下田市の記事一覧
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下田ディアナ号 慰霊祭 幕末の露軍艦 ウクライナ侵攻後初
江戸時代からロシアと交流のある下田市で16日、ロシア使節のプチャーチン提督が率い来航した軍艦ディアナ号乗組員らの慰霊祭が執り行われた。2022年2月のウクライナ侵攻勃発からおよそ2年、事実上途絶えていた関連行事が限定的に再開された。 慰霊祭が開かれたのは、乗組員らロシア人の墓地がある玉泉寺。市や商工観光団体などから約20人が参列し、墓地で献花に臨んだ。同寺には米国のペリー艦隊乗組員も眠り、参列者は米露双方に祈りをささげることで混沌(こんとん)とした世界情勢の平穏へ願いを込めた。 元々ロシア関連の慰霊祭は市が中心となって実施していたが、国際情勢を考慮して21年を最後に翌年から中止に。今回は
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能登の教訓「伊豆に生かす」 下田で防災シンポ 半島のリスク考察
下田市は16日、伊豆半島の防災対策と振興を考えるシンポジウムを市民文化会館で開いた。能登半島地震を受け、「半島の魅力とリスクを考える」を主題に、市都市計画審議会の伊藤光造会長の現地報告とパネル討論を実施した。 石川県内で避難所の炊き出し支援や住宅相談の需要把握などに取り組んできた伊藤会長は、現地の被災状況を紹介。半島地域で発生した災害の初動体制構築の困難さを痛感したとし、「伊豆の急峻(きゅうしゅん)な地形を考慮すると、よりひどい状況を想定しておくべき」と警鐘を鳴らした。その上で能登半島地震の復興過程を注視し、伊豆における防災対策に生かすよう呼びかけた。 パネル討論には行政学が専門の辻琢
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下田市、岡崎市議を告発 個人情報保護法違反の疑い
2023年の下田市議選で市議の岡崎大五氏(61)が、NPO幹部の立場を利用して得た情報を基に選挙運動用はがきを送付していたことが分かった。市が15日、市議会全員協議会に報告した。市は同日、岡崎氏を個人情報保護法違反の疑いで下田署に刑事告発した。 市によると、岡崎氏は当時、市空き家バンク事業の管理業務を市から委託された「NPO法人伊豆イン賀茂シックス」の代表理事だった(現在は退任)。事業の登録申請者60人分の住所と氏名を利用し、はがきを送付したという。 23年4月19日に事業の登録者から「面識のない岡崎氏からはがきが届いた」と市に相談があり発覚。市議選は同23日投開票で、岡崎氏は当選した。
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下田市・飯田副市長 任期途中で退任へ
下田市の飯田雅之副市長(50)が任期途中の3月末で退任することが15日、分かった。4月に県に帰任する。松木正一郎市長が市議会全員協議会に報告した。 飯田副市長は県からの派遣で2023年4月に就任した。飯田副市長は「(県からの副市長派遣は)おおよそ2年での帰任(が慣例)だが、松木市長の任期が切れるのが分け目のタイミングになる」と全協であいさつした。 関係者によると、6月に控える市長選を考慮したとみられる。少なくとも市長選までは副市長は空席となる見込みという。市長選は6月16日告示、23日投開票。松木市長のほか、県で松木市長と同僚だった元副知事の土屋優行氏が出馬の意向を表明している。
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当初予算案可決 下田市議会閉会
下田市議会3月定例会は15日、最終本会議を開いた。127億円の2024年度一般会計当初予算案や市犯罪被害者等支援条例の制定案など、委員会付託していた26議案を原案通り可決し、閉会した。 26議案と別に、議員発議の3議案も審議した。3議案は議会運営のデジタル化特別委の設置案と、緊急防災・減災事業債の制度延長と拡充を求める意見書案、小中学校の給食無償化を求める意見書案。いずれも原案通り可決した。
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物資輸送にドローン活用 下田で試験飛行 災害時に孤立集落支援
静岡県、下田市、KDDIスマートドローン(東京都)は14日、災害時に山間地への道路が寸断された状況を想定し、ドローンによる物資輸送の試験飛行を市内で初めて実施した。医薬品に見立てた箱と衛星携帯電話を積んで運んだり、道路や河川の被害状況を確認したりした。 市内で孤立が予想される集落6地区8カ所のうちの一つ同市須原の入谷地区に向かう道路がふさがったことを想定して試験を行った。離陸前、松木正一郎市長は「能登半島地震でもドローンが有効だったと言われている。孤立状況を把握するツールとしての活用を検証したい」とあいさつした。 ドローンは同市箕作から飛び立ち、道路上など片道約5キロを飛行した。入谷地区に到
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「静岡方式」津波対策 賀茂6市町進捗確認 下田で会合
静岡県は13日、地域の特性や実情に合わせた「静岡方式」で進める津波対策の検討会を下田市の県下田総合庁舎で開いた。県や賀茂6市町の職員が出席し、津波対策の進捗(しんちょく)状況などを確認した。 各市町の状況報告の後、南伊豆町の竹麻地区と松崎町の松崎、三浦両地区の5カ所における津波対策の方針を報告した。観光業が盛んな特性を配慮した防潮堤整備などの対策を盛り込んだ。県によると、各箇所の方針は3月までの公表を目指すという。 賀茂6市町の検討会は2014年から不定期で開催し、今回で9回目。市町と共同で施設整備と避難対策を組み合わせた防災や減災に取り組んでいる。
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空飛ぶクルマ先進地へ デジタル活用、静岡県民の生活を高度化【点検!静岡県予算案】
2024年度静岡県予算案はデジタル技術の活用を加速させる施策を盛り込み、技術者不足などの課題の解消や、県民生活の高度化につながる事業を展開する。全国に先行して県が運用する3次元点群データなどを生かし、「次世代エアモビリティ」の導入やデジタル分野の担い手育成を進め、効率的な道路維持管理の手法の確立にも着手する。 次世代エアモビリティ関連では、注目を集める「空飛ぶクルマ」で国内の先進導入地域を目指す。全庁的な推進体制の構築やロードマップ策定に3300万円を確保した。24年度は移動手段としての利用可能性を検討し、課題別に工程を考察する。25年度以降の目標に、仮想空間上のフライトシミュレーションや
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労働安全衛生法違反の疑いで書類送検 下田のの建設工事業者など
三島労働基準監督署は12日、労働安全衛生法違反の疑いで下田市の建設工事業法面家(のりめんや)竹川と同社取締役の50代男性を静岡地検沼津支部に書類送致した。書類送検容疑は昨年12月17日、西伊豆町ののり面補強工事現場でロープ高所作業を行う際、安全帯を取り付けるためのロープを設けるなど必要な墜落防止措置を講じなかった疑い。同日午前11時ごろ、ロープ高所作業を行っていた男性従業員=当時(32)=が約15メートルの高さから海に転落し、溺れて死亡する事故が発生していた。
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地域住民と1分間トーク 「年齢差あっても盛り上がる」 湖西・白須賀中
湖西市の白須賀中はこのほど、生徒が地域の大人と会話を繰り広げる「トークフォークダンス」を同校で初めて実施した。3年生31人に対し、幅広い年齢層の地域住民約30人が集まり、1分間ずつ指定されたテーマに沿って話を展開しながら交流を深めた。 下田高(下田市)での取り組みをニュースで知った白須賀中が、生徒に大人とのコミュニケーションを通じて自分の考えを広げてもらおうと企画した。学校運営協議会や自治会を通じた声かけで住民が集まり、生徒と対になって円形に座った。教員が示す「最近気になったニュースは?」「中学時代の夢は?」などテーマに合わせて生徒と大人が1分ずつ話し、相手を変えて会話を繰り返した。 宇
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遺体収容で連携 災害備え、賀茂6市町など覚書
賀茂6市町と下田署、静岡県賀茂地域局は12日、災害時の遺体収容所設置や運営に関する覚書を結んだ。南海トラフ地震などの災害発生時に備え、遺体収容所の設置や開設時の相互支援などに関する連携体制の構築を目指す。 2014~23年度に各市町で実施してきた訓練を今後は毎年行うことを決めた。下田署の協力を得て各市町が持ち回りで主催し、全市町の参加を約束したほか、県賀茂地域局が調整役を担う。調印式が下田市の県賀茂危機管理庁舎で行われ、各市町の首長らが覚書に署名した。 首長を代表して下田市の松木正一郎市長が「ノウハウやスキルの継承が約束された」とあいさつ。田代圭吾署長は「地域特有の課題や問題点の解消に期
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五輪へ、Vターン 競泳・男子200個人メドレー 松本周也 17日競泳代表選考会【しずスポ】
3年前にあと一歩で東京五輪を逃した競泳男子の松本周也(23)=ひまわりネットワーク、伊東高(現伊豆伊東高)出=が、パリ五輪へ静かに、熱く闘志を燃やしている。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。「焦らず、ただ自分を信じたい」と17日開幕の代表選考会に臨む。 主戦場の200メートル個人メドレーは瀬戸大也(CHARIS&Co.)と萩野公介(引退)が長らく国内の頂点に君臨してきた。2強に迫ったのが中京大3年時の2021年日本選手権。前半を首位で折り返し、後半で逆転を許したものの3位に食い込んだ。 世界で表彰台を争う2人に前半の100メートルだけでも先行した経験は得がたいものになった。「自分の
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時論(3月7日)難局でも日ロ交流続けたい
幕末からロシアとの交流の歴史を持つ下田市は今月、ロシアのウクライナ侵攻以降、見送ってきた友好関連行事を復活させる。ロシア使節プチャーチン提督率いる軍艦「ディアナ号」が安政大地震の津波で大破した際に犠牲になったロシア人が眠る玉泉寺で慰霊祭を営む。ロシア側の出席はないが、日ロ交流再開の契機になることを期待したい。 北海道出身の筆者は約40年前の小学生の頃、授業で担任の教師から、北方領土4島の名前を暗記するように言われた。位置や特性などの詳細も覚えた。教師は「関心を持ち続けることで返還への機運が高まる」と暗記の意味を説明し、「みんなが大きくなった頃には必ず戻っている」と強調した。 20年前、北
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下田市役所跡地で「グローカル」推進 市検討、国際人材育成
下田市は5日、4月から先行移転が始まる市役所の跡地利用について、国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」の推進拠点としての検討を2024年度から始めると明らかにした。市議会3月定例会の一般質問で、長友くに氏(緑のしもだ)への答弁。市によると、国際交流や観光関係などプロジェクトに沿った複合施設を念頭にしている。 新庁舎の基本計画改訂版では跡地について観光と地域情報の発信や交流、産業、行政の機能整備を想定。鈴木浩之企画課長は「(跡地は)伊豆急下田駅に隣接し、市民と観光客双方の交流拠点。下田の中心で、駅前全体の土地利用と密接に関係する」と強調。その上で立地適正化計画や駅前整備
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下田市 災害用井戸を28年ぶり調査へ 能登地震で再評価
下田市は4日の市議会3月定例会で、断水時に近隣住民に開放する「災害用井戸」の調査へ28年ぶりに乗り出すと明らかにした。能登半島地震の被災自治体では井戸水を使う計画が事前整備されていなかった例もあり、市は制度設計の重要性が高まっているとしている。 江田邦明氏(市政会)の一般質問に土屋武義防災安全課長が答えた。市内では1996年度を最後に井戸水の調査は行われていない。同年度時点では市内100カ所の井戸を調査したとしていて、市は2024年度から登録制度を設けて井戸の調査を進める方針。 能登半島地震の被災地では住民主導で井戸が開放された例もあったとされ、市は行政が井戸を把握していれば、災害時の円
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南海トラフ想定の防災対策推進 下田市長が施政方針
下田市の松木正一郎市長は4日、市議会3月定例会で施政方針を示した。災害対策に重点を置いた2024年度の市一般会計当初予算案と同様、「南海トラフ地震を想定してあらゆる防災対策を強力に推し進める」と言葉に力を込めた。 松木市長は能登半島地震を踏まえ、「伊豆半島も本州から海に突き出した半島で、山地が多いという地域特性がある」と強調。集落の孤立や住宅の耐震性、津波による海上輸送の途絶などの課題が下田でも発生し得るとの見解を示した。その上で津波浸水区域内の消防団詰め所移転の検討や「事前復興計画」策定を進めると述べた。 国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」推進や観光振興、市
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下田市長選に向け 土屋氏が事務所開き
任期満了に伴う下田市長選(6月16日告示、23日投開票)に立候補を表明している新人で元副知事の土屋優行氏(68)の後援会は3日、同市東本郷で事務所開きを行った。 元県議ら約70人が集まった。土屋氏は「下田を外から見て魅力的なまちにしなければならない」と強調。豊富な行政経験と人間関係を経済活性化につなげると訴えた。 市長選には現職の松木正一郎氏(63)も再選を目指して出馬する意向を表明している。
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J―クレジット、高まる関心 森林管理でCO2吸収、国が認証 林業者の新たな収入源期待
森林経営の新たな収入源として、森林由来のJ-クレジットへの関心が広がっている。自治体や森林・林業関係者がクレジット創出に向けて動きを活発化させる中、カーボンニュートラルへの取り組みの一環で購入を検討する企業も増えている。林業関係者は「林業の環境保全機能に注目が集まることで、産業としての持続可能性が高まる」と期待を寄せる。 J-クレジット制度は、森林管理によるCO2吸収量や省エネルギー設備の導入などよるCO2などの排出削減量をクレジットとして国が認証する制度。創出者にはコスト低減効果や売却益などの利点があり、購入者にはカーボンオフセットへの活用や環境貢献企業としてのPR効果もある。 県内
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障害者就労相談 賀茂5町で開催 13日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は13日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時、西伊豆町役場。午後1時半、松崎町役場▽19日午前10時、東伊豆町役場。午後1時半、河津町保健福祉センター▽21日午後1時半、南伊豆町役場
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3月定例会が開会 下田市議会
下田市議会3月定例会は29日開会した。2023年度の市一般会計補正予算案など、補正予算関連の8議案を委員会付託した。 一般会計の補正予算案は1億4400万円の減額。年度末の事業費確定に伴う措置が主な要因という。 教育委員に佐藤知佐子さん(61)=同市中=を任命する人事案に同意した。
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救急安心電話相談「#7119」 効果検証へ協議会 静岡県議会、川勝知事表明 2025年度本格運用目標
静岡県議会2月定例会は28日、公明党県議団の牧野正史氏(静岡市駿河区)が代表質問を、無所属の塚本大氏(焼津市)、自民改革会議の加畑毅氏(下田市・賀茂郡)が一般質問を行った。2024年度に試行を予定する救急安心電話相談事業「#7119」について、川勝平太知事は25年度の本格運用を目指し、消防や医療などの関係者で構成する推進協議会を設置し効果を検証する意向を示した。牧野氏への答弁。 #7119は、急病時に救急車を呼ぶか悩んだ時に緊急性の有無や応急処置の助言を受けられる仕組み。県は24年10月に全県を対象に試行を始める計画で、24年度一般会計当初予算案に6200万円を計上している。 新たに設置
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定例会29日開会 下田市議会
下田市議会は26日、議会運営委員会を開き、3月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 会期 2月29日~3月15日◇市長施政方針 4日◇一般質問 4、5日◇当局提出議案 2024年度当初予算案など35件◇常任委員会 1、8、11~14日
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住民監査請求を却下 賀茂広域ごみ処理事業
賀茂4市町による一部事務組合が進める広域ごみ処理施設整備の関連予算執行停止などを求める下田市民らの住民監査請求で、組合と市の監査委員は22日までに請求を却下した。 市民らの住民グループは組合と市の監査委員事務局双方に請求書を提出していた。市監査委員事務局によると却下は16日付。建設場所の決定や事務事業の合法性などに関して住民グループからあった監査請求について、監査委員は地方自治法の請求要件を満たしていないと判断し、却下と結論づけたという。
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下田市24年度当初予算案 一般会計127億円 防災に重点
下田市は21日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は20年度に次ぐ過去2番目の規模の127億円(23年度比7・2%増)で、重点施策の一つに能登半島地震を踏まえた防災機能強化を挙げた。松木正一郎市長は「人口減と高齢化を踏まえた半島特有の課題解決への一歩にする」と強調。伊豆縦貫自動車道の市内区間開通を見据えたまちづくりにも着手する。 災害対策に4億2900万円を計上した。道路や橋の補修のほか、発災後対応を念頭に置いた「復旧復興体制訓練」を2回実施し、関連費100万円を盛り込んだ。防災機能を備えた多目的公園を整備する下田グランドホテル跡地について、500万円で再整備の基本構想を策
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下田市、日ロ行事再開へ 3月限定的に 開港170周年で慰霊
幕末からロシアとの交流の歴史を持つ下田市で3月、日ロ友好の関連行事が限定的に再開されることが分かった。市内では2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻以降、関連行事が事実上途絶えていた。ロシア側の出席は予定されていないが、一つの転換点となる。松木正一郎市長が21日の定例会見で明らかにした。 下田開港170周年事業の一環。市などの主催で3月16日に慰霊祭を行う。会場はプチャーチン提督が率いて来航した軍艦ディアナ号の乗組員らの墓地がある同市の玉泉寺。同寺には米国のペリー艦隊乗組員の墓地もあり、慰霊祭で関係者が献花する。ウクライナ侵攻以前、ロシア大使館関係者も出席していたが、今春は出席しないと
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「防災上重要な道路」沿い 非耐震建築物316棟 静岡県報告
静岡県と県内の沿岸21市町が防災施策の情報共有を図る県津波防災地域づくり推進連絡会がこのほど、県庁で開かれ、県は「防災上重要な道路」沿いに耐震性がない建築物が県内に316棟あると報告した。所有者には耐震化の努力義務があり、県は耐震化を提案する専門家の派遣や補助制度を通じて耐震改修を促している。 県は、災害時の緊急輸送ルートのうち、県・市町災害対策本部や災害拠点病院など65拠点につながる道路と、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)事故時の避難経路の計約690キロを防災上重要な道路としている。 国は、1981年5月以前の旧耐震基準で建てられた建物のうち、倒壊した場合に重要道路をふさぐ恐れがある建
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新年度予算案 下田市
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇下田市(29日~3月15日予定)①127億円②7・2%増③市役所新庁舎整備(8億7000万円)▽伊豆縦貫道のIC予定地周辺の土地活用(5800万円)▽復旧復興体制訓練実施(100万円)▽開港170周年記念事業(100万円) ※防災対策と縦貫道開通後を見据えたまちづくり促進に注力する。新庁舎整備などにより過去2番目の予算規模。
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下田の松木市長、再選出馬正式表明
下田市の松木正一郎市長(63)は21日、任期満了(7月4日)に伴う市長選に再選を目指して出馬する意向を正式表明した。就任がコロナ禍まっただ中の2020年だった点を踏まえ、「特にまちづくりでやり残したことがある」と言葉に力を込めた。定例会見で記者の質問に答える形で明らかにした。 松木氏は「(最初の)3年間は観光振興とコロナ対策の両立に骨を折る状況だった」と振り返った。その上で今春から一部機能が先行移転する新庁舎整備に道筋が付いたとし、現庁舎の跡地活用や伊豆縦貫自動車道のインターチェンジ予定地周辺の土地利用、下田グランドホテル跡地への公園整備、防災対策に意欲を示した。 既に元副知事の土屋優行
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24年度予算案可決 南伊豆地域清掃施設組合議会
南伊豆地域清掃施設組合議会は21日、2月定例会を開いた。2024年度の組合会計予算案など3議案を原案通り可決、閉会した。 6700万円の組合会計予算には、事業者選定アドバイザリー業務の委託費2千万円を計上した。ごみ処理施設の建設・運営事業者の選定に向けた措置。都市計画の決定に向けた支援業務の委託費400万円も盛り込んだ。 700万円を減額する23年度の組合会計補正予算案も可決した。昨秋に生活環境影響調査書の案に複数の誤りが発覚したため、行程の都合上、事業費の一部が23年度中に執行できなかったことなどが要因という。 複数の関係者によると、開会直後に議会資料の閲覧を巡って事業反対派の傍聴者
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下岡蓮杖の写真を解説 下田で講演 18日まで特別展も
下田出身で日本における「写真術の開祖」と称される下岡蓮杖(1823~1914年)の生誕200年を記念したトークショーが17日、下田市の道の駅「開国下田みなと」で開かれた。「下岡蓮杖写真集」などの著書がある古写真研究家の石黒敬章さん(82)=東京都=が「幕末・明治のおもしろ写真」と題して講演した。 主催した「下岡蓮杖を顕彰する会」によると、蓮杖は1862年に日本人初の職業写真師となり、横浜に写真館を開いた。石黒さんは収集した蓮杖撮影の写真を見せ、当時の人の暮らしぶりを紹介。蓮杖が撮った写真の見分け方も説明し、「背景に映り込むじゅうたんやびょうぶから割り出したこともある」と話した。 蓮杖にま
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川勝知事や静岡市長と観光誘客など懇談 在名古屋米首席領事
在名古屋米国領事館のマシュー・センザー首席領事がこのほど、静岡市を訪れ、川勝平太知事や難波喬司静岡市長を表敬した。 県庁で面会した川勝知事は静岡県をPRした。センザー首席領事は就任後、毎年5月に下田市の黒船祭に出席している。知事は同時期に開催される静岡ホビーショーへの来訪と、米国バイヤーの招致を求めた。 静岡市役所静岡庁舎では難波市長と観光などについて意見交換した。同市が米国3都市と姉妹都市提携を結んでいることを受けて、センザー首席領事は「良好な関係を促進するのに姉妹都市関係が今後も大切になる」と話し、難波市長は「お茶をはじめ、魅力がたくさんある。観光誘客に力を注ぎたい」と述べ、米国から
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下田市 新築棟 26年度春開庁
下田市は16日、新庁舎整備事業について、「新築棟」の開庁が2026年度春を予定していると明らかにした。旧稲生沢中を再利用する「旧校舎活用棟」は先行して24年4月に開庁予定で、長年にわたり紆余(うよ)曲折を経てきた庁舎移転の工程の全貌がほぼ具体化した格好。 市議会全員協議会に示した。これまで市は新築棟の開庁時期を「26年度中」としていた。新築棟は2階建てで延べ床面積が約2700平方メートル。1階部分に60台分の来客用駐車場を設け、2階に住民窓口を集約する。工期は約18カ月を見込む。24年5月ごろから入札手続きを進め、26年2月末の完成を想定している。 新築棟と並行し中学校の旧施設を活用した「体
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下田水仙まつり 経済効果29億円 14万人来訪
下田市は16日、2023年12月から24年1月にかけて開かれた「第58回水仙まつり」について、期間中14万人の来訪(前回比7千人減)があり、市内へ29億1400万円の経済波及効果があったと市議会全員協議会に示した。 市観光協会の推計。市は減少の要因として、国の交付金との兼ね合いで前回ほど県外に積極的なメディア露出を図らなかったためとしている。乗用車による来場者が前回開催から約18%減少し、約3万8200人だった。 大型バスによる来訪は約42%増の約1900人だった。市は「ターゲットを明確にして情報発信に努める」としている。
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記者コラム「清流」 住宅耐震化 周知啓発を
35%の住宅が巨大地震で倒壊の恐れがある―。現行の耐震基準が導入されていない1980年以前に建てられた熱海市内の住宅の割合を知り、正直驚いた。人口1万5000人以上の県内市町のうち、下田市に次いでワースト2だという。 能登半島地震では、住宅の倒壊で多くの命が犠牲になった。家の下敷きになった場合、津波や火事から逃げられない。まずは地震の揺れに耐える住宅を確保することが肝心だ。住宅耐震化は幸いにも、行政の支援制度が用意されている。 ところが、能登半島地震後に行われた熱海市長の定例会見で、住宅耐震化の周知啓発はなかった。今も特段の情報発信はない。熱海土石流を経験し、市民の生命と財産を守ることを
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高齢化集落の災害時孤立 福祉支援の体制強化を【検証 24年度 静岡県予算案㊥】
災害発生時、下田市で孤立が予想される須原二区。大半は土砂災害警戒区域で、特別警戒区域もある。「数年前に比べて動けない高齢者が増えた」。区長の土屋紀元さん(66)は大雨で崩落を繰り返し、土のうが積まれた斜面を見つめ、南海トラフ地震などの大規模災害に不安を募らせた。地区内2集落で計30世帯が孤立する可能性がある。人口構成は70~90代が中心で、50代以下が極端に少ない。避難行動要支援者は15人。介護サービスを受けている人もいる。「昔からの連帯感でどこまで助け合えるのか」 能登半島地震では道路の寸断や土砂災害などによる孤立が一時、24地区3千人に上った。能登半島の高齢化率は50%前後と高く、孤立
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酒気帯び運転の職員停職6カ月 下田市が懲戒処分
下田市は15日、道交法違反の罪で下田簡裁から罰金40万円の略式命令を受けた防災安全課主事の男性職員(31)について、同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。 市総務課によると、主事は2023年12月2日夜に市内で飲酒しタクシーで帰宅。翌日に市外で自家用車の点検を控えていたため河津町のガソリンスタンドへ給油に向かったという。その後、津波注意報が下田市に発表されたため市役所に向かう最中に物損事故を起こし、3日未明に酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕された。 松木正一郎市長は「市民の信頼を裏切り、深くおわび申し上げる。事態を重く受け止め、再発防止に努める」とのコメントを出した。
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆下田白浜蒸留所を開いた 白井健太さん(下田市)
下田市に移住し、リキュール製造に取り組む。リキュールの蒸留所は静岡県内でも珍しい。名物づくりとともに、酒造りを通じて原料となる1次産業の活性化を目指す。大分県佐伯市出身。32歳。 ―オープンの経緯は。 「都内でも知られた存在のバーテンダー伊藤広光さん(26)と知り合って意気投合した。国内のバーではカクテル用のリキュールは輸入品に頼っていて、国内産や自由な酒造りのために小規模の蒸留所を開く機運がバーテンダーの間で高まっている。伊藤さんの同級生沢田匡史さんを交えてぜひやろうとなった」 ―なぜ下田に開業したのか。 「蒸留所はかつて民宿だった一軒家。所有者の高橋伸介さん(55)が伊藤さんの客
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新庁舎関連など2議案を可決 下田市議会
下田市議会は13日、臨時会を開いた。新庁舎整備工事の請負契約締結の一部変更案など2議案を原案通り可決した。 一部変更は、旧稲生沢中校舎を活用する棟で、契約金額を1億1500万円増額の7億400万円とする。市企画課によると、当初は新築する別の棟に設ける予定だった議会関係の設備を中学校活用の棟に整備するため、映像や音響設備、タイルカーペットの設置などが必要になった。中学校活用の棟の工事を進める過程で、新たに補修する部分も増えたとしている。 国の戸籍謄本の広域交付開始に合わせ、市手数料条例の一部改正案も可決した。
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空き家、倒壊で避難救助妨げに 能登地震で危険浮き彫り 静岡県内も増加
建物被害が5万8千棟に上る能登半島地震では、一定数の空き家の倒壊が見られた。空き家は直接的な人的被害にはならない場合もあるが、倒壊で避難路がふさがれて逃げ遅れの原因になり得る。救出、救助の妨げや火災の延焼につながる懸念もある。静岡県内でも人口減少や高齢化で空き家は増加傾向にあり、防災の観点からの対策が急務の課題。ただ、所有者の問題意識の希薄さなどから、停滞しているのが現状だ。 震度6強を観測した石川県穴水町。1月中旬、静岡県の応援職員が応急危険度判定を行った。同町で危険と判断された建物は全体の約4割。県建築安全推進課の担当者は「壊れたり、朽ちたりして管理不全の空き家とみられる建物が散見し
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下田で弓儀式「鬼射」 五穀豊穣など願い込め 落合高根白山神社
下田市指定無形文化財の弓儀式「鬼射(おびしゃ)」が11日、同市の落合高根白山神社で開かれた。裏側に「鬼」と書かれた的を弓矢で射抜き、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災に願いを込めた。 「役者」と呼ばれる射手を務めたのは土屋忠明さん(76)と石切山喜好さん(63)。凜(りん)としたまなざしを28メートル先の1メートル四方の的に向け、6本ずつ矢を放った。命中すると、「当たり」のかけ声と太鼓の音が境内に響き渡り、詰めかけた地域住民も拍手を送った。 土屋さんは「国内外で災害や紛争が起きている。少しでも安寧につながってほしい」と願った。儀式の奉納後には、鬼の息の根を止めるとの名目で子供たちが的をめが
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障害者就労相談 賀茂5町で開催 14日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は14日から障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。月例行事で参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 14日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午後1時半~ 南伊豆町役場▽20日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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【第3章】半割れ発生(前編)④完 四国でM8 3日目、「通常通り生活」難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
最大でマグニチュード(M)9級の巨大災害が想定される南海トラフ地震で最も懸念されるケースの一つは、M8級の大地震が続けざまに起こる「半割れケース」だ。同ケースが発生すると社会はどのような状況になるのか。自主防災会会長の東海駿河さん(71)や長男で会社員の遠州さん(36)一家をモデルに、住民が直面する課題を考える。 「それじゃ行ってくる」「気を付けて。なるべく早く帰ってきてね」 四国沖でM8・0の地震が発生し、気象庁が後発地震に警戒を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」を発表して3日目の朝。東海三保さん(34)は不安な気持ちをこらえ、避難先から会社に出勤する夫の遠州さんを
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下田高に100万円 生徒の海外研修に卒業生団体が寄付
下田高(下田市)の卒業生で組織する「三余土屋宗三郎先生遺訓プロジェクト実行委」はこのほど、同校に100万円を寄付した。同校で譲渡式が開かれた。 同校では生徒が3月に米ニューヨーク市の姉妹校タウンゼントハリス高と、市の姉妹都市ニューポート市を5年ぶりに海外研修として訪問する。100万円は研修参加を希望した生徒24人の旅費の一部として役立てられる。 実行委の山本恒夫委員長らが同校を訪ねた。実行委は今回の寄付を募るために組織したという。
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はごろも「夢」 講演会助成 96校・団体決定
公益財団法人はごろも教育研究奨励会(後藤康雄理事長)はこのほど、県内の幼稚園や学校が「夢づくり」を目的に開く講演会の経費を助成する「第20回はごろも『夢』講演会」の企画採用対象校を決定した。96校・団体に対し、20万円を上限に支援する。 【高校】伊豆中央、田方農、沼津城北、清流館、藤枝西、磐田南定時制、浜松湖南、浜名、富士市立、知徳 【中学】静岡大付属静岡、伊東門野、熱海多賀、三島中郷、富士元吉原、富士田子浦、富士南、静岡大里、焼津、藤枝、藤枝青島北、藤枝岡部、菊川岳洋、森旭が丘、袋井周南、湖西岡崎、浜松西部、浜松北部、浜松八幡、浜松北星、浜松都田、浜松入野、浜松三方原、浜松佐鳴台、浜松舞阪
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土屋元副知事が出馬正式表明 今夏の下田市長選
元副知事の土屋優行氏(68)=浜松市天竜区二俣町阿蔵=が9日、下田市内で記者会見し、任期満了(7月4日)に伴う下田市長選に出馬する意向を正式に表明した。 現市庁舎は今春から段階的な移転を予定しているが、土屋氏は「移転を否定するつもりはない」としつつ、移転地の水害リスクに触れ「移転先に全ての要素を入れるかは考える必要があり、防災機能は別個(別の場所)にすべき」との見解を示した。 賀茂6市町の広域連携推進の必要性に触れ、職員不足などを一因に自治体の垣根を越えた教育委員会の統合の必要性も訴えた。 市長選には現職の松木正一郎氏(63)が既に出馬の意向を明らかにしている。松木氏とは静岡県の元同僚
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民宿改築のリキュール蒸留所 下田で“開国” 「オーダーメード」製造目指す
静岡県内でも珍しいリキュールの蒸留所が下田市で始動した。目指すのはバーテンダーや消費者の細やかな要望に応える「オーダーメード」のリキュール。関係者は「開国のまちの新たな名物にしたい」と意気込む。 1月14日の「伊豆下田白浜蒸留所」。民宿だった一軒家を改築した一角で、白井健太さん(32)と伊藤広光さん(26)らが地元産ダイダイの漬け込み作業に没頭していた。製造に取り組むのは下田の海に着想を得たリキュール「ブルーキュラソー」。ダイダイの皮を仕込み、蒸留・加熱した上で青色に着色する。炭酸水やジュースで割ると、「夏にぴったりの下田らしい味わい」が楽しめる。個人向けや飲食店に卸すほか、通販も視野に入
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広域ごみ処理事業 予算執行停止を請求 下田市民ら住民監査
下田市民らの住民グループが8日、賀茂4市町の一部事務組合で進める広域ごみ処理施設整備の関連予算執行停止などを求める住民監査請求書を、同組合と市の監査委員事務局に提出した。 同組合の計画では同市のごみ処理施設を建て替える。現在の施設は市営で、市民団体は「一部事務組合に市営施設の管理運営や、市の都市計画に関わる事務を行う権限はない」として、施設の予定地を現有地とする決定が無効と主張している。市に対しても「議会や住民への説明、合意手続きがない」として、市予算の支出差し止めも訴えた。 同組合は「予定地の決定は新施設に関する内容で、現在の市営施設に関する決定ではない」と説明。「新施設を整備するのは
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大谷選手寄贈3個と楽しんで 下田・朝日小にグラブ20個 地元自治会が贈る
下田市の朝日小に7日、野球のグラブ20個が届けられた。大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が全国の小学校にグラブ3個を贈ったのを機に、より大人数でスポーツに親しんでもらおうと地元自治会の吉佐美区が寄贈した。 地元団体の「朝日子供太鼓」が後継不足で解散し、運営費の積み立て残金をグラブに充てたという。軟式ボール12個も併せて寄贈した。グラブを早速手に取った児童たちはキャッチボールを楽しんだ。6年生の山下茉修君は「大切に使ってみんなで野球を楽しみたい」と声を弾ませた。
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ウオーキングで日露交流の史跡巡り 下田の児童、郷土の歴史理解深める
下田市の小学生が7日、「北方領土の日記念史跡めぐりウオーキング」と題し、市内を巡った。4校の4~6年生約70人が参加し、幕末からロシアと縁の深い郷土の歴史への理解を深めた。 日露和親条約が1855年に締結された長楽寺では、市企画課の山本将矢主事(31)が講師を務め、条約を解説した。条約を結ぶために停泊中の軍艦ディアナ号が大地震に伴う「安政の大津波」に遭遇して大破しながらも、ロシア側が海上で地元住民を救出したり、陸上への医師派遣を申し出たりしたと伝わる逸話を紹介した。 大賀茂小6年の外岡羽実さんは「下田がロシアと多くの交流があったと知ることができた」と振り返った。同寺前住職の天野隆玄さん(
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能登地震 現地の教訓伝える 道路寸断 想定すべき 下田消防本部 市長に報告
能登半島地震に緊急消防援助隊として派遣されていた下田消防本部の職員が7日、同本部で管理者の松木正一郎下田市長に活動を報告した。派遣された職員は「道路が寸断された状況を今から想定すべき」と強調した。 同本部からは1月1日から21日にかけ、延べ38人が石川県珠洲市に入った。病院からヘリポートへの被災者の搬送や、倒壊家屋での救助活動の支援などに励んだという。 一方、陸路が遮断されたため、第1陣が1日夜に出発してから現地入りするまでおよそ2日半を要した。下田消防署消防司令の中村知広さん(46)は「伊豆半島も能登と地形が似ていることを考慮すると、他地域からの災害時の応援がなかなか来られない可能性が高い
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伊豆縦貫道全線 6団体などが国交省に早期開通を要望
伊豆縦貫自動車道の整備促進を目指す関連6団体と中部経済連合会はこのほど、国土交通省中部地方整備局(名古屋市)を訪ね、早期の全線開通を訴えた。 同自動車道建設促進期成同盟会副会長の松木正一郎下田市長をはじめ周辺市町の首長らが訪問した。要望書では関連予算の確保などを求めた。 下田市によると、同整備局の望月拓郎道路部長は「国の補正予算が付いたため工事発注していく」と述べたという。関係団体は河津町から縦貫道のインターチェンジ周辺へのアクセス道路についても、整備の支援を要望した。
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法テラス下田に大島弁護士着任 沼津出身「身近に」
下田市の法テラス下田に大島稔也弁護士(35)=沼津市出身=が着任し、5日に同所で会見した。「地域の皆さんにとって身近な弁護士でありたい」と抱負を述べた。 大島弁護士は民間企業を経て2019年に弁護士登録。都内の法律事務所での養成期間を経て、法テラス沼津で3年間勤務した。沼津では自己破産などの債務整理関連を中心に扱ったという。 管内の賀茂地域1市5町について、高齢化が顕著な地域らしく「後見に関する財産管理の課題が多い」と分析。福祉や行政など関係機関との連携を深めていくと強調した。 法テラス下田は07年開設。弁護士が不足している賀茂地域で住民が法的サービスを身近に受けられるようにとの狙いが
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今年も福つかめ、豆まきにぎわう 静岡県東部で節分行事
節分の3日、静岡県東部の各地で豆まきが行われた。多くの地域住民が福をつかもうと懸命に手を伸ばした。 沼津・城岡神社 今年で創建200年を迎える沼津市の城岡神社では、節分祭(同神社、大手町町内会主催)が開かれ、多くの参拝者でにぎわった。宮司が豆をまいた後、町内会員や神社にゆかりのある人たちも台に上がり、菓子や餅を投げた。 同神社はJR沼津駅南口の中心市街地のビルに囲まれた一角にある。近年の節分祭はコロナ禍の影響で中止や規模を縮小していたが、今年は従来と同じ規模で実施した。 富士宮・日蓮宗5寺院 富士宮市では柚野、上野の両地区の日蓮宗5寺院が合同で、同市下柚野の興徳寺で豆まきを行った。1
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能登3市町、基準強化前住宅6割 高齢世帯の耐震化課題 静岡県内は下田44%熱海35%
輪島市は2日、被災者向け応急仮設住宅を報道公開。地震後の完成は初めてで、3日から18世帯55人が入居を始める予定。6日には珠洲市でも40戸が完成する見通し。 分析したのは2018年実施の住宅・土地統計調査。全市区と人口1万5千人以上の町村が対象だった。最新版の調査は23年秋に行い、結果は今後公表される。 18年調査で全1086市区町村の住宅総数に占める80年以前の建設割合は22%だった。能登町は61%となり全体で2番目に高く、次いで熊本県山都町の59%、高知県室戸市の56%、輪島市は5番目。最も低いのは、つくばエクスプレス沿線で、子育て世帯の転入も多い茨城県守谷市の6%。 上位20市町
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松木下田市長 再選出馬意向
下田市の松木正一郎市長(63)=同市六丁目=は2日までに、任期満了(7月4日)に伴う市長選に再選を目指して出馬する意向を固めた。近く記者会見を開き、正式に表明するとみられる。 市長選への出馬意向が明らかになったのは松木氏が初めて。能登半島地震を受け、防災対策の一層の推進や、市庁舎移転後の中心市街地活性化などを訴えていく。松木氏は静岡新聞社の取材に「このような社会情勢の中、安全なまちづくりを進めるのが私の使命だ。県や国とのパイプや自らの経験をいま一度発揮したい」と述べた。 松木氏は同市出身。元県職員で、下田土木事務所長や賀茂地域局副局長兼賀茂危機管理監などを歴任。2020年の市長選で初当選
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温泉と医療が連携 宿泊プラン提案も 静岡県、下田でフォーラム
静岡県は2日、温泉の活用策を考えるフォーラムを下田市で開いた。温泉と食やスポーツを組み合わせた新たなヘルスケア産業創出が目的で、3回目の開催。 異業種交流も狙いの一つで、海の眺望を楽しめるホテルやサイクリスト向けの施設など宿泊業のほか、自治体や専門学校など12団体が参加した。各団体の一部は自らの取り組みを紹介した上で、温泉を活用して取り組みたい事業として、入浴時の熱中症対策の発信や医療と連携した宿泊プラン開発などを提案した。 出席者からは「温泉」の枠組みは想像以上に広いとして、各温泉で異なる効能や成分が訴求力を持ち得るとの声が上がった。昔ながらの町並みとの連携や、観光客が多すぎない点を逆
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河津下田道路の環境報告書を公表 静岡県、意見受け付け
静岡県は1日、国土交通省中部地方整備局が提出した伊豆縦貫自動車道の河津下田道路2期区間(河津町梨本―下田市箕作)の環境影響評価事後調査報告書をホームページで公表した。 同区間は、河津七滝―下田北インターチェンジ(IC)までの6・8キロ。報告書は、着工前の2012年度から河津七滝―河津逆川IC間開通後の23年10月までに実施した地下水や希少動植物などの調査結果をまとめている。このうち地下水に関しては、20年10月上旬に2カ所の観測井戸で水位低下が確認されたとし、トンネル周辺の地下水がトンネル内に湧出したとの考察を示した。現在は低下した水位で安定していて、「地下水への影響は収束傾向にある」とし
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福祉避難所設置 ホテルが訓練 宿泊施設多数「賀茂モデル」 下田、妊婦発熱や感染症対策
静岡県や下田市などは30日、災害時に高齢者や乳幼児らの2次避難を受け入れる「福祉避難所」の設置訓練を下田東急ホテル(同市)周辺で開いた。約50人が参加し、施設と行政との連絡・受け入れ態勢や感染症対策を確認した。 台風襲来に伴う豪雨による避難生活の長期化予想を受け、市民を1次避難所の下田中から同ホテルに受け入れるとの想定で実施した。避難所の設置依頼を受けた従業員らが、受付所を館内に設置。家族の助けを借りて避難した乳幼児役と障害者役らに対応し、居室へ誘導した。避難後の妊婦の発熱にも対応した。 同様の訓練は2021年以来という。県と市に加え、下田温泉旅館協同組合など18団体が参加した。関係団体は賀
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松木下田市長の復帰延長 31日公務復帰
下田市は29日、松木正一郎市長の通常公務復帰が31日になると発表した。当初29日の復帰を目指すとしていたが、延長とした格好。 松木市長は椎間板ヘルニアで手術、入院していた。大事をとって退院を当初予定より遅らせたことに伴い、自宅療養の期間も延長した。既に退院している。復帰まではリモートで公務するという。
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社会を明るくする作文 朝長さん(下田白浜小5年)静岡県知事賞
下田白浜小5年の朝長心花[もか]さんが2023年度の第73回社会を明るくする運動作文コンテストの小学生の部で、最優秀の静岡県知事賞を受けた。 朝長さんは植木職人の父親の仕事に触れ、抜いてもすぐ生えてくる雑草を「芽を出し頑張って咲いている姿を人間と比べてしまった」とつづった。「悪いことをする人にも名前が付いている」「そんな人たちにも優しくできたら、いずれきれいな心になるような気がする」と書き記した上で、「いじわるな人に対してもやさしい気持ちで接し、きれいな花を一緒に咲かせたい」と結んだ。 優秀賞に輝いた下田浜崎小6年の中野雄介君とともにこのほど下田市役所に松木正一郎市長を訪ね、受賞を報告し
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警察業務に協力の個人、団体に感謝状 下田署で贈呈式
下田署はこのほど、警察業務に協力した市民らへの署長感謝状贈呈式を同署で開いた。 長年にわたり交通安全や防犯活動に取り組んだ4団体と個人10人を表彰した。受賞者は次の通り。 立野健蔵(下田市)佐倉淳名(同)ローソン下田東中店(同)一瀬英樹(松崎町)鈴木哲雄(西伊豆町)国本正憲(同)日吉美千子(下田市)山下直之(松崎町)川崎祝(下田市)中江順(松崎町)賀茂歯科医師会(西伊豆町)賀茂医師会(下田市)東京電力パワーグリッド伊豆支社下田事務所(同)竹内功(東伊豆町)
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新型コロナ関連 25日 下田の小学校で学級閉鎖
下田市教委は市内の小学校の1学級で複数児童の感染を確認したと発表した。この学級は元々24日まで閉鎖、25日に解除していたが、26日を再度学級閉鎖とする。
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記者コラム「清流」 タクシーなき夜
師走の下田。バーでほろ酔い気分でいたら、マスターから衝撃的な一言が飛び出した。「タクシー、深夜営業やめたんだってさ」 (酒好きの)新聞記者とタクシーの関係は深い。飲酒中に事件が起きるとタクシーに頼らざるを得ず、長年幾度も助けられてきた。 事業者の深夜営業終了は運転手の不足と高齢化によるところが大きい。近隣の町議会では政府が推進する「ライドシェア」の夜間活用も話題になったが、そもそも運行管理するタクシー会社が人手不足なので、過疎地の伊豆南部に有効かは不透明と言うほかない。 今後は需要を見極めつつ、官民一体での議論が必要だろう。とはいえ、下田支局の“夜の足”確保は喫
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下田市の松木市長 腰の手術で入院へ 29日復帰目指す
下田市は22日、松木正一郎市長が椎間板ヘルニアの手術のため、富士市内の病院に入院すると発表した。29日の復帰を目指すとし、職務代理者は置かず、当面は入院先からリモートで公務を行う。 松木市長は22日の定例会見で状況を説明した。昨秋から腰痛を抱え、医師から手術を勧められたという。
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児童対象ウオークで代替 マラソン大会 廃止の下田市 日ロ交流の史跡巡る
幕末からロシアとの関係が深い下田市は22日、昨年で廃止の方針を固めていた「北方領土の日記念史跡めぐりマラソン大会」に代わり、児童対象に日ロ交流の関連史跡を巡るウオーキング行事を2月に開催すると正式に発表した。 マラソンは市などで組織する実行委がこれまで、郷土の歴史や北方領土問題への関心を促す狙いで計43回開いてきた。市によると、多くの生徒が参加していた下田中から「通常のカリキュラムに支障をきたすので参加できない」との意向が示されたという。 ウオーキングは2月7日に実施し、日露和親条約が締結された同市の長楽寺などに足を運ぶ。一部の小学校の児童が参加する予定。 一方、同市ではウクライナ侵攻の余波
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新型コロナ関連 22日 下田の小学校で学級閉鎖
下田市教委は市内の小学校で複数児童が感染したと発表した。1学級を23日から24日まで閉鎖する。この1学級とは別に、インフルエンザで学年閉鎖としていた同校の別学年も当初予定から同期間まで閉鎖を延長する。
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新型コロナ関連 19日 下田の小学校学級閉鎖
下田市教委は市内の小学校の1クラスで複数児童が感染したと発表した。22日から23日まで学級閉鎖とする。
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下田ジェラート/黒船ラテ/下田檸檬ケーキ 下田ブランド 新顔3品
下田商議所は16日、地域産品による観光誘客や販売促進を掲げる「下田ブランド」の認証式を下田市の同商議所で開いた。新たに2事業者の甘味など3点を追加した。 新たに認証されたのは市内でジェラート店を展開する「ニード・ユー」と和菓子店の「味な菓子処しまの」の商品。ニード・ユーは外浦地区の塩を使った「下田ジェラート」と、黒ごまやきび砂糖が入った「黒船ラテ」が、「しまの」は「下田檸檬(れもん)ケーキ」が認定された。 4事業所から7品の応募があった。山田真由美審査委員長は「下田ならではの食材が扱われ、歴史や風土も考慮されている。包装デザインも優れていた」と講評した。 同商議所は2015年度から認証を進め
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鈴木さん(静岡)掌編最優秀 伊豆文学賞
伊豆文学フェスティバル実行委員会は15日、第27回伊豆文学賞の入賞作品を発表した。最優秀賞は小説・随筆・紀行文部門で寺田勢司さん(大阪府吹田市)の小説「破城の主人」、掌編部門で鈴木みゆさん(静岡市)の「海へ」が選ばれた。 寺田さんは、江戸幕府老中で相良藩主を務めた田沼意次を題材に、悪評とは異なる人物像や政治的手腕が評価されるべきとの思いを込めて作品にした。鈴木さんは、よく訪れていた静岡市清水区の水族館での体験を基に物語をつづった。 伊豆地域をはじめ、県全域を題材とした作品を募集し、両部門に計414点の応募があった。3月3日に熱海市の起雲閣で表彰式を行う。 このほかの入賞者は次の通り。 【小説
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静岡県内3小学校で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は15日、県内の小学校3校でインフルエンザに感染したとみられる患者が計19人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設7人、東伊豆町1施設8人、浜松市天竜区1施設4人
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DXの推進へ 2企業と協定 下田市
下田市は15日、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に向けた連携協定を都内の企業2社と結んだ。教育の活性化や市民サービス向上につなげる。 2社はデジタル人材派遣の「アコーディスコンサルティング」と、地方創生における企業と自治体間の連携推進を手がける「イロドリ」。両社は既に事業連携していて、市職員向け研修を実施している。今後は職員に加え教員や地域住民らのデジタル教育のほか、市内活性化に従事する「地域活性化起業人」の教育現場への派遣を想定する。 市役所と都内を結び、オンラインで締結式が開かれた。松木正一郎市長は「デジタルとアナログを組み合わせ、地方の先進モデルを目指したい」と強調した。
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上原美術館(下田)魅力1冊に 上席学芸員・土森さん 名画所蔵の“物語”紹介
上原美術館(下田市)上席学芸員の土森智典さん(47)が、同館所蔵の絵画の足跡をたどる書籍「絵画は語る 上原コレクションのストーリー」を執筆、編集した。数々の名画を紹介し、「著名な作品を身近に感じてもらえるきっかけにしたい」としている。 掲載しているのは所蔵品38点のコラムなど。美術雑誌に2018年から22年にかけて執筆した文章に、書き下ろしも加えた。同館は大正製薬名誉会長の上原昭二氏(96)が設立。書籍では凜(りん)とした表情が印象的なピカソの「女の顔」や、セーヌ川を吹き抜ける風の匂いを感じさせるルノワールの「アルジャントゥイユの橋」など、作品の背景とともに上原氏が入手したいきさつを丹念に
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火の用心!静岡県内で枯れ草火災など相次ぐ 警察注意呼びかけ
静岡県内で14日、枯れ草や廃材を燃やすなどしていて周囲に燃え移ったとみられる屋外火災が4件相次いだ。いずれもけが人はいなかったが、警察、消防が注意を呼びかけている。 14日午前9時50分ごろ、磐田市気子島のJR東海道線の線路南側空き地で、枯れ草約300平方メートルを焼いた。磐田署によると、地主の親族が枯れ草を焼いた際に燃え広がった。JR東海静岡支社によると、上下線計2本が部分運休し7本が最大で26分遅れるなど1590人に影響が出た。 午後1時ごろには伊豆市日向の山林で所有者の親族がドラム缶で廃材を燃やしたところ、付近の下草に燃え移り、約450平方メートルを焼いた。同3時40分ごろには焼津
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広島秋山選手が野球教室 下田、小学生に打撃指導
下田市内で自主トレーニング中の、米大リーグ・レッズでもプレーした秋山翔吾選手(35)=広島=による野球教室が13日、同市の吉佐美グラウンドで開かれた。近隣チームの小学生ら約80人が参加した。 広島の同僚や日本ハム、楽天の選手らも講師を務めた。秋山選手は児童に交じってティー打撃に取り組み、ともに汗を流した。 南伊豆南中小5年の山本新君は「プロの早い打球に驚いた。同じ外野手なので秋山選手のようになりたい」と目を輝かせた。 秋山選手は米挑戦前の西武時代から下田で春季キャンプ前に自主トレをしている。「プロのすごさを記憶にとどめ、野球を楽しんでほしい」と呼びかけた。
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スイセン 海辺で野生化、春告げる(菅原久夫/富士山自然誌研究会長、長泉町)
冬のさなか、小さな真っ白な小皿の上に黄色のカップを乗せたようなかれんな花を咲かせ、ほのかに爽やかな香りを放つスイセン。越前、土佐、伊豆、房総などの海辺で野生化した。下田市須崎の爪木崎は訪れたい大群生地である。 スイセンはヒガンバナ科。花は外側にがくが3枚、内側には花弁が3枚あり、がくと花弁はよく似ているため花被片と呼ぶ。雄しべが6本、子房が3室。単子葉植物の多くは、3を基本とする花の構造で、「3数性」と呼ばれる。 スイセン属の学名はナルキッスス。ギリシャ語で「まひさせる」を意味する。ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスは泉に映る自分の姿に恋いこがれ、やがて死んでしまう。そのほとりには
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⚾プロ野球広島の秋山 離脱なく戦う 静岡・下田で練習公開、右膝回復順調
【広島】秋山翔吾外野手が12日、下田市の吉佐美運動公園で練習を公開、今季の決意を語った。昨季は終盤にけがで離脱したこともあり、115試合で打率2割7分4厘、4本塁打、38打点に終わった。「野球選手として長くやるためには結果をしっかり出さないといけない。いつでも試合に出たい、打席に立ちたいという思いを持って準備したい」と、1年を通しての活躍を期した。 昨年10月末に手術した右膝の回復は順調そうで、ティー打撃、ノックなど精力的に体を動かした。練習場の近くにある田牛サンドスキー場では、傾斜30度の砂山を駆け上がって下半身強化に励んだ。35歳のベテランは「状態は上がってきている。ここまでの時期とし
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「伊豆大島椿まつり」1月28日から 関係者が下田市などでPR
東京都大島町の関係者らが12日、伊豆東海岸の市町を訪れ、28日~3月24日に開かれる「伊豆大島椿まつり」をPRした。4年ぶりの通常開催で、新型コロナ禍で休止していたパレードが再開されるなど多様な催しが行われる。 下田市役所には坂上長一町長らが訪問し、約300万本のヤブツバキなどが楽しめるイベントの見どころを松木正一郎市長に説明。「ミス大島」の島村杏樹さんと「ミス椿の女王」の山梨夏望さんは、松木市長にツバキの花束やつばき油を手渡した。
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障害者向け就労相談 下田・賀茂で10日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は10日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。日程は次の通り。 10日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽18日午後1時半~ 南伊豆町役場
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ウミガメも七草 下田海中水族館 家族連れが餌やり体験
七草がゆの風習にちなみ下田市の下田海中水族館は7日、来館者がウミガメに七草を与えるイベントを同館で開いた。家族連れらが無病息災を願ってカメと触れ合った。 年始の恒例行事で、通常の餌やり体験用のキャベツに代えて七草のスズシロ(ダイコン)を用意した。同館入り口の水槽を訪れた来館者がトングを使ってスズシロを与えようとすると、カメたちはスルスルと接近。海面から顔を出し、勢いよくスズシロを頬張った。同館によると、普段はアジやイカを食べているという。 家族で千葉県松戸市から来訪した会社員及川祐希さん(39)は「長生きのカメにあやかって一家全員が元気に過ごしたい」と願いを込めた。
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開港170年の節目 記念事業展開へ 下田市
下田市の新年賀詞交歓会が4日夜、市内で開かれ、政財界の関係者ら約100人が集い市内産業の活性化へ結束を強めた。松木正一郎市長は「開国のまち」の節目にあたるとして、記念事業を展開すると述べた。 賀詞交歓会は市と下田商工会議所、市観光協会、JAふじ伊豆、伊豆漁協の主催。松木市長は新年あいさつとして、ペリーの下田来航(1854年)を引き合いに「日本が世界に扉を開いた開港の170周年として、さまざまな取り組みに挑んでいく」と協力を呼びかけた。 出席者は市議会の中村敦議長の音頭で乾杯し、気持ちを一つにした。
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サーフィンの大野さん(下田出身) プロリーグ初代チェアマンに 「地域振興につなげたい」
下田市出身で、日本サーフィン界の第一人者の大野修聖さん(42)=神奈川県鎌倉市=が1日付で、国内初のサーフィンのプロリーグ「Sリーグ」チェアマンに就いた。4日、下田市役所に松木正一郎市長を訪ね、競技振興への意気込みを伝えた。 大野さんによると、リーグは各地で個人や団体で転戦し、ポイント制で年間王者を決める構想で、開幕時期は調整中。サーフィン競技では世界規模のリーグは見られるが、国単位は珍しいという。 国内外で活躍してきた大野さんは、2021年東京五輪では日本代表のコーチとしてチームを支えた。今夏のパリ五輪の候補選手たちも指導している。大野さんは「将来的にチームが各地で(本拠地ごとに)盛り
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7市町で首長選 2024静岡県内選挙
2024年に静岡県内で予定されている地方選挙は御前崎、伊豆、藤枝、下田、湖西、焼津各市と森町の計7市町長選、御殿場、御前崎、伊豆の3市議選。首長選は複数の候補者が出馬表明し、選挙戦が確実となっている自治体もある。 市議、県議の選挙区変更 浜松市行政区再編 浜松市の行政区が1日、7区から3区に再編された。今後、市議や県議の選挙区も変更される。 市議会(定数46)は近く議員定数条例を改正し、市議選選挙区を行政区と同じ3区に再編した上で、暫定的に定数46のまま、各選挙区の定数を中央区34、浜名区9、天竜区3と定める。27年の次期市議選に向けて、各会派で構成する議会改革検討会議が定数や各区の配分
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深夜の下田、消えたタクシー 運行停止「死活問題」嘆く飲食店 観光客戻ってきたのに...
