静岡市の記事一覧
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ソフト公式戦、静岡県内初の審判4人全員が女性 全国高校女子選抜で実現
富士宮市の県ソフトボール場(富士山スタジアム)などで行われている全国高校女子ソフトボール選抜大会は17日の第2試合で、4人の審判を全て女性が務めた。女性の審判だけで試合を進行するのは、県内のソフトボール公式戦で初めて。球審を務めた峯田起見さん(50)=静岡市清水区=は「女性の試合を女性が裁くことが当たり前になる未来への第一歩になった」と振り返る。 4人の女性審判が裁いたのは浜松市立と習志野(千葉)の一戦。本塁のクロスプレーは大きなポーズと声でアウトを宣告。きわどいタイミングも堂々と判定し、円滑に試合を進めた。峯田さんは「判定一つで選手の人生を左右するかもしれない責任がある。この奥深さとやり
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茶況(3月18日)国内発祥の地「丸子の紅茶」 都内企業が新商品
地方創生事業などを手がけるAbout Better Place(アバウト・ベター・プレイス、東京都、中川みどり代表)はこのほど、国産紅茶発祥の地静岡市駿河区丸子の和紅茶を広めようと、新商品「丸子紅茶26(にろく)」を開発した。 国産紅茶ブランド「丸子紅茶」の製造技術を確立した村松二六さん(同区)の紅茶を使用。村松さんの紅茶に魅了された中川代表=静岡市出身=が缶やパッケージ制作などをプロデュースした。品種別の「紅富貴(べにふうき)」「紅ふじ」と、村松さんの妻時枝さんの名を冠した「ときえ」の3種。ときえはミルクティー用に独自配合した。 中川代表は「二六さんの丸子紅茶の魅力をより多くの人に知っ
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静岡人インタビュー「この人」 静岡市二十歳の記念式典実行委員長を務めた 尾平樹優さん(静岡市清水区)
1月3日に静岡市駿河区のグランシップで開かれた同市二十歳の記念式典の実行委員長を務めた。静岡市立高卒、常葉大教育学部2年。20歳。 ―式典を振り返って。 「式典に備え、晴れ着を着るために早起きするなどしたたくさんの人の特別な一日に関わることができてよかった。3千人が参加する規模のイベントを自分たちが主体で準備するというのは、大学生活ではなかなかできない経験。半年間試行錯誤しながら準備してきて、今後の自信にもなった。友人からもねぎらってもらい、やってよかったと思える反応を多くもらった」 ―実行委員長就任の経緯は。 「去年の式典でも実行委員として活動した。一つ年上に当たる実行委員長の背中
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記者コラム「清流」 おでんは誰のもの?
「仕事帰りのサラリーマンが熱々のおでんを楽しみました」。1日、静岡市の繁華街で行われたおでん祭を取材し、週刊「YOMOっと静岡」用に記事を書いた。 「おでんはおじさんの食べ物か」。冒頭の一文に対し、原稿を確認する上司から指摘を受けた。「まさか」。思わず言ったが、確かに屋台のカウンターで楽しそうに酒を飲むスーツ姿の男性陣を、現場の描写にぴったりと思い原稿に盛り込んだ気がする。結局、子どもたちに誤解を与えないようにと、男女の区別がない「会社員」に直した。 現代は多様性の時代だ。しかし配慮のための言葉の制限を窮屈に感じてしまうときがある。言葉が違えば読者が思い浮かべる情景もずいぶん変わるだろう
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記者コラム「清流」 東部地域で産業観光を
菓子メーカーの不二家富士裾野工場の関係者が裾野市長と会談した際、工場見学の話題になった。市長室の片隅で話を聞きながら小学生の頃、パンや清涼飲料の工場を訪れ、お土産としてもらった商品に心を弾ませた記憶がよみがえった。 静岡市や浜松市での勤務時代、工場を訪れる「産業観光」の話題をたびたび取材したが、東部総局に来てからはほとんど機会がない。一方で、地下水が豊富な東部地域には子どもや家族連れの人気を集めそうな飲食物の製造工場が多く、誘客の潜在能力は秘めている気がする。 現地でしか購入できない限定品があれば、魅力はさらに増すのではないか、など想像は膨らむ。企業の協力が前提になるが、交流人口拡大に向
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たくさんの思い出 さようなら学び舎 静岡市葵区の2校 清沢小・水見色小 明治以来の歴史に幕
本年度末で閉校し4月から静岡市葵区の中藁科小に統合される同区の清沢小と水見色小は18日、閉校式をそれぞれの学校で行った。両校とも難波喬司市長や赤堀文宣教育長らが出席。児童や保護者、地域住民が見守る中、校旗が返還され長年の歴史に幕を下ろした。 清沢小は1872(明治5)年に開校し、約4300人以上が巣立った。18人となった全校児童に向け、内山真路校長は「なりたい自分に向かってチャレンジしてきた皆さんは、新しい学校でもさまざまな場面で大活躍すると信じている」とエールを送った。清沢地区自治会連合会の前田万正会長は「これからも人生の節目で清沢小や清沢地区を思い出してくれたらうれしい」と話した。5、
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体験重視「ハンズ・オン」 遊びが「なぜ?」を生む【科学を楽しむ 静岡る・く・る20年㊥】
「もっと速く回そう」「次は反対回りだ」。静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで3月中旬、市立森下小の児童が、回転する円盤を左右のハンドルで傾けていすの動きを変える「ダブルジャイロ」を体験した。回る円盤に力を加えると、運動を保とうとする力が起きるジャイロ効果を利用した展示。児童らは順番で、何度も動きを試した。 同館の愛称は「みる」「きく」「さわる」というコンセプトに由来する。来館者が展示物に触れ、楽しみながら科学を体験することを重視する方式で「Hands―on(ハンズ・オン)」と呼ばれる。 それぞれの展示のそばには、どのような科学法則に基づくのか解説するパネルはない。考える前にまず展示物で遊
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傷害などの疑い 静岡南署
静岡南署は18日、傷害と暴力行為法違反の疑いで静岡市駿河区有明町、無職の男(57)=銃刀法違反の疑いで逮捕=を再逮捕した。再逮捕容疑は7日午後3時半ごろ、同区内で知人男性に対し、顔を殴る暴行を加えてけがを負わせたり、刃体約30センチの刃物を突き付けて脅迫したりした疑い。同署によると、容疑者は「脅してはいない」と容疑を一部否認しているという。
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院長代行に井上顧問 静岡県立総合病院
静岡県立病院機構は18日、県立総合病院(静岡市葵区)院長の小西靖彦氏(66)が31日付で退任し、同病院顧問の井上達秀氏(69)が4月1日付で院長代行に就任すると発表した。同機構によると、院長の後任は調整中で、決定するまで井上氏が代行を務めるという。 県立こころの医療センター(同区)院長の村上直人氏(65)も退任し、新院長に同センター副院長の大橋裕氏(61)が就任する。 井上氏は京都大医学部を卒業し1990年から同病院に勤務。糖尿病・内分泌代謝センター長や診療支援部長、副院長を経て2023年から現職。京都大医学部臨床教授、県糖尿病協会会長なども務める。 大橋氏は浜松医科大医学部を卒業し、
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希少ウイスキー万引疑い 清水署
清水署は18日、窃盗の疑いで兵庫県姫路市網干区津市場、派遣社員の男(40)を逮捕した。逮捕容疑は昨年10月上旬、静岡市清水区の酒店でウイスキー1本(販売価格30万円)を万引した疑い。希少なウイスキーで、同署は転売目的の可能性があるとみて調べている。
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神社の銅板盗んだ男に1年6月求刑 静岡地裁公判
静岡市駿河区の神社の屋根の銅板を剥がして盗んだとして、窃盗の罪に問われた住所不定、無職の男(51)の論告求刑公判が18日、静岡地裁(谷田部峻裁判官)であった。検察側は懲役1年6月を求刑し、弁護側は保護観察付きの執行猶予判決を求めた。判決は4月5日。 検察側は論告で、2023年11月に逮捕されるまで複数の神社で銅板を盗む行為を7、8回繰り返していたとする被告の手口は「大胆で手慣れている」と指摘。被害に遭った神社では社殿の内部が雨ざらしになり、修繕費も必要となったため結果は重大と強調した。弁護側は「生活困窮が(動機の)根本にある。被告は反省していて再就職にも前向き」と主張した。 起訴状などに
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インフルエンザ 静岡県内4施設閉鎖
静岡県は18日、県内の小中学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計41人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設15人、富士宮市1施設5人、静岡市葵区1施設11人、同市清水区1施設10人
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静岡県 土砂搬入を白紙撤回 牧之原の民間処分場へ計画 盛り土代執行
静岡市葵区杉尾の砂防指定地に無許可造成された盛り土を県が撤去する行政代執行で、牧之原市の杉本基久雄市長は18日の市議会全員協議会で、県が計画していた同市内の民間残土処分場への土砂搬入を県が白紙撤回したと明らかにした。土砂搬入を巡り、処分場周辺の住民などから不安や説明不足を指摘する声が上がっていた。県は、他の民間処分場への搬入や公共工事での利活用に向けて最終調整している。 市や県によると、県砂防課の担当者が15日、同市に白紙撤回の意向を伝えた。行政代執行は、杉尾地区の約5・1万立方メートルの盛り土のうち、汚染物質が含まれていない約1万立方メートルを3月25日までに牧之原市の民間残土処分場に搬
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袴田さん支援団体 「冤罪」巡る勉強会 主任弁護人が講演 浜松市
現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(88)=浜松市中央区=の支援団体は17日、冤罪(えんざい)の原因と対策を考える勉強会を同区の浜松復興記念館で開いた。弁護団の主任弁護人の小川秀世弁護士が講演し、袴田事件について「虚偽の検証調書や実況見分調書などにより事件自体がゆがめられた」と述べた。 小川弁護士は被害者全員に多数の刺し傷があり、誰も逃げられず、隣人が物音を聞いていないとの状況などから「犯人は複数犯で、袴田さんでないことは明らか。事件を正確に把握していれば、本来疑われる余地もなかったはず」と訴え、「捜査機関による故意の違法行為が冤罪の一番の原因
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元同僚 懲役2年と2年2月を求刑 静岡地裁公判
静岡市葵区のホストクラブで働いていた男子大学生への強制わいせつなどの罪に問われた元同僚の男(23)、男(30)、男(30)の3被告の論告求刑公判が18日、静岡地裁(谷田部峻裁判官)であり、検察側は男(23)、男(30)に懲役2年2月、男(30)に同2年を求刑した。弁護側は無罪や執行猶予付き判決を求めた。判決は男(23)、男(30)が4月8日、男(30)は同15日。 起訴状などによると、3被告と別の同僚の計4人は共謀して2023年5月1日、同区のホストクラブ店内で、男子大学生の体を押さえつけてわいせつな行為を繰り返し、スマートフォンで動画撮影した。9月6日には同区のホストクラブ従業員寮の浴室
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立民が北村氏推薦 藤枝市長選
立憲民主党県連は18日、静岡市内で幹事会を開き、任期満了に伴う藤枝市長選(5月19日告示、26日投開票)で、5選を目指す現職北村正平氏(77)の推薦を決めた。自民党県連も北村氏の推薦を決定している。
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静岡市初、民間主導「地域バス」 長田地区実証運行 路線発表 4月1日から
静岡市駿河区長田地区で4月から、市内初となる民間主導の「コミュニティバス」の実証運行が始まる。同地区の自治会や企業などでつくる運営準備会は18日、運行の目的や住民のニーズに基づいて決定した路線などを発表した。 同バスは、免許を返納した高齢者など地元住民の移動手段を確保し、地域を活性化することが目的。準備会によると、運行便はJR安倍川駅発を1日25本(丸子左回り9本、同右回り7本、JR用宗駅行き9本)、用宗駅発安倍川駅行きを10本運行する。利便性向上のため、これまでバス路線ではなかった狭い道も巡るという。通勤通学や帰宅に合わせ、運行時間は午前7時ごろ~午後7時ごろとした。住民の通院や買い物だ
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静岡市教育委員に黒川氏の選任案 市、市議会に提出へ
静岡市は18日、市教育委員にフリースクール運営黒川彩子氏(43)を新たに選任する人事案を19日の市議会2月定例会最終本会議に提出すると議会運営委員会で報告した。 黒川氏は特別支援教育相談員として市教委学校教育課勤務などを経て、2020年5月から葵区にフリースクール「きみのスペースまんま」を開業した。米国ニューヨーク大卒。4月23日付で任期満了になる杉山節雄委員(68)の後任で、任期は4年。 最終本会議ではこのほか、22年9月の台風15号で被災した大井川鉄道の全線復旧早期実現のために国、県、周辺市町が具体的に取り組むことを求める意見書を議員発議で提出する。 議会運営委員会では4月25日に
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特殊詐欺未然防止 大賀さんに感謝状 清水署
携帯電話で通話しながらATMを操作する高齢女性に声をかけ、特殊詐欺被害を未然に防いだとして清水署はこのほど、静岡市清水区のパート従業員大賀ルツさん(47)に感謝状を贈った。 大賀さんは2月15日午後0時半ごろ、同区上原のイオン清水店ATMコーナーで、携帯電話で通話しながらATMを操作する高齢女性を見かけた。「最初は電話の相手が家族かもしれないと思い声をかけるのをためらった」というが、敬語で話している様子から家族ではないと感じ、操作時間が長引いたことでATMの取引がいったん中断された際に「大丈夫ですか」と声をかけた。女性が「電話の相手が分からない」と話したことや、相手の電話番号が非通知である
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家康ゆかりのミカン「存在知って」 藤枝・蓮華寺池公園内に移植
藤枝市は18日、同市の蓮華寺池公園内にある徳川家康ゆかりのミカンの木を園内のハナショウブ園付近に移植した。公園の新たな観光スポットとして市民にPRし、来園者の増加につなげる。 家康が自ら植樹したと伝わる駿府城公園(静岡市葵区)にある県指定天然記念物「家康手植えの蜜柑(ミカン)」の原木から枝分けした小枝が、1999年に史跡田中城下屋敷(藤枝市)に植樹された。2016年に同市のボランティア団体「蓮華会」が田中城の小枝を接ぎ木し、「孫蜜柑」として園内で育てていたが、植樹場所などを理由に市民の認知度が低かった。 市花と緑の課と地元の造園会社、同団体の関係者が協力して、高さ約4メートルの木を植えた
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華麗にステップ 前田バレエ学苑とSBS学苑静岡校、練習成果披露
SBS学苑静岡校クラシックバレエ講座(静岡市駿河区)と前田バレエ学苑清水スタジオ(同市清水区)は17日、合同で春のコンサートを同市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。 前田バレエ学苑を主宰する前田藤絵さんらの指導を受ける幼児から20代までの生徒約70人が登壇。色鮮やかな衣装に身を包み、「リゼット」「ジゼル」「海賊」といった古典など約20演目で日頃の稽古の成果を披露した。連続のターンや華麗なステップに、会場から大きな拍手が送られた。
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傘巡る思い出 感動作文全国最高賞 静岡城内中の増田さん
静岡市葵区の城内中2年増田好美さんの作文「長傘にこめられたもの」が「第37回感動作文コンクール」(上広倫理財団主催)で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞した。増田さんがこのほど、市役所清水庁舎を訪れ、赤堀文宣教育長らに受賞を報告した。 受賞作は、何度貸しても必ず手元に戻ってくる母の傘にまつわる思い出をつづった。受賞報告で増田さんが作文を朗読し、赤堀教育長は「優しさの連鎖が家族にも他の人にもつながっていることが感じられ、心が温かになった」と伝え、受賞を祝った。増田さんは「賞の重みに応えられるよう、身が引き締まる思い」と感想を語った。 同コンクールは子どもたちに日常の体験での感動を見つめ直し、
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運送業者 BCP策定を 静岡県トラック協 防災セミナー開催 静岡市
静岡県トラック協会はこのほど、京都大の鎌田浩毅名誉教授を講師に招いた防災セミナーを静岡市駿河区の県トラック会館で開いた。運送業者など会員ら約200人が出席し、南海トラフ巨大地震や富士山噴火をテーマに災害対策を学んだ。 鎌田名誉教授は南海トラフ巨大地震について、想定被害額が東日本大震災のおよそ10倍となる220兆円に及ぶと説明。同地震が富士山噴火を誘発する可能性にも触れ、火山灰や溶岩流によって新幹線や高速道路が寸断された際の物流への影響を指摘した。 各会員事業者らに対し、社内に防災担当者を置き、事業継続計画(BCP)を策定することも促し、「今から備えることで皆さん一人一人が助かり、家族や従
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静岡県警人事異動(4月1日付)参事官級 所属長級 管理官級 警部級
参事官級 ◇…異動…◇ 総務部参事官 富士警察署長 楠ケ谷良巳 会計課長 厚生課長 鈴木 一宏 警務部付 サイバー犯罪対策課長 戸塚 浩之 教養課長 下田警察署長 田代 圭吾 監察課長 生活保安課長 佐々木晴彦 デジタル企画課長 伊豆中央警察署長 高橋 文典 生活安全部参事官兼生活安全企画課長 浜松東警察署長 松本 一勝 人身安全少年課長刑事部兼務 警備課長 竹田 一則 サイバー犯罪対策課長 人身安全少年課長刑事部兼務 本間 章浩 地域部参事官兼地域課長 焼津警察署長 酒井 孝一 通信指令課長 磐田警察署長 田中 尉公 刑事部参事官兼生活安全部参事官 刑事部参事官兼
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静岡大、26日に社会人セミナー 参加募る
静岡大は26日午後1時から、同大静岡キャンパスで開く「社会人リカレントセミナー」の参加者を募集している。同大で開講中のリカレント教育講座の一環。 中小企業の活性化などをテーマに、アサギリ(富士宮市)の簑威頼代表取締役が「地域循環共生圏(ローカルSDGs)における地域と中小企業の役割」、松葉倉庫(藤枝市)の松葉秀介代表取締役が「社会課題を自社の力に変える思考」、山崎製作所(静岡市清水区)の山崎かおり代表取締役社長が「オープンファクトリーから考える」と題した講演を開く。 会場参加は先着50人で、オンライン参加もできる。参加料は3千円。申し込み、問い合わせはメール<shizuoka.recur
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蘇峰会書道展55人を表彰 静岡
第47回蘇峰会県書道展(蘇峰会、静岡新聞社・静岡放送、駿府博物館主催)の表彰式が17日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で開かれた。 審査委員長の大石大梅県書道連盟会長が、最高賞の徳富蘇峰賞に選ばれた鍛治沢一政君(静岡長田北小2年)ら6人をはじめ、大賞を受賞した55人に盾を手渡した。作品を多数寄せるなど活発な5団体に団体奨励賞を贈った。 大石会長は「日頃の成果が発揮された、審査員泣かせの素晴らしい作品ばかり。今後も練習を積んで書道を継承してほしい」と講評した。 徳富蘇峰賞を受賞した鈴木真麻さん(浜松学芸高1年)は小2から書道を続けているといい、「こんなに大きな賞をもらったのは初めて。
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地球温暖化防止へ、教育活動資金贈る 浜松いわた信用金庫
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)はこのほど、県地球温暖化防止活動推進センター(静岡市葵区)に環境教育活動資金として60万円を寄付した。 贈呈式を中央区の同信金本部で開き、高柳裕久理事長が佐藤博明センター長に目録を手渡した。市内の小学校を対象にした地球温暖化防止の体験プログラム「アース・キッズチャレンジ」などの活動に充てる。 同信金は2010年から同プログラムを支援し、寄付は14回目。
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初期農耕の多様性、日韓比較で解明期待 静岡で国際シンポ 研究成果を意見交換
静岡市駿河区の市立登呂博物館で16日に開幕した、日韓の初期農耕文化研究の連携や遺跡間交流の促進を図る国際シンポジウムは最終日の17日、静岡大登呂農耕文化研究所の主催で両国の大学教授らを招き、「農耕空間の多様性と弥生農耕の形成」について最新の研究成果を意見交換した。 同研究所所長の篠原和大教授は、弥生時代は稲作だけでなくアワやキビなどの畑作が多くの地域で複合的に営まれていたことが研究で分かってきたと説明。また稲作と畑作の割合は地形や環境などによって遺跡ごとに多様であったとし、「同じように稲作と畑作が同時に行われていた韓半島(朝鮮半島)の農耕文化と比較研究することで、分かることもあると思う」と
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アニメ「ヒロアカ」とコラボ 静岡鉄道がラッピング電車運行 出発式に山下大輝さん
静岡鉄道は17日、人気テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターがデザインされたラッピングトレインの出発式を静岡市葵区の同社運転運輸営業所で開いた。主人公緑谷出久役の声優山下大輝さん(34)=浜松市出身=が参加し、静岡県内外から来場した約200人と運行を祝った。 主要キャラクターをそれぞれ配した7種類の電車を6月16日まで運行する。式では緑谷出久のラッピング車両がお披露目され、車両の中から山下さんが登場。「中づり広告も全てアニメ仕様で壮観。作品愛を感じるデザインを楽しんで」と話した。来場者は実際に乗車し、一日駅長に任命された山下さんの合図で出発した貸し切り運行を楽しんだ。 期間
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彼岸の入り、先祖に感謝 静岡・愛宕霊園に家族連れの姿
彼岸の入りの17日、静岡市葵区の愛宕霊園では、多くの家族連れが墓参りに訪れ、先祖の墓を丁寧に清めた後、花や線香を手向ける姿が見られた。 同区の石ケ谷美早子さん(69)は、娘の仁木聡子さん(38)、孫の紬葵さん(8)、琴葉さん(6)と来園。平穏に暮らせていることに感謝し「いつも見守ってくれてありがとう」と墓前で手を合わせた。 (写真部・小糸恵介)
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静岡県ワサビ、海外に照準 需要増、商機つかめ! 製品開発や現地生産へ
海外の和食人気や訪日客の増加を背景に、欧米やアジア圏でワサビの需要が伸びている。産出額日本一の静岡県でも、ワサビ加工品などを手がける事業者が商機をつかもうと、海外向けの製品開発を進める。国内市場は高齢化や人口減少で先細りが懸念される中、現地でのワサビ栽培を含めた海外戦略を打ち出し、静岡県特産品の振興を目指す。 カメヤ食品(清水町)は、欧米や中国を中心に製品を輸出する。レシピを工夫して賞味期限を延ばしたチューブ入りワサビや、EU(欧州連合)基準のHACCP(ハサップ)認証を得た工場で生産される原料を使ったふりかけなどを開発、販売している。 健康意識の高まりや円安を背景に一昨年ごろから注文
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ショウジョウバカマ開花 静岡市葵区・ダイラボウ山頂付近
静岡市葵区富厚里のダイラボウ(561メートル)山頂付近でこのほど、山野草「ショウジョウバカマ」の花が次々と咲き始め、訪れたハイカーらを喜ばせている。 ショウジョウバカマは、北海道から九州までの山野や渓谷などのやや湿った場所で育つ常緑性多年草。花が中国の古典に登場する架空の動物「猩々(しょうじょう)」の赤い顔色に似ていることや、放射状に生えている葉を和服のはかまに見立てたことから名付けられたという。 シカなどの食害を防ぐためのネットに囲まれた自生地では、株の中心から10から15センチほどの花茎を伸ばし、先端に小房状で淡紅色の花を多数付けるショウジョウバカマが所々で見られ、薄暗い森林を鮮やか
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福岡でウズラ卵窒息事故 静岡県内、提供中止や注意喚起
福岡県の小学1年生の児童が給食を喉に詰まらせて死亡した事故を受け、静岡県内の学校給食でも、原因になったとみられるウズラの卵の使用を控えるなどの影響が広がっている。 文部科学省は2月末、指導手引書を改めて確認し、事故防止を徹底するよう都道府県教育委員会などに通知。これを受けて県教委も市町教委に文書で指導を求めた。 静岡市や長泉町などは当面の間、公立小中学校でウズラの卵の提供を休止した。静岡市はカットしていないミニトマトの提供も取りやめた。いずれの自治体も状況を見ながら対応を検討していくという。 浜松市や沼津市は、食材を適当な大きさに切ってよくかんで食べることや早食いをしないといったポイン
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静岡県西部初のバカロレア認定 聖隷クリストファー小・こども園(浜松市中央区)
浜松市中央区の聖隷クリストファー小と聖隷クリストファー大付属クリストファーこども園が今春、世界的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の認定施設となった。静岡県西部では初。両施設は、IBの初等教育プログラム(PYP)を実施する。 同小では学習指導要領の教科の授業に、「私たちは誰なのか」「世界はどのような仕組みになっているのか」「この地球を共有するということ」といったPYPの定める教科横断的なテーマを組み込む。PYPには授業の使用言語の規定はないが、同小では外国語、図工、音楽など学年に応じて複数の授業を英語で行う。 両小・園は2022年にIB候補となり、これまでも探究型の教育を展開して
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⚾くふうハヤテ 最終回に大量失点で逆転負け プロ野球ウエスタン・リーグ
プロ野球2軍ウエスタン・リーグのくふうハヤテは16日、ちゅ~るスタジアム清水でオリックスと対戦し、4-10で逆転負けを喫した。 くふうハヤテの先発二宮は5回を2失点に抑える好投で試合をつくった。打線も四回にブラウリオ・バスケスの先制適時打などで4得点し主導権を握った。だが2点リードで迎えた九回に大量失点し、初勝利をつかむことができなかった。17日も同スタジアムでオリックスと対戦する。 ◇2回戦=オリックス2勝(13時、ちゅ~るスタジアム清水) オリックス 000020008―10 000400000―4 くふうハヤテ [勝]比嘉1試合1勝 [敗]村上1試合1敗 [本]山足1号①(二宮)
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「行為」でなく「存在」肯定(蔭山昌弘/スクールカウンセラー)【思春期の心 支える力 年度末に寄せて㊤】
不登校の子どもが「僕なんて生きていても何の役にも立たない。この世にいない方がいいんだ」と言って、カウンセリングに来ました。 私たちはその人が何を行ったのかという「行為」によって人を評価しがちです。業績をあげる人や社会に貢献した人などを「立派な人だ」と褒めます。一方で、例えばずっと家に引きこもっていたり病気で寝たきり状態だったりして「社会的業績や貢献」をあげられずにいる人たちを、「役に立たない存在」と見てしまうのではないでしょうか。だから、不登校の子どもの「この世にいない方がいいんだ」の声が絞り出されるように思うのです。 小学生に、どんな時に自分を好きになるか聞いてみました。「勉強ができた
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転売目的でスマホ購入疑い 男を逮捕 牧之原署
牧之原署は15日、詐欺の疑いで、大阪市中央区高津2丁目、ホストクラブ従業員の男(24)を逮捕した。逮捕容疑は2019年6月2日、静岡市駿河区と藤枝市の携帯電話販売店で転売目的にもかかわらず、自身の名義で契約してスマートフォンの購入をそれぞれ申し込み、計4台(計70万円相当)をだまし取った疑い。同署によると、容疑者は当時、静岡県内に在住していた。同署は転売先や使用目的などを捜査している。
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静岡市のホテルで無銭宿泊疑い 男を逮捕 静岡南署
静岡南署は16日、詐欺の疑いで全て自称の住所不定、無職の男(34)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は15日午後3時ごろから16日午前11時ごろまでの間、静岡市駿河区のホテルに宿泊し、宿泊代や飲食代など約2万千円を支払わずに無銭宿泊した疑い。
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糖尿病予防調査、大学院大と連携 静岡市が協定締結
静岡市と静岡社会健康医学大学院大(葵区)は15日、市民の健康づくりに関する連携協定を締結した。糖尿病発症予防に向けて公衆衛生分野の調査、研究に協力して取り組む。 市内企業の協力を得て、現役世代で血糖値が高い「糖尿病予備軍」に該当する市民300人に約3カ月間、保健指導を実施する。行動変容や生活習慣改善の効果について、血圧などを測定するウエアラブル端末を通じて具体的に確認、分析し、効果的な予防行動や推進の方策を探る。 市役所静岡庁舎で協定締結式を開き、難波喬司市長と同大の宮地良樹理事長が協定書に署名した。難波市長は「大学の知見を生かし、市民の健康づくりに寄与したい」、宮地理事長は「目に見える
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児童が仕事や納税学ぶ 体験フェア、地元企業など参加 静岡市清水区
静岡市清水区の清水法人会青年部会はこのほど、地域の小学生らが地元企業の活動や納税の仕組みなどについて学ぶ「こどもお仕事体験フェア」を同区の市こどもクリエイティブタウンま・あ・るで開いた。同区を中心に子供たち約200人が参加した。 清水税務署や丸長鍍金、坪井畳店などの担当者が訪れ、子供たちは仕事の疑似体験をした。“給料”として疑似通貨の「まある」を受け取った。同青年部会では2012年度からフェアを開催している。
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3D模型触って建物の形“観察” 「学びの世界広がれば」 静岡市で視覚障害者向け体験会
静岡県視覚障害者情報支援センター(土居由知センター長)は16日、3D模型を手で触って観察する「触察(しょくさつ)」の体験会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。視覚障害者ら約20人が参加し、県内の建築物の3D模型を触って形や構造などを確認した。 視覚障害者の情報保障を研究する鶴見大(横浜市)の元木章博教授が講師を務めた。元木教授は「3Dプリンターが普及したことで、視覚障害者の個人的な『知りたい』という要望に応えられるようになってきた」と説明。当事者からは「自分の職場や自宅がどんな形か知りたい」といったニーズがあるという。 この日は、手のひらサイズの同会館とグランシップの3D模型を配布
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工作や手話教室… 世代超え住民交流 静岡市で「ごちゃまぜフェスタ」
静岡市駿河区の長田東地区社会福祉協議会など5地区社協は16日、福祉イベント「しずまえ ごちゃまぜフェスタ」を同区用宗の漁港施設で開催した。工作体験やステージ発表、キッチンカーなどのブースが設けられ、子どもから高齢者まで地域住民でにぎわった。 長田東、長田西、長田南、長田北、川原の5地区社協による初の合同イベント。オープニングステージでは川原太鼓保存会が迫力のある演奏でスタートを盛り上げた。竹とんぼ作りやビーズアート体験のほか、手話教室、ミニバザー、キッチンカーでの地域ゆかりの食品販売など、多彩なブースが来場者を楽しませた。 同企画を担当した同区向手越町内会の藪下秀之会長は「世代の垣根なく
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春の花、呉服町通り彩る 静岡市でイベント ステージや植物販売
静岡市葵区の静岡呉服町名店街が、呉服町通りを春の花で彩る「はなはな呉服町」を開催している。16日はシンボルイベントが開かれ、ワークショップなどでにぎわった。20日まで。 今年のテーマは「スプリング オレンジ」。31カ所の街路灯に、市内の生花店が製作したアレンジメント作品が飾り付けられ、最終日まで人気投票を行っている。札ノ辻交差点には、オレンジ色や黄色のビオラで花畑を表現したステージを設け、三味線演奏などが行われた。季節の花でブーケを作るワークショップや、多肉植物の販売もあった。 シンボルイベントは17日も開かれ、フローリストが作った花束をその場で大切な人に贈ることができる企画や吹奏楽の演
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脱炭素企画、高校生が報告 静大ワークショップで最終発表
気候変動やエネルギー問題などに関心のある静岡県内の高校生が脱炭素につながる企画を考える環境ワークショップ「アオハル・エコロジー・ラボ」の最終成果発表会が16日、静岡市駿河区の静岡大静岡キャンパスで開かれた。県内16校43人による10グループが、同大職員やサポーター企業関係者らに企画を説明した。 静岡高2年の尾原一華さん(17)らのグループは、静岡市のシェアサイクル事業を活用して移動手段の脱炭素化を目指す企画「30日間でデコ活するJK」を考案。脱炭素を意味する「デカーボナイゼーション」と環境に優しい「エコ」を合わせた造語「デコ活」をキーワードに、自転車で行ける市内の写真映えスポットをSNSで
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中学生の地域関心、初調査 福祉文化を考える会が報告書
静岡福祉文化を考える会(平田厚代表)はこのほど、地域コミュニティーに対する意識や実態の調査を初めて県内全域の中学生を対象に行い、報告書を作成した。351人が回答し、約81%が自治会や町内会の行事に参加する意欲がある一方、地域の情報が届かないことなどを理由に約半数が行事に参加していない状況が明らかになった。 報告書では、中学生が地域の高齢者や障がい者に対して安否確認や災害時の支援などで大人と同様の問題意識を抱えていることも示し、「若者が意見を積極的に発言できる環境づくりが必要」とまとめた。平田代表は回答結果を受けて「家庭内で地域社会に関する話題を取り上げ、親世代や祖父母世代が若年層と『ご近所
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【第4章】学びの保障㊥ 広がる遠隔授業 治療と並走 友との絆も【青春を生きて 歩生が夢見た卒業】
1月上旬、静岡県庁で病気療養中の生徒への学習支援を検討するワーキンググループ(WG)が開かれた。小児がん拠点病院の県立こども病院(静岡市葵区)や浜松医科大付属病院(浜松市中央区)、県教委のメンバーが集まり、学習支援に関する実績の情報交換や課題の話し合いが行われた。 県立高では、2022年度に14人、23年度には16人が出席扱いされるようになった遠隔授業を利用し、利用件数は全国最多レベルとみられる―。県教委の担当者がそう報告すると、出席者は着実な広がりを実感するようにうなずいた。 遠隔授業は、さまざまな効果をもたらしている。県中部の県立高では22年度、1年生の生徒1人が利用した。同校による
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静岡県内で新たに重要文化財1件、登録有形文化財5件 文化審議会答申
文化審議会は15日、平安時代中期に政治の実権を握った藤原道長の直筆写経「金峯山経塚出土紺紙金字経(きんぷせんきょうづかしゅつどこんしきんじきょう)」など美術工芸品6件を国宝に、河津町の南禅寺(なぜんじ)堂に伝来し、多くが10、11世紀の作とみられる木彫の神仏像「南禅寺伝来諸像」を含む36件を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申した。今夏にも答申通り指定される。 紺紙金字経は、藤原道長とひ孫の師通が金峯山(現在の奈良県)に埋めたお経。一部が金峯神社などに分散して保管されているが、これらとは別に10年ほど前、金峯山寺で大量に発見された。今回は金峯山寺の200枚と金峯神社の79枚を「文化史研
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⚾静岡初のプロ球団「くふうハヤテ」が歴史刻む開幕戦 大敗も… 心待ちの船出 1600人超沸く
今季からプロ野球2軍のウエスタン・リーグに新規参入した静岡県内初のプロ球団くふうハヤテベンチャーズ静岡は15日、ちゅ~るスタジアム清水(静岡市清水区)で開幕戦を迎えた。球場には地元ファンら1631人が詰めかけ、声援を送った。試合はオリックス・バファローズに1―9で敗れ、初陣を飾ることはできなかった。 くふうハヤテの先発早川太貴は、二回に2点を献上。四回にも3点本塁打を喫するなどして点差が開き、2番手の竹内奎人も2点を奪われた。打線は相手の先発宮城大弥の前に5回2安打無得点。投手が交代した六回に代打富山太樹が適時二塁打を放ったが、得点はこの1点にとどまった。 16日も同スタジアムでオリック
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社説(3月16日)就活と地方企業 情報開示に積極姿勢を
2025年春卒業予定の大学生に対する会社説明会やエントリー受け付けなどが解禁され、就職活動が本格的に始まった。3月解禁、6月選考開始、10月内定式という日程は形骸化が指摘されて久しく、既に2月までに3割超の学生が内定を得ているという就職情報会社の調査もある。 人手不足で今年も企業側の採用意欲は強く、新採スケジュールはさらに早期化傾向とされる。春闘では製造大手の満額回答が相次いだ。人材獲得へ初任給アップに踏み切る社もあり、就活生の心理や行動にどのような変化をもたらすかも注視される。 引き続き学生優位の「売り手市場」と言われるが、就活生は油断せず、しかし焦らず試練を乗り越えてほしい。確かな情
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記者コラム「清流」 次の一歩を
7年前、高校陸上部の顧問のひと声で愛知県から能登半島へ向かった。輪島市で開催された競歩の全国大会。前年のけがでインターハイの夢を諦めて下を向いていた私の目に映ったのは沿道いっぱいに並んで応援する地元住民の姿だった。海風や日差しも背中を押してくれ、歩け歩けと思ううちにゴールにたどり着いた。過去を嘆いて立ち止まっていた私に、夢に向かって歩き出す大切さを気付かせてくれた瞬間になった。 しかし、能登半島地震の被災地に入った静岡市消防局隊員への取材で聞いた現状は当時の記憶とは全く違った。大会の走路だった輪島市河井町の火災被害にも言葉を失った。今年の大会は中止になったという。7年前、勇気をくれた輪島の
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静岡市人事異動 総合政策局長に岡山氏 危機管理局長は増田氏
静岡市は15日、4月1日付の2024年度定期人事異動を内示した。企画調整機能を拡充して企画局から名称変更する総合政策局の局長には、昇任する岡山卓史市長公室長を充てる。危機管理体制強化のため、部相当の危機管理総室から格上げする危機管理局の危機管理監兼同局長に、業務の継続性を重視して増田浩一危機管理監を登用する。 財政局長には、野村一正海洋文化都市統括監を起用。葵区長には良知伸昭駿河区長、駿河区長には秋山知消防次長を配置する。 子育て、教育政策の全庁の司令塔の役割を果たすため子ども未来局に局次長級ポストとして新設する子育て教育政策監には萩原智美幼保支援課長が就く。消防隊員の殉職事故を受け、適
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【⚾くふうハヤテ開幕戦】投手陣乱れ苦しい9失点
ちゅ~るスタジアム清水などで15日に開幕したプロ野球2軍のウエスタン・リーグ。新規参入で初陣に臨んだくふうハヤテベンチャーズ静岡は、オリックスに1―9で完敗した。 くふうハヤテは先発の早川が4回7失点と相手打線につかまり、2番手の竹内も2点を奪われた。 打線は、1軍の開幕投手も濃厚な相手の先発宮城に5回2安打と抑え込まれた。六回に代打富山の適時二塁打で反撃したが、その後は得点できなかった。 ◇1回戦=オリックス1勝(12時30分、ちゅ~るスタジアム清水) オリックス 020500200―9 000001000―1 くふうハヤテ [勝]宮城1試合1勝 [敗]早川1試合1敗 [本]山中1号
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国立印刷局職員に罰金50万円命令 静岡簡裁
静岡簡裁は15日、静岡市清水区で乗用車を酒気帯び運転したとして、道交法違反などの罪で略式起訴されていた国立印刷局静岡工場職員の男性(62)=同区=に罰金50万円の略式命令を出した。 略式命令などによると、男性は4日午後10時25分ごろ、同区で乗用車を酒気帯び運転し、信号待ちをしていた乗用車に追突して運転手に全治2週間の首のけがを負わせた。静岡区検は道交法違反に自動車運転処罰法違反(過失傷害)も追加して略式起訴していた。 国立印刷局の広報担当者は「重大な事故を起こしたことを鑑みて厳正に対処する」としている。
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マンションで火災 女性の遺体 静岡市葵区
15日午後1時20分ごろ、静岡市葵区瀬名中央4丁目の6階建てマンションの4階の一室から出火し、台所の壁など一部を焼いた。火元となった部屋から女性1人の遺体が発見された。この部屋で1人暮らしだったとみられる60代女性と連絡が取れず、静岡中央署が身元の確認を進めている。 同市消防局や同署によると、出火当時、近隣住民から「爆発音がして黒煙が出ている」などと119番があった。現場は4階西側の角部屋で、台所付近以外の部屋への延焼はなかった。市消防局と同署が出火原因を調べている。
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駿河区50代女性 500万円詐取被害
静岡市駿河区の50代女性が15日、投資名目で現金約500万円をだまし取られたと静岡南署に届けた。同署と県警捜査2課はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、女性は昨年10月上旬から11月下旬までの間、知人男性に勧められた投資アプリを使い、カスタマーセンターと称するチャット上から指定された個人名義の口座へ元本や投資利益を出金するための手数料を約10回にわたり振り込んだ。指定された口座は毎回異なっていたという。手数料を払っても出金されず、詐欺だと気付いた。
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静岡市人事異動(4月1日付)局長級・局次長級・参与級・課長級・採用・清水病院医療職・局次長級・参与級・課長級・採用・消防局・参与級・課長級
局長級 静岡市危機管理監兼危機管理局長(静岡市危機管理監)増田浩一▽総合政策局長(総務局市長公室公室長)岡山卓史▽財政局長(経済局海洋文化都市統括監)野村一正▽葵区長(駿河区長)良知伸昭▽駿河区長(消防局消防次長)秋山知▽保健福祉長寿局長(保健福祉長寿局保健衛生医療統括監)山本哲生▽保健福祉長寿局保健衛生医療統括監(保健福祉長寿局健康長寿推進監兼地域包括ケア・誰もが活躍推進本部長)千須和健一▽経済局海洋産業推進統括監(経済局局次長兼商工部長)金丸貴之▽建設局長(建設局局次長兼土木部長)塚田俊明▽消防局消防次長兼理事=総合調整・広域運営担当=(企画局デジタル統括監)沢山義典▽議会事務局長(議会
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静岡市人事異動(4月1日付)退職
退 職 ◇…局長級…◇ (企画局長=再=)松浦高之(財政局長=再=)大石貴生(保健福祉長寿局長)吉永幸生(建設局長)浅井克行 ◇…局次長級…◇ (清水区副区長兼清水福祉事務所長)堀池美縁(観光交流文化局局次長=再=)岡村渉(経済局海洋文化都市推進部長=再=)八木清文(経済局農林水産部長兼農業委員会事務局長)小川雅弘(都市局建築部長)斎藤君男(消防局理事=再=総合調整・広域運営担当=)吉井博昭(消防局消防部長)池谷明彦(消防局警防部長)伴野泰造(消防局島田消防署長=局次長級=)増田卓史(上下水道局経営管理部理事=再=経営戦略担当=
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週休2日設定率、前年度より上昇 23年度の静岡県内公共工事発注者協 国の目標達成に課題
国、県、市町など公共工事の発注機関でつくる中部ブロック発注者協議会県部会が14日、県庁で開かれ、国が推進する施工時期の平準化や週休2日制導入の県内の進捗(しんちょく)状況が報告された。県と市町の実績値は上昇傾向にあるものの、国が掲げる24年度の目標を達成するには、まだ課題が多い状況が浮き彫りになった。 公共工事の閑散期(4~6月)の1カ月当たりの平均稼働件数を、年度全体の平均稼働件数で割った「平準化率」は、平準を示す「1」に近づけるよう各自治体に求められている。県と市町の全体で2023年度は0・69で、22年度より0・05ポイント改善する見込み。静岡市や浜松市など6市町が24年度目標値の
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静岡県旅券室の縣さん 旅券事務功労表彰 個人は県内初
旅券事務に貢献した事務所や個人を表彰する外務省の都道府県旅券事務功労者領事局長表彰で、県旅券室の会計年度任用職員縣裕子さん(67)=静岡市葵区=がこのほど、2023年度の表彰を受けた。個人が表彰されるのは県内で初めて。 縣さんは00年に入庁後、広報や観光などの業務に従事した。13年から4年の間は旅券室長を務め、総括責任者として県内市町を訪問し、情報共有や交流に努めた。オンライン申請の導入も進め、再任用後も含めた通算10年10カ月の実績が評価された。 23年度の同表彰は縣さんと神奈川県職員の2個人が表彰を受けた。県内では過去に、08年度に県中部・西部県民センター、11年度に浜松市中区、17
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城内中生が職場体験 航空自衛隊静浜基地
自衛隊静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1等空佐)はこのほど、焼津市の航空自衛隊静浜基地において静岡市立城内中1年生の職場体験学習を行い、3日間にわたり10人の生徒が学んだ。 体験学習2日目は、格納庫でT―7初等練習機を見学。実際にエンジンをかけて機体の確認を行っており、生徒たちは格納庫に駐機された同型機の操縦席をのぞき込み、興味津々な様子だった。 午後は基地内を回り、管制、消防、気象、補給、警備の仕事を見学した。基地の周囲を360度見渡すことのできる管制塔では「滑走路を初めて見た」という生徒も多く、英語の表示や信号用のライトなど、さまざまなものに関心を示していた。
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静岡の魅力 写真で切り取る 愛好家団体有志 葵区で展示
静岡県内の写真愛好家で作る団体「シズオカシャッターバグズ」は19日まで、写真展「静岡と私」を静岡市葵区の「ギャラリー青い麦」で開催している。同団体メンバーの有志12人が「静岡の魅力」をテーマに、それぞれの視点と感性で切り取った力作約120点が展示されている。 コスモス畑の後方に雄大な富士山がそびえ立つ光景や、日没前の熱海市の砂浜を歩く女性を撮った作品などが目を引く。浜名湖やJR静岡駅など、県内各地の風景写真を撮影場所に合わせて配置し、静岡県の地図をかたどって展示したエリアも来場者の注目を集めている。 同団体代表の谷岡瞭さん(30)は「作品を通じて、県内の地域ごとに異なる自然や文化の魅力を再発
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多彩な研究成果発表 先進的理数教育指定の清水東高
先進的な理数教育を行う高校「スーパー・サイエンス・ハイスクール」(SSH)として文部科学省に指定されている静岡県立清水東高は15日、静岡市清水区の同高で研究成果発表会を開いた。 普通科2年の代表7組が作物の塩害耐性、日焼け止めの効果の比較、消えやすい消しゴム作りなど、多彩なテーマで研究動機と実験結果を披露した。 穀田元輝さん(17)と鈴木颯さん(17)は食中毒の報道をきっかけにテーマを「お弁当長持ち大作戦」と設定。日当たりや気温など、複数の環境下における弁当の傷み具合の比較結果を説明。直射日光を避け、保冷剤を活用することが長持ちに有効と結論づけた。2人は「計画し、実験・考察し、聞き手の関
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委託契約「一般入札が原則」 55件是正指摘 静岡市包括外部監査
静岡市は14日、2023年度の包括外部監査結果の報告を受けた。22年度の民間企業などへの委託契約に関する財務事務の執行状況をテーマに監査が行われ、「説明の透明性に不足がある中、一般競争入札ではなく随意契約を締結している場合が多い」など、是正を求める「指摘事項」として55件が示された。 委託契約は一般競争入札が原則との基本に立ち返り、全庁横断的な業務に共通する指摘として、対象業務の範囲拡大や、単独随意契約を継続する場合の説明に資する指針やガイドラインの策定、随意契約を助長する現在の委託契約マニュアルの記載変更などを求めた。報告の総論として、契約事務を統括する契約課のリーダーシップ発揮や、法務
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納税課 年2000時間短縮 業務改善で表彰 静岡市
静岡市は14日、市職員の優れた業務改善活動の表彰式を市役所静岡庁舎で開いた。最高の「ベストカイゼン賞」には、税金還付、催告の事務手続きにデジタル技術を活用し、年間約2千時間の作業短縮を実現した納税課の取り組みなど3件を選んだ。 納税課は、税金還付、催告対象者を確認する業務に既存アプリを活用し、事務時間を約4分の1に短縮したほか、還付に関する通知の郵送を一部廃止し、携帯電話のショートメッセージサービスによる税金滞納催告システムを導入した。幹部職員の前で発表した担当職員は「導入前は時間外勤務が多く苦労したが、改善された」と効果を語った。 このほかのベストカイゼン賞には、駿河福祉事務所障害者支
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命と安全守るため全力を 静岡工科自動車大学校 卒業式
静岡市葵区の静岡工科自動車大学校は14日、同市駿河区のグランシップで卒業式を行った。自動車整備技術などを学んだ4学科計168人が、社会に向けて新たな一歩を踏み出した。 卒業生の名前が一人ずつ読み上げられた後、自動車システム工学科の鷲山航平さん(22)が代表して、古沢浩一学校長から卒業証書を受け取った。古沢学校長は「人々の命と安全を守るという使命を自覚し、誇りを持って仕事を全力で楽しんでほしい」と激励した。 卒業後は整備士として県内の自動車販売店に勤める同科の須藤洋海さん(22)は「この学校で得た知識と技術の数々が、私たちが社会で活躍する源となる。常に広い視野を持ち続けて頑張りたい」と答辞
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もらった愛情 還元したい 常葉大静岡 卒業式
