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PFAS問題 静岡市清水区の工場周辺、雨水幹線に20カ所のひび 地下水浸入でポンプ場の濃度上昇か

 静岡市清水区三保の化学工場周辺の地下水から、発がんとの関連が報告されている有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されている問題で、市営三保雨水ポンプ場に接続する同工場西側のコンクリート製市営雨水幹線に約20カ所のクラック(ひび)が確認されていたことが28日分かった。市によると、こうしたひびからPFASを含んだ地下水が浸入し、同ポンプ場でのPFAS測定濃度を押し上げたとみられる。
 市の担当者によると、同ポンプ場では、昨年12月に実証実験のため浄化装置を設置。ただ、1月以降も装置通過後の水は国の指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を大幅に上回り、最高で同9千ナノグラムを記録。仮の装置は3月中に撤去し、5月に新たな装置を設置予定。雨水幹線のひびの補修は2月中に完了予定だったが、作業途中で新たなひびが計10カ所見つかり、3月19日に補修が完了した。
 市と地元連合自治会、工場を運営する三井・ケマーズフロロプロダクツは同日、3者連絡会を開催。市側からは2月中旬以降に、同ポンプ場の仮の装置通過前の水は同690~9千ナノグラムを記録したことや、工場前水路からも指針値を上回る160~320ナノグラムのPFASが検出されたことなどが報告された。

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