沼津市の記事一覧
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ウクライナ原料で界面活性剤 天然由来 開発に着手 現地企業での生産視野 アライドカーボンソリューションズ(沼津)
天然由来の界面活性剤の生産を手がける沼津市のアライドカーボンソリューションズが、ウクライナの産物を使った界面活性剤の開発に着手する。経済復興推進会議で日本とウクライナ両政府などが合意した案件の一つ。石油由来から天然由来の界面活性剤への置き換えが世界的に進む中、量産化できればウクライナの支援につながると期待される。 植物油と糖を使い天然酵母の発酵で製造する同社の界面活性剤「ソホロリピッド」は、国内外で洗剤や化粧品、飼料などの原料になっている。この製造技術を応用し、ウクライナの国花ヒマワリの種子から抽出した油、菜種油、トウモロコシの糖から新たな界面活性剤を作る。まずは日本国内で開発し、将来的に
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「あわしまマリンパーク」7月再開へ 前経営者から体制刷新 今村新社長が会見
2月に閉館した沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」運営会社の新社長に就任した放送作家今村クニト氏(54)が26日、市内で記者会見を開き、早ければ7月に再オープンする意向を明らかにした。同館のオーナー会社が保有する全株式を取得したことも公表。施設の所有権や負債に関する問題解決を急ぎ、有志による支援団体を新設して営業再開にこぎ着ける考えを示した。 今村氏側によると、同館のオーナー会社だった「オーロラ」側が保有していた全株式は、関係会社を通じて今村氏に譲渡する契約を今月12日に締結。オーロラの竹原虎太郎氏が運営会社「淡島マリンパーク」の代表取締役を辞任し、今村氏が代表取締役に就
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50万円詐取被害 沼津の50代男性
沼津市の50代男性会社員が26日、市役所保健課員を名乗る男に現金約50万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日午後5時ごろ、男性宅に市役所保健課員と名乗る男から「消費税を多くもらっている。還付金を返す」などと電話があった。男性が指示通りに市内の金融機関のATMを操作したところ、現金が北海道の銀行口座に振り込まれたという。
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堤防道路で発見の男性死亡 沼津市
26日午後3時10分ごろ、沼津市植田の堤防道路で「人が倒れている」と通行人から110番があった。沼津署によると、富士市の無職の男性(71)が自転車とともに道路管理用の鎖の近くで倒れていた。頭を強く打ったような傷があり、搬送先の病院で死亡が確認された。同署は、自転車に乗っていた男性が何らかの理由で転倒した可能性が高いとみて原因を調べている。
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沼津の一般廃棄物処理施設 判断保留 再審議へ 都市計画審
沼津市都市計画審議会(平野忠幸会長)が26日、市内で開かれた。静岡市清水区の業者が提出した一般廃棄物処理施設の申請について、委員から沼津市内で別の同種施設の建設計画があり、複数できることを疑問視する意見が相次いだ。審議会は判断を保留し、改めて審議することを決めた。 審議会は都市計画に関して市長の諮問を受け審議する機関で、提出案件に対し妥当性の判断をいったん見送るのは異例。 今回の申請は、沼津市足高の工業地域約4850平方メートルの敷地に一般廃棄物の古紙や廃プラスチックを選別し、プレス加工する工場などを建設する計画。市は市内のプラスチック容器包装ごみの中間処理施設を整備・運営する別の業者をプロ
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キン肉マン聖地に ミュージアムPR 沼津商議所で関係者
沼津商工会議所の常議員会が26日、沼津市の同商議所で開かれた。29日に同市中心市街地にオープンする人気漫画「キン肉マン」の全国初の常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」について、関係者が特徴や活性化への期待感を地元経済人らにPRした。 施設は沼津駅南口の仲見世商店街に構える。商店街は同市が舞台の「ラブライブ!サンシャイン!!」で登場し、聖地として知られる。地元はラブライブに続く第二の聖地化へ期待を寄せているほか、地元経済人の間でもコラボによるにぎわい創出を求める声が出ている。
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戸田の魅力 発見、発信 映画上映や売店も 沼津・御浜岬公園
沼津市の戸田観光協会と市商工会戸田支所、地域民間事業者でつくる「戸田フェス実行委」はこのほど、同市戸田地区の魅力を発信するイベント「Head for Heda(ヘッド・フォー・ヘダ)」を御浜岬公園で開いた。 夏は海水浴客でにぎわう公園に、同市近辺の飲食や雑貨のブースが約30店舗並んだ。テントサウナやクルージングなど海を生かした催し、音楽ライブ、映画上映でにぎわった。当日限定で、公園内にテントブースを設け、沼津港-戸田港間の渡船も特別運航した。 昨夏以来2回目。まちづくり会社レイバー代表の鈴木智博実行委員長は「住民が地元の魅力を発見し、外部の人に知ってもらう機会にしたかった。秋も開催する」
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メンダコもなか 飲み物に“ぷかり” 沼津港の新土産発売
深海生物が題材のスイーツを販売するしーらかんすCafe(沼津市千本港町)はこのほど、沼津港の新土産「メンダコぷかりん」を発売した。ココア、抹茶ラテ、コーンスープ味の3種の粉末が入ったメンダコ型もなかを、飲み物に浮かべて楽しめる。 きっかけは2022年に発売した「めんだこプリンアラモード」のヒット。ひれが揺れる様子のかわいらしさからSNSで話題を呼んだが、量産化が難しかった。より手軽に入手しやすいメンダコのお土産として開発した。 「ぷかりん」は、浮かべて飲むとメンダコが顔に近づくのが特徴。矢島伸浩社長(61)は「展示でなかなか見られないメンダコを、身近に感じてほしい」と話している。1個55
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工具盗んだ疑い 沼津署
工事現場から工具を盗んだとして沼津署は25日、窃盗の疑いで沼津市の建設作業員の男3人を逮捕、再逮捕した。逮捕されたのは同市大岡、男(36)と同市大塚、男(23)の両容疑者。再逮捕されたのは同市西添町、男(28)。3人の逮捕容疑は昨年12月中旬、裾野市御宿の工事現場から工具計約30点(計100万円相当)を盗んだ疑い。同署によると、3人は会社の同僚。男(28)は今年1月15日と3月11日、建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されていた。
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沼津商議所100年に 女性応援催事拡充 ウーマンズサポート
女性の起業を支援する沼津市のNPO法人「Woman’sサポート」(曽根原容子理事長)は25日、通常総会を同市の沼津商工会議所で開いた。女性応援イベントを拡充し、来年2月に同商議所創立100周年(1月)に合わせて実施することを決めた。 イベントは「ALL Lady’sフェス」。女性起業家のPRブースを開設したり、子育てをしながらでも働ける仕事を紹介したりする。会場は同市のキラメッセぬまづを予定。本年度は交流会やスクールなどを開くことも確認した。 曽根原理事長はあいさつで、本業における経験から「『何でも』ではなく、得意分野に絞ることが成功の近道。これにより売り上げが伸
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「生命の循環」表現 沼津に力作36点 中央美術協会静岡支部
中央美術協会静岡支部展(同支部主催)が25日、沼津市のしずぎんギャラリー四季で始まった。昨年7月に死去した竹井連さん(享年84)の遺作を中心に36点が並ぶ。5月1日まで。 竹井さんは生前、東京で開く協会展の審査や県東部で絵画教室の講師を務めるなど活躍した。遺作は「波の墓標」と題した津波やただれた建造物、色鮮やかな点が描かれた油絵。協会員らによると、竹井さんは生命の大切さを訴える作品を主に制作し、今作品は「生命の循環」を表現しているという。東日本大震災後に描かれたとみられる。 作品展を開くのは10年ぶり。風景画や抽象画なども展示する。永田ますみ支部長は「見応えある作品ばかり。ぜひ足を運んでほし
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ヒジキ伝統漁 沼津の春 潮風に当て日干し 全て手作業 高品質に
沼津市西浦江梨地区の春の風物詩として知られるヒジキの伝統漁が行われ、25日には潮風に当てながらの日干し作業を行った。完成までの全てを手作業で行い、高品質なヒジキに仕上げている。 大潮となった23日に、漁師の家族などで構成する江梨漁業女性部が主体となり、干潮の時間に合わせて漁を開始。付近の地磯で海水に浸りながら手作業で刈り取った。漁獲量は昨年より約500キロ多い1・9トンほどだった。 地元漁師の小林大介さんは「今年は生育状況も良くて見た目もきれい。茎の厚みが特徴、ぜひ食べてほしい」と話した。 問い合わせは真正丸<電090(3442)0268>へ。(東部総局・田中秀樹)
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⚽アスルクラロ沼津 2年目の中山体制快進撃 後半に強さ、19得点中15点
今季、沼津は就任2年目の中山監督の下で、快進撃を続けている。ハードな練習で培った体力で試合後半に強さを見せ、リーグ戦10試合を終え、6勝2分2敗の勝ち点20で現在2位。リーグ戦の19得点中、15点を後半に決めている。17日のルヴァン杯J1札幌戦後、中山監督は「フィジカルなど時間がかかる部分もあるが、自分たちと向き合って、よりクオリティーを上げていければ」と昇格に向けて決意を新たにした。 「横パスだけじゃなくて縦に入れるなど、スイッチが入る瞬間が、今年は増えている」と語るのはMF持井だ。13位に終わった昨季はパス回しや試合終盤の失点の多さが課題となったが、今季の沼津は先制されても「絶対に取り
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沼津・狩野川花火大会 今年は7月27、28日
「第77回沼津夏まつり・狩野川花火大会」の実行委員会は24日、今年の催事を7月27と28の両日に開くことを決めた。灯籠流しは26日。実行委は来年1月に迎える沼津商工会議所創立100周年に向け、官民で節目を祝いたいとした。 沼津市の同商議所で会合を開き、実行委員長の紅野正裕会頭は「本年度(来年1月)は商議所が誕生して100周年。昨年100周年を迎え、今年は新たな一歩となる市とともに盛り上げたい」と呼びかけた。名誉実行委員長の頼重秀一市長も応じた。 催事は同市中心街の狩野川沿いなどで実施する。昨年は4年ぶりに通常開催となり、2日間で約35万人が来場した。
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記者コラム「清流」 市民は見ている
この事態を招いたのは一体-。昨年来、沼津市と市議会の一部で起きた二つの「混乱」は、多くのことを考えさせられた。 これまで丁寧に記事化してきたため詳細は省くが、双方に共通していることがある。明らかに今日の状況を引き起こした当事者が、自身の振る舞いは一顧だにせず周囲に責任を転嫁している点だ。 当事者からすると、思っていたことと異なる展開となり、その結果追及にさらされたり、先方が強硬姿勢に出たりと想定外の流れに焦り、「自分は悪くない」との主張になっている。 「混乱」はいっときより落ち着きつつあるが、いまだに読者や取材先との間で話題になる。市民は市職員や議員の振る舞いに関心を寄せている。この点
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「ラグビー塾」広がる輪 小中生対象 7月には対抗戦 静岡に続き 浜松、沼津でも
静岡県ラグビー協会は本年度、小中学生を対象とした「平日ラグビー塾」を静岡、浜松、沼津市の県内3カ所で開講する。これまで静岡市で開いていた「塾」を東部、西部に拡大し、子どもたちが競技に親しめる環境を整える狙い。 県内も開催地となった2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を機に競技の人気は高まったが、その後は新型コロナウイルス禍の影響もあってブームは沈静化した。再び普及に向けて取り組みを活性化させようと、平日の夜に静岡市内の高校で行っていた「平日ラグビー塾」を浜松、沼津市でも同様に実施する。経験は不問。体の接触は原則なく、小中学生が覚えやすいルールに簡略化するなど楽しみやすい工夫を施
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【魚影を追って】泳がせ ヒラメ船中6匹 沼津沖・船釣り、夢の座布団級? 大バラシも(松田智博/フィッシングライター)
4月中旬に沼津沖でヒラメ釣り。イワシが湾内に入っていて、海中は活気が出ている様子。この日の乗船者は平日にもかかわらず11人と盛況。幸松丸のここ数回の成績が良かったこともあり、釣り人の期待は大きい。 結果的には小潮という潮回りやイワシの群れの大きさ、潮の澄み具合などが影響し、船中6匹とやや寂しい釣果となったが、いくつかのドラマはあった。 沼津市の静浦漁港を出船し、釣り開始は午前5時10分。船長の合図と同時に仕掛けを投入。「はい、やってみて。水深は浅いよ、5メートル」。元気なイワシを海底に泳がせる。 海底から1メートル仕掛けを上げて…と臨戦態勢に入ろうとしている最中、餌のイワ
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藤井聡太八冠、今年も沼津に 7月23日に棋聖戦第5局 山崎隆之八段と対局
沼津市は24日、将棋のタイトル戦「第95期棋聖戦」5番勝負第5局を7月23日に沼津御用邸記念公園東付属邸(同市)で開くこと発表した。山崎隆之八段が、藤井聡太棋聖=竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・叡王との八冠=に挑む。 同市でのタイトル戦は2013年から計9回開催。藤井棋聖が対局し、市制100周年の節目だった昨年は、市が関連イベントを多数企画した。高校生と作成した関連グッズは完売し、商業施設でのパブリックビューイング(PV)には約300人が来場。対局する棋士2人に当日食べてほしい「勝負メシ」を市民公募するグルメ企画も大反響を呼び、経済波及効果やシティプロモーションの効果が大きかったという
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新規就農者に補助金 担い手不足解消へ長泉町新設
長泉町は、農業の担い手不足解消を図ろうと新規就農者に対する育成支援補助金を新設した。100万円が上限。近年、農業従事者が減少傾向で年齢を問わず町内で就農する人材を確保する。 JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)などと連携した事業「きままに就農」の研修を受けることが条件。種植えや苗作り、出荷など生産から販売を行う実践的研修で、終了後、独立すると農業用ハウス設置や農機購入、ホームページやチラシ作成など初期投資の一部を補助する。 本格就農を目指す杉山克也さん(55)は24日、町役場を訪れ支援内容を確認。「不安もあるが、楽しみの方が大きい。町の支援はありがたい」と笑顔を見せた。
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「新知事は県全体見て」 沼津市長が“注文” 定例会見
沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)に関し特定候補の支持に言及せず、望む新知事像を「事業や予算配分が昔から“西高東低”と言われている。静岡県全体を見てやってほしい」と注文した。 JR沼津駅の鉄道高架化や、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の防災対策、人口減対策としての広域連携の推進に期待を示した。サッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地・県営愛鷹広域公園多目的競技場についても言及。J2昇格時は5年以内の施設基準のクリアが求められることから「環境整備について議論していきたい。東部唯一のJリーグチームである点に目を向けてほしい」と訴
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静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市99
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部活動地域移行 課題を意見交換 静岡県都市教育長協議会
静岡県内23市の教育長でつくる県都市教育長協議会(会長・奥村篤沼津市教育長)が22日、同市で開かれた。「競技志向型」と「生涯志向型」のすみ分けや指導者確保など、部活動の地域移行に関する課題について意見交換した。 同市教委、市スポーツ協会と民間クラブ「アスルクラロ」の担当者が取り組み状況を紹介後、各市の教育長が現状を報告した。2026年度中に地域クラブに移行する掛川市は、子どもへの調査で要望が大きかったバドミントンの公認クラブを新設し、競技レベル別に3クラス設けるなど、具体的な運用方針を紹介。「96%以上の教員が部活動から離れたい意向を持っていた」と、市内教員への調査結果も示した。 指導者
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松本さん(飛龍高出)伊勢ケ浜部屋入門へ 「夢は関取、精進」 先輩の翠富士、熱海富士在籍
今春、飛龍高(沼津市)を卒業した富士宮市出身の松本莉音さん(18)が大相撲伊勢ケ浜部屋への入門を決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と23日に報告会を開いた。幕内翠富士関、熱海富士関が卒業生の飛龍高から同部屋への入門は6人目。松本さんは「関取という夢を持ち、厳しい稽古に精進したい」と意気込んだ。 松本さんは身長175センチ、体重145キロ。小学4年生から地元のクラブで相撲を始めたという。下から前に出る押し相撲が持ち味で、全国高校総体に個人や団体メンバーで出場した。 松本さんは「関取が多く、稽古が充実している伊勢ケ浜部屋に決めた」と入門の動機を語った。左足首のけがもあり、同校か
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華やか着物ショー 沼津の着付け学院
沼津市の藤きもの着付け学院(堀内しげこ家元)は21日、着物ファッションショーを市内で開いた。門下生ら16人が華やかな着物姿を披露した。 春の交歓会の一環。門下生らは、白一色で清楚(せいそ)な印象の振り袖や、藤の花をあしらった加賀友禅の訪問着などを身にまとって舞台を歩いた。堀内家元は「多くの方に着物の美しさを知ってもらいたい」と話した。
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電線復旧想定 東電、中電が合同訓練 機器などの違い確認 沼津市
東京電力パワーグリッド(PG)静岡総支社は22日、沼津市の同社研修施設で、中部電力PG静岡支社と合同訓練を行った。両社の配電保守員16人が、災害復旧の応援時に使用する可能性が高い機器や部品の違いを確認した。 切断された電線を復旧する想定で、中電PGの社員が東電PGの社員から説明を受けながら、仕様の違う部品を使って実際に作業をした。停電時、避難所などに電気を送る高圧発電機車でも両社の社員がそれぞれ違う会社の車で、電線への接続方法を確認した。 両社の合同訓練は2回目。中電PGの高山純静岡支社長は「能登半島地震も踏まえ、普段から訓練を通じて協力できるよう備えたい」と話した。
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【時評】男性育休時代の同僚・先輩像 将来の社会担い手応援を(高橋恭文/ITサービス事業家)
年度初めの4月。みなさんの身の回りでも、新入社員を迎え入れることがあるかもしれない。今月に育児や介護と仕事との両立を支援する「育児・介護休業法」の改正案が国会で審議され改正の見込みだ。これまで大企業中心に推進されていた男性育休を中小企業に広げる内容で、県内においても、子育てへの男性参画が一気に進むと予測される。今回はこの中で、男性育休取得率公表義務の拡大と看護休暇の適用拡大に着目。県内の労働環境がどう変わるのか、周囲は育休取得者にどう向き合うべきかについて取り上げたい。 まず、男性育休取得率の公表義務の対象企業が、従業員1000人以上の企業から300人以上の企業にまで拡大することについて
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浜松出身の俳優田中道子さん ⚽アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚
浜松市出身の俳優田中道子さん(34)と、サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)が22日、結婚したと所属事務所やクラブを通して発表した。 2人もそれぞれのSNSで結婚を報告した。「未熟な2人ではありますが、互いに支え合い、仲むつまじい家庭を築いていきたいと思います」とメッセージを寄せた。関係者によると、田中さんがアスルクラロ沼津の試合に応援に来ていたこともあったという。 田中さんは静岡文化芸術大(同市)を卒業。芸能活動の傍ら2022年に1級建築士試験に合格した。同年10~12月には静岡新聞のコラム「窓辺」を執筆した。浜松市の魅力をPRする親善大使「市やらまいか大
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新副会長 小野田氏ら 静岡県高体連
静岡県高体連はこのほど、静岡市内で2024年度代表者会兼評議員会を開き、新役員などを決めた。会長は丹生敬人・浜松東校長が引き続き務める。副会長には小野田秀生・静岡中央校長、花崎武彦・磐田南校長、杉本芳和・浜松日体校長が新たに就任した。朝倉徹・富士東校長は再任。 会長、副会長以外の主な役員は次の通り。○は新任。 【理事長】○片山直恵(静岡) 【県理事】会長指名理事 織田敦(静岡)栗林俊輔(県教委)大川和男(県教委)石川大介(浜松東)▽東部支部代表理事 ○黒田幸司(富士東)○黒田恭介(沼津城北)▽中部支部代表理事 ○石川健太郎(静岡中央)○鈴木洋平(静岡城北)▽西部支部代表理事 ○榎本好孝
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「よそ者目線」で活気再び 沼津・アーケード名店街 再開発控え将来像模索 移住者主導のフェス 地元民連携
JR沼津駅の南側に位置し、日本初の防火建築・共同建築様式の商店街といわれ、今夏に再開発事業が始まる沼津市町方町の「アーケード名店街」で、将来のあり方を模索する動きが本格化している。店舗の移転や閉業に伴ってまちづくりを担う人材確保が課題となる中、名店街に移住したグラフィックデザイナー君山正好さん(51)が4月上旬、再開発の節目を記念するイベントを初開催した。「よそ者目線」に、名店街に残る地元住民も交え、名店街の将来像を探る。 「このまま歴史ある建築物を壊してほしくない」。4月上旬、「ネオ温故知新」をテーマに初開催した沼津アーケード名店街フェス。2年前、建築物を気に入り、長泉町から名店街南東側
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警官を名乗る人物に1200万円 沼津の女性 詐欺被害
沼津市の70代女性が22日までに、警察官などを名乗る人物に現金約1200万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署は詐欺事件として調べる。 同署によると、3月上旬に女性宅に警察官や検察官をかたる男の声で「詐欺で逮捕した犯人があなたから口座を買ったと言っている。無罪を証明するために協力してください」などと電話があった。女性が指示に従い、相手が申請したインターネットバンキングの口座に預金を集めたところ、4月中旬までの4回にわたり、計約1200万円を他人の口座に移し替えられたという。
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浸水被害認定受けやすい判定基準に緩和 沼津市が方針
沼津市は22日の市議会総務委員会で、本年度から見直した水災害で床上浸水した住家の被害認定調査の判定方法に関する基本方針を報告した。床下、柱、内壁といった目視で確認できない損傷箇所の判定基準を緩和するなど、被害認定を受けやすい基準に変更した。 調査員による判定のばらつきを防ぎ、公平で迅速な判定を行うため、基本方針を設けた。内壁面の取り外しが必要な工事などを想定。目視で確認できない箇所の被害認定は、他の部位の損傷程度からの推測を可能にするための基準を明文化した。 判定方法は基本方針を基に見直した。被害が重く判定される床下の汚泥堆積は現場確認が必要だったが、今後は浸水があれば、一律に堆積を認め
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沼津市、ふるさと納税55億円目標 ラブライブで新規返礼品
沼津市は22日、ふるさと納税戦略会議を開き、2024年度のふるさと納税の目標寄付額を前年度比1・2倍の55億円に決めた。若手職員の発案によるフェンシング体験や、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の新規返礼品、新規サイト導入で達成を目指す。 会議では若手職員の2チームが発表した。日本代表の合宿地でもある同市でのフェンシング体験や、沼津港の競り見学、アニメのシーンを追体験する“聖地巡礼”ツアーなどの返礼品を提案した。沼津港での飲食を返礼品とする現地寄付型のサイト「ふるさとGO」を25日から活用する方針も示した。 同市のふるさと納税は21年度以降
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資産活用テーマにセミナー 沼津でスルガ銀とクレディセゾン
スルガ銀行とクレディセゾンは20日、資産活用をテーマにした金融セミナー「セゾンマネースクール」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。昨年5月に結んだ資本業務提携の一環で、共催は初。 ファイナンシャルプランナーなどの資格を持つ同銀行の陸奥田高明さんが講師を務め、参加者17人に生活に役立つ資産活用のポイントなどを解説した。 陸奥田さんは、インフレが進むと同じ金額で買える物が減るため、実質的にお金の価値が下がると説明。夫婦2人が趣味や旅行を楽しみつつ、ゆとりある老後を過ごすためには9000万円以上が必要とされていることを紹介し、資産運用の重要性を強調した。新NISA制度の特徴なども解説した。
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発信力で社会に変化を 国内スポーツ界がプラごみ削減企画【とうきょうウオッチ 取材ノートから 記者余論】
競技を問わず、国内のスポーツ界が一丸となって使い捨てプラスチックごみの削減を目指す新たなプロジェクトが3月下旬、スタートした。環境問題の解決に向けて、知名度の高いアスリートやチームが社会の中でどのような役割を果たしていけるのか。今後の展開に注目している。 名称は「HEROs PLEDGE(ヒーローズ・プレッジ)」。日本財団が中心となり、まずは33人のアスリートと10団体がパートナーとして参画した。競泳の岩崎恭子さん(沼津市出身)、ラグビーの五郎丸歩さん(静岡ブルーレヴズCRO)ら、県民になじみの深い顔も並ぶ。 スポーツと環境問題は決して無関係ではない。温暖化は既に、さまざまな大会の運営や
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新茶を手摘み 親子で丁寧に 沼津で体験会
沼津市と市茶業振興協議会は20日、新茶の手摘み体験を同市根古屋の茶園で開いた。 親子連れら約100人がもえぎ色の茶園に入り、日本茶インストラクターの指導で品種「めいりょく」を摘んだ。茶葉の天ぷらや粉末茶を混ぜたパンケーキの試食もあり、口いっぱいに広がる茶の風味を楽しんだ。同市の松本栞奈さん(10)は「茶葉が意外と柔らかかった」と話した。 (東部総局・日比野都麦)
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新会長に上柳氏 ぬまづ観光ボランティアガイド
沼津市のぬまづ観光ボランティアガイドは18日、2024年度の通常総会を同市内で開き、新会長に上柳晴美副会長を選出した。上柳新会長は「観光客が楽しく過ごせるようにしたい。増加する外国人観光客向けに外国語ガイドを強化したい」と抱負を述べた。 承認された24年度の活動計画には、デジタル時代に対応したホームページの改善に向けた検討委員会の設置方針などを盛り込んだ。
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閉館の「あわしまマリンパーク」 運営会社新社長に放送作家・今村クニト氏
2月に閉館した沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」について、放送作家の今村クニト氏(54)は19日、運営会社「淡島マリンパーク」の株式の大半を取得して新社長に就任したことを明らかにした。 閉館後、一部従業員が再開を目指し、動物を飼育しながら新しいオーナーを探していた。今村氏は同水族館が舞台になった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」のファンといい、「正直、水族館が守れるなら僕でなくてもいい。でも任せてもらえるなら、地元の皆さんと協力し、世界に誇る宝島にしたい」とコメントした。株式取得額は非公表とした。 同水族館は2019年ごろから名古屋市の保証会社がオーナーとなり、
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卓球シングルスW杯 平野(沼津市出身)は4強ならず
卓球のシングルスのワールドカップ(W杯)は19日、マカオで準々決勝が行われ、女子は張本美和(木下グループ)がアドリアナ・ディアス(プエルトリコ)に4-1、男子は張本智和(智和企画)がスウェーデン選手に4-2で勝ってともに4強入りした。 女子の早田ひな(日本生命)は、世界ランキング2位の王曼〓(中国)に1-4、平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は東京五輪女王の陳夢(中国)に0-4で敗れた。 男子の戸上隼輔(井村屋グループ)は馬竜(中国)に2-4で屈した。 平野は18日の決勝トーナメント1回戦で田志希(韓国)に4-3で競り勝っていた。 (共同) ※〓は日の下に立
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沼津市の放課後児童クラブ 民間委託で時間延長、負担増の見通し
沼津市は19日の市議会民生病院委員会で、2025年度から計画する放課後児童クラブの専門業者への民間委託について、開所時間を延長する一方、1カ月当たりの保護者負担金は1500円程度増加する見通しを示した。 同市の放課後児童クラブは自治会などでつくる組織が運営を担い、保護者は月額約7500円を負担している。民間委託により、現在午後6時までの開所時間を30分延長するとともに、土曜日に毎週開所するなど利便性向上を図る。市は延長による費用増などで、負担金は月額9千円程度に増加すると説明した。
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ごみ中間処理施設の費用負担 沼津市、清水町が基本合意
沼津市は19日の市議会民生病院委員会で、新清掃プラント隣接地に建設を計画するごみの新中間処理施設について、可燃ごみ処理を受託する清水町との間で、費用負担に関して基本合意したと明らかにした。 11日に結んだ基本合意書によると、沼津市は新施設供用開始後も引き続き、清水町の可燃ごみの焼却を受託する。費用負担については焼却施設とリサイクル施設を一体で建設する新施設の建設費のうち、焼却施設部分の2割を均等割、4割を人口割、4割を実績割として負担。運営管理費は全額を実績割とする。 両市町は6月に事務委託に関する規約を議案としてそれぞれ議会に提出し、議決後に協定を結ぶ方針。
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記者コラム「清流」 若手漁師の活躍に注目
食卓に並ぶなじみの海産物、いつまで安定供給できるか。沼津市静浦地区で長らく漁業を支えてきたベテラン漁師によれば、今の担い手は全盛期の5分の1程度かもしれないという。 自然を相手にする仕事は想像以上に難しい。4月、シラス漁に同行した。朝5時半ごろ多比港を出発、魚群探知機や漁師の感性を頼りに海を駆け回るも、この日は運に見放された。それでも約10年前に始めた養殖ワカメの収穫を実施。当時の青壮年部の「次世代の漁師のため」という思いが着実につながれていた。 今の時代は需要に合わせて漁業を多様化するのが主流。「魚が減っている」と言われる中、同地区の若手漁師は釣船、ワカメ、シラス、ナマコなど多岐にわた
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沼津発「ゲーミングラーメン」 誠恵高eスポーツ部と2店舗開発へ 食材で疲労回復効果狙う
沼津市の誠恵高eスポーツ部と市内の2店の人気ラーメン店が、ゲーム中の集中力を高めるオリジナルの「ゲーミングラーメン」の商品化を進めている。競技中にパソコンにこぼさないよう汁の少ないまぜそばとし、疲労回復などの効果があるとされる食材を盛り込む。今夏には冷凍での一般販売も目指す。 ラーメンは「麺百式」店主で、ゲーム好きの佐藤貴彦さん(44)が企画した。競技者は集中力を高めるため、カフェインの多く入った飲料を飲むことが多く、「自然の食材で効果が出せないか」と「真卓朗商店」の亀山卓朗さん(50)に相談。亀山さんが高麗人参などを加えたメニューを提供した経験を生かし、開発した。 17日は同校でeスポ
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張本美が8強 世界3位破る 卓球シングルスW杯
卓球のシングルスのワールドカップ(W杯)は18日、マカオで決勝トーナメント1回戦が行われ、女子は世界ランキング12位の張本美和(木下グループ)が同3位の王芸迪(中国)を4-1で破り、準々決勝に進んだ。 平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は田志希(韓国)に4-3で競り勝った。 (共同)
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ネモフィラ見頃、心も彩る 沼津・愛鷹広域公園
沼津市の愛鷹広域公園で見頃を迎えたネモフィラを楽しもうと、多くの花の愛好家らが訪れている。園内はシバザクラやツツジ、フジなども咲き始め、人出が見込まれる5月の大型連休に向け、季節を彩る多彩な花に囲まれる。 ネモフィラは園内の南駐車場付近に植栽。直径約20メートルの円形花壇にぎっしりと敷き詰められ、深まる春を演出している。18日には、鮮やかに咲き誇る青色の花を写真に収める人の姿があった。公園の関係者によると、ネモフィラは5月上旬まで楽しめる見込み。
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今期タマネギ「生育良好」 JAふじ伊豆なんすん部会が確認
JAふじ伊豆なんすん玉葱(たまねぎ)部会は17日、沼津市など管内で生産する今期のタマネギの生育状況などを確認し、出荷量は昨年より約10トン増の約60トンを見込むとした。営農アドバイザーの中村善昭さんは「生産者の増加に加え、全体的に生育状態が良い」と指摘した。 主力品種「アドバンス」の収穫は例年より1、2週間早い大型連休後から始まる見通し。地元の学校給食用として早めに提供してほしいとの要望を受け、昨年から栽培するわせ品種「ボルト」の収穫は既に始め、総じて品質は良いという。機械化による作業効率の向上なども出荷量増につながっている。 中村さんや生産者ら25人ほどが同市大平の畑4カ所を巡回し、ア
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⚽アスルクラロ沼津にJ1の壁 札幌に1―3 ルヴァン杯1次ラウンド2回戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは17日、各地で1次ラウンド2回戦11試合が行われた。J3沼津はホームでJ1札幌と対戦し、1―3で敗れた。 ▽1次ラウンド2回戦(愛鷹)▽観衆3455人 札幌(J1)3(1―0 2―1)1 沼津(J3) ▽得点者【札】田中宏(1)小林2(2)【沼】赤塚(1) 赤塚が一時同点弾も逆転ならず J1の壁は厚かった。沼津は粘り強く攻撃し続け、札幌に一時追いついたものの逆転はかなわなかった。中山監督は「一つ一つのプレーのクオリティーやフィジカルの強さ、判断の速さなどの差が結果となって現れた」と悔しさをにじませた。 先発はリーグ戦の前節大宮戦から7人を代えて臨んだ。
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沼津のキン肉マンミュージアム、29日オープン 作者ゆでたまごさん28日来館
沼津市中心部の仲見世商店街にオープンする人気漫画「キン肉マン」を紹介する全国初の常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」が、29日に開業することが決まった。館長には作品のファンでプロレスラーのミノワマンZさんが就任する。前日の28日には、館長と作者の「ゆでたまご」(嶋田隆司さん、中井義則さんの共同ペンネーム)さんのトークイベントを開く。 ミュージアムはJR沼津駅徒歩4分の空き店舗にオープンする。1階はミュージアム限定グッズの販売コーナーと漫画を楽しめるフリースペースを設け、2階は複製原画や等身大フィギュアなどが飾られる。ミノワマンZさんは「キン肉マンミュージアムから沼津を盛り上げて、パワ
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登記移転など求め山下沼津市議側が反訴 市有地貸した利益返還訴訟 地裁支部
自宅に隣接する沼津市の市有地を有料駐車場として貸して利益を得たとして、市が山下富美子市議に約200万円の利益返還を求めた訴訟の第2回口頭弁論が17日、静岡地裁沼津支部(篠原絵理裁判長)で開かれた。山下氏側は問題の土地は自身の所有地として登記の移転を求めた上で、市の文書管理に問題があったと指摘。提訴などで精神的損害を受けたとして、計200万円の損害賠償を請求する反訴を提起した。 反訴状によると、山下氏側は、問題の土地は父(故人)が市と売買契約を結んだとし、仮に契約が認められなくても時効取得されたとして移転登記を求めている。さらに、市が保存すべき文書を破棄したため山下氏側が対応を余儀なくされた
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4施設で学級、学年閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計93人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 清水町1施設25人、沼津市2施設59人、浜松市中央区1施設9人
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沼津の幸 動画でPR 深海魚、タチウオ、白ネギ、レモネード… 市、生産者の思いも紹介
沼津市は、地元の農水産物や農業・漁業の魅力を伝えるプロモーション動画計8本を市公式ユーチューブで公開した。販路拡大やブランド化を推進している深海魚、タチウオ、マダイ、沼津ねがた白ネギ、プチヴェール、西浦レモネードの動画を作成した。 首都圏で実施したテストマーケティングの結果を踏まえ、漁や生産の様子、おいしい食べ方、品質などを紹介している。農業と漁業の新規就業につなげようと、若い世代を中心とした市内生産者へのインタビュー動画も作った。 市水産海浜課によると、動画は首都圏向けのプロモーションや小中学校の授業、沼津駅前の沼津ラクーン屋外ビジョンでの放映などにも活用するという。 (東部総局・菊地真生
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新茶「ぬまづ茶」26日発売 JAふじ伊豆なんすん うまみと深い渋み
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は26日、愛鷹山麓で栽培した「ぬまづ茶」の新茶を発売する。鮮やかな水色とやぶきた本来の香りが特徴。今年もうまみと深い渋みのある新茶に仕上がっているという。 若い芽のみを使った高級茶「プレミアム素六」、贈答用に適した3種類の「霧・峰・露セット」などを取りそろえた。新商品のJ3アスルクラロ沼津がPRする「応援大使おすすめ新茶」は、厳選した茶葉をチームカラーと同じ青色の缶に詰めて販売する。 25日まで緑茶館ぬまづや製茶工場、支店、営農経済センターで予約を受け付けている。販売期間は6月14日まで。
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⚽アスルクラロ沼津に藤木さんエール 地元出身、応援マネージャー就任
サッカールヴァン杯のJ3アスルクラロ沼津とJ1札幌戦が沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で行われた17日、同市出身のモデル藤木由貴さん(34)が応援に駆けつけた。 藤木さんは2022年に「全力応援マネージャー」に就任し、チームにエールを送っている。今季も就任が決まり任命式が開かれた。 試合前のステージにも登場し、「アスルのサポーターには勝利した日にすしを食べる文化がある」などと紹介し、会場を盛り上げた。地元沼津への思いも語り、「新鮮な魚が食べたい時は沼津に帰りたいと思う」と話した。
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再開発の沼津アーケード街 世代交代 外部の視点鍵【記者コラム 湧水】
防火建築で全国初のアーケード街として知られ、昭和中期は中心市街地だったアーケード名店街(沼津市町方町)の再開発が今夏、本格的に始動する。ビル解体に伴って多くの店舗が閉業や移転を決め、店主の高齢化も進み、まちづくりの担い手確保が課題になっている。外部の視点を取り入れつつ、新たなビル完成を見据えたまちづくりを次世代が主体的に取り組む必要がある。 名店街は1954年に誕生した。2006年に再開発計画の検討が始まり、23年にエリア南西側の街区の認可が下りた。この間に閉業や移転が加速し、現在名店街全体で営業するのは20店舗以下。毎月1日開催の「ついたち市」も縮小傾向が続く。 一方で近年、賃料の安さ
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狩野川下流域で自転車不法投棄目立つ 23年度の現状報告 沼津で市町など会合
国土交通省沼津河川国道事務所と狩野川流域9市町などでつくる「きれいな狩野川実行委員会」は16日、沼津市の同事務所で会合を開き、狩野川のごみの不当投棄の現状や対策を協議した。2023年度は特に下流域で自転車の投棄が目立ったことが報告された。 同事務所管内では23年度、計180件のごみの投棄が報告された。下流域では粗大ごみや大型ごみが目立ち、清流として知られる柿田川との合流地点などで計6件の自転車の投棄が見つかった。同地点付近では、同一人物によるとみられる家庭ごみの投棄も複数回確認された。 上中流域では、伊豆の国市の城山登山道入り口付近で目立ち、劣化していた啓発看板を更新した。
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静岡県高野連 新会長に石川氏(榛原)
静岡県高校野球連盟は16日、静岡市内で顧問総会を開き、清水淳次前会長(前浜松大平台校長)の退任を受け、新会長に榛原校長の石川徹氏が就任した。副会長には新たに浜松城北工校長の寺田弘隆氏を選任した。 石川新会長は硬式野球の経験はないものの、袋井で野球部長と副部長、掛川西でも同副部長を歴任。昨年度は副会長を務めた。「皆さんとともに選手が力を発揮しやすい環境を整え、選手が高校野球をやって良かったと思えるよう力を尽くしたい」と決意を述べた。 1年間会長を務めた清水氏はコロナ禍後の大会運営などに尽力。「情熱ある指導者がいて、地域に支えられ、どのチームも必死に取り組んでいるのが静岡の高校野球の魅力。今
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卓球W杯 平野(沼津市出身)ら白星発進
卓球のワールドカップ(W杯)は15日、マカオで開幕して男女の1次リーグが行われ、女子では8組の早田ひな(日本生命)は3-1、14組の平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は4-0、10組の張本美和(木下グループ)は3-1で勝ち、パリ五輪代表勢はそろって初戦を制した。 女子7組の伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)はタイ選手と2-2だった。男子五輪代表の張本智和(智和企画)は10組で3-1で白星スタート。 1次リーグは男女とも3人ずつ16組に分かれ、4ゲーム制で総当たり戦を実施。順位はゲーム取得率で決まり、各組1位が決勝トーナメントへ進む。決勝は21日に行われる。 (時事)
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420万円詐取被害 沼津の50代女性
沼津市の50代女性会社員が16日までに、SNSで知り合った人物に投資名目で現金約420万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は2月中旬、SNSを通じて知り合った人物に投資話を持ちかけられ、その後7回にわたり50万~100万円を指定された口座に振り込んだという。利益金を引き出そうとしたが相手と連絡が取れなくなり、被害が発覚した。
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沼津スマートシティー計画 着実に成果、浸透は課題 活動3年、積極発信へ仕掛け模索
沼津市と企業が進めるスマートシティー計画「クロステックヌマヅ」が2021年の始動から3年となる。市役所でのスマート窓口導入や、自動運転の実証運行など成果は表れている一方、市民の理解や成果の実感、浸透に課題も残る。 「途中経過でもいいから示すべきだ」。12日開かれたクロステックヌマヅ協議会の全体会議で、頼重秀一市長は事務方に積極的に詳細を公表するよう指示する場面があった。 沼津港の観光客動向の分析、スマート農業導入への環境整備、AIを活用したフレイル対策検討など、分野別の5部会(環境・エネルギー、モビリティ、情報の一元化、産業、健康・福祉)の担当者が成果と方針を説明。これに対し、頼重市長
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静岡県知事選、学生の力求む 沼津市選管が投票立会人など募集
沼津市選挙管理委員会は静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)をはじめ、2024年度に市内で行われる選挙で、投票日の選挙事務従事者と期日前投票所の立会人を務める、市内在住、在学の18歳以上の大学生や専門学校生を募集している。 市内各投票所で受け付け事務をする選挙事務従事者は午前6時半~午後8時半までで、報酬は1万9175円。市役所で投票監視する立会人は、前半の午前8時15分からと、後半の午後2時から各6時間。報酬は1回7800円。 希望者は市ホームページ掲載の申込書と学生証の写しを市選管にメールなどで提出する。知事選での希望者は4月24日まで。問い合わせは市選管<電055(934)48
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「沼津最古」国文化財の海瀬家主屋、100年ぶり屋根修繕 CFなどで費用 「地域とつながり実感」
現存する沼津市内最古の住宅建築とされ、国の有形文化財に昨夏登録された「海瀬家住宅主屋」(同市西浦河内)の約100年ぶりの屋根修繕が完了した。宮大工の伝統工法による修繕が必要だったため、費用は1740万円に上ったが、クラウドファンディング(CF)で集まった732万円を一部に充てた。 海瀬家は江戸から明治にかけて旧河内村の名主や戸長を務めた旧家で、屋号は「仲屋」。約160年前に建てられ、毎年7月に開く「天王祭」では、獅子舞神楽を奉納する舞台として使用されている。近年は経年劣化や風雨の影響で崩壊の危機に直面。約330平方メートルの大屋根の雨漏りがひどく、既存の瓦より軽いガルバリウム鋼板にふき替え
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富士山の写真、5月から募集 最優秀賞はカレンダーに 静岡中央銀行
静岡中央銀行(沼津市)は5月1日から、富士山フォトコンテストの作品を募集する。静岡、神奈川両県で2023年1月以降に撮影した横位置のカラー写真が対象。最優秀賞に選んだ作品を同行の25年カレンダーに使用する。入賞作品は同行店舗で展示予定。入賞者に賞状などを贈る。 応募は1人5点まで。A4サイズにプリントし、裏面に応募票を貼り付け、〒410-0892 沼津市魚町1、サンフロント5階、静岡新聞社東部総局東部ビジネスセンター内「富士山フォトコンテスト」事務局に郵送する。 コンテストは2011年から続ける。問い合わせは同事務局<電055(962)0381>へ。
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「災害時、携帯トイレは自助の第一歩」 沼津で研修「7日分用意」呼びかけ
沼津市環境整備事業協同組合(浅沼直之理事長)は13日、災害時のトイレをテーマにした研修を同市のプラサヴェルデで行った。講師を務めたNPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表理事は「携帯トイレは自助の第一歩」として「最低3日分、できれば7日分」の用意を訴えた。 加藤氏は災害時に「水や食料よりトイレの準備が遅れることが多い」と強調。トイレを巡る混乱が起きると不衛生による集団感染や水分摂取抑制による関連死、心理的負担による不和の恐れが強まると指摘した。屋内用の携帯トイレと簡易トイレ、屋外のマンホールトイレと仮設トイレの4タイプを発災からの時間やトイレ充足率に応じて組み合わせて使うよう勧めた。
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アマモ増やして豊かな海に 舞阪小児童、巨大水槽に浜名湖海水注ぐ 浜松・中央区「ウォット」
浜松市中央区の浜名湖体験学習施設「ウォット」の中庭で海草「アマモ」の育成が始まるのを前にこのほど、舞阪小5年生約70人が施設を訪れ、巨大な水槽に浜名湖の海水を注いだ。一般社団法人静岡UP(静岡市)の「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」の一環。 地元漁師の徳増隆二さんや静岡大農学部の笹浪知宏教授らも参加した。徳増さんが「アマモを増やすことで漁業が復活するかもしれない。一緒に頑張ってアマモを増やそう」と呼びかけ、児童らは最大4・3トンの水が入る巨大水槽にバケツリレー形式で次々と海水を注いだ。 今後は水槽に苗を入れて育て、来館者の観察開始は5月ごろを予定している。 アマモは「海のゆりかご」
