富士宮市の記事一覧
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大自在(12月4日)オウムバザー
興味半分や見学気分で訪れた人もいた。富士宮市のオウム真理教富士山総本部では1996年12月に開催された教団所有の備品の販売会。「オウムバザー」とも呼ばれた。東京地裁から破産宣告を受けた教団の財産の売上金を、地下鉄サリン事件などの被害者の賠償に充当する目的だった。 主催者は破産管財人。信者が去った総本部に電化製品、ワープロ、工具、事務用品などが並び、一般の来場者が買い求めた。「目玉商品」としてラジカセが山積みされていた光景が記憶に残っている。 地下鉄サリン事件から9カ月後の95年12月、宗教法人法に基づく教団の解散命令が決定し、教団資産の管理は清算人に委ねられた。その後、破産が決まり、財産
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川柳のテーマは「アスルクラロ」 沼津で表彰式 最優秀5作品発表
サッカーJ3アスルクラロ沼津にちなんだ「アスルクラロ川柳」(アスルクラロ沼津、第一生命沼津支社共催、静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が2日、沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で開かれた。 7月30日から10月1日まで募集し、191句の応募があった。入選した20句のうち、5部門で最優秀作品を選んだ。 最優秀の受賞者と句は次の通り。 静岡新聞社・静岡放送賞 山本とく江(沼津市)勝った日は会話が多し老夫婦▽第一生命賞 増尾有司(富士宮市)愛鷹のフィールド揺らす青い波▽アスルクラロ賞 岡部景三(富士市)口ずさむ鼻歌までもが応援歌▽臼井国際産業賞 鈴木虎徹(長泉町)しょうらいはアスルクラロでとくてんお
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地域防災の日 救護所で診るポイントは 富士宮市医師会 トリアージの流れ解説
「地域防災の日」の3日、県東部でも各地で大規模災害を想定した訓練が行われた。参加者は人命救助や被災者支援の流れを確かめ、有事に備えた。2日深夜にフィリピン付近で発生した地震の影響で太平洋沿岸部に津波注意報が発表されたため、訓練を中止した市町もあった。 富士宮市の北山中では、市医師会が治療の優先度を判定するトリアージの流れを住民らに説明。やけどや骨折といった症状の患者が救護所に運び込まれた想定で、医師が診るポイントを解説した。出血の有無や痛みの具合などを確認し、搬送の必要性を決めた。 医師は来場者に対して「持病や服用中の薬の名前を言えるようにしておくと、素早い処置が可能になる」と呼びかけた。
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富士宮市 渡辺選手(山梨学院高3年)7人抜き【市町対抗駅伝】
序盤は出遅れた富士宮市だったが、最長5区の渡辺莉玖選手(17)=山梨学院高3年=の7人抜きなどで盛り返し、市の部13位でゴールした。 名門の同校駅伝部で主将を務める渡辺選手は「市町対抗駅伝でもチームを引っ張る覚悟が芽生えていた」と話す。大会前に佐野友信監督(59)に「自分が順位を引き上げます」と宣言。有言実行の快走で、24日の全国高校駅伝に向けて弾みをつけた。 佐野監督は「チームの底力を見せられた。これをベースに上の順位を目指したい」と来年を見据えた。
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富士正酒造 民事再生法申請 沓間水産の100%子会社に
1866年創業の富士正酒造(富士宮市)は1日、民事再生法の適用を静岡地裁に申請した。負債総額は約4億円。県内外ですし店「沼津魚がし鮨」を運営する沓間水産(裾野市)の100%子会社となり、同社の支援下で事業継続と財務改善を図る予定。 富士正酒造は1956年に合資会社として法人化し、日本酒の「富士正」「げんこつ」などが主力製品。2013年に富士宮市の「あさぎりフードパーク」に本社を移転して醸造所や自社店舗を運営していたが、設備投資の負担と新型コロナウイルス禍における売り上げの減少が響いた。22年9月期の売上高は1億3300万円。 関係者によると、同社の全事業と従業員は来年3月に沓間水産の傘下
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富士山5合目施設 早期整備など要望 富士宮市長、知事に
富士宮市の須藤秀忠市長は11月29日、静岡県庁を訪ね、富士山富士宮口5合目の来訪者施設の早期整備と県猪之頭公園の再整備を求める要望書を川勝平太知事に提出した。 5合目の来訪者施設は焼失したレストハウス東側の斜面で検討されている。要望書では焼失跡地に建設場所を見直した上での早期着工を求めた。 県猪之頭公園は設備の老朽化が進む。再整備にあたり、地下水など水質に影響が出ないように配慮を要望した。
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富士宮万引き非行防止標語・ポスター 最優秀児童、生徒を表彰
富士宮市万引き非行防止標語・ポスターコンクールの表彰式がこのほど、市役所で開かれ、最優秀賞と優秀賞に選ばれた児童生徒に池谷真徳教育長から賞状が贈られた。 市内の小中高校から標語に3447人、ポスターに232人の応募があった。軽い気持ちで万引をしてしまうと大きな代償を払わなければならないことを、言葉と絵で表現した力作が集まった。 年代別に最優秀賞は4点、優秀賞は8点が選ばれた。入賞作品を基に啓発ポスターを作成して市内に配布する予定。 最優秀賞は次の通り。 標語 渡辺美織(富丘小1)佐藤綾音(富士根南小6)稲葉祐乃(富士宮三中3)小沢莉緒花(富士宮高等専修学校1)▽ポスター 佐々木駿(東小2)畑
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富士宮「ビブリオバトル」 渡辺さん(黒田小6)清さん(芝川中3) チャンプ本に選出
書評合戦「ビブリオバトル富士宮大会」がこのほど、富士宮市総合福祉会館で開かれ、最も読みたくなった「チャンプ本」に黒田小6年の渡辺南碧さんと芝川中3年の清美智花さんが選ばれた。 小学生の部に4人、中学生の部に5人が出場してお薦めの1冊を紹介した。出場者は、あらすじや登場人物の性格などを3~5分で紹介した。 渡辺さんは動物紹介本「わけあって絶滅しました。」を読み、絶滅した意外な理由が面白かったと語った。清さんは小説「六人の嘘つきな大学生」を紹介。就職活動の最終選考に残った6人の人間関係が、試験が迫るにつれて変化する様子と驚きの結末に言及し聴衆の興味をそそった。
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大鏑矢 巫女手際よく 新年へ準備 富士山本宮浅間大社 富士宮市
富士宮市の富士山本宮浅間大社で新年に向けた縁起物の準備作業が大詰めを迎えている。1日は巫女(みこ)4人が大鏑矢(おおかぶらや)の調製を行った。 鈴や短冊の付いた全長約1・3メートルの矢に、巫女が富士山や干支(えと)の辰(たつ)、宝船があしらわれた絵馬を手際よくくくりつけた。巫女の望月美奈さん(22)は「辰年の来年は参拝者にとって飛躍の1年になりますように」と願いを込め、作業に集中した。大鏑矢のほか、幸矢や破魔矢、熊手など縁起物を計約1万5千個用意する。販売は同日から始まった。 浅間大社は1月1日に新年を祝う祭典「歳旦祭」を行う。担当者は三が日の参拝者を新型コロナウイルスまん延前の30万人
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富士山⇄駿河湾 高低差「日本一」のコース料理 富士宮でイベント
静岡県は29日、有名店の料理人が県内産食材で腕を振るう初めての企画「美味らららダイニング」を富士宮市の富士山本宮浅間大社で実施した。旅先の食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」推進事業の一環として県内外の希望者30人を招き、日本一の高低差を誇る富士山から駿河湾までをテーマにしたコース料理を提供した。 同ダイニングは焼津市で鮮魚店を営む前田尚毅さんのプロデュースで、フレンチ「馳走西健一」(同市)の西健一さんと無国籍料理「シンプルズ」(静岡市駿河区)の井上靖彦さんのほか、新潟県の桑木野恵子さんと小林宏輔さんが厨房に立った。 4人は日本一の高低差をテーマに、コースの中で山を表した皿から海
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旬の野菜に舌鼓 富士宮でまつり
富士宮市の富士山麓有機農業推進協議会はこのほど、秋の感謝祭を同市下条の永田牧場で開いた。 牧草地で和太鼓の演奏や餅つきなどさまざまな催しが繰り広げられ、秋の実りを祝った。地元の有機栽培農家が育てた旬の野菜を使った料理の販売ブースが並んだ。無料で豚汁が振る舞われ、来場者は秋空の下で舌鼓を打った。
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卓球で地域貢献模索 静岡ジェード、富士宮市と協定 23、24日にTリーグ公式戦
本県初のプロ卓球チーム「静岡ジェード」の運営会社静岡オクシズUUと富士宮市はこのほど、ホームタウンパートナーシップ協定を締結した。卓球Tリーグ公式戦を同市内で開催するほか、卓球を通した地域活性化などで連携する。 静岡ジェードは静岡市の中山間地「オクシズ」を拠点に今季からTリーグに参戦している。協定には、スポーツ振興などの視点で富士宮市と事業を行うことが盛り込まれた。 23、24の両日は富士宮市民体育館でTリーグ公式戦を初開催し、静岡ジェードは木下マイスター東京、岡山リベッツと戦う。9日にはアマチュア大会も予定していて、プロ選手とのラリーを体験できる。 市役所で締結式が開かれ、須藤秀忠市長と河
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“縄文人”と土器作り 富士宮
縄文時代の暮らしに触れる「柚野の里縄文まつり」が、富士宮市の大鹿窪遺跡で開かれた。動物の毛皮をまとった“縄文人”が登場して会場を沸かせ、土器作り体験などで約1万3千年前の歴史文化を紹介した。 縄文人の2人が、昨年の来場者が製作した土器を焼成する場所に火を入れるパフォーマンスを行い、まつりの始まりを告げた。今年の来場者も、陶芸家の今野登志夫さんの指導で縄文土器や生き物など思い思いの形に粘土をこね上げた。 狩りを模した弓矢の的当てゲームや火おこしもあり、子どもたちが太古の生活の一コマを体感した。イノシシ肉をふんだんに使った縄文汁も人気を集め、地元住民でにぎわった。
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「昨年の7位死守」 富士宮市チームが結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる第24回静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の富士宮市チームは28日夜、結団式と壮行会を市役所で開いた。昨年の7位死守を目指して士気を高めた。 選手は「チームの成績に貢献する」などと、それぞれの意気込みを語った。代表して山宮小6年の高田理緒さんがユニホームを池谷真徳教育長から受け取った。 岩間久亜団長は選手に対して「1人10秒削る気持ちで走り切ってほしい」と鼓舞した。
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富士宮の旅 市長賞は井上君、池上君のプラン
富士宮市内を満喫できる1泊2日の旅行を提案する「富士山の麓のまちの旅コンテスト」(富士宮ホテル旅館料理組合主催)の表彰式がこのほど、市観光協会で開かれた。最高賞の市長賞に輝いた大宮小4年の井上貴博君と富士宮一中2年の池上蓮君ら入賞者に表彰状が贈られた。 コンクールは市内の学校から33企画の応募があった。井上君はパワースポット巡りと題して富士山本宮浅間大社や白糸ノ滝を訪ねるコースを提案した。池上君は約1万3千年前の定住集落とされる大鹿窪遺跡などで古代文化を体験する行程を考えた。 このほかの入賞者は次の通り。 教育長賞 松尾俊太朗(大富士小5)秋山翼(富士宮三中2)▽観光協会賞 秋山光(西
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養殖マダイ うまみ豊か 富士宮の子ども食堂 県漁連が提供
富士宮市社会福祉協議会による子ども食堂「ほかほか食堂」で28日夜、沼津産養殖マダイ料理が振る舞われ、同社協の学習生活支援事業「にじっこ」を利用する中学生11人がマダイの豊かなうまみを味わった。 県漁業協同組合連合会からマダイの切り身の提供を受け、同社協のボランティアらが塩焼きと炊き込みごはんに調理した。生徒は「身が柔らかくておいしい。他の魚より好き」と、料理を堪能した。 講師に招かれた県漁連の桐林義彦さんは、沼津市の養殖マダイは重さ10グラム程度の稚魚を1~3年育てて約2キロで出荷していると解説した。首都圏に近くて需要があり、県内生産量は全国9位(2019年時点)だったとも紹介した。 県漁連
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記者コラム「清流」 登録はスタート
世界かんがい施設遺産に登録された富士宮市の北山用水。新しい通水設備のすぐ先には年季の入った柵があり、全長約8キロをたどる間に修繕を繰り返した440年の歴史が感じられる。 暮らしを支える水路の管理は5人の住民が担っている。五つの区間に分けて定期的にごみを取り除く。簡単に詰まってしまうため、ポイ捨てはもちろん、落ち葉や刈った草を水路に流されると設備への負荷は大きい。遺産登録を受けて県内外から視察に来ることも想定される。繁茂する雑草対策も喫緊の課題だ。 水路の存続には地元住民の理解が欠かせない。5人は学校で出張授業を行うなど周知に力を入れる。「この機を逃すものか」と、記念行事の計画も温めている
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静岡県内40施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は28日、県内の高校、小中学校、幼稚園40施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計570人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 裾野市2施設43人、長泉町2施設22人、沼津市2施設24人、三島市4施設57人、伊豆の国市1施設8人、御殿場市1施設14人、富士宮市2施設25人、富士市1施設12人、静岡市葵区1施設26人、同市清水区2施設18人、磐田市3施設30人、掛川市4施設59人、森町2施設22人、浜松市西区1施設10人、同市北区3施設37人、同市中区5施設48人、同市東区1施設50人、同市浜北区2施設59人、同市天竜区1施設
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地域で子育て推進 県教委、13団体表彰
静岡県教委はこのほど、2023年度の「子供を育む地域活動団体表彰」として、地域で子育て体制づくりを推進する13団体を選出した。 放課後学習支援や職業講話、子育て世代の居場所づくりなどの活動が評価された。受賞団体は次の通り。 三島市立佐野小地域学校協働本部、同市立東小地域学校協働本部、同市立徳倉小地域学校協働本部、同市立北上小地域学校協働本部、同市立南中地域学校協働本部、伊豆の国市立大仁北小地域学校協働本部、島田市大津財産区、放課後子ども教室とんとん(富士宮市)だれでも食堂もぐもぐマツイ学園(御前崎市)葉梨子ども広場運営委員会(藤枝市)子育てサークルぴおーねくらぶ(浜松市)細江文化協会陶芸部(
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JTが浅間大社に喫煙所を新設、寄贈 富士宮
富士宮市の富士山本宮浅間大社駐車場にこのほど、喫煙所が設置された。日本たばこ産業(JT)が整備し同日、浅間大社に寄贈した。 喫煙所は駐車場の北西一区画に設けられた。灰皿2台を木目調のパーティションで覆い、世界遺産富士山の構成資産の景観に配慮した。 浅間大社では境内にあった灰皿が感染症防止のために撤去され、喫煙可能な場所はトイレ脇の1カ所に限られていた。甲田良孝宮司は「喫煙者が気持ちよく使えるように管理したい」と話した。 喫煙所前で寄贈式が開かれ、JT静岡支社の中村崇志部長代理が甲田宮司に目録を手渡した。
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静岡県内26施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の高校、小中学校、保育所、こども園26施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計338人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。患者数が12人となった裾野市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設7人、三島市1施設45人、裾野市3施設30人、函南町1施設12人、御殿場市5施設58人、小山町2施設7人、富士宮市1施設45人、富士市1施設11人、静岡市葵区1施設15人、藤枝市2施設20人、焼津市1施設10人、掛川市1施設5人、森町1施設7人、浜松市中区3施設38人、同市東区1施設9人、同市西区1施設19人
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補正など11議案可決 富士宮市議会
富士宮市議会11月定例会は27日、本会議を再開し、市給与条例および市子ども・子育て会議設置条例の一部改正案や、2023年度一般会計補正予算案など11議案を原案通り可決した。
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ダイヤモンド和に「小さな親切」実行章 富士宮、着物文化をPR
「小さな親切」運動県本部はこのほど、外国人に着物文化を伝えている富士宮市の市民グループ「ダイヤモンド和」に実行章を贈った。 同グループは茶道教室の生徒で結成し、現在は4人で活動する。同市の村山浅間神社で7月に行われる富士山のお山開きに着物姿で出席し、訪れた外国人を出迎えている。外国人留学生の着付け教室も開く。 贈呈式が同市西小泉町の静岡銀行富士宮東支店で開かれ、同本部富士宮東地区支部の高塚厚芳支部長がメンバーに実行章を手渡した。活動の中心的な役割を担う篠原和子さん(79)は「日本の伝統文化をこれからも広めたい」と話した。
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子グマ、富士宮の福祉施設敷地内で目撃
25日午後6時40分ごろ、富士宮市山宮の社会福祉法人「富士旭出学園」の敷地内で、子グマ1頭を施設従業員が目撃したとの情報が同市に寄せられた。同法人はクマの生息地である富士山の山麓に位置する。市によると、子グマは北の林に移動したという。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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郷愁漂う街並み散策 富士宮出身、文筆家・甲斐みのりさん案内
富士宮市は25日、同市出身の文筆家甲斐みのりさんと市街地を散策するツアーを実施した。関東在住者ら20人が甲斐さんお薦めの店などを巡り、郷愁漂う富士宮の街並みを満喫した。 甲斐さん監修の中心市街地ガイド本「みやめぐり」に載っている場所を回った。宮町の洋菓子店マルキーズでは趣のある看板を写真に収めたり、人気スイーツを買い求めたりと、思い思いに楽しんだ。宝町の高砂酒造では蔵の中を見学。参加者は甲斐さんと一緒に日本酒ができるまでの工程をたどり、理解を深めた。
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食器やレザー小物 全生徒の力作販売 富士特支富士宮分校
富士特別支援学校富士宮分校はこのほど、全校生徒65人が製作した品を販売する「宮分マーケット」を同校で開いた。6月ごろから準備した生徒の力作を地域住民にアピールした。 食器やレザー小物、野菜といったさまざまな種類を店頭に並べ、生徒は開場を待ちわびた客を「いらっしゃいませ」と元気良く呼び込んだ。商品を丁寧に包装して手渡した。陶芸や木工の体験コーナーも人気を集めた。 実行委員長の高等部3年植椙紗希さん(18)は「生徒一人一人の思いが詰まった商品を大切に使ってほしい」と話した。
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新鮮野菜ずらり 地元産米提供も 富士宮で農業祭
第51回富士宮市農業祭が23日、同市外神東町のJAふじ伊豆富士宮地区本部で開かれ、新鮮野菜を買い求める来場者でにぎわった。 白菜やネギなど地元の生産者が育てた野菜が特別価格で販売され、開始を待ちわびた客が次々に買い求めた。 富士宮産の米を使ったおむすびが振る舞われ、地元グルメのブースが人気を集めたほか、堆肥の無料配布にも行列ができた。
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富士宮市で震度1
24日午前5時24分ごろ、静岡県富士宮市で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は静岡県東部で、震源の深さは約20キロ。
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夜の「白糸ノ滝」照らす暖色の光 24日までライトアップ
富士宮市の名勝「白糸ノ滝」のライトアップが23日、始まった。24日まで滝つぼや岸壁が照らされ、滝と紅葉の共演が来場者を楽しませている。 今年は暖色の光で滝を照らし、幻想的な雰囲気が増した。午後5時の点灯式の前から来場者が滝見橋や展望台に集まり、点灯と同時にカメラを構えて絶景の撮影に臨んだ。展望場からは富士山の影も見られた。 売店エリア「富士山・白糸ノ滝テラス」では23日限定で竹灯籠も設けられ、霊峰をかたどった明かりが来場者を出迎えた。 24日のライトアップは午後5~8時。隣接する白糸の滝観光駐車場は夜間無料開放される。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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富士宮でクマ目撃情報2件 民家など近く
21日夜から22日午後にかけて、富士宮市内でクマを目撃したとの情報が2件市に寄せられた。いずれも成獣とみられる1頭で、人的被害は確認されていない。 21日午後9時半ごろ、同市外神で目撃され、北に移動したという。現場は山あいの地域で、民家が点在する。22日午後3時ごろには、同市安居山の林で目撃された。生息地だが、住宅街や工業団地が近い。市は同報無線で注意を呼びかけている。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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条例改正案など20件を上程 富士宮市議会
富士宮市議会11月定例会は22日開会し、組織再編に伴う市給与条例および市子ども・子育て会議設置条例の一部改正案など20件を上程した。 組織改編では「こども家庭統括監」を2024年度から創設する見通し。学校や家庭の横断的な支援体制の強化を図る。同条例改正案など17件は27日に審議する。 同日の本会議では損害賠償額と和解の専決処分について報告を受けたほか、教育委員人事に同意した。 会期は12月8日までの17日間で、5~8日に計19氏が一般質問を行う。
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ワーケーション 効果検証 仕事の合間に自然体験 富士宮 都内企業13人が3泊
富士宮市内で23日まで、都内のIT企業コミクリがワーケーションの実証事業に取り組んでいる。3泊4日で仕事と自然体験を両立させ、心身のリフレッシュや生産性向上に対する効果を確かめる。 同社の全国7拠点からエンジニアら13人が、同市狩宿のグランピング施設「マウントフジ里山バケーション」に集まった。午前9時から午後6時までは各自の仕事に集中する時間とし、希望者は合間に自然体験に臨む。夜は地元食材を味わい親睦を深める。 同社のワーケーションでの来訪は昨年のモニターツアーに続いて2回目。今回は観光庁の実証事業で、非日常的な環境がもたらす効果を検証する。和田真純地方創生室長は「エンジニアは画面に集中して
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挑戦する大切さ 児童生徒に力説 富士宮で人権講演会
富士宮市の芝富小4~6年生と芝川中生を対象とした人権講演会(富士人権啓発活動地域ネットワーク協議会主催)がこのほど、同市のくれいどる芝楽で開かれた。秋田県男鹿半島のなまはげと和太鼓を融合させた芸能「なまはげ太鼓」の先駆集団「NAMAHAGE郷神楽」が、挑戦することの大切さを児童生徒に語った。 郷神楽は伝統文化のなまはげを軸に据えた音楽を多数作曲し国内外で演奏している。小林善隆代表は活動を重ねるうちに試したいアイデアが次々に湧いてきたといい、「何かにトライしないと反響は得られない」と、一歩目を踏み出す勇気を強調した。 メンバーによるなまはげの格好での演奏もあり、児童生徒は迫力あるステージを堪能
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冬の道路安全確保 除雪作業 手順確認 富士宮で出発式
国土交通省静岡国道事務所は22日、降雪シーズンに備えた出発式を富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」で行った。国道139号の山間部を中心に、冬季の道路安全確保に向けて関係者が作業手順を確認した。 出発式で作業員が除雪車の状態を点検し、道の駅駐車場を出発した。今後は降雪時に除雪対応をするほか、融雪剤を散布する。 防災拠点駐車場の開設訓練も初めて実施した。御殿場方面で大雪が降った想定で、活動車両専用のスペース確保に関する事務手続きなどを確認した。 同事務所職員らは道の駅利用者にチラシを配り、冬用タイヤの装着やチェーンの用意を呼びかけた。
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静岡中央銀「富士山フォトコンテスト」 星陵高に特別奨励賞 富士宮市
静岡中央銀行は22日、同行が主催する「富士山フォトコンテスト」(静岡新聞社・静岡放送協力)で、特別奨励賞に選出された富士宮市の星陵高写真部への表彰式を同校で開いた。 同部の22人が計32点をコンテストに応募した。同行営業企画部の沢田武嗣部長が、写真部の岸野航河部長らに賞状と記念品を手渡した。 会場では静岡新聞社東部総局編集部のカメラマンが、星陵中・高の写真部員に向けた「写真の撮り方教室」も実施した。
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松崎町民が交流都市富士宮を堪能
松崎町商工会は、富士宮市を巡るバスツアーを実施した。両市町の「ヒメの里交流都市」提携の締結記念企画で、同町の65人が富士宮市内の名所を堪能した。 ツアー一行は松崎からバスで3時間ほどかけて富士宮に入り、世界遺産富士山の構成資産・富士山本宮浅間大社や白糸ノ滝を回った。 浅間大社では地元の市観光ボランティアガイドの会から説明を受け、祭神のコノハナサクヤヒメなどに理解を深めた。
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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縄文人の芸術感覚 作品に 富士宮で展示
縄文時代の芸術感覚を想像した作品展「富士山縄文DNA野外展」が21日、富士宮市大鹿窪の三澤寺で始まった。土器や木工品など、縄文時代から着想を得た芸術品が敷地内に点在している。26日まで。 寺の近くには約1万3千年前の定住集落とされる大鹿窪遺跡があり、同野外展は縄文時代をテーマに作家の感性を引き出す狙いで企画された。 約3万平方メートルの広大な敷地を会場にした。県内外の作家55人の美術作品が、本堂前や墓地、山林の至る所に溶け込んでいる。さまざまな模様が描かれた土器やガラス細工、動物をかたどった木工品などが来場者を楽しませている。 期間中は毎日、雅楽などのさまざまな演奏も行われる。
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クマの親子3頭 富士宮で目撃 近くに小学校、警戒強化
20日午後3時40分ごろ、富士宮市の内房小近くの山林でクマの親子3頭を目撃したとの情報が市に寄せられた。人的被害は確認されていない。市や富士宮署は周囲の巡回などで警戒を強めている。 目撃現場は校舎から西に100メートルほどの山林で、近くには民家も数十軒ある。 19日午後9時ごろには、校舎から南に約2キロの場所でもクマの成獣1頭の目撃情報があり、同校は20日、登下校は保護者の車による送迎とした。21日も車の送迎で対応する。児童には、外遊びは控えて室内で過ごすよう呼びかけた。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は20日、県内の高校、小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計220人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市1施設10人、三島市1施設11人、清水町1施設14人、長泉町2施設22人、富士宮市2施設24人、富士市1施設10人、静岡市葵区3施設41人、同市駿河区2施設24人、藤枝市1施設10人、磐田市2施設10人、浜松市中区2施設19人、同市南区1施設10人、同市北区1施設15人
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サクラ満開願い 柚野小児童植樹 富士宮
富士宮市の柚野小3~6年生83人はこのほど、校舎裏の柚野山でオオマザクラの植樹に取り組んだ。 児童は同市のNPO法人YUNOどんぐりの会の会員の指導で穴を掘り、苗木を植えて丁寧に土をかぶせた。シカによる食害を防ぐシェルターも取り付けた。 5年の片山友菜さん(11)は「たくさん花が咲くように育ってほしい」と願いを込めた。会員は後日、コナラなど4種を植える。
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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富士宮でクマ1頭目撃 近くに集落
19日午後9時ごろ、富士宮市内房辺りで体長1メートルほどのクマ1頭を目撃したとの情報が市に寄せられた。目撃現場は生息域の山間部だが、近くに集落がある。市は同報無線で注意を呼びかけた。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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富士宮・えんの会 道路清掃で実行章 「小さな親切」運動
「小さな親切」運動県本部はこのほど、富士宮市内で道路清掃に取り組む市民団体「えんの会」に実行章を贈った。 えんの会は1944年生まれの市内在住者有志で2008年に結成した。県道414号を同市小泉から北上して山梨県境まで約30キロの道のりで年に11回、軽トラックの荷台がいっぱいになるほどの量のごみを拾っている。活動には延べ約1700人が参加したという。 贈呈式が同市宮町の静岡銀行富士宮支店で開かれ、同本部富士宮地区支部の田中正男支部長が山田武司会長に実行章を手渡した。山田会長は「地道に続けてきた活動が認められてありがたい」と笑顔を見せた。
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子どもとの触れ合い方学ぶ 富士宮で中高生向け講座
結婚や子育てなどの将来設計を考える中高生向け講座(NPO法人母力向上委員会主催)が18日、富士宮市民文化会館で開かれ、富士、富士宮両市の中高生9人が小さな子どもとの触れ合い方に理解を深めた。 生徒は子どもの発達段階について説明を受け、0~3歳児を育てる母親から育児の楽しさや大変さを教わった。実際に子どもと遊んだりベビーカーを押したりと、触れ合いを楽しんだ。 富士岳陽中1年の神崎寿明君(13)は「少しの時間でも振り回されて大変だった。自分が親になったときは子育てに積極的に関われるようになりたい」と話した。 講座は全2回。次回は12月16日で、子育て中の大人の実体験を参考に人生設計を考える。
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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地震避難誘導 手順確認 道の駅「朝霧高原」で訓練 富士宮
災害対応の広域拠点「防災道の駅」に指定されている富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」で15日、地震避難訓練が行われた。従業員らが来訪者を避難誘導し、市など関係機関に被害状況を伝達した。 訓練は震度5弱の地震が発生した想定で、事業継続計画(BCP)にのっとった対応を確認した。従業員は「ここは危険です。私についてきてください」と多言語で記されたビブスを着用するなどして来訪者を屋外に誘導し、持ち場の被害状況を確認した。 防災道の駅は物資供給の拠点になるため、電気設備などの点検と報告の手順も確かめた。駐車場では災害用トイレの設営方法も確認した。トイレ用の水路が詰まっていることが分かり、関係者は対策を
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静岡県SDGSビジネスアワード 採択団体がプラン発表
環境課題の解決に貢献するビジネスプランを表彰する「静岡県SDGsビジネスアワード」(県主催)のキックオフミーティングがこのほど県庁で開かれ、同アワードに採択された9団体が独自に考案したビジネスプランを発表した。 県内の産業廃棄物処理やアパレル、食品加工などさまざまな業種の企業や団体が循環型社会、自然共生、脱炭素などをキーワードにしたプランを説明し、環境ビジネスに詳しい専門家からアドバイスを受けた。 食品廃棄物などの資源化に取り組む富士宮市の「アサギリ」は、化学肥料の低減と有機農業の拡大に向けて、余剰牛ふんやバイオ炭を活用した循環型システムの構築プランを発表した。代表者は、肥料製造から農作
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富士宮市議会11月定例会 22日開会
富士宮市議会は17日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程と事項は次の通り。 ◇会期 22日~12月8日◇一般質問 12月5~8日◇当局提出議案 組織再編に伴う市給与条例および市子ども・子育て会議設置条例の一部改正案など20件▽常任委員会 11月28~30日
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記者コラム「清流」 「野生の勘」を磨く
「マグロでも捕まえるように犯人を取り押さえていた」。4月、岸田文雄首相の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件で容疑者確保に協力した漁師がいた。テレビで漁師を見た衝撃を富士宮市の墨汁画家伊藤千史さんはそう、振り返った。 伊藤さんはこの漁師をモデルに犯人に向かって力強く手を伸ばす勇敢な姿を作品「野生の勘」に描いた。静岡市内で開いた自身の個展でメイン作品に位置づけた。この作品の向かいには観音様の手が小さな脳を挟んでいる様子で電脳空間を表現した作品「人脳」を並べた。便利さは人間が本来持つ感覚を鈍らせてしまっていないか、問いかけた。 「波と闘い、魚を捕らえる漁師の野生の勘は、首相の警護官をもしのぐ力強
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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富士宮写楽会 「第1期写心展」【仲間と共に】
「カメラは心の窓」。富士宮写楽会のモットーです。私は発足時に誘われ、自身の書道家としての活動にも通じるところがあると考えて、3年前からシャッターを切っています。写真と書道の両立を珍しがられますが、陰影や濃淡のバランス、空気を読み「一発勝負」で創作するところが共通していると日々感じています。 この作品は、書展の出品のためイタリアを訪ねた際に、走るバスの車窓から見えた夕方の景色を捉えました。その時は飛行機で現地に到着したばかり。眠たく疲れ切っていた状況が、写真にそのまま現れたと思います。「カメラは心の窓」を実感する1枚でした。 (小松恵) 富士宮写楽会は2021年に発足。富士宮市内のメン
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記者コラム「清流」 レア要素満載ガチャ
富士宮市のご当地「宮ガチャ」がアツい。あらゆるイベント会場でガチャ台を見かけるようになった。しかもどれも中身が違う。 市が公認として発表してまだ半年もたっていないが、すでに19種類が企画され、作られた絵柄は1100を超える。イベント限定品を次々に打ち出すことで、利用者を飽きさせないようにしているのだそう。その時その場所でしか手に入らない景品は良い記念になる。「次の新作はね-」と会うたびに意気揚々と教えてくれる市担当者には脱帽させられる。 ガチャ台の前には行列ができる。一回に全ての運を掛けるも良し。財力に物を言わせるも良し。楽しみ方はさまざまだが、カプセルを開けるワクワクはいつも変わらない
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富士宮でクマ1頭目撃情報 集落近くで
15日午後5時半ごろ、富士宮市西山の山あいの道路脇で成獣とみられるクマ1頭を目撃したとの情報が市に寄せられた。人的被害は確認されていない。 目撃現場は近くに集落があるため、市は同報無線で注意を呼びかけた。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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樹皮保護にエアバッグ廃材 富士宮の日本プラスト シカ食害対策で実験
富士宮市の自動車部品メーカー「日本プラスト」は、エアバッグの廃材で樹皮を保護するネットを製作し、シカによる食害対策に有効か調べる実験に取り組んでいる。9月下旬、同市山宮の市有林の幼齢木100本にネットを設置した。シカよけ効果や耐用年数を長期にわたって観察する。 実験は同社のSDGs企画の一環。社員に自社や周辺地域の課題を募ったところ、機能試験で消費するエアバッグの廃材の再利用と、工場近くに出没するシカ対策に関する意見が寄せられ、双方を解決する案としてアイデアが生まれた。 製作した保護ネットは、カーテン状のエアバッグに切れ込みを入れていて、幹に巻くと網目状に広がる。木が成長し幹が太くなるに
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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「いかのおすし」覚えてね 富士宮署員ら、園児に防犯指導
富士宮市光町の富士宮北幼稚園の年長園児27人でつくる「子どもあんぜん隊ヨウチエンジャー」は13日、小学校入学に備えて不審者から身を守る方法を富士宮署員らから同園で教わった。 園児は「Y」を描いたお面を身に付けてヨウチエンジャーに変身し、署員の話に耳を傾けた。防犯標語「いかのおすし」の意味を学び、実践では、不審者から距離を取って逃げるまでの流れを体験した。 ヨウチエンジャーは、卒園後に一人で行動する機会が増える年長園児の防犯意識向上を目指して、毎年結成している。
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山小屋定員で入山規制を 富士宮・富士吉田市長が言及
富士山の世界文化遺産登録10周年を記念し、本県側山麓と構成資産を有する6市町(富士宮、富士、御殿場、裾野、小山、静岡)と山梨県富士吉田市の首長らが意見交換する「富士山世界遺産サミット」(富士宮市主催)が13日、同市の富丘交流センターで開かれた。多数の登山者を迎え入れる富士吉田市の堀内茂市長と富士宮市の須藤秀忠市長は「入山者数は山小屋の宿泊定員に限ってはどうか」と、規制に言及した。 今季の登山者は富士吉田、富士宮の両登山口で計約18万7千人と、コロナ禍前の水準にほぼ回復した。一方で山小屋は宿泊定員をコロナ禍と同程度に減らしたまま営業したため、両市長は弾丸登山など無謀な行程が増えたと指摘。その
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クマ1頭 富士宮で目撃情報
13日午後9時15分ごろ、富士宮市村山でクマ1頭を目撃したとの情報が富士宮署に寄せられた。人的被害は確認されていない。目撃されたクマは成獣とみられる。目撃現場は山間部で近くに集落がある。市によると、生息域からやや南下しているという。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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富士山麓5市町 来年度計画承認 富士宮で首長会議
富士山麓の県内5市町(富士宮、富士、御殿場、裾野、小山)でつくる富士山ネットワーク会議の首長会議が13日、富士宮市青木の富丘交流センターで開かれ、2024年度事業計画を承認した。事業計画には、広域サイクリングマップPRのほか、合同観光キャンペーンやゼロカーボンシティ宣言に関する取り組みの継続・推進を盛り込んだ。 富士山世界文化遺産登録10周年を迎えた本年度事業については、都内の移住定住イベント出展やサイクリング企画の実施が報告された。
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高校生議員 鋭い質問 登山者マナー問題は 富士宮市
富士宮市内の高校生が議員役を務め一般質問に臨む「高校生議会」が11日、市議会議場で行われた。高校生議員17人が地域課題や市民生活の解決案を市当局と議論した。 富士宮東、北、西、富岳館、星陵、富士宮高等専修学校の代表者が各12分の持ち時間で市政をただした。商店街活性化や富士山登山者のマナーといった課題に切り込んだほか、自転車のヘルメット着用啓発など高校生活に直結する話題も取り上げた。「市ホームページで知りたい情報にたどり着きにくい」との指摘が多くの生徒から上がった。 富士宮東高3年の山田保花さんは市マスコットキャラクターさくやちゃんの浸透を目指し、公共施設の案内看板への活用を提案した。杉浦真企
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静岡県内公立図書館 半数超に浸水リスク 想定区域の2割が対策「できていない」 静岡新聞社アンケート
静岡県内の公立図書館96館のうち、考えられる最大規模の降雨時に浸水すると国と県が想定する区域「洪水浸水想定区域」に位置している施設が51館あることが、11日までに静岡新聞社のアンケートで分かった。回答を寄せた94館の54・3%に上る。このうち、浸水対策が「できていない」「あまりできていない」と回答した施設が計10館(19・6%)あった。「十分できている」「ある程度できている」と回答した施設でも、館内にハザードマップを掲示していないなど、対策が不十分な現状が浮き彫りになった。 昨年9月の台風15号で静岡市立南部図書館の地下書庫が浸水し、約2万冊を廃棄する被害があった。図書館の浸水対策は喫緊
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朝霧JAMから地方創生 ボランティア、移住の機に 富士宮 関係者がアフタートーク
10月下旬に富士宮市で開かれた県内最大規模の野外音楽イベント「朝霧JAM(ジャム)」のアフタートークイベントが11日、同市内で開かれた。フェスが地域にもたらす地方創生効果について、運営に携わった関係者が意見を交わした。 朝霧JAMは地元ボランティアチーム「朝霧ジャムズ」が年間通して企画運営の準備を重ねる。ジャムズの石飛美郷副代表は、運営会社と対等に携われる立場が他のフェスとは違うと強調。「富士宮は面白い考えを持つ人が多いが、交わる機会がなかった。朝霧JAMをきっかけに大きな化学反応が起きた」と、地域を巻き込んだ大規模な催しが増えた地元の変化を振り返った。当日は延べ200人ほどのボランティアが
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高校生自転車盗被害防止対策チーム 啓発ポスター完成、掲示へ 富士宮
富士宮市内5高校の生徒でつくる自転車盗被害防止対策チーム「B・B・5作戦本部」が内容を考えた啓発ポスターが完成し9日、生徒の元に渡った。生徒は店舗などに掲示を依頼する。 ポスターは、自転車の両タイヤとヘルメットの3カ所に施錠する「3ロック」をイラストと標語で呼びかける。300枚用意され、生徒は効果的と思われる場所を選定する。 同署で贈呈式が開かれ、ポスター発行者を代表して同署管内職場防犯管理協会の河原崎信幸会長が各校の代表者に手渡した。同作戦本部長の富士宮東高2年ウルタドカオリさんは「自転車盗被害を減らせるように活用する」と誓った。
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ハローワークが合同就職面接会 清水など4所、富士宮で
ハローワーク富士宮、富士、清水、鰍沢(山梨県)は10日、合同就職面接会を富士宮市民文化会館で開いた。求人圏域が近い25社が来場者と個別面接に臨んだ。 中部横断自動車道の開通などを受けて、ハローワーク清水管内の企業が面接会に今年から加わった。 製造業や介護関係の採用担当者がブースを構え、求職者に職歴や将来展望について質問した。求職者は待遇などの説明に耳を傾け、仕事に対する意気込みを伝えた。
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ハローワーク4所 合同で就職面接会 富士宮市民文化会館
ハローワーク富士宮、富士、清水、鰍沢(山梨県)は10日、合同就職面接会を富士宮市民文化会館で開いた。求人圏域が近い25社が来場者と個別面接に臨んだ。 中部横断自動車道の開通などを受けて、ハローワーク清水管内の企業が面接会に今年から加わった。 製造業や介護関係の採用担当者がブースを構え、求職者に職歴や将来展望について質問した。求職者は待遇などの説明に耳を傾け、仕事に対する意気込みを伝えた。
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こども家庭統括監 富士宮市が創設へ 支援体制を強化
富士宮市は10日までに、子どもに関連する事業全般の調整役を担う「こども家庭統括監」を2024年度から創設する方針を固めた。学校や家庭の横断的な支援体制の強化を図る。 同統括監は部長級で市長、副市長の直轄とする予定。特に子どもに関連する事業を担当している保健福祉部と教育委員会の橋渡し役を想定する。部局ごとの課題を整理し企画立案する役割も含み、庁内の既存会議にも参加する方向で調整が進められている。 市は組織再編に向け、22日開会予定の市議会11月定例会に市職員給与条例改正案などを上程する。
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優れた技術で模範 技能功労者6人表彰 富士宮市
富士宮市は8日、本年度の市技能功労者表彰式を市役所で行った。優れた技術を持ち、模範としても尽力する6人を顕彰した。 同じ職に30年以上従事する60歳以上が対象。須藤秀忠市長は「長年厳しい修練を重ねた技術はまさに名人芸。知恵と経験を後進育成に活用してほしい」と述べ、一人一人に表彰状を手渡した。 技能功労者は次の通り。 理容師 石川長壽(北山)鈴木正(淀師)▽電気工事士 後藤仁(貴船町)▽手あみ教室 寺田節子(中央町)▽菓子製造職 中島淳之(大中里)▽柔道整復師 渡辺昭夫(大宮町)
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秋彩るざる菊 赤や黄色など1400株見頃 富士宮・内房
富士宮市内房の遊休農地で9日、ざる菊(クッションマム)の花が咲きそろった。秋を彩る色とりどりの花に通行人たちが足を止め、見入っている。 県道清水富士宮線の新長田橋南西にある約1500平方メートルの土地で、赤、白、黄、オレンジ色の計約1400株が見頃を迎えた。ざる菊畑は地元の内房里づくりの会を中心に管理していて、内房小児童が植栽に協力した。今年は猛暑の影響で満開が例年より1週間ほど遅れ、一部は枯れてしまい新しく植え替えた。 見頃は11月下旬まで続く見込みで、近くには無料駐車場を設けている。毎週土曜は同所で地元野菜なども販売する。
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油彩、水彩、色鉛筆 人物や風景35点 画家神尾さん、静岡で個展
川根本町の住民でつくる色鉛筆愛好会と水彩画デスケルクラブの両講師を務める画家神尾昌義さん(75)=同町=による個展が12日まで、静岡市葵区安西のギャラリー十夢で開かれている。 油彩画や水彩画、色鉛筆など多彩な画材を用いた35点が並ぶ。白いドレス姿の女性や、青年、ネパール人女性などの人物画のほか、富士宮市の朝霧高原など県内の風景を描いた作品も出展した。日本最大の公募展「日展」に昨年出品した縦162センチ、横110センチの油絵「青いスカート」は、椅子に腰かけてこちらを見るブラウスとスカート姿の女性が等身大で描かれ、来場者の目を引きつけている。 神尾さんは「人を描くのが好き。モデルとなった人の
