牧之原市の記事一覧
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牧之原市 たすきは息子から母へ 岡林親子「懸命な姿に勇気」【市町対抗駅伝】
牧之原市は前年の市の部24位から順位を一つ上げた。大石佳伸監督(58)は「選手が力を振り絞って走った。一歩一歩前進して20位以上を目指したい」と先を見据えた。9区から10区のたすきリレーでは、岡林優心選手(10)=牧之原萩間小5年=と路代選手(47)=アキタファインブランキング=の親子がつないだ。 路代選手が陸上クラブに通い始めたことをきっかけに、優心選手も陸上を始めた。兄の功明さん=牧之原相良中1年=と3人で日々練習に励んできたという。 レースは優心選手が力走し、息子から母親へのたすきは無事につながれた。路代選手は「優心がたすきをかけて懸命に走ってくる姿に勇気をもらった。大会が家族の思
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安全運転宣誓書 牧之原署に提出 しずてつ相良営業所
しずてつジャストライン相良営業所(牧之原市)は1日、「飲酒運転根絶及び安全運転宣誓書」を牧之原署に提出した。 安原豊樹所長らが同署を訪れ、営業所の従業員71人が決意を記した宣誓書を高橋宏文署長に手渡した。安原所長は「交通事業に携わる者として、誇りと自覚を持ち安全運転に徹する」と宣言した。 高橋署長は「一般の運転手の見本となるような活動を続けていただきたい」と述べた。
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茶況(11月29日)「お茶はがき」デザイン募集 牧之原茶振協
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は2月9日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第4回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市お茶振興課に応募する。グランプリ作品については静岡牧之原茶のPRに活用する予定。問い合わせは同市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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21議案を上程 牧之原市議会開会
牧之原市議会11月定例会が29日、開会した。会期を12月22日までの24日間と決め、学校法人榛原学園の指定管理期間が2024年度末で終了となる市立細江保育園の民間移管などに伴う市保育所条例の一部改正案や、アクションスポーツ推進事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案など21議案を上程した。 一般質問は12月13、14日を予定している。
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牧之原市長 細江保育園の指定管理「終了前倒しできず残念」
昨年9月に牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされて亡くなった事件を巡り、牧之原市の杉本基久雄市長は28日の定例記者会見で、同園を運営する学校法人榛原学園が指定管理する市立細江保育園の管理期間が2024年度末までの見込みとなったことを受け、「指定管理終了の前倒しができなかったことは残念だ」と述べた。 市は事件直後に学園の前理事長から保育園の運営辞退の申し出があったとして、指定管理期間を1年前倒しした23年度末での終了を学園側に求めてきた。だが、学園側は前理事長の申し出は無効と主張していた。今年11月に市と榛原学園で行った協議で学園
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牧之原市は4000万円 非課税扱い、誤認5事業
静岡県内の自治体で相次いだ社会福祉法人などに委託している障害者相談支援事業が消費税の課税対象にもかかわらず、非課税扱いとしていた問題で牧之原市は28日、誤認していたのは5事業で市が法人に負担すべき消費税は約4千万円に上ると明らかにした。 社会福祉法に基づく社会福祉事業は非課税とされるが、関連法の改正に伴って障害者相談支援事業などの一部事業が課税対象になった。市によると、変更が明確に周知されていなかったことから誤った取り扱いが続いたという。国からの通知を受けて調査した結果、障害者相談支援事業など5事業で誤認が発覚したという。 市は今後、税務署や委託事業所と連携し、市が支払うべき消費税額相当の予
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レックス金谷工場 牧之原へ 特種東海製紙グループ 廃棄物燃料増産向け移転
特種東海製紙は27日までに、グループ会社「レックス」(島田市)の金谷工場(同市)を牧之原市に移転する方針を決めた。新工場は2025年度の稼働を予定し、廃棄物を原料にする固形燃料「RPF」の生産能力を増強する。 関係者によると、新工場は牧之原市内の工業団地に入り、敷地面積は約2万3千平方メートル規模になるとみられる。金谷工場は02年の開設で老朽化が進み、手狭になったことなどから移転を決めた。工場の勤務態勢を2交代から3交代に変え、24時間稼働にする。 RPFは化石燃料に代わる次世代の燃料として注目され、レックスは金谷を含む県内3工場で製造している。特種東海製紙グループは特殊紙や機能紙を生産する
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有度一小学区(静岡)4連覇 静岡県父親ソフトボール
チャブ保険カップ争奪第54回県父親ソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は26日、決勝戦を牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で行った。有度第一小学校区(静岡市清水区)が田子浦小学校区(富士市)を6-3で破り、4連覇を果たした。 2年連続で同一カードとなった決勝で有度第一は1-0で迎えた三回に満塁本塁打でリードを広げた。田子浦は六回に3点を返したが、一歩及ばなかった。有度第一の小島憲之監督(50)は「接戦が続いたが、3連覇の経験をプレッシャーではなく自信に変えて選手が戦い抜いてくれた」と話した。 大会には各地の予選を勝ち抜くなどした32チームが出場した。3位
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突き詰めた「注意義務」 規範と責任、検討に1年【届かぬ声/牧之原バス置き去り在宅起訴 ㊦地検の判断】
「園全体としてルールがない中で、個人にどこまで注意義務を課すことができるか。この事件はそれが問われている」。静岡地検が業務上過失致死罪で牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義前園長(74)=同市=ら2人を在宅起訴する約1カ月前の10月中旬、捜査関係者は立件の焦点をそう語った。 事件直後に県と市が行った特別監査で、同園では送迎バスの運行に係る職員の役割が不明確で、園児の登降園管理も徹底されていなかったことが明らかになった。こうした組織的な不備を生じさせた上、事件当日は自ら送迎バスを運転し、河本千奈ちゃん=当時(3)=を車内に取り残した増田前園長の刑事責任は不可避と言えた。地検が特に
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戻らぬ娘、せめて真相を 重ねた面談、尽きぬ「なぜ」【届かぬ声/牧之原バス置き去り在宅起訴 ㊤遺族の思い】
法律って何なんだろう―。9月下旬、静岡地裁の202号法廷。傍聴席の中央後方に座った河本千奈ちゃんの父(39)は、柵の向こうで交わされる法曹三者のやりとりにぼうぜんと耳を傾けていた。 傍聴したのは乗用車を無免許運転し男性をはねて死亡させ、そのまま逃走したとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失致死)などの罪に問われた男の論告求刑公判。いずれ自分も被害者遺族として臨む裁判の流れを知るため、牧之原市から足を運んだ。 亡くなった被害男性の妻は意見陳述で、残された幼い2人の子どもとの日々を声を震わせながら語った。悲しみに暮れる自身の境遇と重なり、涙をこらえきれなかった。ところが、検察官の求刑を聞い
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前園長と元担任を在宅起訴 牧之原・園児バス置き去り 業過致死罪 静岡地検
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件で、静岡地検は24日、業務上過失致死の罪で当時バスを運転していた増田立義前園長(74)=同市=と、千奈ちゃんのクラス担任だった元職員(48)=同市=を静岡地裁に在宅起訴した。 起訴状などによると、増田被告は園長として送迎バスを利用する園児の安全確保に必要な計画を策定せず、22年9月5日朝には自ら千奈ちゃんら園児6人を乗せたバスを運転。同園に到着後、車内に残っている園児がいないかを確かめないまま、園舎から約240メートル離れた駐車場でバスを施錠し、千奈ちゃんを取
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「運営継続」改めて示す 榛原学園がコメント 牧之原バス置き去り在宅起訴
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義前園長(74)と元クラス担任(48)が24日に業務上過失致死の罪で在宅起訴されたことを受け、同園を運営する学校法人榛原学園は代理人弁護士を通じ「重く受け止める」としつつも、「二度と事故を起こすことのないよう安全で安心していただける園となるよう努力する」とコメントし、同園を運営していく意向を改めて示した。 川崎幼稚園の運営を巡って現在、亡くなった河本千奈ちゃんの遺族が「法人は事件直後の面談で廃園を約束した」として、同園の廃園か運営法人の交代を求めてインターネット上で署名活動を行っている。榛原学園は運営を継続するとして本年度も新入園児を受け入れ、遺
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日本語教育充実など連携 中部地域サミット 川勝知事と7首長ら課題共有
静岡県中部7市町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原、吉田、川根本)の首長らと川勝平太知事が意見交換する「中部地域サミット」が24日、静岡市葵区で開かれた。市町側から外国籍児童生徒らの日本語教育や、全線再開の見通しが立たない大井川鉄道の経営支援と観光振興などの課題が示され、県市町が連携して解決に取り組むことを確認した。 人材育成や教育環境整備の話題では、杉本基久雄牧之原市長が学校再編や施設統合に伴う支援拡充に加え、西部地域に比べ外国人支援が充実していない実情を指摘した。「外国籍の子どもの小中学校編入が増加している。入学前に日本語を学ぶ教育の支援が産業基盤強化にもつながる」と提案した。「外国人に
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中国路線運休を延長 静岡空港
静岡県は24日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社2社が運休期間を12月31日まで延長することを決めたと発表した。 中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線の運休を延長する。
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碁盤挟み真剣勝負 島田で市民囲碁大会
島田市民囲碁大会が23日、同市の夢づくり会館で開かれた。市民ら約50人が囲碁を通じて交流を楽しんだ。 囲碁に気軽に親しんでもらおうと、オープン戦の位置付けで日本棋院島田支部の安達原収さん(81)が計画した。段位などの実力ごとに組を分け、対局を行った。参加者は碁盤を挟み、真剣な表情で勝負に臨んだ。 各組の優勝者は次の通り。 1組 忽戸義行(藤枝市)▽2組 矢田義行(島田市)▽3組 清水小春(牧之原市)▽4組 原敏明(島田市)▽5組 鈴木三雄(同)▽6組 杉浦璃(同)
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12月に社会人リカレント 静岡大静岡キャンパスがセミナー
静岡大は、12月9日に静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで開催する社会人リカレントセミナーの参加者を募集している。次世代自動車センター浜松(浜松市)の望月英二センター長と、農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長が講師を務める。 静岡の産業界をけん引する人材の育成を目的に同大で開講中のリカレント教育講座の一環。望月センター長は「次世代自動車に向けた中小企業支援」をテーマに、転換期を迎える自動車業界で関連企業が直面する問題や、課題への対応策を説明する。加藤社長は「農業はイノベーションの宝庫」と題して講演する。質疑応答や同大教授との討議の時間も設ける予定。 午後1
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琴オーケストラ 音色で魅了 島田でコンサート 唱歌や童謡披露
藤枝市の琴アンサンブル「千鳥」(池谷光絹井代表)は23日、20周年記念コンサートを島田市のプラザおおるりで開催した。 「琴オーケストラ」と題して、4種類の琴とピアノ、ドラムなどで合奏し、約20曲を披露した。日本古来の十三弦のほか、十七弦、ベース琴、ソプラノ琴を使用した。なじみ深い唱歌や童謡をはじめ、美空ひばりや石原裕次郎のメドレーなど歌謡曲を演奏した。軽快な音色に合わせ、客席からは手拍子も起きた。静岡市を中心に活動するピアニストの小島太郎さんをゲストに招いた。 池谷代表の生まれ故郷の島田市で企画した。来年5月26日には牧之原市でもコンサートを開く予定。
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中区の相曽さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会 浜松市
日本将棋連盟浜北支部の11月大会がこのほど、浜松市浜北区竜南のサンライフ浜北で開かれた。73人が参加、最強のSクラスは相曽剛史さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①相曽剛史(中区)②宇藤敬行(磐田市)③内山透(西区)④石野俊夫(掛川市)⑤横山渡(牧之原市)▽A ①門奈光(東区)②赤松竜也(天竜区)③鈴木大輝(磐田市)④岡本徳裕(同)⑤石川三余(西区)▽B ①藤原紳裕(御前崎市)②渥美良純(北区)③幸田好司(磐田市)④山口昌行(中区)⑤門奈紀明(東区)▽C ①佐藤粹聖(西区)②松岡優人(中区)③高橋直之(北区)④庄司圭佑(静岡市)⑤村松利郎(森町)▽D ①志村正雄(袋井市)②山下
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茶況(11月22日)牧之原小で闘茶会 茶への理解深める JAハイナン青壮年部
JAハイナン青壮年部は21日、茶の種類を当てる闘茶会「TEA HERO選手権」を牧之原市の牧之原小で開いた。 同校からは5年生約30人が参加した。児童には普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類の茶が提供され、外観や香り、味などから種類を予想した。茶の基礎知識に関するクイズにも挑戦し、楽しみながら地域の基幹産業について理解を深めた。 闘茶会は希望のあった市内小学校の5年生を対象に展開していて、1月には各校の上位者を集めた大会を予定している。 (榛原支局・足立健太郎)
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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国際ロボット展に初出展 スズキ 電動車いすの技術活用
スズキは29日に東京ビッグサイト(東京)で開幕する「国際ロボット展」に初出展し、電動車いすの足回りの技術を応用した電動モビリティベースユニットを披露する。人口減少や高齢化進行で作業効率化、負担軽減のニーズが高まる中、農業や配送、土木建設現場などで活躍するロボットの「足」としての活用例を紹介する。12月2日まで。 電動モビリティベースユニットは四輪タイヤやフレーム、電動の駆動部分で構成する。長さを伸縮したり、自律走行システムを搭載したりして幅広い用途の活用が見込める。スズキが1974年から2022年まで改良を重ねながら発売してきたモーターチェア(ジョイスティック型)の安定性や機動性を備えた足回
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菊で署内明るく 地域住民が寄贈 牧之原署
牧之原署の正面玄関にこのほど、地域住民から寄せられた菊の花が設置され、署内を明るく彩っている。 菊を寄贈したのは野尻正人さん(80)=牧之原市=と益田満智子さん(84)=吉田町=。2人は15年以上前から菊の寄贈や署内の花壇の整備を行っている。今回は丹精込めて育てた厚物や管物、ドーム菊など多彩な種類の菊を飾った。野尻さんは「訪れた方々の心が少しでも和らいでくれたらうれしい」と笑顔で話した。
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静岡空港10月搭乗5万863人 国内線で前年比1.4万人増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が21日に発表した10月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比62・2%増の5万863人だった。前年実績を上回るのは24カ月連続。国内線の搭乗者数は4万5371人で、10月として過去最高となった。 国内線の搭乗者数は前年同月から1万4010人増、搭乗率は1・7ポイント上昇の70・4%。10月の過去最高搭乗者数、搭乗率となったのは出雲(4309人、90・5%)、福岡(1万5170人、73・7%)、熊本(3136人、60・6%)、鹿児島(4144人、79・8%)の4路線。 国際線は搭乗者数5492人、搭乗率67・3%だった。チェジュ航空の韓国・
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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宮崎さん(牧之原出身)ミス・ユニバース大会出場 日本の美、世界にアピール
第72回ミス・ユニバース世界大会が中米のエルサルバドルで19日(現地時間18日)に開かれ、牧之原市出身の大学生宮崎莉緒さん(21)が日本代表として出場した。トップ20入りは逃したが、世界の大舞台で堂々としたパフォーマンスを披露した。 大会には84カ国の代表が出場した。予選会では各国の伝統衣装を身にまとったパフォーマンスなどが行われ、宮崎さんは着物をテーマにした紅白の衣装で日本文化をアピールした。大会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で世界に配信され、ニカラグア代表が優勝した。 宮崎さんは8月末の日本大会でグランプリに輝いて以降、海外などで語学やメーク技術などのトレーニングに励んだ。牧
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静岡県内企業 都内で商品PR ものづくり、食品観光520社・団体 22日まで商談会
静岡県内9信用金庫を含む全国の信金組織によるビジネスマッチングイベント「よい仕事おこしフェア」が21日、都内の東京ビッグサイトで始まった。原材料価格高騰など中小企業を取り巻く経営環境が厳しい中、商談機会を提供して販路拡大を支援する。22日まで。 ものづくり、食品、観光の分野で、各金庫と取引や連携のある約520社・団体がブースを並べ、県内企業も来場者へ活発に売り込んだ。沼津市のニチワは特許技術を持つ空気梱包(こんぽう)材や、新たに開発した防災用品を展示した。阿部留松社長は「新規顧客の掘り起こしやニーズの把握をしたい」と話した。 牧之原市のまきのはら活性化センターと同市に製茶工場があるいなば
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御前崎港利用へ 浜松でセミナー 貨物量は回復見通し
静岡県や御前崎、牧之原市、物流会社などでつくる御前崎港ポートセールス実行委員会(委員長・川勝平太知事)は21日、港の概況や利用の優遇制度などを荷主や企業関係者に説明する御前崎港セミナーを浜松市中区で開いた。 県御前崎港管理事務所の平井一彰所長は、取扱貨物量の推移や臨港地区内で民間が12月の本格稼働を目指すバイオマス発電所の整備状況、4月に初寄港した外国クルーズ客船の受け入れ継続方針などを報告した。同事務所によると、2022年の取扱貨物量は完成自動車やコンテナ貨物など約221万トン。半導体不足緩和に伴う自動車生産回復などを背景に、1~9月は約190万トンと増加傾向で、23年はV字回復の見込みと
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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社会課題解決にも貢献 静鉄ストア(静岡市)/森下登志美社長【キーパーソン・最前線】
トップ就任以降、新業態店舗やネットスーパーの出店、海外進出などに積極的に取り組む。10月には、静岡、焼津の両市に分散していた物流拠点を藤枝市に集約した。多様化する消費者ニーズと自社の現状を分析し、売り上げを確保するとともに、社会課題解決にも資する施策を重ねる。 -多彩な事業に着手し続ける理由は。 「世の中の動きと企業施策間のギャップを埋め、100年後も顧客が食事を楽しめることを目指す自社の『百年構想』を実現するため。2月時点の本県人口は4年前比で約10万人減少し、業界の統計調査を加味すると、食の市場は385億円縮んだことになる。経済的貧困だけでなく、買い物難民や、社会的に孤立する『関係の
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「最後まで全力で」 牧之原市チーム壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する牧之原市チームの壮行会が19日、同市の市役所榛原庁舎で開かれた。 チームは今年「No Speed Limit」をスローガンに掲げ、前回の市の部24位を上回る20位を目指して練習に励んできた。壮行会では選手一人一人が「最後まで全力で走る」などと抱負を述べた後、杉本基久雄市長が「必ず結果はついてくる。前だけを見てがんばろう」とエールを送った。 大石佳伸監督は「直近の記録会では自己ベストが続出するなど手応えを感じている。選手の可能性を信じたい」と力強く語った。
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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榛原学園の細江保育園管理 牧之原市、終了前倒し断念
昨年9月に園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされて亡くなった事件が発生した牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園に対し、市が学園が管理する市立細江保育園の指定管理終了の1年前倒しを求めていた問題で、市が前倒しを断念し管理期間の満期となる2024年度末で同保育園の指定管理を終了させる方針を固めたことが17日、市への取材で分かった。 市はこれまでに、事件直後に増田立義前理事長から運営辞退の申し出があったとして、1年前倒しした23年度末での終了を学園側に求めてきた。しかし学園側は前理事長の申し出は無効と主張し、協議は平行線をたどっていた。市によると
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女性が活躍する組織作りを討論 静岡市駿河区でフォーラム
静岡県などはこのほど、女性の管理職登用や働きやすい職場づくりを考える「女性活躍加速化フォーラム」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。 県内企業の経営者や人事担当者ら約100人が参加した。パネル討論では農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長をはじめ、女性のキャリアアップや子育て支援、職場環境の整備などに力を入れる県内3企業の社長が登壇。「女性活躍を実現するために求められるトップの役割」とのテーマでは、「各家庭の家事や育児の課題を踏まえた柔軟な制度作り」「個人が抱えている事情を社員同士で理解し合うための橋渡し」に取り組むべきだとする意見が述べ
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MYFC「J1目指せる」 藤枝市長に今季報告と抱負
今季からサッカーJ2に参戦した藤枝MYFCの関係者が17日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、残留を決めたリーグ戦の結果を報告し、来季の目標にJ1昇格を掲げた。 訪問したのは鎌田昌治会長と徳田航介社長、須藤大輔監督、杉田真彦主将=静岡西高出=、北村海チディ選手の5人。今季は14勝18敗10分けの12位だった。 徳田社長は「決してマイナスなイメージはなく、改善していけば本格的にJ1を目指せる」と強調。須藤監督は、中心選手のけがによる離脱など今季の厳しい戦いを振り返った上で「若手が台頭して、柔軟性を持ちながら荒波を乗り越えた。地域の方が元気になれるプレーをして結果もたぐり寄せ、夢の舞台であるJ1昇
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牧之原・勝間田城 家康が再利用? 小和田氏が特別講演
牧之原市の勝間田区と牧之原御城印製作委員会はこのほど、勝間田城跡の県指定史跡40周年を記念し、静岡大の小和田哲男名誉教授を招いた特別講演会を同市の勝間田小で開いた。時代考証を担当する大河ドラマ「どうする家康」のエピソードに触れながら、家康と牧之原の城の関係性を解説した。 小和田教授は今川氏と北条氏、武田氏が結んだ和平協定「甲相駿三国同盟」破綻後に徳川と武田が対立を深めた経緯や、遠江の情勢がめまぐるしく変化した当時の様子などを解説した。 その上で、これまでの調査で両者の攻防が始まる前に廃城となっていたと考えられている勝間田城の歴史的価値に着目。衝突が激化する状況下で「どちらかによって再利用
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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茶況(11月15日)茶の手もみ実演 牧之原の保存会
牧之原市の茶手揉保存会はこのほど、市内で開かれたJAハイナン農協祭の会場で手もみの実演会を行った。 会員は市内産の茶を使い、ほいろの上で「回転もみ」「もみ切り」などの茶葉ができる工程を披露した。会場では会員の手ほどきを受けながら、手もみ製法を体験する来場者の姿もあった。 実演は18日に同JA西部営農経済センター(同市)で開かれる農協祭でも実施する。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(11月15日)鶴亀品評会の入賞者を表彰 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は15日、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の表彰式を静岡市葵区の県茶業会館で開いた。 荒茶1キロ4千円に仕上げた「鶴印の部」で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した鈴木長十商店(森町)の鈴木洋太郎専務は「さらに精進して静岡高級煎茶の消費拡大に努めたい」と語った。同2千円の「亀印」最高賞の農水省農産局長賞は荒畑園(牧之原市)が受賞した。 (経済部・垣内健吾)
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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農水産物輸出支援へ 中部5市2町が首長会議 牧之原
連携中枢都市圏を形成する県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は13日、首長会議を牧之原市内で開いた。2024年度の連携事業として、圏域の農水産物の輸出拡大を支援するプラットフォーム構築や、観光を核にした脱炭素推進事業を検討することを決めた。 5市2町は、特産品として共通するお茶を中心とした農産物や水産物をメインに海外拠点を設け、現地での持続的なセールスプロモーションや商談成立に向けて支援する。北米やアジアなど需要が高い地域を予定エリアとし、事業効果などを踏まえて事業者の選定を行う。会長の難波喬司静岡市長は「単なる産品の輸出拡大ではなく、圏域のツーリズムと結
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成長期の運動選手 必要な栄養を紹介 牧之原でセミナー
静岡県はこのほど、スポーツ食育に関するセミナーを牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開いた。市内の親子やスポーツ関係者が成長期のアスリートに必要な食事量や栄養バランスを学んだ。 管理栄養士で「食の学び舎くるみ」(藤枝市)代表の中野ヤスコさん(49)が講師を務めた。中野さんは成長期のアスリートは1日に必要とするエネルギー量が、普段運動をしている大人よりも多く必要であることを解説。その上で、効率よくエネルギーを作り出すための栄養素のバランスや食材の使い方を紹介した。練習ばかりで休養や食生活の優先度が落ちてしまうと、心身の成長を阻害してしまう可能性にも言及し、「将来を見据えたサポートや子どもたち
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漢詩や和歌20点 牧之原の書道教室 16日まで作品展
牧之原市内で活動する細字毛筆教室による作品展が16日まで、同市の相良総合センター「い~ら」で開かれている。 1年間の成果発表の場として、講師の四ノ宮徳彌さん(92)と生徒6人が約20点を出展した=写真=。会場には漢詩や百人一首の和歌、般若心経など生徒らのいきいきとした筆遣いが感じられる作品が並んでいる。
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静岡県父親ソフトボール 牧之原で開幕 32チームが頂点懸け熱戦
チャブ保険カップ争奪第54回静岡県父親ソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が12日、牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で開幕した。 参加資格は35歳以上で、県内16の地区予選を勝ち抜くなどした32チームが出場し、トーナメント方式で頂点を目指す。開会式で牧之原市川崎小学校区の片瀬由識さん(38)は「自分の力を信じ、力の続く限りプレーする」と宣誓した。開会式後には1回戦が行われ、各チームが熱戦を繰り広げた。 19日に2回戦と準々決勝、26日には準決勝、決勝などを予定している。
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サーファー200人腕競う 牧之原 12日まで大会
サーフィンの静岡県チャンピオンを決める「第3回静岡県知事杯・静岡サーフィン選手権大会」が11日、牧之原市の静波サーフスタジアムで始まった。静岡県内のアマチュアサーファーら約200人が出場し、ライディング技術を競い合う。12日まで。 県内のサーファー同士の交流促進や技術向上を目的に2018年から始まった大会。新型コロナの影響で開催は4年ぶり。初日は12歳以下や52歳以上のクラスなど幅広い年齢層のサーファーが出場し、人工造波施設がつくり出す安定した波の上で技の精度を競った。 大会期間中には同所でジュニア選手を対象にしたトレーニングイベントを同時開催する。県サーフィン連盟の酒井厚志理事長は「静
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ウミガメの産卵場守ろう 海岸で堆砂垣作り 牧之原の保護団体
牧之原市のアカウミガメ保護団体「カメハメハ王国」は11日、砂の飛散を防ぐ「堆砂垣」を作るイベントを同市の海岸で開いた。トヨタ自動車が展開する環境保護プロジェクト「トヨタソーシャルフェス」の一環。 アカウミガメが産卵しやすい環境を整備することが目的で県内外から約100人が参加した。参加者は常葉大社会環境学部の学生からアカウミガメの生態、海や海岸などの環境悪化が与える影響について学んだ後、作業を開始。竹を縦横に組み合わせて計10基を完成させ、海岸清掃にも汗を流した。 小野田祥未代表は「自然保護に対する関心や理解を深めるきっかけになれば」と話した。
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委員会構成決まる 牧之原市議会
牧之原市議会は10日の臨時会で、議会運営委員会と常任委員会の構成を決めた。 各委員会の正副委員長は次の通り(正、副の順)。 【議会運営】加藤彰、浜崎一輝 【総務建設】浜崎一輝、松下定弘 【文教厚生】谷口恵世、名波和昌
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議長に村田氏 副議長に原口氏 牧之原市議会
牧之原市議会は10日の臨時会で、議長に村田博英氏(76)、副議長に原口康之氏(60)を選出した。 村田博英氏(むらた・ひろひで)bjアカデミー顧問(元)レコード会社役員。3期。細江 原口康之氏(はらぐち・やすゆき)中西部柔道連盟副会長(元)御前崎中PTA副会長。2期。新庄
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「廃園か法人交代を」署名に5500人超 牧之原バス置き去り、園児遺族「約束果たして」
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、送迎バスに置き去りにされて亡くなった園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=の遺族が、同園の廃園か運営法人の交代を求めてインターネットで署名活動を行っている。運営法人の榛原学園は23年度も新入園児を受け入れ、同園の運営を継続する方針を維持するが、千奈ちゃんの父親(39)は「法人は事件直後の面談で廃園を約束した。道義的責任として約束を果たすべき」と9月下旬に署名を始め、賛同者は11月9日時点で約5500人に上る。在園児の保護者らは遺族の思いを尊重しつつ、運営を巡って先行きが見えない現状に不安を募らせる。 法人への要求は、在園児への配慮と地域の子
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牧之原の資源活用 事業プランを表彰 福岡の企業に大賞
牧之原市の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」(同市主催)の表彰式がこのほど、同市の相良総合センター「い~ら」で開かれた。大賞には結婚式の企画運営を手がけるスタートアップ「ParaLux(パララックス)」(福岡県)が選ばれた。 同社は多様化する結婚式のニーズに応えようと、市内にある茶畑やマリンスポーツ施設、歴史的建造物などを活用し、地元産の食材を使った地産地消のウエディングプランを提案した。観光や宿泊を通じた経済への波及効果なども示し、見事大賞に輝いた。同社の西村〓仁さんは「変化するニーズと地域とのつながりを組み合わせたサービスが評価を受け、大変うれ
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牧之原の会社「やさいバス倶楽部」設立 農業課題解決へ新法人 商品開発や経営 農地で実証
農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)は、農業課題の解決を考える一般社団法人「やさいバス倶楽部」を立ち上げた。人手不足や環境負荷、エネルギー調達などで関係者が知恵や知見を持ち寄り、さまざまな実証実験を通じて持続可能な営農に資する情報の共有を図る。農業者向けサービスや商品の企画開発も進め、新ビジネス創出につなげる。 同倶楽部は10月発足し、農業事業の研究開発を進める法人や個人、農業者らを対象に全国で会員を募集している。菊川市の農地を「スマート・ヴィレッジ・ラボ」として実証実験の場に活用し、事務所や大型冷蔵庫などを整備する計画。生産技術や商品開発に関する「作業」、経営や販売に
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茶況(11月8日)牧之原茶入札会 出品受け付け 17日まで
榛原茶商組合と榛原茶業青年団は28日、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開く。17日まで出品を受け付けている。 静岡牧之原茶の消費拡大と茶業関係者の交流促進が狙い。出品は荒茶、仕上げ茶、出物の3部門で、1点につき10キロ以上とする。最低落札価格を設定して申し込む。入札は10キロ以上からで、入札への参加条件はない。 問い合わせは同青年団の木村圭介実行委員長<電0548(33)3000>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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当て逃げ車両追跡 松川さんに感謝状 逮捕貢献で牧之原署
牧之原署(高橋宏文署長)はこのほど、酒酔い運転容疑者の逮捕に貢献したとして、藤枝市のパート従業員松川智早さん(32)に署長感謝状を贈った。 同署などによると、松川さんは10月14日午前10時ごろ、牧之原市細江の国道を乗用車で運転中、前方の車が当て逃げする様子を目撃した。その後、1キロほど当て逃げ車両を追跡するとともに、コンビニに車を止めた容疑者の行動や特徴などを同署に通報し、迅速な逮捕につなげた。 高橋署長は「勇気のある機転の利いた行動のおかげで容疑者を逮捕することができた」と謝辞を述べた。松川さんは「被害者を目の前で見て、どうにかして止めなければという思いだった。行動を起こして本当に良
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マウイ島に義援金 牧之原市議会 8月、大規模な山火事発生
牧之原市議会はこのほど、8月に大規模な山火事が発生した米ハワイ・マウイ島に義援金として15万円を送った。 同市は2021年の東京五輪の際にホストタウンとして米国サーフィンチームを受け入れた。ハワイ在住で金メダリストのカリッサ・ムーア選手との交流が続いていることから、全議員が浄財を寄せた。
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牧之原・相良中 統合50周年祝う 吹奏楽部演奏やスライドショー
牧之原市立相良中はこのほど、統合50周年を記念した式典を校内で開いた。全校生徒や学校関係者ら約600人が半世紀の節目を祝った。 吹奏楽部のパフォーマンスで華やかに幕を開けると、同校の歩みを地域の歴史とともにスライドショーで振り返った。生徒を代表して萩原昴成さん(3年)と近藤由渚さん(2年)が登壇し、「相良中の伝統を受け継ぎ、より良い学校にしていくことが在校生の使命」と力強く語った。 同校は1947年開校。その後、55年に菅山中、74年に萩間中と統合した。現在の生徒数は391人。
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相良藩主・田沼意次の功績 伝える契機に 2025年大河ドラマに登場 牧之原で高まる期待
江戸幕府老中で、相良藩主(牧之原市)を務めた田沼意次(1719~88年)が、2025年に放送予定のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」に登場することとなった。〝賄賂政治家〟との印象を持たれがちだが、近年は幕府財政を立て直した政治手腕を再評価する声も多い。ドラマを機に市内関係者は経済改革の先駆者としての功績を発信し、地域振興につなげたい考えだ。 意次は相良藩主として相良城築城による城下町の建設に加え、東海道へつながる「田沼街道」などの整備に力を注いだ。幕府老中としても画期的な重商主義を打ち出し、株仲間の奨励や通貨の統一を図った。しかし急進的な改革に不満を抱く有力者も多く、後ろ盾だった
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祭りばやし、華やか音色 地域の文化継承へ初開催 牧之原 東アジア文化都市
榛南青年会議所はこのほど、祭りばやしの文化継承を目的としたイベント「榛南バカいいフェスタ」を牧之原市のさがらサンビーチで開いた。県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。 各地に根付きながらも、人口減少やコロナ禍などの影響で担い手不足が懸念される伝統的な祭りばやしを、次代に継承したいとの思いから初開催した。近隣市町から集まった9団体が出場した。法被姿の出場者は「馬鹿囃子」「屋台下」などの曲目を来場者に披露し、華やかな音色を響かせた。 実行委員長の鈴木克哉さん(38)は「祭りばやしの大切さを再認識する機会になったと思う。今後は全国から団体が集まるイベントにしていきたい」と継続的な開催
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明治安田生命が牧之原市に寄付
明治安田生命保険相互会社浜松支社はこのほど、全国で展開する「私の地元応援募金」として牧之原市に15万5500円を寄付した。 従業員がゆかりのある地域に行う寄付に、会社からの拠出金を上乗せした。同社掛川営業部の小沼英生営業部長らが市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、目録を手渡した=写真=。寄付金は市民の健康増進事業に充てる。 小沼営業部長は「市民サービスとして地域住民に寄与できるよう活用してもらえたら」と話した。
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井伊直虎の生涯、人形劇で描く 浜松市北区引佐でまつり 11、12日公演
浜松市北区引佐町の引佐協働センターなどで11、12日に開かれる第35回いなさ人形劇まつり(静岡新聞社・静岡放送後援)に、実行委が主催する人形劇講座を受講する井伊谷小(同町)の児童らでつくる「引佐人形劇団りゅうぐうこぞう」が出演する。児童らは活動の総仕上げとなる本番に向けて、5日に同センターで最終練習に取り組んだ。 講座は、同校や奥山小などの人形劇団が近年活動をやめたことを受け、人形劇に興味を持つ子どもの受け皿を作ろうと本年度に始まった。井伊谷小5、6年生と一般男性の計6人が受講し、まつりにも出演するプロ人形劇団「茶問屋ショーゴ」(牧之原市)の横山昭吾代表(65)の指導を受けて稽古に励んで
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4年ぶり御船担ぎ 勇壮に 牧之原・鹿島神社
牧之原市の鹿島神社で5日、市指定無形民俗文化財の「御船神事」が4年ぶりに行われた。海上の安全などを祈り、船若(ふなわか)と呼ばれる男たちが、御船を担ぎ地区内を勇壮に練った。 市によると、市内4カ所の神社で行われる御船神事の一つで、発祥は江戸時代中期ごろとみられる。境内で「帆上げ」などの儀式を行った後、樽(たる)廻船を模した長さ2メートルの船が出発した。白装束に身を包んだ船若は船首と船尾を交互に大きく持ち上げ、荒波を乗り越えていく様を表現した。神社に駆けつけた住民らは神事の様子をカメラに収めながら、勇ましい姿を見守った。
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静岡空港、国内とソウル線好調 9月搭乗4万6875人
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した9月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比46・3%増の4万6875人だった。前年実績を上回るのは23カ月連続。国内3路線と韓国・ソウル線は9月として過去最高の搭乗者数、搭乗率となった。 国内線の搭乗者数は4万2523人。前年同月から1万483人増え、9月としては2019年(4万2908人)に次ぐ多さだった。搭乗率は前年同月比15・6ポイント上昇の66・7%。9月の過去最高搭乗者数、搭乗率となったFDAの3路線はそれぞれ新千歳4109人、81・7%、出雲3731人、80・4%、熊本2821人、56・2%だった。 国際線は搭
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課税対象事業 非課税扱い 吉田町450万円
吉田町が社会福祉法人などに委託している障害者相談支援などの事業を、消費税の課税対象にもかかわらず非課税扱いにしていたことが2日、町への取材で分かった。対象は2事業で町が支払うべき消費税は約450万円に上るという。 社会福祉法に基づく社会福祉事業は非課税とされるが、関連法の改正に伴って障害者相談支援事業などの一部事業が課税対象になった。町福祉課によると、こうした変更が明確に周知されていなかったことから誤った取り扱いが続いたという。 町は今後、他の事業についても誤りがないか調査するとともに業務委託していた1法人と協議を行い対応を決めるという。 同様の誤りは県内各地の自治体で確認されている。近隣市
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茶況(11月1日)児童が火入れ実践 茶商が特別教室 牧之原・細江小
牧之原市茶業振興協議会は10月31日、地域の産業について学ぶ細江小の3年生を対象に、お茶に関する特別教室を同小で開いた。 児童らは講師を務めた市内茶商の手ほどきを受けながら、荒茶から仕上げ茶になるまでの工程を実践。フライパンを使って荒茶を加熱し、火入れ前後のお茶の香りの違いを確かめながら、加熱時間の違いで水色や味が変化することなどを学んだ。 協議会は毎年、希望があった市内小学校でお茶教室を開催している。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原でサル目撃相次ぐ 静波地区
牧之原市は31日、同市静波地区でサルの目撃情報が相次いでいるとして市民に注意を呼びかけた。市によると、人的被害は確認されていない。 サルが目撃されているのは龍眼山周辺の住宅地などで、26日ごろから「家の屋根の上を歩いている」などの通報が6件寄せられている。サルの種類や大きさは不明だが、2頭が連れ立つ姿が目撃されているという。 市は見かけても刺激をしないことや戸締まりの徹底などを呼びかけるとともに、牧之原署と連携して対応に当たる。
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「あそぼっと」来所1万人 牧之原市 開設半年 松原さん親子に記念品
今年5月に牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に開設した市子育て支援センター相良「あそぼっと」の来所者数が1万人を達成した。29日に同所で記念セレモニーが開かれ、関係者が節目を祝った。 節目の来所者となったのは、同市の会社員松原なつみさん(27)と竜佑君(2)と光璃ちゃん(0)の親子。セレモニーでは杉本基久雄市長から記念品が贈られた。毎週同所を利用するという松原さんは「子どもが楽しむだけではなく同世代の子を持つ親の交流も深まる」と施設の魅力を語った。 市内にあった子育て支援センターと相良児童館を一つの施設に集約した施設で、乳幼児だけではなく児童の利用も可能。市によると、利用
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御前崎港の整備促進要望 柳沢市長ら、国交省に
御前崎港整備促進期成同盟会と同港振興会は31日、同港の整備促進を国土交通省に要望した。港湾施設の老朽化や大規模災害時の安全、安心の確保といった課題を踏まえ、国・県で進めている岸壁の予防保全対策などの早期完成を訴えた。 物流機能の強化に向け、西埠頭(ふとう)1、2号岸壁を船舶の大型化へ対応させる必要性を指摘した。2月に地元で取りまとめた「御前崎港将来ビジョン」を、今後の港湾行政へ反映させていくことも求めた。 両会の会長を務める柳沢重夫御前崎市長と副会長の杉本基久雄牧之原市長が同省で堂故茂副大臣と会い、文書を手渡した。柳沢市長は終了後の取材に「(堂故氏に)前向きな姿勢を示してもらえた」と説明した
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静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
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情感豊かな語りに“ゾクッ” 伝承アレンジ 怪談師が披露 牧之原 東アジア文化都市
牧之原市坂口の龍門山石雲院で28日、人気怪談師城谷歩さんを招いた「石雲院百怪談」が開かれた。静岡県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。 荘厳な雰囲気が漂う本堂内に設けられた高座で城谷さんは、石雲院にある「袈裟(けさ)切りの墓」にまつわる伝承をアレンジした怪談などを次々に披露した。緩急をつけた情感豊かな語り口で繰り広げられる物語に、集まった約200人の来場者は息をのんで聞き入っていた。 イベントは市内に新たな文化拠点を創出しようと、静岡空港周辺の活性化に取り組むNPO法人「ソラノワ」が主催した。
