場市を拠点とするつぼぐちフードサービスとグループ会社の石川酒造、JA協同サービスの3社が協力した農商工連携によるオール御殿場産の純米酒(日本酒)製造事業がこのほど、国の農商工等連携事業計画の認定を受けた。同市では初の認定。3社の関係者が2日、市役所を訪ね、2023年度産の御殿場こしひかりを使用した純米吟醸「さくや 雪解(ゆきげ)」の完成とともに勝又正美市長に報告した。 富士山の伏流水やブランド米「御殿場こしひかり」、酒米「令和誉富士」など最高の地元素材を生かし日本酒を生産する。JA協同サービスは原料の米の生産をはじめ、休耕田などを活用した増産や農家への酒米生産奨励などを実施して農業分野
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9信金理事長ら川勝知事に日本酒贈る 全国の米使用
静岡県内9信用金庫の理事長らがこのほど、県庁を訪れ、47都道府県308地域の米を使って完成させた日本酒「絆舞(きずなまい)」を川勝平太知事に寄贈した。 全国の信金でつくる「よい仕事おこしフェア」実行委の事業の一環で、城南信金(東京都)が全国の信金に呼びかけ、2017年から福島県の曙酒造で醸造を始めた。今年は新たに大吟醸が加わり、4種類の品ぞろえになった。 参加地域は増加傾向にあり、本県からは御殿場市や藤枝市など8市町の米が寄せられた。 県庁で、富士信金の浅見祐司理事長は「全国の生産者の思いと地域密着の信金の絆でできた酒」と紹介した。城南信金の川本恭治理事長は「売り上げを能登半島地震の支
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養鱒業の歴史 幻の酢を紹介 富士山の湧水が育んだ食品 富士宮で研究会
静岡県によるガストロノミーツーリズム研究会が26日、富士宮市の富士山本宮浅間大社で開かれた。県富士山世界遺産センターの研究者が、富士山の湧水の恵みが育んだ食品を解説した。 井上卓哉准教授(民俗学)は豊富な水源を生かした富士宮市の養鱒業の歴史をたどった。国策でニジマスのふ化場や養殖場の整備が進んだ昭和初期、県内初の民間養鱒場が市内で創業した。湧水は年間通して水温や水質が保たれる特徴があり、井上准教授は計画的な生産を可能にしていると解説した。 大高康正教授(歴史学)は幻の名産品と題して「善徳寺酢」を紹介した。富士市今泉にかつて存在した東泉院で醸し、徳川将軍家に献上していたが、18世紀ごろに廃れた
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南アルプス・小河内岳へ「ヘリハイキング」いかが 9月から静岡県観光協会 日本初、特別地域に着陸
静岡県観光協会は25日、ヘリコプターで南アルプス・小河内岳山頂(標高2802メートル)付近に降り立つヘリハイキングを盛り込んだ「南アルプス国立公園アドベンチャーツアー」を企画したと発表した。同協会によると、観光目的で国立公園法の特別地域にヘリで着陸する試みは日本初。小河内岳の登頂には通常複数日要するが、同ツアーでは約20分の空の旅を楽しみながら登頂することができる。インバウンド(訪日客)を主なターゲットに9月1日から10月31日までの間、要予約で実施する。 日本平ホテル(静岡市清水区)を出発しヘリで小河内岳を目指す。参加者は山頂付近で富士山や南アルプスの壮大な景色を眺めながら最大30分、徒
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GI認定 静岡県清酒ロゴ完成 海外での消費拡大目指す
静岡県内28の全ての蔵元が加盟する県酒造協同組合はこのほど、昨年11月に地理的表示(GI)制度に認定された本県の清酒のロゴマークを公表した。認定された清酒の瓶に貼り付け、主に海外での消費拡大を図る。 ロゴマークは全国から公募で集めた126点から、山形県の男性のデザインを採用。日の丸に見立てた背景に、富士山と酒米、波のイラストが描かれている。本年度中にGI管理運営委員会が認定酒の選定を行い、4月ごろからロゴ入りの清酒を販売する。 望月正隆理事長と清信一副理事長らが県庁を訪れ、川勝平太知事にお披露目した。望月理事長は「海外でいっそう静岡の酒の素晴らしさを知ってもらう契機になる」と期待を込め
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長泉・桃沢野外活動センター 体を温めて冬キャン楽しむ【キャンプ場だより】
いよいよ本格的な外遊びシーズンです。冬キャンといってもストーブがあればなんのその。虫もいなければ、夜空の星の美しさを1年で最も楽しむことができるなど、魅力がたくさんあります。 キャンプ飯もバーベキューだけではありません。冬場はダッチオーブンで作るおでんや各種鍋料理、参鶏[サムゲ]湯[タン]など体が温まるメニューがいろいろあります。 お薦めなのがサウナ。じっくり温まった後は全身から湯気を立たせながら、ひんやり外気浴でクールダウン。ホットワインやウイスキー入りの紅茶などでもう一度体を温めてというように、冬ならではの整い方が楽しめます。 日が暮れるのが早いこの季節は、静かにたき火を囲むのにも
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河津桜まつり、温泉会館特設座席から絶景を 地元観光関係者ら静岡新聞社でPR 2月1~29日開催
河津町で2月1~29日に開かれる「河津桜まつり」を前に、地元観光関係者らが19日、静岡市駿河区の静岡新聞社・静岡放送を訪れ、今季の見どころについて情報発信した。 岸重宏町長や町観光協会の山田和子会長らが河津桜の切り枝を持参し、期間中のイベントを紹介した。今年は同町峰の踊り子温泉会館に特設座席「桜テラス」を設置し、河津桜が咲き誇る絶景を見渡すことができる。まつりをPRする「伊豆の踊り子」の大野花純さん(23)=東伊豆町=は「桜テラスから眺める特別な景色を堪能してほしい」と話した。 特製会席弁当と温泉入浴を楽しめるプランも用意。幻想的な雰囲気を醸し出す夜桜ライトアップも行う。伊豆急行線伊東-
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高級日本家屋 期間限定カフェに 富士「旧藤田邸」活用 3店舗が交代出店
1955年に建てられた富士市大淵の高級日本家屋「旧藤田邸」内にこのほど、1カ月限定のカフェ「ウラニワカフェ」がオープンした。同家屋の活用方法を模索する市の事業の一環。3月末まで1階部分を3店舗に交代で貸し出す。 1月は同地区の洋菓子店「ばっくやーど」が運営する。4部屋と縁側に席を用意した。縁側では庭園を見ながら飲食が楽しめる。ケーキやプリンといったスイーツのほか、富士山と茶畑を同時に望める近隣の景勝地「大淵笹場」産の煎茶も提供する。 2月はクラフトビール、3月はアロマの販売店が出店する。市が経費の一部を補助する事業として、昨夏から店舗を募集していた。 旧藤田邸は1999年に家主の遺族
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純米吟醸原酒「春のしずく」 18日発売 浜松市・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜名区)は18日、純米吟醸原酒「春のしずく」を発売する。 フルーティーな香りが特徴の酵母と、県産米を使用した。新型コロナの5類移行に伴い、花見や祭事での飲酒の機会が増えることを見込み、300ミリリットル(税込み673円)は前年比約20%増の3500本、720ミリリットル(1595円)は約10%増の4500本を出荷する。 県内や都内などの酒販店やスーパーマーケットなどで販売する。担当者は「ふくよかな香りと味わいを楽しんでほしい」と話す。
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地産果物使いクラフトサワー 蒸留所・飲食店開業 沼津・柿田川ブリューイング 第1弾、伊東産レモン
クラフトビール「沼津クラフト」を製造する「柿田川ブリューイング」(沼津市千本緑町)が今冬、新たに蒸留所「千本スピリッツ」を本社近くに設け、蒸留酒の製造に着手した。第1弾は静岡県内産のレモンを使ったクラフトサワー。ビール醸造所が複数ある沼津で「ビールの醸造技術を生かして、料理に合う地元産の果物を使ったサワーを提供したい」と、19日には飲食店も本格オープンする。 2018年からクラフトビールを製造する同社にとって「創業時からの念願」(広報担当者の仙座夏子さん)。販売するクラフトサワー「リモンチェッロ」は、ビールに使用する麦芽を原料に製造した蒸留酒に伊東産のレモンを漬け込んだ。甘過ぎず、飲みやす
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御殿場新天地ではしご酒企画 夜の昭和体験 特別メニューも
御殿場市のJR御殿場駅富士山口から北西へ数百メートル付近に広がる歓楽街「御殿場新天地」で12日、はしご酒企画が始まった。レトロな街並みや空気感を味わいながら飲み歩きを楽しめる。かつて通っていた年配者や市内の若者らに魅力を再アピールするだけでなく、御殿場の夜のコンテンツとして知名度を高める狙いがある。21日まで。 新天地は太平洋戦争の敗戦後に、進駐軍の米軍客などを相手に栄えた盛り場。最盛期の1970年代はスナックやバーなど100店を超える店がひしめき、独自の輝きを放っていた。 だが、米兵が減るにつれて衰退し、現在は30店ほどが営業する。関係者によると、「ダークでアングラ」と称される昭和の街
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「発酵」架け橋に静岡の魅力創出 ビール「家康公クラフト」開発 静大の文理融合研究や産学官連携から
静岡大の研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)が文理融合の研究と産学官での連携で静岡の新たな魅力づくりに挑んでいる。徳川家康にちなんだ静岡市産クラフトビール「家康公クラフト」の開発など、組織発足から約2年で続々と地域ブランドの醸成に着手。「発酵」を架け橋として地域の活性化を目指す。 市内3醸造所が製造した家康公クラフトのうち「ゴールデンエール」は、醸造に家康ゆかりの井川大日峠のツツジから得た酵母を用いたのが特徴。透き通った黄金色と軽やかな飲み口のビールで、酵母由来の花の甘い香りが広がる。ゴールデンエールを手がけた醸造所「アオイ・ブリューイング」
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レンズ豆で欧州の正月気分 【ワインと楽しむこの一皿】
新年を迎えて1週間。お正月料理をたくさん食べた後は、何を作るか迷うところ。この時期らしいワインに合う料理として、欧州では正月によく食べるレンズ豆を使った煮込みを考えてみた。 レンズ豆は、丸く平べったい形状がコインを連想させることから、欧州では金運を上げるとされる縁起物の食材。イタリアやハンガリーでは、お正月にレンズ豆を食べると「1年お金に困らない」とされ、煮込みにして楽しむ習慣があるそう。 輸入食材などを扱う店で、乾燥豆が手に入る。缶詰でもよい。乾燥豆はさっと洗うだけで、水で戻したりせずそのまま煮て大丈夫。野菜やベーコンから出るうまみを豆にたっぷり吸わせて、水気がほとんどなくなるまで煮込
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ビール廃棄物をバッグ、タグに再生 静岡のメーカー、企業
静岡市駿河区のクラフトビールメーカー「静岡醸造」が地元の企業や障害者福祉施設、縫製作家らと連携し、ビールの製造過程で発生する廃棄物を環境に優しいエコ商品に再生させている。ものづくり技術によって、ビール原料の麦芽(モルト)の絞りかすなどが商品タグやトートバッグに生まれ変わり、循環型社会の実現につなげる。 廃棄物利用に着目したのは静岡醸造の折山徹郎醸造長(34)。ビール製造で使用した麦芽の絞りかす(モルトフィード)を紙製の商品タグに変身させた。これまでは廃棄していたモルトフィードを、同区の紙製造装置販売会社「第一クリエイティブ」が和紙のような強度と手触りを持つ「モルト紙」に加工。同区の「駿府の
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中国、欧州ブランデー調査 不当廉売疑い、対抗措置か
【北京共同】中国商務省は5日、欧州連合(EU)加盟国からのブランデーが不当に安い価格で販売されている疑いがあるとして反ダンピング(不当廉売)調査を始めたと発表した。中国酒業協会が調査を申し立てた。 EUは昨年12月、中国からのバイオディーゼル燃料について反ダンピング調査を始めたと発表しており、中国側の対抗措置とみられる。 調査期間は来年1月5日まで1年間。特別な事情があれば6カ月間延長できるとしている。
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辰のラベルに復興願う 熱海の日本画家・坂本さん 静岡の酒造場販売
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流からの復興を願い、同市渚町の日本画家坂本武典さん(47)が描いた干支(えと)のラベルを張り付けた純米酒「天虹(てんこう)」を、駿河酒造場(静岡市駿河区)が販売している。売り上げの一部は災害支援金として熱海市に寄付する。 ラベルの絵は2024年の干支にちなんだ「不二越雲龍(ふじごえうんりゅう)の図」。富士山、伊豆半島、初島の上空で、龍が復興を見守る構図とした。土石流の発生から1月3日で2年半。「伊豆山のことを忘れず、支援を継続したい」と話す坂本さんが、無償で描き上げた。 坂本さんと駿河酒造場の杜氏(とうじ)の萩原大吾さんが日大三島高の同級生だった縁で、伊豆
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大自在(12月29日)ソウルフード
今年注目を集めたソウルフードに、愛媛の名物で小魚を皮や骨ごとすり身にして揚げた「じゃこ天」がある。秋田県知事が10月に講演で、以前訪れた四国地方で飲食した料理や酒を酷評し、じゃこ天を「貧乏くさい」とけなした。報道を受け、県に抗議が多く寄せられネット上でも非難を浴びた。 愛媛県は「おいしい食べ物や地酒がたくさんあるので、ぜひまたお越しになって堪能してほしい」と大人のコメント。“失言騒動”でじゃこ天の知名度は一気に上がり、売り上げは急増した。愛媛のかまぼこ店では秋田からのオンライン注文も多く「秋田の殿様が失礼しました」とわびる客もいたという。 これを巡り秋田と四国4県
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磐田・大楽地の米使用したクラフトビール 遠州の関係人口創出、地域活性化へ 年初からイベント配布
磐田市内の企業の不動産部門が企画し、市北部の大楽地地区でつくる米を原料の一部に用いたクラフトビール「大楽地米ビール」がこのほど完成した。コンセプトは「新しい地元の味を、地元の素材をつかって、地元のみんなでつくろう」。ビールを通じて、遠州地域の関係人口の創出や地域活性化を目指す。 同市で木材販売などを手がけるカワイの「ICOI(イコイ)」不動産事業部が、設立10周年に合わせた地域貢献活動として計画した。地元の米を使ったビールづくりのアイデアは、父親の闘病を機に家業の米作りに本格的に携わり始めたという同不動産部の松下知也さん(38)=同市下野部=から寄せられた。 11月上旬には掛川市内の飲
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猪ギョーザを“旗揚げ” 頼朝公に由来、歴史資源生かす
飲食業のにしはらグループ(三島市)と加工品製造販売やホテル、レストラン経営などを手がける時之栖(御殿場市)が、源頼朝の旗揚げに由来した「頼朝公旗揚げ餃子(ギョーザ)」を共同開発した。県東部の歴史文化資源を生かした商品で、27日に発売した。 三島市で7~9月に開かれた商品プラン開発セミナー(静岡県など主催)で、2社と日本大国際関係学部の学生が考案した。伊豆に流された源頼朝が三嶋大社で源氏再興を目指し旗揚げした故事や、頼朝が富士山麓で行った「富士の巻狩り」の大猪(いのしし)退治のエピソードにちなみ、伊豆市産のイノシシ肉を使用したギョーザを新規開発した。 イノシシ肉は風味や甘みが豚肉に比べて
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吟醸酒瓶詰め 新年へ着々 駿河区の静岡平喜酒造
静岡市駿河区の酒蔵「静岡平喜酒造」で新年に出荷する日本酒の瓶詰め作業がピークを迎えている。今年は県が開発した酒米「誉富士」に品種改良を加えた「令和誉富士」を使い新酒を仕込んだ。同社スタッフが爽やかな香りの吟醸酒を手際よく瓶に注ぎ込んだり、ラベルを貼ったりして新年の準備を整えた。 年3回に分け出荷する純米吟醸酒シリーズの第1弾として、「喜平 静岡蔵 純米吟醸 誉富士 新米新酒」を一升瓶換算で約650本瓶詰めした。安倍川の伏流水と今秋入荷した令和誉富士の新米でこうじを造り、水分管理に注意して醸造した。 新酒ならではのフレッシュですっきりとした飲み口が特徴。製造課の望月良祐さん(42)は「令和の酒
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ビール世界大会 最高金賞報告 伊豆の国「反射炉ビヤ」、知事に
世界最大級のビールコンペティション「ワールド・ビア・アワード2023」ケルシュビール部門で、世界最高金賞に輝いた伊豆の国市のクラフトビール醸造所「反射炉ビヤ」と運営会社「蔵屋鳴沢」の関係者がこのほど、県庁を訪れ、川勝平太知事に受賞を報告した。栄誉を獲得したビール「ニューワールドケルシュ」を持参し、受賞までの経緯や今後の意気込みを語った。 県庁には蔵屋鳴沢の稲村浩宣社長(63)と醸造長の山田隼平さん(31)が訪れた。稲村社長は「受賞は予想外。本当に喜んでいる。品質にこだわった良いビールを造ろうと頑張って、10年ちょっとで花が開いた。ますます良いビールを造りたい」と話した。山田さんは、同ビールが
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ほうじ茶ビールお披露目 島田・伊久美の醸造所、2周年イベント
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は24日、オープン2周年を記念したイベントを同所で開いた。伊久美地区で栽培されたほうじ茶を使用した新商品「シマダブラウンエール」をお披露目した。 茶農家の大橋勝典さん(61)が農薬や化学肥料を使わずに栽培したほうじ茶を活用した。さっぱりとしたほうじ茶の風味が特徴で、こってりとした肉料理や中華料理に合うという。 醸造所を運営するビアホップおおいがわの小林浩樹代表(56)は「大きな可能性を秘めた原料。ビールを通じて地元のほうじ茶を飲むことにもつながってほしい」と期待する。 イベントではラーメンやホットビールの販売、まき
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次郎柿ワイン完成 森町の小国神社で祝賀式 コンビニなどで限定販売
特産の次郎柿を使った「遠州森町次郎柿ワイン」の完成祝賀式が22日、同町一宮の小国神社で開かれた。生産者や販売業者、JA、町などでつくる同ワイン推進協議会(鈴木康之会長)関係者や地元議員ら来賓など約30人が出席し、完成を祝った。同日から町内の酒販売店や量販店、コンビニなど12店で計約1600本の限定販売を始めた。 祝賀式に先立ち、製造開始から24年目となる新シーズンに向けた決意報告と今後の一層の発展を祈願し、神事を執り行った。祝賀式では夏の暑さなどが原因で収穫量が少なかったことを踏まえ、鈴木会長が「ワイン製造に向けて努力された関係者に感謝する。引き続き魅力発信にご協力お願いしたい」と呼びかけ
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たる酒 4年ぶり出荷盛ん 浜松・花の舞酒造
浜松市浜北区の花の舞酒造で、年末年始の祝いや鏡開きに使われるたる酒の出荷がピークを迎えた。新型コロナウイルスの影響から注文が回復して4年ぶりに多くのたるが同酒造に積み上がり、蔵人たちが酒を詰める作業に追われている。 同酒造には1斗(18リットル)、2斗、4斗のたる酒の注文が静岡県内や関東圏のホテル、旅館、飲食店などから入った。1月中旬まで、約300個を出荷する。名誉杜氏(とうじ)の土田一仁さん(64)は「新型コロナの制限も緩和され、ようやく普段通りの年末年始になる。みなさんが楽しい新年を迎えられるようお酒を届けたい」と話す。
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日本公庫3支店が各地の特産品PR 静岡、奈良、東京中央
日本政策金融公庫の静岡、奈良、東京中央の3支店は来年1月末まで、共同ロビー展を各支店で開いている。各店頭で他の2支店が営業エリアとする地域の特産品を来店客に紹介し、相互の消費促進につなげる。 静岡市葵区の静岡支店では国民生活事業受付前にコーナーを設け、奈良県発祥とされる日本酒や三輪そうめん、八丈島特産のくさや、アシタバ、焼酎などを並べた。出品した各企業のウェブページにアクセスできる2次元コード、ふるさと納税のカタログも用意し、希望者にはビジネスマッチングに向けた商談の案内も行っている。 本県からは緑茶やかつお節、静岡おでんなど地場食材を活用した商品を提供し、奈良、東京中央の各支店で紹介し
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アサヒ来年4月から国産ウイスキー値上げ
アサヒビールは19日、国産ウイスキー13ブランド計54商品を来年4月1日出荷分から約7~62%値上げすると発表した。昨年10月以来1年半ぶりとなる。
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たき火を囲みビールで乾杯 24日、島田 醸造所で「感謝祭」
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は24日、開業2周年感謝祭を同所で開く。たき火を囲んでクラフトビールやラーメンを楽しめるイベント。ホットビールも特別に販売する。当日は伊久美地区で栽培されたほうじ茶を使った新商品「シマダブラウンエール」をお披露目する。 時間は午前11時~午後3時。雨天の場合は規模を縮小して開催する予定。問い合わせは193バレーブリューイング<電0547(39)0193>へ。
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国産木材で樽の香り、酒熟成キット発売 浜松のベンチャー、ボトル漬け込み再現
浜松市の起業家支援施設「FUSE」を拠点に活動するベンチャー、酒ハックプロジェクト(浜松市中区、種石健一社長)は18日、カットした国産木材をボトルに漬け込み、手軽で早期に樽(たる)で熟成したような味や香りを再現できる製品「酒熟成キット#酒ハック」を発売する。半日から1日程度でまろやかな風味への変化が楽しめるという。 キットは高さ25センチのガラス製ボトルと、地元の天竜スギやヒノキ、北海道産ミズナラ、サクラ、カエデなど7種類の長方形型の木材。木材を選んでセットし、ウイスキーや焼酎、ワイン、日本酒など好みの酒をボトルに注いで浸す。 木材の一部は間伐材や高級家具向け“銘木&rdqu
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森町産栗でビール 甘く香ばしく 16日から限定販売
森町産の栗を使用したクラフトビール「遠州森町BEER ジャパニーズチェストナッツスタウト」が16日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えをPRした。 掛川市の醸造所に製造を依頼し、甘く香ばしい栗の風味を感じる黒ビールに仕上げた。深いコクとほどよい苦みが特徴の飲み応えある味わいで、甘い食べ物と相性がいいという。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長)が立ち上げた地域おこしの一環で、毎年地元産の果物などを使ったクラフトビールを発表している。アクティ森のほか
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杜氏が手作りの純米大吟醸発売 花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)は15日、小仕込み専用酒蔵「吟醸蔵」で製造した純米大吟醸「小仕込み原酒」=写真=を発売する。規模の小さい醸造設備で、杜氏(とうじ)が全ての工程を手作業で行った。 約2カ月前から県産の米や酵母を低温で仕込み、純米大吟醸を辛口に仕上げた。約500リットルのタンクに入れる米は120キロで、1回の仕込みで720ミリリットル300本を製造する少量生産。担当者は「小回りが利く作り方なので、改良を続けて最高級の日本酒を追求したい」と述べた。 販売価格は税込み3850円。同区の直売所や県内や都内などの百貨店、専門店で販売する。
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富士山女子駅伝 記念グッズでおもてなし 富士、富士宮の魅力アピール
富士、富士宮両市は、30日に両市を舞台に開催される「富士山女子駅伝」の記念グッズをそれぞれ用意した。両市のマスコットキャラクターをあしらったバッグやキーホルダーが、ゴール地点の富士市総合運動公園陸上競技場で販売される。開催11年目にして、全国から集まる駅伝ファンを迎え入れる態勢が充実してきた。 富士宮市は、市のキャラクター「さくやちゃん」が肩にたすきをした限定デザインを作り、トートバッグやブランケット、日本酒のラベルなどに採用した。同競技場では記念包装のトイレ紙などを約千個、無料配布するほか、富士山柄のパイロン「富士山コーン」の高さ1・8メートルの駅伝巨大版を設置して観客を出迎える。 富士市
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博物館で「江戸」を満喫 島田市がカフェ&バー 和菓子作りや機織り体験も
島田市の市博物館分館で21日まで、「令和から江戸に時間旅行」をコンセプトにしたカフェ&バーがオープンしている。飲食やワークショップを楽しめるほか、夜間は同館や周辺の川越し街道のライトアップも行う。 同市が外国人誘客に向け企画した。東京都のカフェ&バー「ニュー椿」の協力のもと同市のお茶やクラフトビールが提供される。同館やその周辺ではカラフルなちょうちんが並ぶほか、障子への浮世絵投影も実施している。和菓子作りや機織りを体験できるワークショップも展開される。 13日に実施された大井川の歴史を巡るモニターツアーでは、立ち寄り先として同館が採用された。和菓子作りを体験した中国出身の西形蘭香さん=静岡市
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「意外とガチでやってます」国税局が主催する日本酒コンテストは想像以上に熱い戦いだった 全国の酒蔵が技術の粋を競う鑑評会、車で例えるなら「F1の世界」!?
