テーマ : お酒・ビール

静岡人インタビュー「この人」 メダカの高校生ブリーダー 山口奏汰さん(沼津市)

 沼津市大諏訪の自宅でメダカ屋「奏メダカ」として飼育販売をする日大三島高2年生。5千匹以上のメダカを飼育し、希少価値が高い模様の改良メダカ作りに取り組んでいる。17歳。

山口奏汰さん
山口奏汰さん

 -なぜメダカを。
 「小学生の時に親戚からメダカをもらい興味を持ち始めた。メダカショップなどでさまざまな模様の品種を目にして驚いた。自分でも作りたいと思い、高校進学と同時期に本格的にのめり込んだ。どんどん飼育数が増えて一番多い時で約2万匹になり、地域の夏祭りなどで販売してきた。今では自宅の庭と車庫を飼育場として使い、30品種を扱っている」
 -飼育や品種作りで大変なことは。
 「メダカの稚魚の成育で、エサを食べてくれない時はミジンコやゾウリムシなどの生き餌を与えるなどの工夫が必要。理想の模様を確実に次の世代へとつなぐために、交配させる個体の選別も難しい。特に3色柄は色合いに細心の注意を払っている。今目指しているのは3色の体にラメが輝く模様。固定化に成功したら命名したいがまだ名前は考えていない」
 -メダカの魅力を。
 「種類が多くて交配もできるので、自分の思い描く柄を追求できるところが面白い。上や横から見る方向で模様が全く違う。どの魚よりも飼いやすい。ぜひいろんな人にメダカに興味を持ってもらい、好みの模様を見つけて楽しんでほしい」
 -今後の目標は。
 「来年にはブリーダーや販売店主が集まるイベントに自分で繁殖させた個体を出したり、品評会に出品したりしたい。卒業後は熱帯魚の専門学校に進学し、学校や病院で水槽を置けるようになりたい」
 (東部総局・田中秀樹)

いい茶0

お酒・ビールの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