牧之原市の記事一覧
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記者コラム「清流」 毎日が見頃
長藤の名所である牧之原市の東光寺。「今が一番きれいだよ」と地元保存会のメンバーに声をかけていただき、取材に訪れた。 花はまだ三~五分咲きくらいで、長藤と言うには房の先の開花が足りない。「見頃はまだまだ先だな」と思っていると、保存会の一人が背の高い脚立を持ってきて、乗るように勧めてくれた。いつもは頭上にある藤を初めて上から見下ろす。一面の緑の中に入り交じって引き立つ紫が鮮やかだった。 その後も「次はここから見て」「この角度も意外といいでしょ」と愛車を紹介するような口調で、何カ所もカメラのアングルを教えてくれた。「うちの長藤はね、毎日が見頃なんだよ」-。この大きな愛情が地元の名所を長年支えて
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糸や布が織りなす多彩な世界 6月2日まで、御前崎 12作家合同展
糸や布を素材とするファイバーアートなどを並べた作品展「繊維↓アートへ」が6月2日まで、御前崎市門屋の静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアで開かれている。 企画したのは作家グループ「ミクスト メディア アート アソシエーション」。キルトや織り、染めなどの技法を得意とする県内外のメンバー12人が「BODY」をテーマに約200点を出品した。素材の質感などを生かし、自由な発想で人の体や生命の誕生を立体的に表現。作者の独特な世界観と創造性が来場者を引きつける。 メンバーの石崎圭子さん(56)=牧之原市=は「作品を見ていろんな想像を膨らませてほしい」と述べた。
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デジタル茶況(4月26日)雨後で値押し目立つ展開
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は産地の顔ぶれがほぼ出そろった。降雨による小休止をはさんだため、買い手は芽伸びを指摘して値押しを続ける展開が目立った。買い気も鈍く、特に大口の荷は手合わせまでに時間を要した。 早場所は2000円前後の取引が中心で、相場は全体として軟調に推移。初荷で2000円を割り込む工場も散見された。生産者からは「この安さではとても続けられない。今期でやめる農家もどんどん出てくるだろう」との声が続出している。市中あっせん業者は「末端で売れていないのか、買いの本数が少ない。下の荷は買いたたかれてしまう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は4工場から9口1053キロが上場した。
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園児バス置き去り事件巡り牧之原市長 「廃園しないなら説明を」
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が置き去りにされて亡くなった事件を巡り、杉本基久雄市長は25日の定例記者会見で「(運営法人は同園を)廃園にしないのなら、説明責任を果たすべきだ」との認識を示した。 杉本市長は、事件直後の面談で当時の園長が千奈ちゃんの父親にノートで廃園にする旨を伝えたことに触れ、「(約束を)履行しないのであれば、それなりの説明責任がある」と指摘し、運営法人の榛原学園に「もっと誠意を持って遺族に対応してほしい」と求めた。 23日に開かれた事件の初公判で、千奈ちゃんが直前に別の送迎バスの存在に気付き、車内で声を上げていたと明らかになったこ
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さがら草競馬PR 牧之原 28日 実行委が本社訪問
牧之原市のさがらサンビーチで28日に開かれる第46回さがら草競馬大会(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)の関係者が25日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、大会をPRした。 競走馬やポニーなど約40頭が、国内唯一という砂浜周回コースでレースを繰り広げる。入場無料で、競技開始は午前10時。予選と決勝の計約20レースが行われる。会場では、小学生以下が参加できる徒競走「人間草競馬」が実施されるほか、地元の飲食店や高校生らによるキッチンカーやマルシェなども並ぶ。 昨年は県内外から約1万5千人が訪れたという。加藤智副実行委員長(49)は「普段なかなか見る機会のない馬を、富士山や砂浜というロケー
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デジタル茶況(4月25日)雨後で小休止 明日取引本格化