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食欲の秋楽しむ 新鮮野菜やビール販売 牧之原オクトーバーフェスト
地産地消を推進する「牧之原オクトーバーフェスト」が28日、牧之原市のカタショー・ワンラボ(旧片浜小)で開かれた。多くの親子連れらが来場し、食欲の秋を満喫した。 市内の農家らが中心となり企画し、2回目の開催。会場には約40のブースが設けられ、新鮮な野菜に加えて志太榛原地域や富士宮市のクラフトビール生産者が自慢の商品を販売した。楽器の演奏やダンスのステージも披露された。実行委員長の森木和也さん(35)は「今後もスケールアップを図りながら、地元の恒例イベントとして定着させていきたい」と話した。
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リニア工事田代ダム案 吉田町長、牧之原市長「異論なし」将来的な地下水減懸念も
JR東海が田代ダムを管理する東京電力リニューアブルパワーと協議を進めてきたリニア中央新幹線トンネル工事湧水の県外流出対策「田代ダム取水抑制案」が大筋でまとまったことを受け、吉田町と牧之原市の両首長は27日の定例記者会見で「異論はない」との認識を示した。ただ、吉田町の田村典彦町長は「トンネル掘削に伴う水資源問題の解決とはならない」と強調し、将来的な地下水減少への懸念を訴えた。 町内には大井川を水源とする地下水を使用する企業が多く立地する。田村町長はこれまでも流量減少による地下水の塩水化現象の可能性を指摘し、「地下水は町の生命線。有識者会議では影響はないとのことだが、トンネルを掘削することへの
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茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
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全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
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寺敷地内の離れ焼く 牧之原市
25日午後6時ごろ、牧之原市白井の玉泉寺敷地内から出火し、2階建ての離れを焼いた。牧之原署と静岡市消防局によると、建物は全焼したとみられる。けが人は確認されていないという。同署などが出火原因を調べている。
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新島沖で牧之原の漁船が衝突
25日午前10時45分ごろ、東京都の新島沖で、静岡県船籍の鳳漁丸(6・6トン)と東京都船籍の智佳丸(9・1トン)が衝突した。下田海上保安部によると、船舶はいずれも漁船。事故は新島沖約10キロの海上で発生した。乗船者はいずれの船も船長1人で、けが人や浸水、油の流出はなかった。鳳漁丸は通常牧之原市に係留しているという。海保が事故原因を調べている。
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茶況(10月25日)牧之原茶 都内でPR 市茶業振興協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた「べったら市」に出店し、静岡牧之原茶を来場者にPRした。 榛原茶業青年団の協力を受けながら、市内産の一番茶、二番茶のリーフ茶を販売した。杉本基久雄市長も会場に駆け付け、来場者にお茶の魅力を発信した。 イベントへの参加は今回で3回目。同協議会によると、リピーターの購入率が高かったという。担当者は「予想以上の販売数となった。今後も市外での販促に力を入れたい」と手応えを語った。 (榛原支局・足立健太郎)
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 20日はダツやカサゴ。21日はオオモンハタなど。22日はオオモンハタやスズメダイ。ソウダガツオやカワハギ、トウゴロウイワシ、タカベ、ネンブツダイは連日揚がっている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は日中、サビキ釣りでサバやイワシ、イサキの幼魚。カマスサビキではカマス。夕方からはウキ釣りやカゴ釣りで中アジ。穴釣りでカサゴやメバル。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 22日午前の沼津沖船釣りは0.8~1.5キロのマダイ。良型アマダイやマアジも交じる。午後の船は20~25センチのマアジが
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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静岡空港国際線 運休・欠航延長
静岡県は24日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線、台湾路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線を、いずれも11月30日まで運休とした。チャイナエアラインは台北線を12月29日まで欠航する。
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就労支援施設に作業機材を贈呈 志太榛原の4ライオンズクラブ
志太榛原地区の4ライオンズクラブ(藤枝、島田、焼津、榛南)はこのほど、社会福祉法人一羊会が運営する就労継続支援施設「こづつみ作業所」(牧之原市)に作業機材を贈呈した。 同地区のLCが合同で実施する社会奉仕活動の一環。4LCの木村守宏ゾーンチェアパーソンが同所を訪れ、電動野菜スライサーやフードドライヤーなどの機材(計9万5千円相当)を届けた。購入費は各LCが会員に呼びかけて集めた。
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社説(10月22日)留守番禁止条例案 混乱必至 撤回は当然だ
子どもだけの留守番を「虐待」と見なして禁止する埼玉県虐待禁止条例の改正案が同県議会に提出されたものの、子育て世代などから「負担が大きくなる」との批判が殺到し、提出した自民党埼玉県議団が改正案の撤回に追い込まれる事態になった。 改正案は、相次ぐ車や通園バスでの子どもの放置死を防ぐのが目的だったという。保護者らが小学3年以下の子どもを自宅などに放置することを禁じ、「放置」を見つけた場合の通報も義務化するとした。目的はともかく、一方的に保護者に責任を負わせて新たな負担を強いる内容で批判を浴びたのは当然だ。 昨年、静岡県牧之原市で通園バスに園児が置き去りにされ死亡した事件は認定こども園側のミスや
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空の仕事を知ろう! 静岡空港で「空の日フェスタ」 10月22日まで
富士山静岡空港株式会社は21日、「空の日フェスタ」を空港内で開き、関係機関が多くの来場者に航空業界の仕事や就航先の魅力をアピールした。22日まで。 出入国に関わる税関・出入国管理・検疫(CIQ)ブースでは、クイズ形式で日々の業務を紹介した。家畜伝染病の国内侵入を防止するため、感染源の恐れとなる肉類や果物などを嗅ぎ分ける動植物検疫探知犬によるデモンストレーションも行われ、集まった人々が興味深く見守った。 航空会社のパイロットや客室乗務員の制服着用体験や、鹿児島県霧島市のPRイベントも催された。
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地域資源活用のビジネスコンテスト 牧之原市で最終審査
牧之原市はこのほど、市内の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」の最終審査会をオンラインで開催した。 産業や観光など市内の地域資源を活用したビジネスを創出し、市内経済の発展や課題解決につなげることが狙い。国内外のスタートアップ(新興企業)などから133件の応募があり、書類審査などを通過した13事業者が最終審査に臨んだ。審査会では耕作放棄茶園対策や空港、マリンスポーツ施設を活用した新規事業案が示され、杉本基久雄市長らが新規性や持続性の観点から評価した。 審査結果は同市の相良総合センター「い~ら」で行う表彰式で発表する。大賞受賞者には賞金100万円を贈
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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新幹線停車「静岡駅1.5倍」 国交省が可能性調査 リニア全線開業時
リニア中央新幹線の整備に伴って静岡県内の駅に停車する東海道新幹線がどの程度増えるかを探るため、国土交通省が進めてきた調査結果の概要が19日、判明した。将来的にリニアが品川-大阪で全線開業すると、静岡駅は現在の約1・5倍に当たる1日80本が停車できるといった利便性向上の可能性を示す。斉藤鉄夫国交相が20日の閣議後会見で発表する。関係者が明らかにした。 関係者によると、リニアの全線開業後は東海道新幹線の県内6駅(熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松)全てで、停車本数の増加が可能になる方向性が示される。静岡駅は現在、日中の1時間当たりの停車本数が「ひかり」「こだま」合わせて3本(20分に1本)だ
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ミス・ユニバース世界大会出場へ 宮崎さんに懸垂幕で地元牧之原市からエール
11月中旬のミス・ユニバース世界大会に出場を決めた牧之原市出身の大学生宮崎莉緒さん(21)を応援する懸垂幕が18日、同市役所榛原庁舎に掲出された。中米エルサルバドルで開かれる同大会に日本代表として出場する。 懸垂幕は縦7メートル、幅90センチ。「牧之原市から世界へ!」とのメッセージを掲げ、宮崎さんの快挙を市民にアピールする。宮崎さんは8月に都内で開かれた「ミス・ユニバース・ジャパン」の最終選考会に出場し、11人のファイナリストの中から見事グランプリに輝いた。宮崎さんの母享子さん(51)によると、現在は大会に向け、海外などで語学や美容技術に磨きをかける日々を送っているという。 18日朝に開
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カメの外来種 生息状況知ろう 牧之原、親子連れ参加
牧之原市はこのほど、市内の河川に生息するカメの生態調査を実施した。親子連れ約30人が参加し、外来種の生息状況や環境保全の大切さを学んだ。 イベントには同市で自然保護を展開している「自然回復」と「カメハメハ王国」が協力した。参加者は市役所榛原庁舎近くを流れる勝間田川に向かい、捕獲網を引き上げてカメを捕獲。この日の調査では今年6月に「条件付特定外来生物」に指定されたアカミミガメ(ミドリガメ)に加えクサガメといった外来種が確認された。自然回復のスタッフによる講演も行われ、外来種が繁殖した経緯や在来種を守る必要性を学んだ。 同市では2017年から地域の保護団体と協働し、市内河川の生態調査や防除などの
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牧之原市 女性の事業支援 人口減 歯止めの糸口に【記者コラム 黒潮】
牧之原市の本年度を起点とする第3次総合計画の重点プロジェクトの一つ、女性活躍推進に向けて事業化を後押しする講座「月3万円ビジネス」が注目を集めている。出生数減少や若者世代の流出が深刻化する状況改善のためには、子育て世代に対する支援制度や施設の新設だけでなく、自治体独自の魅力を打ち出すことが求められている。「日本一女性にやさしいまち」を重点戦略に掲げる市の本気度が試される中、女性活躍の機運を官民で高めていきたい。 2005年の市誕生時約5万人だった人口は11年の東日本大震災を契機に減少が加速し、今年9月時点では約4万3千人となっている。とりわけ若年層の減少は顕著で、出生数も11年から10年間
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観光客目線で戦略を 中部未来懇話会 中部横断道効果に課題
中部未来懇話会が17日に静岡市内で開いたシンポジウムでは、2年前に静岡―山梨間で全線開通した中部横断自動車道の効果を十分に生かし切れていない本県の課題が示された。特に山梨、長野両県から県中部に向かう人の流れは限定的とみられ、情報発信や観光ニーズの把握などを戦略的に進める必要性について意見が上がった。 基調講演した県立大経営情報学部の八木健祥教授が静岡、山梨、長野3県で実施したアンケートによると、中部横断自動車道の利用者数は2年前と比べてやや減少傾向。静岡方面に向かう利用者はプレミアム・アウトレットがある御殿場エリアを目的地とするケースが多く、日帰り客が大半を占める。 パネル討論では、牧之
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新興企業支援 牧之原市内、高まる機運 シェアオフィスやビジコン...着実に成果
牧之原市内でスタートアップ(新興企業)を支援する機運が高まっている。9月上旬には、サテライトシェアオフィス「まきのはらインキュベーションセンター」が開設したほか、スタートアップの誘致を狙いに市が実施するビジネスプランコンテストには約130件のエントリーがあった。事業者の受け皿の確保が進む中、地域資源を活用した新たなビジネス創出とともに、市内経済の活性化が期待される。 日本有数の茶どころとして知られる牧之原台地に位置する布引原地区。広大な茶畑の一角に新設されたオフィスには日本や海外から集まった企業関係者らの姿があった。電子回路基板製造を手掛ける丸和製作所(宮城県)の柴田豊社長は「この地域は
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おいしいコーヒー抽出「集中」 御前崎で入れ方講座 豆、焙煎、温度で一味違う
おいしいコーヒーの入れ方を学ぶ講座が14日、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。ギフト業を展開する「イトウシャディ」(牧之原市)代表取締役の伊藤義康さん(47)が講師を務め、市民約10人に好みの豆選びや入れ方のこつを解説した。 伊藤さんはコーヒー豆について、産地や品種によって味や香りに特徴があると説明。焙煎(ばいせん)度合いに応じて苦みや酸味が変化することもポイントに挙げたほか、湯の温度設定などお薦めのコーヒーの入れ方を紹介した。 参加者は実際に焙煎時間が異なる複数種類の豆を挽(ひ)き、抽出に挑戦。芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う中、飲み比べを楽しみながらコーヒーに関する知識を身に付け
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鈴鹿8耐「初完走」 牧之原の出場メンバー 市役所訪問、喜び語る
8月に三重県で開かれた国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に“町のバイク屋さん”として初出場した「ゲズンハイトレーシング」(牧之原市)のメンバーが13日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、結果報告とともに初完走の喜びを語った。 大会では1台のマシンを2~3人で乗り継ぎ、1周(約5・8キロ)のコースを8時間で何周走れるかを競う。レース序盤には転倒というアクシデントに見舞われたが、完走の規定周回数の162周をわずかに上回る163周で見事に初出場、初完走を果たした。 市内でバイクショップを経営し、チームの監督を務める伊藤章人さん(5
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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御船神事 荒々しく 牧之原・神明神社
牧之原市細江の神明神社でこのほど、市指定無形民俗文化財の「御船神事」が行われた。海上の安全などを祈り、「船若」と呼ばれる男たちが御船を荒々しく上下に揺らした。 市内4カ所の神社で行われる御船神事の一つ。高校生から40歳までの男たちが白装束を身にまとい、「船若」として樽(たる)廻船を模した重さ約80キロの御船を担いで境内を練り歩いた。当日はあいにくの雨模様となったが、荒波を越えていく様子を再現した迫力に、境内からは歓声が上がった。
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インフルエンザ感染 静岡県内8小中学校で学級閉鎖
静岡県は10日、小中学校計8校でインフルエンザに感染したとみられる患者62人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】藤枝市6人、牧之原市7人、浜松市中区10人、同市北区6人 【中学校】沼津市7人、焼津市10人、藤枝市8人、牧之原市8人
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バスのクラクション鳴らしてSOS 富士宮の幼稚園で訓練
富士宮市杉田の杉田幼稚園はこのほど、バス車内から助けを呼ぶ訓練を実施し、園児71人がクラクションの鳴らし方を教わった。 昨年9月に牧之原市で園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件を受け、2年連続で企画した。車内に1人取り残された想定で、園児は自分の席から運転席に移動しクラクションを鳴らした。座席の上に立って両手で体重を掛けるなどそれぞれ知恵を絞った。 熱中症など体調不良により自力でクラクションを鳴らせない場合は、ハンドルに座って体重をかけると鳴らせることも県交通安全協会富士宮地区支部の交通安全指導員に教わった。バスで通園している望月陽向君(6)は「バスで独りぼっちになったときにちゃん
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吉田の小学生 波乗り挑戦 牧之原・静波海岸で教室
吉田町の小学生を対象にしたボディボード教室がこのほど、牧之原市の静波海岸で開かれた。プロの指導を受け、児童らは波に乗る爽快感を味わった。 吉田町教委が展開するチャレンジ教室の一環で、町内の小学3~6年生が6月から練習を重ねている。同町在住のプロボディボーダー鈴木啓祐さん(42)らの指導を受け、児童らは波に乗る基本的な技能を繰り返し磨いた。 鈴木さんは「参加者のレベルは着実に上がっている。教室を通じて、海の魅力をもっと子どもたちに伝えていきたい」と話した。
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大自在(10月7日)ジャニーズ会見NGリスト
菅義偉官房長官時代の記者会見で、質問を何度も繰り返し、厳しく政府を追及していく他社の記者がいた。正直ほとんどの記者は無難な質問しかしない。感心して本人に直接理由を聞いたことがある。 自身の生活環境が変わり、それまで精力的にやっていた取材相手への「夜討ち朝駆け」ができなくなったそうだ。夜討ち朝駆けは早朝や夜間、取材相手の勤務先ではない場所で秘密裏に接触することである。 夜討ち朝駆けができなくなったことで、昼間に公式に開かれる記者会見の重要性に気づいたという。せっかく国民に代わって政府要人に直接疑問をぶつけられる機会なのに、当たり障りのないことを聞くだけでは責任を果たせない―と。 ジャニー
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花色移ろうスイフヨウ 牧之原「大鐘家」で見頃
牧之原市片浜の国指定重要文化財「大鐘家」の庭園でスイフヨウが見頃を迎え、秋の到来を知らせている。見頃は10月下旬まで続く見込み。 朝に純白の花を咲かせ、昼にはピンク、夕方には赤みが増すのが特徴。まるで「酒に酔っているかのよう」な様子から「酔芙蓉」と書く。時間帯によって景色が変わる庭園の様子を来園者が楽しんでいる。 開園時間は午前9時~午後5時。庭園の入場料は大人300円、小学生100円。
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規格外のイチゴを活用 フルーツティー 就労継続支援事業所ポトラッチ(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
紅茶葉と粒状に乾燥させたイチゴを合わせた。お湯を注ぐと甘い香りが立ち、リフレッシュしたい寝起きや休憩中の一杯に最適だ。女性層を狙った爽やかでフルーティーな味わいが特徴で、ヨーグルトや菓子の材料に混ぜるなど多彩な組み合わせが楽しめる。 地元農家と連携し、形が整わず廃棄予定だったイチゴを活用した。施設利用者が細かくカットし、牧之原市の茶製造を手がける「ワイケイティー」が加工した。理想の味を実現するため企業側と試作を重ね、イチゴを切る大きさなどにもこだわった。 イチゴの栽培方法や農業者の苦労を理解した方が商品作りへの情熱も生まれるとの発想で、農業体験も実施。食品ロス削減をテーマに取り組んでいる
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灯籠の明かり 川面照らす 牧之原・萩間川
牧之原市の萩間川でこのほど、「さがら灯ろう流し」が行われた。故人への思いや願いを記した無数の灯籠が、夜の川面を明るく照らした。 灯籠は地域住民らが製作し、「いつまでも見守ってね」「健康第一」などと思い思いの言葉をつづった。灯籠が流されると、川面にオレンジ色の光が広がった。 イベントは新型コロナウイルスなどの影響で4年ぶりの開催。灯籠は1基500円で販売され、売り上げの一部は義援金として国内の被災地へ送るという。
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松崎特産の桑葉 収穫始まる 特支生徒ら作業に汗
松崎町で2日、特産品の桑葉の収穫が始まった。同町伏倉の企業組合「松崎桑葉(そうば)ファーム」(土屋嘉克代表理事)の畑付近では、従業員や伊豆の国特別支援学校伊豆松崎分校の生徒が収穫作業に汗を流した。作業は1週間ほど続く。 桑葉は同組合の工場で荒茶加工し、外注先の牧之原市で粉末化して「桑葉茶」として販売されている。同組合によると、今夏は猛暑だったが、雨量が適切で生育状況は良好という。従業員らは、畑で桑の枝を切って近くの工場前に運び、枝から葉をそぎ落とした。 同組合は2014年に設立され、耕作放棄地を活用した桑葉の生産事業を本格化した。今年は桑葉を使ったスイーツの販売を始めるなど商品開発にも力を注
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
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乗合タクシー実証運行 吉田町 本格導入へ要望調査 「ぎゅっとカーよしだ」 3月末まで
吉田町は2日、町内全域などでデマンド型乗合タクシー「ぎゅっとカー よしだ」の実証運行を開始した。3月31日まで、乗車数や稼働率などを調査し、本格的な導入に向けて最適な運行方法を探る。 実証運行では町内外に約140カ所の乗降スポットを設け、利用者があらかじめ指定したスポット間を送迎する。電話やネットから予約することで、町内外問わず誰でも利用することができる。料金は300~500円。運行は東海タクシー(牧之原市)と平和タクシー(島田市)が担う。 町内の交通機能の強化や高齢者らの買い物や通院といった日常生活の支援を目的に2020年度から検討を重ねてきた。今回は12月までを前半、1~3月を後半と区分
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牧之原で女子テニス国際大会開幕 「登竜門」ゴーセン杯熱戦
国際テニス連盟公認「ゴーセンカップ スウィングビーチ牧之原国際レディースオープンテニス」(静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、牧之原市の静波リゾートホテル・スウィングビーチで開幕した。8日まで、国内外の若手選手らが熱戦を繰り広げる。 同大会は世界へ羽ばたくための登竜門として位置付けられる国際大会で、30回目の開催。本戦にはシングルス32選手、ダブルス16組が出場し、トーナメント形式で争う。初日は本戦出場を懸けた予選が行われ、気迫あふれるプレーの数々が会場を盛り上げた。 今回は県内出身者6人のほか、シングルスの第1シードで杭州アジア大会で4強入りを果たし、銅メダルを獲得した加治遥選手(島津製作所
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榛南写真クラブ 吉田で作品展 力作36点紹介
吉田町を中心に活動する榛南写真クラブ(塚本久雄代表)による作品展が6日まで、同町の県営吉田公園で開かれている。 同会が毎月実施する撮影会で訪れた県内各地の風景や人物写真など計36点を展示した。牧之原市の国指定重要無形民俗文化財「蛭ケ谷の田遊び」で披露される荘厳な舞の様子や、蓮華寺池公園(藤枝市)でアメンボが水面に作り出す水紋を捉えた力作が並び、来場者の関心を集めている。
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牧之原に「泊まれる美術館」開業 非日常、ゆっくり楽しむ
牧之原市内に30日、泊まれる現代アート美術館「Villa Revo(ヴィラレボ)」がオープンする。国内外で活躍するアーティストの作品に囲まれた空間にゆっくりと滞在しながら非日常を体感できるのが魅力。宿泊予約がない場合は通常の来館も可能だ。 同館のオーナーを務めるのはアパレルブランド「REVOLLA(レボラ)」を手がける本杉圭吾代表(同市)。これまで住んでいた自宅を改装し、主に1階は美術館、2階に宿泊機能を備えた。展示するのは全て本杉代表のコレクションで、世界的な人気を誇る村上隆さんや独特な絵画技法が魅力のロッカクアヤコさんら日本を代表する現代美術家の作品が各所に並ぶ。このほか希少価値の高い
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15議案可決、認定 牧之原市議会閉会
牧之原市議会9月定例会は29日、最終本会議を開いた。2022年度市一般会計歳入歳出決算案や市多目的体育館の指定管理者指定案など計15議案を可決、認定し閉会した。 指定管理者はシンコースポーツ静岡支店(三島市)を代表とするグループ事業者「まきのはらスポーツ・まちづくりグループ」で、指定期間は24年4月1日から34年3月31日まで。同市須々木で建設が進む同体育館は24年5月ごろからの供用開始を予定している。 このほか市議会は同日、「持続可能なまちづくり」や「人口増加につながる魅力ある子育て施策」についての意見や課題をまとめた提言書を杉本基久雄市長へ提出した。
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送迎バス安全装置 設置完了は10月に
静岡市は29日、牧之原市の通園バス園児置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、市内の保育施設の送迎バスへの設置が、当初完了を見込んだ9月末から遅れることを明らかにした。 市内で送迎バスを運行しているのは私立の30施設計66台。このうち、8月末までに61台が設置済みで、未設置の4施設(計5台)も9月末までに設置が完了する見込みだった。29日時点で2施設計3台が依然未設置となっていて、月内の設置は困難という。市幼保支援課によると、業者の作業が混雑している影響を受けていて、10月20日ごろには完了する見込み。
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橋名板を溶接で固定 藤枝市、盗難増加に対策
静岡県中西部で橋名板が相次いで盗まれている状況を受け、藤枝市は28日、盗難対策として、橋名板を固定するボルトとナットを溶接する作業を同市堀之内の運動公園大橋で行った。29日から順次、残りの約100カ所の橋でも実施し、対策効果の有効性を検証する。 取り外しが可能なボルトとナットでは被害を防げないと考え、外せないように溶接で固定する。工事費は150万円。10月末までの作業完了を予定する。 市建設管理課と道路課の職員が訪れ、市から発注を受けた建設会社の従業員が橋の名称などを記した橋名板3枚を溶接した。牧之原市で溶接された橋名板が盗まれたことを踏まえ、建設管理課の担当者は「100%ではないかもし
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上海線以外は運休・欠航延長 静岡空港中国路線
静岡県は28日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。24日に上海線が3年7カ月ぶりに運航再開した中国東方航空は、寧波、杭州、南昌の3路線については10月28日まで運休とし、北京首都航空も杭州線を10月26日まで欠航する。
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橋名板盗難 牧之原でも 3カ所で計11枚 被害
牧之原市は27日、市内3カ所の橋で名前などを記した橋名板計11枚(53万円相当)が盗まれたと明らかにした。市は牧之原署に被害届を提出する方針。 市によると、同日に対象となる橋144カ所のうち、97カ所で緊急点検を実施。深谷橋(静波)、毛ケ谷橋(坂口)、部ケ谷橋(大寄)の3カ所で被害を確認し、真ちゅう製10枚、FRP製1枚が盗まれたという。市では2016年に同様の被害が相次いだことから、橋名板の材質を変えたり、接地面のボルトを溶接したりして対策を講じていた。市はパトロールを強化するとともに、28日までに全ての橋の点検を行うという。
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静岡新聞社 第37回読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は11日、第37回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は、牧之原市で昨年9月に発生した園バス置き去り事件をテーマにしたキャンペーン報道「届かぬ声」と、多角的な視点で茶産業の未来を展望した「令和の静岡茶」。富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員、NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員の3氏が本紙側と意見交換した。 キャンペーン報道 届かぬ声 木村委員 本質に迫る 綿密な展開/伊藤委員 保育の課題 検証続けて/児玉委員 築いた信頼 示した「質」 編集局 2023年3月から6月まで
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就業支援で移住後押し 牧之原市が事業者紹介
牧之原市は26日、移住者の就業を支援するマッチングサービスを開始すると発表した。移住に伴う不安解消を円滑に行うことによって、市内への移住促進につなげる狙い。市によると、市町による単独実施は県内初という。 市への移住を考える中で就業を希望する相談者がいた場合、サービスに登録した事業者に相談者の年齢や希望する業種、所有資格などの情報を提供。採用の意向がある事業者が見つかれば、市が相談者に事業者情報を伝達する。移住者は自身を雇用することに意欲的な企業とつながることが可能で、事業者としても募集に関わる費用の負担減につながるという。現在までに製造やサービス業など約50の市内事業者が登録済みという。 相
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静岡空港 中国・上海線が定期便再開 国際線復便は2路線目
静岡空港で24日、新型コロナウイルスの影響で運休していた中国・上海線の定期運航が3年7カ月ぶりに再開した。国際線定期便の復便は韓国・ソウル線に続く2路線目。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に対する懸念が中国国内で残る中、同空港では関係者が乗客を温かく出迎え、今後のインバウンド(訪日客)拡大に期待した。 午後2時過ぎ、運航再開1便目となる中国東方航空の機体が乗客69人を乗せて同空港に降り立った。取り付け誘導路内では放水アーチで機体の到着を歓迎。到着ロビーで空港関係者らが横断幕を掲げ、乗客にエコバッグなどの記念品を手渡した。 コロナ禍以来、初の海外旅行という張思依さん(31)は「静岡に来
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夕暮れ時事故防止 啓発グッズを配布 安協牧之原地区支部
静岡県交通安全協会牧之原地区支部は22日、秋の全国交通安全運動に合わせた啓発活動を牧之原市のスーパーカネハチ榛原店で行った。 同支部の交通安全指導員や女性部員らが参加した。夕暮れ時の早めのライト点灯などを呼びかけながら反射材付きのストラップや管内の事故発生状況をまとめたマップを来店客に手渡した。 同支部は交通安全運動期間中、牧之原市、吉田町内の商業施設で啓発活動を展開する。
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静岡県、こども計画策定へ 少子化、貧困、虐待など対策
静岡県は21日までに、本県の子ども政策の指針となる「県こども計画」を策定する方針を固めた。複数の現行計画を一本化し、少子化対策や子どもの貧困、虐待防止といった重要施策を総合的に推進する。当事者の考えを反映させるため、計画づくりの過程で子どもや若者に対して意見聴取を実施する。 今年4月施行のこども基本法は、都道府県にこども計画を定めるよう努力義務を課している。県は政府が年内にも取りまとめる「こども大綱」の内容を踏まえ、2024年度から本格的な策定作業に着手する。計画期間は25~29年度の5年間とする方向で調整している。 現行の「県子ども・若者計画」や「ふじさんっこ応援プラン」を一本化し、妊
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大自在(9月22日)奴雁
基準地価が発表され、三大都市圏を除く「地方圏」の住宅地の変動率がバブル崩壊前以来、31年ぶりプラスになった。1平方メートル当たり10万円強という調査地点に近い拙宅周辺にも新築住宅が次々と建っている。 日銀の大規模金融緩和策でローンを組みやすい環境が続いたことが住宅ブームを後押しした。ただ、米欧との金利差が拡大。日銀総裁が黒田東彦氏から第32代植田和男氏(牧之原市出身)に交代し、政策が修正されるとの見方が広がっている。きのうは長期金利が約10年ぶりの高水準に上昇した。 きょうは日銀第24代総裁前川春雄氏(1911~1989年)の命日である。79年12月に就任すると、国会審議中に公定歩合引き
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Sクラス 阿部さんV 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の将棋大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、Sクラスは阿部哲也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①阿部哲也(東区)②横山渡(牧之原市)③宇藤敬行(磐田市)④門奈佑紀(東区)⑤天野聡(静岡市)▽A ①中川幸一(北区)②宮城島捷翔(浜北区)③杉田大和(同)④岡本康夫(掛川市)⑤渡辺伸五(北区)▽B ①幸田好司(磐田市)②村松清(東区)③高瀬啓一郎(中区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤高橋建夫(袋井市)▽C ①赤松賢伸(天竜区)②村松利郎(森町)③芝田信照(袋井市)④鈴木与四郎(西区)⑤中村敏男(浜松市)▽D ①八木澤椋(磐田市)②北島
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園児の入退園をメール通知 千葉のユーチューバー、ソフト開発 牧之原バス置き去りを受け 「無償で安全を」
牧之原市の認定こども園で昨年9月、園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件に心を痛めた千葉県の男性が、園児の入退園を保護者に画像付きで知らせる無料のメール通知ソフトを開発し、普及を目指している。男性は会社勤めの傍ら趣味でソフト開発などをしているユーチューバーのヒコぞーんさん(41)。痛ましい事件に「自分にできることはないか」と得意分野を生かした。個人開発ということもあって認知度は低いものの、「無償で安全を供与したい」と願い、実証実験に協力してくれる園を探している。 事件では当時3歳の河本千奈ちゃんが朝の登園でバスに乗ったまま取り残され、担任らは姿が見えない千奈ちゃんの出欠席を発見され
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秋の到来告げる彼岸花 見頃は来週頃まで 牧之原
牧之原市細江の坂口谷川に架かる佐々木橋周辺で、色とりどりの彼岸花が見頃を迎えている。 土手沿いには紅白に加え、黄色やピンクの花が咲き誇り、訪れた地域住民らは散策したり写真撮影をしたりして秋の到来を楽しんでいる。同所の美化活動に取り組む「坂口谷川を守る会」によると、今年は残暑の影響で生育が遅れ気味で、見頃は来週頃まで続く見込みという。
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茶況(9月20日)牧之原の秋冬番 摘採は来週以降
牧之原市内で秋冬番茶の生産準備が進んでいる。各地で来週以降に摘採が始まるとみられる。 指導機関によると、来年の一番茶に向けた秋整枝の作業の兼ね合いもあり、残暑の影響次第で生産期間が延びる可能性があるという。 市内の茶業関係者は「現状では大手の需要が鈍い傾向にある」と話し、引き合いの弱さを懸念する。 (榛原支局・足立健太郎)
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御船神事 勇壮に 牧之原 4年ぶり 地域練り歩き
海上の安全や商売繁盛を願う「御船神事」が17日、牧之原市の大江八幡宮(同市大江)と飯津佐和乃神社(同市波津)で行われた。地域住民が商船の木製模型を担ぎ、大海原を航海する様子を再現しながら勇壮に練り歩いた。 大江八幡宮は国指定重要無形民俗文化財、飯津佐和乃神社は県指定無形民俗文化財の伝統行事。今回は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。 境内で「柱起こし」「帆上げ」の儀式を行った後、長さ2メートルほどの船が出航。船若(ふなわか)と呼ばれる青年らは船首と船尾を交互に大きく持ち上げ、荒波を乗り越えていく様を表現し、各地区内を歩いた。沿道には地域住民が詰めかけ、勇ましい姿をカメラに収める
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産業界けん引の人材育成 静岡大がリカレント講座 10月開講
静岡大は10月2日から、社会人のスキルアップに向けた学び直し「リカレント教育」の講座をスタートする。同大大学院人文社会科学研究科の教授ら7人が授業を一部開放し、幅広い分野で活躍する外部講師によるセミナーも組み込むことで、静岡の産業界をけん引できる人材の育成を目指す。9月25日まで受講生を募集している。 科目は現代産業論(横田宏樹准教授)、会計学(石川文子教授)、地域経営論(牛場智准教授)、自治体財政論(川瀬憲子教授)、財政学(若松泰之准教授)、地域政策論(太田隆之教授)、経済統計分析(上藤一郎教授)の七つ。外部講師は青山学院大の前学長で弁護士の三木義一氏や元牧之原市長の西原茂樹氏ら7人が務
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最高齢89歳サーファー、牧之原で技披露 「いい波だった。最高」
最高齢の男性サーファーとしてギネス世界記録に認定された神奈川県大和市の佐野誠一さん(89)が、敬老の日の18日、牧之原市にある人工波施設で波乗りを披露した。サーフィン開始から10年になるのを記念し、ボードの上で片足を後方に上げる技や180度回転する技にも挑戦。「いい波だった。最高」と笑顔で語った。 80歳で富士山登頂に成功した佐野さんは、その数日後、ふと思い立ってサーフィンを始めた。23日には90歳の誕生日を迎える。「年を気にすると年が寄ってくる。瞬間を楽しむようにしている」と、同世代にエールを送った。 佐野さんは北海道北斗市生まれ。今年は猛暑で控えていたが、サーフィン開始後、毎月2回程
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ミス・ユニバース最終選考会 宮崎さん(牧之原出身)日本代表
ミス・ユニバース日本代表を決める最終選考会がこのほど、東京都内で開かれ、大学生の宮崎莉緒さん(20)=牧之原市出身=がグランプリに輝いた。11月18日からエルサルバドルで始まる世界大会に挑む。 宮崎さんは幼少期からチアリーディングを習い、東海大翔洋高在学時にはチアリーディングの全国大会で総合優勝を果たした経歴を持つ。宮崎さんは「日本代表としての自覚が芽生えてきている。ミス・ユニバースとしてのコンセプトを世界にどう発信するかを考えて大会に臨みたい」とコメントした。
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海上照らす1173発 牧之原で花火大会
牧之原市のさがらサンビーチでこのほど、「さがら海上花火大会」(同実行委主催)が行われた。「いい波」にちなんだ1173発の花火が海上と夜空を彩った。 会場では地元のよさこい団体がパフォーマンスを披露し、花火大会の開幕を盛大に祝った。扇形の花火が海面を照らす水中スターマインや10号玉の大輪が次々と打ち上げられると、砂浜に集まった見物人らは歓声を上げたり、写真に収めたりして夏の終わりを告げる風物詩を楽しんだ。
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若手職人の曲物漆器、錫、木工、挽物 静岡・清水区で合同展
曲物漆器、錫(すず)、木工、挽物(ひきもの)の若手職人4人による合同作品展「チックタック」が15日、静岡市清水区茂野島のモヨカミギャラリーで始まった。弁当箱や酒器、花瓶、トレーなど暮らしに寄り添った作品を展示した。24日まで。 曲物漆器職人の塩沢佳英さん(36)=牧之原市=、錫職人の志村泰利さん(35)=掛川市=、木工職人の中村滉人さん(27)=静岡市葵区=の3人が、挽物師百瀬聡文さん(40)の工房に併設されたギャラリーに新作などを持ち寄った。 見どころは4人の共同作品。塩沢さんの直径約20センチの曲物をベースに、ほか3人がふたを制作した。円形に近い十六角形のふたや、取っ手付きの錫のふた
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新興企業向け施設の設備視察 牧之原、吉田で移動知事室
静岡県中部を対象にした「移動知事室」がこのほど、行われた。川勝平太知事が牧之原市と吉田町の企業や事業所などを視察し、政策課題や県政に対する要望について関係者と意見を交わした。 牧之原市のスタートアップ(新興企業)向けのコワーキング施設「まきのはらインキュベーションセンター」を訪問し、施設内の設備や機能を視察した。運営事務局を務める出縄良人代表とお茶や静岡空港といった市内の特色を踏まえた今後の施設運営についても議論した。川勝知事は2日間の視察を振り返り、「地元に密着したアイデア、力が顕在化しつつある」と述べた。 このほか、産業用ロボットシステム設計製造「ヤナギハラメカックス」(吉田町)、地
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エノテック(牧之原)厚労省認定 積極的な若者採用・育成
牧之原市勝俣の機械設備製造「エノテック」は若者の採用・育成に積極的な中小企業として、厚生労働省のユースエール認定を受けた。島田市のハローワーク島田で14日、榎田哲也副社長が松永進所長から認定通知書を受け取った。 牧之原市での認定は初めて。企業と求職中の若者のマッチング向上を図る制度で、新卒者の離職率や正社員の有給休暇の取得日数など基準を満たした事業所が認定される。ハローワークなどでの重点的PRの実施や認定マークの使用などを通じ、人材確保が期待できるという。 同社は社員の定着率が高く、高校生ら若年層への周知に取り組み、積極的な採用活動を展開している。榎田副社長は「書面やホームページで案内するだ
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茶況(9月13日)地元産茶葉使用スイーツが人気 牧之原・いたくら農園
牧之原市坂口のいたくら農園がこのほど販売を開始した地元産の茶葉を使ったスイーツ「テロワールケイク」が人気を集めている。 米粉の生地に農園で収穫したミカンと茶を練り込んだ商品で、香り豊かな味わいが特徴。茶葉は農事組合法人さかぐち(同市)の茶を使用した。 同商品は市が実施した地産地消メニューの中から市民らが「推しメニュー」を投票する「勝負メシプロジェクト」のスイーツ部門で1位を獲得。提供を予定していた将棋の王位戦は開催されなかったものの、その後の関連イベントへの出展を機に、県外からも注文が相次いだという。 現在は予約注文制で同農園のオンラインショップから購入できる。 (榛原支局・足立健太
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静岡茶業青年団が団体V 全国闘茶会
第70回全国茶審査技術競技大会(闘茶会)がこのほど、鹿児島県で開かれ、静岡茶業青年団(市茶青)が7年ぶりの団体優勝を果たした。個人の部では静岡市の平岡佑太さんが2位に輝いた。 茶葉の外観や滋味、水色を吟味して産地を当て、合計得点を競った。市茶青の成岡敬悟団長は「闘茶は茶商の基本となる技術。その水準が全国で認められてうれしい」と話した。 平岡さんは同率1位だったが、抽選の結果、2位となった。団体戦は県茶業青年団が8位入賞した。 個人の部10位以内の県勢入賞者は次の通り。 ③本目哲也(静岡市)⑥和田夏樹(同)⑧杉山圭佑(掛川市)⑨大石健(牧之原市)
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きょうから一般質問 牧之原市議会
牧之原市議会9月定例会は14、15の両日、一般質問を行い、9氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【14日】絹村智昭①市の省エネ、創エネ②市の公共交通▽名波和昌①市の危機管理▽加藤彰①食を通じた持続可能なまちづくり▽松下定弘①音声コードによる情報のバリアフリー推進▽大石和央①認知症対策と地域包括ケアシステム②学校跡地利活用検討▽石山和生①市の空き家対策②地域おこし協力隊の活用③周辺市町の施策の参考基準 【15日】木村正利①ふるさと納税②市内の除草処理▽谷口恵世①市の財政運営▽浜崎一輝①スポーツを通じた健康づくり
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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牧之原でデフカップサーフィン大会 力強いライディング披露 海岸清掃にも汗
聴覚障害のあるサーファーが出場する牧之原デフカップサーフィン大会(日本デフサーフィン連盟主催)がこのほど、牧之原市の鹿島海岸で開かれた。 全国各地から集まった25人が年齢や習熟度別の6部門に分かれて技を競った。赤や黄、緑色の旗を振って出場者に競技時間を伝える形式で試合が行われ、出場者は15分の制限時間の中、力強いライディングを披露して高得点を狙った。 大会終了後には関係者らが海岸の清掃活動にも汗を流した。
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大井川流域首長が意見交換会、住民の懸念訴え リニア問題、JR社長に「丁寧な説明を」
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水問題を巡り、JR東海の丹羽俊介社長と大井川流域10市町の首長との意見交換会が9日、静岡市葵区で開かれた。首長側は、水資源への影響に関する懸念は「住民にまだ残っている」とし、JRにより丁寧な説明を求めた。その上で首長側が、流域10市町とJRの事務方で「連絡調整会議」の設置を提案し、トンネル湧水の県外流出対策などについて情報共有していくことでJRと申し合わせたという。 「連絡調整会議」設置提案 会議は非公開で行われ、終了後に丹羽社長、首長側の双方が取材に応じた。 湧水の県外流出対策を巡っては、JRが大井川上流部にある田代ダムの取水を抑制する方策につ
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14日お茶販促イベント中止 牧之原、台風影響
牧之原市は8日、同市の相良総合センター「い~ら」で14日に開催予定だったお茶の販促イベント「まきのはらサマーコンチェルト」の開催を中止すると発表した。 台風13号の影響で、当日予定していた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の御前崎港への寄港が中止になったためという。
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牧之原市と伊藤園 お茶活用連携協定 地方創生へ
