テーマ : 防災対策

伊豆の残土処分場で土砂災害対応訓練 悪路の重機操作体験 消防や建設業団体など

 静岡県警機動隊、駿東伊豆消防本部、静岡市消防局と田方地区の建設業各団体などは27日、伊豆市上白岩の土屋建設残土処分場で土砂災害対応訓練を実施した。消防、警察関係者らが災害現場を想定した悪路の移動や道路啓開のための崩土除去、積載など重機の操作訓練に取り組んだ。

急傾斜の悪路で重機を操作する関係者=伊豆市上白岩の土屋建設残土処分場
急傾斜の悪路で重機を操作する関係者=伊豆市上白岩の土屋建設残土処分場

 頻発する土砂災害への対応力と関係機関の連携の強化が狙い。警察、消防関係者ら約200人が参加し、民間の重機オペレーターから傾斜地では「アームの力を使って車体を引き寄せる」、水たまりでは「バケットで深さを測ってから進行する」といったアドバイスを受けた。
 体験した駿東伊豆消防本部田方北署(函南町)の城山拓摩さん(29)は「悪路を走行するのは緊張感があった。確実に障害物を避けなければならないと感じた」と気を引き締めた。中部建設青年会議の県支部長で、土屋建設専務の土屋昭さん(43)は「関係者同士でコミュニケーションを取ることによって地域の防災力を上げていきたい」と話した。
 災害現場を想定した倒木処理に関する講座や、災害救助犬を使った救助・捜索訓練も実施した。

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