新型コロナウイルス禍での行動制限が解除されてから初めての年末を迎える。久々の忘年会や、年末年始のお供に欠かせないお酒といえばやっぱり日本酒。その出来栄えを審査するコンテスト「鑑評会」を各地の国税局が開いているのはご存じだろうか。年に1度、酒蔵が持つ技術の粋を集めて競う、静かで熱い戦いをリポートする。(共同通信=助川尭史) ▽まるで化学の実験?白衣姿で黙々と審査 10月上旬、関東信越国税局の鑑評会の審査会場には一合サイズの蛇の目のおちょこがずらりと並び、アルコールの甘い香りが部屋いっぱいに広がっていた。管内の6県から出品されたのは
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静岡県東、中、西部特産のかんきつで新飲料 御殿場高原ワイン
御殿場高原ワイン(御殿場市)はこのほど、県東部と中部、西部それぞれのかんきつ類を使ったハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)のセット販売を始めた。喉を刺激する強めの炭酸と、すっきりした味わいが特徴。特産品の一つに育てたい考えだ。 伊豆産のニューサマーオレンジ、静岡市産のスルガエレガント、浜松市産の三ケ日みかんの3缶セット。アルコール度数は4%と一般的なビールよりもやや低い。「湯上がりの一杯」としての定着を目指し、「YUAGARI」と名付けた。 低カロリー、低アルコール度数のハードセルツァーは海外で健康志向の若者に人気という。同社は東伊豆町の醸造所買収をきっかけにニューサマーオレンジを昨
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“純御殿場”ウイスキー始動 キリン系工場 地元大麦使用「世界へ」
キリングループ国内唯一のウイスキー工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市)は、御殿場産大麦を使ったウイスキーの製造を始めた。原料調達から瓶詰めまで現地で行う〝純御殿場産〟ウイスキー。押田明成社長は「日本のイメージに合うおいしい商品にして世界に売り出したい」と意欲を示す。大麦の長期購入契約調印式と樽(たる)詰め式をこのほど開いた。 同市の高根地区水田転作管理組合員が米の裏作で生産したミカモゴールデン(美醸黄金)を使う。今季は6トンを富士山の伏流水で仕込んだ。14樽(約2500リットル)を少なくとも5年間熟成させる。まずは他の原酒とブレンドして使い、将来的には単独で販売する考え
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米カリフォルニア州、焼酎販売へ 許可で輸出に弾み、韓国勢に並ぶ
【ワシントン共同】米国で「Shochu(焼酎)」を手に、カンパイしよう―。米西部カリフォルニア州で、ワインやビールの販売免許だけではこれまで認められていなかった飲食店での焼酎販売が、一定条件の下で新たに許可された。韓国の蒸留酒「ソジュ」は1998年から販売が認められており、韓国勢にようやく肩を並べた形だ。 日本の関係者からは「米国への輸出に弾みがつく」と歓迎の声が上がっている。日本酒に比べて知名度が劣る焼酎の消費拡大につながりそうだ。 今年10月に、カリフォルニア州のニューサム知事がアルコール飲料規制に関する改正法に署名し、実現
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構想5年「御殿場シャルドネ36」完成 市の特産品に…まろやかな味 嶋田酒店、12月中旬発売
御殿場市産のブドウを使ったワイン「御殿場シャルドネ36(さんろく)」が誕生した。嶋田酒店(同市川島田、嶋田康一代表)が構想を始めてから約5年。御殿場の名を冠するにふさわしい味になったと判断し、12月中旬に満を持して発売する。 同市神山の農園で生産したブドウを使い、御殿場高原ワインが製造した。木樽(たる)で約2カ月間熟成させ「まろやかで樽の香りがする」のが特徴。嶋田代表は「まずは市民に知ってもらい飲んでもらいたい」と話す。 多種類のアルコール飲料が造られる「酒のまち御殿場」のアピールになればと御殿場産ワインの販売を考え、御殿場高原ワインに協業を持ちかけた。同社が所有する農園の一部の権利を持
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栗焼酎「自ら」今季も販売開始 掛川、甘くまろやか
掛川市の市民有志でつくる「かけがわ栗焼酎プロジェクト」が5日、市特産の栗を使った焼酎「自ら(みずから・おのずから)」の今季の販売を開始した。栗の香りのたつ甘くまろやかな味わいに仕上がった。 掛川市産栗の有効活用を目的に2009年から続く取り組み。メンバーが農園の整備や栗拾い、皮むきなどを行った。蒸留は日本酒銘柄「杉錦」で知られる杉井酒造(藤枝市)が昨年から担当している。プロジェクトの山崎善久リーダー(60)は「やり続けることが情報発信につながる。栗焼酎を通して掛川のファンになってもらいたい」と話した。 720ミリリットル2400円、300ミリリットル1200円(いずれも税込み)。計140
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対中水産物輸出 83%減 10月14億円、ホタテはゼロ
農林水産省が5日発表した中国向けの10月の水産物輸出額は前年同月比83・8%減の14億円だった。東京電力福島第1原発の処理水放出に伴い、中国が8月24日から日本産水産物の輸入を禁止したことが響き、4カ月連続で前年を下回った。 ホタテは2カ月連続でゼロだった。輸出額には真珠やニシキゴイが計上された。ただ中国は日本からのニシキゴイの輸入を11月から事実上止めており、同月は輸出額が減る可能性がある。 10月の農林水産物・食品全体の輸出は、中国向けが43・3%減の153億円となり、ウイスキーや菓子が大きく落ち込んだ。香港や台湾も前年を下回った。米国や韓国向けは増えたものの、世界全体では9・5%減の1
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ウイスキーを無免許転売 国税、男性に罰金通告
高級ウイスキー「マッカラン」など計約1500本(2500万円相当)を無免許で繰り返し転売したとして、大阪国税局が酒税法違反で、無職の20代男性に罰金相当額の納付を通告する行政処分を行ったことが5日、関係者への取材で分かった。酒税法は、継続して酒を売る場合、免許を取得する必要があると定めており、国税局は注意を呼びかけている。 新型コロナウイルス禍で「家飲み」需要が高まったこともあり、人気の高い酒の個人間取引や高値での転売が活発化。国税局によると、家庭で不要になった酒を1、2本フリマサイトなどで売る程度は問題ないが、継続する場合は無免許販売に該当する恐れがあるとい
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ウイスキーのチョコレート ロッテ
ロッテは、福島県の笹の川酒造とコラボしたチョコレート「YOIYO酒ガナッシュ〈安積蒸溜所〉オリジナルウイスキー安積」を来年3月末までの期間限定で発売した。生クリームを使わずにウイスキーのみを使用し、上品な香りとスパイシーな余韻を味わえる。12粒入りで1640円。問い合わせは通話無料のお客様相談室、電話(0120)302300。
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うなぎパイVSOP 首都圏でミニ版販売 春華堂、期間限定
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)はこのほど、首都圏で「うなぎパイVSOP」のミニ版の期間限定販売を開始した。 1993年に「最上級のうなぎパイ」として発売したうなぎパイVSOPは、生地に生クリームと牛乳を混ぜ、マカダミアナッツを加えて仕上げにブランデー「VSOP」入りのタレを塗った商品。 販売価格は6本入り70グラムで833円。手頃な価格、サイズのVSOPミニを首都圏の駅売店などで順次販売してPRにつなげる。
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富士正酒造 民事再生法申請 沓間水産の100%子会社に
1866年創業の富士正酒造(富士宮市)は1日、民事再生法の適用を静岡地裁に申請した。負債総額は約4億円。県内外ですし店「沼津魚がし鮨」を運営する沓間水産(裾野市)の100%子会社となり、同社の支援下で事業継続と財務改善を図る予定。 富士正酒造は1956年に合資会社として法人化し、日本酒の「富士正」「げんこつ」などが主力製品。2013年に富士宮市の「あさぎりフードパーク」に本社を移転して醸造所や自社店舗を運営していたが、設備投資の負担と新型コロナウイルス禍における売り上げの減少が響いた。22年9月期の売上高は1億3300万円。 関係者によると、同社の全事業と従業員は来年3月に沓間水産の傘下
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浜松特産グレープフルーツ果汁使用の日本酒完成 「理想のバランス」 12月2日から限定販売
浜松市が生産量全国一を誇るグレープフルーツをPRしようと、市内の市民団体「どいーにはままつ」と老舗蔵元の浜松酒造(中区)が日本酒と果汁を使った「グレープフルーツ酒」を開発した。 酸味と甘さのバランス、鮮やかなルビー色が特徴という。イオンリテールとの共同企画で、2日からイオン浜松西伊場、浜松志都呂、浜松市野、浜松西、袋井、焼津、清水、富士宮の8店舗で120本限定販売する。500ミリリットルボトルで税込み1815円。 浜松産のグレープフルーツは豊かな日照と樹上完熟で甘さが強く、高級品として首都圏で流通している。同団体はこれまでスイーツやクラフトビールを開発し、日本酒は初挑戦。市内産の米と水で
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家康ビール第3弾、12月1日発売 茶つぼ屋敷の花酵母使用
徳川家康ゆかりの地の植物から採取した酵母を使ったクラフトビール「家康公クラフト」の新種が12月1日、発売される。大御所となった家康が駿府城で暮らしていた頃、新茶を保管して熟成させていた茶つぼ屋敷(静岡市葵区井川)のツツジから採取した花酵母を利用し、市内の3醸造所がそれぞれゴールデンエール、ポーター、セッションIPAに仕上げた。 開発したのは、静岡大の文理融合研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)と、静岡市や静岡商工会議所などでつくる大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会。 静岡浅間神社境内の「家康公初恋の地しずおか ギフトショップ」、JR静岡
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発酵食品・飲料開発 事例や展望紹介 15日、静岡市駿河区で講演
家康公クラフト開発をはじめ、本県の産学官が連携して行ってきた発酵食品・飲料開発の事例や今後の展望を紹介する講演会「微生物がつなぐ文理融合研究」(日本学術会議中部地区会議主催、静岡大共催)が15日午後1~4時、静岡市駿河区の同大大学会館で開かれる。入場無料。 同大学術院理学領域の丑丸敬史教授の「野生酵母に学ぶ多様な微生物世界」、人文社会科学領域の横浜竜也教授の「日本におけるクラフトビールツーリズムの可能性」などの講演がある。 申し込み、問い合わせは静大研究協力課<電054(238)4316>へ。
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株主優待に「沼津体験」 トーヨーアサノ
コンクリートパイル製造・施工のトーヨーアサノ(沼津市)は、株主優待に体験型商品を追加する。中長期で株を保有する個人株主を増やすとともに、創業の地沼津の魅力を株主に知ってもらい、地域活性につなげる。 来年2月末の基準日から優待制度を拡充するのに合わせ、従来は沼津の農産品が中心だった選択制の優待品に体験型商品を加える。1年目はミカン狩りと沼津ラクーンよしもと劇場招待券を用意する。 担当者は「来てもらうことで沼津を知り、楽しんでもらえる」と体験型商品のメリットを強調する。毎年異なる体験型商品を用意し、再訪を促す考え。 企業相手の事業ゆえの知名度不足を解消しようと、2020年に株主優待制度を導入。以
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静岡県の清酒GI指定 ブランド力向上に弾み
国税庁は29日、静岡県の清酒を地理的表示(GI)制度に指定すると発表した。指定は30日付。酒類では県内初のGI指定で、都道府県単位では9件目となる。 GIは、生産方法や気候などの特徴が品質の特性に結びついている産品を知的財産として登録し、保護する制度。県内27の全蔵元が加盟する県酒造協同組合が申請していた。国税庁は多様な河川の伏流水を醸造用水とし、端麗で穏やかなうまみのある酒質などを評価した。 生産基準として、県内の水のみを使用することや発酵には「静岡酵母」を用いることなどを定めた。貯蔵、瓶詰めの工程も県内で行う。同組合で今後、ロゴマークや認定酒の選定を進めていく。同組合の清信一副理事長
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東部のビール飲み比べ 静岡協同組合 伊豆でフェス
静岡クラフトビール協同組合はこのほど、「伊豆ビールフェスティバル」を伊豆市の修善寺駅と同駅西口広場で初開催した。組合に加盟する県東部のクラフトビール製造会社10社が出店し、多くの観光客や住民が自慢のビールを味わった。 伊豆市のベアードビールをはじめ、沼津、富士、御殿場、伊豆の国市の各社がブースを並べた。地元グルメの露店も人気を集めた。 伊豆の国市の会社員男性(48)は「地元のクラフトビールがこんなにたくさんあるとは知らなかった。飲み比べができうれしい」と喜んだ。 クラフトビールのPRや普及促進、地域活性化を目的に開いた。同組合の片岡哲也代表は「これからも継続的にイベントを開き、地元のクラフト
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郷愁漂う街並み散策 富士宮出身、文筆家・甲斐みのりさん案内
富士宮市は25日、同市出身の文筆家甲斐みのりさんと市街地を散策するツアーを実施した。関東在住者ら20人が甲斐さんお薦めの店などを巡り、郷愁漂う富士宮の街並みを満喫した。 甲斐さん監修の中心市街地ガイド本「みやめぐり」に載っている場所を回った。宮町の洋菓子店マルキーズでは趣のある看板を写真に収めたり、人気スイーツを買い求めたりと、思い思いに楽しんだ。宝町の高砂酒造では蔵の中を見学。参加者は甲斐さんと一緒に日本酒ができるまでの工程をたどり、理解を深めた。
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脳機能低下、食道がん、人とトラブル、認知症… 飲酒に初指針 「アルコール量」重要、年代別リスク周知
飲酒に伴うリスクを周知しアルコールによる健康障害を防止するため、厚生労働省の検討会は22日、年齢や体質に応じた留意点などを盛り込んだガイドラインを取りまとめた。飲酒に関する指針を国が策定するのは初めて。病気や健康影響を例示したほか、飲む際は事前に食事を取ったり、休肝日を設けたりするなど体に配慮するよう勧めている。意見公募を経て本年度中に正式決定する。 指針によると、高齢者は若い時に比べ体内の水分量の減少などで酔いやすく、一定の酒量を超えると認知症発症や転倒のリスクが高まる。10代や20代は脳の発達段階で、多量に飲むと脳機能が落ちるとのデータがあると説明した。飲んで顔が赤くなるなどアルコール
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「山崎25年」16万円→36万円 サントリー「設備強化進める」 117品 来年4月から最大2倍強
サントリーは21日、国産高級ウイスキーなど計117品を2024年4月1日出荷分から最大2倍強に値上げすると発表した。700ミリリットルの「山崎 25年」と「白州 25年」「響 30年」は、いずれも税別希望小売価格が16万円から36万円に大幅アップする。同サイズで「12年」の山崎と白州も5割高い1万5000円になる。 世界的に人気が高まる国産高級ウイスキーは、品薄などを背景に価格が高騰し、希望小売価格の10倍近い価格で取引されるケースもある。サントリーは国産高級ウイスキーの値上げにより、「品質向上や生産設備の強化などを進める」としている。 また、輸入ウイスキーでは、「ザ・マッカラン 30年
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サントリーがウイスキー値上げへ 来年4月、トリス10%アップ
サントリーは21日、ウイスキーの14ブランド63品目を来年4月1日出荷分から4~57%値上げすると発表した。「サントリーウイスキー トリス〈クラシック〉」(700ミリリットル)の希望小売価格は990円から1089円になる。大麦などの原材料価格や輸送費の上昇を理由に挙げている。 これとは別に、国産のプレミアムウイスキー5ブランド19品目も来年4月から20~125%値上げする。海外でも人気が高まっており、さらなる品質向上や生産設備の強化が狙い。「サントリーウイスキー 響30年」(700ミリリットル)の希望小売価格は17万6千円から39万6千円。「サントリーシングル
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サントリー来年4月にウイスキー値上げ
サントリーは21日、来年4月1日出荷分からウイスキーの一部を値上げすると発表した。大麦などの原材料価格や輸送費の上昇を理由に挙げている。
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輝く筋肉で2部門優勝 静岡市葵区・宝石店の川崎さん ベストボディジャパン東日本大会
静岡市葵区のジュエリー専門店「きたがわ宝石」の川崎泰史専務(43)が、10月下旬に神奈川県横須賀市で行われたベストボディジャパン(BBJ)東日本大会の経営者部門とマッスルモデル部門で優勝した。大好物のスイーツを2カ月間断って鍛え上げた筋肉が、本業で扱う宝石のように輝きを放った。 体を鍛えるきっかけはストレス発散だった。ジムに通い続ける中、仲間の誘いで初めて大会に臨んだのは7年前。最終選考止まりだったが、鍛錬の分だけ成長を実感できる筋肉トレーニングに魅せられた。 大会前は日々、約2時間のジム通いに加え、朝夜各30分間の有酸素運動も取り入れ、筋力向上と体脂肪低減を試みた。ポージングの際に背中
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60年熟成ウイスキー4億円落札 最高額、ロンドンの競売
【ロンドン共同】60年熟成させた希少なウイスキー「ザ・マッカラン1926」が18日、ロンドンで競売にかけられ、手数料を含め約219万ポンド(約4億円)で落札された。競売大手サザビーズによると、ワインや蒸留酒のボトルとしては過去最高額を記録した。 「ザ・マッカラン1926」はシェリーカスク(木だるの一種)で60年間熟成された後、1986年にわずか40本のみ瓶詰めされた。一般には購入できず、得意先に提供されたという。 「最も価値があるウイスキー」として知られ、2019年に競売に出品されたボトルは過去最高の150万ポンドで落札された。
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60年熟成のウイスキー、4億円で落札
【ロンドン共同】60年熟成させた希少なウイスキーが18日、ロンドンで競売にかけられ、約219万ポンド(約4億円)で落札された。競売大手サザビーズによると、ワインや蒸留酒のボトルとしては過去最高額。
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「開運」初しぼり 完成告げる杉玉交換 掛川・土井酒造場
掛川市小貫の土井酒造場は18日、新酒の初しぼりを行った。蔵人が軒先の「杉玉」を交換し、新酒の完成を知らせた。2024年4月末まで、一升瓶換算で約20万本を生産する。 「開運」の銘柄で知られる土井酒造場は創業151年目。5代目蔵元の土井弥市社長(50)は、もろみから酒かすを分離して抽出された酒の味と香りを確認し「すっきりしていて飲みやすい。味の膨らみがしっかりした酒ができた」と話した。20日から瓶詰めを開始して順次、出荷する。 日本酒の海外需要は増加傾向。土井社長によると、円安ドル高で輸出環境に追い風が吹いている半面、原発処理水問題とウクライナ侵攻を背景に、主要輸出先の中国とロシアで需要が
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日本製ウイスキー、英で高値落札 「軽井沢」5600万円
【ロンドン共同】長野県にかつてあった「軽井沢蒸留所」で作られたウイスキー「軽井沢1960年」が17日、ロンドンで競売にかけられ、30万ポンド(約5600万円)で落札された。世界的に日本製ウイスキーの人気が高まる中、生産が終了した希少品に高値がついた。競売大手サザビーズが発表した。 サザビーズによると、軽井沢蒸留所は2000年に生産を停止。「軽井沢1960年」は熟成期間を経て、2013年に41本が販売された。軽井沢シリーズの中で最古のウイスキーだという。 この日は、日本初のウイスキー蒸留所の建設が開始されて今年で100周年となった
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日本酒産地名でブランド化 地理的表示、指定が急増 認知度、基準策定に課題も
日本酒の地域資源を守る地理的表示(GI)保護制度の指定が近年急増している。産地名を冠する基準を設けてブランド力を高める取り組みの一環で、国内消費が頭打ちになる中、海外に販路を拡大したいという酒造業界と制度を所管する国税庁の思いが実を結んだ形だ。だが認知度はいまひとつで基準策定に難航することもあり、産地と結び付いた魅力発信につながるかどうかは未知数だ。 「GI指定をきっかけに、岩手の日本酒が世界に羽ばたけるよう支援したい」。10月に盛岡市で開かれたPRイベントであいさつに立った仙台国税局の清水雄策局長は力を込めた。今回新たに加わった「岩手」を含め、指定は全国で1
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酒蔵整備へ安全祈願 オール御殿場、観光促進核に 2024年10月完成目指す
御殿場市印野に農業振興や観光促進の新たな核となる酒蔵「富士御殿場酒造」(仮称)を生み出すプロジェクトで、印野郷土振興協会はこのほど、建設予定地で安全祈願祭を開いた。施設は2024年10月ごろの完成予定で、同年度産の新米を使った醸造を目指す。 印野地区のそば処「たくみの郷」に隣接した敷地約2千平方メートルに鉄骨造平屋建ての酒蔵を整備する。延べ床面積は約710平方メートル。年間最大90キロリットルの日本酒を製造でき、試飲や直売なども行う計画。 富士山の伏流水やブランド米「御殿場コシヒカリ」、酒米「令和誉富士」など最高の素材を生かし、純米吟醸や純米大吟醸を顧客ニーズやトレンドに合わせて生産する
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キリン、クラフトビール世界展開 台湾へ第1弾、11月末から輸出
キリンビールが個性的な香りや味が特徴であるクラフトビールの世界展開に本格的に乗り出すことが16日、分かった。国内のビール人気が低迷する中で、新たな収益源に位置づけるクラフトビールを海外に売り込む。まずは成長市場の台湾に進出し、11月末から販売する。 キリンのクラフトビール輸出は2021年まで数年間、オーストラリアや中国へ展開した「グランドキリン」以来の再挑戦となる。当時、輸出は少量で高単価だったため、認知度が高まらず終了した。 キリンは21年、縮小する国内ビール市場を活性化させようと、クラフトビール「スプリングバレー」を新たな基
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水素エンジン活用検討、JR東海 脱炭素へ、鉄道車両で世界初
JR東海は16日、二酸化炭素(CO2)を排出しない水素を動力とする鉄道車両の開発で、世界で例のない「水素エンジン」の活用を検討すると発表した。脱炭素を目指す取り組みの一環で、2024年度以降に試験を始める。丹羽俊介社長が名古屋市で開いた定例会見で明らかにした。 水素エンジンは、水素を燃焼させて得られるエネルギーを動力に変換する仕組み。軽油を燃料とするディーゼルエンジンを使っている山間部などの区間での利用を想定する。勾配を走る馬力や長距離走行時の燃費について検証するため、愛知県小牧市にある実験施設で試験をする予定。 水素エンジンに
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JR東海、脱炭素で水素エンジン活用検討
JR東海は16日、二酸化炭素を排出しない水素を動力とする車両の開発で、国内外で事例のない「水素エンジン」の活用を検討すると発表した。脱炭素を目指す取り組みの一環。
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待ちわびた解禁 ボージョレで乾杯 静岡市葵区でカウントダウンイベント
フランス・ブルゴーニュ地方ボージョレ地区で今年収穫したブドウから醸造した新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が16日午前0時、解禁された。静岡市葵区の「ヴィノスやまざき新静岡セノバ店」では恒例のカウントダウンイベントが開かれ、解禁を待ちわびたファンや飲食関係者ら約30人が祝杯を挙げた。 参加者は15日午後11時59分からカウントダウンを開始し、日付が変わると同時に「サンテ(乾杯)」のかけ声に合わせてグラスを掲げ、フルーティーで濃厚な味と香りを楽しんだ。来店できないファンに向けたオンライン配信も行った。 イベントに初参加した同区の公務員安心院千裕さん(32)は「もっと軽いかと思っていた
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「ファクハク」 静岡市内25社、工場や作業現場を公開 11月17日から
静岡市内企業の工場や作業現場が見学できる「ファクハク静岡工場博覧会2023」(実行委員会主催)が17日から、市内で初開催される。25社が参加し、普段は非公開の製造現場の公開やワークショップなどを通じてものづくりの魅力を発信する。19日まで。 クラフトビール製造や染織、小型産業用ロボットメーカー、印刷・広告業など多種多様な業種の企業が参加する。参加各社は工場見学のほか、鋳造体験や藍染め、瓦の人形作りなどのワークショップ、物品販売などをそれぞれ開催する。複数の企業を巡るバスツアーも実施し、「最先端産業」「マグロの循環」など四つのコースを用意している。 開催時間や場所は企業ごと異なり、参加には
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全国の地酒、試飲で手軽に 沼津の専門店リニューアル 若者に体験機会を
沼津市末広町の地酒専門店「沼津 酒・ながしま」がこのほどリニューアルオープンした。アルコール離れが進んでいるとされる若者に、地酒を手軽に体験してもらおうと試飲スペースを新設した。2代目店主の長島玲美さん(48)は「人生を豊かにする日本酒や焼酎の良さを知るきっかけをつくりたい」と意欲を示す。 焼津市の「磯自慢」や新潟県の「〆張鶴」といった日本酒や焼酎など約80種類を販売する店内の一角に、立ち飲みできるカウンターを設けた。土日祝日に2~3種類の地酒を有料で提供する。ジュースも用意する。生産者と客との交流の機会をつくる構想もある。 同店は約7割が個人客。コロナ禍で始めたインスタグラムの効果で若
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北朝鮮、新型中距離ミサイル開発 固体燃料型のエンジン実験に成功
【ソウル共同】15日の北朝鮮メディアによると、北朝鮮は新型の中距離弾道ミサイルに搭載する固体燃料型エンジンを開発し、11日に1段目の地上燃焼実験、14日に2段目の同じ実験を実施、成功した。「非常に満足な結果が得られた」としている。中距離弾道ミサイルは日本が射程に入り在日米軍基地が攻撃目標となるため、脅威が高まる。 北朝鮮は今月に入り18日を「ミサイル工業節」に新たに制定したと明らかにし、ミサイル開発を進める姿勢を改めて鮮明にした。日米韓が警戒を強めている。 固体燃料型は即時発射が可能で、液体燃料型と比べ発射兆候を探知されにくい。
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北朝鮮実験のエンジンは新型中距離弾に搭載
【ソウル共同】北朝鮮メディアは15日、北朝鮮が燃焼実験をした固体燃料エンジンは、新型の中距離弾道ミサイルに搭載すると伝えた。中距離弾道ミサイルは日本が射程に入る。
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新型ミサイルの固体燃料エンジン実験成功
【ソウル共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は15日、新型の弾道ミサイルの固体燃料エンジンの地上燃焼実験を11日と14日にそれぞれ実施し、成功したと報じた。
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地元・清水を盛り上げたい 静岡の酒店などイベント
静岡市清水区下野西の松永酒店はこのほど、同区三保のクラフトビール会社「ガルシアブリューイング」などとコラボし、酒や食を楽しむイベントを開いた。 昨年の台風15号で被災した地元を盛り上げようと企画した。今年8月に続き2回目の開催で、地元企業や店舗が出店。参加者らはビールを片手におにぎりや冷やし芋、焼き肉などを味わい、笑顔を浮かべた。 同店を営む松永美由紀さんは「今後も地域のいろんなお店に出てもらい、持続可能なイベントにしたい」と意気込んだ。
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自然薯やクラフトビール 地場産品販売 12日まで島田産業まつり
島田市の地場産品などを販売、PRする島田産業まつり(実行委主催)が11日、島田市のおび通りと本通3、4丁目を会場に始まった。12日まで。 約70のブースが出店。川根町産の自然薯(じねんじょ)など旬の野菜やクラフトビールの販売のほか、ネスレ日本島田工場や特種東海製紙グループが自社製品を紹介した。ステージイベントも人気を集めた。島田商工会議所と友好提携を結ぶ富山県氷見市の氷見商工会議所も参加し、特産の水産加工品を売った。 市国際交流協会による国際交流フェスティバルも開催され、来日中のモンゴル・ナラン外国語学校の生徒が歌を披露した。会場とアピタ島田店を往復するシャトルバスも運行している。島田産
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日本酒伝道の外交官が書籍出版 離任の韓国に「置き土産」
【ソウル共同】在韓日本大使館公報文化院の中條一夫前院長がこのほど、日本の酒の魅力を伝える書籍を韓国で出版した。ソムリエに当たる「☆酒師(ききさけし)」の資格を持ち、10月の離任まで約3年にわたり酒文化をPRしてきたが、新型コロナウイルス禍で活動が制限された悔しさも。より多くの人に伝えたいとの思いを込めた「置き土産」とし、次の任地へ向かった。 在任中は酒に関する講演や寄稿を数多く担当。韓国焼酎やマッコリにも精通し、酒文化の日韓比較にも定評があった。 9月に出版した「☆酒師が語る日本の酒のお話」は、焼酎や泡盛を含む日本の酒の歴史や醸
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九州焼酎、海外発信に注力 桜や栗でたる造り、熟成も 京都の専業メーカー【スクランブル】
国内唯一の洋酒だる専業メーカー、有明産業(京都市)が、桜や栗といった珍しい国産材を使って「メード・イン・ジャパン」をアピールし、九州の酒蔵と焼酎を熟成させたリキュールも開発、海外発信に力を入れている。「焼酎がたるを通じ、海外でもなじみがある酒になってほしい」と挑戦している。 高さ約1メートルのたるの内側で火柱がパチパチと音を立てていた。同社が工場を置く宮崎県都農町。内部を炭化させ、木材の成分を抽出しやすくする重要な工程だ。酒の種類や外気温に応じ焼く時間も調整する。 奥平将一朗工場長(33)は「酒に付加価値を付けることができて誇り
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記者コラム「清流」 ふるさとの“逆襲”
地域で暮らす弊紙記者にはいくつか「ふるさと」がある。中でも、支局長の自覚に目覚めた御殿場支局での3年半は記者人生の根幹を成している。 2021年の選挙応援演説で川勝平太知事が「御殿場にはコシヒカリしかない」と発した当時、怒りと同時に離れて数年たつ北駿地域への愛着がうずいた。 問題が長期化する中、知名度の低かった特産品は結果的に全国区になった。知事に御殿場コシヒカリで醸した日本酒を届け、イベントで新米を食べさせるなど、問題発言を逆手にとった御殿場のたくましさは誇らしく、胸がすく思いだ。 県議会9月定例会で給与減額条例案が可決し、知事が望んだペナルティーは実現する。しかし、知事ができる唯一
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レンコンとバルサミコのきんぴら 洋風仕立て 便利な常備菜【ワインと楽しむこの一皿】
切った断面に現れる穴に「見通しの良さ」を重ね、縁起物として親しまれるレンコン。正月料理にも使われ和食の印象が強い野菜だが、今回は洋風に。深まる秋に旬な食材が主役になる一品を食べてみたい。 レシピはレンコンとシメジをバルサミコ酢のソースで炒めた洋風きんぴら。バルサミコ酢の甘酸っぱさと最後に加えたバターの濃厚さが食欲をそそる。シメジはエリンギを代用してもよく、秋らしくいろいろなキノコを交ぜるのもいい。ボリュームを出したい時は牛肉や鶏肉を加えても。 レンコンは厚めに切ると食感が楽しい。一晩おけばソースが染み込み、少し柔らかくなるので、お弁当にも最適。もちろんワインのおつまみにもなる。温かくて
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磐田の食と農に舌鼓 高校生企画ツアー 収穫体験や茶飲み比べ
磐田市中泉の磐田農業高生徒が企画した、地元の食と農業にスポットを当てた日帰りバスツアーがこのほど、市内で開催された。市内外の9歳から77歳までの約15人が参加し、楽しみながら磐田の魅力に触れた。 生産流通科の生徒4人が“乗務員”として、バスの乗降誘導や下車後の観光案内を担当した。いわた茶を生産し、カフェも営業する「お茶のかねまつ」(同市岩井)では、生徒から抹茶の原料になる碾茶(てんちゃ)の栽培方法や煎茶との違い、おいしい入れ方などについて説明を受けた。その後、茶を飲み比べて茶菓子も味わった。 年間約50品目の野菜を有機栽培する「鬼頭農園」(同市神増)では、エビイモの収穫体験や採れたてのニンジ
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日本酒と焼酎、45蔵元に優等賞 温暖気候で酒米硬く、酒類鑑評会
