テーマ : 防災対策

運送業者 BCP策定を 静岡県トラック協 防災セミナー開催 静岡市

 静岡県トラック協会はこのほど、京都大の鎌田浩毅名誉教授を講師に招いた防災セミナーを静岡市駿河区の県トラック会館で開いた。運送業者など会員ら約200人が出席し、南海トラフ巨大地震や富士山噴火をテーマに災害対策を学んだ。

南海トラフ巨大地震や富士山噴火をテーマに語る鎌田名誉教授=静岡市駿河区
南海トラフ巨大地震や富士山噴火をテーマに語る鎌田名誉教授=静岡市駿河区

 鎌田名誉教授は南海トラフ巨大地震について、想定被害額が東日本大震災のおよそ10倍となる220兆円に及ぶと説明。同地震が富士山噴火を誘発する可能性にも触れ、火山灰や溶岩流によって新幹線や高速道路が寸断された際の物流への影響を指摘した。
 各会員事業者らに対し、社内に防災担当者を置き、事業継続計画(BCP)を策定することも促し、「今から備えることで皆さん一人一人が助かり、家族や従業員も助かる」と訴えた。
 同協会の担当者は「トラック運送業界は緊急時にライフラインとして重要な役割を担うことが期待されている。各事業者が防災力を高め、社会的使命を果たしたい」と語った。

いい茶0

防災対策の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