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特定外来生物根絶至らず 清水町・柿田川の「ナガエツルノゲイトウ」 官民組織が別手法検討

 国指定天然記念物の柿田川(清水町)の自然再生に取り組む官民組織「柿田川自然再生検討会」の会合がこのほど、沼津市の沼津河川国道事務所で開かれた。同会事務局の担当者は、2022年に見つかった特定外来生物のナガエツルノゲイトウ(南米原産の多年草)について、除去作業により群落は減少したものの根絶には至っていないと説明した。
 同12月から1年間、4回にわたり手作業で除去した。回を重ねるごとに分布範囲は狭まっているが、根を全て取り除くのは困難という。根絶には別の手法を試みる必要があり、ジェット水流や遮光シートを使う案が浮上している。専門家の意見を聞いて決定、実施する。
 検討会はナガエツルノゲイトウの除去をはじめ今後の取り組みを協議した。22年から確認されていない貴重種のアオハダトンボの生息、繁殖環境の再生に乗り出す。低密度の生息域が広がっている外来生物オオカワヂシャの効果的な駆除方法を検討する。

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