日本酒と焼酎の出来を評価する酒類鑑評会の表彰式が2日、東京国税局で開かれた。千葉、東京、神奈川、山梨の1都3県で造られた123点が出品され、延べ45蔵元が優等賞に選ばれた。同局によると、温暖な気候が続いた影響で酒米が硬くなり、酒造りには難しい年だったが、キレのある吟醸酒や米の味わいを感じられる純米酒が多かったという。 審査は純米吟醸、かん酒、本格焼酎などの計5部門。かん酒部門で優等賞を受賞した「多満自慢 辛口吟醸」を造る石川酒造(東京都福生市)の杜氏前迫晃一さん(39)は「とんかつ、カレーにも合うよう米のうまみを生かした。普段日本酒を飲まない人に楽しんでほしい
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北朝鮮衛星発射 準備大詰めか 韓国情報機関分析
【ソウル共同】韓国の情報機関、国家情報院は1日、北朝鮮による軍事偵察衛星の3回目の打ち上げについて「エンジンと発射装置の点検など大詰めの準備に入っている」との分析を明らかにした。北朝鮮がロシアから技術的な助言を受けたとみられ「成功率が上がる可能性がある」と指摘した。 国会情報委員会で報告し、出席した議員が記者団に伝えた。北朝鮮は10月に3回目の打ち上げを行うと表明していたが、31日までに発射しなかった。 また国情院は、北朝鮮がウクライナへの侵攻を続けるロシアを支援するため、8月初めからロシアの船舶や輸送機を活用し砲弾などの兵器を10回以上搬出したと報告。供与した砲弾は100万発以上に上るとみ
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ナイジェリア企業 浜松の2社を視察
浜松市など県西部の13の企業や団体による「浜松・浜名湖テクニカルビジットプロジェクト」の一環でこのほど、ナイジェリアと欧州の企業が市内企業を視察した。海外からの受け入れは初めて。 ナイジェリアの都市ガス製造販売「ナイジェリアLNG」と、欧州のコンサル会社「カイゼン」の計18人が、自動車用部品のソミック石川豊岡工場(磐田市)と、LPガス販売のエネジン本社(浜松市中区)を訪れた。同社では藤田源右衛門社長が労働環境改善の取り組みなどを説明した。 同プロジェクトは「ものづくりの町」の企業経営や人材育成などを学びたいという要望に応え、2021年から県西部の企業などへの視察や研修を企画している。11月は
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“バイクのふるさと” 浜松をツーリング 絶景、メーカーゆかりの施設も【しずおかアウトドアファン】
浜松市と周辺地域は浜名湖や中田島砂丘、天竜区の中山間地域など風光明媚[めいび]な観光地を数多く抱え、バイクツーリングを楽しむ県内外のライダーから人気が高い。世界的な二輪車メーカーのスズキ、ホンダ、ヤマハ発動機の3社が創業した“バイクのふるさと浜松”で絶景やものづくりの歴史に触れられるスポットを探した。 浜松市天竜区春野町のシンボル「大天狗[てんぐ]面」。縦8メートル、幅6メートルと天狗面としては日本一の大きさを誇り、9月下旬の週末は多くのライダーや行楽客が訪れた。 菊川市の会社員大塚アレシャンドレさん(50)は妻ナオミさん(53)とホンダの大型バイクに2人乗り
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全日空、来年1月から減便 エンジン点検、1日約30便
全日空は31日、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)が部品に不具合の恐れがあると発表した同社製エンジンの搭載機を点検するとして、来年1月10日~3月30日に国内線と国際線で1日当たり計約30便を減便すると明らかにした。計画便数の3・6%に当たる。4月以降も影響が続く可能性があるとしている。 全日空によると、不具合の恐れがあるP&W製エンジンを搭載しているのは、エアバスのA320neoとA321neoの2機種計33機。機体からエンジンを取り外して分解・点検し、必要があれば部品を交換する。作業にはエンジン1台につき250~300日かかる見通し。
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ビールフェス 修善寺駅で11月4日開催 飲食ブース、持ち帰りも
クラフトビールをPRする「伊豆ビールフェスティバル」(静岡クラフトビール協同組合主催)が11月4日正午から、伊豆箱根鉄道修善寺駅で開かれる。 初めての開催で、同組合に加盟する県東部のクラフトビール製造会社10社が出店する。各社のビールをその場で味わえる。イズーラ修善寺ではボトルや缶で販売していて、持ち帰りもできる。ほかにも県東部の10団体が、地元で有名な飲食のブースを構える。 同組合の片岡哲也代表理事は「クラフトビールと伊豆のおいしい食事のペアリングができる。来場者にクラフトビールの盛り上がりを知ってほしい」と話した。 入場無料。詳細は同組合の各種SNS、問い合わせは同組合のホームペー
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家康ら愛刀 香水で表現 緑茶アロマ活用 茶農家支援 島田の会社
アロマセラピスト養成スクールの運営や緑茶を活用した香水の開発などを展開する島田市のアクト・フォ(太田奈月社長)は、徳川家康ら戦国武将の刀をイメージした天然緑茶香水を同市のふじのくに茶の都ミュージアムで販売している。茶農家支援を目的に、茶の製造工程で出る蒸気から抽出した県産の緑茶アロマを活用した。 「刀剣香」と名付け、家康の愛刀として知られる久能山東照宮所蔵の重要文化財「無銘 光世作」(ソハヤノツルキ)をモチーフにした。ライムやジンジャーなどを使い、若かりし頃の家康をイメージした「天下泰平・立志」と、ヒノキやサンダルウッドなどを使用して晩年の家康を意識した「天下泰平」の2種類を展開する。伊達政
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「浜松城下町バル」11月6~12日開催 大河ドラマ館入場券 プレゼントも
浜松市中区の中心市街地で11月6~12日、飲食店を巡って酒や料理を楽しむ「浜松城下町バル 秋の陣」(実行委主催)が開かれる。桑原強実行委員長らが27日、市役所で中野祐介市長に開催をアピールした。 3月の「春の陣」、7月の「夏の陣」に続くイベント。スマートフォンのデジタルチケットサービス「EMot(エモット)」で電子チケットを購入し、対象の約40店で飲料や浜松地域産の野菜、肉、魚介などを使った料理を味わう。11月6~8日は砂山町の「はままちプラス」、9~11日は肴町公会堂で午後5時から日本酒をふるまう。チケットは1セット3枚つづりで11月5日までの事前販売が税込み3300円、イベント期間中が
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「静岡大好きな人」集まれ! 移住者らイベント企画 食とビール 街中で堪能 11月4、5日 静岡市葵区
静岡県外から静岡市へ移り住んだ人たちが11月4、5の両日、食の地産地消をテーマにした地域活性化イベントの開催を企画している。同市葵区のホリノテラスや市歴史博物館前に、規格外の静岡産農産物を使った料理や県内で作られたクラフトビールなどを扱う約20店を出店し、地域資源を生かして中心市街地の盛り上げを図る。メンバーは「静岡が大好きな人たちに集まってほしい」と市民や観光客に来場を呼びかけている。 企画したのは移住者のほか、市内の会社員や主婦ら有志9人。葵区の人材交流拠点「市コ・クリエーションスペースCOCODE」で出会い、いずれも「静岡の食」に魅力を感じていたことから意気投合。「いつか食をテーマに
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静岡人インタビュー「この人」 メダカの高校生ブリーダー 山口奏汰さん(沼津市)
沼津市大諏訪の自宅でメダカ屋「奏メダカ」として飼育販売をする日大三島高2年生。5千匹以上のメダカを飼育し、希少価値が高い模様の改良メダカ作りに取り組んでいる。17歳。 -なぜメダカを。 「小学生の時に親戚からメダカをもらい興味を持ち始めた。メダカショップなどでさまざまな模様の品種を目にして驚いた。自分でも作りたいと思い、高校進学と同時期に本格的にのめり込んだ。どんどん飼育数が増えて一番多い時で約2万匹になり、地域の夏祭りなどで販売してきた。今では自宅の庭と車庫を飼育場として使い、30品種を扱っている」 -飼育や品種作りで大変なことは。 「メダカの稚魚の成育で、エサを食べてくれない時は
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雑貨や飲食46店舗 集う 掛川でイベント
掛川市掛川の市指定文化財「竹の丸」で27日、ハンドメード雑貨や飲食の計46店舗が集うイベント「TOWA NO IRO~とわのいろ」(かけがわ街づくり主催)が始まった。28日まで。 初日は、焼き菓子やしらす丼、アクセサリーなど県西部を中心とした30店がブースを構えた。来場者は明治時代に建てられた近代和風建築の雰囲気を味わいながら、買い物やワークショップでの体験を楽しんだ。 イベントは掛川市中心部のにぎわいづくりと文化財の周知が目的。2017年に始まり、新型コロナウイルス禍に伴う中止を経て4年ぶりの開催となった。 掛川城周辺や中心市街地では29日も、掛川百鬼夜行や掛川クラフトビールフェスタなど多
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軽やかな味わいの日本酒 合同酒精
オエノングループの合同酒精(東京)は北海道の地酒ブランド「大雪乃蔵」シリーズから「純米吟醸 大雪乃蔵 雪渓」を31日に発売する。軽やかな味わいで、刺し身などと相性が良い。訪日客向けに英語の商品説明も記載した。720ミリリットル瓶入りで参考小売価格は3300円。問い合わせはオエノングループお客様センター、電話(047)7057790。
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日野自、米集団訴訟で和解 350億円、エンジン不正
日野自動車は25日、エンジン認証の不正を巡る米国での集団訴訟で、原告との間で和解が成立したと発表した。和解金は2億3750万ドル(約350億円)で、2023年9月中間決算に特別損失として計上する。 和解した原告は10~19年モデルのエンジンを搭載したトラックの購入者など。22年8月に集団訴訟を起こされていた。日野自は「訴訟が長期化することによる経営への影響を総合的に考慮し、訴訟を全て終結させることにした」とのコメントを発表した。
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富士錦「雄町」スペインで入賞 富士宮の酒、海外進出に弾み
富士宮市の富士錦酒造が造る「富士錦純米大吟醸雄町(おまち)」が、9月下旬に行われたスペイン政府公認国際酒類コンクール「CINVE」で上から3番目の賞にあたる金賞に選ばれた。24日に報告会が市役所で開かれ、関係者は富士宮で造られた日本酒の海外発信に弾みがつくと喜んだ。 雄町は口当たりが柔らかくフルーティーな味わいが特徴。清信一社長は外国人にも好印象だったのではないかと分析する。 CINVEでは同市から雄町のほか、銀賞に同酒造の富士錦純米吟醸と牧野酒造の富士山特別純米の2品が選出された。受賞品は欧州やスペイン語圏の中南米で販路拡大が期待される。清社長は「海外に富士宮の酒を紹介する機会を得た」
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キリンのウイスキー工場50周年 富士御殿場蒸溜所 欧州12カ国で富士山麓産販売
キリングループ国内唯一のウイスキー工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市柴怒田)が11月に操業開始50周年を迎える。同グループは近年、富士山の伏流水と富士山麓の独特の気候を生かした製品の海外輸出を加速。今年10月以降、新たに欧州12カ国で販売を始め、輸出先は17カ国になる。 標高600メートルに位置する工場で、地下100メートルからくみ上げた伏流水を仕込みに使う。キリンディスティラリーによると、富士山麓は「ウイスキー造りの理想郷」。伏流水は適度なミネラル分で雑味がなく、冷涼多湿な気候は熟成中の過度な蒸発を防ぐという。 国内で手ごろな価格の製品販売に注力してきたが、日本製ウ
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飛行中に部品落下 4~9月で8件 空自浜松基地
航空自衛隊浜松基地は23日、今年4~9月の航空機部品の落下状況についてT―400練習機が5件、T―4練習機で1件、早期警戒管制機E―767で2件を確認したと発表した。8件中7件が訓練飛行中で、残り1件は整備試験飛行中だった。着陸後の点検で確認した。被害の報告はないという。 同基地によると、T―400の部品落下のうち4件(4月20、21日、7月5日、9月15日)は、エンジン内の機材を固定するリベットと呼ばれるニッケル鋼製の部品(直径7ミリ、重さ1グラム)。4月27日の1件は着陸時に機体を減速する装置を作動させる機構の一部(直径20ミリ、重さ20グラム)が欠落したという。 E―767は7月13日
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旅客機のエンジン停止画策 殺人未遂でパイロット訴追
【ニューヨーク共同】アラスカ航空は23日、旅客機のコックピットにいた非番のパイロットが、飛行中にエンジンを停止させようとしたと発表した。機長らが防ぎ、乗客乗員83人にけがはなかった。米メディアによると、殺人未遂などの疑いでパイロットのジョセフ・エマーソン容疑者(44)が訴追された。 動機は明らかになっていないが、テロ組織との関連を示す情報はないという。事件は22日夜、アラスカ航空傘下のホライゾン航空が運航していた米ワシントン州エバレット発、カリフォルニア州サンフランシスコ行きの旅客機で発生。オレゴン州ポートランドに緊急着陸し、エマーソン容疑者は拘束された。
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今年も新酒ができました 浜松・花の舞酒造で杉玉交換
浜松市浜北区宮口の花の舞酒造で23日、新酒の完成を知らせる恒例の杉玉交換が行われた。蔵人たちが軒先に飾り付け、神職のおはらいを受けた。 直径約60センチ。かつては酒を好む左党たちが枯れ具合から酒の熟成度合いを判断した。同酒造では40年以上にわたって飾っている。杜氏(とうじ)の鎌江慎太郎さん(33)によると、今季の新酒は雑味がなく、例年以上にきれいな味に仕上がった。鎌江さんは「今季は酒造りにとっても厳しい暑さだったが、おいしいお酒を造ろうと蔵人みんなで工夫した」と話す。 同酒造では29日午前10時から午後3時まで、新酒味見会が行われる。入場料500円。 問い合わせは花の舞酒造<電053(
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物流の現場、つぶさに取材 オイスカ浜松国際高 ブログで発信へ
浜松市西区のオイスカ浜松国際高の2年生6人が、北区の天竜自動車運送都田物流センターを訪ねて取材活動を行った。年内をめどにブログなどにまとめて発信する。 生徒は渡辺豪社長らから物流業の仕事を学び、荷物の積み下ろし作業を見学した。トラックが国内輸送の約9割を担っていることや運転手の働き方、同社が力を入れる健康経営などの説明を受け、メモを取った。大石望結さん(16)は「女性ドライバーがいることを知り、物流業界への関心が高まった」と話した。 取材活動はLPガス販売のエネジンが協力し、地元中小企業の魅力を発信する取り組み。同社のほか、市内5社を2年生計約35人が訪ねた。
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人気日本酒「獺祭」の米国版が登場、会長の評価はまさかの「辛口」 フルーティーな味わいでも「なんとか及第点」目指すは本家超え
国内外で人気が高い日本酒「獺祭(だっさい)」を手がける旭酒造(山口県岩国市)が初めての海外生産拠点を米ニューヨーク州で開業し、現地生産品「ダッサイブルー」がニューヨークの小売店と飲食店で9月25日に売り出された。筆者はフルーティーな味わいのダッサイブルーを早速試飲し、3代目蔵元の桜井博志会長に評価を尋ねた。すると、獺祭のほのかに甘い口当たりからは想像できないような「辛口」のコメントが返ってきた。(共同通信ワシントン支局 大塚圭一郎) ▽年間売上高の半分をかけたプロジェクト ダッサイブルーは、旭酒造が米国で造る清酒(SAKE)のブ
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刻み昆布とサツマイモのご飯 戻し時間不要、うま味豊か【乾物マエストロの直伝レシピ⑥】
刻み昆布は戻し時間なしでそのまま使うことができる、手軽で便利な食材。いいだしが出て、料理がぐっとおいしくなる。板昆布からだしを引くには温度などにこつがあるが、刻み昆布は入れるだけ。乾物に慣れない人でも使いやすい。 ニンジンなどと一緒にさっと煮ておけば作り置きの総菜になるし、今回のように炊き込みご飯に入れたり、カボチャの煮物に入れたりしてもいい。 レシピには、雑穀のもちきびを入れた。もちきびは消化吸収を助ける作用があり、気温が下がって胃腸に不調の出やすい時期にもってこい。ベーコンを入れて味にアクセントを付けた。サツマイモは崩れやすいので大きめに切り、混ぜる時にはいったん取り出す。 ■材
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英コンペで「浜田酒造」を表彰 焼酎造りを高く評価
【ロンドン共同】世界的な酒類品評会「インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション(IWSC)」の表彰式が19日、ロンドンで開かれ、鹿児島県いちき串木野市の「浜田酒造」に優秀な造り手への「プロデューサートロフィー」が贈られた。今回はこれまでの焼酎造りが高く評価された。 浜田酒造はライチのような香りが特徴の芋焼酎「だいやめ DAIYAME」を2018年から販売している。だいやめは方言で「晩酌」の意味。19年にIWSCの焼酎部門で最高賞に選ばれ、中国、米国、欧州などにも販路を拡大している。 審査員のオリビエ・ウォー
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果皮果汁たっぷりクラフトビール “グレープフルーツ産地”浜松から 11月中旬販売
浜松市産グレープフルーツのPRに努めるグループ「どいーにはままつ」(石川大輔代表)が、果皮と果汁を使ったクラフトビール「グレープフルーツヴァイツェン」を製造している。昨年初めて生産し、大好評を得た。今年は果皮と果汁を副原料使用比率の上限近くまで増量し、さらに香り豊かに仕上げる。11月中旬に販売を始める。 浜松アクトビールコーポレーション(中区)でこのほど、醸造責任者杉本大樹さんと900リットルの仕込み作業をした。200キロ超の果皮から白い綿を取り除き、フルーティーなヴァイツェンのタンクに加えた。甘く爽やかな香りがたちこめ、杉本さんも「きれいに香りが出ている」と自信をみせた。 日照に恵ま
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廃プラ燃料の事業化に一歩 「災害に強い国に」裾野・豊富士商事
「ごみ屋として何かできないか」―。裾野市の一般廃棄物処分業者が、東日本大震災により各地で燃料不足になったことをきっかけに、廃プラスチックを原料にした油化事業に乗り出した。日本で初めてプラスチックから生成したリサイクル油の販売許可を国から取得。同社は「廃プラを油化して提供できる会社が各地にあれば、災害に強い国にできるはず」と見据える。 手がけるのはごみ収集業を担う豊富士商事。赤松剛社長(47)は2011年の東日本大震災時、同市に軽油が届きにくく、給油量が制限された状況を目の当たりにした。大分県出身で家から海が近かった赤松社長は海に浮かぶごみを見た子どものころの記憶を思い出し、「ごみを燃料に
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伊豆の国市、有機農業に本腰 米・野菜栽培研修 新ブランド創出に期待
伊豆の国市は本年度、有機農業普及に本腰を入れている。畑と水田それぞれ千平方メートルの実証農地で現地研修を始め、市内の耕作者を対象に専門家が栽培技術や知識を教えている。市は将来的に、環境への配慮や安全・健康志向をアピールする新たな伊豆の国ブランドの創出を狙っている。 国が「みどりの食料システム戦略」を打ち出すなど有機農業振興に関する施策を強化する中、同市も昨年度から普及促進に取り組み始めた。昨年度は市民に有機農業への理解を深めてもらうため、消費者を含め市民一般向けに講習会を開いた。本年度は対象を生産者に限定し、実際に有機農業に取り組む人を増やすことを目指す。市内の公益財団法人「農業・環境・
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児童が描く浜松の自慢を展示、人気投票 浜松の薬局など
浜松市内の小学校20校の児童が「みんなに届けたい浜松の自慢」をテーマに描いた絵画が11月3日まで、中区の杏林堂薬局姫街道店などで展示され、来場者の人気投票を受け付けている。優秀作品は菓子のパッケージに採用され、来年1月に販売される。 LPガス販売のエネジンと同薬局の企画。色鉛筆や水彩などで描いた520点が集まった。同薬局姫街道店にはピアノやギョーザといった食や、浜松城などの観光名所をテーマにした豊岡小と初生小児童の128点が並ぶ。 このほかの作品は、市内の同薬局6店と東区のリクシル浜松ショールームに展示している。
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タイの魅力を写真で表現 袋井・松本さん 御前崎で個展
袋井市の松本直子さん(63)による写真展「アメイジング タイランド」が30日まで、御前崎市の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。写真パネル約20枚を出展し、タイで暮らす人々の営みを伝えている。 タイ文化に魅了された松本さんは約10年前から何度も現地を訪れ、趣味で写真撮影している。線路脇に商店が所狭しと並ぶメークローン鉄道市場は、独特の生活文化が根付いていることを紹介。黄金に輝く大仏「ワットパークナム」の外観写真も仏教に信仰があついタイの国民性を表現した。仏教の祭典コムローイの作品は、闇夜に舞い上がるランタンを幻想的に捉え、来場者の関心を引きつけている。松本さんは「発展途上国タイで暮
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日本酒ベースのリキュール 月桂冠
月桂冠(京都市)は、日本酒ベースのリキュール「温めてもおいしい」シリーズから「香ばしアーモンド」を発売した。ローストナッツの香りとチョコレートの風味が混ざった濃厚な甘みが特徴だという。来年3月末までの季節限定。720ミリリットル入りで参考小売価格は1080円。問い合わせは通話無料のお客様相談室、電話(0120)623561。
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国内外の最新バイク 川根本町にずらり 「鈴鹿8耐」参戦マシンも
オートバイ展示会「カワネベース」が11月13日まで、川根本町千頭の奥大井音戯の郷で開かれている。 同町まちづくり観光協会が主催し、ヤマハ発動機やドゥカティ(イタリア)など国内外の最新オートバイ17台が並ぶ。目玉は鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)を走ったオートバイ。県内外からの愛好家らは足を止め、ハンドル周りやエンジンをまじまじと見た。展示されているオートバイの排気音を聞き当てるクイズも実施した。 10月29日には、オートバイの試乗会や電動ミニバイク体験会を開催する。同協会の戸塚崇次長は「山の中の試乗会なのでストレスなく走れる」と魅力を語り来場を呼びかけた。
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静岡県内の地酒の魅力、観光客にアピール 熱海でイベント
熱海伊東法人会は14日、静岡県の地酒の試飲を楽しんでもらうイベント「静岡の地酒のみくらべ会」(熱海伊東間税会、熱海酒類行政連絡協議会共催)をJR熱海駅前で開いた。「吟醸王国」といわれる本県の魅力を大勢の観光客にアピールした。 本県オリジナルの酒造好適米「誉富士」を使って酒造りをする県内23蔵元の地酒と、伊東市で製造されている4種類のクラフトビールが並んだ。来場者は本県の地酒の特徴を紹介する冊子を参考に、好みの3種類を選んで試飲した。 熱海海上花火大会の開催日とあって熱海駅前は平時よりも人出が多く、イベント開始前から長い列ができた。終始にぎわいをみせ、芳醇(ほうじゅん)な地酒を味わった来場
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焼きそばに合うビールいかが? 富士宮・フジヤマハンターズがラベル一新
9月中旬に米国ニューヨークで開かれたジャパンフェスで富士宮やきそばが優勝したことを受け、富士宮市のクラフトビール醸造所「フジヤマハンターズビール」は、富士宮やきそばに合うビール「やきそばジンジャーIPA」のラベルを一新した。11月のB-1グランプリに出場する富士宮やきそばを応援する。 ラベルは従来の白地に焼きそばを模した茶色のイラストから、富士宮やきそば学会ののぼり旗と同じオレンジ色にした。同学会と足並みをそろえたデザインにして、焼きそばとの親和性をアピールする狙いがある。 富士宮やきそばは、11月18、19の両日に三重県四日市市で開かれる東海・北陸大会に順位がつく一般枠で参加する。ハン
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サバや鶏皮 七輪で堪能 焼津・いちまるマルシェスペシャル
焼津市の食品水産業いちまるはこのほど、恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を同市浜当目の食品工場で開いた。ブースで買い求めた食材をその場で焼いて食べる「七輪コーナー」が設けられ、来場客はサバや肉の美味を堪能した。 今回は来場者に少しでも長く会場に滞在してもらう仕掛けとして8台の七輪を設置した。マグロを入れる木製の「トロ箱」をベンチ代わりに並べて、魚の町らしさを演出した。 出店者は27店舗で、焼津冷蔵のサバや村松精肉店のスライスした鶏皮といった七輪で焼けるような食材を中心に、クラフトビールやおつまみが販売された。2020年12月から始まった「スペシャルイベント」は今回で10回目。本多
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「石川小芋」自慢の逸品 ミナクル市 大城店(JA遠州夢咲)【直売・しずおかの幸】
「ミナクル市 大城店」(掛川市三俣)は、掛川市南部にあるJA遠州夢咲のファーマーズマーケットです。里芋、ニンジン、芽キャベツ、トマト、イチゴなど季節の野菜と果物を豊富にそろえています。 8月のお盆を過ぎた頃から、遠州夢咲初秋の名物、「石川小芋」が店頭に並びます。京浜市場ではマツタケと並ぶ秋の味覚として高値で取引され、東京の料亭からも高い評価を受けている自慢の逸品です。 石川早生[わせ]丸という品種の孫芋で、小ぶりで真ん丸な見た目とゆでて皮をむくと真っ白で美しい肌が特徴です。孫芋は親芋、子芋からたっぷりと栄養をもらって育つため、うまみが濃厚で粘り気も非常に強くなります。 塩ゆで、唐揚げ、
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バナナ・パパイアのクラフトビール 熱川バナナワニ園(東伊豆町) こだわりビール名物に【静岡ものづくり最前線】
温泉熱を活用し、その名の通り、ワニの飼育や熱帯植物の栽培を行っている熱川バナナワニ園。2021年からは伊豆の国市の醸造所「反射炉ビヤ」と共同で、園内の果物を使ったクラフトビールを開発、販売し好評を集めている。 クラフトビールは2種類。「伊豆バナナワニWeizen(ヴァイツェン)」は、濃厚な甘みが特徴の台湾バナナ「仙人薫」を使用。昨季まではホップが多めで苦みが強い「IPA」のスタイルで醸造していたが、果実味の強い白ビールに変更した。風味を前面に押し出す狙いで、完熟バナナの滑らかな味わいを楽しめる。バナナは最適な状態で収穫するため、1本ずつ手摘みしている。 もう1種は「伊豆パパイヤIPA」。
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野菜摂取量測定 従業員の健康増進 河合楽器製作所
河合楽器製作所はこのほど、野菜摂取量の測定機器ベジメータを使った「健康に関するセミナー」を浜松市中区の同社で開いた。 従業員の健康増進への意識を高める狙い。ベジメータは左手中指を機器にはさんで皮膚カロテノイド量を測定し、0~1200の数値(ベジスコア)を表す。数値を基に、浜松市健康増進課の松井友香管理栄養士が食生活について講演した。 ベジスコアが922と高い数値を出した男性社員は「毎朝300ミリリットルのニンジンジュースにココナツオイルを入れて飲んでいる」と語った。
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日本酒の飲み比べ 静岡県内蔵元21社集結 沼津で地酒まつり
静岡県酒造組合はこのほど、「日本酒の日」に合わせて県地酒まつりを沼津市大手町のプラサヴェルデで開いた。県内の蔵元21社が集まり、多くの日本酒ファンでにぎわった。 来場者は一斉に乾杯した後、蔵元別のブースに並んで無料試飲を楽しんだり、お酒に合う県東部食材のつまみや料理を購入して日本酒を飲み比べたりした。午前中は、全国利き酒選手権の静岡予選会も開催した。 実行委員長を務めた高嶋酒造(同市)の高嶋一孝社長によると、例年は500~600人規模での開催だが、今年は千人が来場した。「コロナ禍前のムードが戻っている。日曜開催も相まって遠方からも来ている」と手応えを語った。
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大自在(10月12日)サステナブル
新しい服はめったに買わない。Tシャツは首元がヨレヨレになるまで捨てない。靴下は穴が開くまではく。30年ほど前に古着屋で買ったコートをいまだに着ている。英国のデザイナー、エイミー・パウニーを追ったドキュメンタリー映画「ファッション・リイマジン」を見て、筆者のそんな無頓着ぶりが正当化されたように思った。 作中では、ファッション業界が環境に及ぼす衝撃的な事実が列挙される。1980年代に比べ、人々は3倍以上の服を購入している。毎年、千億単位の服が作られ、その5分の3は購入した年に捨てられる。ファッション業界を国に見立てると、二酸化炭素排出量は中国、米国に次ぐ世界第3位に相当する、などである。 エ
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管理業者にも責任 排水処理施設 死亡事故 静岡市 議会で見解
静岡市の管理不備が原因で、排水処理施設で作業中の地元男性=当時(71)=が死亡した事故について、市は11日に開かれた市議会観光文化経済委員会で、施設の管理業務を委託した業者にも責任の一端があるとの見方を示し、「保険会社が受託業者に(保険金を)求償する際には協力する」と述べた。鈴木直人氏(自民党市議団)への答弁。 男性は2022年9月24日夜、台風15号の影響で葵区平野の汚水処理施設が停電したため、市の依頼に応じて非常用のエンジンポンプで排水を行っていた。ポンプのマフラーが腐食し穴が開いていたため、施設内に排ガスが漏れ、男性は一酸化炭素中毒を起こし転倒。地下水槽から床にあふれた水で溺死したとさ
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静岡の排水処理施設「管理に不備」 委託業務中の男性死亡 市長謝罪、示談成立へ
静岡市は10日、2022年9月に同市葵区平野の農業集落排水処理施設で地元の男性=当時(71)=が市の業務委託中に亡くなった事故について、遺族2人と示談が成立する見通しとなったと発表した。難波喬司市長が同日、市役所静岡庁舎で記者会見し、「市の施設の管理に不備があり、それが原因で亡くなった。大変申し訳なく思っている」と謝罪し、点検事項の追加などの再発防止対策を講じたと説明した。 事故は22年9月24日に発生。同施設は台風15号の影響で停電し、非常用のエンジンポンプによって排水を行っていた。男性は市の委託を受け、非常用ポンプの燃料を補給するため施設内にいたが、腐食によりポンプのマフラーに穴が開い
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伊豆市認定ブランド「アマギフト」 維持発展へ事業者向け講演会
伊豆市産業振興協議会はこのほど、市認定ブランド「アマギフト」を扱う事業者らを対象に、維持発展のための講演会を同市の修善寺総合会館で開いた。 「地域ブランドの育成と運営に必要なこと」をテーマに、岡山県津山市で特産品のブランディングを手がける「曲辰」の森広秀章専務が講演した。ブランド米やクラフトビールなどの販路拡大の狙いやエピソードを説明し、商品購入者から意見を聞くことが重要と訴えた。「手に取ってもらわないと、購入に結びつかない。興味を引くことを前提に考えて」と述べた。 アマギフトは「清流がはぐくむ伊豆天城山のふもとから届ける心づくしの贈りもの」をコンセプトとした特産品ブランドで、認定商品は計1
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「あさはた蓮根」調理挑戦 静岡北特支生 地元の魅力学ぶ 濱村屋と連携し実習
静岡市葵区の静岡北特別支援学校は4日、学校給食に食材を納入する業務用総合卸問屋「濱村屋」の協力を受けた調理実習を同区のあさはた緑地で行った。中学部の3年生約30人が麻機地域特産の「あさはた蓮根(れんこん)」などを使った調理を楽しんだ。 食材や企業、施設など学校周辺地域の魅力を知ろうと、総合的な学習の時間で行った。生徒は濱村屋の社員や教員の指導を受けながら、あさはた蓮根を洗って皮をむいた後、グループに分かれて、切ったり、焼いたりする作業に挑戦した。地元農家から提供された万願寺トウガラシやニンジンを使った野菜炒めのほか、みそ汁なども用意した。元気よく「いただきます」とあいさつし、持参した白米とと
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サーラ増収減益 エネ原料高騰響く 12~8月期
サーラコーポレーションが6日発表した2022年12月~23年8月期連結決算は、都市ガスの値上げの影響で売上高が前年同期比4・8%増の1812億9100万円と第3四半期としては過去最高を更新した。 経常利益はエネルギー原料の高騰などが響き、25・2%減の57億3600万円だった。純利益は8・4%減の49億300万円。定年延長による退職給付制度の改定に伴う特別利益を計上した。 事業別は、都市ガス販売などのエネルギー&ソリューションズの売上高が14・9%増の995億9100万円。ハウジング事業は注文住宅の受注棟数が減少した影響などで17・3%減の226億5600万円と落ち込み、営業損失を計上した。
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三島の「ヒップス」 女性の「健幸」願いビール開発 ジョギング後 さっぱりいかが?