下田市で唯一24時間営業していたタクシー業者が運転手不足により、深夜から未明の運行を事実上休止したことが29日までに、事業者などへの取材で分かった。静岡県内でも屈指の高齢化地域で問題が顕在化した格好で、観光客の周遊や医療機関への高齢者の交通手段確保に懸念が生じる事態。県内では他にも既に深夜のタクシーが走っていないエリアがあり、専門家は「他地域でも同様の問題は起こりうる」と警鐘を鳴らす。 19日未明の伊豆急下田駅前(同市)。タクシー乗り場は静寂に包まれていた。同駅終着の伊豆急行線の終電(午後11時15分)前後は客待ちの車両がいたが、日付をまたぐと不在に。別の日に足を運ぶと、終電前後でタクシ
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自転車ルート整備 国交省に要望書 静岡県東部6市町議連
静岡県東部の6市町議員の有志で構成する県東部自転車活用推進議員連盟はこのほど、県東部のサイクリングルートの整備について国土交通省沼津河川国道事務所に要望した。所属議員3人が事務所を訪ね、辛嶋亨所長に要望書を手渡した。 要望は8項目。富士山を1周するルート「フジイチ」のナショナルサイクルルート指定に向け、国道469号の整備を求めた。また、富士山周辺から下田市に南下するルートに、矢羽根型路面表示のほかピクトグラム(絵文字)による案内表記や注意喚起の案内板の設置も要望した。
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下田の60代女性 100万円詐取被害
下田市の60代の無職女性が27日、親族を名乗る男らに現金100万円をだまし取られたと下田署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、26日正午ごろ、女性宅に親族や郵便局員を名乗る男から「仕事で書類やカードを誤って郵送した。金を顧客に振り込みたくて困っている」などと電話があった。女性は午後6時ごろに自宅付近で、親族の会社関係者を名乗る男に現金を手渡したという。
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補正予算など可決 南伊豆地域清掃施設組合議会
賀茂4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合議会は27日、臨時会を開いた。2023年度の組合会計補正予算案など2議案を原案通り可決した。 補正予算には23年度から25年度の債務負担行為として、総額1千万円の都市計画策定の委託料を盛り込んだ。建設事業者選定に関するアドバイザー業務の委託料も、同期間の債務負担行為として600万円を増額した。組合によると、国への助成金申請に関する追加業務が生じたとしている。 組合管理者の松木正一郎下田市長は行政報告で、整備を計画する広域ごみ処理施設について「調査はすべての項目で目標が満たされた。周辺への影響は十分に回避し得る」と強調した。 一方、住民向けに縦覧した生
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社説(12月26日)伊豆の水産物不漁 危機感共有して連携を
全国的に魚の水揚げが漸減する中、静岡県東部・伊豆で水揚げされる水産物の不漁が深刻だ。伊豆半島特産の伊勢エビやアワビ、キンメダイの漁獲量の減少が顕著で、回復の兆候は見られない。地元を支える主産業だけに観光や漁業、雇用など地域経済への打撃は必至。要因として海の環境の変化が挙げられ、地元の不安は増している。 県水産・海洋技術研究所伊豆分場(下田市)は、観測史上最長の期間で続く「黒潮大蛇行」による海水温上昇の可能性を指摘する。アワビの餌となっている海藻のカジメの生育悪化や磯焼けを引き起こしているほか、潮流が変化しそれに伴い産卵も影響を受けているとされる。しかし断定はできず、解決策もなかなか見つから
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ゴッホやピカソ 名画36点を特別展示 下田・上原美術館、設立者収集
下田市の上原美術館で、大正製薬名誉会長で同館設立者の上原昭二氏(96)が集めた名画の特別展「絵画は語る 上原コレクションのストーリー」が、1月8日まで開かれている。 長年にわたり上原氏が収集してきた同館の所蔵品36点を、絵画がたどったストーリーとともに紹介している。コレクションの始まりとなったアンドレ・ドランの「裸婦」は39歳の時に購入したが、両親に「分不相応」と怒られるのを恐れ、押し入れに隠していたという。ゴッホの初期作「鎌で刈る人(ミレーによる)」も会場に展示。ピカソが15歳で描き、ピカソのまな娘から上原氏が画商を通じて入手したという「科学と慈愛」も存在感を放つ。 浮世絵に影響を受け
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1位は「伊豆縦貫道 一部開通」 下田市 十大ニュースを発表
下田市は21日、2023年の十大ニュースを発表した。1位は伊豆縦貫自動車道の一部開通とした。 同自動車道は3月に河津七滝-河津逆川インターチェンジ間が開通した。2位は「コロナ5類移行」(5月)、3位には黒船祭の4年ぶり通常開催(同)を挙げた。 同日の定例会見で説明した。松木正一郎市長は1位の選定理由を「わずかな距離(3キロ)だが、下田に大きな効果をもたらした」と強調した。市長と職員で選んだという。 4位以下は次の通り。 ④市役所新庁舎が着工⑤グローカルシティープロジェクト本格始動⑥8年ぶりに女性市議誕生⑦下田港ににっぽん丸が初寄港⑧まちじゅう図書館事業開始⑨まどが浜海遊公園と敷根公園に複合遊
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整形外科に常勤医確保 下田メディカルセンター
下田メディカルセンター(下田市)の一部事務組合は21日、来春から整形外科の常勤医師1人が新たに勤務すると発表した。組合によると、4月から常勤者不在となっていた。 前任者は県から派遣されていたが派遣期間が終わり、同科の常勤医師が不在となった。県への継続派遣を要望するとともに自力での確保を目指していたが、かなわなかったという。同科は非常勤医師のみとなり、手術や入院の受け入れが困難になっていた。2024年4月に採用されるのは50代前半の男性。 市の定例会見後に明らかにした。組合管理者の松木正一郎市長は「組合として地域医療を広義的に支えるべき中で、(常勤医師が一時)不在となったことを重く受け止めてい
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スイセン300万本、海風にそよぐ 下田で「まつり」開幕
スイセン約300万本が期間中に海岸沿いでそよぐ「第58回水仙まつり」(実行委主催)が20日、下田市の爪木崎水仙園で開幕した。市観光協会によると、2024年1月上旬ごろに見頃を迎えそう。イベントは1月31日まで。 園内ではかれんな白色や黄色の花々が斜面を彩り、観光客らが群生地の散策を楽しんでいる。会場が立地する須崎半島は景勝地として知られ、海辺にスイセンが広がる光景は年末年始の風物詩となっている。協会によると開幕段階では三分咲き程度。例年より1週間ほど遅い開花状況という。 期間中は地元の須崎地区に江戸時代から伝わるとされる漁師鍋「池之段煮味噌(いけんだにみそ)」が1月7日と14日、21日に
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静岡県人口355万2421人 前月比1097人減、11月1日推計
静岡県がこのほど公表した11月1日現在の県推計人口は355万2421人で、前月と比べ1097人減少した。推計人口の減少は17カ月連続。社会動態は2カ月ぶりに社会増に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は1267人増(転入1万1419人、転出1万152人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2364人減(出生1747人、死亡4111人)だった。 市町別で人口が増加したのは7市町で、最多の焼津市が82人。袋井市59人、清水町38人、牧之原市37人が続いた。減少したのは、静岡市の346人をはじめ、浜松市139人、熱海市90人、沼津市81人など28市町あった。 社会動態は26市町で増加し
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なめくじ 気味悪がるのはなぜ?/佐藤ゆず【SPAC俳優 言葉をひらいて㉑】
うちにはカタツムリが5匹いる。庭にいるとかよく見かけるとかではなく、共に暮らしている。毎日水槽越しに一緒に夕飯を食べたりしている。カタツムリは寄生虫がいる可能性があるので、世話した後の手洗いは必須です。 1匹は、2021年宮城聰演出の「ハムレット」という舞台を下田市で上演した時に、どうやってかスーツケースに忍び込んでついて来たであろう「下田クロ」。もう1匹は、自宅の駐車場で殻が割れかけて瀕死[ひんし]だったところをレスキューした「静岡シロ」。そして昨年、その2匹から生まれ卵がかえった子どもが3匹、大中小が元気に過ごしている。今年も生まれた卵が先日孵化[ふか]し始めた。写真のように爪の先より
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伊豆の仏像 調査の歴史紹介 下田の上原美術館
下田市の上原美術館で1月8日まで、40年におよぶ同館の仏像調査の歴史を紹介する特別展「伊豆仏に出逢(あ)う」が開かれている。県指定文化財を含む近隣の仏像など25点が並ぶ。 目玉の展示は対になっている天神神社(同市)の2体「四天王像」。平安時代作の高さ約130センチの木造で、神社外で初めて常設展示された。たくましい体つきが印象的で、同館の調査で詳細な制作年代が分かったという。 河津町の南禅寺の仏像群は調査により、以前考えられていた時代より100年ほど古く作られたと判明。造像当時に伊豆諸島の火山活動が活発だったことから、災害を沈静化する願いを込めて制作された可能性が得られたとしている。 同
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水中サンタがやってきた! 下田海中水族館 25日まで餌付けショー
クリスマスを前に、下田海中水族館(下田市)でサンタクロース姿のダイバーによる餌付けショーが人気を集めている。25日まで。 開催しているのは、施設内の入り江に浮かぶ「アクアドームペリー号」内の大水槽。真っ白の立派な付けひげと紅白の衣装に身を包んだダイバーが登場し、オキアミやアミエビなどを放つと、一足早い"クリスマスプレゼント"を前にした魚たちがあっという間にダイバーを取り囲んだ。 20年以上続く年末の恒例行事。飼育課長の都築信隆さん(44)は「クリスマスらしい雰囲気をぜひ味わいに来てほしい」と来館を呼びかけている。 ショーは午前10時35分から実施。24日と25日は午
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下田市が下水道料金値上げ 24年4月から 市議会が条例案可決
下田市議会12月定例会は15日、最終本会議を開いた。下水道料金を値上げする市下水道条例の一部改正案や2023年度の市一般会計補正予算案など19議案を原案通り可決、閉会した。 下水道条例の改正は市上下水道課によると、基本料金を20%増の1200円とし、超過分も使用量に応じて一律30円値上げする。基本的に24年4月以降に使った分が対象。3人家族のおおよその平均値として、1カ月あたり750円程度の値上がりになる。人口減や観光客の減少で経費回収率が大幅に悪化し、物価高に伴い維持費が高騰したためという。 補正予算は3億6500万円を追加した。物価高騰に伴う国の給付金事業費2億2700万円が中心で、
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華やか帯飾り 下田の山下さん 松崎で展示会
下田市の山下喜美子さん(73)が制作した帯飾りの展示会が来年1月29日まで、松崎町松崎の喫茶ギャラリー「海の駅丸平」で開かれている。1本の帯を結んで仕上げた華やかなタペストリーや置き飾り約30点が並び、来場者を楽しませている。 造花で帯を飾り付けてクリスマスリースを表現したり、オレンジと黒が基調の帯でひな飾りをイメージしたりした作品を紹介している。帯は裁断せずに制作しているため、結び直してリメークできるという。 ギャラリーの定休日は火~木曜。営業は12月25日までで、来年1月12日から再開する。
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障害者対象の就労相談会 13日から、賀茂5町
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は13日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 月例行事で、就労相談にに加えて障害者手帳の取得や医療費助成などの相談にも応じている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽19日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽21日午後1時半~ 南伊豆町役場
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三島の温浴施設で脱炭素LPG供給 サガミシード
ガス販売のサガミシード(下田市)は8日、地球温暖化防止に配慮した「カーボンニュートラル液化石油ガス(LPG)」の供給を三島市の温浴施設「ゆうだい温泉」で開始した。 ガス元売り大手のアストモスエネルギー(東京都)との売買契約締結後初めて。ボイラー燃料を重油からガスに切り替えるなど環境に配慮した取り組みを進める同施設への導入を紹介し、1カ月当たり約4トンのLPG納入量の全量を切り替える。 カーボンニュートラルLPGは、生産から燃焼までの過程で発生する二酸化炭素(CO2)排出量を、植林などによるCO2吸収量で相殺する仕組み。サガミシードは脱炭素化に取り組む企業向けへの販売を進める。内田圭太郎社長は
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1議案を可決 下田市議会
下田市議会12月定例会は8日、本会議を開き、県市町総合事務組合の規約の一部変更案を原案通り可決した。一般質問には1氏が登壇し、賀茂4市町の広域ごみ処理計画について当局の姿勢をただした。計画を巡っては生活環境影響の調査書案に複数の誤りが発覚したため、4市町による一部事務組合が資料の再縦覧を実施した。
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下田市長、出馬に前向きな姿勢 市議会で答弁
2024年7月に任期満了を迎える松木正一郎下田市長は7日、市議会12月定例会一般質問の答弁で「(施策を)勇気を持って前に進める」と述べ、出馬を明言しなかったものの前向きな姿勢を示した。土屋仁氏(清新会)への答弁。 松木市長は1期目について「新型コロナウイルスとの戦いだった」と振り返った。「いったん置いていた課題がある」とし、市政の積年の課題であり来春から一部機能が移る市庁舎移転事業の推進や、国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」の重要性を強調。24年度当初予算については「市の文化性に光を当てていく」とした。 出馬については「目の前の課題に向き合っていると、まだ半年
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集落支援員制度導入に前向き 下田市
下田市は6日、地域課題の解決へ「集落支援員」の制度導入に前向きな姿勢を示した。同日開会の市議会12月定例会で、鈴木浩之企画課長が浜岡孝氏(清心会)の一般質問に答えた。 鈴木課長は集落支援員について「有効な制度だ」と述べた。一方、今後地域ニーズの把握や人材の選任手法の検討が必要とし、制度導入を明言はしなかった。同課によると制度を導入するならば、支援員には地域課題解決に向けた校区ごとのまとめ役や、特徴的な技能を活用しての貢献などが期待される。委嘱や委託、会計年度任用職員としてなど採用手法を検討する必要があるという。松木正一郎市長も「少子高齢化が進み地域コミュニティーが弱体化している。行政としても
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藤枝出身の河村さん 「伊豆の踊子」PR SPAC下田公演
静岡県舞台芸術センター(SPAC)が県内各地で上演している「伊豆の踊子」の出演者河村若菜さん(38)=藤枝市出身=が4日、下田市役所に松木正一郎市長を訪ね、15日の市内公演への意気込みを示した。 市内も描かれる川端康成の同名小説の舞台化。映像の投影を織り交ぜ、観劇により来訪意欲を促す「観光演劇」をうたう。川端の別作品の要素を取り入れつつ、ノーベル賞作家が自身を投影したとされる主人公の「私」以外の視点も織り交ぜる。 踊子役の河村さんは「(ゆかりの地の)下田で上演できることを心からうれしく思う。自然豊かな下田ほど、ほっとできる場所はない」と風光明媚(めいび)な環境を原作に重ね合わせた。松木市
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景観の大切さ実感 伊豆の国・韮山小 条例や事例学ぶ
伊豆の国市立韮山小で、景観に着目したまちづくり学習会の2回目が行われた。6年生約120人が市内の景観の大切さを再認識した。 全体講座では市都市計画課職員から市の景観条例や近隣市町での景観づくりの工夫例について説明を受けた。下田市のペリーロードの昼とライトアップされた夜の写真を比較して、「夜の方がワクワクする」「光の具合がおしゃれ」といった感想を発表した。ほかにも三島市の白滝公園や伊豆市の「竹林の小径」の活用例も勉強した。 その後児童は、1回目の講座で訪れた同校付近の江川邸や蛭ケ島公園のPRポスター作成に取り組んだ。ポスターには選んだ場所の写真や考えたお薦めポイントを記載し、発表した。
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小中学校のいじめ 「重大事態」はなし 下田いじめ対策連絡協
2023年度の下田市いじめ問題対策連絡協議会・専門委員会合同会議がこのほど、同市の道の駅開国下田みなとで開かれた。小中学校ともに11月27日現在でいじめの「重大事態」は発生していないとした。 事務局の市教委によると、23年度は10月の報告分までで小学校は89件(前年度同期比7件増)、中学校は33件(同16件増)のいじめを認知している。このうち解消件数は小学校が44件、中学校は0件。市教委は「安易にいじめの解消とはせず、見守りを続けている」と背景を説明した。件数の増加は積極的に認知している結果との考えを示した。 SNSに関するトラブルが年々増加していて、学年が進むにつれ発見が難しくなってい
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下田市 鈴木親子、父娘共演果たす「来年も」【市町対抗駅伝】
下田市の鈴木勝弓主将(45)=下田OA=は12回大会から出場を続けるチームの精神的支柱。今大会で娘の茜選手(15)=下田中3年=と共に出場を果たした。 「小学生の頃からずっと出たかった」と話す茜選手。初出場の4区で一つ順位を上げる力走を見せ、大会終了後には「これからは毎年親子で走っていきたい」と父親と笑い合った。 前回大会で最下位だった下田市は今年、他市の棄権で24位となった。渡辺洋之監督(82)は「昨年よりタイムが縮み、若手も出てきている。来年はもっと期待できる」と力を込めた。
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下田小学校、創立150年祝う 「開国のまち」特徴の校歌斉唱
下田小の創立150周年記念式典が11月28日、下田市民文化会館で開かれた。児童と保護者らが出席し、学びやの節目を祝った。 式典では6年の外岡花音さんが「学校を楽しみ、学べたのは先生や地域の皆さん、家族の支えのおかげです」と代表あいさつした。児童たちは校歌を斉唱した。「米使ペリーの来航に 鎖国の扉開かれて」と「開国のまち」らしい歌詞が印象的なメロディーに声を合わせた。 松木正一郎市長は「いつの日か卒業生であることを誇れるようになってください」と語りかけた。合唱作曲家の弓削田健介さんが記念講演した。 同校によると、現在の児童数は207人。
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下田財務事務所 不適切処理307件 21~22年度
静岡県は1日、下田財務事務所が2021~22年度に法人二税(法人住民税、法人事業税)の事務放置や課税遅延・誤りなど計307件の不適切処理があったと発表した。 県税務課によると、事務の放置・遅延が282件あり、法人が提出する調査書などを職員自ら作成したケースが15件、職員による私費納付は1件あった。 課税に関しては未徴収が4件で計96万3800円、誤徴収が4件で計11万3千円。課税対象期間の超過による課税権消滅は1件6万3400円あった。 不適切処理に対し、返金や徴収を進めるなど245件で是正作業を終え、残る62件の処理を進めている。 23年度に法人二税を担当することになった同財務事務
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6日から定例会 下田市議会
下田市議会は1日、議会運営委員会を開き、12月定例会の会期を決めた。決定した主な日程と事項は次の通り。 会期 6~15日◇一般質問 6~8日 9人◇当局提出議案 市一般会計補正予算案など20件◇常任委員会 12~14日
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元下田市議 増田さん 地方自治功労表彰を報告
静岡県知事から地方自治功労表彰を受けた元下田市議の増田清さん(77)がこのほど、市役所に松木正一郎市長を訪ねた。 増田さんは1999年の初当選から5期在職し、2007年から4年間は議長を務めた。「(表彰は)応援してくれた方々のおかげ」と振り返るとともに、「行政側だけでなく議員側も政策をよく勉強して対話することが重要だ」と言葉に力を込めた。
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「最下位脱出目指す」 下田市チーム結団式【市町対抗駅伝】
静岡市で12月2日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、下田市チームが24日夜、同市の中央公民館で結団式に臨んだ。 昨年は市の部最下位だった。40歳以上の部の鈴木勝弓主将(45)=下田OA=は「まずは最下位脱出。皆が1秒ずつでも記録を縮め、一つでも上の順位を目指したい」と雪辱を誓った。松木正一郎市長は「市民に感動を与えるレースを見せてほしい。一人一人の一生の思い出になるよう心から願っている」と激励した。 鈴木主将以外の選手団は次の通り。 監督 渡辺洋之▽コーチ 高橋秀卓▽小学生男子 酒井航羽(下田4)梨本琥汰朗(浜崎5)小林詠汰(稲生沢6)▽
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海水浴場出店入札を拒否 下田署提案に地元関係者ら
下田市は24日、海水浴場内の飲食類や用具のレンタルをはじめとしたサービスについて、下田署から「公平性を高めるため出店に入札制度を設けてはどうか」との提案を受けたが、地元関係者から市に対して「受け入れられない」旨の返答があったと明らかにした。市内の白浜大浜海水浴場では、市の許可を得ずに営業する違法業者が長年の課題となっている。市議会全員協議会で説明した。 市観光交流課によると、提案を同海水浴場の運営主体の市夏期海岸対策協議会原田支部に伝えたが、サービスの提供以外に安全管理や環境美化も担っていることから、サービスのみでの営業は受け入れられないとの反応が示された。 現在は各海水浴場でのサービス提供
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エレベーター工事 開庁に間に合わず 下田市役所新庁舎
下田市は24日、2024年4月の開庁を目指す市役所新庁舎について、エレベーターの完成が開庁に間に合わない見込みだと明らかにした。市議会全員協議会に示した。 世界情勢による資材の納品遅れが要因で、当初見込みの同年3月までの工期内の完成が困難な状況。新庁舎は旧稲生沢中を活用する「旧校舎活用棟」と「新築棟」「体育館棟」を段階的に整備するが、4月に先行して旧校舎活用棟が開庁する。エレベーターの工期遅れも旧校舎活用棟。 市企画課によると、旧校舎活用棟は4階建て。同年5月末までのエレベーター完成を目指す。開庁スケジュールには支障が出ないよう準備を進めるという。
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河津中高木さん 一日税務署長に 下田
河津中2年の高木さちさんがこのほど、下田税務署(下田市)の一日署長に就任した。業務を体験するとともに、自身の経験から「税が誰かの命のために役立っていると広く知ってもらいたい」と訴えた。 高木さんは全国の中学生から約45万点の応募があった2023年度の「税についての作文」で全国納税貯蓄組合連合会会長賞を受けた。署長訓示として職員たちに受賞作を朗読し、以前大病を患った際に高額な入院費や治療費が税金で負担されたと明かした。「今も元気に過ごせているのは税金のおかげ」と述べた。その上で「税によって誰かを救うことができる」と強調した。 米窪康幸署長から委嘱状を受けた高木さんは、模擬決裁や報道陣への応対も
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新庁舎関連2議案 原案通り可決、閉会 下田市議会臨時会
下田市議会は22日、臨時会を開いた。来春開庁する市役所新庁舎関連の2議案を原案通り可決、閉会した。 2議案はいずれも備品購入の契約締結案。それぞれ議会用と執務用で、計2200万円分を市内の別々の業者から購入する内容。新庁舎は旧稲生沢中を活用する「旧校舎活用棟」と「新築棟」「体育館棟」を段階的に整備する。鈴木浩之企画課長は、旧校舎活用棟の開庁は2024年4月30日を見込んでいると説明した。
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平らな鍵盤ピアノ完成 下田のジャズピアニスト菅野さん 改良重ね納得の音色に
下田市のジャズピアニスト菅野邦彦さん(87)が、鍵盤に段差がない独自のピアノを完成させた。2016年に一度“完成”したが、数年にわたって改良を重ね、「ようやく納得のできる音色を手に入れた」と話す。 黒鍵と白鍵のいずれも平らに並んだピアノを追求してきたのは、「黒鍵の出っ張りをなくし、自由自在な演奏を実現するため」。50年来の付き合いという旧知のピアノ職人の手を借り、改良を施した。 通常のピアノより鍵盤の感触が重い点が課題だったが、ハンマーの支点の位置を変更することで、改善した。音色についてもさまざまな部品を試行錯誤し、これまでを上回る仕上がりになったという。 7月
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三島由紀夫と下田の関係は 芥川賞・平野啓一郎さん講演
三島由紀夫の逗留(とうりゅう)地として知られた下田市の市民文化会館で21日、「文学シンポジウム」(市教委など主催)が開かれた。三島由紀夫に詳しい芥川賞作家の平野啓一郎さんが講演した。 平野さんは「三島由紀夫論」の著作もあり、講演では三島と当地の関係性をひもといた。歴史的背景も踏まえて三島の思想や遍歴を紹介し、下田を訪れ始めた時期について「(著作の)売り上げも落ち、自信喪失していた」と解説。その不振期から政治思想に傾倒する晩年が下田と関係性が深かったと説いた。 市教委によると、三島は1964年に市内のホテルに滞在以来、逝去する70年まで毎年8月に下田で過ごしたという。ただ「数年にわたり1カ
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下田税務署など1団体9個人表彰
下田税務署などはこのほど、2023年度の納税表彰式を下田市の県下田総合庁舎で開いた。 税の申告や納税、租税教育推進への顕著な功績を顕彰するのが目的。長年にわたり、税に関する街頭キャンペーンや税の勉強会開催などに尽力した賀茂地区の1団体と9人が表彰を受けた。 表彰、感謝状を受けたのは次の通り。 下田税務署長表彰 安東弘至、長田芳郎、藤井大輔▽租税教育推進校等表彰 伊豆下田納税貯蓄組合連合会▽伊豆下田税務協議会長表彰 木下直美、酒井雅典、浜野直人、山本壮一郎、米沢諭▽県下田財務事務所長感謝状 渡辺清一郎
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下田、南伊豆の活動紹介 知事と県民が意見交換
川勝平太知事と県民が意見を交わす知事広聴が15日、南伊豆町役場で開かれた。下田市と南伊豆町を対象にした移動知事室(同日まで)の一環。 両市町で活動する市民町民4人が登壇した。「下田クリーニング」代表の佐藤伴子さんは観光繁忙期の清掃業が人手不足に陥っていると訴え、主婦ら短時間勤務者が働きやすい環境づくりを求めた。下田市のすし店4代目の植松隆二さんはケータリングサービスで新たな顧客の拡大につなげていると明かした。 仕事の傍ら副業でアパレルブランドを展開する高橋美和子さんは「『伊豆』という地名には想像以上のブランド力がある」と強調。南伊豆町地域おこし協力隊の田村ロータス翔音さんは耕作放棄地で農
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車にお絵かき 通院の子楽しむ 静岡県立こども病院×ネッツトヨタ静岡
ネッツトヨタ静岡(沼津市)は15日、静岡県立こども病院(静岡市葵区)に外来で通院する子どもたちが本物の車に絵を描いて非日常の経験を楽しむイベント「みんなのキャンバス」を同病院で開催した。 来院した子どもたちは色とりどりの水性ペンを使って白い車体に思い思いの絵を描き、普段はできない貴重な体験を楽しんだ。両親が見守る中、同社社員とアンパンマンやトーマスなどお気に入りのアニメキャラクターを描いた上村颯稀ちゃん(3)=下田市=は「たくさんお絵かきして楽しかった」と元気よく話した。 同社の地域貢献活動「ボクマチガーディアンズ」の一環。今後も同病院と協働し、入院患者を対象にしたイベントの開催も考えて
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水難事故防止に貢献 1個人1団体を表彰 静岡県対策協議会
静岡県水難事故防止対策協議会はこのほど、水難事故防止の普及啓発に貢献した下田署の斉藤肇巡査部長と柿沢学園(静岡市清水区)を表彰した。県庁で開かれた本年度第2回会合で感謝状を贈呈した。 斉藤巡査部長は2017年から警備艇「いず」の船長として、日々の警戒活動などを通じて下田市周辺の海上安全のために尽力している。柿沢学園は年に4回独自に発行する「交通安全通信」で22年から水難事故防止の記事を掲載し、静岡市清水区の公立小中高校26校に配布して学生の安全意識の醸成に努めている。 会合では今夏(7~8月)の水難事故発生状況が報告された。県内の発生件数は22件(前年比3件減)、死者6人(同3人減)、行
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過疎地の教育振興状況を説明 移動知事室で下田の中学生
下田中(下田市)の生徒と川勝平太知事の意見交換が14日、同校で行われた。同日に同市と南伊豆町で始まった移動知事室(15日まで)の一環。過疎地の教育振興の状況について中学生が知事に説明した。 同校は2022年に4校が統合して発足した市内唯一の中学校。「学校統合による教育の充実」を主題に、生徒側は2、3年生8人が参加した。生徒たちは生徒規模が400人超に拡大し、部活動の選択肢が増えて参加意欲が高揚したと紹介した。行事の規模も広がり活気が生まれたと明かし、「さまざまな人の意見を取り入れるようになった」とも報告した。 川勝知事は「賀茂地域は交通が不便で人口減も進み、学校統合の必要も出ている。(下
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子育て会議委員募る 下田市教委
下田市教委は「市子ども・子育て会議」の新たな委員を募集している。関連施策の推進へ市民から幅広く意見を募る狙い。 市内在住で子育てや、子育て支援活動の経験、意欲、知識があり、平日昼間の会議に参加できる満20歳以上が対象。任期は2024年1月から2年間。年5回程度の頻度で会議を開き、現委員の任期満了に伴い2人ほど募るという。 所定の応募用紙を提出して申し込む。12月11日必着。申し込みや問い合わせは市教委<電0558(23)3929>へ。
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下田市で芸術祭 市民の成果展示 前後期、19日まで
第68回下田市芸術祭(市文化協会主催)が10日、市民文化会館で始まった。前期(10~12日)と後期(17~19日)に分かれて、市民が芸術活動の成果を展示したり発表したりする。 展示部門では前期と後期で計100点ほどを展示する。前期は書作品などが並んだ。後期は絵画などが出品される。舞台部門は12日と19日に日本舞踊や演劇などが繰り広げられる。
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下田の飲食店の業務妨害した疑い 男を逮捕
下田署は9日、業務妨害の疑いで東京都練馬区上石神井1丁目、無職の男(56)を逮捕した。逮捕容疑は1月15日から5月8日までの間、同署へ複数回にわたり虚偽の内容の通報を行い、駆けつけた警察官に対応させるなどして下田市内の飲食店の業務を妨害した疑い。同署によると、通報は「けんかをやっている」「料金でトラブルになっている」などの内容だった。
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室内遊具体験会 下田白浜小で11日
下田子育て支援ネットワークは11日、小学生らを対象に室内遊具の体験イベントを下田市の白浜小で開く。参加無料。 同ネットは市や市社協などで組織。跳躍器具やバランス台を用意するほか、工作の体験コーナーも設ける。小学生までの子どもが対象で未就学児は保護者の同伴が必要。 午前10時から午後3時まで(正午から1時は休憩)。体育館用の上履きや靴用の袋を持参する必要がある。問い合わせは同ネット<電0558(22)2216>へ。
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下田城の歴史を解説 「古里理解のきっかけに」 市民有志が冊子 学校などに110冊寄贈
戦国時代に北条氏の水軍拠点だった下田城跡(下田市)の伝承に取り組む市民団体「下田城の保存を推進する会」が、城の歴史を解説する冊子を製作した。市内の小中学校や図書館、市教委に110冊を寄贈。メンバーは「子どもたちが古里に理解を深めるきっかけにしたい」としている。 冊子はA4判30ページで、タイトルは「北条水軍の拠点・下田城」。同冊子によると、下田城は現在の下田港の西側に立地し、3方を海に囲まれた標高約70メートルの半島状の丘陵に築かれていた。現在の下田公園や下田海中水族館の周辺で、東西約700メートル、南北約500メートルの規模。現在は空堀や土塁が残されている。 同会が歴史的意義を強調するのが
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ウクライナ侵攻余波 今秋も行事中止、下田市民苦悩 江戸時代から続くロシアとの縁、消えないで…
いつの日か、再び交流を-。江戸時代からロシアと縁が深い下田市。ウクライナ侵攻の余波で昨年から関連行事の中止が続く中、今秋も4日の慰霊行事が中止となった。長年交流を続けてきた市民の胸には、戦火を収めようとしない為政者に怒りを込める一方、「交流の歴史まで、なかったことになるのか」と複雑な思いが交錯する。 「この場所で慰霊祭を開いていたのが遠い昔のようです」。4日の玉泉寺(下田市)。日本・ロシア協会下田支部代表の杉坂太郎さん(78)が、ロシア人水兵らの墓地を前にし、ぽつりとつぶやいた。 下田には幕末、ロシア使節プチャーチンが軍艦ディアナ号を率いて来航した。1854年11月4日、停泊中のディア
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障害者就労支援 11月8日から相談会 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は8日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 毎月の恒例行事で、就労相談とともに障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場▽21日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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柔らかく優雅な肉体美 上原美術館「十一面観音像」【コレクションから⑰】
頭上に十面をのせた観音像。十面は全方角を見守る、救済の力をあらわすという。正面の顔を見ると、太く通った鼻筋と、目尻が上がった切れ長の目に、異国の面影を宿す。 十一面観音はインド発祥の密教の仏で、中国経由で日本にもたらされた。この顔には貴族たちの異文化への期待と憧れが凝縮されている。 立ち姿にも注目したい。正面から見た時、腰を大きく右にひねり、左足を浮かせて立つ。これもインド伝来の人体表現。平安の人は裸身を見慣れていない。上半身のあらわな肉身とあわせ、腰をひねる優美な立ち姿は、いささか刺激的だったろう。胸や腰に見られる、ねっとりとした肉身表現にも注目したい。 この像が制作されたのは平安時
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賀茂ごみ処理計画 6日から再縦覧
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合の縦覧資料が誤っていた問題で下田市は2日、市議会全員協議会に再縦覧の日程を示した。 再縦覧は6日から12月5日まで。11月6日から12月19日まで生活環境の観点から意見書を受け付ける。当初の縦覧期間は10月12日までで、縦覧の終了後に誤りが発覚した。締め切りまでに21件の意見書が提出されていたという。 縦覧を実施するのは生活環境影響の調査書案。各市町からごみを収集してくる廃棄物運搬車両の1日当たりの平均台数など、複数の誤りが見つかっていた。
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狩猟解禁日に合わせ 賀茂地域でパトロール クマへの注意喚起も
静岡県内で1日、イノシシとニホンジカのわな猟と銃猟が解禁され、賀茂地域6市町で一斉パトロールが行われた。下田署や県、各市町の職員らが狩猟における違反行為の確認や誤射などによる事故防止を呼びかけたほか、県内で目撃が相次いでいるクマへの注意を促すチラシも配布した。 松崎町では県、町、地元猟友会の4人が車で山地付近を巡回した。狩猟の許可証の携帯や銃の正しい使い方を確認し、「撃つ先に人がいないかの確認を最優先に」などとを呼びかけた。適切なわなのサイズや設置場所も説明した。 賀茂地域では今年10月に河津町の山中でクマが捕獲され、西伊豆町の山林で目撃された。県は「パトロールはわなや銃の適正利用の確認
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無人飛行艇で水中音観測 下田の測量会社 米イベントで技術紹介
下田市の海洋調査会社「ウインディーネットワーク」(杉本憲一社長)はこのほど、米ミシシッピ州ビロクシで行われた、世界最大級の海洋コミュニティーイベント「OCEANS 2023」に初出展した。同社の杉本社長は「伊豆の企業が世界でも注目されていることを知ってもらいたい。地域おこしにもつながれば」と話す。 同社が出展したのは、無人の飛行艇型ドローンを用いて水中の音を観測する新技術。陸から離れた、海中の観測ポイントにはこれまで船舶で移動していたが、高コストだった。実用化のための実証実験を行う新技術を用いることで、洋上風力発電施設建設のための環境アセスメントにおける計測作業などを効率的に低コストで実現で
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江戸時代からロシアと交流 下田の歴史に光を 石井元市長と杉坂さん、資料を寄贈
江戸時代からロシアとつながりのある下田市で、長年交流の促進に尽力してきた元市長の石井直樹さん(79)と日本・ロシア協会下田支部代表の杉坂太郎さん(78)が27日、交流に関する資料を市教委に寄贈した。2人は「現在の国際情勢は残念だが、日ロ両国の交流において下田が重要な役割を果たしてきたことを若い人たちに知ってもらいたい」と思いを寄せた。 寄贈したのは静岡新聞を含む各社の新聞記事や交流行事のプログラムなど、200点ほどの資料をまとめたアルバム。2人が保存してきた品々という。「私たちが取り組んだ日ロ友好の歩み」と題し、下田中学校と市立図書館、市教委に寄贈した。2人は山田貞己市教育長にアルバムを手
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賀茂ごみ処理計画資料誤り 下田市長「真摯に対応」
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合の縦覧資料が誤っていた問題で、組合管理者の松木正一郎下田市長は26日、「真摯(しんし)に対応する。(資料に他に誤りがないか)すべて洗い出している」と述べた。同日の定例会見で言及した。 整備を計画する広域ごみ処理施設について、市民町民向けに縦覧を実施した生活環境影響の調査書案に複数の誤りが発覚していた。このうち各市町からごみを収集してくる廃棄物運搬車両の1日当たりの平均台数に関して、組合は25日「ある自治体が報告段階で数値を誤った」としたが、松木市長は「下田市の誤りだった」と説明した。 縦覧期間は既に終了していて、今後再度の縦覧
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災害時の遺体収容 流れ確認 河津町、県警、下田署など
静岡県と河津町、県警、下田署は25日、大規模災害の発生を想定した遺体収容所の運営訓練を同町B&G海洋センターで開いた。関係機関の連携と有事の対応力強化が狙い。 主催団体の職員や医師、葬祭業者の社員とともに、周辺自治体の担当者など見学者も含めて約100人が参加した。参加者は人形を用いて身元不明遺体の搬入を実践。収容された遺体について発見者から当時の状況を聞き取り、洗浄のための脱衣や医師を交えた死因究明の流れを確認した。家族を探しに来た遺族への対応にも取り組んだ。 県によると、正式な収容所として町は別施設を指定しているが、小規模施設のため同センターで実施したという。 県第4次地震被害想定では賀茂
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生活影響の調査書案にミス 南伊豆地域ごみ処理計画 住民に再縦覧へ
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合は25日、整備を計画する広域ごみ処理施設について市民町民向けに縦覧を実施した生活環境影響の調査書案に複数の誤りがあったと明らかにした。縦覧期間は既に終了しているため、再度縦覧を実施する見込みという。 組合によると、調査書案では1日に各市町からごみを収集してくる廃棄物運搬車両の平均台数を225台としていたが、正しくは270台だった。粗大ごみの破砕機の稼働時間帯は「夜間も稼働」としていたが、日中の稼働が正しかった。車両台数の誤りは、ある自治体が組合への報告段階で誤った。この自治体から間違いの報告を受けて調査書案を再確認した結果、
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下田「北方領土マラソン」廃止方針 「中学のカリキュラムに支障」
江戸時代からロシアとの関係性が深い下田市で2月7日の「北方領土の日」に合わせて毎年開いている「北方領土の日記念史跡めぐりマラソン大会」について、市などでつくる実施主体が24日の会合で、本年度以降は大会を廃止する方針を固めた。 実施主体は、市や市内の商工観光団体、陸上競技協会などで組織する「北方領土の日記念下田の集い実行委員会」。マラソン大会は郷土の歴史とつながりのある北方領土問題に関心を持ってもらうことなどを目的で、今年2月が43回目だった。コースは、幕末の1855年に日露和親条約が締結された同市三丁目の長楽寺を発着点に設定し、今年2月の大会では約180人が参加した。市内唯一の下田中は全1
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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水環境と信仰題材に13作家が作品展 伊豆・貴僧坊、現地調査元に制作
中伊豆の地質や災害をテーマに作品制作する団体「クリフエッジプロジェクト」は11月11日まで、伊豆市貴僧坊、姫之湯の両地区5会場で芸術祭「うぶすなの水文学(すいもんがく)」を開いている。 水資源が豊かで、ワサビ栽培が盛んな貴僧坊地区にまつられた水神「ミヅハノメ」をはじめとする信仰や、水の循環を科学する「水文学」がテーマ。アーティスト13人が専門家の指導を受けながら、豊かな水環境が生んだ地形や神話、災害などを2022年から調査した上で制作した。 ミヅハノメがまつられる貴僧坊水神社では、日本画家漆原夏樹さんが、土地の神様と風景を一体化させる独自の画風で描いたミヅハノメの日本画を展示。木工家千
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静岡県内23施設 インフルエンザで学級・学年・全園閉鎖
静岡県は19日、県内の高校、小中学校、幼稚園計23施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計380人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖などを行ったと発表した。静岡市駿河区の幼稚園は全園児の3割弱となる41人が感染し、同日までの3日間、全園閉鎖した。浜松市西区の高校は患者数が108人に上り、10学級で閉鎖の措置を取った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設13人、熱海市1施設7人、富士市2施設14人、富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設28人、同市駿河区2施設53人、同市清水区1施設9人、島田市2施設19人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設7人、掛川市4施設50人、浜松市西
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魚のハロウィーン人気 下田海中水族館 〝カボチャ〟ダイバーが餌付け
下田市の下田海中水族館で、ハロウィーン仕様の餌付けショーが人気を集めている。施設内の水族船「アクアドームペリー号」の大水槽で、カボチャを模した衣装のダイバーに魚たちが群がっている。 31日まで、ショーの時間にダイバーが餌やりを披露している。餌のオキアミを取り出すと、〝カボチャ〟はあっという間に魚たちから取り囲まれて姿が隠れるほどに。アジを与えられたエイが丸のみする様子には、来場者は驚きの声を上げた。 10年以上続いている恒例行事という。飼育員の浅川諭美さん(46)は「イベントを魚に興味を持ってもらうきっかけにしたい」と話した。 ショーは午前10時35分から約15分間。最終日の31日は