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深海魚じっくり観察 沼津・戸田漁港でまつり、多くのファンでにぎわう
戸田観光協会主催の「戸田深海魚まつり」が14日、沼津市の戸田漁港で開かれ、多くの深海魚ファンらでにぎわった。 ヨロイザメやシギウナギ、アンコウなど地元漁師が水揚げしたさまざまな種類が並んだ。来場者はじっくりと観察し、気に入った深海魚を買った。 深海魚は観光資源としてだけでなく、研究材料としても貴重。東海大海洋学部3年で水族応用生態研究会の武居佳穂さんは「鮮度の良い物や、めったに出回らないものがある」と話し、カタホウネンエソなどを買った。 同協会の川合健次会長は「今後もいろいろなイベントを通し、漁業関係者の所得向上と海産物の周知につなげたい」と話した。
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沼津の東名で金網フェンス散乱 少なくとも26台が被害
13日午後9時10分ごろ、沼津市足高の東名高速道下り線で、金網フェンス約20枚が本線上に散乱し、少なくとも26台の通行車両が乗り上げた。 静岡県警高速隊によると、金網フェンスはおよそ2キロにかけて点々と落下し、乗り上げた車はパンクしたり、バンパーに傷が付いたりした。金網フェンスを落とした車両は見つかっていない。
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知事選“候補”2氏は静岡県中、西部 「県政で埋没」危惧する東部、活性化は…低調懸念
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)で、出馬意欲を示していた沼津市などを地盤とする渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。県中部、西部で立候補の動きが活発化する中、選挙日程を踏まえると、新たな候補予定者が出る可能性は徐々に低くなる。東部から立つ候補が不在となれば、「選挙だけでなく、その後の県政運営でも埋没するのでは」との懸念が有権者の間でささやかれる。 「人口が多い地域だけでなく、過疎地域にも目を向けてくれるか心配」。伊豆半島の宿泊業の男性(72)は知事選の動向に神経をとがらせる。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)は静岡市出身、出馬意向を固めた鈴
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海守る「浜の観音さん」 大曼陀羅ご開帳 沼津・長谷寺で春の祭典
海の安全などを守る「浜の観音さん」で知られる沼津市千本緑町の長谷寺(遠山元浩住職)で13日、恒例の春の祭典が始まった。今年で393年目となる「観音大曼陀羅(まんだら)」の開帳が行われた。14日まで。 大曼陀羅は縦30メートル、横13メートルの帆布に、本尊の十一面福聚自在天観世音菩薩(ぼさつ)を写した。晴天の下、参拝者は境内の見物台から観音菩薩の表情を眺めて手を合わせた。 祭典は航海の安全祈願や海難供養のため、1631(寛永8)年に松平康重が曼陀羅を寄進したことが始まりとされる。現在の大曼陀羅は1987(昭和62)年、地元出身の日本画家志賀旦山が手がけたという。
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静岡人インタビュー「この人」 深夜営業を始めた書店店主 江本典隆さん(沼津市)
昨年9月、沼津市下本町で書店「リバーブックス」を金土日限定で開店した。3月からは平日営業も始め、月に数日間、深夜2時までの深夜営業も開始。45歳。 -書店の特徴は。 「空きビル活用を目指す市の事業開発スクールへの参加がきっかけ。店から狩野川が見えることと、僕の名字にちなんで店名をつけた。看板のデザインは漫画『とんかつDJアゲ太郎』の作者小山ゆうじろうさんに依頼。沼津クラフトのビールも提供している」 -主要な客層は。 「20~30代女性が中心。SNSで調べた県外からの来客も多く、2月の連休では沼津港から歩いて来た福岡、広島、長野、横浜からの観光客がいた。近隣のホテルの宿泊者や、バスから
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特産「沼津ねがた白ねぎ」種まき 鮮やかな緑、甘さ特徴
愛鷹山麓の特産ブランド「沼津ねがた白ねぎ」の生産者が12日、沼津市で播種(はしゅ)作業を行った。来年1~3月の収穫に向け、ポットに種をまいた。 新たに栽培を始める生産者も多く、実習を兼ねて13人が共同で作業した。発芽のばらつきをなくすため、ポットに土を詰める機械を導入。土に穴を開け、種を2~3粒ずつ入れた。苗を育てた後、6月ごろに定植する。 JAふじ伊豆部会長の帯金秀充さん(46)は「高温で生育が遅くなる傾向があり、対策として新しい品種を栽培する」と話した。同白ねぎは鮮やかな緑色で、口いっぱいに広がる甘さと歯ごたえが特徴。2024年度は生産者23軒が前年度より2・5トン多い62・5トンの
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企業跡地「購入すべき」 小中校舎建て替え 長泉町議会特別委 結論
長泉町立小中学校の校舎老朽化に伴う建て替えで、町が中心街の企業跡地を取得する意向に対して妥当性を協議してきた町議会の調査特別委員会は12日までに、「土地を購入すべき」との結論を出した。関係者によると、全会一致で賛成した。町議会は15日に臨時会を開き、最終決定する。 特別委は3月29日に初会合を行い、これまでに3回開催した。町幹部から経緯と購入費用、取得のメリットなどの説明を受け、協議を進めた。特別委は全町議15人が委員となった。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街では唯一の広大なスペース。建て替えを予定する長泉中、長泉小、
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市役所改革 実践へ 提案を具現化、課題検証も 沼津市
沼津市は本年度、市役所改革を現場レベルで本格的に実践する。これまでに職員から提案された改革案を具現化しながら、その過程で新たに顕在化した課題の検証も行う。全庁を挙げて改革に着手して3年目。議論してきた案を導入し、職員の意識や市民サービスの向上、職場環境の改善を図る。 職員意識と人事評価、広報、職員採用、ICT(情報通信技術)の5分野で展開する。中堅・若手職員によるプロジェクトチーム(PT)が3月までに改革案について検討を重ねた。現場となる各課で具体化に取り組む。頼重秀一市長の特命案件があれば、その都度議論する。中長期的に図る必要がある職員意識に関しては、担当の人事課とPTが連携。4月から同課
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記者コラム「清流」 選ばれない国
「袋?」。沼津市で開かれた日本語学校の弁論大会。登壇したネパール出身の男性が発した言葉に学生から一斉に笑いが起きた。彼は「スーパーの店員がレジ袋がほしいか、日本人に聞く時は丁寧に聞くのに、外国人にはなぜか『袋?』と一言だけ」と続けた。 文章よりも単語の方が伝わるのでは-。レジ係も悪気はないのだろう。しかし、多くの学生が反応したということは、違和感のある経験として広く記憶されているのだと感じた。 彼は電車で座った際に隣の人に逃げられた経験も語り、こう語りかけた。「社会が変わらなければ、外国からの留学生も、働く人も減る」。人口減社会の日本は、もはや外国人の力なしでは成り立たない。このままでは
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⚽J3アスルクラロ沼津 DF浜、攻守で躍動 強豪との連戦に闘志
J3沼津のDF浜託巳(27)=焼津市出身=が、攻守にわたって躍動している。14日にアウェーで首位大宮と、17日にはルヴァン杯でJ1札幌との対戦を控える。強豪との連戦を制し、勢いを付けたいところ。「ゴールに近い所でプレーしよう、チャンスをつくろうと意識している」と闘志を燃やす。 今季開幕から先発出場。前節の相模原戦では、1点を追う後半42分、浜が上げたクロスがFW和田の同点弾につながった。3月のルヴァン杯J2仙台戦では、浜が終了間際にこぼれ球から放った決勝点で、劇的な逆転勝利を収めた。 藤枝明誠高、新潟経営大を経て、2019年から沼津でプレー。昨季は全試合に出場、チームの要に成長した。
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記者コラム「清流」 まずは試してみよう
3月中旬、久しぶりにマクドナルドを利用した。高校生でにぎわう店内で、レジに並んだのは自分だけ。どうやら学生の間では、席からスマートフォンを使って注文する「モバイルオーダー」が主流らしい。一人だけ平成に取り残されたような気分だった。 同月末、沼津市とマクドナルド沼津駅南口店は、市が整備した駅前公共スペースに商品を届けるモバイルオーダーを始めた。スペースの活用を目的とした実証実験だが、利用すると店外で注文して持ってきてもらえるので意外と便利。大人数でベンチに座れるので、学生の居場所としても重宝されそうだった。 モバイルオーダーも公共スペースも、試してみないと利点や欠点はわからない。まずは試し
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50メートル平泳ぎで日本新 沼津の尾藤さん、短水路女子55~59歳
沼津市の会社員尾藤柴野さん(54)が、競泳短水路女子50メートル平泳ぎ(55~59歳)の日本新記録を樹立した。3月の大会で37秒02をマークし、従来の日本記録を0秒12更新した。「36秒台を出したい」。うれしさよりも向上心が口を突く。 浜松市総合水泳場で開かれた「とびおマスターズ2024第29回県SC協マスターズスイミング大会」で自己ベストを0秒45更新し、新記録を打ち立てた。トレーニングジムで体を鍛え、後輩の助言を受けてフォームを修正したのが奏功した。出場する年齢区分は12月31日時点の年齢で決まる。 中学と高校で競技に励み、国民体育大会に出場した。40歳を過ぎて復帰し、昨年はマスター
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「匿流」対策強化へ 静岡県警、企業が連携 対策協が会議
暴力団など反社会的勢力と企業の関係遮断を推進する県企業防衛対策協議会は10日、静岡市葵区で中部ブロック会議を開いた。6月の株主総会シーズンを前に情報共有の徹底などを誓った。SNSを駆使し離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」を新たな脅威と捉え、一致団結して対策の強化に乗り出す決意を新たにした。 焼津水産化学工業総務・人事部の勝見亮介ブロック会長は「暴力団組織はあらゆる手段で資金獲得活動を活発化させている。警察の捜査の努力と成果を無駄にしないよう、企業間でも連携と情報共有を加速させましょう」とあいさつした。 県警の枝村芳宏組織犯罪対策局長は、県外の暴力団が県内進出を狙った事
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1月個人破産131件 前年同月と同数 静岡県内
静岡商工データがまとめた1月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月と同数の131件だった。 地区別は東部が前年と同じ47件、中部が3件増の45件、西部が3件減の39件。市郡別は静岡市が31件、浜松市が29件、沼津市が11件。同社は「物価高に賃上げが追いついていないのが現状。景気の環境次第では先行き懸念材料は多く、注視が必要」としている。
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ものづくり担う人材へ 静岡県立工科短期大学校に90人 清水区で入学式
静岡県立工科短期大学校は9日、本年度の入学式を静岡市清水区のマリナートで開いた。ものづくりの世界での活躍を目指す新入生が学生生活の新たな一歩を踏み出した。 同区の静岡キャンパスと沼津市の沼津キャンパスの計6科に90人が入学した。柳下福蔵校長は式辞で「2年後には産業基盤を支える頼もしい人材に成長することを願う」と期待し、「互いの夢や社会問題についても語り合い、充実した学生生活にしてほしい」とエールを送った。 新入生を代表し、建築設備科の野崎愛翔さんが「互いに助け合い高め合って、アフターコロナ時代におけるものづくり産業の成長に貢献できる人間を目指す」と宣誓した。 (清水支局・大村花)
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浜松新球場、多目的ドームか屋外型か 基本計画策定へ 静岡県知事辞意で先行き不透明【ニュースを追う】
浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区の新野球場整備を巡り、県は6月にも、国の事業認可の前提となる基本計画を策定する。最短で2032年度供用開始というスケジュールも明らかになり、曲折をたどった大型プロジェクトは建設に向けて動き出す見通しとなった。ただ、焦点となっている規模と構造の絞り込みは先送りされ、「2024年問題」に伴う人手不足や建築資材の高騰など課題も山積する。川勝平太知事の突然の辞意表明もあり、肝いり事業の行方は視界不良だ。 県が野球場の整備を予定する遠州灘海浜公園篠原地区周辺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・宮崎隆男) 「雪の降らない静岡県は青空の下での野球場がいい。あ
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コラム窓辺 起業するということ(曽根原容子/Woman’sサポート理事長)
ここ数年、起業ブームでさまざまな分野で起業をする人が多いです。特に女性の起業が増えているように感じます。美容、飲食、IT系、占い、投資アドバイザーなど、他にも業種はたくさんあります。 「起業」とは業を起こすと書くように、起こすことは少しの勇気で簡単にできます。しかし大切なことは、続けることです。これは私の感覚ですが、3~5年くらいでクローズする人も多いように感じます。思ったよりも大変だった、稼げなかった、プライベートとのバランスが取れなかったなど、その理由はさまざまです。 ただいつもそのような話を聞いて思うのは、せっかく業を起こしたのだから、それはこの世の中に子供を産んだのと同じことだか
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静岡人インタビュー「この人」 法テラス下田の新任弁護士 大島稔也さん(下田市)
大学卒業後、民間企業で勤務した後に2019年に弁護士登録。東京の法律事務所での養成期間と法テラス沼津を経て、今年着任した。弁護士が不足する賀茂地域における公的法律相談窓口の役割を担う。沼津市出身。35歳。 -弁護士を志した経緯は。 「大学は法学部で、児童や高齢者虐待問題も学んだ。その後勤めた企業で労働問題や、仕事関係の知人の住居トラブルに触れ、こうした人々に直接的に力になりたいと弁護士を目指した」 -沼津では主にどのような問題に取り組んだか。 「法テラスには弁護士が足りていない地域で住民が法的サービスを身近に受けてもらう狙いがあるが、都市型の法テラスも各地に点在し、債務整理に関する案
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フェンシング男子フルーレ日本代表 沼津で合宿開始 パリ五輪へ「良い結果持ってくる」
パリ五輪出場が内定したフェンシング男子フルーレ団体の日本代表が8日、沼津市の施設「F3BASE」で五輪前の国内最終合宿を開始した。昨年7月の世界選手権直前にも同施設で合宿し、初の金メダル獲得につながった縁起のいい場所。主将の松山恭助は「チーム全員が沼津を気に入っている。(五輪で)良い結果を持って沼津に戻ってくる」と誓った。 初日は松山ら5人が参加、フットワークを確認した。敷根崇裕ら3人は9日以降に合流、13日まで合宿する。 現在、男子フルーレ団体は世界ランキング1位。合宿前に沼津市役所へ表敬訪問した松山は「メダル獲得を狙える実力は十分ある。先を見据え過ぎず、ワールドカップなど目の前の大会
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石川さん 100倍緊張
卓球女子の五輪メダリストで昨年引退した石川佳純さんが木下グループのスポーツアンバサダーに就任。8日に東京都内で「初仕事」として卓球のパリ五輪代表の平野美宇(沼津市出身)や張本美和、フィギュアスケートで世界ジュニア選手権2連覇の島田麻央ら同社の所属選手にインタビューした。 「答えるよりインタビューする方が100倍、緊張する」と石川さん。使っていたマイクの音が途切れるトラブルにも声を張り上げて落ち着いて対応した。島田に緊張の対処法を逆質問されると「自分を信じて勇気を持つことがすごく大事」と助言を送った。
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硬質プラを水平リサイクルへ 沼津市、ごみ中間処理施設の入札公告
沼津市は8日、現清掃プラント隣接地に公設民営方式で建設を計画するごみの新中間処理施設の入札公告を行った。入札金額と技術提案などを総合的に評価する「総合評価一般競争入札」で実施し、2025年1月に業者を決定する。新施設では、全国でも珍しい硬質プラスチックの水平リサイクルにも取り組む。 新施設は設計から施工、維持管理・運営までを一括で発注する。事前公表する予定価格は運営管理も含め、454億7200万円。新たな焼却炉は2基で1日最大計210トンの処理能力を持つ。併設する粗大ごみや資源ごみを中間処理するリサイクル施設では、現在「熱源利用プラスチック」として焼却している硬質プラスチックを分別し、プラ
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沼川沿い 春色に染まる 沼津 6キロ連なる桜並木見頃
沼津市の大諏訪から原の沼川沿いに約6キロ連なる桜並木が見頃となっている。 昭和50年代、ゆかりのある白隠禅師の生誕300年を記念し、松蔭寺(原)の当時の住職や地元住民らがソメイヨシノなどを植樹。今では「白隠桜」として親しまれている。 連日のように眺めるという地元の鈴木順一さんは8日も訪れ、「沼津を代表する春の名所としてにぎわってほしい」と期待する。 (東部総局・田中秀樹)
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沼津の渡し船「我入道の船頭」担い手求む 常勤1人、若者も挑戦を
沼津我入道漁業協同組合は、沼津市内の狩野川で展開している「我入道の渡し船」の常勤の船頭を募集している。1997年から、組合が市から運航を受託して地元を代表する観光資源となっているが、担い手の高齢化が課題となっている。植松敏征組合長(59)は「伝統を守り続け沼津を盛り上げたい。若い人にも挑戦してほしい」と呼びかける。 渡し船の歴史は古く、河口に最も近い港大橋の68年の完成以前は、河口の両岸をつなぐ地元民の海上交通手段を担っていた。定員14人(乗客は12人)の和船で、櫓(ろ)を使って船を進め、今は河口の我入道地区と、河口から約1・5キロ上流のあゆみ橋付近の乗り場を往来する。希望があれば、沼津港
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⛳23歳阿部、ツアー初優勝 富士フイルム・スタジオアリス女子最終日
首位タイで出た23歳の阿部未悠が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算15アンダーの201でツアー初優勝を果たした。賞金1800万円を獲得した。 佐久間朱莉が1打差の2位。蛭田みな美とイ・ミニョン(韓国)がさらに2打差の3位に入った。前回優勝の山下美夢有は9アンダーで5位、藤田さいき(沼津市出身)は7アンダーの6位。前々回優勝の上田桃子は74をたたき9位に終わった。(出場50選手=アマ2、晴れ、気温21・2度、南の風1・9メートル、観衆4933人) (共同) 逃げ切り許した 悔し涙の佐久間 初優勝を逃した佐久間からラウンド後、悔し涙がこぼれた。初日から首位に立ち、最終日も1番イーグ
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多彩な商品「町の駅」で品定め 沼津で新さくら祭り
沼津市のJR沼津駅北の高沢公園で7日、第36回新さくら祭り(第五地区開北連合自治会、同地区開北社会福祉協議会主催)が開かれた。商業施設が3年前に閉店してから、地元でまとまった買い物が困難となる中、移動販売「町の駅かいほく」も同時開催。多くの住民が列を作った。 2台の移動販売車が野菜や弁当、菓子などを扱い、家族連れらが買い物かごを手に多彩な商品を品定めした。2021年、イトーヨーカドーが入った商業施設「イシバシプラザ」が閉店。「町の駅」は22年に地元で初開催し、好評だった。 園内の桜は見頃を迎え、幅広い世代が輪投げや的当てといったゲームや交流を楽しんだ。
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スポーツデータ活用 室伏長官「対策必要」 違法賭博踏まえ
スポーツ庁の室伏広治長官(沼津市出身)は5日の定例記者会見で、スポーツに関するデータの取り扱いについて権利保護などの対策が必要との認識を示した。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平の元通訳による違法賭博問題を踏まえて言及したもので「関係省庁を含め、しっかり取り組んでいく必要がある」と述べた。 海外では試合結果や、さまざまな統計などスポーツに関するデータが賭けの対象になっている。室伏長官は、強化や観戦の一助となるデータ活用は重要とする一方で「知らないうちに(賭博など)違った方向に使われるということも起こり得る」と警戒感を示した。
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桜の下で多文化交流 技能実習生や留学生楽しむ 駿府城公園
静岡市内で国際交流活動に取り組む市民団体「SHIZUPOP(シズポップ)」などは7日、静岡まつりでにぎわう同市葵区の駿府城公園で多文化交流を目的とした花見を行った。 静岡市や沼津市、富士市などに拠点を置く5団体が合同で開催した。技能実習生や留学生、英会話講師など、多様な国籍や文化を持つ約80人が参加し、満開の桜の下で会話や食事を楽しんだ。日本らしい風景の中でさまざまな国の言葉が飛び交った。 2022年に来日し、工場で働きながら日本語を勉強しているというインドネシア出身の技能実習生グナワン・サトリさん(21)=同市清水区=は「いろんな国籍や職種の人と仲良くなれてうれしい」と笑顔を見せた。
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廃虚化ホテルに市町苦慮 沼津市が費用調査へ 所有者不在、解体へ代執行模索
倒産や廃業による長年の放置で管理不全となり、景観や安全上問題のあるホテルや旅館に、観光地の多い静岡県東部の自治体が頭を悩ませている。沼津市や下田市などは、所有者が事実上不在になった建物の解体に市が関わる方向で動き出した。本来は所有者が負担すべきだった解体費を行政が肩代わりするため、費用と危険性除去の両面で難しい対応を迫られている。 沼津市戸田地区の中心地。戸田漁港の近くに5階建てと9階建てのホテル2棟が廃虚と化したまま、20年余り放置されている。建築から40年以上が経過し、壁のコンクリートが崩落するなど危険は増すばかり。所有法人は既に破産し、代表者は死去。事実上所有者が不在で、解体を求め
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県道沼津土肥線 桜のライトアップ 7日まで
沼津市戸田の県道沼津土肥線沿いに咲く桜のライトアップが、7日まで行われている。出逢い岬から夕映えの丘までの約300メートルが白色に輝き、観光客を魅了している。 主催する戸田観光協会によると、50本余りのソメイヨシノが見頃。木の下に設置されたライトが、花びらを優しく照らし、幻想的な空間を演出している。 午後6時から8時までの予定。 (東部総局・田中秀樹)
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ハウス新茶 初摘み 援農ボランティアら活躍 沼津
茶の生産、販売をする「山二園」(沼津市中沢田)は6日、店舗近くのハウス茶園で、新茶の初摘み作業を行った。地元住民に加え、JAふじ伊豆が募集した25人の援農ボランティアが活躍した。 ボランティアらは、天井が開閉可能なビニールハウスに入り、早生(わせ)品種「さえみどり」の茶葉を1枚ずつ丁寧に摘み取った。園主の後藤裕揮さんによると、寒暖差が良い影響を与え、露地の茶も高品質に仕上がっているという。初摘みした新茶は7日夕方から店頭で販売する。 ボランティアの野田真行さん(同市)は「季節を感じられて楽しい。農家の苦労も実感する。今後もいろいろな農作業の手伝いをしたい」と話した。
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白や紫 サクラソウずらり 沼津・帯笑園で鑑賞会
江戸時代に東海の名園とうたわれ、国の登録記念物になっている沼津市原の庭園「帯笑園」で6日、サクラソウ鑑賞会(帯笑園保存会主催)が始まった。7日まで。今回で20回目の節目を迎えた。 沼津さくらそう会の会員らが手塩にかけた白や紫色のかわいらしいサクラソウ約450鉢が並んでいる。帯笑園は多様な植物を収集し、江戸期から大名や皇族が訪れたことで知られる。
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静岡県人口、354万1951人 3月1日推計 21カ月連続で減少
静岡県がこのほど公表した3月1日現在の推計人口は354万1951人で前月に比べて2646人減少した。推計人口の減少は21カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加している。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は265人増(転入9805人、転出9540人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2911人減(出生1463人、死亡4374人)だった。 市町別で人口が増加したのは吉田町の30人をはじめ、長泉町18人、菊川市6人など5市町。減少したのは30市町で、静岡市の540人、沼津市201人、浜松市171人、磐田市163人などだった。 社会動態が増加したのは
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「社会人のマナー」新入社員に伝授 沼津商議所がセミナー
沼津商工会議所は5日、新入社員に実践的なビジネスマナーを伝えるセミナーを沼津市米山町の同商議所で開いた。 市内の22事業所から61人が参加。社会人としてのあいさつや身だしなみ、上司や取引先とのやりとりを講義と実践を通して学んだ。 ビジネスマナー研修などを手がける三和インターナショナル(東京)の加藤栄子氏らが講師を務めた。
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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まちづくり活動に10万円 沼津市が補助 学生の事業提案募集
沼津市は2024年度から、地元学生のまちづくりへの取り組みを支援する。学生のみで構成するグループを対象に、提案する事業へ最大10万円を補助する。地域の次代を担う世代の活性化に向けたチャレンジを行政が後押しする。 補助対象は3人以上の学生のみで構成する団体で、高校生以下のみの場合は18歳以上の責任者が別途必要。市の民間まちづくり活動支援事業の一環。 事業は6月1日~25年3月末までに完了することが条件。必要書類を市地域自治課に提出し、審査の上で交付する。問い合わせは同課<電055(934)4807>へ。
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沼津市長、新入職員と懇談 「TikTokの活用検討」
沼津市の新規採用職員と頼重秀一市長による語る会が3日、市役所で開かれた。53人の新入職員は市政に取り組む姿勢などを積極的に質問。和やかな雰囲気で交流した。 語る会は昨年から始めた。SNS(交流サイト)の活用方針を尋ねられた頼重市長は「(動画投稿アプリの)『TikTok(ティックトック)』を新たに始めようと考えている」と明かし、「将来を担う若い人に情報発信が必要」と説明。仕事のやりがいについては「課題を一つ一つクリアすること」とし「失敗を恐れないで」と激励した。
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漁師踊りで大漁祈願 沼津市戸田の諸口神社祭典
沼津市戸田の御浜岬先端に鎮座する諸口神社の祭典(祭典委員会、戸田漁業協同組合主催)が4日、同神社と道の駅くるら戸田で開かれた。神事で大漁と航海安全を祈願し、地元住民らが奉納芸能を繰り広げた。 県指定無形民俗文化財「戸田の漁師踊り・漁師唄(うた)」保存会は、紀州から伝わったとされる踊りと唄を披露した。漁を取り仕切る家に福を届ける場面で幕開け。船上から銛(もり)でクジラを突く姿を演じ、荒波にもひるまない漁師の心意気を示した。 中学生はソーラン節、NPO法人戸田塩の会会員らは富士山をテーマにしたかっぽれを踊った。演歌歌手山川豊さんらのステージも来場者を楽しませた。
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沼津市大平地区の石仏、もっと広まれ! 河野さん(知徳高)と広中さん(沼津西高) カレンダーとトランプ作製
沼津市大平地区の2人の高校生らが、中学時代に学び始めた地域の文化財について、245体ある地域の石仏の魅力を発信するカレンダーとトランプを作製した。地元住民や市内小中学校に寄贈。地域に伝わる宝を広めたいという。 知徳高2年の河野莉月羽さん(16)と沼津西高2年の広中優美さん(16)が中心となって取り組んだ。大平中時代にSDGs教育の一環で学習した地域の文化財を引き続き学ぼうと、大平郷土史研究会(月ケ洞広己会長)に加わり研究を続けてきた。 大平中は2019年度から地域の石仏を研究。2人も中学時代に興味を持ち「地域の人にまず知ってもらいたい」と作製を思い立った。河野さんはカレンダーの原画を担
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ちゃんちゃらおかし「大瀬まつり」 豊漁祈願の勇み踊り、沼津で漁船集結
駿河湾に春の訪れを告げる「大瀬まつり」が4日、沼津市の大瀬崎にある大瀬神社で開かれた。市内各地の漁港から大漁旗や紅白幕で華やかに飾った漁船「踊り船」が集まり、豊漁と航海の安全を祈願した。 早朝まで降っていた雨がやみ、神社近くには多くの見物客が訪れた。海上の踊り船では長じゅばんをまとい、顔を白く化粧した青年や子どもたちが「勇み踊り」を披露。「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」という独特なかけ声に合わせて扇を手に踊った。踊りに加わった同市西浦江梨の小林龍征君(11)は「船の上でみんなと踊るのが楽しかった」と笑顔を見せた。 飛龍高の和太鼓部や、沼津市立高と中等部のバトン部も演舞を披露し、会場を
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岩手、宮城、福島3県で震度4 静岡県内でも震度2 4日午後0時16分ごろ
4日午後0時16分ごろ、岩手、宮城、福島の3県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士市、御殿場市▽震度1=沼津市、富士宮市、熱海市、伊豆の国市、静岡市清水区、菊川市、清水町、小山町、東伊豆町、河津町、松崎町、西伊豆町
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熱海など静岡県東部で震度1 4日午前11時16分ごろ
4日午前11時16分ごろ、東京都を震源とする最大震度2の地震があった。気象庁によると、震源の深さは約100キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・9と推定される。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度1=熱海市、伊豆の国市、沼津市、三島市、東伊豆町、小山町
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SBS学苑写真教室 受講生10人が作品展 沼津、10日まで
SBS学苑イーラde沼津校「初級・中級写真教室」の生徒の作品展が4日、沼津市大手町のしずぎんギャラリー「四季」で始まった。10日まで。 講師の柴田秀夫さん(静岡市葵区)と県東部に住む受講生10人が、自由なテーマで撮影した計66点が並んでいる。生まれたばかりのひ孫の豊かな表情や、花を接写した幻想的な写真など工夫を凝らした作品が飾られている。
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役所の仕事「よその目」で検証 企業人材 受け入れ加速 沼津市 過去最多5人活躍
沼津市は地元企業の人材受け入れを加速させている。「役所の仕事は本当に正しいのか。外からの指摘を取り入れたい」と頼重秀一市長。4月からは過去最多の5人が地域再生へ臨む。お役所仕事の“検証”にも期待が寄せられる。 「沼津の活性化に貢献できれば」。1日、沼津信用金庫の鈴木俊一理事長が市役所に頼重市長を訪ね、2022年度から始めた交流人事について意見を交わした。3年目となる本年度は、同信金の式本真有さんが市産業政策課に、市の及川尚亮さんが同信金地域創生部にそれぞれ派遣され、2人は抱負を披露した。 市の民間人材登用は、同信金との地方創生強化へ連携を確認したことがきっかけ。今では、企業版ふるさと納税を活
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「験のいい」沼津からパリ五輪へ突き進め フェンシング日本代表が合宿「メダル取る」
男女共にパリ五輪出場が内定したフェンシングフルーレ団体の日本代表合宿が1日から、沼津市のフェンシング施設「F3BASE」で開かれている。フェンシングの日本代表は、沼津市で合宿後に世界大会で好成績を残すことが多く、選手にとって「験かつぎの場所」。選手は「絶対メダルを取って沼津に戻る」と五輪での活躍を誓った。 フルーレは胴体への突きのみが得点になる。男子団体は沼津での合宿後に昨年8月の世界選手権で初の金メダル、女子団体も2022年の世界選手権で4位となった。女子フルーレ個人で世界ランキング7位の東晟良選手は「沼津は年度初めに毎年合宿し、いいスタートを切れる。食事もおいしく、ホームのような気持ち
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公務員給与、3年連続で静岡県1位 静岡市は政令市4位
総務省がこのほど公表した2023年地方公務員給与実態調査の結果によると、国家公務員給与を100として地方の給与水準を示すラスパイレス指数(23年4月1日時点)で、静岡県は前年と同じ102・2となり、都道府県別で3年連続トップだった。政令指定都市では静岡市が101・5(前年比0・7減)で全国20政令市の中で4位、浜松市は前年と同じ100・1の11位で、ともに順位が下がった。 指数は基本給与のみの比較で諸手当が反映されていない。地域手当や時間外勤務手当など諸手当を加えた平均給与月額は、県が43万1409円で東京都に次ぐ全国2位。静岡市は42万8349円で政令市中14位、浜松市は41万4925円
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レスリング・山本(飛龍高出)「勝ちを追求」 五輪予選へ代表合宿
レスリングのパリ五輪アジア予選(19~21日・キルギス)に出場する男子フリースタイル代表が2日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿を公開し、65キロ級の清岡幸大郎(三恵海運)は「絶対勝つ。勝つイメージしかない。早く試合がしたい」と自信を示した。 22歳の清岡は昨年12月の全日本選手権で東京五輪金メダルの乙黒拓斗(自衛隊)を破ったホープ。練習では57キロ級で五輪出場を決めている樋口黎(ミキハウス)と激しいスパーリングをこなし、順調な様子だった。 予選に臨む他の3選手も各階級上位2人に与えられる五輪切符に向け、精力的に動いた。86キロ級の石黒隼士(自衛隊)は「パフォ
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3200万円詐取被害 沼津の80代女性 ネットバンキング利用
沼津市の80代女性が2日までに、警察官を名乗る者らに現金約3200万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署は詐欺事件として調べている。 同署によると、3月13日に警察官や検察官をかたる男の声で女性宅に「暴力団を逮捕したら、あなた名義の預金通帳が出てきた」「口座をインターネットで利用できるように申し込みをしてください」などと電話があった。女性は指示通りに申し込んで口座に預金を集め、同29日、4回にわたって計約3200万円を他人の口座に移し替えられたという。 金融機関から女性に連絡があり、被害が発覚した。女性は電話でインターネットバンキングのIDやパスワードなどの情報を聞き出されていた。
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写真、書作品 入賞者を表彰 県議会だよりコンクール
静岡県議会だよりの写真コンクールと題字コンクールの表彰式がこのほど、県庁で開かれ、中沢公彦議長が入賞者に表彰状を贈った。年4回発行される2024年度の県議会だよりに掲載される。 「静岡県の四季」をテーマにした写真コンクールには、71人から計218点が寄せられた。春夏秋冬の各号で表紙を飾る特選計4点と紙面で掲載する入選計8点が選出された。 題字コンクールは、若者に手にしてもらえるよう高校生年代を対象に毛筆作品を募集した。148人から1点ずつ応募があり、表紙に使われる特選4点、入選4点が選ばれた。 入賞者は次の通り。 【写真】特選 山本武正(富士宮市)中野進(富士市)小栗進(浜松市)中西
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さらに爽快 レモンビール 醸造所(伊豆の国)とラーメン店(三島) 今季も販売 全国的人気、増産態勢整え
伊豆の国市中のビール醸造所「反射炉ビヤ」と三島市大社町の「ラーメンやんぐ」が1日、コロナ禍の2020年から共同開発する「生搾りレモンビール」の今季の販売を始めた。昨季よりアルコール度数を1%下げ、レモンの香りを引き立たせて爽やかさをアップ。全国的に人気が高まる中、増産態勢も整えた。 今季は、より気軽に楽しめるよう度数を4・5%にし、レモンのフレッシュさや酸味が際立った。2000リットルを製造した昨年は全国から注文が寄せられ、想定より約2カ月早い5月上旬に完売。今年は2200リットルを製造し、追加製造する態勢も整えた。 レモンビールはコロナ禍で先行きが見えなかった時、やんぐの看板メニュー「生搾
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静浦ワカメ 沼津 収穫大詰め 工夫重ね養殖10年 綾部さん親子ら奮闘
静浦漁協所属(沼津市)の静浦ワカメ生産組合による今季の養殖ワカメの収穫が大詰めを迎えた。約10年前に漁船「明栄丸」に乗る綾部通雄さん(56)らをはじめとする青壮年部が「次世代の漁師の収入源になるように」と養殖を開始。綾部さんは、担い手が減る中、若手の貴重な働き手として活躍する息子の駿さん(28)の姿に目を細める。 沖合500~600メートルに浮かぶ養殖いけすの一角を利用。栽培用のロープをつなぎ、12月ごろにワカメ菌が付いた糸をロープに巻く。駿さんによると、静浦特有の波や潮に当たり大きく育ち、2月から春先にかけて収穫。分厚くて歯ごたえのあるワカメに仕上がり、しゃぶしゃぶなどの料理に合い好評と
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ホテル「長泉ガーデン」 新運営会社、4月20日再開へ
施設を所有する企業の破産に関連し、1月に閉業した長泉町東野のホテル「長泉ガーデン」が4月20日、「シーナリー・リゾート駿河」として再オープンする。青森市でビジネスホテルを運営する「ヴァーミリオン」(首藤尚之最高経営責任者=CEO)が破産管財人の下、再建をスタートさせる。 ホテルは2008年に開業。後に沼津市のあわしまマリンパークと同じオーナー企業のグループとなり、21年に所有会社が破産。その後、運営会社から破産管財人に建物が明け渡された。 1日は関係者内覧会が開かれた。会員制リゾートホテルだった施設を生かした全室スイートルームが特徴で、1人朝食付き1泊1万5千~1万7千円を想定。首藤C
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あわしまマリンパークの再開 債権者側「破産申し立ても選択肢」
2月に閉館した沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」のオーナー関連企業の債権者代理人が1日、長泉町内で記者会見し、水族館再開には、運営会社「淡島マリンパーク」が抱える訴訟や多額の債務を法的に処理する必要があるとの考えを示した。その上で「債権者からの破産申し立ても一つの選択肢」と述べた。 同館のオーナー関連企業「AWH(旧淡島ホテル)」の一部債権者の会の代理人を務める原和良弁護士は、水族館運営会社がAWHの破産管財人との間で水族館の施設所有権を巡り訴訟となっている上、未償還の社債や、最終的に未確定分も含め、債務は少なくとも2億円以上あると指摘。「事実を知れば、引き継ぐ企業は出てこないのでは」
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コラム窓辺 祖母の愛した我入道(曽根原容子/Woman’sサポート理事長)
沼津市我入道で生まれ、10歳の時に我入道を出た私は1人暮らしの祖母と暮らすために、20年前に我入道に戻ってきました。今、祖母は施設に入っていますが、105歳で健在です。 昔は漁師町で祖父も漁師でした。そして文学者の芹沢光治良が生まれ育った歴史のある街で記念館もあり、幼少の頃はそこの公園でよく遊びました。 私は21歳で鍼灸[しんきゅう]師の資格を取得し、その後、美容の業界に入り、36年間この業界にいます。美容の業界は女性が一線で仕事をして、それを評価してもらえる職種であり、私は全国展開をしているエステの会社にいたので、とてもやりがいを感じながら仕事をしていました。 そのような中、25年前
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スルガ銀行、不正融資問題の教訓紹介 企業や自治体にセミナー 組織風土改善、意識改革呼びかけ
2018年に発覚した不正融資問題を受け、信頼回復に向けて強化した再発防止策と教訓を広く紹介しようと、スルガ銀行(沼津市)がハラスメント防止とコンプライアンス(法令順守)に関するセミナーを取引先企業や自治体、議会を対象に展開している。第三者委員会にコンプライアンス意識の欠如などを厳しく指弾された「苦い経験」を踏まえ、組織風土改善や働く人一人一人の意識改革の重要性を呼びかける。 「根深い不正体質」「統治働かずパワハラも横行」―。同銀行が無償で提供するセミナーは、組織的関与が明らかになった不正融資問題の背景と、根本的な原因を振り返る体験談から始まる。 講師を務めるのは不祥事後に拡充強化したコン
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狩野川の築堤 着手 国交省 静岡県1257億円配分 本年度当初予算
国土交通省は1日、2024年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。本県への補助事業の配分額は前年度当初予算比40億円増の1257億円。19年10月の台風19号で広範囲の浸水被害が発生した沼津市大平地区の浸水対策として、国直轄で狩野川の築堤工事に着手する。用地取得などに11億7千万円を計上した。 そのほか、直轄の新規採択では、大井川の長島ダム(川根本町)のえん堤改良やストックヤード整備に2億1千万円を充てた。堆積が進む土砂を撤去し、貯水能力の回復を図る。過去の洪水で浸水被害があった掛川市の下小笠川などの改修にも5億円を割り当てた。 道路関係の直轄は、国道1号静清バイパ
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富士見学園 沼津に完成 障害者支援施設を移転
社会福祉法人あしたか太陽の丘はこのほど、沼津市宮本に移転新築した障害者支援施設富士見学園の竣工(しゅんこう)式を開いた。 主に重度知的障害者の地域移行を目指す訓練施設。指定管理者として15年間運営を担った県立富士見学園(富士市)の民営化に合わせて法人所在地に設けた。 鉄骨造り2階建て、延べ床面積約3250平方メートル。部屋数を増やし作業スペースを広くするなどして、従来は原則5年だった訓練期間を柔軟に決定できるようにした。敷地内にある他の支援施設を経由しての地域移行など利用者の選択肢が増えた。 法人の宮城島好史理事長は「どんな施設や設備が必要か検討し、思いを込めて作った。気持ちを新たに職員一丸
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海外の義足アスリートを支援する 遠藤謙さん スポーツ義足「民主化」を【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
スポーツ用義足の開発ベンチャー代表を務める。学生時代の後輩が病気で足を失ったことをきっかけに、元々研究していたロボット技術を生かして義足製作を始めた。45歳。沼津市出身。 -海外の障害者スポーツの現状は。 「人口が多いという理由もあるが、パラリンピックの出場者数を地域の人口で割るとアジアは最下位。障害者スポーツに対する考え方が薄く、遅れていると言われている。文化そのものがない国もあり、あったとしてもお金のかからない水泳などに選手が流れている。その課題を解決するアプローチがしたい」 -支援の内容は。 「義足の製作から普及、選手の育成までを国内で完結できなければ継続性がないので、できる限
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全国の大学生ラブライバー〝聖地〟沼津でごみ拾い 地元団体と協力
沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ファンの全国の大学生が「〝聖地〟沼津に貢献したい」と団体を作り、同市で清掃活動を始めた。初回となった31日は、16人が地元の清掃団体と、JR沼津駅から沼津港まで1時間半かけてごみ拾いした。 団体は「ラブライブ!研究会連合」。代表で福井大(福井市)に通う山本春さん(20)が、「ラブライブ!」を研究する同大や滋賀大など5校のサークルに声をかけ、昨年6月に発足した。 山本さんは「聖地の一つ、沼津市の内浦でごみが落ちているのを見て、残念に感じた。ファンと地元の方が交流しながらきれいできたら」と市に相談。地元の清掃団体「沼津を世界一綺麗(きれい
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戸田の深海魚を展示販売 4月14日、沼津でまつり
沼津市の戸田観光協会は14日、地域資源の深海魚をPRする「深海魚まつり」を同市戸田の戸田漁協直売所周辺で開く。 午前10時から底引き網漁で漁獲されたタカアシガニやトロボッチ(メヒカリ)といった深海生物を展示し、10時45分から即売する。 祭り参加は要予約で、定員200人。同協会ホームページから申し込む。問い合わせは同協会<電0558(94)3115>へ。
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海の生き物 触って楽しんで 伊豆の国・川の駅で移動水族館
伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)の移動水族館が30日、伊豆の国市の川の駅・伊豆城山(狩野川神島公園)に設置された。来場した子どもたちは恐る恐る海の生き物に触れて楽しんだ。 海洋生物を紹介する「トラック水槽」ではミノカサゴ、オオセ、アミメウツボ、生き物に触ることができる「ふれあい水槽」ではセミエビ、ムラサキウニ、ヒオウギガイなど、計10種類以上が展示された。ペンギンの見学もあった。 同公園指定管理者のJM(東京都)が主催した。
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自動運転「レベル2」 移動サービス25年度に延期 静岡県、新車両導入
静岡県は29日までに、自動運転車両による移動サービスの開始時期を、目標としていた2024年度から25年度に延期する方針を決めた。走行速度や乗車定員に関する利用者ニーズを踏まえ、新たな車両を導入して実証実験を重ねる。新たな工程表では、25年度に一部の操作をシステムが担う「レベル2」の一般向け運行を始め、27年度に5カ所以上へ拡大し、30年度には特定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」を実現するとした。 県建設政策課未来まちづくり室によると、新たに導入する車両はワゴン車タイプ。既存車両の最高時速19キロに対し、30キロ程度を想定する。乗車定員も現在の8人から10人程度に増える。2
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バレーボール・東レ 高橋、富田が退団へ SVリーグ移行 移籍活発化か
バレーボールVリーグ男子1部の東レは29日、ミドルブロッカー高橋健太郎(29)とアウトサイドヒッター富田将馬(26)=沼津市立高中等部出=の日本代表2人が30日のリーグ3位決定戦を最後に退団すると発表した。来季の「SVリーグ」スタートを機に選手のプロ化、移籍の活発化が進むと見られ、リーグ全体で主力選手の流動性が高まる見通し。 高橋は2017年に東レに入団。202センチの長身を生かしたブロックが武器で、今季まで3季連続でブロック賞を受賞した。富田は東レアローズジュニア出身者として初めて20年に東レ入り。硬軟織り交ぜた巧みな攻撃と守備力を兼備し、攻守の要を担った。 高橋は「いい思い出も苦い思
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沼津市消防団 団長に森川さん 遠藤さん退任
沼津市は29日、消防団長の退任式と新任辞令交付式を市役所で開いた。4月1日付で水産加工業の遠藤雅巳さん(68)が退任し、副団長だった会社員森川直樹さん(63)が就任する。 頼重秀一市長が遠藤さんに感謝状を贈り、6年間の活動をたたえた。辞令を受け取った森川さんは「県消防操法大会の優勝が目標。社会変化に応じた組織改革や、救急救命の部署新設などに取り組みたい」と意気込みを語った。
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沼津市議会 会派「虹の会」解散へ
