浜松市の記事一覧
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大自在(4月27日)ライドシェア
初めての経験に緊張した。1月に出張した米国・サンフランシスコでのこと。空港に降り立って目的地への移動に「ライドシェア」の活用を求められた。日本でスマホにダウンロードしておいたアプリを使って配車を依頼すると、出迎える車のナンバーや車種、到着までの所要時間が画面上に表示された。 運賃決済も入力済みだったクレジットカード。片言の英語しか話せなくても、行き先の入力さえ間違わなければ安心して移動できた。空港にもライドシェアサービス用の乗降場所が確保され、普及している印象を受けた。 ライドシェアは一般のドライバーが自家用車を使って有料で乗客を送迎するサービス。国内でも4月「日本版ライドシェア」が始ま
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危機管理面で手腕発揮 独自色 市民に浸透なるか【検証 中野浜松市政1年㊦】
元日の夕方、浜松市中央区で新年の集まりに出席していた中野祐介市長(54)は、能登半島地震の発生を受けて即座に携帯電話を取った。石川県で最大震度7、市内でも震度3を観測。土砂崩落などによって道路の寸断も予想される。担当部署に、中山間地域などの道路状況を緊急点検するよう即座に指示を出した。 多くの孤立集落が生じた能登半島は浜松市天竜区の中山間地とも地形が重なる。約1週間後の定例記者会見では「浜松でも孤立集落は大きな問題。避難所の備蓄品や防災資機材を強化する」と表明。大枠が固まっていた2024年度当初予算に急きょ、7500万円を追加し、中山間地域に非常食や飲料水、携帯トイレなどを拡充整備した。
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大地震時の体制確認 浜松市が情報伝達・参集訓練
浜松市は26日、大規模地震の発生に備えた市職員情報伝達・参集訓練を実施した。職員が災害時の初動対応を確認した。 開庁時間外の午前6時40分、市内で最大震度7の地震が発生したとの想定。情報伝達訓練は教職員らを除く約5300人が対象で、安否や被災状況を回答するメールに対し、想定発災時刻から30分後の午前7時10分までに約3100人の職員が回答した。参集訓練は災害対策本部会議に出席する部長級や指定された職員317人が対象で、午前8時10分までに236人が参集した。 中野祐介市長は、能登半島地震の被災地では行政職員も被災者のため、登庁が困難だった点に触れ「初動対応は難しくともその後の対応の優劣を
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浜松の40代男性、2000万円投資詐欺被害 SNSで知り合った人物から
浜松市中央区の40代男性会社員が26日までに、SNS(交流サイト)で知り合った人物から投資名目で現金約2千万円をだまし取られたと浜松東署に届けた。同署はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署によると、男性は1月上旬ごろにSNSを通じてFX取引の投資の勧誘を受け、2月上旬から3月下旬までの間に6回にわたって、現金計約2千万円をネットバンキングから指定された口座に振り込んだ。 アプリ上に1億円以上の利益が出ているという表示があり、現金化しようと仲介役の女性を名乗る人物に連絡したところ、「指導料20%が必要」と請求されたという。弁護士に相談して発覚した。
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浜松・中央区の市道で乗用車ひき逃げ 登校中の男子児童軽傷
26日午前7時半ごろ、浜松市中央区和地町の市道で、乗用車が歩行中の男子児童(6)と衝突して逃走した。児童は膝などを打ち軽傷のもよう。浜松西署がひき逃げ事件として調べている。 同署によると、現場は和地小前の片側1車線の直線道路。児童は1人で登校中だった。車は横断歩道を渡っていた児童のランドセル付近にぶつかり、そのまま逃走したとみられる。車は白っぽい色という。同校からの通報で発覚した。
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浜松市の待機児童、4年連続ゼロ 「保留児童」は増加
浜松市は26日、市内保育所施設への入所を希望していても入れない待機児童が4年連続でゼロ(1日現在)だったと発表した。本年度の申し込み分から、希望施設の申請を5カ所から7カ所に増やし、マッチング率を向上させたことなどが奏功したとみられる。 市幼保支援課によると、24年度の申し込み児童数は1万5268人で、前年度から122人増加した。1万7381人(74人減)の定員に対し、利用児童数は1万4824人(78人増)だった。 一方で、特定施設を希望するなどの理由で待機児童から除外される「保留児童」は444人と44人増加した。需要の多い1歳児が希望する施設に入れないケースが多かったという。 市は子
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競歩・川野(御殿場南高出)混合リレーでパリ五輪切符 男子20キロ、池田(浜松日体高出)も正式発表
日本陸連は26日、パリ五輪の競歩日本代表を発表し、男子の川野将虎(25)=旭化成、御殿場南高出=が男女混合リレーで代表に内定した。50キロで6位入賞した東京五輪に続く2大会連続出場。2月の日本選手権20キロ競歩男子で優勝し、同種目で既に代表入りを決めていた池田向希(25)=旭化成、浜松日体高出=とともに大舞台に挑む。 混合リレーは東京五輪まで行われた50キロに替わり新たに採用された。男女各1人の2人チームで、フルマラソンと同じ42・195キロを約10キロずつ交互に歩く。日本は21日の世界競歩チーム選手権で出場2枠を確保していた。 川野は世界選手権の35キロで、2022年「銀」、23年「銅
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裏金事件で自民離党の塩谷氏 浜松市議会会派を訪れ謝罪 「無所属で頑張る」
派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って自民党を離党した塩谷立衆院議員(比例東海)は26日、地元の浜松市議会の自民党会派を訪れて謝罪し、経緯などを説明した。 関係者によると、訪問は5分ほどで、自民党浜松(24人)のうち、10人程度が対応した。塩谷氏は離党届を出した経緯などを説明し、「お世話になりました。これからは無所属で頑張るのでよろしくお願いします」などと話したという。次期衆院選への対応には言及しなかったという。 事件を受けて、自民の党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。事実上の安倍派トップだった塩谷氏と参院側会長だった世耕弘成氏はこの中で最も重い離
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面識ない女性殴った疑い 浜松中央署
浜松中央署は26日、傷害の疑いで浜松市中央区上島2丁目、会社員の男(40)を逮捕した。逮捕容疑は23日午後、浜松市中央区の飲食店で50代女性の顔を殴るなどし、頭部を打撲する軽傷を負わせた疑い。同署によると、2人は面識がなく、店内で近くの席に座っていたとみられる。容疑を否認している。
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詐欺の疑い 浜松西署
浜松西署は26日、詐欺の疑いで、浜松市中央区桜台6丁目、会社員の男(48)を逮捕した。逮捕容疑は昨年8月10日ごろ、市内の男性が所有する建物敷地内のリフォーム工事をする意思がないのに、男性から代金330万円をだまし取った疑い。
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光る技術 アルミのバラ 薄く複雑な花びら再現 5月2日からガーデンパーク会場で展示【浜名湖花博2024】
浜松市中央区で開催中の「浜名湖花博2024」の浜名湖ガーデンパーク会場に5月2日から、コンピューター断層撮影(CT)や金属3Dプリンターで造形した「アルミのバラ」がお目見えする。薄くて複雑な花びらの形状を金属で再現し、「ものづくりのまち」の高い技術を広く発信する。 アルミのバラは長さ約20センチ、重さ45グラムで花びらの大きさは約8センチ。同市浜名区の静岡県浜松工業技術支援センター内デジタルものづくりセンターが製作した。 製作方法は、実物のバラをエックス線CT装置で撮影し、70%ほどの大きさに縮小してデータ化。アルミの粉末を厚さ60ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)で敷き、3Dプリンタ
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静岡県内企業、PR戦略学ぶ 錦鯉とねおさんも登壇 静岡市でセミナー
静岡県内企業のPR戦略をテーマに静岡放送が2月に放送したテレビ番組「私たち、これで知ってもらいました。~ヒットの歴史紐解きます~」から派生したセミナー(静岡新聞社・静岡放送主催)が26日、静岡市葵区で開催された。県内の経営者などが参加し企業PRのこつを学んだ。 お笑いコンビ「錦鯉」と動画クリエーターのねおさんが登壇。Z世代に人気のねおさんは「インサイトを意識しメインターゲットの年齢や生活習慣に合わせた発信が重要」とSNSの効果的な運用法を説明した。 「地元・静岡で愛されるために大切にしていること」を主題にした討論ではフジドリームエアラインズ(同市清水区)や春華堂(浜松市中央区)の担当者が
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ATM 3~6日休止 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)は5月3~6日の4日間、同信金の全営業店内のATMと店舗外ATM(一部除く)を休止する。完成した本部棟の移転作業に伴うシステムメンテナンスのため。 イオンモール浜松市野とイオンモール浜松志都呂の両出張所や遠鉄百貨店イ・コ・イスクエア出張所など5カ所のATMは、休止期間中も利用が可能。提携金融機関やコンビニエンスストア店内のATMも利用できる。
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学生の活動で浜松元気に 中心街で「ごみ拾い」 プロジェクト本格化、企業も支援
「学生のやりたいこと」の実現を通じて浜松地域の活性化を目指す「浜松学生プロジェクト(略称・はまガク)」が活動を本格化させている。20日は「ごみを捨てない文化」の機運醸成を目指し、浜松市の中心街で学生が企画したごみ拾い活動を行った。今後もごみ拾いを含む複数の企画を継続的に開催して参加学生の裾野を広げる。市内企業も後方支援する。 ごみ拾いには静岡文化芸術大と愛知大の4年生と2年生計7人が参加し、JR浜松駅北口から浜松城周辺まで、街路や植え込みに落ちているペットボトルや空き缶、プラスチックごみ、たばこの吸い殻などを集めた。企業関係者や市職員も加わった。愛知大4年の森悠里香さんは「多くの学生に体験に
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中央区の蔵泉院 29日に「まつり」 浜松市
浜松市中央区西ケ崎の蔵泉院は29日午前10時から午後3時まで、地域交流イベント「こくうぞうまつり」を開く。新型コロナ禍の影響で5年ぶりの開催。 地域の子どもたちに日本文化に触れてもらおうと、紙芝居や日本舞踊、着物試着などのレトロ感あふれるイベントを開催する。 10台ほどのキッチンカーや駄菓子屋も出店し、来場者に楽しんでもらう。
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浜松学芸中高南館が完成 節目祝い高校生美声 披露
浜松市中央区の浜松学芸中高に新しく南館が完成し26日、竣工(しゅんこう)式が行われた。音楽コースの高校生が同館音楽ホール「ときわホール」でピアノの独奏や合唱を披露し、節目を祝った。 老朽化に伴う更新や、高校に新設した学科に対応する教育環境を整えるために新築した。鉄筋コンクリート造り5階建て。12の普通教室のほか、音響設備の整ったレッスン室などを完備した。 ときわホールは森林管理協議会(FSC)の国際認証「FSCプロジェクト認証」を取得した。環境に配慮したFSC認証材を使用した建物として国際的に認める制度で、認証材の天竜産ヒノキやスギをステージや壁面に取り入れた。4、5階の吹き抜けで天井が高く
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「姫様」名倉さん 防犯発信 細江署が広報大使に委嘱 浜松市
細江署は25日、3月に浜松市浜名区細江町で行われた春の風物詩「姫様道中」で姫様を務めた介護士名倉由香さん(24)=同町=を本年度の同署防犯広報大使に委嘱した。防犯キャンペーンへの参加など、さまざまな活動を展開する。 同署で山本氏仁署長から委嘱状を受け取った名倉さんは「高齢化が進んでいる地域。住民に詐欺に気をつけてもらうため、自分から発信したい」と意気込みを語った。山本署長は「管内ではサポート詐欺などが多発している。1件でも減らしたい」と協力を求めた。 同署によると昨夏以降、国際電話でのサギ電話が増えているという。名倉さんは初仕事として、自宅の固定電話の国際電話利用を休止する申込書を記入し
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熱き凧揚げ、浜松まつりでぜひ体験を 観光客向けに「紫式部凧」 大河ちなみ地元大工ら製作
浜松まつり(5月3~5日)の観光に訪れた親子連れらにも凧(たこ)揚げを体験してもらおうと、浜松市中央区西町の大工砂子秀志さん(67)と、同区芳川町大橋の電気工事業松嶋孝志さん(69)の2人が協力し、体験会用の3帖凧1枚と1・5帖凧2枚の計3枚を製作した。 凧の題材には、大河ドラマ「光る君へ」にちなんで紫式部と、「望月」の和歌を詠んだ藤原道長を選んだ。砂子さんの工房で2カ月ほどかけ、竹の骨組みづくりや日本画の顔料を用いた着色などを進めた。 ともに手先が器用で、ものづくりが好きな砂子さんと松嶋さんは、長年にわたって凧の自作や凧揚げを続けてきた。7年ほど前にその趣味を通じて知り合い、意気投合。
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子どもが「放課後児童クラブ」に入れなかった人はどうしているの?【NEXT特捜隊】
小学校の授業が終わった後、親が仕事を終えるまで子どもを預かる「放課後児童クラブ」(学童保育)。読者から寄せられた疑問を調べる静岡新聞社「NEXT特捜隊」に、静岡市清水区の40代女性会社員から「2年生の娘が児童クラブを利用していますが、4年生になると入れなくなると聞き、心配です。入れなかった人はどう乗り切っているのでしょうか」と質問が届いた。ウェブアンケートを実施したところ、入所できなかった時の対応やクラブ運営への要望などが寄せられた。(生活報道部・伊藤さくら) 12~15日に行ったアンケートには、静岡県内を中心に72人が回答した。「放課後児童クラブの入所や継続を希望したにもかかわらず、
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【時の人】静岡県副知事に就任した 増井浩二さん
19日付で副知事に就任した。県職員退職後の2019年から県公立大学法人理事兼事務局長などを務め、約5年ぶりに県庁に復帰した。知事交代という県の転換期に重責を担う巡り合わせに「県の業務に支障のないよう全力を注ぐ」と意気込み、空白期間の危機管理に特に注意を払う。 川勝平太知事からの就任要請に「驚いたが、求められたのであればやる」と引き受けた。副知事の仕事を「知事の考えをかみ砕き、職員の気持ちに寄り添いながら、具体的な形で橋渡しをする役割」と捉える。「各分野の際(きわ)に、取り残された課題や本当の仕事がある」と部局の垣根を越えたプロジェクトの調整役を担う覚悟だ。県議や部局長へのあいさつでは「県政
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記者コラム「清流」 石のロマン
浜松市天竜区の天竜川で、礫岩(れきがん)が地下深くで変成作用を受けてできた「礫岩片岩」が見つかった。高圧の環境で引き伸ばされたそれぞれの石の形を解析することで、過去にどんな変形を受けたか推測できるため、学術的な価値が極めて高いという。 天竜川流域を含む地質帯「三波川帯」で見つかる変成岩は、海洋プレート上の堆積物が大陸プレートの下に沈み込む過程で陸側に付け加わった岩石が、中生代に沈み込み帯の深部で高い圧力を受け、後に地表に露出したと考えられている。 つまり、今回見つかった礫岩片岩は“恐竜が存在していた時代に、プレート境界付近の圧力を経験した”ことになる。一見すると河
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軽乗用車でトラックに追突、軽傷ひき逃げ疑い 浜松東署、男を逮捕
浜松東署は25日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、浜松市中央区倉松町、会社役員の男(51)を逮捕した。 逮捕容疑は24日午後8時20分ごろ、同区の県道で軽乗用車を運転し、信号待ちをしていた袋井市の男性会社員(47)のトラックに追突して軽傷を負わせ、そのまま逃走した疑い。 同署によると、現場に落ちていた車の部品から、男の車両を特定した。
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中野浜松市長、特定候補の支援や支持明言せず 対立構造に懸念【静岡県知事選】
浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)が地域間や国政の対立構造としてクローズアップされることに懸念を示し、今後、特定候補の支援や支持について明言しない意向を表明した。 中野市長は人口減少など県全体で取り組む課題が山積しているとし「静岡県の状況に余裕はない。(地域間や国政の)対立を持ち込むと、県政が一丸となって進むときの足かせになる」と指摘。その上で「対立をあおることは望んでいないので、公式の場でどちらが良いとか、応援するとか言うのは控える」と述べた。 出馬表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)は総務省時代
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夜空に輝く“紫のシャワー” はままつフラワーパークで藤棚ライトアップ
浜名湖花博2024(実行委員会主催)を開催中のはままつフラワーパーク(浜松市中央区)で25日、藤棚のライトアップが始まった。咲き誇るフジの花が春の夜空に美しく浮かび上がり、来場者を魅了している。 満開となったノダナガフジの棚は長さ約80メートルで、白色の発光ダイオード(LED)で優美に照らし出される。シロフジと八重藤の藤棚も見頃を迎え、甘い香りを漂わせている。初日は来場者がゆっくりと花の下を歩いたり、写真を撮影したりして、幻想的な花の世界を楽しむ姿が見られた。 夜間開園は5月5日まで行われ、藤棚のライトアップは見頃が終わり次第終了する。平日は午後8時、土日祝は午後8時半まで。
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小山町長も大村氏支持へ【静岡知事選】
小山町の込山正秀町長は25日の定例記者会見で、知事選に関し、元副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 込山町長は「西高東低が隙間から見える気がするので、東部にも等しく目を向けていただける候補者を支援したい」と述べた。前浜松市長の鈴木康友氏(66)については「(知事になった場合)西部に偏ることは目に見えている」と指摘した。
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浜松で工場火災
25日午後2時5分ごろ、浜松市中央区中田町の東海染工浜松事業所から出火し、工場内の約25平方メートルを焼いた。浜松東署や市消防局によると、繊維加工の工程で使用する機械や、鉄骨のはりなどに堆積したほこりが燃えたという。約3時間半後に鎮火した。けが人はいなかった。同署などが出火原因を調べている。
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浜松にマンション 27日モデルルーム 長谷工不動産
長谷工不動産(東京都)は、同社として静岡県内初となる新築マンションを浜松市中央区平田町に建設している。27日にモデルルームを同区鍛冶町に開設する。 JR浜松駅から徒歩6分の立体駐車場跡地約2千平方メートルに、家族層向けのマンション「ブランシエラ」を建設中。15階建て98戸で、2025年6月入居開始予定。2LDKと3LDKの専有面積約58~91平方メートルの7タイプを分譲する。23年4月に着工した。 モデルルームは予約制で5月中旬に一般公開する。
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管理業務支援 プロスポーツでも Wewill(ウィーウィル)(浜松) チーム強化に資源振り向け B1三遠「コラボ」導入
中小企業の管理部門業務を支援するWewill(ウィーウィル、浜松市中央区)はサービスの契約先を、プロスポーツチームに広げている。1年前に運営企業がサービスを本格導入したバスケB1リーグ「三遠ネオフェニックス」は、4月に地区優勝するなど躍進。海外選手の給与支払いなど一般企業にない分野を含む管理業務の効率化を推進する一方、選手層強化やファンサービスなど注力すべき事業に経営資源を振り向けた。 ウィーウィルのサービス「コラボ」は、中小企業の経理、人事、法務などの管理業務を集約・体系化し、デジタル化を図る。各業務に精通した同社の従業員約20人の中から数人でチームを組み、業務を分担。中小に限界があった業
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ASTI業績修正 純益41.6%増見込む
ASTIは25日、2024年3月期の通期連結業績予想を修正した。工場稼働に伴う補助金や円安による為替差益などを計上し、純利益は11月の前回公表時から41・6%増の26億9千万円を見込む。 第4四半期に発生した海外子会社の為替差益4億5千万円などを営業外収益に計上する。昨年5月に稼働した浜松工場に対する県と浜松市からの補助金計2億7800万円を特別利益に盛り込む。売上高は1・0%増の636億円、経常利益14・1%増の30億8千万円を見込む。 未定としていた期末配当予想は150円(前期実績90円)とした。
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パソコン工房 27日浜松に開店 ユニットコム
パソコン専門店を全国展開するユニットコム(大阪市)は27日、パソコン工房浜松店を同市中央区都盛町にオープンする。法人営業部を併設し、企業や学校、官公庁などへの販売にも力を入れる。延べ床面積は約230平方メートル。最新のパソコンをはじめ、ゲーム向けパソコン、周辺機器、中古品などをそろえる。商品の買い取りや修理などのサービスも手がける。 ユニットコムが県内で店舗を運営するのは、2013年7月に閉店した同市中央区(旧東区)原島町のパソコン専門店「グッドウィル浜松店」以来。
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ノーコードツール活用しアプリ開発 エネジン 浜松で研修
LPガス販売のエネジンはこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成に向けた研修を浜松市中央区の本社で行った。システムや営業担当者ら10人が、プログラミングの知識がなくてもアプリ開発ができる「ノーコードツール」の活用方法を3日間の日程で学んだ。 業務効率化や取引先の課題解決にデジタル技術を役立てる狙い。研修はマーケティング会社のトムス(静岡市駿河区)が担った。 紙で管理していた出張申請や業務日報などをデジタル化した他社の事例を紹介し、担当者は「ノーコードツールを活用するにはアイデアやひらめきが重要」と説明した。参加者は実際にツールを使ってアプリ作成に取り組んだ。
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飛行中に部品落下 半年間で4件確認 空自浜松基地
航空自衛隊浜松基地は25日、2023年10月1日から24年3月31日までに発生した航空機部品の落下状況について、練習機T―400とT―4でそれぞれ1件、早期警戒管制機E―767で2件を確認したと発表した。被害情報はないという。 3件が訓練による飛行中で、1件は整備試験飛行中だった。いずれも飛行後の点検で確認した。 同基地によると、T―400は10月23日にリベットと呼ばれるエンジンの空気取り入れ口の部材を取り付けるためのニッケル鋼製の部品(重さ1グラム)が欠落。T―4は2月20日、エンジン部品を取り付けるボルト(3・5グラム)と座金(5グラム)が落下した。 E―767は2月12日と3月
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関節手術支援ロボ 県中部で初の導入 焼津市立総合病院 より精度高く、安全に
焼津市立総合病院は、人工膝関節手術を支援するロボットを県中部の病院で初めて導入した。県内では聖隷三方原病院(浜松市中央区)に次いで2例目、公立病院では初となる。高齢化の進行で膝の痛みに悩みを抱える人も多い中、より精度の高い手術ができる態勢が整った。 導入したのは2022年に国内で使用が始まった米国製のロボット。変形性膝関節症や関節リウマチなどの治療として、膝関節の表面を取り除き、インプラントと呼ばれる人工関節に置き換える手術を支援する。 患者の骨の形をコンピューターが認識し、骨の削り方と人工関節の入れ方の計画を1ミリ、1度単位で正確に提案する。骨を削る機器がロボットアームに取り付けられていて
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ALS治療薬の研究成果を解説 5月12日、浜松市で特別講演会
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者と家族でつくる日本ALS協会県支部は5月12日午後1時から、特別講演会(県難病団体連絡協議会共催)を浜松市中央区のアクトシティ浜松コングレスセンターで開く。聴講無料。 ALS治療薬の開発に取り組む慶応大の岡野栄之教授が「iPS細胞を用いたALS創薬の進展」と題し、最新の研究成果を解説する。患者と家族、支援者の交流会もある。 聴講希望者は直接会場へ(患者と家族は要予約)。問い合わせは同支部事務局<電053(452)2652>へ。
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安全運転管理推進へ 天竜署などが指定証 リサイクルクリーンに 浜松市
天竜署と天竜地区安全運転管理協会(吉田正一会長)はこのほど、本年度の安全運転管理推進事業所として浜松市天竜区の廃棄物処理業リサイクルクリーンに指定証を交付した。同社担当者が同署を訪れ、栗田和彦署長と吉田会長から指定証と横断幕を受け取った。 同社はさまざまな積載量のトラックを扱い、県内各地で事業を展開する。毎日の朝礼で安全運転を呼びかけるなど、業務の中での啓発に努めている。栗田署長は「率先して安全運転に努め、地域のお手本になってほしい」と話した。
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浜松市、母子手帳の名称変更 「親子健康手帳」 デザインも一新 多様な家庭に配慮
浜松市は2024年度から、母子健康手帳の名称を「親子健康手帳(母子健康手帳)」に変更した。表紙のデザインも父、母、子が描かれた市民公募の絵から、幼い子らが親しみやすい絵本のキャラクターに変えた。昨今の家族形態の多様化などに配慮した。 健康増進課によると、名称とデザインの変更理由はひとり親、同性パートナーなど家庭形態の変化だけでなく、父、母が協力して妊娠、出産に向き合い、家庭や地域とともに子育てするのが大切だという考えが背景にあるという。 手帳には妊婦の健康状態や生まれた子の乳幼児期の確認事項、市の子育て支援施設の情報などを記載した。同課の加納有紀さんは「昔からある手帳なので基本は大切にし、名
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珠洲に中長期派遣 浜松市職員激励 能登地震の被災者支援
能登半島地震で被災した石川県珠洲市に中長期派遣される浜松市職員3人の辞令式と激励会が25日、同市役所などで開かれた。3人は6~11カ月、珠洲市で住宅の応急修理や道路災害復旧、下水道復旧の業務に当たる。 派遣されるのは、建築行政課の和田晃さん、中央土木整備事務所の松浦俊亮さん、天竜上下水道課の影山正弥さん。いずれも5月1日から、珠洲市環境建設課に技術職員として勤める。浜松市からはこれまで、対口支援先の珠洲市に職員延べ800人以上を短期派遣しているが、中長期の派遣は今回が初めて。 中野祐介市長は「使命感に感謝している。一日も早い復旧・復興に向けて尽力してほしい」と激励。3人は「被災地の復旧活動は
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市民と対話、関心・参加促す 真の「オール浜松」推進へ【検証 中野浜松市政1年㊤】
浜松市の中野祐介市長(54)が5月1日で就任1年を迎える。16年ぶりに新たなかじ取り役を担った中野市政の1年間を追った。 ◇ 「体が心配だから、ほどほどにした方がいい」 大須賀正孝後援会長は昨秋、市内で開いた懇親の場で中野市長に声をかけた。 就任以来、休みはほとんどなく公務外にもさまざまな場に顔を出す。一晩で数カ所を回ることも。昼夜問わず市内を奔走し「市民との対話」を重視してきた。 関係者によると、健康面を懸念した後援会長に対して、中野市長は「市民の声を聴きたい。とりあえず1年目はできるところまでやりたい」と答えたという。 1994年に自治省(現総務省)に入り、北海道や奈
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ホソバシャクナゲ見頃 浜松市天竜区佐久間町・吉沢地区
浜松市天竜区佐久間町の吉沢地区で、県指定天然記念物「ホソバシャクナゲ」が見頃を迎えている。色鮮やかな薄紅色の花びらが特徴で、5月初旬ごろまで満開の状態を楽しめる。 同地区は、同町浦川の中心部から車で約30分の山あいにある。ホソバシャクナゲはツツジ科で、日光の当たる岩場に自生する。遠州石楠花(エンシュウシャクナゲ)とも呼ばれ、天竜川流域の山間部から愛知県東部にかけて自生する。
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浜松市社協に78万円寄付 B1三遠運営会社とパートナー社 児童福祉の支援活動に
バスケットボール男子Bリーグ1部・三遠ネオフェニックスの運営会社フェニックスとオフィシャルパートナーのサーラコーポレーションは23日、浜松市社会福祉協議会に78万3726円を寄付した。同市中央区の市福祉交流センターで贈呈式が開かれた。 選手とマスコットの「ダンカー」が着用した限定ユニホーム14着をチャリティーオークションに出品。売上金を浄財に充てた。市社協への寄付は3回目。市社協は児童福祉の支援活動に役立てるという。 サーラコーポレーションの仲野哲央執行役員とともに中村公彦常務理事に目録を手渡したフェニックスの水野晃社長は「地域に根ざしたチームとして、今後も継続したい」と話した。
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3人に表彰状伝達 日商珠算1級満点合格 浜松商議所
浜松商工会議所(浜松市中央区)は24日、2月に実施した日商珠算能力検定試験で1級に満点合格した3人に表彰状を伝達した。同商議所会館で開いた伝達式で、河合正志専務理事が表彰状などを手渡した。 満点合格したのは杉浦珠算塾(中央区)に通う伊藤優奈さん(北星中1年)と、育英珠算きらり教場(浜名区)の河村帆乃さん(内野小6年)、松井心南さん(浜名中2年)。8度目の受験で初めて満点だったという松井さんは「やっと練習の成果が実ってくれた」と話した。今回の県内1級満点合格者は浜松の3人だけ。全国では28人。1級受験者数は全国で6883人、合格率は28・2%だった。
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【浜松まつり’24】ガイド本5万部を無料配布 組織委
浜松市内で5月3~5日に開催される浜松まつりの組織委員会は、まつりの公式ガイドブックを作製した。市内各所で希望者に無料配布している。 A4判28ページで5万部を用意。凧(たこ)揚げ合戦や御殿屋台引き回しの様子を紹介するほか、今年参加する172町の法被や凧の絵柄「凧印」を解説。市中心部や凧場周辺で実施する各種イベントの情報や交通案内なども盛り込んだ。 主な配布場所はJR浜松駅構内の市観光インフォメーションセンター、組織委事務局の浜松・浜名湖ツーリズムビューロー(中央区板屋町)、浜松まつり会館(同区中田島町)の3カ所。まつり期間中は同駅北口の「キタラ」、浜松まつり会館前の風紋広場、凧揚げ会場
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ローランド本社工場に指定証 安全運転管理推進 細江署などが交付 浜松市
細江署と細江地区安全運転管理協会は24日、本年度の安全運転管理推進事業所に浜松市浜名区細江町のローランド本社工場を指定し、同署で指定証交付式を行った。 同社は安全運転管理者を選任している同署管内の230事業所の先頭に立ち、交通安全活動に取り組む。山本氏仁署長から指定証を受け取った生駒博文総務部長は「これまでも新入社員向けの研修などに力を入れてきた。さらに積極的に活動していく」と話した。
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多彩な書風、技法の書60点 29日まで作品展 浜松市浜名区
磐田市の書家石田不空さん(55)=本名・石田康幸=と、石田さんが講師を務める書道教室の生徒4人による作品展が25日、浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮で始まった。多彩な書風、技法で書き分けた約60点が並ぶ。29日まで。 日々の生活で出合った言葉や和歌、心情を、楷書、行書、隷書などの中から最もふさわしい書体を選んでしたためている。額や掛け軸、びょうぶなど、作品の仕立て方もさまざま。井伊谷宮が祭る南北朝時代の歌人宗良親王の短歌や国内外の偉人の名言、般若心経などが来場者の目を引く。 石田さんは「説明文を読む前後で印象が変わるものもある。作品の多様性を、それぞれの感性で楽しんでほしい」と話した。
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うなぎいも×クチナシで特製コロッケ 浜名湖花博で販売 常葉大生が地元商店と開発・タネづくり
浜松市浜名区の常葉大経営学部の学生でつくる「地域貢献サークルCocoa(ココア)」と奥浜名湖商工会(同区)、魚兼商店(同区三ケ日町)が連携し、浜松ブランドのサツマイモ「うなぎいも」とクチナシの実を使用したクリームコロッケを開発した。同市で開催中の「浜名湖花博2024」のガーデンパーク会場で、28日と5月26日に販売する。 学生がメニューを提案し同商工会の仲介で同商店の山内章代表が試作。うなぎいものペーストとホワイトソースを1対2で混ぜ合わせる分量を決めた。花博を意識してホワイトソースにクチナシの実を入れ、黄色くする工夫も施した。 このほど、同商店で学生6人と山内代表らがタネづくりに取り組
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乾杯!!早くも開放感 ビアガーデンがオープン 浜松・遠鉄百貨店
浜松市中央区の遠鉄百貨店本館屋上に25日、毎年恒例のビアガーデンがオープンした。開放感のある空間での「乾杯」を求め、初日から多くの来店客でにぎわった。 昨年より約3週間早い開業。仕事帰りの会社員らが訪れ食べ物や飲み物計約100種が用意された会場でバーベキューを楽しんだ。 大型連休期間の27日~5月6日は午後3時から営業する。
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【静岡県知事選】鈴木氏推薦・支援 野党系4者、内部で温度差 選対は「結束」強調
知事選(5月9日告示、26日投開票)は自民党県連が推薦する元副知事の大村慎一氏(60)と、連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者が推薦、支援する前浜松市長の鈴木康友氏(66)に加え、共産党も25日に候補者擁立を発表する。自民衆院議員の不祥事が野党の追い風になるとの見方もあるが、野党系議員の支援者や労働組合の熱量には差があり、活動にまとまりが出るかは不透明だ。 支援者「浜松での施策、通用するか」 大村、鈴木両氏はともに地域や党派を超えた「オール静岡」を掲げている。連合などの4者は鈴木氏の豊富な政治経験や県の将来ビジョンを評価して推薦、支援を決めた。た
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大谷グッズずらり デコピン、富士山デザインTシャツも 遠鉄百貨店に販売コーナー開設
遠鉄百貨店(浜松市中央区)は24日、米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の関連グッズを集めた販売コーナーを本館8階に期間限定で開設した。Tシャツやマグカップなど約30商品が並ぶ。5月6日まで。 Tシャツは大谷選手の背番号や写真、愛犬の「デコピン」などをデザインした6種類、デコピンをあしらった子ども向けサイズの2種類を用意した。今回の会場限定で、富士山を背景に大谷選手がバットを振る姿をあしらったTシャツと巾着も扱う。このほか、マグカップやステッカーを販売している。 価格はTシャツが税込み3980円、マグカップ2200円など。開設初日は、百貨店の開店と同時に約20人の客が詰めかけた。
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関節手術支援ロボ導入 静岡県内初の聖隷三方原病院、安全性向上と術後入院短縮へ
聖隷三方原病院(浜松市中央区)は、人工股関節や人工膝関節の置換手術を支援するロボット「Mako(メイコー)システム」を県内で初めて導入した。ロボットを使うことで手術の安全性と効率化の向上を図る。 Makoシステムは手術用のロボットアームで、アームの先端に骨を削る刃がついている。病気などで痛めた股関節の骨をアームの刃で削り、人工関節を入れる手術を支援する。アームの刃は機械で制御されているため、骨を切る際のミスを防ぐことができる。医師はCT画像を見ながら手術を行い、より安全で正確な手術が期待できるという。導入にかかる費用は約3億円。 既に県外の医療機関約90施設で導入されていて、県内でも複数
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共産が森氏擁立へ 13年以来の独自候補【静岡県知事選】
共産党県委員会は、知事選(5月9日告示、26日投開票)に県委員長の森大介氏(55)を擁立する方針を固めた。24日までの関係者への取材で分かった。知事選の独自候補擁立は2013年以来で、リニア中央新幹線建設などへの批判票の受け皿を目指す。25日に記者会見して発表する。 森氏は藤枝市出身、日本福祉大卒。社会福祉法人職員、党機関紙「赤旗」記者などを経て、4月に県委員長に就いた。13年の参院選静岡選挙区、15年の県議選に出馬し、落選した。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬を表明し、いずれもリニア建設に「推進」の立場を明らかにしている。他の主要課題でも両
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浜松、御殿場など13区域 「日本版ライドシェア」導入意向
国土交通省は24日、富山、石川、福井、岐阜、静岡の5県・計13区域のタクシー事業者が、一般ドライバーが自家用車を使って有償で乗客を送迎する「日本版ライドシェア」の導入意向を持っていることが新たに分かったと発表した。4月以降、順次サービスを始める予定。これとは別に、長野県軽井沢町では既に運輸支局への申し出があり、週内にも認可を出すという。 政府の規制改革推進会議の作業部会で、23日時点のモニタリング結果を報告。国交省は配車アプリで不足車両が把握できる区域から認可を出しており、今月から東京や神奈川、京都など一部区域で始まっている。 新たに導入の意向が判明したと国交省が発表した13カ所は「富山
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浜名湖遺体事件、18歳男逆送 家裁浜松支部「犯行中心的役割」で刑事処分相当
湖西市の浜名湖畔付近で2月上旬、袋井市の通信制高校の男子高校生(17)が溺死させられたとされる殺人事件で、静岡家裁浜松支部は24日、殺人と傷害、監禁の疑いで同家裁に送致されていたフィリピン国籍、浜松市中央区の無職の男(18)を静岡地検浜松支部に送致(逆送)すると決定した。家裁は男について「一連の犯行で中心的な役割を果たしており、計画性がないことを考慮しても犯情は非常に悪質」と指摘。保護処分ではなく、刑事処分が相当と判断した。地検が起訴すれば裁判員裁判の対象になる。 地検によると、男は殺人、傷害、監禁の罪で起訴されている同区の無職の男(21)と共謀し、2月5日午前3時半ごろから同5時ごろまで
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衆院静岡8区 新人松下友樹氏擁立 参政党
参政党は24日、次期衆院選静岡8区に新人の松下友樹氏(40)=浜松市中央区=を擁立すると発表した。同党によると、松下氏は金沢市出身。浜松北高、浜松医科大を卒業し、形成外科医として県西部の総合病院で16年間勤務した。現在は掛川市の美容クリニックで院長を務める。
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大自在(4月25日)春の嵐
さしずめ春の嵐が吹き荒れている―とでも言えようか。新年度の幕開けとともに、県内政界を揺るがす事態が続いている。 先陣を切ったのは、これまでも「コシヒカリ発言」など、自らの言動でたびたび物議を醸してきた川勝平太知事。4月1日、新規採用職員に向けた訓示で「県庁はシンクタンク。野菜を売るのとは違う」などと述べ、職業差別との批判が殺到した。翌日の唐突な辞意表明には「投げ出し」の声も少なくない。 昨年来、国政に影を落とす自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件では、安倍派座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)が、事実上の同派トップとして党紀委員会から離党勧告を受け、再審査を請求、却下された後に処分に従
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静岡人インタビュー「この人」 バレーボール女子V2リーグの最優秀新人賞を受賞 早川京美さん(浜松市中央区)
岡崎学園高、筑波大を経て2023―24シーズンからバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松に入団。ポジションはアウトサイドヒッターで、攻守の総合力の高さが武器。好物はギョーザで、よく食べに出かけるという。愛知県安城市出身。23歳。 ―最優秀新人賞の感想は。 「狙っていた賞なので率直にうれしい。中学、高校の恩師や友人からもお祝いの連絡が来た。チームメートやスタッフ、ファンら周囲の皆さんに感謝したい。攻守両方でチームに貢献することを意識しているので、それをコート上で表現できた結果だと思う」 ―Vリーグ1年目を終えての手応えは。 「試合に出る喜びを感じながらプレーしている。序盤になかなか勝
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記者コラム「清流」 選ぶのは私たち
度重なる不適切発言によって川勝平太知事が突然の辞職を決めた。辞職説明も納得できるものではない。全国放送のテレビ番組で川勝知事の問題が繰り返し取り上げられ、県民の一人として恥ずかしくなった。 一方、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、塩谷立衆院議員(東海比例)が離党した。こちらも毎日のように報道されている。塩谷氏の地元・浜松市ではダブルの衝撃で、市民の政治不信がさらに加速しないかと危惧している。同時に、政治をチェックする報道に身を置く立場としても反省するばかりだ。 川勝知事の辞職に伴う知事選は5月9日告示、26日投開票の日程で行われる。現在は2氏が出馬表明し、選挙戦となる見通しだ
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浜名湖カキ殻 肥料に活用 日本オーガニック 資源を循環 地域に貢献
配合肥料製造・販売の日本オーガニック(浜松市浜名区)はこのほど、浜名湖産カキの殻を活用した肥料「まるっとやらまいか」を開発した。未利用資源の有効活用で持続可能な開発目標(SDGs)や地域に貢献する。 処理場で約1年かけて天日干しし、塩分を取り除いたカキ殻を粉砕。魚類や油の加工会社の未利用材など8~10種類と混ぜ合わせ、カキ殻は約10%の配分とした。「ミネラルが豊富なカキ殻を入れてさまざまな栄養素が混ざることで、作物の成長促進や土壌の改良効果が期待できる」という。 浜名湖カキの養殖業者から、年間約250トン発生する殻を肥料に生かせないかとの依頼が開発のきっかけ。肥料の価格高騰が始まった時期
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菊地伊豆市長が大村氏支持表明【静岡県知事選】
伊豆市の菊地豊市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)について、元県副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 菊地市長は支持の理由として、「元行政官として実務を着実に進めてくれるはず」と期待。「現職の知事では県東部は非常につらい思いをしてきた。県事業の予算配分の面でも、東部にも視野を広げてほしい」と求めた。 22日に同市役所で前浜松市長の鈴木康友氏(66)と報道陣に非公開で面会したことに触れ、浜松市の経済界との関係を念頭に「鈴木氏に対し、実績や政治手腕ではなく、県民はこれまでの県政の継続というイメージで見るだろうと申し上げた。はっきり申し上げるのが礼
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トリンク(浜松市中央区) スピード1.6倍の無風除電器発売
静電気・異物除去装置開発のトリンク(浜松市中央区)はこのほど、静電気除去のスピードを従来製品の1・6倍に改良したガンタイプの無風除電器「イオンジェットリンク」を発売した。自動車部品などの塗装や、薬品の調合などで効果を発揮するという。 イオン発生器を増強して静電気を除去するイオン量を1・5倍に上げ、無風時で約9・5秒だった除電を約6秒に短縮させた。重量は510グラム。 初年度の年間販売目標は240台。販売価格は税別25万6千円。
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浜松・かんざんじロープウェイ リニューアル25周年 記念乗車券を発行
遠鉄観光開発(浜松市中央区)が同区舘山寺町で運営する「かんざんじロープウェイ」が24日、リニューアルから25周年を迎え、記念乗車券の発行を始めた。来年1月5日まで。 往復乗車券の購入者が対象。2017年から運行する「直虎ちゃんラッピング号」、1999年から2017年まで運行した「ひこパル号」「おりパル号」の3種類のいずれかをデザインした乗車券を配布する。期間中、25周年のロゴを印字した限定ロープウェイカードも希望者に配布するほか、売店で税込み500円以上買い物をすると、オリジナルロゴ入りステッカーを贈る企画も行っている。 往復乗車券の料金は中学生以上1100円、3歳~小学生550円。
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浜松の市立小中学校、児童生徒6万人割れ 減少傾向続く
浜松市教委は24日の定例会で、2024年度の市立小中学校の児童、生徒数を報告した。総数は前年度比1133人減の5万9184人と6万人を割り、減少傾向が続いている。 中学校(49校)の生徒数は230人減の1万9847人。新入学生徒は92人減の6575人だった。生徒数は浜名中(浜名区)の965人が最多で、水窪中(天竜区)の17人が最も少なかった。 小学校(97校)の児童数は903人減の3万9337人で、新入学児童は270人減の6045人となった。児童数は最多が内野小(浜名区)の1120人、最少は浦川小(天竜区)の8人だった。 発達支援学級は児童1710人、生徒756人とともに前年度から増加
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 18はメジナやタカベ、ネンブツダイ。19日もメジナやタカベ、ネンブツダイ。20日はアオアジやメジナ、カサゴ、小マダイ、スズメダイ、ネンブツダイ、タカベ。21日はメジナや小ムツ、タカベ、スズメダイ、ネンブツダイが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 オレンジビーチでは投げ釣りでシロギス。カサゴ狙いの穴釣りなどもできる。海水浴シーズンになると釣りができなくなるため、今がおすすめ。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 20日午後の沼津沖船釣りは0.8~2キロのマダイ、20~25センチのマアジは時合
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民家3軒に侵入し金品盗もうとした疑い 浜松中央署
浜松中央署は24日、住居侵入と窃盗未遂の疑いで、住所、職業不詳の男(62)を逮捕した。逮捕容疑は1月下旬、浜松市中央区の民家3軒に侵入し、金品を盗もうとした疑い。同署によると、いずれも同じ日の犯行で、窓ガラスを割って侵入したとみられる。
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【浜名湖花博】会場周辺エリアでデジタルスタンプリレー 4商工会
遠州信用金庫(浜松市中央区)は同区で開催中の「浜名湖花博2024」に合わせ、会場周辺エリアの4商工会が連携するデジタルスタンプイベントリレーを7月末まで実施している。地域商店街の消費促進や観光交流人口拡大を図る。 参加するのは奥浜名湖、湖西市、新居町、浜名の4商工会。専用アプリ「toypo(トイポ)」を介して、花博会場の浜名湖ガーデンパーク、はままつフラワーパーク、イベント登録店の飲食、小売り、観光施設などの訪問先で、スタンプを収集できる。設定された個数を集めると、地元産牛肉や銘菓などの特産品や商品券が抽選で当たる。 6日にスタートした奥浜名湖(6月2日まで)は54店、5月1日から始まる
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産学官連携図る浜医大発法人 1000万円研究着手に意欲