常葉大と同大の大学院、短期大学部は15日、卒業・修了式を静岡市駿河区のグランシップで行った。市内の草薙、瀬名、水落の3キャンパスで学んだ卒業・修了生ら計1505人が新たな進路に向けて、一歩を踏み出した。 大学、大学院、短期大学部の各代表者が、江藤秀一学長から卒業証書などを受け取った。江藤学長は「先行き不透明な時代が待ち受けているが、本学で身につけた力を存分に発揮し、自信を持って未来に羽ばたいてほしい」と激励した。 4月から県内の特別支援学校に勤める教育学部の磯部光里さん(27)は「今まで先生や友人、家族がくれた優しさや愛情を、今後は周りの人に還元していきたい。高い目標へ向かってチャレンジ
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読書で自由な旅を 創価学会 賤機北小に児童書150冊 静岡市
創価学会は13日、静岡市葵区の賤機北小に児童書150冊を寄贈した。全国の山間地や離島、被災地の学校を対象にした教育運動の一環で、今年で50周年を迎えた活動。市内の中山間地域「オクシズ」にある同校には来年度以降も20冊ずつ寄贈を5年間続ける。 同校で開かれた贈呈式に佐野文彦総静岡長らが出席し、目録を小田泰子校長に手渡した。佐野総静岡長は読書の魅力について「いつの時代のどこの国へも自由に旅することができる。歴史上の偉人や物語の大英雄たちとも話すことができる」と紹介し、「この喜びを皆さんにつかんでほしい」と願った。全校児童16人は贈られた児童書から選んだ好きな本を抱え、記念撮影に臨んだ。
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静甲の新社長に鈴木孝典氏昇格 22年ぶり交代
静甲は15日の取締役会で、6月26日付で鈴木恵子社長(74)が会長に就き、後任に長男の鈴木孝典取締役(50)が社長に昇格する人事を固めた。同日の株主総会と取締役会で正式に決定する。社長交代は22年ぶり。鈴木武夫代表取締役専務(80)は代表権のない相談役に就任する。代表権を持つ役員は鈴木新会長と鈴木新社長の2人となる。 2024年5月に創立85周年を迎える同社経営企画課は「今後の経営環境の変化への対応と中長期的な企業価値向上への取り組みを強化すべく経営体制の充実と強化をした」とした。 鈴木孝典氏(すずき・たかのり)1998年、大成建設入社。2019年、静甲取締役。日大院修了。静岡市清水区
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不動産鑑定士が来月無料相談会 静岡県内3会場
静岡県不動産鑑定士協会は4月5日、県内3カ所で不動産鑑定士による無料相談会を開催する。不動産の賃料や売買、相続、贈与などに関する相談を受け付ける。 会場は富士市の市交流センター、静岡市の市産学交流センター、浜松市の浜松商工会議所。いずれも午前10時~午後4時。浜松会場は3月29日までに電話で参加の事前予約が必要。 問い合わせは同協会<電054(253)6715>へ。
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サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)取り扱い開始 静清、三島両信金 信金中金支援で事業者負担軽減
静清、三島の両信用金庫は15日、事業活動における二酸化炭素(CO2)の排出削減目標を達成した企業の融資利率を引き下げる「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」の取り扱いをそれぞれ開始した。信金中央金庫の支援を受け、事業者が負担する目標設定などフレームワーク(枠組み)策定の費用は不要。取り組みの伴走支援も強化し、地域の脱炭素を後押しする。 信金中金のフレームワーク組成支援を利用したSLLは全国初。従来は個別企業ごとに策定していたフレームワークを定型化し、事業者が支払う格付け会社の外部評価費用など数百万円の負担をなくした。CO2の削減目標は国が掲げる指針や事業者の排出実績、業界の状況など
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静岡鉄道沿線の空き家再生 にぎわい創出へ 商業施設や社員寮新設
静岡鉄道(静岡市葵区)が、静岡清水線沿線の空き家や空き店舗の再生を通じた各停車駅付近のにぎわい創出に力を入れている。既存建物を商業施設やシェアハウスに改装し、今月下旬から順次稼働を始める。沿線各地の特色を分析した上で楽しさや満足感を高める仕掛けを施し、住民間の関係性強化や交流人口増加を促す。 同区鷹匠の日吉町駅近くで20日、県内企業で働く20~30代向けのシェアハウス「スバコ」を開設する。「シェア型社員寮」と銘打ち、施設内でセミナーやイベントを毎月開催し、自己啓発や入居者同士の交流の場を提供する。 鉄骨造り3階建ての住宅を全面改装し、10~15平方メートルの冷暖房付き居室計10部屋と、
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ジビエの利用促進 静岡で取り組み事例情報交換
静岡県はこのほど、ジビエ(野生鳥獣肉)の利活用促進をテーマにした研修会を静岡市内で開いた。猟師や処理施設、飲食店の関係者ら約50人がジビエ業界の取り組み事例を情報交換した。 2022年度の県内の野生鳥獣による農作物被害額は約2億5千万円。駆除などの対策が進み、15年間で半減した。ただ捕獲されたうち食肉処理されるのは1割程度と地域資源として活用が十分に進んでいない。 事例報告では「富士山麓ジビエ」(富士宮市)と鹿肉を加工販売する「イズシカ屋」(伊豆市)の取り組みが紹介された。イズシカ屋の山本博之さんは「一般向けに売るのをやめて、専門知識のある人、食に興味のある人に高単価で売ることで売り上げ
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総支配人に中山氏 ホテルグランヒルズ静岡
ホテルグランヒルズ静岡(静岡市駿河区)を運営するブリーズベイ静岡(同区)は15日、中山剛志総支配人代理兼宿泊部長(48)が4月1日付で、新設した総支配人に昇格するトップ人事を発表した。 中山氏は2001年、前身のホテルセンチュリー静岡を運営していたホテル小田急静岡に入社。主に宿泊部門を歩み、20年から現職。藤枝市出身。
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SPAC、GWに静岡で国内外5作品上演 ふじのくに←→せかい演劇祭2024の概要発表
静岡県舞台芸術センター(SPAC)は15日、静岡市内でゴールデンウイークに開催する「ふじのくに←→せかい演劇祭2024」の上演作に関する発表会を同市駿河区の静岡芸術劇場で開いた。4月27日~5月6日に国内外の5作品を届ける。 SPACと鳥取市の劇団「鳥の劇場」との共同作品となる安部公房作「友達」のほか、SPACの拠点の一つである舞台芸術公園(静岡市駿河区)周辺を散策しながら演劇を楽しむ「かちかち山の台所」、ドイツの演出家トーマス・オスターマイアーさん率いる劇場「シャウビューネ」によるアントン・チェーホフ作「かもめ」など。同時開催する「ふじのくに野外芸術フェスタ2024静
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資材高騰 公共工事を直撃 事業費膨張 人手不足が追い打ち 計画見直し 県内相次ぐ【迫る24年問題】
建設資材や人件費の高騰を受け、静岡県内の公共工事で事業費の膨張や工事の遅れといった影響が広がっている。建設業界の残業規制が厳しくなる「2024年問題」で人手不足はさらに深刻化し、資材価格も高止まりが続く見通し。工事計画の見直しが相次ぎ、市民生活にも影響が及びつつある。 「当時の試算で370億円。今なら500億円近くになるのではないか」 7日の県議会建設委員会。浜松市の新野球場計画を巡り、地元選出の委員が多目的ドームの建設費をただした。県が示した概算事業費は22年度にはじいた数字で、直近の建設資材や人件費の高騰分は反映されていない。県の担当者は「浜松市と役割分担や費用負担を決めていきたい」
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【第4章】学びの保障㊤ 元校長 第2の人生 医教連携 生徒の懸け橋【青春を生きて 歩生が夢見た卒業】
がんと闘いながら静岡県立磐田北高に通った寺田歩生[あゆみ]さんを校長として支えた鈴木真人さん(62)は2022年3月、同校を最後に定年退職した。30年以上に及ぶ教員生活に区切りを付け、第2の人生に選んだ仕事は、やはり生徒にささげるものだった。 「様子が分かり安心しました」。1月中旬、JR沼津駅前のビル。鈴木さんは通信制高校つくば開成高沼津校を訪ね、支援した生徒たちの近況を聞いた。県教委から「医教連携コーディネーター」の委嘱を受け、生徒や保護者、学校、医療機関と関わりながら、病気療養する生徒が治療と学びを両立させる方法を助言している。同校には相談を受けた3人の生徒が通う。 鈴木さんには、歩
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大自在(3月15日)オーバードーズ
2年ほど前、円形脱毛症になり市販の発毛剤をドラッグストアで手に取った。この発毛剤が一般薬として発売された二十数年前、欧米で大ヒットした発毛成分がいよいよ国内でも、と上司や先輩たちがざわめいたことを記憶している。 ミノキシジルというこの成分は、もともと血圧を下げる降圧剤として米国の会社が開発した飲み薬だったが、毛が多く生える副作用が現れ発毛剤に転用された。薬の作用は不思議だ。 薬のルーツをたどれば、草木、鉱物などの有効成分であり、科学の発達とともに時間と費用をかけて新薬が生み出されてきた。日本製薬工業協会によると、現在使われている薬の99%近くは50年ほど前には存在していなかったという。
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#防災力を高めよう 家にある物使い災害用トイレ 段ボールで手作り【NEXTラボ】
水や食料、カセットボンベ-。能登半島地震を受け、家庭の備蓄を見直した人も多いが、トイレの備えはどうだろうか。静岡県によると、家庭で携帯トイレを備える目安は「1日5回分×1週間×家族の人数」。5人家族では計175個必要になるが、用意できるのか。日常生活で無理せずできる「トイレ備蓄」の工夫や心構えを探った。 2月下旬、藤枝市内で開かれた防災講座。同市で活動する藤枝災害支援ネットワークが主催し、10人が参加した。テーマは、家庭やスーパーにある段ボールを使ったトイレ作りだ。 災害用トイレはさまざまな種類の製品が市販されている。代表の吉田令子さん(68)は手作りの段ボール
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鈴木香峰「秋景山水図」 明治13(1880)年 中国文人への強い憧憬 富士山かぐや姫ミュージアム【コレクションから㉖】
せり出した岩山と、その間を流れ落ちる水。水の行方を追うと、戸外に集う3人の人物と供。1人は琴を抱え、1人は巻子を手に持つ。赤い衣の供は、涼炉で湯を沸かし煎茶の支度に忙しい。木々の葉は赤や黄に色づく。彼らは秋の清涼な空気のもと、煎茶をたしなみながら高雅な世界に浸る趣向であろう。中国の文人への強い憧憬[しょうけい]が表された、いわゆる文人画である。 作者の鈴木香峰(1808~85年)は、幕末の東海道吉原宿(富士市)において問屋役を務め、晩年には文人画に傾倒し静岡県南画界の巨人と称された。 江戸出身の香峰であるが、婿養子に入った脇本陣鈴木家には、江戸の国学者や書家、画家などによる多くの書画や書
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行き交う色彩 「つながり」の物語 画家・岩科りかさん(静岡市駿河区)【表現者たち】
リボンや水の流れ、タコの足―。さまざまな色、模様を帯びた曲線が100号、130号のキャンバスを縦横無尽に行き交う。アザラシや鳥、人間の子どもなど登場する生き物は、現実のものではないような表情。画家岩科りかさん(30)=静岡市駿河区=が描く油彩は、不思議な物語を連想させる。 主題は「存在していること、つながっていること」。「私たちを取り巻くつながりは、気持ちのありようによってプラスにもマイナスにも働く」。縛られて裏目の行動に出てしまう時もあれば、支えられて前向きに、一緒に歩みたいと思う時も。「共存する気持ちを、混在した画面に表現したい」 創作の現場は、中学2年の時から通う静南美術研究所(同
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世界最大級のトレカ売り場 駿河屋本店、4階に22日オープン
ホビー商材販売店「駿河屋」を運営するエーツー(静岡市駿河区)は22日、本店駿河屋ビル(同市葵区)の4階にトレーディングカード(トレカ)売り場をオープンし、当初計画した売り場が全て出そろう。同社によると、トレカ販売店として世界最大級。世界的に人気が高い日本のトレカでホビー文化の発信を一層強化し、国内外からの誘客と中心市街地のにぎわい創出を目指す。 本社に保管していたトレカの全在庫を同ビルに移した。商材は人気アニメ「ポケットモンスター」や「遊戯王」のカードのほか、食玩のカードなど。来店客は商品検索用のタブレットを使い、約180万種類1千万点超の現物をその場で確認、購入できる。ボードゲームも取り
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福島で震度5弱 富士市は震度2
15日午前0時14分ごろ、福島県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・8と推定される。津波の心配はない。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度2=富士市▽震度1=静岡市清水区など ◇ 政府は15日未明、福島県で震度5弱を観測した地震を受け、首相官邸に情報連絡室を設置した。
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静岡の80代女性 400万円詐取被害 カード2枚も
静岡市葵区の80代女性が14日、孫を名乗る男らに現金400万円とキャッシュカード2枚をだまし取られたと静岡中央署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、同日正午ごろ、女性宅に孫を名乗る男らから「郵便物を間違えて送ってしまった」「決済の書類が入っていて今日中に払わないといけない。お金を貸してほしい」などと電話があった。午後2時ごろ、自宅を訪れた孫の代理人を名乗る男に現金とカードを手渡し、だまし取られたという。
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森林のCO2吸収量 売買 J―クレジット 官民推進 普及着々 藤枝で新モデル始動
適切に管理した森林の二酸化炭素(CO2)吸収量を売買する「J―クレジット制度」の活用が静岡県内で広がり始めた。藤枝市では制度の認証登録で事業者にかかる費用を市が一部補助し、地域でのクレジット流通を地元企業が後押しする新たな仕組みが動き出した。静岡、浜松市でも企業が保有林でクレジット創出に乗り出すなど、環境価値の創出で生み出す資金を循環させて脱炭素社会の実現を推し進めている。 藤枝市で山林を所有する渡辺林業とTMホームが12日、国が認証するJ―クレジット制度の登録を受けた。対象の森林は2社合計で約200ヘクタール、年間のCO2吸収量は700トンを見込む。登録手続きを支援したしずおかフィナン
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「コロナ禍入学 支援に感謝」 静産大経営学部が卒業式 静岡市駿河区
静岡産業大は13日、静岡市駿河区のグランシップで卒業式を行った。藤枝、磐田両キャンパスに通った経営学部の434人が大学生活に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した。 卒業生を代表し、加茂稜大さん(22)と川口颯斗さん(22)が、堀川知広学長から学位記を受け取った。藤枝キャンパスに在籍した武田有華さん(22)は謝辞で、「コロナ禍の中で入学式が中止になり、初めてキャンパスに登校したのも5月。そんな環境下でも教職員の方々に支援してもらい、いろいろなことにチャレンジし自分を磨くことができた」と大学生活を振り返った。 式に先立ち、同大OBでトランポリン種目でのパリ五輪出場を目指す海野大透さん(23)=
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人口減対策 中学生が提案 若者の住みやすい静岡へ 安倍川中 スマホ代補助など市に施策
静岡市立安倍川中の3年生が14日、主権者教育の授業で作成した人口減少対策の提案書を市に提出した。提案の根拠となるデータや先進事例を示し、若者が住みやすくなる「スマートフォン利用代補助」など具体的な施策を盛り込んだ。受け取った大長義之副市長は「大人ではなかなか思いつかない。参考にしたい」と舌を巻いた。 自分たちが暮らす地域社会に主体的に関わる意識を高めようと3年生74人が、社会科の1年間のまとめとして2月から取り組んだ。15班別に提案書をつくった後、さらに20ページの冊子「住みやすい静岡市を目指して」にまとめた。 提案は、子育て、若者の住みやすさ、観光、クリーンなまちづくりの4分野にわたる。子
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静岡南部特支に発電機2台寄贈 トヨタモビリティパーツ
自動車用補修部品の卸販売を手がけるトヨタモビリティパーツ静岡支社(藤枝市)は14日、災害時に活用するための発電機2台を静岡市駿河区の静岡南部特別支援学校に寄贈した。 同校で開かれた寄贈式で、京極知樹支社長(57)が代表生徒に目録を手渡した。発電機を実際に稼働させる実演も行った。高田宗享校長(58)は「いつ起こるか分からない災害から、子どもたちの命を確実に守るために使いたい」と感謝した。 同社は2016年から障害者支援事業に取り組み、社内に設置している自動販売機の手数料などを原資に、資材を購入している。特別支援学校への寄贈は同校で18校目。今後も同様の支援活動を継続していくという。
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バス路線維持など静岡市長に提言書 市議会特別委
静岡市議会総合交通政策特別委員会は14日、バス路線維持に関する施策の推進や、一般のドライバーが有料で客を送迎するライドシェア導入に向けて地元関係者と調整を進めることなどを求める提言書を難波喬司市長に提出した。 人口減少や運転士不足を背景に減便、廃止が増えているバス路線の維持に向けてコミュニティーバスの運行や、交通事業者の人材育成を支援することが重要とした。ライドシェアなど「ドア・ツー・ドア」の移動サービス充実のほか、観光客の移動手段の確保や自動運転実験の推進も求めた。 白鳥実委員長(創生静岡)ら委員が市役所静岡庁舎で難波市長に提言書を手渡した。白鳥委員長は「魅力的で利用しやすく、持続可能な移
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被災ビオトープに ミズバショウ植栽 松野小 静岡市
静岡市葵区の松野小(石原鉄也校長)のビオトープでこのほど、ミズバショウの植栽が行われた。1~6年の児童が地域住民から譲り受けた苗約20株を池などに植えた。 同校のビオトープは2022年秋の台風15号で浸水被害に遭い、児童と教職員が地域の協力を得て再生に取り組んでいる。ミズバショウの苗は学区に住む海野和義さんが提供した。児童は海野さんの手ほどきを受けながら、池や小川の中に丁寧に苗を植えていった。 3年の石原舞果さん(9)は「水は冷たかったけど、楽しかった。早く咲いてほしい」と話した。
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カウンセリング 静岡で連続講座 4月11日から
静岡カウンセリング研究会(五井富子代表)は4月11日、カウンセリングを理論と実習の両面から学ぶ学習会を静岡市で開講する。来年3月まで計24回の連続講座で、毎月第2、第4木曜に開催する。 職場や家庭など身近な人間関係の中でカウンセリングを学ぶ必要性を感じる人など、関心のある初心者が対象。公認心理士や臨床心理士からカウンセリングの理論を学ぶほか、傾聴などの実習も行う。 各日午前10時から正午まで。会場は同市葵区の静岡労政会館など。定員20人。会費は年間計3万2千円を4回に分けて徴収する。資料代は年間千円。申し込みは4月9日までに、同研究会<電054(251)6588>、メール<info@si
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認定農業者 自慢の作物販売 15日まで「春の市」 静岡市葵区
農業経営の改善計画について静岡市から認定を受けた「認定農業者」が農産物や加工品を販売する「春の市」(市認定農業者協会主催)が14日、同市葵区の青葉イベント広場で始まった。15日まで。 11組の認定農業者がブースを構え、ミカンの品種ごとの特徴やタケノコのお薦めの調理法などを紹介しながら、自慢の農産物を販売した。2店舗以上で買い物をすると参加できる空くじなしの抽せん会があり、人気を集めた。同協会の杉山浩一会長(72)は「市内で生産されている素晴らしい農産物の数々を知ってもらう機会になったらうれしい」と期待を寄せた。 15日は午前9時半から午後2時まで。先着100人限定の抽せん会も行う。
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マグロ廃棄部位 給食でおいしく フードロス削減へ 静岡市
遠洋マグロ漁船に燃油や餌料を供給するフジ物産(静岡市清水区)と静岡高(同市葵区)は13日、フードロス削減のため協力し、船上で処理・廃棄されるマグロの希少部位を使った給食を同校の生徒に提供した。 普段は捨てられるマグロの尾の身を煮焼きし、みそダレをかけて生徒や教員に振る舞った。3年の望月歩香さん(19)は「肉厚でおいしい。臭みもなく食べやすい」と舌鼓を打った。 尾の身は筋が多く、加工に手間がかかることなどを理由にこれまで流通させてこなかったという。次世代事業企画室の大井賢香さん(46)は「まずはおいしさを知ってもらいたい。限りある資源を無駄にしないためにも、取り組みがもっと広まれば」と話し
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交通環境改善向け問題点、対策審議 JAF静岡支部
日本自動車連盟(JAF)静岡支部は14日、交通環境の改善に向けた交通安全実行委員会(長野誠委員長)の常任委員会を静岡市駿河区の同支部で開催した。常任委員5人が出席し、提案があった4カ所での信号機や横断歩道の設置について必要な対策を審議した。 約1年半で計6件の車両同士の事故が発生している長泉町下長窪の国道246号の陣場交差点には、矢印信号の追加に関する提案があった。同支部は、同所が坂頂上付近に交差点が位置するため、右折時に対向車線の車両を互いに直前まで確認しにくい問題点があると説明。常任委員で意見を交わし、改善要望する方針を確認した。 このほか、JAF会員から「車から横断者が見えにくい」との
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静岡・長田西中校舎に侵入、消火栓で放水か 1、2階水浸し
12日夜から13日早朝までの間に、静岡市駿河区の長田西中に何者かが侵入して校舎2階と4階の消火栓を開けて放水し、校舎の一部が水浸しになった。13日朝に出勤した職員が見つけ、警察に通報した。静岡南署は建造物侵入事件として調べている。 同署などによると、侵入したとみられるのは12日午後9時50分から13日午前5時50分までの間。発見時も消火栓のホースから水が出続け、特に放水量が多かった2階の廊下約50メートルは床面が水浸しだった。1階倉庫に保管していたトイレットペーパー約240個も浸水で使えなくなったという。 被害当時、校舎の玄関などは施錠され、警備システムは作動しなかった。13日、生徒は通
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【静岡・消防士殉職火災】遺族「小隊長一人に責任、疑問」 市報告書の再検証訴え
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビルから出火し、市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した事故で、市が組織的課題を検証した報告書を公表したことを受け、男性の妻(40)が13日までに、取材に応じた。消防局の組織的課題に踏み込んだ検証を一定程度評価する一方で、命綱の不使用を指示した小隊長の懲戒処分を「殉職事故を防ぐ処分とは思えない」と否定的に受け止め、「消防組織が隠す全ての問題点を踏まえ、検証し直してほしい」と願った。 市消防局は今回の事故で、小隊長に対する減給6カ月の懲戒処分を発表した。妻は「いろいろなミスがありながら組織が小隊長一人に責任を負わせたのは疑問。わが家は
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文豪が愛した黄色い花、今年も しゃくし菜見頃 静岡・中勘助文学記念館
静岡市葵区新間の中勘助文学記念館で、しゃくし菜の花が咲き始めた。来館者は戦時中に同所で静養していた文豪が眺めた風景と同じ、黄色い花が春風に揺れる景色を楽しんでいる。 しゃくし菜はアブラナ科の一年草。同館の敷地内にある「杓子庵(しゃくしあん)」の名の由来となった植物で、現在も庵前の畑で大切に育てられている。同庵には小説「銀の匙(さじ)」の著作で有名な中勘助(1885~1965年)が43年から静養と疎開を兼ねて滞在していた。 同記念館によると、しゃくし菜は今月いっぱいは楽しめそうだという。 (写真部・宮崎隆男)
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再審公判「警備過剰」 袴田さん支援団体、地裁に是正求め要請書
現在の静岡市清水区で1966年、一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(88)の再審開始を認めた2023年の東京高裁決定から13日で1年を迎えた。その後、再審開始が確定し、同年10月に静岡地裁で再審が始まった。審理は終盤に入り、5月にも結審する見通し。一方、支援者は公判開廷日の警備が過剰で傍聴機会も制限されているとして地裁の対応を疑問視してきた。同日、是正を求める要請書を改めて提出。「あしき前例にしてはいけない」と訴えた。 要請したのは、各地の支援団体で構成する「袴田巌さんの再審無罪を求める実行委員会」。申し入れは今回が5度目で、これまでと同様、再審公判開廷日の地裁庁舎内への立ち
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コラム窓辺 風流は観客が支える(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
3月17日の夜、焼津市藤守の大井八幡宮では、数百年も続いている田遊びが行われます。田遊びとは、稲作を中心とする1年間の農作業を模擬的に演じることで、その年の豊作を祈る芸能です。演目の一つ、猿田楽[さるでんがく]では8人の若者が桜の枝の作り物を頭に載せ、大きく揺らしながら踊ります。暗い夜空を背景に浮かび上がる鮮やかな桜花は、ここ大井川河口部に吹く風の冷たさを忘れるほどの美しさです。 この色彩あふれる趣向は、厳格な神事である田遊びに途中から付け加えられたものです。もともと大きな神社の行事であった田遊びが村でも行われるようになり、若者を中心に、都で流行の飾りつけや舞を取り入れ、華やかさを増してい
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映画「水平線」 東北被災地の「今」リアルに 小林且弥監督、ピエール瀧(静岡市出身)出演
「水平線」は東日本大震災で妻を失った男を主人公に被災地の「現在」をリアルに浮かび上がらせる。俳優の小林且弥の初監督作で、震災を扱ったテレビドラマへの出演を機に現地との交流が生まれ「知り合った人々の声や姿を映画として残したかった」と言う。 震災で妻を亡くし、福島の港町で散骨業を営む真吾(ピエール瀧=静岡市出身)の元に、あるいわく付きの遺骨が持ち込まれる。散骨すべきか否かを巡り、真吾は理不尽なバッシングを受けることに…。映画は今もなお震災の影を背負う真吾や娘の奈生を軸に、多彩な人物が織り成す人間模様を描き出す。 発想のきっかけは「マスメディアに(かわいそうな人たちと)カテゴラ
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静岡人インタビュー「この人」 新生児の拡大検査導入に尽力した静岡希少疾患ネットワーク代表 渡辺健一郎さん(静岡市葵区)
新生児に病気がないかチェックする際、公費負担の検査で対象外になっている7疾患を調べる「拡大検査」の県内導入に尽力した。県立こども病院の副院長。昨年11月に浜松医科大や聖隷浜松病院と「静岡希少疾患ネットワーク」を設立し、拡大検査の普及や早期治療の体制整備を進めている。59歳。 ―設立の経緯は。 「3機関でチームとなり、検査で陽性になった新生児を県内全域でカバーしようと発足した。拡大検査を周知するほか、分娩(ぶんべん)ができる産婦人科などの医療機関に働きかけもしている」 ―拡大検査の意義は。 「7疾患はいずれも効果的な治療法があり、治療の開始時期が救命や病状改善に直結する。そのうちの一つ
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新型コロナ電話相談窓口、3月末終了 静岡県と静岡、浜松両市
静岡県と静岡、浜松両市は31日、新型コロナウイルス感染症が疑われる症状や受診などの電話相談窓口を終了する。新型コロナの感染症法上の位置付けがインフルエンザと同等の「5類」に引き下げられて10カ月以上経過し、国が本年度末で新型コロナ対策事業の多くを終了することに伴う措置。 閉鎖されるのは県発熱等受診相談センター〈電050(5371)0561〉、県ワクチン接種副反応相談窓口〈電050(5445)2369〉、静岡市発熱等受診相談センター〈電054(249)2221〉、浜松市新型コロナコールセンター〈フリーダイヤル(0120)368567〉。31日午後5時ごろで受け付けを終える。 県や両市は20
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釣り場ガイド(3月14日)静岡県東部/中部/西部
東部 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りやカゴ釣りでアジやサバ、穴釣りではカサゴが釣れた。まだ海水温が低く魚も少ないため、ターゲットを絞って短時間で狙わないと釣果は出にくい。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 悪天候のため出船できず、釣果なし。今後も旬の根付きマアジを中心に出船予定。 ▽沼津港 大翔丸・電090(4259)6786 中部 由比漁港 10日の三保沖船釣りは五目釣りで、1~3.2キロのマダイが0~3匹で船中4匹、イナダ(ブリの若魚)が0~2匹で船中3匹。他にウスバハギなど。 ▽由比漁港 海桜丸・電090(1560)0465
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中島屋グランドホテル、新装オープン 静岡の伝統工芸取り入れ刷新
静岡市葵区の中島屋グランドホテルが13日、昨年11月末から進めていた建物1、2階のリニューアル工事を終え、新装オープンした。改装部の随所に地元の伝統工芸技術を取り入れた。 1階のロビーには静岡ひき物、木工指物、駿河和染め、駿河竹千筋細工の技術を融合させたオブジェを複数配置した。アーツカウンシルしずおか(同市駿河区)のクリエーティブ人材派遣制度を活用し、デザイン事務所UO(浜松市中央区)が監修した。2階は喫茶スペースから、創作洋食を提供するダイニングバー「アーバー」に改めた。 ホテルを運営する中島屋ホテルズの鈴木健太郎社長は「静岡らしさをより発信できる仕上がりになった。ローカルホテルの象徴
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富士川照らそう 変速機で水力発電 富士・吉原二中生がジヤトコに提案
富士市の吉原二中の生徒4人が12日、同市の自動車用変速機メーカー「ジヤトコ」に佐藤朋由社長を訪ね、同社の技術を生かした水力発電で富士川をライトアップするアイデアを提案した。 同社を訪問したのは、県内の中高生が地元企業とのタイアップで地域課題の解決につながるアイデアを競う「シヅクリプロジェクト2023静岡カップ」に出場した同校チームの2年生。同チームはジヤトコと連携した市内16チームの代表になる企業賞に選ばれ、1月に静岡市で行われた同カップ最終選考でアイデアを発表した。 提案は、富士川に設置した自動変速機で効率的に発電し、川の中に巡らせた電球で天の川のように景観を演出する計画。イルミネー
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ソロプチミスト静岡 認証50年「女性支援続ける」 駿河区で式典
女性の地位向上を目指して活動する国際ソロプチミスト静岡(鈴木千種会長)は13日、静岡市駿河区でクラブの認証50周年の記念式典を開いた。同クラブや県内外の姉妹クラブ会員ら約300人が出席し、節目を祝った。 式典では同クラブの歴史のほか、病院や教育現場での支援活動の様子などを写真で振り返った。鈴木会長は「多様性の時代では女性の活躍がより一層期待される。地域に寄り添った支援を続けていきたい」と力を込めた。国際ソロプチミストアメリカ日本中央リジョンの代表者から記念の盾も受け取った。 国際ソロプチミスト静岡は1973年に誕生し、現在の会員は26人。50周年記念事業として、市女性会館に赤ちゃん休憩室
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静岡倶楽部・小中生科学研究 山根さん(清水南高中等部)最高賞
静岡市の経済人らでつくる静岡倶楽部(杉山義郎理事長)は11日、市内の小学5年から中学3年までを対象にした「科学研究奨励賞」の授与式を同市葵区で開いた。最高賞の理事長賞には、清水南高中等部2年の山根智莉さん(14)が選ばれた。 山根さんの研究タイトルは「コシアカツバメを絶滅から救え!!パート3」。山根さんは、コシアカツバメがなぜスズメに巣を奪われても取り返そうとしないのかを調べた。その結果、スズメに奪われた巣にはダニがいることが判明し、コシアカツバメはダニに寄生されることを避けるために、巣を奪い返さずに新たな巣を作っているのではないかと考察した。山根さんは「最高賞をもらえてうれしい。研究を続
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静岡水わさび 発祥地をPR 安倍山葵業組合、地元企業と看板設置
静岡市葵区内のワサビ生産者77人でつくる安倍山葵業組合(出雲清教組合長)は12日、地元企業の協力を得て、同区蕨野の県道沿いに新デザインの大型看板を設置した。 国連食糧農業機関(FAO)が世界農業遺産に認定した「静岡水わさびの伝統栽培」の発祥地が同区有東木で、現在も市中山間地域「オクシズ」で組合員らによって営まれていることを広くPRするのが目的。贈呈式には、看板を寄贈した同区梅ケ島の白鳥建設(白鳥誠社長)や同組合員10人ほどが参加。出雲組合長から感謝状やワサビ加工品の詰め合わせが白鳥建設側に手渡された。看板は縦、横1・8メートルの正方形。県山葵組合連合会のキャラクター「わさびのさびちゃん」が
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巣立ちの日「奉仕の心 大切に」 静岡英和学院大・短期大学部で卒業式
静岡市駿河区の静岡英和学院大と同大短期大学部は13日、本年度の卒業式を同大で開いた。卒業生316人が晴れ着やスーツに身を包み、新たな道へ一歩を踏み出した。 同大は午前、短期大学部は午後に式典を行った。短期大学部卒業生を代表し、現代コミュニケーション学科の杉山華さん(20)=清水区=が「友人や先生方から優しさや温かさをいただいた2年間。この先の人生も愛と奉仕の心を大切にしたい」と誓った。 永山ルツ子学長は各学科の代表者に卒業証書を手渡し、「多様性を大切にし、平和な社会を作っていくために活躍してほしい」とエールを送った。卒業生は賛美歌の合唱も披露し、優雅な音色を胸にキャンパスを後にした。
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大規模イベント時のテロ防げ 静岡県警、小山町の施設職員と合同訓練
静岡県警警備部はこのほど、小山町の富士スピードウェイでテロをはじめとする不法事案の未然防止に向けた訓練を実施した。県警職員約30人と施設の運営会社、関連会社の約60人が参加し、対応要領の確認や相互連携の強化に努めた。 施設側の参加者は、不審者発見の着眼点や不審物を見つけた際の対応などについて講義を受けた。SNS上で県内大型イベント会場でのテロ行為を予告する投稿があり、イベント当日の同施設で警備体制を強化する-との想定で模擬訓練も展開。バッグの中身の確認や金属探知機を用いる手荷物検査場を設け、拒否する来場者には施設側の複数人で説得と対応に当たった。不審物が見つかった場合などに備え、110番体
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静岡県内公立校 高校長級19人が役職定年 小中学校は147人
静岡県教委と静岡、浜松両市教委は12日までに、2023年度末の役職定年者をまとめた。校長級の役職定年者は高校などが19人、特別支援学校6人。小学校は91人、中学は56人の計147人が役職定年を迎える。教職員異動は21日に発表される。 31年度までに65歳まで段階的に行われる定年引き上げに伴い、管理職の上限を60歳と定める「役職定年」が23年度から適用される。校長や副校長、教頭などの管理職は役職定年後、原則的に教諭として勤務する。 高校長級で役職定年を迎えるのは松崎、静岡中央を含め3校で計8年間校長を務めた県高校長協会副会長の寺島明彦・清水東。吉原隆・静岡商、山崎仁資・浜名、野村賢一・磐田
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静岡市美術館 次期館長に高市副館長
静岡市美術館は12日、同館の次期館長に高市純行副館長(58)が就任すると発表した。4月1日付。 高市氏は大阪府生まれで神戸大大学院卒。1988年に毎日新聞社に入社し、大阪と東京の事業部で展覧会の企画・運営に携わり、2021年4月に静岡市美術館の副館長に就任した。 現在の田中豊稲館長は3月31日付で退任するが、兼務していた市文化振興財団理事として関わる。田中氏は市美術館の開館前からアドバイザーとして携わり、10年の開館時から14年にわたり館長を務めた。
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茶況(3月12日)煎茶を楽しむ空間作り提案 島田でセミナー
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムは10日、フードプロデューサーの松本侑己さん(静岡市)を講師に招き、煎茶を楽しむテーブルコーディネートセミナーを同ミュージアムで開いた。 松本さんはテーブルコーディネートについて、「おいしいものをよりおいしく見せる食の空間づくり」と語り、茶器だけでなく、石や木の枝、サンゴなども活用できることを紹介した。その上で、「お気に入りの茶器で自分をもてなすのも健康を保つために大切なこと」と呼びかけた。 参加者は煎茶と和菓子も味わい、松本さんから季節に応じた食器の選び方などのアドバイスを受けた。 セミナーは5月27日まで開催中の企画展「蒸し製煎茶・喫茶の変遷」の
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歩いて発見地域の魅力 静岡「日本平ウォーク」 自然や歴史、景色堪能【しずおかアウトドアファン】
冬を越えた枝木にはつぼみや花が付き、季節はすっかり春。過ごしやすい気候になり、野外で運動を始める人も多いのではないだろうか。ウオーキングは普段見慣れた道をゆっくり回ることができ、自然や歴史をじっくりと楽しめるので健康づくりにもぴったりだ。 (生活報道部・伊藤さくら) 梅や河津桜が見頃を迎えた2月中旬には、静岡市内でイベント「日本平ウォーク」(実行委、静岡新聞社・静岡放送共催)が開催された。有度山(標高307メートル)をピークとする同市南部の丘陵地、日本平を中心に市内の名所旧跡を巡るイベント。子どもから大人まで約千人が神社仏閣や観光施設を歩いて巡り、4~6時間かけてゴールを目指した。
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AIの機会と脅威研究 静岡で中部未来懇総会 24年度計画
静岡県中部地域の発展に向けた将来構想を提言する中部未来懇話会(会長・中西勝則しずおかフィナンシャルグループ会長)は12日、臨時社員総会を静岡市駿河区で開いた。「AI(人工知能) 静岡における機会と脅威」をテーマにした調査研究など、2024年度の事業計画を決めた。=関連記事9面へ 調査研究では、地域経済の活性化につなげるため、AI活用の将来的な見通しを分析する。技術格差や雇用機会の損失などへの対応についても探求する。6月と10月にシンポジウムを開催し、AI利用の実態把握や功罪両面を捉えた上で有効な活用法を検討する。 中西会長は「株価も春闘も順調で、お金の循環という点では良い状態になっていく
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庭木の枝添え 【春の彩りワンコインでできる花あしらい 3月】
春が近づき、樹木や草花の勢いが盛んになってきた。自宅に花を飾るアイデアを紹介する「ワンコインでできる花あしらい」の3月は、静岡市葵区の生花店「ミルクフラワーズ」で、剪定[せんてい]した庭木の枝などを生花と組み合わせて楽しむアレンジを提案してもらった。 コニファー&ガーベラ 春は常緑樹の剪定に適した時期。庭木として人気が高い、円すい形の樹形が特徴的なコニファーの枝を小さく切り、浜松市産の大輪のガーベラと共に生けた。細くとがった花弁のスパイダー咲きはインパクトがあり、元気なオレンジ色がコニファーの黄緑によく合う。 ガーベラは茎をやや短く切って低い位置に安定させ、コニファーは枝の流れをその
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書作、力強く美しく 静岡・駿府博物館で蘇峰会書道展開幕
第47回蘇峰会県書道展(蘇峰会、静岡新聞社・静岡放送、駿府博物館主催)の入賞作品展が12日、静岡市駿河区の同博物館で始まった。24日まで。 徳富蘇峰賞と県知事賞、市長賞の計8点は全期間展示し、ほかの大賞と優秀賞計315点は前後期に分けて紹介する。12~17日の前期は園児から小学6年生までの作品を展示。後期は18日の休館日を挟み、19~24日まで中高生や大学生、一般の作品を展示する。 前期は「よいこ」という指定語句を太い字体で力強く表現した作品や、「夢と希望」という文字を丁寧な筆遣いで美しくしたためた作品などが並ぶ。同会事務局の担当者は「園児による伸び伸びとした表現や大人による熟練の技など
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静岡市 公営企業管理者に大石氏を起用へ
静岡市は31日付で公営企業管理者を退任する森下靖氏の後任に、市財政局長の大石貴生氏(60)を起用する方針を固めた。12日までの関係者への取材で分かった。公営企業管理者は特別職で、任期は4年間。 大石氏は1985年に旧静岡市役所に入った。財政局次長兼財政部長や観光交流文化局次長、同局長を歴任し、2021年4月から現職。23年3月の定年退職後も、再任用職員として財政局長を務めている。
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雇用助成不正受給 静岡県内2社を公表
静岡労働局は12日、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた従業員の雇用維持を目的とした助成金をそれぞれ不正に受給したとして、静岡県内の2社を公表した。 ダンスクラブなどを運営する静岡市のazは2020年6月から22年9月にかけ、実際は勤務していた従業員が休業したとする虚偽の申請書類を作成し、雇用調整助成金5210万円、緊急雇用安定助成金2672万円を不正受給した。 御殿場市の福祉業ダブルプラスは20年7月から22年6月にかけ、実態と異なる勤務実態を記した書類で雇用調整助成金の支給を申請し、4410万円を不正に受給した。 両社とも同日、支給決定が取り消され、いずれも返済の意思を示
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次代の大谷選手生む思考は? 中部未来懇話会講演会 石原秀知氏(共同通信社部長)登壇
中部未来懇話会が12日に静岡市駿河区で開いた講演会で、共同通信社の石原秀知スポーツデータ部長が「スポーツの力 大谷翔平らが変える日本人像」をテーマに話した。日本人大リーガーの活躍の軌跡をたどり、大谷翔平選手を生み出した土壌をひもといた。 昨年12月にスポーツ史上最高額の10年総額7億ドルでドジャースと契約した大谷選手を「二刀流という、誰もやっていないことへ挑戦する姿が、米国人のフロンティアスピリッツを刺激して、受け入れられている」と紹介。「日本人の中にある日本人像も変える存在」と評価した。 大谷選手の活躍の背景には、野茂英雄氏やダルビッシュ有投手らが大リーグで積み重ねてきた挑戦が不可欠だ
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ABCが2198万円寄託 能登地震義援金
静岡県内を中心にパチンコ店を展開するABC(静岡市駿河区、冨田和宏社長)は12日、能登半島地震の義援金として2198万8366円を静岡新聞社・静岡放送と静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団に寄託した。 ABCの冨田社長らが同市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長に目録を手渡した。冨田社長は「被災された方々が一日も早く復興することを願っている」と話した。
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静岡市議会委員会 親子向け施設 500万円補助 商店街への誘客狙う
静岡市の平尾隆司商業労政課長は12日の市議会2月定例会観光文化経済委員会で、静岡、清水両地区の中心市街地に子育て世帯を呼び込む新たな施策として、商店街の空き店舗に、子育て世帯を対象にした施設・店舗を出店する事業者に対して最大500万円を補助すると説明した。小山悟氏(志政会)と石井孝治氏(創生静岡)への答弁。 市は2024年度当初予算案に、JR清水駅西口の駅前銀座商店街のアーケード下に子どもの屋内遊び場を設置する事業費2500万円と、中心市街地に大型の遊び場を設置する事業者に最大2千万円を助成する事業費を計上した。遊び場周辺に、プレイルームを伴う飲食店や、子ども関連の商品やサービスを扱う施設を
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巴川流域の氾濫予測システム 24年度早期に試験運用方針
静岡市は2022年9月の台風15号で浸水被害が出た巴川流域に導入する水位・氾濫域予測システムについて、24年度早期に試作版を稼働させ試験運用に入る方針を、12日の市議会都市建設委員会で示した。 市が管理する巴川流域の支川11カ所に新たに水位計を設置するなどしてデータを集め、河川の水位上昇や氾濫の危険性を予測する。得られた数値は市内部で共有して、災害時の的確な避難情報の発出につなげる。 試験運用を通じ「何時間前の予測を元に避難情報を出すのか」など、命と財産を守るための情報の精度向上を図る。25年度の本格運用を目指す。
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静岡市の結婚支援事業 9年間で22組夫婦に 10年目は「自信」をサポート
静岡市の繁竹三千代青少年育成課長は12日の市議会厚生委員会で、2014年度に始まった市の結婚支援事業「しずおかエンジェルプロジェクト」について、22年度末までの9年間に婚活イベントに計3152人が参加し、22組が成婚に至ったとの実績を報告した。24年度は参加者にヘアメークやファッションを学ぶ機会を提供する。宮沢圭輔氏(創生静岡)と大石直樹氏(公明)への答弁。 同事業では22年度末までに、男女の出会いの場を創出するため、プラモデル作りや駿府城公園のお堀を巡る遊覧船「葵舟(あおいぶね)」乗船などの婚活支援イベントを実施した。計129回で男性1617人、女性1535人が参加してカップル485組が誕
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静岡市の浜石野外センター 閉鎖、公園化を検討
静岡市の繁竹三千代青少年育成課長は12日の市議会厚生委員会で、ハイキングや環境学習で使用されてきた同市清水区由比の「浜石野外センター」を2023年度末に閉鎖し、公園としてのあり方を検討していくと明らかにした。山本昌輝氏(自民)への答弁。 同センターは青少年や市民が自然に親しんだり、体を動かしたりする野外宿泊体験施設で、1974年に開設した。近年は、水道設備の修繕に年間数百万円かかるなど老朽化が課題となっていた。民間事業者のアイデアを募るサウンディング調査で、周辺の道路環境や老朽化などから運営は困難とされ、地元住民の理解を得た上で閉鎖を決めた。 地元住民から「跡地を公園にしてほしい」との要
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静岡・長田南小学区 笑顔のまちに 「盛り上げ隊」児童が活性化案
静岡市駿河区の長田南小6年生は12日、「長田南を盛り上げ隊」と題して取り組んできた同小学区の活性化案を、同校で住民らに発表した。 総合学習の一環。児童88人が班ごとに分かれ、昨年10月から調べ学習などを通じて考えた案をそれぞれ発表した。特産品のPRをテーマにした班は、学区を訪れた人に桃やシラスなどの特産品を知ってもらうため、特産品のイラストが描かれたお皿やコップなどを作り、学区の飲食店などで使用することを提案した。地元住民や児童らからは「面白い」「別の班が考えたスタンプラリー企画の景品にもできそう」などの意見が出た。 岡田鈴奈さん(12)は「(同小学区は)魚など食べ物がおいしいところが好
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動物の命 預かる現場へ 静岡市清水区の専門学校が卒業式
静岡市清水区の中央動物総合専門学校は12日、卒業式を同市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開いた。動物総合学科4コースの計81人が門出を迎え、新生活への決意を新たにした。 各コースの担当教員が卒業生の名前を一人ずつ読み上げ、鈴木康之校長が代表者に卒業証書を手渡した。鈴木校長は「これからも勉強を続けることで、広がっていく可能性をぜひ楽しんでほしい」と激励した。ペット美容コースを卒業した田名網空さん(20)が「学校で学んだ2年間は全てがかけがえのない貴重な体験。知識や技術を学び続け、探求する姿勢を忘れずにいたい」と答辞を述べた。 卒業生の多くが、4月から動物病院やペットショップ、水族館などで
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詐欺被害防止ポスター審査 最高賞に田辺さん(静岡南中2)
静岡市内の中学生が特殊詐欺被害の防止を訴える「せいしんポスターコンクール」の表彰式が12日、同市葵区の静清信用金庫本店で開かれた。最高賞の同信金理事長賞に市立南中2年の田辺実夢さん(14)が輝いた。 同信金と市教育委員会が進める部活動支援事業の一環。12中学校の美術部員から145点が寄せられた。表彰式では、同信金の佐藤徳則理事長や市内の3警察署長らが入賞者に賞状を贈った。 田辺さんの作品は家族をかたる詐欺電話がかかってきた場面を描き、「その声 本当にあなたの知る声?」という標語を添えて詐欺被害防止を呼びかけた。田辺さんは「怪しい電話がかかってきたとき、詐欺を疑ったり家族に相談したりするき
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高校の探究学習 静岡県教委と常葉大、教育連携で協定
静岡県教委と常葉大は12日、高校の探究学習の教育連携に向けた協定を締結した。大学教員や学生による継続的な授業支援に取り組み、新年度には同大草薙キャンパス(静岡市駿河区)で高校生の学習発表会を合同開催する。 高校の探究学習が2022年度に始まったことを受け、常葉大は地域貢献の一環として、各学部の教員を高校に派遣する講座の一覧表を作成するなどしてきた。協定を結ぶことで、専門分野を持つ大学教員や学生が高校生と一緒にフィールドワークをしたり、助言したりできる。定期的な交流によって高校生が学びを深めるほか、大学生にとっても指導手法の研究などの点でメリットを見込む。新年度は学習発表会を目玉とし、合同で
