社会部 木村祐太
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B2選手らとバスケ交流 静岡北特支校生 基礎教わる
静岡市葵区の静岡北特別支援学校でこのほど、バスケットボール男子Bリーグ2部ベルテックス静岡の加納誠也選手(34)と大石慎之介アシスタントコーチ(36)を招いた交流会が開かれた。 高等部のバスケットボール部の生徒11人が参加した。生徒たちは加納選手と大石コーチからドリブルなどの基礎的な技術を教わった後、一緒に試合を楽しんだ。生徒は交流会の終了後、お礼に作業製品のメモ帳と巾着袋を贈った。 加納選手と大石コーチは社会貢献の一環として、こども病院(同区)の入院児や県内の特別支援学級の児童らと交流する活動を行っている。 (社会部・木村祐太)
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記者コラム「清流」 「○○離れ」仲間
「昭和の中頃までは手道具を持ってお客さんの家に行くスタイルだったんです」とある畳職人は言う。 朝から夕方まで家の中で張り替えや修繕をするから、学校から帰ってきた子どもは興味深そうに様子をのぞき込む。ところが機械化が進むと畳を工場に持ち帰って作業をするのが定着し、子どもの目につかなくなった―とのこと。「手仕事が畳屋としての誇り」と話すその方は小学校の社会科見学を積極的に受け入れたり、コンテストに出たりして、職人技の向上と認知度拡大に努めている。 畳離れの背景は生活様式や住宅の変化にあると思っていたが、そうした外的要因に悲観的にならず、自分にできることに前向きに取り組む姿は印象的だった。「○
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畳職人の技、全国グランプリで腕試し 静岡市駿河区の新海さん、2月出場
静岡市駿河区登呂の「新海畳店」の新海孝高さん(29)が、2月下旬に福岡県などで開かれる第32回技能グランプリ(厚生労働省など主催)の畳製作部門に静岡県代表として初出場する。大会では5時間以内に1枚の畳を手縫いする。「どのくらい自分の腕が通用するかを知りたい」と、体力と技術の双方が問われるひのき舞台へ意気込む。 新海さんは静岡県畳適格組合連合会の推薦を得て県代表に決定した。全国からは計23人が出場する予定。大会では制限時間内に畳を手縫いして所定の枠(畳台)に敷き込む他、床の間に敷くござ(43×83センチ)も作らなければならない。ござは縁に「紋縁(もんべり)」と呼ばれる家紋をあしら
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静岡人インタビュー「この人」 高校生主体のイベントで企画運営を担う 青嶋さくらさん(静岡市駿河区)
静岡県内の高校生が21日にホテルグランヒルズ静岡(静岡市駿河区)で開くイベント「静岡探究コレクション」の実行委員として、昨年10月から準備を進めてきた。上級生として積極的に企画運営を推進する。静岡商高3年。17歳。 ―どんなイベントか。 「探究学習の成果を発表したり、ダンスや合唱、各校の制服を披露する『制服ランウェイ』をしたりと、約10の企画を予定している。県内の18校から集まった約40人の実行委員は、学校や学年の枠を超えて協力してきた。当日は高校生千人を集めるのが目標で、SNSを使ってPRしている。訪れた人も企画側もわくわくするイベントにしたい」 ―なぜ実行委員になろうと思ったのか。
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憲法県民意識調査 キラリと光る自由意見【記者コラム 黒潮】
「小学生の頃、こんなに素晴らしい憲法のある国に生まれたんだ!と感動しました。大人になっても、その気持ちは変わりません」(袋井市・50代男性) 何とも胸のすくようなコメント。これは昨年末に静岡新聞社が実施した、日本国憲法に関する県民意識調査の自由意見の一つだ。全回答者617人の1割に当たる73人が任意の回答欄に思いをつづってくれた。集計担当者の特権でありがたく読ませてもらった。熱い訴えも冷静な視点もさまざまで、引き込まれる思いだった。 73人のうち26人が改憲や見直しの必要性を指摘した。「戦後、さまざまな制度やシステムが変化する中で憲法だけは不可侵的に扱われてきたのではないか」(静岡市・4
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高校生“探究成果”披露へ準備着々 ファッションや合唱 静岡市駿河区で21日開催
静岡県内の高校生有志が21日、静岡市駿河区のホテルグランヒルズ静岡で「静岡探究コレクション」と題したイベントを開催する。商品開発など探究学習の成果を発表したり、ダンスや合唱を披露したりと、生徒が自ら企画、運営する点が特徴。当日に高校生千人を集めることも目標に掲げ、SNSなどを駆使して広報に力を注いでいる。 主催は高校生の探究学習を支援しているNPO法人しずおか共育ネット(同区)。県内の高校18校から集まった有志計約40人が実行委員を担う。同NPO法人は会場の確保とサポートに徹し、実行委員は昨年10月から企画ごとにグループに分かれ、企業の協力を得ながら準備を進めてきた。 12月下旬には年
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憲法への関心低下顕著 改正容認派7割超 静岡新聞社県民調査
静岡新聞社は2023年12月、18歳以上の県民617人を対象に日本国憲法に関する意識調査を行った。憲法に関心が「ある」「ある程度ある」と答えた人は60・9%で、04年の調査開始以来(18、19歳に対象を限定した16~18年を除く)、最も低くなった。反対に「あまり関心がない」「関心がない」は37・1%と最も高くなり、憲法に対する県民の関心の薄れが浮き彫りになった。 調査は04年、20歳以上の県民を対象に開始した。憲法に関心が「ある」「ある程度ある」と答えた人の割合は19年は70・3%と7割を超えていたが、その後は20年に66・8%、21年に64・7%、22年に63・9%と低下し続けている。1
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憲法「現実に合わない」最多 静岡新聞社県民意識調査20年 情勢激動、揺れる改正論
静岡新聞社が2004年末に開始した日本国憲法に関する県民意識調査は、23年末で20回目を迎えた。この20年間で集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法の成立(15年)、ロシアのウクライナ侵攻(22年)など国内外の情勢は揺れ動き、県民の憲法観、とりわけ戦力不保持などを定めた9条を巡る考え方に影響を及ぼしてきた。一方で有識者は「憲法は国のあり方についてのグランドデザイン(全体構想)だ」と指摘し、9条に限らず幅広い視点で憲法論議を活発化させる必要性を訴える。 (社会部・木村祐太) 9条は国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄し、戦力を保持しないことを定める。政府は自衛隊の存在について憲
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「輝きのツリー」心つなぐ 静岡中心街にこども病院設置 入院児童の絵画で装飾/市民から励ましの手紙
静岡市葵区の中心市街地を彩るイルミネーションの一角に、県立こども病院(同区)が設置している「いのりの木」がある。入院治療で外出できない子どもたちを元気づけようと2018年に始めた。21年からは同じ場所にポストも設置。治療中の子どもや医師らに向けた激励などの手紙は累計で500通を超え、市民と病院が心を通わせる場所になっている。 中心市街地の冬の風物詩として人々に親しまれる青葉シンボルロード(同区)の電飾。「いのりの木」は多くの買い物客が行き交う呉服町通りとの交差点に立つ。入院児童が絵を描いた救急車や聴診器などの飾り付けの他、台座には児童の手形も貼ってある。 企画した坂本喜三郎院長(65)は
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ハンドベルもお手のもの こども病院ファシリティドッグ「タイ」 静岡でステージに
静岡市葵区の中心市街地の冬季イベント「おまちワンダーランド」のステージ発表が16日、同区の青葉シンボルロードなどで開かれた。県立こども病院(同区)の発表では院内で療養する子どもを支えるファシリティドッグが職員とハンドベルを演奏し、道行く人たちを楽しませた。 ファシリティドッグは雄のゴールデンレトリバーの「タイ」で、職員とともにサンタクロースの衣装に身を包んで登場。「きよしこの夜」などクリスマスにちなんだ曲を披露し、リズムに合わせて指示役の「ハンドラー」が手にするベルをたたいて音を鳴らした。 病院を運営する県立病院機構の医師や看護師らでつくる吹奏楽サークルも「あわてんぼうのサンタクロース
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静岡市で24・8度 12月観測史上最高 17日は冷え込む見込み
静岡県内は16日、南から暖かく湿った空気が入り込んだ影響で季節外れの暖かさとなった。静岡市駿河区では12月の観測史上最高の24.8度を記録し、10月上旬並みの気温になった。最高気温は熱海市網代で23.8度、静岡市清水区で23.3度などといずれも平年より10度ほど高く、県内11の観測地点で20度を上回った。 クリスマスの装飾が施された商店街でフラダンスを踊るステージイベントの出演者。静岡県内は各地で季節外れの暖かさとなった=16日午後3時20分ごろ、静岡市葵区呉服町 静岡市葵区の商店街では上着を脱いだ買い物客が行き交い、休日に合わせて開かれた屋外のイベントも熱気を感じさせた。フラダン
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初氷と初霜観測 静岡県内今季一番の冷え込み、川根本町で氷点下3・5度
静岡県内は4日朝、寒気と放射冷却の影響で各地で今季一番の冷え込みとなり、川根本町で氷点下3・5度など10の観測地点で今季最低気温を観測した。静岡市葵区井川では氷点下2・6度、浜松市天竜区佐久間では同2・3度、御殿場では同1・2度だった。静岡市駿河区でも2・8度と今季最低を観測した。 静岡地方気象台は同日、初氷と初霜を観測したと発表した。初氷は平年より3日、昨年より10日早い。初霜は平年より3日遅く、昨年より4日早い。 静岡市葵区羽鳥の洞慶院では、境内にあるハス用の鉢にうっすらと氷が張り、同区建穂の畑は霜で覆われた。市中心部では厚手の上着やマフラーを身に着けた人々が行き交い、冬景色の朝とな
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「誰でも通園」不安の声 有識者、態勢整備訴え 静岡県内保育士「現場任せ」「手いっぱい」
国が検討している子育て世帯の支援策「こども誰でも通園制度」に対し、県内の保育士から不安の声が上がっている。保護者の就労要件を問わず、未就園の生後6カ月~2歳なら誰でも保育施設を定期利用できる仕組みだが、労働環境が改善されない中で新たな園児を受け入れることに現場の抵抗感は強い。有識者は「十分な受け入れ態勢を整えなければ現場の多忙感は増し、いわゆる不適切な保育にもつながりかねない」と懸念する。 「保育士の配置基準も賃金水準も変わっていない。現場任せだ」。静岡市の保育園に勤める50代女性保育士は、ため息をつく。子どもは1歳半ごろから自我が芽生え、意思表示をするようになるとされる。女性は「『イヤ
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くり小刀、雨がっぱ…実物証拠、何語る 袴田さん再審第2回、弁護団が展示 見入る傍聴者
実物は何を語るのか―。静岡地裁で10日に開かれた袴田巌さん(87)の再審第2回公判で、弁護団は確定判決で凶器とされた「くり小刀」や事件現場に落ちていた雨がっぱなどを展示した。事件の鍵を握るとされる重要な証拠の数々。傍聴者は身を乗り出すようにして、柵の向こうの実物やモニターに見入った。 みそ製造会社の専務一家4人の殺害に使われたとされる「凶器」が法廷に現れたのは同日午後1時半ごろ。弁護団の田中薫弁護士がガラスケースに入ったくり小刀を検察官から受け取り、証言台隣の投影機に慎重に据えた。約12センチの刀身はさび付いていた。 他に展示した実物は、雨がっぱのポケットから発見されたとされるくり小刀
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ストリートけん玉 プロ小学生 成岡さん(静岡) 世界舞台 止まらぬ挑戦 W杯好成績、海外スポンサー契約… 自作の技「成功気持ちいい」
静岡市清水区の小学5年生成岡謡希(うの)さん(11)が「ストリートけん玉」のプロ選手「UNO」として活躍している。日本古来の遊びのけん玉は近年、アクロバティックな技の精度や独創性を競う競技として国内外で愛好家が増加。成岡さんは世界大会での好成績などが認められ、9月に海外のけん玉メーカーと小学生では異例のスポンサー契約を結んだ。大会で実績を積むとともに、イベントへの出演やSNSでの発信を通じて普及にも励んでいる。 きっかけは新型コロナウイルス禍で外遊びが難しくなっていた3年前、家のおもちゃ箱から偶然古いけん玉を引き出したことだった。新品を購入しようと同区の専門店「メルシス」を訪れ、色使いの
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信じた57年、今度こそ 初出廷の姉、力強く主張 袴田さん再審開始
「弟、巌に代わりまして無実を主張いたします」「真の自由をお与えくださいますようお願い申し上げます」。57年にわたり訴え続けた言葉が、静岡地裁の202号法廷に響き渡った。27日に同地裁で始まった袴田巌さん(87)の再審公判。袴田さんの姉ひで子さん(90)は補佐人として証言台に立ち、3人の裁判官に向かって弟の潔白を力強く主張した。今度こそ訴えは実るのか―。無罪判決を勝ち取る闘いのゴングが鳴った。 検察官と弁護団は午前11時の開廷直後から火花を散らした。検察官が袴田さんに関する住居侵入、強盗殺人、放火の罪の起訴状を読み上げた後、弁護団は専務を除く家族3人の殺害現場とした「居間」が具体的にどの部屋
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「来年1月、1000人集める」 静岡の高校生が手作りイベント開催へ
「来年1月、高校生千人を集めるイベントを開催する」―。静岡県内の高校生有志がこんな目標を掲げて準備をスタートさせた。1日に静岡市駿河区のグランシップで初会合を開き、18校から集まった計約40人がアイデアなどを熱心に話し合った。 主催は高校生の探究学習を支援しているNPO法人しずおか共育ネット(同区)。学習指導要領に基づく学校の授業「総合的な探究の時間」でできる活動には限界があるとして、高校生が地域や企業などと積極的に交流し、主体的に取り組む場を提供しようと企画した。 スタート時点の決定事項は2024年1月21日、ホテルグランヒルズ静岡(同区)の5階フロアを貸し切って開催することだけ。同N
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小規模保育所「3歳以上受け入れ」 静岡県内、検討の動きなし 定員、設備余裕なく
原則0~2歳児を預かる小規模保育所で「3歳以上も受け入れることができる」とした4月の国の通知に対し、静岡県内は現時点でどの市町も新たな受け入れを検討していないことが18日までに、静岡新聞社の取材で分かった。施設の定員や設備面で余裕がないのが主な理由。保護者にとって転園せず同じ施設に続けて預けられる利点がある一方、実施にはハードルが高い状況が浮き彫りになった。 認可小規模保育所を有する27市町(4月1日時点)に電話で尋ねた。最も多い53施設がある浜松市は「0~2歳児の保育需要が大きいので(3歳以上を)受け入れる予定はない」(幼児教育・保育課)とし、48施設を有する静岡市も「保護者からニーズは
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少年「ヘンゼル」どう処遇 静岡家裁で仕事体験 童話題材 中高生ら“審判”
静岡家庭裁判所(静岡市葵区)はこのほど、県内の中高生を対象に家裁の業務内容を紹介する広報行事を同所で開いた。夏休み中の中高生ら27人が、20歳未満の少年が罪を犯した時に開く少年審判を実際の法廷で模擬体験した。 家裁は主に家庭内の紛争を解決するための家事事件と少年事件を扱っていて、中高生は裁判官や事件の背景を調べる調査官などの役割を分担。童話「ヘンゼルとグレーテル」を題材に、魔女を殺してしまったヘンゼルの処遇を決める審判に臨んだ。魔女はヘンゼルを殺して食べようとしていたことや、妹グレーテルとともに貧しい家庭環境だったことを考慮し、ヘンゼルの更生のためにどんな処遇が望ましいかを考えた。 裁判官役
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車内置き去り 実験で危険性周知 エアコン停止30分で50.6度に 静岡県警など
子どもの車内置き去りを防ごうと、静岡県警や日本自動車連盟(JAF)静岡支部などは19日、静岡市清水区のイオン清水店で啓発活動を実施した。屋外に駐車した乗用車の車内温度がどの程度上昇するかを実験で見せ、買い物客に危険性を周知した。 現場の温度計で外気温36度を計測した午前9時半、乗用車のエンジンを停止。エアコンが止まった直後に23・9度だった運転席付近の気温は、5分後に35・6度に上昇した。30分後には46・1度に上がり、日光が当たるチャイルドシート部分は50・6度だった。買い物に訪れた親子連れは、足を止めて警察官らの注意喚起に耳を傾けた。 乳幼児は体温調節機能が未発達で、体に熱がこもりや
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駿府城公園の学徒慰霊碑「やすらぎの塔」 地震で破損、台座のみ20年超【戦後78年 しずおか】
太平洋戦争中に軍需工場などに動員され、空襲や機銃掃射で命を落とした学徒を追悼する駿府城公園(静岡市葵区)の「やすらぎの塔」(1958年建立)が、2001年の地震で学徒を模した立像が破損し、台座だけの状態が20年以上続いている。市民有志は復元を市に要望してきたが実現には至らず、戦禍を後世に伝える貴重な存在が埋もれていくことを懸念する。 厳しい日差しが照りつけた3日午前。市民有志「やすらぎの塔復元を求める会」は、台座後方にある動員学徒の犠牲者266人の名前が刻まれた碑の修復に取り組んだ。集まったのは大石久雄代表(81)=同市駿河区=ら戦時中に生まれた会員4人。名前が見えやすいよう碑全体に塗料
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サルは有罪?無罪? 児童が「桃太郎」題材に模擬裁判 静岡地裁
静岡地裁は10日、夏休みの親子向けイベント「童話で学ぼう刑事裁判」を静岡市葵区の同地裁で開いた。市内外の小学4~6年の20人が裁判官、検察官、弁護士の法曹三者になりきり、童話「桃太郎」の登場人物を題材にした模擬裁判を体験した。 鬼退治を終えた桃太郎が営むきび団子店で、きび団子が盗まれる窃盗事件が発生。仲間として鬼退治に同行したはずのサルが逮捕され、被告人として初公判に臨む-との状況を設定した。児童は現役の裁判官と検察官、弁護士に手ほどきを受けながら、起訴状の朗読や証人尋問など一連の刑事裁判の流れを実践。法服を身にまとった裁判官役の児童8人は検察側、弁護側の主張を基に協議し、最後に判決を言い
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平和の尊さ、作品で理解を 静岡・葵区で「文化の集い」
戦争の悲惨さや平和の尊さを絵画などの作品を通じて伝える「第7回静岡・平和をねがう文化のつどい」(劇団静芸など実行委員会主催)が11日、静岡市葵区のアイセル21で始まった。13日まで。 太平洋戦争で原爆が投下された広島の様子を描いた絵画やパネル、不戦の誓いを込めた短歌や俳句など約300点を展示した。原爆投下後の広島を描いた絵画は地元の高校生が手掛けた。倒壊家屋の下敷きになった女性に足をつかまれ助けを求められたり、無数の遺体がトラックの荷台に折り重なったりと、被爆者の実体験を基に情景を描写している。 実行委の吉沢はつ江さん(68)=同区=は「戦争は二度と起こしてはならないということを、作品を
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松本潤さんら着用の衣装入れ替え 静岡市葵区・大河ドラマ館
大河ドラマ「どうする家康」の展示イベントが開催されている静岡浅間神社(静岡市葵区)境内の大河ドラマ館で29日、一部リニューアルした展示品の一般公開が始まった。徳川家康役の松本潤さんらが着用した衣装の展示を入れ替えたほか、金箔(きんぱく)が施された天正年間の駿府城の瓦など、今後のドラマ展開を踏まえた史料も加えた。 新たに展示した衣装は4点。家康の水色の小袖や、有村架純さん演じる家康の正室・瀬名の打掛、ムロツヨシさん演じる豊臣秀吉の甲冑(かっちゅう)などを並べた。織田信長、秀吉、家康の関係性に迫る有識者の解説パネルもあり、時代背景を掘り下げている。次のリニューアルは10月ごろを予定している。
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地名、方言盛り込み盆踊り 静岡・葵区小瀬戸地区
「小瀬戸城から眺める富士は」「そりゃそうずらえ(そりゃそうだ)」―。静岡市葵区小瀬戸地区でこのほど、地元の地名や方言などを盛り込んだ盆踊りが披露された。浴衣を身に着けた子どもら地域住民が集い、祭り気分を楽しんだ。 同地区で古民家カフェを経営する永野修司さん(68)が「地域に親しまれる盆踊りを」と考案した。劇団員として長年活動した経歴も持つ永野さんが、参加者に振り付けを手ほどき。老若男女が太鼓と横笛に合わせてにぎやかに踊った。 歌詞にはかつて同地区に存在した「小瀬戸城」や登山客に人気の山「ダイラボウ」(標高561メートル)などの名前を連ね、「そりゃそうずらえ」と相づちを打つ一節を固定してリ
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銭座町の歴史一冊に 静岡市葵区の堀さん 街並みの変遷紹介
静岡市葵区銭座町の堀治さん(69)がこのほど、生まれ育った同町の歴史をまとめた「葵区銭座町~歴史物語~」を作製した。A4判25ページ。郷土資料などから住宅地図や写真を引用し、明治から令和にかけての街並みの変遷を紹介している。県立中央図書館(同市駿河区)で閲覧できる。 銭座町は同市葵区と清水区を結ぶ県道67号(通称・北街道)沿いの一帯で、人口は382世帯747人(3月末時点)。江戸時代に貨幣の鋳造を担う「銭座」が同町に置かれていたことが町名の由来とされる。堀さんによると、かつての銭座で現在も町名に名前が残っているのは、全国で静岡市と長崎市の2カ所しかないという。 堀さんは「歴史を後世につ
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性的少数者の「流出」 住みやすさ、格差解消を トランスジェンダー当事者/永田怜さん(29)掛川市在住【決める、未来 持続可能な街へ 私の願い⑤】
「もし友達にLGBTなどの性的少数者であることをカミングアウト(告白)されたらどうしますか」「家族に当事者がいたらどうですか」―。生まれつきの性と自認する性が異なる「トランスジェンダー」の当事者である永田怜さん(29)=掛川市=は、県内外の講演で聴衆に問いかけてきた。性的少数者を取り巻く現状を自分事として考えてほしい、との思いからだ。 1993年に長女として生まれた。自認する性は男性。中学生の頃、化粧をしたり、好きな男子の話をしたりする友達の姿に戸惑いを感じた。膨らんでくる胸が嫌で、何度も拳で殴った。当時は性同一性障害(GID)の知識もなく、高校を卒業する直前まで誰にも悩みを打ち明けられな
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御前崎市 再生エネの有効活用【遠州7市町23年度予算案②】
「“エネルギーのまち”としての取り組みが問われる」。御前崎市の斉藤誠エネルギー政策課長(54)は、市役所本庁舎の敷地の一角に所狭しと並ぶ太陽光パネルを見ながら言葉に力を込めた。 再生可能エネルギーの導入で社会構造の変革を促すGX(グリーントランスフォーメーション)の実現を掲げた政府に歩調を合わせ、市は「脱炭素化の加速」を2023年度の重点施策に位置付けた。目玉として1億4千万円を投じ、市役所本庁舎を中心とした公共施設に太陽光発電設備を新増設するとともに、施設間の電力融通を図る事業に着手する。 25年度までの3年間で本庁舎と近接する西館、研修センター、市民会館、図書
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静岡人インタビュー「この人」 全国障害者スポーツ大会で連覇を狙う 森下実咲さん(御前崎市)
昨年10月に栃木県で開かれた第22回全国障害者スポーツ大会の陸上女子立ち幅跳びと50メートル(いずれも視覚障害1部)で優勝した。陸上の魅力は「記録を伸ばせるところ」と語る。県立浜松視覚特別支援学校高等部3年生。18歳。 ―優勝の感想は。 「できると思っていなかったのでうれしい。大きなスタジアムでやるのは初めてで緊張した。立ち幅跳びで大会記録(2メートル11)が出てびっくりした。練習でも跳んだことがない」 ―3年越しの全国大会だったとか。 「2019年にも県代表に選ばれていたが、台風の影響で、開催地の茨城県に向かう電車の中で中止を言い渡された。20年と21年は新型コロナウイルス感染の拡
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記者コラム「清流」 1億円に思う
中部電力浜岡原発4号機が運転開始から30年経過するのに伴い、国から御前崎市に入る交付金が1億円加算される―と新年度予算案の説明で聞いた。どういう理屈なのか所管省庁に問い合わせると、「地域に理解され、受け入れてもらうための措置」との回答だった。 長期間運転に不安を感じる住民もいる中、「これでご勘弁を」と国が大金を差し出す姿を思い浮かべて合点がいった。一方で同市を含む全国の原発立地市町村は、地域経済対策や交付金の拡充を毎年のように国に求めてきた。両者が互いに依存し合う関係にあることを再認識した。 国は原発の“最大限活用”を掲げ、60年超運転を容認する新制度も決めた。両
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初ガツオ 御前崎港で水揚げ 小笠原諸島付近で一本釣り
