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民間軍事会社ワグネル武装反乱か ロシア軍南部司令部に戦闘員

 ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は23日、ウクライナ侵攻に参加するワグネル部隊をロシア軍が攻撃したと非難し「正義の行進」を行うと宣言した。プリゴジン氏は24日、ワグネル部隊をロシア南部ロストフ州入りさせたと表明。タス通信は同州の州都ロストフナドヌーにあるロシア軍の南部軍管区司令部前に武装して展開するワグネルの戦闘員の写真を配信した。

24日、ロシア南部ロストフ州の州都ロストフナドヌーにある南部軍管区司令部の外に展開する民間軍事会社ワグネルの戦闘員ら(タス=共同)
24日、ロシア南部ロストフ州の州都ロストフナドヌーにある南部軍管区司令部の外に展開する民間軍事会社ワグネルの戦闘員ら(タス=共同)
ロシア・サンクトペテルブルクで、ワグネル戦闘員の葬儀に参列するプリゴジン氏=2022年12月(AP=共同)
ロシア・サンクトペテルブルクで、ワグネル戦闘員の葬儀に参列するプリゴジン氏=2022年12月(AP=共同)
24日、ロシア南部ロストフ州の州都ロストフナドヌーにある南部軍管区司令部の外に展開する民間軍事会社ワグネルの戦闘員ら(タス=共同)
ロシア・サンクトペテルブルクで、ワグネル戦闘員の葬儀に参列するプリゴジン氏=2022年12月(AP=共同)

 ロシアの国家テロ対策委員会はプリゴジン氏が「武装反乱」を呼びかけたとして、連邦保安局(FSB)が捜査に着手したと発表した。
 プリゴジン氏はウクライナ東部で戦果を出す一方、国防省を激しく非難し対立。7月1日までに全ての義勇兵に軍との契約を求める命令にも従っていなかった。ウクライナ軍が反転攻勢を本格化させる中、ロシア内部の対立先鋭化は戦況に影響を与える可能性もある。
 プリゴジン氏は通信アプリへの音声投稿で、ロシアのショイグ国防相がヘリコプターやミサイルでワグネル部隊に向けて攻撃させたと主張。「多くの兵士を殺した者たちは罰せられる」と訴え「軍指導部の悪の阻止」を呼びかけた。「抵抗しようとする者や道路の障害物、頭上の航空機は脅威とみなし、即座に破壊する」とも警告した。
 テロ対策委はプリゴジン氏に対し「違法行為を直ちに停止するよう求める」と強調した。ロストフ州のゴルベフ知事は地元住民に不要な外出をしないように呼びかけた。
 タス通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官はプリゴジン氏を巡る状況についてプーチン大統領が報告を受けたと明らかにした。プリゴジン氏の発言を黙殺してきた国営テレビも今回の動きを報じた。
 米国家安全保障会議(NSC)の報道担当者は「情勢を注視しており、同盟国とも状況を協議する」と述べた。
 ウクライナ侵攻で副司令官を務めるスロビキン航空宇宙軍総司令官は23日、ワグネルの戦闘員に対し、ロシア軍指導部への抵抗をやめるよう求めた。(共同)

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