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避難所での医療 難しさを痛感 沼津市立病院DMAT

 能登半島地震で県の災害派遣医療チーム(DMAT)として20~24日に石川県輪島市に派遣された沼津市立病院の医師ら4人がこのほど、市役所で頼重秀一市長に活動報告した。発災から20日以上たって骨折の疑いのある避難者を処置するなど、満足な設備のない避難所での医療の難しさを伝えた。

段ボールを使い、骨折が疑われる避難者に添え木を作る医師=石川県輪島市(沼津市立病院提供)
段ボールを使い、骨折が疑われる避難者に添え木を作る医師=石川県輪島市(沼津市立病院提供)

 同病院のチームは、能登半島北部の輪島市町野地区で活動。地区は一時孤立状態になり、当時は車中泊者も含め、約700人が避難生活を送っていた。地区唯一の医師が発災当日から避難所で活動していたが、チームの整形外科の医師が腕の痛みを我慢していた避難者を診察すると、骨折の疑いがあったという。患者には段ボールで作った添え木を当て、応急処置した。
 現地で治療の必要な高齢者を自衛隊のヘリで移送した状況を聞いたという佐々木豊医師は「市立病院は災害時、各地から搬送される患者を受け入れる側になる。訓練の重要性を感じた」と語った。

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