御前崎市の御前崎港で23日早朝、カツオが水揚げされた。三重県志摩市の漁船「安市丸」が、小笠原諸島付近で一本釣りした約6.5トンを運び込んだ。まとまった数量の水揚げは今季初めて。 水揚げ作業は午前5時に始まった。漁船のライトや魚市場の照明に照らされ、銀色に輝く生カツオがベルトコンベヤーで次々と運び込まれた。同7時ごろに競りが始まり、仲買人らが活発に取引した。南駿河湾漁協によるとカツオの大きさは1.5~4キロで、浜値は1キロ当たり平均550円だった。 カツオ漁は5月にかけて盛期を迎える。同漁協の矢部政利業務部長(55)は「昨年は全国的に不漁だったので、今年は少しでも漁獲量が増えてほしい」と期
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旧陸軍施設にサクラ植樹 御前崎の市民団体「平和尊さ感じる場所に」
戦争遺産を後世に継承しようと、御前崎市池新田に残る旧陸軍遠江射場の観的所(かんてきじょ)の保存に取り組む市民団体「ふるさとの自然を守り隊」(山下洋子代表)は17日、観的所の周辺にサクラの苗木10本を植えた。 植樹は昨年に続き2回目で、同団体のメンバー数人がシャベルを手に汗を流した。山下代表(77)=同市塩原新田=は「市民が気軽に足を運び、平和の尊さを感じられる場所になれば」と願った。 遠江射場は1938年頃から終戦まで掛川市から御前崎市までの海岸に存在し、砲弾の試し撃ちが行われた。観的所は着弾点を確かめるための施設で、「トーチカ」とも呼ばれる。同団体は3年前から周辺に生い茂った竹を伐採し
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革製品や手芸品 生徒手作り、販売 掛川特支御前崎分校生
静岡県立掛川特別支援学校御前崎分校(御前崎市池新田)の生徒が製作した革製品や手芸品などの販売会が17日、御前崎市役所で開かれた。 1~3年の生徒は手工芸、革工芸、農園芸の3班に分かれ、手作りのバッグやひな人形、小銭入れ、自家栽培のチンゲンサイやブロッコリーなどを販売した。同市役所1階には販売開始から多くの市民が詰めかけ、製品を買い求めた。 手工芸班2年で同日は会計を担当した海野拓さん(17)は「思ったよりお客さんが多くてびっくり。喜んでもらえてうれしかった」と話した。
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御前崎市23年度予算案 「脱炭素」へ新規事業 一般会計1.1%減の156億円
御前崎市は16日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は22年度当初比1・1%減の156億9千万円。脱炭素社会の実現に向けた新規事業を盛り込み、防災関連の基盤整備や地域経済活性化への取り組みにも重点配分した。 同市役所西館や研修センターなど公共5施設に太陽光発電設備を敷設し、施設間の電力融通を可能にする事業に1億4千万円を計上した。老朽化した防災行政無線を更新し、市の公式LINE(ライン)と連動した情報発信を図る。罹災(りさい)証明書の発行申請など被災者支援手続きのオンライン化を推進する。 新野地区の工業団地造成に向け、用地取得費など5千万円を計上した。柳沢重夫市長は「(企業進出の
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御前崎で降雪 海岸うっすら雪化粧
御前崎市内で15日午前、降雪が確認された。静岡地方気象台によると、同市では午前9時に平年を3度下回る最低気温0・4度を観測。冷え込みと御前崎沖の前線の影響で局所的に雪が降ったとみられる。 同市では1996年に旧御前崎町で3センチの積雪を記録した。2010年10月以降は観測の無人化に伴って機器を撤去したため、積雪量を記録していないという。 同市の御前崎海岸にはうっすらと雪が積もった。同市御前崎の下村裕さん(72)は「風花が舞うことは過去に何回かあったが、風景が真っ白になるのは久しぶり」と驚いた様子で話した。
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記者コラム「清流」 広域避難の難しさ痛感
「もっと地元でできることがあるんじゃない?」。4日の県原子力防災訓練で、御前崎市から浜松市に避難する実動訓練に参加した住民の言葉だ。大がかりな移動を伴う訓練より目を向けるべきことがある、と思いの丈を語ってくれた。 その方は民生委員の経験者で、高齢者ら災害弱者の避難があまりに考慮されていないと憤っていた。自家用車を運転できない人向けにバスが来る一時集合場所まで誰が連れて行くのか。町内会に属さない「班外」の高齢者は把握できているのか。トイレの介助は誰がするのか…。問題点が次から次へと飛び出した。 もともと実効性が最大の課題とされてきた広域避難。3年ぶりの実動訓練で率直な市民感覚
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生徒会選挙“本場”仕様で 池新田高、投票箱や記載台使う
国政選挙や自治体の首長選などで使用される投票箱や記載台を使った生徒会選挙が7日、御前崎市の静岡県立池新田高で行われた。同市職員や選挙管理委員が立ち会う“本場”さながらの雰囲気の中、1、2年生約210人が緊張の面持ちで一票を投じた。 市選管が若年層向けに選挙への理解や関心を呼びかける「出前授業」と併せて行い、備品を貸し出した。生徒たちは生徒会長や副会長の立候補者の演説を聞いた後、体育館のステージ付近に設けられた投票所で市職員に入場券を提示。受け取った投票用紙に信任か不信任のいずれかを記入して投票箱に入れた。 1年の加藤月世登(つきよみ)さん(16)は「実際に書くとき
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空っ風が生む特産、御前崎で親子が芋切り干しづくり体験
御前崎市が「御前崎ブランド」に認定している農畜水産物の魅力を学ぶ市民向けの講座が4日、同市合戸の道の駅「風のマルシェ御前崎」で開かれた。同市内の親子7組15人が芋切り干しづくりを体験した。 芋切り干しは豊富な日照時間と空っ風が吹く同市ならではの特産物で、薄く切ったサツマイモが天日干しされる風景は冬の風物詩になっている。同日は生産者の斎藤丈雄さん(72)=同市白羽=が講師を務めた。親子らは蒸した芋の皮を竹べらでむいた後、ピアノ線を張った「ペンペン」と呼ばれる道具で芋を切り分け、せいろに並べた。 7年前に県外から移住したという戸田佳苗さん(50)=同市池新田=は長女の雪穂さん(8)と参加。
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⚽御前崎で昇格目指しキャンプ J3福島、歓迎セレモニー
御前崎市内でトレーニングキャンプを行っているサッカーJリーグ3部(J3)福島ユナイテッドの歓迎セレモニーが1日、同市門屋の御前崎ネクスタフィールドで開かれた。 J3福島の御前崎キャンプは2年目。12日まで滞在して体力強化などに励む。鴨川朗副市長は「ぜひ有効なキャンプにしていただき、J2昇格を目指してほしい」と激励した。チームには特産品のイチゴとメロン、遠州夢咲牛が贈られた。 選手を代表し、ゴールキーパーの山本海人選手(37)=静岡市清水区出身=が「切磋琢磨(せっさたくま)し、昇格できるチームづくりをしていきたい」とあいさつした。2季目の指揮を執る服部年宏監督(49)=静岡市清水区出身=は
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“プラス言葉”使おう 御前崎・浜岡北小で新聞講座
御前崎市立浜岡北小(同市下朝比奈)で31日、新聞ワークシート活用講座「言葉の力」が開かれ、6年生が前向きな言葉を日常的に使う大切さを学んだ。 元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さんが講師を務めた。矢沢さんは「言葉は自分の分身。使う言葉は自分の行動を決める」と訴え、「ありがとう」「大丈夫」といった“プラス言葉”を使うことで友達を思いやったり、自らを元気づけたりできると説いた。児童は実際の新聞記事を題材に、前向きな言葉を使って見出しを付けるワークシートにも取り組んだ。 増田徠多(らいた)君(12)は「マイナスな言葉を使うと倍になって自分に返ってくると
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浜岡で重大事故想定 静岡県が図上訓練 3年ぶり実動訓練も
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故を想定した県の原子力防災訓練が31日、牧之原市の県原子力防災センターなどで2日間の日程で始まった。初日は図上訓練を行い、事故の状況に応じて住民避難などの措置を決定する手順を確認した。2日目の2月4日には、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりとなる実動訓練を展開する。 最大震度7の地震を起因とし、浜岡原発4号機に異常が発生。全ての交流電源を失い、放射性物質が大気中に放出される―と想定した。原子力災害時は現地の対策拠点「オフサイトセンター」として活用される同センターに国や県、浜岡原発の半径31キロ圏11市町の職員ら約80人が集まり、放射線班や医療
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プラニック(御前崎市)小池忠敏社長 廃プラの再資源化推進【キーパーソン】
自動車や家電製品などの廃プラスチックを加工して再資源化する。御前崎市に工場を構え、昨年10月に事業を開始した。県内外の中間処理業者などから最大で年間約4万トンの廃プラを受け入れ、約3・2万トンの再生プラスチック原料の生産を目指す。今後の事業の展望などを聞いた。 ―現在の稼働状況は。 「徐々に廃プラの仕入れ量を増やしながら従業員の技術向上を図っている。夜間も稼働し始め、最終的には3交代制の24時間稼働を目指す。従業員は御前崎市や近隣市在住者を含め約40人。フル稼働に備えて増員を考えている」 ―工場の特徴は。 「材質ごとの選別が困難で、従来は廃棄したり焼却処分したりしてきたプラスチックを
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新野の山城 歴史に迫る 家康軍の動向解説も 御前崎で講演会
御前崎市新野地区の住民有志「新野左馬助公顕彰会」は28日、「どうした新野の城と高天神城の攻防」と題した講演会を同地区センターで開いた。戦国時代に同地区に六つの山城が設けられた歴史的背景について、静岡古城研究会の水野茂名誉会長が講演した。 水野さんは山城が集中した新野地区について「全国的にも類いまれな地域」と指摘。一方で築城者や年代などを特定できる文献がなく「(静岡古城研究会の)発足当時からの謎解きだった」と振り返った。 高天神城は現在の掛川市上土方嶺向にあり、武田軍と徳川軍が攻防を繰り広げた激戦地。水野さんは、新野の山城が高天神城の攻防に対する武田軍の後方支援基地だったと推定した。放送中
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菊川河口のサーフィン 「ビジター」にルール発信 愛好家ら講習会
掛川市の菊川河口付近でのサーファーと漁船の衝突事故防止を目的とした講習会が28日、同市役所大東支所で開かれた。地元サーファー約50人が出席し、遠方から訪れる「ビジター」に注意を呼びかけていくことなどを確認した。 河口付近は砂がたまりやすく、水深が浅くなるとサーフィンに適した波が立つとされる。菊川河口はかつて地元サーファーが楽しむ波乗りの好スポットだったが、近年はSNSで評判が広まり、静岡県外からも多くの愛好家が訪れるようになった。 大東マリーナ(同市国安)に係留する漁船は河口から波を越えて沖に向かう。河口の東西150メートル区間は航路になるとして注意看板が設置されている。御前崎海上保安署
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池宮神社で放水の流れ確認 御前崎、文化財防火デー前に訓練
御前崎市消防本部は22日、同市佐倉の池宮神社で「文化財防火訓練」を行った。 「文化財防火デー」(26日)に合わせた訓練で、消防隊員と市消防団員の計約50人が参加した。神社境内にある桜ケ池のほとりの森林から出火した想定で、市指定文化財の本殿への延焼を防ぐためホースを引いて放水する流れを確認した。訓練後は地元町内会関係者らに消火器の取り扱い方法を説明した。 同日は消防団第1分団に対する新しい消防ポンプ自動車の引き渡し式も行われた。
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J2山形選手とサッカー対決 御前崎の少年団2チーム プロの技「まねしたい」
御前崎市内でトレーニングキャンプを行っているサッカーJリーグ2部(J2)モンテディオ山形は22日、地元の小学生対象のサッカー教室を同市門屋の御前崎ネクスタフィールドで開いた。同市のサッカー少年団2チームの児童計約40人が参加し、憧れの選手からレベルアップの秘訣(ひけつ)を学んだ。 選手と児童で数人ずつの混合チームを組み、ミニゲームを行った。児童は選手のスピードや体の強さを間近に感じながら真剣勝負を楽しんだ。 白羽サッカースポーツ少年団主将の斎藤瀬那君(12)=白羽小6年=は「自分はゴール前で焦ってしまうことがあるけど、選手たちは落ち着いてボールを持っていた。まねしたい」と目を輝かせた。モ
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「全国で全て出し切る」 御前崎・池新田高剣道女子団体 市長訪問
3月に愛知県で行われる剣道の全国高校選抜大会の女子団体に、静岡県代表として出場する県立池新田高の選手らが19日、御前崎市役所を表敬訪問した。 同校は14、15日に行われた県高校新人大会で準優勝し、優勝の東海大翔洋高とともに全国大会出場を決めた。個人戦では山崎優月さんが優勝し、加藤心那さんが5位に入った。 菊池竜平監督(34)は「団結して頑張ってくれた」と健闘をたたえた。6人の選手は惜しくも県大会優勝に届かなかった悔しさをにじませ、「日々の稽古に精進したい」「全国大会では全てを出し切る」などと抱負を語った。 柳沢重夫市長は「池新田高の名声を県内外に発信してほしい」と激励した。
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切り絵の魅力 御前埼・浜岡中生徒に 作家の水口さん、即興パフォーマンスも
伊豆市の切り絵作家水口千令(ちはる)さん(39)が18日、御前崎市の浜岡中(同市池新田)で講演し、はさみ1本で創り出す切り絵の魅力を全校生徒に伝えた。 約20年前、「目の前の人を喜ばせたい」との思いから切り絵を独学で始めた水口さん。風景や人物をモデルにしたこれまでの作品を紹介し、「はさみの切り口の線は丸みがあって手のぬくもりが伝わりやすい。これからも作品が多くの人の心に届くようになれば」と熱っぽく語った。 即興で男子生徒の横顔のシルエットを切り取るパフォーマンスも披露した。モデルになった同校1年の小笠原将太さん(12)は「とても貴重な経験になった。水口さんの作品は描かれた人の人生や人間関
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⚽J2山形 御前崎でキャンプ 7年目、市長ら歓迎
サッカーJリーグ2部(J2)モンテディオ山形が御前崎市内でトレーニングキャンプを行っている。16日、練習場の御前崎ネクスタフィールド(同市門屋)で歓迎セレモニーが開かれた。 山形の御前崎キャンプは2017年に始まり、今年で7年目。昨季はJ2で6位に入り、15年以来のJ1参入を懸けたプレーオフに進んだが、惜しくも2回戦で敗れた。 セレモニーでモンテディオ山形の相田健太郎社長は「今季はJ2で静岡県の3チームと戦うが、御前崎市の皆さまだけは山形を応援してほしい」とあいさつ。柳沢重夫市長はメロンやイチゴ、遠州夢咲牛など贈呈品の目録を南秀仁選手(29)に手渡した。 キャンプは27日まで。練習は非
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海の“難所”迅速救助へ連携強化 御前崎海保と浜松市消防局、覚書締結へ 遠州灘公園でヘリ搬送支援
御前崎海上保安署は、海難事故や自然災害による傷病者の搬送で浜松市消防局と連携を強化する。海上保安庁のヘリが海から引き上げた傷病者を、遠州灘海浜公園(浜松市南区)で同消防局の救急隊員らに引き継ぐ活動について覚書を17日に結ぶ。覚書は海保のヘリの離着陸を消防職員が支援することを明記し、全国でも珍しい内容という。 同保安署の管轄海域は吉田町から湖西市までの7市1町で、愛知県との県境は海保の管区の境目でもある。ヘリの到着に時間がかかり、浜名湖の今切口付近では船舶などの事故も多いという。いわば“難所”の救助を消防と連携し、医療機関への迅速な搬送につなげる狙いだ。 同保安署が
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浜岡原発 原子炉解体の行方は 2023年度にも1、2号機で開始 放射性廃棄物処分地決まらず
中部電力は廃止措置中の浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)で、商業炉としては国内初の原子炉の解体に2023年度中にも着手する。廃止措置は09年に始まり、これまで「おおむね順調」(中電)に進んできたが、今後は増大する廃棄物の円滑な処分が課題。中でも低レベル放射性廃棄物の処分方針は不透明な部分が多く、廃止措置全体のスケジュールに影響する可能性もある。 「危機感を持って検討している」。22年12月、中電の堀正義廃止措置部長は低レベル放射性廃棄物の処分について神妙な表情で語った。 廃止措置で発生する同廃棄物は事業者に処分責任がある。中電を含めた電力業界は連携して埋設処分を検討しているが、現時点で用
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ポスター・標語入賞作展示 中学生が薬物乱用防止訴え 御前崎市役所
御前崎ライオンズクラブが御前崎市内の中学生から募集した薬物乱用防止を訴えるポスターと標語の入賞作品が11日まで、同市役所1階で展示されている。 ポスターの部には28点、標語の部には176点の応募があった。ポスターの部は御前崎中2年の高塚奏さん、標語の部は浜岡中1年の松村香歩さんがそれぞれ最優秀賞に輝いた。12~27日は市文化会館で展示する。 入賞者は次の通り。 【ポスター】優秀賞 梶間チェルシー・ローレイン(浜岡3)増田絢子(同2)石原杏梓(同1)▽佳作 セレストラユミ、河原崎瑠花(以上浜岡3)落合由依、永田穂乃花(以上浜岡2)佐藤凛子(同1)松尾好(御前崎3) 【標語】優秀賞 沢入
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御前崎の方言番付表作製 住民が使う頻度チェック
御前崎市商工会商業部会はこのほど、地元に根付く方言を一覧にしたチラシ「御前崎方言番付表」を1万部作製し、同市内の事業所や公共施設など約60カ所に配布した。同部会は「会話のきっかけにしてほしい」と呼びかけている。 郷土資料を基に方言を五十音順に並べたリストを旧浜岡町、旧御前崎町の町域の住民40人に配り、使う頻度が高い順に「◎」「○」「△」「×」のマークを記入してもらった。それぞれのマークに応じて点数を付け、点数が高い方から「横綱」「大関」「関脇」「小結」「前頭」とし、旧浜岡町の方言を西、旧御前崎町の方言を東の番付にした。 「だらぁ(でしょう)」や「がとうもない(すごい、途方もな
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小中生ら波乗りの技競う 御前崎でウインドサーフィン大会
21歳以下のウインドサーフィンの大会「第6回ジュニアユースウエーブ選手権」(御前崎スマイルプロジェクト、日本ウインドサーフィン協会共催)が28日、御前崎市の御前崎ロングビーチで開かれた。地元の御前崎ウインドサーフィンクラブの小中学生を含む静岡県内外の約20人が波乗りの技術を競った。 ウインドサーフィンはセイル(帆)で風を受けながら水面を滑走する競技で、御前崎市は全国的にも風の条件が良好な“聖地”として知られる。出場者は10分間の制限時間で、風を捉えて滑走を繰り返した。砂浜からは指導者や保護者らが声援を送った。
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空手アジア選手権制覇 女子個人形の部・高塚さん(常葉大菊川中3)喜び報告 御前崎市役所
常葉大菊川中3年の高塚彩夏さん(15)=御前崎市白羽=がこのほど、ウズベキスタンで行われた空手のアジア選手権大会のカデット(14~15歳)女子個人形の部で優勝した。全国大会の連覇に続いてアジア王者の称号も手に入れた高塚さんは、「次は世界大会に出場したい」と目標を新たにした。 形は見えない敵を想定して演武し、立ち姿の美しさや技の力強さなどを審査員が採点する。高塚さんは3月の全国中学生空手道選抜大会、8月の全国中学生空手道選手権大会を連覇。世代別日本代表の一人としてアジア選手権に臨み、頂点に立った。 26日は金メダルと賞状を手に地元の御前崎市役所を表敬訪問し、柳沢重夫市長に結果を報告した。高
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日本舞踊しとやかに 児童ら稽古の成果披露 御前崎・丸尾記念館
日本舞踊を習う御前崎市の園児と小学生が24日、同市池新田の丸尾記念館で発表会に臨んだ。色鮮やかな着物に身を包み、築約160年の屋敷で稽古の成果を披露した。 同市で活動する藤間流の団体「藤祐香の会」(原崎美祐生代表)が、文化庁の委託事業として「伝統文化親子日本舞踊教室」を開講し、5月から月2回の稽古を重ねてきた。同記念館は江戸時代末期に建てられた邸宅を修復した建物。児童らは日本家屋ならではの情趣が漂う空間で、長唄「菊づくし」に合わせて優雅に舞った。 原崎代表は「どの子も姿勢が良くなり、おしとやかな振る舞いになった」と成長に目を細めた。
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池新田、高松幼稚園統合へ 御前崎市 1月から地元に説明
御前崎市は23日の市議会全員協議会で、園児が減少する池新田、高松の2幼稚園を統合する方針を明らかにした。2024年3月で高松幼稚園を廃園とし、同園の園児は4月以降、池新田幼稚園に通園してもらう。2023年1月から保護者と地元町内会に説明する。 市によると本年度の2園の園児数は計124人(池新田89人、高松35人)。23年度は102人、24年度は88人に減る見通しという。 白羽幼稚園、白羽保育園、御前崎こども園の3園を統合し、25年の開園を予定しているこども園について、現在の白羽幼稚園舎を活用し、不足する施設を増設する計画に変更したことも報告した。当初は解体して園舎を新設する計画だったが、
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日本茶アワード受賞の6茶 県産詰め合わせ 山亜里製茶発売
山亜里製茶(御前崎市)はこのほど、「日本茶アワード2022」でプラチナ賞を受賞した県産茶6点の詰め合わせを発売した。 6点は煎茶ティーバッグ部門で選ばれた同社の「プレミアムティーバッグ」、普通煎茶部門の木村園(富士市)の「『紗』祝い茶」と佐野製茶所(同市)の「製茶所の剣ケ峰」、深蒸し煎茶部門のおさだ製茶(森町)の「しゅうち農園きらり31」と長峰製茶(焼津市)の「袋井豊沢茶池田園つゆひかり」、自由な発想の茶部門の丸高農園(静岡市葵区)の「萎凋(いちょう)煎茶静印雑131実生」。 日本茶アワードは消費者目線で優れた茶を顕彰する大会。本年は12部門に全国から計521点が出品され、プラチナ賞は2
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緻密なアクリル画 現代美術家作品展 御前崎、26日まで
焼津市越後島の現代美術家甲賀保さん(72)のアクリル画展が26日まで、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。 近作を中心に16点を展示している。マスク姿の女性、水滴がしたたるスイカなど題材はさまざま。くしゃくしゃに丸めた新聞紙を描いた作品は立体性だけでなく、紙面の文字も細かく描写している。スクランブル交差点を行き交う人々とみずみずしいトマトを組み合わせて描いた作品もあり、独特の世界観が表現されている。火、水曜は休業。
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児童らクリスマスケーキづくり 御前崎の食育クラブ
御前崎市池新田の中遠調理師専門学校が小学生を対象に開講している「食育クラブ」は17日、同校でクリスマスケーキづくりに取り組んだ。 同市内の児童16人が参加した。同校の教員や生徒の手ほどきを受けてスポンジに生クリームを塗ったり、イチゴやチョコレートを乗せたりと、思い思いにデコレーションを楽しんだ。 第一小6年の山本和花さん(12)は「生クリームは塗り直しをせず、一度できれいに塗ることを心がけた。出来栄えは95点」と笑顔を見せた。 食育クラブは年間を通じて活動し、四季折々の料理やお菓子づくりを楽しんでいる。
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暮らしやすい御前崎へ 市議と中学生 魅力や将来像を議論
御前崎市議と中学生の意見交換会がこのほど、同市池新田の浜岡中で行われた。 暮らしやすいまちづくりに向けて若い世代の声を聞こうと、同市議会文教厚生委員会が初めて企画した。1、2年の生徒数人と市議1人で六つのグループをつくり、それぞれ市の魅力や将来像について話し合った。生徒は「自然が豊かで食べ物がおいしい」「大型商業施設が欲しい」「津波や地震の被害が心配」など率直な声を上げ、市議は耳を傾けながら市政の現状を説明した。 桜井勝委員長は「中学生が御前崎市のことを真剣に考えているのがよく分かった。意見は当局にしっかり伝えたい」と語った。
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「SPY×FAMILY」アーニャがお出迎え 御前崎の民宿、地域楽しませ20年 手作り人形で“今年の人気者”