浜松医科大(今野弘之学長)の産学官連携を図るために発足した同大発の法人「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」(山本清二代表)について、今野学長と山本代表が24日、浜松市中央区で記者会見し、法人が浜医大と企業、団体をつなぎ、共同研究を迅速に進める計画を発表した。 同法人は浜医大や県西部の企業が加わる「はままつ医工連携拠点」が、この十数年で医療機器を約20件開発した実績を受け継ぐ。大学と企業の連携ノウハウなどを生かし、本年度中に1千万円規模の共同研究3件の着手につなげたい考え。 山本代表は市がものづくりの街として知られることに触れ「スタートアップの集積地で、新しいプラットフォームによる社会課題解決
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バランス感覚持ち県の政策を進めて 知事選巡り湖西市長
湖西市の影山剛士市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)を巡り新知事に求める姿勢として「バランス感覚を持ち、県の政策を前に進めてもらいたい」と述べた。特定候補を支援する意向は示さなかった。 影山市長は24日までに知事選への立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)のどちらとも以前から面識があると説明。「(選挙戦が)地域間の戦いになることは誰も望まない。全県的なバランス感覚が必要」とした。 5月10日に辞職する川勝平太知事については「バッテリーパークの整備など、県の産業の中で湖西市を重視してもらい感謝している」と述べた。
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“お山の暮らし”魅力発信 水窪の夫妻企画 27日浜松市天竜区二俣で「結の市」
浜松市天竜区水窪町在住の手塚崇貴さん・めぐみさん夫妻が運営する「スタジオMUSUBI(むすび)」が27日午前10時~午後3時、催し「天竜マルシェ結の市」を同区二俣町の商業施設「森のマルシェきころ」で開く。近隣地域や川根本町などから、自然由来の雑貨や地元産食材を扱うカフェなど16事業者が出店して“お山の暮らし”の良さを紹介する。 米粉の菓子や染め物、雑穀などのブースが並ぶ。同区二俣町の「アトリエいもほり」がルームフレグランスの作り方を、地域おこしを担う浜松山里いきいき応援隊の平野健寿さんが世界の木製玩具を紹介するワークショップをそれぞれ行う。手塚さん夫妻が中心となって
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掛川の岩本さん SSクラス優勝 日将連浜松支部4月大会
日本将棋連盟浜松支部の4月大会がこのほど、浜松市中央区の積志協働センターで開かれた。69人が参加し、最強のSSクラスで岩本倖さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①岩本倖(掛川市)②高〓烝(浜名区)③田中雅英(中央区)▽S ①河合将輝(浜名区)②岡本徳裕(磐田市)③渥美孝太郎(中央区)▽A ①幸田好司(磐田市)②川口哲也(中央区)③藤原紳裕(御前崎市)▽B ①高瀬冬馬(中央区)②伊藤龍(浜名区)③佐久間庸生(中央区)▽C ①山下浩之(浜名区)②鈴木繁(磐田市)③鈴木勉(森町) ※高〓烝の〓は木ヘンに却の去がタ
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電力料金高騰支援の交付金申請 浜松市、期限を延長
浜松市はエネルギー価格高騰の影響を受ける市内の中小事業者などを支援する「電力量料金高騰対策支援交付金」の申請受付期限について、当初の締め切りだった今月30日から5月31日に延長する。 対象は高圧、特別高圧の契約をしている中小事業者や個人事業主、工業団地・商業施設内のテナントなど。2023年7~12月の電力使用量1キロワット当たり1円を交付する。申請は市ホームページの申請フォームや郵送で受け付ける。 市産業振興課の担当者は「対象にもかかわらず、まだ申請していない事業者が多い。ぜひ交付金を活用してほしい」と話す。問い合わせは平日の午前8時半~午後5時15分に同交付金事務局<電0570(025)7
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新遊具に歓声 浜名区の特支 スズキ教育文化財団寄贈
浜松市浜名区細江町の浜松みをつくし特別支援学校は23日、校庭に設置された複合遊具のお披露目会を同校で開いた。小学部5、6年の約30人が体験し、新たな遊び場の登場を喜んだ。 遊具はスズキ教育文化財団(同市)から寄贈を受けた。滑り台やジャングルジム、ボルダリングなどが楽しめる。6年の深津竣介君(11)は「新しい遊具ができてうれしい。また遊びたい」と笑顔を見せた。
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浜北吹奏楽団 6月2日浜松定演 ミュージカル、アニメ映画の曲披露
静岡県西部の吹奏楽愛好家でつくる浜北吹奏楽団は6月2日午後1時半から、第33回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜名区のサーラ音楽ホールで開く。団員たちが本番に向け、同ホールなどで練習に励んでいる。 ミュージカル「レ・ミゼラブル」やアニメ映画「千と千尋の神隠し」の曲などを披露する。広報担当の佐藤博さん(53)は「聴いたら場面が浮かぶような演奏をしたい」と意気込む。 入場無料だが、同ホールや市内の各協働センターなどで配布している整理券が必要。
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篠原産タマネギが金賞 野菜ソムリエサミット 宮本さん、庄島さんが浜松市に報告
宮本肥料店(浜松市中央区)の野菜コンサルタント宮本和典さん(44)と庄島農縁(同区)の庄島航社長(42)が22日、浜松市役所の清水克農林水産担当部長を訪ね、それぞれが篠原地区で栽培したタマネギが、野菜や加工品の品評会「野菜ソムリエサミット」で金賞を受賞したと報告した。 日本野菜ソムリエ協会(東京都)が毎月開く品評会の3月開催に、宮本さんは有機栽培で育ててリンゴのような香りが感じられるという「アップル玉ねぎ」、庄島さんはさわやかな甘みが特徴の「新たまねぎ たまえ」を出品した。 庄島さんは「浜松産のおいしさをPRしたい」と話し、宮本さんは「有機栽培技術を高めて浜松ブランドをつくりたい」と語っ
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浜松市、放課後児童会委託 地域の需要捉え 整備を【記者コラム 風紋】
小学生が放課後の時間を過ごす放課後児童会について、浜松市は2024年度から、同一仕様による運営委託化に全面移行した。核家族化、共働き世帯の増加に伴って放課後児童会の需要も高まる中、待機児童を減らし、保護者が子どもを預けられる環境の持続性を担保するのが狙い。現役世代が地域に住み続け、働き続けるためにも、育ち盛りの子どもが安心して過ごせる場の確保は重要だ。 放課後児童会の場合、待機児童につながる需要は年度や地域、子どもが習い事を始める夏休み前後でばらつきがある。待機児童数だけでみれば、同市は20年度の495人から23年度に190人まで減少した。ただ、利用者数の予測を立てにくい点は依然として課題
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GW(ゴールデンウイーク)は家族でアスレチックへ【しずおかアウトドアファン】
間もなくゴールデンウイーク(GW)が始まる。コロナ禍が明け、今年は家族や仲間同士で行楽に出かける人もさらに増えそうだ。静岡県内には、幅広い世代が体を使って楽しめる野外のアスレチック施設が各地にある。大型連休に遊びに行きたくなる魅力的な施設を紹介する。(生活報道部・草茅出) ロープ伝い空中散歩 熱海 熱海市の熱海港から定期船で約30分。相模灘に浮かぶ初島には複合リゾート施設「PICA[ピカ]初島」や新鮮な海の幸を味わえる食堂街、宿泊施設があり、年間を通じて多くの観光客でにぎわう。 PICA初島内のアスレチック「SARUTOBI[サルトビ]」は、地上からの高さ6メートルの場所にロープや木製
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スポーツ、観光にも便利 竜洋海洋公園(磐田市)【キャンプ場めぐり】
磐田市の遠州灘沿いにある竜洋海洋公園オートキャンプ場。フリーサイトは全面芝生で広々としている。生け垣で囲ったAC電源付きの区画サイトは全てに流し台が設置され、快適に過ごせる。隣接するレストハウス「しおさい竜洋」は、入浴や食事、地場産品の直売が楽しめる施設として人気だ。 キャンプ場のある同公園は、テニスコートや野球場、体育館が設置されスポーツの拠点としても親しまれている。スタッフの木田真由美さんは「園内の『竜洋富士』は小高い丘のような展望スポット。海まで見渡せてきれいです」と話す。夏場はプールが営業するため、家族連れでにぎわうという。 週末を中心に県外からもキャンパーが来場するという。車で
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静岡県人口 353万3214人 4月1日推計 大幅な社会減
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は353万3214人で、前月より8737人減少した。推計人口の減少は22カ月連続。年度替わりで大幅な社会減が影響したとみられる。 転入数から転出数を引いた社会動態は5862人減(転入2万2178人、転出2万8040人)。前年同期に比べて転入数、転出数ともに減少したが、特に転入数が2千人余り少なく社会減の幅が拡大した。社会減は6カ月ぶり。 出生数から死亡数を引いた自然動態は2875人減(出生1412人、死亡4287人)だった。 市町別でみると、人口が増加した市町はなく、全35市町で減少した。減少数が多かったのは、浜松市が1408人、静岡市99
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自民・塩谷氏が離党 議員活動は無所属で継続【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、党から科された離党勧告処分に従って離党した。離党届が受理された後、国会内で記者会見した塩谷氏は「無所属の議員として、政治活動を続けていく」との意向を表明した。次期衆院選には「しっかり挑戦していこうという気持ちだ」と出馬に意欲を示した。 塩谷氏は会見の冒頭で「国民の皆さんをはじめ、多くの方々に大変ご迷惑をかけた。改めて心から深くおわびする」と陳謝した。「約30年間、自民党議員として努めてきた。誠に残念だ」と党への愛着をにじませる一方、「事実に基づいた公平公正な判断がされなかった」「(処分決定ま
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自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一
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「感動届ける庭園に」 21世紀倶楽部 浜松でセミナー 塚本理事長講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の4月例会セミナーが23日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれ、はままつフラワーパーク(同区)を運営する市花みどり振興財団の塚本こなみ理事長が「感動をお渡しするために」と題してフラワーパークの魅力を紹介した。 日本初の女性樹木医で、2013年に理事長に就任した。「世界一美しい」と称して整備を進めたサクラとチューリップの庭園、フジの第一人者としても知られる塚本さんが力を入れてきた藤棚などを写真とともに紹介した。足腰の不自由な高齢者らのためにエレベーター、モノレールの設置に奔走したことにも触れ「全ての人に楽しんでほしいとの思いで取り組んできた」と語った。 同園な
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皇室献上茶、熟練の技で手もみ 浜松で謹製式典
静岡県茶手揉保存会と県茶業会議所は23日、皇室に新茶を贈るための手もみ作業と「献上茶謹製式典」を浜松市天竜区上野の下阿多古ふれあいセンターきずな館で行った。同会県内18支部から集まった会員が熟練の技で新芽をもみこみ、針のような形状に仕上げた。 献上茶を育てた指定園主は天竜区の太田昌孝さん、太田勝則さん、清水友久さん。焙炉(ほいろ)5台に蒸した茶葉が約2・5キロずつ投入され、技術者たちが加熱しながら6時間ほど、ほぐしたりもんだりした。同会の沢村章二会長は「良く育った新茶をもみ込み、満足いく出来に仕上がった」と話した。 謹製した手もみ茶は5月下旬、保存会などが宮内庁に届ける予定。謹製式典には
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天竜川の河川整備 降雨増踏まえ議論 国の流域委、計画変更案 浜松市
国土交通省はこのほど、有識者らでつくる天竜川水系流域委員会(委員長・辻本哲郎名古屋大名誉教授)を浜松市中央区とオンラインで開いた。気候変動による降雨量の増加などを考慮し、目標流量など河川整備計画の変更について意見を交わした。 約35人の委員が参加し、事務局側が、整備計画変更案の骨子を示した。具体的には、土砂流出の多い河川の特性を踏まえ、降雨の増大を見込んだ目標流量に変更する。流域治水の対策も追加する。 事務局の担当者は、台風被害の雨量推移などを参考に、データを示しながら近年の洪水について説明。天竜川水系の流域と氾濫域について「平均降水量は中流部で多いが、流域が南北に細長いため、さまざまな
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特殊詐欺被害防止 5店舗 署長感謝状 浜松中央署
特殊詐欺被害を未然に防いだとして浜松中央署は23日、浜松市中央区の金融機関など計5店舗と、対応に当たった従業員らに署長感謝状を贈った。5店舗はスルガ銀行浜松追分支店、ファミリーマート浜松高林店、浜松いわた信用金庫森田支店・東伊場支店、セブン-イレブン浜松中央署南店、静岡銀行住吉支店。 各店舗で3月、来店客が高額の振り込みや電子プリペイドカードの購入をしようとした。従業員らが客の言動などから詐欺と見抜き、警察に連絡するなどした。セブン-イレブンの村田かをりさんと静岡銀行の中村祐子さんは、1年間で2回の詐欺被害防止に貢献したとして、特殊詐欺被害防止マイスターの認定証も受け取った。
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フタバアオイ240株 1年かけて育成へ 西遠女子学園中・高 浜松市
浜松市中央区の西遠女子学園中・高は23日、京都三大祭りの葵祭で使うフタバアオイの苗240株を市民団体「葵の会遠州」から受け取った。生徒会や自然科学部の生徒ら約30人を中心に、同園の庭園で1年かけて育てる。 校内で贈呈式が開かれ、同会の真木仁顧問が代表生徒にフタバアオイの苗を手渡した。生徒たちは日陰の花壇に苗を丁寧に植えた。 同会はフタバアオイを育てるプロジェクトに取り組んでいて、同校が苗を育てるのは3年目。自然科学部の杉山花那部長(16)は「調子をよく見て、力強く育てられたら」と話した。 昨年4月に同会から託され育てた100株は会員が京都の上賀茂神社に運ぶ。
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自転車モデル校に浜松湖南高を指定 本年度、浜松西署
浜松西署は23日、本年度の「高校生自転車マナーアップモデル校」に浜松市中央区の浜松湖南高を指定した。同校の交通委員を中心に同署と連携し、自転車の交通マナー啓発やルール徹底を呼びかける。 同校で行われた交付式では全校生徒約970人の前で、浅井千尋交通委員長(18)と荒井つぐみ副委員長(17)が堀内公明交通課長から指定証を受け取った。堀内課長は県内の高校生の交通事故状況について説明し「頭を守るためにぜひヘルメットをかぶってほしい」と呼びかけた。 浅井委員長らは、学校付近の交差点や横断歩道での呼びかけ活動を通して、「交通安全を呼びかけ、意識を高めていければ」と話した。
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吉田拓郎ソング 巧みな演奏披露 名倉バンドが公演 浜松市浜名区
浜松市の旧浜北区を拠点に活動するアマチュアバンド「名倉バンド」は21日、コンサートを同市浜名区のサーラ音楽ホールで開いた。吉田拓郎さんの曲を中心に歌い上げ、来場者を楽しませた。 吉田さんの「いつか夜の雨が」「春だったね」など20曲を披露した。来場者は巧みな演奏に合わせて、手を振ったりたたいたりして楽しんだ。アンコールは「落陽」で締めくくった。 名倉バンドは、名倉マコトさん(69)が率いるアマチュアバンド。1999年から活動を続けている。
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被災地など支援へ演奏会 浜松出身・中嶋さん、洸斗さん出演 会場盛り上げ
NPO法人夢プロジェクト・浜松は21日、チャリティー演奏会「夢コンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区の市福祉交流センターで開いた。 同市出身の中嶋美弥さんらで編成するピアノトリオ「Dear Blues(ディア・ブルース)」と、同市出身のバイオリニスト洸斗さんが出演。「情熱大陸」やオリジナル曲など12曲を披露し、約400人の聴衆を楽しませた。リズミカルな曲では聴衆も手拍子。会場は盛り上がりを見せた。 演奏会の収益や会場で集めた募金は、能登半島地震の被災地やウクライナからの避難者への支援、同法人の慈善活動などに役立てる。
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自民・塩谷氏が離党届提出へ 浜松の地元支援者らに説明【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告処分が確定している塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、浜松市中央区で地元支援者向けの会合を開き、近く離党届を提出する意向を伝えた。複数の出席者への取材で分かった。 会合は非公開で約1時間にわたって行われた。出席者によると、塩谷氏はこれまでの経緯を説明し、離党届を期限の25日までに提出することを明らかにした。出席者から次期衆院選への対応について質問が出たが、明確には答えず、さらに支援者らと相談して決める方針を伝えたという。 党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。塩谷氏と安倍派参院側会長だった世耕弘成氏の
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【TRY!ANGLE】「浜名湖花博2024」開幕1カ月 花のリレーに笑顔咲く【動画あり】
満開のソメイヨシノとチューリップの共演、“青いじゅうたん”が広がるネモフィラ畑-。「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)のはままつフラワーパーク会場(浜松市中央区)は23日、開幕から1カ月を迎えた。 スタート時につぼみだった桜は4月上旬に満開を迎え、同園が「世界一美しい」と称する華やかな庭園が来場者を魅了した。6日には浜名湖ガーデンパーク会場(同区)もオープンし、約1600種の花々に包まれる「花美の庭」や、先端技術を駆使したデジタルアート「イマーシブミュージアム浜名湖」が人気を集めている。 桜が散ると、両会場でフジやバラの花が徐々に開花
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浜名湖花博、1カ月で来場30万人 河合さん夫妻「見頃のフジを楽しみに」
浜松市中央区のはままつフラワーパークと浜名湖ガーデンパークで開催中の「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)の来場者数が22日、30万人に到達した。実行委はフラワーパークでセレモニーを開き、愛知県田原市の河合正明さん(74)、保世さん(71)夫妻に記念品を贈った。 フラワーパークの塚本こなみ園長らが、花束や農産物の詰め合わせをプレゼントした。節目に立ち会った河合さん夫妻は「見頃を迎えているフジの花を見るのが楽しみ」と語った。 3月23日に開幕した花博は4月7日に来場者10万人を達成し、ガーデンパーク会場もオープンして9日後の15日(開幕24日目)には20万人を突破した。2会場になってから
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浜松出身の俳優田中道子さん ⚽アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手と結婚
浜松市出身の俳優田中道子さん(34)と、サッカー元日本代表でJ3アスルクラロ沼津のFW川又堅碁選手(34)が22日、結婚したと所属事務所やクラブを通して発表した。 2人もそれぞれのSNSで結婚を報告した。「未熟な2人ではありますが、互いに支え合い、仲むつまじい家庭を築いていきたいと思います」とメッセージを寄せた。関係者によると、田中さんがアスルクラロ沼津の試合に応援に来ていたこともあったという。 田中さんは静岡文化芸術大(同市)を卒業。芸能活動の傍ら2022年に1級建築士試験に合格した。同年10~12月には静岡新聞のコラム「窓辺」を執筆した。浜松市の魅力をPRする親善大使「市やらまいか大
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新副会長 小野田氏ら 静岡県高体連
静岡県高体連はこのほど、静岡市内で2024年度代表者会兼評議員会を開き、新役員などを決めた。会長は丹生敬人・浜松東校長が引き続き務める。副会長には小野田秀生・静岡中央校長、花崎武彦・磐田南校長、杉本芳和・浜松日体校長が新たに就任した。朝倉徹・富士東校長は再任。 会長、副会長以外の主な役員は次の通り。○は新任。 【理事長】○片山直恵(静岡) 【県理事】会長指名理事 織田敦(静岡)栗林俊輔(県教委)大川和男(県教委)石川大介(浜松東)▽東部支部代表理事 ○黒田幸司(富士東)○黒田恭介(沼津城北)▽中部支部代表理事 ○石川健太郎(静岡中央)○鈴木洋平(静岡城北)▽西部支部代表理事 ○榎本好孝
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「覚悟の問われる年」 静新会総会で内浦会長
静岡新聞を取り扱う販売店でつくる「静新会」は22日、第73回定時総会を静岡市葵区で開催し、2024年度事業計画や役員の新体制を承認した。再任となった内浦正夫会長(浜松市中央区、あさがお新聞店)は「今年は生き残りのための覚悟が問われる年」と強調し、協力を呼びかけた。 販売店主のほか静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長、静岡放送の谷口智康代表取締役ら約100人が出席した。アプリを活用した定期購読者向け新サービス「静岡新聞DIGITAL(デジタル)」のスタートに合わせて昨年新設されたデジタルサポート委員会では、事業計画で新規コンテンツの提案や新聞販売店を通じたサービスの立案構築などに取り組むとし
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浜松市の松川電気など表彰 都内で「大切にしたい会社大賞」
日本でいちばん大切にしたい会社大賞(人を大切にする経営学会など主催)の表彰式がこのほど、都内で開かれた。社員や顧客の幸せを重視した経営を実践する全国30社の功績をたたえた。電気設備工事などを手がける松川電気(浜松市中央区)が中小企業基盤整備機構理事長賞に輝いた。 同社は充実した福利厚生や長年にわたる地域貢献活動が高く評価された。賞状と記念の盾を受け取った小沢邦比呂社長は「今後も地域から必要とされ、地域に応援してもらい、地域の役に立てる企業を目指すとともに、社員がいつまでも働ける会社づくりを続けていきたい」と喜びを述べた。 静岡県内関係ではこのほか、審査委員会特別賞にエネジン(浜松市中央区
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綿の種まき「大きくなあれ」 浜松・中央区で園児、遠州織物理解へ
浜松市中央区の雄踏ちゅうりっぷこども園の年長園児16人が22日、同園で綿の種まきを体験した。 遠州織物のアパレルメーカー「HUIS(ハウス)」(同区)が、久留女木の棚田(浜名区)で取り組む綿花栽培プロジェクトの一環。地場産業への理解を深めてもらおうと、棚田で収穫した綿の種を活用し、織物メーカーの古橋織布(中央区)と企画した。 園児は人さし指で土に穴を開け、長さ1センチ程度の小さな種を植えた。大きく成長することを願い、やさしく土をかぶせた。 9月ごろに実った綿を収穫する。鈴木紗和ちゃん(5)は「種もふわふわしていた。大きくなるのが楽しみ」と笑顔で話した。 (浜松総局・池田悠太郎)
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浜松市が省エネ設備補助金 30日まで受け付け 中小企業など対象
浜松市は市内の中小企業や農林水産業者が省エネ設備・機器などを導入する際の事業費補助事業を行っている。エネルギー価格・物価高騰の影響を受ける事業者のコスト削減や、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの取り組みを後押しする。30日まで申請を受け付けている。 対象は、中小事業者や個人事業主、認定農業者、FSC認証取得事業体や同認証関連の林業家、漁船保険などに加入済みの水産業協同組合・同組合員など。高効率空調や高性能ボイラ、LED照明設備、農林水産業に関連する省エネ機器などの導入や機器更新などに要する費用の半額(上限50万円、下限10万円)を補助する。 既に着
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新浜松市美術館の整備を 美術協会が市に要望書提出
浜松美術協会は22日、新たな浜松市美術館の整備を求める要望書を中野祐介市長宛てに提出した。 1971年開館の現在の市美術館(中央区)は老朽化が進んでいる上、市民からはカフェや図書コーナーの設置、駐車場の拡大などを求める声も出ている。要望書では市制施行120周年の2032年度をめどに、政令市にふさわしい新市美術館の設置を求めた。 同協会の根岸英会長ら役員5人が市役所を訪問し、「浜松市の文化がもっと豊かになるような、核となる施設を整備してほしい」と山名裕副市長に要望書を手渡した。山名副市長は「昨年度から具体的検討を始めている。皆さんの意見も聴きながら庁内全体で考えていきたい」と答えた。
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美しい音色 1400人を魅了 浜名高吹奏楽部が浜松で定期演奏会
浜名高吹奏楽部は21日、第45回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区のアクトシティ浜松で開いた。2、3年生を中心に部員約50人が出演し、美しい音色で約1400人の聴衆を魅了した。 クラシックやミュージカル曲、アニメソングなど計15曲ほどを演奏し、日頃の練習の成果を披露した。2023年に同部の卒業生で発足した楽団との合同演奏もあった。
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作業所利用者と住民、カラオケ交流 浜松・浜名区「草の根フェス」
浜松市浜名区引佐町の障害者通所事業所「引佐草の根作業所」の利用者と地域住民らがカラオケを通して交流する「第26回草の根カラオケフェスティバル」が20日、同町の竜ケ岩洞やまびこホールで開かれた。 44組約80人が参加し、演歌やアニメソングなどを披露した。同事業所の利用者とスタッフらはダンスを交えて「ソーラン節」を歌い上げ、会場を盛り上げた。利用者が親類にいる縁で、歌手の三城由起子さんによる特別ステージも行われた。 イベントは、事業所を運営する社会福祉法人引佐すみれの会の支援を目的に、住民らが実行委を組織して開催する恒例行事。毎年、参加費の一部を同法人に寄付している。
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不要な製品プラ回収実験開始 掛川市のカインズ 再び製品原料に
不要になった衣装ケースやバケツなどの製品プラスチックを店頭回収する掛川市の実証実験が20日、同市上西郷のカインズ掛川店で始まった。9月末まで、駐車場に設置したコンテナで回収し、再び製品原料として流通させる資源循環モデルの構築を目指す。 ホームセンター大手カインズ(埼玉県本庄市)と廃棄物処理業の太洋サービス(浜松市中央区)、リサイクルプラスチック製造販売のプラニック(御前崎市)との共同事業。式典で久保田崇市長は「どのくらいの量が集まり、どのような製品に生まれ変わるのか。見定めながら取り組みを広めていきたい」と述べた。 衣装ケースをコンテナに入れる実演も行い、重量に応じてポイントをもらう回収
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災害時の交番協力員に 元警察官17人 浜松、浜北署で委嘱式
浜北署はこのほど、浜松市浜名区の元警察官17人を大規模災害等交番協力員に委嘱した。同署で委嘱式を開き、成岡智署長が代表者の大串欽一さん(67)=同区新原=に委嘱状を手渡した。 大規模災害等交番協力員は、同署員が災害時などの応援で同署管内を離れているとき、代理で交番に常駐する。成岡署長は「身の安全を守りつつ交番のバックアップをしていただきたい」と呼びかけた。
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かつて浜松一大産地「ヘチマ知って」 環境負荷軽減 市民グループが普及へキックオフ会
環境に優しいとされ、かつて浜松市内で盛んに生産されていたというヘチマを知ってもらおうと市民グループ「浜松へちま・ミライ」が21日、普及プロジェクトのキックオフ会を中央区村櫛町の空調設備メーカーで開いた。 同グループによると、ヘチマをたわしとして使えばウレタン製たわしのようにプラスチックごみを出さずに済み、環境への負荷を減らせる。昭和40年代まで、浜松地域は全国有数の産地だったという。キックオフ会では五明三佳代表がこうした経緯を説明し、参加者に種などを配った。 今後は加工体験会や情報交換会などを予定している。
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磐田の認可保育園で新園舎完成 「優しく包み込める園に」
社会福祉法人浜松児童福祉園(浜松市中央区)が建設していた磐田市一言の認可保育園「リーザプレスクール」の新園舎が完成し、20日に竣工(しゅんこう)式が開かれた。関係者約70人が完成を祝った。5月に供用を開始する。 旧豊田南第3保育園として1980年に開設された旧園舎が老朽化したため、敷地内で建て替えた。新園舎は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1100平方メートルと1.4倍になった。定員は3人増の93人とし、地元住民と触れ合う地域交流室や、保護者の悩みなどを聞く相談室を新設した。 竣工式で、寺沢達也園長は「子どもたち、保護者、地域の方々を優しく包み込めるような保育園でありたい」とあいさつした。
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「失敗恐れず行動を」 現役大学生の起業家が講演 浜松・中央区
在学中に起業した現役大学生による講座「アントレプレナーシップ(起業家精神)のすすめ」が20日、浜松市中央区の「スタートアップクロスはままつ」で開かれた。 武蔵野大アントレプレナーシップ学部4年の宇野瑚太郎さん(21)が講師を務め、同市などの学生約10人が聴講した。 宇野さんは1年前、「教育」に関する事業を始めた。アントレプレナーシップのプログラム販売や指導を行うサービスなどを展開し、現在は中高3校と契約しているという。自らの経験から、受講者に「失敗を恐れず行動し、自分を信じよう」と呼びかけた。
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ミカン生産者に営農指導「座談会」 浜松・浜名区でJAみっかび
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは22日、柑橘(かんきつ)指導員が「三ケ日みかん」の生産者に営農指導を行う本年度1回目の「青空座談会」を同町で始めた。25日までに、生産者約630人を対象に町内25カ所で実施する。 約50人が参加した駒場地区では、同JA柑橘指導課の佐藤祥さん(27)が、収穫量の多い年と少ない年を繰り返す「隔年結果」を是正する対策を紹介。「老木には見切りをつけて改植する」「適正葉果比を守り、木に無理をさせない」などと助言した。 佐藤さんは、園地でつぼみの処理や幼木の管理方法なども実演し、「ことしは(収穫量の多い)表年に当たる。着花量の調整を意識して」と呼びかけた。
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乾燥シイタケ品質安定 浜松・天竜区で入札会 販売量は最少水準
浜松市天竜区山東のJA遠州中央光明農産物集出荷場でこのほど、乾燥シイタケの入札が行われた。近隣市町の生産者が搬入し、豊かな香りや味わいの品物を求める業者が評価していった。販売量は2~3月の天候不順やサル、シカなどによる食害の影響で429キロと過去最少水準だった。 ビニール袋に入った乾燥シイタケが会場に並び、買い付け人が手に取り、形状や色合いを確認して希望価格を決めた。取引の平均価格は前年より600円ほど高い5352円だった。 同区や森町、磐田市は県西部有数の原木シイタケの産地。同JA天竜営農センターの担当者は「今年は広域でサルなどによる被害が出た。品質は総じて安定している」と話した。
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大自在(4月22日)三遠
男子プロバスケットボールの最高峰B1リーグ中地区で、三遠ネオフェニックスが初優勝を果たした。略称は「三遠」。2016年のリーグ発足後、本拠地戦は愛知県東三河を中心に静岡県遠州でも組まれている。 ただ、「三遠」と聞いてもバスケファン以外では、どこのチームか見当がつかない人が多いのでは。「三遠」を知らなければ、「三遠南信」も分からない。 地元でも「三遠南信」の認知度が高くないのは、19年度に浜松市が、21年度には愛知県豊橋市が実施した市民アンケートの結果が示している。質問の仕方は異なるが、「三遠南信」を知らなかったとの回答が浜松市でほぼ3割。豊橋市では4割を超えた。 三遠南信は東三河、遠州
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シカ肉おにぎりや丸焼き、売り切れ続出 天竜でジビエイベント
浜松市天竜区二俣町の商業施設「森のマルシェきころ」で21日、ジビエ(野生鳥獣肉)や里山の自然の魅力を伝える催し「天竜ジビエフェス」があった。来場者でにぎわい、飲食のブースで売り切れが続出した。 天竜高生が考案したシカ肉そぼろと地元産のみそを使ったおにぎりやシカの丸焼きなどが好評だった。セミナーも開かれ、同区春野町のジビエ加工施設「ジビエ工房ジミート」や皮革加工の取り組みなどを実践例に基づいて伝えた。眼鏡用品製造の栄商会(同市中央区)が皮革製品を、自動車部品製造を中心とするソミックマネージメントホールディングス(磐田市)がヒノキの間伐材から作るオイルやキャンプ用品をそれぞれPRするなど製造業
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「森の朝市」15店 常連客にぎわう 浜松・県立森林公園
浜松市浜名区内野台の一般社団法人「ローカルアクションハママツ」は21日、同区の県立森林公園で「森の朝市」を開いた。自然環境や健康に配慮した農産物や飲食物を販売し、家族連れや常連客らでにぎわった。 市内を中心に15店舗が出店した。無農薬で育てた野菜の苗、ドライフルーツ、オーガニックのコーヒーなどの商品が並んだ。無添加のメープルシロップを使ったジェラートは来場者の人気を集めた。カプチーノやストロベリーなどの味を販売し、一部の味は売り切れた。 森の朝市は今年で3年目。毎月第1、第3日曜日の午前9時~正午に開催している。12月~2月は午前10時~午後1時。
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聖隷浜松病院 今年も救急「S」 厚労省評価、4年連続
聖隷浜松病院(浜松市中央区)はこのほど、厚生労働省の「救命救急センターの評価(2023年)」について4段階の中で最高の「S」だったと発表した。静岡県内でS評価を受けたのは同病院だけだった。同病院がS評価を得るのは4年連続5回目。 評価は23年12月末までに運営を開始した全国304カ所の救命救急センターが対象。「重篤患者の診療機能」や「地域の救急搬送・救急医療体制への支援機能」など42項目について評価を行った。聖隷浜松病院は年間に受け入れた重篤患者数などが評価された。同病院は23年度、約1万6千人の救急患者と約7500台の救急車両を受け入れている。
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希少植物「しっかり育てる」 浜松湖北高佐久間分校生が植樹
浜松市天竜区佐久間町の浜松湖北高佐久間分校のSNP部(自然保護部)はこのほど、絶滅危惧種のナガボナツハゼなど希少植物の苗木の移植作業を同町の上島キャンプ場で実施した。 ナガボナツハゼはツツジ科の落葉低木で、県西部から愛知県東部にかけてしか生息しない貴重種。浜松市中央区で保護活動に取り組むNPO法人縄文未来が苗木を提供し、同NPOの会員3人と部員10人で移植した。ほかにも希少なハルリンドウやヤマツツジなども一緒に植えた。 同NPOによると、ナガボナツハゼは成育管理が難しく、2年の落合美潮さん(16)は「しっかり育て上げることで高校のPRにつなげたい」と意気込んだ。同校は植物の盗掘の禁止も呼
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随筆にっぽん最高賞に磐田の伊藤さん
随筆文化推進協会はこのほど、第14回「随筆にっぽん賞」の受賞者を発表した。全国から集まった応募作54点の中から、最高賞の随筆にっぽん大賞に磐田市の伊藤京子さん(71)による「母音(日本語)の国のあなたへ」が輝いた。授賞式は5月30日、姫路市のホテル日航姫路で開く。 その他の県内受賞者は次の通り(敬称略)。 随筆にっぽん賞 仲井英之(浜松市)▽随筆にっぽん奨励賞 小川健治(静岡市駿河区)
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浜松の名オートバイ“鼓動”再び 「ライラックLS38」設計者の夢実現 愛好家が修復
浜松の名オートバイ「ライラックLS38」をよみがえらせたい―。かつての設計者村木克実さん(85)=浜松市中央区積志町=が、夢を同じ愛好家の1人に託した。エンジンが壊れたまま、自宅で17年間、大切に保管してきた。古いモデルだけに修復作業は難航したが、3月下旬に再び走行できるまでに復活した。村木さんは「半世紀以上前のオートバイが動くようになってうれしい。自分が生きてきた証しにもなる」と喜んだ。 ライラックは戦後間もない1948年、同市に設立された「丸正自動車製造」(廃業)のオートバイ。チェーンのないシャフトドライブを国内で初採用し、レース車に似た斬新なデザインや当時は珍しいV型エンジンなどが
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村山弁護士「再審法改正を」 袴田さん支援団体が勉強会 浜松市【最後の砦 刑事司法と再審】
現在の静岡市清水区で一家4人を殺害したとして死刑が確定し、再審公判中の袴田巌さん(88)=浜松市中央区=の支援団体は20日、袴田事件の裁判や再審法改正について考える勉強会を同区で開いた。2014年に静岡地裁の裁判長として袴田さんの再審開始を決定した村山浩昭弁護士が講演し、「冤罪(えんざい)で苦しんでいる人たちをより早く救済する道をつくらなければいけない」と再審法改正の必要性を訴えた。 袴田さんが有罪とされてきた要因を解説した。有罪判決の構造として、5点の衣類が中核的証拠となっていると述べ「犯行現場付近で血が大量に付着した衣類が見つかり、別の機会にズボンの端布が袴田さんの実家から発見されたこ
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「テレビの父」高柳健次郎ってどんな人? 浜松出身、先見した研究で産業発展に貢献【しずおか学 偉人の教え編】
「しずおか学」。今回は、静岡県内ゆかりの人物から今を生きる私たちが受け取る「偉人の教え」。取り上げるのは、電子式(ブラウン管)テレビジョンの実験を世界最初期に成功させた「テレビの父」、浜松市出身の電気工学の研究者・高柳健次郎。 「東京の歌舞伎を浜松の母に見せたい」。高柳が浜松高等工業学校(現静岡大工学部)の助教授となりテレビ研究を始めたのは、1924(大正13)年。今からちょうど100年前のことだ。米国でのラジオ放送開始を知り、音声だけでなく映像も無線で送ることができるはずだと考えた。「10年先、20年先を見据えた研究を」。空想の実現へ、地道に努力を始めた。 当時の世界で研究の主流だった
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浜名湖SAから船遊び 内浦湾ぐるっと一周 今季の遊覧船運航開始
浜松市浜名区三ケ日町の東名高速道浜名湖サービスエリア(SA)を発着点とする遊覧船「『海の湖』船(チャカ)めぐり」の今季の運航が20日、始まった。乗船者は爽やかな潮風を感じながら、風光明媚(めいび)な浜名湖の景色を湖上から満喫した。 浜名湖かんざんじ温泉観光協会を主体としたNPO法人浜名湖観光地域づくり協議会(同市中央区)の取り組みで、運航は12年目。舘山寺温泉のある内浦湾を一周し、東名高速道の浜名湖橋をくぐる約20分のコースを巡航する。地元漁師が操船しながら、浜名湖の漁業や周辺の施設、地形などについて解説する。 運航開始前には関係者による安全祈願祭が行われ、同協議会の金原貴理事長が「安全
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浜名湖に身元不明女性遺体
19日午後5時10分ごろ、浜松市中央区舞阪町弁天島の浜名湖で、女性の遺体が浮いているのを通行人が見つけて119番した。浜松西署によると、遺体は60~80代くらいで身長約160センチ、中肉。紺色の長袖ストライプ柄のシャツと黒色の長ズボン、両膝に黒色のサポーターを着用していた。浜松市消防局によると、女性はあおむけの状態で、橋の下の岸付近で発見された。同署などが身元を調べている。
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ヒマラヤ未踏峰 念願の登頂挑戦 浜松の登山ガイド石川さん 成功ならずも感動鮮明
浜松市中央区の登山ガイド石川貴大さん(34)が、日本山岳会ヒマラヤキャンプ登山隊に参加し、ヒマラヤ山脈の登頂に挑んだ。目指したのは誰も頂上に到達したことのない未踏峰「シャルプー6」(標高6076メートル)。登頂成功には至らなかったが、4年間に及ぶ“世界の屋根”への挑戦を振り返った。 「ずっと目標としてきた。想像していた以上に大きな山だった」 眼前に広がる荒々しい山肌、一面の銀世界―。自ら現地で撮影した写真や映像を手に、石川さんはかみしめるように語った。 ネパール東部に位置するシャルプー6は、中国、インドとの国境近い辺境にあり、遠征する登山家はほとんどいない。日本
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旬の農産物で総菜手作り ファーマーズマーケット東店(JAとぴあ浜松【直売・しずおかの幸】
「ファーマーズマーケット東店」(浜松市中央区)は、東名高速道浜松インターチェンジより車で約5分と、遠方のお客さまにもアクセスが便利な店舗です。JAとぴあ浜松管内は海沿いから中山間まで広範な地域にわたり、全国トップクラスの約150品目の農産物が栽培されています。 旬のお薦めは、タケノコ、ワラビ、ウド、フキ、タラの芽などの山菜類です。中でもタケノコは、時間が経過するとえぐみが出るため、鮮度が重要です。当店は葉物を中心に野菜類も豊富で、春キャベツやエンドウ、セルリー(セロリ)など、当日の朝に収穫された新鮮な農産物が店頭に並びます。 また、これらの旬の農産物を使った総菜を調理する「恵とんキッチン
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静岡県内2社が分収造林契約 浜松・細江の国有林 林野庁と連携 林業経営 新モデルへ
林野庁関東森林管理局と木材関連問屋のエス・エルワールド(静岡市清水区)、静鉄ホームズ(焼津市)の3者はこのほど、浜松市浜名区細江町の国有林での分収造林契約を結んだ。民間2社が国有林を借りて造林し、伐採後の収益を国と分け合う。スギ・ヒノキに比べ生育が早い樹種のテーダマツを植栽し、新たな商材確保につなげる。 一般的な分収造林契約は50~80年の契約期間で、樹種はスギ・ヒノキが主流だが、今回の契約は40年に設定。2・6ヘクタールを造林し、伐採まで管理する。国有林の分収造林契約では、参入者は土地を所有することなく林業生産ができ、国も管理コストをかけずに収益化できる利点がある。契約林を管轄する天竜森
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能登被災地の教訓 生かそう 現地派遣の浜松市職員が報告
浜松市防災学習センターは20日、能登半島地震の被災地支援に携わった浜松市職員の話を聞く市民向け講座「能登半島地震、被災地はいま!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中央区の同センターで開いた。 危機管理課、消防局、保健師の3人が報告した。発災直後の1月2~10日、石川県珠洲市を中心に活動した危機管理課の職員は、倒壊した建物の写真を示し「命を守るためにも耐震補強は重要。家具の転倒にも気をつけてほしい」と呼びかけた。
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日将連浜北支部大会 4月大会
日本将棋連盟浜北支部の4月大会がこのほど、浜松市浜名区のサンライフ浜北で開かれた。72人が参加し、最強のSクラスは静岡市の鈴木雄也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①鈴木雄也(静岡市葵区)②門奈光(中央区)③中川丈太郎(浜名区)④田中雅英(中央区)⑤夏目雄介(島田市)▽A ①落合雅巳(菊川市)②岸智之(静岡市葵区)③高瀬啓一郎(中央区)④稲場理(浜名区)⑤岡本徳裕(磐田市)▽B ①鈴木一男(中央区)②斉藤裕二(浜名区)③村松清(中央区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤前田勇(掛川市)▽C ①中村敏男(中央区)②庄司圭佑(静岡市清水区)③伊藤龍(浜名区)④鈴木与四郎(中央区)⑤赤松賢伸
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医療と介護の啓発冊子 発行 病気かかる前に人生会議を 浜医大医療講座が呼びかけ
浜松市中央区の浜松医科大の地域医療学講座などはこのほど、医療と介護の啓発冊子「どうする人生100年時代 わたしたちにできることは?」を発行した。市内の図書館、協働センターなどで閲覧できる。 B5判10ページ。昨年11月に市内で行った医療と介護に関するシンポジウムの内容を基に作成した。住み慣れた地域で最期を迎えられるよう住居、医療、介護が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」について解説。「人生会議」とも呼ばれ、医療やケアについて自らの考えを家族らと話し合うアドバンス・ケア・プランニング(ACP)も勧めている。 救急医療に携わった経験が長い同講座の吉野篤人特任教授は近年、高齢者を中心に救急
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25日からビアガーデン 遠鉄百貨店 昨年より3週間早く
遠鉄百貨店(浜松市中央区)は25日、本館屋上でビアガーデンの営業を始める。昨年より約3週間早めた。9月23日まで。 120分制の飲み・食べ放題で、500席を用意する。食べ物約40種、飲み物はアルコールとソフトドリンク約60種をそろえ、バーベキューが楽しめる。営業時間は平日は午後5時から、土日祝日は午後4時から、いずれも午後10時まで。オープン最初の4月25、26日は午後4時から、4月27日~5月6日は午後3時から営業する。 大人は税込み4600円、中高校生2600円、小中学生1800円。雨天中止。5月7~9日、百貨店店休日は休業する。予約は予約窓口<電080(6988)4491>へ。
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春野中新入生に桃の苗木 犬居すみれ会が贈る 浜松市
浜松市天竜区春野町の犬居すみれ会(伊藤晋一郎会長)がこのほど、春野中の新入生19人に桃の苗木を贈った。北野昌宏校長が同会に代行して苗木を生徒たちに手渡した。 会では同町出身の宝塚歌劇団演出家、白井鐵造(1900~83年)を顕彰する活動を行う。贈呈は同氏が作詞した「桃の花咲く丘」にちなんで毎年行っている。
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中央区長上地区「ゾーン30プラス」に 交通安全向上へ速度規制と道路構造対策 浜松市
浜松市や国土交通省浜松河川国道事務所などは速度規制と道路構造対策を組み合わせて交通安全向上を図る「ゾーン30プラス」に、中央区の長上地区を設定した。18日、市職員や自治会役員ら約15人が現地を歩いて視察した。 設定したのは交通量が多い大型複合施設周辺。道路管理者や警察などが連携し、最高速度30キロの区域規制や立体的に見える路面舗装「イメージハンプ」、歩行者路側帯「グリーンベルト」などの対策を施した。 周辺地域は抜け道や信号のない交差点も多く、出合い頭の事故が多いという。参加者からは「目立つので効果が出るのでは」「効果の検証もしてほしい」といった声が上がった。
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自分の景色 山野草で表現 21日まで 浜松市中央区
静岡県西部の山野草愛好家でつくる浜松山草会は20日、山野草の展示会を浜松市中央区の市緑化推進センターで始めた。約90点が21日まで並ぶ。 赤、紫、黄などの小さな花や独特の形をした葉をつけた山野草が鉢植えやこけむした石などと一緒に展示されている。展示品の「キンラン」は鉢植えが難しく、別の植物と一緒に植え、栄養を補わせて育てたという。 池野谷清一会長(72)は「山野草は植え方によって自分なりの景色を表現できるのが魅力」と話した。
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リニア、新野球場、原発…立候補表明の2氏、主な争点巡る違いは? 現時点で差異見えず、論戦に注目【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)が19日、県庁で記者会見を開き、リニア中央新幹線整備や産業、防災など9分野にわたる政策骨子を明らかにした。15日に政策を発表した元副知事の大村慎一氏(60)とともに、出馬表明している新人2氏の政策がほぼ出そろった。主要課題を巡って現時点で両氏の政策や基本姿勢には大差がなく、短期決戦の論戦を通じて主張に違いが現れてくるかが注目される。 全国的な注目を集めるリニア問題について、鈴木氏は「ずっと推進を主張してきた。どう課題を克服し、進めるかだ」と強調。希少植物の移植で種を残す手法を例示し、水資源確保や南