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨後で取引が小休止した。24日の茶市場に今期初めて1万キロ超が上場し、ようやく盛期入りのムードが出てきた。26日は市中、茶市場ともに産地の顔ぶれと荷口が一段と増える見込み。 今期の県産一茶の出来栄えについて市中問屋は「各地とも全体的に味が濃く、まとまっている印象。値段と品質のバランスの見極めがとりわけ重要なシーズンになる」と話した。 藤枝 前日の雨で取引は行われなかった。生産者と茶商らは雨後の様変わりを懸念している。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で、川根地域は取引がなかった。早場所の島田市川根町や地名など南部地域で摘採が始まった。 榛原、相
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市町村4割「消滅可能性」 人口戦略会議、30年間で若い女性半減と推計 744市町村公表、長泉町は「自立持続可能性」
民間組織「人口戦略会議」は東京都内で24日に開いたシンポジウムで、将来的に「消滅の可能性がある」と見なした744市町村の一覧を公表した。2020~50年の30年間で、子どもを産む中心世代の20~30代女性が半数以下になるとの推計が根拠。全市区町村の40%超に当たる。都道府県別では0~96%まで割合にばらつきがあった。人口減少の深刻さを示し、行政や民間の対策を促す狙いがある。 人口戦略会議のシンポジウムで講演する日本郵政の増田寛也社長=24日午後、東京都千代田区 「消滅」は人口減少が進み、自治体運営が立ちゆかなくなる状況を指す。人口戦略会議副議長の増田寛也日本郵政社長が座長を務めた「日
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社説(4月25日)バス置き去り公判 根本原因を解明せねば
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任(48)の公判が静岡地裁で始まった。両被告は真摯[しんし]に真実を語らなければならない。社会は公判からさらに教訓を学び、再発防止につなげる必要がある。 初公判で2人は起訴内容を全面的に認めた。検察は冒頭陳述で、21年7月に福岡県で同様に園児が送迎バス内で死亡する事案が発生し、国から安全管理の徹底を促す通達が出ていたにもかかわらず、同園では法律で策定が義務付けられている「学校安全計画」
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図書館「いろ葉」(牧之原)新装 授乳室やソファ席新設
牧之原市静波の榛原文化センター内にあった榛原図書館がこのほど、市立文化の森図書館「いろ葉」としてリニューアルオープンした。子育てや文化発信の新たな拠点を目指す。 センターの2階にあった榛原図書館の機能を1階に移し、授乳室や複数人が座れるソファ席、飲食ができるテラス席などを設けた。読み聞かせ用に小上がりになったスペースも備える。 延べ床面積は636平方メートルで3万8千冊収蔵可能。学習室を含む計90席を配置した。ふた付きの飲み物の持ち込みもできる。 センターの2、3階は貸し会議室として、生涯学習やビジネスの場として機能している。同館の八木いづみ館長は「他階に来た人が図書館に立ち寄り、文化交流の
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デジタル茶況(4月24日)雨前の荷集中で今期最多の荷
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、雨前に摘採した荷が集中し、産地と荷口の数がともに今期最多となった。雨後となるあすの取引小休止を見越し、先買いに動く買い手が目立った。 早場所は一茶生産の折り返しを過ぎ、相場が固まってきていて連日500円前後の下げ。2000円台を割る荷も出始め、全体に軟調ムードが漂っている。市中あっせん業者は「値の上下差が激しい。さばくのに苦労する荷が一定数ある」と語る。 これから摘採が本格化する県東部の生産者は「この相場状況を見ていると、例年よりもさらに厳しいシーズンになりそうだ」と懸念する。 藤枝 JA大井川藤枝工場で初取引が行われ、4工場から8口404キロが上場し
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大自在(4月24日)熱中症特別警戒アラート
きのう発表された気象庁の3カ月予報によれば、5~7月は暖かい空気に覆われやすく全国的に気温は高いという。今年もまた暑くなるのか。覚悟しておいた方がいいだろう。 都道府県内の全ての地点で「暑さ指数」が35以上になると予想されると発表する熱中症特別警戒アラートの運用が、きょうから始まる。33以上で出ていた現行の警戒アラートの上位に新設された。暑さ指数は気温、湿度、放射熱などから算出する指標。28を超えると熱中症発生率が急増するといわれる。 現行のアラートは昨年、全国で延べ1232回。2021年の613回から2年で2倍になるなど、リスクは高まっている。特別警戒アラートは、熱中症に気づくだけでな