牧之原市と飲料メーカー伊藤園(東京都)はこのほど、お茶を活用した地方創生に関する協定を結んだ。 協定では「健康」「日本文化」「資源の循環」などを連携事項に掲げた。同社は2025年までに、「お~いお茶」ブランドの全ペットボトル製品を100%リサイクル素材などに切り替えることを目指していて、当面はペットボトルのリサイクル事業での連携を高めていくという。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式に出席した同社の南関東地域営業本部の山本亨本部長は「市内には相良工場や中央研究所があり、私たちの事業展開において大切な場所。お茶を通じた市民サービス向上に尽力したい」と話した。
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静岡の茶草場農法 世界農業遺産認定10周年でツアーや式典 10月、掛川
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念した式典が10月20日、掛川市の掛川グランドホテルで開催される。翌日の21日は認定地域を回る日帰りバスツアーを実施する。 県や同市などでつくる推進協議会が主催。式典では世界農業遺産等専門家会議の武内和彦委員長が「世界農業遺産と静岡の茶草場農法」をテーマに基調講演するほか、中国と韓国の認定茶産地の紹介やパネル討論も行われる。 ツアーは、掛川市、菊川市・牧之原市、島田市、川根本町の4コースで実施。茶畑や茶工場見学、呈茶体験などが楽しめる。 申し込み期限は式典が9月20日、ツアー10月13日。問い合わせは県お茶振興課<電05
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藤井王位 軽快トーク 牧之原、ファン300人楽しむ
日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていた牧之原市で6日、4連覇を果たした藤井聡太王位(21)によるトークショーが開かれた。防衛を決めた第5局の対局の振り返りや将棋にちなんだ軽快なトークを展開し、集まった300人のファンを楽しませた。 会場には森内俊之九段、佐藤紳哉七段、村田智穂女流二段も駆け付け、第5局で勝敗を左右した場面を解説した。藤井王位は「難しい展開が続き、終局の瞬間はほっとした気持ちが一番強かった」と明かした。 その後は質問形式でトークを展開。「友達になりたい将棋の駒は」という問いに、できれば相手に取られたくないという理由から「桂馬」と答え
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茶況(9月6日)多様な茶飲み比べ 9月14日、牧之原でイベント
静岡牧之原茶の販路拡大を目的としたイベント「まきのはらサマーコンチェルト」が14日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が御前崎港に寄港するのに合わせたイベントで、乗客以外も入場できる。市内の茶商や生産者ら13事業者がブースを構え、深蒸し茶、香り緑茶、和紅茶など多様な茶の飲み比べのほか、茶器や茶を使ったスイーツも販売する。入場無料。時間は午前9時20分~午後3時半。 問い合わせは牧之原市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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1年前思わせる暑さ 3歳の死「やるせない」 牧之原バス置き去り1年 涙浮かぶ献花台
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が高温のバス車内に置き去りにされた駐車場。事件から1年を迎えた5日、多くの人々がそれぞれの思いを胸に足を運び、わずか3歳で天国に旅立ってしまった女の子を悼んだ。乳幼児を連れた母親の多くは献花台の前で涙を浮かべた。 「自分でも分からない。でも気になって仕方ないんだ」。愛知県知立市の男性(70)は事件以降、月命日に片道2時間半を運転して駐車場に通っている。「昔から子どもを見ているのが好きでね。なぜか千奈ちゃんのことが気になって」。この日もいつものように花を供えてお経を唱え、「河本さんには無理をしないでほしい」と気遣った。高
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「千奈ちゃん、ずっと忘れないよ」牧之原バス置き去り1年 献花台に悼む人の姿
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で昨年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件は5日、1年を迎えた。現場となった同園の駐車場には献花台が設けられ、千奈ちゃんを悼む人々が早朝から花束や飲み物などを手向けた。 献花台は同日午前6時半ごろ、運営法人「榛原学園」の増田多朗理事長ら園関係者が設置した。 息子が千奈ちゃんの父親と同級生という藤枝市の夫婦は「千奈ちゃんには『ずっと忘れないでいるよ』と語り掛けた。ご両親の苦しみがこれからも続くと思うといたたまれない」と沈痛な表情を浮かべた。牧之原市の40代女性は「ただただかわいそうだと思って1年を過ごしてきた
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牧之原置き去り事件1年 バス安全装置設置53% 障害児施設に遅れ 静岡県まとめ
静岡県は5日、牧之原市の認定こども園で発生した通園バス置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、8月末時点の設置率が53・0%にとどまるとの調査結果を発表した。教育・保育施設が86・5%に上ったのに対して、障害児通所支援事業所は35・6%となり、特に障害児通所支援事業所で設置が遅れている実態が浮き彫りになった。 県が独自に集計し、事件から丸1年となった5日に合わせて公表した。県は「子どもの安全を確保するため、できるだけ早期に100%を達成するよう働きかけていく」としている。 県内の保育所や認定こども園、幼稚園など248施設の計591台と、児童発達支援センター、放課後等デイ
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置き去り防止に「人の目」も重要 安全装置100%へ方針 川勝知事会見
川勝知事は牧之原市の園児置き去り死事件を巡り、通園バスへの安全装置設置率を早期に100%に引き上げる方針を示した。同時に「一人一人を確認するという当たり前のことをやっていく必要がある」と述べ、職員など「人の目」によるチェックの重要性も指摘した。 事件から1年が経過し、乗務員・運転手による降車確認の未実施や保護者への連絡体制の不備があったとあらためて言及。「考えられないことが起こった。率直に強い憤りを感じた」と振り返った。 2022年12月の定例記者会見で、「今年の漢字」に「水」を選んだ理由の一つに置き去り死事件を挙げたことを問われ、「親御さんの無念は計り知れない。神経に障るようなことを申
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静岡市内の保育施設バス 安全装置設置率 月末にも100%に
静岡市は5日、牧之原市の通園バス園児置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、市内の保育施設が運行する送迎バスへの設置率が8月末時点で92・4%だったと発表した。6月末時点(設置率61・5%)から30・9ポイント上昇した。未設置の施設も9月末までに設置が完了し、100%に達する見込み。 市内で送迎バスを運行しているのは、いずれも私立の30施設で計66台。このうち、8月末までに61台が設置済みで、未設置の4施設(計5台)はいずれも業者に発注を終え、設置作業を待っている。 市幼保支援課によると、市立園では送迎バスの運行はしていない。
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浜松市 通園バス安全装置設置54.7% 本年度中に全車両完了へ
浜松市は5日、牧之原市の通園バス園児置き去り事件をきっかけに義務化された安全装置について、保育所や認定こども園など市内の就学前施設が運行する通園バスへの設置率が8月末時点で、54・7%にとどまっていると明らかにした。ただ、市が対象施設に行った聞き取りでは、本年度末までに全ての通園バスに設置が完了する見通しという。 市が所管する就学前施設のうち、設置義務化の対象となるのは、3列以上の座席がある20施設の通園バス計53台。保育所(1施設3台)、地域型保育事業所(1施設2台)、市立幼稚園(4施設5台)は設置が完了し、認定こども園は8施設20台のうち、来年度は運行しない1台を除く19台で装備を済ま
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運営法人と遺族に深い溝 追悼の日、日常の裏に癒えぬ傷痕【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊦】
「おはようございます」-。9月上旬の朝、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」。お父さんやお母さんと手をつないだり、抱きかかえられたりして登園した制服姿の園児たちが職員とあいさつを交わした。送迎バスに園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が置き去りにされて亡くなった悲劇から1年。同園には事件前と同じような光景が広がっていた。 「今いる子どもたちには何の罪もないんだけど…」 保護者の一人は複雑な心境を明かした。「暑い日は特に千奈ちゃんのことを考えてしまう。忘れてはいけないこと」と話す一方、周囲の視線が気になるようになったという。園児の楽しみの一つである園外活動も思うように実施できて
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理事長、園の継続強調 遺族は廃園要求、「思い理解」も否定 牧之原バス置き去り事件1年
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件から5日で1年が経過するのを前に、同園の運営法人「榛原学園」の増田多朗理事長(43)が4日、牧之原市静波の同園で報道陣の代表取材に応じた。同園の今後について「入園希望者がいる以上は園の継続をしなければならない」と強調し、廃園を求める遺族との隔たりが改めて鮮明になった。 遺族は事件直後に増田理事長の父で前理事長兼園長らと廃園に関する念書を交わしたとして、約束を守るよう園側に再三訴えてきた。増田理事長は「遺族の悲痛な思いは十分理解している」としつつ廃園は否定し、約束については言及し
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社説(9月5日)バス置き去り1年 命預かる重さ再認識を
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した事件は、5日で発生から1年。この間、保育現場の安全管理や労働環境に関する多くの問題点が全国的に指摘され、一部は改善に動き出したが、緒に就いたばかりだ。現場の関係者や環境整備にかかわる行政は、改めて「命を預かっている」重さを強く胸に刻まなければならない。 「保育の現場では保育士が日々綱渡りのように努力して子どもを危険から守っている」。先月末、国の保育士配置基準では子どもの安全が守れないとして、浜松市議会に独自の基準設定を求めて陳情した市内保育関係者団体の会長の言葉は重たい。 国のまと
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長期化する原因解明 「安全」の組織的不備次々【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊥】
8月下旬、牧之原市総合健康福祉センター(同市静波)の明かりは午後9時の閉館時間を過ぎても消えることはなかった。「また宿題が出た。本当ならきょう結論が出るはずだったが…」。およそ3時間半の協議を終えて駐車場に出てきた検証委員会の委員は、険しい表情でため息をついた。 送迎バスへの置き去り事件の原因や再発防止策を検討する目的で2月に設置された同委員会。報告書の完成は、当初目標としていた9月より遅れることが確実となった。 委員が口にする“宿題”は安全管理の組織的な不備の検証。関係者によると、事件を起こした認定こども園「川崎幼稚園」の関係者にヒアリングを行う度
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志太榛原で総合防災訓練 地域と命守る、意識新た
防災週間(8月30日~9月5日)に合わせ、志太榛原地域の各市町や自主防災会などは3日、地震などの大規模災害を想定した総合防災訓練を各地で実施した。災害発生時の応急対策を確認し、地域防災力の向上を図った。 川根本町、ドローンで物資迅速に 川根本町では南海トラフ地震の発生を想定し、孤立した集落に小型無人機で物資を届ける実証実験を行った。町によると、防災訓練でドローンによる物資輸送を実施したのは県内初。 同町役場と旧南部小(同町下長尾)から、災害時に集落の孤立が想定される同町山間地の尾呂久保地区と壱町河内地区に、それぞれ非常食1・7キロを届けた。到着場所には周辺住民が集まり、物流専用ドロー
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「娘のため」貫く本音 傷癒えぬ遺族【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊤】
<皆さん、どうかもう一度目を向けて下さい><安全装置義務化で収束した娘の死を、生きた証を、遺族の気持ちを、多くの方に知って欲しいのです> 3月上旬、ツイッター(現X)に悲痛な叫びが刻まれた。投稿者は半年前の2022年9月5日、送迎バスへの置き去り事件で長女の河本千奈ちゃん=当時(3)=を失った父親(39)だった。 娘亡き後の生活は、とてつもなく苦しく、そして長かった。社会からの孤立感も日に日に強まった。事件を起こした認定こども園は約1カ月で再開し、日常を取り戻しているのに。「これでいいのか」。ずさんな安全管理が招いた事件の詳しい原因を明らかにし、自分たち遺族への誠意が見えない対応を世の中
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10万本のヒマワリ見頃 牧之原の農地、散策路など整備
牧之原市坂口の「タイラファーム」のヒマワリ畑が見頃を迎えている。2・7ヘクタールの農地で咲き誇る約10万本の大輪が、訪れた地域住民らを楽しませている。 冬場にレタス畑として使用している農地に今年、初めて種をまいた。農地には散策路や2メートルほどに成長したヒマワリを見渡せる台も整備され、多くの住民が記念撮影を楽しんでいる。見頃は来週までという。 同園の平幹也代表は「想像以上の景色に驚いている。来年も続け、地域の名所の一つにしていきたい」と話した。 問い合わせは同園〈電090(7300)0505〉へ。
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静岡県内 5市町で統廃合 背景に採用難 訪問介護事業所
静岡県内は過去5年間に5市町の社会福祉協議会で廃止などの動きがあり、2018年4月時点で40カ所あった訪問介護事業所は12・5%減の35カ所になっている。磐田と掛川、清水、川根本の4市町社協が廃止したほか、牧之原市社協は2カ所を1カ所に統合した。全国と同様に、新規採用難や採算性などの問題が背景にある。 掛川市社協は19年度末で介護保険事業から撤退した。担当者によると、障害者の居宅介護やひきこもり支援、視覚障害者の外出を支える同行援護など需要が高まっている業務に人的資源を振り向ける狙いがあり、廃止のタイミングを探っていたという。 民間や社会福祉法人の事業所が増え、受け皿が整ったことを踏まえ
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大自在(9月2日)河本千奈ちゃん
夏休みが明け、登校する子どもたちの姿に日常が戻ったと感じさせられる。子どもたちの表情はさまざまだが、どの子の保護者も元気に通ってほしいと願っているに違いない。 そんな当たり前の日常を取り戻せない保護者がいる。昨年9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した。事件から1年がたつのを前に父親が報道陣の取材に応えた。 千奈ちゃんは「今でも家族の主役」だという言葉に胸が締め付けられる。癒えない悲しみと園の運営法人に対する憤り。心中は察するに余りある。本紙報道などを通じ、事件の経緯や運営法人の問題点についてさまざまな情報に接して
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牧之原の中学校 インフルエンザで学級閉鎖
静岡県は1日、牧之原市の中学校でインフルエンザに感染したとみられる患者9人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 同日発表した週報(8月21~27日)で、定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数は1・44人と前週の0・96人から増加し、流行の目安値の「1人」を上回った。
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牧之原市議会開会 37議案を上程
牧之原市議会9月定例会が1日、開会した。会期を29日までの29日間と決め、2022年度市一般会計歳入歳出決算認定案や同市須々木で建設が進む多目的体育館の指定管理者指定案など37議案を上程した。 一般質問は14、15、19日を予定している。
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中高生 理科論文 29日まで募集 鈴木梅太郎博士顕彰会
一般社団法人鈴木梅太郎博士顕彰会は、オリザニン(ビタミンB1)を発見した牧之原市出身の鈴木梅太郎博士の功績をたたえ、後進の理科学研究者の育成を図る「第70回鈴木賞」について、中高生の研究論文と教育功労賞の対象者を29日まで募集している。 中学の部と高校の部では、県内の学校に在籍する個人やグループを対象に理科学研究の論文を募集する。理科学研究に熱心な教員に対する教育功労賞の部門もあり、校長などからの推薦を受け付けている。 応募の際は各学校や市町で取りまとめて同会(事務局・県薬事課)に提出する。11月上旬に選考結果を公表し、12月に授与式を行う予定。問い合わせは同課<電054(221)2412>
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浜岡原発周辺土壌、過去の変動幅超えるセシウム 環境放射能調査
静岡県は31日、浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。採取した土壌から過去の変動幅を超える放射性セシウムが検出された。健康への影響が懸念されるレベルではないとしている。東京電力福島第1原発事故や過去の核実験の影響と推定している。 県によると、牧之原市笠名で採取した土壌から1キログラム当たり9・7ベクレルの放射性セシウムが測定された。過去の変動幅は1キログラム当たり1・7~8・9ベクレルだった。このほか、海底土は過去の変動幅内で、浮遊塵からは検出されなかった。
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海水浴客 前年比2割増 牧之原 シーズンに幕
牧之原市内の海水浴場で31日、閉場式が行われ今年の海水浴シーズンが幕を閉じた。市によると、静波海水浴場、さがらサンビーチの両海水浴場を合わせた入り込み客数は前年より約2割増の15万2千人だった。 海開きは7月14日。入り込み客数の内訳は静波が12万2千人、さがらが3万人でいずれも前年を上回った。今年は新型コロナウイルスに関する規制を設けず、4年ぶりに通常態勢で開設したが、猛暑や8月の繁忙期に台風が接近した影響などで2019年の入り込み客数を下回った。期間中、水難死亡事故の発生はなかった。 閉場式に出席した杉本基久雄市長は「市内15キロの海岸線の活性化や人工造波施設を核とした取り組みで、今後さ
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保育士配置の充実を 浜松市保連が市議会へ陳情
浜松市の保育関係者でつくる市保育団体連絡会は31日、「子どもの命を守るための保育施策充実」を求める陳情書を市議会に提出した。遠藤朋穂会長ほか会員9人が戸田誠議長に手渡した。所管の常任委員会で扱いを協議する。 国の保育士配置基準では保育士1人当たりの負担が過重で子どもの安全が守れないとして、市独自の配置基準の設定を求めた。既存の市の補助金について、低年齢児補助金が0歳児や小規模保育所を対象外としている点、予備保育士補助金の対象が1施設2人までに限られている点を「保育士の負担軽減には不十分」として見直しを求めた。 遠藤会長は「牧之原市のバス置き去りなど各地で問題が起きているが、保育の現場では保育
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茶況(8月30日)お茶のうまみ凝縮 ペースト商品化 森木農園
牧之原市東萩間の森木農園はこのほど、牧之原産の茶のうまみや風味を凝縮したオリジナルペーストの販売を開始した。 市内でカフェを営む同園が、お茶のかき氷やラテなどの商品開発の過程で生み出した商品。粉末状に比べて、味のなめらかさや色の鮮やかさが強いという。茶葉は同園で栽培したやぶきたを使用し、深蒸し、ほうじの2種類のオリジナルペーストに仕上げた。 同園の森木和也社長は「飲むだけではない多様な形でお茶の魅力を知ってもらいたい」と話す。 (榛原支局・足立健太郎)
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化粧品など60点盗んだ疑い ベトナム人の男逮捕 焼津署
焼津署は29日、窃盗の疑いでベトナム国籍、住所不定、無職の男(35)=同容疑で逮捕済み=を再逮捕した。再逮捕容疑は5月中旬、牧之原市内の量販店で化粧品など60点(計約4万5千円)を盗んだ疑い。
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国道150号BP 整備促進要望 国に志太榛原3首長
牧之原市の杉本基久雄市長、御前崎市の柳沢重夫市長、吉田町の田村典彦町長が29日、国土交通省で西田昭二政務官と面会し、志太榛原地区の国道150号バイパス(BP)の整備促進を要望した。事業中区間の着実な工事進展と未着手区間の事業化を通じて、全線4車線化による供用を早期に実現するよう訴えた。 焼津市から牧之原市にかけての駿河海岸の津波、高波対策なども、予算を確保して進めるよう求めた。杉本市長らは、BPと海岸保全施設が同時並行的に整備されることで、地域の防災力向上や住民の安心・安全につながると説明した。 西田氏は「重要性は理解している」と述べ、国土強靱化(きょうじんか)の観点からも前向きに取り組む姿
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農業課題や産直システム紹介 「やさいバス」社長講演 浜松で21世紀倶楽部例会
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の8月例会セミナーが28日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、やさいバス(牧之原市)の加藤百合子社長が、農業が抱える課題と、自社が手がける産地直送の物流システムを紹介した。 やさいバスは、バス停に見立てた集出荷の拠点をトラックで巡り、地域の生産者と消費者らをつなぐシステム。加藤社長は、一般的な従来の商流では、農作物が消費者に届くまでの間に市場や商社などを挟むため、優れた作物の情報が届かないことや、農家がもうかりにくいといった課題を解決しようと始めた経緯を解説した。「生産者と食べる人を近づける仕組みが農家の解決策になると仮説を立てて始めた」と語った。 事業
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牧之原の「さがら海上花火」9月2日 1173発、演出多彩に
牧之原市のさがらサンビーチで9月2日午後7時から、「さがら海上花火大会」(同実行委主催)が開かれる。 市の公式スローガン「RIDE ON MAKINOHARA」にちなみ、水中スターマインなど多彩な演出で1173(いいなみ)発の花火を打ち上げる。会場には飲食店などが出店するほか、地元よさこい団体がパフォーマンスを披露する。 会場周辺では午後6時半から8時半まで交通規制を実施する。予備日は3日または4日。 問い合わせはまきのはら活性化センター<電0548(22)5600>へ。
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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静岡県勢初優勝を報告 全国高校定通制体育大会 剣道女子個人 清水さん(榛原高)
全国高校定時制通信制体育大会の剣道大会女子個人の部で優勝した榛原高定時制4年清水彩さん(21)=牧之原市地頭方=がこのほど、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を表敬訪問し、喜びを報告した。同校によると、同大会での優勝は静岡県勢初という。 大会は7日、都内で開かれた。過去2回の出場ではいずれも初戦負けを喫したが、「やれるだけの稽古を行ってきたし、良い緊張感の中で試合を展開できた」と清水さん。決勝戦では相手の一瞬の隙を逃さず、得意のメンを生かして頂点に輝いた。 小学生の頃に剣道を始め、現在は学業とアルバイトの合間を縫って稽古に励んでいる。今後は剣道を続けながら、将来の夢の実現に向けて専門学校に進
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島田の夏目さん 将棋Sクラス優勝 2位は浜北・中川さん 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の8月大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。82人が参加し、最強のSクラスは島田市の夏目雄介さんが優勝した。上位入賞者は次の通り。 S ①夏目雄介(島田市)②中川丈太郎(浜北区)③田中雅英(南区)④寺崎勝(東区)⑤阿部哲也(同)▽A ①横山渡(牧之原市)②赤川陽平(浜北区)③石川三余(西区)④小林悠人(袋井市)⑤渡辺伸五(北区)▽B ①村松清(東区)②赤松僚助(天竜区)③河村正夫(浜北区)④高瀬啓一郎(中区)⑤田村勇太郎(同)▽C ①赤松賢伸(天竜区)②鈴木与四郎(西区)③永野裕也(浜北区)④泉龍一(西区)⑤斉藤正直(東区)▽D ①高木健吾(東区)②
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茶況(8月23日)JAハイナン茶審査技術競技会 名波さん(相良)個人の部優勝
JAハイナン青壮年部はこのほど、茶審査技術競技会を牧之原市のJAハイナン本店で開いた。個人の部では名波武義さん(相良支部)が優勝した。 鑑定技術を養成し、茶の品質向上につなげることが目的。本県に加えて鹿児島、京都など他府県の荒茶10種類が用意され、出場者は外観と内質で産地を判定した。個人成績の上位5人は29日に静岡市で開かれる県茶生産青年茶審査技術競技会へ出場する。 その他の主な結果は次の通り。 個人の部 ②横山嗣人(榛原支部)③増田英斗(相良支部)▽団体の部 ①相良支部 (榛原支局・足立健太郎)
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脱炭素 5市2町で推進 来年の公募に参加目指す 静岡市で首長会議
連携中枢都市圏を形成する静岡県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は22日、静岡市葵区で首長会議を開いた。同市内の3カ所が選ばれている国の「脱炭素先行地域」に関し、各市町の観光施設の脱炭素化を進め、圏域としても選定を目指すことを確認した。2024年2月と8月ごろに予定されている次回の公募に向け、難波喬司静岡市長は「覚悟を持って取り組む」と強調した。 各市町は太陽光発電や再生可能エネルギーの導入可能性がある脱炭素拠点候補施設の選定を進めている。国が広域的な取り組みを推進していることを踏まえ、難波市長は「各自治体が先行的に事業をやっている。良いものはまねをして全
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スルガ銀、拠点施設再編 本部機能一部 県東部に回帰
スルガ銀行は2025年度までに、拠点施設を再編する。東京の本部機能の一部を沼津市と長泉町に移して地元回帰を図るとともに、店舗網を再構築する。業務のデジタル化や効率化も推進。年間経費を現在の中期経営計画が始まる前の18年度実績に比べて約3割減らし、コスト構造改革を完遂して収益力を高める。 オンライン技術進展に伴い、東京の立地の必要性を改めて検証。市場金融部門やコンプライアンス部門を県東部に移転し、東京本部のオフィスを縮小する。同時にウェブ完結手続きの拡充やインターネットバンキングの普及など顧客の利便性を考慮しながら、支店の統廃合と、複数店舗を同じ建物で営業する店舗内店舗化を進める。 店舗数は2
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子ども将棋 盤上で熱戦 プロ棋士が指導対局も 牧之原
日本将棋連盟などが主催する第64期王位戦七番勝負第6局の開催予定地となっている牧之原市でこのほど、「杏林堂杯 子ども将棋大会」(牧之原市将棋によるまちづくり実行委主催)が開かれた。 大会には小学生の低学年、高学年の2部門に県内外から29人が出場した。児童らは真剣な表情で対戦相手と向かい合い、盤上で熱戦を繰り広げた。瀬川晶司六段と北尾まどか女流二段を招いた指導対局も行われ、子どもたちは戦法や手筋などについてアドバイスを受けた。 主な結果は次の通り。 低学年の部 ①安田清流(岐阜県)②安藤隼斗(焼津市)③佐々木和斉(愛知県)▽高学年の部 ①鈴木大輝(磐田市)②稲場理(浜松市浜北区)③門奈光(浜松
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バスケの基礎 児童に指導 牧之原 ベルテックス選手が教室
牧之原市は20日、来季からバスケットボール男子Bリーグ2部(B2)に参戦するベルテックス静岡の選手らを招いた教室を同市の相良B&G海洋センターで開いた。市内に拠点を置くミニバスケットボールの2チームから児童30人が参加し、基礎技術を学んだ。 山田安斗夢選手、市川真人選手、育成ダイレクターの竹原勝也さんが訪問した。ボールを使ったウオーミングアップの後にパス、シュート、ドリブルの基礎練習を行い、子どもたちに上達のこつを伝えた。 教室はスポーツを生かしたまちづくりを目的に、運営会社のベルテックススポーツエンタープライズ(静岡市)と牧之原市が締結した協定に基づく活動。
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米ハワイ・マウイ島山火事 義援金を募集 牧之原のクラブ、19日静波海水浴場で
米ハワイ・マウイ島で発生した大規模な山火事を受け、サーフィンなどのスポーツ体験や異文化交流活動などを行う「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」は19日、牧之原市の静波海水浴場で義援金を募る。 牧之原市は2021年の東京五輪以来、ホストタウン推進事業として事前合宿に訪れた米国サーフィンチームを統括する「USAサーフィン」とのつながりを深めてきた。今年発足した同クラブでも東京五輪で金メダルを獲得したカリッサ・ムーア選手(ハワイ在住)とのWeb交流や文化学習、年末にはクラブ受講生をハワイに派遣して現地でサーフィンを学ぶ計画も進めている。8日に発生した山火事では強風の影響で火災が拡大し、
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静岡空港上海線 9月にも再開 団体旅行解禁が後押し
新型コロナウイルスの影響で運休となっている静岡空港(牧之原市)の中国・上海線が、9月下旬にも再開する見通しとなったことが18日、関係者への取材で分かった。静岡県が航空会社に対し早期の運航再開を働きかける中、8月10日に中国からの団体旅行が解禁されたことが後押しになったとみられる。 運航が再開すれば3年7カ月ぶり。中国東方航空が詳細な時期や運航便数を最終調整している。コロナ前は1日1便が運航していた。上海線以外の中国4路線の再開にも弾みがつきそうだ。 静岡空港の国際線はコロナ前に中国、韓国、台湾に計7路線が就航。2019年度の国際線搭乗者は約27万6千人で、全体の4割近くを占めた。上海線は
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7月搭乗者数 コロナ前超え 静岡空港
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が17日に発表した2023年7月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比46・4%増の4万5255人で、21年11月から21カ月連続で前年同月を上回った。搭乗者数は7月として過去最高を記録し、新型コロナウイルス禍前の19年同月比で3107人、8・2%増。コロナ禍前の19年3月~20年2月とコロナ禍以降の単月比では、今回初めてプラスに転じた。 新型コロナ感染症の5類移行後に夏の行楽シーズンを迎え、「旅行需要が着実に伸びた」(県空港振興課)。国内線の搭乗率は8・0ポイント上昇の62・2%。FDAの4路線は7月の過去最高搭乗者数となった。4路線の搭乗者
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記者コラム「清流」 二度あることは三度?
数十年に一度だけ開花するとされる中南米原産の植物「リュウゼツラン(竜舌蘭)」。昨年、牧之原市の石雲院で初めてその姿を目にしたが、今年も開花の知らせを伝えることができた。 天高く伸びる花柱の先端には黄色い小さな花が咲き、輝きを放った後に株は枯死するという。植物の力強さと美しさ、そしてはかなさを兼ね備える何とも言えない素晴らしさがある。今年開花したのは吉田町の東名高速道吉田インターチェンジの入り口に植えられていた株。週に一度は通る場所であったが、地域住民からの知らせがあるまで全く気付かなかった。 幸運に巡り合わせてくれた住民に感謝するとともに、次こそは自分の力で発見したい。二度あることは三度
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記者コラム「清流」 安全第一の親子海水浴
8月上旬の休日、家族で牧之原市の静波海岸へ出かけた。浜松市内の自宅から東名高速道を利用して1時間と少し。数年ぶりの海水浴だ。4歳の息子にとっては初めて。晴れ渡った空の下、妻に見守られ、波に揺られながら親子ともども全身真っ黒に日焼けした。 海水浴中、周りを見ると、幼い子にライフジャケットを着せている家族連れがいた。水辺の事故は命に関わる。0歳から水泳教室に通わせている息子にも念のために着用させるべきだったか。反省した。 浜松市浜北区の水泳クラブ「浜北スイミングプラザ」は毎年、着衣泳の教室を開いて子どもたちへの啓発を続けている。親に向けては「水遊び中、子どもから絶対に目を離さないように」とく
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これが牧之原の推しメニュー! 市民選出 来月、将棋・王位戦で提供予定も
牧之原市は17日、地域経済の活性化を目的に市内飲食店などが提供する地産地消メニューの中から市民らが「推しメニュー」を投票する勝負メシプロジェクトの結果発表会を市内で開いた。 ランチ、スイーツの2部門に33点の出品がありメニューに対する応援コメントの総数で順位を決めた。約1800件の投票の結果、ランチ部門は「末広飯店 風来坊」、スイーツ部門は「いたくら農園」のメニューが1位に輝いた。会場では試食会が行われ杉本基久雄市長らが市内産の自然薯(じねんじょ)や野菜、特産の茶を活用した料理に舌鼓を打った。 同市は日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていて、9月
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茶況(8月16日)静岡牧之原茶発信 都内商談展に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた国内最大級の食品・飲料の商談専門展「カフェレスジャパン」に参加した。 静岡牧之原茶の販路拡大を目的とした初の試みで、市内の茶商や生産者ら6団体がブースを構えた。深蒸し茶に加え香り緑茶や和紅茶など多様な茶が並び、出展者は試飲などを通じ、自慢の商材の魅力を来場したバイヤーらに説明した。 イベントへの参加は物価高騰に対する市の茶業緊急支援事業の一環で実施した。 (榛原支局・足立健太郎)
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榛原高で「イングリッシュキャンプ」 外国人講師と交流「英語力に自信」
牧之原市の榛原高は12~14日の3日間、「イングリッシュキャンプ」を同校で開いた。外国人講師と多彩な交流を通じて異文化に理解を深めたり英語力に磨きをかけたりした。 生徒はグループに分かれ、インターナショナル・エデュケーションセンター(島田市)から派遣された講師と互いの文化を理解し合いながら成果発表となるプレゼンテーションのテーマを考えた。最終日には、世界各国の文化を音楽やイラストで紹介したほか、クイズを交えて日本の童話を英語で朗読するなど工夫を凝らした発表が続いた。粂田陽菜さん(17)は「大きな刺激を受けたし、自分の英語力に自信を持てるようになった」と笑顔で話した。 イングリッシュキャン
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児童らの力作400点 牧之原で書道展 13日まで
牧之原市の相良書道連盟は12、13の両日に「筆塚まつり」を同市の相良総合センター「い~ら」で開く。 同連盟に所属する書道教室に通う小中高生と一般から寄せられた書作品約400点を展示した。子どもたちのいきいきとした筆遣いが感じられる力作がそろった。 12日には出展者の古筆を供養する神事を行う。
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新千歳線を利用 北海道スイーツ空輸 ANAあきんどなど
全日本空輸(ANA)グループで地方創生事業などに取り組むANAあきんど(東京都)などは10日、静岡空港で期間運航を実施しているANA静岡-新千歳線を利用して、北海道産のスイーツを空輸した。 輸送時間の問題などで販路が限定的だった商品を遠方まで迅速に届け、産地と消費地のつながりを広げようと22年から展開している事業。同社のほか静鉄ストア(静岡市)など計5社が連携した。 この日は約300キロ分の商品を乗せた機体が午前10時25分ごろに新千歳空港を出発し、正午過ぎには静岡空港に到着。保冷ボックスに保管されていた商品が機体から次々に運び出された。 空輸した商品は県内初上陸となるスイーツなど計5
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茶況(8月9日)相良の子どもに製茶協が新茶寄贈 牧之原
牧之原市の相良製茶協議会(名波靖功会長)は9日、市に新茶55キロを寄贈した。今後、相良地域の幼稚園や保育園、小学校に届けられる。 幼少期から特産茶に親しんでもらおうと毎年贈っている。名波会長らが市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、新茶を手渡した。名波会長は「お茶の良さを再認識してもらい、茶業界の未来につなげたい」と話し、杉本市長は「本当にありがたい。子どもたちには茶どころで生まれ育ったことを誇りに思ってもらえたら」と感謝した。 鹿児島四茶が最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場では鹿児島県本土物四茶の取引が最終盤を迎えている。9日は頴娃のゆたかみどりを中心に、前日比横ばいの6千キロが上場した
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9月8日牧之原で川勝知事と意見交換 参加者募る
静岡県は9月8日午後1時半~3時に牧之原市の坂部区民センターで開く知事広聴「平太さんと語ろうin牧之原市・吉田町」の参加者を募集している。9月1日まで。 米国オリパラ委員会の元日本駐在員で、現在は牧之原市シティプロモーションアドバイザーとして、スポーツ選手との交流などを通じた地域活性化に携わるジョン・オオモリさんら4組が登壇して活動を紹介する。知事と地域課題の解決などに向けて意見交換する。 参加無料。定員150人。聴講希望者は電話やメールで県広聴広報課県民のこえ班に申し込む。オンライン視聴も可能。問い合わせは同班<電054(221)2235>へ。
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御前崎沖・船釣り 竿絞る良型オニカサゴ 5人連続ヒットも【魚影を追って】
オニカサゴと言えば冬場の釣りのイメージだが、実は一年中釣れる魚。夏は海が静かで釣りやすく、小さな当たりが分かりやすいメリットもある。 7月下旬、御前崎沖を狙うと、後半に食いが良くなり良型のオニカサゴが5人連続ヒットの場面も。特有の強い引きで竿を絞り込み、楽しませてくれた。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。午前6時に釣り開始。餌はサバやカツオの腹身。コマセは使わない。チョン掛けにして仕掛けを投入。水深は120メートル。 重りが底に着き、たるんだ道糸を巻き取って、重りがトントンと底をたたくのを確認。1メートルほど巻き上げて当たりを待つ。 当日の海は風もなく、ベタ
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牧之原の魅力 英語で発信 児童がPR動画制作
牧之原市内の小学生が夏休みに英語に親しむ「イングリッシュキャンプ」がこのほど、市内で行われた。同市の観光名所や名物を静岡空港に訪れる外国人観光客に伝えようと、市のPR動画の制作に励んだ。 キャンプには市内の小学5、6年生約30人が参加。児童らは静波サーフスタジアムやグリンピア牧之原といった市内観光地のみどころを考え、外国語指導助手(ALT)らの指導を受けながら文章を英訳。ジェスチャーを交えながらカメラの前で表現した。完成した動画は実際に静岡空港のサイネージパネルで放映した。 このほか空港内では、英語で課されたお題を探すアクティビティーにも挑戦し、英語での表現力や思考力を養った。 (榛原支局・
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子どもの車内置き去り事故防止 JR浜松駅 県が呼びかけ
静岡県は8日、子どもの車内置き去り事故防止に向けた街頭キャンペーンをJR浜松駅で行った。 昨年9月に牧之原市であった送迎バス園児置き去り死事件を受けて実施した。県警と県職員計14人が改札口の前で通勤者や通学者などにチラシと啓発品を配り、「子どもの車両置き去り防止に協力をお願いします」と呼びかけた。
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交通死亡事故ゼロ400日 牧之原市 県対策協が表彰
牧之原市は4日、交通死亡事故ゼロ連続400日を達成したとして、県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)から交通安全優良市町の表彰を受けた。 市役所榛原庁舎で開かれた表彰式で、県くらし交通安全課の入戸野明課長が杉本基久雄市長に表彰状を手渡した。杉本市長は「関係、交流人口が多い中で達成できたのは市民をはじめ交通安全に関わる機関の一つの成果」と話し、同市を管轄する牧之原署の高橋宏文署長は「今後も地道な活動で市民の安全と安心を守る模範的な市であり続けてほしい」とたたえた。 同市は2022年5月19日から交通死亡事故の発生がなく、6月24日に400日を達成した。
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「日本語習熟支援が必要」 遠州広域行政推進会議 多文化共生で議論
大井川以西の8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が4日、菊川市役所で開かれ、各首長が多文化共生施策をテーマに意見交換した。大場規之袋井市長が施策推進のポイントとして「日本語教育が筆頭に挙げられる」と提起し、各首長は学びを支援する取り組みが必要との認識で一致した。 大場市長は日本語指導者の育成が鍵になるとの考えを示し、「講師をボランティアに頼らざるを得ないのが現状。きちんと報酬を払える環境を整える必要がある」と強調した。杉本基久雄牧之原市長も同調し、「国に財政支援の拡充を求めていくことが大事。(外国人を雇用する)企業も日本語の習熟を支援してほしい」と述べた。 草地博昭磐田市長は「日本
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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ANA那覇-静岡 8月3日の1便欠航 台風6号の影響
富士山静岡空港株式会社は2日、台風6号の影響で3日午前11時10分発の全日本空輸(ANA)那覇-静岡便が欠航すると発表した。
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茶況(8月2日)千葉で牧之原茶PR 振興協議会
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、千葉県山武市で開かれた「山武市サマーカーニバル」に出店し、特産茶をPRした。 新型コロナなどの影響で6年ぶりの開催となった今回は、市内の若手生産者らが出店に協力した。会場では「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」を冷茶として提供。多くの来場者が喉を潤しながら静岡牧之原茶の魅力に触れた。 両市は2019年に災害時の相互応援協定を締結して以降、交流を深めている。 (榛原支局・足立健太郎) 鹿児島三茶 最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物三茶が少量上場した。500円台から400円台で商談成立した。三茶取引は最終盤を迎え、四茶へと移行する。 静岡市中に
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牧之原市 サービス向上へ 日本郵便と協定
牧之原市と日本郵便はこのほど、市民サービス向上と地域活性化を目的とした包括連携協定を結んだ。子どもや高齢者の見守りや公共インフラの異常確認、災害・防災などの項目を連携事項に掲げた。市内8局と市内での集配業務を担当する島田郵便局の計9局が協力する。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で杉本基久雄市長は「地方創生に向けた課題解決をしていく上で非常に心強い」と期待した。
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地域と芸術家 高め合い交流 静岡県内、アート・ワーケーション定着
静岡県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が手がける地域住民とアーティストの交流促進事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が3年目を迎え、取り組みが定着しつつある。2023年度は県内のNPOや自治体、企業など17団体がアーティストの受け入れに手を挙げ、表現の幅を広げたいと各地から100人以上のアーティストが応募した。ACしずおかは「全国的に認知されてきている」と手応えを口にする。 MAWは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」を行うアーティストに、地域の団体を紹介する。受け入れ先でアーティストによる地域の魅力発信、関係人口の増加、
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静岡県内観光「逃せぬ夏の商機」 コロナ5類移行後 初の長期休暇シーズン 挽回に全力、被災地域は勢い欠く
新型コロナウイルスの5類移行後初の夏休みシーズンに入り、静岡県内の観光・宿泊事業者が商機を逃すまいと誘客対策を強化している。社会経済活動の正常化に伴い国内レジャー需要は回復基調で、訪日外国人客も急増。全国の観光地との激しい競争の中、各事業者はコロナ禍からの挽回に全力を挙げる。一方、昨年の台風15号の影響で客足が完全に戻らない観光地もあり、復調度合いに地域格差も見られる。 西伊豆町の宿泊施設ロッジ・モンドには、政府の水際対策が終了した4月末以降、海外からの予約が集中し、7月の客数は前年同月比4割増に。山林を走るマウンテンバイクのツアーや、駿河湾でのカヤックフィッシングといった独自の体験型企
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水上バイク同士衝突、男性重傷 牧之原
30日午後2時5分ごろ、牧之原市相良の海水浴場「さがらサンビーチ」から約30メートルの沖合で、走行中の水上オートバイ同士が衝突した。それぞれ1人が乗船し、焼津市の男性(43)が右大腿(だいたい)骨を折る重傷を負った。 御前崎海上保安署によると、男性が水上オートバイを操縦していたところ、後方から県内在住の50代男性の水上オートバイが衝突したとみられる。2人は知人関係で衝突後、船舶を自力走行させて陸に戻ったという。同署が詳しい原因を調べている。
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静岡県公安委員長 稲田氏就任へ