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大自在(4月20日)静岡県セイブ自動車学校
浜名湖畔にユニークな自動車教習所がある。外国人の運転免許取得支援に力を注ぐ「県セイブ自動車学校」(浜松市中央区)。国内の教習所で初めてポルトガル語での講習を始めた。日系ブラジル人を指導員や事務員として積極雇用する。 プロ野球巨人の元投手水野雄仁さんが出演するテレビCMでも知られる。「おじさん」の一言が印象深い。CMはこれまで何度もリニューアルされた。近々「おばさん」編が始まるそうだ。 社長の早川和幸さん(72)は今春、法政大大学院政策創造研究科で博士号を取得した。研究対象は中小企業の日系ブラジル人の就労状況や雇用意識。社長業の合間を縫い、勉学や調査に励んだ。 日本語、英語の査読論文の学
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記者コラム「清流」 空き家利活用のあり方
空き家を改修して移り住んだり、店舗として活用したりする人に出会う機会が増えた。浜松市内にある築50年以上の古民家を訪ねると壁紙や床板、水回りが新たになり、旅館のような雰囲気を演出していた。所有者の30代男性は「費用は新築の半分以下。自前で改修を繰り返し、住みやすい空間としたい」と話す。 日本経済が右肩上がりの時代に建てられた家屋や賃貸住宅が時を経て、地域や子孫が悩む要因となっている。空き家増加を抑制するための新法が昨年施行され、管理や相続への関心は高まると予想される。 市内の不動産業者は「古民家として再販できる家屋は一握りに過ぎない。特に中山間地は厳しい」と明かす。空き家の管理が行き届か
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静岡人インタビュー「この人」 故郷の石川県七尾市を支援する 堀田孟さん(浜松市中央区)
能登半島地震の被害を受けた故郷の石川県七尾市を支援するため、浜松の仲間と1月に「のとななお浜松生活支援隊」を結成し、月に1~2回、現地へ物資を届けている。高校卒業後に地元を離れ、浜松市で働きながらリサイクルなどのボランティア活動を30年以上続けてきた。77歳。 ―結成の経緯は。 「地震が発生してすぐ地元にいる弟に連絡し、周囲の人の無事を確認したが、被害の大きさから復興まで長期化すると直感した。東日本大震災などの災害でも支援活動に取り組んできたので、経験を生かし、行政の手が届かないような人を支えようと考えた。友人で不動産業を営む村松幸彦さんが副隊長として協力してくれて、5人ほどのグループで
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【浜名湖花博】一番美しい庭園は? アマ26団体が完成度競う
「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で、フラワーガーデンコンテストの審査が始まった。5月中旬までの数日間にわたり、プロやアマチュアの26団体が会場内に整備した庭園の美しさや完成度などを競う。15日はアマチュアを対象とした部門の審査を行い、グランプリは広岡千恵子さん(藤枝市)のチームの「浜辺のナチュラルガーデン」が輝いた。 テーマは「心安らぐ水辺の風景」。県内の愛好団体や園芸関係の高校、大学10団体が参加した。本県生まれの新品種のマーガレットを3割植栽することや、13・5平方メートル程度の庭園との条件で整備した。審査委員長の世界的庭園デザイナー石
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浜松医大が産学官連携でスタートアップ 「医療健康産業集積地に」共同研究や商品化加速
浜松医科大(浜松市中央区)はこのほど、「医療・医学」と「ものづくり」を産学官連携で融合させる同大発のスタートアップ「はままつ共創リエゾン奏(かなで)」を設立した。大学の研究成果や付属病院など医療現場のニーズを、国内外の企業と連携して製品の開発や共同研究、社会実装に結びつける。 資本金1500万円で、同大が出資した。拠点は学内に置き、山本清二学長参与が代表を務める。学内の産学官連携部門は廃止した。これまでは教員らが数年の任期で務めることが多く、研究から社会実装まで5~10年かかるような企画の持続性に問題があったという。 新法人の専門人材が、企業との連携に関する交渉や契約を引き受けることで、
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動物愛護センター整備費、ふるさと納税で募る 静岡県、目標1800万円
静岡県は2025年度に富士市大淵に開所する県動物愛護センター(仮称)について、ふるさと納税の制度を使った「ガバメントクラウドファンディング」で整備費を募っている。目標金額は約1800万円。保護した犬や猫の飼育環境向上、飼い主のいない猫を減らすための不妊去勢を行う手術室の整備に充てる。7月14日まで。 老朽化が進む県動物管理指導センター(浜松市中央区)を移転改築し、保護した犬や猫の展示エリア、マッチングルーム、譲渡室を設ける。敷地面積は2万7000平方メートル。富士山を望むドッグラン(約2100平方メートル)も整備する。 現在の施設は譲渡に向けた長期収容の機能が不足し、処分施設のイメージが
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タンクローリー77台が検査不適合 静岡県、23年度立ち入り結果
石油や火薬などの危険物を運搬する車両の事故防止策などを検討する静岡県危険物運搬車両事故防止等対策協議会(滝明会長)が19日、県庁で開かれた。県や県警、国土交通省、中日本高速道路など構成機関の担当者計約20人が出席し、立ち入り検査の結果や事故防止訓練の予定を説明した。 県は2023年度に実施したタンクローリーの立ち入り検査結果を公表。128カ所で計456台を検査し、77台(前年比1台増)の不適合車両が見つかったという。中でも定期点検にかかる義務違反が33台と顕著だった。担当者は「設備に不備があると事故の可能性が高まり、事故発生時には被害が拡大する恐れがある」として、定期点検実施の徹底を呼びか
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浜松・西山町の女性殺害10年 浜松中央署が情報提供呼びかけ
現在の浜松市中央区西山町で、無職曽根栄子さん=当時(79)=が自宅で殺害された事件は21日、発生から10年を迎える。浜松中央署捜査本部は19日、現場周辺で情報提供を呼びかける街頭広報を行った。 2014年4月21日午後7時ごろ、台所で血を流して倒れている曽根さんを帰宅した家族が発見した。死因は首を刺されたことによる失血死だった。捜査本部はこれまでに延べ4万6千人を投入して捜査を続けているが、犯人の特定には至っていない。 広報活動には浜松中央、浜松西の両署や県警捜査1課の警察官約20人が参加し、通行する車のドライバーらにチラシ入りポケットティッシュを配った。捜査本部によると、これまで計88
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高純度「セリサイト」化粧品、浜松に商機 産出地・愛知の販売会社、アクセス生かし拡販へ
浜松市に隣接する愛知県東栄町の化粧品販売会社「もと」(大岡千紘代表)が、全国で唯一採れる同町の天然素材「セリサイト」(絹雲母)を使った化粧品を開発した。三遠南信自動車道の開通などアクセスの利点を生かし、浜松市をはじめとする県西部で販路拡大を目指す。 セリサイトは鉱物の一種。粉末状に加工した際の滑らかな感触と透明感が特徴で、ファンデーションやおしろいの原料に使用される。東栄町産のセリサイトは海外産よりも純度が高く、きめ細やかなパウダーに仕上がるという。 主な商品はファンデーションやフェースパウダー、メーキャップクリームの3種類。いずれも、セリサイトをふんだんに使った自然な肌触りが特徴と言い
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ケニア視察団がヤマハ本社訪問
日本の教育現場を視察するため来日中のケニア視察団が19日、浜松市中央区のヤマハ本社を訪れ、山浦敦社長と会談した後、企業ミュージアム「イノベーションロード」を見学した。 ケニアは教育カリキュラムの改訂を進めていて、音楽の授業で楽器を演奏する「器楽教育」の導入を視野に入れる。 ケニア国民議会教育委員会のメリ・ジュリウス・キビウォ委員長は「日本は人生を楽しむために小さいころから音楽に親しんでいる」と日本の音楽教育に興味を示した。ヤマハの取り組みについては「音楽文化の向上に貢献している」と評価した。
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ヤマハの車内音響システム AI活用し最適化 25年に市場投入へ
ヤマハは、車載オーディオ事業の強化に向け、人工知能(AI)を活用して車内の音響を最適化する「Music(ミュージック)AI」をこのほど開発し、2025年に市場投入する。開発中のハイエンド(高級)アンプに搭載し、量産態勢に入る。 従来の技術では対応できなかった音響システムを、AIによって迅速に調整できるようにした。新技術は全スピーカーからの音波がどの座席でも快適な音質に導く「キャビン」、躍動感や透明感などを楽曲の個性に合わせて調整する「ミュージック」、ユーザーの趣向を発見する「パーソン」の三つで構成し、車種別や聞き手の特徴を学習する。 ユーザーがタッチパネルで操作し、楽曲内で高音や低音に変
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国民民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
国民民主党は19日、持ち回りの両院議員総会で静岡県知事選に無所属で出馬表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。18日に県連から上申があった。 知事選では、立憲民主党県連が鈴木氏への推薦を決定していて、23日に党本部が正式に決める見通し。一方、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した自民党県連は22日の総務会などを経て、党本部に上申する。 国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は19日の記者会見で「まさに与野党ガチンコの知事選になった」と語った。
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野党系4者、鈴木康友氏推薦・支援へ団結確認【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を推薦、支援する連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの野党系4者は19日、静岡市駿河区で会合を開き、4者が一致団結して知事選に臨むことを再確認した。 4者は18日までに組織としての推薦、支援を決めた。20日に総合選対本部を立ち上げ、今後の遊説日程の調整や人員配置などの具体的な支援態勢を検討する。 会合後の記者会見で、連合静岡の角山雅典会長は「リニアの問題を含め、静岡県のイメージが今、全国的に下がっている。県政を立て直してほしい」と鈴木氏に期待した。 自民党県連が元副知事の大村
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戦争遺跡を後世に 浜松市遺族会が冊子発行
浜松市遺族会は18日、冊子「浜松戦争遺跡 後世に残したい無言の語り部たち」を発行したと市役所で報告した。大石功会長(79)が戦争遺跡の保存や活用の必要性を中野祐介市長に伝えた。 冊子はA4判32ページ。市内に残る戦争の被害を受けた場所、石碑などを写真や地図付きで紹介している。1945年6月の浜松大空襲で焼け残ったプラタナスの木はJR浜松駅付近と浜松城公園(中央区)、市緑化推進センター(同区)に移植され、「市民の木」として親しまれていると解説。航空自衛隊浜松基地(同区)にある浜松陸軍飛行学校「陸軍爆撃隊発祥之地」碑については、建立に同市出身でホンダ創業者の本田宗一郎が関わっていると説明した。2
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新入生とゲームや合唱 浜松の庄内学園で「迎える会」
浜松市中央区の小中一貫校「庄内学園」で19日、新入生を迎える会が開かれた。新1年生51人のほかに、村櫛小(同区)からの進学で7年生に加わった23人が学校の仲間たちから歓迎を受けた。 学校側の入学式とは別に、5~6年生でつくる委員会が企画運営する同校の恒例行事。新1年生は最上級の9年生に手を引かれ、上級生らのつくるアーチをくぐって入場した。運営委員は演劇形式で学校の魅力を紹介し、児童生徒全員がクイズゲームや学園歌の合唱を行って、笑顔で交流を楽しんだ。 新1年生全員で「これから仲良くしてください。いろいろなことを教えてください」と声をそろえてあいさつすると、上級生や職員から温かい拍手が送られ
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浜名区の庚申寺で27、28日にマルシェ 飲食や物販20店舗出店
浜松市浜名区宮口の庚申(こうしん)寺は27、28の両日、市内の飲食店や物販が集まるイベント「庚申寺マルシェ」を境内で開く。同寺の仲山裕紀住職(38)は「宮口のにぎわいや、寺への関心が広がるきっかけにしたい」と期待する。 ギョーザ、焼き鳥、デザートなどさまざまな飲食物が楽しめるほか、アクセサリーの販売や占いなど多彩な約20店舗が集まる。 若者離れが進む寺のPRや地域のにぎわいづくりにつなげようと昨年からイベントを始めた。「花の舞酒造」(同区)など地元企業と協力して運営している。 時間は午前10時~午後2時。駐車場は同寺駐車場とJAとぴあ浜松麁玉支店に設ける。5月以降もイベントを開催する予
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日本酒に酔って、まつりに酔って ダニー&ダラー、花の舞酒造とコラボ【浜松まつり】
地元の浜松市に根ざしたアパレル製品や食料品を手がける「ダニー&ダラー」(中央区)はこのほど、花の舞酒造(浜名区)とコラボした日本酒「本醸造ダニー&ダラー浜松まつり」を発売した。5月3日開幕の浜松まつりに向け、商品のPRを強化する。 ラベルは同市出身画家フルパチーノさんがデザインした。まつりの「初子のお祝い」と「エネルギッシュな凧(たこ)揚げ」を、クロヒョウとタコで表現するなど独創的な絵柄とした。 遠州弁を社名に生かしたダニー&ダラーの戸田大亮代表(40)は「若い人や海外の人に向け、浜松まつりのアピールにつながれば」と話す。1.8リットル税込み2100円。リカーパーク高木酒店(中央区)など
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消防団活動発信へ学生広報隊創設 浜松・中央区で辞令交付式
浜松市消防団はこのほど、2024年度創設の学生広報隊の辞令書交付式を中央区の市消防局で行った。 隊員は市内の大学、専門学校に在籍するか市内に住む学生の27人。式では浅野哲司団長から辞令書を受け取り「立派な団員になり、周囲の学生にも団員に加わるよう呼びかけて」と訓示を受けた。 市内の専門学校に通う大畑藍さん(19)=浜名区=は「住んでいる街のためにと思って入隊した。消防団の活動は周りではあまり知られていないと思うので、理解してもらえるようにしたい」と話した。 同隊は主に若年層に消防団活動を啓発する。27日は浜名湖花博2024が開催中の浜名湖ガーデンパーク(中央区)で広報イベントに加わる。
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浜松・天竜区で二胡演奏会 ジブリ映画主題歌など披露 しなやかさと哀調帯び
浜松市天竜区二俣町の商業施設「森のマルシェきころ」でこのほど、中国の弦楽器二胡(にこ)の演奏会が開かれた。市内などで二胡の演奏活動を展開するNancy+(なんしぃ)さんと、演奏者でつくるユニット「響(HIBIKI)」がしなやかさや哀調を帯びたしらべを披露した。 響は西洋音楽などの楽曲をピアノ伴奏に合わせて演奏し、Nancy+さんはジブリ映画の主題歌などを奏でた。同会場で7月15日、再度演奏会を開く予定。Nancy+さんは「二胡の音色を聴いた経験が少ない人に、魅力を知ってもらうための活動を続けたい」と話す。
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半僧坊大権現の木彫像 浜名区・方広寺に奉納 秘仏の「お前立ち」に
浜松市中央区の彫刻家池谷雅之さん(69)が、同市浜名区引佐町の方広寺の秘仏「半僧坊大権現」の木彫像を制作し、17日に同寺に奉納した。普段公開していない秘仏の厨子(ずし)の前に安置し、その姿を礼拝者にしのばせるお前立ちとして活用される。 木彫像は、台座を含む高さ60センチ、横幅32センチ、奥行き20センチ。カヤの木の一木造りで、水彩絵の具で色を付けている。秘仏が描かれた版画などを参考に、約半年かけて制作したという。同寺によると、半僧坊大権現の開帳は15年に一度で、次回は2028年の予定。 池谷さんは「永久に歴史に残る作品が作れたのは誉れなこと。普段はお目にかかれない姿をイメージしてもらえた
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ざざんざ織のストールや財布展示 浜松・中央区のアトリエ、21日まで
浜松市中央区の織物工房「あかね屋」による「浜松で生まれた絹の手織物 ざざんざ織展」が19日、同区肴町の三米アトリエで始まった。21日まで。 ざざんざ織は、絹糸をより合わせた「玉糸」を素材にしていて、静岡県の郷土工芸品に指定されている。ネクタイやストールなどの服飾品のほか、革製品の表面に織物を貼り合わせた財布や印鑑ケースといった約300点が並ぶ。出展品の販売もしている。 工房を主催する平松幹雄さん(58)によると、玉糸の太さに変化があるため、でこぼこ感のある柔らかな手触りが特徴という。「丁寧な手仕事で仕上げている。手に取り、織物の魅力を知ってもらえたら」と呼びかけている。
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小ぶりな盆栽にツツジやカエデ 愛好家が展示 21日まで浜松市浜名区
静岡県西部の盆栽愛好家による作品展「秋葉路小品盆栽連合展」(実行委主催)が19日、浜松市浜名区のJAとぴあ浜松浜北営農緑花木センターで始まった。21日まで。 20~90代の愛好家18人が小ぶりな盆栽を中心に一人1席ずつを出品した。ツツジやカエデなどの風情ある作品が会場を彩る。 実行委の市川博昭事務局長は「手のひらサイズの作品から大自然を感じてほしい」と話した。
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静岡人インタビュー「この人」 ジビエ産業振興で地域活性化に挑む 高林麻里さん(浜松市天竜区)
浜松市天竜区春野町杉で2022年から、野生鳥獣肉(ジビエ)加工施設「ジビエ工房ジミート」を営む。異業種との連携を盛んにし、産業の裾野拡大や地域活性化に挑む。44歳。 -ジビエに関心を持ったきっかけは。 「地域の食材を扱う料理店をめぐる団体の活動で、ジビエの魅力を知った。耕作放棄地の増加などを要因にシカの生息圏は広がっており、農家に及ぼす食害の深刻さを痛感した。担い手の高齢化などで閉鎖を余儀なくされた工場を再開させ、食肉の需要を広げることで森林環境保全に貢献できればと考えた」 -活動に賛同してくれる事業者が増えた。 「地域で活動する猟師の理解を得て、シカの個体の提供を受けている。販売面
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飯塚が男子200に参戦、高レベル 5月3日に静岡国際陸上
5月3日にエコパスタジアムで行われる陸上の日本グランプリシリーズ第5戦、第39回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)のエントリー選手が18日までに発表された。男子200メートルは4大会連続となるパリ五輪出場を目指す飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)をはじめ、大会2連覇を狙う日本選手権覇者の鵜沢飛羽(筑波大)らハイレベルな陣容になった。 男女の200メートル、400メートル、800メートル、400メートル障害、走り高跳び、ハンマー投げと男子砲丸投げの13種目を実施する。男子800メートルは昨年、5年ぶりに日本選手権を制した川元奨(スズキAC)が参戦。男子400メート
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レンタリース浜松 2025年春に吸収合併 静岡トヨタ自動車
遠州鉄道(浜松市中央区)は18日までに、いずれもグループ会社の静岡トヨタ自動車(静岡市駿河区)とトヨタレンタリース浜松(浜松市中央区)を2025年4月1日に合併すると発表した。 静岡トヨタ自動車を存続会社とする吸収合併方式。両社の経営資源を共有し、自動車関連サービス事業の効率化を図る。合併の前後で、トヨタレンタリース浜松の店舗名や商品、サービスなどは変更しない。 2023年3月期の静岡トヨタ自動車の営業収益は634億4100万円、トヨタレンタリース浜松は45億9200万円。
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ヤマハ発動機グループ施設に無人店18店舗 MV東海
マックスバリュ(MV)東海はこのほど、ヤマハ発動機グループの静岡県内施設に無人店舗「Max(マックス)マート」を18店舗オープンした。 浜松、磐田、掛川、袋井、湖西市、森町の工場や事務所などの一角に2023年10月から24年3月中旬にかけて開設した。多くが24時間営業という。 ヤマハ発によると、各施設の食堂などに併設して有人で運営していた全ての企業内ショップをMaxマートに変更した。無人店舗は各施設で働く計9千~1万人の従業員向けで、営業時間の延長や福利厚生費の削減につながることなどを理由に導入を決めたという。
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エンシュウ、溶接新工法で米企業と協業 EV向け部品需要対応
エンシュウは18日、溶接装置メーカーの米最大手リンカーン・エレクトリック社と、電気自動車(EV)部品に対応する新溶接加工システムの提供で協業すると発表した。アルミ素材などの高溶着を可能にする「ホットワイヤ装置」とレーザーを融合させたリンカーン社開発の新加工法をベースに、顧客ニーズに応じて周辺機器を含めた生産システムを総合的に提案する。 リンカーン社が手がける新加工法「プレシジョンパワーレーザー」を用いた装置を日本で初めて販売する。自動車部品メーカーに、バッテリーケースやシャシーなどの加工向けに売り込む。EVシフト進行で部品軽量化を目指したアルミ化や一体成形する「ギガキャスト」導入が進む中、
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特許取得社員と鈴木社長ら座談会 スズキ
スズキは18日、自動車関連などの特許を取得した社員と、鈴木俊宏社長ら役員との座談会を浜松市中央区の本社で開いた。知的財産(知財)活動を強化しようと昨年から始めた取り組み。 特許を取得した16人がプレゼンテーションした。衝突時の保護を目的に発明した「四輪電池パックの固定の仕方」で特許を取得した社員が開発の経緯を説明すると、役員から質問やねぎらいの言葉を受けた。 鈴木社長は「(知財創出を)しっかりサポートしていく。柔軟な発想から特許を取得し、商品化されれば(客などに)喜ばれ、後輩社員の刺激にもなる」と述べた。
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トクラス、温室ガス削減目標 国際団体から認定
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市中央区)はこのほど、直接・間接的に排出する温室効果ガスを2031年度までに21年度比で46・2%削減するなどとした目標が、国際環境団体「SBTイニシアチブ」の認定を取得したと発表した。 環境問題に対する取引先の意識を高め、脱炭素に向けた取り組みの促進を図る。23年3月までに世界で2310社、国内は369社が認定を受けている。
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着物、浴衣で花畑散策いかが? 21日までレンタルサービス 浜名湖花博
「浜名湖花博2024」(実行委員会主催)を開催中の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で21日まで、着物や浴衣のレンタルサービスが行われている。来場者は和装姿で花畑での記念撮影や散策を楽しんでいる。 貸し出しを行うのは中古着物の販売、手作り体験工房などを手がけるカラフルスタジオ(同区)。子どもや大人用に加え、犬用の衣装も用意。手ぶらで申し込めることから、外国人観光客にも人気があるという。 18日は、市内の南米系外国人学校に通う高校生3人が浴衣姿で花見を満喫していた。ジュリア・ユカリさん(16)は「初めて浴衣を着た。すごくかわいくて、印象的な思い出になる」と笑顔を見せた。 受け付けは
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インクルーシブ社会考えて 6月にイベント 実行委が浜松市長訪問
障害の有無や年齢、性別、国籍にかかわらず誰もが楽しめるイベント「チャレンジ・トゥ・インクルーシブin浜松2024」(浜松市共催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委メンバーらが18日、市役所を訪れ、中野祐介市長に開催趣旨や概要を説明した。 イベントは6月23日に浜名区の浜北総合体育館「サーラグリーンアリーナ」で開催する。多様な参加者が一緒にスポーツや遊び、浜松産食材で作った健康食などを楽しむ。互いの特性を理解した上で自分たちでルールなどを考えて遊んだり、ブースを設けて企業・団体のインクルーシブの取り組みを紹介したりする。県内12のスポーツチームも協力する。参加無料。 訪れたのは実行委員長の
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聖隷浜松病院に消化器センター 小児から成人へ移行期医療、適切に
聖隷浜松病院(浜松市中央区)は2024年度、消化器疾患に関する診療科が連携を強める消化器センター(鈴木一史センター長)を開設した。消化器診療の症例数が県内でも多い同病院が、小児期医療と成人期医療をつなぐ移行期医療をより適切に行えるようになったのが特徴という。 上部消化管外科、消化器内科、小児科、小児外科、胆管膵(すい)外科、大腸肛門科を中心に医師、看護師、臨床工学技士ら医療スタッフが連携する。これまでも複数の診療科によるカンファレンス(診療についての話し合い)は行ってきたが、より横断的に診療を行うようにし、患者にとってこれまで以上に最適な医療を提供する。 同病院は22年度、内視鏡検査数が
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歌謡大会で130人出演 浜松市天竜区
歌謡大会「春の歌まつり」(島育子とニュースター音研主催)がこのほど、浜松市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで開かれた。市内外から約130人が出演し、日頃の練習の成果を披露した。 参加者は着物やドレスを身にまとい、「海峡わかれ町」「風雲二俣城」など自慢の一曲を歌った。会場では能登半島地震への義援金を募り、浄財約4万8千円が集まった。
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二俣の名所、歩いて巡る 40人満喫 浜松市天竜区
浜松市はこのほど、天竜区の二俣地域で「第42回天竜歩け歩こう会」を開いた。市内外の家族連れら幅広い年代の約40人が参加し、晴天の下で散歩を満喫した。 天竜区役所を発着点に、鳥羽山城跡や二俣城跡などを巡る約8キロのコース。気温20度を上回る中、休憩をこまめに取りつつ地域の名所を回った。参加者はゆっくりとしたペースを保ち、自然の心地よさを感じている様子だった。
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花博来たら奥浜名湖も訪れて! 6月2日まで「グルメラリー」浜松
浜松市浜名区の奥浜名湖商工会は、同市中央区で開催中の「浜名湖花博2024」の来場者に奥浜名湖地域まで足を運んでもらおうと、イベント「奥浜名湖観光グルメラリー」を実施している。6月2日まで。 期間中に花博会場を訪れるほか、商工会加盟の観光地や飲食店など取扱店1店舗を利用する。花博の入場券と取扱店のレシートを応募用紙に添付して店舗内の応募箱に入れると、抽選でうなぎや地元ブランド肉、銘菓などの特産品が当たる。対象店舗は計54店舗。 応募用紙は同商工会本所や取扱店で入手できる。花博会場や取扱店で専用のQRコードを読み込めばスマホなどでも応募可能。担当者は「風光明媚(めいび)な奥浜名湖の地域資源に
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アマ音楽家が演奏会 天竜区佐久間で27、28日 浜松
浜松市天竜区佐久間町の飲食店「あい川」は27、28の両日、春の音楽会を開催する。県内外のアマチュア音楽家約20組が出演する。 中南米の打楽器スティールパンやインドの弦楽器シタールなどの演奏が披露されるほか、チンドンのパフォーマンス、ジャズなどさまざまな音楽が楽しめる。入場無料で飲食は有料。 問い合わせは同店<電053(967)3736>へ。土、日、月曜のみ連絡できる。
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曳馬川の治水巡り市長と意見交換 中央区の地元自治会長 浜松
浜松市中央区の曳馬川流域7自治会でつくる「曳馬川浸水対策協議会」(会長・鈴木芳次曳馬地区自治会連合会長)はこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、曳馬川の治水対策について意見交換した。 同協議会はここ数年の豪雨災害で曳馬川が氾濫し、道路冠水や床上・下浸水などの被害が相次いだことを受け、防災意識や治水知識を高めようと2023年8月に発足した。市の担当職員を招いて勉強会を開いたり、住民に自助を啓発したりしている。 7自治会の会長7人は曳馬川の構造や浸水被害などについて説明。市が曳馬小と曳馬中の校庭に雨水を一時的にためる「校庭貯留」を推進していることに感謝し、「将来的には地下貯留施設ができれば」
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方広寺の“宝”30点公開 市有形文化財の絵画など 浜松・引佐町
浜松市浜名区引佐町の方広寺で5月6日まで、寺宝を紹介する「宝物展」が開かれている。同寺を開山した無文元選(むもんげんせん)禅師の肖像画など、3月に市有形文化財に指定された絵画を含む掛け軸や書状、木彫像など計約30点を公開している。 有形文化財は「絹本著色二祖慧可像(けんぽんちゃくしょくにそえかぞう)」と、「紙本著色(しほんちゃくしょく)無文元選像 文明十二年友勝の賛がある」の2点。二祖慧可像は中国・元時代の仏画の優品で、無文元選像は室町時代にさかのぼる禅師の肖像画として貴重という。 松浦正淳庶務部長は「昨年に生誕700年を迎えた開山さま(無文元選禅師)を多くの人に知ってほしい」と話した。
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タケノコ掘り体験で春満喫 新1年生「採れた!」 浜松・西都台小
浜松市中央区の西都台小の1年生40人が18日、学校裏の竹林でタケノコ掘りを体験した。同校児童の愛称「竹っ子」の仲間入りを果たした新入生を祝う毎年恒例の行事。 児童はタケノコを傷つけないように慎重にスコップで掘り進めた。ボランティアの保護者や民生委員らの手を借りながら、最後は「せーの」のかけ声で引っ張り出し、「採れた!」と大きな声で喜んだ。 タケノコは家に持ち帰るという。矢島絢音さん(6)は「土の中から取り出すのが大変だったけど、楽しかった」と笑顔だった。 同校は竹林の地主の協力で、竹炭づくりの授業や竹細工に取り組むクラブ活動など、竹を活用した教育に力を入れている。 (浜松総局・池田悠
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タケノコ掘り進め「うんとこしょ」 年長児が収穫体験 浜松市浜名区・細江保育園
浜松市浜名区細江町の細江保育園の年長園児25人が18日、同町の熊野神社近くの竹やぶでタケノコ掘りを楽しんだ。卒園児を子どもに持つ農家の協力で毎年実施している恒例行事。 子どもたちは、土から顔を出したタケノコを発見すると「見つけた」「大きい」と喜びの声を上げ、スコップを使って土を掘り進めた。くわを入れてもらった後、数人がかりで「うんとこしょ」と引き抜き、収穫した。 タケノコは1本ずつ家に持ち帰り、残りは19日の給食で焼き肉丼に入れて味わうという。前嶋一槻君(5)は「根っこがどっちにあるかのクイズも楽しかった。家ではタケノコスープか、タケノコうどんで食べたい」と笑顔を見せた。
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グランドホテル浜松 マリオットに 「地方都市に世界の富裕層誘客」
グランドホテル浜松(浜松市中央区)など全国44のホテル・旅館を展開するホテルマネージメントインターナショナル(HMI、東京都)と世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナルが17日、戦略的パートナーシップを結んだ。グランドホテル浜松は新ブランド「浜松マリオットホテル」として新装オープンを目指す。 マリオットグループは浜松初進出。京都、神戸、沖縄など国内の他の6ホテルと併せて改装する。客室を広く、高級感のある内装にするなどし、2025年秋から順次、開業する。 世界139の国と地域で8800施設を展開するマリオット・インターナショナルのブランドを生かし、訪日外国人の誘客を図る。東
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浜松など激しい雨 南部で突風も発生 軽乗用車2台が横転
上空の寒気と高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で静岡県内は17日未明から朝にかけて大気の状態が不安定になった。浜松市中央区では1時間雨量が54・5ミリの非常に激しい雨が降り、4月の観測史上最大を記録した。 浜松市南部には一時、大雨警報が発令され、突風も発生。同区都盛町の市道交差点では同日午前4時45分ごろ、付近のガソリンスタンドに置かれていた軽乗用車2台が横転し、信号待ちをしていたミニバイクに接触した。浜松東署によると、ミニバイクに乗っていた同区の男性(60)が足首や手首などに軽傷を負ったもよう。 静岡地方気象台によると陸側と海側からの風がぶつかり、浜松市付近で局所的な前線ができた可
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林業の労災 スマホアプリで防ぐ 浜松医大病院と静岡県の研究グループが開発 24年度中の実用化目指す
死傷者発生率が高いという林業の課題の解決に向け、浜松医科大付属病院臨床研究センターの小田切圭一准教授、静岡県森林・林業研究センターの山口亮上席研究員らの研究グループが、労働災害予防のアプリを開発している。山林で作業者同士が近づくと、伐採した木が当たる危険がある。アプリは近接時、スマホのアラームが鳴るなどして警告する。事業者の協力を得て2024年度中の実用化を目指す。 アプリは1台のスマホから発せられる電波を別のアプリ導入済みスマホが検知し、電波の強さ加減から距離を把握して近接時に音や振動が発生する。無駄な通信を減らして電力消費を抑え、お互い離れた状態なら24時間以上起動していても電池切れを
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4施設で学級、学年閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小学校4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計93人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 清水町1施設25人、沼津市2施設59人、浜松市中央区1施設9人
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介護や防災対応 セニアカー提案 スズキ、大阪で出展
スズキは大阪市で17日開幕した「バリアフリー2024」に、電動車いす「セニアカーET4D」や、電動車いすの足回り技術を応用した「電動モビリティベースユニット」を出展した。同市で5月30~31日に開かれる「防犯防災総合展2024」にも参加する。 関係職員の負担軽減など介護施設や防災業界の課題解決に向けて活用事例を紹介する。セニアカーは水害に備えて浜松市のデイサービスセンターで展開した避難訓練のほか、北海道・小樽市の商業施設内で運営するデイサービスと連携した買い物リハビリの実践例をパネル展示する。電動モビリティベースユニットは移動や運搬、配送など多様な用途での活用方法を防災関連企業や自治体担当者
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社会課題解決事業に力 ソミックMHD 磐田の新社屋拠点
自動車部品製造を手がけるソミックグループの事業統括会社ソミックマネージメントホールディングス(SMHD)は17日、今月から本社機能を移転した磐田市の新社屋で記者会見し、既存事業の競争力強化に加え、社会課題解決につながるビジネスに力を入れる方針を示した。新規事業の開発に向けて同日、市と連携協定を締結。新社屋を拠点に、地域や異業種とも連携し、新しい価値を創出するビジネスを模索する。 新社屋はJR磐田駅北口の旧専門学校ビル。管理部門などの約150人が浜松市中央区から磐田市に移った。同グループは自動車用ボールジョイント(軸受)などを主力製品としているが、人口減少に伴う人手不足や環境対応など製造業の課
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新配車アプリで利便性向上 遠鉄タクシー、自動システム強化 待ち時間短縮
遠鉄タクシー(浜松市中央区)はデジタル技術を活用して客の利便性を高める取り組みを強化している。自動配車システムを2月に刷新して配車の効率化を図り、利用者がスマートフォンでタクシーを呼べるアプリを「EタクPlus(プラス)」と改めて17日から開始。コロナ禍に減少した運転手を確保しようと採用を強化し、2~3月に約40人を雇用した。 自動配車システムは、配車業務サービスを手がける電脳交通(徳島市)のシステムを採用し、人の手を掛けずに自動でタクシーに指示する割合を4割から8割に引き上げた。配車を受け付けてから客が乗車するまでの平均待ち時間は約9分で、比較はないが短縮につながったという。 同社は
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静新地域貢献顕彰 たんぽぽ賞 新聞 安心 学びお届け
静岡新聞社と静岡新聞取扱販売店の店主で組織する静新会は、新聞販売店スタッフの地域貢献を顕彰する「たんぽぽ賞」の受賞者を決めた。人命救助、高齢者保護をはじめ、環境美化緑化、ボランティアなど、地域に貢献した活動から選んだ。「たんぽぽ賞」の表彰は今年で16回目。県内約4800人の新聞販売店スタッフが、大切な新聞を届けながらあなたのまちを見守っている。本年度の受賞事例の一部を紹介する。 動く防犯カメラ 見守る 薮崎新聞店育伸社、いけたに新聞店、藤枝江崎新聞店 藤枝市内の新聞販売店全5社による「新聞販売店バイク車載カメラ見守り」=新聞販売店の地域活動をたたえる2023年度「地域貢献大賞」(日本新聞
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鈴木氏推薦の野党系 自民に先手で存在感 次期衆院選躍進狙う【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けて、連合静岡と国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブが17日、前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦、支援を決めた。鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)のどちらを支援するか方針が決まらない自民党県連に対し、野党系が先手を打つ形になった。自民の支持率が低迷する中、知事選で野党の存在感を高め、次期衆院選での躍進につなげたい狙いも垣間見える。 旧民主党の流れをくむ政党、会派を支援する連合静岡は、旧民主党で衆院議員を務めた鈴木氏を推薦してきた経緯があり、今回の知事選でも、鈴木氏の豊富な首長経験を評価する声が大勢を占めた。一部の産業別労働組合
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企業・団体 盛り上げ一役 ガーデンパーク会場に週替わり出展【浜名湖花博2024】
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が開かれている浜松市中央区の浜名湖ガーデンパーク会場では期間中、静岡県内の企業・団体が週替わりでブースを出展するウイークリーイベントが開かれている。21日までは「浜名湖」をテーマに、関連する三つの企業・団体が体験イベントや商品の販売などを行っている。 「ドウマン」の名で知られる浜名湖特産のノコギリガザミの養殖事業化を目指すエフ・シー・シー(浜名区)は、ドウマンや養殖の仕組みなどを紹介するパネルを展示。養殖でのみ入手可能な脱皮直後の「ソフトシェルクラブ」の販売を見据え、同種の海外産のソフトシェルクラブを使い、地元ハンバーガーシ
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浜松新電力と命名権契約更新 花川運動公園庭球場
浜松市と浜松新電力は17日までに、中央区の花川運動公園庭球場のネーミングライツパートナー(命名権者)の契約を更新した。同庭球場は引き続き、通称「浜松新電力テニスコート」として活用される。 契約期間は1日~2026年3月末の2年間。締結は3月28日。契約額は年間60万円(税抜き)で、市の財源になる。同社は市内産の再エネ電力を売買する地域新電力会社。22年4月~24年3月末に命名権者として契約していた。
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種育て 地域でシェア 循環“持続可能な街”へ始動 浜松・富塚協働センター
浜松市中央区の富塚協働センターは16日、果樹の育成と、種を分かち合う「シェアシード」のプロジェクトを同センターで始めた。種は住民が自宅で育て、循環して利用する“持続可能な街”を目指す。 同センター内の児童会に通う富塚小の児童など約40人が参加した。実験農園のフォレストガーデン富塚が協力し、種取りや苗木を植える作業に汗を流した。屋外の庭では、児童が馬ふんと水を手で混ぜた堆肥を畑に入れ、スコップを使って穴を掘り、ブルーベリーやグアバなどの果樹の苗を植えた。シカクマメのさやをむき、種を取る作業も行った。 全国公民館連合会によると、シェアシードなどの取り組みをする公民館は
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産業発展活動など団体に助成交付書 県西部しんきん地域振興財団
静岡県西部しんきん地域振興財団(浜松市中央区)は15日、西部地域の産業発展活動などに取り組む団体を対象にした本年度の助成交付決定書交付式を同区のホテルで開いた。 交付先は地域産業、文化芸術・スポーツ、国際交流、健康福祉・快適環境増進の4分野に取り組む100事業(98団体)で総額1100万円。交付式には各団体の代表者ら約120人が出席し、御室健一郎理事長が助成団体代表の8団体に交付決定書を手渡した。御室理事長は「地域の活性化や発展の一助になればうれしい」とあいさつした。交付実績は今回を含めて累計2191件、約2億2000万円になった。式後、交流会を開き、出席者は親睦を深めた。
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仏殿前で住民らパフォーマンス 初山宝林寺で龍文坊大祭 浜松市浜名区
浜松市浜名区細江町の初山宝林寺でこのほど、演舞や音楽演奏などのステージを楽しむ「龍文坊(りゅうもんぼう)大祭」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。文化財を活用して地域の文化振興を図る春の恒例行事。 国指定重要文化財の仏殿の前で、市内の愛好団体などがエイサー、殺陣、よさこいなどのパフォーマンスを繰り広げた。地元の浜松湖北高吹奏楽部の生徒も演奏を披露した。境内では、約30店舗が並んだマルシェや餅投げも行われ、多くの来場者でにぎわった。 龍文坊は、同寺初代住職の独湛(どくたん)禅師の弟子。火よけや家内安全などの神として信仰されている。龍文坊を祭る龍文堂では、祈とうも行われた。
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鳥テーマの陶芸作品ずらり 30日まで 浜松市中央区
浜松市中央区の陶芸家大塚人詩江[としえ]さん(54)の個展が30日まで、同区三和町の「Cafe Brown(カフェ・ブラウン)」で開かれている。 鳥をテーマにした置物や花瓶など約150点を出品した。ハシビロコウのデザインを施した皿や、クジャクの羽をかたどった時計が来場者の目を楽しませている。 1998年に渡米し、陶芸を始めた大塚さん。現在は市内を中心に約20人の生徒を指導する。自由な発想で創作活動を続けた米国での経験を生かし、生徒たちにも個性を大切にする「ニューヨークスタイル」で教えているという。大塚さんは「作品を見て幸せな気分になってもらえれば」と呼びかけた。
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息の合った音色 聴衆魅了 浜松日体中・高 吹奏楽部定演
浜松日体中・高吹奏楽部はこのほど、第24回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区のアクトシティ浜松大ホールで開いた。 2部構成でアルフレッド・リードの「エル・カミーノ・レアル」、ジェイムズ・バーンズの「交響曲第3番」などを発表した。定演は同部にとって最も大きな本番の一つだといい、息の合った演奏に訪れた約1100人が聴き入った。
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天竜区で花まつり 北遠仏教青年会 浜松市
浜松市天竜区や磐田市豊岡地区の寺院の僧侶でつくる北遠仏教青年会(太田康文会長)はこのほど、釈迦(しゃか)の生誕を祝う「花まつり法要」を浜松市天竜区船明の文花堂会館で開いた。会員僧侶約10人が、無病息災や家内安全を祈り読経した。 僧侶は祭壇の花御堂(はなみどう)に安置された誕生仏の像に祈りをささげた。参列者らはひしゃくを使って甘茶を注いだ。 法要は釈迦の誕生日である8日の前後に毎年行っている恒例行事で、あわせて北遠地区の物故者追悼法要も行われた。太田会長は釈迦が残した言葉を引用しつつ「誰もがかけがえのない存在と認識しながら、普段の生活を送ってほしい」と話した。
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「シイタケ成長楽しみ」 来年秋の収穫へ菌打ち 水窪小1~4年生 浜松市
浜松市天竜区水窪町の水窪小の1~4年生8人は15日、同小でシイタケの菌打ちを体験した。児童は来年秋ごろの収穫を期待し、シイタケの菌を木に打った。 水窪の林産物に興味をもってもらおうと毎年実施している。水窪町森林組合の職員が講師を務め、キノコの種類や菌打ちの手順を教えた。 児童は電動ドリルで木に直径約1センチの穴を開けた後、菌が付いた種駒と呼ばれる木片を穴に埋め込んだ。3年の鈴木啓史君(8)は「キノコについて学ぶことができて楽しかった。シイタケの成長が楽しみ」と振り返った。同組合の熊谷啓司組合長は「水窪の豊かな自然を知るきっかけにつなげたい」と話した。
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春の陽気 ワインで乾杯 屋外イベント 浜松市中央区
屋外でワインなどを販売するイベント「まちなかワインテラス」(実行委主催)がこのほど、浜松市中央区の新川モールで開かれた。家族連れや友人グループらが来場し、春の陽気の下で飲食を楽しんだ。 実行委代表で、ワインの移動販売を手がける後藤みゆきさん(33)=豊橋市=が企画した。後藤さんの親族が浜松市中央区で営む酒屋「エスポアごとう」が協力し、ロゼを中心とした8種類のワインや梅ジュースを提供した。ピザやパテ、ホットドッグなどを販売する出店も軒を連ねた。 イベントは2022年に始まり、今回で4回目。後藤さんは「浜松の街歩きに合わせて、多彩なワインを味わってもらえたら」と話した。
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外国人の被害通報 対応訓練 浜松・天竜署
天竜署は16日、犯罪被害に遭った外国人からの通報に対応する訓練を同署水窪分庁舎で行った。技能実習生として来日し、浜松市天竜区水窪町の特別養護老人ホーム「みさくぼの里」で働くベトナム人女性3人が手順などを見学した。 訓練は日本語を話せないベトナム人女性がバッグを奪われ、交番を訪れる想定で行われた。署員は機器に搭載された翻訳アプリを活用して「いつ盗まれたか」「けがの有無は」などと質問し、状況を確認。県警の通信指令室と教養課国際センターの通訳とつないで3者同時通話を行い、発生地点や犯人の特徴などを共有した。 防災や交通などに関する講話も行った。同署の新村淳水窪担当次長は「気を付けるべき点や事件
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 12日はマゴチやメジナ、アジ、サンノジ、タカベ、30センチのオナガダイ。13日は小マダイやアイゴ、スズメダイ、タカベ、ベラ、マアジ、ネンブツダイなど。14日はメジナやアイゴ、スズメダイ、タカベが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は水温がまだ上がらないため、フカセ釣りでメジナ、胴つき仕掛けでカサゴ狙い。サビキ釣りで豆アジや小ムツが釣れるが、数は少ない。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 11日午後の沼津沖船釣りは1キロ前後のマダイや1.5キロ前後のクロダイが多数。20センチ前後
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山住神社で春季例大祭 地域の発展祈願、厳かに 浜松・水窪