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ジオガイドが紹介 伊豆の地質 歩いて学ぶ【しずおかアウトドアファン】
価値ある地質遺産を保護しながら観光や教育に生かして地域振興を目指す「ジオパーク」。伊豆半島は、2018年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)から「世界ジオパーク」の認定を受けた。各地にある見どころのジオサイトは、約2千万年にわたる伊豆半島の形成や火山活動の痕跡を今に伝え、景勝地も多い。伊豆半島ジオガイド協会の協力で、下田、河津、東伊豆の1市2町のウオーキングが楽しめるジオサイトを訪ねた。 (文/生活報道部・草茅出、写真/東部総局・田中秀樹) 海底の謎語る しま模様 下田・恵比須島 海底火山の活動の痕跡を示す恵比須島の地層に触れる青木真由里さん=下田市 「海底火山で起きたこと
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ウミガメ保護へ意見交換 御前崎小が発起人 全国6校参加 産卵状況や取り組み発表
ウミガメ保護の学習を通して交流を深める「第1回全国小学生ウミガメ会議」が17日、オンライン形式で行われ、御前崎市の御前崎小5年生など全国のウミガメ産卵地から6校が参加した。各地の産卵状況や保護活動の取り組みを意見交換し、海洋動物を守る大切さや環境保全に対する意識を共有した。 発起人となったのは御前崎小の児童たち。同市で絶滅危惧種アカウミガメの産卵回数が減少している問題を調べる中で、同じようなテーマで探究学習する全国の仲間と理解を深めたいと企画した。下田市の朝日小のほか、高知、鹿児島、沖縄の3県の小学校に参加を呼びかけた。 事例紹介で御前崎小5年生は、アカウミガメの子亀を飼育していることや保護
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怪物?ピラニアで悪霊追い払え 下田海中水族館 ハロウィーン演出
下田市の下田海中水族館で、ハロウィーンにちなんだ展示が31日まで行われている。水槽内にピラニアが泳いでいて、同館は「怪物を連想させるピラニアで悪霊を追い払おう」としている。 展示されているのは「ピラニア・ナッテリー」。南米・アマゾン川の河口や湖に生息していて、観賞魚としても扱われている。群れを形成し、ヘビやワニ、魚など自らより大きな獲物を弱っているタイミングで襲うという。特徴的な顔つきも相まっておどろおどろしい印象を受けるが、「基本的には臆病なので人間を襲うことはめったにない」(同館)のだそう。
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インフルエンザ 静岡県内14校で学級閉鎖
静岡県は16日、小中学校、高校計14校でインフルエンザに感染したとみられる患者167人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】三島市13人、富士市11人、静岡市葵区14人、島田市12人、磐田市12人、浜松市西区30人、同市南区10人 【中学校】下田市11人、裾野市6人、富士宮市6人、焼津市5人、磐田市10人、浜松市西区11人 【高校】袋井市16人
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下田市役所に食品回収ボックス 廃棄削減と困窮者支援へ
下田市は10月から、市役所に食品回収ボックスを設置した。廃棄食品の削減と生活困窮者の支援につなげる狙い。 10月の「食品ロス削減月間」に合わせた取り組みだが、11月以降も常設するという。回収するのは未開封のカップ麺やレトルト食品、ドライフルーツ、菓子、缶詰などを想定。常温保存可能で賞味期限が2カ月以上残っている食品を対象としている。 市によると、賀茂地区1市5町では初の設置。回収品は「フードバンクふじのくに」に届ける。市環境対策課主事の増田裕介さん(35)は「家庭に眠っていて消費できないものがあれば、ぜひ協力をお願いしたい」と呼びかけている。
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伊勢エビ、アワビ不漁深刻 黒潮蛇行要因? 伊豆南部「死活問題」
伊豆半島南部の特産として知られる伊勢エビやアワビといった高級海産物が近年不漁に見舞われている。南伊豆町では伊勢エビの水揚げがこの3年でおよそ半減し、近隣を含めアワビも減少傾向。黒潮大蛇行に伴う海水温上昇との関連性を指摘する意見もあり、同地域主力産業の観光、漁業関係者は「このまま状況が改善しなければ死活問題だ」と苦悩している。 「漁獲減が漁業者の所得減に直結している。もはや町全体の問題だ」。全国有数の伊勢エビ産地として知られる南伊豆町。伊豆漁協南伊豆支所運営委員長の高野譲さん(66)が窮状を訴える。「漁協だけで対応できる問題ではない」(同支所)とし、国レベルでの支援を求めている。 一方、
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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インフルエンザ 静岡県内14校・園で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、小学校など14施設でインフルエンザに感染したとみられる患者327人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。静岡市葵区の中学校では136人の患者が確認され、6学級で学級閉鎖が行われた。市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】磐田市9人 【小学校】三島市9人、静岡市葵区17人、同市清水区42人、掛川市11人、浜松市中区10人、同市西区7人、同市北区11人 【中学校】静岡市葵区136人、同市清水区18人、磐田市6人、袋井市12人、浜松市南区29人 【高校】下田市10人
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静岡人インタビュー「この人」 サーフィン・アジア選手権の団体戦で優勝した 足立海世さん(伊豆市)
父光洋さん(43)の影響で3歳からサーフィンを始めた。伊豆市立天城小6年の時には全日本サーフィン選手権キッズの部で優勝した。モルディブで7月に開かれた「サーフィン・アジア選手権」で、日本代表チームのメンバーとして出場。団体戦で優勝、アロハカップ(男女各2選手によるチーム戦)で2位、個人戦(18歳以下)で4位に入る活躍を見せた。週5日程度、下田、伊東市など伊豆半島の海岸で練習に励む。伊豆市月ケ瀬在住。天城中卒業。通信制の明聖高(千葉市)1年。15歳。 ―選手権の感想は。 「日本代表としてアジアの人たちと肩を並べて良い経験になった。特に団体戦優勝はうれしかった。ただ3部門それぞれで優勝を狙っ
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「塩分、砂糖の取り過ぎは大変」 下田の大賀茂小児童 生活習慣病予防へ食生活学ぶ
下田市の大賀茂小の6年生5人が10日、県賀茂健康福祉センターの出前授業を同校で受けた。生活習慣病予防に向け、バランスの良い食生活を学んだ。 適切な食習慣を子供のころから身に付けてもらう狙いで健康増進班長の永田順子さん(55)が講師を務めた。永田さんは炭水化物の主食と肉や魚の主菜、野菜の副菜の三つをバランスよく食べるよう指導した。児童は自身の朝食を振り返り、栄養の偏りを“分析”。足りなかった部分を補おうと意見を出し合った。 児童は清涼飲料水や乳酸菌飲料など、含まれているカロリー分のシュガースティックが入った空のペットボトルを永田さんから手渡され、「こんなに入ってるの
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大自在(10月11日)アジフライ
職場の食堂での昼食は麺類にすることが多い。しかし、これがある時は迷わず定食を選ぶ。アジフライだ。ソース派、タルタル派とあるようだが、最近は「しょうゆに唐辛子を一振り」が気に入っている。居酒屋のメニューにあれば、もう絶対。揚げたての「サクッ、フワッ」はたまらない。 沼津市で7月に開かれた将棋の第94期棋聖戦第3局。当日昼食の「勝負メシ」では、藤井聡太棋聖の「カツハヤシ」に対し、佐々木大地七段は「アジフライ定食」を選んだ。提供店に足を運んだ将棋ファンもいたようだ。 アジの命名は諸説あるが、「味が良い」ことが由来と言われている。食材としては申し分ない。刺し身、たたき、南蛮漬けなど、どう調理して
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記者コラム「清流」 現実とイメージ
一度定着したイメージを払拭するのは難しい―と考えさせられた。「下田ってまだ市役所の移転でもめてるの?」。なぜか9月になって立て続けに同業の知人から言われてしまった。ああ、まだ下田市政のイメージは庁舎移転のゴタゴタなのね…。 だが問題は事実上解決済み。移転場所が決まり、概要も示されている。工事にも着手した。それでもこういった印象を持たれるのなら、過去の市長選でも争点の一つとなり、候補地が二転三転した経緯が市外に強烈な印象をいまだに与えているからなのだろう。 新庁舎は廃校になった中学校を活用するなど、少子化や過疎化を念頭に置いている。これからの時代のモデルケースになり得るだろう
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賀茂5町で障害者就労相談会 10月11日から
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は11日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。毎月の恒例行事で参加無料。 就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談も受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 11日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽17日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽19日午後1時半~ 南伊豆町役場
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下田市長と語る会 世帯数減少自治会運営の窮状 市民が訴え 10月24日まで
松木正一郎市長ら下田市幹部と市民がまちづくりへ意見を交わす市政車座座談会が6日夜、市民文化会館で始まった。直接的な意見交換の場を設け、当局が市政運営の参考とする狙い。24日まで各地区で実施する。 同会館での初回には市民約20人が集まった。市民からは世帯減に加え自治会からの脱退が増え、運営に支障を来しかねないとの意見や、自治会の清掃活動が高齢化の中で多大な負担になっているとの訴えが上がった。 座談会冒頭の「市政報告」について、「時間が長すぎて、意見交換の時間が少なくなっている。市の説明は資料で事足りる」と次回以降の改善を促す声もあった。 各地区での座談会とは別に、14日午後1時半からは全
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花々など版画で情緒豊かに 下田で愛好団体「はんゆう」力作展示
賀茂地域の版画愛好団体「はんゆう」の第66回展示会が6日、下田市の道の駅開国下田みなとで始まった。8日まで。 団体は小中学校の元教師らで組織。年1回、展示会を開催している。今秋は10人が26点を出品。長野県の宿場を白黒で情緒豊かに表現した力作や、咲き誇るヒマワリと子どもたちの様子が印象的な1枚などが並ぶ。 河津町の河津バガテル公園のバラを丹念に再現した佐藤はまさん(79)=松崎町=は「絵画とは違った表現方法で制作できるのが版画の魅力」と語った。
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海水浴場の迷惑行為規制を 下田市議会、静岡県条例改正求める
下田市議会9月定例会は4日、知事と静岡県公安委員会委員長、県警本部長に対して「安全・安心な海水浴場の管理運営を求める」議員発議の意見書案を全会一致で可決した。市内の白浜大浜海水浴場では市の許可を得ずに営業する違法業者が長年の課題となっていて、客引きなど迷惑行為の規制へ県迷惑防止条例の改正を求める内容。 意見書では、同海水浴場で30年以上にわたり条例違反の営業や周辺での客引きが横行していると主張。県条例が「公衆に著しく迷惑をかける行為等を防止し、県民の平穏を保持することを目的にしている」として、治安維持の推進へ県と県警の「全面的な関与が必要」と訴えた。 水難事故防止や公衆衛生の確保を念頭に
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農業体験施設 下田市が廃止 加増野ポーレポーレ
下田市は同市加増野の農業体験施設「加増野ポーレポーレ」を2023年度限りで廃止すると決めた。市議会9月定例会に提出していた施設廃止関連の条例制定案が4日に可決された。 市によると、施設は1999年度に開所。地元自治会を指定管理者とし、そば打ち体験や加工品の製造販売を行ってきた。ただ近年は運営側の高齢化が課題となり、後継者不足により事業継承が困難になっていると地元から廃止の申し出が上がった。新型コロナウイルス禍による客足減も要因という。 2024年度からは地区の集会所として建物を引き続き活用する方針。
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補正予算可決 下田市議会が閉会
下田市議会9月定例会は4日、最終本会議を開いた。11億1900万円を追加する2023年度の市一般会計補正予算案など25議案を原案通り可決、認定し閉会した。 補正予算には市役所新庁舎の建設関連費1億5900万円を盛り込んだ。新庁舎は複数棟を整備する計画。このうち来春に開所する旧稲生沢中を再利用する「旧校舎活用棟」の議場整備の関連費9千万円と駐車場周辺の外構工事費6千万円を計上した。自転車用ヘルメットの購入補助金10万円や、11月に開催予定の「文学シンポジウム」の事業費100万円も盛った。 市役所の位置に関する条例の一部改正案も可決した。新庁舎の移転計画は元々旧稲生沢中の北側を予定地としてい
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デジタル技術で産業創出 モデルケース目指す 伊豆半島東海岸の4自治体
伊東と東伊豆、河津、下田の4市町による「伊豆東海岸広域地域循環共生圏協議会」が2日発足した。ドローンを軸としたデジタル技術の活用により産業と生活環境、防災の3分野で連携を深める。内外に先進技術の実証地としてアピールするとともに、産業システム構築のモデルケースとしたい考え。東伊豆町役場で設立総会が開かれた。 産業分野では民間にドローンの実証実験の場を提供し、企業誘致につなげていく方針。物資や医薬品搬送などによる人手不足解消や、遠隔による体制確保も念頭に置く。公共交通機関や道路の点検、自然環境の保全も想定する。情報収集体制の広域化で地域の防災力強化を目指す。 協議会事務局の東伊豆町によると、
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「架線集材」で作業省力化 下田の企業 効率的な森林整備へ 西伊豆
西伊豆町に支店を置く「いなずさ林業」(下田市)が、同町宇久須の町有林で高性能林業機械を用いた皆伐に取り組んでいる。山中に張ったワイヤロープに、切り出した木材をつり下げて運ぶ「架線集材」で作業を省力化し、効率的な森林整備を目指す。10月までに搬出を終える見通し。 今年から架線集材を本格的に始め、同町から委託を受けて整備を実施する。作業員は2人一組で、一人がワイヤロープに丸太をつるし、もう一人が重機で搬出用に仕分ける。従来は木材を運び出すことが困難な急斜面でも搬出が可能になった。鈴木剛支店長代理は「人手がかからなくなり、効率化や安全性の確保につながっている」と話す。 同社によると、同町の森林面積
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移住希望者と静岡県内自治体をつなげる相談員 大井祐子さん【とうきょうウオッチ 静岡へ発進&発信】
全国の自治体の移住相談窓口が設けられている「ふるさと回帰支援センター」(東京都)で、県の相談員を務めている。窓口来訪者への移住希望地調査で、静岡県は2020年から3年連続1位を獲得している。伊豆市出身。 ―どのような仕事か。 「窓口相談員は2人で、就職相談員も控えている。移住に関する希望を聞き、各自治体の窓口につなげている。相談者は20~40代が多く、都会の騒がしさから解放されたい、自然豊かな場所で暮らしてみたいなど動機はさまざま。ただ、就職先の有無や地方の不便さをどこまで許容できるかなど現実的な問題もある。相談者の人生を聞きながら優先順位をくみ取り、ふさわしい移住先を紹介できるよう努め
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平山君 組手全国3位 型でもベスト8 空手大会の結果 下田市長に報告
下田稲生沢小3年の平山奏颯[かなで]君(NPO法人日本空手松濤連盟伊豆南支部)が空手の全国大会で3位に輝いた。29日に市役所へ松木正一郎市長を訪ね、結果を報告した。 平山君が出場したのは7月に国立代々木競技場(東京都)で開かれた第24回松濤連盟全国空手道選手権大会。組手部門で3位となり、型部門でもベスト8入りを果たした。前年は1回戦負けだったといい、雪辱を果たした格好。幼稚園年長から競技を始め、現在は週5回の鍛錬に励んでいる。 松木市長は「競技を通じて強くなるだけでなく、優しい人間になってほしい」と期待を寄せた。平山君は「今度は日本一になりたい」とはにかんだ。
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70~80代男性 料理に挑戦 西伊豆で教室 元ホテルシェフが指導
西伊豆町の女性有志でつくる「賀茂女(かもめ)会」(手塚みづほ会長)はこのほど、町内の男性が料理に挑戦する「男の料理教室」を同町宇久須の町社会福祉協議会で開いた。70~80代の男性8人が、「夏の疲れをとるスタミナ料理」をテーマに調理に臨んだ。 下田市や松崎町のホテルでシェフの経験がある朝倉穂積さん(79)=同町仁科=が講師を務め、食材の切り方やおいしく作るポイントを指導した。参加者はポークソテーやスープ、サラダなど4品目を完成させ、談笑しながら味わった。 高齢者世帯が増える中、男性が一人で料理できるようになってもらおうと開く恒例企画。手塚会長(75)は「毎回楽しみにしてくれている人も多い。料理
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歴史探訪いざ!! 静岡県東部スタンプラリー第4弾 9月29日から
静岡県は29日、県東部・伊豆地域に点在する歴史スポットを巡る「伊豆・富士山歴史絵巻ウェブスタンプラリー」を始める。過去実施した3回は鎌倉時代中心だったのに対し、今回は江戸時代まで対象を広げた。武家社会だった全時代に関わるスポットを「順番に巡り、それぞれの時代の人々に思いをはせてほしい」と担当者は話す。11月30日まで。 源頼朝が挙兵した三嶋大社(三島市)、豊臣秀吉による小田原征伐の舞台の山中城跡(同市)、初代米国総領事ハリスが領事館とした玉泉寺(下田市)など68カ所がラリーポイント。県中西部を訪れた人に東部まで足を延ばしてもらおうと、静岡市と浜松市の大河ドラマ館も含めた。 県公式観光アプ
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SPAC「秋→春」シーズン 10月幕開け 「伊豆の踊子」演出 多田淳之介
静岡県舞台芸術センター(SPAC)の「秋→春のシーズン」は10月、川端康成の小説を原作とした「伊豆の踊子」で幕開けする。物語の舞台である伊豆地域の映像を取り入れ、観客がその地を訪れたくなるよう脚色した作品。演出を手がけた多田淳之介は「地元の方々が知っているようで知らない景色を盛り込んだ。地域の魅力の再発見につながれば」と期待する。 現地映像加え新鮮な印象 孤独から逃れるために伊豆へ一人旅に出た青年が、道中で出会った旅芸人一座の踊り子に淡い恋心を抱き、心がほぐされていく―。川端が伊豆を旅行した際の実体験が下敷きになっている。単行本や文庫本が複数社から出版され、美空ひばりや吉永小百合
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稲生沢川河口 花を植え替え 下田の土屋建設
下田市の土屋建設は22日、同市の稲生沢川河口付近の通り沿い約500メートルで美化活動に取り組んだ。社員ら約10人がプランターの花を植え替えた。 市から提供を受けたニチニチソウとペンタスの苗を約120個のプランターに植えた。同日までに老朽化したプランターは日本観光振興協会から提供された新品と取り換え、県提供の木製のイスも設置した。 土屋紀雄社長は20年以上にわたり美化活動の中心を担っているといい、「大勢の観光客に楽しんでもらいたい一心だ」と話した。活動には小さな親切運動の一環で静岡銀行の行員も参加した。
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下田で30日からビーチイベント フラダンスなど
下田市の吉佐美大浜で30日と10月1日の2日間、フラダンスフェスなどを繰り広げるビーチイベント「アロハシャワー」(実行委主催)が開かれる。毎年晩夏に同所で開かれていた「ビッグシャワー」の後継行事。 フラダンスやダンスのグループが市内外から首都圏を中心に14団体出演し、演技を繰り広げる。ヨガ教室や子ども向けのサーフィン教室などの参加型行事(一部有料、要予約)も実施する。ボディービルを模した「筋肉コンテスト」やコーラの早飲み大会も開催する。 ビッグシャワーは新型コロナウイルス禍で2022年までの3年間は開催を見送っていた。鈴木晴一朗実行委会長(50)は「約20年の歴史があったイベント。改めて下田
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“街なか図書館” 大学生が企画、地元の中高生ら本紹介 下田
下田市中心部の大横町通りに23日、“図書館”がお目見えした。「未来の下田図書館プロジェクト」と題した市主催の社会実験の一環で、読書コーナーや読み聞かせブースなどが登場した。24日午後4時まで続く。 下田のまちづくりに携わっている日本大と駒沢女子大、筑波大の学生が中心になって企画。約200メートルを歩行者天国として開催した。読み聞かせのブースでは、下田高の生徒らが園児と児童向けに絵本を紹介。「みんなの本棚ゾーン」と銘打った一角では、市内の中高生らが路上でお気に入りの一冊を並べ、来場者に見どころを解説した。 酒屋やギャラリーも参加し店内に酒や食関連の本を並べ、来店者は
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下田の日ロ交流 今秋も中止方針 ウクライナ侵攻受け
下田市の日ロ友好交流事業実行委員会は22日、市役所で会合を開き、昨年に続いて今秋もロシア関連の行事を開催しない方針を固めた。ロシアによるウクライナ侵攻を考慮した。 下田には幕末、ロシアの使節プチャーチン提督が軍艦ディアナ号を率いて来航した。被災したディアナ号の乗組員らの慰霊祭が、乗組員墓地のある玉泉寺で秋に開かれてきた。 当初は国際情勢を考慮した上で開催方法や可否を検討するとしてきたが、侵攻の終結が見通せない中、今秋も中止の判断を下した。実行委は市が中心。 実行委会長の杉坂太郎日本・ロシア協会下田支部代表(78)は「ロシアとの交流は下田の歴史の一部だ」としつつ、「プチャーチンと他国の領
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温泉・食文化で伊豆再生 サンフロント21懇話会 伊豆の国で地区分科会
静岡県東部地域の活性策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は20日、伊豆の国市のアクシスかつらぎで伊豆地区分科会を開いた。伊豆地域の再生について議論し、旅館経営者らが温泉など地元の資源を生かして継続性を持って臨むべきと強調した。 基調講演とパネル討論を行った。「温泉ガストロノミーで街を変え、観光の形態を変える」をテーマに造園家の涌井史郎氏が講演。伊豆をはじめ県内の豊富な温泉と源泉地を引き合いに、本県の可能性の高さを示した。さらに、温泉だけでなく地域の魅力を総合的に示すべきと訴えた。土地の風土から生まれた食材や歴史、伝統などで育ま
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下田市長 新型コロナに感染
下田市は20日、松木正一郎市長が新型コロナウイルスに感染したと発表した。24日まで在宅勤務する。 19日夜に発熱、20日の医療機関での検査で判明した。20日現在で既に平熱に落ち着いていて、電話やメールで公務対応している。出席予定だった行事は飯田雅之副市長らが代理する。職務代理者は置かない。
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「サーフタウン」へ 市民が意見交換 下田でワークショップ
サーフィンを生かした下田市のまちづくりについて考える市民参加のワークショップ(WS)が19日、同市の市立中央公民館で行われた。サーフィン関係者ら約20人が、市の目指す「市サーフタウン基本構想(仮称)」策定に向け、サーフィンによる地域の活性化について意見交換した。 市などでつくる「東京オリンピックパラリンピックホストタウン市推進協議会」が主催した。5~6人が一組となりサーフィンと自身、地域との関係を議論。関係人口増加の可能性がある▽コミュニティーができる▽知名度向上が課題―などの意見が出た。 WSには、母親が日本人で日本代表としてパリ五輪出場を目指すコナー・オレアリー選手も訪れた。同日行われた
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賀茂210店舗で食べて飲んで 30日から「がんバル」
賀茂地区1市5町の店舗で飲食を楽しめるイベント「がんバル」(実行委主催)が30日から始まる。11回目の今回は約210店舗が参加。実行委は「観光客も市民町民も、新たなお気に入りの店舗を開拓するきっかけにしてもらいたい」と呼びかけている。 5枚つづり1部4000円のチケットを購入して参加する。通常メニューを割安で楽しめたり、イベント専用メニューを味わえたりできる。店舗によっては店内飲食に加え、菓子や弁当の購入も可能。宿泊施設での温泉入浴や水族館の入場にも使える。 下田商工会議所担当者の冨山諒介さん(34)は「ご飯を食べた後で温泉に入り、ケーキを買って帰るなど“ツアー”
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4議案原案通り 適任、同意、可決 下田市議会
下田市議会9月定例会は19日、本会議を開いた。人権擁護委員や市固定資産評価審査委員会委員の再任案など4議案を原案通り適任、同意、可決とした。
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「環境に支障なし」 組合が調査結果 賀茂広域ごみ処理施設
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町で組織する南伊豆地域清掃施設組合はこのほど、下田市民文化会館で住民説明会を開いた。同市に整備予定の広域ごみ処理施設の環境について「周辺への影響は小さく、生活環境に支障は及ばない」とする調査結果を示した。 計画では市清掃センター敷地内の焼却施設を建て替える。周辺で大気測定などを8月まで1年かけて実施し、煙突からの排ガスや悪臭の漏えいの影響は十分に回避、低減されると結論づけた。廃棄物運搬車両の走行や施設稼働に伴う振動の影響も同様とした。有害物質が排出される可能性も極めて低く、周辺河川に影響を及ぼすことはないとした。 10月末をめどに最終的な調査書をまとめた上
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健全化判断比率を報告 下田市議会
下田市議会は15日、本会議を開き、市当局が2022年度決算の健全化判断比率を報告した。 同年度の実質公債費比率は6・2%(前年度比0・3ポイント増)、将来負担比率は48・9%(同9・1ポイント減)だった。決算認定案10件は委員会付託した。同年度の歳入総額は131億5100万円(同3・9%減)、歳出総額は121億4900万円(同4・9%減)だった。市財務課によると、歳出の減少は21年度の中学校再編事業の完了などが要因。将来負担比率の改善は、下水道に関する地方債残高の減少が大きな要因という。
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秀吉の北条征伐「小田原合戦」の山中城 城の魅力紹介に力 三島市郷土資料館
天下統一を目指す豊臣秀吉が、徳川家康ら諸将を率いた大軍で関東の雄・北条氏を攻めた「小田原合戦」(1590年)。小田原城(神奈川県小田原市)の西方防衛拠点で、同合戦の緒戦の舞台となった山中城跡のある三島市の郷土資料館が今年、城の歴史の紹介に力を注いでいる。ほかに、北条方の城跡が残る県東部でも情報発信が進む。 箱根山の中腹(標高約580メートル)に築かれた山中城は、小田原防衛の最前線として、北条の築城技術の粋を集めて改修された。だが、豊臣方の大軍に力攻めされ、わずか半日で落城したと伝わる。 三島市郷土資料館の芦川忠利館長(62)は昨秋から今夏にかけ、歴史の読み物「勘兵衛が見た山中城」を広報み
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シャワーとトイレ 海水浴場に整備へ 下田市が2026年度
下田市は14日、市内の吉佐美大浜海水浴場に市営のシャワーとトイレを2026年度に整備すると市議会9月定例会に示した。市観光交流課によると、地元自治会が設置した設備は老朽化が進んでいる。楠山俊介氏(清新会)の一般質問への答弁。 同課によると、26年の設置予定は市の財政計画に沿った措置。以前から整備を求める声が寄せられていた。市内では多くの海水浴場で市営トイレが設けられ、既にシャワーが整備済み(一部有料)の場所もあるという。 同海水浴場には今夏(7月15日~8月27日)、1万1405人が足を運んだ。新型コロナウイルス禍以前の近年には、3万人以上が訪れたシーズンもあった。市は整備により入り込み
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静岡県内小中高13校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は13日、小中学校と高校計13校でインフルエンザに感染したとみられる患者182人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。下田市の小学校は学校閉鎖を行った。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市9人、富士市21人、同市17人、藤枝市7人、焼津市15人、菊川市17人、浜松市中区24人、同市西区8人、同市南区6人。 【中学校】沼津市6人、富士宮市13人、磐田市8人。 【高校】森町31人。
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海水浴場条例改正に意欲 下田市長「何らかの形に」
下田市の松木正一郎市長は13日、「市海水浴場に関する条例」の改正を巡り「何らかの(形になるよう)チャレンジをしたい」と意欲を見せ、めどとする時期として来夏を挙げた。同条例は罰則適用が困難で強制力が弱いとの声がある。同日開会の市議会9月定例会で、岡崎大五氏(市政会)の一般質問に答えた。 市内の白浜大浜海水浴場では、市の許可を得ずに営業する違法業者が長年の課題となっている。パラソルの無許可レンタルや飲食物の宅配サービスが横行し、風紀の乱れが指摘されている。松木市長は8月の定例会見でも「改正も視野に入れて見直しの検討を始める」との考えを強調していた。 佐々木豊仁観光交流課長も下田署と具体的な議論に
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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サーフィン中の男性意識不明 神奈川県の60代 下田・入田浜海岸
11日午前10時55分ごろ、下田市吉佐美の入田浜海岸で「サーフィン中の男性の意識がなくなった」と119番があった。神奈川県の60代男性が意識不明となり、救急搬送された。下田署によると、男性は妻と訪れていて、妻があおむけで浮いている男性を発見した。
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海水浴客10%増 今夏の下田
下田市はこのほど、今夏の市内海水浴場の来場客数が26万6660人だったと発表した。前年比で10・4%の増加だったが、新型コロナウイルス禍前の水準には届いていない。 今夏は7月15日から8月27日まで10カ所開設した。最多は白浜大浜の11万8205人(前年比19・5%増)。前年からの伸長が顕著だったのは田牛の7850人(同50・1%増)、鍋田浜の8339人(同32・4%増)、外浦の5万3995人(同28・7%増)など。8月1~15日の開設だった柿崎には同85・0%増の370人が足を運んだ。 市観光交流課の担当者は「30万人を超えるとの期待はあったが、かき入れ時に酷暑が続いて来場に影響したようだ
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就労相談会9月13日から 賀茂障害者支援センター
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は13日から、障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 毎月開催していて就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成などの相談にも応じている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 13日午前10時~ 西伊豆町役場保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽19日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽21日午後1時半~ 南伊豆町役場
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静岡県内4小中で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は8日、小中学校計4校でインフルエンザに感染したとみられる患者計30人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 下田市の小学校7人、南伊豆町の小学校7人、浜松市中区の中学校9人、同市浜北区の小学校7人。
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13日から9月定例会 下田市議会
下田市議会は8日、議会運営委員会を開き、9月定例会の日程を13日から10月4日までの22日間と決めた。2023年度の市一般会計補正予算案など28議案を審議する。一般質問は13日と14日に計7氏が登壇する予定。
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伊豆半島一周 自転車で走ろう 11月、参加者募集
東急ホテルズ&リゾーツ(東京)とスルガ銀行、県は11月18~19日、伊豆半島を一周するサイクリングイベントを開く。 三島市の富士山三島東急ホテルを発着点に、風光明媚(めいび)な伊豆半島の海岸線約250キロを2日間かけて走破する。宿泊施設は下田市の下田東急ホテル。参加者の荷物は車両で運搬するため、身軽にサイクリングを楽しめる。定員は18歳以上の先着20人。宿泊費と飲食代は自己負担。 同銀行サイクリングプロジェクトのネット投稿サイトnote(ノート)で申し込みを受け付けている。
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海難救助に貢献 2人に感謝状 下田海保
下田海上保安部はこのほど、人命救助に貢献したとして、救助者2人に感謝状を贈呈した。下田市の同保安部で贈呈式が開かれた。 表彰を受けたのは伊豆地区水難救済会稲取救難所の安藤雅基さん(39)と、伊豆漁協稲取支所の西塚宣洋さん(43)。対象となった事故は6月25日に東伊豆町の稲取沖で発生。海保によると、プレジャーボートが沖合約800メートルで浸水、沈没した。3人が乗船していたが、沈没寸前に脱出し、安藤さんが船長の漁船「安貞丸」に救助された。漁港付近で異変を察知した西塚さんが漁船の動向を知っていて、安藤さんに連絡。漁船は業務を中断して漂流者を探したという。 表彰状を手渡した西山博下田海上保安部長は「
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静岡県内全域に水難事故多発警報発令
静岡県水難事故防止対策協議会は6日、水難事故多発警報を県内全域に発令した。期間は12日まで。3日までの1週間に水難事故7件が発生し、3人が死亡した。 県などによると、8月から9月3日までには計19件の水難事故があり、前年同期比で6件増加した。死者数は5人で同2人増だった。死亡が確認されたのは8月29日、31日と9月1日に発生した3件。熱海市の海岸でシュノーケリング中の男性(53)と、下田市の神子元島で釣りをしていた男性(60)、湖西市の中学校のプールで泳いでいた男性(22)だった。 県は体調不良時には水に入らない▽魚釣りやボートに乗るときは必ずライフジャケットを着用する-などの注意事項を
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静岡県内小学校3校と高校1校 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は5日、小学校3校と高校1校でインフルエンザに感染したとみられる患者が計58人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。国の通知により同日発表分から新シーズン(2023~24年)に区分され、シーズン初のインフルエンザによる学級・学年閉鎖として発表された。 4日までの前シーズン(22~23年)の学級・学年閉鎖施設数は202施設、患者数は3627人だった。マスクの着用緩和のほか新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行した影響で、例年流行が終息する春以降も小規模な集団感染が続き、シーズン最終日まで学級閉鎖が発生する異例の状況となった。 県によると、過去7年間で学級・学年
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道路美化続け国から感謝状 下田・すぎのこ作業所
社会福祉法人覆育会(高橋和彦理事長)が運営する下田市加増野の福祉施設・すぎのこ作業所の関係者がこのほど、市役所に松木正一郎市長を訪ね、道路愛護で国土交通大臣から感謝状を受けたことを報告した。 作業所は2006年から月に2、3回程度、近くの県道約100メートル沿いの区間で、ごみ拾いや草刈りなどの美化活動を続けている。高橋理事長は「作業所ができて40年以上、市民の皆さんに支えられてきた。私たちにできることを引き続き頑張りたい」と述べた。松木市長は「長きにわたる活動に大変感動している」と祝福した。
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道路一元管理 下田市と静岡県が覚書
下田市と静岡県は4日、道路の包括管理業務に関する覚書を締結した。国道と県道、市道の管理業務を県の選定業者に委託することで、管理業務の一元化と効率化を図る。同様の形で県と自治体が連携するのは全国初としている。 県や市によると、下田市内で道路の不良が発生するたびに市は1件ずつ地元業者に修繕を委託したり、職員自身が確認したりしている。技術職員の不足もあって対策が急務だった。 対象となるのは、県管理の46・9キロと市管理の236・1キロ。これまで市は年40件程度の契約を民間業者と交わしていたが、小規模修繕や雪氷対策をはじめとした舗装、照明維持を一括契約で県に託す。委託期間は10月から2024年9
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歴史資源、観光にどう生かす 地域おこし担う人材育成に注力 静岡県東部地域局
地元ゆかりの大河ドラマ放映を契機に、歴史・文化資源を活用して地域振興を図る県東部地域局の観光地域づくり事業が、最終年度の3年目に入った。過去2年間は地域資源の情報発信を続けてきたが、本年度は資源活用を担う人材育成に注力する。地域を挙げて資源を生かす動きの定着、持続を目指す。 伊豆市修善寺に伝わる和紙「修善寺紙」のランプ作り体験と修善寺紙の乗車券付き鉄道乗車体験をセットに-。6~7月に開いた観光関係者向けのワークショップ。観光施設従業員や行政職員が観光マーケティングの専門家の助言を受けて、資源の活用法を発案した。具体化は参加者に委ねられるが、同局は「知識や人脈を生かしてほしい。できることが
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新庁舎 事業費10%増 下田市役所 32億~35億円見込む
下田市は1日、市役所新庁舎の整備事業について、事業費が当初見込みから概算で10%程度増の32億~35億円程度になると明らかにした。建築資材や建設主体の人件費の高騰が要因。市議会全員協議会で明らかにした。 市は元々、設計費や工事費、調査費などを含む事業費を28億~32億円程度と見込んでいた。ただ、新型コロナウイルス禍など国際情勢が変化。鈴木浩之企画課長は「設計方針に基づき、全体の事業費や施設規模のバランスを考慮して設計を進めていきたい」と説明した。 新庁舎は旧稲生沢中を活用する「旧校舎活用棟」と「新築棟」「体育館棟」を段階的に整備する。この日示した事業費は3棟を合わせた金額となる。 旧校舎活用
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「下田のまちづくりの礎」 今村伝四郎正長たたえる 了仙寺
江戸時代初期の2代目下田奉行・今村伝四郎正長の墓前祭が1日、下田市の了仙寺で執り行われた。「防災の日」に合わせ、下田のまちづくりの礎となった偉人の功績に思いをはせた。 市民有志の「今村公を顕彰する会」の主催で、約20人が出席した。同寺や同会によると、今村は私財を投じて市内の稲生沢川河口に堤防を整備するなど、市内の防災力強化に尽力。1645年に築造された結果、多くの船舶が港に停泊可能となり、風波から町が守られるようにもなったという。 松井大英住職の読経とともに、出席者は焼香した。下田の夏の風物詩「下田太鼓祭り」は、大坂夏の陣に勝利した徳川軍の陣太鼓にちなみ今村が定めたとされる。墓前祭には4年ぶ
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下田・神子元島で釣り人が遭難、死亡
31日午前8時15分ごろ、下田市の神子元島で「磯釣りの男性が行方不明になったようだ」と渡し船業者から下田海上保安部に通報があった。同10時半ごろ、同島から約2キロの海上を漂流する横浜市中区の男性(60)を漁船が発見。男性は海上保安庁のヘリで引き上げられたが、心肺停止の状態で、搬送先の病院で死亡が確認された。 海保によると、男性は下田港から瀬渡し船で約10キロ離れた神子元島に向かい、午前6時半ごろから釣りをしていた。ライフジャケットを脱いで岩陰に移動した後、同8時ごろに男性が戻ってこないことに同行の友人が気付き、渡し船業者に連絡したという。
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日本とトルコ 食文化と観光の関係は? 南伊豆町、静岡文化芸術大がシンポ
南伊豆町と静岡文化芸術大は30日夜、日本とトルコの食文化や観光について考えるシンポジウムを下田市の県下田総合庁舎で開いた。地産食材や食文化を観光につなげる「ガストロノミーツーリズム」について理解を深める狙い。約100人がパネル討論を聴講した。 パネル討論には同町や同大協定校のイズミル経済大の関係者が登壇した。イズミルはトルコ第3の貿易都市。欧州からの観光客が多く、ガストロノミーツーリズムを推進しているという。リモート参加した同大のジャン・オズジャン准教授は、地元住民の生活文化を考慮した上で推進の体制を構築する必要性を説いた。ガストロノミーツーリズムと地域文化は密接につながっているとし、観光
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下田消防組合議会 火災発生増を報告
賀茂地域の1市4町でつくる下田地区消防組合議会は30日、8月定例会を開き、2月から7月までの火災や救急出動、搬送人員がいずれも前年同期比で増加していると報告した。 火災は14件で前年同期比7件増。建物が9件、その他が5件だった。救急出動は1949件(同138件増)、搬送人員は1757人(同88人増)だった。組合によると、救急出動と搬送人員は同期比で2年連続過去最多を更新したが、要因は明確ではないという。 2023年度の組合会計補正予算案など5議案を原案通り可決、認定、承認、同意した。補正予算は4300万円の追加で、下田消防庁舎の空調設備の工事費1400万円などを計上した。22年度の組合会計決
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詐欺被害の未然防止に貢献 静岡中央銀下田支店 今年2回目の表彰
市民の特殊詐欺被害を未然防止したとして下田市の静岡中央銀行下田支店はこのほど、下田署から感謝状を受けた。同署で贈呈式が開かれた。 7月26日に50代女性が支店へ来店。行員の中田梓さん(38)は携帯電話を確認しながら書類を記入する様子などを不審に感じ女性を説得、警察への通報につなげた。同署によると、女性はSNSで知り合った韓国の男性に言われるがまま、指定の講座に44万円を振り込もうとしていたという。 同支店が詐欺被害防止で表彰を受けるのは今年2回目。中田さんは「これからもお客さんを見ておかしいと思うことがあれば、きちんと行動したい」と振り返った。田代圭吾署長は「日頃から防犯意識を高めている結果
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黄金色の稲穂 刈り取りに汗 下田・稲梓小
下田市の稲梓小の3、4年生15人が30日、学校近くの田んぼで稲刈りを体験した。地域の有志約10人の指導で作業に取り組み、米の生育に理解を深めた。 2年目の取り組みで、児童は鎌を手に田んぼに入った。70センチほどまで成長した黄金色の稲穂を、地面から5センチほどの根元から刈り取った。競い合うように手際良く進め、90キロほどを収穫した。今後脱穀を体験した上で、学校で味わう予定という。 4年の土屋陽嵩君は「思ったより難しい作業。稲が大きくなっていてびっくりした」と目を丸くした。有志の一人の鈴野政春さん(74)は「稲作の過程を知ってもらうきっかけにしたい。楽しみながら作業してくれてうれしい限りだ」と話
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「下田ジェラート」好評 通年営業に 国史跡「了仙寺」に店舗