ジョギングなどを通じ、「健幸」美を追求している三島市の女性グループ「ヒップス」が設立10周年を記念し、女性の「健幸」への願いを込めたクラフトビールをリパブリュー(沼津市)とともに開発した。コンセプトは「走った後にさっぱり飲めるビール」。大橋ひずる代表(44)は「何事もわくわくしないと続かない。走って飲んで、ご機嫌になり、体と心の健康につなげてほしい」と話す。 ビール造りは2016、17年に続いて3度目。過去2回製造したオラッチェ(函南町丹那)で当時開発を担当した同社の畑翔麻代表と「前回を超えるビールを造ろう」と意気投合し、三島市の工場「ナチュラル・ルーツ・スタジオ」で製造した。 商品名は「L
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ポルシェ専門の整備企業誕生 御殿場「ポルテック」 「ミツワ」の技術と知識つなぐ
高級車ポルシェ専門のサービスを手がける企業「ポルテック」が御殿場市に誕生した。ポルシェを初めて輸入し、国内でのブランド確立に貢献した「ミツワ自動車」が小山町で長年続けた整備事業を受け継ぐ。「技術や知識を伝承し、最高峰のサービスを提供する」。従業員の志は高い。 ポルテックは同市に拠点を持つ自動車用品製造販売会社の子会社。同市上小林に整備工場を設け、9月に稼働を始めた。昨年7月に整備事業を終えたミツワのメカニックら6人を採用した。 ポルシェの輸入販売元だったミツワは国内の人気をけん引し、小山町の工場は「クラシックポルシェの聖地」とも呼ばれた。そのミツワの事業撤退を知り「同じ業界の人間として
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掛川市産ホップのビール完成 事業化へ第一歩 中部電力が市長に報告
中部電力静岡支店などが掛川市で栽培したホップを使ったビールが完成した。同支店の中野進地域共生グループ長ら3人が4日、掛川市役所に久保田崇市長を訪ねてPRし、プロジェクトの内容や今後の展望などを報告した。 同社は地域貢献活動の一環で、2022年春から市内の休耕農地を活用したホップ栽培を主導している。初めて醸造した今回のビールは、フルーティーで後味に新鮮な苦みがあるセゾンスタイル。330ミリリットル瓶200本分を醸造した。 中野グループ長は、収穫したホップの実などを久保田市長に示し「従事者が増えて産業として成り立つのがベスト。耕作放棄地解消にもつながる」と説明した。数量を増やして事業化を目指
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仏の日本酒審査 2年連続で「金」 浜松・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)はこのほど、フランスの日本酒コンクール「Kura Master(クラ・マスター)」のサケスパークリング部門で、同社の発泡性日本酒「アビススパークリング」が2年連続で金賞を受賞したと発表した。 同商品はワイン酵母を使用し、瓶内で2次発酵することで適度な泡を保つ。アルコール度数は12%と低め。今年は昨年よりもやや辛口にし、ガス圧も高めにした。2021年10月に発売し、累計の販売本数は約2万1000本。販売価格は720ミリリットル税込み1980円。 同コンクールは17年から開催され、フランス人を中心としたワインソムリエや飲食業界関係者が審査を務める。今年は7部門に34
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マトリョミンの魅力知って 浜松で体験会
電子楽器テルミンの演奏・研究の第一人者で、小型テルミン「マトリョミン」の開発者竹内正実さん(56)=浜松市西区=によるマトリョミンのミニコンサートと体験会が2日、同市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。来場者は演奏体験を通じ、マトリョミンの魅力に触れた。 竹内さんの弟子が指導し、マトリョミンはロシアの民芸品マトリョーシカを模した形で、内蔵した電子回路やアンテナに手を近づけたり、遠ざけたりすることで音の高低を変化させるという特性を説明。来場者は童謡「もみじ」の演奏に挑戦し、音の調整に苦労しながらも主旋律と副旋律の二重奏を繰り広げた。竹内さんは「アメイジンググレイス」を演奏し、歌声のよ
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都市デザインと酒テーマ 沼津、18日にシンポ
沼津市は18日、山口県で都市デザインに取り組むクラフトビール醸造家によるシンポジウム「まちでカンパイしあうカルチャーをつくる」を、同市大手町の沼津ラクーンで開く。 リノベーションまちづくり推進事業の一環。同県長門湯本温泉で都市デザインに携わりながら、クラフトビール醸造家として起業した、ハートビートブリューイングの有賀敬直社長が講演する。沼津市からは沼津蒸留所の小笹智靖社長、リパブリュー沼津店の加藤瑞生店長らも登壇、対談する。 午後6時半~8時半。参加無料。申し込みは市まちづくり政策課<電055(934)4886>へ。
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反射炉ビヤ ケルシュビール部門で最高金賞 「伝統と革新を表現」
伊豆の国市中の醸造所「反射炉ビヤ」が作るビール「ニューワールドケルシュ」が、本年度世界一のビールを決める大会「ワールド・ビア・アワード」のケルシュビール部門で最高金賞を受賞した。同醸造所が今年初めて生産した新作で、山田隼平醸造長(30)は「反射炉ビヤの『伝統と革新』を表現できた」と自信をのぞかせる。 同ビールは同醸造所の季節限定ビールで、「ケルシュ」はドイツのケルン地方で伝統的に醸造されているビールのスタイルのこと。エール酵母を使いながら低温で発酵、熟成させることで、すっきりとした味わいになっている。米国の最新ホップ品種を使用していることから、華やかな印象に仕上がった。 同大会審査員は「
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樹脂製袋を食事用マットに 静岡・井川小中生、地元事業所社員から再利用学ぶ
静岡市葵区の井川小中はこのほど、井川地区の事業所社員を講師に招いた環境学習の授業を行った。生徒や児童計4人が、身近な物を活用したモノづくりや廃棄物を資源として再利用することの大切さを学んだ。 同区田代でウイスキー製造などを行う東海特種製紙グループ「十山」の平井岳志さん(43)が講師を務め、モノづくりの価値について解説。「産地や材料の特色を生かし、相手に『いいな』と思われる新しいモノを作るのが大事」と呼びかけた。環境に優しいリサイクルやリユースの重要性も訴え、大麦を入れて運んだ後に廃棄していた樹脂製袋「フレコンバッグ」の生地を活用した商品作りも紹介した。 ワークショップには、こども園の園児
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たわしでゴシゴシ 白ビワの葉でお茶作り 伊豆・土肥こども園
伊豆市の土肥こども園の年長児6人はこのほど、同市土肥の特産「白ビワ」の葉を使ったお茶作りに挑戦した。園児は白ビワの葉の毛をたわしでこすって取り、水で洗い天日干しにした後、1センチ四方に切った。来年1月に開くお茶の会で、ビワの葉から抽出したお茶を保護者に振る舞う。ほかにもビワの葉を焼酎に漬け、虫刺されの薬も作った。森島太智君(5)は「ビワの葉を洗うのが楽しかった」と声を弾ませた。 年長児が「作ってみたい」と先生に要望し、実施した。園庭に植えられているビワの木の剪定(せんてい)作業を事前に手伝っていた。白ビワの収穫体験企画を運営する新田はるみさんが指導した。
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循環社会へCNF製品 富士できょうまで展示会
植物由来の新素材セルロースナノファイバー(CNF)を使った製品や研究の成果を紹介する「ふじのくにセルロース循環経済国際展示会」(県、富士市主催)が2日、同市のふじさんめっせで始まった。3日まで。 県内外の108社・団体が出展し、軽さや強度などCNFの特性を生かした製品などがそろう。ボンネットやドアガラスなどにCNFを使った車両や、県内企業が製造するエンジンカバーやバンパーなどが関心を集めている。 この他、医療用のガウンやアウトドア用の器など幅広い分野の製品を展示。海外からはカナダやスイスなどの10社が参加し、CNFの素材や製造工程で使われる機械などについて解説している。 3日は午前9時
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ジャガイモのニョッキ キノコクリームソース【ワインと楽しむこの一皿】
秋を感じる季節。手作りのニョッキをたっぷりのキノコのソースで楽しむのはいかが。ニョッキはジャガイモを使った団子状のパスタで、特別な材料は必要なく、作り方さえ知っていれば家庭でも簡単にできる。 材料はジャガイモと小麦粉、卵だけ。レシピでは、ジャガイモはメークイン、小麦粉は強力粉を使った。この取り合わせだと、よりもちもちした食感になり、歯ごたえがよい。ジャガイモを男爵にして薄力粉を使うと、ほろほろと崩れるような食感になる。お好みで選んでほしい。 ソースのベースにしたキノコのソテーは、作り置きしておくと便利。作り方は数種類のキノコを取り合わせて油で炒め、塩を少々加えるだけ。スープに入れたり
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魚釣りや稲刈り 伊豆の魅力満喫 移住に期待 モニターツアー
伊豆市のファンを増やし将来的な移住・定住につなげようと市は9月、キャンプを通じて市自慢の自然や食を体験してもらうモニターツアー「アウトドア・キャンパス・イズ」を市内で開いた。1泊2日のプログラムに、首都圏などから親子や友人同士など18組60人が参加した。 初日は2グループに分かれて、同市湯ケ島の浄蓮の滝・天城国際鱒(ます)釣場での魚釣りと、同市地蔵堂の萬城の滝周辺でのキャニオニング(渓流下り)に挑戦した。魚釣り体験ではニジマスやアマゴを釣り上げて大喜びした。 体験終了後、宿泊場所のキャンプベアード(同市大平)に移動しテントを張った。クラフトビールで乾杯して交流タイムをスタートさせた。昼間の体
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山あいで無病息災願う 浜松市天竜区・足神神社で例大祭
健脚祈願で知られる浜松市天竜区水窪町の足神神社で1日、例大祭が開かれた。町の中心から離れた山あいの本殿に約50人が集まり、無病息災や五穀豊穣などを祈願した。 同神社は、遠州と信州を結ぶ山間部に構える。昔は青崩峠を無事に登り切ろうと、足の健康を祈願する人が多く訪れたという。現在も足のけがの回復や駅伝大会の成功などを願って多くの参拝客が訪れる。 本殿では、守屋治次宮司が祝詞を読み上げた後、参拝客が玉串をささげた。神事の後は参拝客に日本酒や赤飯などが振る舞われ、例大祭を華やかに締めくくった。
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プリゴジン氏、各地で追悼 事故死から40日、支持者ら
ウクライナ侵攻を巡って6月に武装反乱を起こしたロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が搭乗機墜落で死亡してから40日目となった10月1日、出身地サンクトペテルブルクやモスクワなど各地で支持者らが集まり、死を悼んだ。ワグネルに近い通信アプリの複数のチャンネルが伝えた。プーチン政権はプリゴジン氏を英雄視する動きを警戒しており、国営テレビは沈黙した。 ロシア正教では死後40日が節目と考えられている。ワグネル関係者が管理しているとみられるテレグラムの「プリゴジン2023」は1日、サンクトペテルブルク市郊外の墓地をプリゴジン氏の母ビオレッタさんと息子パーベルさん
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今年も自慢の日本酒「からっ風」 静岡県中部の酒販団体 10月1日から
静岡県中部の酒販13店舗でつくる「からっ風会」(栗田哲也会長)は10月1日、オリジナルの日本酒「からっ風」を会員店で発売する。1989年に始まった取り組みで、35年目の節目を迎える。 原材料に県内産の山田錦を使い、花の舞酒造(浜松市浜北区)が製造した。精米歩合を55%まで高め、9カ月間、低温熟成させた吟醸酒。切れの良い辛口が特徴で、例年、男女を問わず好評という。 1.8リットル換算で4000本分を販売する。価格は1.8リットル瓶で税込み3080円、720ミリリットル瓶入りや300ミリリットル瓶入りも取り扱う。 からっ風会はディスカウントストアが台頭し、酒販業の競争が厳しさを増す中、町の
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静岡人インタビュー「この人」 JR静岡駅長に就任 堀田昌子さん(静岡市駿河区)
三島駅長、ジェイアールセントラルビル総務部長などを経て今夏から現職。女性初の静岡駅長。本県の新鮮な魚と豊富な日本酒を愛する。三重県出身。53歳。 -抱負を。 「県都の玄関口で、1日10万人が乗降する駅の安全運行を担う重責に身が引き締まる思い。駅利用者はコロナ禍前に比べ新幹線、在来線ともに8、9割まで回復してきた。海外からの旅行者も増えている。関連会社や県警鉄道警察隊などとも連携し安全、安心で活気がある空間をつくっていきたい」 -サービス向上にむけて。 「駅には切符売り場や改札のほか、ホームで新幹線や在来線の安全・安定輸送を担う輸送担当、社員の勤務管理を行う事務担当などがいる。各パート
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ビール減税、販促強化 静岡県内小売店、コスト増で下げ幅苦慮 10月酒税法改正
10月の酒税法改正によるビール系飲料などの税額変更を受け、県内小売店でも新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要がみられるほか、新ジャンルとの価格差縮小に伴うビールの消費拡大が予想されている。各店が法改正前後の販促に力を注ぐ中、コスト増加を理由に10月以降の値付けを悩む様子も散見された。自社の利益確保と消費喚起の両立が可能な対応を模索している。 県中部で食品スーパー8店舗を展開する富士屋(焼津市)は、いずれの商品も、税額の変動に合わせた売値を設定する方針で、新ジャンルの酒税増額を知らせるポップを売り場に設置している。10月以降はビールの価格低下を周知し、売り場を拡充する。 谷口豊彦バイヤ
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視力の差超えるツールに 触って遊ぶかるた製作 全盲作家とジンズが協力【スクランブル】
群馬県の郷土かるた「上毛かるた」を題材に、絵札に凹凸を付け、見える人と見えない人が一緒に遊べるかるたの製作が進んでいる。手がけるのは全盲の彫刻家三輪途道さん(57)が代表を務める一般社団法人「メノキ」(群馬県下仁田町)と眼鏡チェーン「JINS」を展開するジンズ。視力の差を乗り越え、多様な人の交流を生むツールにしようと意気込む。 9月下旬、同県中之条町で開かれた「みんなとつながる上毛かるた」の体験会。アイマスクを着けた2人が座って向かい合い、札が読まれると、畳に置かれた4枚の絵札の表面を手でじっくり触り、1枚を探し出す。 体験会は
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大自在(9月25日)「四股1000回」
大相撲の力士は、土俵に上がると仕切り前に左右交互に四股を踏む。「相撲大事典」(現代書館)によれば、四股とは「両足を開いて立ち、軸足は軽く曲げて構え、他方の足は膝を伸ばして体の側方に高く上げる」とある。 柱に向かって突っ張りを繰り返す鉄砲とともに、相撲の基本動作の四股。「醜[しこ](強いもの、醜いもの)」に通じるといわれる。四股を踏むことは地中の邪気を祓[はら]い大地を鎮める神事から発したとされ、「地固め」とも呼ばれる。 昭和の大横綱大鵬は、四股500回を日課にしたという。「新版 横綱の品格」(双葉山著、ベースボール・マガジン社)に寄せた一文で「上げる足より、支える足にこそ意味がある。単調
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丹念に洗米 酒造り始まる 静岡平喜酒造 静岡市駿河区
静岡平喜酒造(静岡市駿河区)で今年の酒造りが始まった。初日の24日は、こうじなどを作る準備として酒米の洗米作業を行った。 洗米は同社の戸塚堅二郎社長(36)が担当。1人で7個のかごに分けられた新潟県産「五百万石」など計58キロの酒米を、同市を流れる安倍川の伏流水を使って洗い上げた。水温や酒米を水に浸す時間をデータで管理し、酒米が吸収する水分量を細かくチェックした。戸塚社長は「経験や数値に基づき、調整を繰り返しながら作業を丁寧に行うこと。それが酒の味わいやうまみに直結する」と一粒一粒を丹念に扱った。 今回洗った酒米は、蒸し作業や発酵などを経て、約1カ月半後に日本酒になるという。
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乗り合いタクシー 10月29日に値上げ 静岡空港発着
静岡県は21日、静岡空港発着の乗り合いタクシーの運賃を10月29日に改定すると発表した。空港と浜松市内を結ぶリムジンタクシーは1人2千円から2600円に、空港とJR掛川駅を結ぶシャトルタクシーは同1200円から1500円にそれぞれ値上げする。 静岡地区タクシーの運賃改定に伴う措置。同地区の新たな運賃は9月25日から適用されるが、空港利用者への周知期間を確保するため冬ダイヤの開始に合わせて改定する。
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酢やシソで減塩のススメ 清水町が食育研修
清水町はこのほど、本年度第1回の食育推進ボランティアフォローアップ研修を同町のまほろば館で開いた。ボランティア約10人が講義や調理実習を通して、減塩や野菜の摂取方法に学びを深めた。 地域住民の健康増進や災害時の対応連携に関する協定を町と結んでいる中北薬品の担当者が講師を務めた。食塩の過剰摂取によって血圧上昇のほか、骨粗しょう症や認知症になるリスクが高まることを解説。減塩のポイントとして、調味料に酢やシソを使用する手法を伝えた。 調理実習では、ホウレンソウやニンジンといった野菜をふんだんに使った2種類のギョーザを作った。 3人の子どもがいるという鬼束理絵さん(45)は「このギョーザなら子どもも
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静岡県の清酒GI指定へ 国税庁、11月下旬にも 「静岡酵母」使用が柱
国税庁は、本県の清酒を地理的表示(GI)制度の対象に指定する方針を決めた。一般からのパブリックコメント(意見公募)の手続きを経て、11月下旬の正式決定を見込む。GI「静岡」の名称で地域ブランドを保護し、付加価値や消費者の信頼性の向上、輸出拡大に向けた産地の取り組みを後押しする。指定されれば、酒類では県内初のGIとなる。20日までの同庁などへの取材で分かった。 静岡県内28の全蔵元で組織する県酒造協同組合が、8月末に申請した。産地の範囲は県全体で、生産基準として原料に国内産米、県内で採取した水のみを使用。加えて、発酵に用いる酵母は「静岡酵母」とすることを柱に位置づけた。製造・貯蔵・容器詰め
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クラフトビールフェスにぎわう 浜松
全国各地のクラフトビールを集めた「浜松クラフトビールフェス」(実行委員会主催)がこのほど、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。大勢の家族連れや友人グループなどでにぎわった。 19ブルワリーが参加し、約150種のビールを提供した。中華やベトナム料理、ハンバーガー、ジビエなどの食事をそろえた12ブースも並んだ。会場には立ち飲み用のテーブルが設置され、来場者は飲食や会話を楽しんだ。
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袋井発スパークリングティー 「乾杯」を変える 世界が称賛
しずおか生まれのスパークリングティー(発泡性茶飲料)が世界から絶賛された。開発したのは、袋井市の茶業関係者らでつくる晩茶研究会。茶の新たな可能性の発掘を目指して試行錯誤を重ね、乳酸発酵茶を原料とした「bodhi(ボーディー)」を生み出した。「このノンアルコール飲料は世界の『乾杯』を変えられる」―。審査員からの賛辞に押され8月下旬、シンガポールで開かれた「にっぽんの宝物 世界大会2023」の「日本と海外の融合部門」でグランプリに輝いた。 晩茶研究会にグランプリ「可能性示せた」 晩茶研究会が活動を始めたのは2019年。安間製茶(袋井市)の安間孝介さん(44)、池田園(同市)の池田佳正さん(5
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富士宮の逸品求めにぎわう 特産品フェア&門前市
富士宮市の富士山本宮浅間大社周辺で17日、「特産品フェア&ふじのみや門前市祭り」が開かれた。地元物産を対象にした「それ、おみやげにして宮!名物コンペ」の入賞品などが並び、市内の逸品を求める来場者でにぎわった。 同コンペは富士宮名物推進委員会の主催で、既存商品の人気を競う「推して宮!」部門に11件、新商品を審査する「生んで宮!育てて宮!」部門に8件の応募があった。同大社内駐車場で表彰式が行われ、「推して宮!」部門最高賞に輝いたまかいの牧場の「富士山チーズケーキ」を先頭に6商品の事業者に認定証が贈られた。 入賞商品を扱う事業者が会場に出店したほか、宮町商店街の「宮町まつり」や神田商店街の「大
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上品な梨の香り漂う 遠州森町BEER 9月17日限定販売
森町中川の野末農園で採れたナシを使用したクラフトビール「遠州森町BEER ジャパニーズペアホワイトエール」が17日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれ、関係者が出来栄えを確認し、販売の好調を祈願した。 「幸水」と「あきづき」を掛川市の醸造所で加工した。和梨の上品な香りが特徴で、ホワイトエールらしい甘酸っぱいフルーティーな味わいを楽しめる。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長)が立ち上げた地域おこしの一環で、毎年地元産の果物を使ったクラフトビールを発表している。8月に
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新店舗続々 多様化進む 沼津・仲見世商店街
沼津駅南口からのび、商都沼津の象徴ともいえる沼津仲見世商店街。近年は新店舗の出店が相次ぎ、業態や業種も多様化している。 同商店街振興組合によると、加盟店舗数は微減傾向ながら、ここ3年で10店ほどが新規出店した。かつては物販が多かったが、飲食関連が増えているという。 クラフトビール専門店や韓国食品専門店など個性的な店も誕生した。同組合事務局の大庭健次郎さん(52)は「若者が楽しめる店も増えている。ぜひ来てほしい」と呼びかける。
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サウンドUD機能 「声の職人」に提供 ヤマハ
ヤマハはこのほど、音声情報を多言語の文字に変換するなどの技術「サウンドUD」の機能を、音声合成エンジン開発の「エーアイ」(東京)のクラウドサービス「声の職人クラウド版」に提供した。 サウンドUD対応の音響通信オプションを使うと、テキストを入力するだけで合成音声と音響通信機能が合わさった音声ファイルが作成できる。 サウンドUDを活用したヤマハのスマートフォン向けサービス「おもてなしガイド」と連携する。同サービスは駅や空港などで、その場所の音声情報を受け取ることができる。
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スズキ大型バイク「KATANA」愛好家 全国から浜松に大集結
スズキは10日、同社の大型バイク「KATANA(カタナ)」のユーザーやファンが集う「カタナミーティング」を浜松市北区のはままつフルーツパーク時之栖で開いた。カタナなどバイク約1100台が全国から集結した。 カタナに乗って会場入りした鈴木俊宏社長は「カタナファンの皆さんと話せる機会。短い時間だが楽しんでほしい」と開会宣言し、バイクで埋め尽くされた駐車スペースを巡って直接ユーザーの声に耳を傾けた。会場にはウエアやカスタムパーツなどのブース、記念撮影向けのモニュメントが設けられた。 トークショーは、小型軽量、長寿命の二輪車始動用リチウムイオン電池を開発するエリーパワー(東京)、麻の繊維を活用し
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中国旅客機エンジン発火 客室に煙
【北京共同】中国成都からシンガポールに向かっていた中国国際航空機で10日、貨物室やトイレから煙が上がり客室に広がるトラブルが起きた。シンガポールのチャンギ国際空港着陸後に乗客が撮影したとみられる写真には、エンジンが発火する様子が写っていた。乗客乗員は避難した。中国メディアが報じた。 中国国際航空が原因を調べている。
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志太地域6社の地酒飲み比べ 10月焼津でイベント
焼津市の酒屋有志でつくる「焼津地酒倶楽部(くらぶ)」は10月25日午後6時から、志太地域6社の地酒を楽しむ「秋の地酒まつり」を焼津文化会館(同市三ケ名)で4年ぶりに実施する。 地酒まつりはこれまで春と秋の年2回開催されてきたが、コロナ禍に伴い2019年秋を最後に中止してきた。今回は従来のパーティー形式ではなく、着席の状態で楽しんでもらう。 会費は5千円。定員は180人。申し込み・問い合わせは同倶楽部事務局<電054(624)4343>へ。
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「プーチンが殺した」 ゼレンスキー氏が発言
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、首都キーウ(キエフ)での会合で、ロシア民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏について「プーチン(ロシア大統領)が殺した」と述べた。ロイター通信などが報じた。 ゼレンスキー氏は「プーチンは人として、政治家として心を失った」と批判した上で「少なくとも、われわれは全ての情報を持っている」と語った。ただ情報の具体的な内容については触れなかった。 また、プリゴジン氏について「1人のテロリストが減った」と発言し、ウクライナにとって有益だと指摘した。 6月に
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パリで福島県産の日本酒試飲会 レストラン関係者ら参加
【パリ共同】食の都フランス・パリで7日、福島県産の日本酒の試飲会が開かれた。日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催し、県内から蔵元3人が参加。レストラン関係者ら約40人に自慢の酒を振る舞った。日本食ブームの欧州に販路を拡大させたい考えだ。 参加した蔵元の1人、福島県古殿町の「豊国酒造」の矢内賢征代表社員は「舌の肥えたフランス人に(自分の酒が)どう響くのか興味があった。ただ『おいしい』と言うだけではなく、苦みなどの個性をしっかり評価していただいた」と手応えを語った。 南会津町の「国権酒造」の細井信浩代表取締役は「予想はしていたが、皆さ
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全国のクラフトビール 150種集結! 9月10日、浜松でフェス
全国各地のクラフトビールを楽しめる「浜松クラフトビールフェス」が10日午前11時から午後7時まで、浜松市中区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれる。規模縮小して開催した昨年のほぼ倍となる19のブルワリーが、計約150種のビールを用意する。フードは12店舗が出店し、2万人の集客を目指す。 浜松まちなかにぎわい協議会、丸八不動産、間渕商店などでつくる実行委の主催。静岡県内9カ所に加え、宮城、沖縄県など各地のブルワリーが集結する。今回から使い捨てカップの使用をやめ、来場者は税込み200円、容量295ミリリットルのカップの購入が必要。ビールの販売価格は各店で異なり1杯500円前後から。 フードは
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 2日はメジナやタカサゴ、カマス、イシガキダイ、コノシロ、サバ、マアジ、小マダイ、ダツ、イサキ。3日はタカベやアイゴ、イサキ、コノシロ、メジナ、ネンブツダイ、ニザダイ、サンバソウ(イシダイの幼魚)が揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 オレンジビーチは海水浴シーズンが終わったので、シロギスの投げ釣りができる。離岸堤の間を狙って遠投すると釣果が上がる。消波ブロック周辺は穴釣りでカサゴが狙える。伊東港周辺では弓角仕掛けやカゴ釣りでソウダガツオが釣れ出した。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 8
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欧州で福島産の日本酒PR 規制撤廃受けパーティー
【ブリュッセル共同】ベルギー・ブリュッセルの欧州連合(EU)日本政府代表部大使公邸で5日、福島県産などの日本酒や食品をPRするパーティーが開かれた。2011年の東京電力福島第1原発事故後にEUが日本産食品に課してきた輸入規制が今年8月に撤廃されたためで、各国の外交官や地元財界関係者ら約200人が参加した。 福島県の内堀雅雄知事はビデオメッセージで「本県に対する風評(被害)の払拭を後押しする」と規制撤廃を歓迎し、「必ず復興を成し遂げる」との決意を表明。会場内には欧州で流通する福島産の酒の銘柄を用意したブースも設けられた。 正木靖代
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浜松のカルチャー発信地 若者集まる“渋ビル” 中区・ゆりの木通り周辺【わたしの街から】
JR浜松駅から北へ約600メートル、繁華街の浜松市中区田町から神明町にかけて東西に延びる「ゆりの木通り商店街」。飲食店や古着店、老舗の布団店が軒を連ねる。交差点の角に立つ築約60年の「カギヤビル」は、高度成長期に建てられたいわゆる〝渋ビル〟。地元出身の写真家が営む書店や雑貨店など多様な店舗が集まり、文化の発信拠点として若者らに親しまれている。 丸八不動産(同区)が2012年から所有し、街中の活性化を目指してリノベーションした。百貨店や飲食店が並ぶ駅前から少し離れており、立地の良さから同ビルを選んだ。さまざまなテナントが時代とともに、入れ替わりながら商店街を盛り上げている。 2階の書店
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沼津のジャズバンド競演 ピアノトリオやバンドがコンサート
沼津市振興公社と市教育委員会は3日、地元のジャズバンドが集うコンサート「第10回沼津ジャズフェスティバル」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市民文化センターで開いた。 ピアノトリオ、ボーカル入りバンド、ビッグバンドなど多様な編成の7組が出演し、息の合ったセッションを繰り広げた。 ロビーでは、軽食やクラフトビール、コーヒーなどの飲食出店が4年ぶりに復活。約800人の来場者が楽しんだ。
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爽やかな自家製マリネ【ワインと楽しむこの一皿】
まだまだ暑さが続く9月。引き続き、最低限の加熱調理でおいしく食べられるレシピが重宝しそう。自家製のサーモンのマリネは、きりっと冷やした白ワインと黄金コンビ。オレンジと合わせて爽やかな風味を楽しみたい。 サーモンをマリネにするには、刺し身用の柵に、塩と同量の砂糖を合わせてまぶし、冷蔵庫で数時間寝かすだけ。水分が抜け、ねっとりとしてコクのある味わいになる。半日ほど寝かせてくん製にすればスモークサーモンになる。 ちょっとした下ごしらえだが手の込んだ印象になるので、おもてなし料理にもぴったり。今回使ったサーモンは、地元清水で駿河湾の地下海水を使って数年前から陸上養殖が始まった「三保サーモン」。
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飲み放題電車運行 揺られながらビール堪能 伊豆箱根鉄道など
伊豆箱根鉄道と茶の製造販売などを手がける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)は2日夜、車内でクラフトビール飲み放題の「反射炉ビヤガー電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。市内外や関東から訪れた約120人が、1往復する電車に揺られながら会社仲間らとビールを堪能した。 同日午後5時半ごろ、ヘッドマークやドアにかけたのれんに「ビヤガー電車」とつづられた3両の電車が三島駅に登場。参加者は蔵屋鳴沢が運営する醸造所「反射炉ビヤ」が製造販売するクラフトビールを受け取り、同鉄道社員の音頭で乾杯した。女性ブルワーが作るオリジナルビールなど5種類のビールが提供され、同社社員が味を紹介しながら注いで回った。同社の名物でふ
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静岡の食とビールで休日満喫 葵区でイベント
静岡の食やビールなどを楽しむイベント「ホリノテラスホリデー」が2日、静岡市葵区の駿府城公園外堀にある駿府ホリノテラスで開かれた。県内の8飲食店などが出店し、親子連れや高校生でにぎわった。 同区の人材交流拠点「市コ・クリエーションスペースCOCODE」で出会ったメンバーが初めて企画した。静岡牛の牛すじ煮込みなど地元の食の魅力が詰まったグルメが並んだ。そば粉を薄く焼いた「野菜のガレット」は生地から具材まで全て県産食材を使った。晴天に恵まれ、柿田川の湧水を使ったクラフトビールも人気を集めた。子ども向けの縁日コーナーも展開された。 2018年に神奈川県から移住した発案者の小沢祥子さん(32)は「
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我がまちの返礼品 知って 沼津市が魅力紹介 30日マルシェ ふるさと納税
沼津市は30日、好調なふるさと納税の返礼品を紹介する「沼津ふるさとマルシェ」を同市のキラメッセぬまづで初開催する。居住地にふるさと納税できない市民が市内業者の魅力的な返礼品を知り、市内外にアピールしてもらう。午前10時~午後3時。入場無料。 31事業者が干物や削り節、クラフトビール、菓子など沼津の名産品の他、返礼品として人気を集めるトイレットペーパーなどを出品する。アウトドアグッズなど市内の事業所が製造する隠れた逸品も並ぶ。鉄工所や家具工房がワークショップコーナーを展開する。 返礼品が当たるスタンプラリーや事業者による商品のPRタイム、トークショーも実施する。SNS(交流サイト)投稿用に商品
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かんきつのクラフトジン メルシャン
メルシャンは、クラフトジン「八代不知火蔵 八つ星 和柑橘」を5日にオンラインで発売する。熊本県産のバンペイユ(晩白柚)と青ユズ、デコポンの3種類のかんきつを使用。焼酎の蒸留技術を応用し、爽やかで複雑な味わいに仕上げた。700ミリリットル入りで想定価格は3850円。問い合わせは通話無料のお客様相談室、電話(0120)676757。
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旧ソ連の航空委調査せず プリゴジン氏の搭乗機墜落
ロシアなど旧ソ連諸国が組織する航空行政調整機関「国家間航空委員会」(IAC、事務局モスクワ)は30日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が死亡した小型機墜落について、現時点で調査していないと発表した。墜落に関しては「コメントしない」とも表明した。 小型機は23日にロシア・トベリ州で墜落した。IACは加盟国内で起きた全ての航空事故について独立した調査を実施することを建前としており、内外で注目を集める事故の調査に関与しないのは異例。6月に反乱を起こしたプリゴジン氏の墜落死を巡ってはプーチン政権の関与を疑う声が出ており、消極姿勢に批判が高まる可能性もある
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沼津の食、3テーマで紹介「JIMANFESTA」 9月8~10日 狩野川河川敷など
沼津の食文化を発信する沼津自慢フェスタが9月8~10日、「NUMAZU JIMAN FESTA」(実行委主催)と名称を変え、4年ぶりに復活する。沼津中央公園、狩野川河川敷右岸の「かのがわ風のテラス」に加え、今年から左岸側も会場として活用。会場ごとに異なる3テーマで魅力を伝える。 同公園では「美酒美食の祭典」をテーマに、市内のバーや飲食店ブースが出店する「THIS IS NUMAZU」(8~9日)を開催。かのがわ風のテラスでは、クラフトジン蒸留所「沼津蒸留所」周辺に飲食ブースが並ぶ「ON THE TERRACE」(8~9日)を展開する。 狩野川左岸のあゆみ橋から御成橋付近で新たに実施するの
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焼酎の売上高、過去最低 05年以降、酒離れで苦戦
帝国データバンク福岡支店が30日発表した全国の焼酎メーカーの2022年売上高によると、上位50社の合計は前年比7・8%減の2227億円となり、比較可能な05年以降で最低だった。若者の酒離れや低アルコール飲料の需要拡大が背景にある。売上高首位は11年連続で霧島酒造(宮崎県都城市)。 帝国データバンクによると、フルーツの香りを加えるなど飲みやすさを重視した商品が若者や女性を中心に人気という。担当者は「新しいニーズを創出することが焼酎ブーム再燃のきっかけになる」と指摘した。 上位50社のうち23社が減収だった一方、ランキング下位の企業
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墜落死プリゴジン氏、非公開葬儀 ロシア北西部、父の隣に埋葬
ウクライナ侵攻を巡って6月に反乱を起こし、今月23日の搭乗機墜落で死亡したロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の葬儀が29日、出身地のロシア北西部サンクトペテルブルク市郊外で、非公開で行われた。同氏の経営企業コンコルドが通信アプリで明らかにした。 タス通信などによると、葬儀は29日午後、市東部のポロホフスコエ墓地で、遺族や親しい友人だけが集まって営まれた。遺族の希望に従ったという。ロシアメディア「SHOT」は、プリゴジン氏の遺体は父親の墓の隣に葬られたと伝えた。プーチン大統領は参列しなかったとみられる。 プリゴジン氏は
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「ロシアは反対派殺害の歴史」 プリゴジン氏死亡で米報道官
【ワシントン共同】米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は29日の記者会見で「クレムリン(ロシア大統領府)は反対派を殺害してきた長い歴史がある」と述べた。民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の死亡に関して、ロシア政府が関与した可能性を示唆した。根拠は明らかにしなかった。 プリゴジン氏は6月、ウクライナ侵攻を巡って反乱を起こした。今月23日、乗っていた小型機が墜落し、死亡した。
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プリゴジン氏の葬儀、非公開で実施
ロシア民間軍事会社ワグネルの情報を発信してきた通信アプリは29日、創設者プリゴジン氏の葬儀が北西部サンクトペテルブルク郊外で、非公開で行われたと投稿した。(共同)
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プリゴジン氏の死亡確認 ロ政権、ワグネル編入図る 2万5千人、指導者不在に【大型サイド】
ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏の死亡が27日に確認された。23日に墜落した小型機に乗っていたことが遺体のDNA鑑定で確定した。ワグネルは突然「指導者不在」に。プーチン大統領はウクライナ侵攻に加わる義勇兵に国への献身と司令官の命令に服する誓約を義務付け、ワグネルを軍に取り込む姿勢を鮮明にした。残った戦闘員ら約2万5千人の処遇が今後の焦点の一つだ。 侵攻で戦果を上げる一方、軍と鋭く対立したプリゴジン氏。エリート層を批判する「庶民の英雄」としての人気の一方、戦時下にショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長を無能呼ばわりする異様な言動には批判もあ
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「生ジョッキ缶」開発経緯は 既存技術の掛け合わせ 浜松商議所が講演会
浜松商工会議所工業部会はこのほど、製造業向けの「モノづくり経営塾」で、「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶の誕生秘話」をテーマにした講演会を浜松市中区で開いた。アサヒビールマーケティング本部の岡村知明さんが、新たな価値創造に挑んだ商品開発の経緯を紹介した。 缶のフタが全開し泡が自然に出て、生ジョッキ感覚が味わえる2021年4月発売のビール。技術開発部門が持つこれまで採用されなかった二つの技術シーズの融合で実現したという。岡村さんは「消費者の声を受け、手持ちの技術を見直し掛け合わせる重要性に気付いた」と振り返った。 PR戦略も奏功し、商品は当時減少傾向だったスーパードライの購入者数をV字回復
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米政府も墜落死「確信」 プリゴジン氏
【ワシントン共同】ジャンピエール米大統領報道官は28日の記者会見で、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏について「飛行機の墜落によって死亡したとの確信が深まっている」と述べた。墜落原因の分析に関しては明らかにしなかった。 ロシア連邦捜査委員会は27日、23日の小型機墜落で死亡した搭乗者10人に、6月に反乱を起こしたプリゴジン氏が含まれることをDNA鑑定で確認したと発表していた。
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静岡県中部のクラフトビール集う 昨年誕生「藤枝エール」も
JR藤枝駅北口の駅前通りで27日、中部のクラフトビール醸造所が集う「藤枝クラフトビール祭」(藤枝クラフトビール実行委主催)が開かれた。来場者は、昨年誕生した藤枝市初のクラフトビール「藤枝エール」をはじめとした地元の逸品を堪能した。 「歩行者天国」にした駅前通りには、静岡や島田、掛川、牧之原各市の醸造所計8カ所、藤枝市内の飲食店17店が出店した。「藤枝エール」を出品した満平商店のブースには、開始早々ビールを買い求める客でにぎわいを見せた。 会場では、仲間同士でビールを片手に地元食材の肉や野菜料理をつまみながら、会話を楽しむ光景が見られた。国内外で活動するDJによるステージイベントも行われた
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ワグネル、新指導者人選に注目 創設者プリゴジン氏ら死亡で
6月に反乱を起こしたロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の死亡が27日に確認されたことを受け、誰が今後の指導者になるのかに注目が集まっている。約2万5千人の兵員を抱え、一時は戦闘機や戦車など正規軍並みの装備を誇ったワグネルがウクライナ侵攻を続けるロシア軍に編入されていくのか、政権から距離を置く批判勢力になるのかは新たな指導者の統率力にかかっているが、明確な発表などは行われていない。 ロシア連邦捜査委員会は27日、モスクワ北西のトベリ州内に23日に墜落した小型機に乗っていた10人全員の遺体のDNA鑑定が終わり、航空当局が公表していた搭乗名簿の氏名と一致
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ロシア、プリゴジン氏の死亡確認 連邦捜査委、DNA鑑定で
ロシア連邦捜査委員会は27日、今月23日の小型機墜落で死亡した搭乗者10人に、6月に一時反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏が含まれることをDNA鑑定で確認したと発表した。タス通信などが伝えた。 ワグネルが所有していた小型機は今月23日、モスクワからロシア北西部サンクトペテルブルクに向かう途中にトベリ州内で墜落した。 ロシア航空当局は搭乗名簿にプリゴジン氏や、ワグネル創設当時からの幹部ドミトリー・ウトキン氏らの名前が載っていたと発表。遺体の身元確認が行われていた。(共同)
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プリゴジン氏の死亡確認とロシア捜査当局
タス通信によると、ロシア連邦捜査委員会は27日、今月23日の小型機墜落で死亡した搭乗者10人に、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が含まれることをDNA鑑定で確認したと発表した。(共同)
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大自在(8月27日)プリゴジンの死
衝撃的な事件だが、驚きはなかった。ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏の搭乗する小型ジェット機がロシア北西部で墜落し、乗客乗員の10人全員が死亡した。6月にワグネルを率いて武装反乱を起こしたばかり。墜落から間を置かず暗殺説が浮上したのも無理からぬことだろう。 機内に爆発物が仕掛けられた可能性が報じられている。米大統領が見解を表明するのは少し早すぎるようにも思うが、バイデン氏はプーチン大統領の関与を疑う姿勢を示した。 ロシア航空当局はフライトレコーダーを回収して原因を究明するという。どんな調査結果を発表しても、国際社会の疑念はぬぐえまい。それでもプーチン氏があえて暗
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ロシア、ブラックボックスを回収 プリゴジン氏の搭乗機
ロシア連邦捜査委員会は25日、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機が墜落したモスクワ北西のトベリ州の現場から、飛行データを記録したブラックボックスを回収したと発表した。乗客乗員10人全員の遺体も発見し、身元確認のためのDNA鑑定を実施すると説明した。 プリゴジン氏の反乱直後、プーチン大統領は「裏切り」と非難。墜落後は哀悼の意を表しつつも、プリゴジン氏には「重大な過ちもあった」と指摘した。墜落に政権の関与を疑う声が出る中、政権側は関与を否定。捜査委は墜落原因について「あらゆる可能性を入念に検討する」と強調した。
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弥彦ブリューイング(新潟県弥彦村)地域貢献へ酒販店奮闘 食用菊など農産物活用【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑫完】
静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙が1年にわたり、リレー形式で地元のクラフトビールを紹介してきた、この連載。最終回は、越後一宮として知られる弥彦神社(新潟県弥彦村)の近くにある「弥彦ブリューイング」。地元の酒販店が奮起して村の農産物を積極的に活用し、地域への貢献を目指している。 こぢんまりとした醸造所には、金物で知られる近隣の燕市で生産されたずんどう鍋や、発酵に使うための冷蔵庫が所狭しと並ぶ。7月、醸造責任者の羽生久美子さん(53)が、キュウリを副原料に使った発泡酒の仕込み作業に汗を流していた。 運営するのは酒類小売りの「弥生商店」。酒屋の旧店舗を改装し、元号が令和に変わった2019年5
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プリゴジン氏墜落死見極め バイデン米大統領
【ワシントン共同】バイデン米大統領は25日、滞在先の西部カリフォルニア州で、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が搭乗機の墜落で死亡したとみられることについて、状況を「正確に見極めようとしている」と記者団に述べた。 バイデン氏は墜落の経緯について「勝手に話すことはできないが驚きはない」と改めて語った。 23日にロシアのプーチン大統領が墜落に関与したかどうかを記者に問われた際は「ロシアでプーチン氏が背後にいないことはあまりない」と話していた。
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ヤマハ発 エンジンカバーにCNF 水上バイクなど北米で発売
ヤマハ発動機は25日、植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の強化樹脂を使ったエンジンカバーを、水上オートバイとスポーツボートの2024年モデルに採用し、北米で販売を開始したと発表した。同社によると、CNF強化樹脂で輸送機器部品を量産化するのは世界初という。 木質資源を活用したCNFを、ポリプロピレンなどの樹脂に混ぜるなどして製造した新素材。二酸化炭素(CO2)削減、環境負荷低減に向けた取り組みの一環で、県を通じて協業を始めた日本製紙から強化樹脂の供給を受け、エンジンカバーの開発を進めてきた。 カバーは、水上オートバイ3シリーズ計5機種、スポーツボート5シリーズ計17
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プリゴジン氏暗殺ほぼ確実 米戦争研究所
【キーウ共同】米シンクタンク、戦争研究所は25日までに、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏らがプーチン大統領側によって暗殺されたのはほぼ確実だとの見方を示した。その上でワグネルは独立組織に準じた形では残らないだろうと分析した。 同研究所は、ロシアの情報空間ではプーチン政権や国防省と、プリゴジン氏らの暗殺とを結びつけることは控えられているとも指摘した。 英国防省は25日、プリゴジン氏は死亡した可能性が高く、ワグネルはほぼ間違いなく不安定化するとの分析を明らかにした。プリゴジン氏に匹敵する後継者もいないだろうとした。
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プリゴジン氏搭乗機墜落に政権「関与せず」
タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官は25日、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の搭乗機墜落に政権側が関与したとの見方は「完全な偽りだ」と述べた。(共同)
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侵攻作戦にプリゴジン氏「貢献」 プーチン大統領、“愛国者”強調
ロシアのプーチン大統領は24日、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が搭乗機の墜落で死亡したと認め、ウクライナ侵攻作戦で「共に戦った」ワグネルの貢献を評価した。“愛国者”の側面を強調し、墜落を政権側による「抹殺」と疑うプリゴジン氏支持者らの不満に配慮したとみられる。 プーチン氏はモスクワのクレムリン(大統領府)で、ワグネルが制圧に関わった要衝バフムトを抱えるウクライナ東部ドネツク州のロシア側行政府トップ、プシーリン氏と会談。同じサンクトペテルブルク出身のプリゴジン氏とは「1990年代初めから知っていた」仲だとし、「重大な過ちもあった」と
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プリゴジン氏は死亡と認める プーチン大統領、哀悼表明
ロシアのプーチン大統領は24日、モスクワ北西で23日に墜落した小型機に乗っていたとみられる民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏について「家族に哀悼の意を表したい」と述べ、死亡したとの認識を示した。国営テレビが報じた。プーチン氏がプリゴジン氏に言及したのは墜落後初めて。23日にアフリカから戻ったばかりだったとし、墜落を「悲劇だ」と表現した。 一方、米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は24日、墜落は暗殺計画の結果との見方を報じた。米政府は機内に仕掛けられた爆発物が作動した可能性があるとみているという。米政府は墜落原因を断定していないが、国防総省のライダー
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ウクライナの関与否定 プリゴジン氏巡り
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機が墜落したことについて「われわれとは何の関係もない」と述べ、ウクライナの関与を否定した。インタファクス・ウクライナ通信が伝えた。「誰が関わっているのか、皆が分かっている」とも述べ、ロシアのプーチン大統領が背後にいると主張した。 2万人のワグネル戦闘員が制御不能な状態で残されたとの見方を示し「誰にとってより恐ろしいことか、考えなければならない」と指摘。ウクライナや近隣諸国だけでなく、ロシアにとっても脅威になり得るとの認識を示した。
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プリゴジン氏暗殺の可能性 搭乗機に爆発物か、米報道
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は24日、ロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機の墜落は、同氏に対する暗殺計画の結果だとの見方を報じた。米政府は初期の分析として、機内に仕掛けられた爆発物が作動した可能性があるとみている。複数の米政府当局者が同紙に語った。 国防総省のライダー報道官は24日の記者会見で「プリゴジン氏は殺された可能性が高い」との見方を示した。バイデン政権が同氏の死亡に言及したのは初めて。米政府は墜落原因の断定には至っておらず、公式には暗殺だったとは主張していない。
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プリゴジン氏死亡か、搭乗機墜落 ロシア情報機関の関与示唆
ロシア非常事態省は23日、小型ジェット機がモスクワ北西のトベリ州内で墜落し、乗客乗員10人全員が死亡したとみられると発表した。航空当局は、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏(62)の名前が搭乗名簿にあると明らかにした。タス通信が伝えた。ワグネル関係者が管理しているとみられる通信アプリ、テレグラムの「プリゴジン2023」は、プリゴジン氏が同機に乗っており遺体が確認されたと投稿した。 投稿は、同氏が「ロシアの裏切り者」の犠牲になったとし情報機関の関与を示唆したが、具体的な根拠は示していない。 小
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プリゴジン氏遺体確認とワグネル関係者投稿
ロシア民間軍事会社ワグネル関係者が管理しているとみられる通信アプリ「プリゴジン2023」は23日、ワグネルの創設者プリゴジン氏がモスクワ北西のトベリ州内で墜落した小型機に乗っており、遺体が確認されたと投稿した。(共同)
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ロシアで墜落、名簿にプリゴジン氏と報道
タス通信は23日、モスクワからロシア北西部サンクトペテルブルクに向かっていた飛行機が墜落し乗客乗員全員が死亡、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏と同一の氏名が搭乗名簿に記載されていると伝えた。(共同)
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北朝鮮が衛星打ち上げ予告 ロシアと関係強化で早期決断か エンジン欠陥修正で協力も【大型サイド】
北朝鮮が月内の人工衛星打ち上げを予告した。「軍事偵察衛星」の打ち上げが新型ロケットの欠陥で失敗してからわずか3カ月。早期の再挑戦を決断した背景には、9月9日に建国75年の節目を控え国威発揚を図る狙いに加え、関係を深めるロシアの技術協力もありそうだ。 「新型運搬ロケット千里馬1型は1段目分離後、2段目エンジンの始動不正常によって推進力を失い、朝鮮西海(黄海)に墜落した」 北朝鮮は5月31日の前回打ち上げ失敗から約2時間半後に、欠陥部分を2段目のエンジンと断定し、これを修正すると公言した。 公開された
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事故処理の連携確認 静岡県警高速隊など 静岡ICで訓練
静岡県警高速隊は22日、静岡市駿河区の東名高速道静岡インターチェンジ(IC)で事故や故障車への対応訓練を実施した。同隊の隊員や中日本ハイウェイ・パトロールの管理隊員ら約40人が参加し、2次的な事故を防ぎ円滑な現場対応を進めるための連携を確認した。 エンジントラブルを起こした乗用車が追い越し車線に停車した想定で実施。追い越し規制を行い、故障車両を路肩に誘導するまでの手順を確認した。高速隊と管理隊それぞれが先着した2パターンを訓練した。 高速道路は走行速度が速い分、故障や事故で停車した車や事故処理中の警察官らに後続車が接触する事故が起きやすい。7月には大阪府岸和田市の阪和道で取り締まりを終え
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生活介護事業所とコラボの日本酒発売 花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)はこのほど、飲食店向けの純米吟醸酒「SerA(せら)うすにごり」を発売した。 県産山田錦を100%使用。同社によると、「フルーティーな香りと甘みがあり、飲み口がすっきりしている」のが特徴という。発売本数は1200本(720ミリリットル)。 生活介護事業所「ゼロベース三ケ日」(北区)の利用者がラベルのデザイン、カッティングを行った。
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エンジンの停止遅れで月面衝突 ロシア探査機の軟着陸失敗
【モスクワ共同】ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのボリソフ社長は21日、月面に衝突し軟着陸に失敗したロシアの無人月探査機「ルナ25号」について、着陸に向けた軌道修正の際にエンジンが予定より43秒間長く作動したことが主な原因だと明らかにした。ロシア国営テレビのインタビューに応じた。 ボリソフ氏は「エンジンの停止が予定されていた(始動の)84秒後ではなく127秒後になったため、探査機は月面に突っ込んだ」と説明した。 その上で、月探査機の打ち上げがソ連時代の1976年以来、約半世紀にわたり実施されなかったことも失敗の一因だと指摘。今回の
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体験型観光支援 御殿場市が本腰 新事業スタート
御殿場市はこのほど、市内の観光や飲食、宿泊など観光客の誘致を目指す事業者を対象に、体験型の観光商品の開発や磨き上げ、集客などを助ける「市体験型観光商品造成支援事業」をスタートさせた。市内の観光体験の認知拡大や周遊の促進、観光者の滞在時間の延長などにつなげる考え。 市によると、大手体験予約サイト4社を調査した結果、4月現在で市内の観光商品の掲載数は29商品だった。富士山麓の恵みや大型商業施設の存在などにより年間1千万人超の観光交流客が訪れる同市の潜在能力から考えると掲載数が少ないという課題が見えた。 事業には、市の観光に精通した観光コンサルタントや予約サイト「アソビュー!」を運営する企業・アソ
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日本酒の出来栄えを鑑定 国税局「呑切り」、滋賀
秋以降に本格的な出荷が始まる日本酒の出来栄えを確認する「呑切り」が21日、滋賀県甲賀市で開かれた。同市や湖南市の11の蔵元が計70点を出品し、酒の専門家の国税局鑑定官が熟成具合や香味の変化を評価した。 会場となった甲賀市の水口納税協会には、瓶詰めされた日本酒がずらりと並び、大阪国税局の鑑定官2人が、器に注いだ酒の香りを嗅いだり口に含んだりして一点一点を丹念に確認した。 山根善治鑑定官室長は「全般的に良好な酒質。どんな酒を造りたいか各社の考えがよく出ていた」と指摘。藤本酒造(甲賀市)の藤本信行社長は「(意見を)蔵に持ち帰り、良いお
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芥川賞選考委員へ“幻の腕時計” 井上靖文学館(長泉)が確認 1958年だけ配布
芥川賞(日本文学振興会主催)受賞者の正賞として授与されることで知られる懐中時計。このほかに、1958年の同賞選考委員のみに配布された“幻の腕時計”が存在していたことが19日までに、長泉町井上靖文学館の調べで分かった。 腕時計はロンジン製。2019年に個人から同館に寄贈された際にはすでにベルトがなく、裏面に「芥川賞委員 井上靖殿 日本文学振興会 1958」と刻まれていた。寄贈直後に同館の学芸員徳山加陽さんが振興会に問い合わせたが、「昭和30年代前半の資料がなく、配られた経緯は不明」と回答があった。 徳山さんは企画展「井上靖と芥川賞」の準備を機に今春、1958年当時に
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茶況(8月15日)緑茶ビール商品化 島田の醸造・販売所
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193 バレーブリューイング」は、同市の「KADODE OOIGAWA」が展開するブランド緑茶を使ったクラフトビールを商品化した。 ブランド緑茶「MANDARA GREEN TEA」の深蒸し、浅蒸しの2種類の茶葉を使用した。ホップの柔らかい苦みと緑茶の上品なうまみが楽しめるのが特徴。醸造所の担当者は「すっきりとした味わいのペールエールに仕上がった」と太鼓判を押す。 KADODEのマルシェで販売中。880円(税込み)。同館の飲食店「緑茶バーガー&麦酒」では専用の注ぎ口(タップ)から新鮮な状態で提供している。1杯770円(税込み)。 (島田支局・池
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火災救助の技術向上へ 解体予定の建物で実践訓練 熱海市消防本部
熱海市消防本部はこのほど、同市東海岸町で解体予定の元宿泊施設を活用した火災救助訓練を行った。20~30代の若手隊員を中心に約40人が参加し、実践的な訓練を通じて知識の習得と技術の向上を図った。 建物内を捜索する訓練では、客室のドアをこじ開け、内部に進入する流れを確認した。エンジンカッターやバールを使ってドアを壊し、酸素ボンベの量を確認した後、消火ホースを手に客室内に入った。電動ドリルやハンマーを使い、客室の壁に穴を開ける訓練も体験した。 解体予定の建物を使った訓練は4年ぶり。市消防本部の担当者は「庁舎内の訓練だと慣れが出てしまう。実際の建物での実践的な訓練は、隊員にとって貴重な経験になる
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裾野産の芋焼酎「歩(あゆみ)」新酒完成 4年目、上品な香り
裾野市佐野の老舗酒店「みしまや」とNPO法人みらい建設部は7日、裾野産のサツマイモと天然温泉水を原料にした焼酎「歩(あゆみ)」の新酒完成を村田悠市長に報告した。アルコール分25度の本格芋焼酎。上品な香りとすっきりとした味わいを楽しめる。 同店が創業100年を迎えた2020年に、遊休農地解消と地域活性化に向けたプロジェクトとして始めた。4年目の23年度は約800本の販売を予定する。市役所を訪れた同店4代目の江森慎さん(40)は「サツマイモ作りには地元の子ども会やシニアクラブも参加している。みんなで裾野の未来をつくる架け橋にしていきたい」と話した。 現在は市外の蔵元に製造を依頼しているが、将
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浜松ホトニクス増収増益 3年連続、産業用製品好調 10~6月期
浜松ホトニクスが9日発表した2022年10月~23年6月期連結決算は、産業用製品の好調が続き、売上高が前年同期比8・4%増の1644億8800万円、経常利益は5・2%増の448億1100万円、純利益2・5%増の324億7100万円と第3四半期として3年連続の増収増益だった。 事業別売上高は、電子管が非破壊検査装置向けのエックス線源が好調で、8・6%増の640億1600万円。光半導体は、放射線装置に使うシリコンフォトダイオードのほか、半導体の製造や検査装置向けのイメージセンサーが増加し、4・7%増の737億4400万円だった。画像計測機器は、半導体故障解析装置の販売がアジアや欧州の半導体メー
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 1日はタカベやスズメダイ、イサキ、アジ、ネンブツダイなど。2日はイサキやネンブツダイ、アジ、ベラ、スズメダイ、アイゴなど。3日はスマガツオやヒラソウダ、タカベ、ネンブツダイ、スズメダイ、ベラ、イワシ、アジなど。4日はソウダガツオやタカベ、スズメダイ、ネンブツダイ、ベラなど。5日はイワシや小アジ、カマス、ネンブツダイ。6日はカマスやタカベ、マアジ、サンバソウ(イシダイの幼魚)、スズメダイなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りでシロギス狙い。餌は青イソメ。暑さでイソメが弱ってしまうためクーラーで保存を。ウ
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ひやおろしの酒 「琥珀の粧」10日発売 花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)は10日、江戸時代から続く伝統製法「ひやおろし」で製造した秋限定の日本酒「琥珀(こはく)の粧(よそおい)」を発売する。 春先に搾った酒を一度だけ火入れし、夏は蔵の中で貯蔵することで、味に深みが出るという。立秋の8日から、「純米吟醸原酒」「特別純米原酒」の2種を瓶詰めして出荷。表面のラベルは夕刻の富士山とモミジをイメージした。 数量は昨年より2割程度増やし、純米吟醸原酒が720ミリリットル(税込み1848円)3千本、1800ミリリットル(3696円)500本。特別純米原酒は720ミリリットル(1265円)4千本、1800ミリリットル(2530円)千本。
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浜名湖クルーズ 児童が地元知る ヤマハマリーナで体験会
湖西市入出のヤマハマリーナ浜名湖はこのほど、地元の入出子ども会の小学5、6年生を対象にした子どもマリン体験会を同所で開いた。浜名湖のほとりに住む子どもたちに湖の魅力を知ってもらおうと、40年ほど前から続く地域貢献事業。子どもたちはボートで浜名湖を遊覧し、湖上から自分たちが暮らす地域を眺めた。 市立東小5、6年生の希望者17人が参加し、グループに分かれてオープンタイプやクルーザー型のプレジャーボートに乗って浜名湖を巡った。ボートはマリーナのある松見ケ浦を出発し、猪鼻湖などを周回した。子どもたちは行き交う他の船に手を振ったり、湖面かに目を凝らして魚影を探したりして、クルージングを楽しんだ。
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水晶豚のポン酢マスタードソース【ワインと楽しむこの一皿】
暑さの厳しい折、長時間の煮炊きはしたくないという人も多いのでは。さっとゆでて、あえたり、盛り付けたりするだけの簡単レシピを紹介する。冷やした白ワインと一緒に楽しんで。 水晶豚は中華料理でよく使われる調理法を生かした。肉をゆでる前にかたくり粉をまぶすことで、表面に透明な膜ができ、つるっとした独特の喉ごしが生まれる。そのままゆでるとパサつきがちな薄切り肉もプルプルの食感になる。たっぷりの野菜と食べたい。 合わせるソースは、ワインとの相性を意識して、ポン酢に粒マスタードを加えた。ポン酢と粒マスタード、オリーブ油を同割合で混ぜる簡単なソースだが、酸味や辛味のバランスが絶妙。サラダのドレッシング
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遠州森町BEER 5日から限定販売 ブルーベリーを使用、爽やかな喉越し
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビール「遠州森町BEER」が5日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれた。5年目を迎える住民らの地域おこしの一環で、今年から味わいやラベルを一新した。 特徴的な酸味に、夏に合った爽やかな喉越しの良さをプラスした。鮮やかな赤紫色とフルーティな香りを楽しめ、これまで以上にブルーベリーのおいしさが際立ったという。ラベルデザインも変更し、森町の山間部に生息する野生動物を描いた。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長
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静岡醸造と萩錦酒造 地元の酒かす使用のビール開発 4日から提供
クラフトビール製造の静岡醸造(静岡市駿河区)と酒蔵の萩錦酒造(同区)は、原料の一部に酒かすを用いたビール「さけかすIPA-萩錦×静岡醸造」を開発した。静岡醸造直営店など同市葵区の4店で4日から提供する。 酒かすは小麦やオーツ麦と同様、ビールの口当たりをまろやかにするタンパク質やアミノ酸を含むため、ビールの醸造工程で代替投入した。静岡醸造の折山徹郎醸造長は、原料の多くを海外輸入に頼っている現状に触れ、「地元酒蔵の酒かすを使うことで、持続可能な原料調達に資する。ビール原料としての品質の高さも確認できた」と語る。 1杯当たりの量や価格は店ごとで異なるが、酒かすの元になった清酒「萩錦
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霧島酒造20年超ぶり麦・米焼酎 9月発売「ほろる」と「するる」
焼酎メーカー最大手の霧島酒造(宮崎県都城市)は2日、麦焼酎「霧島ほろる」と米焼酎「霧島するる」をそれぞれ9月13日に売り出すと発表した。1998年に発売した看板商品の「黒霧島」を中心に芋焼酎に注力してきたため、麦焼酎は22年ぶり、米焼酎は23年ぶりの新商品となる。 同社によると、麦焼酎はバナナのような果実の香りと滑らかな口当たりが楽しめる。米焼酎は華やかな香りと米の余韻が残るという。主な購買層は30~50代を想定している。 記者会見した江夏順行社長は「100年以上培ってきた技術を結集した本格焼酎。特徴ある果実の香りを持ち、これま
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バナナ・パパイアビール今夏も人気 東伊豆・バナナワニ園
熱川バナナワニ園(東伊豆町)オリジナルのクラフトビールが今夏も人気を集めている。同園らしく、園内で栽培しているバナナとパパイアを使った1本。昨夏は1000リットルずつが完売し、昨夏の倍のおよそ2000リットルずつを生産してリピーターに応える。 「伊豆パパイヤIPA」は完熟パパイアを使用。昨年までのビールからホップの種類を変更し、爽やかな果実味が華やかに広がる。「伊豆バナナワニWeizen」は濃厚な甘みが特徴の台湾バナナ「仙人蕉」の風味を存分に感じる味わいに仕上げた。昨年に比べ苦みが少なくクリーミーという。 伊豆の国市の反射炉ビヤとの共同企画。昨夏は販売開始1カ月程度で完売したが、今夏は売
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ビールと逸品♪食べ歩こう 8月1日からイベント JR静岡駅周辺30店舗
JR静岡駅周辺で8月1日、食べ飲み歩きイベント「シズオカビールストリート」(実行委主催)が始まる。飲食店約30店舗が31日まで、ビールと相性が良い自慢の逸品をアピールする。 利用者は電子チケットを提示すると、1枚ごとにビールとつまみメニュー1品を楽しめる。チケットはスマートフォンのアプリ「ぶらりん@タウン」で3枚つづり3900円で販売している。参加店舗やチケット購入方法は、事務局の静岡おまちバル実行委員会ウェブサイトで確認できる。 クラフトビールを扱うバーや居酒屋などがイベントに合わせたメニューを用意した。参加店舗の一つ、「居酒屋そら」(静岡市葵区)は、韓国ビールを提供する。店主の金恵蘭
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チーム躍進へ5選手加入【三遠ネオフェニックス コラム】
2023―24シーズンがついにスタート。三遠ネオフェニックスはB1・中地区で横浜BCや川崎などの強豪と、チャンピオンシップ出場を懸けて戦います。 新戦力として秋田から大浦颯太選手、トルコのリーグからデイビッド・ダジンスキー選手、韓国バスケットボールリーグから森口弥選手、名古屋Dからコティ・クラーク選手、また20―21シーズンに三遠に所属していた兪[ゆ]龍海[たつみ]選手が加入しました。新加入の選手5人をはじめ、今シーズンも三遠へ熱いご声援をよろしくお願いします。 ホーム開幕戦は10月14、15日の京都戦。会場は豊橋市総合体育館です。浜松開幕は翌週の21、22日、浜松アリーナで群馬と対戦し
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高温になりエンジン爆発か JAXAの小型ロケット
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、小型固体燃料ロケット「イプシロンS」の2段目エンジン燃焼試験中に生じた爆発は、エンジンを覆うモーターケース(圧力容器)が高温になって破壊された可能性が高いと明らかにした。圧力容器内にある燃料の異常燃焼や、容器と燃料の間にある断熱材の断熱不良が原因とみられる。 文部科学省の有識者会合で報告した。爆発前に圧力容器が強度を維持できる許容温度を超えた可能性があり、JAXAは燃料と圧力容器の設計、製造、組み立てに問題がなかったかを調べる。 燃焼試験は7月14日、秋田県の能代ロケット実験場で実施。エ
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在院生の更生 後押し 静岡市葵区・少年院で講演会
静岡市葵区の少年院「駿府学園」はこのほど、非行少年の立ち直り支援などに取り組むNPO法人チェンジングライフ(大阪府)の野田詠氏(えいじ)理事長(47)を講師に招き、在院生に向けた特別講演会を開いた。 野田理事長は自身も元少年院の在院経験があり、出院して牧師となった後、NPO法人を立ち上げた。約13人の在院生に向け、少年院を出院後に「地に足をつけて生きている人の四つの共通点」として、自分で決めたことを実行する▽新しい世界へ飛び込む▽感謝の心を持つ▽人の責任にしない―ことを心がけるよう勧めた。その上で野田理事長は、小説家三浦綾子さんの言葉を引用し「人間にとって、転んだことは恥ずかしいことじゃな
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5連覇ショーストロムも池江称賛 「アメージング。彼女は誇り」
水泳の世界選手権で池江璃花子と親交が厚い29歳のサラ・ショーストロム(スウェーデン)は29日、白血病から復帰後初めての世界選手権で女子50メートルバタフライの決勝に進んだ6歳下の友人を「アメージング。彼女が果たしたことをとても誇りに思う。水泳選手だけでなくみんなに大きなインスピレーションを与えている」と称賛した。 自身はこの日、池江とともに泳いだ50メートルバタフライで5連覇を達成し、50メートル自由形準決勝で世界新記録をマーク。「毎日、練習に励んできた成果」と笑顔だった。
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液体水素エンジン、耐久性向上 トヨタ、前進も長い道のり
トヨタ自動車は29日、大分県のレース会場で、市販化に向けテストを重ねている液体水素エンジン車の開発状況を公表した。5月のレース世界初完走から2カ月で燃料ポンプの耐久性は3割向上。補給時間を従来の1分40秒から1分に縮め、車体は40キロ軽くした。ただ実用化に向けた課題は多く市場投入の時期を示せる段階にはまだないという。 液体水素は温度をマイナス253度以下に保つ必要があり、気体水素よりも扱いが難しい。一番の課題は燃料をエンジンに送り出すポンプの弱さ。そもそも超低温で正しく働かせることが難しい上に、ガソリン車のようにオイルで摩耗を防げないのが理由という。
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静岡人インタビュー「この人」 マッスルゲート浜松大会で3冠に輝いた 鈴木沙織さん(浜松市東区)
6月に浜松市中区で開かれた全国から約320人が参加して筋肉量やスタイルを競いあったコンテスト「マッスルゲート浜松大会」で、出場した全部門で優勝して3冠に輝いた。保育士として働きながら、美しい体を作る「ボディーメーク」に打ち込み、日々体を鍛える。35歳。 -ボディーメークを始めたきっかけは。 「昔は食べても太らない体質だったが、年齢を重ねるうちに少し体形が気になるようになり、5年ほど前にジムに入会した。入会から半年後にジムが主催する日本大会に出ると準優勝することができた。大会で自分の鍛えた体とポージングを披露する楽しさにハマり、トレーニングを続けるようになった」 -トレーニングは普段どの
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プリゴジン氏、アフリカ高官と握手か
ロシア紙コメルサント電子版などは27日、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、ロシア・アフリカ首脳会議が開かれているサンクトペテルブルクでアフリカの高官とみられる人物と握手している写真を掲載した。(共同)
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飲めなくても大人の酒場満喫 静岡県内、新スタイルのバー続々 バブルカクテル、カラフルなクリームソーダ...若者世代の集客図る
若い世代を中心に「アルコール離れ」が進む中、大人の酒場の雰囲気を気軽に味わえる新しいスタイルのバーが静岡県内で増えている。多彩なノンアルコールのカクテルを用意したり、カラフルなクリームソーダを昼間に提供したりと、飲酒の有無にとらわれず幅広い層が楽しめる店づくりを進め、集客を図っている。 カウンターに出されたカクテルグラスの上には、シャボン玉のような泡(バブル)のドームが添えられている。バーテンダーの村田祥一さん(28)がそっと指で触れると、バブルがぱっと弾け、華やかな柑橘の香りが漂った。「このバブルカクテルはノンアルコールでもつくれます。バーにはお酒を飲まない人も楽しめる魅力があるんで
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家康ビールの意義 静岡で29日講演会 掛川東病院長ら登壇
静岡大の文理融合組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」は29日午後1時から、徳川家康にちなんだ静岡市産クラフトビール「家康公クラフト」第2弾発売(8月下旬予定)を前に、その意義を考える講演会を開く。会場は同市葵区紺屋町の静岡駅前会議室LINK貸し会議室B館301号室。参加無料、定員80人。 同大農学部の木村洋子教授が「駿府の家康公歴史拠点における野生酵母採取」、掛川東病院(掛川市)の宮地紘樹院長が「クラフトビールを軸にした健康コミュニティー」と題してそれぞれ講演する。 同研究所のウェブサイトから申し込む。 問い合わせは同研究所のEメール<cervezashizudai@gmail.com
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核心評論「プリゴジンの乱」 揺らぐプーチン体制 「第2幕」恐れる
ロシアの民間軍事会社ワグネルの武装部隊が6月にモスクワに迫った反乱は、部隊が撤退し、首謀者プリゴジン氏は刑事訴追されずにベラルーシに出国するとの不可解な結末となった。実質23年に及ぶ政権の最大危機に直面し、プーチン大統領の強権体制は揺らいだ。軍・治安機関は様子見を決め込んで動かず、「体制崩壊」を恐れた一部側近らはモスクワを脱出した。政権は反乱「第2幕」を恐れ、軍の粛清や、批判的な極右愛国勢力の弾圧に乗り出した。 戦車、重火器などで武装したワグネル部隊は、ウクライナ東部の拠点からロシアに進攻し、6月24日未明に南部の100万人都市ロストフナドヌーをあっさり占領。
