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マツダ、ロータリーエンジン復活 電動化、象徴技術に活路

 マツダが2012年に生産終了した独自の「ロータリーエンジン」を復活させる。自動車を動かすための発電用として再生産する。電気自動車(EV)をはじめ、メーカー各社は自動車の電動化でしのぎを削っており、マツダは象徴技術に活路を見いだしたい考えだ。

マツダが日本で初公開した、ロータリーエンジンを搭載した「MX―30」のプラグインハイブリッド車=14日、千葉市の幕張メッセ
マツダが日本で初公開した、ロータリーエンジンを搭載した「MX―30」のプラグインハイブリッド車=14日、千葉市の幕張メッセ

 マツダは今月14日、ロータリーエンジンを搭載したスポーツタイプ多目的車(SUV)「MX―30」のプラグインハイブリッド車(PHV)を日本で初公開した。欧州では今年後半の販売開始予定で、価格はドイツで3万5990ユーロ(約540万円)。日本での販売も今後予定している。
 ロータリーエンジンは、一般のピストン型と異なり、おむすび形のローターがエンジン内部で回転する仕組み。1967年にマツダが量産化に成功した。小型、軽量に強みがある一方で燃費に難があり、人気を博したスポーツカー「RX―8」を最後に生産を終えた。
 MX―30はロータリーエンジンで発電し、モーターを使って走る。バッテリー単独の航続距離は約85キロ。ガソリン燃料も合わせれば600キロ以上走行できる計算となる。
 マツダによると、ロータリーエンジンは次世代のクリーンエネルギーとして期待される水素にも対応する。脱炭素化に向けた開発競争は世界で激化しており、青山裕大取締役専務執行役員は「ロータリーにはまだまだ可能性がある。作り続けることが大事だ」と語る。

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