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浜松市中央区の内山さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の3月大会が10日、浜松市浜名区の浜北文化センターで開かれた。91人が参加し、最強のSクラスは内山透さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①内山透(中央区)②中川丈太郎(浜名区)③北川晴雄(静岡市清水区)④宇藤敬行(磐田市)⑤天野聡(静岡市駿河区)▽A ①佐藤登(中央区)②宮城島捷翔(浜名区)③安藤隼斗(焼津市)④岸智之(静岡市葵区)⑤菅沼優星(磐田市)▽B ①田中耕治(神奈川県)②泉龍一(中央区)③高栁正芳(浜名区)④北島耕太郎(中央区)⑤阿部久夫(磐田市)▽C ①斉藤正直(中央区)②武村岳史(浜名区)③高瀬冬馬(中央区)④鈴木与四郎(同)⑤庄司圭佑(静岡
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「受動喫煙ゼロ」数値目標に 家庭、職場、飲食店で35年度 静岡県の次期健康増進計画
静岡県は、本県の総合的な健康づくりの指針となる次期健康増進計画(2024~35年度)に、「受動喫煙ゼロ」の数値目標を明記する方針を固めた。当初は「望まない受動喫煙のない社会の実現」との表現で調整していたが、受動喫煙が健康に及ぼすリスクなどを踏まえ、より具体的な目標設定が必要と判断した。 このほど静岡市内で開いたふじのくに健康増進計画推進協議会に最終案を示し、了承された。県によると、現状で受動喫煙にさらされている人の割合(22年度)は家庭6・6%、職場21・1%、飲食店22・4%。いずれも35年度に0%にすることを目指す。 1月の同協議会たばこ・アルコール・薬物部会で、委員から具体的な数値
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日本平動物園のゾウ 国内導入に転換 現在1頭、海外は断念 静岡市
静岡市は11日、現在高齢個体が1頭しかいない日本平動物園のゾウについて、海外ではなく国内で繁殖した個体の導入を目指す、と明らかにした。ワシントン条約で国際取引が規制されていることなどを受けたもの。同日に開かれた市議会観光文化経済委員会で担当者が明らかにした。 同動物園に現在いる「ダンボ」は推定57歳。国内で飼育されている雌のアジアゾウの中で最高齢となっている。共に飼育されていたシャンティは2022年5月に53歳で死んだため、飼育されているゾウはダンボ1頭きりとなっている。市はこれまで、原産国のタイを訪れるなどして導入に向けて直接交渉をした経過もあったが修正する。過去には群れで展示を行うゾウ
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駐車場設置義務を緩和へ 条例改正案提出 静岡市
静岡市の望月克彦交通政策課長は11日の市議会2月定例会都市建設委員会で、一定規模以上の建築物に駐車場の設置を義務付ける条例について規制を緩和する方向で改正し、既存駐車場の活用や大規模な開発事業の促進を図る考えを明らかにした。市によると、同条例を改正するのは2003年の制定以来初めて。高木強氏(自民)への答弁。 改正するのは「建築物付置駐車施設条例」で、商業地域と近隣商業地域に建設するホテルや飲食店、アパートなどについて、規制の対象になる建築物の規模や、延べ床面積当たりで設置すべき駐車場台数を定めている。 2月定例会に提出した改正案では、現行条例で「延べ床面積千平方メートル超を対象に、延
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「事故物件」再生し販売 浜松、静岡に営業拠点 マークス不動産(東京)需要見込む
マークス不動産(東京)は、孤独死や自殺などで心理的な瑕疵(かし)が生じた住宅など事故物件の取り扱い強化に向け、浜松、静岡両市に相次いで営業拠点を開設した。全国平均を上回る高齢化が進む静岡県では他の地方と比べて事故物件の相談が多いという。今後も売買双方に高い需要を見込み、葬儀会社とも連携しながら適正価格での取引を提案する。 事故物件を扱う大手不動産業者はほとんどなく、流通市場に出回らず空き家として放置される例が珍しくない。物件を持て余し、やむを得ず安値で売却する所有者も多い。そこで同社は2019年、事故物件を「成仏不動産」として取り扱うビジネスに参入。買い取った物件に特殊清掃、供養、改装を施
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大自在(3月12日)TARAKOさん
ハリウッドで開かれたアカデミー賞授賞式で、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞に輝いた。宮崎作品としては21年ぶり2度目。 ことしは日本から「君たち―」を含む3作品がノミネートされた。「ゴジラ―1・0(マイナスワン)」も邦画初の視覚効果賞に選ばれ、日本映画界にとって記念すべき日になった。この受賞によって日本の映画・アニメの魅力がさらに多くの人々に伝わるだろう。 一方、アニメでは先週、国内外で高い人気を誇る作品の関係者2人の訃報が相次ぎ、ファンを悲しませた。一人は「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」などを生み出した漫画家鳥山明さん、もう一人は「ちびまる子ちゃん」がアニ
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茶況(3月11日)18日ごろ摘採開始 種子島一茶
一茶の露地物で最も生育が早い鹿児島県種子島で18日ごろから、摘採が始まる見通しとなった。 種子島茶を扱う中央製茶(静岡市葵区)によると、静岡市中に初荷が届くのは来週後半の予定。前年より2日ほど早い販売となる。 西之表から入荷予定で、品種は極わせの松寿。2月の気温上昇で芽伸びが順調に進み、園相は良好という。 (経済部・垣内健吾)
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脱炭素支援へ人材育成 環境・安全 盛り土監視強化も【点検!静岡県予算案】
静岡県は2024年度当初予算案で、脱炭素や生物多様性をキーワードにした新たな環境施策を盛り込んだ。県民の暮らしを脅かす廃棄物の不法投棄や不適切な盛り土にも先端技術を駆使して目を光らせる。 廃棄物リサイクルの新規事業として、高齢化で増加している使用済み紙おむつの再資源化モデルの構築に2千万円を投入し、市町や廃棄物処理業者などの実証実験を支援する。環境負荷が大きい使用済み紙おむつの焼却処分をやめ、素材の上質パルプや樹脂、高分子吸収材を再資源化する仕組みの確立、普及を目指す。 脱炭素社会実現に向けた事業には総額6億3500万円を計上した。県内13金融機関などが参画するコンソーシアムを設立し、行
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根附(島田市出身)初V パリへ前進 出場ランク 日本勢2番手に スケートボード・ストリート五輪予選
スケートボード・ストリートのパリ五輪予選第6戦最終日は10日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで決勝が行われ、男子は昨年12月の世界選手権で銀メダルの20歳、根附海龍(DC Shoes、島田市出身)が263・74点で五輪予選初優勝を果たした。 世界王者の白井空良(ムラサキスポーツ)が3位で、14歳の小野寺吟雲は4位、青木勇貴斗(ボードライダーズジャパン、静岡市清水区)は8位。 女子は15歳の赤間凜音が270・84点で昨年6月の第3戦以来となる2勝目。吉沢恋(ACT SB STORE)が五輪予選で初表彰台の3位に入り、12歳の松本雪聖が4位、伊藤美優(JOCKS)が5位、藤沢虹々可が6位
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静岡市長が追悼「言い回しが好き」 TARAKOさん死去
静岡市清水区が舞台の人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子役で知られる声優のTARAKO(たらこ)さんが亡くなったことを受け、同市の難波喬司市長が11日、報道陣の取材に応じ、「TARAKOさん演じるまるちゃんの独特な言い回しが大好きだった。ご冥福をお祈り申し上げる」と悼んだ。 TARAKOさんは同区出身の漫画家・故さくらももこさんが作詞した市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」の歌唱を担当した。音頭の踊りのコンテストでは審査員を務めるなど、静岡との縁も深い。難波市長は「いろいろな面で静岡にご支援をいただき、心から感謝申し上げる」と述べ、アニメがもたらした効果や人々のつながりを「市の財
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「浜岡原発再稼働に反対」 静岡県内各団体がデモや要請 東日本大震災・福島第1原発事故13年
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から13年を迎えた11日、浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働に反対する市民団体が、集会や要請活動を静岡市葵区で行い、改めて原発の問題点を訴えた。 同区の常磐公園では脱原発社会実現に向け署名集めを目指す集会(原水爆禁止静岡県民会議など主催)を開いた後、約50人で市中心部をデモ行進した。「さよなら原発」などと書かれたのぼり旗を手に「再稼働反対」「フクシマを忘れない」と声を上げた。県平和・国民運動センターの渡辺敏明事務局長(62)は「福島では13年たっても家に帰れない人がいる。原発があることで複合災害などのリスクが高まる」と強調した。 県内55の市民グループ
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静清信金安東支店、改装オープン 横内を同一建物に
静清信用金庫はこのほど、安東支店(静岡市葵区)を改装オープンした。同区の横内支店を同じ建物内で営業する店舗内店舗に再編した。 駿府城公園に近い安東支店は入り口に徳川家康の薬園跡を示す石碑が建てられるなど地域の歴史と関わりが深く、新店舗は門壁と回廊を設けて城下町の風情を演出した。金融機関では珍しい木造で、県産材のぬくもり感が広がる。窓口には来店客が自ら金額を確認して入出金を行うセミセルフ型現金機器を設置したほか、太陽光発電や電気自動車(EV)、電動バイクなど環境に配慮した設備も導入した。 両支店ともに口座番号の変更は不要。
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清水病院 看護師の離職率11% 退職者減へ委員会設置方針 静岡市
静岡市立清水病院の大滝一秀病院総務課長は11日の市議会厚生委員会で、2023年度の同病院の看護師の退職者は、全体の11・0%の42人となるとの見込みを明らかにした。山本昌輝氏(自民)への答弁。 同病院によると、離職率は全国平均並み。22年度の退職者は43人(離職率11・6%)、21年度は30人(離職率7・9%)で、新型コロナウイルス禍を経て上昇傾向にある。退職理由は結婚や転院のほか、人間関係や病気、業務の多さなどが多いという。 退職者を減らすため、同病院は24年度、職員の負担軽減に向けた委員会を院内に設置する方針。作業のデジタル化などを進めるほか、幅広い業務に対応できる職員の育成にも取り
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奨学生4人、私立高卒業報告 夢は「静岡を愛されるまちに」 静岡新聞放送財団
静岡新聞社・静岡放送が設立した「静岡新聞放送奨学財団」は11日、今月で県中部の私立高校を卒業する奨学生の卒業報告会を静岡 新聞放送会館(静岡市駿河区)で開いた。出席した奨学生4人が、高校生活の思い出や今後の抱負を話した。 奨学生は「勉学やボランティアに励み、部活動の部長も務めた」「小学生から続けてきた陸上に打ち込むことができた」などとそれぞれ振り返った。また大学では経営学を学ぶという奨学生は、「生まれ育った静岡県をもっと愛されるまちにしたい」と夢を語った。 静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長が、奨学生に記念品のペンケースを手渡した。大須賀社長は「3年間の皆さんの努力が卒業という成果に結
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JA静岡市人事(4月1日)
監査室長(監査室課長)松木孝明▽人事課長(人事課次長)高柳晴人▽金融部長兼貯金推進課長(金融部長)朝比奈兼夫▽ローンセンター長(藁科支店次長)牧田直之▽営農経済部総合経済センター体制整備兼茶業対策担当(茶業センター長)長倉正幸▽企画部長兼広報課長(企画部長)宮奥淳▽南部総合経済センター長(長田営農経済センター長)畑澤裕次▽北部営農センター長(藁科営農経済センター長)村田覚▽直販課長(しづはた営農経済センター長)漆畑尚子▽茶業センター長(美和営農経済センター長)杉山剛英▽美和ブロック統括部長兼美和支店長(広報課長)大長理恵子▽南部ブロック統括部長兼高松支店長(豊田支店長)平谷貴康▽豊田支店長(
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通学路で速度超過警戒 静岡南署など 地元住民の要望受け、取り締まり
焼津市で先月、小学生3人が重軽傷を負う事故が発生したことなどを受け、静岡南署と県警交通指導課は11日、静岡市駿河区の東豊田小学区通学路で交通取り締まりを実施した。 道幅が狭く、上り坂の先に横断歩道がある市道沿いに可搬式速度違反自動取締装置を設置。交通量があり速度超過で通行する車両が多いため、地元住民からも取り締まりの要望があった。署員ら4人が通行車両の速度に目を光らせたり、登校する児童に横断歩道を安全に渡るよう呼びかけたりした。約2時間で時速30キロの制限速度を超えた車両が10台以上通過した。 同署の鈴木英文交通課長は「管内には危険な通学路が多くある。継続的に取り締まりを推進したい」と語
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3人に静岡市長顕彰 スポーツ全国、世界で優勝
静岡市は11日、スポーツや芸術などの分野で優れた成績を収めた市民をたたえる市長顕彰の授与式を市役所静岡庁舎で開いた。2023年度は3人が選ばれ、難波喬司市長が表彰状を贈った。 特別国民体育大会の馬術少年リレー競技で優勝した静岡聖光学院高1年の浅川駿萬さん(16)、全日本総合エアロビック選手権大会のエアロダンス種目シニア男子部門で優勝した渡辺龍乃介さん(31)、聴覚障害者がプレーするフットサルの世界大会「ろう者フットサル選手権大会」に日本代表として出場し、優勝した酒井藍莉さんが受賞した。 浅川さんは「感動を与えられる選手を目指し、これからも頑張る」、渡辺さんは「この賞をもらったからにはさら
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不登校児の居場所づくり 討論 23日、静岡市清水区でシンポ
静岡市社会福祉協議会は23日午後1時から、不登校の子が集える「子どもの居場所づくり」をテーマにしたシンポジウムを同市清水区のはーとぴあ清水で開く。 市社協が取り組んだ居場所づくりに関する調査研究事業について報告するほか、不登校の問題に詳しい常葉大の太田正義准教授やスクールソーシャルワーカーらがパネル討論する。定員300人。参加無料。 問い合わせ、申し込みは市社協清水区地域福祉推進センター<電054(371)0291>へ。
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白沢さん 50年見守りありがとう 安東小児童から感謝状 交通安全指導 29日引退 静岡市
静岡市葵区の安東小で交通安全指導のため登校する児童の見守り活動を50年間続けてきた白沢孟さん(92)=同区=が29日、同校離任式の日をもって活動を引退する。白沢さんは11日、感謝の気持ちと同校創立150周年を祝うため同校で花火を上げた。 児童が教室の窓から見守る中、運動場で打ち上げ花火3発を披露した白沢さんは「皆さんの元気なあいさつが活力のもと。交通安全に気を付けて。ありがとう」と惜別の言葉を述べた。 3年生からは日頃の活動への感謝状が手渡された。同校音楽科教員の鈴木光さん(64)は「白沢さんがいると子どもたちも自然とあいさつが出る。学校の歴史とも言えるかけがえのない存在」と振り返った。
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静岡市葵区・江川町交差点 24年度に横断歩道新設 市議会
静岡市の小沢滋都市企画担当課長は11日の市議会2月定例会都市建設委員会で、検討していた葵区の江川町交差点の横断歩道新設について交通管理者の静岡県警と合意し、2024年度に交差点改良工事に着手すると明らかにした。高木氏への答弁。 市は中心市街地の回遊性向上とバリアフリー化のため、12年に平面横断の社会実験を行うなど同交差点の横断歩道増設を検討していた。今回の新設で、5差路のすべてに横断歩道を設置するめどがついた。 新たな横断歩道は北街道に、Denbill(デンビル)側と日本生命静岡ビル側を結ぶ形で設置する。信号機付き。24年度当初予算案に事業費を計上した。 市によると、歩車分離式信号機を
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角田光代さん静岡で講演 デビュー経緯や転機語る
図書館の支援活動を行う静岡図書館友の会(山下多津美代表代行)は10日、「八日目の蟬」「愛がなんだ」などで知られる直木賞作家角田光代さんを招いた講演会を、静岡市葵区のもくせい会館で開いた。 角田さんは小学2年時の作文に「作家になりたい」と記してから大卒後に文芸誌でデビューするまでのいきさつを語った。30代半ばに純文学からエンターテインメント小説にかじを切った経緯、午前8時半から午後4時までに執筆時間を定めている理由にも触れた。 2017~20年に刊行した「源氏物語」現代語訳を契機に心境の変化があったと明かし「依頼を受けて小説を書くのをやめた。書きたいものを書いて(出版社に)持ち込む方式にし
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鈴木慶則「水の絵」展に寄せて 「絵画」とは何かを追求
清水に生まれ、1960年代末のアートシーンに大きな足跡を残した画家・鈴木慶則を回顧する「水の絵」展が静岡市清水区のフェルケール博物館で開催されている。 副題は「『幻触』と『幻触』以降の鈴木慶則」。「幻触」とは、静岡を拠点に全国的にも注目された60年代のグループで、鈴木はその中心的なメンバーだった。彼は当時、美術史的な「名画」の模写とキャンバス裏面の精緻なだまし絵とを同一画面内に併置させた「非在のタブロー」シリーズを展開。それはまさに時代が生んだ絵画論的絵画の傑作といえよう。 そして後者は78年から30年余りにわたり、「水を用いて水を描く」試みを続けたもう一人の鈴木慶則である。今回の「水の
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5年ぶり静岡マラソン 国内外1万2千人力走 男子・小田さん、女子・田中さんV
静岡マラソン(静岡市、静岡陸上競技協会など主催)が10日、静岡市内で5年ぶりに開催された。静岡市役所静岡庁舎からJR清水駅前までの42・195キロで行われ、国内外から約1万2千人が参加した。男子総合は小田俊平さん(28)=コマネチRC=が2時間15分36秒で優勝し、女子総合は田中礼美さん(32)=平塚市陸協=が2時間41分23秒で制した。 小田さんは自己ベストを18秒更新。「沿道からの応援に力をもらい、気持ちを切らさず粘りきった」と振り返った。小田さんは7年前、自身初のフルマラソンとして同大会にエントリーした。「思い入れのある静岡マラソンで優勝できてうれしい」と笑顔を見せた。 女子総合優
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下山中に転倒し骨折
10日午後2時20分ごろ、静岡市葵区の南アルプス山伏登山口から北西約1・5キロ地点で、愛知県愛西市の女性会社員(64)が下山中に転倒して歩行が困難になり、同行者が119番した。約2時間後に静岡市消防局のヘリが救助した。静岡中央署によると、女性は右足首を骨折したが、命に別条はないという。
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個性豊か ふんどし人物戯画 富士宮の伊藤さん 静岡市葵区で個展
富士宮市の戯画(ぎが)作家伊藤千史さんの個展「五百裸漢現る!」(実行委員会主催)が9日、静岡市葵区の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」で開幕した。会場を活用した文化プロジェクト「Art@東静岡(アート・アット・ヒロバ)」の第12回企画展。 円形の広場に白、黄など4色ののぼり旗を計約60本立て、一つ一つにさまざまな表情のふんどし姿の人物を墨で描いた。伊藤さんの代名詞的なモチーフを野外でダイナミックに展開した。コンテナを活用したギャラリーには、ふんどし一丁の男を描いた無数の布製造形物をつるし、空間作品として紹介している。 伊藤さんは個展初日に会場で白井嘉尚静岡大名誉教授とトークライブを行った
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ロープウェイ駅 絶景望むライブ 県内在住アーティストら 静岡市清水区・日本平
静岡鉄道などは10日、静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅「ちゃっきり節の碑展望台」で、アーティスト2人による野外ライブを行った。訪れた観光客たちは拍手を送るなどして楽しんだ。 出演したのは札幌市出身のシンガー・ソングライター工藤絵里菜さんと県内在住のたやももかさんら。野外ライブは一般社団法人ピースライブ(東京都墨田区)とのコラボで実現した。静鉄とピースライブはアーティストが野外ライブを行うことができる「アートスポット」に同展望台を登録していて、不定期でコンサートを行っている。 無料で場所を提供している静鉄の担当者は「観光客にプラスアルファの価値を提供できる。今後も継続したい」とした
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遊休農地で栽培 そばに舌鼓 「風味よくおいしい」 静岡市葵区・大川地区
静岡市葵区大川地区で8日、地区内で栽培したソバを味わう食事会が開かれた。企業などと農山村が協定を結び、協同活動に取り組む県の「一社一村しずおか運動」の一環。地域住民のほか静岡鉄道社員や行政関係者ら約60人が打ち立てのそばに舌鼓を打った。 会場の同区日向の大川生涯学習交流館では、地元の愛好家グループ「100年そばの会」の会員ら6人が手際よく手打ちそばを調理、シイタケや野菜の天ぷらとともに提供した。昨年から同運動に参加している静岡鉄道社員の大村萌恵さん(25)は「そばは風味もよくおいしかった。これからも皆の役に立てるような活動を展開したい」と笑顔で話した。 大川地区では住民有志の「はばたけ大
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応急救護 手順学ぶ 静岡女子高
静岡市駿河区の静岡女子高福祉科は8日、授業の一環で、応急救護の講習を同校で実施した。同科2年の10人が1次救命処置の手順などを確認した。 日本赤十字社県支部(同市葵区)の救急法指導員が講師となり、座学と実技を交えて傷病者への対応を説明した。座学では救護のポイントを解説し、道路上などでは二次的な事故を防ぐためにもまず自分の身の安全を守り、周囲と協力して救護に当たることを強調した。 実技では、生徒は練習用の人形を使って「胸骨圧迫」に挑戦。「腕が痛い」「疲れる」と言いながらも真剣な表情で取り組んだ。AED(自動体外式除細動器)の使用方法なども学んだ。 参加した河上あおいさん(17)は「応急救護のや
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依田勉三の短編完成 公開 松崎高、静大生が脚本制作 地元ロケ敢行
松崎町の松崎高の生徒や静岡市駿河区の静岡大の学生が主導して制作した短編映画「BEN BEN(ベンベン)」が完成し、10日に同町の伊豆文邸でお披露目された。北海道の十勝平野開拓に貢献した地元の偉人依田勉三を題材に、松崎の風景などの魅力を詰め込んだ映像を、出演した地元住民らが鑑賞した。 主人公の女子高生が勉三の功績を知り、将来の夢について思いをはせる約20分のストーリー。上映が終わると、会場は温かい拍手で包まれ、参加者が制作過程を振り返ったり、感想を語り合ったりした。 町や静岡大などが持続可能な地域づくりを進める「2030松崎プロジェクト」の一環で、2022年5月に着手した。生徒や学生が初
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アフガン女子教育 緩和を カレーズの会理事長、視察報告 静岡
アフガニスタンの支援活動に取り組むNPO法人カレーズの会(静岡市葵区)は10日、2月に1年ぶりに現地を訪ねたレシャード・カレッド理事長の視察報告会を同区で開いた。イスラム主義組織タリバンが復権してから2年半がたつ中、レシャード理事長は「治安が大幅に改善し、都市間の移動が活発になっている」と紹介。一方で同会の診療所のみならず、全国的に医師や看護師、助産師が不足しているとし「女子教育の緩和が必須」と指摘した。 レシャード理事長は約2週間にわたって母国であるアフガニスタンに赴き、国内外のNGOやカルザイ元大統領らと意見交換した。 パキスタンからのアフガン帰還民の問題、ケシ栽培を禁止された農家の収入
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7人制ラグビー 高校生ら熱戦 静岡で全国クラブユース開催
ラグビーや食を通じてオーストラリアとの交流促進に取り組む「オージーデイ実行委員会」(奥村聡実行委員長)は9日、「第1回U-19全国クラブユース選手権7人制ラグビー大会」を静岡市駿河区の草薙総合運動場球技場で開催した。静岡県内外の高校生らでつくる6チームが出場し、白熱した試合を繰り広げた。 人数がそろわずラグビーの試合が難しい高校生らに向けて、7人制の大会を企画した。試合は15人制と同じフィールドの広さで14分間で行い、タックルなど激しい攻防が展開された。競り合いの末にトライやゴールが決まると、観客から拍手や歓声が起こった。 試合の合間には、同国で高い人気を誇るスポーツ「オーストラリアンフ
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声優TARAKOさん死去 静岡「ちびまる子ちゃんランド」、ファンが別れを惜しむ
人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子役で知られる声優のTARAKO(たらこ)さんが4日未明、死去した。63歳。群馬県出身。葬儀は近親者で行った。後日、お別れの会を検討している。 所属事務所やフジテレビによると、今年に入って闘病しながら仕事をしていたが、容体が急変したという。 「ちびまる子ちゃん」への最後の出演は、24日の1時間放送内のエピソード「『まる子、水の味がわかる?』の巻」となる。このエピソード以外は、10日以降当面の間、過去に放送したエピソードを放送する。後任の声優などは検討中という。 1980年代、アニメ「うる星やつら」「めぞん一刻」に出演した。90年に放送を開始し
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バスケB2・ベルテックス静岡、1点差の接戦逃す 下位の奈良に競り負け
バスケットボールBリーグ2部(B2)は9日、静岡市中央体育館などで行われ、静岡は69ー70で奈良に敗れた。通算19勝27敗で西地区5位は変わらず。東西各地区の4位以下によるプレーオフのワイルドカード争いでは静岡を含む3チームが同率で並び、対戦成績により出場圏内の2位に浮上した。 第1クオーターにトーマス・ブロープレーの連続3点シュートなどで先行すると、リードを保ち折り返した。しかし、第3クオーターに逆転を許すと、追い上げもむなしく競り負けた。10日も同体育館で奈良と戦う。 ▽2部 奈良 18勝28敗 70(12―15 20―22 19―9 19―23)69 静岡 19勝27敗 PO進出へ重
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先進的教育スーパーサイエンスハイスクール(SSH)静岡県導入20年 科学的知見からテーマ追究 静岡北/3年間で300時間受講 浜松工/成果発信スキル向上
先進的な科学教育を行う高校を文部科学省が指定する「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」。県内に導入されて本年度で20年を迎えた。指定校を訪ね、どのような教育によりどのような成果が表れたのか探った。 SSH指定校の静岡北(静岡市葵区)で、2月中旬に開かれた1年生「課題研究」成果発表会。理数科、国際コミュニケーション科、普通科の全480人が探究テーマ選定の動機、目的、仮説を披露した。「身長を伸ばす方法」「全人類に好まれる香りとは」「男と漢の違いとは」。会場には多彩なポスターが並んだ。 理数科1年の梅原明雅さんと遠藤碧海さんは、ケイ酸ナトリウムとエタノールでスーパーボールを作る方法をテー
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⚾静岡・草薙でプロ野球オープン戦 楽天ー日本ハム 鈴木大地(小山町出身)好機広げる一打
プロ野球のオープン戦は9日、6試合が行われた。静岡市駿河区の草薙球場では楽天と日本ハムが対戦し、3-3で引き分けた。 【評】日本ハムは開幕ローテーション候補の鈴木が5回2安打無失点とアピール。無四球でテンポよくアウトを重ねた。楽天は先発陣の一角を担う荘司が1回2安打2失点で緊急降板。後を受けたルーキー松田が3回無失点の好投を見せた。 1500安打まであと41本 「意識せず優勝目指す」 楽天の鈴木大地(小山町出身)は草薙球場での日本ハムとのオープン戦に六回の一塁守備から出場し、九回に好機を広げる一打を放った。球団の野手では最年長の34歳。与えられるチャンスが減る中で確実に結果を出す集中
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復興願う2千の灯 静岡市でキャンドルイベント 東日本大震災13年前に
東日本大震災から13年を迎えるのを前に、静岡市清水区のJR清水駅東口広場で9日夜、被災地の早期復興を願うキャンドルイベントが行われた。岩手県立山田高の生徒100人から寄せられた復興への決意などのメッセージが2千本のキャンドルに添えられた。 清水で「3・11」の犠牲者への慰霊や、防災・減災のための取り組みを続けている防災フェスタ実行委員会の主催。例年恒例のイベントで、今年は清水浜田小5年生の児童が「灯火に希望をのせて」のテーマでキャンドルナイト全体のデザインを考案した。「希望を届ける鳥」や富士山がキャンドルで描かれ、訪れる人を楽しませた。 山田高の生徒からは「感謝を忘れない」「能登半島地震
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身体表現の楽しさ感じて パフォーマー松島さん(沼津)がワークショップ 10日も静岡市葵区で
静岡市葵区の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」で9日、国内外で活躍するパフォーマー松島誠さん(60)=沼津市=による身体表現のワークショップ(実行委員会主催)が開かれた。同会場の一般参加型アート企画「ヒロバあそび!」の一環。 参加者約10人が松島さんの緩急自在の手や足の動作に倣いながら、思い思いに体を動かした。「相手の動きから何かを感じ取って、コミュニケーションしよう」という松島さんの呼びかけに応え、身体表現の楽しさを満喫した。 10日も午前10時半と午後2時に実施する。1回約30分で参加無料。希望者は直接「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」へ。問い合わせは同会場<電054(294)710
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【TARAKOさん死去】2018年清水区訪問「またゆっくり来たい」 まるちゃん音頭の踊り審査
30年以上にわたって人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子を演じたTARAKO(たらこ)さんは、静岡市清水区出身の漫画家・故さくらももこさんが作詞した市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」の踊りのコンテストで審査員を務め、2018年には実際に同区を訪れた。 当時、TARAKOさんを案内した市職員の萩原さほりさんは、「せっかく清水に来たのだから、アニメゆかりの地を見たい」との要望に応え、作品に登場する同区内の神社や小学校を一緒に巡った。萩原さんは「TARAKOさんはとても感激した様子で、『またゆっくり来たい』と話していた」と振り返る。 突然の訃報には、「びっくりした。まるちゃんのよう
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10日に「静岡マラソン」 静岡市内コース周辺で交通規制
「静岡マラソン2024」が10日に開催されるのに伴い、静岡市内のコース周辺は同日朝から、交通規制が実施される。 マラソンは午前8時20分に市役所静岡庁舎前をスタート。駿府城公園周辺は早い所で同4時から規制する。時間帯により、コースになる北街道、流通センター通り、麻機街道、本通、安西通り、国道150号の一部や、静清バイパスの一部インターチェンジなどに車両が進入できなくなる。フィニッシュのJR清水駅東口周辺の道路も午後5時まで規制する。 市内を走るしずてつジャストラインの路線バスは一部が迂回(うかい)運行したり、運休したりする。 問い合わせは大会に関しては実行委事務局<電054(251)3
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短い言葉で努力ねぎらう(蔭山昌弘/スクールカウンセラー)【思春期の心 支える力 受験⑦】
今年の入学試験も終わりを迎えようとしています。合格証を手にした人は喜びと解放感に満たされた時を送っていることと思います。存分に自分をねぎらい、新しい環境への希望と自分自身への期待を膨らませてください。 一方、悔しさ、失意、時に絶望と、自分だけが目の前をふさがれてしまったかのように感じている人もいるかと思います。親や友達からどんな言葉をかけられても、心の奥にまで届くことはなく、耳をふさいで部屋にこもってしまったり、海を見てぼーっとしてみたり、何をやっても心の安らぎは得られず、悶々[もんもん]と時の流れに身を委ねるばかりなのでしょう。そのような状態で話しに来た生徒に、私も一緒にぼーっとした時間
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被災文化財救済「連携が大切」 所有者や技術者、活動報告 静岡市葵区で講座
静岡市歴史博物館は9日、災害時の文化財保護の活動「文化財レスキュー」を紹介する講座を同市葵区の同館で開いた。2022年9月の台風15号で被災した静岡平和資料センター(同区)の資料を救済するために活動した田中文雄センター長ら3人が、所有者、技術者、協力者それぞれの立場で取り組みを報告した。 同センターの資料は、駿河区の市立南部図書館地下室に預けていた4箱分が約60センチの浸水による被害を受けた。カビや劣化を防ぐため、業務用冷凍庫に保管し、解凍後に水で洗ったりエタノールで殺菌したりして乾燥させた。 被災して約1週間後に状況を確認したNPO文化財を守る会(葵区)の友田千恵理事長は「初動が遅く
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相次ぐ飲酒運転 静岡中央署、繁華街で検問 歓送迎会シーズン警戒
静岡市葵区の中心部で飲酒運転の摘発が相次いだことを受け、静岡中央署は9日未明から朝方にかけて飲酒運転の取り締まりを葵区の繁華街周辺で実施した。 管内では2日深夜、飲酒運転で事故やトラブルを起こした容疑者が逮捕される事件が2件発生した。飲酒検問はコインパーキングが近くにある葵区七間町の青葉通交番前交差点付近で9日午前1時から開始。交通課員や交番員の約10人態勢で通行車両に一時停止を求め、検知器でドライバーのアルコール濃度を測った。 今回の摘発はなかったが、春の歓送迎会シーズンを迎え、週末の繁華街で取り締まりを強める。斉藤行紀交通課長は「飲酒機会の増える時期。街中での検問などで抑止効果を高め
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「芹沢銈介の家」2階を特別公開 静岡市駿河区・美術館の付属施設
静岡市駿河区の市立芹沢銈介美術館は7、8の両日、付属施設「芹沢銈介の家」の2階部分を期間限定で公開した。計32人の見学者が訪れ、普段味わうことのできない建物の雰囲気や2階からの景色を堪能した。 都内から移築した木造2階建ての和風建築。元々は宮城県登米市の農家が使用していた家を都内に移し、芹沢自身で改装した。2階の10畳二間の庭側に面した手すりには握りやすくするくぼみがあったり、部屋を仕切るふすまに和紙と葛布の2種類が使われていたりと工夫が施されている。 愛知県豊田市から訪れた久保田佳果さんは「和の雰囲気の中にモダンさがあり、細部までこだわりが感じられた。計算された美しさに息をのんだ」と話
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清水港の日の出岸壁、改良工事完成祝う 大型船2隻着岸可能に
国土交通省清水港湾事務所などは9日、清水港の清水マリンターミナルで、日の出岸壁改良工事完成式典を行った。海外の大型国際クルーズ船が2隻同時に着岸できるようになった改良工事の完成を祝った。 清水港では富士山世界文化遺産登録を追い風に客船寄港数が急増している。大型客船や貨物船の2隻同時接岸に加え、完成から30年以上経過した岸壁の老朽化への対応が課題となっていた。2018年度以降、段階的に工事を進めてきた。 式典で難波喬司静岡市長は、客船誘致をけん引してきた地元客船誘致委員会に礼を述べ、「2隻同時着岸が可能となった日の出岸壁は新時代を迎えた。受け入れ態勢を整えたい」と述べた。岸壁に移動し、テー
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新聞配達員 高齢者の事故防ぐ 静岡・清水署、2人に感謝状
新聞配達中に認知症の疑いのある高齢者を発見して安全を確保し、交通事故を未然に防いだとして清水署はこのほど、静岡市清水区の新聞配達員2人に署長感謝状を贈った。 感謝状を受けたのはシミズ新聞店の糸山恭平さん(33)と川口敏恵さん(58)。糸山さんは1月18日未明、川口さんは2月26日未明の新聞配達中にそれぞれ、道路上で認知症の疑いのある70代女性と80代女性を発見して同署に通報し、女性の安全を確保して交通事故を防いだ。 鈴木正勝署長は2人に感謝を伝え、「高齢者が事故や犯罪に巻き込まれることは多い。引き続き見守り活動に協力を」と話した。
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沼津の片岡屋が創立記念式典 静岡
建設関連専門商社の片岡屋(本社・沼津市)は9日、創立87年の記念式と入社式を静岡市駿河区で開いた。社員ら約140人が参加し、新入社員9人の紹介や永年勤続者10人の表彰を行い、飛躍を誓った。 秋元利之社長は、2023年12月期の売上高が過去最高となり、増収増益を確保したことなどを報告し、「今年はトライアンドエラーの年。仲間で意見を交わし、挑戦と失敗を繰り返しながら成功に近づこう」と呼びかけた。
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人と建築テーマ 入選写真を表彰 静岡市で10日まで展示
静岡県建築士事務所協会(金丸智昭会長)は9日、「第25回『人と建築』フォトコンテスト」の表彰式を静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで行った。県内外の建築と人の関わりをテーマにした241点から選ばれた入賞・入選の33点を表彰した。10日まで同ギャラリーで入賞・入選の作品展を開いている。 最優秀の金賞に輝いた作品「螺旋(らせん)怪獣」を撮った鳥居良崇さん(37)=磐田市=らに金丸会長が表彰状を手渡した。鳥居さんは浜松市中央区のクリエート浜松の中庭にある螺旋階段を撮影。日光で施設壁面に反射し、影まで二重に見える印象的な場面を写真に収めた。「人がなかなか通らない場所で苦労した。面白い形だと思って撮影
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トコハの名品展 学芸員が作品の楽しみ方ご紹介 静岡
開催中の「トコハの名品-常葉ギャラリー収蔵名品展」(常葉大、静岡新聞社・静岡放送主催)のギャラリートークが9日、静岡市葵区の同大静岡瀬名キャンパス内の「常葉ギャラリー」で開かれた。学芸員が来場者と展示室を回り、作品の見どころや楽しみ方を提案した。 菊川市の旧常葉美術館から移転したことを記念した展示会で、6日から後期の展示が始まった。主会場の作品を入れ替え、約40作品を展示している。 日本画は、江戸時代後期に活躍した渡辺崋山の「墨菊図」や弟子の小田〓川の「花鳥図」など優美な文人画を展示。富士宮市ゆかりの洋画家曽宮一念の油彩画は、自身の失明が近いと分かってから夫人と旅した欧州の風景を描いた作
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牧之原の自然薯「広げたい」 鍼灸師から転身の山村さん 地元生産者に教え請い奮闘
自然薯(じねんじょ)の産地として知られる牧之原市で元鍼灸(しんきゅう)師の山村美和さん(37)が新規就農者として奮闘している。近年、高齢化などで生産農家の減少が課題となっている中、若手農家の一人として地域農業をリードする存在になりつつある。 静岡市内で鍼灸師として働いていた山村さんは結婚を機に5年前に牧之原市に移った。新たな土地での生活が始まり、挑戦の舞台として選んだのが大好物だった自然薯栽培だった。「農業の経験もなく、当初は趣味程度としか考えていなかった」と話す山村さんだったが、長年にわたって自然薯栽培を続ける長谷川正治さん(60)から指導を受ける中、就農を志すようになった。約2年間の研修
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離婚後、子を大学進学させるには ひとり親向け貸付金の利用を
問 先月離婚し、高校1年の子と暮らす母親です。高校卒業後は大学まで進学させたいと思いますが、養育費を元夫からもらえておらず、大学に通わせるとなると金銭的に厳しい状況です。活用できる支援制度は何かありますか。 答 ひとり親家庭には、子どもが18歳に達した最初の3月31日までの間、児童扶養手当が支給されます(所得制限あり)。支給は2カ月に1回で、金額は所得の状況に応じて全国一律で決まっています。申請や受給の方法といった具体的なことは、お住まいの市町担当課に相談してください。 大学に進学するにはお金がかかりますが、ひとり親家庭に向けた各種貸付金制度があります。母子父子寡婦福祉資金貸付金の制度で
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静岡の郵便局強盗 東方向に逃走か 爆発物?にひも状の物
静岡市葵区の静岡北瀬名郵便局に7日に女とみられる人物が押し入り、爆発物をほのめかすような物で職員を脅して現金約90万円を奪った強盗事件で、犯行を終えた女が同郵便局を出て北側に走った後、すぐに東方向に右折して逃走したとみられることが8日、関係者への取材で分かった。静岡中央署は現場とその周辺で防犯カメラやドライブレコーダーの映像、女の目撃情報を集めながら逃走経路などの捜査を進めている。 関係者によると、女がカウンター越しに職員を脅す際に使った物は、ひも状の物が付いていて、対応した職員が爆発物かもしれないと認識したという。ただ、稚拙な手作り感があり、実際には爆発するような危険物ではなかった可能性
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静岡・梅ケ島で住宅全焼1人けが 近隣3棟に延焼
8日午後8時ごろ、静岡市葵区梅ケ島の男性方の1階から出火し、木造2階建て住宅を全焼した。近隣の住宅1棟と倉庫2棟にも延焼し、いずれも全焼した。静岡中央署によると、男性は90代で、80代の妻との2人暮らし。男性は両手と両足などにやけどを負って救急搬送され、重傷とみられる。
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つり輪練習で障害 原告損賠請求棄却 静岡地裁判決
2018年に静岡学園高(静岡市葵区)体操部でつり輪の練習中に発生した落下事故で、頸髄(けいずい)損傷の大けがを負ったのは学校側が安全対策を怠ったためとして、元生徒の男性(23)と家族が学校法人新静岡学園に約4億1900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁(日野直子裁判長)は8日、請求を棄却した。 判決によると、男性は18年3月16日、試合形式で10種類の演技を連続して行う通し練習の2回目で、最後の技「前方屈身2回宙返り」での着地を試みた際に額からマットに落下。頸髄損傷で四肢に重い後遺障害が残り、身体障害者等級1級の認定を受けた。原告は補助者を配置しなかったことなど顧問教諭の注意義務
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賃上げの春、中小奮闘 大手大幅ベアの一方…止まらぬコスト高 静岡県内、実施企業も人材流出に危機感
賃上げ機運がさらに高まる中でヤマ場を迎えた今春闘は、県内でも一部大手企業が大幅なベースアップ(ベア)や一時金の上乗せ方針を打ち出している。一方で、原材料・エネルギー高が収益を圧迫する中小企業の経営環境は依然厳しく、労務費の増加は大きな負担としてのしかかる。利益をいかに確保し、社員の待遇改善につなげるか。経営者の奮闘は続く。 輸送機器部品の外装ケースを試作する浅沼技研(浜松市中央区)は4年前、発注元から渡される設計の図面と試作品の誤差を測る高精度3次元測定機を導入した。投資費用は2億1500万円。誤差の測定能力は世界最高峰の0・3ミクロン(1万分の3ミリ)と、一般的な測定機と比較して10倍
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大自在(3月9日)花沢の里
日ごとに強まる陽光に誘われる形で静岡市と焼津市の境にある満観峰(470メートル)に登った。石垣と板張りの建物が見事な歴史的景観を醸す山村集落「花沢の里」を過ぎ、鞍掛峠まで上がれば山頂は遠くない。 途中の登山道で先を急ぐ小学生に抜かれた。老若男女でにぎわう山頂で富士山と静岡市街を眺めた後は鞍掛峠に戻り、高草山(501メートル。 へと登り返す。こちらの山頂からは志太平野が一望できる。 高草山を南へ下ると花沢城跡の看板が見えた。ここまで来ると人影はまばらになる。案内板によると花沢城は戦国時代の山城。武田信玄の駿河侵攻時、今川の城として最後まで抵抗した。武田軍は城を包囲し、信玄は高草山中腹に陣
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記者コラム「清流」 「投票率向上」は必要か
「商業施設に期日前投票所を」「若者の選挙啓発動画コンテストを開く」―。静岡大生と静岡市選管は本年度から、連携して来春の市議選の投票率向上に向けた対策を考えている。 投票率低下に問題意識を持つ若者が主体となった良い取り組みだと思い、継続的に取材してきた。関係者間では好意的な意見が交わされた一方で、「投票率アップが目的になっていいのか」との意見も聞いた。候補者の資質や政策を理解せずに投票して投票率を上げても、良いまちづくりにはつながらないとの趣旨だ。 いろいろな意見があるだろうが、個人的には、より暮らしやすい社会にするために、やはり投票率が上がることは大切だと思う。行政の課題や政治家の仕事ぶ
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県警警務部長に就任 日吉知洋さん(静岡市葵区)
1991年に警察庁に入り、主に警備部門を歩んできた。栃木県警警務部長、皇宮警察警備部長、埼玉県警警備部長などを歴任。伊東市出身で、本県警での勤務を「何となく安心する」と親しみやすい笑顔で語る。休日の史跡巡りが趣味。実家への帰省も心がけている。58歳。 ―着任して思うことは。 「高校まで伊豆半島で、30年以上を警察庁や全国警察勤務で過ごしてきたが、故郷で仕事ができることは非常に幸せ。人間も自然の生き物で、自分が育った地域に戻ると安心するのは不思議。富士山や駿河湾など大自然がもたらす豊かな恵みを受けているからか、自然災害への県民の防災意識が高いと感じた」 ―災害対応の主な経歴は。 「伊東
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謎解きで実感、考える楽しさ 松丸亮吾さん、静岡雙葉高で講演
静岡雙葉高(静岡市葵区)の2年生有志は6日、タレントで謎解きクリエーター集団「リドラ」(東京都)代表の松丸亮吾さんを招いた講演会を同校で開いた。校内外から約750人が来場し、謎解きを通して「考えることの楽しさ」に触れた。 松丸さんが「勉強」「将来」などのテーマに沿って、会場の質問に答える形式で行われた。「苦手な科目への取り組み方は」との質問に松丸さんは「自分の好きなことをご褒美に設定する」と助言し、「勉強とは『考える姿勢』を作ること」と強調した。松丸さんらが今回のために考案した謎解きも披露され、正解が分かった来場者から大きな歓声が起こった。 企画運営や出演交渉は、全て生徒が手がけた。有志
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浜松新球場「ドーム型にすべき」「草薙球場と同等に」 委員間で意見隔たり
静岡県議会建設委員会は8日、浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備予定の新野球場を巡り、県西部の委員から意見や要望が相次いだ。「2万2千人の多目的ドーム型があるべき姿」「静岡市の草薙球場と同等のものを」といった声が交錯し、意見の隔たりが鮮明となった。県は3案を併記し、絞り込みを先送りする方針だが、合意形成は難航が必至だ。 ふじのくに県民クラブの田内浩之氏(湖西市)は浜松市や地元経済界の要望や、県有資産が県中部に偏っていることを挙げ、ドーム型を求めた。「多目的型であればいろいろな事業で活用でき、中長期的には税金投入が少なかったという結果になるのでは」とも述べた。ふじは7日の建設委でも「妥当な計
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根附、青木ら 準決勝進出 スケートボード・ストリート五輪予選
【ドバイ共同】スケートボード・ストリートのパリ五輪予選第6戦第3日は8日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで準々決勝が行われ、男子の日本勢は東京五輪王者の堀米雄斗(MIXI)が83・23点で2位、14歳の小野寺吟雲が79・39点で3位、昨年世界選手権銀メダルの根附海龍(DC Shoes、島田市出身)が4位となるなど6人全員が9日の準決勝に進んだ。 世界選手権覇者の白井空良(ムラサキスポーツ)は10位、渡辺星那は13位、青木勇貴斗(ボードライダーズジャパン、静岡市清水区)は14位で上位16人の進出枠に入った。 女子は東京五輪金メダルの西矢椛、織田夢海[ゆめか](ともにサンリオ)赤間凜音[
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「デザインファーム」惜しまれ閉館へ 静岡・御幸町に移転 専門学校が企画運営
静岡市葵区鷹匠の静岡デザイン専門学校が企画運営するサテライトスペース「デザインファーム」(同区七間町)が同校の校舎移転に伴い17日で閉館し、17年間の歴史に幕を閉じる。 2007年6月のオープン以来、同校生徒や卒業生らの作品展が開かれ、地域住民にも親しまれてきた。同スペースの広報担当者は「閉館と聞いて駆けつけた方が『生徒の新しい発想が元気を与えてくれる夢の館だった』と言ってくれた。17年間、市民を中心に多くの方に愛されていたと強く感じた」と振り返った。 最終イベントとして、ファッションデザイン科3年生による授業成果展「クリエーティブワーク卒業制作」を17日まで開催中。1月に開いた卒業制作
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美容業界へ新たな一歩 静岡県美容専門学校(静岡市)で卒業式
静岡市葵区の静岡県美容専門学校は8日、卒業式を同校で行った。昼間過程と通信課程の卒業生113人が、美容業界での活躍に向けて新たな一歩を踏み出した。 式典では、望月ひとみ校長が各クラスの代表生徒に卒業証書を手渡した。望月校長は「人のために考え行動し、周りから感謝されるような社会人になってほしい。つらいことがあったら、仲間の顔や遠くから見守っている先生たちを思い出して」と激励した。 看護師として3年勤務した後、入院患者にネイルアートやヘアカットができるようになりたいとの夢を抱いて入学した青島悠さん(27)は「仲間と励まし合いながら日々を乗り越えてきた。初心を忘れず、貪欲に知識と技術を深めてい