下田市の国指定史跡・了仙寺に今春オープンしたジェラート店が、休みなしの通年営業となった。当初は期間限定の営業だったが、地元食材などを使ったジェラートが観光客や地元住民に好評で、出店した板橋隼平さん(29)は「『下田ジェラート』として地域の名物にしていきたい」と意気込む。 ジェラートは4種類で、オーツミルクと下田の塩で仕上げた「塩バニラ」が一押し。現在は紅ほっぺやマンゴー、キウイのジェラートを提供していて、季節に応じて多様な種類を準備するという。これまでには、アメリカジャスミンの名所の同寺にちなみ、ジャスミン風味も販売した。 コーヒーや抹茶ドリンクも用意。夏に合わせた梅ジュースも人気を集め
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河川、海岸、道路愛護 静岡県が12団体を表彰
静岡県はこのほど、河川、海岸、道路愛護団体の活動をたたえる表彰式を県庁で行った。国土交通大臣感謝状や知事褒状を受けた12団体の代表者に森貴志副知事が感謝状や褒状を手渡した。 国交大臣感謝状は、年間を通じてごみ拾いや草刈り作業などの道路美化に取り組んでいる社会福祉法人覆育会すぎのこ作業所(下田市)と、2008年から国道139号の山梨県境までの約30キロ区間で清掃活動を続けているえんの会(富士宮市)の2団体が受けた。 表彰式では、えんの会と知事褒状を受けた松川湖をきれいにする会(伊東市)が活動報告した。 このほかの知事褒状受賞団体は次の通り。 河川愛護 庵原地区連合自治会(静岡市)青島第
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大学生が考えた東部の観光コース JAF静岡支部審査 静岡文化芸術大が最優秀
日本自動車連盟(JAF)静岡支部はこのほど、県内の観光名所を巡る「美しい伊豆 学生ドライブスタンプラリー」の企画審査会を静岡市駿河区の同支部で開いた。3大学が参加し、最優秀賞に静岡文化芸術大、優秀賞に浜松学院大、桜美林大(東京都)が選ばれた。 静岡文化芸術大は「親孝行」をテーマに高齢者が楽しめるコースを提案した。紹介したのは段差がない通路や車いすの貸し出しなどバリアフリーに配慮した観光地6カ所。三島スカイウオーク(三島市)や中伊豆ワイナリーシャトー(伊豆市)などを巡る。 浜松学院大は、東海館(伊東市)やペリーロード(下田市)など伊豆の歴史を感じられるコース。施設ごとに指定されたポーズの写
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広域ごみ処理事業 9月影響調査公表 下田市長
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町による広域ごみ処理事業の組合議会「南伊豆地域清掃施設組合議会」は29日、8月定例会を下田市で開いた。組合管理者の松木正一郎下田市長は、新施設の整備に向け実施している生活環境影響調査について9月に公表、住民向け説明会を開くと行政報告で述べた。 計画では下田市清掃センター敷地内の焼却施設を建て替える。同センター周辺で大気の通年測定を1年かけて実施していて8月末に終了する。予測分析の後に、9月13日から4市町のホームページで調査結果を公表する。15日午後6時半からは下田市民文化会館で住民説明会を開催するという。 一般質問には3氏が登壇し、既存施設の解体姿勢など
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ペリーが見た日本、小冊子で発刊 下田の上原美術館が著書再編
下田市の上原美術館は、書籍「ペリー提督 日本遠征記」に掲載された挿絵版画の一部をまとめた小冊子「ペリーが見た幕末日本と下田」を発刊した。日本上陸直後の様子や、幕末の下田の街並みが描かれた版画に解説を添えた。 同館によると、書籍はペリーが著者として1856年に出版された。ペリーが日本への航海記録を米議会に報告するため、帰国後に作家フランシス・L・ホークスに編さんを依頼。版画は記録係でペリー艦隊に乗船していたドイツ人画家のスケッチや、アメリカ人写真家が撮影した写真を原画としている。書籍収録分の全99点のうち同館は19点を所蔵している。 1853年の神奈川県横須賀市・久里浜への上陸場面には富士
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スポーツ振興へ 下田市とJ3アスルクラロ沼津が協定
下田市はこのほど、サッカーJ3沼津の運営会社とパートナーシップ協定を結んだ。スポーツ振興につなげる。市役所で締結式が開かれた。 選手を講師に迎えたサッカー教室や講話の開催、高齢者対象の健康増進イベントの実施などを想定している。ホーム戦でのPRブース設置などの構想もある。 運営会社のアスルクラロスルガ(沼津市)によると、自治体との協定は15例目。協定書に署名した松木正一郎市長は「スポーツの面から協力関係を結べるのは大変心強い」と強調。アスルクラロスルガの高島雄大社長は「少子化で競技環境がないとも指摘される。さまざまな活動を実現したい」と強調した。
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グローカル推進へ 下田市と上智大が協定 学生と児童の交流想定
下田市はこのほど、上智大と連携協定を結んだ。国際色に富んだ地域人材を育成する市の「グローカルシティープロジェクト」の推進につなげる。 市内に拠点を置く同大大学院地球環境学研究科のあん・まくどなるど専任教授の仲介で協定を締結した。市企画課によると、市内のまくどなるど氏の研究施設を訪れる留学生や国内の院生と下田の児童生徒の交流などを想定。学生から市内活性化策を募りたいとの狙いもある。 市民文化会館で締結式が行われ、松木正一郎市長と曄道[てるみち]佳明学長が協定書に調印を交わした。松木市長は「言うなれば、上智大は国内におけるグローカル教育の最先端。専門性の深い教養に触れることは子供たちの学習意
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違法営業に対応 海水浴場条例改正も 下田市長検討
下田市の松木正一郎市長は24日、「市海水浴場に関する条例」について、改正も視野に入れて見直しの検討を始める考えを示した。市内の白浜大浜海水浴場では市の許可を得ずに営業する違法業者が長年の課題となっているが、現在の条例では罰則の適用が困難で強制力が弱いとの声がある。定例会見で明らかにした。 市によると、同条例は1992年に制定。同海水浴場では、無許可のパラソルのレンタルや飲食物の宅配サービスが横行していて、風紀の乱れを指摘する声も根強い。昨夏には正規の許可を得てパラソルを貸し出していた市夏期海岸対策協議会原田支部の市民を脅したとして、暴力団総長らが威力業務妨害の疑いで逮捕される事件が起きた。
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総合教育会議 「サーフタウンの下田」推進へ 基本構想 年度内にも策定
2023年度第1回の下田市総合教育会議が24日、市立中央公民館で開かれた。市当局は東京五輪の米国サーフィン代表チームのホストタウンだった経緯を踏まえ、「市サーフタウン基本構想(仮称)」を23年度中にも策定する意向を示した。サーフィンを含むマリンスポーツをまちづくりに生かす姿勢を鮮明にする狙い。 東京オリンピックパラリンピックホストタウン市推進協議会内において策定し協議会予算100万円で計画策定へ調査研究を実施するとともに、イベント開催などを通じて機運の醸成を図るという。 24年度以降にスポーツ振興に向けた官民団体を新たに組織する方針も明らかにした。市や民間団体の連携で課題解決や事業推進を
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整備工事の安全祈願 下田市の市役所新庁舎
下田市はこのほど、市役所新庁舎整備工事の安全祈願祭を予定地の旧稲生沢中で開いた。関係者約40人が工事の無事を願った。 市は旧稲生沢中を再利用する「旧校舎活用棟」と、「体育館棟」「新築棟」を段階的に整備する。今回の工事は旧校舎活用棟。工期は2024年3月22日までで、同年春から一部部署の移転を開始する。 旧校舎活用棟は鉄筋コンクリート造り4階建てで、延べ床面積は約2900平方メートル。外壁や内装、電気設備などを整える計画で、23年度の工事費は5億8800万円としている。残る2棟は26年春のオープンを目指す。
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きれいで愉快な仏像紹介 下田・上原美術館で企画展
仏教美術の美しい造形や特徴的な作品を集めた企画展「きれいな仏像 愉快な江戸仏」が下田市の上原美術館で開かれている。所蔵品や伊豆の各地に伝わる34点が並ぶ。9月24日まで。平安時代の十一面観音像はどこか異国情緒がただよう顔つきが印象的。初公開となる鎌倉時代の阿弥陀如来像は、繊細に着衣が表現され、目には水晶製の玉眼が入れられている。 愉快な江戸仏では素朴で愛らしい仏像などを展示した。南伊豆町の青龍寺に伝わる「不動明王像」は頭部が大きく腰の位置が低い造形に加え、顔もアフリカの彫刻のよう。河津町の林際寺の「木造誕生仏」は胸筋が発達した逆三角形の体格で、リング上のプロレスラーのようなポーズで頭上に拳
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賀茂地区の野鳥写す50点 日本野鳥の会南伊豆下田で展示会
日本野鳥の会南伊豆の「第2回南豆の野鳥 夏休み写真展」が31日まで、下田市民文化会館で開かれている。28日は閉館。 この1年に賀茂地区近郊で撮影した写真を中心に約50点が並ぶ。河原で水面(みなも)に反射したキセキレイや、松崎町の雲見海岸で富士山を背景に飛行するアオサギを捉えた力作を展示した。ひなが餌をねだる様子が何とも愛らしいハクセキレイの親子の1枚も会場を彩っている。 例年5月の展示会とともに広く作品を見てもらう機会にしようと、昨夏から夏休み展も始めた。土屋恵一郎支部長(68)は「美しい鳥の姿だけでなく、背景や季節感にも注目してほしい」と来場を呼びかけている。
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白井さん(下田)ボディービル日本一 手作り練習環境 独学で鍛錬
下田市の消防士白井寛人さん(30)が、ボディービルの全国大会で日本一に輝いた。仕事の傍ら、手作りの練習環境で競技に打ち込む。昨秋には世界大会で苦汁をなめていて、「今度こそ世界一を」と気持ちを新たにしている。 優勝したのは6日に大分県で開かれた第15回日本クラシックボディビル選手権大会(日本ボディビル・フィットネス連盟主催)。身長別7クラスのうち、183センチの白井さんは最も大きい180センチ超級に挑んだ。クラシックボディビルはボディービル種目の中でも、筋肉量に偏重することなく、均整の取れた肉体美を競うという。他7選手と争い、バランスとともに筋肉の大きさが特に評価を得た。 白井さんは下田消
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海水浴場業務妨害 暴力団総長ら有罪 地裁沼津支部判決
下田市の白浜大浜海水浴場の運営を巡り、威力業務妨害罪に問われた指定暴力団稲川会大場一家幹部の判決公判で、静岡地裁沼津支部は21日、総長の無職の男(58)=河津町峰=に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)、幹部の無職の男(56)=同市吉佐美=に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)をそれぞれ言い渡した。 明日利佳裁判官は判決理由で、「入れ墨を露出した複数人が集団となり、大声で被害者を名指ししたり、にらみつけたりする犯行は、短時間でも悪質」と指摘。一方、同じような事件の量刑傾向を踏まえ、執行猶予を付けたとした。 判決によると、両被告は仲間と共謀して2022年8月、同海水浴場で運営責
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許可受けず無線局開設の男性に罰金 下田簡裁命令、10万円
下田簡裁は21日までに、電波法違反の罪で下田区検が略式起訴した男性(73)に、罰金10万円の略式命令を出した。男性は同日までに納付した。略式命令は7月3日付。 略式命令などによると、男性は2022年12月9日、総務大臣の許可を受けずに車に無線設備を設置、無線局を賀茂郡内に開設した。
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豪のライフセーバー 下田での交流報告 市役所訪問
下田ライフセービングクラブと姉妹提携を結ぶ豪・クイーンズランド州のマルチドー・サーフ・ライフ・セービング・クラブが下田市を訪れている。21日には市役所に松木正一郎市長を訪ねた。 同クラブは創立100周年を超える。下田ライフセービングクラブとは1997年から交流を始め、99年に提携関係となった。下田ライフセービングクラブによると、これまでに両クラブの約300人が交流に関わってきた。今夏の訪問は4年ぶりとなる。 オーストラリアから下田を訪れているのはニュージーランドのライフセービング大会で優勝歴を持つトッド・グレースさん(46)=写真中=と、世界選手権に出場経験のあるルーベン・ジカルスキーさん(
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4市町に各100万円 西伊豆の堤さん寄付 サエツ冷機工業相談役
西伊豆町仁科のサエツ冷機工業相談役の堤栄助さん(77)が18日、河津、下田、西伊豆、松崎の4市町にそれぞれ100万円を贈った。堤さんの代理で西伊豆町役場を訪れた次男の健造代表取締役社長(48)や長女の千香代常務取締役(52)が、星野浄晋町長らに浄財を手渡した。 寄付金には堤さんの私財を充てた。長年仕事で関わり、恩義のある各市町に「地域活性化のために使ってほしい」という意向で寄付した。堤さんは体調の悪化を理由に2023年4月に同社の社長を退任。現在は自宅で療養を続けている。 贈呈式には岸重宏河津町長、深沢準弥松崎町長、松木正一郎下田市長も出席し、健造社長らに感謝の言葉を述べた。
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記者コラム「清流」 何のため、誰のため?
「話せなかった分はこの後の懇親会で共有を」。賀茂地区6市町の首長が参加し、下田市で開かれた県主催の防災会議。報告者の話が想定以上に長引き、後半に予定していた首長間の意見交換は中止となった。その中で主催者から出たのが冒頭の言葉だった。 近年、予想を超える気象災害が頻発している。防災をテーマに年1回、首長が顔をそろえて意見交換する場はまさに貴重な機会だ。被害が広範囲に及ぶ事例も多く、自治体間の連携強化は喫緊の課題と言える。 会議の重要性を考えれば、時間の延長は選択肢に入れるべきだったはず。懇親会での“意見交換”は議事録に残るはずもなく、市町間でも共有できない。それとも
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雨の情景捉えた名品一堂 下田・上原美術館 鏑木清方など15点
下田市の上原美術館で、雨に関する風景を収めた作品が並ぶ名品選「雨をたのしむ」が開かれている。美人画の巨匠として知られる鏑木清方を中心に、新収蔵を含む15点が並ぶ。9月24日まで。 特に雨の情景に思い入れが深かったという鏑木。同館初公開の「初冬の雨」(1896年)は18歳時の1枚で、雨にぬれる下町を描いた。傘を差す女性2人が印象的な「木母寺夜雨(もくぼじよさめ)」も新収蔵。女性以外は墨により描かれ、闇夜を情緒豊かにしたためた。 下田の板戸港を油彩で捉えた牛島憲之の「雨明かる」も展示。雨上がりの海に小舟が浮かび、人々の営みを温和な色彩で表現した。鏑木に師事した伊東深水が西伊豆・田子の風景を切り取
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迫力のアーチ「太鼓橋」に歓声 下田で太鼓祭り開幕
下田市の夏の風物詩で「下田太鼓祭り」として知られる八幡神社例大祭が14日開幕した。同神社を起点にみこしや供奉道具、太鼓台が中心市街地を練り歩く。初日は最大の見せ場とされる「太鼓橋」が繰り広げられた。15日まで。 新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりの2日間開催。太鼓橋は、サカキや矛、四神をまつった木枠の供奉道具11基を長さ約10メートルにロープで結び、男衆たちが担ぎ上げる。「ほりゃほりゃ」などと威勢の良いかけ声で両端から中央部を一気に押し上げ、バランスを保ちながら高さ3メートル以上の曲線状のアーチを描くと、沿道に詰めかけた群衆から歓声が上がった。笛や三味線、太鼓の音色が響き渡り、市街地は久々
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障害者対象 就労相談会 賀茂地区、9日から
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は9日から、毎月恒例の障害者対象の就労相談会を賀茂郡5町で開く。参加無料。 就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付けている。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 9日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽17日午後1時半~ 南伊豆町役場
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賀茂地区生徒 地域の魅力学ぶ
中学生が地域の文化について学び将来について考える「未来を切り拓(ひら)くDream(ドリーム)授業・賀茂版」(県教委など主催)がこのほど、下田市の県下田総合庁舎で開かれた。1市5町の生徒24人が、地域で活躍する住民や大学教授らの講義を受けたり、フィールドワークを行ったりした。 西伊豆町のかつお節の製造工場を見学した後、地域の魅力の発信方法について班に分かれて話し合い、意見を発表した。PR動画を制作して交流サイト(SNS)で広めたり、別地域の生徒とオンラインで交流したりするなどの意見があった。子どもたちは「故郷がなくならないよう魅力を紹介したい」「地域についてもっと知りたくなった」などとまと
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連携型一貫教育 組合立高を提案 賀茂地域協議会 静岡の県立高再編巡り協議
静岡県教委は2日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画の再検討に向けて賀茂地区に設置した地域協議会の第4回会合を下田市の県下田総合庁舎で開いた。グランドデザイン(全体構想)策定の方向性を示し、各市町と意見交換した。 県教委は分校を含む1市5町の4校で複数校舎を活用し、1校として機能させる「サテライト制」の導入案を示している。全体構想案では、集団規模の確保や、学校間や地域、企業との連携体制構築、地域愛を育む教育の推進-などを掲げた。全体構想について、各自治体からさまざまな意見が出た。 西伊豆、松崎両町は、松崎高を両町で運営する組合立高とする可能性を探りたいと要望した。星野浄晋西伊豆町長は
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下田「金谷旅館」 おかみの今井さん 絵画全国展で受賞 ノルウェーの街 水彩で幻想的に
下田市河内の「金谷旅館」おかみの今井伊豆美さん(59)が、絵画の全国公募展「第55回ローマン展」で外部審査員賞に輝いた。全体で上位7番目に相当するという。 主催のローマン派美術協会によると、全国から約130点の応募があった。今井さんが出展したのは「ノルウェーの街」。クリスマスの雪景色を幻想的に水彩で表現した。ビートルズの楽曲に着想を得てここ数年、森の風景を描いていて街の風景にも着手したという。 今井さんは過去に特選を受賞していて、自身最高位の受賞となった。「自信が深まるきかっけになった」と充実感をにじませた。他の作品と同様に旅館内に展示する予定で「立ち寄った方々に楽しんでもらえる作品を書
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移動式の期日前投票所“堅調” 南伊豆町議選で5カ所 人手不足、高齢化で15年から開始
南伊豆町議選(定数11)は15人が立候補し、30日の投開票に向けて激しい選挙戦を繰り広げている。町選挙管理委員会はこれまでの選挙と同様に〝移動式〟の期日前投票所を開設。日ごとに時間を区切り、町内数カ所で期日前投票ができるようにした。2015年にスタートした取り組みで、小規模自治体ならではの人手不足や高齢化といった課題の解決を図る。 期日前投票が始まった26日午前9時。同町の石廊崎区事務所に設けられた投票所で、パート社員羽坂八重子さん(76)が一票を投じた。移動式の投票所が自宅近くに設けられるたび、利用しているという。「車が運転できないので、役場まで投票に行くのは大変。でも選挙権がある限りは
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車いすで海水浴楽しんで ユニバーサルビーチ 下田で体験会
下田市はこのほど、車いすに乗ったまま海水浴できる「ユニバーサルビーチ」の体験会を同市の外浦海水浴場で開いた。市によると、同様の取り組みは全国で広がりつつあるが、県内ではまだ珍しいとされ、今後は常設化を検討する。 下田を代表する観光資源の海の魅力や多文化共生の推進が狙い。先進的に活動する兵庫県のNPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの協力で実施した。 体験会には障害者とその家族ら6組が参加した。海水浴場には車いす利用者向けに砂浜から水際までのマットを設置。救命胴衣を着用して水陸両用の車いすに乗り込み、海を満喫した。 市は車いす利用者専用の更衣室やシャワーの整備も視野に入れている。市
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知事賞に永田さん(浜松) 静岡で県版画協会展
第87回県版画協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで始まった。最高賞の県知事賞に選ばれた永田寿治さん(浜松市)の作品をはじめ、会員や一般の121点を展示している。30日まで。 永田さんの作品「街とアダムとイブ」は、木版の技法を駆使した2画面からなる抽象画。高い構成力とすりの豊かな表現力が評価された。杉山彰会長は「木版を中心に、見応えある作品がそろった。作品から何かを感じ取ってもらえたら」と話す。 その他の主な受賞者は次の通り。 県教育長賞 鈴木宏明(浜松市)▽静岡新聞社・静岡放送賞 高橋泰嗣(下田市)▽山口源の会賞 飯田与一(同)▽会員奨励賞 中
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ペリー故郷の米姉妹都市 来春5年ぶりに黒船祭へ 下田
下田市の松木正一郎市長は26日、来春の市内の一大行事「黒船祭」について、姉妹都市の米ニューポート市の市長から参加を取り付けたと明らかにした。市によると、ニューポートからの来訪が実現すれば5年ぶりとなる。同日の定例会見で報告した。 ニューポートはペリー提督の出生地。黒船祭も先人の偉業をたたえる日米親善行事として今春は20万人超が来場した。新型コロナウイルス禍以前はニューポートからは関係者が来訪していて、今春はビデオレターでメッセージが寄せられた。 下田市からは訪問団が18日まで4年ぶりにニューポートを訪れていた。松木市長とニューポート市長との交流で参加が表明されたという。松木市長は「『来年は必
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下田あじさい祭に10万6200人が来場
下田市観光協会は26日、今夏に市内で開かれた「第52回あじさい祭」について、前年比116%の10万6200人が来場したと市の定例会見で明らかにした。協会は経済波及効果を10億4300万円と試算している。 国内有数のアジサイ群生地として知られる下田公園を会場に6月1日から30日までの開催だった。特に大型バスによる来訪が増加。前年の153台3060人から今夏は240台8400人にまで増えた。協会は全国的な観光の自粛ムードの緩和が追い風になったとみている。
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大物カジキ狙う 国際釣り大会 下田で開幕
スポーツフィッシングイベント「第45回国際カジキ釣り大会」(NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会主催)が21日、下田市の下田港沖で開幕した。県内外の107チーム約600人が魚影を追い、熱戦を繰り広げる。23日まで。 初日は午前7時半から競技を開始し、参加者は沖を目指してクルーザーで出港。午後3時まで釣果が期待できそうなポイントを巡り、大物を狙った。大会関係者によると、初日は水温があまり上がらなかったが、コンディションはまずまずだったという。 競技終了後、釣り上げられたカジキが次々と陸に運び込まれ、重さなどを確認した。100キロ以上の迫力ある個体がお披露目されると、観客から歓声が上がった。参
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総長に1年6月求刑 海水浴場業務妨害 静岡地裁沼津支部公判
下田市の白浜大浜海水浴場で運営者を脅し、業務を妨害したとして威力業務妨害の罪に問われた指定暴力団稲川会大場一家総長の無職の男(58)=河津町峰=と幹部の無職の男(56)=同市吉佐美=両被告の論告求刑公判が20日、静岡地裁沼津支部(明日利佳裁判官)で開かれた。検察側は総長の男に懲役1年6月、幹部の男に懲役1年をそれぞれ求刑した。 検察側は論告で、運営者の男性に威圧的な言葉をかける総長の男の横で、幹部の男はにらみつけるなどし、ともに果たした役割が大きいと指摘した。弁護側は、総長の男の言葉は幹部の男に向けたものだったなどとして、無罪を訴えた。 起訴状などによると、両被告は仲間と共謀して2022
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学習法やキャリア形成 中高生に助言 松崎 ベンチャー役員が講座
松崎町出身で東京都のベンチャー企業の執行役員を務める浅井開さん(31)=横浜市=が7月から、地元の中高生に理工学や自然科学の魅力を紹介する「浅井理工塾」を同町で始めた。大学院での研究や企業勤務の経験を交えてものづくりの楽しさや進路の考え方について解説する。 浅井さんは慶応大大学院理工学研究科の博士課程修了後、都内で健康状態を計測するセンサーの開発に携わるほか、同大特任助教も務める。学ぶことや社会で働くことの意義を地元の子どもたちに伝えようと企画した。12月まで月1回開催し、全6回の予定。 初回の講座では、同町や下田市の生徒4人が参加した。浅井さんは自身の経歴などを紹介した上で、学習方法やキャ
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バス車内からの救助要請を実践 下田の園児 動作確認
下田市教委は19日、通園バスの安全装置の作動訓練を下田認定こども園で実施した。車内に取り残された事態に備え、園児がバス車内からの救助要請を実践した。 昨秋に牧之原市で発生した送迎バス園児置き去り死事件を機に、通園バスへの安全装置の設置が義務化された。市教委は6月に約30万円を投じてバス2台に安全装置を整備した。 訓練には5歳児クラスの約30人と運転手らが参加した。安全装置は乗降口付近のボタンを押すと、クラクションが周囲に鳴り響きハザードランプが点滅する仕組み。園児は一人ずつボタンを押して動作を確認した。土屋さくらちゃんは「大変な時にはちゃんとボタンを押します」と約束した。 笹本ゆかり園長は「
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下田でボート漂流
16日午後8時40分ごろ、下田市の爪木崎沖で、手こぎゴムボートの自営業男性(51)=埼玉県上尾市=から「沖に流されて戻れなくなった」と118番があった。同9時20分ごろ、伊豆地区水難救済会下田救難所の漁船が沖合4キロ付近でボートを発見。男性と知人の自営業男性(76)=さいたま市=を救助した。2人にけがはなかった。 下田海上保安部によると、2人は沖合250メートル付近で釣りをしていたがいかりが外れ、風の影響で流されたという。
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森薗選手(静岡ジェード)が卓球熱血指導 下田で講習会
卓球Tリーグ男子静岡ジェードの森薗政崇選手兼任監督による講習会(賀茂卓球連盟主催)が16日、下田中で開かれた。約50人が参加し、トッププロから技術を学んだ。 競技の普及と競技熱の高揚が狙い。賀茂地区を中心に、小学生から大学生までが受講した。森薗兼任監督は基礎練習を反復する重要性を強調。「プロになった今でもそれは変わらない。上達に近道はない」とし、日々の練習を愚直に積み重ねるよう説いた。 その上で、参加者はフォアハンドやバックハンドの技術や足の運び方などの指導を受けた。森薗兼任監督は「ボールの下に潜り込むイメージで打つと力が伝わりやすい」などと実演を交えて解説した。 稲取高(東伊豆町)卓
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下田市役所で20日から販売 伊豆中央道・修善寺道路 共通回数券
静岡県道路公社は14日、有料道路「伊豆中央道」と「修善寺道路」の共通回数券を20日から下田市役所で販売すると発表した。料金徴収期限の延長が決まったことを受け、地元住民の利便性向上を図る。県によると、賀茂地域の他の自治体や熱海市、伊東市にも販売箇所を広げる。 回数券は160回分で、普通車は1万6250円、軽自動車は1万3千円。下田市役所建設課と観光交流課で平日午前8時半から午後5時まで販売する。通常の通行料金は普通車200円、軽自動車160円。 回数券の販売は現在、料金所や伊豆市役所、伊豆の国市役所、周辺のコンビニなどに限られ、賀茂地域では取り扱っていなかった。徴収期限延長に関する地元説明会で
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中学生ハワイ派遣「困難」 下田市の主要事業 委託予定業者が方針転換
下田市は14日、年末に予定していたハワイへの中学生の派遣事業を見直すと発表した。国際化推進を掲げる市は派遣を2023年度の主要事業の一つとしていたが、「参加の実現は極めて困難な状況」(担当者)。派遣業務の委託を予定していた民間業者の方針転換が要因という。 下田は東京五輪の米国サーフィン代表チームのホストタウン。昨秋に女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手が来訪した際、同選手が代表を務める財団の交流事業に参加の誘いがあった。ムーア選手直々の依頼だったという。市は関連費として23年度当初予算に190万円を計上(未執行)。中学生5人を12月に派遣予定だった。 市によると、牧之原市も同様の事業を
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伊豆のテングサ守れ! ところてん消費拡大で一石 静岡県東部の製造業者ら
風呂上がりに、ところてんはいかが-。県東部・伊豆地域の製造販売業者らでつくる伊豆ところてん倶楽部が、新たなところてんの消費拡大策に挑んでいる。風呂上がり専用のたれを試作し、年内に発売する予定。ところてんをPRし、その原料で日本一良質とされながら減退が続く伊豆のテングサを守ろうと意欲を示す。 語呂合わせから「ところてんの日」と定めた6月10日、沼津市の温泉施設で開いた試食会。同市戸田地区のタチバナのピューレを麺つゆに混ぜたたれを、水分たっぷりのところてんにかけて振る舞った。来店客の若林司さん(32)=富士市=が「さっぱりしておいしい」と話すなど評判は上々。寄せられた意見を参考に改良して製品化
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下田姉妹都市、米ニューポート市訪問へ出発式 松木市長と中学生ら
下田市の姉妹都市・米ニューポート市への訪問団の出発式が11日、下田市役所で開かれた。4年ぶりの対面交流の実現となる。ニューポート市はペリー提督の出生地。 松木正一郎市長を団長に総勢13人。下田中生徒と下田ニューポートクラブの沢村紀一郎会長らも名を連ねる。同日から18日までの行程で、姉妹都市65周年記念式典など交流行事に参加して親睦を深める。近隣のニューヨークも訪問し、下田に置かれた国内初の米国総領事館の初代総領事タウンゼント・ハリスの墓も訪ねる予定。 訪問する中学生は津田萌々香さんと里見桃子さん、飯田千礼さん、竹中暖人さんの3年生4人。中学生を代表して生徒会長の津田さんが「一日一日を大切
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認知症の予防方法 健康づくり秘訣は 松崎で講演会
下田市のNPO法人伊豆ヘルスケア(遠藤美和子理事長)はこのほど、松崎町宮内の町環境改善センターで健康づくり講演会を開いた。町民ら約30人が参加し、健康寿命を延ばす秘訣(ひけつ)について学んだ。 元静岡県健康福祉部理事で保健師の土屋厚子さん(64)が講師を務め、認知症と物忘れの違いや認知症予防の方法を説明した。「外に出かけて人と話すことが、脳の活性化につながる」などとアドバイスした。健康づくりに必要な肩や足腰の体操指導も行い、参加者は心地よい汗を流した。 同法人は2022年に設立され、賀茂地域の高齢者の健康増進に取り組んでいる。今年9月中旬には下田市でも講演会を開く。
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“1億円”ずっしり重く 下田・朝日小 租税教室
下田市の朝日小の6年生15人は10日、市・賀茂郡租税教育推進協議会による租税教室を受講した。税の仕組みや意義に理解を深めた。 下田財務事務所課税課主任の太田健さん(41)が講師を務めた。児童は教育費など税金の使途を知った上で、税の徴収が無くなると警察や消防の業務も有料化され、日常生活に支障を来す可能性があると説明を受けた。下田港の美化や市内の道路整備に税金が活用された事例を通じ、選挙で選出された議員により自治体の計画が決定される仕組みも学んだ。 重さ10キロ程度の模擬の“1億円”も用意され、手にした児童は一様に「重い!」と目を丸くした。 安東駿君は「税金があるから世の中が成り立っているのだと
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黒船祭を盛り上げ 自衛隊静岡地方協力本部が参加
自衛隊静岡地方協力本部(本部長・武田恭一1等空佐)はこのほど、下田市で開催された第84回黒船祭に参加した=写真=。航空自衛隊第11飛行教育団(焼津市)のT―7初等練習機が式典の開幕を飾り、岸壁では海自の掃海艇「えのしま」と陸自第34普通科連隊(御殿場市)の車両を公開し、3575人が見学した。 期間中の公式行事には自衛隊と米軍が多数参加し、海自横須賀音楽隊と米軍の音楽隊がイベントやパレードで華やかな演奏を披露し、会場を盛り上げた。 静岡地本は岸壁と市街地に広報ブースを開設して活動や仕事について紹介したほか、陸上・海上自衛隊とともに市内パレードに参加した。最終日には日米親善綱引き大会が行われ
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障害者対象の就労相談 12日から 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は12日から、参加無料の就労相談会を賀茂5町で開く。 同センターは月に1回、各町で障害者対象の相談会を開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。開催時間は各会場いずれも2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 12日午前10時~ 西伊豆町役場保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽18日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽20日午後1時半~ 南伊豆町役場
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松崎町長「平時の連携強化重要」 下田で防災力向上会議
防災関係機関や自治体が防災力向上を図る賀茂指揮官会議が6日、下田市の静岡県賀茂危機管理庁舎で開かれた。講師から災害対応を学ぶとともに、各機関が活動を報告した。 断水被害が続くなど昨年8月の台風8号で被災した松崎町の深沢準弥町長は周囲の支援に謝意を示すとともに、「日頃から複数機関が連携して対策を重ねることの大切さを実感した」と語った。下田署の田代圭吾署長は継続的な訓練と連携の必要性を強調。災害時の不足物資の想定や、電源と水道確保の確認を平時から徹底するよう呼びかけた。 同年9月の台風15号で大きな被害を受けた川根本町の山田貴之総務課長による講演も行った。山田課長は特に山間地においては道路が
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子ども対象に工作イベント 8日、下田
下田市や市社会福祉協議会などで組織する下田子育て支援ネットワークは8日、小学生や未就学児を対象に工作などを体験できるイベントを下田小で開く。参加無料。 ミサンガや紙飛行機づくりを楽しめるほか、電車の遊具で遊べるコーナーも設ける。未就学児は保護者の同伴が必要で、授乳とおむつ交換のスペースも用意している。 午前10時から午後3時まで(正午~午後1時は休憩)。体育館用の上履きや靴用の袋、水分やタオルは持参する。問い合わせは同ネットワーク<電0558(22)2216>へ。
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宿泊業再生へ ファンド設立 三島信金など参画
コンサルティング業のリアルクオリティ(RQ、東京)と中小企業基盤整備機構、三島信用金庫などはこのほど、宿泊業に特化した再生ファンドを設立した。新型コロナウイルスの影響を受けた旅館やホテルの再生を総合的に支援する。 投資先の経営に深く関与するハンズオンでマーケティング支援や財務改善、DX化などを進め、必要に応じて後継者育成や事業承継を後押しする。RQがファンド運営と再生事業を主体的に担う無限責任組合員となり、三島信金は出資者の有限責任組合員として参画。三島信金の営業エリアである伊豆地域などで宿泊業の再生に取り組む。 設立時の出資総額は20億円。このうち、7割に当たる14億円を中小機構が出資した
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⚾下田【高校野球チーム紹介2023夏】
徹底的に基礎から鍛えてきた。チームの団結力が何よりの武器。打ち勝つ野球が身上で、下位からでも加点できる打線に仕上がった。ベスト16以上を目指す。 部長 結城 将太 監督 山下 貴大 ①伊藤 蓮(3年、下田稲梓)176、70、左左 ②内山 怜亮(3年、下田)176、75、右右 ③山田 教意(2年、下田東)178、75、右右 ④渡辺 陽色(3年、南伊豆東)164、72、右右 ⑤甲斐 大喜(3年、下田)167、63、右右 ⑥高田 陽斗(3年、伊東対島)165、65、右右 ⑦柚田 唯生(3年、伊東対島)166、62、右右 ⑧小川 晴人(2年、下田)170、64、右右 ⑨深見 太陽(3年、
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海水浴シーズン前に 下田で海難救助訓練 海保と消防、警察
下田海上保安部と下田署、下田消防本部は3日、合同の海難救助訓練を下田市の下田港で実施した。海水浴シーズンの本格化を前に各機関の連携強化と役割の明確化を図る狙い。 手こぎボートが転覆し釣り人3人が漂流したとの想定で、約60人が訓練に参加。通報を受けて情報を共有、各機関が出動した。空気圧で沖合に救命機材を発射。船で漂流者を救助し、水際に到着したボートから消防車両のクレーンで担架をつり上げる訓練に取り組んだ。ドローンも運用し、救助場所を特定した。 下田海保管理課の岡田知之総務係長(39)は「万が一事故に遭ったときのため、海に行く前は家族や知人に必ず知らせてほしい」と観光客らに注意を促した。その
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東部有料2道、割引拡充 伊豆中央道と修善寺道路 徴収延長で検討 静岡県議会
静岡県議会6月定例会は30日、自民改革会議の望月香世子氏(静岡市清水区)と加畑毅氏(下田市・賀茂郡)、ふじのくに県民クラブの沢田智文氏(磐田市)と曳田卓氏(沼津市)が一般質問を行った。森貴志副知事は料金徴収期限の延長方針を示している伊豆中央道と修善寺道路について、地元の要望を踏まえて料金割引制度の拡充やETCの早期導入に取り組む方針を示した。加畑氏への答弁。 両道路の料金徴収期限は10月2日。翌3日からの無料化が決まっていたが、県は交通量の増加で渋滞が懸念されるとして6月定例会に徴収期限を延長する議案を提出している。川勝平太知事は同定例会初日の23日に延長期間が「33年程度」になると表明し
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開国下田みなと 「下田バーガー」キンメ豪快に味わう【道の駅 食探訪㉔】
下田市の「開国下田みなと」は港の目の前に立つ。開国の舞台で味わいたいのが「Ra―maru(ラマル)」が提供する、キンメダイのフライを挟んだアメリカンサイズのバーガー。 キンメダイのしっとりとした肉感と上品な脂の甘みが堪能できる肉厚のフライ、チェダーとカマンベールの2種類のチーズ、新鮮なレタスとトマトを直径約12センチのバンズで挟んでいる。ボリュームたっぷりだが、スパイスをブレンドした特製のテリヤキソースによって後味はさっぱりとしている。 20年ほど前、地元の名物にするべく開発した。アニメ「ゆるキャン△」では「金目鯛バーガー」として登場し、聖地巡りのファンも多く訪れるという。店を運営する日
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補正予算案を可決 下田市議会閉会
下田市議会6月定例会は29日、最終本会議を開いた。3億9900万円を追加する2023年度の市一般会計補正予算案など7議案を原案通り可決し、閉会した。
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キンメ精子 冷蔵保存成功 静岡県水産・海洋技術研究所と筑波大
静岡県水産・海洋技術研究所伊豆分場(下田市)と筑波大下田臨海実験センターは、キンメダイの精子の冷蔵保存液開発に成功した。伊豆を代表する産品は近年不漁が続いていて、資源確保の一助につながる可能性がある。「日本水産学会誌」の電子版にこのほど発表した。 人工授精の後に、育てた稚魚を海に放つための種苗生産の技術確立が狙い。同分場によると、キンメダイの人工授精は従来、漁船に研究者が同行し船上で実施していた。ただ、成熟状態が同程度の雄雌の同時確保が困難で、成功事例は少なかったという。 キンメダイは雄と雌で成熟期が1~2カ月ほどずれているため、運動能力や受精能力を維持した上で精子を冷蔵保存する必要性
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イカやエイ、フグも捕れた 松崎 園児「よいしょ」 地引き網に挑戦
松崎町の聖和保育園と下田市の稲生沢こども園、ひかり保育園の園児約100人が28日、同町の岩地海岸で地引き網を体験した。地元の漁師らと力を合わせて「よいしょ、よいしょ」と声をかけながら、網を引き上げた。 園児は2カ所に分かれ、波打ち際で網を囲い込むように手繰り寄せた。網が岸に近づいてくると、ダツやアオリイカ、エイなどが現れ、子どもたちから歓声が上がった。フグやトビウオも見られ、手にとって感触を確かめたり、観察したりしていた。 海や生き物を身近に感じてもらおうと、3園と岩地観光協会が企画した。捕れた魚は給食で提供されるという。
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4年ぶり対面交流 下田市とペリー出生地
下田市の松木正一郎市長は28日、米ニューポート市との対面での姉妹都市交流を今夏、4年ぶりに復活させると明らかにした。7月11日から18日の行程で訪問団を現地に派遣する。定例会見で報告した。 ニューポート市はペリー提督の出生地。訪問団は松木市長を団長に下田中生4人を含む13人で、同市を表敬し交流行事に臨む。近隣のニューヨークも訪ね、下田に置かれた国内初の米国総領事館で初代総領事を務めたタウンゼント・ハリスを墓参する。 松木市長は「双方の絆を強めるとともに、市の『グローカルシティー』推進に何ができるか調整したい」と見据えた。 訪問団派遣は2019年まで毎年実施していたが、新型コロナウイルス禍で中
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“満開”アジサイ 空き店舗にドライフラワー 下田「紫陽花部屋」 8月まで開設
アジサイの名所として知られる下田市内に、「紫陽花部屋」と銘打った一角が期間限定でお目見えした。空き店舗を活用した室内に飾られているのは、見頃を終えた数々のアジサイのドライフラワー。8月までカフェやギャラリーとして開設する。 「せっかく『日本一』と称しているのに、花が咲いている時期しか楽しめないのは残念でしょう」。仕掛け人の地域おこし協力隊の青木真さん(37)が指摘する。飾られたドライフラワーと生花の一輪挿しはおよそ400輪。下田公園は国内有数の群生地として知られる。見頃を終えて剪定(せんてい)されるアジサイを青木さんが引き取り、一つずつ手作業でドライフラワーに仕上げた。 2020年に着
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昭和レトロな「ごちそう」下田プリンスホテルに登場 開業50年 当時の味再現
半世紀前の洋食で3世代間のだんらんを-。7月に開業50年を迎える下田プリンスホテル(下田市)で、開業当時の味にこだわって再現されたメニューがビュッフェ形式で登場する。関係者は昔懐かしい昭和レトロな「ごちそう」で、旅行が活発化しそうな今夏の誘客増につなげたい考えだ。 ビーフシチューにホタテのソテー。5日の同ホテルで「料飲スーパーバイザー」の山口正博さん(55)が準備していたのは、開業当時に在籍したシェフの力を借りて再現した品々だ。具体的なレシピは残っておらず、元料理長の朝倉穂積さん(79)=西伊豆町=から助言を受け、1年かけて完成させた。 ビーフシチューは現在もメニューの一つだが、記念メニ
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下田市役所新庁舎 工事の契約案可決 下田市議会
下田市議会6月定例会は26日、本会議を開いた。市役所新庁舎整備工事の請負契約締結案など4議案を原案通り可決、同意、承認した。 契約は市内の建設業者3社の共同企業体と5億8800万円で契約する内容。新庁舎のうち旧稲生沢中を再利用する「旧校舎活用棟」の工事で、今夏に着手する。活用棟は2024年春から一部部署の移転を開始予定。活用棟と別に「新築棟」と「体育館棟」は26年春のオープンを目指している。 23年度一般会計補正予算の専決処分も承認した。5月の大雨の災害復旧費700万円を追加した。
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夏の衛生管理学ぶ 賀茂の給食担当者ら
静岡県賀茂保健所(下田市)は23日、管内6市町の給食施設の担当者を対象に衛生講習会を同市の県下田総合庁舎で開いた。学校や保育所、病院などの栄養士や調理師ら約40人(オンライン含む)が受講し、食中毒発生の可能性が高まる盛夏を控え、適切な衛生管理を学んだ=写真=。 講師の同保健所衛生薬務課の鳥沢映里佳専門主査は、2022年の本県の食中毒発生状況を紹介。カンピロバクターが4件と最多で、感染時に発熱や下痢に加え手足のまひも引き起こす可能性があるとして鶏肉の十分な加熱の必要性を強調。手洗い励行や消毒と殺菌の徹底も求めた。 煮込み料理で増殖しやすいというウエルシュ菌に起因する食中毒発生にも警戒を呼びかけ