浜松市天竜区水窪町の山住神社で17日、春季例大祭が執り行われた。参列者は標高約1100メートルに位置する山あいの本殿で地域の発展や安全を祈願した。 自治会関係者や地元企業の代表など18人が参加した。厳かな雰囲気の中、参加者は玉串をささげ、両手を合わせた。 同神社は、徳川家康が祈願して戦の難から逃れた神社として言い伝えられている。例大祭は毎年4月と11月に実施している。
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大自在(4月17日)主将と首将
主将と言えば、スポーツでチームの先頭に立って統率する人のこと。いわゆるキャプテン。だが、手元の辞書を引けば「首将[しゅしょう]」ともある。そちらはなじみがなく、原稿入力ソフトでも漢字変換されない。 キャプテンのつづりは「Captain」。ラテン語で頭や首を意味する「Caput」が語源という。なるほど。首将という訳に膝を打った。 スポーツの祭典、100年ぶりとなるパリ五輪の開幕まで100日と迫った。きのうギリシャで採火式が行われ、聖火はフランスの首都に向けて運ばれる。首都は英語で「Capital」。これも「Caput」が語源とされる。 日本オリンピック委員会(JOC)は、パリ五輪日本選手
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静岡人インタビュー「この人」 「リオ・ブランコ国家勲章」を獲得した外国人学校の理事長兼校長 松本雅美さん(浜松市中央区)
ブラジル政府が外交分野などの功労者に贈る「リオ・ブランコ国家勲章」を受けた外国人学校ムンド・デ・アレグリア(浜松市中央区)の理事長兼校長。大学でスペイン語を学び、民間企業での勤務経験後、2003年に同校を開校した。20年以上にわたり、ペルーやブラジルなど南米系の子どもたちの教育に力を入れてきた。三重県出身。 -受賞の感想は。 「学校の取り組みが認められてうれしい。苦労も多かったが、たくさんの人が手を差し伸べてくれたおかげ。信念を持って続ければ思いは伝わる。約20年、子どもたちに成長させてもらい、感謝している」 -学校を開校した理由は。 「子どもを持つペルー人の親たちから、『浜松に母国
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自民静岡県連、揺れる「支援」 支部先行、鈴木氏か大村氏か「分裂含み」【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選は元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)による選挙戦が確定的となり、自民党県連がどちらを支援するかが焦点となっている。異例ずくめの短期決戦でようやく選考方針を決めたが、一部支部が先んじて支援の旗印を鮮明にする。支援先を一本化できるかは見通せず、県連と支部の足並みが乱れた2017年の知事選を想起する関係者もいる。 「どちらに決まっても、別の地域から批判が出るのは仕方がない」。城内実県連会長(衆院静岡7区)は15日の記者団の取材に、候補者選考の難しさを指摘した。「推薦出し合戦みたいなのはちょっと控えていただきたい」とも述べ、17日に
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大島花子が静岡県内でライブ
故坂本九の長女でシンガー・ソングライターの大島花子が19~21日、デビュー20周年を記念したライブを静岡県内3カ所で開く。これまでも県内を巡ってきた大島は「毎回『ただいま』と帰ってくる気持ちでマイクを持つ。皆さまに会うのが楽しみで仕方ない」とコメントを寄せた。 大学在学中にミュージカル「大草原の小さな家」で初舞台を踏み、その後歌手を志し作詞作曲を開始。2003年、父の「見上げてごらん夜の星を」でメジャーデビューした。命の尊さや日常の輝きをテーマに、人権イベントや高齢者施設、病院などに積極的に足を運び、歌を届けている。 ライブ日程は19日午後7時半からメリーユー(浜松市中央区)、20日午後
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塩谷氏の離党勧告確定 裏金事件巡る再審査請求、自民が却下
自民党は16日、派閥の政治資金パーティー裏金事件で離党勧告処分を科した安倍派幹部、塩谷立氏(衆院比例東海)による再審査請求を却下した。森山裕総務会長が岸田文雄首相に報告し、処分が確定。裏金議員への党処分は完了した。ただ、不服を唱えた塩谷氏が求める裏金事件の実態解明、説明責任などの課題は依然として残る。 塩谷氏は、再審査請求が認められなければ離党届を提出するとの意向に変わりないか記者団に問われ「基本的にはそうだ」と回答。地元支援者に相談し、週明けにも最終判断する考えを示した。25日までに離党届を出さなければ除名となる。 再審査請求を受けた16日の総務会は、森山氏ら総務会幹部に対応を一任した
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【静岡県知事選】自民党浜松、特定候補の推薦見送り 各支部判断へ
浜松市議会最大会派の自民党浜松は16日、定例総会を開き、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選について、会派として特定候補の推薦を見送り、市内党13支部の判断に委ねることを決めた。 関係者によると、市長を4期16年務めた鈴木康友氏(66)を推す強い意見がある一方、党県連推薦候補の決定前のため、会派としての判断に慎重な意見があったという。鈴木氏が旧民主党出身であることや、地元選出の城内実衆院議員(静岡7区)が県連会長を務めていることなども影響しているとみられる。 同会派の鳥井徳孝会長は報道陣の取材に対し、「会派の意向が各支部の決定に影響を与えてはいけない。各支部でも(推薦候補の)温度差が
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浜松市中央区のコンビニでATM窃盗未遂 ガラス突き破り、持ち去ろうとしたか
16日午前4時20分ごろ、浜松市中央区法枝町のローソン浜松法枝町店で、何者かがフォークリフトのような車両でガラス扉などを突き破って侵入し、ATMを持ち去ろうとした。浜松中央署は窃盗未遂事件として犯人の行方を追っている。 同署によると、ATMを持ち去ろうとしたが、運び出すことができずそのまま逃走したとみられる。 当時店は営業時間外で、警備会社からの通報で発覚した。レジ周辺に物色した痕跡があり、詳細な被害は確認中としている。複数犯の可能性もあるとみて捜査を進めている。 現場はJR浜松駅から南へ約3キロの住宅や農地などが点在する地域。
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サニブラウン、松本(浜松市立高出)ら 世界リレー代表 陸上五輪予選
日本陸連は16日、パリ五輪リレー種目の予選を兼ねる世界リレー大会(5月4、5日・バハマ)の代表選手を発表し、男子400メートルリレーには、世界選手権の100メートルで2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(東レ)、柳田大輝(東洋大)、上山紘輝(住友電工)ら6人が名を連ねた。 男子1600メートルリレーは400メートルの日本記録を持つ佐藤拳太郎、中島佑気ジョセフ(以上富士通)、佐藤風雅(ミズノ)ら7人を選出。全員が混合1600メートルリレーのメンバーも兼ねる。女子400メートルリレーは鶴田玲美(南九州ファミリーマート)、君嶋愛梨沙(土木管理総合)らが入った。混合1600メートルリレーの女子選
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天竜区の国道152号 30日、交通規制解除
浜松市は16日、昨年6月の台風2号による豪雨で片側交互通行と夜間通行止めの規制が続く浜松市天竜区龍山町の秋葉トンネル北部の国道152号について、30日午前5時から規制を解除すると発表した。約10カ月ぶりに災害前の状態に戻す。斜面下部の復旧工事が完了するなど安全性が向上した点を考慮した。 2020年7月の豪雨で内壁にひび割れなどが見つかった秋葉トンネルは復旧工事に着手するため、5月15日午前10時から終日通行止めとなる。規制解除は25年2月末の予定で、迂回(うかい)路は天竜川沿いの県道大輪天竜線や市道天竜鮎釣南線を利用する。
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農家と買い物客ライブでつなぐ やさいバスとMV東海 売り場画面越しに魅力やこだわり発信
農産物輸送のやさいバス(牧之原市)とマックスバリュ(MV)東海(浜松市中央区)はこのほど、野菜の生産者と買い物客をライブ中継でつなぐ取り組みを始めた。3月下旬に開店したMV東海浜松新橋店(同区)の青果売り場に、小型のモニター付きカメラを設置し、スマートフォンを活用して生産者が商品の魅力や栽培のこだわりを直接伝えた。 4月中旬にはまるたか農園(浜名区)の鈴木崇司さん(45)が生産現場から店舗に声を届けた。同農園で栽培したミニトマトを店舗内で試食した中央区の会社員雨宮恵さん(38)の「こんなに甘いのはなぜか」との質問に「養分をたっぷり吸わせているから」と答えた。 やさいバスの山本沙也香さんは
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日中屋外対応のレーザー照明開発 浜松のパイフォトニクス クレーン荷降ろしで活用想定
光学機器メーカーのパイフォトニクス(浜松市中央区)は16日、直射日光下でも点状の光を床や壁に示せる白色レーザー照明「ホロライト・レーザー」を開発したと発表した。港や建設現場で使うクレーンなどに取り付け、荷降ろし位置を示して安全性を高める照明としての販売を見込む。5月から受注を始める。 昼間の屋外使用に対応した同社の照明は初めて。超高輝度な白色レーザー光源と光学素子を組み合わせて開発した。規格電力25ワット、100ワット、225ワットの屋外用と、屋内用25ワットの計4種類を用意した。225ワットの製品が示す光の点は直射日光下の30メートル先でも十分に見える明るさという。 価格は税別25万~
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杏林堂店舗にCO2削減「CNLPガス」 エネジンと供給協定
LPガス販売のエネジン(浜松市中央区)とドラッグストアの杏林堂薬局(同)は16日、二酸化炭素(CO2)排出量が実質ゼロのカーボンニュートラル(CN)LPガスの供給協定を結んだ。 同薬局の十数店で従業員や総菜テナントが調理などに使う年間約10トンのガス(200万円相当)を、2%ほど割高なCNLPガスに換える。約33トンのCO2削減につながるという。 同市浜名区の同薬局小松店で調印式を行った。同薬局の小河路直孝社長は「環境や地域のためにできることから始めようと導入した」と述べ、エネジンの藤田源右衛門社長は「協定を契機にさらにCNLPガスを広めたい」と話した。 CNLPガスは、ガスの採掘から
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【静岡県知事選】県議会ふじが鈴木氏、大村氏に聞き取り 候補選定作業を継続
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは16日、知事選への立候補を正式表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)と、元副知事の大村慎一氏(60)からそれぞれ、県政運営や政策の構想を聞いた。所属議員の評価は分かれ、「甲乙つけがたい」との声も聞かれた。会派は支援する候補者の選定作業を17日も続ける。 両者への聞き取りは非公開で、それぞれ約45分間行われた。会派からは、防災対策▽リニア中央新幹線問題▽浜岡原発▽浜松市の新野球場整備―といった県政課題をはじめ、県東部、中部、西部それぞれに必要な施策などを質問した。関係者によると、両者はリニアや新野球場の整備を推進する立場を示し、政策に大きな差はなかった
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絵画教室生の風景や人物画120点並ぶ 21日まで浜松・中央区
浜松市中央区の画家小杉義武さんが講師を務める絵画教室の合同作品展が16日、同区のクリエート浜松で始まった。21日まで。 アトリエYOU、杉友会に通う約60人が水彩や油彩など約120点を出品した。50号以上の作品も数多く並ぶ。フランスの田舎の風景やウクライナ侵攻に怒る男性など個性豊かな作品が来場者を楽しませている。 小杉さんは「アートの見方が広がるようなきっかけになれば」と話した。
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アイスホッケー「優勝できた」「友達できた」 全国制覇、浜松の小学生2人が報告
3月に横浜市で行われた第12回全日本小学生低学年選抜アイスホッケー大会で優勝した北信越・東海選抜Aチームの浜松市の小学生2人が15日、中央区の市教委で大会結果を宮崎正教育長に報告した。 2人は浜名区の伎倍小4年疋田有君と中央区の蒲小4年山内凛太朗君。同区の浜松スポーツセンターを拠点に活動する浜松パイレーツに所属し、前回の大会の優勝メンバーにも選ばれている。疋田君は「仲良く活動し、優勝できた」と笑顔。山内君は「友達がいっぱいできた」と競技のやりがいも報告した。 同センターの屋内スケートリンクは5月で閉鎖される方針で、浜松パイレーツの伊藤修監督は「子どもたちが活動を続けられるようにしたい」と
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磐田の宇藤さんがSSクラス優勝 将棋愛好クラブ大会
磐田将棋愛好クラブの第236回大会がこのほど、磐田市の市総合健康福祉会館iプラザで開かれ、59人が参加した。小学生から大学生まで12人が参加し、磐田北小6年の渥美賢信君がSクラスで準優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②高柳丞(浜松市)③田中雅英(同)▽S ①笹井雄太(磐田市)②渥美賢信(同)③本杉雅人(静岡市)▽A ①牧野斉(浜松市)②松尾三十四(掛川市)③川口哲也(浜松市)▽B ①芝田信照(袋井市)②高柳長男(掛川市)③鈴木三雄(磐田市)
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「ナルコラン」出荷準備 母の日需要見据え 浜松・中央区で目ぞろい会
JAとぴあ浜松は16日、花材として人気がある「ナルコラン」の出荷規格を確認する目ぞろい会を浜松市中央区のJAとぴあ浜松花き営農センターで開いた。 ナルコランは楕円(だえん)形の葉の縁に白い筋があるのが特徴で、出荷するのは花が枯れ落ちてから。同JA管内では約30人がハウスや露地で栽培する。目ぞろい会では、約10人の生産者が葉色や大きさといった品質の基準や箱詰めの方法などを確認した。 同JAによると、生育状況は例年並み。母の日(5月12日)のプレゼント需要が高まる5月上旬に出荷のピークを迎え、6月中旬ごろまでに1ケース100~400本入りで昨年並みの約800ケースを出荷する見込み。 (浜松
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「機織りの神」に繊維業発展祈願 浜松・三ケ日町の初生衣神社で「おんぞ祭り」
遠州織物発祥の地とされ、機織りの神「天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)」を祭る浜松市浜名区三ケ日町の初生衣神社でこのほど、例祭「おんぞ祭り」が営まれた。繊維業関係者や近隣住民が、御衣(おんぞ)を神前に献上して商売繁盛を祈願した。 約150人の行列が、「おんぞ奉献」などと書かれたのぼり旗を掲げて神社を出発し、町内を練り歩いた。浜名惣社神明宮で御衣を木箱に収めた後、神社に戻って神前に供え、神事を執り行った。 三河地方で生産された赤引きの糸を御衣に仕立て、1155年から伊勢神宮に奉納してきたとされる。ことしは、地域住民ら約40人でつくる奉献団が5月に伊勢神宮に奉納する。
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「御詠歌」を唱え仏教に親しむ 浜松・浜名区 泉蔵寺で花まつり
浜松市浜名区上島の泉蔵寺の本堂でこのほど、花まつりの法要が営まれた。地域住民らが参加し、仏の教えにメロディーをつけた「御詠歌」を唱えるなど仏教の伝統に親しんだ。 花まつりは釈迦(しゃか)の誕生日を祝う法会。参加者は、誕生仏の像に小さなひしゃくで甘茶をかけて祈りをささげる儀式も行った。市内などで活動するクロマチックハーモニカの愛好家グループによる演奏も行われ、にぎわった。
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⚾浜松西高が浜松北に完封勝ち 野球部定期戦 青島投手5安打に抑える
浜松北高と浜松西高の野球部はこのほど、浜松市中央区の浜松球場で第44回野球部定期戦を戦い、浜松西が2―0で勝利した。 浜松西は初回、青島真那翔投手(3年)の中前打と、鈴木真介選手(3年)の右翼線三塁打で先制。二回は斎藤悠成選手(2年)の内野ゴロで追加点を挙げた。青島投手は2四死球と安定した制球力を武器に、春季県大会に出場する浜松北の打線を散発5安打に抑えて完封した。 浜松西高は今年が創立100周年。父母会長の青島隆二さん(47)は「まだ課題はあるが、定期戦の勝利で弾みを付け、記念の夏の大会で西高旋風を巻き起こしてほしい」と期待した。
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ピアノとバイオリンのコラボ 21日に浜松・中央区でコンサート
NPO法人夢プロジェクト・浜松は21日午後1時半から、チャリティー演奏会「夢コンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区の市福祉交流センターで開く。 同市出身のジャズピアニスト中嶋美弥さんらで編成するピアノトリオ「Dear Blues(ディアブルース)」と、同市出身のバイオリニスト洸斗さんが共演し、「情熱大陸」など約10曲を披露する。 入場料2000円。問い合わせは事務局<電053(454)3600>へ。
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北遠の春満喫ハイキング 浜松の水窪・龍山で林道散策や山菜摘み
春の陽気が続く浜松市天竜区各地で14日、登山やハイキングの催しがあった。静岡県内外から来訪した行楽客が鮮やかな緑色の若葉や山菜、花に囲まれながら散策を楽しんだ。 同区水窪町のNPO法人山に生きる会(坂本貞夫理事長)は恒例の「山開き」のイベントを、国道152号草木トンネル北側の「山の駅」付近で行った。参加した約40人は安全祈願の神事で祈りをささげた後、林道に沿って散策した。 約1時間半歩いてゼンマイやタラの芽といった山菜を摘み取り、山からの眺望を楽しんだ。交流施設「田楽の里」で山菜を天ぷらに調理し、香り高い春の味覚を堪能した。 同区龍山町で地場産品の販売や加工を手がけるグループ「ドラゴン
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楽しくステップ「スクエアダンス」 浜松・中央区で体験会 20日から初心者講習も
浜松市中央区のあいホールでこのほど、浜松スクエアダンス愛好会による体験会(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。約45人が手を取り合い、軽快な音楽に合わせてダンスを楽しんだ。 スクエアダンスはフォークダンスの一種で米国発祥とされる。コーラーと呼ばれる指示役に従って隊列を変えたり、ステップを踏んだりする。鈴木真会長は「頭の体操をしながら、運動不足とストレス解消につながる」と魅力を語った。 同愛好会は20日から、土曜夜に初心者向け講習会を同所で開く。全10回。参加費3000円。問い合わせは、同愛好会<電053(421)4704>へ。
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「滑り台楽しい」 移転の特支伊東分校に新遊具 浜松のスズキ教育文化財団が寄贈
伊東市内3小学校の統合で、旧旭小(同市岡)に移転した静岡県立東部特別支援学校伊東分校の子どもたちに向けこのほど、現地に待望の新遊具が設置された。新たな遊び場の誕生に児童らが喜んでいる。 スズキ教育文化財団(浜松市)の特別支援学校支援事業で分校PTAが寄贈を受けた。同分校は2023年春の伊東小の開校に伴って同年9月、いずれも閉校した西小から旭小に教育の場を移して再スタートした。移転先には子どもたちのための遊具がなく、同支援事業に応募したところ要望がかなった。 設置されたのは屋外複合遊具で、滑り台のほか直立した棒を伝って足場を渡る遊びなどを楽しむことができる。15日に児童にお披露目した。小学
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神野選手とランニング交流会 はままつフルーツパークで20日、先着100人
浜松いわた信用金庫は20日午後1時半~2時半、青学大時代に箱根駅伝で活躍したプロランナー神野大地選手を招いたランニング交流会を浜松市浜名区のはままつフルーツパーク時之栖人工芝サッカー場で開く。定員は100人程度(当日先着順)。 神野選手は質疑に答える形で講演した後、参加者とともにランニングする。スポンサー契約を結ぶ同信金がスポーツを通じた地域貢献活動の一環で企画した。 受け付けは午後1時からで、希望者は運動ができる服装、タオル、飲み物などを持参する。参加費は無料だが、施設入園料が必要。 荒天中止。問い合わせは、はままつフルーツパーク時之栖<電053(428)5211>へ。
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塩谷氏の再審査、却下の公算大 自民離党勧告「瑕疵なし」
自民党の森山裕総務会長は16日の記者会見で、派閥の政治資金パーティー裏金事件で離党勧告を受けた安倍派幹部の塩谷立氏(衆院比例東海)の再審査請求を巡り「(処分は)党則にのっとっており、瑕疵はないという結論になった」と述べた。塩谷氏の再審査請求は認められず、離党勧告処分が確定する公算が大きくなった。同日中に結論を出し党総裁の岸田文雄首相に報告する。塩谷氏は請求が認められなければ、離党届を提出する考えを示している。 16日の総務会では、森山氏ら総務会幹部に対応を一任。直後に開いた幹部協議で、最終的に森山氏に判断を委ねる方針を確認した。 塩谷氏は処分に対し「事実誤認が多々あり、真相究明が必要だ。
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藤枝市西益津地区・田中城 家康ゆかり、円い城と円い街並み【わたしの街から】
藤枝市田中にある徳川家康ゆかりの田中城。家康がタカ狩りのために晩年に訪れたほか、タイの天ぷらを食べて腹痛と食あたりを起こした土地とされる。江戸時代後期、田中藩主・本多家の庭園であった下屋敷は城の南東にあたり、築山、泉水、茶室が設けられ、四季の草花や月見の名所で知られていた。市が庭園跡を史跡公園に整備し、本丸櫓(やぐら)を含むゆかりの建築物を移築、復元。城にあった建物の実物が現在まで残る歴史的価値の高い文化財として公開している。4月上旬は下屋敷の横を流れる六間川沿いで桜が見頃を迎え、地元住民に親しまれている。 堀や馬出曲輪・・・史跡点在 田中城は約500年前、豪族・一色氏が今川
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記者コラム「清流」 新茶生産を控えて
浜松市天竜区内各地で新茶の生育への関心が高まっている。生産者の高齢化や価格低迷といった課題を抱えるが、地域の主要農産物としての地位を保つ。 静岡茶市場の新茶初取引が史上最速となる12日に行われた。区内の盛期は今月下旬から5月以降となる。ある農家は「収穫時期が後になると、新茶商戦のムードに乗り遅れてしまう」と懸念する。 地域では近年、伝統的な煎茶作りに加え、抹茶原料の碾茶(てんちゃ)や紅茶などの生産に挑む農家の動きがある。春野町の60代農家男性は「時代が変わってもお客さんに必要とされるお茶を作るだけ。旬の時期の新茶が売れないなら、他の販売手段を考えれば良い」と前向きだ。試行錯誤の先に明るい
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浜松に大型量販店「トライアル」出店 静岡県内初進出、今秋に計画
九州を中心にディスカウント店「スーパーセンタートライアル」などを全国に300店以上展開するトライアルホールディングス(福岡市)のグループが、浜松市中央区若林町に出店を計画していることが15日までに、関係者への取材で分かった。静岡県内初進出で、今秋のオープンを目指しているとみられる。 計画地はJR東海浜松工場の南西に位置するパチンコ店の跡地周辺。出店店舗は24時間営業で、売り場面積は4千平方メートル級、食品や衣料品を含む生活必需品など計6万~7万点をそろえる規模とみられる。 同グループは3月に東京証券取引所のグロース市場に上場した。2023年6月期の売上高は6531億円。ソフトウエア開発も
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飯塚(藤枝明誠高出) 100制す 陸上・出雲大会
陸上の出雲大会最終日は14日、島根県立浜山公園陸上競技場で行われ、男子100メートルは昨年の世界選手権200メートル代表の飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)が10秒30で制した。鈴木涼太(スズキ、浜松工高出)は10秒36の5位だった。 女子100メートルは三浦愛華(愛媛県競技力向上対策本部)が11秒59で3連覇し、予選で11秒44の大会新記録を出した鶴田玲美(南九州ファミリーマート)は11秒60で2位。 400メートルの男子は吉津拓歩(ジーケーライン)が45秒71、女子は岩田優奈(スズキ)が大会新記録の53秒38で制した。松本奈菜子(東邦銀行、浜松市立高出)が53秒42で2位。 混戦で胸
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浜松の小学校で学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は15日、浜松市中央区の小学校1校でインフルエンザに感染したとみられる患者が16人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
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次世代車の最新動向報告 浜松のイノベーションセンターがフォーラム 中小のデジタル対応支援
電気自動車(EV)など次世代自動車に関連した中小企業のビジネス獲得を支援する浜松地域イノベーション推進機構次世代自動車センター浜松(浜松市)は15日、2024年度のフォーラムを同市内で開いた。静岡県内外の会員企業など約220人が参加し、次世代車を取り巻く国内外の最新動向に触れた。本年度もデジタルものづくりや、サプライチェーン(供給網)を担う小規模企業の現場改善に基づく収益力改善支援を強化する。 望月英二センター長は、固有技術探索やカーボンニュートラル対応、中国製EVの車両分解など50回にわたる23年度の事業を報告。本年度のデジタルものづくり支援では、3Dプリンターを使った部品試作製作や完成
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“領土”かけ 綱引き熱戦 島田・金谷地区 竹下区に軍配、牛尾区及ばず
島田市金谷の竹下区と牛尾区が区境をかけて戦う「陣取り綱引き合戦」が14日、同市の五和小で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で5年ぶりの顔合わせとなった今回は、竹下軍が勝利し、“領土”を1メートル広げた。 女性3人を含む両軍の選抜メンバー20人が3本勝負に挑んだ。1本目は接戦の末、竹下軍が先勝。2本目も牛尾軍側に一度もリードを許さない圧勝で竹下軍が連勝したため、3本目を待たずに決着がついた。 浜松市天竜区水窪町と長野県飯田市南信濃の県境で行われる「峠の国盗り合戦」を参考に、2015年から地元有志らでつくる「コミュニティ竹下」と「エンジョイうしお」が開催している。コ
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キューバ大使「浜名湖ヘミングウェイ杯」協力に謝意 7月の開催前に浜松市訪問
キューバのヒセラ・ベアトリス・ガルシア・リベラ駐日特命全権大使が15日、浜松市役所を訪問した。7月20、21日に同市中央区の渚園や湖西市の新居浜名港で開かれる「浜名湖キューバヘミングウェイカップ2024」(静岡県、浜松市、湖西市、静岡新聞社・静岡放送などでつくる実行委員会主催)を前に、浜松市の開催の協力に対する謝意を中野祐介市長に述べた。 ヘミングウェイカップはカジキ釣り大会のビルフィッシュトーナメントのほか、地元海産物とキューバの特産品のブース出展、同国の音楽の紹介などで地域振興、ブランド力向上につなげるイベント。ガルシア大使は「キューバを知ってもらういい機会。国民を代表して礼を申し上げ
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紫式部と源氏物語テーマに力作19点 浜名高書道部が浜松・万葉の森公園で作品展
浜名高書道部による書道展が、万葉の森公園(浜松市浜名区)の資料館で開かれている。大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、紫式部と源氏物語をテーマにした作品19点が並ぶ。5月6日まで。 平安時代の書物を再現しようと、和歌を散らし書きで表現した作品や、源氏物語に登場する和歌から着想して書いた言葉、詩など独創的な作品が並ぶ。象形文字のような柔らかい文字から力強い太字まで書体はさまざま。出品した生徒の解説も紹介している。 入場無料。月曜休館で、祝日の場合は火曜休館。書道部は同展に合わせて4月29日、書道パフォーマンスを同公園で披露する。2回開催で、午後1時半と午後2時15分。
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「農業のことを勉強して」 JAみっかび、浜松市浜名区の4小学校にジュースと教材寄贈
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、町内の4小学校に「三ケ日みかん」のストレートジュースと食農教育の教材2種類を寄贈した。 寄贈したのは漫画などで農業が学べる家の光協会発行の雑誌「ちゃぐりん」と、5年生の社会科の補助教材。平山小では森田泰行専務が5年生の代表児童に教材を手渡し「農業のことを勉強して、理解してください」と呼びかけた。
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こいのぼりケーキ こどもの日に合わせ販売 オークラアクト浜松
オークラアクトシティホテル浜松(浜松市中央区)は5月1~6日、こどもの日(同5日)に合わせて、「こいのぼりケーキ」を予約限定で販売する。 クリームとイチゴを巻いたロールケーキの周囲に、カットしたイチゴをうろこに見立てて飾った。 長さ約17センチ。税込み3500円。受け取り5日前までに予約が必要。予約は予約センター<電053(458)1233>へ。
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U-10サッカー「サーラ杯」浜松予選が開幕 64チーム900人「戦い抜く」
静岡県サッカー協会西部支部は13日、「西部キッズU-10サーラカップ2024浜松地区予選大会」の開会式を浜松市浜名区平口のサーラグリーンフィールドで行った。64チーム約900人が一堂に集い、中郡FCの寺沢陽翔君(9)は「感謝の気持ちを持って最後まで戦い抜く」と宣誓した。 県内外の小学4年以下が出場する「サーラカップ2024決勝大会」の予選。決勝は12月、磐田市のヤマハスタジアムで行う。
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「宿蘆寺大沢家墓所」石塔など現地解説 浜松市中央区 「250年の歴史共有」
浜松市中央区の西行政センターは13日、静岡県史跡に昨年度指定された同区庄内町の「宿蘆寺(しゅくろじ)大沢家墓所」の現地見学会と講座を開いた。市博物館の鈴木一有館長が大沢家墓所の特徴を紹介した。 大沢家は江戸時代の旗本で、遠江へ移住した後、現在の庄内地区やその周辺地域を領地にした。10代にわたる墓の石塔が同寺の境内に集まる。石塔は「コ」の字のような形で配置されていて、歴代の旗本の墓が同じ場所に現存するケースは貴重とされる。 鈴木館長は石塔の形の変化や初代の石塔が建て直された逸話を紹介。「約250年間の歴史が集まっている。墓所の価値を多くの人が共有し、地域で盛り上げることが大事」と話した。
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ホテル売店内にミキハウスショップ開設 浜松・中央区のウェルシーズン浜名湖
浜松市中央区舘山寺町のホテルウェルシーズン浜名湖はこのほど、売店内に子供服ブランド「ミキハウス」のショップを開設した。 子供用の作務衣(さむえ)、甚平、Tシャツ、帽子やベビースキンケアグッズなど約30種類を販売している。ホテル限定の商品もそろえた。 同ホテルは未就学児向けの遊び場を館内に設けるなど、子連れ客向けのサービスを拡充している。
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コスタリカで環境教育や緑化推進 JICA海外協力隊の祐嶋さん 浜松市長に出発報告
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として5月から中米コスタリカに派遣される浜松市中央区の祐嶋陽子さん(41)がこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、出発報告を行った。 祐嶋さんはカニャス市役所に所属し、小中学校で環境教育を行うほか、生ごみを堆肥化するコンポストを普及することによってごみの減量を進めたり、堆肥を活用してまちの緑化を推進したりする。派遣は2年間。 祐嶋さんは「現地で勉強しながら緑化に貢献したい。2年間頑張り、浜松に戻ってきて経験を生かしたい」と抱負を語った。中野市長は「まずは安全第一で頑張ってほしい。日本や浜松の知見を現地で広げてきてください」と激励した。
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アマモ増やして豊かな海に 舞阪小児童、巨大水槽に浜名湖海水注ぐ 浜松・中央区「ウォット」
浜松市中央区の浜名湖体験学習施設「ウォット」の中庭で海草「アマモ」の育成が始まるのを前にこのほど、舞阪小5年生約70人が施設を訪れ、巨大な水槽に浜名湖の海水を注いだ。一般社団法人静岡UP(静岡市)の「浜名湖ワンダーレイク・プロジェクト」の一環。 地元漁師の徳増隆二さんや静岡大農学部の笹浪知宏教授らも参加した。徳増さんが「アマモを増やすことで漁業が復活するかもしれない。一緒に頑張ってアマモを増やそう」と呼びかけ、児童らは最大4・3トンの水が入る巨大水槽にバケツリレー形式で次々と海水を注いだ。 今後は水槽に苗を入れて育て、来館者の観察開始は5月ごろを予定している。 アマモは「海のゆりかご」
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春野に伝わる民話を一冊に 静岡文化芸術大生ら、高齢者から84話採録
静岡文化芸術大(浜松市中央区)伝承文学ゼミの二本松康宏教授と学生4人がこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、同市天竜区春野町に伝わる民話をまとめた書籍「春野のむかし語り」(三弥井書店)の刊行を報告した。 文化政策学部4年の4人は昨年5月から今年2月までに気田、砂川、大時、胡桃平地区で計23回にわたり、地元の高齢者から集団・個別採録を実施し、昔話や伝説、世間話、言い伝えの計84話を掲載した。 同ゼミは2014年度から北遠地域で民話の採録調査を実施し、1年間の成果として年度ごとに書籍を刊行している。書籍はA5判で173ページ。価格は1200円(税別)。
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障害の理解促進へフェス 盲導犬紹介や授産品販売 浜松市中央区
障害の理解促進を目的とした「ふれあいフェスタ」(浜松ライオンズクラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、浜松市中央区の市ギャラリーモール・ソラモで開かれた。盲導犬のコーナーや授産品販売など多彩な催しが行われ、大勢の来場者でにぎわった。 日本盲導犬総合センター(富士宮市)の山本ありささん(30)は、盲導犬が視覚障害者をサポートする様子を実演。「盲導犬ユーザーが困っている様子を見かけたら、勇気を持って声をかけてあげてほしい」と呼びかけた。 ステージイベントでは障害がある子どもや、その家族でつくるダンスチームのショーなどが繰り広げられ会場を盛り上げた。就労継続支援事業所の通所者が製作した
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実用的な「生活日本語」覚えます 浜松市で全国自治体初の講座、6カ国20人受講
浜松市は本年度、日常生活で使う実用的な言葉を学ぶ「生活日本語」の教育プログラムをスタートした。文部科学省の採択を受けた全国の自治体で初の試み。15日に同市中央区の市外国人学習支援センターで開講式を行った。 「浜松版生活日本語コース」と銘打ったプログラムは、1年間で計600時間の講座を行う。生徒たちは週4回通学し、買い物や仕事、通院、子育てといった局面で必要となる言葉を学ぶ。同市在住・在勤で、中長期的に日本に滞在する外国人が主な対象。市から委託を受けた浜松国際交流協会が運営に当たる。 本年度はフィリピン、ベトナム、ウクライナ、ブラジル、ペルー、中国の6カ国20人が受講する。生徒たちは開講式
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茶道の流祖しのび献茶式 宗徧流浜松支部、会員200人参拝
茶道の宗徧(そうへん)流浜松支部は14日、流祖の山田宗徧(1627~1708年)をしのぶ献茶式を浜松市中央区の鴨江寺で開いた。会員ら約200人が参拝した。 同支部の担当者が流祖に自分の息がかからないよう覆面(マスク)をして茶をたてた。参拝者は流祖の遺徳に思いをはせながら静かに手を合わせた。渥美宗世支部長は「若い人にも茶道という日本の伝統文化が伝えられるよう活動していきたい」と話した。 山田宗徧は千利休の孫・宗旦(そうたん)の弟子。同支部によると、茶の湯の様式の中で、主客の振るまいなどに美を見いだした茶人として知られる。
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知事選“候補”2氏は静岡県中、西部 「県政で埋没」危惧する東部、活性化は…低調懸念
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)で、出馬意欲を示していた沼津市などを地盤とする渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。県中部、西部で立候補の動きが活発化する中、選挙日程を踏まえると、新たな候補予定者が出る可能性は徐々に低くなる。東部から立つ候補が不在となれば、「選挙だけでなく、その後の県政運営でも埋没するのでは」との懸念が有権者の間でささやかれる。 「人口が多い地域だけでなく、過疎地域にも目を向けてくれるか心配」。伊豆半島の宿泊業の男性(72)は知事選の動向に神経をとがらせる。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)は静岡市出身、出馬意向を固めた鈴
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浜松ジビエの魅力発信 21日、天竜区でフェス 食品や製品販売
浜松市内でジビエ(野生鳥獣肉)を扱う事業者などでつくる「天竜ジビエプロジェクト」(金沢真生子代表)は21日午前10時~午後3時、「天竜ジビエフェス」を浜松市天竜区二俣町の「森のマルシェきころ」で開く。県内中山間地で捕れる獣類の地域資源としての魅力を、消費者に発信する。 フェスには飲食や皮革製品販売など約20事業者が参加する。出店者はシカ1頭の半身を調理して各部位を販売したり、シカの革を用いた雑貨を紹介したりする。里山の自然やシカ肉の調理法を学ぶセミナーもあり、有害鳥獣の捕獲に取り組むNPO法人ルーツジャパン(同市中央区)の岡本浩明代表らが講演する。 中山間地ではイノシシやシカによる食害が
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「青春」「希望」花博で表現 俳優・志穂美悦子さんと高校生ら
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が開かれている浜松市中央区のはままつフラワーパークで13日、花のボランティア活動などで活躍する俳優志穂美悦子さんと浜松開誠館中・高(同区)の華道部生徒が浜松産ガーベラを使った花生けパフォーマンスを披露した。 志穂美さんは、大きな流木を置き、その隙間を使って、青やピンクのガーベラなどを力強く生けた。大勢の来場者が見守る中、約20分にわたって手を休めることなくパフォーマンスを続けた。志穂美さんは「人生はいつだって青春。何歳になってもチャレンジをするという思いで花を生けた」と語った。 華道部の生徒11人はガーベラを使った造形に挑
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ブラジルの食文化や音楽 花博で堪能 ステージや屋台
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委主催)が開かれている浜松市中央区の浜名湖ガーデンパーク会場で13日、ブラジル文化を楽しむイベント「フェスタ・ド・ブラジル」が開かれた。ステージでは静岡県内外のブラジル人ら10団体が跳躍器具によるパフォーマンスや音楽ライブなどを披露した。 キッチンカーや雑貨ブース計約25店も並び、薄い生地でひき肉などの具材を包んだブラジルの伝統料理「パステル」が人気を集めた。大勢の来場者が詰めかけ、ブラジルの食文化や音楽に触れた。在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事や浜松市の山名裕副市長らによるブラジルの国花「イペー」の植樹も行った。
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自転車乗車時はヘルメットを 浜北署員ら駅前で啓発
浜北署は12日、自転車に乗る際のヘルメット着用を呼びかける啓発活動を浜松市浜名区の遠州鉄道浜北駅前で実施した。 通勤通学の時間帯に合わせて、同署員や県交通安全協会浜北地区支部の交通安全指導員、浜名区役所の職員計5人が正しい交通マナーをまとめたチラシやグッズを配布した。署員らは「自転車に乗るときはヘルメットを着けてください」と声をかけた。
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飲食店でもスマホ注文、続々 座席でQRコード読み取り 静岡県内導入 前年比2.5倍増
静岡県内の飲食店で、来店客が自らのスマートフォンで料理や飲み物を注文するモバイルオーダーシステムの導入が進んでいる。従業員が注文を受ける仕事を省き、他の業務に集中できるようにする効率化が目的。新型コロナウイルス感染症の5類移行後に来店客数が回復する一方、慢性化する従業員の人手不足に対応しようと選ばれている。 浜松市中央区の中心街で営業する居酒屋「遠州浜松郷土料理 黒フネ」は昨年12月、客がテーブルの上のQRコードを読み取って画面に表示された料理を注文するサービスを始めた。アプリをダウンロードする必要はなく、クレジットカードなどで支払いを済ませることもできる。満席時(約70人)に8~9人は必
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自民静岡県連、内憂外患の様相 「ポスト川勝」選びで分裂の火種 裏金事件でベテラン離党勧告も打撃
自民党県連が難局に直面している。党派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風にさらされる中、重鎮が離党勧告処分を受け、知事選でも難しい対応を迫られているのが実情。党勢が上向く気配はなく、「ポスト川勝」選びでは分裂の火種を抱え、内憂外患の様相だ。 「ご苦労をおかけしている。深く反省し、強い危機感を持って対応しないといけない」 党本部が7日に静岡市内で開いた政治刷新車座対話。茂木敏充幹事長は裏金事件で政治不信を招いたとして、県連三役やベテラン県議らに謝罪した。出席者からは「岸田文雄首相(党総裁)が責任を取るべき」「関係者全員の処分が必要」など厳しい声が相次いだ。 裏金問題は地方議員にも深刻な影
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暴力団排除へ結束 自治会役員ら集い総会【’24浜松まつり】
5月3~5日に浜松市で開催される浜松まつりの組織委員会(広野篤男代表委員長)は12日、総会を同市中央区で開き、昨年のまつりで暴力団関係者による露店の不正出店事件が起きたことを受け、暴力追放宣言を行うなど安全な開催へ運営態勢を確認した。 自治会役員ら約450人が出席した。露天商でつくる県西部街商協同組合の関係者が、組織内に暴力団排除を推進する啓発部門を設置すると説明。まつり期間中も組合役員が露店を見回るなどの対策をとる。増田太郎代表理事代行は、事件で組合幹部に逮捕者が出たことを受けて「反社会勢力とのつながりを徹底的に調査し、判明した場合は即座に除名する」と語った。 広野委員長は、会場での飲
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パチンコ店で火災 浜松市
12日午後9時5分ごろ、浜松市中央区のパチンコ店「ABC浜松森田町店」から出火し、外にあるLEDや外壁などを焼いた。約10分後に鎮火し、けが人はいなかった。浜松市消防局によると、従業員から「1階入り口の電気系統のあたりから火と煙が上がっている」と通報があった。
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碾茶炉増設、来春稼働へ 天竜の農事組合法人 処理能力4割増 県産抹茶 海外需要下支えに
浜松市天竜区の農事組合法人「天竜愛倶里ふぁーむ」は今年、抹茶原料となる碾茶(てんちゃ)工場の設備を増設する。来年春に稼働予定で、処理能力4割増を見込む。県西部一円の農家から茶葉を集め、安定品質で生産する仕組みを構築していて、輸出ニーズが高まる県内産抹茶の生産を下支えする。 今年秋から熱で茶葉を乾燥させるレンガ造りの碾茶炉などを整え、生葉の年間処理能力を130トンから183トンに引き上げる。総事業費は約1億円で、半額分国の補助を受ける。 工場には同区春野町や袋井、掛川など広域から生葉が寄せられ、碾茶に加工して製茶問屋に出荷。問屋が抹茶に仕上げて各地に販売する。各茶園で使う肥料や栽培法の指導
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花博会場の水辺 きれいにしよう 5月11日 スズキ、参加者募る
スズキは5月11日午前10時から正午まで、浜松市中央区で開催中の「浜名湖花博2024」に合わせた水辺清掃活動を浜名湖ガーデンパーク会場の「浜辺の観察園」周辺で行う。花博との共催イベントで、参加者を募集している。 1組4人まで参加を募り、当日は観察園周辺の浜辺約1キロのごみ拾いや分別活動を実施する。参加者には花博入場券を贈呈するほか、プロジェクト専用Tシャツや帽子、エコバッグなどを配布する。 マリンブランドを持つ同社の海洋環境保全の取り組み「スズキクリーンオーシャンプロジェクト」の一環。活動の柱の水辺清掃は15回目で、これまではスズキグループの従業員で実施してきた。初となる一般参加者との活
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相続登記手続き 注意点は? 静岡法務局職員が解説 28日、浜松市中央区でセミナー
NPO法人おひとりさま浜松事務所(浜松市中央区)は28日、不動産の相続登記や自筆証書遺言書保管制度に関するセミナーを同区の市福祉交流センターで開く。参加無料。 静岡地方法務局職員が講師を務め、相続登記手続きの概要や遺言書作成の注意点などを解説する。午後1時半から約2時間の予定で先着70人。問い合わせは同事務所<電080(2111)6083>へ。
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浜松特産ガーベラ PR 生産量日本一 市長に花束寄贈 JA部会や俳優の志穂美さんら
「ガーベラ記念日」の18日を前に、JAとぴあ浜松の生産者部会「浜松PCガーベラ」は12日、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、市内産ガーベラの花束をプレゼントした。 中嶋宗一部会長ら役員をはじめ、同部会と親交があり、花のボランティアとして活動する俳優志穂美悦子さんら8人が訪れた。白やピンク、オレンジなど色鮮やかなガーベラ約150本を中野市長に手渡した。 同市はガーベラ生産量が日本一。中嶋部会長は「農業を取り巻く環境の変化に対応しながら全国にガーベラを届けたい」と語り、志穂美さんは「ガーベラは長く楽しめる。浜松のガーベラを多くの人に見てほしい」とアピールした。 志穂美さんは13日、「浜名湖花博20
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はままつナネットに平出章商店が20万円
製菓・製パン材料卸の平出章商店(浜松市中央区、平出慎一郎社長)はこのほど、市内企業でつくる災害ボランティア「はままつnanet(ナネット)」に20万7552円を寄付した。 同社のヒライデホームメイドストアで、小栗はるか店長がナネットの柳原一貴代表世話人に浄財を手渡した。浄財は、能登半島地震の被災地支援に役立ててもらおうと、チャリティーバザーや募金で集めた。
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平安時代から愛される春の花 ヤマブキ見頃 浜松・万葉の森公園
浜松市浜名区の万葉の森公園で一重咲きのヤマブキが見頃を迎えた。開花のピークは1週間ほど続くとみられ、山吹色の花びらが訪れた人を魅了する。 公園専門員の小田英孝さんによると、ヤマブキはバラ科の植物で、平安時代から日本人に長く愛されてきた。小田さんは「日本人にとってなじみ深いヤマブキの花を見に来てほしい」と話した。 (浜松総局・大沢諒)
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スーパー来店客に事故防止呼びかけ 浜松東署や市など
浜松東署や交通安全協会浜松東地区支部、浜松市南行政センターなどは10日、事故防止などを呼びかける街頭広報を同市中央区白羽町のフィールSHIROWA店で実施した。 春の全国交通安全運動に合わせた活動。同署交通課員や交通安全指導員、市職員らが店頭に立ち、来店客に「事故が起きないよう気をつけて運転してください」と声をかけてチラシや啓発品などを配布した。
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記者コラム「清流」 AIの力に感嘆と恐怖