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新設の消防管理室 目的や業務は 組織風土改善 求める声 静岡市議会企業消防委
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビル火災で消防隊員が殉職した事故について、市消防局の組織的課題を再検証した市の報告書が公表されたことや、24年度から同局内に「消防管理室」が新設されることに関し、8日の市議会企業消防委員会では、新たな部署の設置目的などの質問や組織風土の改善を求める意見が相次いだ。 消防管理室には市長部局の事務職員3人と消防職員1人の計4人を配置し、消防事務や警防事務の監査、消防関係法令の執行状況の管理監督などを行う。酒井淳司消防総務課長は、関連業務に精通し、コミュニケーション能力の高い職員を充てる方針を示したほか、部署の新設に伴う経費として24年度当初予算案に97万円を
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静岡医師会 115年の歩み紹介 静岡で記念式典
本年度で創立115周年を迎えた静岡市静岡医師会はこのほど、節目を祝う記念式典を駿河区内で開いた。会員や来賓ら約130人が出席し、福地康紀会長がスライドで明治期から続く同医師会の歩みを振り返った。 同医師会は1908(明治41)年4月に同市医師会として創立した。式典では福地会長が歴代の会長を紹介し、40年の静岡大火で医師会の医療救護班が市民の救護に当たったことや、45年の静岡大空襲では戦時医療団を組織し、百貨店「田中屋」(現静岡伊勢丹)に診療所を設けて負傷者を救護した歴史などを説明した。「平成時代以降は医療連携や多職種連携の歴史であった」として各種の連携システムを紹介したほか、新型コロナウイ
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静岡市、適応指導教室を「教育支援センター」に改称
静岡市は2024年度から、現在は「適応指導教室」としている不登校の子どもの公的な支援拠点の名称を、「教育支援センター」に改める。8日に開いた市議会市民環境教育委員会で市の担当者が改称について説明した。条例を一部改正する。 適応指導教室の名称を巡っては、文部科学省が既に適応指導教室の使用をやめて教育支援センターと切り替えている。不登校の児童生徒への支援の目的が、学校復帰から将来の社会的自立に向けたものへと変化する中、公的な拠点の役割を明確に打ち出すため静岡市でも改称を行う。 市内には各区内に1カ所ずつ拠点があり、22年は計約200人が通った。学校と併用するなど児童生徒自身に合ったスタイルで
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市税未納者 SMSで催告 静岡市、24年度から運用
静岡市の国分英夫納税課長は8日の市議会総務委員会で、2024年度から税金の未納者に対する催告にショートメッセージサービス(SMS)を活用する方針を示した。尾崎行雄氏(自民)と山梨渉氏(公明)の質問に答えた。 同市は現在、固定資産税や軽自動車税などの市税の未納者に対し、催告書の発送と電話連絡によって納付を促している。24年度からはSMSでも催告を行うようにし、納税率の向上につなげる。国民健康保険料と上下水道使用料の未納者にも同様にSMSを送る。 同課によると、2月に試験運用をしたが、市民からの苦情は来ていない。市をかたる詐欺メールとの混同を防ぐため、インターネット操作に誘導するリンクは掲載せず
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夢みらい応援資金 学生ら340人に贈呈 静岡で県社協
静岡県社会福祉協議会はこのほど、児童養護施設や里親家庭などで育った大学生や専門学校生ら計340人にそれぞれ10万~1万円の「夢みらい応援資金」を贈呈した。社会的養護の措置は大学などの入学前や在学中に解除されるケースがあり、学業との両立で困窮するリスクがあるため支援する。 静岡市内で開いた贈呈式に県児童養護施設協議会や県里親連合会の会長らが出席し、受領者を代表して目録を受け取った。施設の入所措置や里親への委託を解除された7人には10万円、延長されている12人には3万円を贈った。中高生321人には各1万円の図書カードを配った。 社会的養護を受けた子どもの大学進学率は年々高まっている。学生はアルバ
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個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?⑤ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
前回の賛否万論では、理想的な放課後の学びについて、「個々にカスタマイズした宿題は非現実的だが、運用を工夫する柔軟性は必要」「学力向上に加え、『非認知能力』の養成も大事」「子どもにどのような学力を求め、夢の実現を後押しできるか、親の度量が問われている」などの意見が寄せられました。多様な価値観が入り交じる現代。宿題や家庭学習が果たすさまざまな役割を多方面から考察することが「個別最適な学び」を理解する端緒になるのでは、と感じました。今回もキュレーターと読者の声を紹介します。 日本のあらゆる学び デザインし直すべき キュレーター 松浦静治さん(島田市) 任意団体Study Li
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原発処理水放出半年 漁業者は 東電に変わらぬ不信感 福島・いわきルポ【東日本大震災13年】
東日本大震災から間もなく13年を迎える中、静岡新聞社など全国の地方紙が連携し、読者参加型の調査報道に取り組む「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」を通じ、福島県いわき市を訪れた。昨年8月から始まった、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が続く地元の漁業者らは東電への変わらぬ不信感を口にした。 2月下旬、原発から南に約55キロ離れたいわき市の小名浜港。漁師歴約60年の志賀金三郎さん(77)は「東電は『基準値以下だから安全』としか説明しない。われわれの不安には応えてくれない」と憤った。 底引き網漁船の船主としてこれまで、「常磐もの」として高い評価を受けてきた地域の漁業を守
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茶況(3月7日)新団長に芝田さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は7日、2024年度定時総会を静岡市葵区で開き、新団長に美笠園(掛川市)の芝田悟さん(43)を選任した。任期は1年。 副団長には川連(牧之原市)の大石健さん(43)、石田茶店(森町)の石田宏之さん(43)が就いた。芝田団長は就任あいさつで「各企業の発展のため、団の活動を持ち帰って大いに役立ててほしい」と呼びかけた。 7人が卒退団し、24年度の団員数は70人。 (経済部・垣内健吾)
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社説(3月8日)再審法改正議連 世論喚起へ先頭に立て
刑事事件のえん罪被害者の速やかな救済につながる法整備を目指す超党派の国会議員連盟(議連)が近く発足する。立法府の国会を構成する議員が動き出した意義は大きい。しかも議連の呼びかけ人には党首や大物議員が名を連ねる。日本弁護士連合会(日弁連)が求めている刑事訴訟法の裁判のやり直し(再審)に関する規定(再審法)改正に向けた一歩になる。 再審法は戦後一度も改正されていない。日本の再審制度は、再審を開始するかどうかを判断する再審請求審と、有罪か無罪かを決める再審の2段階構造で、再審請求審に何十年もかかるケースが目立つ。日弁連は再審法に通常の裁判のような具体的な規定が乏しいのが原因として、証拠開示のルー
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根附(島田市出身)、青木(静岡市出身)が準々決勝へ スケートボード・ストリート五輪予選
スケートボード・ストリートのパリ五輪予選第6戦は6日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕して男子予選が行われ、日本勢は4人が8日の準々決勝へ進んだ。昨年の世界選手権2位の根附海龍(DC Shoes、島田市出身)が63・58点の3位、東京五輪金メダルの堀米雄斗(MIXI)が60・11点の5位で突破した。 青木勇貴斗(ボードライダーズジャパン、静岡市清水区)は17位、渡辺星那は19位で通過。佐々木音憧は32位で上位29人の進出枠に入れず落選した。 昨年の世界選手権覇者の白井空良(ムラサキスポーツ)と14歳の小野寺吟雲は五輪ランキング上位でシード選手のため予選が免除され、準々決勝から登場
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静岡で郵便局強盗 現金90万円奪い逃走、女か 静岡中央署が捜査
7日午後3時5分ごろ、静岡市葵区瀬名1丁目の静岡北瀬名郵便局に女とみられる人物が押し入り、現金約90万円を奪って逃走した。静岡中央署が強盗事件として調べている。 同署によると、女は身長150センチ程度で黒色のパーカと長ズボンを着ていた。パーカのフードをかぶり、黒色のサングラスと白色のマスクを身に着けていて、顔は見えない状態だったという。 女は1人で出入り口から入り、カウンターで窓口の職員に爆発物をほのめかすような物を示しながら、「お金をください」などと伝えた。職員が差し出した現金約90万円を奪うと、走りながら北側に逃げたとみられる。犯行時間は数分だった。当時、局内に4人の職員がいたが、い
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男女平等指数経済分野 静岡県42位 国保祥子准教授(県立大経営情報学部)に聞く【国際女性デー2024】
8日の国際女性デーに合わせ公表された2024年の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」で、静岡県の経済分野の順位は42位だった。22年は45位、23年は全国最下位の47位と、3年連続で40位台に低迷する。ジェンダー平等に経営戦略として取り組む県内企業を連載「しずおか企業探訪 経営とD&I」で紹介する県立大経営情報学部の国保祥子准教授に、本県の課題を聞いた。 -順位や各指標を見た感想は。 「全体の結果から、各都道府県で、女性の地位や社会的役割がどう捉えられているかが透けて見える。静岡県の結果は、学生や若年女性が果たしてここで働きたいと思えるのかと危機感を抱く内容だ。首都圏の大企業では既に
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荷主関係団体に協力依頼 物流効率化で 静岡運輸支局と労働局【迫る24年問題】
4月に始まるトラック運転手の残業規制で輸送能力低下が懸念される物流の2024年問題への対策として、国土交通省静岡運輸支局(野田敏幸支局長)と静岡労働局は7日、県内の荷主関係団体に物流効率化などを進めるよう協力依頼を行った。 野田支局長らが静岡市葵区の県中小企業団体中央会を訪れ、同会と県商工会議所連合会の代表者に書面を手渡した。取引環境の適正化やトラック運転手の働き方改革、共同輸配送、鉄道や海上輸送を取り入れたモーダルシフトの推進など、6項目で協力を求めた。 野田支局長は「持続可能な物流の実現に向けて、官民の関係者で取り組みを発展させていきたい」と強調した。同連合会の浅見祐司副会長は「より
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徳川刀剣伝承プロジェクトCF 半日で目標金額到達 5月まで継続 久能山東照宮
徳川家康をまつる久能山東照宮が6日に募集を開始した「刀剣伝承プロジェクト」のクラウドファンディング(CF)が、わずか半日で目標1千万円に達したことを受け、同東照宮博物館学芸員の宮城島由貴さん(38)は7日、「こんなに早く、多くの支援をいただきありがたい」と感謝した。 CFは徳川歴代将軍所用の刀剣を後世につなごうと企画された。家康の愛刀で重要文化財「無銘 光世作(ソハヤノツルキ)」などの刀剣保管用の白鞘(さや)の新調、国宝の太刀「銘真恒(さねつね)」の外装の復元模造制作に役立てる。 同東照宮による過去の刀剣修復CFの目標金額500万円と比べ、今回は目標金額を倍の1千万円と設定したが、約10
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「ありがとう 4号機」 FDA機、県内でラスト飛行 静岡空港
2010年から全国各地の路線で活躍したフジドリームエアラインズ(FDA)の4号機が7日、静岡空港でのラストフライトを迎えた。福岡(福岡県)への出発時に空港関係者らが「ありがとう 4号機」と書かれた横断幕を掲げ、同社で初となる引退機をねぎらった。 長年活躍した機体の節目に花を添えようと空港内で記念イベントを開いた。搭乗客にはポストカードなどの記念品が贈られ、FDAや富士山静岡空港の関係者が福岡に向かう機体を笑顔で見送った。 FDAによると、同機は2006年の製造。10年に導入する前は米国の航空会社で活躍していたという。FDAが保有する機体の中では製造された時期が最も古く、同社での総飛行時間
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3種のサウナ入り比べ 「心身ととのった」 静岡市・梅ケ島でイベント
語呂合わせから「サウナの日」と呼ばれる7日、静岡市葵区の「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」で、サウナを日帰りで楽しめるイベント「サウナーズデイ」が行われた。県内外から愛好者約30人が参加し、3種類のサウナを入り比べるなどして満喫した。 同施設の和室と洋室に常設されている2種類のサウナと、同区七間町の会員制個室サウナ「精神と時の部屋」が屋外に特設したテントサウナが用意された。愛知県半田市から訪れた児玉紗矢さん(31)と渡辺春香さん(28)は和室のサウナでお茶のロウリュ(熱い石に水を掛けて蒸気を出す入浴法)を体験し、「香ばしい」「ゆっくりと(心身が)ととのった」と笑顔を見せた。 参加者は入
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店舗に乗用車衝突 静岡市駿河区
7日午前8時50分ごろ、静岡市駿河区曲金4丁目の弁当店に焼津市内の女性(76)が運転する乗用車が店舗の外壁に衝突した。静岡南署によると、外壁に穴が開いたが、店内にいた従業員2人にけがはなかった。女性は腰などを打ち、軽傷とみられる。同署が事故原因を調べている。
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交通管制センター 10月開所の見通し 静岡県警
静岡県警は7日までに、庁舎の老朽化に伴い静岡市葵区西千代田町の県有地への移転整備を進めてきた新たな交通管制センターについて、10月に運用開始できる見通しを明らかにした。 地中を掘り進める基礎工事の過程で巨石が見つかり、掘削、除去に必要な重機の手配に期間を要したこともあって予定が当初より遅れた。建物自体の工事は現時点でほぼ完了し、管制機器の移設工事を進めて10月までに運用を始める。 同区新通にある同センターは県内の交通情報の収集・提供を行い、信号機や交通情報板などを制御する。1974年の建設から約50年が経過し、庁舎や付帯設備の老朽化が進んでいた。
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理事長・学長に今井氏 静岡県立大
静岡県は7日、県立大(静岡市駿河区)を運営する県公立大学法人が次期理事長兼同大学長に理事兼副学長の今井康之氏(69)を選出したと発表した。3月末で任期満了を迎える尾池和夫理事長兼学長(83)の後任となる予定で、今後、川勝平太知事による任命手続きに入る。任期は4月1日から2027年3月末までの3年間。 今井氏は1998年6月に同大薬学部教授に就任し、同大大学院薬学研究科長、同学部長などを歴任。2015年から副学長と法人の理事を兼務している。 今井氏は「教育や研究、地域貢献、学習などの環境をしっかりと構築していきたい。在校生や卒業生に『入学してよかった』と感じてもらえる大学を目指したい」とコ
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静岡県内ボーリング 実施へ JR社長検討「県、関係者に説明」【大井川とリニア】
JR東海の丹羽俊介社長は7日に名古屋市で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事のうち、県内で実施する予定の高速長尺先進ボーリングについて、大井川流域市町から提案があった大井川上流部の田代ダム取水停止期間中の実行に向けて「県や他の利水関係者の方々に説明していきたい」と述べ、具体的に検討する考えを示した。 大井川流域10市町は2月25日に静岡市で開かれたJRとの意見交換会で、発電設備の改良工事に伴い田代ダムでの取水が停止される2月から2025年11月までの間に県内でボーリングを実施して湧水が県外に流出しても、JRによる返水の方策は必要ないとの意向を示し、ボーリングの早期着手を求めて
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国モニタリング会議・矢野座長 一問一答 JR・静岡県協議 期限設定あり得る【大井川とリニア】
静岡県内のリニア中央新幹線トンネル工事を巡り、国土交通省が設置した環境保全対策のモニタリング会議座長を務める矢野弘典氏が6日に静岡市内で応じたインタビューで、主なやりとりは次の通り。 ―初会合の冒頭あいさつでJR東海に、リニア工事の事業計画について時系列を追って示すことを求めた。真意は。 「事業計画とモニタリングは紙の表裏のように一体であって切り離せない。工事の前、実施中、後の工程を時系列順に示してくれれば、モニタリングの議論がしやすくなる。目標達成のために今何をやるべきかを策定するのは、事業推進の常道だと思うので、JRに検討を促した」 ―JRと県に協議を促した狙いは。 「当事者間で
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永島英器 明治安田生命保険相互会社社長 健康、絆づくりを支援【ようこそ】
7日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長と懇談。2010年から3年間、静岡支社長として勤務した本県への思いを語り、地域における健康増進や絆づくりへの支援に意欲を示した。 新型コロナウイルス禍を経てリスクに備える意識が高まり、「保険の価値が再認識された」と自覚する。同時に「健康、絆、幸せ」をキーワードにした社会的価値の創造が「人々の安心感につながる」と強調。Jリーグを通じたスポーツ振興など、幅広い角度から地域活性化をサポートする。 静岡在任中はJR静岡駅北側の商店街と連携した「しずコン」に携わり、町おこしや若者の交流拡大などに注力した。清水みなと祭
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感震ブレーカー設置 補助に関心高まる 問い合わせ増 静岡市
静岡市の窪田貢介危機管理総室次長は7日の市議会総務委員会で、石川県の能登半島地震の発生以降、住宅への感震ブレーカー設置に関する市への問い合わせが増加していると明らかにした。発災前は週2~3回程度だったが、1月中旬ごろから1日10件程度の問い合わせが継続的にあるという。山梨渉氏(公明)への答弁。 感震ブレーカーは揺れを感知して自動的にブレーカーを落とすため、通電火災の防止に効果があるとされる。市は2017年度から住宅への感震ブレーカーの設置費を補助する事業を始め、24年3月5日までに2704件に支給した。24年度は既存住宅への補助額を上限2万5千円から3万円に拡充する方針で、新築住宅に設置す
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犯罪被害者支援 制度導入で説明 静岡市
静岡市は2024年度から犯罪被害者に見舞金や支援金を支給する制度を始めるのを前に、7日に開かれた市議会市民環境教育委員会で概要や導入背景を説明した。初年度は430万円を当初予算案に計上、犯罪被害直後の被害者への迅速な支援を目指す。 経済的負担の軽減や日常生活の早期回復を図る見舞金制度では、遺族見舞金として1人当たり30万円、重傷病見舞金と性犯罪見舞金は同10万円を支給する。被害後の日常生活の安定や安全確保、再被害の防止に要した費用を支給する日常生活支援制度では日常生活支援金を1事件当たり上限10万円、転居費用支援金を同上限20万円まで支給する。 委員会では、制度開始に伴い、防犯や犯罪被害
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自慢の「おみや」開発経緯は 6事業者発表 静岡市清水区で20、21日販売
静岡市産学交流センターは6日、食品分野の商品開発支援事業「静岡おみやプロジェクト」の成果発表会を同市葵区の同センターで開いた。「ブランド力を高める新商品開発」をテーマに、菓子店や総菜店など6事業者が製品を披露した。 各事業者は昨年6月から、顧客目線に立った商品企画や販売戦略、包装デザインなどの作成に取り組んだ。あんこを挟んだ和風バターサンドや、スルガ甘夏をまるごと使用したゼリー、静岡おでん風味のうずらの卵などを開発した。 発表会では行政関係者や食品製造業者ら約40人に開発経過を報告するとともに、試食を通じて新製品をアピールした。各製品は20、21の両日にエスパルスドリームプラザ(同市清水
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静岡市選管 来春市議選18~29歳投票率 前回選より5ポイント増を目標
静岡市選挙管理委員会の梅田しおり事務局次長は7日の市議会総務委員会で、2025年3月に実施する市議選の18~29歳の投票率について、前回選(21年3月)の22・53%より5ポイント上げることを目標にすると説明した。尾崎行雄氏(自民)への答弁。 市選管は若者の投票率向上に向け、市議選で初めて駿河区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示している。投票率を5ポイント上げるには、投票者数を約4千人増加させる必要があり、学生や子育て世代が多く訪れる同施設への設置を決めた。選挙期間中の土日に計2日間、開設する予定で、専用回線の使用料や会場設営費などに約1200万円を要する見
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ベビーとママ 楽しいひとときを 静岡県警音楽隊コンサート 静岡市駿河区
静岡県警音楽隊は7日、乳幼児や保護者らを対象にした気軽なコンサート「ベビー・ミュージック・パトロール」を静岡市駿河区の市健康文化交流館「来・て・こ」で開いた。 「演奏中に泣いても歩き回っても大丈夫」「いつも大変なお母さんも楽しいひとときを」などがコンセプトで、2月下旬に続く2回目の開催。金管楽器の特別小編成で、隊員8人とカラーガード3人がアニメソングや手遊び歌のメドレーなどを次々と披露した。会場に近所のこども園の園児も詰めかけ、定員を大幅に上回る来場者でにぎわった。 演奏の合間には母親らに対し、車内でのチャイルドシートの着用徹底や県警の防犯アプリ「どこでもポリス」の有効活用を促した。
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山野の花の美しさ 写真に 沢井さん個展 静岡市葵区
静岡県内を中心に、山中に咲く野生の花を撮影した沢井健二さん(73)=静岡市=の写真展「美しい野生との出会い」が7日、葵区のしずぎんギャラリー四季で始まった。13日まで。 枯れ葉の隙間からかれんな花を開いたミスミソウ、白い小花が愛らしい着生ランのセッコク、林の中で存在感を放つツチアケビなど、36点を展示している。 沢井さんは同区内でファッション専門店を営む傍ら、長年、国内外で動植物を撮影してきた。「山野に通うたび、植物の秘めた美しさに感動する。写真を通して、植物と自然環境を大切にする思いを共有してもらえたら」と話した。
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若者の消費者トラブル防止へ 静岡北特支生が啓発グッズ考案
静岡県中部県民生活センターはこのほど、静岡市葵区の静岡北特別支援学校高等部の生徒が考案した消費者トラブル防止のための啓発グッズが完成し、同校で贈呈式を行った。 完成したクリアファイルと消しゴムは、デザインを2年の望月昭吾さん、標語を2年の永瀬巧さんが担当した。ゲーム課金やSNSを通じたもうけ話など若者に多い消費者トラブルの事例を絵で表現し、「一刀両断」「はっきり断ち切って断ろう」と標語を記した。昨年9月に開いた消費者トラブル防止の出前講座の内容を踏まえて考案した。 贈呈式で永瀬君は「SNSの使い方にも気をつけて生活するようになった」と話した。グッズは県中部にある特別支援学校9校の高等部約70
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「健康経営」取り組み 全国で優秀賞 清水法人会青年部会 静岡市長に報告
静岡市清水区の清水法人会青年部会の関係者が7日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、世界遺産の構成資産、三保松原(同区)での松葉かきなど同部会の取り組みが法人会青年部会全国大会の健康経営部門で優秀賞を受けたと報告した。 大会は、全国の法人会青年部会の優れた活動を表彰する目的で2023年11月に山形市で開かれ、従業員の健康管理を戦略的に実践する健康経営部門には約40団体が応募した。清水法人会青年部会は全国大会選出の10団体に残り、最優秀賞に次ぐ優秀賞を獲得した。 市役所を訪れた高野光之部会長は、松葉かきの取り組みは運動量に加え、三保松原の景観保全や、集めた松葉を和紙に再利用するなど社会貢献型に
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いなば食品 由比中に700万円寄付 社長、生徒へ人生の助言も
静岡市清水区由比のいなば食品(稲葉敦央社長)は7日、地元の由比中(海野義晃校長)に教育物資の購入費として700万円を寄付した。 生徒らが参加した贈呈式で稲葉社長は生徒代表に目録を手渡した。その後に行われた稲葉社長の講演では、由比発祥で世界進出している同社の活動や由比のまちの歴史などについて動画や写真などで説明があった。稲葉社長は「自分ができる親孝行をして」と呼びかけると同時に、「高校生になると自分が何ができるかが分かる。進路選択で一番重要なのは親の言うことを聞かないこと」とアドバイスし、会場を沸かせた。 同社は2020年度から毎年度同校に500万円以上の寄付を続ける。本年度は地元の小中学校に
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障害福祉の制度拡充を 静岡で署名活動 きょうされん支部
静岡県内の障害者向けの就労支援事業所やグループホームなどでつくる「きょうされん静岡支部」は7日、障害福祉の法制度と施策の拡充を国会に要望するための街頭署名活動を静岡市葵区の青葉シンボルロードで行った。 同支部に所属する事業所の利用者と職員計22人が参加。「障害者の働く場とゆたかな地域生活を」と書かれたのぼり旗などを掲げ、協力を呼びかけた。障害者の人権尊重や事業所スタッフの待遇改善を求める請願書に、2時間で54人分の署名が集まった。 同支部の藤田真也事務局長は「障害者が安心して暮らすためにはまだ法整備が不十分。署名はしっかりと国会へ届けたい」と話した。街頭署名活動は全国にある支部ごとに行わ
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夢実現へ新たな一歩 理工科大グループ校 卒業式
静岡理工科大専門学校グループ校の卒業式が7日までに、県内各地で行われた。専門知識を身に付けた卒業生は、それぞれの夢の実現へ新たな一歩を踏み出した。 静岡産業技術専門学校(静岡市葵区)は同日、同市駿河区のグランシップで卒業式を行い、301人が卒業証書を受け取った。情報系の資格取得に励んだという赤沢祥太さん(23)は「自分の好きなことに取り組めた2年間だった。得た学びを4月からの仕事にも生かしたい」と話した。佐藤雅一校長は「これから社会人のキャリアをスタートさせる皆さんは、自信がなくて当然だと思う。不安でもやってみることが大切。自信は後からついてくる」とエールを送った。 静岡デザイン専門学校、静
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とろろ 地域の食ベ方網羅 マップ最新版で中山間地を追加 県立農林環境専門職大(磐田)研究室
静岡県立農林環境専門職大(磐田市)の前田節子教授の研究室は6日、県内各地のとろろ汁の食べ方を紹介する「ふじのくに『とろろ汁さがし』マップ」の最新版を同大でお披露目した。中山間地域の浜松市天竜区や川根本町、静岡市葵区梅ケ島の食べ方を追加した。同大のホームページでダウンロードできるほか、県内の一部飲食店で入手できる。 浜松市天竜区水窪町、同区佐久間町、同区龍山町、川根本町地名、同町千頭、静岡市葵区梅ケ島計6地域のとろろ汁の食べ方を加えた。 水窪町は天竜川に生息するアユのだしを使った食べ方を紹介。地元住民への聞き取りを通し、地域の食文化としてアユが定着した背景などをマップに盛り込んだ。前田教
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キャンプで一夜 自信に 外出増やすきっかけづくり 肢体不自由児、家族と体験 富士宮市
静岡市内で肢体不自由児の保護者向けサロンを運営する団体「ハナソ」はこのほど、家族でキャンプを体験するイベントを富士宮市内で実施した。6家族がテントで1泊して野外活動の楽しさに触れたほか、災害など緊急時の対応も考えた。 富士宮市上井出のキャンプ場「グランレガロあさぎり」を貸し切り、全国から集まったキャンプ活動の支援者らと一夜を過ごした。車椅子に乗った子どもたちはまき割りを専用の器具で体験し、たき火であぶったマシュマロを味わった。 ハナソの小出静香共同代表(39)によると、肢体不自由児を連れていると配慮が行き届いた施設を選ぶ傾向になるという。「アウトドア活動を完遂できた経験を自信に、外出機会
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静岡色鉛筆画倶楽部「第4回会員作品展」(望月啓司)【仲間と共に】
定年退職したらクルーズ船で世界を巡ろうと決めていました。船内でも旅先でも、色鉛筆とスケッチブックをさっと取り出せば思い出を残すことができると考え、色鉛筆画を始めました。 それからも、夫婦で訪れて印象に残った風景を描いています。今回出品する作品は、一昨年秋に鹿児島へ行った時の光景。約2カ月かけて仕上げた20号の大作です。垣根に沿って咲くブーゲンビリアのピンク色が鮮やかで目を引きました。いかに遠近を表現するかに苦心しました。 倶楽部は2、3人で始めたサークルを元に、3年ほど前に発足しました。講師は置かず、経験者がそれぞれのペースに合わせてアドバイスします。おしゃべりも楽しい、充実の時間です。
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コラム窓辺 牛の頭と雨乞い(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
静岡市の北にそびえる標高約千メートルの竜爪山。急に日が陰ってきても、「頂上が見えているから降らないよ」と言ったものです。竜爪という山名は、雨が上がったあと、山頂に竜の爪が残っていたことによると伝えられます。 竜は水の象徴です。竜爪山は水を司[つかさど]る聖なる山として信仰を集めてきました。日照りが続いて困ったときには、竜爪山に雨乞いをしました。その方法は、山中に牛の頭を置いてくるという、いささか血なまぐさいものでした。明治20(1887)年生まれのお年寄りから直接聞いた話ですが、子どもの頃、大雨が降り続いたことがありました。「これは誰かが牛の頭を置いていったに違いない、拾ってこなければやま
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 2日はカサゴやタカベ、スズメダイ、ネンブツダイ、メジナ、ベラ。3日はタカベやメジナ、ネンブツダイ、カサゴ、スズメダイ、ベラが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 沼津・船 2月28日午前の沼津沖船釣りは5キロ超のニベ。0.8~1.5キロのマダイが3匹。他にマアジやカイワリ、アマダイ。 ▽沼津港 大翔丸・電090(4259)6786 中部 由比漁港 2月28日の三保沖船釣りは1~1.5キロのイナダ(ブリの若魚)が3~14匹で船中66匹、マダイは船中2匹。5日は1キロのマダイが船中4匹。イナダが船中4匹。ワラサとクロダイがそれぞれ1
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JRと県 議論加速を 協議体設置など提案 国モニタリング会議 矢野座長インタビュー【大井川とリニア】
静岡県内のリニア中央新幹線トンネル工事に伴い、国土交通省が新たに設置したモニタリング会議で座長を務める矢野弘典氏が6日、静岡市内でインタビューに応じた。環境保全措置に関するJR東海と県の議論について「前進はしているが、解決には至っていない」と述べ、モニタリング会議の議論を進める前提として当事者間で合意する必要性に言及した。両者の議論を加速させるために新たな協議体の設置を提案し、期限を区切った上での議論もあり得るとした。=関連記事5面へ 国交省は大井川の水資源確保と、南アルプスの環境保全に関する専門家会議を開催し、2023年12月までに二つの報告書をまとめた。これをもって、県が提起した課題
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フットサルの日本一へ 「一戦一戦ぶつかっていく」 静岡県U―18選抜の挑戦
フットサルの静岡県U―18(18歳以下)選抜が16、17の両日、兵庫県で行われる都道府県対抗の全国大会「フットサル神戸フェスタ」に出場する。普段はそれぞれのチームで活動する選手たちが力を合わせ、日本一を目指す。 県選抜は1月に東海4県で争った大会で3戦全勝し、出場権を手にした。前年の全国覇者の愛知県選抜との試合は、残り約3分まで拮抗(きっこう)した展開。最終盤で相手を上回った戦いぶりに曽根田盛将監督(44)は「技術より気持ちを表現してくれた」とチームの一体感への手応えを口にする。 登録メンバー14人は、静岡市駿河区のフットサルチーム「ARABICA」や浜松市のマリオフットサルスクール、東
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【静岡・消防士殉職火災】現場小隊長の判断は「適正」 元隊員、検証結果に反論
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビルから出火し、市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した事故を巡り、男性に続いて2番手として現場に入った元消防隊員の男性(31)が6日、記者会見を開いて当時の状況を証言し、「(隊を率いる)小隊長の判断や指示は適正だった」と市の検証結果や懲戒処分に異を唱えた。一方、殉職した男性が行方不明になる直前まで一緒だった元隊員は「1度でも振り返っていれば、助けられたかもしれない」と自身の後悔を口にした。 市の検証結果は隊員同士を命綱で連結せずに煙が充満するビルに進入したことなどが事故につながったと指摘し、その活動を「規範通りでない」「合理的ではな
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「災害時協力井戸」確保へ 24年度から島田市 能登の状況教訓に
島田市は大井川の地下水を利用した井戸を「災害時協力井戸」として、事業者などと協定を結ぶ取り組みを始める。染谷絹代市長が6日の市議会2月定例会一般質問で、村田千鶴子氏(緑風しまだ)に答えた。 能登半島地震では大規模な断水が長期間続いたことから、豊富な大井川の地下水を活用し、災害時の市民の生活用水確保に乗り出す。地下水を利用した届け出対象の井戸は市内に160カ所あり、管理する工場や学校などに協力を求めていく。2024年度から開始する予定。 市危機管理課の担当者は「事業者になるべく負担をかけず、市民の利便性を高める制度にしたい」としている。同課によると、大規模災害に備え、自治会や個人宅などの井戸を
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グランシップ来館者の安全守れ さすまた使い訓練 職員が防犯研修 静岡市
静岡県文化財団は5日、職員などを対象にした防犯研修を静岡市駿河区のグランシップで開いた。静岡南署の署員らからさすまたの使い方や護身術などを学んだ。 日々不特定多数の人々が訪れるグランシップの来館者の安全を守る目的で企画され、同財団職員や清掃員、舞台スタッフなど約70人が参加した。同署の生活安全課と警備課、警務課の担当者が、凶器を持つ不審者にさすまたを使って距離を取りながら相手の動きを封じる方法や、相手に手首をつかまれた場合の離脱法などを実演。職員も実際に体を動かし、いざという時のために普段から訓練を重ねることの大切さを学んだ。 同財団の落合徹専務理事兼事務局長(62)は「来館者と職員の安
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戦争と現状 自分なりに思考を 静岡大・横浜教授が解説 静岡市葵区で市民講座
静岡大と静岡市西部生涯学習センターはこのほど、戦争を哲学的な観点から学ぶ市民講座を同市葵区の同センターで開いた。オンラインも含めて約60人が参加し、「正義の戦争は存在するか」というテーマについて考えた。 同大の横浜竜也教授(政治哲学)が講師を務め、戦争の正当化を巡る四つの考え方を紹介。いかなる戦争にも正当要因は存在しないとする絶対平和主義や、侵略者の攻撃に対する自衛と人道的介入ならば正当化されるとする消極的正戦論などを説明した。横浜教授はすべての国が戦争を放棄することが理想だが、現実として世界では戦争が起きていると指摘。現実を客観的に捉え、さまざまな角度から戦争を自分なりに考えることの重要
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医療体制や最新技術学ぶ 開発途上国行政官 静岡県立総合病院でJICA研修
国際協力機構(JICA)はこのほど、開発途上国の保健担当行政官を対象に2月下旬から実施している研修の一環で、静岡市葵区の県立総合病院を視察した。コートジボワールやガーナなどから来日中の9人が、全ての人が適切な医療を受けられる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の推進に向けて日本の医療体制を学んだ。 参加者は手術室や治療室で、同病院の職員らから最新の手術支援ロボットや患者の見守りシステムなどの解説を受けた。医療事故防止への安全体制や新型コロナウイルス感染症対策についても紹介され、「病院の組織図が知りたい」「外国人患者への対応で工夫していることは?」など積極的に質問を繰り返した。小西
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ミカン収穫「二度切り」挑戦 静岡北特支生 地元魅力学ぶ
静岡市葵区の静岡北特別支援学校中学部の3年生16人が5日、同区の農家杉山芳則さん(70)が栽培したミカン「津之香(つのかおり)」の収穫に取り組んだ。地域の魅力を知り、活性化させることを目的に同校が進める学習活動「麻活プロジェクト」の一環。 生徒は杉山さんから、同区麻機で栽培されているミカンの種類や歴史などについて学習。傷つけない収穫方法として、枝を切ってからヘタの近くを切る「二度切り」に挑戦した。生徒は初めは恐る恐るミカンを切り、要領をつかむと黙々と収穫に取り組んだ。 田中直樹さん(15)は「麻機地域においしいミカンがあると初めて知った。二度切りは難しかったが、上手に切れるようになると楽しい
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ドッキーズ「日本一へ一丸」 小学生ドッジボール静岡県代表 静岡市長に抱負
小学生のドッジボール全国大会に静岡県代表として出場する静岡市のチーム「ドッキーズ」が5日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に意気込みを語った。 2月に同市で行われた県予選で優勝し、昨年夏に続いて2季連続で全国切符を手にした。昨夏は3位に入賞した。静岡城北小6年の進藤倖一主将(12)は「チームは仲が良く、自主性を持って練習している。春は日本一になれるように頑張りたい」と話した。 他の選手も「最後の1秒まで全力を尽くす」「チーム一丸となって優勝する」などと力強く語った。全国大会は31日に福岡市で開催される。全都道府県の代表チームと前回大会優勝チームの都道府県枠から1チームの計48チームが出
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バドミントン トップ選手が助言 小中高生らに技術講習 静岡県協会
静岡県バドミントン協会などはこのほど、県内の子どもたちを対象にしたトップ選手との交流会を静岡市葵区で開いた。小中高生や一般の愛好家ら約250人が参加し、最高峰の技術やプレーを間近で学んだ。 東京五輪男子ダブルス8強で、ヨネックス監督代行の嘉村健士さん(34)らが講師を務めた。シャトルを打ち返す「ノック打ち」では、講師陣が「ラケットは自分の視界の中でコンパクトに振るように」「打ち返したい場所をよく見て」などとアドバイスを送った。富士市立須津小4年の後藤颯太君(10)は「正しい動きを近くで見られて良かった。教わったことを意識して練習していきたい」と話した。 交流会は、競技の普及と若手選手の育
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地域活動事例発表で交流 静岡市人材養成講座「こ・こ・に」
静岡市人材養成講座「静岡シチズンカレッジこ・こ・に」の修了生や受講生、市職員らが集う交流会がこのほど、葵区のコミュニティホール七間町で開かれた。修了生らが在籍して地域活動を行う7団体がブースで活動事例を発表し、参加者同士で交流を深めた。 同講座の一つ「ライフデザインワークショップファシリテーター養成講座」の修了生が中心となって立ち上げた団体「つながりあいず」は、幅広いテーマでオンラインの雑談会やワークショップを開き、仲間の挑戦を応援し合う活動を展開。三上静佳代表は「自分の人生を諦めずに挑戦する仲間がつくれる場所」などと団体の魅力を紹介した。 地域づくりを担う人材養成講座「地域デザインカレッジ
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インターナショナルスクール誘致 外国人材確保の環境整備 静岡市推進協が初会合
静岡市は6日、国内で働く外国人材の受け入れ強化に向け、多国籍の子供が通うインターナショナルスクールの誘致推進協議会を立ち上げた。生産年齢人口(15~64歳)の減少が進む同市では、国内外の多様な人材確保が喫緊の課題。首都圏に近い市の優位性も生かし、家族とともに住みよい環境を整備して労働力の定着を図る。 市によると、2020年の生産年齢人口は39万5897人で、15年比で約2万2千人減少している。一方、22年の外国人労働者数は9206人で19年を900人ほど上回り、雇用事業所数も増加傾向。市内の学校に通う外国人の児童生徒数も年々増える中、静岡商工会議所は多様な教育の受け皿整備に向けたインターナ
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加藤建設(静岡) 自己破産申請へ 負債10億円
加藤建設(静岡市清水区)は6日までに事業を停止し、自己破産を申請する意向を固めた。帝国データバンク静岡支店によると、2023年9月期の負債総額は約10億2800万円。 同社は1923年に創業し、学校や金融機関、福祉施設の建物の新築、増改築工事などを手がけてきた。2003年度には老人福祉事業にも乗り出し、静岡市内で老人ホームや訪問介護など複数の施設を運営していた。売上高は14年9月期に10億9900万円だったが、建築工事の大口受注が減少するなど22年9月期は約6億7700万円に落ち込んだ。
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静岡県定期監査 指摘1件、注意5件
静岡県監査委員事務局はこのほど、2023年11月2日~24年1月26日に実施した定期監査などの結果を公表した。「指摘」1件、「注意」5件の計6件(前年同期比2件減)あった。 監査は計96機関を対象に実施した。重大な法令違反などに当たる「指摘」は、工業技術研究所(静岡市葵区)が、取り扱いに指定証が必要な覚醒剤成分の入った試薬を、17年1月の指定証返納後も保管したままにしていた。22年10月の確認作業で発覚した。 軽微な内容に該当する「注意」のうち、清流館高(焼津市)は23年度第2期の授業料口座振替で誤って二重に引き落とし、82件405万9千円の過徴収が生じた。東京事務所は22年度発注の職員
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3・11題材絵本、8年ぶり増刷 静岡県ボラ協「命守る防災教育に」 大槌の園児成長描く
東日本大震災で園児9人が亡くなった岩手県大槌町の大槌保育園(現おおつちこども園)で年長児が心の傷を乗り越えて成長する実話を描いた絵本「あの日-おおつち保育園3・11」が、約8年ぶりに増刷された。絵本の制作や販売に協力する県ボランティア協会の鳥羽茂事務局長(66)は「命を守る防災教育に役立ててもらえれば」と話す。 絵本では津波から避難して助かった年長児が、命を落とした園児と会えなくなった悲しみを克服する過程が描かれている。静岡市駿河区の日本画家森谷明子さんが同町を訪ね、八木沢弓美子園長に聞いた話を優しいタッチの絵で表現した。 2014年に発行された初版は県内外の幼稚園や企業から注文が相次
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共同参画など題材 情報誌編集員募る 静岡のNPO
NPO法人あざれあ交流会議(静岡市駿河区)は、男女共同参画やジェンダーをテーマに年2回程度発行する情報誌「ねっとわぁく」の取材や原稿を執筆する編集員を募集している。 希望者は「あなたが考える男女共同参画の課題」をテーマにした作文(千字以内)と、所定の応募用紙をメールで送る。任期は5月から来年3月まで。謝金と交通費を支給する。3月31日必着。詳細はウェブサイト「あざれあナビ」に掲載する。問い合わせは同NPO<電054(250)8147>へ。
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静岡・亀沢さんら俳句最優秀賞 静産大コンテスト
静岡産業大日本語教育研究センターはこのほど、「第13回静岡産業大学俳句コンテスト」の入賞者を発表した。 一般と学生(高校生以上)の部に計1549人から3978点の応募があった。最優秀賞として有馬朗人記念賞(元文部大臣、元同大学事顧問記念賞)、大須賀賞(静岡新聞社・静岡放送社長賞)、堀川賞(同大学長賞)を設けた。 入賞者は次の通り。 【一般】有馬朗人記念賞 亀沢淑子(静岡市駿河区)▽大須賀賞 山口秀夫(焼津市)▽堀川賞 菅伸明(愛媛県新居浜市)▽優秀賞 安田功二(東京都北区)山本久喜(静岡市駿河区)▽佳作 黒飛義竹(広島市安佐北区)小川健治(静岡市駿河区)増田史世(袋井市)浅井勝子(磐田市)古
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「感染管理」課程 9人修了 認定看護師審査へ 静岡県看護協会
静岡県看護協会(松本志保子会長)は6日、感染管理認定看護師教育課程の修了式を静岡市駿河区の同協会で行い、県内の医療施設から集まった受講生9人が修了証を受け取った。 看護師が医師の判断を待たずに診療補助を行う「特定行為」の研修を組み込んだカリキュラムで、受講生は計約230時間に及ぶ講義や県内の病院での実習などを経て、修了試験を9人全員が合格した。 修了式で松本会長は「臨床現場で存分に活躍できる人材となるように心より切望する」と激励の言葉を贈った。受講生を代表して聖隷三方原病院(浜松市中央区)の小泉みさ子さんは「教育課程で出会った人の支援や激励を心の糧に人々のために尽くし、今後さらに努力する
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家族介護者 頑張り認め 休憩を 静岡でストレスケア講座
家族の問題だから他人には相談できない。イライラを相手にぶつけてしまうのは私の心が狭いから-。家族を介護する時、そんなふうに自分を追い詰めてはいないだろうか。家族を介護すると、人はどんな心理状態になりやすいのか。当事者が客観的に知り、自身をケアする方法を学ぶ「家族介護者のためのストレスケア講座」が2月下旬、静岡市内で開かれた。 講師を務めたのは、理学療法士で心理カウンセリング想月=同市葵区=のジュニアカウンセラー鈴木三恵さん(36)。鈴木さんによると、家族介護者は、①全て自分がやらなければいけない②どうして自分ばかりがこんな思いをしなくてはならないのか-という心理状態に陥りやすい。誰を介護
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消防士殉職 静岡市長「リスク認識欠く」 市議会で現場証言に反論
静岡市議会2月定例会は5日、前日に続いて本会議で総括質問を行い、7氏が登壇した。葵区呉服町の雑居ビルで2022年8月に発生した消防隊員殉職火災事故に関して、長沼滋雄氏(創生静岡)が現場で活動した元消防隊員の証言を取り上げる形で当時の現場判断の正当性を主張し、市の検証結果に疑問を投げた。これに対し、難波喬司市長は「隊員が1人取り残されて殉職した事実を顧みることなく、(元隊員が)自分は正しい判断をしたと言っていることにこそ問題の本質がある」と反論した。 長沼氏は、殉職した市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=とともにビル内に入って活動した同隊元隊員の男性の証言を、本人から直接聞いたと
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大自在(3月6日)あがた森魚さんと「オスカー」
シンガー・ソングライターのあがた森魚さんが「遠州灘2023」と題したCDを出した。ジャケットには、白波を背に砂浜を歩く本人の姿がある。浜松市で撮った写真という。 作品は同市を起点に各地を巡った23年の旅路が、演奏と歌、独白で表現される。75歳、51枚目のアルバムだ。近年、精力的な活動が際立つ。それは無二の節回しが健在の「歌手」「音楽家」だけにとどまらない。 「俳優・あがた森魚」として出た映画が今週、注目を集める。ビム・ベンダース監督「PERFECT DAYS」。8日の第47回日本アカデミー賞は作品、監督など3部門で優秀賞、10日(現地時間)の第96回米アカデミー賞では国際長編映画賞候補に
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ストリート・パリ五輪予選 男女とも激しい代表争い 静岡県勢の根附、青木にもチャンス
スケートボード・ストリートのパリ五輪予選で前半戦を締めくくる第6戦は6日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕する。今大会後のランキング上位44人(各国・地域最大6)が5月以降の後半戦に進出。男女とも選手層が厚い日本は代表争いが熾烈(しれつ)を極め、日本代表の早川大輔コーチは「100%の実力を出した滑りをしてほしい」と好勝負を期待する。 女子は東京五輪金メダルの西矢椛がランキング首位、昨年12月の世界選手権を初制覇した織田夢海(ともにサンリオ)が3位、赤間凜音が5位で今大会準々決勝から登場のシード選手。五輪銅メダルの中山楓奈(ムラサキスポーツ)が6位、吉沢恋(ACT SB STORE)
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現代音楽×現代詩 「思わぬツボを刺激」 作曲家・坂東祐大、20日静岡で公演
ドラマや映画の音楽のほか、米津玄師らJ―POPのアレンジなどで活躍する作曲家坂東祐大と「しずおか連詩の会」に3回参加した詩人文月悠光によるコンサート「音楽と詩と声の現場2024」が20日、静岡市駿河区のグランシップで開かれる。坂東は「現代音楽と現代詩が組み合わさった時、思わぬツボが刺激されるような圧倒的な体験をしてほしい」と自信をのぞかせる。 坂東は2歳でピアノを始め、小学4年生の時、周囲の勧めで作曲家の道に進んだ。道を究める一方、「音楽は『癒やし』という存在だけど、『本当にそれでいい?』と問いたくなる」と空間やデザイン、パフォーマンスと組み合わせた表現を模索する。詩人谷川俊太郎からさまざ
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家康・松本潤さんを信長・岡田准一さんがパチリ! 大河収録中に撮影の写真、静岡市の旧ドラマ館に展示
