静岡市の記事一覧
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海難事故防止 釣り人に啓発 清水海保など
清水海上保安部は27日、大型連休中に釣り人の増加が見込まれる静岡市清水区の西倉沢漁港などで転落をはじめとする海難事故の未然防止に向けたパトロールを実施した。 日本釣振興会県支部や市水産振興課、静岡河川事務所蒲原海岸出張所も参加。同漁港と蒲原海岸日軽金放水路で釣り人に啓発品を配布し、ライフジャケットを着用することや立ち入り禁止区域など危険箇所での釣りは控えることを周知した。また波の穏やかな日であっても、千回に1回は通常の倍の高さが来る「一発大波」への警戒も呼びかけた。 同漁港では昨年、釣り人が海に転落し死亡する事故が発生している。万が一の転落に備え、防水パックに入れた携帯電話を持つなど連絡
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デジタル茶況(4月27日)荷数増も小口の買い目立つ
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、本格稼働する工場が増え、一荷主当たりの数量も伸びた。ただ末端消費が低迷する中で繰り越し在庫を抱える買い手の多くが小口仕入れに徹している。 製造本数が多い品は荷さばきに難航する傾向が強い。あっせん業者は「5本買ってくれれば御の字。このまま出回り数量が最盛期水準になれば、行き場に困った荷であふれてしまう」と嘆く。 早場所の磐田や初倉では良品の製造に徹し、3000円前後で一茶の生産を終えた工場もあった。市中問屋は「突出して良い荷には買い手がしっかりと付いている」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は5工場から9口903キロが上場し、4800~2800円で取引さ
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袴田さん再審公判 地裁が支援バッジの装着制限、パーカの文字にも要請 識者「不要な規制」
袴田巌さん(88)の再審公判で、静岡地裁が弁護団に支援団体のバッジを外すよう要請したり、傍聴した男性支援者の上着に入った「HAKAMADA」の文字をテープで隠すよう制限したりしたことを巡り、地裁は26日、理由や根拠、判断者を尋ねた取材に「いずれも回答しない」とした。識者からは「不要な規制」との指摘が上がっている。 市販のパーカを着用していた男性によると、24日の第14回公判の傍聴に際し、地裁の職員からまず、胸につけた支援団体のバッジをしまうよう指示された。その後、職員が背中の「FREE HAKAMADA」の文字に気づき、「事件と関係するようなアピールは隠してください」と求めたという。従わな
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麻薬「絶対だめだワン!」 清水税関支署、中学生に薬物防止教室 探知犬も登場
名古屋税関清水税関支署は26日、静岡市清水区の清水三中で全校生徒を対象にした薬物乱用防止教室を開き、麻薬探知犬2頭によるデモンストレーションを行った。 生徒約120人が参加した。デモンストレーションでは麻薬が入った箱を見破る課題や生徒が持っているかばんの中から麻薬の入っているものを見つけ出す課題に2頭が挑戦。素早くにおいを嗅ぎながら歩く様子を生徒が興味深そうに見つめ、いずれも正解すると会場から大きな拍手が送られた。 デモンストレーション後の講義では同支署の杉本圭隆さんが講師を務め、薬物事件の低年齢化が問題になっているとして「麻薬の危険性を知り、明るい未来のために手を出さないで」と呼びかけ
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静岡理工科大グループ 静岡駅北口再開発ビル「M20」新校舎披露 美容実習室も整備
静岡理工科大グループは26日、4月に静岡市葵区の再開発ビル「M20」内に開校した「SISTグループ静岡駅前キャンパス」の完成披露会を同所で行った。難波喬司市長や関係者約170人が訪れ、新たな学びやの開設を祝った。 新校舎には同大情報学部の研究室や静岡デザイン専門学校の全10学科を設置。2024年度から同専門学校が新設した美容系学科用に、美容サロンを再現した実習室も整備し、施術や接客の実践的な技術習得を目指す。最新設備がそろった校舎を見学した参加者は「ここでどんな若者が育つのか楽しみ」と期待を膨らませた。 式典で杉浦哲理事長は「新キャンパスをランドマークに、グループ全体で地域社会の発展に貢
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新会長に山田氏 静岡県高文連
静岡県高校文化連盟はこのほど、静岡市内で理事会と評議員会を開き、新会長に山田正訓清水南高校長を選出した。 山田会長は「生徒数の減少のほか、部活動のあり方や教員の働き方の再考、物価高など課題が多いが、一つ一つ丁寧に対応する」と抱負を述べた。高校生に対しては「文化芸術活動を究めることは決して平たんな道ではないが、自分で決めたことを冒険心や探究心を持って進めてほしい」と話した。 副会長には鈴木康之沼津西高校長と森谷幹子駿河総合高校長、鈴木雅道横須賀高校長、戸田雪子藤枝順心高校長を選んだ。
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GW事故防止 静岡で出発式 静岡県警高速隊、交通機動隊
交通量が増加するゴールデンウイーク期間中の重大事故の防止に向け、静岡県警高速隊と交通機動隊は27日から5月6日までの10日間、県内高速道路などでの取り締まりやパトロールを強化する。26日、静岡市駿河区の東名高速道静岡インターチェンジ(IC)付近で出発式を行った。 加藤悟交通部長が両隊員約30人を前に「白バイ、パトカーの機動力を生かした指導取り締まりやレッドパトロールにより、一人でも多くの交通安全意識を醸成してほしい」と訓示した。高速隊の松本尚久隊長の号令で両隊員は、パトカーや白バイで事前パトロールに向かった。 高速隊によると、高速道路で発生した人身事故件数は25日現在で71件(前年同期比
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架空の工事費 詐取認める TOKAI元社員 静岡地裁初公判
TOKAIホールディングス(静岡市葵区)のリフォームなどを担うグループ会社TOKAIで架空の工事代金を同社に請求し、現金をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた同社元社員、コンサルタント業の男(44)=藤枝市岡部町=の初公判が26日、静岡地裁(谷田部峻裁判官)であり、被告は起訴内容を認めた。 検察は冒頭陳述で、被告は遅くとも2018年ごろから、建設業の男(58)=焼津市、詐欺罪で起訴=を通じて同社から現金をだまし取るようになったと指摘。建設業の男の会社を1次下請け業者、実態のない別の会社を2次下請け業者として装い、TOKAIから支払われた架空の工事代金が自身に流れる仕組みだったと述べた。架
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歴史的円安、物価高…家計負担ずっしり 静岡県内、規格外品・箱買いに需要 生活防衛に売り手も呼応
26日の東京外国為替市場の円相場が約34年ぶりに一時1ドル=156円まで下落し、円安や原材料・エネルギー高に起因する物価高で消費者の家計負担が増す中、ディスカウントストアや業務用食品販売店の需要が高まっている。4月には約2800品目の食品が値上げされ、実質賃金も23カ月連続でマイナスとなった。各店はメーカーの規格外品を割安で提供するなど価格を抑制し、高まる生活防衛意識に対応している。 アウトレット家具販売のBゾーンハヤカワ(磐田市)は、メーカーの余剰在庫品や新作見本市で展示されていた品、わずかな傷で規格外となった品を、通常価格の5~7割引きで販売する。ソファやベッドなど1500点以上が並ぶ
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能登地震被災地へ 初の中長期派遣 静岡市4職員に辞令
石川県の能登半島地震の被災地に中長期派遣される静岡市職員への辞令交付式が26日、市役所静岡庁舎で行われた。計4人が5月1日から2~5カ月間、輪島市と珠洲市で河川や下水道施設の復旧工事の設計書作成や、被災した建物の公費解体にかかる事務作業などに従事する。 葵北道路整備課の田中史哉さん(43)、環境保全課の溝渕一洋さん(45)、大谷・小鹿まちづくり推進課の望月宏紀さん(36)が輪島市、下水道維持課の稲葉好彦さん(45)が珠洲市に赴く。市はこれまで、短期派遣として職員延べ836人を被災地に派遣してきたが、中長期派遣は初めて。 難波喬司市長から辞令を受けた田中さんは職員を代表し「早期の復興、復旧につ
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ビアガーデン 夜風に吹かれ乾杯 静岡パルコでオープン
静岡市葵区の静岡パルコの屋上で26日、ビアガーデンがオープンした。昨年より約2カ月早い開店で、夜風に吹かれながら飲食を楽しむ来店者でにぎわった。9月29日まで。 静岡地方気象台によると、この日の市内は最高気温26・9度を記録し、6月下旬並みの暑さとなった。大学の友人7人で参加した常葉大外国語学部4年の萩原夕鶴さん(21)は「屋外で開放感たっぷり。みんなとの時間を楽しみたい」と笑顔を見せた。 期間中、バーベキューや海鮮料理のほか、沖縄や台湾、静岡など各地のフェアも開催する予定。料理に応じて4コースが用意され、2時間半の飲み食べ放題で4千~7千円。
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春スキーへ準備万端 27日オープン 静岡市葵区・リバウェル井川
静岡市葵区の市営スキー場「リバウェル井川」は26日、27日から開始する春スキー営業に向け施設の整備作業を行った。5月26日までの土、日、祝日に営業する。入場無料。 作業には、同施設を管理する「リバウェル井川運営組合」(大代竜彦組合長)の組合員10人ほどが参加。全長約200メートル、幅約16メートルのゲレンデに敷かれたスノーマットを整備し、レンタルスキーを点検した。大代組合長は「山々の新緑も美しく風も気持ち良い季節。ぜひ、遊びに来てほしい」と来場を呼びかけた。問い合わせは同スキー場<電054(260)2316>へ。
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部活動地域移行 静岡県内首長ら学ぶ 静岡市でセミナー
静岡県内市町の首長や県幹部職員らが地域課題の解決策や地域振興のヒントを探る県の「ふじのくに地域創造セミナー」がこのほど、静岡市内で開かれた。びわこ成蹊スポーツ大の間野義之副学長が部活動の地域移行やスポーツを活用した地域活性化について講演した。 間野副学長は「未来のブカツ 部活動の地域移行のその先」と題した講演で、部活動の課題解決と中高生年代に理想的なスポーツ環境の両立を目指す上で、採算性や施設の柔軟な活用などの問題が浮上していると指摘。スポーツベッティング(賭け)を合法化し、税収を政府の財源とする案なども示した。 5月に辞職する川勝平太知事は冒頭のあいさつで、富士山の世界文化遺産登録やラ
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沼津の一般廃棄物処理施設 判断保留 再審議へ 都市計画審
沼津市都市計画審議会(平野忠幸会長)が26日、市内で開かれた。静岡市清水区の業者が提出した一般廃棄物処理施設の申請について、委員から沼津市内で別の同種施設の建設計画があり、複数できることを疑問視する意見が相次いだ。審議会は判断を保留し、改めて審議することを決めた。 審議会は都市計画に関して市長の諮問を受け審議する機関で、提出案件に対し妥当性の判断をいったん見送るのは異例。 今回の申請は、沼津市足高の工業地域約4850平方メートルの敷地に一般廃棄物の古紙や廃プラスチックを選別し、プレス加工する工場などを建設する計画。市は市内のプラスチック容器包装ごみの中間処理施設を整備・運営する別の業者をプロ
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静岡県内企業、PR戦略学ぶ 錦鯉とねおさんも登壇 静岡市でセミナー
静岡県内企業のPR戦略をテーマに静岡放送が2月に放送したテレビ番組「私たち、これで知ってもらいました。~ヒットの歴史紐解きます~」から派生したセミナー(静岡新聞社・静岡放送主催)が26日、静岡市葵区で開催された。県内の経営者などが参加し企業PRのこつを学んだ。 お笑いコンビ「錦鯉」と動画クリエーターのねおさんが登壇。Z世代に人気のねおさんは「インサイトを意識しメインターゲットの年齢や生活習慣に合わせた発信が重要」とSNSの効果的な運用法を説明した。 「地元・静岡で愛されるために大切にしていること」を主題にした討論ではフジドリームエアラインズ(同市清水区)や春華堂(浜松市中央区)の担当者が
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子どもが「放課後児童クラブ」に入れなかった人はどうしているの?【NEXT特捜隊】
小学校の授業が終わった後、親が仕事を終えるまで子どもを預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)。読者から寄せられた疑問を調べる静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市清水区の40代女性会社員から「2年生の娘が児童クラブを利用していますが、4年生になると入れなくなると聞き、心配です。入れなかった人はどう乗り切っているのでしょうか」と質問が届いた。ウェブアンケートを実施したところ、入所できなかった時の対応やクラブ運営への要望などが寄せられた。(生活報道部・伊藤さくら) 12~15日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に72人が回答した。「放課後児童クラブの入所や継続を希望したにもかかわらず、
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デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。
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静岡人インタビュー「この人」 静岡地検次席検事に就任した 小長光健史さん (静岡市葵区)
2000年に検事任官。東京地検を皮切りに神戸、岡山地検や最高検などで勤務した。東京地検刑事部副部長を経て1日付で着任。県内での勤務は初めて。福岡市出身。52歳。 ―抱負を。 「風通しの良い職場環境をつくっていきたい。職員と話をする中で、例えば『もう少し効率化できるのでは』という案件も出てくるだろう。一つ一つ対応していくことで、職員の意識も変わると思う。関係機関については警察だけでなく、裁判所や弁護士会とも相互理解が重要。コミュニケーションを大事にしていきたい」 ―静岡の印象は。 「過去に静岡に勤務した同僚からは本当に仕事がやりやすく、温暖で穏やかなところだと聞いている。おいしい食べ物
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記者コラム「清流」 活気ある港を再び
西伊豆、松崎両町の港がにわかに活気づいている。駿河湾フェリーの入港トライアル実施や東海汽船の高速ジェット船の運航試験日程が発表されるなど、4月に港関連の話題が相次いだ。新たな交通手段による観光誘客の可能性に期待が高まっている。 西伊豆町の田子漁港では清水港(静岡市)と土肥港(伊豆市)を結ぶフェリーが入港。悪天候時の活用が検討されている。松崎町の松崎新港では6月、東京と同港を結ぶ高速船の直航便を試験運航する。2023年には松崎を出発し、伊豆大島(東京)を訪れるツアーを開催して盛況だった。 伊豆半島は交通の脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されている地域で、港の活用は災害時の移動や物資輸送の手段とし
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人工ぼうこう、肛門造設 オストメイトに理解を 静岡県内で入浴・プール利用拒否相次ぐ
がんなどの手術で腹部に人工ぼうこうや人工肛門(ストーマ)を造設した「オストメイト」から、入浴施設やプールの利用を拒否されたという事例が、当事者団体の日本オストミー協会県支部に相次いで寄せられている。同支部は「差別に当たる」として、各施設が利用を拒まないよう呼びかけを強める。 県支部会員の大石茂樹さん(68)=藤枝市=は一昨年、がんが見つかったぼうこうを全摘出し、ストーマを設けた。昨年、大学時代の友人たちが愛知県内への旅行を計画した際、「皆で風呂を楽しもう」と温浴施設に着衣入浴の事前許可を得てくれた。大石さんは気後れもあったが背中を押され、紺色の半ズボン状の専用入浴着を購入した。だが、当日、
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清水区の業者を2カ月入札停止 静岡市
静岡市は25日、入札参加停止等措置要綱に基づき、同市清水区の環境フロンティアを同日から2カ月間の入札参加停止にした。市によると、同社は下水道の水質検査業務に関し、3月27日の落札決定後に仕様書の誤りで受託できる業務量でないことが判明したとして、契約を辞退した。市は同要綱の不誠実な行為に該当すると判断した。
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同僚の化粧品を窃盗の女性職員 懲戒処分 静岡県立こども病院
静岡県立病院機構は25日、同僚の化粧品を盗んだとして、県立こども病院(静岡市葵区)の女性職員(32)を停職5日の懲戒処分とした。 女性職員は2月22日、同病院内の女子更衣室で、別の職員が置き忘れた化粧品2点(計9千円相当)を持ち去ったという。
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静岡理工科大と協定 地域創生や人材育成へ 静岡商議所
JR静岡駅前に法人本部を移転した静岡理工科大グループと静岡商工会議所は25日、地域創生や人材育成を目的とした包括連携協定を締結した。 同商議所の会員企業でインターンシップ(就業体験)実施を検討するほか、地元の中小や商店街が抱える社会的課題の解決に同大の知見を活用する。 同大の杉浦哲理事長と岸田裕之会頭が協定書を交わした。杉浦理事長は「多種多様な学校を持つ法人だからこそできる方法で、静岡市の商工業のさらなる発展に貢献していく」とあいさつ。岸田会頭は「駅前に来てもらったことが非常にありがたい。若者の意見を基にした中心街活性化が期待できる。中小企業のデジタル化にも協力していただきたい」と述べた。
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ノーコードツール活用しアプリ開発 エネジン 浜松で研修
LPガス販売のエネジンはこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に向けた研修を浜松市中央区の本社で行った。システムや営業担当者ら10人が、プログラミングの知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコードツール」の活用方法を3日間の日程で学んだ。 業務効率化や取引先の課題解決にデジタル技術を役立てる狙い。研修はマーケティング会社のトムス(静岡市駿河区)が担った。 紙で管理していた出張申請や業務日報などをデジタル化した他社の事例を紹介し、担当者は「ノーコードツールを活用するにはアイデアやひらめきが重要」と説明した。参加者は実際にツールを使ってアプリ作成に取り組んだ。
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住居侵入など6罪 男に懲役4年6月 静岡地裁判決
2023年7月、静岡市駿河区のアパートの女性=当時(40)=宅に押し入り、ナイフを手に「一緒に死のう」と脅したとして、住居侵入など六つの罪に問われた住所不定、無職の男(56)の判決公判で、静岡地裁(国井恒志裁判官)は25日、懲役4年6月(求刑懲役5年)を言い渡した。 国井裁判官は判決理由で、引っ越しのあいさつを装うための菓子折り、脅迫のためのナイフを用意するなど「強固な犯意に基づく計画的な犯行」と指摘。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の疑いがあると診断されて自殺を考えたが、一人では死にたくないと思ったとする動機も、「身勝手かつ自己中心的と言わざるを得ない」と非難した。 判決によると、被告は2
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「いちばん大切にしたい会社」 村田ボーリング技研(駿河区)、丸長鍍金(清水区)が特別賞 静岡市
働きやすい企業・団体を表彰する「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」(人を大切にする経営学会主催)で審査委員会特別賞を受けた金属製品製造の村田ボーリング技研(静岡市駿河区)と金属表面処理業の丸長鍍金(同市清水区)が24日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に喜びを報告した。 村田ボーリング技研は生命保険とがん保険の掛け金を会社が負担したり、結婚や出産の祝い金を手厚くしたりするといった福利厚生などが評価され、2021年度受賞した。村田光生社長(66)は「受賞はスタートライン。ここから会社のレベルを上げていく気持ちが強くなった」と話した。 23年度に受賞した丸長鍍金は、22年度に応募した際に
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ごみ減量へ推進員委嘱 静岡市、新たに128人
静岡市は24日、地域ごとにごみの減量やリサイクルを進める廃棄物減量等推進員の委嘱式と研修会を同市葵区の市民文化会館で開いた。新たに128人を委嘱し、推進員は計923人になった。 ごみ減量推進課によると、2022年度の市のごみ総排出量は約22万トンで、市民1人が1日に出すごみの平均は887グラム。研修では市職員が講師を務め、リサイクルやごみを減らす具体的な取り組みを伝えた。今年2月にリチウム電池が分別されずに捨てられてごみ収集車で火災が発生した事例も紹介し、正しいごみ出しの周知を呼びかけた。 推進員は各自治会や町内会の推薦で決まり、任期は2年。家庭ごみを減らす啓発活動などを担う。
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自転車モデル校に城南静岡高 静岡南署などが指定
静岡南署と交通安全協会静岡南地区支部は24日、本年度の高校生自転車マナーアップモデル校に城南静岡高(静岡市駿河区)を指定した。生徒は署員らと協力し、自転車の交通事故防止活動に取り組む。 同校で行った指定証交付式では、同署の堀田利治地域交通官が指定証を代表生徒に手渡し「自転車利用時にはヘルメットをかぶるなど、県内の高校生の見本になってもらえたら」と呼びかけた。3年の小林琴音さんは「交通ルールを守る意識を高め、自転車利用者の模範となる行動をとることを誓います」と宣誓した。 交通安全教室も開かれ、生徒はスタントマンによる自転車交通事故の再現などを通じて、交通ルール順守の大切さを再確認した。
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動物の足の裏や影、捉え 島田の松浦さん写真展 静岡市葵区
島田市の写真家松浦昭宏さん(71)の写真展「どうぶつ当番~アートな動物たち」が25日、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で始まった。5月1日まで。 松浦さんは人物や伝統工芸の現場などを中心に撮影してきたが、長年撮りためた動物の写真を初めて展示した。日本平動物園のオランウータンやホッキョクグマをはじめ国内外で動物を撮影した60点の作品が並ぶ。足の裏や体の影といった部分にあえてピントを合わせたり、光を活用して周囲を白くして動物を際立たせたりして、動物の無垢(むく)な姿をさまざまな撮影技術で切り取っている。 松浦さんは「動物は予想外の行動を取るのが面白い。その姿を少し外した視点から撮った写真を
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長谷川さん(葵区) 堀内さん(籠上中1年) 極真空手国際大会で優勝 静岡市長に喜び報告
静岡市で昨年11月に開催された「第2回総極真世界空手道選手権大会・第2回国際親善大会」で優勝した極真会館大石道場静岡西道場の長谷川明さん(49)=静岡市葵区=と堀内大雅さん(12)=籠上中1年=が24日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に喜びを語った。 長谷川さんは道場で指導員を務めている。30歳で選手を引退したが、生徒に練習する姿や大会でのパフォーマンスを見せようと45歳の時に復帰。今大会は48歳以上男子の部で優勝を果たした。自分より大柄な選手を相手に4試合を戦い「道場を背負っていることや、指導者としての重圧があった。優勝できてほっとした」と振り返った。 大会当時に井宮小6年だった堀内さ
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さがら草競馬PR 牧之原 28日 実行委が本社訪問
牧之原市のさがらサンビーチで28日に開かれる第46回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の関係者が25日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、大会をPRした。 競走馬やポニーなど約40頭が、国内唯一という砂浜周回コースでレースを繰り広げる。入場無料で、競技開始は午前10時。予選と決勝の計約20レースが行われる。会場では、小学生以下が参加できる徒競走「人間草競馬」が実施されるほか、地元の飲食店や高校生らによるキッチンカーやマルシェなども並ぶ。 昨年は県内外から約1万5千人が訪れたという。加藤智副実行委員長(49)は「普段なかなか見る機会のない馬を、富士山や砂浜というロケー
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「なんじゃもんじゃ」満開 静岡・城北公園 純白の希少種美しく【動画あり】
静岡市葵区の城北公園で25日、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されている希少種「ヒトツバタゴ」の花が満開を迎えた。雨上がりの青空の下、細長い純白の花をたくさん咲かせ、散歩に訪れた人たちを喜ばせている。 別名「なんじゃもんじゃ」と呼ばれるモクセイ科の落葉樹で、国内では長崎県の対馬や岐阜、長野両県の木曽川流域、愛知県に自生。同公園には90本ほどが植樹されている。 変わった別名の由来は、江戸時代に水戸黄門で知られる水戸藩主の徳川光圀が訪れた千葉の神社で「この木は何か」と地元住民に尋ねたところ、うまく聞き取れなかった住民が「なんじゃもんじゃ」と返答したのが始まりという。
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なくなる学校。地域にできることは?④ 有識者インタビュー【賛否万論】
少子化時代の学校統廃合と地域の在り方をテーマに静岡市葵区の藁科川上流域や同市清水区両河内地区の事例を取り上げてきました。今週は全国各地の学校統廃合と地域の関係を研究している筑波大准教授の丹間康仁さん(39)のインタビューです。学校統廃合の背景や課題解決の方向性について聞きました。丹間さんが研究対象としていた千葉県君津市の統廃合の事例も紹介します。 (社会部・大橋弘典) 教委以外の行政も積極関与を 筑波大准教授の丹間康仁さん 筑波大准教授の丹間康仁さん 全国的な学校統廃合の流れを、どのように捉えていますか。 「近年、保護者の方から統合してほしいと声を上げるケースが目立ちます。戦後
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デジタル茶況(4月25日)雨後で小休止 明日取引本格化
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引が小休止した。24日の茶市場に今期初めて1万キロ超が上場し、ようやく盛期入りのムードが出てきた。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれと荷口が一段と増える見込み。 今期の県産一茶の出来栄えについて市中問屋は「各地とも全体的に味が濃く、まとまっている印象。値段と品質のバランスの見極めがとりわけ重要なシーズンになる」と話した。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、川根地域は取引がなかった。早場所の島田市川根町や地名など南部地域で摘採が始まった。 榛原、相
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袴田さん再審立証終了 「何と言おうと巌は無実」 ひで子さん、気持ち代弁へ
24日に弁護団と検察側双方の証拠調べ手続きをほぼ終えた袴田巌さん(88)の再審公判。5月の次回公判で、袴田さんの姉ひで子さん(91)は弟に代わって意見を述べる。「58年闘ってきた。検察が何と言おうと巌は無実です」。弟が自分の口で訴えたかったであろう言葉を伝えようと思う。 袴田さんは長い間身体を拘束され、死刑執行の恐怖と隣り合わせの拘置所生活で精神に支障を来した。静岡地裁は「心神喪失状態にある」と判断し、再審公判への出廷を免除。ひで子さんは補佐人として審理の行方を法廷で見続けてきた。 24日の第14回公判では、袴田さんが第1次再審請求した1981年に自ら書いた意見書が証拠として採用された。
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【特別寄稿】検察は「間違い」への姿勢を間違えた 袴田さん再審公判を傍聴して デイビッド・T・ジョンソン/ハワイ大教授
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の第14回公判が24日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、検察側と弁護団の双方が立証をほぼ終えた。最終盤を迎えた袴田さんの再審は海外の研究者の目にどう映るのか。日本の刑事司法に詳しく、実際に地裁で傍聴した米国・ハワイ大のデイビッド・T・ジョンソン教授(社会学)が静岡新聞に寄稿した。 静岡で4人を殺害した罪で68年に死刑判決を受けた袴田巌氏の再審裁判を傍聴するため、3月に静岡に行った。袴田氏は、200時間を超える取り調べの末に強要された自白や、検察側が殺害当夜に袴田氏が着ていたと主張す
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南アルプス保全・利活用へ 静岡市と10団体が連携宣言
静岡市は24日、南アルプスの生態系の保全と持続可能な利活用の両立に向け、民間の企業や学校など10団体とパートナーシップ宣言を交わした。南アルプスの自然環境保全の課題や現状、各団体の取り組みを共有し、互いの活動に人的支援や資金面での援助をすることで、地域の価値向上を図る。 南アルプスユネスコエコパーク登録10周年に合わせた事業。南アルプスでは、各企業や団体が植物をシカの食害から守るための防鹿柵の設置や森林の保全、自然の恵みを生かしたウイスキーの製造などに取り組んでいる。宣言を交わした団体の活動を市が取りまとめて情報発信し、マンパワーが足りない活動に人員を派遣するなど、連携して課題解決につなげ
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記者コラム「清流」 つながりは地域の強み
静岡市葵区の藁科川流域で今春、明治時代に創立された清沢小と水見色小が長い歴史に幕を下ろした。「この学校は人に愛され、人を集め、みんなを育ててくれた」。住民主催の閉校式典を取材し、保護者代表の言葉に胸が熱くなった。 少子化の波に襲われ、県内でも中山間地を中心に小中学校がなくなっている。過去10年間に50校が閉校した。地域に根差した学校が消えるのは住民にとって断腸の思いのはずだ。 藁科川流域の場合、閉校は住民が話し合い、子どもを第一に考えて決めたという。式典にはあらゆる世代が一堂に会して“最後の校歌斉唱”を響かせた。その姿を見て、学校がなくなったとしても住民のつながり
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⚽清水エスパルス さまざまな「オレ」楽しんで 5月3日にイベント
J2清水は5月3日に静岡市清水区のIAIスタジアム日本平で行う栃木戦(午後2時キックオフ)で、「OLÈ FES(オレフェス)」と題した初のイベントを開催する。 チームカラーのオレンジや、応援のかけ声などさまざまな「オレ」を楽しむ企画。漫才コンクール「M-1グランプリ」の昨年大会で準優勝したお笑いコンビ「ヤーレンズ」が来場し、トークイベントで盛り上げる。チームの荷物を運ぶ用具車の展示なども行う。
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「ラグビー塾」広がる輪 小中生対象 7月には対抗戦 静岡に続き 浜松、沼津でも
静岡県ラグビー協会は本年度、小中学生を対象とした「平日ラグビー塾」を静岡、浜松、沼津市の県内3カ所で開講する。これまで静岡市で開いていた「塾」を東部、西部に拡大し、子どもたちが競技に親しめる環境を整える狙い。 県内も開催地となった2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会を機に競技の人気は高まったが、その後は新型コロナウイルス禍の影響もあってブームは沈静化した。再び普及に向けて取り組みを活性化させようと、平日の夜に静岡市内の高校で行っていた「平日ラグビー塾」を浜松、沼津市でも同様に実施する。経験は不問。体の接触は原則なく、小中学生が覚えやすいルールに簡略化するなど楽しみやすい工夫を施
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 18はメジナやタカベ、ネンブツダイ。19日もメジナやタカベ、ネンブツダイ。20日はアオアジやメジナ、カサゴ、小マダイ、スズメダイ、ネンブツダイ、タカベ。21日はメジナや小ムツ、タカベ、スズメダイ、ネンブツダイが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 オレンジビーチでは投げ釣りでシロギス。カサゴ狙いの穴釣りなどもできる。海水浴シーズンになると釣りができなくなるため、今がおすすめ。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 20日午後の沼津沖船釣りは0.8~2キロのマダイ、20~25センチのマアジは時合
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In Hakamada’s Retrial, Prosecutors Are Wrong about Being Wrong David T. Johnson, Professor of Sociology, University of Hawaii
In March I went to Shizuoka to watch the retrial of Hakamada Iwao, who was sentenced to death in 1968 for the murder of four people in Shizuoka.Hakamada was convicted on the basis of highly dubious evidence, including a confession that was coerced after more than 200 hours of interrogation, and five
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水道施設耐震化 支援強化要望へ 静岡県市長会
静岡県市長会は23日、静岡市内で定例市長会を開いた。5月に愛知県で開催される東海市長会で、能登半島地震で顕在化した水道施設耐震化に対して国の財政支援強化の要望を提案することなどを決めた。 草地博昭磐田市長が、能登半島地震で水道施設が被災して生活に大きな支障が出ているものの、多額の事業費がかかり、市町では対策が進まないと指摘。社会資本整備総合交付金の採択基準緩和や交付率のかさ上げを要望するよう求めた。 山下正行伊豆の国市長は、県の耐震化プロジェクト「TOUKAI―0」が2025年度で終了することを踏まえ、新耐震基準の木造住宅も補助対象にした26年度以降の耐震対策制度の構築について議論する必
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東海道線で倒木 トレーラー接触、一時運転見合わせ
24日午前6時50分ごろ、静岡市清水区の国道1号富士由比バイパス上りの由比漁港付近で、同市駿河区の男性トラック運転手(63)が運転する大型トレーラーが道路脇の樹木に衝突し、折れた長さ約6メートルの樹木がJR東海道線の線路をふさいだ。この影響で沼津―静岡間の上下線で一時運転を見合わせ、特急を含む25本が全区間で運休、49本が部分運休したほか、普通列車18本が最大で約2時間遅れ、約2万3500人に影響が出た。
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不同意わいせつ未遂の疑い 静岡南署
静岡南署は24日、不同意わいせつ未遂の疑いで静岡市葵区安倍口団地、アルバイト清掃員の男(54)を逮捕した。逮捕容疑は3月下旬ごろ、静岡市内の河川敷で女性の腕をつかみ、わいせつな言葉を発したり、わいせつな行為を要求したりした疑い。同署によると、女性がその場から逃げて通行人を通じて110番し、同署が捜査していた。
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還付金詐欺被害 静岡で相次ぐ
静岡市駿河区の無職男性(63)と、アルバイト従業員の50代女性が23日、同市役所職員を名乗る男らにそれぞれ現金約100万円をだまし取られたと、静岡南署に届けた。同署はいずれも還付金詐欺事件として調べる。 同署によると、男性宅には同日午前9時50分ごろ、女性宅には同日午後1時ごろ、市役所職員を名乗る男から「累積保険の還付金の件で払い戻しがあります」などと電話があった。続いて銀行員を名乗る男の指示で自宅近くのコンビニに向かい、還付金手続きとして携帯電話で指示されながらATMを操作したという。
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強要未遂の疑い 焼津署
焼津署は24日、強要未遂の疑いで静岡市駿河区敷地1丁目、飲食店経営の男(35)を逮捕した。逮捕容疑は4月中旬、交際相手の女性に対し、女性のわいせつな動画を投稿すると脅迫し、面会を強要しようとした疑い。
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学生が自信の料理販売 静岡伊勢丹 県食材で総菜、弁当
静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校の学生が24日、フランスの郷土料理などをテーマに調理した総菜や弁当の販売を同区の静岡伊勢丹で始めた。30日まで。 上級調理経営学科の2年生による実習の一環。学生は2月から、メニューのアイデア出しや試作などの準備を重ねてきた。 駿河湾のサクラエビが入ったキッシュなど県内の食材を使ってアレンジしたフランス料理のほか、和食や中華料理など計17商品を並べた。買い物客一人一人に学生が付き添い、商品を丁寧に説明した。接客を担当した藤木鈴音さん(19)は「プロ顔負けだと自負できるくらい、こだわった料理や接客を楽しんでもらえたら」と期待した。
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隈研吾さん監修のスツール制作体験 静岡市駿河区
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」は27日から、建築家の隈研吾さんが設計・監修したスツール(腰かけ)「タテヨコナナメ」のコンセプトを元にした木工特別体験を始める。 同施設が隈さんに要請、快諾を受けた取り組みで、隈さん側がスツールのデザインを提案した。県内産のヒノキ材を使って事前に途中まで組み立てたスツールに3本の木材パーツをアレンジして取り付け、自分だけの作品を制作できる。 施設内の工房「木と漆」で24日に行われたプレ体験には関係者らが参加し、戸田勝久工房長から解説や補助を受けながら仕上げた。戸田工房長は「完成したスツールは隈さんと体験した人の合作と言える。使ううちに生じ
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静岡市議会 25日正副議長選 立候補予定者が所信表明
静岡市議会は24日、正副議長選の立候補予定者の所信表明会を市役所静岡庁舎で開いた。議長候補の大村一雄氏(自民党市議団)と副議長候補の白鳥実氏(創生静岡)、井上智仁氏(公明党市議会)がそれぞれ決意を語った。正副議長選は25日の市議会臨時会で行われる。 大村氏は力を入れたい市政課題として危機管理体制の強化を挙げ「直近の災害で明らかになった課題を教訓とし、市民の安全安心のため努力したい。市当局と市議会が車の両輪となり、市の発展に尽力する」と力を込めた。 白鳥氏は議会改革の必要性を語り「2012年に制定された議会基本条例の検証を若手議員で行うことを提言する。市議会が建設的な議論の場となるよう注力
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海の安全運動推進 関係機関が会議 静岡市清水区
清水地区海の安全運動推進連絡会議は24日、本年度の会合を静岡市清水区の清水マリンビルで開いた。市内を中心に関係機関や団体から約30人が参加し、昨年度の活動や事故発生状況、本年度の運動実施計画などを議論した。 清水海上保安部の小川一夫部長は「船舶海難が昨年を大きく上回るペースで発生しているが、基本的事項を順守していれば防げたものがほとんど」と話し、関係機関が連携して実効性のある啓発活動などを行う重要性を強調した。 連絡会議は2021年11月に発足し、海事関係機関や団体が事故防止に向けて情報共有と取り組みを決定している。
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安全運転管理推進 3事業所を指定 清水署と地区安管協
清水署と清水地区安全運転管理協会は23日、本年度の安全運転管理推進事業所に3事業所を指定し、同署で指定証交付式を開いた。 指定されたのはサッカーJリーグ2部清水エスパルスの運営会社エスパルス(山室晋也社長)、清水区役所蒲原支所(岩崎千洋支所長)、港北消防署(酒井淳司署長)の3事業所。管内の安全運転管理者等選任事業所845事業所(3月末時点)の中から選ばれた。 交付式で同協会の苅和進会長は「他の事業所の手本となり、1件でも交通事故削減に寄与してもらえれば」とあいさつ。清水署の鈴木正勝署長は「区内の人身事故は昨年と比べ増加傾向。従業員と家族で模範運転と事故防止に取り組んでほしい」と呼びかけた
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ワサビの出来を品評 静岡市葵区で安倍山葵業組合
静岡市葵区のワサビ生産者74人でつくる「安倍山葵業組合」(出雲清教組合長)は23日、本年度の通常総会を同区で開き、今後の事業計画の決定や品評会などを行った。 組合員や県、市の関係者ら50人ほどが出席。出雲組合長が「組合員が連携・協力して、今後もワサビ栽培に頑張りたい」とあいさつした。議事では育苗事業や園地整備の推進、国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に選ばれた「静岡水わさびの伝統栽培」のPR活動など、本年度の事業計画を発表した。 品評会には1年から1年半ほど育成したワサビ33点が出品され、出席者が緑色の鮮やかさや全体の形状などを見定め投票を行った。
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針金×フェルトで自由に物語表現 作品展27日開幕 静岡・駿府博物館
静岡市駿河区の駿府博物館で27日、針金人形作家MASASHIさんと、立体フェルト刺しゅう作家PieniSieniさんによる作品展「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)が開幕する。作品の展示作業が24日、行われた。 MASASHIさんは針金を巻いて制作する表情豊かな人形など約300点を出品する。静岡県をかたどった強化段ボールをベースに人形を配置したり、サッカーの試合を表現したり、来場者が楽しめるような工夫をこらした。「人形の表情はさまざま。物語を自由に思い浮かべてほしい」と話す。 フェルトと刺しゅう糸で写実的に生物を表現するPieniSieniさ
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30万円とタオル 県社協に寄贈 静岡銀行従業員組合
静岡銀行従業員組合(静岡市清水区)は23日、地域貢献の一環で県社会福祉協議会に現金30万円とタオル1200本を寄贈した。 同市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた贈呈式で、同組合の石井裕希中央執行委員長が県社協の藤原学常務理事に目録を手渡し、「地域の一員として組合が一丸となって、これからも力になりたい」と話した。県社協は寄付金を社会福祉事業に活用し、タオルは県児童養護施設協議会を通じて12施設に届ける予定。 寄付金は1980年から継続的に贈っており、今回で44回目。
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デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場し
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⚽清水エスパルス ルヴァン杯2回戦 勝利前提に若手起用も 24日に富山戦
JリーグのYBCルヴァン・カップは24日、1次ラウンド2回戦9試合を行う。2回戦から登場するJ2清水は敵地でJ3富山と対戦する。 中3日でリーグ戦の岡山戦を控えているため、ここまで出場機会が少なかった選手や若手にも出番が回ってきそうだ。ただ、秋葉監督は「勝つことが大前提。日常しっかりやれている選手を連れて行く」と一定の水準を求める。 GKは今季新加入の沖の初起用が見込まれる。「どの選手が出てもやることは変わらない。チームの良さを出しつつ、ゴールを守る」と準備を整える。古巣対決となるMF白崎は「カテゴリーは関係ない。若手がのびのびできるように引っ張る」と気を引き締める。
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静岡人インタビュー「この人」 SPAC作品に携わる劇作家 石神夏希さん(静岡市葵区)
地域やまちを舞台にした演劇を多く手がける。静岡市の「まちは劇場」事業に加え、2022年から県舞台芸術センター(SPAC)の作品に携わる。27日からの「ふじのくに⇄せかい演劇祭」では、観客が舞台芸術公園周辺を巡って鑑賞する「かちかち山の台所」を披露する。東京都生まれ、43歳。 ―演劇との関わりは。 「小学生の時に演劇を見て、10代で友人と作った劇団を続けている。劇場に足を運ばない人と出会いたいという気持ちが高まり、まちに滞在してリサーチを重ね、そこで暮らす人と作品をつくるスタイルに軸足を移した。人々の思いやエネルギーが土地の価値を高めると実感し、演劇がその循環に好影響をもたらす可能性も感じ
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スケボー・根附(島田市出身)「パリ 優勝狙える」 「静岡魂!」 青木と高め合い
スケートボード男子ストリートで20歳の根附海龍(DC Shoes、島田市出身)が、パリ五輪の金メダル候補に急浮上した。昨年12月の世界選手権で自身初の表彰台となる銀メダル、3月の五輪予選第6戦で初優勝と絶好調。26日で五輪開幕3カ月前となるのを前にインタビューに応じ「(パリでも)優勝を狙えると思う」と手応えを口にした。 8戦中6戦を終えた五輪予選で、日本勢2番手のランキング5位と好位置につける。3戦目までは全て準々決勝止まりで、悔しさを押し殺して決勝で滑るライバルの映像を徹底的に研究。45秒間に技を連発する課題の「ラン」で、多様なトリック(技)を途切れることなく繰り出すことが高得点の鍵だと
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産業の歴史たどる道 清水港周辺(静岡市清水区)【ゆるっと自転車散歩】
静岡市清水区は、三保半島に囲まれた天然の良港として古くから栄えてきた。海岸沿いは自然だけでなく、産業の変遷を映す見どころも多い。JR清水駅を発着点に、同半島を一周するルートを巡ってみよう。 清水駅東口を出発し、「しみずマリンロード」の高架に沿って延びる歩行者自転車専用道を走る。かつての国鉄清水港線跡で、1984年の廃線まで清水駅と三保駅の間を結び乗客や貨物を運んでいた。廃線跡は一部区間を除いて三保まで続いている。 複合商業施設のエスパルスドリームプラザに着いたら、少し寄り道。晩年は清水港の振興に尽力した清水次郎長の姿を紹介する同港船宿記念館「末広」や次郎長生家がある。フェルケール博物館は
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静岡県内の通園バス安全装置 3月末までに「設置完了」
子どもが車内に置き去りになるのを防ぐため、幼稚園や認定こども園などの通園バスに設置が義務づけられた安全装置について、静岡県は23日、今年3月末までに全ての車両で設置が完了したとみられると明らかにした。現在、確認作業を進めている。 安全装置は牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の事件をきっかけに、2023年4月に義務化され、1年間の経過措置を設けた。エンジン停止後に車両後方のスイッチを押して警報を解除する装置や、センサーで子どもを検知するタイプなどがある。 県内の対象車両は約1800台。設置率は23年10月末時点で70・0%、同12月末時点で84・2%だった。県は早期に100%を達成するよ
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静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市99
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【牧之原・園児バス置き去り死初公判】冒頭陳述要旨
【被告人の職務】 増田立義被告は2002年から榛原学園理事長兼川崎幼稚園長として園全体の業務を統括し、保育や安全管理を行っていた。年に数回程度、送迎バスの運転手の不在時などにバスを運転することがあった。西原亜子被告は事件当時、河本千奈ちゃんを含む19人が在籍する組の担任として、園児の保育、教育、安全管理などの業務に従事していた。 【川崎幼稚園の安全管理の状況】 21年7月に福岡県内で発生した同種の園児死亡事件を受け、関係省庁から安全管理の徹底についての通達が出された。子どもの出欠状況を保護者に速やかに確認することや職員間の情報共有、送迎バスの乗車時と降車時に座席や人数の確認を徹底するこ
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牧之原の悲劇「自分事に」 傍聴者、再発防止願う【園児置き去り死初公判】