議会の会派代表質問は議員にとって最大の仕事の一つ。担当する議員は会派の同僚議員とテーマを協議し、課題や対策、先進事例などの調査を重ね、十数枚にも及ぶ原稿を準備する。 3月の浜松市議会代表質問で、一部の議員が準備に生成AI(人工知能)を用いた。テーマに沿って課題の洗い出しを命じると、多彩な議論の切り口を示した短文がすぐ生成されたという。数日かけていた調査が30分で終わり、質の高さは同僚全員が感嘆するほど。この議員は「もう僕らは不要かも」と苦笑いした。 実際の原稿は議員が思いを込めた自分の言葉で完成させた。政治には言葉の力が必要で、AIが議員の力を補強するために使われるなら歓迎すべきだろう。
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静岡人インタビュー「この人」 有害鳥獣の捕獲に取り組むNPO法人理事長 岡本浩明さん(浜松市中央区)
浜松市浜名区の三ケ日地区を拠点に、農作物への食害が問題となっているイノシシをはじめとした有害鳥獣への対策に取り組むNPO法人「ルーツジャパン」を2015年に創設した。マニュアル作成などを請け負うフリーランスのライターとしても働く。森町出身。50歳。 -どのような団体か。 「行政から依頼を受け、シカやイノシシなどの有害鳥獣、ヌートリアやタイワンリス(クリハラリス)といった特定外来生物を捕獲している。獣害対策を目的に三ケ日地区の農家でつくる有害鳥獣駆除対策協議会と連携し、くくりわなの講習会も開催している」 -きっかけは。 「元々山遊びが好きだった。父親が森町で猟をしていた影響で、私も21
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“青いじゅうたん”ネモフィラ見頃 花博・浜名湖ガーデンパーク
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)開催中の浜名湖ガーデンパーク(浜松市中央区)で、約3000平方メートルのネモフィラ畑が見頃を迎えている。一面に“青いじゅうたん”が広がる美しい光景が来園者を魅了する。 ネモフィラは北米原産のムラサキ科の一年草。直径2センチほどのかわいらしい花をつける。同園によると、見頃の時期は例年並みで今週末には満開となる見込み。暖かな気候となった11日は、訪れた家族連れが記念写真を撮ったり、花畑の中をゆっくりと散策したりして楽しむ姿が見られた。 ネモフィラは15日以降、ヒマワリを中心とした花に植え替え始めることか
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静岡県議会ふじのくに新役員 政調会長に伴氏
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは10日の議員総会で、2024年度の執行部体制を決めた。幹事長に四本康久氏(63)=富士宮市、4期=を再任し、総務会長に田内浩之氏(47)=湖西市、4期=、政調会長に伴卓氏(36)=富士市、3期=を新たに選出した。任期は5月1日から1年間。 4日の議員総会で、会長は田口章氏(62)=浜松市中央区、4期=の続投を決めている。
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中学1校 学級閉鎖 静岡県内インフルエンザ
静岡県は11日、浜松市浜名区の中学校1校でインフルエンザに感染したとみられる患者が10人確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。
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「技術習得へ努力」 静岡・浜松工科自動車大学校入学式
静岡工科自動車大学校(静岡市葵区)と浜松工科自動車大学校(浜松市中央区)は11日、合同入学式を静岡市駿河区のグランシップで開いた。両校の新入生計275人が、自動車整備技術習得のため、新たな生活をスタートした。 新入生代表で、静岡工科の自動車システム工学科、塚本志孔眞さん(18)=静岡北高出身=は「新しい友人との親睦を深め、学業や技術の習得に努力したい」と誓いの言葉を述べた。 学校長式辞では、同校の古沢浩一学校長は近年の急速な自動車の進化に触れた上で、最初に学ぶ基礎基本の大切さを説いた。浜松工科の岡部剛学校長は、社会人として必要な高い人間性を学生生活で学ぶよう呼びかけた。
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男女参画社会推進 自社取り組み紹介 浜名区「愛ノ宮」、市長に 浜松市
男女共同参画の社会づくりに貢献したとして、2023年度の知事褒賞(女性の活躍推進事業所の部)を受けた児童福祉・情報通信業「愛ノ宮」(浜松市浜名区)の大石隆久社長がこのほど、市役所を訪れて中野祐介市長に自社の取り組みを紹介した。 同社は従業員78人中73人が女性。浜松、袋井両市に開設する企業主導型保育園の園児の登園や、保育士の出勤シフトの管理などにITを積極的に活用し、女性が働きやすい職場環境やワークライフバランスの推進につなげている。同部の知事褒賞は同社を含め、県内5事業所が受賞した。 大企業でシステムエンジニアとして勤務した経験を生かして運営を行っているという大石社長。「大企業の考え方
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5月の知事選備え補正予算専決処分 浜松市
浜松市は11日、2024年度一般会計に3億6400万円を追加する補正予算を専決処分した。 川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選(5月9日告示、同26日投開票)の選挙費用に充てる。
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農地地すべり防止 巡視員に委嘱状 浜松市・県西部農林事務所
静岡県西部農林事務所は10日、浜松市浜名区引佐町の農地地すべり防止区域巡視員の委嘱状交付式を同町の市引佐支所で開いた。村越紳人農山村整備部長が新任4人、再任10人の地域住民に委嘱状を手渡した。 同町では、13区域が農地地すべり防止区域に指定されている。巡視員は市と地元自治会からの推薦で選ばれ、地すべりの前兆とされる山肌のひび割れや湧水の発生などを観察するほか、排水路などの施設も点検して県に報告する役割を担う。村越部長は「安全に留意して巡視に取り組んでほしい」と呼びかけた。 同事務所は、12日にも同市天竜区の巡視員19人に委嘱状を交付する。同区では18区域が防止区域に指定されている。
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袋井ほっと観光特使に2人 メクリングさん、水谷さん
袋井市観光協会はこのほど、袋井の魅力を発信する「袋井ほっと観光特使」の10代目に、米国ボストン出身のエマ・メクリングさん(29)=同市=と、9代目を務めた水谷有理さん(34)=浜松市=を委嘱した。 委嘱状交付式が法多山尊永寺で開かれた。袋井市内の企業で通訳として働くメクリングさんは「袋井の歴史に興味がある。観光や祭りを体験していきたい」と語り、水谷さんは「袋井市の魅力を全国に届けられるように全力で頑張りたい」と抱負を述べた。 同協会が募集し、書類選考と面接を経て、2人を選んだ。任期は2年間。市内外の観光行事やイベントに参加するなどしてPRを行う。
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浜松工高で交通安全講話 自転車通学、ヘルメットを
浜松市中央区の県自動車学校浜松校は10日、同区の浜松工業高で交通安全講話を開いた。自転車通学でヘルメットを着用する大切さや運転時の注意点を全校生徒約千人に紹介した。 県自動車学校浜松校の教官を務める宇津木敏久さんは、過去10年の自転車死亡事故による致命傷の7割は頭部であることを説明し、ヘルメットを着けることで死亡事故を防ぐ可能性が高まるとした。 一時停止の徹底や並走の危険性も伝えた。宇津木さんは「楽しい高校生活を送るために、正しい交通マナーを覚えてほしい」と呼びかけた。浜松中央署交通課の奥村恭平巡査部長も登壇した。 浜松工業高によると、生徒の約8割が自転車を利用して通学している。
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枝豆種まき「収穫楽しみ」 和田東小児童にJA職員手ほどき 浜松市
浜松市中央区の和田東小で11日、枝豆の種まきが行われた。3年生60人がJA職員の手ほどきを受け、種をトレーに埋めていった。 芽が出る部分を下に向ける、3~5センチ程度の深さまで指で押し込む、といったアドバイスを受けて児童が種を地中に押し込み、土をかけて種が浮かないよう固めた。ポットにも植えて各家庭に持ち帰った。5月中旬に学校近くで借りている畑に成長した苗の植え付けを、7月中旬ごろには収穫体験を行う予定。小出音色さん(8)は「枝豆が大好きなので収穫が待ち遠しい。毎日お世話したい」と笑顔を見せた。 JAとぴあ浜松中央地区支店が子どもたちに食や農業の楽しさを知ってもらおうと、毎年開催している。
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浜松・天竜川で“珍岩”発見 プレート深部の高圧下で変成「礫岩片岩」 地球環境史ミュージアムに展示
浜松市天竜区二俣町の天竜川東岸で、プレートの沈み込み帯深部の高圧環境下で礫岩(れきがん)が変成作用を受けてできた「礫岩片岩」の巨大な転石が見つかった。県内でまとまった礫岩片岩が見つかるのは87年ぶりと極めて珍しく、専門家は「プレート境界での岩石の変成過程を調べる上で貴重な資料」と今後の研究に期待を寄せる。転石は静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムに運ばれ、10日までに常設展示が始まった。 昨年11月に、元高校地学教諭で同ミュージアムの客員研究員青島晃さん(69)らが二俣城跡の石垣の調査をしていた際に、周辺の地層を観察する過程で発見した。大きさは縦約40センチ、横約60センチ。地
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静岡県知事選 鈴木氏が出馬意向固め、選挙戦へ 渡辺氏も意欲明言
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬の意向を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。複数の関係者に意向を伝えた。元総務官僚で静岡県副知事を務めた大村慎一氏(60)が立候補を表明していて、5月9日告示、同26日投開票となる公算が大きい知事選は、選挙戦に突入する見通しとなった。立憲民主党の衆院議員渡辺周氏(62)=比例東海=も出馬に意欲を示している。鈴木氏は週明けにも正式に出馬を表明する見通し。 鈴木氏は浜松市内の経済界の一部が首長としての経験が豊富で知名度が高く、中央政界など幅広い人脈を持つことなどを評価して水面下で出馬を打診していた。自民党や連合静
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ケシの花、浜松の公有地に自生 市「すぐに通報を」
浜松市中央区の公有地に10日、麻薬の原料となるケシが自生しているのを近くに住む住民が発見した。法律で栽培が禁止されている品種で、ケシは繁殖力が強く、春から夏にかけて繁茂時期を迎える。全国的に違法と知らずに栽培している事例もあり、市は「ケシを見かけた場合はすぐに近くの保健所に通報して」と呼びかけている。 発見した男性(60)によると同日午前8時ごろ、散歩に出かけた際、見慣れないおわんのような形をした小さな花に目がとまった。土地を囲むフェンス沿い約4メートルにわたって点在し、インターネットなどで調べてケシの疑いを持ったという。男性は土地の管理者や警察などに通報。数時間後に抜去されたという。「何
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「コンビニで気軽にリサイクル」広がり セブン-イレブン、ペットボトル回収機 浜松にも続々設置
コンビニ店などを拠点としたペットボトルの循環型リサイクルが、静岡県内でも広がりを見せている。最大手のセブン-イレブンが実施するペットボトルの回収が、静岡市に続いて浜松市でもこのほど、本格的に始まった。今月中に浜松市内の店舗前に120台の回収機を設置する。 同社と浜松市が締結した包括連携協定に基づく取り組みで、2月下旬までに45店舗に回収機を設置した。気軽に立ち寄ることができる地域のコンビニ店がリサイクル回収の拠点となり、新しいペットボトルに再生させる。利用者はペットボトル5本を回収機に入れると、コンビニなどで利用できる1ポイントがたまる仕組みになっている。中央区の店舗で利用した同区の専門学
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【聞きたい】免許返納後も移動の喜びを 電動アシスト四輪自転車発売 望月誠/セリオ社長
ハンドル形電動カートを製造販売するセリオ(浜松市中央区)は4月、自社開発新商品の電動アシスト付き四輪自転車「遊歩リベルタ」の販売を始めた。高齢化に伴う運転免許返納の動きを受け、新たな移動の選択肢となる電動モビリティの需要獲得戦略を聞いた。 ―新製品の特徴は。 「『安心して移動できる』が原点。低床・低重心かつ後傾姿勢で運転できる構造で、転倒リスクを軽減できる。昨年秋に始めたレンタル、リースの取り扱いが好調だったほか、年1500台の生産態勢も整った。体が動く人は免許返納後すぐに電動カートや車いすを利用するのは抵抗があるようなので、その間を橋渡しする位置づけにしたい」 ―事業の中核と強みは
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懲戒3人、教職員処分「自覚を」 浜松市教委、校長会議
浜松市教育委員会は10日、市立中に勤務していた男性教職員3人を懲戒処分としたことに関し、臨時の校長会議を中央区の市教育会館で開いた。宮崎正教育長が市立学校長ら約170人に綱紀粛正を求めた。 宮崎教育長は「子どもたちや保護者、地域の皆さまの信頼を損なう事態。学校教育への影響を懸念している。自校の職員一人一人に教育公務員として自覚を持たせて」と訓示した。 市教委は、市内の入浴施設で2月、男性客を盗撮した20代教諭と、勤務先の生徒と2023年6~11月、キスなどの不適切行為を行った臨時的任用職員の20代教諭を懲戒免職とし、担任する男子生徒に23年9月、体罰を加えた30代教諭を停職1カ月とした。
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50メートル平泳ぎで日本新 沼津の尾藤さん、短水路女子55~59歳
沼津市の会社員尾藤柴野さん(54)が、競泳短水路女子50メートル平泳ぎ(55~59歳)の日本新記録を樹立した。3月の大会で37秒02をマークし、従来の日本記録を0秒12更新した。「36秒台を出したい」。うれしさよりも向上心が口を突く。 浜松市総合水泳場で開かれた「とびおマスターズ2024第29回県SC協マスターズスイミング大会」で自己ベストを0秒45更新し、新記録を打ち立てた。トレーニングジムで体を鍛え、後輩の助言を受けてフォームを修正したのが奏功した。出場する年齢区分は12月31日時点の年齢で決まる。 中学と高校で競技に励み、国民体育大会に出場した。40歳を過ぎて復帰し、昨年はマスター
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中国EV「従来より安全」 次世代自動車センター浜松 分解報告
浜松地域イノベーション推進機構の次世代自動車センター浜松はこのほど、中国製EV(電気自動車)の分解調査結果報告会を浜松市中央区のアクトシティ浜松で開いた。安価で競争力が高い中国車から、EVシフト対応のヒントを得る狙い。 2022年度から段階的に分解してきた長城汽車のコンパクトカー「ORA GOOD CAT」の特徴を望月英二センター長が解説した。安価で寿命が長いリン酸鉄系のリチウムイオンバッテリーや、大量生産に適したシンプルな構造のモーターを採用していることなどを紹介。車体の骨格には高い強度の鋼材を使用していることに加え、ドライバーを支援するシステムなどを備えていることから「従来の中国車と一
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 5日はボラやタカベ、ネンブツダイ、クロダイ、メジナ。6日はタカベやスズメダイ、クロダイ、ネンブツダイ、ベラ、マダイ。7日はタカベやネンブツダイ、クロダイ、マダイ、タカサゴ、スズメダイ、ベラ、カワハギが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺のサビキ釣りはイワシとアジが少なく苦戦。水温が上がる今後に期待。オレンジビーチでは消波ブロック周辺でカサゴ狙いの穴釣りができる。餌はサバやサンマの切り身、オキアミ、青イソメなど。暗くなるとメバルも狙える。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 中部 由比漁
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「自転車ヘルメット着用を」浜松・湖北高生3人呼びかけ 周囲の手本、インフルエンサー
自転車乗車時にヘルメットを着用し、周囲の手本となる「自転車ヘルメット着用推進インフルエンサー」に指定されている浜松市浜名区引佐町の浜松湖北高2年生3人が10日、同校前の交差点で細江署の署員と街頭指導に取り組んだ。 「インフルエンサー」の指定は、昨年4月の改正道交法の施行を受けた同署独自の取り組み。2年の今田祥貴さん(16)、南波孝征さん(16)、西岡優生さん(16)が、「ヘルメットをかぶって安全運転しよう」と書かれたのぼり旗を掲げ、通学中の生徒にヘルメットの着用を呼びかけた。 今田さんは「ヘルメットをかぶることが安心感につながり、落ち着いて自転車に乗れる。みんなにも着用してほしい」と話し
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冷蔵貯蔵のかんきつ「不知火」丁寧に選果 JAとぴあ浜松、4月中旬にかけ出荷
JAとぴあ浜松は10日、冷蔵貯蔵したかんきつ類「不知火(しらぬい)」の今季初の選果作業を浜松市浜名区の同JA湖北営農果樹センター柿梨選果場で行った。 不知火は果汁が多い「清見」と香りが良いポンカンの交配種で、酸味が強く爽やかな味わいが特徴。冷蔵貯蔵することで酸味が和らぎ甘みを感じやすくなるほか、他産地と出荷時期をずらすことで、高単価で取引されるという。 今季は6人の生産者が2月中旬ごろから収穫し、1カ月ほど冷蔵した。4月中旬にかけて計約4・5トンを出荷する見込み。選果場では関係者ら16人が傷や腐りがないかを手に取って丁寧に確認しながら、出荷用の箱に詰めていった。 (浜松総局・山川侑哉)
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自慢の植木 形、色つや審査 浜松・浜名区で静岡県品評会
JAとぴあ浜松は9日、第92回県植木品評会を浜松市浜名区の同JA植木市場で開いた。県西部の植木生産者が出品した仕立物、自然木計127点を審査した。仕立物部門は、浜北秀華園(同区小林)のしだれ赤松が最優秀賞に輝いた。自然木部門の最優秀賞は小林園芸(同区新原)と百華園(同区平口)のアオダモがそれぞれ選ばれた。 マツやヤシ、レモンなどの多彩な植木が会場に並んだ。県西部農林事務所や同JA植木委員会委員ら22人が審査し、木の曲がり具合や色つやなどを入念に確認した。 優秀賞の受賞者は次の通り。いずれも浜名区。 【仕立物】遠州清樹園 【自然木】池谷緑化、山佐の庭、百華園
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「匿流」対策強化へ 静岡県警、企業が連携 対策協が会議
暴力団など反社会的勢力と企業の関係遮断を推進する県企業防衛対策協議会は10日、静岡市葵区で中部ブロック会議を開いた。6月の株主総会シーズンを前に情報共有の徹底などを誓った。SNSを駆使し離合集散を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」を新たな脅威と捉え、一致団結して対策の強化に乗り出す決意を新たにした。 焼津水産化学工業総務・人事部の勝見亮介ブロック会長は「暴力団組織はあらゆる手段で資金獲得活動を活発化させている。警察の捜査の努力と成果を無駄にしないよう、企業間でも連携と情報共有を加速させましょう」とあいさつした。 県警の枝村芳宏組織犯罪対策局長は、県外の暴力団が県内進出を狙った事
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浜名湖周辺の風景や風物詩、油彩で 浜松・神間さん(浜名区)作品展
浜松市浜名区細江町の国民宿舎奥浜名湖で29日まで、同区引佐町の絵画愛好家神間正二さん(87)の作品展が開かれている。奥浜名湖地域の風景を描いた油彩画22点を紹介している。 定年退職後から絵画制作に取り組み、これまでに千点以上を制作した。2010年以降の作品の中から、地元を題材にした力作を展示した。雨の日の方広寺(同町)の門前を描いた大作は、路面の雨水に反射した景色まで細かく表現され、来場者の注目を集めている。 春の風物詩「姫様道中」の行列や同区三ケ日町のミカン畑なども色鮮やかに描いている。神間さんは「自分が住んでいる地域の素晴らしさをアピールしたい」と話した。
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浜松・天竜区の美術作家・藤田さん、縄題材に陰影描く 28日まで展示
浜松市天竜区の美術作家藤田和子さんが28日まで、展示会「原点<縄>」を同区二俣町のマルカワの蔵で開いている。さまざまな太さの縄が見せる姿や陰影を描いた油彩画20点が、来訪者を楽しませている。 縛ったり輪を作ったりといった動きの中で生まれる縄の形状を黒と白、灰色で表現した。自在に描くことで絵に生まれる空気感を大事にしているという。 藤田さんは市内中学校の美術教員として約30年勤めた後、2012年に市内の展覧会に出展するなど制作活動を本格化させた。大学時代に現代芸術の題材として縄と白い箱を選んだ経験から、縄の魅力に迫る作品を多く描いている。藤田さんは「会場の蔵が醸し出す雰囲気とともに絵を楽し
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壁かけの花器で特別感【ワンコインでできる花あしらい 4月】
気持ちも改まる新年度。自宅を気軽に生花で飾る「ワンコインでできる花あしらい」の4月は、浜松市中央区の生花店「FLOWER ANDDESIGN SOWAKA(フラワー アンド デザイン ソワカ)」で、少し特別な空間を演出するためのアイデアを聞いた。 アレンジ1 壁かけの花器を使って花を飾ると、それだけで特別な雰囲気が出る。引っかける場所を作る手間は必要だが、やってみる価値あり。普段は別のものをつるしている場所に、時々花を飾ってみてもいい。 今回は大ぶりな存在感のある花器に、スプレー咲きのバラ「ラブリールージュ」を生けた。茎を奥まで押し込まず、壁に対して角度を付け、外に飛び出すように差
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大自在(4月10日)県知事選挙投票率
一昨日深夜の激しい雨音を聞き、1974年7月の「七夕豪雨」を思い出した。まさに「車軸を流すような雨」が、静岡県内各地で土砂崩れや河川の氾濫をもたらした。全県で44人が亡くなり負傷者241人、床上・床下浸水は8万戸超。住んでいたアパートは、備中高松城の水攻めのようだった。 この日、もう一つ覚えているのは、当日が県知事選の投票日だったこと。事実上の一騎打ちとなったこの選挙では、山本敬三郎氏が大接戦の末、後に衆院議員となった永原稔氏を4千票差で破り、その後は3選を果たしている。 山本氏から数え4代目、4期務めてきた川勝平太知事が、任期途中で辞職願を提出する見通しとなった。これを受けた知事選は来
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社説(4月10日)知事選前倒し 県の将来像を競い合え
任期途中での辞職を表明した川勝平太知事は、当初、静岡県議会6月定例会としていた辞職時期を早め、10日にも県議会議長に辞職願を提出する見通しだ。辞職に伴う次の知事選は5月9日告示、26日投開票で実施される公算が大きい。県民はわずかな期間で、後任の知事を選ばなくてはならない。 既に元総務官僚が立候補を表明し、複数の政治家の名前も取り沙汰されて選挙戦の可能性が高まっている。突然の知事交代による混乱を早急に収め、新たな県政を円滑にスタートさせるには、有権者が立候補者の資質と政策の適否を見極め、一票を投じることが欠かせない。そのためには短期決戦といえども、立候補者は自分の描く県の将来像をしっかり語り
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記者コラム「清流」 理不尽に身を置く子
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が長期化している。ウクライナの隣国ルーマニアで、国際的な非政府組織(NGO)の駐在員として働く浜松市出身の清水奈々子さん(31)をリモートで取材し、戦地から逃げてきた子どもの学びに大きな影を落としている現状を知った。 ルーマニアでは避難した子どもを公立学校で受け入れていて、清水さんは放課後学習の支援や心のケアをする人材の手配といった調整業務を担う。教員不足や言語の違いなどから「十分な教育を提供するのは難しい」と課題に直面する。 日本人や静岡県民に訴えたいことを聞くと「理不尽な環境に身を置く子どもの存在を知ってほしい」と返ってきた。一人一人が少しずつ関心を
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自然の素晴らしさ伝えたい 鈴木克章さん(海洋冒険家・浜松市)㊦【達人は語る】
2015年にシーカヤックで日本一周を達成した海洋冒険家の鈴木克章さん(45)=浜松市中央区=。次の挑戦に選んだのは、日本人のルーツを探る旅だった。 日本一周に続き、縁あって国立科学博物館が主催する「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」に参加することになりました。大陸から渡ってきた最初の日本列島人の移動ルート実証が目的で、19年にはこぎ手の一人として台湾から沖縄県の与那国島までの約250キロを石斧[せきふ]で造った丸木舟で渡りました。教科書にも載るようなトピックに携わることができたのは、自分の中で大きな財産になっています。 数年がかりだった二つの大きなプロジェクトを終えた20年から、浜名
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障害者の移動入浴サービス 中山間地で“黄信号” 移動時間やコストに課題 家族切実「安定的な提供を」
障害者の暮らしに欠かせない移動入浴サービスが、中山間地では十分に利用できない状況になっている。浜松市天竜区佐久間町奥領家の重度心身障害者、鈴木優太さん(32)は基本的に週1回、移動入浴のサービスを利用することで体の清潔感を維持している。市の定めでは週2回まで利用できるが、事業者が頻繁に訪問できないため、現在は毎週金曜と月1回の木曜が限度。昨年度は事業者側が打ち切りを検討した。障害者の家族は「移動入浴を必要とする人はいる。これからも利用したい」と安定したサービスの提供を求める。 2月下旬の午後、移動入浴を手がけるスタッフらが一軒家に到着した。市中心部から天竜へ続く国道152号線を1時間以上運
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ウナギ稚魚、静岡県内で高騰 許可漁業移行で仕入れ競争激化 養殖業者「続けられない」悲痛の声
養殖に使うニホンウナギの稚魚シラスウナギの価格が静岡県内で高騰している。従来は県内での養殖のみを条件とする県知事許可の特別採捕だったシラスウナギ漁は、昨年12月に始まった今漁期から漁業法に基づく許可漁業に移行。稚魚の県外出荷が可能になったことで仕入れ競争が激化し、採捕量は昨年を上回るにもかかわらず価格が跳ね上がる。養殖業者は「ここまで高いと続けられない」と悲痛の声を上げている。 浜松市の浜名湖養魚漁業協同組合によると、養鰻(ようまん)業が盛んな浜名湖地区で取引される稚魚価格は1キロ(約5千匹)195万円。3月には229万円まで上がり、深刻な不漁だった昨年と比べ数十万円高い水準が続くという。
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色あせぬ輝き ビンテージの魅力【しずおかアウトドアファン】
所有者が長年大切に使い続けたアウトドア用品には、新品にはない味わいがある。県内でビンテージのキャンプギアや衣料品を扱う店舗を訪ね、色あせない輝きと魅力について聞いた。(生活報道部・草茅出) フリマ通じ所有者が交流 思い出の詰まったアウトドア用品を長く使い続けられるよう、所有者同士やメーカー、店舗などをつなぐ試みも。3月31日に浜松市中央区の渚園で開かれたイベント「Re[リ]‥Pair[ペア]」では、キャンプ道具やウエアなどを扱うフリーマーケットや出張修理など多彩な催しが人気を呼んだ。 フリーマーケットは、出展者と来場者の対話を促そうと値段の掲示は禁止。交換や販売を開始する前に2時間、
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河合楽器・健太郎新社長が就任会見 「ピアノ世界一」へ妥協せず
河合楽器製作所は9日、河合健太郎新社長(46)の就任会見を浜松市中央区で開いた。創業者の河合小市氏ら歴代トップが培ってきた「カワイイズム」を継承し、生産力や品質向上に努めて「世界一のピアノづくり」にまい進する方針を語った。 河合健太郎社長は2月23日に急逝した会長兼3代目社長の河合弘隆氏を引き継ぎ、同28日に社長に就任した。昨年10月に弘隆氏が体調を崩した後、ことし4月1日付の社長就任に向けて準備を進めていたという。就任からここまでを「大きな混乱もなく、社長としての仕事をスタートさせることができた」と振り返った。 2023年4~12月期連結決算はコロナ禍の巣ごもり需要の一服感や、中国の市
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盛り土 衛星データから検知 浜松市、市内企業など AI技術確立へ 秋まで実証実験
危険な盛り土による災害を防ぐため、浜松市と建設総合コンサルタントのフジヤマ(同市中央区)、人工衛星開発のシンスペクティブ(東京)が、衛星データと人工知能(AI)で盛り土などの土地改変箇所を検出するモニタリング技術の実証実験に取り組んでいる。月1~2回程度の衛星データを基に、地図上で地表の高度変位をカラーで表示し、形状などから人為的な改変が疑われる箇所を見つけ出す。 人工衛星からの電波(開口レーダー)を反射させ、植生の有無にかかわらず数ミリ単位で地表の高度を測れる「SAR衛星」のデータを活用する。地図に高度の変位があった場所を示し、地点を選択すると過去10年ほどの推移グラフや植生の変化が確認
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暴排へ対策方針確認 組織委 役員会【’24浜松まつり】
5月3日に開幕する浜松まつりの組織委員会は9日、役員会を浜松市役所で開いた。関係者が一堂に集う12日の総会に向けて事業計画などの議事を承認し、暴力団排除に向けた対策方針を確認した。 昨年、まつり会場で暴力団関係者による露店の不正出店事件があり、露天商でつくる県西部街商協同組合の幹部らが逮捕された。役員会では、総会に同組合の担当者が出席し、暴力団関係者と関係を持たない組織づくりに向けて説明を行うことなどが報告された。 まつりの予算案などについても了承した。凧(たこ)が会場近くの松林に落下した際の対処に関する報告もあった。
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1月個人破産131件 前年同月と同数 静岡県内
静岡商工データがまとめた1月の県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月と同数の131件だった。 地区別は東部が前年と同じ47件、中部が3件増の45件、西部が3件減の39件。市郡別は静岡市が31件、浜松市が29件、沼津市が11件。同社は「物価高に賃上げが追いついていないのが現状。景気の環境次第では先行き懸念材料は多く、注視が必要」としている。
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ワイン酵母日本酒 飲食店限定で販売 浜松・花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜名区)はこのほど、ワイン酵母で仕込んだ飲食店限定販売の日本酒「Abysse(アビス)」の取り扱いを始めた。 加熱処理をしない生原酒だったアビスシリーズを、製造過程の最後に殺菌作用がある「火入れ」をして流通しやすくした。 同社の担当者によると、フランスのブルゴーニュ酵母を使用し、「白ワインのように飲みやすく、火入れの効果でキレが増した」という。 管理しやすい一升瓶を全国販売する。
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視覚的に広い設計バスルーム、6月発売 浜松・住宅設備メーカー「トクラス」
住宅設備メーカーのトクラス(浜松市中央区)は6月3日、浴室空間を視覚的に広く設計したバスルーム「AXIY(アクシィ)」を発売する。正面壁を縦長にし、上下方向への広がりを強調。周辺壁は正面まで回り込ませて左右への広がりも感じさせるデザインとした。 浴槽は同社の人造大理石バスタブを標準仕様にしたほか、スピーカーを備え、ブルートゥース機能の搭載したほか、プリセット音源6曲を内蔵した。 1坪サイズの価格は税抜き125万円から。
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スタートアップと静岡県内企業が交流 浜松いわた信金など
三菱UFJ銀行と浜松いわた信用金庫はこのほど、県内で事業展開する企業が東京都や福岡市など全国のスタートアップ(新興企業)と交流するイベント「オープンイノベーションサウナ」を浜松市中央区の起業家支援拠点FUSEで開いた。 三菱UFJ銀が地方で取り組むビジネスマッチングで、同信金との開催は初めて。県内関連はソミックマネージメントホールディングス(浜松市)、サーラコーポレーション(愛知県豊橋市)などが参加した。サーラの担当者は人口減に伴うエネルギー事業の縮小を見据えて「住まい」「暮らし」関連の事業開発に力を入れていると解説した。 スタートアップは電力の市場価格を踏まえてEV(電気自動車)への充
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地域発展へ決意新た 経済4団体が合同入社式 静岡
静岡県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県経営者協会、県商工会議所連合会の県内経済4団体は9日、オンラインと来場での参加を組み合わせた合同入社式を静岡市葵区で行った。62社163人が、地域経済発展の一翼を担う決意を新たにした。 県商議所連の岸田裕之会長はあいさつで、社会経済活動の正常化が進む一方、原材料価格高騰や円安、人手不足など中小企業を取り巻く厳しい事業環境に言及。その上で「柔軟な発想で時代の変化を先取りし、臆することなくさまざまな課題に挑戦してほしい」と呼びかけた。先輩から激励メッセージも寄せられた。 日本パラリンピック委員会の河合純一委員長(浜松市出身)も登壇し、「(仕事の)先
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新1年生1000人超に黄色い横断バッグ 明社浜北天竜協 浜松市
明るい社会づくり運動県浜北天竜地区協議会は、浜名区と天竜区の新入学児童に交通安全に役立ててもらおうと、黄色い横断バッグを贈った。9日、浜名区役所で贈呈式が行われ、同協議会の富永泉理事が「児童の交通安全に役立てれば」と野田志保区長にバッグを手渡した。 児童の安心安全な登下校に向け、40年以上続く取り組み。今年は両区の新入学児童約1030人分を用意した。 野田区長は「車の運転者が気がつきやすい黄色で、とても丈夫なバッグだと感じた。児童には6年間大事に使ってもらいたい」と話した。
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天竜川ダム再編工事推進 国交省、磐田に新事務所
国土交通省は8日、天竜川ダム再編事業に向けて磐田市上野部に新設した工事事務所の開所式を開いた。洪水被害や海岸浸食の抑制を目的に2009年から続く工事の推進を図る。 再編事業では佐久間ダム(浜松市天竜区)に新たに洪水調整容量を設け、放流設備を増設する。上流域の大雨時に水をダムにためることで、下流の洪水量減少につなげる。 ダムに土砂が堆積し、遠州灘海岸への供給が減っている状況に対応するため、ダム下流に集積拠点を構築する。ベルトコンベヤーで運ばれてくるダム湖の土砂を集め、放流水で河川に流す仕組みをつくる。 佐久間ダムは1956年、日本有数規模の利水ダムとして完成し、総貯水容量は3億2600万
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シャクヤク 目ぞろい会で出荷規格確認 浜松市浜名区
JAとぴあ浜松は9日、露地栽培のシャクヤクの出荷がピークを迎えるのを前に、生産者が出荷規格を確かめて品質の統一を図る目ぞろい会を浜松市浜名区引佐町の同JA引佐集荷場で開いた。 主力品種は和シャクヤクの「さつき」で、洋シャクヤクの「ラテンドレス」、「滝の粧(よそおい)」なども栽培している。花が咲く楽しみを提供するため、つぼみの状態で出荷する。参加した生産者約30人は、サンプルを参考にしながらつぼみの固さや丈の長さ、花付きなどを確認した。 同JAによると、3月の冷え込みで生育が遅れているという。出荷のピークは4月中旬の予定で、5月上旬ごろまでに約3千ケースの出荷を見込んでいる。
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遠州親睦将棋大会・名人クラス 掛川の石野さんが優勝
浜松市中央区の北部協働センターでこのほど、遠州親睦将棋大会が開かれた。同市や豊橋市、磐田市、掛川市、袋井市、森町などから66人が参加し、最強の名人クラスで掛川市の石野俊夫さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 名人 ①石野俊夫②田中雅英③内山透④間淵秀明⑤増井豊▽S ①岡田力也②岡本光③宮道孝徳④藤原紳裕⑤嶌英昭▽A ①三輪周男②中根清③松原政宏④袴田洋三⑤吉田志郎▽B ①高柳長男②田畑敏夫③中村敏男④山本勉⑤尾藤菊一▽C ①山下浩之②松田寿一③鈴木繁④杉山敏郎⑤藤森勗
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花博で春の交通安全運動 浜松西署など 来園者に体験イベントも
「春の全国交通安全運動」(6~15日)に合わせ、浜松西署と浜松市西行政センター、交通安全協会浜松西地区支部はこのほど、交通安全イベントを、浜名湖花博2024浜名湖ガーデンパーク会場(同市中央区)で実施した。来園者に運動の周知や交通事故抑止を呼びかけた。 専用の機材を使って反射神経の測定を来園者が体験した。身体機能を把握した上で同署交通課員や交通指導員がゆとりを持った運転を心がけるよう注意喚起した。交通標識を学ぶゲームコーナーを設け、啓発品も配布した。 同課交通安全教育係の江沢朋哉係長は「花博期間中は多くの人出が予想される。安全確認の徹底と思いやり、譲り合い運転を心がけてほしい」と話した。
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歌やショーレッスン成果披露 中央区の芸能スクール発表会 浜松市浜名区
浜松市中央区の芸能スクール「ヒーローズアカデミー」の発表会(静岡新聞社・静岡放送後援)が7日、浜名区のなゆた・浜北で開かれた。モデルや俳優、ボーカルなど芸能部門8コースのスクール生42人がファッションショーや歌のステージなどを繰り広げ、レッスンの成果を発表した。 発表者は振り袖やドレスなど華やかな衣装でポーズを決めたり、オリジナルソングや邦楽の名曲を披露したりした。最後に42人全員がステージ上で、同スクールの応援歌「今、君はヒーローになれ」を合唱し、観客から拍手を浴びた。 同スクールは2003年に開校し、芸能部門は約60人の生徒が在籍している。
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和太鼓8団体 演奏力強く 浜松市浜名区
浜松市の旧北区(現浜名区と中央区)で活動する和太鼓団体でつくる「奏音(おと)#和太鼓でつながりたい」は7日、浜名区のサーラ音楽ホールでコンサートを開いた。8団体が出演し、力強い演奏で約250人の観衆に和太鼓の魅力を伝えた。 威勢のいいかけ声とともに、迫力ある音色が会場に響き渡った。中学生37人で活動する「北浜中龍神太鼓」は、同中の指導者が新型コロナと闘う全ての人を元気づけようと作曲した「アマビエ」をノリの良いリズムで奏でた。同区都田町須部地域の親睦を深めることを目指す「須部けんいん太鼓」は三味線とコラボした「川」や、一心不乱に和太鼓をたたき続ける「雷」の2曲を披露した。
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浜松市民オーケストラ 14日に定期演奏会、練習に熱
静岡県西部の愛好家グループの浜松市民オーケストラは14日午後2時から、第22回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中央区のアクトシティ浜松中ホールで開く。メンバーが練習拠点のあいホール(同区)で練習に励んでいる。 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と、ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」を発表する。指揮者に阿部未来さん、ソリストに高橋優介さんの2人のプロを迎える。鈴木孝幸代表(63)は「オーケストラになじみの薄い人でも聴いたことのあるような有名曲を披露するので、聴きに来てほしい」と話す。 入場料は前売り、当日とも全席自由で950円。問い合わせは平日午後8~10時と土日祝日午前8
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防風林用地に自生 希少植物を紹介 環境活動のNPO 30日まで 浜松市浜名区
浜松市中央区で環境活動に取り組むNPO法人縄文未来は30日まで、同区の防風林用地の一角で3月まで管理していた希少植物地帯に関する展示「三方原防風林に存在した草花の楽園」を同市浜名区の都田図書館で行っている。 植物地帯は、地元団体やNPOが「未来(みら)くる園」と名付け、土地所有者の許可を得て保全活動を続けていたが、開発に伴い閉園となった。展示では、同園の歩みや、湿地と乾燥地の植物が混在していた理由の考察などを紹介している。絶滅危惧種のキキョウなど、自生していた約20種の草花の写真も掲示した。 担当者は「未来くる園への思いを今後につなげていきたい。植物の移植も進めていく」と話した。 (細
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美しい風景 写真に収める ACT写心クラブ作品展 浜松市中央区
浜松市、磐田市の写真愛好家のグループ「ACT写心クラブ」の第50回写真展が9日、浜松市中央区のクリエート浜松で始まった。会員が年間に撮影した作品の中から自信作を出展した。14日まで。 同展は年に一度、活動の成果を発表する場として開催している。桜並木の中を走るSLや朝焼けに染まる佐鳴湖など、県内外の美しい風景を切り取った力作の数々に、来場者が見入っている。
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静岡県内で大雨 天城山146ミリ 国道473号で崩土、通行止め
前線を伴った低気圧が東海地方の南を進んだ影響で静岡県内は9日、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になって激しい雨が降った所があった。 気象庁の観測によると、8日午前7時の降り始めから9日午前9時までの総雨量は伊豆市天城山で146ミリ、浜松市天竜区春野で118・5ミリ、藤枝市高根山で116ミリなどだった。9日昼前までは大雨や土砂災害、低い土地の浸水、突風などへの注意が必要となる。 島田市川根町抜里の国道473号では崩土が発生し、通行止めになった。
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浜松新球場、多目的ドームか屋外型か 基本計画策定へ 静岡県知事辞意で先行き不透明【ニュースを追う】
浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区の新野球場整備を巡り、県は6月にも、国の事業認可の前提となる基本計画を策定する。最短で2032年度供用開始というスケジュールも明らかになり、曲折をたどった大型プロジェクトは建設に向けて動き出す見通しとなった。ただ、焦点となっている規模と構造の絞り込みは先送りされ、「2024年問題」に伴う人手不足や建築資材の高騰など課題も山積する。川勝平太知事の突然の辞意表明もあり、肝いり事業の行方は視界不良だ。 県が野球場の整備を予定する遠州灘海浜公園篠原地区周辺(本社ヘリ「ジェリコ1号」から、写真部・宮崎隆男) 「雪の降らない静岡県は青空の下での野球場がいい。あ
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どうする?浜松城公園 「文化財保護」が壁 要望に追い付かず 凸凹道に古木 「管理に力を」と市民の声
凹凸がある園路、老朽化が進む樹木―。昨年の大河ドラマ放送を機に来園者が増えている浜松城公園(浜松市中央区)を巡り、地元の市民団体がバリアフリーの促進や樹木管理の見直しを市に求めている。一方、文化財の価値を有する「城跡公園」ならではの事情により、市は慎重な対応を迫られ、利用者の要望に追い付いていないのが現状だ。 「政令指定都市の看板公園として、管理に力を入れてほしい」。県西部の市民団体「120学会」の大石吉宏さん(83)=同区=は浜松城を背に残念がる。天守閣前の広場は一部で石がむき出しになり、お年寄りらが歩くのは危険が伴う。花見の名所で知られる本丸のソメイヨシノは古木が多く、一部は腐朽が進む
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浜松まつり 市のたこ、ことしは2種類 花博PRと能登復興祈願
浜松市は8日、5月3日の浜松まつり初日で揚げる市のたこのデザインを発表した。市内で開催中の「浜名湖花博2024」のPRと、能登半島地震で市が対口支援を行っている石川県珠洲市など被災地の復興を願うメッセージ入りのたこを中野祐介市長と各部の部長らが揚げる。 花博PRのたこは6帖(2・9メートル四方)と4帖を用意する。どちらを揚げるかは当日の風の吹き具合によって判断する。デザインは花博のロゴマークをあしらった。被災地復興を願うたこは「がんばろう能登・珠洲」の文字を入れた4帖。 中野市長は8日の定例記者会見で「多くの人に見てもらい、花博のPRを積極的に行い、厳しい状況が続く被災地に応援のメッセー
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花のイラスト彩ったピアノ、花博に 自由に演奏OK 浜名湖ガーデンパーク
河合楽器製作所は「浜名湖花博2024」が開催されている浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で、花のイラストを施したラッピングピアノを展示している。ストリートピアノとして自由に演奏できる。 ラッピングピアノは6日、会場内花織り畑エリアの天望デッキに設置した。1953年頃に製造されたアップライトピアノ「No.301」で、状態は良好という。イラストは浜松聴覚特別支援学校幼稚部、小学部、中学部の児童・生徒50人が描いた花をちりばめた。 ピアノは常設だが、天候不良時はカバーを掛けるため演奏はできない。 ガーデンパーク会場が閉幕する6月2日以降、はままつフラワーパーク会場(同区)に移設する予定
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スノボ三木つばき、ミラノ五輪金メダルへ「弾み」 W杯2度V、浜松の所属先で報告
スノーボードのワールドカップ(W杯)女子アルペン種目の総合成績で2位だった三木つばき(掛川市)が8日、所属する浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)を訪れ、高柳裕久理事長らに今季の報告をした。W杯で2度の優勝(通算3度目)を果たし、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪での金メダル獲得へ、「弾みをつけることができた。2年後に金メダルをここに置けるように精進したい」と手応えを口にした。 今季のW杯12戦で表彰台に6度立つなど、安定感を増した三木。シュクオル(スイス)での4戦目は、予選は2回目で転倒するなどぎりぎりの16位で通過したが、決勝トーナメント1回戦でW杯3連勝中だったホフマイス
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浜松市長、知事選で「特定候補との連携視野」 新野球場への考え方も重視
川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に関連し、浜松市の中野祐介市長は8日の定例記者会見で、「候補者の政策方針を見極めたい。必要として選挙戦の連携も考えなくてはいけない」と述べ、特定候補との連携も視野に入れることを明らかにした。 中野市長は候補者の判断基準を「浜松市、県西部地域を含めた静岡県がどのように進むのか、成長していくのかという観点」とし、「県民の声をしっかりと聴き、地方自治と地方行政に十分な見識がある人に次の知事を担ってもらいたい」と述べた。県が同市中央区に整備する新野球場についても触れ、「知事の交代で動きが足踏みする、後退するというのは耐えがたい」と新野球場への考え方も重要な要
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二輪部品のイハラ製作所 アルミ羽釜、開発 自社技術を結集 初の消費者向け「早炊きだから旨い」
二輪エンジンなど輸送機器部品加工のイハラ製作所(浜松市浜名区)は自社の加工技術を生かし、一般消費者向けの初の製品となるアルミ製羽釜「アラヒ」を開発した。熱伝導率の高さを生かして急速に加熱を促す構造で「早炊きだから旨(うま)い」(同社)という。 羽釜は4合炊きで、幅25センチ、奥行き24センチ、高さ12センチ、重さ2キロ。市内で工業製品のデザインを手がける事務所「UO(ウオ)」と組んだほか、市内の日本料理店「勢麟(せいりん)」に監修を依頼。プロの料理人の米炊きのこだわりを投影し、現代生活に合わせたガスこんろ向け羽釜の完成へ、金型製作から鋳造、切削加工まで自社技術を結集させた。 急速に炊くこ
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官民連携で脱炭素実現へ 浜松経済同友会がサミット