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白糸ノ滝と富士山 眺望の改善へ協定 富士宮市と都内企業
富士宮市は年内を目安に名勝「白糸ノ滝」と富士山が共演する景観の保全に向け、滝の東側にある森林の整備に着手する。8日、森林整備・活用に関する協定を都内の建設コンサル業「千代田コンサルタント」と締結した。白糸ノ滝観光エリアから富士山の5合目以上が見られる眺望を目指す。 樹木が育つ前の昭和初期は、霊峰と滝を一望できたとされる。しかし現在は、8合目より上が白糸ノ滝と音止めの滝の展望場から、かろうじて見える状態。整備計画は、山林約3万平方メートルの既存樹木を伐採して代わりにサクラなど樹高が低い木を植樹する。3年ほどで伐採を終え、富士山が全く見えなくなっていた売店エリアと滝を結ぶ通路からも望めるようにす
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記者コラム「清流」 発想力豊かな吉田選手
ふるさと納税制度にこんな使い方があったか。J2清水の吉田豊選手が地元富士宮市に寄付し、返礼品に選んだトイレットペーパーは受け取らずに市内の学校に譲った。 プロスポーツ選手による金品の寄付は少なくない話だが、ふるさと納税は聞いたことがなかった。「地元産業を知るきっかけになるかな」と思いついたという。相当な額を寄付した上で、生活必需品を子どもたちに届ける一石二鳥の妙案だった。 9季ぶりに古巣復帰を果たした吉田選手。県外でプレーする間、自身を育ててくれた地元に恩返しするための企画を練ってきたらしい。早速母校で児童とリフティング対決をしていた。次はどんなアイデアで富士宮を沸かせてくれるだろうか。
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クマの目撃情報2件 富士宮・田貫湖
8日午後5時半から8時にかけて、富士宮市の田貫湖東側でクマ1頭を目撃したとの情報が富士宮署に2件寄せられた。人的被害は確認されていない。 目撃情報によると、クマは体長1メートル弱。田貫湖周辺はクマの生息域だが、近くにキャンプ場が複数あり、市は施設管理者らに注意を呼びかけた。 ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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屋根瓦の不要修繕 指示役に罰金30万 沼津簡裁命令
必要のない屋根瓦の修繕工事を施したとして、特定商取引法違反(不備書面交付)などの疑いでグループが摘発された事件で、沼津区検は8日、神奈川県小田原市清水新田、屋根瓦修繕業の男性(28)を特定商取引法違反の罪で沼津簡裁に略式起訴した。簡裁は罰金30万円の略式命令を出し、男性は即日納付した。 男性は「グッドライフホーム」の事業者名で4月下旬、富士宮市の女性2人とそれぞれ屋根工事の契約を結び、役務の種類が記載されていない書面を交付したとされる。男性が指示役としてグループを仕切っていたとみられる。 男性の詐欺容疑と、共謀したとされる6人の特定商取引法違反と詐欺容疑は8日、不起訴処分とした。静岡地検
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佐野さんらに静岡県知事賞 愛鳥週間ポスター
静岡県はこのほど、2023年度愛鳥週間ポスターコンクール(県、県野鳥愛護協会主催)の入賞者表彰式を県庁で行った。県内の保育所、幼稚園、小中学校、高校から年代別の5部門に計571点の応募があり、審査の結果、最高賞の知事賞には富士宮市の佐野心花さん(富丘こども園年長)ら5人が選ばれた。 このほかの入賞者は次の通り。 知事賞 新海朝陽(浜松気賀小3)渡辺桜(長泉南小5)松下希美(静岡観山中3)加藤里沙子(浜松北高1)▽県教育長賞 木村百萌(浜松気賀幼稚園年中)富田絢心(浜松気賀小2)松井千景(同6)守屋こころ(静岡清水八中2)高林咲那(浜松工高2)▽県野鳥愛護協会長賞 内山新(浜松気賀幼稚園年
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特産ニジマスで絶品料理 富士宮・猪之頭地区 地元出身シェフが実演
富士宮市猪之頭地区の食材を使った料理の実演会(NPO法人猪之頭振興協議会主催)が8日、同市の猪之頭区民館で開かれた。同地区出身のフランス料理人植松克敏さん(48)が特産のニジマスを使って、家庭でもプロの味に近づけられる方法を集まった25人に紹介した。 植松さんは刺し身のサラダ、フライ、パスタの3品を披露した。塩加減や盛り付けのこつを解説したほか、特産のわさびをマヨネーズとあえたソースなど、自宅の調味料で可能なアレンジも見せた。 植松さんは猪之頭産のニジマスを「臭みがなく品質は全国トップ級」と評価し、総料理長を務める都内の人気店「フローラ・ディ・マーレ」で提供していることも紹介した。 全員分の
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富士宮市 地図情報、自由に閲覧 「宮まっぷ」HPに開設
富士宮市はこのほど、地図情報公開サービス「宮まっぷ」を市ホームページに開設した。用途地域図など市役所窓口で問い合わせなければならなかった情報をパソコンやスマートフォンから閲覧できる。 宮まっぷには、市役所で保管する道路網図や用途地域図などの都市計画法に基づく情報が載っている。選択した場所の区域区分や用途地域が一覧で表示され、それぞれ資料を見比べる手間が省ける。 法的資料に添付する地図情報はこれまでと同様、市の資料を基にする必要があり、宮まっぷから取得した情報を直接使うことはできない。市担当者は「資料作成の第1段階となる情報収集に活用してほしい」と話した。 宮まっぷには、公衆トイレや自動
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特許や商標の意義学ぶ 富士宮北高で知的財産授業
富士宮市の富士宮北高商業科3年生が7日、弁理士による「知的財産」をテーマにした授業を受け、特許や商標制度の意義と役割について理解を深めた。 日本弁理士会県委員会の吉田信彦さんが講師を務め、身近な商標を例示しながら説明した。商標の意義に関しては、商品やサービスの品質を保証し、市場の公正な秩序を保っていると紹介した。 生徒は同校のマスコットキャラクター「ノースン」の新たな活用方法を考えた。商標登録時に指定した使い方の範囲内でできることとして、消しゴムの包装にノースンを印刷するといった意見を出し合った。 知財授業は2部構成。10月の初回は特許と商標を申請する手順などを学んだ。
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静岡県人口355万3518人 10月1日推計 16カ月連続減
静岡県がこのほど公表した10月1日現在の県推計人口は355万3518人で前月に比べて2300人減少した。推計人口の減少は16カ月連続で、社会動態も6カ月ぶりに減少に転じた。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は146人減(転入1万14人、転出1万160人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2154人減(出生1678人、死亡3832人)だった。 市町別で人口が増加したのは、焼津市の30人をはじめ、菊川市24人など5市町のみ。減少は30市町で、最多の静岡市が581人、浜松市348人、藤枝市184人、富士宮市182人などが続いた。
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韓国研修の成果報告 富士宮の中学生、文化や同世代との違い実感
10月に富士宮市の友好交流関係都市である韓国栄州(ヨンジュ)市で研修した中学2年生14人の報告会がこのほど、市役所で開かれた。生徒は交流した韓国の同世代との違いについて振り返った。 訪問団は10月上旬に4泊5日の日程で、同国の授業に参加し、文化遺産などを巡った。地域の行事や食事会で親睦を深め、細かなマナーに違いを感じたという。 交流は英語を多用し、相手の方が英会話力に優れていたと振り返り、「英語の勉強に励みたい」と抱負を語った。知り合った同級生と帰国後も連絡を取っている生徒もいた。 生徒たちの訪問と同時期に市文化産業交流訪問団も栄州市を訪れていた。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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北山用水と本宿用水「世界かんがい遺産」 登録の影に住民の力 富士宮と長泉の団体、継承に決意新た
「世界かんがい施設遺産」に登録が決まった富士宮市の北山用水と長泉町の本宿用水。登録に至るまでには地元住民の地道な取り組みがあった。登録証が6日、維持管理する地元団体の元に届いた。会員らは保全に汗を流した先人たちの功労に思いをはせ、地域の宝を後世に継承する決意を新たにした。 北山用水は、地元住民5人でつくる運営協力委員会が月に数回、水路にたまったごみを撤去し生活用水の通水を維持する。大雨で増水の危険が高まるときの水門調整も任され、地域を水害から守ってきた。2021年からは地元の北山小に出向いて児童に北山用水の歴史と価値を教えている。 石川雅洋会長(73)は冷たい水に入って取水口に堆積した土
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世界かんがい遺産に登録 北山用水(富士宮)と本宿用水(長泉) 家康ゆかりの開削、歴史的価値
富士宮市の北山用水と長泉町の本宿用水が6日までに、「世界かんがい施設遺産」に選ばれた。建設から100年以上が経過し、歴史的価値の高い利水施設を登録する国際かんがい排水委員会(ICID)の制度で、現地時間4日にインドで開かれた理事会で決まった。静岡県内の登録施設は6件になった。 北山用水は徳川家康が甲斐の武田家を攻め入った1582年、家康が勝利の礼にと、進軍時に泊まった北山本門寺の願いを聞き入れて開削を家臣の井出正次に命じたとされる。わずか3カ月半で通水に至る迅速な工事だったとの言い伝えがある。芝川を水源に南東へ流れる全長約8キロの水路で、枯れ沢や浸食谷の幅と深さを考慮して掛け樋(とい)と埋
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工藤夕貴(富士宮在住)が新曲リリース 「父」通し人とつながる
富士宮市在住の工藤夕貴が8日、両A面シングル「父さん見てますか」「あゝ上野駅」をリリースする。「あゝ上野駅」は父井沢八郎の代表曲。28年ぶりとなる新曲発売に、「歌は人の心を動かす。歌を通じて父のファンの方々とつながることができればうれしい」と心境を語った。 プライベートでも歌ったことがなかったという父の代表曲に、司会を務めるテレビ番組で挑戦した。「お父さんが喜ぶよ」と予想以上に寄せられた反応がうれしかった。偉大な父の存在に悩み、悔しさや悲しみを抱いた時期もあったが、「父の名曲を歌い継ぐ人生も悪くない」。そう思えた。 その縁で誕生した、合田道人作詞、五木ひろし作曲の「父さん見てますか」は生
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富士山砂防や国道 国交省に整備要望 富士宮市長
富士宮市の須藤秀忠市長は6日、国土交通省に国場幸之助副大臣を訪ね、会長を務める富士治山治水期成同盟会と国道469号(富士南麓道路)建設促進期成同盟会の要望書を届けた。 治山治水関係は、富士山南西の渓流における直轄砂防事業を強力に進めるよう訴えた。大沢崩れ対策や火山噴火に伴う土砂災害被害の軽減なども盛り込んだ。 国道469号は、終点部の中部横断自動車道富沢インターチェンジ付近への延伸などにより、確実な道路ネットワークを構築することなどを求めた。 須藤市長は取材に「必要な予算の確保をお願いした。いずれも住民にとって大切な事業だ」と説明。国場氏は前向きに対応する姿勢を示したという。
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富士子柿 実の形さまざま 富士宮で盆栽展
中国原産の老鴉(ろうや)柿の2世以降を「富士子柿」と命名し、観賞用に育てる富士宮富士子柿育成会の盆栽展が6日、富士宮市役所で始まった。9日まで。 会場には会員26人が丹精込めて育てた富士子柿7点と老鴉柿23点、講座受講生の盆栽12点が並ぶ。丸や楕円(だえん)、ひょうたん形などさまざまな形状の実に来場者は見入っている。 稲葉昌弘会長(80)は「ことしは猛暑で色のつき方に影響があったが、会員それぞれで水のやり方を工夫するなどして展示に間に合わせた」と話した。
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平和願う絵一堂に 世界のキッズゲルニカ展 富士宮・白糸ノ滝で19日まで
子どもたちが平和に対する思いを込めたキッズゲルニカ作品の展示会が5日、富士宮市の白糸ノ滝芝生広場で始まった。世界平和の祈りを19日まで、富士山麓から発信している。 戦禍にあるウクライナ・ブチャとパレスチナ自治区ガザのほか、スペインのゲルニカや中国、台湾など世界各国から作品が集まった。市内4校や県外からも寄せられ、計18点のゲルニカが広場に飾られている。 どの作品もピカソのゲルニカと同じ縦3・5メートル、横7・8メートルで、虹や桜、天使といった平和を連想させる絵が組み込まれている。爆撃に対する恐怖を描いた作品もある。 初日の記念式典では各国の参加者が平和を願う気持ちを語り、テープカットで
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経営者に新たな気づき提供 富士宮信金セミナー 3月まで全6回
富士宮信用金庫はこのほど、「地域事業者支援セミナー」を同市光町の同信金北支店で始めた。来年3月23日までに全6回、デジタルトランスフォーメーション(DX)やプロ人材の活用戦略など、経営者らに新たな気づきを提供する。 セミナーは、同信金、市、富士宮商工会議所、芝川商工会の4者でつくる中小企業の総合支援窓口事業「ビジネスコネクトふじのみや」の一環。経営者や経理担当者、起業検討者らを対象に各回先着20人で専門家の講座を受ける。テーマに関心を持った参加者には信金担当者が講師との間を仲介するなど、個別相談に応じる。 初回講座は、県よろず支援拠点のコーディネーター早野智博氏が節税や電子帳簿の基本を解説し
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囃子や山車競り合い 最高潮 富士宮まつり「本宮」
富士宮市の富士山本宮浅間大社の秋季例大祭に合わせた「富士宮まつり」は中日の4日、最大の見せ場となる「本宮(ほんみや)」を中心市街地で行った。山車と屋台が目抜き通りに集結し、激しい競り合いを繰り広げた。 日が傾いた午後4時ごろ、同大社周辺に参加区全ての山車と屋台が一堂に会した。県指定無形民俗文化財「富士宮囃子(ばやし)」を一斉に奏で、祭典の熱気を最高潮に高めた。共同踊りは「富士宮音頭」などを踊り、華やかな輪が広がった。散会後は至る所で勇壮な競り合いを開始。互いの山車をぶつかりそうなほど至近距離に寄せ、相手の山車に身を乗り出す勢いで太鼓や笛、かねの音色を響かせた。 伊豆の国市で山車が横転し1
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富士宮まつり開幕 奉納囃子 街に熱気 20区1000人集う 振る舞い酒再開
富士宮市にある世界遺産富士山構成資産・富士山本宮浅間大社の秋期例大祭に響合わせた「富士宮まつり」が3日、中心市街地で開幕した。今回は新型コロナウイルス下の制限を全廃し、5日までの3日間、迫力満点な山車の引き回しや「富士宮囃子(ばやし)」が繰り広げられる。 祭典の幕開けを告げる「宮まいり」が行われ、地元20区から千人が本殿前に集った。神事の後、県指定無形民俗文化財の富士宮囃子を一斉に始め、太鼓や笛、かねの音をにぎやかに響かせた。 夜の街で山車と屋台を引き回す「宵宮」が4年ぶりに復活するほか、山車と山車が間近に迫る競り合いも行う。4日の「本宮」が最大の見せ場で、20区の山車が目抜き通りに集結
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富士宮でクマ目撃
3日午後5時ごろ、富士宮市杉田でクマ1頭を目撃したとの情報が市に寄せられた。人的被害は確認されていない。 目撃情報によると、体長1メートル弱の個体が畑で見つかり、山のある北方向に逃げていった。同地区は富士市との市境で目撃は10月30日に続いて2例目。市によると、クマの生息域ではないという。近くには住宅や幼稚園があり、市は同報無線で注意を呼びかけた。 ビジュアルニュース ▶ビジュアルニュース「アーバン・ベア クマ被害多発」
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静岡市、事業者のごみ処理手数料 2024年10月にも値上げへ
静岡市は市内事業者が排出したごみの廃棄について、2024年10月にも処理手数料を値上げする方針を固めた。処理原価との差を縮め、近隣自治体と均衡を図る狙い。事業者が自らごみ処理場に運搬する場合、100キロごとに1100円としている手数料を1500円へ引き上げる。2日までの関係者への取材で分かった。 同市では、事業者が自ら処理場にごみを運搬する場合と、市が収集運搬する場合で異なる手数料を設定している。処理原価は、事業者が自らが運搬する場合は100キロ当たり2334円で、市が収集運搬する場合は45リットルのごみ袋1個につき331円、20リットルのごみ袋1個につき145円。今回の料金改定で事業者が
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きこりの仕事に挑戦 富士宮の山林で児童ら間伐
富士地区林業研究会による「杣人(そまびと)体験」がこのほど、富士宮市の山林で開かれ、富士宮、富士の両市の親子ら28人がのこぎりを使って間伐に挑んだ。 参加者は富士宮市佐折の白糸財産区区有林に入った。木を倒したい方向に三角形の切り込みを入れ、反対側では刃を幹と垂直に切り進めた。慣れないのこぎりでの作業に苦戦しながらも、直径15センチほどのヒノキを一人1~2本切り倒した。 同研究会の会員らの手ほどきを受けて、チェーンソーで間伐材の輪切りを体験したほか、ヒノキ材の木工にも取り組んだ。
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市役所トイレに生理用品常設 富士宮市
富士宮市は1日、生理用ナプキンを市役所1階のトイレに設置した。緊急時に自由に使うことができる。 1階にある女子トイレ3カ所の洗面台横にナプキンを入れた箱を設置した。生理用品を常備できない経済的な理由などを抱える人の相談に乗るため、箱に対応窓口を記載している。 須藤秀忠市長は市議会9月定例会で公共施設に生理用品を置く方針を明らかにしていた。市は設置場所を増やす検討を進めている。
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富士宮の道路や橋に落書き、市が被害届 塗りつぶし対処後も繰り返される
富士宮市は1日、同市上井出の国道139号橋梁(きょうりょう)の壁面と、その下を通過する市道に落書きを確認し、富士宮署に被害届を提出したと発表した。 落書きは壁面の横数メートルにわたり、白色の塗料でキャラクターの顔や「夜路四9」の文字などが至る所で見つかった。十数メートル離れた路面にも絵が残っている。 市によると、最初に落書きを確認したのは1月で、下品な表現を含む場所は塗りつぶす対処をしてきた。しかし、その上から何度も落書きされたという。 被害届提出は10月31日付。近くの西富士中の職員が同日朝、新たな落書きを見つけた。市道路課の担当者は「繰り返しの迷惑行為で悪質と判断した」と提出理由を
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平和祈りキッズゲルニカ 富士特支富士宮分校生 色彩豊か、花ちりばめ
静岡県立富士特別支援学校富士宮分校高等部3年生によるキッズゲルニカが完成し1日、発表会が同校で開かれた。生徒21人が考える平和への祈りを絵で表現した。 作品はピカソのゲルニカと同じ縦3・5メートル、横7・8メートル。富士山を中心に、修学旅行で訪れた広島市の原爆ドームを描いた。色彩豊かな花を3年生と同数の21輪ちりばめ、「平和」と大きくしたためた。 生徒たちは「戦争や犯罪のない社会になってほしいと思って描いた」と話した。 完成品は5日から、同市の白糸ノ滝にある芝生広場で、他校の作品と一緒に展示する。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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記者コラム「清流」 決意表明
春の光に包まれた菜の花や桜の花霞(がすみ)、その背後に雪化粧した富士山が浮かぶ1枚の写真―。そんなのどかな潤井川沿いの景色の中にたたずんでいた家が、ある日突然、報道カメラのフラッシュを浴び、物々しさに包まれた。 富士宮市の病院で70代の男が妻と娘を刺して自分も命を絶った事件。男と幼なじみだったという男性が見せてくれた写真が忘れられない。毎日のように男と一緒にけん玉やソフトボールで遊んだ思い出話を聞かせてくれた男性。写真に目を伏せ、寂しげにぽつりとつぶやいた。「来年も桜は美しく見えるだろうか」 突然の悲劇は、当事者ではない男性の心や大切にしていた思い出にも傷を残した。事件が当事者以外にさま
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9団体の環境プラン採択 静岡県SDGsアワード 8日、県庁でイベント
静岡県は1日、環境課題の解決に貢献するビジネスプランを表彰する「県SDGsビジネスアワード」の採択団体9件を決定したと発表した。各団体は8日午後1時15分から県庁で行うキックオフイベントでそれぞれのプランを発表する。 循環型社会や生物多様性、脱炭素社会などをテーマに、18件のビジネスプランが寄せられ、アワードの総合プロデューサー谷中修吾さん(湖西市出身)らが事業の実現可能性や革新性、環境への貢献度などを審査した。採択団体は今後3カ月間にわたり、専門家から事業成長に向けた伴走型支援を受ける。来年3月に最終成果発表会を行い、知事賞などを決める。 採択団体は次の通り。 アサギリ(富士宮市)ア
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ノジマ、富士宮市に省エネ家電を寄付
家電量販店ノジマ(横浜市)は1日、富士宮市に省エネ家電38点(約118万円相当)を寄付した。 同社による寄付は12年目。今回はスマートテレビや蓄電池、除湿機などを提供した。市は防災事業に活用するほか、保育園で使う予定。 イオン富士宮店の佐藤陽介店長が製品を持って市役所を訪れ、須藤秀忠市長に目録を手渡した。須藤市長は「防災力強化に大切に使う」と述べた。
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富士宮・田貫湖 散策やボートでのんびり【キャンプ場だより】
田貫湖キャンプ場は、雄大な富士山の麓、朝霧高原の一角、田貫湖のほとりにあります。例年、11月初め頃から周辺のモミジやカエデが色づき始め、来場者の目を楽しませます。 1周約3.3キロの周遊道をのんびり散策するもよし、親子でレンタサイクルを楽しむもよし、ボートで湖上のさわやかな空気を感じるもよし。電動自転車をレンタルして朝霧高原まで足を延ばすのもお薦めです。天気が良ければ、メガドーン!な富士山を見ることができるかもしれません。 秋が深まる頃には、標高650メートルの田貫湖では空気が澄んできます。頭上いっぱいに広がる満天の星々を観察しに来る方もいます。 最近では冬キャンプが人気となっています
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静岡人インタビュー「この人」 JICA海外協力隊でベトナムに派遣された 佐藤慶子さん(富士市)
JICA(国際協力機構)海外協力隊の一員として、2021年8月から約2年間、ベトナム・ハノイへ派遣され、現地の大学生に日本語を教えた。帰国後は富士宮市の「A.C.C.国際交流学園」で日本語教師を務める。滞在時に現地の日本人らの合唱団に参加し、その楽しさに魅了された。59歳。 -協力隊に参加した理由は。 「デザインの仕事をしていた時に、カンボジアの子どもたちに画材を送る啓発ポスターを作ったことがきっかけで、国際協力の意図や意義を知った。自分に何ができるかを考え、日本語教師の資格を習得した。中国で3年間日本語を教えた後、富士市の国際交流ラウンジに勤務し在住外国人を支援したことで、他国の生活や
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「節目」の20回目彩る28の音色 朝霧JAM、1万6千人魅了
老舗野外音楽フェスティバル「朝霧JAM[ジャム]」(実行委員会主催)が21、22の両日、富士宮市の朝霧アリーナと周辺で開催された。節目の20回目。大小二つのステージに国内外の28アーティストが集い、延べ約1万6千人(主催者発表)を楽しませた。 2001年の第1回から、出演者のジャンルの幅の広さが特色だったが、今年はそれが際立った。 21日の幕開けを務めた7人編成のチョコパコチョコキンキンは中南米の音楽、アフリカのビート、沖縄のカチャーシーを取り入れた楽曲を連発。一方で、22日の最後を飾った韓国人DJナイト・テンポは日本の昭和歌謡や70、80年代アイドル曲をディスコビートに乗せて会場を踊
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全日本卓球選手権マスターズ 石川さん親子(富士宮)健闘誓う 市長訪問
11月30日に千葉県で開幕する全日本卓球選手権大会マスターズの部に出場する富士宮市の石川猶章さん(64)と敏也さん(36)親子はこのほど、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、健闘を誓った。 石川さん親子は8月に広島市で開催された全日本クラブ卓球選手権大会の年代別戦で、それぞれ所属するチームで躍動した。猶章さんは松崎卓球(松崎町)に所属し優勝。敏也さんはFEVER(沼津市)の一員として準優勝を果たした。11月のマスターズの部では年代別個人戦に出場する。 2人はチーム練習がない日は一緒に練習することが多いといい、「お互いに良い練習相手であり良いコーチでもある」とうなずき合った。須藤市長は「良い報告を
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井之頭中生、育てた大根販売 「採れたて新鮮」威勢良く 富士宮・地域住民に
富士宮市の井之頭中の全校生徒で運営する模擬会社「井中屋」は28日、1年の集大成となる販売会を同校で開いた。生徒20人が手塩にかけて育てた特産の根原大根などを地域住民に威勢良く売りさばいた。 生徒は販売を目指して、今夏から大根や落花生を地元農家の指導で育ててきた。販売ブースでは「今朝採ったばかりで新鮮ですよ」などとセールストークを交えて商品を購入者に手渡した。生徒がえりすぐった菓子やそばの詰め合わせも好調に売れた。 井中屋は企画から販売まで一連の業務を体験して社会で求められる資質を磨く取り組み。生徒は各部署に分かれて宣伝や客の動線などで知恵を出し合った。 ことしは同校から約20キロ離れた
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手縫い雑巾寄贈5000枚超 藤田さん(富士宮)に市長感謝状
富士宮市はこのほど、手縫い雑巾を市に寄贈している同市万野原新田の主婦藤田志め子さん(77)に市長感謝状を贈った。 藤田さんは2019年から、市を通して市内の保育施設や高齢者施設に雑巾を届けている。新品のタオルを購入し、家事の合間に縫い進める。これまでに寄贈した雑巾は5千枚を超えた。 市役所で感謝状贈呈式が開かれ、須藤秀忠市長は「真心を込めた贈り物をいつもありがとう」と謝意を述べた。藤田さんは新たに300枚の雑巾を持参し「たくさん使ってほしい」と笑顔を見せ、市に寄贈した。
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消火技術競う 富士宮
富士宮市防火安全協会は26日、消火技術競技大会を同市上条の大石寺駐車場で4年ぶりに開催した。 同協会に加盟する19事業所から男女75人が、消火器の部と屋内消火栓の部に出場した。 消火器操法では男女別で計22組が確認や指示の大きな声を出して機敏に動いた。火災報知設備で出火場所を確認すると、119番役と消火役の二手に分かれた。消火役は火元めがけて消火剤を噴射した。 各部門の入賞チームは次の通り。 【消火器】男子 ①アマダ富士宮事業所②テルモ愛鷹工場A③大石寺A▽女子 ①アマダ富士宮事業所②テルモ富士宮工場③旭ファクトリー 【屋内消火栓】男子 ①テルモ愛鷹工場D②テルモ富士宮工場③小野薬品工業フジ
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猟銃の扱い方再確認 富士宮、猟期控え
富士宮市は26日、猟銃使用安全講習会を初めて実施した。市内2猟友会の会員40人が11月1日からの猟期を前に、猟銃の安全な取り扱い方を再確認した。 富士宮、西富士宮山麓の両猟友会の会員は同市猪之頭の西富士ライフル射撃場に集まり、指導員の講習を受けた。引き金の近くに指をかけて操作しない、弾を装塡(そうてん)したまま銃から手を離さないなどの基本を細かく確認した。射撃練習では打ち終わってブースを離れようとした参加者に対し、装填した弾が残っていないか確認を徹底するよう求める場面もあった。 2022年には富士市でサルの捕獲準備中に麻酔銃の銃口が人に向いたまま作業して誤射した事故が起きている。富士宮猟友会
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富士宮の中学生 広島訪問 被爆地見学の感想報告
8月に広島市を訪問した富士宮市の中学生の報告会が24日、市役所で開かれた。各校を代表して派遣された生徒16人が、被爆地を見学して感じた平和の大切さを語った。 訪問団は8月21、22の2日間の日程で、広島平和記念資料館や原爆ドームなどを訪れた。原爆投下時の衝撃を物語る資料や被爆者の講話を通して、戦争の悲惨さに思いを巡らせた。 生徒はそれぞれ感想文とリポートを作成した。「唯一の被爆国として、原爆の恐ろしさを一人でも多く広めるのが私たちにできること」「家族や友達と過ごす日々は当たり前ではない」などと感想を発表した。
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人気上昇!スポーツタイプ電動アシスト自転車【しずおかアウトドアファン】
スポーツタイプの電動アシスト付き自転車「Eバイク」は多くのメーカーがさまざまな商品を発売し、近年人気が高まっている。ヤマハ発動機販売(本社・東京都)が9月下旬、富士宮市のキャンプ場・富士山YMCAグローバルエコヴィレッジで開いたヤマハ発動機製Eバイクのファン向けイベント「YPJファンミーティング」を訪ね、その魅力に迫った。 (生活報道部・草茅出) 山林や長距離サイクルの味方 静岡県内外の約200人がサイクリングツアーや初心者講座に参加して交流を深めた。ツアーはガイド付きで会場周辺の牧場や滝などを巡る、所要約1時間の2種類のコース。牧草地や山林のそばを通り、起伏に富んでいるが、電動アシス
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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観光の活性化など 富士宮市に要望書提出 商議所
富士宮商工会議所は24日、2024年度の富士宮市行政に関する要望書を市に提出した。観光業の活性化など13項目を求めた。 同商議所は、新型コロナウイルスまん延による行動制限が明けたが、観光客の滞在時間の短さと消費行動の低迷を課題に挙げる。スポーツ観光の誘致や、世界遺産富士山の麓である強みをいかしたコンテンツの創出を求めた。 要望書には新たに、市民文化会館の改修工事が始まる4月以降の代替公共施設利用促進のほか、物価高騰に対する経済支援を盛り込んだ。新東名高速道路につながる道路「岳南北部地区幹線」の早期整備など10項目は継続要望とした。 角入一典副会頭らが市役所を訪ね、須藤秀忠市長に要望書を
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地域防犯に貢献 3人に表彰伝達 富士宮
富士宮市と富士宮署はこのほど、防犯活動に長年尽力し表彰された地域安全推進員の3人に表彰状を伝達した。 上井出駐在所管内を担当する塩川国臣さん(80)は、関東管区警察局長・関東防犯協会連絡協議会長連名表彰を受けた。下条駐在所管内の渡井幸男さん(78)は全国防犯協会連合会長表彰(防犯栄誉銅章)、松原きよ美さん(75)は県防犯協会連合会長・県警本部長連名表彰を受けた。 3人は長年、青色パトロールや特殊詐欺被害防止広報などに携わった。須藤秀忠市長と影山勝彦署長は「今後も地域の安全のために頑張ってほしい」と協力を求めた。
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富士宮の産廃業者 静岡県が許可取り消し 不法投棄で罰金刑
静岡県は23日、廃棄物処理法に基づき、スズケン(富士宮市)に対し、産業廃棄物収集運搬業の許可を取り消す行政処分を行ったと発表した。処分は17日付。 県によると、同社役員が6月19日、静岡地裁富士支部から廃棄物処理法違反(不法投棄)で罰金刑の判決を受け、7月に刑が確定したため。
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防災備蓄品提供へ 富士宮LCと富士宮淀橋区が協定
富士宮ライオンズクラブ(LC)と富士宮市の淀橋区はこのほど、災害時の防災設備利用に関する協定を締結した。同LCが備蓄する資機材を災害時、地域住民が利用できる。 協定により、同市朝日町にある同LC事務所敷地内の防災備蓄倉庫に保管されている資機材を、地元住民で構成する同区が自己判断で使うことができる。 同LCが自治会と協定を結ぶのは初めて。締結を前に、8月27日には地元住民を集めて備蓄品を使った炊き出し訓練も実施した。 市役所で調印式が開かれ、山田元司会長と白井陽一区長が署名を交わした。山田会長は「地域と防災を考える機会にしたい」と話した。
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自転車「3ロック」を 富士宮東高生、同級生に啓発
富士宮市内5高校の生徒でつくる自転車盗被害防止チーム「B・B・5作戦本部」に所属する富士宮東高生5人はこのほど、登校する同校の生徒に自転車とヘルメットの施錠を呼びかけた。 5人と有志生徒、富士宮署員らが校門でのぼり旗を掲げた。 両タイヤとヘルメットの3カ所に施錠する「3ロック」を求め、始業直前で急ぐ生徒には安全運転するよう声をかけた。 B・B・5の本部長を務める同校2年のウルタドカオリさんはヘルメット着用率の低さを課題に挙げ、「事故と盗難被害を防ぐために広報活動を続けたい」と話した。
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富士宮の工場で機械焼く
22日午後4時5分ごろ、富士宮市山宮のジヤトコ第二パワートレイン富士宮工場第二工場から出火し、空気を浄化する機械1台を焼いた。富士宮署などによると当時、工場は稼働中で、従業員が119番した。同署などが出火原因を調べている。
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20回目の朝霧JAM開幕 富士山麓でキャンプと音楽
静岡県内最大級の野外フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」(実行委主催)が21日、富士宮市根原の朝霧アリーナとその周辺で開幕した。20回目の節目を迎えた熱い音楽ステージを、全国から集まった約1万人が22日まで楽しんでいる。 ステージは3人組若手コミックバンド「CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN(チョコパコチョコキンキン)」で幕を開けた。21日はカナダの人気ジャズバンド「BADBADNOTGOOD(バッドバッドノットグッド)」ら計13組が出演する。22日はロックバンドの「くるり」らを予定している。 開催20回目を重ね、発起人である秋鹿博実行委員長(80)は「暮らしに
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生活関連のまつり 五つを同時開催 富士宮市役所
生活にまつわる五つのまつりを同時開催する「富士宮くらしフェスタ」が21日、富士宮市役所で始まった。22日までさまざまな催しやブース出展、体験イベントなどを展開している。 緑化祭花木市、林業祭、環境フェア、市民生活展、のりもの祭を庁舎内外で開いている。富士ひのきで万能台や椅子を作る木工教室のほか、学校や団体、企業が環境活動にまつわる取り組みを紹介している。展示、花木・盆栽・園芸用品の販売など多彩なブースが並び、来場者は気に入った品を買い求めた。
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東洋カプセル、新製剤棟 25年稼働 慢性疾患需要に対応 富士宮
医薬品製造販売業の東洋カプセル(富士宮市、望月陽介社長)は、同市の富士山南陵工業団地に立地する富士山工場敷地内に、新製剤棟を建設する。2025年春ごろの稼働を目指す。慢性疾患患者の増加で需要が伸びているソフトカプセル剤の生産能力を増強する。20日、現地で安全祈願祭を行った。 新製剤棟は、生活習慣病向けの既存品に加え、現在開発中の新薬の生産を担う。液状の薬剤を包む「ロータリー式」製法で年間約30億粒の生産が可能になる。担当者によると、生産数は現状の数倍に拡大する。 総工費約70億円を投じ、鉄骨3階建て(延べ床面積約5200平方メートル)の施設を整備する。近く着工し、25年1月に完成する予定。
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静岡県内23施設 インフルエンザで学級・学年・全園閉鎖
静岡県は19日、県内の高校、小中学校、幼稚園計23施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計380人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖などを行ったと発表した。静岡市駿河区の幼稚園は全園児の3割弱となる41人が感染し、同日までの3日間、全園閉鎖した。浜松市西区の高校は患者数が108人に上り、10学級で閉鎖の措置を取った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設13人、熱海市1施設7人、富士市2施設14人、富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設28人、同市駿河区2施設53人、同市清水区1施設9人、島田市2施設19人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設7人、掛川市4施設50人、浜松市西
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心つかむ「すごい富士山」 写真家 橋向真さん(静岡市葵区)【表現者たち】
ファンタジーの異世界のように、神々しい光と雲に包まれた霊峰富士。写真家橋向真さん(46)=静岡市葵区は、自身の肩書を「とにかくすごい富士山を撮る人」と定める。 神聖さや不気味さ、怖さや妖しさ―。富士山を中心とした「とにかくすごい光景」が見る人の感情を動かす。「撮影対象としてはあまり好みではなかった」と話す橋向さんが富士に魅せられるようになったのは約10年前。同市清水区の山間地から富士山を囲む雲海が見えると知り、撮影に挑戦した。天候に左右されるため日を変えて何度か繰り返すうちに「スケールの大きさ」「夢みたいな景色」に心をつかまれた。 撮影場所は静岡、山梨、長野の各県をはじめ広範囲にわた
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自然素材で栄養補給 フルーツバー NATURE THING(浜松市北区)【静岡ものづくり最前線】
主原料のイラン産デーツに自家製ナッツバターとオーツ麦を練り込む独自製法を確立し、100%自然素材で無添加の栄養補助食品を開発した。「いつでもどこでも素材を丸ごと食べられる」をコンセプトに「WHOLE BAR(ホールバー)」と名付けた。 脇光範代表(40)が趣味の登山を通じて栄養バーと出合い、国産品の少なさに課題を感じたことが創業のきっかけ。オーストラリアで生活していた期間に海外の商品について研究し、帰国後の2016年にフルーツバーの販売を始めた。 浜松市北区に拠点を移した21年に「自然のものを自然なまま食べてほしい」との思いから、オーブンで焼く工程を省く改良に着手。レシピを1グラム単位で
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富士宮の小中校に返礼品のトイレ紙 J清水吉田選手寄付
サッカーJ2清水エスパルスの吉田豊選手(33)は、出身地の富士宮市にふるさと納税し、返礼品のトイレットペーパー7500個を市内の小中学校に寄付した。18日に市役所を訪れた吉田選手は「夢に向かって頑張っている子どもたちの力になりたい」と語った。 吉田選手は9月27日、母校の富士根南小で6年生に夢を持ち努力する大切さを語った。目を輝かせて聞き入る児童の姿を受け、ふるさと納税制度の活用を決めたという。地場産品であり生活必需品のトイレ紙を子どもたちに使ってほしいとの思いも込めた。 いくつものチームを渡り歩くうちに地元に対する愛着を再認識したという吉田選手。9季ぶりの古巣復帰を契機に、富士宮に対する恩
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サツマイモ でかいぞ 富士宮・富丘小児童が収穫体験
富士宮市の富丘小の2年生約120人は19日、サツマイモの収穫体験に臨んだ。自分の腕以上に太いサツマイモを掘り出し、「でかいぞ」と喜んだ。 児童は同市の鋳造炉メーカー「トウネツ」が管理する畑で、1列に並んで紅はるかを掘った。手で土をかき分け、大きなサツマイモが姿を現すと、周囲の児童に協力を求めて一緒に掘り進めた。関彩羽さん(8)は「スーパーで見るイモより大きい」と喜び、サツマイモご飯の食卓に胸を躍らせた。 収穫体験は同社の農業教育の一環として実施し、社員は児童にサツマイモの育て方も教えた。
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富士山6合目で男性死亡 富士宮口
18日午後2時10分ごろ、富士山富士宮口6合目付近で、埼玉県日高市の男性会社員(53)が倒れて意識がないと同行者から119番があった。静岡県警山岳遭難救助隊と富士宮市消防本部山岳救助隊が救助したが、男性は搬送先の市内の病院で死亡が確認された。 富士宮署などによると、男性はオートバイを5合目の駐車場に止めて6合目に向かって登山道を歩いたとみられる。富士宮口の登山道は現在、6合目より上が冬季閉鎖されている。男性はバリケード手前の山小屋近くで倒れたという。
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詐欺被害防ごう 写真メッセージ 島田署、防犯イベント
島田署はこのほど、特殊詐欺被害防止を呼びかける防犯イベントを島田市の複合施設「KADODE OOIGAWA」で開いた。多くの親子連れが訪れ、パトカーや白バイに試乗して写真撮影を楽しんだ。 全国地域安全運動(11~20日)に合わせて実施した。子どもは警察官の制服姿で記念撮影した。写真は祖父母へのメッセージを添えて、ナンバーディスプレイなど電話機対策を訴えるチラシに貼り付けた。電話機の近くに貼ってもらい、特殊詐欺被害を防止することが狙い。 富士宮市の大宮小1年の佐藤瑚太郎君(7)は「お金の話がきたら気をつけて」と祖父母へのメッセージをしたためた。
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EV電池部品製造参入へ 富士宮の伊藤製作所、25年開始目指す
金属加工業の伊藤製作所(富士宮市、伊藤大史社長)は電気自動車(EV)電池部品の製造に参入する。環境重視の企業を対象とする融資制度「PFI」で1億2千万円を調達し、本社工場に新たな設備を導入した。部品は開発中で、2025年の製造開始を目指す。 部品の詳細は明らかにしていない。約2年半前に開発を始め、試作を重ねている。現在の進捗(しんちょく)は「6合目」(伊藤社長)。表面の仕様や接着部分の強度を調整している。主力の家電用部品より高い精度が求められ、開発期間が長くなっているという。 1968年創業の同社は設計、加工、組み立てまで一貫して手がけるのが強み。金属加工に関する専門知識が乏しいメーカー
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富士山麓のグルメずらり 富士宮 PR動画入賞団体がブース
富士山麓の食をPRする動画コンテスト「環富士山名物グルメグランプリ」の入賞メニューが集うグルメフェスティバルがこのほど、富士宮市の富士山本宮浅間大社境内の神田川ふれあい広場で開かれた。 コンテストは30~60秒の動画をSNSに投稿してアクセス数を競う方式で、2020年から4回開催した。今回が初開催のフェスには歴代入賞メニューを生み出した11団体がブースを構えた。 焼き芋やバーガー、茶などさまざまな商品を求める来場者が列を作った。
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ねんりんピックへ意気込み 富士宮市役所で7選手
28日に愛媛県で開幕するシニア世代のスポーツと文化の祭典「第35回全国健康福祉祭えひめ大会(ねんりんピック愛顔=えがお=のえひめ2023)」に県代表として出場する富士宮市の選手7人の激励会が18日、市役所で開かれた。 選手たちは「チームに貢献してくる」「過去の記録を塗り替えたい」と健闘を誓った。須藤秀忠市長は「いつまでも若々しく、市民の手本になっている。好成績を期待している」と、選手を送り出した。 出場選手は次の通り。 ラグビー 清茂高▽剣道 佐野雅洋▽健康マージャン 原義広、田中公司▽グラウンドゴルフ 渡辺満雄▽将棋 有泉弘光▽軟式野球 横沢圭一郎
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動画頼りに屋根瓦修繕か 詐欺グループ、実務経験乏しく 三島署など7人再逮捕
必要のない屋根瓦の修繕工事を施し、費用を高齢者からだまし取ったなどとして県警に詐欺と特定商取引法違反(不備書面交付)の疑いで逮捕された詐欺グループが、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで得た情報を頼りに施工していたとみられることが17日、静岡県警への取材で分かった。逮捕された7容疑者のうち工事を担っていた数人は実務経験がなく、独学で技法を把握していたとされ、三島署と富士署、県警生活保安課は雨漏り対策などに関する十分な知識や技術がないまま、効果のない工事を各地で繰り返していたとみて調べを進めている。 三島署などは同日、詐欺と特定商取引法違反の疑いで神奈川県小田原市清水新田、屋根瓦修繕業の男
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中国教育制度改革 日本の授業に学ぶ 訪問団が星陵中・高視察
中国の教育改革について研究している同国の学者で構成する組織「中国教育30人フォーラム」はこのほど、富士宮市の星陵中・高を訪問した。訪日団約40人が授業の様子を視察し、中国国内の教育制度の課題解決の糸口を探った。 同フォーラムは2014年に北京で発足した。教育学や経済学、人文科学などの知見から中国の教育のあり方を検討していて、世界各国の教育現場を視察する。今回の日本訪問は9月末に来日し、東京、早稲田、上智の3大学で講座を受けた。 訪日団は同校の校内を散策し、授業の流れを見て回った。同国では電子黒板に資料を映す授業が主流だといい、教員が板書する姿に注目する姿が見られた。体育が土のグラウンドで行わ
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世界かんがい施設遺産候補 北山用水の歴史紹介 富士宮の小学校で講話
富士宮市の北山小4年生26人が17日、北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長の講話を受け、世界かんがい施設遺産候補に挙がっている地元の北山用水の歴史に理解を深めた。 北山用水は徳川家康が甲斐の武田家を攻め入った1582年、家康が勝利の礼にと、進軍時に泊まった北山地区の願いを聞き入れて建設を命じたとされる。富士山麓に点在する侵食谷を通水するため、当時は革新的だった掛け樋(どい)と埋め樋が用いられている。石川会長は「谷の深さや幅でどちらの樋が適切か決めていた」などと工事の歴史をひもといた。 委員会の活動について石川会長は、定期的に巡視して枯れ葉などのごみを撤去しているほか、大雨時の水門管理を
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インフルエンザ 静岡県内14校で学級閉鎖
静岡県は16日、小中学校、高校計14校でインフルエンザに感染したとみられる患者167人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】三島市13人、富士市11人、静岡市葵区14人、島田市12人、磐田市12人、浜松市西区30人、同市南区10人 【中学校】下田市11人、裾野市6人、富士宮市6人、焼津市5人、磐田市10人、浜松市西区11人 【高校】袋井市16人