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インターナショナルスクール 施設確保、事業調整で誘致準備 下田市
下田市は23日、インターナショナルスクールの誘致に取り組むとの考えを市議会6月定例会で示した。複数のインターナショナルスクールの運営団体から市内での事業展開の相談を受けていて、市によるとこのうち一つは常設のスクール設立を視野に入れている。常設が実現すれば市内初という。鈴木浩之企画課長が岡崎大五氏(市政会)の一般質問に答えた。 同課によると、常設を考えている法人は、既に白浜地区を拠点に首都圏で運営するスクールから児童生徒を夏休みなどに短期で受け入れているという。既にこのインターナショナルスクールの生徒と下田中生の交流事業が今夏に決まった。市は国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティー」
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啓発作品 静岡で審査 静岡県防犯協会連合会
静岡県防犯協会連合会はこのほど、全国地域安全運動や全国暴力追放運動で啓発に活用するポスター、標語、青パト活動写真の県内審査委員会を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。最優秀賞にポスターが静岡市清水区の団体職員藤井有花さん、標語が下田市立下田中1年の酒井琉希さん、青パト活動写真は磐田市の宮村博明さんを選んだ。 ポスターの部に37点、標語の部に501点、青パト活動写真の部に23点の応募があった。県警の水嶋春彦生活安全部長や常葉大教育学部の堀切正人教授ら10人が審査員を務め、作品を見比べた。 入賞作品は全国コンクールに出品する。優秀賞の受賞者は次の通り。 【ポスター】橋本摩耶(藤枝順心高
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アジ大好き!アザラシに餌やり人気 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で、アザラシへのアジの餌やり体験イベントが人気を集めている。アジサイの名所の当地にちなみ、「鯵祭(“あじ”さい)」と銘打った。 同館ではゴマフアザラシ5匹を飼育している。アザラシショーの直後に、いずれも雌のサクラコとコハルが水槽横に設けられた筒状の穴からひょっこりと顔をのぞかせて、アジを“パクリ”。あっという間に飲み込む姿に子供たちは目を丸くしていた。 飼育課の松井寿子さん(30)は「かわいい顔をしているが、鋭い歯が生えている。ぜひ間近で見てください」と来館を呼びかけている。 ショーは午前11時45分から。アジの餌や
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ウミガメと触れ合い命の尊さ学ぶ 下田海中水族館が朝日小で講座
下田市の朝日小の3年生14人は22日、下田海中水族館(同市)によるウミガメ講座を同校で受講した。生態に理解を深めるとともに実際にカメと触れ合い、命の尊さを実感した。 職員の浅川弘さん(52)と岡野司さん(30)が講師を務めた。ふ化した子ガメは月の光に導かれて海上へ進む一方、街中など人工の強い光が照らされていると誤った方向に進んでしまう事例が下田でも起きていると紹介した。視力は高くないとし、カメの口元に手を近づけると食物と勘違いしてかまれることがあるとして注意を促した。 水族館から持ち込まれたアカウミガメが登場すると、子供たちは興味津々。タブレット端末で撮影したり、甲羅をなでたりして思い思
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下田市長、割引制度の導入要望 伊豆中央道・修善寺道路の通行料金
下田市の松木正一郎市長は22日、静岡県が示す今秋の伊豆中央道と修善寺道路における通行料金の徴収期限の延長方針について、これまで同様に賛成の立場を示した上で「地域にとってメリットのある料金割引制度の導入を要望したい」と述べた。市議会6月定例会一般質問での江田邦明氏(市政会)への答弁。 松木市長は料金徴収を県の主張と同様に「利用者の高速性確保には必要」と指摘。期限延長により「道路整備の財源が全体として広がった分、伊豆半島における優先順位の高い道路整備の促進をお願いしたい」とし、首長間で連携しながら半島の道路網構築を訴えると強調した。 徴収期限延長を巡っては伊豆半島の大方の首長は賛意を明らかに
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海水浴場不法営業を抑止 下田市 警察など連携 対策強化
下田市の飯田雅之副市長は21日、今夏の海水浴場での無許可営業や反社会的組織への対策として、観光客向けの啓発書類を公共交通機関に掲示し、警察との連携でパトロール体制を強化すると明らかにした。市議会6月定例会一般質問での沢登英信氏(共産)への答弁。 市内の白浜大浜海水浴場では昨夏、暴力団絡みの事件が発生。市の許可を得ていない飲食販売や用具のレンタルの営業も積年の課題となっている。飯田副市長は無許可営業の利用を控えるよう呼びかける内容のちらしをバスやタクシー、宿泊施設に掲示し注意を促すと説明した。 海水浴場の駐車場入り口にはパトカーの待機場所を設ける方針で、対策強化の一環とする。市内の海水浴場に関
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記者コラム「清流」 市民の“代表”
次から次へと質問のために挙手する議員たち。アレッ、ここ議場だっけ? 下田市で県が開いた伊豆中央道と修善寺道路の料金徴収期限延長の説明会で繰り広げられた光景には、首をかしげざるを得なかった。 議員対象の説明会は既に終わっていて、今回は市民向け。先の説明会に続き、長い時間をかけて県の姿勢を問う議員の姿もあった。市町議員の参加を否定するつもりは毛頭ない。しかしいくら議員だからといっても、市民の貴重な質問機会をないがしろにしているかのような姿に見えた。 県に疑問があれば、改めて説明会の開催を要望したり議員活動の一環として問い合わせたりすることもできるだろう。市民が直接行政と対話できる機会は多くな
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伊豆中央、修善寺道路料金徴収延長 整備“大義”に賛同も 関係市町、静岡県説明不足に不信感
伊豆中央道と修善寺道路の料金徴収期限を延長する静岡県の方針を巡り、生活道路として活用する沿線や賀茂地域の市町で、首長によって見解が分かれている。伊豆半島の道路網整備に向けた財源確保を“大義”に賛同する意見が多数を占めるが、「メリットがない」と反対も。県は23日開会の県議会6月定例会に関連議案を提出するが、期限延長に理解を示す市町の議員や住民からも、県の説明不足を指摘する声が上がる。 「延命や補修の予算が必要だ」(岸重宏河津町長)。「道路が脆弱(ぜいじゃく)な伊豆半島に投資できる。賛成したい」(菊地豊伊豆市長)。伊豆縦貫道をはじめとする道路網の整備促進は、観光や防災
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地図どうやって作る? 下田・稲生沢小で測量教室 歩数で距離計測
下田市の稲生沢小の4年生約30人は20日、県測量設計業協会と国土地理院による「地図教室」を受講した。地図の読み方や測量技術を学んだ。 海洋調査や測量を手がける下田市のウインディーネットワークの社員らが講師を務めた。伊能忠敬の功績を学んだ児童は、同様に歩いて測量する手法を実践。10メートルを歩いた際の歩数を数えた上で、起点からある地点までかかった歩数を利用して距離を計測した。複数回歩いて平均値を計算し、計測に活用。実際に測量機器を用い、“答え合わせ”した。 吉田歩愛さんは「たくさんの機械や方法を使って地図を作っているのだとよく分かりました」と声を弾ませた。 国土地
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広域ごみ処理予算案 組合議会で可決 賀茂地域
下田と南伊豆、松崎、西伊豆の4市町による広域ごみ処理事業の組合議会は19日、同市の南豆衛生プラントで臨時会を開いた。「南伊豆地域清掃施設組合議会」の名称で、4月の組合発足後、初の議会。 組合の規則に関する条例制定案を中心に17議案を原案通り可決、承認、同意した。2023年度の組合会計予算は5400万円。施設の建設・運営業者選定の委託料800万円などを計上した。委託料は今後3カ年で計3300万円を計上する予定。 17議案と別に、議会規則の制定案など議員発議の3議案も可決した。組合の構成議員は下田市議が4人、3町の町議が各2人の計10人。 計画では29年度中の焼却施設完成、31年度中の資源化施設
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ライフセービング競技に500人 下田・白浜大浜海岸で全国大会
日本ライフセービング協会は17、18の両日、第36回全日本ライフセービング種目別選手権大会を下田市の白浜大浜海岸で開いた。 男女計14種目に全国から約500人が出場した。競技者がうつぶせで後ろ向きの体勢から開始する「ビーチフラッグス」は、スタートの20メートル先にホースを設置。勢い良く飛び出した参加者は、出場人数より少なく設けられたホースを奪い合った。海岸のコースを往復する「2キロビーチラン」なども実施した。
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西伊豆の農家が宿泊施設 ワサビ育む自然味わって 収穫・出荷体験 湧水引き露店風呂も
ワサビ栽培が盛んな伊豆半島・西伊豆町で、ワサビをテーマにした宿泊施設を営み、魅力を発信するワサビ農家の夫婦がいる。藤井わさび園の藤井幸光さん(55)=下田市出身=と千代美さん(55)だ。「ワサビを身近に感じてもらいたい」と、山あいのワサビ沢近くで収穫から出荷まで体験できる施設を開設。ワサビの消費拡大や栽培方法の普及に努め、静岡県内外から注目を集めている。 県内外を勤務地に会社員をしていた幸光さんは、ワサビ生産の経験がある父親の影響で栽培に興味を持ち、2014年に千代美さんの故郷である西伊豆町に移住。20年以上放置されていたワサビ沢約千平方メートルを整備し、独学した無農薬栽培にこだわってネッ
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下賀茂温泉 湯の花「はちみつソフトクリーム」 幸せ運ぶ華やかな香り【道の駅 食探訪㉓】
南伊豆町の「下賀茂温泉 湯の花」にある喫茶「野の花」では、「はちみつソフトクリーム」を提供している。昨年の発売以降、観光客や地元住民をとりこにしている。 使用するのは「高橋養蜂」(下田市)の「みかんの蜂蜜」。同市で春から初夏にかけて咲くミカンやニューサマーオレンジの花の蜜を熟成させることによる、濃厚で華やかな香りが特長。道の駅の直売所ですぐに売り切れてしまうこの蜂蜜をより多くの人に味わってもらおうと、シンプルにバニラソフトクリームに蜂蜜をたっぷり垂らした一品が誕生した。高橋養蜂の商品を知る人も、ソフトクリームと合わさることで増す上品な甘さに驚くという。 スタッフの関根愛弓さん(34)は「
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下田市議会 21日から定例会
下田市議会は16日、議会運営委員会を開き、6月定例会の日程を21日から29日までの9日間と決めた。2023年度の市一般会計補正予算案など11議案を審議する。 補正予算案は3億9900万円の追加。各地区の防犯灯LED化に対する補助金3500万円を計上した。商店街の街路灯LED化についても補助金300万円を支出する。物価高騰に伴う住民税非課税世帯への給付金9900万円や、子育て世帯への給付金6300万円も盛り込んだ。 市役所新庁舎整備工事の請負契約締結案も審議する。一般質問は21日から23日の3日間にかけ9氏が登壇する予定。
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「友好貢献」台湾外交部から森元県議が表彰 下田
日本と台湾の外交発展に貢献したとして、森竹治郎元県議(81)=写真=が台湾外交部から表彰を受けた。15日に下田市役所に松木正一郎市長を訪ね、受賞報告した。 「外交の友貢献賞」の名目で贈られた。台湾友好に関する県の議員連盟顧問の森氏はこれまで関係機関の橋渡しに取り組み、静岡空港-台湾間の就航促進をはじめとした経済や文化の関係性発展に尽力した。森氏は「友好強化に努めてきた中、身に余る光栄だ」と振り返った。松木市長は「姿勢を見習い、われわれも交流を一層発展させる必要がある」とたたえた。 森氏は今春まで県議を10期40年務めた。
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上原美術館 アンリ・マティス「鏡の前に立つ白いガウンを着た裸婦」画家のまなざしと交錯【コレクションから⑥】
ここは南仏ニースにあるマティスのアトリエ。窓から差し込む光は人体の朱色の線であらわされ、穏やかな紫の影を落とす。ガウンの白には少しだけ緑が混ぜられることで、補色の赤と呼応して、光の振動さえ感じさせる。そのわずかな緑は後ろの鏡に広がり、不思議な奥行きを生む。大きな鏡の左側には、この絵を暗示する白いキャンバスが映り込む。われわれのまなざしは、いつしか本作を描くマティスのまなざしと重なり、見るものを鮮やかな空間へと引き込んでゆく。 本作はコレクター和田定夫氏が旧蔵した作品。銀行の駐在員として渡欧した和田氏は、本作が描かれた翌々年、画家・猪熊弦一郎夫妻とともにマティスのアトリエを訪れた。和田氏は間
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県議選低投票率の東伊豆町 移動期日前投票所を検討
東伊豆町は14日、選挙時の移動期日前投票所の設置を今後検討すると明らかにした。同町は4月の県議選で投票率が賀茂6市町で最低を記録。町民の選挙離れが浮き彫りになっている。一方で町は導入へは課題も多いとし、投票率向上は一筋縄とはいかなそうだ。同日開会した町議会6月定例会で、村木善幸総務課長が山田豪彦氏の一般質問に答えた。 移動期日前投票所は商業施設などに開設し、利用者らに投票を促す。村木課長は「投票機会を増やすのは重要な一方、町内の主な商業施設は現在の投票所に近い場所に立地している」と懸念。岩井茂樹町長も「システムの構築や人員と場所の確保など検討しなければいけないことも多い」と答弁した。 4月の
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Tリーグ静岡監督 卓球指導 7月16日、下田で講習会
賀茂卓球連盟は7月16日、卓球Tリーグ男子静岡ジェードの森薗政崇選手兼任監督による講習会を下田市の下田中で開く。参加無料。 賀茂地区在学の小学生~高校生が対象。午前9時半から午後3時半まで、水やタオルは持参する。定員50人で、申し込みの締め切りは7月3日。申し込みや問い合わせは事務局<電090(6766)7502>へ。
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沼津、下田、河津で停電 12日午後
12日午後4時55分ごろ、沼津市戸田の一部で約100戸が停電した。同8時5分ごろには、下田市白浜と河津町縄地の一部で約570戸が停電した。東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、樹木の電線への接触が原因という。同9時35分ごろまでに全てが復旧した。
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下田で一時停電 電線に倒木接触
12日午後0時15分ごろ、下田市白浜地区の一部で約120戸が停電した。約1時間半後にすべて復旧した。東京電力パワーグリッド静岡総支社によると、高圧電線に倒木が接触し断線した。修理のために一時緊急停止したという。
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災害復興考えるシンポ 先進事例や被災想定、市民と共有 下田市
下田市は11日、大規模災害からの再建策について事前に考える「復興まちづくりシンポジウム」を市民文化会館で開いた。先進事例や被災想定を市民と共有する狙い。 パネル討論を実施し、災害からの文化財の保全や救護に詳しい国立文化財機構文化財防災センターの後藤知美研究員らが登壇した。後藤研究員は東日本大震災の被災地において、特に祭典や芸能といった無形文化財が地域の精神的な結び付きを可視化する機会になったと解説。「被災者が生活再建の実感を得るのに『人とのつながり』は非常に重要。それを実現するのが無形文化財だ」と訴えた。 基調講演した静岡大防災総合センターの原田賢治准教授は、県の第4次地震被害想定におけ
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障害者対象の就労相談会を開催 14日から伊豆・賀茂郡5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は14日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開く。 同センターは月に1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談などにも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 14日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽15日午後1時半~ 南伊豆町役場▽20日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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下田市役所新庁舎にラウンジと広場 詳細案示す 市議会全員協議会
下田市は9日、2024年度から段階的に開設する市役所新庁舎の詳細案を市議会全員協議会に示した。旧稲生沢中施設の再利用部分のうち体育館について、市民ラウンジや室内広場を設けて市民交流を促すとした。 旧校舎の「活用棟」には健診、会議室機能や市長室、議場などを配置する。「新築棟」は1階部分の多くを駐車場とした。2階部分は体育館棟と新築棟が連結していて、窓口機能や災害対策本部を集約する。屋外には芝生広場を整備し、災害時やイベント時の駐車場のほか、将来的な増築敷地としての活用も視野に入れる。 今後社会情勢の変化を踏まえ、市は庁舎の必要面積は減少すると判断。維持管理費の削減を図るため、開設から約40
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静岡人インタビュー「この人」 「まちじゅう図書館」の仕掛け人 平川博巳さん(下田市)
カフェやワーケーション施設など下田市の町中の施設に、図書館の書籍を置いたり貸し出したりする取り組みが今春から始まった。市教委生涯学習課長として、事業の拡大に汗を流す。中学高校の体育の教員免許も所持していて、教育行政に精通。1991年入庁。55歳。 -事業の仕組みは。 「50冊を上限に蔵書を並べてもらう。蔵書のほか、廃棄対象になったり寄付を受けたりした本も並べ、施設ごとにも用意してもらっている。一部は貸し出し可能で、『館長』を任命して貸し出し業務を任せている」 -県内でも先進的な取り組みとみられる。開始の経緯は。 「図書館の老朽化が進む一方、新市庁舎の建設など大型の公共事業を多数抱えて
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下田市が納税遅延 18万円超の加算税 振込日を誤認
下田市は9日、3月分の源泉所得税について、振込日を誤って下田税務署から不納付加算税を課されたと明らかにした。市議会全員協議会で報告した。 市出納室や報告資料によると、職員給与などの源泉所得税の納付期限は4月10日だったが、職員が振込日を翌11日に設定。1日遅延となった結果、不納付加算税18万8500円が課せられた。5月29日に税務署から告知があり発覚。6月9日に納付したという。 出納室は「職員の法令の認識不足と事務処理のチェック体制不備」が要因とし、再発防止へ職員対象に研修機会を設けるとした。9日までミスを公表しなかったことについては「議会への報告を待った」と説明した。
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8~9日 静岡県内大雨 目立った被害なし
梅雨前線や低気圧の影響で、静岡県内は8日夜から9日午前にかけ、激しい雨が降った所があった。下田市などには土砂災害警戒情報が発表された。県によると、一部の道路で土砂崩れが発生したものの、人的、物的被害はなかった。 気象庁の観測で、9日午後3時までの24時間雨量は伊豆市天城山で209ミリ、御前崎市で156・5ミリ、東伊豆町稲取で135ミリなど。気象台と県は一時、下田、御前崎、南伊豆の3市町に土砂災害警戒情報を発表した。 2日からの記録的大雨で地盤が緩んでいる恐れがあるため、各市町は避難情報を発表したり、自主避難を呼びかけたりした。県のまとめでは下田市、浜松市、南伊豆町が避難指示、沼津、三島、
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南伊豆・湊病院跡 解体費用4.5億円 下田市
下田市は9日、下田メディカルセンター(同市)前身の共立湊病院(南伊豆町)跡地について、解体費用が4億5千万円に上ると明らかにした。市議会全員協議会で報告した。 財源は賀茂1市5町で組織する同センターの一部事務組合資金が2億円、市町特別負担金(均等割り10%、利用率割り90%)を2億5千万円と見込む。解体は9月着工を予定し工期は15カ月。8月に入札、契約を行う予定という。 共立湊病院は2012年5月に同センターの開院により閉院。かつては南伊豆町が周辺一帯に移住定住や産業振興の拠点施設を整備する計画が持ち上がったこともあった。松木正一郎市長は「解体が終わるまでには(跡地利用の)方向性を決めるとい
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下田中生 郷土料理に挑戦 サンマ寿司、池之段煮味噌
下田中の2年生約140人は8日、下田市内の郷土料理「サンマ寿司」と「池之段煮味噌(いけんだにみそ)」の調理実習に同校で取り組んだ。総合学習の一環で地域の食に理解を深める狙い。 生徒はクラス別にそれぞれの調理に挑んだ。サンマ寿司は白浜地区に伝わる押しずし。源流は室町時代までさかのぼるともされ、現代でも祝いの席で重宝されている。生徒は藤井千鶴さん(74)ら地域住民の手を借りながら、酢飯を仕上げる工程やサンマを載せる作業を進めた。 須崎地区の漁師鍋・池之段煮味噌は特産のキンメダイの切り身や野菜が入る。田中勝美さん(73)らを講師に迎え、調理を体験した。滝井一樺さんは「須崎に住んでいるのに知らなかっ
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河津―下田 10分短縮 七滝―逆川 IC開通効果
国土交通省沼津河川国道事務所は7日までに、伊豆縦貫自動車道のうち3月に開通した河津七滝-河津逆川インターチェンジ(IC)間の交通状況をまとめた。今春のゴールデンウイーク期間中の調査で、開通により河津町から下田市への所要時間が10分程度短縮した。 同区間は河津町内の3キロで片側1車線。河津から下田の中心部に至るには国道414号か135号を利用する経路があるが、調査によると開通で414号ルートは約9分、135号ルートは約12分の短縮につながった。 両IC間の同期間の交通量は、1日あたり約5200台。同事務所は国道414号などの利用車両のおよそ4割が両ICの利用に転換したとみている。 国道414号
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秋の伊豆旅行 思い出を絵に 13日まで、浜松・書絵堂ギャラリーで展示
静岡県西部の作家が集まる団体「浜松美術協会」のスケッチ展「秋の伊豆旅行(2022)」が13日まで、浜松市東区の書絵堂ギャラリーで開かれている。 50~80代のメンバー18人が昨秋に1泊2日で訪れた伊豆半島の思い出の風景など33点を出品した。荒々しい岩肌の丘の頂にたたずむ爪木崎(下田市)の灯台や、勾配のある坂の途中に連なる熱海市の街並み、夕焼けで深紅色に染まる西伊豆町の堂ケ島など幻想的な風景を水彩で描いている。
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下田の海洋調査会社、青森の「三戸城跡」国指定に貢献
青森県三戸町にある史跡「三戸城跡」の国指定に貢献したとして、海洋調査や測量を手がける下田市のウインディーネットワーク(杉本憲一社長)が町教委から感謝状を受けた。同社の調査により江戸時代の絵図との比較が実現し、昨春の国の指定に結び付いた。このほど町教委から感謝状を受けた杉本社長は「地域の歴史と文化に光を当てるきっかけづくりができた」と手応えを口にした。 町教委によると、三戸城跡は、町中心部に位置することが分かっていたが、桜の名所として観光地化され、公園整備により地形も変化していた。正確な測量図面も無く、主要な構造物の位置は長年特定できていなかった。 同社はかつて、青森・秋田県境の十和田湖
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ハザードマップで土砂災害対応確認 下田・加増野地区 避難ルート記入
下田市の2023年度の土砂災害訓練が4日、同市の加増野地区で開かれた。地域住民約20人が災害時の避難経路などを図上で確認し、有事に備えた。 全国統一実施日に合わせた開催。市内では土砂災害の懸念がある地域を対象に毎年順番で訓練を実施している。加増野地区の住民はハザードマップに自宅や避難場所を記入。その上で周辺の警戒区域を考慮しながら避難ルートを書き込み、濁流が発生しそうな小川や崩落の恐れがある橋に印を付けて危機意識を高めた。 同地区自主防災会長の渡辺慎吾さん(69)は「周辺は山間地が多い。県内他地区の災害を自分事と捉えて命を守る体制を構築したい」と強調した。 県砂防課や下田土木事務所の職
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出身地下田で顕彰慰霊 「写真術の開祖」下岡蓮杖
下田出身で日本における「写真術の開祖」とも称される下岡蓮杖(1823~1914年)の顕彰慰霊祭(下岡蓮杖を顕彰する会主催)が2日、下田市の旧沢村邸で執り行われた。顕彰会の土屋市次郎会長は「今年で生誕200年。さまざまな逸話と文化を後世につなぎたい」と気持ちを新たにした。 顕彰会の関係者や日本写真文化協会の荻島孝之監事(80)ら約20人が参列した。長楽寺の天野隆俊住職が読経し、参列者は郷土の偉人に思いをはせた。慰霊祭は顕彰碑と胸像の建つ下田公園で毎年開いているが、今夏は降雨で会場を移した。 顕彰会によると、下岡は幼名・桜田久之助。1861年に写真師ウィルソンからカメラを譲り受け、62年に国内初
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「写真術の開祖」下岡蓮杖 生誕200年 出身地下田で慰霊祭
下田出身で日本における「写真術の開祖」とも称される下岡蓮杖(1823~1914年)の顕彰慰霊祭(下岡蓮杖を顕彰する会主催)が2日、下田市の旧沢村邸で執り行われた。顕彰会の土屋市次郎会長は「今年で生誕200年。さまざまな逸話と文化を後世につなぎたい」と気持ちを新たにした。 顕彰会の関係者や日本写真文化協会の荻島孝之監事(80)ら約20人が参列した。長楽寺の天野隆俊住職が読経し、参列者は郷土の偉人に思いをはせた。慰霊祭は顕彰碑と胸像の建つ下田公園で毎年開いているが、今夏は降雨で会場を移した。 顕彰会によると、下岡は幼名・桜田久之助。1861年に写真師ウィルソンからカメラを譲り受け、62年に国
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伊豆中央、修善寺道の料金徴収延長 静岡県が説明会 下田、函南の住民「納得できない」
静岡県は5月30、31の両日、伊豆中央道と修善寺道路の料金徴収期限延長に関する一般向け説明会を下田市と函南町でそれぞれ開いた。県は両道路を無料化すると交通量が大幅に増えて渋滞が悪化するとしたが、参加者からは「納得できない」と説明不足を指摘する声が複数上がった。 一部の参加者は道路の高速性や定時性確保と無料化の関連性を疑問視。交通量調査などによる実態把握を求めた。10月から40年程度延長される方針の徴収期限について社会情勢の変化に対応した柔軟な対応を求めたり、利便性向上のためにETC導入を要請したりする参加者もいた。 県は道路建設から40年近く経過した構造物の老朽化対策の必要性を強調。伊豆
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賀茂地区4校にサッカーボール 明治安田下田営業所 寄贈
明治安田生命平塚支社下田営業所(下田市)は31日までに、賀茂地区の下田高と松崎小、下田中、朝日小(下田市)の4校にサッカーボールを寄贈した。 社会貢献の一環で、保険に関するアンケートに積極的だった学校にプレゼントしている。下田市の大賀茂小にも今後贈る予定という。 朝日小で同日開かれた式典では、関原綾介営業所長が児童会長の菊池晴君(6年)と副会長の矢野道君(同)にボール3個を手渡した。児童2人は「大切に使います」と声をそろえた。
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落語家・林家久蔵さんが記念講演 下田の生涯学習講座開講
下田市の2023年度の生涯学習講座「寿大学」がこのほど、市民文化会館で開講した。落語家の林家久蔵さんが開講記念講演と題して会場を笑いに包んだ。 久蔵さんは林家木久扇さんの弟子。師匠の代名詞のラーメン販売を巡るエピソードを明かしたり、高齢者中心の寿“大学”にかけて「学割でなく別の『割引』が効きそうですね」と語りかけたりして会場を温めた。目薬を巡る落語を披露し、ひらがなの「め」と漢字の「女」の読み間違いに端を発する夫婦の勘違いのやり取りを演じた。 講演の合間には「ながら運転」など交通安全に関する啓発も盛り込んで注意を呼びかけた。 今季の寿大学は全10回。仏像や漁業、詐欺被害防止、認知症予防など内
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総会で事業計画確認 下田市自主防連絡協
下田市自主防災会連絡協議会は25日夜、2023年度の総会を市民文化会館で開いた=写真=。役員選出を行い、嶋津安則会長(広岡西区第3自主防)を再任した。新たな任期は2年。 市内48地区の自主防会長が参加し、事業計画などを確認した。6月の土砂災害防災訓練は加増野区をモデル地区として実施する。24年3月には市津波避難訓練を開催する予定。 松木正一郎市長は「共助の確立には皆さんの力が不可欠だ」と連携を呼びかけた。
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新庁舎 高校生が活用策 下田 「若者発表スペースを」
下田市はこのほど、市役所新庁舎の活用策を高校生から募るワークショップを整備予定地の旧稲生沢中(同市)で開いた。活動の発表スペースを要望するなど、若者ならではの意見が上がった。 同校近くの下田高の2、3年生約20人が参加した。生徒たちは市庁舎として再活用される中学校跡を視察した上で、グループごとに市職員や設計事務所社員にアイデアを発表した。 生徒は下校時の電車の待ち時間に利用する勉強スペースや、成果披露の場が少ないとして文化部の発表スペースの設置を要望した。子育て環境整備へ旧グラウンドへの子ども向け遊具の確保や、若者向けにカフェやダンス教室、サウナの誘致を求める声も上がった。空きスペースを宿泊
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会長に渡辺氏 下田市観光協会
下田市観光協会は25日、市内で通常総会を開いた。新たな会長に渡辺一彦副会長(60)=渡辺水産社長=を選出した。 渡辺会長は「今までの行事や施策は踏襲しつつ、多様化する観光客のニーズに応えられるよう柔軟性を持って取り組む」と強調した。道の駅開国下田みなとの活性化による周辺への経済効果創出にも意欲を示した。任期は2年。
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下田黒船祭20万2900人来訪、コロナ前9割強の水準に
下田市は24日の定例記者会見で、19日から21日にかけて開催された市内の一大行事「第84回黒船祭」について、推計で20万2900人の来訪があったと明らかにした。今春は4年ぶりの3日間開催で、新型コロナウイルス禍前の9割強の水準にまで回復した。 佐々木豊仁観光交流課長が報告した。今春以前に最後の3日間開催となった2019年の第80回は21万7400人が来場。短縮開催だった22年は2日間で16万9800人が訪れていた。 松木正一郎市長は参加した米海軍の関係者らから「平和の尊さを実感できた」と称賛の声が多数寄せられたと強調。その上で「警察や海保、市民ら多くの支えがあって成功に導けた」と謝辞を述
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世界切符懸け白熱 SUPとパドルボード 下田で全国大会
スタンドアップパドルボード(SUP)とパドルボードの全国大会(日本サーフィン連盟主催)が20、21の両日、下田市と東伊豆町周辺で開かれた。 世界大会の代表選考を兼ねた大会で、男女2競技16種目に約30人が出場した。初日は東伊豆町の稲取港と下田市の外浦海岸間で長距離の「ディスタンス」を実施。21日は下田市の白浜大浜でスプリント種目やジュニア種目などの各種目を行った。砂浜を出発した参加者は沖に設けられたポイントを経由し、ゴールへ向けてボードを進めた。 同市の地域おこし協力隊の山口智史さん(39)が前年に続いて大会を誘致した。静岡スバル自動車(静岡市清水区)が冠スポンサーを務めた。
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ユーモア交え条約調印再現 下田・黒船祭閉幕 日米音楽隊の演奏も
下田市で開かれている「第84回黒船祭」は最終日の21日、恒例の日米下田条約調印再現劇の上演などを実施した。4年ぶりの3日開催となった一大行事が終幕した。 日米和親条約の細則を取り決めた下田条約。市民文化会館での再現劇には東京が拠点の役者らが出演し、日米双方から見た開国をテーマにペリーらを演じた。調印の再現にとどまらず、下田の街に繰り出した米国人に日本人が戸惑ったり黒船到来に驚愕(きょうがく)したりする様子を寸劇調に仕立て、聴衆の笑いを誘った。 海上自衛隊横須賀音楽隊や米海軍第7艦隊音楽隊ら約220人が参加した市内中心部での「にぎわいパレード」や、両音楽隊出演の「にぎわいコンサート」も開か
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高校生が桜葉団子開発 松崎特産アピール 下田・黒船祭に出店販売
松崎高(松崎町)と下田高(下田市)の生徒が20日、独自に開発した和菓子を同市で開かれている第84回黒船祭に出店販売した。松崎特産の桜葉を使用した団子で、観光客らに生産量日本一をアピールした。 起業体験の一環で、両校の生徒5人が昨冬から準備を進めていた。町内の菓子店「梅月園」の協力を得て、架空の和菓子屋「桜餡(さくらも)堂」を“設立”。商品製作からコスト計算、広報手法を学び、実践した。 団子は2種類。あんこに桜葉を練り込んだ一本は、桜の風味がふんわりと広がる。町内産桑の葉のパウダーを練り込んだ白あんの団子も考案した。いずれも200円。計300本を販売し、20日は完売
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先人の偉業たたえ 日米親善公式パレード 下田・黒船祭2日目
下田市の一大行事「第84回黒船祭」は2日目の20日、メインイベントの公式パレードを実施した。先人の偉業をたたえる日米親善行事に米国関係者らも参加し、市内が華やかな雰囲気に包まれた。 パレードの行程は下田公園から市中心部を巡る約2・5キロ。約370人が参加し、全長は450メートルほどに及んだ。米国側は大使館や海軍関係者らが名を連ね、沿道から見守る観光客に車内から手を振った。米海軍第7艦隊や海上自衛隊の音楽隊も演奏で花を添えた。 下田公園の開国記念広場では記念式典が執り行われた。市によると、約600人が参列。川勝平太知事や松木正一郎市長の式辞に続き、在名古屋米国領事館のマシュー・センザー首席
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腕相撲負けないよ 水兵と児童が交流 下田・黒船祭
第84回黒船祭初日の19日、児童と米水兵との交流会が下田市内の小学校で開かれた。全7校を米水兵約100人が訪れ、児童約700人と親睦を深めた。 水兵12人が足を運んだ朝日小では、全校約80人が交流。じゃんけんをしながら隊列を組むゲームを全員で楽しみ、学年別に分かれて催しを実施した。4年生のクラスでは、児童たちが水兵との腕相撲に挑戦。時には水兵を負かそうと両手を使って力を振り絞ったが、あっけなく敗れると「すごい力だ!」と目を丸くした。 6年の児童会長菊池晴君は「ずっとこの日を楽しみにしていた。話をして文化の違いが分かり、新鮮な気持ちになりました」と声を弾ませた。 黒船祭期間中の米関係者と
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花火、20日に延期 下田・黒船祭 1500発打ち上げる予定
下田市は19日、同日夜に予定していた第84回黒船祭の海上花火大会を荒天予報のため20日に延期すると発表した。 時間と場所は変わらず午後8時15分から同40分まで下田港で。約1500発を打ち上げる予定。20日も荒天の際は21日に順延する。
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下田・黒船祭が開幕 ペリー艦隊乗組員碑に献花 21日まで催し
下田市の一大行事「第84回黒船祭」が19日開幕した。開国の礎を築いた先人をたたえる日米親善行事。21日まで多彩な催しを繰り広げる。 初日はペリー上陸記念公園での式典に約50人が参列。ペリー艦隊の来航記念碑に関係者が献花した。姉妹都市の米・ニューポート市の関係者からはビデオメッセージが届いた。松木正一郎市長は「開国の地下田で、今後も日米友好の灯が燃え続けるよう祈念したい」と呼びかけた。 ペリー艦隊乗組員が眠る玉泉寺では、米海軍関係者が出席して墓前祭が執り行われた。関係者の歓迎交流会や米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会も開かれた。 黒船祭は4年ぶりの3日開催。市は20万人程度の来場を見込んでいる
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ようこそ「えのしま」海自掃海艇入港 下田、19日から黒船祭
下田市の一大行事「第84回黒船祭」が19日開幕する。18日には海上自衛隊の掃海艇「えのしま」の入港式が下田港で開かれ、松木正一郎市長や商工観光関係者らが乗組員を歓迎した。 式典では市職員がえのしまの福士明永艇長らに花束を贈り、記念品を交換し合った。えのしまは20日(午前9時~午後4時)と21日(午前9時~午後2時)に外ケ岡岸壁で一般公開される。 19日は午後1時半からペリー上陸記念公園で献花式が行われる予定。黒船祭は21日までで、4年ぶりの3日開催となる。市は20万人程度の来場を見込む。松木市長は「世界で不利益な状況が生まれている中、日米友好を通じて平和を発信することがわれわれの責務だ」
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下田・黒船祭 4年ぶり3日間 19日から、日米交流盛大に
下田市は15日、市内の一大イベント「第84回黒船祭」(19~21日)の概要を発表した。新型コロナウイルス禍を経て、4年ぶりの3日間開催となる。市役所で会見した松木正一郎市長は感染症法上の「5類」引き下げについて、「新しい社会の在り方を発信する機会にする」と述べた。 開国の礎を築いた先人をたたえる日米親善行事。米国大使館や領事館、米海軍からも関係者を招く。20日の公式パレードには、米海兵隊員ら約370人が参加する見込み。 イベントは市や商工観光団体などで組織する執行会の主催。2020年と21年は中止、22年は2日間の短縮開催だった。今春は米水兵と市内児童との交流会などが復活する。市は19年
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イワシの大群 “トルネード” 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で、大きな塊となって移動するマイワシの習性を利用した「イワシトルネード」が人気を集めている。大群に観光客も驚きの声を上げ、撮影を楽しんでいる。 同館によると、マイワシは捕食してくる魚が同居する際に、外敵から身を守るために大勢で泳ぐ習性がある。4月下旬に体長10センチ程度の約3千匹を搬入した。 一方で施設内の水族船「アクアドームペリー号」の大水槽は、マイワシ以外にも大型の魚などが生活している。今後少しずつ水槽内のマイワシは減少が想定されるため、“竜巻”が続くのは6月ごろまでになる可能性がある。 イワシトルネードは全国の水族館で近年人気だが、県
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アクアスロンに130人 下田・まどが浜海遊公園
水泳とランニングを組み合わせた大会「第1回黒船アクアスロン・マラソン」(実行委主催)が14日、下田市のまどが浜海遊公園で開かれた。 両種目に続けて取り組む「アクアスロン」とマラソンを実施。2人一組の「リレー」や、児童と保護者の「ファミリー」など計6種目に小学生から一般までの約130人が出場した。アクアスロンでは種目に応じて下田港内の100~500メートルを泳ぎ、陸に上がると急いで着替えて1~5キロのランニングに挑んだ。 市内の一大行事「黒船祭」(19~21日)の協賛行事。下田らしい海辺の行事を開催しようと企画した。
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伊豆周遊、景色楽しむ エロイカジャパン、国内外から自転車愛好家
サイクリングイベント「エロイカジャパン2023」(エロイカジャパンイン伊豆半島実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が13日、伊豆市などで始まった。国内外から訪れた自転車愛好家が風光明媚(めいび)で起伏のある伊豆半島の周遊に繰り出した。 国内からの参加者のほか、イタリアや米国などから来日した約40人が合図とともに伊豆箱根鉄道修善寺駅をスタート。この日の参加者は、「長嶋茂雄ロード」や伊豆長岡温泉などの主に伊豆の国市内を走る33キロのコースと、それらに加え天城湯ケ島温泉郷、筏場のわさび沢などの伊豆市内も巡る65・4キロのコースに分かれ、行程を楽しんだ。 イベントの発祥は1997年のイタリ
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賀茂の児童ら体験 ミュージカル 下田でワークショップ
伊東市少年少女合唱団による歌と踊りのワークショップが13日、下田市民文化会館で開かれた。今後2回目を実施した上で、参加者は6月にミュージカルで発表する。 賀茂地区の児童生徒にもミュージカルの楽しさを知ってもらおうと企画した。ワークショップには小学生から高校生、大人も含め約30人が参加。元劇団四季の舞台俳優友石竜也さん(46)=川崎市=が講師を務めた。 発表会で上演するのは、ネコたちの奮闘を描くストーリー。友石さんは子音と母音に留意すると歌に抑揚が生まれやすいと説いた。参加者は足の運び方なども教わり、本番に向けて汗を流した。 合唱団の指揮者杉田純子さん(72)=伊東市=は「賀茂では音楽が好きな
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下田・稲梓小児童が田植え 稲刈りや脱穀も予定
下田市の稲梓小の3、4年生16人は12日、学校近くの水田で田植えを体験した。足を取られて泥だらけになりながら、悪戦苦闘して作業を進めた。 2年目の取り組み。地域有志10人の指導を受けながら、長靴を履いて田んぼに入った。等間隔で苗を植えながらも、ぬかるみに足がはまってあっという間に体は泥だらけに。「足が抜けない!」と困惑しつつ、100平方メートルほどに田植えした。 4年の土屋宝稀さんは「上手に植えようとしても動くのが大変。疲れちゃいました」とはにかんだ。 児童は今後稲刈りや脱穀の体験を経て、最後は給食で米を味わう予定。有志の一人、鈴野政春さん(74)は「昔ながらのやり方で一連の流れを体験
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議長に中村氏 副議長に江田氏 下田市議会
下田市議会は11日開会の臨時会で、正副議長選を行った。議長に中村敦氏(55)=清新会=、副議長に江田邦明氏(51)=市政会=を選出した。 中村敦氏(なかむら・あつし)自然食品製造販売業、白浜地域振興協議会員。2期。白浜 江田邦明氏(えだ・くにあき)鉄道会社社員[元]下田ライフセービングクラブ理事長。2期。柿崎
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補正予算の専決処分承認 下田市議会
下田市議会は11日、臨時会を開いた。専決処分3件と2議案を原案通り承認、可決した。 専決処分3件のうち2件は補正予算関連。2022年度一般会計に国の交付金確定に伴う年度末の措置として1億300万円を追加、23年度同会計には低所得のひとり親世帯らに対する国の交付金事業費2200万円を増額した。可決2議案のうち1議案は議員発議の市議会委員会条例の一部改正案で、常任委の定数を変更する内容。 委員会構成も決めた。それぞれの正副委員長は次の通り(正、副の順)。 総務文教 土屋仁、天野美香▽産業厚生 鈴木孝、岡崎大五▽議会運営 沢登英信、大西将由
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伊豆南部の野鳥写真 下田のギャラリーに80点展示、14日まで
賀茂地域の野鳥愛好家らで組織する日本野鳥の会南伊豆の第7回写真展が下田市の旧沢村邸ギャラリーで14日まで開かれている。 会員のうち10人が80点ほどを出品した。河津桜に並んで止まる2羽のヒレンジャクや、下田市ペリーロードの仲むつまじいカルガモの親子を捉えた作品が並ぶ。松崎町の雲見海岸で富士山を背景に飛行するアオサギを撮影した1枚も展示。絶滅危惧種のカンムリウミスズメの撮影にも神津島近海で成功した。 土屋恵一郎支部長(68)=下田市=は「山から海まで多様な鳥たちを撮影できるのが伊豆南部の特徴だ」と魅力を語った。
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稚アユを放流 下田・稲生沢小2年生「元気でね」
下田市の稲生沢小の2年生20人は11日、稚アユの放流を同市の稲生沢川で体験した。30キロ約1500匹を放ち、「元気でね」と健やかな成長を祈って見送った。 稲生沢川漁協の主催。児童の自然体験の推進や環境保全への意識啓発が狙いで、アユ釣りの解禁日(6月1日)前の恒例行事。児童はバケツに入った体長12センチ程度の海産稚魚を、伊豆急行蓮台寺駅周辺に放流した。 石原夏帆さんは「アユが思っていたより元気でびっくりした」と目を丸くした。小川憲治組合長(71)=同市=は「アユは美しい川でないと生きられない。水質保全の重要性を子供たちに考えてもらうきっかけにしたい」と話した。
