テーマ : お酒・ビール

全国の地酒、試飲で手軽に 沼津の専門店リニューアル 若者に体験機会を

 沼津市末広町の地酒専門店「沼津 酒・ながしま」がこのほどリニューアルオープンした。アルコール離れが進んでいるとされる若者に、地酒を手軽に体験してもらおうと試飲スペースを新設した。2代目店主の長島玲美さん(48)は「人生を豊かにする日本酒や焼酎の良さを知るきっかけをつくりたい」と意欲を示す。

地酒を手軽に体験してもらおうと新設した試飲スペース=沼津市末広町の「沼津 酒・ながしま」
地酒を手軽に体験してもらおうと新設した試飲スペース=沼津市末広町の「沼津 酒・ながしま」

 焼津市の「磯自慢」や新潟県の「〆張鶴」といった日本酒や焼酎など約80種類を販売する店内の一角に、立ち飲みできるカウンターを設けた。土日祝日に2~3種類の地酒を有料で提供する。ジュースも用意する。生産者と客との交流の機会をつくる構想もある。
 同店は約7割が個人客。コロナ禍で始めたインスタグラムの効果で若者の来店が増えたが、味が分からないまま瓶1本を購入するのを尻込みする人も多かった。「飲めばおいしさを分かってもらえるはず」と、店の一角で立ち飲みする「角打ち」を取り入れた。
 先代の暢泰さん(82)が1970年に酒屋を開き、約40年前に現在地に移った後に地酒専門店になった。新装開店を「2回目のスタート」と位置付け、内装やレイアウトも一新。店頭に立つ玲美さんは、各地を訪ねて見聞きした生産者の思いや産地の風土を客に紹介する。「うまさだけではなく、物語も味わってほしい」と話す。

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