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文明の拒絶と先端 対極写した作品展 富士宮で米出身写真家
米国出身でニューヨークで報道カメラマンとして活動し、現在は富士宮市青木平に住むビル・ライオンズさん(65)による個展「究極の対極」が11月25日まで、同市中央町のARATAギャラリーで開かれている。文明を拒絶するアーミッシュと、世界の最先端をいくニューヨークを前後期制で比較する。日曜、祝日休館。 前期は、文明の利器を拒むキリスト教の一派であるアーミッシュの生活を記録したモノクロ写真を展示している。ビルさんは1980年から12年間、アーミッシュのコミュニティーの日常に迫った。写真を嫌う人々を望遠で撮影した。移動に馬車に乗り、電気を使わない暮らしを記録した。 ビルさんは「アーミッシュのシンプ
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「万引減らしたい」 富士宮・大宮小の6人 広報官就任
富士宮市の大宮小の5年生有志6人が16日、万引被害防止を呼びかける富士宮署の「大宮M0(エムゼロ)広報官」に就任した。6人は、地元商店街などで店主らに防犯対策を求める。 M0広報官は校内で児童に万引をしないよう呼びかけるほか、商業施設で店側に注意を促す活動を展開する。リーダーの渡辺豪貴君(10)は「万引を減らして街の印象を良くしたい」と決意を述べた。 同校で任命式が行われ、6人は影山勝彦署長から任命状と活動用のベストを受けた。影山署長は「被害はいろんな店舗で発生している。万引しないように大人にも声をかけてください」と依頼した。
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焼きそばに合うビールいかが? 富士宮・フジヤマハンターズがラベル一新
9月中旬に米国ニューヨークで開かれたジャパンフェスで富士宮やきそばが優勝したことを受け、富士宮市のクラフトビール醸造所「フジヤマハンターズビール」は、富士宮やきそばに合うビール「やきそばジンジャーIPA」のラベルを一新した。11月のB-1グランプリに出場する富士宮やきそばを応援する。 ラベルは従来の白地に焼きそばを模した茶色のイラストから、富士宮やきそば学会ののぼり旗と同じオレンジ色にした。同学会と足並みをそろえたデザインにして、焼きそばとの親和性をアピールする狙いがある。 富士宮やきそばは、11月18、19の両日に三重県四日市市で開かれる東海・北陸大会に順位がつく一般枠で参加する。ハン
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ぐるり富士山清掃 国道139号きれいに 富士宮など
富士山麓の環境保全を目指す「ぐるり富士山風景街道一周清掃2023」が14日、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」と、山梨県富士河口湖町の富士山世界遺産センターを起点に行われた。山麓にある自治体や国の出先機関などが国道139号に生い茂る草を刈った。 本県側は国道139号の道の駅朝霧高原から南に約2キロの区間を50人が清掃した。参加者は2時間ほど、歩道を覆うように背丈ほどに伸びた草木を丁寧に刈り取った。
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大声出して電車で遊ぼう! 岳鉄(富士)が子どもに車両開放
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)の車両が14日、子どもの遊び場になった。市内外から多くの親子連れが集まり、おもちゃ遊びを満喫した。普段は静かに座っていないといけない車内に、子どもたちの元気いっぱいな声が響いた。 「がくてつこどもまつり」と題して、岳南江尾駅に止めた車両を開放した。乳幼児も自由に座れるよう床にマットを敷き、座席には絵本やおもちゃを並べた。鉄道模型を走らせたりままごとに熱中したりと、思い思いに楽しむ姿が見られた。息子2人を連れて来た富士宮市の砂原拓洋さん(33)は「2人とも電車が好きなので、貴重な体験になった」と喜んだ。 絵本とおもちゃは富士急グループの社員から家庭で遊ばなく
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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林哲司さん記念書籍寄贈 音楽活動50年 富士、富士宮市に
富士市出身のシンガー・ソングライターで作曲家の林哲司さん(74)は13日、デビュー50周年を記念した書籍「Saudade 50years with melody」計16冊を富士、富士宮両市に寄贈した。両市役所を訪れ、自身の音楽活動や学生時代について振り返った。 富士市役所では、富士高の入学時に3年生のバンド演奏を見た経験について紹介した。「体に電流が走ったのを覚えている。作曲を始める原点の一つ」と話した。作詞作曲した富士市の市民踊り「富士サンバ」については「多くの人が口ずさんだり踊ったりしてくれ作家冥利(みょうり)に尽きる」と力を込めた。 書籍は杉山清貴さんや竹内まりやさんといった共作したミ
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富士宮市議会 決算認定し閉会
富士宮市議会9月定例会は13日、最終本会議を開き、2022年度一般会計歳入歳出決算など8議案を原案通り認定、可決して閉会した。
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富士宮・金森さん親子 高齢女性保護で感謝状
富士宮署は13日、道に迷っていた高齢女性を保護したとして、富士宮市外神の金森理恵さん(52)と、まどかさん(25)の親子に署長感謝状を贈った。 金森さん親子は7月5日夜、自宅近くで雨にぬれたまま徘徊(はいかい)する70代女性に声をかけた。帰り道が分からない様子を心配し、最寄りの交番に連れて行った。女性は翌6日に家族と合流して帰宅した。 同署で贈呈式が行われ、影山勝彦署長は「女性が事故に巻き込まれずに済んだ」とたたえた。金森さん親子は「勇気を出して声をかけて良かった」と話した。
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年末商戦へ魚市場盛り上げ 浜松市中央卸売市場で総合展示会
浜松市南区の水産大卸業「浜松魚類」と「浜松魚市」はこのほど、同区の市中央卸売市場で水産物総合展示会を開いた。年末商戦に向けて各社の商品を紹介し、市場の活性化を図るイベントの開催は、新型コロナの影響で4年ぶり。 浜松魚類は約130社、浜松魚市は約70社が出展した。展示会にはマグロやカツオのほか、富士養鱒漁協(富士宮市)のブランドニジマス「紅富士」や、台湾産でハタ科の「タマカイ」といった珍しい魚に、かまぼこやだて巻きなど加工品が並んだ。県内外の小売業者らが来場し、試食しながら目当ての商品の品質を確かめた。 今年販売価格を下げているのがカニ類。浜松魚類の担当者は「ここ数年連続で最高値を更新して
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公共施設トイレに生理用品 富士宮市長方針 市議会一般質問
富士宮市の須藤秀忠市長は12日の市議会9月定例会一般質問で、市役所など公共施設の女子トイレに生理用品を設置する方針を示した。家庭の事情や急を要する事態で必要とされる場面に応える。渡辺佳正氏(無会派)への答弁。 市は年内をめどに生理用品の設置を順次開始できるよう準備を始めた。場所は第1段階として市役所や3カ所ある交流センターを想定していて、小中学校も視野に市教育委員会と協議する。須藤市長は「女性特有の緊急時の不安を解消したい」と述べた。 市内では現在、生理用品を市役所1階の福祉総合相談課のカウンターで渡しているほか、市総合福祉会館で市社会福祉協議会がイベント時や窓口で配布している。職員が手渡す
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22年度交通事故ゼロ ミダックに感謝状 富士宮署で伝達
富士宮署は11日、2022年度の安全運転管理推進事業所として社内の事故防止に取り組んだとして、富士宮市山宮のミダック富士宮営業所に県警交通部長感謝状を伝達した。 同社は交通安全講話などに積極的に参加し、22年度は事故を起こさなかった。遠藤公平所長は「心を穏やかに整えてから車に乗るよう心がけている」と話した。 同署で伝達式が開かれ、影山勝彦署長は「ことしは市内で事故が増えている。引き続き事故防止を推進してほしい」と述べ、遠藤所長に感謝状を手渡した。
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東部9市町が移住相談会 都内 住環境など地域の特性説明
静岡県東部地域局はこのほど、管内9市町(沼津、三島、富士、富士宮、伊東、伊豆、伊豆の国、清水、小山)による合同の移住相談会を都内で開いた。 各自治体の担当者が、ブースを訪れた人に住環境や交通利便性といった地域の特性を説明し、質問を受け付けた。地域おこし協力隊など県外からの移住経験者を相談員として配置した自治体もあり、経験者ならではの視点でアドバイスを送った。首都圏から熱海市に移り住み、現在は移住コンサルティングとして活動する「アタミステイル」の中屋香織代表によるセミナーもあった。 2年以内の移住を検討している40代の夫婦は「移住経験者の方に物件の探し方や地方での苦労など、リアルで役立つ情報を
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トラック試乗 子ども楽しむ 静岡で県協会が「フェスタ」
来年春から残業時間の上限規制適用に伴いトラック運転手のさらなる不足が懸念される「2024年問題」が迫る中、静岡県トラック協会はこのほど、トラック輸送を身近に感じてもらおうと、静岡市駿河区で子ども向けイベント「トラックフェスタ」を開催した。 シミュレーターを使ったトラック運転の疑似体験や、無線で操縦するミニカーで物流の仕事を学ぶコーナーなどが設けられ、多くの親子連れが楽しんだ。大型トラックの試乗体験では子どもたちが運転席に座り、自分の体の横幅より大きなハンドルに驚きの表情を浮かべていた。富士宮市立大宮小4年の井上貴博君は「普段乗っている車と運転席からの見え方が全く違ってびっくりした。食品はト
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記者コラム「清流」 色あせない教訓
死者・行方不明者が10万5000人余りとなった関東大震災から100年。県内でも建物倒壊や津波で443人が犠牲となった。現在の富士宮市に暮らしていた河井清方が残した日記に、朝鮮人が襲来するなどの流言が県内でも広がった様子が記されている。混乱や不安に陥る市井の人々の様子が生々しい。 9月上旬のモロッコ地震の後、南海トラフ地震と結び付ける投稿がSNS上に飛び交った。リビアの洪水では、熱海市伊豆山の土石流の映像が、現地の被害として拡散された。 災害後は誤情報やデマが流れやすい。特にSNSでは瞬時に広がる。「流言を放つの罪軽からず」。信じるのも愚かだと河井は言う。その冷静な視点は、現代にも通じる戒
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献血協力者に食品や花贈る 大臣表彰の富士宮LC
2023年度献血運動協力団体厚生労働大臣表彰状を受けた富士宮市の富士宮ライオンズクラブ(LC)はこのほど、献血の協力を同市の富士山本宮浅間大社で呼びかけた。協力者には食品や花をプレゼントした。 同LCは浅間大社駐車場に献血車2台を手配し、参拝者らに協力を求めた。会員は献血を終えた人に「お疲れさまでした」と声をかけ、レトルト食品の詰め合わせやペットボトル茶、鉢植えを贈った。 同LCは50年以上前から献血の主催を始め、現在は年4回実施している。山田元司会長は「多くの協力を得られるように、LCでできることを工夫したい」と話した。
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事業課題 人手不足に集中 中小企業振興会議 経営者、県に支援求める
静岡県は10日、本年度2回目の中小企業・小規模企業振興会議を県庁で開いた。事業の継続や成長に必要な方策について企業・団体関係者と県経済産業部の幹部が意見交換した。 出席した企業6社のほぼ全てが人手不足を主な課題に挙げた。ソフトプレン工業(浜松市)の前嶋文明社長は大企業も参加する就職説明会は中小企業に不利だとして、事業規模別での開催を県に要望。アサギリ(富士宮市)の簑威〓社長は「採用だけでなく離職予防も重要な視点」とし、人材定着支援を求めた。 県商工団体連合会の会長を務める大石自動車(掛川市)の大石秀之社長は、会員調査の結果として、県内企業の業績は回復傾向にある一方、価格転嫁や資金繰りの厳しさ
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JAXAワーキンググループ 万野風穴で惑星探査実験 磁気測定や動作確認 富士宮市議会で明らかに
富士宮市は10日に開かれた市議会9月定例会一般質問で、同市山宮の万野風穴で宇宙航空研究開発機構(JAXA)ワーキンググループによる惑星探査用の無人機器開発実験が行われていることを報告した。植松健一氏(至誠)への答弁。 実験はJAXAワーキンググループで練っている、月や火星の縦穴と地下空洞の無人探査計画(UZUME計画)の前段とされる。市によると、万野風穴は月や火星の地下空洞と同じ物質と考えられる玄武岩でできていて、洞内の形状が良好に保たれていることから実験場に選ばれたとみられる。 実験は3月から1、2カ月に一度の頻度で行われている。全国の多分野から専門家が集まり、磁気の測定や小型無人探査機の
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バスのクラクション鳴らしてSOS 富士宮の幼稚園で訓練
富士宮市杉田の杉田幼稚園はこのほど、バス車内から助けを呼ぶ訓練を実施し、園児71人がクラクションの鳴らし方を教わった。 昨年9月に牧之原市で園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件を受け、2年連続で企画した。車内に1人取り残された想定で、園児は自分の席から運転席に移動しクラクションを鳴らした。座席の上に立って両手で体重を掛けるなどそれぞれ知恵を絞った。 熱中症など体調不良により自力でクラクションを鳴らせない場合は、ハンドルに座って体重をかけると鳴らせることも県交通安全協会富士宮地区支部の交通安全指導員に教わった。バスで通園している望月陽向君(6)は「バスで独りぼっちになったときにちゃん
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他人にされて嫌なこと議論 7県ガールスカウト 富士宮で研修
東海・北陸地方7県のガールスカウトの研修会が7~9日の3日間の日程で富士宮市の県朝霧野外活動センターで開かれている。8日は中高生年代と指導者計75人が他人にされて嫌なことを話し合った。 参加者は4、5人のグループに分かれ、学校や家庭、職場での経験を紙に書いた。スマートフォンの画面を不意にのぞかれて見られたくないものを知られた経験や所持品を勝手に使われるなど、個人的領域に踏み込まれるつらさを分かち合った。容姿をからかう言動がいけないことにも共感が広がった。 嫌な気持ちになったときの対処方法も話し合った。家族ら信頼できる人に相談するほか、甘い物を食べたり「推し活」に没頭したりと、気分転換する方法
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献眼者の冥福祈る 富士宮3LC
富士宮市の3ライオンズクラブ(LC)はこのほど、献眼者合同慰霊祭を同市山宮の富士宮聖苑で行い、献眼者の冥福を祈った。 富士宮、富士宮中央、富士宮芙蓉の3LCの会員ら22人が黙とうをささげた。一人ずつ献眼者顕彰碑に献花し、手を合わせた。 富士宮地区でLCを通して献眼した人は、4月から9月末までの間に1人だった。3LCのまとめ役の佐野孔彦ゾーンチェアパーソンは「献眼は、目の不自由な人が再び光を得る社会的に大切な奉仕。地域の方々と共に続けていきたい」と話した。
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「キリム」魅力紹介 静岡の浦田さん 富士宮で展示販売 10月15日まで
静岡市葵区の輸入業浦田浩之さん(61)は6日、アジア遊牧民の伝統敷物「キリム(平織り)」の魅力を紹介する展示販売会を富士宮市野中のスペースワゾーで始めた。 浦田さんはアフガニスタンやトルコから集めたキリム約50点を展示した。キリムはじゅうたんに比べて薄くて軽い特徴があり、テントで移動する遊牧民が数千年前から使っているといわれる。 浦田さんによると、色とりどりの羊毛が織りなす幾何学模様は民族ごとに異なり、それぞれに幸福を願う意図があるという。浦田さんは「部屋の雰囲気を一瞬で変える力がキリムにはある」と語った。 展示販売は15日まで。10日は休廊。
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危険業務従事者叙勲発表 静岡県内は元警察官ら110人
政府は7日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第41回危険業務従事者叙勲」の受章者3646人(うち女性15人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1710人(同4人)、瑞宝単光章が1936人(同11人)。発令は11月3日。 職種別では、警察官が1859人(同6人)で全体の半数を占めた。次いで自衛官959人(同8人)、消防吏員646人、海上保安官90人、刑務官や入国警備官89人(同1人)、麻薬取締官2人、漁業取締職員が1人だった。 都道府県別では北海道が287人で最も多く、埼玉県268人、神奈川県209人、千葉県201人、東京都157人と続いた。静岡は110人
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全国女性消防操法大会へ決意 初出場の富士宮市隊 市長訪問
26日に都内で開かれる「全国女性消防操法大会」に初めて出場する富士宮市女性消防隊はこのほど、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、意気込みを語った。 市女性消防団員の中から結成した同隊の7人は、軽可搬ポンプ操法種目に出場する。協力してホースをつなぎ、放水して60メートル先の的を倒す時間と動作の正確さを全国の44団体で競う。 渡辺陽子隊長(39)ら隊員は「練習の成果を発揮してくる」と宣言した。須藤市長は新しい活動服を隊員に手渡し「女性消防のリーダーとして頑張ってほしい」と激励した。
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絵はがきに見る富士山 富士宮 世界遺産センターで企画展
富士宮市の県富士山世界遺産センターは7日、企画展「富士を介して信(よしみ)を通じる―平川義浩絵葉書コレクションに見る富士山の姿―」を始める。富士山が近代の重要な情報伝達手段だった絵はがきに多用された歴史を紹介する。 日本絵葉書会の平川氏から2022年に寄贈された絵はがき1834点のうち、明治中期から昭和初期のはがきを中心に653点を展示する。企業広告や写真、浮世絵などさまざまな姿で霊峰が登場する。 都内の有名呉服店の絵はがきには店舗の奥に雄大な富士山が描かれている。山が見られない中国地方の企業も富士山を使っていたことなどから、全国的に商売繁盛の願いが込められていたことが想像できる。静岡、山梨
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静岡県内8校で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は5日、小中学校、高校計8校でインフルエンザに感染したとみられる患者113人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】御殿場市34人、富士宮市9人、焼津市7人、浜松市西区8人 【中学校】島田市6人、同市24人、藤枝市14人 【高校】浜松市中区11人
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富士宮市チーム代表選手決定 「1秒でも記録更新」【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する富士宮市チームの代表選手が決定した。4日夜、市役所で開かれた派遣団打合せ会で紹介された。 チームは前回大会で市歴代最速の2時間14分20秒を記録し、最高順位を更新する7位だった。岩間久亜団長は「自分、チーム、富士宮のために1秒でも更新するつもりで練習してほしい」と選手に呼びかけた。大会まで週1回ほど練習し、11月中旬の最終選考会で各区の走者を決める予定。 登録選手は次の通り。 40歳以上 斎藤賢文(アーケムフォーミングジャパン)大久保明彦(田子の浦埠頭)▽一般男子 遠藤直基(ニッピ
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「困っている人がいたら貢献したい」 体調不良の中学生を保護 富士宮署、佐藤さんに感謝状
富士宮署はこのほど、男子中学生を保護したとして富士宮市原の佐藤俊治さん(75)に署長感謝状を贈った。 佐藤さんは8月20日午前9時半ごろ、自宅の近くに座り込んでいる男子中学生(14)を見かけた。顔色が悪く声をかけても反応が鈍いため、最寄りの白糸駐在所に男子を連れて行った。男子は同署で家族と合流して帰宅した。 同署で贈呈式が行われ、影山勝彦署長は「事件や事故に巻き込まれる危険から(男子を)救ってくれた」とたたえた。佐藤さんは「これからも困っている人がいたら貢献したい」と笑顔を見せた。
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富士山新来訪者施設 現計画を見直しへ 静岡県議会文化観光委員会
静岡県は4日の県議会文化観光委員会で、富士山富士宮口5合目に整備を目指す新たな来訪者施設について、大手ゼネコンなどへのヒアリングの結果、現計画では2028年の供用開始や事業費の見通しがたたないと報告した。焼失したレストハウスの東側にある斜面を計画地としているが、早期整備のため設置場所を変更し、レストハウス跡地などを活用する案も視野に入れて関係機関と協議する方針を示した。 既に整地された旧レストハウス跡地や駐車場への変更の可能性を尋ねた委員に対し、県担当者は、富士宮市や山小屋の組合をはじめ環境省や文化庁などの関係機関の理解を前提に、検討をする考えを示した。 現在の計画地は、落石や雪崩の危険
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写実的に描いた植物画力作並ぶ 静岡8日まで
静岡市を中心に活動するボタニカルアート(細密な植物画)愛好者のサークル「花水木」の作品展が8日まで、静岡市役所市民ギャラリーで開かれている。 メンバー11人が自宅の庭に咲くアジサイや散歩道で見つけたジュズダマなどを題材に描いた力作54点を出品した。植物を鉛筆で原寸大にデッサンし、透明水彩絵の具で実物に近い色味に仕上げた。四季の花の特徴や色味を図鑑の写真のように写実的に表現した作品が来場者の目を引く。 種から育てたダリアを3カ月かけて描いたという梶原弘子さん(79)=富士宮市=は「ルーペを使ってめしべや葉脈まで丁寧に観察した」と工夫を語った。
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スーパー「オギノ」 富士宮市に100万円
富士宮市内に2店舗を営業するスーパー「オギノ」(山梨県甲府市)は4日、企業版ふるさと納税制度を活用して富士宮市に100万円を寄付した=写真下=。 市は寄付金を農業振興事業に充て、新たな特産品の開発などに活用するという。 同社は今年2月と5月に、万野原店と弓沢店を相次ぎオープンした。市役所で行われた贈呈式で、荻野寛二社長は須藤秀忠市長に目録を手渡し「店ができて良かったと市民に思ってもらえるように努力する」と話した。継続的に同制度で寄付をする前向きな意向も示した。
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
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男から富士市に悩み相談なし 富士宮の病院3人死亡事件
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で富士市久沢の男=当時(73)=が入院していた妻と長女を刃物で刺殺し、自身も刺して自殺したとされる事件で、小長井義正富士市長は2日の定例記者会見で男や家族から市に相談はなかったことを明かした。小長井市長は男が何らかの悩みを抱えていたのではないかと推察し「市民に支援策が伝わっていなかったとすれば残念。相談窓口を周知していきたい」と述べた。 市によると、市内9カ所ある地域包括支援センターや高齢者地域支援窓口などで総合的な暮らしの相談を受け付けているが、男や家族から相談を受けていなかったという。小長井市長は高齢化社会において地域の支え合いが重要と位置づけ「こ
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強盗への対処法学ぶ 富士宮の貴金属店で訓練
富士宮署はこのほど、強盗対処訓練を富士宮市淀師の貴金属店「カサ・デ・ヨコヤマ」で実施した。店員らが強盗と相対したときの行動を教わった。 来店した男が店員に刃物を突きつけ、現金を要求する想定で始まった。男から離れた場所にいる店員が110番や警備会社に通報し、一部の店員は男が背中を向けた隙に店外に逃げた。 同署の担当者は、犯人の特徴を記憶し、駆けつけた警察官に細かく伝えるように求めた。 高級腕時計などを狙った強盗事件が全国で相次いだことを受けて実施した。
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運転免許 安全技術搭載車「サポカー限定」切り替え 静岡県内でもじわり 不安抱える高齢者らに推奨
主に加齢などで運転に不安がある高齢者らに推奨する「サポートカー限定免許」。静岡県警交通部運転免許課によると、県内では9月15日時点で8人が同免許に切り替えた。2022年5月の制度導入以降、免許の「更新」か「返納」に加え、悲惨な交通事故を防止しつつ、生活の足を確保する“第三の選択肢”として利用者が徐々に増え始めている。 同免許への切り替えは、高齢者自身の身の安全を守り、運転時にかかる心理的ストレスを軽減する効果のほか、地域社会や家族に対して安心感を与えるメリットがある。ただ、制度自体の浸透不足や理解不足から、同免許への切り替えは23年3月末時点で全国でもわずか17人に
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e-Bikeファン富士宮で交流 ヤマハ発「YPJ」 試乗や散策ツアー
ヤマハ発動機はこのほど、スポーツ電動アシスト自転車e―Bike「YPJ」シリーズのファンミーティングを富士宮市原のキャンプ施設、富士山YMCAグローバルエコヴィレッジで開いた。県内外の自転車愛好家約200人が試乗や散策ツアーに参加して交流を楽しんだ。 YPJシリーズの所有者向けに乗り方教室が開かれ、ダートを走るこつをアトランタ五輪MTB日本代表の小林可奈子さんらに教わった。雨が降り走路がぬかるむ中、バランスの取り方などを身につけた。地元ガイドによるツアーでは、観光名所「白糸ノ滝」や朝霧高原の牧歌風景を巡った。 会場にはYPJのカスタムモデルやカスタムパーツが並び、参加者は技術者の話に耳を
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「努力重ねる大切さ」伝える 清水エスパルス吉田選手 母校富士根南小を訪問
サッカーJ2清水エスパルスの吉田豊選手(33)=富士宮市出身=がこのほど、母校の富士根南小を訪ね、6年生189人に努力を重ねることの大切さを伝えた。 吉田選手は自身の小学校生活をサッカー漬けの6年間だったと振り返った。学校でも頭の中はサッカー一色で、友人が遊んでいる時間も自主練習を重ねたという。「努力すれば必ず夢がかなう保証はないけれど、努力しなければかなわない」と強調した。 プロ16年目のシーズンを迎え、今の目標は1年でも長く現役を続けることだと児童に明かした。学校生活のすべてに全力で取り組むことで可能性が広がるとエールも送った。 吉田選手は代表児童とのパス交換やリフティング対決にも
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クリアファイルで自転車施錠を啓発 富士宮の高校生チーム
富士宮市内5高校の代表生徒でつくる自転車盗被害防止チーム「B・B・5」はこのほど、富士宮署や関係機関と連携して自転車の施錠を呼びかけるクリアファイルを製作した。市内5高校の全生徒に配り、自転車の両タイヤとハンドルの3カ所に施錠する「富士3ロック作戦」の周知を図る。 クリアファイルはB・B・5のメンバーが提案して4千枚用意した。市内5校それぞれの制服を着たキャラクターが富士山を背景に、自転車用ヘルメットをかぶったり補助錠を持ったりして、盗難防止をアピールするデザインになっている。 同署で開かれた会合で、影山勝彦署長がメンバーに完成品を手渡した。
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富士山フォトコンテスト 富士・宮崎さん最優秀 静岡中央銀行主催
静岡中央銀行(沼津市)は28日までに、主催する富士山フォトコンテスト(静岡新聞社・静岡放送協力)の入賞作品11点を発表した。富士市のはたご池から満開の桜と霊峰を写した宮崎泰一さん(同市)の「幻想桜富士」が最優秀賞に選ばれた。同行の2024年カレンダーに使われる。 受賞作品は10月2日以降に同行ホームページで紹介する。13回目となるコンテストには県内外209人から654点の応募があった。 他の入賞者は次の通り。 優秀賞 落合正和(静岡市清水区)峰岸昭子(埼玉県)小栗進(浜松市北区)▽静岡新聞社賞 竹内桂子(沼津市)▽静岡放送賞 植松宥二郎(富士宮市)▽佳作 山本武正(同)上野祐司(神奈川
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社説(9月28日)野生のクマと人間 山で遭遇しない工夫を
環境省は9月、今年4~7月のクマによる人身被害が54件に上り、同期間の記録が確認できる2007年度以降で最多だったと発表した。同期間の「出没」は約8千件。年間2万件超だった20年度と同程度で推移しているという。 クマは森林生態系の重要な構成種である一方、近年は人や農作物への被害が社会問題化している。人の生活領域への侵入を防ぐ工夫が必要だ。夏場から冬眠に入る11月下旬までは山中を活発に動き回る。キノコ採りや山歩き、キャンプなどで偶発的に遭遇しないよう、十分に注意したい。 静岡県内では21、22年度に人身被害の報告がある。今年4~7月の出没は28件に上る。昨年度の21件を既に超えた。静岡市葵
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仲のいい夫婦 なぜ… 富士宮の病院 家族3人死亡 近隣住民「将来悲観か」 長女20年間入院 妻も半年前
富士宮市杉田の富士脳障害研究所付属病院で27日発生した家族3人が死亡した事件。男(73)が妻子を刺した後、自らも刺したとみられる。富士市久沢の男の自宅周辺では、近隣住民が「仲のいい夫婦だったのに」「家族の今後を悲観したのでは」などと悩ましい表情を浮かべた。 近隣住民らによると、男は妻(72)と長男の3人暮らし。長女(40)は20年ほど入院し、妻も半年ほど前に倒れて入院したという。 27日夜、住宅地の自宅はひっそりと静まりかえっていた。70代の男性は「地区の祭りや行事などに協力する真面目な人。今朝も家の前を掃除している姿を見かけた」と印象を語った。半年ほど前から付き合いがなくなったといい
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富士修験の開祖 末代上人しのぶ 熱海で供養祭
熱海市の歴史愛好家でつくる富士山と末代上人・熱海の会(真鍋梅美会長)はこのほど、同市伊豆山の日金山東光寺などで、富士修験の開祖とされる平安時代の僧、末代上人の供養祭を営んだ。会員らが富士山の登拝信仰の礎を築いた熱海ゆかりの僧をしのんだ。 末代上人は駿河国で生まれ、熱海の走湯山で修行。富士山に数百回登り、山頂に大日寺を建てた。供養祭には富士修験の拠点として栄えた村山浅間神社(富士宮市)の六所幸雄宮司と装束姿の修験者も参列し、東光寺近くの山道にある末代上人の宝筺印(ほうきょういん)塔前で読経した。 供養祭に先立ち、修験者の一行は勤行の一環として、伊豆山神社から東光寺までの山道を3、4時間かけて登
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富士宮の市民団体 交流会で相互理解
富士宮市内で活動する市民団体の大交流会(市主催、市民活動つながり隊運営)がこのほど、市役所で開かれ、約30団体60人が互いの活動に理解を深めた。 参加者は子育てや国際交流など分野別に5人ほどのグループをつくり、それぞれの取り組み内容を発表した。活動資金の調達方法などで意見を交わした。 後半は初対面同士で集まった。共通の知人が見つかるなどして会話が盛り上がり、共同企画の案を練り始める参加者もいた。
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両手に稲穂 収穫の喜び 5年生が体験、参観日に販売へ 富士宮・芝富小
富士宮市の芝富小5年生29人は26日、同校近くの田んぼで稲刈りに取り組んだ。穂がたわわに実った稲を両手に、豊作を喜んだ。 鎌を持った児童は約300平方メートルの田んぼに続々と入った。腰を落として稲の根元から刈り取った。誰が多く刈り取れるか競い合う姿も見られた。山本陽翔君(10)は「勢いよく鎌を引いたら上手に刈り取れた。オムライスにして食べたい」と話した。 5年生の稲作体験は総合学習の一環で、5月に「きぬむすめ」の苗を植えてから地域住民と共に成長を見守ってきた。収穫した米は授業参観日で保護者向けに販売し、売上金は来年度の体験に充てるという。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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富士宮市家族写真コンテスト 最優秀賞に田畑さん 10月6日まで応募作展示
富士宮市主催の本年度「家族」フォトコンテストの応募作品展が10月6日まで、市役所1階市民ホールで開かれている。家族の仲むつまじい日常を切り取った写真が並ぶ。 コンテストには市内在住・在勤者61人から149点の応募があった。元気いっぱいに遊ぶ兄弟の笑顔や、真新しい制服に身を包んだ入学式など、思い出がつまった応募写真のすべてを展示している。写真の脇には、応募者のメッセージカードも添えてある。 最優秀賞には、田畑勇樹さんの「空を飛んで旅に出よう!」が選ばれた。夫婦と息子の3人がほうきにまたがり、同時にジャンプして浮いているような瞬間を捉えた。表彰式は最終日の6日に同所で行う。 このほかの入賞
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富士宮東高定時制 給食再開 運営会社の提供停止問題
学校給食の提供が停止していた富士宮市の富士宮東高定時制で25日夕方、給食が再開した。生徒と教員が約3週間ぶりに給食を取った。 給食調理を委託していた広島市の事業者「ホーユー」が提供を停止した問題で、同校は1日から給食がなくなっていた。別の委託先が決まり、再開した。同校は給食後に授業が始まるため、生徒は給食のない期間、自宅で食べてから登校するか通学途中に弁当を買って過ごしていた。 再開初日はカレー約30食が提供された。給食室を訪れた生徒たちは調理員との再会を喜び、料理を受け取った。男子生徒は「食事を自分で用意する負担がやっとなくなる」と頬を緩めた。
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ヒガンバナ彩る 富士宮・柚野地区散策 グルメやステージ満喫
富士宮市柚野地区を歩いて巡る企画「柚野てくてく」の2回目が24日、同市下柚野の興徳寺と上柚野の妙泉寺で開かれた。境内を赤く染めるヒガンバナと地元グルメを多くの家族連れが楽しんだ。 興徳寺の参道両脇や本堂周辺に真っ赤なヒガンバナが咲きそろった。子どもと花を写真に収めるなどして、秋の訪れを感じる人々の姿が見られた。両寺の駐車場には、地元の飲食店や雑貨店など約40店がブースを構えた。各店こだわりの逸品を求める来場者が会場を埋め、ステージ演目もにぎわいに花を添えた。 柚野てくてくは3月下旬に続いて2回目の開催。初回は降雨で地区を散策する人の姿は少なかったが、今回は出店数も大幅に増えて市内外から来
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岸田首相襲撃犯 確保の漁師描く 野生の勘テーマ 伊藤さんが個展 静岡で10月1日まで
4月に岸田文雄首相の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件で容疑者確保に協力した地元漁師をイメージして描いた絵画作品などを並べた墨汁画家・伊藤千史さん(58)=富士宮市=の個展「漁師のおっさん」が10月1日まで、静岡市葵区の「ボタニカ・アートスペース」で開かれている。 メイン作品は、伊藤さんが事件当時の報道映像で見た地元漁師の姿から感じた「野生の勘」をタイトルにした。「マグロでも捕まえるように取り押さえていた」と振り返る勇敢な姿をモノクロで描いた。 その対面には、観音様の手が小さな脳をはさんでいる様子をイメージした作品「人脳」を展示した。光の三原色とハスの花の背景でサイバー(電脳)空間を表現し
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茶かす堆肥の落花生 富岳館高生が収穫 牛ふんと生育比較 富士宮
富士宮市の富岳館高生物生命系列3年生の特産物研究班7人が25日、茶かす堆肥で育てた落花生の収穫に取り組んだ。牛ふん堆肥で育てた株との生育状態の違いを調べる。 生徒による試験栽培は、大粒品種の落花生「おおまさり」を同市外神にあるJAふじ伊豆の畑で育てた。同市のアサヒ飲料富士山工場の製造過程で生じた茶かすを使用した堆肥をまいて成長を観察。同じ畑の別区画では牛ふん堆肥をまき、同じ条件で育ててきた。 生徒は収穫した落花生を学校に持ち帰り、量や見た目を比較する。桐山茉海さん(18)は「堆肥に含まれる成分の違いが成長にどのように作用したか考えたい」と話した。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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「どこに」「いつまでに」作ろう、わたしの避難計画【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/第1章 危機意識の低下⑥完】
いつ起きるか分からない南海トラフ地震に市民はどう備えるべきか。自治会・自主防災会会長の東海駿河さん(71)と妻の伊豆美さん(66)、長男の遠州さん(36)親子、長女の富士子さん(33)の3世代をモデルに、自助、共助の取り組みを考える。 静岡新聞を読んでいた東海駿河さんは維持管理が行き届いていない津波避難施設の記事に目がとまった。県内は東海地震対策で長年、避難路や高台への避難階段などの整備に取り組んできたが、過去に設置された施設は雑草が生い茂るなど使えない状態のものもある。「いざという時に困るな」。津波浸水想定区域に暮らす遠州さん家族が心配になり、防災ベテラン家族「わたひな家」に相談した。
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富士宮やきそば 米国でも行列 粉もんコンテスト圧勝 海外進出へ「大きな弾み」
富士宮やきそばが、米ニューヨーク市中心部マンハッタンで現地時間の16、17の両日に開かれた「ジャパンフェス 粉もんコンテスト」に初出場し、グランプリに輝いた。会場で調理した富士宮やきそば学会は今後の海外進出に向けて「大きな弾みになる賞だ」と自信をつけた。 両日は同市のチェルシー地区に日本食57店の屋台が並び、同学会のほか、たこ焼き、お好み焼きの人気店など計7店が来場者の投票で人気を競った。初日は不慣れな販売環境に苦戦するも、2日目で巻き返し、515ポイントを獲得。2位のたこ焼き店に152ポイント差をつける圧勝だった。 学会によるニューヨーク出店は5月に続いて2回目。食材はほぼ現地調達で、
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今夏の患者増333人 コロナ下前同水準 富士山衛生センター
富士宮市は22日までに、富士山富士宮口8合目に開設した「富士山衛生センター」の診療実績をまとめた。今夏の患者数は333人(前年比152人増)で、新型コロナウイルスがまん延する前の2019年比107・4%と、コロナ下以前と同水準になった。 今夏は19、22の両年と同様に45日間開設した。高山病患者の割合が59・2%と22年と比較して11・5ポイント低下した一方で、外傷は7・8ポイント上がって15・0%だった。 市によると、その他(18・9%)に含まれる患者の中には低体温を訴えた人が多かったという。お盆前後は天候の不安定な日が続き、雨にぬれた多くの登山者が同センターを訪ねたとみられる。
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藤ケ森さん(富士宮)藤枝で個展 10年間の心象風景描く
富士宮市の画家藤ケ森勉さん(74)の個展「10年の軌跡」が24日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。心象風景を描いた10年間の代表作33点が並ぶ。 2018年にがんを発症して暗い気持ちを描いた「諸行無常」は、丸い物体を自身に例え、時の流れに従って生きる様子を表現した。現在も治療が続く中、未来を見据えて前向きに生きる心情は「有為転変」などと題して表している。 藤ケ森さんは実力派の画家に作品を見てもらい、次のステップにつなげたいとの思いで、藤枝での個展を企画した。「絵を描いていると目標ができ、一日一日を生活している実感が湧く。心境の変化を感じてほしい」と話した。 個展は
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路線バス初乗り 10月から180円 富士急静岡バス
富士急静岡バス(富士市)は10月1日、路線バスの運賃を改定する。平均改定率は16・5%。これまで富士市内160円、富士宮市内150円を基本としていた初乗り運賃は180円になる。主な区間の料金は富士駅-富士市役所が現行の270円から300円に、吉原中央駅-富士宮駅は500円から570円になる。定期券も値上げする。通学や高齢者の利用は値上げ幅を抑える。 同社の運賃改定は消費税率引き上げによるものを除いて28年ぶり。少子化や新型コロナ禍による輸送人員の減少や物価高騰などが主な理由という。
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防災備蓄食 活用しよう 富士宮 困窮家庭対象に試食会
大東建託富士支店はこのほど、防災備蓄食の試食会を富士宮市総合福祉会館で開いた。同市社会福祉協議会の食料応援イベントに来場した子育て世代の困窮家庭20世帯に備蓄食の活用を提案した。 同社の社員らがアルファ米やハンバーグ、クッキーなどの備蓄向け食品を振る舞った。防災食の調理方法などを学べるクイズも用意され、親子で防災について理解を深めた。 同社協から食料の提供を受けるために来場した家族は「防災食は味気ないというイメージが覆った。困った時に、一手間加えれば充実した食事を子どもに食べさせられそう」と話した。
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富士宮の中学生 韓国研修へ 「文化学び理解深めたい」
富士宮市の友好交流関係都市である韓国栄州(ヨンジュ)市での交流研修を控える中学2年生14人は19日、市役所で須藤秀忠市長に抱負を語った。 中学生の派遣は5年ぶり5回目。生徒は10月5~9日の5日間でヨンジュ市とソウル市を巡る。同国の中学校を訪問し生徒と交流するほか、文化遺産なども視察する。 生徒たちは「韓国文化を学んで、日韓関係に理解を深めたい」と意気込んだ。須藤市長は「ヨンジュ市は礼儀を重んじる都市。多くのことを感じ学んでほしい」と激励した。
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富士登山者数、コロナ禍前に回帰 宿泊も遭難も... 地元安堵と課題 絶えぬ無計画「入山料義務に」
2013年の世界遺産登録から10年の節目となった富士山の夏山シーズンは、新型コロナウイルス禍前の水準まで登山者数がほぼ回復した。山小屋や山麓の観光関係者は、宿泊や観光客の回帰を安堵(あんど)する。一方で、コロナ禍前と同様にマナー違反や無計画な登山は無くならず、関係者は頭を痛めている。 「7、8月は宿泊客が多くて好調だった。個人や団体、国籍を問わず特に外国人客が増えた」。富士宮市内でホテルを営む経営者は、4年ぶりに行動制限が解除された今季を振り返った。山梨側に比べると、本県側は元々外国人の来訪が少ない傾向にある中、別の山小屋関係者は「国籍の幅が広がった」と話した。須走口(小山町)では、豊か
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新米ママの悩みラインで相談 9月20日から富士宮のNPO
富士宮市のNPO法人母力向上委員会は20日から、LINE(ライン)で個別に子育ての相談ができるサービス「みやママとも」を始める。先輩ママ友の立場から、新米ママのささやかな疑問や悩みに寄り添う。 みやママともは、2人の子どもを育てる40歳の母親「ミヤマさん」というキャラクターに同委員会のメンバーがなりきって運営する。「離乳食を食べてくれない」など第1子の育児で不安に陥りやすいことや、「お宮参りの際、ママはどんな服装?」といった同じ地域のママ友に聞きたい情報に答える。同委員会が15年間の活動で培った人脈を生かして専門機関も紹介する。 同委員会によると、初めて子育てに直面する母親は、産後でホル
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道路愛護で大臣賞 富士宮「えんの会」 市長に報告
富士宮市内で道路清掃に取り組む市民団体「えんの会」は19日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、道路愛護活動で国土交通大臣表彰を受けたことを報告した。 えんの会は1944年生まれの市内在住者有志で2008年に結成した。県道414号を同市小泉から北上して山梨県境まで約30キロの道のりで年に11回、ごみを拾っている。現在は23人で構成し、延べ1645人が参加したという。会員は、毎回軽トラックの荷台がいっぱいになるほどの量のごみが回収されることを報告した。運転中にポイ捨てしたとみられるごみの中には酒の空き缶もあるといい、飲酒運転に懸念を示す会員もいた。 山田武司会長は「表彰を通過点にこれからも道路の美
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スポーツバイク軽快に レバンテフジ静岡が教室 富士宮
富士市が拠点のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」によるスポーツバイクの乗り方教室(富士宮市主催)が17日、市役所駐車場で開かれ、小学生から大人までの16人が選手から乗りこなし方を教わった。 鈴木史竜選手(25)とグルド・ダニエル選手(22)がコーナーの曲がり方やスラロームの手本を示した。コーナーでは内側の足を曲げて体重を傾けることで、ペダルが地面に触れる事故を防ぎ、外側の伸ばした足で重心を調整できると解説した。 参加者は乗り慣れないスポーツバイクの細かなギア操作に苦戦し、時折よろめいた。鈴木選手から「目線を上げて前を見て」などとアドバイスを受け、転ばないようにペダルをこぎ進めた。 富
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山岳救助に備え訓練 富士宮市消防と静岡県航空隊
静岡県消防防災航空隊と富士宮市消防本部山岳救助隊はこのほど、山岳救助の合同訓練を富士宮市麓の朝霧自然公園で実施した。両隊の隊員計22人が秋の登山シーズンに備え、連携強化を図った。 訓練は市内の山で成人男性が登山中に滑落し歩けなくなった想定で行った。山岳救助隊をヘリに乗せ、上空から地上に降下。機材の使い方を確認しながら、担架で要救助者をヘリにつり上げて搬送するまでの流れを入念になぞった。
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長寿ポニーお祝い 敬老の日にケーキ贈る 富士宮・まかいの牧場
敬老の日の18日、富士宮市内野のまかいの牧場は人間の年齢に換算すると80歳以上のポニー2頭にケーキをプレゼントして、来園者と長寿を祝った。 推定27歳(人間換算で約85歳)のメスの「モモ」と、推定25歳(同約80歳)のオスの「トキオ」が祝福を受けた。2頭は園の出入口近くで来園者を出迎える役を任され、おっとりとした性格で人が触れ合いやすいことから、大人から子どもまで人気が高い。 ちゃんちゃんこを身にまとった2頭が登場すると、触れ合いコーナーを囲んだ観客から拍手が起こった。ニンジンを生地に練り込み好物のヤマボウシの実をトッピングしたスタッフ特製ケーキが差し出されたが、事前に観客からおやつをも
