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無料耐震診断申請が急増 沼津市

 沼津市で住宅の無料耐震診断に対する申し込みが急増している。市によると、昨年は月平均9件だったが、今年1月の能登半島地震の発生以降、同月のみで59件と6倍以上に達した。市は耐震工事の補助金申請増加を見込み、2024年度一般会計当初予算案で関連経費を増額するなど、耐震化支援を加速させる。
 市は以前から、無料の耐震診断や補強工事費の一部を補助。県の木造住宅耐震化プロジェクト「TOUKAI(東海、倒壊)-0」と連携し、耐震基準が改正された1981年5月以前に建てられた木造住宅を対象に進めている。診断後に申請可能な耐震補強工事と除却工事への補助を進めるため、前年度より260万円増やし7840万円を当初予算案に計上した。
 同市の耐震化率は2019年度末時点で89%。25年度末までに95%の達成を目指す。市は3月までに対象世帯全戸に無料診断の申込書を送る。
 市は「能登半島地震では、耐震化率の低さが倒壊被害の拡大につながった。まずは無料診断に気軽に申し込んでほしい」(まちづくり指導課)と呼びかけている。

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