浜松経済同友会はこのほど、「カーボンニュートラル(CN)で拓(ひら)く“浜松”成長の道」をテーマに、同友会経済サミットを浜松市内で開いた。再生可能エネルギーを活用する官民出資会社「浜松新電力」を核にしたエネルギーセンター構想など4項目の政策提言や座談会を通じ、市が掲げるゼロカーボンシティー実現に向け、地域一体での推進策を探った。 CNをテーマにした政策提言は3回目。従来の二酸化炭素(CO2)の見える化や削減に加えて、再エネの地産地消を高めて地域経済の成長につなげる内容とした。エネルギーセンターは、浜松新電力の機能に、蓄電や水素関連のハード施設と需給調整する専門人材な
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一番茶生産向け決意 天竜茶振興協が総代会
静岡県西部で今月下旬以降、一番茶生産が本格化する。山間部で香り高い茶を作る浜松市天竜区では8日、天竜茶振興協会(事務局・JA遠州中央)の総代会が開かれ、関係者が新茶期に向けて決意を新たにした。各産地では、11月に同市で初開催される全国お茶まつりに向けた準備も進む。 総代会では、消費拡大に向けた催事出店や有機栽培普及などを盛り込んだ新年度事業計画を決定した。昨今は肥料代や製茶工程で必要となる重油代の高騰が茶工場の収益を圧迫する状況が続き、農家の高齢化も課題となっている。平賀義行会長は「茶園を新たに造成するなど前向きな動きもある。厳しい状況が続くが、順調に生育して生産現場にとって良い新茶期とな
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2004年花博OB・OG 旧交温める スズキ相談役ら120人
2004年に開催された「しずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)」の関係者が一堂に集まる「OB・OGの集い」が8日夜、浜松市中央区のホテルで開かれた。管理運営に携わった県、市町の職員やボランティアらが旧交を温めながら、3月に開幕した20周年記念事業「浜名湖花博2024」の成功を願ってエールを送った。 20年前の開幕日に合わせて有志が企画し、元静岡国際園芸博覧会協会会長でスズキの鈴木修相談役(94)、同名誉会長を務めた石川嘉延前知事(83)をはじめ約120人が出席した。 鈴木相談役の「3度目の花博も多くの来場者でにぎわい、県西部の観光振興につながることを期待している」とするあいさつが読み上げら
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はちみつと牛乳「相性抜群」 長坂養蜂場 ソフトクリーム販売 富士宮・朝霧乳業とコラボ 29日まで浜松
浜松市浜名区三ケ日町の長坂養蜂場は、富士宮市の朝霧乳業と共同で「あさぎり牛乳」を使用したソフトクリームにはちみつを練り込んだ「朝霧高原牛乳ソフト」を開発した。29日までの期間限定で、同養蜂場三ケ日本店で提供する。 朝霧乳業が、以前から養蜂場と関わりのあった菓子製造販売「たこ満」(菊川市)の子会社になったことなどがきっかけ。県西部、東部にそれぞれ拠点を置く両者がエリアを越えて連携し、ブランドの認知拡大や相互送客を狙っている。 養蜂場3代目の長坂善人社長、長坂恭輔専務がブレンドし、昨秋に販売を開始した「三代目の蜂蜜」をソフトクリームに練り込み、食べる直前に“追いはちみつ&rdqu
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フラワーパークに30万円を寄付 遠州信金 浜松市
遠州信用金庫(浜松市中央区)はこのほど、健康増進事業に活用してもらおうと、はままつフラワーパーク(同区)に30万円を寄付した。 同園で贈呈式を行い、塚本こなみ園長に守田泰男会長が目録を手渡した。同園は昨年、ダンスなどの健康増進イベントを開催するなど健康増進活動を展開している。守田会長は「観光と健康の両輪で、世界のフラワーパークになってもらえれば」と期待を寄せた。
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2会場楽しんで 中野市長がPR【浜名湖花博2024】
浜松市の中野祐介市長は8日の定例記者会見で、開幕から半月が経過した「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)について「桜の開花が遅れたが、いよいよ満開を迎えた。これから切れ目なく次々と花が咲き誇る二つの会場を楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。 浜名湖ガーデンパーク会場が6日に開幕し、3月23日から開催しているはままつフラワーパーク会場は7日で来場者10万人を突破した。中野市長は「1回と言わず、何度も足を運んでもらうと、そのたびに新しい感動がある」と花博の楽しみ方を紹介。「地元や全国の人に浜松の魅力の一つ、花緑を体感してほしい。これから全国にPRしていきたい」と述べ
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春の全国交通安全運動 交通安全呼びかけ 浜名区、細江署など 浜松市
浜松市浜名区と細江署、交通安全協会細江地区支部などは8日、春の全国交通安全運動(6~15日)の出発式と街頭活動を同区三ケ日町で行った。 参加した約50人はのぼり旗を掲げて交差点に立ち、通行車両の運転者や登校中の児童らに交通ルールの順守を呼びかけた。野田志保区長は「交通安全は普段からの意識付けが大事。自転車利用者はヘルメットを着用してほしい」と話した。
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浜松市社協に米600キロなど寄贈 松川電気
浜松市中央区の松川電気(小沢邦比呂社長)はこのほど、市社会福祉協議会にペットボトルキャップ約10万個と、米約600キロを寄贈した。 社会貢献の一環で、キャップは約1年かけて社員や取引業者から集めた。米は実家が農家の社員が持ち寄った。キャップはプラスチック再生業者に渡し、家電製品やバイク部品などにリサイクルされる。米は市内の子ども食堂に届ける。 小沢社長らが同区の市福祉交流センターを訪れ、芳田一成浜松地区センター長に手渡した。小沢社長は「困っている人のために役立ててほしい」と話した。
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安全運転推進 指定証を交付 浜北署、浜名区役所に 浜松市
浜北署は8日、本年度の安全運転管理推進事業所に指定した浜松市浜名区役所に指定証を交付した。 同署の成岡智署長と浜北地区安全運転管理協会の田村元会長が、安全運転管理推進事業所指定証と横断幕を金原由直副区長にそれぞれ手渡した。金原副区長は交通安全の模範となる区役所職員12人に安全リーダー指定書を渡した。 成岡署長は「区役所全体で交通事故防止を推進していただきたい」と伝えた。
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春の全国交通安全運動 通学路制限速度 順守を 浜松西署が取り締まり
春の全国交通安全運動の一環で浜松西署などは8日、制限速度違反の交通取り締まりを浜松市中央区で行った。可搬式速度違反自動取締装置を使って、署員が約1時間にわたって違反に目を光らせた。 管内にある小・中学校付近の市道で、通学時間帯に合わせ、制限速度の時速30キロを超過していないか厳しく取り締まった。装置を認知して速度を落としたり、歩行者の有無を入念に確認したりする車が目立った。 堀内公明交通課長は、歩行者らの安全確保のために最高速度30キロに制限された区域「ゾーン30」に言及し、「30キロ以上の車とぶつかった時の歩行者の致死率は急に上がる。速度に気をつけ、安全運転を心がけてもらえれば」と話し
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「こどもまんなか宣言」賛同 浜松市「サポーター」参加 小中高生の意見 市政反映 県内自治体初
浜松市の中野祐介市長は8日の定例会見で、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同する自治体や企業団体でつくる「こどもまんなか応援サポーター」に参加することを明らかにした。宣言に従って、市長に直接意見を伝える子ども版の「ご意見箱」や自由な意見を書き込むフリーボードを今月下旬に設置し、子どもたちの意見を市政に反映させる仕組みを構築する。市によると、サポーターに参加した自治体は静岡県内で初めて。 子ども版のご意見箱は、現行の「市長へのご意見箱」を子ども向けに記入しやすい形式に変えて、市のホームページに整備する。市内の各協働センターにも専用用紙を置く。寄せられた意見は市長が目を通し、
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国内外の冬の山々描く 鶴見さんが油彩画展 浜松市浜名区
浜松市浜名区細江町の絵画愛好家鶴見敏明さん(69)の油彩画展「山に還(かえ)る」が29日まで、同町のギャラリーカフェ寸座フランセで開かれている。国内外の山々を描いた風景画など約40点が並ぶ。 19日に古希を迎えることを記念した企画。高校、大学時代に山岳部に所属していたことから、過去に登った槍ケ岳、白馬岳など北アルプスの夏山と冬山をテーマにした作品を中心に展示した。マッターホルンなどの海外の山もあり、高山植物や登山者まで細かく描いている。 天竜浜名湖鉄道西気賀駅や浜名湖など、地元の風景も紹介している。鶴見さんは「山が好きな人と思いを共有したい。地元の景色も見てほしい」と話した。
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魅力的な働く場創出へ 浜松市と商議所が共同宣言
浜松市と浜松商工会議所はこのほど、人口減少を止めて持続的な都市を創造するための「人口減少への挑戦!『しごと』を元気にする都市」共同宣言式を市役所で行った。 中野祐介市長と斉藤薫会頭が、地域産業における人材確保▽魅力的な働く場の創出▽安心して働ける環境の実現▽地域の稼ぐ力の強化につながる生産性・付加価値の向上―を目指すとする宣言書に署名した。宣言書に関連し、UIJターン就職促進、ICT企業誘致など共同事業を2024年度中に展開する。 市産業振興課によると、同市の人口はピークだった05年の約80万4000人から減り始め、24年1月1日時点で約79万人。若年層の転出超過も課題になっている。
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桜も音楽も 住民満喫 浜松市天竜区佐久間でまつり
浜松市天竜区佐久間町の同区観光協会佐久間支部は7日、「浦川桜まつり」を同町の浦川キャンプ村で開いた。満開の桜が咲く会場に家族連れや地元住民が集まり、飲食や音楽の演奏を楽しんだ。 五平餅や手打ちそば、大千瀬鍋など地元の名物が人気を集めた。チンドン愛好グループ「浜松花蝶ちん」は「青い山脈」など懐かしい楽曲を披露した。地元住民も一緒に歌い、大いに盛り上がった。
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「被災地支援、動物愛護を」競技の枠超え訴え ボートレース浜名湖
御前崎市出身のボートレーサー長嶋万記選手(42)が主宰する慈善事業「マキプロジェクト」のイベントが6日、湖西市新居町のボートレース浜名湖で6年ぶりに開かれた。現役選手やOBに加え、災害被災地の支援や動物愛護活動の趣旨に賛同したプロボウラーや元競輪選手も登場し、競技の枠を超えてチャリティーへの協力を呼びかけた。 動物愛護をテーマにしたトークショーには長嶋選手や元選手池田明美さん(浜松市出身)、犬猫の保護活動を行うプロボウラー中島美穂さん、元競輪選手の高木真備さんが登壇。選手のサイン入りグッズのオークションなども行われた。被災地支援として、宮城県気仙沼市と石川県珠洲市の特産品を販売するブースも
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知事選、大村慎一氏が出馬意向固める 鈴木康友氏擁立へ調整の動き “ポスト川勝”活発化
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選に、元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)が7日までに出馬の意向を固めた。一方、浜松市経済界の一部が前浜松市長の鈴木康友氏(66)の擁立を目指して調整していることも関係者への取材で分かった。知事選出馬への具体的な動きがにわかに表面化した。 大村氏については、県中部の経済界の一部などが、国とのパイプを持ち、地方行政にも精通する手腕を評価。本県が抱えるさまざまな課題へも適切に対応できる人材だとして、水面下で出馬を要請していた。大村氏も応じる考えを伝えた。大村氏は静岡新聞社の取材に「国と地方で行政に携わってきた経験を生かし、(川勝
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浜松で腕時計など860万円相当盗難 ブランド品買い取り販売店に何者かが侵入
7日午前2時半ごろ、浜松市中央区伝馬町のブランド品買い取り販売店に何者かが侵入し、高級腕時計など計21点(860万円相当)を盗んで逃走した。浜松中央署が窃盗事件として犯人の行方を追っている。 同署によると、盗まれたのは、高級ブランドの腕時計6点とカバン15点。当時、店は営業時間外で無人だった。従業員が防犯装置作動の通知を受け、同署に通報した。 同店関係者によると、複数人による犯行とみられ、来店者が利用する出入り口とは別の裏口から侵入した可能性が高い。ショーケースのガラスが割られ、商品が盗まれていたという。 現場はJR浜松駅から北西に約600メートルの市中心街で、国道257号に面したビル
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好天の日曜、春色共演 はままつフラワーパーク、桜など満開【浜名湖花博2024】
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)が開催中のはままつフラワーパーク(浜松市中央区)で、ソメイヨシノとチューリップが満開を迎えている。同園が「世界一美しい」とPRする花の共演が園内を春色に染め、連日多くの来園者でにぎわっている。 園内にはソメイヨシノを中心に八重桜など計1300本の桜と、色とりどりのチューリップ約50万球が植えられている。好天に恵まれた7日、来園者が咲き誇る花々を背景に記念写真を撮ったり、桜の木の下でお弁当を食べたりして花見を楽しむ姿が見られた。 同園によると開花時期は例年並みで、ソメイヨシノはあと5日ほど見頃が続きそうという。 (浜松総
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フラワーパーク会場、来場者10万人に 浜松市の渡辺さん家族「サクラ眺めてお弁当を」【浜名湖花博2024】
浜名湖花博2024(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)のはままつフラワーパーク会場(浜松市中央区)の来場者が7日午前、10万人を突破した。実行委は同所で記念セレモニーを開き、10万人目の来場者となった同区の渡辺嘉弘さん(65)、息子の大晃さん(34)、孫の晄都ちゃん(3)ら3世代家族5人に記念品を贈った。 県の山本東経済産業部参事やフラワーパークの塚本こなみ園長らが、渡辺さん家族に花束や花博公式グッズ、農産物の詰め合わせを手渡した。大晃さんは「節目に立ち会えてとてもうれしい。満開のサクラを眺めながら家族で弁当を食べるのが楽しみ」と笑みを浮かべた。 フラワーパーク会場は3月23日に
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大自在(4月8日)他山の石
近所の桜が満開だ。温暖化で年々開花が早まっている印象だったが、ことしは平年より遅め。各地で行われている入学式とタイミングが合い、新入生や保護者には印象深い光景になっていることだろう。 入学式や入社式には学校長や経営者の式辞がつきもの。自分の入学・入社式の式辞がどんな内容だったか、覚えている人は少数派だろうが、中には人生の糧になる金言に出会えることもある。 述べる側も知恵を絞っているに違いない。相手の心に響く言葉を自分で考え出せればそれに越したことはないが、なかなか難しい。そんな時は故事や著名人の名言を借りて思いを伝えるのも手だ。 語録が式辞やあいさつでよく引用される名経営者に、浜松市名
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「てんぐ市」初開催 桜の下にぎわう 浜松市天竜区春野 「ten具汁」など人気
浜松市天竜区春野町堀之内の地場産品直販施設「くまの親子・春野いきいき天狗村」で7日、イベント「春野てんぐ市」が初開催された。各事業者や住民らが個性的な品を持ち寄るマルシェ形式で、咲き誇る桜の木の下にステンドグラスや雑貨、コーヒーなどの販売ブースが並んだ。同施設はイベントを毎月第1日曜に開いていく。 シカ肉や野菜、シイタケなどをみそで煮込んだ「ten具汁」などが好評で、地域住民やドライブ客らでにぎわった。同施設の裏を流れる不動川と桜が織りなす景色を楽しむ家族連れもみられた。 同施設の杉山久美子さんは「継続して開催することで、地域の魅力発信につなげていきたい」と話す。 (天竜支局・平野慧)
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浜松・引佐町で住宅火災 2人けが
7日午後5時5分ごろ、浜松市浜名区引佐町金指の男性(59)方から出火し、2階建て住宅を焼き、2人がけがをした。細江署と市消防局が出火原因を調べている。 細江署と市消防局によると、出火当時、住宅には男性と52歳の妹がいて、2階にいた妹が「1階が燃えている」と119番した。妹がベランダから避難した際に転倒しけがを負って救急搬送されたが、命に別状はないとみられる。避難を手伝った通行人の男性(60)=同区=も軽傷を負った。 現場は天竜浜名湖鉄道金指駅の北約1キロ。出火した住宅の窓から激しく炎が上がり、近隣住民らが消火活動を心配そうに見守った。通行人の女性は「通りがかりに窓から煙が出ていて火事に気
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クロマツ1000本植樹 浜松・遠州灘沿岸で、ロータリークラブ
浜松、湖西両市の12ロータリークラブ(RC)でつくる国際ロータリー第2620地区静岡第5グループ(岩崎伸次代表)は7日、景観や防災機能の保全のため、遠州灘沿岸にクロマツ約千本を植樹した。各RCや浜松植木生産者会議、西遠連合報徳社のメンバーら約300人が作業に取り組んだ。 1929~60年にかけて成林した同沿岸の松林は、約15年前から松くい虫(マツノザイセンチュウ)の食害を受けている。参加者はスコップなどで土を掘り、苗木を植えた。 小林健実行委員長(61)は「美しい海岸線をよみがえらせることが次世代への責任」と話した。
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児童虐待防止へ寄付 浜名湖競艇企業団
ボートレース浜名湖(湖西市)を運営する浜名湖競艇企業団はこのほど、子どもの虐待防止を呼びかける「オレンジリボン運動」の支援活動として集めた募金約40万円を、行政や県児童養護施設協議会などでつくる「児童虐待防止静岡の集い実行委員会」に寄付した。 昨年11~12月にかけて、オレンジリボン運動の支援レースを開いたほか、職員や来場者、参加選手から寄付を募った。運動のロゴマークを貼付したボートを展示するなど、周知活動も展開した。取り組みは8年目で、過去最高の金額が集まったという。 同企業団事務所で開かれた贈呈式で、鈴木利享企業長が、実行委メンバーで児童養護施設「清明寮」(浜松市中央区)の野中利紀施
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浜名湖花博、ガーデンパーク会場もオープン 100万株の花々彩る
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委員会主催)の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)が6日、オープンした。先に始まったはままつフラワーパーク(同区)との2会場で、浜名湖周辺エリアを舞台とした「花と緑の祭典」が本格的に幕を開けた。 2004年のしずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)の20周年記念イベント。初日は春の陽気に誘われて、全国から訪れた人々が開園1時間以上前から行列をつくった。開会式典で関係者がテープカットを行うと、家族連れ、カップルなどが一斉に入場して庭園の散策や写真撮影を楽しんだ。 ガーデンパークは11の花壇、庭園を一新。国際ガーデニングショーで高い評価を
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いじめ心身の“傷”見逃さない 浜松の防止学会、初セミナー
法律、医療、教育など幅広い分野の専門家がいじめ対策の質の向上を目指す「子どもいじめ防止学会」(事務局・浜松市中央区)が3月、特別セミナーを開いた。昨春の学会設立以来初のイベント。「いじめ防止対策推進法」施行から10年が過ぎたが、認知件数は増え、子どもの生命・財産に重大な被害が生じたり不登校につながったりする「重大事態」も止まらない。見えてきた課題や対策について、同学会の野村武司代表理事らがオンラインで講演した。 同法では、重大事態の疑いがあるときは学校などの下に組織を設けて事実関係の調査を行うと定めている。 重大事態の調査経験が豊富な弁護士の野村さんは「第三者組織を設けてのいじめ調査は
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浜名湖花博PR大使、當間ローズさん ガーデンパークに作品出展「花の美しさ、優しさ感じて」
浜名湖花博PR大使で歌手、モデルの當間ローズさん(30)=湖西市出身=が6日オープンした「浜名湖花博2024」の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)を訪れ、「花の美しさや優しさを感じて」と呼びかけた。 華道家としても活動する當間さん。交流サイト(SNS)などで花博のPRに取り組むほか、ガーデンパーク会場で本県産花きを紹介する「しずおかの花展示」に作品を出展し、フラワーガーデンコンテストで審査員も務める。 當間さんは「すてきな花々が一堂に集まるイベントで、思わずため息の出るような空間が広がっている。県内外から大勢の人に来てもらいたい」とアピールした。 (浜松総局・仲瀬駿介)
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食品ロス、粉末化で解決 西遠女子学園と浜松の企業 規格外農作物を菓子に
「粉末化で食品ロスを削減できると発信したい」。浜松市中央区の西遠女子学園中・高インターアクト部の生徒が、売り物にならない「規格外」の農作物を有効活用する取り組みを進めている。地元企業と協力してサツマイモの粉末を活用したスコーンを開発。3月上旬、同市浜名区で開かれたマルシェでの販売にこぎ着けた。 生徒たちが協力を依頼したのは野菜や果物を乾燥粉砕し、粉末状に加工する技術を持つ同市の農業・食品製造業「ゴールドクラブ」。2022年6月ごろ、同社を紹介するテレビ番組がきっかけになり、部員たちは工場訪問を繰り返すなどして学びを深めた。 同社ではケールやハクサイ、トマトなど15品目を加工する。所有す
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樹齢170年超、咲き誇る一本桜 浜松・水窪小旧大野分校跡地
浜松市天竜区水窪町大野地区の水窪小旧大野分校跡地に立つ一本桜が満開を迎え、来訪者を楽しませている。6日は地域住民による花見の会が行われた。 樹齢170年を超えるとされる樹木の高さは約15メートル、幹周りは約4.2メートルとしっかり根を張っている。地元の大野自治会が定期的に樹木医に依頼して樹勢回復作業をしてもらったり、添え木をしたりして維持している。 旧大野分校跡地は、JR飯田線水窪駅から約15キロの標高650メートル地点にある。山々や傾斜地に広がる茶畑が織りなす光景の中で存在感を発揮する、桜の美しさを体験できる。開花のピーク時期はほぼ例年並みで、今週いっぱいが見頃という。
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「富士と桜」の日本画30点 浜松・平野美術館 6月2日まで
浜松市中央区元浜町の平野美術館で6日、日本画の展覧会「富士と桜」が始まった。富士山と桜をテーマに県内外の日本画家が制作した約30点が並ぶ。6月2日まで。長泉町在住の木村圭吾さんの「月下の宴」は縦2・4メートル、横1・4メートルの大作。月明かりに照らされた富士山の神々しさと裾野で幻想的に広がる桜を表現した。浜松市在住の栗原幸彦さんが明け方の富士山を描いた作品や、竹内栖鳳(1864~1942年)が大胆な省略技法で表現した絵画にも注目が集まる。 5月3~5日と月曜(祝日の場合は翌火曜)休館。入館料は大人500円など。問い合わせは平野美術館<電053(474)0811>へ。
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医療ケア児支援へ 浜松市中央区に相談拠点
浜松市は1日から、医療的ケア児等相談支援センターを中央区の市福祉交流センター内に開設している。市内の医療的ケア児や重症心身障害児者とその家族、福祉施設などからの相談に医師、看護師、相談支援専門員が応じる。 医療的ケア児等相談支援センターは相談員が電話で応じ、支援機関などに訪問することもできる。医療的ケア児はたんの吸引、経管栄養など医療的ケアが日常的に必要なことから、受け入れをためらう施設もあるとみられ、同センターは受け入れるために必要な条件も助言する。 問い合わせは平日午前8時半から午後5時15分まで、医療的ケア児等相談支援センター<電053(489)5226>へ。
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静岡県内最後 浜松の屋内スケート場5月閉館 老朽化などで継続困難
浜松市中央区の浜松スポーツセンターは6日までに、館内の屋内スケートリンクを5月で閉館すると発表した。静岡県内唯一の屋内スケートリンクという。施設の老朽化と電気代高騰により営業継続が困難になったことが理由としている。 ホームページによると、広さは60メートル×30メートル。同センターは「閉館の決断は容易ではありませんでしたが、長年にわたりご支援いただいたことに深く感謝しております」などとコメントした。 スケートリンクは閉館後に解体し、7月からスポーツカルチャー施設として運営していく。
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「死刑制度に関心を」 福岡事件支援者、浜松で講演
福岡市で1947年に商人2人が射殺された福岡事件で、無実を訴えながらも強盗殺人罪で75年に死刑が執行された西武雄元死刑囚らの再審運動を支援する熊本県玉名市の僧侶古川龍樹さん(64)が6日、浜松市中央区で講演した。福岡事件の概要を説明し、死刑制度について「執行順番の決定基準など私たちには知らないことばかり。もっと関心を持つべきだ」と訴えた。 福岡事件では、実行犯とされ「誤射」を主張した石井健治郎さん(2008年死去)は恩赦で無期懲役に減刑された一方、首謀者とされた西さんは死刑が執行された。 古川さんによると、当事者や親族の死去、存命親族の協力が得られないなどの事情により、現在の刑事訴訟法で
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浜名湖花博へは舟でもどうぞ 水上交通の運航開始 弁天島、浜名港、海湖館など発着
「浜名湖花博2024」の浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)が開幕した6日、同区の弁天島や湖西市新居町の浜名港、海湖館などを結ぶ水上交通の運航も始まった。航路は全5種類。6月2日までの会期中、地元の遊船組合などが運航を担う。関係者は舟運を通じた浜名湖の魅力発信や、周辺地域の活性化を期待する。 浜名港や海湖館の発着便は、花博に向け整備した桟橋とガーデンパークを25~30分かけてつなぐ。湖上からカキやノリの養殖棚を眺められるクルージングで、時間が合えば新幹線や電車が湖を通過する様子も見られる。利用状況に合わせ30分間隔をめどに運航する。浜名港には大型の無料駐車場もあり、会場周辺の混雑を避け
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和傘の下、楽々花見 スマホで運転、新モビリティー 花博・浜名湖ガーデンパーク
「浜名湖花博2024」が開幕した浜名湖ガーデンパーク会場(浜松市中央区)で6日、トヨタ自動車が手がける傘をテーマにした新モビリティー「アンブレラ」の乗車体験会が開かれた。7日まで。 2人分の座席が和傘の下に設置された乗り物で、手元のスマートフォンを傾けて直感的に運転できる。 乗車体験は南主園路の臥竜の松付近で実施され、親子連れらが桜などの花々を眺めながら運転を楽しむ姿が見られた。 同市のPRを担当する「やらまいか大使」でSNSクリエーターのなな茶さんは「子どもやお年寄りも気軽に乗れる。ぜひ体験してほしい」と話した。 体験時間は午前10時~午後1時と同2~5時。乗車は無料。
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店舗を彩る障害者絵画 浜松いわた信金 巡回展
浜松いわた信用金庫は3日、障害のある県西部の作家4人の絵画作品巡回展を浜松市中央区元城町の本部棟など4カ所で始めた。来年3月まで同信金の11カ所を巡回して披露する。障害者支援や芸術文化振興を図る県の事業「まちじゅうアート」の一環。 展示しているのは、マッコウクジラやタコ、運河がある街並みや天竜浜名湖鉄道を題材に、水性ペンや水彩絵の具などで色鮮やかに仕上げた4作品。3期に分けて巡回し、1期目(4~7月)は本部棟のほか本郷、西町、天竜川各支店(いずれも同区)で並ぶ。 4月末まで本部棟に展示する「マッコウクジラ」の作者kazuyukiさん(53)=菊川市=は「クジラの優しさや雄大さを表現した。心の
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浜松・入野小150周年 23年前の“宝物”と再会、タイムカプセル開封
浜松市中央区の入野小で3月30日、2001年2月に当時の全校児童約770人が未来の自分に宛てた手紙などを入れて埋設したタイムカプセルの開封式が開かれた。30~35歳となる約230人や恩師らが市内外から集まり、懐かしい思い出に浸った。創立150周年に当たる23年度の開封を予定していた。 体育館で開かれた式には、埋設場所の南校舎前の庭園から掘り起こした二つのタイムカプセルが用意された。参加者は将来の夢をしたためた手紙や写真、寄せ書き、当時流行したゲームカードなど、23年の時を経て戻った“宝物”を手に旧交を温めた。埋設時に校長を務めた内藤一義さん(78)は「入野の地域のこ
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能登地震義援金2万円を寄託 浜松市浜名区の団体「みやまの鐘プロジェクト」
浜松市浜名区引佐町奥山地区のまちおこし団体「みやまの鐘プロジェクト」は4日、能登半島地震の災害義援金として2万円を市社会福祉協議会に寄託した。中央共同募金会を通じて被災地に送られる。 3月末に同地区で開いたさくら祭りに出店した18店舗から寄付を募った。同区細江町の市社協北地区センターに届けた仲田伸吾代表は「災害はひとごとではない。少しでも役に立てたらうれしい」と話した。
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浜松“食の旅”を満喫 ガストロノミーツーリズム 市民ら地元食材堪能 しょうゆ搾り体験も
浜松・浜名湖ツーリズムビューローはこのほど、食を楽しむ旅「ガストロノミーツーリズム」の一環で浜松産の食材を使った料理を堪能するなどのモニターツアーを開催した。公募で選ばれた市民や観光業界関係者など約20人が、浜松の食を通じた日帰り旅行プランを楽しんだ。 浜名区都田町のフレンチレストラン「LENRI(レンリ)」で、浜松産のジャガイモや、ブランド牛「峯野牛」、同レストランの農園で収穫したグレープフルーツなどを使ったコース料理を味わった。 同区の明治屋醤油(しょうゆ)や花の舞酒造で施設見学や体験も行った。 参加した小川典美さん(中央区)は「しょうゆ搾り体験が印象に残った。搾ってその場ですぐ口にでき
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通学路の安全守るリーダー18人委嘱 浜松市
浜松市は4日、小学生の通学路の安全を守る「スクールガード・リーダー」の委嘱式を中央区で行い、宮崎正教育長が委嘱状を手渡した。 本年度は市内の警察OB9人と教員OB9人。来年3月31日まで、受け持ち校区内の子どもたちが事故や事件に巻き込まれないよう下校時に地域を巡回したり、各小学校と連携し防犯意識を高める講習会の講師を務めたりする。
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静岡県人口、354万1951人 3月1日推計 21カ月連続で減少
静岡県がこのほど公表した3月1日現在の推計人口は354万1951人で前月に比べて2646人減少した。推計人口の減少は21カ月連続。社会動態は5カ月連続で増加している。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は265人増(転入9805人、転出9540人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2911人減(出生1463人、死亡4374人)だった。 市町別で人口が増加したのは吉田町の30人をはじめ、長泉町18人、菊川市6人など5市町。減少したのは30市町で、静岡市の540人、沼津市201人、浜松市171人、磐田市163人などだった。 社会動態が増加したのは
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海上自衛隊初、女性の航空隊司令 浜松出身・川合さん着任
山口県下関市の海上自衛隊小月航空基地で5日、主に固定翼機のパイロットを訓練する第201教育航空隊司令に川合文子1等海佐が着任した。航空機を運用する海自の部隊で女性が司令となるのは初めて。川合1佐は記者会見で「(同基地は)パイロットの訓練をスタートした場所。当時を思い出しながら教育に当たっていきたい」と抱負を語った。 会見に先立つ着任式では出席した隊員約200人に対し「第201教育航空隊は搭乗員の入り口教育という重要な責務を負っている」とし「精強な搭乗員となるよう、それぞれの本分を尽くしてもらいたい」と訓示した。 浜松市出身。2018年に那覇航空基地で第5航空隊副長、厚木航空基地で第51航
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大自在(4月6日)スイス
日本がスイスと国交を樹立して今年で160年を迎えた。200年以上前から永世中立国の看板を掲げている友好国に好印象を抱いている人は多いのではないか。アルプスの少女ハイジ、高級時計、数多くの国際機関の拠点-。思い浮かべるものは人それぞれだろう。 国連機関が国民生活の豊かさを示す目安として発表している「人間開発指数」の最新の世界ランキング1位はスイスである。指数は所得や平均余命、就学状況を組み合わせて算出する。国民の満足度は高いに違いない。 スイスは国民皆兵の国であり、武器輸出国でもある。日本との交流は江戸末期に修好通商条約を締結したのが出発点。当時、日本には時計とともに武器も輸出していたとい
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浜松いわた信金、新中計発表 「経済波及」を重視、資金供給と提案強化
浜松いわた信用金庫は5日、2024~26年度の新中期経営計画(新中計)を発表した。10年後の地域の未来を見据え、新設のファイナンス支援部を軸に資金供給を強化するコアビジネスと、課題解決提案のソリューションの2戦略を柱に持続的成長を促進する。成果指標に取引先1万7千社の売上高と域内関連産業への波及による売上高を合計した経済波及効果を設け、22年の6兆1256億円から継続的な増加を目指す。 同日、浜松市中央区の本部で会見した高柳裕久理事長は、変革期の地域産業や金融環境変化の中で「覚悟を持って未来に挑戦する」と述べた。新中計は、浜松信金と磐田信金の合併後の19年度から5年間の第1次に次ぐ。設定
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浜松移住の塩見さん夫妻、蜂蜜作りに奮闘 人類最古の醸造酒、ミード企画も
静岡県外から浜松市天竜区に移住した夫婦が蜂蜜作りや販売に奮闘している。山中での養蜂から製造を一貫して担い、「養紡屋」のブランドを立ち上げた。人類最古の醸造酒とされる蜂蜜酒(ミード)の企画にも取り組むなど、多面的に魅力を発信している。 神奈川県出身の塩見亮太さん(38)は20代の頃、酒造りを目指す過程でミードに関心を持った。各地の生産者や専門家を訪ねてミツバチの育成法を学び、2012年ごろから浜松市内に採蜜場を設けて養蜂業を始めた。抗生物質不使用、非加熱で作る蜂蜜の種類はミカンやハゼノキ、サクラなどさまざまだ。19年に結婚した未紗さん(39)=愛知県出身=と共に販路開拓を進め、22年に天竜
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【浜松まつり】法被や凧を飾り付け 浜松いわた信金上新屋支店
浜松市中央区茄子町と上新屋町の凧(たこ)揚げ会は4日、浜松まつり(5月3~5日)の機運盛り上げへ、自町の法被などを地元の浜松いわた信用金庫上新屋支店に展示した。 支店には両町関係者が訪れ、支店内のSDGs(持続可能な開発目標)に関連した展示スペースに、「茄」「上」の文字の半帖凧や手ぬぐい、ちょうちん、法被を飾り付けた。 茄子町「茄組」の笠原宗弘組長は「組の40周年の年。子どもたちの思い出に残る凧揚げにしたい」と抱負を述べた。上新屋町「上組」の袴田和洋組長は「5年ぶりのフル開催。伝統継承も含めてまつりを盛り上げたい」と意気込んだ。 展示は5月上旬まで。
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浜松にレーザー研究拠点 核融合発電へ 大阪のベンチャー
レーザー核融合発電の実用化を目指す大阪大発ベンチャーのエクスフュージョン(大阪府)は4日、浜松市中央区のベンチャー・中小企業向け支援施設「浜松イノベーションキューブ」内に研究拠点を開設した。レーザーの制御や照射システムの実験装置を備え、核融合発電の実現に必要な基盤技術の研究を進める。 同社は、直径約3ミリの燃料を炉に連続で打ち出しながら正確にレーザーを当て、繰り返し核融合反応を起こす方法で商用炉の実現を目指している。 計約200平方メートルの研究拠点は約15人が携わり、レーザーの制御や燃料を供給する技術などの精度向上を目指す。模擬燃料を使うため核融合反応はしない。得た成果はレーザー加工な
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榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区) 静岡知事選への出馬質問かわす
国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は5日の記者会見で、辞意を表明した川勝平太静岡県知事の後任を決める知事選出馬の可能性について問われ「いろんな方面から声をいただいている」と明らかにした。その上で「玉木雄一郎代表に対する畏敬の念は富士山より高く、党に対する愛情は駿河湾より深い。今言えるのはそこまでだ」とかわした。 同時に「今、私に与えられた職責を全うしたい。それ以上でもそれ以下でもない」とも語った。 職業差別とも捉えられかねない川勝氏の発言に関しては「看過できない」と批判。浜松市を地盤とする自民党安倍派幹部の塩谷立元文部科学相が派閥の裏金事件で離党勧告処分を受けたことにも触れ「
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入学おめでとう 水窪小唯一の1年生、片桐さん 地域総出で祝福
浜松市天竜区水窪町の水窪小は5日、2年ぶりの入学式を同小体育館で開いた。唯一の1年生片桐なずなさん(6)は、家族や上級生、地元住民らに温かく見守られながら、晴れ舞台で元気な姿を見せた。 片桐さんが入場すると、3~6年生全21人と教職員らから拍手が送られた。 浮田佳昭校長は「子どもが減っている中山間地域にとってなずなさんは希望の光。笑顔いっぱいの学校にしましょう」と式辞を述べた。浮田校長が教科書を手渡すと、片桐さんは「ありがとうございます」と大きな声で答えた。上級生から歓迎の言葉も贈られ、祝福の空気に包まれた。 天竜区の中山間地域では新入生の減少が目立っている。同区佐久間町の佐久間小と本
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浜松医科大で入学式 「信頼される医療人に」
浜松医科大は5日、入学式を浜松市中央区のアクトシティ浜松で行った。医学科115人、看護学科66人、大学院57人が医療、研究の道へ第一歩を踏み出した。 医学科の谷百合さん(19)=同市出身=と大学院看護学専攻博士前期課程の鈴木利史さん(47)=同市出身=が「品性を正し学生の本分を全うする」と宣誓した。今野弘之学長は「現代の医学、看護学の情報量は膨大で増え続けている。最新の知識をアップデートし続けることで信頼される医療人になれる」と激励し、それぞれの学科や専攻の代表者に入学許可書を手渡した。
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静岡文化芸術大で入学式「学び合い、目標への一歩を」
静岡文化芸術大(浜松市中央区)は5日、入学式を同大で行った。文化政策、デザイン両学部生342人と大学院生16人が学生生活の第一歩を踏み出した。 新入生を代表して文化政策学部芸術文化学科の鈴木仁子さん(18)=三島市出身=が「志す分野はそれぞれ異なるが、多彩な文化や背景を持つ仲間と学び合い、理解を深めることでかけがえのない価値のあるものを築くことができると思う。ここでの学びや経験が目標への一歩となることを願う」と述べた。 横山俊夫学長は「学内、図書館、浜松をはじめとする遠州地域の三つを〝勉強部屋〟にして学びを深めてほしい」と呼びかけた。 来賓の川勝平太知事は祝辞で「学生生活がすばらしく充
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欧州の経営者ら「カイゼン」学ぶ 浜松の企業など視察
外国人観光客の受け入れ事業を行うモカ・チャイ(浜松市中央区)やLPガス販売のエネジン(同)などでつくる浜松・浜名湖テクニカルビジットプロジェクトは3日、欧州など6カ国の経営者らが市内企業を視察するツアーを行った。 日本の「カイゼン」を学びに来た27人が同社と自動車部品のソミック石川豊岡工場(磐田市)を訪ねた。エネジンでは、藤田源右衛門社長が労働環境の改善や合理化の取り組みを紹介した。約5万戸のガスメーターの設置場所を顧客管理システムに登録し、年間約4千時間の作業時間削減を図った事例などを解説した。 同プロジェクトは2021年から、県西部の企業などへの視察や研修ツアーを企画している。
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袋井でひき逃げ 3台絡む玉突き事故、1人けが
5日午後1時40分ごろ、袋井市堀越の県道で、北進の乗用車が信号待ちをしていた浜松市中央区の男性会社員(29)の乗用車に追突し車両3台が絡む玉突き事故を起こしてそのまま逃走した。磐田市の男性会社員(45)が頭部打撲の軽傷のもよう。袋井署がひき逃げ事件として調べている。
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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外国人交通指導員 ハラダさん再任用 静岡県警
静岡県警は5日、県内在住の外国人に日本の交通ルールやマナーを教える「外国人交通安全教育指導員」に、浜松市中央区のハラダ・デビデ・サンドラ・ハルミさん(48)=ブラジル国籍=を再任用した。任用は6期目で、任期は1年間。 ハラダさんは日本語やポルトガル語に加え、スペイン語と英語も話せる。県西部運転免許センターを拠点に外国人来庁者の困りごとなどに対応するほか、企業や学校に出向いた交通安全教育などを担っている。 県警本部で加藤悟交通部長がハラダさんに任用通知書を交付し、「経験と語学力、明るい人柄を生かし、引き続き真摯(しんし)、親切に交通安全を広めていってほしい」と期待した。 ハラダさんは「子
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お茶やアクセサリー、春野に40店集結 浜松市天竜区
浜松市天竜区春野町の主婦らでつくる団体「たんぽぽの会」がこのほど、催し「たんぽぽマーケット」を同町の春野文化センターで開いた。町内外の農家や事業者などが約40のブースを出店した。 地元の食材を用いた軽食や茶、アクセサリーなどの買い物を楽しむ来場者で盛況となった。地域で活動するグループによる歌やダンスのステージ発表もあり、にぎわいに花を添えた。
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浜松移住コーディネーター 任期更新の3人に委嘱状
浜松市への移住促進を担う「浜松移住コーディネーター」の委嘱式がこのほど、市役所で行われた。以前から同コーディネーターを務める浜名区の井上紗由美さん(45)、中央区の宮嶋千恵美さん(51)、同区の岩倉万友美さん(46)の3人が任期を1年間更新した。3人は移住希望者の相談対応や移住者の就労支援に携わる。委嘱状を3人に手渡した新谷直幸市民部長は「移住は市政の1丁目1番地の課題だと考える。協力を」と訓示した。 市民協働・地域政策課によると、浜松市には2022年度、県内最多の651人が移住し、23年度は22年度を上回る見込みという。
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桜照らすLEDちょうちん 浜松市浜名区 岩水寺
浜松市浜名区赤佐地区の住民らでつくる「赤佐発展会」が地元のにぎわいづくりにつなげようと、同区根堅の岩水寺駐車場で恒例の桜のライトアップを行っている。7日までだが、咲き具合によって数日延長する。 駐車場内にはソメイヨシノを中心に約250本の桜が植わっている。照明は発光ダイオード(LED)を使ったちょうちん約60個。同会で桜のライトアップを担当する河合利治さん(72)は「桜が照らされながら一面に並ぶ様子を楽しんでほしい」と話す。
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浜松山いき隊、新たに2人 平野さん、前田さん「早く溶け込みたい」
浜松市はこのほど、中山間地域活性化を担う「浜松山里いきいき応援隊員」の委嘱式を天竜区役所で行った。4月に活動を始めた平野健寿さん(29)と前田紘希さん(24)、前年度からの任期を更新する隊員6人が委嘱状を受け取った。 浜松市出身の平野さんは首都圏からのUターンを志し、同応援隊に応募した。天竜地域を担当していて「天竜材の魅力発信などに取り組みたい」と抱負を述べた。愛知県から移住した水窪地域担当の前田さんは、動画によるPRなどを進める予定で「いち早く地域に溶け込めるように励みたい」と語った。 同応援隊は国の制度を活用し、若者らに里山の課題に沿って活動してもらう事業で、任期は最長3年。
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ちりめん細工作品展 教室生らが展示 浜松市中央区
浜松市中央区の「陶々美ちりめん細工教室」の作品展が5日、同区千歳町の多目的施設「Any」で始まった。7日まで。 教室を主宰する横山恵美さん(63)や県西部から集まった教室生18人が着物の端切れを使って制作したつるし飾りや五月飾り、今年の干支(えと)にちなんだ竜の人形など500点超を出展した。細かな部分まで手作業で縫い上げた自慢の作品が展示されている。 ちりめん細工の小物や古布の端切れの販売も行っている。
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浜松・和地小新入学児に啓発品 安協浜松西地区、90セット配布
静岡県交通安全協会浜松西地区支部などは5日、浜松市中央区の和地小の新入学児童に事故防止を呼びかける啓発品約90セットを配布した。春の全国交通安全運動の一環。 同支部の会員や浜松西署員らが、入学式を終えたばかりの児童と保護者に、正しい道路の渡り方や自転車の乗り方などを記したチラシと、キーホルダー型の反射材を配布した。啓発品を受け取った山本歩夢君(6)は「横断歩道を渡る時は手を上げ、道路には飛び出さないようにしたい」と語った。
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春の交通安全運動、自転車マナー守ろう 浜松市など出発式
浜松市や浜松中央署などは5日、春の全国交通安全運動(6~15日)の出発式と街頭活動を市役所周辺で行った。関係団体のボランティアらを含む約100人が参加し、子どもの事故防止や自転車運転のマナー向上などを呼びかけた。 同署の坂本健三地域交通官は「新生活に伴い、慣れない道を使う人が増える時期」と注意喚起し、岡安章宏中央区長は「自転車乗車時のヘルメット着用を推進していく」と語った。 参加者は市役所前の歩道でのぼり旗や横断幕を掲げ、通行人やドライバーに意識向上を訴えた。
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記者コラム「清流」 “プロ”の心構えで
2月下旬、浜松市浜名区で住宅が全焼する火事があった。冬の乾燥と風で数分のうちに一気に燃え広がる火や出てくる煙を住民が不安そうに見守っていた。視線の先には、消火活動に汗を流す消防隊や周辺道路の交通規制をする警察官など現場のプロの姿があった。 数日後に分かったのはもう2人の“地域のプロ”の存在だ。80代の女性2人が、住人の女性(99)を救出したという。燃え上がる炎に腰を抜かしそうになりながら玄関や裏口を回り、ドアをひたすらたたいた。ようやく聞こえた住人の「はい」の返事に安心し、住人の家族への連絡も試みた。 「2人だったからできたことだね」。互いを見つめ合い、ほほ笑む2
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「春の女神」ギフチョウ ひらひらと 浜松・渋川の保護区で命つなぐ【動画あり】
春の陽気に包まれる山道をひらひらと舞う小さなアゲハチョウ。浜松市浜名区引佐町渋川の枯山で「春の女神」ギフチョウが命をつないでいる。 2日は、風も弱く午前中から気温が上がったこともあり動きが活発で、10頭ほどが山道に数輪咲くカタクリやスミレの花の蜜を吸ったり、縄張りを争って追いかけあったりする様子が見られた。 日本の固有種でアゲハチョウ科に属し、羽を広げた大きさは約5~6センチ。黒と黄色のしま模様で、後翅(こうし)にオレンジ、青、赤色の模様があるのが特徴。春いちばんに羽化することから「スプリング・エフェメラル(春のはかない命)」と呼ばれている。 同所は静岡県内に残された貴重な生息地で、市
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希少植物“お引っ越し” 売却の防風林用地から浜松の北欧タウンに 地元建設会社が協力