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8月、袋井で学生設計、製作フォーミュラカー日本大会 EVクラス連覇へ決意
学生が設計、製作したフォーミュラカーの性能などを競う「学生フォーミュラ日本大会2023」が8月28日から、袋井市の小笠山総合運動公園で開催される。出場する静岡理工科大(同市)フォーミュラプロジェクトの壮行会が24日、市役所で開かれ、前回優勝を果たした電気自動車(EV)クラスの連覇へ、決意を新たにした。 未来のエンジニアの育成を目的とした大会で、21回目。国内外から68チームが出場し、EVとガソリンエンジン車の2クラスに分かれて静的審査、動的審査で採点する。同大は「手足のように操れる車」をマシンコンセプトに、低重心、高い操舵(そうだ)性能、軽快な加速性能を実現。今大会は両クラスの合計点を競う
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記者コラム「清流」 悩ましいカタカナ表現
環境先進市の首長が独自施策を発表し合う会議に足を運んだ。掛川市が紹介したのは、行政と企業が連携して持続可能なまちづくりを目指す「掛川SDGsプラットフォーム」。客席で耳を傾けていると、前席の女性がスマートフォンを取り出して操作し始めた。 暗いホールでスマホの画面は目立つから、目に入ってしまった。画面は検索エンジンで、打ち込んでいたワードは「プラットフォームとは」。耳慣れない言葉の登場で話の流れが頭に入らなくなったのだろう。 記事化に当たって悩んだことを思い出した。「連携基盤」と説明を加えたが、ふさわしい言い換えだったかどうか。解釈を委ねて雰囲気で押し切るカタカナ表現は核心が曖昧になる。市
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手作りお面で「異世界」へ 1日に夏祭り 島田・大井神社
島田市大井町の大井神社は8月1日午前10時から、「おゝいさんで夏祭り」を同神社境内や隣接する宮美殿などで開催する。マルシェやワークショップ、謎解き体験ゲームなど多彩なイベントを予定している。午後9時まで。 長引くコロナ禍で苦戦する地元飲食店を応援し、子どもから大人までが神社に親しみながら夏休みを楽しんでもらうことが目的。旧暦の七夕に合わせ、アートオビシマダ実行委員会が中心となり企画した。 午後7時から始まる「異世界探索」では、ブラックライトを片手に手作りのお面をかぶって境内を探索する。アーティストの清水陽介さん(同市在住)がプロデュースし、立体作品なども展示する。当日はお面作りワークショップ
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大井川鉄道 家山駅「ビアホーム」で乾杯! 観光電車開始 「泥酔注意」と書かれたヘッドマークも
大井川鉄道は22日、ビールやおつまみを提供するビール電車の運行を始めた。家山駅(島田市川根町)のホームにはビアサーバーが設置され、ビアホールならぬ「ビアホーム」がお目見えした。参加者は夜風を感じながら、普段とひと味違った沿線の雰囲気を楽しんだ。 車両はかつて東急電鉄の主力電車として使用された通勤型車両の「7200系」。大井川鉄道でも普通電車として活躍している車両に、テーブルなどを設置した。乗客は缶ビールを片手に、車窓から見える夜景を満喫した。電車が家山駅に到着すると、ホーム上に設けられたビアサーバーで生ビールの飲み放題も楽しんだ。「泥酔注意」と書かれたヘッドマークも乗客の笑いを誘った。
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焼津の酒米原料 カップ酒いかが? 全工程地元にこだわり完成 志太泉酒造(藤枝)
焼津市の農家でつくる「焼津酒米研究会」の育てた酒米を原料にした、志太泉酒造(藤枝市宮原)の新商品「NYAN CUP(ニャンカップ)」が完成した。8月から焼津市中新田の酒類販売店「リカーズグリーン」を中心に販売する。原材料、造酒、販売と全ての工程を地元で賄うことにこだわった。若い人など日本酒初心者でも手に取りやすいように180ミリリットルのカップ酒で売り出す。 3者連携商品の企画が持ち上がったのが昨年。コロナ禍明けに伴い戻りつつある観光客を迎える際に、「魚だけではない焼津の売りを作りたい」(リカーズグリーンの大塚洋平さん)という思いから商品化に着手した。 酒米の稲は伸びやすく、台風シーズン
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プリゴジン氏、ベラルーシで登記 会社の業務は「不動産管理」
ロシア紙RBK電子版は22日、先月反乱を起こしたロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、所有する企業グループの中核会社コンコルドをベラルーシ東部モギリョフ州内で会社登記したと報じた。業務内容は不動産管理と記載されているという。 ベラルーシ国防省は今月14日、ワグネルの戦闘員が同州オシポビチ近郊で同国の領土防衛隊を訓練したと発表していた。 ウクライナ侵攻にワグネルを参加させたプリゴジン氏は6月23日、ショイグ国防相らの解任を要求して反乱を起こしたが、ルカシェンコ・ベラルーシ大統領の説得でモスクワ進軍を中止。ワグネルは当面
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プリゴジン氏、ベラルーシで会社登記
ロシア紙RBK電子版は22日、先月反乱を起こしたロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が、所有する企業グループの中核会社コンコルドをベラルーシ東部モギリョフ州内で会社登記したと報じた。業務内容は不動産管理と記載されているという。
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リュウゼツラン25年ぶり開花 掛川
掛川市西大渕のスズキ大須賀工場敷地内で21日までに、1998年の7月以来25年ぶりにリュウゼツランが開花した。正門から近い緑地「いこいの広場」で、高さ約6メートルに伸びた茎の上部の複数の房先に、黄色の花を咲かせた。“数十年に1度”の開花に巡り合わせた従業員の関心を集めている。 四輪、二輪のアルミ製エンジン部品などの鋳造から機械加工までを手がける同工場は70年に操業開始し、翌年ごろ当時の従業員がリュウゼツランを植栽したとみられる。開花後は枯死するとされ、株分けしたリュウゼツランが育った。工場内の道路拡幅工事で3月に旧来の位置から10メートルほど離れた場所に移植後、5月ごろから徐々に茎が伸び始め
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大井川流域のクラフトビール一堂に 島田、23日にフェス ビアカクテルも販売
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は23日、大井川流域のクラフトビールが楽しめる「しまだクラフトビールFESTA」を同所で開く。 クラフトビールを同市神座地区で栽培されたトマトの生搾りで割ったビアカクテル「しまだレッドアイ」を特別販売する。同販売所の「シマダペールエール」、池田屋麦酒の「牧之原えーる」、満平商店の「藤枝エール」も味わえる。ヤマメの塩焼きや地元農産物なども販売する。 時間は午前11時~午後3時。雨天の場合は規模を縮小して開催する予定。問い合わせは193バレーブリューイング<電0547(39)0193>へ。
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「ベラルーシに当面滞在」 プリゴジン氏動画と報道
ロシアの独立系メディアは19日、6月に反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が通信アプリに投稿した動画で「われわれはしばらくの間ベラルーシに滞在することが決まった」と述べたと報じた。ベラルーシに入ったワグネル戦闘員らに語ったと伝えた。 ただ動画は薄暗い野外で撮影したとみられ、プリゴジン氏の姿は確認できない。信ぴょう性は不明だ。 動画ではプリゴジン氏とされる男性がベラルーシ入りした戦闘員らを「あなた方はロシアのために多くのことをした」をたたえる一方、ウクライナ侵攻について「最前線で起きているのは恥ずべきこと
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フェード現象への「意識が低かった」 小山バス横転で元運転手
小山町須走の県道(通称ふじあざみライン)で2022年10月、観光バスが横転し29人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた元運転手の被告(27)=埼玉県飯能市=は、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判官)で18日開かれた第2回公判の被告人質問で事故直前の運転操作や判断について具体的に説明した。「(フットブレーキを使いすぎて利きが悪くなる)フェード現象への意識が低く、めったに生じるとは思わなかった。横転するまで、なぜブレーキが利かないのか分からなかった」などと述べた。 急な下り坂やカーブが続くにもかかわらず4速など中高速のギアで走行した理由にも言及し、「乗客の乗り心地を重
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3Dプリンター活用 金属積層造形事業を強化 東金属産業(沼津)
金属加工業の東金属産業(沼津市大岡、田中健太郎社長)は、「金属3Dプリンター」を活用して、切削や溶接なしで複雑な形状の金属部品を形作る「積層造形事業」を強化している。高機能化や軽量化を実現できるのが特徴。次世代自動車や航空宇宙など多様な業界で金属3Dプリンター活用への注目が集まる中、現在は全体の1割程度にとどまる関連事業の売上高を、5年後までに4倍以上に増やす。 試作品や最終製品向けの受託加工から、設計や生産工程見直しといったものづくりの付加価値を高める提案まで、事業の幅を広げている。航空や宇宙業界、レース用二輪、企業や大学との研究案件などを通じて経験を蓄積し、現在は金属3Dプリンター5台
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川勝知事「東部へ県庁機能分散検討」 スポーツ・文化観光部有力
川勝平太知事は18日、移動知事室で訪れた伊豆市内で取材に応じ、東部・伊豆地域の振興を目的に県庁の一部の機能移転を検討する考えを示し、最有力としてスポーツ・文化観光部を挙げた。「実現可能性は50%」としながら、富士山の存在や東京五輪・パラリンピック会場となったことを踏まえ、調整を始めるとした。 川勝知事は20市町が所在する東部・伊豆には「広域的な観点が必要。それを担うのが県」と強調。「分庁も兼ねて東部地域に注力したい」と述べ、「(スポーツ・文化観光部が)一番可能性がある。役に立つ部局」との認識を示した。 移動知事室では、新設した量産実証施設でノコギリガザミ(ドウマン)の稚ガニ生産を始めた県
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空き店舗にお試し出店 富士・吉原商店街 街づくりの可能性探る
富士市の吉原商店街にある空き店舗で、さまざまな事業者が試行的に出店するプロジェクト「紙内田ビル_fornow」が始まった。事業希望者に期間限定の店舗として活用してもらい、街のにぎわいづくりの可能性を探る。 6年前に文具・印刷店が閉店した同ビルの1階部分を9区画に区切った。12月までの常設となる6区画には、クラフトビールのバーや、服と雑貨の工作室、パソコン修理店、本の閲覧スペースなどが入った。ペン画などのアトリエを設けた中嶋潤美さん(37)は「今後の創作活動につながる出会いがあればうれしい」と出店理由を語る。 別の3区画は1日から1カ月で借りる短期ブース。平日昼間などは500円、休日の昼間や金
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地元酒米で改良、販路開拓 静岡県内酒造、コロナ後へ踏ん張り
静岡県内酒造会社による商品開発・販路開拓の動きが盛んだ。新型コロナウイルス禍からの復調を期して海外輸出を拡大したり、本県のブランド酒米を用いた清酒作りを推進したりしている。個性あふれる日本酒文化の伝統を継承しながら、新たな発想で成長戦略を前に進める。 地元の酒米を生かし、香り立つ日本酒作りを探求したい-。静岡平喜酒造(静岡市駿河区)は、県内産の酒米や酵母、安倍川の伏流水を用いるなど、地産地消にこだわった純米酒の製造を手がける。 本県産酒米「誉富士」は23年産から新開発の「令和誉富士」に切り替わる。同社は9月以降に、令和誉富士のもろみを仕込み始める予定。戸塚堅二郎社長(36)は味わいや香り
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月下美人 甘い香り 一晩限り、例年より多く開花 沼津
一晩限りの真っ白な花を咲かすとして知られる月下美人(ゲッカビジン)が15日夜、沼津市下香貫の笹原弘さん(76)と節子さん(76)宅の庭で咲いた。 サボテン科の多年草で、夏から秋にかけて開花する。夜に花を咲かせ、日が昇るころにはしぼんでしまうのが特徴。笹原さん夫婦は約15年前に1株を植え、例年5~8輪の開花を楽しんでいたが、今年は同日だけで14輪もの花を咲かせた。午後9時過ぎに満開となり、強烈な甘い香りを放った。 弘さんは「花の数に驚いた。小さなつぼみもたくさん残っているから8月の開花も楽しみ」と話した。
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俳優工藤夕貴さん 川勝静岡知事に日本酒贈呈 自然農法の米使用
富士宮市で農業に取り組む俳優工藤夕貴さん(52)がこのほど、無農薬の自然農法で栽培している米を原料にした日本酒「純米吟然酒 賜(ギフト)」を川勝平太知事に贈呈した。 2006年に同市へ移住して農業を始め、09年から地元の富士錦酒造と日本酒造りを続けている。賜は吟醸酒のような雑味の少ない味わいに仕上げ、豊かな香りとほんのりした甘口が特徴。冷やで飲むのがおすすめという。 同社の清信一社長(59)と県庁を訪れ、「自然農法で育てた米の酒はないと思う。外国の方にも飲んでもらいたい」と語った。 工藤さんが同市で営業するカフェレストランなどで販売している。500ミリリットル3972円(税込み)。
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自動車業界の脱炭素は 御殿場南高生 次世代車の特徴学ぶ
御殿場南高でこのほど、静岡トヨタ自動車と連携した探究活動の特別授業が開かれた。2年生約140人が、自動車販売会社の脱炭素の取り組みや次世代自動車の特徴などを学んだ。 同社営業企画課の山本雅也さんが講師を務めた。日本の自動車業界はこれまで、燃費向上やハイブリッド車など電動車の拡大、普及などに力を注ぎ、温室効果ガスの削減に努めてきたことを説明。燃料電池自動車や電気自動車など次世代の自動車の仕組みや災害時に役立つ給電機能などについても解説した。 生徒からは、既存エンジンの部品を活用した水素エンジンの開発状況などについて質問が出た。
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複雑な味わい特徴 「萩錦の責め」発売 静岡の酒蔵
静岡市駿河区の酒蔵「萩錦酒造」はこのほど、日本酒の製造過程で、もろみに圧力を加えて最後に搾り出す「責め」を瓶詰めした酒商品「萩錦の責め」を発売した。 責めは搾り作業の中盤までに得られる酒に比べ、複雑な味わいが特徴という。商品は純米大吟醸と純米吟醸の計5種類。ラベルは、文字を芸術作品として表現するカリグラフィー作家の雑苦波乱(ざっくばらん)さん=同市出身=が手がけた。 同市葵区鷹匠のコメヤス酒店で販売している。萩錦酒造の萩原知令[とものり]社長は「価格は前年から据え置いた。地酒の味を多くの人に楽しんでほしい」と話した。
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農家レストランでビアホール 島田・KADODE OOIGAWA 8月26日まで毎週土曜
島田市竹下の複合商業施設「KADODE OOIGAWA」内の農家レストラン「Da Monde(ダモンデ)」でビアホールイベントが始まった。8月26日までの毎週土曜日にオープンする。 通常は日中のみの営業で、同施設や隣接する大井川鉄道門出駅の夜の雰囲気を楽しんでもらおうと初めて企画した。ビールやノンアルコールビール、サワー、ソフトドリンクなどが楽しめる。料理はピザやフライドポテトなど17種類以上を用意した。いずれもチケット制で一品300~600円。 初日は「リラクシーフラスタジオ」(藤枝市)がフラダンスを披露し、会場を盛り上げた。フラダンスショーは29日、8月19日も予定している。7月15
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ハクサンシャクナゲ カラマツ林の中 鮮やかに【しずおかに生きる植物 夏➁】
富士山スカイラインをはじめとする富士山山岳観光道路は、眼下に雄大な風景を広げながら5合目にいざなう。そこは亜高山帯の森。シラビソ、トウヒ、コメツガなどの常緑針葉樹の世界である。その森の中に常緑低木のハクサンシャクナゲが咲く。 ハクサンシャクナゲは高さ1~2メートル。楕円[だえん]形の大きな葉を付け、その枝先に10個ほどの大きな漏斗[ろうと]状鐘形の花を群れ咲かせる。白色でやや赤みを帯びる花はよく目立つ。 5合目の7、8月は花の季節。コケ類を敷き詰めたシラビソの森にカニコウモリやイチヤクソウ類が咲き、キソチドリ、イチヨウラン、葉緑素を欠く菌従属栄養植物のヒメムヨウラン、シャクジョウソウ、ギ
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沼津市制100周年イベント前夜祭 バー文化でお祝い 記念カクテルも披露
沼津市は7日、市制100周年記念イベントの前夜祭を同市のキラメッセぬまづで開いた。会場にバーカウンターが設けられ、市制100周年を記念したカクテル「百寿(ももじゅ)の輝き」を初披露した。来場者はジャズの生演奏が流れる中、カクテルを試飲し、沼津の夜の「バー文化」に触れた。 百寿にちなみ、鮮やかな桃色の記念カクテルは、「トムズ・バー」(同市大手町)のバーテンダー坪田智さんが考案。頼重秀一市長が命名した。ウオッカをベースにピーチシロップとクランベリー、レモン、グレープフルーツのジュースとトニックウオーターを入れた甘くすっきりとした味わいのカクテル。坪田さんと「バー・ザ・パイン」(同市高島町)の
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地域活性化へ 芋焼酎「千年の念」販売開始 沼津門池地区、市制100周年
沼津市門池地区の自治会員でつくる門池コミュニティ推進委員会が、地域活性化を目的に地元産のサツマイモを使い、商品化を目指してきた芋焼酎「千年の念(おもい)」が完成した。商品は7日、同市のキラメッセぬまづで開かれた市制100周年記念イベントの前夜祭で初披露し、9日まで同イベントで販売する。 同委員会は2021年3月から取り組みを始めた。小学生らとサツマイモを栽培、クラウドファンディングで資金を募った。醸造は杉井酒造(藤枝市)が担当し、静岡酵母を使った豊かな香りと素朴な味わいの酒となった。商品名は竜が池に落とした玉が千年後に光ったという伝説「門池の竜」に由来。門池地区連合自治会の福田和男会長は「
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蓬莱橋で乾杯! 島田市民ら100人集結「水辺で飲むビール最高」
大井川の水辺空間のにぎわい創出に取り組む島田市大井川ミズベリング協議会は7日、同市の蓬莱橋左岸側で乾杯イベント「蓬莱橋de乾杯!」を開催した。参加者は午後7時7分の定刻になると、お酒を片手に「乾杯」と唱和し、乾いた喉を潤した。 官民一体で水辺空間の新しい活用方法を探るプロジェクト「ミズベリング」の一環。蓬莱橋のほかに全国各地で一斉に行われた。 蓬莱橋の会場には仕事終わりの会社員や市職員など約100人が集結。島田市産のクラフトビールなどが販売された。参加者は水辺にちなみ青色の服やタオルを身に着け、お酒を飲みながら交流を楽しんだ。 同市の鈴木恵美子さん(66)は夫婦で参加。「外でお酒を飲む
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プリゴジン氏の豪邸放映 国営TV、信用失墜狙いか
ロシア国営テレビなどは7日までに、6月下旬に武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の自宅が当局の捜査を受けた際の様子を写した写真を放送した。豪華な応接間やジェットバス付き浴室、ヘリポートがあり、ぜいたくな暮らしぶりを公表して信用をおとしめる狙いとみられる。 公開された写真は、北西部サンクトペテルブルクの自宅や銃、弾薬、札束、変装用のかつら、勲章などで、プリゴジン氏が変装したカットもあった。 プーチン政権は、国から多額の支援を受けていたワグネルに対し不正調査の意向を示すなど圧力を強めている。
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プリゴジン氏、ロシア滞在 ワグネル戦闘員は宿営地に
ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、6月下旬に武装反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏がベラルーシ国内ではなく「ロシアにいる」と明らかにした。ワグネル戦闘員についても、ロシアが併合を宣言したウクライナ東部ルガンスク州の「常設の宿営地にいる」と述べた。プリゴジン氏を巡り、ロシアのプーチン大統領と近く会談するという。 ベラルーシ国営ベルタ通信が、大統領と国内外の記者団との会談内容として伝えた。 6月23~24日のワグネルの武装反乱はルカシェンコ氏が仲介してプリゴジン氏を説得し、収束した。ルカシェンコ氏はプ
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プリゴジン氏はロシアにとベラルーシ大統領
ベラルーシのルカシェンコ大統領は6日、武装反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏がベラルーシ国内ではなく「ロシアにいる」と述べた。ベラルーシ国営ベルタ通信が報じた。(共同)
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日豪の高校生 音楽で交流 浜松修学舎 「部活動」 文化も紹介
浜松市中区の浜松修学舎高はこのほど、オーストラリア西オーストラリア州のチャーチランズ高の生徒を招いた音楽交流会を同校で開いた。両校の生徒が音楽を通じて親睦を深めた。 音楽文化などの市の魅力を生かした教育旅行誘致を進める市観光・シティプロモーション課の事業の一環。チャーチランズ高から訪問の申し入れを受け、交流会が実現した。チャーチランズ高で音楽を学ぶ生徒約120人と浜松修学舎高吹奏楽部の約70人が互いの合唱や楽器の演奏を披露し合った。合同演奏も実施し、「パイレーツ・オブ・カリビアン」と「アメイジング・グレイス」の演奏で息を合わせた。 質問や手紙交換の時間も設けて交流を図った。日本の「部活動」の
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長野の日本酒、国際品評会で最高賞
【ロンドン共同】世界的なワイン品評会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本酒部門の最優秀賞「チャンピオン・サケ」が4日発表され、長野県の湯川酒造店の「十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦」が選ばれた。
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プリゴジン氏、1週間ぶり音声 ワグネル「将来、前線で勝利」
ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は3日、武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が音声メッセージを公表したと伝えた。音声は「近い将来、われわれの次の勝利が前線で見られると確信している」と述べ、プリゴジン氏やワグネルが今後もウクライナ侵攻に関わることを示唆した。前線の具体的な場所や音声の発信場所は不明。 ワグネルに近い通信アプリのチャンネルを通じて約40秒の音声を公表した。音声の公表は反乱収束後の6月26日以来約1週間ぶりとなる。 プリゴジン氏は反乱の目的について「裏切り者と戦い、社会を動員するのが目的だった
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「前線で勝利」するとプリゴジン氏
ワグネルの創設者プリゴジン氏は公表された音声で、近い将来われわれが「前線で勝利」すると述べた。ウクライナ侵攻への関与を続ける考えを示したものとみられる。
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プリゴジン氏1週間ぶりに音声、と報道
ロシアの独立系メディア「メドゥーザ」は3日、武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が1週間ぶりに新たな音声を公表したと伝えた。反乱は「裏切り者」と戦うのが目的だったと改めて強調、「多くを達成できた」と述べた。(共同)
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“駿河湾ワイン”堪能 伊豆市商工会土肥支部 海底熟成4カ月
伊豆市商工会土肥支部事業部は2日、駿河湾の海底で熟成させた辛口の赤ワイン「LOVE Mare(ラブマーレ)」の開栓式を同市の観光施設「土肥金山」で開いた。来場者は熟成によって変化した味を楽しんだ。 ワインは同市の中伊豆ワイナリーヒルズ生産の「伊豆ヤマ・ソービニオン2021」。漁協やダイバーの協力を得て1月から約4カ月間、同市八木沢沖の水深約20メートルの海底に90本設置し、引き上げ後は温度変化の少ない同施設の坑道で追加で熟成させた。 式典で小長谷順二部長(61)、同社のソムリエ吉田学さんらが開栓し、乾杯した。主に同施設の観光客らが通常のワインと飲み比べ、「飲みやすい」「香りが良い」と口を
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韓国の関心に応え日本酒講座 公報文化院長イベントPR
【ソウル共同】日韓往来が再び活性化し日本酒への関心も高まる韓国で、日本大使館の中條一夫公報文化院長がその魅力を伝える講座を開いている。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに7月末に開催される「ソウル酒フェスティバル」に向けたPRの一環。4月から毎月1度の計4回で、定員20人超の会場は毎回満席の盛況ぶりだ。 中條氏は、利き酒師の資格を持つ本格派。6月27日夕、ソウル市の日本酒バーで開かれた第3回では、焼酎や泡盛を含む酒造りの地域性や味の特徴、料理との相性を韓国語で解説し「あらゆる地域が酒の名産地。ぜひ『自分にとっての名産地』を見つけて」と語った。
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伊豆、伊豆の国のFM局フリー冊子 花火大会マップ掲載
コミュニティーFM局「FMいずのくに」(伊豆の国市)と「FM IS(いず)」(伊豆市)はこのほど、フリーペーパーの最新号を発行した。伊豆半島の花火大会日程をまとめたマップを初めて掲載した。FMいずのくにの「クラブいずのくにマガジン」、FM ISの「HT はなつーしん」はそれぞれA4判オールカラーで、3カ月に1回発行。地元飲食店や観光地を数多く掲載している。花火大会のマップには、伊豆半島の地図上に9月末までの約40の大会日程と開催場所を載せた。 フリーペーパーは各市の観光施設や伊豆箱根鉄道の各駅で配布されている。
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ワグネル系メディア企業を捜索 プリゴジン氏の影響力そぐ動き
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が保有するメディア企業パトリオットが家宅捜索を受けたと独立系メディア「メドゥーザ」などが6月30日までに報じた。同社はプリゴジン氏自身の情報発信も担っていた。コメルサント紙によると、通信情報技術監督庁は傘下のウェブサイトへの接続を制限。プーチン政権によるプリゴジン氏の影響力をそぐ動きの一環とみられる。 プリゴジン氏は既にパトリオットを手放した。プロパガンダ拡散などを目的にインターネット上で情報・印象操作を行う通称「トロール(荒らし)工場」の機能も担っていた。譲渡先などは不明。
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育てたジャガイモ販売 収益をウクライナへ 浜松・中区の日本文教幼稚園児
日本文教幼稚園(浜松市中区常盤町)は29日、園児が栽培し、収穫したジャガイモを、地域住民に販売した。今後もキャベツやブロッコリーなどを販売する予定で、収益金を市内の団体を通じてウクライナ支援のため寄付する。 浜北区にある同幼稚園の農園で採れたジャガイモを園児が1キロずつ袋詰めにし、1袋百円で30袋を販売した。近隣住民らが同園を訪れ、園児から商品を購入した。袋には園児が書いたイラストを添えた。園児と地域住民は、同園で採れたジャガイモとニンジン入りのカレーを一緒に食べた。 大友貴子園長は寄付について「自分たちが作った食べ物を通じ、戦争で不自由しているウクライナの子どもたちを支援する気持ちを理
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ワグネルに作戦除外警告 ロシア、反乱引き金の可能性
【キーウ共同】ロシア下院のカルタポロフ国防委員長は29日、民間軍事会社ワグネルの武装反乱前に創設者プリゴジン氏に対し、国防省と契約して部隊を軍に編入しなければ、国費支給を打ち切り、ウクライナでの軍事作戦にも参加できなくなると通知していたと語った。プリゴジン氏の部隊は受け入れを拒否したが、同氏以外の義勇兵部隊は全て正規軍人になる意思を示していたと述べた。国防省の通知がプリゴジン氏の反乱の引き金になった可能性がある。 英紙フィナンシャル・タイムズは29日、ウクライナ侵攻でロシア軍の副司令官を務めるスロビキン航空宇宙軍総司令官と数日間連絡が取れず、拘束されていると報
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「夏詣酒」出荷向け神事 6月30日から販売 島田・大村屋酒造場
島田市の大村屋酒造場は28日、元旦から半年の節目に厄をはらう「夏越し(なごし)の大祓(おおはらい)」と残り半年の平穏や無病息災を願う「夏詣」にちなんだ純米吟醸原酒「若竹 夏詣酒」の出荷を前に、同社で神事を行った。30日から、静岡県内の酒店などで販売する。 夏詣酒は静岡酵母らしい上品な香りと、辛口で軽快な味わいが特徴。冷酒をはじめ、氷を入れてロックでも楽しめる。白身魚の刺身やトウモロコシの天ぷら、冷たいナスの揚げ浸しなどに合う。ことしはシャープで深みのある味に仕上がったという。 商品が並ぶ冷蔵庫内で大井神社の片川徹宮司が神事を執り行った。松永孝広社長らが玉串をささげ、顧客らの無病息災を願っ
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プリゴジン氏、ロ国防相拘束を計画と報道
【ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は28日、武装反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏がショイグ国防相やゲラシモフ参謀総長の拘束を一時計画していたと報じた。
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米、プリゴジン氏関連企業に制裁 違法なアフリカ金取引が資金源
【ワシントン共同】バイデン米政権は27日、ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏に関連する企業など4社と、ワグネル幹部1人を制裁対象に指定した。違法な金の取引に関与し、ワグネルの資金源になっていたと指摘した。国務省は今回の措置について、武装反乱とは無関係としている。 米国は2019年、プリゴジン氏が18年の中間選挙に干渉したとして制裁を科した。今年1月にはワグネルを「国際犯罪組織」に指定し、他の幹部らも制裁対象としてきた。ネルソン財務次官は「ワグネルの資金の流れを追い、勢力拡大を食い止める」と強調した。
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米、プリゴジン氏関連企業に制裁
【ワシントン共同】バイデン米政権は27日、ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏に関連する企業など4社と、ワグネル幹部1人を制裁対象に指定した。違法な金の取引に関与し、ワグネルの資金源になっていたと指摘した。国務省は今回の措置について、武装反乱とは無関係としている。
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プリゴジン氏がベラルーシ到着 「滞在先提供する」と同国大統領
ベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、武装反乱を起こしたロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が同日、空路でベラルーシに到着したと述べた。ワグネル戦闘員のための宿営地は建設していないとしつつ、廃止された施設など、必要に応じて滞在先を提供するとも述べた。国営ベルタ通信が伝えた。 プリゴジン氏は24日に通信アプリで首都モスクワへの進軍停止を表明し、一時制圧した南部ロストフナドヌーの軍管区司令部から撤収する姿の映像が報じられた。その後所在不明で、26日に約2日ぶりに通信アプリに音声を投稿した。 ロシアのプーチン大統領は26
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プリゴジン氏がベラルーシ到着と同国大統領
ベラルーシのルカシェンコ大統領は27日、武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が同日、ベラルーシに到着したと明らかにした。発言をベラルーシ国営ベルタ通信が伝えた。(共同)
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プリゴジン氏飛行機、ベラルーシ着陸と報道
ベラルーシの独立系メディアは27日、ロシアの民間軍事会社ワグネル創業者プリゴジン氏のプライベートジェット機がベラルーシの首都ミンスク郊外の空軍基地に着陸したと航空機追跡サイトの情報を基に報じた。本人が搭乗しているかは不明。(共同)
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ワグネル反乱 政権、流血回避を最優先 プリゴジン氏、劣勢悟る【表層深層】
プーチン政権は市民を巻き込む流血回避を最優先させ、民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏は劣勢を悟った―。ロシアで起きたワグネルの武装反乱は、わずか1日で収束した。厳罰に処すと強調したプーチン大統領は方針を翻し、プリゴジン氏の国外追放で妥協した。独立系メディアなどの報道で、平和的解決を図った舞台裏が明らかになってきた。 ▽交渉着手 「司令部を掌握した。軍用飛行場も押さえた」 24日午前7時40分(モスクワ時間)ごろ、プリゴジン氏は通信アプリに動画を投稿し、ワグネル部隊が南部ロストフナドヌーの軍管
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浜松東高で「朝ごはん食べよう」 JAとぴあ浜松女性部員が調理指導
JAとぴあ浜松女性部はこのほど、浜松市東区の浜松東高で料理教室「朝ごはん食べよう!」を開いた。土鍋での炊飯や地元野菜のみそ汁など“母親の味”を3年生約15人に伝授した。 教室は、若年層の朝食欠食率が高いことを受け、朝ごはんの重要性を伝えようと同JAが管内の浜松、湖西両市の高校を対象に実施していて、今回で9回目を迎えた。この日は、フードデザインの授業を履修する生徒たちが参加した。 生徒は4班に分かれて、「さくらごはん」とジャガイモやニンジンなど新鮮な地元野菜をふんだんに使ったみそ汁を調理した。女性部員から手ほどきを受け、野菜を細かく切ったり、ゆでたりして和食づくりを楽しんだ。 伊藤妃花さん(1
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「流血回避で撤退決断」 ワグネルのプリゴジン氏
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は26日、およそ2日ぶりに通信アプリに音声を投稿し「ロシア人の流血を避けるため」に首都モスクワへの進軍を取りやめ、撤収したと述べた。発信場所は明らかにしなかった。反乱について「ロシア指導部を転覆させるためではなかった」とも表明した。一方でタス通信など複数のロシアメディアは26日、検察当局者の話として、プリゴジン氏への捜査が続いていると報じた。 プリゴジン氏は投稿で、ウクライナ侵攻時に「数々の失敗を犯した人々を裁くためだった」と反乱の理由を語った。 プリゴジン氏は頻
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侵攻失敗追及が目的、プリゴジン氏
プリゴジン氏は反乱の目的について、ウクライナ侵攻で「数々の失敗を犯した人々を裁くためだった」と述べた。
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指導部転覆が目的ではない、プリゴジン氏
プリゴジン氏は音声投稿で武装反乱について「ロシア指導部を転覆させるために行進したのではない」と述べた。
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「流血さけるため」撤収とプリゴジン氏
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創業者プリゴジン氏は26日、およそ2日ぶりに通信アプリに音声を投稿し「ロシア兵の流血をさけるため」に首都モスクワへの進軍を取りやめ、撤収したと述べた。発信場所は明らかにしなかった。
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プリゴジン氏への捜査継続とロ複数メディア
タス通信などロシアの複数メディアは26日、民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が武装反乱を呼びかけたことに対する捜査が続いていると報じた。検察筋の話としている。ロシア大統領報道官は捜査が取り下げられると発言していた。(共同)
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浜松湖北高生が地元企業取材 ブログなどで発信
浜松市北区引佐町の浜松湖北高商業科3年生25人がこのほど、記者として地元企業を取材する授業に取り組んだ。高校生目線で魅力を発掘し、取材内容をブログや紙媒体で紹介する。生徒は、5グループに分かれて市内の5社を訪問した。同区東三方町の建設業「アダプト」を訪れた5人は、増田慎司営業部長から道路建設や災害対応などの業務内容について説明を受け、重機の見学も行った。 従業員へのインタビューでは、仕事のやりがいや魅力、入社したきっかけなどを質問した。大森瑞希さん(17)は「建設業界は男性のイメージが強かったが、女性も活躍できることが分かった」と話した。授業は、同市中区の総合エネルギー会社エネジンと協力し、
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プリゴジン氏、ベラルーシへとロ報道官
ロシアのペスコフ大統領報道官は24日、武装反乱を呼びかけた疑いで捜査対象になっていた民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏について「捜査は取り下げられ、ベラルーシに向かう」と述べた。インタファクス通信が報じた。(共同)
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ワグネル反乱、ロシア軍と交戦 司令部制圧、首都向け北上