静岡県公安委員会の新委員長に31日、三島信用金庫名誉顧問の稲田精治氏(77)=三島市=が就任する。弁護士の外山弘宰氏(57)=浜松市中区=の後任。任期は2024年7月30日までの1年間。 稲田氏は07年から三島信用金庫理事長を務め、相談役、特別顧問を経て6月から現職。三島市観光協会会長を6月まで担い、現在も三島商工会議所顧問などを務めている。外山氏は引き続き委員を務める。 静岡産業大スポーツ科学部教授の松永由弥子委員(58)=牧之原市=は31日付で再任される。松永氏は県社会教育委員長などを務めている。2期目の任期は26年7月30日までの3年間。
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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海岸美化に貢献 吉田の団体表彰 葵区、静岡河川事務所
国土交通省静岡河川事務所は27日、河川や海岸の美化活動に尽力した団体に対する表彰式を静岡市葵区の同事務所で開いた。 焼津市から牧之原市まで続く駿河海岸のうち吉田町の住吉工区の清掃に貢献した地域活動支援センター「レタスクラブ」(同町)に、同事務所の阿部聡所長が「中部地方整備局長表彰」の感謝状を伝達した。 同町で就労継続支援施設を運営する同クラブは利用者が約10年間にわたり、近隣の海岸や河川を清掃し続けた功績が評価された。利用者代表の良知教文さん(65)は「きれいな状態だとごみを捨てにくい。海岸をきれいに保つため活動を続けていきたい」と話した。 同表彰は、7月の「河川・海岸愛護月間」に合わせて毎
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バスケで牧之原にワクワクを ベルテックスと市が協定
バスケットボールBリーグ2部(B2)に参戦するベルテックス静岡を運営するベルテックススポーツエンタープライズ(静岡市葵区)と牧之原市は27日、スポーツを生かしたまちづくりのためのアクションスポーツタウン協定を締結した。 スポーツ振興や子どもたちの健全育成、地域活性化など幅広い分野での連携を掲げる。市内ミニバスケットボールチームを対象にした教室の開催やアクションスポーツの推進、現在同市で建設が進む多目的体育館でのプレシーズンマッチ開催なども検討しているという。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で、協定書に署名した同社の松永康太社長は「スポーツで日本一ワクワクする街へという理念を掲げている中で大き
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茶況(7月26日)冷茶サービス 猛暑に涼を 牧之原市茶振協
牧之原市茶業振興協議会は27日から、猛暑が続く夏に特産茶のおいしさを味わってもらおうと市内の公共施設で冷茶の無料サービスを実施する。 提供するのは市内で生産された静岡牧之原茶。市役所榛原、相良両庁舎や市総合健康福祉センター「さざんか」、市立図書交流館「いこっと」に冷茶機を設置する。 設置期間は9月末までを予定している。
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「行政の力 問われる」 静岡で経済フォーラム 難波市長が講演
静岡市葵区のNPO法人静岡ビジネスサポートセンター(水上一夫理事長)はこのほど、経済フォーラムを市内で開いた。難波喬司市長が「市政の基本的考え方」と題して基調講演し、人口減少や高度化する科学技術への対応に触れて「地域行政の力が問われる時代。根拠と共感に基づく市政運営を目指す」と語った。 難波市長は同市の人口減少の原因として合計特殊出生率が低く、生涯未婚率が高いことを挙げた。「これまでの延長上の行政運営では明るい未来、安心感のある社会は実現できない」と指摘し、意識改革と行動変容の必要性を訴えた。 中高生や大学生との質疑応答では、JR清水駅東口のスタジアム建設構想に関する質問に対し、「ハードルは
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空港新駅実現へ 新会長に増田氏 地域開発すすめる会
静岡空港周辺の6市2町の商工会議所や商工会、青年会議所でつくる「富士山静岡空港と地域開発をすすめる会」は20日、本年度の総会を牧之原市内で開いた。役員改選に伴い新会長に増田学吉田町商工会長が就いたほか、新幹線新駅実現に向けた活動を事業計画に盛り込んだ。 事業計画では空港の利用推進とともに周辺地域振興に向けた事業を継続していくほか、空港への新駅設置を目指した要望活動などにも取り組むとした。増田会長は「コロナが明け、大変な重責だと感じている。ご理解とご支援をお願いしたい」とあいさつした。周辺市町の首長を代表して登壇した杉本基久雄市長は「新駅構想とリニア問題は別問題」と強調した上で「空港施設として
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静岡空港中国路線 運休・欠航を延長
静岡県は20日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空が上海、寧波、杭州、南昌の4路線を8月31日まで運休し、北京首都航空も杭州線を同日まで欠航する。現地の渡航制限などを踏まえた対応。
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女子学生剣道 全国優勝報告 牧之原出身の川合さん(筑波大)
今月1日の全日本女子学生剣道選手権大会で優勝した筑波大3年川合芳奈さん(20)=牧之原市出身=が20日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を表敬訪問し、大会結果の報告と今後の抱負を語った。 榛原中を卒業後、東海大翔洋高を経て同大に進学した川合さん。5月の関東女子学生剣道選手権大会の個人戦で優勝した勢いそのままに得意のメンを生かした冷静な試合運びで、初出場ながら頂点に輝いた。 9月の全日本女子剣道選手権大会への出場を控える川合さんは「メン以外の技にも磨きを掛けながら、プレッシャーに負けないようメンタル面も強化し優勝を目指したい」と意気込んだ。杉本市長は「市民の期待を背負って、ぜひ頑張ってほしい
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3泊4日で海洋学習 御前崎・松崎でサマースクール 23日まで参加者募集
御前崎市や牧之原市などで結成する「御前崎港開港50周年記念事業実行委員会」は7月31日~8月3日、県内の小中学生を対象にした3泊4日の海洋学習体験ツアー「OMAEZAKIサマースクール」を御前崎港や松崎町で開催する。23日まで参加者を募集している。 対象は県内在住、在学の小学4年~中学3年生。初日は御前崎港の物流施設見学や海洋体験を実施し、2日目以降は船「帆船みらいへ」で同町へ渡り、スノーケリングやキャンプを行う。講師は自然体験教室などを企画運営する御前崎市のNPO法人アース・コミュニケーションの川口真矢代表が務める。 定員は先着30人程度。活動費として1人4万3千円が必要。保護者同伴は不可
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6月搭乗率最高 静岡空港70.6%、3万9058人
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が19日に発表した2023年6月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比71・9%増の3万9058人で、21年11月から20カ月連続で前年同月を上回った。搭乗率は70・6%で、6月として過去最高を記録した。 北海道行き団体旅行の利用が好調で、全国旅行支援による後押しも過去最高の搭乗率につながった。国内線の搭乗率は15・4ポイント上昇の66・8%。6月の過去最高搭乗者数となったFDAの4路線の搭乗者数、搭乗率は新千歳4088人、82・5%、丘珠4078人、86・9%(6月の過去最高)、熊本2653人、54・5%(同)、鹿児島2994人、61・5%
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バス車内からの救助要請を実践 下田の園児 動作確認
下田市教委は19日、通園バスの安全装置の作動訓練を下田認定こども園で実施した。車内に取り残された事態に備え、園児がバス車内からの救助要請を実践した。 昨秋に牧之原市で発生した送迎バス園児置き去り死事件を機に、通園バスへの安全装置の設置が義務化された。市教委は6月に約30万円を投じてバス2台に安全装置を整備した。 訓練には5歳児クラスの約30人と運転手らが参加した。安全装置は乗降口付近のボタンを押すと、クラクションが周囲に鳴り響きハザードランプが点滅する仕組み。園児は一人ずつボタンを押して動作を確認した。土屋さくらちゃんは「大変な時にはちゃんとボタンを押します」と約束した。 笹本ゆかり園長は「
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静岡人インタビュー「この人」 鈴鹿8耐に初参戦する 伊藤章人さん(牧之原市)
牧之原市菅ケ谷でバイクショップを経営する傍ら、レーシングチーム「ゲズンハイトレーシング」の監督を務める。8月4~6日に三重県で開かれる国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に初参戦する。50歳。 -鈴鹿8耐参戦の経緯は。 「父親の影響で幼い頃からバイクに親しみを持っていた。中学生の時に初めて見た鈴鹿8耐のレースにくぎ付けになり、いつかこの舞台に立ちたいと思い続けてきた。出場枠を懸けた2019年の挑戦では8耐の壁の厚さを思い知らされたが諦めなかった。自分と同じ気持ちを持ったライダーやスタッフら多くの仲間との出会いがあったからこそ達成することができた」 -本
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送迎バス安全装置「あくまで補助」 人の目での確認徹底 義務化に現場の思い複雑【届かぬ声 子どもの現場は今】
昨年9月に牧之原市で起きた送迎バス園児置き去り死事件を機に、幼稚園やこども園などで義務化された安全装置。国の点検結果によると、6月末時点の設置率は全国で55・1%、県内で62・8%にとどまる。国や県は早期の設置を促すとしているが、現場を訪ねると複雑な思いで義務化を受け入れつつ、人の目による確認を改めて徹底する保育者らの姿が見えてきた。 「ピピピッ、ピピピッ」。7月中旬、静岡市葵区の麻機幼稚園駐車場。午前9時過ぎ、園児の送迎を終えたバスのエンジンが止まると、車内最後部から確認を促す安全装置の電子音が鳴り響いた。運転手の男性は忘れ物がないか、座席の下も含めて車内をくまなく見回した後、装置の停
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牧之原の細江保育園 運営法人変更「妥当」 園児バス置き去り死受け、審査委答申
牧之原市公立保育所民間移管審査委員会は14日、学校法人榛原学園(同市)が指定管理する市立細江保育園について、2025年3月末の指定管理期間終了後は市社会福祉事業団(理事長・杉本基久雄市長)に民間移管することを妥当とする答申を杉本市長に提出した。 22年9月、榛原学園が運営する川崎幼稚園で園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件などを受け、市は細江保育園の指定管理終了後には同事業団で運営するという方針を審査委に諮問。審査委は「保育理念や保育内容を継続でき、運営法人変更による子どもたちへの影響がない」とし、妥当と判断した。 市役所榛原庁舎で答申書を手渡した松下志保子委員長は「現在働いてい
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「牧之原をパラサーフィン聖地に」 経営者ら夢語り合う 静岡
静岡市駿河区のリバティーリゾート久能山でこのほど、夢を語り合う講演会「静岡から夢をカタチに」(同実行委主催)が開かれた。県内の経営者やダンサー・振付師、理学療法士ら7人が登壇し、10分の持ち時間でそれぞれの活動や夢、見据える未来像を発表した。 理学療法士の松下貢汰さん(28)=掛川市=は「パラスポーツを通じて健常者と障がい者の架け橋となる」と題して講演した。障害者の挑戦を支援する一般社団法人「ユニバ」のメンバーとして牧之原市で開催している国際大会「静波パラサーフィンフェスタ」に触れ、「パラサーフィン選手を応援することに本気になっている自分がいる。彼らの挑戦は私たちも前向きにさせてくれる」と
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中学生ハワイ派遣「困難」 下田市の主要事業 委託予定業者が方針転換
下田市は14日、年末に予定していたハワイへの中学生の派遣事業を見直すと発表した。国際化推進を掲げる市は派遣を2023年度の主要事業の一つとしていたが、「参加の実現は極めて困難な状況」(担当者)。派遣業務の委託を予定していた民間業者の方針転換が要因という。 下田は東京五輪の米国サーフィン代表チームのホストタウン。昨秋に女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手が来訪した際、同選手が代表を務める財団の交流事業に参加の誘いがあった。ムーア選手直々の依頼だったという。市は関連費として23年度当初予算に190万円を計上(未執行)。中学生5人を12月に派遣予定だった。 市によると、牧之原市も同様の事業を
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地産地消「推しメニュー」は? 牧之原市、市民の投票受け付け
牧之原市は31日まで、市内飲食店などが提供する地産地消の料理の中から市民が「推しメニュー」を投票する勝負メシプロジェクトを展開している。 地域活性化を目的に開催されたイベントにはランチ、スイーツの2部門に32点の応募があり、市内産の野菜をふんだんに使った料理や特産茶の魅力を伝えるスイーツなどが出そろった。同市は日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていて、9月5、6日の対局が実現すれば応募メニューの中から料理を提供するという。 投票期間は31日まで。市役所掲示のポスターや飲食店配布のチラシに掲載するQRコード、市の公式LINE(ライン)アカウントから投
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新興企業と地元協働へ CFスタートアップス(東京都)/出縄良人社長【キーパーソン・最前線】
昨年度から始まった牧之原市内の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」の運営を担う。本年度も継続開催し、地域の産業や観光の活性化を目指しながらスタートアップ(新興企業)支援と誘致に取り組む。事業の特色や今後の展開について聞いた。 -事業の狙いと特色は。 「近年ブームとなっているスタートアップ支援を地方にどのように還元することができるか考えた。各地域には長年受け継がれてきた産業がある。スタートアップの革新的なアイデアと既存の企業が持つ経営資源を組み合わせて事業を創出することを目指している。オープンイノベーションの考え方を基軸として、アイデアに実効性を持
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浜岡原発「再稼働容認」 近隣全3市で優勢 電気料値上がり影響か
掛川と菊川、牧之原の3市が実施した2023年度市民意識調査の結果が10日、出そろった。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非について、全3市で「安全が確認できれば稼働したほうがよい」とする回答が「廃炉・停止」を上回った。牧之原市で稼働容認の回答が伸長したほか、掛川と菊川の2市は調査開始以来、初めて容認派が優勢になった。各市とも、電気料金の値上がりに伴う家計圧迫が影響したとみている。 牧之原、菊川の両市に続いて、掛川市が同日発表した調査結果は、稼働を容認する回答が前年度比8・4ポイント上昇の41・3%と大幅に伸びた。廃炉・停止は3・5ポイント下降の32・6%。前年度は牧之原市で稼働
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波乗り楽しい 牧之原で児童挑戦
牧之原市と日本サーフィン連盟(NSA)などは8日、キッズサーフィンスクールを同市の静波海岸で開いた。市内外の小学生約80人が、波に乗る楽しさを味わった。 子どもたちはNSAの公認指導員らから、サーフボードへの立ち方や姿勢などの基礎を学んだ。その後は海に入り、波に合わせてボードに立つ練習を繰り返した。バランスを崩しがちだった児童らも次第に上達。砂浜で見守る保護者らにガッツボーズを見せるなど、牧之原に根付くマリンスポーツを心から楽しんでいる様子だった。 初めてサーフィンに挑戦したという秋野満妃さん(7)=同市=は「波に乗れたときは本当にうれしかった。これからもサーフィンを続けてみたい」と笑顔で話
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牧之原市民の健康づくり推進へ 大塚製薬と市が協定
牧之原市と大塚製薬(東京都)は6日、健康づくりの推進に関する包括連携協定を結んだ。 協定では「健康づくり」「熱中症対策」「防災・減災対策」などを連携事項に掲げ、講習会や予防啓発、情報提供などを行っていく。同市が第3次総合計画で重点事項とする「日本一女性にやさしいまちの推進」に向け、更年期や月経前症候群(PMS)、産前産後など女性特有の健康問題のサポートにも注力する。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で杉本基久雄市長と同社ニュートラシューティカルズ事業部名古屋支店の平内秀司支店長が協定書に署名した。 杉本市長は「健康は充実した生活を送る上で最も重要。大変心強い」と期待した。
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JC地区協議会が東海フォーラム 8日、静岡で開催
日本青年会議所(JC)東海地区協議会は8日、東海4県の魅力を発信するイベント「東海フォーラム2023」を静岡市葵区の青葉シンボルロードなどで開く。名産品の紹介やパネル討論を行う。入場無料。 地域魅力発見、未来体験などの4エリアを設け、4県の地域食材や伝統工芸のほか、VR(仮想現実)や海水発電システムといった企業の最新技術を紹介する。各国料理の飲食ブースを並べ、民俗芸能のステージイベントも展開する。 パネル討論は「世界に目を向け、豊かな地域をつくる」と題して、河野太郎デジタル担当大臣、エムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長が登壇するほか、オンラインで建築家の隈研吾氏が参加し討議する
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記者コラム「清流」 夢を追いかけること
「サッカー選手になってジュビロ磐田でプレーする」-。幼い頃はこんな夢物語を本気で思い描いていた。しかし現実はそう甘くはなく、いつしか考えることすら忘れていた。 牧之原市でバイクショップを経営する伊藤章人さんのレーシングチームが先日、国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」への参戦を決めた。中学時代に見たレースの映像に胸を打たれて以来、幾度の挫折を乗り越えながら、挑戦を続けた末につかんだ切符だった。意気込みを聞く中、「ドキドキするよね」と見せた満面の笑みに何だかこちらも胸が熱くなった。 挑戦する権利はいくつ年を重ねても失われるものではない。夢は見るものではなくかなえるもの
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子どもの熱中症防げ 保育士ら対象 牧之原で研修会
牧之原市は5日、乳幼児の熱中症対策に関する研修会を同市の榛原総合病院で開いた。同院小児科の金憲徳医師が講師を務め、注意すべき点や適切な予防法について説明した。 研修には市内の教育、保育施設の職員ら約90人が参加した。金医師は熱中症が起きるメカニズムをはじめ、めまいや吐き気など重症度ごとに異なる症状を説明した。体温や血圧の調整機能が未熟で、暑さに気づかずに脱水症状を起こしやすいという子どもの特徴を踏まえ、「休みたがる」「焦点が合わない」など症状が出た際は注意すべきと強調した。 予防対策としては30分おきに子どもの様子を確認し、水分補給やクールダウンを行うことに加え、子どもでも簡単にできる対
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FDA「羽衣6」に2号機 ユピテル 新キャラ加え全国へ
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)と運航機体のネーミングライツ契約を結んだ車載機器メーカーユピテル(東京都)の両社は5日、昨年11月の1号機目に続き、FDA13号機をユピテルのオリジナルキャラクターユニット「羽衣6」の名を冠して「『ユピテル羽衣6』2号」と命名し運航を開始した。 「ユピテル羽衣6」2号の尾翼付近に大きく掲示された特製デカールには、1号機でも描いた「霧島レイ」「富士サクラ」の2人に加えて3人目のメンバー「葵茶々」も登場させた。その他、機体入り口と機内の座席ヘッドレストにも羽衣6のキャラクターが描かれる。ネーミングライツ契約は1年間の予定。 牧之原市の静岡空港で開かれ
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冬季の広域避難 中継地確保検討 静岡県、浜岡原発の事故時
静岡県は5日、冬季に中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)で重大事故が発生した場合の広域避難について、北陸などの降雪地域へ避難する途中に、中継場所となる駐車場を確保する対策を検討していると明らかにした。同駐車場で自家用車からバスに乗り換え、円滑な避難につなげる。候補場所や移動手段の確保は国や関係市町などと調整して決める。同日の県議会6月定例会危機管理・くらし環境委員会で説明した。 南海トラフ地震などの大規模災害と原発事故が複合発生した場合、御前崎市と、牧之原市の一部は長野県に、菊川、掛川など4市は富山県や福井県など北陸地方に避難する計画となっている。本県は冬でも積雪しない地域が多いため、市町から
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⚾榛原【高校野球チーム紹介2023夏】
堅実な守りから試合の流れを作りたい。冬場に取り組んだ体作りの成果として守備力が向上した。攻撃面では低い打球を意識し、好機を逃すことなく勝利につなげたい。 部長 西沢 広太 監督 吉村 敏博 ①今村 優成(2年、牧之原相良)171、56、右右 ②輿石 悠斗(2年、御前崎浜岡)173、66、右右 ③原崎 誠也(3年、御前崎)164、62、右右 ④山崎 叶翔(2年、牧之原)163、55、右左 ⑤秋山 幸輝(3年、牧之原)157、57、右右 ⑥大石 宗莉(3年、島田初倉)158、53、右右 ⑦増田 浩大(3年、牧之原榛原)168、51、右右 ⑧小栗裕太郎(2年、御前崎)165、52、右右 ⑨森下
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⚾相良【高校野球チーム紹介2023夏】
人数が少ない分、練習の密度は濃く、2年生を中心にまとまりのある雰囲気がチームの強み。一試合一試合を大切に、自分たちのペースで試合を展開したい。 部長 沢部 清隆 監督 長谷川純平 ①石川 隆輝(2年、御前崎浜岡)170、50、左左 ②増田雄太郎(2年、御前崎)170、70、右右 ③河原崎 祐(2年、御前崎浜岡)175、72、右左 ④松尾 和(1年、御前崎)166、65、右右 ⑤大沢 隆輝(1年、牧之原榛原)168、58、右右 ⑥沢村 隼人(3年、牧之原相良)165、64、右右 ⑦増田 陽生(2年、御前崎)173、65、右右 ⑧矢野 祥吾(2年、御前崎)178、58、右右 ⑨山田 愛翔(
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茶を郷土の自慢に 牧之原 品評会に児童招待
牧之原市認定農業者協議会(今村剛宏会長)は4日、一番茶品評会を同市の相良総合センター「い~ら」で開いた。特産のお茶に親しんでもらおうと、地元小学生を招待し、審査風景の見学や茶の入れ方教室を開催した。 市内8校の3年生330人を招待した。児童らは会場にずらりと並ぶ茶葉に触り、「さらさらしている」「お茶の良い香りがする」などと話し、生産者ごとに異なる特徴を確かめた。入れ方教室では地元生産者の指導を受けながら、おいしく飲むためのポイントを実践した。 品評会には協議会員の工場から計64点の出品があり、外観、水色、香気、滋味の4項目で審査した。協議会の今村会長は「レベルが高く全体的にバランスの良い仕上
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牧之原市長、各地で市の取り組み説明 「市民トーク」始まる
牧之原市の杉本基久雄市長が市の現状や取り組みを説明する市民との意見交換会「市民トーク」が3日夜、市内で始まった。27日まで各地区で開催する。 初回は榛原文化センターで行い静波、川崎地区の住民約70人が参加した。杉本市長は本年度から始まった第3次総合計画の重点戦略・プロジェクトに触れながら、東名高速道相良牧之原インターチェンジ北側で進む開発事業の進捗(しんちょく)状況や静波地区の沿岸部活性化事業の構想などを説明した。参加者からは地震や大雨などの自然災害に対する安全対策、道路状況などの地域課題についての質問があり、市の担当者らが対応策を回答した。
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安全運転の知識と技能競う 牧之原地区安管協
牧之原地区安全運転管理協会はこのほど、第35回セーフティドライバーコンテストを同市の榛南自動車学校で開いた。学科と実技の結果、三浦恭平さん(小糸製作所榛原工場)が総合優勝した。 コンテストには加盟事業所の13団体から28人が出場し、交通ルールに関する知識を問う学科と、運転技能を競う実技試験に臨んだ。総合順位の上位3人は9月に静岡市で開かれる県大会に出場する。 その他の主な順位は次の通り。 総合2位 巴建二(スズキ相良工場)▽同3位 渡辺孝史(富士フイルム吉田南事業所)
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静岡県体育章 功労章8氏 三木、森川に特別選手章
静岡県スポーツ協会は第64回体育章の受章者を3日までに発表した。功労章は元県アーチェリー協会副理事長の伏見允夫氏ら8人。スノーボード世界選手権女子パラレル大回転で日本人初優勝を飾った三木つばき(キャタラー、掛川市)とレスリング世界選手権女子65キロ級を制した森川美和(ALSOK、沼津三中出)を特別優秀選手章に選出した。 優秀選手章、優秀チーム章は国体優勝を中心に10個人3団体を選んだ。13個人6団体に奨励賞を贈った。贈与式は14日、静岡市内で行う。 受章者は次の通り。(個人は敬称略) ◇功労章◇ ▽伏見允夫(元県アーチェリー協会副理事長、静岡市) ▽古郡正治(県水泳連盟副会長、富士
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桑葉の収穫始まる 松崎
松崎町で3日、特産品の桑葉の収穫が始まった。企業組合「松崎桑葉(そうば)ファーム」(土屋嘉克代表理事)の畑では、組合員らが桑の枝を切って近くの工場前に運び込み、枝から葉をそぎ落とした。作業は1週間ほど続き、収穫量は約5トンの見通し。 収穫した桑葉は、同町の工場で荒茶加工し、外注先の牧之原市で粉末化した後に「桑葉茶」として販売される。土屋理事(78)によると、雨量や日照時間が適度で生育状況は良好。この日は、松崎小の児童や組合員、パート従業員が作業に汗を流した。 同組合は2014年の設立以降、耕作放棄地を活用した桑葉の生産事業を本格化した。海外との取引など需要の増加により、24年には現在の耕作面
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大井川流域巡るバスツアー業者助成 観光事業実行委
島田市と川根本町の観光関連団体などでつくる「大井川流域観光事業実行委員会」は1日から、流域の誘客促進に向けバスツアー業者への助成事業を始める。年内まで。両市町の施設などを2カ所以上巡るツアーの催行が条件で、バス1台につき2万円を補助する。 施設は観光名所や土産物店、農産物直売所、飲食店など。町内の施設で宿泊するツアーには3万円、ツアーで静岡空港(牧之原市)を発着する航空機を利用する場合は追加で4万円を助成する。1事業者につき、助成額の限度は30万円。 問い合わせは町観光交流課<電0547(58)7077>へ。
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キルト教室 個性の100点 牧之原で作品展 タペストリーやバッグ
牧之原市のキルト教室「アトリエ・キルト・フェリース」の作品展が30日、牧之原市の総合健康福祉センター「さざんか」で始まった。2日まで。 教室を主宰する石崎圭子さんや生徒らが手がけたタペストリー、バッグなど約100点を展示している。色合いや個性豊かな柄が特徴的なハワイアンキルトや、満月の光に照らされた波の揺れを幾重にもちりばめた布で見事に表現した力作などが会場内を彩る。外部講師として石崎さんが指導する榛原高家庭部の作品も並べた。 会場ではキルトのブローチ作り体験会も実施している。石崎さんは「作品そのものの魅力に加え、表現の幅広さを見て楽しんでもらえたら」と話した。
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取材班からの提言 戻らぬ命の重み 社会で熟考を【届かぬ声 子どもの現場は今】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で発生した送迎バス置き去り事件。わずか3歳の河本千奈ちゃんはなぜ、大好きだった幼稚園で犠牲にならなければならなかったのか。幼い命を守る保育現場の安全管理はどうあるべきか。行政や社会、私たちが保育に向き合う姿勢とは―。長期連載「届かぬ声 子どもの現場は今」を終えるにあたり、取材班が各章に込めた思いや考えを提示する。 序章・第1章 千奈ちゃん半生 克明記録・理不尽な現実を自分事に 3月1日1面 3月5日1面 A)事件から半年の節目で連載を開始した。千奈ちゃんが置き去りにされた原因は単純ではない。根深い所にある構造的な問題を明らかにしたいと考えた
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リニア解決へ 川勝知事、JR社長に会談要望「2人だけで」 静岡県議会答弁
静岡県議会6月定例会は29日、公明党県議団の蓮池章平氏(沼津市)が代表質問を、山本隆久氏(無所属、浜松市南区)、大石健司氏(自民改革会議、牧之原市・吉田町)、木内満氏(同、富士宮市)が一般質問を行った。川勝平太知事はリニア中央新幹線トンネル工事を巡る問題の解決に向け、JR東海の丹羽俊介社長とのトップ会談が「難局打開、信頼醸成のために重要」との認識を示し、「2人だけでぜひ会いたい」と社長に“ラブコール”を送った。蓮池氏への答弁。 川勝知事はリニア問題の早期解決には「まずは県専門部会で科学的、工学的議論を進めてもらうことが重要」とした上で、トップ会談について「重要な局
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「安全に犠牲、必要か」 終わらない当事者の痛み【届かぬ声 子どもの現場は今㉘完/第5章 命と責任㊦】
河本千奈ちゃんの両親は昨年9月5日の事件以降、川崎幼稚園の関係者と10回以上面会を重ねてきた。娘が亡くなった真相を追及し、事件当日の朝に送迎バスを運転した前園長らに直接怒りをぶつけ、責任を問いただすためだった。 登降園の管理はずさんに行われていた。千奈ちゃんの不在に気付く機会は何度もあったのに、最後まで放置された。「かもしれない」「だと思う」という言葉を何度も聞いた。会う度に落胆し、幼い命を預かる施設として「プロではない」と思わざるを得なかった。人ごとのような態度を見せる前園長に、千奈ちゃんの父が殴りかかりそうになったこともあった。 悲しみと憤りが渦巻く日々の中で、一つの考えに思い至った
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牧之原市実行委員会初会合 前回大会上回る成績を【市町対抗駅伝】
12月2日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の牧之原市実行委は28日夜、同市で初会合を開いた。チーム力向上の取り組みを踏まえ、前回大会を上回る成績を目指し、関係者が士気を高めた。 会合では大会要綱の確認に加え、昨年度から始めた小中学生対象の記録会の結果を確認し、取り組みの成果を共有した。大石佳伸監督はチーム目標として20位を掲げ、「まだまだ発展途上。総合力を発揮して、一つでも上の順位を目指したい」と言葉に力を込めた。 壮行会は11月25日に行う予定。
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繰り返された悲劇「冬生の時に動けば」 福岡の遺族 憤りと喪失感【届かぬ声 子どもの現場は今㉗/第5章 命と責任㊥】
日本の近代化を支えた炭鉱町の面影を残す福岡県中間市。「ちくてつ」の愛称で親しまれるローカル線、筑豊電気鉄道の走行音が時折響く閑静な住宅街に2021年7月の送迎バス置き去り事件で亡くなった倉掛冬生[とうま]ちゃん=当時(5)=の自宅はある。 「何と言ったらいいのか…」 冬生ちゃんの母(39)は牧之原市の事件を思い、声を詰まらせた。耐え難い苦しみを経験しているからこそ、河本千奈ちゃんというまな娘を失った両親にかける言葉が見つからない。 21年7月29日の朝。冬生ちゃんはいつものように保育園の園長=当時=が1人で運転する送迎バスに乗りこんだ。乗っていたのは冬生ちゃんを含む1~
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浜岡原発4市対協 安全確保へ計画案 御前崎で総会
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から半径10キロ圏内の4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の市長や議長らでつくる浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)は28日、御前崎市の研修センターで本年度総会を開いた。浜岡原発の安全確保や地域振興に関する調査研究に向けた計画案などを承認した。 事務局によると、具体的な活動内容はこれから4市で検討する方針。会長の柳沢重夫御前崎市長は「国に対して浜岡原発の迅速な新規制基準適合性確認審査の実施を求めていきたい。原発の現場視察も実施したい」と述べた。 総会後は中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長が浜岡原発の新規制基準適合性確認審査の進み具合を説明。地震動と津波の審
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相良高生と意見交換 牧之原市議会 若者意見を政治反映へ
牧之原市議会は28日、若者の意見を今後の政策立案に反映させることを目的に、相良高生徒との意見交換会を同校で開いた。 市民会議の一環として行った意見交換会は議員の政策立案能力を強化に加え、同校の地域密着型の人材育成プロジェクト「SCH」や探究活動に取り組む生徒の課題の発掘や地域の理解促進につなげることが狙い。同校からは約20人が参加し、沿岸部の活性化や空き家、空き店舗を活用した商店街の活性化策、有機農業の推進、女性が起業しやすい環境づくりなどのテーマで議論した。生徒は議員との対話を通じて「人口減にも対応するために、子育て用品を扱う店舗が必要では」「農業の支援制度の拡充に加え人材の育成も不可欠」
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バスの中で「千奈は待っていた」 生前の動画に降園する様子【届かぬ声 子どもの現場は今㉖/第5章 命と責任㊤】
「あの日も千奈は降りる準備をして、座って待っていたはずです」 2022年9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の送迎バス内で亡くなった河本千奈ちゃん=当時(3)=の父(39)は、自身のスマートフォンに残る動画を見つめて語気を強めた。 撮影日は事件約3カ月前の22年6月13日。次女の出産直後で入院中だった妻に“お姉ちゃん”の元気な姿を伝えようと、バスで降園する様子を偶然捉えていた。後ろから2列目に座っていた千奈ちゃんの顔が、座席の背もたれより明らかに上に出ていることも分かる。 動画の中の千奈ちゃんは降園担当の乗務員に促されてようやく席を立ち、手を引かれて
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通園バス安全装置 静岡県62%、全国55% こども家庭庁 設置状況調査
こども家庭庁は27日、全国の保育所や幼稚園などの通園バスを対象に安全装置の設置状況を点検した結果を公表した。6月末時点で予定を含めて安全装置の設置は55・1%だった。静岡県は62・8%。小倉将信こども政策担当相は記者会見で「十分とは言えない」との認識を示した。同庁は自治体に通知を出し、導入を促す。 調査対象は2万1343施設の通園バス約5万台。そのうち設置済みか設置予定が2万7566台。 政府は4月から通園バスへの安全装置設置を義務付け、6月末までの完了を目指していた。義務化後も1年間は、バスに点検表を取り付けるなどの代替手段を認めている。 小倉氏は設置が進まない理由として①日々の送迎
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緊急車両の事故、再発防止へ 静岡市消防局 駿河区で訓練
5月21日に牧之原市で患者を搬送していた静岡市消防局吉田消防署の救急車が脱輪事故を起こしたことを受け、同消防局はこのほど、再発防止に向け緊急車両の安全運転に関する研修を静岡市駿河区の市消防局庁舎で行った。管内9消防署の約60人が参加し、運転手の技術向上を図った。 牧之原市の事故は、救急車が左折時に左後輪が側溝に脱輪し、別の救急隊の到着を待った影響で搬送が13分遅れた。運転手と誘導員の意思疎通不足が事故につながったとみられる。 研修では行き止まりを想定し、コーンで囲んだ狭い場所を設置。目隠しをした運転手が誘導員の声の指示を受けて救急車のハンドルを切り返し、方向転換して脱出する訓練に取り組ん
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危機管理専門監 6月30日付で退職 牧之原市
牧之原市は27日、福原弘教危機管理専門監(57)が一身上の都合により30日付で退職すると明らかにした。 航空自衛隊出身の福原氏は2022年4月に危機管理監として採用され、23年4月から現職となっていた。退職に伴い危機管理専門監のポストは廃止する。
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静岡空港新駅 提案「大歓迎」 牧之原市長
牧之原市の杉本基久雄市長は27日の定例記者会見で、リニア中央新幹線の沿線都府県でつくる建設促進期成同盟会の総会で、静岡空港に東海道新幹線新駅を整備する構想案が示されたことについて「私たちとしては大歓迎だ」と述べた。 5月31日に都内で開かれた総会で同盟会の中に設置した高速交通の将来像を考える研究会の案として山梨県の長崎幸太郎知事が構想案を示した。杉本市長は「空港建設時から新駅構想はあった。空港を旧榛原町が受け入れるときも、新駅構想があったからこそ地域として受け入れたし、地権者が貴重な土地を譲った経緯があると私は捉えている」として、これまで一貫して新駅建設を否定しているJR東海に対しても「今
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起業で暮らしに充実を 牧之原市 女性向けワークショップ 月3万円事業モデル学ぶ
牧之原市はこのほど、女性が趣味や特技を生かしながら小さなビジネスを立ち上げ、子育てとやりたいことを両立できる暮らし方の創出を目指した「月3万円ビジネス」の体験ワークショップを同市の榛原文化センターで開いた。 ワークショップは市が第3次総合計画で重点事項に掲げる「日本一女性にやさしいまちの推進」に向けた取り組みの一環として7月から開催する講座「わたしたちの月3万円ビジネス」の体験会として催され、市内30~40代の女性を中心に約30人が参加した。 埼玉県を拠点に女性の仕事作りを支援する合同会社の矢口真紀代表らが講師を務め、新たな視点から仕事の価値観を考えることや自分の興味関心を踏まえたテーマ設定
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補正予算案など可決 牧之原市議会閉会
牧之原市議会6月定例会は26日、最終本会議を開き、低所得世帯や子育て世帯に対する給付事業費や茶業関係者への支援事業を盛り込んだ一般会計補正予算案など計7議案を可決し、閉会した。
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古紙を活用 紙すき体験 デイサービスでSDGs 牧之原
牧之原市の通所介護事業所「憩の家 みち」の利用者がこのほど、古紙を活用した紙すき体験を行った。 レクリエーションや創作活動などデイサービスで発生する紙の再利用を目指した取り組みの一環で、公益財団法人「古紙再生促進センター静岡地区委員会」(富士市)の長橋宏和事務局長が講師を務めた。体験会で利用者は紙の再生過程や市内での可燃ごみの構成割合などを学んだ上で紙すきを実施。古紙を水と一緒にミキサーで細かくほぐした後、網が張られた専用の枠に流し込み、はがきとして再生させた。事業所家長の石津道弘さんは「事業所内では日々多くの紙を使用する。再利用の取り組みをレクリエーションの一環としても展開したい」と話した
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人工波に大はしゃぎ 地元園児を無料招待 牧之原・静波サーフスタジアム
牧之原市の人工造波施設「静波サーフスタジアム」は24日、地元園児を施設に無料招待した。 施設への理解を深めるとともに幼少期からサーフィンの魅力を感じてもらおうと企画し、市内の幼稚園、保育園、認定こども園の年長園児を招待した。この日は榛原地区の園児と保護者ら約100人が施設を訪れた。子どもたちは深さが最大約40センチの水遊びゾーンで大はしゃぎ。水を掛け合ったり、サーファー向けの波を受けて浮輪に乗ったりして楽しんだ。 招待企画は25日も実施するという。
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新組合長に八木氏 JAハイナン
JAハイナンは23日、総代会と理事会を牧之原市で開き、新組合長に代表理事専務の八木達良氏(64)を選任した。任期は3年。 2024年度までの2カ年計画などを承認した。産地の維持拡大▽持続可能な農業経営の支援▽新事業に対応した事業改革-を基本目標に定めた。
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牧之原茶新機軸 鍵はプーアール 荒畑園、機能性表示に注力
製茶販売業の荒畑園(牧之原市)が県内では珍しい国産プーアール茶を用いた商品開発を活発化させている。生産規模を拡大し、6月に産学連携で機能性表示食品としてリニューアル。健康志向の強い消費者をメイン顧客に据えて茶の効能をアピールすることで需要開拓を図る。 1948年に牧之原台地で茶農家として創業した同社は栽培、加工、販売を一貫して手がけてきた。リーフ茶需要が低迷する中で、かつて茶生産量全国トップを誇った牧之原市も耕地面積が減退している。地域茶業衰退への危機感を強めた同社は生産・販売の両面で新機軸を打ち出した。 同社の販路開拓の要は09年に開発した県内産緑茶を原料とするプーアール茶だ。当時国
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浜岡原発「稼働」に伸び 「停止」との差拡大 牧之原市民意識調査
牧之原市の杉本基久雄市長は22日の市議会全員協議会で、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)に関する2023年度の市民意識調査の結果を公表し、「安全が確認できれば稼働した方がよい」との回答が42・2%(前年度比5・8ポイント増)だったと報告した。「稼働」が「停止」を初めて逆転した22年度から稼働を容認する声がさらに増加した。 浜岡原発の今後について尋ねる設問は11年度調査から加えられ、22年度に初めて「稼働」が「停止」を上回っていた。一方、「停止しておいた方がよい」との回答は28・5%(3・5ポイント減)とポイント差が拡大した。杉本市長は電気料金の値上げに対する懸念や、市内で放射線防護施設などの
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基礎学び波に乗ろう 牧之原で子どもサーフィン体験会
まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブはこのほど、1回目のサーフィン体験会を牧之原市の静波海岸で開いた。 クラブ受講生約30人が参加し、習熟度別に分かれて活動した。サーフボードへの立ち方や乗る際の姿勢などの基礎を学んだ上で海に入り、波に合わせてボードに立つ練習を繰り返した。 体験会の前にはライフセービング関係者から海の注意点について学んだほか、榛原高の生徒らとともにビーチクリーン活動にも取り組んだ。 同クラブは東京五輪のレガシー創出を目指した市のホストタウン推進事業の一環で発足した官民組織。年間を通じて近年人気が高まるアクションスポーツの体験会を開催する。 (榛原支局・足立健太
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海岸の流木でハンガーづくり 環境保全へ意識高揚 御前崎中
御前崎中の生徒が技術の授業時間を利用し、海岸清掃で拾った流木を活用したハンガー制作に臨んでいる。御前崎市の海岸には毎年5月ごろから絶滅危惧種のアカウミガメが産卵のため上陸するが、近年は漂着した流木などが障害物となり産卵環境が悪化しているとの指摘がある。流木を資源利用することで海洋環境保全への意識を高め、ものづくりの楽しさにも触れている。 同校は5月上旬、全校生徒約340人で海岸清掃「亀バックホーム大作戦」をマリンパーク御前崎で実施した。漂着ごみを拾い集める中で一人1本ずつ気に入った形の流木を持ち帰り、木の表面を洗浄研磨してハンガーの設計も考え、制作準備を進めてきた。 このほど2年生約30
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静岡空港中国路線 運休・欠航を延長
静岡県は20日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空が上海、寧波、杭州、南昌の4路線を7月31日まで運休し、北京首都航空が杭州線を同30日まで欠航する。新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえた対応。
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5月搭乗者最高5路線 静岡空港、コロナから回復
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が20日に発表した2023年5月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比63・0%増の4万4090人で、21年11月から19カ月連続で前年同月を上回った。FDAの5路線とも5月の搭乗者数の過去最高を記録し、新型コロナウイルス禍からの需要回復状況を示した。 国内線の搭乗率は16・4ポイント上昇の69・0%。5月の過去最高搭乗者数となった5路線の搭乗者数、搭乗率は新千歳3870人、74・5%、丘珠3546人、71・5%、福岡1万3815人、67・2%、熊本3372人、64・9%、鹿児島3784人、74・1%だった。 チェジュ航空ソウル線も5月の過
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バイク屋さんが鈴鹿8耐 ショップ経営・伊藤さんのチーム参戦 8月夢舞台、牧之原市から初
牧之原市菅ケ谷でバイクショップを経営する伊藤章人さん(50)が率いる「ゲズンハイトレーシング」が、8月4~6日に三重県鈴鹿市で開かれる国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に挑む。市によると、市内のチームが同大会に出場するのは初の快挙。伊藤さんは少年時代から憧れた夢舞台を前に「最高の仲間とともに完走したい」と意気込む。 鈴鹿8耐は国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の世界耐久選手権の一つで、1台のマシンを2~3人で乗り継ぎ、1周(約5・8キロ)のコースを8時間で何周走れるかを競う。今大会には最大65チームが参戦を予定している。 2005年に牧之原市でバイ
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サツマイモつる挿しに挑戦 農福連携 御前崎の生徒15人
御前崎市の静岡県掛川特別支援学校御前崎分校の1、2年生約15人が16日、同市合戸の市民農園でサツマイモのつる挿しに挑戦した。行政と民間会社が協力した農福連携事業で、農業体験を通して生徒の就労や進路先の選択肢を広げる狙い。 参加したのは市と、農産物の栽培生産や海外輸出を手がける牧之原市の「ジャパンベジタブル」。市が道の駅「風のマルシェ御前崎」のビニールハウスで栽培した苗約600本を用意した。 生徒たちは同社代表取締役の南野真広さんから助言を受けながら、黒いビニールが張られた畝に横幅約30センチ間隔でサツマイモのつるを植え付けた。風で飛ばされないように力を入れて地中に差し込み、1本ずつ丁寧に
