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熱海富士 快勝 霧島、琴ノ若と首位 翠富士給金 1差で追う 大相撲九州場所11日目

 大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)は、大関霧島が関脇若元春を寄り切り、9勝2敗で首位を守った。関脇琴ノ若も大関貴景勝を送り出して9勝目。貴景勝は4敗目を喫し、2場所連続優勝が厳しくなった。大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで退けて勝ち越し。

熱海富士(左)が押し出しで美ノ海を破る=福岡国際センター
熱海富士(左)が押し出しで美ノ海を破る=福岡国際センター
翠富士(左)が押し出しで平戸海を破る=福岡国際センター
翠富士(左)が押し出しで平戸海を破る=福岡国際センター
熱海富士(左)が押し出しで美ノ海を破る=福岡国際センター
翠富士(左)が押し出しで平戸海を破る=福岡国際センター

 関脇大栄翔は一山本を引き落として7勝目。一山本は3敗に後退した。若元春は4勝7敗。
 トップの2敗で霧島、琴ノ若、平幕熱海富士(熱海市出身)が並び、1差の3敗で豊昇龍、平幕の翠富士(焼津市出身)、竜電、一山本が追う混戦。十両は琴勝峰ら3人が3敗で首位に並んだ。
 ◇2敗 霧島、琴ノ若、熱海富士
 ◇3敗 豊昇龍、翠富士、竜電、一山本
熱海富士「前に出られている」  ○…首位に並ぶ熱海富士に気負いは感じられない。美ノ海を前傾姿勢で力強く押し出して9勝目。優勝決定戦まで進んだ先場所の勢いを持続し「前に出られている。勝てて良かった」と納得顔だった。
 八角理事長(元横綱北勝海)は「先場所とは違う。自信をつけているんだろう」と成長を認める。12日目は自身初の結びの一番で豊昇龍に挑む。21歳のホープは支度部屋で対戦相手を聞かされると一瞬驚いた表情を見せ「終盤という感じ。頑張るしかない」と気合を高めた。
翠富士 低く当たり 強烈おっつけ 平戸海を圧倒  好調のご当地力士への声援で盛り上がる館内の空気を、翠富士は力に変えた。「自分の応援だと思うようにした」。長崎県出身の平戸海を圧倒して8勝目をつかみ「早めに勝ち越せたので、だいぶうれしい」と柔和な笑みで喜んだ。
 身長174センチで関取最軽量の115キロ。巧みな肩透かしが代名詞の小兵は正攻法を披露した。低い当たりから左おっつけ、もろ差しで攻める。左はずで力強く押し出し「相手も大きくないし、前に出ていこうと思っていた」と胸を張った。
 飛龍高の後輩、熱海富士から刺激を受けている。弟弟子は先場所で優勝同点。今場所も賜杯レースのトップに並ぶ。「抜かれたくない。応援はしているが、自分が上にいたい」と兄弟子の自負をのぞかせた。
 3月の春場所は初日から破竹の10連勝で後続に2差をつけながら、終盤の5連敗で初の賜杯を逃した。「優勝を意識した」との反省を胸に刻み、今場所は「意識していない。普通に取れている」と平常心。優勝争いを1差で追っている。
 西前頭5枚目で「ずっと三役に上がりたいと思っている。ここでしっかり勝てば可能性はある」と新三役をにらむ。7日目は水入りとなる約6分40秒の大熱戦だった。小さな体に疲労が蓄積し「来場所の分を出している」。底力を振り絞り、残り4日間を闘い抜く。
琴ノ若 充実の相撲 貴景を退ける  ○…琴ノ若は貴景勝を撃破し、首位を守った。初優勝への期待が日に日に高まり「こういう白星を自信にしたい。体は動いているので、そこを信じたい」と力強く話す。12日目は2敗同士の霧島との大一番に挑む。
 低く当たった大関を「体が反応してくれた」と左でいなし、難なく送り出した。初の賜杯となれば大関昇進の話題も浮上しそうで、粂川審判部副部長(元小結琴稲妻)は「そういう話も出るでしょう。徐々に力はついているが、今場所は特にそう」と高評価。26歳の大器は「まだまだ何番もある。評価は終わってから」と泰然としていた。
豊昇龍 力相撲制す  ○…豊昇龍は大関経験者の朝乃山との力相撲を制し、給金を直した。右の相四つの相手に上手をがっちり引かれたが、持ち前の下半身の粘りで耐え、土俵際での投げの打ち合いを制した。「前に出ることができた。落ち着いていた」
 千秋楽に辛くも勝ち越した先場所よりも余裕を感じさせる相撲っぷりに、「しっかりと稽古をしたので、自信の問題かな」と胸を張る。トップを1差で追う終盤戦。「集中して頑張る」と気合を入れた。

 

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