大河ドラマ「どうする家康」で織田信長役を演じた岡田准一さんがドラマの現場で撮影した写真の展示が20日まで、静岡市葵区の静岡浅間神社境内の旧大河ドラマ館で開かれている。被写体は主演を務めた松本潤さん。徳川家康ゆかりの地を紹介するパネルとともに並ぶ。入場無料。 松本さんが2023年12月8日~24年1月21日まで、東京都で開催した自身の展覧会「JUN MATSUMOTO EXHIBITION『PERSPECTIVE』」に出展された作品の一部。松本さんから「作品を静岡市に無償で貸し出したい」との提案があり、旧ドラマ館で展示することになった。岡田さんが撮影した家康姿の松本さんの写真3点を提供した。
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駿府城の歴史、漫画で学んで 「愛する会」が静岡・安東小に寄贈 天守の模型も披露
徳川家康による大御所政治の象徴だった駿府城の再整備を目指す静岡市の団体「駿府城を愛する会」(藤井嗣也会長)は5日、城の歴史をテーマにした漫画冊子「ぼくらの駿府城」を安東小(葵区)の6年生約140人に寄贈した。 同校で行われた贈呈式で、藤井会長が「地域の歴史を知り、古里に誇りと愛情をもってもらいたい」と述べ、代表児童の小田陽加さん、小田切翔夢君に冊子を手渡した。2人は「家康が愛した駿府城のことを学び、良さを広めたい」「駿府城を地域の宝と思い、大切にする」と感謝した。 冊子はA5判で20ページ。市内の漫画家たたらなおきさんが、駿府城の構造や2016年以降の天守台発掘調査の様子などをカラフルに
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障害者雇用の機運高まる 静岡県内企業 4月法定率引き上げ、人手不足で拍車 行政、専門機関が定着支援も
静岡県内で障害者雇用の機運が高まっている。法定雇用率の引き上げが4月に迫るほか、人手不足感の強まりを受け、障害者を戦力として迎え入れたい企業側の思いが後押しする。採用実績のない現場はノウハウと準備が欠かせず、行政や専門機関がマッチングに入るなどして雇用定着を支援する様子が見られる。 「ますます(採用に)前向きになった」 静岡市葵区の料亭浮月楼の森輝通支配人(52)は、2月に市内で開かれた障害者向け就職相談会を振り返った。洗い場や庭園管理の業務に関心を持つ知的や身体などに障害がある14人と面談し、高い意欲を感じたという。 法定雇用率の引き上げで今春から自社に障害者の雇用義務が生じると知っ
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パワハラ実態調査 3月中に結果公表 総務局長答弁 静岡市議会
大村明弘総務局長は、2023年12月に危機管理総室で不適切な指導や時間外勤務申請を認めないなど上司によるパワハラ行為が報道されたことについて、調査結果を3月中に公表すると述べた。寺尾昭氏(共産)への答弁。 大村局長は、危機管理総室職員にハラスメント行為の被害や見聞に関するアンケートを実施したほか、時間外勤務については申請実績と庁舎からの退庁記録を示し合わせ、申請されていない時間がある場合は業務を行っていたのかどうか1件ずつ確認しているとした。ハラスメント行為や未申請の勤務実態が確認された場合には「原因を究明し、再発防止に徹底して取り組む」と強調した。
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常葉大橘中生 老人ホームにウエスを寄贈 静岡市葵区
静岡市葵区の常葉大橘中の生徒会がこのほど、汚れなどを拭き取るための布「ウエス」230枚を同区の特別養護老人ホーム竜爪園に寄贈した。 生徒会役員11人が14日から各教室を巡回し、全校生徒から家庭で余った古布などの寄付を募った。2年の馬場夕姫生徒会長(14)が同施設を訪れ、ウエスを詰めた箱を山内章泰園長に手渡した。車椅子のタイヤの汚れなどを掃除することで施設内を清潔に保つことができ、古布の再利用が廃棄物の削減につながる一石二鳥の活動。今年で15年目となった。 馬場生徒会長は「コロナ禍もあってなかなか高齢者と交流できていないが、ウエスの寄贈をすることで少しでも中学生が社会の役に立てれば」と話し
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こども将棋 真剣勝負 静岡市長杯 静岡県内外から110人
静岡市長杯こども将棋大会がこのほど、同市葵区の市民文化会館で開かれた。小学校低学年と高学年、中学生の3部門に県内外から約110人が出場し、真剣な表情で対局に臨んだ。 2月29日に市内で行われた第82期A級順位戦最終局(静岡新聞社・静岡放送後援)の関連行事。1人3局以上戦い、勝ち数の多い参加者が順位決定戦に進んだ。プロ棋士による指導将棋も行った。 各部門の上位入賞者は次の通り。 小学校低学年 ①北川友悠(滋賀県)②白尾康(東京都)③在国寺晴太(同)▽同高学年 ①長野彪冴(焼津市)②芹沢一嶺(三島市)③朝比奈潤(静岡市葵区)▽中学生 ①清水太陽(愛知県)②氷上倫太郎(同)③安本興生(同)
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御神木 樹齢500年祝う 興津小児童が記念植樹 静岡市清水区・宗像神社
静岡市清水区興津中町の宗像神社は3日、御神木の「500年祭」を同所で開いた。関係者らが参加して節目の年を祝い、地域の子どもたちによる植樹も行った。 同神社の御神木であるクロマツの木は古くから、駿河湾を運航する船の目印になってきたという。神社の中にそびえる御神木を囲み、神事や太鼓保存会による演奏などで樹齢500年を祝った後、隣接する興津小の児童ら約40人が河津桜など12本を植樹した。 高山茂宏筆頭総代は「子どもたちにはこれからも、神社や御神木に関心を持ってほしい」と願った。 (清水支局・大村花)
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プレミアム付き商品券販売 静岡市、5月から 24日まで事業者募集
静岡市は5月10日から、プレミアム付きデジタル商品券の販売・利用を始める。取扱店舗の1次募集を3月24日まで行っている。 物価高騰対策の一環で、1口6250円分の商品券を5千円で販売する(プレミアム率25%)。スマートフォンなどで使用でき、印刷物の商品券は発行しない。購入申し込み販売期間は5月10~31日、利用期間は5月10日~11月30日。 対象は市内で小売業や飲食・生活関連のサービス業を営む店舗。3月11日に清水区のはーとぴあ清水、同12、13両日に葵区の静岡商工会議所会館でそれぞれ事業者向け説明会を開く。 問い合わせは専用コールセンター<電0120(566)550>へ。
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新浪氏(サントリーHD社長)×中西氏(しずおかFG会長) デフレ時代に「決別の意思を」 新たな社会経済へ 静岡で対談
デフレ脱却への転換点に立つ日本経済の将来を語り合う「しずおか経済講演会」(静岡経済同友会静岡協議会、県経営者協会、静岡商工会議所共催)が5日、静岡市駿河区で開かれた。サントリーホールディングスの新浪剛史社長と、しずおかフィナンシャルグループの中西勝則会長が対談し、人的資本投資や地域貢献など新たな社会経済の実現に向けた企業、地方の役割について考えた。 新浪氏はバブル経済崩壊後のデフレ下で企業が思考停止に陥り、雇用を守るためにコストカットを続けた昭和、平成の約30年に対して「決別の意思をしっかり持つことが大切」と訴えた。物価上昇を超える賃上げや人材教育の継続で企業の生産性を高める勢いを形成し、
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一般質問要旨 静岡県議会2月定例会
■自民・相坂氏 ドローン技術は、能登半島地震で被災地の状況把握や物資輸送に利用された。高層ビルの点検や合併浄化槽の調査など危険を伴う作業の代用もでき、人材不足対策や人件費削減も期待できる。静岡市清水区の三保飛行場跡地で行われる実証研究など市町の動向を踏まえたエアモビリティの産業化や今後の取り組みは。 ■ふじ・阿部氏 本県は東海道の要衝にある。地理的な利点を生かし、トラックの積み替え拠点となるターミナルの形成や物流のIT化に官民一体で取り組む必要がある。県庁は所管部課局が分散し、県が司令塔となり物流業を主体的に検討できる体制になっていない。どのような組織体制を整え、物流施策を展開して
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エアモビリティ実験候補地、三保や浜松沿岸部調査 静岡県議会答弁
静岡県議会2月定例会は5日、自民改革会議の相坂摂治氏(静岡市駿河区)と中谷多加二氏(旧浜松市天竜区)、公明党県議団の山本彰彦氏(静岡市葵区)、ふじのくに県民クラブの阿部卓也氏(旧浜松市浜北区)が一般質問を行った。増田始己経済産業部長と勝又泰宏交通基盤部長は、ドローンや「空飛ぶクルマ」など次世代エアモビリティの産業化に向けた実証実験フィールド(場所)の有力な候補地として、旧三保飛行場(静岡市清水区)や浜松市沿岸部の防潮堤などを調査する考えを示した。相坂、阿部両氏への答弁。 県は次世代エアモビリティ導入促進のため調査費300万円を2024年度一般会計当初予算案に計上し、県内全域で実証フィール
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なぜ?不思議!楽しい科学 る・く・るフェスティバル 静岡市駿河区
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで3日、市民ボランティアが企画から運営まで手がける「おもしろ科学フェスティバル」が開かれた。多くの家族連れが工作やサイエンスショーを通して、不思議な現象を楽しみながら科学について学んだ。 目の錯覚やゴムの力を利用したおもちゃ作りの工作コーナーなど7ブースを設けた。クイズを交えて進行したサイエンスショーでは、ボランティアの杉村紀代美さん(73)=焼津市=が空気の力で車体が床に浮く乗り物「ホバークラフト」を手作りし実演した。浮いた車に乗った三島市の坂野源弥ちゃん(4)は「クイズが当たって面白かった。またやりたい」と笑顔を見せた。 イベントは「る・く・るナビゲ
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清水いはらマルシェ初開催 道の駅実現目指す 静岡市
静岡市清水区庵原地区に道の駅整備を目指す「清水いはら道の駅プロジェクト」は3日、同区のするが花き卸売市場で「清水いはらマルシェ」を初開催した。 庵原地区内外から約20店舗が参加した。会場は家族連れなどでにぎわい、農産物や菓子、雑貨などの店に列を作った。同プロジェクトの牧田博之代表は「気軽に出店してもらい、道の駅の整備実現後に販売できるものを育てていく場にしたい」と話した。マルシェは今後、5月を除く毎月第1日曜に開催する予定。
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駿河区の橋本さん108歳 静岡市がお茶贈呈
静岡市は5日、駿河区内の最高齢者で3日に茶寿(108歳)を迎えた橋本みかさんにお祝いとして、市内産のお茶を贈呈した。橋本さんが入居する同区のグループホーム「ハートフルホーム八幡」を山川澄人副区長らが訪ね、本山茶などのセットと祝い金を手渡した。山川副区長は「これからも静岡のお茶を飲んで元気でいてください」といたわった。 1916(大正5)年に現在の菊川市で生まれた橋本さんは、刺し身やつくだ煮が好物で「何でもよく食べること」を長寿の秘訣(ひけつ)に挙げた。同ホーム職員によると、施設で行う脳トレでは計算や間違い探しが得意で、和裁経験を生かして飾りを作るなど手先も器用という。 「健康長寿のまち」
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静岡・奥仙俣 テントサイト多彩、足湯も自由に【キャンプ場だより】
当施設は、新東名高速道の新静岡インターチェンジ(IC)から約1時間という手ごろな位置にありながら、車の音も街の騒音もなく、自然と一体化できる絶好のキャンプ場です。春になれば敷地内に桜やヤマツツジが一斉に満開を迎え、美しい景観がお客さまを迎えます。 12あるテントサイトはいずれも広さを提示し、人数やテントのサイズ、車の台数などに合わせ、窮屈さを感じさせないよう配慮しています。また、場内にはお子さんが遊べるミニアスレチックやブランコ、大人が楽しめる足湯などもありますので、自由に利用できます。 年に1度、秋に開催するイベント「感謝祭」や年末年始の「カウント・ダウン」には、スタッフとお客さまのほ
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高ドッキョウ(静岡市清水区、山梨県南部町) 急坂上り「とがった山頂」へ【山ある記】
山梨県との境にある樽[たる]峠の登山口前にある駐車場から左の沢沿いの道へ下り、林の中の道を行く。30分ほどで「ヒュッテ樽」の標識に出合う。 ヒュッテ樽の入り口から約20分で樽峠。周囲の木々が成長した今は、峠からの展望はない。ここから右に行けば平治の段、直進して下れば石合方面に至り、高ドッキョウへは左に進む。 この尾根は両側の木々が繁茂しており、落葉期に木の間越しに景色を見る程度の展望だが、途中は北面が開け、正面に篠井山、南アルプスが見える所もある。南面の開けた所からの景色も良い。途中いくつかの小ピークを越え、急坂を上り切ると湯沢方面への分岐を経て標高1133メートルの頂上に着くが、展望は
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経費削減など3件評価 静岡県立病院機構が表彰式
静岡県立病院機構(田中一成理事長)は4日、業務改善に貢献した取り組みをたたえる表彰式を静岡市葵区の県立総合病院で行った。最優秀賞には、医療機器購入費を約1億2千万円分削減した同病院の取り組みが選ばれた。 同病院は、現場の声を聞きながら必要なオプション機能のみの購入にとどめたり、一部機器で競争入札を実施したりして購入経費の削減を図った。田中理事長が同病院医事購買係の飯塚航平主任らに表彰状と副賞を手渡した。飯塚主任は「小さな工夫の積み重ねが結果につながったと思う」と振り返った。 優秀賞には、新型コロナ感染症対策の徹底でクラスターを防ぎ職員の業務負担を減らした県立こころの医療センター(同区)と
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肝臓の病 知って防いで SBS静岡健康増進センター 静岡で座談会
SBS静岡健康増進センター(古賀震所長)は5日、医療関係者を招いた座談会「教えて!健康 知って防ごう!肝臓病」を静岡市駿河区で開いた。約130人が参加し、「沈黙の臓器」と言われ気付きにくい肝臓の病気や対策について学んだ。 市立静岡病院の浜村啓介消化器内科科長と県感染症管理センターの後藤幹生センター長、古賀所長らが登壇した。浜村科長は肝硬変や肝がんなどを「患者を診ていても最後まで症状が出にくく、発症に気づかない人が多い」と話した。 対策として「飲酒や喫煙、食べ過ぎに注意してほしい」とし、「健康診断などで肝機能の指標『ALT』が30を超えたらすぐにかかりつけ医に相談を」と呼びかけた。後藤センター
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医療、福祉、司法 専門職が相談会 9日、静岡と伊豆
静岡市清水医師会などは9日午後1時半から、医療、福祉、司法の専門職有志が地域住民の心配事に応じる「なんでもかんでも相談会」を静岡市清水区の清水保健福祉センターと伊豆市の修善寺生きいきプラザで開く。社会福祉士や精神保健福祉士が来場者の悩みを聞き取った後、内容に応じて各分野の専門職が相談に加わる。一部、オンラインを活用する。 相談無料。予約制で希望者は事前に申し込む。外国語にも対応する。問い合わせは静岡市清水医師会在宅医療介護相談室<電054(344)0550>へ。
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空き家改修 町の交流拠点に 山いき隊田代さん 商店開業へ 3年越しの構想前進 浜松市天竜区二俣
浜松市内中山間地の活性化を担う浜松山里いきいき応援隊の田代起也さん(34)=天竜区春野町=が4月、同区二俣町で空き家をリノベーションして量り売りをコンセプトに据えた店舗を開業する。仲間とともに一から改修作業を進め、住民や来訪者の交流拠点をつくる3年越しの構想を実現させる。 クローバー通り商店街北側に位置する店は築数十年の家屋の倉庫部分を再生し、有機栽培のコーヒーやナッツ、ドライフルーツといった品を扱う。一口サイズの五平餅、春野産茶葉使用の緑茶ラテなどもテイクアウト形式で販売する。 田代さんは沼津市出身。山間地への移住を考えていた2021年、遊休不動産などの再生促進に向けて市が開講する「リ
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優良運転者らに表彰状 安協湖西地区支部が伝達式
静岡県交通安全協会湖西地区支部はこのほど、静岡市清水区で行われた「第6回交通安全ロングライフ大会・交通安全功労者等表彰式」の対象となった人への表彰状伝達式を湖西署で行った。 長年にわたり無事故や無違反を継続した優良運転者4人と、同支部役員として交通安全運動などに携わった功労者2人に対する表彰状を、川島好勝署長と佐古充支部長が手渡した。 表彰を受けたのは次の6人。 【優良運転者】関東管区警察局長・関東交通安全協会連合会長連名 土屋忠士(古見)▽交通栄誉章緑十字銅章 小笠原守章(新居)疋田波矢恵(同)山口寿之(南台)【交通安全功労者】交通栄誉章緑十字銅章 木本政博(新所)木下義夫(鷲津)
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3月5日は啓蟄 春間近、ミツバチ元気よく 牧之原の養蜂場【動画あり】
5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。大地が暖まり、冬ごもりしていた虫たちが動き出す頃とされる。県内の養蜂場では越冬したミツバチが花の蜜を求めて活動を活発化している。 気象庁によると晴れ間が広がった4日の県内の最高気温は富士市の18度をはじめ、三島で16度、静岡市駿河区では15・7度となり、3月中旬から4月上旬並みの陽気となった。 牧之原市の河村養蜂場(河村充代表)の蜂の巣箱でも4日、多くのミツバチが飛び交う姿が見られた。巣箱の点検をした河村代表は「3月は女王蜂が産卵して働き蜂が増える時期。無事に育っている。最近は温暖で蜂の越冬もだいぶ楽になった」と話した。 (写真部・宮崎隆男)
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静岡生まれの歌声合成ソフト 試行錯誤重ね音質向上【音楽革新 ボカロ20年㊤】
「何の目的で、どうやって活用するのか」。2003年2月、浜松商工会議所で開かれた記者会見。ロボットのような音声を発する歌声合成ソフト「ボーカロイド(ボカロ)」をヤマハが初お披露目した際、記者たちの反応は鈍かった。ただ、開発者の剣持秀紀(57)=現研究開発統括部=は「いろいろな質問を繰り返したテレビ局の番組が、一番長く放送で取り上げてくれた」と手応えを感じていた。 「歌声の電子楽器」をつくる-。そんな目的で始まった研究は00年ごろから本格的に始まり、発表までに約3年を要した。パソコンに歌詞と音符を打ち込むだけで歌声を出せる技術は当時、斬新で奇抜だった。 開発チームが直面したのは、歌詞がある
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震の発生から2カ月。被災地では、現在も1万人以上の方が避難生活を余儀なくされ、断水の解消や仮設住宅の建設も道半ばです。一日でも早く日常生活を取り戻すためには、インフラの復旧とともにメンタル面でのサポートも欠かせません。なじみある被災地へ思いを届けようと、静岡県内で暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から寄せられたメッセージを紹介します。 能美市出身の看護師山田淳美さん(57)=藤枝市=「震災翌日に訪問看護師が事務所で利用者さんたちと不安な夜を過ごしたニュースを見ました。利用者の皆さんはどんなに心強かったでしょう。医療福祉関係の皆さん、体調を崩さないでくださいね」 輪島市出身
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地域を愛し地域に愛された「庵原新聞」 3月廃刊に読者ら惜しむ声
現在の静岡市清水区と富士市の一部に当たる旧庵原郡(旧富士川、旧蒲原、旧由比町)で1983年以来発行を続けてきた「庵原新聞」(タブロイド判。毎月第1~3土曜日発行)が、今月で40年以上の歴史に幕を下ろす。今年1月に廃刊を発表して以降、読者から編集部に対し、感謝の手紙が寄せられている。 「読後感はいつも心ほっこりさせるものがございました」。読者の渡部和夫さん(84)=富士市北松野=は2日、手紙に1万円を添えて編集部に手紙を手渡した。地域行事を偏りなく報道する姿勢に「小さな善を見逃さないという宗教性すら感じた」と評価する。地域の鮮魚店の新聞広告にも「庵原新聞ありがとう」などのメッセージが踊る。
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⚾くふうハヤテ15日開幕戦「見に来て!」 4選手がJR静岡駅構内でPR
今季からプロ野球2軍ウエスタンリーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」の4選手が4日、15日に静岡市清水区の「ちゅ~るスタジアム清水」で開幕する初の公式戦に向けたPR活動をJR静岡駅構内のアスティ静岡西館で行った。 東海林碧波選手、奥田域太選手、野口渉選手、谷川唯人選手が参加し、「15日の開幕戦、ぜひ見に来てください」と呼びかけながら、試合日程が書かれたチラシを学校帰りの高校生や買い物客に配った。谷川選手は「静岡の野球チームであることに誇りを持って戦う。地域の皆さんの応援が力に変わる」と意気込みを語った。 同館内では31日まで、選手のサインが書き込まれたボードや同チームのロゴマー
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手術なしで性別変更求める 静岡の安池さん 家裁に申し立て
出生時の性別と自認する性が異なる性同一性障害と診断され、男性として生活する静岡市駿河区の会社社長安池中也さん(54)が4日までに、性別適合手術を受けないまま戸籍上の性別を女性から男性に変更するよう求める家事審判を静岡家裁に申し立てた。 申し立ては2月28日付。最高裁や静岡家裁浜松支部が昨年10月、性別変更の際に生殖機能をなくす手術を求める性同一性障害特例法の規定(生殖能力要件)を違憲で無効と判断する決定を出したことを受け、申し立てに踏み切った。 安池さんは幼少期に自身の性別に違和感を持ち始め、ランドセルの色や制服の着用などに葛藤を抱き続けた。成人後に性同一性障害と診断され、その後、名前を
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ドローンの商業可能性発表 静岡県、実証事例報告会
静岡県は4日、次世代エアモビリティー(空の移動手段)実証事業の成果報告会を静岡市内で開き、県に採択された3件の事業者がビジネス展開に向けた感触や課題を発表した。 ハマキョウレックスの子会社HMKネクサス(浜松市中央区)は生鮮食品や医療関連機器をドローンで配送する実験済み、または実施予定の事例を紹介した。担当者は実際に取引のあるスーパーや専門商社と連携した現実的な取り組みである点を強調した上で、「コストと収益性を検証しながら実稼働を目指す」と話した。 ヤマハ発動機などは災害時の被災状況把握、伊豆急行などは鳥獣害対策についてドローン活用の可能性を説明した。
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説得して自殺防いだ警備会社に感謝状 静岡中央署
静岡市内の商業施設で自殺をほのめかす男性の保護に貢献したとして静岡中央署はこのほど、警備会社「ALSOK静岡」(宮田輝社長)に署長感謝状を贈呈した。男性に対応した同施設警備隊の代表として副隊長の山田匠吾さん(30)に及川博行署長が手渡した。 同署や対応した警備員によると、1月31日午後1時ごろ、同施設防災センターで防犯カメラの監視を担当する山田さんが立体駐車場での異変に気付いた。「30分ぐらい、ふらふらしている人がいる」として無線で他の隊員2人に確認を指示。現場で「飛び降りて死のうと思った」と語る男性の説得を試みたり、管理会社に相談の上、警察に通報したりするなど連携して保護につなげた。
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日本語教育の課題 教室運営現状訴え 静岡市葵区で総合調整会議
外国人の日本語学習の体制整備に向けて産学官の関係者が集まる「総合調整会議」が4日、静岡市葵区の静岡労政会館で開かれた。日本の人手不足を背景に外国人材のニーズが高まり、市内でも地域での日本語学習希望者が増え、教室や指導を担う人材が不足している課題を共有した。 市内で日本語教室を開く市国際交流協会、清水日本語交流の会、グローバルにほんごの3団体の担当者がそれぞれ、日本語学習に関する問い合わせの増加を報告。一方、新型コロナ禍による日本語教育人材の減少や土日曜日に学習を希望する人の増加などの事情があり、日本語教室の運営が難しくなっている現状を訴えた。民間の委員からは、企業内で日本語教室を開き、人材
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静岡市民文芸 72人受賞
静岡市は2日、コンクール形式の文芸誌「静岡市民文芸」の授賞式を葵区の市民文化会館で開いた。小説や児童文学など8部門で、市長賞や竹千代賞(19歳以下)、奨励賞を受賞した72人をたたえた。 2023年度は、19歳以下の812人を含む1052人が、2528点を応募した。受賞作は「静岡市民文芸第19号」に掲載され、4月1日から市内の区役所などで販売する。1冊千円(税込み)。 主な受賞者は次の通り。 【小説】市長賞 中川真緒▽竹千代賞 R 【児童文学】市長賞 鈴木泉▽竹千代賞 辻日菜子 【評論・ノンフィクション】市長賞 戸塚恵三▽竹千代賞 甲賀愛実 【随筆・エッセー】市長賞 小笠原泰子▽竹
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少年野球全国大会「ベスト4目指す」 島田ボーイズ選手8人、静岡市長に抱負
日本少年野球春季全国大会の県代表チーム「島田ボーイズ」に所属する静岡市の選手8人が4日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に意気込みを語った。 同チームは2023年11月に開かれた県予選で優勝し、2年連続の全国出場を決めた。同全国大会ではベスト16が過去最高で、前回は2回戦敗退だった。 選手を代表して難波市長から花束を受け取った主砲の平野光星さん(14)=長田西中2年=は身長181センチ、体重83キロと大人顔負けの体格の持ち主。「4番として全国でも活躍できるよう頑張る。ベスト4を目指す」と力強く語った。ほかの選手も1人ずつ自己紹介し、「自分の持ち味を生かしたプレーをしたい」「打撃も守備も
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青葉通り再整備 テラスや芝生化検討 静岡市議会
安本弘樹都市局長は、再整備方針を示している静岡市の中心市街地の青葉通りについて、沿道店舗のテラスとして道路空間を広場利用することや、緑地部分の一部を芝生化することを検討すると述べた。宮沢圭輔氏(創生静岡)への答弁。 安本局長は、「水と緑」をテーマに、1992年に整備された青葉通りについて、施設の老朽化が進んでいるほか、夜間の放置駐輪が常態化し、横断防止チェーンによって沿道店舗と緑地部分の往来が妨げられるなど「緑地が本来持つ温かさや潤いが感じられない」と、利用・構造上の課題を指摘した。 その上で、再整備の考え方について「課題の解消と、公共空間に求められるさまざまなニーズに対応するため、場の
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自転車ヘルメット 市立高で着用1.5% 静岡市議会
青嶋浩義教育局長は、市内の市立高に自転車で通う1318人(2023年5月時点)のうち、ヘルメットを着用しているのは約20人で、全体の1・5%にとどまっていると明らかにした。大石氏への答弁。 同市の市立高は静岡市立高(葵区)と清水桜が丘高(清水区)の2校。23年5月時点で両校の生徒数は1673人で約8割が通学に自転車を利用している。同年4月に自転車のヘルメット着用が努力義務化されて以降、市教育委員会は生徒や保護者に着用を促してきたほか、交通安全教室でも周知を図ってきたが、浸透には至っていない。 青嶋局長は「着実に推進するには生徒自身が重要性を理解し、主体的に着用することが大切」とし、ヘルメ
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地球温暖化防止へ 静清信金が寄付 静岡県推進センターに50万円
静清信用金庫はこのほど、社会貢献活動の一環として県地球温暖化防止活動推進センターに50万円を寄付した。 同金庫は、環境省が協力を呼びかける脱炭素化運動「デコ活」の普及促進を目的とした定期預金「デコ活プロジェクト」を昨年11月から今年1月末まで販売。その売り上げに応じた寄付金額を拠出した。寄付金は、同センターが事務局を務める「ふじのくにCOOLチャレンジ実行委員会」の地球温暖化対策アプリ「クルポ」の事業費などに活用される予定。 静岡市葵区の同金庫本店で開かれた贈呈式で、同金庫の鈴木義行常務理事(64)が佐藤博明センター長(88)に目録を手渡した。佐藤センター長は「継続的な支援のおかげで私た
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閑蔵線トンネル 静岡市、要望に否定的【大井川とリニア】
松浦高之企画局長は、JR東海のリニア中央新幹線トンネル工事に伴い、同社に静岡市道閑蔵線のトンネル整備を求めるか問われたのに対し、「県道南アルプス公園線にトンネルを整備することで(同社と)2018年6月に合意に至った。引き続き、合意に基づき対応する」と述べ、否定的な考えを示した。安竹信男氏(創生静岡)への答弁。 川勝平太知事はJRに対して県道トンネルに加え、閑蔵線トンネルも整備するよう求めていて、県と市で考えが異なる格好になった。 閑蔵線は葵区井川地区と川根本町を結ぶ延長約5・8キロの市道。道路幅員が狭く、市は11年度から拡張工事を進めている。浅井克行建設局長は、安竹氏の質問に「引き続き事
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薬過剰摂取、搬送の48%若者 3年間で194人 静岡市議会総括質問
静岡市議会2月定例会は4日、総括質問を行い、9氏が登壇した。山本哲生保健衛生医療統括監は、市消防局管内で2020~22年の3年間に市販薬を過剰摂取するオーバードーズや急性薬物中毒などの疑いで救急搬送された405人のうち、48%の194人が10~20代だったと明らかにした。大石直樹氏(公明)への答弁。 各年の若者の救急搬送者の内訳は20年が51人、21年が67人、22年が76人と、年々増加している。23年は統計がまとまっている1~6月で26人が搬送され、全年代の31%を占める。 市こころの健康センターによると、学校や家庭に居場所がなく孤独や生きづらさを感じている若者が、気持ちを和らげる手段
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梅まつり にぎわう マルシェやカフェも 静岡市葵区・梅ケ島
静岡市葵区の梅ケ島婦人会梅園で3日、「梅まつり」(実行委員会主催)が開かれた。満開を迎えた花の下、来場者が地場産の茶やさまざまなグルメを楽しんだ。 4年ぶりの開催。会場内には「UMEマルシェ」と名付けられたコーナーが設けられ、地元猟友会によるシカ肉の串焼きや梅ケ島産の駿河シャモと山梨県身延町産のゆばが入った「合戦鍋」などを販売するテントが多数並んだ。 特設の緑茶カフェでは、入れたての煎茶と菓子を提供。来場者が花見をしながら笑顔で一服する光景が見られた。
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災害への備え 重要性説く 東北被災地訪問など報告 清水桜が丘高 静岡市
静岡市清水区の清水桜が丘高はこのほど、静岡県が実施する「ふじのくに防災人材育成事業」に参加した2年の生徒2人による報告会を開いた。 報告したのは室伏健成さんと杉村健太さん。2人はハザードマップの作成やローリングストックについて説明し、災害への備えの重要性を強調した。室伏さんは昨年12月に東日本大震災の被災地である岩手県釜石市や宮城県気仙沼市などを訪問した際の経験を踏まえ高校生が防災に果たす役割の重要性なども伝えた。 報告会に参加した生徒は、同じ学校に通う仲間の力のこもった言葉に真剣に耳を傾けた。
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安全運転に貢献 優秀事業所表彰 静岡県警など
静岡県警と自動車安全運転センター県事務所は4日、同センターが発行している運転記録証明書を有効活用し、従業員の交通事故防止と安全意識向上に努める優秀安全運転事業所の表彰式を静岡市葵区で開いた。表彰はプラチナ賞が2事業所、金賞が5事業所、銀賞が7事業所で、プラチナ、金、銀を受賞した代表者が静岡中央署で、県警の加藤悟交通部長と同事務所の北沢博所長から表彰状と盾を受け取った。 最高賞のプラチナは、富士宮牛乳運輸(富士市)と浜松バス(浜松市浜名区)。浜松バスの担当幹部は「基本的な内容だが、社長による安全教育を反復的に続けていることが、80人余りの全従業員への浸透につながっている。賞を励みにしたい」と
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再審法改正「超党派の課題」 信念貫いた自民元重鎮【最後の砦 刑事司法と再審㉓第6章 遠き「黄金の橋」①政治的立場違えど】
〈罪なくして死刑が執行されるという日本裁判史上最大の不名誉を救う道は、御研究中の法律が一日も早く制定される以外にないと信じます〉。後に冤罪(えんざい)と認められる「島田事件」の主任弁護人、鈴木信雄弁護士(1898~1979年)が67年、社会党法務部会部長の神近市子衆院議員(1888~1981年)に宛てた文章は〈お手伝させていただく道があれば本懐でございます〉として、こう続く。〈世論を興すための運動の費用に寄付をさせていただくとか、法務省に陳情するとか、超党派の問題として自民党に呼びかけるとか(自分は自民党の古い所属です)〉 当時、神近議員らは「死刑囚に対する再審特例法」の制定を検討してい
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流木から出火、消波ブロックなど焼け焦げる 静岡市清水区の海岸
3日午後8時50分ごろ、静岡市清水区興津中町の海岸で、消波ブロックの間に挟まった流木から出火し、消波ブロックなど約280平方メートルが焼け焦げた。清水署によると、けが人はいないという。同署などが出火原因を調べている。
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⚾決勝は島田一・二-東海大翔洋 しんきんカップ静岡県中学選抜野球
しんきんカップ第54回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は3日、島田球場で準決勝を行った。島田一・二(島田)は初の決勝進出。東海大翔洋(清水)はコロナ禍で大会途中で打ち切りとなった第50回大会、中止の第52回大会を挟み6大会連続の決勝に駒を進めた。準決勝第1試合は島田一・二の先発牧野優月が1失点に抑える好投で静岡東(静岡)に競り勝った。昨年と同一カードとなった第2試合は東海大翔洋が3点差を逆転し、浜松三ケ日(浜松)との接戦を制した。決勝は9日、午前10時から島田球場で行う。試合はウェブ配信する。 3日の結果(準決勝) ▽島田球場 島田一・二 4-1 静岡東 東海
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2000万円「アドバイザリー料」 静岡市清水区の社福法人、贈収賄事件
静岡市清水区の社会福祉法人「誠心会」の役員を現金2千万円を対価として変更する約束をしたなどとして、元理事長の医師(48)=東京都杉並区=ら3人が社会福祉法違反(贈収賄)の疑いで逮捕、再逮捕された事件で、収賄容疑の容疑者は2千万円を「アドバイザリー料」の名目で受け取っていたとみられることが3日、複数の関係者への取材で分かった。賄賂を偽装する行為の一環だったとみられ、清水署と県警捜査2課が実際に供与されるまでの具体的な手口に加え、動機や経緯などを慎重に調べる。 供与したとされるのは、同法違反の贈賄容疑で再逮捕された団体役員の男(43)=埼玉県新座市、業務上横領容疑で逮捕、起訴=と団体職員の男(
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要配慮者 想定した対策を 静岡 障害者協会が防災シンポ
静岡市障害者協会は2日、災害時に自助が難しい要配慮者への支援を考える「福祉防災シンポジウム」を葵区の県地震防災センターで開いた。オンラインも含め県内外の約110人が参加し、対応策や事例を学んだ。 1月に能登半島地震の被災地でボランティア活動を行った同協会の松山文紀さんは、地元住民が地域に住む障害者の存在を把握していたため、自衛隊が開設した仮設風呂での入浴時に見守りなどの配慮ができた事例を紹介した。周囲の人の理解や少しの気配りが、さまざまな事情を抱えた要配慮者を助け、避難生活を支えることにつながると話した。 県の黒田健嗣危機管理監は、県の避難所運営マニュアルには要配慮者への対応が明記されて
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原子力災害に対応 静岡大で放射線実習 6大学連携し人材育成
静岡大は3日、原子力災害への対応で即戦力となる人材を育成するため、2023年度に原子力規制庁から採択を受けた事業の放射線測定実習を静岡市駿河区の同大で実施した。同大を含む全国5大学から13人の学生が参加し、放射線の正しい取り扱いや線量の測定方法を学んだ。 原子力を学んだり、放射線技師を目指したりしている各分野の学生が、同大の大矢恭久准教授の指導の下、ガンマ線を照射する機械を使って放射線量を安全に測る実験に真剣な表情で取り組んだ。 今回の実習は5日まで3日間の日程で、岐阜薬科大との合同プログラムで実施する。学生は両大学で異なる内容の実習を受けるほか、中部電力浜岡原発や浜岡原子力規制事務所も
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残す芸術、残さない芸術 「天地耕作」糸口 静岡県美館長が講座
静岡県立美術館は3日、浜松市の美術家3人による野外美術制作プロジェクト「天地耕作(あまつちこうさく)」をテーマにした企画展「天地耕作 初源への道行き」(同館、静岡新聞社・静岡放送主催)の関連企画として、木下直之館長の美術講座を静岡市駿河区の同館で開いた。 木下館長は、流木や土といった自然物を使って山林などに制作し、限られた期間に公開する「天地耕作」のありようを糸口に、古今東西の芸術や文化について「後世に形を残すことが前提か、否か」という論点で話した。 美術館など厳密に管理された環境下で展示される「残す」作品の対極として、金刀比羅宮(香川県)に掲げられた絵馬を挙げ「人間だけでなく神仏が見る
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静岡・田町小児童がビオトープ発信 「学校自慢」を紹介、看板完成
静岡市葵区の田町小(入口強志校長)の3年生が校内のビオトープの魅力を伝える看板を完成させ、1日、除幕式を開いた。 造設されて20年近くがたつ「学校自慢」のビオトープをあらためて発信する狙い。児童は本年度、造設時に校長だった竹内敏逑さんに話を聞いたり、安倍川から取ってきた魚を入れたりしながらビオトープの意義を体感した。学習内容を基に、看板にはメダカなどをモチーフにした思い思いのキャラクターを描いた。 式典には地域住民のほか「学校環境緑化モデル事業」として看板設置費などを支援した県グリーンバンクやローソンの関係者、竹内元校長を招いた。除幕の後、オリーブなどの記念植樹も行った。 児童を代表
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FM‐Hi! 防災情報伝える 専門家ら 多様な観点で 特別番組、静岡市訓練日に合わせ
静岡市のコミュニティーFM放送局「シティエフエム静岡(FM-Hi!)」は3日、防災特別番組「日頃からできることを確認して、災害に強くなろう」を放送した。午前10時から午後6時まで、同放送局のパーソナリティーや防災の専門家らが交代で出演し、「防災食」や「住宅の耐震化」など多様な観点から防災情報を発信した。 「二次被害への備え」を取り上げたコーナーに出演した市消防局職員は、地震でいったん停電した後、電気が復旧する際に発生する「通電火災」に注意すべきだと強調。地震発生後にはガスの元栓を締め、ブレーカーを落とすよう呼びかけた。 番組は市内沿岸地域の津波避難訓練の実施日に合わせて企画された。訓練は
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静岡厚生病院が火災避難訓練 静岡市葵区、葵消防署と合同
静岡市葵区の静岡厚生病院はこのほど、同区の葵消防署と合同で、火災を想定した避難訓練を同病院で実施した。職員や消防署員ら計約60人が参加し、緊急時の対応などを確認した。 訓練は、夜間に東館3階から出火した想定で行われた。火災報知機が作動すると、看護師らは手分けして素早く患者の安否や火元を確認。消火器を使った初期消火に取り組み、患者を避難させて消火を消防隊に引き継ぐまでの一連の流れを確認した。同消防署の大原正義副署長(59)は「煙などに注意しながら、職員同士が声をかけ合って連携することが大切だ」と講評した。 新型コロナウイルス禍の影響で、同病院と消防署の合同火災訓練は4年ぶりの実施。水野伸一
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ごみ拾い「大作戦」 静岡市中心街で実施 静和エンバイロメント
環境ビジネス業の静和エンバイロメント(静岡市駿河区)は3日、同市葵区の常磐公園などで「しずおかキレイだらー大作戦」と題した清掃活動を行った。 3カ月に1回の頻度で、持続可能な開発目標(SDGs)実現のために市内各所で取り組む清掃活動の一環。社員や家族、入社予定の内定者ら22人が参加した。静岡おでん祭が開催されている青葉シンボルロードや公園内に落ちているごみを手分けして拾い集めた。 約1時間の活動で空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻など計3・7キロのごみが集まった。同社は今後も定期的に清掃活動を続けていく。
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静岡商議所女性会、市長と意見交換 アリーナ事業、女性活躍推進…
静岡商工会議所女性会はこのほど、難波喬司静岡市長を招いた「市長と語る会」を同市葵区の同商議所静岡事務所で開いた。 女性会のメンバーは、市がJR東静岡駅付近に整備を目指すアリーナ誘致の意義や、女性活躍推進の取り組みについて尋ねた。 難波市長はアリーナを約30年間運営すると、雇用者所得誘発額が約1500億円に達するとの試算を挙げ、「一種の投資案件。整備しなければ所得は市外へ流出するが、やれば流入につながる」と説明。アリーナと一体となった東静岡地区のまちづくりを進めると強調した。 子育て支援事業に関しては「問題を一つずつつぶしている。やるべきことについて意見を聞き、スピード感を持って取り組ん
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木造毘沙門天立像 静岡市葵区・大安寺で開帳 太鼓演奏も
静岡市葵区の大安寺で3日、毘沙門天(びしゃもんてん)大祭が行われた。市指定文化財の「木造毘沙門天立像」が開帳され、多くの参拝者が家内安全や商売繁盛を祈願した。 立像は平安時代に作られたとされ、参拝者は手を合わせたり眺めたりした。境内では、南沼上太鼓保存会の小中学生6人が毘沙門太鼓など4曲を披露したほか、地元で活動する濁沢純一さん(82)が木彫りした仏像約20点を展示した。菓子や野菜を販売する出店も並んだ。
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大学共通テスト2025年再編 科目変更、時間延長…「年間で計画的な学習を」
多くの大学の入試で利用される大学入学共通テストは2025年から、教科に「情報」が加わるほか、科目変更や試験時間の延長などがあり、様変わりする。静岡、愛知を中心に展開する佐鳴予備校の静岡駅前校(静岡市葵区)高等部で指導する三木喜裕教室長は、志望校の受験に必要な科目と配点を確認した上で「年間で計画的に学習を進める必要がある」と指摘する。 教科・科目の再編は、22年度に新学習指導要領が実施されたことに伴う措置。これまでの6教科30科目から7教科21科目に変わる。いずれもグラフや資料を多用し、学習知識を実用的に使いこなす力が試される。 大学入試センターによると、共通テストの受験者は少子化などに
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J―クレジット、高まる関心 森林管理でCO2吸収、国が認証 林業者の新たな収入源期待
森林経営の新たな収入源として、森林由来のJ-クレジットへの関心が広がっている。自治体や森林・林業関係者がクレジット創出に向けて動きを活発化させる中、カーボンニュートラルへの取り組みの一環で購入を検討する企業も増えている。林業関係者は「林業の環境保全機能に注目が集まることで、産業としての持続可能性が高まる」と期待を寄せる。 J-クレジット制度は、森林管理によるCO2吸収量や省エネルギー設備の導入などよるCO2などの排出削減量をクレジットとして国が認証する制度。創出者にはコスト低減効果や売却益などの利点があり、購入者にはカーボンオフセットへの活用や環境貢献企業としてのPR効果もある。 県内
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大自在(3月3日)ひな人形と結婚式
きれいなものを見て楽しく感じることを「目の保養」「目の薬」と言う。「目の正月」とも表すそうで、この展示はそう呼びたい。静岡市のグランシップできょう最終日の「高松宮妃のおひなさま展」を見てきた。 徳川慶喜公の孫にあたる喜久子さまのご成婚の支度品。幅6メートルの五段飾りは豪華絢爛[けんらん]、内裏びなのわきには稚児が控え人形は19体。輿[こし]入れ道具の精巧なミニチュア600点には、たんすや衣装、夜具、食器、針箱や将棋盤、琴も。 平安時代の姫君たちの「ひいな遊び」と、中国から伝わった厄よけの風習が合わさってひな祭りの原型ができたとされる。江戸時代には人形を飾って女児の無病息災と健やかな成長を
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「国内最年少」リサイタル コントラバス、稲木君(森下小5年) 父に師事、2年で急成長
静岡市駿河区の森下小5年稲木大和君(11)が10日、コントラバスのリサイタルを同市葵区の静岡音楽館AOIで開催する。父親の稲木良光さんによると、コントラバスのリサイタル主催者としては国内史上最年少になるという。 大和君がコントラバスを始めたのは約2年前。プロのコントラバス奏者である良光さんの勧めで、子ども用サイズのコントラバスに触れた。自宅のリビングで毎日練習を重ね、約半年間で自分の背丈よりも大きな楽器で曲目を演奏できるようになった。2021年の日本演奏家コンクールプライマリー弦楽器部門金賞を皮切りに数々のコンクールで受賞を重ね、現在は難易度の高い音楽大学レベルの演奏曲にも挑戦する。 高
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プラモデル組み立てに真剣 静岡市の無料体験に子供200人超 地元産業知る機会に
プラモデル工作を通じて子供たちに作る喜びを知ってもらおうと、静岡市は2日、同市清水区のエスパルスドリームプラザで「ミナト★ホビーフェス」を開いた。市内に多いプラモデルメーカーの製品を無料で作ることができ、200人以上の子供たちが集まった。 3回目の開催。市産業振興課によると、プラモデルメーカーの本社は同市の葵区や駿河区に多いが、「清水区内の子供たちにプラモデルが市を代表する産業であることを知ってほしい」との思いから同区で開催した。船や車などさまざまなプラモデルのパーツを自由に組み合わせる「オリジナルビルド」のコーナーも人気を集めた。 蒲原東小3年の望月絢菜さん(9)は「普段はバドミントン
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若手芸術家に発信の場を 5日まで常葉大生企画展
静岡市内の大学生を中心とする若手芸術家が発信できる機会を設けようと、常葉大造形学部3年の佐藤葵さん(21)と須田健史さん(21)でつくる美術チーム「DESIGN CLUB(デザインクラブ)」が企画した展示会「芸術楽座」が2日、同市葵区駿府町のギャラリーテルサで始まった。5日まで。 初開催のイベントで、市内の学生ら12人が出品した。展示物は3日までの前期と4日からの後期で入れ替える。前期は佐藤さんがデザインしたワッペン付きのジャンパーや、須田さんが制作したオリジナルデザインの御朱印帳、アーティスト名「はなのま」さんが幼少期の思い出を描いたポップな絵柄のイラスト、「松浦」さんが手がけたスタイリ
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静岡北高3年、丸山さん 父を追い憧れの競輪へ 初の代表、国際大会経験「目標はグランプリ優勝」
インド・ニューデリーで2月21~26日に開催された自転車トラック競技のアジア選手権大会で、日本代表チームの一員として初出場した静岡北高自転車競技部3年の丸山留依さん(18)が男子ジュニアのケイリンで4位に入った。卒業後は日本競輪選手養成所(伊豆市)に進んでプロを目指す丸山さんは、「優勝を狙っていたので悔しい。もっと練習して強くなりたい」とさらなる高みを目指す。 丸山さんにとって初めての国際大会。得意種目であるケイリンの決勝では、他選手の落車に巻き込まれそうになるアクシデントに見舞われた。すぐに体勢を立て直し最後まで懸命に駆け抜けたが、メダルにあと一歩届かず惜しくも4着となった。 中学
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富士宮西高、最優秀賞 「SDGs Quest みらい甲子園」
持続可能な開発目標(SDGs)について高校生が課題解決に向けたアイデアを発表する「SDGs Quest みらい甲子園」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の県大会ファイナルセレモニーが2日、静岡市清水区の清水テルサで開かれた。最優秀賞には富士宮西高の「チームTMG」が選ばれた。 3回目の開催となった今回は、県内84チーム、計333人が参加した。最終審査を経た12チームがファイナルに進出し、代表者がチーム紹介とアクションプランの内容の説明を壇上で行った。審査の結果、最優秀賞、優秀賞、二つの企業の名を冠した賞を受賞する計4チームを選んだ。 チームTMGは、「富士宮の鶏卵産出額が全国1位に
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車いす駅伝向け最終調整 「1時間切り」今年こそ 10日京都で全国大会 県代表 富士で練習
10日に京都市で行われる「第35回全国車いす駅伝競走大会」に出場する県代表チームが2日、本番前最後の全体練習を富士市で行った。過去最高の8位入賞を記録した昨年以上の成績を狙うメンバーが入念な最終調整を行った。 同市のふじのくに田子の浦みなと公園にメンバー5人が集まり、海岸沿いのサイクリングコース約10キロを2往復疾走し、ペース配分や競技用車いすの状態を確かめた。初入賞を果たした昨年は、目標タイムとしていた1時間切りに55秒届かなかった。30年以上の指導歴を持つ鈴木秀明監督(61)=磐田市=は「若手とベテランが融合し、各区間で少しずつタイムを縮めて今年こそ目標を達成したい」と意気込んだ。
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⚾しんきんカップ静岡県中学選抜野球、4強出そろう 3日準決勝
しんきんカップ第54回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は2日、島田、浜岡両球場で準々決勝を行い、4強が出そろった。 前年覇者の東海大翔洋(清水)は序盤に打線がつながり、清水七・八(清水)に快勝。21年ぶり出場の静岡東(静岡)は終盤に磐田東(磐周)を振り切った。昨秋の新人大会で中部地区優勝の島田一・二(島田)は富士宮一(富士宮)に5回コールド勝ち。浜松三ケ日(浜松)は初回の3点本塁打で浜松開誠館(浜松)を退けた。 準決勝は3日に島田球場で行われ、島田一・二と静岡東、浜松三ケ日と東海大翔洋がそれぞれ対戦する。 2日の結果(準々決勝) ▽島田球場 島田一・二
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優良運転者、交通安全功労団体を表彰 安協清水地区支部