御前崎市佐倉の民宿「たけゆう」はこのほど、アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」のキャラクターを模した手作り人形を玄関に展示した。話題の有名人やアニメの登場人物などを人形にして年末に披露するのは約20年前からの恒例行事で、今年も地元住民の注目を集めている。 民宿を経営する竹田雄次郎さん(69)の家族らが“会議”を開き、子どもに人気のアニメを今年の題材に決定。紙粘土で顔を造形したり、衣装を買い込んだりと手分けして製作し、ピンク色の髪の毛が特徴の女の子のキャラクター「アーニャ」を完成させた。傍らにサンタクロースとトナカイの人形も添えている。 お
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ウクライナ支援へ 御前崎市と市社協が寄付 市民から浄財
御前崎市と同市社会福祉協議会は16日、「ウクライナ人道支援募金」として市民から募った29万3655円を日本赤十字社県支部に託した。柳沢重夫市長と繁田昇会長が市役所で同支部の鈴木亨事務局長に目録を手渡した。 市と市社協は5月から地区センターなど市内15カ所に募金箱を設置し、浄財を集めた。柳沢市長は「有効な支援をしてほしい」と話し、鈴木事務局長は「責任を持ってウクライナの人々の役に立つよう使わせていただく」と語った。
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「つらさは未来につながる」 東京パラ金メダリスト杉浦さん、御前崎で講演
御前崎市と掛川人権啓発活動地域ネットワーク協議会はこのほど、「人権講演会」を御前崎市白羽の市文化会館で開いた。講師は東京パラリンピック自転車競技金メダリストの杉浦佳子さん(51)=掛川市出身=。命が危ぶまれる大けがから再起した半生を基に、「つらさは未来につながる」と熱弁した。 杉浦さんはかつて妹が御前崎市内で経営する薬局に薬剤師として勤務していた経験があり、「御前崎市からの講演依頼は本当にうれしい。お薬を渡したことがある方がいるかもしれない」と笑顔で聴衆に語りかけた。 2016年に自転車のレース中に転倒し、記憶障害や半身まひを負った。「支えてくれる人たちの喜ぶ顔が見たい」との思いを原動力
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旧浜岡町長 故鴨川さんに叙位 御前崎市長
旧浜岡町長を1975~87年の3期務め、今年9月に95歳で亡くなった鴨川義郎さん=御前崎市佐倉=に対する叙位の伝達式がこのほど、同市役所で行われた。柳沢重夫市長が鴨川さんの長女典子さんに「従六位」の位記を手渡した。 鴨川さんは旧浜岡町の職員時代、中部電力浜岡原発の立地に尽力。町長就任後は原発関連の交付金を活用した地域振興を推進した。退任後は遠州夢咲農協の組合長などを務めた。2001年に「勲五等双光旭日章」を受章した。 典子さんは「皆さまに助けられ、これまでの苦労が報われた。大変うれしい」と語った。
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保育園児と高齢者 歌や手遊びで交流 御前崎
御前崎市の白羽コミュニティーセンターでこのほど、地元の園児と高齢者の交流会が行われた。 白羽保育園の年長児15人と、同センターを拠点に活動する「居場所しろわ」の高齢者5人が交流した。園児は楽器演奏や歌などを披露。最後にサンタクロースの折り紙をプレゼントした。お年寄りは「とてもかわいくて元気をもらえた」と笑顔。園児たちも「踊りや歌を見てもらえてうれしい」と喜んだ。
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自作祭り屋台模型 町内会に寄贈 御前崎の松井さん
御前崎市池新田の会社役員松井利彦さん(75)がこのほど、自作の祭り屋台の模型を地元の東町町内会に寄贈した。模型は東町公民館に飾られている。 模型は長さ1メートル、高さ1・2メートルで、実際の屋台の5分の1の大きさ。生来の祭り好きが高じ、「作ってみたい」と10年前から少しずつ工作してきた。ケヤキ材を加工して骨組みを作り、太鼓の革は実物と同じ革を使用。獅子や七福神の彫り物は彫刻刀と機械を駆使して仕上げた。螺鈿(らでん)細工を施したり、祭り衣装を着た人形を乗せたりと細部にもこだわった。 「中途半端に終わったと思われたくなかった。完成してよかった」と松井さん。寄贈を受けた東町の酒井一正町内会長(
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経済対策公共事業 市長「非常に重要」 御前崎市議会
御前崎市議会12月定例会は8日、一般質問を行った。柳沢重夫市長は建設業界に対する経済対策として公共事業を「非常に重要」と述べ、来年度も起債をしたり、国の交付金を活用したりして推進する考えを示した。阿南澄男氏への答弁。 一方で年々税収が減少しているため、用地買収や道路拡幅などを画一的に行うだけでなく、費用対効果を考慮して「創意工夫の上で進める」とした。 市は昨年、公共事業に充てる投資的経費について、2023年度は約20億円との見通しを市議会に示していた。23年度当初予算について鈴木雅美総務部長は「電気料金だけでも2億円を超える見込みで、大変厳しい予算編成を迫られている。(20億円を確保でき
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中部電力275億課徴金「原発にも影響」 御前崎の住民ら懸念
事業者向け電力販売でカルテルを結んだとして、独禁法違反(不当な取引制限)で公正取引委員会から課徴金納付命令を出す処分案を通知された中部電力。同社と販売事業会社「中部電力ミライズ」への課徴金額は約275億円に上る。浜岡原発が立地する御前崎市の住民や関係者からは「大なり小なり原発にも影響が出てくる」「信頼を失う」などと懸念の声が上がる。 中電は東日本大震災以降、海抜22メートルの防潮堤建設など約4千億円をかけて浜岡原発の安全対策を進めてきた。ただ、現在も全炉停止の状態が続き、再稼働を目指す3、4号機は原子力規制委員会の新規制基準適合性確認審査に「合格」する見通しが立っていない。 審査の中では
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地震による原子力災害想定 浜岡原発で社員訓練
御前崎市佐倉の中部電力浜岡原発で1日、南海トラフ巨大地震による原子力災害を想定した「全社防災訓練」が行われた。複数号機で同時にトラブルが起きる事態を想定し、社員が対応力の向上を図った。 同市で震度7の地震が発生し、運転中の4号機が自動停止。機器の故障で原子炉を冷やすための注水機能を失い、停止中の3号機も使用済み燃料プールの水位が低下する―と想定した。 4号機中央制御室を模したシミュレーター室では、運転員が原子炉の圧力などの変化に応じて操作を実践した。対策本部となる緊急時対策所では、社員が「地域・広報班」「放射線管理班」などに分かれて情報を収集した。放射線監視装置(モニタリングポスト)の設
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「ボール前より遠くに」女子ソフト実業団選手に投げるこつ学ぶ 御前崎・浜岡北小児童
御前崎市立浜岡北小で28日、女子ソフトボールの実業団選手を講師に招いた体育の授業が行われた。4~6年生約80人がボールを遠くに投げるこつを学んだ。 県教育委員会の「オリンピック・パラリンピックレガシー教育推進事業」。NECプラットフォームズ(掛川市)の諏訪いろは(23)、佐藤由香(23)、原日菜海(19)の3選手と溝江香澄監督(37)が訪問した。選手らは遠くに投げるこつとして「助走」「ステップ」「空に向かって45度の角度で投げる」などを挙げ、お手本で約70メートルの遠投を披露すると児童は大きな歓声を上げた。 4年の圓山杏花凜さん(10)は「教わった通りに投げたら、前よりも遠くに投げること
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砂丘駆け抜ける 池新田高生、伝統のマラソン 御前崎
御前崎市の県立池新田高はこのほど、同校伝統の「砂丘マラソン」を同市の浜岡砂丘で行った。 昨年まで走っていた大浜海岸(掛川市)は9月の台風15号で浸食されたため、浜岡砂丘にコースを設定した。男子は8キロ、女子は6キロ。急傾斜の砂丘を駆け上り、打ち寄せる波を眼下に走る1周2キロのコースを懸命に周回した。掛川特別支援学校御前崎分校の生徒も参加した。 砂丘マラソンは心身の鍛練を目的に1964年から行っている。 主な成績は次の通り。 男子 ①岩堀成悟(3年)②榎本光太郎(2年)③仁藤穏(2年) 女子 ①川田姫万梨(2年)②大野ひかり(2年)③寺井あすか(2年)
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新住職就任の儀式、華やかに 御前崎市の長永寺
御前崎市門屋の長永寺で27日、新しい住職の就任の儀式「晋山式(しんざんしき)」が営まれた。 新住職は永田明徳さん(37)。前住職で32年間務めた父洪徳さんの後を継いだ。式典に先立って稚児行列が行われ、同市内の園児や小学生ら約80人が華やかな衣装を身にまとい、新住職の後に続いて同寺の周辺を練り歩いた。 永田さんは「お寺が地域の心のよりどころになるようにしていきたい」と語った。 同寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、1180(治承4)年創建とされる。
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省エネ家電購入補助 御前崎市議会開会 補正予算案を可決
御前崎市議会12月定例会は29日開会し、31議案を上程した。このうち、省エネ家電製品の購入補助金(500万円)など1億600万円を追加する本年度一般会計補正予算案を可決した。 市内の家電販売店で省エネ性能に優れたエアコンやテレビなどを2万円以上購入した場合、購入額の25%(上限5万円)を補助する。この他、電気料の高騰に伴う病院事業会計や農業集落排水事業会計への繰り出し金2900万円、燃料や肥料高騰の影響を受ける農林水産業者への補助金2100万円も盛り込んだ。いずれも国の臨時交付金を活用する。 9月の台風15号の災害復旧で2300万円を本年度一般会計に計上した専決処分を承認し、人事院勧告に
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池新田高と掛川特支御前崎分校 「夢咲レザー」をPR 産業祭で展示・販売
池新田高(御前崎市)の美術部員が、地元産の肉牛「遠州夢咲牛」のなめし革をキャンバスに描いた絵画がこのほど、御前崎市の産業祭で展示された。産業祭では掛川特別支援学校御前崎分校の生徒が手作りした革製品も販売され、「夢咲レザー」のPRに高校生が貢献した。 地元の商工会関係者らでつくる御前崎レザー“夢咲”協議会(川口正洋会長)は、全国的にも高い品質を誇る遠州夢咲牛のブランド価値を生かした革製品の開発、普及に2年前から取り組んでいる。同協議会は牛1頭の約半分のなめし革(縦1・5メートル、横2メートル)を池新田高美術部に提供し、産業祭での展示に向けた絵画制作を依頼した。部員13
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災害時の避難考える 御前崎・第一小 5年生が「減災教育」
東日本大震災の経験を踏まえた東北大の減災教育「結(ゆい)」プロジェクトがこのほど、御前崎市池新田の第一小で行われた。5年生約110人が地震や津波の発生時に取るべき避難行動や、避難所の生活について考えた。 同大災害科学国際研究所講師の保田真理さん(66)から、地震や津波が起きるメカニズムを学んだ。「離ればなれになった家族が出会えるには」「避難所の食事はどうすればいいか」などの質問に、最適だと思う行動を五つの選択肢から選んでいくスタンプラリーにも取り組み、数人ずつのグループで意見を話し合った。 児童は「家族と避難場所を相談しようと思った」「非常用品の準備や家具の固定が大切と分かった」などと感
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御前崎中の今後を考える 生徒数減へ 市民ら意見交換
御前崎中の今後のあり方について考えるワークショップ「御前崎の中学校の未来を一緒に考えよう!」が26日夜、御前崎市白羽の市文化会館で行われた。同校OBや学区内の小学校のPTA関係者ら約20人が意見を交わした。 御前崎中学区には御前崎市の御前崎小と白羽小、牧之原市の地頭方小の3校があり、両市が学校組合方式で共同運営する。牧之原市は2030年度をめどに榛原、相良両地域に小中一貫校をそれぞれ開校させる計画。その場合、地頭方小の児童が相良地域の小中一貫校に通うことになり、必然的に御前崎中の生徒数が減る。残る御前崎小と白羽小は年々児童数が減少している。 出席者からは「御前崎中は残ってほしい」「御前崎
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伊勢エビ汁やクエ汁 ご当地料理並ぶ 御前崎市大産業まつり
第16回御前崎市大産業まつり(市など主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、同市役所周辺で始まった。地元の飲食店や農畜水産関連の団体などが約100のブースを並べ、特産品を販売したり活動を紹介したりする。27日まで。 3年ぶりの開催に市内外から多くの買い物客が訪れた。同市で生産が盛んなお茶やメロンなどを買い求め、「伊勢エビ汁」「クエ汁」といったご当地料理も味わった。市と友好都市提携を結んでいる長野県高森町は同町特産のリンゴを販売し、来場者が長蛇の列を成した。 27日は午前9時半から午後3時まで。
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若者の地元就職を促進 御前崎市がマニフェスト大賞優秀賞
御前崎市はこのほど、優れた政策を立案した地方自治体や市民団体などを表彰する「第17回マニフェスト大賞」の「グッドアイデア賞」部門で優秀賞を受賞した。金融機関と連携して若者の地元就職を促進する「リターン就職応援プロジェクト」が評価された。 進学に必要な教育資金を金融機関から借り入れ、大学や専門学校などを卒業後に同市に定住して就職した人を対象に、借入金の利息分を助成する。こうした制度を利用する若者に向け、専用のホームページでインターンシップ(就業体験)や説明会といった地元企業の情報を発信する。現在、学生は30人、企業は約100社が利用しているという。 プロジェクト担当で市商工観光課の片渕孝通
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牧之原~御前崎の藻場 「CO2吸収源」に静岡県内初認証 脱炭素社会目指す企業と取引へ
地元漁業関係者やNPOが保全に取り組んでいる牧之原市と御前崎市の沿岸域のカジメなどの藻場が、二酸化炭素(CO2)の吸収源として専門機関に認証されたことが24日までに分かった。海洋生態系が取り込む炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、脱炭素社会の実現に向けて近年国際的に注目が高まっている。 牧之原市の坂井平田港から御前崎市の御前崎港にかけて分布するカジメ約17ヘクタールの吸収量49・1トンと、御前崎港西側の久々生(くびしょう)海岸のコアマモ約0・3ヘクタールの吸収量1トンを、国土交通省と連携するジャパンブルーエコノミー技術研究組合(JBE、神奈川県)が「Jブルークレジット」として認証した。県内で
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ソバの実、初収穫 御前崎市の社会教育学級「そば打ち仲間」
御前崎市の社会教育学級「そば打ち仲間」は19日、同市池新田で自家栽培したソバの実を収穫した。 会員は毎月のそば打ちで交流している。今年は初めて栽培に挑戦しようと、池新田地区の荒廃地約280平方メートルを整備し、9月上旬に約3キロの種をまいた。収穫作業には近所の子どもらも参加し、丁寧に実をふるい落とした。 今後はそば粉作りにも取り組む。学級長の山下哲之さん(75)=同市池新田=は「自分たちで手打ちしたらどんな味がするのか。期待で胸がいっぱい」と話した。
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浜岡原発重大事故を想定 広域避難の説明会始まる 御前崎市
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故を想定した広域避難の説明会が18日、御前崎市内で始まった。避難先の目的地になる「避難経由所」の決定を受けて昨年度も開催したが、より広く浸透させる狙いで12月まで計5回開く。 御前崎市の避難先は重大事故が単独で発生した場合は浜松市、大規模地震と複合的に発生した場合は長野県。自家用車での避難が原則だが、不可能な住民は市内8カ所の一時集合場所からバスに乗車する。避難経由所は浜松市が浜名湖ガーデンパーク(同市西区)など4カ所、長野県は小坂田公園(塩尻市)など6カ所。到着後の避難所の振り分けは浜松市や長野県が担う。 18日の初回は池新田地区センターで行い、
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身近な生物、観察を 御前崎の宮本さん 市内園・学校に自著
日本自然保護協会自然観察指導員で県環境学習指導員の宮本勝海さん(87)=御前崎市比木=がこのほど、自著「身近な生き物を見つめると」を同市の幼稚園など7園と7小中学校に寄贈した。市役所で、河原崎全教育長が代表して受け取った。 本はA4判160ページ。宮本さんが自ら撮影した写真を使い、約70種類の動植物を紹介している。カタツムリやサワガニ、クスノキやセキショウなど、道端や川べりなどで目にする生き物や草花を対象としているのが特徴だ。 宮本さんは「高い山に登って美しい植物を見るのもいいが、身近な動植物に目を向けて暮らしとの関わりを知ってほしい」と話した。河原崎教育長は「子どもたちが実際に目で見た
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中部電力、浜岡原発のサイバー対策説明 御前崎市議会全員協議会
中部電力は18日の御前崎市議会全員協議会で、浜岡原発(御前崎市佐倉)のサイバー攻撃への対策について報告し、情報セキュリティーの国家資格を持つ職員らで編成する専門家チームの活動などを説明した。 専門家チームは2014年に結成し、メンバーは約20人。「情報処理安全確保支援士」「応用情報技術者」などの資格を取得し、能力向上のため経済産業省傘下の専門機関に職員を派遣している。今年、トヨタ自動車の仕入れ先や大阪市の医療機関で発生した最新のサイバー攻撃の事例についても情報収集している。発電所の運転に関わるシステムは外部からのアクセスを遮断し、担当者以外の入退室も制限している。 これまでにサイバー攻撃
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お茶の世界体験 御前崎・白羽小 5種類の茶を飲み比べ
御前崎市立白羽小の3年生が16日、同校で開かれた「シニアスクール」の講座に参加し、お茶の世界に理解を深めた。 煎茶、玄米茶など5種類の茶を飲み比べ、茶筅(ちゃせん)を使って抹茶をたてる体験もした。小栗碧姫(たまき)さん(9)は「飲み比べでは舌触りや香りの違いを感じた。抹茶をたてるのは初めてだったけどうまくできた」と笑顔を見せた。 シニアスクールは55歳以上の市民を対象とした市教育委員会の事業。同校を拠点に月1、2回開講し、児童も参加している。同日は島田市の茶農家で有機抹茶の製造や販売にも取り組む田村善之さん(44)が講師を務めた。
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油絵や水墨画20点 教室生の力作並ぶ 御前崎
御前崎市の「すずき麗華絵画教室」の生徒でつくるグループ「ぶどうの会」の作品展が28日まで、同市門屋の高松緑の森公園駐車場内「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。 講師の鈴木麗華さん=菊川市=と生徒9人が油絵や水彩画など計20点を出展した。題材は愛犬や花、野鳥などさまざまで、海岸線に沿って立ち並ぶ風車や富士山の風景画もある。菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田を描いた大石武之さん(67)=同市=は「絵を描くときは無心になれる。構図を考えるのも楽しい」と話した。
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客の詐欺被害未然に防ぐ 釜下さんに感謝状 菊川署
菊川署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだ御前崎市のセブン-イレブン御前崎白羽店の釜下浩平マネジャー(30)に署長感謝状を贈った。 同署によると、10月20日に来店した同市の80代男性が「ゲームのカード2万円分を売ってほしい」と釜下さんに告げ、電子マネーを購入しようとした。釜下さんが事情を聴き「パソコンの修理代に充てる」などの言葉から詐欺を疑って110番した。男性はパソコンの操作中、画面に「故障」の表示が出て問い合わせ先に電話をしたところ、コンビニで電子マネーを購入するよう指示されたという。 同店で吉川靖剛署長から感謝状を受け取った釜下さんは「当然のことをしただけ。被害を防げてよかった
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共働き子育て世帯 ゆっくり夕飯満喫 御前崎で「食堂」
共働きの子育て世帯にゆっくりと食事を楽しんでもらおうと、御前崎市教育委員会は10日夜、「だれでも食堂もぐもぐ」を同市合戸の飲食店「合亀」(増田樹彦店主)で開いた。 地元産の野菜をふんだんに使ったカレーライスとサラダ、デザートを安価で提供した。仕事を終えた母親らが子どもを連れて来店し、普段とは違った夕食のひとときを楽しんだ。 だれでも食堂もぐもぐは2018年度から市内の飲食店などで開催している。
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御前埼灯台、夜間特別公開 市内外から見物客、夜景も楽しむ
清水海上保安部はこのほど、御前崎市で行われた「灯台ワールドサミット」に合わせて御前埼灯台(同市)を夜間に特別公開した。市内外から多くの見物客が詰めかけ、闇夜を照らす堂々の働きぶりを見守った。 光度56万カンデラのともしびは直径1・57メートルのレンズを通して10秒に1回、約36キロ先の沖合まで届けられる。訪れた家族連れやカップルは、灯台内部の階段を上って地上約20メートルの展望デッキへ。真っ暗な海に浮かぶ船舶の明かりを見つけたり、陸側の夜景を眺めたりと、普段は見ることのできない光景を楽しんだ。 見物客は薄暮の時間帯から長蛇の列を成し、地元の市民グループ「御前埼灯台を守る会」の斎藤正敏会長
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元校長吉村さんに瑞宝双光章を伝達 御前崎
御前崎市は9日、元中学校長で市教育委員などを務めた吉村勝さん(76)=同市御前崎=に教育功労の瑞宝双光章を伝達した。同市役所で柳沢重夫市長が勲記を手渡した。 吉村さんは旧相良町や榛原町などで中学校教諭を務め、吉田中校長を最後に2007年に退職した。その後は御前崎市教育委員と、御前崎市牧之原市学校組合教育委員を12年間務めた。15年からは県剣道連盟会長も担う。 吉村さんは「受章が決まって思い起こすのは反省ばかり」と控えめに喜び、「教員は見えないところで汗をかくことが必要で、それを子どもは見ている。一人一人と心を通わせることが大事だと思う」と話した。
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「ベストボディ」全国大会へ 御前崎市などでジム経営の夫婦
御前崎市などでトレーニングジムを経営する鈴木竜弥さん(32)と妻の里菜さん(32)=掛川市=が、23日に東京・両国国技館で開かれる「ベストボディ・ジャパン2022日本大会」のモデル部門にそろって出場する。2人は最終審査への進出を目標に、二人三脚で日々鍛錬に励んでいる。 同大会は健康的な肉体美を競い、地方大会で上位入賞した選手に出場権が与えられる。里菜さんは6月の長野大会で優勝。竜弥さんは9月の静岡大会で5位に入った。 モデル部門はスリムさやスタイルの良さが重視される。竜弥さんは妻の優勝に刺激を受け、3カ月間で13キロの減量に成功。静岡大会で入賞を果たした際は「うれしくて泣いた」。肩周りと
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子ども向け鑑識体験や制服試着 12日、菊川署で「一日オープンデー」
菊川署は12日、新型コロナウイルス禍で7月から延期していた「一日オープンデー」を菊川市加茂の同署で開く。時間は午前10時から正午まで。 開会式で県警音楽隊が演奏する。白バイ走行の披露や子ども向けの制服試着、鑑識体験なども行う。問い合わせは同署<電0537(36)0110>へ。
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火災警報器、設置呼びかけ 御前崎市消防本部
御前崎市消防本部は9日、秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせた街頭広報活動を、同市佐倉のホームセンターと食料品店で行った。 職員8人が店頭に立ち、啓発品のファイルとトイレットペーパーを手渡して就寝前のたばこの消火、住宅用火災警報器の設置などを促した。同本部によると市内の設置率はおよそ7割で、伊藤隆広予防課長補佐(49)は「早い段階で火災に気付き、拡大を防ぐためにもぜひ設置してほしい」と呼びかけた。
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御前崎市の発展に寄与 個人、団体に感謝状
御前崎市はこのほど、本年度の表彰式と感謝状贈呈式を同市池新田の市研修センターで開いた。市の発展に寄与した個人と団体に、柳沢重夫市長が賞状を手渡した。対象の個人、団体は次の通り。 保健体育功労 池田美来▽公益のため100万円以上の金品を寄付した法人 望月塗工、日本発条▽文化財保護審議会委員 清水芳治、橋本益利▽ウミガメ保護監視員 沢部春市▽青少年補導員 斉藤武志、嶋野登是郎▽青少年健全育成サポート隊 曽根竹男、平野豊、鈴木栄次、加藤孝夫、沖正昭、松本功、榑松俊一、鈴木秀夫、松下清三、増田勤、増田勝江、鈴木正、榑林巖、山下操、佐藤光秋、下村数春、小川正美、河田州夫、山本佐太郎、岡村保生▽おまえ
