テーマ：防災対策

カーリース　災害時には返却　宮城・石巻の協会が事業開始　静岡市含む全国４カ所拠点

　台風などの被災地で車を無償貸与している日本カーシェアリング協会（宮城県石巻市）は、静岡市葵区を含む全国４カ所を拠点に、「災害時返却カーリース」事業を始めた。利用料を抑える代わりに、災害発生で同協会が要請したら１０日以内に返却してもらうことが条件。

災害時返却カーリース事業を始めた静岡市の貸し出し拠点＝静岡市葵区

　同区東静岡のほか新潟県、佐賀県、宮城県の４カ所で始めた。軽自動車は月額１万１千円、小型自動車は１万６５００円で貸す。平常時の置き場所やタイヤの空気圧のチェックなど日常的な点検協力が狙いで、静岡市では約５０台を用意する予定。災害発生の場合は被災地から近い地域で需要の高い車種から順に返却を求めて支援活動に充て、全国の利用者全員に一斉の返却要請はしない。利用契約は１年ごと更新可。
　同協会は東日本大震災を受けて発足し、県内では昨年の台風１５号以降、県内外から静岡市に車を集めて延べ３００台を無償貸与した。県内では需要が高く、受付期間を３月末まで延長して対応する。また、同市から佐賀県のリース拠点まで自動車を運転して運ぶボランティアも募集している。
　問い合わせは日本カーシェアリング協会石巻本部＜電０２２５（２２）１４５３＞へ。

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