誰か一人でも確認していれば救えた命では―。当時3歳の園児だった河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ死亡した事件で、静岡地裁で23日に開かれた初公判を傍聴した人たちからは、園の安全意識の希薄さを悔やんだり、同様の事件が繰り返されないよう願ったりする声が聞かれた。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 隣接する牧之原市で起きた事件に「人ごととは思えない」と初めて裁判傍聴に足を運んだ菊川市の主婦堀祐華さん(43)は「当時の状況を聞き、思い込みが重大な結果を招いてしまうと痛感した。(バスを運転していた増
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清水区「誠心会」贈収賄事件 2被告、追起訴内容認める 静岡地裁公判
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」の法人資金が着服されたとされる事件で、業務上横領の罪などに問われた元理事長で団体役員(43)=埼玉県新座市=と団体職員(52)=東京都中央区=の第2回公判が23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれ、2人はともに追起訴内容を認めた。 2人は3月の初公判で、誠心会の口座から約4400万円を横領したとする起訴内容を認めていた。その後、同会の役員改選を巡り理事や監事、評議員を指定した人物に変更できるよう権限の行使を当時の理事長(48)=社会福祉法違反(収賄)の罪で起訴=に依頼して現金2千万円の供与を約束し、同会の口座から計3千万円を横領したとして社会福祉法違反
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地域引力向上へ「質の観光を」 中部地域経営会議が静岡で総会
静岡県中部地域の首長や経済団体、大学のトップが地域活性化に向けて意見を交わす中部地域経営会議(議長・大坪檀静岡産業大総合研究所特別教授)は23日、本年度総会と会合を静岡市内で開いた。2023年度の研究テーマ「地域引力を高める観光ブランドづくり」について、県立大経営情報学部の岩崎邦彦教授が報告し、県中部の地域資源を生かした「質の観光」の重要性を強調した。 観光客を呼び込む地域のブランドは「売り手ではなく買い手の心の中にある」と述べ、選ばれる観光地には明確なイメージが必要と指摘した。海鮮やウナギなど他県の消費者が思い描く県中部の「食」との出会いが地域引力を向上させ、「リラックス」「出会い・交流」
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真富士屋食品を完全子会社化 焼津水産化学工業
焼津水産化学工業(YSK)は23日、麺つゆなどを製造販売する真富士屋食品(静岡市駿河区)を完全子会社化したと発表した。経営再建を目指すYSKは6月にも非上場化した上で、いなば食品(同市清水区)のグループ会社となる方向で手続きが進行している。真富士屋食品を傘下に置くことで中期経営計画に位置づけた中食・外食分野の事業拡大を図る。 真富士屋食品の100%親会社の清酒メーカー大関(兵庫県西宮市)から全株式を取得した。取得額は非公表。買収協議はYSKが非上場化に向け動き出した昨年8月以前から進めてきたという。 真富士屋食品は1954年創業。静岡市と焼津市に本社、工場を持ち、麺つゆのほか、おでんやカレー
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駐日インド大使 知事や議連と面会 交流深化誓う
シビ・ジョージ駐日インド大使がこのほど、静岡県庁を訪れ、川勝平太知事や、県議全員でつくる「日印友好議連」のメンバーらとそれぞれ面会し、交流の加速を誓った。 5月10日に辞職する川勝知事は、富士山麓に国際大学を設置したいとの持論を展開し、留学生の受け入れなど学生の相互交流について提案した。 中沢公彦議長は「人材の宝庫であるインドと本県の交流を深化させたい」と歓迎し、同議連の杉山盛雄会長は「本県との経済的つながりも深いインドと一層の関係強化を期待している。相互の企業進出などを促進したい」と述べ、地方政府との友好提携締結を目指すことや、年度内に同国を視察する予定を伝えた。 ジョージ大使は「1
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造形作家の大沢さん個展 27日まで 静岡市葵区
静岡市葵区の造形作家大沢仁さん(69)による初の個展が27日まで、同区駿府町のギャラリーTERUSAで開かれている。 知的障害を抱え、現在は同区の社会福祉法人「ラルシュかなの家」のグループホームや生活介護を利用する大沢さん。以前から絵を描いてきたが、2年前から立体物の創作を始めた。 会場には、介護施設で交流した大学生との思い出をポスターカラーで描いた絵画や、自らが所属するバンドのステージを段ボールや木材の廃材を組み上げて表現した作品など、力作16点が並ぶ。 大沢さんは「今まで作ったさまざまな作品を集めた。多くの人に見てもらいたい」と話した。
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「終活ノート」静岡市配布 介護や終末医療「希望を整理して」 市HPでダウンロードも
静岡市は自身の望む介護や終末医療などについて書き込む「市版エンディングノート」を1万部発行し、市内の地域包括支援センターや医療機関などで配布している。市ホームページでダウンロードもできる。 終活支援の一環で初めて作成した。ノートには住所や既往歴といった基本情報、これまでの人生を振り返る「自分史」のほか、病気を患った場合に延命処置や臓器移植を望むか、介護は自宅で家族にお願いしたいか―などの希望を書き込む。介護や福祉の相談窓口の一覧や大切な人へのメッセージを記すページ、葬儀や墓に関する希望の記入欄も設けた。 状況に応じて意向が変わることを想定し、ノートはページごとに切り離して新しい用紙を挟める仕
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日本平ロープウェイ GW土日祝 運行延長 静岡市
静岡鉄道(静岡市葵区)は27日から、日本平と久能山を結ぶ日本平ロープウェイの運行時間を従来比で1時間延長し、午前9時10分から午後6時までとする。大型連休中の需要増加に対応する。5月6日までの土日祝日のみ。 5月5日は小学6年生まで利用無料(団体客は除く)。大型連休中はロープウエーの駐車場付近や展望台で、路上ライブアーティストが出演する野外ライブも開催する。
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静岡市に2000万円寄付 信金中金に褒章伝達
静岡市は22日、市の地域活性化事業に2000万円を寄付し、紺綬褒章を受けた信金中央金庫(本店・東京都中央区)への伝達式を市役所静岡庁舎で開いた。 信金中金はしずおか焼津信用金庫と静清信用金庫と連携し、2021年度に企業版ふるさと納税として2000万円を寄付した。市は使途の希望に基づき中小企業の成長のための高度人材活用とデジタル化の推進事業に1000万円、市北部の中山間地「オクシズ」の振興事業に1000万円を充てた。 難波喬司市長から褒章を受け取った信金中金静岡支店の高木恵証支店長は「信金中金の顧客は中小企業がほとんどで、どこも人手不足が深刻。地元信金や自治体とともに課題解決や地域の発展に取り
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ボールなど寄贈 プロジェクト始動 バスケ元ベルテ静岡・大沢さん
バスケットボール男子Bリーグベルテックス静岡のOBで元主将の大沢歩さん(33)=静岡市清水区出身=がバスケットボールとゴールを贈るプロジェクトを始めた。初回の23日、出身学区にある同区入江南町のさくら幼稚園に寄贈した。 子どもでも安全に楽しめる小さめで軟らかいボール5個と室内でも使いやすいゴール2台を贈った。寄贈後は早速ボールとゴールを使って園児と交流し、楽しさを伝えた。 大沢さんは「バスケはチームスポーツ。仲間のことを思う気持ちの大切さに気づく機会を平等に得るとともに、スポーツの楽しさを感じてもらえれば」とプロジェクトに込めた願いを語った。今後、県内各所で活動を続けていく予定。
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新茶取引、間近に 静岡茶市場で場内見学ツアー 27日から5月6日
静岡茶市場(静岡市葵区)で27日~5月6日、場内見学ツアーが行われる。一般客が普段入れない市場内を見て回り、最盛期の新茶取引を体感できる。 製茶問屋と仲介人らがそろばんをはじいて価格交渉する「相対取引」を見学したり、産地や製法が異なる茶を比べて鑑定方法を学んだりすることができる。市場の内野泰秀社長が厳選した茶を味わうコーナーもある。 全日午前6時から同8時20分。定員は各日10人で、参加費は1人4000円。旅行企画のそふと研究室(同区)のウェブサイトから申し込める。 問い合わせはそふと研究室<電054(272)0525>へ。
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皇室献上茶、熟練の技で手もみ 浜松で謹製式典
静岡県茶手揉保存会と県茶業会議所は23日、皇室に新茶を贈るための手もみ作業と「献上茶謹製式典」を浜松市天竜区上野の下阿多古ふれあいセンターきずな館で行った。同会県内18支部から集まった会員が熟練の技で新芽をもみこみ、針のような形状に仕上げた。 献上茶を育てた指定園主は天竜区の太田昌孝さん、太田勝則さん、清水友久さん。焙炉(ほいろ)5台に蒸した茶葉が約2・5キロずつ投入され、技術者たちが加熱しながら6時間ほど、ほぐしたりもんだりした。同会の沢村章二会長は「良く育った新茶をもみ込み、満足いく出来に仕上がった」と話した。 謹製した手もみ茶は5月下旬、保存会などが宮内庁に届ける予定。謹製式典には
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明応地震の津波など記録 海長寺、静岡市教委に書籍寄贈
静岡市清水区の龍水山海長寺は23日、室町時代の明応地震(1498年)の被害を紹介する書籍「日海記の世界」(静岡新聞社制作)138冊を静岡市教育委員会に寄贈した。 書籍はA4判392ページ。同寺の第9世貫首(住職)の十如院日海が残した記録「日海記」の原文写真に現代語訳を添え、地震発生時の様子や大浪(津波)被害について記した。「大浪又競い来たり」「悉(ことごと)く水に没し」など、地震の甚大な被害がつづられている。歴史や防災の識者の寄稿も掲載し、同時代の文化も解説した。 市役所清水庁舎で行った贈呈式で、書籍を編集した同寺の中條曉秀貫首は書籍の内容を「後世の我々への遺訓といえる内容」と説明した。
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デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は159
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静岡人インタビュー「この人」 5教科を教えないプロジェクト型学習教室「あむラボ」を運営する 小森史靖さん(静岡市葵区)
小中学生向けのプロジェクト型学習教室「あむラボ」(静岡市駿河区)の代表。2022年10月から始め、法人化を目指し準備している。不登校の児童などが通うフリースクールや、本県発のアイドルグループ「フィッシュボウル」の運営にも関わる。静岡大を休学中。23歳。 -どのような学習教室か。 「子ども一人一人に学生メンターが伴走し、好きなことに夢中になれる環境や社会とつながる体験を提供する。これまでに9人の小中学生が通い、映像制作や作曲、釣り、菓子販売などそれぞれが興味ある企画を数カ月かけて仕上げてきた」 -教室を開設した目的は。 「フリースクールに通う子や親と話す中で、学校の5教科や運動で評価さ
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未手術の性別変更、静岡家裁認める 静岡市の安池さん「最初の一歩」
生殖機能をなくす性別適合手術をせずに戸籍上の性別変更を申し立てた静岡市駿河区の会社社長安池中也さん(54)の家事審判で、静岡家裁は22日までに、安池さんの性別を女性から男性に変更することを認めた。決定は18日付。 安池さんは幼少期から女性として扱われることに違和感を覚え、31歳の時に性同一性障害と診断された。その後、ホルモン治療を受け、名前を変更。性別適合手術はせず、男性として社会生活を送る。最高裁や静岡家裁浜松支部が昨年10月、性別変更の際に生殖機能をなくす手術を求める性同一性障害特例法の規定を、違憲で無効と判断する決定を出したことを受け、今年2月に性別変更を申し立てていた。 安池さん
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素材にいのちを吹き込む 針金とフェルトの世界 27日から駿府博物館
針金人形作家MASASHIさんと、立体フェルト刺しゅう作家PieniSieniさんによる作品展「素材にいのちを吹き込む-針金とフェルトの世界」(駿府博物館、静岡新聞社・静岡放送主催)が27日、静岡市駿河区の同館でスタートする。身近な素材を使って地道な作業を繰り返し、特徴を生かした独創的な世界を繰り広げる2人に、制作の過程や作品の見どころを聞いた。 (聞き手=教育文化部・名倉佐記) 色や質感 実物のように 立体フェルト刺しゅう作家 PieniSieniさん 家のあれこれをハンドメードでそろえているうちに立体フェルト刺しゅうにたどり着きました。図鑑をじっと観察して、どうやったら表現でき
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「何を撮り 何を撮らないか」 映画「キャメラを持った男たち」 井上実監督 静岡でイベント
1923年の関東大震災直後の現地を撮影したカメラマン3人とその映像やフィルムに着目したドキュメンタリー映画「キャメラを持った男たち-関東大震災を撮る-」(2023年)の県内初上映を前に、井上実監督が21日、静岡市葵区の登録有形文化財「鈴木邸」でトークを行った。古書店が集まる催し「春の探書会」の一環。 同作品は映画誌「キネマ旬報」の23年ベスト・テンで文化映画部門1位に選ばれた。トロフィーを持参した井上監督は「公開以降、自分が考えたコンセプト以上のレファレンス(言及)をいただいた。映画の作り手がその映画の一番の理解者ではないことがよく分かった。見た方も含め、関わった全員でこのトロフィーの重み
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ビアガーデンで一足先に「夏」の乾杯! 静岡駅ビル屋上、今年もオープン
静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で23日から、ビアガーデン「アオイ ザ バンケット」が始まる。10種類以上のビールの飲み比べや、豊富な素材のビュッフェを用意する。9月29日まで。 今年は昨年より50席増の最大約380席を用意し、規模を拡大した。品ぞろえを強化したバーベキューやビュッフェを食べ放題で、ビールをはじめとした酒類やソフトドリンクなどを飲み放題で楽しめる。営業時間は午後5~10時で、期間中は5月7~9日を除き無休。 22日に行われたプレオープンのイベントでは、関係者らがさまざまな銘柄のビールで乾杯。一足先に夏の夜の雰囲気を堪能した。 パルシェを運営する静岡ターミナル開
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自分たちで作ったお茶、いい匂い! 静岡・大川小中生が「手もみ」体験 5時間かけ完成【動画あり】
静岡市葵区日向の小中一貫校大川小中で22日、児童生徒が茶の手もみを体験した。同市茶手揉(もみ)保存会の牧野力雄会長ら3人に指導を受け、前日に手摘みされた「やぶきた種」約1・5キロを手もみした。 同校で毎年この時期に行われている行事。3、4、8年の児童生徒や教諭ら計10人ほどが参加。枝先の新しい芽とその下の2枚の葉を摘む「一芯二葉」で丁寧に摘まれた生葉を蒸し上げた後、「ホイロ」を使い手のひらですり合わせる「もみ切り」、手で押し出すようにして葉の水分を飛ばす「でんぐり」などの製茶の全工程に取り組んだ。 5時間ほどの作業で、300グラム弱の新茶が完成した。児童らは早速味見をして、新茶特有のすが
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伊藤氏が出馬を正式表明 静岡市清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)=同区幸町=が22日、県庁で会見を開き正式に出馬を表明した。伊藤氏は「清水港や巴川の防災対策を進めたい。安心・安全で魅力あるまちづくりを進めたい」などと抱負を述べた。 会見には地元選出の自民党国会議員や県議、市議らも同席した。同補選には税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が無所属での出馬を表明している。 自民が伊藤氏公認を決定 自民党県連は22日の役員会で、5月26日投開票の静岡市清水区選挙区の県議補選に出馬する伊藤高義氏(48)の
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新副会長 小野田氏ら 静岡県高体連
静岡県高体連はこのほど、静岡市内で2024年度代表者会兼評議員会を開き、新役員などを決めた。会長は丹生敬人・浜松東校長が引き続き務める。副会長には小野田秀生・静岡中央校長、花崎武彦・磐田南校長、杉本芳和・浜松日体校長が新たに就任した。朝倉徹・富士東校長は再任。 会長、副会長以外の主な役員は次の通り。○は新任。 【理事長】○片山直恵(静岡) 【県理事】会長指名理事 織田敦(静岡)栗林俊輔(県教委)大川和男(県教委)石川大介(浜松東)▽東部支部代表理事 ○黒田幸司(富士東)○黒田恭介(沼津城北)▽中部支部代表理事 ○石川健太郎(静岡中央)○鈴木洋平(静岡城北)▽西部支部代表理事 ○榎本好孝
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「覚悟の問われる年」 静新会総会で内浦会長
静岡新聞を取り扱う販売店でつくる「静新会」は22日、第73回定時総会を静岡市葵区で開催し、2024年度事業計画や役員の新体制を承認した。再任となった内浦正夫会長(浜松市中央区、あさがお新聞店)は「今年は生き残りのための覚悟が問われる年」と強調し、協力を呼びかけた。 販売店主のほか静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長、静岡放送の谷口智康代表取締役ら約100人が出席した。アプリを活用した定期購読者向け新サービス「静岡新聞DIGITAL(デジタル)」のスタートに合わせて昨年新設されたデジタルサポート委員会では、事業計画で新規コンテンツの提案や新聞販売店を通じたサービスの立案構築などに取り組むとし
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浜松市の松川電気など表彰 都内で「大切にしたい会社大賞」
日本でいちばん大切にしたい会社大賞(人を大切にする経営学会など主催)の表彰式がこのほど、都内で開かれた。社員や顧客の幸せを重視した経営を実践する全国30社の功績をたたえた。電気設備工事などを手がける松川電気(浜松市中央区)が中小企業基盤整備機構理事長賞に輝いた。 同社は充実した福利厚生や長年にわたる地域貢献活動が高く評価された。賞状と記念の盾を受け取った小沢邦比呂社長は「今後も地域から必要とされ、地域に応援してもらい、地域の役に立てる企業を目指すとともに、社員がいつまでも働ける会社づくりを続けていきたい」と喜びを述べた。 静岡県内関係ではこのほか、審査委員会特別賞にエネジン(浜松市中央区
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企業のCO2算定、排出削減後押し 金融など静岡県内9機関の連携会議発足 行政とも協力
企業の二酸化炭素(CO2)排出量を算定し、脱炭素に向けた取り組みを推進する静岡県内の7金融機関と2公共機関による連携会議が22日、静岡市で発足した。静岡銀行が他行や信用金庫と展開するクラウド算定サービス「しずおかGXサポート」の普及を図り、取引先各社の現状把握と排出削減を後押しする。成功事例などを情報共有し、行政とも連携しながら地域で脱炭素社会の実現を目指す。 参加機関は静岡、スルガ、清水の3銀行と静清、浜松いわた、三島、島田掛川の4信金、県産業振興財団企業脱炭素化支援センター、県信用保証協会。電力などのエネルギー使用量を表計算ソフトに入力、可視化するGXサポートの活用を取引先企業に促し
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海外剣士が稽古体験「ツアー」 7カ国12人静岡県中部の道場巡り
海外で剣道の人気が高まる中、世界各国の剣士が静岡県に集まって稽古や伝統文化を体験する「剣道ツアー」が24日まで、県中部で行われている。中国、米国、英国など7カ国から20~70代の有段者12人が参加し、本場の道場を巡りながら日本の歴史や地域産業を学んでいる。 20日は静岡市葵区の県護国神社の道場で朝稽古をした後、駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で藍染めを体験した。ツアー中は町道場を訪ねて技を磨きつつ、焼津市、藤枝市、島田市、川根本町を回って座禅体験や博物館見学などを楽しむ。 ツアーは元ニュージーランド剣道連盟会長で島田市に住まいがあるグレアム・セイヤさん(66)が企画した。
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清水区創業のタイカ 静岡市へ3000万円 企業版ふるさと納税
静岡市は22日、企業版ふるさと納税として市に3千万円を寄付した清水区創業の介護、福祉用品製造販売タイカ(東京)への感謝状贈呈式を市役所静岡庁舎で開いた。 寄付金は、タイカの意向でサッカーJリーグ2部清水エスパルスと連携した地方創生事業に活用する。鈴木大登社長は「スポーツの力を地域づくりに生かしてもらいたい」と話し、老朽化が進むIAIスタジアム日本平の改修などへの活用を希望した。難波喬司市長は「大事に使わせてもらう。エスパルスを一緒に盛り上げていけたら」と話し、感謝状を手渡した。
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自転車事故再現 怖さ実感 静岡・中島中でスタントマン招き教室
静岡県交通安全協会静岡南地区支部がこのほど、スタントマンを招いた交通安全教室を静岡市駿河区の中島中で開いた。全校生徒約200人が、自転車が絡む交通事故の再現を目にし、交通ルール順守の大切さを学んだ。 講師を務めたスーパードライバーズ(東京)のスタントマンが、一時不停止の自転車とオートバイが出合い頭に衝突したり、トラックが左折時に自転車を巻き込んだりする事故を再現した。進行役は「誰一人として加害者にも被害者にもならないでほしい」と呼びかけた。交通安全指導員は自転車乗車時のヘルメット着用や県自転車条例で義務化されている保険加入の重要性を訴えた。3年の海野潤さん(14)は「周囲に気をつけて、危機
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遠足にぴったり いなりずし作ったよ 静岡、清水区で親子向け教室
静岡市清水区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは20日、杏林堂薬局とコラボした親子クッキング講座を開いた。 同薬局の管理栄養士3人が講師を務め、年少から年長児の親子7組が春の遠足やピクニックに合う彩り豊かな「お花のいなり寿司」作りに挑戦した。参加者は親子で協力してご飯を詰めたり、枝豆や卵、ハムなどで飾り付けたりしながら調理を楽しんだ。 調理後には、食べ物が消化される仕組みなどについて絵や模型を使いながら講師が解説した。消化の過程で食べ物が体の中のさまざまな臓器を通る様子を“旅”に例えた説明に、子どもたちは真剣に聞き入った。 (清水支局・大村花)
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川勝氏再出馬求め市民団体 署名活動 静岡市【静岡県知事選】
市民団体の「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と「大井川の水を守る62万人運動」は22日、辞職届を出した川勝平太知事に知事選への再出馬を求める署名活動を静岡市葵区の青葉シンボルロードで行った。 両団体は、リニア中央新幹線建設工事に伴う大井川の水問題に関する川勝知事のJR東海や国への厳しい姿勢を評価。既に立候補を表明している2氏について「リニアと環境保全の両立と言っているが、具体策が示されていない。(政策を)評価できない」として、川勝知事の再出馬を求めることにした。 関係者が22日午前に川勝知事と面会して署名活動の実施を報告し、立候補を求めた。川勝知事は自身への評価に感謝を伝
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自民が伊藤氏公認
自民党県連は22日の役員会で、5月26日投開票の静岡市清水区選挙区の県議補選に出馬する伊藤高義氏(48)の公認を決めた。
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生きがいづくり活動支援、推進員8人委嘱 しずおか健康長寿財団
しずおか健康長寿財団はこのほど、財団と地域住民との連絡調整や活動のサポートを担う本年度の「健康・生きがいづくり推進員」の委嘱状交付式を、静岡市葵区の静岡県総合社会福祉会館で行った。 2024年度の推進員は8人。担当地域の住民ニーズを収集し、財団が主催するイベントでの運営補助や、ホームページでの活動報告などに取り組む。 委嘱状交付式では、佐古伊康理事長が推進員に委嘱状を手渡した。東部地域を担当する浅賀勢津子さん(65)は「地域の方の生きがいづくりを支えるとともに、活動の中で自分自身の生きがいなどについても考えていけたら」と話した。 その他の推進員は次の通り。 東部 佐々木成子、三輪智美
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情熱のフラメンコ、県内12教室生が披露 静岡で「フェス」
静岡フラメンコフェスティバルがこのほど、静岡市葵区で開かれた。フラメンコを学ぶ県全域12教室の生徒たちが、本場さながらの演出を施したステージ上で練習の成果を披露した。 生ギター演奏と歌に合わせ、足を踏みならして情熱的な踊りを繰り広げた。観客は曲の合間にかけ声をしたり、手拍子を送ったりした。スペインのセビリアの春祭りなどで踊られる「セビジャーナス」の時間は自由参加で、教室の枠を超えて盛り上がった。 8回目を迎えた今年は西部地区の教室も加わり、開催規模とともに日程も2日間に拡大した。フェスティバル会場は入場無料で、大勢の親子らが近隣で催されていた青空市とともに楽しんだ。
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⚾加藤学園14安打 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(あしたか第1試合) 加藤学園 12111021―9 静岡市立 00020000―2 (8回コールド) ▽三塁打 梅本、片山、坂本、小室(加)▽二塁打 田城(加)望月(静)▽暴投 市川(静) ▽試合時間 2時間10分 【評】加藤学園の打線がつながり、14安打9得点で静岡市立にコールド勝ちした。 加藤学園は初回、片山の適時三塁打で1点先制。小刻みに得点を重ね、4点リードで迎えた七回に小沢の適時打で2点、八回に相手の失策で1点追加し、勝負を決めた。 静岡市立は四回に2点を返したが、以降の好機を逸した。 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表
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デジタル茶況(4月21日)やぶきた入荷 買い手関心高く
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に各地からやぶきたが出回り始めた。茶市場には開場前から茶商が多数詰めかけ、主力品種の今期の出来栄えに高い関心を示した。商談はおおむねスムーズに成立し、相場は各産地とも前年並みかやや高値でまとまった。 買い手からは「顧客から新茶がほしいという要望が増えてきた。やぶきたの良品を中心に手当てしたい」(郡部問屋)という前向きな声が聞かれた。一方で「値段が予想よりしっかりしていた。目当ての工場の荷が出てくるまで待つ」と慎重姿勢を維持する問屋も散見された。 島田、金谷、川根 川根地域の早いところでは、さえみどりの手摘みが始まった。生産者の1人は生葉で80
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5人制脳性まひ者サッカー 静岡舞台に新たな全国大会 27、28日「楽しみ 交流の機会に」
静岡市駿河区の草薙総合運動場で27、28の両日、5人制CPサッカー(脳性まひ者サッカー)の全国大会が初開催される。これまでCPサッカーの全国大会は年に一度しか開催されておらず、出場機会を求める選手の声に応え、県内で新たな大会開催を実現した。主催するNPO法人静岡FIDサッカー連盟の瀬戸脇正勝理事長は選手たちの交流を深め、障害者スポーツの継続と活性化を目指す。 CPサッカーは通常7人制だが、今大会は小規模チームでも参加しやすいよう5人制を採用。国内7チームが集い、本県からは静岡市清水区を拠点とする「AQエスフォルソ静岡三保」が出場する。 瀬戸脇さんらが重視しているのは選手同士の交流。大会で
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B2静岡プレーオフ進出を後押し チア生徒と高齢者が熱い声援 葵区の施設で交流会
バスケットボール男子Bリーグ2部・ベルテックス静岡が運営する「VSAチアダンススクール」は21日、静岡市葵区の高齢者施設「まはえ瀬名花壇」で入居者との交流会を開いた。同日福岡県で開催されたB2リーグ最終節(ライジングゼファー福岡戦)をパブリックビューイングで観戦し、プレーオフ(PO)進出を狙うベルテックス静岡に熱い声援を送った。 高齢者の健康増進を目的とした地域貢献活動の一環。生徒15人が入居者に応援の振り付けを教え、華麗なシュートでベルテックスに得点が入るたび、一緒にメガホンを打ち鳴らして喜んだ。ハーフタイムには生徒が軽快なダンスを披露し盛り上げた。 接戦となった試合はベルテックスが制
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交通事故ゼロへ安全運転の模範に 3事業所に指定証 静岡中央署など
静岡中央署と静岡中央地区安全運転管理協会は19日、本年度の安全運転管理推進事業所にいずれも静岡市葵区の静岡森林管理署、ホウコク生コン、県赤十字血液センターの3事業所を指定した。 同署で行った交付式で、財津康署長と同協会の望月克政会長が3事業所の担当者に指定証などを手渡した。3事業所は今後、官民連携で職員を対象にした交通安全講話を実施したり、事故防止のための協議会を設置したりして交通事故ゼロを目指し、他の事業所の模範となって地域の安全意識高揚を推進するという。 財津署長は「関係機関と密に連携して交通安全推進活動に取り組んでほしい」と呼びかけた。
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音楽青葉会・静岡児童合唱団 葵区で80年記念演奏会 歌い継いだ名曲披露
静岡市の音楽青葉会・静岡児童合唱団(戸崎裕子主宰)は21日、創立80年記念演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。園児から高校生までの団員と卒団生の計36人が出演し、美しい歌声のハーモニーを響かせた。 2023年4月と12月に行った記念演奏会3回シリーズの最終回。80年の歴史の中で、練習を重ねてきたレパートリーを中心に17曲を披露した。中でも、児童合唱組曲の「えんそく」ピアノ伴奏版は半世紀以上歌い継いできた作品。情感豊かな歌声に、団員が考えたという朗読やダンスを織り交ぜ、約300人の聴衆を楽しませた。 最後に同合唱団創設者の戸崎舜裕さん(故人)作曲の「NH
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難病支援拡充を 3万人署名提出 静岡県労福協
静岡県労働者福祉協議会(中西清文理事長)はこのほど、難病患者への支援拡充などを求める国会請願に賛同する3万638人分の署名をNPO法人県難病団体連絡協議会に提出した。 請願は難病の治療法確立を急ぎ、指定難病の対象疾病を拡大したり、難病患者を障害者雇用率の対象として就労拡大、支援の充実を図ったりすることなどを求める内容。県労福協が県内の労働組合に署名への協力を呼びかけた。 中西理事長が静岡市駿河区の同NPO事務所に深沢貴子副理事長を訪ね、署名簿を手渡した。中西理事長は「署名が難病で苦しんでいる多くの人の手助けになれば」と話した。同NPOは5月、本県選出の国会議員を通じて署名を届ける予定。
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東西の出店者 活気で対決 富士でマルシェ“春の陣”
マルシェ出店者を二手に分けて盛り上がりを競う民間のイベント「東西対決 春の陣」が20日、富士市の岩本山公園で行われた。富士市以東を東軍、静岡市以西を西軍に分け、来場者はより活気を感じた軍に投票した。 広場に各軍25店舗ずつブースを構え、店員らは東軍は青色、西軍は赤色の服やアクセサリーを身に着けて士気を高め合った。青い全身タイツ姿で歩き回り商品をPRする出店者もいれば、赤色の持ち物のある客に値引きサービスを行う店もあった。216対158で東軍が勝利した。 企画した雑貨店経営加藤祐貴さん(38)は「出店者の本気の盛り上がりが、お客さんの楽しさにもつながったと思う」と話し、“秋の陣
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随筆にっぽん最高賞に磐田の伊藤さん
随筆文化推進協会はこのほど、第14回「随筆にっぽん賞」の受賞者を発表した。全国から集まった応募作54点の中から、最高賞の随筆にっぽん大賞に磐田市の伊藤京子さん(71)による「母音(日本語)の国のあなたへ」が輝いた。授賞式は5月30日、姫路市のホテル日航姫路で開く。 その他の県内受賞者は次の通り(敬称略)。 随筆にっぽん賞 仲井英之(浜松市)▽随筆にっぽん奨励賞 小川健治(静岡市駿河区)
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レンズ豆とニンジンのラペ スパイシーな香り特徴【乾物マエストロの直伝レシピ⑫】
小さなレンズのような形をしたレンズ豆は、西アジアが原産。水で戻す必要がなく、ゆでるだけで手軽に使える。ほくほくした食感と、日本の豆にはないややスパイシーな香りが特徴的で癖になる。栄養価も高く、食物繊維や葉酸、ビタミンB群などを多く含む。 国内ではほとんど栽培されておらず、流通するのは米国などからの輸入品が中心。皮付きと皮なしがあるが、皮付きは食物繊維がより豊富で煮崩れしにくくお勧め。スープに入れたり、ベーコンや玉ネギなどとともにピラフの具にしたりしてもおいしい。 一緒に使用したレーズンは、乾燥や粒同士の癒着を防ぐ目的で外側を油でコーティングしてある商品も多い。その場合はさっと湯をくぐらせ
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新東名トンネルで車両火災 新静岡ICー新清水JCT間で一時通行止め
21日午後6時45分ごろ、静岡市清水区梅ケ谷の新東名高速道上り伊佐布トンネル内で、50代男性の乗用車から出火した。けが人はいなかった。火災の影響で、上りの新静岡インターチェンジー新清水ジャンクション間が一時通行止めになった。県警高速隊などが出火原因を調べている。
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価格転嫁できず 中小苦悩 大手に続き高水準賃上げも… 静岡県内 多重下請けで負担増
大手に続き、中小企業でも高水準の賃上げ動向が明らかになった2024年春闘。ただ実際は物価の上昇分を価格転嫁できないまま賃上げに踏み切り、自社負担の増加に苦しむ中小が少なくない。背景の一つに挙がるのが大企業を頂点とする多重下請け構造だ。静岡県内の関係者は取引上の力関係に物を言わせた古い商慣習があるとし、「是正しなければ持続的賃上げにはならない」と指摘する。 「人件費もそうなれば良かったが…」 県中部の自動車部品メーカーで役員を務める40代の男性がつぶやいた。昨年、初めて元請け会社が納品価格に電気代高騰分を上乗せしてくれたが、人件費分は話の俎上(そじょう)に載らなかった。一方で
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村山弁護士「再審法改正を」 袴田さん支援団体が勉強会 浜松市【最後の砦 刑事司法と再審】
現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(88)=浜松市中央区=の支援団体は20日、袴田事件の裁判や再審法改正について考える勉強会を同区で開いた。2014年に静岡地裁の裁判長として袴田さんの再審開始を決定した村山浩昭弁護士が講演し、「冤罪(えんざい)で苦しんでいる人たちをより早く救済する道をつくらなければいけない」と再審法改正の必要性を訴えた。 袴田さんが有罪とされてきた要因を解説した。有罪判決の構造として、5点の衣類が中核的証拠となっていると述べ「犯行現場付近で血が大量に付着した衣類が見つかり、別の機会にズボンの端布が袴田さんの実家から発見されたこ
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工場から出火、おがくず焼く
20日午後7時半ごろ、島田市牛尾、大井川小径木加工事業協同組合の平屋建て工場内から出火し、おがくずを焼いた。けが人はいなかった。島田署によると、工場は出火当時、無人だった。同署と静岡市消防局が出火原因を調べている。
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ストレッチで「朝活」健康に エスパルス、天野回漕店 静岡市駿河区で体験会
清水エスパルスの運営会社エスパルスと天野回漕店は20日、静岡市駿河区のエスパルスドリームフィールド静岡で「朝活!健康プログラム」を開催した。地域住民約40人が参加し、朝日を浴びながら心身をリフレッシュした。 参加者はエスパルス健康増進アドバイザーで理学療法士の星野友昭さん(38)が監修した腰痛や肩こりが改善するストレッチを実践した。出勤前に参加したという三浦貴子さん(47)=同市葵区=は「初めて参加したが、体を動かして朝からいい気分になれた」と話した。 10月まで1カ月に2回、駿河区と清水区で筋トレやヨガ、ピラティスなど6種のプログラムを提供する。参加費無料。申し込みは清水エスパルスの公
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藁科図書館新装 住民が歓迎 カウンター式読書席新設 静岡市葵区
老朽化に伴い2023年5月から改修工事を行っていた静岡市葵区羽鳥本町の市立藁科図書館が20日、リニューアルオープンした。再開を待ち望んでいた地域住民が次々に来館し、「使いやすくなった」「明るい雰囲気がいい」と地元の新しい図書館を喜んだ。 新図書館は、藁科川を眺めながら読書を楽しめるカウンター式の読書席を設けたほか、内装に市内の中山間地で生産した木材「オクシズ材」をふんだんに使用した。再開初日は、開館直後から親子連れが訪れて絵本の読み聞かせをしたり、シニア世代が新設されたカウンター席やソファでゆっくりと本を読んだりして思い思いの時間を過ごした。 田中邦子館長は「サービスの向上を常に心がけ、
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人形やお守り供養 23日、静岡市清水区
静岡市清水区の真砂町自治会は23日、延命地蔵尊大祭に合わせた人形供養祭を同区の清水駅前銀座商店街の延命地蔵前で行う。人形のほか、お守りやぬいぐるみなどが対象で、ガラスケースなどの不燃素材は受け付けできない。 午前10時~午後2時半で供養料は500円以上。問い合わせは自治会長の橋本勝六さん<電090(7305)3182>へ。
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自転車事故防止へ教室 東海大翔洋高 静岡市
静岡市清水区の東海大静岡翔洋高はこのほど、自転車事故防止に向けた交通安全教室を同校で開いた。 清水署と交通安全協会清水地区支部から講師を招き、学年ごとに内容を変えて実施した。3年生の講義では、スマホを操作しながら自転車を運転し、歩行者と衝突して死亡させた事故の再現映像を上映。講話した署員が「自分は大丈夫と思っている人こそ事故を起こす」と強調し、周りをよく見て歩行者を優先し運転するよう呼びかけた。 同校では、通学バス乗り場と自宅との間や、寮生で自転車利用者が多いという。昨年、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されたことを念頭に、自発的な着用を促すとともに、自転車利用者としての責任を自
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NPO活動支援へ462万円寄付 静岡トヨタ自動車、12回目
静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区、太田勝之社長)は18日、NPOなどの活動を支援する「ふじのくに未来財団」に462万円を寄付した。同区のふじのくにNPO活動支援センターで贈呈式を行い、太田社長が都築直人副代表理事に目録を手渡した。 寄付金は、同社が販売したハイブリッド車や燃料電池自動車などの売り上げに応じて基金を積み立てて拠出した。今回が12回目で、財団への寄付のうち過去最高額となった。浄財は財団を通じ、環境保全や交通安全などの社会貢献活動に取り組む団体に助成される。
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静岡県内2社が分収造林契約 浜松・細江の国有林 林野庁と連携 林業経営 新モデルへ
林野庁関東森林管理局と木材関連問屋のエス・エルワールド(静岡市清水区)、静鉄ホームズ(焼津市)の3者はこのほど、浜松市浜名区細江町の国有林での分収造林契約を結んだ。民間2社が国有林を借りて造林し、伐採後の収益を国と分け合う。スギ・ヒノキに比べ生育が早い樹種のテーダマツを植栽し、新たな商材確保につなげる。 一般的な分収造林契約は50~80年の契約期間で、樹種はスギ・ヒノキが主流だが、今回の契約は40年に設定。2・6ヘクタールを造林し、伐採まで管理する。国有林の分収造林契約では、参入者は土地を所有することなく林業生産ができ、国も管理コストをかけずに収益化できる利点がある。契約林を管轄する天竜森
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日将連浜北支部大会 4月大会
日本将棋連盟浜北支部の4月大会がこのほど、浜松市浜名区のサンライフ浜北で開かれた。72人が参加し、最強のSクラスは静岡市の鈴木雄也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①鈴木雄也(静岡市葵区)②門奈光(中央区)③中川丈太郎(浜名区)④田中雅英(中央区)⑤夏目雄介(島田市)▽A ①落合雅巳(菊川市)②岸智之(静岡市葵区)③高瀬啓一郎(中央区)④稲場理(浜名区)⑤岡本徳裕(磐田市)▽B ①鈴木一男(中央区)②斉藤裕二(浜名区)③村松清(中央区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤前田勇(掛川市)▽C ①中村敏男(中央区)②庄司圭佑(静岡市清水区)③伊藤龍(浜名区)④鈴木与四郎(中央区)⑤赤松賢伸
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【牧之原・バス置き去り園児死亡】臨時の運転が招いた悲劇 23日初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月5日、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任(48)の初公判が23日、静岡地裁で開かれる。幼い命が失われた事件の真相について両被告は法廷で何を語るのか―。関係者への取材と同市検証委員会の報告書などを基に当日の状況を時系列で追い、両被告が問われている過失に迫る。 (「届かぬ声」取材班) 運転手「不在」、複数回認識か ―事件当日の経過 「おれが乗らなきゃいけなくなった」 22年9月5日朝。川崎幼稚園の関係者は、同園の職員
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半世紀展示のサンショウウオ…実は希少種⁉ 32歳研究員の違和感から判明 川根本町の資料館
川根本町の「資料館やまびこ」などで半世紀近く展示されていたサンショウウオの標本が南アルプスなどに生息する希少種「アカイシサンショウウオ」だったことが19日までに、ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の岡宮久規主任研究員(32)の調査で分かった。「アカイシサンショウウオ」が新種として発表される26年前の1978年に採取された個体で「ヒダサンショウウオ」と紹介されていた。 岡宮主任研究員は「(同種は)分布や生活史に不明な点が多く、貴重な資料になる」と説明した上で、今回のように後に新種として知られる個体が別の既知種として記録されている事例は多いと指摘。「自然資料を長期間、適切に保管す
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⚾くふうハヤテ逆転サヨナラ勝ち 9回に猛攻、阪神に5-4 ウエスタン・リーグ
プロ野球2軍ウエスタン・リーグのくふうハヤテは19日、ちゅ~るスタジアム清水で阪神に5-4でサヨナラ勝ちした。 くふうハヤテは4点を追う八回、代打福田の適時打で1点を返すと、九回には無死二、三塁からB・バスケスが適時打を放ち詰め寄った。さらに無死満塁と好機を広げ、代打倉本の2点適時打で追い付き、最後は福田が左中間へはじき返し試合を決めた。 ◇3回戦=くふうハヤテ2勝1敗(12時30分、ちゅ~るスタジアム清水) 阪 神 004000000―4 000000014x―5 くふうハヤテ [勝]藤本11試合1勝2敗 [敗]湯浅3試合1敗1S ▽二塁打 中川、山田、西川▽盗塁 福島、井坪、福田▽失
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増井副知事就任「静岡県政発展へ一緒に仕事を」 臨時幹部会議であいさつ
任期満了で副知事を退任した出野勉氏の後任の増井浩二氏(66)が19日、川勝平太知事から辞令を受け、就任した。増井副知事は臨時幹部会議で「静岡県政の発展と県民生活の向上のために一緒に仕事をしよう」とあいさつした。 増井氏は「5年ぶりに戻ってきた。知っている方も多く、心強い」と述べ、「県職員や外部での仕事で得た経験を、新しい仕事に生かしたい」と抱負を語った。知事直轄組織、危機管理部、くらし・環境部(環境局除く)、経済産業部、交通基盤部、がんセンター局などを主に担当する。 森貴志副知事が筆頭副知事として知事不在時の職務を代理し、経営管理部、くらし・環境部観光局、スポーツ・文化観光部、健康福祉部
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ホスト元同僚 大学生へのわいせつ性否認 静岡地裁初公判
2023年、静岡市葵区のホストクラブで働いていた男子大学生=当時(23)=に対する強制わいせつの罪に問われた元同僚の被告(30)の初公判が19日、静岡地裁(谷田部峻裁判官)であり、被告は「事実は認めるがわいせつ性はない」と起訴内容を一部否認した。 検察官は冒頭陳述で、男子大学生は悲鳴を上げるなどして下半身へのわいせつ行為を嫌がったが、被告や他の同僚は「行為を止めなかった」と指摘した。被告は「当日は酔っていて記憶がない」とした上で、わいせつ行為は店内で横行していた「いたずらの延長線」だと主張した。 起訴状によると、被告は23年5月1日午後7時41分ごろから55分ごろまでの間、当時のホストク
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⚽清水エスパルスの菊地 山形へ育成型期限付き移籍
J2清水は19日、DF菊地脩太(20)がJ2山形に育成型期限付き移籍すると発表した。期間は来年1月末まで。静岡市出身の菊地は清水ユースから2022年にトップ昇格した。世代別日本代表の選出経験がある。今季公式戦の出場はなかった。クラブを通じ、「この決断に大きな覚悟と責任を持ち、頑張ってきます」とコメントした。
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国内養蚕業再興、活性化へ 静岡の農業法人・鈴生 九州大発ベンチャーと連携
農業法人の鈴生(静岡市葵区)と、九州大発ベンチャー企業のKAICO(カイコ、福岡市)は19日、養蚕業の連携事業に取り組むと発表した。鈴生が開発したスマート型施設でカイコを育て、カイコ社が研究する経口ワクチンや飼料添加物への活用を目指す。絹糸以外の利用方法を確立して、国内養蚕業の再興と地域活性化につなげる。 養蚕施設は、太陽光発電と両立するソーラーシェアリングによる年間飼育が可能な小型モジュール型。カイコの餌のクワ生産が盛んな松崎町の協力農家で、2025年にも試験栽培を始め、将来的な全国展開を目指す。伊豆半島や西部地域を中心に、製糸業が主要産業だった本県から養蚕復興の第一歩を踏み出す。 カ
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野党系4者、鈴木康友氏推薦・支援へ団結確認【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を推薦、支援する連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの野党系4者は19日、静岡市駿河区で会合を開き、4者が一致団結して知事選に臨むことを再確認した。 4者は18日までに組織としての推薦、支援を決めた。20日に総合選対本部を立ち上げ、今後の遊説日程の調整や人員配置などの具体的な支援態勢を検討する。 会合後の記者会見で、連合静岡の角山雅典会長は「リニアの問題を含め、静岡県のイメージが今、全国的に下がっている。県政を立て直してほしい」と鈴木氏に期待した。 自民党県連が元副知事の大村
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中南米原産・キバナイペー たわわに花咲かせる 駿河区西脇
静岡市駿河区西脇の浜川沿いの遊歩道などで19日、街路樹として植えられた中南米原産の花木「キバナイペー」が見頃を迎えた。色鮮やかなカナリアイエローの花を枝先にたわわに咲かせ、散歩に訪れた人たちを喜ばせている。 近所に住む郡司倫世さん(80)によると、地区の緑化を目的に15年ほど前から植栽を進め、現在では約40本を栽培している。花は今月10日ごろから咲き始め、今が満開の状態。今後も高気温が予想されるため、来週前半には散り始めてしまいそうという。 キバナイペーはノウゼンカズラ科の高木落葉樹で、ブラジルでは春を呼ぶ花として国民に広く親しまれている。
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安全な自転車利用へ 清水署、静岡サレジオ高をモデル校に指定