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マナー守り楽しく波乗り サーファーに人気の掛川・菊川河口 漁船との事故、海保など啓発
「マナーを守って波乗りを楽しんで」-。御前崎海上保安署は、漁船が出入りする掛川市の菊川河口付近に集まるサーファーに事故への注意を呼びかけている。かつては地元の知る人ぞ知る波乗りの好スポットだったが、ここ数年はSNSでその評判が広まり、県外からも愛好家が訪れるようになった。地元のサーファー団体もマナーの徹底と周知に努めている。 河口付近は砂がたまりやすく、水深が浅くなるとサーフィンに適した波が立つとされる。大東マリーナ(同市国安)に係留する漁船は、河口から波を越えて沖に向かう。河口の東西150メートル区間は航路になるとして、マリンスポーツをする人への注意看板が浜辺に設置されている。 同海保
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空き家の適正管理 御前崎市とシルバー人材センターが協定
御前崎市と市シルバー人材センターはこのほど、空き家の適正な管理を目的とした協定を結んだ。同市役所で締結式を行い、柳沢重夫市長と榑林一満理事長が協定書に調印した。 市によると、町内会を通じて把握している市内の空き家は150軒。市は所有者から管理に関する相談を受けた場合、同センターを紹介する。同センターは依頼に応じて家の外観の見回りや敷地内の除草、植木の剪定(せんてい)や伐採などを行う。空き家の管理不全を防ぐとともに、高齢者の就労機会の増大を図る。 榑林理事長は「空き家の増加は全国的な問題になっている。地域社会へ貢献できる機会が増えたことをうれしく思う」と語った。
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御前埼灯台を擬人化 キャラ制作関係者が市役所訪問 「まちづくりに役立てて」
御前埼灯台を擬人化したキャラクター「燈(あかり)の守り人」が完成し、制作関係者が4日、御前崎市役所を訪問した。「まちづくりに役立ててほしい」と、観光パンフレットに掲載したり、商品開発に活用したりできる権利を無償で市に譲渡した。 日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、クリエーターらで構成する製作委員会が考案した。同委員会の柴田英知プロデューサー(45)は青の羽織と緑のはかまを身にまとったキャラクターについて、御前埼灯台から見渡せる海や山々に着想を得たと説明した。柳沢重夫市長は「市の観光に有効活用させていただく。このキャラクターを目当てに観光客が来てほしい」と期待を込めた。5日に同市で行わ
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できたて焼き芋 来場者にサービス 御前崎エコパーク
御前崎エコクラブ(山本貴美枝会長)は3日、御前崎市港の港湾緑地「御前崎エコパーク」で毎年恒例の焼き芋大会を開いた。 山本会長と親交のある農家の下島進一さん(86)=同市新野=が、サツマイモ(べにはるか)を約110キロ用意。ドラム缶でたき火をして、焼きたてを来場者に振る舞った。家族連れは晴天の下で秋の味覚を楽しんだ。 会場では歌やフラダンスの披露会も行われた。榛原高グローカル部の生徒が設けた、多肉植物の寄せ植えや木の実を使った工作の体験コーナーも人気を博した。山本会長は「これからも港周辺のにぎわいづくりに貢献していきたい」と語った。
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ちりめんじゃことフルーツトマト 「御前崎ブランド」に認定 計16品目に
御前崎市は1日、市内産のちりめんじゃことフルーツトマトを新たに「御前崎ブランド」に認定した。市役所で柳沢重夫市長が生産者に認定証を交付した。 ちりめんじゃこは市内で栽培が盛んな茶「つゆひかり」と手火山(てびやま)式のかつお節を加えた「まざりちりめん」で、水産物加工業のヤマサン藤田水産(同市御前崎)が考案した。藤田貴史社長(47)は「ご飯にかけるだけでなく豆腐やパスタなどにも使えると思う」と話した。 フルーツトマトの生産者は後藤農園(同市合戸)。日照時間が長い同市の気象条件を生かし、糖度8~13度のトマトを栽培する。パッケージに御前埼灯台のイラストを入れたり、規格外トマトを活用したレトルト
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防火ポスターコンクール 御前崎市長賞に伊村さん(浜岡北小6)
御前崎市消防本部はこのほど、本年度の防火ポスターコンクールの表彰式を同市池新田の同本部で行った。市長賞に輝いた伊村和泉さん(浜岡北小6年)ら7人を表彰した。 伊村さんはスイッチを入れたままのアイロンとファンヒーター、加熱中の鍋に背を向けてスマートフォンを操作する女性を描き、「あなたの油断が火事を呼ぶ」との言葉を添えて注意を促した。伊村さんの作品を採用したポスターは市内の事業所や公共施設に掲示される。 同コンクールには市内5小学校の6年生から計25点が寄せられた。作品は8~13日に市立図書館で展示する。 市長賞以外の受賞者は次の通り。 教育長賞 福代有彩(白羽小)▽消防団長賞 牧野亜由
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御前崎・ウミガメ保護監視員 ふ化場を掘り起こし 22年の活動締めくくり
御前崎市のウミガメ保護監視員は1日、今年の保護活動の締めくくりとして同市御前崎のふ化場を掘り起こし、砂の中からふ化に至らなかった卵を掘り出した。来年の子亀供養祭で追悼する。 同市の海岸の一部は絶滅危惧種アカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定されている。8人の保護監視員は毎年産卵期の5~8月、卵を嵐や鳥獣から守るために海岸で採取してふ化場に運んでいる。 今年上陸したアカウミガメは144匹で、記録が残る1981年以降で最も少なかった昨年(50匹)から増加した。産卵したのは80匹で計9654個だった。 20年以上監視員を務める高田正義さん(89)は、近年上陸する個体が減っていることに
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少年野球大会 24チーム熱戦 御前崎で開幕
少年野球学童部御前崎大会(県野球連盟御前崎支部・御前崎市野球連盟主催)が29日、浜岡球場など御前崎市内4カ所で開幕した。県内各地から参加した24チームがトーナメント戦を行う。 少年野球の発展を目的に1982年に始まり、今年で43回目。初日は秋晴れに恵まれ、選手は保護者らの声援を受けて打撃、守備、走塁で全力プレーを展開した。
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人気キャラ、動物になりきり 御前崎でハロウィーンイベント
御前崎市内で29日、ハロウィーン関連のイベントが行われ、多くの家族連れが年に一度の仮装を楽しんだ。 市商工会は八千代公園(同市池新田)で「御前崎ハロウィーンパーティー」を3年ぶりに開催した。人気アニメのキャラクターや動物に扮(ふん)した子どもたちは、公園内の遊具などに隠されたなぞなぞに回答する“宝探し”や射的を楽しんだ。商工会関係者も映画「スター・ウォーズ」などの登場人物になりきって園内を闊歩(かっぽ)。飲食、物販ブースもにぎわった。 佐倉2区町内会は佐倉2区防災センターに写真撮影コーナーを設けた。「今年は(新型コロナウイルス禍で)秋祭りが行われず、少しでも楽しい
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記者コラム「清流」 熱心な審査委員
御前崎市の地場産品を「御前崎ブランド」として認定する審査委員会に、市内で栽培が盛んな茶「つゆひかり」を混ぜたちりめんじゃこが申請された。 説明役の生産者に対し、ある委員が「これはつゆひかりだから成立したのですか?」と鋭い質問をした。いわく、やぶきたなどの他品種の茶ではなく、独特の風味のつゆひかりだからこそ、うまく合ったのではないか―と。まさに正解だったようで、委員は「なるほど、偶然の産物なんですね」と納得した様子だった。他にトマトの申請もあり、こちらも栄養価や糖度などを熱心に聞いていた。 かの委員は食の分野に精通した専門記者でも学識経験者でもなく、同市出身の陸上選手の飯塚翔太さん。いつ見
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「波乗り鰆」水揚げ増期待 御前崎で漁師ら決起集会
南駿河湾漁業協同組合がブランド化を進める「波乗り鰆(サワラ)」の漁期を前に、組合員の漁師らが28日、御前崎市の同漁協事務所で決起集会を開いた。 同漁協は御前崎近海で捕れるサワラのうち、11月から2月にかけて引き縄一本釣りで漁獲した体重2・5~4キロ、脂肪量10%以上を波乗り鰆と認定し、2018年度から他のサワラと区別して出荷している。本年度は同市や近隣市の飲食店の協力を得て、鰆料理を食べた客にクーポン券を配布する企画を2年ぶりに復活させる。 組合員は船上での血抜き処理方法などを改めて確認した。同漁協担当の池田晃雄さん(28)は「漁期前だが、既に脂が乗ったサワラが水揚げされている。今年は早
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竹灯籠作りに挑戦 御前崎の児童、灯台サミットで展示へ
御前崎市教育委員会の青少年体験育成事業「御前崎クエスト」がこのほど、同市の白羽地区センターで行われ、小学生約40人が竹灯籠作りに取り組んだ。 同市内の竹林から切り出した長さ40~50センチの竹筒に、光が漏れる直径3~10ミリの穴を開けた。NPO法人アース・コミュニケーションの川口真矢代表(37)の手ほどきを受け、児童は2人一組で電動ドリルを慎重に扱いながら作業を進めた。 完成品は11月5日に同市で開かれる「灯台ワールドサミット」の会場に展示する。
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スマホやPC適切利用を 浜岡北小で講演会 家族ぐるみで推進重要
ゲームやネットへの依存をテーマにした講演会がこのほど、御前崎市下朝比奈の浜岡北小で行われた。5年生21人と保護者がスマートフォンやパソコンなどの適切な使い方について考えた。 子どもの成長に及ぼすメディアの影響に詳しい浜松学院大副学長の今井昌彦教授(64)が講演した。今井教授はスマホなどが発するブルーライトについて「脳が太陽を見ていると勘違いする」と指摘し、寝る前の使用は睡眠不足につながると説明した。過度な使用を防ぐには親子で互いに声を掛け合う家族ぐるみの取り組みが重要と訴えた。 児童と保護者はその場で今後の取り組みを話し合い、「家に帰ったらスマホを見る前に勉強する」「使用時間を決める」な
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焼津のニッセー 紺綬褒章を伝達 御前崎市
御前崎市は24日、公益のため1千万円以上の寄付をした団体に国から贈られる紺綬褒章を、焼津市の飲料製造会社「ニッセー」に伝達した。同市役所で、柳沢重夫市長が同社の川村正人副社長に褒状を手渡した。 同社は御前崎市でゴルフ場を運営する静岡カントリー浜岡コース&ホテルと同じグループ会社。ゴルフ場などを活用した市のスポーツ振興プロジェクト事業に役立ててもらおうと、昨年7月に1300万円を市に寄付した。同事業ではスポーツ団体の合宿誘致や子ども向けイベントなどを展開している。 川村副社長は「市に貢献できていればうれしい」と話し、柳沢市長は「今後も連携して事業を行っていければ」と感謝した。
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スポーツの秋 汗流して交流 御前崎2地区
御前崎市比木、朝比奈の両地区で23日、スポーツの催しが行われ、地元住民が爽やかに汗を流した。 比木地区センターは2007年4月に開館した体育館の利用者が今年3月で通算15万人を達成したことを記念し、「エンジョイスポーツ比木2022」を開いた。約80人が参加し、数字が書かれた的にボールを当てる「ターゲットゲーム」や輪投げなど6種目で体を動かした。 朝比奈地区センターが開催した「ふれあい運動会」には約300人が集まり、グラウンドゴルフでは児童とお年寄りが一緒にラウンドを楽しんだ。○×クイズや「ジャンケンキング」といったレクリエーションも行った。
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池新田高生と社会人 計130人 御前崎の“ミライ”議論
御前崎市の県立池新田高で25日、生徒と社会人が同市の魅力や課題を語り合う「シアワセミライカイギ」が開かれた。わがまちの“ミライ”について、1年生約110人と同市内の事業所に勤める約20人が率直な意見を交わした。 同校と市の共催。生徒は数人ずつの班に分かれ、水産業や金融業、医療などの関係者が各班に1人ずつ加わった。生徒は「観光客をどう増やすか」など、地域活性化に向けて設定したテーマと結論を発表。社会人はそれぞれの視点でアドバイスを送った。 若者を呼び込む方法を議論した班の生徒は、海を地元の魅力として「インスタ映えでの拡散を狙う」と提案した。ルモグダン・ユミさん(16
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栽培漁業拠点開設から50年 稚魚の安定供給地道に 静岡県温水利用研究センター所長/鈴木吉典氏
静岡県栽培漁業の拠点として種苗生産に取り組む県温水利用研究センター(御前崎市佐倉)は、10月で開設から50周年を迎えた。種苗生産は卵から稚魚になるまでの最も病気に弱い期間を人の手で扱うため、常に失敗と隣り合わせという。試行錯誤の日々と今後の抱負について聞いた。 ―同センターの概要は。 「中部電力浜岡原発の温排水を水産面に有効活用する目的で1972年に設立した。県の委託を受け県漁業協同組合連合会が運営している。職員は13人。マダイ、ヒラメ、トラフグなど7種類の種苗を生産している。敷地面積は1万3350平方メートル。小中高生の社会科見学も受け入れている」 ―御前崎市の特産品でもあるクエの
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お出かけ「鍵かけてね」 御前崎の園児「おまわりさん」呼びかけ
菊川署から「ちびっこおまわりさん」に任命されている御前崎市立高松幼稚園の園児が18日、同市内のスーパーマーケットで防犯の広報活動を行い、盗難や特殊詐欺の被害防止を呼びかけた。 全国地域安全運動の一環。園児8人はマックスバリュ浜岡店(同市池新田)の店頭に立ち、買い物客に「鍵をかけてね」と声をかけながら啓発品を手渡した。市のマスコットキャラクター「なみまる」も園児と一緒に活動した。同署地域安全推進員は約20人が参加し、横断幕とのぼりを掲げて施錠の徹底を呼びかけた。
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温水利用研究センター開設50年 節目に職員ら決意新た「稚魚の安定生産 使命」 御前崎、栽培漁業の拠点
静岡県栽培漁業の拠点として種苗生産に取り組む県温水利用研究センター(御前崎市佐倉)は10月で開設から50周年を迎えた。海洋環境の変化などで天然の水産資源が減り続ける中、人工で卵をふ化させ、稚魚に育てて放流する栽培漁業は漁獲量の維持、回復に重要な役割を担う。職員は「安定生産が私たちの使命」と半世紀の節目に決意を新たにする。 県の委託を受けて県漁業協同組合連合会が運営する同センターは1972年、中部電力浜岡原発の温排水を有効利用する目的で設立された。温排水は自然海水より7度ほど水温が高く、冬場でも種苗生産が可能になる。2011年に東日本大震災に伴って浜岡原発が全炉停止し、1日1万5千トンの温排
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浜岡原発を見学、発電の仕組み理解 浜岡東小6年生
御前崎市立浜岡東小の6年生がこのほど、同市佐倉の中部電力浜岡原発を見学した。 市教育委員会が推進するエネルギー教育の一環。児童39人は同原発のPR施設「浜岡原子力館」で原子炉の構造などを学んだ後、敷地内に入った。安全対策工事の現場として高さ22メートルの防波壁、重大事故が起きた時に原子炉を冷やすために使うポンプ車やホース車などを見て回った。中央制御室を模したシミュレーター室も見学し、原子力発電の仕組みに理解を深めた。
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飯塚翔太選手 御前崎市スポーツ親善大使に 世界選手権にも意欲
御前崎市は16日、同市出身でロンドン、リオデジャネイロ、東京の五輪3大会に出場した陸上選手の飯塚翔太さん(31)=ミズノ=を市のスポーツ親善大使に任命した。スポーツを通じて地元の魅力を内外に発信してもらう狙い。同市の浜岡総合運動場で行われたランニング教室で、柳沢重夫市長が委嘱状を手渡した。 任期は3年。飯塚さんは教室に参加した児童を前に「皆さんの頑張りや市の魅力を伝えていきたい。任期の2025年は東京で世界選手権が開かれる。5度目の出場という自分の目標も達成できるよう頑張ります」と力強く誓った。 教室には市内外の小中高生約170人が参加した。飯塚さんは「力を抜けば腕を速く振れる」「スター
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原発災害を想定 住民海上輸送 中部電力など5機関訓練 御前崎
御前崎海上保安署と中部電力、御前崎市消防本部、市、菊川署は14日、中電浜岡原発(御前崎市佐倉)の原子力災害を想定した訓練を同市内で行い、住民を海上輸送で避難させる流れを確認した。 御前崎市で震度6強の地震が発生し、原発から半径5キロ圏の一般住民が避難を開始する「全面緊急事態」に陥ったとの想定。自家用車で避難できない高齢者らが身を寄せる一時集合場所を高松地区センターに設営した。 主要な陸路が寸断されたとして住民を同センターから御前崎港までバスで運び、同海保の巡視船で安全な場所に避難させる手順を実践した。 保坂和彦御前崎海上保安署長は「住民避難の支援は第3管区海上保安本部の応援を得て、大型
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人権や憲法議論 御前崎中生、弁護士を講師に授業
御前崎中で14日、弁護士を講師に「個人の尊重と日本国憲法」をテーマとした社会科の授業が行われた。誰もが暮らしやすい社会の実現に必要な政策について、生徒たちが弁護士の助言を受けながら議論した。 3年1組の生徒約30人は8班に分かれ、それぞれ「障害者の就職率が低い」「産休や育休明けの女性の職場復帰が難しくなっている」といった社会問題を指摘。バリアフリーの推進など解決策を提案した。 講師を務めた県弁護士会憲法委員会の小笠原里夏さん(47)は生徒の視点を評価し、男性の育休取得を法律で義務付けている海外の好事例などを紹介した。 増田海星さん(15)は「弁護士の先生からは教科書に載っていない話を聞
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ビューティージャパン日本大会へ 沖さん(御前崎)が意気込み
社会で活躍する女性を発掘するコンテスト「ビューティージャパン」の日本大会に出場する御前崎市池新田の沖知美さん(36)が11日、同市役所を表敬訪問し、柳沢重夫市長に意気込みを語った。 同コンテストでは外見や年齢を問わず、出場者自身の生き方や社会性などを審査対象としている。沖さんは県内8カ所で書道教室を主宰し、脱毛サロンも経営。2児の母として子育てにも奮闘する。2月に行われた東海大会で、スピーチなどの審査を経て代表枠を勝ち取った。日本大会は11月下旬に愛知県蒲郡市で開かれる。 沖さんは「ママになっても活躍できることを発信したい。書道教室には多くの子どもたちが通うので、私を通して大人になる楽し
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御前崎の再生プラ製造工場稼働 年3万トン超の生産目標
豊田通商など3社の共同出資会社で、再生プラスチックを製造する「プラニック」(小池忠敏社長、御前崎市)が同市港に建設した工場が11日、本格稼働した。国内最大級とされる年間3・2万トンの生産を目指す。 自動車や家電製品などの使用済みプラスチックを受け入れて再資源化する。同社によると自動車由来の使用済みプラスチックは材質ごとの選別が困難で大半は焼却処分されてきたが、特殊な液体に浮かせて重さで分けたり、帯電しやすさの違いを利用して静電気で分離させたりして可能にした。 豊田通商の他に総合環境サービス業「ヴェオリア・ジャパン」(東京都)と自動車部品製造「小島産業」(愛知県)が参加した。小池社長は「日
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奉納相撲4年ぶり白熱 年若、豪快投げ技も 御前崎・高松神社
御前崎市門屋の高松神社で8日、伝統の奉納相撲が行われた。台風と新型コロナウイルス禍による中止を経て4年ぶりの開催で、氏子4町(門屋、合戸、塩原新田、菊川市河東)の若者が熱戦を繰り広げた。 各町から「年若」と呼ばれる20~30代の男衆が出場した。「花相撲」「一番相撲」に続いて小結、関脇、大関の名が付いた「三役相撲」を行った。取組の前には地元の消防団や農園などの名前を手書きした「懸賞旗」も掲げられた。同体による取り直しの一番や豪快な投げ技が飛び出す場面もあり、土俵周りで見守った人々は大相撲さながらの真剣勝負に大きな声援と拍手を送った。 同神社の秋の例祭に合わせて行う奉納相撲は約200年の歴史
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記者コラム「清流」 大人が守るべき命
昨年7月、福岡県中間市で保育園の送迎バス内に男児=当時(5)=を置き去りにし、熱中症で死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた当時の園長らの初公判が9月下旬、福岡地裁で開かれた。事件後に心的外傷後ストレス障害(PTSD)となった元園長は閉廷後、壁伝いに歩いて地裁を後にした。 痛々しい姿だったが、最愛の息子を奪われた遺族が許すはずがない。「罰を受けてほしい」。記者会見では心身を患いながらも遺影を抱いて出席した母親や祖父が怒りをあらわにした。事の重大さに取材側ですら押しつぶされそうな感覚に陥った。 こんなことは二度とあってはならなかった。大人が守るべき命を、大人が奪ってしまったことが何より
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静岡人インタビュー「この人」 サーフィンの国際大会の開催に尽力した 宇田大地さん(牧之原市)
サーフショップ経営。サーフィンの競技審判員としての国際資格を持つ。昨年の東京五輪で審判員を務めた。地元サーファーらと実行委員会を結成し、9月1~3日にワールドサーフリーグ(WSL)公認の国際大会「ホワイトバッファロー御前崎プロ」を御前崎市の海岸で開催した。埼玉県出身。54歳。 ―開催のきっかけは。 「前々から若い選手のために大会をやりたいという思いがあった。この思いを加速させたのは新型コロナウイルス禍。東京五輪で日本人選手が銀メダルと銅メダルを取ったが、その後はコロナ禍で大会がなかなか行われず、一度盛り上がった機運がしぼんでしまいそうに思えた」 ―準備で大変だったことは。 「資金集め
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しめ縄新調 住民手作り 御前崎・下水神社
御前崎市池新田の下水神社(二俣康志宮司)で9日に行われる秋の例祭を前に、同地区の住民有志や氏子総代が4日、神社のしめ縄を新調した。 稲刈りを終えた田んぼからわらを集め、約30年間神社のしめ縄を手作りしている増田敏雄さん(90)=池新田=らが新品を製作。拝殿や鳥居などに取り付けられている5本を取り換えた。 増田さんは「作り方を知る人は年々少なくなっている。後世に伝えていければ」と話した。二俣宮司(66)は「新型コロナウイルスの一日も早い感染収束を願って祭りを行いたい」と語った。 (御前崎支局・木村祐太)
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住民ら手作り ユニークなカカシ23体ずらり 9日まで御前崎
御前崎市新野地区の秋の風物詩「新野カカシ祭り」が1日、始まった。同地区を流れる新野川沿いに住民らが手作りしたかかし23体が並び、見物に訪れた人たちを楽しませている。展示は9日まで。 同地区のまちづくり団体「新野未来塾」の主催で、今年で21回目。市のマスコットキャラクター「なみまる」「ふうちゃん」やウルトラマン、人気アニメの登場人物などを模したユニークな作品がそろう。 今年は3年ぶりに人気投票も行っている。投票は会場で2日午後3時まで受け付けている。
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御前崎の海辺環境理解 アカウミガメ産卵地 家族連れなどツアー
御前崎市の海辺の環境を学ぶツアー「御前崎『自然豊かな海岸』を守ろう」が1日、同市で行われた。 JTBグループの地域貢献事業の一環。県中部の家族連れなど35人が参加した。自然写真家の桜井季己さん(58)=牧之原市=から、御前崎市の海岸で産卵する絶滅危惧種アカウミガメに関する講話を聞いた。その後は産卵場所でもあるマリンパーク御前崎で清掃活動を行い、昼食では地元産の食材を使った弁当を味わった。 参加した焼津市の川隅義之さん(65)は「御前崎市がアカウミガメの産卵地とは知らず、新しい発見だった」と話した。
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農業施設 広範囲に被害 御前崎突風、家屋23棟も 市が被害報告
御前崎市は30日に開かれた市議会全員協議会で、同市白羽地区で23日夜に発生した突風の被害状況を報告した。23棟の家屋で瓦が飛散したりガラスが割れたりしたほか、茶畑の防霜ファンやビニールハウスなど農業施設も広範囲にわたり被災したことを明らかにした。 市によると、防霜ファンは5基が風で傾いた。ビニールハウス4棟、温室メロンハウス3棟、パイプハウス4棟も損傷した。静岡地方気象台は25日に現地調査を行い、突風は「竜巻の可能性が高い」と判断した。 市内では突風のほか、台風15号の影響で土砂崩れ1件、床下浸水3件、市道の通行止め1件が発生。市が開設した広域避難所には3世帯3人が避難した。 同市議会