ロシアの民間軍事会社ワグネルは24日までに、南部ロストフ州にある軍の南部軍管区司令部を制圧し、首都モスクワに向けて北上、首都南方リペツク州まで迫った。創設者プリゴジン氏はウクライナ侵攻に参加するワグネル部隊をロシア軍が攻撃したと訴えていた。欧米メディアによると、隣接するボロネジ州で24日に軍と交戦、州都の全ての軍施設を占拠した。プーチン大統領は「武装反乱だ」と非難し鎮圧すると表明した。侵攻で共闘した軍とワグネルが衝突する異常事態で、プーチン政権に打撃となった。 プーチン氏は24日の緊急テレビ演説で「裏切りと反逆に直面した」と強調。軍に対し武器を取った者は罰せら
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ワグネルのプリゴジン氏主張 「軍指導部の悪を阻止」
民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が23~24日に通信アプリなどで主張した主な内容は次の通り。 ワグネルの司令官評議会は、軍指導部がもたらした悪を阻止しなければならないとの決定を下した。彼らは兵士の命を軽視し、正義という言葉を忘れた。われわれは正義を取り戻す。何万人ものロシアの兵士を殺した者は罰せられるだろう。 抵抗しないでください。抵抗する者は脅威と見なし、直ちに抹殺する。 これを終えたらわれわれは祖国を守るために前線に戻る。大統領府、政府、内務省、国家親衛隊、その他の組織は通常のように機
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「料理人」から激戦地へ ワグネル創設者、プリゴジン氏
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の創設者プリゴジン氏は、ロシアによるウクライナ侵攻の激戦地で戦ってきた。「プーチン氏の料理人」の異名を持ち、大統領府向けのケータリングや軍を養う大型契約も結んだ。ロシアがウクライナ南部クリミア半島を併合した2014年に創設したグループが後にワグネルになったと自ら説明する。 1961年、ロシア西部サンクトペテルブルクに生まれた。欧米メディアによると、強盗で逮捕され、服役後にホットドッグの屋台を始める。食品販売やレストラン経営を手がける企業のオーナーとなり、レストランに足を運んだプーチン大統領と親しくなった。
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プリゴジン氏、大統領に反論し投降否定
【キーウ共同】ロシアの民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏は24日、プーチン大統領に「裏切り」と非難されたことに対し「大統領は大きな間違いを犯した」と通信アプリで反論した。「大統領の要請に応じて投降する人はいない」と述べた。
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ペルソナブルワリー(甲府市)果樹王国で季節の味を ブドウなど女性に人気【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑩】
静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙が地元のクラフトビールを取り上げる企画の10回目、山梨から紹介する3カ所目は、甲府市の住宅街で2020年に醸造を始めた「ペルソナブルワリー」。仮面を表す「ペルソナ」を名前に冠したブルワリーは、「ゆったりと楽しんでほしい」というオーナーの思いが込められている。 JR甲府駅北口から歩いて10分ほど。道路両脇に連なるハナミズキがシンボルの朝日通り商店街(甲府市)から西に延びる細い脇道に入った住宅街に「ペルソナブルワリー」がある。20年10月に醸造を始めた小規模のブルワリーだ。 立ち上げた高橋添[そえる]さん(58)は、08年まで証券会社に勤務。数字に追われる多忙
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プリゴジン氏が国防相らとの面会要求
ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のプリゴジン氏は24日、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長との面会を求める映像を通信アプリに投稿した。(共同)
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プリゴジン氏がロシア軍の南部拠点入り
ロシアの民間軍事会社ワグネルのプリゴジン氏は24日、南部ロストフナドヌーにあるロシア軍の南部軍管区司令部の内部で撮影した映像を通信アプリに投稿した。ロストフナドヌーでロシア国防次官と面会したという。(共同)
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民間軍事会社ワグネル武装反乱か ロシア軍南部司令部に戦闘員
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は23日、ウクライナ侵攻に参加するワグネル部隊をロシア軍が攻撃したと非難し「正義の行進」を行うと宣言した。プリゴジン氏は24日、ワグネル部隊をロシア南部ロストフ州入りさせたと表明。タス通信は同州の州都ロストフナドヌーにあるロシア軍の南部軍管区司令部前に武装して展開するワグネルの戦闘員の写真を配信した。 ロシアの国家テロ対策委員会はプリゴジン氏が「武装反乱」を呼びかけたとして、連邦保安局(FSB)が捜査に着手したと発表した。 プリゴジン氏はウクライナ東部で戦果を出す一方、国防省を激し
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湖西市消防団に救助資機材搭載車 導入2台目「最大限活用」
総務省消防庁から湖西市消防団に無償貸与された救助資機材搭載車の貸与式が21日、市消防本部で行われた。消火活動や救助活動の資機材を運ぶ車両で、市消防団への導入は2台目。新車両は新所地区を管轄する第5分団に配備された。 貸与式では、新車両の鍵が影山剛士市長から市消防団の尾崎俊也団長へ、尾崎団長から第5分団の高柳俊成団長へと手渡された。影山市長は「市民の安全を脅かす災害に対し、迅速で手厚い活動ができると期待したい」とあいさつした。尾崎団長は「新車両を活用した訓練を重ね、最大限活用して市民の生命や財産を守りたい」と謝辞を述べた。 車両は消防用ホースや小型動力ポンプなどの消火用資機材のほか、エンジンカ
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酒米「令和誉富士」日本酒PR 静岡県酒造組合、知事に
静岡県酒造組合は14日、県庁に川勝平太知事を訪ね、県が開発して品種登録出願中の酒米「令和誉富士」を原料とする日本酒造りをアピールした。望月正隆会長(神沢川酒造場)が、日本酒の魅力を発信するアンバサダー(親善大使)「2023Miss SAKE(ミス・サケ)静岡」の古橋花菜さん(島田市)と共に「正雪大吟醸97」を手渡した。 令和誉富士は本県産酒米「誉富士」の後継品種で、本年度から県内各地で作付けが進んでいる。 川勝知事は「富士山の存在をアピールして輸出にも取り組んでほしい」と激励。古橋さんは「静岡から日本酒の魅力を発信していく」と抱負を語った。
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日本盛、瓶詰めの日本酒値上げ
日本盛は16日、瓶詰めの日本酒やリキュール約50品目を10月1日出荷分から2~10%値上げすると発表した。原材料高や資材価格の高騰を理由としている。
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長泉・桃沢野外活動センター 悪天候も心持ちで楽しめる【静岡キャンプ場だより】
静岡県長泉町の桃沢は、両サイドを山に囲まれた谷間にあるキャンプ場です。標高は約330メートルとそれほど高くないものの、平地とは全く異なる表情を見せてくれます。梅雨の季節には、突然深い霧に覆われ、夜には晴れて谷間特有の細長い空に満天の星が現れることもしばしば。 深い霧に包まれた夜には、高めの温度設定の本格的サウナで汗を流した後、幻想的な風景の中、キンキンに冷えたクラフトビールを流し込むのがぜいたくです。また、場内の飲料水はすべて300メートル以上の深さからくみ上げる井戸水。蛇口をひねれば冷たくおいしい水が出てきます。その水でクールダウンするのもお勧め。 施設のコテージやスクエアテントは基本
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ロシア、非正規部隊の統制強化 プリゴジン氏は反発
ロシア国防省は13日までに、直接の管轄下にない志願兵部隊などと7月1日までに契約を交わし、ロシア軍と同様に扱う方針を明らかにした。ウクライナの反転攻勢が本格化する中、正規軍と志願兵部隊の足並みの乱れを正し、統制強化を図る狙いとみられる。これに対し民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は反発し、契約を拒否する姿勢を示した。 パンコフ国防次官は10日、契約締結により軍人としての法的地位を与え、本人や家族への支援を改善すると発表した。 プリゴジン氏は11日「ショイグ(国防相)といかなる契約もしない」と表明。ショイグ氏は軍を「正常に管
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静岡県から3点金賞 全国新酒鑑評会
酒類総合研究所(広島県)は12日までに、2022酒造年度(22年7月~23年6月)全国新酒鑑評会で特に優秀な成績を収めた「金賞酒」218点を公表した。本県からは神沢川酒造場の「正雪」、三和酒造の「臥龍梅」、志太泉酒造の「志太泉」の3点が入賞した。 鑑評会には全国から818点が寄せられ、専門家や学識経験者らが香味や味わいを審査した。都道府県別の金賞点数は20点の山形県が最多で、兵庫県(19点)、長野県(16点)と続いた。
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ウイスキー製造用大型蒸留器で「水のまち」PR 御殿場駅前に設置
御殿場市とキリンディスティラリー(押田明成社長)は10日、今年で50周年を迎えた同社の富士御殿場蒸溜所が操業開始以来ウイスキー製造に使用してきた大型のポットスチル(蒸留器)を、JR御殿場駅箱根乙女口ロータリーに設置した。富士山の伏流水を生かした市の魅力ある産業を市民や観光客に伝える新たなシンボルとして活用する。 同市は2021年12月に御殿場の魅力を市民や市外在住者に問う投票を実施。「御殿場の水」が上位に入ったことを受け、「水が育む御殿場の魅力PR事業」を展開している。同社から蒸留器の更新にあたり、思い出が詰まった産業遺産の寄贈の提案を受け、駅前への移設が実現したという。 蒸留器は銅製で
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トヨタ、水素エンジン車でルマン参戦へ
トヨタ自動車は9日、自動車の世界三大レースの一つとされるルマン24時間に水素エンジン車で参戦する方針を表明した。10日に行われる大会の決勝に先立ち、試作車を公開した。
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熱海の絶景とともに 静岡県内産ビール、缶詰味わおう ホテルでビアガーデン
熱海市水口町のリゾートホテル「星野リゾート リゾナーレ熱海」は8月末まで、宿泊客が静岡県内産のクラフトビールと缶詰を味わえる「カンカンビアガーデン」を最上階の「ソラノビーチ ブックス&カフェ」で開催している。 クラフトビールの醸造所が20カ所以上あり、ツナ缶の生産量日本一を誇る静岡県の特徴に着目したイベント。缶詰をイメージしたテーブルといすが配置されたガーデンで、県内各地から入荷した100種類の缶詰と沼津市や御殿場市などで製造されたクラフトビールが味わえる。缶詰のうち4種類は山梨缶詰(静岡市清水区)の協力で製造したオリジナルのツナ缶で、ミカン、サクラエビなど県内の特産品を使用している。
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宝酒造、焼酎やソフトアルコール飲料値上げ
宝酒造は2日、焼酎やソフトアルコール飲料など102品目を、10月1日出荷分から最大23%程度値上げすると発表した。瓶を中心とした資材価格の高騰を理由としている。
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米、印軍用機エンジン共同開発へ 今月首脳合意と報道
【ワシントン共同】ロイター通信は5月31日、ワシントンで今月22日に開く米印首脳会談に合わせ、インド軍用機のジェットエンジン製造許可を米ゼネラル・エレクトリック(GE)に与える合意が結ばれる見通しだと報じた。米側にはインドと兵器の共同開発を進め、インドへの主要な武器輸出国のロシアを、けん制する狙いがある。 バイデン米大統領は、インドのモディ首相を国賓としてホワイトハウスに招く。インド太平洋地域で軍事的、経済的な威圧を強める中国の抑止も主要議題となる。 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、インドは兵器調達の多くをロ
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2段目ロケットのエンジンが不調と北朝鮮
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、発射されたロケットの2段目のエンジン点火が「非正常」な状態となり、推進力を失い墜落したと報じた。
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脱炭素「社会や企業間で連携を」 磐田の2社、商議所で取り組み紹介
磐田商工会議所(鈴木裕司会頭)はこのほど、本年度の第1回企業懇話会を磐田市中泉の同商議所で開いた。地元企業2社の役員が二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の達成に向けた取り組みなどについて講演した。 ヤマハ発動機の丸山平二取締役常務執行役員は、原材料調達から使用、廃棄まで自社製品のライフサイクル全体でCNを2050年までに実現する目標を示した。電動化だけでなく、水素エンジンや合成燃料など、国や地域の実情に合わせた多様なラインアップの必要性を強調。個々の企業だけではライフサイクル全体のCN実現は困難とし、「社会全体や企業間で広く連携し、課題解決を加速させる必要
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ヨットからの絶景堪能 NPO、清水港で体験会 静岡市
NPO法人清水港ヨット協会は28日、市民にマリンレジャーに親しんでもらうための体験乗船会を清水港で開催した。家族連れなど8組13人の参加者が会員の大型ヨット7艇に分乗し、海風を浴びながら駿河湾や富士山などの景色を満喫した。 参加者は会員からライフジャケット着用の大切さや身に着け方について説明を受けて乗船。エスパルスドリームプラザ前のヨットハーバーを出発して間もなく各艇はエンジンを止めて帆を張り、風の力を受けると一気に加速した。 各艇は約1時間半かけ、三保半島の先端付近まで往復した。初めてヨットに乗った静岡市立清水三保第二小5年の岸山楽君(10)=清水区折戸=は「沖で見た海の青さがきれいだ
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家康ビール完成、静岡で神社に奉納 本多忠真役の波岡一喜さん来場
徳川家康にちなんだ静岡市産クラフトビール「家康公クラフト」の完成披露イベントが27日、同市葵区で開かれ、製造に携わった関係者が市民と共に乾杯をして新商品を味わった。 静岡浅間神社(同区)に生育するフタバアオイの酵母を生かし、瓶入り約2700本を用意した。アオイブリューイング(葵区)のゴールデンエール、静岡醸造(駿河区)のユズラガー、ホースヘッドラブズ(清水区)のペールエールの3種をそろえた。 同市葵区の青葉イベント広場に、大河ドラマ「どうする家康」で酒好きな本多忠真役を務めた俳優波岡一喜さんが来場し、3種を飲み比べて香りや飲み口の違いを紹介した。 開発を主導した静岡市や静岡商工会議所な
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静岡醸造(静岡市駿河区) 魅力的な地に根を下ろす ラガーの奥深さを追求【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑨】
静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙がリレー形式で地元のクラフトビールを紹介する連載企画「クラフトビール群雄割拠」の第9回。3巡目の第1弾は、昨年6月に静岡市内に開業した「静岡醸造」を静岡新聞が取り上げる。 県外出身者が静岡のクラフトビールの魅力に触れ、静岡に根を下ろしてビール醸造を志す―。県内ではこうした事例が相次いでいる。2022年6月に醸造を開始した「静岡醸造」の福山康大代表(33)もその一人。青森県から移り住み、「ラガー」と「IPA」に特化した醸造所を実現させた。 県立大国際関係学部入学後、ベルギーやアイルランドの輸入ビールを入り口に、その多様性に触れた。1年間のスペイン留学で欧州の
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“家康ビール”完成 久能山東照宮などゆかりの地から酵母 産学官連携「静岡の代表格に」
静岡大の文理融合研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)と、静岡市や静岡商工会議所などでつくる大河ドラマ「どうする家康」の活用推進協議会が開発を進めていた、徳川家康にちなんだクラフトビールがこのほど完成した。 市内で醸造したビール3種は、アオイブリューイング(葵区)のゴールデンエール、静岡醸造(駿河区)のユズラガー、ホースヘッドラブズ(清水区)のペールエール。駿府城公園や久能山東照宮など家康ゆかりの地に生える植物から酵母を取り出し、発酵能力が高いものを選んで使用した。 大河ドラマを契機に観光消費に資する商材を官民一体で創出しようと、昨年秋に始まっ
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次世代車、独自技術PR 静岡県内企業が活用法提案 自動車技術展 26日まで
国内最大規模の自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2023」(自動車技術会主催)が24日、横浜市のパシフィコ横浜で始まった。県内に本社や拠点を置く企業など国内外の499社・団体が出展。電気自動車(EV)をはじめ、次世代自動車や変革期の社会に対応する独自技術を発信している。26日まで。 自動車用変速機メーカーのジヤトコは開発中のEV向け駆動ユニット「eアクスル」2種類を初公開した。佐藤朋由社長は「電動化の加速で小型から大型までラインアップが広がる。培った技術を生かし、多様な社会ニーズに応えていく」と強調。軽自動車や小型車を想定したeアクスルはノートパソコンと同等の超小型サイズ(最大出力
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地元企業と交流 仕事の魅力学ぶ 浜松大平台高生
浜松大平台高(浜松市西区)総合学科国際情報ビジネス系列の3年生5人はこのほど、地元企業との交流を通じて地域や仕事の魅力について学ぼうと、不動産会社「マストレ」(本社・西区)の海外事業部(南区)を訪れ、企業インタビューを実施した。生徒は9月に取材した結果を発表し、SNSでも情報発信する。 マーケティング授業の一環で、同部の佐藤亮部長が座談形式で仕事内容について話した。佐藤部長は照明器具には法令に沿った細かい技術基準があることや、同社の経営戦略「ニッチ戦略」などのマーケティング用語を紹介した。「仕事で大変なことは」との質問には、「日本と海外との文化の差で生じる、認識のずれが大変」と答えた。 授業
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オートレースオールスターV3 鈴木選手 浜松市長に報告
4月に福岡県で開催されたオートレースの第42回オールスターを制し、3連覇を果たした浜松オートレース場所属の鈴木圭一郎選手(28)=東京都出身=が23日、浜松市役所を訪れ、中野祐介市長に優勝の喜びを報告した。 オールスターは国内最高位に位置づけられる年5回のSGレースの一つで、ファン投票で出場が決まる。鈴木選手は前回優勝者としてシード出場した。オールスターの優勝は通算4度目。昨年12月のスーパースター王座決定戦、今年2月の全日本選抜に続き、SG3節連続優勝となった。 鈴木選手は「予選から競走車の調子が悪く、最終日にエンジンパーツを交換したことが良かった」と振り返り、「最近はいい流れでレースに臨
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キリンの蒸留所、期間限定店舗 50周年で御殿場アウトレット内に
キリンビール(堀口英樹社長)は23日から、御殿場市の「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」が今年で操業50周年を迎えたことを記念し、同市の御殿場プレミアム・アウトレットに期間限定の店舗を設置する。同蒸留所のウイスキー製造の歴史紹介や看板商品の試飲などを企画する。 店舗はイーストゾーン2050区に出店。「日本の風土や食文化に合うウイスキー」を理想とする同蒸留所のこだわりや操業開始の歴史、ウイスキーづくりに適した富士山の伏流水や同市の冷涼湿潤な気候などについて説明するパネルを設置。大型モニターで蒸留所の特色などを紹介するシアター映像も放映している。 同蒸留所を代表する「富士」の名前が付い
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「バフムトを完全制圧」とロシア ウクライナは否定
【キーウ共同】ウクライナ侵攻に加わるロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は20日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトを同日、完全制圧したと主張した。ロシア国防省も21日、ワグネルの突撃部隊が軍の砲撃と航空支援を受け、バフムトを「完全に解放した」と発表した。ロシアメディアはプーチン大統領が祝意を伝えたと報じた。 一方、ウクライナのマリャル国防次官は20日、バフムトでは激しい戦闘が続き、状況は「危機的」だとしながらも、一部で防衛を維持していると表明した。ウクライナ軍報道官も同日、ロシアによる制圧の情報を否定し、プリゴジン氏は壊滅的打撃を受けた雇い兵
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スイーツに合う発泡酒誕生 富士宮の洋菓子店と醸造所タッグ カカオ香り♪心地よい苦み
富士宮市弓沢町の「お菓子と珈琲 赤池商店」と同市大鹿窪の「フジヤマハンターズビール」がタッグを組み、「カカオとミントのおかしなビール」を製造した。洋菓子店と醸造所という異分野が連携し、心地よい苦みが特徴の菓子に合う一杯を開発した。 新商品はゴールデンスタウトスタイルの発泡酒で、カカオとコーヒーの香ばしい香りが漂う。口に入れた瞬間はシトラス系の味わいが主張し、後からホップとミントの爽やかさが鼻を抜ける。スパイスの効いた料理やチョコレートなどのスイーツとの相性が良いすっきりとした味わいに仕上げた。 開発は2月中旬、赤池商店バリスタ兼クラフトチョコ担当の赤池拓さん(40)の提案で始まった。大の
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御殿場コシヒカリの酒 市長ら、“失言”の川勝知事に贈呈
御殿場市の勝又正美市長らがこのほど、地元産「御殿場コシヒカリ」と、同米を使って初めて醸造した日本酒を県庁に持参し、川勝平太知事に贈呈した。2021年10月の参院静岡選挙区補欠選挙で物議を醸した川勝知事の「コシヒカリ発言」から1年半、「おかげさまで御殿場コシヒカリが全国に広まった」と勝又市長。ご当地ブランド米から生まれた新たな特産物を、知事は上機嫌で受け取った。 同市で飲食店などを運営する「つぼぐちフードサービス」が長野県の酒蔵に醸造を依頼し、富士山の湧き水を用いて2種類の純米吟醸「さくや 雪解(ゆきげ)」と「このは 春雫(はるしずく)」を造った。 坪口栄二社長は小粒な米での日本酒造りの難
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夏の純米吟醸原酒 花の舞酒造が発売 辛口で度数高く
花の舞酒造(浜松市浜北区)は19日、夏季限定の純米吟醸原酒「スターマイン」を発売する。辛口の味わいでアルコール度数が17度と高く、ロックや炭酸割り、かんきつ系の果汁を加えたカクテル風など、夏ならではの飲み方を楽しめる。 県内産山田錦を100%使用した同商品の販売は4年目を迎えた。今年は酵母を変えて酸味を強めにし、キレを増したという。ラベルには夜空に打ち上げられた花火がゆっくりと消えるようなデザインを施した。 8月ごろまで販売し、価格は720ミリリットルが税込み1595円、300ミリリットルが693円。販売目標は計6千本。同区の本店や県内小売店などで取り扱う。
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東北道事故、バスはエンジントラブルで停車
4人が死傷した東北道事故で、バスがエンジントラブルを起こし、現場付近に停車していたことが17日、宮城県警への取材で分かった。バスからは白煙が上がっていたという。
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マスク外して「乾杯!」 遠鉄百貨店に屋上ビアガーデンがオープン 昨年より10日早く
遠鉄百貨店本館(浜松市中区)で16日、屋上ビアガーデンがオープンした。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移り、昨年より10日早いオープンで、座席数は同100席増の450席とした。9月10日まで営業する。 同区で最高気温26.1度と夏日になった初日は、開店直後の午後5時すぎに仕事帰りの会社員らが駆け付けた。昨年の初日は雨が降ったが、今年は心地よい風も吹き、「乾杯」の掛け声とともにジョッキを傾けて喉を潤す姿が見られた。 アフターコロナに向けた行動なども見られ、西区の会社員市川洋之さん(46)は「マスクを外したり着けたりするような煩わしさもなく、大手を振って飲める」と話し、名古屋
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強制わいせつ致傷 被告の男が認める 静岡地裁浜松支部初公判
浜松市内の路上で女性にわいせつな行為をした上、けがを負わせたとして強制わいせつ致傷の罪に問われた同市南区の無職の被告(26)の裁判員裁判の初公判が16日、静岡地裁浜松支部(大村泰平裁判長)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。弁護側は「酒に酔っていて、判断力や理性が弱っている状態だった」と主張した。 検察は冒頭陳述などで、被告は事件の前に社交飲食店などでウイスキーの水割りなどを飲み、別の女性グループの後を付ける行為を繰り返していたと説明。飲食店員の証言や防犯カメラの映像などから、話し方や足元もしっかりしていたとし、「飲酒の影響は限定的だった」と指摘した。弁護側は専門家の鑑定結果などを基に、アル
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裾野産焼酎製造へ サツマイモつる挿し 酒店とNPO 地元子ども会・老人会も参加
地元産サツマイモを使った芋焼酎を製造する裾野市の老舗酒店「みしまや」と、遊休農地の保全活動を担うNPO法人みらい建設部はこのほど、焼酎の原料にするサツマイモのつる挿しを同市佐野の農地で行った。 みしまやは2020年の創業100周年を前に創業者の夢だったオリジナル焼酎造りをスタート。5年目の今年、地元の佐野一子ども会・老人会の15人ほどが初めて作業に参加した。世代を超えて協力し、約800平方メートルの遊休農地にベニハルカのつる約250本を丁寧に植えた。 植えたサツマイモは秋ごろに掘り出す。来年の夏ごろ、焼酎「歩」として販売予定だという。 子ども会は近年、少子化などに伴い活動機会が縮小していて、
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富士宮、26店でバル 1000円の限定セットで乾杯 19日まで
富士宮市内の飲食店のにぎわい創出企画「富士宮元気バル」(同実行委主催)が15日、市内26店で始まった。千円ちょうどで各店舗限定の乾杯セットメニューを19日まで楽しめる。 26店は期間中、焼き鳥などの肉料理とビールといった、各店舗自慢の逸品とドリンクを組み合わせたバルメニューを提供する。利用者はチケット不要で、のぼり旗やポスターを掲げている店で「元気バル」と注文する。 同企画は2012年に飲食店応援を目的に始まり、20年からは3密回避策を講じながら続けてきた。今回は新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移り、実行委は「バルを地元飲食店の客足回復の起爆剤に」と狙いを語った。 同市
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三島発のウイスキー作りスタート 蒸留器に火入れ
三島市大社町の国登録有形文化財「懐古堂ムラカミ屋」を改装して立ち上げたウイスキー蒸留所で14日、蒸留器の火入れ式が行われた。2~3年後の商品化に向け、三島でしか飲めないウイスキーの製造がスタートした。 バーボンウイスキーの製造販売を手がける「Whiskey&Co.」(東京)が設立。市街地を川が流れる三島の街並みから水の竜をイメージし、蒸留所に「ディスティラリーウオータードラゴン」と名付けた。 製造するウイスキーは市民、市内限定で対面販売する。優先購入権として発行されるトークンを取得すれば市外からも買える。ウイスキーを媒介に三島との関係人口を増やす狙いで、この日は県外から大勢のトークン取得
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栽培から調理も 親子で菜園体験 清水町で食育事業
清水町は6日、野菜の栽培から食べるまでの過程を親子で体験する本年度の食育農園事業「まほろばポタジェ」をスタートした。町内在住の未就学児の親子8組が来年2月末まで、同町堂庭の複合施設「まほろば館」裏の畑で栽培に挑戦する。 食育推進を目的に昨年度始まった事業でポタジェはフランス語で「家庭菜園」の意味。初回は畑の区画を抽選で決め、講師を務める町内の農家武藤正一さん(75)に相談しながら、育てたい野菜の計画書を親子で作成した=写真=。武藤さんは「参加者の多くは初心者なので一から指導する。小さい区画だが昨年はトマトやナス、ピーマンなどいろいろ採れた」と説明した。 今後は各自で種まきや草取りなどに取り組
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南アルプス社有林から「たる」 静岡のウイスキー製造「十山」 間伐材で試作、目指す“地産地消”
特種東海製紙グループで森林経営やウイスキー製造などを行う静岡市葵区田代の「十山」(じゅうざん)が、南アルプスの社有林から切り出した木材を使ったウイスキー熟成用たるを試作した。同市内の製材所や宮大工、板金加工所の職人たちが製作に協力。“地産地消”のたるが仕上がった。 たる製造計画は、十山がウイスキー蒸留所を作った2年ほど前にスタート。同社は社有林の健全な環境育成のため、古く弱った樹木を伐採、搬出していて、たる製造に活用することで「SDGs(持続可能な開発目標)に貢献できる」との思いもあったという。 今回使用したのは、南アルプス中心部に広がる井川社有林で伐採した樹齢約
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ビールや海の幸、楽しんで 熱海で祭り 7日まで
熱海市渚町の渚親水公園で3日、大型連休恒例の「第10回春のあたみビール祭り」(実行委主催)が始まった。さわやかな青空の下で新鮮な海の幸やビールを味わおうと、大勢の行楽客が繰り出した。7日まで。 3000円でサバやキンメダイなど6種の魚介類が味わえるセットメニューをはじめ、伊勢エビやアワビなどが通常の半額ほどで販売された。海の幸をその場で味わえる浜焼きコーナーは開場前から長蛇の列ができ、瞬く間に満席に。甲府市から家族で訪れた横内宏樹さん(49)は「毎年楽しみにしているイベント。朝早く出てきたかいがあった」と笑顔で話した。 新型コロナウイルス感染対策の行動制限がない大型連休の後半戦初日。繁華
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カンヌウイーク6日開幕 静岡 週末中心、映画上映やマルシェ
静岡市の姉妹都市フランス・カンヌ市の国際映画祭に合わせたイベント「シズオカ×カンヌウイーク」(実行委員会主催)が6日、市内で開幕する。21日までの週末を中心に、映画の上映やマルシェ、アート展示などを市内各地で繰り広げる。 6、7日は葵区の七間町名店街を主会場とする。恒例の開幕行事となる「フレンチカンカン」の公演が行われる。フランスの市場を再現する「ロゼマルシェ」には60店舗以上が参加し、フランスの料理、ワイン、スイーツなどを販売する。 13、14日は清水区の三保内浜海岸を初の開催地とし「夕陽のマルシェ・ミホ野外上映」を実施する。県舞台芸術センター(SPAC)で活躍する俳優らが、フランス人舞踏
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最新醸造機 初の商品化 花の舞酒造、30日3種発売
花の舞酒造(浜松市浜北区)は30日、今春新設した小仕込み専用酒蔵「吟醸蔵」で製造した生原酒「純米大吟醸花の舞」3種を発売する。米を少量でも蒸すことができる最新の醸造機器で3月下旬から仕込みを始めた。 県産の米と米こうじを使用した3種はコンセプトに基づいて違う味に仕上げた。日本酒になじみの少ない若者向けの「翔」はブルゴーニュワイン酵母を使用、アルコール分は9%と低くした。食事と合わせ楽しむ女性向けの「深」は控えめの甘さに適度な酸味も加え、アルコール分14%。キレの良い辛さの「玄」は日本酒を好む人向けでアルコール分18%、静岡酵母HD―1を使用した。 吟醸蔵で製造した日本酒では初の商品化。各
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御殿場市 22年度のフィルムコミッション 市内ロケ 38作品9件増
御殿場市はこのほど、2022年度のフィルムコミッション事業の実績を公表した。市内での撮影を支援した映画やドラマ、CMなどの映像作品は38作品で、前年度から9件増加した。 撮影の延べ日数は77日間で、JR御殿場駅前の店舗や市内の公園、牧草地など幅広いロケーションが活用された。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ誘致数が徐々に回復しつつあり、新たなロケ地の開拓やロケの際に提供される「ロケ弁」の事業者募集など、支援の基盤作りも進めた。 市は15年度に同事業を本格的にスタート。17年にはロケ支援を手がける市民有志組織のNPO御殿場フィルムネットワークを発足し、エキストラの募集情報を伝えるメールマガジ
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松崎の課題解決 大学院生が提案
松崎町の地域課題解消を目指すデジタルハリウッド大大学院(東京都)の院生がこのほど、同町宮内の町環境改善センターで成果報告会を行った。社会人経験のある院生4人が町関係者に新たなまちづくりの視点を提案した。 同大学院は、2022年から町の地域課題を解決する施策について模索してきた。報告会では、自然とテクノロジーを掛け合わせた「自然Tech(テック)」をテーマに、人手不足対策や地域活性策を説明。田んぼの除草作業へのカルガモ型ロボット導入や、独自のクラフトジン開発など町外からも注目される娯楽性を取り入れた案を示した。
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推しクラフトビール乾杯 三島でイベント
クラフトビール関係各社でつくる静岡クラフトビール協同組合はこのほど、静岡県内のビール醸造所が一堂に会する「静岡クラフトビアジャンボリーin三島」を三島市の楽寿園で開いた。来場者は新緑の中、各醸造所の自慢の一杯を存分に味わった。 過去最多となる16社が集い、こだわりを持って仕込んだエールやラガーなど多様なビールを提供した。地場のユズや夏みかん、レモンなどを使ったビールもあったほか、特定のクラフトビールに合うように作ったカレーや焼きチーズ、ギョーザなどのグルメが充実。4種類を飲み比べできる店舗もあり、来場者はお気に入りのビールを探し求めて次々と各社のブースに足を運んだ。 同組合によると、県内
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手芸品販売やクルージング… 浜名湖畔のマルシェ 盛況 湖西
浜名湖畔で買い物や体験を楽しむ「浜名湖ほとりマルシェ」がこのほど、湖西市入出のユタカマリーナで開かれた。同市や浜松市、愛知県豊橋市などから飲食店やアクセサリー作家など28の出店者が参加し、親子連れなどでにぎわった。 会場では天然石のブレスレットなどのアクセサリー、バッグなどの手芸品販売や総菜の提供に加え、整体やアロマセラピーの体験も行われた。浜名湖内の無人島「礫(つぶて)島」周辺を巡るクルージングも繰り広げ、満員となる盛況ぶりだった。 マルシェは湖西市新所原のデザイナー高橋まり子さん(43)、浜松市北区のセラピスト松島智美さん(43)が中心となって昨年から開催し、3回目。
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「家康ビール」こだわりは 静岡大研究組織 丑丸教授が開発状況説明 葵区
静岡大の研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」は22日、徳川家康ゆかりのビールを開発するプロジェクトについて紹介するシンポジウムを静岡市葵区で開いた。プロジェクトメンバーで同大理学部の丑丸敬史教授が開発状況を説明した。 駿府城公園や久能山東照宮など家康ゆかりの場所に生えている植物から酵母を取り出し、市内の醸造所でクラフトビールを製造する試み。丑丸教授らメンバーは昨年、市内6カ所を巡って植物を採取し、アルコール発酵能力や香り成分を分析した上で、使用する酵母数種類を選んだ。 ビールは現在、各醸造所で仕込み作業中で、丑丸教授は「植物採取には苦労したが、良い酵母が採取できた。家康公のおかげ」
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川根本町産ユズでビール 酒販店オープン目指す 6月までクラウドファンディング
川根本町のまちづくりNPO「かわね来風(らいふ)」は、県内3社の醸造所と連携し、町特産のユズを使ったクラフトビールを開発した。クラウドファンディング(CF)で調達した資金で町内に酒販店を整備する計画。過疎化が進む地域で「人を呼び込む起爆剤に」と期待を込める。 茶農家などが農閑期に栽培するユズは、寒暖差で育まれる豊かな香りが特徴。生産量は県内1位で、用途拡大に向けてビール開発を企画した。人口減少や台風被害による大井川鉄道の運休で地元に活気が薄れる中、業種を超えて地域課題を解決する県の「地域食品産業連携プロジェクト」で完成にこぎ着けた。 ビールは果汁感を楽しめる「フルーツエール」、優しい風味
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スワンレイクビール(新潟県阿賀野市) 磨いた技術 世界が評価 変わらぬレシピと熱意【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑧】
静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙が、地元のクラフトビールを紹介するこの連載。新潟県の2カ所目は、自然豊かな阿賀野市の「スワンレイクビール」を取り上げる。阿賀野川の伏流水と、非加熱・無ろ過による醸造。世界に認められた味わいは、多くのファンを魅了している。 白鳥の渡来地として全国的に有名で、ラムサール条約登録湿地でもある瓢湖。ピーク時には5千羽を超え、「白鳥の湖」とも呼ばれる。瓢湖から2キロほど先にある豪農の屋敷「五十嵐[いからし]邸」の敷地に、「瓢湖屋敷の杜[もり]ブルワリー スワンレイクビール醸造所」が立つ。 足を踏み入れると、ガラスの向こうに醸造設備が並ぶ。「仕込みのある日は分刻みで
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レモンビールリニューアル 醸造所×ラーメン店、苦手な人もゴクゴク!