清水署は本年度の自転車マナーアップモデル校に、静岡市清水区の静岡サレジオ高を指定した。19日、同校で指定書交付式を開いた。 生徒約500人が参加した交付式で増田明香地域交通官は「交通安全は一生続く課題。事故に遭わない・起こさないためにどうすればいいかなど、交通安全に自ら取り組んでほしい」と呼びかけた。生徒会長の多田羅さくらさん(3年)が「生徒一同自転車利用者として交通事故防止に努めるとともに、安全で正しい自転車利用を推進する」と宣誓した。 指定期間中は、同署と生徒らによる年3回のマナーアップキャンペーン実施や交通安全運動出陣式での協力などを予定している。
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がん教育を大人にも/ワクチン接種推奨 静岡市が対策計画見直し
静岡市は、市全体でがん対策を推進するための「がん対策推進計画」(2021~26年度)の中間見直しを行った。子どもだけでなく大人を対象としたがん教育の推進を明記し、概要版として作成したリーフレットには計画の内容のほか予防と早期発見の重要性、罹患(りかん)後の支援体制などの説明を盛り込んだ。 大人へのがん対策の啓発に向け、市立静岡病院の医師ががんの予防に効果的な生活習慣や罹患した場合のがんとの向き合い方を説明する動画も2本公開する。 予防項目には感染症対策を追加した。子宮頸(けい)がんはワクチンで予防できるとしてヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を推奨。接種率を現状の36・0%か
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死亡事故ゼロ200日の葵区を交通優良市町表彰 静岡県対策協
静岡市葵区は17日、交通死亡事故ゼロ連続200日を達成したとして県交通安全対策協議会から交通安全優良市町の表彰を受けた。200日達成は3月28日付。 同区役所で開かれた伝達式で、良知伸昭区長が県くらし交通安全課の入戸野明課長から表彰状を受け取った。良知区長は「大変うれしい。不幸な交通事故を1件でも減らすことができるよう、今後も精いっぱい取り組んでいく」と決意を述べた。静岡中央署の笹田尚志交通官は「警察だけで死亡事故ゼロを達成できるわけではない。引き続き皆さんの協力を得ながら、交通事故防止に努めていきたい」と話した。 表彰制度は1991年に創設され、同区の表彰は今回で9回目。
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徳川慶喜と静岡の関りに迫る 5月18日、葵区で講演会
NPO法人静岡ユネスコ協会は5月18日午後2時から、徳川慶喜と静岡の関わりをテーマにした講演会を静岡市葵区のアイセル21で開く。 「徳川慶喜 静岡の30年」(静岡新聞社刊)の著書がある元県立高教諭の前林孝一良さんが講師を務める。明治初期の30年間を同市で過ごした慶喜の経歴を振り返り、狩猟や写真撮影などに興じた当時の生活を紹介する。入場無料。定員300人。申し込みが必要。 問い合わせ、申し込みは同協会の柴田さん<電090(7957)0591>へ。
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マイクロドローン、藤枝北高に120機 駿河区のスクールが寄贈
ドローンの免許取得などを支援するスクール「ソラテックスタジオ」(静岡市駿河区)は19日、ドローンの利用促進を図る取り組みの一環として、藤枝北高に手のひらサイズのマイクロドローン120機を寄贈した。 同スクールのインストラクター広林智史さん(31)が、情報科学系列の3年生にマイクロドローンを手渡した。安全な操作方法や使用時に順守する法律なども説明。代表生徒は実際に操縦し、苦戦しながらも徐々にコツをつかんで巧みに操った。 マイクロドローンは課題研究で活用する。操縦を試した関口麻輝さん(18)は「意外と簡易的だった。課題研究で予定する空撮に役立てたい」と話した。
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交通事故防止 徹底を 県警など 推進事業所に説明 静岡
静岡県警と県安全運転管理協会は19日、本年度の「安全運転管理推進事業所」対象の説明会を静岡市駿河区で行った。県内28の各地区で交通安全活動を先導する48事業所の安全運転管理者ら約100人が、講話や活動事例発表を通じて事故防止対策の徹底を決意した。 県警の鈴木淳一交通企画課長は「推進事業所の役割は極めて大きい。地区だけでなく、県民のけん引役として力を発揮してほしい」と期待した。長倉隆一理事官は県内外で起きた死亡事故の事例などを紹介し「交通事故は道路にいる限り突如当事者になり得る。事業所、個人としても自己防衛はしっかり取って」と述べた。その上で、運転手が違法行為をした際、安全運転管理者の命令や容
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静岡市舞台に映画、市民巻き込み 監督山本起也さん、故郷で製作「地域見つめ直す機会に」
静岡市出身の映画監督山本起也[たつや]さん(58)が、地元静岡で映画の製作を進めている。これまで市井の人の暮らしを追ったドキュメンタリーや過疎化する地域を舞台にした劇映画を手がけてきた。「地域を見つめ直し、それぞれの生活を豊かにするきっかけに」と、市民を巻き込みながら準備している。 熊本県天草市で撮影し、2021年に公開した「のさりの島」では、構想段階から約5年間現地に通って地元住民との関係を築いた。公開後に自主上映会やロケ地を巡るスタンプラリー、観光ツアーなど住民主体の取り組みが拡大。「狙ってできるものではないが、映画製作が、人口減少が問題となっている地域のコミュニティーを再び接着させ
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社説(4月19日)災害用トイレ車両 県内市町に配備促進を
能登半島地震で被災した石川県の奥能登地域で、富士市と西伊豆町が導入した「トイレトレーラー」など、全国の自治体が派遣した災害用トイレ車両が活動している。被災地での悲惨なトイレ事情は詳しく伝えられることはあまりないが、深刻な問題だ。 地震発生から3カ月以上を経ても上下水道が復旧していない被災地が多い。排せつが不自由だと日常生活に支障があるだけでなく、健康にも影響する。災害関連死を防止する意味でも被災者の排せつ支援は極めて重要だ。 災害用トイレ車両にはトラックや商用車を改造した自走式の「トイレカー」もある。大規模災害が頻発して関連死の防止が重視される中、全国でトイレ車両を整備する自治体が増えて
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PFAS、大気で拡散か 土壌と結合で長期残留 静岡・清水区
発がん性との関連が報告されている有機フッ素化合物(PFAS、読みはピーファス)が、静岡市清水区三保の化学工場から2~3キロも離れた飲用の井戸水からも高濃度で検出されている実態が明らかになった。この工場は2013年までPFASの一種PFOA(ピーフォア)を使用していたことが明らかになっている。自然界で極めて分解されにくいため〝永遠の化学物質〟と呼ばれるPFAS。拡散の原因について行政関係者は首をひねるが、静岡新聞社が入手した内部資料からは工場の煙突から放出されたPFOAが大気により散らばった可能性が浮上。1970年代後半まで工場敷地内の穴にPFOAを“投棄”していたことが
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なくなる学校。地域にできることは?③ 先行地区の自治会長インタビュー【賛否万論】
「なくなる学校。地域にできることは?」と題し、少子化時代の学校統廃合と地域の在り方をテーマにしています。前週までは4月に小学校が統廃合された静岡市葵区の藁科川上流域を取り上げましたが、今週は3小学校(旧中河内小、旧西河内小、旧和田島小)と1中学校(旧両河内中)を統合して2022年度に両河内小中が開設された同市清水区両河内地区の先行事例を紹介します。賛否の意見があった住民をまとめ、スクールバスの運営も担う同地区連合自治会長の中山治己さん(76)のインタビューを掲載します。 (社会部・大橋弘典) 学校統合は地域づくりの“道具” 静岡市清水区両河内地区連合自治会長中山治
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清水区PFAS検出問題 飲用井戸から指針の7倍超 工場の2~3キロ圏に拡散か
静岡市清水区三保の化学工場周辺の地下水から高濃度の有機フッ素化合物(PFAS、読みはピーファス)が検出されている問題で、半径2~3キロ圏内の飲用の井戸からも最高で国の指針値の7・2倍となる1リットル当たり360㌨グラムのPFASが市の調査で検出されたことが18日までに明らかになった。静岡新聞社の情報公開請求で分かった。 公開された資料によると、市は昨年11月、希望する市民に対し、PFASの一種で、すでに国が製造・輸入を禁止したPFOA(ピーフォア)とPFOS(ピーフォス)について井戸水の調査を呼びかけ、68件の希望があった。このうち、飲用にしていたのは約1割の7件。市の聞き取りに対し調査希
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ヘリの強風で型枠当たり重傷 静岡の工事現場
国土交通省航空局は18日、静岡市葵区の鉄塔の工事現場で、ホバリング中のヘリコプターが吹き下ろす強風により、地面に置かれていた鋼製の型枠があおられ、型枠に当たった地上作業員1人が左脚挫創の重傷を負ったと発表した。 事故は12日に発生した。国交省によると、型枠は長さ約6・5メートル、重さ約140キロ。ヘリは「新日本ヘリコプター」(東京都)が運航し、同日午前10時ごろ、約7メートル上空からホバリングし、建設用資材であるセメントをつり下ろした際、現場の土台に使う型枠があおられた。 国交省は航空事故に認定し、運輸安全委員会が事故調査官3人を指名した。
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いなば食品静岡工場、2カ月間営業許可遅れ 市保健所、衛生面「危害の恐れなし」判断
いなば食品は18日、静岡工場(静岡市清水区由比北田)内で2023年5月に新設した鶏肉ボイル工程について同市保健所への工場内移設許可申請が約2カ月遅れた、と発表した。結果的に2カ月間、静岡市長の営業許可が下りていない状態で同工程を稼働させていたという。 同社からの報告を受け、同年7月15日に同保健所職員が現地調査し、施設が基準に合致していることや、衛生状態が良好であることなどを確認した。同保健所は「営業許可が一時的にない状態でも、食品衛生上の危害を生ずる恐れはなかった」と判断し、回収命令は行わなかった。 同工場全体では食品衛生法上必要となる食肉製造許可は取得済みだった。同工程は食肉缶詰や飼
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静岡の80代女性 カード詐取被害 50万円引き出される
静岡市葵区の80代の無職女性が18日、警察官を名乗る男らにキャッシュカード1枚をだまし取られたと静岡中央署に届けた。女性の口座からは現金50万円が引き出されていた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日午前10時半ごろ、女性宅に警察官を名乗る男から「あなたの口座が不正に使われている」「私服の女性警察官を向かわせる」などと電話があった。女性はその後、自宅を訪れた女にキャッシュカードを封筒に入れて手渡した。女は女性が目を離した隙に封筒をすり替えてカードを盗んだという。
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100万円詐取容疑で17歳少女再逮捕 静岡南署
静岡南署と県警捜査4課は18日、詐欺の疑いで横浜市の無職少女(17)を再逮捕した。 再逮捕容疑は3月28日、何者かと共謀し、静岡市葵区の無職女性(88)宅に息子や郵便局職員をかたり「書類を間違って送ってしまった」「遠くて取りに行けない」などと電話をかけた後、女性宅を訪れて現金100万円をだまし取った疑い。少女は同日に静岡市内で起きた別の詐欺未遂事件で同署などに現行犯逮捕されている。
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バスケB2・ベルテックス静岡 20、21日最終節 プレーオフへ大一番 鍵はブロープレー
バスケットボールBリーグ2部(B2)は20、21日に最終節を行い、静岡は敵地で福岡と対戦する。プレーオフ(PO)のワイルドカード争いは出場圏内の2位。3位神戸とゲーム差はないが、直接対決の得失点差で上回り、昇格初年度でのPO進出へ“M2”で大一番を迎える。 静岡は前節で愛媛に連勝。ともに今季課題だった終盤の競り合いを制し、連敗した神戸に勝率で並んだ。神戸との対戦成績は3勝3敗。最終対決は1勝1敗と勝ちきれなかったが、最後の最後に得失点差で2点上回ったアドバンテージを生かせる状況に持ち込んだ。 福岡は同じ西地区の2位でPO進出を決めているものの対戦成績は2勝2敗。じ
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⚽長谷部誠引退会見「いつかはこの時が来る」 地元ファンへ配慮も
【ベルリン共同】サッカーのドイツ1部リーグ、アイントラハト・フランクフルトの長谷部誠(40)=藤枝東高出=は、全てドイツ語による記者会見で17日に今季限りでの現役引退を表明した。クラブによると、まずは地元ファンやメディアに報告したいという本人の意思と配慮があった。10シーズンを過ごしたクラブへの感謝も丁寧に表し、会見後は温かい拍手に包まれた。 「僕と家族はドイツに長く滞在することになると思う。ドイツは第二の故郷だし、アイントラハトはもちろん僕のクラブだ」。引退後も指導者として残る契約を結んでおり、改めてクラブへの強い愛情を口にした。 元日本代表主将がドイツでも異例と言える高評価を勝ち取っ
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レンタリース浜松 2025年春に吸収合併 静岡トヨタ自動車
遠州鉄道(浜松市中央区)は18日までに、いずれもグループ会社の静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)とトヨタレンタリース浜松(浜松市中央区)を2025年4月1日に合併すると発表した。 静岡トヨタ自動車を存続会社とする吸収合併方式。両社の経営資源を共有し、自動車関連サービス事業の効率化を図る。合併の前後で、トヨタレンタリース浜松の店舗名や商品、サービスなどは変更しない。 2023年3月期の静岡トヨタ自動車の営業収益は634億4100万円、トヨタレンタリース浜松は45億9200万円。
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布花作家山下さん 葵区で個展 フランス公募展入選
静岡県内外で作品を発表する布花作家山下洋子さんが24日まで、静岡市葵区音羽町の自宅で個展を開いている。 山下さんは約40年前から絹や綿、麻の布を糸状にほどいて染色し、独創的な花の造形を制作してきた。ことし1月には、フランスの歴史ある国際公募展サロン・ドートンヌに初挑戦で初入選を果たした。 入選作「目覚め」はれんが色を基調にバラや小花などを同系の濃淡でまとめ、花の優しさ、生命力を表現した。「布花が好きという一心で色と風合いを追求してきた。評価をいただき、うれしい」と喜んだ。 個展では、エントランスやリビングなど空間に合わせ、オブジェやリースを展示した。ストールやコサージュ、ブローチも並べ
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5来月3日に筆供養まつり 静岡市葵区・臨済寺
静岡市葵区の臨済寺は5月3日午前11時から、「筆供養まつり」を同所で開く。 1972年に書家の故沖六鵬氏の案で境内に筆塚観世音像が建立されたことを機に始まった行事。使い込んだ筆のほか写経や書の作品を納め、道具へ感謝し書の上達を祈る。まつりの運営担当者の沖好朗さんは「若者にも参加していただき、長く続けていきたい」と話した。雨天決行。 参加無料。申し込み不要、直接会場へ。問い合わせは沖好朗さん<電054(397)6679>へ。
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風景、名所を鮮やかに 清水区・「風の会」水彩画展
静岡市清水区で活動する水彩画同好会「風の会」が6月4日まで、同区の飯田生涯学習交流館で作品展を開いている。 月2回、各3時間ほど集まって水彩画を学び合ってきた60~80代の会員7人が18点を出展した。地元清水の風景や県内外の名所などを鮮やかに描いた個性豊かな作品が並ぶ。 会員の江川保隆さん(87)は「絵を見て水彩画に興味を持ってもらい、一緒に楽しむきっかけにしてほしい」と来場を呼びかけた。 作品展は2期に分けて行い、前期は4月30日まで。後期は作品を入れ替えて5月1日から6月4日まで開く。
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聖母像を装飾「歴史感じて」 解体の清水教会、葵区で資材展示
静岡市清水区のカトリック清水教会の移築に取り組む一般社団法人「清水の木造ゴシック聖堂を活かす会」は5月10日まで、教会で実際に使用されていた資材の展示会を葵区の松坂屋静岡店で開催している。 聖堂に設置していた十字架やマリア像、港町の教会らしくいかりのモチーフがデザインされた祭壇など、普段は間近で見ることのできない貴重な約40点を並べた。1月から始まった解体作業で職人が傷を付けずに丁寧に取り外す「生かし取り」をした柱の装飾が来場者の目を引いている。 会場ではその作業風景を動画で紹介している。SNSを介して同会に寄せられた、教会での思い出の写真175枚も展示した。
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静岡の食とビール発信 20日に葵区でイベント
静岡の食とビールを楽しむイベント「ホリノテラスホリデー」が20日午前11時から午後8時まで、静岡市葵区の駿府ホリノテラスで開かれる。 市外から同市への移住者ら有志が静岡の食の魅力を発信しようと企画し、今回で3回目。食の地産地消をテーマに、県内で作られたクラフトビールや焼津産のかつお節のだしを使ったおでん、清水港で水揚げされたマグロのカレーなど8店が出店する。ミニゲームなどが楽しめる「こども縁日」スペースも設ける。 主催者の1人で同市葵区の小沢祥子さん(32)=横浜市出身=は「静岡のおいしい食や温かい人の魅力を発信したい」と来場を呼びかけている。
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花や野菜の苗 特支学校へ 静岡東RC 児童ら丁寧に植栽
静岡東ロータリークラブ(RC、川口尚宜会長)は18日、社会奉仕活動として静岡市駿河区の静岡南部特別支援学校に花や野菜の苗を贈った。同校小学部3人、中学部5人が早速植栽に取り組んだ。 贈ったのはミニトマトやピーマンなどの苗や、マリーゴールドやアジサイといった色鮮やかな草花など。児童らは教員やRC会員に手伝ってもらいながら、培養土をプランターに敷き詰め、大きく育つように思いを込めて苗を植えた。 RC会員が児童らと一緒に作業するのは5年ぶり。川口会長は「皆さん上手に植えられた。収穫して食べたら、感想をぜひ聞かせてほしい」と呼びかけた。
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茶業振興と地域発展を祈願 静岡市葵区足久保、農家ら献茶式
静岡市葵区足久保地区の茶農家でつくる「足久保茶研究会」は17日、同区足久保奥組の法明寺で献茶式を行った。地域住民ら約20人が集まり、茶業振興と地域の発展を祈願した。 鈴木清貴会長(71)らが同寺の観音堂に祭られている千手観世音菩薩(ぼさつ)に新茶を供えた。参加者は一人ずつ焼香し、観音像の前で手を合わせた。式典後、参加者は14日に摘んだばかりの新茶を菓子とともに味わった。 聖一国師が中国から持ち帰った茶の種をまいたと伝わる足久保地区は、静岡茶の発祥の地とされる。鈴木会長は「これから今年の茶取引が本格化していく。茶農家だけではなく地域住民にも、足久保茶やその歴史に親しんでもらえたらうれしい」
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外国人店員も特殊詐欺防止 講習で防犯力向上へ 静岡中央署
特殊詐欺被害の防止に向け、静岡中央署が静岡市内のコンビニ店で外国人店員が多い点に着目し、外国人を対象にした特殊詐欺の防犯講習に力を入れている。コンビニチェーンとも連携し、日本の特殊詐欺の手口や被害を防ぐポイントを理解してもらうことで来店者に積極的な声かけを促し、被害の未然防止につなげるのが狙い。外国人店員に特化した特殊詐欺の講習は県内でも珍しい取り組み。 同署でこのほど開かれた講習会には、市内のコンビニ8店舗から外国人店員12人が参加した。同署生活安全課担当者が、コンビニが使われる可能性がある架空請求詐欺や還付金詐欺、おれおれ詐欺について手口を解説した。来店客がギフトカードを大量に買いたい
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静岡県交通安全協会に園児向け絵本寄贈 県トヨタ販売店グループ
静岡県トヨタ販売店グループは18日、幼児に交通安全を呼びかける絵本「たのしい はくらんかい」7万7400部を県交通安全協会に寄贈した。協会を通じて県内の年長園児らに届ける。 絵本ではニワトリの親子が登場し、道路への飛び出しや幼児の一人歩きの危険性を伝え、横断歩道の正しい渡り方を紹介している。 静岡市駿河区で行われた贈呈式で、ネッツトヨタ静浜の竹林栄吉社長が同協会の大村和寿総務部長に目録を手渡した。園児代表で参加した静岡豊田幼稚園(同区)年長の堀江順太君(5)と堀川奏音ちゃん(5)に絵本を贈った。 同グループは1969年から同活動を続けている。長年の取り組みを受け、同協会は感謝状を贈った
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ミス・ユニバース静岡大会グランプリ・植田さん 日本大会へ菊川市長に抱負
ミス・ユニバース世界大会に通じる地方大会「ベスト・オブ・ミス静岡」でグランプリに輝いた接客業植田真菜さん(22)=菊川市出身=がこのほど、市役所に長谷川寛彦市長を訪ね、大会の結果や抱負を伝えた。 大会は3月に開かれ、容姿や内面の美しさ、社会への貢献度などの審査で評価された。植田さんは、ミスユニバース2007で静岡市出身の森理世さんに憧れて、挑戦を決めた。身長158センチとこれまでの受賞者と比べると小柄だが、コンテストのための自身の“武器”として英語を習得し、2度目の挑戦で栄光をつかんだ。 7月に開かれる日本大会に臨む。植田さんは「どんな人でも希望を持って努力すれば
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リニア工事、JR東海社長「静岡県との対話進んだ」 生態系影響前提の議論開始で
JR東海の丹羽俊介社長は、17日に都内で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの生態系への影響について、影響が出るのを前提とした代償措置の議論が静岡県専門部会で始まったことに「(県側との)対話が進んだ」との認識を示した。県は従来、影響を出さない対応を求めていた。2027年の開業断念を理由にした川勝平太知事の辞職に関しては「コメントする立場にない」とした。 12日に開かれた県の生物多様性専門部会では、新たに就任した委員が「影響は必ず出る」との考えを前提にして「正面から代償措置を検討していく必要性がある」と指摘。県もこうした方向での議論の取りまとめに向けてかじを切っ
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静岡人インタビュー「この人」 マジックを通じた認知症予防に取り組む マギー塁さん(掛川市)
島田市を中心に県中部で活動を続ける。トランプやハンカチなど身近な道具を用い、指先を使った脳の活性化や成功しても失敗しても笑顔になれるなどの認知症予防効果を紹介する。マジシャンのマギー司郎さんの弟子。認知症サポーターや島田市の介護予防体操「しまトレ」を普及する「しまトレーナー」も務める。静岡市出身。39歳。 ―活動のきっかけは。 「一昨年の12月、藤枝市の認知症カフェでマジックを披露したところ、認知症の夫がいる女性が『久しぶりに外に出て笑うことができた』と涙ながらに声をかけてくれたこと。今までこれほど感謝されたことはなく、無名の芸人でも社会の役に立つことができると思い、認知症について学び始
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記者コラム「清流」 作る人、売る人、買う人
静岡市葵区の茶問屋街は不思議なまちだ。市内中心部からほど近い一角に、市場と問屋、茶工場や小売店がひしめき合う。そこでは、茶という農産物をめぐる、濃密な駆け引きが繰り広げられている。 茶況担当として初の新茶期を迎えた。今年は静岡茶市場で過去最も早い初取引が行われたが、各地の生育は平年並みで、県内産一番茶の上場は過去最少。異例の幕開けとなった。 初取引から数日後。思わぬ高値がついた取引があった。仲介した市場職員にその理由を尋ねると、「昨日茶商さんとここの茶園を見に行ってさ」との答えが。はにかむ様子から、生産者への敬意と情が値に反映されたのだと悟った。 茶を作り、売り、買う、それぞれの立場が
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自民、18日にも推薦候補内定 候補者2人に政策聞き取り【静岡県知事選】
自民党県連は17日、知事選に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)と元副知事の大村慎一氏(60)から政策を聞き取った。18日に議員総会と役員会を開いて推薦候補の内定を目指す。 県連幹部が静岡市内で両氏と約1時間ずつ面談し、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事や地域産業の再生、浜松市の新野球場整備、中部電力浜岡原発の再稼働などについて考え方を確認した。 最も時間を割いたのは4期15年にわたる川勝県政の評価。両氏は終了後、「ゼロベースでしっかりとやっていく。『継承ではない』とはっきり申し上げた」(鈴木氏)、「政策推進手法は引き継がない。私は対話と実行。全く異なるスタイルで仕事を進め
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鈴木康友氏推薦・支援を決定 連合静岡、国民県連、ふじのくに県民クラブ【静岡県知事選】
連合静岡は17日、執行委員会を静岡市駿河区で開き、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を正式決定した。県全域で活動する連合の姿勢が明らかになったことで、支援候補を決めていない他団体の判断に影響を及ぼす可能性がある。国民民主党県連と県議会第2会派ふじのくに県民クラブも同日、鈴木氏の推薦、支援を決めた。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)も出馬を表明している。連合は浜松市長選で推薦した鈴木氏を今回も支援する方針を固めていたが、大村氏からも推薦依頼があったため、両氏から県政運営の考え方を聞き取った上で、改めて内部で検討した。 連合
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静岡市議会 知事選と県議補選の経費追加 4月25日に正副議長選
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、25日の4月臨時会で正副議長選を実施すると決めた。知事選と同市清水区選挙区(欠員1)の県議補選の事務経費2億7900万円を追加する2024年度4月補正予算案など市当局提出の5議案を審議することも確認した。 正副議長は1年交代を慣例としている。正副議長選に先立ち、立候補予定者の所信表明会を24日に開く。 議運では各会派代表者会議で決定した委員会構成案を報告した。4月臨時会で正式に委員を選任する。 代表者会議で決めた各委員会正副委員長候補は次の通り。 【総務】(正)堀努(副)児嶋喜彦 【市民環境教育】(正)平井正樹(副)長島強 【厚生】(正
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田子漁港 入港試験 駿河湾フェリー 活用検討 就航率向上へ
静岡市の清水港と伊豆市の土肥港を結ぶフェリーの就航率向上を目指し、県と駿河湾沿岸6市町で構成する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーは17日、西伊豆町の田子漁港への入港トライアルを行った。同法人は悪天候で土肥港に着岸できない場合の代替港として、田子漁港の活用を検討している。 フェリーは午後1時半ごろ清水港を出港した。午後2時50分ごろ田子漁港に入港し、大きなトラブルはなかった。同法人担当者は「着岸が可能だと分かったので、なるべく早く活用を始めたい」とした。 同法人によると、2019~23年度の平均運航率は85・5%で、欠航原因の57%は防波堤がない土肥港で発生。高波の影響を受けにくい田子漁港に
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市役所で静岡おでんいかが 静岡庁舎食堂「茶木魚」 だし香る 屋台風ブース
静岡市役所静岡庁舎の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」で今月から「静岡おでん」の提供が始まり、利用者の人気を博している。 食堂に入ると屋台風のおでんブースが目の前にあり、食欲をそそるだしの香りが店中に漂う。弁当・総菜販売の天神屋(本社・駿河区)が弁当やおむすびとともに販売を始めた。 おでんの種類は黒はんぺんや白焼き、なるとなど静岡ならではの練り物のほか、牛すじ、ダイコン、卵といった定番を含めた約20種類。特徴の黒いだし汁は毎朝、食堂内の調理場でしょうゆベースのだし汁に牛すじと練り製品を煮込んでつくっている。 同社の担当者によると、売れ筋はダイコンやスケトウダラの練り物の白焼きなど。「市民は
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静岡市議会 25日に正副議長選 知事選経費など審議も
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、25日の4月臨時会で正副議長選を実施すると決めた。知事選と同市清水区選挙区(欠員1)の県議補選の事務経費2億7900万円を追加する2024年度4月補正予算案など市当局提出の5議案を審議することも確認した。 正副議長は1年交代を慣例としている。正副議長選に先立ち、立候補予定者の所信表明会を24日に開く。 議運では各会派代表者会議で決定した委員会構成案を報告した。4月臨時会で正式に委員を選任する。 代表者会議で決めた各委員会正副委員長候補は次の通り。 【総務】(正)堀努(副)児嶋喜彦 【市民環境教育】(正)平井正樹(副)長島強 【厚生】(正)
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サクラソウ見頃 駿河区で展示会 19日まで 静岡草友会
静岡、富士市の山野草愛好家でつくる静岡草友会の「第15回日本さくら草展」が17日、静岡市駿河区古宿のリバティーリゾート久能山で始まった。19日まで。 12人の会員が持ち寄った色とりどりの花を咲かせたサクラソウのほか、葉に斑(ふ)が入ったウラシマソウなどの山野草約80鉢が並んだ。望月貫一会長は「ここ最近の暖かさのおかげで、昨年より2週間ほど開花が早く、今が見頃」と話す。会員が増やした山野草の苗を無料配布するほか、即売会も行う。
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地域防災の担い手 決意新たに 静岡市消防団 新入団員任命式
静岡市消防団の新入団員任命式がこのほど、同市駿河区の市消防局庁舎で開かれ、149人が地域の安全を担う消防活動への決意を新たにした。 代表して宣誓した清水第13分団の会社員内田淳さん(47)=清水区=は近年の災害報道を見て消防団に興味をもったといい、「近隣住民と積極的にコミュニケーションをとり、少しでも地域に貢献したい」と話した。代表団員に辞令を交付した松永清治消防団長は「仕事を持ちながらの活動は容易ではないが、きちんと訓練を積み、安全最優先で災害に立ち向かってほしい」と激励した。 新入団員は今後分団ごとに訓練を重ね、災害時の対応力を身につける。
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5月18日、リバティーリゾート久能山でのみの市 静岡市駿河区
のみの市イベント「第5回掘り出し物フェスタ勿体無い(もったいない)市」(実行委員会主催、静岡市協賛)が5月18日午前9時半~午後2時、同市駿河区古宿のリバティーリゾート久能山で開かれる。市民が持ち寄った不要品を無料で持ち帰ったり、オークション形式で即売したりする。 持ちこめる品は乗用車で運べる大きさの日用雑貨や衣類、家具など。午前9時半~11時は持ち込みの時間帯、午後1~2時は持ち帰りの時間帯とする。オークションは正午からで、価格が高そうな一部の不要品を扱う。 持ち帰り目的は入場料100円(中学生以下無料)。ボランティアスタッフも併せて募集している。問い合わせはリバティーリゾート久能山<
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書家赤池さん 半生振り返る作品展 静岡県葵区
富士宮市の書家赤池艸硲[そうこく]さん(76)の半生を年代ごとの作品とともに振り返る個展「赤池艸硲 書のあゆみ」が17日、静岡市葵区の市民文化会館で始まった。21日まで。 小学2年生の頃にしたためた「ふじの山」をはじめ、長年鍛錬した筆線が芸術になり得ると考えた近年の抽象的な作品など31点を展示した。前衛書の大家として知られる書家宇野雪村(1912~95年)に師事し、古典の臨書に没頭した大学時代の下宿を再現したコーナーや、弟子の質問に答える約20分の映像を上映するスペースも設けた。 赤池さんは「夢中になって引いた線に古典臨書の姿が出てきた」と話す。21日午後1時から同館でギャラリートークを
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朝鮮通信使の功績 絵本作者から学ぶ 静岡市歴史博物館で座談会
静岡市葵区の市歴史博物館はこのほど、同館で展示していた朝鮮通信使の絵本原画制作者による座談会を開き、約30人が参加した。 絵本を手がけた兵庫県たつの市のまちづくりグループ「『嶋屋』友の会」の柏山泰訓事務局長と磐田市育ちのイラストレーター綱本武雄さんが制作上のこだわりなどを解説。通信使が江戸城で謁見(えっけん)した絵について綱本さんは「図面や絵巻を参考に、使節団と幕府役人の距離感と配置を意識した」と話した。 朝鮮通信使は江戸時代に朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節で、清水区の清見寺に宿泊するなど本県と縁が深い。静岡歴史民俗研究会の望月茂会長は「絵本を通じて、善隣友好のため徳川家康が復活させた通信
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家康公しのび命日に「御例祭」 19代当主ら玉串奉納 静岡市駿河区・久能山東照宮
徳川家康の命日に当たる17日、家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮で「御例祭」が営まれた。徳川宗家19代当主徳川家広さんら約60人が玉串を奉納し、国家安泰や能登地震の復興などを祈願した。 木遣(きやり)保存会や久能山東照宮神輿(みこし)会の会員らが先導し、衣冠を身に着けた家広さんや姫岡恭彦宮司ら一行が社務所から社殿へ向かった。 海や山の幸が盛られた「三品立神饌(さんぼんだてしんせん)」や、静岡市内の企業などから献上された野菜や菓子、茶が供えられた。その後、姫岡宮司が祝詞を上げ、一行が玉串を奉納。家康をまつる神廟(しんびょう)前で拝礼した。 県内外から約300人が参列した。 (社会部
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知事発言対応など報告 JA静岡青壮年連
静岡県内の若手農業者らで組織するJA静岡青壮年連盟(桜井亮平委員長)は17日、本年度の通常総会を静岡市駿河区の県農業会館で開き、農業所得向上などを柱にした事業計画案を承認した。川勝平太知事の農業者を差別するような発言への連盟の対応についても報告した。 桜井委員長はあいさつで、川勝知事の県庁新規採用職員に向けた訓示について「委員から何か行動が必要ではないかと意見があった」と明かし、声明文の発表と県幹部との意見交換に至った経緯を説明した。JA静岡中央会の鈴木政成会長は「迅速に若手農業者の思いを訴えていただいた。その行動力を頼もしく思う」と話した。 本年度の重点活動として、農業経営力向上セミナーや
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静岡県内大学生の就職希望 県内は「安定性」、県外は「給与面」重視 静岡財務事務所、2大学で調査
東海財務局静岡財務事務所が静岡大静岡キャンパス(静岡市)と静岡英和学院大人間社会学科(同)の学生を対象に実施した調査によると、静岡県内での就職希望者は「安定性」を求め、県外での希望者は「給与」を重視する傾向が現れた。県内出身者の25%が県外を希望し、県外出身者で県内の就職を目指す割合(14・3%)を上回った。 就職先を選ぶポイント(三つまで)として「安定性」を重視するのは、県内就職希望者が14・9%だった一方、県外希望者は8・9%だった。「給与」は県内20・7%、県外22・5%。 県内出身者に絞って分析すると、安定性は地元就職希望が15・2%だったのに対し、県外希望は0%。給与は地元希望
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脱炭素支援など推進施策を確認 静岡商議所と静岡市
静岡商工会議所と静岡市はこのほど、行政連絡会を同市葵区で開いた。取引価格の適正化や脱炭素に取り組む企業に対する支援などの施策を確認した。 同商議所が昨年8月に提出した17項目の行政施策要望について、難波喬司市長が岸田裕之会頭に回答書を手渡した。 要望に基づいて市は新年度、パートナーシップ構築宣言を周知するほか、公共入札参加時の加点制度を整備する。清水港に寄港したクルーズ船乗客の市内周遊促進にも取り組む。
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静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で16回目。県内約4800人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。 動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全5社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」=新聞販売店の地域活動をたたえる2023年度「地域貢献大賞」(日本新聞
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地域福祉貢献の4団体に助成金 キリンビール静岡支社
キリンビール静岡支社は16日、キリン福祉財団(東京都)が募集した本年度の「キリン・地域のちから応援事業」の助成金贈呈式を静岡市葵区の同支社で行った。地域の福祉向上に貢献した県内4団体に計110万円を贈った。 同事業では地域やコミュニティーを活性化させるボランティア活動を支援している。贈呈式はオンラインで行われ、佐光慶亮支社長が各団体の取り組みを紹介し、代表者に対し贈呈文を読み上げた。佐光支社長は「社会を明るくして地域に笑顔をつくる活動に敬意を表します」とたたえた。 助成を受けた団体は次の通り。 西豊田学区地域支え合い体制づくり実行委員会(同市駿河区)▽県立大公認クラブ「リトルワールドキャンプ
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体操選手育成で連携 静産大、あいネットが協定
静岡産業大と冠婚葬祭のあいネットグループ(静岡市駿河区)は16日、体操競技の振興などに関する連携協定を締結した。五輪などで活躍できるトップレベルの体操選手育成を目指す。競技の普及や地域振興などでも協力する。 あいネットグループは大卒の体操選手3人を社員として採用し、競技活動を支援している。3選手はパリ五輪予選を兼ねた大会にも出場した。静産大にも体操部があり、競技の施設・設備が充実している。 協定に基づき、静産大は同グループ所属の選手の練習を受け入れたり、部員との合同練習を行ったりする。スポーツ科学部の知見も強化に生かす。同グループの選手は大学主催の大会や地域のイベントに参加し、競技人口の拡大
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 12日はマゴチやメジナ、アジ、サンノジ、タカベ、30センチのオナガダイ。13日は小マダイやアイゴ、スズメダイ、タカベ、ベラ、マアジ、ネンブツダイなど。14日はメジナやアイゴ、スズメダイ、タカベが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は水温がまだ上がらないため、フカセ釣りでメジナ、胴つき仕掛けでカサゴ狙い。サビキ釣りで豆アジや小ムツが釣れるが、数は少ない。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 11日午後の沼津沖船釣りは1キロ前後のマダイや1.5キロ前後のクロダイが多数。20センチ前後
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袴田さんへの処罰感情 遺族が書面で陳述へ 5月に静岡地裁【最後の砦 刑事司法と再審】
現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の静岡地裁で続くやり直しの裁判(再審)で、専務の遺族が意見陳述を申し出たことが16日、関係者への取材で分かった。処罰感情などを伝える意向とみられる。 関係者によると、被害者遺族の意見陳述は5月22日の第15回公判で、検察側の論告・求刑に先立つ形で行うことを想定している。口頭での陳述ではなく、意見を記した書面の提出を望んでいるという。同公判では弁護団の最終弁論と袴田さんの姉ひで子さん(91)による最終意見陳述も予定され、結審する見通しだ。 袴田さんの再審は昨年10月に始まり、検察側は有
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“オール静岡県産ウイスキー”誕生 蒸留所運営の「ガイアフロー」 地元農家とタッグ、品質好評
静岡市葵区でウイスキー蒸留所を運営する「ガイアフロー」(中村大航社長)はこのほど、主要原材料の大麦や水、酵母などに地元産を採用した“オール静岡県産ウイスキー”を発売した。同社によると、地元産を原材料としたウイスキー製造は国内初。プロジェクトに共感した農家とタッグを組み、業界に新風を吹き込んでいる。 「念願の地元産ウイスキーができた。大麦を提供してくれる農家さんには頭が下がる思いだ」。中村社長(55)は感慨と感謝を口にした。ラベルは「100%静岡大麦バーボンバレル5年」で、製造は306本と少量。ただ、その希少さと安倍川水系の中軟水で仕込んだ薫り高い味わいが、地元のバー
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【動画】稚アユ 上流目指し次々ジャンプ! 静岡市清水区・興津川
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劇団四季「キャッツ」・グリザベラ役の木村智秋 初見と今「違う感動」 7月17日から静岡
7月17日に劇団四季ミュージカル「キャッツ」ロングラン公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)が静岡市民文化会館で開幕する。静岡公演は10年ぶり3回目。2月に同市で開かれた製作発表会で劇中に登場する猫「グリザベラ」に扮(ふん)して劇中歌を披露した俳優木村智秋が、1983年11月から続く四季の看板演目と自身の関わりを語った。 韓国の大学院を休学し2007年、四季に入団した。ピアノを学んでいたが、幼少期からの夢だったミュージカルへの1年限りの挑戦を決意した。劇団内の期末試験に「これで駄目だったら辞める」覚悟で臨んだところ、四季創立者で演出家の浅利慶太(1933~2018年)の目に留まり、グリザベラ
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自民静岡県連、揺れる「支援」 支部先行、鈴木氏か大村氏か「分裂含み」【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選は元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)による選挙戦が確定的となり、自民党県連がどちらを支援するかが焦点となっている。異例ずくめの短期決戦でようやく選考方針を決めたが、一部支部が先んじて支援の旗印を鮮明にする。支援先を一本化できるかは見通せず、県連と支部の足並みが乱れた2017年の知事選を想起する関係者もいる。 「どちらに決まっても、別の地域から批判が出るのは仕方がない」。城内実県連会長(衆院静岡7区)は15日の記者団の取材に、候補者選考の難しさを指摘した。「推薦出し合戦みたいなのはちょっと控えていただきたい」とも述べ、17日に
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大島花子が静岡県内でライブ
故坂本九の長女でシンガー・ソングライターの大島花子が19~21日、デビュー20周年を記念したライブを静岡県内3カ所で開く。これまでも県内を巡ってきた大島は「毎回『ただいま』と帰ってくる気持ちでマイクを持つ。皆さまに会うのが楽しみで仕方ない」とコメントを寄せた。 大学在学中にミュージカル「大草原の小さな家」で初舞台を踏み、その後歌手を志し作詞作曲を開始。2003年、父の「見上げてごらん夜の星を」でメジャーデビューした。命の尊さや日常の輝きをテーマに、人権イベントや高齢者施設、病院などに積極的に足を運び、歌を届けている。 ライブ日程は19日午後7時半からメリーユー(浜松市中央区)、20日午後
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静岡県高野連 新会長に石川氏(榛原)
静岡県高校野球連盟は16日、静岡市内で顧問総会を開き、清水淳次前会長(前浜松大平台校長)の退任を受け、新会長に榛原校長の石川徹氏が就任した。副会長には新たに浜松城北工校長の寺田弘隆氏を選任した。 石川新会長は硬式野球の経験はないものの、袋井で野球部長と副部長、掛川西でも同副部長を歴任。昨年度は副会長を務めた。「皆さんとともに選手が力を発揮しやすい環境を整え、選手が高校野球をやって良かったと思えるよう力を尽くしたい」と決意を述べた。 1年間会長を務めた清水氏はコロナ禍後の大会運営などに尽力。「情熱ある指導者がいて、地域に支えられ、どのチームも必死に取り組んでいるのが静岡の高校野球の魅力。今
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特殊詐欺で50万円被害 静岡の60代女性
静岡市葵区の60代女性が16日、区役所や金融機関の職員を名乗る男らに現金約50万円をだまし取られたと静岡中央署に届けた。同署は特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日正午ごろ、男らから「累積保険料の払い戻しがある。コンビニのATMに行って」などと女性宅に電話があった。女性は同区内のコンビニに行き、携帯電話で男から指示された通りATMを操作したところ、他人の口座に現金が振り込まれた。その後、女性が近くの交番に相談して被害が発覚した。
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初取引記念 新茶缶と一煎パック限定発売 静岡茶市場
静岡茶市場(静岡市葵区)は、今年の新茶初取引を記念した新茶缶と一煎パックを数量限定で発売した。新茶は鹿児島県産のさえみどりを採用した。20グラム入りの缶は税込み800円、4グラム入りのパックは同200円。同市場事務所で販売している。 担当者は「静岡の新茶はこれからが本番。一足早く、新茶期の訪れを感じてほしい」と話す。 問い合わせは同市場<電054(271)4316>へ。
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静岡県議補選の出馬 山田氏 正式表明
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で、税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が16日、県庁で記者会見を開き、正式に出馬を表明した。山田氏は「これまでの経験を生かし、県財政のチェックをしていきたい。中小企業の悩みを政治の立場から解決したい」と抱負を述べた。 山田氏は無所属で出馬する予定。会見には県議会第2会派ふじのくに県民クラブに所属した元県議2人が同席した。同補選には自民党県連公認を目指す伊藤高義氏(48)=同区幸町=も立候補の意向を示している。
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被災地珠洲で下水復旧工事へ出発 静岡の清水建設業協会が6人派遣
静岡市清水区の清水建設業協会(松浦真明会長)は16日、能登半島地震の被災地で下水道応急復旧工事を行う会員の出発式を開いた。 同市と石川県珠洲市、同協会が地震を受けて結んだ協定に基づく派遣で、協会所属の真殿建設から社員6人が車両4台で珠洲市へ出発した。出発式で松浦会長は「安全第一で作業し、被災地の暮らしを日常に近づけるため力添えを」とあいさつした。 現地に向かう真殿建設の真殿伸一社長は「持てる力を復旧復興に役立ててきたい」と意気込みを語った。6人は約10日間、車両の通行の妨げとなっている道路に飛び出したマンホールを切り出すなどの作業を行う。
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創生静岡が白鳥代表を再任 市議会第2会派、新執行部決定
静岡市議会第2会派の創生静岡は16日、新執行部を決めた。白鳥実代表と安竹信男幹事長、石井孝治総務会長を再任し、政調会長に宮沢圭輔氏が就いた。就任は同日付。
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契約手続き不備など15件指摘 静岡市監査委員が23年度結果公表「一向に改善せず」
静岡市監査委員は16日までに、2023年度の定期監査結果を公表した。事業の業者選定や契約金額決定に関する手続きの不備などの指摘事項が15件あり、市に再発防止を求めた。 コンプライアンス推進課は内部統制研修で使用する映像制作業務に関し、事業決裁を起案する前に業者を選定し、契約金額を決めていた。契約金額を決める前に予定価格を設定していなかったなどのミスも重なった。 日本平動物園は昨年5月の大型連休中に運行したシャトルバスの台数上限について、仕様書に「36台を超えない範囲」と記載するところを誤って「30台」と記載した。さらに、期間中に32台のバスを運行し、仕様書よりも2台分多く賃借料を払ってい
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広重と豊国「双筆」シリーズ作品を解説 静岡・清水区の東海道広重美術館