沼津市議会の会派「虹の会」(大場豪文代表、2人)が今月末をもって解散することが29日までに、分かった。所属する大場氏と平野謙氏は今後、無所属で活動する。 大場氏は昨年の市議選後に会派の再編があったことを挙げ、「(昨年の改選で)所属議員が減り、会派として機能していない面があった。平野氏と相談して決めた」と述べた。 同市議会の会派は六つになった。
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沼津市 移住者確保へ宿泊補助金新設 相談、見学者向け
沼津市は新年度から、市内への移住支援を拡充する。相談や見学に訪れた移住希望者に宿泊費の一部を補助する新制度を導入するほか、交通費補助の対象を広げる。昨年度から急伸する移住者の確保を促進する。 新設するのは「お試し移住補助金交付制度」。住居や仕事探し、移住相談、住環境の確認で市内を訪れた人が対象。移住をサポートする民間グループ「ぬまづ暮らしオススメ隊」に登録された施設で2泊以上した人に、1人あたり1泊上限3千円を支給する。本人と同行者1人が対象。1泊目から5泊目まで、経費の2分の1以内を市が負担する。市への事前相談が必要。 市政策企画課によると、数日かけて市内を見学するお試し移住へのニーズ
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長泉町3小中学校 建て替えへ初会合 調査特別委
長泉町の3町立小中学校の校舎老朽化による建て替えで、町が中心街の企業跡地を取得する意向に対し、妥当性を協議する町議会調査特別委員会(委員長・植松英樹町議)は29日、非公開で初会合を開いた。 出席議員らによると、副町長と関係部課長を招き、これまでの経緯と購入費用、取得のメリットなどについて説明を受けたという。4月中旬をめどに議会として報告書をまとめる方針。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)で、町の中心街で唯一の広大な用地。議会の全3会派が「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望を町に提出していた。不二精機製造所は2022年、芝
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「沼津ねがた白ねぎ」 メニュー考案でPR 地元高校生
沼津市愛鷹地区で生産されている「沼津ねがた白ねぎ」を活用した地元高校生によるメニューコンテストが、市内で行われた。地元を代表するお茶が低迷する中、新たな産業を構築しようと生産開始から今年で10年。次世代発案のメニューを地元企業などへ提供し、地産地消を進める。 コンテストは5回目。毎回、柱となる地元産食材を変えて行っている。今回は市内5校の60作品からグランプリに「ねがたネギ巻きチャーシュー」(沼津中央高=チーム名・あかぱんだ)が選ばれ、別に入賞した他校生と市役所を訪れ、頼重秀一市長にPRした。 「沼津ねがた白ねぎ」は2014年、茶からの転作として生産者3人で開始し、現在は20人が手がける。出
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盗撮常習犯逮捕に貢献 三島の阿部さん 小型カメラの仕掛け確認 沼津署が感謝状
沼津市の商業施設で20代女性のスカートの中を盗撮した男を追いかけて取り押さえ、逮捕に貢献したとして沼津署は27日、三島市の会社員阿部明尚さん(40)に署長感謝状を贈った。今回の逮捕で、男は数年間にわたり盗撮を繰り返していたことが発覚。阿部さんは「見て見ぬふりはできなかった」と振り返った。 阿部さんは15日午後1時45分ごろ、施設内の店舗で不自然に女性のスカートの中に片足を伸ばす男を目撃。その後、速足で店舗外に出た男を怪しいと感じ、気が付かれないよう追跡。男の靴に小型カメラが仕掛けられているのを確認した。男が逃げようとしたため、腕をつかんで押さえ、盗撮の事実を確認したところ男は認めたという。
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公共スペースにハンバーガーお届け 沼津市とマクドナルド連携、静岡県内初のサービス
沼津市とマクドナルド沼津駅南口店は28日、JR沼津駅南口前の幹線道路内に設けた休憩スペースで注文できる「モバイルオーダー」サービスを始めた。静岡県内初の取り組みで、全国的にも珍しいという。 店に隣接する休憩スペース「パークレット」で、マクドナルド公式のスマートフォンアプリを使い商品を購入すると、従業員が届ける仕組み。開始当日、早速アプリで注文し、晴天の下ベンチでハンバーガーを食べる人の姿がみられた。 昨年10月、市が整備した駅前公共空間の利活用促進が目的。今回、市内でマクドナルド7店舗をフランチャイズ運営する「アンカー」が協力した。 モバイルオーダーは2020年の導入後、全国的に普及。
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沼津アーケード名店街 再開発の権利変換認可
沼津市中心部のアーケード名店街の再開発に関して、県は27日、既存と新規の建物の権利変換計画を認可した。今夏から建物の解体が始まり、2028年度には現在の建物の意匠を感じさせる地上10階建ての建物が完成する。 新たな建物は1階が店舗、2階以上が105戸の住居。当初案から、現在の建物と一体化した公共回廊や、カーブした建物の端、連なる窓を引き継ぐデザインに変更された。 町方町・通横町第一地区市街地再開発組合の水口隆太理事長らが市役所を訪れ、認可書を受け取った。水口理事長は「ようやくここまでたどり着いた。次のブロックに引き継ぎ、まち全体をつくり替えることがゴール」と強調した。
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記者コラム「清流」 若手、女性を意識せよ
1988年に沼津市内の経済団体や各種団体の役員らで設立された「沼津駅の高架化を実現する市民の会」が3月、事業後を視野に入れた「鉄道高架化とまちづくりを推進する会」に衣替えした。今後は要望活動にとどまらず、中心市街地を含めたまち全体の将来像を描き、市民に発信するとの気概を持ってほしい。 役員は21人。会長や理事長といった地域の顔役をそろえた。沼津最大の事業を長期間かけて進める上で、強力な布陣と言える。しかし、顔ぶれは前身の市民の会とほぼ同じ。事業完了までまだ20年近くを要することを考えると、次代を担う若手や、多様性を重視する視点から女性をもっと起用すべきだ。 顔役をそろえても着工まで30年
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シャンソン堅守で頂点へ バスケ女子 プレーオフ初戦はアイシン
バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品は30日から、プレーオフに臨む。レギュラーシーズン(RS)を5位で終え、初戦はアイシン(RS8位)と対戦。勝てば31日の準々決勝でトヨタ自動車(RS4位)とぶつかる。今季は持ち味の「堅守速攻」に磨きを掛け、上位とも互角に渡り合ってきた。2季連続ではね返された4強の壁を越え、18季ぶりの優勝を狙う。 アイシンには今季2戦2勝と地力で分があり、2季続けてプレーオフで敗れているトヨタ自動車戦が最初のヤマ場だ。ただ、昨季までは2戦先勝方式の準決勝での対戦だったため相手に余裕があったが、今回は一発勝負。全日本選手権も含めた今季の対戦成績は2勝1敗と悪いイ
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三津シーパラダイス “出張”します 30日、川の駅・伊豆城山 伊豆の国に
伊豆・三津シーパラダイス(沼津市)の移動水族館が30日午前10時から、伊豆の国市神島の川の駅・伊豆城山(狩野川神島公園)で展示される。ミノカサゴ、オオセ、アミメウツボなど10種類以上の駿河湾の生き物を見ることができる。キッチンカーの出店やVR(仮想現実)体験もある。 問い合わせは同公園指定管理者のJM<電0558(99)9766>へ。
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プラごみ削減へ、スポーツ界連携 岩崎恭子さん(沼津出身)ら参加 日本財団
日本財団は28日、さまざまな競技のアスリートとともにスポーツ界横断で使い捨てプラスチックごみの削減を目指すプロジェクトを始めた。バルセロナ五輪競泳女子金メダリストの岩崎恭子さん(沼津市出身)、ラグビー元日本代表で静岡ブルーレヴズのクラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)五郎丸歩さん、ボートレーサー長嶋万記さん(御前崎市出身)らがパートナーとして参加する。 名称は「HEROs PLEDGE(ヒーローズ・プレッジ)」。アスリートたちが起点となり、競技団体やクラブチーム、スポンサーを巻き込んで削減のモデルケースをつくり、普及させる。ファンに向けた情報提供を強化し、一人一人が行動を起こすよう促
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自動運転バス 9自治体で実験 2024年度、沼津市など
国土交通省は28日、自動運転バスの一般道での安全運行に向け、沼津市や新潟県佐渡市など9自治体で2024年度に実証実験を行うと発表した。一般道は歩行者や自転車、自動車が混在し、動きも複雑なため、どのような道路環境が最適かを探る。 実験では、バス優先レーンや、歩行者や自動運転バスだけが通行できる「トランジットモール」などを設定し、有効かどうか試す。自動運転バスの安全性だけでなく、周辺道路の交通量や一般車に与える影響なども調べる。 これとは別に国交省は、自動運転車両を支援するシステムの実験を24年度に行う地域として、沼津市、北海道千歳市など22自治体を選んだ。歩行者や対向車の情報を検知し、車両
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未来の都市景観発信 サンフロント21懇話会新年度方針 沼津で合同会議
静岡県東部・伊豆地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は28日、幹事・運営委員と地元県議、市町長らによる合同会議を沼津市のサンフロントで開き、新年度の活動方針を了承した。沼津、富士、三島3市で進む再開発事業を念頭に、未来の都市景観を「見える化」して住民に発信することなど四つの基本テーマを掲げた。今後の総会で正式決定する。 基本テーマはこのほか、県東部の産業の持続的発展と新産業創出、観光創造と文化力向上、動物と人との近接化をそれぞれ支援するとした。新年度から本格始動する3市の駅周辺の再開発事業は次世代交通システムの導入や
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三重大・山田教授「現代に活かす忍術」紹介 浜松・21世紀倶楽部
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の3月例会セミナーが28日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれた。歴史学者で忍者、忍術の研究に取り組む三重大人文学部の山田雄司教授(56)=沼津市出身=が「現代に活かす忍術」をテーマに、忍術書の中から現代人にも役立つ忍術を解説した。 山田教授は忍者研究の第一人者として知られ、大河ドラマ「どうする家康」で忍者考証を担当した。忍者が南北朝時代から江戸時代末期まで活動し、戦国時代は主に情報収集、江戸時代には警護や門番、見回りなどの治安維持を担っていたと紹介し、「地道に状況を観察し、異変を察知して主君に伝えることが仕事。優れた忍者は名を残さず、大きなことをなしてい
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すごろくで沼津巡り 静岡文化芸術大 学生団体が作成
静岡文化芸術大(浜松市)の学生団体Ale(エール)が、沼津市内の名所をすごろく形式で紹介するボードゲームを作成し、同市に寄贈した。各スポットを写真と説明文で紹介するガイドブックも同封し、沼津を広くPRする内容に仕上げた。 メンダコなど海の生き物のコマを使って市内を模したマップを回り、ゴールを目指すゲーム。マスには、仲見世商店街や伊豆・三津シーパラダイスなど沼津ならではのスポットを選んだ。同大デザイン学科2年の犬束朱里さん(20)が友人ら10人と団体をつくり、実際に市内に足を運んで完成させた。 犬束さんは長崎県出身。同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」が好きで沼津を知ったという。
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松崎の歴史や文化紹介 伊豆学研究会理事長が講演
松崎町はこのほど、NPO法人伊豆学研究会理事長橋本敬之さん(71)=伊豆の国市=の講演会を同町大沢の旧依田邸で開いた。橋本さんは、江戸時代の伊豆の絵図や現在の写真を見せながら、地域の歴史や文化について解説した。 かつて同町道部でかつお節が生産されていた記録が残っていることや、松崎出身の実業家で海運業を営んでいた依田佐二平の沈没した船の供養塔が沼津市にあることを紹介した。幕末の韮山代官江川太郎左衛門英龍(坦庵)が筆で描いた西伊豆、松崎両町の様子を伝える絵も披露した。 町民ら約30人が聴講した。絵図や写真の展示もあり、参加者は地元の歴史に思いをはせた。
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広場と交差点工事 24年度中に完了へ JR沼津駅南口
沼津市は28日、JR沼津駅南口前の利活用を検討する中心市街地まちづくり戦略会議を市役所で開き、駅前の旧西武沼津店本館跡地で整備する「実践広場」と駅南口交差点の平面横断化の工事について、2024年度中に完了する方針を示した。 現在、歩行者は地下道で移動する。市は広場整備と併せて交差点の4方向全てを平面化し、動線づくりを図る。実践広場の土地は都市再生機構(UR)が保有。5月下旬に事業パートナーを選ぶ。
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伊豆の温泉活用 新産業を提案 沼津で成果発表会
伊豆地域の温泉を軸に食、スポーツを活用して新しいヘルスケア産業を創出する静岡県の「ICOI(いこい)プロジェクト」の成果発表会が、沼津市の沼津商工会議所で開かれた。プロジェクトに取り組んだ6事業者が壇上に立った。 ヘルスツーリズムの実証事業では、旅行者が旅行前と旅行後に、デバイスに心身の状態を入力することで、最適なツアーと健康改善につながるサービスなどを提案。イライラや緊張といったスコアが下がりストレス緩和効果があったとし、「ヘルスツーリズムの無関心層にも有用なアプローチとなる」と強調した。 糖尿病患者や発症リスクを抱える人を対象に、温泉旅行にICT機器を使って健康管理を実施した検証では
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三島信金職員 沼津市に派遣 企業版ふるさと納税活用「地域発展につなげたい」
三島信用金庫(高嶋正芳理事長)は4月1日から、企業版ふるさと納税を活用し、沼津市に職員の芦川志帆さん(28)を2年間派遣する。高嶋理事長が27日市役所を訪れ、頼重秀一市長と人事交流協定を結んだ。 芦川さんはふるさと納税推進室に配属される。協定の締結式で芦川さんは「信金での営業職の経験を生かし、地域企業や市の発展につなげたい」と抱負を述べた。頼重市長は「民間の発想力を発揮してほしい」と激励した。 市は2023年度から同制度を活用し、明電舎と第一生命保険から各1人社員を受け入れている。明電舎は新年度、1人追加する。
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沼津商議所 将来ビジョン策定へ 創立100周年に合わせ
沼津商工会議所は26日、通常議員総会を沼津市内で開き、2024年度に迎える創立100周年の基本方針などを決めた。記念イベント開催のほか、将来ビジョンを策定し地域経済の活性化や会員企業の支援を加速させるとした。 100周年実行委員会に4部会(総務式典、会員交流、年史広報、活動強化)を設け、各イベントの内容や日程を検討。将来ビジョンは来年1月17日の記念式典で公表する。24年度から、商議所青年部と地元高校生の座談会や、頼重秀一市長と紅野正裕会頭らによる対談、リレー講演会など関連イベントを本格化させる。 紅野会頭は「地域産業を支える会員企業の活動などを広く周知し、活性化を図る」とした。 総会では、
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沼津御用邸記念公園の木橋かけ替え 静岡県産ヒノキ使用、水神餅振る舞う
沼津御用邸記念公園(沼津市)の西付属邸と旧本邸エリアを結ぶ木橋が27日、かけ替えられ、渡り初めが行われた。 木橋は老朽化が進んでいたため、市が昨年8月から工事を進めていた。幅3メートル、全長25メートルで、静岡県産材のヒノキが使われている。建設費は約3千万円。 最初に渡った来園者の秋山知一さん(67)=埼玉県加須市=は「立派な橋で公園の雰囲気にマッチしている」と話した。 完成を記念して先着20人に、2021年に同公園で開かれた将棋の棋聖戦第3局の際、藤井聡太棋聖に提供されたおやつ「水神餅」が振る舞われた。
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浅原氏の批判「戒め」 沼津市長
沼津市の頼重秀一市長は27日の定例記者会見で、2月定例会の代表質問で浅原和美市議(志政会)から市政運営に対し、厳しい批判を受けた点について「浮かれているなよ、という厳しめの戒め」と冷静な受け止めを示した。 頼重市長は「志政会は(市議時代の)出身会派。厳しい話をたまわった」と戸惑いも明かしつつ、「二元代表制の下、(市議からの)厳しい言葉は当然」と述べた。その上で「若手職員のプロジェクトチームをはじめ、職員も前向きになっている」とし、自らの施策に手応えも強調した。 浅原氏は代表質問で「新年度予算の特徴が見えない」と批判。その後も市幹部を通じて市政運営に苦言を呈するなどして波紋が広がり、20日
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沼津市が「ヤングケアラー」相談窓口開設 1日から
沼津市は27日の定例記者会見で、4月1日に開所するこども家庭センターに、大人に代わって日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」の相談窓口と相談ダイヤルを開設すると発表した。潜在するヤングケアラーの把握と早期の支援を目指す。県東部の市町で初。 2022年3月の調査では、市内の小中高生のうち4・7%、513人が該当するとみられる。窓口では、10人の家庭相談員が応じ、個別支援につなげる。 市は自分が気付いていない児童生徒もいるとみて、当事者以外の家族や近所の人からの相談にも対応する。市立校に通う小中学生にはタブレット端末で、周知にも取り組む。 相談は平日午前8時半~午後5時15分。専
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視覚特別支援学校のグラウンド整備 沼津LC
沼津ライオンズクラブ(LC)はこのほど沼津市の県立沼津視覚特別支援学校のグラウンドを整備する奉仕活動を行った。 LCの会員約20人が参加した。建設などに関する知識を持ったメンバーの技術を活用して、凸凹になっていたグラウンドの一部を整備した。へこんだ部分に砂を入れ車が通っても地面を崩さないようにゴム製のロードマットを敷いた。 LCの徳田和人会長は「生徒らには、安全に思いっきり運動を楽しんでほしい」と話した。
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税金の仕組み、親子で学ぶ 沼津で教室
沼津法人会女性部会は26日、小学生と保護者を対象にした「親子税金教室」を沼津市のららぽーと沼津で開いた。来場者約520人が、税金の仕組みや活用方法を学んだ。 同会の仁藤奈津子部会長と、沼津税務署の山本一朗署長が講師を務めた。クイズやビデオ映像を通じて税金が学校設備や道路修繕などに使われていることを説明した。食品ロスも紹介し、「日本では年間約600万トンもの食料が捨てられている」と伝えた。
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東海鉄道OB会 展示SLを清掃 沼津の高沢公園
旧国鉄とJRの退職者でつくる「東海鉄道OB会沼津支部」(小林真一郎支部長)はこのほど、沼津市高沢町の高沢公園で展示保存されている蒸気機関車(SL)のD52形136号機を清掃した。 同支部は年に3回清掃し、今回はメンバー18人が参加した。車体の汚れを高圧洗浄機で落としたり、周辺の落ち葉を拾い集めたりした。小林支部長は「SLは地域の拠点。街中で桜をまとめて見られる場所なので、花見の時期の前にきれいにした」と話した。
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沼津港入客164万3000人 2023年度、コロナ禍前と同水準
沼津市の一大観光地、沼津港の2023年度の推計入り込み客数(飲食や買い物目的の客が対象)が164万3千人とコロナ禍前とほぼ同水準にあることが、27日までの市の調査で明らかになった。過去最多の165万7千人を記録した18年度の前回調査より微減となったが、回復傾向がみられる。市が同日の定例記者会見で発表した。 昨年11月の休日と平日の計4日間、沼津港エリア(千本港町)で交通量や観光と路線バス、駐車場の利用状況などを調査し、年間の入り込み客数の推計値を算出した。通年推計の調査のため、イベント史上最高の12万5千人が来場した「Sea級グルメ全国大会」(23年10月開催)の数値は対象外とした。 市
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【静岡県内公示地価・東部】沼津 住宅地売買価格横ばい/熱海 商業地伸び率県内最高
沼津市 住宅地は1・1%下がった。総じて需要が乏しい一方、土地造成費用などが高騰し、売買価格は横ばいで推移している。交通や生活利便性の高い沼津駅周辺は富裕層や高収入世帯の購入意欲が強い。供給は限られ、従来より2割以上高い売買事例もある。市東部は長泉町や三島市の代替地として一定の需要が続く。大岡は10万~12万円で取引される。西部や南部は値頃感から買いが入る。 商業地も1・1%下落した。沼津駅周辺は人通りの少なさが敬遠され店舗用地としての需要は低調だが、賃貸を含む住居用地として求める動きがある。 三島市 市全体で0・2%の上昇。三島駅南口再開発への期待感から駅周辺の住宅地の引き合いは依然
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「記憶力維持に効果」機能性表示のアジ干物、販売開始 沼津のマルコーフーズ、薬局でも扱い
沼津市のマルコーフーズはこのほど、干物製品で初めて機能性表示食品となったアジの干物の販売を始めた。記憶力維持などの効果があるとされる。健康志向の高まりを背景に多方面から引き合いがあり、干物としては珍しく薬局での取り扱いも始まったという。 骨まで食べられる干物「まるごとくん」シリーズに加えた。体に良いとされる脂肪酸のDHAとEPAを多く含み、加齢に伴い低下する記憶力や判断力を維持するとうたう。水揚げ時期や海域を選んでDHAやEPAを多く含むアジを仕入れ、それらを減少させないようレトルト処理した。 保水性が高い駿河湾の海洋深層水で味付けし、冷めてもアジ本来の食感が楽しめる。遮光性に優れたアル
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「売れる福産品」へ新商品 静岡県内3事業所 副知事に開発報告
静岡県の支援を受けて新商品開発に取り組んだ県内の障害福祉事業所がこのほど、県庁に森貴志副知事を訪ね、商品の完成を報告した。障害者の工賃アップにつなげようと、「売れる福産品」を目標に掲げ、マーケティングの専門家から助言を受けた。 就労継続支援A型事業所のすこやかファーム湖西(湖西市)、B型事業所のアイタス(沼津市)ともくせい苑(伊豆の国市)の関係者が訪れた。利用者が生産したキャベツやニラを使った冷凍ギョーザ、3種類の風味を楽しめるさつまいもチップ、利用者が描いたハチやサルの絵をあしらったジッパーバッグを持参し、商品の特徴や開発の経緯を紹介した。 ターゲットを明確化し、消費者の意見も参考にし
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東部160施設にヤクルト寄贈 東静岡販売
東静岡ヤクルト販売(沼津市)は、県東部18市町の福祉施設に乳酸菌飲料「ヤクルト」を贈る。各市町で28日まで目録の贈呈式を開く。 1977年から続ける社会貢献活動。チャリティー商品のヤクルトを年に2回販売し、売り上げを活用しているという。今年は160施設に1万9660本(計102万2320円相当)を贈る。 ヤクルト関連商品の工場がある裾野市では26日に寄贈式を行い、女性販売員が市役所で村田悠市長に目録を手渡した。同社の望月正人次長は「ヤクルトレディーが4月9日に各施設に(寄贈ヤクルトを)届けます」と話した。
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沼津特支に10万円 沼津北RCが寄付
沼津北ロータリークラブ(RC)は26日、児童生徒の学習環境の向上に役立ててもらおうと、沼津市の沼津特別支援学校に寄付金10万円を送った。 同校で開かれた贈呈式で、馬場敏彦会長が青木暁乃校長に寄付金を手渡した。青木校長は「地域とつながることができると大変心強い。教育活動の充実や学校環境の整備のために活用したい」と感謝した。 寄付は4回目。
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高校男子ソフトボール 伊豆で研修大会 17チームが技磨く
高校男子ソフトボール天城研修大会(NPO法人伊豆市スポーツ協会など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、同市上船原の天城ドームなどで始まった。29日まで。 飛龍高(沼津市)、星陵高(富士宮市)、静岡北高(静岡市葵区)の3校をはじめ、関東や東海などから19校17チームが参加している。冬場に鍛え上げた力を試し、実戦で技術を磨いた。
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超人集結「キン肉マン」聖地へ 沼津仲見世商店街にミュージアム4月開業 等身大フィギュアなど展示
沼津市中心部の沼津仲見世商店街に4月下旬、人気漫画「キン肉マン」の世界を伝える常設施設「キン肉マンミュージアムin沼津」がオープンする。館内には複製原画やキャラクターの等身大フィギュアなどが並ぶ予定。人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地として知られる商店街に新たなサブカルチャーの殿堂が生まれる。運営するミュージアム制作委員会が25日、発表した。 ミュージアムはJR沼津駅南口から徒歩4分の空き店舗に開業する。キン肉マンの常設施設は全国初で、漫画で描かれた「夢の超人タッグ編」の舞台だった富士山を望む場所として沼津を選んだという。 延べ床面積は840平方メートル。1階はグッズ販売
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沼津アーケード名店街の再開発始動 新たな建物への権利変換認可へ
沼津市中心部にあるアーケード名店街の再開発について25日までに、既存建物と新たな建物の権利変換計画が県から認可される見込みとなった。27日に頼重秀一市長から再開発組合に認可書を伝達する。今夏着工し、まちづくりが本格的に動き出す。 再開発事業は「町方町・通横町第一地区市街地再開発組合」が主体。特定業務代行者としてタカラレーベン・フジタ共同企業体が設計、建築する。総事業費は79億円で、うち45億円を国、県、市が賄う。 計画地は名店街南西側の3千平方メートルで高さ31メートル、地下2階、地上10階の施設を建設。地下に駐車場、1階に店舗、2階以上は105戸の住宅とする。公共歩廊を持つ独特の既存建
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長泉町の3小中学校建て替え 企業跡地取得へ調整 町議会が調査特別委
長泉町が3町立小中学校の校舎老朽化による建て替えに伴い、中心街にある企業跡地の土地取得へ調整を進めていることが、25日までの関係者への取材で分かった。町議会は活用法や購入金額など土地取得の妥当性を協議するため、同日の3月定例会最終本会議で調査特別委員会の設置を決めた。町からの説明を踏まえ、6月定例会までに議会としての報告書をまとめ、公表する方針。 町が取得を目指すのは、長泉中の西側に位置する不二精機製造所の跡地(約2万5千平方メートル)。跡地は町中心街で唯一の広大な用地で、町はこれまでに町議会の全3会派から「教育施設整備のために利活用を」との趣旨の要望をそれぞれ受けている。不二精機製造所は
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大規模災害備え沼津市が協定 一般廃棄物処理業協会と
沼津市は25日、災害時における災害廃棄物処理などの協力に関する協定を、沼津一般廃棄物処理業協会と締結した。大規模な地震や風水害の発生に備え、迅速、円滑な処理につなげる。 災害廃棄物の撤去や収集、運搬、仮置き場の管理、ごみの分別などについて協力することを定めた。市役所で開いた調印式で、山本弥之会長は「災害時の車両通行など課題は多い。事前協議し、できる限り協力したい」と話した。頼重秀一市長は「行政による発災時のシミュレーションだけでは限界がある。専門知識と技術を活用させていただきたい」と述べた。
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ケーキうまくできた! 沼津の専門学校で小学生対象の仕事体験イベント
静岡理工科大地域協働センターは24日、小学生対象の仕事体験イベントを、グループの沼津情報・ビジネス専門学校(沼津市西条町)で開いた。 大学とグループの3専門学校がマシンエンジニアやシステムエンジニアなど7講座を用意した。児童約150人が教員や学生のサポートを受けて取り組み、仕事の楽しさを知った。 パティシエの講座では、イチゴのモンブラン作りに挑戦した。スポンジケーキにイチゴを置き、イチゴが隠れるように生クリームとモンブランクリームを絞った。 深沢翠月さん(10)=加藤学園暁秀小4年=は「きれいに、均等にクリームを絞るのが難しかった。達成感があり、いつもよりおいしい」と顔をほころばせた。
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あわしまマリンパーク閉園1カ月 再開険しく 淡島ホテル破産影響、資産所有権で問題
沼津市の離島・淡島の水族館「あわしまマリンパーク」が閉園し、25日で1カ月を迎えた。関係者によると、現場の従業員は再開に向けて複数の新オーナー候補と交渉中だが、見通しは立たないまま。難航する背景には、かつて同じ経営グループの傘下にあり、同じ島内にある淡島ホテルの破産手続きの過程で生じた水族館資産の所有権の問題があるとみられる。 水族館はかつて、旧東京相和銀行を率いた故長田庄一氏のグループが隣接の淡島ホテルと一体で経営していた。その後、2012年に水族館の運営は分社化。19年までにホテルと水族館の経営権がともに名古屋市の保証事業会社「オーロラ」のグループに移った。 淡島ホテルは事業を別の
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スポーツ義足の普及 公的支援の充実が必要【とうきょうウオッチ 取材ノートから/記者余論】
義足開発ベンチャーの代表を務める遠藤謙さん(45)と4年ぶりに再会した。前回の取材は東京パラリンピック前年の2020年。出身地の沼津市で、パラアスリート以外の障害者にもスポーツ用義足を普及する講習会を開催していた。当時は「誰もが走れる環境を大会レガシー(遺産)として残すべき」と語っていたが、残念ながら現状は「変わったという感覚はない」そうだ。 要因の一つは公的支援の不足。通常の義足は保険適用で購入補助が受けられる一方で、スポーツ用義足は全額自己負担のままだ。日常生活に必要不可欠ではないという考えなのだろうが、「走りたい」という欲求はそんなにぜいたくな願いだろうか。体育の授業に参加したり、市
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間寛平さん発起人 沼津でアメママラソン 雨の中、840人快走
タレントの間寛平さんが発起人の「寛平アメマナイトマラソン」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が23日、沼津市の中央公園を発着点に開かれた。午前から夜にかけて行った5、10、25キロの3コースに約840人が参加し、お笑い芸人のゲストランナーと狩野川や千本浜など同市を代表する景色を楽しみながら快走した。 25キロのスタート時には、サプライズゲストとして同市出身の俳優磯村勇斗さんが登場。昨年7月の沼津市制100周年イベントで、間さんから直接依頼されたスターターを務めた。雨の中で5キロを完走した共に沼津第四小3年の八木旭君(9)と石井貫太君(9)は、それぞれ「前回よりタイムが上がった」「
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沼津・愛鷹の民話を絵本に 小中学校寄贈へ寄付募る
沼津市愛鷹地区の住民有志がこのほど、同市柳沢の赤野(あけの)観音堂に伝わる民話を基にした絵本150冊を作製した。市内の小中学校などへ寄贈するため、寄付を募っている。 絵本は「赤野観音」(43ページ)。50年前に発刊された書籍「ぬまづ昔ばなし」を基にした絵本を刊行する「絵本『ぬまづ昔ばなし』推進会」が制作した。絵は地元の画家梅邑[うめむら]さんが手がけた。観音像が地域の水害の危機を救ったという民話と、江戸初期の名工左甚五郎が観音堂を造ったとする伝説2話をまとめた。 有志の愛鷹まちづくりプロジェクトチームが地域の伝承を残そうと、制作済みだった絵本を追加で印刷した。チームの鈴木正伸さんは「防災
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沼津と清水町でロゲイニング大会 名所巡り得点競う
美しい伊豆創造センターは23日、地図に記されたポイントを巡って得点を競うアウトドアスポーツ「ロゲイニング」の大会を沼津市と清水町で開いた。 両市町のジオサイトや名所など計70カ所のチェックポイントを設けた。制限時間4時間と6時間の2コースに県内外から107チーム226人が参加。スタート地点の同市のプラサヴェルデで地図を渡され、効率的なルートを考えた後に出発した。制限時間でより多くの場所を巡り、写真撮影をして得点を稼いだ。
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沼津市独自の英語中学生テスト2年目 対話力向上へ課題点検 苦手意識は改善傾向
沼津市の市立中全18校で、生徒が外国語指導助手(ALT)とオンラインで対話する市独自の英語テスト「パフォーマンステスト」の取り組みが2年目を迎えた。市教委は生徒や教員対象のアンケートを3月までに実施。読み書きだけでなく、実践的なコミュニケーション力を伸ばすため、評価基準の平準化など課題の洗い出しを進める。 テストは昨年秋から今春に行った。金岡中で昨年末に実施したテストでは、2年生がパソコンで作成した沼津の魅力を紹介する資料を示しながら、画面に映るALTに英語で発表し、質問に答えた。市教委学校教育課の内村宗靖指導主事は「事前に調べたフレーズをそのまま使うのではなく、中学生やALTに伝わる表現
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個人破産5年ぶり増 23年1797件 格差拡大、物価高
民間信用調査会社の静岡商工データがまとめた2023年の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年比156件増の1797件だった。前年水準を上回るのは5年ぶり。 23年は新型コロナウイルス下の自治体による支援策が終了し、全国的にも増加傾向だった。社会経済活動の正常化で大企業を中心に業績が上向く一方、中小・零細企業との格差は大きく、物価高に賃金上昇が追いつかずに低所得者層の負担が大きくなっているとみられる。同社は「カードローンの利用が増えている。物価の高止まりが続けば、先行きは増加基調になる」と見通す。 地区別は東部が120件増の704件、中部が26件減少の595件、西部が62件増の498件
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沼津市まちづくり統括監に杉山氏
沼津市は22日、部長級のまちづくり統括監に県街路整備課課長代理兼鉄道高架班長の杉山一之氏が4月1日付で就く人事を発表した。現職の関野勇治氏は県に帰任する。
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生産者と交流 ワイン堪能 5カ国6蔵元が味PR 沼津でイベント
ヴィノスやまざき(静岡市葵区)は21日、ワイン生産者との交流イベント「蔵の祭典」を沼津市のホテルで開いた。愛好家100人が飲み比べを楽しんだ。 フランスやイタリアなど5カ国の6蔵元が製造した約50種が並び、作り手が味や生産地の風土をアピールした。参加者は料理と共に堪能し、最適なペアリングや好みの一杯を見つけた。 蔵元と消費者をつなぐ目的で、2000年から静岡市や東京などで開催している。沼津市では初めて。
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タチバナ染め糸で「大鎧」 沼津御用邸記念公園で展示 24日まで
沼津市の戸田森林組合(長倉建治組合長)は24日まで、同市戸田地区特産のタチバナに関する展示会「へだたちばなが鎧(よろい)を飾る時」を同市の沼津御用邸記念公園で開いている。同市の鎧製作者鈴木りつ子さん(69)が、タチバナの枝で染めた糸で作った鎧などが展示されている。 鈴木さんが製作したのは平安時代の武具「大鎧」。京都市の鎧製作者明珍阿古さんに師事し、1年かけて作り上げた。鈴木さんは「黄色のグラデーションが美しく表現できた。戸田のタチバナを多くの人に知ってもらいたい」と話した。 16日は同公園で講演会も開き、明珍さんの他、鈴木さんが使った糸を染めた京都市の絞り染め職人寺田豊さん、香りのデザイ
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沼津市議会100年 初の記念誌発行
沼津市議会はこのほど、議会開設100周年記念誌を発行した。初の年史。議会が関わった主な出来事を取り上げた当時の本紙記事と写真などで、40ページにわたり1世紀の歴史を振り返っている。 1923(大正12)年9月20日、「沼津市會」として開設。27(昭和2)年の「初の男子普通選挙制による市議選、当選者30人」、41(同16)年の「皇軍への感謝電報送付を可決」と時代背景を思わせる出来事を並べたほか、64(同39)年には、アメリカのライシャワー駐日大使が同市の少年に襲われた事件に対する陳謝の決議や、石油コンビナート建設反対決議をともに可決するなど主導的役割を果たしたことにも触れた。 「音声認識システ
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国保料を誤徴収 沼津市、54世帯
沼津市は22日、4月15日支給の年金から54世帯で国民健康保険料が誤って天引きされると発表した。システムに年度を誤って設定したことが原因。 誤って天引きされるのは世帯主が4月で75歳に達し、後期高齢者医療制度に移行するなどの理由で本来対象から外れる世帯。誤徴収の総額は87万円。日本年金機構のシステム上、天引きの停止が間に合わなかったという。 対象世帯には22日に文書を発送。誤徴収分は還付、または7月に決定する保険料年額で調整する。
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技術職の現場知って 沼津市、人材確保へツアー 再開発地域や鉄道高架事業紹介
沼津市は22日、市役所の技術職に関心を持つ学生や社会人を対象にした「技術のしごとスタディーツアー」を市内で初開催した。市役所改革を進める市職員のプロジェクトチームが発案し、各現場を担当する職員が仕事の内容や進行中の事業を説明した。 市内外から高校生や大学生、社会人計6人が参加し、再開発事業が進む中心市街地や、JR沼津駅高架化に伴い移転する新車両基地の予定地などを巡った。中心市街地では、再開発を計画する町方町のアーケード名店街や、アーケードの撤去に合わせて市が道路整備した新仲見世商店街を見学した。沼津工高2年の浜田瑠愛さん(17)は「庁舎から出て仕事をすることも多いと知ることができた。市民の思
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ストレイツ展(1983~1988年) 沼津で若者たちが主催 1980年代県内アート編④完【アートのほそ道】
連載の最終回は、沼津で開催された「ストレイツ展」をご紹介します。作家たちによる展覧会活動という点では、「沼津アンデパンダン展」などの動きも忘れてはなりません。しかし、ストレイツ展を取り上げた理由は、それを実施したのが、芸術家やデザイナーの卵、ともまだ言えないような、芸術大学に進む前の10代の若者たちだったからです。 1983年から88年まで全6回開催されており、進学してからも、それぞれの現在の成果を披露する機会となりました。会場は、第1回が沼津マルサンギャラリー、第2回が沼津美術研究所、以降は沼津市民文化センターです。各回の代表は、第1回から第5回までを長橋秀樹が、第6回を奥洋次郎が務めま
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知事賞に平出章商店(浜松市) SDGsビジネスアワード
静岡県は21日、環境課題解決に貢献する事業アイデアを発掘する「県SDGsビジネスアワード」の成果発表会と表彰式を静岡市葵区で行った。最高賞の知事賞には、製菓・製パン材料専門商社の平出章商店(浜松市中央区)の「スモールエリアで完結する農産物加工の仕組み作り」が選ばれた。 同社は、県内で不足している農産物加工場や事業者が共同運用できる冷蔵・冷凍庫を開設し、狭いエリアで物流を回す事業アイデアを発表。地域の生産者、加工業者、販売業者などでネットワークを構築することで、二酸化炭素(CO2)排出量や食品ロスを大幅に削減できると強調した。 アイデアを中心になって検討した泰沢友和社長室長は「地元の農産物
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静岡県推計人口 354万4597人 2月1日推計 20カ月連続減少
静岡県がこのほど公表した2月1日現在の推計人口は354万4597人で、前月から3553人減少した。推計人口の減少は20カ月連続。社会動態は転入がわずかに上回り、4カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は46人増(転入9690人、転出9644人)だった。出生数から死亡数を引いた自然動態は3599人減(出生1581人、死亡5180人)だった。 市町別でみると、人口が増加したのは清水町26人、菊川市3人、長泉町2人の3市町。減少したのは32市町あり、浜松市614人、静岡市589人、沼津市281人、藤枝市213人など。 社会動態が増加したのは、最多の富士市129人をはじめ、静岡
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沼津市 若手が改革「成果」 技術職員 採用実績 試験倍率が3倍 民間視点で適性検査
沼津市の若手職員による庁舎内改革「市役所新時代創造プロジェクト」が着実に成果を出している。技術職員の採用実績では、プロジェクト発足前に比べ、試験倍率が3倍、採用人数が3・6倍に上昇した。21日、プロジェクトメンバーが市役所で市幹部に向けて成果報告会を開いた。 報告会では、職員意識、人事評価、職員採用、広報、ICT(情報通信技術)の五つの改革をプロジェクトリーダーの青島大輔さんが発表した。青島さんは「今は小さな一歩に過ぎないが、未来の沼津市にとっては大きな一歩になるはず」と強調した。 職員採用チームは2022年度から、技術職員採用試験の一般教養と専門試験を廃止し、民間企業の採用試験で使われる総
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人気商品「オイルサバディン」 審査認定制度で最高賞 沼津のかねはち「挑戦 評価された」
沼津市の水産卸売業「かねはち」の人気商品「駿河燻鯖(くんさば)オイルサバディン ブラックペッパー」がこのほど、「第72回ジャパン・フード・セレクション」で最高賞のグランプリを受賞した。 日本フードアナリスト協会が主催する食品と食材の審査認定制度。受賞商品は沼津産のサバをサバ節加工の技術でくん製、オリーブオイル漬けし、黒こしょうを加えた。くん製の香りと黒こしょうの相性や、素材を生かしたシンプルな味付けが評価を得た。 小松正人専務は「大手メーカーの品が並ぶ中、中小企業の挑戦が評価され、自信になった。沼津産のサバにこだわり、さらに改善したい」と話した。
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沼津80代女性 1500万円詐取被害 オレオレ詐欺
沼津市の80代の女性が20日、息子を名乗る男らに1500万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日午前11時半ごろ、女性宅に息子をかたる男から「会社の書類を間違えて送ってしまった」などと電話があり、現金を要求された。その後、女性は自宅近くの路上で、上司の息子を装う男に現金を手渡したという。
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能登半島地震被災地 静岡県内技術系ボランティア走る 家財救出 生活再建に貢献
能登半島地震の被災地に通い、住民の要望を受けて被災住宅から車やスマホ、家財を回収したり、家を補修したりする静岡県内の「技術系災害ボランティア」が生活再建に貢献している。一般の災害ボランティアが入れない傷んだ家でも安全を確保して活動。南海トラフ地震に備え、県内に技術系ボランティアを増やそうと講習も行っている。 2月下旬、石川県輪島市の民家。車を覆っていたがれきを電動のこぎりで切り、車を“救出”すると、沈んだ表情だった住民男性に笑顔が戻った。「諦めていた車に乗れるなんて。皆さんはヒーローです」 感謝されたのは静岡県の技術系災害ボランティアチーム「しぞ~か・まめっ隊」代
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沼津で枯れ草火災
20日午後3時半ごろ、沼津市岡宮の休耕地から出火し、枯れ草約900平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。沼津署などが出火原因を調べている。
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「自分たちの野球貫く」 裾野リトルシニア 全国選抜初V狙う
静岡県東部が拠点の中学硬式野球チーム「静岡裾野リトルシニア」が、第30回日本リトルシニア全国選抜野球大会(25日開会、大阪府)への出場を決めた。9大会連続13回目。戸倉悠吾主将(清水町立南中2)は「自分たちの野球を貫いて優勝する」と話し、チームは悲願の頂点へ士気を高めている。 突出した選手はいないが、佐藤裕徳監督(51)が掲げる「犠牲になることを嫌がらない姿勢」が浸透し、結束は強い。指揮官は「どの選手も自分の役割を全うしてくれる。かなり手応えがある」と自信を示す。 伝統的に守備中心のチーム。エースの大嶽希高投手(沼津市立大岡中2)ら投手陣はいずれも安定する。昨秋の大会は接戦が多かったが、
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沼津市長批判の浅原市議が釈明「波乱を起こした」
沼津市議会2月定例会の代表質問で頼重秀一市長の市政運営を厳しく批判した浅原和美市議が20日、市長の後援者集会に出席し、「気持ちとは違う厳しい質問になり、波乱を起こした。皆さんにおわびし、反省したい」と釈明した。 浅原氏は頼重市長本人や多くの市長の支援者を前に、「結束を継続していく」と両者の関係は“良好”とアピール。その上で「これからも厳しいことを言うかもしれないが、何も腹にはない。(市長を支える議員)24人がひとかたまりとなって支える」と強調した。市長は浅原氏の弁をじっと聞き入っていた。集会には市議28人のうち24人が集まった。 頼重市長が市議時代に所属した会派「
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大学のゼミを疑似体験 沼津東高生が研究発表
沼津市の沼津東高は18日、総合的な探究の時間の活動「沼東ゼミ」の探究発表会を同市のプラサヴェルデで開いた。多様化するキャリア形成を見据え、大学のゼミ学習を疑似体験する本年度からの取り組み。1、2年生約370人が関心に基づきテーマごとに研究した。 1年生は「株を使って余裕を持った大学生活を送るには」「マフラー音はなぜ愛されているのか」など身近な疑問からテーマを設定し、半年間探究した成果をポスター発表した。普通科2年生は政治、経済、化学、スポーツ、音楽などの多分野に分かれ、1年次に研究した内容をさらに深掘り。スライドにまとめて口頭発表し、県内外の大学教員や大学院生による講評を受けた。 三菱み
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クラフトビールを地域資源に モルトかす再利用「循環共生圏」目指す 10醸造所と沼津・三島市が連携
静岡県内10醸造所でつくる静岡クラフトビール協同組合(沼津市)と、醸造所の多い沼津、三島の両市が19日、官民連携の組織を発足させた。醸造時に発生するモルト(麦芽)かすの飼料としての再利用などを進め、循環型社会の構築を目指す。 新組織は「東駿河湾クラフトビール地域循環共生圏推進協議会」。同日、沼津市内で発足総会を開き、頼重秀一市長が会長に就いた。補助金が活用できる県の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」の認定を目指す。 本県は34のクラフトビール醸造所があり、豊富な水を擁する沼津、三島両市には8カ所が集中する。各社共通の課題の一つがモルトかすの処理で、大半が産業廃棄物として処分される。
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記者コラム「清流」 子どもも地域の一員
沼津市の第二中学校区内にある小中学校の再編について議論する「学校の未来を考える会」の会合を取材するたび、気になることがある。とにかく、女性が発言しづらい雰囲気なのだ。 自治会、校区内にある小中学校のPTA、未就学児の保護者ら21人で構成する会のうち、女性はわずか4人。2月の会合は持論の正しさを競い合う男性陣のパワーゲームと化した。 女性が意見したのは終了間際。母親の視点で、小規模校に通う子が他校との交流に刺激を受けた様子を紹介した。会合の目的は「子どもにとって望ましい教育環境をつくる」だが、女性が発言しない限り子どもの声は反映されそうもない。 会合後、ある母親が発した。「子どもも地域の
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静岡人インタビュー「この人」 規格外のミカンを利用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発 今田隼輔さん(沼津市)
昨年5月に沼津市地域おこし協力隊員に就任した。市場に流通されない規格外のミカンを使用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発し、今月1日から発売を始めた。愛知県出身。26歳。 -沼津に来た理由は。 「西浦から見える富士山など、沼津の景色や町が好きで、昔から訪れていて愛着もあった。大学を卒業後は就職して愛知県に戻ったが、神奈川県に住んでいた妻との合流場所でもあり、よく来ていた」 -商品開発の経緯は。 「畑に捨てられているミカンを見てもったいないと思ったのがきっかけ。単なるみかんジュースでは勝負できない。前職(自動車関連の製造業)のノウハウを生かして、どうすれば売れるか付加価