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日本遺族会表彰を報告 御前崎の増田さん、長年の慰霊功績
日本遺族会の創立75周年記念式典に合わせて同会から表彰された御前崎市遺族会の増田幹夫会長(75)=同市白羽=が28日、市役所を訪れ、柳沢重夫市長に報告した。 式典は9月上旬に都内で行われた。会長として長年にわたり戦没者の慰霊、遺族の福祉増進などに尽力してきた功績が認められた。 増田さんの伯父権六さんは1943年9月、伊豆諸島南方を漁船で監視中、米軍潜水艦の攻撃を受けて18歳で亡くなった。「戦争は悲惨なことを引き起こす。慰霊を続け、やってはいけないことだと後世に伝えていきたい」と語った。
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1181人分の署名提出 JA遠州夢咲が交通安全宣言書
秋の全国交通安全運動に合わせて、JA遠州夢咲は21日、交通安全意識の高揚と事故防止を誓った交通安全宣言書を菊川署に提出した。熊切行弘専務が同署を訪れ、菊川市と御前崎市浜岡地区の同JA事務所に勤務する役職員と家族計1181人が署名した宣言書を、吉川靖剛署長に手渡した。 熊切専務は「地域の模範になるよう交通ルールの順守に努める」とあいさつした。
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グラウンドゴルフ 240人はつらつ 御前崎で大会
第11回県西部地区東区グラウンド・ゴルフ大会(県グラウンド・ゴルフ協会主催)が21日、御前崎市池新田の浜岡総合運動場と浜岡球場で行われた。 掛川、菊川、小笠、相良、榛原、御前崎の6グラウンド・ゴルフ協会の計約240人が参加した。個人戦で32ホールの成績を争った。参加者は互いに親睦を深めながらはつらつとプレーを楽しんだ。
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移動コンビニ、市営住宅に 独居高齢者ら支援へ御前崎市実証実験
御前崎市は21日、市営住宅の入居者の利便性向上を目的に「移動コンビニ」の実証実験を始めた。実施場所は池新田大山団地と白羽住宅で、期間は来年3月まで。同日は池新田大山団地で販売し、入居者らが早速買い物を済ませた。 移動販売事業を手がけるジャトス(菊川市)のトラックがそれぞれ週1回訪問し、弁当や総菜、飲料など約300点を販売する。市管理課によると、近年は独居高齢者やひとり親家庭の入居者が増加。自家用車など自前の移動手段がない高齢者もいて「買い物がしにくい」という声が上がっていた。 市内には池新田、白羽を除いて市営住宅が8カ所あり、市は実証実験の結果を踏まえて実施場所を増やすかどうかを検討する
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旧妙音庵薬師堂 12年ぶり開帳、薬師三尊などお目見え 御前崎
御前崎市下朝比奈の市指定有形文化財「旧妙音庵(みょうおんあん)薬師堂」で20日、12年に1度の開帳が始まり、堂内にまつられている薬師三尊と十二神将がお目見えした。26日まで。 市教育委員会によると薬師堂は木造平屋建てで、1681年に閑田院(同市下朝比奈)の末寺として創建された。薬師三尊の本尊は薬師如来座像で、両脇に月光菩薩(ぼさつ)と日光菩薩の立像がある。十二神将は薬師如来を守護する12人の武人の総称。地域住民らでつくる保存会が薬師堂の維持、管理に当たっている。今年は約170年前から使われてきたわに口を新調した。 同日は保存会員ら約40人が集まり、法要を営んだ。小野田雅淑会長(80)は「
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奉納相撲へ集中稽古 御前崎・高松神社 4年ぶり、10月8日本番
御前崎市門屋の高松神社伝統の奉納相撲が10月8日、台風と新型コロナウイルス禍による中止を経て4年ぶりに開催される。出場する氏子4町の20~30代男性の「年若」は13日夜、同神社境内の土俵で稽古を開始した。16日までの4日間、心身を追い込んで晴れ舞台に備える。 秋の例祭に合わせて行う奉納相撲は約200年の歴史があるとされ、門屋、合戸、塩原新田、菊川市河東の氏子4町が参加する。年若は祭り全般の準備、運営を担うため、奉納相撲の稽古は例年数日間で集中的に行っている。本番は地元消防団や農園の名前が入った“懸賞旗”が掲げられ、大相撲さながらの熱気に包まれるという。今年は子ども相
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ウミガメ大切に育てます 御前崎小 来夏放流へ10匹受け入れ
絶滅危惧種のアカウミガメの飼育を伝統とする御前崎市立御前崎小で14日、子ガメの受け入れ式が行われた。市のウミガメ保護監視員が、体長数センチの子ガメ10匹を児童に託した。 保護監視員を代表して良知正美さん(81)=同市塩原新田=が同校に届けた。良知さんは「飼育を誇りに思い、協力して大切に育ててほしい」とあいさつ。5年の沢入菜那さん(10)は「10匹全て放流できるように頑張ります」と誓った。 市の海岸の一部はアカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定され、市から委嘱された保護監視員が砂浜に産み付けられた卵を採取し、ふ化場に運んでいる。 御前崎小の飼育は1977年に始まった。5年生が飼育
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空手で全国春夏V 常葉大菊川中の高塚さん 御前崎市長に喜び報告
常葉大菊川中3年の高塚彩夏さん(15)=御前崎市白羽=が8月下旬に鹿児島県で行われた全国中学生空手道選手権大会女子個人形で優勝し、3月の全国選抜大会との“春夏連覇”を果たした。13日に御前崎市役所を訪問し、柳沢重夫市長に結果を報告した。 形は見えない敵を仮想して演武し、立ち姿や技の力強さなどを審査員が採点する。全国選手権は約100人の選手が8グループに分かれ、各グループ上位の選手が勝ち上がる試合方式で、高塚さんは4試合を戦って頂点に立った。「少しプレッシャーを感じたけど、3試合目以降は自分の力を出せた」と高塚さん。同校空手道部の塚本祐基監督(39)と妻の真由佳コーチ
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児童の優れた絵画や工作展示 御前崎、25日まで
御前崎市内5小学校(第一、浜岡東、浜岡北、御前崎、白羽)の「優秀作品展」が25日まで、同市池新田の市立図書館で開かれている。 各校の1~3年生が授業や夏休みの課題で手掛けた絵画など計約100点を出展した。絵画の題材はカタツムリや虹、運動会の玉入れの様子など。粘土で作った弁当や「ペットボトル水族館」などユニークな工作物もあり、来場者を楽しませている。 30日から10月16日は各校の4~6年生の作品を展示する。
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御前崎市、送迎バス現状報告 牧之原園児死亡 降車後確認徹底求める
牧之原市の認定こども園の送迎バス内で園児が置き去りになり死亡した事件を受け、御前崎市は12日、送迎バスを使用している市立園の状況を市議会常任委員会で報告した。 市によると、送迎バスを使っているのは認定こども園2園で、さくらこども園は7人、北こども園は19人の園児が利用している。運行は市内のバス事業者に委託し、各園の職員1人が乗車する。園児の乗車は名簿とホワイトボードでチェックし、降車後は職員と運転手で車内を確認するという。園児の登園管理アプリは導入していない。欠席や遅刻の場合は保護者がおおむね午前9時ごろまでに電話で連絡する。 事件後は連絡がないまま登園していない園児の家庭への確認徹底や
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記者コラム「清流」 サーフィン大会 2回目期待
御前崎市では初開催のサーフィン国際大会(1~3日)を取材した。 大会のハイライトは最終日の20歳以下女子の部。上位2人が決勝に進める準決勝2組目で、地元の佐藤李(すもも)選手(16)が試合終了直前のライディングで2位の選手を逆転し、ギャラリーから「すごい」「鳥肌が立った」と大歓声が上がった。本人は「2分に1回はいい波が来るので待つしかなかった」とけろり。勝手に“待ちのすもも”とキャッチフレーズを付け、その後も応援した。 サーフィン未経験の記者にとっても観戦は楽しかった。ただ試合方式や採点基準など分からない点も多く、観客向けの解説も欲しかった。会場の一体感を創出する
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本居宣長像自賛 掛け軸文化財に 御前崎市指定、池宮神社が所蔵
御前崎市佐倉の池宮神社が所蔵する掛け軸「本居宣長像自賛」がこのほど、市の有形文化財に指定された。江戸時代の国学者、本居宣長(1730~1801年)が和歌を揮毫(きごう)し、門人だった当時の宮司の手に渡ったとされる。市教育委員会は遠州の国学の隆盛ぶりを表す資料として評価している。 掛け軸は縦91センチ、横28センチ。「しきしまの大和心を人問わば朝日に匂う山桜花」という和歌を万葉仮名でしたためている。下部の自画像は狩野派の絵師が描いたとされる。 同神社と本居宣長記念館(三重県)によると、本居は61歳の時に自画自賛像を手掛けた。これを基に絵師が自画像の部分を模写し、本居が和歌を自筆した掛け軸
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御前崎のサーフィン大会閉幕 静岡県勢、佐藤選手ジュニア4位
御前崎市の御前崎ロングビーチで1日から行われていたサーフィンの国際大会「ホワイトバッファロー御前崎プロ」は3日、閉幕し、県勢は同市の佐藤李選手(16)が20歳以下(ジュニア)女子で4位に入った。 佐藤選手は上位2人が決勝に進める準決勝2組目で、試合終了直前のライディングで2位の選手を逆転。応援に駆け付けた地元のギャラリーを沸かせた。4人で争った決勝は波に恵まれなかったが、「充実した大会になった。サーフィンを一から見直して頑張りたい」と気持ちを切り替えた。 大会実行委員会は同市のサーファーらで組織し、サーフスポットとして「御前崎」の認知度を上げ、次世代の選手が活躍できる場を提供しようと準備
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波に乗れ! 静岡県勢躍動 御前崎で初のサーフィン国際大会開幕
御前崎市では初のサーフィン国際大会「ホワイトバッファロー御前崎プロ」が1日、同市の御前崎ロングビーチで開幕した。世界団体「ワールドサーフリーグ」公認のプロツアーで、成年女子と20歳以下(ジュニア)の男子、女子の3部門に国内外の選手延べ約90人が参加。4日まで熱戦を繰り広げる。 20分間の試合時間で波に乗り、技の精度や力強さなどを競う。初日は不規則に風が吹き荒れる難しい条件だったが、東京五輪女子銅メダリストの都筑有夢路選手(21)ら実力者が手堅く勝ち進んだ。 御前崎市からは女子の佐藤李(16)、池田美来(14)の両選手が出場した。成年とジュニアの両方で勝ち残った佐藤選手は「焦らず、でも波を
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読解力向上に新聞活用を 浜岡中、ワークシート使い講座 御前崎
御前崎市立浜岡中(同市池新田)は31日、「新聞ワークシート活用講座」を同校で開いた。3年生約180人が読解力や思考力をつけるための新聞の読み方や、記事を題材に問題が設定されているワークシートの活用法を学んだ。 元中学校長で静岡新聞NIEコーディネーターの矢沢和宏さん(63)を講師に迎えた。矢沢さんは新聞記事の特徴として、冒頭に要点が書かれている「逆三角形」の構成を紹介。見出しと冒頭部分を読むだけで大まかな内容を把握できると説明した。文章を基に見出しを考えるワークシートなども紹介した。 殿岡弘一郎さん(14)は「新聞を読むことが国語の文章問題を解くことにつながると思った。普段はスポーツ欄を
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地元演奏家らの音色や歌声堪能 御前崎でコンサート
静岡県中西部のピアノ演奏家やオーボエ奏者、声楽家らが出演する「サマーソニックコンサート」がこのほど、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。約130人の聴衆が伸びやかな音色と歌声に聞き入った。 第1部はフルート奏者の大橋利奈子さん(51)=牧之原市=ら7人が、ショスタコービッチやショパンなどの名曲を奏でた。演奏者は曲の特徴や作曲者が込めた思いなどを解説した。 第2部は右手に障害があり、「左手のピアニスト」として活動する有馬圭亮さん(大阪府)がゲスト出演した。
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シニアスクールに24人「入学」 御前崎、12月まで全8回
55歳以上の市民を対象にした御前崎市シニアスクールの「入学式」が30日、同市の白羽小で行われた。受講生24人が今後の活動や仲間同士の交流に期待を膨らませた。 市教育委員会の主催で、活動は12月までの全8回。「理科」でこけ玉作りを体験したり、「美術」で絵を描いたりする。一部の活動には同校の児童も参加する。 同日は入学式の後、同市の読み聞かせボランティア「ピノキオ」(判治純代代表)が、原爆が投下された広島と長崎を題材にした朗読劇を披露した。受講生は神妙な表情で聞き入り、77年前の出来事に思いをはせた。 飯野清子さん(70)=同市白羽=は「人と接する機会を持ちたいと思って初めて参加した。活
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原子力規制委次期委員長 浜岡原発視察「厳正な審査が必要」
原子力規制委員会次期委員長の山中伸介委員が29日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)を初めて視察した。山中氏は地元から新規制基準適合性確認審査の迅速化を求める声が上がっていることに対し、「東京電力福島第1原発事故の教訓を考えると地震、津波に関しては極めて厳正な審査をする必要がある」と述べ、特に浜岡など審査が長期化している原発は今後も慎重に取り組む考えを示した。 浜岡原発は4号機が審査申請から8年半、3号機は7年2カ月が経過している。山中氏は「厳正な審査を変えるつもりはない」とした一方、地震や津波の評価が直接影響しないプラント施設との並行審査など、効率化に向けた工夫は「当然しないといけない」と
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会員の力作37点展示 28日まで御前崎で県書道連盟支部展
第11回県書道連盟掛川・菊川・御前崎支部展(静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、御前崎市池新田の市立図書館で始まった。28日まで。 20~80代の会員が近作を中心に計37点出品した。題材は漢詩や故事成語、俳句などで、奥清谿(せいけい)支部長(菊川市)は「行書、篆書(てんしょ)など五つの書体がバランス良く出品され、見応えのある作品展になっている」と話す。28日は午後4時まで。
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食後はゲーム楽しむ 御前崎で「もぐもぐカレー食堂」
御前崎市御前崎の飲食店「加多世」でこのほど、市内の親子を対象にした催し「もぐもぐカレー食堂」が行われた。 同店は市教育委員会の家庭教育支援事業に協力し、定期的に地域の親子に安価で食事を提供している。同日は夏休みの特別企画として、100円でカレーとかき氷を提供した。 東遠地域労働者福祉協議会も参加し、店外に射的やクレーンゲームを体験できるコーナーを設けた。親子50人が訪れ、楽しいひとときを過ごした。
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御前崎でフットゴルフを 9月から大会、市が初開催
御前崎市は9月1日から10月31日まで、フットゴルフの大会「オマエザKING(キング)カップ」を同市門屋の静岡カントリー浜岡コース&ホテルで初開催する。近年人気が高まっている新しいスポーツを通じ、交流人口の拡大を図る。 フットゴルフはゴルフのルールにのっとってサッカーボールを蹴り、いかに少ない打数でカップに入れるかを競う。同ホテルではゴルフコースの一部を改修し、昨年5月から利用を開始した。サッカーやゴルフ経験者だけでなく初心者の家族連れや女性も楽しんでいるという。9ホールのスコアを競い、年代別や性別の4部門で表彰する。上位入賞者には市の特産品を贈る。 参加者は事前に電話で申し込む必要があ
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政府延長検討は「妥当」 御前崎・柳沢市長が見解 原発運転期間
政府が最長60年とされる原発の運転期間延長の検討に入ったことを受け、中部電力浜岡原発が立地する御前崎市の柳沢重夫市長は24日、「現在のエネルギー需給状況を踏まえれば妥当だ」との見解を示した。老朽化に伴って懸念される安全性については「(運転期間が)40年でも60年でも最優先すべきこと。できる限りの知見で安全を確保してもらいたい」と語った。 政府は原子力規制委の審査による長期間の稼働停止を運転期間に算入するかどうかも、検討するとみられる。柳沢市長は2日に行われた国の原子力委員会の会合で「あと5年で3号機が廃炉になってしまう恐れがある」と訴え、運転期間に関する現行制度を改めるよう国に要望していた
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幼保こども3園統合へ 御前崎市、2025年の開園目指す
御前崎市は白羽幼稚園、白羽保育園、御前崎こども園の3園を一つのこども園に統合する。園児数の減少と園舎の老朽化が進んでいるため。新こども園の建設と管理運営は民間事業者に委託し、2025年の開園を目指す。 園舎は築17~33年が経過している。3園の合計園児数は2017年の263人から22年4月には208人まで減り、今後も減少が見込まれている。新こども園の建設地は白羽幼稚園と、同園に隣接する旧御前崎学校給食センターを解体した跡地を活用する方針。9月から保護者と地元町内会への説明を始める。 市は他の公立園についても再編と民営化を検討するとしている。
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詐欺防止、2度目の感謝状 菊川のコンビニ店長・鈴木さん 「勇気持って声掛け」奏功
高齢者の特殊詐欺被害を未然に防いだとして、菊川市高橋のローソン菊川高橋店の鈴木智美店長(38)=御前崎市新野=が23日、菊川署から署長感謝状を受けた。受賞は2度目。 同署によると7月29日午後3時ごろ、菊川市の70代男性が来店し、電子マネーの購入を鈴木店長に申し出た。男性は常連客で、鈴木店長は「今まで買ったことがないのにおかしい」と直感。「パソコンがウイルスに乗っ取られた」「2万円分が必要」など詐欺が疑われる事情を聞き取り、購入をやめるよう説得して同署に通報した。 鈴木店長は2020年8月にも、電子マネーを買おうとした高齢男性を説得して詐欺を防いでいる。同署の岡田浩好生活安全課長は「勇気
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海上安全指導員に中村さんを指定 御前崎海上保安署
御前崎海上保安署は21日、県立三ケ日青年の家(浜松市北区)職員の中村朋子さん(43)を海上安全指導員に指定した。御前崎市港の同署で指定式を行い、保坂和彦署長が腕章と手帳を手渡した。 同指導員は小型船舶操縦免許を持つ25歳以上の市民が養成講習を経て指定され、プレジャーボート乗船者らに対する安全啓発などを行う。中村さんは青年の家で海洋体験などの指導を担う。「今まで通り安全を意識して活動していく。浜名湖では水上バイクやプレジャーボートの危険な運転が見られるので、少しでも減らしていければ」と抱負を語った。同保安署管内の指導員は18人になった。
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太鼓演奏など披露 御前崎、浜岡原子力館50周年で
御前崎市のなぶら御前太鼓保存会と浜岡吹奏楽団が21日、同市佐倉の中部電力浜岡原発のPR施設「浜岡原子力館」で演奏を披露した。同館の開館50周年記念行事の一環。 なぶら御前太鼓保存会は「三宅太鼓」「なぶら祝い太鼓」など4曲を演奏した。小学生を含むメンバー12人が勇壮な音を響かせ、来館者は足を止めて聞き入った。増田美恵子代表は「新型コロナウイルス禍でも演奏を披露できる場があってよかった」と話した。 同館前の広場には水鉄砲の射撃などを体験できる縁日コーナーやエアー遊具も設けられ、多くの家族連れでにぎわった。
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中小企業デジタル化へ 御前崎市と市商工会、島田掛川信金が協定
御前崎市と同市商工会、島田掛川信用金庫はこのほど、市内中小企業のデジタル化推進を目的とした連携協定を結んだ。同市役所で締結式を行い、柳沢重夫市長と河原崎健司市商工会長、伊藤勝英同金庫理事長が協定書にサインした。 同金庫と商工会の職員は市内の中小企業を対象に、専用の診断ツールで業務面のデジタル技術の活用状況を把握する。助言したり専門家を紹介したりする他、補助金申請などの相談にも応じる。診断結果は市も共有し、施策に反映する。 同金庫がデジタル化推進に関して県内の自治体、商工団体との3者協定を結ぶのは4例目。伊藤理事長は「デジタル化は企業の生産性向上に不可欠」と語った。
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市政課題テーマ 市民団体が討論 御前崎市
御前崎市の市民団体「御前崎市政を正す会」(中山啓司代表)は20日、市政の課題をテーマとした討論会を同市の佐倉地区センターで開いた。 市議3人と一般市民約20人が参加した。旧浜岡町域と旧御前崎町域で下水処理設備が異なり、住民の費用負担に格差が生じている問題や、中部電力浜岡原発(同市佐倉)の再稼働などを議題に意見を交わした。 討論会は市民に開かれた市政の実現を目的に初めて開催した。中山代表(77)=同市門屋=は「2、3回目と続けていくことに意義がある」と話し、継続的な開催へ意欲を示した。
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22.7メートル「上振れの可能性」 浜岡原発の最大津波高、規制庁が見解 審査状況を御前崎市に初説明
原子力規制庁は19日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査の状況を初めて地元の御前崎市と同市議会に説明した。中電が7月の審査会合で示したプレート間(南海トラフ)地震による22・7メートルの想定最大津波高について、海底地滑りなど地震以外の要因の組み合わせで「上振れする可能性は否定できない」と指摘した。 同市の長年の要望に応えた形で、同市議会全員協議会に名倉繁樹安全規制調整官ら4人が出席した。名倉調整官は「この地域は震源域にあり、地震と津波が間を置かずにやって来る」とし、地震で地滑りが起きた場合は津波が重なって22・7メートルを上回る場合があるとした。最も高い想定津波高「
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浜岡原子力館 開館50周年 企画展示やイベント
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)のPR施設「浜岡原子力館」は8月で開館50周年を迎えた。同館では半世紀の歩みを振り返る展示など周年企画が行われている。 同館は浜岡原発1号機の運転開始より前の1972年8月に開館。88年に現在の建物に改装し、海抜62メートルの眺望が楽しめる展望台や原子炉の実物大模型が設けられた。防波壁の実物大模型や高レベル放射性廃棄物の埋設処分を紹介するコーナーなど、浜岡原発の設備状況や国内外のエネルギー事情に応じて展示内容を更新している。5月末時点の累計入館者数は約1142万人で、原発のPR施設としては国内最多という。 岩本将洋館長(51)は「今後もエネルギーに対する理
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「静岡ショック」女子も再現へ ラグビー日本代表、20日にエコパで国際試合
女子15人制ラグビーの国際試合で、20日にエコパスタジアム(袋井市)でアイルランド代表と対戦する日本代表が17日、静岡県入りした。宿泊地の御前崎市では歓迎セレモニーが行われ、2019年の男子ワールドカップ(W杯)で日本代表がアイルランド代表を破った“静岡ショック”の再現を誓った。 柳沢重夫市長と静岡カントリー浜岡コース&ホテル(同市)の松本徹支配人が歓迎の言葉を述べ、メロンなど特産品をチームに贈呈した。チームは感謝の印としてサイン入りジャージーを寄贈した。 南早紀主将(26)は「一丸となってアイルランド代表を撃破し、(10月に開幕する女子の)W杯に弾みを付けたい」
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全国大会「胸借りるつもりで戦う」 国体剣道 御前崎の高田さん
今秋の栃木国体の剣道競技に本県成年男子団体の選手として出場する御前崎市の行政書士高田和幸さん(55)が17日、同市役所を訪れ、柳沢重夫市長に健闘を誓った。高田さんは5月に県武道館(藤枝市)で開かれた県年代別剣道選手権大会の55歳以上の部に出場。約50人のトーナメント戦で優勝、国体メンバー入りを果たした。出場は2015年の和歌山国体以来で2度目。大将を務め、監督も兼任する。 同日は県剣道連盟の吉村勝会長(75)=御前崎市=と市スポーツ協会剣道部の植田哲也部長(52)=同市=も同席した。高田さんを長年指導してきた吉村会長は「体にバネがあってスピード感がある」と実力を評価し、高田さんは「自分より
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「核兵器ない世界」程遠く 被爆者ら憤り
隣国に攻め入り、核兵器の使用をちらつかせるロシア。唯一の被爆国でありながら米国の「核の傘」に頼る日本は、核兵器を全面違法化した核兵器禁止条約を批准せず、6月にオーストリアの首都ウィーンで開かれた第1回締約国会議にはオブザーバー参加もしなかった。「核兵器のない世界の実現」には程遠い現状に、被爆者や核廃絶を目指す若者は憤りの声を上げる。 山本定男さん 「まさか使うようなことを言うとは」。山本定男さん(91)=広島市東区=はロシアのプーチン大統領の威嚇にため息をついた。自身は14歳の時に被爆し、顔と手をやけどした。上空に巨大な火炎がわき上がる光景を今でも鮮明に覚えている。「核兵器を使うとこ