静岡市清水区由比の東海道広重美術館は14日、開催中の展覧会「双筆―めいしょ広重×にかほ豊国」の作品を学芸員が解説するギャラリートークを同館で開いた。 展覧会では幕末の歌川派を代表する浮世絵師で、名所風景を得意とした広重と役者・美人画で名をはせた豊国が互いの得意とするジャンルを1枚の絵に描き分けた「双筆」シリーズを紹介している。学芸員が作品に描かれた人物や場所、時代背景を解説すると、来館者はメモを取るなどして聞き入った。 展覧会の前期は29日まで。後期は作品を入れ替え、5月1日から26日まで。5日にギャラリートークを開催する。月曜休館。
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美術家望月さん作品展 「筒描」手法の版画や書籍カバー画など 静岡・葵区で21日まで
静岡市葵区の美術家望月通陽さんの展覧会が21日まで、同市葵区両替町の「三保原屋LOFT」で開かれている。 和紙や布地にのりを細く絞って線描きする「筒描」などの手法で制作した版画やタペストリーのほか、望月さんがカバーデザインを担当したCDや書籍など、多彩なジャンルの作品約80点が展示販売されている。 筒描で仕上げた縦58センチ、横51センチの作品「神が味方なら」には「神が味方なら次の戦争をやめるだろう」という曲の歌詞が英語で引用され、独創的な世界観が広がる。
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「わらびこまつり」食べ歩きや卓球満喫 静岡・葵区の藁科都市山村交流センター
静岡市葵区大原の藁科都市山村交流センターわらびこで14日、地域交流イベント「わらびこまつり」(中藁科地区自治会連合会、藁科交流センター運営委員会主催)が開かれた。 10年以上前から毎年春秋に開催される恒例行事。焼きたて豚バラ肉の弁当や手作り豚汁の販売、地元のベーカリー、菓子店など11業者がブースを構え、家族連れが買い物と食べ歩きを楽しんだ。 プロ卓球Tリーグ「静岡ジェード」の森薗政崇監督兼選手(29)による卓球教室もあり、県内外から約60人が参加した。末広中1年の真野陽生さん(13)は「腕の振り方を教わった。卓球部なので、このようなイベントがあってうれしい」と喜んだ。
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書家・高塚竹堂知って 30日まで遺作と幕末三舟展 静岡・清水区の交流館新装記念
静岡市清水区船越地区出身で昭和期に活躍した書道家高塚竹堂の遺作展と江戸幕末三舟書展が、同区の船越生涯学習交流館のリニューアルオープンを記念して同館2階の展示スペースで開かれている。30日まで。 遺作展では竹堂の作品16点のほか、揮毫(きごう)した教科書や雑誌を、書展では勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の3人の書を展示した。竹堂の書は同区内の羽衣の碑や和菓子の商標にも使用されており、なじみのある展示が見られる。 竹堂の子孫の高塚栄一さん(76)は「普段は見られない展示を見て、地元にこういう書家がいたことを知ってほしい」と来館を呼びかけた。
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花や風景を繊細に表現 静岡で21日まで愛好家水彩画展
静岡市の50~80代の絵画愛好家でつくる「スケッチの会」の水彩画展が16日、静岡市役所市民ギャラリーで始まった。21日まで。 会員18人の風景画など個性豊かな作品約40点が並ぶ。寺の参道に咲き誇るアジサイを色鮮やかに描いたり、風に吹かれて揺れるススキの風景を繊細に表現したりした作品が目を引く。 同会は月2回、公園などでスケッチをしたり、雨の日に屋内で静物画などを描いたりして活動している。藤原正幸会長(73)は「足を運んだからこそ表現できるその場所の空気感など、作品が持つ深みを楽しんでほしい」と話した。
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自衛隊の救援活動から防災学ぶ 静岡の常葉大橘中・高で講座 「自助・共助が重要」
静岡市葵区の常葉大橘中・高は16日、自衛隊静岡地方協力本部静岡募集案内所の伊藤通孝所長を講師に招き、防災講座を同校で開催した。 全校生徒約1400人が参加し、ウェブ会議アプリを用いて伊藤所長の講話を各学級で視聴した。伊藤所長は東日本大震災など災害時の自衛隊の救援活動を紹介し、公助には限界があると指摘した。「命を守るには、まずは自助・共助が重要。日頃からの備えで、いざという時に安心や自信を持って行動できるようにしてほしい」と強調した。 聴講した橘高3年の丸山遥士さん(17)は「普段から笛を持ち歩いたり、避難経路を確認したり、常に防災意識を持つことが重要だと感じた」と振り返った。
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「匠宿」25周年セレモニー 藤枝の八木さん親子に記念品「子どもと楽しめる」 静岡・駿河区
静岡市は16日、同市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠(たくみ)宿」で、前身の「駿府匠宿」開館から25周年を記念したセレモニーを開いた。 この日最初の来館者となった藤枝市の八木聖乃さん(36)、彩音ちゃん(3)親子に、駿河竹千筋細工の手提げかごが贈られた。八木さんは普段から工芸体験やカフェの利用で訪れているといい、「おしゃれで、開かれていて、子どもと一緒に楽しめる」と話した。 「駿府匠宿」は地場産業のPRを目的に1999年に開館。2021年に建築設計業「創造舎」が指定管理者となり、「駿府の工房 匠宿」としてリニューアルした。染め物や竹細工、木工指物、陶芸などの体験ができるほか、地元
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磐田の宇藤さんがSSクラス優勝 将棋愛好クラブ大会
磐田将棋愛好クラブの第236回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、59人が参加した。小学生から大学生まで12人が参加し、磐田北小6年の渥美賢信君がSクラスで準優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②高柳丞(浜松市)③田中雅英(同)▽S ①笹井雄太(磐田市)②渥美賢信(同)③本杉雅人(静岡市)▽A ①牧野斉(浜松市)②松尾三十四(掛川市)③川口哲也(浜松市)▽B ①芝田信照(袋井市)②高柳長男(掛川市)③鈴木三雄(磐田市)
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サッカーボール作って遊び、SDGs学ぼう 静岡県協会、海洋プラ再利用 各地で体験会
静岡県サッカー協会4種委員会は2024年度から、海洋プラスチックごみを再利用した組み立て式のサッカーボール制作体験会を、県内で開く各大会に合わせて行う。対象は幼稚園や保育園などの園児。SDGs(持続可能な開発目標)を遊びながら学び、サッカーに触れ合う機会の創出を図る。 取り組みに使用するのはスポーツメーカーのモルテン(広島市)が開発した「マイフットボールキット」。地元企業に協力を依頼してキットを購入し、兄弟の大会に同行する園児や開催地周辺の子どもらが、スタッフから海洋プラスチックごみ問題について学びながら制作する。ボールは参加した園児らに寄贈する。サッカーに興味を持ってもらい、競技人口増に
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現代書家50人の秀作一堂に 県立美術館と静岡市民文化会館
静岡県内の現代書家約50人が一堂に会する「書の“今”を築く’24現代書作家展・しずおか」が16日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。17日からは同市葵区の市民文化会館でも始まる。両会場とも21日まで。 今回で20回目。県民ギャラリーでは漢字やかな、大字書、前衛書など同展実行委員が1人1点を出品した。躍動感ある書線、墨の濃淡や余白を生かした秀作に、榛葉寿鶴さん(島田市)は「それぞれが書で現代を読み解いた。書に込めた情熱が作品に表れている」と話した。 20日午後1時から、実行委員長の大石千世さん(静岡市葵区)が、ギャラリートークを行う。
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家族だんらんのツールに 茶育セット「みんなでちゃちゃちゃ」 丸福製茶(静岡市葵区)【静岡ものづくり最前線】
消費が低迷する茶のおいしさ、楽しさを幼い頃から感じてもらう“茶育”セット。煎茶やほうじ茶、抹茶など好きなティーバッグをコップに入れ、水を注いで5分で味わい豊かなお茶のできあがり。子供が入れたお茶を両親や祖父母らが楽しむなど、家族の距離をさらに縮めるツールとしても支持を広げる。 水出しティーバッグはやけどの心配がない上、苦みや渋み、カフェインが出にくいため子供にも飲みやすい。レモングラスや玄米などを含む計6種類が用意され、複数のお茶を混ぜ合わせれば多彩な味が楽しめる。パッケージにはかわいらしいキャラクターのイラストを描き、水を入れてできあがるまでの時間に楽しめる塗り絵
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【静岡県知事選】自民県連、18日めどに推薦候補内定 一本化成否が焦点
自民党県連は14、15の両日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の候補者選定に向けた会合を相次いで開き、4月18日をめどに推薦する候補者を内定する方針を決めた。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)はいずれも自民県連に推薦願を提出していて、17日に両氏から政策を聞き取った上で判断する。一本化できるかどうかが最大の焦点。 14日に開いた静岡県選出国会議員と県議らによる会合で、候補者選考の手順やスケジュールを了承した。選考対象は「党派にとらわれず、『オール静岡』で支持を求める立候補予定者」とした。県連幹部が直接面談し、川勝県政の評価のほか、リニア中央新幹線問
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8年ぶり「御遷宮」 猿田彦神ら神輿と行進 静岡市葵区・白髭神社【動画あり】
静岡市葵区入島の白髭神社で14日、春の例大祭が執り行われた。コロナ禍のため4年前の例大祭で中止した儀式「御遷宮(ハマオリ)」を8年ぶりに挙行。青空の下、大勢の住民や観光客が祭事の様子を笑顔で見守った。 ご神体を移した神輿(みこし)で集落を巡る「神輿渡御(とぎょ)」では、集まった60人ほどの氏子らが、日本神話の神「猿田彦(さるたひこ)」を先頭に一列になり、神社前から地区を流れる三郷川までを神輿とともに静かに行進した。 河原に設けた会場に神輿が到着すると神事が行われ、梅ケ島新田神楽保存会が市指定無形民俗文化財に指定されている神楽「幣(へい)の舞」「三太刀の舞」「松竹梅の舞」の3演目を奉納し、
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山田氏出馬へ 清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で、税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が15日までに無所属で立候補する意向を固めた。同補選では自民党県連公認を目指す伊藤高義氏(48)=同区幸町=がすでに立候補の意向を示している。 山田氏は同区出身。東京都内の監査法人やIT企業などを経て、2014年3月から同区内で税理士と公認会計士の事務所を開業している。取材に「中小企業が抱えるさまざまな問題解決に取り組んでいきたい」と抱負を語った。 県議補選は昨年4月の県議選で戦後最年少当選を果たし、その後無免許運転が発覚した中山真
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「特殊サギ被害ゼロの日」 静岡中央署と警備業協会が街頭広報 「手口学んで積極啓発」
本年度最初の「特殊サギ被害発生ゼロの日」に合わせた街頭広報キャンペーン活動が15日、静岡県中部の各地で展開された。年金支給日に金融機関などを訪れる高齢者らに警察や関係機関が詐欺被害防止対策を訴えた。 静岡中央署では県警備業協会と連携し、静岡市葵区の静岡銀行呉服町支店で広報活動を実施した。 署員や地域安全推進員と同協会の立川勝彦会長や青年部会メンバー、警備員ら約30人が江川町通りに並び、来店客に固定電話機の対策などを呼びかける啓発チラシを配った。警備業界のマスコットキャラ「ガードくん」と「ガドワンくん」も県内で初めて登場した。 立川会長は「警備業界も一段視野を広げ、地域全体、県全体の治
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大学生と連携「特殊詐欺ご注意」 静岡南署が駿河区で広報活動
静岡南署では、ヤング防犯ボランティア「しずおか・ぴーす」の大学生と連携した広報活動を静岡市駿河区のJA静岡市豊田支店と南部じまん市で行った。 静岡大4年の高橋恵さん(21)が参加し、署員や地域安全推進員と来店者に声をかけながら啓発品を配った。昨年4月からボランティアに参加する高橋さんは「警察と一緒に活動できる貴重な機会。勉強になることも多く、楽しい」と語り、「日頃から特殊詐欺を話題にして、大切なお金をだまし取られないよう、若者は加担しないよう呼びかけたい」と意気込んだ。
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健康増進テーマに女性向けセミナー 静岡厚生病院で5月18日に
静岡市葵区の静岡厚生病院は5月18日午前10時から、健康増進をテーマにしたセミナーを同病院で開く。 主に60代以上の女性を対象に健康問題や加齢による関節のトラブルについて取り上げる。産婦人科の中山毅副院長と整形外科の天野貴文診療部長が講師を務める。参加無料。申し込みが必要。会場の定員は25人でオンライン参加も可能。 希望者は氏名、連絡先、参加方法(会場かオンライン)を同病院産婦人科<電054(271)7177>に伝えて申し込む。メール<fujinka@ksz.ja-shizuoka.or.jp>での連絡も可能。
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清水署「特殊詐欺警戒を」 静岡の銀行支店で広報 電話機対策の導入呼びかけ
清水署は静岡市清水区の静岡銀行清水中央支店で広報活動を実施し、利用客の特殊詐欺への警戒意識高揚を図った。 署員とボランティア約20人が店舗周辺で啓発品を配布。毎年静岡県内ワーストを争っている同区内の特殊詐欺発生状況を伝え、電話機対策の導入を呼びかけた。 同区内における今年の特殊詐欺被害は15日時点の速報値で6件、計約529万円となっている。
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「健康づくりサポーター」日本旅行静岡支店に登録証 いきいきフォーラム21
福祉団体や行政機関などでつくる「しずおか健康いきいきフォーラム21」はこのほど、静岡県民の健康づくりを支援する「しずおか健康づくりサポーター」として2024年度新たに登録された日本旅行静岡支店(静岡市葵区)に登録証を贈った。 日本旅行は地域課題の解決に貢献するため、高齢者らがゲーム感覚で認知機能のチェックなどを行えるクラウドサービスを開発した企業「トータルブレインケア」(神戸市)と業務提携している。同支店は、認知症対策のサポートを通じて県民の役に立ちたいとして参加した。 同支店で行われた交付式で、沼田篤寛支店長は「県民の健康増進に向け、自分たちにできることを一歩ずつ取り組みたい」と意気込
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静鉄など踏切事故防止訴え 静岡市駿河区で啓発活動 23年度立ち入り194件
静岡鉄道はこのほど、静岡南署や交通安全協会静岡南地区支部と連携し、踏切事故防止の啓発活動を静岡市駿河区の中吉田第2踏切で行った。踏切内への立ち入り事案が増加傾向にある中、通行するドライバーに事故防止を呼びかけた。 同鉄道の踏切では2023年度、遮断機が下りている時に自動車や人が立ち入ったケースが計194件あり、前年度に比べて微増となった。このうち遮断機のさおが折れる事例が10件あったという。啓発活動の参加者は、同鉄道のオリジナルキャラ「音羽ないろ」が描かれ、正しい踏切の渡り方を説明するクリアファイルを配布した。 中村真也鉄道部長は「無理な横断をせず、仮に立ち入ってしまった場合も、ためらわ
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自助共助の心構え説く 静岡市駿河区で防災講演「全員が主役に」
静岡市駿河区の小鹿1丁目新町自治会は13日、静岡県立大非常勤講師の笠原英男さん(80)を招いた防災講演会を小鹿1丁目公民館で開いた。住民約60人が受講し、自助共助の心構えを学んだ。 笠原さんは災害時の安否確認の目的について、一人一人が近隣住民の状況に気を配ることで「誰が不明者になっているかを特定すること」と強調した。その上で、救助や消火活動に協力するなど、自ら行動する必要性を説いた。「誰かが何かしてくれるのを待つのではなく自分で生活を回すことが大事。全員が主役となって考えないと命も生活も財産も守れない」と訴えた。
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天然素材タイヤ 耐久性実証 7月まで「パルクル」に取り付け 富士のリッパー
環境素材の開発を手がけるリッパー(富士市)は15日、静岡市で運営されているシェアサイクル「パルクル」に天然素材のナノセルロースを用いたBXホワイトタイヤを取り付け、耐久性を確認する実証実験を開始した。7月14日まで。 一般的なタイヤは石油由来の強化剤を用いるため製造・廃棄時の二酸化炭素(CO2)排出量が多く、タイヤの粉じんによるマイクロプラスチック汚染が大きな問題になっている。一方、木材由来のナノセルロースで強化するホワイトタイヤは、廃棄時に自然環境で生分解されるため環境負荷が少ないとされる。同社は2023年に市の事業支援計画アクセラレーションプログラムに採択され、TOKAIケーブルネット
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身近な感動、四季の移ろいを水彩画に 静岡市葵区で17日まで、愛好家20点展示
静岡市内の絵画愛好家グループ「華陽会(かようかい)」の作品展が17日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。講師の石本敬子さん(葵区)と会員計20人が身近な風景や植物を見た感動を水彩画で描いた。 青々と水草が茂る同区の麻機遊水地や冬枯れの木々がたたずむ藁科川の河川敷など四季の移ろいを表現した20点が並ぶ。会員の松永照子さん(79)=同区=は、冬のアジサイをテーマにした作品を出品。立体感や構図を意識し、枯れゆく葉と鮮やかな紫の花弁を繊細な色使いで描写した。 月2回、会員を指導する石本さんは「初心者からベテランまで多様なキャリアを持つ会員の努力の結晶を見てほしい」と話した。
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フードバンクに45万円寄付 静岡県労働金庫
静岡県労働金庫(増田泰孝理事長)はこのほど、認定NPO法人フードバンクふじのくに(日詰一幸理事長)に現金45万円を寄付した。 静岡市葵区の県勤労者総合会館で行った贈呈式で、増田理事長は「経済の好循環が話題になる一方、格差拡大も感じる。フードバンクの需要が高まる中、今後も連携を取りたい」とあいさつした。日詰理事長は「寄付金を大切に使い、食への支援活動を着実に展開したい」と述べた。 式典では、食べきれない食料品を寄付する「フードドライブキャンペーン」の取り組みを紹介。同金庫の営業店と本部で利用者や職員から集めた食料品を今後、同団体を通じて生活困窮者などに届けるという。
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清水署員が通学路で児童登下校見守り 静岡、全国一斉街頭指導日に
清水署は全国通学路一斉街頭指導日の15日、静岡市清水区内4小学校の通学路などで児童らの登下校見守りと交通指導を実施した。 登校時間帯に街頭指導を行ったのは同区の清水有度一、清水浜田、清水駒越、興津の4小学校周辺。 署員が横断歩道に立つなどして児童の安全確保に努めたほか、自転車を含めた車両による違反の未然防止を図った。
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商業教育尽力の功労者7人表彰 静岡・駿河区で研究会総会
静岡県内高校の商業科教諭などでつくる県商業教育研究会(松浦真一郎会長)と県高校教育研究会商業部会の定期総会・研究協議会が13日、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。 商業教育に長年従事したとして石原一義さんや吉原隆さんなど計7人を表彰した。松浦会長から表彰状を受け取った石原さんは「生徒に熱い指導をする先生方を近くで見てきた。今後も商業教育の発展のため尽力していきたい」と話した。 静岡文化芸術大の小浜朋子教授が「これからの時代のユニバーサルデザイン」と題して講演した。
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アマモ増やして豊かな海に 舞阪小児童、巨大水槽に浜名湖海水注ぐ 浜松・中央区「ウォット」
浜松市中央区の浜名湖体験学習施設「ウォット」の中庭で海草「アマモ」の育成が始まるのを前にこのほど、舞阪小5年生約70人が施設を訪れ、巨大な水槽に浜名湖の海水を注いだ。一般社団法人静岡UP(静岡市)の「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」の一環。 地元漁師の徳増隆二さんや静岡大農学部の笹浪知宏教授らも参加した。徳増さんが「アマモを増やすことで漁業が復活するかもしれない。一緒に頑張ってアマモを増やそう」と呼びかけ、児童らは最大4・3トンの水が入る巨大水槽にバケツリレー形式で次々と海水を注いだ。 今後は水槽に苗を入れて育て、来館者の観察開始は5月ごろを予定している。 アマモは「海のゆりかご」
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【動画】「ちゃっきり節」狐ケ崎遊園の開園時に作詞曲【しずおか学・地域のうた編】
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知事選“候補”2氏は静岡県中、西部 「県政で埋没」危惧する東部、活性化は…低調懸念
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)で、出馬意欲を示していた沼津市などを地盤とする渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。県中部、西部で立候補の動きが活発化する中、選挙日程を踏まえると、新たな候補予定者が出る可能性は徐々に低くなる。東部から立つ候補が不在となれば、「選挙だけでなく、その後の県政運営でも埋没するのでは」との懸念が有権者の間でささやかれる。 「人口が多い地域だけでなく、過疎地域にも目を向けてくれるか心配」。伊豆半島の宿泊業の男性(72)は知事選の動向に神経をとがらせる。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)は静岡市出身、出馬意向を固めた鈴
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旧型ダム、平均の51%土砂 1960年代以前完成、静岡県内の15基集計 貯水量低下、対策急務
土砂がダムに流れ込んで堆積する「堆砂」問題が深刻化している。高度経済成長期の1960年代以前に造られた県内のダム15基について、平均で総貯水容量の51%が土砂で埋まっていることが13日までに、静岡新聞社の集計で分かった。総貯水容量は堆砂容量、利水容量、洪水調節容量などを全て含めた容量。比較的古いダムで堆砂が進み、ダムにためる水量の調節機能が低下している現状が浮き彫りになった。 気候変動に伴い豪雨災害が激甚化する中、水量調節機能の低下によって下流域で河川氾濫などの水害リスクが高まるとされ、専門家はダムの改造など将来を見据えた対策が急務だと危機感を強める。 データが不十分だった4基を除く県
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「ちゃっきり節」狐ケ崎遊園の開園時に作詞曲 【しずおか学・地域のうた編】
静岡県内各地に伝わる民謡、伝承歌、風景を描いた唱歌や歌謡曲。土地に根差した「うた」がどう生まれ、どう継がれているのか。 「ちゃっきり節」は、静岡県民に最も広く知られ、愛唱されてきた「うた」の一つだろう。1927年、静岡電鉄(現静岡鉄道)が沿線開発の一環として整備した「狐ケ崎遊園」(後の狐ケ崎ヤングランド)=静岡市清水区=の開園を記念して作った。 同社の長谷川貞一郎・遊園部長の三顧の礼に応え、作詞家北原白秋が「次郎長」「焼津」「三保」「吐月峯」といった県中部の風物を織り込んだ全30編を紡いだ。長谷川部長と白秋の面会には、小説家・正宗白鳥も一役買ったという。作曲は、白秋が邦楽
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「火の舞」暗闇に光跡 静岡・有東木 白髭神社で神楽
静岡市葵区有東木の白髭神社で13日、春の大祭が執り行われ、集落に300年以上前から伝わるという郷土芸能「神楽」が奉納された。 市無形民俗文化財に指定され、毎年4月と10月の例祭で披露される。神事の後に神社拝殿で行われた神楽舞では、地元住民でつくる有東木芸能保存会の有志が多数参加。横笛や太鼓の神楽囃子に合わせ、「松竹梅の舞」や「恵比寿(えびす)・大黒の舞」、大河内小中の児童3人が参加した「天王の舞」など9演目を約4時間に渡って次々と上演した。 夕闇が迫ると拝殿の明かりが消され、両端に火が付いたたいまつを手にした舞手が「火の舞」を奉納。幻想的な光跡を暗闇に浮かび上がらせながら、地区の五穀豊穣
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「細見美術館展」開幕 若冲の性格、見どころ解説 静岡市美術館で細見氏講演
日本美術史を総覧するコレクションとして国内外で高く評価される細見美術館(京都市)の収蔵品を集めた「京都 細見美術館の名品―琳派、若冲、ときめきの日本美術」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、セキスイハイム東海特別協賛)が13日、同市葵区の市美術館で開幕した。初日は、細見美術館の細見良行館長が記念講演を行った。 細見館長は同コレクションの約80年の歩みを振り返り、祖父にあたる昭和の実業家細見良から自身までの3代が収集した金工品、茶釜、仏教・神道美術、江戸期の絵画などを一つ一つ紹介した。古代から近代まで各時代の作品がまんべんなく集まっていることに触れ「よく、美術の教科書的なコレクションと言
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静岡駅の線路内に人立ち入り、1万4千人に影響
13日午後9時35分ごろ、東海道新幹線の静岡駅構内で線路内に人が立ち入ったため、同新幹線は上下線で一時運転を見合わせた。安全を確認し、約30分後に運転を再開した。上下線計17本が最大37分遅れ、約1万4千人に影響が出た。JR東海によると、ホームから線路内に人が降りたのを駅員が見つけた。人と新幹線の接触はなかったという。
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5月から静岡・駿河区でハングル入門講座 国際交流協会
静岡県国際交流協会は、5月17日から7月19日まで静岡市駿河区の県観光・国際交流センターで開く「国連外国語講座 ハングル入門コース」(全10回)の受講者を募集している。 未経験者や学び直しをしたい人に適したクラスで、韓国出身の講師が日常会話や文字の読み方を指導する。原則18歳以上が対象で、高校生は保護者の同意書が必要。毎週金曜の午後7時から8時45分まで。 定員20人で先着順。受講料は1万8千円。申し込みは同協会<電054(202)3411>へ。
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琴の音色、能登にエール 静岡・葵区で20団体コンサート
静岡市を拠点に活動する琴静流大正琴・文化箏は13日、能登半島地震被災地復興支援コンサートを葵区の市民文化会館で開いた。琴静流の門下生約130人が集い、柔らかな音色で被災地へのエールを響かせた。 岡田豊礼代表(87)の力強いパーカッションで演奏をリードしながら「心の窓にともし灯を」の楽曲でコンサートを開始。大正琴と文化箏の約20団体が交互に演奏を繰り返し、「見上げてごらん夜の星を」や「花は咲く」、エーデルワイスなどの楽曲を披露した。 出演者らで集めた支援金約30万円を石川県に送る。岡田代表は「みんなの温かい気持ちを届けたい。被災者の傷ついた心を癒やすともしびになれたら」と願った。
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能登地震の炊き出し支援へ 静岡・葵区のNPO、髪のカットも
静岡市葵区を拠点に防災指導や全国各地の被災地支援を手がけるNPO法人グロウワイズが14日から、能登半島地震で被災した石川県輪島市に入り、住民への炊き出し支援を行う。森田恵美子理事長(55)らが13日、静岡市内で食料や資機材の積み込み作業を行い、メンバー6人で出発した。 16日までの3日間、地震に伴う大規模火災に見舞われた輪島朝市周辺の避難所2カ所で活動する。計300食分の調理した食事や米を持参して避難者らに提供するほか、美容師の森田理事長が避難者の髪をカットしたり、新品の絵本約100冊を届けたりするという。能登半島地震の被災地支援は2月から継続し、今回で3回目。 発災から3カ月がたった
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中学生サッカー 16チームが熱戦 静岡芙蓉LC杯開幕
静岡県サッカー協会中部支部主催の第46回静岡芙蓉ライオンズクラブ(LC)杯中学生サッカー大会が13日、静岡市内で開幕した。 市内の公立、私立中から16チームが出場した。初日は駿河区の大里中で開会式を行った後、市内3会場で予選リーグを戦った。城内-静岡聖光学院の開幕戦では、次々とゴールが生まれる展開に保護者からも歓声が上がった。 4チームによる予選リーグの上位3チームが2次リーグに進み、29日の順位決定戦を行う。全体の上位4チームは県中学生サッカー大会の出場権を獲得する。
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ユニークなごみ、表彰も 静岡・葵区で200人清掃活動
静岡市葵区の静岡呉服町名店街などは13日、呉服町通りや駿府城公園周辺で、地元の学生や市民団体など約200人による大規模な清掃活動を実施した。 清掃活動の参加者や、街や公園に訪れる人など全員が笑顔になるようにと、同名店街とTOKAIグループが「スマイル」と銘打って企画した。参加者は晴天の中、談笑したり葉桜になり始めた公園の木々を観察したりして、楽しみながらごみを拾った。約45分間の活動で、たばこの吸い殻や空き缶など、ごみ袋10個分のごみが集まった。 ユニークなごみを拾った参加者への表彰も行われ、片足分の赤ちゃん用靴下やビー玉などを拾った参加者に金色のトングや金色の袋に入った軍手が贈られた。
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米国からの一行 習字や茶道など文化体験 静岡・葵区
ホームステイを通じた国際交流に取り組む団体「ザ・フレンドシップフォース・オブ静岡」(西ケ谷千鶴子会長)は12日、米ワシントン州スポケーンから来県したグループを対象にした日本文化体験会を、静岡市葵区の常光寺で開いた。同国の男女10人が、習字や茶道などを楽しんだ。 習字では「夢」「喜び」といった文字や言葉を書くことに挑戦。最初はうまく書けず苦戦したが、会員らの助言を基に何度も練習。色紙に清書するときには正確に文字を書けるようになった。バーバラ・ビートンさん(76)は「初めて習字をした。ずっとやりたかったのでうれしい」と笑顔で話した。一行は同団体の会員宅にホームステイし、15日まで滞在する。
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自民静岡県連、内憂外患の様相 「ポスト川勝」選びで分裂の火種 裏金事件でベテラン離党勧告も打撃
自民党県連が難局に直面している。党派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風にさらされる中、重鎮が離党勧告処分を受け、知事選でも難しい対応を迫られているのが実情。党勢が上向く気配はなく、「ポスト川勝」選びでは分裂の火種を抱え、内憂外患の様相だ。 「ご苦労をおかけしている。深く反省し、強い危機感を持って対応しないといけない」 党本部が7日に静岡市内で開いた政治刷新車座対話。茂木敏充幹事長は裏金事件で政治不信を招いたとして、県連三役やベテラン県議らに謝罪した。出席者からは「岸田文雄首相(党総裁)が責任を取るべき」「関係者全員の処分が必要」など厳しい声が相次いだ。 裏金問題は地方議員にも深刻な影
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軟式野球を夕方実施 熱中症対策 中体連、静岡県大会で試行
静岡県中学校体育連盟は、今夏の県中学総体の軟式野球で、第1試合の開始を午後3時にするなどの熱中症対策を試行する。12日に静岡市内で開いた評議員会で日程案などを含む事業計画を承認した。 県中体連によると、軟式野球はこれまで1回戦16試合は4球場を使って1日(1球場4試合)で実施していた。今夏は1回戦を2日間に分けて1球場2試合で行い、開始を第1試合が午後3時、第2試合は同5時として気温が高まる時間帯のプレーを避ける。試合展開によってはナイター設備も使用する。2回戦も同様の時間で行い、試合数が減る準々決勝以降は、開始を従来の午前9時から同8時台に早めて対応する。 サッカーやソフトテニスなど、
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いなば食品グループ タイ工場の生産能力5倍に 欧米や南米向け輸出拠点へ
いなばペットフード(稲葉敦央社長)などを傘下に持ついなば食品グループは12日、タイ中部のサラブリーにあるウエットタイプのペットフード工場の生産能力を2029年までに5倍にすると発表した。猫用スナック「CIAOちゅ~る(日本名)」を主に生産する予定で、欧米や南米向け輸出の拠点工場にする。 現在、タイ工場は第1~3工場(延べ床面積計約2万2500平方メートル)があり、いずれも隣接地に、25年に第4新工場(同約3万2千平方メートル)、29年に第5新工場(約9千平方メートル)を稼働させる。 これによりタイ工場全体の総延べ床面積は約6万3500平方メートル、出荷額は単独で約1300億円とウエットタ
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⚾くふうハヤテ、ホーム初勝利 広島に8―0 奥田域太が8回零封
プロ野球2軍ウエスタン・リーグのくふうハヤテは12日、ちゅ~るスタジアム清水で広島に8―0で快勝し、ホーム初勝利を飾った。7日のオリックス戦に続く、球団初の連勝となった。 くふうハヤテは初回に倉本の犠飛で先制。二回に増田の適時打で追加点を挙げ、六回は増田の2点適時内野安打、仲村の3点本塁打など打者一巡の猛攻で6点を加えた。 先発の奥田域太は8回を3安打無失点。最終回は田中が締め、完封リレーを達成した。 ◇4回戦=2勝2敗(12時31分、ちゅ~るスタジアム清水) 広 島 000000000―0 11000600×―8 くふうハヤテ [勝]奥田域太4試合1勝2敗 [敗]遠藤4試
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新東名トンネル 路肩に金属片落下 新清水IC―JCT
中日本高速道路東京支社は12日、新東名高速道下り新清水インターチェンジ(IC)-新清水ジャンクション(JCT)間の小河内トンネルで、内壁に取り付けられた換気設備から欠損した長さ約11センチ、幅約1センチの金属片が路肩に落下しているのが見つかったと発表した。 同支社によると、見つかったのは換気設備内のプロペラを構成する部品。3月19日正午ごろ、設備点検の際に発見された。欠損した原因は調査中。2012年の同トンネル開通時に設置された換気設備という。
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無事に「カエル」グッズ贈呈 千代田小新入生に安協静岡中央
静岡県交通安全協会静岡中央地区支部は11日、新入学児童への交通安全グッズの贈呈式を静岡市葵区の千代田小で開いた。同支部が今回新たに作ったカエルのイラストをあしらった反射材キーホルダーを同小新1年生約130人に届けた。 キーホルダーは「無事帰る」の願いを込めて、横断フラッグを手に持ったカエルのイラストを採用した。贈呈式で同支部の中村満副支部長が代表児童の秋野櫂李君(6)と小沢菜乃さん(6)に手渡した。代表児童の2人は「かわいい。名札バッジに付けようかな」と喜び、「横断歩道は手を上げて右左を見てから渡る」と誓った。交通安全指導員の指導を受け、児童が横断歩道を安全に渡る訓練にも臨んだ。
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静岡市に20万円 匿名男性が寄付 「恵まれない子供へ」
静岡市は12日、匿名の男性から「恵まれない子供たち」に向けて現金20万円の寄付があったと発表した。市は、何らかの理由で親元を離れて施設などに入っている子供たちの進学や就職などのため、必要な物品を購入する自立支援事業に役立てる。 市によると、男性は11日午前11時ごろ、市役所静岡庁舎の総合案内所に現金入りの封筒を持参した。名前は名乗らず、封筒に「恵まれない子供たちのために使ってください」と書かれていた。同趣旨の内容の手紙も入っていた。
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“日本一の女性”へ意気込み コンテスト県代表 静岡市長訪問
主要な女性コンテストの県代表3人が11日、静岡市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、7月以降に始まる日本大会への意気込みを語った。 訪問したのは、ミスプラネットジャパンに出場する行徳優さん(30)=清水区出身=、ミセスSDGsジャパン出場の鬼頭舞友さん(28)=葵区在住=、ミスユニバースジャパン出場の植田真菜さん(22)=菊川市出身=で、3人とも各大会の県代表者を選ぶ合同選考会「ベスト・オブ・ミス静岡大会」で選出された。 行徳さんは「古里静岡の自然を守るという思いをアピールしたい」、鬼頭さんは「ジェンダー(社会的な性別)に関係なく、影響力のある人間になるという目標を達成するために日本一を目指す
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静岡市民文化会館の再整備 工事の入札なし、再公告へ
静岡市は12日、葵区の市民文化会館再整備事業について、改修・耐震補強工事への入札参加がなく、不調に終わったと発表した。不調の要因を調査分析し、再度公告する。 市は3月6日から、大ホールや中ホール、客席などの改修工事のほか、実施設計、工事監理、耐震補強工事を担う業者を募集していた。4月10日の受付終了までに入札参加の申請がなかった。 同再整備事業は当初、民間資金活用による社会資本整備(PFI)の手法で実施予定だったが、建築資材の高騰などを受けて整備内容を精査し、従来の公共工事方式に変更していた。市文化振興課によると、入札不調の要因として、物価高などが考えられるという。
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独学作品など絵画26点 愛好グループ展示会 静岡市葵区で14日まで
静岡県中部の絵画愛好家グループ「チャーチル会静岡」は14日まで、春季絵画展を静岡市役所市民ギャラリーで開いている。 ベルギーの川べりや、麻機遊水地(同市葵区)といった風景や人物などを題材に、油絵や水彩画を中心にさまざまな画法で描かれた作品26点が並ぶ。「コンテンポラリーダンサーM嬢」は着物風の衣装を着た女性が踊る姿を生き生きと描き、背景を柔らかなピンクで表現して華やかな雰囲気に仕上げた。 同会は会員の多くが独学で作品を制作。幹事長の近藤渉さん(67)=同区=は「勉強会や各自の探求の結果、多様な絵画が完成した。見る人には、それぞれの作品にある個性を楽しんでほしい」と話した。
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盲導犬育成に30万円寄付 トヨタカローラ静岡
トヨタカローラ静岡(静岡市葵区)は12日、富士宮市の日本盲導犬総合センター「富士ハーネス」に30万円を寄付した。寄付は9年目。 県内店舗の募金箱に寄せられた善意約5万5000円に同社の支援金を加えた。盲導犬育成や視覚障害者の生活訓練などに充てられる。同社は寄付のほか、盲導犬の仕事のPRや同センターでの清掃などを通じて活動に協力している。 贈呈式では堀章弘社長が「幅広い形で支援を続けたい」とあいさつし、目録を手渡した。同センターの佐野智浩センター長は「支援を有効に活用し、盲導犬を必要な所に届けられるよう努めたい」と感謝した。
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初取引合わせ「新茶どうぞ」 茶娘姿の職員提供 静岡市の金融機関
静岡茶市場(静岡市葵区)で12日朝に行われた新茶初取引に合わせ、市場近くの金融機関では茶娘の衣装に身を包んだ職員が来店者に新茶を振る舞った。 静清信用金庫では、同区の本店営業部など3店舗で本山茶と茶菓子を提供。本店営業部では営業推進部の鈴木ことみさん(22)が茶葉の良さを引き立てるため湯の温度を丁寧に調節して呈茶し、「香りが高い」「色もきれい」と来店者から好評を得ていた。 同区の茶問屋街にあるしずおか焼津信用金庫安西支店では、来店者がロビーでゆったりと風味豊かな新茶を楽しんだ。伊東和磨支店長(50)は「安西は歴史あるお茶の街。新茶の魅力をアピールして地域貢献につなげたい」と話した。 (
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パラスポーツの指導力向上へ 静岡でフェスティバル
静岡県障害者スポーツ指導者協議会はこのほど、指導員のスキルアップを目指す「アダプテッドスポーツフェスティバル」(県障害者スポーツ協会共催、静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の北部体育館で開いた。県内のパラスポーツ指導者ら約50人が誰もが楽しめるようにルールなどが工夫された「ふうせんバレーボール」に挑戦した。 日本ふうせんバレーボール協会の関係者は講習で、同競技が障害の有無や年齢性別を問わず参加でき、チーム全員が必ず風船に触れるルールがあるなどの特徴や魅力を紹介した。一方で、誰もが参加できることに伴い、けがや事故のリスクも生じやすいとし、安全面への注意やコミュニケーション力、指導力の必要性
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難波静岡市長、人口減少対策に意欲 企業用地創出や空き家供給【就任1年インタビュー】
静岡市の難波喬司市長は11日までに、就任1年に合わせた静岡新聞社のインタビューに応じ、全国の政令市の中でも深刻な人口減少の対策として、企業用地の創出と空き家の市場供給に市として積極的に関わる姿勢を強調した。 企業用地創出と空き家の活用は、今年の早い段階で立ち上げる予定の未利用・低利用地活用法人を中心に取り組むとした。「市ではこれまで、県企業局が工業団地を造成するような取り組みをしてこなかった」とし、事業の必要性を強調した。点在する耕作放棄地などを集約し、企業用地や大規模農地として整備することで、市内への企業進出や、市内企業の工場建て替えなどのニーズに迅速に応えたいとした。 市内に増えてい
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大自在(4月12日)新茶初取引
江戸時代の笑い話である。父親が息子を戒める。「お前は人様の衣服から財布、きせるまで、何にでも値段をつけたがる悪い癖がある。気をつけよ」。息子が両手をついて答える。「ご意見五両、堪忍十両と申しますが、ご忠告は三百両の値打ちがございます」。 モノの値段は需給で決まり、グラフの需要曲線と供給曲線が交差した点が市場価格、均衡数量だと習った。それを目の当たりにする茶の取引が流通規模日本一の静岡市の茶問屋街で始まった。ただ、近年は茶の生産量が減っているのに価格は上向かない。 静岡の茶取引は競りや入札ではなく、相対[あいたい]で行われる。農家側が1キロ当たり希望単価(親値)を提示し、製茶問屋は値下げを
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茶況(4月11日)鹿児島本土物1万キロ超上場 静岡市中で新茶初取引会も
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が1万1600キロ届いた。さえみどりなどのわせ品種が、2000円台を中心に取引された。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所などが、同県産の新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開いた。市中や郡部の問屋が約40点の見本を吟味し、目当ての品を購入した。同組合の沢田了三理事長は「静岡の茶商あっての鹿児島茶。今年も良い新茶ができたので、ここから全国に届けてもらいたい」と話した。 (経済部・垣内健吾)
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なくなる学校。地域にできることは?② 保護者インタビュー【賛否万論】
少子化によって中山間地を中心に公立小中学校の統廃合が加速する中で、地域の核だった学校と地域の在り方が問われています。「なくなる学校。地域にできることは?」と題した今回のテーマ。前週は静岡市葵区藁科川上流域の学校統廃合の動きを整理し、住民の葛藤や本音を紹介しました。今週は統合された旧清沢小で閉校時にPTA会長を務めた和田絹子さん(42)にこれまでの経緯や思い、今後の課題について聞きました。 (社会部・大橋弘典) 新学校核にUターン促進を 旧清沢小PTA会長だった和田絹子さん 旧清沢小PTA会長だった和田絹子さん 旧清沢小の保護者が中藁科小との統合に向けて市教委に働きかけた経緯は。 「
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難波静岡市長就任1年 政策執行力、市議会各会派が評価 前市政批判は「慎んで」
静岡新聞社は11日までに、就任から13日で1年を迎える静岡市の難波喬司市長について、市議会各会派にアンケートを行い、難波市政1年の評価と課題を尋ねた。政策の検討、実行までの早さや、田辺信宏前市長が確執を取り沙汰された川勝平太知事との関係修復を評価する一方で、これまでの市政を徹底的に批判する発言や、政策スピードを重視するあまり、丁寧な議論に欠けることへの改善を求める声もあった。 ▶市議会各会派の評価 アンケート回答詳報【ウェブ限定】 全国のアリーナを視察するなど就任当初から市の長年の懸案だった東静岡アリーナ整備に強い意欲を示してきた難波市長。2024年1~2月、交通渋滞など
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「高山の一本桜」青空に映える 静岡市葵区で見頃【動画あり】
静岡市葵区の高山(標高717メートル)で11日、「高山の一本桜」と呼ばれるヤマザクラの花が見頃を迎えた。富士山や安倍奥の山々、静岡平野を一望する山頂で白い花と赤い新芽が春の青空に映える光景が見られ、花見に訪れたハイカーを喜ばせている。 推定樹齢100年。木々が少なく広場のようになった山頂で、扇状に大きく枝を広げた堂々とした立ち姿が高山の〝シンボルツリー〟として親しまれている。 同山や周辺森林の保全活動をしている「高山・市民の森管理組合」によると、花が咲き始めたのは先月中旬で、ここ数日で一気に見頃を迎えた。花は来週まで楽しめそうという。
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静岡茶市場、12日に初取引 「日本一の茶どころ」からシーズン到来告げる
静岡茶市場(静岡市葵区)は12日朝、新茶初取引を同茶市場で行う。開設以来最も早い初取引日を2年連続で更新する。生産、製造ともに「日本一の茶どころ」から、全国へ新茶シーズンの到来を告げる。 県内の新芽の生育は3月中下旬の冷え込みが響き、各地で平年よりやや遅れている。このため、初取引日に上場する県内産新茶はごく少量となる見込み。県内各地の取引所では19日に菊川、島田、金谷、23日に川根、掛川、24日に藤枝で初取引が行われる。袋井と森は22日以降になる見通し。 県内産の取引は午前7時に始まる。取引に先立ち午前6時半から式典を行い、生産者やJA、製茶問屋、行政関係者らが今期の茶業盛況を祈願する。
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京都・細見美術館の名品、静岡市美術館に次々 13日開幕の収蔵品展向け作業
日本美術史を総覧するコレクションとして知られる細見美術館(京都市)の収蔵品を紹介する「京都 細見美術館の名品―琳派、若冲、ときめきの日本美術」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、セキスイハイム東海特別協賛)が13日、同市葵区の市美術館で開幕する。11日、作品の展示作業が行われた。 細見美術館の収蔵品は、昭和の実業家細見良(初代古香庵)に始まる細見家3代が80年近くをかけて収集し、国内外から高い評価を得ている。同展では、重要文化財8件をはじめ、現代でも人気を博す琳派や伊藤若冲、平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、江戸時代の風俗画など104件を展示する。 2代目細見実による琳派コレクションは
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伊藤氏出馬へ 静岡市清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区(欠員1)の静岡県議補選で、食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)=同区幸町=が11日までに立候補する意向を固めた。県議補選に立候補を表明したのは伊藤氏が初めて。青年局長を務める自民党静岡市清水支部は17日に同県連への公認申請を決める方針。同由比支部と同蒲原支部は対応を詰める。 伊藤氏は同区出身。取材に「安心・安全なまちづくりのため防災対策を急務として取り組む」と述べた。 県議補選は昨年4月の県議選で戦後最年少当選を果たし、その後無免許運転が発覚した中山真珠氏の辞職に伴い行われる。伊藤氏は昨年4月の県議選に出馬し、落選した。
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知事選など経費15億4800万円追加 県が専決処分
静岡県は11日までに、川勝平太知事の辞職に伴う知事選と、静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1)の執行経費15億4800万円を一般会計に追加する補正予算を専決処分した。処分は10日付。 内訳は、県の事務執行に関わる経費が2億2300万円。選挙事務を行う市町への交付金が13億2500万円となる。 補正後の一般会計総額は1兆3175億4800万円。
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クラミジア抗原 検体回収忘れる 静岡市 検査できず
