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ビール大手4社、増収増益 値上げ寄与、海外販売も好調

 ビール大手4社の2023年12月期連結決算が16日出そろい、全社が前期比で増収増益となった。値上げや好調な海外販売が寄与し、円安で海外事業の利益も膨らんだ。サントリーホールディングス(HD)は売上高に当たる売上収益が前期比10・6%増の3兆2851億円と過去最高だった。アサヒグループホールディングス(HD)も、売上収益と純利益が過去最高となった。

ビール大手4社の23年12月期連結決算
ビール大手4社の23年12月期連結決算

 サントリーの純利益は26・8%増の1727億円で、海外でウイスキーや缶酎ハイの販売が伸長した。新浪剛史社長は16日の決算記者会見で缶入りのハイボールやカクテル、酎ハイなどの販売について「30年に世界1位を目指す」と述べた。
 アサヒの売上収益は10・3%増の2兆7690億円、純利益は1640億円だった。飲食店向けのビール需要が回復し、海外で主力ビール「スーパードライ」の販売も拡大した。崎田薫取締役は「少しお金を払ってぜいたくできる分野が底堅い」と指摘した。
 キリンホールディングス(HD)は、本業のもうけを示す事業利益が5・4%増の2014億円で過去最高だった。医薬事業が3分の1以上を稼ぎ、白血病の治療薬が好調だった。米国の飲料事業も大幅な増収増益となった。
 サッポロホールディングス(HD)の純利益は60・1%増の87億円だった。「黒ラベル」ブランドの国内販売が伸び、傘下の外食「銀座ライオン」の不採算店舗の閉鎖も利益改善につながった。

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