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松崎、水窪分庁舎に衛星通信設備整備 静岡県警、孤立集落対策

 静岡県警は2024年度、災害時の孤立集落対策として、下田署松崎分庁舎と天竜署水窪分庁舎に衛星通信設備(スターリンク)を1基ずつ整備する。7日の県議会2月定例会文教警察委員会で明らかにした。
 スターリンクは、人工衛星によるインターネット接続サービスで、高度550キロ前後の低軌道上にある数千機の小型衛星ネットワークを活用するため、通信速度が速い上、大規模な地上設備も不要とされている。
 県警は能登半島地震の被災地支援で、延べ約3千人の警察官を2月末時点で派遣している。現地での活動経験も教訓に、警察機能が孤立化される可能性がある分庁舎への整備を決めた。
 両分庁舎には、バッテリー駆動の救出用電動工具も1台ずつ配備する。チェーンソーやジャッキアップなど複数機能を1台で有し、警察官1人で扱えるほど軽量なのも特長という。
 災害情報の収集・発信活動の強化で、スターリンクを搭載した指揮支援車両1台も新たに整備。県機動隊への配置を想定する。県警の防犯アプリ「どこでもポリス」には災害情報の配信機能を拡充する。
 内田一弘緊急事態対策課長は各種対策の加速により「通信状況の向上や被災状況の早期把握、現地自治体などとの連携強化につなげられる」と説明した。

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