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ボランティアと連携 海難事故防止を喚起 御前崎海上保安署
海難事故が増加傾向になる夏を前に御前崎海上保安署は18日、民間救助ボランティア「静岡地区水難救済会」と連携して合同パトロールを御前崎、牧之原両市の海上で実施した。 同会に所属する御前崎渚の交番と相良、アスパー(USPR)掛川の3救難所から、それぞれ水上オートバイ1艇が出動。同署の巡視船「ふじ」の搭載ボートと監視取締艇と共に海上を回った。 参加者は堤防の釣り人や沖合でサーフィンを楽しむ人々に声をかけ、安全対策の徹底を呼びかけた。
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保育士の叫びに心寄せ 相談窓口、匿名で深夜に届くことも... “より良い職場” 実現模索【届かぬ声 子どもの現場は今㉕/第4章 耳澄ます社会に⑥完】
気になる相談があった。既定の退勤時間にタイムカードを打刻するが、その後も業務を続けるのが常態化している―との内容。同僚も皆当たり前のように打刻後の残業をこなすため、疑問を口にできず、もやもやした感情を募らせる保育士の悩みがつづられていた。 県のしずおか保育士・保育所支援センターが交流サイト(SNS)で受け付ける「LINE無料相談」には、処遇や人間関係、ハラスメントなど多様な相談が寄せられる。深夜にも届く匿名のメッセージから、理想を抱いて夢をかなえたはずが業界の慣習と社会の価値観とのはざまで揺れる保育士たちの姿が浮かぶ。 「相手は大ごとになることを望んでいない。顔が見えない分、気軽に打ち明
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お茶やサーフィン 牧之原堪能 北海道から学生来訪 交流
北海道インターナショナルスクール(HIS)の生徒がこのほど、牧之原市を訪れた。同市のホストタウン推進事業を機に交流が始まった相良高グローバルチャレンジサークルの生徒と共に市内各所を巡り、サーフィンやお茶など牧之原ならではの魅力を体感した。 HISの生徒は2泊3日の行程で市内を視察。到着翌日には相良高の文化祭に参加した。同校グローバルチャレンジサークルの生徒が英語を交えながら校内を案内し、茶道や弓道など日本の文化を楽しみながら学んだ。その後は静波サーフスタジアムでサーフィンを体験、勝間田開拓茶農協では工場内部の見学やお茶の飲み比べを行った。初めて牧之原市を訪れたというHISのブレナン・セオドア
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指定管理者と行政の近さ、議会が指摘 「偏った選定」否決の過去【届かぬ声 子どもの現場は今㉔/第4章 耳澄ます社会に⑤】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」での送迎バス置き去り事件から4日後に開かれた臨時の市議会全員協議会。市議の質問は川崎幼稚園関連にとどまらず、運営法人の榛原学園が指定管理者を務める市立保育園にも及んだ。事件直後、学園側が指定管理の運営を辞退する意向を示したことが明らかになったからだ。 榛原学園は12年に静波保育園、15年に細江保育園と立て続けに管理運営を始めている。60年を超える歴史を持つ「名門」が起こした事件の衝撃は大きく、同学園が運営する他の園にも視線が向くのは当然だった。 「民営化を進めた十数年前、当初から市の事業者選定が恣意(しい)的だと感じるやり方で進められてきた」。全員協議
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制度拡充 国後ろ向き「保育先進国、見習うべき」【届かぬ声 子どもの現場は今㉓ 第4章 耳澄ます社会に/第三者評価④】
「保育の評価制度は課題が多い。ずいぶん前から問題提起してきたが…」 日本総研上席主任研究員の池本美香さん(57)はそう言ってため息をついた。国が2015年度に導入した子ども・子育て支援新制度が始まる前から、施設が専門機関の評価を受ける「受審」が努力義務にとどまることや、評価制度の在り方に関する議論が低調なことを指摘してきた。変わらぬ現状に嘆きは深い。 国が認可保育所を対象に2004年に導入した第三者評価制度は、保育の質向上に効果があるとされる。受審し、実感している県内の施設も多い。ただ、努力義務どまり。認定こども園は義務になっていないばかりでなく、国はこども園向けの評価基準
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不適切盛り土 監視強化へ 牧之原市議会一般質問
牧之原市の杉本基久雄市長は15日の市議会6月定例会一般質問で、市内にある不適切盛り土や残土処分場についての市の対策として、「抜き打ちなどで監視体制を強化していく」との方針を示した。中野康子議員への答弁。 市内には現在、県が不適切盛り土として公表した3カ所に加え、市が土地利用を承認している残土処分場が8カ所ある。不適切盛り土については2022年7月施行の県盛り土規制条例に基づき、県を主体としながらも是正指導に加え現地調査、安全確保のための監視を協力して対応していくとした。残土処分場の土地利用承認では、下流域への防災対策などの審査を厳正に行った上で、承認した後の監督指導を徹底することの必要性を強
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第三者評価 資質向上へ外部の目 こども園へ拡大求める声【届かぬ声 子どもの現場は今㉒ 第4章/耳澄ます社会に③】
園庭を抜け、ピンク色の外観が印象的な園舎の玄関に入ると、壁に掲げられた第三者評価制度の「受審証」が目に留まる。沼津市平沼の浮島保育園。「審査を受ける準備は大変だったが、自分たちの保育を振り返る貴重な経験になった」。望月裕巳園長(58)は、その証しを誇らしげに見つめた。 専門機関が保育を客観的にみる第三者評価を2020年に利用した。保育内容や質向上の取り組み、施設長のリーダーシップ、中長期計画…。同制度が定める多角的な観点について職員全体で自己評価し、訪問調査も受けた。「外部の目を入れる大切さに気付かされた」。保護者による保育体験を取り入れるなど、改善を図っているという。 同
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歯と口の健康テーマ 図画・ポスター審査 榛原歯科医師会 沢島さんら最優秀
榛原歯科医師会はこのほど、「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の審査会を牧之原市内で開いた。 保育園・幼稚園、小学校低学年、同高学年、中学校の4部門に、牧之原市、吉田町、川根本町から計209点の出品があった。歯科医師会の会員らが作品の構図などを審査した。 各部門の最優秀賞は次の通り。 【保育園・幼稚園】青山魁秀(すすき幼稚園年長) 【小学校低学年】松本朋乃花(川崎小2) 【同高学年】大塚夏葉(自彊小4) 【中学校】沢島わかば(榛原中2)
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負担増す県の監査 運営の欠陥見抜けず 行政の指導、限界浮き彫り【届かぬ声 子どもの現場は今㉑ 第4章/耳澄ます社会に②】
「園児の安全確保のための組織的な取り組みの責務を果たしているとはいえない」―。静岡県は2022年10月14日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する榛原学園に改善勧告を出した。厳しい言葉を並べて施設運営の不備を指摘し、「安全に子どもを受け入れ、送り届けるためにこういうことをしていくというマニュアルはある」とする園側の主張を否定した。 特別監査は園のずさんな安全管理の実態をあぶり出した。一方で、事件前までの定期監査で問題が明るみに出ることはなく、改善勧告で認定した前園長の職務上の不作為や登降園管理の不備など重大な欠陥がいずれも見過ごされてきた。21年7月に福岡県中間市で発生した送迎バ
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幼児保育の要諦 安全管理何が足らぬ 検証委9月取りまとめへ【届かぬ声 子どもの現場は今⑳ 第4章/耳澄ます社会に①】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」は1962年、洋裁学校の一室で産声を上げた。高度成長に伴う労働力確保のため、保育需要が高まった時代。智徳体三育の全人教育に努め、豊かな幼児の育成に当たる―。高らかに掲げた理想とともに歩んだ歴史は60年を超える。運動会で年長児が披露する鼓笛は、地域に知れ渡るほど伝統がある。 そんな「名門」(地元住民)で送迎バスへの園児置き去り事件は起きた。園側は記者会見で、バス降車時の確認不足や担任らによる出欠確認不足を原因とした。関係者によると、バスの乗務員を外部委託したのは職員の意見を聞いた上での負担軽減策の一環だったが、安全面への不安は内部にくすぶっていたという。
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御前崎中 30年度200人以下 市議会で市教委、見込み示す
御前崎市議会6月定例会は12日、一般質問を行った。市教育委員会は牧之原市の学校再編計画に伴い、2030年度に御前崎中の全校生徒が200人を下回るとの見込みを明らかにした。 同校の学区は現在、御前崎市の御前崎小と白羽小、牧之原市の地頭方小の3校があり、両市が学校組合方式で共同運営している。牧之原市は30~33年度をめどに榛原、相良両地域に小中一貫の義務教育学校を開校する方針で、地頭方小の児童は今後、相良地域の新設校に通う可能性が高い。 市によると、23年度の御前崎中の全校生徒は343人で、約27%に当たる91人が地頭方地区から通学している。御前崎小と白羽小の児童数も減少していて、御前崎中の
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牧之原市議会は14日から10氏登壇
牧之原市議会6月定例会は14、15の両日に一般質問を行い、10氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【14日】松下定弘①自治会などの今後とデジタル化▽浜崎一輝①特殊詐欺対策と若者の消費者トラブル対策▽加藤彰①地域共生社会の実現に向けた地域福祉の推進▽絹村智昭①コロナ禍明けの海水浴場のにぎわいと安全②市の浸水対策▽木村正利①少子高齢化と人口減少に伴う区、町内会活動の持続可能性▽名波和昌①持続可能な市のまちづくり 【15日】中野康子①盛土などの規制と残土処分の対応▽谷口恵世①市の農業政策▽大石和央①リニア中央新幹線問題の現状②市民活動を総合的に支援する取り組み▽石山和生①市の財政②多文化
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話し合い 効果的に 榛原高で体験型講座 牧之原
牧之原市の榛原高でこのほど、話し合いを効果的に行う「ファシリテーション」能力を養うワークショップが開かれた。理数科の1年生が「住みやすい地域のためにできること」をテーマに議論を交わし、対話の重要性を学んだ。 同市を拠点とする市民ファシリテーター団体「Musubi」の原口佐知子代表らが講師を務めた。生徒はファシリテーションに必要な要素に加え、同市のまちづくりの指針となる第3次総合計画や学校再編計画などを学んだ上で議論を展開した。 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に沿いながら、自分たちでも実践可能な取り組みについて考えた。円滑な議論のため進行役や時間管理などそれぞれ役割を決めながら
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牧之原市職員の魅力 若手が「いいね」 採用募集パンフレット 2年目“先輩”作成 ホームページで公開
牧之原市は2024年度の新規採用職員募集に当たり、身近な目線で働く魅力を伝えようと、入庁2年目の若手職員が作成したパンフレットを市ホームページ上で公開している。 同市で昨年度から始まった取り組み。今回は若手職員が入庁から1年を振り返って感じたことに加え、就職活動中に知りたかった情報や合格者の声などを盛り込んだ。本年度から始まった第3次総合計画についても記載し、今後のまちづくりの指針を紹介している。 募集期間は大卒、短大卒などが16日まで、高卒は7月3日から28日まで。採用に関する問い合わせは市総務課人事係<電0548(23)0051>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原の大鐘家 アジサイ見頃 庭園と裏庭に35種1万株
牧之原市片浜の国指定重要文化財「大鐘家」のアジサイが色づき始めた。今年は例年より開花が1週間以上早く、見頃のピークは今月中旬という。 庭園と裏庭に「ブルースカイ」「ベニガクアジサイ」など35種類以上、1万株が植えられている。訪れた人は足を止めては写真撮影などを楽しんでいる。 入場料は大人700円、小学生400円。
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静岡県内5市町と県の茶草場農法推進協 韓国見本市出展を報告
静岡県内5市町と県がつくる世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会は1日、総会を県庁で開いた。事務局の県から韓国・河東(ハドン)郡で開催された見本市「河東ワールド・ティー・エキスポ」に5月18~24日、ブース出展して農法の認知度向上を進めたとの報告があった。 同見本市は各国の茶業者らが訪れる。本県は県内茶産地の紹介や同農法認定茶の呈茶を行い、販売を見据えた商談に臨んだ。 総会では、同農法の世界農業遺産認定10周年を記念する式典開催などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認した。 茶草場農法は茶畑の周りに茂る採草地で刈り取ったススキやササなどを有機肥料に用いる農業技術。13年に国連食糧
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牧之原市多目的体育館 「ガスワンアリーナ」に サイサンが命名権
牧之原市はこのほど、同市須々木で建設を進める多目的体育館のネーミングライツ・パートナーに決まったLPガス販売「サイサン」(さいたま市)と基本協定書を締結した。体育館の名称は「GasOne(ガスワン)アリーナ牧之原」に決まった。 協定は2034年3月まで。同社は供用を開始する予定の24年4月から10年間、年間50万円を命名権料として支払う。市役所榛原庁舎を訪れた川本武彦社長は「締結をきっかけに牧之原市に貢献できる何かを一緒に考えていければ」と話し、杉本基久雄市長とともに看板イメージを披露した。 多目的体育館は鉄筋コンクリート造りで地上2階建て。延べ面積は約5600平方メートルで、観客席があるバ
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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新千歳便利用客を見送り 静岡空港 観光促進イベント
静岡空港で1日、県と北海道などが連携して行う「観光促進ウイーク」の一環として、新千歳便の利用客に対するお見送りイベントが開かれた。国内線出発口では県と北海道とともに事業に参画する富士山静岡空港株式会社(牧之原市)と北海道観光振興機構の担当者が、北海道の観光情報をまとめた記念品を利用客に手渡した。 県のマスコットキャラクター「ふじっぴー」や北海道観光公式キャラクターの「キュンちゃん」も駆け付け、イベントの盛り上げに一役買った。 観光促進ウイークは4日まで。静岡空港では3、4日に開催予定の開港14周年祭でも北海道の魅力を紹介するブースが設けられる。
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牧之原市議会 8議案を上程
牧之原市議会6月定例会は1日、開会した。会期を26日までの26日間と決め、低所得世帯や子育て世帯に対する給付事業費や観光誘客推進事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案など8議案を上程した。
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業務効率化、本質欠く バス負担軽減も懸念残る/川崎幼稚園㊦【届かぬ声 子どもの現場は今⑲/第3章 言えない環境】
「管理職で話し合ったことや検討したことなどは職員に伝え、業務の改善を図ってきました」 牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する榛原学園は5月下旬、静岡新聞社の取材に対し、組織として風通しを良くするよう努めてきたと書面で回答した。具体例に挙げたのは、2015年のこども園化を契機に始めた送迎バスの乗務員の外部委託。「職員の負担軽減が主な理由」と強調した。 ただ、当時は安全管理の観点から異論もあったという。園児が走行中に席を立つなど落ち着かない行動を取った時に対処できるのか。保護者の連絡事項は確実に職員に伝達されるのか。そもそも園児の命を預かる空間を外部の人材に託してもいいのか―。懸念は
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浦田さん(藤枝)GP「藤田まさと杯歌の祭典」 牧之原、静岡県内外50人競う
「浪花節だよ人生は」など数々のヒット作を生んだ牧之原市の作詞家、故藤田まさと氏を顕彰する「藤田まさと杯 歌の祭典」(実行委主催)がこのほど、同市相良総合センター「い~ら」で開かれた。県内外から歌謡愛好家約50人が出場し、歌唱力を競った。「鮨屋で…」を歌った藤枝市の浦田雅世さんがグランプリに輝いた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 準グランプリ 浦山飛鳥(藤枝市)▽最優秀歌唱賞 伊藤博之(三重県)▽牧之原市長賞 山岸浩幸(島田市)
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戦没、戦災死者を追悼 牧之原 静霊奉賛会支部が式典
静霊奉賛会牧之原市支部(支部長・杉本基久雄市長)は30日、市戦没者戦災死者追悼式を牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開いた。遺族や市関係者らが出席し、冥福を祈った。 杉本市長は式辞で「先人たちが積み上げてきた平和への努力や成果に感謝し、牧之原市がいつまでも安心して幸せに暮らせる町であるため尽力する」と述べ、市遺族会の池田司会長は「近隣諸国との領土問題は人ごとではない。遺族を新たに生み出す戦争を決して起こしてはいけない」と語った。追悼式では地元園児が祭壇に献花し、出席者とともに平和の尊さを学んだ。 本年度から式典の名称を「市戦没者追悼式」から変更した。
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牧之原2海水浴場 7月14日オープン 新型コロナ規制なし
牧之原市は29日の定例記者会見で、市内2海水浴場(静波海水浴場、さがらサンビーチ)を7月14日から8月31日まで開設すると発表した。今季は新型コロナウイルスに関する規制は設けず、2019年以来の通常開催となる。 昨年さがらサンビーチでは海の家の運営を休止したが、今夏は1店舗が開設。静波では4店舗が営業する。ライフセーバーの確保難のため、開設は昨年と同じく、コロナ前より約2週間遅れとなった。 市は誘客キャンペーンを期間中に開催する方針で、杉本基久雄市長は「中部横断道の開設などもあり、今まで以上に山梨、長野からの来場者も期待できる。安全安心な運営を行っていく」と話した。
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出欠確認厳格さ薄れ こども園化で対応曖昧に/川崎幼稚園㊥【届かぬ声 子どもの現場は今⑱/第3章 言えない環境】
「忙しいお父さん、お母さんに代わって、愛情いっぱいに育てたい」 川崎幼稚園(牧之原市)の新園舎落成式を伝える2015年3月27日付の本紙に、同園を運営する学校法人榛原学園の理事長兼園長(当時)の晴れやかな言葉が載った。写真は春の日差しに輝く新園舎。同年4月、川崎幼稚園は保育機能を加えた「幼保連携型認定こども園」として新たなスタートを切った。 園児数の減少に悩む幼稚園が経営上の判断でこども園に移行し、保育の受け皿になる例は多く、川崎幼稚園も例外ではなかったとされる。当時を知る関係者は「こども園化で何が変わるのか、分かっていた人はほとんどいなかったのではないか。やってみて初めて多くの課題が
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記者コラム「清流」 戦国の軌跡を求めて
静岡県内には、戦国時代、武田氏の侵攻を機に始まった徳川氏との激戦の歴史が眠る。三方ケ原の合戦(浜松市)や高天神城の攻防(掛川市)が代表的だが、牧之原市や吉田町にも戦国の軌跡を現代に伝える史跡がいくつもある。 例えば牧之原市にある相良城跡だ。相良といえば田沼意次のイメージが強いが、同所にはその昔、武田氏が遠江侵攻のため支城を築いた。現在は城を模した展望台が建つ小山城跡も同じだ。武田氏によって築かれたが、後に徳川氏の攻勢を受け廃城となった。戦国大名の栄枯盛衰を記録する歴史的価値を持っている。 徳川家康を主人公にした大河ドラマが放送され、戦国大名ゆかりの地が再び脚光を浴びている。住み慣れた地元
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新事業構想に不安も 保育の理念見えず温度差/川崎幼稚園㊤【届かぬ声 子どもの現場は今⑰/第3章 言えない環境】
組織の風通しが悪く、保育者が抱いた疑問や不安が経営側に届かぬまま埋もれていく―。昨年9月に送迎バスへの園児置き去り事件が起きた牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」にも似た構図があったと複数の関係者が証言する。 川崎幼稚園は1962年に幼稚園として設置が認可された。80年に運営母体の学校法人榛原学園が誕生。以降は幼稚園経営を続けてきたが、2012年4月に市立保育園の指定管理を始めた。翌13年には別の市立保育園の指定管理者として指定を受けた。こうした動きに対し、議決機関の理事会関係者は「保育者が集まるのかという心配はあったが、基本的に法人トップが『大丈夫だ、これをやる』と言えばやることになる。
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「金融緩和修正は慎重」元日銀理事の早川氏、サンフロント21懇話会総会で講演
三島市で29日開かれた静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」の総会では、元日銀理事で東京財団政策研究所主席研究員の早川英男氏が講演した。4月に就任した植田和男総裁(牧之原市出身)率いる日銀の金融政策に関し「直ちに金融緩和の大枠を転換することは考えにくい。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の見直しなどは時間をかけて慎重に進める可能性が高い」との見通しを示した。 理由として、日銀が目指す2%の物価上昇の定着が確認されていないことを挙げた。企業の賃上げが一過性に終わり、賃金上昇に伴うインフレよりも実質賃金減少に伴う景気の下振れを懸念していると説明。一方で、女性や高齢者
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必要だった「第三者」 当事者同士の解決に限界【届かぬ声 子どもの現場は今⑯/第3章 言えない環境 県東部の小規模保育所㊦】
「私たちの声はこの人には届かないと思った。怒鳴り返されて終わるから」 静岡県東部の小規模認可保育所の元職員は、園長の高圧的な言動や行為を地元自治体と労働基準監督署に通報した理由を語った。 自治体と労基署は通報を受け、運営法人の役員らに改善を指導。園長が職員に謝罪し、他の施設に移ることで一応の解決をみた。 元園長は取材に対し、「相手の言い分も分かる。私ははっきり物事を言ってしまうタイプだから」と、落ち着いた口調で自身の言動を省みた。「何でも話せるようにしてきたつもりだが、職員にとっては言いづらかったのかもしれない」 元園長は長年小学校で教員として勤め、退職後に認可外保育所を開いた。教員
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保育園民営化「妥当」 牧之原 「一羊会」運営 審査委員会、市に答申
牧之原市の社会福祉法人「一羊会」を指定管理者として公設民営で運営している市立あおぞら保育園(須々木)について、市公立保育所民間移管審査委員会は26日、指定管理期間終了後に同園を施設管理を含めて民営化することを「妥当」とする答申書を杉本基久雄市長に提出した。 2022年9月に市内の認定こども園で園児のバス置き去り事件が起きたことを受け、安全管理の評価項目を細分化したほか、安全管理を専門とする外部識者を招き、評価方法などを再度検討。指定管理期間の実績や公私連携型法人としての適格性、運営体制などの項目で評価し、「適格」と結論づけた。 市役所榛原庁舎で審査委員会の桜井敏明委員長から答申書を受け取った
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静岡空港4月搭乗者3万2131人 18カ月連続前年比増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が23日に発表した2023年4月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比52・5%増の3万2131人で、21年11月から18カ月連続で前年同月を上回った。 5月に控えていた新型コロナウイルス感染症の5類移行や、大型連休などが「旅行マインドを上げる要因」(県空港振興課)となった。国内線の搭乗率は10・6㌽上昇の58・2%。搭乗率を路線別にみると、出雲線71・7%(3280人)、鹿児島線64・6%(3254人)、福岡線61・3%(1万2171人)の順に高かった。 国際線の定期便は、コロナ禍の欠航を経て3月に再開したソウル線が搭乗率81・0%(48
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災害時のガス供給 円滑化へ覚書締結 県LP協と牧之原、吉田
静岡県LPガス協会南榛原地区会は23日、災害時の円滑なガス供給に向けた覚書を牧之原市、吉田町とそれぞれ締結した。 2018年に同協会が県と結んだ協定を踏まえ、地区会と各市町との間で具体的に連携体制を構築することが目的。覚書には各市町の避難所などに迅速にガスを供給するため、施設や必要となる供給量、対応に当たる事業者をリスト化し、情報共有を図ることなどを盛り込んだ。加えて平時から防災訓練や定期的な協議を行い、住民の生活基盤の確保を目指す。 同協会南榛原地区会の青島信行地区長が牧之原市の杉本基久雄市長、吉田町の田村典彦町長と覚書を締結した。青島地区長は「災害時に地域の事業者が迅速に対応し、住民が避
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静岡県人口356万460人 5月1日現在 11カ月連続減、社会動態は増
静岡県がこのほど公表した5月1日現在の推計人口は356万460人で前月と比べ792人減少した。推計人口の減少は11カ月連続。社会動態は3カ月ぶりに転入者が転出者を上回る社会増となった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数から引いた社会動態は1203人増(転入1万7151人、転出1万5948人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は1995人減(出生1510人、死亡3505人)だった。 市町別で人口が増加したのは9市町で、長泉町は95人増、袋井市90人増、掛川市89人増だった。199人減の磐田市をはじめ、焼津市156人減、島田市127人減など24市町で減少した。
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御前崎沖・船釣り 雨の中、マダイが連発 重量感ある引き楽しむ【魚影を追って】
5月中旬、御前崎沖のマダイを狙った。一年を通して狙える魚だが、春から初夏にかけての産卵シーズンは数、型ともに期待できる絶好のチャンスだ。釣行前々日のトップは10匹を揚げ、3キロ超の大ダイも結構釣れているとのこと。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。当日は朝から雨で、一時は土砂降りだったが風はほとんどなく、まずまずのコンディション。 午前6時に釣り開始。餌、コマセともオキアミ。タナは40メートルでそれよりも8メートル深く仕掛けを沈める。ハリスが潮の流れになじむイメージで少し待ち、数回に分けてコマセを出しながら巻き上げ、指示ダナに合わせる。 釣り始めて、ものの5分も
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榛原投手陣が好投 無失点で相良下す 高校野球定期戦
夏の全国高校野球選手権静岡大会を控え、牧之原市の榛原高と相良高が21日、定期戦を同市の榛原高野球場で行い、榛原が7-0で相良を下した。 榛原は初回に幸先よく先制すると、要所で着実に加点した。相良は3回に迎えた得点のチャンスを生かせず、その後も継投で守る榛原を崩せず無失点に終わった。両校での定期戦は2014年から始まり、今回で10回目。
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茶況(5月22日)県産二茶は今週初荷 静岡市中
静岡市中に25日ごろ、早場所から県産二茶の初荷が届く。今週から月末にかけて稼働工場が増える見通しで、あっせん業者は「減産した前年より引き合いが見込める」と話す。 最終盤の県産一茶は、富士のかぶせが1000円台前半で成立した。県外産種子島二茶の中心値は600円台で推移している。 ◇ 静岡茶市場に23日、鹿児島県本土物二茶が知覧から入荷する予定。市中問屋は「水色の良い品の手当てを進める」と語る。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 21, 251キロ 2, 599~209(平均581) 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッ
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津波対策施設の整備促進を要望 牧之原市長、国に
牧之原市の杉本基久雄市長は22日、農林水産省と国土交通省を訪ね、同市の海岸線約15キロ区間で進められている堤防、水門など津波対策施設の整備促進を要望した。 農水省では勝俣孝明副大臣(衆院静岡6区)と面会し、市が管理する地頭方漁港海岸の海岸保全施設の早期完成を求めた。国交省では豊田俊郎副大臣に対し、事業全体の進捗(しんちょく)が4割にとどまっているとして予算付けと事業のスピードアップを訴えた。 杉本市長は取材に「市民を守る重要な施設として、地元の強い思いを伝えた」と話した。地元区長らと自民党の井林辰憲氏(衆院静岡2区)、牧野京夫氏(参院静岡選挙区)、若林洋平氏(同)が同行した。
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都内の会社代表にCIO補佐官委嘱 牧之原市、DX推進
牧之原市は18日、市役所機能のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、最高情報責任者(CIO)補佐官に就いた自治体の情報政策支援を手がける「川口弘行合同会社」(東京都)の代表社員川口弘行氏(52)に対して委嘱状を交付した。 川口氏は福井県出身で、これまでに省庁や全国各地の地方自治体でDX推進のアドバイザーとして活動を続けてきた。牧之原市では業務のオンライン化推進や情報セキュリティーに対する助言、DXに関する人材育成などに取り組む。 市役所榛原庁舎で杉本基久雄市長から委嘱状を受け取った川口氏は「市民サービスの満足度向上につながる取り組みを多方面から支えていく」と抱負を述べた。
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悩みに寄り添い 見守りを 静岡人権擁護委員協 駿河区で研修
静岡人権擁護委員協議会(津田薫会長)は15日、静岡市保健所の精神保健福祉課企画係長で精神保健福祉士の板倉庸明さんを招いた研修会と総会を駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県中部5市2町(静岡、焼津、藤枝、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の委員約50人が出席し、悩んでいる人への向き合い方を学んだ。 板倉さんは新型コロナウイルス禍により市内で自殺者が増えている状況を説明。自殺の引き金になってしまう危険因子と食い止める保護因子があるとした上で、「双方に対する取り組みが必要。自殺をさせない対策ではなく、生きることを支えることが大事」と指摘した。ゲートキーパーを「悩んでいる人に気付き声をか
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4議案を承認、同意 牧之原市議会
牧之原市議会は16日、臨時会を開き市一般会計補正予算の専決処分の承認など4議案を承認、同意した。 補正予算は低所得の子育て世帯に、児童1人当たり5万円を支給する生活支援特別給付金事業費で4900万円を増額した。このほか議員の死去に伴って欠員となった議会選出の監査委員に、原口康之氏を選任する人事案に同意した。
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藤枝と牧之原の新茶販売 23日まで 甲府の商業施設で祭り
藤枝市と牧之原市、甲府市で百貨店を営む「岡島」(雨宮潔社長)は16日、茶の需要創出と販路拡大を図るため、17~23日に販売会「静岡新茶祭り 藤枝市・牧之原市」を甲府市で開催すると発表した。藤枝市役所で合同記者会見を行い、3者のトップがPRした。 販売会は甲府市の商業施設「ココリ」内で同社が経営する地下1階の食品売り場にブースを設ける。商品は藤枝市の朝比奈玉露や藤枝かおり、藤枝親茶(しんちゃ)、牧之原市の初摘みの「望 つゆひかり」や深蒸し茶、雫茶など計約30点を出品。新茶の味や香り、飲み方も紹介する。 北村正平藤枝市長と杉本基久雄牧之原市長、雨宮社長が会見に出席した。静岡伊勢丹(静岡市葵区
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ハローワーク島田管内 3月有効求人 1倍割れ
ハローワーク島田はこのほど、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の3月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は0・96倍で前年同月比を0・28ポイント下回った。1年9カ月ぶりに1倍を割り込んだ。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比40・5%減の256人。食料品製造業は53人で22・1%減だった。飲料・たばこ・飼料製造業は43人で48・2%減だった。金属製品製造業は26・3%増の24人だった。 運輸業・郵便業は54・9%減の46人。卸売業・小売業は10・7%減の108人。医療・福祉は29・1%減の163人。 新規求人数は920人、新規求人倍率は1・32倍だった。
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牧之原に子育て支援拠点オープン 機能集約、利便性向上へ
牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に13日、市子育て支援センター相良「あそぼっと」がオープンした。市内にあった子育て支援センターと相良児童館を一つの施設に集約し、乳幼児だけではなく児童らの利用も可能となる。初日には子育て支援の新たな拠点の完成を関係者が祝った。 子育て世代の交流の場や児童らが気軽に遊べる環境を一元化することで、利用者の満足度向上や利用促進を図る狙い。初日から多くの親子連れでにぎわい、真新しい施設内に子どもたちの元気な声が響いた。 開所式では119件の応募から選ばれた施設の愛称「あそぼっと」を提案した植田紘太君=牧之原小6年=に感謝状が贈られたほか、人
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コケをデザイン良く配置 清水町でみどりまつり
柿田川みどりまつり(実行委主催)が13日、清水町総合運動公園で開かれた。花の苗、草木の販売や植物に関するワークショップなどが行われた。雨の中、多くの町民らが買い物や新緑を楽しんだ。 花と緑に触れて町民同士の交流を図ることを目的に4年ぶりに開催した。カーネーションやマリーゴールドなどの苗を地元の園芸店が販売。パンや野菜も販売された。 「苔(コケ)テラリウム」制作のワークショップには約20人が参加し、コケ農家の三浦隆平さん(42)=牧之原市=の手ほどきを受けた。ガラスの容器に砂と石を詰めた後、ピンセットを使って3種類のコケを思い思いの場所に植えた。 長泉町立南小4年の三ツ石帆那さん(9)は「どこ
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牧之原「相良御殿」御殿印で紹介 10日から販売 家康ゆかり鷹狩り場
牧之原市内の史跡の保存や情報発信に取り組む市内の有志が10日から、徳川家康ゆかりの御鷹場「相良御殿」を紹介する御殿印の販売を開始する。 古文書によると、相良御殿は戦国時代に武田氏が築いた相良古城跡地に徳川家康が造営した鷹(たか)狩りの拠点で、江戸時代には田沼意次によって同所に相良城が築かれたという。 御殿印には徳川氏の家紋「三つ葉葵(あおい)」に羽ばたく鷹のシルエットなどが記されている。1枚300円。牧之原市の市史料館で販売する。収益金は史跡の啓発、環境整備事業に充てるという。
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遺贈寄付で連携 川根本町が協定 島田掛川信金と
川根本町と島田掛川信用金庫は9日、遺贈に関する連携協定を結んだ。同町への遺贈希望者に、同金庫が助言を行うことで円滑な寄付を実現させる。 町は希望者に対して、同金庫が相談に応じることができるなどの情報を提供する。同金庫は相談に応じて預貯金寄付の実現を図る。 町役場で開かれた締結式で、薗田靖邦町長と同金庫の伊藤勝英理事長が協定書に署名した。伊藤理事長は「町のために遺贈を希望する方々の思いにしっかり応えていきたい」と話した。連携協定は島田、藤枝、牧之原市に続き4例目。
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記者コラム「清流」 誰もが住みやすいまち
牧之原市では、増加する外国籍住民へのサポート環境が構築されつつある。市役所では外国籍の相談員を配置し、生活に必要な情報発信や相談を受け付けるほか、市内では小中学校への編入学を支援する教室が開講した。 取材をしながら昔を思い出した。出身地の浜松では外国籍住民の存在は当たり前だった。言葉は通じなくても意思の疎通はできたし、遊ぶこともあった。ただ、文化、生活面の違いから近隣とトラブルになることも多かった。 振り返ると、彼らを理解しようとする意識が欠けていたのだと思う。自らの反省を踏まえると、公的サービスの充実と同様、住民同士が互いを理解し合える環境づくりも重要だ。誰もが住みやすいまちの実現のた
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ライフセーバー 交流や救助競技 牧之原・さがらサンビーチ
牧之原市のさがらサンビーチで7日、ライフセービング活動の普及発展を目的とした静岡サーフカーニバルが開かれた。各地から集まったライフセーバーらが交流を深めながら、救助技術を基本とする競技を楽しんだ。 同所で2017年から続くイベントで、今回は県内を中心に活動する約60人が参加した。当日はあいにくの空模様となったが参加者はスイムやボード、パドルを使った種目ごとに沖合のブイ(浮標)を回って岸に戻るリレーを展開した。 今回は同市と日本ライフセービング協会が昨年に連携協定を結んだ一環として、ライフセービング競技の一つである救命艇を使った種目も初めて実施した。
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リニア工事の課題説明 静岡県職員が出前講座
静岡市の市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と大井川の流域住民でつくる市民団体「大井川の水を守る62万人運動」は7日、リニア中央新幹線工事に関する出前講座を同市葵区の市民文化会館で開いた。県くらし・環境部の職員が講師を務め、工事に伴う課題や県の対応などを解説した。 県の担当者は、県がリニア整備事業の必要性には賛同する立場であることを強調した上で、「南アルプスの地質は複雑で、今までに例のない難しい工事とされている」と指摘。リニア工事に伴う本県の地下水の県外流出や生態系への影響、工事で発生する残土処理の問題などの課題があることを説明した。一方、JR東海と課題への認識が異な
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きれいな環境 みんなでつくる 相良海岸ごみ拾い 牧之原、相良高生ら
ごみのない美しい砂浜を目指そうと、牧之原市の相良高はこのほど、相良海岸の清掃活動を行った。 同校が毎年実施している奉仕活動で、全校生徒と教員約350人に加え、地元企業の社員らも参加した。生徒らは海岸を歩き、ペットボトルやビニールごみなどを次々に拾った。午後2時ごろから1時間にわたり実施し、約150キロのごみを集めた。
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社説(5月5日)こどもの日 社会全体で成長支えよ
政府が「次元の異なる少子化対策」を掲げ、先月には国の子ども関連政策を総合的に推進する「こども家庭庁」が発足する中、「こどもの日」を迎えた。子どもにとって何が大切かを考え、その成長を社会全体で支えていくことが欠かせないとの認識を改めて胸に刻みたい。 こども家庭庁は少子化対策の中核を担う。その前提となる「子ども予算倍増」を、岸田文雄首相が国民に約束した通り実行できるのか。まずはそれが試金石となる。 政府は国民の負担増を伴う財源確保策を、6月の経済財政運営の指針「骨太方針」策定までに取りまとめる方針で、今後議論を本格化させる。3月末に児童手当の所得制限撤廃や多子世帯への増額、育児休業給付金引き
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魅力発信強化、アドバイザー委嘱 牧之原市
牧之原市はこのほど、市の魅力を効果的に発信することを目的とした「まきのはらシティプロモーションアドバイザー」の委嘱式を市役所榛原庁舎で開いた。 委嘱を受けたのは元米オリパラ委員会日本代表駐在員のジョン・オオモリさん(59)、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得したカリッサ・ムーア選手の父でコーチのクリストファー・ムーアさん(59)、市と包括連携協定を結ぶ東武トップツアーズ全国支援室専門部長の利重和彦さん(57)の3人。任期は1年でシティプロモーション事業の企画立案や実施への助言、各種事業に協力する。 杉本基久雄市長は3人に委嘱状を手渡し「魅力あるまちづくりに拍車がかかることに違いない
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優しいタッチ ペン画並ぶ 7日まで牧之原
牧之原市大沢のコケ農家と木削り作家のアトリエショップ「苔(こけ)と木のもの」で7日まで、大型連休に合わせた展示会やワークショップイベントが開かれている。 木削り作家とイラストレーターとして活動する福井誠二さんによる個展が開かれ、点と線の表現技法で描かれたペン画などが並ぶ。作品はどれも優しいタッチで描かれ、かわいらしい動物の絵などが来場者の目を引く。店内ではコケ玉やテラリウム制作をはじめ、木の小物作りやウッドバーニング体験など各種ワークショップも楽しめる。 営業時間は午前10時から午後4時まで。
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労働環境、改善は程遠く 保育士、幼稚園教諭切実な声 静岡新聞社アンケート結果【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社が静岡県内の保育士や幼稚園教諭らを対象に行ったアンケートでは、回答者の3分の1を超える110人が任意の自由意見欄で切実な声を上げた。乳幼児期の子どもと関わり、成長を間近に見られる喜びを感じる一方、世間を騒がせた事件に動揺は隠せない。低水準の賃金、煩雑化する業務など厳しい労働条件下で保育の「質」を求められる現状に、疑問の矛先は国の保育政策や働き方そのものに向かう。今の社会が進む先に、子どもの幸せはあるのか―。保育者たちが明かした揺れ動く胸中を紹介する。(かっこ内は勤務先、雇用形態の順。離職者は直近の勤務先について表記) 負担の増大 ■研修、会議の時間足りず家庭犠牲/激務に違和感
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大自在(5月2日)とろろ汁
生まれ育った県中部の海沿いの実家では「芋汁」と呼んでいた。自然薯[じねんじょ]をすりおろしてだしで伸ばした、いわゆる「とろろ汁」のことだ。みそ仕立てで、サバの身もすり鉢ですりつぶして入れていた。これをご飯に載せて「ズズッ」とかき込むと、山と海の力強い風味が口いっぱいに広がった。 県立農林環境専門職大の前田節子教授の研究室が中心となって先ごろ完成させた「ふじのくに『とろろ汁さがし』マップ」を見ると、その多彩さに驚かされる。だしはイセエビやサンマ、カツオ、ボラ、アユ、鶏など地域色豊か。思わず全制覇したくなった。 そんな本県のとろろ汁を支えているのが、県農業試験場(現県農林技術研究所)が選抜し
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園児の重大事故 身近な場に潜む危険 「ヒヤリ・ハット」経験7割【届かぬ声 子どもの現場は今⑩/第2章 保育者の悲鳴~静岡新聞社調査から~③】
ずさんな運営で3歳の河本千奈ちゃんが犠牲になった牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」での送迎バス置き去り事件。その数日前、県内の別の保育施設でも、園児を送迎バスから降ろし忘れる出来事が起きていた。 2022年8月下旬、朝の登園時だった。送迎バスの運転手が子どもたちを降ろした後、隣に停車していた別のバス内に何げなく目を向けた。最前列の座席で女児が寝息を立てていた。車内にはほかに誰もいない。 慌てて近くにいたそのバスの添乗員に知らせた。2分ほどの出来事。大事には至らなかった。座席の背もたれに隠れ、バス中央付近にいた添乗員の死角になったとみられる。添乗員は子どもたちを職員に引き渡した後、座席を
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将棋・王位戦第6局 牧之原で開催へ 9月、平田寺
牧之原市は28日、日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地に同市の平田寺が選ばれたと発表した。 現タイトル保持者の藤井聡太六冠=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=に挑戦者決定戦の勝者が挑む。王位戦は4勝でタイトル獲得となるため、第6局の開催は戦績次第となる。開催すれば平田寺では2年連続。対局は9月5、6の両日に行われる。 平田寺は将棋好きだったとされる江戸幕府老中で相良藩主を務めた田沼意次ゆかりの古刹(こさつ)。
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欠席時、確認せず2割 保護者への連絡 幼保で差【届かぬ声 子どもの現場は今⑧/第2章 保育者の悲鳴①園児の登園対応】
「今のところ、連絡がない子はいないですね」。4月中旬の朝、静岡市内の民間保育園。園児全員の出欠状況を確認できた瞬間、職員室に安堵(あんど)の空気が流れた。 牧之原市で起きた送迎バスへの園児置き去り事件を受け、毎朝、無断で欠席した園児がいた場合は担任が自ら電話で確認するルールを定めた。保育士の一人は言う。「今まで確認は100%ではなかったけど、大きな事故はなかった。牧之原の件がなければ『そんなにする必要ある?』と思ったかもしれない」 昨年9月、認定こども園「川崎幼稚園」の園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに約5時間置き去りにされ、熱中症で亡くなった。バスを運転していた前園長は車内
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「子ども第一」の制度へ 東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビュー【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社が行った保育者アンケートへの受け止めについて、保育政策に詳しい汐見稔幸東京大名誉教授(教育学、保育学)に聞いた。 ★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む 汐見稔幸東京大名誉教授 ―アンケートの印象を。 「保育現場の多忙感や不適切な保育に対する認識など、現場の実態が反映された結果だと感じた。一方、気になったデータもある。例えば、保護者から連絡なく園児が登園していない場合、確認の連絡をしなかったことが『ない』と答えた人が73%というのは低い印象。90%は超えてほしかった。登園途中でトラブ