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伊豆半島沖地震 発生から49年 南伊豆・中木地区で慰霊祭
1974年の伊豆半島沖地震から49年の9日、被害が最大規模だった南伊豆町の中木地区で慰霊祭が執り行われた。住民や遺族ら約50人が参列。目前に迫った50年の節目へ伝承の必要性を再確認した。 同地震では27人が中木地区で犠牲となった。追悼のサイレンが鳴り響く発生時刻の午前8時33分、慰霊碑の建つ中木記念公園では岡部克仁町長ら参列者が黙とうをささげて犠牲者を追悼するとともに、碑に献花した。 慰霊祭は毎春地元の中木区が主催している。当時高校生だった高野譲区長は「町で例を見ない大惨事だった」と振り返った。その上で昨年の松崎町雲見地区の台風被害に触れ、「いつ想定を超える災害が起きてもおかしくないとい
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「長太の肉チャーハン」復刻 東伊豆のB級グルメ冷凍食品に 下田の企業、今夏販売へ
東伊豆町のB級グルメ「肉チャーハン」。その名物の人気店として知られた中華料理屋「長太」(同町稲取)の逸品を、下田市の食品製造業「クックランド」が“復刻”した。冷凍食品として再現し、今夏にも賀茂地区のスーパーなどに並ぶ見通し。 肉チャーハンは具材が卵のみのチャーハンに、豚バラ肉やキャベツなどのとろみがかった野菜炒めがのっているのが特徴。町観光協会によると、稲取地区を中心に町内では現在5店舗ほどで提供されていて、店ごとに野菜炒めの具材などが異なる。 1989年創業の長太は、店主の鈴木長志さん(69)の体調不良により惜しまれながら2021年夏に閉店。常連だった同社の遠
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JR東日本 菅沼晋さん 伊豆南部の観光を開拓【キーパーソン】
下田市の「ケンサキイカ」や南伊豆町の「クネンボ」など、伊豆半島南部の産品に着目した地域おこしの仕掛け人。JR社員としての取り組みの意図や活性化策を聞いた。 -下田で「アカイカ」と呼ばれるケンサキイカを飲食店が一斉に提供する企画を昨春市観光協会に提案した。経緯や手応えは。 「都内では高値で取引されていると記憶にあり、下田でも提供されていると聞いたのがきっかけ。イカの特産地は函館や北陸、九州と首都圏からは遠い。首都圏からのアクセスの良さは下田の大きな利点で、列車の移動需要も見込める。一定の経済効果や観光客増につながった。今季も実施を見込んでいる」 -今春は日本のかんきつ類の祖先ともされる「
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下田市議会は7人の最大会派
4月の統一地方選で改選した下田市議会(定数13)の会派構成が8日までに固まった。改選前は少人数の会派が乱立もようだったが、7人所属の清新会が最大会派となった。 新人8人が当選し、市議会は顔ぶれが大幅に入れ替わった。清新会は2期目が2人で新人が5人。そのほかは3人会派が1、1人会派が3となった。議会事務局によると、改選前は3人会派が1、2人会派が2、1人会派が5だった。 構成は次の通り。先頭が代表者。 ▽清新会 渡辺照志、中村敦、楠山俊介、土屋仁、浜岡孝、大西将由、柏谷祐也 ▽市政会 江田邦明、天野美香、高橋秀徳 ▽日本共産党 沢登英信 ▽緑のしもだ 長友くに ▽公明 鈴木孝
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天城峠道路の事業化に感謝 全線開通へ期待伝える 関係首長ら国交相訪問
伊豆縦貫自動車道建設促進期成同盟会(会長・川勝平太知事)など7団体の関係者が8日、国土交通省に斉藤鉄夫国交相を訪ね、天城峠道路の月ケ瀬-茅野区間(いずれも伊豆市)5・7キロの本年度新規事業化への感謝を伝えるとともに、同自動車道の早期全線開通を改めて要望した。 松木正一郎下田市長らが整備促進による経済効果に加え、医療活動や災害時の救援活動を支える「命の道」としての地元の期待感を強調した。面会後、松木市長は河津下田道路の河津七滝-河津逆川インターチェンジ区間が3月に開通したことに触れ「賀茂地域の住民は利便性や今後への希望を実感した。今後もさらなる事業進捗(しんちょく)に向けて働き掛けたい」と述べ
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スポーツ少年団に軟式ボール贈る 松崎の住民有志
松崎町の住民有志でつくる「黒潮会」(端山晋一会長)がこのほど、同町で活動する松崎野球スポーツ少年団に軟式ボールを寄贈した。端山会長らが同町道部の町営野球場を訪れ、代表児童に5ダース(60球)を手渡した=写真=。 少年団には下田市、西伊豆、松崎両町の小学生24人が所属し、同野球場で練習を続ける。キャプテンを務める松崎小6年の関緑里君(11)は「練習の励みにして次の大会で優勝できるよう頑張りたい」と意気込んだ。 黒潮会は野球チームとして発足し、地域貢献活動に取り組む。
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油彩や水彩80点 賀茂地域在住者ら出品 下田で黒船祭美術展
第32回黒船祭美術展(実行委主催)が7日まで下田市民文化会館で開かれている。 賀茂地域の1市5町の在住者を中心に、約50人が主にこの1年で制作した80点ほどを出品した。「忍野の湧水」と題した油彩画や、水彩画「大浦の風景」など、各地の様子を丹念に描いた力作が会場を彩っている。富士山を水墨で表現した厳かな1枚も並んでいる。
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10日から障害者の就労相談 賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は10日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開催する。 同センターは月に1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付けている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 10日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽18日午後1時半~ 南伊豆町役場
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海の事故ゼロへ運動計画承認 下田地区安全会議
下田海上保安部はこのほど、2023年度の下田地区海の安全運動推進連絡会議を下田市の伊豆漁協で開いた。同年度の安全運動実施計画案を承認した。 計画では22年度までと同様、季節ごとや濃霧、台風の発生を念頭に「事故ゼロキャンペーン」を展開する。マリンレジャーによる事故者の増加を受け、ライフジャケットの常時着用の周知強化やプレジャーボートへの注意喚起に注力する方針も盛り込んだ。 事務局の海保は前年比で34人増えた22年の人身事故者の発生状況を説明し、同年度に実施した下田中サーフィン部との啓発活動の経過も報告した。 同会議は行政や警察、観光協会、民間企業など29団体とオブザーバー6団体で組織。同漁協組
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“ペリー提督”餌付けショー 下田海中水族館 21日まで
幕末に開国の地となった下田市の下田海中水族館で29日、ダイバーがペリー提督に扮(ふん)する餌付けショーが始まった。21日まで。 普段開催しているショーの特別企画。施設内の入り江に浮かんだ水族船「アクアドームペリー号」で、司令官の帽子など時代衣装に身を包んだダイバーがパフォーマンスを行った。水深約6メートル、総水量600立方メートルの水槽内でオキアミなどの餌を放つと、ダイバーの周囲はあっという間に魚でいっぱいに。“ペリー”が与えたアジを丸のみするエイの姿に子供たちは驚きの声を上げた。 市内の一大行事「黒船祭」に合わせて10年以上行っている。午前10時35分から始まり
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ジェラート店 6月末まで期間限定 下田・了仙寺 地元の若者、空いた一角改装
下田市の国指定史跡・了仙寺に29日、期間限定のジェラート店がオープンした。長年にわたり空きスペースとなっていた一角を改装し、同市の板橋隼平さん(28)が出店。地元食材を使ったジェラートを求め、初日から大勢の観光客らが訪れた。 板橋さんは市内でコーヒーや自然食品の販売を手がける「ニード・ユー」の社長。これまで伊豆急行蓮台寺駅(同市)の空きスペースにもコーヒースタンドを出店している。今回は了仙寺から要請があったといい、飲食店の撤退後、20年ほど空いていた一角で提供を始めた。 販売するジェラートは4種類。同寺はアメリカジャスミンの名所として知られていて、ジャスミン風味のジェラートを用意した。下
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8日以降 新型コロナ「5類」移行対応 下田市長「高齢者配慮を」 新たな体調管理カードも
下田市の松木正一郎市長は28日、感染法上の位置付けが5月から「5類」に引き下げられる新型コロナウイルスへの対応について、個人の選択を尊重するとの政府方針に加えて「高齢者ら重症化リスクの高い市民に配慮した日常生活への緩やかな移行」を呼びかけるとの方針を示した。定例会見で明らかにした。 松木市長は「高齢化が進む下田において、いきなり全てを解放するというのは落差が大きい」と説明。市役所での窓口対応における感染防止策は従来通り消毒液や検温器、アクリルパネルの設置を続ける。体温などを記す「下田モデルカード」を参考に、新たな体調管理カードの作成を検討しているという。 8日の5類移行後には市内の一大行事「
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賀茂に中高一貫校を 下田高同窓会 県教委に要望
賀茂地区に中高一貫校の設立を求めている下田高(下田市)の同窓会はこのほど、「早期の設置」を求める要望書を県教委に提出した。 同窓会は現在の下田高の体制をそのままに、段階的に中等部を1学年あたり1クラス(定員35人)併設するよう要望している。全国からの生徒募集を掲げ、寄宿舎も設けたい意向。 その上で、賀茂地域の国や県、民間の研究機関との連携やキャリア教育の推進を通じて将来の地域リーダーの育成を目指すとしている。 長田育郎会長ら同窓会役員が県庁に池上重弘教育長を訪ね、要望書を手渡した。長田会長は「少子化の問題を先送りすると取り返しのつかないことなる。関係機関にも設立を働きかけたい」と強調。その上
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下田高で自転車交通教室 スタントマン 事故を実演
下田市の下田高の1年生は24日、自転車の交通安全教室を同校で受講した。スタントマンの実演を通じ、交通ルールに理解を深めた。 同校では1年生約150人のうち3分の1ほどが自転車通学という。都内企業のスタントマンが講師を務め、自転車同士の接触やオートバイやトラックとの衝突を再現した。講師はスマートフォンを操作しながらの「ながら運転」やヘッドホンの着用が命に影響を及ぼす重大な結果をもたらすと強調。自転車も車両の一種であり、事故時に立ち去るとひき逃げになり得ると説明した。 教室は県トラック協会の主催。下田署や県交通安全協会下田地区支部は、改正道交法で努力義務化された自転車のヘルメット着用を呼びか
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静岡県内7市議選 戦いの軌跡 沼津/三島/富士宮/富士/熱海/下田/湖西
統一地方選後半戦の静岡県内10市町議選は24日未明までに、沼津、三島、富士宮、富士、熱海、下田、湖西の7市議選で計150議席、松崎、函南、清水の3町議選で計38議席が全て確定した。このうち、182人が激しい戦いを繰り広げた7市議選の軌跡を追った。 新顔台頭 下位は激戦 沼津 36人が28議席を争った沼津市議選は、新人12人のうち7人が当選する健闘を見せた。そのあおりで現職の大半が前回より票を減らし、大台の3千票超の当選者はゼロに。下位は数十票差で並ぶ激戦となった。女性は1増の5人で最多だった2003年と同数。投票率は39・54%で、前回に続き過去最低を更新した。 トップ当選は所属する
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10市町議選トップ当選者が決意 議会改革、信頼回復へ意欲/発信方法や関心向上模索
統一地方選後半戦の県内10市町議選の当選者は現職123、元職9、新人56。各市町で投票率が低迷する中、多くの信任を得たトップ当選者からは、新型コロナウイルス禍を経た有権者の意識変化に伴う自身の変革や、最も身近な政治の舞台である市町議会の改革、住民の政治への関心を高めたいとの声が聞かれた。 コロナ禍を経た初の統一地方選では、これまでの選挙活動から変化を模索する中堅やベテラン議員も少なくなかった。沼津市の深田昇氏は「ただ投票をお願いするだけではいけない。政策や実績を直接発信しないといけない」とユーチューブを始めたと明かした。 富士市の下田良秀氏はコロナ禍で有権者との接触が少ない点を指摘しつつ
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全10市町議選で期日前・前回比増 静岡県内統一地方選後半戦
静岡県選挙管理委員会は23日、統一地方選後半戦の期日前投票の最終結果を発表した。富士宮市長選は選挙人名簿登録者数の15・17%に当たる1万6419人が投票し、2015年の前回選に比べ1・14ポイント増。19年は無投票だった。清水町長選は13・78%で19年の前回比2・19ポイント増、小山町長選は15・86%で同0・46ポイント増加した。 10市町議選は合計で選挙人名簿登録者数の12・63%に当たる9万1785人が投票し、12市町議選が行われた19年の前回選を1・67ポイント上回った。 内訳をみると、7市議選の合計は12・40%に当たる8万2262人、3町議選は15・11%に当たる9523
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下田市議選 当選者一覧(定数13/立候補者15)
統一地方選後半戦の静岡県内10市町議選は23日、投開票が行われ、未明までに全議席が確定した。市議選は沼津、熱海、三島、富士宮、富士、下田、湖西の7市。町議選は松崎、函南、清水の3町。約1カ月間に及んだ選挙戦が閉幕した。下田市議選の当選者は次の通り。 得票数順。経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、当選回数、職業・肩書、略歴、現住所の順。元の後は全て、以前の職業・肩書。 下田市議選 開票結果(選管最終) 当1,632 大西 将由 無新① 当 927 鈴木 孝 公現② 当 915 楠山 俊介 無新① 当 851 土屋 仁 無新① 当 779 天野 美香 無新①
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3市町長選平均47・50%、過去最低の投票率
23日に投開票された統一地方選後半戦の静岡県内投票率は、3市町長選が平均47・50%、7市議選は43・97%、3町議選は46・21%で、後半戦の全ての選挙で前回選を下回った。このうち、3市町長選はいずれも過去最低を更新し、富士宮市、清水町は首長選で初めて50%を切った。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 現職と新人による8年ぶりの選挙戦となった富士宮市長選は45・80%で、2015年の前回選を9・68ポイント下回り、1968年に記録した過去最低(54・45%)を大幅に下回った。 現新の一騎打ちとなった清水町長選は、48・62%(前回比1・45ポイント減)、前回選と同じ
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7市議選 期日前投票8.72% 第2回中間状況 前回選から1.17ポイント増
静岡県選挙管理委員会は22日、統一地方選後半戦の県内7市議選(23日投開票)で実施されている期日前投票の第2回中間状況を発表した。17~21日の5日間で選挙人名簿登録者数の8・72%に当たる5万7839人が投票を済ませた。前回選の同時期に比べ1・17ポイント上昇。7市とも前回を上回った。 各市の投票率は次の通り。かっこ内は前回選比。 沼津市7・49%(1・06ポイント増)▽熱海市14・66%(1・75ポイント増)▽三島市8・87%(1・94ポイント増)▽富士宮市10・53%(1・00ポイント増)▽富士市6・27%(0・94ポイント増)▽下田市21・35%(2・53ポイント増)▽湖西市10
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町議選の公費負担 自治体整備も立候補増へ効果薄く抜本対策望む声
18日告示された統一地方選の6町議選は、各町で立候補者の選挙費用の一部を公費で賄う制度ができて初めて迎えた。小規模自治体で広がる地方議員のなり手不足解消を目的に、2020年の法改正で市議選に加え、町村議選にも拡充されたが、今回改選となった6町のうち3町で無投票となり、必ずしも解消につながっていない。立候補者からは歓迎の声がある一方、手続きの煩雑さや周知不足、抜本的対策を求める意見も挙がる。 改正公選法は、これまで不要だった町村議選での供託金を15万円とした上で、市議選同様に選挙カーや選挙ポスターなどの費用の一定額を公費で賄えるとした。立候補しやすい環境を整備するためで、費用負担の制度は各
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記者コラム「清流」 棄権の理由から考える
静岡県議選の後日、西伊豆町の70代女性から「投票を棄権した」と電話があった。理由を問うと「判断材料となる情報が少なくて投票できなかった」という。 6市町にまたがる選挙区の下田市・賀茂郡では、下田市と南伊豆町の2候補が出馬した。広い選挙区の影響なのか、2人は地元以外では知名度が低く、人物像があまり分からないという声が多い印象だった。 女性は続ける。「無責任な投票はできない。せめて近くに来てもらって生の声を聞きたかった」。大事な一票だと分かった上で棄権したと聞き、なんだか歯がゆい。棄権にもさまざまな理由がある。 今後の選挙を盛り上げるためには、今回の県議選の平均投票率は過去最低だった-とい
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市議選終盤情勢 熱海/下田
統一地方選後半戦の市議選は、23日の投開票に向けて最終盤に入った。各陣営とも地域課題の解決策を訴え、支持拡大に全力を挙げる。各地の情勢を探った。 熱海市 少数激戦 小差で決着か 熱海市議選(定数15)は現職10、元職2、新人5人による少数激戦が繰り広げられている。知名度や経験に勝る現職、元職の地盤を、新人がどれだけ切り崩せるかが注目される。当落は小差で決まりそうだ。各陣営は安全圏とみられる千票を目指してラストスパートをかける。投票率は前回並みか、やや上回る50%台後半との見方がある。 中部、東部は今期で引退する2市議の票の行方がポイント。赤尾光一氏は熱海駅前の商店街や観光業界に浸透し、
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納税通知書を誤送付 同姓同名の別人に 下田市
下田市は19日、2023年度の固定資産税・都市計画税納税通知書に少なくとも3件の誤送付が発生したと発表した。市によると、同姓同名の別人に送ってしまったという。 市税務課によると、12日に発送し13日に2件、17日に1件、「心当たりのない通知書が届いた」との問い合わせがあり発覚した。担当職員がシステムへの入力を誤り、通知書に誤った住所が印字された。 3人のうち、2人は“本物”と同姓同名者の2通が届いたという。ほかの1人はそもそも届く予定がなかった。課税のミスは現在発生していないとしている。誤送付の通知書は回収、本来の対象者に手渡しや郵送した。 通知書は1万2846
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静岡県内7市議選 期日前2・04% 前回比0・06ポイント増
静岡県選管は19日、統一地方選後半戦の県内7市議選(23日投開票)で実施されている期日前投票の第1回中間状況を発表した。17、18日の2日間で7市の選挙人名簿登録者の2・04%に当たる1万3512人が投票を済ませ、4年前の前回選の同時点に比べ0・06ポイント上昇した。 投票率が最も高かったのは下田市の4・99%(前回選同時点5・27%)。熱海市4・23%(同3・97%)、沼津市2・40%(同1・96%)、湖西市2・19%(同1・68%)、三島市2・11%(同1・67%)、富士宮市1・97%(同2・47%)、富士市1・13%(同1・33%)が続いた。
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吉田町“トリプル”無投票 静岡県議に続き町長・町議選も
18日告示の吉田町長選、町議選(定数13)は同日、いずれも立候補者の無投票当選が決まった。県選管によると、首長と議員選挙がいずれも無投票になったのは2004年の旧天竜市以来。識者や元町議からは首長の多選(7選)を念頭に、議会のチェック機能がこれまで以上に重要となる中で町議選も無投票の事態を憂える声が上がる。東伊豆町議選も連続で無投票となり、町民の政治への関心低下が懸念される。 チェック機能の担保憂慮、東伊豆町長選も2回連続 同日午後5時過ぎ、7選を決めた現職田村典彦氏(79)が選挙事務所前に姿を見せると、支援者たちが拍手で出迎えた。無投票は2回連続。田村氏は「対抗馬が出なかったということは
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下田市議選 立候補者の一覧(定数13/立候補者15)
16日告示された下田市議選の立候補者は次の通り。 上から届け出順。経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、当選回数、職業・肩書、略歴、現住所の順。元の後は全て、以前の職業・肩書。 ※画像タップで拡大してご覧になれます ▶統一地方選後半戦の開票速報はこちら
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富士宮市長選、7市議選 統一地方選後半戦 16日告示
静岡県内統一地方選後半戦は16日、富士宮市長選と沼津市など7市議選が告示される。富士宮市長選は4選を目指す現職の須藤秀忠氏(76)と新人で市議の望月則男氏(44)が出馬を表明し、選挙戦となる公算が大きい。市議選は7市全てで立候補者が定数を超え、選挙戦となる見通し。特に沼津、富士の両市では10人を超える新人が立候補を予定し、定数を沼津は8、富士は10超える激戦が予想される。18日は清水、小山、吉田の3町長選と6町議選も告示され、23日に一斉に投開票が行われる。 ■富士宮市長選 現職須藤氏と新人望月氏の一騎打ちになる構図でほぼ固まった。仮称・郷土史博物館建設構想の賛否で主張が分かれ、少子化対
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自民は過半数の40 静岡県議会会派構成決まる
静岡県議会は14日、30日からの改選後の会派構成を発表した。定員68に対し、各会派の構成人数は自民改革会議が40人、ふじのくに県民クラブは18人、公明党県議団が5人となった。会派に所属しない無所属議員は5人。 会派と所属議員は次の通り。カッコ内は選挙区。 【自民改革会議】10期 天野一(静岡市葵区)▽8期 植田徹(富士市)中谷多加二(浜松市天竜区)▽7期 杉山盛雄(沼津市)鈴木利幸(浜松市北区)▽5期 宮沢正美(三島市)落合慎悟(藤枝市)竹内良訓(浜松市中区)中沢公彦(同市東区)▽4期 中田次城(伊東市)土屋源由(伊豆の国市)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫(御殿場市・小山町)鈴木澄美(富士市
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個性あふれる書 下田で力作展示
静岡県書道連盟下田支部の第21回書道展(静岡新聞社・静岡放送後援)が14日、下田市民文化会館で始まった=写真=。16日まで。 市内や近隣自治体の12人が45点を並べた。新型コロナウイルス禍により4年ぶりの開催で、この間に制作した作品を中心に持ち寄った。漢詩やかなに加え、牛乳でしたためた篆書(てんしょ)や薄く切断した木に四字句をしたためた作品など個性あふれる力作を展示している。
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村山さん大野さん 国から感謝状 下田市 行政相談員
3月まで下田市の行政相談員を務めた村山登美雄さん(78)と大野美知子さん(69)が総務大臣から感謝状を受けた。贈呈式が12日、市役所で開かれた。 行政相談員は国の制度やサービスへの意見や要望を市民から受け付け、行政機関へのあっせんを通じて解決を図る。村山さんは2007年から、大野さんは15年から橋渡し役として活躍した。 大野さんは「相談を受けた後に感謝の言葉をもらったり、交流が生まれたりすることが何よりの励みだった」と充実感をにじませた。村山さんは独居高齢者の相談に応じた経験を振り返り、「高齢者の行き場がなくなる問題は下田だけでなく、今後一層広がる可能性がある」と警鐘を鳴らした。 松木正一郎
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下田の小中8校 給食施設不具合で災害非常食を提供
下田市教委は12日、市立学校給食センターの設備に不具合が発生したため、同日の給食を災害用に備蓄していた非常食のレトルトカレーに切り替えたと発表した。19日からの再開を目指す。 市教委によると、10日に施設内のボイラーが故障しているのをセンター職員が発見。湯が出なくなったため、食洗機から手洗いに切り替えた。当初は手洗いを続ける予定だったが、対応しきれなくなったという。 同センターは市内の小中8校約1300人分の給食を提供。13日は献立の一部と食器を紙皿に変えて対応する。14、17、18の各日は児童生徒に弁当の持参を求める。
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事前審査に15陣営 下田市議選
下田市選挙管理委員会は12日、任期満了に伴う市議選(16日告示、23日投開票)の立候補の事前審査を市役所で行った。定数13に15陣営が出席。選挙戦突入が濃厚となった。 15陣営は現職6、新人9。3月の立候補予定者説明会時点では市制施行後初の無投票選が浮上していたが、その後新人2人が出馬を表明した。
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下田市丸ごと「図書館」 カフェやワーケーション施設 一角に蔵書、読書推進
下田市で町中の施設に図書館の書籍を置いたり貸し出したりする取り組みが4月から始まった。「まちじゅう図書館」と題し、読書習慣の推進などが狙い。県内でも先進的な取り組みとみられる。 同市一丁目のカフェ「らくら」。店内の一角の本棚には、下田の開国の歴史や郷土史に関する書籍など約120冊が並んだ。市教委から「館長」に任命された店主の森享子さん(60)は「市民だけでなく、訪れた観光客が下田の歴史を知るきっかけづくりになったら」と声を弾ませる。 市教委が“図書館”に認定したもう1施設は、同市武ガ浜のワーケーション施設「リビングエニウェア・コモンズ伊豆下田」。働き方やITに関
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下田市・賀茂郡 加畑氏、郡部で集票【静岡県議選 戦いの軌跡】
静岡県政史上最長の10期40年を務めた森竹治郎氏の引退により、事実上の保守分裂に発展した選挙。自民新人の加畑毅氏が地盤の南伊豆町で大幅にリードするなど、郡部で着実に票を固めて接戦をものにした。 前南伊豆町議の加畑氏は選挙区内の一部首長や、森氏の全面的な支援を受けて組織戦を展開。特に同町では8割の得票率に迫る勢いで集票した。ほかの4町では一部で保守層の分裂が表面化したが、結果的にすべて橋本氏を上回った。 前下田市議の無所属新人橋本智洋氏は有権者の約3分の1を擁する下田市で2千票以上の差をつけたが、それでも他町での劣勢を補いきれなかった。一部の自民系議員や首長の支援も受けたが、及ばなかった。
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4団体が納税期日 周知図る 下田
伊豆下田納税貯蓄組合連合会など4団体は10日、納税のPR活動を下田市内で実施した。組合の全国組織が定める同日の「納貯の日」の取り組みの一環。 同連合会と下田税務署、下田財務事務所、市役所の4団体約20人が参加した。のぼり旗とちらしを手に買い物客らへ期限内の納税を呼びかけ、キャッシュレス納付や口座振替の制度も周知した。 同連合会によると納税貯蓄組合法が1951年4月10日に施行されたため、同日を納貯の日としている。
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静岡県議選 開票結果(選管最終)
下田市・賀茂郡 1―2 選管最終 当13,532 加畑毅 自新① 12,605 橋本智洋 無新 伊東市 1―2 選管最終 当12,221 中田次城 自現④ 5,014 犬飼このり れ新 伊豆市 1―2 選管最終 当7,869 野田治久 自現③ 1,738 森良雄 無新 函南町 1―2 選管最終 当6,671 岩田徹也 自新① 5,371 広田直美 無現 長泉町 1―2 選管最終 当7,777 加藤祐喜 自新① 7,075 渡辺迅 無新 御殿場市・小山町 2―4 選管最終 当13,192 勝俣昇 自現② 当 8,077 和田篤夫 自現④
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障害者対象の就労相談 12日から賀茂5町
賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」(下田市)は12日から、参加無料の就労相談会を賀茂郡5町で開催する。 同センターは月1回、障害者対象の相談会を各町で開催している。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談などにも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 12日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽18日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽20日午後1時半~ 南伊豆町役場
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下田の絵本作家・鈴木まもるさん 「この本読んで!読者賞」受賞 大戦史題材
下田市の絵本作家鈴木まもるさん(70)の「戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦」が、出版文化産業振興財団の「この本読んで!読者賞」に輝いた。第1次世界大戦中の史実が題材で、鈴木さんは「今ある日本の平和な日常の大切さを感じてもらえたのではないか」とウクライナ侵攻に思いをはせる。 同財団が発行する絵本紹介の季刊誌で、2022年に取り上げた新刊400冊の中から読者投票で選ばれた。敵国の兵士同士がスポーツや歌を通じて心を通わせる内容で、あとがきを手がけている最中にロシアのウクライナ侵攻が勃発、内容を一部変更した。 「絵本では一時的にでも休戦となった。人の心は変わっていないはずなのに、今
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副市長が始動 下田市は飯田氏
下田市は3日、飯田雅之新副市長(49)の就任式を市役所で開いた。飯田副市長は「市民の皆さんのために懸命に汗をかきたい」と意気込みを示した。就任は1日付で任期は4年間。 就任式に先立ち、松木正一郎市長が辞令を交付した。松木市長は「庁内のみならず国や県との調整役として期待している。経験をフル活用してほしい」と激励した。 飯田副市長は1995年県採用。賀茂健康福祉センターなど下田での勤務経験が長く、3月までは賀茂地域局地域課地域班長を務めた。
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期日前投票2.06% 静岡県議選 前回比0.47ポイント増
静岡県選挙管理委員会は3日、県議選(9日投開票)の期日前投票の第1回中間状況を発表した。1、2日の2日間で、無投票選挙区を除く19選挙区の投票者数は選挙人名簿登録者数の2・06%に当たる4万231人となった。前回選(23選挙区)の同時点と比べ、投票率は0・47ポイント上昇した。 市区町のうち、最も投票率が高かったのは南伊豆町の6・77%(投票者数466人)。次いで浜松市東区4・14%(4387人)、下田市3・91%(692人)、浜松市南区3・84%(3169人)、森町3・45%(506人)と続いた。 期日前投票は8日まで。市区町の庁舎に設置された投票所の受付時間は午前8時半~午後8時。各
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下田市・賀茂郡(定数1-2)立候補者の決意 静岡県議選
静岡県議選は9日の投開票に向け、無投票を除く19選挙区の43議席を巡って67人が激しい選挙戦を繰り広げている。人口減少や新型コロナウイルス禍で落ち込む地域経済の活性化、防災対策など課題が山積する中、候補者は何を強調して支持を呼びかけているのか。人物像と合わせて紹介する。(届け出順。名前の右のかっこ内は党派、現元新の別、丸数字は当選回数、投票日基準の満年齢の順) 自治体連携で産品発信 橋本智洋氏 橋本智洋(はしもと ともひろ)氏 (無新、56歳) 2015年から務めた下田市議を辞して立候補した。選挙区の6市町単位で解決できない問題を在職中に痛感したと強調。希望する自民党の公認が得ら
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入社式にイルカ登場 下田海中水族館 新入社員に”プレゼント”
下田市の下田海中水族館で1日、入社式が開かれ、新入社員がイルカから仕事道具を受け取って新たな門出に期待を膨らませた。 イルカショーの終了後に始まった式典では、鈴木博総支配人が新入社員に辞令書を交付して激励するとともに、カマイルカのハートが登場した。水面にちょこんと顔を出し、水槽に浮かんだ箱を器用に押しながら新入社員の元へ。目の前まで来ると、トレーニング用の犬笛が入った箱を胸びれで器用に抱えながらほぼ垂直に体を伸ばし、“プレゼント”を贈った。 新入社員の鴻原由紀菜さん(22)=兵庫県出身=は「初心を忘れずに、人と動物の架け橋のような存在になりたい」と意気込んだ。ゆく
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伊豆漁協 12月期決算 4年ぶり黒字 下田
伊豆漁協(下田市)は31日、2022年度の通常総代会を市民文化会館で開き、同年の12月期決算を報告した。実質当期剰余金は2400万円で、4年ぶりに黒字に転じた。 漁協は赤字経営脱却の要因として、直売施設や食堂、ダイビング・マリーナ施設の収益向上などが実を結んだとしている。一部施設の閉鎖、縮小も進めた結果という。 事業総利益は4億4800万円だった。水揚げ量は主力のキンメダイが931トンで、水揚げ高は14億1600万円(前年比1億2700万円増)。84トン減少したものの、単価が上昇した。伊勢エビは同2トン減で、イカも不漁が続いているとした。 サザエやアワビの水揚げ量も減少していて、黒潮大
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下田の元市長 市議選出馬へ
2012年から1期4年務めた元下田市長の楠山俊介氏(68)が、任期満了に伴う市議選(4月16日告示、23日投開票)への出馬意向を固めたことが30日までに分かった。市長経験者の市議選出馬は前湖西市長の三上元氏(現市議)の例があるが異例。市議選(定数13)は市制施行以降初の無投票の可能性が取り沙汰されていた。楠山氏は取材に「政治から遠ざかっているが、郷土愛は抱き続けている。まちづくりへの市民参画に選挙は不可欠」と訴えた。無所属で出馬するという。
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広域ごみ施設 公設民営で 下田市方針 工程2年先送り
下田市は30日、同市を含む賀茂4市町の広域ごみ処理事業の報告会を市役所で開き、施設の事業方式を公設民営とする方針を市議会に示した。各市町で組織する組合で正式に決める。民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式も視野に入れていた。一方、事業工程が2年先送りになるとも明かした。 経済性やリスク分担の観点から公設民営が優位と判断したとしている。建設費は約130億円を想定。運営期間は焼却施設稼働から20年としていて、運営費は20年間で約120億円を見込む。 詳細な工程も示した。2025年度をめどに事業者を選定。焼却施設完成と各市町からの可燃ごみ搬入開始を29年度中と見込む。資源化施設も31年度中ま
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生徒減の賀茂地区4高校 「サテライト制」提示 静岡県教委
静岡県教委は29日、県立高再編案を盛り込んだ第3次長期計画(2018~28年度)の再検討に向けて賀茂地区に設置した地域協議会の第3回会合を下田市の県下田総合庁舎で開いた。分校を含む賀茂1市5町の4校で、複数校舎を活用し1校として機能させる「サテライト制」導入案を県教委が示した。 県教委は人口減を念頭に、現在の4校の学級数が今後も段階的に減少し続けるとの想定を紹介した。その上で小規模校における「学びの質」維持の一案へ、同制度を挙げた。 同制度は大学のキャンパスのように行事や部活の際に生徒が校舎を移動する。県教委はメリットとして本校と連携した遠隔授業により、一定かつ幅広い授業の設定が可能だと
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賀茂地域 経済振興へ 下田 1市5町首長ら連携会議
賀茂地域1市5町の首長らによる第33回賀茂地域広域連携会議が29日、下田市の県下田総合庁舎で開かれた。新型コロナウイルスの「5類」移行後の経済振興など議論した。 下田市の松木正一郎市長は、伊豆への観光が自然環境や食事が目的の主体だった状況から「知的欲求を満たすことも求められている」と説いた。その上で個店など昔ながらの町並みが残る環境の優位性に触れ、外部人材を含めた事業継承への支援の重要性を訴えた。 人口減に歯止めがかからない状況で「人が減っても対応できる環境づくりも考えなくてはならない」と指摘したのは東伊豆町の岩井茂樹町長。都市機能の集約を解決策の一つに挙げ、「そろそろ真剣に対処法を考えなく
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暴力団排除を明文化 下田海水浴場関係機関 専門部会設置へ
下田市内の海水浴場関係団体で組織する市夏期海岸対策協議会は28日、臨時総会を市内で開き、反社会的組織への対策を念頭にした専門部会の設置を正式に決めた。協議会の会則にも暴力団排除を明文化し、厳しい姿勢を鮮明にする。 協議会の目的に「暴力団等反社会的勢力の排除」を新たに盛り込んだ。事業内容も改正し、暴力追放の啓発や情報収集の推進などを追加。海岸美化や環境保全も明記した。 協議会事務局の市によると、専門部会のメンバーは6月ごろまでに固める。海水浴場の周辺自治会や市、県警、県の参加が見込まれているという。 会合に参加した県警組織犯罪対策課の今川桂一課長は「暴排が明確化された意義は大変深い」と評
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夕焼けや河津桜 力作写真ずらり 下田で合同展
賀茂地区の写真愛好団体による第4回合同展が28日、下田市民文化会館で始まった。30日まで。 賀茂写真クラブと全日写連伊豆下田支部、松崎文化協会写真部、南伊豆写真クラブの36人が出展。この1年で撮りためた作品を中心に約50点を並べた。燃えるような松崎町の夕焼けを収めた力作や、河津町で咲き誇る河津桜を捉えた作品などが来場者の注目を集めている。
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日本一の段数 118段ひな飾りお目見え 下田・天神神社 4月9日まで
国指定重要文化財の大日如来坐像をまつる下田市の天神神社に27日、日本一の段数をうたう118段のひな飾りがお目見えした。2022年に続いて東伊豆町の素盞鳴(すさのお)神社とあえて同数に“調整”。4月9日まで展示している。 鳥居から境内に続く階段に約400体が並ぶ。初日は地域住民と近くの下田高生が協力してひな人形を展示し、観光客らを出迎えた。2年の山田郁真さんは「地域の皆さんの役に立てて、観光客にも喜んでもらえて本当にうれしい」と声を弾ませた。文化部や運動部が交代で展示と撤去を手伝う。 神社が建立する蓮台寺地区では、「しだれ桃の里まつり」が9日まで開催中。地域全体で約
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「唐人お吉」しのび献花 下田、芸者の舞や高校生演奏も
開国史の悲劇のヒロインとして知られる「唐人お吉(斉藤きち)」の133回忌法要(下田市観光協会主催)が命日の27日、同市のお吉ケ淵で営まれた。約100人が参列し、数奇な一生に思いをはせた。 お吉が身投げした稲生沢川付近のお吉ケ淵では、読経に続いて地元の芸者や住民らが献花した。お吉と恋人の鶴松に見立てたコイ2匹を放流。菩提(ぼだい)寺の宝福寺でも法要を執り行った。市民文化会館では「お吉祭り芸能大会」が開かれ、芸者による舞や下田高箏曲部の演奏が繰り広げられた。 協会によると、下田の芸者だったお吉は幕末、美貌が奉行所の目に留まり、17歳で米国総領事のハリスに仕えたと伝わる。一方で奉公後は「唐人」
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きれいな、かわいいお経紹介 下田 上原美術館で名品展
特別な料紙を用いたり扉絵が描かれたりした経典を集めた名品展「きれいなお経 かわいいお経」が下田市の上原美術館で開かれている。4月16日まで。 19点が並ぶ展示の目玉は、平安後期の「三大紺紙金字経」と呼ばれる3点。紺色の紙に金色の画材を使って経をしたためていて、文字が美麗に浮かび上がるかのよう。このうち大般若経巻百四十二(荒川経)は新収蔵。 鎌倉後期から南北朝時代にかけての「善財童子絵」(新収蔵)は、菩薩(ぼさつ)の道を求める童子が教えを求めて各地を尋ねる内容を描いた。描写場面の基となる経典「華厳経断簡」(奈良時代)も並べて展示した。 法華経の一文字一文字がすべて一基の宝塔に納まるよう書写され
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「柑橘類の祖先」カクテルに 「クネンボ」南伊豆で栽培復活
日本における柑橘(かんきつ)類の祖先の一つともされる「九年母(クネンボ)」。半世紀以上にわたり栽培が絶たれていたとみられる南伊豆町で、地域有志が生産を復活させた。下田市内の宿泊施設2カ所でクネンボを使ったカクテルの提供が始まり、関係者は「観光の起爆剤にしたい」と意気込む。 濃厚な香り 下田の宿泊施設が提供 「甘すぎず、酸っぱすぎず。非常にバランスがとれた味わいです」。16日の下田東急ホテル。「クネンボ パラダイス」と名付けたカクテルを開発したレストランマネジャーの田中秀和さん(50)が太鼓判を押した。 クネンボジュースにジンやアプリコットブランデーを加える。通常の「パラダイス」と呼ばれ
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スルガ銀行と東急ホテルズ 自転車振興で協定 11月に伊豆半島ツアー
スルガ銀行(沼津市)と東急ホテルズ(東京)はこのほど、自転車を活用した観光振興をはかるパートナーシップ協定を結び、三島市の富士山三島東急ホテルで締結式を開いた。 協定は東部・伊豆地域と神奈川県を中心に、観光振興やサイクリスト向けのPR事業などを推進するとの内容。第1弾として11月に、国が指定したナショナルサイクルルートの太平洋岸自転車道に近い同ホテル、伊豆今井浜東急ホテル(河津町)、下田東急ホテル(下田市)をつなぐ1泊2日の伊豆半島1周ツアーを開く。多摩川サイクリングロードに隣接する川崎市の系列ホテルでも協定事業を展開する予定。 締結式に臨んだ東急ホテルズの村井淳社長は、「サイクリストに
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下田市議選説明会 定数の13陣営参加
下田市選管は24日、4月16日告示、23日投開票の市議選の立候補予定者説明会を市民文化会館で開いた。定数13に対し13陣営が出席した。市選管によると、無投票になれば1971年の市制施行以降、補選を含めて初となる。 現職6陣営、新人7陣営が出席した。寺川悦男委員長が「市民に身近な選挙だ。正しい選挙運動に努めてほしい」と呼びかけた。下田署や下田郵便局の担当者らが注意事項を説明した。
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下田市 暴力団排除へ推進協 連携し対策強化、安全性向上
下田市の松木正一郎市長は23日の定例記者会見で、2023年度に暴力団をはじめとした反社会的組織への対応などを念頭にした「市健全・安全・安心まちづくり推進協議会」を関係機関と立ち上げると明らかにした。 市内の白浜大浜海水浴場で昨夏、暴力団関連の事件が起きたことなどを受け、対策強化へ連携を強める。青少年の健全育成や海水浴場での安全な環境づくりを掲げるほか、通学路の安全性向上にも注力する。 市によると、市や商工観光、飲食団体、自治会や海水浴場関連団体などで組織する。協議会の会合で対策をまとめ、加盟団体が具体的に啓発活動や防犯教室などを展開する。6月をめどに発足させる。 松木市長は「白浜大浜がきっか
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市境の東部地域活況/沼津 中心街引き合い強く/熱海【静岡県内公示地価 東部の取引状況】
沼津市 住宅地は1・3%下落した。地域による明暗が拡大している。大岡や岡宮などの東部は長泉町や三島市の代替地として求める動きもあり引き合いは強い。岡宮は10万5千~12万円が中心で、強気の価格設定も。供給が限られる中心部も売り手に優位な状況が続く。西部は下落が続くが、下げ幅は縮小傾向。沿岸部の南部は依然低調。実勢価格が公示地価の半分以下になるケースもあるという。 商業地は1・5%下がった。沼津駅に近い高島町で16万5千円の売買事例があった。再開発の余地が大きい駅南口への関心が高まっている。 三島市 住宅地は交通手段や買い物の利便性に優れた市街地で人気が高い。三島田町駅に近い南田町や
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海辺の暴力団対策、下田全域で 官民組織創設へ 関連機関準備
下田市で海辺の治安確保を掲げた官民による専門部会の組織創設に向け、関連機関が準備を進めていることが21日までの関係者への取材で分かった。市内の白浜大浜海水浴場では昨夏、暴力団関連の事件が発生していて、同海水浴場のみならず市内全域で反社会的組織への厳しい姿勢を鮮明にする狙いがあるとみられる。関係者によると、海水浴場周辺の暴力団対策へ官民が連携するのは県内でも珍しいという。 関係者によると、海水浴場の関係団体などで組織する「市夏期海岸対策協議会」内に専門部会を設ける。海水浴場が立地する地域の自治会や市の関係部署に加え、県警も名を連ねるという。今夏から活動を開始し、海辺でのキャンペーンなどを想定