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静岡県内精鋭集う「松崎卓球」 65歳以上の部で全国優勝
松崎町を拠点に活動し、静岡県内各地のメンバーが参加する卓球クラブ「松崎卓球」が、8月下旬~9月上旬に広島市で行われた第42回全日本クラブ卓球選手権大会の男子65歳以上の部で初優勝した。6回目の同大会出場で初めて予選リーグを突破し、頂点に立った。選手兼監督の山本光信さん(68)=同町=は「小さな町の名を全国に知らしめることができたのではないか」と喜ぶ。 松崎卓球は1960年代に発足した歴史あるクラブで、県内の20~70代の愛好家15人で構成する。大会に出場したのは山本さん、立花信也さん(67)=静岡市駿河区=、古谷昭夫さん(67)=沼津市=、佐藤成生さん(64)=同=、石川猶章さん(64)=
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富士宮の逸品求めにぎわう 特産品フェア&門前市
富士宮市の富士山本宮浅間大社周辺で17日、「特産品フェア&ふじのみや門前市祭り」が開かれた。地元物産を対象にした「それ、おみやげにして宮!名物コンペ」の入賞品などが並び、市内の逸品を求める来場者でにぎわった。 同コンペは富士宮名物推進委員会の主催で、既存商品の人気を競う「推して宮!」部門に11件、新商品を審査する「生んで宮!育てて宮!」部門に8件の応募があった。同大社内駐車場で表彰式が行われ、「推して宮!」部門最高賞に輝いたまかいの牧場の「富士山チーズケーキ」を先頭に6商品の事業者に認定証が贈られた。 入賞商品を扱う事業者が会場に出店したほか、宮町商店街の「宮町まつり」や神田商店街の「大
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林業効率化図る 最新技術を説明 富士宮でセミナー
静岡県主催の「森林・林業先端技術セミナー」がこのほど、富士宮市麓の休暇施設「ふもとっぱら」で開かれた。県内外のIT企業や機械メーカー13社が製品を持ち寄り、県内林業関係者に業務効率化を図る最新技術を紹介した。 物資運搬用ドローンや熱赤外線カメラ、作業支援ロボットなど、デジタル技術が詰まった各社の製品を展示した。施設敷地内の山林では担当者が運用方法を実演したほか、来場者が使用感を確認して導入が可能か想像を膨らませた。各社に説明会も設けられ、担当者が製品をアピールした。 同セミナーは県が2022年度に始めた、先端技術で林業の革新を図る「FAOI(ファオイ)プロジェクト」の一環。10月10日は
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元気に接客 定期市手伝い 富士宮の児童がボランティア
富士宮市教育委員会の小学生ボランティア講座を受講する児童23人が16日、同市の駅前通り商店街振興組合による定期市「十六市」で出店者の販売を手伝った。商店街には児童の元気の良い接客の声が響いた。 児童は2人一組で各出展ブースに入り、店員から商品に対するこだわりやお金の受け渡し方を教わった。商品の前で足を止めた客に対して「良い物入ってますよ」などと笑顔で声をかけた。チラシを配り歩いて来店を促す児童もいた。 山宮小4年の山田小桃さん(10)と黒田小1年の遠藤蒼依さん(7)のペアは「おつりの計算が楽しかった。商品もアピールできた」と話した。 商店街の一画では、富士宮署が交通安全体験車で来場者の
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インフルエンザ 静岡で流行期か 例年より4カ月早く
静岡市は15日、市内でインフルエンザの流行が始まったと発表した。例年は1月ごろ流行期に入ることが多く、約4カ月早い。市保健予防課は新型コロナウイルス感染症との関連性も含め、「詳しい原因は分かっていない」とし、今後の動向を注視するとしている。 今シーズンの調査の起点となる9月4~10日の1週間で、市内の定点医療機関の平均患者数が2・84人となり、流行の目安となる「1人」を上回った。前週(8月28日~9月3日)は1・24人だった。今後、患者数の増加が予想される。昨シーズンは2023年1月2~8日に流行が始まった。 市の高齢者対象のインフルエンザ予防接種は10月1日から始まる。保健予防課は手洗
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静岡県立大生、乗馬で成功体験蓄積 「自己効力感」講義で養う
静岡県立大の1年生11人が15日、富士宮市山宮のエヘガザル富士山牧場で乗馬を体験した。同大の夏期集中講義の一環で、課題を乗り越える力が自分にあると認識をする「自己効力感」を養う。 学生たちは馬にまたがり敷地内を歩いた。牧場職員の指導で馬の駆け足を体験したほか、手綱を持つ手を離して頭をなでた。馬房の掃除も手伝い、馬との触れ合いを楽しんだ。 乗馬を楽しめたかなどを主観的に評価し、乗馬の前と後での心境の変化を記録した。講義を担当する窪田辰政薬学部准教授(健康管理学・健康運動心理学)は「自己効力感と自己肯定感には関連がある。成功体験を蓄積し自信が身につけば、自尊心も高まる」と指摘する。薬学部1年
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上井出小に図書99冊寄贈 富士開拓農協
富士宮市の富士開拓農業協同組合は14日、同市の上井出小に図書99冊を寄贈した。図書室に寄贈本の棚が設けられた。 開拓農協から同校に10万円分の本を寄贈するとの打診があり、図書委員の児童を中心に本を選んだ。読み応えのある長編小説に加え、低学年もなじみやすい絵本や学習漫画などが本棚に並んだ。 丸山富男組合長らが図書室を訪ね、代表児童に本を手渡した。児童は早速、真新しい本の数々から気に入った一冊を借りた。 図書副委員長の6年佐藤夢華さん(11)は「(借りた本を)家に持って帰ってじっくり読みたい」と話した。丸山組合長は「本をたくさん読んでいろいろな知識を吸収してほしい」と児童に呼びかけた。
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委員12人に委嘱状 富士宮市文化財保護審
富士宮市文化財保護審議会は14日、本年度2回目の会合を市役所で開き、委員12人に委嘱状を交付した。 委員は新任5人を加えた学識経験者や文化財管理者で構成する。任期は2025年8月31日までの2年間で、新たに文化財に指定すべき物を審査する。市によると、市内の文化財は国指定21件、県指定24件、市指定43件。国登録有形文化財は1件ある。 池谷真徳教育長が委嘱状を手渡した。奇石博物館の北垣俊明副館長が会長に選出された。ことし8月末で退任した4人には感謝状が贈られた。
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ボツワナ一行 三島の環境視察 市民再生 源兵衛川から学ぶ
アフリカ南部ボツワナの森林・草原資源局や現地でエコツーリズムを実践する団体でつくる視察団がこのほど、三島市などで自然保護活動に取り組むNPO法人グラウンドワーク(GW)三島の活動現場を視察した。 国際協力機構(JICA)の地域住民参加による生物多様性保全について学ぶ視察プログラムの一環。一行は、市民が一丸となって再生した源兵衛川などを見学した。GW三島の事務所では、渡辺豊博専務理事から、市民や行政、企業との垣根を越えてパートナーシップを形成する大切さを学んだ。 視察団長のプニュカ・ホフェタマさんは「母国と違い、街中を通る川がきれいで感激した。連携の大切さを学んだので、政策に生かしたい」と語っ
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音止の滝、富士山と待望の共演 新展望場完成 富士宮「白糸ノ滝」隣接
富士宮市は世界遺産富士山の構成資産「白糸ノ滝」に隣接する「音止の滝」に展望場を整備し、13日に一般開放した。長年の課題とされてきた、滝と富士山を一目で楽しめる環境が整備された。 新展望場は滝から下流に100メートルほど離れた公有地に建設した。鉄骨造りで高さは3・6メートル。足場の延べ床面積は約40平方メートルあり、約70人が同時に上れる。地上から高さ5メートル以上の視点を確保したことで滝の全貌が見渡せ、天候が良ければ、滝右側の林の奥から富士山の山頂部分が望める。市は今後、林を除去して霊峰の眺望をさらに改善するという。 音止の滝の展望場は元々、滝つぼ横と新展望場脇の2カ所にあった。草木が
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静岡県内小中高13校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は13日、小中学校と高校計13校でインフルエンザに感染したとみられる患者182人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。下田市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市9人、富士市21人、同市17人、藤枝市7人、焼津市15人、菊川市17人、浜松市中区24人、同市西区8人、同市南区6人。 【中学校】沼津市6人、富士宮市13人、磐田市8人。 【高校】森町31人。
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JICA協力隊 2人が活動報告 県など配信
静岡県と国際協力機構(JICA)はこのほど、県内から「JICA海外協力隊」に参加した2人の帰国報告会を県庁で行った。ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、視聴者約20人に現地での活動や印象的なエピソードを紹介した。 静岡市清水区の矢島穂高さん(29)は2021年8月から2年間、世界最貧国の一つとされるアフリカ南東部のマラウイで理科教育を行った。暗記主体の学習慣習がある同国で、ペットボトルに入った水を空気の圧力で飛ばすロケット発射実験などを行い、子どもたちが目を輝かせて喜んだ話を披露した。現地の人々には笑顔があふれ、物質的な豊かさにとらわれない国際協力の大切さを強調した。 ベトナ
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下水道ポスター 篠原さんと杉山さんに金賞 富士宮で表彰式
「第40回富士宮市下水道ポスターコンクール」の表彰式が11日、市役所で開かれた。最高賞の金賞に選ばれた富士根南小5年の篠原彩希さんと芝川中3年の杉山心春さんら入賞者6人に須藤秀忠市長が表彰状を贈った。 コンクールは小学生の部18校112点、中学生の部9校33点の応募があった。篠原さんは地元特産のニジマスがきれいに処理された水が流入する川で元気に泳ぐ姿を描いた。杉山さんは下水処理施設で水がだんだんと浄化されていく過程を表現した。 銅賞までの入賞作品は「全国下水道いろいろコンクール」に出品される。佳作を含む入賞16点は15日まで、市役所1階市民ホールに展示している。 主な入賞者は次の通り。
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下着狙った男確保 住民3人〝リレー〟で追跡 富士宮署が感謝状
富士宮署は13日、住居侵入未遂容疑者の逮捕に貢献したとして富士宮市粟倉の山根由孝さん(58)と妻ゆかりさん(51)、谷津倉渉さん(41)の3人に署長感謝状を贈った。逃走する容疑者を近隣住民が〝リレー〟するように追跡して取り押さえた。 7月15日夕方、由孝さんが自宅前で、周囲を異様に気にして歩く男を見かけた。外食するためにゆかりさんと車に乗ったものの、男が気になって自宅に引き返すと、男が女性用の下着が干してあるアパートのベランダに上ろうとしているところを目撃。クラクションを鳴らして警告し、犯行を未遂で終わらせた。 由孝さんは逃げる男を走って追いかけ、息がきれたところでゆかりさんに追跡をバト
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2022年度一般会計 決算案など上程 富士宮市議会開会
富士宮市議会9月定例会は12日開会し、2022年度一般会計歳入歳出決算認定や、23年度一般会計に50億5千万円追加する補正予算案など25議案を上程した。 市が示した22年度決算案は、最終予算額579億8791万円に対し、歳入額575億7918万円、歳出額544億9522万円だった。翌年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支額は、26億7548万円の黒字となった。 決算案は決算審査特別委員会に付託された。 補正予算案は、各種基金への積み立てのほか、道路や河川、学校施設などの維持補修費約3億1100万円を含む計50億5千万円を計上した。 同日の本会議では、損害賠償額と和解の専決処分4件の報
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富士宮の高校生 米国・サンタモニカ訪問成果を報告
富士宮国際姉妹都市協会はこのほど、富士宮市の米国の姉妹都市、カリフォルニア州サンタモニカ市の協会と連携して進めている交換学生事業の報告会を市役所で開いた。高校生4人が今夏の約1カ月間の体験を振り返った。 報告会に参加したのは中野紗愛さん(星陵1年)、河原崎蒼空さん(同1年)、星谷梨嘉(同2年)、深沢日和さん(富岳館3年)。サンタモニカで約10日間のホームステイを体験したほか、帰国後はサンタモニカの学生を自宅に受け入れ国内を案内するなど親交を深めた。 4人は現地滞在時の大リーグ観戦や教会の雰囲気、入国審査時に苦戦したやりとりなどを思い起こしながら、「英語が聞き取れるようになった」と手応えを
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安全運転審査 上位者を表彰 富士宮署など
富士宮署と富士宮地区安全運転管理協会はこのほど、第37回セーフティードライバーコンテスト地区大会の表彰式を同署で行った。個人の部総合優勝に輝いた自動車部品メーカー「エッチ・ケー・エス」の井上慧さん(24)ら上位入賞者をたたえた。 地区大会は7月に開かれ、10チーム30人が学科と技能テストに臨んだ。個人の部の上位3人は9月23日の県大会に出場する。 表彰式で影山勝彦署長と足立一教会長は「これからは職場で指導する側になって交通事故防止をお願いします」と述べ、表彰状とトロフィーを入賞者に手渡した。井上さんは「学科の勉強を仕上げて県大会で優勝したい」と意気込んだ。 主な入賞者は次の通り。 団体の部
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富士山麓でスタンプラリー 富士宮などで3月末まで
世界遺産登録10周年の富士山に親しんでもらうデジタルスタンプラリーが、富士宮市を中心に行われている。3施設でQRコードを読み取ると、抽選で富士山グッズが当たる。3月31日まで。 富士宮市内の構成資産「白糸ノ滝」や「人穴富士講遺跡」などのほか、富士、静岡両市や山梨県の富士山関連施設や観光地計19カ所にQRコードが設置された。1カ所につき1点たまり、3点で応募可能になる。当選者には4月以降、富士宮市が用意した富士山グッズと特産品の詰め合わせが届く。 同市富士山世界遺産課の担当者は「各所に足を運んで富士山に理解を深め、山麓周遊を楽しんでほしい」と話した。問い合わせは同課<電0544(22)1489
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稲わら転がし白熱 富士宮で畜産まつり 動物触れ合いも
「第25回富士地域畜産まつり」が10日、富士宮市上井出の富士ミルクランドで開かれた。稲わらロールを転がす競走など多彩な催しが企画され、大勢の家族連れが畜産業に理解を深めた。 稲わらロールレースは大人と子ども2人一組で25メートルの走路を往復し速さを競った。ペアで息を合わせて稲わらを押し、勢いを付けすぎて体が稲わらを追い越して転倒するなど白熱したレースを繰り広げた。観衆は優勝ペアを予想して盛り上がった。来場者はヒツジやヤギとの触れ合いを楽しみ、牛乳の重さ当てクイズや模擬搾乳体験にも挑戦した。会場では牛乳と飲むヨーグルトが数量限定で無料配布された。
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ブドウ畑を交流の場に 富士宮の観光農園 ヨガ教室など企画連発
昨年開業した富士宮市外神のブドウ狩り施設「富士山ぶどうランド」が、ブドウの木の下で行うワークショップを多数企画し、徐々に集客力を伸ばそうとしている。市内で観光農園は珍しく、佐藤文紀園長(39)は「農業を土台にあらゆる体験ができるテーマパークにしたい」と意気込む。 ぶどうランドは約2千平方メートルの農園でピオーネやシャインマスカットなど9種類を育てる。今年は全種類が実り、本格的な始動の年になった。来場者は好みの房をもぎ、その重さで代金を支払う一般的な仕組みだが、同園はブドウ狩りの付加価値を高めようと、もぎたてのブドウを使ってスイーツを作ったりカクテルを味わったりするイベントを不定期で開催し
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富士信金 蒲原地区自治連合会にテント寄贈 静岡
富士信用金庫はこのほど、テント6張りを富士宮市に寄贈した。市立公民館に一張りずつ配置し地元行事などで活用する。 寄贈は同信金の創立70周年記念事業の一環で、富士市に26張り、静岡市清水区の蒲原地区自治連合会に1張りを贈った。
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テント6張り 富士宮市に寄贈 富士信金
富士信用金庫はこのほど、テント6張りを富士宮市に寄贈した。市立公民館に一張りずつ配置し地元行事などで活用する。 寄贈は同信金の創立70周年記念事業の一環で、富士市に26張り、静岡市清水区の蒲原地区自治連合会に1張りを贈った。富士市では市内26カ所あるまちづくりセンターに配布される。 富士宮市役所で行われた贈呈式で、浅見祐司理事長が須藤秀忠市長に目録を手渡し、同市から感謝状を受けた。浅見理事長は、新型コロナウイルス下の行動制限が解除され地域行事が再開したことを受けてテントを選んだといい、「(信金は)地域社会に支えられている。還元していきたい」と話した。
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「朝霧JAM」のボランティア募集 10月、富士宮で
10月21、22の両日に富士宮市の朝霧アリーナなどで開催する野外音楽フェス「朝霧JAM(ジャム)」(実行委員会主催)のボランティア団体「朝霧ジャムズ」(堀内潤代表)は、会場で活動するメンバーを募集している。 来場者の入場受付、ごみ分別の案内、体調不良などの応急処置、地元のPR、子ども向けエリア「キッズランド」の運営などを行う。1日の活動は最長8時間。 交通費は自己負担だが、駐車場が用意される。スタッフ専用サイトでテント泊ができ、常設テントもある。活動時間に応じて会場内で使える食券を支給する。 9月30日に希望者向けの現地研修会を開催する。申し込みは同団体のウェブサイト(https://
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ふるさと納税 13億円増 富士宮市22年度 全国35位に上昇 日用品が定着
富士宮市は7日までに、2022年度ふるさと納税寄付額を公表した。42億6440万円と前年度より約13億8千万円増加し全国順位は46位から35位に上昇した。市は主力返礼品であるティッシュなど日用品が納税者に定着していると分析する。 寄付件数は25万211件(前年比7万4895件増)だった。全国的な制度利用機運の高まりを受け、22年度も過去最高を更新した。全体の93・5%を占める紙製品などの日用品は大手ポータルサイトのおすすめ順で上位に入り、リピーターも多い。飲料などは重い荷物を自宅まで運ぶ手間が省ける利点があり、堅調に伸びた。 23年度は4月から7月末時点の寄付額は速報値で約12億1千万円と前
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好投手を攻略 全国V 富士宮2選手 市長に喜び 中学女子硬式野球スルガマリン
全国女子中学生硬式野球選手権大会(7月29日~8月2日、神奈川県)で優勝したスルガマリンガールズ(函南町)に所属する富士宮市の西富士中3年渡辺心暖さんと大富士中2年赤野結菜さんが8日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、日本一の喜びを語った。 チームは5試合で43得点と全国の好投手を相手に打線がつながり、2年ぶり4度目の栄冠を手にした。打線の中軸を任された渡辺さんは初戦で速球派投手から適時打を放ち「チームを勢いづけられた」と振り返った。相手投手の切れのある変化球に苦しんだという赤野さんは「レベルアップして連覇を目指す」と意気込んだ。 須藤市長は長距離移動しながら練習している2人の努力をねぎらい「優勝
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富士宮で働く良さ力説 商工会議所青年部、高校生と討論
富士宮商工会議所青年部(YEG)は7日、「将来、ふじのみやに住みたい?」徹底討論会を富士宮市役所で開いた。同市で仕事をする大人4人が、市内の高校に通う生徒ら人に富士宮で働く良さを伝えた。 大人側の登壇者は富士宮について、誰もがうらやむ世界トップクラスの観光地であることを訴えた。地方は都心部と比べて着手されていない分野が多く、やりたい仕事が大きなビジネスチャンスになるほか、リモートワークの普及で地元にいながら世界中とつながれることを紹介した。 都心部で就職を希望する生徒は、市場規模の大きな土地で活躍する夢を語った。富士宮は車がないと移動に困り、中心市街地のにぎわいが物足りないなど、利便性
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インフルで学級・学年閉鎖 富士宮と静岡、小中高3校
静岡県は7日、小中学校と高校計3校でインフルエンザに感染したとみられる患者計33人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 富士宮市の中学校6人、静岡市葵区の高校7人、同市清水区の小学校20人。
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野菜“マシマシ” 調理法を伝授 静岡で講演会
静岡県民の健康寿命を延ばすため野菜摂取量の増加を促す「野菜マシマシプロジェクト」を推進する県はこのほど、専門家が野菜の調理法や選び方のこつを紹介する講演会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。約100人が参加した。 野菜や果物の専門知識を社会に伝える「野菜ソムリエプロ」の天野友江さん(50)=富士宮市=は野菜をより多く食事に取り入れる方法として、キノコを刻んでいろいろな料理に入れたり、トマトをつぶしてソースにしたりする具体例を示した。ピーマンを丸ごと使った肉詰めのレシピも発表。「静岡県は生産品目数が多く、新鮮な品を手に入れやすい。食べなければもったいない」と呼びかけた。 学校給食甲子園で優秀
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静岡人インタビュー「この人」 聖隷三方原病院長に就任した 山本貴道さん(浜松市中区)
2023年1月に副院長として着任し、7月からかじ取り役を担う。専門は脳神経外科。浜松医科大卒。富士宮市出身。62歳。 -医師を志したきっかけは。 「親族に医者はいないが、清水東高でクラスの4分の1の生徒が医学部を目指していて、医学の道に進むのは環境的に自然な流れだった。学生の頃に初めて手術を見た際、脳があまりにきれいで神秘的だったことや、神経科学の研究分野で未解明な部分が多いことにひかれて脳神経外科を選んだ」 ―聖隷三方原病院の強みは。 「ドクターヘリを持ち急性期医療に強いのはもちろん、病床数が県内最大で慢性期医療も充実していて診療の幅が広い。4月に開設した『外傷センター』では、下肢
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議会だより表紙制作 富士宮西高生 市議と意見交換
富士宮市議会の議会だより編集委員会は4日、9月1日発行号の表紙を制作した富士宮西高の生徒と意見交換会を同校で開いた。 同委員会の市議6氏と生徒会役員の7人が議会に対するイメージや最近の関心事について話し合った。出産できる環境が市内に少ないことを不安視する生徒の意見に対し、市議側は議会だよりを開き、出産環境について一般質問で議論した記録を紹介した。 生徒会の野口碧鳳さんは「普段は接点のない市議と話し合い、日常生活で不便に感じることを見つけたくなった」と話した。中野健太郎市議は「まちのルールづくりに皆さんの声が反映されているか注目してほしい」と呼びかけた。
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静岡県に予算要望 8分野43項目 市長会
静岡県市長会は5日、9月定例会を富士宮市内で開き、静岡県の2024年度予算編成に向けた要望・提言書をまとめた。8分野43項目を10月3日に川勝平太知事に提出する予定。 昨年9月に県内各地に被害をもたらした台風15号については、復旧事業を着実に進めることや、今後の自然災害の激甚化や頻発化を予想し、防災や減災、国土強靱(きょうじん)化を目指す予算の確保を求める。 不適切な盛り土に対する安全性調査や土砂撤去、出産・子育て応援交付金事業の電子プラットフォーム構築なども盛り込んだ。出席者からは「インバウンド(訪日客)需要に応えられる施策の強化を強調してほしい」との意見も挙がった。
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盲導犬がつないだ出会いに感謝 49頭しのび慰霊式 富士宮
日本盲導犬協会はこのほど、今夏までの1年間に死んだ同協会の盲導犬や引退犬計49頭をしのぶ慰霊式を富士宮市人穴の日本盲導犬総合センター「富士ハーネス」を中心に全国4会場で開いた。 富士ハーネスには49頭の遺影が飾られ、参列した盲導犬ユーザーや職員ら約120人が黙とうをささげた。同協会のボランティアとして盲導犬育成に携わる浅野真弓さん(83)は「犬たちがつないでくれた多くの出会いは心を豊かにしてくれた。ここに眠る犬たちにお礼をしたい」と、冥福を祈った。 参列者は施設内の慰霊碑に花を手向け、手を合わせた。
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多様な性 想像力が大切 LGBTQ当事者が解説 富士宮
富士宮人づくりの会はこのほど、本年度3回目の講座を富士宮市役所で開いた。LGBTQなど性的少数者の居場所づくりに取り組む合同会社「Rainbow DooR」の後藤理玖代表(29)=同市出身=が多様な性について解説した。 トランスジェンダーを公表している後藤さんは、女性として生まれ、男性に近い性自認と向き合ってきた葛藤の人生を語った。中学ではセーラー服を着ることに悩み、大学では友人に女性であることを打ち明けるか迷った苦悩を明かした。 後藤さんは性について、身体、心、社会的、恋愛など多様な観点があり、どれも男か女の2択ではなくグラデーションがあると強調。「人それぞれに普通の尺度がある。人の痛
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愛好家自慢の模型300点 各自のこだわり紹介し合う 富士宮
模型作品の展示交流会「第11回ミヤモテン」が3日、富士宮市の富丘交流センターで開かれ、県内外の愛好家が自慢の作品を披露した。 静岡ホビーショー合同展に参加した団体・個人を中心に、22ブースで各自が細部まで工夫を凝らした力作約300点を並べた。戦車や飛行機、オートバイなど乗り物に加え、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル(ガンプラ)など、各自のこだわりを紹介し合った。 子どもたちを対象に模型制作会や無線操縦(装置)車の体験会も人気を集めた。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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デュオやオケ 広がる世界 バイオリン・三雲はるな(富士出身)
ドイツで活動するバイオリニスト三雲はるな(富士市出身)が9月、国内でピアノとのデュオリサイタルを展開している。現地ではオーケストラでの演奏もスタートし「縁のある場で演奏の可能性を広げていきたい」と話す。 7月に正団員になったマンハイム国立歌劇場管弦楽団は、ドイツでも指折りの公演数を誇るオーケストラ。主に扱うオペラは未経験という三雲は「日本ではあまり演奏されない曲も多く、レパートリーを増やすチャンス」と意欲的だ。 4歳からピアノとともにバイオリンを始め、県学生音楽コンクール優勝などの実績を持つ。中学2年で静岡交響楽団(当時)と共演し、高校では地元のロゼシアターでリサイタルを開いた。東京芸大
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文化学術分野で連携を 静岡、富山、石川3知事が意見交換 三霊山サミット
「日本三霊山」がある静岡、富山、石川の3県が連携する「三霊山サミットin富山」がこのほど、富山市内で開かれ、3県の知事が出席した。地域振興や交流の拡大に向けて意見を交わし、文化・芸術分野の連携についても提案された。 同サミットは、富士山(静岡)、立山(富山)、白山(石川)の三霊山の歴史的、文化的価値を地域振興に役立てることを目的に、2023年1月に締結した三霊山連携協定に基づく取り組み。 会議で、川勝平太知事は「3県の文化・学術分野での連携を深めたい」と述べた。11月に静岡市内で開催する学術フォーラムをきっかけに、富士宮市の富士山世界遺産センターと富山県の立山博物館、石川県立歴史博物館に
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富士“頂上”ではっけよい! 富士宮・上井出天満宮 子供相撲熱戦
富士山を模した高さ3・776メートルの土俵で相撲を取る「第37回天満宮奉納子供相撲大会」が3日、富士宮市上井出の上井出天満宮で開かれた。近隣の幼児と児童計22人が、日本一高いと称される土俵で熱い“頂上決戦”を繰り広げた。 富士山の積雪に見立てておがくずがまかれた土俵に豆力士が次々と上がった。行司の「はっけよい」の合図で勢いよくぶつかり合った。麓で見守る大人たちからは土俵際の激しい攻防に拍手と歓声が送られた。上井出小3年の新井陽南さん(9)は「土俵からの景色が良くて、楽しく相撲ができた」と喜んだ。 大会は源頼朝が富士の巻狩りを行った際に、武士たちが鍛錬として相撲を催
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空き家相談対応充実へ 富士宮市、富士建築士会と協定
富士宮市と富士建築士会はこのほど、空き家等の対策の推進に関する協定を締結した。市内の空き家所有者からの相談対応を充実させる。 協定により、市は空き家の適正管理や解消に向けた相談を所有者から受けた場合、同建築士会を紹介する。同建築士会は耐震診断や改修時の手続きなどを所有者に解説する。所有者の許可を得て物件の情報を共有し、利活用を進めることも盛り込んだ。 市の調査によると、市内には空き家が1530戸あり、このうち1331戸が利活用可能な状態という。 市役所で締結式が開かれ、須藤秀忠市長と鈴木幸司会長が署名を交わした。須藤市長は「これまで難しかった利活用にも積極的に取り組めると期待している」
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富士宮市長杯将棋大会 S級優勝は伊藤さん(裾野)
第2回富士宮市長杯将棋大会がこのほど、同市の富士根南公民館で開かれ、県内外の幼児から大人まで120人が熱戦を繰り広げた。最上位の市長杯(S級)は裾野市の伊藤大悟さん(35)が優勝した。 参加者はS~C級のほか、小学生の高学年と低学年、初心者の計7部門で競った。指導対局では富岡英作八段が児童3人の相手を同時に行った。 市長杯は昨年10月に竜王戦第三局が市内で行われたことをきっかけに始まった。 主な結果は次の通り。 S級 ②北川晴雄(静岡市)③遠藤憲一(富士宮市)▽A級 ①本杉雅人(静岡市)②西垣元和郎(東京都)③岸智之(静岡市)▽B級 ①石亀武(富士宮市)②田中耕治(神奈川県)③松本将
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富士特支学校生の感性豊かな力作並ぶ 富士宮で作品展
静岡県立富士特別支援学校の児童生徒による美術作品展が13日まで、富士宮市城北町の江戸屋城北店ギャラリーfeuで開かれている。同校と富士宮分校に通う児童生徒が授業で手がけた感性豊かな力作約40点が並ぶ。7日は定休。 小学部2年の望月鉄志君の塗り絵「ぬりぬりぺったん」は、半袖半ズボンの形に切った台紙に、レンコンやピーマンなどの野菜を輪切りにして作ったスタンプを押し、夏らしい絵柄を演出した。富士宮分校高等部1年の池田武士さんは、ピンク色を基調にフクロウの凜(りん)とした姿を描いた。 社会参画に向けた作業学習で制作した木工作品や陶芸品も展示している。
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記者コラム「清流」 全盛期の熱気 追いつけ
8月上旬、富士宮市内で祭りが続き、市民の威勢のよい声が中心市街地に響き渡った。日常ではあまり感じられなかった大きなエネルギーに、取材をしながら久しぶりに胸が躍った。 思い返せば、記者になった時はコロナ禍で3密回避のために人と距離を保つ現場が多かった。報道写真は「要素を凝縮した1枚で勝負」と教わった。角度や遠近感を工夫し情報の空白を埋めて撮るすべは身に付いてきたが、大勢が最高潮に達した一瞬の撮影に挑める機会は少なかった。 今年は多くの行事が通常開催をうたう中、参加者が少ないなど4年のブランクは大きく、全盛期の熱気は戻っていないと聞く。「来年はもっと激しくなるはず」という主催者らの意気込みに
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富士宮7日から「移動スーパー」 MV東海
マックスバリュ(MV)東海は7日から、買い物の支援で地域を巡る「移動スーパー」を富士宮市の富士宮朝日町店を拠点に始める。同社10台目の移動スーパーで同市と富士市を巡回する。富士宮市での稼働は初めて。 同店の生鮮食品や日用品など約500種類を積んだ専用車で販売する。富士宮市は北山、大富士、富丘、上井出、白糸、富士根南、芝川、富士根北、大宮中、大宮東の各地区、富士市は富士川地区を巡る。
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「防災の日」東部各地で訓練 手順確認 富士宮 本部で情報の整理
「防災の日」の1日、県東部の各地で訓練が行われた。参加者は地域で想定される地震被害などを念頭に、対応の手順を確認した。 富士宮市は市役所で災害対策本部の運営手順を確認した。 訓練は市内で震度6強が観測され、地震発生から3時間後に本部を開設した。市各部の幹部は被害に関する報告を集約し、庁舎外で活動する職員に指示を出した。橋の崩落のような被害状況報告や救助要請が寄せられる中、優先順位や対応部署の選定などを進めた。 長谷川和彦危機管理監は「災害現場に出られる職員の数が限られる。人員配置を柔軟に対応できるように考えていく必要がある」と話した。 市が昨年度導入した遠隔映像共有システムのデモ運用も行い、
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静岡人インタビュー「この人」 富士宮市の時報で流れる市歌を歌った 山崎陽子さん(東京都)
短大卒業後に歌手の道に進んだ。松田聖子さんのコンサートコーラスを皮切りにプロとしてキャリアを始め、ディズニー作品「ビアンカの大冒険」の主題歌と挿入歌を担当するなど、多方面で活動。2003年から現在も浜崎あゆみさんのバックコーラスを務める。ことし8月から刷新された、富士宮市の午後4時を知らせる同報無線で市歌を歌っている。同市出身。 -歌手になった経緯は。 「高校生の時にミュージカルを見てあふれんばかりのエネルギーに感動し、都内の音楽系の短大に進んだ。在学中に芸能関係者と知り合い、コーラスのオーディションを受けたのが始まり。松田聖子さんや松任谷由実さんのコーラスに合格した。幸運にも人との縁が
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平和への願い 1枚の絵に 富士宮・内房小 キッズゲルニカ完成
富士宮市の内房小児童40人によるキッズゲルニカ作品が完成し31日、同校で発表会が開かれた。世界の平和な未来を地元内房から願う1枚を地域の関係者に披露した。 作品はピカソのゲルニカと同じで縦3・5メートル、横7・8メートル。同校のマスコットキャラクター「たけピカくん」が内房地区の豊かな自然を背景に自撮りしている構図を描いた。校舎近くの桜並木や特産のタケノコで地元をアピールし、平和の象徴のハトも入れた。 6年生12人を中心に、夏休みに集まって作品を仕上げた。6年生の望月美愛さん(11)と吉田光里さん(11)は「戦争のない、国同士が仲良くなる日が来ることを願って制作に取り組んだ」と話した。
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富士山の歴史 地層に見る 富士宮・世界遺産センターで企画展
富士宮市の県富士山世界遺産センターで18日まで、企画展「地層剥(は)ぎ取り資料が語る富士山の噴火と崩壊」が開かれている。山麓や関東地方の地層を紹介し、噴火の歴史をひもといている。 剥ぎ取り資料とは、崖などの表面に接着剤を塗り、ガーゼと一体化させて地層を転写して作る。会場の中央には、小山町大御神で採取した長さ約10メートルの剥ぎ取り資料が展示されている。資料の底辺は約3500年前に堆積した土砂とみられ、宝永噴火(1707年)による降下火砕物の黒色の層や、仁和地震(887年)でかつての富士山噴火で形成した山が崩れ、麓に堆積した土砂の層が確認できる。 富士山東麓や神奈川県、東京都内で採取した資料も
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「婚活イベント 参加しやすく」 富士宮で議論
富士宮市は31日、庁内の少子化対策推進本部の第2回会議を開き、新婚生活支援や男女の出会いの場づくりの事業を充実させる方向で意見交換を行った。 会議では2022年に国が調べた25~39歳の未婚率が男女別に示され、市内の男性は52・9%と全国平均を2・8%上回り、女性は35・7%と全国平均を2・8%下回ったことを共有した。出席者からは、市主催の婚活イベントを気軽に参加しやすく工夫するといった提案が挙がった。 同市の子育て世帯は3人以上の子どもがいる世帯の割合が高いとのデータも示され、「祖父母ら親族に子育てを手伝ってもらえる環境の人が多いのかもしれない」との意見も出た。
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富士宮の工場 リサイクル製品焼く
31日午前2時50分ごろ、富士宮市山宮の資源リサイクル業「エコネコル」非鉄工場から出火し、リサイクル製品や廃棄物を焼いた。けが人はいなかった。富士宮署と同市消防本部によると、プラスチックや金属を分別して山積みにされている場所から炎が上がっているのを関連会社の夜勤従業員が発見し、119番した。同署などが出火原因を調べている。
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富士の鉄工所 AED2台を富士宮市に寄贈
富士市の長谷川鉄工所は29日、富士宮市に自動体外式除細動器(AED)2台を寄贈した。市内で開かれるイベントで希望する主催者に貸し出す。 同社は2015年にもAED2台を市に寄贈した。本体の耐用年数を考慮し、更新する目的で今回の寄贈を決めたという。 富士宮市出身の長谷川弘信会長(77)が市役所を訪ね、須藤秀忠市長にAEDを手渡した。長谷川会長は7月中旬に自身が市内の病院でAEDによって助かった経験を明かし「命を助ける効果を身をもって体感した。役に立てれば」と述べた。
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貴船小にカーテン PTAに感謝状 富士宮市教委
富士宮市教育委員会は29日、同市の貴船小に遮光カーテンを寄付した同校PTAに感謝状を贈った。 同校PTAは昨年度末、同校創立100周年記念事業として遮光カーテンを各教室に取り付けた。費用はPTAの廃品回収活動などの積立金約46万円を充てた。 ICT教育の促進で資料をスクリーンに投影する機会が増える中、同校では日差しが強いと画面が見づらくなることがあったという。松井敬子校長は遮光カーテン設置後「後ろの席の児童が画面を見やすくなった」と効果を実感する。 市役所で贈呈式が行われ、池谷真徳教育長が黒松日高PTA会長に感謝状を手渡した。
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「自分の強み 分析も大切」 ラグビー・静岡BRスタッフが講座 富士宮・大富士小
ラグビーリーグワン1部所属の静岡ブルーレヴズ(BR)による出前講座が30日、富士宮市の大富士小で開かれ、6年生157人が夢をかなえるために強みを伸ばす努力の大切さを教わった。 講師を務めたチーム育成普及担当の藤井達也さん(32)が、前身のヤマハ発動機ジュビロで選手として日本選手権を制した経験を語った。自己分析の重要性を説き、小さい頃から足が速かった藤井さんは、誰よりも走れる選手を目指して練習する過程で成長を実感し、自信が付いたと振り返った。ラグビーの15個あるポジションはそれぞれ役割があり、藤井さんは「互いの信頼関係が大事。仲間を受け入れることで自分の学びにもつながる」と強調した。 藤田莉帆
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河川、海岸、道路愛護 静岡県が12団体を表彰
静岡県はこのほど、河川、海岸、道路愛護団体の活動をたたえる表彰式を県庁で行った。国土交通大臣感謝状や知事褒状を受けた12団体の代表者に森貴志副知事が感謝状や褒状を手渡した。 国交大臣感謝状は、年間を通じてごみ拾いや草刈り作業などの道路美化に取り組んでいる社会福祉法人覆育会すぎのこ作業所(下田市)と、2008年から国道139号の山梨県境までの約30キロ区間で清掃活動を続けているえんの会(富士宮市)の2団体が受けた。 表彰式では、えんの会と知事褒状を受けた松川湖をきれいにする会(伊東市)が活動報告した。 このほかの知事褒状受賞団体は次の通り。 河川愛護 庵原地区連合自治会(静岡市)青島第
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文化の殿堂院長ら交流継続願う 東アジア文化都市 韓国・全州市から訪問
2023年の東アジア文化都市の韓国内開催都市である同国全州市の文化施設「韓国伝統文化の殿堂」のキム・ドヨン院長らが29日、県庁に出野勉副知事を訪ね、24年以降の交流も継続を求めた。 キム院長らは27日から4日間の日程で日本の開催都市である本県を訪問した。全州市では10月に日中韓の紙文化をテーマにした特別展や食文化交流事業を開催予定で、本県代表として参加する県内の職人や料理人へあいさつして回った。富士宮市の富士山世界遺産センターなど文化施設も視察した。 キム院長は全州市を「歴史と伝統のある都市」と紹介し、「互いの共通点、相違点を見つけながら一つになるきっかけにしたい。来年以降も交流を続けて
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富士山噴火の研究共有 溶岩流避難、地形の特性が鍵 富士宮で報告
静岡県立大グローバル地域センター主催の研究会「富士山の火山防災・環境研究の最前線」が29日、富士宮市の県富士山世界遺産センターで開かれ、専門家6人が研究内容を報告した。世界遺産センターの小林淳教授(火山地質学)は溶岩流からの避難経路について、地域ごとに地形の特性を整理することが重要と説明した。 小林教授は過去5600年間の噴火実績に基づく火口範囲や溶岩流が流れ込む場所の想定を示した。溶岩流が河川に沿って流れる予測から、川を離れるような基本的な避難の考え方を説明した。噴火場所によって溶岩流の経路が大きく変わることを前提に、大沢崩れや潤井川沿いで噴火した場合、富士、富士宮両市の市街地に溶岩流が
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富士宮市都市計画審議会が会合 17人に委嘱状交付
富士宮市都市計画審議会の本年度初会合が28日、市役所で開かれ、委員17人が委嘱状を受けた。 委員は学識経験者や市議、市民らで構成し、任期は2025年8月までの2年間。26年4月運用開始予定の第5次国土利用計画富士宮市計画策定に向けて審議する。 渡辺恭一副市長は委嘱状を手渡し「将来都市像の実現へ助言をいただきたい」と述べた。会長に選出された日本大理工学部交通システム工学科の藤井敬宏特任教授は「委員それぞれの専門分野で意見を出し合う」とあいさつした。 委員は会合で、同計画の策定スケジュールなどの説明を市職員から受けた。
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かりがね橋と沼川、知事に整備を要望 2期成同盟会
新々富士川橋(富士川かりがね橋)建設促進期成同盟会と沼川改修促進期成同盟会は28日、県庁に川勝平太知事を訪ね、かりがね橋の早期開通や接続道路の整備、沼川新放水路の早期完成などを要望した。 両期成同盟会の会長を務める小長井義正富士市長が川勝知事に要望書を手渡し、「かりがね橋は慢性的な交通渋滞を緩和し、南海トラフ巨大地震への防災対策強化に資する。沼川流域では大規模な浸水被害が頻発し、地域にとって治水安全度の向上は喫緊の課題」と整備の重要性を指摘した。 要望には須藤秀忠富士宮市長が同行し、富士、富士宮、沼津市の担当職員らも出席した。
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震災時の流言「罪軽からず」 静岡県内にも不安拡散 富士宮に体験記【伝える 関東大震災100年と静岡①】
10万5千人余りの死者・行方不明者を出した関東大震災から間もなく100年。建物倒壊や火災などの甚大な被害とともに東京や横浜では朝鮮人らが虐殺された。そのきっかけとなった「朝鮮人が暴動を起こす」などの流言(りゅうげん)が静岡県内にも伝わっていた様子が分かる体験記が、富士宮市に残っている。関係者は「流言によって人々が不安や混乱に陥る様子が詳細に書かれ、現在の災害にも通じる貴重な資料」と強調する。 「不逞(ふてい)鮮人共産主義者(原文まま)襲来して暴虐をなす旨の風説あり…(省略)流説蜚語(ひご)大いに衆人を惑わす」(9月3日) 体験記は1861年生まれで、当時の大宮町(現富士宮市
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ミニバイク転倒、男性搬送 富士宮のサーキット場
27日午後1時ごろ、富士宮市のサーキット場「富士宮白糸スピードランド」でミニバイクを運転していた40代男性が転倒して体を打ち、病院に搬送された。富士宮署などによると、男性は意識があり、走行練習中に単独で事故を起こしたとみられる。
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若年心臓病患者の就職は 守る会静岡県支部が意見交換会 「行動に移すことが大事」
全国心臓病の子どもを守る会県支部は26日、静岡市葵区の県立こども病院で、心臓病がある若年者の就職のあり方を考える「就活意見交換会」を開いた。患者や患者を採用している事業所、関係機関が「ふみだす準備」をテーマに意見を交わした。 同支部によると、県内では高校や大学を卒業しても社会に出られない患者が増えている。本人の仕事への不安や正社員としての採用の少なさなどさまざまな要因がある。 7人がパネル討論。患者で会社員の大石尭良さん(29)=同市葵区=は「働く上で自分なりの譲れない条件を考え、まずは行動に移してみることが大事」とアドバイスした。 知的、身体障害者を採用している製造業、富士セラミッ
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特支生らの作品ズラリ 静岡で9月10日まで
静岡県文化財団と県が主催する作品展「グランシップ 誰もがワンダフルアート」が26日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。県内の特別支援学校の児童生徒と富士宮市の現代美術家・演奏家白砂勝敏さんが、絵や書、廃材を使った楽器など計約600点を出展した。9月10日まで。 児童生徒の作品は県内32校から寄せられた。自画像や太陽に照らされた校舎の写真、クラス目標の「挑戦」という文字の書など、個性豊かな作品を展示。金魚を切り絵で表現し、大きな画用紙に貼り付けて泳ぐ姿を表現した生徒の合同作など、個性豊かな作品が来場者の目を引いている。 白砂さんのコーナーには鉄の容器をリメークして作った打楽器やシカの角
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統合医療の考え方紹介 沼津でフォーラム
静岡県傾聴ボランティアネットワークはこのほど、「統合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォーラム」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。朝霧高原診療所(富士宮市)の山本竜隆院長と参院議員の橋本聖子氏が基調講演し、統合医療や健康づくりについて理解を深めた。 山本院長は「プラネタリーヘルスとしての統合医療」と題し、人類と地球の健康は切り離せないとする考え方を紹介した。健康の維持には病気の早期発見や治療だけでなく、社会的な環境も整えることが必要と指摘。西洋医学と伝統医学などを組み合わせる狭義の統合医療から広げ、社会や生活のモデルも踏まえた広義の統合医療を考える重要性を訴えた。 橋本氏は、組織委員会