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使命感の一方 負担重く 保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社は保育現場の実情を探るため、静岡県内の保育士や幼稚園教諭ら(元職を含む)を対象にしたアンケートを実施した。期間は3月中旬~4月上旬。牧之原市の認定こども園で起きた送迎バスの園児置き去り事件のほか、裾野市の私立保育園など県内外で明らかになった不適切とされる保育の受け止めも尋ねた。設問は業務の実態や待遇面などを含めた計28項目。保育士や幼稚園教諭らにオンラインで直接入力してもらう方法で324人から有効回答を得た。集計結果を紹介する。(「届かぬ声」取材班) ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む どの園でも起こり
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保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報【届かぬ声 子どもの現場は今】
★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む アンケート結果詳報 数字は人、かっこ内は% 問1 牧之原市の認定こども園で当時3歳の女児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受けて、政府は送迎バスにブザーなどの安全装置を設置することを義務化しました。あなたが勤務する施設では送迎バスは保有していますか。(元職の方は直近で勤めていた施設についてお答えください) 保有している 48(15.0) 保有していない 273(85.0) 問2 バス内への置き去り事案はご自分の施設でも起こりうる可能性を
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次世代エネ貯蔵や電動化 港湾の脱炭素化加速 清水、御前崎 競争力強化へ
静岡県内の港湾で脱炭素化に向けた取り組みが加速する。清水港は水素エネルギーの活用などを通じ温室効果ガス排出量ゼロを目指す「カーボンニュートラルポート」(CNP)形成に向けた目標を掲げ、御前崎港も今夏から官民が計画づくりに着手する。世界的に脱炭素化の流れが進む中、臨海部に集積する産業とも連携しながら競争力を強化する。 CNPは国際物流の拠点となる港湾で、次世代エネルギーの輸入や貯蔵を可能とする受け入れ環境の整備、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化などを図る取り組み。国は各地で脱炭素化を目指す計画策定を支援している。 県が3月に公表した清水港のCNP形成計画は、2030年度の二酸化炭素(CO
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お茶を身近に 呈茶でおもてなし 榛原・相良庁舎
牧之原市の榛原、相良両庁舎で25日、新茶の呈茶サービスが始まった。静岡牧之原茶の魅力を伝え、消費拡大につなげる狙い。27日まで。 榛原庁舎では早速、茶娘姿の女性職員が来庁者を出迎えた。新規採用職員を対象としたお茶のおもてなし研修を兼ねていて、職員は湯の温度や抽出時間に気を配りながら丁寧に茶を入れた。 実施時間は午前10時から午後3時まで。5月にも9~11日の期間で呈茶サービスを実施する。
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茶娘姿で新茶を手摘み 地元の基幹産業に理解 牧之原市
牧之原市東萩間の牧之原中の学校茶園で25日、茶摘み体験が行われた。地元基幹産業の学習を目的に同校が開校以来続けている恒例行事。同校生徒のほか牧之原小、牧之原保育園の児童や園児約250人が、もえぎ色に染まった茶園から新茶を丁寧に摘採した。 子どもたちは約625平方メートルの茶園に広がって茶摘みを実践。中学3年生は赤い前かけにかすりの着物を着た茶娘、茶息子に扮(ふん)して、一芯二葉で摘み取った。牧之原中3年の小林姫奈さんは「お茶はずっと身近な存在だった。今後もお茶を急須に入れて飲む習慣などを大事にしたい」と話した。 摘採した生葉は製茶後、5月下旬頃に東名高速道牧之原サービスエリア下りで販売す
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日本語学び編入学円滑に 外国籍の児童生徒サポート 牧之原で教室開講
牧之原市でこのほど、日本語の習得が不十分な外国籍の児童生徒をサポートする日本語初期支援教室「いっぽ」が同市片浜のカタショー・ワンラボで開講した。外国籍住民の増加が進む中、子どもたちが日本語の読み書きや日常会話などを重点的に学び、市内の小中学校への編入を円滑につなげる。 対象は市内在住で市内の小中学校に編入学を希望する外国籍の児童生徒など。市教育委員会との面談を行った上で受講する。平日に6時間、基礎的な読み書きや算数、数学などを学ぶ。受講期間は習熟度に合わせ3~6カ月としている。運営は旧片浜小を拠点に人材や産業などの面で地域活性化に取り組むマキノハラボが市から受託する。 開講式にはブラジル国籍
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堂々のライディング披露 静波パラサーフィンフェスタ開幕 牧之原
牧之原市の人工造波施設「静波サーフスタジアム」で22日、障害のある人が安全にサーフィンを楽しみ、技を競い合う「第2回静波パラサーフィンフェスタ」が開幕した。24日まで。 昨年7月に続き2度目の開催で、障害者の社会参加促進を支援する一般社団法人ユニバ(熊本市)が主催した。初日は初心者向けの体験会が開かれ、県内外から約30人が参加。スタッフの補助を受けた参加者は波の感覚をつかみながら堂々のライディングを披露した。 参加者の一人で東京パラリンピックに出場したブラインドサッカー選手の寺西一さん(32)は「初めての経験だったがサッカーとはまた違った身体の使い方で、楽しみながら波に乗れた」と笑顔を見
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大地震想定 抜き打ち訓練 牧之原市 職員連携、初動対応 確認
牧之原市はこのほど、大規模地震を想定した抜き打ちの職員参集訓練を市内各所で実施した。人事異動などを踏まえ、職員間の連携や災害時の初動対応を確かめた。 市内で震度7を観測する地震が発生し、大津波警報が発表されたとの想定。午前6時50分の防災メールの配信後、職員は市役所榛原庁舎や牧之原消防署、救護所の設置場所となっている公園に参集した。榛原庁舎では市幹部らが集まり、災害対策本部を立ち上げた。 開始30分後の参集率は70・3%、45分後は88・9%、60分後は94・9%だった。杉本基久雄市長は「組織としてあらゆる災害に対応できるよう常に危機意識を持ち、適切な行動がとれるよう準備と心構えをお願いした
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リニア問題で連携強化を 難波静岡市長、中部4市長表敬
静岡市の難波喬司市長は21日、中部連携中枢都市圏をつくる5市2町のうち、島田、焼津、藤枝、牧之原の4市を訪問し、各市長に就任のあいさつをした。難波市長が加入の意向を示している県と大井川流域10市町などでつくる「大井川利水関係協議会」の話題も上がり、同じ流域の市としてリニア中央新幹線工事を巡る水問題や南アルプスの自然保護の分野で連携を強化していくことを確認した。 いずれも非公開で行われた。島田市の染谷絹代市長との会談では、リニア問題に加え、広域消防での連携についても意見交換した。会談後に取材に応じた難波市長は、同協議会加入について「8市2町あるから染谷市長単独ではなく、各市町に話していく。ど
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リニア議論前進へ「国が指導を」 流域市町長、国交省に要望
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、流域10市町の首長が20日、県とJR東海との対話や調整について国が強い指導力を発揮するよう求める連名の要望書を国土交通省に提出した。染谷絹代島田市長、北村正平藤枝市長、杉本基久雄牧之原市長が同省を訪れ、上原淳鉄道局長に手渡した。 冒頭を除き非公開。染谷市長は終了後の取材に、湧水の県外流出対策としての田代ダム取水抑制案の早期実現を含めた議論の前進を望み「(県とJRの)相互のつなぎ役として国に期待するというのが、流域の総意」と強調した。 首長らは上原局長に対して長期的な国の関与の重要性を伝えたといい、北村市長は「不確定な要素がある
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静岡空港中国路線 運休・欠航を延長
静岡県は20日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空が上海、寧波、杭州、南昌の4路線を5月31日まで運休し、北京首都航空が杭州線を5月28日まで欠航する。新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえた対応。
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長藤 降り注ぐ「紫のシャワー」 開花時期早く 今週末まで見頃 牧之原・東光寺、吉田・林泉寺
牧之原市と吉田町にある長藤の名所が今年もにぎわいを見せ、空から降り注ぐ「紫色のシャワー」が訪れた人を楽しませている。いずれも例年より開花時期が早く、見頃は今週末までになりそうだ。 牧之原市静波の東光寺では午後5時半から8時まで、市天然記念物の長藤がライトアップされ幻想的な光景が広がっている。見頃期間中は境内で午後7時まで軽食の販売なども行う。 吉田町片岡の林泉寺でも約20メートル四方の藤棚から長さ1メートルほどの花房が垂れ下がる。訪れた地域住民らは写真撮影や花の観賞を楽しんでいた。
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水、環境保全「積極関与を」 リニア工事流域10市町長 あす国交省要望
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、流域10市町(島田、焼津、掛川、藤枝、袋井、御前崎、菊川、牧之原、吉田、川根本)の首長が20日、国土交通省の上原淳鉄道局長に大井川の水資源や環境の保全に向け、国の積極関与を求める要望書を連名で提出する。18日、島田市が発表した。 有識者会議「静岡県中央新幹線環境保全連絡会議」のオブザーバーやJR東海への指導に加え、県とJRの対話への参加や調整に積極的に関わるなど課題解決に向け、より強い指導力の発揮を国交省に要望するという。岸田文雄首相が年頭記者会見で、「水資源と環境保全について、地元自治体との調整や国土交通省の有識者会議での議論
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大自在(4月19日)無投票当選
ここまで「なり手」が不足しているのか。有権者にとって、投票の機会が奪われてしまう事態は今後も続くのかと懸念を抱かざるを得ない。選挙制度を検証し、抜本的に見直す転機に差しかかっているのではないか。 第20回統一地方選は前半戦の道府県知事・議員選や政令市長・議員選を終えて後半戦の一般市町村長選・議員選に移った。 冒頭の思いに至ったのは、今回の静岡県議選(定数68)で、県内34選挙区のうち15選挙区計25人(現職24人、新人1人)が無投票当選し、比率が議員定数の37%と戦後最大に達したからだ。無投票選挙区の割合も戦後2番目に高かった。 浜松市天竜区(定数1)では、旧天竜市・磐田郡北部当時を含
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児童ら ボルダーに挑戦 牧之原 官民で地域活性 アクションスポーツクラブ始動
まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブはこのほど、クラブ発足第1弾の活動としてボルダー(旧称・ボルダリング)体験会を同市のボルダー施設「シークライム」で開催した。 同クラブは東京五輪のレガシー創出を目指した市のホストタウン推進事業の一環で発足した官民組織。近年人気が高まるアクションスポーツの体験を通じたグローバル人材の育成や地域活性化が目的で、本年度は市内外の小中学生約30人が参加する。 初回の活動には17人が集まり、色とりどりのホールドを手でつかみながら全身を使ってコースを登った。向笠朝日君(11)=同市=は「クリアできたときは達成感があり、気分が良かった」と話した。 同クラブは年間
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自民は過半数の40 静岡県議会会派構成決まる
静岡県議会は14日、30日からの改選後の会派構成を発表した。定員68に対し、各会派の構成人数は自民改革会議が40人、ふじのくに県民クラブは18人、公明党県議団が5人となった。会派に所属しない無所属議員は5人。 会派と所属議員は次の通り。カッコ内は選挙区。 【自民改革会議】10期 天野一(静岡市葵区)▽8期 植田徹(富士市)中谷多加二(浜松市天竜区)▽7期 杉山盛雄(沼津市)鈴木利幸(浜松市北区)▽5期 宮沢正美(三島市)落合慎悟(藤枝市)竹内良訓(浜松市中区)中沢公彦(同市東区)▽4期 中田次城(伊東市)土屋源由(伊豆の国市)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫(御殿場市・小山町)鈴木澄美(富士市
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さがら草競馬実行委がPR 29日に牧之原・サンビーチ
牧之原市のさがらサンビーチで29日に開かれる第45回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の関係者が13日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、大会をPRした。 ポニーを含む約40頭が出走し、予選と決勝合わせて20レースほどを予定する。午前10時開始で入場無料。 小学生以下が動物型の浮輪をつけて徒競走を行う「人間草競馬」やポニーとのふれあい体験なども実施する。地頭方海浜公園では予約制でサップ体験がある。 中山史一実行委員によると、砂浜を周回する草競馬大会は国内唯一という。「海をバックに馬が走る珍しい景色が見られるのが魅力の一つ」と語り、大勢の来場を呼びかけた。
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外国人向けに相談窓口 雇用や福祉、多言語で対応 牧之原市
牧之原市は4月から、市内に住む外国籍住民が利用できる生活などに関する総合的な相談窓口を市役所榛原庁舎に設けた。市内の外国籍住民が増加傾向にある中、安心して生活できる環境づくりを推進する狙い。 雇用や福祉、子育てや教育など日々の暮らしに関わる多様な相談を受け付けるとともに、情報の発信業務も担う。相談員にはブラジル国籍のチバナ・サユリさん(33)が就き、ポルトガル語以外については英語やベトナム語など14言語に対応するタブレットを活用する。 市によると、市内の外国籍住民数は2285人(1月末時点)と市全体の5%を超え、今後も増加が見込まれるという。チバナさんは「皆さんの困り事を解決して、より良い生
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植田日銀総裁 「静岡県の誇り」 知事会見
川勝知事は定例記者会見で、日銀総裁に牧之原市出身の植田和男氏が就任したことについて「誠にうれしいことで本県の誇り。極めて優秀な内外に通じる経済学者であり、活躍を心から歓迎する」と所感を述べた。 日銀審議委員の経験を挙げ「ゼロ金利や量的金融緩和政策にも精通している」と評価し、「大きな使命は物価と金融システムの安定だが、現実を見る力、しっかりとした素養がある。成果を上げると強く期待している」との認識を示した。 2008年に植田氏が会長を務めた内閣府の「構造変化と日本経済」専門調査会で自身が委員だったことにも触れ、「雑談する時間はほとんどなかったが、謹厳実直な人柄が印象に残っている」と振り返っ
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静岡県議会会派構成 改選前比各1増 自民40人、ふじ18人
静岡県議会の最大会派自民改革会議と第2会派ふじのくに県民クラブは12日、それぞれ改選後初めての議員団会議と議員総会を開き、13日に締め切りとなる会派所属議員届について自民は40人、ふじのくには18人を事務局に届け出る方針を確認した。ふじのくにが改選前の17人を上回ったことで、自民会派と公明党県議団など川勝平太知事と距離を置く勢力は、知事不信任決議案の可決に必要とされる51人の確保が現時点では難しい状況となった。 公明党県議団は当選した5人で会派を構成する。無所属の5人は現時点で新会派結成の動きは見られない。 自民は公認・推薦で戦った現職33人と新人5人に、支部推薦の天野多美子氏(静岡市葵
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茶況(4月12日)オランダ客船寄港 特産茶でもてなし 御前崎で牧之原の団体
牧之原市内の茶業団体が11日、オランダの豪華客船「ウェステルダム」の御前崎港(御前崎市)への寄港に合わせ、乗客らに特産茶の魅力を発信した。 おもてなしイベントには御前崎市の茶業団体に加え、牧之原市茶業振興協議会や榛原茶業青年団、市茶手揉保存会が参加。ブース内ではお茶の飲み比べや保存会による手もみの実演などが催された。茶業青年団はお茶の入れ方教室を開催した。外国人観光客らは実際に急須を使ってお茶を入れるなど、体験を交えながら魅力を味わった。
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保育士配置基準 静岡県に見直し要請 労働組合評議会
昨年、牧之原市の認定こども園で発生した送迎バスへの園児置き去り事件や裾野市の私立保育園で起きた園児への暴行事件を受け、県労働組合評議会は11日、保育士の配置基準見直しや増員を求める要請書を県に提出した。 提出後に県庁で記者会見し、上野力事務局長は「保育行政の在り方を変えなければ、また大きな事故が起きてしまう」と訴えた。送迎バスへの置き去りを防止する安全装置の設置や、不適切保育を防ぐ手引きといった対策は根本的な解決にはつながらず、保育現場の労働条件などの改善が不可欠だとした。静岡市内の民間保育園に勤める保育士の50代女性も出席し、ゆとりある保育士の配置を強く要望した。 同日は他に看護師や介
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社説(4月11日)日銀植田総裁就任 好循環の実現へ全力を
日銀総裁を歴代最長の10年間にわたって務めた黒田東彦氏が退任し、経済学者出身の植田和男氏(牧之原市出身)が就任した。 黒田氏は「異次元」と呼ばれる大規模金融緩和を断行し就任当時の安倍晋三政権の看板経済政策「アベノミクス」の象徴となる円安株高を演出した。しかし、2%の安定的な物価上昇という目標は未達のままで、最近では物価高騰の中で副作用が目立つようになり、市場の不信も招いた。 植田新総裁には、物価目標の達成とそれに見合うペースで賃金が上がる好循環の実現が要求される。そして最大の課題が、さまざまな面でひずみが現れている大規模緩和からの脱却だ。中央銀行機能の正常化に向けた取り組みも着実に進めな
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会派勢力図変わらず 自民上積み、ふじも維持 静岡県議選
静岡県議会各会派は10日、県議選の開票結果を受けて勢力固めに着手した。単独過半数を維持した最大会派自民改革会議は議席数を上積みして40議席を確実にする一方、第2会派ふじのくに県民クラブも改選前の17議席を確保するめどが立った。県議会の勢力図は大きく変わらないもようだ。 無所属で当選した新人と元職は推薦を除いて計8人で、各会派が取り込みを本格化させている。 自民改革会議は現職33人のほか、公認と推薦の新人計5人が当選した。県議選前に公認を受け、近く会派入りする大石健司氏(牧之原市・吉田町)を含めると改選前の39議席と並び、さらに自民支部の推薦を受けた新人の入会を見込むと40議席は固い。
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「異次元緩和」の出口 最大課題に 植田日銀が始動 学者総裁、問われる手腕
植田和男日銀総裁の新体制が10日、スタートした。黒田東彦前総裁が積み残した2%の物価安定目標に見通しを付け、副作用が目立つ「異次元緩和」の手じまいに向かえるかどうかが、5年間の任期で最大の課題になる。市場の緩和修正観測と、景気配慮を求める政治の声をどうさばくのか、欧米発の金融不安の波及リスクもくすぶる中で学者総裁の手腕が早速問われる。 ■デメリット 「使命である物価と金融システムの安定に力を尽くす」。10日夜の就任記者会見に臨んだ植田氏は、中央銀行トップの重責を担う決意を示した。 植田氏は2月の国会での所信聴取で、異次元緩和について「工夫を凝らしながら継続することが適切だ」と表明。物価
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パラサーフィン 牧之原で国際大会 主催者ら副知事にPR
国内初となるパラサーフィンの国際大会「ジャパンオープン」を牧之原市の静波サーフスタジアムで開催する関係者が10日、県庁に出野勉副知事を訪ね、大会をPRした。 訪れたのは、大会主催者の一般社団法人ユニバ(熊本市)の役員と、後援する牧之原市の職員ら。22~24日、昨年に続き「静波パラサーフィンフェスタ」を開催し、メインイベントとして国際大会を企画した。障害別の9クラスに日本、米国、オーストラリア、ヨルダンの4カ国の代表選手ら41人が出場する予定。 ユニバの田中慎一郎代表理事は「牧之原市で大会を継続し、地域のインクルーシブ社会の実現に寄与したい」と抱負を語った。出野副知事は「大会が続くよう全面
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「地域医療に貢献」 看護専門学校 新入生 焼津
焼津市東小川の組合立県中部看護専門学校で10日、入学式が行われた。34期生37人が入学し、看護学生として一歩踏み出した。 新入生を代表して松本真希さん=焼津市=は家族の入院先で出会った看護師の仕事ぶりを見て、看護の世界を志したとし「地域医療に貢献したい」と抱負を述べた。友山真校長は「患者やその家族の気持ちが理解できるような看護師を目指してほしい」と呼びかけた。 焼津、藤枝、牧之原市といった周辺市町から新卒者31人、社会人6人が入学した。
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防災力向上へ決意 牧之原市消防団 新入団員に辞令
牧之原市消防団はこのほど、2023年度の辞令交付式を市内で開いた。32人の団員が加わり、防災力向上へ決意を新たにした。 団長には神崎克典さん(48)が新たに就任し、杉本基久雄市長から辞令書が手渡された。杉本市長は「知識や安全管理を身に付けて活動に従事してほしい」と団員を激励した。 団員数は22年度比1人増の439人。
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茶業の発展 先人に誓う 牧之原・茶問屋「相良物産」
新茶シーズンの到来を控え、牧之原市の茶問屋「相良物産」(山本明男社長)は7日、茶業の発展を願う拝礼式を同市の小堤山公園で開いた。 同公園には深蒸し茶の生みの親として知られる同社2代目社長の山本平三郎翁の胸像が建てられている。拝礼式には同社社員や茶業関係者らが出席し、平三郎翁の功績をたたえるとともに、活発な取引や高品質なお茶の生産を祈願した。山本社長は「安全に、意欲新たに茶期に臨もう」と呼びかけた。
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空き家対策で協定 牧之原市と県司法書士会
牧之原市と県司法書士会はこのほど、空き家対策の推進に関する協定を締結した。空き家の管理不全の発生防止や活用推進に連携して取り組む。 市は空き家の相続や登記に関する相談を受けた際に同会を紹介するほか、総合的な相談会などを開催する。同会は空き家に関する情報提供などでも協力する。市役所榛原庁舎で杉本基久雄市長と白井聖記会長が協定書を交わした。白井会長は「問題の解決に向けて共に考えていき、地域に密着した形で市民の安心安全な暮らしに寄与したい」と話した。 総務省の2018年の住宅・土地統計調査によると、同市の空き家率は17・4%。市は空き家などの利活用推進を目的に本年度から「空き家活用リフォーム等補助
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学校再編計画の是正 住民監査請求を却下 牧之原市監査委員
牧之原市の小中学校の再編計画を巡り、計画策定に市民の声が十分に反映されていないなどとして計画是正を求めた住民監査請求で、市監査委員は7日までに請求を棄却した。5日付。 市民参加の不足について監査委員は、市政への市民参加に関する条例に定める手続きを全て行っており、その他の主張についても「看過し得ない瑕疵(かし)が存するものであるとは認められない」と結論付けた。 請求人は市内の男性4人。再編計画の説明が市民に対して不十分であることや、学校規模や学校跡地利活用検討についても不当性があると訴えていた。
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田代ダム取水抑制案「協議開始を」 牧之原市長、リニア工事巡り
牧之原市の杉本基久雄市長は6日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う湧水の県外流出対策としてJR東海が示した田代ダム取水抑制案について、「東京電力リニューアブルパワー(東電RP)の了解を取り付け、担保をとってもらうためにも協議を開始してもらいたい」と述べた。 3月27日に静岡県庁で開かれた大井川利水関係協議会では、JRが田代ダムを管理する東電RPとの協議に入るための前提条件を流域市町の首町らに示したが、結論は持ち越された。杉本市長はJRが示したダム抑制案などについて理解を示し、「工事中の水が担保されるのであれば安心材料がプラスとなる」と話した。慎重姿勢を崩さない県には「科学的
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静岡人インタビュー「この人」 県内のまちづくり会議でファシリテーターを務める 原口佐知子さん(牧之原市)
牧之原市や磐田市、掛川市などで行われるまちづくり会議に話し合いを円滑化する「ファシリテーター」として参加する。2月末に終了した焼津市のやいづ未来まちづくり研修会では、市民からふるさとの将来像についての議論を導き出した。市民ファシリテーターでつくる団体代表。東京都出身。56歳。 ―ファシリテーターとして気をつけていることは。 「主催する自治体に実際に出向いて、歩いて、自分の目でまちの課題を確認する。話し合いの場では、各テーブルをくまなく回り、意見が交わし合えるような場に持っていくようにする。行政側、市民側どちらにも偏りすぎない中立な立場でいることも心がけている」 ―焼津市の研修会の様子は
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牧之原IC北側開発事業 市と組合、企業が協定
牧之原市の東名高速道相良牧之原インターチェンジ(IC)北側の開発事業で、地権者でつくる市IC北側土地区画整理組合と大和ハウス工業、市の3者は3月31日、土地区画整理事業推進を目的にした業務協定を締結した。 3者は同ICの北東に位置する22・6ヘクタール(同市東萩間)に大型商業施設や物流を中心とした産業施設、住宅地を整備する構想を掲げる。市では高台開発事業として2023年度から始まる第3次市総合計画の重点戦略に位置づける。協定では事業計画に基づき、保留地や仮換地の円滑な引き渡し体制の構築や企業誘致に向けた取り組みを連携して実施することなどを定めた。市役所榛原庁舎で締結式を開き、協定書に調印した
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2月有効求人1.05倍 ハローワーク島田管内
ハローワーク島田は3月31日、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の2月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は1.05倍で前年同月を0.16ポイント下回った。主力産業である製造業の求人数減少が要因。1倍台は1年8カ月連続。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比18.7%減の278人。食料品製造業は48人で40.0%減だった。 運輸業・郵便業は3.2%減の61人。卸売業・小売業は11.5%減の116人。医療・福祉は17.9%増の158人。 新規求人数937人、新規求人倍率は1.53倍だった。
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遊歩道に“満開桜”アーチ 牧之原・勝間田川沿い
牧之原市の勝間田川沿いに咲くソメイヨシノが見頃を迎えている。春の陽気に誘われ、多くの住民が満開の桜を楽しんでいる。 晴天となった1日には多くの地域住民が同所を訪れ、川堤に腰を下ろして花見をしたり、遊歩道を散歩したりしてのどかな休日を過ごしていた。 市によると、勝間田川の両岸には約600本のソメイヨシノが植えられている。戸塚橋周辺では午後6時から9時までライトアップを実施している。 (榛原支局・足立健太郎)
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無投票当選新議員の抱負 牧之原市・吉田町/御前崎市/湖西市 静岡県議選
牧之原市・吉田町 大石健司氏 大石健司[おおいしけんじ]氏 (自現②、57歳) 榛南地域の防災に注力 スポーツ記者として20年近く国内外を飛び回ったが、2011年の東日本大震災を機に退社。被災地などでボランティア活動に取り組む中で沿岸部の故郷に危機感を募らせ、政治家としての一歩を踏み出した。 13年の牧之原市議選で初当選すると19年には活動の場を県政に。4年間は無所属議員として情報や人脈、そして判断力を培ってきた。「真価が問われる2期目となる」と自らを律す。 榛南地域の防災対策やリニア問題、静岡空港の利用促進と新駅構想などの基盤整備といった地域課題は山積する。「現場主義を信条に
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沼川治水対策を加速 国交省の公共事業補助 静岡県配分1217億円
国土交通省は31日、2023年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。静岡県への補助事業の配分額は前年度当初予算比123億円増の1217億円。沼津市の高橋川、沼川の治水を目的とした沼川新放水路の整備では、新たに上流部の工区を大規模特定河川事業として採択した。高橋川と沼川の合流地点までの水路整備費として3億円を計上し、治水対策を加速させる。 新規採択では、新東名高速道島田金谷インターチェンジ(IC)と御前崎港を結ぶ金谷御前崎連絡道路(全長30キロ)のうち、国道473号金谷相良道路の沢水加IC(菊川市)-八十原IC(仮称、牧之原市)の約1・8キロ区間の整備に2200万円を補
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勝間田城跡 御城印を限定販売 榛原高書道部が揮毫 牧之原
牧之原市の県指定史跡「勝間田城跡」の保存や観光振興に取り組む住民有志が2日、「勝間田区絆づくり事業」の一環として、榛原高(同市)の書道部が揮毫(きごう)した御城印を限定販売する。 御城印には15世紀中ごろに勝間田城を築いたとされる勝間田氏の家紋「向い鶴」をあしらい、書道部生徒が「五重の堀切が守る 勝間田城」との文言を1人1文字ずつ揮毫した。 販売は午前9時から、同市の「勝間田城趾第1駐車場」で行う。300枚限定で1枚300円。当日は書道部生徒が日付をその場で加筆する。午後1時からは城郭研究者を招いた現地見学会も開催する。書道部の石田春香部長は「部活動として地域の活性化につながることに貢献
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お茶廃材原料のプラ製品 ダイシン(牧之原市) 日用品も環境に優しく
持続可能な開発目標(SDGs)の推進で環境に配慮した企業努力が求められる中、茶の製造過程で生まれる廃材を原料に含んだバイオマスプラスチック製の日用品を生み出した。自動車部品の製造や組み立てが本業だが、業界ニーズの変化を見据え、循環型社会に適応するノウハウ蓄積も狙いだ。 コンセプトに「住みよい地球づくり」を掲げた事業の展開を考えたとき、県内有数の茶どころ牧之原市に本社を構える企業として、茶を活用した製品を作り上げることを一つの地域貢献と捉えた。バイオマス樹脂を生み出す特殊技術を持つ企業と連携し、茶製造時に工場内に舞う粉状の茶を活用したチップを開発。自社の成形技術を生かし、製品第1号として石油
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学生目線で利用促進策 静岡空港関係者に提案 日大国際関係学部
富士山静岡空港株式会社(牧之原市)と産学連携協定を結ぶ日本大国際関係学部(三島市)の学生による本年度の活動報告会が30日、静岡空港で開かれた。アンケートやモニターツアーなどの調査を通じた空港の利用促進策を同社幹部らに提案した。 アンケートからは、空港の認知度や利用状況を前年度と比較したほか需要が高まる就航先を提示。旅行の申し込み方法や観光情報の取得媒体の傾向を基に、SNSの活用など注力していくべき点を提案した。熊本へのモニターツアーの報告では観光地や現地の空港を視察して感じた利点や課題を述べた。講評で同社の西村等社長は「若年層や東部からの集客が課題である中、今後も一緒になって空の玄関口を盛
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キャベツ変動幅超過 放射性セシウム 浜岡原発調査
静岡県は30日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。キャベツから過去の変動幅を上回る放射性セシウムが検出された。健康への影響が心配されるレベルではないとしている。 県によるとキャベツは御前崎市内1カ所で採取し、1キロ当たり0・031ベクレルだった。過去の核実験や東京電力福島第1原発事故の影響とみている。掛川市、菊川市で採取した原乳と、御前崎市、牧之原市で採取した浮遊塵(じん)からは検出されなかった。
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新入学児童に食育マット配布 榛南LC
榛南ライオンズクラブ(LC、水野勝也会長)は29日までに、青少年健全育成事業の一環として、食育を促すオリジナルのランチョンマット約500枚を牧之原市、吉田町の教育委員会に贈呈した。市町を通じて、全ての新入学児童に配布する。 ランチョンマットには主食や主菜、副菜などのイラストが描かれ、バランスの良い食事を取ることの大切さを分かりやすく伝えている。食に関する知識やマナーなども併せて記載した。 29日には同LCの水野会長らが吉田町役場を訪れ、山田泰巳教育長にランチョンマットを手渡した。水野会長は「目で見て食について考えてもらい、素晴らしい人材の育成につながれば」と話した。
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地域おこし協力隊 瀬尾さんに委嘱状 御前崎市
御前崎市は30日、東京都出身で番組制作会社に勤めていた瀬尾陸斗さん(25)を地域おこし協力隊に委嘱した。任期は4月から最長3年間。 瀬尾さんは大学4年間を県内で過ごし、学生時代はライフセービング活動や趣味のサーフィンに打ち込んだ。当時、牧之原市の静波海岸を訪れたことがきっかけで、御前崎市の魅力を知ったという。「御前崎渚の交番」を拠点にマリンスポーツを活用した地域活性化や海洋環境保全、市のPR動画制作などに取り組む。 柳沢重夫市長から委嘱状を受け取った瀬尾さんは「御前崎の良さを発信するためにも自分自身が活動を楽しみたい」と意気込んだ。
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茶況(3月29日)茶葉入りアイス発売 牧之原「相良物産」
牧之原市の茶問屋「相良物産」はこのほど、自社ブランド「さがらやぶきた」の茶葉を使ったアイスの販売を開始した。 新商品は「深蒸し煎茶」「ほうじ茶」の2種類。粉末に加えて細かく刻んだ茶葉をアイスに練り込むことで、それぞれのお茶の深みや香りを引き出した。 山本明男社長は「お茶の魅力を知り、飲みたいと思うきっかけの一つになれば」と話した。
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記者コラム「清流」 「自助」の大切さ
12年前の3月11日。浜松市の自宅で長い揺れを感じ、テレビを付けた時の衝撃は今でも忘れない。とてつもないスピートの津波が人々の暮らしを破壊する中継映像は本当に恐ろしかった。 東日本大震災を教訓にした避難訓練が11日夜、牧之原市で行われた。サイレンが鳴り響く中、市民らは日中とは違う条件下で避難行動を確認した。市によると、例年と比べ全体の参加人数に大きな落ち込みはなかったというが、取材に訪れた海岸に近い一部地域では極端に参加人数が少なく、危機意識の薄れを感じざるを得なかった。 15キロの海岸線を有する同市は県の第4次地震被害想定で最大で約1万3000人が死亡するとされる。まずは「自助」の備えや意
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小中一貫校の理解促進 牧之原市教委など 学校関係者ら勉強会
牧之原市教委と市新しい学校づくり検討会はこのほど、市の学校再編計画で整備に向け検討が進む小中一貫校(義務教育学校)への理解促進を目的にした勉強会を市内で開催した。 京都市で小中一貫校の開校準備を手掛ける京都市立小栗栖中の今津敏一校長が登壇。「義務教育学校の現場から」と題して、自身の実務経験や保護者らの声を交えて9年制の教育課程での学習状況や学校生活の実例などを紹介した。会場には自治会や学校関係者ら約120人が集まり、質疑なども行った。 牧之原市では市内10小中学校を再編し、2030年度を皮切りに榛原、相良の各地域に小中一貫校を新設する計画を進めている。
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磐田の鈴木さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第228回大会がこのほど、磐田市の市総合福祉会館iプラザで開かれ小中学生7人を含む47人が参加した。最強のSSクラスは磐田市の鈴木庄三さん、準優勝は磐田第一中3年の久野杏太さん。 上位入賞者は次の通り。 SS ①鈴木庄三(磐田市)②久野杏太(同)③横山渡(牧之原市)▽S ①岡本康夫(掛川市)②藤原紳裕(御前崎市)③渥美良純(浜松市)▽A ①前田勇(掛川市)②山元一雄(磐田市)③斉藤正直(浜松市)▽B ①松田寿一(浜松市)②鈴木勉(森町)③鈴木繁(磐田市)
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保育相談窓口スタート 静岡県が開設、通報にも対応
静岡県は29日、保育に関する相談を電話などで受け付ける総合相談窓口を開設した。保育現場などで実務経験がある相談員を配置し、不適切保育の通報にも対応する。 牧之原市の送迎バス置き去り死や裾野市の園児虐待など、県内保育施設で子どもの安全が脅かされる事件が相次いだことを受けた対応。こども未来課に相談員1人が常駐し、保育士や保護者などから電話相談を受ける。 通報内容は関係自治体と共有し、迅速な対応を図る。保育制度や補助制度に関する質問も受け付けるほか、家庭内虐待などの情報については必要に応じて関係機関につなぐ。 初日は、執務室の入り口に表札を掲げた。窓口の愛称は「チャイム」。こども未来課の鈴木
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「勇気を与える人に」 ミスコン静岡代表4人 日本大会へ抱負 静岡市役所
世界最高峰のミスコンテストの都道府県大会で選出された静岡代表4人が28日、静岡市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、ことしの夏から秋にかけて開かれる日本大会への抱負を語った。 訪問したのはいずれも大学生で、ミスユニバースジャパンプレリミナリー静岡の宮崎莉緒さん(牧之原市)、レディーユニバースジャパン静岡の青柳汐音さん(静岡市葵区)、ミスユニバーシティー静岡の鈴木梨恩さん(同市駿河区)。28~49歳を対象にした「ミセスSDGsジャパン静岡大会」グランプリの入谷美智子さん(同市葵区)も喜びを報告した。 宮崎さんは静岡市内の中学、高校に通いながら打ち込んだチアダンスの魅力に触れ「20歳の節目に自分自
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合併30年 振り返る JAハイナン 牧之原で式典
JAハイナン(大石直司代表理事組合長)は27日、合併30周年記念式典を牧之原市の市相良総合センター「い~ら」で開いた。組合員ら約180人が出席し、これまでの歩みを振り返りながら、農業振興や地域貢献に向けて決意を新たにした。 同JAは南榛原、榛原、ハイナン吉田の3農協が合併して1993年3月に誕生した。同JAによると、2023年2月末時点の組合員数は1万5976人。大石代表理事組合長は生産、経営、組織の基盤強化の必要性を強調した上で、「地域になくてはならないJAであり続けるためにまい進していく」とあいさつした。 式典では合併30周年までの歩みを動画で振り返ったほか、地域農業の普及発展に尽力した
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静岡県人口357万1445人 2月1日現在 8カ月連続減
静岡県がこのほど公表した2月1日現在の推計人口は357万1445人で前月から4009人減少した。推計人口の減少は8カ月連続。社会動態は2カ月ぶりに転入数が転出数を上回る社会増となった。 転入数から転出数を引いた社会動態は15人増(転入9891人、転出9876人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は4024人減(出生1727人、死亡5751人)。 市町別で人口が増加したのは、14人増の菊川市のみ。829人減の静岡市をはじめ、浜松市758人減、沼津市350人減など33市町で減少した。小山町は同数だった。 社会動態は19市町で増加。最も多かったのは磐田市の111人増で、富士市84人増、伊東市
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ソフト日本一競う 牧之原で小学生全国大会 静岡県内4チームが出場
第16回春季全日本小学生男子ソフトボール大会(日本ソフトボール協会主催)が27日、牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で開幕した。28日まで、全国各地の大会で優秀な成績を残した46チームが熱戦を繰り広げる。 県内からは昨年10月に藤枝市で開催された県新人大会で優勝した賤南ソフトボール(静岡市葵区)など4チームが出場した。雨天順延が続いた影響で2日遅れの開幕初日となったが、選手たちの気迫のこもったプレーにチームメートや保護者から盛んに声援が送られた。 大会日程の変更により、トーナメントを勝ち抜いた上位4チームを優勝チームとする予定。
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牧之原市史料館【美と快と-収蔵品物語(57)】
江戸時代に相良藩が置かれた牧之原市相良の地。幕府の中枢で活躍した田沼意次(1719~88年)は、相良藩主として城下町を整備した。江戸詰めの意次がこの地を踏んだのは80(安永9)年4月のわずか10日間ほどで、その後に失脚したが、地元に残した足跡は大きい。市史料館の収蔵品は、「郷土の偉人」に対する住民の敬愛の思いを物語る。 浮かぶ 意次の人物像 田沼意次と聞けば、その優れた政治手腕を認めながらも、同時に「賄賂政治」を連想する人が少なくない。しかし、実力者に毀誉褒貶[きよほうへん]は付きもの。「金権政治家」のイメージにとどまらない人物像が、書物から浮かび上がる。 「相良海老[えび]」は、江
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保育園指定管理で初協議 牧之原市と榛原学園 主張かみ合わず
昨年9月に園児のバス置き去り死事件が発生した牧之原市内の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園に対し、学園が管理する市立細江保育園の指定取り消しに向けた協議開催を市が求めていた問題で、市は24日、学園側と初めて正式な対面協議の場を持ったと発表した。市によると、約2時間にわたり意見交換を行ったものの、互いの主張がかみ合うことはなかったという。 市によると、協議は23日に杉本基久雄市長や学園の増田多朗理事長、双方の代理人弁護士らを交えて市内で開催した。 市側は同保育園の指定管理終了を1年前倒しした2024年3月31日にしたいとの意向や指定期間終了後は市が設立した市社会福祉事業団
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優秀な成績収めた47個人1団体表彰 牧之原市教委など
牧之原市教育委員会表彰と山崎こども教育賞の2022年度表彰式がこのほど、牧之原市の市史料館で開かれ、47個人、1団体が表彰された。 スポーツや学業の各分野で優秀な成績を収めたり、学校生活で模範となる活動に取り組んだりした児童生徒らが受賞した。 主な受賞者は次の通り。 【少年少女ノーベル賞】志田茉央(川崎小6)加藤碧(榛原中3)川村颯太(藤枝明誠高1)
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子育てプラン巡り静岡県審議会部会 保育士の配置基準改善を
静岡県社会福祉審議会子ども・子育て支援部会はこのほど、県庁で会合を開き、子育て支援に関する県の総合的な施策を盛り込んだ現行の「ふじさんっこ応援プラン」(2020~24年度)の中間見直し案を審議した。県内保育現場で子どもの安全が脅かされる重大事件が相次いだことを受け、保育士の配置基準の改善を求める声が上がった。 県が提示した見直し案は、牧之原市の認定こども園でのバス置き去り死や裾野市の私立保育園での園児虐待を踏まえ、安全管理や不適切保育の未然防止に関する研修実施、事故につながりかねないヒヤリ・ハット事例の共有、業務負担軽減を図るためのデジタル機器の活用支援などを新たに明記した。 これに対し
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遺贈希望者支援へ 島田掛川信金 牧之原市と協定
島田掛川信用金庫と牧之原市は22日、自分の死後に残った財産を遺言によって寄付する「遺贈」を希望する市民を支援するための協定を結んだ。 協定は市民の意向に沿って円滑な寄付を実現させることが狙い。同信金では顧客ニーズに応じて、遺贈先の候補として市を紹介。市は市民から遺贈の申し出があった場合、同信金の遺言信託などのサービス利用を促す。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式には同信金の市川公会長、伊藤勝英理事長、杉本基久雄市長が出席した。杉本市長は「遺贈の制度が浸透しない中、多くの市民に知ってもらうという意味でも協定は非常に有意義なもの」と話した。
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「侍ジャパンのように」 初倉ソフト少年団 全国大会へ抱負 島田市役所
第16回春季全日本小学生男子ソフトボール大会(25~27日、牧之原市)に出場する初倉ソフトボールスポーツ少年団が23日、島田市役所を訪れ、染谷絹代市長と山中史章教育長に健闘を誓った。 同少年団は昨年10月に藤枝市で開催された県大会で準優勝し、全国大会への出場を決めた。県大会では何度も逆転劇を繰り広げ、勝ち上がった。 選手15人が「ホームランを打ちたい」「たくさん三振を取って勝利に導きたい」などと一人ずつ抱負を述べた。中村龍太主将(初倉南小5)は「侍ジャパンのようにあきらめない気持ちで戦いたい」と意気込んだ。 (島田支局・寺田将人)
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遺贈希望者支援へ協定 島田掛川信金と牧之原市
島田掛川信用金庫と牧之原市は22日、自分の死後に残った財産を遺言によって寄付する「遺贈」を希望する市民を支援するための協定を結んだ。 協定は市民の意向に沿って円滑な寄付を実現させることが狙い。同信金では顧客ニーズに応じて、遺贈先の候補として市を紹介。市は市民から遺贈の申し出があった場合、同信金の遺言信託などのサービス利用を促す。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式には同信金の市川公会長、伊藤勝英理事長、杉本基久雄市長が出席した。杉本市長は「遺贈の制度が浸透しない中、多くの市民に知ってもらうという意味でも協定は非常に有意義なもの」と話した。
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駅近く利便性で堅調/静岡葵区と駿河区 市立病院周辺に関心/焼津【静岡県内公示地価 中部の取引状況】