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重鎮退き保守分裂 下田市・賀茂郡/無風から一転、選挙戦に 伊豆市/熱海、伊東、伊豆の国は無投票の公算【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか⑥】
重鎮退き保守分裂 下田市・賀茂郡 定数1 県政史上最長の10期40年を務めた森竹治郎氏が引退を表明。後任を巡って事実上の保守分裂選に発展した。自民党籍を持つ2人による一騎打ちが濃厚となっている。 県連の公認を得て出馬するのは、前南伊豆町議の加畑毅氏。一方、賀茂地区の自民党各支部による公認争いで敗れた前下田市議の橋本智洋氏は無所属の立場での立候補を決めた。それぞれの地元自治体への切り崩しを図っているほか、他町でも支持の拡大を急いでいる。互いに森氏が心血を注いだ伊豆縦貫自動車道の整備促進や港湾事業を重点施策に掲げる。 無風から一転 選挙戦に 伊豆市 定数1 自民現職で3選を目指す野田治久氏
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牛乳パックと交換 ぺるりんのトイレットペーパー 下田東急ホテル、24~26日
下田東急ホテル(下田市)は24日から26日までの3日間、牛乳パックとオリジナルデザインのトイレットペーパーの交換会を開く。ご当地キャラクターの「ぺるりん」が描かれたデザイン。 季節ごとの4種類の衣装に身を包んだぺるりんの姿が愛らしい。牛乳パック6枚で1ロールと交換できる。1人最大5ロールまで。同ホテルの客室で使われている再生紙トイレットペーパーで、富士市の「くすの木学園」で製品化している。 午前11時から午後3時まで。26日には包装紙巻きの体験会を実施し、完成品は持ち帰れる。期間中の午前11時半から午後5時には、ペーパーアーティストの広井敏通さん(下田市)の作品展も館内で開かれる。 問い合わ
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副市長に飯田氏 下田市議会同意
下田市議会は17日の3月定例会最終本会議で、副市長に県賀茂地域局地域課地域班長の飯田雅之氏(49)を充てる人事案に同意した。 県職員から就いた曽根英明副市長(51)の後任で、飯田氏の任期は4月から4年間。「28年の職員生活のうち15年を下田で過ごした。愛する地のため誠心誠意励む」と抱負を述べた。 飯田雅之氏(いいだ・まさゆき)1995年県採用。地域医療課、賀茂健康福祉センターなどを経て2018年から現職。
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下田市議会が「暴力追放決議」17議案可決、閉会
下田市議会3月定例会は17日、最終本会議を開いた。118億5千万円の2023年度一般会計当初予算案など追加提出を含む17議案を原案通り可決、同意し閉会した。 17議案と別に議員発議の「暴力追放に関する決議」も可決した。「暴力団は地域住民の生活に不当介入して不法な資金を獲得している」と断じ、「暴力のない郷土の実現にまい進する」とした。市内の白浜大浜海水浴場では昨夏、正規にパラソルを貸し出していた市民を脅したとして、暴力団総長らが威力業務妨害の疑いで逮捕された。
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財務課長に大原氏 下田市人事
下田市は17日、4月1日付の人事異動を内示した。課長級が5人退職。財務課長に就く大原清志同課課長補佐ら7人が昇任する。認定こども園と幼保、学校を除くと異動対象は80人で中規模という。主な異動は次の通り。 【課長級】財務課長(同課課長補佐兼財政係長)大原清志▽税務課長(同課課長補佐兼市民税係長)土屋武久▽防災安全課長(上下水道課長)土屋武義▽観光交流課長(防災安全課長)佐々木豊仁▽産業振興課長(教育委員会学校教育課長)糸賀浩▽上下水道課長(監査委員事務局長)白井達哉▽市民保健課参事(同課課長補佐)吉田康敏▽会計管理者兼出納室長(環境対策課課長補佐兼環境保全係長)加藤晶子▽教育委員会学校教育
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賀茂広域ごみ処理事業の調査報告 22日に下田市議有志
下田市議会産業厚生委の議員有志は22日、賀茂4市町の広域ごみ処理事業に関する調査報告会を市民文化会館で開く。 広域化や焼却施設の場所、規模などについて産業厚生委がまとめた調査を報告する。同常任委は焼却炉の規模縮小検討の必要性などを訴える内容の報告書を既にまとめていて、事業そのものを否定する内容は盛り込んでいない。 午後6時から8時まで。事前の参加申し込みは不要。問い合わせは江田邦明市議<電090(6469)7132>へ。
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「梅原龍三郎と伊豆」 4月16日まで 上原美術館で特別展
日本近代洋画を代表する梅原龍三郎(1888~1986年)の特別展「梅原龍三郎と伊豆」が4月16日まで下田市の上原美術館で開かれている。伊豆とゆかりの深い梅原の作品など56点が並ぶ。 静浦の一角を描いた油彩画「江ノ浦 残月」(1936年)は同館新収蔵で初公開。オレンジ色の山が海面に映り、月が残る夜明けが印象的に表現されている。会場では描かれた地域ごとに分けて展示し、梅原と伊豆の縁を紹介している。 同館によると、梅原は43年に伊豆の国市へ疎開。大仁ホテルの離れをアトリエに多くの作品を残した。関係者から貸与された滞在時の日記も展示。初公開の品という。 梅原は20歳でフランスに渡り、ルノワール
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下田港「外ケ岡物揚場」が完成 静岡県、市が記念式典
静岡県と下田市は14日、同市の下田港で建設を進めてきた桟橋「外ケ岡物揚場」の完成記念式典を同港で行った。行政や漁業関係者らが18年にわたる工事の完了を祝った。 外ケ岡物揚場は全長220メートル、幅10メートルで、沖に向かって伸びるL字形。魚市場付近のみだった漁船の係留場所に桟橋が加わることで、水揚げ作業の効率化が期待できる。荒天時の避難場所としても活用でき、20~30隻の係留が可能。波よけの機能もあり、魚市場付近の安全性向上にもつながるという。 式典では松木正一郎市長らがテープカットをして完成を祝福した。松木市長は「多くの人の力で完成した。地上の施設と一体となって地域を盛り上げてくれると
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特別展「梅原龍三郎と伊豆」 ひ孫嶋田さん、26日講演会 下田・上原美術館
下田市の上原美術館は26日、特別展「梅原龍三郎と伊豆」に合わせた講演会を同市の下田セントラルホテルで開く。聴講無料。 梅原のひ孫で美術史家の嶋田華子さんを講師に招く。同館は嶋田さんと14年間にわたり共同研究を続けていて、梅原の生涯と芸術について伊豆との縁を交えて解説する。 午後1時半から3時まで。定員100人で応募多数の際は抽選。郵便はがきかメールで申し込む。17日必着。問い合わせは同館<電0558(28)1228>へ。
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自民候補の24人 公明静岡県本部が推薦 静岡県議選
公明党県本部は13日、県議選(31日告示、4月9日投開票)で自民党県連公認の立候補予定者計24人を県本部として推薦すると発表した。公明候補者の空白選挙区で自公の選挙連携を強化する。 同本部は「推薦依頼を受けた立候補予定者について協議し、党中央幹事会で決定した」としている。 推薦する立候補予定者は次の通り。 加畑毅(下田市・賀茂郡)藤曲敬宏(熱海市)土屋源由(伊豆の国市)宮沢正美、伊丹雅治(三島市)加藤祐喜(長泉町)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫、勝俣昇(御殿場市・小山町)木内満(富士宮市)良知淳行、松島和久(焼津市)西原明美(藤枝市)大石健司(牧之原市・吉田町)河原崎聖(島田市・川根本町)
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4小中学校で学級・学校閉鎖 インフルエンザ
静岡県は13日、小中学校4校でインフルエンザに感染したとみられる患者計60人が確認され、学級・学校閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 下田市の中学校9人、西伊豆町の中学校31人、吉田町の小学校7人、浜松市西区の小学校13人。
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森氏「悔いなし」 今期で静岡県議7人引退 史上最長の10期
10日閉会した県議会2月定例会では、最終本会議を前に、県政史上最長の10期を務めた自民改革会議の森竹治郎氏(80)=下田市・賀茂郡=が登壇し、「(10期)40年は人生の全て。誠に充実し、やりがいのある議員生活だった。悔いはない」と述べた。県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に出馬せず、今期限りで引退する県議は7人となる。 森氏は、初当選時(1979年)は定数78で白熱した議論だったと振り返った。在任中に向き合った山本敬三郎氏をはじめ4人の知事を「個性豊かにそれぞれの時代の県政課題に取り組んでくれた」と評価した。 その上で「国内外は変革の時期に入った。県当局、議会はより一層、精進、切磋
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マスク着用は「個人の判断」 下田市
下田市は10日、市役所などにおける職員の13日以降のマスク着用について、個人の判断に委ねると発表した。国の指針に基づく措置で、来庁者も個人判断とするが、感染対策上必要があると判断した際は着用を求める。 ただし、来庁者の窓口対応▽市民らが参加する会議への出席▽医療機関や高齢者施設への訪問-の際はマスク着用をする。
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静岡県議最長10期 引退の森氏登壇 議運了承
静岡県議会議会運営委員会は9日、2月定例会最終日となる10日の最終本会議前に、県政史上最長の10期を務めて今期限りで引退する自民改革会議の森竹治郎氏(80)=下田市・賀茂郡=があいさつを行うことを了承した。 森氏は同定例会で一般質問の最終質問者として登壇する予定だったが、体調不良により取りやめとなった。 最終本会議ではこのほか、食料安全保障の強化や、教員定数の改善を求めるなどの意見書5件を全会一致で提出することも決めた。
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暴力団排除へ団結 下田で勉強会
下田署管内暴力追放推進協議会の勉強会が8日、下田市民文化会館で開かれた。昨夏に市内の海水浴場で発生した暴力団関連の事件を受けての開催。県警や市、地元住民ら約50人が参加し、反社会的勢力の排除と撲滅へ気持ちを一つにした。 県暴力追放運動推進センター事務局の田口剛次長が講師を務め、近年の暴力団情勢を解説した。田口次長は構成員が減少傾向にあるとする一方、組からの離脱を偽装し活動している者もいるとし、必ずしも減少傾向が実態に伴っていないと指摘。指定暴力団山口組の幹部が度々浜松市で集まっている実情に触れ、「いつ県内が抗争の舞台になってもおかしくない」と注意を促した。 同市の白浜大浜海水浴場では昨夏
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ノルディックウオーク、船で周遊… 旅行会社に賀茂地域満喫ツアー提案 静岡県グリーン・ツーリズム協
静岡県グリーン・ツーリズム協会伊豆支部は6日、賀茂地域の観光地や食文化などの見どころを紹介する体験型モニターツアーを行った。観光関係者に名所の案内や地元グルメの提供を通じて、ツアーのプランを商品化してもらうことが狙い。 旅行会社の社員ら3人が参加し、松崎町の田園に咲く花を見ながら、地元ガイドの案内でノルディックウオーキングを体験。西伊豆町では、クルージングやかつお節づくりに取り組んだ。参加者は美しい自然の眺望を楽しんでいた。 同協会は、春のツアーを皮切りに、季節ごとのプランも用意する予定。鈴木達志支部長(58)は「一年を通じた伊豆の魅力や楽しみ方を伝えていきたい」と話した。 7日は、下
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海水浴場の警備 23年夏も民間委託 下田市
下田市は7日、昨夏に実施した海水浴場の警備の民間委託について、一定の効果が上げられたとして今夏も継続実施する方針を示した。佐々木雅昭観光交流課長が市議会3月定例会で明らかにした。 市は昨夏、これまで職員主体で実施していた警備を職員に加え、市夏期海岸対策協議会を通じて民間の警備会社にも委託。海水浴場の健全化を図った。市によると、2023年度の一般会計当初予算案にも委託費750万円を盛った。佐々木課長は「警察との連携をさらに深める。健全なまちづくりへ具体的な検討をさらに進める」と強調。一般質問で佐々木清和氏への答弁。 市は迷惑行為や無許可営業の減少に効果があったと分析している。市内の白浜大浜
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下田の路線バス 12日は運賃無料 市、利用実態把握へ
下田市は12日、バス会社と連携し「路線バス運賃無料デー」を設ける。高齢化が進む市内において、公共交通利用者の動向を把握する狙い。 市内を運行するバスの料金が終日無料。回数も無制限とする。市町境付近に「境界バス停」を設定し、“境界”を越える移動には料金がかかるが、下田側の料金は無料となる。一部の交通系ICカードも利用可。 東海バスとの連携事業で、無料分は市が補塡(ほてん)。市は高齢化が進めば自家用車を運転できなくなる市民が増加、バスが重要な移動手段になり得るとして早期に改善点を確認する方針。路線ごとの利用者数や料金の妥当性などを調査し、役立てる。 市内には水族館な
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6選挙区で選挙戦か 静岡県議選・東部地区 説明会に30陣営
静岡県選挙管理委員会は6日、静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)の東部地区立候補予定者説明会を沼津市内で開いた。立候補を予定している県東部・伊豆の30陣営が出席し、これまで無投票とみられていた伊豆市選挙区を含む6選挙区で選挙戦の可能性が濃厚になった。 選挙区も含め立候補を検討している1陣営も参加した。伊東市、熱海市、伊豆の国市、三島市、清水町、裾野市、富士市、富士宮市の8選挙区は無投票の公算が大きくなった。 各選挙区の定数と出席陣営数は次の通り(カッコ内は定数)。検討中の1陣営は除く。 下田市・賀茂郡(1)2、伊東市(1)1、熱海市(1)1、伊豆市(1)2、伊豆の国市(1)1、函南
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下田市、車いすで海水浴可能に ユニバーサルビーチ、今夏試験実施
下田市は今夏から、車いすに乗ったまま海水浴できる「ユニバーサルビーチ」の取り組みを開始する。松木正一郎市長が6日、市議会3月定例会の施政方針演説で表明した。市によると、ユニバーサルビーチの取り組みは全国で進んでいるが、県内ではまだ珍しいとみられる。 下田を代表する観光資源の海の魅力化推進や、多文化共生を推し進める狙い。お盆のピーク時を除いた数日間で試験的に実施する。浜に専用のマットを整備し、委託先が水陸両用の車いすを用意するという。市内海水浴場のうち、外浦海水浴場で実施する見込み。 市は試験実施を経て、2024年度以降に向け車いす利用者専用の更衣室やシャワーの整備などを検討するとしている
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世界の音楽 聴衆魅了 下田で国際コンサート
下田市振興公社は5日、第24回下田国際友好コンサートを市民文化会館で開いた。国内外のミュージシャンらが国際色豊かな演奏を繰り広げた。 ハープギタリストのティム・ドナヒューさん(米国)ら5組が出演。ソロ作品のほか、映画音楽も手がけてきたドナヒューさんが演奏したのは、自身で製作したというハープギター。浮遊感のある前衛的な音色で会場を包んだ。ビートルズの「ノルウェーの森」のカバーも披露した。 ペルー出身者らがメンバーの「南米音楽イジャイ」は7人編成。扇動的なリズムで聴衆約100人を揺らし、叙情性あふれるメロディーで魅了した。 4年ぶりの開催で下田中吹奏楽部も参加した。ロシアのウクライナ侵攻以
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30年先へ施策推進 下田市長が方針
下田市議会3月定例会は6日、本会議を開き、松木正一郎市長が施政方針演説に立った。「デジタルトランスフォーメーション(DX)など時代の流れを生かしながら、30年先を見据えて自然や歴史、文化など多様な資源の融合を図る」と訴えた。 松木市長が2023年度の重要施策に挙げたのは3点。新庁舎の建設と、国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」、賀茂4市町の広域ごみ処理事業の推進に注力すると強調した。本会議では1億1600万円を減額する22年度の一般会計補正予算案など7議案を原案通り可決。一般質問に3氏が登壇し、防災事業などについて当局の姿勢をただした。
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須崎の古文書 展示、解説 研究者「疫病予防 史料重要」 下田
下田市の須崎地区に伝わる古文書を調べた研究者有志による展示解説会が3日、同市の須崎漁民会館で開かれた。地域の争い事や特産のテングサ漁に関する史料を研究者が地域住民ら約50人に説明した。 役の負担が重いとして韮山代官所に免除を訴えた願書の下書(1761年)や、1837年の村絵図などを紹介。下田港開港に伴い、外国人と接触する際の注意事項が記された1857年の「御請証文(下田開港後異国人遊歩につき)」やコレラをはじめとした疫病予防に関する史料などの重要性も説いた。 加工販売の収支見積もりを奉行所に提出した文書(1857年)などテングサ漁に関する史料の重要性も呼びかけた。 古文書は須崎財産区協
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障害者対象に無料就労相談 8日から賀茂5町 下田
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は8日から、賀茂郡5町で就労相談会を開催する。参加無料。 同センターは月1回、各町で障害者対象の相談会を開催。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談にも応じている。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽14日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場
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須崎(下田)古文書をデジタル化 研究者有志が2年かけ2000点 当時の漁、新史料も
下田市の須崎地区に400年以上前から伝わる古文書2千点を各地の研究者有志6人が約2年かけて撮影、デジタル化した。デジタル化の過程で新たな史料の存在も判明。漁業権争いなどの歴史解明につながるとし、関係者は「当時の漁や漁民社会の構造をうかがい知れる」と強調する。 「地域の実情がよく分かる。特産のテングサ漁に関して全国的価値のある史料です」。地元への撮影データ寄贈のため2日に須崎漁民会館を訪れた三重大教授の塚本明さん(62)=日本史=が古文書の重要性を訴えた。 1590年から1985年にかけての古文書は、須崎財産区協議会が虫干しで管理してきたが経年劣化は避けられなかった。長年海女を研究する東洋
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賀茂ごみ処理事業否定せず 下田市議会産業厚生委
下田市議会産業厚生委は2日、賀茂4市町の広域ごみ処理事業についての閉会中調査が終了したと報告した。人口減少を踏まえた焼却炉の規模縮小検討の必要性などを訴える内容で、事業そのものを否定する内容は盛り込まれていない。 同市敷根の焼却施設を建て替える計画。報告書では、施設を延命化した際の耐用年数と費用の比較や、市内他地域と比較した上での利点と欠点を示すよう当局に促した。 計画を巡っては反対派の市民グループが建設可否を問う住民投票条例制定へ署名を集め、市議会が制定案を否決した経緯がある。報告書には、委員から「さらなる環境調査を実施し、丁寧な説明が必要」との指摘が上がったと添えた。 同日開会の3
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補正予算案など8議案を上程 下田市議会が開会
下田市議会3月定例会は2日開会し、日程を17日までの16日間と決めた。2022年度の一般会計補正予算案など8議案を上程した。 補正予算案は1億1600万円の減額。年度末の事業確定に伴う減額措置が中心という。上程8議案のうち、静岡地方税滞納整理機構規約の一部変更案は原案通り可決した。松木正一郎市長の施政方針演説は6日に行う。
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下田の発信役を育成 観光しながら歴史学ぼう 3月24日開催
下田市と市観光協会は24日、市民に市内の観光や歴史を学んでもらう講座「下田おもてなしプログラム」を開催する。魅力を再認識してもらうことで、下田の発信役を育成する狙い。参加者を募集している。参加無料。 幕末に初の米国総領事館が置かれた玉泉寺や、日米和親条約の細則を決めた下田条約締結地の了仙寺などを訪問。下田開国博物館や上原美術館も訪ね、各地で関係者の説明を受ける。 午前9時に道の駅開国下田みなとに集合し、午後5時ごろ終了予定。定員15人に達し次第、募集を締め切る。昼食代は自己負担。申し込みと問い合わせは市観光交流課<電0558(22)3913>へ。
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松崎町 移住定住促進【東部23年度予算案④】
2月下旬、松崎町の木工工房「松崎工房」で古屋一成代表理事(50)が家具製作に取り組む職人や作家の作業を見守り、アドバイスをした。同工房は木工普及や職人育成のために施設を貸し出し、技術指導を行う。 古屋さんは2017年に地域おこし協力隊として移住。同年、隊員の山賀健司さん(50)と工房を開設し、20年に法人化した。退任後も伊東市の拠点と行き来しながら職人育成や商品の受注生産を行い、近隣市町から集まる職人も増えてきた。古屋さんは「町のサポートで起業にこぎ着けた。伊豆地域に木工産業を根付かせたい」と見据える。 都市地域から移住して過疎地域の活性化を図る地域おこし協力隊。同町は11年、県内で初め
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下田古文書研究 3日に成果発表 三重大の塚本明教授ら
下田市の須崎地区に伝わる古文書を研究している三重大の塚本明教授らによる成果報告会が3日、同市の須崎漁民会館で開かれる。参加無料。 塚本教授や指導を受ける学生が、須崎地区が長年管理している古文書を解説する。午前9時から正午まで。申し込みは不要。問い合わせは同会館<電0558(22)8056>へ。
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葉山、那須両町と下田市が防災協定 御用邸立地が縁
下田市は28日、神奈川県葉山町、栃木県那須町と災害時の相互応援協定を締結すると発表した。皇室の御用邸が立地する3市町で2022年に結んだ「御用邸所在地友好都市協定」がきっかけ。 協定には被災者救護に関する物資や資機材の提供、生活必需品の支援などを掲げる。広域避難時の住民受け入れや、応援職員の派遣と公用車提供も盛り込んだ。 松木正一郎市長は「連携は既に確認していたが、改めて防災力を強化する。津波や断水など各自治体によって危惧している災害の種類も異なり、互いの欠点を補い合いながらノウハウの共有も図っていく」と強調した。 協定は3月1日付で、書面でのみ交わす。
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三島市 ポストコロナの観光振興【東部23年度予算案②】
宿泊客でにぎわう週末の富士山三島東急ホテル(三島市)。ロビーの一角にあるツーリングラウンジで2月中旬、県東部の地酒試飲会が開かれた。主催した法被姿の大学生が5種類の地酒を振る舞うと、口に含んだ観光客の笑顔がほころぶ。横浜市から訪れた柴田裕昭さん(71)は「三島はせせらぎの街。酒もいっそうおいしく感じる」と話した。 地域の食文化に触れる観光「ガストロノミーツーリズム」の一環。同市の日大国際関係学部で観光を学ぶゼミ生が企画し、観光客、インバウンド、地元住民など2日間で約200人が訪れた。ゼミを指導する矢嶋敏朗准教授は「こんなに大勢が集まるとは思わなかった。水を連想させる三島で酒は観光のキーワー
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“仲良し”?海中生物展示 下田の水族館 ホワイトデー企画
下田海中水族館(下田市)はバレンタインデーとホワイトデーにちなんだ生物の特別展示を実施している。3月14日まで。 クロホシイシモチは、雌からもらった卵を雄が口の中で育てる。ヤノダテハゼは通常1匹ずつ一つの巣穴をつくるが、仲が良ければカップルのように巣穴に2匹のペアで入ることもあるという。 巣穴でハゼ科の魚類と共生するというニシキテッポウエビも展示している。
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2日から定例会 下田市議会
下田市議会は27日、議会運営委員会を開き、3月定例会の日程を2日から17日の16日間と決めた。118億5千万円の2023年度一般会計当初予算案など24議案を審議する。一般質問は6日と7日に計6氏が登壇する予定。
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抗原検査キット配布 下田市、2月で終了 外来医療逼迫が解消傾向
下田市は28日の受付分で、新型コロナウイルスの抗原検査キットの無料配布を終了する。外来医療の逼迫(ひっぱく)が解消傾向にあるため。 市は感染拡大に伴い、2022年8~9月と、11月~23年2月に無料配布を実施。中学生から64歳までで基礎疾患がなく、自宅療養できる軽症者を対象に1人1~2個配布した。市によると、24日までに203人、375個の利用があったという。 市は「外来医療の負担軽減へ一定の効果を上げることができたと受け止めている」と分析している。最終日は午前9時半まで受け付ける。
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グラウンドゴルフ 老若男女が腕競う 松崎で大会
グラウンドゴルフ愛好家らが腕を競う「松崎町B&G海洋センター杯グラウンドゴルフ大会」(同センター主催)が25日、同町道部の町営総合グラウンドで開かれた。子どもからお年寄りまで37人が参加し、スコアを競った。 開催は3年ぶり。一般男子、一般女子、中学生以下の3部門に分かれて8ホール3ラウンドの合計打数で競った。参加者はホールを回りながら交流し、親睦を深めていた。 入賞者は次の通り。 一般男子 ①増田豊(下田市)②鶴田勉(西伊豆町)③石垣実雄(下田市)▽一般女子 ①土屋幸子(同)②村井嘉代子(同)③渡辺美千子(同)▽中学生以下 ①勝呂悠月(松崎町)②渡辺瑠珂(同)③村松理応(同)
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読書習慣定着へ小冊子 下田市教委 市民のお薦め紹介
下田市教委は児童生徒らの読書習慣の定着に向けた小冊子を制作した。市内の大人たちが薦める書籍の紹介を通じ、子供たちの関心を高める狙い。 小冊子はA4判10ページ。市内在住の絵本作家鈴木まもるさん(70)がイラストを手がけ、監修も担当した。市内の公務員や水族館のトレーナー、住職ら12人が一問一答形式で「子供に読んでもらいたい本」「自身が子供のころ好きだった本」「大人になって好きな本」などを回答している。 市子ども読書活動推進計画第3次計画の一環。市内の幼稚園や保育園、小中学校に配布したほか、市立図書館でも入手できる。 鈴木さんは「大人たちの興味ある本に触れることで、読書がなぜ大切かを子供た
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賀茂地区の学校統合再編 議論混迷の町も 進む少子化 道筋早急に【解説・主張しずおか】
伊豆南部の賀茂地区で小中学校の統合再編が活発化している。一方でさまざまな事情で議論が棚上げされている町もあり、先行きが見通せない。統合とは別筋の中高一貫校設立を求める動きや県立高の再編議論が複雑に絡んでくる可能性もあり、関係機関には早急に道筋を示すよう求めたい。少子化が加速する中で迅速な対応が迫られている。 「当初は不安だったが、大変大きな効果があったと受け止めている」。下田市教委学校教育課の糸賀浩課長(55)は統合効果を強調する。市内では昨春に市内4中学を1校に統合した。統合前のある中学では、教員1人が3学年全ての特定教科を受け持っていた事例もあったという。統合で一定の規模を確保したこと
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下田市23年度当初予算案 国際化、市庁舎移転に注力 過去2番目規模
下田市は22日、2023年度の当初予算案を発表した。一般会計は過去2番目の規模となる22年度比7・3%増の118億5千万円。紆余(うよ)曲折してきた市庁舎移転事業の本格化に加え、国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」に注力するとし、松木正一郎市長は「新型コロナウイルス禍の出口が見えてきたのは下田への追い風。観光振興と併せて市の国際化を進める」と強調した。 同プロジェクトには1千万円を投入。姉妹都市の米・ニューポート市への中学生派遣(240万円)を4年ぶりに復活させる。22年に実施したサーフィン競技の米国メダリストとの交流事業を端緒に、ハワイにも23年末をめどに中学生
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国・県・市道の管理一元化 10月から試行 下田市、静岡県と連携
下田市は22日発表した2023年度一般会計当初予算案に、県と連携した道路包括管理業務の委託費500万円を計上した。業務を県の選定業者に一任する格好で国・県・市道の管理業務の一元化を図る狙い。市によると、同様の形で県と自治体が連携するのは全国初だという。 市内ではインフラの老朽化で毎年1千万円程度の維持管理費が発生している。道路不良が発生する度に1件ずつ地元業者に修繕を委託したり、市職員が確認したりしていて、技術職員の不足も相まって大きな課題となっていた。市道に加え県が管理する道路も対象とすることで、管理業務の効率化や水準維持も図れるとしている。 23年度中に県と協定を結び、10月から24
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賀茂ごみ処理事業 下田市長「市民理解を促す」
下田市の松木正一郎市長は22日の定例会見で、賀茂4市町の広域ごみ処理事業について、「焼却施設の環境への影響を中心に、あらゆる機会を通じて市民理解を促す」と明言した。 建設可否を問う住民投票条例制定へ、事業反対派の市民グループが集めた署名を提出、市議会が制定案を否決していた。現在は市の広報誌やホームページでの周知に終始しているが、「(ごみ処理関連の)ワークショップ参加者の意見の周知なども必要だ」と新たな手法での広報も探る考えを示した。 市は同日発表した2023年度の一般会計当初予算案に、環境影響調査の委託費1700万円などごみ処理施設の整備事業費3700万円を計上した。4市町で設立する組合
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高血圧対策を確認 賀茂の連絡会 スーパーとの連携拡充
静岡県賀茂健康福祉センターはこのほど、2022年度の賀茂圏域生活習慣病対策連絡会を下田市の県下田総合庁舎で開いた。賀茂地区は県内でも高血圧患者の割合が高く、医療や行政関係者ら約30人が23年度以降の方針を確認した。 センターの担当者は、管内の高血圧患者の割合は目標数値を下回ったとする一方、依然として県平均より高い現状は変わっていないと強調。事業所向けにアドバイザーの派遣など健康支援事業を展開しているものの、希望者が少ないとの課題も明らかにした。学校給食での食塩摂取量は減少傾向にあるという。 23年度は「減塩コーナー」の設置や血圧測定など、これまで実施してきたスーパーマーケットとの連携事業
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森氏の一般質問取りやめを了承 静岡県議会議運
静岡県議会議会運営委員会は21日、27日の一般質問の4人目として登壇する予定だった自民改革会議の森竹治郎氏(下田市・賀茂郡)の質問を取りやめることを了承した。 森氏は体調不良のため、14日に開会した2月定例会を欠席している。県政史上最長となる10期を務める森氏は今期での引退を表明していて、27日が最後の一般質問になる予定だった。 一般質問は24日の4人目の予定だった鈴木利幸氏(浜松市北区)が、27日の4人目として質問する。
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ペンギン赤ちゃん人気 愛称、SNSで投票受け付け 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館は昨春に誕生したフンボルトペンギンの愛称決定へ、SNSで投票を受け付けている。 2022年3月18日に誕生した雌のペンギンで、飼育員が用意した愛称候補は「オカキ」と「ミイパ」、「ミズキ」、「ユズ」の四つ。フンボルトペンギンは同館で24羽飼育していて、今回の幼鳥は特に甘えん坊という。 同館のツイッターアカウントのページで投票機能を使って2月25日まで募集している。3月3日のひな祭りにちなんだショーでお披露目する予定。問い合わせは同館<電0558(22)3567>へ。
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河津イラストマップ制作 町観光協会 主要施設を軒並み網羅
町内で河津桜まつりが開催中の町観光協会は、観光客向けのイラストマップを新たに制作した。町内の主要施設を軒並み網羅した内容で、川端康成の「伊豆の踊子」ゆかりの地など河津の魅力を余すことなく伝える。 「踊子」の主人公が滞在した旅館「福田家」や、小説の一節が刻まれた川端直筆の文学碑などを紹介。無料の足湯処3カ所や、河津バガテル公園、踊り子温泉会館などを掲載している。 イラストを手がけたのは、下田市で温泉民宿勝五郎を営む土屋尊司さん(39)。イラストレーターとしても活動していて、ぬくもりのある筆遣いで特産の農産品や「河津七滝」なども添えた。土屋さんは「海から山まで、河津には桜にとどまらない多彩な
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下田・蓮台寺駅のコーヒースタンド 人気で全日営業に 開店時間も拡大
下田市の伊豆急行蓮台寺駅のコーヒースタンドで全日営業が始まった。運営する板橋隼平さん(28)が「多くの人の憩いの場に」と決断。営業時間も拡大し、駅利用者のみならず地域住民も出迎える。 板橋さんは市内でコーヒーや食品販売を手がけていて、無人駅の活性化を図ろうと昨秋に同駅の一角約8平方メートルを改装、スタンドを開業した。1日50人ほどの利用があり、高校生から高齢者まで老若男女が来店している。当初は駅利用者を念頭に平日のみの営業だったが、週末の営業開始とともに昼休みも撤廃。平日は午前7時~午後7時、土日祝日は午前8時~午後3時の営業とした。 コーヒーをはじめとした飲料とともに、ホットサンドなど
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下田水仙まつり 来場者数、前年比16・7%増
下田市は17日、2022年12月20日から23年1月31日にかけて須崎地区で開かれた第57回水仙まつりについて、前年比16・7%増の14万7千人が来場がしたと明らかにした。市議会全員協議会に報告した。 市によると、新型コロナウイルス禍直前の19~20年のイベントには17万4千人が来場した。徐々にコロナ禍前の水準に近づきつつある。車両のナンバーを調査したところ、首都圏や山梨県からの来訪も多かったといい、「プロモーション効果が感じられた」としている。
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賀茂広域ごみ事業 静岡県が組合設置許可 下田市報告
下田市は17日の市議会全員協議会で、賀茂4市町の広域ごみ処理事業について、組合設置の申請が1月31日付で県に許可されたと報告した。 今後はごみ処理施設の整備基本計画の策定を進め、民間資金活用による社会資本整備(PFI)の導入可能性も探る方針。 市は「市民との情報共有を進め、環境への影響に関する正しい情報を分かりやすく提供していく」としている。
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伊豆縦貫道「天城越え」 国交相、23年度事業化言及 県東部首長要望受け
下田市の松木正一郎市長ら県東部、伊豆地域の首長が16日、国土交通省で斉藤鉄夫国交相と面会し、伊豆縦貫自動車道の早期全線開通を要望した。斉藤氏は未着手の「天城越え」区間について、2023年度新規事業化の可能性に言及した。松木市長らが終了後の取材に明らかにした。 斉藤氏は、事業採択には公共事業評価の手続きを経る必要があることを念頭に「このまま順序をしっかりと踏んでいけば、4月1日以降に事業化ができる」などと述べたという。整備には「技術的な課題がある」との認識も示し、部分的な着手も選択肢の一つに挙げた。松木市長は「期待の持てる言葉をもらった。建設発生土の取り扱いなど、地元でやるべきことをしっかり
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サツマイモ食べ比べ 11品種を提供 焼津「繭のいえ助産院」
静岡県内大学の研究者らでつくる静岡在来作物研究会と焼津市の「繭のいえ助産院」はこのほど、サツマイモを食べ比べるイベントを同助産院で開いた。 掛川市や下田市の在来作物「ニンジンイモ」など計11品種のサツマイモをふかして提供し、妊婦や家族連れなど約50人が試食した。サツマイモ各種は静岡大の農場「藤枝フィールド」で研究栽培した。 会場では伝統的な芋切り干し作り体験も行われた。同研究会の前田節子副会長は「いろいろな品種や食べ方があることを知ってほしい」と話した。
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組合予算案など可決、承認、同意 下田消防議会
下田地区消防組合議会は15日、2月定例会を開き、12億6500万円の2023年度組合会計予算案など11議案を原案通り可決、承認、同意した。 会計予算には、西伊豆消防署などの通信指令施設の更新整備費2500万円を計上した。南伊豆分署の中規模改修費600万円も盛り込んだ。 組合監査委員に鈴木邦明氏(67)=下田市=を選任する人事案に同意した。
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記者コラム「清流」 「現実は見た目とは違う」
異様な光景だった。住民投票条例制定案が否決された下田市議会。制定反対の市議が討論に立つ度、制定へ署名を集めた市民グループら傍聴者から怒号が上がった。これほど議長の「静粛に願います」が繰り返される議会は初めて見た。 制定案は市内への広域ごみ処理施設の建設可否を問う内容だった。集まった有効署名は法定数の6倍超の2300人分。結果が実らなかったグループの無念さは想像に難くない。ただ、署名者は飛び交う罵声も望んだだろうか。 一方、議会はこれまで繰り返してきた施設の可否に関する議論ばかりで、条例そのものの議論はごくわずか。住民投票を論じる機会は必然的に少なく、貴重な機会であったはずだが。署名も議論
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ハートごはん♡魚も夢中 下田海中水族館 バレンタイン企画
14日のバレンタインデーを前に、下田海中水族館(下田市)で11日、飼育員がハート形の餌を魚に与える企画が始まった。水槽に登場した“プレゼント”に魚たちが殺到。通常開催している餌づけショーの一環で、3月のホワイトデーまで断続的に続く。 施設内の入り江に浮かんだ水族船「アクアドームペリー号」内の大水槽(水深約6メートル)に、ハート形に凍らせた餌を手にしたダイバーが登場。アミエビやオキアミを縦横40センチ、厚さ5センチ程度に固めた餌をダイバーが持ち込むと、イサキやタカノハダイをはじめとした魚たちがあっという間に周囲を取り囲んだ。 飼育課長の都築信隆さん(44)は「イルカ
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南伊豆町議の加畑氏が辞職 県議選出馬意向
加畑毅南伊豆町議(51)が11日、谷正議長に辞職願を提出し受理された。加畑氏は4月の県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から出馬の意向を示している。 辞職は同日付。町議会は定数11で、加畑氏の辞職で欠員1となった。補選は行わず、任期満了に伴う7月25日告示、同30日投開票の町議選が次回選となる見込み。
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「語り芸」の魅力知って 人気浪曲師の玉川奈々福 23日、下田で親子向け公演
人気浪曲師の玉川奈々福が県文化財団(グランシップ)とタッグを組み、親子向けの出前公演「にっぽんこども劇場~浪曲わんだーらんど」を展開している。23日に下田市で開催する公演に先立ち、浪曲の魅力を語ってもらった。 落語にはなじみがあっても浪曲がどんな芸能か分からない、という人は多いと思う。落語は1人で行うのに対し、浪曲は語り手である浪曲師が、三味線を演奏する曲師と2人1組になって披露する。 グランシップの企画では浪曲を子どもにも分かりやすいように工夫して発信する。題材はシンデレラ。誰もが知る西洋の童話だが、古典的な浪曲のフォーマットに落とし込んである。話の筋を追いながら浪曲がどんな芸なのか理
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北方領土の日記念史跡めぐり 下田、中1生らマラソン
第43回北方領土の日記念史跡めぐりマラソン大会(北方領土返還要求県民会議など主催)が7日、下田市内で開かれた。市内の全中学1年生ら179人が出場しゴールを目指した。 北方領土問題に関心を促す狙い。日露和親条約が締結された長楽寺を発着点に約5・1キロのコースで実施した。ロシア使節プチャーチン提督が率いて来航した軍艦ディアナ号乗組員の墓所がある玉泉寺を折り返し、参加者は海沿いを疾走した。 松木正一郎市長は「世界のさまざまな場所で苦しんでいる人々がいるなか、国際社会に思いを寄せてほしい」と参加者に呼びかけた。 入賞者らには北海道根室市のサケが贈られた。主な結果は次の通り。 一般男子 ①高橋
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閉校の備品 無料で譲渡 下田で12、19日
下田市教委は2月、2022年3月で閉校した2中学校で備品の無償譲渡会を開く。 旧稲梓中で12日、旧下田東中で19日に開催する。時間はいずれも午前9時半から午後3時まで。いすや机のほか、食器や工具などもある。旧稲生沢中で昨秋に実施した同様の譲渡会が好評だったため企画した。思い出の継承やごみの削減が狙い。先着順で転売は禁止。 問い合わせは市教委<電0558(23)3929>へ。
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県議選出馬意向の橋本氏が辞職願 下田市議会受理
橋本智洋下田市議(56)が7日、滝内久生議長に辞職願を提出し受理された。橋本氏は4月の県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から出馬意向を示している。 辞職は3月21日付で、3月定例会は出席するという。「市議の責務を果たした上で辞職する」としている。市議会は定数13で、橋本氏の辞職により欠員1。4月の統一地方選で改選する。
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JA空き店舗で農産物の販売会 下田で8日まで
JAふじ伊豆の下田市内の女性部による販売会が7日、同市の同JA白浜支店旧購買店舗で開かれた。空き店舗を活用する取り組みの一環で、8日も実施する(午前10時~午後2時)。 今回の販売会には10人が出品。かんきつ類や野菜をはじめとした新鮮な農産物が並んだ。サンマを甘酢で締めた地域伝統の押しずし「さんま寿司」など加工品も販売していて、開店早々に足を運んだ住民らは思い思いにお気に入りの品を選んだ。 地域活性化を狙いに市内ではこれまでも同様の販売会が開かれている。出品者の長谷川喜与香さん(70)は「定期的に品物を販売する機会になっていてありがたい」と喜んだ。
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障害者が対象 無料就労相談 8日から賀茂5町で開催
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は8日から、賀茂郡5町で無料の就労相談会を開催する。 同センターは月1回、各町で障害者対象の相談会を開いている。就労相談に加え、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 8日午前10時~ 西伊豆町保健センター、午後1時半~ 松崎町役場▽16日午後1時半~ 南伊豆町役場▽21日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター
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ラグビー元代表 広瀬さんも豆まき参加 下田・日照山向陽寺
下田市の日照山向陽寺でも「豆まき大祭」が開かれ、関係者や地元住民らが厄よけへ願いを込めた。 3年ぶりの開催。元ラグビー日本代表で主将も務めた広瀬俊朗さんらが「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまいた。広瀬さんは「今年はワールドカップがある。下田の皆さんにもぜひ応援してもらいたい」と呼びかけた。 同寺は「下田達磨大師」として知られ、古くなっただるまの「お焚(た)きあげ供養」も実施した。
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官民連携推進へ 2月24日に意見交換会 沼津
