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DXセレクションで最高賞 利益率改善、成果評価 浜松倉庫

 浜松倉庫(浜松市中央区)はこのほど、デジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む中小企業の優良事例を経済産業省が選定する「DXセレクション2024」で最高賞のグランプリを受賞した。2015年から時間をかけてDXを推進し、23年11月期には営業利益率を4・5%改善するなど確実な成果を出したことが評価された。中山彰人社長が2日、浜松市役所の中野祐介市長に受賞を報告した。

DXセレクション2024の受賞を報告する中山彰人社長=2日午後、浜松市役所
DXセレクション2024の受賞を報告する中山彰人社長=2日午後、浜松市役所

 県内企業のグランプリ受賞は初めて。従業員の意見を吸い上げるプロジェクトを通じてロボットやデータ分析ツール、人工知能(AI)などを導入し、16~18年に倉庫管理システムを刷新。省人化で19年7月に完成した都田流通センター(同市浜名区)に必要な人員10人を捻出した。倉庫の在庫状況を即時提供できる体制を整え、顧客の生産性アップにもつなげた。
 中山社長は、同センターに2棟目の倉庫の建設準備を進めていることを紹介した。「DXの集大成になるよう変革を進め、GX(グリーントランスフォーメーション)にも力を入れていく」と話した。
 同セレクションは22年から始まった。今年はグランプリのほか、準グランプリ4社、優良事例27社が選ばれた。

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