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ヒロシマで平和を希求する人々 被爆体験伝承へ新たな一手
広島市主催の記者研修「ヒロシマ講座」(7月28日~8月7日)に参加し、77年前の被爆の実相に触れた。ロシアのウクライナ侵攻で核兵器が現実的な脅威となり、核抑止論が国内でも浮上する中、被爆地は「核兵器は廃絶こそ唯一の解決策」との訴えを一層強くした。凄惨(せいさん)な記憶を継承し、平和を希求する人々の取り組みや思いを報告する。(御前崎支局・木村祐太) 家族「語り部」に 市が養成制度 被爆体験の伝承事業を行っている広島市は本年度、被爆者の家族を伝承者として養成する制度を新設した。これまで伝承事業は実体験を持つ「被爆体験証言者」と、証言者から体験や思いを聞き取って代わりに語る「被爆体験伝承者」が
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広島・原爆死没者慰霊碑の前で聞く 「あなたは何を思いましたか?」
広島原爆の日の8月6日に合わせ、広島市中区の平和記念公園には今年も多くの人々が訪れた。核兵器をめぐり世界情勢や国内世論が揺れ動く中、犠牲者をまつる場所で何を思ったのか。2~7日、「過ちは繰返しませぬから」と刻まれた原爆死没者慰霊碑の前で手を合わせた人たちに尋ねた。 2日 午後7時ごろ、奈良県の会社員伊藤成弘さん(37)は山口県内の実家を訪ねた帰路で立ち寄った。「そのまま帰ってもよかったけど、平和というものを再認識したくて」。10年前に亡くなった被爆者の祖父を思い、「もう少し話を聞けばよかった」と悔やんだ。 3日 正午ごろ、兵庫県の歯科医院経理鈴木養子さ
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ヒロシマに名刻む 動員学徒慰霊塔に静岡県の62校 「後世に」関係者誓う
原爆ドーム(広島市中区)の南側に立つ「動員学徒慰霊塔」は太平洋戦争で同市に投下された原子爆弾だけでなく、空襲などで命を落とした全国41都府県の動員学徒の霊をまつる。死没者の出身校が刻まれ、静岡県の62校の名前もある。戦後77年を迎えた今夏、関係者は志半ばで亡くなった若者を改めて思い、後世に語り継ぐことを誓った。 慰霊塔は1967年に広島県動員学徒等犠牲者の会が建立した。高さ12メートルの塔の他に、食糧増産や鉄工作業などの風景を描いたレリーフがあり、その裏に亡くなった全国の動員学徒の出身校351校が記されている。広島市内には原爆関連の慰霊碑や詩碑などが約200基あるが、慰霊の対象を全国に広げ
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記者コラム「清流」 お好み焼き
広島市主催の記者研修に参加中、ある老夫婦が営むお好み焼き屋を訪ねた。ともに幼少期に母を原爆で亡くし、父は病死と戦死。戦争に肉親を奪われたお二人だった。 おすすめのイカ天入りを注文した。やや太めの麺にソースがしっかりと絡み、ボリュームも満点。感動を覚えながら頬張っていると、おかみさんが「どこから来たの」と気さくに話しかけてきた。静岡県の御前崎市と伝えると「灯台があるところね」とにっこり。取材の時間が迫り、名残惜しいが会計を済ませる。ご主人が「頑張りんさい」と氷水のペットボトルを持たせてくれた。 なぜあれほど明るく、優しく、温かいのだろう。答えを知るには時間が少なすぎた。もう一度食べに行けば分か
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核廃絶「橋渡し」見えず 首相発言に違和感 広島平和記念式典に参加、静岡県原水爆被害者の会・石原会長
岸田さんの言葉を聞きたい―。県原水爆被害者の会の石原洋輔会長(77)=浜松市東区=はその一心で新型コロナウイルス禍の中、腰のけがを押して6日の広島市の平和記念式典に参列した。岸田文雄首相はあいさつで核兵器のない世界の実現へ力を尽くすとした一方、日本が批准していない核兵器禁止条約には触れず。石原さんは「なぜなのか」と違和感を隠さなかった。 核兵器の廃絶に向けては保有国に核軍縮を義務付ける核拡散防止条約(NPT)と、非保有国の主導で昨年発効し、核兵器を全面違法化した核禁条約の「どちらが欠けても駄目」と考える。だからこそ政府が担おうとする保有国と非保有国の「橋渡し」に期待し、被爆地の広島選出の岸
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広島原爆の日 静岡県内3市の中学生、被爆地の“今”体感
広島市の平和記念式典に参列する県内3市の中学生が5日、現地に入った。77年前に人類史上初めて原子爆弾が投下された被爆地の「今」を体感した。 磐田市の生徒11人は安田女子高(広島市中区)を訪ねた。爆心地から約2・1キロにある同校は敷地内の「被爆桜」(ソメイヨシノ)から苗木を育て、全国の学校や企業などに寄贈する活動を2007年度から続けてきた。磐田市は11年に9本、14年に4本を譲り受け、市内の小中学校や公園に植樹した。 中学生たちは実際に被爆桜の幹や枝に触れ、たくましく花を咲かせてきた歳月に思いをはせた。磐田一中3年の河合沙奈さん(14)は「爆風に耐えて力強く生きてきた姿に勇気をもらった」
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核廃絶今こそ 被爆2世高野さん(富士宮) 父の辞世の句に誓う
広島は6日に原爆投下から77年を迎える。被爆2世の高野佳実さん(67)=富士宮市=は、父が亡くなる直前に残した言葉を大切に胸に刻んでいる。「こんな時代だからこそ私たちが大きな声を出さなければ」。核兵器を巡る世界情勢と国内世論の変化に不安を感じながらも、父に代わり廃絶を訴え続けることを改めて誓う。 身はたとえ 上野の山に 朽ちるとも 平和の護り 今も揺るがず 「えっ? 何?」。1998年7月、高野さんは病床の父真さんの口元に耳を近づけ、何度も聞き返した。肺の病を患っていた真さんはもうろうとする意識の中、まな娘の高野さんに最後の訴えを書き取らせた。「身は
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職人が先生 木工を体験 御前崎で講座
御前崎市教育委員会はこのほど、生涯学習講座「親子工作教室」を同市佐倉の浜岡東小で開き、親子約50人が木工を楽しんだ。 小笠建築合同組合、市建築組合、御前崎職工組合の職人が講師を務め、同市内の製材業者が木材を提供した。親子らは金づちや電動ドリルなどの工具を手に、夢中になって作業に汗を流した。 会社員水野直幸さん(34)は長男の塁翔(るいと)君(8)とおもちゃなどを収納する棚作りに挑戦した。「図面通りにいかない難しさはあるが、そこでどう工夫するかが面白いですね」と笑顔を見せた。 同教室は今年で39回目。
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風船を夜空に 久々の夏まつり満喫 御前崎・佐倉
御前崎市の佐倉地区センターでこのほど、「ふれあい夏まつり」(同地区町内会など実行委主催)が3年ぶりに開かれ、地元住民が久しぶりの祭り気分に浸った。 新型コロナウイルス禍のため飲食の販売を中止したが、多くの家族連れが訪れて輪投げやビンゴ大会を楽しんだ。ステージ発表では地元の愛好家グループが舞踊やバンド演奏を披露した。最後は来場者が感染症の早期収束などの願いを込め、LED電球の入った風船を夜空に浮かべた。 水野重三実行委員長(70)は「直前まで実施するかどうか迷った」と話し、「行事を通じて顔が見える関係をつくることは非常時に役立つ。コロナ禍であっても地域のつながりを大切にしていきたい」と話し
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休耕田のハス かれんに 御前崎で見頃
御前崎市比木地区でハスが見頃を迎え、ピンクや白のかれんな花が地域住民を楽しませている。 場所は正福寺近くの休耕田で、広さは約1200平方メートル。2011年に休耕田の所有者らが同寺境内の水路に咲いていたハスを株分けした。 今年は例年よりやや遅い7月上旬に咲き始めた。毎朝近くを散歩している赤堀はる江さん(90)は「昨年はうまく花が付かなかったが、今年はきれいに咲いた。見ていると和むね」と笑みを浮かべた。 近隣住民によると、ハスは日の出前からつぼみを開き、正午前には閉じてしまうため、写真愛好家が早朝からカメラを構えているという。8月5日頃まで観賞を楽しめそう。
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御前崎で県道陥没 全面通行止め 御前埼灯台の西約1キロ
御前崎市御前崎の県道357号で車道の陥没が見つかり、県袋井土木事務所は27日午前1時15分から現場周辺の区間を全面通行止めにした。現場は御前埼灯台の西約1キロ。同事務所が原因を調べている。 同事務所と菊川署によると、26日深夜に現場近くでパンクしていた車を同署のパトカーが発見し、道路の陥没が判明した。陥没した穴の大きさは縦約1・4メートル、横約3メートル。 県道は海沿いを東西に走る道で、地元住民のほか、観光客やサーファーも利用している。
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サーフィン 御前崎で初の国際大会 9月、地元プロ「楽しみ」
御前崎市では初となるサーフィンの国際大会「ホワイトバッファロー御前崎プロ」が9月1~4日、同市の御前崎ロングビーチで開催される。世界団体「ワールドサーフリーグ(WSL)」公認のプロツアーとして、日本やインドネシア、フィリピンなどアジア圏の選手が参加する。実行委員会は22日、同市内で初会合を開き、大会の成功を誓った。 成年女子と20歳以下の男子、女子の3部門で行う。実行委は同市のサーファーらで組織し、次世代の選手が活躍できる場を提供したいと昨年から準備を進めてきた。委員長の小野田政宏さん(55)=同市=は「御前崎の波は世界に誇れる。サーフィンと御前崎の魅力を発信する大会にしたい」と意気込みを
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海の子、山の子、交流“復活” 御前崎 王滝村(長野)の生徒ら訪問
長野県王滝村の小中高生や学校関係者ら約20人が23、24日に御前崎市を訪れた。24日は御前崎中に足を運び、伝統の“海山交流”の継続を誓い合った。 王滝村の王滝中と御前崎中は1963年から、「海の子は山へ 山の子は海へ」を合言葉に生徒の相互訪問を続けてきたが、王滝中の休校に伴って2021年度で終了した。中学校同士の交流は途絶えたが、村と市の公民館事業として今回の訪問が実現した。 訪問団は23日にマリンスポーツや磯遊びを満喫した。24日は御前崎中で交流会が開かれ、同校吹奏楽部が歓迎の演奏を披露。それぞれの地元にまつわる○×クイズなども行い、親睦を深めた。
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ココリコ田中さん 海洋生物の魅力語る 御前崎で講演
中部電力は23日、「サイエンス・フォーラム2022」を御前崎市池新田の市民会館で開いた。お笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが特別講演し、海洋生物の魅力について語った。 田中さんは芸能界きっての生き物好きで知られる。好きな海洋生物としてジンベエザメ、ビワアンコウ、カイロウドウケツの3種類を挙げ、「私物」というアオザメの頭部の骨格も披露。それぞれの生態などをユーモアたっぷりに解説し、約300人の聴衆を楽しませた。 同フォーラムは中電浜岡原発敷地内にある原子力安全技術研究所の研究成果を発表する場として2014年に始まり、今年で9回目。20~21年度の公募研究を紹介するステージ発表や、公募研
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ウインドサーフィン 資格検定に挑戦 池新田高のスポーツコース生
静岡県立池新田高(御前崎市)のスポーツコースの生徒が22日、同市のマリンパーク御前崎でウインドサーフィンの資格検定に臨んだ。 5月から行ってきた「マリンスポーツ実習」の締めくくり。上達の度合いに応じ、日本ウインドサーフィン協会の5、4、3・5級の検定を行った。講師の石原智央さん(54)=御前崎スマイルプロジェクト代表=が目を光らせる中、生徒は基本的な波乗りや方向転換などの技術を実践した。 同日は陸から海に向かって不安定な風が吹く悪条件。2年の宮村隼さん(16)は「風がどこから吹いてくるかに神経を集中した。もっとうまくなって来年は上の級に挑戦したい」と話した。生徒らは検定後にスタンドアップ
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海藻で万華鏡、タブレット端末に投影 浜岡北小児童が体験
きれいな模様は画面上で観賞を―。御前崎市立浜岡北小(同市下朝比奈)で21日、4年生が海藻を使った万華鏡の工作を体験し、タブレット端末に色とりどりの模様を映し出した。 同市や伊豆半島の沿岸域で採取されたアカモク、トサカノリなど9種類の海藻を使った。児童は工作を終えると自分のタブレットを開き、備え付けのカメラに万華鏡ののぞき穴を合わせ、画面に映し出される模様を写真に記録した。片目で穴をのぞき込むおなじみの光景を想像していた大人のスタッフは、児童の斬新な楽しみ方に思わず目を丸くした。 工作を通じて藻場の大切さを学んでもらおうと、南駿河湾漁協などでつくる榛南地域磯焼け対策推進協議会と日本海洋レジ
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介護士体験教室を 白羽小6年生、市長に3分野「提言」 御前崎
御前崎市立白羽小の6年生が22日、社会科の授業でまとめた「御前崎市をよりよくするための提案書」を柳沢重夫市長に提出した。 児童61人は4月以降、「高齢者福祉」「防災」「子育て支援」の3分野の政策について市職員の説明を聞いたり、調べ学習をしたりして理解を図ってきた。学校を訪れた柳沢市長を前に「介護士を増やすために体験教室を開催すべき」「避難所を新しく作って」「園児だけでなく小学生も楽しめるイベントを」などと具体的に提言した。 「僕たちの提案を実行できる資金はありますか」と鋭い質問も。柳沢市長は厳しい財政状況を明かしつつ「素晴らしい提案を頂いた。何とか工夫して市民の生活が豊かになる施策を実行
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共働き世帯親子、地域の味で夕食 御前崎「だれでも食堂」
共働きの子育て世帯にゆっくりと夕食を味わってもらおうと、御前崎市教育委員会は20日夜、「だれでも食堂もぐもぐ」を同市池新田の中遠調理師専門学校で開いた。 市内の親子ら18人が参加した。枝豆やひじきなどを混ぜ込んだおにぎりをつくり、同校の生徒らが調理したおかずを皿に盛り付けた。 「地産オードブル」と名付けられたおかずはカツオコロッケ、しらすの冷製パスタなど地元産の食材がふんだんに使われ、親子は普段とは違った夕飯を楽しんだ。 だれでも食堂もぐもぐは2018年度から市内の飲食店などで開いている。
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6施設を集約・解体へ 御前崎市、市議会に方針示す
御前崎市は20日、公共施設マネジメントの一環で文化会館や市営薄原住宅など6施設の機能集約や解体方針を明らかにした。同日の市議会全員協議会で報告した。 文化会館は来年4月から御前崎地区センターとして供用を開始するため、文化施設としての機能を廃止し、市民会館に集約する。市営薄原住宅は入居率の低下を考慮し、3棟のうち2棟を解体する。浜岡中央児童館と浜岡老人福祉センターが入る建物は解体し、いずれも機能を市内の地区センターなど既存施設に移転する。旧佐倉公民館は民間への譲渡や売却を進める。 市は昨年6~8月に全135の公共施設のデータを一元化し、劣化状況や利用率などを踏まえた評価や現地調査を経て、第
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丹精の花 菊川署入り口彩る 小笠高2、3年生が寄贈
菊川市の小笠高の生徒がこのほど、授業で育てた花のプランター20個を菊川署に寄贈した。 花は2、3年生20人が「草花」の授業で育てたメランポジウム。かれんな黄色が特徴的で、生徒たちが同署入り口に並べた。 冨岡剛司次長は「署員の心が和やかになる。この花を見て来庁者の対応により力を入れていきたい」と感謝した。
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原子力に高まる関心 活発議論 立地市が先導を【風紋】
6月下旬から7月上旬にかけて、御前崎市役所で参院選の期日前投票を済ませた有権者106人に出口調査をした。中部電力浜岡原発(同市佐倉)の今後について考えを問う質問では、7割の75人が「安全が確認できれば稼働した方がよい」と回答。「停止したままがよい」は20人、「どちらともいえない」は9人、「分からない」は2人だった。 印象的だったのはこちらの聞き取りに対し、多くの方々が即座に、かつはっきりと考えを明らかにしたこと。50代男性は「このまちは“グレー”が多すぎる。もっとオープンに原子力を議論すべき」と、参院選の候補者ではなく地元行政に不満を向けていた。 御前崎市は毎年実
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マリンスポーツ 家族連れ満喫 御前崎港でフェスタ
御前崎市と牧之原市は17日、「マリンスポーツフェスタ」を御前崎港マリーナで開いた。多くの家族連れがマリンレジャーを満喫した。 カヌーやスタンドアップパドルボード(SUP)など6種類の遊びを無料で楽しめるイベント。昨年は参加者を両市内に限定したが、今年は3年ぶりに制限を設けず通常の形式で開催した。水上バイクがけん引する5、6人乗りの「バナナボート」や、同港周辺を遊覧するクルーザーへの試乗も人気を博した。 御前崎小の増田結月さん(10)と妹の凪紗さん(8)は「バナナボートはすごく速くて水の上をはねた。SUPは海に落ちてしまったけど気持ちよかった」と笑顔を見せた。
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安全な走行や駐車技術競う 御前崎でコンテスト
菊川地区安全運転管理協会は14日、第25回セーフティドライバーコンテストを御前崎市池新田の遠鉄浜岡自動車学校で開いた。3年ぶりの開催で、同協会の会員7事業所から計16人が参加した。交通ルールに関する全50問のテストを行い、実技ではクランクやS字カーブの走行、駐車などの技術を競った。主な結果は次の通り。 ①木村千雪(アトックス浜岡事業所)②松下裕信(NOK東海事業場)③二村智泰(遠州夢咲農業協同組合)
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御前崎市が優良建設工事を表彰
御前崎市は11日、優良建設工事の表彰式を同市役所で開いた。 表彰対象は市道の改良舗装工事を施工した松下工務店、市消防庁舎へ太陽光発電を設置した阿形電気、新学校給食センターの機械設備工事を行った日管・河原崎配管特定建設工事共同企業体(JV)。市が発注して2021年度に完了した建設工事69件のうち、請負金額500万円以上で工事成績評定点80点以上、かつ出来栄えが特に優れていたとして選出した。各業者の代表者が柳沢重夫市長から賞状を受け取った。柳沢市長は「今後も技術向上へ研さんを積み、市内業者をけん引してほしい」と激励した。
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カヌーやSUP楽しむ 海の産業学ぶ 御前崎・白羽小
御前崎市立白羽小の4年生が12日、御前崎港マリーナでマリンスポーツとマダイの稚魚の放流を体験した。児童40人が海の魅力を満喫するとともに、水産業に理解を深めた。 御前崎マリンスポーツクラブの関係者に手ほどきを受け、カヌーとスタンドアップパドルボード(SUP)に挑戦した。パドルをこいで自在に水上を動き回る楽しさに触れた。マダイは県温水利用研究センター(同市佐倉)が生産した生後60日、体長4~5センチの稚魚500匹を岸壁から放流した。 渡辺優(ひろ)君(9)は「SUPは板の上に立てるまで時間がかかったけど、慣れたら楽しかった。マダイには長生きしてほしい」と笑顔を見せた。 マリンスポーツは市
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サーフィン池田さん世界3位 御前崎市役所に祝福垂れ幕
サーフィンの世界ジュニア選手権女子16歳以下の部で3位に入った御前崎市立浜岡中3年の池田美来さん(14)を祝福する垂れ幕がこのほど、同市役所に掲げられた。 同校卒業生や地元のサーファーが垂れ幕の製作に必要な資金を寄付した。7日は柳沢重夫市長への表敬訪問を終えた池田さんと寄付した有志が面会し、改めて快挙を祝った。浜岡ローカルビーチカルチャークラブの松下清代表(50)=同市池新田=は「美来さんの夢は私たちの夢でもある。これからも応援していく」と話した。 大会は6月上旬に中南米のエルサルバドルで行われ、池田さんの3位は日本勢トップ。ただ優勝を狙っていた本人は「悔しい。勝てる試合だった」と満足は
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感染予防へ手洗い学ぶ 御前崎・池新田幼稚園の園児
小笠地区食品衛生協会連合会と御前崎市食品衛生協会は7日、「園児手洗い教室」を同市の池新田幼稚園で開いた。新型コロナウイルスなどの感染予防のため、年長児約30人が正しい手の洗い方を学んだ。 同連合会の松井生月副会長兼指導員部長ら会員6人が講師を務めた。園児は特殊なローションを手に塗ってから普段通りに手を洗い、蛍光灯スタンドに手をかざして洗い残しがあることを確認した。会員はお手本を示し、指の間や爪の間、手首などをしっかりと洗うよう指導した。同教室は2014年度から幼稚園や保育園、こども園を対象に開いている。本年度は白羽幼稚園でも行った。
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静岡人インタビュー「この人」 松下真実子さん 子どもの睡眠改善に取り組む養護教諭
御前崎市立第一小勤務。市内7小中学校の養護教諭でつくる市養護教諭研修会のメンバーで、2019年度から児童や生徒の睡眠の改善に取り組む。保護者や地域住民が参加する協議会での発表など中心的な役割を担う。42歳。 ―きっかけは。 「最近はスマホやゲームなど夜更かしの誘惑がとても多く、子どもの昼夜逆転が気になっている養護教諭もいた。このままではどんどん悪化するのではないかという危機感があった」 ―まず何をしたか。 「20年2月に小中学生計約850人を対象にアンケートを行った。その結果、小学生に必要とされる睡眠の9~10時間、中学生に必要とされる8~9時間にどの学年も達していなかった。『こんな
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記者コラム「清流」 町内会
自治会役員に女子中学生が就任したという全国紙の記事を見て目を丸くした。 場所は横浜市のマンション群。自治会の祭りにボランティアで参加し、楽しそうに運営する大人の姿を見て本格的に活動に加わりたいと思ったとのこと。自治会長は41歳の方で、役員同士ニックネームで呼び合う。女子中学生は活動をSNSで発信する広報係を担うそうだ。 6月の御前崎市議会一般質問では町内会の役員選びが年々難しくなっていることが議題になった。原因は人口減少だけではなく、「大変」「面倒」といったマイナスイメージも大きいのではないか。前例踏襲ではなく、いかに主体的かつ参加意欲を促す活動内容に変革していくか。女子中学生の事例に学ぶ点
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古民家でお点前「お茶をどうぞ」 御前崎で小中生
御前崎市池新田の丸尾記念館で2日、「七夕の集い」と題したお茶会が開かれ、同市内の小中学生がお点前を披露した。 同館を拠点に稽古に励む「伝統文化こども茶道教室」の小中学生約20人は着物に身を包み、裏千家の作法にのっとって、同市で栽培が盛んな「つゆひかり」の抹茶をたてた。同館は江戸時代末期に建てられた邸宅を修復した建物。児童らは日本家屋ならではの情趣が漂う空間で、訪れた保護者や地元住民をもてなした。 同教室代表の赤堀みち代さん(73)=同市=は「五節句の一つの七夕を古民家で楽しむ行事を通じ、日本の伝統文化を継承していければ」と語った。
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「わたしのレシピ」給食に 御前崎市コンテスト最優秀
御前崎市の特産品を使った料理のアイデアを募る「おまえざきレシピコンテスト」で最優秀賞を受賞した同市立第一小5年の河原崎希さん(10)の作品「トマトとしらすの磯香あえ」が1日、同校など市内7小中学校の給食で提供された。 コンテストは市が食のまちづくりを推進する目的で昨年初めて実施し、河原崎さんは小中学生の部23点の中から最優秀賞に選ばれた。「普段から給食の磯香あえは人気がある。御前崎市の特産品の中でもトマトとしらすが好きなので組み合わせてみた」と話した。 メニュー化を喜ぶ一方、「友達の反応が気になる」と不安げだった河原崎さん。食べ始めてしばらくするとクラスメートが次々とおかわりし河原崎さん
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浜岡原発 防災業務計画を修正 中部電力
中部電力は1日、浜岡原発(御前崎市佐倉)の原子力事業者防災業務計画を修正し、内閣総理大臣と原子力規制委員会に届けたと発表した。 発電所内の医療活動に関する記述を追加した。2011年の東京電力福島第1原発事故を受け、中電など電力会社は事故時の作業員に対する初期医療体制の構築に取り組んでいる。 中電は原子力安全研究協会と連携し、平常時から原子力災害医療に関する情報を収集し、医師派遣の仕組みを確立することなどを同計画に明記した。この他、工事の設計や機器の健全性評価を担う「エンジニアリング部」の新設など1日付の組織改定も反映した。 同計画は原子力災害対策特別措置法に基づき、毎年見直している。
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特定保健指導の実施強化 御前崎市 杏林堂薬局に業務委託
