テーマ : 浜松市

原状回復求める原告側の請求棄却 静岡地裁浜松支部

 浜松市に貸していた私有地の原状回復を同市天竜区の女性が市に対して求めた訴訟の判決で、静岡地裁浜松支部(烏田真人裁判官)は29日、原告側の請求を棄却した。
 判決によると、1968年ごろ、旧佐久間町(現同区)が原告側所有の農地を小学校のプールの敷地として活用するため、賃貸借契約を結んだ。閉校後の2020年に市は契約の解除を通知し、農地に戻す工事を実施したが、契約当時の耕作可能面積を大きく下回るとして、原告側は原状回復の工事を訴えていた。
 烏田裁判官は判決理由で請求内容について、強制執行が可能な程度に明確化する必要があると指摘。「耕作可能地の意味が特定されておらず、被告側が具体的な工事の内容を認識することは不可能」とした。
 原告代理人は取材に対し「何も話すことはない」とした。

浜松市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