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「走る喜び 世界の障害者に」沼津出身・遠藤さん 義足アスリート支援、選手以外にも普及期待
沼津市出身の遠藤謙さん(45)が代表を務める競技用義足の開発ベンチャー「サイボーグ」(東京都港区)が海外アスリートへの支援を本格化させている。「オリンピアンに勝てる義足アスリートの誕生を目指す。一方で、足のない人たちが気軽に走りを楽しめる環境もつくりたい。両輪で進めていくことが大事だ」と前を見据える。トップ選手だけでなく、一般の障害者にも競技用義足を普及させることが目標だ。 3月初旬、遠藤さんはタイのパラリンピック委員会から支援を受ける同国の陸上選手2人と都内の運動場にいた。デンプーン・コッチャランさん(24)は1週間ほど前に来日して義肢装具士との調整を重ね、同社製のブレード(板バネ)を使
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バレーボール代表に富田(沼津市立高中等部出)ら 男子登録選手発表
日本バレーボール協会は19日、今季の男子日本代表登録選手を発表し、主将の石川祐希(ミラノ)や主力アタッカーの高橋藍(日体大)ら32人を選出した。既に出場権を得たパリ五輪など国際試合のメンバーはこの中から選ぶ。 東京五輪代表の小野寺太志(サントリー)と西田有志(パナソニック)、欧州組の宮浦健人(パリ)と山本龍(ブカレスト)も入った。県勢は東レの高橋健太郎、富田将馬(沼津市立高中等部出)、西本圭吾が選出された。初登録はキューバ出身のデアルマス・アライン(サントリー)ら3人。5月7日に東京都内で記者会見を開く。 フィリップ・ブラン監督は協会を通じて「一つの素晴らしいチームだ。日本バレーボールの
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能登地震教訓に地域防災計画を修正 沼津市
沼津市防災会議(会長・頼重秀一市長)は19日、市役所で会合を開き、能登半島地震を踏まえた地域防災計画の修正案を了承した。 市は1月末の検討会で計画の不足点を整理。ITを活用した情報の一元管理、避難所以外の避難者への情報伝達や物資配布、保健医療サービスの配慮について今回盛り込んだ。法改正に伴う修正のほか、ボランティア団体と被災自治体のニーズを調整する災害中間支援組織の育成など、多様な主体と連携した被災者支援の実施に関しても加えた。 水防協議会も開き、修正した水防計画を確認した。
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ゴマフアザラシの赤ちゃん誕生 母親に甘える姿人気 伊豆・三津シーパラダイス
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスで17日、ゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生した。自然界の海を表現した園内の「自然飼育場」で、かわいらしい姿を見せている。 生まれたゴマフアザラシは雌で、体重7・7キロ、体長は87センチ。生後2~3週間は、成獣とは違った白いもふもふとした毛が残る。母親「ピース」に寄り添ったり、乳を飲んだりして甘える様子が人気を集めている。 18日には飼育員の吉田芹夏さんらが、へその緒の状態を確認し、体の消毒作業などに取り組んだ。吉田さんは「仲間が増えてとてもうれしい。ここでは、大きくなっていく様子や授乳シーンを自然界に近い状態で観察できる」と話した。
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タイパなスナック 米久が新冷凍食品
食肉・加工食品の米久(沼津市)はこのほど、冷凍食品の新シリーズ「手軽にブランチほっとスナック」を発売した。 社会的な需要が高まっている時間をかけない「タイムパフォーマンス」と、良質な「クオリティーパフォーマンス」を兼ね備えたスナック。もっちりとした生地が特徴で、小腹がすいた時、レンジで温めるだけで簡単に味わえる軽食シリーズとして展開する。 第1弾は「はちみつチーズ風味」と「あんバター風味」の2種類。ともに内容量100グラムでオープン価格。
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沼津市議会、予算案など37議案可決で閉会
沼津市議会2月定例会は18日、最終本会議を開き、2024年度各種予算案など36議案を原案通り可決した。地方自治法改正による議員の兼業規制緩和を受け、議員発議で追加上程された議員の請負状況公表に関する条例案も可決し、閉会した。
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沼津商議所女性会 保育所に絵本を寄贈
沼津商工会議所女性会(大田香奈子会長)はこのほど、絵本20冊を沼津市の大平保育所に寄贈した。 収集したアルミ缶のプルタブを換金して購入費用に充てた。大田会長が市役所を訪れ、「私の子どもも保育所にお世話になった。ぜひ多くのお子さんに読んでほしい」と新井光子所長に目録を手渡した。新井所長は「子どもたちは絵本が大好き。大切に使いたい」と感謝した。
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沼津香陵LCが献血 J3沼津ホーム戦に合わせて
沼津香陵ライオンズクラブは16日、沼津市の愛鷹広域公園で献血活動を行った。 サッカーJ3アスルクラロ沼津のホーム戦に合わせた取り組み。献血車が待機する中、メンバーが看板を掲げて来場者に協力を呼びかけた。
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福岡でウズラ卵窒息事故 静岡県内、提供中止や注意喚起
福岡県の小学1年生の児童が給食を喉に詰まらせて死亡した事故を受け、静岡県内の学校給食でも、原因になったとみられるウズラの卵の使用を控えるなどの影響が広がっている。 文部科学省は2月末、指導手引書を改めて確認し、事故防止を徹底するよう都道府県教育委員会などに通知。これを受けて県教委も市町教委に文書で指導を求めた。 静岡市や長泉町などは当面の間、公立小中学校でウズラの卵の提供を休止した。静岡市はカットしていないミニトマトの提供も取りやめた。いずれの自治体も状況を見ながら対応を検討していくという。 浜松市や沼津市は、食材を適当な大きさに切ってよくかんで食べることや早食いをしないといったポイン
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静岡県西部初のバカロレア認定 聖隷クリストファー小・こども園(浜松市中央区)
浜松市中央区の聖隷クリストファー小と聖隷クリストファー大付属クリストファーこども園が今春、世界的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の認定施設となった。静岡県西部では初。両施設は、IBの初等教育プログラム(PYP)を実施する。 同小では学習指導要領の教科の授業に、「私たちは誰なのか」「世界はどのような仕組みになっているのか」「この地球を共有するということ」といったPYPの定める教科横断的なテーマを組み込む。PYPには授業の使用言語の規定はないが、同小では外国語、図工、音楽など学年に応じて複数の授業を英語で行う。 両小・園は2022年にIB候補となり、これまでも探究型の教育を展開して
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沼津・興国寺城の石垣、1600年ごろ築造 高い技術「権力誇示」 発掘調査説明会
沼津市文化財センターが2023年度に実施した国指定史跡・興国寺城跡(同市根古屋)の発掘調査で、石垣の築造時期が石の切り方や積み方の特徴から、戦国最末期から江戸最初期の1600年前後だと分かった。市はこのほど、現地で説明会を開いた。 興国寺城の石垣はこれまで、大きさのふぞろいな自然石を積み上げる「野面積み」の特徴を持ちつつ、表面を平らに加工した石を使う戦国時代から江戸時代の過渡的な築造方法だと分かっていた。今回の調査で江戸初期に一般化する「矢穴」と呼ばれる石を切る際の跡がないことが分かり、時期がさらに絞り込めた。 石垣の基礎部分は地表下1・5メートルに残存。黄色い粘土質の土や小さな石を敷
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時論(3月17日)「着衣泳」で考えるSDGs
スポーツやレジャーを楽しむには、正しい知識を持つことが必要だ。特に水辺など水が関わるものは、常に危険と隣り合わせだ。 警察庁のまとめによれば、2022年の水難事故による死者・行方不明者は727人だった。同年度の水害をまとめた国土交通省の報告書は、1時間雨量が50ミリを上回る短時間強雨の発生件数が、13~22年の10年間の平均回数が1976~85年の約1・5倍に増加したことを示す。今後も「気候変動の影響により、水害のさらなる頻発、激甚化」が懸念される。 水難や水害から身を守る方法として、服を着たままの「着衣泳」がある。服や靴などの浮力を生かし、あおむけに顔と足を浮かせる「背浮き」の姿勢が基
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記者コラム「清流」 隠れスポット探し
3月に入り、各地で早咲きの桜が散り、ソメイヨシノの時季が近づいてきた。一言に桜といっても種類や場所によって見どころが変わる。県内に名所はたくさんあるが、今年は隠れスポットも探して写真に収めたい。 2月、早咲きの河津桜にはメジロなど多くの野鳥が飛来し、枝から枝へと飛び交うほほ笑ましい光景があった。伊豆市の観光施設「修善寺虹の郷」には約300本のカンヒザクラが植栽され、下向きに花が咲く控えめな姿がかわいらしい。沼津市井田では、散った桜の花びらが歩道に広がる「桜のじゅうたん」を楽しむことができた。 これからは気温が上がり、ひと味違った光景を見せてくれそうだ。いろいろな場所へ足を運んで春色の景色
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災害時のトイレ 消防士ら講演 4月13日、沼津市で
沼津市環境整備事業協同組合は4月13日午後2時から、災害時のトイレに関する研修会「過去の災害から学ぶ~とても大事なトイレのおはなし」を同市のプラサヴェルデで開く。 能登半島地震で派遣された駿東伊豆消防本部の西尾崇さん、熊本地震で現地調査した同組合の山本真太郎理事らが講師を務め、被災地や避難所でのトイレの課題について語る。受講無料で定員は250人。ファクスかインターネットの専用フォームで申し込む。問い合わせは同組合<電055(939)5601>へ。
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再編曲の沼津市歌 HP公開 市制100年記念 「自然やノスタルジー感じて」 新正午チャイム 20日から
沼津市は15日、市制100周年を記念して再編曲した市歌の新しい楽譜や音源をホームページで公開した。ピアノや吹奏楽、オーケストラなど6パターンを掲載。同報無線から流れる正午の市歌のチャイムも20日から新たに収録した音源を使用する。 市歌は1955年に愛鷹村など4村との合併時に制作。童謡「めだかの学校」で知られる故中田喜直氏が作曲、市内の小学校長を務めた故高橋清氏が作詞した。市は市制100周年記念事業として同市の音楽家川口三郎さん(51)に編曲を依頼、1月に再録音した。 川口さんは15日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に楽譜の完成を報告した。川口さんは「沼津の自然やノスタルジーを感じてほしい。
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沼津商、沼津工 統合案も検討 県立高協議会
沼津市、清水町の県立高の在り方を検討する地域協議会沼駿地区沼津部会が15日、同市で開かれた。前回会合時に実学の垣根を越える学校の一案として委員から挙がった、沼津商高と沼津工高が統合するアイデアをはじめ、地域の県立高のグランドデザイン策定に向けた方向性を議論した。 池上重弘県教育長や同市、清水町の各教育長、同市商工会長、域内の県立高関係者らが出席。事務局が新たな方向性を示すキーワードとして「未来を見据えた実学系高校」「普通科高校の横断的な学び」を提示し、意見を募った。 沼津商高と沼津工高の統合案については「商業と工業を混ぜた広範的な教育が理想」「経営者人材育成のため、高等教育につながる学びは必
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沼津・江本市議 議運は処罰せず 所属会派「規範意識低い」
沼津市議会議会運営委員会は15日、議運への無断遅刻や欠席を繰り返してきた江本浩二市議への対応について協議し、同氏や所属会派を処罰しないことを決めた。所属会派から改善策が提出され、繰り返す理由に同氏の「道徳、規範意識が低い」ことが挙げられ、今後は意識を高めることと、二度と起こさないよう会派内で確認していく考えが示されていたという。 江本氏の所属会派は「未来の風」で、代表は同氏。山下富美子氏と2人のため、「3人以上の会派から」という取り決めで議運の正規委員にはなれず、これまで江本氏がオブザーバー資格で出席していた。 同氏は2月22日の議運に事前連絡なく遅刻。2022年以降では計3回の無断遅刻や欠
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デジタルアート NY展示会に 沼津の画家田川さんら4月出品 「移住して心と色調明るく」 市長に作品紹介
沼津市在住の画家田川誠さん(42)とアートディレクター深沢慎也さん(47)のチーム「ペトロアンドヨゼフ」の絵画「Pop Pop TOKYO」が4月3~5日、米国ニューヨークで開かれる展示会「NFT NYC」に出品される。繁華街タイムズスクエアのデジタルサイネージに掲示される。 長崎市出身の田川さんは2016年に沼津市に移住。同市出身で在住の深沢さんと創作活動を展開している。「NFT NYC」はNFT(非代替性トークン)技術を使い、複製できないようにしたデジタルアートの展示会で、世界約4500点の中から選ばれた。 2人は15日に市役所を訪れ、頼重秀一市長に報告。出品作の原画を手に田川さんは
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新6年生のため学習机の天板新しく 沼津片浜小、地元企業も協力
沼津市の片浜小6年生約50人が15日、新6年生に気持ちよく新学期を迎えてもらおうと、同校で長年使用した学習机の天板を新しくした。地元企業が協力し、耐久性とメンテナンス力に優れたひのき柄のプラスチック状の天板を重ね張りして改修した。 児童は「せーの!」と声を合わせて、新しい天板がずれがないように丁寧に取り付けた。改修した学習机は5年生が進級後に使用する。鴨野玄篤君(12)は「大切に使ってくれるとうれしい」と笑顔を見せた。 同校卒業生で、建築資材を販売する不二高(同市)の高島弘光社長が、開発した天板を無償提供した。高島社長は張り替えで生じる廃材の削減、子どもにSDGs(持続可能な開発目標)に
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【第4章】学びの保障㊤ 元校長 第2の人生 医教連携 生徒の懸け橋【青春を生きて 歩生が夢見た卒業】
がんと闘いながら静岡県立磐田北高に通った寺田歩生[あゆみ]さんを校長として支えた鈴木真人さん(62)は2022年3月、同校を最後に定年退職した。30年以上に及ぶ教員生活に区切りを付け、第2の人生に選んだ仕事は、やはり生徒にささげるものだった。 「様子が分かり安心しました」。1月中旬、JR沼津駅前のビル。鈴木さんは通信制高校つくば開成高沼津校を訪ね、支援した生徒たちの近況を聞いた。県教委から「医教連携コーディネーター」の委嘱を受け、生徒や保護者、学校、医療機関と関わりながら、病気療養する生徒が治療と学びを両立させる方法を助言している。同校には相談を受けた3人の生徒が通う。 鈴木さんには、歩
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静岡人インタビュー「この人」 オランダの国際映画祭最優秀作に出演した俳優 永井なおきさん(沼津市)
世界三大映画祭(カンヌ、ベルリン、ベネチア)に次ぐ規模のロッテルダム国際映画祭で最優秀作品賞(タイガーアワード)を受賞した「莉(れい)の対」(田中稔彦監督)に出演した。俳優やモデルの芸能活動の傍ら、静岡県内の専門学校でコミュニケーションなどの講師を務める。大阪市出身。55歳。 -受賞の喜びを。 「俳優出身の監督がコロナ禍をきっかけに仲間を一人一人集めながら作った作品。若いスタッフが苦難を乗り越え、成功する過程を一緒に分かち合えた。映画祭期間中は2週間現地に滞在し、『絶対賞を取る』とみんなで励まし合った。実際に授賞式で作品名が呼ばれた時は、自然と涙がこぼれてきた」 -作品の見どころは。
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沼津市人事異動 財務部長に秋山氏 4月1日付
沼津市は14日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級の異動は8人で、前年度に続き、組織改編に伴って大規模となった。 財務部長には秋山幸宏水道部長を充てた。昇格は5人で、都市計画部長に福岡知己沼津駅周辺整備部推進課長が就く。公務員の定年延長で役職定年を迎える部長級4人は課長補佐級に異動する。部長級の退職は1人で、女性はいなくなった。 組織改編は都市計画部内に公共建築・住宅施策を所管する建築住宅局を置き、局内に3課を再編。子育て支援課とこども家庭課をこども未来創造課として統合し、同課にこども家庭センターを配置する。そのほか、福祉企画課、産業政策課、建設デザイン政策課を新設する。能登半島地震
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沼津市人事異動(4月1日)
【次長級】福祉事務所長(福祉事務所社会福祉課長兼福祉臨時特別給付金室長)小林孝子▽建築住宅局長併教育委員会事務局参事=学校管理担当(市街地整備課長)北條勝久 【課長級】生活安心課長兼市民相談センター所長兼消費生活センター所長(福祉事務所こども家庭課長)望月浩司▽契約検査課長(健康づくり課長兼保健センター所長)山本幸司▽納税管理課長(会計管理者兼出納事務局長)岡田恵津子▽健康づくり課長兼保健センター所長(健康づくり課副参事兼新型コロナウイルスワクチン接種室長)山岸宏充▽看護専門学校事務長(クリーンセンター管理課長)河西直美▽福祉事務所福祉企画課長兼福祉臨時特別給付金室長(生活安心課長兼市民相
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「誰でも通園制度」 沼津駅前で4月試行
沼津市は4月1日から、親の就労の有無にかかわらず、子どもを預けられる「こども誰でも通園制度」を試行する。JR沼津駅南口の沼津産業ビル4階の沼津っ子ふれあいセンター「ぽっぽ」で始める。 対象は保育園や幼稚園に通っていない生後6カ月から3歳未満の子ども。事前に市に申請し、利用券の交付を受けることが必要。 利用上限は1カ月当たり10時間、1回5時間まで。利用料は1時間300円で、最大同時に6人まで対応する。 問い合わせは市子育て支援課(4月以降はこども未来創造課)<電055(934)4842>へ。
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事業承継 事例を紹介 富士商工会議所セミナー
富士商工会議所はこのほど、事業承継セミナーを富士市の同所で開き、県女性経営者団体に所属する企業経営者らが実体験に基づく事例や課題を語った。 自動車用部品開発「ダイワ・エム・ティ」(同市)の和久田恵子社長は、社内に共感者やブレーンをつくり、積極的にセミナーに参加した取り組みを振り返った。社員やその家族の幸せを中心に課題解決を心がける必要性にも触れた。 産業用ブレーキ製造「サツマ電機」(沼津市)の梶川久美子代表は、大学職員だった時に東日本大震災のボランティアに参加し「大切にしたい人を大切に」と考えたことを機に承継を決意し、地域に人脈を築いた経験を語った。 県事業承継・引継ぎ支援センターの清水至亮
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「伸ばした髪 役立てて」 芹沢君(大仁小) 3年かけ医療用寄付
病気の治療などで髪に悩みを持つ子どもたちへの「ヘアドネーション」(髪の寄付)のため、伊豆の国市の大仁小6年の芹沢錬君(12)が、3年間伸ばした髪を切った。医療用ウィッグ(かつら)などとして役立ててもらう。「誰かの役に立ってほしいので、また伸ばしたい」と話している。 2021年春、テレビでヘアドネーションを見たことで興味を持ち、「自分にもできるかな」と思い髪の毛を伸ばし始めた。トイレに入ったら女性用トイレを指さされながら「あっちだよ」と言われたり、温泉では浴場に入る前に止められたりしたという。母親の綾子さん(44)は「伸ばし始める前に『大変だよ』とも伝えた。嫌な思いもたくさんしたと思う」と振
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香り華やぐ桜の木 沼津視覚特支へ 春めき財団が寄贈
全国で社会貢献事業を展開する「春めき財団」(神奈川県)はこのほど、沼津市の県立沼津視覚特別支援学校に、鉢に入った「春めき桜」を寄贈した。 同日、贈呈式が同校で行われ、財団の古屋富雄理事長が山崎久美子校長に目録を手渡した。 山崎校長は「木や花の香りを感じ、触ることが学習の一つ。子どもたちの希望のシンボルになってほしい」と話した。 シャンプーなどを製造・販売するクラシエ(東京都)が、春めき桜に関連する商品の売り上げの一部を協力金として提供した。
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⚽アスルクラロ沼津 中山監督が抱負、ホームで「連敗防ぐ」 16日、北九州戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は16日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で16位のギラヴァンツ北九州と対戦する。開幕から無失点で連勝していたが前節のアウェーFC今治戦では初失点し、0-1で競り負けた。ホームで再び勝利し、勢いを取り戻したいところ。中山雅史監督は「攻守において、どれだけアグレッシブに表現できるか。連敗はしないという強い意識を持つ」と見据える。 互いに連勝中と好調だった今治との対戦では、堅守に阻まれ前へボールを運ぶことができず、苦しい展開を強いられた。前半22分、左サイドからクロスを上げられ先制を許すと、そのままスコアを動かせずに今季初の敗北を喫した。 高いボール保持率を見せな
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学び誇りに日々の精進誓う 静岡県立工科短期大学校、105人卒業-沼津
静岡県立工科短期大学校は13日、卒業式を沼津市のプラサヴェルデで開いた。静岡と沼津両キャンパスの学生105人が、ものづくりの現場などで活躍すると誓った。 卒業生は一人ずつ名前を呼ばれ、壇上で卒業証書を受け取った。機械・制御技術科の佐野颯さんが「本校で学んだことを誇りに今後も日々精進する」と謝辞を述べた。 メーカーに就職する学生が多く、進学者を含めた進路内定率は100%。柳下福蔵校長は「人との出会いを大切に。希望を語れる人生を送られることを願う」と呼びかけた。 沼津技術専門校と清水技術専門校を再編し2021年4月に開校した。6学科を持ち、ものづくりの現場のリーダーとなる人材を育成する。
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南海トラフ地震想定し避難訓練 駿河湾沼津SA
中日本高速道路東京支社は13日、南海トラフ地震などの大規模災害を想定した総合防災訓練を沼津市根古屋の新東名高速道駿河湾沼津サービスエリア(SA)上りで実施した。同社員やテナント従業員、利用者約50人が避難順序などを確認した。 震度7の地震で高速道が全線通行止めになり、利用者や近隣住民がSAに一時的に避難する事態を想定して行った。建物内からの避難誘導や、屋外の一時避難場所での救護用テントや仮設トイレの組み立て、放水など一連の流れを確認した。 同社によると、能登半島地震発生時は、北陸道のSAに利用者や住民が一時避難した。駿河湾沼津SA上りは標高132メートル地点で津波の恐れはないが、道路の通
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詐欺被害防止貢献 コンビニに感謝状 沼津署、難波さんを認定
沼津署はこのほど、特殊詐欺被害防止に貢献した沼津市のファミリーマート沼津北高島町店(土屋秀之店長)と従業員難波幸子さん(64)に署長感謝状を贈った。難波さんは昨年11月に続き被害を食い止め、1年以内に2回以上の被害防止で贈られる「特殊詐欺被害防止マイスター」の認定を受けた。 難波さんは1月16日、来店した80代男性が「パソコンに出た警告文の番号に電話したら、コンビニで8万円分のギフトカードを買うように指示された」と話したことから詐欺を疑い、通報した。吉田光広署長から感謝状を受け取り、「これからも困っている人には積極的に声をかけて、大切なお金を悪い人に渡さないようにしたい」と話した。
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マーケティング、女性経営者学ぶ 沼津の道喜さん講演
沼津商工会議所女性会(大田香奈子会長)は12日、女性経営者を対象にしたマーケティングに関するセミナーを沼津市内で開いた。女性の起業支援を手がける「ディークオリティー」(浜松市)の道喜道恵代表が講演し、約40人が受講した。 道喜代表は、経営学者のドラッカーの言葉を引用しながら、マーケティングについて解説した。経営者として自身の「強み」を理解することが必要とし、「他社でもできるが自社が上手にできる『差別化』と、他社にできないことを自社ができる『独自化』を分けて強みとして考えるべき」と述べた。 企業のSNS(交流サイト)の戦略については「どのSNSが顧客と合っているかが重要。場合によっては、は
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沼津市が新年度版カレンダー 市民撮影、季節の写真満載
沼津市はこのほど、市の行事や地域のイベントを掲載した2024年度版の市民カレンダーを作製した。表紙や各月の写真は、市内外から募った季節の写真を採用した。 A4判で8万3100部を作製。自治会を通じて各戸配布するとともに、市役所広報課、地区センターなどでも無料配布する。写真は73人から290点の応募があり、大瀬まつり(4月)、長興寺の泣き相撲(6月)など、季節感あふれる写真で彩られている。 問い合わせは市広報課<電055(934)4703>へ。
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営農指導、取り組みを発表 JAふじ伊豆 最優秀賞に宮島さん(三島函南)
JAふじ伊豆はこのほど、営農アドバイザーの発表報告会を沼津市の本店で開いた。最優秀賞は宮島快さん(三島函南地区函南営農経済センター)、優秀賞には池谷奈桜子さん(なんすん地区ながいずみ営農経済センター)が選ばれた。 農産物の品質向上と収量増加に向けて営農指導する各地区の代表8人が、それぞれの取り組みと成果を発表した。対象農産物はイチゴや落花生、米、トマトなど。管内の県東部でも生産者の高齢化と担い手不足が課題になる中、「最新機器を活用したスマート農業」「販路拡大に向けたブランド戦略」などを紹介した。 JA静岡中央会やJA静岡経済連、県の職員らが審査した。宮島さんは2024年度県内JA発表会に
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盛り土条例検証、9月定例会までに報告書 静岡県議会特別委 他県への視察も検討
静岡県盛り土規制条例の効果や課題、規制の在り方などを調査・検証する県議会の特別委員会は12日、第3回会合を開き、関係団体の意見を聴取した。今後は学識経験者への聴取や先進地視察をした上で、9月定例会までに報告書をまとめるスケジュールが了承された。 視察先候補として、本県と同様に防災と環境保全を目的とした盛り土条例がある千葉、埼玉の両県のほか、盛り土規制法の施行に伴い4月に条例を廃止する大阪府が候補に挙がっている。杉山盛雄委員長(自民改革会議、沼津市)は「今の条例が全て必要かどうかを含めて議論していく」と述べ、盛り土規制法に関して国土交通省や環境省などからも意見を聞きたいとの考えを示した。
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市政へ見解の伝達 会派には知らせず 浅原沼津市議
沼津市議会最大会派「志政会」代表の浅原和美市議が、頼重秀一市長の市政運営に関する自身の見解を市幹部に伝えたことについて、志政会は12日、浅原氏ら関係者から事実関係を聞き取った。 同会派によると、浅原氏は見解を伝えたが、文書は渡しておらず、メモを読みながら口頭で行ったという。また、所属する他の議員に事前に知らせていなかったことを会派内で確認した。頼重市長を支える立場の他会派の議員も知らされていなかったという。 志政会は頼重市長が市議時代に所属した会派。浅原氏は8日の一般会計予算決算委員会終了後、市幹部に2024年度予算案を「特徴が見られない」などとする見解を伝えていた。
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小中学生に記念の贈り物 天文カレンダー2380部 沼津の新1年生に
函南町の月光天文台を運営する国際文化交友会は11日、月の満ち欠けや天文観測ガイドを記した「太陽・月・星のこよみカレンダー」2380部を沼津市に贈った。4月に入学する市内の小中学校の新1年生に配る。 カレンダーは1976年から製作。天文への理解を深める教材として、沼津市の児童生徒に初めて寄贈した。同協会の永石安明代表理事が市役所を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に手渡した。
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社会で必要な知識を学ぶ 工科短期大学校沼津 就職前セミナー
静岡県立工科短期大学校沼津キャンパス(沼津市大岡)は11日、就職前セミナーを行った。各分野の専門家を招き、13日に卒業を控える2年生55人が就職後に必要な知識や心構えを学んだ。 金融のセミナーは沼津信用金庫営業サポート部の滝口怜奈さんと山本茉利さんが講師を務めた。1人暮らし世帯の生活費やライフイベントにかかる費用を示し、これからの時代を生き抜くには▽収入と貯蓄を増やす▽長く働く▽お金の管理・運用をうまく行う―ことが重要と強調した。物価上昇にも触れ、使う予定のないお金は「投資で増やすことを検討してもよいのでは」と話した。 労働に関する法律、コミュニケーションスキル、消費者教育、年金に関する
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戸田の味、心に刻み巣立ち 卒業控えた小中一貫校生 タカアシガニやメヒカリ味わう
沼津市の戸田小中一貫校9年生が12日、沼津法人会三浦・戸田支部主催の総合学習に取り組み、戸田港水揚げの海産物を提供する「丸吉食堂」で郷土料理を味わった。食後は学校に戻り、後輩の前で戸田の未来についての学習成果を発表した。 卒業を機に地元を離れる生徒が多いことから、戸田の良さを再認識し、多くの人にPRしてもらうのが狙い。同食堂ではタカアシガニの蒸し上げやメヒカリの唐揚げ、深海エビの入った鍋などを食べた。勝呂浩弥さんは「タカアシガニは苦味の中にうまみがある。将来県外に出た後も戸田の良さを多くの人に伝えたい」と話した。沼津法人会の鈴木俊一会長は「ふるさとの魅力を舌で味わって心に刻んでほしい。自信
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卓球・平野(沼津市出身)、早田に快勝
卓球のシンガポール・スマッシュは10日、シンガポールで行われ、女子シングルス1回戦で平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が早田ひな(日本生命)に3-0で快勝し、2回戦に進んだ。伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)も勝ち上がり、長崎美柚(木下グループ)は敗れた。 男子シングルスは張本智和(智和企画)が1回戦を突破した。
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頼重市政再度けん制 浅原沼津市議が文書
沼津市議会最大会派で、頼重秀一市長の出身会派「志政会」代表の浅原和美市議=7期=が、市長の市政運営をけん制する文書を市幹部に渡していたことが11日までの取材で分かった。市長の初当選時、選対本部長も務めるなどつながりが深い浅原氏は「個人として渡したが、仲間に伝えた。思いは同じ」と強調した。 浅原氏は2月定例会の代表質問で頼重市長を批判する一方、8日の一般会計予算決算委員会では2024年度予算案に賛成した。しかし、委員会終了直後に市幹部に渡された文書には、賛成したばかりの24年度予算案を「特徴が見えにくい」と再び批判。25年度予算も同様の場合は、再び厳しい質問をする可能性を示唆している。 さらに
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飛龍高・白坂ら 27人全員合格 大相撲・春場所新弟子検査
日本相撲協会は大相撲春場所初日の10日、新弟子検査合格者を発表し、飛龍高の白坂湧人(音羽山部屋、182センチ、141キロ)、昨年10月の国体成年個人8強で幕下最下位格付け出しの松井奏凪人(宮城野部屋)ら受検した27人全員が合格した。年6場所で最も志願者が多い春場所では昨年の33人を下回り、義務教育修了が受検資格に定着した1973年以降で最少。 松井と三段目最下位格付け出しの時天嵐(ときてんらん)(時津風部屋)は2日目の11日に取組があり、他の25人は2日目から前相撲を取る。
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沼津の80代女性 カード詐取被害 350万円引き出される
沼津市の80代女性が10日までに、市役所職員や金融機関職員を名乗る男らにキャッシュカード3枚をだまし取られたと沼津署に届けた。同署によると、カードを利用して計350万円が引き出されていた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、7日午後3時ごろ、女性宅に市役所の職員をかたる者から「還付金がある」「振込口座はどこか」などと電話があった。女性は電話で金融機関名を伝えた後、自宅を訪れた金融機関の職員を装った男にカード3枚をだまし取られたという。
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イルカと遊んで記念撮影 伊豆・三津シーパラダイス 10日まで
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで9日、体験型イベント「みとしーフェスタ」が始まった。10日まで。 イベント参加のための抽選会を実施し、当選者はイルカやアシカ、ゴマフアザラシと遊びながら記念撮影できるふれあい体験、外海での釣り体験、ガイドツアーなどを楽しんだ。抽選に外れた人にも、アシカやアザラシなどに餌やりができる「お魚引換券」をプレゼントした。抽選イベント以外にも、イルカの水しぶき体験や14日に誕生日を迎える公式キャラクター「うちっちー」の生誕祭など計15イベントを実施し、家族連れらでにぎわった。 10日も、入館料のみで応募できるイベント参加券の抽選会を、午前9時と午後1時に行
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沼津の片岡屋が創立記念式典 静岡
建設関連専門商社の片岡屋(本社・沼津市)は9日、創立87年の記念式と入社式を静岡市駿河区で開いた。社員ら約140人が参加し、新入社員9人の紹介や永年勤続者10人の表彰を行い、飛躍を誓った。 秋元利之社長は、2023年12月期の売上高が過去最高となり、増収増益を確保したことなどを報告し、「今年はトライアンドエラーの年。仲間で意見を交わし、挑戦と失敗を繰り返しながら成功に近づこう」と呼びかけた。
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専門学校生ら 分譲地間取り検討 沼津の建築会社 インターン
建築会社のイーホーム(沼津市)は8日、1日インターンシップを初めて実施した。分譲地の間取りを考えるフィールドワークなどを行い、建築業界への興味を誘った。 建築を学ぶ専門学校生ら3人が参加し、同社が販売する長泉町本宿の分譲地に足を運んだ。土地の形や道路の接し方を確認した上で、子どもが2人になる30代夫婦に最適な間取りや駐車場の配置を考えた。意見を交わしながらプランの質を高め、販売戦略も検討した。 専門学校の建築科に通う学生(19)は「授業で空想の土地に図面を書くことはあるが、決められた条件の中でプランを考えるのは難しい」と話した。 同社によると、建築業界は人手不足に加え高齢化が進んでいる。県東
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マニアックな趣味に没頭「ぬまりびと」沼津に集結 流木アート、レスラー風マスクで動画…
探究・表現活動の熱中者が成果を発表する「ぬまりびと博覧会」(同実行委主催)が9日、沼津市のプラサヴェルデで開かれた。一つのことに没頭する沼にはまったような人を指す「ぬまりびと」が集結。来場者は「そこに目をつける!?」と驚きながら、ニッチな話を聞いて楽しんだ。 沼津の土産品を制作する人、流木でアート作品を作る人、プロレスラー風のマスクを着けて動画投稿する人など、マニアックな趣味を持つ25組がブースを構えた。来場者は各ブースを回って「何のぬまりびと?」などと質問を投げかけ、出展者の前のめりな話を聞いたり、商品を購入したりした。 ちょうつがいでアクセサリーを作る伊藤徹郎さん(54)は「柱と扉を
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「ありがとうの手紙」大切な人へ 御殿場・玉穂小児童つづる 地域貢献活動団体 プロジェクト
地域貢献活動に取り組む団体「植松グループ地域振興協会」(沼津市)による取り組み「ありがとうの手紙を書くキッカケプロジェクト」の手紙作りが8日、御殿場市の玉穂小で行われた。プロジェクトを通じて能登半島地震の被災地へ義援金を送る。 「ありがとうの手紙」は、家族や友達など周囲の大切な人に感謝の思いを伝えるのが狙い。同協会が1通当たり50円を寄付金として拠出する。今回は1、2年生と特別支援学級の児童計114人が2月からクラスごとに書き始め、同日は特別支援学級の児童が感謝の言葉をつづった。手紙は同協会が郵便局にまとめて持ち込む。 兄弟への感謝を示した勝間田真輝君(11)は「地震で困っている人へ早くお金
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人と建築テーマ 入選写真を表彰 静岡市で10日まで展示
静岡県建築士事務所協会(金丸智昭会長)は9日、「第25回『人と建築』フォトコンテスト」の表彰式を静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで行った。県内外の建築と人の関わりをテーマにした241点から選ばれた入賞・入選の33点を表彰した。10日まで同ギャラリーで入賞・入選の作品展を開いている。 最優秀の金賞に輝いた作品「螺旋(らせん)怪獣」を撮った鳥居良崇さん(37)=磐田市=らに金丸会長が表彰状を手渡した。鳥居さんは浜松市中央区のクリエート浜松の中庭にある螺旋階段を撮影。日光で施設壁面に反射し、影まで二重に見える印象的な場面を写真に収めた。「人がなかなか通らない場所で苦労した。面白い形だと思って撮影
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離婚後、子を大学進学させるには ひとり親向け貸付金の利用を
問 先月離婚し、高校1年の子と暮らす母親です。高校卒業後は大学まで進学させたいと思いますが、養育費を元夫からもらえておらず、大学に通わせるとなると金銭的に厳しい状況です。活用できる支援制度は何かありますか。 答 ひとり親家庭には、子どもが18歳に達した最初の3月31日までの間、児童扶養手当が支給されます(所得制限あり)。支給は2カ月に1回で、金額は所得の状況に応じて全国一律で決まっています。申請や受給の方法といった具体的なことは、お住まいの市町担当課に相談してください。 大学に進学するにはお金がかかりますが、ひとり親家庭に向けた各種貸付金制度があります。母子父子寡婦福祉資金貸付金の制度で
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Ⅴリーグ男子東レ 藤井さん命日に勝利を 3月10日他界1年、16日、沼津で追悼試合
バレーボールVリーグ1部男子の東レでプレーしたセッター藤井直伸さんが闘病の末、31歳で他界して10日で1年がたつ。チームは9日と命日の10日に行われる東京GBとのリーグ戦の連勝を目指すとともに、16、17日に沼津市総合体育館で開催するVC長野との地元戦のうち16日を追悼試合とし、特別ユニホームを着用して戦う。 藤井さんとの息の合ったBクイックを武器としたミドルブロッカー李は「藤井はプレーできない状態でも最後まで優勝を諦めなかった。このメンバーで優勝したい。藤井の分も、藤井とともに戦う」と決意を示す。 プレーオフ進出を左右する大事な試合。「気負わず、一つ一つのプレーに集中する」と冷静さも忘
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沼津市議会 予算案、委員会で可決 最大会派が批判も賛成
沼津市議会2月定例会は8日、一般会計予算決算委員会を開き、2024年度一般会計予算案を賛成多数で可決した。2月28日の代表質問で頼重秀一市長の施政方針を「市長の特色が見えない」などと批判した最大会派の志政会も賛成に回った。 8日は一般会計予算案への総括質疑と討論が行われた。志政会代表の浅原和美氏は賛成討論で、頼重市長への厳しい言葉が並んだ自身の代表質問を「28番(最多期数)議員として、心を鬼にして発言した」とした上で、「市長の思いは読み取れた」「(鉄道高架化に向けた動きを)見える化する予算として期待している」などと述べた。沼津志帥会、市民クラブ、公明党、虹の会も賛成した。 共産党市議団と
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55企業・団体が説明会 25年卒業予定 沼津高専生に発信
2025年に卒業予定の沼津市の沼津高専生を対象にした合同企業説明会「沼津高専就職祭」(静岡新聞社主催)が8日、同市のキラメッセぬまづで開催された。本科4年生や専攻科1年生などの約200人が臨み、将来進むべき道について考えた。 55の企業・団体が参加した。各ブースを設けて学生と対面で話して仕事内容を説明したり、動画で紹介したりして、やりがいなどを発信した。近年の若手が求めているワークライフバランスや福利厚生に関する社としての考えも伝えた。
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国際女性デーに合わせ 沼津の醸造所、女性スタッフがビール仕込み
国際女性デーに合わせ、JR沼津駅前でビールの醸造兼パブを開くリパブリュー合同会社(畑翔麻代表)の女性スタッフが8日、女性の地位向上の願いを込め特別な麦を使ってビールを仕込んだ。店長の加藤瑞生さん(26)は「性別にかかわらず、多くの人にクラフトビールを好きになってほしい」と笑顔を見せた。 仕込んだビールはたる二つ分の700リットル。アメリカのホップ会社がこの日に合わせて作った「ピンクブーツブレンドホップ」の麦を使用した。加藤さんら女性スタッフ3人は国際女性デーのシンボルのミモザの花をイメージした黄色いTシャツを着て、ブルワー(ビール職人)に教わりながら麦を粉状に引いたり、ホップを釜に入れたり
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資産形成の仕組み 子育てママが学ぶ 沼津でセミナー
静岡県東部で活動する子育て支援団体「ママとね」と第一生命保険沼津支社は7日、子育て中の母親向けの資産形成セミナーを沼津市のぬましんCOMPASSで開いた。参加者は少額投資非課税制度(NISA)や、学資保険など目的に合わせた資産形成の手法について学んだ。 セミナーは1月の新NISAのスタートで資産形成への関心が高まる中、子ども連れで参加できる講座が少ないことから企画した。講師は同支社の山崎康貴営業推進統括部長と資産形成・承継・相続アドバイザーの園田健太さんが務めた。 園田さんは新NISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)など、制度や商品ごとに特徴点を解説。税の優遇や解約できる時期などで違い
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原発処理水放出半年 漁業者は 東電に変わらぬ不信感 福島・いわきルポ【東日本大震災13年】
東日本大震災から間もなく13年を迎える中、静岡新聞社など全国の地方紙が連携し、読者参加型の調査報道に取り組む「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」を通じ、福島県いわき市を訪れた。昨年8月から始まった、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が続く地元の漁業者らは東電への変わらぬ不信感を口にした。 2月下旬、原発から南に約55キロ離れたいわき市の小名浜港。漁師歴約60年の志賀金三郎さん(77)は「東電は『基準値以下だから安全』としか説明しない。われわれの不安には応えてくれない」と憤った。 底引き網漁船の船主としてこれまで、「常磐もの」として高い評価を受けてきた地域の漁業を守
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地域の文化継承へ 白隠太鼓の発表会 沼津・原小4年生
沼津市の原小で7日、4年生の「白隠太鼓発表会」が行われた。2クラス約40人が、地域に伝わる代表的な文化芸能の継承に向け、力を込めて演奏した。 多くの保護者らが見守る中、笛の音に合わせてばちを動かし、体育館に響き渡る大きな声を出しながら軽やかに太鼓をたたいた。 昨年9月から月1度ほど、原地区を中心にした有志で構成する団体「白隠太鼓」のメンバーから指導を受けた。児童らは本番で練習の成果を存分に披露した。 白隠太鼓メンバーの清水久さんは「少ない練習時間で大変だったが、良くできていた。今後も子どもたちに体験してもらい、原地区の文化継承につなげたい」と話した。
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沼津の80代女性 100万円詐欺被害
沼津市の80代女性が7日までに、息子を名乗る男らに現金100万円をだまし取られたと沼津署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、6日午後2時ごろ、女性宅に息子を名乗る男から「荷物を間違えて送ってしまった。取引先に迷惑がかかり、お金を用意しないといけない」などと電話があった。女性はその後、自宅を訪れた息子の同僚をかたる男に現金を手渡したという。
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鈴木が単独首位 藤田さいき(沼津市出身)2位 ゴルフ・明治安田レディース第1日
鈴木愛が8バーディー、1ボギーで7アンダーの65をマークし、単独首位に立った。吉本ひかる、神谷そら、川崎春花、藤田さいき(沼津市出身)がトップと3打差の2位。 2年連続年間女王の山下美夢有は2アンダーの70で14位、2週連続優勝を狙う岩井千怜は27位。(賞金総額1億円、優勝1800万円、出場108選手=アマ3、晴れ、気温13・8度、北の風7・7メートル、観衆1206人) 好調なショットで4連続バーディー 元賞金女王の鈴木が2位に3打差をつけて、首位スタートを切った。「開幕してからショットが安定していて、今すごくはまっている」と手応えを口にした。 ショットが好調だった。14番を3パット
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沼津駅前名店街アーケード撤去へ 市が補助金 街路灯設置
沼津市は7日、市議会一般会計予算決算委員会で、4月以降にJR沼津駅南口の沼津駅前名店街のアーケードが撤去されると明らかにした。 撤去するアーケードは、南口の商業施設「イーラde」が面する都市計画道路三枚橋錦町線南側の東西約70メートル。設置から約50年がたち、老朽化が進んでいた。駅前名店街が撤去した上で、街路灯を設置する。総事業費2200万円のうち、市は補助金として1千万円を2024年度一般会計予算案に計上した。 撤去工事は多くの人出が見込まれる7月の狩野川花火大会前に完了予定。 (東部総局・尾藤旭)
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会員高齢化に伴い「菊華展」を刷新へ 沼津市、市議会委で方針
沼津市は7日の市議会一般会計予算決算委員会で、同市の沼津御用邸記念公園で毎年秋に開いている「菊華展」を今年から幅広く花の魅力を紹介するイベントにリニューアルする方針を示した。 菊花を出展する市菊花会会員の高齢化が進み、出展数の減少が予想されるため。新イベントは「hana・花・シンフォニー」と題して会期を1カ月に拡大し、菊華展はこのうちの1週間とする。沼津の食の魅力を伝えるマルシェや、生け花ワークショップなど訪日客をターゲットにした伝統体験などを組み込み、幅広い客層にアピールする。
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労働環境改善へ思い語る 高橋まつりさん母講演 母校の加藤学園暁秀高
沼津市の加藤学園暁秀高で7日、1年生約130人に向けた「働くことについて考える授業」が開かれた。広告大手電通の新入社員時代に長時間労働などに苦しみ2015年に命を絶った同校出身の高橋まつりさんの母幸美さんと、過労死問題に詳しい弁護士の川人博さんが講師を務めた。 幸美さんは、まつりさんの労働環境や死に至るまでの経緯を語った。まつりさんの悲痛を訴えるSNSも公開。最後に「命よりも大切な仕事はない」と強調し、これから社会に出て行く生徒の幸せを願った。 川人弁護士は、厚生労働省が認めているだけでも過労による疾病者数は年間約800人いる現状などを説明。「労働者にはいつでも退職する自由がある」と呼び
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演奏会招待券 清水町に贈る 明大校友会沼津支部
明治大学校友会沼津地域支部(鈴木正二支部長)はこのほど、4月27日に沼津市民文化センターで開く同大マンドリン倶楽部の定期演奏会招待券10枚を清水町に贈った。 町役場で開かれた贈呈式で、鈴木支部長が関義弘町長らに招待券を手渡した。招待券は、同町の就労継続支援事業所「柿田川作業所」の利用者に届ける。
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運命の東レで恩返しのトス 故郷・気仙沼で被災 バレー教室通して笑顔に 新戦力・小野寺選手、決意【東日本大震災13年】
