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沼津・あわしまマリンパーク最終日 雨の中、別れを惜しむ人の列 最後のショー万感の拍手

 沼津市の離島・淡島にある水族館「あわしまマリンパーク」が25日、現施設となって40年の歴史に幕を閉じた。近年は同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」の“聖地”としても人気。閉館の午後4時過ぎまでアニメファンら100人以上が館内に残り、島を離れる船から手を振って別れを惜しんだ。

淡島を離れる船上から手を振って閉園を惜しむ来館者=25日午後、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
淡島を離れる船上から手を振って閉園を惜しむ来館者=25日午後、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
閉館日最後のアシカショーで、カメラを向ける来館者=午後3時10分、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
閉館日最後のアシカショーで、カメラを向ける来館者=午後3時10分、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
最後の来館者を送り届け、淡島に戻る船に手を振るファンら=25日午後、沼津市内浦重寺
最後の来館者を送り届け、淡島に戻る船に手を振るファンら=25日午後、沼津市内浦重寺
淡島を離れる船上から手を振って閉園を惜しむ来館者=25日午後、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
閉館日最後のアシカショーで、カメラを向ける来館者=午後3時10分、沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク
最後の来館者を送り届け、淡島に戻る船に手を振るファンら=25日午後、沼津市内浦重寺

 最終日は雨で冷え込む中、開館前に100人余りが列を作った。来館者はアシカやイルカのショーに足を運び、けなげに芸を披露する動物たちに拍手を送った。家族4人で訪れた浜松市中央区の会社員酒井勇樹さん(33)と妻の明菜さん(36)はそれぞれ「閉館を延長してくれたので最後に来られて良かった」「子どもたちが動物とたくさん触れ合えるのが魅力だった」と残念がった。
 館内で販売するキャラクターを描いた限定グッズや飲食店のメニューは多くが売り切れ。ファンの会社員加藤滉貴さん(22)=愛知県尾張旭市=は「聖地がなくなり悲しい。何らかの形で復活して」と期待した。
 伊藤裕館長は来館者に感謝した上で「十分なサービスが提供できず、申し訳ない気持ちでいっぱい」とコメント。再開に向け複数の企業と協議中とし「諦めずに頑張っていく」とした。
 同館は1964年に淡島海洋交園としてオープン、84年に現在のあわしまマリンパークに改称した。今年1月の閉館発表後は来館者が殺到し、当初は今月12日に予定していた閉館を2週間延長した。オーナー企業側はクラウドファンディングを実施し、同館で3月9、10日に出資者限定の「ファイナルパーティー」を開くとしている。
(東部総局・尾藤旭)

淡島への渡船 当面継続運航
awashimahune 淡島唯一の交通路の渡船。当面はあわしまマリンパークの運営会社が運航を継続する=25日午後、沼津市内浦重寺
 閉館した沼津市の水族館「あわしまマリンパーク」がある離島・淡島への渡船について、同館の運営会社が当面は運航を継続することが、25日までに同社や関係者への取材で分かった。
 淡島への移動は同館の輸送船が唯一の手段。館内の動物を管理する飼育員輸送のために運航し、島内のホテル宿泊者向けにも別途の船を出す。関係者は今後、安定的な運航に向けて、船員の雇用形態や市の許可が必要な船着き場の使用などに関して協議を続ける。
 淡島ホテル運営会社の杉森大樹社長は「船の運航に一定の方向性がついた。宿泊者の方は安心して訪れてほしい。閉館後も宿泊者は引き続き、水族館施設を除いて淡島神社など島内を散策できる」と話した。

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