テーマ : お酒・ビール

焼津の酒米原料 カップ酒いかが? 全工程地元にこだわり完成 志太泉酒造(藤枝)

 焼津市の農家でつくる「焼津酒米研究会」の育てた酒米を原料にした、志太泉酒造(藤枝市宮原)の新商品「NYAN CUP(ニャンカップ)」が完成した。8月から焼津市中新田の酒類販売店「リカーズグリーン」を中心に販売する。原材料、造酒、販売と全ての工程を地元で賄うことにこだわった。若い人など日本酒初心者でも手に取りやすいように180ミリリットルのカップ酒で売り出す。

商品化に携わった大塚さん(左)、望月代表(中央)、小畑さん=藤枝市宮原の志太泉酒造
商品化に携わった大塚さん(左)、望月代表(中央)、小畑さん=藤枝市宮原の志太泉酒造
タイアップ新商品「NYAN CUP」
タイアップ新商品「NYAN CUP」
商品化に携わった大塚さん(左)、望月代表(中央)、小畑さん=藤枝市宮原の志太泉酒造
タイアップ新商品「NYAN CUP」

 3者連携商品の企画が持ち上がったのが昨年。コロナ禍明けに伴い戻りつつある観光客を迎える際に、「魚だけではない焼津の売りを作りたい」(リカーズグリーンの大塚洋平さん)という思いから商品化に着手した。
 酒米の稲は伸びやすく、台風シーズンになると倒れる恐れもあるため「生育管理に苦労する」(同研究会会員の小畑幸治さん)品種だという。こうして焼津で育てた酒米の特徴は他県産とは異なり、硬いところが特徴。受け取った志太泉酒造がその特性を最大限に生かして、辛口に仕上げた。同酒造の望月雄二郎代表は「すっきりして切れが良く魚や刺し身に合う」と焼津ならではのお酒と薦める。
 商品名はワンカップならぬ「ニャンカップ」と遊び心を加えた。瓶にはキャラクターのネコが、富士山や海を背景に魚を持ったり、大漁旗の小舟に乗ったりするイラストを施した。焼津市のふるさと納税の返礼品にも登録される予定だという。1本480円(税込)。

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