バレーボールVリーグ男子1部の東レアローズ(三島市)に4月の入団が内定している宮城県気仙沼市出身の小野寺瑛輝選手(22)=国際武道大4年=は“あの時”の恩を返す時が来たと感じている。小学3年で経験した東日本大震災。当時、復興支援の一環で東レアローズ女子チームが気仙沼市でバレーボール教室を開催した。このイベントがバレー選手を志すきっかけになったと明かす。 小学1年でバレーを始めた小野寺選手は初めてVリーガーを目の当たりにし「支援物資よりワクワクしたし、『東レ』というチームが男子にもあることをその時に知った」。13年後、その東レに加入したことは不思議な巡り合わせだった
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記者コラム「清流」 新聞記者沼
「個人の情熱から文化が生まれ産業になる」。9、10日に沼津市であるイベント「ぬまりびと博覧会」の主催者の言葉にビビッときた。その心意気、熱すぎる。イベントは「レスラーマスク沼」「鯛(たい)の鯛沼」など、それぞれの関心分野に没頭する(沼にはまった)人が集い、活動内容や成果を披露する。とても興味深い。 時々、なぜ新聞記者になったかと逆質問される。採用面接で使えそうな答えも用意しているが、最大の理由は、情熱を持っている人と話せるから。積極的に取材に応じてくれる人は前向きで明るい。取材しながら元気をもらえる。 個人の情熱がまちを彩り明日を楽しくする。そんな信念を持ち、これからも出会いを楽しみたい
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時論(3月7日)難局でも日ロ交流続けたい
幕末からロシアとの交流の歴史を持つ下田市は今月、ロシアのウクライナ侵攻以降、見送ってきた友好関連行事を復活させる。ロシア使節プチャーチン提督率いる軍艦「ディアナ号」が安政大地震の津波で大破した際に犠牲になったロシア人が眠る玉泉寺で慰霊祭を営む。ロシア側の出席はないが、日ロ交流再開の契機になることを期待したい。 北海道出身の筆者は約40年前の小学生の頃、授業で担任の教師から、北方領土4島の名前を暗記するように言われた。位置や特性などの詳細も覚えた。教師は「関心を持ち続けることで返還への機運が高まる」と暗記の意味を説明し、「みんなが大きくなった頃には必ず戻っている」と強調した。 20年前、北
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フットサルの日本一へ 「一戦一戦ぶつかっていく」 静岡県U―18選抜の挑戦
フットサルの静岡県U―18(18歳以下)選抜が16、17の両日、兵庫県で行われる都道府県対抗の全国大会「フットサル神戸フェスタ」に出場する。普段はそれぞれのチームで活動する選手たちが力を合わせ、日本一を目指す。 県選抜は1月に東海4県で争った大会で3戦全勝し、出場権を手にした。前年の全国覇者の愛知県選抜との試合は、残り約3分まで拮抗(きっこう)した展開。最終盤で相手を上回った戦いぶりに曽根田盛将監督(44)は「技術より気持ちを表現してくれた」とチームの一体感への手応えを口にする。 登録メンバー14人は、静岡市駿河区のフットサルチーム「ARABICA」や浜松市のマリオフットサルスクール、東
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⚽アスルクラロ沼津 格上仙台に3発逆転勝ち ルヴァン杯1次ラウンド1回戦
トーナメント方式に刷新されたJリーグ・YBCルヴァン・カップが6日開幕し、1次ラウンド1回戦9試合が行われた。J3沼津はJ2仙台に3―2で競り勝った。4月の2回戦でJ1勢と対戦する。 ▽1次ラウンド1回戦(愛鷹)▽観衆1600人 沼津(J3) 3(0―0 3―2)2 仙台(J2) ▽得点者【沼】徳永(1)沼田(1)浜(1)【仙】菅原(1)郷家(1) 終了間際、DF浜が劇的決勝弾 沼津が粘り、仙台に逆転勝ちした。格上相手への劇的な勝利に、サポーターは歓喜に沸いた。 スコアレスで迎えた後半9分、ハイプレスで攻め込む相手に先制を許す。同34分に交代で入ったMF徳永が右足でシュートを放ち追い
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GI保護制度に「静岡県産日本酒」 17蔵元から52銘柄を審査 沼津で初開催
地域の農林水産物や食品のブランドを守る地理的表示(GI)保護制度に静岡県産の日本酒が指定されたことを受け、県酒造協同組合は6日、認定酒を決める初めての審査会を沼津市の県工業技術研究所沼津工業技術支援センターで開いた。17の蔵元から出品された52銘柄を審査した。 近日中に認否を決める。認められれば3月下旬にも、瓶に専用シールを貼って販売できる。 同センターの技師や大学教授らが審査員を務めた。「県内の水と静岡酵母を使う」「県内で製造、瓶詰めする」などの認定要件を書類で確かめた。酒を口に含んで味や香りを見極めた。今後、アルコール度数や日本酒度が申請通りか確認した上で最終結果を出す。 静岡県の
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「こども計画」策定へ 中高生へアンケート 沼津市
沼津市は6日の市議会一般会計予算決算委員会で、子ども施策の総合的な指針となる「こども計画」の策定に向け、2024年度に中高生を対象にアンケートを実施し、子どもの意見を反映させる方針を明らかにした。 市は24年度に、25年度から5年間のこども計画を策定する。子どもに自己肯定感や生活満足度などについてアンケートで尋ね、計画に反映する。24年度一般会計予算案に1100万円の策定経費を計上した。 国はこども基本法で、国の大綱や県の計画を踏まえ、市町にこども計画を定めるよう努力義務を課している。
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豆腐とみそ、造ったよ 育てた有機大豆で調理実習 伊豆の国市・長岡北小
伊豆の国市の長岡北小の5年生約20人が4日、沼津市などで有機栽培の普及に取り組むNPO法人「あしぶね舎」のメンバーらの手ほどきを受けて育ててきた大豆を使い、豆腐とみそ造りを体験した。 豆腐は、豆乳を加熱する際に焦がさないよう、慎重にかき混ぜた。みそ造りではゆでた大豆や塩、米こうじと、ゆでた際の煮汁を手で混ぜた。 児童は、豆腐ができあがると、塩やしょうゆを付けて味わった。中嶋優真君(11)は「甘さを感じた。おいしかった」と喜んだ。 児童は昨年6月に大豆の種をまき、10月に収穫した。みそは今年11月ごろに試食を予定する。 伊豆の国市が有機農法の普及を目的に進めるパートナーシップ事業の一環
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ロッテルダム映画祭最優秀作品 出演の永井さん(沼津)喜び報告
2月にオランダで開かれたロッテルダム国際映画祭で最優秀作品賞(タイガーアワード)に輝いた「莉(れい)の対」(田中稔彦監督、5月公開)に出演した沼津市の俳優永井なおきさん(55)が5日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に受賞を報告した。 映画は東京に住む女性が、北海道の耳の聞こえない風景写真家にポートレートの撮影を頼むことで始まる物語。小児科医役で出演した永井さんはロッテルダムに2週間滞在し、授賞式にも出席した。「この年齢でも、地方に住んでいても国際的に評価される作品に携われた」と喜びを語った。 永井さんは同市に別荘があった俳優の故渡瀬恒彦さんの付き人を務めた縁で28歳の時に移住。東京と2拠点で芸能
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中庭に彩り 児童が花の苗植え 沼津・門池コミュニティ推進委ら指導
沼津市の門池コミュニティ推進委員会は4日、同市の門池小で花の苗植えを実施した。放課後子ども教室と放課後児童クラブの子どもたち約70人が参加し、作業に取り組んだ。 同校出身で「浜島ファーム」代表の浜島茂さん(62)や、地域のボランティアの指導を受けながら行った。7・5平方メートルの中庭の花壇にパンジーやビオラなどの苗を丁寧に植えた。 門池地区連合自治会25周年の記念事業の一環。同委員会の福田和男会長は「子どもたちの地元を愛する気持ちを育てていきたい。児童を核とした学校や地域づくりが大切」と話した。
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「家族で受け継ぐ」焼き鳥のたれ、フランス進出 沼津・串屋 日本食修行の受け入れも
沼津市岡宮の焼き鳥料理店「串屋」の2代目社長土屋亜里沙さん(43)が、創業者で父の孝男さん(76)から受け継いだ「焼き鳥のたれ」でフランス進出に動き出す。日仏の女性経営者をつなぐ民間プロジェクトの一環で、既に同国のリゾートホテルに販売。フランスから料理人が“焼き鳥修行”に訪れる交流も始まった。 1月、パリで飲食店2店を経営する料理人のアンジェ・ドレミューさん(24)が、焼き鳥修行のために串屋の門をたたいた。“師匠”を務めた孝男さんから3日間、串の刺し方や焼き方の指導を受けた。ドレミューさんは「以前から日本料理に興味があり、技術を正しく学びた
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沼津市立病院 患者数確保、収益安定化へ かかりつけ医と連携 市議会で強化プラン
沼津市立病院は5日、2024年度から4年間の「経営強化プラン」を市議会民生病院委員会で示した。急速な人口減を踏まえ、地域のかかりつけ医と連携して患者数を確保し、収益の安定化を目指す。 プランは「改革プラン」(08~13年)「新改革プラン」(17~20年)に続く計画として位置づけた。県東部10市町で構成する駿東田方保健医療圏の人口は、20年から25年で3万人減少し、病院も患者数減が予想される。 プランはコロナ禍前の19年度の水準を目標とした。救急搬送の応需率を高めるほか、患者のかかりつけ医からの紹介率を向上させ、収入確保に努める。 国のガイドライン改定や残業の上限規制も踏まえ、経営強化
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市立看護専門学校 授業料引き上げへ 沼津市、25年度から
沼津市は市立看護専門学校の年間授業料について、2025年度入学生から14万4千円(現行10万2千円)に引き上げる方針を市議会民生病院委員会で明らかにした。関連する条例改正案を市議会2月定例会に提出した。 値上げは06年の開校以来初で、人件費や学校設備のICT(情報通信技術)化による経常経費の増加などが理由。値上げ後も県内の看護専門学校で最も安価な水準という。
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「子どもの成長寄与」宣言 静岡県子ども会連合会 沼津で大会
静岡県子ども会連合会(喜瀬川康博会長)は3日、県内の子ども会関係者らが集まる第61回大会を沼津市のプラサヴェルデで開いた。約300人が来場し、永年尽力者や体験記コンクールの入賞者を表彰した。 「地域とともに子どもたちの成長に寄与していく」とする宣言を採択した。代表児童による沼津市の魅力紹介や、しゃぎりの発表もあった。喜瀬川会長は「子どもの安全を第一に考え、引き続き役員の協力をお願いしたい」とあいさつした。 主な受賞者は次の通り。
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空き家改修 町の交流拠点に 山いき隊田代さん 商店開業へ 3年越しの構想前進 浜松市天竜区二俣
浜松市内中山間地の活性化を担う浜松山里いきいき応援隊の田代起也さん(34)=天竜区春野町=が4月、同区二俣町で空き家をリノベーションして量り売りをコンセプトに据えた店舗を開業する。仲間とともに一から改修作業を進め、住民や来訪者の交流拠点をつくる3年越しの構想を実現させる。 クローバー通り商店街北側に位置する店は築数十年の家屋の倉庫部分を再生し、有機栽培のコーヒーやナッツ、ドライフルーツといった品を扱う。一口サイズの五平餅、春野産茶葉使用の緑茶ラテなどもテイクアウト形式で販売する。 田代さんは沼津市出身。山間地への移住を考えていた2021年、遊休不動産などの再生促進に向けて市が開講する「リ
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安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所は4日、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。表彰はプラチナ賞が2事業所、金賞が5事業所、銀賞が7事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、富士宮牛乳運輸(富士市)と浜松バス(浜松市浜名区)。浜松バスの担当幹部は「基本的な内容だが、社長による安全教育を反復的に続けていることが、80人余りの全従業員への浸透につながっている。賞を励みにしたい」と
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部活地域移行、段階的に 休日28年度、平日31年度 沼津市教委
沼津市教育委員会は4日、中学校の部活動について、休日は2028年度、平日は31年度を目標に、地域移行を段階的に進める方針案を市議会文教産業委員会で示した。目標年度を示すことで、活動の受け皿になる団体や指導者の準備を加速させる。 学識経験者や教育関係者で組織した改革検討協議会で案をまとめた。方針案によると、地域移行後のクラブ活動の名称は「ヌマカツ」。民間、または地域移行されたクラブで本格的に競技に取り組む「競技志向」と、平日は学校単位、休日は他校と合同のクラブで活動する「生涯志向(エンジョイ)」の2区分を設ける。生涯志向は、スポーツ、文化芸術の掛け持ちや複数種目の選択もできる。 クラブ活動
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JAふじ伊豆女性部 沼津で文化祭
JAふじ伊豆女性部なんすん地区本部は2日、文化祭を沼津市大手町のプラサヴェルデで開いた。ステージイベントなど多彩な催しで来場者を迎えた。 部員の日頃の活動を紹介。ステージではコーラスや体操といった元気いっぱいのパフォーマンスを繰り広げたほか、展示コーナーには手芸や絵手紙、フラワーアレンジメントなど自慢の作品が並んだ。 同JA女性部なんすん地区本部は地域別に18支部に分かれて、交流やボランティア、趣味を生かした活動を実施している。
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土地利用 複数社から問い合わせ 沼津の東名、新東名周辺 要件見直し1カ月
沼津市が企業誘致を進めている東名と新東名の両高速道に挟まれたエリアに対し、複数の企業から問い合わせが相次いでいる。進出へ具体化しつつある案件も出始め、市は「首都圏から100キロ圏内」を売りに静岡県外からの誘致も進める。 エリアは市街化調整区域で、市は2月から、多業種を対象とするなど開発行為に関する審査基準を大幅に緩和。今月1日までの1カ月間で、企業やデベロッパーから相談が寄せられているほか、要件見直しで進出が可能となったとする申し出もあるという。 「見直す方針として昨年から周知していたこともあり、関心はまずまず」と市産業戦略推進室の増山竜生室長。2月下旬、沼津商工会議所の常議員会に出席し
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道路冠水即時感知 センサー試験導入 沼津市
沼津市は2024年度、頻発する豪雨災害に備え、道路の冠水や住宅地の浸水をリアルタイムで観測する小型センサーを試験導入する。 設置するのは1台3900円と安価で小型の「ワンコイン浸水センサ」。近年の大雨で浸水被害があった原、大平の両地区や、道路が頻繁に冠水する箇所など計36カ所に整備する。リアルタイムで把握することで、道路の通行止めや住宅地への避難誘導など対策の迅速化につなげる。 国土交通省の実証実験の一環で、1年間は設置費用と通信費を国が負担する。本年度は磐田市と函南町で実施していて、24年度は沼津市のほか三島、浜松、牧之原の各市と川根本町も加わる。 沼津市では2019年以降、豪雨によ
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らららサンビーチ 駐車場を値上げ方針 沼津市、今夏の繁忙期
沼津市は、同市西浦平沢の海水浴場「らららサンビーチ」の繁忙期の駐車場料金を、今夏から値上げする方針を市議会文教産業委員会で明らかにした。 繁忙期は年間3分の2の利用を占める7~8月を想定。普通車はいずれも1回1040円から1500円、バス・マイクロバスは2090円から3020円、バイクは310円から450円へ改定する。市は市議会2月定例会に条例改正案を提出した。 市によると、夏の繁忙期は早朝から周辺道路が混雑するため、開門時間を2時間半程度前倒ししている。前倒し時間分の料金を含める観点で値上げする。値上げ後も県東部の他の海浜施設の駐車場と同水準か、やや低額という。
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市民文化センター 25年度以降改修へ 沼津市
沼津市教委は2025年度以降、市民文化センターの改修工事に着手すると市議会文教産業委員会で明らかにした。24年度は文化政策室にセンターの整備活用担当職員を新たに配置し、利用する文化芸術団体などと協議しながら計画の詳細設計を実施する。 同センターは1982年に開館。特に老朽化が進む空調や電気、消防設備を更新する。合わせて大ホール、小ホールの舞台照明のLED化や音響設備のデジタル化も行う。練習室や会議室の改修も検討する。 工事中は全面休館しない形でスケジュールを設定する。
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大中寺芋ジェラートいかが 農林環境専門職大生考案 優しい味、在来作物に新たな光
静岡県立農林環境専門職大(磐田市)4年の白石菜未さん(22)が卒業研究として、沼津市の愛鷹山麓で栽培されている在来のサトイモ「大中寺芋(だいちゅうじいも)」を活用したスイーツ作りに取り組んでいる。県内各地で古くから栽培される在来作物の新たな活用法を模索してきた白石さん。研究の集大成として、氷菓のジェラートを考案し、プロの料理人に依頼した試作品がこのほど出来上がった。 白石さんはこれまで在来種のサトイモを使ったチーズケーキを自ら試作してきたが、今回は飲食コンサルティングなども手がける西谷文紀さん(51)、英里さん(47)夫妻=藤枝市=に試作してもらった。 西谷さん夫妻が経営する同市のジェラ
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フェンシング楽しいね! 小中学生20人が挑戦 沼津で体験会
子どもの遊び場などを提供する函南町の「こどもLabちあーず」は3日、集団活動や運動が苦手な子どもでも参加できるスマートフェンシングの体験会を、沼津市のフェンシング施設「F3BASE」で実施した。 小中学生約20人が参加し、元五輪代表の長良将司さんから競技内容について紹介を受けた。その後、1対1になり、スポンジ製の柔らかい剣を使って技を繰り出し合った。 三島市から参加した榊聡介君(10)は「スピード感を体感することができた。機会があれば次も挑戦したい」と話した。
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負傷者救助方法など確認 沼津12地区で津波避難訓練
沼津市は3日、沿岸部などの市内12地区で津波避難訓練を行った。西浦地区では、9自主防災会の約70人が旧西浦小で負傷者の救助方法などを確認した。 巨大地震が発生し、建物倒壊や大津波が起きた想定で進めた。展示や地震体験車など六つのブースを設けた。消防職員らが地域住民に、倒壊したブロック塀の下敷きになった人を角材やバールを使って救助する方法を紹介した。能登半島地震の被害状況も伝えた。 同地区の真野雅樹連合自治会長(71)は「能登の被災地と西浦は似ていると感じる。住民に意識を高く持ってもらい、万が一の時は命を守ることをまず考えてほしい」と話した。
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松崎・石部棚田補修へ オーナー会員らあぜ切り作業
オーナー制度を導入している松崎町の石部棚田で2、3の両日、古くなったあぜを切り崩す「あぜ切り」が行われた。オーナー会員や地元の石部棚田保存会のメンバーら約30人がくわを手に持ち、傷んだあぜを削る作業に取り組んだ。 あぜ切りは田んぼに水を保つ役割があるあぜを作り直すために必要な工程で、毎年田植え前に行っている。沼津市の沼津第四小5年の堤綺香さんは「くわを持つのも大変。米作りの苦労が少し分かった気がする」と話した。 4月下旬には新たなあぜを整備する「あぜ塗り」が行われる。
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「患者に寄り添う看護師に」 沼津の専門学校で卒業式、在校生も5年ぶり出席
沼津市立看護専門学校は2日、第16回卒業式を同校で開催した。これまでコロナ禍で規模を縮小していたが、2019年以来5年ぶりに在校生も出席して合唱などで先輩の卒業を祝った。 はかまやスーツ姿の卒業生20人が一人ずつ卒業証書を受け取った。式が終わると在校生が卒業生に駆け寄り、祝いの言葉とともに花を手渡した。 答辞を述べた笹原条さん(42)は「コロナ禍だからこその学びもあった。患者の気持ちに寄り添い、その人らしい生活を支えられる看護師になりたい」と話した。
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空手キッズが能登義援金呼びかけ 沼津の道場
沼津市の空手道場「養正館」は2日、JR沼津駅周辺で能登半島地震への義援金を呼びかける募金活動を行った。 道場に通う子どもたち約120人が道着姿で時間別に実施。駅南北に分かれ、募金箱を抱えながら駅利用者らに「ご協力をお願いします」と声をかけた。南口の商業施設「イーラde」前には午前に20人前後が立ち、呼びかけに応じて幅広い世代の人たちが次々と募金箱に浄財を入れた。
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静岡人インタビュー「この人」 アスルクラロ沼津に新加入した 向井ひな太さん(沼津市)
札幌大から1月にサッカーJ3のアスルクラロ沼津に加わった。ポジションはMF。東日本大震災を受け、御殿場市に拠点を移した「JFAアカデミー福島」に中学、高校と所属していた。162センチ、65キロ。浜松市出身。22歳。 -競技を始めたきっかけは。 「サッカーをしていた父親に勧められて、小学1年から地元の少年団に入った。小さい頃からプロ選手になることは夢だったが、本気で目指そうと思ったのは大学生になってから。かつてコンサドーレ札幌などでプレーしていた大学時代の河端和哉監督の影響が大きい」 -チームの雰囲気は。 「モチベーションが高く、雰囲気はいい。加入前はボールを大事にするイメージだった。
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記者コラム「清流」 ファンと沼津の関係性
沼津市のあわしまマリンパーク閉館が決まった後、印象に残ったのが30代前半の来場者の男性だ。最初は人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」ファンとして訪れたが、今回は妻と来たという。 同作と連携してまちづくりを続ける沼津あげつち商店街によると、作品の絵柄入り婚姻届で結婚したカップルは、昨年12月時点で300組近くに達した。 JR沼津駅南口の公式カフェは2月、再開発に伴い閉店した。放送開始から7年。移住したり結婚して再訪したりと、放送開始時に若者だったファンのライフステージは、沼津の風景とともに変化している。同市の観光施策は“脱アニメ”にかじを切りつつあるが、ファン
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沼津二中校区統合問題 2024年秋までに具体案
沼津市の第二中学校区内にある小中学校のあり方について議論している「学校の未来を考える会」は29日夜、本年度の最終会合を市役所で開き、今秋までに具体案をまとめることを決めた。4月以降、3回会合を開いて案を固め、学校配置の方針を決める市教委に提案する。 考える会の武井敦史委員長(静岡大大学院教授)は、具体案の選定基準について①保護者の声を尊重し、現在および未来の子どもの利益を最優先する②地域コミュニティーの維持、活性化の視点を含む③制度的、政策的に実現が可能-を挙げ、了承された。複数案をとりまとめ、利点と欠点を盛り込むことも確認した。次回会合は5月に開く。 児童生徒の減少が続く第二中学校区は
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沼津市JR原駅改札外 公衆トイレ完成 利用客要望
沼津市が整備を進めていたJR原駅(同市原)の駅前駐輪場公衆トイレが1日完成し、使用を開始した。東海道の宿場町である原地区をイメージした和風のデザイン。 同駅は改札内にトイレがあるが、駅利用客などから改札外への設置要望が上がっていた。広さは33平方メートルで、事業費は4100万円。駐輪場も拡幅し、4月1日から全面供用開始の予定。
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山梨から春告げる桃の花枝 沼津に届く
山梨県の南アルプス市観光協会は1日、観光PRのため沼津市を訪れ、桃の花枝200セットを同市のNPO法人沼津観光協会に届けた。両協会の職員が早速、JR沼津駅で花枝を配布し、利用客らは桃の生産が盛んで“桃源郷”として知られる現地からの春の便りを受け取った。 両市は静岡、山梨両県が連携する「バイふじのくに」キャンペーンをきっかけに2020年から交流。毎年、桃の節句の時期に花枝を配布している。 南アルプス市観光協会によると、現地の見頃は3月下旬から4月上旬の見込み。竹野浩一専務理事は「例年よりやや早くなりそう。7月には桃狩りも楽しめる」と呼びかけた。
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日本女子健闘支えた美誠「監督」 世界卓球 熱心で冷静な助言 話題
日本女子が銀メダルと健闘した卓球の世界選手権団体戦(韓国・釜山)で、ベンチの伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)が選手の正面に立ち、熱心に助言を送る姿が「伊藤監督」と話題になった。大会はパリ五輪代表の3人が軸となり、自身の出番は8戦のうち2戦にとどまったが、初出場した15歳の張本美和(木下グループ)らを支えた。 中国に2-3と肉薄した決勝。伊藤は「他の選手が試合をしている時に、こんなに気合が入ったのは初めてだった」と振り返る。感情を高ぶらせる一方で、「選手は集中し過ぎて見えなくなってしまう部分がある」。代わりに、戦局を冷静に見詰めてもいた。 客観的な視点から、敵の狙いや苦手な部分を察知。打つ
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静岡県内9施設 学級、学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、県内の小中学校、こども園9施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計81人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設7人、沼津市2施設19人、御殿場市1施設11人、富士宮市1施設6人、静岡市駿河区1施設8人、藤枝市2施設24人、掛川市1施設6人
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2日、プチマルシェ 添地町の魅力発信 沼津市
沼津市は2日、中心市街地の魅力を発信するイベント「そえちプチマルシェ」を同市添地町で開く。町内の飲食店などが出展するとともに、同日に中央公園で開催するイベント「週末の沼津」と連動し、にぎわい創出を狙う。 会場はJR沼津駅南口イーラde南西の区画整理で生まれた約350平方メートルの空き地で、当日は飲食店や古着店など6店が並ぶ。午後2時からは、空きビルの再生に取り組む有志でつくる「添地の未来を考える会」が、町内の店舗や事業所を調査した結果の報告会を開く。沼津仲見世商店街では、イベントに合わせて2日から1年間、ベンチやテーブルを置いた休憩場所を設置する。午前11時~午後3時。雨天中止(報告会のみ
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沼津市防災対策 課題ただす 避難所マニュアル 7カ所で未作成 遺体安置所設定施設が閉館 市議会一般質問
沼津市議会2月定例会は29日一般質問を行い、6氏が登壇した。能登半島地震を受けて市の防災対策に関する質問が相次ぎ、運営マニュアルが未作成の指定避難所があることや、地域防災計画で災害時の遺体安置所に設定した施設が閉館し、代わりの場所が未設定のままになっているなど、課題が明らかになった。 市は49の指定避難所のうち、7カ所で運営マニュアルが未作成だと明らかにした。2013年度から各自主防災会に作成を呼びかけているが、指定避難所ではなく、近隣の公民館などでの避難を希望しているため、一部で未作成という。真野正実危機管理監は「残りの避難所にも早急に作成するよう働きかけている」と述べた。 遺体安置所は設
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一中の校舎、体育館で教育長 液状化「危険度低い」 再編巡り 沼津市議会
沼津市の奥村篤教育長は第二中校区の再編に関連し、同校区の一部住民が統合先として懸念を示す第一中敷地の液状化リスクについて、「校舎と屋内運動場(体育館)は事前地質調査で危険度の低い場所を確認して建てられた」と指摘。建物が傾くなどの危険性は低いとの認識を示した。山下富美子氏(未来の風)への答弁。 奥村教育長は「仮にグラウンドや敷地周辺で液状化が発生した場合も、子どもたちの命を守ることができる施設」と強調した。これまでの議論でも、県がハザードマップで示した液状化のリスクを住民に説明しているとした。 第二中校区の再編を巡っては同校区内の千本地区連合自治会が、千本小と第一中校区の第一小との統合を市
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規格外の西浦みかん活用 ドリンク発売 沼津・地域おこし協力隊員 今田さん開発
沼津市の地域おこし協力隊員として活動する今田隼輔さん(愛知県出身)が開発した、果汁100%のミカンスパークリングドリンクの発売が1日から始まる。 今田さんは、同市の特産「西浦みかん」の規格外品に着目した。味は落ちないにもかかわらず、大きさや傷の影響で市場に流通させられないミカンを農家から直接買い入れ、飲料品として進化させた。 ミカン果汁は皮をはいでから搾汁することで、苦味やえぐみが出ない。数日間かけて丁寧に炭酸を注入し、細かな泡が浸透して上品で華やかな香りと味わいが楽しめる。今田さんは「よく冷やしてからワイングラスなどに入れて飲んでほしい。週末の特別な一日にぴったり」と話す。 ららぽー
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記者コラム「清流」 地方から地方へ
沼津市は先日、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンを対象に絞った移住相談会を“聖地”の淡島ホテルで開いた。驚いたのは、参加者の居住地。栃木県や福島県、遠くは島根県と地方からの希望者が多かったのだ。 県東部への「移住」というと、つい距離の近い東京や神奈川からを想定しがち。だが、よく考えれば、地方から地方への移住は、移住先に愛着さえあれば、むしろ東京からよりも生活様式を大きく変えずに済み、ハードルが低いのかもしれない。車が必要なのは変わらないし、職場の賃金や物価に大きな変化はない。私自身、発想の転換が必要だったと感じた。 相談会は、移住施策と関係ない部署
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V1男子・東レアローズ 2、3日に地元戦 バレーボールVリーグ
バレーボールVリーグ男子1部の東レアローズ(三島市)は3月2、3日、沼津市総合体育館でジェイテクトと対戦する。ともに午後2時試合開始。 レギュラーラウンドは残り6試合。6位以内が進むプレーオフ出場へ残り2枠を巡って4チームが熾烈(しれつ)な争いを繰り広げている。現在5位の日鉄堺BZが16勝、6位東レが14勝、7位東京GBが12勝、8位ジェイテクトが10勝で追う。東レにとって2、3日のホームでのジェイテクト戦と、9、10日の敵地での東京GB戦が正念場となる。 3月2、3日のホーム戦チケットの購入は東レアローズ男子のホームページから。問い合わせは東レアローズ<電055(989)2412>へ。
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選ばれる茶産地目指し振興誓う 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は28日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者ら約300人が新スローガン「要望に応じた茶生産に取り組み、選ばれる茶産地静岡を目指そう」を唱和し、今期の茶業振興を誓った。 経済連の河原崎友二経営管理委員会長は、生産者と茶商のマッチングを進めるとし「消費拡大を目指してJAグループ一丸となった取り組みを実践していく」と話した。 マルセン砂川共同製茶組合(浜松市天竜区)の鈴木猛史さんが「慣行栽培から有機栽培への転換」をテーマに講演し、「有機茶園の視察、販路の確保、茶園の集積の3点がポイント」と説いた。緑茶輸出の現状と展望についての講演や2023年度の茶業
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⚽アスルクラロ沼津 開幕白星の勢いでホーム連戦「全力で戦う」 2日鳥取戦、6日はルヴァン杯仙台戦
サッカーJ3アスルクラロ沼津は3月2日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で16位の鳥取と対戦する。6日には、ルヴァン杯でJ2仙台と戦う。本拠地での連戦に、中山雅史監督は「一試合一試合、全力で戦うのみ」と意気込む。 金沢との開幕戦では、スコアレスで迎えた後半10分にFW森夢真選手が中央を突破して先制すると、DF安在達弥選手が同29分と追加時間に得点。相手のプレスに負けることなく、3―0で勝利した。 3得点目をアシストしたDF宮脇茂夫選手は「クロスなどでゴールに絡むのは自分の特徴。結果につながりよかった」と喜んだ。無失点だったGK渡辺健太選手も「大事な局面で体を張れていた」とチームの成長を語
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住家被害判定方法見直しへ 沼津市で24年度から 住民の声に対応
沼津市の頼重秀一市長は、災害時の住家被害の判定方法を見直す方針を明らかにした。昨年6月の大雨で被災した住民から不十分との声が上がっていた。浅原和美氏への答弁。 現行の判定方法は3月末に終了する。見直し後の基準は、2024年度以降に発生した水災害に伴う被害に適用する見込み。昨年の大雨で被災した地域の住民や自治会役員と協議し、大雨に備えて事前に車両を避難する場所を複数確保したことや、土のうステーションを追加する方針も明らかにした。 昨年の大雨では市西部を中心に浸水被害が相次ぎ、一部損壊115件、準半壊1件が認定された。ただ、同様に浸水被害があった磐田市と比べ判定が厳しいとの指摘があり、市は他
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帯状疱疹ワクチン 新年度接種助成へ 沼津市
沼津市は2024年度から、帯状疱疹(ほうしん)ワクチン接種費用について最大2万円を助成すると明らかにした。代表質問での片岡章一氏(公明党)への答弁。 市は1回接種の生ワクチンは4千円、2回接種の不活化ワクチンは2回分計2万円を助成する。 帯状疱疹は胸や背中などに帯状の発疹ができ、激しい痛みを伴う。ワクチンは原則50歳以上の希望者が任意で接種する。
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新規企業立地「5社程度」 沼津市議会 市長が目標示す
沼津市の頼重秀一市長は28日、2024年度に新たに市内に立地を決める企業の数について「5社程度」とする目標を示した。市は23年度に実施した企業用地適地調査を踏まえ、動きを加速させる。市議会2月定例会代表質問での浅原和美氏(志政会)への答弁。 市は23年度、物流業者などから進出相談の多い東名と新東名の両高速道に挟まれた愛鷹山麓のエリアで調査を実施。今年2月には企業進出を促すため、市街化調整区域での開発行為審査基準を一部変更した。 頼重市長は新規立地に関する企業からの相談について「現在10社程度から受けている」と明らかにしたした上で、企業立地が可能な土地面積は「調整が必要だが、現時点で10ヘクタ
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特定都市河川指定へ方針 狩野川流域治水協議会
狩野川流域9市町と国、県などでつくる狩野川流域治水協議会(事務局・国土交通省沼津河川国道事務所)は28日、本年度第2回会合を沼津市のプラサヴェルデで開いた。事務局は来年度、河川沿いの浸水対策を強化する「特定都市河川」の指定に向け、流域市町と協議を進める方針を明らかにした。 特定都市河川はこれまで都市部を中心に指定されていたが、近年の気候変動による水害の甚大化を見込み全国に拡大。指定されると雨水貯留施設の整備や土地利用の規制などが義務化される一方、ハード対策支援や交付金を受けられる利点がある。来年度勉強会を実施し、指定する流域を検討するとした。 各市町の首長らは、本年度取り組んだ流域治水の実績
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中学校部活指導員 新年度8人に倍増 沼津市教委
沼津市教委は2024年度、中学校の部活動で専門的な実技指導や教員不在時の大会引率などを担う「部活動指導員」を、前年度の2倍の8人に増やすと明らかにした。代表質問で梶泰久氏(市民クラブ)への答弁。 教員の負担軽減を目的に配置され、本年度は女子バレーボール、剣道、卓球、女子バスケットボールで教員経験者ら4人が担った。新年度は中学校の活動状況を調査した上で、これまでの運動部だけでなく、初めて文化部にも配置する。
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親子で鋳造キーホルダー作り 清水町でイベント
清水町立図書館はこのほど、同町の鋳造メーカー木村鋳造所との「はじめてのモノづくりラボ」を同町のまほろば館で開いた。 小学生以下の21人と保護者らがキーホルダー作りを体験。砂の中にキーホルダーの原型となる空間を作り、同社従業員が高温の金属を流した。数分待って砂の中から取り出すと完成し、子どもたちは笑顔を見せた。 図書館職員は、身の回りにある金属について解説する本を紹介。沼津市から親子で参加した馬上真由ちゃん(6)は「砂が手にくっついた。きれいにできた」と話した。
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家庭科検定「3冠」最多12人 沼津中央高生活文化コース 静岡県唯一の4冠も
沼津市の沼津中央高生活文化コース3年生12人がこのほど、全国高校家庭科技術検定3種目で1級に合格する「3冠」を達成した。達成者数は県内最多。うち1人は4種目で合格する県内唯一の「4冠」に輝いた。 検定は被服製作技術検定の和服と洋服、食物調理技術検定、保育技術検定の4種目。生徒らは90分以内に5品のコース料理を作ったり、浴衣やジャケットを仕立てたり、ピアノを弾き語りする検定に挑戦した。盛りつけや仕上がりの美しさ、デザインなども判定されるため繰り返し練習し、合格を目指した。 4冠を達成した芦川哩望さん(18)は「保育士になりたいから、コースに入った時から4冠を目指していた。涙が出るくらいうれ
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優れた教育研究 若手教職員を表彰 沼津、優秀賞受賞者が概要報告
沼津市教委は27日、在職10年未満の若手教職員を対象にした教育研究奨励賞の表彰式を市役所で開いた。 授業づくりや教科研究、特別活動などの実践の成果と課題をまとめた研究論文から、優秀賞2人、優良賞2人、奨励賞10人を選び、奥村篤教育長が表彰状を手渡した。 3年ぶりに選出された優秀賞の受賞者が代表して研究概要を報告した。石川彩乃教諭(原小)は、子どもの安心感を育む学級経営のあり方、鈴木友梨教諭(同)は、特別支援学級で合意形成を図る力を育む指導について発表した。 このほかの受賞者は次の通り。 優良賞 竹内旭(金岡中)、浅井翔(門池中)▽奨励賞 秋山祥栄(第五小)、宿谷みのり(金岡小)、山口秋沙(愛
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西伊豆沖・ジギング カンコやマハタ、大型連発 時合の丁寧な誘いが奏功【魚影を追って】
菜の花が道沿いに咲き誇り、見頃を迎えようとしている2月中旬の西伊豆へと車を走らせた。伊豆方面への釣行は四季折々の風景やおいしい名産品の誘惑についつい寄り道してしまう、心揺さぶられるフィールドだ。 今回は西伊豆町安良里漁港・ふじなみ丸でスロージギングの乗り合い船に釣り仲間らと乗船。港に到着後、同船者にあいさつをすませ、釣り糸の結束部などのチェックをし、タックルのセッティングを終えてから船に乗り込む。 釣り場まで船を走らせている間に船長に話を聞くと「水温も安定してきて、春に向けて餌釣り、ルアー釣りともに良い釣果が望めそうだ」とのことで、期待に胸が膨らんだ。 最初のポイントは水深140メート
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元日本代表FW岡崎 戦友から引退惜しむ声 伊東輝悦「攻守にエネルギッシュ」 川島永嗣「明日ぐらいに撤回して」
サッカー元日本代表FW岡崎慎司(シントトロイデン)の現役引退発表から一夜明けた27日、Jリーグ清水や日本代表でともにプレーした静岡県内の選手や関係者から引退を惜しむ思いや、これまでの功績をたたえる声が広がった。 岡崎がプロ入りした2005年から10年まで清水でともに戦ったJ3沼津の元日本代表MF伊東輝悦は「持ち前の明るさでどんどん上達していった」と当時を振り返る。「常にベストを尽くすタイプ。攻守においてエネルギッシュなプレーだった」と目を細めた。 数年前の年始に三保での初蹴りで久しぶりに再会したと明かし「変わっていなかった」という。「岡ちゃんのことだから、これから何をやってもうまくやれる
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城山・葛城山・発端丈山(伊豆の国市、沼津市) 富士山と駿河湾を一望【山ある記】
城山[じょうやま](342メートル)、葛城山[かつらぎやま](452メートル)、発端丈山[ほったんじょうさん](410メートル)は静浦山地と呼ばれ、100万年ほど前にフィリピン海プレートが本州に衝突して出現した山々。伊豆屈指の絶景スポットであり、温暖な気候のため秋から春にかけて関東方面などから多くのハイカーが訪れる。 伊豆箱根鉄道大仁駅で下車すると、ひときわ目を引く岩山が見えてくる。伊豆のシンボル的存在の城山である。登山口にはプロ野球元巨人の長嶋茂雄氏が現役時代にトレーニングを繰り返していた場所という大きな看板が設置されている。岩壁を登るクライマーのコールを聞きながら山頂へ。蛇行して流れ
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ユーコープの物流拠点完成 静岡、3月から順次稼働【迫る 24年問題】
生活協同組合ユーコープ(横浜市)の宅配事業「おうちCO-OP(コープ)」と、静岡県内と山梨県の店舗で取り扱う食料品の物流拠点を備えた施設「ユーコープ静岡ベース」(静岡市駿河区恩田原)が27日完成し、3月から順次稼働を始める。運転手の残業規制で輸送能力低下が懸念される2024年問題が迫る中、老朽化した沼津市の施設から物流拠点を移し、業務の効率化を図る。 約1万8千平方メートルの敷地に鉄骨造2階建て、延べ床面積約1万7千平方メートルの建物を新築した。1階は静岡、山梨両県の宅配拠点や各店舗に送る商品を詰める物流センターで、2階は静岡市内の宅配顧客向け配送拠点と組合県本部を置いた。 新型コロナウ
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気分は「七輪の上のアジ」 伊豆・三津シーパラダイス 遊具リニューアル、大人用変身スーツも
沼津市の伊豆・三津シーパラダイスは27日から、施設内のキッズコーナー「みとしーあじっこパラダイス」を大人も利用できるようにした。大人用の「アジスーツ」を用意し、撮影のために遊具に乗ることができる。 同コーナーは2019年にオープンし、かわいらしいアジのスーツを着た子どもの姿がSNSなどで話題となり、大人の利用を熱望する声に応えた。 撮影以外は原則小学3年生以下が対象。アジが捕獲されてから食卓に並ぶまでの加工過程を、遊具やコスチュームを使って学べる子ども向けの体験アトラクションで、跳躍器具でアジのように飛びはねたり、ネットに寄りかかって干物のまねをしたりして楽しめる。 同日、一部遊具がリ
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「タケノコ」市議 県審決で意見陳述 沼津市議会発言巡り
沼津市議会での「タケノコ発言」を巡り、江本浩二市議(63)が市議会から受けた懲罰の取り消しを静岡県知事に求めた審決で、審理する県自治紛争処理委員は27日、江本氏の申し出による口頭意見陳述を県庁で非公開で行った。高橋達也市議会議長(56)も出席した。同委員は今後、認容か棄却かを判断する。 陳述後の記者会見や取材で江本氏は、タケノコを掘った竹林の管理に関して「市との確認、了解のもとで行っていた」とし、改めて議会の品位を汚す発言に当たらないと主張。「利益を得ていた」との発言については、「タケノコの売却益ではなく、伐採することで得られる竹林管理上の利益を意味する」とした。 一方で、取材に応じた高
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能登半島地震 修学旅行先を支援 旅館に恩返し募金 桐陽高3年 沼津市
沼津市の桐陽高の生徒がこのほど、能登半島地震で被災した石川県七尾市の旅館「のと楽」に義援金37万円を寄付した。2022年秋の修学旅行で現在の3年生が宿泊したのが縁となり、生徒が自発的に募り、手紙とともに送った。 地震発生後、インターアクト部と生徒会が中心となり校内で募金活動を実施。寄付先を話し合い、感謝の思いも込め修学旅行で宿泊したのと楽に決めた。昨年開催した文化祭の売上金と、生徒が集めたアルミ缶の売却益も加えたという。 各クラスの代表生徒10人が、修学旅行の際の思い出をしたためた手紙も寄せた。旅館は現在休館中だが、「高校生活の良い思い出として心の中に残っておられることを拝見し、胸が熱く
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沼津茶手揉保存会 福祉施設に茶寄贈
沼津茶手揉(もみ)保存会はこのほど、沼津市を通じて市内の社会福祉施設や保育施設10カ所に手もみ茶計1・2キロを寄贈した。 手もみ茶は1月12日に市内で開催した沼津茶手揉技術競技会で、保存会会員が仕上げた。市役所で頼重秀一市長に手渡した伊藤雅章副会長は、「寄贈した品種『さえみどり』は甘みがあり色もきれい。今後も児童向けの手もみ講習会を開くなどして、大人になってもお茶を飲み続けてもらいたい」と話した。
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観光地の恵み 広範囲に 静岡県東部市町 地域振興へ知恵絞る 移住や消費活動促進
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い静岡県内への観光誘客が急回復する中、県東部の市町が地域の経済振興に生かそうと知恵を絞っている。来訪者に移住を勧めたり、地域通貨の利用を促して経済圏に取り込んだり。まちの成長や住民の満足度向上に結びつけようとしている。 2022年度の観光交流客数約1425万人を誇る御殿場市は、観光客への電子地域通貨「富士山Gコイン」の普及に力を入れる。利用額の一部を還元するキャンペーンに市外在住者を含め、事業者の協力を得て観光客が多い施設で積極的にPR。市外在住の利用者は約千人に到達した。 勝又正美市長は「人口8万数千人のまちに1400万人以上の人が訪れているのは、
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平野(沼津市出身)「一番手応え」 卓球日本代表帰国
韓国の釜山で行われた卓球の世界選手権団体戦の日本代表が26日、帰国して東京都内で記者会見し、銀メダルだった女子の早田ひな(日本生命)は中国との決勝で世界ランキング1位の孫穎莎に敗れた一戦を踏まえ「エース対決になった時の力不足を感じた。パリ五輪に向けて孫選手にフォーカスして、強化していきたい」と雪辱を誓った。 決勝で張本美和(木下グループ)は孫に負けたが、早田が東京五輪女王の陳夢に、平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は世界ランク2位の王芸迪に勝って、一時は宿敵を追い詰めた。平野は「今までで一番手応えがあった。初めて本当に次は金メダルを目指したいなと思った。中国戦だけでなく、初戦から安定して
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災害ボランティア 沼津で3月講座 「技術系」作業体験
沼津市社会福祉協議会は3月24日午後1時から、被災家屋で床下作業などを行う「技術系災害ボランティア」を知る講座と体験会を同市のサンウェルぬまづで開く。参加無料。 講師は県中部の有志でつくり、昨年6月の大雨時に沼津市内で活動した「しぞ~か・まめっ隊」が務める。活動内容を学び、工具を使った作業を体験する。 定員は先着30人、3月16日締め切り。問い合わせ、申し込みは市社協<電055(922)1500>へ。
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トーヨーアサノが本社社屋の起工式 沼津
トーヨーアサノが沼津市原に新築する本社社屋の起工式が26日、現地で行われた。2階建ての建物は地層の隆起をイメージし、外壁は地層のようなデザインにする。創業の地沼津に根ざし、主力事業の建物を支えるコンクリートパイル(くい)造りにこだわる。 建設地は旧国道1号沿いの現本社から数百メートル西北。延べ床面積は1339・61平方メートル。2階は事務所、1階には会議室などを設ける。来年2月に完成予定。屋上で太陽光発電を行う。空調などはエネルギー効率の高い機器を選び、発電量が使用電力を上回る見込みという。 植松泰右社長は「脱炭素とデザイン性を両立し、会社のブランドイメージを体現する」と期待を込める。
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流ちょうな日本語 夢や目標語る 沼津で外国人留学生スピーチコンテスト
NPO法人静岡YMCAは24日、「外国人留学生日本語スピーチコンテスト」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。ミャンマー出身で富士山日本語学校=富士市=のメージンさん(23)が優勝した。 多様性を受け入れ、より良い国際社会の構築に向けて自ら考えて行動する「グローバル人材」の育成が狙い。国内滞在歴が4年未満で、県東部に住む5カ国の10人が出場した。 関係者が見守る中、出場者は日本でのアルバイト経験から学んだことや将来の夢、目標などを5分以内で話した。メージンさんは母国の悲惨な軍事衝突から感じた平和の尊さなどを流ちょうな日本語で披露した。 2位にメイ・トウ・ピョーさん(グランジャーグローバルアカデミ