浜松市浜名区の都田建設はこのほど、同社が運営する同区都田町の北欧タウン「ドロフィーズキャンパス」で希少植物の移植活動を行った。同市中央区で植物地帯の保全に取り組むNPO法人縄文未来(同区)が植物の移植先を探しており、同社が協力を申し出た。 同区三幸町の防風林用地の一角にある植物地帯には20種類以上の日本固有種が自生し、地元団体やNPOが土地所有者の許可を得て保全活動を続けてきた。しかし、開発を目的とした土地の売却が決まり、3月末までに植物を移植する必要に迫られていた。 移植活動はドロフィーズカフェ北側の約45平方メートルの土地で行われた。同社の社員や近隣住民、NPOのメンバーら13人がス
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静岡県内の公立小中学校 過去10年に50校閉校 中山間地で加速、今後は市街地にも
児童生徒数の減少に伴い、過去10年間に閉校した静岡県内の公立小中学校が50校に上ることが4日までの静岡新聞社の独自集計で分かった。子どもの数に応じた教育効果を考えて適正な規模に学校を統廃合する動きが中山間地を中心に進んだ。一方で小中学校は住民のつながりを生み出す機能もあり、学校のなくなった地域はコミュニティーの維持が課題になっている。県内の少子化は中山間地に限らず進んでいて、学校統廃合の動きは今後10年間で市街地に波及する見通しだ。 県教委と静岡、浜松両市教委に取材し、2014~23年度末の小中学校の閉校数を取りまとめた。13年度末までの10年間に統廃合された小中学校は37校だったのに対し
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緊急連載【衝撃 知事辞意表明㊥】分断と残る課題 行き詰まった「川勝流」
「けじめをつけなくてはいけない」。新規採用職員への訓示での「職業差別」と受け取られる発言が報道された2日、長く川勝平太知事を支えてきたベテラン県議は知事に電話し、非を認めるよう促した。知事は「誤解だ」となおもかたくなだった。「もう守りきれない」。4期15年を経てすっかり四面楚歌(そか)になった知事に渡された身内からの「引導」だった。決断への影響は不明だが知事はこの1時間後、突如として報道陣に辞意を表明した。 2009年に初当選するや、“学者知事”の型破りな言動は県民に大きな共感と戸惑いをもたらした。歯にきぬ着せぬ物言いで国や大企業に対峙(たいじ)する政治姿勢は「川勝
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浜名湖花博 「五感で園内満喫を」 浜名湖ガーデンパーク/谷口充所長
6日にオープンする浜名湖ガーデンパーク会場の谷口充所長(60)は、季節の草花とデジタルアートといった先端技術との融合など新たな試みを見どころに挙げ、「五感で園内を満喫してほしい」と思いを語った。 ―園内の見どころは。 「世界で活躍する庭園デザイナー石原和幸氏監修の記念庭園『汽水園』や、バラと多様な植物のコラボが織りなす『新感性ローズガーデン×R(コラボローズ)』など新たに11の花壇、庭園を整備した。『花美の庭』はチューリップ、フジ、バラなど約1600種の花々に包まれ、まるで絵画の中にいるような世界観が体感できる。広大な花織り畑は春にネモフィラ、初夏にはヒマワリが一面に咲きそろ
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公園遊具壊れ児童3人けが 相模原、つり橋形
相模原市は4日、同市中央区にある「淵野辺公園」に設置してあるつり橋形の遊具が3日午前に破損し、遊んでいたいずれも11歳の小学生男女計3人がけがをしたと発表した。いずれも軽傷だという。 市公園課によると、つり橋の支柱からロープの根本が外れ、橋の上にいた5人のうち、2人が高さ約2メートルから落下。1人はロープが脚に絡まり、宙づりのような状態になった。 市は市内の公園にあるつり橋形の遊具計10カ所を緊急点検したが、異常は確認されなかった。破損した遊具を製作した会社と協議し、詳しい原因を調べる。
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田口会長を再任 静岡県議会ふじ
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは4日、議員総会を開き、現会長の田口章氏(62)=浜松市中央区、4期=を再任した。任期は5月1日から1年間。 立候補を届け出たのは田口氏1人だった。「知事与党」として長年支えてきた川勝平太知事が辞意を表明し、県政の混乱が避けられない中での続投となった田口氏は「この数カ月間、(政局がらみで)政策議論が十分にできなかった。厳しい状況ではあるが、県民目線の政策を作る集団として、個々の力を高めていきたい」と述べた。 幹事長と総務会長、政調会長の三役は10日の議員総会で選出し、2024年度の執行部体制を決める。
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音声案内機能を追加 車のブレーキ、アクセル 踏み間違い抑止装置 浜モトニューロー開発
四輪や二輪の安全支援商品を製造販売する浜モトニューロー(浜松市中央区)が、車用高齢者向け運転支援装置「光と音声でわかるペダル君」を開発した。ペダル上の足やシフトレバーの位置と連動させてLED(発光ダイオード)ランプで表示する2019年開発の装置に、新たに音声案内機能を追加した。運転前や運転時に視覚、聴覚の二つの感覚に訴えてブレーキとアクセル操作の踏み間違いを抑止する。 前回開発した「光でわかるペダル君」は、ブレーキスイッチや車速センサーの電子回路を経由して、ブレーキ操作時は赤色、走行時は青色、シフトレバーをバックに入れると黄色に点灯する。時速8キロ未満の走行は点滅する仕組み。 音声機能を加え
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「安全に通学を」 防犯ブザー贈呈 天竜地区防犯協など 浜松市
天竜署管内職場防犯管理協会と浜松市天竜区の天竜地区防犯協会は4日、地元の小学1年生の人数に合わせた防犯ブザー106個を浜松市天竜区の小学校に贈呈した。 天竜署管内職場防犯管理協会の大見芳会長らが二俣小を訪れ、大石浩史校長に同小の1年生分の36個を手渡した。大見会長は「子どもたちの安全に生かしてほしい」と伝えた。
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泰平への思い「開」に込め 京都・清水寺の森貫主が揮毫 浜松・極楽禅寺
浜松市中央区雄踏町の極楽禅寺はこのほど、境内の大鐘と鐘楼の建立20年を記念し、毎年12月に京都の清水寺で「今年の漢字」を揮毫(きごう)する森清範貫主を招いた記念行事を開催した。森貫主は、住民のアンケートをもとに選んだ文字「開」を住民ら約120人が見守る中、力強く書き上げた。 2004年3月、小川大峰住職が青少年の健全育成と教育の充実を願い、檀(だん)信徒らの協力を得て、高さ2・7メートル、直径1・5メートル、重さ4・3トンの「教育の大鐘」を建立した。 森貫主が縦1・5メートル、横1・3メートルの紙に、世の中が前向きに開いていくよう思いを込めて「開」の文字を力強く書き上げると、住民から歓声
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投資詐欺防止で功労者に感謝状 浜松中央署
被害が急増する「SNS型投資詐欺」などを未然に防いだとして浜松中央署はこのほど、浜松市中央区の金融機関とコンビニの4店と、各店舗の功労者に署長感謝状を贈った。 贈呈を受けたのは商工中金浜松支店と職員水野梨沙さん(32)、ローソン浜松高丘北店と中村遥香店長(31)、みずほ銀行浜松支店と行員阿部大輝さん、JAとぴあ浜松曳馬支店と職員川瀬雄介さん(40)、中沢実穂さん(37)。 同署によると、各店舗で2月、来店客が高額な振込手続きや電子プリペイドカードの購入をしようとした。水野さんらは来店客の言動から詐欺と見破り、説得したり警察に連絡したりした。来店客はそれぞれ交流サイト(SNS)などをきっかけに
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“健幸都市”実現へ 優良事業を表彰 浜松市がフォーラム
浜松市はこのほど、“予防・健幸都市”実現を官民連携で目指す「浜松ウエルネスフォーラム」を中央区で開き、優れた取り組みをたたえる「浜松ウエルネスアワード」の本年度受賞者を中野祐介市長が表彰した。 市民健幸部門は14件の応募があり、野村不動産ライフ&スポーツ・メガロス浜松市野・イオンモール・イオンモール浜松市野の4社共同の健康運動教室が大賞に選ばれた。商業施設で日常的に無理のない運動を普及させる事業で、幅広い年代の参加者が継続利用している。優秀賞は市花みどり振興財団・遠州信用金庫とジャングルジム・ヘルスファーストの2件。 健康経営部門は応募6件のうちスズキが大賞に輝いた。社長の発信、従業員の意見
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「ウミガメ守る活動に」 聖隷クリストファー小児童が寄付 浜松市
浜松市中央区の聖隷クリストファー小2年(現3年)の児童が3月30日、自然環境保護活動を行う同区のNPO法人サンクチュアリエヌピーオーに8385円を寄付した。 遠州灘海岸で昨年9月にウミガメの観察会に参加し関心を深めた。学年を代表して土本龍平君が同法人の拠点(中央区)を訪れ、「ウミガメを守る活動に使ってほしい」と馬塚丈司前理事長に寄付金を手渡した。昨年11月の校内の催しで同学年はバザーやゲームを開催。集まった収益の使い道を考え、一部を充てた。
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新1年生 交通事故に気をつけて 定規セット寄贈 安協浜松東支部
静岡県交通安全協会浜松東地区支部は、浜松市内の管内の全新入学児童に交通安全を呼びかける定規セットを贈る。3日に浜松東署で贈呈式があり、斎藤信行支部長と藤浦学署長が代表の児童2人に手渡した。 中郡小に入学する中西健人君(6)と積志小に通う鈴木紬心さん(6)がそれぞれ「道路には絶対に飛び出しません」「右、左、右を見て横断歩道を渡ります」と誓いの言葉を述べた。
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日本酒ラベル 新調 「海」イメージ 花の舞酒造と連携 浜松市浜名区・障害者通所事業所
浜松市浜名区三ケ日町の障害者通所事業所「ゼロベース三ケ日」の利用者が、花の舞酒造(同区)の飲食店向け純米吟醸酒「SerA(せら)うすにごり」のラベルデザインを新調した。同事業所と同社のコラボ企画の第2弾。 ラベルは縦17センチ、横7センチ。26~70歳の利用者6人がデザインを担当した。同社の担当者が伊豆地域出身であることから「伊豆の海」をイメージし、マンボウやタコ、カニなど海の生き物を描いた。利用者はラベルに輪ゴムを通す作業などにも取り組むという。 同事業所の生活支援員足立倫子さん(44)は「障害者が社会に貢献し、地域の中でともに生活していることを多くの人に知ってほしい」と話した。
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家庭ごみ減へ すごろく製作 全世帯に配布 浜松・引佐まちづくり協
浜松市浜名区の引佐まちづくり協議会(山本培代会長)は、家庭ごみの排出量削減を目的としたすごろくを製作した。同市では、市議会で家庭ごみ処理を有料化する条例改正案が可決されたが、市民の努力次第で施行が先送りになる可能性もある。ごみ減量を幅広い世代に意識してもらうため、引佐地区の全世帯に配布するという。 すごろくは全50マス。市発行のガイドブック「今日からできるごみ減らし術」を参考にした。雑紙の種類や集積所の場所を記載したほか、「チューブやボトルは洗う」「食べきれるだけ盛り付ける」など、日頃から意識すべきポイントを紹介している。 常葉大地域貢献サークルの学生と連携し、紙パックのリサイクル方法
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切り絵 独自技法で繊細に 原さんが作品展 16日まで 浜松市中央区
浜松市中央区の切り絵作家原浩信さん(63)の作品展が4日、同区中田町の書絵堂ギャラリーで始まった。芸者や動物、浮世絵などを題材に独自の技法で仕上げた精密な切り絵約50点が並び、来場者を楽しませている。16日まで。 切り絵は原画を切り抜いて別紙に貼り付けるなどして完成させるのが一般的だが、原さんの制作は主に4色の色画用紙を用いる。切り抜き部分が異なる複数枚の色画用紙を1枚ずつ重ね合わせると、絵が浮かび上がる仕組み。 原さんは「切り絵は誰もが気軽に楽しめる。興味を持つ入り口になってもらえたら」と話した。会場では月、水曜日と最終日を除く期間中、初心者向けの講座も開かれる。
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あの作品のロケ地は…! 浜松市が紹介マップ作成 「ゴジラ-1・0」など70カ所
浜松市は市内で撮影された映画やドラマなどの作品とロケ地を紹介する「はままつロケ地マップ2024」を作成した。遠州灘や浜名湖で撮影し、米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ-1・0(マイナスワン)」など最新作を盛り込み、厳選したロケ地70カ所を紹介している。浜松の魅力を発信し、聖地巡礼などの観光振興にもつなげる。 マップはA4判6ページで3万部作成した。ドラマ「VIVANT」や公開中の映画「変な家」が撮影された青谷鍾乳洞、映画「次元大介」をはじめ多くの作品に使われる中田島砂丘、同市がモデル地のアニメ「夢見る男子は現実主義者」に登場するアクト通りなどを取り上げた。ウナギや浜松ギョーザなどのグルメ
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記者コラム「清流」 セルフレジの緊張感
浜松市内のホテルに無人決済システムを導入した売店がオープンした。無人店は増え、セルフレジは今や当たり前。有人レジより気楽で、よく使っている。 先日、考え事をしながら操作していたセルフレジで手元の商品をレジにスキャンしたかどうか分からなくなった。履歴で判断できたが、意外にも緊張したことに気付いた。怪しいと思われないか―。振り返れば、無人店を利用する際は防犯カメラへの映り方にも気を使っていたように思う。 ホテルが売店に導入した無人決済は、複数のカメラやセンサーが客の手にした商品を認識。レジ前に立つと購入商品や金額などを客に自動で表示し、「監視の最先端」だと感じた。一方、「しっかり監視されるこ
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静岡人インタビュー「この人」 水窪で飲食店を立ち上げた 中山泰宏さん(浜松市天竜区)
浜松市天竜区水窪町の飲食店「みさくぼっち」を3月から運営している。しばらく閉店状態だった店舗を借り受ける形で、9日に営業を始めた。当分は週末のランチタイムのみ営業する。地域の人口減少が進む中、地元住民や行楽客が集まるにぎわいの空間づくりを目指す。水窪町出身で、普段は土木業に従事する。63歳。 -開店の反響は。 「多くの方に『食事できるところが久々にできてうれしい』と喜んでいただいている。開店から閉店の時間まで常にお客さんが入ってくれた。地元以外の人も来ている。水窪は最近ご飯を食べられる店が少なくなっていたので、少しでも地域の役に立てたらと思う」 -営業を始めたきっかけは。 「昔から飲
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社説(4月4日)浜名湖花博 周遊観光定着の弾みに
「浜名湖花博2024」が浜松市中央区のはままつフラワーパークで開幕した。6日には、もう一つの会場である同区の浜名湖ガーデンパークでもスタートする。集客力の高い花と緑の祭典を機に、環浜名湖の魅力を発信し、周辺エリア一帯の観光振興に結びつけたい。 04年の「しずおか国際園芸博覧会(浜名湖花博)」の20周年記念事業として静岡県などでつくる実行委が主催する。「人・自然・テクノロジーの架け橋」をテーマに6月中旬まで、季節の美しい花や庭園、関連したデジタルアートなどの最新技術を披露する。花き産業が盛んな本県産の美しい花や庭、風景を広くアピールしてほしい。 期間中は両会場だけでなく、近隣の湖西市で世界
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米NFLでチアリーダー3年 猿田さん「悩みつつ、楽しみながら、やりきった」 地元・浜松で市長に活動報告
浜松市浜名区出身で、米プロフットボールNFL「シンシナティ・ベンガルズ」でチアリーダーを務めた猿田彩さん(26)=西遠女子学園中・高出=が3日、市役所を訪れ、中野祐介市長に在籍3シーズンの活動を報告した。 猿田さんは2021年に同チームのチアリーダー試験に合格。本拠地での試合を中心に応援を繰り広げ、王座決定戦スーパーボウルにも参加した。1年単位の契約のため3年連続で試験に合格し、2年目からは振り付けも担った。 猿田さんは「チアは踊るだけでなく、その街のファンとの交流や地域貢献が魅力。悩みつつ、楽しみながら、やりきった3年間だった」と振り返った。現在は帰国中で、高校時代の留学先だったユタ州
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186人が学生生活スタート 浜松学院大と短期大学部の入学式
浜松学院大と同大短期大学部の入学式が3日、浜松市中央区の同大布橋キャンパスで行われた。現代コミュニケーション学部と短期大学部幼児教育科の新入生計186人が学生生活のスタートを切った。 代表して同大子どもコミュニケーション学科の後藤姫奈さん(18)が「専門的知識を身につけ、多くの経験と出会いを大切にして充実した学生生活を送りたい」と抱負を述べ、短期大学部の江間心羽さん(18)は「夢や目標に向かって精進し、互いに高め合っていく」と宣誓した。 今井昌彦学長は式辞で「学生生活での出会いを大切にしてほしい。持続可能な地域社会を構築する優れた人材になって卒業されることを願っている」と呼びかけた。
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職業差別発言「いかがなものか」 中野浜松市長が批判、知事辞職表明受け
川勝平太知事が6月の静岡県議会で辞職する意向を表明したことを受けて、浜松市の中野祐介市長は3日、市役所で報道陣の取材に応じ「突然の話だったので大変驚いている。辞職に至った経緯や思いを説明いただく機会を期待したい」と述べた。辞任の引き金となった、職業差別とも受け止められかねない発言については「意図はなかったという思いだろうが、知事ともなると、どう受け取られるのかまで考えないといけない。優劣で語れないものを評価するのはいかがなものか」と批判した。 川勝県政については「最後の仕事まで見極めた上で評価すべき」とした上で、「長い間、県民の支持、人気が高く推移したという点では、静岡県の顔としての職責を
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矢崎グループ実証実験 高糖度イチゴ生産 少ない環境負荷 農業推進
矢崎総業グループの矢崎エナジーシステム(東京)はこのほど、浜松市中央区の浜松工場で取り組む「環境保全型農業システム」の実証実験進捗(しんちょく)状況を公表した。エネルギーと環境を制御したハウス内で秋から冬にかけてイチゴを栽培し、「少ない環境負荷で高糖度の実を多く収穫できた」としている。 安定生産と省力化を目的にした実証実験は、沖縄県の農業法人との共同事業。再生可能エネルギーや冷温水最適制御システムなどを利用し、イチゴの生育に適した春の気候を1年通じて人工的に作り出す。1回目の実験として昨年10月から今年1月にかけ、太陽熱や廃熱を使い、ハウス内を加温して栽培した。 ハウス内電気使用量の半分
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世界で活躍する調律師に カワイ音楽学園が入学式 浜松市中央区
河合楽器製作所(浜松市中央区)のピアノ調律師養成機関「カワイ音楽学園」(同区)の入学式が2日、同社で行われた。18歳から33歳までの13人が1年間、調律や整調などの技術を学ぶ。 河合健太郎社長はあいさつで「良い演奏を数多く聴いて、音に対する感性が磨かれることを期待する」と話し、小池伸介学園長は「世界を視野に活躍する調律師になってほしい」と激励した。新入生の村松侑汰さん(21)=大分市出身=は、調律師の父茂樹さんの仕事ぶりを見たことがあり「お客さんとコミュニケーションを取ることが大事だと思う。ピアノの知識も大事だが、良い人間関係を構築していきたい」と抱負を語り、前職は郵便局員の堀口菜々美さん
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浜松ゆかりの芸術家集結! 5日からアート展 春華堂
菓子メーカーの春華堂(浜松市中央区)は5日から「入ってみる、食べてみる アート展」をポップアップストアカンダ(同区)で開催する。浜松にゆかりがあるアーティスト6人の「プレゼント」をテーマにした作品展示やワークショップを開く。開催期間は5~7日と、12~14日の計6日間。 新たな表現や感性の出会いの場を提供し、地元のクリエーターに交流の場を提供する。イラストレーターKIMUKIMUさんが希望のイラストを描いてキーホルダーにするほか、陶芸作家村松優紀さんが器の絵付け体験を行う。 観覧料は無料で、体験料などは別途。問い合わせはスイーツバンク<電053(441)3340>へ。
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「挑戦を」新入社員 激励 浜松商議所会頭
浜松商工会議所は2日、会員企業を中心にした新入社員研修を浜松市中央区のアクトシティ浜松で始めた。開講式で斉藤薫会頭と来賓の中野祐介市長があいさつし、変革期の地域経済を担う若い力に期待した。 研修は製造業や建設、飲食、観光など市内109社から185人が参加した。3日までの日程。あいさつや電話応対といったビジネスマナー、スキルを講師から学んだ。 斉藤会頭は浜松地域に根付くやらまいか精神を挙げ「困難な時こそ成長のチャンス。新しいことに積極果敢に挑戦して」と呼びかけた。中野市長は「地域資源に恵まれて重層的な産業がある浜松は、国の産業経済をけん引すべき地域。地域発展の原動力になってほしい」と激励した。
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心弾むパステル色のガラス 7日まで磐田で展示販売
浜松市天竜区の吹きガラス作家栗原瑠璃華さん(39)の個展が7日まで、磐田市上野部のシルクロード・ミュージアムで開かれている。春らしいパステルカラーのガラス作品約150点を展示販売している。 ミモザやアジサイ、桜などをモチーフに、砕いた色ガラスで色彩を重ねた小皿や、花びらの形をかたどった小鉢などが並ぶ。栗原さんは「春から初夏にぴったりの作品をみてほしい」と話した。
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大作中心 力強い書並ぶ 浜松市中央区
静岡県中西部の書道家グループ「静岡墨人会」の作品展が7日まで、浜松市中央区のクリエート浜松で開かれている。10~80代の会員22人が巨大な紙にしたためた大作を中心に22点を出展している。 縦横1メートル超の大きさの墨象箋(ぼくしょうせん)に大筆を使って「豊」「遊」など思い思いの言葉を力強い筆遣いでつづった。開催中の浜名湖花博2024にちなんで「花・華」を課題に設定。それぞれの個性が光る表現で記されている。 同会は主に市内で創作活動を行い、活動の成果を発表する場として年に一度、作品展を開催している。6、7日の午後1時からは会員による揮毫(きごう)のパフォーマンスもある。
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日本画や水彩画 情感豊か 「閑雅会」作品展 浜松市中央区
浜松市浜名区細江町の日本画家竹内雅明さんが指導する「閑雅会」の作品展が3日、浜松市中央区の遠鉄百貨店ギャラリー・ロゼで始まった。8日まで。 竹内さんと60~80代の会員14人が毎月の定例会などで描き上げた日本画と水彩画の力作約50点を出品した。花から花へと飛ぶチョウや湖にたたずむアオサギを情感豊かに表現した作品などがあり、来場者の目を引いている。
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 3月27日はネンブツダイやタカベ、スズメダイ、メジナ。28日はクロダイやイシダイ、ネンブツダイ、タカベ、カサゴ。29日は強風のため休園。30日はネンブツダイやウツボ、ベラ。31日も強風のため休園。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はブラクリ仕掛けや胴つき仕掛けでカサゴが狙える。餌は青イソメやサバ、サンマの切り身。小型はリリースを。オレンジビーチの消波ブロック周辺でも狙えるが、危険なので消波ブロックの上には乗らないこと。4月1日から9月30日までは伊東市内の各港ごとに定められたエリアでイカ類の禁漁期間となる。 ▽伊東市静海
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公務員給与、3年連続で静岡県1位 静岡市は政令市4位
総務省がこのほど公表した2023年地方公務員給与実態調査の結果によると、国家公務員給与を100として地方の給与水準を示すラスパイレス指数(23年4月1日時点)で、静岡県は前年と同じ102・2となり、都道府県別で3年連続トップだった。政令指定都市では静岡市が101・5(前年比0・7減)で全国20政令市の中で4位、浜松市は前年と同じ100・1の11位で、ともに順位が下がった。 指数は基本給与のみの比較で諸手当が反映されていない。地域手当や時間外勤務手当など諸手当を加えた平均給与月額は、県が43万1409円で東京都に次ぐ全国2位。静岡市は42万8349円で政令市中14位、浜松市は41万4925円
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【時評】麻疹対策のワクチン 抗体獲得へ2回接種を(矢野邦夫/浜松医療センター感染症管理特別顧問兼浜松市感染症対策調整監)
麻疹(はしか)が世界的に流行しており、国内でも感染者が報告されている。麻疹は感染力が極めて強く、治療薬がないことから、ワクチンの接種が重要である。 ワクチンは2回の接種が必要である。どうして2回目を接種するのかといえば、麻疹ワクチンを1回接種すると、約95%の人が抗体を獲得し、2回目の接種によって99%が抗体を獲得するからだ。すなわち、1回目の接種では免疫を獲得できない少数の人々に免疫を与えるために2回目を接種するのである。 「1回目の接種の後に抗体検査をしてから、抗体を獲得できない人に2回目を接種すればよいのではないか」と思う人もいるかもしれない。しかし、そのような方法では費用も日数
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家庭ごみ有料化 条例改正 自分事で減量推進して【記者コラム 風紋】
家庭ごみの処理を有料化する条例改正案が浜松市議会2月定例会で可決された。ただ、開始する時期は条例改正案には明記されず、すぐに有料化が始まるわけではない。市民のごみ減量の努力次第では先送りされる可能性もある。 有料化の対象は、燃えるごみと燃えないごみ。市が従来の指定袋とは別に新たな袋を用意し、処理手数料を上乗せする形で販売する。料金は1リットル当たり1円と設定し、現在1枚10円程度の45リットル袋は35円程度値上がりする。実施の際には、減量が難しい紙おむつやストマ用装具などについては減免規定も設ける予定だ。 有料化の実施可否は、1年間の家庭ごみ排出量が大きな判断材料になる。市の計画では20
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【識者評論】静岡県内の新しい分断招く/白鳥浩法政大大学院教授(現代政治分析)【川勝知事辞職表明】
エープリルフールにしては1日遅く、また場をわきまえない発言である。2009年の川勝県政の誕生以前から四半世紀以上にわたり、県政を見続けてきた筆者としては、今回の川勝氏の発言はあまりに突然であり、「虚を突かれた」というのが正直なところである。 前回21年の知事選での圧倒的勝利以来、その3カ月後に行われた参院静岡選挙区補欠選挙の最中の御殿場市を揶揄(やゆ)する「コシヒカリ」発言に始まり、浜松市より磐田市は文化が高いと浜松市を揶揄したともとれる発言があったことは記憶に新しい。こうした発言は「県内の分断」を招くものであった。 そして今回は直接的に、この発言である。本来であれば、県庁新入職員の晴れ
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浜名湖の眺望が魅力 one FRIT campfield HAMANAKO(浜松市中央区)【キャンプ場めぐり】
浜松市有数の観光スポットとして知られる舘山寺温泉。「one FRIT campfield HAMANAKO(ワン・フリット・キャンプフィールド・ハマナコ)」は旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街の一角にあり、テントサイトから望める美しい浜名湖の風景が自慢だ。 同所でフライドポテト専門店「one FRIT」を営む藤田直弘さん(45)が、「地元を活性化したい」と2022年にオープンした。車を乗り入れできるオートサイトやフリーサイトなどを設置している。 東名高速道の舘山寺スマートインターチェンジ(IC)からのアクセスの良さに加え、近くには市動物園、遊園地の浜名湖パルパルもある好立地で愛知県など県外の利
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カヤックに憧れ水の旅へ 鈴木克章さん(海洋冒険家・浜松市)㊤【達人は語る】
さまざまな楽しみ方があるアウトドア。静岡県内を拠点に活躍する「達人」たちに、活動との出合いやその魅力について聞く。初回は、海洋冒険家の鈴木克章さん(45)=浜松市中央区=が、カヤックの醍醐味[だいごみ]を語った。 ◇ 浜名湖そばの舞阪町(現在の浜松市中央区)で育ち、小学生の頃は通学路の途中に架かる橋の上から行き交う船をよく見ていました。湖の先には自分がまだ知らない道があって、どこかにつながっている。その憧れが基礎になってカヤックにたどり着いたのだと思います。 20代半ばの頃、水の上を旅してみたいという思いが募り、折りたたみ式のカヤックを購入。伊能忠敬の地図を手に九州へ
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米国の高校生 和菓子作りや茶道など文化体験 オイスカ浜松国際高
浜松市中央区のオイスカ浜松国際高は2日、米カリフォルニア州のヘンリー・M・ガン・ハイスクールの生徒を招いた文化交流会を開いた。和菓子作りや茶道体験を通して、日本文化を紹介した。 同スクールの生徒8人と教員4人が参加した。和菓子屋「大城製菓」(浜名区)の職人が練り切りの作り方を伝授。職人は「和菓子は四季を目で楽しむもの。季節によって形を変える」と説明しながら、木製の三角棒や手先の使い方などを指導した。 米国人生徒らは、桜と紅葉の2種類の練り切りに挑戦し、真剣な表情で三角棒を上下に動かしたり、あんにグラデーションを施したりした。茶道体験では、オイスカ浜松国際高茶道部員の指導で茶室への入り方な
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ハナモモ200本 鮮やか春の彩り 浜松・ばらの都苑
浜松市中央区花川町の私設バラ園「ばらの都苑」で約200本のハナモモが見頃を迎えている。赤や白、ピンクの花々が鮮やかに咲き誇り、近隣住民らを喜ばせている。 ハナモモは苑主の天野和幸さん(83)が15年ほど前から栽培を始めた。来園者は長さ50メートルほどの花のトンネルをくぐったり、高さ約2メートルの手作りの橋から木々を見渡したりして、春の彩りを楽しんでいる。天野さんは「暖かくなってきて一気に開花が進んだ。中旬ごろまで見頃が続きそうなので、多くの人に見てもらいたい」と話している。
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70代男性 500万詐欺被害 浜松市
浜松市中央区の70代男性が2日までに、約500万円分のプリペイドカード利用権をだまし取られたと浜松東署に届けた。 同署によると、3月31日に男性宅のパソコンの画面が動かなくなり、表示された電話番号に連絡したところ、ソフトウエア開発会社の社員を名乗る男から「パソコンはハッキングされている」「止めるにはお金がかかる」などと指示された。31日、4月1日の2日間にわたって同区内のコンビニ店で指定されたプリペイドカードを購入し、番号を教えたという。その後も「シリアルコードの入力がうまくいかなかった」などと追加で指示され、数十枚のカードを区内3店舗のコンビニで購入した。 詐欺被害を疑ったコンビニ店の
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新興企業の資金調達支援 静岡県信用保証協と浜松いわた信金
静岡県信用保証協会は浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)と組み、スタートアップの円滑な資金調達や成長を促進するための支援体制を構築した。同協会本部に専任担当者を置き、融資保証の申し込み前から審査、その後のフォローアップまで一貫して支援する。1日に運用開始した。 同信金が市内に構える起業家支援拠点「FUSE」の会員や相談に訪れた企業などが対象。企業の保証受付の窓口や審査は、通常同協会の支店が担うが、今回の連携体制では本部職員が直接関与する。 スタートアップ支援のノウハウを持つ浜松いわた信金側と綿密に情報交換し、企業の資金調達の課題などを解決しながら踏み込んだ支援を行う。 方策の一つとして、
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DXセレクションで最高賞 利益率改善、成果評価 浜松倉庫
浜松倉庫(浜松市中央区)はこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む中小企業の優良事例を経済産業省が選定する「DXセレクション2024」で最高賞のグランプリを受賞した。2015年から時間をかけてDXを推進し、23年11月期には営業利益率を4・5%改善するなど確実な成果を出したことが評価された。中山彰人社長が2日、浜松市役所の中野祐介市長に受賞を報告した。 県内企業のグランプリ受賞は初めて。従業員の意見を吸い上げるプロジェクトを通じてロボットやデータ分析ツール、人工知能(AI)などを導入し、16~18年に倉庫管理システムを刷新。省人化で19年7月に完成した都田流通センター(
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新事業創出へ意欲 光産業創成大学院大で入学式 浜松市
浜松ホトニクスなどが開設した浜松市中央区の光産業創成大学院大は2日、2024年度入学式を行った。20期生となる社会人3人が新事業の創出につながる技術開発に向けて決意を新たにした。 伊藤博康学長は「日頃の違和感を大事にし、深掘りしてほしい」と激励した。レーザー核融合発電の実現を目指すエクスフュージョン(大阪府)の石井雅樹さん(32)は「核融合に必要な要素技術を産業に応用し、新たな価値を生み出すことを目指したい」と抱負を述べた。いずれも浜ホト社員の重松恭平さん(34)と谷口宣明さん(29)は超高速レーザーや分光技術の研究に向けて意欲を語った。 同大学院は光技術を用いた新産業創出や起業家育成を
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特殊センサーで空間イオン検知 トリンク、モニタ発売
静電気・異物除去装置開発のトリンク(浜松市中央区)はこのほど、空間に浮遊するイオンを検知する「空間イオンモニタ」を発売した。 同社の静電気対策装置「空間トリンク」のイオン検知として活用する。「空間トリンクの電源を入れ忘れ、イオンがない状態で仕事をしてしまった会社の話を聞いたことが開発のきっかけ」(高柳真会長)という。 空間イオンモニタは、円筒状で上部に取り付けた特殊センサーでイオンを検知する。有効検出距離は約2メートル。年間の販売目標は120台。販売価格は8万5千円(税別)。
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静岡県とヤタローが森サポーター協定
静岡県とパン・菓子製造販売のヤタロー(浜松市中央区)はこのほど、しずおか未来の森サポーター協定を締結した。同社は県立森林公園(同市浜名区)内の森林で植樹や下草刈りなどを行い、環境保全や啓発活動を展開する。県は同社の活動をPRする。 同社は森林公園内の「森の家」などの指定管理者。協定に基づく活動の対象エリアは、指定管理区域外の森林0・22ヘクタールで、かつてマツクイムシの被害が出た森林の再生に向けてサクラやカエデなどを植樹する。 県庁で行われた協定締結式で、同社の小楠浩丈常務は「食品を取り扱う企業として、水や農産物を守る上でも森林保全は大変重要」と述べ、会社を挙げて取り組む考えを示した。指
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写真、書作品 入賞者を表彰 県議会だよりコンクール
静岡県議会だよりの写真コンクールと題字コンクールの表彰式がこのほど、県庁で開かれ、中沢公彦議長が入賞者に表彰状を贈った。年4回発行される2024年度の県議会だよりに掲載される。 「静岡県の四季」をテーマにした写真コンクールには、71人から計218点が寄せられた。春夏秋冬の各号で表紙を飾る特選計4点と紙面で掲載する入選計8点が選出された。 題字コンクールは、若者に手にしてもらえるよう高校生年代を対象に毛筆作品を募集した。148人から1点ずつ応募があり、表紙に使われる特選4点、入選4点が選ばれた。 入賞者は次の通り。 【写真】特選 山本武正(富士宮市)中野進(富士市)小栗進(浜松市)中西
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赤い羽根共同募金 交付先に通知書 静岡で説明会
静岡県共同募金会はこのほど、赤い羽根共同募金の2023年度の助成金交付先団体を対象にした説明会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。 計56の社会福祉施設や広域活動団体が出席した。このうち、妊産婦の家庭訪問事業を行うNPO法人ヘルシーファミリーはままつ(浜松市中央区)など3団体の代表者が、影島秀明常務理事から助成決定通知書を受け取った。 23年度の同募金には2月22日時点、県内で約4億8084万円が寄せられた。この日の説明会に参加した団体の事業や、各市町の社会福祉協議会の事業などに計4億2562万円を助成する。 影島常務理事は社会貢献制度の多様化により寄付金額が前年度より減少する見込みと
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中川小卒業生 思い出開封 24年ぶり再会 浜松市浜名区
浜松市浜名区細江町の中川小1999年度卒業生が31日、同校でタイムカプセルの開封式を行った。約45人がクラスメートや恩師との24年ぶりの再会を喜び、思い出話に花を咲かせた。 卒業文集に「2024年3月の最後の日曜日に開封する」と記載していた。当時の学校のルールで校内に埋められなかったため、6年の学年主任だった池田雅佳さん(65)が自宅で保管していたという。 未来の自分に宛てた手紙や学校生活の様子を収めた写真などが取り出された。両親や祖父母が子どもに内緒で書いた手紙もあり、参加者は思わぬサプライズを喜んだ。企画した伊藤篤史さん(36)は「子どもの頃を振り返るきっかけを作ってくれた先生方に感
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新津の防犯活動 浜松市長に報告 地区推進協、意見交換参加
浜松市中央区新津地区の住民らでつくる新津地区防犯まちづくり推進協議会がこのほど、市長と昼食を取りながら意見交換する「市長と話そう」に市役所で参加した。日頃の防犯活動を中野祐介市長に報告した。 同協議会は地区内の防犯カメラ設置促進、防犯パトロール、小学生の登校時の旗振りボランティアなどを行っている。水野徹会長(77)は同協議会が功労をたたえられ、県防犯協会連合会などから表彰を受けたことも紹介し「地域のための親切ということでさまざまな活動をしてきた」と語った。中野市長は「安全安心は市民の暮らしにとって第一のことで話を聞けて良かった」と謝意を述べた。
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人物や風景描いた水彩画 作品展、開催 浜松市中央区
日本水彩画会遠州支部の作品展が7日まで、浜松市中央区のクリエート浜松で開かれている。 40~80代の会員約40人が一人2~3点ずつ計約100点を並べた。透明水彩の技法をメインに、人物や風景を描いた。川辺に座って本を読む女性や緑豊かな自然の風景など個性豊かな作品が並ぶ。 会員でSBS学苑浜松校講師の天羽凛さんは「水彩画の幅広さを楽しんでもらえれば」と話した。
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希望胸に新生活へ 聖隷クリストファー大など入学式 浜松市中央区
浜松市中央区の聖隷クリストファー大と同大大学院、介護福祉専門学校の合同入学式が2日、同区のアクトシティ浜松で開かれた。医療や福祉、教育分野の専門職を目指す計428人が、希望を胸に学生生活の第一歩を踏み出した。 同大看護学部の志賀和湖さん(18)と専門学校の小泉麻耶さん(18)が代表して抱負を述べた。志賀さんは「社会の変化に柔軟に対応できる看護職を目指し学びたい」と決意表明した。 同大の大城昌平学長は「新入生の皆さんが、創設者から受け継がれる『生命の尊厳と隣人愛』の精神を継承し、人々の命と幸福に尽くす専門職業人に成長されることを願う」とエールを送った。
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塩谷、世耕氏に離党勧告へ 自民、西村氏ら非公認以上で検討
自民党は、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派幹部の塩谷立元文部科学相(衆院比例東海)と世耕弘成前参院幹事長に、党処分で最も重い「除名」に次ぐ「離党勧告」を科す方向で最終調整に入った。西村康稔前経済産業相、下村博文元政調会長は離党勧告を見送り「党員資格停止」か「選挙での非公認」の処分を検討する。4日の党紀委員会で、他の議員の処分も含めて決定する。複数の関係者が2日、明らかにした。 党執行部は、塩谷氏ら4氏が2022年8月、いったん中止を決めた安倍派の資金還流を復活させた経緯を問題視。中でも、同派座長を務めた塩谷氏と参院側会長だった世耕氏の政治責任は重いと認定したとみられる。 岸
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浜松新球場、供用開始32年度以降に 静岡県、規模と構造絞り込み難航も
静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備を予定する新野球場の供用開始時期を、最短で2032年度と見込んでいることが1日、分かった。国の事業認可と用地取得に約3年、設計と施工に約5年かかる。ただ、規模や構造の絞り込みは難航が予想され、想定通りに進むかどうかは見通せない。建設資材の高騰や深刻化する人手不足も課題になりそうだ。 同日公表した基本計画の素案で事業スケジュールを示した。県はこれまで具体的な供用開始時期を明らかにしていなかった。 県は野球場の規模と構造を①1万3千人の屋外型②2万2千人の屋外型③2万2千人の多目的ドーム型―の3案に絞り、素案に盛り込んだ。近くで産卵するアカウ
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珠洲の家屋被害「遠隔判定」 浜松市協力 ドローン、360度カメラ活用 迅速な罹災証明書発行に貢献
浜松市は能登半島地震で被災した石川県珠洲市の住家被害認定調査で、ドローンや360度カメラの画像を使った「遠隔判定」の仕組み作りに協力した。熱海土石流災害などでの取り組みを発展させ、詳しい被害程度も遠隔で判定し、被災者の迅速な罹災(りさい)証明書発行につなげた。 トンネル崩落で立ち入りが難しい珠洲市西部の集落で石川県や熊本市、NTT東日本グループなどと連携し、1月下旬からドローンを飛ばして約400世帯の家屋群の外観を撮影した。陸路から360度カメラのチームも入り、一帯の家屋の様子をまとめて収めた。 調査担当の職員は画像を組み合わせて分析し、屋根や基礎の損害割合などを評価して全壊、半壊、一部
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静岡県内各地で入社式 新入社員との対話重視〝距離〟近く
静岡県内各地で1日、入社式が開かれた。新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、多くの企業が昨年に続きマスクなしの対面へと形式の切り替えを加速。コロナ禍に学生生活を過ごした若者との対話を重視し、新入社員と役員の距離を縮めようと工夫を凝らす企業も見られた。 浜松市中央区で開かれたヤマハの入社式では、同日付で就任した山浦敦社長が司会者の質問に答えるトークセッションを披露。製造ラインで働いた入社当時の経験が後の楽器設計に生かされたとし、グループ8社の新入社員152人に「会社は自分に成長のチャンスを与えてくれた。立場が変わり、みなさんにもそうした機会を与える」と語りかけた。新入社員の石田野々花さん(
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「日勤救急隊」正式運用を開始 浜松市消防局、人命救助へ体制強化
浜松市消防局は1日、救急要請が多い日中に特化して活動する「日勤救急隊」の正式運用を開始した。高齢化に伴って救急搬送需要が高まる中、日中の体制を手厚くし、市内救急医療体制の強化を図る。同日、中央区の同消防局で運用開始の式典を開き、人命救助への決意を新たにした。 静岡県内では静岡市に次いで2番目の導入。救急救命士3人を含む6人体制(男性5人、女性1人)で、同消防局を拠点に毎日午前8時半~午後5時15分に活動する。平日限定で試験導入し、市中心部の救急体制が強化された2023年度は、覚知から現場到着までの平均所要時間が10分24秒から9分12秒に短縮されるなど大きな成果があった。 市内の救急搬送
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浜松いわた信金入庫式 「地域に寄り添う」新入職員が誓い
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)は1日、同区の同信金本店棟で新入職員の入庫式を開き、大卒48人と高卒10人の計58人が出席した。昨年まで開催した磐田本部(磐田市)の浜松への移転に伴い、本店棟で初めて実施した。 一人一人の名前を呼び上げた後、高柳裕久理事長が新入職員代表の塚本結羽さん=浜松市出身=に採用辞令を交付した。川合真央さん=同=が誓いの言葉として「時代の変化に臨機応変に対応し、地域の方に寄り添う姿勢を忘れず業務に取り組む」と述べた。 高柳理事長は本年度から新中期経営計画がスタートすることを紹介し「新たな価値を生み出して活性化に貢献するため、地域への思いや志、柔軟な発想、行動力を持
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桜並木とダム共演 浜松・龍山で見頃、今週末ピーク
浜松市天竜区龍山町の秋葉ダム沿いで、桜が見頃を迎えている。同市龍山支所によると、今週末ごろまでがピークという。 「千本桜」と呼ばれるソメイヨシノの桜並木がダム沿いに連なる。桜や天竜川、同ダムの景色を見ようと、平日の1日も多くの行楽客が足を運んだ。ツーリング客や家族連れのほか、ダムの放流に合わせて訪れる人も見られた。 今年は例年よりも1週間程度遅く見頃を迎えた。同支所によると、近年に比べて3月が冷え込んだ影響で開花が遅れた。ダム沿いでは毎年3月下旬、桜の開花に合わせて開催する「天竜区秋葉ダムさくらマラソン大会」がある。
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河合楽器製作所で入社式 新社長が訓示「カワイイズムを」
河合楽器製作所は1日、浜松市中央区の本社で入社式を開き、58人の新入社員が出席した。 2月28日付で就任した河合健太郎社長は、「常に高い理想を抱き、挑戦し続ける人になること」「苦境に陥っても決して屈しない人になること」「誠実で温かい人間になること」の三つのカワイイズムを持つことを求めた。2027年に創立100周年を迎える同社の歴史の中で、カワイイズムは苦境からの回復を遂げてきた同社の強みや原点と説明した。
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ひき逃げ容疑の職員を懲戒処分 浜松市
浜松市は1日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕、送検された市中央健康づくりセンターの女性職員(60)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にしたと発表した。 処分は同日付。女性職員は出勤のため乗用車を運転していた2月29日午前8時ごろ、同市中央区の県道交差点で、男子高校生の自転車と衝突して軽傷を負わせ、そのまま逃走したとして浜松西署に逮捕された。女性職員はその後、不起訴処分となった。
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県内医師確保へ 医学生に説明会 静岡で県と県病院協会
静岡県と県病院協会はこのほど、医師の県内確保に向け、各病院が医学生に研修内容をPRする合同説明会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 県内外の医学生ら約180人が参加し、28病院が構えるブースを回って担当者から臨床研修や専門研修の説明を聞いた。医学修学研修資金を利用する医学生を対象にした意見交換会も行われた。本県の地域医療の魅力発信を目的に県から委嘱を受けた若手医師「ふじのくに次世代医師リクルーター」も参加し、医学生にアドバイスを送った。 合同説明会は毎年2回、静岡市と浜松市で開催している。
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フットサル静岡県U―18選抜 全国制覇 予選苦戦、突破で勢い
フットサルの静岡県U―18(18歳以下)選抜が16、17の両日に兵庫県で行われた都道府県対抗の全国大会「フットサル神戸フェスタ」で頂点に立った。監督を務めた曽根田盛将さん(44)によると、10年以上開催されている同大会で県選抜の制覇は初という。 大会には全国各地域の予選を突破した男子12チームが出場。3組に分かれて予選リーグを戦った。県選抜は初戦の大阪府に7―2と大勝。2戦目の宮城県に敗れ、3戦目の東京都とは引き分けたが、全チームが1勝1分け1敗で並んだ結果、得失点差で準決勝進出となった。東京や大阪といったタレントがそろうチームとの「ヤマ場」(曽根田監督)の予選リーグ突破で勢いに乗り、準決
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てんぐ伝説で地域おこし 町の象徴 企画続々 浜松・春野町