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静岡県内の通園バス安全装置 3月末までに「設置完了」
子どもが車内に置き去りになるのを防ぐため、幼稚園や認定こども園などの通園バスに設置が義務づけられた安全装置について、静岡県は23日、今年3月末までに全ての車両で設置が完了したとみられると明らかにした。現在、確認作業を進めている。 安全装置は牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の事件をきっかけに、2023年4月に義務化され、1年間の経過措置を設けた。エンジン停止後に車両後方のスイッチを押して警報を解除する装置や、センサーで子どもを検知するタイプなどがある。 県内の対象車両は約1800台。設置率は23年10月末時点で70・0%、同12月末時点で84・2%だった。県は早期に100%を達成するよ
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【牧之原・園児バス置き去り死初公判】冒頭陳述要旨
【被告人の職務】 増田立義被告は2002年から榛原学園理事長兼川崎幼稚園長として園全体の業務を統括し、保育や安全管理を行っていた。年に数回程度、送迎バスの運転手の不在時などにバスを運転することがあった。西原亜子被告は事件当時、河本千奈ちゃんを含む19人が在籍する組の担任として、園児の保育、教育、安全管理などの業務に従事していた。 【川崎幼稚園の安全管理の状況】 21年7月に福岡県内で発生した同種の園児死亡事件を受け、関係省庁から安全管理の徹底についての通達が出された。子どもの出欠状況を保護者に速やかに確認することや職員間の情報共有、送迎バスの乗車時と降車時に座席や人数の確認を徹底するこ
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前園長「全て私の責任」「先を急いでいた」 牧之原園児置き去り死初公判・被告人質問
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件の初公判で、前園長の増田立義被告(74)の被告人質問での主なやりとりは次の通り。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 【弁護側】 -川崎幼稚園ではバスの乗り降りで園児の人数確認をしていたか。 「運転手と補助員で確認していると思っていた」 -事件当時、車内に園児は残っていないと思ったのか。 「補助員がスライドドアをバタンと閉めたので、いないと思った」 -
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牧之原の悲劇「自分事に」 傍聴者、再発防止願う【園児置き去り死初公判】
誰か一人でも確認していれば救えた命では―。当時3歳の園児だった河本千奈ちゃんが送迎バスに置き去りにされ死亡した事件で、静岡地裁で23日に開かれた初公判を傍聴した人たちからは、園の安全意識の希薄さを悔やんだり、同様の事件が繰り返されないよう願ったりする声が聞かれた。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 隣接する牧之原市で起きた事件に「人ごととは思えない」と初めて裁判傍聴に足を運んだ菊川市の主婦堀祐華さん(43)は「当時の状況を聞き、思い込みが重大な結果を招いてしまうと痛感した。(バスを運転していた増
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千奈ちゃん「バス来てるよ」車内で声も 前園長は気付かず施錠【牧之原置き去り死初公判】
「ケーキバス、後ろから来てるよ」-。静岡地裁で23日に開かれた牧之原市の送迎バス園児置き去り事件の初公判。検察は冒頭陳述で、河本千奈ちゃんがバスに取り残される直前、別の送迎バスの存在に気付き、車内で声を上げていたことを明らかにした。そのとき車内には千奈ちゃんと運転席の園長だけ。その言葉は園長に向けられていたのだろうか。しかし、増田立義被告(74)はその声に気付くことなく、バスを施錠。増田被告は最後に車内を確認しなかったことについて「補助員がスライドドアを閉めたので、いないと思った」「(私用で)先を急いでいた」などと語った。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト &r
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牧之原園児バス置き去り、前園長ら業過致死罪認める 「苦しい思いさせた」 静岡地裁初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任の被告(48)の初公判が23日、静岡地裁(国井恒志裁判長)で開かれた。国井裁判長の「あなたがやったことに間違いはないか」との問いに対し、増田被告は「はい」、元クラス担任の被告は「間違いありません」といずれも起訴内容を全面的に認めた。 ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト ⇒届かぬ声 子どもの現場は今 保育連載の特設サイト 事件を機