伊豆の国市中の醸造所「反射炉ビヤ」と三島市北田町の「ラーメンやんぐ」が共同開発した「生搾りレモンビール」がこのほど、原材料の一部とデザインをリニューアルした。山田隼平醸造長(30)は「果実味が感じられるフレッシュ感を味わってほしい」とアピールする。 原材料に使われているレモンは高梨哲宏店主(37)の義理の祖父青木敬一さんが生産した沼津市西浦産のレモンを使用し、すっきりとした味わいになった。ラベルはビール瓶を覆う全面のシールになり、瓶を並べるとレモン畑のように見える。醸造量は、開発した2020年は150リットル、その2年後には千リットルだったが、今回は2千リットルまで増量した。 同ビール
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記者コラム「清流」 悩ましいスポーツ雑観
スポーツ面に雑観と呼ばれる記者の視点を交えながら競技を伝える記事がある。定型のニュース原稿とは違い、文字通り自由な切り口や表現が許される場合が多いが、書いてみると、なかなか難しい。 スポーツ雑観は起こった事象を分かりやすく伝えるため、比喩表現を使うことがある。例えば、勢いに乗った場面でよく用いるのは「エンジン全開」「ギアを上げる」。自動車に例えた表現だが、電気自動車がさらに普及すれば意味が通じなくなるかもしれない。 さらに悩ましいのは「奪回する」「凱歌(がいか)を上げる」など戦争を想起させる言い回し。競技の特性上仕方ない面もあるが物騒な表現はなるべく避けたい。そんなことに思いを巡らすとナ
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清水・両河内の日本酒 2023年版販売 酒米「亀の尾」使用、海底貯蔵版も
静岡市清水区の山あい両河内地区のNPO法人複合力と同区西久保の三和酒造は18日、同区西里で栽培している酒米「亀の尾」を使用した日本酒「臥龍梅純米吟醸両河内亀の尾」の2023年版を同区港町の清水市民活動センターで発表した。複合力が同区西里で運営する「森のジェラート COMO」や一部の酒販売店で19日から販売している。 23年版の両河内亀の尾では、地元企業イハラ建成工業の協力を受けた土壌改良で酒米の収穫増とそれによる生産本数の倍増が期待されていた。昨年9月の台風15号により田んぼの一部が泥に覆われる被害を受け見込みは下回ったが、単年分の米による醸造は維持し、前年並みの600本を用意した。 東
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マルベック種ワインで乾杯 アルゼンチン大使館で酒業界発展祝う
酒類販売のヴィノスやまざき(静岡市葵区)とアルゼンチン大使館はこのほど、アルゼンチンのワイン産業発展を祝う「ワールド・マルベック・デー」(17日)に合わせたイベントを東京都港区の同大使館で開いた。約60人が同国の代表的な赤ワインのブドウ品種「マルベック」のワインを味わった。 日本とアルゼンチンの外交関係樹立125周年や同社の創業110周年を記念して企画した。新型コロナの影響で同様のイベントは3年ぶりといい、セサル・カンポイ臨時代理大使は「マルベックはわが国を象徴する品種。郷土料理とともに楽しんで」と呼びかけた。種本祐子社長は「アルゼンチンワインは品質と味を重視する静岡の顧客に長年選ばれてい
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江戸の酒食解明 22日 静大発酵研がセミナー
静岡大の学内外連携組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)は22日午後1時半から、JR静岡駅直結のパルシェ会議室で、戦国時代、江戸時代の酒食と、開発中のクラフトビール「家康公クラフト」をテーマにしたセミナーを開く。 同大理学部の丑丸敬史教授が「家康公クラフト‥家康公ゆかりのクラフトビール誕生奮戦記」、ふじのくに地球環境史ミュージアムの佐藤洋一郎館長が「家康公時代の発酵食品と『駿府料理の再現』」と題してそれぞれ講話する。 同大人文社会科学部からは松本和明准教授、貴田潔准教授が登壇し、それぞれ「武士とビール」「今川氏時代の酒宴」と題して専門分野から話をす
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着陸2分前「エンジン停止」と緊急事態宣言
国土交通省によると、海上保安庁のセスナ機は不時着の約2分前、航空管制業務を行う航空自衛隊築城基地に航空無線で「エンジンが停止した」と緊急事態を宣言した。
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三ケ日みかんワイン いかが はままつフルーツパークなど開発 規格外品を使用
はままつフルーツパーク時之栖(浜松市北区都田町)と御殿場高原ワイン東伊豆醸造所(東伊豆町)が、浜松市三ケ日町特産のミカンを使用した「三ケ日みかんワイン」を開発した。規格外品を中心に取り扱うことでフードロスを削減し、濃縮果汁を香り豊かなワインに生まれ変わらせた。「ワインが苦手な人も手軽に飲んでほしい」と、注ぎ口の付いた小容量のパックで売り出す。 フルーツパークは、地元産の果樹を使った商品開発など6次産業化に取り組んでいる。一流ブランドのミカンを活用した新作を模索する中、ミカンのワイン醸造のノウハウを持つ時之栖グループの同醸造所とタッグを結成。ワイン文化を広めようと、ワインになじみの薄いライト
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公用車管理デジタル化 磐田市が実証実験 スマホで予約や記録作成
磐田市は、公用車の運用管理をデジタル化する実証実験に取り組んでいる。スマートフォン一つで、車両予約から運転記録の作成まで一括して行えるシステムを試験導入した。煩雑な手続きを簡略化し、業務効率化につなげる。 実証実験の対象車両は3台。専用アプリで利用予約が行えるほか、これまで行き先や走行距離、ガソリン残量を手書きしていた運転日誌、乗車前の点検やアルコールチェックの記録などが簡単に作成できる。予約者のスマホがあればドアの解錠・施錠やエンジン始動が可能なため、鍵の受け取りや返却も不要になる。 システムは、自動車部品メーカーの東海理化(愛知県)が開発した。自治体が活用するのは初という。市が都内に配置
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酒瓶足りない 需要回復に追いつかず 静岡県内日本酒業界苦慮
新型コロナウイルス下での全国的なガラス瓶メーカーの生産調整や一部工場の稼働停止を受け、静岡県内の日本酒関連業界が容器の酒瓶不足に悩まされている。社会経済活動の正常化に伴い酒の需要が回復に向かう中、注文に応じきれない異例の事態も生じ、関係者は「春の行楽シーズンで反転攻勢を図ろうとしているだけに大打撃だ」と苦慮している。 神沢川酒造場(静岡市清水区)では昨年冬、愛知県のガラス瓶メーカーが一部工場の操業を終了した影響で、商社から欠品が出るとの連絡が入った。早期対応で欠品分を補えたため、計画した酒製品の全量を生産、出荷できているが、従来と異なる色の瓶を使って急場をしのいだ場面もあった。望月正隆社長
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静岡県内クラフトビール飲み比べ 22日三島・楽寿園に16社集結
クラフトビール関係各社でつくる「静岡クラフトビール協同組合」(代表・片岡哲也柿田川ブリューイング社長)は22日午前10時から午後4時まで、県内のビール醸造所が集う祭典「第2回静岡クラフトビアジャンボリーin三島」を三島市の楽寿園で開く。 柿田川ブリューイング(沼津市)のほか、リパブリュー(同)、反射炉ビヤ(伊豆の国市)、フジヤマハンターズビール(富士宮市)など16社が参加。近年開業したHORSEHEAD LABS(静岡市清水区)、ラフ&ラフブリューイング(富士市)など5社も顔をそろえる。県東部の飲食店も出展し、味を競う。楽寿園の入場料300円が必要。ビールは各自購入する。雨天決行。詳細は「
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地酒取材の35年、一冊に ライター鈴木さん「静岡県内産」伝統や地域性つづる
しずおか地酒研究会を主宰する静岡市葵区のフリーライター鈴木真弓さん(60)が、本県の地酒を取材して35年の節目に、過去に書いた記事などを再構成した書籍「杯は眠らない」を出版した。クラフトビールの台頭など酒の楽しみ方が多様化する中で「伝統と文化と地域性に彩られた地酒の物語を、改めて知ってもらうきっかけになれば」と期待を込める。 鈴木さんは20代半ばで初めて県中部にある日本酒の酒蔵を取材。素材や機械任せではなく、職人が微生物をコントロールしながら発酵・熟成させる工程に魅了された。ライター業の傍ら、新聞や書籍などでその魅力を伝える活動をライフワークとして継続。2009年には業界に新風を吹き込んだ
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13日の発射は固体燃料エンジンのICBM
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は14日、同国が13日に固体燃料エンジンの新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射実験を行い、金正恩朝鮮労働党総書記が現地で指導したと報じた。
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防音室に船舶技術を応用 赤阪鉄工所参入 主力以外で収益力向上
赤阪鉄工所は研究施設などで利用できる業務用防音室を製造・販売する事業に参入した。静音性が求められる船室の開発で培った技術を応用する。主力事業以外の分野で収益力を高め、持続的成長を目指す。 業務用防音室は船舶用床材や、内部にグラスウールを詰めたスチール壁面などで構成。走行中の地下鉄車内に相当する約100デシベルの騒音を、静かなオフィス環境と同等の65デシベル程度に抑える。県が2018年に建造した沿岸・沖合漁業指導調査船「駿河丸」で、船室内の居住環境を向上する防音設備を手がけた際に培った技術を生かしている。 狭い空間でも簡単に組み立てや解体が可能。0・5畳(約0・9平方メートル)から3・2畳
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御殿場コシヒカリで日本酒 地元飲食業者が初製造 新たな特産品へ意欲
御殿場市などで飲食店を展開するつぼぐちフードサービスが、同市のブランド米「御殿場コシヒカリ」を原料とした初の日本酒「さくや 雪解(ゆきげ)」を完成させた。水は同市ならではの良質な富士山の伏流水を使用。“オール御殿場産”のこだわりをPRし、新たな特産品として定着を図る。 同社は2020年度から日本酒造りに取り組み、市内の同社農場で育てた酒米「山田錦」を使った酒を長野県の酒蔵の協力を得て製造している。農場で育てる御殿場コシヒカリを使用することで地域色はさらに強まるが、食用米であるため粒の大きさも小さく、おいしい酒を造る難易度は高まるという。しかし富士山の伏流水との相性が
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局員目線で発信 日本郵便が冊子 県中西部の魅力掲載
日本郵便県東遠江地区連絡会(大村英行地区統括局長)は11日、県内中西部の市町の観光振興や地域活性化を目的とした冊子「地域情報はっしんマガジン」の完成を田村典彦吉田町長に報告した。 冊子は同地区連絡会の若手局員でつくるプロジェクトチーム「とうえんじょい」が中心となって作成。袋井、島田、御前崎、牧之原、吉田、川根本の4市2町の郵便局員がそれぞれの市町を巡り、ふるさと納税の返礼品対象となっている観光施設や名産品を中心に紹介している。 作成部数は2万部。県内や山梨県全域、愛知や岐阜県の一部地域の郵便局窓口で配布している。吉田町役場で行われた完成報告会で田村町長は「大変うれしく思う」と謝辞を述べ、大村
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長泉の東平商会「まるごとにんじんジュース」 食品コンクール入賞
食品開発などの東平商会(長泉町)が開発した「ぎゅっとまるごとにんじんジュース」がこのほど、2022年度の優良ふるさと食品中央コンクール(農林水産省後援)国産畜水産品利用部門で、3等にあたる食品産業センター会長賞を受賞した。受賞商品は箱根西麓で育てた甘みの強いニンジンから抽出して製造する。つぶつぶした食感が特徴で、血圧低下作用のあるアミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」を含む。 ぎゅっとまるごとにんじんジュースは県産食材を使う加工品のコンクール「ふじのくに新商品セレクション2021」(県主催)でも最高金賞を受賞している。
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60周年 壮大音色 静岡雙葉中・高吹奏楽部が定演
静岡雙葉中・高吹奏楽部の第56回定期演奏会がこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。創部60周年の記念演奏では現役部員65人にOGも加わり、総勢約100人が壮大なステージを披露した。 同校は1963年に吹奏楽部の前身「音楽部器楽班」が発足した。記念演奏の曲は68年の第1回定演以降、節目の年に演奏してきたワーグナー作曲の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。思い入れのあるメロディーを躍動感たっぷりに奏で、聴衆から喝采を浴びた。現役部員による映画やアニメのテーマ曲などの演奏も繰り広げた。 会場では世界に音楽の輪を広げるための活動として、フィリピンの子どもたちに音楽教育を行っているNPO法
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7信金理事長ら知事に日本酒贈呈 静岡県内など全国の米使用
静岡県内7信用金庫の理事長らがこのほど、県庁を訪れ、47都道府県の米で作った日本酒「絆舞(きずなまい)」を川勝平太知事に寄贈した。 全国の信金でつくる「よい仕事おこしフェア」実行委のプロジェクトの一環。事務局の城南信金(東京都)が東日本大震災の被災地支援を目的に全国の信金に呼びかけ、2017年から福島県の曙酒造が醸造を始めた。今年で7年目。今回は全国251地域から米が寄せられ、県内からは掛川市のキヌムスメや御殿場市のコシヒカリ、焼津市のひとめぼれなど、8市町計10カ所の6品種の米が使用された。 県庁を訪れた島田掛川信金の市川公会長らは「県内10地域の米が使われた。福島県春季鑑評会の純米酒
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宇宙開発のヴァージン・オービット破産申請
経営難に陥っている英ヴァージン・グループ傘下の米航空宇宙開発企業ヴァージン・オービットは4日、米連邦破産法11条の適用を申請して経営破綻した。(共同)
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シン・日本酒 老舗蔵元の挑戦 浜松市浜北区・麁玉地区【わたしの街から】
石畳の通り沿いに特徴的なサルの石像が立つ古刹(こさつ)や、老舗の酒蔵が並ぶ浜松市浜北区の麁玉(あらたま)地区。麁玉には「磨かれていない」「飾り気のない」などの意味があり、同地区出身者の歌は万葉集にも収められている。風情ある景観と歴史を武器に、地域の魅力を発信しようとの動きが見え始めた。にぎわいづくりを目指す住民有志は新型コロナウイルス禍の収束後も見据え、イベントや地場産品の売り込みに情熱を注ぐ。 若いファン獲得へ体験ツアーや新風味 花の舞酒造 麁玉地区の庚申寺へと続く石畳の通り。酒の仕込みの朝、辺り一帯には日本酒のふくよかな香りがほのかに漂う。 幕末の1864年創業という老舗蔵元「花の
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高まるクラフトビール熱 醸造所続々オープン 三島・沼津
沼津市のクラフトビール醸造所「リパブリュー」が3月、三島市で缶ビール製造を主体にした新工場を稼働させた。同市では同じ3月に「fete(フェット)三島醸造所」が醸造を開始。近隣の沼津市でも起業が相次いでおり、首都圏以外では異例の「クラフトビール集積地」が出現した形だ。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、品質向上と県東部の交流人口増を目指す。 品質向上へ切磋琢磨・交流人口増に期待 リパブリューの新工場「ナチュラル・ルーツ・スタジオ」は同社の新しい缶ビールブランドを展開するための拠点。米国発祥の人気スタイル「ヘイジーIPA」など4種の製造を始めている。 地下77メートルからくみ上げた水を使い、
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「開運」「磯自慢」最高賞 静岡県清酒鑑評会に62点出品
静岡県酒造組合はこのほど、新酒の出来を評価する県清酒鑑評会を静岡市葵区の県工業技術研究所で開いた。最高賞の県知事賞は、吟醸酒の部で土井酒造場(掛川市)の「開運」、純米吟醸酒の部で磯自慢酒造(焼津市)の「磯自慢」がそれぞれ受賞した。 2022年9月から今年3月までに製造した清酒が対象で、両部門に19社から62点が出品された。杜氏(とうじ)や醸造学研究者ら計13人が審査員を務め、香りや味のバランスを評価した。 同組合の望月正隆理事長は「静岡らしい角がなく、ふくよかな味わいの酒がそろった」と、今年の傾向を説明した。
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姉妹都市交流「再開探る」 米ユージン市長、掛川訪問
掛川市と姉妹都市提携を結んでいる米オレゴン州ユージン市のルーシー・ヴィニス市長が30日、掛川市を初めて訪問した。掛川市役所で面会した久保田崇市長は、新型コロナウイルス禍で休止中の訪問団交流について「再開を探っていきたい」と述べた。 ユージン市の市長訪問は2005年以来18年ぶり。ヴィニス市長は「訪問を熱望していた」と述べ、久保田市長らにオレゴン産のメープルで作った木製ボールペンを贈った。掛川市からは特産のくず布のタペストリーと深蒸し茶を返礼し、両市長のメッセージ入り色紙も交換して親睦を深めた。 ヴィニス市長は19日に来日し、東北大で地質学を学んでいる次男を訪ねた。掛川市内では掛川城や土井酒造
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EUエンジン車容認 EV出遅れの日本に追い風 両にらみで開発競争【大型サイド】
欧州連合(EU)が合成燃料の利用を条件に、将来もエンジン車の販売を容認する姿勢に転じた。電気自動車(EV)市場で出遅れた日本メーカーには追い風になるとの見方が多いが、EVシフトが加速する世界的な流れは変わらないとの指摘もある。エンジンとEVの両にらみでエコカーの開発競争が続きそうだ。 緩む規制 「EUは(温室効果ガスを排出しない)ゼロエミッション車の社会に向けた重要な一歩を踏み出した」。EUのティメルマンス上級副委員長は28日にツイッターで強調したが、自動車産業の意向を受けたドイツの強引な姿勢に各国は眉をひそめた。修正案に対する採決ではポーランドが反対し、今後の火種も残った。 EUがエン
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古民家再生 居酒屋開店へ 松崎に移住 田代さん夫婦 地域振興「貢献したい」
三島市から松崎町に移住した田代啓さん(55)と妻の江里子さん(58)が4月1日、同町桜田で居酒屋「ICHIGO・ICHIE-いちごいちえ」をオープンする。古民家を再生した「隠れ家ビアバー」でクラフトビールを提供し、地域の人が集まる交流拠点を目指していく。 幼少期には同町の親族の元をよく訪れていたという啓さんと同町出身の江里子さんは、元々函南町で居酒屋を営んでいた。「自然豊かで、なじみのある松崎で店を開きたい」と移住を決意し、昨秋、拠点を移した。 10年以上放置されていた明治期に建てられた空き家を活用した。店内は元の造りを生かしたレトロで落ち着いた雰囲気。世界各国のビールの銘柄が施されたサ
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市民提案の事業 6団体、成果報告 伊豆の国市
伊豆の国市は28日、地域課題の解決に向けて市民団体と市が協働で取り組む「市民提案型パートナーシップ事業」の本年度の報告会を同市のあやめ会館で開いた。 同事業を実施した6団体が成果や展望を報告した。中高学年の小学生が街を取材して作るローカルマガジン「IZUCCO(いずっこ)」の制作実行委員会は、「参加者の95%が大人になったらまた地元に住みたいと回答してくれた」と伝えた。 来年度の同事業の募集期間は4月3~20日。詳細は市ホームページに掲載している。
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柚野地区歩き魅力満喫 富士宮 マルシェなどにぎわう
富士宮市柚野地区を歩いて巡る企画「柚野てくてく」がこのほど、同地区で初めて開催された。メイン会場となった古民家ではマルシェが開かれ、市内外の来訪者でにぎわった。 企画は、同市大鹿窪の古民家を中心に「柚野商店」とクラフトビール醸造所「フジヤマハンターズビール」の徒歩10分圏内で豊かな自然を感じてもらう。当日は雨で屋外を散策する姿は少なかったものの、各所で店員らとの会話を楽しむ様子が見られた。 企画者の斎藤志穏さん(28)は「柚野でパワーのある人と協力して地元の魅力を発信していきたい」と、次回開催を見据えた。
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EU、エンジン車条件付き容認で合意
【パリ共同】欧州連合(EU)は28日、エネルギー相理事会で2035年以降も条件付きで内燃機関(エンジン)車の新車販売を容認することで正式合意した。エンジン車の新車販売を全て認めない当初案を修正した。
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松崎産ポンカンで発泡酒 都内醸造所 町内飲食店で販売
松崎町産のポンカンを使ったオリジナルの発泡酒「伊豆松崎ぽんかんエール」の販売が、町内飲食店で始まった。東京都の醸造所が、同町の農家から仕入れた市場に出回らない規格外のポンカンを活用。今後は季節ごとに旬のかんきつ類を材料に使って製造する予定で、新たな名産品化を目指していく。 製造するのは、東京都杉並区の方南銀座商店街振興組合などが開設したビール醸造所「方南ローカルグッドブリュワーズ」。同町小杉原でキャンプ場「へんな村」を展開する「i.h.s」(同区)代表で、同組合理事の斎藤優さん(46)の仲介で開発に至った。 ポンカンを皮ごと使用し、麦芽やホップと混ぜ合わせた。爽やかなポンカンの風味やビー
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最高賞に「磯自慢」と「開運」 清酒鑑評会に62点 磯自慢は4年連続
静岡県酒造組合は24日、新酒の出来を評価する県清酒鑑評会を沼津市の県工業技術研究所で開いた。最高賞の県知事賞は純米吟醸酒の部で磯自慢酒造(焼津市)の「磯自慢」、吟醸酒の部で土井酒造場(掛川市)の「開運」がそれぞれ輝いた。 今回は純米吟醸酒の部で19場38点、吟醸酒の部で13場24点が出品し、県内の杜氏(とうじ)や研究者らが香りや味わいなどを審査した。 「磯自慢」は昨年度に続き2年連続で純米吟醸酒の部で県知事賞。2021年度の吟醸酒の部を含めると4年連続の受賞となった。
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クラフトビール一堂に 大井川流域の醸造・販売所 島田でフェスタ
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は26日、大井川流域のクラフトビールが集うイベント「しまだクラフトビールFESTA」を同所で開いた。 同販売所は地元のかぶせ茶を使った「シマダペールエール」、池田屋麦酒は深蒸し茶のコクと抹茶の風味が楽しめる「牧之原抹茶えーる」、満平商店は藤枝市仮宿産の浅蒸し茶を使用した「藤枝エール」を販売した。それぞれ地元の茶を使ったクラフトビールが一堂に集った。 生ビールをはじめ、緑茶や地酒、ヤマメの塩焼きなどの販売も人気を集めた。あいにくの雨で規模を縮小したが、多くの来場者でにぎわった。
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「柑橘類の祖先」カクテルに 「クネンボ」南伊豆で栽培復活
日本における柑橘(かんきつ)類の祖先の一つともされる「九年母(クネンボ)」。半世紀以上にわたり栽培が絶たれていたとみられる南伊豆町で、地域有志が生産を復活させた。下田市内の宿泊施設2カ所でクネンボを使ったカクテルの提供が始まり、関係者は「観光の起爆剤にしたい」と意気込む。 濃厚な香り 下田の宿泊施設が提供 「甘すぎず、酸っぱすぎず。非常にバランスがとれた味わいです」。16日の下田東急ホテル。「クネンボ パラダイス」と名付けたカクテルを開発したレストランマネジャーの田中秀和さん(50)が太鼓判を押した。 クネンボジュースにジンやアプリコットブランデーを加える。通常の「パラダイス」と呼ばれ
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犬関連グッズ販売 キッチンカー集う 富士でマルシェ
マルシェやステージパフォーマンスが楽しめるイベント「フジヤマデイズライフスタイルフェスタ」が25日、富士市の富士中央公園で始まった。26日まで。 犬関連のグッズ販売や手づくりアクセサリーのブースなど約90店が並んだ。「フードトラックエリア」では、ハンバーガーやクラフトジンなどのキッチンカー23台が集い、来場者でにぎわった。犬が芸を披露する「わんわん大サーカス」によるショーも行われ、家族連れからは歓声が上がった。 26日は午前10時から午後5時まで。
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35年以降も条件付きでエンジン車販売容認
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会とドイツ政府は25日、2035年以降も条件付きで内燃機関(エンジン)車の新車販売を容認することで合意したと明らかにした。
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長寿にあやかれる!? 家康の「忍冬酒」大河機に再注目 カクテル、ケーキにも
徳川家康が愛用したとされる薬味酒「忍冬(にんどう)酒」が、大河ドラマを背景にした“家康ブーム”で再注目されている。浜松市の取扱店では販売が好調で、独自のカクテルやケーキを販売する施設も登場した。ドラマの舞台が浜松に移り、関係者は「家康公の健康長寿を想起する忍冬酒は時代のニーズと合う。地元食文化の魅力を全国発信し、活性化につなげたい」と期待を寄せる。 「コンスタントに人気があったが、年明け前から徐々に伸び、2月の販売は前年同月比で3倍近い」。浜松市西区で酒販店を営む加藤国昭さん(70)は予想以上の反響を喜ぶ。 忍冬酒は、薬草のスイカズラ(忍冬)を本格みりんに漬け込ん
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富士山嶺クラフトコーラ Agrinos(アグリノス)(川根本町) 地元ユズ無駄なく使用【静岡ものづくり最前線】
コーラの実やカルダモン、シナモンなどのスパイスと自社農園で栽培したユズを原料に仕上げたクラフトコーラ。かんきつ系の鼻に抜ける爽快感と、ユズの酸味を感じる独特の後味が特徴だ。コーラと原液シロップの2種類で販売し、シロップは炭酸水のほかウイスキーや牛乳で割ってもおいしく味わえる。 川根本町奥泉の耕作放棄茶園を整備し、ユズやライム、ジャバラなどを栽培している。ユズの木は約2千本、生産は8割を占める。地元産品をPRするため、食品加工や流通販売も手がけ、6次産業化に力を注いでいる。 クラフトコーラを製造する神奈川県のメーカーと初めてコラボした。地元食材を使った商品の販売を通して地域活性化に貢献する
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欧州EV 分解部品を展示 次世代自動車センター浜松 調査活動の報告会
浜松地域イノベーション推進機構の次世代自動車センター浜松は22日、欧州製の最新EV(電気自動車)を活用した車両分解調査の活動報告会を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。次世代自動車に搭載する部品試作や工法開発に役立ててもらうのが狙い。県内外の100社から技術担当者ら約170人が参加した。 車両はフォルクスワーゲン(VW)の「ID.3」。望月英二センター長が講師を務め、2021年度から進めてきた分解調査のうち、22年度重点的に実施した熱マネジメントシステムと車体を中心に、構成部品や構造の特徴を説明した。 エンジンの排熱が使えないEVでは、航続距離を伸ばすため、空調などの効率の良い熱管理が
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クラフトビール楽しんで 26日、島田でフェスタ
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は26日、大井川流域のクラフトビールが楽しめる「しまだクラフトビールFESTA」を同所で開く。 同販売所の「シマダペールエール」、池田屋麦酒の「牧之原えーる」、満平商店の「藤枝エール」が味わえる。地元のお茶、トマト、イチゴなどの農産物、加工品の販売も行う。 時間は午前11時~午後3時。雨天中止。問い合わせは193バレーブリューイング<電0547(39)0193>へ。
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ロボティクス事業を拡大 株主総会 ヤマハ発社長が意欲
ヤマハ発動機は22日、第88期定時株主総会を磐田市の本社で開き、取締役10人の選任など3議案を可決した。日高祥博社長は、2024年までの中期経営計画で成長事業に位置付けるロボティクス事業について、「経営資源を重点的に配分し、売り上げの倍増、3倍増を目指す」と事業拡大に意欲を示した。 日高社長は、自社製品の競争力の高さに自信を見せながら「デジタル化や自動化が進む中、半導体がさらに多く必要になってくることから、市場の成長余地は非常に大きい」と見解を述べ、今後、販売・サービス体制の充実や製品の競争力強化に経営資源を投入するとした。 丸山平二取締役は、脱炭素に向けた技術開発について「電動化や水素
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サントリー、ウイスキーの「角瓶」値上げ
サントリーは22日、国産ウイスキーの「角瓶」や「オールド」など4ブランド11品目の希望小売価格を7月1日出荷分から引き上げると発表した。値上げは7年ぶり。原酒不足の解消に向け貯蔵庫を増設するためとしている。
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志賀高原ビール(長野県山ノ内町) 「最良の食中酒」追求 ホップ、酒米 自社で栽培【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑦】
静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙が地元のクラフトビールを取り上げるこの連載。長野県からの第2陣は、下高井郡山ノ内町で創業218年の造り酒屋、玉村本店が手がける「志賀高原ビール」。山からの湧水で仕込み、自分たちで育てたホップや米、果実といった土地の恵みも織り交ぜながら、唯一無二の「個性ある食中酒」を醸している。 玉村本店は1805(文化2)年創業の老舗で、清酒「縁㐂[えんぎ]」の醸造元。北信濃の名湯、渋温泉で商売を続けてきた。スキーやトレッキングの聖地、志賀高原の麓。雪景色の中で温泉に漬かるニホンザル「スノーモンキー」を見られる地獄谷野猿公苑もほど近い。 社長で8代目の佐藤栄吾さん(57
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個性が“化学反応” 共同でビール開発 富士・起業家講座で出会った3人 醸造担当、煎茶道講師、デザイナー 紅茶とブルーベリー香る
富士市の起業家育成事業「まちなか創業塾」を本年度に受講した3人が共同でクラフトビールを開発し、19日に発表会を同市吉原の「14ゲストハウスマウントフジ」で開いた。異なる分野の3人が、中心市街地で事業を展開しようと塾で出会い、フルーティな1杯へと〝化学反応〟を起こした。 新商品はアルコール度数5・5%のセゾンスタイル。クラフトビール製造販売を目指す宮脇浩樹さん(28)が醸造を担った。煎茶道講師の望月希美さん(38)の意見で、県内産の紅茶「べにふうき」とブルーベリーを加え、香りを際立たせた。デザイナーの牧田美菜子さん(34)がラベルデザインを手がけた。 3人は昨年10月から同塾で各自の事業計
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東レ、地元最終戦で雪辱 バレーボールVリーグ
バレーボールのVリーグは19日、沼津市総合体育館などで行われた。V1男子の東レは今季最後の地元戦で、前日敗れたJT広島に3-1で雪辱し、22勝目を挙げた。東レは第1セット、富田将馬(沼津市立高中等部出)が緩急を効かせた攻撃で得点を重ね、競り合いをものにした。第2セットは一時5点をリードしたがミスが続いて逆転された。 第3、4セットは高橋健太郎らのブロックが要所で決まって連取した。 ▽男子 東レ 22勝12敗 3(25―20 23―25 25―22 25―21)1 JT広島 16勝18敗 富田 攻守で存在感 高橋も躍動 東レが難敵JT広島から1勝をもぎ取り、プレーオフ進出を懸けた戦いに
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豊田織機社長がエンジン認証問題で陳謝
豊田自動織機の大西朗社長は17日、名古屋市で記者会見し、エンジン認証問題に関し「多くの関係者の皆さまに多大な迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる」と陳謝した。
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豊田織機、フォークリフト用エンジンで違反
豊田自動織機は17日、フォークリフト用エンジンで排出ガスの国内認証に関する法令違反の可能性を確認したと発表した。計3機種のエンジンを搭載するフォークリフトの出荷停止を決めた。
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「ティーファーム牧之原」×醸造所「池田屋麦酒」 茶香り立つビール開発 18日披露、数量限定
牧之原市波津のクラフトビール醸造所「池田屋麦酒」(月居麻水社長)と市内の茶業関係者でつくる「ティーファーム牧之原」(杉田素之会長)が、市内産の茶葉を使用したクラフトビール「牧之原抹茶えーる」を共同で開発した。18日に市内で開催される「牧之原新茶まつり」(ティーファーム牧之原など主催)の会場でお披露目し、数量限定で販売する。 市内産の深蒸し茶と抹茶の2種類をブレンドして使用した。ビールの味わいを残しながらも、お茶の深みと豊かな香り際立つ商品に仕上げた。 両者は市の特産である茶の新たな魅力創出を目的に商品開発を企画。ハウス栽培による早出しの新茶を提供する新茶まつりの盛り上げに一役買おうと、当
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H3失敗、2段目エンジンで過電流か
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、発射に失敗したH3ロケット1号機の2段目エンジンが点火しなかったのは、エンジン内部で過電流が生じ、電源供給が遮断されたことが原因の可能性が高いとの見方を示した。
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茶況(3月13日)浅蒸し茶を使用 ビール3種開発 藤枝でお披露目
藤枝市地域おこし協力隊の満藤直樹さん(53)や地元製茶業者らが、藤枝の浅蒸し茶を使ったクラフトビール「藤枝エール」を開発した。地元住民に向けたお披露目会がこのほど、同市仮宿の日本料理店「百の木」で開かれた。 ビールは3種類で、浅蒸し茶の茶葉の量がそれぞれ異なる。ビールの醸造に不向きとされる浅蒸し茶を製茶業者が抹茶化し、茶のうまみを表現できる製法に挑戦した。 お披露目会に参加した住民15人は味の違いを楽しんだ。満藤さんは「幅広い世代から好評を得ている」とうなずき、開発に携わった萩原製茶の萩原正史代表(51)は「茶の香りがしっかりしている。藤枝の茶の魅力が広まってほしい」と話した。 市内外