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記者コラム「清流」 子どもも地域の一員

 沼津市の第二中学校区内にある小中学校の再編について議論する「学校の未来を考える会」の会合を取材するたび、気になることがある。とにかく、女性が発言しづらい雰囲気なのだ。
 自治会、校区内にある小中学校のPTA、未就学児の保護者ら21人で構成する会のうち、女性はわずか4人。2月の会合は持論の正しさを競い合う男性陣のパワーゲームと化した。
 女性が意見したのは終了間際。母親の視点で、小規模校に通う子が他校との交流に刺激を受けた様子を紹介した。会合の目的は「子どもにとって望ましい教育環境をつくる」だが、女性が発言しない限り子どもの声は反映されそうもない。
 会合後、ある母親が発した。「子どもも地域の一員なのに、いないことになっている」。重く受け止めるべきではないか。
(東部総局・菊地真生)

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