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発災直後の情報整理重要 浜松赤十字病院DMAT報告 能登地震

 浜松市浜名区の浜松赤十字病院は7日、能登半島地震の支援に携わった災害派遣医療チーム(DMAT)などの報告会を同院で開いた。避難所や医療災害本部で活動した医師らが活動を振り返り、組織を超えた連携や発災直後の情報整理の重要性など今後の課題を共有した。

能登半島地震で活動した医師らが経験を振り返った報告会=浜松市浜名区の浜松赤十字病院
能登半島地震で活動した医師らが経験を振り返った報告会=浜松市浜名区の浜松赤十字病院

 同病院は1月4日から2月20日まで、DMAT、日本赤十字災害コーディネートチーム(CoT)、日赤救護班の医師や看護師らを各2回計6回にわたって派遣した。医師らは口をそろえて下水が使用できない状況に危機感を訴え「ストレスの要因になっていた」と話した。
 DMATの一員として活動した伊藤圭介脳神経外科部長は、本来の仕事である患者を治療する医師の仕事ができる状況ではなく「現地の福祉施設や病院に電話をかけていく作業をしていた。当初は被災状況などのリストが全くなく、非常に苦労した」とデータ整理や情報整理業務の経験を話した。十分なやりとりができず、情報が混乱する被災地で活動する難しさも訴えた。
 CoTとして活動した神田貴弘第2循環器科部長は「他の団体と協力しながら、常に地元に思いを寄せることが重要」と強調した。

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