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家康ら愛刀 香水で表現 緑茶アロマ活用 茶農家支援 島田の会社

 アロマセラピスト養成スクールの運営や緑茶を活用した香水の開発などを展開する島田市のアクト・フォ(太田奈月社長)は、徳川家康ら戦国武将の刀をイメージした天然緑茶香水を同市のふじのくに茶の都ミュージアムで販売している。茶農家支援を目的に、茶の製造工程で出る蒸気から抽出した県産の緑茶アロマを活用した。

緑茶アロマを活用し、徳川家康ら戦国武将の刀をイメージした香水=島田市のふじのくに茶の都ミュージアム
緑茶アロマを活用し、徳川家康ら戦国武将の刀をイメージした香水=島田市のふじのくに茶の都ミュージアム

 「刀剣香」と名付け、家康の愛刀として知られる久能山東照宮所蔵の重要文化財「無銘 光世作」(ソハヤノツルキ)をモチーフにした。ライムやジンジャーなどを使い、若かりし頃の家康をイメージした「天下泰平・立志」と、ヒノキやサンダルウッドなどを使用して晩年の家康を意識した「天下泰平」の2種類を展開する。伊達政宗の刀を表現した香りも用意した。
 調香師でもある太田社長が刀の所蔵されている現地に出向き、武将の生きざまを思い描いて天然の香りを配合した。太田社長は「千倍濃縮の緑茶アロマによってまろやかさが増し、全体の香りにまとまりが生まれる」と話す。
 海外PRにも力を入れ、これまでに中国やフランス、英国などの学会や博覧会に出展するなど人気を集めた。日本の四季をイメージした4種類の香水も開発した。茶農家の長女でもある太田社長は「子供の頃に父の手伝いをしながら感じた茶の香りを国内外に届け、厳しい状況の茶農家の力になりたい」としている。
 各15ミリリットル入りで1万9800円。静岡市美術館で開催されるNHK大河ドラマ特別展「どうする家康」(11月3日~12月13日)の会場でも販売する。

 

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