静岡市は11日、希望者に対して無料、匿名で実施しているクラミジア抗原検査について、3月6日に市保健所で採取した20歳の女性1人の検体を回収し忘れ、検査ができないミスがあったと発表した。匿名での受診で、当該女性が特定できないとして、「心当たりがある人は市保健所に問い合わせるか、再検査をしてほしい」と呼びかけている。 市保健所では月1回、エイズ(後天性免疫不全症候群)、梅毒、クラミジア抗原などについて、希望者に匿名、無料で検査をしている。当該女性はクラミジア抗原を含む5種の検査を希望し、3月6日に採血と検体採取を実施。13日に市から「全て陰性」と説明を受けた。4月10日に保健所の担当者がクラミ
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【知事選】投票所入場券、期日前初日に間に合わない!? 超短期決戦で選管大わらわ
5月9日告示、26日投開票と決まった知事選。川勝平太知事の職業差別と受け取れる発言から急転直下の辞任劇で決まった“超短期決戦”の余波で、多くの市町では投票所入場券が期日前投票初日の10日までに届かない恐れが生じている。告示まで残り1カ月弱。各市町の選挙管理委員会は「これほど準備期間が短い選挙はほとんど前例がない」と戸惑う。投票所やポスター掲示場の確保なども含め、1日でも早く態勢を整えるべく腐心する。 「何とか早めにお願いします」。県選管が知事選の日程を正式決定した11日午前、富士宮市選管では入場券作製を業者に依頼する職員の電話の声に熱が帯びていた。同日時点の見通しで
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卓球・Tリーグ 参入1年目4位の静岡「120%」の充実感 終盤までPO争い
卓球Tリーグ男子に新規参入した静岡が、1年目のシーズンを4位で終えた。同じ参入組の金沢(6位)を上回り、準優勝した岡山と最終盤までプレーオフ出場圏(3位)を争うなど健闘。監督兼任の森薗も「最高の1年。少ない戦力で120%を出し切れた」と充実感を口にした。 通算8勝12敗の勝ち点30。プレーオフには勝ち点5届かなかったが、森薗が前期MVPを獲得し、龍崎と組むダブルスは11勝を挙げてベストペアに選出された。Tリーグで実績が少なかった横谷や松下もシングルスで勝率4割超。チーム内のハイレベルな練習環境で成長し「最初は2勝できればと思っていた」という森薗の見たてを上回った。 主力が他大会で不在の時
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⚽36チーム熱戦火ぶた 静岡県社会人リーグ開会式
2024年度県社会人サッカーリーグの開会式が、このほど行われた。リーグ戦は1、3部が14日、2部が21日にそれぞれ開幕する。各リーグ12チームの計36チームが参加。総当たりで成績を競う。 24年度編成は次の通り。 【1部】FNプリマヴェーラ、浜松シティ、オーラン袋井、静岡市役所清水、ブラックキティ、焼津、フォンテ静岡、芙蓉ク、常葉大UNIV、チャッキリーズ、静岡産大セカンド、静岡ガス 【2部】シミズ・ウォンテッド、パイシャオン、ニノ・マルバド、SJファナン、ユナイテッド、静大ク、中部電力、ウィスタリア藤枝、ファラーゴ、YJSS-OB、ラソス、ヤマハ発動機 【3部】マイルドイレブン、静
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小学生向け歴史 講座受講生募集 静岡市葵区
徳川時代の歴史的意義を発信する「徳川みらい学会」は、小学生が楽しく歴史を学ぶ連続講座「駿府寺子屋」の受講生を募集している。受講無料。 対象は静岡市内の小学4~6年で定員30人。会場は静岡市葵区の市歴史博物館。開講日は4月20日、6月15日、8月17日、10月19日、12月7日、来年2月15日のいずれも土曜で計6回。時間は午前10時から1時間程度。初回のみ午前9時半開始。 歴史専攻の大学生を講師に迎えて講義や遊びで、駿府城の攻略方法や戦国時代の食文化など、毎回異なるテーマで歴史を学ぶ。 問い合わせは徳川みらい学会<電054(284)9660>へ。
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清水区のPFAS検出問題 実態究明、住民団体発足へ 静岡市
静岡市清水区三保の三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場周辺の地下水から高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている問題で、実態究明などを目指す住民団体が近く発足する見通しとなった。11日に同区の入江生涯学習交流館で元従業員や住民ら10人以上が集まり、「PFAS問題を考える連絡会準備会」が開かれた。 会合では5月13日に市役所静岡庁舎で記者会見を開き、住民団体発足をアピールするほか、同18日には結成総会と記念講演を清水区の岡生涯学習交流館で開くことが決まった。三保周辺の井戸水のPFAS濃度を地図上に整理するなどし、拡散の実態を突き止める。 共同代表には元従業員の鈴木孝雄さん(77
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停電防止 電柱のカラスの巣撤去 中部電力PG 静岡市駿河区
中部電力パワーグリッド静岡支社は10日、静岡市駿河区富士見台で、電柱上のカラスの巣を撤去する作業を報道陣に公開した。巣の材料となる木の枝やハンガーなどの金属は電線や機器に触れると停電につながるため、営巣時期の2~6月に作業を実施している。 作業員が高所作業車に乗り、地上から約10メートルの高さに作られた直径約50センチの巣を取り除いた。停電防止や安全のため、電線部分にゴム製の絶縁用防具をつけながら作業を進めた。 静岡市周辺では年に約780個のカラスの巣を撤去している。同支社は「電柱にある巣を見かけたら、電話やアプリ『停電情報お知らせサービス』のチャット機能を使って通報してほしい」と呼びか
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日常、暮らし描いた油彩画35点 藤枝の画家・山本さん 静岡市葵区で個展
藤枝市の画家山本宗平さん(43)の個展「世界は物語で出来ている」が16日まで、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開かれている。 アトリエ裏の風景や2人の子供が遊ぶ様子といった日常の何げない一こまを切り取った油彩画35点を展示。路地など人が見えない場面でも、暮らしの気配を豊かに表現している。山本さんは「忘れかけていたものを思い出すきっかけになれば」と話した。 静岡での作品展は3年ぶり。期間中午後2~5時は山本さんが来場する。
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交通ルールの大切さ 啓発 静岡でJAFなど
静岡市駿河区の日本自動車連盟(JAF)静岡支部はこのほど、同市葵区東静岡などの国道1号沿いの交差点周辺で交通安全の街頭啓発を行った。 同支部や静岡中央署、県くらし交通安全課の職員など25人が参加した。自転車で下校する生徒や自動車などが行き交う交差点で、参加者は「自転車はヘルメット着用」「横断歩道は手を上げて」と書かれたのぼり旗を掲げ、交通ルールの順守を呼びかけた。 同支部の望月滋事業課長は「春からの新生活で慣れない道を利用する人も多い。街頭活動を見て交通マナーへの意識を高めるきっかけになれば」と話した。同支部は、駿河区曲金の小鹿通りの交差点でも街頭活動を行った。
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下校バス待ち 遊ぶ機会提供も 放課後子ども教室と学童を一体運営 開始 統合の静岡市葵区・中藁科小
新年度から旧清沢小と旧水見色小を統合した静岡市葵区の中藁科小で11日、地域ボランティアが子どもの遊びを見守る活動「放課後子ども教室」を放課後児童クラブ(学童)と一体運営する取り組みが始まった。統合に伴ってバス通学になった児童に対し、路線バス到着までの安全な居場所を確保し、異なる地域に住む友人と放課後に遊ぶ機会を提供する狙いがある。 学童を運営する民間業者が地域ボランティアを子ども教室のスタッフとして採用する。保護者や住民ら18人がスタッフ登録し、平日に毎日実施する見守り活動を交代で支える。市によると、一体運営は県内初で、バス時間帯に合わせた柔軟な運用が可能になる。 初日は徒歩通学を含む児
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静岡茶市場、12日初取引 「日本一の茶どころ」からシーズン到来告げる
2024年の新茶シーズンの幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が12日朝、行われる。午前6時半からの式典には県内の製茶問屋、生産者、行政関係者らが一堂に会し、活発な取引と県内茶業の発展を願う。 12日の初取引は、1956年の市場開設以来最も早い。4月下旬には各産地の新茶が出そろい、八十八夜(5月1日)に向けて取引に熱が帯びる。 つゆひかり、新芽キラリ 静岡県内有数の早場所産地、島田市初倉。冨永充彦さん(64)の茶園では4日、前日からの雨が上がり、力強く顔を出したつゆひかりの新芽が一面をもえぎ色に染めていた。管理の行き届いた端正な茶園は、周囲の生産者や農協職員から一目を置かれ
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ラグビーで絆 新入社員研修 スター精密
スター精密は11日、オフィシャルパートナー契約を結ぶラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのスタッフを招いた新入社員研修を静岡市駿河区の草薙このはなアリーナで行った。 新型コロナウイルス禍で対面交流が制限された世代のコミュニケーションを促進し、絆を構築してもらう目的で初めて企画した。元選手の藤井達也さんと加藤圭太さんが指導し、7人がパス回しやタックルの練習、タグラグビーの試合で汗を流した。 稀代真紀さん(23)は「新鮮で楽しかった。自然に声がけができ、今後の仕事に生かしたい」と成果に触れた。
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ワサビ生育環境、疑似体験 「見る工場」を刷新 静岡・田丸屋本店
ワサビ食品製造販売の田丸屋本店(静岡市葵区)は11日、同社の歴史やわさび漬けの製造工程などを紹介する「見る工場」(同市駿河区)を新装オープンした。ワサビの生育環境を疑似体験できる空間を新設するなど、体験型機能を充実させた。 ワサビ田の映像を壁や床に投影して現地の環境を再現した部屋のほか、青や緑のペンダントライトがともる中でワサビ田の水のせせらぎ音が流れる空間など、産地の雰囲気を五感で楽しめる施設に進化させた。 工場の見学用通路と、ワサビの辛味成分を含んだ空気を全身に浴びる「辛み体験室」も引き続き利用できる。望月啓行社長は「ワサビが育つ美しい環境がいかに貴重であるかを知ってほしい」と述べた
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「技術習得へ努力」 静岡・浜松工科自動車大学校入学式
静岡工科自動車大学校(静岡市葵区)と浜松工科自動車大学校(浜松市中央区)は11日、合同入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。両校の新入生計275人が、自動車整備技術習得のため、新たな生活をスタートした。 新入生代表で、静岡工科の自動車システム工学科、塚本志孔眞さん(18)=静岡北高出身=は「新しい友人との親睦を深め、学業や技術の習得に努力したい」と誓いの言葉を述べた。 学校長式辞では、同校の古沢浩一学校長は近年の急速な自動車の進化に触れた上で、最初に学ぶ基礎基本の大切さを説いた。浜松工科の岡部剛学校長は、社会人として必要な高い人間性を学生生活で学ぶよう呼びかけた。
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浜松・天竜川で“珍岩”発見 プレート深部の高圧下で変成「礫岩片岩」 地球環境史ミュージアムに展示
浜松市天竜区二俣町の天竜川東岸で、プレートの沈み込み帯深部の高圧環境下で礫岩(れきがん)が変成作用を受けてできた「礫岩片岩」の巨大な転石が見つかった。県内でまとまった礫岩片岩が見つかるのは87年ぶりと極めて珍しく、専門家は「プレート境界での岩石の変成過程を調べる上で貴重な資料」と今後の研究に期待を寄せる。転石は静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムに運ばれ、10日までに常設展示が始まった。 昨年11月に、元高校地学教諭で同ミュージアムの客員研究員青島晃さん(69)らが二俣城跡の石垣の調査をしていた際に、周辺の地層を観察する過程で発見した。大きさは縦約40センチ、横約60センチ。地
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日本平動物園生まれのアムールトラ「アオイ」安らかに
京都市動物園は10日、19歳の雌のアムールトラ「アオイ」が9日に死んだと発表した。園によると、国内最高齢だった。2004年、静岡市立日本平動物園で生まれ、05年に繁殖のため京都市動物園に移った後、3頭の子を出産。穏やかな性格で、きれいな顔立ちから来園者に「美トラ」として親しまれた。 今年3月から食欲不振が続き、投薬治療を行っていた。死因は腎不全。担当者は「長生きしてくれたので、いなくなりさみしい。天国から見守ってほしい」と惜しんだ。 園によると、アムールトラはアムール川流域のロシアや中国北東部に生息するが、絶滅が危惧されているという。
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丸子原産「近藤早生」新茶初摘み 松川茶園、12日から販売
本格的な新茶シーズンを前に、静岡市駿河区丸子の松川茶園で10日、露地栽培の早生(わせ)品種「近藤早生」の初摘みが行われた。地元住民ら約30人が、丁寧に新芽を手摘みした。収穫した茶葉は製茶作業を経て、12日から販売する。 近藤早生は丸子原産で、花のような香りと濃厚なうまみが特徴。摘採日は芽の生育が早かった前年より6日遅い。3月中下旬の気温低下により芽伸びが抑えられたが、4月上旬の降雨などで前進した。 同園では2005年から近藤早生の栽培を続けている。園主の松川洋平さん(44)は「強い芽が多く育った。ミル芽のうまみと香りが味わえる新茶を多くの方に楽しんでほしい」と話す。 茶葉は「露地栽培手
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「ヒノキ林を違法伐採」 所有者兄弟、静岡県を損害賠償請求で提訴
静岡県の「森の力再生事業」で違法に山林を伐採されたとして、静岡市内の兄弟が県に約375万円の損害賠償を求める訴えを静岡地裁に起こしたことが10日、関係者への取材で分かった。 3月29日付。伐採されたのは静岡市葵区のヒノキ林で兄弟の共有名義だった。訴状で原告側は、県の職員らは2021年7月、兄に対して「強度の列状間伐」と虚偽の説明をし、弟にはそもそも何の説明もしないまま、権利者の同意がないにもかかわらずヒノキ林を15メートル幅で「皆伐」したと主張。財産権を侵害した違法があると訴えている。伐採面積は約2ヘクタール、伐採本数は約6千本に上ったという。 森の力再生事業は「森林(もり)づくり県民税
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「コンビニで気軽にリサイクル」広がり セブン-イレブン、ペットボトル回収機 浜松にも続々設置
コンビニ店などを拠点としたペットボトルの循環型リサイクルが、静岡県内でも広がりを見せている。最大手のセブン-イレブンが実施するペットボトルの回収が、静岡市に続いて浜松市でもこのほど、本格的に始まった。今月中に浜松市内の店舗前に120台の回収機を設置する。 同社と浜松市が締結した包括連携協定に基づく取り組みで、2月下旬までに45店舗に回収機を設置した。気軽に立ち寄ることができる地域のコンビニ店がリサイクル回収の拠点となり、新しいペットボトルに再生させる。利用者はペットボトル5本を回収機に入れると、コンビニなどで利用できる1ポイントがたまる仕組みになっている。中央区の店舗で利用した同区の専門学
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【聞きたい】免許返納後も移動の喜びを 電動アシスト四輪自転車発売 望月誠/セリオ社長
ハンドル形電動カートを製造販売するセリオ(浜松市中央区)は4月、自社開発新商品の電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」の販売を始めた。高齢化に伴う運転免許返納の動きを受け、新たな移動の選択肢となる電動モビリティの需要獲得戦略を聞いた。 ―新製品の特徴は。 「『安心して移動できる』が原点。低床・低重心かつ後傾姿勢で運転できる構造で、転倒リスクを軽減できる。昨年秋に始めたレンタル、リースの取り扱いが好調だったほか、年1500台の生産態勢も整った。体が動く人は免許返納後すぐに電動カートや車いすを利用するのは抵抗があるようなので、その間を橋渡しする位置づけにしたい」 ―事業の中核と強みは
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静岡県内10流派集結 「駿府各流大茶会」開幕 静岡で15日まで【動画あり】
静岡県内の抹茶・煎茶の計10流派が一堂に会する第29回駿府各流大茶会(静岡県茶道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した。15日までの期間中、各流派が日替わりで茶席を用意し来場者をもてなす。 開会式で静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長は「多くの人に茶道の伝統に触れてもらい、静岡の文化力向上につなげたい」とあいさつした。同連盟の青島宗智理事長は「春めく茶席の雰囲気とともに、大井川の伏流水で点てるお茶を味わってほしい」と呼びかけた。県スポーツ・文化観光部の横山雅機理事らのテープカットに続き、関係者や和服姿の参加者らが第1席を楽しんだ。 会場内に設けた「お点
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鈴与、早大ラクロス部とスポンサー契約
静岡市清水区の鈴与(鈴木健一郎社長)はこのほど、早稲田大ラクロス部とスポンサー契約を結んだ。部員の自主性などに共感し、同社に同大出身者が多く在籍することから支援を決めた。 同部は1988年に創部し、男女合わせて200人以上の部員が所属する強豪。2028年のロサンゼルス五輪ではラクロス競技が正式種目に追加されることから、部員のさらなる活躍が期待されるという。 スポンサー契約締結を受けて女子部主将の柏原陽菜乃さん(4年)は「男女ともに結果で恩返しができるよう、学生日本一を目指して頑張る」と意気込んだ。部員は今後、同社のロゴが入ったウエアを着て活動する。
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焼津水産化学工業 6月6日上場廃止 TOB成立受け
焼津水産化学工業は10日までに、食品メーカーいなば食品(静岡市清水区)の完全子会社化に向けた株式公開買い付け(TOB)が成立したことを受け、6月6日に東証スタンダードの上場が廃止になる見通しを発表した。 焼津水産化学工業の臨時株主総会を5月16日に焼津市内で開催する。いなば食品の子会社となるための株式併合議案などが承認されれば上場廃止になる。
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【魚影を追って】安倍川本流・テンカラ 雨の後、アマゴ好反応 流れまたぐ長竿が奏功
山の奥に入ることが多い渓流釣りも、ようやく春を感じられるようになった。4月上旬、雨の翌日の静岡市の安倍川本流。テンカラ(和式毛針釣り)でアマゴを狙い、好反応を得た。 渓流釣りはフライとテンカラの両方で楽しんでいるが、近年は後者の出番が増えた。リールを使わない、シンプルで軽快な釣りに引かれるのは年を取ったせいか。いやいや、テンカラは一般的なフライと比べ、長竿と細いラインで流れをまたぎ対岸の毛針を操れるなどの点で、とてもポテンシャルが高いと実感している。 自由度が高い点も魅力だ。ラインはそれこそ、一定の太さと重さがあれば、何でもありだろう。筆者もこれまでいろいろ試した。伝統的なのは馬のしっ
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 5日はボラやタカベ、ネンブツダイ、クロダイ、メジナ。6日はタカベやスズメダイ、クロダイ、ネンブツダイ、ベラ、マダイ。7日はタカベやネンブツダイ、クロダイ、マダイ、タカサゴ、スズメダイ、ベラ、カワハギが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺のサビキ釣りはイワシとアジが少なく苦戦。水温が上がる今後に期待。オレンジビーチでは消波ブロック周辺でカサゴ狙いの穴釣りができる。餌はサバやサンマの切り身、オキアミ、青イソメなど。暗くなるとメバルも狙える。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 中部 由比漁
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日常の喜怒哀楽、絵画に 画家金沢さん作品展 静岡市葵区のギャラリー十夢
茨城県在住の画家金沢隆二さんの作品展「未来だった現在」が14日まで、静岡市葵区のギャラリー十夢で開かれている。 同展は昨年8月に同ギャラリーが主催した「第13回サムホール展静岡」で、金沢さんが大賞を受賞した記念に開かれた。東日本大震災で地震に襲われた金沢さんの生まれ故郷の岩手県岩泉町や福島第1原発、何げない日常風景などを描いた36点が並ぶ。一見明るい風景画に、戦争や凶悪事件の暗い影をにじませた作品などには、平和な世界を希求するメッセージを込めた。 金沢さんは「喜怒哀楽を素直に反映し、私なりに持っている世界観を表現した。身近にも絵のモチーフがたくさんあることを知ってもらいたい」と話した。
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茶の世界広げる逸品ずらり 静岡伊勢丹でティーフェス
10日に静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した第29回駿府各流大茶会に合わせた茶関連商品の販売会「シズオカティーフェスティバル」が15日まで、同店で開かれている。県内外の6社が自慢の逸品を並べている。 自社ブランド「お茶と、暮らしと」を展開する同区の茶問屋「岩崎恭三商店」はほうじ茶などを使ったジャムを販売。岩崎麻須美代表(30)は「ほのかな苦みも味わって」と話した。茶パッケージを手がける「吉村」(東京都)は茶葉そのものがフィルターの役割を果たすドリッパー「刻音(ときね)」で試飲を実施した。 同会を企画した静岡伊勢丹の遠藤道伸さんは「茶の多様性を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。
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事故ゼロへ意識高め「自転車はヘルメット着用を」 静岡県対策協、駿河区で買い物客にPR-静岡
静岡県交通安全対策協議会は10日、春の全国交通安全運動に合わせた啓発活動を静岡市駿河区のアピタ静岡店で実施した。県くらし交通安全課や県警交通企画課、静岡南署などから計11人が参加し、買い物客らに自転車利用時のヘルメット着用や夜間の歩行中の交通事故防止を呼びかけ、啓発品を配布した。 自転車用ヘルメットを装着した参加者は「普段自転車に乗りますか」と親子連れなどに声をかけ、着用を勧めるチラシを配布。またストラップ部分が反射するよう作られた、首からかけて使えるライトなども配った。県のイメージキャラクター「ふじっぴー」も応援に駆けつけ、子どもたちは笑顔でハイタッチしたり記念撮影を楽しんだりした。
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新入生、自転車通学安全に 清水東高で教室
交通安全協会清水地区支部は10日、静岡市清水区の清水東高で新入生向けの自転車交通安全教室を開いた。 自転車通学を始めたばかりの新入生約280人が参加した。実際に自転車に乗車して、危険回避や8の字走行をクラスごとに体験。遊びの要素を取り入れた体験に生徒は声をかけ合いながら取り組み、周りをよく見て安全に運転する大切さを楽しみながら学んだ。 清水署員による交通講話も行い、昨年清水区内で発生した自転車が関係する事故の半数以上が交差点で起きていたことから、交差点での安全確認の徹底を呼びかけた。ヘルメット着用の重要性や事故発生時の救護、報告義務についても伝えた。 (清水支局・大村花)
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「前向きに努力」新入生決意新た 静岡県美容専門学校で入学式
静岡市葵区の県美容専門学校は10日、同校で入学式を行った。昼間課程94人、通信課程13人の新入生計107人が美容師の道を歩むスタートラインに立った。 保護者や学校関係者らが見守る中、担任が新入生の名前を一人一人読み上げた。望月ひとみ校長は式辞で「美容師という職業は、人々に喜びを与え、それぞれの人生の節目に関わることができる。目標に向かって前進してほしい」と新入生を激励した。新入生代表の安本敬さん(22)=同区=は「学業に励み、美容師国家試験合格のため前向きな姿勢で努力する」と決意を表明した。 昼間課程は2年間、通信課程は3年間の授業で美容技術の習得を目指す。
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5専門学校に1337人 静岡で合同入学式 理工科大グループ
静岡理工科大専門学校グループは10日、合同入学式を静岡市駿河区のグランシップで行った。静岡産業技術、沼津情報・ビジネス、浜松未来総合、静岡デザイン、静岡インターナショナル・エア・リゾートの5校に入学する計1337人が、新たな生活の一歩を踏み出した。同グループで合同入学式を行うのは5年ぶり。 新入生を代表し、静岡デザインのヘアメイク科赤堀真子さん(18)が「ブライダルヘアメークアーティストになるためにふさわしい技術を身に付け、人間性を磨きたい」と宣誓した。 杉浦哲理事長は「専門学校は高校と自由度が大きく違う。コロナ禍に翻弄(ほんろう)された皆さんには、まずいろいろなところに飛び込んでほしい
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「匿流」対策強化へ 静岡県警、企業が連携 対策協が会議
暴力団など反社会的勢力と企業の関係遮断を推進する県企業防衛対策協議会は10日、静岡市葵区で中部ブロック会議を開いた。6月の株主総会シーズンを前に情報共有の徹底などを誓った。SNSを駆使し離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」を新たな脅威と捉え、一致団結して対策の強化に乗り出す決意を新たにした。 焼津水産化学工業総務・人事部の勝見亮介ブロック会長は「暴力団組織はあらゆる手段で資金獲得活動を活発化させている。警察の捜査の努力と成果を無駄にしないよう、企業間でも連携と情報共有を加速させましょう」とあいさつした。 県警の枝村芳宏組織犯罪対策局長は、県外の暴力団が県内進出を狙った事
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交通事故ゼロへ 静岡南署など西豊田小通学路で取り締まり
春の全国交通安全運動期間の「交通事故死ゼロを目指す日」である10日、静岡南署と県警交通指導課は静岡市駿河区の西豊田小通学路の市道で、交通取り締まりを実施した。 同小近くの、多くの児童が使用する横断歩道付近に可搬式速度違反自動取締装置を設置。同署によると県道静岡草薙清水線(通称・南幹線)の抜け道としてよく利用され、地元住民から取り締まりの要望があったという。取り締まり中は自転車も多く走行した。午前7~9時の間に、時速30キロの制限速度を超えた車両7台以上が通過した。 同署の堀田利治地域交通官は「通学に慣れない新入学児童のためにも、常にゆとりを持った運転を心がけてほしい」と話した。
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横断バッグ配布し交通ルール啓発 清水署が広報活動
清水署は「交通事故死ゼロを目指す日」の10日、静岡市清水区のマックスバリュエクスプレス清水駅前店で交通安全広報を行った。署員と県警のシンボルマスコット「シズカちゃん」が、自転車利用時のヘルメット着用などを啓発した。 買い物客に「自転車とヘルメットはワンセット」と呼びかけるチラシのほか、「信号と一時停止を守って安全確認」など自転車安全利用五則を記したミニ横断バッグを手渡し、事故死ゼロに向けて意識の高揚を図った。店内の放送でも交通事故防止を呼びかけた。 亀井章弘交通課長は自転車事故死者の7割が頭部を損傷している点を指摘し「命を守るため、自転車に乗る際はヘルメットをかぶってほしい」と訴えた。
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絵画愛好家の個性光る44点 静岡市役所市民ギャラリーで展示
静岡市在住の絵画愛好家でつくる「グループ彩」の作品展が14日まで、市役所市民ギャラリーで開かれている。 60~80代の会員8人が油彩画など計44点を出品した。鳥類が好きな会員は、フクロウのひなの巣立ちや猛禽(もうきん)類6頭の顔を緻密な水彩画で描いた。ペン画と水彩を掛け合わせた漫画のようなタッチなど、それぞれの個性を際立たせた作品が来場者の目を楽しませている。 代表の吉田軍児さん(81)=駿河区=は富士宮市と山梨県にまたがる毛無山を透明水彩で表現。絵を描く魅力を「無心になって景色と向き合えるところ」と話し、「どの作品も個性豊かな力作で見応えがある」と来場を呼びかけた。
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静岡消防士殉職事故 会見 謝罪は一歩 検証継続を【記者コラム 黒潮】
「不愉快な思いをさせてしまったことを心から深くおわび申し上げる」。3月21日、急きょ開かれた静岡市消防局の記者会見-。2022年、葵区呉服町の雑居ビルから出火し、駿河特別高度救助隊の山本将光さん=当時(37)=が殉職した事故を巡り、消防局長と警防部長(3月末で退職)が謝罪した。事故から約1年半がたち、会見で山本さんや遺族に謝罪を述べたのは、初めてのことだった。 遺族の要望で開かれた“謝罪会見”は市が消防局の組織的課題を検証した報告書を踏まえて事故当時の現場活動の誤りを初めて認めた。警防部長は事故翌日の会見で「活動に問題はなかった」と説明したが、複数の活動が「規範通り
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ソフトボールJDリーグ・NEC 12日開幕へ闘志 目指せ15勝、プレーオフ進出
ソフトボール女子JDリーグの東地区に所属するNECプラットフォームズ(掛川市)が、12日の大垣ミナモとの開幕戦(岐阜県・大垣市北公園野球場)に向け士気を高めている。今季もリーグ戦15勝、プレーオフ進出を目標に据える。溝江監督は「地道なことの積み重ねで、試合が終わる時に1点でも多く取っている戦い方をしていきたい」と強調する。 大場、横谷の左右二枚看板に続く投手力の飛躍が鍵になる。今季は日本女子リーグの静甲(静岡市)から山本(藤枝順心高出)が加入。昨季同リーグサファイアセクションで優秀選手賞を受賞した右腕は「最少失点で切り抜ける投球をしたい」と意気込む。昨季に初先発を果たし、東地区優勝のビック
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自宅駐車場で朝市 月1開催 好評15周年 地域の憩いの場「交流深まる」 静岡市葵区の海野さん
静岡市葵区末広町の食育指導士海野久美子さん(69)が、地域活性化のため自宅駐車場でほぼ毎月開いている「かねき朝市」が、7月で開始から丸15年を迎える。海野さんは知人が作った野菜や加工食品を販売。キッチンカーや音楽演奏などの出店者、出演者の輪も広がり、休日の憩いの場としてにぎわっている。 3月30日の朝市では同区梅ケ島で茶の生産に取り組む静岡大の学生が茶を販売。たこ焼きやおむすびなどの出店が並び、ダンスやギター演奏も披露された。 出店料無料のため、参加者は徐々に増えて活気づいている。同大の島田理暉さん(24)は「のんびりした雰囲気で、お客さんに自分たちの活動の話をゆっくり聞いてもらえる」と
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色あせぬ輝き ビンテージの魅力【しずおかアウトドアファン】
所有者が長年大切に使い続けたアウトドア用品には、新品にはない味わいがある。県内でビンテージのキャンプギアや衣料品を扱う店舗を訪ね、色あせない輝きと魅力について聞いた。(生活報道部・草茅出) フリマ通じ所有者が交流 思い出の詰まったアウトドア用品を長く使い続けられるよう、所有者同士やメーカー、店舗などをつなぐ試みも。3月31日に浜松市中央区の渚園で開かれたイベント「Re[リ]‥Pair[ペア]」では、キャンプ道具やウエアなどを扱うフリーマーケットや出張修理など多彩な催しが人気を呼んだ。 フリーマーケットは、出展者と来場者の対話を促そうと値段の掲示は禁止。交換や販売を開始する前に2時間、
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知事の発言「農業者を愚弄して看過できない」 JA静岡中央会が声明文提出
川勝平太知事が新規採用職員への訓示で「職業差別」とも受け取れる発言をしたことについて、JA静岡中央会の鈴木政成会長が9日、県庁に田保豪農林水産担当部長を訪ね、抗議の声明文を提出した。鈴木会長は「農家に対して知事の気持ちを発信してほしい」と対応を求めた。 声明文は、組合農家から強い憤りや失望の声が多数寄せられる状況を示した上で、「食を支えるため、厳しい経営環境の中、日々奮闘している農業者を愚弄(ぐろう)する発言であり、決して看過できない」と強い遺憾の意を表明した。農業の重要性を踏まえ、県内JAグループが取り組む地域農業振興や食料の安定供給に対し、県がさらに協力や連携をするよう望んだ。 鈴木
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リニアトンネル工事の環境対策 薬液注入「効果得られない前提で」 静岡市長がJRに予測要求 「最悪の想定を」とも
リニア中央新幹線トンネル工事の環境影響について議論する静岡市の事業影響評価協議会(会長・増沢武弘静岡大客員教授)は9日、市役所静岡庁舎で会合を開き、難波喬司市長が南アルプス生態系の保全措置についての市の考え方をJR東海に伝えた。同社が環境影響の回避・低減措置として示しているトンネル湧水の低減工法「薬液注入」は、高被圧で地下水がたまっている場所の掘削では十分な効果が期待できない可能性があるとし、効果がないことを前提に植物の移植などの代償措置を考えるべきだと指摘した。 国専門家会議が2023年12月に取りまとめた報告書では薬液注入の効果を前提にJRの保全措置は適切だと評価していて、難波市長は異
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1月個人破産131件 前年同月と同数 静岡県内
静岡商工データがまとめた1月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月と同数の131件だった。 地区別は東部が前年と同じ47件、中部が3件増の45件、西部が3件減の39件。市郡別は静岡市が31件、浜松市が29件、沼津市が11件。同社は「物価高に賃上げが追いついていないのが現状。景気の環境次第では先行き懸念材料は多く、注視が必要」としている。
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地域発展へ決意新た 経済4団体が合同入社式 静岡
静岡県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県経営者協会、県商工会議所連合会の県内経済4団体は9日、オンラインと来場での参加を組み合わせた合同入社式を静岡市葵区で行った。62社163人が、地域経済発展の一翼を担う決意を新たにした。 県商議所連の岸田裕之会長はあいさつで、社会経済活動の正常化が進む一方、原材料価格高騰や円安、人手不足など中小企業を取り巻く厳しい事業環境に言及。その上で「柔軟な発想で時代の変化を先取りし、臆することなくさまざまな課題に挑戦してほしい」と呼びかけた。先輩から激励メッセージも寄せられた。 日本パラリンピック委員会の河合純一委員長(浜松市出身)も登壇し、「(仕事の)先
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話し方講座の会 会員を募集 静岡市葵区
静岡市葵区のアイセル21で話し方講座を開いている「スピーチを楽しむ会」は会員を募集している。 講座は毎月第1、第3火曜日の午後7~9時。大勢の前で恐れずに話す力、人に好かれる話し方を身につけるため、発声練習や話の組み立て方を、実習を交えながら学ぶ。年会費は3千円で、途中入会の場合は翌年3月まで月250円。 問い合わせは勝山茂会長<電080(6923)3024>へ。
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女性起業家の取り組み発信 14日、静岡市葵区でイベント
女性起業家や女性事業承継者の取り組みを発信するイベント「食楽遊ワンダーピクニックinオクシズ」(しずおかFF実行委員会主催)が14日午前10時から午後4時まで、静岡市葵区平野の体験交流施設「こぐまプレイス」で開かれる。 飲食店や雑貨店、ワークショップが楽しめる約25ブースが出店するほか、音楽ライブも行う。午前10時20分からは「静岡に移住した人&オクシズで暮らす人」、同11時20分からは「ビジネスと家庭の両立、どうしてる?」をテーマにした座談会をそれぞれ開く。 入場無料。詳細は同イベントウェブサイト<https://uruoicareer.studio.site/wonderpicnic
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多彩な題材、作風楽しんで 画家・桑嶋さんの力作並ぶ 静岡市葵区
SBS学苑藤枝校の講師を務めるアクリル画家の桑嶋よしみさん(吉田町)が15日まで、静岡市葵区の亀山画廊で作品展を開いている。絵画や掛け軸、帆布を使ったバッグなど約55点の力作が並ぶ。 今回の展示では、川端康成の短編小説「片腕」から着想を得て、指がしなやかに肩に掛かった幻想的なアクリル画を出品した。その他の作品には、ハスの花やフクロウなどの題材を多く使用。同じモチーフでも色使いを工夫し、作風の変化が楽しめる。岩絵の具で月を描いた絵画などアクリル絵の具以外も使いながら多彩な表現を追求した。 桑嶋さんは「私なりに表現した。来場者もそれぞれの感性で自由に楽しんで」と見どころを紹介した。
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城北高卒業生が絵画展 20~90代の20点 静岡市役所市民ギャラリー
静岡城北高(静岡市葵区)の卒業生でつくる絵画グループ「木之華会」の作品展が9日、市役所市民ギャラリーで始まった。14日まで。 20~90代の会員が描いた水彩画や油彩画、日本画など多様なジャンルの力作約20点が並ぶ。スキーが趣味の村松加苗さん(67)=同区=は冬に訪れた長野県志賀高原スキー場での様子を描いた。来場者は「マイナス10度の寒さが伝わる」「遠くに見える雪山が美しい」とそれぞれの思い出に重ねて懐かしそうに鑑賞した。 同会の杉田緑さん=同区=は「会員が日常生活の中で触れた感動を得意のジャンルで描きあげた。一人一人の感性を絵から読み取ってほしい」と話した。
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ヨットレース 安全対策確認 来月開催 参加者対象に講習 静岡市清水区
三保沖と戸田港沖間のヨットレース「戸田レース2024」の実行委員会は7日、レースの参加予定者ら対象の安全講習会を静岡市清水区の富士山羽衣マリーナで開いた。 清水海上保安部などから講師を迎え、約30人が安全への意識と知識を深めた。過去の事故事例などから、定期的な点検整備や常時見張りの徹底、気象情報の入手の重要性やライフジャケットの着用効果について確認した。 同レースは今回が5回目で5月18日に開催する。講習会は、ヨットについて、安全衛生が前提のレジャーであるという参加者の意識を醸成し、事故のない安全なレースの実現と継続を目指すため、初めて全体で実施した。
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遺体の歯科記録照合、技術学ぶ 災害時などに備え医師会研修会 静岡市駿河区
静岡県歯科医師会は7日、大規模災害時などに遺体の身元確認技術を学ぶ研修会を静岡市駿河区の県歯科医師会館で開いた。同会所属の歯科医師や県警警察官が身元確認の重要性を再認識し、生前の歯科記録と遺体の情報を照合する技術習得のため実習に取り組んだ。 神奈川歯科大の教授や講師らの指導で、参加者は遺体に見立てたマネキンで、歯の記録であるデンタルチャートの記入やエックス線写真の撮影などを体験した。生前の記録の収集方法や、写真と照合する際の手順、注意点なども学んだ。 静岡県歯科医師会の栗原由紀夫幹事は「大規模災害に備え、全ての会員が身元確認の知識を身に付けないといけない」と述べた。
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新入生 探究学習の意義学ぶ 清水桜が丘高でワークショップ 静岡市
静岡市清水区の清水桜が丘高は9日、新入生が探究学習の方法や意義を学ぶための外部講師による講演とワークショップを開いた。 一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)の辰野まどか代表理事が講師を務めた。新入生約220人が、自己紹介などを通して、日常と異なる場所に出て違う人に出会う体験をし、居心地のよい場から一歩踏み出すことの価値を学んだ。
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ものづくり担う人材へ 静岡県立工科短期大学校に90人 清水区で入学式
静岡県立工科短期大学校は9日、本年度の入学式を静岡市清水区のマリナートで開いた。ものづくりの世界での活躍を目指す新入生が学生生活の新たな一歩を踏み出した。 同区の静岡キャンパスと沼津市の沼津キャンパスの計6科に90人が入学した。柳下福蔵校長は式辞で「2年後には産業基盤を支える頼もしい人材に成長することを願う」と期待し、「互いの夢や社会問題についても語り合い、充実した学生生活にしてほしい」とエールを送った。 新入生を代表し、建築設備科の野崎愛翔さんが「互いに助け合い高め合って、アフターコロナ時代におけるものづくり産業の成長に貢献できる人間を目指す」と宣誓した。 (清水支局・大村花)
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5月30日裁判員体験 静岡地裁
静岡地方裁判所は5月30日午後1時半から、「裁判員裁判体験会」を静岡市葵区の同地裁で開く。 裁判員に選ばれるまでの手続きを説明した後、事件を想定した模擬裁判で参加者に裁判員役を体験してもらう。現役の裁判官、検察官、弁護士の法曹三者への質問コーナー、法廷見学も予定している。 定員は20人程度。参加希望者は静岡地裁ホームページから申し込む。問い合わせは同地裁総務課広報係<電054(251)6241>へ。
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林部智史、7月に静岡公演
歌手の林部智史が全国ツアーを6月からスタートさせる。静岡公演(静岡新聞社・静岡放送など主催)は7月7日午後4時から、静岡市葵区の市民文化会館中ホールで開かれる。チケットは全席指定で8800円。未就学児の入場不可。4月27日から各プレイガイドで販売する。
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浜松新球場、多目的ドームか屋外型か 基本計画策定へ 静岡県知事辞意で先行き不透明【ニュースを追う】
浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区の新野球場整備を巡り、県は6月にも、国の事業認可の前提となる基本計画を策定する。最短で2032年度供用開始というスケジュールも明らかになり、曲折をたどった大型プロジェクトは建設に向けて動き出す見通しとなった。ただ、焦点となっている規模と構造の絞り込みは先送りされ、「2024年問題」に伴う人手不足や建築資材の高騰など課題も山積する。川勝平太知事の突然の辞意表明もあり、肝いり事業の行方は視界不良だ。 県が野球場の整備を予定する遠州灘海浜公園篠原地区周辺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・宮崎隆男) 「雪の降らない静岡県は青空の下での野球場がいい。あ
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【時評】トランプ氏の危機感 支持率僅差も資金力の差(海野素央/明治大教授)
米大統領選挙はバイデン氏対トランプ氏の再対決が確定した。政治サイト、リアル・クリア・ポリティクスの各種世論調査結果の平均支持率(2月21日~3月13日)は、トランプ氏がバイデン氏を1.7ポイントの僅差でリードしている。しかし、その平均値にはトランプ氏に甘い数字を出すいわゆる「トランプ応援団」の世論調査会社の結果が含まれている点に留意すべきだ。 支持率が僅差であっても、資金面ではバイデン氏が圧倒的に優勢である。米第4四半期(2023年10~12月)においてバイデン氏と民主党全国委員会は9700万ドル(約145億円)を集めたのに対して、トランプ氏は1900万ドル(約28億円)。トランプ氏は
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社説(4月9日)静岡茶市場 消費者の認知度向上を
静岡市葵区の茶問屋街に、はしり新茶が出回り始めた。中心的施設の静岡茶市場の新茶初取引式典は開設以来最も早く12日朝、開催される。 入荷数量が見通せず、六曜は前年と同じ赤口で「赤字を連想させる」という声もあるが、シーズン到来を一日でも早く告げようと暦より実を取った。2023年度に10年連続の営業赤字となった危機感の表れとも受け取れる。 茶市場の活路には、茶業者の施設から、お茶好きな消費者も注目するよう、認知度を向上させる必要がある。急須を使って上級茶葉を入れる人を増やし、安い原料茶を使う大手の緑茶ドリンク台頭による茶価下落に歯止めをかけなければならない。 23年度は若手社員のプロジェクト
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茶況(4月8日)鹿児島県本土物一茶が初上場 静岡茶市場
静岡茶市場に鹿児島県本土物一茶が初上場した。前年より2日遅い。穎娃と知覧の荷で、ゆたかみどりやさえみどりなど計7700キロ。連日入荷を予定する。茶市場職員は「ミル芽で摘んであり、おおむね品質は良好」と語る。市中問屋は「上下のばらつきがあるため、しばらく状況を見る」と話した。
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共同親権改正法案 子どもの意見募集 ひとり親支援団体 静岡市
離婚後の親権制度を見直し、父母双方が合意できた場合に「共同親権」を認める民法改正案を巡り、静岡市のひとり親家庭の支援団体「シングルペアレント101」がホームページで、ひとり親家庭の子の声を集める活動を行っている。 改正案そのものへの賛否も含め、共同親権制度に対する意見を求めている。法案では共同親権が認められた両親の間で、子どもの教育や医療などをめぐり意見が一致しない場合は裁判所に申し立てる。田中志保代表は「受験であれば志望校の急な変更も想定されるが、裁判所は時限に間に合う対応ができるか。制度によって子どもの思いが置き去りにされないか懸念している」とし、「直接声を聞きたい。法案への賛否がどち
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交通安全 新入学児童に啓発 通学路の危険箇所「保護者と確認を」 静岡市清水区
清水署と交通安全協会清水地区支部は8日、新入生と保護者向けの交通安全啓発活動を入学式に合わせて静岡市清水区の清水江尻小周辺で行った。県警のシンボルマスコット「シズカちゃん」も参加し、新入生の初登校を見守った。 署員らが横断歩道付近に立ち、家族と登校する新1年生に「車は来てないかな」「まっすぐ手を上げてみよう」などと声をかけ、安全な横断方法を伝えた。児童らは緊張した面持ちで応じながら、横断歩道の渡り方を練習した。 増田明香地域交通官は子どもの普段の様子を知っている保護者に向けて「一緒に通学路の危険箇所を確認し、繰り返し交通安全について伝えてほしい」と呼びかけた。
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交通安全 新入学児童に啓発 登下校指導やグッズを配布 静岡市葵区
静岡中央署などは8日、新入学児童を対象にした交通安全啓発活動を静岡市葵区の千代田小で行った。春の全国交通安全運動の一環で、この日入学式を迎えた新1年生に安全な登下校を呼びかけた。 同署や同区の関係者ら計約20人が参加し、真新しいランドセルを背負い保護者と手をつないで登校する新1年生に「手を上げて横断歩道を通行してね」「左右確認を忘れずに」と交通指導をした。反射材などの啓発グッズも配布した。 同署の飯田将人交通課長(51)は「毎年4、5月は新入学児童の事故が多い。児童は交通マナーを必ず守り、ドライバーは小さな歩行者に一層注意して運転してほしい」と話した。
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二輪愛好者らにも安全講習 交通機動隊員を講師に 静岡市葵区
清水、静岡中央、静岡南の3署と県警交通機動隊は8日、二輪愛好者らに向けたセーフティーライダー講習会を静岡市葵区の古庄自動車学校で開いた。 ツーリングシーズンの到来で二輪車事故の増加が懸念されることから、運転技術と知識の向上や運転の勘を取り戻す機会にしてもらおうと実施。市民や署員ら約30人が、講師を務めた交通機動隊員から急ブレーキのかけ方や重心の移動のこつなどを学び、実践した。 清水署によると県内では今年、7日時点の速報値でミニバイクなどが絡む事故で3人が亡くなっている。亀井章弘交通課長は「プロテクターを装着し、速度を抑えて安全に楽しんでほしい。体調が悪いときの運転は控えて」と呼びかけた。
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交通安全 新入学児童に啓発 横断歩道は手を上げて 静岡市駿河区で呼びかけ
静岡南署などは8日、静岡市駿河区の川原小で新入学児童に向けた交通安全啓発活動「入学おめでとうキャンペーン」を実施した。同署や駿河区役所、交通安全協会静岡南地区支部などの計13人が、横断歩道の安全な渡り方などを指導し、啓発品を配った。 参加者は同校正門付近の横断歩道で児童に向け、車が来ていないか左右を確認し、手を上げて渡るよう呼びかけた。「守ろう!交通マナー」などと書かれたのぼり旗を立て、啓発チラシと反射材キーホルダーを児童や保護者に配った。 新1年生の高畑陽鈴さん(6)は「これから一人で登校するのは少しだけ緊張する。道路を渡るときはしっかり手を上げて渡りたい」と誓った。
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満州での集団自決「隠さず話すべき」 文化人類学研究者が解説 静岡市葵区