浜松市天竜区春野町で、てんぐをテーマにした企画が相次いで始動している。事業者や住民は地域に伝わる伝説を由来にした町のシンボルを活性化に生かそうと、アイデアを凝らす。 春野町堀之内の地場産品直販施設「くまの親子・春野いきいき天狗村」は7日、マルシェ形式の催し「春野てんぐ市」を初開催する。シカ肉やシイタケなど10品目をみそで煮込む「ten具汁」を販売するほか、農家や企業などが出店する。継続して毎月第1日曜に開く予定で、同施設の杉山久美子さんは「焦らず着実に続けていく。新たな企画や商品開発につながる場としたい」と話す。 町内の秋葉山には古くから、てんぐの姿をして火難から人々を救った火防(ひぶ
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水防団、消防団長 浜松市が辞令書
浜松市の水防団と消防団の団長任命式が1日、市役所で行われた。両団とも任期は2年。水防団長2期目の佐野勝さん(66)=浜名区=と、消防団長4期目の浅野哲司さん(66)=中央区=が中野祐介市長から辞令書を受け取った。 佐野さんは「仲間を守り、市民を守るために頑張る」と抱負を述べた。浅野さんは全国的に消防団員が減少傾向にある中、若年層に消防団の活動を啓発する学生広報隊が2024年度から同市でも発足したことに触れ「若い人の力も借り、団の力を維持したい」と意気込んだ。
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集大成の音色 観客魅了 浜松西高吹奏楽部
浜松市中央区の浜松西高吹奏楽部は31日、第48回定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同区のアクトシティ浜松で開いた。今回で引退する高校2年生を含む総勢約60人が、1年間の集大成として美しい音色を響かせた。 ジョン・レノンの「イマジン」やサザンオールスターズのメドレーなど、聞きなじみのあるポピュラー音楽を次々に披露し、聴衆を魅了した。同校中等部の生徒も出演した合同演奏では、力強い音楽と特徴的なリズムが魅力の「バルバレスク」など本格的なクラシック音楽を奏でた。 部長の武蔵島百乃さん(17)は「これまでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えられたと思う」と引退公演を振り返った。
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優良運転、交通安全功労たたえる 安協水窪支部が表彰伝達 浜松市
浜松市天竜区水窪町の静岡県交通安全協会水窪地区支部はこのほど、優良運転者と交通安全功労者を対象とした表彰状の伝達式を天竜署水窪分庁舎で開いた。 無事故無違反を長年にわたり継続した運転者や交通安全の啓発活動に大きく貢献した個人を表彰した。天竜署の松本尚久署長が、出席者4人に表彰状を手渡した。対象者は次の通り。 警察庁長官・全日本交通安全協会会長連名表彰交通栄誉章緑十字金章(交通安全功労)佐々木秀輔▽全日本交通安全協会会長表彰交通栄誉章緑十字銅章(優良運転者)高氏時男▽県警察本部長・県交通安全協会会長連盟表彰交通安全功労金賞 平賀稔、仲谷実▽県交通安全協会会長表彰交通安全功労銀賞 奥山和美、
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SDGsテーマ 教室生が絵画展 5日まで 浜松市中央区
浜松市で絵画講師を務める画家末森嘉智子さん(65)=磐田市=と、教室生による持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした作品展が1日、浜松市中央区の浜松いわた信用金庫蜆塚支店で始まった。5日まで。 末森さんと生徒33人が水彩画や色鉛筆画などを出展した。同区の青木清史さん(82)は目標の一つ「住み続けられるまちづくりを」を題材に、能登半島地震で倒壊した自宅前で涙する女性を描いた。「被害を最小限に抑える対策や自助意識を高めるきっかけにしたい」と話した。 ごみが散乱する浜辺を描いた水彩画では海の豊かさを守る大切さを伝え、ペンギンの色鉛筆画は地球温暖化で海氷が減少している現状の危機感を訴えている
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会員制の卓球場オープン 一念発起「実力伸びる環境を」 浜松商高OB・東さん 浜松市中央区
浜松市中央区西山町の雑居ビル「パリタ2」にこのほど、県内で珍しい会員制の卓球場がオープンした。完全個室の予約制で全国レベルの経験豊富なコーチ陣から学べるレッスンもあり、利用者から好評だ。 卓球場「パキラ浜松西山店」のオーナーは、浜松商業高卓球部OBの東弘祥さん(30)=湖西市出身=。競技人生で知り合った仲間に全国大会出場の経歴を誇る実力者がいながら、その経験や技術を継承する環境が少ない点を課題に思っていた。日本人選手の活躍で卓球人気が高まる中「誰もが実力を伸ばせる環境をつくりたい」と愛知の金融機関を退職し一念発起した。 卓球台は2台。ボールにさまざまな回転がかけられる専用マシンを完備した
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黒い花 ブラックアイリス艶やか はままつフラワーパークで開花【浜名湖花博2024】
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委主催)が開かれているはままつフラワーパーク(浜松市中央区)で、中東ヨルダンの国花「ブラックアイリス」が開花した。気品のある約10センチの黒い花が大温室で来場者を魅了している。 地中海東部の限られた地域に自生するアヤメ科の植物。現地では勝手に採集したり国外に持ち出したりすることが禁止されている。同園には14年にヨルダン駐日大使夫人から日本とヨルダンの国交樹立60周年を記念して寄贈された。 今年は3月26日に初めて開花し、4月1日時点で8輪が花を咲かせている。同園によると、つぼみも残っていて、今週末頃まで楽しめそうという。
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【浜松まつり】馬込町屋台75年ぶり新調 住民ら完成祝う
浜松市中央区の馬込町自治会(細田国男会長)の屋台が75年ぶりに新調され、町公会堂で31日、お披露目会が開かれた。法被姿の住民らが新たな地域のシンボルとなる豪華な屋台の完成を喜んだ。 1949年に作られた先代の屋台を新調し、サイズを大きくしたいという要望が10年以上前からあった。3年ほど前に建設委員会を設置し、今年3月に新たな屋台が完成。先代の屋台は同区の名塚町に譲った。 新屋台は幅約3・2メートル、高さ約5・2メートル、奥行き約4・7メートル。寺社建設を手がける天峰建設(袋井市)が森町の天宮神社に生えていた樹齢約450年のヒノキなどを用い、2年がかりで製作した。神社仏閣に用いる建築様式を
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裏金事件余波、自民6県連がパーティー見送り 静岡県連は「未定」
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、47都道府県連のうち岩手、千葉、奈良、長崎の4県連が主催の政治資金パーティーの中止、佐賀県連が延期、宮城県連が当面自粛をそれぞれ決めたことが31日、共同通信の調査で分かった。パーティー券収入は多くの地方組織で貴重な資金源となっており、一部は中止や延期が続けば資金難に陥ると明かした。党本部での「政治とカネ」の問題が地方に悪影響を与えている現状が浮き彫りとなった。 静岡など17道府県連は次回の開催を「未定」と回答した。多くが「政治資金規正法の改正が議論されているため」「自民党への世間の風当たりを判断したい」などと理由を説明。自民党は事件に関係した議
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五輪新種目で注目!「ブレイキン」静岡県協会が発足 磐田の山田さん、強化選手1号に
パリ五輪の新種目として注目されるブレイキン(ブレイクダンス)の普及や、県内選手の強化支援を目的とした「県ブレイクダンス協会」が31日、浜松市中央区で発足した。2026年のユースオリンピックなどの大会に向けて強化選手制度を創設し、国内外で活躍する選手の輩出を目指す。 同市出身の元世界王者で、市内でダンススタジオを経営するYU-YAさん(33)=本名・大柳豆勇也=が会長を務める。正しい知識を持ち安全に競技に打ち込める環境づくりと、県内選手の技術向上の両輪で取り組む。ポイント制による県内ランキングの導入や、強化選手らを集めた合宿の実施などを構想しているという。 第1号の強化選手には、磐田市の高
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国内最大級!ウオータースクリーン×大噴水 フラワーパークの夜彩る 浜名湖花博
「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委主催)が開催中のはままつフラワーパーク(浜松市中央区)で、ライトアップされた噴水と水に投影された映像が夜間の園内を華やかに彩る国内最大級の「ウオータースクリーン大噴水ショー」が人気を集めている。 ウオータースクリーンは高さ約15メートル、横約35メートル。噴き上げられた半円状の水に鮮やかな映像を映し出す。主人公の球体が魚や亀などの生き物に助けられながら成長する物語を投影する。ショーは約10分で、ピンクや青にライトアップされた迫力満点の噴水の演出も楽しめる。 期間は4月6日までと、4月25日から5月5日まで。午後6時半から30分ごとに
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不登校者へ聞き取り調査 浜松の連絡会 市教委に結果提出
浜松市フリースクール等民間施設連絡会は深刻化する不登校問題の対策を探るため、不登校の生徒や保護者に対する聞き取り調査を行い、結果を市教委に提出した。このほど、市役所でメンバーの大山浩司さんと西村美佳孝さんが記者会見し、内容を説明した。今後公表する方針だという。 連絡会加盟の4組織が取り組み、匿名で37人分の意見をまとめた。発達障害や体調不良といった要因、学校教員の無理解な言動で植え付けられた恐怖心など学校に行けなくなった背景が語られていて、市が開設している「まなびの教室」に対しても「学校の雰囲気に似ていて怖い」といった意見が目立つ。 フリースクールを運営する大山さんは会見で「学校に行けな
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【浜松まつり】統監部事務所開設 運営準備、本格的に
5月3~5日に浜松市内で開かれる浜松まつりの運営を担う「浜松まつり組織委員会企画統制監理部(統監部)」の事務所開きが31日、中央区北寺島町で行われた。まつりの成功に向け、部員62人が運営準備を本格的に開始した。 裏方としてまつりを支える統監部は、各自治会からの推薦を受けた凧(たこ)揚げ会の組長、副組長経験者で構成し、凧揚げ合戦や屋台引き回しの企画運営などを担当する。当日はグレーの制服姿で会場を巡回し、参加者にルール順守の徹底を指導する。部長を務める伊藤安男さん(71)は部員らを前に「事故やけががなく、歴史に残るまつりになるように協力をお願いしたい」と呼びかけた。 今年は新型コロナウイルス
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女性ボランティア11団体に助成金 浜松のスクロール
スクロールはこのほど、女性を中心としたボランティア団体を対象にする助成金の贈呈式を浜松市中央区の本社で開いた。30年前から続く助成で、本年度は県内11団体に約128万円を贈った。 NPO法人みらいネット浜松(浜松市中央区)、まりー文庫(藤枝市)、NPO法人ぴくにっく(富士宮市)など6団体の代表者らが訪れ、鶴見知久社長から目録を受け取った。鶴見社長は「微力だが活動の一部をサポートしたい」と話した。各団体は絵本や講演に使うプロジェクターなどの購入費に充てる。 同社は2024年度に創業85周年を迎えることに合わせ、同社の歴史展示スペースなどを設けたロビーに出席者を出迎えた。引き続き、ボランティ
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水窪じゃがた植え付け 豊作願い作業 浜松市天竜区
浜松市天竜区水窪町の「みさくぼ野菜を育てる会」は31日、同町でジャガイモの在来種「水窪じゃがた」の種芋を植え付けた。会員10人が参加し、豊作を願って植えた。 晴天の下、会員は種芋計千個を農地2カ所に分けて植えた。種芋を等間隔に植えた後、くわで丁寧に土をかぶせていった。 水窪じゃがたは、身がつまっていて食べ応えがある。串イモや甘辛いタレで味付けする煮っ転がしが人気。収穫は6月下旬を予定する。守屋銀治会長(90)は「在来種を守る活動を続け、地域活性化につなげたい」と話した。
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鈴木さん(浜松大平台高)年賀状で大臣賞 版画部門
日本郵便主催の「全日本年賀状大賞コンクール」版画部門の高校生の部で、浜松大平台高(浜松市中央区)美術工芸部の鈴木玲奈さん(16)が大賞に次ぐ文部科学大臣賞に輝いた。 幸福な1年になることを願い、ガチャガチャの中に赤、黄、緑のだるまが詰め込まれたかわいらしく、縁起のいい作品を制作した。高校受験の際、だるま市で知られる同区の蔵興寺に連れて行ってくれた祖母への感謝を込めた。だるまの一つ一つの表情にも変化を加え、全国の高校生から寄せられた935点の中で高い評価を受けた。 コンクールの入賞は初という鈴木さん。「おばあちゃんにも喜んでもらえたので良かった。もっと多くの賞を獲得できるよう、創作活動を頑
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引佐町産米120キロ 子ども食堂に寄贈 浜松市認定農業者協支部
浜松市認定農業者協議会引佐支部(野沢利行支部長)はこのほど、同市浜名区引佐地区で子ども食堂を運営するボランティア団体「花と緑の会」に地元産の米約120キロを寄贈した。 子どもたちに地元の農産物に親しみを持ってもらおうと初めて企画した。同区引佐町のスーパー「Aコープ引佐店」で開いた贈呈式で、野沢支部長が同会の担当者に手渡した。同店で地元野菜などを購入できる商品券も贈った。 野沢支部長は「地域で開かれている子ども食堂に協力したい。引佐町産の農産物を皆に食べてもらえたらうれしい」と話した。
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浜松まつり「完全開催」まで1カ月 焦がれて5年 祭りだ準備だ 衣装、たる酒…売り場に人戻る 暴力団排除も
会場での飲酒禁止制限が撤廃され、5年ぶりの「完全開催」となる浜松まつり(5月3~5日)の開幕が約1カ月後に迫った。新型コロナウイルス感染拡大前のにぎわい復活へ、市民は衣装の新調やたる酒の用意など着々と準備を進める。一方、2023年のまつりでは暴力団関係者の露店の不正出店事件が起きた。市民のまつりが安全かつ円滑に行われるように関係者は警戒を強めている。 「これで準備は万全」。3月下旬、浜松市中央区の祭り用品専門店「祭すみたや」に来店した同区の河合笑さん(22)は、まつり衣装を試着しながら声を弾ませた。友人に初子が誕生したため、新品を身に付けて参加したいとの思いから腹かけやもも引きを購入した。
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県セイブ自校社長が72歳で博士号 日系外国人就労状況を全国調査
浜松市中央区大人見町の「静岡県セイブ自動車学校」社長早川和幸さん(72)が今春、法政大大学院政策創造研究科で博士号を取得した。中小製造業で日系ブラジル人の正社員化を阻む要因を聞き取り調査から分析し、必要な施策を提唱していて、出入国在留管理局や労働局のセミナーに講師で招かれるなど成果が注目されている。 早川さんは全国の自動車学校で初めてポルトガル語による講習を始め、外国人の正社員化を進めてきた。優秀な外国人の多さを実感する一方、社会で正社員化が広がらない点を疑問に感じ、2017年度に同研究科の修士課程に入学。主に浜松での調査で修士号を取得後、さらに全国に目を向けて研究を深めようと博士課程に挑
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浜名湖花博開幕1週間 初夏の日差し、にぎわう週末 チューリップが園内彩る
はままつフラワーパーク(浜松市中央区)で始まった「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委主催)は30日、開幕から1週間を迎えた。雨模様の天候が続いた中で初めて青空が広がった週末、多くの来場者でにぎわった。 気温が上昇し、初夏を思わせる日差しに包まれた園内は、彩り豊かなチューリップが見頃となっている。この日は、多くの家族連れや外国人観光客が訪れ、花々を鑑賞した。レジャーシートを広げて弁当を食べたり、半袖の子どもたちが芝生の上を元気よく走り回ったりする姿も見られた。 会場ではソメイヨシノの開花時期に合わせて4月6日まで、夜間開園を実施中。ライトアップされた幻想的な光景を楽しめ
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春到来告げる「姫様道中」 優雅な行列、観客を魅了 浜松・細江
浜松市浜名区細江町で30日、春の風物詩「第71回姫様道中」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。きらびやかな衣装の姫様を中心にした総勢約70人の道中行列が見物客を魅了し、奥浜名湖に春の到来を告げた。 行列は気賀関所を出発し、桜が咲き始めた都田川堤防沿いを優雅に練り歩いた。姫様役の名倉由香さん(23)=同町=は歓声に柔らかな笑みで応え、大役を無事に終えると「小さい子どもが手を振ってくれた。将来、姫様になりたいと思ってもらえたかな」と頬を緩めた。 江戸時代に東海道の脇街道「姫街道」を通行した公家や大名の娘の行列を再現した時代絵巻。第71回は運営側の人員不足で存続が一時危ぶまれた
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倉庫の内部ほぼ全焼 浜松市
30日午前10時ごろ、浜松市中央区頭陀寺町の輸送機器部品加工業の鉄骨造の倉庫から出火し、内部をほぼ全焼した。出火当時、倉庫内は無人だった。現場はJR浜松駅から南東に約2キロの住宅街。浜松東署などが出火原因を調べている。
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オカリナ演奏やスポーツ車結集 浜松市天竜区
浜松市天竜区春野町堀之内の地場産品直販施設「くまの親子・春野いきいき天狗村」でこのほど、マルシェイベントがあった。 演奏家がオカリナを響かせ、ダイハツ製オープンスポーツ車「コペン」愛好家の団体「浜松コペン会」の企画で45台が結集するなど県内外から多様な人々が訪れてにぎわった。 コーヒーや日本茶、ワッフルなどの飲食や、ステンドグラスなど工芸品のブースが出店して地域の品々をPRした。コペン愛好家は駐車場スペースで車体を見せ合い、メンテナンス方法やカスタマイズなどの話題で盛り上がった。
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祭り 一足先に“満開” 姫様道中 踊り華麗 奴勇壮に 浜松市浜名区
浜松市浜名区細江町で30日に開かれた「第71回姫様道中」では、奥浜名湖田園空間博物館駐車場に設けられたお祭り広場で、男衆の勇壮な奴(やっこ)踊りや女性陣の華麗な手踊りが繰り広げられた。姫様役の名倉由香さん(23)=同町=ら道中行列のメンバーが、豪華絢爛(けんらん)な衣装で細江町の春を彩った。 女性陣は、細江音頭と細江小唄に合わせて上品な踊りを披露した。上﨟(じょうろう)役の河村たまきさん(21)=中央区=は「桜が満開ではなかった分、私たちが花になれればと思って踊った」、小堺麻衣さん(18)=同区=は「たくさんの人に写真を撮ってもらい、笑顔で楽しめた」とそれぞれ話した。奴を務めた男性らは、勇
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ヘリポート予定地 大野地区住民が整備 浜松市天竜区水窪
浜松市天竜区水窪町の大野自治会は30日、ヘリポートの設置を予定する地区内の敷地を整備した。町の中心部から離れていて高齢化が進む地域で、救急の遅れや災害時の孤立化を防ぐのが狙い。離着陸時の安全性を高めるため、周辺の雑草や木をくまなく処理した。 自治会が昨年末、浜松市にヘリポートの設置を求める要望書を提出し、実現した。整備には地元住民8人が取り組み、敷地の周辺に立ち並ぶ樹齢15~20年程度のスギをチェンソーで次々と切り倒した。 約20人いる住民の大半が70代以上という大野地区。119番で救急車を呼んでも40分程度かかるとされ、災害時は土砂崩れで道路が寸断されるリスクもある。1月の能登半島地震
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表情、せりふ意識 熱演 子ども劇団 成果発表 浜松市浜名区
浜松市中央区の劇団たんぽぽは30日、主宰する子ども劇団「はままつ演劇クラブ」の成果発表会を同市浜名区のなゆた・浜北で開いた。小学5年~中学2年の児童生徒約20人が2グループに分かれ、小学校を舞台にした「うそつき大ちゃん」を上演した。 転校してきた男の子が前に住んでいた地域での経験を話したところ、うそつき呼ばわりされるが、さまざまな交流を通じてクラスメートと打ち解けていくストーリー。約10カ月間の稽古を積んだ子どもたちは、表情の変化やせりふの抑揚を意識した演技に、歌や踊りを交えて熱演した。 保護者や地域住民ら約200人が鑑賞した。劇団たんぽぽの村岡由美子代表は「前向きに稽古に励んだ子どもた
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バッグや洋服 裂織作品200点 1日まで 浜松市中央区
古い着物などの生地を細く裂いて織り直し、洋服にリメークする「裂織(さきおり)」の作品展が30日、浜松市中央区平松町の中嶋裂織教室で始まった。4月1日まで。 教室を主宰する中嶋妃差子さん(75)と15人ほどの生徒が手がけた個性豊かなバッグや洋服など約200点が並ぶ。状態の良い着物はそのまま生地を活用して洋服にし、十分に整っていない生地は裂織の技法で作品に仕立てた。洋服13点を出品した和田由美華さん(90)は「洋服作りは70年続けてきた趣味。ぜひ楽しんでほしい」と話した。 中嶋さんは同区平松町の自宅で教室を開いている。問い合わせは中嶋さん<電053(487)0071>へ。
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輪島塗を販売 浜松で能登半島支援イベント ご当地グルメも人気
浜松市の災害ボランティアネットワーク「はままつnanet(ナネット)」などは30日、能登半島地震の被災地支援イベント「能登を応援したい!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中央区の新川モールで開いた。工房が倒壊して出荷できなくなった石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」の販売会などを展開した。 飲食や物販など約30のブースが並び、大勢の市民らでにぎわった。輪島塗のブースでは、倒壊した工房から回収した状態の良い作品を大幅に値引きして販売。お盆やおわんなど約100点が並んだ。 金沢カレーや金沢おでんのほか、石川県産の素材を使ったラーメンなども紹介され、人気を集めた。収益金は被災地で生活支援を行うナ
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記者コラム「清流」 過去との決別
1万分の3ミリ―。この目に見えないわずかな誤差を測定し、自社製品に狂いがないかを証明する。浜松市で輸送機器部品の外装ケースを試作する浅沼技研は、「加工精度の保証」を経営の軸に据える。中小企業には決して安くない2億円超を投じ、世界最高峰の測定機を導入した。 日経平均株価が4万円を超え、バブル期以来の「失われた30年」は過去の話に。海外投資家が日本企業に熱視線を向け、金融市場は活況を呈す。国内産業ピラミッドの頂点に君臨する大企業の力だけではない。地道な研さんで技術力を磨く中小があってこそだ。 適切な価格転嫁が中小の経営を支え、巡り巡って日本経済を豊かにする。下請けいじめなどもってのほか。株高
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柔道・橋本選手 地元浜松で「パリ金」宣言 五輪へ市民有志が決起大会
浜松市出身で今夏のパリ五輪柔道男子73キロ級代表に内定している橋本壮市選手(32)=パーク24=を地元から応援しようと、浜松市民有志が29日夜、橋本選手を招いた決起大会を同市中央区で開いた。橋本選手は初の五輪舞台に向けて「浜松代表として団体、個人ともに金メダルを取る。皆さんからパワーをもらったのでパリで全てをぶつけたい」と意気込みを語った。 市内の政財界や柔道界が中心となって発足した「橋本壮市選手を応援する会」(会長・石川雅洋ソミック石川会長)が主催し、市民約260人が出席した。 石川会長は「応援する会は2266人が参加し、多くの市民が応援している。浜松を柔道で盛り上げてほしい」と激励。
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イオンタウン浜松新橋オープン 地域住民でにぎわう 浜松市中央区
浜松市中央区新橋町に29日、ショッピングセンター(SC)「イオンタウン浜松新橋」がオープンした。24時間営業のスーパー「マックスバリュ浜松新橋店」を核テナントに、予定されている全12店のうち9店が開店し、地域住民でにぎわった。 イオンタウンは静岡県内10店目(市内2店舗目)。マックスバリュ東海のスーパーと生活雑貨「無印良品」が売り場通路で隣接する初の形態で、買い回りなどの相乗効果を促す。スーパーは地場産商品充実のほか、離れた場所の生産者と買い物客をライブカメラで結ぶ試みも行う。 県内初出店の無人カフェ「セルフカフェ」のほか、理容店やフィットネスジムも並ぶ。眼鏡店「JINS」や歯科医院など
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原状回復求める原告側の請求棄却 静岡地裁浜松支部
浜松市に貸していた私有地の原状回復を同市天竜区の女性が市に対して求めた訴訟の判決で、静岡地裁浜松支部(烏田真人裁判官)は29日、原告側の請求を棄却した。 判決によると、1968年ごろ、旧佐久間町(現同区)が原告側所有の農地を小学校のプールの敷地として活用するため、賃貸借契約を結んだ。閉校後の2020年に市は契約の解除を通知し、農地に戻す工事を実施したが、契約当時の耕作可能面積を大きく下回るとして、原告側は原状回復の工事を訴えていた。 烏田裁判官は判決理由で請求内容について、強制執行が可能な程度に明確化する必要があると指摘。「耕作可能地の意味が特定されておらず、被告側が具体的な工事の内容を
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MBO、対抗TOB 選択肢排除せず検討 ローランドDG社長
米国投資会社と組んでMBO(経営陣による自社買収)を目指しているローランドDGの田部耕平社長は29日、浜松市内で開いた定時株主総会で「(ブラザー工業の対抗TOBの提案の検討を含め)あらゆる選択肢を排除せず、株主価値向上へ真摯(しんし)に検討を続ける」とする声明を発表した。 同社によると、前年より4人多い45人が出席し、6件の質問のうち、5件がMBO関連を占めた。「ブラザー工業と組む上で懸念されるディスシナジー(マイナスの相乗効果)」への説明を求める問いに、同社役員は「現時点では答えられない。公表できる段階までもう少し時間を頂く」と回答した。米国投資会社タイヨウ・パシフィック・パートナーズと組
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新聞販売、空調清掃の次は水産加工業 ウエストハママツHD 事業承継で多角化、地域産業振興
浜松市中央区舞阪町の老舗水産物加工販売「マルマ中塩商店」が、新聞販売店を傘下に持つ同区の「ウエストハママツHD(ホールディングス)」に事業を譲渡し、新たなスタートを切った。同商店の前社長中塩弘之さん(80)は「後継者がいない中、同じ市内で安心して任せられる企業が見つかった。会社を発展させてほしい」と期待を寄せる。 中塩さんが会社の名称と雇用の維持などを条件に後継を探し、静岡銀行の仲介で1月下旬に引き継ぎが実現した。同商店はカキの卸売りや通販向けに浜名湖産ウナギの加工を手がけ、2015年にはカキ小屋「舞阪マルマ幸福丸」をオープンして飲食業にも挑戦。休日は県外から多くの観光客らが列をつくる人気店
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交通安全啓発へ 授産製品を安協に納品 浜松市中央区の3福祉事業所
浜松市中央区の3カ所の福祉事業所がこのほど、静岡県交通安全協会浜松中央地区支部に授産製品を納品した。新入学児童らを対象にした交通安全の啓発活動に活用される。 納品したのはウィズ蜆塚、こもれびの家、ワークワーク。それぞれの利用者が点字折り紙、イラスト入りメモ帳、「交通安全」の文字入りボールペンを300個ずつ製作した。障害者の自立を支援する認定NPO法人オールしずおかベストコミュニティが仲介した。 製品は瑞穂小と三方原小の入学生に配布するほか、交通安全啓発イベントなどでも活用する予定。 浜松中央署で引き渡し式が行われ、各事業所の代表者や利用者が同支部の中村嘉宏支部長らに渡した。
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豚や牛に感謝 生産者ら供養 JAとぴあ浜松が「畜霊祭」
JAとぴあ浜松畜産営農センターはこのほど、1年間に食べられた豚や牛などの家畜に感謝し、供養する「畜霊祭」を浜松市中央区根洗町のファーマーズマーケット三方原店で執り行った。同JA職員や生産者、行政関係者ら約25人が、同店敷地内に設置された慰霊碑の前で焼香して手を合わせた。同JAの竹内章雄理事長は「畜産業は、タンパク源を供給する大切な役割を担い、人々が生活していく上でなくてはならない産業だ」とあいさつした。 肥育牛協議会の平石武身会長(60)は「畜霊祭を通じて、日頃から生活の糧になっている家畜に哀悼の意をささげたい」と話した。
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浜松いわた信金アプリ利用者10万人 逸品当たるキャンペーン 1日から
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)は、残高照会や新規口座開設などの手続きができる同信金のアプリ「夢おいプラス」の利用者が10万人に到達したことを記念し、4月1日から地元事業者の逸品が当たるキャンペーンを始める。 キャンペーンの応募先は、「カフェ&レストラン レンリ」(浜名区)の特別ランチコースペアチケット(抽選で10組20人)、洋菓子店「ミモザショコラトリー」(中央区)の人気商品詰め合わせ(抽選で20人)、チーズ工房HAKU(同区)のチーズセット(同20人)から選べる。アプリに口座登録を完了している人が対象で、新規登録者も応募できる。締め切りは5月末。 アプリは2017年にサービスを始め
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未来のプロピアノ奏者、有料公演5月に 小中高生意識醸成へ 浜松市天竜区
音楽家のマネジメントを手がけるイマジン(浜松市中央区)は5月12日、今西泰彦社長(40)のレッスンを受ける小学5年生から高校生(1人は今春大学進学予定)9人によるピアノコンサート「ピアノの旋律(しらべ)とともに」を天竜区の市天竜壬生ホールで開く。早くからプロ意識を身につけさせようと、チケット代を大人4千円、学生2千円と有料開催とした。 同社の有料のコンサートは、初開催した2023年5月に続いて2回目。昨年は約200人の観衆を集めた。感動した来場者からプレゼントを受け取ったという宗田聡介さん(湖東中3年)は「自分の持っているものを出しきりたい」と意気込み、ショパンのバラードなどの曲の練習に取
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浜名区引佐でさくら祭り 31日、16事業者出店 浜松市
浜松市浜名区引佐町奥山地区の活性化を目指す地域団体「みやまの鐘プロジェクト」(仲田伸吾代表)と奥浜名湖観光協会は31日、同町の奥山公園ポケットパークでさくら祭りを開く。 祭りは、地元の「奥山桜を愛する会」が長年主催していたが、コロナ禍で途絶え、昨年から同団体が復活させた。地元の菓子店や婦人会、市内のハンドメードショップなど16事業者が出店する。同公園周辺では、午後6~9時に桜のライトアップも行っている。 問い合わせは仲田代表<電090(9176)2859>へ。
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浜松交響楽団に寄付 浜松いわた信用金庫
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)は29日、浜松交響楽団(同区、美和雅樹理事長)に50万円を寄付した。同楽団は活動費に充てる。 同信金本部で贈呈式を行い、御室健一郎会長が美和理事長に目録を手渡した。美和理事長は「音楽を通じた地域振興に向けて活用したい」と謝辞を述べた。 寄付は41回目。累計で3300万円になった。
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新区長らに辞令書 浜松市
浜松市は29日、31日付の退職者や4月1日付で就任する新区長らに対する辞令交付式を市役所でそれぞれ行った。 新区長を担うのは、中央区が行政区再編を中心となって進めた岡安章宏区再編推進事業本部長、浜名区が元東区長の野田志保中央区参与、天竜区が元西区長の仲井英之中央区参与。中野祐介市長が一人一人に辞令書を手渡し、「新年度から全力で取り組み、市民に新3区体制になって良かったと思われる区政運営を行ってほしい」と訓示した。 国に帰任する石切山真孝財務部長と伏木章尋土木部長、県に帰任する吉沢雄介技術統括監に対しては、2年間の尽力に敬意を表し、「国、県、市が連携を取らなくては最大限のパフォーマンスは発揮で
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浜松市美術館 重要文化財公開承認施設に 公開手続き簡素化
浜松市は29日、市美術館(中央区)が文化庁から国宝や重要文化財の公開にふさわしい「公開承認施設」に承認されたと発表した。 公開承認施設は文化財保護法に基づき、国宝や重要文化財などが適切な施設で適正に公開されることを目的にした制度。適正な防火区画や温湿度の管理、専門家の配置、過去の展示実績などで審査される。承認は14日付で、期間は2029年3月13日までの5年間。公開に関する手続きが簡素化される。 同館によると、全国1100以上の登録博物館・博物館相当施設のうち、23年10月時点で認定を受けているのは106施設。同館の担当者は「これまでに展示できなかった重要文化財の公開も計画しているので楽
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日本語学ぶ外国人 疑問調査 食生活、ごみルール… 学習総仕上げ発表会 浜松市中央区
浜松市外国人学習支援センター(中央区)で日本語を学ぶ在住外国人の学習発表会がこのほど、同所で開かれた。初級クラスの生徒が日常生活で感じた日本の文化や慣習に対する疑問の調査結果を日本語で披露した。 アジアや南米など9カ国の生徒12人が4班に分かれて発表した。昨年10月に始まった日本語学習の総仕上げで、県内の大学生などにアンケートやインタビューを行った。 ペルー出身のラウラ・リオスさん(37)は、日本人が長生きする理由に野菜や発酵食品を食卓に多く取り入れ、バランスの良い食事をしている点が大きいと分析。「これからはみそや納豆を食べるようにしたい」と意気込みを語った。 日本がきれいな理由を調べ
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画家内山さん作品展 浜松市天竜区 4月21日まで
浜松市浜名区の画家内山正己さんの作品展が4月21日まで、同市天竜区二俣町の本田宗一郎ものづくり伝承館で開かれている。最近2年間に描いた作品を中心に水彩、パステル、木版画の力作50点がそろった。 サクラや菜の花、山村の風景などを暖かなタッチで描いた水彩画や、山城や駅舎といった地元天竜の風景を表現した木版画、女性の人物画などが並ぶ。 内山さんは「描き方や表現方法の違い、多様なテーマの作品を見て楽しんでもらえれば」と話す。 午前10時から午後4時半。月・火曜休館。
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「地域との関係性大事」 山里いきいき隊報告会 浜松市天竜区
浜松市内中山間地の活性化を担う「浜松山里いきいき隊」の活動報告会がこのほど、浜松市天竜区役所で開かれた。浜名・天竜両区で活動する隊員が取り組み内容や担当地域で得た気づき、今後の抱負を語った。 龍山地区を3年間担当して任期を終える鈴木千陽さん(26)=埼玉県出身=は、仲間とアートイベントを企画するなどの活動を展開してきた。報告会では農作業や地域の伝統行事などに積極的に参加することの重要性を強調し、「自分が企画した事業を住民に理解していただく上で、日ごろ築いた関係性が大事となる」と話した。 同応援隊は国の制度を活用した事業で、市内中山間地の課題に合わせた取り組みを展開している。市の新谷直幸市
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浜松パワーフード総選挙 グランプリの料理人、受賞を報告
浜松料理協同組合と浜松パワーフード学会が本年度初めて開催した「浜松パワーフード推しの一皿総選挙」で、グランプリに輝いた料理人3人が27日、浜松市役所で中野祐介市長に受賞報告した。 ホテルコンコルド浜松シャンゼリゼの中辻貴博さん、呉竹荘八葉亭の百谷正喜さん、カフェアンドレストラン・レンリの町田通さんで、いずれも市民の投票や試食イベントで高評価を得た。中辻さんは「第1回の開催で選ばれたのは光栄。何度も試食し、納得の味に仕上がった」と喜び、百谷さんは「浜松の牛肉を、うちにしかできない和食の味で料理した」と胸を張った。町田さんは「さまざまなジャンルの料理人が一緒に競う、魅力ある大会だった。生産者と
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不明者捜索に協力 浜松市消防局が感謝状
浜松市消防局はこのほど、昨年6月に浜名区引佐町渋川で発生した土砂災害の行方不明者捜索活動で、重機と従業員5人を派遣した市内の建設会社「アダプト」、犬3頭と隊員5人を臨場させた菊川市のNPO法人「災害救助犬静岡」に感謝状を贈呈した。中央区の消防局庁舎で太田陽視消防長が書状を手渡した。災害救助犬静岡と災害時の出動に関する協定も締結した。 この土砂崩れでは民家1棟が巻き込まれて男性1人が死亡した。倒壊家屋を大量の土砂が覆い、捜索が難航する中、救助犬が土中に嗅覚を働かせて3カ所に反応。重機で集中的に掘り返して男性を発見した。 太田消防長は「痛ましい結果となったが、捜索での連携は大変心強く、早期発見に
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中学教諭2人を免職 浜松市教委 計3人懲戒処分
浜松市教委は28日、いずれも市立中に勤務する男性教諭3人の懲戒処分を発表した。入浴施設で男性を盗撮した20代教諭と、勤務先の生徒と不適切な行為を行った臨時的任用職員の20代教諭をそれぞれ免職、担任する男子生徒に体罰を行った30代教諭を停職1カ月とした。 20代教諭は2月24日、市内入浴施設の浴場で男性客をスマートフォンで盗撮していたところを従業員に見つかり、浜松中央署の事情聴取を受けた。市教委の聴取に、2023年8月から複数の入浴施設で10回程度にわたって同様の盗撮行為を行ったことを認めた。同署が捜査中で、教諭は「男性に興味があった」と話しているという。 生徒と不適切な行為を行っていた2
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浜名湖発「生きる喜び」 がん経験の川中さん 悩み吹き飛ぶ感動体験イベント
浜松市中央区のパーソナルトレーナー川中ちひろさん(47)が、SUP(スタンドアップパドルボード)や食など浜名湖の自然を五感で楽しんでもらうイベントを今春スタートした。シングルマザーとしての子育てやがんを経験する中、浜名湖の雄大な自然に魅せられ2019年に静岡市から移住した。「非日常の空間に身をゆだね、生きる喜びを感じてほしい」と語る。 育児中の母親、育児が一段落した40、50代向けに、地元水産物を味わったり、気軽に海遊びを体験したりする場を提供する。3月中旬、浜名湖の眺望を間近に楽しめる湖西市新所で開いた初のイベントには、幼児を含む家族連れなど3組が参加した。川中さんや地元の消防士男性の指
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コラム窓辺 立ち上がれ静岡 顔を上げよう日本(杉原行洋/ハヤテグループ代表)
「約80万人」。昨年の日本の人口減少数です。毎年、浜松市や静岡市に匹敵する街がこの国から消えているとすら言えます。「127万社、650万人」。後継者不足から127万社に廃業の恐れがあり、650万人の雇用が失われると言われています。 いま日本には社会課題が山積みになっています。残念ながら静岡もその例に漏れません。いつ頃から日本を薄暗い閉塞[へいそく]感が覆うようになったのでしょうか。 しかし、各国に良さはあれど、これだけ自然と四季に恵まれ、深い食文化を持ち、清潔で、人の慈愛深く、誇らしい国を、私は寡聞にして他に知りません。そして、静岡はその最たる地の一つであると思います。水平線、高い空、深
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静岡人インタビュー「この人」 第71回姫様道中で姫様を務める 名倉由香さん(浜松市浜名区)
浜松市浜名区細江町で30日に開かれる春の風物詩の主役。2月に行われた配役選考会で、県内外から応募した15人の中から選ばれた。道中行列への参加は2回目。同町出身。23歳。 -応募したきっかけは。 「細江で生まれて細江で育ち、ほぼ毎年見てきた行事。腰元や奴(やっこ)として参加した経験のある両親に勧められたこともあり、いつか出たいと感じていた。昨年参加して存続が危ういという事情を知り、歴史を途切れさせたくないとの思いからことしも応募した」 -姫様道中の思い出は。 「小学生の頃までは家族と、中高生では友達と一緒に、行列を見たり露店を回ったりしてお祭り気分を味わった。姫様と写真を撮ってもらった
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PETがん検診 受診券販売開始 4月1日から、遠鉄百貨店
遠鉄百貨店(浜松市中央区)と浜松PET診断センター(浜名区、浜松光医学財団運営)は4月1日、「PETがん検診受診券(遠鉄百貨店特別プラン)」の販売を始める。がんの早期発見に有効なPET(陽電子放射断層撮影)の受診を促進する。 全身のがんを対象にする総合的な検診に加え、脳梗塞などの兆候を捉える「脳オプション」が付き、料金は税込み21万4千円。特典として、がん陽子線治療セカンドオピニオン外来受診券、物忘れ予防支援室受診券が付く。 同百貨店友の会を通じて購入できるほか、受診券は家族や友人に贈ることも可能。同百貨店本館7階ギフトサロンで扱う。
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天竜川水系上空のドローン航路 浜松市、平時から利用 物流や河川管理に
浜松市は28日、2024年度中の本格運用を予定している天竜川水系上空のドローン航路利活用の概要を明らかにした。官民連携で平時から物流や河川点検で航路を利用することで、災害時の速やかな対応や、医療や介護といった生活インフラの維持につなげる。 天竜川水系上空は経済産業省がドローン航路の先行モデル地域に選定した。市は同航路におけるドローン利活用の重点として防災、物流、インフラメンテナンスの3分野を設定。当初は拠点となる高齢者施設や病院などへの医薬品配送を物流事業のハマキョウレックス(中央区)、河川や橋の巡視・点検を測量・設計業のフジヤマ(同)が担う予定。 平時の利活用を重ねて効率化を図り、災害
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インドの学生に浜松市長講話 スズキ、日本ツアー
スズキ主催の日本訪問ツアーに参加しているインドの学生ら20人が28日、浜松市役所を訪れ、中野祐介市長から世界的企業を輩出した浜松地域に根付く「やらまいか精神」や、市が進める外国出身者が活躍できるまちづくりの取り組みについて説明を受けた。 参加したのは、インドの理工系最高峰で同社と交流のあるインド工科大ハイデラバード校や、インド経営大学院のアーメダバード校、コジコード校の学生。中野市長は浜松市について、自動車や二輪に加え、官民で進める自動運転の実証実験やスズキが生産協力する空飛ぶクルマなどを含め「次世代の新しいモビリティ産業が生まれる聖地だ」と強調。多文化共生施策も解説し「インドの方のITテ
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転職フェア17社出展 静岡 訓練生、求職者が参加
静岡新聞社主催の「しずおか仕事図鑑 転職フェア」が28日、静岡市駿河区の職業訓練施設ポリテクセンター静岡で開かれた。同施設でものづくりの技術を学ぶ訓練生や一般求職者が参加した。 機械部品製造業、設備工事業、建設業など県内17社がブースを出展し、転職希望者とマッチングを図った。企業側は事業内容や福利厚生などを説明し、参加者は熱心に耳を傾けた。 浜松市の建設・住宅業の担当者は「丁寧に業務内容を説明し、長く働いてくれる人材と出会いたい」と話した。
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“華々しい”水中の生き物集合 浜松・ウォット 花博ちなみ企画展
浜松市中央区の浜名湖体験学習施設「ウォット」は5月19日まで、花や植物に由来する名前の生き物を集めた春の企画展「お花見展 海の中も桜花爛漫(らんまん)」を開いている。 市内で開幕した「浜名湖花博2024」に合わせて企画した。キンギョハナダイ、ユリウツボなど約30種の生き物を展示。造花が設置された水槽内を、ハナミノカサゴやサクラダイといった華やかな魚たちが泳ぎ、春の雰囲気を演出している。解説板を読んで問題に答えるキーワードラリーも実施し、魚にまつわる知識も学ぶことができる。 飼育員の松本向生さんは「水中にも花のように鮮やかな生き物たちががいることを知ってほしい」と話している。
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堀川城の犠牲者の冥福祈る 浜松市浜名区 戦国時代、今川氏拠点
戦国時代に多くの武士や農民が犠牲になったと伝えられる浜松市浜名区細江町の堀川城跡で27日、第49回堀川城戦士慰霊祭が営まれた。戦死者の子孫らでつくる堀川城戦士顕彰会(山崎和久会長)が落城日に合わせて実施し、会員ら約20人が首塚の前で手を合わせ、先祖の冥福を祈った。 堀川城は、徳川家康の侵略に対抗する今川氏の拠点として築かれた。堀川一揆とも呼ばれる戦いでは、1569年に徳川軍の軍勢が城を攻め、立てこもった城兵や農民ら1000人以上を全滅させたとされる。敗残兵を探し出して処罰する徹底ぶりで、家康の生涯で最も残虐な戦いと言われている。 山崎会長は「家康がなぜここまで残虐な後始末を命じなければな
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新東名下りで車両火災 ワゴン車全焼 けが人なし
28日午前5時40分ごろ、浜松市浜名区滝沢町の新東名高速道上りで、大阪府茨木市の女性(42)のワゴン車から出火し、車体を全焼した。けが人はいなかった。静岡県警高速隊によると、走行中に異音がし、女性が車両から煙が出ていることに気付いて路肩に停車した後、火が出たという。同隊が出火原因を調べている。
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三重大・山田教授「現代に活かす忍術」紹介 浜松・21世紀倶楽部
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の3月例会セミナーが28日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれた。歴史学者で忍者、忍術の研究に取り組む三重大人文学部の山田雄司教授(56)=沼津市出身=が「現代に活かす忍術」をテーマに、忍術書の中から現代人にも役立つ忍術を解説した。 山田教授は忍者研究の第一人者として知られ、大河ドラマ「どうする家康」で忍者考証を担当した。忍者が南北朝時代から江戸時代末期まで活動し、戦国時代は主に情報収集、江戸時代には警護や門番、見回りなどの治安維持を担っていたと紹介し、「地道に状況を観察し、異変を察知して主君に伝えることが仕事。優れた忍者は名を残さず、大きなことをなしてい
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すごろくで沼津巡り 静岡文化芸術大 学生団体が作成
静岡文化芸術大(浜松市)の学生団体Ale(エール)が、沼津市内の名所をすごろく形式で紹介するボードゲームを作成し、同市に寄贈した。各スポットを写真と説明文で紹介するガイドブックも同封し、沼津を広くPRする内容に仕上げた。 メンダコなど海の生き物のコマを使って市内を模したマップを回り、ゴールを目指すゲーム。マスには、仲見世商店街や伊豆・三津シーパラダイスなど沼津ならではのスポットを選んだ。同大デザイン学科2年の犬束朱里さん(20)が友人ら10人と団体をつくり、実際に市内に足を運んで完成させた。 犬束さんは長崎県出身。同市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」が好きで沼津を知ったという。
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浜松ドーム型新球場「反対」 市民団体が会見
静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場を巡り、同市内の市民団体などが28日、市役所で会見を開き、ドーム型球場の建設に改めて反対の意向を示した。 会見を開いたのは、新球場と浜松百年の計を考える市民の会、サンクチュアリエヌピーオー、県野球協議会。県が基本計画素案に①2万2千人の多目的ドーム型②1万3千人の屋外型③2万2千人の屋外型―の3案を盛り込み、県議会の議論も進んでいることから再度、反対意見を表明した。 市民の会の福井晃代表らはアカウミガメへの環境影響や多大な建設コストなどを問題に挙げた上で、市営浜松球場(中央区)の存続と、ドーム型ではなくナイター設備がない複数の
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デジタルで「幸福感向上」 浜松市 官民組織 次期構想へ方向性確認
浜松市や民間団体などでつくる「市デジタル・スマートシティ官民連携プラットフォーム」は28日、運営委員会の本年度最終会合を市役所で開いた。2025年度から始まる第2期「市デジタル・スマートシティ構想」の策定に向け、基本理念に「ウェルビーイング(幸福感)の向上」を掲げる方向性などを確認した。 同構想はデジタル技術を活用し、人口減少や少子高齢化、インフラの老朽化などの社会課題に対応するための指針。20年度から始まった現在の第1期構想は24年度で最終年を迎えるため、同年度中に次期構想を策定する。 基本理念は第1期の「市民のQoL(生活の質)の向上」から改定する予定。4点の重点取り組み分野について