御前崎市は8月から、生活習慣病の発症リスクが高い人たちに保健師や管理栄養士が面談して生活習慣の改善を支援する特定保健指導を強化する。杏林堂薬局(浜松市中区)に平日の夜間と土曜日の指導を業務委託し、実施率向上を図る。 市が現在行っている指導は平日の業務時間内で、働く世代にとっては利用しにくいのが課題だった。8月以降は同社浜岡店(同市池新田)で平日の午後5~7時と土曜の午前9時から午後5時まで面談が可能になる。 29日に御前崎市役所で業務委託の契約締結式を行い、柳沢重夫市長と小河路直孝社長が書面にサインした。柳沢市長は「市民の健康づくりにつながると期待している」とあいさつし、小河路社長は「同
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節電の大切さ理解 御前崎一小で環境出前講座
御前崎市の環境出前講座が28日、同市池新田の第一小で行われ、4年生約90人が節電やごみを正しく分別することの大切さを学んだ。 講師は市環境課とエネルギー政策課の職員、NPO法人アース・コミュニケーション(同市)代表の川口真矢さん。児童は市のルールに沿ってごみの分別を体験し、川口さんから海辺の生き物について教わった。 家電製品の消費電力を機器で測定するコーナーでは、扇風機の風圧や掃除機の吸引力によってどう変化するかを確かめた。職員は「今年の夏は暑いけど、エアコンをうまく使って節電に挑戦してみよう」と呼び掛けた。 同講座は児童の環境への意識を啓発する狙いで初めて実施した。本年度は同校を含め
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園児に読み聞かせ「自分らしさ大切に」 御前崎の市民団体
男女共同参画の推進に取り組む御前崎市の市民団体「フリージア」(鈴木かおり会長)は27日、同市佐倉のさくらこども園で絵本の読み聞かせを行った。自分らしくあることの大切さを年長児約40人に語りかけた。 鈴木会長ら3人が同園を訪れ、「ぼくだけのこと」(理論社)と「わたし」(福音館書店)の2冊を読み聞かせた。自分は世の中で唯一の存在で、体の特徴も含めて持って生まれた個性は尊いということを、それぞれの物語を通じて訴えかけた。 園児は静かに聞き入り、最後は「ありがとうございました」とお礼を述べた。 読み聞かせは男女共同参画週間(23~29日)に合わせて市が同団体に依頼し、白羽保育園でも行った。
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地域活性化へ商品券 御前崎市、7月販売 プレミアム率50%
御前崎市は新型コロナウイルス禍や物価高騰の影響を受ける地域経済の活性化を目的に、市内の飲食店などで使える商品券を発行する。事業費8500万円を追加した本年度一般会計補正予算案を、29日の市議会6月定例会最終本会議に提出する。 27日開かれた市議会議会運営委員会で報告した。プレミアム率は50%とし、千円券の12枚セットを8千円で販売する。7月中旬に市内全世帯に引換券を発送し、下旬に販売を開始する予定。購入は1世帯2セットを上限とし、有効期間は8月1日から12月31日とする。事業費の財源は国費が8158万1千円、市の財政調整基金繰入金が341万9千円。 市の商品券発行は3年連続。2020年は
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御前崎市議会「全員で協議し提出」 議長名の要請巡り規定追加
御前崎市議会の議長ら一部市議が4月に原子力政策に関する議長名の要請書を市議会に諮らず提出していた問題で、同市議会の議会運営委員会は27日、議長名の要請書や要望書は全議員で協議した後に提出することを決定した。申し合わせ事項に規定を追加するが、法的拘束力はない。 要請書や要望書は内容が原子力関連なら原子力対策特別委員会、原子力以外は総合開発計画策定特別委員会と、いずれも全議員が参加する特別委で文面などを協議し、提出後は全員協議会で報告するとした。 2017年から設けられていた「原子力に関わる対外的な対応は議会運営委員会で議論し行動する」との項目を削除することも決めた。ただ、委員の1人は「新し
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飲食、収穫… 御前崎ならではの体験を 16日からイベント
御前崎市の住民有志による体験型のイベント「おまえざきはくらんかい」(オマエザキスタイルクラブ主催)が7月16~31日に同市内で行われる。飲食店や農園、文化団体など23組がそれぞれ特色豊かなプログラムを展開する。 県内外で行われているイベント「おんぱく」の御前崎市版。地域全体を会場に見立て、参加する店舗や団体が体験型の企画で来訪者と交流する。御前崎市では2年前に藤枝市のおんぱく関係者を招いた講座が開かれ、聴講した有志が御前崎市での初開催に向けて準備してきた。同クラブ代表の岸和田光弘さん(53)は「魅力的な活動をしている人は多い。地元の方にもぜひ知ってほしい」と呼び掛けている。 プログラムは
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静岡の彫刻家 細谷さん個展 御前崎
静岡市葵区の彫刻家細谷泰茲(やすじ)さん(83)の個展が25日、御前崎市門屋の静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアで始まった。8月28日まで。 母子を表現したブロンズ像など約40点を出品した。駿府城公園(静岡市葵区)や原野谷川親水公園(袋井市)など県内各地で野外彫刻を手掛けてきた細谷さん。旧蒲原町(現静岡市清水区)の町制100周年を記念して1989年に制作したブロンズ像「海の詩」「山の詩」の原型となった石こうも展示している。 毎週月、火曜は休館。祝日の7月18日は開館し、20日に臨時休館する。
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マイナカード取得 出張申請サポート開始 9月まで御前崎市
御前崎市の「マイナンバーカード出張申請サポート」が25日、同市内で始まった。9月までの週末に職員が市内の地区センターや御前崎支所を巡回し、申請作業を補助する。 総務省によると、市のマイナンバーカード交付率は42・3%(5月1日時点)で県平均の44・4%を下回る。パソコンなどの操作が難しい高齢者や、平日に申請のための時間を取りにくい子育て世代を主なターゲットとして取得を推進する。初日は市研修センター(同市池新田)を会場に、高齢者らが市デジタル推進課職員の説明を受けて申請作業を進めた。同センターでは26日もサポートを行う。 申請は運転免許証など本人確認書類があれば可能。マイナポイントに関する
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児童、干物作りを体験 「御前崎クエスト」に50人
小中学生を対象とした御前崎市教育委員会の体験活動「御前崎クエスト」が25日、同市の白羽地区センターで行われた。児童ら約50人が魚の干物作りに取り組んだ。 御前崎近海で取れたトビウオとカマスを使った。NPO法人アース・コミュニケーションの川口真矢代表(37)の手ほどきでうろこを除去し、さばいて塩水に漬けた後に天日干しする作業を体験した。 2年連続で参加した御前崎小4年の静川正承君(9)は「内臓を取り除くのが難しかったけれど、昨年よりはうまくできたと思う」と笑顔を見せた。
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望月塗工に紺綬褒章 御前崎市が伝達
御前崎市は23日、市の国際交流事業に私財を寄付した望月塗工(同市白羽)に紺綬褒章を伝達した。同市役所で、柳沢重夫市長が望月勲会長に褒状を手渡した。 紺綬褒章は公益のため1千万円以上を寄付した団体に国から贈られる。同社は旧御前崎町の頃の1990年度から毎年寄付し、昨年は1500万円を寄付した。総額は3億2600万円に達した。 望月会長は「これからは若い人たちの時代。グローバルに活躍できる人づくりにつながれば」と語った。 市は浄財を小中高生の海外研修事業に充て、これまで903人がグアムや韓国、オーストラリアなどを訪問した。新型コロナウイルス禍で2020年度は中止し、21年度は国内で実施した
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全国総体健闘誓う 磐田東高サッカー部2選手 御前崎市長訪問
静岡県高校総体サッカー男子で17年ぶり2度目の優勝を果たした磐田東高のメンバーで、御前崎市在住の鈴木王太選手(3年)と伊藤悠陽選手(1年)が24日、同市役所を訪問し、柳沢重夫市長に全国総体での健闘を誓った。 磐田東高は格上校を連破してトーナメントを勝ち上がり、準決勝では静岡学園高にPK戦の末に勝利。決勝では藤枝明誠高を2―0で下した。鈴木選手はボランチとして全試合に先発出場し、パスをつないで組み立てる攻撃や守備の要を担った。FWの伊藤選手は1年生ながら準々決勝以降の3試合に途中出場した。 鈴木選手は「チームの一体感が1試合ごとに高まった」と県総体を振り返り、伊藤選手は「全国総体でもメンバ
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原発活用要請 17、18年にも 御前崎市議会、事前共有なしか
御前崎市議会の議長ら一部市議が4月中旬に「既存原発の最大限活用」などを求める議長名の要請書を市議会に諮らず国に提出していた問題で、2017、18年にも原子力政策に関する議長名の要請書が提出されていたことが、24日までに分かった。書面は今年と同様、事前に市議会内で共有されていなかったとみられる。静岡新聞社の公文書開示請求で判明した。 市議会事務局によると、17年4月は当時の正副議長と議会運営委員会、原子力対策特別委員会の各正副委員長の計6人が経済産業省資源エネルギー庁と内閣府を訪問。18年7月は議長と議会運営委員の計7人が17年の2省庁に加え、原子力規制庁にも足を運んだ。いずれの機会も同市の
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小中学校再編へ広聴会 市民「節目で広報を」 御前崎市
御前崎市の小中学校の再編に向けた広聴会が18日、同市内で始まった。7月上旬まで計3回開催し、市民の意見を吸い上げて来年3月に策定する再編計画に反映させる。 隣接する牧之原市が2030年度をめどに小中一貫校2校を開く計画で、同市と組合方式で共同運営する御前崎中の運営に影響が生じる。そこで御前崎市教育委員会は昨年9月、PTAや有識者らで構成する学校再編検討委員会を設置した。御前崎中を含めた市内全体の適正な児童・生徒数や通学範囲などを協議している。同市の小学校は5校、中学校は2校。建設から40年が経過する校舎もあり、効率的な施設管理も求められている。 同日は池新田地区センターで行った。約20人
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旅立つ子亀に声援 御前崎小児童が放流
絶滅危惧種のアカウミガメを飼育している御前崎市立御前崎小の児童が16日、子亀6匹を同市の下岬海岸に放流した。昨年9月から手塩にかけて育ててきた子亀を温かく送り出した。 同校のアカウミガメの飼育は1977年から続く伝統行事。毎年9月に市のウミガメ保護監視員から子亀を譲り受け、5年生が「カメ当番」として飼育を担当する。餌やりや水槽の掃除、甲羅磨きなど、土日祝日や長期休暇中も休まず世話をしてきた。子亀は最大で体重1・8キロまで成長した。 児童の手で波打ち際に降り立った子亀は、手足を懸命に動かして前進。波で体勢を崩しながらも少しずつ海の中へ入り、児童は「頑張れ」「御前崎に帰ってきてね」と声援を送
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家康公に愛されたミカン「白羽柑子」 御前崎の有志がPR
御前崎市白羽地区の住民有志が、徳川家康が愛したとされる同地区由来のミカンの在来種「白羽柑子(しろわこうじ)」の普及に努めている。古木から苗木を育てて地元の小学校などに寄贈したり、家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)に奉納したりと、まちおこしの起爆剤にしようと活動している。 白羽柑子普及会の会員ら7人は6月上旬、久能山東照宮を訪れた。御前崎市から持参した手製のみこしに苗木を乗せ、裃(かみしも)姿で社務所から石段を上り社殿に運んだ。姫岡恭彦宮司は「歴代将軍がめでたとされる白羽柑子を祭神も喜んでいるはず」と感謝の言葉を述べた。 同会や市によると、白羽柑子は家康との関わりを機に江戸幕府への献
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原発との未来考える場を 御前崎市長「意見交換 非常に有意義」
御前崎市議会6月定例会は15日、一般質問を行った。中部電力浜岡原発(同市佐倉)と市の未来について市民が意見交換する場が必要との提案に対し、柳沢重夫市長は「非常に有意義」と前向きな考えを示した。 斎藤佳子氏が提案した。東京電力福島第1原発事故を受けて全炉停止する2011年以前の浜岡原発の状況や市との関係について、「若い世代はよく知らないのではないか」と指摘。旧浜岡町が立地を受け入れてから半世紀以上にわたる歴史などを理解した上で、今後の市のあり方を語り合ったり、分からないことを率直に質問したりする機会が必要と訴えた。 柳沢市長は「原発を受け入れて住民の幸せに結び付けようと努力してきた先人の思
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御前崎市 町内会の役員人選見直しへ 市長「調査、研究必要」
御前崎市議会6月定例会は14日、一般質問を行った。人口減少に伴って町内会の役員人選が難航していることについて、柳沢重夫市長は選出方法などの見直しに向けて「調査、研究が必要」との認識を示した。植田浩之氏への答弁。 植田氏は地元の比木地区を例に、人口が少ない地域では役員選びが難しく、定年退職後の再就職などで町内会の担い手不足は年々深刻になっていると訴えた。町内会長の充て職が「都市計画審議会」「森林保全検討委員会」の委員など21種類もあり、負担になっている点も問題視した。 柳沢市長は「町内会は任意団体で、住民同士の話し合いで運営を見直すことが可能」とした上で、町内会長は市から報酬を支払う「行政
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御前崎市議会の要請書 過半数の意見反映せず提出 原子力、正面から議論を【解説・主張しずおか】
御前崎市議会の議長ら一部市議が「既存原発の最大限活用」などを求める議長名の要請書を市議会に諮らず国に提出したことは、過半数の議員の意見を無視した点で民主主義を揺るがす行為だった。市議会には原発の立地市として、原子力政策を正面から議論する姿勢を求めたい。 増田雅伸議長ら6人の市議と市幹部は4月14日、経済産業省資源エネルギー庁など3省庁に柳沢重夫市長と連名の要請書を届けた。要請書は脱炭素社会の実現に向けた現実的な取り組みとして既存原発の早期再稼働を挙げ、市政運営や市内経済を中部電力浜岡原発(同市佐倉)が稼働していた東日本大震災以前の状況に「一日も早く戻す」必要があると指摘した。 要望活動や
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育てた野菜でカレー 御前崎・白羽幼稚園
御前崎市立白羽幼稚園(同市白羽)で8日、「食育カレーづくり」が行われた。年長児14人が同園で自家栽培したジャガイモなどを使ってカレーを調理した。 市健康づくり課の職員と食育ボランティア「市栄養友の会」の会員の手ほどきを受け、具材のジャガイモとニンジン、タマネギの皮をむいたり切り分けたりした。園児は恐る恐る包丁を握り、食べやすい大きさに切り終えるとうれしそうな表情を浮かべた。できたてのカレーは昼食で味わった。 カレーづくりは食育を推進する市の取り組みで、本年度は同園を含め幼稚園、こども園計3カ所で実施する。
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世界ジュニアサーフィン 池田(浜岡中3)3位
サーフィンの世界ジュニア選手権最終日は5日、エルサルバドルのラボカナなどで行われ、女子16歳以下の部で御前崎市立浜岡中3年の14歳、池田美来(みらい)が3位に入った。優勝は米ハワイ出身のカナダ代表、2位は米代表だった。池田は2019年、当時の史上最年少(11歳8カ月)でプロ資格を取得した。 池田が3位に入り、家族や地元関係者から喜びの声が上がった。 池田の父良隆さん(61)はライブ映像を視聴して応援した。「初めての国際大会で上出来だと思うが、決勝の後に涙ぐんでいた。『優勝する』と言って日本を出発したので満足はしていないだろう」と、負けず嫌いのまな娘の姿に目を細めた。 池田は大会に向けて
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ツバメ“綱渡り”の営巣 民家のケーブル上に 御前崎
なぜそこに―。御前崎市池新田の早馬彰夫さん(70)宅で、車庫の天井に張られた電源ケーブルの上にツバメが巣を作っている。 ケーブルの太さは約1センチ。営巣には不安定すぎる場所だが、4年ほど前から毎年つがいがやって来て、せっせと土を運び巣を成形している。どの年も早々に崩れ落ちたが、今年は4月中旬以降、失敗を繰り返しながら過去最大の握り拳ほどの大きさになった。 実は同じ車庫のシャッターの陰にもう一つ巣がある。こちらは約10年前からで、早馬さんが皿を設置したことで安定し、毎年ひなが生まれている。ただ、細いケーブルの上となると手助けが難しい。「ここまで大きくなったのはまさに執念だが、またひっくり返
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水中ドローンで港湾点検 御前崎港で運用試験、岸壁を観察
岸壁や防波堤といった港湾構造物の点検に水中ドローンが使えるかどうかを確かめる運用試験が1日、御前崎市の御前崎港で行われ国立研究開発法人「海上・港湾・航空技術研究所」(神奈川県横須賀市)の職員らが操作性などを確認した。 陸上で遠隔操作するタイプと自動で水中を動くタイプの2種類を使い、搭載カメラで岸壁の状況を観察した。静岡理工科大土木工学科の学生と、水中ドローンを使った産業創出に取り組む静岡商工会議所の外郭団体「新産業開発振興機構」の関係者も視察。映像を見ながらコントローラーで操作を体験した。 同法人で研究を担当する田中敏成さん(51)は「操作する人の熟練度によって作業に差が出ないよう、機器
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「原発活用」要請問題 御前崎市議会、申し合わせ事項で規定へ
御前崎市議会の議長ら一部市議が4月中旬、「既存原発の最大限活用」などを求める議長名の要請書を市議会内で事前に共有せず国に提出していた問題で、同市議会の議会運営委員会は24日、国に対する議長名の要請書や要望書に関する規定を「申し合わせ事項」に追加する方針を決めた。6月定例会の会期中の議運で規定の素案を示す。 要請書や要望書の提出前に全議員に諮ることなどを明文化するとみられる。市議会事務局によると、申し合わせ事項は議会運営に関する細かな取り決めで法的拘束力はなく、一般質問の要領や委員会の審議の進め方などを定めている。議員間で共有し、一般公開はしていない。 要請書は柳沢重夫市長と増田雅伸議長の
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絶滅危惧種アカウミガメ 今季初産卵105個 御前崎の海岸
絶滅危惧種アカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定されている御前崎市の海岸で24日早朝、今季初の産卵が確認された。市から委嘱されたウミガメ保護監視員が、砂の中から105個を掘り出した。記録が残る1981年以降で最も遅かった昨年より18日早く、例年並み。 産卵場所は同市御前崎の芹沢地区。同地区担当の横山俊明さん(75)が午前4時40分ごろ、波打ち際から続く足跡を発見した。足跡が折り返されている地点を掘り起こし、ピンポン球ほどの大きさの卵を採取してふ化場に運んだ。 発見場所の東約1キロでは19日に上陸の形跡を確認していたが、卵はなかった。「足跡を見る限り同じ個体かもしれない。気になって
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睡眠不足改善策を議論 学校運営協が会合 御前崎
御前崎市の学校関係者や地域住民が教育の課題を協議する「スクラムスクール運営協議会」の本年度初会合がこのほど、同市池新田の市研修センターで開かれた。 市内7小中学校の養護教諭でつくる養護教諭研修会が、児童、生徒の睡眠と生活習慣の実態を調査した結果を報告した。同市の小中学生は一般的に必要とされる小学生9~10時間、中学生8~9時間の睡眠時間に満たず、スマホなどメディアの長時間使用が課題と指摘した。教員やPTA、町内会代表者ら出席者約50人は七つのグループに分かれ、改善策を話し合った。 「スクラムスクール」は園から高校までが連携し、地域も含めて社会全体で教育を推進するという市の理念。同協議会の
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愛犬家が交流 ワンコ同士も仲良く 御前崎でイベント
御前崎市港のマリンパーク御前崎で21日、愛犬家が犬の散歩をしながら買い物や飲食を楽しむイベント「御前崎シーサイドピクニック」(市商工会主催)が始まった。22日まで。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。市内外から柴犬や秋田犬、ラブラドルレトリバーなどを連れた人々が訪れた。 会場には30メートル四方のドッグランが2面設けられ、犬たちを遊ばせながら飼い主同士で親睦を深めた。同商工会に加盟する飲食店や雑貨店が出店し、フリーマーケットは犬の関連商品などを扱う約30組が参加した。 22日は午前9時半から午後3時まで。
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「原発活用」国に要請 御前崎市議長「秘密でない」
御前崎市議会の議長ら一部市議が4月中旬、「既存原発の最大限活用」などを求める議長名の要請書を事前に市議会内で共有せず国に提出していた問題で、増田雅伸議長は20日、「秘密で(要望に)行ったという思いは一切ない」と市議会全員協議会で見解を示した。一方で国に対する要望活動には「ルールづくりが必要」として、議会運営委員会に検討を依頼したと明らかにした。 要望は市と合同で行い、増田議長ら6人の市議と市幹部が経済産業省資源エネルギー庁と内閣府、原子力規制庁を訪問した。要請書は柳沢重夫市長と増田議長の連名で、中部電力浜岡原発(同市)の新規制基準適合性確認審査の迅速化などを求めた。増田議長は審査の長期化が
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飛び交うホタル幻想的 御前崎・門屋、住民有志が整備
御前崎市門屋の「門屋ホタルの里」で、ゲンジボタルが飛び交い始めた。管理する地元の住民有志「門屋ホタルの会」によると、見ごろは5月末まで。晴れた日の午後7時半から9時ごろまでが多く飛ぶという。 同会はかつて地元で盛んに飛び交っていたホタルの個体数が減少したことを受け、2000年から幼虫の飼育と放流、草刈りなど生息環境の整備を始めた。今年は2月末に約千匹の幼虫を放流した。成虫たちは山の湧き水が流れる小川のほとりで、幻想的な光を放っている。 同会の沖二三男代表(77)は「ホタルの姿が自然の大切さを考え直すきっかけになれば」と話す。場所は門屋公民館の西約200メートル。
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自転車こいで発電挑戦 浜岡東小4年生が体験学習 御前崎
静岡県地球温暖化防止活動推進センターの体験学習「アース・キッズチャレンジ」が18日、御前崎市佐倉の浜岡東小で行われた。4年生約50人が地球温暖化の仕組みや省エネの大切さを学んだ。 発電の仕組みを知るコーナーでは自転車をこぎ、動力で豆電球を点灯させたりカセットラジオを稼働させたりした。ごみの分別ゲームでは市環境課職員の指導でビニール袋や空き缶などのごみを正しく分別した。 児童は同日の体験を基に各家庭で節電や節水に取り組み、体験前と比べてどの程度効果があったかを確かめる。須藤大智君(9)は「電気のつけっ放しに気をつけながら生活したい」と話した。
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浜岡原発再稼働、容認ゼロ 周辺11市町首長アンケート
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)が政府要請で全炉停止してから14日で11年が経過するのに合わせ、静岡新聞社は浜岡原発から半径31キロ圏の緊急防護措置区域(UPZ)内に位置する11市町の首長を対象にアンケートを行った。浜岡原発が原子力規制委員会の審査に「合格」した場合、再稼働を容認すると回答した首長は今年もいなかった。 脱炭素社会実現の必要性や世界的なエネルギー価格の高騰を背景に原子力利用を求める声もある中で、UPZ内の各首長が地元の原発には依然、厳しい見方を保っていることが浮き彫りになった。 アンケートは4月に実施し、全首長から回答を得た。規制委の審査で新規制基準を満たした場合、首長とし
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防潮堤越す津波想定 審査前進へ中電苦渋の提示【浜岡原発停止11年 揺らぐ思惑㊦】
「きりがない。なぜ数字が一度で決まらないのか」。中部電力浜岡原発が立地する御前崎市佐倉の自営業の男性(64)は、原発に押し寄せる津波の想定と防潮堤の高さを巡るこれまでの変遷を振り返り、複雑な表情を浮かべた。 東京電力福島第1原発事故から約4カ月後の2011年7月、中電は海抜18メートルの防潮堤の建設を発表した。その後、内閣府による最大19メートルの津波想定を受けて4メートルのかさ上げを決定。15年12月、全長1・6キロ、海抜22メートルの防潮堤が完成した。 原子力規制委員会の審査に先行して独自に進めてきた津波対策。ところが自然現象の評価はいまだに完了せず、肝心の「基準津波」(想定の最大津
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原発立地市の“依存”今なお 停止長期化で経済に「影響」【浜岡原発停止11年 揺らぐ思惑㊤】