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沼津・あわしまマリンパーク最終日 雨の中、別れを惜しむ人の列 最後のショー万感の拍手
沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」が25日、現施設となって40年の歴史に幕を閉じた。近年は同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の“聖地”としても人気。閉館の午後4時過ぎまでアニメファンら100人以上が館内に残り、島を離れる船から手を振って別れを惜しんだ。 最終日は雨で冷え込む中、開館前に100人余りが列を作った。来館者はアシカやイルカのショーに足を運び、けなげに芸を披露する動物たちに拍手を送った。家族4人で訪れた浜松市中央区の会社員酒井勇樹さん(33)と妻の明菜さん(36)はそれぞれ「閉館を延長してくれたので最後に来られて良かっ
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コラム窓辺 歌い継ぐ「浮島のうた」(白井貴子/シンガー・ソングライター)
2012年、沼津市立浮島中学校の「浮島のうた」の作曲を担当しました。静岡市出身の歌人田中章義さんによる授業で子どもたちが詠んだ短歌を田中さんが編集した詩に、メロディーを付けました。 湧き水が豊かにあふれる浮島の 空を仰げばツバメ飛び 大地を見れば富士が在り ナヨナヨワスレナグサ咲き サワトラノオの花ひらく 学校周辺は名前の通り水辺の動植物の宝庫で、種の保全のために歌い継ぐことも大きな目的でした。歌が今どうなっているのかと思っていたところ、先日、田中さんより「歌い続けてくれているようです」と連絡をいただきました。なんとうれしいことでしょう! メロディーが生まれるまで何度も学校
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社説(2月26日)沼津の新観光戦略 人気アニメに依存せず
人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の舞台として知られ、海外からもファンが訪れる沼津市で今月、同アニメに関連した二つの施設が閉業した。ここ数年、沼津の観光はアニメ人気に頼ってきたが、「アニメ一辺倒」の観光は需要の先細りが懸念される。このため市は2024年度、新たな観光客誘致の軸にインバウンド(訪日客)を据える方針だ。観光戦略を練り直し、訪日客に魅力をアピールできる地域資源の掘り起こしが欠かせない。 同市の観光客数は17年度に旧戸田村との合併後最多の462万人に達し、宿泊客数も過去最高の87万人を記録した。アニメファンが多い三の浦観光案内所には8万4千人が訪れてピークとなった。しかし、
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地域で避難所運営考える 沼津市大岡地区で講演会
沼津市の大岡連合自治会(上田素行会長)は25日、防災講演会を同市の大岡地区センターで開いた。地域防災活動への女性参画などを呼びかける「女性も担う静岡の地域防災」共同代表の落合美恵子さんを迎え、地域住民ら約50人が災害時に向けた連携について理解を深めた。 落合さんは、避難所で女性が性的被害に遭ったり、生理用品の配布を求めたところ「わがまま」と言われたりした東日本大震災などの事例を説明。大勢が1カ所に雑魚寝する現在の避難所運営では、被災者がニーズに応じた支援を受けられないと強調した。 被災後の心身の負担が原因で亡くなる災害関連死を防ぐために、性別や立場に関係なく地域住民が参画し、避難所運営に
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日本女子5大会連続「銀」 中国に惜敗 卓球世界選手権団体戦決勝
【釜山共同】卓球の世界選手権団体戦第9日は24日、韓国の釜山で行われ、女子決勝で日本は中国に2-3で惜敗し、5大会連続の銀メダルとなった。53年ぶりの世界一を逃した。中国は6大会連続23度目の優勝。 第1試合で張本美和(木下グループ)が世界ランキング1位の孫穎莎に敗れた。続く早田ひな(日本生命)が2021年の東京五輪シングルス覇者の陳夢に、平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が世界ランク2位の王芸迪に勝利したが、第4試合の早田と第5試合の張本美が敗れた。 最終日25日は男子決勝が行われ、中国がフランスを3-0で退けて11連覇を果たした。次回の世界選手権団体戦は26年にロンドンで開催される
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⚽J3沼津選手が募金呼びかけ 能登支援 金沢との開幕戦に合わせ
サッカーJ3アスルクラロ沼津の選手が25日、愛鷹広域公園多目的競技場で開かれたツエーゲン金沢との開幕戦に合わせ、能登半島地震被災地支援の募金活動を会場で行った。 伊東輝悦選手や篠崎輝和選手ら11人が、ファンやサポーターらに「協力をお願いします」と呼びかけた。沼津のホーム戦にはほとんど足を運んでいるという長泉町の南小5年村田隼翔君(11)は「地震で困っている人がいると思う。食べ物などに使ってほしい」と善意を寄せた。 篠崎選手は「相手には被災した選手もいるかもしれない。自分たちにできるのは募金活動や、サッカーで勇気づけること」と語った。募金はJリーグを通して被災地に届けるという。 沼津、金
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生活、観光両立 公共交通探る 沼津で海上移動の体験調査
NPO法人沼津観光協会と沼津市内で営業する交通事業者などはこのほど、海上交通を含め、住民生活と観光の両面に役立つ公共交通の在り方を探るフィールドワークを実施した。沼津港―三津港の海上移動を体験し、市南部の三浦(さんうら)エリアの住民や観光客らの交通ニーズを調べた。 各団体から集った参加者は千鳥観光汽船の遊覧船「第1伊豆丸」で三津港へ。到着後は電動トゥクトゥクで周辺を巡り、観光案内所の職員らに交通事情などを聞いた。遊覧船には入れ替わりに協力者の住民が乗り込み、沼津港まで移動した。港や沼津駅周辺で買い物などを楽しんだ。 主催者は住民の行動をGPSで調査。普段は車移動のためできない飲酒をして帰
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生物多様性保全へ 沼津市が連携4団体を登録
沼津市はこのほど、市と連携して生物多様性に関する周知啓発に取り組む「ぬまづ生物多様性保全活動賛同団体」に初めて市内の4団体を登録した。市役所で交付式を開き、頼重秀一市長が団体代表者に登録証を手渡した。 制度は2月に創設し、東京電力パワーグリッド静岡総支社、明電舎沼津事業所、富士通沼津工場、日本野鳥の会沼津支部が登録された。各団体は今後、企業敷地内のビオトープでの自然観察会や緑地や河川の清掃など、自然環境の保全活動に市と連携して取り組む。市も活動をホームページなどで紹介する。 頼重市長は「自然環境は重要な宝。次世代へと引き継ぐよう皆さんの知見を活用しながらPRしていく」と述べた。市は引き続
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生活や夢、日本語で 沼津で海外出身学生が弁論大会
沼津市の日本語学校「沼津日本語学院」は23日、学生が参加する日本語弁論大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同校で開いた。ネパールやミャンマーなど4カ国出身のクラス代表14人が、日本での生活や夢などを題材に語った。最優秀には、初めて覚えた四字熟語「一期一会」をテーマに、人との出会いの大切さを訴えた中国出身のフォン・イン・ウェイさんが選ばれた。 出場者はクラスメートから紹介を受け、1人7分間、スピーチした。時間を大切にする日本の文化に慣れるために努力したことや、自身が大切にしている言葉、日本人が外国人に接する態度への違和感など、身ぶり手ぶりを交え、流ちょうに語った。
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⚽Jリーグ静岡県勢2チーム 開幕戦 磐田は黒星 藤枝ドロー
サッカーJリーグ1部(J1)ジュビロ磐田は24日、磐田市のヤマハスタジアムで昨季王者のヴィッセル神戸と開幕戦(@S+・シズサカマッチ)を行い、0―2で敗れた。2季ぶりにJ1復帰した磐田は、神戸を相手に決定機をつくれず、前後半の立ち上がりに失点を喫して完敗した。 J2藤枝MYFCは同日、藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われた開幕戦でV・ファーレン長崎とぶつかり、0―0の引き分け。J2清水エスパルスは25日、敵地でロアッソ熊本と、J3アスルクラロ沼津は同日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場でツエーゲン金沢とそれぞれ対戦し、今季のスタートを切る。 (運動部・名倉正和)
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沼津駅はラブライブ推し「今後も」 駅舎にパネル、キャラクターの誕生日演出… コロナ禍機に積極コラボ
JR東海が、沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」との共同企画を継続的に展開している。街の顔でもある沼津駅の駅舎には、アニメの一場面を描いた大型パネルを設置。コロナ禍を経て、アニメを通じた地域連携に乗り出している。 同社は昨年3~8月、「沼津ゲキ推しキャンペーン」と題して作品との共同企画を実施し、〝聖地巡礼〟など移動需要の促進を図った。キャンペーンの「公約」だったのが、沼津駅へのパネル掲示。同社の予約サービスで沼津を訪れた人の新幹線利用50万キロ達成を記念し、8月に縦2・5メートル、横6メートルのパネル2枚を設置した。 駅ビルのテナントなど地元商店との共同企画も展開。キ
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フェンシング強化選手募集 沼津在住 児童対象
フェンシングのまち沼津推進協議会は29日まで、沼津から世界を目指すフェンシング強化指定選手「プラウド・ヌマヅ・フェンサー(PNF)」の第2期生を募集している。小学生から、五輪出場経験のあるコーチの指導を受け世界レベルの技術獲得を狙う。 対象は沼津市内在住、または市内クラブに在籍する小学4~6年の男女で、経験は問わない。対象種目はサーブルで4人程度を選考する。コーチは共に元五輪代表で、サーブルU20、U17日本代表コーチの長良将司さんと妻の円さんが務める。 PNFの制度は2019年に創設。同市のフェンシング施設「F3BASE」を拠点に練習し、第1期生からは鈴木輝愛、バーナード洋人両選手など
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知的財産の活用事例紹介 弁理士が講演 沼津信金などセミナー
沼津信用金庫と日本弁理士会東海会はこのほど、中小企業向けの知的財産セミナーを沼津市で開いた。特許やデザインといった知的財産の活用事例を示した。 同会所属の弁理士佐藤大輔さんが講演し、球形タンクの切断解体方法で特許権を取得した解体事業者や特許の使用許諾を受けて商品開発したメーカーを紹介した。「特許権で保護されている技術ということが安心につながり、販売代理店の応募が多くなる。資金調達にもプラス」とメリットを語った。 弁理士と信金職員を交えた座談会では、知的財産の活用法や権利取得の可否を話し合った。同信金によると、知的財産に関する経営相談は増えている。昨年12月には職員向け勉強会を実施した。
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女性の起業を後押し 沼津でイベント 美容、雑貨など発信
女性の起業を後押しする沼津市のNPO法人「Woman’sサポート」(曽根原容子理事長)は23日、起業支援に特化したイベントを同市大手町のキラメッセぬまづで開いた。既に事業が軌道に乗っている女性らが活動をPRしたほか、起業直後や独立を考えている人たちもブース出店し、接客やニーズの把握を重ねるなど今後を想定して臨む姿が見られた。 4年ぶりの本格開催。40ブースを設け、人気の美容や雑貨、飲食を中心に発信した。「AllLady’sフェス」として6回目のイベントで、これまでの「働く女性を応援」とのスタンスに、今回は起業を考えている女性のサポートを趣旨に加えた。会場の「チャレン
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供養の在り方に新提案 てのひらぼせきIL(イル) プロジェクトチーム「SMOW」【静岡ものづくり最前線】
継承が困難で墓じまいが相次ぐ現状に着目し、自室など手元に置ける小さな墓石をデザインした。両手で包み込むような形状は、日常から故人をしのぶ気持ちに寄り添う仕草を体現した。供養の新たな在り方を提案している。 墓石はしずく型の手のひらサイズで、生活に溶け込むシンプルなデザインとした。底部には納骨する穴がある。素材はいずれも国産で、青みと高級感ある磐梯みかげ、白くて硬質な稲田石、桜色の模様が華やぐ万成石から選べる。墓じまいで残った墓石からの成形や、彫り込みも注文可能。 国産の石材は採石量が中国などと比較して圧倒的に少ない上、墓石の大きさで加工できるのはわずか数%とされる。石材営業の経験がある榊原
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沼津鉄道高架訴訟 原告の上告受理せず 最高裁
沼津市のJR沼津駅付近の鉄道高架事業は不要として、元地権者らが国や県などを相手に事業認定の無効確認などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(宮川美津子裁判長)は22日までに、原告側の上告を受理しない決定をした。1日付。原告側の訴えを棄却した一、二審判決が確定する。 昨年3月、二審の東京高裁判決は「鉄道高架事業の必要性は失われていない。(事業評価指標の一つの)費用便益比は(便益が費用を超える)1を上回り、事業継続することに違法はない」と請求を棄却した。原告側は鉄道高架事業の費用便益分析に、関連する土地区画整理事業の費用を算入すべきで、費用が便益を上回るなどと主張して上告したが、最高裁は退けた。
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⚽J3沼津 FW斎藤の加入発表「もう一度はい上がる」
J3沼津は22日、元日本代表のFW斎藤学(33)がJ2仙台から完全移籍で加入すると発表した。背番号は「19」。14日から練習に合流していた。「若い選手の向上心も、コーチ陣が求めるレベルも高い。もう一度選手としてはい上がる姿を見せたい」と意気込みを語った。 ドリブル突破力が武器。沼津市内での21日の練習では選手と積極的に会話し、約2時間のメニューに取り組んだ。同じく元日本代表のベテラン、川又と伊東の名を上げ、「トレーニングがきついとは聞いていたが、2人がこなしているのを見ると刺激になる」と充実した様子を見せた。 斎藤は横浜Mをはじめ国内外のクラブで活躍。14年のワールドカップ(W杯)ブラジ
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委員会で議案賛成、本会議で一転反対 山下沼津市議
沼津市議会2月定例会で22日、2議案を委員会で賛成した議員が本会議で一転、反対する異例の一幕があった。 賛否を変えたのは山下富美子氏(未来の風)。山下氏は16日の一般会計予算決算委員会で、一般会計補正予算の専決処分承認案など2件の審議で市内全世帯にクオカードを配布した事業について、「困窮世帯により手厚く支援すべき」などと指摘した上で賛成した。 本会議では、2人で組む同会派の江本浩二氏が同様の指摘をした討論を受け、会派として一緒に反対に回った。山下氏は委員会までに会派として議論が尽くせなかったとし、「委員会後に最終的な判断をした」と述べた。2件はいずれも賛成多数で可決、承認された。 2月
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2月23日は富士山の日 周辺文化財の魅力紹介 日本富士山協会がガイド発行
富士山周辺の自治体や観光団体などでつくる日本富士山協会はこのほど、パンフレット「富士山周辺文化財ガイド」を発行した。約1万年前の溶岩流で形成された駒門風穴(御殿場市)や伏流水が湧き出る忍野八海(山梨県忍野村)など44カ所にスポットを当て、富士山麓の奥深い魅力を伝えている。 静岡、山梨両県の13市町村に点在する国または県指定の史跡、名勝、天然記念物、建造物を取り上げた。歴史や特徴をまとめた文章と写真を掲載。周遊に役立ててもらおうとエリア全体の地図も載せた。 世界遺産構成資産以外の文化財の存在を広めようと製作した。44カ所に足を運んだ同協会の上野裕吉事務局長は「あまり知られていない場所にも新しい
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沼津に眠る5代目縁 林家正蔵さんら寄席 3月16日、真楽寺
沼津まちなか寄席実行委員会は3月16日午後2時から、落語家の林家正蔵さんを招いた「第52回まちなか寄席」を沼津市末広町の真楽寺で開く。 会場の真楽寺に明治大正期の落語家5代目林家正蔵の墓所がある縁で開き、当代の9代目正蔵さんを招く寄席は今回で13回目。弟子の林家たこ蔵さんも出演する。料金は3千円(当日3300円)。申し込み、問い合わせは同実行委<電090(8180)7104>へ。
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障害者の絵画、オフィス和らぐ 三井住友信託銀行沼津支店 社会貢献とSDGs
沼津市大手町の三井住友信託銀行沼津支店(前田昌俊支店長)は、社会貢献とSDGsの一環として地元障害者の絵画を支店内に展示、紹介している。作者は沼津や富士、御殿場各市など県東部が中心。動物をはじめ自由な発想で仕上げた作品が所狭しと並び、オフィスの和らぐ雰囲気の醸成に一役買っている。 企業や団体の障害者支援として、作品のレンタル料の一部を作者に還元する県の取り組み「まちじゅうアート」に賛同した。13点が3月8日まで、支店内の待ち合いスペースや相談ブースなどに掲げている。前田支店長は「作品に込めた思いを感じ、オフィス内に伝わる。今後も何らかの形で貢献できれば」と話す。
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東名日本平久能山スマートIC周辺、物流の拠点化着々 大型倉庫の建設進む【迫る24年問題】
静岡市駿河区の東名高速道日本平久能山スマートインターチェンジ(IC)周辺の32・8ヘクタールを対象にした恩田原・片山地区の土地区画整理事業で、大型物流倉庫の建設が進んでいる。背景にあるのは、4月から始まる運転手の残業規制で輸送能力の低下が懸念される2024年問題。新型コロナウイルス感染症の影響で企業進出が停滞する時期もあったが、物流網の再構築を図る輸送業界の中で静岡県内拠点の適地と高評価を受けた。 山梨へ配送も念頭 高評価 市大谷・小鹿まちづくり推進課によると、24年3月までに企業用地22区画のうち19区画で契約が完了し、面積ベースで95%に達する見込み。丸紅ロジスティクス(東京)と中部陸
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静岡県弁護士会の次期会長 梅田欣一さん【時の人】
弁護士の道を志したのは大学時代。在野で正義の実現を目指すことが自分の性分に合っていると直感した。「市民のお役に立てる弁護士会にしていきたい」。静岡県弁護士会の次期会長として立志の頃の決意を改めて胸に刻む。 取り組みの具体例として「土曜日法律相談」の活性化を挙げる。2018年4月にスタートしたが利用件数は低迷。「平日に仕事をする方にとっては需要があるはず」と周知方法などを見直して利用者拡大を図る。 1月1日に能登半島地震が発生し、災害時の支援の大切さを再認識した。「熱海土石流(21年)や台風15号(22年)による被害では、支部を超えて会員が生活再建などの被災者支援に当たった。今後も弁護士会
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静岡人インタビュー「この人」 戸田観光協会事務局長 佐藤寿美さん(沼津市)
観光交流客の増加と水産物の消費拡大を狙い、2020年から沼津市南部の戸田漁港でプレジャーボートやヨットの係留を受け入れている。約25年間金融業に従事し、10年前に生まれ育った戸田に戻った。旅館勤務を経て20年から現職。58歳。 ―仕組みは。 「14年の定期船廃止で役割を失っていた浮桟橋を活用し、戸田地区での宿泊か飲食を条件に一時係留を認める。係留料金は徴収せず地域での消費行動を促して波及効果を生み出す。海に関連する資源を生かして地域活性や水産物の消費拡大につなげる水産庁の海業(うみぎょう)のモデル地区に選ばれた」 ―きっかけは。 「旅館勤務時代、ヨットを係留できないことが理由で50人
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第二小、千本小統合 第二中と一貫校を 第二地区連合自治会 沼津市教委に提言書
沼津市の第二中校区の小中学校再編を巡り、第二地区連合自治会は20日、第二小と千本小を統合し、第二中との小中一貫校を設置するよう求める提言書を市教委に提出した。29日に市が開く「学校の未来を考える会」で、別案の要望書を既に出した千本地区連合自治会とともに、各校の保護者や住民代表に説明する。 第二地区連合自治会の望月照五会長らが市役所を訪れ、教育企画課に要望書を提出した。提言書には一貫校は施設隣接型とし、市内全域から児童生徒を集める小規模特認校への指定、第二小跡地を防災・地域活性化拠点として利活用することなどを盛り込んだ。望月会長は「津波浸水域に位置する第二小や液状化の恐れがある第一中ではなく
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「沼津発」新商品お披露目 青果店、製茶販売店など 市講座受講者と開発
沼津市はこのほど、市内の事業者が強みを生かして魅力を高める講座「沼津発!リブランディング企画塾」で、商品開発した新商品のお披露目販売会を同市のイーラdeで開いた。6事業者が工夫を凝らした新商品を販売した。3月2日に中央公園(大手町)で開くイベント「週末の沼津」でも開催する。 企画塾は本年度が4期目。今回初めて商品開発に特化し、青果店や製茶販売店などが昨年7月から約20人の受講者と共に取り組んだ。洋菓子店「ヴォワ・ラクテ」(花園町)は、トーストなどにかけて味わう「オイ(追い)モンブランソース」、マルヤ水産(千本港町)は沼津産の養殖アジを生け締めして製造した干物などを販売した。 塾長を務めた
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静岡と神奈川両県の会社 取引拡大へ 製造、食品 沼津で「広域商談会」
静岡県産業振興財団と神奈川産業振興センターは20日、両県の事業者の取引拡大を支援する「しずおか・かながわ広域商談会」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。両県の237社が受注企業として参加し、約800の商談を行った。 昨年に続き2回目。製造業に加え、新たに食品の商談の場を設けた。食品製造業の担当者が卸売業や小売業のバイヤーに対し、実物を示しながら製品の特徴をPRした。沼津市のマルコーフーズは昨年機能性表示食品になったアジの干物を売り込んだ。 製造業の参加企業は昨年を大きく上回った。金属加工業などの取引意欲が旺盛という。 発注企業は東京都や愛知県からも参加した。一部の商談はオンラインで実施。
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静岡県内で「出し子」勧誘か 清水一家組員が還付金詐欺疑い 静岡県警、事務所を捜索
還付金詐欺の「出し子」グループの管理役などを務めたとして、静岡県警に電子計算機使用詐欺、組織犯罪処罰法違反、窃盗の疑いで逮捕された指定暴力団山口組清水一家組員の無職の男(32)=静岡市清水区高橋4丁目=が、現役暴力団員の立場や人脈を使って主に県内で出し子を勧誘した上、現金の払い出しなども県内で実行させていたとみられることが20日、県警への取材で分かった。 被害者にATM操作で振込送金させた直後、土地勘のある県内で払い出しなどをさせて効率的に窃盗行為などを重ね、多額を暴力団の資金源にしていた可能性がある。このグループによる被害額は20府県で約3千万円に上るとみられ、御殿場、清水両署と県警捜査
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⚽J3アスルクラロ沼津 昇格へ「粘り強く」 25日開幕 ホームで金沢戦
J3沼津は25日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場で金沢との開幕戦を迎える。昨年J2ライセンスが交付され、今季は上位進出でさらに昇格への機運を高めたい。中山監督はハードワークなサッカーを求め、「フィジカルなど、去年からやってきたことをどれだけやり尽くせるか。粘り強く戦う」と闘志を燃やす。 中山監督「続・超攻守一体」で勝利を 昨季、終盤に失速して13位で終えた。ボール保持率の高さを発揮し、一時は上位に付けたが、下位相手の取りこぼしも目立った。 チーム内得点王のFWブラウンノアが移籍し、今季は得点力の穴埋めが課題。昨季7得点を挙げたMF持井や、ウイングで力を発揮したFW津久井ら残留した主力
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の【野】山崎皓司/三里四方の生活術学ぶ【SPAC俳優 言葉をひらいて㉕】
野に咲く花のように 風に吹かれて 野に咲く花のように 人を爽やかにして そんな風に 僕達も 生きてゆけたら すばらしい 時には 暗い人生も トンネルぬければ 夏の海 (ダ・カーポ「野に咲く花のように」から) 画家山下清をモデルにしたドラマ「裸の大将放浪記」の主題歌です。小学生の頃の僕はこのドラマが大好きで、山下清をまねてちぎり絵にはまっていました。久々にドラマを見たら、「白のタンクトップに短パン姿、おむすびを求めてうろつくおじさん=清」。今なら不審者としてすぐに通報されそうですが、35年前は許されていた世界観なんだなぁと感じます。(次は僕が山下清役を!) 最近行きつけの
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「動物との共生」 まちづくり提言 富士サンフロント21懇話会分科会
静岡県東部地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は20日、富士山地区分科会を富士市のホテルグランド富士で開いた。懇話会の活動方針の一つで、県が同市に動物愛護の拠点整備を進めていることもあり、「動物との共生によるまちづくり」をテーマに展開。識者らが講演とパネル討論で、共生と愛護の意識の醸成を強調した。 国際セラピードッグ協会の創設者で音楽家の大木トオル氏が「人と動物との共生 幸せの絆」を演題に基調講演。国内外での啓発活動や、殺処分が待っている捨て犬などの救助をはじめ長年続けている取り組みを伝えた。殺処分を免れ、セラピード
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静岡県内14施設 インフルエンザで学級、学年閉鎖
静岡県は20日、県内の高校、小中学校14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計154人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市2施設23人、三島市1施設7人、磐田市1施設9人、御前崎市1施設8人、森町1施設18人、浜松市中央区6施設67人、同市浜名区2施設22人
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「白トラ」営業疑い 会社と男書類送検 沼津署
沼津署は20日、貨物自動車運送事業法違反(白トラ営業)の疑いで、沼津市内のクレーン会社と男性経営者(42)を静岡地検沼津支部に書類送致した。送致容疑は2023年8月ごろ、国土交通大臣の許可を受けずに、自家用車で建設資材を運ぶ一般貨物自動車運送事業を営んだ疑い。 同署によると、「白トラをしている会社がある」と情報提供があり発覚した。8月のみで約100万円の売り上げがあったという。
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盛り土規制を検証 特別委の委員内定 静岡県議会議会運営委員会
静岡県議会議会運営委員会は20日、県の盛り土規制条例による効果や課題、適正な開発を進めるための規制の在り方などを検討する「盛り土規制条例等検証特別委員会」の委員を内定した。27日の2月定例会で正式に決まる。 委員は11人。委員長に杉山盛雄氏(自民改革会議、沼津市)、副委員長に坪内秀樹氏(同、清水町)と阿部卓也氏(ふじのくに県民クラブ、浜松市浜北区)がそれぞれ内定した。
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「我が家の終活」 静岡県が3月にセミナー 静岡、沼津、浜松で
静岡県は3月1、8、15の各日午前10時から、高齢者や空き家を相続した人などを対象にした「我が家の終活セミナー」を静岡、沼津、浜松の各市で開く。 県内で相続に関するセミナーを開催している「相続手続支援センター静岡」の田島友子さんが講師を務め、空き家にしないためのポイントや相続に関する注意点などを解説する。 開催日と会場は、1日は静岡市葵区御幸町の市産学交流センター、8日は沼津市大手町のプラサヴェルデ、15日は浜松市中央区板屋町のアクトシティ浜松研修交流センター。要予約。参加無料。希望者は開催日の1週間前までに電話、ファクスまたはメールで県住まいづくり課に申し込む。問い合わせは同課<電05
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日本、決勝トーナメントへ調整 世界卓球
【釜山共同】卓球の世界選手権団体戦で1次リーグ首位通過を決めた男女の日本は20日、韓国・釜山の会場で調整した。決勝トーナメントは21日に始まり、初戦となる2回戦に勝って8強入りすればパリ五輪の団体出場権を獲得し、五輪シングルス2枠を得る。練習前、取材に応じた男子の張本智和(智和企画)は「難しい戦いになるけど勝つ。100%の力を出し切れば絶対にできる」と力強く話した。 女子の1次リーグで4試合に出場した平野美宇(木下グループ、沼津市出身)は球を打つだけでなく、体幹トレーニングにも取り組むといい「しっかり準備し、さらに気を引き締めて頑張りたい」と語った。 決勝トーナメントの組み合わせ抽選が行
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ペットへの責任と課題議論 「年齢気にせず 飼える地域を」 サンフロント21懇話会富士山地区分科会
富士市で20日開かれた「サンフロント21懇話会」富士山地区分科会では、国際セラピードッグ協会創設者の大木トオル氏と静岡県健康福祉部の阿部冬樹技監の講演に続き、「動物とともに幸せに暮らせるまちづくり」をテーマにパネル討論を行い、さまざまな視点から課題の改善策などを話し合った。 パネリストは大木、阿部両氏と、会社を設立し、犬の殺処分ゼロを目指した活動に取り組むサッカーJ1リーグFC町田ゼルビアの鈴木準弥選手=沼津市出身=、企業経営研究所の中山勝常務理事。飼い主の責任とペットを飼い続けることへの課題が議論の中心となり、鈴木選手は「殺処分をなくして1匹でも多く助けたい。少しでも行動することに意味
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沼津に係留、客船スカンジナビアの軌跡 信州大名誉教授らが記事に
沼津市沖の海上でホテルやレストランとして使われていた豪華客船「スカンジナビア」の軌跡を、信州大名誉教授の伊藤稔さん(78)=同市=らが記事にまとめ、研究者らでつくる海事技術史研究会(東京都)の会誌に寄稿した。伊藤さんは「世界中の人に愛された船の記憶継承を考えるきっかけになれば」と話す。 記事などによると、「ステラポラリス(北極星)」号としてスウェーデンで建造され、1926年に進水。35年間ほど世界中を航海して「七つの海の白い女王」とたたえられた。沼津に移り、伊豆箱根鉄道が70年から2005年までホテルなどとして営業した。伊藤さんは関係者への取材や資料を基に記事を執筆し、写真とともに掲載され
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記者コラム「清流」 教壇に立って
2月上旬、沼津市内の中学校で職業講話をした。学生のころは講師として教壇に立つことなど考えていなかった。教える側として立ったわけだが、終わってみると、記者の方が得るものが大きかったと思う。 記者の経歴や仕事内容、やりがいをスライドにまとめた。飽きないよう、途中で質問を受け付け、クイズやペア活動を混ぜた。 徳島が故郷の記者は大学進学を機に静岡に来た。教育学部で、教育実習をしていたころは先生になる気満々だった。実際、小学校から高校までの教員免許をそれぞれ取得している。 「なんで記者に?」。多くの生徒から尋ねられた。答えるうちに、大切にしないといけない、芯のようなものを思い出すことができた。「
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手作り竹とんぼ 五感で楽しんで 全国で手ほどき熱海の出口さん 沼津・愛鷹小全校児童630人分寄贈
全国の小学校で竹細工や昔の遊びを伝えるボランティアを20年以上続ける熱海市の出口尚さん(86)はこのほど、沼津市の愛鷹小に、全校児童630人分の手作り竹とんぼとぶんぶんごまを寄贈した。「デジタルの時代だからこそ、体を使った遊びで五感を感じてほしい」と期待した。 同校体育館に1月中旬、出口さんが手作りした色とりどりの竹とんぼが飛び交った。「竹の種類や切り方、力加減で飛び方が変わる」。4年生91人は出口さんから真上に飛ばす方法を教わり、高さを競い合った。笹原湊君は「こつを覚えれば本当に飛ばせるんだと思った。知恵をいただいて良かった」と話した。 30年近く前から竹細工を趣味で作っていた出口さん
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特定外来生物根絶至らず 清水町・柿田川の「ナガエツルノゲイトウ」 官民組織が別手法検討
国指定天然記念物の柿田川(清水町)の自然再生に取り組む官民組織「柿田川自然再生検討会」の会合がこのほど、沼津市の沼津河川国道事務所で開かれた。同会事務局の担当者は、2022年に見つかった特定外来生物のナガエツルノゲイトウ(南米原産の多年草)について、除去作業により群落は減少したものの根絶には至っていないと説明した。 同12月から1年間、4回にわたり手作業で除去した。回を重ねるごとに分布範囲は狭まっているが、根を全て取り除くのは困難という。根絶には別の手法を試みる必要があり、ジェット水流や遮光シートを使う案が浮上している。専門家の意見を聞いて決定、実施する。 検討会はナガエツルノゲイトウの
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⚽サポーターに今季の健闘誓う アスルクラロ沼津が決起集会
サッカーJ3アスルクラロ沼津は17日、ファンやサポーターに向けて今季の健闘を誓う決起集会を沼津市のららぽーと沼津で開いた。25日の開幕に向けて選手や中山雅史監督が意気込みを語り、来場者から熱い拍手が送られた。 チームを代表して、浜託巳選手が「J2昇格を一緒にかなえたい」と決意表明した。中山監督は「皆さんの熱い魂が僕たちを後押ししてくれる。一緒に戦ってください」と力強く呼びかけた。 選手が登壇したトークショーでは今季の目標や、オフの日の過ごし方などをユーモアを交えて紹介し、来場者の笑いを誘った。選手によるチラシ配布やサイン会も行った。
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日常彩る花へ 心込め栽培 持田祐子さん(沼津市)【自然の仕事人】
陽光輝く駿河湾を眼下に望む、沼津市の自然豊かな愛鷹山麓で花苗を栽培する持田祐子さん(40)を訪ねた。 花苗農家の長女として育ち、子どもの頃から花苗の栽培ハウスで遊んだり作業を手伝ったりする中で、自然に花の世話や土いじりが好きになっていった持田さん。その後、進学した農業大学では園芸療法を学び、花と緑が人の心を動かす力に魅力を感じた。自らが作る花苗を通して人に元気を、生活に潤いや彩りを届けたいと思い、家業を継いだ。 就農して16年目。両親や従業員とともに、パンジーやベゴニア、ナス、キャベツなど年間を通して数十種類の花苗と野菜苗を栽培している。ベテラン農家の父親の隣で栽培技術を身に付けながら花
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四季の富士山写真 力作紹介 沼津の愛好家ら
今月23日の「富士山の日」に向けて沼津市立図書館で3月17日まで、四季折々の富士山の表情を捉えた写真展「すげぇーら! われらの富士山」が開かれている。富士山を日頃からじっくりと観察している写真愛好家の作品が並ぶ。 沼津市民を中心に構成する「お気楽写真会の仲間達」のメンバーが33点を出品し、四季別に展示している。朝日で真っ赤に染まった頂上付近と満月を同時に捉えた様子や、雪化粧した頂上とヒマワリが咲き誇る季節ずれの珍しい写真などを楽しめる。 メンバーの1人の鈴木順一さんは「四季を感じながら富士山の新しい発見をしてほしい」と話した。
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沼津商高 地域課題解決へ生徒が提案 イベント開催や名物開発
清水町の沼津商高でこのほど、生徒が地域課題を考える探究学習「沼商プロジェクト」の成果発表会が開かれた。 1年生約200人が1年間、同町や沼津市、三島市についてフィールドワークなどを通じて調査。各市町職員らを前に発表した。PR不足といった課題を挙げ、町内にラーメン店が多いことからラーメン好きが集まるイベントの開催や、沼津港の活性化のために新たな名物「深海ジュース」を開発することなどを提案した。 望月結奈さん(16)は「発表は緊張したが、自分たちの考えた案を伝えられてよかった」と話した。
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平野(沼津市出身)ストレート勝ち 女子快勝で発進 卓球・世界選手権団体戦
パリ五輪の予選を兼ねた卓球の世界選手権団体戦は16日、韓国の釜山で開幕して1次リーグが行われ、女子で2組の日本はルクセンブルクを3-0で下した。5組の男子は対戦相手のナイジェリアが棄権して不戦勝。 女子で前回まで4大会連続銀メダルの日本は早田ひな(日本生命)がストレートで先勝。15歳の張本美和(木下グループ)は60歳のシャリャン・ニとの「45歳差対決」を3-0で制し、平野美宇(同、沼津市出身)もストレート勝ちで締めた。6連覇を目指す1組の中国はインドに3-2で辛勝した。 大会は男女とも5チームずつ8組に分かれて1次リーグを行い、各組上位3チームが決勝トーナメントに進出。日本は8強に入れば
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静岡県東部の干物製造、後世へ 食品衛生法改正で営業許可制に 6月以降継続は施設改修焦点、業者前向き
沼津市や伊東市など静岡県東部の沿岸部で盛んな干物の製造を取り巻く環境が大きく変わる。食品衛生法改正に伴い営業許可制になり、許可を受けるには施設改修が必要となることがほとんど。100年以上続く食文化を受け継ごうと、地元の製造業者は前向きに動いている。 改正法は2021年6月に施行され、3年間は猶予期間。今年6月以降も製造業を継続するには、営業専用の製造施設を設け水道を手洗い用と器具洗浄用に分けるなどして、保健所の営業許可を得る必要がある。影響は大きく、沼津市の製造業者によると、担い手の高齢化に直面していた小規模業者が法改正を機に廃業したという。 同市の干物生産は、江戸時代末期から大正時代に
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人口減や人手不足… オール駿豆で課題解決 商工懇話会が議論開始
静岡県東部・伊豆の経済団体で構成する駿豆地区商工振興懇話会(会長・紅野正裕沼津商工会議所会頭)は、共通する地域課題の解決へ本格始動する。県、各市町と連携し、今後の進め方を議論するほか、改めて各地の課題の洗い出しを図る。紅野会長が16日に沼津市内で開いた定例会で明らかにした。 地域経済を揺るがす人口減や中小・零細企業の人手不足、脱炭素実現といった喫緊の課題に直面し、防災やBCP(事業継続計画)対策など早急に着手する必要がある取り組みも多いと判断。単独ではなく、広く連携することが不可欠とした。各団体のイベント紹介と開催地の行政トップの講話に時間を割いてきた定例会は、今後は具体的な議論の機会と
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沼津市こども家庭センター 保健センターの1階に 24年度開設
沼津市は16日、2024年度に開設する子ども子育てに関する一元的な相談窓口「こども家庭センター」について、市保健センター(八幡町)1階に設けると市議会一般会計予算決算委員会で明らかにした。 こども家庭センターの面積は約90平方メートルで、妊娠出産や子育ての相談窓口「マミーズほっとステーションぬまづ」の場所を引き継ぐ。新たに相談室を設ける他、現在市役所のこども家庭課で受け付けている育児の困りごとや児童虐待に関する相談窓口を移管する。 保健センターは青少年教育センターを併設することから、子どもに関する幅広い相談を1カ所でできるようにする。 市は開所準備費として900万円を23年度一般会計補正予算
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鮮やか 楚々と咲く梅 沼津御用邸記念公園
沼津市の沼津御用邸記念公園で梅が咲き始め、来園者に春の訪れを告げている。寒紅梅や白加賀など約10種類があり、計約140本植栽されている。16日は藤牡丹などが花を咲かせ、日光に照らされて色鮮やかな紅色に輝いた。 新潟県から訪れた西片芳英さん(67)は「桜とは違って派手さはないが、清楚(せいそ)な美しさがある」と話し、春の風情を楽しんだ。 同園では3月10日までの土日祝日、抹茶や和菓子、梅のシロップを使った梅水神餅などを楽しめる「観梅茶席」を実施している。
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起業考える女性応援 23日、沼津でイベント
静岡県東部の女性経営者でつくるNPO法人「Woman’s(ウーマンズ)サポート」(沼津市)は23日、働く女性や起業を考える女性を応援するイベント「All Lady’sフェス」を同市のキラメッセぬまづで開く。入場無料。 4年ぶりの開催。女性起業家による美容やプリザーブドフラワーなどの「マーケットエリア」や、起業を考える人の「チャレンジ出店エリア」など4テーマで出展。起業相談や飲食コーナーも設ける。 午前10時~午後4時。問い合わせは沼津商工会議所<電055(921)1000>へ。
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誠恵高生の作品紹介 清水町 絵画や陶芸15点
沼津市の誠恵高芸術コース生徒の制作展「創」が16日、清水町のサントムーン柿田川で始まった。18日まで、二科展などで入選した作品を中心に、在校生や卒業生が手がけた絵画や陶芸15点を飾る。 3年の西島結太さん(18)は、体が分断されたワニのリアルな姿を表現した陶製の作品「ミシシッピ・クライシス」を出品。「地球温暖化が爬虫(はちゅう)類に与える影響を知り、制作した。環境問題に興味を持つきっかけになれば」と語った。 英国にある世界遺産の遺跡ストーンヘンジをモチーフにしたという造形作品「群光」を制作した3年の山内丈士さん(18)は「教わったことや培った感性を全て詰め込んだ」と話した。
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山口源「能役者」(1958年) 木目に浮かぶ人間の顔 沼津市庄司美術館(モンミュゼ沼津)【コレクションか㉔】
舞台が終わり、緞帳[どんちょう]が静かに下りてくる。 余韻に浸り、気づく者とて少ないが、1983年の開館時より沼津市民文化センター小ホールのそこに描かれているのは沼津ゆかりの版画家山口源(1896~1976年)の代表作「能役者」である。 「能役者」は1958年ルガノ国際版画ビエンナーレ展(スイス)で日本人初のグランプリを取った作品である。烏帽子[えぼし]をかぶった役者が横を向いているように見える。 木版画であり、まず下地を刷り、その上に装束と顔の部分の版を刷り、その顔の部分に木目をみがいた板切れのような版を置いている。当時の版木が残っている。その版木を見るとこの顔の部分は彫られてはいな
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瞬間を生き続けるために パフォーマー・松島誠さん(沼津市)【表現者たち】
日本大芸術学部在学中の1980年代前半に、後に世界的な団体となるダンスシアター「パパ・タラフマラ」に参加し、2012年に解散するまでパフォーマーとして活躍した松島誠さん(60)=沼津市=。即興を主体にした、身体と声、表情をしなやかに用いた表現で知られる。 南米、中米、欧州、東南アジアなど20カ国以上、約500回の公演実績は、言葉を介さない表現の強みを最大限に発揮するすべを心得ているからこそ成し得たものだ。 「国内外を問わず、最初はダンサー同士のセッション、体の対話から始まる。即興のやりとりからどれだけ新しいもの、高揚感が生まれるか」。アーティスト同士で一つのパフォーマンス作品を作る。それ
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沼津・門池 地域活性化に励む福田さん 結束促すシンボル 今でも【竜と生きる 辰年2024④】
公園の遊具や小学校のマスコットキャラクターにもなっている竜は沼津市門池地区の「顔」だ。同地区連合自治会長の福田和男さん(70)は、門池の竜伝説をまちおこしや地域ビジネスに取り入れている中心人物。「伝説をただ守るのではなく、活用することで町の活性化につながる」 地域コミュニティーの希薄化は各地で年々進行している。しかし自然災害や高齢者の介護、子育て支援など、防災と福祉の観点では地域に住む一人一人が密に連携し、協力することが欠かせない。門池地区では東日本大震災以降、海沿いを避ける人々の移住によって人口が増え続けている。移住してきた人たちの地域愛を育み、古くから暮らす住民との絆を醸成することが急
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沼津駅前のラブライブカフェ閉店 相次ぐ〝聖地〟閉鎖に惜しむ声
JR沼津駅南口にある沼津市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式カフェが15日、再開発などを理由に閉店した。アニメに登場する水族館あわしまマリンパークも25日での閉館が決まり、ファンからは相次ぐ〝聖地〟の閉鎖に別れを惜しむ声が聞かれる。 カフェ「SUN!SUN!サンシャインcafe」は、旧西武沼津店本館跡にアニメ放映開始前の2016年11月に開店。飲食店を手がける「雄大」(同市)が運営し、主人公をイメージしたメニューが人気を集めた。 閉店発表以降は連日長い行列ができ、全国から1日最大500人以上が来店した。あわしまマリンパークを訪問後に店を訪れた神戸市の女子大学生(21
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沼津在住外国人対象に防災講座 119番通報や消火体験
沼津市はこのほど、市内在住外国人を対象にした防災講座を同市の沼津北消防署で開いた。コロナ禍のため一時中断し、5年ぶり7回目の開催。フィリピン、ニュージーランド、ネパール、ペルーなどの出身者約30人が、災害時の対応を学んだ。 講義では、能登半島地震や東日本大震災、熱海市の土石流災害など日本国内で発生した災害を紹介。やさしい日本語や、英語、中国語、スペイン語、ポルトガル語の通訳を通じて内容を伝えた。参加者は119番通報や、ホースや消火器を使った消火を体験した。 妻と娘とともに初参加したフィリピン国籍のオリバ・レイさん(39)は「119番の方法など知らないことばかりだったので参加してよかった」と話
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高架後の沼津駅舎 基本計画策定着手 24年度から
沼津市は2024年度、鉄道高架化後のJR沼津駅新駅舎の基本計画策定に着手する。駅舎のデザインや、南北通路など歩行者の動線について方向性を示す。約2年をかけて策定し、JR東海が26年度から行う駅舎の詳細設計につなげる。市議会沼津駅鉄道高架とまちづくり特別委員会などで報告した。 高架化後の駅舎については、駅周辺の人の流れや利用実態、市民ニーズも踏まえ、市が駅舎のデザインや公共的な通路などの基本的な計画を担当する。具体的な駅舎内の施設配置計画などについては、JR東海が実施し、両者が調整して事業を進める。 市は24年度に具体的な策定方法を検討し、26年度中の策定を目指す。
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沼津・新中間処理施設と余熱利用施設 市、施設間に公園配置案
沼津市は15日、同一敷地内で整備を計画しているごみの新中間処理施設と余熱利用施設について、エリア全体のコンセプト案を市議会民生病院委員会で示した。2施設の間に公園・広場を配置するほか、新中間処理施設に環境学習機能を、広場に災害発生時の一時避難機能を設ける予定。2施設に統一感を持たせ、利用者の往来や使い勝手の相乗効果を高める。 新中間処理施設、余熱利用施設の順で整備を進め、現在事業者選定を進めている。市は昨春実施した市民アンケートの内容を踏まえ、学識関係者を交えてコンセプトを策定した。2施設に共通するキーワードとして、地域資源の活用▽テクノロジー▽子ども-を挙げ、「市民に開かれた、人と人が交流
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「都市機能誘導」に岡宮地区周辺追加 沼津市の立地適正化計画案
沼津市はこのほど、立地適正化計画の改定案をまとめた。区画整理事業が進む岡宮地区周辺を新たに「都市機能誘導区域」に追加し、生活利便性を高める機能を誘導する。都市再生特別措置法改正に伴い、水災害を対象にした防災指針を盛り込むほか、「津波避難困難地区」に指定されていた地域を市独自の「居住誘導候補区域」とし、津波避難対策を重点的に進める。 同計画は2019年の策定から5年が経過することや、法改正を踏まえ、22年から有識者による検討委員会で見直し作業を進めた。改定案では、JR沼津駅と沼津港周辺など、3地区を定めていた都市機能誘導区域に、東名高速道沼津インターチェンジに近く、区画整理事業で人口増が見込め
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「年4冠」愛鷹キャンプ 明大野球部を歓迎・激励 23日まで 沼津市
明治大野球部は23日まで、春季キャンプを沼津市の愛鷹球場で実施している。東京六大学初の「年間4冠」を目標に掲げて鍛錬を積んでいる。15日は歓迎・激励会に臨んだ。 2年木本圭一・二塁手(同市出身)や2年高須大雅投手(磐田市出身)ら選抜された選手40人が参加する。体力トレーニングから紅白戦まで幅広いメニューの練習に励む。14日発表の「侍ジャパン」に選出された3年宗山塁主将は「空気がおいしく十分な広さがある。素晴らしい環境に感謝し、成果を出せるよう全員で頑張る」と言葉に力を込める。 同球場での春季キャンプはコロナ下の中断を挟んで15回目。当時の監督が、かつて飛龍高監督だったことから始まった。そ
