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沼津市 水害対策に本格着手 24年度予算案 排水ポンプ場増設

 沼津市は2024年度、近年激甚化、頻発化する風水害対策に本格着手する。昨年6月の大雨で浸水被害の大きかった市西部で排水ポンプ場を新設。移動可能な排水ポンプ車も導入する。ソフト対策としてはハザードマップ作成に向けた浸水域の調査を始める。1日発表した24年度当初予算案に、関連費8億1200万円を計上した。
 市内は西部地域を中心に大雨による浸水被害が頻発。昨年の大雨では、中心部に隣接する大岡地区でもポンプ場が停止し、被害が拡大した。市は市西部を流れる沼川第2放水路に排水ポンプ施設を新設し、特に被害の大きかったエリアの排水機能を増強する。移動可能な排水ポンプ車1台と可搬式ポンプ設備2台も新たに導入し、市内全域で水害防止に柔軟に対応できる態勢を整備する。
 昨年の大雨では、河川本流の増水で支流の水がはけきれなくなる「内水氾濫」が発生したとみられ、市内全域で内水氾濫に特化したハザードマップ作りに着手する。26年度の完成に向け、浸水想定域を調べる。
 (東部総局・尾藤旭)

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