交通安全協会清水地区支部(山下光英支部長)はこのほど、優良運転者や交通安全活動への功労団体の表彰式を静岡市清水区の清水テルサで開いた。 山下支部長は「引き続き交通安全に対する豊富な知識や経験を各地域や家庭で発揮してほしい」とあいさつ。受章者らが交通安全への気持ちを新たにした。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 交通栄誉章緑十字銅章優良運転者 荻島富士雄(楠)佐藤美和(三保)疋野完治(銀座)設楽康子(大内)鈴木敏元(下野東)久保田敏之(蒲原神沢)松枝久枝(由比西倉沢)加藤峰正(由比寺尾)八木彰五(八木間町)久保山美恵子(入江)小長井則俊(袖師町)足立聖名子(草薙杉道)鎌倉美之(由比入山
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ひとり親支援「ままよろ」 熊本・芦北町で事業開始
静岡市を拠点にひとり親の生活向上を目的に事業を行う企業「ままよろ」(石光社長)はこのほど、熊本県芦北町でシングルマザーに在宅でできる仕事を紹介する事業を開始した。スキルアップのための教育プログラムも無料で提供する。 事業所新設に向けて同町と立地協定を締結した。今後、同町と連携して住まいなどを含め、シングルマザーが子育てしやすい環境づくりにも取り組むという。同社が自治体と協定を結ぶのは初めてで、石社長は「芦北町との連携事例をつくり、今後、静岡県内の自治体とも一緒にシングルマザーや子どもたちへの支援をしていければ」と意欲を示す。 同社は人手不足の企業からオンライン業務などを受託し、同社に登録
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「静岡おでん祭」開幕 全国から57店 ご当地の"熱々"に舌鼓
静岡県内外のおでん屋が集結する「静岡おでん祭2024」(実行委主催)が1日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで始まった。18回目の今年は過去最多の57店が出店し、家族連れや仕事帰りのサラリーマンなど多くの来場者が熱々のおでんを楽しんだ。3日まで。 多くの屋台がずらりと軒を連ねる昭和初期の屋台街が再現された。来場者は黒はんぺんや黒いだしが特徴的な静岡おでんをはじめ、青森県の生姜味噌おでんやあっさりした味わいの東京下町のおでんなど、各地の風土が色濃く反映されたご当地の味に舌鼓を打った。鍋から上がる湯気越しに、カウンターで店主との会話を楽しんだ。 半年前に京都府から同市葵区に移住したという渡槙雄
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藤井名人へ挑戦は豊島九段
「第82期A級順位戦最終局」(日本将棋連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2月29日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で行われ、勝ち星を一つ加えて7勝2敗で順位戦全9局を終えた豊島将之九段(33)が、昨年史上初の八冠を達成した藤井聡太名人(21)への挑戦権を獲得した。 豊島九段は2019年の第77期名人戦で名人初戴冠。20年の第78期は渡辺明二冠(当時)にタイトルを奪われた。豊島九段は「挑戦が難しい状況になっていたので、またタイトル戦に出られることをうれしく思う」と話し、対戦する藤井名人について「非常に安定感があり、精度が高い将棋を指している」と分析した。名人戦は例年4月から7月にかけて行
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興津螺旋 女性の視点で古い習慣正す【しずおか企業探訪~経営とD&I~⑧】
毎年3月8日は国際女性デーです。女性の社会参加と地位向上を目的として、世界各所でイベントが行われます。地域からジェンダー平等研究会はこの日、政治、行政、経済、教育の分野ごとに各都道府県の男女平等度を示す「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を発表します。わが静岡県は2023年は経済分野の男女平等度が最下位でした。主な原因は、フルタイムの労働者に女性が少なく賃金も低いこと、管理職に女性が少ないことです。女性は補助的な業務に従事し、賃金面でも男性と大きく差があるという地域特性が見えてきます。 そんな女性活躍推進後進県とも言える静岡県の中で、興津螺旋[らせん]は先駆的な企業の一つです。ねじの製造
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清水区PFAS問題 血液から全国平均20倍の濃度検出 10年以上前退職の元従業員
有機フッ素化合物(PFAS)を使用している静岡市清水区三保の化学工場従業員の血液から高濃度のPFASが検出された問題で、10年以上前に退職し今はPFASを扱っていない70代の元男性従業員からも国の全国調査平均値の20倍以上の濃度のPFOA(PFASの一種)が検出されたことが1日、分かった。極めて分解されにくいため「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFOAが、長年にわたり扱わなくなってもなお、元従業員らの体内にとどまり続ける実態が初めて明らかになった。 運営会社の三井・ケマーズフロロプロダクツが退職した元従業員に昨年12月中旬に呼びかけて実施した血液検査の結果が、男性の自宅に届いた。 男性から
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静岡県内4施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は1日、県内の小学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計30人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設13人、焼津市1施設8人
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バスケB2静岡が鍋田と契約
バスケットボールBリーグ2部(B2)静岡は1日、国士大の鍋田隆征(22)=静岡学園高出=と契約したと発表した。175センチのポイントガードで、2月から練習生としてチームに参加していた。奈良戦(9、10日、静岡市中央体育館)から出場可能となる。
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23年度の年鑑 静岡県中体連発行
静岡県中学校体育連盟は2023年度の中体連年鑑「挑戦 友愛 自立」を発行した。希望者に有料で配布する。 A4判140ページ。県中学校総合体育大会の成績や写真、生徒の感想文、東海や全国大会の県勢記録を掲載している。 希望者は現金書留で1800円(送料込み)を〒422-0115 静岡市駿河区みずほ3の9の1、市立長田南中内、県中体連事務局へ送る。問い合わせは同事務局<電054(256)5586>へ。
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戸籍広域交付、不安なスタート 準備間に合わず予定サービスの中止も 三島市など全国の一部自治体
1日の改正戸籍法施行に伴い始まった、本籍地以外の自治体でも戸籍証明書などを取得できる「広域交付」に関し、三島市など県内外の一部自治体で十分な準備が終わっていなかったことが同日までに分かった。予定していた行政サービスを縮小した自治体もある。法務省によると、各自治体が持つ戸籍の正本と同省が管理する副本の一致作業が間に合わなかったという。 同省によると、少なくとも全国の数十自治体から、1日までに作業を完了する見通しが立たないとの報告があった。県内の複数自治体からも相談が寄せられたという。三島市は窓口対応が十分できないと判断し、当初予定していた市民サービスコーナーや土曜日の取り扱いを当面中止すると
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清水海保幹部をパワハラで減給
清水海上保安部は1日、部下に対してパワーハラスメントを行ったとして、同保安部幹部の男性職員(59)を減給5分の1(6カ月)の懲戒処分にしたと発表した。 同保安部によると、幹部職員は2022年12月上旬、年末賞与の明細を手渡す際、部下職員の頭頂部を1回平手でたたくパワーハラスメントを行った。部下は「痛い」と声を上げ、昨年5月に同保安部内の相談窓口に苦情申し立てしたことから発覚した。 幹部職員は「ねぎらいの気持ちで肩はたたいたが、頭はたたいていない」と否定しているが、目撃者がいたことからパワハラと認定された。幹部は辞職を申し出ているという。
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聴覚障害児の療育体制 構築 音声言語の習得支援 全国初 27年度までに 静岡県議会定例会
静岡県議会2月定例会は1日、自民改革会議の加藤祐喜氏(長泉町)、鳥沢由克氏(裾野市)、飯田末夫氏(旧浜松市南区)が一般質問を行った。森貴志副知事は聴覚障害児の音声言語習得を支援するため、2027年度までに全国初となる療育体制の構築を目指すと表明した。先進国オーストラリアの療育手法を取り入れ、聴覚訓練や聴力評価、カウンセリングを実施する療育センターを設ける。鳥沢氏への答弁。 県立総合病院(静岡市葵区)の「きこえとことばのセンター」に聴覚検査などに必要な機器を整備し、25年度から3年間、人工内耳を装用した県内の乳幼児を毎年10人程度受け入れる。オーストラリアの療育機関「シェパードセンター」の協
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異例の議席変更 質問妨害の発言か 静岡県議会
静岡県議会議会運営委員会は1日、ふじのくに県民クラブの杉山淳氏(静岡市駿河区)ら4人の議席の変更を決めた。会派の加入・離脱、補欠選挙を除いての議席変更は極めて異例。 議会事務局などによると、本会議場で質問者が立つ対面演台の背後の席に座る杉山氏が質問中に発言したことに対して、質問を妨害したと最大会派自民改革会議から指摘があった。ふじは会派内で議席の移動をさせ、杉山氏の議席は前方から3列目になった。 杉山氏については2023年9月定例会で自民会派から同様の指摘が2度あった。同定例会の議運で、杉山氏に対して3度目の指摘があった場合は議席を変更することに各会派が了承していた。
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建設土の仮置き場 残る5管内整備へ 手引書 年度内に作成 静岡県議会
勝又泰宏交通基盤部長は建設発生土の利活用促進に向けて、新たに静岡県内5土木事務所(下田、熱海、富士、島田、袋井)管内に土砂を仮置きするストックヤードを整備する方針を示した。先行する3事務所と併せると、県内の全土木事務所管内でストックヤードが整備されることになる。2023年度中に、ストックヤード整備の手引書を作成することも明らかにした。加藤氏への答弁。 県は23年度、沼津、静岡、浜松の各土木事務所管内に1カ所ずつストックヤードを設け、土砂の搬入から搬出までの手順や騒音対策などを検証している。 技術調査課によると、新たに整備するストックヤードの具体的な場所や規模などは未定で、23年度の検証結
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健康増進で知事褒賞 7企業・団体 授与式
静岡県はこのほど、従業員の健康増進に積極的に取り組む県内7企業・団体を表彰した。県庁で授与式を行い、川勝平太知事が代表者に褒状を手渡した。取り組みの内容は事例集にまとめ、県内の事業所に配布する。 健康診断の受診促進や受動喫煙・禁煙対策、従業員の家族や地域住民を巻き込んだ健康づくりなどが対象。川勝知事は「健康寿命を延ばすには行政だけでは限界がある。皆さんの取り組みを広めていきたい」とたたえた。 出席者は自社の健康経営の事例を紹介し、「体の健康だけでなく、心の健康も大切」「家族の健康にも良い影響が出ている」などの声が上がった。 表彰を受けた企業・団体は次の通り。 赤阪鉄工所(焼津市)キャ
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公共施設総合管理計画 市、民間資産も対象 静岡市議会
難波喬司市長は、見直しの方針を示していた公共施設総合管理計画「アセットマネジメント基本方針」について、対象資産に民間が所有する土地・建物を加え、社会全体の資産の有効活用という理念や目的を新たに設定すると説明した。稲葉氏への答弁。 計画名称も「社会共有資産利活用基本方針」に変更する。難波市長は、公共施設と市有地を対象に2014年に策定した現行計画について「古いアセットマネジメントの考えにとらわれている」と指摘した。市アセットマネジメント推進課によると、公共施設の総延べ床面積を43年度までに、11年度末比で20%減らす縮減目標については維持するものの、最上位の目標としては位置づけないという。
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「マークイズ静岡」に期日前投票所 来年3月市議選で設置へ 学生意見反映 「買い物ついでに」-市議会
藤原融作選挙管理委員会事務局長は、2025年3月の市議選で、葵区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示した。山梨氏への答弁。 同市選管が大規模集客施設に期日前投票所を置くのは初めて。買い物や食事のついでに投票できる環境がなく、若者が訪れる場所に期日前投票所がないことを課題としていた。市内の学生らの「商業施設への期日前投票所の設置が効果的である」などとする意見を反映し設置を決めたという。 場所は、葵、駿河、清水各区からの交通アクセスの利便性を考慮してマークイズ静岡を選定した。 同市選管は23年度、市議選の投票率向上に向けて静岡大の学生と連携した調査研究に取り組ん
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ハラスメント撲滅 全職員「宣言」実施 市長が方針 静岡市議会
難波喬司市長は、職員の働きやすい環境づくりに向け、全職員による「ハラスメント撲滅宣言」を実施する方針を示した。市川氏への答弁。 ハラスメントをしない、させない、見過ごさないという趣旨の文章が書かれた書面に署名することで「宣言」とする仕組みを想定する。難波市長は「宣言により、市の本気度、断固たる決意を全職員で共有し、意識付けの徹底を図る」と述べた。 新たなハラスメント調査・申し出制度の創設も検討する。従来は市長部局や市教育委員会などそれぞれの人事担当課が窓口相談機関となっていたが、悩みを抱える職員が相談しやすい体制に改善するという。
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人工衛星データとAI活用で漏水調査 水道事業効率化へ 2024年度から静岡市方針
静岡市議会2月定例会は1日、稲葉寛之氏(志政会)、山梨渉氏(公明)、市川正氏(共産)が代表質問を行った。渡辺裕一上下水道局長は、人工衛星データと人工知能(AI)を活用した水道管の漏水調査を2024年度から始める方針を示した。調査員が市内全域を巡回して調査する従来の手法を改め、デジタル技術を活用して漏水の可能性が高いエリアを絞り込むことで、調査の効率化や経費削減につなげる。山梨氏への答弁。 地表面の温度や、地盤の起伏の変化など人工衛星が取得したデータと、地形や地質、既設水道管の材質や使用年数、漏水履歴などのデータをAIが総合的に解析し、漏水の可能性があるエリアの特定や、将来的な漏水リスクを判
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こども家庭センター 4月から各区に設置 静岡市議会
橋本陸夫子ども未来局長は、4月に葵、駿河、清水の各区の福祉事務所に「こども家庭センター」を設置する方針を示し、妊娠期から子育て期にかけて、児童虐待防止につながる支援業務に切れ目なく取り組むと説明した。山梨氏への答弁。 児童福祉法が改正され、母子保健機能と児童福祉機能を統合したこども家庭センターの設置が自治体に努力義務化されたことを踏まえた対応。各区の福祉事務所の子育て支援課内に家庭児童相談係を再編する形で設置し、福祉や精神の専門職員を2人ずつ増員する。 妊娠期から虐待リスクを把握するために母子保健を所管する保健福祉センターとの連携を強化するほか、子育てに困難を抱える親子のサポートプランを
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料理しながら意見交換 市長×大学生 「理想のまち」テーマ 静岡市清水区
静岡市はこのほど、難波喬司市長が大学生と一緒に料理をしながら「若者にとっての理想のまち」について意見交換するイベントを同市清水区草薙の飲食店で開いた。 県立大の有志団体「地域コラボプロジェクト」の学生8人が参加し、難波市長とギョーザを包みながら市の課題などについて意見を交わした。学生からは“理想のまち”として「交通の便がいいまち」「若者が住み続けたいまち」といった声が上がり、難波市長は「10年後を見据えたまちづくりが必要」などと応じた。 イベントは昨年実施した職員ワークショップにおける若手、中堅職員らの提案を元に企画した。
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「しずチカ」新装 開放的な空間に 静岡駅北口地下広場 仕切り撤去、魅力PRへ
静岡市は1日、JR静岡駅北口地下広場「しずチカ」をリニューアルオープンした。施設内の仕切り戸を撤去し、「しずチカ茶店一茶」や市政情報発信コーナーなどを一体的に利用できるように改修した。 しずチカは市の観光資源をPRする拠点として2009年に開設。静岡茶商工業協同組合(市茶商)が運営する一茶での静岡茶の販売・PRのほか、地域資源の広報イベント会場として利用されてきた。 改修では、展示エリアとカフェスペースの仕切りを取り除き、開放的でより多くの人が利用しやすい空間を目指した。3月は試験運用期間として、静岡理工科大の研究発表やお花見マルシェなどのイベントを開催する。4月以降はコンサートやスポ
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放火対策呼びかけ 新静岡駅で市消防局 火災予防運動スタート
静岡市消防局は1日、春季火災予防運動の初日に合わせた広報活動を同市葵区の静岡鉄道新静岡駅改札前で実施し、増加傾向にある放火への警戒を訴えた。 活動には消防局予防課や葵消防署のほか、市危機管理総室の職員ら7人が参加した。運動期間が始まったことを伝えながら、放火させない環境づくりや住宅用火災警報器の点検に関するチラシや啓発品など計千部を駅利用者に配布した。 同消防局によると、管内の出火原因のうち「放火・放火の疑い」は2021年まで16年連続1位。22年には4位(10件)まで下がったが、23年は2位(12件)と微増した。予防課の担当者は「寒く乾燥するこの時期は火災が増加傾向にある。燃えやすい物
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「駿河の雛」伝統と技術紹介 市内メーカー8社 匠宿で展覧会 静岡市駿河区
静岡市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」で1日、静岡の伝統産業であるひな人形とひな具の歴史や製造技術を紹介する展覧会「日本の節句 駿河の雛(ひな)展」が始まった。4月7日まで。 市内のメーカー8社が、専門技術を用いた作品を展示。人形のほか、びょうぶや台、金具などの装飾に至るまで、木工や蒔絵(まきえ)といったさまざまな職人の技を結集して作られている様子を見ることができる。 静岡雛具人形協同組合の望月篤理事長は「職人の高い技術はもちろん、各社が現代の暮らしに合わせて工夫していることも知ってほしい」と話した。 (教育文化部・鈴木明芽)
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書き初め力作ずらり 静岡県書道連盟が清水地区展 静岡市
静岡県書道連盟はこのほど、「第76回書きぞめ清水地区展」を静岡市清水区のマリナートで開いた。幼児から一般まで計1654点の応募があり、審査で大賞39点、準大賞22点、静岡新聞社・静岡放送賞16点を選んだ。 学生の部大賞受賞者は次の通り。 天野衣都(清水有度二小3)坪井優奈(清水庵原中2)酒井唯愛(清水高部小5)小松沢紗季(清水不二見小6)池ケ谷綾乃(静岡学園高3)望月妃那(清水飯田小1)小泉環夏(清水船越小2)望月柚佳(清水三中3)興津実知(清水飯田小2)青木莉乃(清水駒越小3)佐伯一花(清水庵原小4)北川悠太郎(東海大静岡翔洋小5)鈴木万葵(同6)篠原一花(清水七中1)内山理央(清水庵
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焼津FC「いじめ撲滅を」 ピンクシャツデー 少年サッカークラブ練習で呼びかけ
焼津市をホームタウンに活動する社会人サッカークラブ焼津FCは今年から、桃色のシャツや小物を身に着けていじめ撲滅を訴える「ピンクシャツデー」活動に取り組んでいる。2月28日には地元少年サッカークラブの練習に参加し、子どもたちにいじめ反対を呼びかけた。 焼津FCの曽根靖之さん(45)=焼津市=、牧田晃さん(24)=静岡市駿河区=ら5人の選手が、豊田小(同市五ケ堀之内)のグラウンドを訪ね、練習していた地元小学生のサッカークラブ「FC DUEOR」に所属する5、6年生の児童たちに運動の趣旨を説明した。牧田さんは「サッカーをやっていく上で、いじめがあったら楽しくない」と語りかけた。参加者全員はピンク
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医療現場へ新たな一歩 済生会看護専門学校 静岡市駿河区で卒業式
静岡市駿河区の静岡済生会看護専門学校は1日、卒業式を同校で行った。3年間の過程を終えた34人が、ともに学んだ仲間や教員との別れを惜しみつつ、晴れやかに新たな一歩を踏み出した。 保護者や在校生が見守る中、卒業生は一人ずつ名前を呼ばれ、石山純三校長から卒業証書を受け取った。石山校長は「医療の進歩のスピードは速い。今後も常に学び続ける覚悟を持って看護の道を進んでほしい」と激励した。 長女の出産をきっかけに看護の道を志し、4月から病院で勤務するという卒業生代表の福崎美有さん(33)は「苦しい時に仲間や教員、家族からかけてもらった言葉は一生の財産。これから実務の中で学びを向上させていく」と抱負を語
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多世代交流拠点に改修 遊具やカフェ、休憩所設置 掛川の「たまりーな」
掛川市は1日、22世紀の丘公園(同市満水)の多目的施設「たまりーな」の改修整備を手がける事業者が決定したと発表した。工事は川島組(同市二瀬川)と乃村工芸社(東京都)の共同企業体(JV)、指定管理は静岡ビル保善(静岡市葵区)と乃村工芸社のJVが担う。温水プールと温浴施設を改修し、未就園児から小学校低学年までを主な対象にした屋内遊び場を整備する。 同市として初めて、設計と施工、管理運営を一括発注するDBO方式を採用する。高低差を生かした遊具を中心に据えた「アクティブゾーン」と積み木ブロックなどを配置する「クリエイティブゾーン」を設ける。誰でも利用できるカフェや売店、休憩スペースも設置し、多世代
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東日本大震災 教訓もう一度 語り部・高橋さん親子(宮城出身) 家族亡くした思い 10日、浜松市中央区でイベント
東日本大震災の教訓を伝えるイベント「親子かたりべとキャンドルツリー」が10日午後1時半から、浜松市中央区中央の市民協働センターで開かれる。宮城県石巻市出身で、両親を震災で亡くした高橋匡美さん(58)と、高橋さんの長男で東京都在住の千葉颯丸さん(30)が語る。高橋さんらが1日、市役所でイベントの概要を発表した。 高橋さんは命の大切さという観点から防災意識を高められるよう話す。千葉さんは震災後に出身地の宮城県塩釜市から都内に進学し、被災地と離れて過ごしつつも震災や祖父母の死に向き合った体験を語る。キャンドルツリーも作る。 各地で語り部を務めている高橋さんが活動を始めたのは発災から数年後で、理
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個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?④ しずしんニュースキュレーターと読者の意見【賛否万論】
前回までの賛否万論では宿題や家庭学習の現状について、学校や地域がどう取り組んでいるか、また現場の教師や教育業界を目指す学生がどう感じているかを紹介してきました。多様化する価値観の中で、子どもたちにとって理想的な「放課後」のあり方を改めて見つめ直すことが、個別最適な学びの実現に近づくヒントになるかもしれません。今回はキュレーターと読者から寄せられた声を紹介していきます。 画一的内容でも 運用工夫すれば キュレーター 江口裕司さん(三島市) 製造会社で米国勤務後、設計、製造、調達、翻訳、ISO、社内教育など多様な業務に携わり定年退職。現在、パートの傍ら大学再入学を目指し勉
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「分別守って」静岡でごみ収集車火災 リチウム電池原因?
29日午後1時25分ごろ、静岡市葵区常磐町を走行中だったごみ収集車の荷台から出火し、車両の一部などを焼いた。約1時間半後に鎮火し、けが人はいなかった。市収集業務課によると、回収した可燃ごみに混入していたリチウムイオン電池が圧縮されて発火したとみられる。 収集車を運転していた50代男性によると、走行中に焦げくさい臭いを感じ、荷台から煙が出ているのをバックミラーで確認したため、停車して119番した。 市では、リサイクルマークが付いているリチウムイオン電池は家電量販店などのリサイクル協力店に持って行き、付いていないものは透明な袋に入れて「充電池」と明記し、他の不燃ごみと別にして集積所などに出す
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初代大橋宗桂VS本因坊算砂 江戸時代の将棋対局、プロ棋士が再現 静岡市歴史博物館
静岡市歴史博物館は29日、江戸時代の駿府城で行われた将棋対局を現役のプロ棋士が再現するイベントを同市葵区の同館で開いた。同日に市内で行われた「第82期A級順位戦最終局」の関連企画。 将棋家元「大橋本家」の祖で一世名人の初代大橋宗桂と囲碁家元「本因坊家」の始祖・本因坊算砂が、元和2(1616)年4月9日に顔を合わせた一局を、三代大橋宗桂が書いた「古名人勝負手合帳」の棋譜に基づきたどった。神谷広志八段(浜松市中央区)と竹部さゆり女流四段が、後手の初代宗桂が152手で勝利するまでの道筋を、息の合ったやりとりで解説した。 解説の二人は駒を動かしながら、対局中の二人の心境に思いをはせた。時に現代将
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静岡人インタビュー「この人」 サッカーJリーグ清水エスパルスジュニアユース三島の指導者に就任した 池田昇平さん(静岡市清水区)
清水市(現・静岡市清水区)出身で、清水エスパルスの下部組織を経て2000年にトップチームに昇格。身体能力に優れたDFとして5季プレーした。その後は五つのクラブを渡り歩き、12年に現役を引退。ジェフユナイテッド市原・千葉のジュニアユースの監督などを歴任し、指導者として今季20年ぶりに古巣に復帰した。ジュニアユース三島では中学1年生の育成を担当するU-13(13歳以下)監督を務める。42歳。 -再びエスパルスの一員となって。 「清水にはアカデミー(育成組織)の中学時代から所属していたので、いつか戻りたいという気持ちはずっとあった。ジェフでも選手たちの成長を見られることに喜びを感じながら充実し
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土に触れる原始的な衝動 陶芸家・前田直紀さん(静岡市葵区)【表現者たち】
JR島田駅前の通りの空き店舗に、陶芸家前田直紀さん(46)=静岡市葵区=が、巨大なオブジェを複数据える。人けのない空間で、ひんやりとした粘土肌が静かに呼吸するかのよう。個展「土纏~tsuchi.matou」は、17日まで島田市や川根本町で開催中の「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」の一画を成す。 「焼かない作品も陶芸と呼べるか。焼かなくてよければ焼きたくない」。器の意匠としての美しさ、使い勝手の良さを追求する一方で、「土に触れること自体が原始的な衝動だろう」。独自のアプローチを模索してきた。 一つのオブジェに信楽[しがらき]の粘土を200キロ使う。内部は空洞。重力に
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電力安定供給網 整備助成 清水港日の出 エネルギー地産地消 静岡県議会
川勝平太知事はエネルギーの安定供給に向けた新たな取り組みとして、2024年度、太陽光発電設備と蓄電池を組み合わせた電力供給網「地域マイクログリッド」を構築する事業者を支援する方針を示した。静岡県は、再生可能エネルギーの有効活用と、産業構造を転換するグリーントランスフォーメーション(GX)実現に向けた先進事例と位置づけている。河原崎氏への答弁。 地域マイクログリッドは、再生可能エネルギー由来の発電設備と電力消費施設を一定区域でまとめ、エネルギーの地産地消を行う仕組み。災害時に大規模停電が起きても、区域内の電力を自立して供給できる。 県は24年度当初予算案に、清水港日の出地区で民間事業者が計
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国モニタリング会議座長に矢野氏 川勝知事と親交 差配注目【大井川とリニア】
29日に国が初会合を開いたリニア中央新幹線の「モニタリング会議」の座長には公益財団法人産業雇用安定センター(本部・東京都)会長の矢野弘典氏が就任した。国土交通省によると、専門分野は人材育成や地域づくり。以前から川勝平太知事と親交があり、一般社団法人ふじのくにづくり支援センター(静岡市葵区)の理事長も務めている。川勝知事に近いとされる矢野氏が、会議でどのような差配をするか注目される。=関連記事26面へ 座長の人選については、川勝知事が候補者の具体名を挙げるなどこだわりを見せていた。初会合後の記者会見で、国交省側は「選定理由やプロセスについて答えは差し控える」としたが、森貴志副知事は矢野氏を「
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医療ケア児支援へ統括者 配置で態勢強化 静岡県議会定例会
静岡県議会2月定例会は29日、自民改革会議の河原崎全氏(御前崎市)と小沼秀朗氏(掛川市)、ふじのくに県民クラブの松井優介氏(静岡市清水区)が一般質問を行った。医療的ケア児の支援態勢強化に向け、八木敏裕健康福祉部長は県医療的ケア児等支援センター(静岡市駿河区)に2024年度から、支援機関のネットワーク構築を担う「スーパーバイザー」を配置する意向を示した。松井氏への答弁。 障害福祉課によると、県は各地域で多職種の支援機関との連携を図るコーディネーターの養成を進めているが、現状では市町が人材を活用できず課題になっているという。保育、福祉、教育の各分野に精通したスーパーバイザーとして2人を配置する
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将棋・豊島九段が藤井名人への挑戦権獲得 静岡でA級順位戦最終局/藤井八冠が大盤解説
史上初のタイトル八冠を達成した藤井聡太名人(21)への挑戦者を決める「第82期A級順位戦最終局」(日本将棋連盟など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が29日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で行われた。プロ棋士10人が総当たりのリーグ戦形式で競う全9局の同順位戦で、6勝2敗で首位に立った豊島将之九段(33)が5勝3敗で2番手の菅井竜也八段(31)との直接対決を制し、名人挑戦権を獲得した。 A級順位戦最終局で勝利し、名人戦の挑戦権を得た豊島将之九段=29日午後、静岡市葵区の浮月楼 豊島九段と菅井八段の直接対決は、一進一退の攻防が続いたが、豊島九段が96手目で約12時間の激戦を制し
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知事と静岡県議会・働き方を巡る報道テーマ 静岡新聞社 読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は2月13日、第38回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は「知事と県議会」と「働き方を巡る報道」。NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員、富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員の3氏が本社側と意見交換した。 (進行は石川善太郎編集局長) 知事と県議会 木村委員 「政策」視点 啓発に力を 児玉委員 政治と若者つなぐ鍵に 伊藤委員 県政への強い主張期待 川勝平太知事と県議会を巡っては、県政の課題解決に向けた政策論議よりも、自民会派などとの対立による政局が紙面をにぎわせ
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オープンキャンパス 静岡県警察学校で実施 春の採用試験向け
静岡県警は春の警察官採用試験実施に向け、部門ごとの業務説明・体験会を各地で積極的に開催している。29日には藤枝市の県警察学校で「集まれ将来の警察官オープンキャンパス」を行い、現役の高校生や大学生に加え、新たに今春設けた試験枠の対象となる社会人や専門学校生を含めた計50人の男女が参加した。 八木瑞生学校長は「教官も生徒から感動をもらい、一緒に成長する。『困っている人を助ける』『悪に立ち向かう』という意志があれば、体力などに自信がなくても警察官になれる」などとあいさつ。参加者は初任科生が受ける刑法の授業を見学したり、交番勤務の魅力を聞いたりした後、逮捕術にも挑戦した。保護者8人も一緒に行動した
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静岡県内9施設 学級、学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は29日、県内の小中学校、こども園9施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計81人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊豆市1施設7人、沼津市2施設19人、御殿場市1施設11人、富士宮市1施設6人、静岡市駿河区1施設8人、藤枝市2施設24人、掛川市1施設6人
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核兵器廃絶へ決意 各国代表者が活動報告 ビキニデー 静岡で集会
太平洋ビキニ環礁で行われた米国の水爆実験で焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしてから70年となる3月1日を前に、原水爆禁止日本協議会(東京都)は29日、「3・1ビキニデー日本原水協全国集会」の全体集会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。来場した約700人は核兵器廃絶と平和の実現に向けて決意を新たにした。 海外から訪れた各国の代表者が、核兵器禁止を目指す自国での活動を報告した。リトアニアの医師で1986年のチェルノブイリ原発事故で被害者救援に当たったというゲディミナス・リムデイカさんは、学校や図書館で広島、長崎の原爆被害を伝える写真パネルを展示し、子どもたちに平和の重要性を伝
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歴史博物館 来館者34万人 全面開館から1年 静岡市議会
望月哲也観光交流文化局長は2023年1月にグランドオープンした静岡市歴史博物館の1年間の来館者が34万1千人だったと明らかにした。市は初年度(23年4月から1年間)の目標を50万人としていて、達成は困難な状況となっている。風間氏に答えた。 オープンから1年間の有料観覧者は10万6千人。小中学校を中心に222校、1万3千人の児童生徒を受け入れた。このうち約7割が市内の子どもだった。 来館者アンケートでは約9割が展示や運営に満足と回答する一方、「エリアごとの展示目的が分かりづらい」「もう少し幅広いテーマを取り扱ってほしい」など改善を求める意見もあったという。 博物館の収蔵品は現在約4万点。
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低速EV 7日から運行実証実験 清水港日の出エリア 観光交通充実へ 静岡市
静岡市は7日から、清水区の清水港日の出エリアで低速電気自動車(EV)「グリーンスローモビリティ」の実証実験を始める。クルーズ船の寄港再開や商業施設のリニューアルなどが進む同エリアで、将来の自動運転の導入も視野に観光交通の充実をはかる。 実証実験で運行する車両は2台で、乗客定員は各5人。乗車は無料で予約不要。クルーズ船寄港日や週末を中心に、3月中に計18日間、午前9時から16時まで運行する。清水マリンターミナル(日の出岸壁入り口)とエスパルスドリームプラザ周辺(日の出人工海浜前)を結び、1往復の所要時間は15分ほど。乗客にはアンケートへの協力を求め、利用者の属性や満足度を確認する。 市の担
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アリーナ計画地 発掘調査 スポーツ施設には代替地案 静岡市議会
静岡市議会2月定例会は29日、自民党市議団の堀努氏と創生静岡の風間重樹氏が代表質問を行った。望月哲也観光交流文化局長は2024年度から、アリーナ整備を目指すJR東静岡駅北口市有地で遺跡発掘調査に着手する方針を示した。調査に伴い、暫定利用しているローラースポーツ施設の運営は25年9月末ごろまでを見込んでいるとし、新たな施設の候補地を検討する考えを明らかにした。堀氏への答弁。 北口市有地は埋蔵文化財包蔵地に指定され、恒久的な利活用を進めるためには発掘調査が必要となる。調査期間は今年6月ごろからおおむね3年間。まず芝生広場から始め、スケートボードやBMXを楽しめるローラースポーツパークエリアについ
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静岡市 インターナショナルスクール 商議所と誘致推進協設立
静岡市は29日、市内へのインターナショナルスクール誘致に向け、静岡商工会議所と連携した「誘致推進協議会」を設立し、3月6日に初会合を開催すると発表した。市内企業の経営者ら5人で構成し、市のスクール誘致の考え方を整理するとともに、実現可能性を検討する。 中西勝則しずおかフィナンシャルグループ会長が座長を務める。中西氏を含め経済界から4人、市側は大長義之副市長が委員となる。初会合では、生産年齢人口の減少や外国人労働者の確保などの課題を共有し、意見やアイデアを民間事業者から公募する「サウンディング型市場調査」の質問項目の検討などを行う。 静岡商工会議所は昨年11月、雇用の多国籍化と高度外国人材の獲
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イベントや講演会 くふうハヤテPR 地域おこし協力隊採用へ 静岡市議会
望月哲也観光交流文化局長は、プロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」のPRのため、2024年度に地域おこし協力隊を募集、採用する方針を示した。地域交流イベントや講演会の開催など、球団が地域に根付くような活動に従事してもらう。堀氏への答弁。 球団への応援機運の醸成に向けた24年度の新たな取り組みとして、くふうハヤテの選手による小中学生向けの野球教室を開催する。文房具や応援グッズなども製作して学校やイベントで配布するほか、街中にのぼり旗も掲出する。 本拠地の「ちゅ~るスタジアム清水」のネーミングライツ(命名権)の販売収入(年7150万円)について、球団創設支援
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「チーム担任制」試験導入へ 小学校、固定せず負担分散 静岡市議会
赤堀文宣教育長は、小学校において複数の教員が学級担任業務を担う「チーム担任制」を2024年度から導入する方針を示した。2校を研究校として試験的に実施する。1人の教員が学級担任を持つ従来型の制度をやめ、多様な教員が児童と関わる柔軟な仕組みに変えることで、教育活動の質の向上や教員の多忙解消につなげる。風間氏の質問に答えた。 静岡市内の公立小では現在、各クラスに1人ずつ担任教員を配置し、一部の科目を除いて担任教員が授業を行っている。チーム担任制では学級担任を固定せず、複数人を配置することで、1人の教員に負担が集中しないようにする。教科担任制も取り入れ、教員が担当する授業の準備やスキルアップのため
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清水海岸の養浜 事業状況を報告 対策検討委 静岡市
静岡市清水区の三保半島周辺の海岸侵食対策などを話し合う「清水海岸侵食対策検討委員会」がこのほど、同区の清水マリンビルで開かれた。自治会の代表や識者ら委員が、静岡県による事業状況の説明を受け、今後の対応を議論した。 昨年の台風などによる高波の来襲状況や、モニタリング結果を交えて養浜の現況を県の担当者らが報告した。委員からは「相手は自然界。決めた通りにではなく、状況を見ながら養浜を」などと声が上がり、海岸浸食と漁業、景観などさまざまな観点から意見が交わされた。 県は羽衣の松付近の砂浜を海岸保全施設に指定したことも報告し、砂浜保全と景観改善の取り組みをさらに推進するとした。
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「想定外を少なく」 被災地派遣で報告会 能登地震、清水建設業協会
静岡市清水区の清水建設業協会は29日、能登半島地震の災害復旧対応報告会を同区の清水ナショナルトレーニングセンターで開いた。珠洲市などで活動した会員が現地での経験を伝えた。 同協会は国土交通省中部地方整備局との協定に基づき、鈴与建設と高橋建設の社員計3人を被災地に派遣した。3人は落石や道路にできた段差、家屋の倒壊といった被災地の厳しい状況を説明。日々状況が変わり、情報が錯綜(さくそう)する中で、コミュニケーションを大切にしていたと活動を振り返った。 さらに、南海トラフ地震などの大規模災害が予想される本県への教訓として「(災害で)できなくなることを一つでも多く想像して想定外を少なくすることが大切
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自転車取り付け可、手提げやリュックにも ヘルメット専用 横断バッグ完成 静岡南署とメーカー連携 着用率アップ期待
自転車ヘルメットの着用努力義務化から1年たつのを前に、静岡南署と管内で「横断バッグ」を製造する宮原商店が連携し、自転車ヘルメット専用の横断バッグを開発した。静岡市駿河区の長田西小で29日、高齢者交通事故防止モデル地区の長田西自治会連合会と同校の代表児童にバッグを寄贈し、署員が活用方法を実演して紹介した。 降車後にヘルメットを入れるための専用バッグで、初めて商品化した。盗難防止のため自転車のかごや後輪にチェーンロックで結べるよう金具付きの穴が三つ開けられている。 ヘルメットを着用しない市民が理由として、降車後の置き場所や持ち運びの不便さを挙げていることから専用バッグの開発を企画した。手に提
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パッチワークキルト 多彩な50点 滝下さんと教室生 静岡市葵区で作品展
静岡市駿河区でパッチワークキルト教室を開く滝下千鶴子さん(77)と教室生による作品展が6日まで、葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。パッチワークキルトはさまざまな種類の小さな生地を縫い合わせるなどして一つの作品にする手芸で、ひな人形や犬、花などさまざまなモチーフで制作された多彩な約50作品が並ぶ。 青色と白色の小さな三角形の布を規則的に並べて海の波を表現し、その波に乗ってイルカが気持ちよさそうに泳ぐ姿を表現した作品などが来場者の目を引いている。パッチワークキルトの技法を活用して作られたタペストリーやかばんなども展示されている。 滝下さんは「作品がもつ繊細なデザインや色合いを楽しん
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ユピテル100万円寄付 静岡市が感謝状 企業版ふるさと納税
静岡市は27日、企業版ふるさと納税として同市に100万円を寄付した電子機器メーカーユピテル(本社・東京都)に感謝状を贈った。寄付金は同市葵区の駿府城公園で発掘された駿府城跡天守台の野外展示事業に活用する。 難波喬司市長から感謝状を受け取った同社の平田正道取締役は「野外展示事業への活用は社員の総意だった」と説明した。
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廃水からリン酸抽出し栄冠 27カ国の高校生 台湾国際科学フェア 静岡北科学部が水質研究 「循環型社会を推進」評価
世界27カ国から選抜された高校生が1~2月、13部門211件の研究成果を披露した「台湾国際科学フェア」で、静岡北高(静岡市葵区)の科学部水質班が化学部門で1等賞を受賞した。化学肥料に必要な原料リン酸を工場廃水から抽出する技術を発表し、循環型社会を推進する研究として世界一の栄冠に輝いた。 研究のきっかけは2022年、県外の自動車部品製造会社から来た相談だった。製造工程で生じる廃水には亜リン酸が大量に含まれ、処理コストと環境汚染が課題となっていた。 課題解決に向け同班の1、2年生6人が試みたのは、廃水に鉄を浸して浄化することで亜リン酸からリン酸を取り出す実験。開始から1週間後、廃水から分離した結
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書家大杉さん(袋井)静岡で個展 橘逸勢テーマに作品30点
袋井市の現代書家大杉弘子さんの個展「大杉弘子 書界 姿なき天才 橘逸勢の玉手箱」が、静岡市葵区の松坂屋静岡店で開かれている。3月5日まで。 平安時代の書家橘逸勢(はやなり)による「伊都内親王願文」の臨書をはじめ、青の彩色古墨を使った作品約30点が並ぶ。逸勢は空海、嵯峨天皇とともに「三筆」の一人とされる。袋井地域にゆかりがあり、大杉さんは顕彰プロジェクトを展開してきた。 個展初日は大杉さんがライブパフォーマンスを披露した。二曲一双のびょうぶに、空の玉手箱と財宝が入った玉手箱を、それぞれ甲骨文字とアルファベットで書き、煙を薄墨で表現。逸勢にまつわる連続講座を開くテレビプロデューサー井上恭介さん(
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浜松市立高 女子テニス部 選抜切符 中野市長に報告
浜松市立高女子テニス部が福岡県で開かれる全国高校選抜(20~26日)への出場を決め、このほど部員9人が市役所で中野祐介市長に報告した。選抜出場は2年連続21回目で、昨年のベスト16を上回る成績を目指す。 ダブルス2組、シングルス3組の計5戦による団体戦。昨秋の県予選で優勝、東海予選で3位に入り、全国の切符をつかんだ。特に県予選では静岡市立高を相手に、2戦を先に落とす展開から3戦を取り返す劇的な逆転勝利を収め、チームの成長を示した。木下花穂部長(2年)は「最後まで全員で声を出した。勝てるという団結の雰囲気を感じた」と振り返った。 昨年の3回戦で敗れた岡山県の強豪、岡山学芸館と、順調なら今年も2
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【静岡呉服町火災殉職】消防組織 規範と指揮に問題 難波市長「再発、強い危機感」
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビルから出火し、市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した事故を巡り、市は28日、事故を独自に分析し、背景にある組織的課題を再検証した報告書を公表した。消防局組織の課題として規範や安全管理の不徹底、指揮体制などに問題があるとの内容をまとめた。難波喬司市長は会見で「また同様の事故を起こしてしまう強い危機感を持っている」とし、消防長への改善を求めた。 今回の殉職事故を巡っては昨年8月に外部有識者でつくる事故調査委員会が報告書を市に提出した。市は事故調査報告書は殉職事故に至る個別の活動への検証が不十分だったとして、市長部局内に原因検証チームを
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【静岡呉服町火災殉職】上層部の意識変化が不可欠 市長、改善策徹底誓う
静岡市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した雑居ビル火災事故を巡り、市が28日に公表した市消防局の組織的課題などに関する再検証報告書。難波喬司市長は消防局職員に実施したアンケート結果も交え、消防の問題点の数々を厳しい表現で強調し、組織風土などの改善徹底を誓ってみせた一方、消防関係者からは「消防上層部の意識が変わらない限り期待できない」「組織の失敗に何を学ぶかだ。問題点を一つ一つ洗い出し、再発防止策を確実に実行するよう注視する」など、諦めにも近い言葉や改善策実行への注文の声が交錯した。 回答した消防隊員の1人は「事故後、安全管理について厳しく言われるようになったのは確かだが
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⚽不屈の闘将 J2藤枝MYFC MF杉田真彦 右膝大けが越え完全復活へ 昇格あるのみ「壊れてもやる」【しずスポ】
昨季利き足の右膝に大けがを負ったJ2藤枝のMF杉田真彦主将(29)=静岡西高出=が完全復活を目指し、気力をみなぎらせている。3季連続でチームを束ねる闘将は全力プレーが身上。「今季で選手生命が終わってもいい。壊れてもやる」。若手中心のチームを戦う集団に変えようと、自ら先頭に立つ覚悟を決めている。 「やってしまった」。昨年5月のアウェー山形戦、接触プレーで右膝前十字靱帯(じんたい)と内側側副靱帯を断裂。痛みと悔しさで泣きながら担架でピッチを後に。翌週には待ち焦がれていた清水との対戦が控えていたが、「切り替えるしかない」と手術に踏み切り半年間以上リハビリを続けてきた。 今振り返ってつらか
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救急安心電話相談「#7119」 効果検証へ協議会 静岡県議会、川勝知事表明 2025年度本格運用目標
静岡県議会2月定例会は28日、公明党県議団の牧野正史氏(静岡市駿河区)が代表質問を、無所属の塚本大氏(焼津市)、自民改革会議の加畑毅氏(下田市・賀茂郡)が一般質問を行った。2024年度に試行を予定する救急安心電話相談事業「#7119」について、川勝平太知事は25年度の本格運用を目指し、消防や医療などの関係者で構成する推進協議会を設置し効果を検証する意向を示した。牧野氏への答弁。 #7119は、急病時に救急車を呼ぶか悩んだ時に緊急性の有無や応急処置の助言を受けられる仕組み。県は24年10月に全県を対象に試行を始める計画で、24年度一般会計当初予算案に6200万円を計上している。 新たに設置
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福祉施設利用者、等身大の姿 ドキュメンタリー映画「フジヤマコットントン」 青柳拓監督の思い
障害福祉サービス事業所の利用者の仕事ぶりや友情を描くドキュメンタリー映画「フジヤマコットントン」。制作のきっかけは2016年に相模原市の知的障害者施設で起こった殺傷事件だった。青柳拓監督は障害者への否定的な発言が飛び交う当時の言説を目のあたりにし、映画の制作を決めた。「人の価値は『ある』『なし』では表現できない」と訴える。 甲府盆地にある「みらいファーム」が舞台。綿花を栽培する人、それを織物に仕立てる人、細かな絵を描く人、2人ペアで花を育てる人―。利用者それぞれがゆったりとしたペースで過ごす1年を追う。 母親の勤務先だった障害者施設は、青柳監督にとってなじみの場所だった。それだけに相模
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社説(2月29日)静岡茶の活路 「和紅茶」に注目したい
茶の減産が止まらない。農林水産省作物統計によると、2023年の荒茶生産量は静岡など主産8府県で前年比3%減の6万8千トン(全国は推計7万5200トン)だった。コロナ禍の作業停滞や外出自粛による緑茶飲料の需要見通し減などで摘採見送りが増えた20年をも下回った。高度経済成長前の水準である。 本県の荒茶生産量は2万7200トン。鹿児島県は2万6100トンで、辛うじて首位を守った。ただ、一番茶が前年比13・7%減だったのに二番茶以降を合わせると4・8%減と、需給シフトが瞭然だ。 農家の高齢化や長引く茶価低迷で茶の生産基盤は弱体化に歯止めがかからない。茶業の“黄信号”に早く
