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旅客機のエンジン停止画策 殺人未遂でパイロット訴追

 【ニューヨーク共同】アラスカ航空は23日、旅客機のコックピットにいた非番のパイロットが、飛行中にエンジンを停止させようとしたと発表した。機長らが防ぎ、乗客乗員83人にけがはなかった。米メディアによると、殺人未遂などの疑いでパイロットのジョセフ・エマーソン容疑者(44)が訴追された。

アラスカ航空の旅客機=2019年(ロイター=共同)
アラスカ航空の旅客機=2019年(ロイター=共同)

 動機は明らかになっていないが、テロ組織との関連を示す情報はないという。事件は22日夜、アラスカ航空傘下のホライゾン航空が運航していた米ワシントン州エバレット発、カリフォルニア州サンフランシスコ行きの旅客機で発生。オレゴン州ポートランドに緊急着陸し、エマーソン容疑者は拘束された。
 エマーソン容疑者は2001年からホライゾン航空で勤務し、今年9月に健康状態を確認する検査を通過した。旅客機のコックピットでは、非番のパイロットらが使う補助席に座っていた。
 米メディアは、機長らと地上管制の緊迫したやりとりを伝えた。「エンジンを止めようとした男をコックピットから追い出した。制圧されたと思う」「着陸したら、すぐに捜査当局に来てほしい」などと話していた。
 乗客は緊急着陸後、別の旅客機に乗り換えた。アラスカ航空は声明で乗員の対応を称賛し、乗客には「冷静さと忍耐強さに感謝します」とした。

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