静岡歴史民俗研究会(望月茂会長)は6日、研究発表会を静岡市葵区のアイセル21で開いた。同会顧問で朝鮮の歴史文化などが専門の文化人類学研究者嶋田進さん(82)=金沢市=が登壇し、満州事変後に旧満州(中国東北部)に渡った満州開拓団や満州開拓青少年義勇軍の歴史を解説した。 嶋田さんは新聞記事に掲載された満州での集団自決を巡る証言を紹介し、「満州から命からがら逃げ帰った人たちの証言は本当に心が痛む」と語った。「戦争の記憶をどう伝えるかが大事。戦争が起きないよう後世に歴史的事実は隠さず話すべき」とも主張した。 望月会長は、徳川家康が大坂の陣の際にも、家臣に久能城を守れと命じ、重要視したのはなぜかと
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古代の稲作や農具紹介 復元水田の研究成果展 静岡・登呂博物館
静岡市駿河区の市立登呂博物館で5月12日まで、企画展「古代の稲作と実験考古学」が開かれている。弥生時代の水田耕作について静岡大と共同研究した内容の紹介パネルや、復元したくわなどの農具が並ぶ。 復元したくわは、刃先が四つに分かれたり泥よけがついたりした4種類が展示されている。実際に田を耕して用途の違いを検証したパネルなどが目を引く。復元したくわは手に取ることもでき、同博物館学芸員の渡辺智大さん(31)は「手に持つ体験を通して、当時の生活に対する理解を深めてもらえたら」と話した。 登呂遺跡内には弥生時代の水田が再現整備されており、同博物館らは稲の栽培実験などを通じて日本の初期農耕を研究してい
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旧清沢小・旧水見色小 閉校2校 思い込めた「宝物」共有 中藁科小 統合後初の始業式 静岡市
本年度から静岡市葵区の旧清沢小、旧水見色小と統合した中藁科小で8日、前期の始業式が開かれた。統合により閉校した2校の児童が、思いを込めて制作した「宝物」を紹介した。 旧清沢小の児童は、地域に伝わる「清沢和紙」に3校が集まる姿を表現した木を描いた作品を披露。旧水見色小の児童は似顔絵と「絆」の文字を描いた手ぬぐいを見せ、それぞれの説明をした。内山健校長は中藁科小の宝物として同校の校旗を紹介した。 新年度は旧清沢小学区から11人、旧水見色小学区から4人が通学。中藁科小児童は79人に増え、各学年とも10人以上になった。内山校長は「それぞれの学校の文化や伝統を大切にしていこう」と呼びかけた。 (
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規格外イチゴを活用 期間限定スイーツ ホテルアソシア静岡
静岡市葵区のホテルアソシア静岡はこのほど、規格外のイチゴを活用したスイーツの提供を同ホテル内の飲食店で始めた。26日までの期間限定。 桃に似た芳醇(ほうじゅん)な香りが特徴の焼津産「桃薫(とうくん)」で、従来廃棄されていた規格外品を材料に選んだ。ホテルで製造するケーキ生地の端切れを使った大福、パンナコッタとデニッシュの3種を考案。朝食ビュッフェやロビーラウンジなどのメニューに加えた。 同ホテル担当者は「地元の素晴らしい食材を有効活用し、フードロス削減につなげたい」と話す。
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「みかんとシナモン香る鮪油漬け」 新たな缶詰 土産にいかが 清水河岸の市や静産大開発
清水河岸の市協同組合と静岡缶詰協会などはこのほど、缶詰の新しい土産品「みかんとシナモン香る鮪(まぐろ)油漬け」を商品化した。静岡市産学交流センターの産学共同研究事業の一環。 「缶詰を使った静岡ならではのお土産」をコンセプトに開発に着手し、静岡産業大経営学部の熊王康宏教授(工学)が協力した。感性工学の手法を用い、通常の商品開発以上に顧客ニーズの把握を重視してモニタリング調査を3度実施。人気を集めたツナ、みかん、シナモンの組み合わせで風味豊かに仕上げた。 1缶90グラム270円(税抜き)。国内外の観光客をターゲットとして、清水魚市場河岸の市(静岡市清水区)の自動販売機と、新東名高速道静岡サー
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立民県連代表に源馬氏再任承認
立憲民主党県連は8日、静岡市内で幹事会を開き、源馬謙太郎衆院議員(衆院静岡8区)の代表再任を承認した。5月19日の県連大会で正式決定する。任期は同日から1年間。 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を追及し、次期衆院選での政権交代を目指す立民。ただ、支持率低迷が続く内閣や自民に対し、野党の支持率も微増または横ばいにとどまっている。 川勝平太知事の辞意表明を受け、県内の政治も混乱している中、源馬代表は「仲間づくりを進め、党の支持率を伸ばしていきたい。知事選の候補者も関係団体とともに擁立を急ぎたい」と話した。 その他の役員人事は県連大会で発表する。
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「教養や専門知識、身に付ける」 静岡産業大が入学式
静岡産業大は8日、入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。藤枝、磐田両キャンパスの新入生計377人が希望を胸に、新たな一歩を踏み出した。 新入生を代表し、経営学部の鈴木麻朝さん(18)が「先生方のご指導を基に、教養や専門知識、豊かな人間性をバランス良く身に付けていきたい」と宣誓した。同学部3年の長屋泉希さん(20)は「この学校にはやりたいことに自由に挑戦できる環境がある。自分の好奇心に素直になって」と歓迎の辞を述べた。 堀川知広学長は「教職員は、皆さんが明るい未来を描くことができるよう精いっぱい応援する。個性を磨き、自分の進むべき道が見つけられることを願っている」と新入生を激励した。
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一番茶生産向け決意 天竜茶振興協が総代会
静岡県西部で今月下旬以降、一番茶生産が本格化する。山間部で香り高い茶を作る浜松市天竜区では8日、天竜茶振興協会(事務局・JA遠州中央)の総代会が開かれ、関係者が新茶期に向けて決意を新たにした。各産地では、11月に同市で初開催される全国お茶まつりに向けた準備も進む。 総代会では、消費拡大に向けた催事出店や有機栽培普及などを盛り込んだ新年度事業計画を決定した。昨今は肥料代や製茶工程で必要となる重油代の高騰が茶工場の収益を圧迫する状況が続き、農家の高齢化も課題となっている。平賀義行会長は「茶園を新たに造成するなど前向きな動きもある。厳しい状況が続くが、順調に生育して生産現場にとって良い新茶期とな
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謎多い神武天皇像 専門家ら現地調査 学術的に価値確認 「明治期の制作 妥当」 焼津神社
焼津市の焼津神社に建つ神武天皇像について、美術史研究の専門家らでつくる「屋外彫刻調査保存研究会」がこのほど、現地調査を行った。明治時代末期ごろの制作とみられる銅像の価値を、学術的な視点から確かめた。 像は銅製で、高さ1・98メートル、幅1・1メートル。像の左手に弓が握られ、先端には金鵄(きんし)がとまっている。像は1913年に同市の神武通り商店街に建てられ、50年に同神社に遷座された。焼津市史などによると、像は住民らが名古屋で購入したとされるが、詳細は分かっていない。 調査は像の周囲に足場を組み、洗浄もしながら実施。参加した美術史研究者や彫刻家、保存修復の専門家ら10人ほどの会員が状態
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動物園予備校 新入生16人決意 東伊豆
東伊豆町白田の「動物園予備校アニマルキーパーズカレッジ」は8日、2024年度の入学式を同校で開いた。5期生となる16人が、将来の夢の実現に向けて決意を新たにした。 河津町の動物園「iZoo(イズー)」などを運営する「レップジャパン」(静岡市)が20年に開設した2年制の認可外教育施設で、動物園の飼育員などを養成している。新入生を代表し、土田千尋さん(18)=長崎市出身=が「動物の飼育はもちろん、社会で必要な知識や技術習得に取り組みたい」と述べた。 学校長の白輪剛史さんは「職員だけでなく、学校で飼育する120種を超える動物も先生。新しい視点で動物飼育のプロを目指してほしい」と激励した。
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知事選、大村慎一氏が出馬意向固める 鈴木康友氏擁立へ調整の動き “ポスト川勝”活発化
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選に、元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)が7日までに出馬の意向を固めた。一方、浜松市経済界の一部が前浜松市長の鈴木康友氏(66)の擁立を目指して調整していることも関係者への取材で分かった。知事選出馬への具体的な動きがにわかに表面化した。 大村氏については、県中部の経済界の一部などが、国とのパイプを持ち、地方行政にも精通する手腕を評価。本県が抱えるさまざまな課題へも適切に対応できる人材だとして、水面下で出馬を要請していた。大村氏も応じる考えを伝えた。大村氏は静岡新聞社の取材に「国と地方で行政に携わってきた経験を生かし、(川勝
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⚾東海大翔洋が準優勝 神戸弘陵に1―9 静岡県勢初Vならず【全国高校女子硬式野球選抜】
第25回全国高校女子硬式野球選抜大会は7日、東京ドームで決勝を行い、静岡県の東海大翔洋は神戸弘陵(兵庫)に1―9で敗れ、県勢初の優勝はならなかった。 東海大翔洋は初回に先発垣崎瑠依がつかまり、1死満塁から、走者一掃の適時三塁打とスクイズで4点を失った。五回に川満芽衣の適時打で1点を返したが、その裏に5安打を浴びて5失点し、反撃ムードを断たれた。 好機生かせず防戦も、決勝の舞台堂々と 東海大翔洋は初回に失った4点が重くのしかかった。打線も何度か好機をつくったものの神戸弘陵の投手陣を崩せず。弓桁監督は「成果は出せたが(展開は)防戦になった」と振り返った。 先発垣崎は初回に1死から安打2本
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【裏金事件】静岡県連、首相責任問う声も 自民幹事長と「車座対話」
自民党は7日、派閥パーティー裏金事件を受け、党幹部が全国行脚して現場の声を聞く「政治刷新車座対話」を静岡市内で開き、茂木敏充幹事長が静岡県連関係者と意見交換した。関係者によると、県連側からは厳しい意見が相次ぎ、岸田文雄首相(党総裁)の責任を問う声も上がった。 冒頭を除き非公開。県連からは増田享大幹事長ら三役、ベテラン県議、青年局や女性部代表ら約10人が出席した。川勝平太知事の辞職表明に伴う次期知事選も議論になった。茂木氏は会合後、「県のトップをどうするか新しい局面を迎えている。今後、県連とも話し合い、対応を考えたい」と記者団に述べた。独自候補を擁立するかは明言しなかった。 車座対話は党勢
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【静岡まつり最終日】大盛況の城下町 花見行列に宍戸開さん/花魁道中あでやかに
静岡市中心部で多彩な催しが繰り広げられた第68回静岡まつり(実行委主催)は、最終日の7日も大勢の来場者が各会場を行き交った。 花見行列で大御所役を務めたのは俳優宍戸開さん。駿府城公園内の大演舞場での出発式で宍戸さんは、テレビ番組で徳川家康役を何度も務めてきたことに触れ「これまでは(若い時代の)戦うシーンが多かった。大御所時代の役は新鮮」と喜びを語った。「いざ出発」と高らかに花見の始まりを宣言し、沿道の観客の声援に笑顔で応えながら街中を回った。 美しく着飾った太夫が同公園内を練り歩く「花魁(おいらん)道中」では、花魁役の女性が三枚歯の高げたでゆっくりと進み、あでやかな姿で観客を魅了した。
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若手職人育む「匠宿」の挑戦 静岡の伝統工芸体験施設 寮整備で働きながら修業
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で、職人育成に向けた取り組みが進んでいる。2021年のリニューアル時から指定管理を担う建築設計業「創造舎」(葵区)が、生活を整えながら技術習得や創作に打ち込める環境整備に力を入れている。 施設はリニューアル後の工芸体験者数の目標が年間約2万人だったのに対し、3万人近くが訪れるようになった。全体的な来館者数も安定し「子どもたちが職人に憧れを抱いた時に道を示せるようにしたい」と杉山浩太館長(39)。染めや木工、漆などの職人が常駐し、工芸品を活用した飲食や物販の施設を併設する特性のほか、展覧会共催などで築いた関連団体との連携態勢が、職人育成の補
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静岡まつり閉幕 夜空に手筒花火、幻想的フィナーレ
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する第68回静岡まつり(実行委員会主催)が7日、閉幕した。静岡市葵区の駿府城公園では地元の煙火保存会による手筒花火が夜空を彩り、華やかなうたげに幕を閉じた。 家康が約400年前の駿府城で、日本で初めて花火を見たという故事にならった「大御所観覧手筒花火」では、市内外の煙火保存会3団体が共演し、3日間の祭典のフィナーレを飾った。大小さまざまな花火が次々と披露され、観客から歓声が上がった。白やオレンジの火花が夜桜を照らし、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。 最終日も大御所花見行列や夜桜乱舞などが展開され、3日間の来場者数は推計96万人(主催者調べ)だった。 (政
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京都・細見美術館 静岡でコレクション展 細見良行館長に聞く 日本美術、3代続く審美眼
昭和の実業家・細見良さん(初代古香庵[ここうあん]、1901~79年)に始まる細見家3代が収集した京都・細見美術館の収蔵品は、日本美術史を総覧するコレクションとして知られる。3代それぞれの分野は異なるが、日本美術への情熱的なまなざしは「細見家の名品」という統一感となって人々を魅了する。静岡市美術館(同市葵区)で13日に開幕するコレクション展を前に、3代目の細見良行館長に収集の背景を聞いた。 初代古香庵は大阪・泉大津市を拠点に毛織物業で富を築き、30代から古美術に関心を寄せていった。「明治以降、原三渓や益田鈍翁[どんのう]ら実業家が仏教、神道美術などの海外流出を憂いて収集した。祖父はその最
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現代のひずみ表す「赤い丸」 美術家・松浦澄江さん 袋井で個展
銀箔[ぎんぱく]や和紙などの日本画の素材と、アクリルや照明などを現代の人工物を掛け合わせたインスタレーションを制作する美術家松浦澄江さん(静岡市清水区)が20日まで、袋井市豊沢のアートスペース「樂土舎[らくどしゃ]」(樂土の森)で個展を開いている。ステージや小屋、茶室など七つの空間に作品を展示し、現代社会のひずみを提示する。 中心となる作品は「歪[ゆが]んだ赤い丸」シリーズ。鑑賞者は、赤い楕円[だえん]形のアクリル板越しに周囲の景色を見比べ、「日常が非日常に切り替わる瞬間」を体験する。2011年秋、東日本大震災を受けて日の丸を模した作品を制作。その後、楕円形へ展開して県内外で発表してきた。
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桜の下で多文化交流 技能実習生や留学生楽しむ 駿府城公園
静岡市内で国際交流活動に取り組む市民団体「SHIZUPOP(シズポップ)」などは7日、静岡まつりでにぎわう同市葵区の駿府城公園で多文化交流を目的とした花見を行った。 静岡市や沼津市、富士市などに拠点を置く5団体が合同で開催した。技能実習生や留学生、英会話講師など、多様な国籍や文化を持つ約80人が参加し、満開の桜の下で会話や食事を楽しんだ。日本らしい風景の中でさまざまな国の言葉が飛び交った。 2022年に来日し、工場で働きながら日本語を勉強しているというインドネシア出身の技能実習生グナワン・サトリさん(21)=同市清水区=は「いろんな国籍や職種の人と仲良くなれてうれしい」と笑顔を見せた。
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和太鼓の響き、力強く 藁科地区児童が披露 静岡市葵区
静岡市葵区藁科地区の小学生らでつくる和太鼓チーム「わらしな太鼓 倭鼓舞琉(わこまる)」など3団体が7日、同区の藁科生涯学習センターで演奏会を開いた。地域住民が力強いパフォーマンスを楽しんだ。 例年は卒業公演を兼ね3月に開くが、練習会場の同センターの改装オープンに合わせ、4月に開催した。 メンバー約50人が暴れる藁科川や吹き荒れる風をイメージしたオリジナル曲「疾風」など全11曲を入れ替わりで披露。豪快な演舞に大きな拍手が上がった。 中学1年の鈴木晴日さんは「打つ数がたくさんある曲が多く、表現の幅が広かった。みんなに聴いてもらえて楽しかった」と話した。
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【静岡まつり2日目】登城行列や夜桜乱舞 春の城下町に活気 夜は光のドローンショー
第68回静岡まつりは2日目の6日、静岡市中心街で徳川家康にちなんだ多彩な催しが展開された。汗ばむ陽気の中、春の城下町は活気にあふれた。 仮装をして駿府城公園を目指す駿府登城行列=静岡市葵区 仮装をして駿府城公園を目指す駿府登城行列=静岡市葵区 時代衣装を身にまとい駿府城公園を目指す駿府登城行列 町衆が行列を組み、大御所への献上品を持って駿府城公園を目指す「登城行列」では、武士や農民の時代衣装を身に着けた市民が駿河区の森下公園から葵区の駿府城公園までの道のりをにぎやかな太鼓などの音とともに練り歩いた。 集まった来場
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劇団四季キャッツ静岡公演 静岡まつり来場者にPR
劇団四季は7日まで開催している静岡まつりに合わせて静岡市葵区の駿府城公園内に特設ブースを設け、7月17日開幕のミュージカル「キャッツ」静岡ロングラン公演(市、静岡商工会議所、市文化振興財団、劇団四季、静岡新聞社・静岡放送主催、県共催)をPRしている。 6日は、スタッフがミュージカルを紹介するちらしやネコの形をしたうちわを配布。10年半ぶりとなる静岡公演への来場を呼びかけた。ブース内の大型パネルの前で、ネコのポーズをするなどして記念写真に納まる家族連れやミュージカルのファンでにぎわった。 チケットの会員先行予約は7日から、一般販売は14日から。問い合わせは劇団四季静岡オフィス<電0570(
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23人新たな学び 静岡社会健康医学大学院大で入学式
静岡社会健康医学大学院大の入学式が6日、静岡市葵区の同大学院大で行われた。医師や歯科医師、保健師ら計23人が、公衆衛生学やゲノム医学など「社会健康医学」の学びをスタートさせた。 宮地良樹学長は式辞で「社会人として働きながら学習することは大きな努力が求められるが、優れた学習研究環境を提供していく。大きく羽ばたく姿を楽しみにしている」と呼びかけた。川勝平太知事は「大いに勉学に励み、本県の健康寿命延伸に資する人材に成長してほしい」と激励した。大学院大顧問を務める本庶佑京都大特別教授もビデオメッセージで祝辞を寄せた。 新入生を代表して県立静岡がんセンター(長泉町)の医師伊東歌菜さん(30)が「医
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「死刑制度に関心を」 福岡事件支援者、浜松で講演
福岡市で1947年に商人2人が射殺された福岡事件で、無実を訴えながらも強盗殺人罪で75年に死刑が執行された西武雄元死刑囚らの再審運動を支援する熊本県玉名市の僧侶古川龍樹さん(64)が6日、浜松市中央区で講演した。福岡事件の概要を説明し、死刑制度について「執行順番の決定基準など私たちには知らないことばかり。もっと関心を持つべきだ」と訴えた。 福岡事件では、実行犯とされ「誤射」を主張した石井健治郎さん(2008年死去)は恩赦で無期懲役に減刑された一方、首謀者とされた西さんは死刑が執行された。 古川さんによると、当事者や親族の死去、存命親族の協力が得られないなどの事情により、現在の刑事訴訟法で
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⚽静岡青葉ライオンズクラブ旗争奪 少年少女サッカー開幕 「感謝忘れずに戦い抜く」
静岡市葵区と駿河区の小学生が参加する第49回静岡青葉ライオンズクラブ(LC)旗争奪少年少女サッカーリーグ戦の開会式が6日、葵区の西ケ谷総合運動場で開かれた。42チームが来年2月まで、U-10、11、12の3部門に分かれて対戦する。 選手を代表し「葵FC」の青山禄主将(11)=大谷小6=が「監督や家族への感謝を忘れず、仲間と最後まで戦い抜く」と力強く宣誓した。同LCの小池朝美会長(59)は「けがすることなく、フェアプレーを目指して頑張って」と激励した。 場内には献血会場や、古着販売に取り組む障害福祉サービス事業所を支援するための「古着回収ボックス」などが設けられた。
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「クイーンエリザベス」清水に初寄港 国際クルーズ船 関係者が歓迎
英国の海運会社が運航する国際クルーズ船「クイーン・エリザベス」(9万900トン、全長294メートル)が6日午前、清水港日の出埠頭(ふとう)に初寄港した。紺色を基調とした船体が悠々と入港する姿を撮影しようと、同日早朝から三保半島の突端などに市民らが集まった。 岸壁で行われた歓迎式典には県や静岡市、清水港客船誘致委員会のメンバーが駆け付けた。歓迎の花束や記念品などを受け取ったスティーブン・ハワース船長は「日本の皆さまだからできるおもてなしを感謝します」などとあいさつし、日本語で「ありがとうございました」とお礼を述べた。 同委員会が1990年に設立したきっかけとなったのが、「クイーン・エリザベ
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紅こうじ「原因解明を」 サプリ2年常飲、腎機能低下の男性
小林製薬(大阪市)の「紅こうじ」成分を使ったサプリメントを摂取した人の健康被害が拡大している。関連が疑われる死者は5人に上り、政府などは対策を本格化。2年前からサプリを飲み、腎機能が低下した栃木県の会社社長の男性(48)は「なぜこんなことになったのか。早急に原因を解明して」と訴える。 飲み始めたきっかけは、2022年の健康診断。悪玉と呼ばれるLDLコレステロール値が基準値を超えた。インターネットで小林製薬の「紅麹(べにこうじ)コレステヘルプ」を知り、定期購入を決めた。 1年間、朝食後に3粒飲み続けたところ、翌年の健康診断ではLDLコレステロール値が大幅に改善。効果が実感できたので摂取を習
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希望を胸に2227人誓い 常葉大・院、短期大学部入学式
常葉大、同大大学院、同大短期大学部は6日、静岡市駿河区のグランシップで入学式を開いた。新入生2227人が希望を胸に、新たな一歩を踏み出した。 新型コロナウイルス禍以降初となる入場制限のない開催。静岡、浜松両市内の4キャンパスの全新入生や保護者らが一堂に会した。新入生を代表し、法学部法律学科の佐藤大斗さん(18)が「自己を高め、社会から必要とされる能力を身につけたい」と宣誓した。江藤秀一学長は「大学はこれまでの知識では解決できない問題と向き合う場。柔軟な思考と若い感性を駆使してほしい」と話した。 式典後は、同大ダンス部らが記念演目を披露。迫力ある華やかな踊りなどで新入生を歓迎した。
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静岡まつりに「大御所ISSA」 花見行列、駿府の春盛り上げ
静岡市に春の訪れを告げる第68回静岡まつり(実行委員会主催)は2日目の6日、徳川家康の駿府での花見を再現する「大御所花見行列」などを繰り広げた。街中の桜は見頃を迎え、多くの来場者でにぎわった。 ▶関連記事「登城行列や夜桜乱舞 春の城下町に活気 夜は光のドローンショー」 葵区の駿府城公園で行われた「拝謁(はいえつ)の儀」で、大御所役のISSAさんが登場すると観客からは大きな拍手が湧き起こった。城下町民にふんした市民から献上品を受け取ったISSAさんは「余は満足じゃ。皆の者、ついて参れ。いざ出陣」と宣言し、花見に出発。沿道の観客からの声援に笑顔で手を振って応えた。 市中心街の各会場には屋台
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安心の終活へ 静岡市が優良事業者認証 第1号に社福法人まごころ
静岡市はこのほど、終活支援事業者の質を市が担保する「終活支援優良事業者認証事業」の第1号優良事業者を同市駿河区の社会福祉法人まごころに決めた。市のホームページで公表するなど、優先的に紹介する。 終活では、身寄りのない人や高齢者が事業者に勧められるままサービスを追加し、高額な契約を結んでしまうなどのトラブルが発生している。認証制度は事業者の質の保証に行政が関与することで、市民が安心して終活を行えるようにするため、2023年度に始まった。市によると、政令市初の取り組みで、全国的にも珍しいという。 市は組織運営の健全性や丁寧な契約の締結・履行など独自の認証基準を策定。2月に申請があった同法人を
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新入社員 静岡茶の特色学ぶ 茶業青年団、静清信金対象に講座
静清信用金庫(静岡市葵区)は4日、新入社員31人を対象に「お茶の入れ方講座」を同市清水区の同金庫研修センターで開いた。 若手茶商でつくる静岡茶業青年団の和田夏樹さんと平岡佑太さんが講師を務めた。参加者は5種類の利き茶に取り組み、茶のブレンドにも挑戦した。羽鳥支店に配属された千葉愛斗[まなと]さん(22)は「味や香り、水色など、茶葉それぞれの違いがよく分かった」と話した。
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静岡まつり会場の駿府城公園 市民清掃、きれいに
静岡市の中心市街地「おまち」の活性化を推進する「I Love しずおか協議会」は6日、静岡まつりが開催されている葵区の駿府城公園で清掃美化活動「クリーンキャンペーン」を実施した。7日も行う。 これまでは会員を中心に「おまち」の清掃活動を展開してきたが、初の市民参加型を企画した。2日間で500人の参加を目指す。会場内特設ブースで来場者にトングやごみ袋を貸し出し、会場を回遊しながら、ごみを拾ってもらう。参加者には同協議会の限定エコバッグを贈る。親子で参加した井宮小6年の二宮陽菜理さん(11)は「ごみを拾い集めて公園がきれいになり、みんなが気持ちよく過ごせたら」と語った。 7日は小雨決行。午前
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絵本作家と家族の作品展 伊豆のギャラリー 13日にトークも
絵本作家小亀たくさんと美術に携わった家族の作品展「小鳥と静岡と親子三世代」が14日まで、伊豆市柏久保のギャラリースペースCotori(ことり)で開かれている。 たくさんの父・故崇利さんは公務員として働きながら絵本制作、本の自費出版を行ってきた。娘さちさんは多摩美術大を卒業後、静岡市葵区で飲食店を営んでいる。たくさんと崇利さんが描いた地元四国での風景画や、さちさんが幼少期と美大在学時に描いた絵などを展示している。たくさんが制作した絵本2作品と5月に出版予定の絵本「かごそとのぴーぽっぽ」の原画計約70点も並ぶ。 開館は正午から午後5時(最終日は午後4時)まで。火、水、木曜休館。トークイベント
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静岡県人口、354万1951人 3月1日推計 21カ月連続で減少
静岡県がこのほど公表した3月1日現在の推計人口は354万1951人で前月に比べて2646人減少した。推計人口の減少は21カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加している。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は265人増(転入9805人、転出9540人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2911人減(出生1463人、死亡4374人)だった。 市町別で人口が増加したのは吉田町の30人をはじめ、長泉町18人、菊川市6人など5市町。減少したのは30市町で、静岡市の540人、沼津市201人、浜松市171人、磐田市163人などだった。 社会動態が増加したのは
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「はしか」高まる警戒感 子どもの定期接種を確実に 静岡県、冷静対応呼びかけ
感染力が非常に強い「はしか(麻しん)」の患者数が国内で21人となり、昨年1年間の7割をすでに超えた。静岡県内では感染例が見られず、国のデータでも85%の人が抗体を持っているとされるため、県は「感染拡大は予想していない」として冷静な対応を呼びかける。ただ、定期接種を終えていない子どもは注意が必要だ。新型コロナウイルス禍の際の利用控えの影響で、抗体を持っていない子が増えているという。 定期接種は1歳と、「年長」に当たる小学校の入学前年度の2回。県感染症管理センターによると、コロナ禍の接種率は2021年、1、2回ともに94%で、はしかの排除状態を維持するための国の目標値「95%」を下回った。全
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「チーム担任制」静岡市内2小学校で本年度試行 多様な視点、教員の負担軽減にも
静岡市内の小学校で、学級担任を固定せず、複数の教員が学級内での児童の指導や事務的作業を担う「チーム担任制」の試行が始まっている。市教委は本年度、竜南、東源台の2校を研究校に指定。多様な視点で対応することで、子供の良さや変化に気付く機会を増やすだけでなく、教員の負担軽減にもつなげる。 チーム担任制は多面的な情報収集ができるほか、教員それぞれの得意分野を生かした仕事ができ教育活動の質の向上や負担の分散も期待される。子供や保護者側には話しやすい先生を見つけられるといった利点があり、全国で拡大。県内でも私立中・高を中心に取り組みが進められている。 静岡市内では昨年度、城北小が独自に試行した。興
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⚾女子硬式野球部が始動 東海大静岡、県内2校目 8人が入部
本年度から始動した東海大静岡の女子硬式野球部が5日、静岡市清水区で創部会見を開いた。選手7人、マネジャー1人の計8人が入部し、1日から活動をスタート。高校生と合同での出場が可能な今月下旬のジャイアンツ杯(福島県)で翔洋高との合同チームとして初陣に臨む。 大学女子硬式野球部の創設は日大国際関係学部に続き県内2校目。翔洋高女子硬式野球部と兼任の弓桁義雄監督が「自分たちが先頭を切って盛り上げていければ」と意欲を高めれば、鈴木はな主将も「笑顔を忘れずにプレーし、多くの人に女子野球の魅力を知ってもらいたい」と決意を示した。今後は、部員数が11人以上必要になる大学女子野球選手権への出場に向け、部員集め
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ドイツ兵の墓石に案内板 在日大使館が寄贈「110年の管理に感謝」 静岡市葵区
第1次世界大戦時に捕虜となり、静岡市内での収容所生活中に亡くなったドイツ兵グスタフ・マタイス海軍1等砲兵=当時(22)=の墓石がある静岡市葵区沓谷の旧陸軍墓地広場で5日、墓石の案内看板の除幕式と献花(同実行委主催)が行われた。 案内看板には収容所の歴史やマタイスさんの生い立ちなどを日本語とドイツ語で表記。墓石を約110年にわたり維持管理を続けてきた地元自治会などへ感謝を込めて在日ドイツ大使館が寄贈した。式典に参加した同大使館国防武官のラルフ・ペルジケ空軍大佐は地元住民らが見守る中、墓石へ献花し、「共に追悼できることは深い日独の友情の表れだ」と謝意を示した。 マタイスさんや他のドイツ兵ら1
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栗城さん母娘 願い込めヘアドネーション 静岡市葵区
静岡市葵区の栗城莉乃朱さん(17)と母の玲美さん(47)が4日、病気などで頭髪を失った子どもが使う医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に臨んだ。 莉乃朱さんは53センチ、玲美さんは35センチをカットした。莉乃朱さんは長髪が特徴のディズニーキャラクター「ラプンツェル」に憧れて髪を伸ばし続けてきたが、「切った髪が誰かの役に立てば」と7年前から活動を始めた。玲美さんは4年前に父が膵(すい)がんで他界し、がんと闘う人々を支援する思いから初めて臨んだ。 2人は「ウィッグを必要としている人に寄り添えたらうれしい」と願いを込めた。切った髪は大阪市のNPO法人「JHD&C(ジャーダ
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夜桜ライトアップ 2年ぶり開催 静岡・梅ケ島のコンヤの里
静岡市葵区梅ケ島のコンヤの里さくら園で5日夜、夜桜ライトアップが始まった。見頃を迎えた花々が、漆黒の夜空に白く浮かぶ光景が観光客を喜ばせた。 春季の集客に向けて、梅ケ島コンヤ温泉観光組合が2年ぶりに開催。ソメイヨシノやしだれ桜など7種約200本が植栽された園内各所に20基の発光ダイオード(LED)照明を設置した。 夜桜ライトアップは、7日までの午後6時半から同9時。入場無料。期間中は各日先着20組に梅ケ島コンヤ温泉オリジナル入浴剤「コンヤの湯」をプレゼントする。
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茶況(4月5日)種子島産一茶 盛期入り
静岡市中と静岡茶市場に鹿児島県種子島産一茶が計約3400キロ届いた。品種はしまみどり、くりたわせ、さえみどり。種子島産一茶は盛期入りし、8日の数量はさらに膨らむ見込み。静岡茶市場には同日、穎娃や知覧の本土物が初入荷する予定。 鹿児島県茶商業協同組合静岡斡旋(あっせん)所と同県茶業会議所は11日午前7時半から、新茶初取引会を静岡市葵区の川連ビルで開く。
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厳かに 稚児舞楽奉納 静岡浅間神社・廿日会祭 児童 堂々5演目
静岡市葵区の静岡浅間神社の廿日会祭(はつかえさい)は5日、最終日を迎え、地元の児童4人が国の重要無形民俗文化財「稚児舞楽」を厳かに奉納した。 稚児を務めたのは小倉橙也君(葵小4年)、佐藤直太君(同4年)、松岡准平君(同3年)、平尾優斗君(静岡大付属静岡小5年)の4人。太鼓と笛の音に合わせ、優美な衣装を揺らしながら「納曽利」や「還城楽」など5演目を境内の舞殿で披露した。小雨の中観覧した地元住民や観光客などが「堂々として素晴らしい」「一生懸命練習したのだろう」と拍手を贈った。 4人は同日、子どもの成長を祈願する「古式稚児行列」にも参加し、中心市街地から同神社までを練り歩いた。(社会部・鈴木志
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静岡県警などが交通安全運動出発式 新本部長、園児と横断で啓発 各地で関連活動
春の全国交通安全運動が6日から始まる。スタートを前に静岡県内各地で5日、啓発イベントや街頭指導が展開され、県庁前では県警や県、関係機関から約100人が参加して出発式を行った。県内共通の重点は「こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践」「歩行者優先意識の徹底と『思いやり・ゆずり合い』運転の励行」「自転車・電動キックボードなど利用時のヘルメット着用と交通ルールの順守」の3項目で、運動期間は15日までの10日間。 出発式では、静岡聖母幼稚園の代表園児2人が、3月末に着任した津田隆好県警本部長に「安全に気を付けて交通ルールを守ります」と宣言した。白バイや新旧のパトカーなど計
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庭師が工夫凝らした1坪 静岡駅ビル「パルシェ」屋上で展示 7日まで
静岡県中部を中心に全国各地の庭師らの作品を集めたイベント「天空の坪庭」が5日、静岡市葵区のJR静岡駅ビル「パルシェ」屋上で始まった。庭師約30人が1坪(3.3平方メートル)の坪庭で独創的な造園技術を披露している。7日まで。入場無料。 会場にはこけむした岩に水が流れる様子を再現した作品や、自然の土や草木を生かした庭などが並ぶ。ライトアップ用にシャンデリアをつり下げたり、愛犬と過ごしやすいよう石の壁などの配置を考えたりした庭など、庭師が各自の工夫を凝らした作品を制作した。 多肉植物の苗がもらえる作品投票企画とインスタグラム投稿キャンペーンも展開している。
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議長に自民・大村氏有力 副議長候補は公明・井上氏 静岡市議会
静岡市議会最大会派の自民党市議団は5日、市役所静岡庁舎で議員団総会を開き、次期議長候補に大村一雄氏(75)=清水区=を選出した。副議長候補には、自民と協力関係にある公明党市議会が同日の総会で、井上智仁氏(54)=駿河区=を選んだ。 同市議会の正副議長は1年交代を慣例とし、25日の市議会4月臨時会で正副議長選を行う。 自民党市議団の議席は過半数に満たないが、公明党市議会とポストを分け合う形で大村、井上両氏が選出される公算が大きい。公明党市議会から副議長が選出されれば、政令市移行後初となる。 大村氏は2009年に初当選し、現在4期目。自民党市議団政調会長や幹事長を歴任した。井上氏は4期目。
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「花まつり」 釈迦の誕生祝う 静岡市民文化会館
静岡市静岡仏教会(会長・渡辺是宏本覚寺住職)は3日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を葵区の市民文化会館で開いた。 法要には同会を構成する約200の寺院の関係者やリリー幼稚園(同区)の園児ら計約400人が列席。園児の献灯や献花に続き、釈迦の誕生時に甘い雨が降っていたという言い伝えにちなみ、壇上の華やかな花御堂で同会の会員らが釈迦の像に小さなひしゃくで甘茶をかけた。花御堂はロビーにも設置され、参列者が次々に手を合わせた。 法要後には円恵寺(富士宮市)住職で日蓮宗専任布教師の塚本智秀さんによる法話や、島田市出身の津軽三味線奏者大塚晴也さんの演奏なども披露された。
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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神社の銅板窃盗 被告に有罪判決 静岡地裁
静岡市駿河区の神社の屋根の銅板をはがして盗んだとして、窃盗の罪に問われた住所不定、無職の男(52)の判決公判で、静岡地裁(谷田部峻裁判官)は5日、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。 谷田部裁判官は判決理由で、換金を目的に、所持していた工具で神社の屋根から銅板をはがして盗んだのは「大胆で手慣れた悪質な犯行」と指摘。一方、同種事案の量刑傾向や、公判で罪を認めて反省していることなどを考慮して刑の執行を猶予するのが相当とし、保護観察は「住居も監督者も見当たらない現状に鑑み、更生に万全を期すため」とした。 判決によると、男は2023年10月16日午後1時半ごろ
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【春の交通安全運動】死亡事故ゼロ、連続200日達成 継続訴え 静岡市葵区
春の全国交通安全運動前日の5日、県中部の各地で出発式や街頭啓発活動が繰り広げられた。15日までの10日間、警察や行政、関係団体などが連携し、子どもが安全に通行できる道路環境の確保と安全な横断方法の実践を重点項目に掲げ交通事故防止を呼びかける。 静岡市葵区の市役所静岡庁舎前で開かれた出発式には静岡中央署や市などの関係者約50人が出席した。良知伸昭区長が先月28日で死亡事故ゼロ連続200日を達成したと紹介し、「新1年生が不幸な事故に遭わないよう連携し啓発活動を行っていきたい」と述べた。 笹田尚志交通官は昨年4月に努力義務化された自転車乗車時のヘルメット着用に触れ、「自転車の街とも言われる静
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台湾関係者が静岡市長訪問 静岡まつりにブース
第68回静岡まつりに合わせ、台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長が5日、静岡市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、祭りへの台湾観光協会のブース出展をPRした。 同協会の静岡まつりへのブース出展は4回目。葵区の駿府城公園内で台湾観光のパンフレットを配布したり、市と台湾の交流事業を写真で紹介したりする。張処長は3日に発生した台湾東部沖を震源とする地震に対する難波市長からのお見舞いの言葉に謝意を示しつつ、「新型コロナ禍を経てようやく再開した相互訪問を中断せず、ぜひ台湾に来てほしい」と話し、難波市長に台湾産のパイナップルを贈った。難波市長は「祭りを一緒に盛り上げていけたらうれしい。県台湾事務所
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【春の交通安全運動】協議会が出陣式「事故防止に力を」 静岡市清水区
静岡市清水区では市交通安全推進協議会が市役所清水庁舎で出陣式を開いた。難波喬司市長をはじめ、清水署や自治会の関係者ら約100人が士気を高めた。 難波市長は「春は入園入学の季節。次の世代を担う子どもたちの事故防止に特に力を入れなければならない」とあいさつ。鈴木正勝署長は「道路を利用する全員が自分と相手のことを考え、安全に行動することが大切」と呼びかけた。 本年度の高齢者交通事故防止モデル地区の江尻、浜田両地区への指定書交付や新清水駅周辺での街頭広報も実施した。
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【春の交通安全運動】商業施設周辺でマナー順守啓発 静岡市駿河区
静岡市駿河区では静岡南署、交通安全協会静岡南地区支部など関係機関から約150人が集まり、南八幡町の商業施設周辺で出陣式と街頭広報に臨んだ。 結団式で羽畑和夫署長は昨年同区で発生した人身事故件数が1074件で、10年前と比較して半減していることを挙げ、「皆さんが日々行っている交通安全活動のおかげ。春は児童や自転車に関連する事故が増える傾向があり、一件でも防ぎたい」と語った。 街頭活動ではのぼり旗を掲げ、登校中の生徒や自転車利用者に交通マナーの順守を呼びかけた。
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静岡済生会看護専門学校で入学式 40人が新たな一歩 静岡市駿河区
静岡市駿河区の静岡済生会看護専門学校は5日、同校で入学式を行った。看護師を志す新入生40人が新たな一歩を踏み出した。 保護者や在校生が見守る中、新入生は一人ずつ名前を呼ばれ、石山純三校長から入学の許可を受けた。石山校長は「医療や福祉の世界は日々発展している。最新の知識を正しく理解するために、3年間努力を怠らず、知性と適切な情報処理能力を身につけて」と祝辞を贈った。同窓会から代表生徒に入学を祝した花束も贈られた。 入学生を代表して長谷川華奈さん(18)=同市葵区=が「皆から信頼される看護師になるため仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して全力でまい進していく」と誓いの言葉を述べた。
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静岡看護専門学校で入学式 看護師の道へ一歩 静岡市駿河区
静岡市駿河区の静岡看護専門学校は5日、同校で入学式を開いた。保護者や在校生が見守る中、45人の新入生が看護の道を歩む決意を新たにした。 式典では教員が新入生の名前を一人一人読みあげ紹介した後、新入生を代表して葵区の高橋ゆあんさん(18)が「看護学生としての誇りを持ち、初心を忘れず努力する」と力強く誓った。 在校生を代表し、学生自治会会長を務める堀口夢姫さん(20)=同区=は「困ったことがあれば、私たちや先生に声をかけてほしい。同じ看護師を目指す仲間として、夢をかなえられるよう一緒に努力していきましょう」と歓迎の言葉を述べた。
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特別養護老人ホーム「こもれび」で「花まつり」 釈迦像に甘茶かけ祝う 静岡市清水区
静岡市清水区の特別養護老人ホーム「こもれび」はこのほど、釈迦(しゃか)の誕生日とされる4月8日を前に、入居者やデイサービス利用者、吉原保育園の園児らが参加するイベント「花まつり」を開いた。 入居者らは職員に車椅子を押してもらったり、手を支えてもらったりしながら、理事長が発泡スチロールで手作りした大仏に手を合わせた。言い伝えにちなみ、釈迦の像に甘茶をかけるなどして生誕を祝った。 甘酒や祝いの和菓子も振る舞われ、実際に寺まで出かけることが難しい高齢の入居者らが施設内で季節の行事を味わい、懐かしんだ。
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盆栽愛好家「たちばな会」 6日から静岡市葵区「安倍ごころ」に展示
静岡県中部の盆栽愛好家でつくる「たちばな会」は5日、同市葵区牛妻の市賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」で6日から始まる展示会に向けての準備を行った。 春と秋の2回開かれ、今回は16人が100鉢以上を出品する。会員たちは、ピンク色の花を咲かせたサクラやみずみずしい若葉を茂らすモミジなどをバランス良く飾り、当日に備えた。 展示会は7日まで。期間中は盆栽や植木鉢の即売会の他、園芸相談のコーナーを設ける。
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なくなる学校。地域にできることは?① 静岡市の事例から【賛否万論】
少子化が進み、県内でも中山間地を中心に小中学校の統廃合が加速しています。小規模な学校は個別対応がしやすいなどメリットもありますが、一定規模を下回ると集団教育が難しいなどデメリットが大きくなるとされ、統廃合は避けられない状況になりつつあります。一方で学校がなくなると地域が衰退する懸念は住民に根強くあります。今週から、少子化の中で学校と地域はどうあるべきかをテーマとして取り上げます。初回は学校統廃合が進む静岡市の藁科川上流域の事例を基に地域住民の葛藤と本音を紹介します。(社会部・大橋弘典) <メモ>静岡市教委によると、2024年4月に旧清沢小、旧水見色小を中藁科小に統合したのは第1段階。第2段
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大自在(4月5日)芹沢と大岡 魂の交差
静岡市本通の呉服商の次男として生まれた染色家芹沢銈介は40年前の4月5日、88歳で世を去った。今週火曜から市立芹沢銈介美術館で始まった企画展は、彼の「画家」としての素地を見つめる。草花のスケッチや板絵の数々からは「世界を写し取りたい」という根源的な欲望が伝わる。 同じ4月5日が命日の詩人大岡信(1931~2017年)は三島市出身。芹沢とは親子ほどの年齢の開きがあるが、ともに本県出身の世界的表現者として知られる。フランス政府から芸術文化勲章(オフィシエ)を授かっているのも共通点だ。 盛期の活動の場が離れていた2人の、希少な〝接点〟が芹沢美術館に残る。夭折[ようせつ]した歌人中村三郎の「降る
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記者コラム「清流」 パワハラ撲滅は遠い
長時間の叱責(しっせき)や職員の人格、能力を否定する言葉の暴力―。静岡市が危機管理総室(現危機管理局)幹部の言動をパワハラ行為と認定し、減給の懲戒処分を下した。 該当部分とされる録音データを聞き、被害者を取材したが、内容は聞くに堪えないものばかりだった。言われた方は明らかに萎縮し、長期間に及べば心身を壊しうると誰でも想像できる。報道が出るまで有効な手だてが打たれなかった組織対応にも怒りを覚える。 難波喬司市長は、パワハラ認定後も同室の仕事ぶりを評価する姿勢を変えていない。パワハラと密接に結びついた状態で行われた仕事を評価していいのか。一連の行為がなければ、もっといい仕事ができたと考えるべ
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静岡県内の公立小中学校 過去10年に50校閉校 中山間地で加速、今後は市街地にも
児童生徒数の減少に伴い、過去10年間に閉校した静岡県内の公立小中学校が50校に上ることが4日までの静岡新聞社の独自集計で分かった。子どもの数に応じた教育効果を考えて適正な規模に学校を統廃合する動きが中山間地を中心に進んだ。一方で小中学校は住民のつながりを生み出す機能もあり、学校のなくなった地域はコミュニティーの維持が課題になっている。県内の少子化は中山間地に限らず進んでいて、学校統廃合の動きは今後10年間で市街地に波及する見通しだ。 県教委と静岡、浜松両市教委に取材し、2014~23年度末の小中学校の閉校数を取りまとめた。13年度末までの10年間に統廃合された小中学校は37校だったのに対し
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バスケ・B2ベルテックス静岡 逆転プレーオフへ、連勝必須 6日から今季最後の地元2連戦
バスケットボールBリーグ2部(B2)静岡は6、7日、静岡市中央体育館で青森(東地区3位)と今季最後の地元戦を戦う。プレーオフのワイルドカード争いは出場圏内の2位神戸と2ゲーム差の3位で残り6試合。逆転でのプレーオフ進出へ、ホームでの2連勝は必須だ。 前節は神戸との最後の直接対決に1勝1敗。第1戦は快勝したが、第2戦に敗れゲーム差を縮められなかった。ただ、対戦成績が五分のまま、得失点差で上回ったため勝率で並べば順位が入れ替わる。 青森とは今季1勝1敗。アシスト数リーグ1位のPG池田を起点にした速攻でリーグ3位の平均85・2得点と破壊力は高いが5対5の攻防では分がある。「いい形のシュートで攻
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重要文化財《金銅春日神鹿御正体》 愛らしく凜とした表情【静岡市美術館 「京都 細見美術館の名品」展④完】
神護景雲(じんごけいうん)2(768)年、春日明神が常陸国(ひたちのくに)鹿島から白鹿に乗り大和国御蓋山(みかさやま)に影向(ようごう)したという信仰に基づく「春日鹿曼荼羅(まんだら)」を立体化した珍しい作品。総高約1メートルで、雲に乗り飛来する神鹿の背に立つ榊(さかき)には神体の鏡が掲げられ、鏡面に春日社本殿と若宮の本地仏(一宮・阿弥陀/二宮・薬師/三宮・地蔵/四宮・十一面観音/若宮・文殊)を線刻した五つの小円相が配される。 日本では平安時代以降、神仏習合(神と仏は本来一体のもの)、本地垂迹(ほんちすいじゃく=仏が衆生を救うために神の姿を借りて現れる)の考えが広まり、本作のように神体の鏡
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駿河湾サクラエビ春漁、9日まで休漁 海水温低く、濁り改善されず