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「病児保育」1日開始 富士宮市 大宮保育園で1日1500円
富士宮市は9月1日から、病児保育を市立大宮保育園で始める。仕事や冠婚葬祭など、やむを得ない理由がある場合に病気の子どもを一時的に預かる。 対象は市内在住か市内の保育施設に通う満1歳から小学3年までの児童。病気の回復期に至らず集団保育が難しい症状がある子どもを受け入れる。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなど出席停止になる疫病は対象外となる。 月曜から金曜の午前8時半から午後4時まで、1日1500円で預かる。希望者は同保育園に電話で仮予約した後に医療機関で「病児・病後児保育事業利用医師連絡票」を取得し、同園と最終調整を行う。 同園は病児保育を市内公立保育園で初めて実施する。安静にできる部
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盗撮の容疑者逮捕に貢献 富士宮署長、功労者親子に感謝状
盗撮した容疑者を追跡、取り押さえて摘発に貢献したとして、山梨県鳴沢村の三浦正木さん(68)、東京都渋谷区の小山田晃浩さん(41)の親子が25日、富士宮署の影山勝彦署長から署長感謝状を贈られた。影山署長は「現行犯逮捕により盗撮画像をネット上で拡散される前に回収でき、二次的被害も防げた」と2人の勇気ある行動をたたえた。 事件は7月8日午後、富士宮市の大型商業施設内で起きた。女子高校生のスカート内をスマートフォンで撮影した30代の男が現場から逃走し、被害者らが「捕まえて」と叫びながら追いかける姿を目撃した三浦さんと義理の息子の小山田さんが瞬発的に一緒に追跡。駐車場内で抵抗する男を制圧し、署員に引
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県医療的ケア児等支援センターのアドバイザー 小林不二也さん(富士宮市)
日常的に人工呼吸器やたんの吸引などが必要な医療的ケア児等を支援するため、看護師資格を持つ2人のスタッフとともに相談対応や関係機関への橋渡しを担う。養護学校(当時)や国立病院で勤務経験があり、富士市や富士宮市で在宅の重症心身障害児を支援する施設を開設した。浜松市浜北区出身。66歳。 ―現状は。 「医療技術の進歩に伴い、これまで命を落としていた子どもたちを救えるようになった。県内には在宅で約600人いるとされ、今後も増えていくと予想される。ケア児と家族が地域で安心して暮らせる環境をつくるため昨年7月、県医療的ケア児等支援センターが設置された」 ―アドバイザーの役割は。 「医療的ケア児等の
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富士山の文化に触れる 台湾山岳協会訪問団 富士宮など周遊
標高3952メートルの名山、玉山がある台湾の「中華民国山岳協会」の訪問団が、富士山麓を訪問している。日本富士山協会との「富士山・玉山友好山提携」に基づく、4年ぶり7回目の来訪。富士山周辺を周遊し、文化や風土に触れている。 訪問団は林哲全・東亜区部長ら32人。25日は世界遺産富士山の構成資産、富士山本宮浅間大社(富士宮市)を参拝した。滞在3日目で初めて、はっきりと姿を現した霊峰を背に記念写真に納まった。 来訪7回目の林部長は「台湾の人にとって富士山を見るのは夢。見ることができて元気が出た」と笑顔。玉山と比較し、富士山周辺は「観光施設や有名なグルメがあり、楽しみ方が多い」と語った。夜には日本
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環状交差点の通行ルールが定まってまもなく10年。現状はどうなっている?【NEXT特捜隊】
円形状の道路を回るようにして走行する環状交差点(ラウンドアバウト)。2014年の改正道交法の施行で通行のルールが定められ、全国的に導入が相次いだ。10年近くがたち、現状はどうなっているのか。今回の「NEXT特捜隊」は、河北新報(仙台市)の特集記事を基に静岡県内や全国の状況を調べた。 ▶ラウンドアバウト、まだ浸透不足? 仙台では通行トラブル続発「1日2、3回はクラクション」【パートナー紙から】 「ひやり減った」/改良に費用 静岡県内 静岡県道路企画課や県警交通規制課によると、静岡県内で環状交差点に指定されているのは計9カ所(3月末時点)。最多は浜松市の3カ所で焼津市が2カ所、静岡、菊川
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ストーカー規制法違反の疑い 御殿場署などが男逮捕
御殿場署と静岡県警人身安全少年課は24日、ストーカー規制法違反の疑いで富士宮市粟倉、工員の男(24)を逮捕した。逮捕容疑は8月18、23の両日、県東部の20代女性の自宅に押し掛けるストーカー行為をした疑い。同署によると、2人はマッチングアプリを通じて知り合い、交際はしていなかったとみられる。女性が会うことを拒否していたにもかかわらず、容疑者は女性宅を訪れたという。
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富士山で2人救助
富士山富士宮口で23日、体調不良や転倒による救助が2件あった。静岡県警と富士宮署の山岳遭難救助隊、富士宮市消防本部山岳救助隊が救助した。同日午前9時10分ごろ、自称横浜市南区の女性会社員(27)が下山中に体調不良になったと8合目の衛生センターから通報があった。救助隊は8合目で女性を救助し、同日午後0時25分ごろには新7合目付近で転倒した広島市東区の不動産業の男性(77)を見つけた。2人はいずれもけがはなかった。
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災害備えにICT活用 静大、フィンランドの学生ら研さん 静岡市葵区で25日グループ発表
持続可能な開発目標(SDGs)の達成度3年連続世界1位のフィンランドに学ぼうと、静岡大は26日まで、同国のオウル大などの学生を招いた「SDGsサマープログラム」を静岡市内などで行っている。「気候変動や自然災害のリスク低減へのICT活用」がテーマで、県内各所を視察してグループ発表を行う。 プログラムにはオウル大大学院生2人、横浜国立大の留学生2人(インド人、アフガニスタン人)と静岡大生7人が参加。22日は同市葵区の県地震防災センターを訪れ、本県で南海トラフ沿いの地震や富士山噴火が繰り返されてきた歴史と防災の備えなどを学んだ。 参加者は21日に静岡大静岡キャンパス(同市駿河区)で初めて対面。
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精神障害者の家族が思い共有 富士宮で学習会 参加者募る
富士、富士宮両市の精神障害者の家族でつくる「精神保健福祉ぬくもりの会」は9月2日から、同じ悩みを抱える人同士で思いを共有する学習会を開く。8月31日まで参加者を募集している。 10月28日までの全5回の日程で、統合失調症の症状や治療法に理解を深め、家族も元気に暮らせる方法を同会の会員らと考える。定員は10人で、5回とも参加できる人を募集している。参加にはテキスト代1300円がかかり、場所はいずれも富士宮市の駅前交流センターきららで開く。問い合わせは遠藤隆子会長<電090(7432)0169>へ。
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風景や街並み描く 日本画の力作37点 浜松市天竜区で同好会展示
天竜日本画同好会の作品展覧会が22日、浜松市天竜区二俣町の市秋野不矩美術館市民ギャラリーで始まった。会員17人と講師を務める同区の日本画家内山明美さん(58)の日本画計37点が展示されている。27日まで。 同好会は2年に1回のペースで展覧会を開いていて、会員が近年描いた作品を中心に展示する。海や山など自然の風景や二俣町の街並み、草花、人物など自由な題材で描かれた多彩な日本画が並ぶ。富士山と田貫湖(富士宮市)を描いた内山さんの賛助出品作「霊峰夕映」も存在感を放っている。 同好会は1998年に発足し、同区の二俣協働センターで月2回活動している。
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100人分の個人情報 報道機関に誤送信 富士宮市、救急搬送者
富士宮市は21日、7月に救急搬送を行った100人分の個人情報を含む資料をメールで報道機関に誤送信し、該当する100人に謝罪したと発表した。 資料には100人分の住所や氏名、搬送先の医療機関が載っていた。市は8月14日、定時の情報提供として報道機関17社と地域おこし協力隊ら3団体にメールを送った。出動件数などをまとめた統計表を送るはずが、表作成に使う個人情報資料が添付されていた。 市は15日に受信社に資料の削除を依頼し、以降の流出は確認されていないという。100人にはわび状を発送した。 市は担当課などで確認が不十分だったとして、送信までのチェック人数を増やす。
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「朝霧高原」に屋外テーブル 富士の遠藤建設寄贈
富士市の遠藤建設が、富士宮市根原の道の駅「朝霧高原」にテーブルと椅子を寄贈した。このほど出入り口近くの屋外に設置され、休憩に利用する来場者の姿が見られた。 道路整備に携わる同社は設立65周年の記念に、県内外から観光客が集まる場所で楽しい思い出づくりに貢献しようと、テーブル4基と椅子26脚を用意した。 同日の道の駅は多くの観光客でにぎわい、真新しい椅子に座ってソフトクリームや富士宮やきそばを食べながら会話に花を咲かせていた。遠藤夏美社長は「岳南地域の活性化につながればうれしい」と話した。
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峯入り修行、無事祈願 富士宮 山伏ら富士山登頂へ
京都市左京区の本山修験宗総本山聖護院門跡は23日までの3泊4日の行程で「第10回富士山峯入り修行」を実施している。21日は富士宮市の村山浅間神社を出発し、全国から集まった山伏ら30人が村山古道を行脚した。 村山浅間神社に境内にかつて存在した興法寺を拠点とした富士山信仰「村山修験」は戦前まで、25日ほどかけて行われたとされる。今回の峯入り修行は20日に富士市の鈴川海岸で体を清めて出発し、山頂を経て御殿場口に下りて神社仏閣を巡る。 一行は21日午前4時半ごろ、村山浅間神社境内の大日堂を訪れた。聖護院門跡の草分俊顕庶務主事を先頭に読経して修行の無事を祈念した。同日は札打場や天照教本社などを巡っ
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帰ってきた火柱の乱舞 富士宮で文珠祭典 4年ぶり奉納手筒花火
富士宮市原の文珠堂で19日、夏恒例の「原文珠祭典」が4年ぶりに開かれた。奉納手筒花火の火柱の乱舞に多くの来場者が見入った。 地元の「駿州白糸原手筒花火保存会」の会員が「ソラダセ、ダセヨォ」と勇ましい声を響かせて到着すると、大小さまざまな手筒花火に次々と点火した。筒先から勢いよく炎を噴かせて練り歩き、オレンジ色の火の粉を浴びた。 手筒花火に先立ち、和太鼓の演奏や大筒櫓(やぐら)の引き回しなども繰り広げられた。 文殊堂の本堂は昨年11月、80年ぶりの改修が終了した。原区の石川正弘区長(65)は「地元にとって“文珠さん”は夏の思い出。きちんと継承していきたい」と話した
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子ども武士、巻狩り出陣! 富士宮で「陣馬の滝まつり」
源頼朝の富士の巻狩りにちなんだ「第40回陣馬の滝まつり」が20日、富士宮市猪之頭の陣馬の滝周辺で行われた。地元井之頭小の1~6年生48人が鎌倉武士の格好で武者行列を展開し、当時の巻狩りの雰囲気を演出した。 児童は手作りの甲冑(かっちゅう)やかぶとを身に着け、校舎から滝まで隊列を組んで練り歩いた。「エイエイオー」と威勢良く勝ちどきを上げ、約15分の道のりを進んだ。 まつり舞台では5、6年生が地域伝統の「陣馬の滝太鼓」を披露し、北海道大YOSAKOIソーランサークル「縁」も観客を沸かせた。マスのつかみ取り体験も人気を集めた。地元商店のほか、中心市街地の「出張商店街」がブースを構え、多くの家族
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障害者らの孤立 刑務所実態に学ぶ 富士宮で9月3日
富士宮市社会福祉協議会は9月3日、元衆院議員で服役経験のある山本譲司氏による講演会「社会的孤立の先が刑務所という現実」を同市総合福祉会館で開く。8月25日まで参加者を募集している。 山本氏は刑務所で、障害や病気が理由で生活に困り、軽微な犯罪を繰り返す受刑者に出会ってきた。社会的支援を十分に受けられず、刑務所に居場所を求める人がいる実態を紹介する。 聴講は無料。希望者は同社協に電話するか、ホームページにある申込用紙に記入してFAXで申し込む。問い合わせは同社協<電0544(22)0094>へ。
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外国人に地元紹介ツアープラン設計 富士宮北高生
富士宮市の富士宮北高はこのほど、国際感覚を養うプログラム「サマーフレンドトリップ」を初めて実施した。国際交流に興味がある生徒20人が同市の魅力を外国人向けに紹介するツアー設計を通して、地元と英語の理解を同時に深めた。 生徒は市内のグランピング施設「マウントフジ里山バケーション」を訪ね、同所のスタッフから外国人のガイドの仕方を教わった。外国人の趣向を学んだ生徒は6班に分かれ、市内の食事や自然、文化を満喫できる行程を決めた。田貫湖周辺を自転車で散策する行程などを英語で発表し合った。
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世界の名山と交流復活 日本富士山協会 訪問団歓迎へ
富士山と世界の名山の交流が復活する。富士山周辺の自治体や観光団体などでつくる日本富士山協会と「友好山提携」を結ぶ中国と台湾の訪問団が今月、相次いで来日する。協会はそれぞれ歓迎レセプションを開き、コロナ禍で途絶えていた往来の再開を喜ぶ。 上野裕吉事務局長(74)は「顔を合わせて親しくなれば踏み込んだ交流ができる。富士山のあり方を考えるヒントも得たい」と期待を込める。 文化と自然の要素を併せ持つ世界遺産、複合遺産の泰山(たいざん)を有する中国・泰安市の訪問団は20日に富士山麓に入る。協会の訪問団が訪中した2017年以来の往来。同日夜に山梨県富士吉田市で開くレセプションでは、情報発信強化や交流
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親子で工作楽しく学ぶ 富士宮・本妙寺で「寺子屋」 19日まで
富士宮市沼久保の本妙寺は18日、夏休み企画「寺子屋ほんみょうじ」を始めた。19日まで境内にさまざまな体験ブースが並び、親子で工作や防災などを学べる。 陶芸やアクセサリーづくりなどが体験できる。小学生の親子は相談しながら好みの色合いや柄を付け、制作を楽しんだ。段ボールを組み立てるだけで丈夫に仕上げられる椅子の作り方なども学んだ。 同企画は学校で体験できないことに触れてもらう狙いで8年目に入った。企画担当の杉沢希久さん(50)は「子どもたちが興味が引かれるものを見つける機会になればうれしい」と話した。 19日は午前10時から午後4時まで実施する。
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岳南地区の作家、13人の力作展示 20日まで富士宮
富士、富士宮両市の作家13人による作品展「Gakunan Art 2023」が17日、富士宮市民文化会館で始まった。13人が得意とする分野の力作29点をそろえた。20日まで。 日本画や油彩画などの絵画をはじめ、陶器など立体作品も展示している。ゾウの肌質を写実的に描いた日本画や、円柱や長方形を組み合わせて所定の表題から想起されるイメージを表現したアクリル画などが並ぶ。 事務局の藤ケ森勉さん(74)=富士宮市=は「力のある作家たちの作風から、制作活動の刺激を得られる」と話した。
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防犯アプリ機能 買い物客に解説 静岡県警、富士宮で広報
静岡県警生活安全企画課はこのほど、県警独自に開発した防犯アプリ「どこでもポリス」の啓発広報を富士宮市のイオンモール富士宮で実施した。 同課の担当者と、若い世代でつくる防犯ボランティア「しずおか・ぴーす」のメンバーが店内に立ち、ダウンロード用QRコードが載ったチラシを来店者に配った。足を止めた買い物客にはアプリの画面を示し、地域の犯罪発生速報を確認する方法や即座に110番できる機能などを解説した。 アプリは2月に運用が始まり、同課によると、2万ダウンロードを超えたという。担当者は「防犯に役立つ機能を備えていると広めていきたい」と話した。
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家康関連の神社や寺で「縁珠」集めよう 全7種、家紋など絵柄入り
徳川家康とゆかりのある県中部の神社や寺、城を象徴する家紋や御朱印を記した「縁珠(ゆかりだま)」が静岡市など計7カ所で発売されている。縁珠とこれらをつなぐ「縁紐(ゆかりひも)」が一つずつ置かれていて、施設を訪ねながら集め、1本に完成させていく。来年1月末まで。 縁珠と縁紐を販売しているのは久能山東照宮(静岡市駿河区)、清見寺(静岡市清水区)、駿府城公園(静岡市葵区)、静岡浅間神社(同)、焼津神社(焼津市)、史跡田中城下屋敷(藤枝市)、富士山本宮(富士宮市)。縁紐は田中城は藤色、久能山東照宮は紫色といったように各施設の特徴と合わせた色を用意した。 縁珠は直径15ミリの木製で両側にそれぞれの
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富士宮市歌に合わせた体操 インストラクター佐藤さん考案 健康寿命延伸へ提案
富士宮市在住のバランスボールインストラクター佐藤優子さん(39)が、同市の市歌に合わせた健康体操を考えた。16日、市職員向けの体験会を市保健センターで開き、市民の健康寿命延伸に向けて活用を提案した。 体操は有酸素運動の足踏みを基本に、体幹を意識させる片足立ちなどを行う。2人一組で富士山をイメージした体勢になるような、歌詞に合わせた動きも組み込まれている。 佐藤さんは5月、地域の課題を見つけ解決策を考える講座「ふじのみや未来塾」に参加した。運動を好まない人でも手軽にでき、同時に地元への愛着を醸成できる企画として「ふじのみや未来わくわく体操」を考案した。 市は介護予防事業への活用を検討する
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大きなニジマス「捕まえた!」 富士宮・原川 親子らが交歓会
静岡県のふじのくに美しく品格のある邑に登録されている富士宮市の「白糸の里」は14日、「鱒(ます)釣り交歓会」を同市原の原川で開いた。親子らが大きなニジマスを捕まえ、歓声を上げた。 白糸小近くの原川一区画に白糸の里会員がニジマス約500匹を放流した。参加者が前半は釣り糸を垂らし、後半は川に入ってつかみ取りを試みた。つかみ取りではタモで水面をたたくなどしてニジマスを追い込み、30センチを超える大物を狙った。 祖父母と弟と参加した静岡市清水区の清水高部東小6年、渡辺陽斗君(12)は「たくさん捕まえられた。みんなで塩焼きにして食べたい」と喜んだ。 同交歓会はお盆に合わせ、帰省してきた家族と地域
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平和への思い新た 静岡県東部各地で追悼式【戦後78年 しずおか】
終戦から78年を迎えた15日、県東部の各地で戦没者を追悼する式典が開かれた。遺族の高齢化が進み、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、悲惨な戦争体験の継承や不戦の誓いを新たにした。 富士市 戦没者追悼式で平和を祈る遠藤さん=富士市のロゼシアター 富士市のロゼシアターで行われた戦没者追悼式には遺族や小長井義正市長ら約160人が出席。黙とうと献花をささげ、犠牲者3697人の霊を慰めた。 市遺族会を代表してあいさつした遠藤保豊さん(83)は、戦争で父親を失った悲しみと悔しさを語り「いまなお世界では争いが絶えない。改めて平和を祈る」と述べた。 富士宮市 戦没者に花を手向ける参列者=富士
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富士山SDGs推進パートナー 富士宮で交流会 課題挙げ解決策探る
富士宮市の「富士山SDGs(持続可能な開発目標)推進パートナー」事業に参加している事業者の初交流会がこのほど、市役所で開かれた。18団体の29人がそれぞれ抱える課題を打ち明け、一緒に解決策を考えた。 参加者は四つのグループに分かれ、自己紹介を兼ねて「地域との連携が薄い」や「余った素材を活用したい」といった悩みを発表した。悩みに対して別の参加者は自社が協力できそうなことを伝え、イベントの企画や商品製造の構想を練る話で盛り上がった。 同パートナー事業は、SDGsをきっかけに複数の事業者が接点を得て、新規活動の化学反応を生む取り組みとして市が2022年度に始めた。市企画戦略課の担当者は「地域課
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富士宮の水越さん 御前崎で作品展 遊び心の木製造形20点【動画あり】
動く木製造形物を制作する富士宮市の水越亘将さん(66)の作品展が9月3日まで、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース&ホテルのカルチャーフロアで開かれている。魚の造形品のハンドルを回すと内蔵した歯車が回転し、尾ひれや胴体、口が滑らかに動く。緻密な設計と遊び心が詰まった作品約20点が並び、来場者を楽しませている。 魚のほかに、イルカや昆虫、人型ロボットなどの作品も展示した。いずれもハンドルを回すことで内部の歯車や部品が連動し、胴体や手足などのパーツが動く仕掛けになっている。日本や西洋のからくり人形とは異なり、モーターや金属部品を一切使用していない。小さな部品も全て木だけで完成させ、独自の造形を「
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「ヒロシマ」で伝える市民たち 被爆国から願う平和【戦後78年 しずおか】
8月15日、唯一の戦争被爆国である日本は78回目の「終戦の日」を迎えた。国外に目を向ければロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、為政者は核兵器の使用をちらつかせる。混沌(こんとん)とする世界情勢の中で、被爆地広島から平和を願う人々の胸にいま、去来するものとは-。現地から市民の声を伝える。 平和記念公園の案内役 祖父母が静岡にゆかり 粟村智幸さん 混沌の世界 今こそ語り続ける 平和記念公園の慰霊碑の前を案内する粟村智幸さん。ピースボランティアになると伝えた日に自身の体験を語った母美智子さんは今春、90歳で亡くなった=7月29日、広島市中区 「核は一瞬で多くの人々の生を無にする。巻き添
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風鈴300個 白糸ノ滝に夏の涼音 富士宮で31日まで
富士宮市上井出の世界遺産富士山構成資産・白糸ノ滝の売店エリア「富士山・白糸ノ滝テラス」で31日まで、約300個の風鈴が涼しげな音を響かせている。 「白糸風鈴」と題して白糸の滝観光組合が風鈴棚を設置した。天候が良ければ富士山を背景に風鈴を眺められる。晴天となった12日は県内外から多くの観光客が訪れ、花火やスイカなど夏らしい絵柄の中から好みの風鈴を探して写真撮影を楽しんでいる。 同組合はSNSで「#白糸風鈴」を付けて写真の投稿を呼びかけている。渡辺邦浩組合長は「最近暑い日が続いているので、ささやかでも涼を届けられたら」と話した。
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大物ニジマス取ったど! 富士宮 原川でつかみ取り 白糸の里が交歓会
静岡県のふじのくに美しく品格のある邑に登録されている富士宮市の「白糸の里」は14日、「鱒(ます)釣り交歓会」を同市原の原川で開いた。親子らが大きなニジマスを捕まえ、歓声を上げた。 白糸小近くの原川一区画に白糸の里会員がニジマス約500匹を放流した。参加者が前半は釣り糸を垂らし、後半は川に入ってつかみ取りを試みた。つかみ取りではタモで水面をたたくなどしてニジマスを追い込み、30センチを超える大物を狙った。 祖父母と弟と参加した静岡市清水区の清水高部東小6年、渡辺陽斗君(12)は「たくさん捕まえられた。みんなで塩焼きにして食べたい」と喜んだ。 同交歓会はお盆に合わせ、帰省してきた家族と地域
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旧耐震基準の老朽住宅 住んでいても補強可能【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 第1章 危機意識の低下③/いのち守る 防災しずおか】
いつ起きるか分からない南海トラフ地震に市民はどう備えるべきか。自治会・自主防災会会長の東海駿河[とうかいするが]さん(71)と妻の伊豆美[いずみ]さん(66)、長男の遠州[えんしゅう]さん(36)親子、長女の富士子[ふじこ]さん(33)の3世代をモデルに、自助、共助の取り組みを考える。 地域の公民館で開かれた自主防災会の会合後、東海駿河さんは副会長の大池将斗さん(70)から相談を受けた。築50年で老朽化した自宅の木造住宅を耐震補強したいが、費用や効果などがよく分からないという。 「高齢者世帯なので『家にお金をかけても』と思ってきたが、熊本地震などで住宅が倒壊した姿を見て心配で」と大池さ
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富士山頂に灯籠を 浅間大社へ169万円 田子の月が寄付 富士市
富士市の菓子メーカー「田子の月」は11日、富士宮市の富士山本宮浅間大社に169万4千円を寄付した。寄付金で富士山頂上浅間大社奥宮に灯籠を設置する。 寄付金は同社の菓子「富士山御陰(おかげ)餅」の売り上げの一部を充てた。灯籠2基を来夏までに設置する予定。 牧田桂輔社長らが同大社を訪ねて奉納の神事を受け、甲田吉孝宮司に目録を手渡した。 牧田社長は「(富士山御陰餅は)富士山の恵みに敬意を込めて改名した歴史がある。末永く美しい山であってほしいと願いを込めた」と、寄付の理由を語った。
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富士・龍巌淵で清めの儀式 富士山修験の「水ごり」再現
富士市の潤井川にある龍巌淵(りゅうがんぶち)でこのほど、富士山信仰の修験者が山に登る前に神聖な水で心身を清める「水ごり」の再現が行われた。村山浅間神社(富士宮市)の宮司らが川に向かっておはらいした。 地元住民ら有志が2019年から実施している取り組み。同神社にあった興法寺の山伏による水ごりの儀式を周知し、富士山修験の文化を後世に継承する。潤井川と凡夫川が交わる河原で修験者が祈りをささげ、約30人の参加者が見守った。 同地区の水ごりは愛知県常滑市の松栄寺に伝わる富士参詣曼荼羅(まんだら)に描かれ、富士講の儀礼など中世の富士登山の様子を見ることができる。
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「水面に絵が!」実験に驚き 企業や学生出展 富士宮で親子科学体験会
富士宮市教育委員会による「サイエンスワールド」が11日、市民文化会館で開かれ、市内の親子約800人がさまざまな実験を通して科学の面白さを味わった。 地元企業や中学、高校、大学生の計18ブースが会場に並んだ。来場者は身近な日用品を使ったスライム作りや液体窒素を駆使したショーなどを楽しんだ。常葉大社会環境学部のブースでは、絵を描いたスプーンを水につけると絵が水面に浮かぶ実験が行われた。児童らはインクがスプーンから剝がれる瞬間を食い入るように見つめた。学生は、インクに剝離剤が含まれ、スプーンとインクの隙間に水が入って剝がれる仕組みを解説した。黒田小1年の塩川湊裕君(6)は「簡単に剝がれてびっくりし
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富士山で自由研究 富士宮、歴史探訪 地域の構成資産巡る
富士宮市で10日、市内にある世界遺産富士山の構成資産を巡る親子向け自由研究ツアーが開かれ、親子4組12人が富士山にまつわる知識を吸収した。 参加者は市職員の案内で富士山本宮浅間大社、山宮浅間神社、村山浅間神社、人穴富士講遺跡、白糸ノ滝の5カ所を散策した。市が配布したノートに各所の歴史を書き込んだり風景を描いたりと、オリジナルの自由研究帳を作った。 浅間大社では、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)が祭られていることを教わった。国内でも珍しい2階建てで「浅間造(せんげんづくり)」として国指定重要文化財に指定されている本殿も見学した。 家族と参加した富丘小3年の朝比奈知穂さん(9)は「高学年の勉強に
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実物の火縄銃 重さ体感 富士宮の佐野さん 所持品展示
富士宮市在住の火縄銃射撃競技選手佐野翔平さん(32)は10日、火縄銃の展示会を同市大宮町のたこまん長屋門で始めた。16日まで、実物の火縄銃を手に取ることができる。 佐野さんが所持する火縄銃8丁を展示している。どれも150年以上前に作られたとされ、戦国時代の量産に適していた「国友筒」や銃床に豪華な装飾が施された「堺筒」などがある。 弾を込めれば撃てる状態の展示品を実際に触れて構えることができ、移動に適した細筒と、高火力な中筒の重さの違いに来場者は関心を示していた。佐野さんは「本物に触れられる機会は珍しい。日本文化に一層興味を持ってもらえたら」と話した。
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朝霧JAMチケット返礼品に 富士宮市ふるさと納税 酪農支援
富士宮市はふるさと納税の返礼品に、10月21、22の両日市内で開かれる音楽フェス「朝霧JAM」のチケットを加えた。 2日間通し券1枚で6万6000円や、20周年オリジナルTシャツ1枚で1万4000円など、12種類を登録した。9月15日からは1日券1枚で4万4000円など4種類をさらに追加する。 初回から会場となっている朝霧高原は酪農が盛ん。近年の飼料価格高騰などで酪農家が経営に苦しむ現状を受け、市は寄付金を酪農支援事業費に充てる。 申し込みはふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」でのみ受け付けている。
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献血に協力 厚生労働大臣表彰を報告 富士宮LC、市長に
富士宮市の富士宮ライオンズクラブ(LC)は8日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、2023年度献血運動協力団体厚生労働大臣表彰状を受けたことを報告した。 同LCは自ら献血車や会場を手配して約50年間献血に協力を呼びかけている。年2回の開催で始まり、現在は全国的な血液不足を受けて年4回に増やした。会員たちは会場で地元野菜の詰め合わせセットやレトルト食品を献血者に配るなど、協力の輪を広げる工夫を凝らす。毎回協力に来てくれる人が増えたという。 山田元司会長は「献血に理解をいただいている市民の皆さんと受けた表彰だ」と話し、会員たちは表彰を励みに一層尽力すると誓った。
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4月個人破産118件 前年比14件減 静岡県内
静岡商工データがまとめた4月の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比14件減の118件だった。 地区別では東部が9件増の55件、中部は11件減の40件、西部は12件減の23件。市郡別では静岡市が31件、浜松市が15件、富士市と富士宮市が各10件だった。 同社は「賃金の上昇が物価高に追いついていないのが現状。長期的に注視する必要がある」としている。
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富士宮市立病院 患者と面会禁止 9日から
富士宮市立病院は新型コロナウイルス感染者の増加を受けて9日から、入院患者との面会を原則禁止する。8日に開かれた市新型コロナ対策本部会議で決定した。 面会禁止は患者の家族を含む全員が対象で、解除時期は未定。同病院では期間中も外来診療は継続する。 同会議では、検温機を市役所正面玄関や各階のエレベーター付近に再び設置することも決めた。
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富士宮市民 総出の祭典「宮おどり」 雨なんの!! 1200人踊る
富士宮市民総出で夏を盛り上げる舞踊の祭典「第32回宮おどり」が6日夜、同市の富士山本宮浅間大社を中心とする市街地で開催された。1200人の踊り手が、雨天を吹き飛ばす勢いで熱い踊りを披露した。 市内31団体の参加者は浴衣や法被などさまざまな格好で、「宮おどり」や「新富士宮音頭」、「芝川おどり」を繰り広げた。浅間大社前交差点に設けられた櫓(やぐら)を中心に目抜き通り東西約700メートルの区間で回り、「ハイッハイッ」というかけ声を市街地に響かせた。 ハイライトは参加者一同が大社に向かって踊り歩く総踊り。踊りの輪に観客も巻き込み、最高潮の熱気で夏の風物詩を締めくくった。 (富士宮支局・国本啓志
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自身の夢 特技交えプレゼン 「ビューティージャパン」静岡で予選
社会で活躍する魅力的な女性を発掘するコンテスト「ビューティージャパン」の静岡、山梨両県在住者を対象にした予選大会が5日、静岡市葵区の複合施設「アルティエ」で開かれた。事前選考を通過したファイナリスト33人がそれぞれ思い描く夢や未来について、特技などを交えた表現方法で発表した。 予選大会には20~54歳の約100人が応募し、面談で選ばれた33人が3分間のプレゼンテーションに臨んだ。これまでの経験を踏まえ、女性ならではの輝き方や自分らしく生きる大切さ、周囲への感謝などをテーマに映像や写真を使って語った。歌やダンスを披露する出場者もいた。 グランプリと準グランプリを受賞した計7人は11月に横浜市で
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御神火まつり(富士宮) みこし勇壮
富士宮市の盛夏を彩る炎の祭典「第43回富士山御神火まつり」が5日、富士山本宮浅間大社を中心とした市街地で開かれた。富士山頂で採火した御神火をともしたみこしが練り歩いた。 みこし8基が同大社で御神火の点火を受け、担ぎ手たちが威勢の良い声を上げながら市街地を進んだ。大社脇の神田川を遡上(そじょう)する「神田川昇り」が4年ぶりに復活し、最大の見せ場となった。1基ずつ順に入水して、川の流れに逆らって勇ましく進んだ。川沿いは臨場感を求める多くの観衆が埋め尽くした。担ぎ手が観衆に水を浴びせると、会場の一体感が一気に高まった。 中心街では6日に「宮おどり」が開催され、市民総出で夏の富士宮を盛り上げる。
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アーティスト10人 立体作品や抽象画 静岡でグループ展 静岡県内2ギャラリーが選出
静岡市葵区研屋町のギャラリー「ボタニカ・アートスペース」と富士宮市のRYUギャラリーが選出した県内アーティスト10人によるグループ展が5日、ボタニカで始まった。13日まで。 同展は、ボタニカの下山晶子代表が男性作家5人、RYUのオーナー山仲久美子さんが女性作家5人に依頼。福井揚さん(裾野市)が企画の代表を務めた。 抽象画やイラスト、怪獣の立体、流木のインスタレーションなどが並ぶ。福井さんと中安モモさん(静岡市駿河区)の怪獣、山下わかばさん(富士市)の動物の頭部を組み合わせた展示はユニークな連帯が見どころ。福井さんは「事前に打ち合わせを重ねたことで、それぞれの作品が個性を出しながら一体感が
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幼児や小中生 ピアノ演奏披露 沼津でコンクール
39回PTCピアノコンクール(実行委主催、丹沢楽器店共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が3日、沼津市の千本プラザで開かれた。 県東部を中心に幼児から中学生まで約50人が出場した。5部門に分かれて、ショパンやブルグミュラーの楽曲を情感豊かに奏でた。 各部門の結果は次の通り。 A部門(幼児) 金賞 金刺明日香(沼津市)銀賞 市瀬瑛茉(長泉町)銅賞 加藤壮真(裾野市)▽B部門(小学1、2年) 金賞 中山心結(富士宮市)銀賞 和藤沙奈(清水町)銅賞 望月陽葵(富士宮市)、吉川侑輝(裾野市)▽C部門(小学3、4年) 金賞 佐野妃崎(富士市)銀賞 池原舞(沼津市)銅賞 本間陽乃(裾野市)▽小学生部門(小学
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「富士講」教え 実践 神道扶桑教 40人が信仰登山
「富士講」の教えを説く宗教法人神道扶桑教が今夏、富士山を信仰登山した。登頂前日に山梨県富士吉田市の御師(おし)の家に宿泊し、8合目で神事を行うなどの教えを今も実践する。信仰の対象となった富士山は今年、世界文化遺産登録から10年。宍野史生管長は「形として残し、今後も伝え続けることが大切」と語る。 「六根清浄、六根清浄」。7月16日、同市上吉田にある御師の家「大国屋」に扶桑教の一行がかけ声とともに到着すると、女将らが丁重に出迎えた。今回は8~79歳の約40人が参加。都内を出発し、富士講の開祖である長谷川角行が修行した富士宮市の人穴富士講遺跡をお参りした後、山梨県内に入った。 江戸時代後期に最
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“世界一高い”「ガチャ」山頂に出現 富士宮市が今夏設置 登頂の記念、土産にも【富士山臨時支局】
富士山頂に今夏、標高が“世界一高い”カプセル玩具販売機「ガチャガチャ」がお目見えした。富士宮市公認の「宮ガチャ」で、富士山をあしらった特製キーホルダーが手に入る。多くの登山者が登頂の記念にと、中身を楽しみにガチャを回している。 市は開山日の7月10日から、山頂の山小屋「頂上富士館」の土産コーナーの一画にガチャガチャを設置した。カプセルは山小屋の物資用ブルドーザーに載せて逐次補充する。 1回500円で、キーホルダーは全100種類。表面は4種類で市公認キャラクター「さくやちゃん」と頂上富士館の「ぐうすけ」が「富士山の山頂に行ってきました」と証明してくれる。裏面は25
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世界遺産10周年 記念事業計画承認 富士宮の富士山会議
富士宮市世界遺産富士山のまち推進会議はこのほど、2023年度会合を市役所で開き、世界遺産登録10周年の節目となる本年度の事業計画を承認した。 10周年の記念に、11月に富士山世界遺産サミット(仮称)を開く。構成資産を有する山麓の市町が一堂に会する。富士山の日である2月23日は世界遺産コンサート(仮称)で節目を迎えた喜びを市民と分かち合う。 会合では構成資産・白糸ノ滝に隣接する「音止の滝」展望場整備事業の進捗(しんちょく)なども報告された。
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優良事業者、技術者を表彰 富士砂防事務所 被災地復旧など
富士宮市の国土交通省富士砂防事務所はこのほど、2023年度優良工事等表彰式を同事務所で開いた。2021年度に実施した工事や業務で優秀な成績を収めた施工業者と技術者をたたえた。 光永健男所長は「災害現場などで迅速かつ安全な工事をしていただいた」とたたえ、表彰状を手渡した。18日付の中部地方整備局長表彰の被表彰者も出席した。 被表彰事業者と技術者は次の通り。 優良工事施工者 白鳥建設、早野組中部支店▽優良工事技術者 小左大人(白鳥建設)川端裕弥(早野組中部支店)▽優良業務受注者 新日本設計▽優良業務技術者 本村直樹(新日本設計)▽関係協力会社 佐々木組、玉石重機、山崎建設、オサカベ▽関係協
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実りある 海外滞在に 「語学や文化学び 成長したい」 富士宮の中学生 NZへ
富士宮市の「世界にはばたく子どもたち育成事業」でニュージーランドに向かう市内在住の中学生30人がこのほど、市役所に集まり、市幹部らに抱負を語った。 14日から23日までの10日間、同国オークランド市近郊でホームステイする。現地の学校で交流しながら英語を学び、史跡見学などを通して同国の文化を体験する。 生徒たちは「日本とは違う生活を味わいたい」「友達をたくさんつくる」などと抱負を述べ、「英語に慣れて世界中と交流できる人になりたい」と将来の目標を披露した。「富士宮の良いところを広める」と意気込む生徒もいた。 須藤秀忠市長は「国際感覚に優れた人材が求められている中で英語を学べる絶好の機会。失敗を恐
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北山用水機能維持へ清掃 世界かんがい遺産候補 運営協会員ら汗 富士宮
富士宮市北山用水運営協力委員会は7月30日、北山、山宮の両水路で清掃活動を実施した。会員と地元住民ら約250人が、世界かんがい施設遺産候補に挙がっている北山用水の機能維持に汗を流した。参加者は全長7・8キロの水路に分散し、周辺に茂る草を刈った。水流に支障を来す恐れのある木も伐採した。 同用水は徳川家康の指示で設置されたとされる。芝川を水源に、農業や防火などの用途で住民に重用されてきた。11月にインドで開かれる国際かんがい排水委員会(ICID)の理事会で遺産登録の可否が決まる予定。 同会は清掃を年2回行って用水の景観を維持している。石川雅洋会長は「住民にとって大事な用水をこれからも有効活用でき
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花火 楽しく安全に 富士宮で教室
富士宮市宮原の児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「こぱんはうすさくら富士宮教室」でこのほど、小学生以下の16人が花火の安全な楽しみ方を学んだ。 同所に通う16人は手持ち花火を使って点火から消火までの手順を実践した。可燃物がないか周囲を見渡し、楽しんだ後の花火は水を張ったバケツに入れて火が消えたことを確認した。 講師に招かれた富士宮西消防署の職員は、直接着火せずろうそくなどを使うことや、大人と一緒に遊ぶよう伝えた。
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八幡商高生が近江商人に 夫婦都市・富士宮で「産物回し」 赤こんにゃくPR
富士宮市と夫婦(めおと)都市提携を結ぶ滋賀県近江八幡市の八幡商高の生徒がこのほど、富士宮市内で販売実習に取り組んだ。“近江商人の士官学校”ともいわれる歴史ある同校の約30人が、地元で仕入れてきた逸品をアピールした。 「天八商店」の法被を着た生徒は4班に分かれて市内を練り歩き、伝統の「産物回し」を実践した。市役所1階ロビーに特設販売会場を設け、近江八幡名産の赤こんにゃくをはじめ、周辺地域の名菓や調味料を並べた。生徒は来庁者や市職員に「近江の良い物を集めました」などと威勢良く呼びかけ、近江商人の「売り手良し、買い手良し、世間良し」の三方良しの精神を体現した。 商品の仕入れから販売までを一貫して体
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空手全国大会 斉さん(富士宮)V 5度目の挑戦実る
国際親善空手道選手権大会(国際空手道連盟極真会館主催)の50歳以上男子80キロ超級で優勝した富士宮市の斉孝明さん(50)はこのほど、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、喜びを語った。 大会は4月下旬に都内で開かれ、斉さんは5度目の挑戦で初優勝を飾った。決勝戦は相手と拮抗(きっこう)して延長戦にもつれ込んだものの、最後までほころびを見せず粘り勝った。 トーナメント戦を5試合勝ち抜いての栄冠に斉さんは「体中が痛かったけれど、優勝の喜びが吹き飛ばしてくれた」と笑顔で振り返った。 斉さんは4月に同市に引っ越してきたばかり。「連覇して市内の空手界に吉報を届ける」と次の目標を語った。
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レバンテフジ静岡 初の海外遠征 自転車の本場、欧州にアピール 伝統レース出場へ意気込み
富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」が、8月18日から20日にバルト3国で開かれる自転車の伝統レース「バルチックチェーンツアー」に出場する。世界で活躍できる選手の育成を目指すチームとして、結成4年目で初めての海外遠征。選手らは「チームに勢いをつける好機。本場のレースを体感してきたい」と意気込む。 自転車競技が盛んな欧州を中心に活動するプロチームや国の代表チームが、エストニア、ラトビア、リトアニアを舞台に3日間の日程で競う。ドイツなどの強豪国やアジア2チームを含む計23チームが出場する。ラトビアの代表チームが東京五輪の事前合宿を富士市で予定していた縁で招待された。 平地が多
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富士山5合目以下 麓歩きの勧め 富士宮市が初親子向けツアー「気軽に親しんで」
富士山で登山者が体調不良や負傷で救助される事案が相次ぐ中、5合目より下の自然と触れ合う軽めのトレッキングを推奨する取り組みが動き始めている。富士宮市は25日、親子向けの日帰りツアーを初開催し、小学生の親子らが麓に広がる大自然に触れた。世界文化遺産登録10周年の節目で注目が集まる今季に市担当者は「体力に自信のない人でも無理なく霊峰に親しめることを広めたい」と話す。 日帰りツアーではかつて多くの修験者が通ったとされる村山口登山道をたどった。こけが深くむして一面緑色の山道を進み、札打場(ふだうちば)や中宮八幡堂などを巡った。5合目より下を専門とするガイド岩崎仁さんの案内で植生に理解を深めた。
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中学生観光ガイド 浅間大社で堂々と 富士宮 研修の知識披露
富士宮市内の中学生18人が29、30の両日、同市の富士山本宮浅間大社でボランティアガイドを務めた。来訪者を境内の隅々まで案内し学んだ知識を披露した。 生徒たちは事前に市観光ボランティアの会から研修を受けた。同大社が全国に1300社余ある浅間神社の総本宮で、富士山の噴火を鎮めるための遥拝(ようはい)所が起源だと、堂々とした口調で解説した。 各所で立ち止まり、本殿は国内でも珍しい2階建ての「浅間造(せんげんづくり)」で国指定重要文化財に指定されていることなどを紹介。湧玉池では富士山の雪解け水が毎秒2・4キロリットル湧き年間通じて13度に保たれていると説明して来訪者の興味を引いた。富士根北中3年の
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取れたてアユ 「おいしいよ」 富士宮・稲子川で親子体験
富士宮市上稲子の稲子川で29日、市内外の親子がアユのつかみ取りを楽しみ、取れたてを味わった。 稲子川の一区画に芝川観光非出資漁業協同組合がアユを300匹放つと、親子が一斉に川に入った。足元をすり抜けるように泳ぐアユを待ち伏せるなどして捕まえた。 捕まえたアユは、隣接する新稲子川温泉ユー・トリオで塩焼きにした。柚野小1年の中村奏太君(7)は父親が捕まえたアユにかぶりつき「ほかほかでおいしい」と笑顔を見せた。
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琵琶湖の水 富士山頂へ 夫婦都市近江八幡(滋賀)の訪問団 富士宮到着
富士宮市と夫婦(めおと)都市提携を結ぶ滋賀県近江八幡市の「富士と琵琶湖を結ぶ会」が30日、富士宮市に到着した。4年ぶりに琵琶湖の水を富士山頂に届けるため、富士山本宮浅間大社で登山の安全を祈願した。 同会の約30人は富士登山と山麓周遊の二手に分かれた。登山班は同日8合目に宿泊し31日に山頂剣ケ峰で琵琶湖の水をささげる。 同大社では富士宮市の関係者が一行を出迎えて共に参拝し、登山班の出発を見送った。周遊班は富士宮市街地や朝霧地区を観光して市民と親睦を深める。 巨人だいだらぼっちが近江の土を掘り、琵琶湖と富士山をつくったという伝説にちなみ、両市は1968年に全国で初めて夫婦都市提携を結んだ。
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空襲の実態学ぶ 静岡市葵区で親子平和教室
戦争体験者の語りや絵本などを題材に児童が空襲や原爆の実態を学ぶ「夏休み平和教室」が29日、静岡市葵区の静岡平和資料センターで始まった。同センターを運営する静岡平和資料館をつくる会が、8月中旬まで全6回開催する。 この日は県内の小学生と保護者ら約10人が訪れ、1945年6月の静岡空襲で自宅を焼かれた池ケ谷春雄さん(89)と井上弘士さん(88)=いずれも同市=の体験談に耳を傾けた。 当時小学6年だった池ケ谷さんは「戦争が起きた時は皆ヨッシャーと感動した。ちょっと待てよという人はいなかった」と振り返り、「戦争を防ぐには、本当にそれでいいのかと立ち止まって考えることが大事」と言葉に力を込めた。