国土交通省が22日発表した静岡県内公示地価(1月1日時点)は、新型コロナウイルス禍の行動制約緩和を背景に一定の回復基調を示した。旅行、飲食の需要増で観光地や中心商業地が伸長し、利便性の高い住宅地や工業地も堅調。沿岸部は全体的に下落が続くが、下げ幅は若干縮小している。各地の需給や取引状況を不動産関係者に聞いた。 静岡市葵、駿河区 住宅地は葵区が0・6%と2年連続で上昇。駿河区も0・2%上昇と直近10年間で初めてプラスへ転じた。 JR静岡駅、東静岡駅周辺は分譲、中古マンション需要も含めて堅調で「利便性を重視するコンパクトシティー化の傾向が進んでいる」という。取引例は葵区西草深町で30万円
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雇調金など2100万円不正受給 牧之原、ミズノグループ
静岡労働局は22日、牧之原市の旅客運送業ミズノグループが新型コロナウイルス禍で特例措置が取られた雇用調整助成金や緊急雇用安定助成金を不正に受給したと発表した。 同局によると、同社は賃金を実際より多く支払ったとする虚偽の書類を作成し、支給を申請した。不正受給額は計2100万円。昨年12月に支給決定が取り消された。不正受給した助成金を同局に返還する計画を策定中という。
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茶況(3月22日)お茶パッケージデザイン 田中さんグランプリ 牧之原
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの表彰式を市内で開いた。グランプリには同市仁田の田中香奈さん(39)の作品「さわやかな緑と風と牧之原」が選ばれた。 コンテストには市内外から76点の応募があり、関係者による審査や市民投票によって受賞作品が決まった。グランプリ作品は今後、静岡牧之原茶の広報活動に活用する。田中さんは「牧之原の良さを詰め込んだ作品。お茶の魅力発信に貢献できれば」と話した。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 準グランプリ 根上由美子(牧之原市)▽チャーフィン賞 長野杏南(同市)
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牧之原市 保育園指定管理委託料 新年度予算案に付帯決議
牧之原市議会は22日の2月定例会最終本会議で、2023年度市一般会計当初予算案に対する付帯決議を可決した。昨年9月に園児のバス置き去り死事件が起きた市内の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園が指定管理する市立細江保育園への指定管理委託料の計上に対して、学園側に申し入れている指定取り消しの協議を速やかに進めることなどを市に求めた。 市は委託料として約1億2千万円を当初予算案に計上した。決議は事件後の学園前理事長からの指定管理取り消し申し出を「有効な代表行為」と位置づける市の考えと同様の判断をするとした上で、予算執行に当たり学園との早期の協議開催▽細江保育園の施設運営が円滑に移行
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悔しさバネに全国へ 賤南ソフトボールクラブ 児童が意気込み 静岡市役所
牧之原市で25~27日に開催される春季全日本小学生男子ソフトボール大会への出場を決めた静岡市の「賤南ソフトボールクラブ」の選手らが20日、同市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、大会への意気込みを語った。 同クラブは2021年も全国大会出場への切符をつかんだが、コロナ禍のため出場を辞退した。選手13人のうち当時のメンバーが6人残っており、悔しさをバネに、予選では4試合中2試合で2桁得点を記録。横山充希投手(11)=千代田小5年=は最速91キロの速球を武器に、相手打線を抑え込んだ。 杉山陽亮主将(11)=賤機南小5年=は「晴れの日も雨の日も努力してきた。その成果を全国大会で出し切りたい」と抱負を
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2月搭乗2万3671人 静岡空港 16カ月連続、前年比増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した2023年2月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比152・8%増の2万3671人で、21年11月から16カ月連続で前年同月を上回った。 「全国旅行支援」が国内旅行での利用を後押しした。国内線の搭乗率は32・6ポイント上昇の65・2%。搭乗率を路線別にみると、FDA新千歳線が87・6%(3902人)、鹿児島線68・1%(2929人)、出雲線66・0%(2813人)などだった。 新型コロナウイルス禍で20年3月から全便欠航が続いていた国際線の定期便は、26日にソウル線で運航を再開する。国際線チャーター便は2月25日に再開した
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吉田町人事 国交省の佐藤氏理事起用 災害時対応を強化
吉田町は20日、4月1日付の人事異動を内示した。全体の異動対象者は104人で規模は例年並み。防潮堤整備を継続して推進するため国土交通省に帰任する松原克彦氏の後任には同省から新たに佐藤慎一氏を理事として起用する。頻発する災害に備え、建設課の職員を増員して有事の際の現場対応強化を図る。 主な異動は次の通り。 【理事級】理事(国土交通省)佐藤慎一 【課長級】町民課長(議会事務局長)八木寿彦▽健康づくり課長兼吉田町保健センター所長(町民課長)門田万里子▽福祉課長兼吉田町健康福祉センター所長兼吉田町老人福祉センター所長兼神戸西会館長(健康づくり課長兼吉田町保健センター所長)増田稔生子▽建設課長
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パラサーフィン国際大会 4月、牧之原で国内初開催 初日に体験会も
昨年から始まった牧之原市のパラサーフィンイベント「静波パラサーフィンフェスタ」の関係者が18日、市内で第2回大会の概要を発表した。日程は4月22~24日の3日間。パラサーフィンの国際大会を国内で初めて開催する。 会場は同市の静波サーフスタジアム。国際大会「ジャパンオープン」は23、24日に行われ、世界各国から集結した競技者が障害別のクラスで技を競う。前回好評だった初心者向けのパラサーフィン体験会は22日に開く。 主催する一般社団法人ユニバ(熊本市)の田中慎一郎代表は、国内初開催の国際大会に「パラサーフィンの普及と、国内選手の競技力向上につながれば」と期待を寄せた。杉本基久雄市長は「国際大
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難聴児、聞けて話せる 人工内耳や補聴器、療育で増加 「通常学級で聴覚使って」 医師が就学助言活動
人工内耳や補聴器の早期装用、適切な療育によって聞けて話せる難聴児が増えている。一方で、聞けて話せるため通常学級へ就学できると考えられる難聴児でも通常学級を選択していないケースがあることを県内の耳鼻科医らが問題視し、就学先を判断する保護者や就学支援委員会に医学情報や医師の意見を伝えて活用してもらおうと動いている。 「音声言語の獲得には聴覚活用を主にした療育が欠かせない」。人工内耳手術の実績を持ち、難聴児の支援体制構築に取り組む県立総合病院の高木明医師は語気を強める。難聴児支援の先進地・オーストラリアでは聴くことを重視した早期の介入で大きな成果を上げている。 口話のほか、口形や手の動きで日本
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一足早く新茶もてなし 牧之原「まつり」 イベント、物販盛況
牧之原新茶まつりが18日、牧之原市のカタショー・ワンラボ(旧片浜小)で開かれた。イベントや物販でにぎわい、来場者にはビニールハウス茶園の新茶が一足早く振る舞われた。 地元茶業者がブースを構え、17日に摘採したばかりの新茶で来場者をもてなした。手揉(もみ)保存会による手もみ実演や、茶の種類を当てるクイズ、キッチンカーの軽食販売などが人気を集めた。 まつりに先立ち、新茶祈願祭があり、茶商やJA職員ら約10人が神前に新茶と玉串を供えた。杉本基久雄市長は「凍霜害のない高品質な新茶に育つことを願うとともに、活発な取引を期待したい」と話した。 (島田支局・池田悠太郎)
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寄せ植え教室 成果発表100点 19日まで、牧之原
牧之原市の寄せ植え教室「ハピネス」の生徒作品展が18、19の両日、同市菅ケ谷の園芸店「百姓園」で開かれる。 教室で学んだ成果発表の場として生徒50人が力作約100点を展示した。「花と緑のガーデニング」をテーマにネモフィラやルピナスなど春らしい花を扱った個性豊かな作品が並ぶ。会場では期間中、寄せ植えの体験会なども行う。 両日とも午前10時から午後4時まで。
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新拠点整備専門監を配置 牧之原市人事 観光、施設管理を統合
牧之原市は17日、4月1日付の人事異動を内示した。管理職(課長以上)の半数以上が異動となり、大幅な組織再編となった。東名高速道相良牧之原インターチェンジ(IC)北側の本格的な整備を推進するため、新拠点整備専門監を新たに配置し、これまでIC北側整備事務所長を務めていた吉添智宏氏を起用する。観光や施設管理などの業務に柔軟に対応できるよう、商工観光課の観光施設係を観光振興係に統合した。 主な異動は次の通り。 【部長級】危機管理監(建設部長)粂田浩之▽危機管理専門監(危機管理監)福原弘教▽健康推進部長(福祉こども部長)河原崎貞行▽産業経済部長(議会事務局議会事務局長)原口亨▽議会事務局議会事務局
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将棋王位戦舞台 牧之原・平田寺書院 18、19日公開
牧之原市将棋によるまちづくり実行委員会は18、19の両日、昨年9月に牧之原市で開催した「第63期王位戦7番勝負第5局」で対局会場となった平田寺書院(通常非公開)を一般公開する。入場無料。 田沼家ゆかりの古刹(こさつ)である会場には盤駒などを設置し、藤井聡太王位と豊島将之九段が熱戦を繰り広げた当日の雰囲気を再現する。対局1日目終了後、有利不利がないよう2日目に指す次の一手をあらかじめ決めておく「封じ手」や記念の扇子、床の間に飾られていた田沼意次の肖像画なども併せて展示する。 公開時間はいずれも午前10時から午後3時まで。
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静岡空港国際線 2路線欠航延長 中国・杭州線、台湾・台北線
静岡県は17日、静岡空港(牧之原市)を発着する国際線2路線について、航空会社が欠航期間の延長を決めたと発表した。北京首都航空の中国・杭州線が4月30日まで、チャイナエアラインの台湾・台北線が10月27日まで。新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえた対応。
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「ティーファーム牧之原」×醸造所「池田屋麦酒」 茶香り立つビール開発 18日披露、数量限定
牧之原市波津のクラフトビール醸造所「池田屋麦酒」(月居麻水社長)と市内の茶業関係者でつくる「ティーファーム牧之原」(杉田素之会長)が、市内産の茶葉を使用したクラフトビール「牧之原抹茶えーる」を共同で開発した。18日に市内で開催される「牧之原新茶まつり」(ティーファーム牧之原など主催)の会場でお披露目し、数量限定で販売する。 市内産の深蒸し茶と抹茶の2種類をブレンドして使用した。ビールの味わいを残しながらも、お茶の深みと豊かな香り際立つ商品に仕上げた。 両者は市の特産である茶の新たな魅力創出を目的に商品開発を企画。ハウス栽培による早出しの新茶を提供する新茶まつりの盛り上げに一役買おうと、当
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茶況(3月15日)静岡牧之原茶を発信 都内展示会に出展
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開催した食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)」に出展した。 期間中、静岡牧之原茶を扱う茶商や生産者6団体がブースを構え、試飲などを通じて国内外のバイヤーらに市内産のお茶の魅力を発信した。同協議会事務局の市お茶振興課によると、伝統的な深蒸し茶に加え、香り緑茶や和紅茶なども関心を集めたという。
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アクションスポーツ推進 牧之原市 官民組織が設立総会
牧之原市はこのほど、東京五輪で新種目に採用されたサーフィンやスケートボードなど近年人気が高まるアクションスポーツを通じた地域活性化を目指す官民組織「まきのはらジュニアアクションスポーツクラブ」の設立総会を市内で開いた。市内の民間事業者らと連携し、小中学生向けの教室などを通年で開催する。 同クラブは東京五輪のレガシー創出を目指した市のホストタウン推進事業の一環で設立した。市内の児童生徒がサーフィンやスケートボード、ボルダリングなどの注目競技に触れるきっかけを創出し、競技を通じたグローバル教育も推進する。 設立総会には杉本基久雄市長や橋本勝教育長、各競技の施設関係者らが出席し、クラブ創設の経緯や
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2現職に元新挑む/焼津市 選挙戦の可能性を残す/藤枝市 無投票の公算/牧之原市・吉田町、島田市・川根本町【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか➁】
2現職に元新挑む 焼津市 定数2 自民の良知淳行、無所属の諸田洋之の現職2氏に、自民の新人松島和久氏、前回落選した元職塚本大氏が挑む構図になっている。 良知氏、松島氏は自民2議席独占を果たそうと自民市議の支援を受けながら、地盤固めに力を注ぐ。良知氏は3期12年の間に取り組んできた防災対策といった実績を強調しながら、組織を固める。松島氏は市議時代の人脈を足掛かりに支持拡大を図る。 諸田氏はこれまでの議員活動を通じて培った課題解決力をアピールし、市内全域で草の根活動を展開する。塚本氏は現職時代に所属した自民からでなく、無所属での出馬となる。市議と県議を計16年務めた政治経験を前面に押し出し、
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自民候補の24人 公明静岡県本部が推薦 静岡県議選
公明党県本部は13日、県議選(31日告示、4月9日投開票)で自民党県連公認の立候補予定者計24人を県本部として推薦すると発表した。公明候補者の空白選挙区で自公の選挙連携を強化する。 同本部は「推薦依頼を受けた立候補予定者について協議し、党中央幹事会で決定した」としている。 推薦する立候補予定者は次の通り。 加畑毅(下田市・賀茂郡)藤曲敬宏(熱海市)土屋源由(伊豆の国市)宮沢正美、伊丹雅治(三島市)加藤祐喜(長泉町)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫、勝俣昇(御殿場市・小山町)木内満(富士宮市)良知淳行、松島和久(焼津市)西原明美(藤枝市)大石健司(牧之原市・吉田町)河原崎聖(島田市・川根本町)
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夜間の地震想定 牧之原の訓練7391人参加 東日本大震災12年
東日本大震災から12年を迎えた11日夜、牧之原市で4年ぶりに地震・津波夜間避難訓練が行われた。県津波対策推進旬間(3~12日)の一環で、市民7391人が参加した。 日中とは異なる条件下で、避難場所までの経路や避難行動の手順などを確認する狙い。訓練は午後7時ごろ、駿河トラフから南海トラフを震源域とする巨大地震の発生に伴い市内で震度7を観測し、気象庁が県沿岸部に大津波警報を発表したことを想定した。 同時刻に市のサイレンが鳴り響くと、市民は懐中電灯を手に津波避難タワーなど最寄りの指定緊急避難場所を目指した。 15キロの海岸線を有する同市は県の第4次地震被害想定で、最大で約1万3千人が死亡する
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ホタル 大きく育て 牧之原 園児が幼虫放流
牧之原市の菅山保育園の年長園児が9日、同市の相良油田の里公園でゲンジボタルの幼虫を放流した。 放流会は園内をホタルが飛び交う魅力ある場所にしたいとの思いで、2年前からホタルの飼育を続ける同市の市民グループ「まきっぽの会」が初めて企画した。園児は幼虫を入れた紙コップを手に川岸に並び、「またね」「大きくなってね」と声をかけながら幼虫を放流した。同会による紙芝居やクイズなどを通じて、ホタルの生態についても学んだ。 同会は12日午前10時から同所で市民向けの放流会を開催する。大沢稔代表(65)は「ホタルの美しさを多くの人に知ってもらうためにも、毎年の恒例行事にしていきたい」と話した。
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牧之原市 持続可能な農業構築 荒廃農地再生 収益化狙う【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案⑤】
牧之原市坂部の農地で2月上旬、荒廃した茶園から伐採した茶樹を活用した「バイオ炭」製造の実証実験が行われていた。粉砕機にかけられチップ状になった茶樹は製炭炉の中でゆっくりと加熱され、炭へと生まれ変わった。 事業を進めるのは農業ベンチャーのシンコムアグリテック(茨城県)。「バイオ炭」を土壌改良材として活用した農地再生に加え、土に埋めることで生物資源に含まれる炭素を地中に貯蓄する。二酸化炭素(CO2)排出量削減にもつながるため削減、吸収量を環境価値として認証する国の「J-クレジット制度」による収益化を目指す。まさに一石二鳥の取り組みだ。山村英司社長は「市内は温暖な気候で日照時間も長い。このままで
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5議案を可決 牧之原市議会
牧之原市議会2月定例会は9日、本会議を開き、委員会付託していた2022年度一般会計補正予算案など5議案を原案通り可決した。一般質問には3氏が登壇し、市内の安全安心対策や市職員の人材育成などについて当局の姿勢をただした。
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警察の仕事身近に 親子で鑑識体験 牧之原署がイベント
牧之原署はこのほど、警察の仕事を身近に感じてもらうイベント「ふれあいまつり」を同署で開いた。 署内各所には特設ブースが設けられ、パトカーや白バイ、防犯グッズなどを展示した。指紋採取を行う鑑識作業の体験では多くの親子連れが参加し、警察業務への理解を深めた。県警音楽隊によるコンサートも開かれ、息の合った演奏を披露した。 会場には県警広報大使「アーマードポリス」も駆けつけ、イベントの盛り上げに一役買った。 イベントは18日、牧之原市の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」でも開催する予定。
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「なぜ娘が」問い続け 低い安全意識、根底に何が【届かぬ声 子どもの現場は今⑦/第1章 河本千奈ちゃん⑤半年が流れて】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスで亡くなった事件を受け、政府は対策に動いた。 全国の保育所などの送迎バスについて、バス後方に取り付けて座席の確認を促すブザーや、置き去りにされた子どもを検知するセンサーといった安全装置の設置を義務化した。費用も補助し、6月までの設置完了を目指している。 だが、まな娘を失った両親には響かない。父は言う。「あなたの子が犠牲になって世の中が良くなったと言われて、納得できる人はいるのでしょうか。千奈は行政を動かすために生まれてきたのではない」。安全装置については「必要だとは思うが、本来は運転手と乗務員のほんの少しの
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静岡空港 搭乗700万人達成 節目祝いセレモニー
静岡空港の開港以来の累計搭乗者数が2月下旬に、700万人を達成したことを受け、県などは8日、記念セレモニーを同空港で開いた。県や空港関係者らが出席し、節目を祝うとともに利用客の増加に向けて決意を新たにした。 記念セレモニーには富士山静岡空港株式会社の西村等社長、フジドリームエアラインズ(FDA)の楠瀬俊一社長らが出席し、くす玉を割って節目を祝った。ソウル線定期便の再開を今月下旬に控える中、西村社長は「国際線が再開し、2019年度並みの回復をすることがわれわれのスタート」と話した。空港内では利用客に対して記念グッズの配布が行われた。 静岡空港は09年6月に開港し、19年9月には600万人を
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太陽光発電のみ設置も 補助対象化を検討 牧之原市
牧之原市の杉本基久雄市長は8日の市議会2月定例会一般質問で、ゼロカーボン推進事業として新年度の当初予算案に計上している家庭用創エネ、省エネ、蓄エネ設備設置補助事業について、太陽光発電システムのみの設置についても補助対象として検討する意向を示した。原口康之氏への答弁。 同事業では現在、家庭用リチウムイオン蓄電池と同時に設置した場合に限り、太陽光発電システムの設置を補助対象としている。杉本市長は電気代の高騰が続く現状を踏まえ、「セットではハードルが高い。設置を推進するためにも補助制度を見直したいと考えている」とした。 この日の一般質問ではほかに木村正利、松下定弘、谷口恵世、浜崎一輝、絹村智昭
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茶況(3月8日)相良小 他校児童を茶でもてなし
静岡牧之原茶の消費拡大を目的に学習を展開する牧之原市の相良小の6年生がこのほど、同市の地頭方小の児童を招き、「お茶」をテーマにした交流会を相良小で開いた。 相良小の児童は郷土学習の一環で一年間、地元の茶業関係者らの協力を受けながら学習を進めてきた。児童は成果発表の場として、お茶の入れ方教室やお茶にまつわるクイズ、牧之原茶に加え、川根、鹿児島、宮崎で生産されたお茶の飲み比べを楽しめるカフェを企画。多彩な催しで地頭方小児童をもてなした。 相良小の沢田青葉さん(12)は「お茶の魅力を楽しみながら知ってもらえた」と笑顔で話した。
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静岡県内小中8校 学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は8日、小中学校8校でインフルエンザに感染したとみられる患者計128人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 御殿場市の中学校10人、同市の中学校11人、同市の小学校25人、小山町の小学校5人、静岡市駿河区の小学校40人、焼津市の小学校17人、牧之原市の小学校10人、掛川市の小学校10人。
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ハローワーク島田管内 1月有効求人1.13倍
ハローワーク島田はこのほど、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の1月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は1・13倍で、前年同月を0・07ポイント下回った。1倍台は1年7カ月連続。原材料高騰や半導体不足が製造業の雇用に与える影響を注視している。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比23・6%減の317人。食料品製造業は54人で28・0%減だった。 運輸業・郵便業は25・8%減の92人。卸売業・小売業は21・7%減の108人。医療・福祉は23・2%減の219人。 新規求人数は1068人、新規求人倍率が1・76倍だった。
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夢や職業語り合う 「私の航海図発表会」 御前崎中
牧之原市の御前崎中の2年生約120人がこのほど、将来の目標などを披露する「私の航海図発表会」を同校で行った。キャリア形成を考える生涯学習の一環で、夢や就きたい職業などについて人生ビジョンを語り合った。 御前崎市教委が船の航海図に見立てて作成した人生設計シートを活用し、それぞれ進むべき“針路”を考えた。 生徒は昨年から地域で活躍する介護士や美容師、保育士らにインタビューを行い、仕事内容ややりがいについて理解を深めた。
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回り続ける園の日常 早期再開望む声に孤独感【届かぬ声 子どもの現場は今⑥/第1章 河本千奈ちゃん④保護者説明会】
「何でこんなことになったんだろう」。2022年9月9日。送迎バスへの置き去りで長女の河本千奈ちゃん=当時(3)=を亡くした父は、牧之原市内の火葬場でぼうぜんと立ち尽くしていた。まな娘を荼毘(だび)に付す炎は無慈悲に燃えさかり、ごう音を響かせていた。 3日前の6日午後10時ごろ。警察の司法解剖が終わり、千奈ちゃんの遺体が自宅に戻った。父はバスを運転していた当時の園長ら認定こども園「川崎幼稚園」の関係者9人を自宅に呼び寄せた。 「亡くなった千奈の顔を見て、思うことを書いてください。書きたくないなら何も書かず帰ってくれても構わない」 A5サイズのノートを渡した。 <廃園を願います。園を辞め
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記者コラム「清流」 歴史紡ぐ人の思い
牧之原市の県指定史跡「勝間田城跡」。戦国時代以前の山城の原型を残した史跡として各地の愛好家からも人気を集める。先日、牧之原市出身の男性が城跡のジオラマを勝間田区に寄贈した。 ジオラマを見て、その精巧さに驚いた。地形図や調査結果を基に制作され、勾配が急な地形を利用して敵の侵入を防ぐ天然の要塞(ようさい)を再現していた。制作のきっかけを尋ねると、「子どもの頃、恩師に連れられて来た城跡のことが忘れられなくてね」と照れ笑いを浮かべた。 地域の中には歴史的価値が高くても、月日が経過する中で忘れ去られてしまうものも残念ながらある。歴史はこうした人たちの思いがあるからこそ、次の時代に受け継がれていくのだと
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8日から一般質問 牧之原市議会
牧之原市議会2月定例会は8、9の両日に一般質問を行い、9氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【8日】木村正利①県盛土等の規制に関する条例と市内残土処理場不足の対処②こども家庭庁設置法に基づく市の役割▽松下定弘①異常気象による水害などの対策と地域防災訓練②帯状疱疹(ほうしん)ワクチン予防接種▽原口康之①ゼロカーボンシティの推進と環境問題▽谷口恵世①地域公共交通▽浜崎一輝①民生委員の支援体制▽絹村智昭①津波災害による後期高齢者、避難困窮者、ペットの避難②不登校 【9日】加藤彰①インクルーシブな社会づくり▽名波和昌①学校、防犯、道路関係の安全安心▽石山和生①市の人材育成②地域おこし
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インフルで5校 学級・学年閉鎖 浜松など
静岡県は7日、小中学校5校でインフルエンザに感染したとみられる患者計44人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設の患者数は次の通り。 裾野市の小学校8人、長泉町の中学校8人、牧之原市の小学校9人、浜松市西区の中学校10人、同市東区の小学校9人。
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水筒飲み干し、服脱ぎ捨て【届かぬ声 子どもの現場は今⑤/第1章 河本千奈ちゃん③あの日、最後まで生きようと】
「河本さん、お電話です」 2022年9月5日午後2時20分ごろ。河本千奈ちゃん=当時(3)=の父が勤務する工場で、呼び出しの放送が流れた。作業の手を止め、事務室に向かう。電話機に妻の携帯電話の番号が表示されていた。 「千奈ちゃんが…千奈ちゃんがバスの中に取り残されて!」 受話器の声は今までになく慌てていた。娘の身に何かが起きた―。すぐに作業服から着替え、工場の駐車場で車の中から川崎幼稚園に電話した。副園長(当時)が出た。 「千奈ちゃんがバスの中に取り残され、救急車で運ばれました」 「千奈はどういう状態なんですか? 生きてるんですか?」 「いや、あの…
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16選挙区で無投票か 静岡県議選、総定数の4割26人 現職も心境複雑
統一地方選の前半戦となる静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)は3月6日時点で、全34選挙区のうち半数近い16選挙区で出馬予定者数が定数を上回らず、無投票になる可能性がある。このまま定数を超える数の立候補者がいなければ、4割に当たる26人が投票なしで当選が決まる。有権者の投票機会を奪う無投票に対し、無投票が見込まれる選挙区の現職も「地域の幅広い声が上がることが選挙の役割。無投票を喜べない」(伊豆地域の県議)と不安の声が上がる。 無投票が予想されるのは、伊東市(定数1)、熱海市(1)、伊豆の国市(1)、三島市(2)、清水町(1)、裾野市(1)、富士市(4)、富士宮市(2)、藤枝市(3)、牧
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島田市、静岡空港核に活性化 周遊促す新たな交通模索【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案①】
閉校した小学校を活用し2022年3月にオープンした島田市湯日の「グランピング&ポート結」では今後のインバウンド需要回復を見込み、急ピッチで予約管理などの多言語対応を進めている。課題の一つは静岡空港からのアクセス。運営するアイワコネクトの深沢一浩社長は「国際線の再開は大きな励み。今後は送迎も必要になる」と対応に追われる。 同施設や20年開業の「KADODE OOIGAWA」など大井川流域の観光拠点整備が進む同市は新年度、長年の懸案だった静岡空港からの2次交通充実に向けた事業に本腰を入れる。目玉は新モビリティの導入実証実験で、当初予算案に750万円を計上した。電動のバイクやキックボード、電気自
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スクールバスで静岡空港見学、大鉄トーマス号も 大型連休にツアー
富士山静岡空港株式会社と大井川鉄道は大型連休中、米国製のスクールバスで空港内の制限エリアや同鉄道のきかんしゃトーマス号を見学する日帰りツアーを実施する。 米国で実際に使用されていたスクールバスに乗り、空港内の滑走路近くを走行し、航空機や空港化学消防車を間近で見ることができる。スクールバスで新金谷駅に移動し、きかんしゃトーマス号を見学する。蓬莱橋897・4(やくなし)茶屋にも立ち寄る。集合解散は静岡空港。 6日は関係者向けに実際のツアーに即した試乗会が開かれた。全長12メートル弱の黄色い車体のスクールバスが空港に登場すると、親子連れが写真を撮ったり手を振ったりした。空港の担当者は「連休中は
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相良小6年生 里山づくり「思い出の遊び場」披露 1年間の学習成果、他クラスの児童招待
牧之原市の相良小の6年生が6日、郷土学習の一環で同市大江の山林で整備を進めてきた里山づくりの成果発表を同所で行った。 同小の6年生はクラスごとに決めたテーマに沿って1年間、郷土学習を進めてきた。6年2組では地元の紅林憲雄さん(69)らの協力を得ながら、「思い出となる遊び場」をテーマにした里山づくりに励んできた。今回は自分たちが手がけた小屋やお気に入りのスポットを巡ってもらおうと、ビンゴ形式のウオークラリーを企画。別クラスの児童を招待し、案内役となって自分たちの活動の成果を披露した。 小栗佑翔君(12)は「みんなで楽しみながら1年間取り組めた。自分が大きくなっても自然と関わり続けたいと思っ
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静岡・駿河区で震度2 5日午前7時54分ごろ
5日午前7時54分ごろ、駿河湾を震源とする地震があり、静岡市駿河区で震度2を観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)2・9と推定される。 各地の震度は次の通り。 震度1=藤枝市、牧之原市
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「実り多く」名に願う 幸せ奪われ「地獄の毎日」【届かぬ声 子どもの現場は今③/第1章 河本千奈ちゃん①誕生、入園】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で昨年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件は5日、発生から半年を迎えた。千奈ちゃんの父親(38)と母親(40)が4日までに静岡新聞社の取材に応じ、「千奈のいない現実がずっと理解できていない」と心境を語った。事件後の日々について「すごく長くて毎日が地獄のよう」と話し、複数のミスを重ねた同園関係者への怒りと、娘を失った苦しさが渦巻く胸中を明かした。多くの人々が悲しみを寄せた女の子の人生と、残された両親が今まで打ち明けられなかった思いを伝える。 2018年9月18日早朝。父は牧之原市の自宅を出発し、関西地方の病院に
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指定取り消し協議申し入れ 牧之原市が榛原学園に文書
牧之原市は4日、昨年9月に園児のバス置き去り死事件が発生した認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園に対して、同学園が指定管理する市立細江保育園の指定取り消しについての協議開催を求める文書を発送したと発表した。 市によると、細江保育園を巡っては、事件直後に学園の前理事長から運営辞退の申し出があったが、その後に「自責の念に駆られた前理事長の独断だった」として、施設の運営を継続する通知を受けたという。市は前理事長から受けた申し出は有効な代表行為であるとして、同保育園の指定取り消しに向け協議を開催したい意向だ。 学園の代理人弁護士は取材に、文書が未着で内容を確認していないとした上で
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絵本で昭和の世相紹介 牧之原
牧之原市の市立図書交流館「いこっと」で30日まで、同館と静岡福祉大地域連携推進センター(焼津市)による「キンダーブックと昭和の子ども展」が開かれている。1927年に創刊された保育絵本として時代の影響を色濃く受けた「キンダーブック」(フレーベル館)の戦前から戦後までの変化を通じ、当時の世相を紹介する。 創刊時から76年までに発行された120冊の複製本などを展示。終戦を迎え連合国軍総司令部(GHQ)の占領下となった影響やテレビの普及や新幹線開通など昭和の出来事を絵本から知ることができる。またGHQの最高司令官マッカーサーの伝記や絵本「マッカーサー元帥」を手がけ、フレーベル館取締役を務めた山崎一
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牧之原の中国人男性殺害 被告に実刑判決 静岡地裁
牧之原市片浜の会社員の男性=当時(41)、中国籍=が殺害された事件で殺人と窃盗の罪に問われた菊川市本所、中国籍の無職の被告(48)の裁判員裁判判決公判で、静岡地裁は3日、懲役11年(求刑懲役18年)を言い渡した。 国井恒志裁判長は判決理由で「犯行経緯は短絡的で強い非難に値するが、未必的な殺意にとどまる」と指摘。「殺人については自首が成立する」とも述べた。 判決によると、被告は2021年7月8日、牧之原市片浜の男性宅で、男性の背中などを金属バットで多数回にわたって殴打し、殺害。その際、男性の携帯電話などを盗んだ。
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事前説明会に28陣営 静岡県議選中部地区 4選挙区で選挙濃厚
静岡県選挙管理委員会は3日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の中部地区7選挙区の立候補予定者説明会を県庁で開いた。計28陣営が出席し、4選挙区で選挙戦が濃厚となった。 藤枝市、牧之原市・吉田町、島田市・川根本町の3選挙区は無投票の公算が大きくなった。 同日の説明会には、西部地区の菊川市選挙区で出馬を検討する1陣営が新たに出席した。 各選挙区の定数と出席陣営数は次の通り(カッコ内は定数)。 静岡市葵区(5)8、同駿河区(4)5、同清水区(4)5、焼津市(2)4、藤枝市(3)3、牧之原市・吉田町(1)1、島田市・川根本町(2)2
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環境計画見直し 審議会が「妥当」 牧之原市長に答申
牧之原市環境審議会(会長・平井一之県環境資源協会専務理事)はこのほど、市から諮問を受けていた第2次市環境基本計画などの見直しを妥当とする答申書を杉本基久雄市長に提出した。 第2次市環境基本計画では温室効果ガスの削減目標をいずれも2013年度比で30年度までに26%、50年度までに80%削減する目標値を30年度までに46%、50年度までに排出量実質ゼロと見直した。また気候変動適応法に基づき新たに策定した「市地域気候変動適応計画」を環境基本計画に盛り込んだ。 同市は21年1月に「ゼロカーボンシティ」を宣言している。杉本市長は「理念を踏まえ、事業者や市民の理解を得ながら、具体的な施策を充実させ
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磐田の宇藤さん SSクラス優勝 磐田将棋愛好クラブ
磐田将棋愛好クラブの第227回大会がこのほど、磐田市の市総合福祉会館iプラザで開かれ、46人が参加した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①宇藤敬行(磐田市)②横山渡(牧之原市)③門奈佑紀(浜松笠井中1)▽S ①門奈光(浜松笠井小4)②幸田好司(磐田市)③落合雅巳(菊川市)▽A ①沢田真一郎(袋井市)②田中直樹(豊田市)③山元一雄(磐田市)▽B ①志村正雄(袋井市)②松浦達雄(掛川市)③山中勇二(磐田市)
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安全後回しの事業拡大 外部人材活用も講習なく【届かぬ声 子どもの現場は今②/序章 川崎幼稚園㊦】
「責任もあるので、当初は断った。それでもやってくれと言われて…」。牧之原市シルバー人材センターの関係者が、同市の認定こども園「川崎幼稚園」から送迎バスの乗務員としてシルバーの職員を派遣してほしいと、再三頼まれたことを明かした。 シルバー人材センターからの派遣職員がバスに乗り始めたのは2019年頃。それまでは園の職員が乗務員を担っていた。園の関係者は、派遣を依頼した背景の一つに、15年の「認定こども園化」を挙げる。「長時間保育をするようになり、職員がバスをやると朝、夕を含めて拘束時間が長くなってしまう。業務を圧迫していたので、改善策として人員を補塡(ほてん)する必要があった」
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アジアで人気のサツマイモ 日持ちし輸出で強み 静岡の実り「おらが港」から【青果産地リポート 清水港利用はいま㊤】
中部横断自動車道の開通などを機に、生の野菜や果物といった青果物の清水港からの輸出促進を期待する声が高まっている。県は相手国に到着するまで日数を要する船での輸出に向く青果として、鮮度保持試験やマーケティングを通じ「サツマイモ」「シャインマスカット」「ミカン」の三つに絞り始めている。それぞれの産地で始まっている新しい取り組みの現場を巡り、清水港からの輸出に対する期待と課題を探った。 「遠州の空っ風」が吹き付ける中東遠地域の海岸線。牧之原市に本社を置くジャパンベジタブル(南野真広社長)が、比較的単価の高いタイなどへの清水港からの輸出を目指しサツマイモ「紅はるか」の産地造りを進めている。同社には2
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茶況(3月1日)放棄茶園活用し寒茶作り体験会 牧之原
牧之原市の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」はこのほど、再生した耕作放棄茶園を活用した「寒茶作り体験会」を市内で開いた。 寒茶作りを通じて、放棄茶園解消に取り組む同団体の活動を周知することが目的で、イベントには県内外から約40人が集まった。参加者は茶園で茶葉を摘採した後、蒸しの作業や茶葉と枝の選別作業など、一連の工程を体験した。 その後は同会のメンバーから茶園で実践されている自然栽培農法について説明を受けながら、実際に作業にも取り組んだ。
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御前崎沖・船釣り シマアジ狙いの五目 本命は口弱く、バラしの連続【魚影を追って】
2月中旬、御前崎沖でシマアジを狙った。言わずと知れた超高級魚。釣り人を熱くさせるシマアジだが、引きが強烈なのに口の周りが弱くて非常にバレやすいやっかいな魚。釣行前日のトップは、9匹のシマアジを揚げたとのことで、期待に胸が膨らんだ。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。当日は風と波で立っているのも大変なほどだったが、釣り場には多くの釣り船が集まっていた。 午前7時に釣り開始。餌、コマセともオキアミ。「タナ32メートル。それより5メートル深く沈め、しっかりコマセをまきながら巻き上げて」と船長からの指示。 タナに合わせて、船べりのロッドキーパーに竿をセットした直後、筆者
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失われた安全 酷暑のバス、消えた命【届かぬ声 子どもの現場は今①/序章 川崎幼稚園㊤】
2022年9月5日の午後2時10分ごろ。牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」は降園時間を迎えていた。園の送迎バスが細い道を後進ギアで入ってくる。園児が待つ園舎の前まで。いつもならゆっくり、真っすぐ。ただ、その日は違った。 「大変!」。慌てたようにふらつきながら後進してきたバスから、助手席の窓を開けて運転手が叫んだ。年少クラスに通う河本千奈ちゃん=当時(3)=が、前から3列目付近に倒れていた。 朝の登園後にバスが駐車場に止まって約5時間。その日は近くのアメダス観測点(静岡空港)で最高気温30・5度を観測する真夏日だった。車内に閉じ込められた千奈ちゃんは発見からおよそ1時間半後の午後3時34
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防潮堤工事の中止求め陳情 牧之原の市民団体
牧之原市内で進む防潮堤工事の中止などを求める市民グループ「セーブ・サガラ・ビーチ」(杉田直通代表)が27日、賛同する市内外の1万1058人分の署名を添えた陳情書を杉本基久雄市長に提出した。 陳情では、防潮堤の工事ストップと計画の見直し▽景観と健全な自然生態系の保護▽避難路、避難場所、避難施設の拡充-を求めた。子どもたちが中心となって集めた「相良の海を守り隊」のネット署名も併せて届けた。 市役所榛原庁舎を訪れた杉田代表は「海や自然が好きで集まってくる人々もいる。自然を残し、かつ防災意識を高める行政をしてほしい」と訴えた。杉本市長は「沿岸部には市民の7割が住んでいる。防潮堤の整備は国や県の方
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社説(2月28日)日銀次期総裁所信 地域経済にも目配りを
日銀次期総裁候補として政府が国会に提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏(71)=牧之原市出身=が衆参両院での所信聴取に応じた。植田氏は「日銀が行っている金融政策は適切だ」と述べて、当面は現行の金融緩和を続けていく意向を表明した。 加えて「経済をしっかりと支え、企業が賃上げをできるような経済環境を整える必要がある」「目標の物価上昇率2%を持続的、安定的に達するまでにはなお時間を要する」とした。総裁候補として公式な発言の場を迎え、まずは無難にこなしたと言えよう。 国内景気は、新型コロナウイルス禍から脱しつつあるものの、ロシアのウクライナ侵攻や円安などによる急激な物価上昇で不透明感は強
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3施設で学級閉鎖 インフルエンザ
静岡県は27日、県内の幼稚園、小中学校計3施設でインフルエンザに感染したとみられる患者37人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の学校と患者数は次の通り。 牧之原市の幼稚園18人、磐田市の小学校11人、静岡市清水区の中学校8人
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静岡空港 1月搭乗者2万3286人 15カ月連続前年比増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した2023年1月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比18・2%増の2万3286人で、21年11月から15カ月連続で前年同月を上回った。 県によると、例年1月は旅行閑散期で利用が低迷するが、国内線は全国旅行支援の継続により前年度よりも好調な傾向が続いた。 国内線の搭乗率は55・4%。路線別の搭乗率はFDA新千歳線が68・0%(3772人)、鹿児島線61・4%(2980人)、福岡線53・1%(1万275人)などだった。ANAの新千歳線と沖縄線は1月1~4日の4日間運航し、新千歳線60・5%(803人)、沖縄線73・2%(972
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「住む魅力向上へ」 牧之原市議会開会 市長が施政方針
牧之原市議会2月定例会が27日開会し、杉本基久雄市長が2023年度の施政方針を示した。若者の減少に対応するべく「住む魅力向上に重点的かつ具体的に取り組む」と述べた。 杉本市長は予算案の概要や第3次総合計画の重点戦略・プロジェクトを推進する主な事業を説明し、「3次総に基づく取り組みをスタートさせ、希望ある未来につなげる」とした。 2月定例会の会期は3月22日までの24日間。初日は23年度一般会計当初予算案など21議案を上程した。
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静岡の食、都内へ発信 静岡県東京事務所 飲食店関係者が産地視察
静岡県東京事務所は26日、都内で飲食店を営む事業者らを対象に、県産品の新たな「食の魅力」を発見してもらう視察ツアーを県中部地域で行った。 ツアーには県内出身の飲食店関係者9人が参加した。多品目・多品種栽培を展開する桑高農園(吉田町)では、同園の桑高史之さん(45)から大井川の豊富な伏流水を水源に栽培する野菜の特徴を聞いたり、農地を回りながらレタスや春キャベツをその場で試食したりした。その後、同農園の野菜を扱った料理を提供する「グランド デイム」(同町)で食材の味を堪能した。 このほか、河村養蜂場(牧之原市)や尾州真味屋総本舗(藤枝市)、萩錦酒造(静岡市駿河区)も視察した。 静岡の季節料
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ようこそ静岡へ 静岡空港3年ぶり国際線再開 韓国から第1便
静岡空港で25日、新型コロナウイルスの影響で全便欠航が続いていた国際線の運航が約3年ぶりに再開し、韓国からのチャーター便が到着した。空港内ではインバウンド(訪日客)拡大への機運を高めようと多彩なおもてなし企画が催され、関係者が一体となりお祝いムードで海外旅客を迎え入れた。 運航再開の第1便となったのは、韓国・仁川発チェジュ航空のチャーター便。ほぼ満席となる181人のツアー客らを乗せて午後0時10分ごろ、静岡空港に到着した。取付誘導路では放水車両による水のアーチが施され、空港ターミナルビル3階の展望デッキに集まった多くの見学客からも歓声が上がった。 国際線到着口では法被姿の空港関係者や県や
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認知症当事者 関わり方は 清水町で語り合い
清水町は25日、認知症について考えるグループワークを町福祉センターで開いた。認知症当事者で県希望大使の三浦繁雄さん(牧之原市)を招き、「誰もが住み慣れた地域で暮らし続けるために」をテーマに参加者約20人が議論した。 町内の認知症当事者の割合が国や県平均より高く、増加も見込まれることから企画した。2015年に軽度認知障害(MCI)と診断された三浦さんは働きながら治療を続け、認知症当事者との交流に取り組んでいる。 三浦さんはスマートフォンの置き場所が分からなくなった時に押すと音が鳴るボタンを活用するなど、物忘れに対処する方法を紹介。「認知症かもと不安な人は専門病院に行ってほしい。診断を受ける