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⚽アスルクラロ沼津 中山監督が意気込み「市制101周年に花を」
サッカーJ3アスルクラロ沼津は15日、リーグ開幕を前に沼津市役所を訪れた。中山雅史監督が「市制101周年に花を添えられるよう、1試合1試合戦いたい」と意気込みを語った。25日、愛鷹広域公園多目的競技場(同市)でツエーゲン金沢との開幕戦に臨む。 市役所には、中山監督のほか高島雄大社長、菅井拓也選手、鈴木拳士郎選手(同市出身)が訪問した。鈴木選手は「生まれ育った町への恩返しを込め、今年こそ優勝してJ2昇格を目指す」と宣言。頼重秀一市長は「多くの市民が応援している。私も愛鷹の地に向かい、全力で鼓舞する」とエールを送った。
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御殿場南小 行司、郷土力士が出前授業 栃幸大と児童 ぶつかり稽古
大相撲春日野部屋に所属する行司や県内出身力士が15日、御殿場市の御殿場南小を訪ね、相撲の出前授業を行った。6年生約100人が体験を交えながら相撲の歴史や練習を学び、国技への理解と関心を高めた。 木村庄太郎三役格行司と力士の栃幸大(25)=三島市出身、飛龍高卒=、香富士(35)=沼津市出身=が訪問した。木村行司は「相撲はスポーツであり、神事である」と説明し、相撲の歴史を紹介。土俵祭で神様を迎え、千秋楽の神送りの儀式で終了する本場所の流れや力士の所作の意味、行司の仕事なども解説した。 栃幸大を相手にしたぶつかり稽古も体験。児童が大きな胸に力いっぱい飛び込み、力士の力強さを実感した。わんぱく相撲全
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明大野球部が愛鷹キャンプ 磐田出身、高須投手ら参加 23日まで
明治大野球部は23日まで、春季キャンプを沼津市の愛鷹球場で実施している。東京六大学初の「年間4冠」を目標に掲げて鍛錬を積んでいる。15日は歓迎・激励会に臨んだ。 2年木本圭一・二塁手(同市出身)や2年高須大雅投手(磐田市出身)ら選抜された選手40人が参加する。体力トレーニングから紅白戦まで幅広いメニューの練習に励む。14日発表の「侍ジャパン」に選出された3年宗山塁主将は「空気がおいしく十分な広さがある。素晴らしい環境に感謝し、成果を出せるよう全員で頑張る」と言葉に力を込める。 同球場での春季キャンプはコロナ下の中断を挟んで15回目。当時の監督が、かつて飛龍高監督だったことから始まった。その後
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山下沼津市議、請求棄却と市に和解求める 駐車場利益返還訴訟 地裁沼津支部
自宅に隣接する沼津市の市有地を有料駐車場として貸して利益を得たとして、市が山下富美子市議(70)に約200万円の利益の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、静岡地裁沼津支部(篠原絵理裁判長)で開かれた。山下氏側は請求の棄却を求めた上で和解による解決を主張するとともに、市が応じない場合は土地を山下氏に移転登記するよう求める訴訟を起こす考えを示した。 山下氏の代理人弁護士は、問題の土地は市が山下氏の父(故人)に売却したと主張。売買が証明できない場合でも土地の時効取得が認められ、不当利得にならないとした。山下氏は委員を務める同日の市議会総務委員会を欠席して陳述に臨んだ。 山下氏側が和解を求
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懲罰の沼津市議 27日に意見陳述 「タケノコ発言」審決
沼津市議会での「タケノコ発言」を巡り、江本浩二市議(63)が市議会から受けた懲罰の取り消しを県知事に求めた審決で、県自治紛争処理委員が27日に県庁で江本氏の口頭意見陳述の場を設けることが、14日までの県などへの取材で分かった。意見陳述は非公開。 審理はこれまで書面で実施してきた。申請者が希望した場合は口頭での陳述も可能。27日は有識者3人の委員が審理し、その後認容か棄却を判断する。高橋達也議長も出席について検討中という。 江本氏は昨年の市議会9月定例会で「市有地からタケノコを掘って販売している」と述べ、公の場の不適切発言として陳謝と出席停止1日の懲罰を受けた。
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交通安全活動に尽力 緑十字銀章を受章 沼津署で表彰伝達式
沼津署と静岡県交通安全協会沼津地区支部はこのほど、交通栄誉章緑十字銀章を受けた清水町の森茂男さん(73)と沼津市の杉山総子さん(78)への表彰伝達式と、交通安全優良団体等表彰を受けた東海輸送(同町、山田秀昭社長)の報告会を同署で開いた。 森さんは1月に都内で開かれた授与式の2日前に亡くなったため、長男芳弘さん(47)が吉田光広署長から賞状を受け取った。芳弘さんは、タクシー運転手として30年間無事故無違反だった父について「『常に優良な運転手であれ』がモットー。受章を喜んでいた」と語った。同支部の女性部長を務めた杉山さんは「浮島小での登校指導が楽しい。できる限り続けたい」と気持ちを新たにした。
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静岡県東部の卒園児に反射材キーホルダー ネッツトヨタ静岡寄贈
自動車販売のネッツトヨタ静岡(沼津市)は、静岡県東部の5警察署管内の幼稚園や保育園を3月に卒園する園児約4800人に反射材を寄贈する。三島店の高嶋真志店長と三島加茂店の小坂幸弘店長が14日、三島署を訪れ、同署管内分1100個を交通安全協会三島地区支部に届けた。 反射材はキーホルダー形式。沼津、裾野、御殿場、伊豆中央の各署にも順次、届け、同協会の各支部が各園で開く交通教室や小学校の入学式で配布する。 同社は子どもたちの事故防止に役立ててもらおうと昨年、沼津署管内の園児に寄贈。今年はより多くの子どもに使ってもらおうと対象を広げた。
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富士山噴火想定 防災マップを3月配布 沼津市
沼津市は14日の市議会総務委員会で、火山現象や避難に関する情報を住民に周知する富士山火山防災マップを作成し、3月15日に市内全戸に配布すると報告した。252地点ある噴火口のうち同市に影響があるのは10地点とし、溶岩流は最短18時間後から最大57日以内に到達することや、住宅地で2~10センチの降灰が予想されることなどを掲載。市はマップを基に2024年度から2年かけて、具体的な避難計画を作成する。 県などでつくる富士山火山防災対策協議会が昨年3月に改めた富士山火山避難基本計画に基づき、富士山全体の災害想定、噴火警報、溶岩流の流下パターン、市内への溶岩流の想定影響範囲などをまとめた。避難や情報収
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無料耐震診断申請が急増 沼津市
沼津市で住宅の無料耐震診断に対する申し込みが急増している。市によると、昨年は月平均9件だったが、今年1月の能登半島地震の発生以降、同月のみで59件と6倍以上に達した。市は耐震工事の補助金申請増加を見込み、2024年度一般会計当初予算案で関連経費を増額するなど、耐震化支援を加速させる。 市は以前から、無料の耐震診断や補強工事費の一部を補助。県の木造住宅耐震化プロジェクト「TOUKAI(東海、倒壊)-0」と連携し、耐震基準が改正された1981年5月以前に建てられた木造住宅を対象に進めている。診断後に申請可能な耐震補強工事と除却工事への補助を進めるため、前年度より260万円増やし7840万円を当初
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沼津市議会 改革進め市民の利益に【記者コラム 湧水】
昨年の3月、沼津市議会の改革を期待する記事を小欄で書いた。議員の改選を経たこの約1年間、沼津市による現職市議の提訴や、その提訴議案審議中に飛び出した別の市議のいわゆる「タケノコ発言」で、市議会は市内外から注目を集めた。全国に広がった議会のネガティブなイメージを払拭しようと、高橋達也議長を中心に議会がさまざまな改革に乗り出したことは率直に評価したい。 1年前の記事で指摘した一般質問登壇者の明確化は、昨年11月定例会から実行に移された。同定例会の本会議傍聴者は前年の2・5倍に増加。情報公開が市民の関心を高めることにつながった結果といえる。傍聴席を訪れる人はまだ、市議の支持者とみられる市民が大半
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外国人材に「選ばれる県」へ サポートセンター開設 受け入れ環境整備 膨らむ介護ニーズに対応【静岡県24年度予算案】
介護現場で人手不足が深刻化する中、外国人の受け入れが拡大している。静岡県は13日発表した2024年度当初予算案に「国際介護人材サポートセンター(仮称)」の開設を盛り込み、人材確保対策を強化する方針を打ち出した。膨らみ続ける介護需要の担い手として期待が高まる一方、人材の奪い合いは国境や業種を越えて激しさを増す。介護サービスを持続させていくためにも受け入れ環境のさらなる充実が求められる。 「お元気ですか」。沼津市の特別養護老人ホームみはるの丘浮島で、インドネシア出身のフェブリ・ヨランダさん(26)が打ち解けた様子で利用者に話しかけた。経済連携協定(EPA)の介護福祉士候補者として働き始めて3年
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全ての工程 満足度高く トーヨーアサノ社長/植松泰右氏【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
―注力する収益改善施策「Reform戦略」とは。 「主にコスト管理、コスト削減、物件ごとの収益管理の三つを外部環境によって強弱をつけながら実行する。半期ごとに予算を編成し、変化の早い外部環境に最適化する」 ―主力のコンクリートパイル事業の取り組みは。 「多様な工法から地盤や建物の種類に最適な提案をする。ニーズが最も高い工法を全面改良した。コストや汎用(はんよう)性などバランスの良さは変わらず性能を高めた。設計支援、受注、製造、施工の全てのプロセスで満足していただくことが重要」 ―地域貢献への考えは。 「事業活動と地域貢献は一体。顧客に満足していただき社会の発展に貢献する。沼津市
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最高賞の知事賞に阿部さん、松下さん 静岡県民写真展・撮影大会作品
静岡県写真協会はこのほど、県民写真展と撮影大会作品コンテスト(ともに静岡新聞社・静岡放送後援)の入賞者を決めた。写真展は阿部浩典さん(富士宮市)の「春夜の華」が、コンテストは松下英志さん(島田市)の「浴衣美人」がそれぞれ最高賞の知事賞に輝いた。 258人から1515点の応募があった。阿部さんは手筒花火を披露する女性の精悍(せいかん)な顔つきを捉え、松下さんは浴衣を着た女性を背景とともに統一感あるシックな色調で表現し、評価を受けた。 写真展とコンテストで入賞・入選した作品は3月6~10日に静岡市役所市民ギャラリーで展示する。 そのほかの入賞者は次の通り。 【県民写真展特別賞】掛沢孝彦(
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沼津に「あわしまマリンパーク特需」 閉館惜しみ観光客急増 ラブライブと相乗効果も
沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」の閉館を惜しむ駆け込み来館者が1月下旬以降に急増し、地元経済に特需が起きている。水族館が登場する人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」との相乗効果もあり、交通機関や宿泊施設などはにぎわいを見せている。 東海バスが運行する水族館経由の路線バスは1月22日の閉館発表後、乗客が以前の3倍以上になった。週末を中心に可能な範囲で増便し、10~12日の3連休は乗り場に案内係を配置した。担当者は「平日も乗りきれない場合がある」と驚きを隠さない。入館制限を見越して早朝から訪れる人も増え、混雑のピークとなる時間帯は早まっているという。 JR沼津駅前の沼津観光案内所
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⚽アスルクラロ沼津 開幕戦へ連携確認 滋賀と練習試合、得点力確保が課題
J3沼津は11日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場でJFLのレイラック滋賀との練習試合に取り組んだ。45分を3本行い、3―0で勝利。昨季の主力組に加えて新加入選手も出場し、2週間後の開幕戦に向け、連携を確認した。 1本目は競り合いが続き、スコアレスで終えた。2本目13分、FW川又がFW和田からのスルーパスを受けて先制点を奪うと、攻撃のギアが上がった。MF鈴木が3本目12分、同24分と立て続けに得点し勝負を決めた。 昨季のチーム内得点王ブラウンノアが移籍し、得点力の確保が課題。鈴木は「1点目はいい形から得意のヘディングで入っていけた」と振り返り、「シュートはたくさん打とうと意識している。守
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空きビル活用 担い手養成へ 沼津で講座
沼津市は、中心市街地の空きビル活用の担い手育成に乗り出した。今月上旬、建築と施工の関係者を対象に養成講座を開き、近隣市町で活動する13人が初期投資を抑えつつ魅力ある場を生み出す手法を学習。11日にはワークショップを開催し、空間作りのアイデアを提案しあった。 空きビルを利活用して地域活性化を目指す取り組み「for now」の一環。3~4日の講座ではリノベーションの専門家が実例を紹介する座学を実施し、11日のワークショップは、古物回収を行うコミュニティースペース「循環ワークス」で行った。 参加者は、額縁を使った鏡、陶器やガラスを使った外装など会場にある古物を活用。タイル施工業「シゲタコーポレ
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はじめてのランバイク「速くて楽しい」 富士で体験イベント
富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」と富士青年会議所(JC)は11日、同市の吉原商店街で開かれたイベント「吉原まるごとマルシェ」で、路面を蹴って進む自転車「ランバイク」の体験ブースを出展した。 未就学児や小学校低学年の子どもが挑戦した。同チームの担当者に乗り方を教わった後、バランスを取りながら曲がり角の多いコースを駆け抜けた。初めて乗ったという鈴木遥香ちゃん(6)=沼津市=は「思ったよりも速く走れて楽しい」と笑顔を見せた。 同チームの担当者は「3月には富士市でサイクルロードレースが開催される。自転車の魅力を子どもたちにも広めたい」と話した。同JCは、子どもの保護者向けにブー
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あわしま閉館2週間延期、歓迎と継続期待の声 ラブライブ!「松浦果南」の誕生日、限定商品求めファン殺到
閉館を25日まで2週間延期することを明らかにした沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」は発表翌日の10日、午前10時の開館前に数百人の行列ができ、多くの来館者でにぎわった。訪れた人からは「混雑緩和につながる」と「2週間で引き受け先が決まってほしい」と歓迎や継続を期待する声が聞かれた。 10日は同館の施設「カエル館」が自宅のモデルになった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクター「松浦果南」の誕生日。限定商品を求めるファンが、ショップやレストランに殺到した。静岡市清水区の男子大学生(19)は「再訪する機会をつくってくれた」と延期を喜んだ。動物好きという沼津市の会社員桑原隆洋さん
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巨大「雲龍図」前で無病息災祈る 沼津・照江寺で「龍神祭」
沼津市江浦の照江寺で10日、無病息災や商売繁盛などを願う辰(たつ)年にちなんだ祭典「龍神祭」が始まった。12日まで。 昨年6月、本堂の壁に一辺が3・2メートルほどの巨大な墨絵「雲龍図」を設置したのを契機に初めて開いた。本堂では僧侶が読経し、参拝者の健康や安泰を祈った。通常公開していない釈迦涅槃(しゃかねはん)図も特別展示している。 マジックの愛好家によるショーや、富士市のダンスパフォーマー「うずめ」さんの「古代舞」なども披露され、会場を盛り上げた。 橋本宗一住職は「無事に初日を開催できてよかった。多くの人に足を運んでもらいたい」と話した。
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寿太郎みかんと沼津茶、小学校に JAふじ伊豆贈呈
JAふじ伊豆は食農教育の一環として、管内の4市町(沼津市、裾野市、清水町、長泉町)の小学校に、地元特産品の西浦みかん寿太郎と沼津茶を贈呈する。順次、JA役員らが各市町などを訪れ、農業への思いとともに地域を支える特産品を届ける。 8日には佐野良一郎理事らが沼津市役所を訪問し、奥村篤教育長に目録を手渡した。奥村教育長は「とても感謝している。子どもたちには、地元の自然の恵みや農家の愛情を感じてもらいたい」と話した。 4市町の児童と教職員計約1万4500人に向けて、西浦みかん寿太郎計約1850キロと、1袋当たり8グラム入りの沼津茶計約1万5600袋を贈る予定。
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杉山病院の名称変更 「沼津はまゆう病院」 賢仁会、サービス充実
医療法人社団賢仁会はこのほど、沼津市錦町の杉山病院の名称を「沼津はまゆう病院」に変更し、経営の中核メンバーを一新した。患者の自宅療養を支援するサービスを充実させた。病院や福祉施設も含め、患者や家族が療養場所や形を選択できるようにする。 療養病棟に常駐する理学療法士が患者の状態に合わせたリハビリを行い、自宅復帰を後押しする。まずは往診、将来的には訪問診療を始める予定で、復帰後も「かかりつけ医」として寄り添う。 2月に就任した飯塚尭(ゆたか)副院長(41)は、集団感染が発生した横浜港のクルーズ船などで新型コロナ対応に従事した。患者と家族が距離を取らざるを得ない状況を嘆き、「患者と家族が納得できる
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平面横断化へ本格協議 市、「実践広場」整備合わせ 沼津駅南口
沼津市は2024年度、JR沼津駅南口の旧西武沼津店本館跡地をにぎわい創出に向けた「まちなか実践広場」として整備するのに合わせ、南口交差点の平面横断化に向け、警察などと本格的な協議を始める。皮切りとして交差点東側の実験広場と沼津ラクーン(旧西武沼津店新館)を南北に結ぶ横断歩道を1カ所設置し、「ヒト中心」の中心市街地再整備を進める方針。 旧西武本館跡に建つアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の公式カフェは15日に閉店、日産レンタカー沼津駅前店は28日に約200メートル東に移転する。 駅南口交差点は現在、歩行者は地下道で移動する。市は横断歩道設置で、駅南口と沼津港を貫く「さんさん通り」や市中
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沼津市教委「山口源新人賞」 3年分の受賞者表彰 施さん、五日市さん、三宅さん
沼津市教育委員会はこのほど、「山口源新人賞」の授賞式を市庄司美術館で開いた。コロナ禍による中断を経て、3年分の受賞者を表彰。施瑞文さん(第38回)、五日市諒子さん(第39回)、三宅葵さん(第40回)が選ばれた。 頼重秀一市長が表彰状を手渡した。3人は「学生時代と比べて作品と向き合える時間が減ったが、自分の中の意識と対峙(たいじ)し続けたい」などと、今後の意気込みを話した。 同新人賞は日本版画協会展の公募作品から選出する。 歴代受賞作を展示 沼津市庄司美術館 沼津市ゆかりの版画家山口源を顕彰して創設された「山口源新人賞」の歴代の受賞作を集めた作品展が3月9日まで、沼津市庄司美術館で開かれている
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沼津駅高架化「着実に進展」 市長が施政方針 市議会2月定例会
沼津市の頼重秀一市長は9日開会した市議会2月定例会で、2024年度の施政方針を示した。JR沼津駅付近高架化をはじめとした駅周辺総合整備事業を「新年度も着実に進展させる」とし、公共空間の整備や民間再開発の支援など都市機能の更新によって、まちの魅力向上に努めると述べた。 高架化関連では、沼津駅北東にある現車両基地周辺の区画整理に向けた建物の移転解体、駅南口の広場整備を進める。中心市街地の中央公園再整備や、アーケード名店街と大手町の民間再開発支援も継続する。 施政方針では、重点的に取り組む「四つの視点」と具体的な「八つの柱」を掲げた。広報力強化へアドバイザーの採用、低所得の妊婦への初回産科受診
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2、3月浜松、沼津 ビジネスセミナー 電信電話ユーザ協会開催
日本電信電話ユーザ協会静岡支部はビジネスセミナーを2、3月にそれぞれ浜松市と沼津市で開く。いずれも入場無料、定員は先着順150人。 浜松会場は2月29日午後2時から浜松市中央区板屋町のアクトシティ浜松で、沼津会場は3月6日午後1時半から沼津市大手町のプラサヴェルデで行う。 両会場とも2部制で、第1部はふじのくにICT人材育成プロデューサーの阪口瀬理奈さんがリスキリング(学び直し)をテーマに講演する。第2部は浜松会場でフリーキャスターの伊藤聡子さんが、沼津会場で「minitts」代表取締役の中村朱美さんが企業経営などを語る。 申し込みは同支部のウェブページなどから。問い合わせは事務局<電
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スポーツ生かし地域連携 沼津で経済同友会東部協セミナー 焼津3人制プロバスケ代表登壇
静岡経済同友会東部協議会は7日、公開セミナー(静岡新聞社・静岡放送後援)を沼津市のプラサヴェルデで開いた。「スポーツと地域」をテーマに講演や討論を行い、約200人がスポーツを通じた地域連携の方策を探った。 法政大スポーツ健康学部の山本浩教授は、選手が失敗した時の反省や立ち直りには、身近で努力の過程を知る地域の人々の役割が大きいと指摘。「地域は多様性を発揮し、失敗に寛容な精神を持ち、かけがえのない空間になることが大事」と訴えた。スポーツの好き嫌いが決まる幼少期に「アクティブな環境を用意するのは地域の専権事項」と話した。 元東京五輪・パラリンピック担当大臣の橋本聖子参院議員は、東京大会での医療や
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技術職員確保へ見学ツアー 沼津市 3月初開催
技術職員の採用を強化している沼津市は3月22日、技術職の仕事に関心を持っている人を対象に現場を見てもらうツアーを初開催する。 今後の同市のまちづくりに欠かせない場所として、再開発計画がある中心市街地や新貨物ターミナルの建設現場、移転する新車両基地のほか、市泉水源地送水管理センターにも行く。現役の技術職員が案内する。午前9時15分から午後4時まで。 市は職員採用プロジェクトチームを立ち上げ、現役の技術職員らが学校訪問やリクルート活動を展開。本年度の技術職採用試験の申込者数は前年度から2倍に、募集人員に対する倍率も3・3倍に達した。 定員25人で、申込者多数の場合は抽選。締め切りは今月29
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沼津で探究・表現活動の成果、3月発表 ぬまりびと
探究・表現活動に熱中する個人が成果を発表する「ぬまりびと博覧会」が3月9、10の両日、沼津市で開かれる。出展者の中には、主催者が「そこに熱中するのか」と驚くほどニッチな分野で活動する人も。主催者は「知的な驚きにあふれ、異文化に触れる機会になる」と来場を呼びかける。 魚の骨「鯛(たい)の鯛」の標本を集める人、プロレスラー風のマスクを着けて動画投稿する人、沼津の土産品を制作する人ら、一つのことに没頭する「ぬまりびと」延べ50組が県内外から集う。パネルや写真集、論文などで活動を紹介し、書籍やアート作品を販売する。 歴史関連事業を展開する軽野造船所の岩崎敦史さん(46)=長泉町=らが企画した。イ
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スポーツ生かし地域連携 橋本参院議員ら登壇 沼津で経済同友会東部協セミナー
静岡経済同友会東部協議会は7日、公開セミナー(静岡新聞社・静岡放送後援)を沼津市のプラサヴェルデで開いた。「スポーツと地域」をテーマに講演や討論を行い、約200人がスポーツを通じた地域連携の方策を探った。 法政大スポーツ健康学部の山本浩教授は、選手が失敗した時の反省や立ち直りには、身近で努力の過程を知る地域の人々の役割が大きいと指摘。「地域は多様性を発揮し、失敗に寛容な精神を持ち、かけがえのない空間になることが大事」と訴えた。スポーツの好き嫌いが決まる幼少期に「アクティブな環境を用意するのは地域の専権事項」と話した。 元東京五輪・パラリンピック担当大臣の橋本聖子参院議員は、東京大会での医療や
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生徒が手作り野菜販売 沼津聴覚特別支援学校で青空市場
沼津市の沼津聴覚特別支援学校は7日、同校の正門で地域住民を対象に作業製品の販売実習をする「青空市場」を実施した。高等部特進技能科職業コースに所属する1~3年生7人が野菜を販売。多くの住民らが訪れ、約20分で完売した。 7人は、畝作りやマルチシートの張り方を授業で学び、校内の畑で実践してきた。秋に植えたダイコンや茎ブロッコリー、スイスチャードなど6種類の野菜を収穫した。3年の川田晃世さんは「いろいろな人が足を運んでくれてうれしい。活動を通して初めて会う人との接し方を学ぶことができた」と話した。
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⚾多彩な変化球 チームの軸目指す 加藤学園・吉川、日大へ
加藤学園高野球部の左腕吉川慧が今春、東都大学野球リーグ1部の日大に進学する。多彩な変化球でカウントを取り、切れのある直球で打者を翻弄(ほんろう)する。持ち味を存分に生かし、その名をとどろかせるつもりだ。 2年秋からベンチ入りし、県大会準々決勝の浜松開誠館戦で初先発。5回2失点と好投し、自信が芽生えた。背番号1を背負って挑んだ最後の夏は準々決勝で敗退。「まだまだ力不足」と悔しさを胸に高校野球を終えた。 引退後は体力づくりと投球練習を平行し、最速は夏から2キロ更新する142キロを記録した。「周りの人の支えで進学できる。そういった人たちの気持ちを背負い頑張りたい」。チームの軸になる投手を目指す
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K-POPダンス 沼津から日本一 女子中高生3人 個性を表現 活動延長「一瞬を大事に」
沼津市のダンススタジオ「studio R+B」に通う女子中高生3人が、1月に横浜市で初開催したK-POPダンスの全国大会でグランプリを獲得した。リーダーの横山咲和さん(田方農高3)は「3人のそれぞれの個性を生かしつつ、チームの表現ができた」と喜びを語った。 ダンスユニット「3← →arrows→(スリーアローズ)」として、横山さんと佐藤和さん(日大三島高1)、矢沢瑠姫さん(沼津大岡中3)で構成。「ドリームゲート全国K-POPダンスコンテスト」の予選には年齢を問わず257組・1249人がエントリーし、決勝には76組が出場した。 3部門のうち、原曲と自作の振り付
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11月個人破産154件 前年比12件増
静岡商工データがまとめた昨年11月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月比12件増の154件だった。 地区別は東部が12件増の57件、中部が5件減の51件、西部が5件増の46件。市郡別は静岡市が32件、浜松市が28件、沼津市が11件。同社は「物価高で生活環境の悪化が続いている。新型コロナウイルスの影響も残り、先行きの懸念材料は多い」としている。
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内水氾濫対策を本格化 激甚化する水害【検証 沼津市予算案㊦】
2023年6月2日の夕方、沼津市大岡に住む男性は断続的に強い雨が降る中、市から依頼を受け、自宅近くの白滝排水機場にあるポンプを起動した。安全な場所から起動を見守っていたが、狩野川に注ぐ近くの水路の水位はみるみる上昇。「身の危険を感じた」と当時の状況を振り返る。その後も想定を超える雨が降り、排水機場に水が流入。ポンプの電源が浸水して停止し、周辺の住宅街へ浸水被害をもたらした。 沼津市は近年、市西部を中心に度重なる浸水被害に見舞われている。昨年6月の大雨では、市東部の狩野川沿いの地域でも被害が発生した。背景には河川の本流が増水し、支流に集まった雨水が本流に排出しきれずにあふれる「内水氾濫」の頻
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連日大混雑、沼津・あわしまマリンパーク 12日閉館発表で来館5~10倍に ラブライブファン、駐車場で混乱も
12日の営業を最後に閉館する沼津市の淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」に、静岡県内外から来館者が殺到している。水族館ファンや同館が登場する人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンが入場券を求めて連日行列を作り、来館者数は閉館発表前の5~10倍に急増した。駐車待ちやマナーに関するトラブルも生じている。 2日、営業開始1時間半前の午前8時半。平日にもかかわらずチケットを求める人が約30人並び、駐車場はほぼ満車。バスなどによる来館も加わり、周辺はごった返した。埼玉県から家族で訪れ、最前列に並んだ会社員剱持未菜さん(32)は「休日は避けて、午前2時に家を出た。子どもが大きくな
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【時評】スポーツ指導者 役割の変化 多様なニーズ 対応能力を(杉本龍勇/法政大教授)
この1月から静岡県スポーツ協会主催の育成年代指導者を対象とした5回にわたる研修がスタートした。私はこの研修のコーディネーターとして関わり、今年で4年目を迎えている。毎年40人前後の参加者が集まり、静岡県内で活躍する指導者が中心ではあるが、他地域からの参加者も増えてきている。コーディネーターとして注意を払っている点は、普遍的な基本コンセプトを維持しつつ、同時に社会変化に伴う対応を促す内容を提供する、つまり、指導者の能力を時代に合わせてポジティブに発展させることである。 日本の現状を鑑みると、指導者の役割は大きく変化している。指導内容はもちろんであるが、実施者のニーズや価値観の変化、社会状況の
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新規客開拓へ 台湾照準 変化する市南部観光【検証 沼津市予算案㊤】
沼津市南部の内浦地区が主な舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」は放映開始から7年を過ぎてもなお、ファンを引きつける。“聖地巡礼”と呼ばれる作品の舞台巡りは、沼津の重要な観光素材の一つに成長した。一方、息の長い人気となる中で、最近では聖地にも変化が訪れている。 今月12日には、重要な聖地の一つの水族館「あわしまマリンパーク」が老朽化を理由に、15日にはJR沼津駅南口の公式カフェが再開発の一環で相次ぎ閉店する。両施設には別れを惜しむ来訪者が殺到する。 聖地巡礼は沼津に多くの観光客を呼び込んだ。市によると、放映翌年の2017年度は、戸田村との合併後最多の462万
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本県医療の魅力伝えて 静岡県がリクルーター委嘱
静岡県は6日、県内医療機関に勤務する若手医師25人を「ふじのくに次世代医師リクルーター」に委嘱した。県内外の医学生らに地域医療の魅力をPRし、医師確保に一役買う。 県庁で交付式があり、川勝平太知事が代表者に委嘱状や名刺を手渡した。沼津市立病院の岸本果奈美さん(24)=伊東市出身=は「医療現場で感じた本県の医療の魅力を伝え、地域医療に貢献する医師の仲間づくりに努める」と決意表明した。 医師確保を目的に県が運営する仮想大学「ふじのくにバーチャルメディカルカレッジ」の宮地良樹学長は「本県の素晴らしい医療教育環境をアピールし、1人でも多くの若手医師が本県に定着する先駆けになってほしい」と激励した
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看護業務効率化アワード 最優秀に浜松、袋井の2病院
静岡県看護協会(松本志保子会長)はこのほど、「看護業務効率化アワード2023」の授賞式を静岡市内で開き、最優秀賞に浜松医科大付属病院(浜松市中央区)、袋井市立聖隷袋井市民病院を選んだ。看護職の労働人口が減少し、業務の効率化が課題となる中、好事例の掘り起こしや普及を狙って初開催した。 同大付属病院は、定年退職した看護師を障害のある職員の指導責任者に起用。人材の継続雇用につなげたほか、院内を熟知するベテランが介在することで指導される側の業務に幅が出るなどの利点があった。 聖隷袋井市民病院は入院待機の患者を減らそうと、「病床管理シート」の入力システムを導入した。各病棟の稼働状況が可視化されて入院の
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沼津市、民間の再開発支援強化 24年度予算案で関連費計上 駅周辺事業費も大幅増
沼津市は2024年度、中心市街地で複数の民間主導による再開発が始動したことを受け、支援を強化する。一般会計当初予算案で、大手町の事業に初めて関連経費を計上した。連動する沼津駅周辺の整備に向けた事業費も大幅に増やし、まちづくりを本格化させる。 駅南の「大手町五丁目第一地区」で進む事業に対し、1億800万円を盛り込んだ。仲見世と大手町の両商店街の再生へ、準備組合は市に複合施設の建設などを示した都市計画提案書を提出済み。関係者によると、新たな建物は30階前後の県東部最大規模となる方向で検討が進む。30年度完成に向け、市は対応を急ぐ。 同じ駅南のアーケード名店街(町方町)の再開発は地元組合により
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海に赤鬼?! 沼津・シーパラダイス
沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで12日まで、節分の時期にちなんで赤鬼を連想させるアカオニガゼを特別展示している。 アカオニガゼはウニの一種「ガンガゼ」の仲間。地元の海で捕獲された。トゲを含めた全幅が25センチほどの1個体を展示している。 飼育マネジャーの春日保さんは「毒々しい見た目が特徴。大きなウニはめったに見ることができない。海の赤鬼を見て楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
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中小企業の課題 大手OB解決策 沼津信金交流会
沼津信用金庫はこのほど、中小企業の課題解決に大手企業退職者らの経験と知識を活用する「新現役交流会」を沼津市で開いた。 県東部や関東の50~80代の大手企業OBら「新現役」26人が、沼津信金の取引先事業所11社の幹部らとウェブや対面で面談した。中小企業の関係者が各社の事業概要を説明し、販売マーケティングや経営戦略、海外展開などを相談。大手企業OBらは長年培った経験を踏まえ、改善策を提案した。 人手不足が社会問題になる中、シニア世代のセカンドキャリア活用が期待されている。交流会の参加者は2次面接などを経て、互いの支援内容が合えば顧問契約などを結ぶ。
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全国空手「上位目指す」 沼津・養正館の児童生徒意気込み
沼津市の空手道場「養正館」に所属する小学生から高校生の12人が、今月から始まる全国大会に出場する。子どもたちは「上位を目指す」と大舞台での活躍を誓う。 小学生の5人は16日開幕する全日本少年少女空手道選抜大会(18日まで、北海道)に、中学生6人と高校生1人は3月の全国選抜大会に臨む。中学は京都府で、高校は広島県でそれぞれ行われる。 子どもたちはこのほど市役所を訪れ、関係者に組手や形を披露した。同館の渡辺貴斗館長は「子どもたちには周囲への感謝を忘れずにいてほしい。市のためにも成績を出せればうれしい」と話した。
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【時評】南米統合5ルート建設計画 資源調達へ日本も参画を(深沢正雪/ブラジル日報編集長)
昨年12月、ブラジル政府が「南米統合5ルート建設計画」を発表した。実現すれば、ブラジルから太平洋側のペルーやチリの港町までの鉄道や道路が初めてでき、アジアが近くなる。計画自体は戦前からあったが、資金調達の問題などで前に進まなかった。ルーラ大統領の任期が終了する2026年までに、3ルートを完成させる予定だ。 気になる点は、ブラジル中国国交樹立50周年を4月に控えた今、発表されたというタイミング。左派ルーラ氏が新興5カ国(BRICS)の盟友である中国やロシアと仲が良いのは論をまたない。中国の習近平国家主席がG20首脳会議のために11月にブラジルへ来るといわれ、蜜月状態だ。 南米は世界的な有事
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卓球五輪代表 女子団体要員に15歳張本美 男子は篠塚選出
日本卓球協会は5日、東京都内で記者会見してパリ五輪代表の予定選手男女各3人を発表し、団体要員には女子で15歳の張本美和(木下グループ)、男子は篠塚大登(愛知工大)を選んだ。東京五輪で「金」「銀」「銅」のメダルを獲得した女子の伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)は外れた。 団体要員は強化本部が選考し、張本美は強豪の中国勢との試合内容や戦績などが評価された。篠塚は団体要員の枠を争った松島輝空(木下グループ)に1月の全日本選手権で勝つなどし、選考ランキング3位を守った。 シングルス代表の男女各2人は選考ランクに基づき、男子は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明大)、女子は早田ひな(日本生命)平野美宇(
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卓球パリ五輪代表 平野美宇(沼津市出身)正式選出、伊藤美誠(磐田市出身)は外れる
日本卓球協会は5日、東京都内で記者会見し、パリ五輪の代表予定選手男女各3人を発表した。女子は1月に終了した選考ランキング2位でシングルス枠に内定していた平野美宇(23)=木下グループ、沼津市出身=が正式に選出された。同ランク3位の伊藤美誠(23)=スターツ、磐田市出身=は強化本部が選ぶ団体要員に選ばれず、3大会連続出場はならなかった。 ⇒「みうみま」ライバル対決、見守った母たちの思いは 女子は選考ランク1位の早田ひな(23)=日本生命=がシングルス代表となり、団体要員には15歳の張本美和(木下グループ)が選出された。男子はシングルスに内定していた張本智和(20)=智和企画=と戸上
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消費者の声生かす つぶやきサイト 米久が開設、商品改善
食肉・加工品販売の米久(沼津市)はこのほど、消費者の声を商品の開発と改善につなげる「おいしい村の目安箱」を始めると発表した。商品の袋に専用のQRコードを付けて販売し、購入者が気軽にコメントを投稿できるつぶやきサイトを立ち上げる。 2024年春に発売するソーセージと肉団子、ハンバーグの一部商品から導入する。調理方法や使用機会、改善要望などを募り、寄せられた意見はホームページで公開する予定。対象商品は拡大する方針で、消費者の生の声を受け止め、顧客満足度の向上や新しい販売促進策につなげる。 同時に発表した24年春の家庭用新商品は、新発売20品とリニューアル15品。定番ブランドの強化とともに、「簡単
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沼津市バス利用 実績報告 小中高フリーパス 3割が新規購入者
沼津市は5日、市内3社の路線バスが乗り放題になる小中高生向けフリーパス「サンシャインパス」の販売実績を地域公共交通協議会で報告した。昨年8~12月が利用期間の第1期は858枚を売り上げ、このうち約7割が通学定期券からの移行、約3割が新規の購入で、新たな公共交通の利用促進につながったと評価した。 パスは市制100周年事業の一環で、学期ごとに8~12月の第1期(価格1万円)と、今年1~3月(同7500円)の第2期を発行。通学定期券よりも大幅に安くなる価格設定をした。市によると、新規購入者の81%を高校生が占めた。 協議会会長で福島大の吉田樹准教授は「パスの利用で、学生の新しい行動が生まれた」と評
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法テラス下田に大島弁護士着任 沼津出身「身近に」
下田市の法テラス下田に大島稔也弁護士(35)=沼津市出身=が着任し、5日に同所で会見した。「地域の皆さんにとって身近な弁護士でありたい」と抱負を述べた。 大島弁護士は民間企業を経て2019年に弁護士登録。都内の法律事務所での養成期間を経て、法テラス沼津で3年間勤務した。沼津では自己破産などの債務整理関連を中心に扱ったという。 管内の賀茂地域1市5町について、高齢化が顕著な地域らしく「後見に関する財産管理の課題が多い」と分析。福祉や行政など関係機関との連携を深めていくと強調した。 法テラス下田は07年開設。弁護士が不足している賀茂地域で住民が法的サービスを身近に受けられるようにとの狙いが
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自動運転バスの実証実験相次ぐ 静岡県内公道6カ所、全国3位 運転手不足解消に期待
静岡県内で自動運転バスの実証実験が相次いでいる。県や静岡、浜松市などが計6カ所で公道走行を実施し、共同通信の調査では愛知、栃木両県に次いで3番目に多かった。県によると、このほかにも複数の自治体が関心を示し、運行エリアがさらに広がる可能性がある。残業規制強化で運転手不足が深刻化する「2024年問題」が懸念される中、人口減や高齢化が進む地方の移動手段として期待が高まっている。 23年度に静岡、浜松、沼津、掛川市、松崎町のほか、三島市と長泉町にまたがるエリアで実証実験が行われた。いずれも一部の操作をシステムが担う「レベル2」だが、特定条件下で運転手がいなくても走行可能な「レベル4」の実現を視野
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日本最大の革製品コンテストでグランプリを受賞 石橋善彦さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
刺し子で柄を施したライダースジャケットが最高賞に輝いた。パンチングレザーの穴を利用して刺し縫い。革ジャンと伝統的な手芸を組み合わせた柔軟な発想が評価された。都内アパレルショップに勤務する。沼津市出身。42歳。 ―服作りのこだわりは。 「勤務先ではデザイナーではないので、着たい服は仕事の合間や休日を利用して一から作っている。自分のためのものづくりなので妥協はしない。流行にもとらわれない。今回は妻からジーンズの修復を頼まれたことをきっかけに、刺し子を使った服作りを思いついた。賞のために製作はしておらず、良いものができたので応募した」 ―革の魅力は。 「自由度が高い素材だ。穴を開けたり、厚
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人間国宝の陶芸作品、見て触れて 静岡陶芸美術館で企画展
沼津市東椎路の静岡陶芸美術館は3月26日まで、企画展「人間国宝のすべて」を同館で開いている。作品の一部は館内のカフェスペースなどに置かれ、来館者が触れることもできる。 陶芸分野で人間国宝に認定された37人の152点が並んでいる。金箔(きんぱく)で文様を描き、上薬を掛けて焼き上げる技法「釉裏金彩」が鮮やかな吉田美統さんの大皿など、一部の作品は触ることも可能。カフェスペースでは、人間国宝の茶わん10点から選び、抹茶を味わうこともできる。 植松弘行館長は「ケースに展示した作品では見られない裏側や、凹凸などの質感を感じてほしい」と話した。
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理美容技術で全国入賞 専門学校生 伊藤さん(沼津)
静岡県東部総合美容専門学校(三島市)2年の伊藤由利香さん(20)=沼津市=が、昨年10月に大阪市で開かれた「全国理容美容学生技術大会(理美容甲子園)」(日本理容美容教育センター主催)のワインディング部門で優秀賞に輝いた。同校から初の全国入賞者。 ワインディング部門は20分以内で60本以上のロッドを髪に巻き、正確さと美しさを競った。伊藤さんは芸術祭全国大会(国際美容協会主催)でも学生ワインディングロッド巻きの部で優秀技能賞を受賞。「本番では実力を出し切れなかったが入賞できた。練習してきて良かった」と喜びを語った。 伊藤さんは「ジュハジャポンフェスティバル」(かながわ理容美容協同組合など主催
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立春絶景 雪化粧の富士山、早咲きの梅 富士・岩本山公園
4日は二十四節気の「立春」。暦の上では春の始まりの日とされる。早咲きの梅が見頃を迎えた富士市岩本の岩本山公園では3日、富士山を背に梅が咲く絶景を早朝から多くの来園者が写真に収めた。 同公園梅園では5600平方メートルほどに30種約400本の梅を植栽している。沼津市大岡から訪れた高橋定道さん(46)は「富士山が出ていたのでカメラを持って急いできた。いい写真が撮れた」と笑顔で話した。 (写真部・宮崎隆男)
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遊覧船やバスの運転、沼津で体験 公共交通の維持と移住促進図る
NPO法人沼津観光協会と沼津市内で営業する交通事業者などが、公共交通の維持・活性化と移住定住促進を同時に図るプロジェクトを始めた。働く場を示して移住者を呼び込み、事業者の人手不足の解消につなげる。このほど初の遊覧船とバスの運転体験会を市内で開き、公共交通の意義を発信するとともに担い手確保へ一歩を踏み出した。今後は遠隔地域を念頭に暮らしと観光の両面に役立つ交通網の在り方を検討する。 同協会が、観光の重要拠点である内浦三津地区のアクセス改善を模索したのが取り組みのきっかけ。行政や事業者と連携する中で人口減少といった地域課題にも目を向け、運転体験会や移住者に情報発信する人材育成の勉強会を企画し
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今年も福つかめ、豆まきにぎわう 静岡県東部で節分行事
節分の3日、静岡県東部の各地で豆まきが行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。 沼津・城岡神社 今年で創建200年を迎える沼津市の城岡神社では、節分祭(同神社、大手町町内会主催)が開かれ、多くの参拝者でにぎわった。宮司が豆をまいた後、町内会員や神社にゆかりのある人たちも台に上がり、菓子や餅を投げた。 同神社はJR沼津駅南口の中心市街地のビルに囲まれた一角にある。近年の節分祭はコロナ禍の影響で中止や規模を縮小していたが、今年は従来と同じ規模で実施した。 富士宮・日蓮宗5寺院 富士宮市では柚野、上野の両地区の日蓮宗5寺院が合同で、同市下柚野の興徳寺で豆まきを行った。1
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「がんリハビリ」専門家3人語る 11日、沼津で講座
日本がんリハビリテーション研究会は11日午前9時から10時40分まで、市民公開講座を沼津市のプラサヴェルデで開く。がん患者の身体の機能を回復し生活の質を高める「がんリハビリテーション」に関連し、専門家3人が講演する。 がん予防やがんリハビリテーションとしての運動の必要性、がん治療に伴うリンパ浮腫、主体的に治療に臨む「患者力」の養成について講話する。 聴講無料。希望者は直接会場へ。問い合わせは東都大沼津キャンパス内の同講座事務局<電055(922)6688>へ。
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沼津市議、法令順守の研修 議会改革 「ルール理解し議論」
沼津市議会は2日、コンプライアンス(法令順守)に特化した初めての議員研修会を市役所で開いた。昨年、一部市議の言動が問題視されたのを踏まえた議会改革の一環。病欠した1人を除く27議員が出席し、ハラスメントやSNS(交流サイト)での情報発信などに関する知識を深めた。 全国の地方議会職員の勉強会「議会事務局実務研究会」の会員で、千葉県市川市職員の野村憲一さんが講師を務めた。野村さんは、市民に直接選ばれた議員は「法的責任だけでなく、法に触れていない不適切な言動も道義的責任を問われる範囲が一般市民に比べて広い」と指摘。議会内の言動に関する法令上の位置付けや、全国の地方議員によるハラスメントなどの実例
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2月定例会 9日に開会 沼津市議会
沼津市議会は2日、議会運営委員会を開き、2月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 9日~3月18日◇市長施政方針 2月9日◇代表質問・登壇者 28、29日、7人◇一般質問・登壇者 29日~3月1日、8人◇当局提出議案 2024年度当初予算案など55件◇常任委員会 2月14~16、19日、3月4~8、11、12日
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ライダースジャケット×伝統手芸「刺し子」 革製品コンテストでグランプリ 沼津出身石橋さん
沼津市出身で都内のアパレルブランドに勤める石橋善彦さん(42)=東京都墨田区=が製作したレザージャケットが、日本最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2023」でグランプリを受賞した。スポーティーなイメージのライダースジャケットに、伝統的な手芸の「刺し子」を組み合わせた作品。「時間やコストにとらわれず、自分が着てみたい服を作った。良いものを追求した結果を評価してもらえてうれしい」と喜んだ。 等間隔に穴が開いているパンチングレザーに刺し縫いし、袖部分に模様を施した。胴体部分は刺し子をせずシンプルに仕上げ、メリハリのあるデザインにした。ポイントは、上腕の後ろ側や肘下に取り付けたファス
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記者コラム「清流」 道が混む訳