静岡県は24日午前10時~午後4時半、民間企業や金融機関を対象にした「ふじのくに官民連携実践塾」を沼津市大手町のプラサヴェルデで開く。 自治体の財政難などで公共施設整備や維持管理が課題となる中、民間目線のアイデアを生かした官民連携を推進するため意見交換する。会場では、県や市町の担当者らと希望する企業などが1対1で対話する。 今回用意された案件は、県の既存庁舎ZEB化改修と東部総合庁舎管理業務のDX化、下田市のあずさ山の家利活用、御殿場市の総合体育館施設指定管理の計4件。申し込み後に対象者に事業説明の動画を公開する。 県ホームページから電子申請で申し込む。15日締め切り。定員42組。問い
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写真愛好家の多彩な力作並ぶ 2月8日まで沼津
静岡県東部の写真愛好家でつくる全日本写真連盟沼津支部(鈴木茂支部長)の作品展が8日まで、沼津市大手町のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 支部員と講師計10人がポートレートや風景、スナップなど約70点を出品した。「伊豆」をテーマに龍宮窟(下田市)や千貫門(松崎町)などをモノクロで表現した写真も並び、来場者の目を引いている。支部員の若林茂さん(66)は「県や全国のコンクールで受賞した作品もある。バラエティーに富んだ展示になっているので見てほしい」と話した。
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賀茂のごみ処理施設の建設可否、住民投票条例案を否決 下田市議会臨時会
下田市議会臨時会は1日、最終本会議を開き、賀茂4市町による広域ごみ処理事業の焼却施設の建設可否を問う住民投票条例の制定案を賛成少数で否決した。条例制定に向け、事業反対派の市民グループが集めた署名(有効2300人分)を提出していた。 討論では制定反対の市議から「関連予算が市議会で可決され、事業は長年議論されてきた。計画の進行に瑕疵(かし)はなく、住民投票に委ねる必要はない」との声が上がった。制定賛成の市議は「(法定署名数の)有権者の50分の1(2022年12月現在357人)を超える署名が集まったことは重く受け止めるべきだ」と訴えた。 反対市議の意見時には市民グループら傍聴者から怒号が上がり
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伊豆縦貫道 天城越え区間都市計画決定 静岡県発表、河津下田道路も
静岡県は31日、伊豆縦貫自動車道の「天城越え」区間と河津下田道路の都市計画を決定したと発表した。天城越え区間の早期事業化に向け沿線自治体とともに国への要望活動を継続する。 沼津市から下田市に至る伊豆縦貫道約60キロのうち、伊豆市の月ケ瀬インターチェンジ(IC)から下田市の下田IC(仮称)までの約34キロ。設計速度は時速80キロとしている。伊豆半島南部へのアクセス向上や幹線道路の渋滞緩和、災害時の緊急輸送路としての活用などが期待されている。 県は2月1日から、天城越え区間の環境影響評価書の縦覧を始める。縦覧場所は県庁と伊豆市役所、河津町役場。インターネット上でも公開する。2月28日まで。
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賀茂広域ごみ処理施設の建設計画 住民投票条例案を否決 下田市議会常任委
下田市議会臨時会は31日、常任委の委員会審査を開き、賀茂4市町による広域ごみ処理事業の焼却施設の建設可否を問う住民投票条例制定案について審議した。常任委の産業厚生委は制定案を否決した。2月1日の臨時会最終日に市議会として最終的に議決する。 計画では下田市清掃センター敷地内の焼却施設を建て替え、新焼却施設の稼働を目指している。松木正一郎市長は「いま既に稼働し安全が示されている施設が、高精度の新たな施設になるというものだ」と訴えた。 条例制定へ署名を集めた事業反対派の市民グループも意見陳述した。「住民への説明が尽くされていない。合意形成もない」などと主張した。 委員会審査で市は住民投票を実
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静岡県景観賞最優秀 第一テレビ新社屋を選出
静岡県や建築関連団体でつくる「美しいしずおか景観推進協議会」は30日、第15回県景観賞の最優秀賞に「静岡第一テレビ新社屋」(静岡市駿河区)を選出したと発表した。「安全な歩道空間や可視化されたせせらぎなど、地域住民と共有できる緑地景観を創出した」などと評価した。 優秀賞は湯ケ島地域交流拠点整備「上の家」(伊豆市)、大工町プレイス・弁天橋ボードウォーク(下田市)、松川周辺地区の和の明かり(伊東市)が選ばれた。 2月7日に県庁で表彰式を行う。
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静岡県ソフトテニス連盟 表彰者、ランク発表
静岡県ソフトテニス連盟は、役員改選を行い落合敏男会長(静岡市)を再任した。本年度の表彰者とランキングも発表した。 役員と表彰者、上位のランキングは次の通り。(カッコ内は所属協会・団体、○印は新任) 【役員】副会長 ○小沢正直(富士)市川博(静岡市)市川広邦(浜松市)足立真一(高体連)小野康弘(中体連)○渡瀬義正(小学生)近藤敦子(レディース)▽理事長 小林正(静岡市)▽副理事長 ○奥村大造(三島)伊藤公祐(静岡市)大石幸男(静岡市)長谷川裕巳(浜松市)多田聡哉(高体連)太田賢(中体連)助野大輔(小学生)井本啓子(レディース)▽事務局長 漆畑勝之(静岡市)▽副事務局長 黒瀬麗子(静岡市)伏
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広域ごみ処理で住民投票条例案 下田市議会上程
下田市議会臨時会は30日開会した。賀茂4市町の広域ごみ処理事業の焼却施設について、建設可否を問う住民投票条例の制定案を上程した。委員会審査を経て2月1日の臨時会最終日に議決する。 計画に市民合意がないとして、下田の市民グループが条例制定へ集めた署名簿を提出していた。松木正一郎市長は「広域化は人口減が進む南伊豆地域で最も合理的。市民への説明をはじめ適切な手順を経ていて、条例制定の必要はない」とする意見書を条例案に付した。 下田市議会は2022年12月定例会で、広域事業の組合設置案を既に可決している。他の南伊豆と松崎、西伊豆の3町も同議案を可決済み。 教育委員に西川紀栄氏(52)=同市敷根
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恐竜の巣作り、鳥への進化後押し “新説”自著で発表 下田の絵本作家・鈴木まもるさん
巣作りが恐竜の鳥への進化を促した? 下田市の絵本作家で鳥の巣研究家の鈴木まもるさん(70)が自著で、恐竜の進化と鳥の巣の関連についての研究成果を発表した。小型恐竜が飛行能力を得た過程ははっきりしていないが、鳥の巣との関連に着目したのは世界的にも珍しいとみられる。 鈴木さんが研究をまとめたのは絵本「鳥は恐竜だった」(アリス館)。約40年間にわたり鳥の巣を研究し、ライフワークとしている鈴木さん。巣の形態の変遷を調べる中で、鳥の出現が恐竜の時代までさかのぼるとの歴史に触れ、「巣を作り卵を産むのは鳥も恐竜も同じ。関連があるのでは」と推察した。小型の恐竜は卵や生まれて間もない子供を守るためにさまざま
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4日に遊具体験 下田・浜崎小で
下田市や社会福祉協議会で組織する官民団体「下田子育て支援ネットワーク」は2月4日、子供対象の遊具の体験イベントを市立浜崎小で開く。子育て支援事業の一環で参加無料。 大型のだるま落としやバランス台、プラレールなどを用意する。0歳から小学生までが対象。事前の申し込みは不要だが、体育館用の上履きや前日からの検温などが必要。午前9時半から正午まで。問い合わせは団体事務局<電0558(22)2216>へ。
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下田グランドホテル跡地 下田市が取得契約 市長「予定通り公園」
下田市が取得方針を示していた下田グランドホテル跡地について、松木正一郎市長は27日、破産管財人との不動産売買契約を25日に締結したと明らかにした。民間の購入希望者が現れるなど二転三転していた。「予定通り、防災機能を備えた多目的公園の整備を目指す」とした。定例会見で説明した。 跡地を巡っては市が2021年に取得方針を表明した後、市議会が取得案を一度否決。さらに22年になって関連議案が可決された後に、今度は民間に渡る可能性が急浮上するなど紆余(うよ)曲折を経てきた。 契約額は100万円という。22年度の市公共用地取得特別会計に同額の購入費用を既に計上していて、結果的に年度当初の予定通りになっ
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静岡県ふじのくにフロンティア 第3期共生圏に2エリア 北駿3市町と伊豆東側4市町
静岡県は、防災・減災と地域成長の両立を目指す「“ふじのくに”のフロンティアを拓(ひら)く取り組み」第3期(2023~27年度)の「ふじのくにフロンティア地域循環共生圏」として、北駿3市町(御殿場、裾野、小山)と、伊豆地域の東側4市町(伊東、下田、東伊豆、河津)の2圏域を初めて認定した。デジタルなど先端技術を用いて圏域の地域資源の活用や循環を図り、地域課題の解決を目指す。 第3期に掲げる共生圏は、1期(13~17年度)に認定した「推進区域」を結び、点から面へと展開した2期(18~22年度)「推進エリア」を発展させ、さらに重層的な広域連携を促す。県が財政的に支援する。
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カジキ下田名物に 料理アイデア求む 飲食店対象、まちおこし
海産物を使ったご当地料理の開発に取り組む下田市シー級グルメ実行委は25日、市内で会合を開き、カジキを使ったまちおこしを図っていくと決めた。今後飲食店から料理を募る。関係者は「キンメダイに次ぐ名物を」と意気込む。 実行委によると、下田港で水揚げされるカジキは「突き棒漁」によって漁獲されている。市内では毎夏に「国際カジキ釣り大会」も開かれていて、市民にも広く知られたカジキに白羽の矢を立てた。 昨春から議論を進めていた。実行委は2月から市内の飲食店を対象にカジキ料理の募集を開始する。多様な料理の応募を期待していて、「カジキのまち」を広くPRしたい考え。3月に一時締め切るが、その後も随時募る方針
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脱炭素推進へ 下田市、ガス2社と協定
下田市と静岡ガス、同社グループの下田ガスは23日、持続可能なまちづくり推進に関する連携協定を結んだ。カーボンニュートラルの推進などを図る。 下田市は下田ガスと電力の需給契約を既に結んでいる。協定には学校をはじめとした公共施設への太陽光発電設備設置や、公用車の電動化、同社グループからのエネルギーコスト削減の提言などを盛り込んだ。 市役所での締結式で、下田ガスの名倉哲士社長らが協定書に調印した。松木正一郎市長は「理念を共有し、ゼロカーボンのまちづくりにつなげる」と強調。静岡ガスの内藤貴康営業本部長は「エネルギー分野にとどまらない課題解決に取り組みたい」と意欲を示した。 同社グループと県内自
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下田・河津間駅伝 32チーム力走 一般男子「梓友会と仲間達」優勝
河津町から下田市までたすきをつなぐ第51回下田・河津間駅伝競走大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、開かれた。32チームが参加し、伊豆南部を駆け抜けた。 中学生から一般まで男女5部門、23・743キロの6区間で実施した。町立南小をスタートし内陸部のコースを経て、同市東本郷の伊豆急行線の線路沿いに設けられたゴールを目指した。 全体1着でゴールした「梓友会と仲間達」(一般男子)のアンカー山本大樹さん(24)=松崎町=は、日頃はやり投げに取り組んでいる。「最高の気分。本職でも頑張りたい」と胸を張った。同チームは1区の渡辺裕晴さんと2区の鈴木勝弓さんが区間新でけん引した。 その
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遊泳客救助にドローン活用 ライフセーバー負担軽減へ 下田市と静岡県が実証実験
下田市と静岡県は21日、海水浴場の安全管理体制の充実へ、ドローンを活用した実証実験を同市の白浜海岸で実施した。ライフセーバーの負担軽減の一助などとしたい意向。 実証実験には職員とライフセーバーら約50人が参加した。ドローンに搭載した小型スピーカーによる注意喚起の呼びかけの有効性を確認。実際の要救助者への対応も実践し、沖合約100メートルで岸に戻れなくなった遊泳客に対し、高さ約10メートルのドローンから救命具を落下させ、ライフセーバー到着までの補助手段とした。 遭難者は海水浴シーズン以外も発生している。市によると、危険の周知や事故の際の救助体制構築に加え、ライフセーバーの確保も課題。ドロー
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下田・黒船祭 5月、4年ぶり3日間通常開催へ
下田市の一大行事「黒船祭」の執行会は19日、市役所で会合を開いた。事務局の市は今春の第84回のイベントについて、3日間の通常開催を復活させる意向を示した。81、82回は新型コロナウイルス禍で中止、昨春の83回は2日間の日程で縮小開催していて、コロナ禍以前の形式での開催へ今後議論を深める。 執行会は市や商工観光団体、警察などで組織。市は83回で断念した米海軍の水兵と市民の交流事業や関係者対象のレセプションなどを再開したい考えを伝えた。会合は冒頭を除き非公開で、市によると、構成団体の幹部からは通常開催について歓迎の声が上がり、異論は出なかったという。 執行会は通常開催に向け、新型コロナの感染
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下田市・賀茂郡区 新人加畑氏を公認 静岡県議選で自民県連
自民党県連は19日、4月の統一地方選の4次公認として、県議選下田市・賀茂郡選挙区に出馬する新人加畑毅氏の公認を決めたと発表した。18日付。
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賀茂の魅力、学生が発信 オンラインツアー 地域局が動画公開
静岡県賀茂地域局(下田市)は、県内大学生が賀茂の魅力発信へ企画した動画を公開している。賀茂への旅行を提案する内容で、動画投稿サイトユーチューブで視聴できる。 動画では「感じる」「知る」「味わう」をテーマに、静岡大と県立大、静岡文化芸術大の学生たちが動画内で各地を訪ねる「オンラインツアー」を企画した。それぞれのテーマごとにパラグライダーによる自然体験や景勝地、開国の歴史の解説、各地の地場産品や銘菓などを紹介している。 ツアーの動画は1時間半ほど。さらにテーマごとに6分程度に編集した動画なども制作した。 同地域局地域課主事の野村あみさん(23)は「観光地としてのPRだけでなく、地元の皆さん
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緊急輸送路 道路ふさぐ恐れある建物 静岡県内300棟以上
耐震性がなく大規模災害時に前面道路の半分以上をふさぐ恐れがある建築物が300棟以上あるとの調査結果が13日に公表された県内の緊急輸送ルート沿い。特に伊豆半島に約6割が集中している。南海トラフ巨大地震で建物が倒壊すれば緊急輸送ルートが覆われて救援が遅れるのは必至だ。多くの道路がふさがれ、道路沿いの建築物の耐震化の重要性を突き付けた阪神大震災から17日で28年を迎える中、緊急輸送ルート沿いの耐震性確保という喫緊の課題があらためて浮上している。 伊豆市の伊豆箱根鉄道修善寺駅前。県内有数の観光地の玄関口だが、緊急輸送ルートに指定されている県道沿いの建物の多くが「耐震性なし」と判断された。木造2階建
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詐欺被害撲滅へ 市民に注意喚起 下田署など
下田署などは16日、特殊詐欺被害の撲滅に向けた広報活動を下田市のマックスバリュ伊豆下田店で実施した。多様化する手口に注意を呼びかけた。 署員や地域安全推進員、防犯協会のメンバーら6人が、買い物客約100人に啓発品を手渡した。公的機関による保険料の過払い分の返還を装った「還付金詐欺」などへの警戒を促した。 同署生活安全課の小倉大樹警部補(31)は「メールによる動画サイト利用料などへの架空請求が増えている。身に覚えのないメールには安易に返信しないでほしい」と訴えた。
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五角→合格 ヒトデに祈願 下田海中水族館で企画展示
下田海中水族館(下田市)は受験シーズンに合わせ、合格祈願の駄じゃれにちなんだ生物の企画展示を29日まで同館で実施している。 「合格(ごうかく)」と「五角(ごかく)」の形をかけたのは、イトマキヒトデとアカヒトデ。「福(フク)来たる」の語呂合わせでフグの一種ハリセンボンも展示して笑いを誘っている。 飼育員の千葉理瑠さん(26)は「願掛けとともに、ハリセンボンのコミカルな動きにも注目してほしい」と見どころを語った。
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ドローン実証実験 下田市、21日に延期 白浜海岸
下田市は12日、白浜海岸で14日に実施予定だったドローンによる要救助者の安全確認や救命用具の投下実証実験について、21日に延期すると発表した。 悪天候が予想されるため。実証実験は市や県の主催で終日実施し、海岸の一部で立ち入りを制限する。 問い合わせは市企画課<電0558(22)2212>へ。
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ペット同行避難 訓練重ね模索 鳴き声、衛生面…空間確保など課題
災害時にペットを連れて避難所に行く同行避難を想定した防災訓練が静岡県内で徐々に広がっている。ペットスペースの確保や避難に要する時間の増加といった課題もあり、継続的な訓練の必要性を訴える声が上がっている。 「地域防災の日」の昨年12月4日、避難所に指定されている静岡市駿河区の西豊田小で、遊具などを防雨用のブルーシートで覆って作るペットスペースの開設訓練が初めて行われた。飼い主らは、市動物指導センターが市内防災倉庫に配備したペットスペース開設マニュアルや備品入りのボックスを活用しながら作業を進めた。 訓練中、問題になったのは設営場所の選定だった。当初は体育館付近にある駐輪場と決めていたが、一
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高齢者買い物 支え合う 独居者送迎、下田で実証実験 交通手段や生きがい創出
下田市と市社会福祉協議会は高齢者の買い物時の移動手段確保に向けた実証実験を実施している。高齢ボランティアらの運転する車が独居者らをスーパーに輸送する内容で、関係者は高齢化が顕著な市内で交通手段確立とともに生きがい創出にもつなげたい考え。 10日のマックスバリュ下田銀座店。市社協の車両に白浜地区の70~80代の5人がそれぞれの自宅から乗り込み、来店した。購入した荷物の積み込みや運転は研修を受けたボランティアが担当する。利用者の進士教子さん(76)は「買い物したくともバスの本数も少ない。定期的に実施してもらえると大変助かる」と歓迎。実証実験は昨夏にも実施し、公共交通機関の代替手段になると好評を
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親子で伝承遊び 下田・まどが浜海遊公園で14日開催
下田市や社会福祉協議会などで組織する官民団体・下田子育て支援ネットワークは14日、昔ながらの遊びを楽しめるイベント「親子で伝承遊び」を同市のまどが浜海遊公園で開く。参加無料。 たこ揚げやこま、竹馬など10種類ほどの遊びを用意する。屋外のため暖かい服装での参加を呼びかけている。同団体による受講無料の子育てサポーター養成講座も開催する(要事前申し込み)。 午前10時から正午まで。イベントは事前申し込み不要で雨天中止。養成講座の申し込みやイベントの問い合わせは事務局<電0558(22)2216>へ。
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110番 適正利用を【富士/富士宮/下田】
かぐや姫が呼びかけ 富士署 富士署は「110番の日」の10日、110番通報の適正利用を呼びかける一日署長に第37代かぐや姫の三沢真冬さん(18)と、第35代かぐや姫クイーンで同署協議会委員の鈴木蘭さん(21)を委嘱した。 警察官の制服とたすきを身に着けた2人は、署内や商業施設で啓発品を配った。同市のイオンタウン富士南では、110番と警察相談専用電話「#9110」の使い分けなどに理解を求めた。 ミス富士山も 富士宮署 110番の適正利用を呼びかける秋山さん(左)=富士宮市 富士宮署は啓発イベントを富士宮市のイオンモール富士宮で実施した。県警音楽隊やカラーガード隊によるコンサートのほ
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賀茂ごみ処理計画の有効署名 50分の1以上確認 下田市選管
下田市選管は9日の選挙管理委員会で、賀茂4市町の広域ごみ処理計画の焼却施設建設に関する住民投票条例制定に向け市民グループが集めた署名簿について、有権者の50分の1(2022年12月現在357人)以上の有効性を確認したと発表した。 市選管によると、提出された署名簿2479人分のうち、2300人分を有効とした(無効率7・2%)。今後は縦覧期間と手続きを経て、2月までに市議会で条例制定案が審議される見込み。 賀茂4市町は下田と南伊豆、松崎、西伊豆。市民グループは廃棄ガスが市民の健康に影響を与えるなどと主張。「計画に市民合意がない」と反対姿勢を示した。一方、下田市は施設の安全性について「これまで
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1月14日立ち入り制限 下田・白浜海岸
下田市は14日、ドローンによる要救助者の安全確認や救命用具の投下実証実験を同市の白浜海岸で行う。海岸の一部で立ち入りを制限する。 実証実験は市や県が主催し、終日実施する。市は市民や観光客に注意を呼びかけている。 問い合わせは市企画課<電0558(22)2212>へ。
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大人の一歩 若者堂々と 東部各地で「二十歳の集い」【伊東/下田/伊豆・伊豆の国/南伊豆】
静岡県東部の市町で8日、「二十歳の集い」が開かれた。人生の節目を迎えた若者らが式典や関連イベントに臨み、一層の飛躍を誓った。 伊東 新たなスタート 名称「二十歳式」に 伊東市では名称を新たに「二十歳式(はたちしき)」とし、式典を市観光会館で開催した。該当する549人のうち398人が出席し、決意を新たにした。 各中学の校歌を流した後、実行委員長の日吉大成さんが「私たちには強い絆で結ばれた仲間がこんなにもいる。二十歳を新たなスタート地点として、それぞれの道に確かな一歩を踏み出していこう」と述べた。 小野達也市長は「世界に誇れる伊東市を築くために、まちづくりへの参画を期待している」と祝いの言
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300万本のスイセン見頃 下田・爪木崎
下田市の景勝地として知られる須崎半島でスイセンが見頃を迎えている。海岸沿いで花々が潮風にそよぐ。 約300万本が咲き誇っているのは、爪木崎水仙園。園内の群生地では、斜面にかれんな白色と黄色の花々が広がり、雪が降ったような光景が広がる。市観光協会によると、15日前後に満開を迎え、20日前後まで楽しめそう。 水仙園では31日まで「第57回水仙まつり」(実行委主催)が開かれている。8、15、22の各日は、魚介と野菜を煮た郷土料理の漁師鍋「池之段煮味噌(いけんだにみそ)」が振る舞われる(各日先着200人)。
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海上の安全 豊漁を祈願 下田で伊豆漁協
伊豆漁協は6日、新年の海上安全祈願祭を下田市魚市場で開いた。漁協や船主組合、下田海上保安部などの約60人が出席し、2023年の豊漁と安全の確保へ願いを込めた。 神事では海にお神酒をまいて安全を祈願した。加藤紀久夫組合長は「無事故の1年であるよう心から願っている」と述べ、海難事故の防止へ救命胴衣の常時着用や定時連絡、気象状況確認の徹底を呼びかけた。
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ウミガメに七草 来館者が餌やり 下田海中水族館
下田海中水族館(下田市)は7日、七草がゆの風習にちなんだウミガメの餌やり体験イベントを同館で開いた。来館者がウミガメたちの無病息災に願いを込めた。 通常の体験ではキャベツを用意しているが、この日は「スズシロ(ダイコン)」の葉を準備した。来館者がエントランスの水槽にトングで葉を近づけると、ウミガメ4匹はスルスルと接近。水面からひょっこり顔を出して葉を頬張った。普段はアジやイカを食しているというが、ムシャムシャとあっという間に食べきった。 愛知県豊田市から訪れた宮本悠人君(5)は、元気良く食べるウミガメの姿にびっくり。「長生きしてほしいな」と餌を与えた。
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障害者対象の無料就労相談 賀茂地区で11日から
下田市の賀茂障害者就業・生活支援センター「わ」は11日から、賀茂郡5町で無料就労相談会を開催する。 同センターは月1回、各町で障害者対象に相談会を開催。就労相談のほか、障害者手帳の取得や医療費助成の相談なども受け付ける。 いずれの会場も開催時間は2時間。問い合わせは同センター<電0558(22)5715>へ。 日程は次の通り。 11日午前10時~ 西伊豆町役場宇久須支所、午後1時半~ 松崎町役場▽17日午前10時~ 東伊豆町役場、午後1時半~ 河津町保健福祉センター▽19日午後1時半~ 南伊豆町役場
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スマホ誤作動で勝手に119番 静岡県内消防、注意呼びかけ「確認の連絡応じて」
エッ、私が119番を!?-。市民らが気付かないうちに119番通報をしてしまい、消防が万が一の確認のため駆け付ける事態が県内で発生している。最新のスマートフォン機能も一因にあるとみられ、消防関係者は「間違えた際は必ずその後の連絡に応じてほしい」と呼びかける。 2022年11月上旬の下田消防署(下田市)。西伊豆町から119番が入った。ところが、電話口からは応答が無い。通報者に不測の事態が生じた可能性を念頭にGPS機能で逆探知し、駆け付けたのは消防車と救急車3台に隊員8人。すると出動後に通報者が消防からの連絡に応じ、男性が「119番したことに気付かなかった」と説明した。 下田消防本部によると、
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賀茂の作家7人 陶芸や木工400点 下田で工芸展
下田市など賀茂地域在住の作家による第12回伊豆下田工芸展(実行委主催)が6日、市民文化会館で始まった。9日まで。 作家7人が陶器や木工、ガラス細工など約400点を出品した。下田市の砂浜と海に着想を得た淡い青色のマグカップや、スイセンやアロエをはじめ下田で咲き誇る花々をイメージした食器類など、地域性豊かな作品も並んでいる。
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伊豆地域に椿まつりPR 東京大島の関係者
東京都大島町の関係者が6日、伊豆地域の各市町を訪れ、「第68回伊豆大島椿まつり」の開催をPRした。まつりは29日から3月26日にかけて開かれる。 町観光課によると、島内には300万本のヤブツバキが自生し、千種類超の園芸種のツバキも観光客を楽しませる。現在は二~三分咲き程度で、2月中旬から3月上旬ごろに盛期を迎える見通しという。 下田市役所を木中孝次副町長らが訪問した。「ミス大島」の黒崎夏帆さん(22)は「この機会に静岡の皆さんにぜひ来てもらいたい」とアピール。「ミス椿の女王」の穂住佳穂さん(21)が同町産ツバキの花束を松木正一郎市長に手渡した。 松木市長は川端康成の『伊豆の踊子』と両市
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橋本市議が出馬へ 下田市・賀茂郡選挙区 静岡県議選
下田市議の橋本智洋氏(56)=同市一丁目=が6日までに、任期満了に伴う4月の静岡県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から立候補する意向を固めた。自民党籍だが、無所属で出馬する方針。 取材に「交流人口を拡大させ、観光産業の活性化とともに移住定住の促進につなげる」と強調。伊豆縦貫自動車道や港湾の整備促進にも意欲を示した。 同市出身、日本大中退。食品販売店経営。2015年の同市議選で初当選し、現在2期目。同選挙区は県政史上最長の10期務めた森竹治郎氏が引退を表明。賀茂地区の自民各支部は加畑毅氏(51)=南伊豆町議=の公認を県連に申請する方針を固めている。
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市内活性化へ気持ち一つに 下田市で新年賀詞交歓会
下田市の新年賀詞交歓会が4日夜、市内で開かれた。政財界の関係者ら約60人が2023年の市内産業の発展を願った。 市と下田商工会議所、市観光協会、JAふじ伊豆、伊豆漁協の主催。新型コロナウイルス禍直前の20年以来の開催となった。松木正一郎市長は「依然として国際的な情勢不安は続くが、こうした会が開催できたのは大変意義深い。未来への希望につながる1年にしよう」とあいさつした。 下田商議所の田中豊会頭と森竹治郎県議は伊豆縦貫自動車道の整備促進へ団結を呼びかけた。参加者は市議会の滝内久生議長の音頭で乾杯し、下田の活性化へ気持ちを一つにした。
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港転落の車運転手救う 下田消防本部が表彰 飯田さんら5人お手柄
遊覧船の運航などを展開する下田市の伊豆クルーズの社員5人がこのほど、下田港で人命救助に貢献したとして下田消防本部から表彰を受けた。船の係留ロープを使って海に転落した乗用車の水没を寸前で防いだ。 同社営業マネジャーの飯田宏樹さん(53)=同市=は2022年11月13日の勤務中、観光客の騒ぎを聞きつけ、海に転落した東京都の男性の車を発見。まだ車は浮いていたため「沈む前に何とかしよう」と、近くにあった係留ロープを手に海に飛び込んだ。車に結んだロープを同僚の鈴木伸幸さんと臼井竜哉さん、小池健次さん、外岡秀道さん、付近の観光客ら約30人が岸壁までたぐり寄せた。 救助された男性は心肺停止状態だったが
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下田市限定キティちゃん ふるさと納税返礼品に 3万円寄付で1体
下田市はふるさと納税制度による寄付金への返礼品として、サンリオの人気キャラクター・ハローキティのオリジナルのぬいぐるみを製作した。返礼品でしか入手できない下田限定のデザインで、マニア心をくすぐりそうだ。 ぬいぐるみは高さ約20センチ、幅約10センチ。日本有数の群生地として知られる下田公園のアジサイをモチーフにしたリボンを付け、下田の透明感あふれる海の水色をイメージしたドレスを身にまとう。 市企画課によると、サンリオに下田出身者が在籍していて、同社から返礼品活用への打診があったという。3万円の寄付に対し1体を贈る。2022年12月までに20件以上の応募があった。 同課主事の三好真広さん(
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コロナ、インフル同時流行警戒 動画で啓発「65歳以上は早期受診を」 静岡県賀茂健康福祉センター
静岡県賀茂健康福祉センターは新型コロナウイルスとインフルエンザの同時流行に備えて啓発動画を制作し、県民に注意を呼びかけている。担当者は「県内でも高齢者の割合が多い賀茂地域の1市5町では、特に重症化を警戒する必要がある」と訴える。 動画は約10分。地域の医師や看護師らが出演し、65歳以上の高齢者ら重症化リスクの高い県民には発熱時の外来早期受診を求めている。重症化リスクの低い県民に対しては、新型コロナの検査キットの活用を推奨。感染の有無に応じて陽性なら県の自己検査・療養受付センターへの登録、陰性ならインフルエンザへの感染を念頭に、事前に相談した上で医療機関を受診するよう紹介している。 同セン
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顔似てる?「海のウサギ」 下田海中水族館で特別展示
下田海中水族館(下田市)は、2023年の干支(えと)にちなんだ魚の特別展示を同館で実施している。その名も「ラビットフィッシュ」。同園によると、ウサギと顔が似ているとして名付けられたという。 「海のウサギ」とも称されるラビットフィッシュは、和名「アイゴ」。日本列島周辺など、海藻の豊富な岩礁やサンゴ礁に生息する。海藻のほか甲殻類なども好んで食し、成長すると体長30センチほどまで大きくなる。背びれや腹びれにはとげがあり、有毒という。 23年1月6日までの展示。年末年始も営業する。
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西伊豆の道路整備 安全対策 県に要望 地元関係者ら
松崎、西伊豆両町の商工会や観光協会関係者らでつくる「伊豆縦貫道西伊豆アクセス道路建設促進期成同盟会」(関唯彦会長)はこのほど、県庁を訪れ、県幹部職員に西伊豆地域の道路整備について要望を行った。 整備を求めたのは、県道仁科峠宇久須線や国道136号堂ケ島などの道路。災害や交通事故の危険がある箇所の安全対策や、観光地の景観保全の必要性を訴えた。災害時に発生する土砂の処理場確保の必要性も説いた。 両町の商工会と観光協会は、産業振興や経済支援策に関する要望も行った。 要望は、西伊豆地域の経済活性化などを目的に毎年実施する。県議の森竹治郎氏(下田市・賀茂郡)も同席した。
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年末恒例、ウミガメを掃除「1年でも長く元気で」 下田海中水族館
下田海中水族館(下田市)は27日、エントランスのウミガメ水槽の大掃除を行い、カメの汚れを洗い流した。体重100キロ超の巨体を飼育員が磨く様子を観光客が興味深そうに見守った。 水槽では体重約100キロのアカウミガメと約130キロのアオウミガメ(いずれも雄)を1頭ずつ飼育している。水を抜き取った上で、まずは水槽を掃除。飼育員の佐山拓実さん(23)らがタワシで長さ1メートルほどのカメの甲羅を磨き上げ、コケの付着を丹念に落としていった。年末の恒例行事。佐山さんは「カメたちに1年でも長く元気でいてもらいたい一心」と願いを込めた。
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2023年春の静岡県議選 加畑氏出馬へ 下田市・賀茂郡選挙区
南伊豆町議の加畑毅氏(51)=同町下賀茂=が25日までに、任期満了に伴う来春の県議選に下田市・賀茂郡選挙区(定数1)から出馬する意向を固めた。賀茂地区の自民党各支部が近く県連に公認申請する。 加畑氏は取材に「賀茂1市5町の広域連携を加速させる。伊豆縦貫自動車道の整備促進を観光振興のみならず、医療過疎の解消にもつなげる」と強調した。 同町出身、作新学院大卒。不動産会社経営。2011年の同町議選で初当選し、現在3期目。21年から町副議長を務める。同選挙区では県政史上最長の10期務めた森竹治郎氏が既に引退の意向を明らかにしている。
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郵便局強盗備え 下田で局員ら対処訓練
下田署はこのほど、強盗の対処訓練を下田蓮台寺郵便局(下田市)で開いた。郵便局員と署員約10人が、有事に備えて危機意識を高めた。 強盗役の生活安全課署員は「騒ぐな」などと局員を脅し、手提げ袋に現金を入れさせて逃走。この間、局員は緊急通報システムを使って警察とやりとりし、強盗が逃走後早期に確保されるよう男の特徴を伝えた。 同課の田中俊行課長は「賀茂地域は人けの少ない場所にある小規模な郵便局が多く、強盗に狙われる危険性を抱えている。日頃からの備えが肝心だ」と強調した。
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市役所 耐震補強へ 下田、移転前の全壊防ぐ 閉庁日中心に工事
下田市は24日から、市役所庁舎の耐震補強工事に乗り出す。本館と西館、別館の一部で耐震壁の増設や天井と柱の補強を実施する。関連事業費は1400万円で、閉庁日中心の工事。一部の通用口や通路が通行不可となるが、市民への影響は最小限にとどめる。 市によると、庁舎は震度6程度の地震で大部分が倒壊するとされている。各館はそれぞれ築44~65年。22日の定例記者会見で松木正一郎市長は「完全な形ではないが一定のレベルまで安全性を高め、全壊ではなく一部の損壊にとどめる」と説明した。 2026年度に予定する新庁舎移転までの「倒壊を防ぐ措置」に位置づけている。新庁舎整備は新築棟とともに旧稲生沢中校舎も再利用す
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バレーボール静岡県選抜 鈴木さん(下田中)26日から全国大会
全国都道府県対抗中学バレーボール大会の女子静岡県選抜に選ばれた鈴木真優さん(下田中3)が20日、下田市教委に山田貞己教育長を訪ね、活躍を誓った。 鈴木さんは174センチの長身を生かしたスパイクが身上。県選抜でも同様の役割が期待されている。「攻撃でチームの力となれるよう、家族への感謝を忘れずにプレーする」と言葉に力を込めた。 市教委によると、下田からバレー女子の県選抜入りは初とみられる。山田教育長は「何十年に1人の逸材かもしれない。思い切りよく、今回の経験を今後の競技人生に生かしてほしい」と激励した。 大会は26日に大阪府で開幕する。
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スイセン 潮風にそよぐ 下田・爪木崎で「まつり」開幕
約300万本が期間中咲き誇る「第57回水仙まつり」(実行委主催)が20日、下田市の爪木崎水仙園で開幕した。海岸沿いでスイセンが潮風にそよぐ。2023年1月上旬にも見頃を迎える見通し。 会場がある須崎半島は景勝地として知られ、突端には爪木埼灯台が立つ。園内の群生地には野水仙が広がり、岬の斜面ではかれんな白色と黄色の花々が県内外の観光客を楽しませている。市観光協会によると、開幕段階で三分咲き。例年並みという。 イベントは2023年1月31日まで。1月8、15、22日の3日間は、魚介と野菜を煮た郷土料理の漁師鍋「池之段煮味噌(いけんだにみそ)」が先着200人に振る舞われる。インスタグラムのフォ
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賀茂ごみ処理計画住民投票 下田の市民団体、2千人超署名提出
賀茂4市町の広域ごみ処理計画について、焼却施設建設に関する住民投票条例制定へ署名を集めていた下田の市民グループは20日、集めた署名簿を市選管に提出した。グループは2479人分を集めたとしていて、規定以上が集まったとみられ、市議会で制定案が審議される可能性が高まった。 賀茂4市町は下田と南伊豆、松崎、西伊豆。住民グループが市役所を訪れ、寺川悦男委員長に名簿を提出した。市民グループは廃棄ガスが市民の健康に影響を与えるなどとし、「計画に市民合意が無い」と反対姿勢を示している。 選管は2023年1月9日まで署名の選挙人名簿への登録状況などを審査。有権者の50分の1(1日現在357人)以上の有効性
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伊豆縦貫道 「天城越え」区間案了承 1月にも都市計画決定
静岡県都市計画審議会は19日、県庁で会合を開き、伊豆縦貫自動車道月ケ瀬インターチェンジ(IC、伊豆市)から河津IC(仮称、河津町)までの「天城越え」区間の都市計画案を了承した。県は国土交通相の同意を得て、2023年1月末ごろに都市計画を決定する。 伊豆半島南部へのアクセス向上や幹線道路の渋滞緩和、災害時の緊急輸送路としての活用、救急搬送の迅速化といった効果が期待される。県や沿線自治体は国に対し、早期事業化へ働きかけを強める方針。 同区間は沼津市から下田市に至る伊豆縦貫道約60キロのうち、伊豆市から河津町までの約20キロ。片側1車線で、設計速度は時速80キロとしている。トンネル部分が半数超
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医療関係者ら連携強化へ 下田、賀茂地域の課題確認
医療や福祉関係者らが連携強化を目指す2022年度の賀茂圏域地域包括ケア推進ネットワーク会議が20日夜、県下田総合庁舎(下田市)で開かれた。賀茂地域が抱える課題を確認し、委員が意見を交わした。 県の担当者は在宅医療の課題として、終末期まで在宅で過ごせる実情や薬剤師の訪問業務の浸透が不十分と説明。講演会開催や薬局マップを活用して解決を図っているとした。認知症対策へ、市町の枠組みを越えた見守り体制強化の必要性を訴えた。 3月に改訂した県在宅療養支援ガイドラインの活用も呼びかけ、入院から退院後に至るまで病院と介護施設などの受け入れ先が情報共有と相互理解を図るよう求めた。 委員からは医療従事者の
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インスタ映えモニュメントやシャッターに絵… 下田高生が観光活性化策、県総合庁舎で意見交換会
静岡県立大による高校生向けの観光講座を受講した下田高の生徒は20日、市内の商工観光関係者らに観光産業の活性化策を提言した。県下田総合庁舎(下田市)で意見交換会が開かれた。 2~3年生4人が参加。観光客による周知を期待して伊豆急下田駅前に「インスタ映え」するモニュメントの設置を提言する声や、商店街のシャッターに絵を描いて「寂しさ」の解消につなげるとの意見が上がった。 3年の浅賀主税さんは同駅周辺の街灯が暗いと指摘。「観光客に与える印象が大きい」と改善を訴えた。 沢地大吉市観光協会長は「指摘の通り、下田のまちが以前より小さく、“暗く”なったのは事実だ」とし、移住者ら
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交通安全功労者と優良運転者を表彰 下田
静岡県交通安全協会下田地区支部はこのほど、2022年度の交通安全功労者と優良運転者の表彰式を下田市民文化会館で開いた。 下田署長と同支部支部長連名表彰銅賞の交通安全功労は下田市の青木勇さんに、同支部支部長表彰青銅賞の交通安全功労は同市の土屋範夫さんに贈った。一瀬英樹支部長は「地域の安全のため、引き続き周囲の手本であってほしい」とたたえた。優良運転者表彰は賀茂6市町の約80人が受けた。
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18議案を可決 下田市議会が閉会
下田市議会12月定例会は19日、最終本会議を開き、2億1700万円を追加する2022年度の一般会計補正予算案など18議案を原案通り可決、閉会した。 補正予算には出産子育て応援金の事業費1500万円を盛り込んだ。22年4月以降の出産者を対象に、妊娠届と出生届の提出時に計10万円を給付する。ふるさと納税制度による寄付金の増収を見込み、1億円を歳入に追加した。 下田、南伊豆、松崎、西伊豆の4市町による広域ごみ処理事業の組合設置案も可決。南伊豆町議会では否決されたが、その後の松崎、西伊豆町議会は同案を可決している。 18議案と別に、議員発議の市議会個人情報保護に関する条例制定案も可決した。
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アロエの花見頃 潮風に揺れる「とんがり帽」 下田・板戸海岸
下田市白浜の板戸海岸でアロエの花が見頃を迎えている。ひときわ目を引くとんがり帽子型の朱色の花が潮風に揺れる。 海岸沿いの遊歩道約500メートル付近に2万本が咲き誇る。明治時代後期に漁師が南方から下田に持ち帰ったと伝わる。伊豆白浜観光協会によると、今冬は例年並みの開花状況で、遅咲きの花は1月上旬頃まで咲いているという。 同協会の石渡華南枝さん(58)は「国内でもなかなか見られない光景。海の青色と花の朱色の調和をぜひ楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。 同協会は来月9日まで「アロエの花まつり」を開催。12月18日は謝恩デーとして、祝い餅やアロエ料理が振る舞われる。
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防犯功労者 管内1市5町17人を表彰 下田署
下田署はこのほど、防犯功労者への表彰伝達と署長感謝状の贈呈式を同署で開いた。管内1市5町の17人を表彰した。 防犯協会の関係者や検視に協力した医師らに田代圭吾署長が賞状を手渡した。田代署長は「長年にわたる地域への貢献に深く感謝したい」とたたえた。 受賞者は次の通り。 【県防犯協会連合会防犯功労者表彰】長田雅彦(河津町) 【署長感謝状】木田敏則(下田市)河井栄(同)高木洋行(西伊豆町)塩沢一志(同)浅井真(松崎町)大村敏之(西伊豆町)大石栄子(松崎町)大石延正(西伊豆町)藤井健仁(同)石井洋之(東伊豆町)高木徳一郎(西伊豆町)日吉美千子(下田市)河井文健(同)飯島孝明(南伊豆町)宮川栄
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地域の魅力 互いに紹介 浜松と下田の児童がオンライン交流
浜松市西区の入野小の3年生がこのほど、下田市の大賀茂小の3、4年生と初のオンライン交流授業を行った。地元の住民らから話を聞くなどして調べた浜松と下田の魅力を、それぞれ発表した。 授業は互いに自分の住む地域を発信することで相手を思いやる気持ちを育むとともに、地元に誇りを持ってもらうのが狙い。教員同士のつながりがきっかけとなり、オンライン交流を企画した。 入野小児童約80人は「入野の自慢」をテーマに、班ごとに佐鳴湖や入野古墳についてまとめた。寺について調べた班は、ダウン症の書家金沢翔子さんが手がけた巨大な般若心経がある龍雲寺を取り上げ、枯山水庭園に関するクイズも出題した。橋本恭汰さん(9)は
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佐藤教育長が退任 「成就感がある」 松崎町
松崎町の佐藤みつほ教育長(71)の退任式が16日、同町宮内の町環境改善センターで行われた。佐藤教育長は在職期間を振り返り「厳しかったけど楽しかった。そんな成就感がある。人に恵まれとても良い5年間だった」と感謝を伝えた。 佐藤氏は下田市立白浜小や同市立朝日小の校長を歴任し、2017年に就任。情報通信技術(ICT)や防災教育などの拡充に努めた。深沢準弥町長は「子ども目線で考え、幼児教育の大切さを教えてくれた。職員のことも気に掛けてくれた」とねぎらった。 佐藤氏は職員から花束を受け、多くの職員や町議が見送る中、笑顔で庁舎を後にした。 後任には、18日付で元西伊豆町立田子小校長の平馬誠二氏(6
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帯飾りきらびやか 下田の山下さん 松崎で作品展
下田市の山下喜美子さん(72)の帯飾りの作品展が26日まで、松崎町松崎の喫茶ギャラリー「海の駅丸平」で開かれている。赤や緑色などきらびやかな帯を使って制作したタペストリーや置き飾り約40点を紹介する。 山下さんは着付け教室に通っていた経験を生かして帯を結んだり、花で飾り付けたりして作品づくりに励む。1本の帯を裁断せずに仕上げており、結び直して再利用できるのが特徴という。作品を通じて帯の新たな見方が楽しめる。 ギャラリーの定休日は、火~木曜。