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コラム窓辺 ちゃっきり節は、静岡茶業近代化の歌(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
静岡県を代表する歌といえば「ちゃっきり節」。昔からの民謡と思われがちですが、じつは昭和2(1927)年に静岡電鉄が開設した遊園地のPRソングです。作詞を依頼された北原白秋は、次郎長や名所、伝説などをたっぷり盛り込み30番もの歌詞を作りました。繰り返される「きゃあるが啼[な]くんて雨づらよ」の「づら」は静岡方言の代名詞になりましたが、私は歌の題になっている「ちゃっきり、ちゃっきり」に、白秋のすごさを感じるのです。 新茶は時期が早いほど値が高いので、大勢で一気に摘み取らねばなりません。山の茶農家は平野部の娘さんたちに泊まり込みで来てもらい、足りない労働力を補いました。ところが、大正時代に入ると
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⚽NTT西日本グループ杯 名選手の誕生楽しみ 重長智子アナ【SBSマイクリレ】
先週末からJリーグが開幕しました。今年も熱戦が楽しみです。サッカーを見て、Jリーグや世界で活躍することを目指す子どもたちも多いことでしょう。先日、そんな未来のスターたちを見てきました。数々の有名選手を輩出している小学生年代のサッカー大会、NTT西日本グループカップ。23日に決勝戦の様子がSBSテレビで放送されました。 この大会には、かつて名波浩さん、川口能活さん、フランクフルトの長谷部誠選手、清水エスパルスの北川航也選手が出場。6年前には、今季ジュビロ磐田からベルギー1部アンデルレヒトに移籍した後藤啓介選手も得点を決めていました。 会場は、数々の歴史が刻まれているエコパスタジアムです。小
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選ばれる茶産地目指し振興誓う 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は28日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者ら約300人が新スローガン「要望に応じた茶生産に取り組み、選ばれる茶産地静岡を目指そう」を唱和し、今期の茶業振興を誓った。 経済連の河原崎友二経営管理委員会長は、生産者と茶商のマッチングを進めるとし「消費拡大を目指してJAグループ一丸となった取り組みを実践していく」と話した。 マルセン砂川共同製茶組合(浜松市天竜区)の鈴木猛史さんが「慣行栽培から有機栽培への転換」をテーマに講演し、「有機茶園の視察、販路の確保、茶園の集積の3点がポイント」と説いた。緑茶輸出の現状と展望についての講演や2023年度の茶業
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裁判員経験者と法曹三者が交流 用語や手続き「難しい」 静岡地裁
静岡地裁は28日、裁判員経験者と法曹三者(裁判官、検察官、弁護士)の意見交換会を静岡市葵区の同地裁で開いた。経験者の男女4人が裁判員裁判を「ノウハウがはっきりしていた」「安心感があった」などとおおむね好意的に振り返った一方、専門用語や手続きの難解さに戸惑ったことも明かした。 4人はいずれも殺人未遂事件の審理を担当した。60代女性は、検察官や弁護士が証明しようとする事実について述べる「冒頭陳述」について「私としては突然始まった印象。言葉が理解できず、何を言っているのかも分からなかった」と話した。被告が有罪か無罪かや、有罪の場合の量刑などを裁判官と話し合う「評議」について男性(60)は「他の裁
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妻に暴行疑いで静岡の消防士逮捕 清水署
清水署は28日、傷害の疑いで、静岡市消防局職員の男(34)=同市清水区七ツ新屋=を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は同日午後5時半ごろ、自宅で妻(32)の顔や体を複数回殴るなどの暴行を加え、左手指にけがを負わせた疑い。容疑者は同消防局の消防士という。
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静岡県内12施設閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の小学校、幼稚園12施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計134人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 三島市1施設9人、伊豆の国市1施設11人、富士宮市2施設26人、静岡市葵区4施設49人、同市清水区1施設12人、浜松市中央区3施設27人
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非常食の大切さ 食べて学ぶ 静岡・清水で子ども食堂
防災、減災を目指す取り組みを展開する静岡新聞社・静岡放送のプロジェクト「Team Buddy」と、県内のプロスポーツ選手有志でつくる「One Shizuoka Project」は27日夜、静岡市清水区江尻東のフランス料理店「ボンマスダ」で子ども食堂を開いた。管理栄養士から災害時の食料の備えの大切さなどについて学んだ。 初めての開催。元日に発生した能登半島地震を受けて、自宅に普段からレトルト食品や缶詰などを備えておく「ローリングストック」の方法について、マックスバリュ東海の管理栄養士原田愛さんがレクチャーした。その後は、同社が販売している、加熱不要の食品を使ってカレーライスとサラダなどを皆で
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清水区両河内の日本酒PR NPOと三和酒造 全工程を静岡市内で
静岡市清水区の両河内地区を拠点に活動する特定NPO法人複合力と同区の三和酒造の関係者が28日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、同地区で作った酒米「亀の尾」を使用した日本酒「臥龍梅純米吟醸両河内亀の尾」の2024年版をPRした。今年は約1100本製造し、3月3日から臥龍梅の特約店や同酒造のオンラインストアで販売する。 複合力は16年から、同地区の休耕田で亀の尾の栽培を始め、酒の製造をまかなう収穫量を確保できるようになった19年から三和酒造で醸造をスタートした。市の清掃工場のごみ処理過程で生成される砂状の廃棄物由来の肥料を使い、商品の一部は清水港内で海底貯蔵もするという。 同法人の加藤伸一郎
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大道芸W杯 盗撮犯確保で感謝状 地元警備会社に静岡中央署
静岡中央署は27日、昨年11月に静岡市内で開かれた「大道芸ワールドカップ」で発生した盗撮事件で、警備員らが連携し、ペットボトルに偽装した小型カメラを持った盗撮犯の逮捕に貢献したとして、会場警備に当たった駿河区の警備会社「エスピトーム」(塩沢孝太郎社長)に署長感謝状を贈った。機転を利かせ犯人を確保した警備員の竹田芳基さん(35)に、及川博行署長が感謝状を手渡した。 昨年11月5日午後5時ごろ、葵区の駿府城公園内の会場で盗撮の目撃者から報告を受けて駆けつけた別の警備員が盗撮犯を見張る中、犯人が突然逃走を図った。無線を受けた竹田さんは薄暗い中で約100メートルにわたって追跡。テント裏に入った犯人の
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ハヤテ経済効果38億円 静岡市議会研修会 杉原代表が試算説明
静岡市議会は28日、議員研修会を開いた。プロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」を運営するハヤテグループの杉原行洋代表が講師を務め、球団発足による市への経済効果は38億円に上るとの試算を説明した。野球をきっかけとした地域活性化への思いも語った。 杉原代表は約2年前に「縁もゆかりもない静岡」の関係者から球団発足の話を持ちかけられたと打ち明け、「66年ぶりの(球団増加)のチャンスと聞き、スイッチが入った。誰もやらないなら自分がやろうと思った」と振り返った。その上で「(プロ野球チームの創設は)みんな『できたらいいね』と言うが、実際は人ごと。これでは地域は活気が出な
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くふうハヤテ3選手 地元・庵原小で交流
今季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテベンチャーズ静岡の選手が27日、本拠地のちゅ~るスタジアム清水(清水庵原球場)に近い静岡市清水区の清水庵原小を訪れ、児童と交流した。 参加したのは池谷蒼大(24)=静岡高出身=、東海林碧波(22)、大生虎史(17)の3投手。全校児童約360人の前で迫力あるキャッチボールを披露した。野球を始めたきっかけや、大切にしてきた考え方なども紹介。池谷投手は「人に喜んでもらいたくて野球をやっている」と思いを語った。 児童は「野球をしていて一番大変なことは」「どんな食事を取っているか」などと盛んに質問。ハイタッチや記念撮影などでも触れ合い、大
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「小さな親切」運動 高校生5人実行章 静岡県本部
「小さな親切」運動県本部は28日、盗撮の容疑者摘発に貢献したとして、クラーク記念国際高静岡キャンパス(静岡市駿河区)の生徒5人に実行章を贈った。 受章したのは一期崎玲凰さん(17)、岩崎康太さん(17)、村上琥大さん(17)、西江翔さん(17)、塚本龍大さん(16)。昨年10月、男が女性のスカート内をスマートフォンで盗撮した瞬間をJR静岡駅北口の地下道階段で目撃。一期崎さんと岩崎さんが取り押さえた。村上さんと塚本さんは被害女性に声をかけ、西江さんは静岡駅前交番まで走って連絡した。 同市駿河区で行われた贈呈式で、県本部駅南地区支部長の望月隆生静岡銀行駅南支店長が5人に賞状を手渡した。一期崎
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介護・福祉用品のタイカ(静岡市創業) 清水病院に100万円 91年から寄付続ける
静岡市清水区創業で介護・福祉用品の販売などを行うタイカ(東京)はこのほど、同区の市立清水病院に100万円を寄付した。 同病院で開いた贈呈式で土師宏取締役常務執行役員が上牧務院長に目録を手渡した。上牧院長は「貴重な寄付に心から感謝している。医療機器更新に活用していく」とあいさつした。 同病院への同社の寄付は1991年から続き、累計3700万円となった。
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ビキニ事件の全容解明目指す 被災70年、静岡でシンポジウム
米国による太平洋ビキニ環礁の水爆実験で焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくした「ビキニ事件」から3月1日で70年を迎えるのを前に、原水爆禁止世界大会実行委員会は28日、事件に関する研究や活動を学び被害の全容解明や被害者の救済を目指そうと、被災70年シンポジウムを静岡市駿河区のグランシップで開いた。オンラインを含め県内外から300人以上が参加した。 世界のヒバクシャ問題を研究する奈良大の高橋博子教授や、ビキニ労災訴訟を支援する会(高知県)の橋元陽一さんらが登壇。日米両政府の対応を当時の記録文書などを用いて振り返り、命に関わる重要なデータを隠し続けている点を非人道的だと指摘した。高
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 19日はメジナやタカベ、マゴチ、アイゴ、ネンブツダイ。20日はタカベやメジナ、ネンブツダイ。21日はメジナ。22日はメジナとスズメダイ。23日はメジナやタカベ、ネンブツダイ。24日はタカベやネンブツダイ、アイゴ、イシダイ。25日はタカベやアイゴ、マゴチ、ネンブツダイ、メジナが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は越冬のシロギスが狙える。餌は青イソメ。釣れるサイズは大きいが、遠投が必要。足元ではブラクリ仕掛けでカサゴが釣れる。餌はイソメ。消波ブロック周辺を狙うと良い。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0
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映画「キャメラを持った男たち」静岡県内初上映 関東大震災直後描くドキュメンタリー
1923年9月1日の関東大震災直後の現地を撮影したカメラマン3人とその映像フィルムに着目したドキュメンタリー映画「キャメラを持った男たち―関東大震災を撮る―」が4月25~29日、静岡市清水区の「夢町座」で静岡県内初上映されることが決まった。 これに先立ち4月21日午後1時から、静岡市葵区の「登録有形文化財鈴木邸」で同作の演出を手がけた井上実さんがトークを行う。同所で20、21の両日行う「春の探書会2024」の一環。 上映会、トークの問い合わせはあべの古書店<電090(3455)6807>へ。
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ビキニ事件70年「記憶の継承を」 第五福竜丸乗組員子息の思い
焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした「ビキニ事件」は、3月1日で発生から70年となる。関係者の間で事件の風化が懸念される中、乗組員の子息たちが取材に応じ、生前父親から聞いた体験や自身の思いを語った。 ビキニ事件 1954年3月1日、米国が太平洋・ビキニ環礁で水爆実験を実施し、公海で操業中だった焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員23人が被ばくした。約半年後に同船元無線長の久保山愛吉さん=当時(40)=が亡くなった。同船は、東京水産大(現在の東京海洋大)の練習船として使用されていたが、67年に廃船。その後、76年に開館した都立第五福竜丸展示館(東京都)で展示
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特殊詐欺被害多い清水区 地域全体 危機感共有を【記者コラム 黒潮】
特殊詐欺被害発生件数で毎年県内ワーストを争っている清水署管内。その様相は今年も変わっていない。2023年まで過去3年間の被害件数は静岡県内ワースト1位、2位、2位と推移しており、今年は2月21日時点の被害件数が4件と県内ワースト2位だ。 県内では近年、特殊詐欺のうち還付金詐欺が増加傾向にある。同署管内でも、昨年速報値で36件あった特殊詐欺被害のうち、還付金詐欺は13件と、前年比4件増加した。今年もすでに2件の被害が発生し、関係機関が警戒を強める。区役所では「『還付金があるからATMに行って』と求めることはない」と強調し、「少しでも不審に感じたら、電話を切って区役所の代表電話にかけ直して」と
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記者コラム「清流」 「失敗」は繰り返される
「行政の失敗」。この言葉が以前から引っかかっていた。熱海市で2021年に起きた盛り土崩落に伴う土石流を巡り、県の対応を十分に検証しなかった第三者委員会が総括した文言だ。総括を受けて記者会見した当時の難波喬司副知事(現静岡市長)は「失敗」を認めたものの、法的な不作為はないと強調した。 第三者委の意図は不明だが、「失敗は成功のもと」とミスを正当化する際にも使われ、再発防止の意味が薄まる言葉の引用に違和感を持った。責任を問われない行政職員に緊張感は生まれず、盛り土災害の「失敗」は繰り返されている。 責任を全面的に認めた心からの謝罪には、遺族や被災者のストレスを和らげる効果もある。法的責任を認め
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しずおかアウトドアファン=静岡で大会 地図片手にロゲイニング
地図に描かれたチェックポイントを制限時間内に原則徒歩か走って回り得点を競う「ロゲイニング」。静岡県内でも、年間を通じて各地で大会が開かれている。1月下旬、静岡市駿河区を中心に開催された「有度山ロゲイニング2024」(NPO法人M-nop、静岡オリエンテーリングクラブ主催)では、チームと個人の7部門に計約350人が出場。高得点を目指してエリアを巡った。(生活報道部・草茅出) 作戦立てて ルート選び 大会は静岡市と焼津、藤枝両市の市境付近の山から駿河区の有度山の麓、葵区の駿府城付近までの広大なエリアで実施した。チェックポイントは宇津ノ谷峠の明治のトンネル、持舟城跡、広野海岸公園、満観峰など6
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静岡・消防士殉職火災 「リスク教育不十分」 隊員アンケートで指摘 市 組織課題検証完了
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビル3階から出火し、静岡市消防局駿河特別高度救助隊の男性=当時(37)=が殉職した火災を巡り、市が進める消防局の組織的課題の検証結果の取りまとめが完了したことが27日までに、関係者への取材で分かった。検証の一環で、消防局職員に行ったアンケートで警防活動時のリスクに関して十分な教育が行われていないことなどが浮かび上がったという。同隊が命綱を付けずに濃煙の屋内に進入した理由を「安全意識の欠如」と指摘し、研修や訓練の見直しを求めるなど再発防止策を整理して28日にも公表する方針。 関係者によると、今回の殉職事故を巡って市としても客観的かつ多角的な視点から原因を
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ユーコープの物流拠点完成 静岡、3月から順次稼働【迫る 24年問題】
生活協同組合ユーコープ(横浜市)の宅配事業「おうちCO-OP(コープ)」と、静岡県内と山梨県の店舗で取り扱う食料品の物流拠点を備えた施設「ユーコープ静岡ベース」(静岡市駿河区恩田原)が27日完成し、3月から順次稼働を始める。運転手の残業規制で輸送能力低下が懸念される2024年問題が迫る中、老朽化した沼津市の施設から物流拠点を移し、業務の効率化を図る。 約1万8千平方メートルの敷地に鉄骨造2階建て、延べ床面積約1万7千平方メートルの建物を新築した。1階は静岡、山梨両県の宅配拠点や各店舗に送る商品を詰める物流センターで、2階は静岡市内の宅配顧客向け配送拠点と組合県本部を置いた。 新型コロナウ
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リニア工事 国モニタリング会議 委員7人 あす初会合【大井川とリニア】
国土交通省は27日、リニア中央新幹線トンネル工事に伴うJR東海の水資源、環境保全対策のチェックを目的にした国の「静岡工区モニタリング会議」の初会合を29日に都内で開くと発表した。 委員は有識者7人で、産業雇用安定センター会長やふじのくにづくり支援センター理事長を務める矢野弘典氏(地域づくり)が座長に就く。そのほかの委員は小室俊二中日本高速道路社長(土木工学)、東城幸治信州大副学長(進化生物学)、森誠一岐阜協立大教授(環境保全学)。昨年12月に南アルプスの環境保全に関する報告書をまとめた国の専門家会議委員を務めた大東憲二大同大特任教授(環境地盤工学)、徳永朋祥東京大教授(地下水学)、県専門部
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働く女性が抱える健康課題考える 14日、静岡でセミナー
静岡県とふじのくに女性活躍応援会議は3月14日午後1時半から、働く女性の健康課題を解決する手段として注目されているフェムテックについて理解を深めるセミナーを静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開く。定員は先着150人で事前予約制。参加無料。オンラインでの聴講も可能。 産婦人科医のソン・ミヒョンさんが「女性が長く働きやすい職場づくりを目指して」と題し、女性が抱えるさまざまな課題と必要な支援を解説する。女性がよりよく生きるための支援事業を手がける「フェルマータ」(東京都)の村上茉莉取締役も、フェムテックの最新動向などを紹介する。 2023年度の経済産業省フェムテック等サポートサービス実
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人的資本経営で「終身成長を」 静銀経営塾フォーラム
静岡銀行は27日、若手経営者や後継者が集う次世代経営塾「シズギンシップ」の全体フォーラムを静岡市葵区で開いた。一橋大CFO教育研究センターの伊藤邦雄センター長が「企業価値を創造する人的資本経営」と題して講演し、社員個々が能動的に成長する人材戦略の重要性を説いた。 終身雇用を前提とする従来型雇用では社員が人事や待遇を受動的に捉える傾向が強い一方、最近の若者は「自分のキャリアを自分で作る意識が強い。難しければ3年程度で会社を辞めてしまう」と指摘。経営者は人材を効率的に使う資源ではなく、価値や能力を高める資本として考える必要性を強調した。共感や貢献、称賛など人的価値の創造に向けたキーワードを挙げ
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養護施設卒園者ら支援へ92万円寄付 ABC、県協議会に
静岡県内を中心にパチンコ店を展開するABC(静岡市駿河区)は27日、県内の児童養護施設や自立援助ホームを3月に卒園し、新生活を始める高校3年生に向けた寄付金計92万円を県児童養護施設協議会に贈った。 同市葵区の県総合社会福祉会館で開かれた贈呈式で、冨田和宏社長が同協議会の石川順会長に目録を手渡した。冨田社長は「夢や希望あふれる卒園者の新生活の第一歩をサポートできたらうれしい」と話した。石川会長は「経済的な援助が子どもたちの選択の幅を広げてくれる。大変ありがたい」と感謝した。 寄付金は新生活の支度費として23人に4万円ずつ支給される。受領者代表で出席し、春から大学生活を始める卒園者は「いただい
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用宗緑地リニューアル 静岡市 24年度本格着手 にぎわい創出へ
静岡市は2024年度、駿河区の用宗緑地のリニューアルに本格着手する。民間の資金やノウハウを活用する公募設置管理制度(パークPFI)により、利用者の休憩デッキや飲食店などを設置し、施設の魅力向上や周辺エリアのにぎわい創出につなげる。 用宗緑地はJR用宗駅から南東に約500メートルの用宗海岸沿いに位置する。東西に約600メートルの区間で、市民らが散歩や休憩をする空間となっている。23年には1年間で約8万3千人が来訪した一方、開設から40年近くが経過し、設備の老朽化が課題だった。 パークPFIは、民間事業者に収益施設の設置を認め、公園整備費の一部を負担してもらう制度。リニューアルでは飲食や休憩がで
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29日から総括質問 静岡市議会
静岡市議会は27日、議会運営委員会を開き、29日から始まる2月定例会総括質問で計22人が登壇すると報告した。代表質問(29日~3月1日)は5会派の代表者が、個人質問(3月4、5日)は17氏が行う。 総括質問の順番と主な内容は次の通り。 【29日】堀努(自民)市長の市政運営、安全安心なまちづくり、支え合いのまちづくり、活力あるまちづくり、暮らし豊かなまちづくり、持続可能なまちづくり▽風間重樹(創生静岡)施政方針と予算編成、大規模建設・改修事業、子育て支援・教育の充実と健康長寿の推進、地域経済の活性化、地域の文化力の向上、災害対応力の強化、地域コミュニティーの維持、行政・組織改革、県市連携
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J清水 ホーム開幕戦PR 静岡市長ら
サッカーJリーグ2部(J2)清水エスパルスのホーム開幕戦を前に、静岡市の難波喬司市長らが27日、JR静岡駅北口地下広場などで告知活動を行った。 難波市長は清水の山室晋也社長や、ユニホームなどのグッズを身に着けたサポーター有志とともに通行人にチラシを配布。3月2日に清水区のIAIスタジアム日本平でホーム開幕戦が行われることをPRした。難波市長は「しっかり勝ってJ1に復帰してもらうために、市民にも応援してもらいたい」と呼びかけ、山室社長は「ホーム初戦も勝って静岡を盛り上げたい」と意気込んだ。 今季のリーグ開幕戦は敵地で熊本に2-1で逆転勝ちした。ホーム開幕戦の相手は愛媛FCで午後2時キックオフ。
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極真空手世界大会組手 山田さん(中央区)準V報告 市役所訪問
世界空手道連盟士道館・浜松添野道場(浜松市中央区卸本町)の師範山田貴市さん(22)=同区篠原町、静岡産大4年=が26日、市役所を訪れ、静岡市内で開催された極真空手の世界大会で準優勝したことを長田繁喜副市長に報告した。 山田さんが準優勝を果たしたのは、昨年11月に開催された「第2回総極真世界空手道選手権大会」(世界総極真主催)の組手一般男子軽量級。4年に一度の大会で、同級は世界の強豪約40人がトーナメントで頂点を競い、決勝戦では福島県の選手に惜しくも敗れた。 山田さんは「今回が初めての出場。準優勝で終わって悔しいが、今後も日々、修行を重ねて4年後は優勝したい」と語った。同道場代表の父浩一郎さん
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東名あおり懲役18年判決 被告退廷時、裁判官に「おまえら」 静岡の家族4人死傷、差し戻し控訴審
神奈川県大井町の東名高速道路で2017年、あおり運転で事故を引き起こし、一家4人を死傷させたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(32)の差し戻し控訴審判決で、東京高裁は26日、懲役18年とした一審判決を支持し、被告の控訴を棄却した。 弁護側は運転と被害者らの死傷結果に因果関係が認められないなどと主張したが、安東章裁判長は「(因果関係があると認定した)一審判決の判断が論理則、経験則に照らして不合理とは言えず(一審判決に)事実誤認はない」と述べた。この事故で、あおり運転の危険性が注目され、道交法の改正など厳罰化の契機になった。弁護側は一審判決が、被害者の
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静岡人インタビュー「この人」 盆栽カフェをオープンした園芸店代表 深沢和典さん(静岡市清水区)
昨年9月、静岡市駿河区に盆栽カフェ「唐花」をオープンさせた「深沢種苗園芸」の代表。盆栽を知らない世代に見てほしいと、雑貨店などでの販売会やワークショップ開催にも力を入れている。苔(こけ)を寄せ植えする「苔テラリウム」の普及も図る。清水区出身、42歳。 ―カフェ開店の狙いは。 「園芸店を祖父から引き継いで以降、盆栽を扱うようになったが、高価で素人では手が出しにくいものというイメージが想像以上に強い。実物を見て理屈抜きに気に入ってもらえたら。ここ数年、特に若い人の関心が高いので、気軽に立ち寄ることができる場を作りたかった」 ―手に取ってもらう工夫は。 「清水区に窯元のある清梅焼(きようめ
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記者コラム「清流」 現金払いで「負担」実感
よく行く食品スーパーで突然、電子決済ができなくなった。どうもクレジットカードに「エラー」があるらしい。慌ててカード会社の窓口に電話をかけた。 調べてもらうと、要は自分の不手際と分かった。銀行口座の残高不足が原因で、カードが一時的に使えなくなっていたのだった。 しばらくは現金で支払うことにした。すると、財布の中身が見る見る減っていく。電子マネーの便利さに知らぬ間に慣れきって、「お金を使う」感覚が薄れていたと思い知った。 昨年の値上げラッシュに続き、物価高は現在進行形だ。静岡市内の店でも、以前に比べ値札がはっきり変わった商品が少なくない。実入りが増えないまま対抗するには、まずは財布のひもを
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⚾くふうハヤテ 地域と共にいざ第一歩【TRY!ANGLE】★動画あり★
澄み切った青空が広がる球場に乾いた打球音と選手のかけ声が響き渡る。プロ野球2軍ウエスタン・リーグに新規参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」が2月末まで静岡市清水区のちゅ~るスタジアム清水でキャンプを行っている。 「チームと共に夢や目標に挑戦したい」-新球団には静岡県内出身者やNPB経験者、高卒選手らが集まり、それぞれの思いを胸にグラウンドで汗を流している。1月下旬には、球場周辺で行われた地域のイベントに選手全員が参加。地元の野球チームの子どもたちや来場者と触れ合い、熱いエールや新球団への期待の言葉を受けた。 「静岡を野球で盛り上げたい」-3月15日、ちゅ~るスタジアム清水にオリックス
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巨大イノシシの毛「幸運のお守りに」 静岡猟友会が捕獲、供養
静岡猟友会西奈支部は26日、1月下旬に竜爪山(静岡市葵区)の山麓で捕獲した全長約1・4メートル、体重100キロを超える巨大イノシシの供養祭を同区北沼上の良富院で執り行った。イノシシの毛から力強い生命力にあやかったお守りも作り、開運と無病息災を祈願した。 同支部会員ら8人が参加し、水野有高住職(50)の読経に続いて焼香し霊を鎮めた。今回捕獲したイノシシは、大きく隆起した背中とつぶれた片目、ほおを突き破る牙が特徴。同会わな部会の坂田勝幸代表(51)が山の斜面に仕掛けたわなにかかった。坂田代表は「20年以上狩猟に携わってきたが、これほど大きなイノシシは見たことがない」と発見時の驚きを語った上で、
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ダム工事期間のボーリング 「流域総意か確認必要」 川勝知事会見【大井川とリニア】
川勝平太知事は26日に静岡県庁で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水問題を巡り流域市町が、同河川上流部の田代ダムで取水されない発電設備の工事期間中にJR東海が県内で高速長尺先進ボーリングを実施して湧水が県外に流出しても、同社による返水の方策を求めないとの考えを示したことについて、「(意見が流域の)総意だったのか確かめる必要がある」との見解を述べた。 大井川流域10市町の首長(御前崎市は代理出席)は25日に静岡市葵区で開かれた丹羽俊介JR東海社長との意見交換会に参加した後、取材に応じ、染谷絹代島田市長がこうした考えを「流域の総意」としてJRに伝えたと説明した。
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雨水ポンプ場に浄化装置設置へ 清水区PFAS問題
静岡市清水区三保の化学工場周辺の地下水から、発がんとの関連が報告されている有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題で、今年5~7月ごろに、工場側が費用を負担し、市営三保雨水ポンプ場内に浄化装置を2段階で設置することが26日、分かった。工場を運営する三井・ケマーズフロロプロダクツが地元関係者に同日までに報告した。 同社が設置を明らかにしたのは、2月21日に同社清水工場で開かれた「3者連絡会」の席上。関係者10人程度が出席し、同ポンプ場内での対策に加え、接続する工場西側の雨水排水管の補修工事を2月末に完了させることも報告された。市側からは同ポンプ場では今月7日にも国の指針値(1
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裏金説明公開を自民の対応批判 立民県連代表
立憲民主党県連の源馬謙太郎代表(衆院静岡8区)は26日に静岡市内で開いた幹事会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、衆院政治倫理審査会の非公開を同党が希望していることに対し「記者も入れず、一部の議員の中だけで話すということでは到底幕引きにはならない。公開を求めていく」と自民の対応を批判した。 裏金事件に関係する衆院議員全員の出席を要求すると強調した上で「非公開で説明責任をどうやって果たすのか。非公開なら、さらに踏み込んで予算委員会での証人喚問などにつなげていく」と述べた。 また、衆院解散・総選挙について、9月に予定される自民党総裁選を念頭に「岸田(文雄)総理にとって4月か6月にや
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健康ポイント活用 3団体に100万円 しずおかFG
しずおかフィナンシャルグループはこのほど、社員の健康作りを支援するアプリ「カロママプラス」で付与するポイントの一部を活用し、県社会福祉協議会など3団体に計100万円を寄付した。 同社では2021年度から全社員を対象にアプリによる健康管理を続け、食事や運動、がん検診の受診など健康に資する行動に対して取引先の商品や電子マネーなどと交換できるポイントを付与している。今回は22年度のポイントの一部を財源とし、県社協と県共同募金会、県グリーンバンクに初めて寄付した。緑化活動などに取り組む団体への支援金や能登半島地震の被災地支援活動などに活用される。
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フライス盤加工技術競う 静岡で技能グランプリ
全国の職人が技術を競う「技能グランプリ」(厚生労働省、中央職業能力開発協会など主催)のフライス盤職種部門がこのほど、静岡市葵区の静岡鉄工所で開かれた。 県立工科短期大学校沼津キャンパス職員の遠藤誠さん(60)ら県内外の4人が出場した。制限時間の5時間半以内で、四つの部品を加工し、組み合わせる技術の精度を競った。 技能グランプリは2021年以来3年ぶりの開催。メインの福岡県など5会場で26日まで開かれ、全国から30職種、約400人が出場した。本県の参加者は13職種19人。
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いけがや保育園に御下賜金を伝達 静岡市
静岡市は26日、天皇陛下から優良な民間社会福祉事業施設・団体に授与される御下賜金の伝達式を市役所静岡庁舎で開いた。2023年度の対象施設に選ばれた同市葵区のいけがや保育園の関係者が出席し、難波喬司市長から御下賜金を受け取った。 同園は1974年4月に開園し、長年にわたり地域の子育ての拠点としての役割を担った。山登りや散歩、泥遊びなど野外活動を重視した保育を行っているのが特徴という。園を運営する社会福祉法人城北福祉会の望月次代理事長は「まだ記憶もない幼い子どもたちを、親とともに育てることをこれからも大切に、保育園を運営していきたい」と話した。
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介護や家事支援 発足40年で交流 NPOがイベント 静岡市葵区
静岡市葵区の認定NPO法人活き生きネットワーク(杉本彰子代表理事)は25日、発足40周年とNPO法人認証25周年を記念した式典と交流イベントを、同区安東の福祉施設「くすくす」で開いた。 同ネットワークは1983年に「静岡働く母の会」として発足。99年に県内第1号のNPO法人に認定され、介護・家事支援などの助け合い事業を中心に子育て家庭や障害者への支援事業に取り組んできた。式典には難波喬司市長ら約80人が出席し、40年間の活動の歩みを映像で紹介した。杉本代表理事は「人に恵まれた」と振り返り、「人を思う心は変わらない。信頼できるスタッフとともに引き続き『地域の困りごと』解決に頑張りたい」と意欲
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エアコンを最新型に 静岡市、省エネキャンペーン グランプリ受賞者宅設置
省エネ家電への買い替えを推奨する静岡市のキャンペーンで、1997年製のエアコンでグランプリを受賞した同市清水区の中居林清一さん(61)の自宅に26日、賞品の最新型エアコンが設置された。 エアコンの買い替え時期の目安が8~10年のため、10年以上使用したエアコンのある家庭を対象とし、221件の応募があった。中居林さん宅に新たに設置されたのは、三菱電機静岡製作所(同市駿河区)で開発・製造した省エネ機能の高いエアコンで、消費電力は4割減るという。 中居林さんは「エアコンを新しくしたかったが予算の兼ね合いで諦めていた。大事にしたい」と声を弾ませた。同市環境創造課の鈴木芽依主事は「最新エアコンは消費電
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「還付金」に注意を 詐欺被害防止啓発 清水区と署 静岡市
静岡市清水区と清水署は26日、特殊詐欺被害防止の広報活動を市役所清水庁舎で行った。 職員と署員、同区の広報キャラクター「シズラ」が参加し、来庁者に向けて啓発品を配りながら特殊詐欺への一層の注意を促した。区役所の担当者は「『還付金がある』『ATMに行って』のような言葉にはまず詐欺を疑ってほしい」と訴えた。 同区では今年に入り、4件の特殊詐欺被害が発生。いずれも年金や保険金の戻りがあるなどとうたっており、関係機関が警戒を呼びかけている。
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卓球の楽しさに触れて 子ども向け体験会 3月3、17、24日も開催 静岡市
NPO法人卓球交流会(静岡市駿河区)は25日、子ども向けの卓球体験会を同区の卓球交流会館で開いた。市内の年少から小学2年までの14人が参加し、ラケットや球を使った遊びなどを通じて、卓球に親しんだ。 卓球用具は軽く子どもでも安全に楽しめるため、卓球に触れる機会を提供しようと企画。同NPOのスタッフが講師となり、ラケットの持ち方などを説明した。参加者はボールをラケットの上に乗せて運ぶ遊びなどを行った後、球を打ち返す練習に挑戦。最初は空振りが多かった子どもも、何回も挑戦するうちに球を打ち返せるようになった。西豊田小2年の浜村莉愛さん(8)は「楽しかった。試合ができるくらいうまくなりたい」と笑顔で
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江間さんら最優秀賞 静岡で県JA女性部発表大会
静岡県JA女性部発表大会(県農協女性組織協議会主催)がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれ、セルリーの魅力発信の取り組みについて語ったJAとぴあ浜松女性部の江間あゆ美さんが活動事例の部で最優秀賞に選ばれた。 江間さんは、同JAの料理教室への参加をきっかけに、女性部での活動を開始。セルリーの生産者支援や新たな調理法の提案を通じ、地元名産品のPR活動を続けている。「地元の特産品を守ることが自分たちの食を守ることにつながる。仲間の輪が広がっていくよう、広報活動を続けたい」と思いを込めた。 45歳以下のフレッシュミズの主張の部では、県内外の部員との交流を通じ、仲間の輪が広がった経験を語ったJ
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景品に授産製品 静岡県遊技業協同組合
静岡県遊技業協同組合(冨田直樹理事長)はこのほど、県内の障害福祉事業所から購入した授産製品を、加盟するパチンコ店などで景品として提供を始めた。 障害者の自立支援を目的に、2000年度から毎年実施している取り組み。本年度は県内の12事業所から、計20製品約4万3千個(390万円相当)を購入した。 静岡市駿河区のアプリイ中原で行われたセレモニーでは、各事業所に製品の提供を呼びかけた認定NPO法人オールしずおかベストコミュニティの西田郁夫事務局長(66)が、代表して割り箸やタオルハンカチ、コーヒーなどの授産製品を手渡した。西田事務局長は「障害者支援に長年にわたり協力していただき、大変感謝してい
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サイバー犯罪被害に弁護士12人支援参入 県中小企業ネット 相談対応を強化
静岡県内の中小企業や各種支援機関、県、県警など計15団体で構成する「県中小企業サイバーセキュリティ支援ネットワーク」の全体会がこのほど、静岡市駿河区で開かれ、中小企業がサイバー犯罪被害に遭った際の相談対応の態勢拡充へ、新たに弁護士がネットワークに参入することを決めた。 中小企業のセキュリティー対策は大企業と比べて進んでおらず、加盟企業側からは相談窓口の開設要望も多数あった。12人は県弁護士会に所属し、東部と中部で各3人、西部で6人。専門知識を有する専属として協力してもらい、1事案につき最初の30分間は無料で相談を受け付けるという。 県警の水嶋春彦生活安全部長は「企業を取り巻くサイバーセキュリ
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県警音楽隊が“ベビーパトロール” 静岡で親子向け演奏会
静岡県警音楽隊が今年に入り、県民に気軽に演奏会を楽しんでもらう企画を充実させている。このほど「ベビー・ミュージック・パトロール」と題し、未就学児と保護者が対象のコンサートを静岡市清水区の有度生涯学習交流館で初めて開いた。子どもたちは会場を自由に駆け回りながら、アニメソングなどを堪能した。 演奏隊員7人とカラーガード3人の特別編成で、ディズニー映画など子どもたちの大好きな楽曲を次々と奏でた。手遊びのメドレーも用意した。演奏の合間には母親らに向け、車内でのチャイルドシートの着用徹底や県警の防犯アプリ「どこでもポリス」の有効活用などを呼びかけた。 音楽隊から同交流館に協賛依頼をして実現した。高橋誠
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松井秀太郎 メロディーに思い乗せて【春色 2024②】
ジャンルを超えた音楽に挑むジャズ界期待のトランペッター松井秀太郎。昨夏、自ら作曲や編曲を手がけたデビューアルバム「STEPS OF THE BLUE」を発表し、ブルーノート東京のステージで観客を沸かせた。 心に真っすぐ響くメロディーが印象的な松井の演奏。「楽譜にしたらすごくシンプルになるけど、少ない音でしか表現できないものもある。自分のエネルギーや思いを乗せられた時はとても幸せ」。今年1~3月、初めてのツアーで全国各地を回る(3月9日に静岡音楽館AOI=静岡市葵区)。 幼少期から音楽が好きで、買ってもらったキーボードで遊んだ。トランペットを始めたのは小学校の金管バンド。華やかで、音楽全体
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ボーリング着手「早期に」 県内流域首長、JRに提示 発電施設工事中「返水必要なし」【大井川とリニア】
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水資源や自然環境の保全策を巡り、大井川流域10市町の首長とJR東海の丹羽俊介社長の意見交換会が25日、静岡市葵区で開かれた。流域側は首長の総意として、大井川上流部にある田代ダム関連施設の大規模改修中は取水をしないので、この間に県内で高速長尺先進ボーリングを実施すれば、ボーリングに伴い県外流出した湧水を大井川に返還する方策の必要はないとの考えをJR側に伝えた。 同ダムは2月上旬から発電施設の改修中で、大井川から取水していない。流域首長は今回新たな考えを示し、県内工区のボーリング調査の早期着手を求めた。 トンネル湧水の県外流出を巡っては、JRが田代ダ
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BCP、4月から策定義務化 静岡県内介護事業者 見直し機運高まる 能登地震受け危機感 実効性ある運用へ
4月から事業継続計画(BCP)の策定が義務付けられる介護事業者で、能登半島地震を受けて実効性のある計画運用や見直しの意識が高まっている。要介護者の屋外避難は難しく、限られたスタッフで施設内の被災生活を余儀なくされる可能性が高い。大規模災害のたびに突き付けられる課題にどう対応するか。関係者は「BCP策定は防災の始まり。終わりはない」と対策に磨きをかける。 海岸線から約300メートルの高台に立地する特別養護老人ホーム「久能の里」(静岡市駿河区)。建物北側に裏山が広がり、東西には川も流れる。大地震による土砂崩れで道路や河川が寸断されれば、避難や救助、支援活動は困難を極める。2022年9月に策定し
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コラム窓辺 歌い継ぐ「浮島のうた」(白井貴子/シンガー・ソングライター)
2012年、沼津市立浮島中学校の「浮島のうた」の作曲を担当しました。静岡市出身の歌人田中章義さんによる授業で子どもたちが詠んだ短歌を田中さんが編集した詩に、メロディーを付けました。 湧き水が豊かにあふれる浮島の 空を仰げばツバメ飛び 大地を見れば富士が在り ナヨナヨワスレナグサ咲き サワトラノオの花ひらく 学校周辺は名前の通り水辺の動植物の宝庫で、種の保全のために歌い継ぐことも大きな目的でした。歌が今どうなっているのかと思っていたところ、先日、田中さんより「歌い続けてくれているようです」と連絡をいただきました。なんとうれしいことでしょう! メロディーが生まれるまで何度も学校
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松田(静岡市立高)男子50自 県新V 競泳・静岡県短水路選手権
競泳の全国JOCジュニア五輪杯春季大会県予選を兼ねた第38回県短水路選手権(県水泳連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は25日、県富士水泳場で年齢区分別で男女各種目を行った。 男子は15歳以上50メートル自由形で松田隼人(レオリブレ、静岡市立高3年)が22秒12で県新、県高校新をマーク。今大会100メートルとの2冠を果たした。13~14歳50メートルバタフライは川村誠吾(グランツ、静岡中島中2年)が24秒72の県中学新で制し、100メートルと50メートル自由形の3種目で頂点に立った。 女子は15歳以上400メートルリレーの飛龍高(鈴木、上原、野崎、山口)が3分50秒85、13~14歳400メ
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言葉で描く 日常の点線 現代詩新シリーズに静岡県内若手2人
月刊誌「現代詩手帖」を発刊する思潮社が、若手の詩人による新シリーズ「lux poetica(ルクス・ポエティカ)」を立ち上げ、その第1弾に静岡県内出身の詩人2人の第1詩集が顔をそろえた。 偏屈な乾燥衣類(ニャー)。 メロンパンが湖を、画面を横切るカット、ボール。天使がひろがる床ゆか、皮膚。 鋭く、折れ曲がった人工の視線。 (「トロフィー、胡桃の床」の一部) 2023年に現代詩手帖賞に選ばれた芦川和樹さん(三島市出身)の「犬、犬状のヨーグルトか机」は、言葉の連なりから生まれるイメージを、果てしなく拡張する。瞬間的に単語を選び取っているような、スピード感豊かな詩集だ。 00年代
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ホウレンソウのきな粉アーモンドあえ 手軽に使えて栄養豊富【乾物マエストロの直伝レシピ⑩】
きな粉は大豆をいってひいた粉で、たんぱく質や食物繊維、脂質、鉄分などの栄養が豊富。特に大豆に含まれる脂質の一種レシチンは、脳の神経系の健康に重要な役割を果たすとされ、子どもの発育に大切だ。 能登半島地震で備蓄食が見直されている。被災時などに食事内容が悪くなると、レシチンは取りにくいと指摘される。きな粉は大豆より手軽に使えるので、ぜひ備蓄に加えてほしい。 レシピはホウレンソウをゆでてあえるだけ。ホウレンソウの水気をよく切り、あえる前に少量のしょうゆで味をつけるとあえ衣がよくなじむ。 きな粉はお菓子に使うものと思われがちだが、あえ物のほかにも、ご飯に炊き込んだり、ひき肉に混ぜたり、日々の食
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米と和食テーマに対談 料理人のレシピ紹介も 静岡市駿河区
静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで開催中の企画展「イネ・米・田んぼ」に合わせて25日、「米と和食」をテーマにした対談イベントが開かれた。同ミュージアムの佐藤洋一郎館長(71)と、同市清水区の日本料理店「清游」の内海亮料理長(41)が、米の現状や和食における調理法について語り合った。 佐藤館長は、米は加工することで酒や餅など多様な食品に変化することができるという特徴を紹介。日本人が米を食べなくなってきている現状にも言及した。内海料理長は店で出す「たい飯」のレシピを紹介。米の味が分からなくなることを防ぐためにだしは使わず、ご飯を蒸らす段階で薄く切ったタイの切り身を入れ余熱で調理す
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歌や木工作品 日頃の成果披露 静岡市葵区
静岡市葵区の市葵生涯学習センターと市女性会館は25日、市民によるステージ発表やアートの作品展示などを行うイベント「アイセルわいわい祭り」を両施設の複合施設「アイセル21」で開いた。 ホールでは同施設を拠点に活動する約20の市民団体が、これまで練習を重ねてきた合唱やダンス、楽器演奏を披露。館内に設置された各ブースでは、約20団体がヒノキを使った木工作品や古新聞のカラー印刷部分を利用したちぎり絵などを展示。作品の工夫や苦労した点など、来場者との会話を通じて日頃の活動の成果を紹介した。昼食時にはそば打ち同好会のブースが人気を集め、メンバーは生き生きとした表情で手作りそばを振る舞った。 同センタ
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柔道の心構え学ぶ親子教室 静岡市葵区
静岡県中部支部柔道協会はこのほど、小学生以下の子どもや保護者らを対象にした親子柔道教室を静岡市葵区の北部体育館で開いた。 約50人が参加し、柔道の基本理念である“精力善用自他共栄”の持つ意味や「相手に敬意と感謝を込めて礼をする」「相手の柔道や審判の判定に文句を言わない」といった試合中の心構えなどを学んだ。柔道未経験でルールが分からない保護者の関心が教室後に薄れてしまわないように、技の効果の判定基準や試合中によく見られる反則の種類も実演を交えて解説した。 練習後の体のケアに関する講習では、帯を使ったストレッチを体験するなどして親子で一緒に体を動かした。
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食料自給率向上へ 日本型食生活へ見直しを 静岡市葵区で議論
しずおか市消費者協会はこのほど、日本の食料自給率向上に向けて消費者行動を考えるワークショップを静岡市葵区の市歴史博物館で開いた。 同協会を構成する「静岡コンシューマーズクラブ」の会員や市民ら約40人が参加した。同クラブ会員で元静岡大人文社会科学部教授の狩野美知子氏が講師を務め、昨年夏に市民ら約280人を対象に実施した「食に関するアンケート」の結果を報告した。 ワークショップでは、アンケートで食料自給率に対する意識について「低い」「どちらかと言えば低い」が約8割を占めたことから、自給率向上のために消費者ができることを五つのグループに分かれて議論した。作り置きなどで料理の手間を減らし、食料自
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詐欺の巧妙手口に注意 県営団地で高齢者講座 静岡市駿河区
静岡県住宅供給公社はこのほど、公営団地住民らを対象にした防犯講座を静岡市駿河区の静岡県営有明団地で開いた。約半数が高齢者のみの世帯という団地で、防犯意識を高めてもらおうと企画。70~80代の住民ら約20人が警察官から特殊詐欺被害防止のポイントを学んだ。 特殊詐欺グループが二重三重のシナリオでだましてくる巧妙な手口を動画で紹介し、静岡南署生活安全課の電話機対策チーム「ACR隊」の担当者が対策のポイントを解説した。 「固定電話に詐欺電話がかかってくるケースが多い」とし、70歳以上の契約者と家族を対象に無償化されたNTTのナンバーディスプレー機能の利用や留守番電話の設定を呼びかけた。「44」な
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伝統の舞と太鼓で観客魅了 静岡浅間神社「大神楽祭」 5団体奉納
静岡市内で伝承される民俗芸能の魅力を発信する「大神楽祭」(市主催)が25日、同市葵区の静岡浅間神社で開かれた。同区の井川、梅ケ島新田、清沢、横沢の神楽保存会と清水区の豊積神社お太鼓祭り保存会の計5団体が参加。地元に古来伝わる祭事を市民らに披露した。 舞殿で行われた神楽の奉納は、神職による祝詞から始まった。各神楽保存会が横笛や太鼓で神楽ばやしを奏でながら「湯の幣(へい)」や「三宝の舞」「須佐之男(すさのお)の舞」などの舞を次々と繰り広げた。井川神楽保存会は、8人の舞手による「八王子の舞」を奉納。太刀を手にした大人数による華麗な神楽舞が、訪れた大勢の観客を喜ばせた。 神社内の広場では市内中
