テーマ : 浜松市

ヘリポート予定地 大野地区住民が整備 浜松市天竜区水窪

 浜松市天竜区水窪町の大野自治会は30日、ヘリポートの設置を予定する地区内の敷地を整備した。町の中心部から離れていて高齢化が進む地域で、救急の遅れや災害時の孤立化を防ぐのが狙い。離着陸時の安全性を高めるため、周辺の雑草や木をくまなく処理した。

大野自治会の住民らで整備したヘリポートを紹介する藤谷会長=浜松市天竜区水窪町
大野自治会の住民らで整備したヘリポートを紹介する藤谷会長=浜松市天竜区水窪町

 自治会が昨年末、浜松市にヘリポートの設置を求める要望書を提出し、実現した。整備には地元住民8人が取り組み、敷地の周辺に立ち並ぶ樹齢15~20年程度のスギをチェンソーで次々と切り倒した。
 約20人いる住民の大半が70代以上という大野地区。119番で救急車を呼んでも40分程度かかるとされ、災害時は土砂崩れで道路が寸断されるリスクもある。1月の能登半島地震を受け藤谷幸生自治会長(76)は「今まで大きな災害被害はなかったが、これからは分からない」と危機感を募らせ、「素早く救援物資が届くための準備が必要。大野を安心できる地域にしたい」と話した。

いい茶0

浜松市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