静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は4日、サクラエビの春漁を9日まで休漁すると発表した。 雨が続いて駿河湾内の海水温が低いことや、湾内の濁りが改善されないことから、エビの群れが浮いて来づらい状況にあり、出漁対策委員会で協議して決定した。 春漁は3月25日に解禁され、4日までに3回出漁している。漁期は6月7日まで。
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「責務を自覚」宣誓 静岡県消防学校で入校式
静岡県消防学校は4日、県内16消防本部・消防局の新規採用職員を教育する初任科第95期の入校式を、静岡市清水区の同校で開いた。 女性14人を含む計111人が入校した。三沢泰校長は式辞で「苦しい時こそ仲間を思いやり、困難を乗り越えて」と激励。また、能登半島地震で、県内各地からも職員が緊急消防援助隊として出動したことに触れ、「自らの身を守りながら、住民のために逃げることなく災害に立ち向かわねばならない」と呼びかけた。 入校生を代表し、静岡市消防局の菊池穏さん(27)が「責務を自覚し、全力を挙げて勉学に努める」と力強く宣誓した。入校生は6カ月間、現場での活動に備えて、消防職員に必要な知識や技術の
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静岡大、新入生2748人が入学式 「自らの可能性広げる」代表宣誓
静岡大は4日、2024年度入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。学部生2041人、大学院生707人の計2748人が、新たな学生生活をスタートさせた。 昨年までは感染対策で午前と午後の2部制で行っていたが、今年は学生を分けずに式典を行った。新入生を代表して、教育学部の新谷陸さん(18)=焼津中央高出身=が宣誓。「多様な視点から物事を考え、自らの可能性を広げ、明るい未来を切り開く人材になりたい」と話した。 日詰一幸学長は式辞で「大学は関心や目的によって学ぶ内容を決められる。静大を新たな挑戦の場として、能動的で柔軟性を持って学生生活を送ってほしい」と期待を込めた。
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岩手、宮城、福島3県で震度4 静岡県内でも震度2 4日午後0時16分ごろ
4日午後0時16分ごろ、岩手、宮城、福島の3県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士市、御殿場市▽震度1=沼津市、富士宮市、熱海市、伊豆の国市、静岡市清水区、菊川市、清水町、小山町、東伊豆町、河津町、松崎町、西伊豆町
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静岡市長13~19日 自治体交流準備会議に出席 仏カンヌ訪問発表
静岡市は4日、難波喬司市長が13~19日にフランス・カンヌ市を訪問すると発表した。11月に静岡市で開催される第8回日仏自治体交流会議の準備会議に出席する。 準備会議は15、16日にカンヌ市で開かれ、第8回会議のプログラムや視察の内容を協議する。静岡、カンヌ両市のほか、エクサンプロヴァンス市などフランスの各都市が参加する。カンヌ市のダヴィット・リスナール市長の表敬訪問や、同市の防災、文化などに関する施設も視察するという。 日仏自治体交流会議では両国の自治体が集まって共通課題や先進施策について発表、議論する。2008年に始まり、隔年で両国の持ち回りで開催している。第8回は11月18~21日、静岡
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東海道の食や歴史体験 商品化 藤枝、静岡の団体が総会 新年度事業を承認
藤枝、静岡両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」(会長・北村正平藤枝市長)はこのほど、総会を藤枝市内で開き、2023年度事業報告案と24年度事業計画案を承認した。 23年度主要事業として、オリジナルブランド商品「駿州堂」を活用した土産や食メニューの商品開発、インバウンド(訪日客)向けのプロモーション映像制作などの成果が報告された。24年度事業計画案には、東海道の食や歴史、絶景を生かした観光体験コンテンツの作成と旅行商品化といった新たな取り組みを盛り込んだ。 出席者からは、開発した商品を活用するための売り方や見せ方についての検討や、旅行者の視点で具体的に情報発信する必要性などを強
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福祉・労働団体が学生向け寄付講座 静岡福祉大と協定式
静岡県労働者福祉基金協会(理事長・角山雅典連合静岡会長)と連合静岡などは4月から、焼津市の静岡福祉大(増田樹郎学長)で学生向けの寄付講座を開く。4日に静岡市葵区の勤労者総合会館で協定式を行った。福祉事業団体と労働団体が一丸となり、大学で寄付講座を開くのは県内初。 講座名は「働く人たちの仕事と生活~わが国の実態と支援システム」。2024~27年度まで、毎年前期に計15回開講する。学生を対象に、金融や保険など生活に身近なテーマの情報を提供する。 角山理事長は「社会に出る学生が迷わずにすむような講座を開きたい」とし、増田学長は「教養教育を充実させたいと考えていた。力を借りながら、学生の学ぶ機会をよ
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染色家の絵心 肉筆画から楽しむ ガラス絵も展示 芹沢銈介美術館 静岡市
静岡市駿河区登呂の市立芹沢銈介美術館で6月16日まで、企画展「染色家の絵心 芹沢銈介の肉筆画」が開かれている。染色工芸家として知られる芹沢の絵画作品にスポットを当てて紹介する珍しい企画展。 画家を志した少年時代から絵画を描き続けた芹沢の同館所蔵作品約40点を展示した。20代に手がけた油絵のほか、晩年積極的に制作したガラス絵や人が集まって染色する様子を描いた板絵などが並ぶ。アイデアを描いた裏紙などをまとめた「手控帖(てびかえちょう)」や、芹沢が収集した世界の絵画など約70点も紹介している。 学芸員の田中亜美さん(24)は「芹沢の知られざる一面を見てほしい」と話した。
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健康経営 無理なく効率的に デジタル活用、産業医連携 各社、意識高揚図る
従業員の健康増進を企業の生産性向上につなげる「健康経営」の取り組みが県内で広がっている。産業医との連携やデジタル技術の活用によって社員が自身の健康状態に目を向け、運動や食事管理につなげるなど多様な仕組みづくりが各社で進む。勤務中の隙間時間も使いながら、無理なく効率的な健康意識の高揚を図る。 静清信用金庫は1月、就業時間中のオンライン診療を開始した。受診対象の症状はアレルギー、便秘、睡眠時無呼吸症候群(SAS)。花粉症に悩む職員の大石彩子さんは3月中旬、職場でタブレット端末の画面越しに数分間の問診を受けた。処方薬は指定の薬局で受け取れ、「待ち時間がなくて便利。仕事を休む必要もない」と満足げ
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個性光る「駿河蒔絵」ずらり 駿府楽市で展示即売会 静岡市
静岡蒔絵(まきえ)組合は10日まで、約180年の歴史を持ち県郷土工芸品に指定される「駿河蒔絵」の展示即売会をJR静岡駅構内のアスティ静岡西館「駿府楽市」で開いている。組合に所属する県中部の蒔絵師7人が手がけた小箱やアクセサリーなど約200点を紹介している。 蒔絵は漆器の表面に漆などで絵を描き、上から金や銀の金属粉をまいて装飾する技法。色とりどりのコスモスが描かれたアクセサリー入れや、桜、チョウがデザインされた髪留め、金粉で鶴を表現した華やかな盆などが並ぶ。 出品者の杉浦暁子さん(42)=静岡市葵区=は「職人の個性が光る多彩な作品の数々を楽しんでもらいたい」と魅力を語った。
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新1年生に反射板キーホルダー寄贈 交通事故防止へ 静岡の安協3支部
交通安全協会静岡中央、静岡南、清水の3地区支部は3日、静岡市内の新小学1年生向けに反射板キーホルダー5300個を寄贈した。 市役所清水庁舎で開いた贈呈式で、静岡中央地区支部の杉山智彦支部長が「1年生が通学に慣れてきた頃が特に危ない。1件でも交通事故がなくなるよう有効活用してほしい」とあいさつ。その後、各支部長が赤堀文宣教育長に目録を手渡した。赤堀教育長は「無事に通学できるか、保護者も子どもも心配だと思う。毎年手厚い支援に感謝する」と礼を述べた。 反射板キーホルダーは5月にかけて各校で行う交通教室などで児童に贈る予定で、私立小学校や特別支援学校でも配布される。
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朝鮮通信使の絵本原画 楽しんで 静岡市歴史博物館で展示
静岡市清水区の清見寺など、県内各地にゆかりのある「朝鮮通信使」を題材にした絵本の原画展が14日まで、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれている。 2021年に「絵本朝鮮通信使」を制作した兵庫県たつの市のまちづくりグループ『「嶋屋」友の会』と静岡歴史民俗研究会が共催した。磐田市育ちのイラストレーター綱本武雄さんが絵を担当し、史料を基に不明な部分を想像力で補って分かりやすく描いた通信使の旅程や風景のイラスト20点を掲出した。 同館の森昌俊学芸員は「関係が悪化した李氏朝鮮に対する徳川家康の平和外交の捉え方は正確。博物館の展示にふさわしい」と話した。観覧無料。
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山崎製作所 仕事への誇り 意欲引き出す【しずおか企業探訪~経営とD&I~⑨】
3月に発表された都道府県版ジェンダー・ギャップ指数で、わが静岡県は経済分野で47都道府県中42位でした。詳細を見ると、フルタイムの就業率の男女差はあまりない一方で、賃金の男女差が大きいことが分かります。 女性の賃金の低さは、管理職にならないために役職手当が支給されないことが原因の一つです。言い換えれば、女性の意欲を引き出せていない職場が多いということでもあります。 精密板金加工を行う山崎製作所の代表取締役社長・山崎かおりさんは「2009年に父親から会社を引き継いだ頃は、板金加工は底辺の仕事だと思われていた」と振り返ります。「うちの会社にいることが恥ずかしいと社員が言っていた。職人たちの誇
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フルート演奏競う 5部門に55人 静岡でコンクール
第17回静岡県フルートコンクール(県フルート協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。小学生から一般までの5部門に県内外から55人が出場し、自由曲で競った。 全部門から1人を選出するグランプリには、一般A部門(音大生・音大卒の18歳以上)1位の愛知県立芸術大の平野ほの花さんが選ばれた。上位入賞者のうち希望者は、5月12日に同市葵区の静岡音楽館AOIで開かれる記念コンサートに出場する。 このほかの入賞者は次の通り。 小学生 ①高野萌彩(島田四)②矢田愛華(町清水)③石川心虹(浜松三ケ日東)▽中学生 ①増田好美(静岡城内)②金沢瑠南(富士吉原二)
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SBS学苑写真教室 受講生10人が作品展 沼津、10日まで
SBS学苑イーラde沼津校「初級・中級写真教室」の生徒の作品展が4日、沼津市大手町のしずぎんギャラリー「四季」で始まった。10日まで。 講師の柴田秀夫さん(静岡市葵区)と県東部に住む受講生10人が、自由なテーマで撮影した計66点が並んでいる。生まれたばかりのひ孫の豊かな表情や、花を接写した幻想的な写真など工夫を凝らした作品が飾られている。
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記者コラム「清流」 実家で「宝探し」
「実家に宝の山が眠っているかもしれない」。ホビー商材販売店「駿河屋」本店駿河屋ビル(静岡市葵区)にオープンしたトレーディングカード(トレカ)売り場を歩き、ふと考えた。 世界最大規模という売り場では、約180万種類1000万点超の現物をその場で確認、購入できる。驚かされたのは商材の豊富さだけでなく、数十万~100万円超にもなるレアカードの販売価格だ。少年時代に所有していたカードの名前を駿河屋のウェブページで検索すると、「22万円」と表示された。 運営するエーツー(同市駿河区)に聞けば、同様に販売価格に驚いてカード売却に訪れる来店客が増えているという。 トレカで遊ばなくなってから久しく、今
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春の風物詩「静岡まつり」5日開幕 駿府城下町を再現 6、7日に市中心部交通規制
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する静岡市の春の風物詩「第68回静岡まつり」(実行委員会主催)が5~7日、市中心街で開かれる。5日の前夜祭を皮切りに、メイン行事の「大御所花見行列」や市民参加の総踊り「夜桜乱舞」など多彩な催しを繰り広げる。 花見行列は6日午後2時15分と7日午後3時15分に葵区の駿府城公園東御門を出発し、市街を練り歩く。6日は音楽グループ「DA PUMP」のISSAさん、7日は俳優宍戸開さんがそれぞれ大御所役を務める。雨天で中止となった場合は、市役所静岡庁舎で大御所のお披露目会を行う。 葵区の御幸通りが主会場となる夜桜乱舞は、6日は午後5時~7時50分、7日は午後2時2
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でかっ! 図書館に実寸ホッキョクグマ 静岡で企画展、日本平動物園と連携
静岡市葵区の市立中央図書館は23日まで、子どもの読書活動を推進するため、動物の標本や関連書籍の紹介コーナーを館内出入り口付近に設けている。23日の「子ども読書の日」に合わせ駿河区の日本平動物園と連携して企画した。 約40年前に同園で初めて展示されたレッサーパンダ「安安(アンアン)」の剝製や、オオアリクイの骨などを展示。雄のホッキョクグマ「ロッシー」の実寸大パネルも来館した親子連れの人気を集めている。動物の生態を紹介する図鑑や絵本も合わせて並べた。 27日には小学生以上を対象に「動物園の楽しみ方」がテーマの講座を同園職員が開く。申し込みは5日から、同館ホームページなどで受け付ける。 (社
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神坂雪佳《金魚玉図》 受け継がれる琳派の技【静岡市美術館 「京都 細見美術館の名品」展③】
ゆらゆらと尾をゆらし、こちらを見つめる金魚。真正面から金魚を捉えた本図は一度見たら忘れられないユニークかつ大胆な作品である。 金魚を囲う白い円は、金魚を入れて軒先などにつるすガラスの容器・金魚玉。下半分に大きく余白を取った見事な構成で、周囲には揺れる釣忍(つりしのぶ)、掛け軸の表装には簾(すだれ)に見立てた裂をあしらった、盛夏に飾るにふさわしい涼を感じる作品となっている。 江戸時代初期、本阿弥光悦、俵屋宗達らが起こした新様式は後に「琳派」と呼ばれ、以降、近代にいたるまで組織による継承ではなく私淑により断続的に形成されていった。本図を描いた神坂雪佳(せっか=1866~1942年)は近代・京
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「コミュニケーション重視」 静岡地検 小長光次席検事が会見
静岡地検の次席検事に着任した小長光[こながみつ]健史氏(52)が3日、静岡市葵区の同地検で記者会見を開いた。「警察だけでなく、裁判所や弁護士会との関係性についても相互理解が大切。庁内ではいろいろな職員と話をして、風通しの良い職場環境をつくりたい」と、内外でコミュニケーションを重視する考えを語った。 福岡市出身で2000年に任官した。東京地検を皮切りに神戸、岡山地検や最高検などに勤務し、東京地検の刑事部副部長を経て1日付で着任した。県内の勤務は初めて。 現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定している袴田巌さん(88)の再審公判については、「4月
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静岡市「部署横断組織」始動 まちづくりや子育て… 市政課題に柔軟対応 13チーム立ち上げ リーダーに命令書
静岡市は3日、市政課題に柔軟に対応するために新たに立ち上げた部署横断組織のチームリーダーとなる職員への職務命令書交付式を行った。難波喬司市長が命令書を手渡した。 市は事務事業廃止・見直しプロジェクトチームやアリーナと東静岡のまちづくりプロジェクトチームなど13チームを立ち上げた。関係部署の職員で構成し、迅速な課題解決につなげる。子育て・教育環境チームのリーダーとなった萩原智美子育て教育政策監は「保育士不足などの課題を抽出し、幼保から小学校まで切れ目のない支援をしていきたい」と意気込みを語った。 難波市長は「フラットに自由自在にやってほしい。悩むことがあれば市長、副市長に相談を」と呼びかけた。
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専門知識習得へ「一意専心」 鈴木学園 5校入学式 静岡市清水区
学校法人鈴木学園(本部・三島市)は3日、運営する専門学校5校の合同入学式を静岡市清水区のマリナートで開いた。 製菓や医療、自動車整備などを学ぶ新入生537人が出席し、新たな学校生活のスタートを切った。鈴木啓之理事長は式辞で「成長の度合いは人とではなく、自分の中で比べることが重要。一生懸命努力して根を深く伸ばしてほしい」とエールを送った。 新入生を代表して、中央歯科衛生士調理製菓専門学校歯科衛生学科の神谷亜弥音さんがあいさつし、「社会の役に立つ身となるのは遠く険しい道だが、先生方や諸先輩方の教えに従い、専門知識を習得するため学業に一意専心していく」と誓った。
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大輪の朝顔咲かせよう 14日、栽培技術講習会 静岡市葵区
静岡朝顔研究会(大村照雄会長)は14日午後1時半~4時まで、「大輪朝顔栽培技術講習会」を静岡市葵区東草深町のアイセル21で開く。聴講無料。 昨年の展示会で優勝した会員が講師を務め、種のまき方から苗の仕立て、大きな花の咲かせ方まで解説する。7月27~30日には、会員らが育てた大輪朝顔の展示会を静岡浅間神社境内で開く。 参加希望者は当日直接会場へ。問い合わせは同会の酒井さん<電054(281)1631>へ。
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「自然と共生」3周年 あさはた緑地 静岡市葵区
静岡市葵区の麻機遊水地・第1工区にある「あさはた緑地」が1日、全面供用開始から3周年を迎えた。「自然と共生する公園」をコンセプトに、関係者は人と自然の関わりを深めようと取り組みを続けている。 緑地を管理する一般社団法人グリーンパークあさはたは、小学生向けの環境学習や特産品であるレンコンの栽培、絶滅危惧種の保全などを地域住民と協力して行っている。自然環境がもつ機能を社会課題の解決に活用する取り組みとして評価され、2月には国土交通省の「グリーンインフラ大賞」で優秀賞を受賞した。 同法人の白鳥真帆さん(29)は「子どもたちと自然の距離が近づいた。市民の力で公園が活性化していけば」と期待した。
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集大成の定演 美しい音色 葵区で静岡雙葉中・高吹奏楽部
静岡市葵区の静岡雙葉中・高吹奏楽部は3日、第57回定期演奏会を同区の市民文化会館で開いた。中学2年から高校3年までの部員49人が美しい音色を響かせ、市民ら約900人に1年間の練習の成果を披露した。 「豪華客船での航海」をコンセプトに、船の汽笛や海の波音の演出を交えながら、アルメニアやフランスなど海外の国にちなんだ楽曲を演奏した。2023年のヒットソングメドレーなども披露し、来場者を楽しませた。 中高5年間での最後の演奏会となった同高3年の村田真緒部長(17)は「人生に彩りを与えてくれた5年間。会場からの盛大な拍手に演奏を頑張る意味を実感した」と話した。
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国連大学長 静岡で講演会 18日、聴講者募集
国連大学長で国連事務次長のチリツィ・マルワラ氏の講演会「AIとSDGs テクノロジーは雇用と教育をどのように形作るのか」(静岡大、静岡理工科大主催)が18日午後2時半から、静岡市葵区御幸町の静岡理工科大(SIST)グループ静岡駅前キャンパスで開かれる。15日まで聴講者を募集している。 マルワラ氏は国連事務総長が設置した科学諮問委員会のメンバーも務めるAIの研究者。講演会ではテクノロジーの活用による労働負担の削減や教育の最適化など、「誰ひとり残さない社会の実現」に向けた適正利用のあり方について解説する。日本語の翻訳付き。 参加無料。定員200人で先着順。静岡大ホームページの「イベント情報」欄か
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⚽清水が生んだ20歳のストライカー 千葉寛汰 アイスタ主役 ゴールでつかむ【しずスポ】
J2清水の若きストライカーが得点に強いこだわりを見せている。下部組織出身のFW千葉寛汰(20)はレンタル移籍から今季復帰した。「自分が育った一番好きなクラブで試合に出られる喜びを感じている。とにかくゴールだけを目指し、結果で示す」と貪欲に得点を狙い続ける。 「悔しい」。 今季ホーム開幕戦となった3月2日の愛媛戦。1万5千人以上の観客が詰めかけ、主将の北川航也(27)の2得点で完封勝利を収めて熱狂の渦に包まれたスタジアムの様子を、メンバー入りがかなわなかった千葉はスタンドから見ていた。「このピッチに立って主役になれたらどれだけ気持ちいいんだろう」 清水のジュニアユース、ユースで育った生
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ソフトボールJDリーグ 12日開幕 NECはミナモと対戦 地元初戦は27日
ソフトボール女子のJDリーグが12日、開幕する。東地区で昨季7位のNECプラットフォームズ(掛川市)は同日、大垣市北公園野球場(岐阜県)で同8位の大垣ミナモとの開幕戦に臨む。 地元初戦は27日からの第3節。掛川球場でデンソーと対戦し、28日にはビックカメラ高崎と戦う。レギュラーシーズンは各チームが29試合を行う。 日本女子ソフトボールリーグは20日に開幕し、昨季優勝の静甲(静岡市)は同日、専光寺ソフトボール場(石川県)でVONDS市原と対戦する。
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バスケの魅力って何?【山田門努のゴゴボラケ ラジオ号外】
こんにちは山田門努と申します。このコラムを担当することになりました。ラジオでしゃべりきれなかったこと、大好きなスポーツの話を書いていきたいと思います。 さて、初回は一番好きなバスケットボールについて。ラジオでもよく話しますが、何を隠そう僕は小中高とバスケ部(自慢じゃないけど中学ではギリギリ静岡市選抜)で、男子Bリーグ1部(B1)「三遠ネオフェニックス」のアリーナMCも務めた経験もあり公私共にバスケ大好き。 最近は海外で活躍する日本人選手や、日本代表のパリ五輪出場決定など、バスケ関連のニュースを日々目にしますし、映画スラムダンクのヒットなど、バスケ好きからしたらうれしい限りです。しかし、そ
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 3月27日はネンブツダイやタカベ、スズメダイ、メジナ。28日はクロダイやイシダイ、ネンブツダイ、タカベ、カサゴ。29日は強風のため休園。30日はネンブツダイやウツボ、ベラ。31日も強風のため休園。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はブラクリ仕掛けや胴つき仕掛けでカサゴが狙える。餌は青イソメやサバ、サンマの切り身。小型はリリースを。オレンジビーチの消波ブロック周辺でも狙えるが、危険なので消波ブロックの上には乗らないこと。4月1日から9月30日までは伊東市内の各港ごとに定められたエリアでイカ類の禁漁期間となる。 ▽伊東市静海
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三保沖・船釣り マダイ「乗っ込み」に期待 これから本格シーズン【魚影を追って】
桜の開花が話題になり始めると、海ではそろそろ産卵期を迎えたマダイが大群をなして浅場へとやってくる「乗っ込み」が気になるシーズン。3月中旬、マダイの釣果が上向き出したという、静岡市清水区の三保沖ほかを狙ったが…。 由比漁港の青木丸で釣行。午前6時半、三保沖で釣り開始。餌、コマセはオキアミ。「タナ25メートル。5メートル下からコマセをまきながら上げてきて」と船長の指示。 仕掛けを投入。30メートルで止め、ハリスが潮になじむのをイメージして少し待ってから、大きく竿をあおってコマセを出し、道糸のマーカーで確認しながらタナに合わせて当たりを待つ。 釣行日の前日には3キロオーバーの良
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清水港のイルカに赤ちゃん! 専門家「人工的環境で繁殖はレア」【動画あり】
2020年6月から清水港内にすみ着いているミナミバンドウイルカの群れに、繁殖が確認されたことが2日までに分かった。体長1メートル弱の赤ちゃんイルカ1頭は生後1カ月以内とみられ、大人のイルカ5頭に寄り添われながら遊覧船の近くまで寄ってくる様子が観察できる。専門家は「人工的な環境で繁殖が行われたレアケース」と指摘する。 富士山清水港クルーズによると、最初に確認できたのは3月31日午前の「イルカウオッチングクルーズツアー」。1日4回の定期便以外の特別便で乗客80人が乗っていた。2回目は4月2日午後の定期便。いずれも目撃した同社営業部の鈴木佳奈子さん(24)は「いつにも増して皆で固まって泳いでいた
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24年で最後の野外音楽フェス「頂」 フィッシュマンズなど25組登場へ 6月1、2日に吉田公園
6月1、2の両日、吉田町の吉田公園で開催される野外音楽フェスティバル「頂―ITADAKI―THE FINAL」(静岡新聞社・静岡放送共催)の出演者が出そろった。2008年から毎夏の実施が定着しているが、今年が最後の開催。新旧の注目アーティスト計25組がラインアップされた。 1日の目玉はともに静岡市出身の石野卓球、ピエール瀧による電気グルーヴ。近年は地元のクラフトビール醸造所との協働も話題を呼ぶ。台風接近で中止になった23年に登場予定だった水曜日のカンパネラは17年以来の出演。「頂」の前身イベントにも出演歴があるEGO-WRAPPIN’、第1回からほぼ毎回出演のGOMA&TheJ
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公務員給与、3年連続で静岡県1位 静岡市は政令市4位
総務省がこのほど公表した2023年地方公務員給与実態調査の結果によると、国家公務員給与を100として地方の給与水準を示すラスパイレス指数(23年4月1日時点)で、静岡県は前年と同じ102・2となり、都道府県別で3年連続トップだった。政令指定都市では静岡市が101・5(前年比0・7減)で全国20政令市の中で4位、浜松市は前年と同じ100・1の11位で、ともに順位が下がった。 指数は基本給与のみの比較で諸手当が反映されていない。地域手当や時間外勤務手当など諸手当を加えた平均給与月額は、県が43万1409円で東京都に次ぐ全国2位。静岡市は42万8349円で政令市中14位、浜松市は41万4925円
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茶況(4月2日)種子島一茶750キロ入荷 静岡市中 茶市場
静岡市中と静岡茶市場に鹿児島県種子島産一茶が連日入荷した。数量は計750キロで、品種はしまみどり。取引はスムーズに運んだ。週末から週明けにかけて品種の顔ぶれが広がり、数量も漸増していく見込み。 郡部問屋は「新茶らしいさわやかな味で、品質は良好」と仕入れた荷を評価した。
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静岡県のリニア対応「大きな転換点」 事業前進に期待と不安 JRはコメントせず【川勝知事辞職表明】
2日に辞職の意向を表明した川勝平太知事は、静岡県内でのリニア中央新幹線トンネル工事を巡り、JR東海に大井川水資源や南アルプス自然環境の保全に入念な対策を求め、応じるまでは県内での工事を認めない姿勢を貫いてきた。任期途中の辞意を示したことで、関係者の間ではリニア事業前進への期待と、今後の見通しへの不安が交錯。多くの人が「県のリニア対応の大きな転換点になる」との見方を示した。 リニア問題に関する県有識者会議専門部会委員の1人は、知事の突然の辞意表明に「次の専門部会に向けてJRと協議している最中。投げ出しと受け取られてもしょうがない」と戸惑いを口にした。「これまでの議論の継続性がある」と、県がす
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問題発言のごとき状況に驚き 2日の発言要旨【川勝知事辞職表明】
2日に辞職の意向を表明した川勝平太静岡県知事の発言要旨は次の通り。 知事発言要旨 職業差別はない。皆無だ。職業に貴賤(きせん)はないというのが基本的な考え方。新規入庁の職員として入庁した方々への歓迎の言葉、励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言があったかのごとき状況になって本当に驚いている。 それぞれ仕事は違う。どれも大切で、それぞれの能力に応じて一生懸命仕事をされている。さまざまな需要でさまざまな職業に就かれている。全部必要なもので、そこに貴賤というのは全くない。職員は公僕として人の役に立つようなことを考えてしなくちゃいけない。従ってしっかり勉強しなくちゃいけません、知
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葛飾北斎《五美人図》 髪形、服装に見る身分差【静岡市美術館 「京都 細見美術館の名品」展②】
呉服店の風呂敷の包みにもたれて頬づえをつき、広げた赤い反物を眺める女性。画中の賛に「正月」の語があり、新年に向けて仕立てる着物を選ぶ様子か。振り袖に後ろに長く垂らした赤い帯、島田髷(まげ)に結われた赤い絞りの手柄から未婚の若い娘とわかる。 江戸時代の女性は身分や職業、年齢や婚姻の有無などで髪形や化粧、服装が異なっていた。例えば左側の女性2人のうち、敷物に座し煙管(きせる)を手にした女性は年かさらしい落ち着いた色味の着物に、既婚者が結う丸まげにお歯黒、眉もそっており、布地を選ぶ娘の母親であろう。 傍らにはべる女性は髪に挿した結髪(けっぱつ)用の櫛(くし)から女髪結(おんなかみゆい)とわかる
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ふうど【風土】 桜内結う/半径1キロのご近所に学ぶ【SPAC俳優 言葉をひらいて㉘】
「まぁ、若い人が来てくれてうれしいわ」との言葉に「決して若くはないんですよ」と答えつつ、悪い気はしないので否定もそこそこに、時を忘れて話に花が咲く玄関口。ここは静岡市の安倍川上流の通称「オクシズ」エリア。過疎化の波が押し寄せるこの中山間地域でご近所にあいさつに伺うと、ご年配の方に迎えられることも珍しくありません。 私は半年前にこの地に移住して来ました。数えてみたら人生13回目の引っ越し。大学進学で郷里を離れ、その後は大阪、東京、名古屋、県内は浜松、静岡、沼津と、夫の勤務地が変わるたびに転々と住まいを移しました。「大変ね」と地元の同級生には気の毒がられますが、いわゆる風来坊の「風」タイプの私
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レッサーパンダ「かずのこ」日本平動物園から引っ越し 甘えん坊の雄、群馬・桐生が岡動物園へ
静岡市駿河区の日本平動物園は2日までに、雄のレッサーパンダ「かずのこ」が16日に群馬県桐生市の桐生が岡動物園に〝引っ越し〟すると発表した。日本平動物園ビジターセンターで14日まで、お別れのメッセージを募集している。 かずのこは2021年8月4日に日本平動物園で生まれた。不満があると鳴いて周りの気を引こうとする甘えん坊な一面があるという。人を怖がらず、リンゴを食べる時に手のひらを見せたり、立っておなかを見せたりして来場者を楽しませていた。 桐生が岡動物園で飼育しているレッサーパンダとの繁殖を目指す。展示最終日の14日午前11時からは、担当飼育員がかずのこの特徴や思い出を紹介する。 日本平
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島田事件 赤堀さん 名古屋市内で納骨 5月、静岡でしのぶ会
島田市で幼女が連れ去られ殺害された「島田事件」で死刑が確定後、1989年に再審無罪となり、今年2月に94歳で亡くなった赤堀政夫さんの四十九日の法要と納骨式が2日、名古屋市の寺で営まれ、晩年に寄り添った関係者10人が参列した。赤堀さんを支援してきた市民団体「島田事件対策協議会」は、しのぶ会を5月18日に静岡市で開く。 赤堀さんは再審無罪で自由の身となり、名古屋市で長く暮らした。遺骨は、赤堀さんの生活を支えた大野萌子さん=2013年死去=の眠る墓に納められた。 参列者は赤堀さんとの思い出を懐かしんだ。趣味のカラオケや通院に付き添ってきた水野幸治さん(81)=名古屋市=は「マイクを握ったら離さ
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「KAGUメッセ」6月12日開幕 静岡に60社 机や椅子、雑貨展示
静岡県家具工業組合は2日までに、新作家具見本市「シズオカKAGUメッセ2024」を6月12~16日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開催すると理事会で決めた。家具メーカーなど約60社が鏡台や机、椅子などを展示する。 12~14日は業者招待日で、15、16の両日(午前10時~午後5時、16日は午後4時まで)は一般向けに公開する。各社は多彩な素材を組み合わせたデザイン性の高い家具やインテリア雑貨などを通じて、地場産業の魅力を発信する。入場無料。一般公開日には、地元住宅メーカーなどが自社商品の性能やデザイン性を紹介する「ろうきん『住んぷ会』住宅フェスティバル」も同時開催する。
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写真、書作品 入賞者を表彰 県議会だよりコンクール
静岡県議会だよりの写真コンクールと題字コンクールの表彰式がこのほど、県庁で開かれ、中沢公彦議長が入賞者に表彰状を贈った。年4回発行される2024年度の県議会だよりに掲載される。 「静岡県の四季」をテーマにした写真コンクールには、71人から計218点が寄せられた。春夏秋冬の各号で表紙を飾る特選計4点と紙面で掲載する入選計8点が選出された。 題字コンクールは、若者に手にしてもらえるよう高校生年代を対象に毛筆作品を募集した。148人から1点ずつ応募があり、表紙に使われる特選4点、入選4点が選ばれた。 入賞者は次の通り。 【写真】特選 山本武正(富士宮市)中野進(富士市)小栗進(浜松市)中西
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来庁者善意480万円 能登地震被災地へ 静岡市
静岡市は2日、市民から募った石川県の能登半島地震の義援金総額が480万3609円になったと発表した。日本赤十字社を通じて被災地に届ける。 市は1月5日から3月31日まで、市役所静岡庁舎、同清水庁舎、駿河区役所に募金箱を設置し、来庁者から寄付を募った。内訳は静岡庁舎が138万6094円、駿河区役所が62万8630円、清水庁舎で278万8885円だった。
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春満喫 桜の下でリハビリ 静岡市葵区の高齢者介護施設
静岡市葵区追手町の「通所リハビリテーション駿府の杜」は1日、利用者のリハビリ活動を兼ねた花見を同区の駿府城公園で行った。約70人の高齢者が、咲き誇る桜の木の下で体を動かし、春の訪れを満喫した。 同施設が現在、近隣への移転作業を行っているため、屋外での実践活動として取り組んだ。施設利用者は職員らとともに園内を散策し、白やピンクに色づいた桜の花を鑑賞しながら弁当などの食事を楽しんだ。 食事後は、長さ約50センチのポールを使って体を左右に倒したりひねったりして、関節の可動域を広げる「棒体操」を実施した。約1年前から同施設を利用する江間乃里子さん(79)は「屋外での活動は爽快な気分」と晴れやかな
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風景や動植物 丹念に描く 7日まで水墨画展 静岡市葵区
東洋水墨美術協会静岡教室(小嶋庸心代表)の第45回水墨画展が2日、静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで始まった。7日まで。 50~80代の会員25人が山水画の大作をはじめ、富士山や動植物などを丹念に描いた50点を展示した。今年の干支(えと)にちなんだ竜の作品も並ぶ。墨の濃淡や余白を生かした静寂の世界に、小嶋代表は「会員の心を表した美しい風景。ゆっくり味わってもらいたい」と話した。
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「稚児舞楽」4児童 稽古真剣 「廿日会祭」で5日奉納 静岡浅間神社
静岡浅間神社(静岡市葵区)の例大祭「廿日会祭(はつかえさい)」で、最終日の5日に国の重要無形民俗文化財「稚児舞楽」を奉納する地元の児童4人が本番に向けて稽古に励んでいる。 稚児を務めるのは、小倉橙也君(葵小4年)、佐藤直太君(同4年)、松岡准平君(同3年)、平尾優斗君(静岡大付属静岡小5年)。2日の練習では太鼓と笛の音に合わせ、細かい動作を指導者と確認した。松岡君は「緊張するけど、たくさん練習したので多くの人に見てもらいたい」と話した。 天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る稚児舞楽は、460年以上の歴史がある。5日午後3時ごろから境内の舞殿で行われる。 (社会部・鈴木志穂)
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水彩連盟展の入選者ら決定 都内、3日から展示
水彩連盟はこのほど、3~15日に東京・国立新美術館で開催する第83回水彩連盟展の入選者、受賞者などを決めた。静岡県内からは湯山千鶴さん(小山町)と渡辺甫三子さん(御殿場市)が入選したほか、釼持いつ子さん(静岡市)が荒谷直之介賞を受賞した。会員推挙に丸山みよ子さん(静岡市)が選ばれた。
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赤い羽根共同募金 交付先に通知書 静岡で説明会
静岡県共同募金会はこのほど、赤い羽根共同募金の2023年度の助成金交付先団体を対象にした説明会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。 計56の社会福祉施設や広域活動団体が出席した。このうち、妊産婦の家庭訪問事業を行うNPO法人ヘルシーファミリーはままつ(浜松市中央区)など3団体の代表者が、影島秀明常務理事から助成決定通知書を受け取った。 23年度の同募金には2月22日時点、県内で約4億8084万円が寄せられた。この日の説明会に参加した団体の事業や、各市町の社会福祉協議会の事業などに計4億2562万円を助成する。 影島常務理事は社会貢献制度の多様化により寄付金額が前年度より減少する見込みと
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プロアマ写真家 力作128点 静岡県立美術館で愛好者芸術展
静岡県内のプロアマ写真家の作品を集めた県写真愛好者芸術展が2日、静岡市駿河区の県立美術館で始まった。7日まで。 31回目の今年は68人が128点を出品した。木の葉が色づいた秋の山々を撮影した作品や、激しいダンスの一瞬を踊り手の真剣な表情とともに捉えた写真、太陽からあふれ出るエネルギーを表現した大作など、幅広い題材がそろった。 モアイ像が被写体の作品を和紙にプリントしたり、絵画に見えるように調整した写真をフランス製の紙に印刷したりと、用紙にも気を配った。実行委の沖田完治会長(78)は「彩度や濃淡を調整するデジタルならではのテクニックを使った写真が並ぶ。諸外国では標準的な手法で、現代的な流行
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茶況(4月1日)種子島一茶450キロ入荷 静岡市中 茶市場
静岡茶市場と静岡市中に鹿児島県種子島産一茶が計約450キロ入荷した。引き合いは堅調で、問屋数社で分け合った。 品種は、松寿(しょうじゅ)としまみどり、初荷のくりたわせの3種。松寿は最終荷となる見込み。生育不順や栽培面積減少により、前年より3割ほど入荷が少なかった。 ◇ 鹿児島県茶市場は4日に新茶初取引を行う。
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静岡人インタビュー「この人」 協会けんぽ静岡支部長として加入者100万人の健康づくりを進める 安田剛さん(静岡市葵区)
全国健康保険協会(協会けんぽ)本部で保健部長などを歴任し、中小企業で働く人とその家族の健康づくりを推進してきた。静岡県内の6万8000事業所の従業員やその家族ら約100万人が加入する静岡支部の支部長に昨年10月、着任した。愛知県北名古屋市出身。60歳。 ―静岡県の印象は。 「一緒に引っ越してきた妻がずっと住み続けたいと言うぐらい、過ごしやすくて気に入っている。東西に長い県で、東、中、西部で地域性がだいぶ異なる。健康面でも、例えば喫煙率は東部が高く、西部が低い。高血圧は東部、糖尿病は西部が多い。各地域の特徴に合わせて生活習慣の改善を働きかけたい。私自身、散歩好きで、1日1万歩を目標に歩いて
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社説(4月2日)静岡市歴史博物館 リピーター獲得目指せ
戦国時代の今川家、徳川家の歴史をはじめとする静岡市の成り立ちに関する資料を収めた静岡市歴史博物館(葵区)の全面開館から、1年余が経過した。2022年7月のプレオープンから数え、これまでに約45万人が入館している。 同館のアンケートによると、県外からの来場が約3割に上った。全面開館した23年は大河ドラマ「どうする家康」の放映と重なり、静岡浅間神社境内に期間限定で開かれた「大河ドラマ館」との回遊も活発だった。大河放送が終了した24年は、観光拠点としてのさらなる知名度向上に加え、資料収集と企画展示、館外の活動を含む教育活動をバランス良く展開してほしい。県内外からリピーターを獲得するための工夫が必
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能登被災地支援の輪を 静岡の学生ら団体設立 特産品販売など準備
能登半島地震の発生から3カ月。被災地のために静岡からできることはないかと共通の思いを抱いた大学生らが、有志団体「静岡の学生による能登半島復興支援ネットワーク」を設立した。定期的に会合を開き、ボランティア派遣や能登の特産品販売などの実現に向けて準備を進めている。 「横倒しのままのビル、歩道に落ちたままの瓦の破片。焼け野原のような朝市は手つかずの悲惨な状態だった」。3月下旬、静岡市内で開いた勉強会。ネットワークに協力するNPO法人ESUNE(同市駿河区)の斉藤雄大事務局長(30)が、石川県輪島市三井町で実施したボランティア拠点管理などの支援活動を紹介し、復旧・復興が進まない状況を伝えた。 学
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静岡県内各地で入社式 新入社員との対話重視〝距離〟近く
静岡県内各地で1日、入社式が開かれた。新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、多くの企業が昨年に続きマスクなしの対面へと形式の切り替えを加速。コロナ禍に学生生活を過ごした若者との対話を重視し、新入社員と役員の距離を縮めようと工夫を凝らす企業も見られた。 浜松市中央区で開かれたヤマハの入社式では、同日付で就任した山浦敦社長が司会者の質問に答えるトークセッションを披露。製造ラインで働いた入社当時の経験が後の楽器設計に生かされたとし、グループ8社の新入社員152人に「会社は自分に成長のチャンスを与えてくれた。立場が変わり、みなさんにもそうした機会を与える」と語りかけた。新入社員の石田野々花さん(
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伊藤若冲《雪中雄鶏図》 羽毛の質感を描き分け【静岡市美術館 「京都 細見美術館の名品」展①】
昭和の実業家・細見良に始まる細見家三代のコレクションを収めた細見美術館(京都市左京区)の名品展が13日、静岡市美術館(葵区)で始まる。重要文化財8件を含む104件から、代表作4点を紹介する。 ◇ 江戸時代中期に京都で活躍した伊藤若冲(1716~1800年)は家業の傍ら、狩野派や中国古画などを独学で修めた。40歳で弟に家督を譲って画業に専念、濃密な色彩の花鳥画から墨の濃淡を巧みに生かした水墨画まで多彩で独自性の高い絵画を描いた。 雪景色の中、餌を探し歩む雄鶏を描いた本作は、「景和」の落款(らっかん)から30代前半の若冲初期作とされ、鶏の姿態は古画の模写が指摘される。しかし、鶏冠
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静岡県中部各社が入社式 しずおかFG/静岡鉄道 コロナ後の成長、若い力に期待
新年度が始まった1日、静岡県中部の多くの企業で入社式が開かれた。各社は新型コロナウイルス感染症による社会経済活動の制約が軽減され、さらなる成長へスタートを切るため、若い力の活躍に期待を寄せた。新入社員は緊張の面持ちで式に臨み、将来の会社を支える意気込みを語った。 静岡市葵区で入社式を開いたしずおかフィナンシャルグループは、静岡銀行をはじめとする関連8社で計329人の新入社員を迎え入れた。あいさつした柴田久社長は人工知能(AI)の広がりや日銀によるマイナス金利解除など変化する社会情勢に触れ、「大きな夢と目標を描き、充実した日々を重ねて地域、グループ、自らの確かな未来を切り開こう」と呼びかけた
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がんばれ新社会人! 中部各市町で辞令交付
静岡県中部の各市町で1日、新規採用職員への辞令交付式が行われた。真新しいスーツに身を包んだ職員は緊張した面持ちで辞令書を受け取り、公務員としての決意を新たにした。 静岡市203人「誠実かつ公正に」 静岡市は1日、新規採用職員の辞令交付式を市役所静岡庁舎で開いた。2024年度の採用数は203人(消防、病院、教育職を除く)。 新規採用職員を代表し、建設政策課の青島英里さん(22)が難波喬司市長から辞令を受け取った。教職員課の鈴木香穂さん(22)、市民税課の山内文斗さん(22)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。 難波市長は「小さな成功体験を重ね
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鈴与が入社式 24年問題受け抱負 社長「報われる業界に」
トラック運転手などに対しても、残業時間の上限規制が拡大された1日、鈴与は静岡市清水区馬走の日本平ホテルで入社式を開いた。働き方改革により人手不足が深刻化するともされる「2024年問題」について、役員、新入社員双方から言及があった。 新入社員38人の紹介の後登壇した鈴木健一郎社長は「この4月から運送業界においても働き方改革関連法が適用される。運送供給力を確保し供給責任を果たし続け、適正対価をきっちり収受することで運送業界を報われる業界に変えていきたい」と語った。「誓いの言葉」を新入社員代表として述べた前田力輝さん(22)は「物流業界に注目が集まる年に入社することに身の引き締まる思いを感じてい
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相談窓口強化など24年度事業案承認 県商工会連合会、総会
静岡県商工会連合会はこのほど、臨時総会を静岡市葵区で開き、多様な環境変化に対応するための相談窓口の強化や事業承継支援など2024年度の重点事業案15項目を承認した。 地域の特産品の販路開拓支援や経営課題の解決に向けた専門家派遣、デジタル化を支援する商工会人材の育成などを盛り込んだ。 前沢侑会長は、原材料高騰や人手不足など中小企業を取り巻く厳しい事業環境に言及し、「商工会が事業者の経営のよりどころとして、地域経済の活性化に向けて取り組んでいく」とあいさつした。
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「社会課題をビジネスに」 静清信金 経済講演会 弁護士・野村氏 解説
静清信用金庫が主催する経済講演会がこのほど、静岡市内で開かれ、弁護士の野村修也氏が「日本社会の課題と地方経済再生の鍵」と題して講演した。教育や高齢者福祉など山積する社会課題の解決がビジネスにつながる新しい資本主義について解説した。 人口減少が続く日本の国際社会における発言力低下、借金が膨らむ国内財政の現状について説明した。子供の教育格差につながる相対的貧困や空き家の増加にも触れ、これらの課題解決を「ビジネスチャンスに変えるのが新しい資本主義」と指摘。飲酒運転の抑止につながるノンアルコール飲料の普及や地球環境に優しい電気自動車(EV)の開発など公益性と企業利益を両立する共通価値の創造(CSV
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県内医師確保へ 医学生に説明会 静岡で県と県病院協会
静岡県と県病院協会はこのほど、医師の県内確保に向け、各病院が医学生に研修内容をPRする合同説明会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 県内外の医学生ら約180人が参加し、28病院が構えるブースを回って担当者から臨床研修や専門研修の説明を聞いた。医学修学研修資金を利用する医学生を対象にした意見交換会も行われた。本県の地域医療の魅力発信を目的に県から委嘱を受けた若手医師「ふじのくに次世代医師リクルーター」も参加し、医学生にアドバイスを送った。 合同説明会は毎年2回、静岡市と浜松市で開催している。
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ハラスメント撲滅宣言 静岡市全職員と全市議 署名
静岡市と市議会は1日、全職員と全議員対象のハラスメント撲滅宣言を実施した。ハラスメントに該当する具体的な行為を理解した上で、絶対に行わないと誓う文書に署名した。市によると、全職員がハラスメント撲滅宣言を行うのは全国の政令市で初めて。 職員は「長時間厳しく叱責(しっせき)し続ける」などパワハラやセクハラ、マタハラの具体的な事例46項目を確認した上で署名し、所属先の上司に提出した。署名したのは、市長事務部局の正規職員と会計年度任用職員のほか、独立機関の消防局や市教委の職員を含む約1万人。事務的な手続きの関係上、小中学校の教職員は後日行う。 議会は、全47市議(欠員1)がハラスメントの定義を確
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三菱総研の山田氏 静岡市DX政策監
