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城山・葛城山・発端丈山(伊豆の国市、沼津市) 富士山と駿河湾を一望【山ある記】

 城山[じょうやま](342メートル)、葛城山[かつらぎやま](452メートル)、発端丈山[ほったんじょうさん](410メートル)は静浦山地と呼ばれ、100万年ほど前にフィリピン海プレートが本州に衝突して出現した山々。伊豆屈指の絶景スポットであり、温暖な気候のため秋から春にかけて関東方面などから多くのハイカーが訪れる。
葛城山山頂から見た富士山=伊豆の国市
 伊豆箱根鉄道大仁駅で下車すると、ひときわ目を引く岩山が見えてくる。伊豆のシンボル的存在の城山である。登山口にはプロ野球元巨人の長嶋茂雄氏が現役時代にトレーニングを繰り返していた場所という大きな看板が設置されている。岩壁を登るクライマーのコールを聞きながら山頂へ。蛇行して流れる狩野川、箱根・天城連山、富士山までの大展望が広がる。
 隣の葛城山山頂は富士山、駿河湾が一望できる絶景スポット。カフェや足湯があり、北麓からロープウエーが運行されているため大勢の観光客が訪れている。
 発端丈山へ向かう途中の益山寺[ましやまでら]は、空海により建立されたという歴史の深い寺院。境内には樹齢およそ千年といわれる県内最大の大楓や大銀杏があり、見応えがある。発端丈山には南北朝時代、畠山国清の三津城があったと伝わる。山頂から富士山と駿河湾は見えるものの、眼下の淡島は周囲の樹に遮られ見ることができない。そのまま内浦湾方面へ下山した場合は、バスでの帰路となる。もし体力的に余裕があれば、後北条氏の水軍根拠地、長浜城跡にも寄りたい。
 (御殿場山岳会・春木紀広)
城山・葛城山・発端丈山

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