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映画音楽 聴衆を魅了 浜松 富士山静岡交響楽団が演奏会
浜松市中区のアクトシティ浜松で29日、「オーケストラで楽しむ映画音楽コンサート」(静岡県主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が開かれた。富士山静岡交響楽団が、人気アニメなどの映画音楽を演奏し、聴衆約500人を魅了した。 静岡県が進める「東アジア文化都市2023静岡県」の一環。同楽団は、古代中国を舞台にしたディズニーアニメ映画「ムーラン」の組曲や名作「風と共に去りぬ」の「タラのテーマ」を演奏し、美しいハーモニーや迫力のサウンドを響かせた。 コンサートは30日に富士宮市民文化会館で、9月30日には伊東市観光会館でも開かれる。当日券は4千円。問い合わせは同楽団<電054(203)6578>へ。
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バイカモ 古里の清流 涼やかな姿【しずおかに生きる植物 夏⑤】
三島駅の南に広がる楽寿園の森。富士山を誕生させた約1万年前の噴火はこの地まで溶岩を流した。溶岩の上に植物が芽生え、自然の森が誕生した。スダジイ、アラカシ、ヤブツバキ、アオキなど、おなじみの木々がつくる常緑樹の森である。 かつて低地を広く覆っていた常緑樹の森は切り開かれ、人間の生活域となって失われた。この自然の森を見ることは不可能に近い。幸い、楽寿園、三島大社の森などが、その面影を残している。 富士山の湧水は楽寿園内に小浜池を誕生させ、源兵衛川に注ぎ、御殿川、桜川などが街中を流れる。この温暖な地の清流に花咲くバイカモは、氷河期の遺存種と考えられている。 最終の氷河期(1万年前に終了)に寒
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気になる記事切り抜き 富士宮でスクラップ教室
富士宮市の新聞販売店3社(鈴木新聞店、中野新聞舗、ツタウェル)は29日、新聞スクラップ教室を同市神田川町の西公民館で開いた。市内の親子30人が、興味を持った分野の記事をノートにまとめた。参加者は同日付の本紙を開き、環境や茶、大谷翔平選手などをテーマに関連する記事を切り抜いた。ノートに記事を貼り付け、新しく分かった内容や自分の意見を書き込んだ。 富士山をテーマに掲げた富士根南小5年の中野琴音さん(11)は、5合目より下の下山ツアーや富士山切手の展示会の記事を抜粋し「私も挑戦してみたい」とまとめた。静岡新聞社読者プロモーション局の担当者は、新鮮な情報がいつも紙面に掲載されていて、毎日読むと新たな
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信金中央金庫に紺綬褒章を伝達 富士宮市
富士宮市の中小企業支援事業に1千万円を寄付して国から紺綬褒章を受けた信金中央金庫に対する褒章伝達式がこのほど、市役所で開かれ、須藤秀忠市長が同金庫の高木恵証静岡支店長に褒章を手渡した。 同金庫は2020年度、創立70周年記念事業の一環で企業版ふるさと納税として、同市の中小企業総合支援絵窓口「ビジネスコネクトふじのみや」に1千万円を寄付した。須藤市長は同窓口に中小企業診断士らを配置して2年間で約9千件の相談を受けたと報告し「専門的な課題も迅速に対応できる体制を整えられた」と謝意を述べた。 高木支店長は「中小企業はゼロゼロ融資の返済が本格化していて、本業支援がとても重要。地域の課題解決支援により
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富士山切手 10年分ずらり 富士宮市役所で展示 31日まで
富士山世界文化遺産登録10周年を記念して、富士宮市は31日まで、日本郵便から過去10年間で寄贈された富士山切手を市役所1階ロビーで展示している。 富士山が世界遺産に登録された2013年から寄贈を受けたフレーム14種類が並ぶ。ダイヤモンド富士のほか、茶畑や樹氷と霊峰の共演、構成資産の富士山本宮浅間大社などをあしらった切手に来庁者が見入っている。山頂の郵便局限定で販売された切手も展示している。 市富士山世界遺産課の担当者は「切手から10年の時の流れを感じてもらえたら」と話す。
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小さな歯車 大きな力に 造形作家・水越亘将さん(富士宮市)【表現者たち】
全長約40センチのタイが載った木製のオブジェ。大小13個の歯車が収まる装置のハンドルを回すと、カタコトと鳴る木の音に合わせてタイの口や尻尾、ひれなどがゆったりと動く。 木で作った海の生き物を滑らかに動かすのは造形作家の水越亘将[のぶまさ]さん(66)=富士宮市=。日本や西洋のからくり人形で一般的に使われるモーターや金属部品を使わず、木だけで完成させる独自の造形を「ウッドメカニカル」と名付けた。「目指しているのは機能性とデザインが融合したサイエンスアート」。思わず笑みがこぼれるタイのとぼけた表情など、遊び心をしのばせる。 同市で生まれ育った。22歳から市の生涯学習指導員としてクラフト講座を
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富士宮の鈴木さん 俳句大会で最高賞 浜松・井伊谷宮
和歌の達人だったとされる歌人宗良親王を祭る浜松市北区引佐町の井伊谷宮でこのほど、第31回井伊谷宮例祭奉納俳句大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。107人から事前投句290句が寄せられ、最高賞の宮司賞に鈴木紀子さん(富士宮市)の「鍵ひとつ減らす暮しや冷やつこ」が選ばれた。 選者7人が入賞作品を選び、各選者の1位の句を元にした俳句音楽を歌手三原ミユキさん、ギタリスト中村ヨシミツさんが披露した。
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育樹活動に汗 富士宮、日生社員ら
日本生命保険相互会社の社員を中心につくる「“ニッセイの森”友の会」と「ニッセイ緑の財団」はこのほど、富士宮市粟倉にあるニッセイ富士の森で育樹活動を実施した。木材として2053年の出荷を目指している。 本社と沼津支社の社員ら約150人が約2万3千平方メートルの山林に入った。10班に分かれて1時間ほど、伸びた枝を切り落として日当たりを良くし、鹿害対策の柵づくりに汗を流した。 富士の森は、同会などが国有林で森林育成に取り組む分収造林の第1号。1993年に植樹し、ヒノキ6800本とヤマザクラ150本を60年計画で育てている。ことしは植樹から30年の折り返しの年で、同財団の清水一朗理事長は「生育は極め
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患者を心から支えたい 高校生37人 看護師の仕事体験 富士宮市立病院
富士宮市立病院で27日、県看護協会と県ナースセンター主催の高校生一日ナース体験が開かれ、富士、富士宮両市の高校3年生37人が患者に寄り添う気持ちの大切さを現役看護師から学んだ。 生徒は2人ずつ看護師に付き、日頃の業務を見学した。看護師が検温などをしながら患者と積極的に会話する姿を見て、体調の変化を常に気にかける姿勢を吸収した。実際に患者の体を洗う仕事を手伝う経験も積んだ。 生徒たちは、患者が転ばないように周囲に気を配る看護師の姿に感心し「患者の心を考えられる看護師になれるように、勉強を頑張りたい」と決意を新たにした。 (富士宮支局・国本啓志郎)
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午後4時の時報 8月1日から市歌に 富士宮市
富士宮市は8月1日から、同報無線で流している午後4時の時報を市歌に変更する。 同市出身の歌手山崎陽子さんの歌声を収録し、1分間にまとめた。同市では正午と午後4時の時報に「富士の山」のメロディーを使用していた。正午は引き続き富士の山を放送する。 7月中は午後4時に不定期で試験放送を実施する。清正和広報課長は「市の良いところを歌詞に盛り込んでいる市歌を毎日流すことで誇れるものにしていきたい」と説明した。
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わんぱく相撲 全国へ 富士宮 小学生3人 上位目指す
6月のわんぱく相撲県大会浜松場所で好成績を収め全国大会の出場権をつかんだ富士宮市すもう倶楽部の小学生力士3人は27日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、上位進出を誓った。 県大会6年生の部女子で優勝した加藤朱音さん(富丘小6年)は、2年連続で全国8強に入っている実力者。最後のわんぱく相撲大会で4強以上を目指す。田村葵さん(富士見小5年)は県3位で初の全国切符を得た。粘り強い取組が武器だ。角隼斗君(富丘小4年)は県準優勝。2月の全国大会で準優勝していて、全国制覇に向けて気合が入る。 男子の大会は30日に両国国技館(東京)で、女子は9月24日に新潟県新発田市で開かれる。 3人は「全力で頑張る。応援よろ
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井伊谷宮例祭奉納俳句大会 最高賞に鈴木さん 富士宮
和歌の達人だったとされる歌人宗良親王を祭る浜松市北区引佐町の井伊谷宮でこのほど、第31回井伊谷宮例祭奉納俳句大会(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。107人から事前投句290句が寄せられ、最高賞の宮司賞に鈴木紀子さん(富士宮市)の「鍵ひとつ減らす暮しや冷やつこ」が選ばれた。 選者7人が入賞作品を選び、各選者の1位の句を元にした俳句音楽を歌手三原ミユキさん、ギタリスト中村ヨシミツさんが披露した。事前投句は大会当日に集めた俳句と合わせ、9月の例祭で奉納される。 その他の入賞者は次の通り。 崇敬会長賞 村上尚子(磐田市)▽崇敬会賞 同
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移動式の期日前投票所“堅調” 南伊豆町議選で5カ所 人手不足、高齢化で15年から開始
南伊豆町議選(定数11)は15人が立候補し、30日の投開票に向けて激しい選挙戦を繰り広げている。町選挙管理委員会はこれまでの選挙と同様に〝移動式〟の期日前投票所を開設。日ごとに時間を区切り、町内数カ所で期日前投票ができるようにした。2015年にスタートした取り組みで、小規模自治体ならではの人手不足や高齢化といった課題の解決を図る。 期日前投票が始まった26日午前9時。同町の石廊崎区事務所に設けられた投票所で、パート社員羽坂八重子さん(76)が一票を投じた。移動式の投票所が自宅近くに設けられるたび、利用しているという。「車が運転できないので、役場まで投票に行くのは大変。でも選挙権がある限りは
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静岡人インタビュー「この人」 プラネタリウム誕生100年の番組を制作 日向健さん(焼津市)
プラネタリウム誕生100年の今年、勤務するディスカバリーパーク焼津天文科学館で自主制作番組を手がけた。解説員として星や宇宙の魅力を伝える。富士宮市出身。43歳。 ―番組のコンセプトは。 「プラネタリウムは誕生から100年で大きく様変わりした。近年は、デジタル映像の進化でよりリアルな宇宙が再現可能になっている。そうした技術を使い、臨場感あふれる映像体験をテーマに据えた。プラネタリウムを訪れるのは人生で3度とも言われる。最初は親と、2度目は恋人と、3度目は自分の子どもと。その回数が増えるきっかけになればうれしい」 -内容は。 「現在投影中の『宇宙だいぼうけん!』は、米航空宇宙局(NASA
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アフガン現状学び平和の尊さを実感 富士宮北高生
富士宮市の富士宮北高でこのほど、アフガニスタンで支援活動をしているNPO法人「カレーズの会」(静岡市葵区)のレシャード・カレッド理事長による講演会が開かれ、全校生徒606人が平和な日常の尊さをかみしめた。 レシャード氏は、同国では妊産婦の死亡率が高いデータを示し、背景に栄養失調や薬が買えない貧困、診療所が少なく自宅で出産することによる合併症などの現状を紹介した。紛争前は水源が豊富で農業が盛んだったが、街は焼かれて生活が一変した悲惨さも訴えた。 高校生にできることとしてレシャード氏は「日本で当たり前な生活がままならない国がある。今を無駄にしないで」と、世界情勢に関心を持って社会に貢献する意識を
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清掃活動に注力 事業計画を承認 富士宮川づくり協 総会
富士宮市の「世界遺産に相応(ふさわ)しい美しい川づくり協議会」はこのほど、2023年度総会を同市民文化会館で開き、河川の清掃活動に引き続き注力する本年度事業計画を承認した。 事業計画には、市民と協力して河川のパトロールをするほか、協議会員の情報交換の活発化や先進地域の事例を学ぶことも盛り込んだ。 新会長に選出された境野勝美さんは「富士宮は世界遺産登録10周年を迎えた富士山の恵を受ける日本有数の湧水地。ごみのない川づくりを続けよう」とあいさつした。
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富士山世界遺産10周年展 構成資産の出土品紹介 富士宮
富士宮市民文化会館内の市立郷土資料館で10月15日まで、富士山世界文化遺産登録10周年の記念展「構成資産整備のあゆみ」が開かれている。市内にある六つの構成資産を整備するにあたって行った発掘調査の出土品などを展示している。 各構成資産の整備事業をパネルで解説している。富士山本宮浅間大社周辺の神田川ふれあい広場を整備した際に見つかった茶わんや、村山浅間神社境内にあった大日堂の改修で解体時に採集したくぎなどが並ぶ。復元時の参考にした古文書も紹介している。 7月29日は市学芸員が午前午後1回ずつ展示を解説する。担当者は「整備された場所の下に遺跡があることを知ってほしい」と話した。
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市に10万円寄付 明社協富士宮
明るい社会づくり運動県連合会富士宮地区協議会は24日、富士宮市に家庭教育支援事業費として現金10万円を寄付した。 同協議会による寄付は14年目で、市の幼・小・中家庭教育学級リーダー講座の開催費などに充てられている。 秋鹿博会長ら役員が市役所を訪ね、池谷真徳教育長に目録を手渡した。池谷教育長は「教育は学校と家庭、地域がバランスを取り合うことが大事。大切に使わせていただく」と謝意を述べた。
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バド、自転車、チア 星陵高生全国大会健闘誓う 富士宮市長訪問
3競技で全国大会を控える富士宮市の星陵高生22人は25日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、「力を出し切る」と健闘を誓った。 バドミントン部8人と自転車競技部4人は県大会や東海大会を勝ち抜いて全国高校総体(インターハイ)の出場権を得た。チアリーダー部10人は全国高校ダンスドリル選手権の東海地区予選を1位通過し、28日に都内で開幕する本戦の切符をつかんだ。 バドミントン部の下田彩葉部長は「今までの練習を信じてベストを尽くす」と言葉に力を込め、自転車競技部の佐藤颯副部長は「悔いが残らないようにしたい」と話した。チアリーダー部の相模美空部長は「残りの練習を大事にしたい」と意気込んだ。 須藤市長は「
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男女共同参画の実施状況を確認 富士宮市審議会
富士宮市男女共同参画審議会はこのほど、本年度初会合を市役所で開き、第3次男女共同参画プランの実施状況を確認した。 同プランでは2025年度末までに七つの基本的施策を実施して性別にとらわれない社会づくりを目指す。事務局の説明によると4月1日時点で、市が選出する委員会などの女性委員の割合は29・9%で25年度末までの目標値30%に迫った。一方で、防災訓練の参加者のうち女性は35%で目標値の45%までは道半ばであることも報告された。
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富士宮の藤田さん 手縫い雑巾5000枚寄贈 「小さな親切」運動実行章
「小さな親切」運動県本部はこのほど、手縫いの雑巾を保育園や高齢者施設に寄贈している富士宮市の藤田志め子さん(76)に実行章を贈った。 藤田さんは認知症予防の一環として針を手に取った。保育施設などに雑巾を贈ることを目標に据え、家事の合間に縫い進めた。2019年から市を通じて届けた雑巾の数は5千枚に迫る。 贈呈式が同市の静岡銀行富士宮北支店で開かれ、同本部富士宮北地区支部長の前嶋博美支店長が藤田さんに実行章を手渡した。藤田さんは「雑巾を使ってくれる人がいるから頑張れる」と話し、体力が続く限り縫い続ける決意を新たにした。
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“夫婦市”児童 富士宮―近江八幡 親睦深める 訪問団と宿泊交流
夫婦(めおと)都市提携を結ぶ富士宮市と滋賀県近江八幡市の児童交歓会が24日、富士宮市で始まった。両市の代表児童計44人は26日まで2泊3日を共に過ごし、富士山トレッキングなどを通して親睦を深める。 富士宮市内21校の代表児童と関係者が県立朝霧野外活動センターで近江八幡市の訪問団を出迎えた。「ようこそ」との横断幕を掲げ、バスから降りてくる一行を歓迎した。猪之頭小児童による地域伝統の「陣馬の滝太鼓」の勇壮な音で交流開始を祝った。 初日はオリエンテーリングで打ち解け、世界遺産登録10周年を迎えた富士山について一緒に学んだ。25日は富士山5合目周辺を散策するほか、琵琶湖からくんできた水を霊峰に注ぐ。
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富士宮建設業協同組合、市に50万円寄付 設立50年を記念
富士宮建設業協同組合はこのほど、組合設立50周年を記念して富士宮市に50万円を寄付した。 同組合の河原崎利光理事長ら役員が市役所を訪ね、須藤秀忠市長に目録を手渡した=写真=。市は寄付金を道路整備などの地方創生事業に充てる。 河原崎理事長は「これからも富士宮市に協力していきたい」と述べ、須藤市長は「市民生活に欠かせない社会インフラに関する公共事業に日頃から携わってくれている。今後もお力添えを」と謝意を示した。
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メマツヨイグサ 変わりゆく帰化植物の風景【しずおかに生きる植物 夏④】
「富士には、月見草がよく似合う」 太宰治の短編小説「富嶽百景」の一節は良い。俗な富士に目を向けることなく、月見草と対峙[たいじ]する太宰の姿が目に浮かぶ。だがやがて太宰は非凡なる富士に魅せられていく。彼が見た月見草は、外来種オオマツヨイグサと考えられている。 富士の広大な裾野にはススキの草原が広がる。冬に野焼きが行われ、焼き開かれた春の野に地をはうようにスミレ、キジムシロ、ミツバツチグリ、ヒメハギなどが咲く。夏になると、ススキは背を伸ばし、ススキの背に負けじと大型の多年草が花開く。シシウド、ヒオウギ、ノハナショウブ、オオバギボウシ、ハンゴンソウ、コオニユリ、ユウスゲ、オオマツヨイグサと多
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食品ロス削減 親子 意義学ぶ 富士宮で講座
富士宮人づくりの会は22日、本年度2回目の講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を富士宮市役所で開いた。市内の親子ら約20人が東京農業大の入江満美准教授(生物環境調節学)から食品ロス削減の重要性を学んだ。 入江准教授は、食糧を生産して消費または廃棄されるまでに排出される温室効果ガスが、世界全体の排出量の34%を占めるデータを紹介した。世界中の食糧の3分の1が捨てられていて、廃棄分を半減させることができれば世界全体の温室効果ガス排出量を5・5%減らせる計算を示した。 地中の生物が温暖化の影響を受けて作物の生育に関わる窒素や炭素のバランスを調整する機能が崩れる可能性も指摘し「土の中に多様な生き物が暮ら
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豊かな地域 カードゲームで模索 富士宮市職員 限りある予算で選択 SDGSセミナー
富士宮市職員を対象にしたSDGs(持続可能な開発目標)啓発セミナーが20日、市役所で開かれ、市職員24人がカードゲームを通して富士宮を豊かにする事業に想像を膨らませた。 参加者は行政職員と市民の立場に分かれ、人口減少や環境保全、経済活性化などの指標の向上を目指した。限られた予算の中から可能な事業のカード選びに知恵を出し合い、資金や人材のカードの交換を繰り返した。人口増を狙い選んだ事業が暮らしの満足度向上に作用するなど、思惑と違った展開が見られた。 市民交流課女性が輝くまちづくり推進室の古川恵さん(31)は「市民生活にもたらす影響を今まで以上に想像しながら、さまざまなことに挑戦していきたい」と
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先生の残業代 どうあるべき?有識者インタビュー①【賛否万論】
公立学校教員の給与制度を見直す議論が国レベルで進んでいます。教職は厳格な時間管理が難しいとして、教職員給与特別措置法(給特法)は月給の4%をあらかじめ上乗せして支給する代わりに、残業代を支払わないとしています。教職調整額と呼ばれるこの特殊な規定は近年、学校現場の多忙化により実態に合わなくなりました。待遇の適正な改善は当然の方向性ですが、長時間労働が是正されることも肝要です。“先生”の残業代はどうあるべきか-。県教職員組合の赤池浩章中央執行委員長(58)に見解を聞きました。(社会部・河村英之) 調整額増と働き方改革〝両輪〟 県教職員組合中央執行委員長 赤池浩章さん
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富士宮・富丘小 渡井君、後藤君ペア 全国Vへ「力合わせる」 ソフトテニス
8月3日に神戸市で開幕する全日本小学生ソフトテニス選手権大会の男子ダブルス個人戦に出場する富士宮ソフトテニススポーツ少年団所属の渡井新太君(富丘小6)と後藤瑛士朗君(同)のペアが20日、富士宮市役所に須藤秀忠市長を訪ね、力を合わせて優勝を目指すと意気込みを語った。 同ペアは5月に行われた県の1次予選で16強止まりだったものの、上位チームで争う2次予選で3位に巻き返して出場権をつかんだ。後衛の渡井君が相手の鋭い攻撃に粘り、前衛の後藤君が隙を突く2人の連携がかみ合った。 2人は週4回ほどの練習のほか、通学時などに話し合って絆を強めてきたという。後藤君は「どんなプレーをしようかいつも伝え合って
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「楽天ステイ」熱海に24日開業 静岡県内進出は2施設目
楽天グループが展開する宿泊施設ブランド「楽天ステイ」のホテル、「楽天ステイ熱海」が24日、熱海市和田浜南町にオープンする。同ブランドの静岡県内進出は富士宮市に続き2施設目。熱海名物の海上花火大会を目の前で見物できる好立地で、家族層をはじめ若者、女性など幅広い客層の獲得を目指す。 地上9階、地下1階。延べ床面積は約2800平方メートル。客室数は32で定員2~6人。全室オーシャンビューで、出張シェフサービスを利用できるスイートルームやペットと泊まれる部屋がある。日本語、英語、中国語、韓国語対応のタブレット端末で無人チェックインが可能。宿泊料金は平日素泊まりで1部屋あたり2万円から。 楽天ステ
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避難計画改定後 初の訓練 富士山噴火想定で下山指示
静岡県や周辺市町、山小屋関係者は19日、富士山の噴火を想定した火山防災情報伝達訓練を富士宮市の富士宮口5、6合目付近などで行った。コロナ禍や天候の影響などで実動訓練は2年ぶり。今年3月の富士山火山避難基本計画改定後では初めて。新たな計画にのっとり、気象庁が噴火警戒レベル2に相当する「火山の状況に関する解説情報(臨時)」を発表したとして、模擬登山者らに下山指示を伝達した。 新計画では一般住民の避難と重ならないよう、臨時の火山情報が発表された時点で周辺首長が下山指示を発令し、噴火警戒レベル3(入山規制)のうちに登山者の下山を完了させなければならない。 訓練は周辺市町や山小屋関係者など30組織
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伊藤若冲の作品 西陣織で緻密に 富士宮で展示
江戸時代の画家伊藤若冲の作品を西陣織で再現した「西陣美術織 伊藤若冲展」が19日、富士宮市民文化会館で始まった。23日まで。 細密な描写と鮮やかな色使いが特徴的な若冲の作品約50点を、12色の絹糸で再現した。松の木から太陽を望むニワトリの堂々とした姿を描いた「旭日雄鶏図」は、縦約4千本、横約2万本の絹糸が使われている。 会場では作品をルーペを使って見ることができ、来場者は高度な職人技に見入っている。 展示会は京都市の織物関係者らが西陣織の魅力を広めようと全国で開いている。
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災害時の相互応援 協定締結し再確認 富士宮市と南部町
富士宮市と山梨県南部町はこのほど、災害時における相互応援に関する協定を締結した。物資提供や人員派遣の関係を明文化し、隣接する自治体としての協力関係を再確認した。 両市町は地震や風雪水害以外にも富士山の噴火により住民の避難が必要になる事態が予測される。一方の市町域で被害が発生した場合、協定により、食糧や飲料水を提供する。必要に応じて職員も派遣し復旧活動を手伝う。応援要請を待たずに自主的に支援をすることも盛り込んだ。 市役所で締結式が開かれ、須藤秀忠市長と佐野和広町長が協定書を交わし、握手をして長年の友好関係を示した。
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静岡・さんかく山 レンタル品充実、サウナも【キャンプ場だより】
静岡市の市街地から車で約20分、山の中でありながら、気軽に来ていただける場所にあります。初心者でも安心してキャンプを楽しめるように、レンタル品を充実させています。テント、たき火台、薪、炭など必要な物を用意し、キャンプ用品を持たない方もここでキャンプを始めることができます。 場内の5サイトのうち、特に人気があるのは犬とキャンプができる「ドッグランサイト」と、森の中のキャンプを体感できる「しんりんサイト」。昨年の夏からはバレルサウナを導入し、サウナを楽しみに来るお客さまも増えてきました。 また、家族連れが多いのも特徴で、子ども向けのワークショップを開いています。バードコールや風鈴などの
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毛無山(富士宮市、山梨県身延町) 金採掘でにぎわった登山道【山ある記】
毛無山(1964メートル)は富士山の西、山梨県境の天子山地の最高峰で、日本二百名山、山梨百名山に指定されている。武田信玄の時代には金の採掘でにぎわった麓からの登山道がある。 最近有名になったふもとっぱらキャンプ場の先、山の南麓を半周するように東海自然歩道が整備されている。この場所と西のA沢貯水池付近に立派なトイレがある。ここから左折すると西端に駐車場がある。 登山道に入ると、神社と金鉱石を砕いた機械の残骸が見られる。道は枯れ沢を渡り、尾根道と沢道に分かれるが、金山沢の道は崩落した部分もあり危険で、尾根道を登るべき。不動の滝を見て中間地点には遭難事故発生時に備えたヘリコプターのつり上げ場
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ゼロカーボン推進 富士宮市に証明書 県LPガス協地区会
静岡県LPガス協会富士宮地区会はこのほど、「カーボンニュートラルLPGパートナー証明書」を富士宮市に贈った。官民一体となって同LPGを普及させ、市民や事業者への浸透を目指す狙い。 同LPGは、調達から消費までの過程で発生する二酸化炭素(CO2)排出量を植林支援などによるCO2吸収量で相殺する仕組み。同市は4月から市立保育園12園と児童発達支援センター「あすなろ園」で同LPGを導入した。 同協会の会員らが市役所を訪ね、渡辺幸伸副地区長が証明書を須藤秀忠市長に手渡した。御宿冬樹地区長は「同LPGを全国に普及するために富士宮市がトップランナーになってほしい」と述べ、須藤市長は「ゼロカーボンの取り組
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⚾星陵猛攻、5点追い付く 藤枝西敗れる 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(焼津第2試合) 星陵 2010100053―12 0010701001―10(延長10回タイブレーク) 藤枝西 ▽本塁打 佐々木(星) ▽三塁打 石川(星)▽二塁打 稲葉(星)後藤(藤) ▽試合時間 3時間43分 【評】九回に5点差を追い付いた星陵が延長十回に3点を挙げ、3時間43分にわたる戦いを勝ち抜いた。 星陵は九回、佐々木の本塁打や井口、稲葉、鈴木の単打など打者一巡の猛攻で同点にすると、延長十回には稲葉の二塁打が飛び出し相手を突き放した。 藤枝西は五回に打者一巡の攻撃で大量7点を獲得したが、及ばなかった。 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/
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⚾藤枝北、完封リレー 富岳館退ける 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(富士第2試合) 藤枝北 300010000―4 000000000―0 富岳館 ▽二塁打 荒波(藤)丹羽(富) ▽試合時間 2時間12分 【評】藤枝北が3投手の細かな継投で富岳館を無失点で退けた。 藤枝北の先発青木はカットボールを軸にカーブを織り交ぜ、リリーフを含む計5回で凡打の山を築いた。2番手増田は早いカウントから打たせて取り、八、九回は花村が全球種を低めに集めて相手打線の反撃を止めた。 富岳館は初回の3失点が響いた。 ▶高校野球しずおか 特設ページ イニング速報/日程・結果/トーナメント表/関連記事
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俳優工藤夕貴さん 川勝静岡知事に日本酒贈呈 自然農法の米使用
富士宮市で農業に取り組む俳優工藤夕貴さん(52)がこのほど、無農薬の自然農法で栽培している米を原料にした日本酒「純米吟然酒 賜(ギフト)」を川勝平太知事に贈呈した。 2006年に同市へ移住して農業を始め、09年から地元の富士錦酒造と日本酒造りを続けている。賜は吟醸酒のような雑味の少ない味わいに仕上げ、豊かな香りとほんのりした甘口が特徴。冷やで飲むのがおすすめという。 同社の清信一社長(59)と県庁を訪れ、「自然農法で育てた米の酒はないと思う。外国の方にも飲んでもらいたい」と語った。 工藤さんが同市で営業するカフェレストランなどで販売している。500ミリリットル3972円(税込み)。
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御神火まつり 桟敷席が復活 富士宮市が前売り
8月5日に富士宮市で開催される盛夏の祭典「富士山御神火まつり」で4年ぶりに桟敷席が設けられる。水しぶきを浴びるほどにみこしに近い水かぶり席などの座席券を同月2日まで、市役所で販売している。 まつりでは富士山頂で採火した御神火をともしたみこし8基が市街地を練り歩く。桟敷席は富士山本宮浅間大社脇の神田川に設けられ、最終盤の見どころ「神田川昇り」でみこしが神田川を勢いよく遡上(そじょう)する様子が間近で見られる。 座席は1席2千円。場所は先着順に選べ、水かぶり席は人気が高い。2日まで市役所4階の観光課窓口で販売する。当日は午後4時半から祭典本部で購入できる。問い合わせは同課<電0544(22)11
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住田康広さん(藤枝市) 1等5席 全国手もみ茶品評会
全国手もみ茶品評会が12日、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは住田康広さん(藤枝市)が1等5席に入賞した。住田すみ江さん(同)が1等6席、大塚孝展さん(掛川市)が1等7席で続いた。県内の69点を含む114点が全国から寄せられ、県職員ら専門家が外観や水色、香気などを点数化して順位を決めた。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)勝又匠(富士市)荻野和也(同)勝又正登(同)住田恵朗(藤枝市) 【3等】下田光子(藤枝市)杉本昭雄(同)鈴木主馬(同)杉山弘子(富士宮市)岡本津多恵(藤枝市)大高真也(静岡市駿河区)松本貞子(川根本町)渥美和彦(浜松市浜北区)平柳彰彦
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50%プレミアム券 8月9日販売へ 富士宮市、第4弾
富士宮市は11日、市独自の50%プレミアム付き商品券第4弾「元気わく湧くーポンWonder4(ワンダフォー)」を8月9日から販売すると発表した。年内を使用期限とし、市内の消費拡大を図る。 新型コロナウイルスまん延による消費の低下や物価高騰の対策として4年連続で実施する。千円券15枚つづり(1万5千円相当)を1万円で販売する。加盟全店共通券5枚と中小事業者専用券10枚の2種類を提供する。1世帯1セットまでとして5万セット用意した。 市は同商品券による経済波及効果を約11億円と試算する。国からの地方創生臨時交付金で賄っていたプレミアム分に対して、今回初めて一部に市独自の財源を充てる。須藤秀忠
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衆院静岡4区支部長 維新が正式発表
日本維新の会は12日、衆院静岡4区支部長の中村憲一氏(49)=富士宮市=を解任したと正式に発表した。6日付。 藤田文武幹事長は国会内で開いた記者会見で「統一地方選を含めた党への貢献が不十分だった」と理由を述べた。県総支部から党員の獲得など活動量の不足に関する意見書が提出されていたことも明かし、支部長を選考し直すと説明した。 中村氏は2020年11月から支部長を務め、21年10月の衆院選で落選した。
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高梨選手(レバンテフジ静岡)を支援 明治安田生命 富士市
明治安田生命はこのほど、「地元アスリート応援プログラム」として富士市のプロサイクリングチーム「レバンテフジ静岡」の高梨万里王選手(21)=富士宮市=を支援することを発表し、同市のチーム事務所で支援金目録贈呈式を開いた。 世界を舞台にした活躍を目指す若手選手を同社が地域社会と連携して応援する制度。本年度は全国で76人が対象になる。資金面で活動を支援すると共に、イベントや祭りなどで高梨選手のレース結果や取り組みを報告するなどPR活動を手伝う。 高梨選手は6月に開かれた全日本選手権23歳以下のカテゴリーで11位になるなど躍進が注目されている。贈呈式で同社沼津支社の松尾洋支社長らの激励を受け「プ
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設立40年 節目祝う 県女性防火クラブ連絡協
静岡県女性防火クラブ連絡協議会はこのほど、設立40周年記念式典を富士宮市内で開き、県内5クラブの会員や消防関係者らが節目を祝った。 地域の防火啓発に対する尽力をたたえ、知事感謝状が同協議会に贈られた。鈴木政子会長が森本哲生県危機管理部長兼危機管理監代理から感謝状を受けた。 鈴木会長は40年間を火災防止に向けて啓発活動に努めたと振り返り「今後も一層、家庭と地域の防火意識醸成に取り組もう」と会員に呼びかけた。
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海外協力隊員の奮闘 写真で紹介 28日まで富士宮
本県にゆかりのある国際協力機構(JICA)海外協力隊員の活動写真展が28日まで、富士宮市総合福祉会館で開かれている。隊員たちが赴任地の人々と共に汗を流した記録を紹介している。 トルコでの食糧生産支援やカンボジアのボーイスカウトの指導など、隊員それぞれの活動の様子が分かる写真が並ぶ。アフリカの子どもたちと一緒に笑顔で収まった写真からは、隊員が地域コミュニティーと良好な関係を築いたことが伝わってくる。 赴任地のメディアに出演した隊員の記事なども展示している。
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シーズン本番へ安全祈願 静岡県側3ルート開通、富士宮で開山式
富士山の本県側登山道3ルートが10日、山頂まで開通し、山麓各地で開山式などが行われた。関係者が世界遺産登録10周年の夏山シーズン到来を祝い、事故のない夏にしようと安全祈願した。 富士宮市の富士山本宮浅間大社では登山バスの出迎えやパレード、開山祭などを行った。大鳥居の前で地元関係者が登山客を拍手で迎えた。市観光協会の石田寛二副会長は「万全の体調や装備で登山して」と呼びかけた。地元の旅館などでつくる組合の有志が、参道を大金剛杖を担いでパレードし本殿に向かった。 同市の村山浅間神社では、山伏や富士根北中生が水ごり場で冷水に打たれ心身を清めた。村山口登山道で開いたお山開き式では、須藤秀忠市長が「
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北条、武田、今川 戦国時代の激突解説 富士宮で講演会
富士宮市はこのほど、戦国時代の河東地域を題材にした講演会を市民文化会館で開いた。市史編さん委員の山田邦明愛知大文学部教授(日本中世史)が北条、武田、今川の3家の戦いについて歴史をひもといた。 駿河国の富士川以東が「河東」と呼ばれ、3家が地域の覇権を争ったとされる。山田教授は戦いの契機について、今川義元が武田信虎の娘と結婚して同盟を結び、北条氏綱がこれに反発して駿河に攻め入ったと解説した。 桶狭間の合戦で今川義元が討ち死にしたことで今川家が衰え始め、武田信玄が攻め入ってきたことなども紹介した。 講演会は市立郷土資料館の企画展に合わせて開催した。
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ミス富士山コンテスト グランプリに富士宮出身田島さん
富士宮市をPRする「ミス富士山」を決めるコンテストの決勝審査が10日、同市の富士山本宮浅間大社で開かれた。第34代ミス富士山グランプリに立命館大4年の田島かのんさん(21)=同市出身=が輝き、ミス富士山には上智大3年の稲葉稔音さん(20)=同=が選ばれた。 田島さんは審査で「大学でメディアでの富士宮やきそばの取り上げられ方を研究している」と話し、同市が誇るグルメへの愛をアピールした。グランプリには「生まれ育った大好きな街の観光大使になれてうれしい」と喜んだ。 稲葉さんは、勉強中というスペイン語の自己紹介で会場を沸かせた。「国内外に富士宮の良さを発信したい」と意気込んだ。 2人は1年間、
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富士登山「安全第一に」 山麓の宿泊施設が啓発 静岡県側10日山開き
富士山の静岡県側3登山ルートの全面開通(10日)が間近に迫り、富士宮市内には9日午後、国内外の登山客が続々と集まった。今季の富士山は混雑が予想され、市内の宿泊施設などでスタッフが登山予定者に安全と健康の確保を呼びかけている。 同市の富嶽温泉花の湯ではチェックイン開始の午後4時以降、大きなリュックを携えた宿泊客の姿が増え始めた。フロントスタッフは入館手続きの最後にチラシを示し、「登山中とても混雑するかもしれないので注意を」と無理のない計画的な登山を促した。 弾丸登山への注意も訴える。花の湯には例年、深夜に来て入浴と小休止した後に未明から富士山に向かう客が一定数いるといい、古市大三支配人は「
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富士宮で9日までフェス 世界遺産10周年記念 富士山麓のまち 魅力再発見
富士宮市は富士山の世界遺産登録10周年を記念して8日、「富士宮にときめくフェス」を同市のイオンモール富士宮で始めた。9日まで、富士山にちなんだ多彩な催しを展開している。 市内の構成資産を散策している気分が味わえるVR(仮想現実)動画の紹介コーナーを店内の一画に設置したほか、市公認のカプセル玩具「宮ガチャ」で市内の戦国武将がテーマの景品を出している。紙粘土で富士山を作る体験では、宝永山を形作るなど地元ならではのこだわりが詰まった作品ができあがった。 市イメージキャラクター「さくやちゃん」のイラストコンテストの表彰式も開かれた。信仰の対象として登山する富士講の装束をまとった受賞作品など4種を
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中村支部長を解任 維新、衆院静岡4区
日本維新の会は7日までに、次期衆院選静岡4区立候補予定者となる4区支部長の中村憲一氏(49)=富士宮市=の支部長職を解任した。6日付。複数の関係者への取材で分かった。 中村氏は取材で解任されたことを認め、「今後の政治活動は白紙」と述べた。関係者によると、同党は中村氏の支部長としての活動量が少ないことを問題視し、党勢拡大には支部長の差し替えが必要と判断したとみられる。後任の支部長選任作業を速やかに進める。 中村氏は2020年11月から維新4区支部長を務め、21年10月の衆院選で落選した。15年4月から21年7月まで富士宮市議を務めた。
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少年野球「全国制覇へ」 富士根南エコーズ 富士宮市長に意気込み
28日に和歌山県で開幕する第28回高野山旗全国学童軟式野球大会に出場する富士宮市の「富士根南エコーズ」は5日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、全国制覇を誓った。 エコーズは5月下旬の高円宮賜杯県予選で準優勝し、高野山旗大会に出場権を得た。準決勝では二回までに8点差をつけられるも、長打力が自慢の打線が奮起し3点本塁打などで9点を取り返して逆転勝利した。 初戦は29日に佐賀県代表と対戦する。ナインは積極的な打撃や堅い守備など、それぞれの持ち味と意気込みを語った。小野颯斗主将(富士根南小6)は「憧れの全国の舞台ですごい選手と戦えるのが楽しみ」と笑顔を見せた。須藤市長は「家族に感謝の気持ちを忘れず精
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3月個人破産169件 静岡県内 前年比32件増
静岡商工データがまとめた3月の静岡県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比32件増の169件だった。150件を超えたのは18カ月ぶり。 地区別は東部が16件増の69件、中部が1件減の48件、西部が17件増の52件。市郡別は浜松市37件、静岡市30件、富士市と富士宮市が各12件だった。 同社は「エネルギー、食料などの価格高騰の影響が表面化し始めたとも考えられる。先行きに注視が必要」と指摘する。
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御殿場市富士山基金に28万円寄付 ネッツトヨタ静岡
ネッツトヨタ静岡(沼津市、梨本幸博社長)はこのほど、御殿場市富士山基金に28万円を寄付した。 同社は緑化推進や富士山保全を目的に2002年から静岡県グリーンバンク(旧県緑化推進協議会)に、15年からは活動の輪を広げて同市と富士宮市にも寄付を行っている。同基金は富士山の自然環境の維持保全、学術文化の振興などの資金として活用されている。 同社の弘中貴幸取締役らが御殿場市役所に勝又正美市長を訪ね、目録を手渡した。勝又市長からは感謝状が贈られた。
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アニメ話題に会話弾む 富士宮・星陵中高生と上海の訪問団 再会誓う生徒も
富士宮市の星陵中・高の生徒26人は6日、中国上海市の生徒21人を同校に招き、互いの文化や流行を紹介し合って親睦を深めた。 生徒たちは5人ほどのグループに分かれて両国の文化を紹介し合った。訪日団の生徒は日本語を勉強中といい、星陵の生徒はやさしい言葉を選んで会話し初対面の距離を縮めた。上海市でも放送されている日本のアニメが多くのグループで話題になり、お気に入りの場面を語り合うなど盛り上がった。 校内を散策して学校生活の違いを探した。訪日団の陳厳弘君(16)は野球部の写真を見て「(日本で盛んな)野球を一度体験してみたい」と話し、陸微さん(14)は「日本の学校に留学したい」と目を輝かせた。 別
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富士宮盛り土 罰金判決 地裁支部、静岡県条例を初適用
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとして、県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の判決公判で静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は5日、求刑通り罰金100万円を言い渡した。2021年7月に熱海市で発生した大規模土石流を受けて昨年7月に施行された同条例の違反判決は初めて。 西沢裁判官は判決理由で、造成した土砂について「軽視できない量」と指摘した。過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出していたことや、行政からの指導を受けても盛り土を継続したことについても「危険で悪質なもの」と非難した。 判決によると、被告は昨年7月2日ごろから同21日ごろまでの間、知事
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郷土史博物館構想 必要性強く訴える 富士宮市長
須藤市長は5日の一般質問で、長年議論が続いている仮称・郷土史博物館構想は「施設が必要」との立場を改めて示した。賛否を巡っては市民の意見を受け止める姿勢を改めて強調した。近藤氏の質問に答えた。 須藤市長は昨年市内13カ所で実施した説明会で構想を進めるべきとの声が聞かれたと述べ、大半の市民が反対しているという近藤氏の指摘を否定した。その上で「文化財を後世に残していく保管施設の必要性を強く訴える」とした。
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富士宮市 市民文化会館 改修費増 資材など高騰 2~3割見込む
富士宮市議会6月定例会は5日、一般質問を行い、市は市民文化会館のリニューアル工事費用が昨秋の概算から2~3割上昇する見込みを明らかにした。佐野寿夫(公明会)への答弁。 市は現在、工事実施設計を作成している段階。概算では35億~40億円としていたが、建築資材や工賃の高騰を受け、改修工事をする設備を取捨選択して費用の膨張を抑える方針。今秋までに設計内容を固める日程に変更はないという。 市民文化会館は耐震診断で耐震性が劣るとの結果から、長寿命化と施設更新を合わせて計画している。大ホール座席の更新や、屋根の改修などを予定していて、2024年に休館して工事した上で26年に再開する見通し。 このほか臼井
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富士宮YEGが盲導犬育成に寄付 富士山記念祭で募金
富士宮商工会議所青年部(YEG)はこのほど、富士宮市人穴の日本盲導犬総合センター「富士ハーネス」に2万923円を寄付した。同YEGは6月に市内で富士山世界遺産10周年記念祭を市と共催で開き、会場で寄付金を募った。多くの来場者から善意が寄せられたという。 石田寛之会長らが富士ハーネスを訪ね、佐野智浩センター長に目録を手渡した。佐野センター長は「盲導犬に関する啓発を継続的に取り組めるよう努力していく」と述べた。
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富士山の絶景スポット紹介 協会、パンフレット改訂
日本富士山協会はこのほど、富士山を望む絶景スポットを紹介するパンフレットの改訂版を製作した。2017年発行の初版は、同協会が手がけた十数種類の刊行物で「一番人気」。世界遺産登録10周年に合わせて再発行した。 ダイヤモンド富士の名所として知られる田貫湖(富士宮市)や御殿場市街地と霊峰を一望できる富士松天望台など静岡、山梨両県13市町村の50カ所を写真付きで紹介。一部のスポットにはドローン映像を視聴できるQRコードを付けた。 各地の観光案内所や道の駅などで配布している。
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⚾星陵【高校野球チーム紹介2023夏】
投打ともにこれまでで一番良い状態に仕上がっている。多彩な投手陣を中心に守備からリズムをつくり、小技を絡めて1点ずつ取る。全員野球で目指すはベスト16以上。 部長 下川 暢也 監督 斎藤 肇 ①米山 依吹(3年、富士宮四)165、59、右右 ②渡辺 大翔(3年、富士宮一)169、59、右右 ③稲葉 海央(2年、富士吉原北)183、72、両右 ④石川 悠真(2年、富士吉原一)169、69、右右 ⑤藤田 隼人(2年、富士宮大富士)169、75、右右 ⑥井口 駿(2年、富士南)171、65、右右 ⑦佐々木一輝(2年、富士岳陽)179、70、右右 ⑧佐藤 大貴(2年、富士宮四)173、6
