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ウイスキー製造用大型蒸留器で「水のまち」PR 御殿場駅前に設置

 御殿場市とキリンディスティラリー(押田明成社長)は10日、今年で50周年を迎えた同社の富士御殿場蒸溜所が操業開始以来ウイスキー製造に使用してきた大型のポットスチル(蒸留器)を、JR御殿場駅箱根乙女口ロータリーに設置した。富士山の伏流水を生かした市の魅力ある産業を市民や観光客に伝える新たなシンボルとして活用する。

富士山の伏流水を生かした産業のシンボルとして設置されたポットスチル=御殿場市のJR御殿場駅箱根乙女乙女口ロータリー
富士山の伏流水を生かした産業のシンボルとして設置されたポットスチル=御殿場市のJR御殿場駅箱根乙女乙女口ロータリー

 同市は2021年12月に御殿場の魅力を市民や市外在住者に問う投票を実施。「御殿場の水」が上位に入ったことを受け、「水が育む御殿場の魅力PR事業」を展開している。同社から蒸留器の更新にあたり、思い出が詰まった産業遺産の寄贈の提案を受け、駅前への移設が実現したという。
 蒸留器は銅製で重さ1・7トン、高さ5・5メートル、幅3・2メートル。世界的に評価が高い同社のモルトウイスキーの製造で昨年10月まで実際に使われていた。同日にお披露目式が開かれ、押田社長は「操業開始以来、苦楽を共にした〝相棒〟がモニュメントとして設置され、多くの方々に見ていただけることは誇り」と喜びを口にした。
 同市の勝又正美市長は「御殿場を水のまちとして印象付けるモニュメントが玄関口に設置されたことは喜ばしい。魅力を力強く発信していく」と述べた。

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