テーマ : 沼津市

コラム窓辺 祖母の愛した我入道(曽根原容子/Woman’sサポート理事長)

 沼津市我入道で生まれ、10歳の時に我入道を出た私は1人暮らしの祖母と暮らすために、20年前に我入道に戻ってきました。今、祖母は施設に入っていますが、105歳で健在です。

曽根原容子氏
曽根原容子氏

 昔は漁師町で祖父も漁師でした。そして文学者の芹沢光治良が生まれ育った歴史のある街で記念館もあり、幼少の頃はそこの公園でよく遊びました。
 私は21歳で鍼灸[しんきゅう]師の資格を取得し、その後、美容の業界に入り、36年間この業界にいます。美容の業界は女性が一線で仕事をして、それを評価してもらえる職種であり、私は全国展開をしているエステの会社にいたので、とてもやりがいを感じながら仕事をしていました。
 そのような中、25年前に東京から沼津市に帰ってきたときは、女性の評価の低さに驚きました。それでも23年前に美容関連の会社を設立し、地元密着サロンとして多くのお客さまのおかげで今でも繁盛させてもらっています。
 2015年に女性活躍推進法が成立し、少しずつ働く女性に光が当たり始めた頃に、沼津市や沼津商工会議所の支援を受け、NPO法人Woman’sサポートを設立しました。「窓辺」ではWoman’sサポートの話や、起業の話、美容や健康の話などを書いていきたいと思います。
 さて我入道の話に戻りますが、最近は毎朝、我入道海岸の堤防をウオーキングしています。すれ違う人、皆さんが「おはよう」と声をかけてくださり、とても温かみのある地域です。20年前は住みにくいかなと思いましたが、今では祖母の愛した我入道で楽しく暮らしています。
(曽根原容子/そねはらようこ=Woman’sサポート理事長))

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