静岡市は1日、総合政策局DX(デジタルトランスフォーメーション)政策監に三菱総合研究所の山田栄子氏(63)を同日付で採用したと発表した。市のデジタル化推進体制の見直しや強化、人材育成を担う。任期は1年間。 山田氏は1984年に三菱総研に入社。94年から経済産業省の外郭団体に出向し、ITを活用した活力ある高齢社会の実現を目指す事業に従事した。2017年から内閣官房情報(IT)総合戦略室参事官を務め、21年に三菱総研に帰任。現在もシニアエキスパート(定年後再雇用)として医療・介護のDX事業を担当している。 DX政策監は、24年度の組織機構改編の一環で新設された役職。山田氏は局次長級の特別職非
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能登被災地、バザーで支援 静岡市葵区・光鏡院
静岡市葵区瀬名の光鏡院(岡田善雄住職)で31日、能登半島地震の復興支援に向けた「能登半島応援お寺市」が開かれた。バザーやライブステージを通じ、来場者に被災地支援を呼びかけた。 境内と本堂にキッチンカーや物販店、バザーのブースが並び、市内外から訪れた親子連れなどでにぎわった。バザーの商品は檀家(だんか)や地域住民らが持ち寄った。本堂には被災状況を紹介するパネルも展示した。岡田住職は「皆さんの力を借りて、能登の被災地の復興に少しでも役に立てたら」と話した。 出店料とバザーの売り上げ、来場者の寄付などを義援金として送る予定。
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宇宙題材に個展 藤枝の河村さん 2日まで 静岡市葵区
藤枝市の美術家河村知世さん(24)の個展「スペースファンタジー」が2日まで、静岡市葵区の「ギャラリー青い麦」で開かれている。宇宙を題材にしたアクリル画など約30点が並ぶ。 河村さんは自身の体験も踏まえ、生きづらさを抱える人に寄り添う作品を多く制作。個展では、個性が社会の中で失われてしまう過程を「ビッグバン」になぞらえて表現した抽象画などを展示。人の目や口など顔の一部を撮影した写真作品では、身近なものにも宇宙的な無限の広がりや可能性があることを表現した。 「作品を見てくれる人との交流に力を入れたい」と話す河村さん。13日からは展示作品を追加した個展の第2弾を同区のギャラリーテルサで行う。2
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県舞台芸術公園をSPAC俳優 解説 無料音声ガイドの提供開始 静岡市駿河区
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は30日、活動の拠点となっている静岡市駿河区の県舞台芸術公園で公園内の見どころを紹介する無料の音声ガイド「おともたび」の提供を始めた。 ガイドは、同市清水区の企業「Otono」のサービスを活用。スマートフォンで専用サイトにアクセスし、位置情報機能で公園内の指定の場所に到着したことを認識するとSPACの俳優による解説が自動で流れる。野外劇場「有度」、世界の演劇について学べるミニミュージアム「てあとろん」など9カ所を回る。 4月には英語と中国語にも対応する。SPAC制作部の広報坂本彩子さんは「園内は文化芸術に加え、自然も豊かな場所。ガイドを使い散策を楽しんで
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フットサル静岡県U―18選抜 全国制覇 予選苦戦、突破で勢い
フットサルの静岡県U―18(18歳以下)選抜が16、17の両日に兵庫県で行われた都道府県対抗の全国大会「フットサル神戸フェスタ」で頂点に立った。監督を務めた曽根田盛将さん(44)によると、10年以上開催されている同大会で県選抜の制覇は初という。 大会には全国各地域の予選を突破した男子12チームが出場。3組に分かれて予選リーグを戦った。県選抜は初戦の大阪府に7―2と大勝。2戦目の宮城県に敗れ、3戦目の東京都とは引き分けたが、全チームが1勝1分け1敗で並んだ結果、得失点差で準決勝進出となった。東京や大阪といったタレントがそろうチームとの「ヤマ場」(曽根田監督)の予選リーグ突破で勢いに乗り、準決
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裏金事件余波、自民6県連がパーティー見送り 静岡県連は「未定」
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、47都道府県連のうち岩手、千葉、奈良、長崎の4県連が主催の政治資金パーティーの中止、佐賀県連が延期、宮城県連が当面自粛をそれぞれ決めたことが31日、共同通信の調査で分かった。パーティー券収入は多くの地方組織で貴重な資金源となっており、一部は中止や延期が続けば資金難に陥ると明かした。党本部での「政治とカネ」の問題が地方に悪影響を与えている現状が浮き彫りとなった。 静岡など17道府県連は次回の開催を「未定」と回答した。多くが「政治資金規正法の改正が議論されているため」「自民党への世間の風当たりを判断したい」などと理由を説明。自民党は事件に関係した議
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ジャガ芋のガレット 外はカリッ 中はねっとり(山田高久/ワイン食堂「シャンティ」店主、静岡市)【ワインと楽しむこの一皿】
一年中出回り、いつでも食べられるジャガ芋。今は新ジャガもおいしい時季だ。ゆでたり、蒸したりする簡単な調理もいいが、少し手をかけるといつもと違った味わいが楽しめる。今日のレシピの材料はジャガ芋と塩だけ。特別な技術もいらない。 フランス料理の「ガレット」は、丸く焼いた料理や菓子を指す。日本では、そば粉を使った生地を薄く焼き、中に具材を入れて巻いた「ブルターニュ風のガレット」のイメージが強いが、実際にはガレットと名の付く料理はさまざま。ジャガ芋のガレットも古くからある食べ方だ。 使用するのは普通のジャガ芋でも新ジャガでも。種類も何でもよい。レシピのようにメークインを使うと中はねっとり、男爵な
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大自在(4月1日)宝塚歌劇団
東京勤務だった時に、宝塚歌劇団の公演を鑑賞したことがある。同時期に静岡市出身で当時、花組トップスターだった明日海りおさんの記者会見を取材する機会にも恵まれた。 満員の劇場に年配の男性はわずかで居心地が悪かったが、舞台は素晴らしく、なぜ人気があるのか合点がいった。劇中のどの場面を切り取っても絵になる。演出や舞台装置の効果もあろうが、何より、少しの乱れもなく演技やダンスをする出演者の並々ならぬ努力あっての舞台だろう。どれほどの稽古を積むのかと思ったのを覚えている。 歌劇団は1913年、「宝塚唱歌隊」として発足した。初公演は110年前の14年4月1日。プールを改造した劇場での舞台だったとホーム
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変化する“おまち”フェスで発信 静岡・けやき通り ラジオ公開生放送も
静岡市の中心市街地の魅力を発信するイベント「けやきイロドリフェス」(静岡新聞社・静岡放送主催)が31日、葵区のけやき通りで開かれた。来場者がスタンプラリーやラジオの公開生放送など多彩なイベントを楽しんだ。 静岡理工科大(SIST)グループが「静岡駅前キャンパス」を4月から始動させるなど、変化するまちなかの発信やにぎわい創出のために初開催した。SBSラジオの番組「日曜ヒマするあなたに送るヌンヌンヌーン!」が公開生放送され、ゲスト出演した2人組ラップユニット「chelmico(チェルミコ)」がミニライブを行った。来場者は曲のリズムに合わせて手をたたいたり、一緒に歌ったりして楽しんだ。 会場に
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静岡県内8地点で夏日 富士市など3地点、3月の最高気温更新
静岡県内は31日、高気圧に覆われて晴れ間が広がり、各地で気温が上昇した。静岡市清水区で27.7度、富士市で27.5度を記録し、御殿場市の22.4度も含め3地点で3月の観測史上最高気温を更新した。18観測地点のうち8地点で、25度以上の夏日となった。 このほか静岡市駿河区で27.1度、三島市で26.4度、東伊豆町稲取で25.6度だった。16地点で今年の最高気温を更新した。2日連続で黄砂も観測され、静岡市駿河区からは富士山がかすんで見えた。 静岡地方気象台によると、南から流れ込む暖かい空気の影響で気温が上がった。1日も高気圧に覆われて晴れる見込みで、県中部で夏日が続く可能性があるとしている。
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「阿波おどりで能登支援を」 70人、静岡で舞披露
静岡市阿波おどり協会「静岡連」(高田幸明連長)は31日、能登半島地震の被災地支援を目的とした「チャリティー阿波おどり」を、静岡市葵区の中心市街地で開いた。県内の阿波おどり愛好家グループ5団体から約70人が参加し、にぎやかな舞を披露した。 編みがさをかぶり浴衣や法被を着た参加者は、太鼓や笛の音に合わせて踊りながら、呉服町名店街などを約2時間練り歩いた。募金箱を持ったスタッフが一緒に移動し、通行人らに寄付の協力を呼びかけた。見物客はリズムに合わせて手をたたいたり、動画を撮影したりしながらパフォーマンスを楽しんだ。高田連長は「被災地のために何かできることをしたいと思った。少しでも支援の力になれた
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焼津・こども館 節目お祝い 入館22万2222人
焼津市栄町のターントクルこども館で30日、入館者数22万2222人の達成を記念した式典が行われた。参加者は同館人気のおもちゃの一つ紙コップクラッカーで祝った。式典に先立ち、4月から管理運営を担う指定管理者への引き継ぎ式も行われた。 静岡市清水区の上原飛鳥さん(43)、星鳥さん(10)、ほたるさん(5)の家族が記念品を受け取った。飛鳥さんは「屋内で過ごしやすく安心して一日中遊べる施設。これからも利用したい」と述べた。 4月から管理運営は市直営から同館で働いてきた市民スタッフが中心となって設立した一般社団法人やいづ子育て・多世代交流支援協会ことことに移行する。指定期間は5年間。
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汗ばむ陽気♪桜眺めてくてく 静岡・内牧地区、ソメイヨシノ咲き始め
静岡市葵区の内牧地区で31日、内牧桜ウオーク大会(お茶の里内牧桜花プロジェクト主催)が開かれた。晴天の下、地区内外から集まった老若男女約450人が茶畑と桜の木に囲まれた全長4キロのコースを歩いた。 地区内には、ソメイヨシノなど約350本の桜並木があるが、この日はまだ咲き始め。参加者は膨らんだつぼみや、一足早く開花を迎えた桜を観察したり、写真を撮ったりしながら歩を進めた。コースの途中では、地元住民が冷たい緑茶や手打ちそばを振る舞った。美和中吹奏楽部員や市民バンドも演奏で大会を盛り上げた。 同プロジェクト代表の海野猛さんは「今回は満開には少し早かった。改めて内牧の美しい桜並木を見に来てもらえ
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新一年生の安全祈り ランドセルに思い込める 静岡市駿河区の泉秀寺
静岡市駿河区の泉秀寺は31日、新入学児童の交通安全や健やかな成長を願う「ランドセル祈祷(きとう)」を同寺で行った。市内の新1年生13人と保護者が参列し、事故や病気のない新生活を祈願した。 新年度から使う色とりどりの真新しいランドセルを前に市川博道住職が読経し、子どもたちは緊張した表情で手を合わせた。市川住職は「大般若」の経典を児童一人一人の頭の上に置き、健康と学業成就を願った。 長田西小の新1年生となる伊藤大悟君(6)は「ランドセルを背負って学校に通うのが楽しみ。縄跳びと算数を頑張りたい」と笑顔を見せた。
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未来のアニメーター制作体験 静岡市清水区「ま・あ・る」11周年記念講座
静岡市清水区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るは31日、開館11周年記念講座として、アニメーション制作スタジオのクリエーターから動画やアニメ制作などを学ぶワークショップを同館で開いた。 アニメーターを目指す県内外の小学6年生から高校生まで13人が参加した。動画・アニメ制作体験、背景美術のコースに分かれ、講師を務めた東京のアニメ制作スタジオ「YOSTAR PICTURES」の3人から手ほどきを受けた。 動画制作を学ぶ体験では大まかに描かれた原画をきれいに整えるトレースと呼ばれる作業に挑戦。参加者は、タブレット上で描き進める際の原画を拡大する程度など助言を受けながら集中して制作に取り組
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手作り魚オブジェどうぞ 科学技術高生、長沼こども園に寄贈
静岡市葵区の科学技術高は29日、文化祭で建築デザイン科の生徒39人が制作した魚のオブジェを同区の長沼こども園に寄贈した。 発泡スチロールのような軽い断熱材を加工して色付けした約2メートルのジンベエザメやマンボウ、小魚などのオブジェ計6点を寄贈した。同校で行われた贈呈式でこども園の年少、年中児約40人にお披露目すると園児から歓声が上がった。 作品は当初、廃棄する予定だったが、地域の子どもたちに楽しんでもらいたいとこども園に相談し、贈呈が決まったという。同校2年の河原崎百音さん(17)は「一つ一つ丁寧に作った作品を喜んでくれてうれしい」と声を弾ませた。作品はこども園で園児が遊ぶ際に使う予定。
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静岡・井川の言葉を後世に 「地域の宝」録音、保存 国立国語研究所 聞き取り調査【動画あり】
国立国語研究所(東京都)は18~20日、静岡市葵区井川地区の住民を対象に方言の聞き取り調査を実施した。地方の高齢化や過疎化で失われつつある語彙(ごい)や発音などを後世に残そうと取り組む「消滅危機言語の保存研究」プロジェクトの一環。研究者3人のほか、言語学などを専攻する県内外の大学生ら9人が情報収集した。 同地区の田代、小河内、本村の3集落で行われ、計21人の住民が協力した。このうち同地区最北端に位置する小河内集落では、60~90代の8人が参加した。発声のイントネーションを録音するため住民にマイクを付け、動物や道具など18分野から選ばれた単語の表現方法を調べた。 住民は「ぱしる(帰る)」な
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「秋葉山常夜灯」 静岡・浅間通りのシンボル 40年ぶり 大修繕
静岡市葵区の浅間通りの玄関口にある市指定有形民俗文化財「中町秋葉山常夜灯」が30日までに、銅板屋根をふき替え、朽ちた木部を交換するなど40年ぶりの大規模修繕を終えた。「秋葉信仰」で防火を祈願するシンボルとして大切に守られ、江戸時代から再建や修繕を繰り返してきた。同日、神事で完成を祝った地元関係者は「自分たちの街は自分たちで守るという江戸時代からの思いや歴史を後世につなぐ」と誓った。 常夜灯の正確な建立時期は不明だが、江戸中期の画家・土佐光成が宝永5(1708)年ごろに駿府の街を描いた「駿府鳥瞰(ちょうかん)図」にその姿が示されているほか、内部から見つかった最も古い支柱に天保13(1842)
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スケボー通報減 看板変更が効果 立ち入り禁止明示 静岡市葵区・青葉緑地
静岡市は30日までに、同市葵区の青葉緑地(青葉シンボルロード)で使用が禁止されているスケートボードや自転車のBMXの騒音などを訴える通報が相次いでいたことを受けて、同緑地の一部区間に設置している警告看板の表記を「スケートボード・BMXを行う目的で許可なく立ち入ることを禁止する」に変更した。立ち入り禁止を明示したことで、違反者は軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)に問われる可能性もある。静岡中央署によると変更してから同所での通報が減少する効果が出ているという。 表記を変更したのは、特にスケートボードなどの使用が多かった同緑地中央付近の「B3」区間両端に設置されていた看板。これまで同緑地内で
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汗ばむ陽気に桜もびっくり!? 静岡で開花宣言 県内各地で今年初の夏日
静岡地方気象台は30日、静岡市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。前年より11日、平年に比べて6日遅い。今後は1週間から10日ほどで満開を迎える見込み。 同市駿河区曲金の同気象台敷地内にある標本木(ソメイヨシノ)で午前11時、7輪が開花しているのを職員が確認した。今年は2月下旬から3月にかけて肌寒い日が多く、開花が遅れていた。30日は同区で26・8度、同市清水区で26・9度、富士市で26・5度など県内各地で今年初めての夏日を記録。気温が上昇したことなどから、開花が進んだとみられる。
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静岡・清水区の中部横断道で単独事故 上下線とも一時通行止め
30日午後3時ごろ、静岡市清水区土の中部横断道上りで、三重県の男性(75)が運転する乗用車が中央分離帯に衝突した。事故処理のため、富沢IC(インターチェンジ)―新清水JCT(ジャンクション)間で上りが約4時間、下りが約2時間にわたり、通行止めになった。県警高速隊によると、けが人はいないとみられる。現場は片側1車線の直線部分。同隊が事故原因を調べている。
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旬のサクラエビ求め行列 春漁解禁後初の週末 静岡・由比港漁協
駿河湾産サクラエビの春漁解禁から初の週末を迎えた30日、静岡市清水区の由比港漁協の食堂「浜のかきあげや」には、サクラエビを味わおうと県内外から多くの人が訪れた。 午前7時半ごろから整理券を求めて待機する客の姿が見られ、同10時ごろには店前に長い行列ができた。来店客はどんぶりやかき揚げを注文し、係留された漁船を横目に見ながら旬のサクラエビに舌鼓を打った。 東京から家族で訪れた会社員野口夏輝さん(23)は「かき揚げのエビにありがちな口の中の違和感がなく、これがサクラエビなんだと思った」と満足げ。同店の出羽義昌さんは「今年は身が大きめで、初漁の漁獲量も出足としてはいい感じだった。出漁できる天候
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春の訪れ 陽気に誘われ食やステージ満喫 静岡市葵区
静岡市葵区の足久保河川緑地で30日、足久保桜まつり(同実行委主催)が開かれた。99本の桜の木が並ぶ安倍川の土手沿いで、春の陽気の中、地元住民らが屋台での販売やステージイベントを楽しんだ。 足久保地区のコミュニティーカフェ「まつぼっくり」の有志などが出店し、手芸品やパンなどを販売した。ステージでは「足久保太鼓」の勇壮な演奏が披露され、会場を盛り上げた。 まつりを毎年楽しみにしているという同区の船越ふみ代さん(74)は「桜はまだつぼみだったが、春の訪れを感じられた」と喜んだ。同会の志村渡会長(74)は「人々が交流を深めることが地域活性化のきっかけになれば」と話した。
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静岡市社協へ13万円を寄付 地区友愛連絡会
静岡市内の自動車や電力などの労働組合8団体でつくる静岡地区友愛連絡会は29日、市社会福祉協議会に13万7500円を寄付した。 同市葵区の市中央福祉センターで行われた贈呈式で、同連絡会の深水威臣議長(45)が市社協の小幡剛弘常務理事(61)に浄財を手渡した。小幡常務理事は「本当にありがたい。市民一人一人がより良く生きていけるような地域福祉を進めていく」と感謝した。 同連絡会は加盟組合ごとに「助け合いカンパ」を行い、寄付金を募った。市社協への寄付は2004年から実施していて19回目。寄付総額は523万2055円となった。
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港かっぽれ総踊り 4月12日に説明会 清水みなと祭り実行委
8月2~4日に開催を予定する第75回清水みなと祭りの実行委員会は、祭りのメインイベントの一つである「港かっぽれ総踊り」へ新たに参加を希望する団体に向けた説明会を、4月12日午後7時から静岡市清水区の清水産業・情報プラザで開く。 説明会への事前申し込みは不要で、当日午後6時半から同55分まで現地で参加を受け付ける。8月2~3日に実施予定の総踊りにおける基本的なルールや心得などを説明する。 75回目の節目となる今年は「祝75回・君に活惚(かっぽれ)!」をキャッチフレーズに、祭りの盛り上げと理念の継承を目指す。
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静岡茶の祖・聖一国師石碑に献茶 茶業発展祈り農家や生徒ら 静岡市葵区
静岡茶の始祖とされる「聖一国師」生誕地の静岡市葵区栃沢で30日、献茶式が開かれた。樹齢約300年のしだれ桜が見頃を迎える中、地元の茶生産者や関係者約30人が集まり茶業の発展を祈願した。 同区大川地区で4月7日に行われる「奥藁科・大川お茶まつり」(同実行委主催)の一環。地元の小中一貫校、大川小中の生徒3人が、手もみで仕上げた煎茶を聖一国師の生家横に建つ石碑に供え手を合わせた。 まつりでは、同地区の各集落に八つの会場を仕立て、自慢の煎茶や菓子、在来種のソバで作る「在来そば」などを提供して来場者をもてなす。
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思い出胸に頑張って 放課後等デイサービス 卒業生3人が門出 静岡市葵区
障害がある子どもの学習や自立を支援する放課後等デイサービス「かぶとむしクラブ」(静岡市葵区、鳥羽剛史代表)で30日、卒業式が開かれた。在籍する生徒や施設職員ら約30人が石橋晴翔さん(18)ら3人の門出を祝った。 式では鳥羽代表が卒業生に証書を手渡し、後輩が「思い出を胸に頑張って」などとエールを送った。3人は卒業後、就労支援施設の就職や大学進学などそれぞれの進路を歩む。石橋さんは「クラブでたくさん友達ができた。思い出でいっぱい」と感謝した。 市内に9カ所の拠点を持つ同クラブは2015年に設立し、現在は特別支援学校などに通う計約180人の小中高校生が利用する。
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被災地の子ども支援とは NPOカタリバ 能登で活動
発生からあすで3カ月となる能登半島地震。現地で子どもの居場所作りや学習支援に取り組む認定NPO法人カタリバ(東京都)は、2011年の東日本大震災以降、地震や豪雨水害などさまざまな被災地に入り、県内では21年の熱海土石流災害でも遊び場を設け、子どもたちに寄り添い続けた。能登や熱海、長年の支援活動から見えてきた、被災した子どもたちを取り巻く課題とは。 どの被災地でも、避難所の設営当初は簡素な仕切りしかなく、隣の人の会話が聞こえるほどの距離感。自宅や家族を失った人もいる。大人も極限の精神状態になる中で、子どもが大きな声を出すと、ほかの避難者から直接怒られたり、「黙らせろ」と保護者が言われるのを
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医学部受験へ対策指導 静岡県、高校生向けにセミナー開催
静岡県はこのほど、医学部進学を目指す高校生に受験対策を教える「こころざし育成セミナー」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。1、2年生約50人と保護者らが参加した。 大手進学塾「河合塾」の講師が、英語と数学について、過去の入試問題を例に出題傾向や解答のポイントなどを解説。焼津市立総合病院の医師が大学生活や仕事内容を語ったほか、卒業後に県内の医療機関に一定期間勤務することを条件にする「地域枠」を設ける帝京大のガイダンスもあった。 県内の医学部進学者は近年増加傾向にあるものの、人口規模から想定される進学者数よりも少ないことが課題になっている。セミナーは2012年度に始まり、これまでに約680
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感染症対応 ドクターカー 静岡県立こども病院が導入
静岡市葵区の静岡県立こども病院はこのほど、最新医療機器の搭載や感染症対策に重点を置いた新たなドクターカーを導入した。 ドクターカーは、医師や看護師らが同乗して患者に医療行為を行いながら転院時などに病院間を搬送する。新車両は新型コロナウイルス禍での経験を生かし、運転席と患者室内を壁と窓で区切り、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を患者に付けたまま搬送できるストレッチャーを導入した。 同病院によると、エクモ用ストレッチャーの装着が可能な小児用ドクターカーは全国で2台目で、県内初という。また、双胎妊娠にも対応できるよう保育器を2台搭載できる仕様にした。坂本喜三郎院長(65)は「新たな時代の重症
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静岡県警本部長に就任した 津田隆好さん【時の人】
静岡県内が大雨に見舞われた29日午前。「誠に申し訳ありません。外を見て分かる通り、嵐の中の着任となった。現在、関係機関と連携を取り警戒に当たっています」。着任会見の冒頭、穏やかな口調でそう切り出した。その後も複数回言葉にし、力を込めた災害対応態勢強化への決意の表れだった。 出身地の大阪府警副本部長から県警のトップに就任。「事件報道でぶつかるところもあると思うが、社会正義の実現、この点で一致し、皆さんと仕事ができる。一致して対処できると信じ、今までやってきた」。冒頭の二つの説明姿勢に実直な人柄をにじませた。 「大阪の交通事故死者数が2年連続で全国ワーストだった」という経験を踏まえ、本県の交
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「春の蒲原」をビールラベルに 清水西高×地元醸造所が制作 御殿山さくらまつりで数量限定販売
静岡市清水区の清水西高2年生の4人と同区蒲原のクラフトビール醸造所「ホースヘッドラブズ」がこのほど、同社の商品「蒲原エール」のオリジナルラベルを共同制作した。30日から始まるかんばら御殿山さくらまつりでお披露目し、数量限定で発売する。 同校の課題解決型学習の一環。同社が提示したテーマ「蒲原と春」に沿って、生徒が案を持ち寄り、商品ラベルを完成させた。ラベルは桜が咲く春の蒲原を訪れた旅人を描いたアニメ調のデザイン。原案を作った木村心柚さんは「親と酒屋に行くこともあるが、アニメ調のデザインは珍しいと思う。東海道五十三次に描かれた場所なので歴史にも思いをはせた」と説明し、「のどかな雰囲気と風を感じ
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静岡市「地域幸福度」調査 雇用、子育て満足度低く 医療福祉や住宅環境高く
静岡市が市民を対象に独自に実施した地域幸福度に関するアンケートで、市民が「重要度が高い」と考える生活環境の要素のうち、多様性と寛容性、雇用・所得、子育てなどの10項目で満足度が低かったことが、29日までの市への取材で分かった。第4次総合計画の中核となる10分野の取り組みのうち、都市・交通分野に不満を抱えている市民が多数いることも明らかになった。市は満足度の低いと感じている世代や理由を細かく分析し、施策に反映していく。 有識者らが参加する市政変革研究会のウェルビーイング分科会の取り組みとして、1月29日~2月15日にアンケートを実施した。子育て支援の充実度や防災対策など24項目について5段階
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静岡市パワハラ問題、一部認定見送り 職員や退職者から疑問の声
静岡市危機管理総室の50代の男性幹部職員がパワハラ行為を繰り返し、職員の途中退職や休職が相次いだ問題で、職員が未申請のまま時間外勤務していたことを幹部職員のハラスメント行為と認定しなかった市の調査結果について、同室の複数の職員や退職者から疑問の声が上がっていることが29日までの取材で分かった。調査では、幹部職員が申請を直接拒否した場面は確認できなかったとしたが、調査に応じた複数の職員と退職者は、幹部職員から直接拒否されたり、直属の上司が拒否される場面を目撃したりしたと報告していた。 職員の1人は23年5月、時間外勤務申請した際、直属の上司が幹部職員に呼ばれ、「係員全員で(時間外勤務を)やら
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しずてつ路線バス運賃、10月値上げへ 中部運輸局に申請
しずてつジャストライン(静岡市葵区)は29日、路線バスの運賃値上げの認可を中部運輸局に申請した。認可が得られれば、10月に運賃を改定する。改定は消費税率の引き上げに伴う変更を除いて1997年6月以来。 全線の運賃を平均改定率16・8%引き上げる。同社は、改定後の初乗り運賃や定期券額などの詳細を明らかにせず、「認可が下りた時点でお知らせする」(担当者)としている。 運賃改定の理由には、新型コロナウイルス禍での利用者減少や燃料費の高騰を挙げている。
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静岡の80代女性 200万円詐取被害
静岡市清水区の80代無職女性が29日、息子を名乗る男らから現金200万円をだまし取られたと清水署に届け出た。 同署によると、27日昼ごろ、女性宅に息子を名乗る男から「小切手と契約書類が入ったかばんをなくした」「今日中にお金がいるので上司の関係者が取りに行く」などと電話があった。女性はその後、自宅を訪れた息子の上司の関係者を名乗る男に現金200万円を手渡し、だまし取られたという。
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静岡茶市場が赤字 1月期決算
静岡茶市場は29日、株主総会を静岡市葵区で開き、2024年1月期決算の純損益が1951万円の赤字(前年は42万円の黒字)だったと報告した。利益率の高い一番茶の取扱量が伸びず、10年連続で営業赤字を計上した。売上高に相当する営業収益は、販売委託手数料を2・3%から3・3%に上げた影響で前期比23・2%増の1億1126万4438円と伸長。営業損失は前年の5670万円から4740万円に微減した。 一方、過去最低を記録した本県一番茶の生産低迷が響き、取扱金額は9・2%減の28億500万円と低迷。取扱数量は8・9%減の327万1915キロ、平均単価は0・4%減の857円だった。 新任取締役に大橋照
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静岡県、企業立地を強化 「大胆な誘致」へ推進会議 用地創出、市町と連携
円安などを背景に製造業などの国内回帰が加速する状況を踏まえ、静岡県は魅力ある企業立地環境の強化に乗り出す。関係部局で構成する推進会議が3月下旬に発足した。市町と連携して事業用地の創出や補助制度の見直しを進め、産業成長戦略に掲げた「大胆な企業誘致」の実現を目指す。 本県の企業立地動向によると、2022年の製造業などの立地件数は52件と全国4位で、23年連続で全国5位以内の高水準を維持した。一方、産業用の分譲用地は減少傾向にあり、23年度末は79・9ヘクタールと16年比で約3割減った。 県内は遊休地があっても農地法などの規制が足かせになったり、売れ残りを懸念して開発をためらったりするケースが
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Tリーグ初参戦「最高の1年」 来季へさらなる飛躍誓う 静岡ジェード・森薗監督兼選手 静岡市長に報告、競技普及へ意欲
プロ卓球Tリーグ「静岡ジェード」の森薗政崇監督兼選手が29日、静岡市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に2023~24シーズンの結果を報告した。初参戦の今季を「最高の1年になった」と振り返り、来季のさらなる飛躍を誓った。 静岡ジェードは8勝12敗の戦績で、6チーム中4位で今季を終えた。3位以上のプレーオフ進出はならなかったが、森薗さんがシーズン前期の男子最優秀賞選手(MVP)に選ばれ、森薗さんと龍崎東寅選手のダブルスペアが男子のベストペアに選ばれた。 森薗さんは「戦力的にはリーグで下の方だったが、びっくりするような勝ち方もたくさんあった」と手応えを話した。ホーム戦の来場者については「卓球経験者
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五月人形で集結 大谷、山本選手や石川出身力士「活躍期待」 静岡市・久月静岡店
5月の端午の節句を前に人形メーカー「久月」(東京都台東区)は29日、今年活躍が期待される人物をモデルにした五月人形を並べた「今年の期待大将」展を静岡市葵区の久月静岡店で始めた。4月1日まで。 モデルは米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手と山本由伸選手、能登半島地震の被災地を応援しようと選んだ石川県出身力士の大の里関、遠藤関、輝関の計5人。人形の高さはいずれも約30センチで、同社の職人が本人の表情を再現することなどにこだわって制作した。大谷選手と山本選手が身につけている甲冑(かっちゅう)は、ドジャースのユニホームの色を意識して白や青を基調とした。3人の力士は3月に延伸開業した北陸新幹線の模型
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定年後の豪州留学体験つづったエッセー 1日発売 静岡市葵区の北野さん
静岡市葵区の静岡県立こども病院で37年間言語聴覚士として勤務した北野市子さん(67)=同区=のエッセー集「ピンク・リュック シドニーの街を往(い)く」が4月1日、全国の書店で発売される。定年退職後の2019年から4年間のオーストラリア留学体験を赤裸々につづった一冊。 北野さんは長年の夢だった留学を実現するため、ピンクのリュックを肩に渡豪した。留学先の大学で英語力の壁を感じ、新型コロナウイルス禍で試練にも見舞われたが、「コロナだからこそやるしかない」と奮起し、大学を卒業した。 若い世代へのメッセージを込めた北野さんは「年を重ねても新しい夢に挑戦できる」と話す。文芸社刊。990円(税込み)。
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静岡市役所庁舎食堂に「天神屋」 4月から出店
静岡市は29日、市役所静岡庁舎の食堂「茶木魚(ちゃきっと)」に4月1日から弁当・総菜販売の天神屋(本社・同市駿河区)が出店すると発表した。午前11時から午後2時まで、おにぎりや弁当、静岡おでんを販売する。 静岡おでんは4月上旬の販売開始を予定し、地元食材を使った定食などのメニューも順次増やしていくという。通信アプリLINE(ライン)で天神屋のポイントカードに登録すると、1日から8日までの平日に限り先着100人に同社の商品「たぬきむすびの素」を配布する。 茶木魚はテーブルや椅子に市中山間地の木材「オクシズ材」を使った飲食スペース。食事のほか、会議や集会の場としても活用されている。
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交通安全、寒い日も雨の日も 退職の指導員に感謝状 静岡県警
静岡県警は29日、2023年度末で退職する県交通安全協会の交通安全指導員に対する感謝状贈呈式を県警本部で行った。贈呈対象になる5年以上務めた退職者6人のうち3人が出席し、加藤悟交通部長が「酷暑の日も寒い日も雨の日も朝夕の街頭指導で県民の安全を守ってくれた。今後も知見を生かし、交通安全の担い手として協力してほしい」と感謝状を手渡した。 受け取った3人は、静岡中央地区支部の平井いづみさん、裾野地区支部の室岡小由瑠さん、下田地区支部の小倉未歩さん。 平井さんは「指導員を始めた時に比べ、子どもの事故が減った。地道な努力が実っていると感じられるのが一番うれしい」と長年の活動を振り返った。1歳の子ど
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身近な社会課題 高校生が探求・提案 「SDGs QUEST みらい甲子園」 2023年度静岡県大会
持続可能な開発目標(SDGs)について高校生が課題解決に向けたアイデアを提案する「SDGs Quest みらい甲子園」静岡県大会(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が今年も開かれた。 84チーム333人がエントリー 静岡県内の高校1、2年生、2~6人で構成するチーム(チーム内に高校3年生も参加可)を対象に昨年9月10日から12月10日までエントリーを募集し、16校84チーム、333人が参加した。 2日、静岡市清水区の清水テルサでファイナルセレモニーが開かれ、最終審査を経た12チームがアクションプランの内容の説明を壇上で行った。提案したアクションプランの革新性や提案者の熱量など五
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PFAS問題 静岡市清水区の工場周辺、雨水幹線に20カ所のひび 地下水浸入でポンプ場の濃度上昇か
静岡市清水区三保の化学工場周辺の地下水から、発がんとの関連が報告されている有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題で、市営三保雨水ポンプ場に接続する同工場西側のコンクリート製市営雨水幹線に約20カ所のクラック(ひび)が確認されていたことが28日分かった。市によると、こうしたひびからPFASを含んだ地下水が浸入し、同ポンプ場でのPFAS測定濃度を押し上げたとみられる。 市の担当者によると、同ポンプ場では、昨年12月に実証実験のため浄化装置を設置。ただ、1月以降も装置通過後の水は国の指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を大幅に上回り、最高で同9千ナノグラムを記録。仮の装置は
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家康の御遺訓は「後世の創作」 明治以降、各地に流布【今さら聞けない 徳川家康⑧「人の一生は重荷を負て」】
「人の一生は重荷を負て遠き道を行くが如し」で始まる徳川家康の言葉は、「東照公御遺訓」として日本各地の東照宮内に残っている。静岡県内では静岡市葵区の駿府城公園内の石碑にも刻まれている。学校教育で活用され、書道の題材として採用されることも。歴史ドラマに登場したり土産物に書かれていたりもする。だが家康はいつ、どこで、誰に向かってこの言葉を残したのか。征夷大将軍の遺訓という重要事項を誰が書き留め、世に広めたのか。その謎に迫った。 家康をまつる同市駿河区の久能山東照宮のウェブサイトには「御遺訓に示された人生訓は、まさにその御生涯から生まれたものであり、徳川家康公の御精神そのものであると言えるでしょ
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放課後子ども教室、学童と一体運営 4月統合の静岡・中藁科小 下校バス待つ児童に「居場所」
静岡市は新年度、旧清沢小と旧水見色小を統合する中藁科小(同市葵区)で、地域ボランティアによる「放課後子ども教室」を放課後児童クラブ(学童)と一体運営させる方針を固めた。柔軟な運用によって、学校統合で生じる下校時のバス待ち時間に全児童の居場所を確保し、子どもを見守る体制を整える。市によると、一体運営は静岡県内初。 旧清沢小と旧水見色小の児童は路線バスで通学するが、バス運行は学校の日課に合わせられないため、学校の日課が終わってから帰宅用の路線バス到着時刻までの待ち時間の安全確保が課題だった。また、統合後は学区が広がるため児童が帰宅後に子どもだけで遊びに出かけるのも難しくなる。市は一体運営がこれ
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浜名湖発「生きる喜び」 がん経験の川中さん 悩み吹き飛ぶ感動体験イベント
浜松市中央区のパーソナルトレーナー川中ちひろさん(47)が、SUP(スタンドアップパドルボード)や食など浜名湖の自然を五感で楽しんでもらうイベントを今春スタートした。シングルマザーとしての子育てやがんを経験する中、浜名湖の雄大な自然に魅せられ2019年に静岡市から移住した。「非日常の空間に身をゆだね、生きる喜びを感じてほしい」と語る。 育児中の母親、育児が一段落した40、50代向けに、地元水産物を味わったり、気軽に海遊びを体験したりする場を提供する。3月中旬、浜名湖の眺望を間近に楽しめる湖西市新所で開いた初のイベントには、幼児を含む家族連れなど3組が参加した。川中さんや地元の消防士男性の指
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静岡伊勢丹、常連顧客限定サロン開設 年間購入額100万円以上で利用可
静岡伊勢丹(静岡市葵区)は、来店客数を増やして販売額を伸ばす百貨店の従来スタイルから脱却を進めている。幅広い層に訴求力を持つ催事を継続する一方で、顧客個々へのきめ細かな販促活動に力を注いでいる。年間購入額が一定水準を超える常連客限定で専用サロンを開設し、商品の取り寄せサービスも始めるなど接遇面を強化し、満足度向上を図る。 同社は従来、商品や催事情報をチラシやテレビCMで広く発信していたが、ECサイト(電子商取引)の普及や新型コロナウイルス禍で多様化した消費への対応を模索。昨秋から顧客個々の購買履歴の分析に本腰を入れ、公式アプリを使ってお薦め商品を個別に提案し、購買機会の増加を図っている。
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コラム窓辺 立ち上がれ静岡 顔を上げよう日本(杉原行洋/ハヤテグループ代表)
「約80万人」。昨年の日本の人口減少数です。毎年、浜松市や静岡市に匹敵する街がこの国から消えているとすら言えます。「127万社、650万人」。後継者不足から127万社に廃業の恐れがあり、650万人の雇用が失われると言われています。 いま日本には社会課題が山積みになっています。残念ながら静岡もその例に漏れません。いつ頃から日本を薄暗い閉塞[へいそく]感が覆うようになったのでしょうか。 しかし、各国に良さはあれど、これだけ自然と四季に恵まれ、深い食文化を持ち、清潔で、人の慈愛深く、誇らしい国を、私は寡聞にして他に知りません。そして、静岡はその最たる地の一つであると思います。水平線、高い空、深
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シャンソン堅守で頂点へ バスケ女子 プレーオフ初戦はアイシン
バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品は30日から、プレーオフに臨む。レギュラーシーズン(RS)を5位で終え、初戦はアイシン(RS8位)と対戦。勝てば31日の準々決勝でトヨタ自動車(RS4位)とぶつかる。今季は持ち味の「堅守速攻」に磨きを掛け、上位とも互角に渡り合ってきた。2季連続ではね返された4強の壁を越え、18季ぶりの優勝を狙う。 アイシンには今季2戦2勝と地力で分があり、2季続けてプレーオフで敗れているトヨタ自動車戦が最初のヤマ場だ。ただ、昨季までは2戦先勝方式の準決勝での対戦だったため相手に余裕があったが、今回は一発勝負。全日本選手権も含めた今季の対戦成績は2勝1敗と悪いイ
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静岡市歴史博物館 楊斎延一「桶狭間今川義元血戦」明治時代 精強な大名 壮絶な最期(宮崎泰宏/学芸員)【コレクションから㉗完】
駿河の戦国大名、今川義元(1519~60年)の運命を決定づけた桶狭間合戦。義元の壮絶な死を力強く描いた錦絵である。公家の真似[まね]事をする小人物の義元を戦乱の風雲児の織田信長が討ち取った合戦であると、今でも多くの人が印象に持っている。 しかし、この義元は、中央に赤色の甲冑[かっちゅう]を身に纏い刀を振るう武将として勇ましく描かれている。公家風のイメージとは裏腹に、今川義元は戦国屈指の大名として勢力を伸ばし、名門今川氏の全盛期を築き上げたという歴史的事実がある。 この錦絵は、奢侈[しゃし]な公家文化に現[うつつ]を抜かす脆弱[ぜいじゃく]な大名ではなく、むしろ歴史が語る戦国大名今川義元の
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今川義元公の新作狂言上演 5月、静岡市の臨済寺
戦国大名今川家の菩提(ぼだい)寺である臨済寺(静岡市葵区)で5月11日午後2時から、今川義元を主人公にした新作狂言が上演される。 義元と閻魔(えんま)王とのやりとりを描く。戦に関わった義元を地獄に落とそうとする閻魔王に対し、軍師の雪斎が義元の生前の功績を訴えるなどした結果、一行は極楽に向かう。 狂言師の大蔵教義さんが制作し、同寺の阿部宗徹住職が監修した。「千鳥」「伊文字」の2演目も上演する。義元役の大蔵さんは「義元公をしのぶ気持ちで演じたい」と述べた。 定員270人で全席3千円。するが企画観光局のウェブページから申し込む。問い合わせは同局<電054(251)5880>へ。
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リニア工事、静岡県内ボーリング「おおむね理解」 JR東海社長、利水団体に説明
JR東海の丹羽俊介社長は28日に東京都内で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事を巡り、大井川上流部の田代ダム(静岡市葵区)取水停止期間(2月~2025年11月)を利用した県内での高速長尺先進ボーリングの実施について、同日までに県と大井川の利水団体に説明したと明らかにし、利水団体については「特に反対の意見はなく、おおむね理解をいただけた」と述べた。 2月に開かれた大井川流域市町の首長と同社の意見交換会の中で、首長側が田代ダム取水停止期間中であれば、県外流出するボーリング湧水を大井川に返水する方策を実施しなくてもよいとの意向を丹羽社長に伝え、早期の県内ボーリング実施を求めていた。
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転職フェア17社出展 静岡 訓練生、求職者が参加
静岡新聞社主催の「しずおか仕事図鑑 転職フェア」が28日、静岡市駿河区の職業訓練施設ポリテクセンター静岡で開かれた。同施設でものづくりの技術を学ぶ訓練生や一般求職者が参加した。 機械部品製造業、設備工事業、建設業など県内17社がブースを出展し、転職希望者とマッチングを図った。企業側は事業内容や福利厚生などを説明し、参加者は熱心に耳を傾けた。 浜松市の建設・住宅業の担当者は「丁寧に業務内容を説明し、長く働いてくれる人材と出会いたい」と話した。
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新園舎竣工 敷地広々、屋上にサッカー場 静岡・有度幼稚園
静岡市清水区の有度幼稚園はこのほど、昨年8月に完成した新園舎の竣工(しゅんこう)式を同園で開いた。関係者らが子どもたちの健全育成へ決意を新たにした。 新園舎では屋上にサッカー場を設けたほか、広い敷地を生かして約200メートルのランニングコースも周りに整備。稲葉隆理事長は「園児のために、との思いで運営してきた。これからも地域の子どもたちに健やかに育ってほしい」と話した。式では4月から年長になる園児75人による手話を交えた歌も披露され、会場を盛り上げた。 同園は地域の幼児教育充実のため、約60年前に連合自治会役員らが中心となって設立。園舎の老朽化や社会情勢の変化に合わせてこども園に移行するこ
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郷土史知って 資料集を寄贈 静岡市清水区・杉山報徳社
静岡市清水区の一般社団法人杉山報徳社(白鳥千尋理事長)は同区庵原・杉山地区の郷土史をまとめた資料集を市立図書館などに寄贈した。市役所清水庁舎でこのほど、贈呈式が開かれた。 資料集は、地区に眠っていた古い書籍や巻物などを地区内外の有識者やボランティアで収集、解読した。白鳥理事長は「制作の過程で地域に埋もれていた多くの資料を発見できた」と振り返り、贈呈を受けた赤堀文宣教育長は「郷土資料の収集・保存は図書館の大きな使命。貴重な資料の寄贈に感謝する」と述べた。 資料集は市立図書館のほか、清水区内の生涯学習交流館などにも配置する。
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患者ら癒やす美しい調べ 静岡出身・音楽家2人 済生会病院で演奏
病院や障害者支援施設の利用者がアートに触れる機会を創出する活動に取り組む「NPO法人アートコネクトしずおか」は28日、静岡市駿河区の静岡済生会総合病院でミニコンサートを開いた。静岡ゆかりの音楽家が美しい調べを奏で、患者が抱える不安や悲しみを癒やした。 ピアニストの小泉美佐子さん=同市葵区出身=とバイオリニストの橋本知歩さん=同市駿河区出身=が、エドガーの「愛のあいさつ」やベートーベンの「ロマンス」などクラシック9曲を演奏した。子どもから高齢者まで多くの患者や医師が足を止め、息のあった音色を楽しんだ。 ピアノを習っている通院患者の林賛宣君(6)は「メロディーに合わせて悲しい表情をしたり楽し
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静岡の80代女性 カード3枚詐取被害
静岡市葵区の80代無職女性が28日、息子や郵便局員を名乗る男らにキャッシュカード3枚をだまし取られたと静岡中央署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日午後1時ごろ、女性宅に息子や郵便局員を名乗る男らから「荷物を間違えて送ってしまった」「荷物の件で至急お金を用意してほしい」「上司の息子が家までキャッシュカードを取りに行く」などと複数回電話があった。その後女性宅を訪れた上司の息子を名乗る男にキャッシュカード3枚を手渡し、だまし取られたという。
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静岡の飲食店でノロウイルス検出 客17人症状訴え
静岡市は28日、同市葵区常磐町の飲食店「10月と日曜日」で食事した客17人が嘔吐(おうと)や下痢など食中毒の症状を訴え、このうち10人の便からノロウイルスが検出されたと発表した。市保健所は同日から当面の間、同店を営業禁止の処分にした。 保健所によると、17人は23~55歳の男女。23日に来店し、だし巻き玉子やピザの天ぷら、生ビールを飲食した。従業員2人からもノロウイルスが検出された。全員が快方に向かっているという。 同市の医療機関から25日に食中毒の症状を訴える患者を診察したと保健所に連絡があり、調査を進めた。
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薬機法違反疑い 富士の3人不起訴 静岡地検
静岡地検は28日、指定薬物を含む植物片を販売目的で所持したとして、医薬品医療機器法(薬機法)違反の疑いで逮捕、送検されていた会社役員の男性(36)=富士市=、無職の男性(18)=同市=、会社役員の男性の妻(33)=同市=をいずれも不起訴処分とした。地検は理由を明らかにしていない。 会社役員の男性は静岡市葵区両替町で経営する販売店で、指定薬物「HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)」を含む乾燥植物片を販売目的で所持したとして、同店の従業員だった男性とともに2月上旬に逮捕された。同月下旬には別の指定薬物「Δ9(デルタナイン)―THCH(テトラヒドロカンナビヘキソール)」を含む植物片を