「国策である原子力政策を受け入れ、地域との共生も図ってきた本市の切なる思いをぜひとも受け止めていただきたい」 4月中旬、東京・霞が関の経済産業省本館8階。資源エネルギー庁幹部を前に、御前崎市の鴨川朗副市長が声を強めた。傍らには増田雅伸市議会議長ら6人の市議の姿があった。 手渡した要請書は柳沢重夫市長と増田議長の連名。原子力規制委員会による新規制基準適合性確認審査の迅速化への働きかけ、新増設など原子力発電の将来像の明示、既存原発の最大限活用の3項目を求めた。関係者によると、こうした内容は原発推進派の議員の意向が強く反映されていたという。 他の市議には東京へ出向くことも、要請書の内容も伝え
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御前崎の一部市議「原発活用を」 議長名で国に要請書 議会内共有せず
御前崎市議会の議長ら一部市議が4月中旬、中部電力浜岡原発(同市佐倉)を含む既存原発の最大限の活用などを国に求める議長名の要請書を、事前に市議会内で共有せず関係省庁に届けていたことが11日までに分かった。他の市議は要望活動をしたことも要請書の内容も知らされておらず、「不適切だ」との声が上がる。 要請書は原発の再稼働を推進するとも読み取れる内容で、再稼働に慎重な市議の反発を避けるため共有しなかったとみられる。 要望は市と合同で行い、増田雅伸議長ら6人の市議と鴨川朗副市長ら市幹部が経済産業省資源エネルギー庁と内閣府、原子力規制庁を訪問した。要請書は柳沢重夫市長と増田議長の連名。資源エネ庁と規制
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タクト振り44年 万感の最終舞台 浜岡吹奏楽団創立・常任指揮者水越さん
御前崎市の「浜岡吹奏楽団」創立者で常任指揮者の水越直樹さん(73)=同市=が、8日に同市で開かれた定期演奏会を最後に引退した。1978年の創立以来、タクトを振り続けて44年。「多くの仲間と一緒に演奏できたことは宝物」と万感の思いに浸った。 水越さんは元高校教員。72年に池新田高(同市)に赴任し、吹奏楽部の指導に当たった。教え子たちが卒業後も地元で演奏できる場をつくろうと、約10人のメンバーで活動を始めた。当時の旧浜岡町の小学校には金管バンドや鼓笛隊があり、各地区で合唱サークルが活動するなど音楽は盛んだったという。 近隣市町に市民楽団がなかったこともあり、創立翌年には団員が約30人に増えた
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27日からサーフィン国際大会 池田さん(浜岡中3)「最善尽くす」
サーフィンの国際大会に出場する御前崎市立浜岡中3年の池田美来さん(14)=同市池新田=が9日、同市役所を訪問し、柳沢重夫市長と河原崎全教育長に健闘を誓った。 池田さんは2019年、当時の史上最年少(11歳8カ月)でプロ資格を取得した。新型コロナウイルス禍で試合機会に恵まれない中、少しずつ国内で積み重ねた実績が日本サーフィン連盟に認められ、中南米のエルサルバドルで行われる世界ジュニア選手権(27日~6月5日)の16歳以下女子の出場選手に選ばれた。母の美枝子さん(47)とともに同市役所を訪れた池田さんは自身初の国際大会へ「同年代にどんな選手がいるのか知りたい」と目を輝かせ、「時差があるので体調
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海辺の動植物観察 御前崎 自然体験活動スタート
御前崎市教育委員会の自然体験活動「御前崎クエスト・キッズプログラム」が7日、同市内で開講した。児童が年4回の活動を通して郷土の自然や文化を学ぶ。 2017年度から実施している小学校高学年と中学生向けの「御前崎クエスト」の新プログラムとして、小学校低学年を対象にした。初日は15人が参加し、同市と牧之原市にまたがる久々生(くびしょう)海岸で生き物を観察した。石の下から出てきたカニを追い掛けたり、ハマダイコンをかじって味見したりと、楽しいひとときを過ごした。 講師の川口真矢さん(37)=NPO法人アース・コミュニケーション代表=は「集団行動を学びながら外で遊ぶ楽しさを感じてほしい」と話した。残
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ラグビー成年男子 静岡県チーム、栃木国体へ始動
今秋の栃木国体に向け、静岡県のラグビー成年男子チームがこのほど始動した。本県代表は地元開催で優勝した2003年以降、東海ブロック大会での敗退が続く。「7人制に特化した強化」をテーマに、指導陣を充実させて19年ぶりの本大会出場を狙う。 国体のラグビー成年男子は7人制で行われる。15人制と同じ大きさのグラウンドでプレーするため、運動量や俊敏性、広く空いたスペースを有効に使うことが15人制以上に求められる。奥村祥平監督は「今までは7人制専門の知識や練習が不十分だった」と話す。 そこで今年は5年目の指揮を執る7人制元日本代表の今利貞政ヘッドコーチに加え、元女子7人制日本代表ヘッドコーチの稲田仁氏
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児童踊り 灯台下華やか 御前崎、5日まで「まつり」
「御前埼灯台まつり」が1日、御前崎市の同灯台前広場で始まった。5日まで。 同灯台の歴史や文化の継承に取り組む市民団体「御前埼灯台を守る会」(斎藤正敏会長)の企画・運営。灯台に隣接する資料館を開館し、太鼓やハーモニカの演奏など音楽イベントも行う。 初日は地元の御前崎小の6年生約30人がソーラン節を踊った。新型コロナウイルスの影響で、御前埼灯台まつりでの披露は3年ぶり。児童は小雨が降る中、法被姿で息の合った踊りを見せた。沢島歩海さん(11)は「練習の成果を出せた。灯台の下で踊ることができて気持ちよかった」と笑顔を見せた。 時間は各日とも午前9時から午後4時まで。雨天、強風時は中止する場合が
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お母さんありがとう 母の日刻印入りメロン出荷 掛川
中東遠や志太榛原地域の5市1町の温室メロン農家でつくる静岡県温室農協静南支所(松下勲支所長)は30日、母の日(5月8日)に向けて「お母さんありがとう」のメッセージを皮に刻んだメロンの仕分け作業を掛川市千浜の同支所で行った。1日に県内外の市場へ226玉を出荷する。 カミソリの刃を埋め込んだ特殊なはんこを皮に押し、収穫後に金粉を施して完成させる。主にホテルや百貨店、果物専門店の展示用として需要がある。 星野茂治販売部長(66)=御前崎市白羽=は「はんこは交配から20日前後が勝負で、タイミングを逃すと文字が浮かばなかったり傷が入ったりする。手間暇はかかるが、お客さんに喜んでもらえればうれしい」
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こいのぼり球児見守る 御前崎・浜岡球場 バックスクリーンに登場
御前崎市池新田の浜岡球場で、通常は大会旗や国旗などが掲げられるバックスクリーンにこいのぼりが登場した。初夏の風に揺れながら球児たちを見守っている。 管理人の曽根茂美さん(69)が9年前、自宅に保管していたこいのぼりを揚げたのがきっかけ。その後は球場を利用した中学や高校の野球部の保護者らが「ぜひうちのこいのぼりも」と次々寄付した。「これまでに100匹以上は頂いた」と曽根さん。「季節を感じる」と選手やチーム関係者にも好評という。 揚げるのは例年4月中旬から6月上旬まで。球児たちはこいのぼりの姿で風向きを確認しながら白球を追い掛けている。 (御前崎支局・木村祐太)
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規格外イチゴで商品開発 御前崎の就労支援事業所「ポトラッチ」
御前崎市池新田の就労継続支援B型事業所「ポトラッチ」(加藤健介代表)がこのほど、規格外のイチゴを活用したプロテインとフルーツティーを近隣企業と連携して商品開発した。 牧之原市のイチゴ農家の協力で、形が整わず廃棄予定だったイチゴ約30キロを4月中旬に収穫した。利用者が包丁で5ミリ四方に切り分け、茶の製造などを行うワイケイティー(同市地頭方)が加工した。今後、ウェブを中心に本格販売する。 加藤代表(44)は「規格外のイチゴを使うことで食品ロスを抑制し、SDGs(持続可能な開発目標)にも貢献できる」と話し、「お客様が手に取りたいと思う商品をつくるため、今後も企業や地域とのつながりを大事にしてい
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静岡人インタビュー「この人」 山崎淳さん 御前崎市「観光プロデューサー」に就任
御前崎市と地方創生に向けた連携協定を結んでいるJTBから出向した。建設経済部専門監として観光戦略の策定などを担う。JTBでは旅行商品の開発などに携わり、2019年から3年間は愛知県豊田市の外郭団体で同市の観光振興に取り組んだ。袋井市出身。59歳。 ―御前崎市の印象は。 「太陽の光にあふれていてすがすがしい。海の景色は雄大で心が洗われる思い。カツオやサワラ、遠州夢咲牛にイチゴなど海の恵みも大地の恵みも豊か。静岡県内の勤務はJTB時代から数えて27年ぶり。ご縁に感謝したい」 ―豊田市ではどのような仕事をしてきたか。 「宿泊業や飲食業など観光に携わる人たちの要望をまとめ、にぎわい創出やPR
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御前崎市・水素製造拠点調査費 支出取りやめ 「時期尚早」水や電力確保に課題
御前崎市が2021年度に着手した御前崎港への水素製造拠点の建設に向けた調査について市は25日、22年度一般会計当初予算に計上していた詳細調査費2千万円の支出を取りやめると明らかにした。21年度の可能性調査の結果、製造に必要な水や電力の確保などに課題があると判断したため。市議会は同日開いた臨時会で、2千万円のうち1千万円を新たな再生可能エネルギー関連事業費に組み替える補正予算案を原案通り可決した。 市は22年度に用地選定作業を進める予定だったが、21年度の調査結果を基に「時期尚早」と判断し、業者への調査委託を見送った。事業としては廃止せず、有識者の意見を聞くなど引き続き建設に向けて検討する。
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つゆひかりカフェ開幕 御前崎中心に16カ所、5月15日まで
御前崎市が官民で消費拡大を推進している茶のわせ品種「つゆひかり」を茶菓子と一緒に味わえる企画「つゆひかりカフェ」(市茶業振興協議会主催)が23日始まった。市内外の製茶業者や飲食店など16カ所で5月15日まで開かれる。 各店がつゆひかりのお茶やダックワーズ、プリンなどを用意する。参加費は1店舗当たり200円。3店舗を回ってスタンプを集めると、つゆひかりの商品割引チケットを受け取れる。 同市新野の「山亜里製茶」ではお茶とマドレーヌを提供。茶園を眺められるテラス席も用意した。家族4人で訪れた鈴木砂登美さん(60)=同市池新田=は「甘くて後味がすっきりしている。お茶屋さんによって味が微妙に違うの
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浜岡吹奏楽団3年ぶり定期演奏会 音楽の力で元気になって 団員練習励む
御前崎市の浜岡吹奏楽団は、3年ぶりとなる定期演奏会を5月8日に同市池新田の市民会館で開催する。「新型コロナウイルス禍で大変な世の中だが、音楽の力で元気になってほしい」と団員約40人が練習に励む。 同楽団は1978年に発足し、現在は市内外の10~70代が所属する。定期演奏会は例年5月に開催してきたが、2020、21年とコロナの影響で中止に。地元のイベントなど他の演奏機会も失った。緊急事態宣言の発令中やまん延防止等重点措置の適用期間中は週に1回の練習も休止せざるを得ず、久々に再開すると音程やリズムの修正に時間を要したという。 定演は約半月後に迫り、団員は土日も集中的に練習して精度を高めている
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全国中学生空手道選抜 常葉大菊川中・高塚さん「2年女子形」V
常葉大菊川中3年の高塚彩夏さん(14)=御前崎市白羽=が、3月に京都府で行われた全国中学生空手道選抜大会の「2年女子形」で優勝した。全日本空手道連盟の強化選手にも指定され、さらなるレベルアップを期して稽古に励んでいる。 形は実戦形式の組手とは異なり、見えない敵を仮想して演武する。立ち姿や技の美しさ、力強さなどを審査員が採点する。2年女子形には各都道府県から4人ずつの計188人が出場。高塚さんは予選から順調に勝ち上がり、決勝では昨年の同大会「1年女子形」の優勝者を上回った。 兄の影響で4歳から空手を始めた。「先輩たちの姿を見てかっこいいと思った」という形にのめり込み、小学3年生で全国大会優
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御前崎市観光協会 川口正洋会長 体験型観光で誘客促進【キーパーソン】
新型コロナウイルス禍で「密集」を避けるため地方の観光地が注目される中、御前崎市の景観や農水産物などを強みに観光客をどう取り込むか。構想を聞いた。 ―コロナ禍による観光業への影響は。 「きわめて苦しい。民宿や旅館は料理の持ち帰りサービスをしたり、ラーメンを始めたりと本業ではない分野で努力しているが、宿泊の予約はなかなか入らない。市内への宿泊客に宿泊料金の割引と買い物に使える地域クーポンを提供するキャンペーンは一時停止していたが、3月下旬に再開した。利用拡大に期待したい」 ―打撃を受けた観光業を立て直す鍵は。 「マリンスポーツや農業などを楽しめる体験型観光を育てることだ。コロナ禍では地域
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親子で散策、楽しく手摘み 御前崎で茶園ピクニック
御前崎市茶業振興協議会は16日、「茶園ピクニック」を同市下朝比奈地区で行った。家族連れなど約30人がおいしい茶の入れ方を学んだり、新茶の手摘みを楽しんだりした。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった。参加者はあらさわふる里公園に集合。同協議会スタッフの手ほどきを受けて急須で茶を入れ、「最初に湯冷ましをする」「最後の一滴まで注ぐ」などおいしく飲むこつを教わった。 その後は同公園周辺の茶園を散策し、同市で栽培が盛んなわせ品種「つゆひかり」の手摘みを体験した。「一芯二葉」の要領でもえぎ色の新芽を丁寧に摘み取り、新茶シーズンの到来を実感した。
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命、平和の尊さ考える 御前崎の浜岡北小「青い目の人形」逸話学ぶ
御前崎市の浜岡北小(同市下朝比奈)は15日、市の指定文化財「青い目の人形」を題材にした道徳の授業を同校で行った。3年生約30人が戦禍をくぐり抜けた人形の逸話を学び、命と平和の尊さを考えた。 青い目の人形は身長36・5センチ、重さ730グラム。日米友好の証しとして1927年(昭和2年)に米国が日本の幼稚園や小学校に寄贈した約1万2700体の一つで、同校の前身の旧朝比奈尋常高等小学校に届いた。ところが日米間の戦争が激しくなると、人形は各地で処分された。同校でも当時の校長が校務員の山田みつさんに焼却を命じたが、山田さんは「目のある物には命がある」とヤギ小屋にこっそりと隠し、戦後に再び日の目を見る
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自転車マナーしっかり 菊川西中 1年生対象に交通教室
菊川市加茂の菊川西中で11日、「自転車交通教室」が開かれ、1年生約180人が正しい運転ルールを学んだ。 1年生は約半数が自転車通学で、事故に遭わないための注意点について菊川署と県交通安全協会菊川地区支部の担当者から説明を受けた。同校体育館で仮想の道路を設定し、見通しの悪い十字路交差点を横断する体験では、番号札を持った生徒が左右の道路上に立ち、一時停止をする場合としない場合でどれだけ正しく番号を識別できるかを確かめた。タイヤに空気が入っているかや、ライトが点灯するかなど運転前の点検の大切さも学んだ。 山田凱斗さん(13)は「今までは一時停止や左右の安全確認を強く意識してこなかった。今後はし
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記者コラム「清流」 責任はどこに
このまま誰も責任を取らないのではないか―。ロシアによるウクライナ侵攻と熱海市の土石流災害。全く異なる二つの出来事に対して同じ不安が頭をよぎる。 大国は民間人の犠牲に「一切関与していない」と言い張り、ひたすら戦争犯罪を否定している。一方の熱海市の土石流災害では、原因とされる盛り土に関して市議会百条委員会が関係者を聴取している。さまざまな経緯が判明する半面、個々の立場を正当化する主張も目立つ。取材している先輩は「どれが本当なのか」と頭を悩ませていた。 “事”が重大であればあるほど、真実を知る当事者は真実を語らなくなる。それを明らかにするのが報道の役割と自覚はしているが
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小中生がフットゴルフ満喫 トップ選手こつ伝授 御前崎で大会
サッカーとゴルフを融合した「フットゴルフ」の大会「ネクストジェネレーションカップ」が2日、御前崎市門屋の静岡カントリー浜岡コース&ホテルで開かれた。県内外の小中学生47人が参加し、新しいスポーツの魅力に触れた。 競技の普及を目的に、現役の日本代表ら国内のトップ選手有志が開催した。基本的なルールはゴルフと同じで、サッカーボールを蹴ってカップに入れるまでの打数を競う。 小中学生は3、4人ずつの組に分かれて9ホールをラウンドした。トップ選手の助言を受けながらグリーンの勾配を読んだり、強弱をつけてボールを蹴ったりしてプレーを楽しんだ。
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丸尾文六 郷土茶業振興への貢献紹介 御前崎市教委、冊子に
御前崎市教育委員会はこのほど、旧池新田村(現御前崎市)出身で政治家、実業家として活躍した丸尾文六(1833~96年)の功績を紹介するパンフレットを作製した。同市役所や市内の8地区センターなどに配架している。 丸尾が1871年(明治4年)に牧之原台地の茶園開墾を始めてから150周年の記念事業。表紙には丸尾が最初に開墾に着手したとされる御前崎市上朝比奈地区小泉原の茶園を、小型無人機(ドローン)で撮影した写真を掲載した。 大井川への渡し船の設置で職を失った川越人足を雇って開墾を進めたり、物産会社や汽船会社を設立して茶の海外輸出を推進したりと、茶業発展に尽くした人生をA4判の見開きで解説している
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御前崎海鮮なぶら市場 個人客呼び込め 赤字脱却着手、施設改修も
御前崎市の飲食・物販施設「御前崎海鮮なぶら市場」の業績不振を受けて、施設を運営する第三セクターの御前崎まちづくり(同市港)は経営改善を本格化させる。団体旅行の先細り傾向や新型コロナウイルス禍で収益が悪化した直営食堂の業態を転換し、個人客の取り込みを図る。2023年度の施設改修も予定している。 同社が直営する食堂「海鮮」の座席は約200席。中部電力浜岡原発(同市)の見学者や観光ツアー客が主要顧客で、土日と祝日は一般開放してきたが、観光客の意識変化で需要が減少した。最大で年間2千台が立ち寄っていたバスは、コロナの感染が拡大する前に約400台まで落ち込み、食堂の売り上げもピーク時の半分以下に減っ
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御前崎の魅力動画に 絵になる風景、海の幸、陸の幸… 市HP掲載
御前崎市はこのほど、観光PR動画を作成した。国重要文化財の御前埼灯台など地元の名所を紹介する内容で、市のホームページに掲載している。 動画の長さは約3分半。御前埼灯台は白亜の姿が映える昼間と、海に向けてライトを照らす夜間の映像を盛り込んだ。山あいにあるあらさわふる里公園(同市下朝比奈)は周辺の茶畑や約7キロ先の遠州灘を一望できる展望台、特産の「遠州夢咲牛」を味わえるバーべキュー施設を紹介。御前崎魚市場の競りやサーフィンの風景なども加えた。 当初は昨年11月に同市で予定されていた「灯台ワールドサミット」に合わせて作った御前埼灯台の紹介動画だったが、イベントが中止になったため、市全体の観光
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医療従事者に感謝の折り鶴 御前崎の高齢者教室、総合病院に展示
新型コロナウイルス禍の中で奮闘する医療従事者に感謝の気持ちを表そうと、御前崎市朝比奈地区の高齢者でつくる「朝比奈おたっしゃ教室」が手作りした千羽鶴が、同市池新田の市立御前崎総合病院に飾られている。 同教室の70~96歳の高齢者や運営スタッフら計約30人が1カ月かけて色紙やチラシで約2千羽の鶴を折り、模造紙に貼って富士山の絵に仕立てた。縦155センチ、横220センチの大作で、「コロナにかつ」「いつも私達のためにありがとう」とのメッセージも添えた。教室を運営する民生委員・児童委員の渡辺和子さん(65)=同市上朝比奈=は「折り鶴の一つ一つに『ありがとう』という気持ちを込めた。少しでも心が安らい
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波打ち際に潜む危険 御前崎海保、サーフィン施設で再現実験 静岡新聞社記者「砕けた波」衝撃体験
春の行楽シーズンを前に御前崎海上保安署はこのほど、波打ち際の水難事故防止を目的とした再現実験を、サーフィン競技用施設「静波サーフスタジアム」(牧之原市)で行った。海岸を訪れた人が波にさらわれる事故は後を絶たない。砂浜に打ち寄せる波にはどんな危険が潜むのか。海上保安官や消防士に交じって記者も体験した。 同施設は大型のモーターとファンで空気を圧縮して水中に押し出し、高さや速さを変えて80種類の波を起こすことができる。実験には水面から高さ約180センチの「大」、同120センチの「中」、同90センチの「小」の3種類の波を使った。 ウエットスーツにヘルメット、救命胴衣を着用した。腰の高さまで水に入
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「ウミカゼベース」完成 なぶら館に共同空間 御前崎市、ワーケーション需要に対応
情報通信技術(ICT)を活用したテレワークや仕事をしながら余暇も楽しむ「ワーケーション」の需要に対応しようと、御前崎市は同市港の市観光物産会館「なぶら館」に共同の作業空間を整備し、22日に完成式典を行った。6月末まで無料で利用可能で、7月以降は民間事業者に運営を委ねる。 7年前から空き状態だった同館2階の旧市商工会御前崎事務所を改装し、「UMIKAZEBASE(ウミカゼベース)」と名付けた。座席数は40席。会議などに使える個室やキッチンスペース、無線LAN「Wi-Fi」を備えた。総事業費は1900万円。 式典で柳沢重夫市長は「さまざまな人を呼び込んで地域を活性化させたい」とあいさつした。
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記者コラム「清流」 他市町に誇れる条例に
太陽光発電事業を巡る不適切な伐採が問題化している御前崎市白羽(しろわ)地区。事業者の都内の会社担当者は地元説明会で「しらわ」と言い間違えていた。地名すら正しく言えない状況で理解を得られるはずもなく、住民からは厳しい意見が相次いだ。 しかしなぜ東京の会社が御前崎に―。担当者いわく「グーグルマップで使ってなさそうな土地を調べ、地主に声を掛ける」とのことだった。事前に通告のない伐採で強風が家屋に吹き付け、生活が一変したという男性は「周りに住む人のことを考えて」と訴えた。 市議会は自然と再生可能エネルギー発電事業の調和を図る条例案を12月定例会に上程した。議論を尽くして他市町に誇れる条例にしてほ
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影潜めた原発議論 国と立地市、橋渡しを【風紋】
10月の衆院選の静岡3区で当選した立憲民主党の小山展弘氏(45)と、比例復活を果たした自民党の宮沢博行氏(46)。中部電力浜岡原発が立地する御前崎市での街頭演説で、小山氏は「1回だけ触れさせていただきたい」、宮沢氏は「浜岡の皆さんにはきちんと申し上げなければならない」と、それぞれ前置きして原発に関する持論を語った。 神妙な口調に思わず耳をそばだてたが、いずれも「住民の皆さまの意見に寄り添う」「エネルギーをどう選択するかを国民に問う」など、内容は具体性に欠けた。 衆院選で各政党は脱炭素社会の実現を目標とする一方、原発の活用に関しては与野党で考えが分かれた。立民は党綱領に「原発ゼロ社会」をう
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記者コラム「清流」 金メダリスト、御前崎に
東京パラリンピックで日本人最年長金メダリストとなった自転車競技の杉浦佳子さん(50)が先日、妹の敦子さんの経営する御前崎市内の薬局を訪れた。持参した金メダルはスタッフの手から手へ。「うわー重い」「あんたも触ってみなさいよ」と、もはや誰のメダルか分からない状況。そんな喧騒(けんそう)を楽しむかのように本人はけらけらと笑っていた。それもそのはず、薬局は杉浦さん自身も薬剤師として働いたかつての職場。「ほっとします」と終始笑顔だった。 東京パラまでの数年間は2日連続で練習を休むことがなかったという。少しゆっくりするのかと思いきや、10月の大会に出場するとのことだった。最年長の挑戦はどこまで続くのだ
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激戦…白亜の塔は語る 御前埼灯台、機銃掃射で「蜂の巣」 重文指定、歴史継承の契機に
明治政府による最初期の洋式灯台として2日付で国の重要文化財(重文)に指定された御前埼灯台(御前崎市)には太平洋戦争末期の1945年夏、米軍機の攻撃を受けて光を失った過去がある。戦後76年。当時を知る人や保存団体の関係者は重文指定を歓迎しつつ、戦争の“被災者”としての灯台を語り継ぐ必要性を訴える。 「蜂の巣のようだった」。幼少期を灯台近くの実家で過ごした松林喜久次さん(84)=吉田町=は、無数の弾痕が刻まれた76年前の灯台の姿を今でも鮮明に覚えている。 灯台は戦局が悪化した45年7月に機銃掃射を受け、国内で最初に導入されたフランス製の回転式1等閃光(せんこう)レンズ