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保育、教育充実へ 牧之原市、新規職員に10万円 環境整備奨励
牧之原市の杉本基久雄市長は24日の定例記者会見で、市内で働く保育人員を確保して保育、教育環境の充実を図るための奨励事業として100万円を2023年度当初予算案に計上したことを明らかにした。 対象は新たに公立、私立の市内認可保育所に正規常勤として就業した保育士や保育教諭。過去に教育、保育施設で勤務経験がある場合は、退職から1年以上が経過していることが条件。1人当たり10万円を対象者に支給するという。 このほか、市がこれまで民間施設を対象に実施していた障害児保育で必要となる職員の追加配置(加配)の補助額を引き上げる事業費も計上した。
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3次総を積極推進 「未来創造型」最大227億円 牧之原市23年度予算案
牧之原市は24日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は過去最大となる前年度比9・1%増の227億3千万円。第3次総合計画の初年度に当たり「未来創造型」の予算として、若者世代の流出という課題解決に向け、沿岸部と高台の地域資源を生かした拠点整備を目指す富士山型ネットワークの充実など、3次総で重点戦略・プロジェクトとして掲げる事業を積極的に進める。 杉本基久雄市長は「3次総で掲げる将来都市像の実現に向けた未来創造型予算」と位置づけた。 細江海岸で想定される最大級の「レベル2(L2)」津波に対応する防潮堤の整備や高台開発の軸となる東名高速道相良牧之原インターチェンジ(IC)北側の新拠点
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スズキ工場一時停止 湖西第1と相良
スズキは24日、27日から湖西工場と相良工場で操業を一時停止すると発表した。半導体を含む部品の供給不足に伴う措置。工場の操業停止は、昨年6月に湖西第1工場(湖西市)を停止して以来。 同社によると、スペーシアやハスラーなどを生産する湖西第1工場(同)が27日から3月1日までの3日間。スイフトやソリオなどを生産する相良工場(牧之原市)は2月28日の1日。
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国際線25日再開 静岡空港「訪日客へ扉」万全 地域活性化へ、受け入れ準備
新型コロナウイルスの影響により静岡空港で約3年間停止していた国際線の運航が、25日の韓国発着のチャーター便を皮切りに相次いで再開する。2010年度以降は地方管理空港として外国人出入国数のトップクラスを維持していただけに、インバウンド(訪日客)の回復は疲弊した地域経済活性化への足掛かりとして期待がかかる。再開を直前に控え、ターミナルビル内は海外旅客の受け入れ準備を着々と整える。 2月下旬、国際線搭乗待合室にある免税店では25日の営業再開に向け、商品の陳列作業が行われていた。県内産の地酒や日本茶など特産品を紹介するスペースを設け、「静岡」を前面に出す。 搭乗受付所は予定していた設備工事を終え
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地場産品販売などにぎわい 牧之原「坂口谷川河津桜祭」
牧之原市の坂部地区で23日、「坂口谷川河津桜祭」が始まった。坂口谷川沿いの桜並木が満開を迎え、訪れた人々の目を楽しませている。25、26日にはJAハイナン坂部みかん選果場で地場産品の販売も行う。 イベントは地元の坂部まちづくり実行委員会が企画し、今回は3年ぶりの開催。選果場では地元農家らが野菜や果物、加工品の販売を行ったほか音楽コンサートも開かれ、大勢の地域住民でにぎわった。 同実行委によると、桜の見頃は週末も続く見込み。午後5時半から8時半まではちょうちんでライトアップする。実行委の板倉元委員長(74)は「地域の宝を多くの方々に見てほしい」と来場を呼びかけている。
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霊峰と飛行機 躍動感表現 静岡空港、モザイクアート披露
牧之原市の静岡空港で23日、富士山の日に合わせたイベントが開かれた。空港や周辺地域の魅力を伝える多彩な催しが展開され、多くの来場者でにぎわった。 空港利用の機運醸成を目的としたモザイクアートのお披露目式には原画制作を担った榛原高美術部(同市)の生徒が登壇し、工夫点などを紹介。「笑顔」「旅の思い出」などのテーマで個人、団体から募った計1285枚の写真と組み合わせ、富士山を背景に飛び立つ飛行機を躍動感たっぷりに表現した。空港周辺8市2町の特産品を紹介する特設ブースでは茶の手もみ実演などが行われ、来場者はその様子を興味深く見守った。 このほか機体の見学会やパイロットや整備士による航空教室も開か
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茶況(2月22日)駄農園独自製法 「白茶」を商品化 牧之原
牧之原市切山の駄農園が、中国茶の一種として知られる「白茶」を独自製法で仕上げた商品の販売を始めた。 白茶は炒(い)り、揉(も)みの工程を行わず、じっくりと茶葉を乾燥させる微発酵茶。駄農園では農薬不使用の茶葉を摘採後1週間自然乾燥させ、その後、約1年半の熟成期間を設けた。今回は「藤かおり」「くらさわ」「べにふうき」の3品種を使用。香りや味わいなど、それぞれの品種の個性を感じられる品に仕上げた。 同園の高塚朋子さん(53)は「他の品種でも商品化できるよう試行錯誤を重ねたい」と話した。
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今年の漢字「水」 理由に園児置き去り事件 川勝知事が陳謝
川勝平太知事は2022年12月27日の定例会見で「今年の漢字」1字に「水」を示した際の理由の一つに、牧之原市の認定こども園で起きた園児置き去り死事件を挙げたことに「ご遺族への配慮に欠け、逆なでするものだった。心からおわびしたい」と謝罪した。大石氏への答弁。 川勝知事は当時、「水」を選んだ理由としてリニア中央新幹線問題、台風15号災害などを挙げて、水に苦しめられた1年を振り返った。「二度と繰り返してはいけないとの痛恨の思いが発言になった」と説明し、「言葉足らずや認識不足で私の考えが県民に正しく伝わらないことがあることを自覚し、以後、十分留意する」と述べた。
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社説(2月21日)「道の駅」30年 地域振興へ魅力向上を
幹線道路沿いなどに設置されている「道の駅」の登録は1993年にスタートした。登録第1号は富士市の「富士」など全国103駅。毎年途切れることなく開業が続き、現在は約1200駅に上る。静岡県内では25駅を数える。 30年間で10倍以上増えたのは、道の駅がドライバーのトイレ休憩や食事の場だけではなく、地域振興の拠点としての存在価値が高まってきたからだろう。海辺と一体化した伊東市の「伊東マリンタウン」のように観光スポットになっている施設もある。地元の新鮮な農産物の販売が人気を呼ぶ道の駅は生産者の意欲を向上させる。 道の駅は今後も増加が予想される。浜松市は2023年度当初予算案に「道の駅」新設に
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女性支援へ実態調査 23年度、基本計画策定 静岡県議会、健康福祉部長答弁
静岡県議会2月定例会は20日、公明党県議団の高田好浩氏(静岡市葵区)が代表質問を、無所属の大石健司氏(牧之原市・吉田町)と自民改革会議の落合慎悟氏(藤枝市)が一般質問を行った。八木敏裕健康福祉部長は、ドメスティックバイオレンス(DV)や性被害、生活困窮などに直面する女性の支援に関する基本計画を2023年度に策定する方針を明らかにした。近く課題把握に向けた実態調査に乗り出す。高田氏への答弁。 女性の福祉増進や人権擁護を基本理念に掲げる「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」が24年4月に施行されることに伴う対応。 実態調査は県内の成人女性千人程度を対象に実施し、家庭状況や収入、就業形
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大井川広域と榛南水道事業 29年統廃合 160億円削減
静岡県の小野田裕之企業局長は、水道用水を大井川流域7市に供給する大井川広域水道事業と、御前崎、牧之原の2市に供給する榛南水道事業を2029年4月に統合して榛南水道を廃止することで、約160億円のコスト削減につながるとの試算を明らかにした。大石氏への答弁。 両水道事業は今後、本格的な施設の更新時期を迎え、多額の費用がかかることが想定されるから、県と県大井川広域水道企業団、御前崎市、牧之原市の4者で22年3月、両事業の統廃合に向けた基本協定を締結した。 榛南水道の施設更新費が約260億円を見込むのに対し、大井川広域水道と一本化した場合の事業費は約100億円で済むことから、小野田局長は「(水道
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子の成長願いつるし飾り 牧之原・大鐘家 5月中旬まで
牧之原市片浜の国指定重要文化財「大鐘家」で、子どもの健やかな成長を願う飾り物などを展示する「つるし飾り展」が開かれている。5月中旬まで。 毎年の恒例イベントで、市内や近隣市町の愛好家が制作したつるし飾りなど100点以上を展示した。厄が去るとされる猿をはじめとした動物のほか、子どもの成長を願う這(は)い子人形など、彩り豊かなつるし飾りが来場者の目を引いている。4月からは端午の節句に合わせ、こいのぼりや甲冑(かっちゅう)を飾る。 入場料は大人500円、小学生300円、未就学児は無料。
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牧之原市に100万円寄付 タイホーグループ
総合アミューズメント業のタイホーグループ(牧之原市波津)はこのほど、地域貢献活動の一環として100万円を同市に寄付した。 葉山勝之社長らが市役所榛原庁舎を訪れ、杉本基久雄市長に目録を手渡した。葉山社長は「地域に貢献することは企業使命の一つ。交通危険箇所の解消に役立ててほしい」と話し、杉本市長は「これまでにも防犯車両の寄贈など、地域の安全に大きく貢献してもらっている」と謝辞を述べた。
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交通功労者表彰 功績たたえる 安協牧之原地区支部
静岡県交通安全協会牧之原地区支部(大石高行支部長)はこのほど、交通安全功労者の表彰伝達式を牧之原署で行った。 大石支部長と高橋宏文署長が表彰状を手渡し、功績をたたえた。大石支部長は「支部の最も重要な課題は高齢者の交通事故対策。1件でも事故が減るよう、引き続きの協力をお願いしたい」と話した。 受章者・受賞者は次の通り。 【交通栄誉章緑十字銅章】交通安全功労者 小泉延子、高橋健一▽優良運転者 加藤カヨ、野中成行、寺田昌弘、加藤三枝子、松下進、長野晃治、福田笑子、本杉若木、田村学 【交通功労】金賞 寺田章、白髭昌昭▽銀賞 三井雅春 【交通安全功労団体】東海タクシー
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静岡人インタビュー「この人」 日本貿易振興機構(ジェトロ)・ミュンヘン事務所長 高塚一さん(ドイツ在住)
南ドイツのミュンヘン事務所(2020年開設)初代所長。バイエルン、バーデン・ビュルテンベルクの2州を管轄する。赴任は西部デュッセルドルフ以来2回目。1月下旬には浜松市で現地概況を情報提供するセミナーを行った。牧之原市出身。 -管内の経済・産業状況は。 「BMWやメルセデス・ベンツ、ボッシュ、シェフラーなどの本社があり、主要自動車・部品メーカー、機械など製造業が集積する。国の名目GDP(21年)の3割以上を創出し、高い経済力を有する。日系企業進出はこの10年で200社増の約740社と加速している」 -事務所の役割は。 「日本と海外の貿易と投資の促進がジェトロの使命。日本、南ドイツ双方の
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学校再編是正巡る住民監査請求受理 牧之原市
牧之原市監査委員は16日、市が進める学校再編計画の是正を求めた住民監査請求を受理したと明らかにした。受理は15日付。 請求人は市内の男性4人で、計画策定に市民の声が十分に反映されず、学校規模や今後の実施計画についても不適正であると訴えている。 今後、請求人や関係者による意見陳述などを行う。監査委員は4月8日までに勧告または棄却の決定をする。
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ロケーションジャパン大賞/伊豆の国市が準グランプリ、牧之原市に部門賞 ロケツーリズムアワード/西伊豆町が地域大賞
映画、テレビドラマなどの撮影で地域を盛り上げた作品とロケ地を顕彰するロケーションジャパン大賞の授賞式が16日、都内で開かれた。伊豆の国市ゆかりの北条義時が主人公になった大河ドラマ「鎌倉殿の13人」と、積極的に観光誘客を図った同市が準グランプリに輝いた。 作品の世界観を伝える同市の大河館の来場者数は、目標の10万人を大幅に超える約20万人となった。ロケセット見学会なども通じて作品を生かしたPRを展開し、市内の経済波及効果は16億円に上るという。 山下正行市長は「コロナ禍だったが、多くのお客さまに来てもらった。受賞は夢のようで大変光栄に思う」と喜びを語った。 部門賞(支持率部門)には、映画
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地元出身学生作家 アート彫刻作品展 19日まで藤枝
志太榛原地区出身の学生作家2人による作品展「すわる 着飾る 彫刻」が19日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。それぞれの得意分野である木製オブジェとアクセサリーの計17点が並ぶ。 出品者は名古屋芸術大生の大石京汰さん(21)=牧之原市出身=と、山梨県立宝石美術専門学校に通う鈴木瞬さん(20)=島田市出身=。2人は常葉大菊川高美術・デザイン科の同級生。高校時代から仲が良く、共同での展示会開催は2回目。 家具デザインを学ぶ大石さんはスギやヒノキを素材にした独創的な形状のイスを制作した。「実用性より、アートとして飾ってもらえる作品を目指した」と話した。 鈴木さんは銀や真ち
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中小企業支援 求められる新たな挑戦【点検 2023年度静岡県予算案㊦】
機械工具商社のコハラ(焼津市)が昨秋、牧之原市の子会社ナカジマテックに開設した「NK―LAB(エヌケーラボ)」には、大手から中小まで規模も業種もさまざまな企業が訪れる。「工場を自動化したい」「どうすれば脱炭素化ができるか」。同社はそんな相談に丁寧に対応する。小原照光社長(70)はラボ開設の意図をこう語る。「新型コロナウイルス禍が収束しつつある今、わが社も取引先も『稼ぐ力』を高めないと生き残れないから」 ラボは、同社が新規参入したロボットシステムインテグレーター(SIer)事業の拠点。豊富な機械工具の知見を生かし、取引先に産業用ロボットや機械システムの導入を提案したり、導入前の実証試験や取り
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茶況(2月15日)はがき型茶パック デザイン審査会 静岡牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は15日、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの審査会を、市役所榛原庁舎で開いた。 市内外の児童生徒、一般から76点の出品があり、家族だんらんでお茶を楽しむ姿や茶畑、富士山の風景を描いた力作などが並んだ。1月下旬のイベント会場で実施した来場者投票の結果を踏まえ、杉本基久雄市長や市内の茶商らが入賞作品を選出した。 表彰式は3月18日に開かれる「牧之原新茶まつり・祈願祭」の会場で行う予定。グランプリ作品は静岡牧之原茶のPRに活用する。
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社説(2月14日)日銀次期総裁 国民生活の安定重視を
日銀の黒田東彦[はるひこ]総裁(78)が4月に任期満了を迎えることを受け、岸田文雄首相は次期総裁に元日銀審議委員で東大名誉教授の植田和男氏(71)=牧之原市出身=を登用する人事案を固めた。政府は14日に正副総裁の人事案を国会へ提示する。 副総裁は前金融庁長官でバーゼル銀行監督委員会事務局長の経験も持つ国際派の氷見野良三氏(62)と日銀理事の内田真一氏(60)が候補となった。財務官僚と日銀出身者で担ってきた総裁に、経済学者が就くのは戦後初。官僚と日銀出身の副総裁とトリオを組んで金融政策のかじ取りをする。 黒田総裁の下、日銀は10年近く「異次元」と称する大規模緩和策を継続してきた。大規模緩和
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安全安心な街へ重点項目を確認 牧之原署
牧之原署はこのほど、署協議会を同署で開いた。昨年の業務推進状況を説明し、特殊詐欺対策など今後の重点項目を確認した。 2023年の年間業務推進重点を「新しい時代の犯罪に対する対応力の向上と安全安心な街づくり」と定めた。増加傾向にある特殊詐欺や高齢者の交通事故対策などを重点的に進めることを確認した。 同署の高橋宏文署長は「住民と共通の問題意識を持ち、その声に基づいて業務に取り組みたい」と述べた。
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左利きにも優しい社会へ 誰もが暮らしやすい生活は【NEXTラボ】
箸にペン、はさみなど、「左利き」の人にとっては、日常生活に不自由なことが多いのではないだろうか。記者は右利きだが、娘は左利き。手先で直せることではないと知ったが、将来への不安もよぎる。昔、右利きに直されたという話はよく耳にする。「利き手」をキーワードに、誰もが暮らしやすい生活について考えてみたい。 不便は日常のあちこちに 牧之原市内でクラフトビール醸造会社を経営する月居麻水[つきおりまみ]さん(48)と、その商品ラベルを描くイラストレーター岩本陽子さん(46)。2人は2年前、新商品を作る中でお互いが「左利き」だと知り、“左利きあるある話”で盛り上がったという。あら
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伝統の舞 厳かに 牧之原・蛭ケ谷の田遊び
牧之原市蛭ケ谷の蛭児神社で11日夜、国指定重要無形民俗文化財の「蛭ケ谷の田遊び」があった。かがり火がたかれた境内で、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を願う舞が披露された。 鳴り物を使わず、一部のせりふと所作のみで行われるのが特徴。厳かな雰囲気の中、18~45歳の氏子の青年が「本刀振り」など場を清めるための一連の舞に続き、田植えや稲刈りの様子を表現する演目を奉納した。 蛭ケ谷地区の田遊びは鎌倉時代初期から続くとされる。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となり、大勢の住民が伝統の舞を見守った。
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御前崎港の将来像 地元関係者が提言 国や県に提出
御前崎港の地元関係者でつくる「御前崎港の将来を考える勉強会」は11日、同港の将来像に関する提言書を国と県に提出した。御前崎市港の市観光物産会館「なぶら館」で、柳沢重夫市長が国土交通省の堀田治港湾局長と県交通基盤部の勝又泰宏理事に手渡した。 同勉強会は昨年度から5回にわたり会合を開き、物流拠点としての競争力強化、環境・海洋学習の支援、クルーズ船の受け入れ環境の整備などの提言をまとめた。柳沢市長は「港湾政策にぜひ反映してほしい」と要望し、堀田局長は「観光、エコなど多様な機能を持つ御前崎港をさらに強靱(きょうじん)にしていくお手伝いをしたい」と語った。 堀田局長は同日、御前崎港の他に相良港と大
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「英知発揮」「経済上昇気流に」 日銀総裁後任に植田氏 出身地・牧之原は喜びと期待
岸田文雄首相が日銀次期総裁に植田和男氏(71)=牧之原市出身=を起用する方針を固めたことが明らかになった10日、地元からは祝福の声が上がった。 叔父にあたる植田六郎さん(77)=同市相良=は報道を知って本人に祝福のメールを送ったといい「大変驚いたと同時にうれしいニュース。健康を第一に考え、頑張ってもらいたい」と話した。同市の杉本基久雄市長は「何よりも誇りに思う。厳しい経済状況が続くが、これまで培った英知を発揮して日本経済の発展に尽力されると信じている」と期待を寄せた。 六郎さんによると、植田氏の両親はともに牧之原市出身で、植田氏は子どものころ、夏休みを利用して同市相良の実家に帰省していた
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志太榛原の6市町社協 台風15号踏まえ災害ボランティア研修
志太榛原地区6市町の社会福祉協議会は8日、昨年9月の台風15号のボランティア活動について振り返る合同研修会を焼津市大覚寺の焼津市総合福祉会館で開いた。報告に立った各市町の協議会の担当者は一様に、災害支援のニーズを把握する上で、地域住民との普段付き合いの重要性を指摘した。 現在も支援活動を継続している川根本町社会福祉協議会の担当者は地域住民と接触しながら「実は助けてほしいという『声なき声』に多く触れた」と語った。藤枝市社会福祉協議会の担当者も「被災者自ら助けを言いにくいと痛感した」と感想を述べた。牧之原市社会福祉協議会の担当者も同様の指摘をした上で「被害状況の把握には普段からの地域との関係
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茶況(2月8日)牧之原新茶発信 3月18日にまつり
牧之原新茶まつりが3月18日、牧之原市のカタショー・ワンラボ(旧片浜小)で開かれる。 一足早い新茶の呈茶サービスや手もみの実演、お茶にまつわるクイズ大会などを実施し、新茶の魅力を発信する。農作業の安全や活発な新茶販売を願う祈願祭も実施する。 イベントの一環として、3月17日には新茶の手摘み体験や工場見学会を行う。 問い合わせはJAハイナン茶業センター<電0548(27)1001>へ。
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学校再編是正求め、住民監査請求書 牧之原
牧之原市の市民グループ「牧之原市の小中一貫校(義務教育学校)を考える市民の会」のメンバーら4人が8日までに、同市で進む学校再編計画の是正などを求める住民監査請求書を市監査委員事務局に提出した。 請求書では、「計画策定過程において市民の声が反映されていない」などとし、学校規模や今後の実施計画についても不適正であると訴えている。同団体はこのほか、市民とのより一層の対話を求める署名1116筆を市に提出した。 同計画は市内10小中学校を2校の小中一貫校(義務教育学校)に再編するもので、市は2017年度から議論を開始。策定に向け住民説明会などを各地で展開してきた。
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静岡へ企業誘致 県がPRイベント 牧之原
静岡県は7、8の両日、県外事業所を対象とした「ワーケーションマッチング促進事業」を牧之原市内で実施した。参加者は1泊2日の日程で滞在し、新たなビジネス創出の可能性を探った。 事業は県内への企業誘致を目的に開催し、運営は地方創生に取り組む一般社団法人「熱意ある地方創生ベンチャー連合」が担った。 今回は東京や神奈川、大阪から4社5人が参加。初日は市職員から市の概要について説明を受けたほか、地元事業所と交流し情報共有を図った。2日目は観光施設やワーケーションルームを完備する施設を訪れるなどした。 同事業はこれまでに南伊豆町、静岡市でも展開している。
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磐田市議会 15日から定例会
磐田市議会は8日、議会運営委員会を開き、2月定例会の日程案を15日から3月22日までの36日間と決めた。2023年度当初予算案や22年度一般会計補正予算案など33議案を審議する。 同補正予算案には、昨年9月に牧之原市で発生した通園バス女児置き去り事件を受け、こども園や保育園、幼稚園などの送迎バスの安全対策経費計480万円を盛り込んだ。 一般質問は今月24、27、28日の予定。
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「勝間田城跡」精巧に再現 縄巻さん(静岡)寄贈 古里・牧之原の山城 ジオラマに
牧之原市勝田出身の元教員縄巻強さん(64)=静岡市駿河区=が、古里の県指定史跡「勝間田城跡」のジオラマを制作し、勝間田区に寄贈した。発掘調査などで明らかになった当時の様子を精巧に再現したジオラマは同市の勝間田会館で展示され、平日の午前8時半~午後5時まで自由に見ることができる。 縮尺は400分の1で、全体の大きさは幅80センチ、奥行き80センチ、高さ30センチ。県埋蔵文化財調査研究所(現・県埋蔵文化財センター)の勤務経験を生かして近年の発掘調査や整備事業の成果に加え、地形図などに基づき建物や土塁、堀切などを作り上げ、山城の特色を表現した。縄巻さんが幼い頃はまだ調査研究が十分に進んでいなかっ
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牧之原マラソン 声援飛び交う 田沼意次ゆかりの地走破
第66回田沼意次牧之原市マラソン大会(同実行委主催)が5日、市役所相良庁舎周辺で行われた。市内外から集まったランナーが田沼ゆかりの地を駆け抜けた。 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今回は414人が参加し、2キロ、5キロのコースでタイムを競った。沿道では観客が声援を送り、懸命に前に進むランナーを後押しした。 出場者の中には牧之原署員の姿もあり、詐欺被害防止を呼びかけるビブスを着用しながら力走した。
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再発防止策提言9月めど 検証委が初会合 牧之原・園児バス置き去り死
牧之原市は6日、昨年9月に同市の認定こども園「川崎幼稚園」で発生した園児のバス置き去り死事件の原因を分析し、再発防止策を検討する第三者による検証委員会の初会合を市役所榛原庁舎で開いた。9月をめどに再発防止案などをまとめた提言書を市に提出し、最終的に市が国に報告する。 委員は教育、保育、医療など各分野の専門家5人で構成され、委員長に県立大短期大学部の永倉みゆき教授が就いた。杉本基久雄市長は冒頭のあいさつで「実現可能性のある具体的な提言を」と話し、その後は非公開で行われた。 市によると、会合では市が実施した特別監査に伴う調査資料を示し、委員に対して事案の概要説明を実施。委員からは「補足資料が
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ボーダーレス 産地、業種の枠超え成長【令和の静岡茶㉜完/終章 次代への胎動④】
鮮烈なデビューだった。2022年9月に開かれた全国茶品評会(全品)の出品茶入札販売会。日本最高峰の農林水産大臣賞受賞茶を全8部門中6部門で落札したのは、各国の茶を輸入する卸販売会社Tokyo Tea Trading(トウキョウ・ティー・トレーディング、東京都渋谷区)だった。大臣賞の茶は生産地の事業者が競り落とすケースが多く、聞き慣れない名前に全国の茶業者は驚き、戸惑った。 「最高の茶の魅力を広く伝えたい。マグロの初競りのように、品評会が注目されることで業界の盛り上げにもつながる」。大塚祐一社長(39)は受賞茶入札の理由を語る。祖業は老舗の調剤薬局経営の雄飛堂(同区)。台湾茶の香りに感銘を受
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「春のいけばな」作品展 御前崎・池新田地区センター
生け花の流派「日本生花司松月堂古流」の東遠支部の作品展が5日まで、御前崎市の池新田地区センターで開かれている。 掛川市、島田市などの会員55人が出展した。テーマは「春のいけばな」。ユリやスイートピー、チューリップといった花々を使い、装飾が特徴的な「盛花」、流派としての伝統的な美しさに現代の感覚を組み合わせた「流麗花」などを仕上げた。 作品展は4年ぶりの開催。西尾笑美子支部長(66)=牧之原市=は「新型コロナウイルス禍で気分が沈みがちな中、花を生けることで元気をもらえた」と話した。
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原発「広域避難計画」実効性に課題 浜岡31キロ圏内の市町公表 4市町「経由所」未定 受け入れ先協議、長引き停滞
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故に備えて31キロ圏内の周辺市町が策定する広域避難計画。2021年度末までに全11市町が計画を公表したが、4市町は避難先の第1目的地となる「避難経由所」が決まっていないなど内容に差が出ている。渋滞対策などの課題について受け入れ自治体との協議が長引き、調整が停滞。政府が原発回帰をうかがう一方、広域避難計画の実効性確保が大きな課題になっている。 「新型コロナウイルス禍で協議が一時中断したり、担当が変わったりしてまた一から説明をしている状況」。南海トラフ地震との複合災害が起きた場合、石川県内の9市町が避難先となる磐田市の担当者は現状を説明する。経由所は避難
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市民参加のまちづくり 静岡県内5市の職員が議論
焼津市役所で2日、焼津、牧之原、掛川、富士、磐田5市の職員が集まって地域交流会(Musubi主催)が開かれた。参加者はまちづくりの部署に所属する職員が中心で、地域社会への向き合い方や市民参加のまちづくりについて意見交換した。 冒頭に5市の代表職員がそれぞれの自治体の取り組みを発表した。磐田市の担当者は小規模多機能自治の一環で団体の統廃合を進め、事業の効率化を図ったことを説明した。掛川市は自治会運営のあり方を検討するのに当たり、対話重視の姿勢で臨んだと強調した。焼津市は、新たな地域コミュニティーの構築に向けた取り組みに本年度から着手したことを報告した。 地域社会のリーダー育成について、牧之
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「やさいバス」好評 地元農家から直接集荷 富士宮市のMV東海
富士宮市内のマックスバリュ(MV)東海店舗で、農業流通ベンチャー「やさいバス」(牧之原市)と連携した富士、富士宮地域の農産物を並べた専用の売り場展開が進んでいる。静岡や浜松でスタートしていた両社の連携は県東部では初めて。地元の登録生産者を順次増やしているほか、14日には市内4店舗目での展開も始まる。 「やさいバス」ではバス停に見立てた集出荷の拠点を冷蔵トラックで巡回し、地域の生産者と消費者らをつなぐ配送システムを運営している。富士宮での展開は、以前から付き合いのあったネギ生産法人「アドリ」の小河麦人代表に相談し、小河代表が生産者仲間に声をかけるなどして昨年11月に開始。当初5人ほどだった
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全国表彰 牧之原市長に報告 静波区交通安全会
牧之原市の静波区交通安全会(大井和正会長)がこのほど、牧之原市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、全日本交通安全協会会長表彰(交通安全優良団体)の受賞を報告した。 同会は1978年に設立され、現在の会員数は約50人。交通安全運動期間中の街頭広報や地元小学校での啓発活動、カーブミラーの点検など、年間を通じて地域の交通安全意識の向上に努めている。 大井会長はこれまでの活動を振り返り、「長年の活動で携わった全ての方々の協力があってこその受賞」と述べ、杉本市長は「この賞を通過点として、今後も活動を続けていってほしい」とたたえた。
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南ドイツの電動化 現状や支援策解説 ジェトロ浜松がセミナー
ジェトロ浜松はこのほど、ドイツ南部を中心とした次世代自動車やスタートアップの最新の動きなどをテーマにしたセミナーを浜松市中区で開いた。ジェトロ・ミュンヘン事務所の高塚一所長(牧之原市出身)が講師を務め、各メーカーの電動化戦略、政府や州の産業振興策などを解説した。 バイエルン州など同国南部は自動車メーカーのBMWや主要部品産業が集積する。高塚所長はショルツ政権の「2030年までに最低1500万台の電気自動車(BEV)導入」方針もあり、BEVやPHEV(プラグインハイブリッド)のドイツの22年新規登録台数は販売台数全体の約3割を占めた状況を報告した。各自動車メーカーが進める研究開発や設備投資な
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島田・牧之原の醸造所がタッグ 伊久美のビール、改良重ね再出発
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」が、牧之原市の池田屋麦酒と業務提携し、2種類の新しいビールを商品化した。製造方法を見直し、商品ラベルを一新した。 新商品は伊久美産のホップを使用した鮮やかな金色が特徴の「サンライズ ゴールデンエール」と、地元のかぶせ茶を使い、茶のうま味が感じられる「シマダペールエール」。いずれも伊久美川の伏流水で仕込んでいる。 醸造長交代に伴い、クラフトビール製造の池田屋麦酒と業務提携した。苦みを付けるホップを新しく取り入れたほか、伊久美産ビールを消費者にわかりやすく伝えるため、ラベルに「193」の字をプリントした。 醸造所につなが
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国際線再開で結束 静岡空港周辺経済界
静岡空港周辺の6市2町の商工会議所と商工会、青年会議所でつくる「富士山静岡空港と地域開発をすすめる会」はこのほど、島田市内で新春会員交流会を開いた。新型コロナウイルスの影響で全便欠航している国際線が2月に再開することを踏まえ、交流人口拡大や地域経済の復活に向けて会員ら約100人が結束を誓った。 榎田敏雄会長(牧之原市商工会長)は「人の交流がないと経済は動いていかない。ことしを飛躍の年とし、地域間での連携強化と空港を生かした地域振興、利用拡大を目指していく」と呼びかけた。来賓の川勝平太知事は「ソウル線の再開決定など回復の兆しが出てきている」とし、東アジア文化都市や富士山の世界遺産登録10周年
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茶況(2023年2月1日)多彩なお茶を飲み比べ 牧之原でイベント
茶の飲み比べを楽しむイベント「まきのはら協奏曲」(静岡牧之原茶宣伝隊主催)がこのほど、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれた。 市内の茶商や生産者ら12団体がブースを構え、深蒸し茶をはじめ和紅茶や香り緑茶などを振る舞った。受け付けで湯飲みを受け取った来場者は、お気に入りのお茶を見つけようと各ブースを巡った。会場ではお茶はがきデザインコンテストの作品を展示したほか、ミニ闘茶会なども開催した。 同宣伝隊の蓮池晃治隊長は「それぞれのブース出展者がお茶へのこだわりをしっかりとお客さんに伝えられたことで、販売にもつながった」と手応えを語った。
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新会長に山本氏 静岡県農業経営士協会
静岡県農業経営士協会は1月31日、総会を静岡市葵区で開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に山本義明副会長(牧之原市)を選任した。任期は2年。 副会長は佐野智信(富士市)、藤野茂樹(浜松市)の両氏を選んだ。山本氏は「会員の声を国や県に届け、就農を志す若者を増やせるように励んでいきたい」と話した。 新型コロナウイルス禍で縮小してきた各部会での視察研修充実、行政や試験研究機関との連携強化などを盛り込んだ2023年度事業計画も承認した。 若手生産者でつくる県青年農業士会も同日総会を開き、土井良太氏(富士宮市)が会長に就いた。副会長は宮沢竜司(三島市)、渡辺泰且(掛川市)の両氏が選ばれた。
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地域防災力強化を支援 B&G財団 牧之原市と協定締結
牧之原市とブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団は1日、大規模災害に備えた「防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築」に関わる協定締結式を同市の静岡市消防局牧之原消防署で開いた。同財団の防災拠点の整備は県内で初めて。 同財団が2021年度から進める全国各地の自治体と連携した事業の一環で、全国54カ所に防災拠点を整備している。同市には23年度までに総額3900万円の支援が決まっていて、市はこれまでに防災倉庫や油圧ショベル、災害用ドローンなどを配備して防災拠点を整備。今後は市職員や牧之原消防署員を対象に重機を扱うための研修などの人材育成事業を続け、周辺自治体との相互支援体制構築を進
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送迎車の安全装置に1・5億 静岡市2月補正予算 台風被害対応も重点
静岡市は1日、2022年度2月補正予算案を発表した。認定こども園などの送迎用車両への安全装置装備や昨年9月の台風15号被害への対応が柱。台風関連では復旧工事の遅れによる23年度当初予算案への付け替えなどで計57億2千万円を減額したため、一般会計は47億円の減額補正となった。 特別会計と企業会計を合わせた補正総額は52億9千万円の減額。 22年9月に牧之原市で発生した送迎バス女児置き去り事件を受けて国が送迎用車両への安全装置装備を義務化したことに伴い、こども園などの車両への装備助成費として約1億5千万円を計上した。このほか、保育施設や学校での新型コロナウイルス対策、出産を控えた妊産婦へのP
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外国人材活躍の場拡大へ 御前崎で遠州広域行政推進会議
大井川以西の県中西部8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が31日、御前崎市内のホテルで開かれた。人口に占める外国人比率が県内でも高い遠州地域の共通の課題として、外国人材の活躍の場を広げていく重要性を各首長が確認した。 浜松市の担当者は同市の「外国人材活躍宣言事業所認定制度」を紹介。外国人にとって安全・安心な就労環境を整備し、能力向上や職域拡大に努めるなど一定の要件を満たした事業所を認定していると説明した。 大場規之袋井市長は「外国人が活躍できる場をつくるには日本語教育が大事」と主張。杉本基久雄牧之原市長は自治体が行う日本語教育への支援を国に要望する必要性を訴えた。久保田崇掛川市長は
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静岡空港 レンタカー料5000円キャッシュバック
富士山静岡空港株式会社(牧之原市)は1日から、大井川流域の周遊促進を目的としたレンタカー料金の5千円キャッシュバックキャンペーンを開始する。先着50組、3月15日まで。 空港内の事業所からレンタカーを利用する観光客が対象で、蓬莱橋(島田市)や大井川鉄道奥大井湖上駅(川根本町)など指定された観光地3カ所以上を巡り、自分が写り込んだ写真を撮影することが条件。 レンタカー返却時に空港内の総合案内所に設置するQRコードを読み込み、必要事項を記入する。 問い合わせは同社<電0548(29)2003>へ。
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避難の段階的変化課題確認 静岡県原子力防災が図上訓練
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりに開かれた31日の県原子力防災訓練の図上訓練。原発事故の広域避難は事故の進展度合いによって住民が取るべき行動が段階的に変化し、対応が複雑となる。今回の訓練はコロナ禍後に初めて原子力防災担当になった職員も多く、参加者からは各班の機能や役割分担の可視化などの課題が挙がった。 大規模地震との複合災害が起きた場合、浜岡原発の原子炉の冷却機能が全て失われる全面緊急事態が発生すると、発電所から5キロ以内の御前崎市や牧之原市の一部で住民が長野県に避難を開始する。放射性物質の放出が始まると放射線量のモニタリング結果に応じて、31キロ以内の対象市町で圏外避難が必要に
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牧之原市 マイナンバーカードで書類発行 一部手数料を減額
牧之原市は1日から、マイナンバーカードを使用してコンビニ店などで取得できる証明書の一部手数料を減額する。マイナンバーカードでの発行を促進し、庁舎窓口の混雑緩和につなげる狙い。 対象は住民票の写しと印鑑登録証明書の2種類で、いずれも100円減額の200円となる。コンビニ店のマルチコピー機のほか、市役所榛原、相良両庁舎に設置の端末を利用した際も同様に減額する。 市によると、1月時点でのカード交付率は61・31%という。
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牧之原IC北側 区画整理組合設立 市内で総会
東名高速道相良牧之原インターチェンジ(IC)北側周辺地区を対象とする「牧之原市IC北側土地区画整理組合」の設立総会が29日、市内で開かれた。地権者ら約90人が出席し、役員選任などを行った。 対象は同ICの北東に位置する22・6ヘクタール(同市東萩間)で、大型商業施設や産業施設、住宅地を整備する構想を掲げる。区画整理に関わる事業費は29億7千万円を見込む。事業を巡ってはこれまでに土地所有者の同意が96%にとどまっていることから、引き続き同意を求めながら8月ごろの本格的な工事着手を目指す。 理事には10人が選ばれ、理事長に鈴木芳明氏が就いた。鈴木理事長は就任のあいさつで「牧之原市全体の活性化
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女性特有の被災リスク軽減へハンドブック 牧之原市消防団が作成
牧之原市消防団の女性団員でつくる女性消防隊のメンバーが、女性特有の被災リスクを周知し、普段から生かせる心構えや知恵を盛り込んだ防災ハンドブック「これならBook」を作成した。有事の際、性別や年齢関係なく、誰もが支え合える環境を構築することが狙いだ。 ハンドブックはA6判、全16ページで、基本的な防災知識に加え、「生理」や「トイレ」など女性が被災時に声を上げにくい問題に対する備えや、女性特有の問題に対して周囲の協力が不可欠なポイントを記載。被災時の性被害対策として各種相談窓口の情報も加えた。防災を身近に感じてもらおうと当事者が記入する欄も取り入れた。 ハンドブックは今後、市内のイベントなど
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書き初め力強く 牧之原で作品展 29日まで
牧之原市相良書道連盟が主催する書き初め展が29日まで、同市の相良総合センター「い~ら」で開かれている。 市内の小中高生、一般の力作計369点を展示した。毎年の恒例行事で、会場には「出発の春」「明るい声」などと力強く書かれた作品がずらりと並び、来場者の関心を集めている。
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静岡県議選 自民県連が大石氏公認 牧之原市・吉田町選挙区
自民党県連は27日、4月9日投開票の県議選で牧之原市・吉田町選挙区から出馬する現職大石健司氏の公認を決めたと発表した。26日付。大石氏は現在、県議会の会派には所属していない。
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通園バス園児置き去り防止 静岡市も補助金 2月補正に計上方針
牧之原市で昨年9月に発生したこども園の送迎バス女児置き去り死亡事件を受け、静岡市は、こども園などの送迎バスの安全対策に補助金を支給する方針を固めた。国が送迎用車両への安全装置装備を義務化したことに伴う対応。関連費約1億5千万円を2022年度2月補正予算案に計上する。27日までの関係者への取材で分かった。 車内の安全確認を怠ると警報を発するなどのシステムを装備する際にかかる費用を補助する。安全装置の装備が義務化される認定こども園や保育所などには車両1台につき18万円、放課後児童クラブなど義務化対象外の施設には1台当たり9万円を助成する。 登園管理システムや園児の位置情報などを確認できるタグ
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牧之原園児バス置き去り 第三者検証委員会、2月6日に設置
牧之原市静波の認定こども園「川崎幼稚園」で昨年9月に園児が送迎バスに置き去りにされ死亡した事件を巡り、市は27日の定例記者会見で、再発防止策を検討する第三者の検証委員会を2月6日に設置し、初会合を開くことを明らかにした。 検証委は県内の学識関係者のほか、医師や弁護士ら5人で構成される見込み。市が実施した特別監査の調査資料や関係者へのヒアリングから、置き去りが発生した経緯や原因を探る。9月をめどに再発防止策をまとめ市に提言するという。 事件では昨年12月、業務上過失致死容疑で前理事長兼園長ら関係者4人が静岡地検に書類送致された。
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北方領土、早期返還を 静岡で県民大会、標語入賞者を表彰
静岡県内60団体でつくる北方領土返還要求県民会議(会長・薮田宏行県議会議長)は26日、本年度の県民大会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。大会宣言の採択や県民から募った標語入賞者の表彰を行った。 構成団体の関係者ら約100人が出席し、「一日も早い北方領土の返還が実現されるよう努力する」との大会宣言を採択した。 標語は寄せられた304点の中から、11点が入賞、入選した。静岡市立服織中2年の石上晴さんの「四島返還 平和な未来へ 世代越え」が最優秀賞に輝いた。石上さんは「若い世代も北方領土への理解を深めてほしい」と思いを語った。 元島民3世や大学院生、中学教員らによるパネルトークも行った。
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12月搭乗者3万人超 静岡空港、14カ月連続増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した2022年12月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比1・7%増の3万234人だった。14カ月連続で前年同月を上回り、12月としては3年ぶりに3万人を超えた。 搭乗率は2・3ポイント上昇の65・4%だった。国内旅行を促す「全国旅行支援」の効果で、個人旅行や団体旅行の底上げにつながった。 搭乗率を路線別にみると、鹿児島線が74・5%(3755人)、出雲線が73・6%(3426人)、新千歳線が68・6%(5850人)などとなった。 新型コロナウイルス禍で全便欠航が続く国際線は2月下旬に韓国ソウルへのチャーター便運航、3月26
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インフルで3施設 学年、学級閉鎖 御前崎、牧之原など
静岡県は27日、こども園と小学校の計3施設でインフルエンザに感染したとみられる患者計27人が確認され、学年閉鎖や学級閉鎖を行ったと発表した。 県内139の定点医療機関における直近1週間(16~22日)の平均患者数は4・56人。前週の4・62人とほぼ横ばい。 市町別の施設と患者数は次の通り。 御前崎市のこども園11人、牧之原市の小学校10人、菊川市の小学校6人。
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不明者保護や詐欺防止に貢献 感謝状を贈呈 菊川署
菊川署は25日、行方不明者の保護に協力した牧之原市静波の牛乳配達員加藤朝之さん(43)と、特殊詐欺被害の防止に貢献したファミリーマート菊川東横地店(菊川市東横地)にそれぞれ署長感謝状を贈った。 加藤さんは昨年12月19日午前2時ごろ、御前崎市御前崎で配達業務中に認知症の80代男性を路上で発見。男性に声を掛け、近くの御前崎交番に知らせた。男性は同日中に無事、家族に引き渡された。 ファミリーマート菊川東横地店は昨年12月15日、パソコンの修理目的で電子マネー10万円分の購入を申し出た80代男性に対して詐欺を疑い、経営者の市村裕子さんや従業員が連携して同署に通報した。
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茶況(1月25日)2月、牧之原で寒茶作り体験
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は2月26日、「寒茶作り体験会」を同市中の古民家カフェ・とこ十和で開く。 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つで、伝統的な製茶手法や味を知ってもらうことが狙い。放棄茶園を再生しようと同会やボランティアが協力して整備してきた茶園で茶摘みを行うほか、一連の製茶工程も学ぶ。 参加料は昼食や寒茶を使ったスイーツ付きで1800円。午前10時~午後3時。定員は20人で、開催3日前までに予約する。 問い合わせは同会<電090(9682)3071>へ。