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佐久間の魅力満載 フォト審査作品展 3月1日まで 浜松市天竜区
浜松市天竜区佐久間町の名所や景色を撮影した「第3回さくまフォトコンテスト」の受賞作品展が3月1日まで、市佐久間支所で開かれている。 最優秀賞の佐久間観光大賞には、Y.K.さん(中央区)の写真が選ばれた。佐久間町の催しで登場したご当地キャラクター「さくまる」とじゃんけんをする子どもの様子を撮影した。 佐久間の伝統芸能である「竜神の舞」や、紅葉に包まれた玄馬稲荷神社(同町浦川)の写真など佐久間の魅力を写した入賞作品6点が並ぶ。 コンテストを主催した天竜区観光協会佐久間支部によると、昨年9~11月に作品を募集し、前回よりも多い約60点の写真が集まった。浜松市のほか、静岡市、磐田市、森町などさ
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社説(2月25日)「教育に新聞を」 表現力を伸ばす教材に
静岡県NIE(教育に新聞を)推進協議会の2023年度実践報告会が静岡市内で開かれ、小中学校、特別支援学校の実践指定6校が2年間の取り組みを紹介して成果と課題を発表した。 各校の報告では、新聞を「読む」「書く」の教材として用いるだけでなく、児童生徒の「表現する力」を伸ばすためのツールとして活用した事例が相次いだ。学習指導要領が提唱する「主体的・対話的で深い学び」「アクティブラーニング」に資する存在として、NIEが存在感を高めている様子がうかがえた。指定校の先駆的な試みが、他校にも広がってほしい。 静岡市立清水飯田中では、昼の校内放送で当日の新聞記事を紹介し、読者欄への投稿にも取り組んだ。投
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ふるさと貢献賞 地域づくり 活動たたえ 13団体・1個人 表彰
公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送は24日、地域のために献身的な活動を続ける個人・団体を顕彰する「第13回ふるさと貢献賞」の表彰式を静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で行った。 表彰されたのは県立浜松東高など「学校の部」の7団体と「団体・企業の部」の6団体、「個人の部」の池谷信子さん(島田市)の計13団体・1個人。長年にわたる地域の環境整備や魅力発信に向けた活動が評価された。 表彰式では、池上重弘県教育長と静岡新聞社幹部が表彰状と記念トロフィーを贈呈した。池上教育長は「どの活動からも地域とのふれあいを楽しんでいる様子が伝わってきた」と受賞者をたたえた。 受
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ボランティア 460人集い親睦 静岡市清水区
静岡県内でボランティア活動に携わる約460人が学びや親睦を深める県ボランティア研究集会(県ボランティア協会、県労働者福祉基金協会主催)が23日、静岡市清水区の静岡サレジオマリアンホールで開かれた。 福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」の村上優会長の基調講演の後、「大規模災害」「スマホ時代の子育て」「パラスポーツボランティア」など八つのテーマで分科会が行われた。 「対話から始めるまちづくり」の分科会では、日本国際ボランティアセンターの谷山博史顧問が講師を務めた。谷山さんは過去に取り組んだアフガニスタンでのイスラム主義組織タリバンとの対話や、沖縄で開催した台湾市民との対話プロジェク
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商品持ち寄り、慈善バザー 売上金を石川県に 静岡市清水区両河内地区
静岡市清水区の両河内地区連合自治会とNPO法人清流の里両河内は24日、能登半島地震のチャリティーバザーを同区のココバス和田島車庫で行った。売上金は全額、石川県に寄付する。 同地区の住民ら58人が洗剤などの日用品や野菜、子供服を提供した。ココバスの無料送迎などを利用して大勢の住民が足を運んだ。中山治己連合自治会長は「地域全体の協力で実施できている。コミュニティーの再確認になった」と振り返り、「能登の方々は大変だと思うが、静岡からも応援しているので頑張ってほしい」と話した。
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サウナ文化普及へ 協議会が静岡空港で設立説明会
近年人気が高まるサウナを通じて地域活性化を目指す「静岡サウナ協議会」が23日、設立説明会を静岡空港で開いた。県内の企業や自治体と連携しながらサウナを文化として普及させることで、インバウンドの促進にもつなげる。 協議会は静岡鉄道(静岡市葵区)のほか県内でサウナ施設を運営する11事業者などで結成。代表理事には静岡鉄道の川井敏行社長が就任した。イベントの運営や施設のサポート、市場調査などが主な事業内容で、誘客につながる試みも検討していくという。4月からはさらに会員を募集し、活動を本格的に進める。 説明会では首都圏からのアクセスの良さや富士山、海、茶畑など観光資源に恵まれる本県ならではの強みに言
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会津の陸上クラブ、静岡で初合宿 市町駅伝が縁 地元チームと練習
2014年に開催した静岡県市町対抗駅伝の第15回記念大会にゲスト参加した福島県会津若松市チームの高橋聡監督(54)が率いる陸上クラブ「会津アスリートクラブ」が25日まで、静岡市内に滞在し、合宿に励んでいる。駅伝大会をきっかけにつながる縁から初の合宿地を静岡に選んだ。 同クラブは23日に市内に入った。24日午前は選手の中学1~2年生9人が駿河区の草薙総合運動場で静岡アスリートクラブの練習に参加した。肩甲骨の動きを意識した静岡のクラブ独自のトレーニングに挑戦し、中長距離や短距離、ハードルなど種目ごとに分かれて、練習に打ち込んだ。高橋監督は自身の選手たちに「人間的にも成長してほしい。選手同士のふ
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捨てずにおいしく料理 児童ら、食品ロス削減学ぶ 専門学生の環境配慮レシピに挑戦 静岡市葵区
静岡市は24日、食品ロス削減に向けた親子料理教室を同市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校で開いた。市内を中心に小学生と保護者約40人が参加し、食材を無駄なく使い切る調理法などを学んだ。 同校生徒が環境配慮の観点で考案した全80点のレシピのうち、「SDGsギョーザ」「野菜の皮チヂミ」「ブロッコリーの芯の豚バラ巻き」の3品を作った。レシピにはダイコンの葉やキャベツの芯など、通常は廃棄されることが多い食材を使用した。同校の佐藤文俊講師や生徒のサポートを受けながら、親子で協力して料理を完成させた。 島田第一小2年の山田栞鈴さん(8)は「普段食べないキャベツの芯がおいしくてびっくりした。家でもまた
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3月、ヤングケアラーの支援考えるシンポ
独立型社会福祉士事務所「子どもと家族の相談室 寺子屋お~ぷん・どあ」(川口正義代表、静岡市清水区)は3月10日正午から、「子どもの貧困」について考えるシンポジウムをオンラインで開く。 大人に代わって日常的に家事や家族の世話を担う「ヤングケアラー」の子どもたちの支援を考える。障害のある妹のケアを経験した静岡きょうだい会代表の沖侑香里さんが基調講演し、行政、福祉関係者を交えたパネル討論をする。 希望者は応募サイト<https://kokc.jp/e/terakoya25>から同月9日までに申し込む。問い合わせはメール<terakoya.open.door@gmail.com>へ。
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カトリック清水教会 築90年・聖堂の解体進む 4月から移築費用CF【動画あり】
築90年近くが経過し、移築方針が決まっている静岡市清水区岡町のカトリック清水教会で木造ゴシック様式の聖堂の解体作業が本格化している。23日には移築後に再利用される予定の「腰板」(室内の壁の下部に張る板)の取り外し作業などが行われ、しっくいの壁内部にある建築当時の木材などが現れた。 木造ゴシック様式の聖堂の解体作業を行うのは、横浜司教区から無償で所有権を譲り受けた一般社団法人「聖堂を活かす会」。各所の採寸は大学教授らによりすでに実施済みで、信者らが座る長椅子やマリア像など貴重な造形物なども取り外し、保管された。2月上旬から解体作業を行っている。 かつて聖歌などが響いた聖堂内は金属製の足場が
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静鉄新車両プロジェクト、無事「終点」に A3000形12編成目が初運行
静岡鉄道が約40年ぶりに導入した新型車両「A3000形」の12編成目の車両「A3012号」が23日、営業運転を開始した。2016年からの新型車両導入プロジェクトが完了した。 出発の記念式典が開かれた静岡市葵区の新静岡駅では、新型車両の運行開始に合わせて県内外の利用客や鉄道愛好家らがホームに足を運んだ。同鉄道の中村真也鉄道部長は「ここまで来られたのは電車を利用してくれる方やファンの方々のおかげ。市のシンボル的存在になれるよう安心安全で環境に配慮した運行に努めていく」とあいさつした。 同車両は同日午前11時28分、新清水駅に向けて出発した。日頃から同鉄道を利用しており、新車両を楽しみにしてい
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起業、事業拡大を支援 静岡市のプログラム 参加企業が成果紹介
静岡市は22日、同市を拠点に起業や事業拡大を目指す事業者を支援する「アクセラレーションプログラム」の成果発表会を同市駿河区で開いた。公募で選ばれた5社が、市内の事業者などと連携して約5カ月間にわたって取り組んだ実証実験の結果や事業化に向けた今後の課題を共有した。 自転車関連事業を展開するジャパンサイクルリーグ(東京都)は、家庭用のフィットネスバイクと仮想現実(VR)を組み合わせて観光地などを疑似走行する「バーチャルサイクリング」の体験イベントを市内の商業施設などで開催し、子どもから大人まで多くの集客があったと報告した。今後は市内への機器の常設や、静岡を拠点としたeスポーツのリーグ創設などを
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SDGsもっと身近に 静岡市葵区で25日「万博」 駿河総合高の有志生徒主催、30団体が日頃の活動発表
駿河総合高(静岡市駿河区)の有志生徒6人でつくる「US(アス)」は25日、県内の企業・団体が持続可能な開発目標(SDGs)にちなんだ活動を発表する「静岡SDGs万博」を静岡市葵区の青葉シンボルロードで開催する。同グループとしては初の大規模イベント。SDGsを身近に感じてもらおうと、県内企業や学校、行政など約30団体がブースやステージで日頃の活動を発信する。 企画から運営までUSの6人が担う。協賛企業を10社以上集め、同市や県の助成を得て開催にこぎ着けた。ステージでは県内を拠点に活動するアイドルグループ「フィッシュボウル」がミニライブやトークショーを繰り広げたり、各団体の活動を紹介したりす
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囲碁普及に貢献 今川義元たたえ大会 静岡市葵区、市民熱戦
駿府城を中心に囲碁を広く普及したとされる今川義元の功績をたたえる「今川義元杯静岡市民囲碁大会」(同実行委主催)が23日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。市内から74人が参加し、団体戦や個人戦自由対局で熱戦を繰り広げた。 葵、駿河、清水区で争った団体戦は3人一組で各区から4チームずつ出場し、勝利数の合計を区ごとに競った。清水区が最多の計11勝を収めて優勝し、葵区は計10勝、駿河区は計3勝を収めた。清水区の出場者にはトロフィーや賞状が贈られ、団体戦に出場した浦新昌幸さん(71)=同区=は「楽しんで打つことができた。日頃の練習の成果を発揮できてうれしい」と振り返った。個人戦自由対局では、3勝
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児童サッカーリーグ戦 優勝チーム表彰 静岡市葵区で閉会式
第48回静岡青葉ライオンズクラブ(LC)旗争奪少年少女サッカーリーグ戦(静岡新聞社・静岡放送後援)の閉会式が23日、静岡市葵区の西ケ谷総合運動場で開かれた。昨年4月から行われたリーグ戦で優勝した24チームに、賞状やメダルなどが贈られた。 県サッカー協会中部支部に加盟する同市葵区と駿河区の43チームから小学生が出場し、年齢ごとにU-10、11、12の部門に分かれて対戦を重ねた。 また会場では、同LCによる献血活動や保護者らから食料の寄付を募るフードバンク支援事業も行われた。 優勝チームは次の通り。 【U-12基本】D(ディビジョン)1 葵・A▽D2 静岡南▽D3 葵・B▽D4 セユーズ
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事業系廃棄物の減量、資源化説明 静岡市駿河区でセミナー
静岡市環境保全推進協力会はこのほど、ごみの減量化や資源化をテーマにした環境セミナーを同市駿河区のグランシップで開いた。市内事業者ら25人が参加し、脱炭素・資源循環型社会の構築に向けて理解を深めた。 市廃棄物対策課の和田裕久参事兼課長補佐が、産業廃棄物に定義された20品目以外を指す事業系一般廃棄物の減量と資源化について講演した。2022年度の市内ごみ総排出量の3割弱が事業系ごみで、再生できる古紙や空き瓶類などが多く含まれているとして、事業所での分別やリサイクルを促した。総排出量の3割超が水分だったとも指摘し「およそプール190杯分の水をごみと一緒に投入している。水を蒸発させるためにエネルギー
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私立中高生の美術作品並ぶ 静岡市葵区、3月3日まで
静岡県内の私立中・高生による「第66回県私学生徒美術展」(県私学協会、実行委員会主催)が23日、静岡市葵区七間町の市文化・クリエイティブ産業振興センターで始まった。3月3日まで(26日休館)。 中学、高校計16校の生徒が約550点を出品した。授業や部活で制作した水彩画やデッサンをはじめ、立体造形、陶芸などの力作が並ぶ。各校の教員による作品展示や、参加校が共通で制作したオリジナル絵はがきの人気投票のコーナーもある。 静岡大成中・高の日野岡和匡教諭は「枠にとらわれない、各校の多彩な作品を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
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ケアに遊びを HPS考える 静岡でシンポジウム
静岡県立大短期大学部などは23日、遊びを通じて療養中の子どもをケアする「ホスピタル・プレイ・スペシャリスト(HPS)」の第16回国際シンポジウム・研究大会を静岡市駿河区の同短期大学部で開いた。オンラインを含め全国から小児医療や児童福祉に関わる約230人が参加した。 身体的、精神的、社会的に健康で満たされた状態を指す「ウェルビーイング」をテーマに、講演や実践発表が展開された。同短期大学部の永倉みゆき教授は基調講演で、子どもにとって遊ぶことは「生きることそのもの」と指摘。その上で、治療や療育の場で遊びを活用する場合には、遊びを単に手段として捉えるべきではないと強調した。「専門職は『驚く』心を大
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「水絵」の鈴木慶則展開幕 静岡・フェルケール博物館
1960年代後半、静岡を拠点に活動したアート集団「幻触」の一員だった旧清水市出身の美術家鈴木慶則さん(1936~2010年)の個展が23日、静岡市清水区のフェルケール博物館で始まった。 1970年代後半から亡くなる直前まで取り組んだ「水を用いて水を描く」シリーズ、「水絵」の代表作を中心に40点を集めた。制作当初のあぶり出しを活用した作品や、水平に置いたキャンバスに打ち水した後に岩絵の具で色彩を加えた「Water―Drawing(ウオータードローイング)」などを通じて、技法の探求過程をたどる。 「トロンプ・ルイユ」(だまし絵)の手法で名画を精緻に模写した「幻触」時代の作品も展示。鳴海恵利子
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女性だけでなく、男性も生きづらさを感じています 「男だから」にストレス 静岡新聞社アンケート【NEXT特捜隊】
近年、ジェンダー(社会的性差)平等への意識が高まったことで、「男性の生きづらさ」にも目が向けられている。静岡新聞社のNEXT特捜隊に「女性だけでなく、男性の生きづらさについても取り上げてほしい」との投稿があり、ウェブアンケートを実施した。長時間労働と家事・育児の両立に悩む声や、学校に男子更衣室がないことへの不満などが寄せられた。(生活報道部・大滝麻衣) 2~5日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に13~80歳の計66人が回答した。職場や家庭、学校で「男性だから」という固定観念を理由とした生きづらさや悩み、ストレスが「よくある」「時々ある」と答えたのは25人だった。 >>更衣室 な
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県内15産地の茶飲み比べ 静岡茶市場がセット商品発売
新茶シーズンを前に、産地ごとに多様な味わいを持つ静岡茶の特色をPRしようと、静岡茶市場(静岡市葵区)がリーフ茶のセット商品「しずおかお茶じまん」を開発した。24日に同市場で開催する「茶いちばまつり」で発売する。 県内全域から茶が集積する茶市場の強みを生かし、三島から浜松までの15産地の茶をセレクトした。煎茶は浅蒸し(由比)や深蒸し(掛川)などの違いが味わえ、天竜茶と本山茶(静岡)は産地のブランドを強調。ほうじ茶(富士)や和紅茶(丸子)、玄米茶(磐田)など製法の違う茶もそろえた。産地別に1袋8グラム入り。 パッケージは新聞切り絵作家マスダカルシさん(藤枝市)がデザインを担当し、各産地の歴史
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徳川頼宣と忠長 2人の駿府藩主 「後の名君」と「ヒール役」
現在の静岡県中西部を中心とした江戸期の駿府藩には徳川家康が1616年に死去した後、幕府直轄領となる32年ごろまでの間に、2人の藩主が存在した。一人は後に「御三家」の一つ紀伊徳川家の祖となり、死後は名君「南龍公」とたたえられた家康十男の徳川頼宣(1602~71年)。もう一人は三代将軍家光の実弟として大藩を預かりながら、乱行を繰り返したとして責めを負い自害した徳川忠長(1606~33年)。短命に終わった駿河徳川家を治めた2人の業績を追った。(教育文化部・マコーリー碧水) 頼宣 紀伊徳川家の祖、「南龍公」 徳川頼宣の言葉を刻んだ「立志の碑」=浜松市中央区の市立舞阪中 「十四歳が二度あるか
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静岡から能登へ 石川県関係者メッセージ
石川県能登半島地震が発生して1カ月半。被災地では仮設住宅への入居など復興に向けた歩みが始まっていますが、物心ともに支援活動の長期化は避けられません。静岡県内で暮らす石川県出身者やゆかりのある方々から古里を思い寄せられたエールを紹介します。 金沢大卒の会社役員遠藤典生さん(69)=富士市=「大学時代はヨット部に所属した。七尾湾での活動が思い出深いです。輪島朝市の惨状などはショックでしかありません。復興には時間がかかりますが、観光や消費などで貢献していきたいです」 金沢大卒の会社員岡嶋基晴さん(55)=静岡市駿河区=「大学時代、能登半島にある千里浜のゴルフ場でアルバイトをしていました。お世話に
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記者コラム「清流」 夜間中学の「学び」
静岡市の元教員が運営する民間の自主夜間中学「しずおか自主夜間教室」に10歳の娘がお世話になっている。子どもからお年寄りまで利用者とスタッフがいて、毎回交流している。 記事は夜間中学を「学び直しの場」と表すことが多いけれど、実際利用者になると活動は多彩。教える、教わるという間柄よりも対等で、まさに「社会教育の場」。娘も帰り道「お姉さんが高校の内申点のことを教えてくれた」「おばさんと百人一首をやる約束をした」などと報告する。何の問題を解いたかより、丁寧に接してもらったことの方が印象に残っているのだ。 勉強する場所は各所にあるけれど、優しいまなざしや尊重する姿勢など人生に欠かせない「学び」を授
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太陽光パネルの下でソバ栽培 静岡ガス、富士の食堂で販売
静岡ガスは22日、営農型太陽光発電施設で栽培したソバを使ったてんぷらそばを、富士市の同社エネリアショールーム富士エネリア食堂で販売した。23日まで。 耕作に使われていない袋井市内の農地を活用し、2万5千平方メートルの施設内に設けた太陽光パネルの下でソバを栽培した。昨年末に初収穫し、事業を県民に周知するため販売した。 静岡ガス&パワー(富士市)が発電施設運営、鈴生(静岡市)が栽培を担い、今年夏から2期目の生産を始める。静岡ガス担当者は「農地の有効活用とカーボンニュートラルに向けた事業として、収穫量を増やすなど軌道に乗せたい」と話した。 販売は午前11時半から午後1時半まで。なくなり次第終
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バレンタインジャンボ 幸運の女神がPR 静岡新聞社来訪
「宝くじ幸運の女神」の村田晏奈さん(22)=兵庫県=が22日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館を訪れ、3月15日まで販売中の「バレンタインジャンボ宝くじ」と「バレンタインジャンボミニ」をPRした。抽せんは同22日に行われる。 バレンタインジャンボ宝くじは1等2億円が11本、1等前後賞5千万円が22本用意された。バレンタインジャンボミニは1等2千万円が50本。販売価格はいずれも1枚300円。宝くじ売り場のほか、「宝くじ公式サイト」でも購入可能。 村田さんは「大切な人へのプレゼントや、自分へのご褒美としてドキドキを楽しんでほしい」と話した。
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静岡県内16施設で閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、保育園計16施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計171人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 函南町2施設17人、御殿場市1施設5人、富士宮市1施設14人、富士市1施設6人、静岡市葵区1施設17人、藤枝市1施設13人、島田市1施設14人、磐田市1施設10人、掛川市1施設9人、湖西市1施設13人、浜松市中央区5施設53人
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渡辺がジュニア選手指導 静岡県ゴルフ連盟 強化事業
静岡県ゴルフ連盟は22日、女子プロゴルファーの渡辺彩香(30)=大東建託、熱海市出身=を招いた女子ジュニア選手の練習会を静岡市清水区の富嶽CCで行った。 同連盟の強化事業の一環。国体の本県代表候補を含む女子中高生8人が参加し、渡辺からラウンドレッスンを受けた。佐野心美さん(三島南中1年)は「ルーティンの大切さを渡辺選手のプレーから学ぶことができた」と話した。 雨天だったこの日のように、イレギュラーな状況での技術的な留意点などもアドバイスした渡辺。「できることは少しでもやってあげたい。良い選手が増えて、プロになる後輩が出てきてほしい」と思いを語った。
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しずおか焼津信金 タイ現地法人視察 経済状況、理解深める
しずおか焼津信用金庫はこのほど、取引先の事業者ら21人とタイ・バンコクを視察し、現地法人が抱える課題や同国の経済状況について理解を深めた。 静岡市を拠点とする企業の子会社など4社を訪れ、製造現場を見学しながらタイに事業所を置く際の経験談に耳を傾けた。最も苦労した点として多くの企業が仕入れや雇用にかかる資金調達を挙げたほか、言葉の壁で従業員教育が思うように進まない実情も明かされた。在タイ日本大使館では同国へ進出する中小企業への支援策などについて説明を受けた。 人口増が続くタイは在住邦人も多く、東南アジアのハブ拠点として人的、物的交流が活発化している。2024年には中国の大手電気自動車(EV
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支援団体との情報共有に課題 能登地震 市立静岡病院DMAT報告
静岡市葵区の市立静岡病院はこのほど、能登半島地震の支援に携わった災害派遣医療チーム(DMAT)の報告会を同院で開いた。能登半島の医療活動拠点本部や金沢市内の「1・5次避難所」などで活動した同院の5人が経験を振り返り、他の支援団体との情報共有について課題を挙げた。 内分泌・代謝内科の三神瑞樹医師と臨床工学科の茶山宣副技師長は1月5~9日、石川県七尾市の能登総合病院を拠点に、避難所のスクリーニング(聞き取り調査)や支援物資の発注管理などに従事した。三神医師は「行政が把握していない避難所が増えていった。どこの避難所が調査済みか分からず、自衛隊と活動がかぶることもあった」と語り、「優先度や活動の取
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感染症予防計画に数値目標 静岡市素案 検査体制や人員確保
静岡市は21日、市感染症対策協議会の第4回会合を同市葵区で開いた。新たな感染症の発生に備えた市の予防計画について、流行期の検査体制や人員の確保に関する数値目標を盛り込んだ素案を委員に示した。 計画案では厚生労働省による新感染症発生の公表後1週間から3カ月程度までを「流行初期」、4カ月以降を「流行初期以降」と定めている。検査数については流行初期と初期以降のいずれも新型コロナウイルス禍と同水準1日84件を目標に設定。人材育成に関しては、保健所職員や医療系の専門職に対し、流行の有無に関わらず年1回以上の研修や訓練を実施し、流行期の保健所の体制として最大54人の人員を確保できるようにすると定めた。
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静岡・長田西小児童 踊りの練習に熱 25日、丸子宿場まつり
旧東海道宿場町のにぎわいを再現する「丸子宿場まつり」(実行委員会主催)が25日、静岡市駿河区丸子で開かれる。メインイベントの「姫様道中」に姫の付き人役で出演する地元児童が、本番に向けて踊りの練習に励んでいる。 出演するのは長田西小の女子児童5人。当日は造花を手に旧東海道を練り歩き、踊りを披露する。2月上旬に長田西中で行われた練習では、そろいの衣装に着替えて踊り、振り付けや本番の流れを確認した。同小6年の古地奏乃さんは「本番はみんなで息を合わせて踊りたい」と意気込んだ。 姫様道中は午前10時15分にJA長田支店横を出発し、同区の松福園茶店の間を練り歩く。会場では飲食の販売や太鼓、ダンスの発
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マークイズ静岡 不審者対応訓練 客の安全確保の流れ確認
静岡市葵区の大型商業施設「マークイズ静岡」で22日、不審者の対応訓練が行われた。静岡中央署員が不審者役を演じ、施設関係者らは警察が到着するまでの間、来場客の安全確保の流れなどを確認した。 同施設の玄関口から刃物やガソリンの入ったペットボトルを持った不審者が侵入したとの想定。運営会社や協力会社社員、テナント従業員、警備員ら約30人が参加し、不審者を確認すると客を避難誘導したり、警備員に連絡したりした。「むしゃくしゃしてんだよ」などと大声で威嚇する不審者を警備員は刺股で隅に追い込み、警察官が取り押さえるまでの時間を稼いだ。刺股の適切な使い方や護身術の指導も受けた。 同署生活安全課の永田央課長
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デジタル技術活用の課題解決策、民間から募る 静岡市が提案呼びかけ
静岡市は21日、行政が抱える課題を民間企業にプレゼンテーションし、デジタル技術を活用した解決策を募る「ガバメントピッチ」を同市葵区で開いた。市長部局の三つの課が具体的な地域課題を説明し、業務効率化や地域活性化につながる柔軟なアイデアの提案を呼びかけた。 市民自治推進課は、自治会や自主防災組織などの地域団体の人手不足や負担の増加を課題に挙げた。地域内の連絡網やイベント情報の発信、災害時の安否確認をウェブ上で一括してできるシステムを構築したいと要望。地域団体の役員は高齢者が多いため、誰でも簡単に操作できることを前提条件とした。 商業労政課は、市内の商店街の活性化策を考える際に活用する人流デー
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施設利用者アート 個性豊か 静岡市葵区で作品展
静岡市駿河区の就労継続支援B型事業所「ラポールみなみ」を利用する障害者によるアート作品の展示会が25日まで、同市役所市民ギャラリーで行われている。新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりの開催で、20~60代の施設利用者14人がこれまでに描きためた力作約100点が並んだ。 季節の花や登呂遺跡(同区)の風景を、クレヨンや色えんぴつを使って利用者一人一人が個性的に表現した。トウモロコシやカボチャなど旬の野菜の特徴をよく観察してスケッチし、水彩絵の具で色鮮やかに仕上げた一枚が来場者の目を引いている。会期中は出品者が交代で在廊し、作品の説明やアピールなど通して、来場者との交流も深めるという。 同事業所
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駿府城巽櫓 緑色ライトアップ 静岡日赤、市民に頭痛診療啓発
日本頭痛学会などが定めた「頭痛の日」の22日、静岡赤十字病院(静岡市葵区)は頭痛診療の啓発活動として、同区の駿府城公園巽櫓(たつみやぐら)を緑色にライトアップした。 同病院は2022年10月に頭痛センターを開設し、専門医同士の頭痛医療連携の推進にも取り組んできた。今回は広く市民に頭痛診療について知ってもらうため、片頭痛を緩和させる効果があるとされる緑色で初めてライトアップを実施した。暗がりの中に照らされた建物が浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出した。 同センターの今井昇センター長(61)は「片頭痛には予防薬があり病気として診療できることなどを知ってもらい、頭痛に悩む人が健康な毎日を取り
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船旅の魅力や見どころ解説 静岡でセミナー
静岡県は21日、クルーズ船や船旅の魅力を伝えるセミナーを静岡市清水区の清水テルサで開いた。 県の担当者が、昨年過去最多となった清水港へのクルーズ船寄港状況などを説明。豪華クルーズ船「飛鳥2」を運航する郵船クルーズ担当者が、船の魅力や季節ごとの見どころ、天候の特徴などを踏まえた年間の運航形態などを解説した。 県によると、国際クルーズの再開からまもなく1年となる今年は、昨年を上回る数の清水港へのクルーズ船寄港が予想される。
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華やかステージ披露 ふじのくに芸術祭 静岡で開幕式典
静岡県内最大の総合芸術祭「ふじのくに芸術祭」(県など主催)の春の祭典がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれ、2024年の芸術祭が開幕した。今年は障害者芸術展を加え、展覧会やステージが各地で催される。 掛川市を拠点とする「KARASAWA DANCE CREW(カラサワダンスクルー)」のパフォーマンスで幕開け。県文化協会の鈴木寿美子会長は「これまでの歴史と伝統という財産を引き継ぎながら、芸術作品の制作や文化芸術活動を存分に堪能してほしい」とあいさつした。 23年の芸術祭と県障害者芸術祭「ふぁいんだー」作品公募展の入賞者の表彰も行われた。 主な入賞者は次の通り。 県芸術祭賞美術部
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東名日本平久能山スマートIC周辺、物流の拠点化着々 大型倉庫の建設進む【迫る24年問題】
静岡市駿河区の東名高速道日本平久能山スマートインターチェンジ(IC)周辺の32・8ヘクタールを対象にした恩田原・片山地区の土地区画整理事業で、大型物流倉庫の建設が進んでいる。背景にあるのは、4月から始まる運転手の残業規制で輸送能力の低下が懸念される2024年問題。新型コロナウイルス感染症の影響で企業進出が停滞する時期もあったが、物流網の再構築を図る輸送業界の中で静岡県内拠点の適地と高評価を受けた。 山梨へ配送も念頭 高評価 市大谷・小鹿まちづくり推進課によると、24年3月までに企業用地22区画のうち19区画で契約が完了し、面積ベースで95%に達する見込み。丸紅ロジスティクス(東京)と中部陸
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難波静岡市長、就任後初の施政方針演説 「結果出せる市政へ変革」
静岡市の難波喬司市長は21日に開かれた市議会2月定例会本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。市の人口統計に関するデータなどを示した上で人口減少問題に強い危機感を示し「政策執行力を高め、結果が出せる市政へ具体的に変革しなければならない」と強調した。 ⇒【施政方針演説 全文】 ⇒【施政方針演説 全文】 難波市長は静岡市が2000年代に入って以降、全国の政令市の中でも人口減少率が高いことに触れ「この期間の市政運営が影響していると言わざるを得ない」と指摘した。「これまでの延長上の市政運営はもう通じない」と述べ、社会全体の力を結集して地域課題の解決を目指すほか、
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【Web限定・全文公開】難波静岡市長が就任後初の施政方針 人口減に強い危機感
静岡市の難波喬司市長は21日の市議会2月定例会で就任後初の施政方針を行った。市の人口減少問題に強い危機感を示した上で、「政策執行力の向上」「社会全体の財産の活用」などを推進し、社会課題の解決に取り組むと強調した。 施政方針全文は以下の通り。 2024年度の当初予算案、ならびにこれに関連する議案の審議をお願いするに当たり、議員各位をはじめ、広く市民の皆さまにご理解をたまわりたく、私の施政方針を申し述べます。24年度予算は、私が市長に就任して初めての当初予算編成、施政方針の表明となることから少々長くなることをお許しください。 【市政運営の方針】 初めに、私の市政運営に関する認識として、市政
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難波静岡市長、これまでの市政を批判「規制かけすぎ、執行力不足」 施政方針演説で
静岡市の難波喬司市長は21日に開かれた市議会2月定例会本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。約40分間にわたる演説の中で、これまでの市政運営に対する批判を随所にちりばめた。特に熱がこもったのが「政策執行力」の評価。政策執行を「目標を実現するための継続的な意思決定と、実行に移し結果を出すこと」と定義した上で、前市長までの市政を分析し、持論を展開した。 人口減少の原因の一つとされる市内の住宅地の価格が高いことについて、市の面積が広い割に可住地面積比率が24・3%と小さいことを挙げ「近年の静岡市は農地を守るという考えのもと、土地利用を規制緩和することなく市政運営を続けてきたのではないか」と問
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コラム窓辺 島で出会った美しい言葉としぐさ(中村羊一郎/静岡市歴史博物館長)
大学の4年間、ワンダーフォーゲル部に属していました。通称ワンゲルは、渡り鳥になぞらえたドイツの青少年活動が始まりです。そんな、さすらいの旅にあこがれたのです。当時は、知らない土地の知らない家でも「東京から来た学生です」の一言で、土間などに泊めてもらえました。 佐渡島に渡った時です。通りすがりの女の子が、花を見つけて「美しい」と言ったので、びっくりしました。口語ではほとんど聞かれない雅[みやび]な言葉が、子どもの日常会話にでてくるのです。 鹿児島県の与論島。今はリゾート地として人気ですが、あの頃はまだ連絡船が着岸できる港がなくて、夜中に本船からはしけに飛び移って上陸しました。とりあえず真っ
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渓流釣り “川開き”間近 静岡県内河川、解禁情報
静岡県内の多くの河川で3月1日、渓流釣りが解禁となる。春の訪れを告げる“川開き”を心待ちにしているファンも多いだろう。春先から秋まで、季節の移り変わりとともに川や魚たちはさまざな表情を見せてくれる。さあ、今シーズンはどんな出会いが待っているだろうか。 喧噪離れ、魚追う 東西に長い静岡県は多くの好釣り場を擁する。温暖で首都圏や中京圏からのアクセスも良いため、解禁当初から釣り人でにぎわう川も多い。釣行のタイミングを見極めることも、釣果を左右しそうだ。 一口に渓流と言っても、里の本流から山深い源流まで、釣り場の状況はさまざま。道具や仕掛け、求められるテクニックも異なる。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
静岡県東部 熱海 17日はメジナやマアジ、タカベ、ネンブツダイ。18日はメジナとネンブツダイ、タカベが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでアジ。コマセはチューブ式がお薦め。カゴ釣りでアジとサバ。ウキ釣りでメジナ。大型狙いはフカセ釣りが有効。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 18日午後の沼津沖船釣りは良型マアジや大サバが多数。他に1.5キロのマハタやカイワリ、アマダイなど。 ▽沼津港 大翔丸・電090(4259)6786 静岡県中部 由比漁港 17日の三保沖船釣りは
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⚾池谷、土屋投手 特別表彰 静岡県野球連盟
静岡県野球連盟(戸野谷宏会長)はこのほど、静岡市内で定時評議員会を開き、役員改選やベストナインの表彰を行った。副会長に新たに杉山卓美氏(中部)を選任。少年委員長を学童と中学に分け、中学に河合祐一氏が新たに就いた。 優秀な成績を収めた個人、団体をたたえる特別表彰は、優秀選手に、ともに無安打無得点試合を達成した池谷冴虎[ことら]投手(東海大翔洋中)と土屋海奏[かなで]投手(河津ジャガーズ)が選出され、優秀チームは昨夏の全国中学校体育大会で29年ぶりの優勝を果たした東海大翔洋中が受賞した。 ベストナインは次の通り。 投手 新村佳汰(大場機工)▽捕手 酒井雄大(AGCテクノグラス)▽一塁手 志
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静岡県ソフトテニス連盟 表彰者、ランク発表
静岡県ソフトテニス連盟はこのほど、本年度の表彰者とランキングを発表した。 表彰者、上位のランキングは次の通り(カッコ内は所属協会・団体)。 ◇…表彰者…◇ 【日本連盟表彰】支部功労者 渡瀬義正(小学生部会)石川英樹(富士宮協会) 【県連盟表彰】功労者 袴田智久(浜松市協会)谷津隆弘(静岡市協会)大坪和子(沼津協会)吉田克彦(中体連)▽優良団体 MOTORクラブ(沼津協会)千本ジュニアソフトテニスクラブ(小学生部会)▽優秀選手 市川栞愛(豊田健友ジュニア)木村青葉(豊田健友ジュニア)近藤伶音(静岡大付属島田中)斎藤亘(静岡大付属島田中)井浪瑛麻(富士宮大富
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産業振興に寄与 功労者148人表彰 静岡県中小企業団体中央会
静岡県中小企業団体中央会はこのほど、県内の産業や中小企業振興に寄与した功労者148人をたたえる表彰式典を静岡市駿河区で行った。 山内致雄会長は「長年培った経験と能力を発揮し、各組合と中小企業が付加価値を生むための重要な存在として、引き続き尽力を」とあいさつした。 主な受賞者は次の通り。 組合優良職員 有野哲雄(東海コイノニア協同組合専務理事)江坂津雪(富士本町商店街振興組合事務局)山本聡美(協同組合静岡県中小企業労務協会事務局)中村修治(安倍川骨材事業協同組合理事・事務局長)高木智昭(県中部建設業協同組合理事)杉本祐美子(県産業廃棄物処理協同組合業務課長)柿下豊明(浜松地区運送事業協同
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しずおかFG社員 新ビジネス案発表 脱炭素や自治会支援など
しずおかフィナンシャルグループ(SFG)はこのほど、新事業への挑戦に向けた社内ベンチャー制度に基づき、社員が持ち寄るアイデアを審査するピッチコンテストを静岡市清水区の静岡銀行研修センターで開いた。脱炭素や自治会活動の支援、高齢者のスキルを生かした働き方の提供など、地域の課題解決や経済の活性化に向けたビジネス構想が披露された。 二酸化炭素(CO2)の排出削減により創出されるカーボンクレジットをテーマにしたグループは、クレジットの地産地消で付加価値を高めるアイデアを提案した。個々の企業が生み出すクレジットは小さいものの、地元で幅広く買い集めて量を確保することで事業性を高める。他県の地銀とも連携し
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「リバーシ」人気だニャン 静岡・ゼロミッション開発 2月22日は「猫の日」
アクリル樹脂加工・販売業のゼロミッション(静岡市駿河区)が開発した猫がモチーフのアクリル製リバーシ「シロネコ・クロネコ」が人気を集めている。 盤面は21センチ四方で、計36マス。コマは歩いたり座ったりする猫やネズミを表現した。数年前の発売以降、2月22日の「猫の日」などを中心に、猫好きの個人や動物関連の雑貨を扱う小売店からの注文が継続している。 コマの多くは自立式で、インテリアとしても活用できる。天野久輝社長は「コマを好きに配置し、猫のかわいらしいポーズを楽しんでほしい」と話す。税込み5280円。
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ネスレが貨物輸送 島田から関西へ 2月開始、1日200トン
ネスレ日本(神戸市)とJR貨物グループは21日、列車によるコーヒー飲料の定期輸送を開始した記念式典を、大阪市の貨物駅で開催した。島田市の工場から関西へ、今月から1日約200トンを運んでいる。トラック運転手の不足が懸念される物流の「2024年問題」に対応し、多様な輸送手段を確保する狙い。 静岡貨物駅(静岡市)から百済貨物ターミナル駅(大阪市東住吉区)までを列車で運行する。大阪府と和歌山県向けの「ネスカフェ ボトルコーヒー」が対象で、大阪では駅を保管拠点としても活用する。従来はトラックで輸送していた。 ネスレ日本は24年の列車による輸送量を、23年の約4倍に増やす計画。二酸化炭素(CO2)を
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【点検!静岡県予算案】少子化対策で経済的支援 子ども・子育て 男性育休や不妊治療
静岡県の2024年度当初予算案は子ども・子育て支援に前年度より35億円(3・9%)多い922億円を投じた。背景にあるのは歯止めがかからない少子化への危機感だ。男性の育児休暇取得を促すため独自の支援金を支給し、不妊治療の先進医療に対する助成制度を設けるなど「子育て世帯の切れ目ない支援」を打ち出した。 県内の中小企業で働く男性従業員の育休取得支援に1500万円を充てた。賃金の13%相当額を最大28日分補助し、現行の育休給付と社会保険料減免分を合わせて手取り収入が実質10割になるようにする。国が25年度から始める育休給付の拡充を1年前倒して実施する形で、川勝平太知事は「育休取得は当然の権利で、意
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大型施設 PFI見直し 整備手法より説得力【検証 静岡市予算案㊦】
「静岡市のPFI(民間資金活用による社会資本整備)でやるべきかどうかの(これまでの)判断基準は誤りだと確信している」。難波喬司市長は2024年度当初予算案を発表した16日の記者会見で、田辺信宏前市長時代にPFI方式を積極的に取り入れてきた市の公共施設整備方針に対して転換姿勢を鮮明にした。 PFIは民間企業の資金や技術を活用し、行政の財政負担を軽減しながら公共施設を整備、運営する手法。国も積極的な導入を推奨する。 23年4月に就任した難波市長は市民文化会館の再整備や市営住宅上土団地の建て替えで、決定していたPFIによる整備手法を相次いで見直した。24年度当初予算案には設計、建設、運営の事業
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海洋文化施設「遅れ」 事実経過など説明を 緑の党、静岡市に要望
静岡市議会会派「緑の党グリーンズジャパン」(松谷清代表)は21日、清水港の海洋文化施設「海洋・地球総合ミュージアム」の整備計画全体に大幅な遅れが出ている問題について、事実経過や経費負担の発生の有無、責任の所在を明らかにするよう求める要望書を市に提出した。 施設を巡っては、事業者など関係者間の協議に時間を要したほか、建設時に必要なくいが当初想定より長くなるなどの問題が生じ、オープンが約10カ月ずれ込む見込みとなっている。 松谷氏は今回の問題によって、市と事業者の間で締結された契約の変更に至る可能性もあると指摘。事実関係の経過などを説明するよう要望し、3月5日までに回答するよう求めた。 市
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災害歯科の「調整役必要」 静岡県歯科医師会 体制確立へ、駿河区で研修会
静岡県歯科医師会はこのほど、災害歯科保健医療体制の確立に向けた研修会を静岡市駿河区の県歯科医師会館で開いた。能登半島地震で8~12日にJDAT(日本災害歯科支援チーム)として石川県珠洲市に入った静岡市静岡歯科医師会の今村陽一郎さんらが登壇し、郡市区歯科医師会で必要な対策を訴えた。 今村さんは各郡市区歯科医師会と行政それぞれで災害時の調整役となる災害歯科コーディネーターを指定する必要性を訴えた。「コーディネーターは多ければ多い方が良い。指揮命令系統を理解し、守って活動できる人を各歯科医師会で考えてほしい」と説明した。現状、各歯科医師会では災害担当者も充て職の場合が多いと指摘し、メンバーを固定
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小説家実石さん、母校で講演 静岡・常葉大橘小 執筆のきっかけ明かす
常葉大橘小(静岡市葵区)で21日、同校出身の小説家実石沙枝子さん(27)が講演した。実石さんは2022年に「きみが忘れた世界のおわり」で第16回小説現代長編新人賞奨励賞に選ばれデビュー。中学生の頃から始めた創作を振り返り、小説の作り方や楽しさを紹介した。4~6年の約150人が先輩の歩みに耳を傾けた。 講演のテーマは「ある読書少女の本物の凱旋(がいせん)」。小学生時代はほとんど図書館で過ごしていたとし、「卒業すれば図書館に行けない。本を買うにはお小遣いが足りない。自分で書けば良いとひらめいた」と小説執筆のきっかけを明かした。 数々の新人賞に応募したが、共通して「展開と構成に難あり」の評価だ
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春告げる雪割草 白や赤かれんに 静岡市駿河区で展示会
静岡県内の山野草愛好家でつくる静岡草友会(望月貫一会長)による「雪国の妖精 雪割草展」が21日、静岡市駿河区古宿のリバティーリゾート久能山で始まった。23日まで。 会員10人が約50鉢の雪割草を出品した。白や赤、紫など多彩なかわいらしい小花が所狭しと並び、一足早い春の光景が訪れた人たちの顔をほころばせている。 「暖冬の影響か、開花は昨年に比べ10日ほど早い」と望月会長。期間中、会員が増やした雪割草や山野草の即売会も開いている。
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競泳望月選手「パリを狙う」 鈴与で壮行会
東京都で3月17日から始まる競泳のパリ五輪日本代表選考会を前に、パートナー契約を結ぶ鈴与は21日、静岡市清水区入船町の本社で競泳の望月絹子選手(24)=同区出身=の壮行会を開いた。グループ従業員が集まり、望月さんを激励した。 事前に従業員から寄せられた質問に沿って望月さんが答えるコーナーもあった。「1日どのくらい泳ぐか」との質問には「多いときは14キロ」と答えた。「勝負飯は」との問いには「小さいころから母が作る卵焼きが大好きだった。大きな試合の前には、だしと砂糖を入れた卵焼きを自分で作って食べる」と話した。 従業員からは寄せ書きの入った応援幕もプレゼントされた。望月選手は「(選考会では)
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美術や手芸作品通して地域交流 静岡・末広中で合同展
静岡市葵区の末広中は22日まで、生徒が国語や美術などの授業で手がけた作品や、学区に住む住民が制作した手芸品などを展示する合同作品展を開いている。 学校と地域の交流を深めることを目的に初めて企画した。授業で取り組んだ俳句や書道作品、水彩画や木製パズルのほか、生徒が放課後に個人的に制作したバスの模型、オリジナルキャラクターなどの作品が並んだ。住民からはビーズブローチ、ペーパーフラワー、つるしびなや昆虫の標本などが寄せられた。 市民への開放展示では約250人の地域住民が訪れ、それぞれの作品を見て回った。石原健一教頭は「来場者からのうれしいコメントを生徒にも伝えたい」と話した。
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サイバー被害警戒へ、動画やデザイン 専門学校生4人を表彰 静岡県警
静岡県警は20日、サイバーセキュリティーの普及啓発強化につながる動画・デザイン作品を募った第3回コンテストの表彰式を県警本部で行った。優れた作品を完成させた県内の専門学校生4人に、水嶋春彦生活安全部長が表彰状を手渡した。 県警ホームページなどで配信されるショート動画部門の最優秀賞に選ばれたのは、静岡デザイン専門学校3年の栗原百花さん(三島市)。昨年の優秀賞に続く受賞で「目を留めてもらう工夫に悩んだが、友達や家族が相談に乗ってくれて完成できた」と感謝した。 優秀賞は同級生の杉山日菜子さん(静岡市)で「若い人を中心に関心を持ってもらえる雰囲気を出せるよう頑張った」と話した。 ポスターや啓発
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マーシャル、ミクロネシアへ 清水港から総勢144人 東海大、5年ぶり海外研修航海
東海大は21日、静岡県内外のキャンパスの学生が参加する海外研修航海の出港式を静岡市清水区の清水マリンビルで開いた。新型コロナの影響で、海外への航海は5年ぶり。 研修学生や乗組員ら総勢144人が、同大海洋調査研修船「望星丸」でマーシャル諸島共和国やミクロネシア連邦などを巡る。式典後、学生らは家族や友人らに見送られながら清水港から船旅へ出発した。航海は3月24日までの33日間を予定している。 自身も学生時代、研修航海に参加したという同大の松前義昭学長は出港式で「時代が変わってもこの経験は特別。成長して帰ってきて」とあいさつ。ジョン・フリッツ駐日ミクロネシア連邦大使は「海はわれわれを結ぶもの。
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静岡市立図書館で電子図書サービス 3月から
静岡市は20日、市立図書館の利用登録をしている市民と市内在勤・在学者を対象に3月1日から電子図書サービスを始めると発表した。図書館に行かなくてもスマートフォンやパソコンで貸し出し申請でき、期限がきたら自動返却される。 市立中央図書館によると、対象となる図書資料は小説やガイドブック、実用書など1525点で、2024年度以降に増やしていく。文章中心の資料など一部の電子図書には音声読み上げ機能が付いている。貸し出しは1人3点までで、電子図書提供業者との契約上、他の人に貸し出されている間は利用できない。 市は電子図書サービス開始に合わせて、図書館利用者登録の電子申請と、図書館カードがなくても市立