1月下旬、取材で沼津市の内浦に向かった。休日だが混んでいた。名古屋や横浜など他県ナンバーの車もちらほら。1車線のくねくねした道をゆっくり走らせるとその訳が分かった。 淡島行き船乗り場に次々とウインカーを出す車。バス乗り場にできた行列。カメラを持った人、子ども連れの家族、友人と来たであろう若者たち。その道を通ったのは離島にある水族館「あわしまマリンパーク」が2月12日の営業を最後に閉館するという一報が出た後、最初の休日だった。 閉館にものすごい反響があったのは一連の報道やSNSで知っていたが、これほどとは。市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!」の聖地となっていることも影響しているだろう。
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沼津市 水害対策に本格着手 24年度予算案 排水ポンプ場増設
沼津市は2024年度、近年激甚化、頻発化する風水害対策に本格着手する。昨年6月の大雨で浸水被害の大きかった市西部で排水ポンプ場を新設。移動可能な排水ポンプ車も導入する。ソフト対策としてはハザードマップ作成に向けた浸水域の調査を始める。1日発表した24年度当初予算案に、関連費8億1200万円を計上した。 市内は西部地域を中心に大雨による浸水被害が頻発。昨年の大雨では、中心部に隣接する大岡地区でもポンプ場が停止し、被害が拡大した。市は市西部を流れる沼川第2放水路に排水ポンプ施設を新設し、特に被害の大きかったエリアの排水機能を増強する。移動可能な排水ポンプ車1台と可搬式ポンプ設備2台も新たに導入
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沼津市 24年度予算案 子育て 定住支援推進 一般会計879億6000万円 3年連続過去最大を更新
沼津市は1日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比9・8%増の879億6千万円で、3年連続過去最大を更新した。JR沼津駅周辺整備を継続しながら、子育てや移住・定住支援を推進する積極型予算となった。 沼津市 2024年度予算案 定住人口の確保に向けた子ども向け施策では、一元的な相談窓口として「こども家庭センター」を新設。市立保育所で米飯などの主食提供を開始する。第四小や大岡中の一部校舎建て替えにも着手する。鉄道高架関連事業は52億5300万円を計上し、区画整理などを継続する。中心市街地の活性化策として、沼津駅南口の広場整備や民間再開発を支援する。交通分野では、夜間乗り合いタ
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教育、子育て支援 10市町に1000万円 沼津信金寄付
沼津信用金庫(鈴木俊一理事長)は2~3月、教育や子育て活動を支援するため、県東部10市町に総額1千万円を寄付する。1日には鈴木理事長が沼津市に150万円を贈った。 市役所で開いた贈呈式で、鈴木理事長が奥村篤教育長に目録を手渡した。鈴木理事長は「少子高齢化が現代の一番の課題と考える。子どもが元気に育つ環境を整えれば、地域に活力が生まれるはず」と話した。 同信金が2021年から始めた預金やローンを提案する「地域応援キャンペーン」の一環。昨年までは市町の新型コロナウイルス対策を支援した。本年度は目標金額の1千万円に昨年12月末で到達したという。
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愛鷹広域公園 18日にウオークイベント 沼津市
明治安田生命沼津支社(沼津市)は18日午前11時半から、サッカーJ3アスルクラロ沼津との連携イベント「Jリーグウオーキング」を同市の愛鷹広域公園で開く。 地域活性化や健康増進が目的。チームが拠点とする同公園内のコース約2キロを歩く。おでんや焼きそばといった飲食ブースを設け、ウオーキングの後に楽しむことができる。 希望者は、13日までに同社に申し込む。問い合わせは同社<電055(962)1831>へ。
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沼津市長「次の100年始動」 人口維持へ組織再編 24年度予算案
沼津市の頼重秀一市長は1日の2024年度予算案の発表記者会見で、23年の市制100周年を踏まえ、「次の100年へのスタート。未来を念頭にした予算編成」と述べ、定住人口の確保に向けた施策に注力する方針を示した。子育て施策推進や中心市街地の民間再開発支援を通じて人口維持を図るために、新年度の組織再編も明らかにした。 昨年、JR沼津駅付近鉄道高架化に伴う新貨物ターミナルの本体工事が開始。24年度はにぎわい創出に向けた駅南口の広場整備にも着手するとし、頼重市長は高架化が「次のステップに入った」と位置づけた。高架化着工に呼応した民間再開発を支援するため、市は24年度から都市計画部に建築住宅局を新設。局
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突き詰めたスキー 大舞台へ 三島南高1年の塩崎さん 総体と国体控え意気込み
三島南高1年の塩崎蒼汰さん(函南町平井)が全国高校総体スキー大会(7~11日、富山県)の大回転と回転、国体(22~24日、山形県)のスキー少年男子大回転に出場する。大会に向け「50位以内に入りたい」と意気込んでいる。 沼津市戸田出身の塩崎さんは父親の影響で4歳の時にスキーを始め、小学3年で競技スキーに出合った。現在は同校陸上部に所属。短距離種目でトレーニングを重ね、シーズン中は週末を中心に長野県で練習に打ち込む。平日も週1回は裾野市のスキー場「イエティ」で技術向上を図っている。 1月30日には町役場で仁科喜世志町長に出場を報告した。スキーの魅力について「動きが少し違っただけでうまく滑れない。
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平野美宇、伊藤美誠が代表 卓球世界選手権団体戦
日本卓球協会は31日、世界選手権団体戦(2月・釜山=韓国)の日本代表男女各5人を発表し、強化本部が推薦する5人目に男子は松島輝空(木下アカデミー)、女子は木原美悠(木下グループ)が選ばれた。日本は準々決勝に進めばパリ五輪の団体の出場権を獲得でき、五輪シングルス2枠が与えられる。 1~4人目は28日に終了したパリ五輪シングルス代表選考の国内ランキング1~4位で、女子は早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ、沼津市出身)伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)張本美和(木下アカデミー)、男子は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明大)篠塚大登(愛知工大)田中佑汰が名を連ねた。 五輪シングルス代表選考の
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ごみ回収所 安全策など協議急ぐ 沼津・死亡ひき逃げ事故
沼津市松長の県道で自治会のごみ回収場所の管理当番だった親子2人が死亡したひき逃げ事件を受け、地元関係者が安全対策を急いでいる。沼津署によると、県道沿いは歩道が狭い住宅街で、死亡事故が多発している。同署は31日、現場診断を実施し、自治会関係者、道路管理者ら25人がごみ回収場所の移設など安全対策を協議した。 事件は15日午前5時半ごろに発生した。死亡した2人はごみ用のネットを取り付けていたとみられ、県道脇の回収場所付近に倒れていた。県道は片側1車線で、回収場所は幅約80センチの路側帯に設けられていた。通勤・通学時間帯は混雑し、夜間はスピードを出す車が多い。参加者は住宅街で道路の拡幅が難しい現状
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避難所での医療 難しさを痛感 沼津市立病院DMAT
能登半島地震で県の災害派遣医療チーム(DMAT)として20~24日に石川県輪島市に派遣された沼津市立病院の医師ら4人がこのほど、市役所で頼重秀一市長に活動報告した。発災から20日以上たって骨折の疑いのある避難者を処置するなど、満足な設備のない避難所での医療の難しさを伝えた。 同病院のチームは、能登半島北部の輪島市町野地区で活動。地区は一時孤立状態になり、当時は車中泊者も含め、約700人が避難生活を送っていた。地区唯一の医師が発災当日から避難所で活動していたが、チームの整形外科の医師が腕の痛みを我慢していた避難者を診察すると、骨折の疑いがあったという。患者には段ボールで作った添え木を当て、応
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沼津市 移住相談 気軽にAIへ サイト刷新 24時間対応
沼津市は1日から、移住希望者向けのサイト「ぬまづ暮らし」をリニューアルする。生成AI(人工知能)の「チャットGPT」を活用した「イジュウチャット」を導入。沼津に興味を持つ人が気軽に相談できる仕組みをつくり、メールや対面などでの本格的な移住相談につなげる。 「イジュウチャット」は移住・交流推進機構などが提供し、市は実証実験として利用する。同市役所では、初めてチャットGPTを使った一般向けサービス。24時間いつでもAIに相談でき、より具体的な内容は通信アプリのLINEやメールでも受け付ける。 チャットの導入に合わせ、サイトのページを目的別に整理。市移住定住推進室の公式インスタグラムの投稿もサイト
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返済不要の奨学金 受給者募集 沼津市教委 4月大学入学者対象
沼津市教委は1日から、4月入学の新大学生(短大を除く)を対象に返済不要の奨学金を支給する「育英奨学生」の募集を始める。 市内在住の学業優秀者が対象で、成績や世帯の所得を参考に選考する。支給額は年間12万円で最大4年間。募集は上限10人で7月下旬に結果を通知する。 応募締め切りは4月5日、他の奨学金との併用も可。必要書類を市教委学校管理課に郵送、または直接提出する。 問い合わせは同課<電055(934)4805>へ。
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6分野で探究成果を披露 沼津西、沼津城北高が合同発表会
沼津西、沼津城北の2高校はこのほど、生活の中で感じる課題の探究成果を披露する合同発表会を沼津市民文化センターで行った。両校の1、2年生約580人が参加した。 2年生が国際、環境、健康、福祉など6分野の探究結果を発表。人工知能(AI)の発達により、保育士が全てAIになった場合を検証した沼津城北の郡山煌命さん(17)は「子どもの表情とか、いつもと違う変化をAIは気づくことができない」と推測した。オリンピックとパラリンピックの世間の注目度の違いに着目した沼津西の鈴木稀雅さん(17)は「パラ選手に話を聞いて、健常者はパラスポーツに接する機会が少ないことが理由だと思った。パラスポーツに壁を感じていたけ
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帰省中に能登地震経験「孤立は伊豆でも」 停電、断水の空港で2泊 観光客対応、物資空輸の必要性訴え
能登半島地震の発生から2月1日で1カ月。石川県能登町出身で沼津市在住の会社員仙座夏子さん(33)は1月1日に高速バスで帰省中、能登空港の近くで被災した。能登半島は各地で道路が寸断されて身動きがとれず、同空港に3日夕方まで身を寄せた。親族は現在も工務店の倉庫での避難生活を続けているという。仙座さんは伊豆半島に10年ほど住んだ経験があり、「伊豆も被災すれば同じように孤立する地域が必ず出てくる。観光客への対応や物資の空輸の対策が必要になる」と危機感を語る。 「怖い。何が起こったのか」―。元日の午後4時10分ごろだった。仙座さんが乗った金沢発の高速バスは能登空港から3キロほど珠洲市方面に向かった能
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沼津死亡ひき逃げ 事故直前の防犯カメラ映像に容疑者の車 トラック使い実況見分も
沼津市松長の県道で親子2人が死亡したひき逃げ事件で、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕された同市大塚の容疑者(85)が運転するトラックが事故直前、現場手前の防犯カメラに映っていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。沼津署は同日、容疑者立ち会いの下、事故を起こしたトラックを使った実況見分を実施した。 見分を行ったのは、事故現場から約1キロ西側にある防犯カメラが設置されていた同市今沢の交差点。トラック積載部の助手席側の扉上部にある四つの金具のうち、二つが壊れていた。署員らは防犯カメラの映像を確認しながら、扉が開く角度や金具の緩み具合、路側帯までの距離を
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「西浦みかん寿太郎」出荷始まる 熟成で甘み、コク強く 沼津市
静岡県内有数のミカン産地として知られる沼津市で30日、最高峰の地域ブランド「西浦みかん寿太郎」の出荷が始まった。3月上旬にかけ、約2100トンの収量を計画する。 初日はJAふじ伊豆西浦柑橘(かんきつ)出荷部会の生産者が、同市西浦平沢の選果場に約50トンを持ち込んだ。収穫後に1カ月ほど貯蔵庫で熟成させ、甘みとコクを引き出したという。 今季は着果が少なくなるとされる「裏年」だが、産地全体で植え替えが進んで新しい木が増え、収量の落ち込みは抑えられる見通し。同部会の日吉祥之副部会長(58)は「例年以上に甘みが強く、深い味わいのミカンが実っている」とアピールした。 西浦みかん寿太郎は小ぶりな実で
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沼津市、子供関連の窓口一本化へ 2024年度組織再編へ調整
沼津市は30日までに、2024年度の組織再編へ調整を始めた。子育てをはじめ子供に関する支援や相談窓口の一本化に向け、市民福祉部内の各課の一部を集約、新設する方向。関係者への取材で分かった。 現在の管轄の子育て支援課とこども家庭課を再編するとみられる。窓口を一つにして相談者の利便性向上ときめ細かな支援の具現化を図る方針。妊産婦の不安や子育て世帯が抱える養育に対する悩み、子供自身に関わる問題に対して助言や指導など広く手がける。 また、市は都市計画部と建設部を見直し、公共施設の一体的な整備を統括する新たな部署を設ける考え。市営住宅や学校の整備をはじめ、中心市街地で進む民間による再開発事業を後押
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公立保育施設 主食提供へ 今秋から沼津市 保護者負担軽く
沼津市は30日までに、市内の公立保育施設で、子供に対する主食の提供を始める方針を固めた。今秋ごろから導入する見通し。 これまでは、おかずの用意は各施設で担い、ご飯など主食は家庭からの持参となっていた。主食も各施設で提供することで保護者の負担軽減を図る。民間の保育園とこども園の一部では、既に給食の形で始まっている。 公立保育施設を利用する保護者から、主食の提供に対する要望が出ていたという。持参による夏における衛生面への懸念もあった。今後、調理器具の準備など導入に向け各施設との調整に着手する考え。 市は第5次総合計画に基づく子育て支援強化の視点から対応を検討してきた。主食提供をはじめ公立保育施設
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東駿河湾環状道路 西区間整備を要望 国交省に沼津市長ら
沼津市の頼重秀一市長は30日、国土交通省で石橋林太郎政務官と面会し、東駿河湾環状道路西区間(7・9キロ)の建設促進を要望した。能登半島地震で幹線道路が寸断されたことを受け、未着手の愛鷹IC-原IC(仮称、5・3キロ)の早期事業化が防災機能強化のために必要だと訴えた。 西区間と並行する国道1号は災害時の緊急輸送路に指定されているが、液状化で通行不能になる可能性がある。頼重市長は「能登半島地震では被災地へのアクセス道路が限定され、復旧復興に遅れが出ていた。西区間を整備し、ダブルで輸送路を確保しておけば安心できる」と強調した。 要望には、沼津、富士両商工会議所の会頭や沿線の自治会長、沼津市議会議員
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【時評】人口減少時代の「こどもDX」 生活者の利便向上進めて(高橋恭文/ITサービス事業家)
異次元の少子化対策が叫ばれ1年。政府のデジタル行財政改革会議でも「子育て」のテーマで議論され、方向性が示された。これらは「こどもDX(デジタルトランスフォーメーション)」関連政策などと呼ばれる。 なぜ、子育てが行財政改革のテーマとして扱われるのか。自治体の視点では、人口減少時代において職員数が減少しても手厚い住民サービスを提供するため、デジタル活用による効率化・省力化が必要だからだ。他方、生活者である私たちから見た「こどもDX」のメリットとは何か。 県内でも約半数の自治体で導入されている母子健康手帳のデジタル化を例に考えてみたい。妊娠後、妊娠届を自治体に提出すると発行される母子健康手帳。
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卓球シングルス 約2年の五輪選考レース終了 平野「人間的にも大人に」
卓球のパリ五輪シングルス代表男女各2枠を巡って約2年続いた選考レースが28日閉幕の全日本選手権で終わり、男子は張本智和(智和企画)戸上隼輔(明大)、女子は早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が代表入りを確実とした。戦い抜いた選手からは過酷さとともに成長を実感する声が上がった。 従来は国際競争力を重視して世界ランキングで五輪代表を決めたが、今回は国内外の大会成績に応じたポイントで決める新基準を導入。重圧がかかる選考会で切磋琢磨(せっさたくま)し、戦力を底上げすることが日本協会の狙いだった。選手は6度の選考会や2度の全日本選手権などで火花を散らした。 張本智との2強争いを
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夜桜、夜景… 走って楽しんで アメマナイトマラソンin沼津 間寛平
お笑い芸人・間寛平が発起人の「寛平アメマナイトマラソンin沼津2024」(静岡新聞社・静岡放送後援)が3月23日、沼津市内で開かれる。狩野川、千本浜海岸、沼津港など名所を巡る3コース。4回目の開催に「関連イベントが年々増え、盛り上がっている。参加者数の目標は1500人。香貫山の夜桜の下で走ってもらいたい」と呼びかける。 世界屈指の耐久レースを走り、国内外のマラソンコースの作成依頼も受けてきた間。「夜のマラソンは孤独。懐中電灯で足元だけを照らしながら走るのがいい。いろんなことを考える」と語る。 午後5時スタートの25キロコースは、終盤で標高193メートルの香貫山を上って下る。「走り始めじゃ
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夜間に「路線タクシー」 バス停を活用 沼津市が来年度、実証運行
沼津市は2024年度、“路線バス仕様”の夜間の乗り合いタクシーを導入する方針を固めた。路線バスの運行を終えた夜の時間帯に、バスの運行ルートをコースとして、各停留所まで利用者を乗せる構想。バスの便数減と路線撤退が加速する中、地域の公共交通手段の確保を目指す。29日、関係者への取材で分かった。 導入時期や走行台数、料金システムなど詳細は、市内に乗り入れている地元のタクシー団体と今後調整する。ルートはニーズを把握する実証運行を経て、最終決定する。利用者が一定数見込めるJR沼津駅発着のバス路線が軸になるとみられる。バス運行終了後の駅のロータリーには乗り合いタクシーが停留、4
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親子でおもちゃカフェ、沼津にオープン 木製で癒やし ママの「あったらいい」を実現
木のおもちゃで遊べるカフェ「SOWERS(ソワーズ)」がこのほど、沼津市五月町に誕生した。母親2人が子育て中に思い描いた「こんな場所があったらいい」を実現。親も子もゆっくり過ごし、楽しみを見つけられる場所として地域に根付きつつある。 93平方メートルの店の約半分を占めるキッズスペースに、スペインの玩具ブランドの人形や岐阜県の木工作家が手がけた手押し車など30種類以上の木製おもちゃを置いた。「木に触れるとリラックスできる」と店主の松浦梨菜さん(31)=同市=。木組みのロフトも子どもに大人気。レイアウトを工夫し、カウンター席はキッズスペースを見守ることができる配置にした。 松浦さんと高校時
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台湾旅行社に街をPR 清水町 視察に13人招待
清水町は今月中旬、インバウンド(訪日客)の誘致促進に向けて、台湾から旅行代理店などの観光業界関係者ら13人を招いた視察旅行(ファムトリップ)を町内外で行った。地元の観光スポットや、隣接する沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の聖地などを紹介。今後はツアーの商品化を目指す。 17~19日に実施した。初日の歓迎会で、町の担当者が町内の名所や特産品をPRしたほか、同アニメのライブが台湾や韓国で開かれるなど国内外で高い人気を誇っていると説明。参加者はアニメの書き下ろしイラストの舞台となった柿田川公園(清水町)や大型展望水門「びゅうお」(沼津市)などを巡り、柿田川公園の目玉で景観が楽し
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早田連覇 張本14歳以来のV 卓球・全日本選手権
卓球の全日本選手権最終日は28日、東京体育館でシングルスが行われ、2年連続同カードとなった男子決勝は張本智和(智和企画)が3連覇を狙った戸上隼輔(明大)に4-3で逆転勝ちし、6大会ぶり2度目の優勝を遂げた。女子決勝は早田ひな(日本生命)が15歳の張本美和(木下アカデミー)に4-0で快勝し、2大会連続3度目の優勝を果たした。 パリ五輪シングルス代表男女各2枠の選考レースが終わり、男子は張本智と戸上、女子は早田と平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が代表入りを確実とした。五輪の団体要員の男女各1人は2月5日に発表される。日本は世界選手権団体戦で準々決勝に進出すれば五輪の団体の出場権を獲得、五輪
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白須賀中生 合気道の“技”体験 基本の「小手返し」「一教」や護身術学ぶ
湖西市の白須賀中でこのほど、合気道の体験授業が開かれた。県教委による武道の指導者派遣事業の一環で、同市のほか富士市や沼津市などから県合気道連盟の講師5人が来校し、1、2年の生徒約60人が、合気道の基礎を学んだ。 このうち2年生は講師から正座の仕方や体の筋を伸ばす体操を教わった後、基本的な技を体験した。相手の体の横に入り込んで手首をひねる「小手返し」と、相手の腕を取って肘を抑え制圧する「一教」の二つについて、講師の手ほどきを受けながら2人一組で練習した。講師は不審者に腕をつかまれた際の振りほどき方など護身術も紹介し、「緊張を解くためには息を吐くことが重要」と解説した。 2年生の内山詩斗さん(1
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大自在(1月28日)黄金世代
1999年のサッカーのワールドユース選手権(現U―20W杯)で準優勝した日本代表。出場した清水商高(現清水桜が丘高)出身の小野伸二さんや清水東高出身の高原直泰さん、昨年までジュビロ磐田でプレーした遠藤保仁さんらは「黄金世代」と称され、日本サッカーの発展を支えた。 日本代表で国際Aマッチ歴代最多152試合出場を誇る遠藤さんだが、苦しい時もあった。2000年シドニー五輪は代表落選。バックアップメンバーで帯同し、試合はスタンドから観戦した。 「見るのはつらかった。なんでこんなところにいるんだ」と自著「変えていく勇気」(文芸春秋)で振り返っている。この悔しさが、長きにわたって代表で活躍する力とな
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避難所運営 多角的に 弱者対応 ゲームで考える 沼津
沼津市は27日、男女共同参画や性的少数者の視点を考慮した災害時の避難所運営ワークショップを市民文化センターで開いた。避難所運営を模擬体験する「HUG(避難所運営ゲーム)」を使い、自治会員ら22人が図面上で学校の体育館や教室の運営方法を考えた。 休日午前にマグニチュード8・0の大地震が起きたとの想定で、発生日の午後4~11時の運営を話し合った。参加者は障害者や子どもの人数など世帯ごとの情報が入ったカードを見て、配置を検討。「ナプキンが届く」「戸外で授乳をする女性がいる」といった避難所で起こり得る出来事を記したイベントカードに対応するため、支援物資を置く場所や授乳室など教室の機能を決めた。 愛鷹
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現場で働く先輩 やりがいを語る 沼津西高で社会人講演会
沼津市の沼津西高は25日、1年生を対象に社会人講演会を同校で開いた。医療や芸術、製造業などさまざまな分野で働く大人が講師を務め、生徒約190人に仕事内容ややりがいを語った。 毎年行っているキャリア教育の一環。同校出身で、自動車部品製造の臼井国際産業(清水町)に務める森田舜基さんは、製品設計や試作などの担当部署で働いていることを説明。取引先のメーカーと話し合って仕事を進めるため「コミュニケーションの重要さを知った」と強調し、「製造の前線に立ち、新しいことに携わることができる」と魅力を語った。 長尾玲旺さん(16)は「高校生活では、文理選択が将来に関わる分岐点と聞いた。自分が何が好きなのか考えな
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沼津市、URと協定 駅付近高架化へ まちづくり連携
沼津市と都市再生機構(UR)は26日、JR沼津駅付近高架化を見据え、市中心市街地まちづくり戦略の推進に関する協定を結んだ。URが所有する西武沼津店本館跡地を軸に、地元地権者と協力した駅周辺のエリアマネジメントやまちづくり、民間再開発の動きを推し進める。 協定期間は2039年3月末までの約15年間。両者は既に2018年、連携協定を結び、20年には市の中心市街地まちづくり戦略を策定。中心市街地で「ヒト中心のまち」に向けた社会実験「オープン・ヌマヅ」を実施してきた。今回の協定は、高架化の着工を受けたまちづくりの動きに中期的に連携して対応する目的で結んだ。 同日市役所で開かれた締結式で、頼重秀一市長
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導入歴20年超 加藤学園暁秀中・高(沼津市)【国際バカロレアとは? 静岡県内の認定校、全部取材しました②】
静岡県内でいち早く国際的な大学入学資格が得られる「国際バカロレア(IB)」を導入した加藤学園暁秀中・高(沼津市)。仕組みや授業の様子を取材した。(取材は2024年1月) どんな仕組み 中学・高校のバイリンガルコースでIBを導入している。学校教育法で定める学校(一条校)として国内で初めてIB認定校となった。基本的には日本の学習指導要領で定められた内容を、国際バカロレアの授業展開で扱っている。多くの授業を英語で行う「英語イマージョン教育」も特徴。 MYP(Middle Years Programme・中1から高1)は2000年に認定校となった。国語、歴史、保健体育、一部数学と音楽の授業
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静岡県内ひき逃げ96件 23年、死亡摘発12年連続100%
静岡県警が26日発表した2023年の県内ひき逃げ事件の発生、摘発状況によると、発生は96件で前年から2件減り、3年連続で100件を割った。摘発件数は前年比3件減の91件で、摘発率は94・8%と前年を1・1ポイント下回ったものの、過去10年で3番目に高かった。死亡ひき逃げ事件の摘発率は12年連続で100%になった。 県警交通指導課によると、死亡ひき逃げの発生は前年と同じ4件。重傷ひき逃げは5件増の15件、軽傷は7件減の77件だった。 防犯カメラやドライブレコーダーの普及もあり、摘発率は4年連続で9割を超えた。摘発した91人のうち、56人は発生から24時間以内に容疑者として割り出して解決した
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卓球「みうみま」対決に終止符 パリ五輪代表選考レース 平野が代表入り確実
卓球の全日本選手権第5日は26日、東京体育館で行われ、女子シングルスでパリ五輪選考ランキング2位の平野美宇(木下グループ、沼津市出身)が27日の準々決勝に進出した。同3位の伊藤美誠(スターツ、磐田市出身)が6回戦で敗れ16強止まりだったため、平野の2大会連続、シングルスでは初となる五輪代表入りが確実になった。 五輪選考ポイント486点で2番手に付ける平野は、6回戦で大藤沙月(ミキハウス)に4―0でストレート勝ち。451・5点で3番手の伊藤は初戦の4回戦から3試合連続フルゲームの末に6回戦で木村香純(Tリーグ名古屋)に3―4で競り負け、獲得ポイントで平野を上回る可能性がなくなった。 平野
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卓球女子・平野がパリ五輪内定 初のシングルス代表
卓球女子で東京五輪団体銀メダリストの平野美宇(23)=木下グループ、沼津市出身=が26日、パリ五輪のシングルス代表入りを確実にした。女子2枠を懸けた国内選考レース最終戦の全日本選手権(東京体育館)女子シングルスで準々決勝に進出。選考ランキング3位の伊藤美誠(23)=スターツ、磐田市出身=が6回戦で敗れたため、同2位の平野を上回る可能性がなくなった。 平野の五輪出場は東京に続く2大会連続2度目で、シングルスでは初の代表入りとなる。2022年春に始まったパリ五輪レースでは序盤こそ出遅れたが、同年11月の選考会第3戦で優勝。昨夏の国際大会で世界ランク1位の孫穎莎(中国)を倒すなど復調し、着実にポ
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「書かない窓口」導入 5日から オンラインで事前申請 沼津市
沼津市は2月5日から、住民異動届の提出などで、事前申請やタブレット端末を利用して書類への記入を簡素化する「スマート窓口(書かない窓口)」の運用を始める。これまでより6分程度、窓口での対応時間が短縮される見込み。 ホームページで事前に必要事項を入力し、発行されるQRコードを窓口で示す仕組み。窓口では入力事項をタブレット端末で確認、署名し、届け出書類を作成する。窓口でもタブレット端末を活用し、事前申請と同様に手書きでの記入を簡略化する。 転居に伴って必要な印鑑登録や住民票の写しの発行など、約30種類の申請書も入力した事項を転記して発行でき、書類を手書きする面倒が軽減される。必要な手続きと受付
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特別栄誉賞の2人ら表彰 沼津市スポーツ賞
沼津市は25日、スポーツの分野で活躍した同市ゆかりの選手を表彰する「市スポーツ賞」の授与式を市役所で開いた。昨年のレスリング世界選手権女子72キロ級3位の森川美和選手(ALSOK、第三中出)と、昨年のアジア大会レスリング男子グレコローマン60キロ級2位の鈴木絢大選手(レスターホールディングス、飛龍高出)に特別栄誉賞が、現役引退したサッカー小野伸二さん(今沢中出)には功労賞がそれぞれ贈られた。 各受賞者が思いを披露し、森川選手は「パリ五輪出場を逃して悔しい。4年後のロサンゼルスで金メダルを獲得し、市民の皆さんにいい結果報告ができるよう頑張りたい」と述べた。頼重秀一市長が盾と記念品の目録を手渡し
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卓球女子・平野美宇がパリ五輪シングルス代表確実 伊藤美誠、逆転の可能性消える
卓球女子で東京五輪団体銀メダリストの平野美宇(23)=木下グループ、沼津市出身=が26日、パリ五輪シングルス代表入りを確実とした。女子2枠を巡る国内選考レースで最後の選考対象となる全日本選手権(東京体育館)のシングルス6回戦で、選考ランキング3位の伊藤美誠(23)=スターツ、磐田市出身=が敗れ、同2位の平野を上回る可能性がなくなった。平野は準々決勝に進出した。 平野は2016年リオデジャネイロ五輪は団体の補欠で、東京五輪はシングルス代表入りを逃した。 女子のもう1枠は選考ランク1位の早田ひな(23)=日本生命=の代表入りが確実。
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U-18、U-15の優秀選手を発表 静岡県バスケット協会
静岡県バスケットボール協会はこのほど、2023年度のU-18(18歳以下)、U-15(15歳以下)の優秀選手を発表した。U-18は高校3大会(新人、総体、選手権)で活躍した選手を中心に男女各12人を選出。県高校新人大会最終日の28日、静岡市北部体育館で表彰する。U-15はクラブチーム所属も含め男女各15人を選んだ。 優秀選手は次の通り。 【U-18】男子 赤間賢人、小沢朋樹、斎藤佑真、ボヌロードプリンス・チノンソ、野津洸創(以上藤枝明誠)大倉成矢、鈴木海成、西垣玲央(以上浜松学院)野田悠峨(飛龍)山下朔史、工藤寧朗、高森カイル(以上浜松開誠館)▽女子 望月秋桜、蔀桃菜、後藤音羽、井口姫愛
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地域の誇り醸成へ 教育のあり方議論 沼津市教委が会議
沼津市教委は25日、地元の教育のあり方について議論する総合教育会議を市役所で開いた。頼重秀一市長と奥村篤教育長、教育委員4人が、子どもたちが地域に愛着や誇りを持てる環境作りについて話し合った。 市は昨年実施した市制100周年事業の文化関連イベントを説明。教育委員からは「他地域から移住した親や若者が沼津の魅力を知る機会が必要」「市民文化センターのさらなる利活用を」など、芸術文化の醸成や地域資源の活用方法を述べ合った。 不登校の児童、貧困世帯、児童虐待の現状のほか、子どもの貧困や子育て支援の内容も確認した。制度の活用のしづらさ、子どもが困った時に行ける「第三の場所」の必要性をはじめ、現場目線の意
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沼津・飛龍高フードクリエイターコース1期生 卒業前に保護者へ調理技術披露
沼津市の飛龍高はこのほど、2021年度に新設した「フードクリエイターコース」1期生27人と保護者の食事会を同校で開いた。将来、調理師やパティシエを目指す生徒らは卒業を前に、調理技術を披露するとともに保護者に感謝の思いを伝えた。 同校では2年次から和洋中食の調理を学ぶ「リトルシェフ」と製菓製パンを学ぶ「リトルパティシエ」の2部門に分かれ、技術を高めた。生徒らはコース料理や、デザートと軽食メニューを考案し、テーブルコーディネートも手がけた。 春から県東部のホテルのホールスタッフとして働く佐藤冬侑さん(18)は、紅茶のロールケーキ、ワッフル、サラダ、パンナコッタ、サンドイッチを母親のために作っ
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離島・淡島への交通手段 沼津市長「要請あれば支援」 水族館閉館発表で
沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、同市内浦重寺の水族館「あわしまマリンパーク」の閉館発表に関連し、水族館のある離島の淡島への航路確保について「支援の要請があれば検討したい」と前向きな姿勢を明らかにした。 淡島への移動は2008年に海上ロープウエーが休止して以降、船が唯一の手段。水族館の運営会社と、島内の淡島ホテルが共同運航している。現時点で運営会社からの支援要請はないという。閉館の背景とされる燃料代高騰も含め、頼重市長は「(閉館する)2月以降は共同経営の片方がなくなる」とし、今後の対応を検討するとした。
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沼津市がふるさと納税40億円突破 前年度比1.7倍、1億円超の寄付も
沼津市は24日の定例記者会見で、2023年度のふるさと納税寄付額(昨年12月末時点)が前年度比1・7倍となり、目標の40億円を突破したと発表した。本年度、組織を見直して全庁体制で返礼品開発に取り組んだほか、頼重秀一市長のトップセールスで得た地元事業所の宝飾品を返礼品にした1億1800万円の高額寄付1件も寄与した。 市はふるさと納税推進室を新設し、月2回、市長・副市長直轄の戦略会議を開催。部署を横断した若手職員の返礼品開発チームも組織し、昨年12月には課長級の担当副参事も新たに配置するなど、攻めの姿勢で寄付獲得を進めた。 同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」関連の返礼品
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富士山と菜の花の共演 沼津、「井田」の花文字も
沼津市井田で菜の花が咲き誇り、畑を黄色に染めている。ここ数日は県内に寒波が訪れているが、多くの観光客が一足早く感じる春の雰囲気を堪能している。 菜の花畑や駿河湾を見下ろせる「煌(きら)めきの丘」からの絶景がポイント。地元有志の「村おこし委員会」が表現した「井田」の花文字と、眼前の雪化粧した富士山の共演が魅力だ。2月上旬まで楽しめる見込み。
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死亡ひき逃げ事件受け、沼津市がごみ回収場所の安全対策へ 自治会と連携
沼津市は24日の定例記者会見で、同市松長の県道で地元のごみ回収当番だった親子2人が付近で作業中にひき逃げされ死亡した事件を受け、回収場所の安全対策を検討すると明らかにした。回収場所を設ける各自治会と連携し、移設や明るい時間帯へのごみ出しの時間変更など、地区の現状に沿った形で改善を目指す。 市クリーンセンター収集課によると、市内約3500カ所の回収場所のうち、事故が起きた西間門~桃里地区にかけての県道東柏原沼津線沿いには約100カ所が設けられている。このうち、歩道が狭く危険性が高い17カ所を優先して対策に乗り出す。 事件は15日午前5時半頃に発生。同日は燃えるごみの回収日で、死亡した2人は
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2月24日予定 沼津・駿河天体花火中止 能登半島地震などを受け
沼津市の愛鷹広域公園で2月24日に予定していた駿河天体花火の実行委員会はこのほど、イベントの中止を決めた。企画運営を担うDMM.com(東京)と実行委は能登半島地震などを受け、自粛すべきと判断した。 市も3月16日に千本浜海岸で企画していた花火大会の中止を決定している。
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乗務員不足でタッグ 遊覧船×路線バス 28日 沼津で運転体験会
沼津市内で事業展開する千鳥観光汽船と伊豆箱根バスは28日、初めて合同で船とバスの運転体験会を開く。同市への移住者の仕事先として交通事業者を紹介し、人口減対策と地域の公共交通維持の両立を図る。 両社は高齢化やコロナ禍による離職者増で乗務員の確保が困難になっている。伊豆箱根バスは路線バスの減便、千鳥観光汽船は免許を持っていない状態から船員の自社養成を検討するほど深刻化。業種の垣根を越えた全国でも珍しい取り組みにつながった。 体験会は沼津港や市内の自動車学校で行う。船舶や大型の免許がなくても参加可。千鳥観光汽船は「免許なしでの船の操縦体験は全国的に珍しい」、伊豆箱根バスは「移住入社の場合、最大30
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レモンを東部特産にブランド化へ研修 三島で生産者ら
熱海市が「国産発祥の地」とされるレモンを県東部の新しい特産品に育てようと、JAふじ伊豆(沼津市)は22日、マーケティングセミナーを三島市内で開いた。レモン生産者やJA職員ら約50人が、ブランド化に向けた考え方を学んだ。 県立大(静岡市駿河区)経営情報学部の岩崎邦彦教授が講師を務めた。冒頭、「品質は重要だが、品質を超えた『何か』が必要」と述べた。経営者千人に調査して分かった強いブランドの条件として、①コンセプトが明確②感性に訴求する物③メディアに取り上げられやすい情報発生力④口コミ発生力―を挙げ、①と②は消費者千人への調査でも必要とされている条件だと説明した。 消費者はモノを売るだけでなく体験
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沼津・あわしまマリンパーク閉館へ ラブライバーや関係者「残念」 観光影響懸念も
沼津市の淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」の2月12日での閉館発表から一夜明けた23日、同施設などが舞台となった人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のファンからは驚きや惜しむ声が上がったほか、行政や観光関係者の間では影響を懸念する向きが見られた。 2月12日での閉館を発表したあわしまマリンパーク=23日午前、沼津市内浦重寺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・久保田竜平) 同日は強風で島に渡る船が運航できず臨時休館し、掲示を見て引き返す車が多かった。ラブライブファンの同市の男性(28)は「ショックでいてもたってもいられず来た。船に乗って行くわくわく感が魅力。閉館しても
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記者コラム「清流」 伝統と地域守るには
妻の実家がある沼津市我入道地区では、元旦に近隣の寺社などを多数巡り歩く「年始参り」の風習がある。コロナ禍の自粛を経て今年久々に家族で参加した。 10カ所近い訪問先では、氏子や地域住民が甘酒などで歓待してくれる。温かな施しに感謝しつつ、以前より無人対応の場所が増えたことが気になった。関係者から担い手不足の状況を聞いていた神社を訪ねると、薄暗くて人の気配もなく、管理体制に不安を覚えた。 静岡市内で昨年起きた寺社の屋根銅板を転売目的で剝がして盗む事件は監視が届きにくい小さな神社が標的だった。「防犯を強化したいが人手もコストもかかり難しい」。取材した住民の悲痛な声が耳に残る。少子高齢化が進む中、
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ラブライブ!効果持続 沼津に人を呼ぶ好循環【記者コラム 湧水】
沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の放映をきっかけにした誘客の効果が持続している。民間主導でファンを迎える環境や交流の機会づくりを続けた結果、ファンは単に作品の舞台としてではなく、まちや住民自体に親しみを持って、繰り返し訪れるようになった。まちの魅力を生かすのは住民―。理想の形が見えた。 元日の沼津市上土町。眼鏡などを販売する「市川」に開店前からファンの列ができた。この日発売された、派生作品のキャラクターがデザインされた眼鏡スタンドがお目当てだ。市川をはじめ「沼津あげつち商店街」の複数店舗は、1年の始まりを聖地で過ごすファンを喜ばせようと特別営業し、関連グッズの発売日に設
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農地利用最適化 2団体に最優秀 静岡県が発表
静岡県などはこのほど、2023年度の県農地利用最適化推進活動の知事賞入賞者を発表した。耕作放棄地再生部門は笠原地区農業推進委員会(袋井市)が、農地集積・集約化部門はアイファーム(浜松市中央区)がそれぞれ最優秀賞に輝いた。 笠原地区農業推進委員会は、荒廃茶園の再生利用と基盤整備を進めるため21年に設立。幅広い関係者間の協議や茶園整備の調整を行っている。茶に代わる新規作物として、バイオマス燃料に用いる早生樹の試験栽培も手がける。 アイファームは浜松市内でブロッコリーを生産販売する。16年の設立以来、耕作放棄地の借り入れを進め、現在は145ヘクタールに農地を拡大。ドローンや画像解析技術を使った
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8士業集い2月3日相談会 静岡、浜松、沼津市3会場
静岡県士業種連絡交流会は2月3日午前10時から午後3時まで、相続や経営、法律問題などに関する無料合同相談会を静岡、浜松、沼津市の県内3会場で行う。予約不要。 弁護士、公認会計士、不動産鑑定士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、弁理士、司法書士が各会場で相談に応じる。問い合わせは県弁護士会<電054(252)0008>へ。3会場は次の通り。 【静岡市】県司法書士会館(駿河区稲川) 【浜松市】同市市民協働センター(中央区中央) 【沼津市】沼津労政会館(高島本町)
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JAなんすん27日 4店舗で大感謝祭 リニューアル2周年
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は27日午前9時から午後5時まで、リニューアルオープン2周年を記念した大感謝祭を直営するファーマーズ4店舗で開く。 1500円以上の購入者を対象にプチベールやあしたか牛、裾野産イチゴなどの特産品が当たる抽選会を実施。お茶の詰め放題、地元人気店の菓子や弁当販売なども行う。 開催するのは同市の金岡産直市とKAU~ら、裾野市のすそのふれあい市、長泉町の長泉産直市。
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沼津・あわしまマリンパーク、2月12日閉館 老朽化、来館者減少で 「ラブライブ!」聖地
沼津市内浦重寺の水族館「あわしまマリンパーク」が2月12日の営業を最後に閉館することが22日、分かった。施設の老朽化に加え、来館者減少や諸経費高騰が経営を圧迫したとみられる。 同水族館は駿河湾に浮かぶ離島の淡島にあり、駿河湾の生き物を中心に展示するとともに、アシカショーやイルカの公開トレーニングを開催。国内最大規模のカエル展示施設やレジャー施設を併設する。関係者によると、落ち込んだ来館者数がコロナ前の水準にまで戻らず、近年は光熱費や動物の餌代に加え、対岸から島に渡る船の燃料費が高騰していたという。 水族館を運営する株式会社淡島マリンパークはホームページで「これまでのご愛顧に対しまして、
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震は発生から3週間がたちましたが、被災地は依然厳しい状況が続いています。静岡県内に暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から22日までに寄せられた古里へのエールを紹介します。 能登町出身の会社員仙座夏子さん(33)=沼津市=「両親の実家や本家が能登町松波と珠洲市宝立町にあります。幼い頃から能登のキリコ祭りが大好きでした。帰省で私自身も被災し、怖い思いをしましたが、自分にできることをしつつ、能登の復興を願います」 能美市出身の高校生中川詞文さん(17)=静岡市清水区=「石川県は思い出が詰まった場所。七尾市の和倉温泉運動公園多目的グラウンドではたくさんの汗を流し、うれしい思
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静岡県人口354万8150人 1月1日推計、前月比2460人減
静岡県がこのほど公表した2024年1月1日現在の推計人口は354万8150人で、前月より2460人減少した。推計人口の減少は19カ月連続。社会動態は、3カ月連続で転入数が転出数を上回る社会増だった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は6人増(転入9565人、転出9559人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2466人減(出生1620人、死亡4086人)だった。 市町別に見ると、推計人口が増加したのは、吉田町の29人をはじめ、熱海市13人、長泉町9人など計5市町。減少したのは30市町で、最多の静岡市が547人。浜松市493人、藤枝市13
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GXとDXで付加価値高める 沼津で伊藤元重氏講演 静銀など新春講演会
静岡銀行と静岡経済研究所はこのほど、新春講演会を沼津市で開いた。東京大名誉教授の伊藤元重氏(静岡新聞客員論説委員)が「動き出した日本経済」と題して、GX(グリーントランスフォーメーション)とDX(デジタルトランスフォーメーション)の視点で付加価値を高める企業経営を呼びかけた。 伊藤氏は海外の影響を受けた輸入インフレから、賃金と物価の上昇が連動する国内型インフレにシフトしつつあるとして「20年間続いた停滞と安定から少し好ましい方向に動き出した。日本全体が活性化する大きなチャンス」と経済状況を評した。 物価や賃金の変化を加味した実質実効為替レートで、円の価値はピークの1995年から6割程度下
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27日、世界遺産講座で初運用
静岡県は27日午後2~4時に沼津市のプラサヴェルデで世界遺産県民講座を開く。仮想空間「メタバース・シズオカ」からも参加できる。 富士山と韮山反射炉を学芸員らが解説する。タウンミーティングでは、各種施策などについて意見交換する。 希望者は25日までに申し込む。定員は会場が50人、メタバースは約30人。申し込み・問い合わせは、会場参加が県富士山世界遺産課<電054(221)3746>、メタバースでの参加は県広聴広報課<電054(221)2976>へ。
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中国人誘客へ東部視察ツアー 旅行会社経営者に魅力発信 熱海、御殿場、伊豆の3市など
熱海、御殿場、伊豆の3市と県東部地域コンベンションビューローは22日、中国人の訪日旅行を手がける旅行会社の経営者らを招いた視察ツアーを始めた。25日まで。新型コロナ禍前は最多だった中国人旅行者の本格回復を見据えて地域資源をアピール。参加者の意見を、受け入れ体制づくりに役立てる。 中間層と富裕層を対象に事業展開する旅行会社から4人を招待し、初日は熱海市を案内した。芸妓(げいぎ)の舞を鑑賞し、早咲きの「あたみ桜」をめで、人気店が並ぶ商店街を散策するなど熱海の魅力を凝縮した行程を組んだ。 団体から小グループ・個人へ客層の転換を図っている旅行会社からの参加者は、海を一望できるホテルや海上花火を挙げ「
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鉄道ジオラマやプラレール JR貨物が沼津でフェスティバル
JR貨物は20、21の両日、沼津市の新貨物ターミナル整備の進捗(しんちょく)状況や鉄道高架化事業の周知、地元住民らとの交流などを目的としたイベント「貨物鉄道フェスティバル」を同市のららぽーと沼津で開いた。多くの親子連れでにぎわった。 鉄道模型のジオラマや、貨物列車の運転士の制服を着て記念撮影するコーナーなどを設けた。巨大なプラレール線路には子どもたちが集まり、自宅から持ち込んだ車両を走らせて楽しんだ。県内外の鉄道やバス事業者らによるグッズ販売エリアも人気を集めた。 21日に家族と訪れた沼津市立第四小2年生の酒井祐助君は「いろいろな電車の模型やクイズが楽しかった。新貨物ターミナルも完成した