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⚾富士宮北【高校野球チーム紹介2023夏】
けがに苦しんだ選手も初戦に向けて調子を上げている。上位打線の積極的な打撃で勝機を切り開く。合宿の厳しい練習を全員で乗り越えた自身を胸に、堂々と戦う。 部長 勝又 洋 監督 塩川 光史 ①佐野 匠葡(3年、富士宮富士根南)165、63、右右 ②内田 健介(3年、富士吉原二)171、70、右右 ③宇佐美紫音(3年、富士宮三)184、81、右右 ④鈴木 淳和(3年、富士宮大富士)172、65、右左 ⑤藤本 良(3年、富士吉原一)164、65、右右 ⑥加藤 柚吏(1年、富士宮三)169、64、右右 ⑦篠原 翔羅(3年、富士宮上野)179、77、右右 ⑧佐野 颯(3年、富士宮一)177、7
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⚾富士宮東【高校野球チーム紹介2023夏】
昨年のように突出した選手がいない代わりに、一体感を大切にしてきた。ミスは皆でカバーして失点を防ぐ。全員の力を結集して学校初の甲子園出場をつかみ取る。 部長 田中 丈幸 監督 大勝 良則 ①鈴木莉玖斗(3年、富士南)170、61、右右 ②保坂捷太郎(3年、富士岩松)167、53、右右 ③小沢 陸(3年、富士宮一)171、62、左左 ④木内 雄大(3年、富士宮一)168、60、右左 ⑤佐野 涼太(3年、富士宮芝川)173、62、右左 ⑥大野 翔大(2年、富士田子浦)172、64、右右 ⑦橋本 拓叶(3年、富士鷹岡)165、64、左左 ⑧佐藤 悠大(2年、富士宮芝川)170、60、右左
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⚾富士宮西【高校野球チーム紹介2023夏】
持ち味の粘り強さを生かすために落ち着いて試合に入りたい。3年生は4人だが、練習は人が少ないと思わせない活気をつくってきた。鍛えた成果を全て試合で出し切る。 部長 渡辺 成彦 監督 古殿 和彦 ①丸山 史暉(3年、富士宮一)180、75、右右 ②安川 佑介(1年、富士)168、63、右左 ③長岡 浩翔(2年、富士宮四)180、75、右右 ④鈴木 啓介(2年、富士宮大富士)165、63、右左 ⑤武井 勇樹(2年、富士宮四)167、61、右右 ⑥渡辺 誠(1年、富士宮大富士)162、60、右右 ⑦城田 一輝(3年、富士宮上野)172、68、右右 ⑧影山 響(3年、富士宮一)171、56、
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⚾富岳館【高校野球チーム紹介2023夏】
投手を中心に守り勝つ野球が持ち味。守備で流れをつかみ、攻撃につなげる。冬に取り入れたサーキットトレーニングで個々の力が上がった。一つずつ、勝っていきたい。 部長 渡辺 才也 監督 高田 晋松 ①佐野 瑠唯(3年、富士宮大富士)166、55、左左 ②藤巻 蒼大(2年、富士宮上野)171、70、右右 ③丹羽 佑月(3年、富士宮富士根南)165、72、右右 ④服部 伶皇(3年、富士宮三)163、53、右右 ⑤望月 龍聖(2年、富士田子浦)174、60、右右 ⑥勝又陸空斗(3年、富士宮大富士)167、52、右右 ⑦荒木 我煌(3年、富士吉原二)170、52、右右 ⑧池田 陽斗(3年、富士宮
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富士宮盛り土 残土処分会社に罰金100万円 静岡地裁富士支部、県規制条例の違反判決は初
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとして、静岡県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の判決公判で静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は5日、求刑通り罰金100万円を言い渡した。2021年7月に熱海市で発生した大規模土石流を受けて昨年7月に施行された同条例の違反判決は初めて。 西沢裁判官は判決理由で、造成した土砂について「軽視できない量」と指摘した。過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出していたことや、行政からの指導を受けても盛り土を継続したことについても「危険で悪質なもの」と非難した。 判決によると、被告は昨年7月2日ごろから同21日ごろまでの間、
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初めての富士登山 装備しっかり!安全に【しずおかアウトドアファン】
世界遺産登録から10年を迎えた富士山。コロナ禍で外出を控えていた分、「今夏こそは」と日本最高峰への登頂を計画している人も多いようだ。山登りに必要な用具は? 疲れにくい歩き方は?―など、初めて富士登山に挑戦する人に役立つ情報を集めた。 装備 雨具や防寒着 忘れずに 登山でまず必要とされる装備は登山靴(シューズ)、レインウエア(雨具)、バックパック(ザック)で“三種の神器”とも呼ばれる。静岡市葵区のスポーツ用品店「スポーピアシラトリ静岡ジャンボ店」でアウトドア用品を担当する高橋直己さんは、富士山は溶岩質のため小石や岩場の道が多いとして、「シューズ
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棋聖戦の駒 山田さん(富士)製作 県東部で活動「富士駒の会」
沼津市の沼津御用邸記念公園で3日開かれた将棋の第94期棋聖戦第3局で、静岡県東部で活動する「富士駒の会」の駒師山田友生さん(58)=富士市=の駒が使用された。山田さんがタイトル戦の駒を手がけたのは初めて。「記念すべき大会で使っていただけて光栄」と喜びを語った。 対局前日、対局室を確認する検分の時間に、山田さんも立ち会った。山田さんが用意した3組の駒のうち、棋士2人で感触を確かめ、藤井棋聖が「錦旗」という書体の駒を選んだ。 山田さんは、タイトル戦で何度も駒が使われた大沢富月会長(80)=富士宮市=から駒作りを教わっている。東京・御蔵島産のツゲを使い、手になじむよう心がけて作ったという。「大
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市営住宅集会所へのエアコン設置前向き 富士宮市議会 市長答弁
富士宮市議会6月定例会は4日、一般質問を行い、須藤秀忠市長が市営住宅の集会所へのエアコン設置に前向きな姿勢を示した。佐野和彦氏(富岳会)への答弁。 須藤市長は近年の暑さが自治会活動に影響を与えているとの認識を示し、集会所へのエアコン設置検討の理由を説明した。市によると、市営住宅以外の区民館など自治会が管理する施設は、設置補助制度に関する研究を始めた段階という。 市教育委員会は仲亀恭平氏(無会派)への答弁で、日焼け止めクリームの持参など児童生徒の紫外線対策は各家庭の判断に委ねているとの立場を示した。 このほか山藤陽子(公明会)、岩村恵美(キセキ)、渡辺佳正(無会派)の3氏も登壇した。
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富士宮市議会の活動 議員が街頭広報
富士宮市議会は3日、議会だより7月号を手に持ち富士山本宮浅間大社前の交差点で街頭広報を行った。議会の活動を市民に周知する目的で初めて実施した。 市議有志8人が交差点でマイクを握り「富士宮を良くするために活動する議会に注目してほしい」と通行人に訴えた。 議会だよりは市内全戸に配布していて、7月号は4月の市議選で新たな顔ぶれになった議会会派や各議員のプロフィルを掲載した。編集委員の市議らは年4回発行するたびに街頭広報する方針という。
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富士山3登山道 10日に全面開通 静岡県側 マイカー規制実施
静岡県は3日、富士山の静岡県側登山道3ルートの冬季閉鎖を10日午前9時に解除すると発表した。1日に山開きした山梨県側の吉田ルートと併せ、富士山頂に通じる4登山ルートが全て開通する。 通行可能になるのは須走ルートが5合目から、御殿場ルートが新5合目から、富士宮ルートが6合目からそれぞれ山頂まで。いずれも積雪のため全面通行止めにしていた。県道路保全課によると、案内標識の設置や誘導ロープの補修といった安全確保対策の見通しが立った。 富士山5合目につながる富士宮口の富士山スカイラインと須走口のふじあざみラインではマイカー規制を実施する。富士宮口は7月10日~9月10日の計63日間、須走口は7月1
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新設の期日前投票所23% 4月の富士宮市議選 市役所利用者分散か
富士宮市は3日に行われた市議会一般質問で、4月の市議会議員選挙の期日前投票で新たに設けたイオンモール富士宮会場からの投票が、期日前投票全体の約23%だったことを報告した。赤池弘源氏(明和)への答弁。 2022年7月の参議院議員選挙で期日前投票の8割超を占めていた市役所会場は約59%に減少した。両会場の距離は約1キロと近く、これまで市役所で投票していた人が分散したとの見方がある。一方で、イオン会場は女性が約65%と、男女比がおよそ半々の他会場と異なった。市担当者は「買い物客の利便性向上に一定の成果があった」と説明した。 このほか、辻村岳瑠(明和)、斎藤和文(公明会)、村瀬旬(至誠)、鈴木弘
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障害者雇用の意義は エンビプロHD 富士宮・貴船小で講話 児童に絵本で訴え
富士宮市の再資源化業「エンビプロ・ホールディングス(HD)」は子会社が制作した絵本を活用して、障害者就労支援の意義を広める活動を始めている。佐野富和社長らがこのほど、同市の母校貴船小を訪ね、6年生に障害者雇用の意義を語った。 絵本「ぼくの手は魔法の手」は、長野県にある同HDの子会社2社の実話が描かれている。主人公で障害のある男性従業員は、世間一般に普通と言われる行動ができなくても、パソコンなどの機器の解体作業を機械よりも正確に果たせることにやりがいを見つけた。資源と自身を重ね合わせ、輝ける場所が必ずあるとして「世の中にいらないものなんていない。いらない人なんていない」と訴えている。 同校
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霊峰望む富士宮「ぜいたく」 米出身の報道写真家 ビルさん講演
米国出身で、ニューヨークで報道カメラマンとして活動し、現在は富士宮市青木平に住むビル・ライオンズさん(65)の講演会(富士宮駅前通り商店街振興組合主催)が2日、同市の駅前交流センターきららで開かれた。ビルさんは、毎日のように富士山を目にすることができるぜいたくさを約50人の聴衆に伝えた。 ビルさんは2019年に市内の高台に自宅を構え、富士山を眺めている。山頂に笠雲がかかった瞬間や、あかね色に染まった様子など、レンズの種類や撮影する時間帯、角度を変えた写真の数々を示し、霊峰の見せるさまざまな表情を「可能性は無限大」と評した。 市内の生活風景と富士山の共演を切り取った作品も紹介し、「山麓に長く住
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「ゼロカーボン」走ってPR 富士宮のラッピングバス、ごみ収集車
ゼロカーボンシティの実現に向けて取り組む富士宮市はこのほど、事業をPRするラッピングバス1台とごみ収集車4台の運行を始めた。市内を巡回して市民に温室効果ガス削減の意識向上を呼びかける。 車体には緑豊かな自然と富士山をあしらい、ゼロカーボンシティを「オール富士宮でめざす!」と記した。ごみ収集車2台には、2024年4月からプラスチックごみを分別収集と資源化を始めることを明記した。 出発式が同市ひばりが丘の富士急静岡バス富士宮営業所で行われ、関係者がテープカットして車両の出発を見送った。須藤秀忠市長は「脱炭素社会の機運醸成に向けた一歩にしたい」とあいさつした。
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富士山麓 学び脈々と 富士宮二中・小山須走小
登山シーズンを迎えた富士山。自然や文化を後世に継承するため、取り組みを脈々と続ける山麓の小中学校がある。6月中旬、霊峰をテーマにした学びの現場を取材した。 学習室特設 研究200時間 発祥の富士宮二中 自らのテーマと発信方法を話し合う生徒と大崎怜教諭(中央)=富士宮市立富士宮二中(画像の一部を加工しています) 富士宮市内の全公立小中学校34校が取り組む「富士山学習」の発祥校・市立富士宮二中(望月俊伸校長)。富士山の成り立ちについて生徒から疑問が多数上がった理科の授業を契機に、1991年度に富士山学習を開始した。取り組みは次第に他校に広がり、97年度に学びの狙いや工夫を示した「富士山学習
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アサヒ飲料100万円 富士宮市に寄付 企業版ふるさと納税
富士宮市の北山工業団地で富士山工場を操業するアサヒ飲料(東京都)はこのほど、企業版ふるさと納税制度を活用して同市の「結婚・子育ての思いが実る環境づくり」事業に100万円を寄付した。 寄付は6年目。NPO法人母力向上委員会が市の委託で進める「ふじのみやベビーステーション事業」などに充て、母親が外出しやすい環境づくりを目指す。 贈呈式で同社の谷川一幸中部北陸本部長は「愛飲いただいている感謝の気持ちを込めた」と述べ、須藤秀忠市長に目録を手渡した。
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空き家1530戸確認 市議会答弁 所有者特定へ 富士宮市
富士宮市は30日の市議会6月定例会の一般質問で、2022年度に実施した空き家等実態調査で市内に空き家が1530戸あり、うち14戸が倒壊の危険性があり解体等の検討が必要と思われる状態だったと明らかにした。芦沢秀典氏(明和)への答弁。 市の調査によると、1530戸の内訳は小規模の修繕で再利用可能が1109戸、やや維持管理不足が222戸、損傷や老朽化ありが185戸、倒壊の危険性ありが14戸だった。湯沢智都市整備部長は「住人が亡くなった際に後継者が遠方にいて維持管理が難しくなったケースが考えられる」との認識を示した。 市は調査結果を基に空き家の所有者の特定を進め、周辺住民に影響を及ぼす前に対策を講じ
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商店街にアートの風 富士宮 まちなかギャラリー 47店舗 作品で彩り
富士宮市中心市街地の6商店街で30日、「第20回ふじのみや・まちなかアートギャラリー」(実行委、富士宮商店街連盟主催)が始まった。市街地一帯を大きな一つの美術館のように見立てて7月10日まで、店舗や施設に芸術作品を飾っている。 商店街の47店舗にそれぞれの雰囲気に合う作家を配置した。大宮町のスポーツ館一球堂はチョークアート作家下條画美さんとタッグを組んだ。野球用具が並ぶ棚の手前に色鮮やかな花やハンバーガーなどの絵を飾り、スポーツ用品店の雰囲気を華やかに一変させた。米大リーグで活躍中の大谷翔平選手の似顔絵も野球少年たちの目を引く。西町の「靴のまつばや」の入り口付近には佐野久さんの陶芸作品が並び
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駿河竹千筋細工や掛川手織葛布、ざざんざ織… 工芸800点 富士宮で展示
静岡県郷土工芸品振興会による「『ふじのくに』に伝わる匠(たくみ)の技静岡県の郷土工芸展」が30日、富士宮市西町のおしゃれ処布屋で始まった。7月4日まで。 駿河竹千筋細工や掛川手織葛布、ざざんざ織など、県内各地の職人の情熱が詰まった10品目約800点が並ぶ。来場者は作品を手に取って精巧な技術に見入っている。 作者が数人ずつ会場に常駐し、技法などを解説する。
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リニア解決へ 川勝知事、JR社長に会談要望「2人だけで」 静岡県議会答弁
静岡県議会6月定例会は29日、公明党県議団の蓮池章平氏(沼津市)が代表質問を、山本隆久氏(無所属、浜松市南区)、大石健司氏(自民改革会議、牧之原市・吉田町)、木内満氏(同、富士宮市)が一般質問を行った。川勝平太知事はリニア中央新幹線トンネル工事を巡る問題の解決に向け、JR東海の丹羽俊介社長とのトップ会談が「難局打開、信頼醸成のために重要」との認識を示し、「2人だけでぜひ会いたい」と社長に“ラブコール”を送った。蓮池氏への答弁。 川勝知事はリニア問題の早期解決には「まずは県専門部会で科学的、工学的議論を進めてもらうことが重要」とした上で、トップ会談について「重要な局
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富士登山期前に山麓5市町PR 29日まで都内
富士登山シーズンを前に山麓5市町の観光や特産品、登山の情報を発信する「しずおか富士山PR展」(しずおか富士山利活用推進協議会主催)が28日、JR東京駅前の商業施設「KITTE丸の内」で始まった。29日まで。 富士市がブランド化を進めるほうじ茶を水出しで提供したり、富士高砂酒造(富士宮市)が試飲コーナーを設けたりした。トウモロコシなどの野菜や菓子類も並び、人気を集めた。登山情報のブースでは本県側の3登山道のアクセス情報に加え、協議会が推奨する「富士下山」や、富士宮市が制作した世界遺産の構成資産と観光名所のVR(仮想現実)動画を紹介した。 富士山観光交流ビューローの土屋俊夫専務理事は「今夏は
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茅輪くぐり 心身清め 富士宮・浅間大社
富士山本宮浅間大社の夏越大祓(なごしのおおはらい)式を前に、富士宮市大宮町のみなみ呉服店は27日、着付けや茶道の教室生と同大社を参拝し、茅輪(ちのわ)くぐりを行った。 着物姿の生徒ら11人は境内に設置された茅輪を8の字を描くように3回くぐった。「蘇民将来」と繰り返し唱え、半年間のけがれをはらい清めた。 同店は新型コロナウイルスまん延を契機に少人数で親睦を深める機会として茅輪くぐりを始めた。夏越大祓は30日に行われる。
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富士山世界遺産10年 壮大、優雅 四季の霊峰【写真特集/動画】
日本のシンボル、富士山が世界遺産に登録されてから10年を迎えた。天高くそびえる霊峰は、信仰の対象として、芸術を生み出す源として、また季節の移ろいを感じさせてくれる故郷の風景として静岡県民に寄り添う。四季折々で見せてくれるさまざまな表情を県内各地から切り取った。(写真部・小糸恵介、杉山英一、久保田竜平)
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「とびだせ!長谷川義史展」 7月1日から佐野美術館 平和な世で「好き」を諦めず
絵本作家長谷川義史さんの原画など約220点を紹介する「とびだせ!長谷川義史展」が7月1日、三島市の佐野美術館で開幕する。大胆な筆致のユーモアあふれる絵と、“浪速っ子”ならではの笑いあり涙ありのストーリーは多くの人を引きつけている。大阪市のギャラリー兼アトリエ「空色画房」を訪ね、創作への思いを語ってもらった。 小さい頃から絵を描くのが好きで、小学1年生の時には漠然と将来絵を描く仕事ができたら楽しいだろうなと考えていました。アニメのキャラクターを描けば周りから「うまいなー」と言われて、何度か地域の絵画展で賞ももらって。「自分は絵がうまい子なんや」と認識していました。
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マグネシウム製のつえ好調 海外展開加速へ新工場稼働 富士宮のマクルウ
マグネシウム製品メーカーのマクルウ(富士宮市、安倍雅史社長)は年内にも、新たに借り受けた工場を稼働させる。需要が増している軽量のマグネシウム製のつえの生産能力を増強し、市場拡大が見込まれる海外の販路開拓を加速させる。 軽量のつえ「フラミンゴ」の海外販売を新たに始め、堅調な売り上げが見込まれると判断。3月に開かれた医療介護分野の製品展示会でも引き合いがあり、韓国への輸出を開始した。現在は欧州や中東の現地企業と交渉している。 2014年に国内で発売し、17年から大手つえメーカーにOEM(相手先ブランドによる生産)供給を始めた。近年は自社製品を含めて年間3千~5千本を販売。新工場は材料となる
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富士山麓の神社仏閣を一目で 協会パンフレット製作 13市町村・46カ所掲載
日本富士山協会はこのほど、富士山周辺13市町村の神社仏閣を紹介するパンフレット「富士山巡礼神社・仏閣」を製作した。各市町村の観光案内所や道の駅などで配布している。 世界遺産富士山の構成資産である富士山本宮浅間大社(富士宮市)や冨士浅間神社(小山町)、キツネがすんでいたとの伝説がある割狐塚稲荷神社(長泉町)など46カ所を掲載。由来や富士山との関連、境内や建物の見どころをまとめた。ドローンの映像を視聴できるQRコードを付けた。 世界遺産登録10周年に合わせて製作した。神社仏閣関連の情報を発信する博物館など8施設も紹介。上野裕吉事務局長は「パンフレットを持って富士山周辺を楽しんでほしい」と話す。
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富士、富士宮の消防本部 ドローン連携へ初訓練
富士、富士宮両市の消防本部はこのほど、ドローンの活用訓練を初めて合同で実施した。応援協定を結んでいる両消防本部は捜索範囲が広域に及ぶ場面や大規模災害での出動に備え、連携強化や技能の向上を図る。 富士市消防本部は2022年12月から、富士宮市消防本部は23年4月から消防活動用にドローンを導入した。先行導入した富士は6月19日までに、水難救助や火災、大雨被害の調査など計8件で活用している。 初訓練は富士市の富士川緑地右岸野球場で行った。富士川上流で遊んでいた男子児童が行方不明になった想定で、出動実績のある富士市の部隊が先に活動を展開した。ドローンの出動要請を受け、風速や電波感度など飛行環境を確認
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まちづくり事業 パネルで解説 富士宮市 30日まで
富士宮市は26日、まちづくり事業を市民に紹介するパネル展を市役所1階市民ホールで始めた。30日まで。 富士山世界遺産、都市整備、建築住宅、都市計画、下水道、花と緑と水の課の計6部署がそれぞれの事業を写真や図で紹介している。世界文化遺産登録10年を迎えた富士山と市内にある構成資産の状況や市街地整備の進捗(しんちょく)などが分かりやすくまとめられている。各課が実施したコンクールの入賞作品も展示している。
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メディアの変化伏線に 横関大さん(富士宮出身)「メロスの翼」
昨年発刊したユーモアミステリー「忍者に結婚は難しい」が第10回静岡書店大賞に選ばれた作家横関大さん(富士宮市出身)が、若い男女3人の絆を描くエンターテインメント小説「メロスの翼」を出した。故郷への感謝を胸に執筆し、謎解きと人間ドラマを絶妙なバランスで配置した。 世界の強豪が集まる卓球のトーナメント大会を、急きょ出場した中国の補欠選手が席巻する。世界ランキング3位を一蹴した彼のユニホームにはなぜか日の丸が縫い付けられていた―。 物語は試合が行われている現在と21年前、15年前、11年前、6年前を行き来する。3人の生い立ちと出会い、かけがえのない関係性が語られる。過去の悲劇的な犯罪、その背景
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人口流出防止など県への要望を報告 富士宮商議所総会
富士宮商工会議所は23日、通常議員総会を富士宮市内で開いた=写真=。2022年度事業報告や収支決算を承認し、県行政に対する要望事項を報告した。 要望事項は13件で、新たに人口流出防止に向けた通学定期貸与制度の新設や、ポリ塩化ビフェニール(PCB)機器処理、脱炭素事業に対する支援を求めるとした。 同市の休暇施設「ふもとっぱら」(竹川将樹代表)に関東商工会議所連合会ベスト・アクション表彰を伝達した。
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文化財 身近に感じ未来へ 富士宮で保護 ワークショップ
富士宮市による「文化財を守り未来に伝えるためのワークショップ」が24日、同市長貫の市埋蔵文化財センターで始まった。市内の中学生から80代までの男女11人が7月上旬までの全3回で、文化財の保存や周知に効果的なアイデアを練り上げる。 市は2025年度中に市文化財保存活用地域計画を作成する予定。ワークショップで参加者から出た意見を参考に計画を構築する。 初回は同センターを見学して市の文化財に理解を深めた。土器や石器などの展示を巡り、職員から発掘調査の方法を教わった。参加者は「存在を身近に感じられていない」と指摘し、音声ガイドやVR(仮想現実)動画など市民に対するアピール強化策を考えた。
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壊された日用品、アートに再生 ウクライナから避難の女性 平和願い制作 富士宮
ロシアによるウクライナ侵攻で壊された日用品をアートとして再生させた作品の展示会が24日、富士宮市のゲストハウスフォレストヒルズで始まった。日本に避難しているウクライナ人の美術家ユリヤ・ボンダレンコさん(31)=京都市=は「被害を受けた人たちの心の痛みと共に、修復した物から生きる力を感じてほしい」と作品への祈りを込める。 出品しているのは、ユリヤさんが「回復」をテーマに制作した13点。銃弾で穴が開いた鍋や取っ手が取れたマグカップは、つなぎ合わせた箇所を虹色に塗る独自の手法「虹継ぎ」で希望を表現した。破れたウインドブレーカーやワンピースはカラフルな布を縫い付けた。 ユリヤさんは故郷チェルニヒ
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補正予算案など14議案を可決 富士宮市議会
富士宮市議会は22日、本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案など14議案を原案通り可決した。補正予算案の子ども向け新型コロナウイルスワクチン接種事業と市税条例一部改正案を巡って反対討論が行われたが、いずれも賛成多数で可決した。
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「ベビ*ステサポーター」星陵高生88人認定 子育てに理解深め
富士宮市の星陵高普通科1年生88人は21日、子育て世代の応援団として「ベビ*ステサポーター」に認定された。 同サポーター制度は、同市のNPO法人母力向上委員会が子育てに理解を深めた人を認定する。 生徒は同日までに同NPOの講座を受講した。乳児の人形を使って着替えの大変さを味わい、「イヤイヤ期」など成長の過程で訪れる心身の変化を学んだ。講師の塩川祐子代表から、市内でミルクのお湯を提供するなど子育てに優しい店舗や施設を表示する「ベビーステーション」事業を教わった。認定を受けた斎藤梨央奈さん(15)は「将来自分が子どもを育てるときに助かる仕組みがあることが分かった」と話した。
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富士山世界遺産登録10年 価値つなぐ模索今も 観光と両立へ課題山積
富士山が2013年6月22日に世界遺産に登録が決定してから22日で10年を迎えた。静岡、山梨両県が中心となり、富士山と周辺に点在する構成資産の管理計画や組織体制が整備された一方、観光との両立や山麓の開発制御、地域社会の関わりなど登録時に指摘された課題への対応は、10年たった今も十分とは言えない。静岡の川勝平太、山梨の長崎幸太郎両知事は22日、都内で開く記念式典の中で共同宣言を行い、世界に認められた富士山の普遍的な価値を未来へ伝えていくための決意を新たにする。 富士山は、カンボジア・プノンペンで開かれた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で世界遺産に登録された。古代から山岳信仰の対
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富士山世界遺産登録10年 十大ニュース 静岡新聞社×山梨日日新聞社
富士山の世界遺産登録10年の節目に静岡新聞社と山梨日日新聞社は合同で、この間の富士山に関する十大ニュースを選んだ。元号が平成から令和に変わる中、保全や景観改善、文化的な価値を伝える取り組みがなされた。新型コロナウイルス感染拡大という未曽有の事態は、霊峰に携わる人々の営みにも影響を及ぼし、東京五輪・パラリンピック自転車競技など世界的なスポーツの祭典も山麓で繰り広げられた。 夏山期間の登山道閉鎖(2020年7~9月) 5合目から頂上に向かう全ルートが史上初の閉鎖となった富士山。山頂の富士山本宮浅間大社奥宮周辺も人影はなく、荒々しい山肌が目立った=2020年8月9日、富士宮市上空(静岡新聞
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無二の山 魅力伝える 富士山世界遺産登録から10年 「使命」「愛情」住民地道に
信仰と芸術の源として日本人の心に無二の存在としてそびえる富士山。22日の世界遺産登録10年の節目に再び関心が向けられる中、地元には文化的価値と魅力を継承しようと地道に取り組む人たちがいる。 構成資産になった村山浅間神社(富士宮市)の責任総代寺田数夫さん(73)は、信仰の歴史を広める活動に汗を流す。かつて境内にあった冨士山興法寺は平安末期から江戸期に富士修験の一大拠点として栄えたとされ、開閉山や「峯入(みねい)り」の儀式が今も残る。 「数ある構成資産の中でも特に深い歴史を、正しく継承する使命がある」。朽ちつつあった寺の大日堂はこの10年間で修理され、来訪者を受け入れる施設は急速に充実した。
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登山者の噴火避難 多様な想定で検討必要【富士山世界遺産10年 未来への宿題④完】
6月中旬の富士山須走口5合目。横浜市旭区の会社員伊藤恭子さん(50)は友人らと3人で8月上旬に予定する初の富士登山を前に、山小屋や登山道の下見をした。3人とも噴火に備えた富士山火山避難基本計画の存在は知っていたが、詳しい内容は確認していないという。富士山はピーク時に1日当たり約8千人が登る。伊藤さんは噴火の危険性が高まった場合について「もし8合目や山頂付近にいたら、慌てずに下山できるだろうか」と不安を口にした。 最初から読む ▶︎メガソーラー懸念今も 山麓開発制御、市町で差異【富士山世界遺産10年 未来への宿題①】 避難計画は静岡、山梨、神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議
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外国人登山者に「やさしい日本語」 静岡県が観光事業者ら向け講座
静岡県は19日、富士山開山を前に、観光、交通事業者ら14人を対象に、外国人登山者と会話を円滑にするための「やさしい日本語」講座を沼津市の県東部総合庁舎で開いた。 東京都五輪・パラリンピック準備局で多言語担当を手がけた「サステナブルタウン」萩元直樹代表が講師を務めた。萩元代表によると、表示はピクトグラム、日本語、やさしい日本語、英語のセットが原則。小学校低学年の語彙(ごい)の日本語と自動翻訳を組み合わせると、最も効率的な多言語対応になるという。 参加者は一文を短くする、オノマトペに頼らないなどのこつを意識し、富士山で使う発言の言い換えに挑戦した。萩元代表は「相手の立場になって伝えようとする
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プロリーグダンサー KAI→さん 「活躍し魅力広める」 地元富士宮市長に意気込み
ダンスのプロリーグ「Dリーグ」で活躍する富士宮市出身のダンサー「KAI→」(本名・山田海士朗)さん(23)が21日、市役所に須藤秀忠市長を訪ね、「プロとしての責任を胸に、ダンスの魅力を広めていきたい」と意欲を語った。 発足3年を迎えたDリーグは、12チームが8人編成による約2分間の演技で審査員と視聴者の採点を競う。KAI→さんが所属する「サイバーエージェント レジット」は個々の優れた技能を生かし、昨年10月から今年4月にかけて行われた2022-23シーズンで初優勝を飾り、上位チームによるチャンピオンシップで準優勝になった。 昨季まで下位だったチームが上昇した理由につい
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森林整備 決意新た 富士の組合 総代会
富士森林組合は21日、第68回通常総代会を富士宮市内で開き、世界文化遺産の富士山にふさわしい森林づくりに取り組む決意を新たにした。本年度事業計画には、災害に強い森づくりや景観の保全のほか、早生樹の収穫サイクル短縮による収益性向上の研究などを盛り込んだ。 再任を受けた佐野和義組合長は近年の豪雨災害などに触れ「自然の脅威が大きくなっている。環境への影響を抑えられるように一丸となって取り組もう」と呼びかけた。
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沼津の工場再稼働 伊藤ハム米久、冷凍食品を製造
伊藤ハム米久ホールディングスは20日、火災で操業を停止していた夢工場(沼津市)を再稼働したと発表した。関連会社の伊藤ハム米久プラント(千葉県柏市)の工場として、中華総菜などの冷凍食品を製造する。 再稼働時の従業員数は約100人。当初の年間生産量は3千トンで、閉鎖が決まっているグループ会社の米久デリカフーズ静岡工場(静岡市駿河区)の一部生産機能を移管するなどして生産量を増やす。製造工程で排出される残りかすは、富士宮市の処理センターで肥料の主原料として活用するという。 夢工場では米久がソーセージやベーコンなどの食肉加工品を製造していたが、2019年12月の火災で内部が燃え、生産を三島市などの
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20件を上程 富士宮市議会
富士宮市議会6月定例会は20日開会し、5億6400万円を追加する2023年度一般会計補正予算案を含む20件を上程した。 補正予算案は畜産農家に対する粗飼料価格高騰対策補助金事業に約7千万円などを計上した。補正予算案など14件は22日に審議する。人権擁護委員と農業委員の人事案計3件は同意し、昨年度一般会計繰越明許費繰越計算書などの3件の報告を受けた。 会期は7月5日までの16日間で、6月30日と7月3~5日に一般質問を行う。
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キッズゲルニカに込めた思い ウクライナの生徒と交流 富士宮西高美術部
同時期にキッズゲルニカを制作した富士宮市の富士宮西高美術部とウクライナ首都近郊ブチャの生徒がオンラインで交流し、作品に込めた平和に対する願いを語り合った。同高の作品は花畑やハトの影絵など部員それぞれが考える平和の象徴を、天使が吹くシャボン玉の中に込めた。武藤来海さんと佐野満里奈さんは「戦場の人々の心に少しでも寄り添えたら」と話した。 子どもたちから見た世界をテーマにしたブチャの作品は、敵ミサイルを迎撃するシステムを母親に見立て、子どもたちの頭上を守っている様子を描写した。生徒は「一刻も早く平和が訪れることを祈っている」と訴えた。交流開始から約30分後、空襲警報が発令されてブチャの参加者はシ
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活動の熱意に共感 オンラインで総会 富士宮高校会議所
富士宮高校会議所はこのほど、「第5回日本高校会議所総会」をオンラインで開き、県内4校と同会議所がそれぞれ展開している活動に込める思いを語り合った。 オイスカ浜松国際、島田商、三島北、富士宮北、同会議所の生徒は、地元行事への参加やアプリ開発の構想会議など、それぞれの活動を報告した。出席者は「地元を盛り上げたい」「同世代の生活を良くしたい」といった熱意に共感した。 会頭を務める富岳館3年の勝亦海吏さんは「総会が各自の活動に火を付けるきっかけになれば」と話した。
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メガソーラー懸念今も 山麓開発制御、市町で差異【富士山世界遺産10年 未来への宿題①】
「信仰の対象と芸術の源泉」として2013年6月22日に富士山が世界遺産登録されてから10年を迎える。10年間の歩みを振り返りつつ、霊峰の価値を次世代につなぐための課題を考える。 富士山麓に広がる富士市大淵の南富士カントリークラブゴルフ場。世界遺産富士山の景観を守るため開発を制限する地域として設けられた「緩衝地帯」に隣接する。ここ数年、このゴルフ場を大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に転用したいとの相談が同市に複数件寄せられていた。「景観保全の観点から望ましい活用方法とは言えない」。事態を重くみた市は2022年、ゴルフ場の敷地約38ヘクタールを3億1500万円で取得する決断を下した。
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富士山世界遺産10年 節目の年、霊峰と祝う 富士宮で記念祭
富士山世界遺産登録10周年記念祭(富士宮市、富士宮商工会議所青年部主催)が18日、同市の富士山本宮浅間大社大鳥居前で開かれ、記念標柱やラッピングバスを披露した。周辺の商店街のイベントも連動して多くの家族連れでにぎわい、全貌を現した霊峰とともに節目の年を祝った。 標柱はステンレス製で台形。富士山の湧水の恵みを受ける神田川広場に設置した。市によると、世界文化遺産登録を示す標柱は市内で初めてという。 ラッピングバスは側面いっぱいに山体が描かれ、「祝10周年」の赤い文字が目立つ。来年6月までの1年間、市内を循環する。 式典では、世界遺産のあるまちとして地元の活性化に取り組む市内の6団体をたたえ
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静岡人インタビュー「この人」 オクシズの「こぐまプレイス」で働く保育士 後藤歩美さん(静岡市葵区)
抱っこひも、おんぶひも専門店「北極しろくま堂」のパート社員。同社は静岡市葵区の中心街から「オクシズ」と呼ばれる山あいへ移転し、子育てと起業を支援する新拠点「こぐまプレイス」を併設。保育士資格を生かし、「親子ひろば」の運営を始めた。近くの玉川地区に移住し1年。三島市出身。32歳。 -「親子ひろば」とは。 「毎週火曜と木曜、親子を対象に敷地を開放し、手作りのおむすびランチを提供する。助産師と私が常駐し、産後や育児の相談に乗る。参加費は大人500円、中学生以下無料。ランチは1食500円。弁当の持参もできる。日によってベビーマッサージなどの催しもある」 -どんな場を目指すか。 「親も子も、心
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近江八幡から訪問団 夫婦都市文化交流 富士宮
第20回近江八幡市(滋賀県)・富士宮市交歓研修会がこのほど、富士宮市民文化会館で開かれた。富士宮市民文化祭で近江八幡市からの訪問団を歓迎した。 夫婦都市提携を結ぶ両市は2年に一度、文化団体が交互に訪問している。今回は近江八幡市から約40人が来訪し、文化祭の演目を堪能した。 式典で須藤秀忠市長は「両市の文化芸術が高まり、関係がより深まる」と交流の意義を語った。近江八幡市文化団体連合会の浅岡徹夫会長は「温かい出迎えに感激した」とあいさつした。
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笑顔で接客 定期市お手伝い 10月バザー出店へ 富士宮・大宮小生体験
富士宮市の大宮小6年生66人は16日、地元の駅前通り商店街振興組合による定期市「十六市」で出店者の販売を手伝った。10月の十六市のバザー出店に向けて児童は接客の流れを体感した。 児童は数人単位で出店ブースに分かれ、店主から商品の提供やお金の受け渡し方法を教わった。客から受け取った現金を声に出して数え、釣り銭を正確に計算した。「お箸や袋は要りますか」と笑顔で訪ねるなど、丁寧な接客を心がけた。児童による看板商品のアピール合戦が各所で発生し、威勢のよい声が商店街に響いた。 総合学習の一環で10月にバザーを開き、収益は慈善団体に寄付する予定。荒舘結花さん(11)は「初めは緊張したけれどお客さんと
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熱海市長賞に壺井さんら 佐佐木信綱祭短歌大会、4年ぶり 全国から1606首
熱海市で晩年を過ごした歌人佐佐木信綱(1872~1963年)の功績を顕彰する第49回佐佐木信綱祭短歌大会がこのほど、同市の起雲閣で開かれた。一般の部最高位の佐佐木信綱大賞には、埼玉県の笠巻睦さんの「猿が来て人間が来て鳥が来て味わいてゆく信綱の蜜柑(みかん)」が選ばれた。 新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。一般、中学、高校の各部に計1606首が寄せられた。いずれも歌人で、信綱の孫の幸綱さん、ひ孫の頼綱さん、定綱さんらが選者を務めた。一般の部で熱海市の壺井和子さん、高校の部で熱海高の安田和鈴さんがそれぞれ市長賞に輝いた。 このほかの本県関係の主な入賞者は次の通り。 【一般】佐佐木
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西ジャワ州訪問団 静岡県内の魅力発信へ
静岡県と交流推進の覚書に調印しているインドネシア西ジャワ州のアニメコンテスト優勝者らが15日、県庁を訪れ、松村昭宏地域外交担当部長を表敬した。 2020年の覚書調印3周年イベントとして同州が開催したアニメコンテストで、学生が同州と本県をテーマに作品を制作し、優勝したチームの4人が副賞として来静を果たした。 4人と一緒に訪れた同州のチャンドラウラン観光文化マーケティング課長は「静岡は文化豊かな地域。伊豆半島ジオパークの知識を持ち帰り、地元のために生かしたい」と話し、交流推進に意欲を見せた。松村部長は、県が日中韓による文化交流事業「東アジア文化都市」の23年開催都市であることを紹介し「地元に
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静岡ガス 中古スーツ 外国人学生に寄贈 富士宮の日本語学校に
静岡ガスは14日、社員から集めた中古のスーツなどビジネス用品317点を富士宮市の日本語学校「A.C.C.国際交流学園」に寄贈した。進学や就職を目指す外国人学生たちは寄贈されたスーツを着て説明会や試験に臨む。 同校によると、生活費をアルバイトで賄う学生が大半で、新品のスーツを買うことが難しいという。2021年からビジネスカジュアルを導入している同社は実情を知り、スーツを着る機会が減っていて自宅で眠っているビジネス用品を社員から募った。上下のスーツやバッグ、ネクタイなどが寄せられた。 寄贈式で山田昌宏富士支社長は「今後に控える就活を頑張ってもらいたい」と学生を激励した。飲食関係の仕事を志望す
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大相撲・高砂部屋稽古にファン熱視線 朝乃山関ら富士宮で合宿
大相撲・高砂部屋の合宿稽古が15日、富士宮市内で始まった。富士宮北高相撲場で17日まで、力士23人が7月の名古屋場所に向けて調整する。 15日は四股やすり足などの稽古を入念に重ね、激しい申し合いを繰り広げた。元大関の幕内・朝乃山関らが若い力士に胸を貸した。相撲場の空気は張り詰め、詰めかけたファンは固唾(かたず)をのんで見守った。 高砂部屋が市内で合宿を行うのは初めて。静岡後援会が昨年発足し、誘致に至った。地元の関係者は相撲に対する地域の関心が一層高まると期待する。高砂親方は「良い環境で稽古させてもらい、力士は喜んでいる」と話し、朝乃山関は「たくさんの方と触れ合う合宿にしたい」と汗を拭った
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⚽9季ぶり古巣復帰 対人能力健在33歳 清水エスパルスの壁DF吉田豊【しずスポ】
J2清水のDF吉田豊(33)が、プロ16年目を迎えた今季も健在だ。9季ぶりに復帰した古巣で、サイドバックの主力を張る。強みとする対人守備能力をいかんなく発揮し、チームを支えている。 守備に魅了された“いぶし銀” もっと「完璧に」プロ16年目 進化は続く 前進する相手との間合いを計り、隙を見て低い重心から体を入れ、当たりの強さでボールを奪い取る-。「完璧に近づけたい」と本人はさらなる高みを求めるが、対戦相手から嫌がられる、吉田の真骨頂だ。 高校時代はドリブル自慢のサイドアタッカー。世代別代表でサイドバックとして起用されたことを契機に、プロ生活を始めた甲府でも定位置
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静岡人インタビュー「この人」 タイキャンプフェスを主催した 佐野ひろさん(富士宮市)
20代でタイに移住し俳優として活躍。「タイで最も有名な日本人の一人」との呼び声も。タイ人向けに日本の生活を紹介するテレビ番組の企画制作など、親日文化の醸成に取り組む。2019年に両親が住む富士宮市に移り、ことし5月下旬には市内のキャンプ場でタイキャンプフェスを同国政府観光庁と共催した。48歳。 -タイに渡った理由は。 「役者の下積み時代にバックパッカーをして知り合ったタイ人からCMのオーディションに誘われ、偶然にも3本も主役級で合格した。昔から一度きりの人生はチャンスがある場所に住もうと決めていた」 -日本との違いを感じた思い出は。 「カオスな街だという第一印象。日本の満員電車に感じ
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田植えで企業間交流 静岡拠点5社の若手 富士宮で体験企画
静岡市内に拠点を置く5社がこのほど、富士宮市原の水田で農業体験企画「あおぞら交流会」を実施した。各社の若手社員が田植えを通して親睦を深めた。 静岡鉄道、静岡ガス、しずおかフィナンシャルグループ、鈴与、スター精密の5社の20、30代の若手社員を中心に46人が取り組んだ。参加者は1200平方メートルの田んぼに横一列に並び、コシヒカリの苗を丁寧に植えた。童心に返って泥の感触を楽しみながら、会社の垣根を越えた交流を楽しんだ。 企画のきっかけは5社が昨年度実施した若手合同研修だった。環境ビジネス促進事業を企業に提案する研修で、一つのチームが富士宮市の富士山白糸ファームに法人向けの田んぼオーナー制度
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富士宮「稲子まつり」 特産の梅販売
富士宮市上稲子の新稲子川温泉ユー・トリオで11日「稲子まつり~梅の里~」が4年ぶりに開かれ、稲子地区特産の梅など地元食材が販売された。 地元生産者でつくる稲子梅部会が収穫したての新鮮な生梅を手頃な値段で販売した。生産者によると今年は春先の気温が高く不作だったが、200キロが店頭に並んだ。 会場では地元飲食店などがブースを構え、雨の中集まった来場者が梅の加工食品や各店の人気商品を求めた。 まつり恒例の芝川おどりコンテストなど舞台演目も会場で繰り広げられた。
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「宮ガチャ」超ローカル情報解説 キーホルダー/缶バッジ 富士宮市公認、観光地に設置へ
富士宮市は12日、市公認のカプセル玩具「宮ガチャ」を展開すると発表した。市イメージキャラクター「さくやちゃん」が地域行事の衣装を着たキーホルダーなど“超ローカル情報”を学べる景品の準備を進めている。何が出るか分からないというガチャガチャ特有のワクワク感が富士宮の魅力発信活動に加わり、市は新たな観光の目玉としてアピールする。 宮ガチャは1回200円を基本に、一つの分野に特化した銘柄を複数生み出す予定。市内の歴史や文化にちなむことが条件で、市は官民問わずアイデアを募る。 第1弾として、富士山アクリルキーホルダーと、さくやちゃん缶バッジの二つの銘柄のガチャガチャをイオン
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一般会計5億円追加へ 富士宮市 補正予算案 飼料高対策で補助
富士宮市は12日、2023年度一般会計に5億6400万円を追加する補正予算案を発表した。粗飼料価格の高止まりが経営に重くのしかかっている畜産業の補助事業などを盛り込んだ。20日開会の市議会6月定例会に提出する。 畜産業に対する経営支援として、牛1頭につき1年間で上がった粗飼料代の15%を補助する。市によると、市内で飼育されている乳牛と肉牛計約1万1千頭が対象で、約7千万円を計上した。須藤秀忠市長は「県内有数である市内の畜産業が大変な思いをしている。早急な対応が必要」との認識を示した。 このほか、民間の保育所や幼稚園に対する給食費や光熱費、燃料費の負担軽減事業に約4千万円を充て、新型コロナウイ
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避難所運営に女性の役割を 富士宮リーダー研修
富士宮市の災害時地域リーダー研修会が12日、市民文化会館で開かれ、自主防災会長や民生児童委員ら計約380人が男女共同参画の視点を取り入れた避難所運営に理解を深めた。 講師を務めた県男女共同参画センター交流会議の内野浩恵理事は、避難生活における男女の違いを解説した。避難所運営の中心的役割を男性が担うことが多く「生理用品など女性特有の相談をしづらい状況が生まれてしまう」と課題を挙げた。 内野さんは特殊な集団生活の環境で性暴力などの問題が増える可能性を指摘し、男女のリーダーがそろって避難所運営を担う組織づくりや、女性と子どもの要望に耳を傾ける意識の醸成を求めた。 研修会は市民の防災意識の向上を目指
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障害者と交流 接し方を学ぶ 富士宮東高
富士宮市の富士宮東高福祉科1年生29人はこのほど、同校で富士市の障害者支援施設「富士和光学園」の利用者と交流を楽しんだ。22日から始まる校外での介護実習に向けて、障害者との打ち解け方を学んだ。 同施設の利用者11人を招き、ちぎり絵作りを一緒に取り組んだ。生徒は折り紙や似顔絵など利用者の好みに寄り添って作品の方向性を決め、会話を楽しみながら制作した。パーツがきれいに出来上がると手をたたいて喜び合う姿も見られた。 生徒は22、23の両日、市内外の障害者支援施設に分かれて初めての自習に臨む。同施設の支援員からは利用者の気持ちを中心に寄り添う心がけを学んだ。伊東古乃実さん(16)は「利用者とのコミュ
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富士山基金に28万円 ネッツトヨタ静岡
ネッツトヨタ静岡(沼津市)はこのほど、「富士宮市世界遺産富士山基金」に28万円を寄付した。寄付金は富士山の世界文化遺産登録10周年に絡めた市の事業費に充てられる。 寄付は同社が1~3月に展開した「オイル交換deグリーンアップキャンペーン」の売り上げの一部と、店頭で呼び掛けた募金を寄せた。 同社の後藤慶太執行役員らが市役所を訪ね、須藤秀忠市長に目録を手渡した。後藤さんは「これからも富士山保全に前向きに取り組んでいく」と述べ、須藤市長は「登録が決まった10年前の喜びを胸に、事業を展開していく」と謝意を示した。
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労働安全衛生法違反の疑い 静岡市清水区の会社を書類送致
富士労働基準監督署は9日、労働安全衛生法違反の疑いで、静岡市清水区の電気通信工事業「エス・ディー・ディー」と、現場の責任者だった班長で死亡した男性=当時(57)=を静岡地検富士支部に書類送致した。書類送検容疑は1月10日、富士宮市内の電柱撤去工事の際、移動式クレーンの作業方法や転倒防止方法を定めていなかった疑い。電柱をつったクレーンが傾き、操縦席で操作していた班長の男性に電柱が直撃して死亡する事故が起きた。
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家畜保健衛生協 東部と富士統合 伝染病広域対応強化
東部家畜保健衛生推進協議会と富士地域同協議会は9日、統合した。広域に及ぶ可能性が高い家畜伝染病の防疫活動の強化を図る。 東部同協議会は統合後、富士、富士宮両市以東を管轄する。家畜伝染病発生情報の伝達や予防接種の推進などに取り組むほか、経営改善などの研修会を開く。 富士地域同協議会が同日富士宮市役所で解散総会を開き、直後の東部同協議会で統合を議決した。会長に就任した須藤秀忠富士宮市長は「家畜防疫の推進による生産者支援に努める」と述べた。 優良畜産農家等の表彰も行い、畜産功労者の部で酪農業の川口正文さん(函南町)、優良畜産農家の部で富士宮養鶏団地組合の長年の功績をたたえた。
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富士宮市福祉施設基金に10万円寄付 富士のデグチホームズ
富士市のデグチホームズ協力会とデグチホームズは8日、富士宮市に10万円を寄付した。市の福祉施設整備基金に積み立てられる。 寄付は計11回目。会員事業者約70社による古紙回収の収益の一部を充てた。 出口悦弘協力会長と亀山淳社長らが市役所を訪ね、「社会福祉のために使ってほしい」と寄付金を須藤秀忠市長に手渡した。須藤市長は「富士宮市に気を配ってくださり感謝している」と述べた。
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静岡人インタビュー「この人」 防災拠点化が進む「道の駅朝霧高原」支配人 吉里正臣さん(富士宮市)
災害時に救助や復旧の広域拠点となる「防災道の駅」に県内で唯一選定された「道の駅朝霧高原」(富士宮市)の支配人。2021年6月に就任し、幅広い関係機関と連携した訓練のほか、防災機能強化に向けた取り組みを進めている。富士市出身。50歳。 -防災道の駅の第一歩は。 「昨年、東日本大震災の被災写真や遺物を展示する企画展を1カ月にわたって開いた。災害の恐ろしさを伝えていくことも防災道の駅に課せられた使命。まずはここが防災道の駅だと地域住民や利用客らに知ってもらうことも大切だと考えている」 -道の駅の足元の課題は。 「駐車場の車中泊利用が増加の一途にある。以前から防犯上の懸念もあったが防災の観点
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「価格転嫁 政府後押しを」 「新資本主義」改定案に経営者
政府は6日発表した成長戦略「新しい資本主義実行計画」の改定案で、労働市場改革による持続的な賃金上昇などを柱に「成長と分配の好循環」に向けた諸施策を盛り込んだ。一方、資材価格高騰や労働力不足が深刻化する中、賃上げの原資となる利益の確保に苦慮する企業は多く、県内の経営者からは適切な価格転嫁や生産性向上の仕組みを求める声が相次いだ。 来年4月に運転手の残業時間に上限が設けられる運送業では、人材確保が急務。山岸運送グループ(島田市)の山岸一弥社長(57)は「運転手不足は確実に今後も進む」と懸念を示しつつ、業界の苦境に注目が集まる今を反転への好機ととらえる。「消費者にとっては『送料無料』でも、輸送
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二科静岡支部展開幕 県立美術館 最高賞は伊沢さん(富士)
第48回二科静岡支部展(静岡新聞社・静岡放送後援)の絵画展が7日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。11日まで。最高賞の県二科賞には伊沢智美さん(53)=富士市=の油彩画「リンク」が輝いた。 「リンク」は重なり合う龍の青色のうろこを表現した作品。コロナ禍で人と人のつながりが薄れる中、うろこが重なる部分を明るく描くことでつながりの大切さを訴えた。 会場には油彩画や水彩画など62点が並んでいる。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 【同人の部】県文化協会賞 竹林紀久江(富士市)▽静岡新聞社賞 山下清生(浜松市)▽画荘清野賞 手塚享伸(静岡市)▽画創清水賞 山田公代(富士宮市
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観光客 回復傾向 富士宮市22年度
富士宮市はこのほど、2022年度の観光客の入り込み状況をまとめた。客数は493万9287人で前年度より12・79%増加した。地域別では、白糸ノ滝周辺が42万238人(前年度比23・83%増)、富士山本宮浅間大社周辺が127万2147人(同18・25%増)と、新型コロナウイルスまん延の影響で客足が減少傾向にあった観光施設のエリアで回復傾向が見られた。 コロナ禍でもアウトドアを中心に客足を維持してきた朝霧高原周辺は149万2157人(同0・23%)と堅調だった。 月別では8月の36万9698人(前年同月比49・74%)以降、前年同月比で10%以上の増加を記録した月が多かった。市によると、8月以降
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キャンプギア「静岡県発」続々 テーブル、たき火台… 個性的デザインで存在感【しずおかアウトドアファン】
アウトドアレジャーの主役としてキャンプの人気が高まる中、静岡県内でもキャンプ用のギア(道具)の製造、販売に乗り出す企業が増えている。小規模ながらも、大手メーカーにはない個性的なデザインや使いやすさといった特徴を打ち出し、静岡県発の「ガレージブランド」として存在感を高めつつある。 伝統の紗綾形模様に 「2014年に創業し、今では約30種類の商品を手がけるようになった。静岡だけでなく、台湾や香港などからも注文が来る」―。「アイアンクラフト」のブランド名で製品を開発しているアウトリガー(菊川市)の黒田憲一社長は手応えを語る。 事業を始めたきっかけは、建設業を営む黒田社長が知人からキャンプテー
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スペイン空手代表 富士宮で合宿 9日から大会、公開練習や教室も
空手のプレミアリーグ福岡大会(9~11日)に出場するスペイン代表チームは5日、富士宮市内で事前合宿を始めた。練習を一般公開し空手教室などを開いて7日まで市民と交流を深める。 スペイン空手代表が東京五輪の事前合宿を同市で行った縁で今回の来訪が決まった。男子形で銀メダルを獲得したダミアン・キンテロ選手ら7選手とスタッフ計15人が4日夕方に来日。5日は市民体育館でストレッチやウエートトレーニングなどをして汗を流した。選手たちのキレのある動きに見学者たちが見入った。 選手団は練習前に市役所を訪ねた。国旗を手にした市職員や地元こども園の園児に歓迎され、アントニオ・モレノ・マルケーニョ会長は「家族の
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富士宮盛り土事件 罰金100万円を求刑 地裁支部初公判
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとされる事件で、県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の初公判が5日、静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)で開かれ、検察側は罰金100万円を求刑した。 検察側は冒頭陳述で、同社役員の男性=当時(55)=が2018年4月ごろから約1年間にわたって盛り土をし、市から中止命令を受けた富士宮市内の土地に、昨年6月ごろから同7月ごろまでの間、さらに土砂を搬入して約1877立方メートル造成したとし、県や市の行政指導を受けても盛り土を継続したと指摘した。昨年5月には、過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出したことから、近隣住民に与
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乳牛の体重、AIが画像から推定 アプリ開発へCF 静岡県畜産技術研
静岡県畜産技術研究所(富士宮市)が取り組む、乳牛の体重を画像から推定する人工知能(AI)の開発が実用化の段階に入った。これまでに3万以上の画像データを収集、学習させてAIを作成。専用スマートフォンアプリ開発費用のクラウドファンディングを実施中で、資金が集まれば年度内のアプリの発売を目指す。 乳牛の写真を撮ると体格や骨格などから体重を推定するアプリの開発を計画している。体重の変化が大きい乳牛の健康管理には定期的な体重測定が望ましいが、多額の設備投資と手間がかかるため測定している酪農家はほとんどいないという。体重は餌や薬の量を決める重要な材料になり、同研究所の塩谷治彦研究調整官は「正確に測って
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富士宮西高文化祭に商店街が出張 自慢の逸品発信
富士宮市内の20商店は3日、富士宮西高の文化祭に出張し、1日限りの商店街を構えた。生徒が各店自慢の逸品を求めて行列を作り、地元の商店になじみの薄い高校生に魅力を発信した。 校舎裏の一画に商店が並び、焼きそばやクレープなどを販売した。昼食やおやつを求めて開店早々から生徒が押し寄せ、瞬く間に売れていく盛況ぶりだった。校内はできたての料理を囲んで会話に花を咲かせる生徒たちでの声に包まれた。 出店は同校写真部新聞班が昨年10月に商店街を特集した記事がきっかけだった。中心市街地の商店が離れた地域に買い物と交流の場をつくる「出張商店街」の活動が校内新聞に載り、読んだ生徒会が商店街に文化祭での出張を提
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「富士富士宮道路」建設促進へ要望継続 期成同盟会総会
富士、富士宮の両市を結ぶ一般広域道路「富士富士宮道路」建設促進期成同盟会はこのほど、2023年度総会を富士宮市内で開き、道路の実現に向けて関係機関への強い要望活動を継続する方針を確認した。 富士富士宮道路は両市をまたぐ南北の経路になるとされ、同会は慢性的な渋滞の解消や東西をいく主要幹線道路への接続が容易になると期待を寄せる。 同会は本年度から新たに地元商工団体の代表者らを理事に指名し、両市選出県議会議員6人を顧問に委嘱した。出席者は国や県に対する要望や広報、宣伝活動を展開する計画を共有した。須藤秀忠富士宮市長は「人流、物流の発展のため一刻も早い実現を目指す」と述べ、小長井義正富士市長は「一丸
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小中生果敢にレシーブ 富士宮で東レ選手バレー教室
Vリーグ男子の東レアローズによるバレーボール教室が3日、富士宮市民体育館で開かれ、市内の小中学生約280人が選手たちと汗を流した。 小中学生は円陣パスやレシーブ練習に取り組んだ。トップレベルの選手たちの動きをまねて基礎動作の習得に励んだ。 選手の強烈な一打のレシーブにも挑戦した。見慣れないスピードで向かってくるボールに対して参加者は懸命に反応した。「受けるときにボールの勢いを落とすイメージで」などと選手からアドバイスを受け、腕を赤くしながらレシーブを成功させた。
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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富士宮市 強化月間 市民の防災意識向上へ 企画展や訓練実施
富士宮市が定める6月の防災強化月間が1日、市役所で行われたセレモニーを皮切りに始まった。市は1カ月間、企画展や防災教育、訓練を実施して市民に防災意識向上を啓発する。 初日は市役所1階ロビーにVR(仮想現実)動画の体験コーナーが設けられ、来庁者が大雨時の避難行動を考えた。市が本年度導入した災害時使用のドローンも展示した。 7日までロビーに防災用品を並べている。保存向けの飲料水や缶詰の食糧のほか、避難所での感染症対策として簡易トイレやハンドソープなどの備蓄を勧める。緊急地震速報や台風情報の見方を解説したパネルも掲示し、情報収集と迅速な避難行動を解説している。 期間中は災害時地域リーダーの研修会や
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元日本ハム広瀬さん ゴールデングラブを 母校富士宮北高に寄贈
プロ野球日本ハムファイターズで遊撃手として活躍した広瀬哲朗さん(62)は2日、現役時代に獲得したゴールデングラブ賞の記念トロフィーを母校の富士宮北高に寄贈した。「こうなりたいと思い込んで練習に取り組もう」と、同校野球部の後輩たちを激励した。 広瀬さんは1993年と94年の2年連続で同賞を獲得した。ことし3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表が優勝しトロフィーに目を輝かせる子どもたちを見て「野球を頑張るきっかけづくりに貢献できたら」と、寄贈を決めたという。94年時のトロフィーを同校に飾り、93年時の物は富士宮市に贈る予定。 同校で贈呈式が開かれ、広瀬さんは部員たちに「打撃
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吉野保五郎選、梅寿写 「吉原宿田子之浦絵図」(文政年間)/静岡県富士山世界遺産センター【コレクションから⑤】
富士山参詣 多くの楽しみ スマートフォンが広く普及した現在でも登山の必需品とされる紙の地図。その重要性は、江戸時代に富士山に参詣した人々にとっても同様で、彼らの便に供するために、麓から山頂までのルートや施設を描いた登山案内図が数多く作られている。 本図はその一つで、現在の富士・富士宮市域のほぼ全域を収めた肉筆のもの。当時の大宮・村山口登山道やその派生経路、東海道などの街道を朱線で示し、建造物などのアイコンとともに、集落名や施設名が記される。 また、「浮島沼のウナギ」「本(元)市場の白酒」「芝川の富士海苔[のり]」といった名物や、「東海道左富士」「狩宿の下馬桜」などの名所も記載され、富
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篠原副市長始動 渡辺氏は続投 富士宮市で就任式
富士宮市は1日、副市長就任式を市役所で行い、新任の篠原晃信氏(57)と3期目の渡辺恭一氏(63)に辞令書を交付した。 篠原氏は芦沢英治前副市長の後任で事務一般を担当する。1989年に市に採用され、ことし5月末まで企画部長を務めた。 篠原氏は式に出席した職員に「市の発展のために共に全力で頑張ろう」と呼びかけた。須藤秀忠市長は「時代の変化に的確に対応できるかが求められる。存分に力を発揮して」と期待を寄せた。 3期目も土木技術部門の統括を任された渡辺氏は「引き続きよろしくお願いします」とあいさつした。
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富士山構成資産周遊観光バス 6月限定で日曜無料 富士宮市
富士宮市は6月限定で毎週日曜日、市内の名所と旧跡を巡る観光バス「強力(ごうりき)くん」を無料で運行する。富士山の世界文化遺産登録10年を記念し、構成資産の散策を呼びかける。 強力くんはJR富士宮駅発着で午前、午後の2コースがある。午前は9時半発で山宮浅間神社、村山浅間神社、富士山本宮浅間大社を回る。午後は1時発で白糸ノ滝や人穴富士講遺跡、観光施設を巡る。各地で数十分間見学ができる。 バスは富士急静岡バスが運行し、無料日の運賃は市が負担する。 希望者を当日午前9時から同駅バスターミナルで受け付ける。事前予約不可で、各コース定員34人が埋まり次第締め切る。 問い合わせは市富士山世界遺産課
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台風15号踏まえ防災・減災対策を 治水砂防協静岡県支部総会
静岡県内35市町の首長らでつくる全国治水砂防協会県支部は31日、静岡市葵区で通常総会を開いた。昨年9月の台風15号をはじめ全国で土砂災害が相次ぐ中、関係機関と連携し、防災・減災対策の充実を図る方針を確認した。 市町や県、国土交通省などから約50人が出席した。支部長を務める須藤秀忠富士宮市長は台風15号被害に触れ、「住民に対し、土砂災害の危険性や早めの避難を周知することが重要だ」と述べた。来賓の森貴志副知事は「県民の命と財産を守るため、ハードとソフトの両面から総合的な土砂災害対策に取り組む」と強調した。 砂防事業や地滑り対策事業の促進を求める国への要望、土砂災害被災地への視察研修の実施など
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芦沢副市長が退任 富士宮市 貢献50年
富士宮市は31日、芦沢英治副市長(72)の退任式を市役所で開いた。芦沢氏は県内で歴代最長となった4期13年と市職員として勤めた期間を合わせた約50年を「周囲から注目されるほどのスピードで大きく発展した」と振り返った。 芦沢氏は1974年、市に採用された。環境経済部長や企画部長を経て2010年に副市長に就任した。就任当初は旧芝川町と合併したばかりで行政サービスの向上に尽力した。最大震度6強を観測した地震発生時は復旧の陣頭指揮を執り、富士山の世界遺産登録の働きかけなど幅広く携わった。 須藤秀忠市長は「企画立案から課題解決まで、市職員時代から培った優れた手腕を発揮してくれた。私にとって諸葛孔明のよ
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自転車 上手に乗れたよ 富士宮で教室
静岡ガスによる子ども向け自転車の乗り方教室がこのほど、富士宮市錦町の同社営業所跡地で開かれ、補助輪付き自転車に乗る4~9歳児8人が、補助輪なしで乗るこつを教わった。 児童らは補助輪とペダルを外した自転車で歩き、バランス感覚を養った。ペダルに足を乗せる段階に進むと、転倒する恐怖からか肩に力が入っていた児童もいたが、同社自転車部の部員から「ハンドルは真っすぐ、前を見て」と助言を受けてこつをつかみ、安定して走行できるまでに上達した。 同市の杉原悠希君(4)はUターンできるようになり「自転車に乗っている友達と一緒に遊びたい」と喜んだ。
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ドラム缶や大型パイプ… 海洋漂着物で打楽器制作 藤枝で作品展
富士宮市の現代美術家で演奏家、白砂勝敏さん(50)の作品展「再生のムジカ」が6月4日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。 沼津市の海岸に漂着したガス缶やドラム缶、木材、大型パイプといったプラスチックごみ、使われなくなった草刈り機の刃や工具を組み合わせ、ドラムや鉄琴などの打楽器を制作した。道具を切ったり、穴を開けたりすることでさまざまな音階を作り、来場者はたたいて音色やリズムを楽しむことができる。銅版画も展示販売している。 白砂さんは「一度役目を終えた物で音を出して楽しめるのを体験してほしい」と来場を呼びかけた。作品展は午前10時~午後7時。最終日の6月4日は午後4時ま
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世界かんがい遺産 富士宮・北山用水/長泉・本宿用水 静岡県内2施設候補に 11月登録可否
農林水産省は30日、国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会が世界かんがい施設遺産の候補として、北山用水(富士宮市)と本宿用水(長泉町)の静岡県内2施設を含む4施設を選んだと発表した。11月にインドで開かれるICID理事会で登録可否が決まる。 芝川を水源とする北山用水は、1582年に北山本門寺の願いを受けた徳川家康が開削を命じたとされる。弓沢川までの全長約8キロの区間に12カ所の分水口が設けられ、農業や防火など幅広い用途の水を提供。富士山麓に点在する侵食谷を通水する掛け樋(どい)、埋め樋は当時、革新的な技術だったという。 北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長は「良質な水がなければ
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地域課題解決へ富士宮で未来塾 2期目スタート
地域の課題を見つけ出して解決策を提案できる人材の育成を目指す「ふじのみや未来塾」第2期の講座がこのほど、富士宮市の駅前交流センターきららで始まった。 高校生から自治会の役員まで12人が全5回の講座で、身近な課題を解決するための活動アイデアを構築し、7月の最終回で発表する。 初回はNPO法人NPOサプライズの飯倉清太代表理事から課題発見能力の磨き方を教わった。参加者は直前の24時間以内でうれしかったことを即興で発表した。すぐに思い浮かんだ人もいれば、時間をかけて自身の行動を思い出す人もいた。飯倉代表はささいな出来事でも気付いて覚えておくことの大切さを語り「情報を持っている人ほど企画力が上が
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地域安全功労 7人に感謝状 富士宮防犯協と推進協
富士宮防犯協会と富士宮署地域安全推進協議会はこのほど、本年度総会をそれぞれ市役所で開いた。地域の安全確保に長年尽力した功労者7人に感謝状を贈った。 同協議会の総会で須藤秀忠市長は「各地域の交番や駐在所と良好な連携を維持してほしい」とあいさつし、影山勝彦署長は「特殊詐欺被害が増加傾向にある。同報無線が流れたら周囲の高齢者を気にかけて」と述べた。 感謝状を受けた地域安全活動功労者は次の通り。 遠藤芳樹、尾崎隆一、佐野一芳、有泉了、高野美知子、鶴岡危野助、後藤洋之
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆伊東高校の初代校長 池田将章さん(伊東市)
伊東市内の3高校(伊東、伊東城ケ崎分校、伊東商)を統合して4月に開校した伊豆伊東高の校長に就いた。初任校は大仁高(現・伊豆総合)で、富士市立や清水東での副校長、伊東商の校長を経て現職。富士宮市出身。57歳。 ―新高校の様子は。 「各方面の皆さんの支援をいただき、無事に開校ができたことはありがたい。全日制と定時制を合わせ、非常勤を含め90人以上の教職員がいる。3校が合わさり、他校からの赴任者を加えて『新しい高校を良い学校に』と意欲あふれる職員がそろい、強力な体制ができた。約660人いる生徒からもワクワクしている雰囲気を感じる」 ―学校の特色は。 「全日制は普通科に特別進学やアートなど4
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3000万円詐取の罪で会社役員を起訴 地検沼津支部
静岡地検沼津支部は29日、事業者にうその投資話を持ちかけて金をだまし取ったとして詐欺の罪で東京都八王子市の会社役員(76)を静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、被告は2016年5月5日ごろから25日ごろまでの間、富士宮市内に残土処分場を開発するという架空の事業への投資話を事業者に持ちかけ、1千万円を入金させたとされる。7月上旬ごろには、手付金が不足しているとしてさらに2千万円を振り込ませたとされる。
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プラごみ分別しよう 富士宮市職員、周知へ解説動画
富士宮市はこのほど、2024年度から始めるプラスチックごみの分別収集と資源化を周知する動画を、市公式ユーチューブチャンネルで公開した。市職員がふんする自称ごみユーチューバー「まっさん」が、ごみの分類方法などを解説する。これまで可燃ごみにまとめていたプラスチックごみを週1回、資源として収集する。プラマークが付いていなくても、プラスチックのみで作られている容器なども一括回収する。 11分間の動画では、身近なプラスチック製品を例に収集の可否を仕分ける。内側の汚れが落ちにくい調味料の容器は可燃ごみとし、キャップは資源回収できるなどと、実物を示しながら解説する。値札シールの簡単な剝がし方も紹介する。
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富士山と権威 歴史背景解説 富士宮、世界遺産センターで講座
富士宮市の県富士山世界遺産センターはこのほど、富士山の世界文化遺産登録10周年の記念企画展に係る講座「徳川将軍と富士山」を同センターで開いた。富士山が日本の象徴として国内に浸透した歴史背景を松島仁教授がひもといた。 松島教授は歴代将軍が多くの時間を過ごしたとされる江戸城本丸御殿中奥休息の間には、霊峰が将軍の真後ろになるよう描かれていたことを紹介し、権威を象徴する将軍と富士山の一体化を表しているとの見解を示した。1860年代に遣欧使節団が贈答品に用いた掛け軸10幅のうち1幅は必ず富士山が描かれていて、世界に誇れる名山として国内で認識されていたと分析した。 富士山の権威を示す作品として、狩野
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キャンプでタイの文化満喫 28日までフェス 富士宮
タイの文化に触れながらキャンプができるフェス「フジタイキャンプ」が27日、富士宮市麓の休暇施設ふもとっぱらで始まった。28日まで、タイの寺院の祭りを思わせるさまざまな体験ができる。 果物の彫刻「カービング」や灯籠「ローイクラトン」作りが体験できるほか、同国の民俗衣装や食材が手に入る。テントを張り終えたキャンパーたちはタイのハーブを使ったサウナや古式マッサージでリフレッシュし、ガパオライスなどのタイ料理を堪能。特設ステージから聞こえる伝統舞踊の陽気な音楽に体を揺らした。 夜は寺院の祭り「ガーン・ワット」を模して、テントをイルミネーションで飾り付けるコンテストを開催した。挑戦者たちはカラフル
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子育て合間に“起業” 富士宮 母親がお試し出店
富士宮市大宮町のコネクティッドスタジオ「i/HUB」で26日、平日の昼間にお試し出店ができる企画「チャレンジカフェ会」が開かれた。子育て中の母親らがブースを構え、自身の事業の感触を調べた。 8組の出店者が看板を立て、カレーなどの飲食物を提供した他、整体やヘッドスパなどの施術も行った。30~40代の現役世代を中心に多くの来場者が各店のサービスを巡った。 同企画は、将来の事業展開を考える子育て世代に子どもが学校や保育施設にいる時間を活用してもらおうと、地域イベントを企画する「宮ガール」こと金子充子さん(37)が企画した。ホットドッグを販売した出店者は「市内で平日に出店できる場所は少ないので、
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富士宮市が少子化対策本部新設 独自施策展開へ協議
富士宮市は歯止めがかからない少子化を受けて26日、庁内に少子化対策推進本部を庁内に設置した。2025年度までの3年間で市内の実情を調べ、実効性の高い独自施策を企画し展開する。 市によると、日本人出生数は12年に減少に転じ、22年は665人と10年前の約6割まで落ち込んだ。同本部では市各課が担当している事業を整理し、より効果的な施策の方向性を見極める。本部長の篠原晃信企画部長は「事業をさまざまな角度から見直して地域の人口特性に合うアイデアを出し合いたい」と話した。 同日の初会合では各課担当者が既存事業の情報を共有した。女性が働きやすい職場環境の整備や男女が出会う機会づくりなど、感じている課
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猪之頭産わさびとそば いかが 地元食材との調和向上 富士宮「みつばつつじの家」
富士宮市猪之頭の古民家そば店「お食事処みつばつつじの家」は27日から、冷たいそば全メニューのわさびを猪之頭産本わさびに切り替える。当初から地元産にこだわってきた薬味のネギや付け合わせのセリ、ニジマスとの調和が一段と高まった。 清らかな湧水で育った猪之頭産のわさびは辛みが爽やかで特におろしたてはほのかに甘みを感じられる。冷たいそばに追加料金を支払うと、長さ8センチほどのわさびが付き、客が自分でおろすことができる。余ったら持ち帰りも可能。人気のニジマス丼との相性も良い。 敷地内の県指定天然記念物「猪之頭のミツバツツジ」を目当てにした県外からの客が増え、同店は庭の整備と同時に地元食材にこだわっ
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「地元パン」甲斐みのりさん新著 のっぽパンなども掲載
旅や菓子、建築、雑貨などを題材に執筆活動を行う富士宮市出身の文筆家甲斐みのりさんが、新著「日本全国 地元パン」(エクスナレッジ)を出版した。全国各地で出合った500個以上のパンの成り立ちや味わい、レトロなパッケージデザインの魅力を伝えている。 元々、地域に根付く菓子を求めて旅していた甲斐さん。かつてパンも販売していたという店が多いことに気づき、パンと菓子の関係を調べてみると、戦後の学校給食制度開始時にパン作りに参入する菓子店が多かったことなどが分かったという。「地域性や時代、店主の個性など、パンにはたくさんの物語が詰まっている」。研究を続け、主に1940~50年代までに創業した店が作り、素
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91人プロへ第一歩 伊豆で日本競輪選手養成所入所式
日本競輪選手養成所は26日、第125回(男子)と第126回(女子)の選手候補生の入所式を伊豆市の同養成所で開いた。本県関係を含む91人が来年3月まで、寮生活を送りながら厳しい訓練に臨み、プロ選手を目指す。 式典では滝沢正光所長が式辞で「養成所生活を有意義に過ごし、競輪界の発展につなげてほしい」とあいさつ。選手候補生を代表して寺師幸成さん(鹿児島県)と豊田美香さん(徳島県)が、「期待に応えられるような立派な競輪選手になれるように精進する」「ガールズケイリンが注目を浴びる中、この日を迎えられ気が引き締まる思い」とそれぞれ誓いの言葉を述べた。 本県では、男子で阿部俊さん(23)=沼津市=と、女
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重点事業など確認 松崎町商工会
松崎町商工会はこのほど、2023年度の通常総会を同町江奈の町商工会館で行った。会員ら40人が参加し、昨年度の事業報告や本年度進める重点事業の確認などを行った。 関唯彦会長は「会員に寄り添い、事業者を応援できる体制を強化していく。商工会を活用してほしい」とあいさつ。22年度に「ヒメの里交流都市」提携を結んだ富士宮市との連携を進める方針や、事業者を訪問して支援につなげる取り組みを拡充する考えを示した。 本年度の事業計画案など8議案を承認したほか、本年度の永年勤続優良従業員の表彰を行った。
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前向きな単語、言葉選び 新聞に学ぶ 富士宮・井之頭中生
富士宮市の井之頭中で26日、静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さんによる新聞を生かした対話講座が開かれ、生徒18人はプラス思考を体現する言葉選びの大切さを学んだ。 矢沢さんは感情表現や状況判断の根幹には言語があると説明し「頑張ろう」や「大丈夫」など前向きな言葉を多用することで活力が生まれると伝えた。米大リーグで活躍する大谷翔平選手が高校時代に目標を表に書き出し整理していた取り組みを例に挙げ、自己分析に対する言語化の有効性を説いた。 新聞記事の内容を簡潔に示した「見出し」や第1段落の構成にも触れ「適切な言葉選びは新聞から学べることが多い」と紹介した。 3年の岡村日向さん(14)は「疲
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マイナ証明書交付 コンビニ通常通り 富士宮市
最長6月4日まで停止されるマイナンバーカードを使ったコンビニでの証明書交付サービスについて富士宮市は26日、問題なくサービスを運用すると発表した。システム提供元の富士通Japanが17日に行った先行調査で安全が確認されたためとしている。
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角川俳句短歌 静岡県内12人入賞
角川文化振興財団は24日、第17回角川全国俳句大賞と第14回角川全国短歌大賞の入賞者を発表した。静岡県内からは12人が選ばれた。 【俳句】自由題部門秀逸 松本義久(浜松市)松永敏秀(静岡市)中川正男(浜松市)吉野民子(同市)山岸文明(伊豆の国市) 題詠部門特選、静岡新聞社賞 渡井文代(富士宮市)▽静岡新聞社賞 名倉悦子(浜松市) 【短歌】自由題部門特選 佐藤きみ子(湖西市)▽秀逸 大庭拓郎(浜松市)▽佳作 海瀬安紀子(静岡市)室野英子(伊豆市) 題詠部門静岡新聞社賞 松井恵(浜松市)
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障害者への理解深めて 富士宮の体験施設 来場券と菓子交換
富士宮市小泉の多機能事業所「あのあの」などでつくる体験施設「おはな堂」はこのほど、中学生以下の子どもが来場チケットで200円分の駄菓子と交換できる企画を始めた。子どもたちが施設を訪れるきっかけをつくり、障害者に対する理解を深めてもらう狙い。 地元企業や重度心身障害のある同事業所利用者の家族などから寄せられた支援金で、おはな堂が駄菓子を購入した。子どもたちは陳列された駄菓子から好きなものを200円分選べ、その場でお礼の手紙を書く。 会場には障害者と共に暮らすことを解説した絵本や医療的ケア物品が並べられ、来場した親子が手に取った。 同企画は毎月第1、3土曜日に定期開催する予定。担当者の遠藤江美さ
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機能別団員発足 41人が決意新た 富士宮市消防団
富士宮市消防団はこのほど、2022年度に導入した機能別団員の発足式を市役所で行った。団員41人が決意を新たにした。 同市の機能別団員は消防吏員か基本団員の退職者で構成する。火災や大規模災害が発生した時、消火や避難誘導などを担う。市は将来的に60人確保する予定。 同市消防団の5月時点の人数は659人で定員の740人を下回っている。機能別団員には経験を若い消防団員に継承する役割のほか、平日昼間は仕事を抱える消防団員に代わって災害対応に出動することも期待される。 発足式では代表者が辞令書を受け取った。風間友明団長は「団員の減少とサラリーマン化が進んでいる。後輩たちの手伝いをお願いする」とあい
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バドミントン打ち方指導 富士宮でトップ選手
ロンドン五輪バドミントン女子シングルス日本代表の佐藤冴香さん(ヨネックス)と世界選手権ダブルス3位の与猶くるみさん(同)による教室がこのほど、富士宮市民体育館で開かれ、市内の小中学生45人がトップ選手から打ち方を教わった。 参加者はスタッフが上げたシャトルを打ち返す「ノック打ち」や試合形式の練習で汗を流した。与猶さんは、コート後方に打ち込まれたシャトルは足を動かしてきちんと下がりきり、無理な体勢で打たないように注意した。佐藤さんは手本を示しながら、相手に打つ方向を感づかれないように同じ打点で打ち分けることを意識していると明かした。 両選手は参加者の打ち方を見て個別に癖を指摘した。指導を受
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将棋の対局 楽しもう 竜王戦の地 富士宮で教室 「裾野広げたい」
日本将棋連盟富士宮支部はこのほど、「みんなの将棋教室初級編」を富士宮市の富士根北公民館で開いた。竜王戦第3局が昨年10月に市内で開催されたことを受け、将棋を広く親しんでもらおうと企画した。 全5回講座で小学生から高齢者までの9人は円滑に対局できる腕前を目指す。初回の同日は、佐野有司支部長が駒の種類ごとの動かし方や基本ルールを解説した。 富士見小4年の松本芽彩さん(9)は「おじいちゃんと戦える力を付けたい」と意気込んだ。佐野支部長は「対局を再び誘致できるように、市内の将棋文化の裾野を広げていきたい」と話した。
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キッズゲルニカ10枚集結! 6月6日まで富士宮で展示
富士宮、静岡両市の小中高校など10団体がそれぞれ平和を願って制作したキッズゲルニカが6月6日まで、富士宮市猪之頭の朝霧ジャンボリーゴルフクラブで掲示されている。 各団体の10作品は同ゴルフクラブ駐車場に向かう途中にある芝生斜面に並ぶ。富士山と満開の桜の下で元気に遊ぶ子どもの姿を描いた同市の大富士小・中の合作や、たくさんの人に囲まれて太陽に笑顔が浮かぶ静岡市葵区の賤機中小の絵などが、世界平和を訴える。 加賀谷秀樹副支配人は「青少年育成に注力するクラブとして、子どもたちの活動を応援したい」と話した。掲示期間中、28日~6月4日は大会開催のため入場は大会観覧者に限る。
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文化芸術功労 静岡県が3人発表
静岡県は、2023年度文化芸術功労者表彰の受賞者3人を発表した。3人は県内全域を活動範囲とする文化芸術団体の役員として10年以上にわたり、振興や組織運営に尽力した功績が認められた。 受賞者は元県俳句協会長の甲斐遊糸さん(富士宮市)、元県美術家連盟副会長の小池タケシさん(三島市)、元県工芸家協会長の桜井茂雄さん(焼津市)。25日に静岡市駿河区のグランシップで開かれる県文化協会の23年度総会の後、受賞者の表彰式を行う。
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静岡市Aが団体優勝 ゴルフ静岡県都市対抗選手権
第108回静岡県都市対抗ゴルフ選手権は23日、静岡C浜岡Cで行われ、団体戦は静岡市連盟Aが優勝した。個人は55歳以上のAクラス(6417ヤード、パー72)を細川悦男(菊川市)が頂点に立ち、年齢制限のないBクラス(6799ヤード、パー72)は宮下健(伊東市)が制した。 ▽団体 ①静岡市388(伊藤75、清水76、佐藤77、八巻78、小山82)②浜松市389(成田75、大村75、田中76、神戸77、林86)③伊東市395(宮下72、木部75、日吉80、肥田82、泉田86)④三島市398(丸山75、前田78、鈴木80、飯沢80、吉江85)⑤富士宮市400(山上73、佐野78、大塚81、八木原83
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心を癒やす棚田 水たたえ七変化 松崎町/富士宮市/菊川市【TRY!ANGLE】
傾斜地を利用して階段状に作られた水田「棚田」。地形に沿って幾重にも重なる棚田群が、中山間地域の多い日本の原風景として多くの人の心を癒やす。 田に水が張られ、田植えが始まる5月は棚田の表情も豊かになる。水面に富士山が逆さに映る光景をはじめ、昼間は辺りが黄金色に包まれ、たそがれ時には赤色から青色の階調に染まる棚田の風景などが楽しめる。水田内に目をやるとオタマジャクシが無数に泳ぎ、カエルや虫の鳴き声がこだまし、生物の多様性を感じることもできる。 静岡県内では1999年に富士宮市の柚野の棚田群や、菊川市の千框(せんがまち)の棚田、松崎町の石部の棚田などが県棚田等十選に選定されている。  
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カーシェア、富士に拠点 災害時に迅速貸与へ 南海トラフ地震見据え新設
被災地で車を無料貸与する日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は22日、静岡支部を富士市岩淵に新設した。東海地方への進出は初めて。熱海土石流や台風15号の援助で培った静岡県住民との協力関係を生かし、南海トラフ地震を見据え迅速な支援を目指す。 静岡支部には個人や団体から譲り受けた乗用車や軽トラックなど37台を配備した。災害発生時に被災者らに無料で貸し出し、生活再建や災害ごみの搬出などに役立ててもらう。 同協会は2011年、東日本大震災を契機に発足した。その3年後に関東地方などで発生した「平成26年豪雪」以降は、全国で災害が起こるたび、宮城県から車を派遣してきた。本県ではこれまでに熱海市
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雨の富士山麓、降り注ぐ音楽 FUJI&SUN’23 21組熱演
富士市の富士山こどもの国で13、14の両日、野外フェスティバル「FUJI&SUN’23」(実行委員会主催)が開催された。雨が続く中、2ステージに21組が登場し、熱演を繰り広げた。静岡県内外から延べ約4500人が訪れた。 幕開けのネバー・ヤング・ビーチは、強まる雨の中集まった観客を「猛者」とあおり、キャッチーなギターサウンドで盛り上げた。 折坂悠太は新バンドを率いた。初期曲をギターの残響音を研ぎ澄ませたアレンジに刷新し、新たなサウンドの可能性を提示した。 ハナレグミは土砂降りに見舞われたが、コールアンドレスポンスや手拍子で観客を巻き込み、ダンサブルなステージを展開した。 エ
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日本プラストは3年連続最終赤字 2023年3月期連結決算
日本プラストが22日に発表した2023年3月期連結決算は純損益が36億200万円の赤字(前期は80億1800万円の赤字)だった。半導体の供給不足や、中国の新型コロナウイルス感染患者急増による工場の稼働停止に影響を受けた自動車の減産が響き、3年連続の最終赤字となった。 特別損失には本社と国内工場の固定資産の減損損失5億4500万円を計上した。売上高は1033億5900万円(前期比19・5%増)と為替換算値で伸びがみられ、経常損益は7億4900万円の赤字(前期は2億8900万円の赤字)だった。 24年3月期の連結業績予想は売上高1212億円、経常利益8億円、純利益4億円を見込んだ。
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記者コラム「清流」 頼もしいご近所さん
富士宮市の小学生が近所の高齢男性の体調不良に気付いて通報し、男性が一命を取り留める事案があった。異変を見逃さなかった児童のお手柄と言える。 昨今は防犯を理由に子どもを住民から遠ざける家庭が多い中、児童は「いつものおじいちゃんと様子が違ったから」と振り返った。普段から近隣住民と親密な交流があったからこその言葉だろう。さまざまな経験から人との接し方を学ぶ子どもたちを見守る地域の大人の優しさも感じられた。 支局の近所には、掃除をしていると毎度ごみ出しを手伝ってくれる高齢女性がいる。遠慮するたびに「好きでやっているからいいのよ」と重い袋を持って見せる笑顔がまぶしい。お返しにできることを探そう。困
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企画部長に杉浦氏 富士宮市人事
富士宮市は22日、6月1日付の人事異動を発表した。同日付で副市長に就任する篠原晃信企画部長の後任に杉浦真企画戦略課長が就く。 この他の主な異動は次の通り。 企画戦略課長(企画戦略課参事兼地域政策推進室長)佐野和也▽企画戦略課地域政策推進室長(観光課主幹兼観光企画係長)市川祐介
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ヒマワリ迷路作るよ 富士宮の放課後児童クラブが種まき
富士宮市の放課後児童クラブ「とがみえん」と「とがみえんきた」を利用する児童約100人はこのほど、同市外神の空き地にヒマワリの種をまいた。富士宮高校会議所によってヒマワリの迷路が作られる予定。 民家が取り壊されて生じた空き地約千平方メートルを5月上旬に同会議所のメンバーが耕した。児童は各学年で1列に並び、指で穴を掘って種を数粒ずつ埋めた。 ヒマワリ畑は7月ごろに見頃を迎える予定。同会議所が通路部分を刈り取って迷路を作り、児童が迷路に挑戦する。富丘小1年の望月七瑚さん(6)は「迷路が楽しみ。早く大きくならないかな」と話した。
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スイーツに合う発泡酒誕生 富士宮の洋菓子店と醸造所タッグ カカオ香り♪心地よい苦み
富士宮市弓沢町の「お菓子と珈琲 赤池商店」と同市大鹿窪の「フジヤマハンターズビール」がタッグを組み、「カカオとミントのおかしなビール」を製造した。洋菓子店と醸造所という異分野が連携し、心地よい苦みが特徴の菓子に合う一杯を開発した。 新商品はゴールデンスタウトスタイルの発泡酒で、カカオとコーヒーの香ばしい香りが漂う。口に入れた瞬間はシトラス系の味わいが主張し、後からホップとミントの爽やかさが鼻を抜ける。スパイスの効いた料理やチョコレートなどのスイーツとの相性が良いすっきりとした味わいに仕上げた。 開発は2月中旬、赤池商店バリスタ兼クラフトチョコ担当の赤池拓さん(40)の提案で始まった。大の
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日本女子ソフトボールリーグ 富士宮で熱戦 第2節開幕
全国の実業団・クラブチームで構成する「日本女子ソフトボールリーグ」サファイアセクションの第2節静岡大会が19日、富士宮市の県ソフトボール場(富士山スタジアム)で開幕した。同セクションの6チームが21日(予備日22日)まで、熱戦を繰り広げる。 リーグは2セクションに分かれて13試合を戦った後、秋の全チームによる順位決定戦で優勝を決める。サファイアセクションには静岡市の静甲のほか、Citrine Ichinomiya(愛知県一宮市)YKK(富山県黒部市)平林金属(岡山市)小泉病院(広島県三原市)ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校(滋賀県甲賀市)が所属している。 静岡大会では各チーム3戦ずつの計9
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工夫凝らした力作バスケット 富士宮でSBS学苑生ら作品展
SBS学苑3校で講師を務める富士宮市の村田尚香さんと受講生による「ナンタケットバスケット展示会2023」が19日、同市野中のスペースワゾで始まった。緻密に編み込まれたバスケット約200点が並ぶ。22日まで。 会場には貝殻をあしらい涼しげに演出した品やファーを付けたかごなど、作者がそれぞれ日常で使う想像を膨らませた力作が展示されている。 ナンタケットバスケットは米東部のナンタケット島が発祥の工芸品。村田さんによると、1900年代に捕鯨船で使われていた鯨油の保管容器を応用し、船を待つ灯台守が作っていた品が広まったとされる。かご底部の木板から編み込むため、型崩れしづらい特徴がある。
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「タケノコ王」直売所閉店へ 富士宮の風岡さん 足の不調、売り上げ減で決断 25年春までは全力疾走
テレビ番組などで「タケノコ王」として親しまれる風岡直宏さん(49)が営む直売所「風岡たけのこ園」(富士宮市長貫)が、2年後の2025年春のシーズンを最後に閉店する。足に不調を抱えていることに加え、長期的な事業継続が難しいことから、タケノコの生産自体をやめると決断した。風岡さんは「タケノコ農家の仕事に命を懸けてきた。最後まで最高の味を追い求め、伝説になって終わりたい」と意欲を燃やす。 風岡さんは01年から実家の竹林でタケノコ生産に従事。年間300日以上を山の管理と収穫に費やす。高値がつく「白子」と呼ばれる白いタケノコの量産に成功して注目を集め、地元地域をPRするためテレビのバラエティー番組に