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デジタル茶況(4月23日)出回りまばら 活気に欠ける
静岡茶市場と静岡市中の県産一茶は、雨後のつゆを気にして操業を取りやめた工場が多かった影響で、入荷がまばらだった。市中は坂部、磐田、初倉が中心で、順調に商談が成立。平均価格帯は3000円台半ばで推移した。初荷の上級品では7000円台~6000円台があった。 市中問屋は「品質は悪くないが、活気に乏しい」と語る。あっせん業者も「それほど買い気が強いわけではない。今日は入荷が少なく苦労しなかったが、明日一気に荷が増えたときにどうなるか」と気をもむ。 島田、金谷、川根 川根地域の初取引が行われ、下長尾や久野脇からやぶきた4口36キロが上場した。40888~10800円で取引された。平均単価は159
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牧之原の園児バス置き去り死、前園長ら認める
牧之原市の認定こども園で2022年、通園バスに園児を放置し熱中症で死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた前園長と元クラス担任は23日、静岡地裁の初公判でいずれも起訴内容を認めた。
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デジタル茶況(4月21日)やぶきた入荷 買い手関心高く
静岡市中と静岡茶市場の県産一茶は、早場所を中心に各地からやぶきたが出回り始めた。茶市場には開場前から茶商が多数詰めかけ、主力品種の今期の出来栄えに高い関心を示した。商談はおおむねスムーズに成立し、相場は各産地とも前年並みかやや高値でまとまった。 買い手からは「顧客から新茶がほしいという要望が増えてきた。やぶきたの良品を中心に手当てしたい」(郡部問屋)という前向きな声が聞かれた。一方で「値段が予想よりしっかりしていた。目当ての工場の荷が出てくるまで待つ」と慎重姿勢を維持する問屋も散見された。 島田、金谷、川根 川根地域の早いところでは、さえみどりの手摘みが始まった。生産者の1人は生葉で80
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牧之原市の新体育館が完成 原発事故時の避難所にも
牧之原市須々木の市多目的体育館「ガスワンアリーナ」の落成式が20日、同所で行われた。平時はスポーツ施設として、中部電力浜岡原発(御前崎市)での事故発生時には、要配慮者が避難する「放射線防護施設」として機能する。一般利用は5月1日から。 落成式ではテープカットや地元の太鼓団体による演奏で完成を祝った。杉本基久雄市長は「新たな防災拠点になる。市民の安心安全の向上につながる」とあいさつした。 体育館は地上2階建ての延べ面積約5600平方メートル。観覧席約520席が付くバスケットコート2面分のメインフロアや多目的ルーム、トレーニングルームなどを整備した。浜岡原発から半径5キロ圏内にいる要配慮者約
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【牧之原・バス置き去り園児死亡】臨時の運転が招いた悲劇 23日初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月5日、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任(48)の初公判が23日、静岡地裁で開かれる。幼い命が失われた事件の真相について両被告は法廷で何を語るのか―。関係者への取材と同市検証委員会の報告書などを基に当日の状況を時系列で追い、両被告が問われている過失に迫る。 (「届かぬ声」取材班) 運転手「不在」、複数回認識か ―事件当日の経過 「おれが乗らなきゃいけなくなった」 22年9月5日朝。川崎幼稚園の関係者は、同園の職員
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【牧之原・バス置き去り】園児遺族「本音語って」 前園長ら、23日に初公判
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされ、熱中症で死亡した事件で、業務上過失致死の罪に問われた前園長の増田立義被告(74)、元クラス担任の被告(48)の公判が23日、静岡地裁で始まる。千奈ちゃんの両親は被害者参加制度を利用して出廷する予定で、父親(39)は両被告に対し「裁判のために用意した言葉ではなく、自分の本音で語ってほしい」と求める。 公の場での発言は増田被告は事件2日後の記者会見以来で、元クラス担任の被告は初めて。全国の園児送迎バスへの安全装置の設置義務化など、社会に大きな影響を与えた事件について両被告が何を語
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静岡空港発着便のGW予約状況 FDA53・2%、ANA61%
フジドリームエアラインズ(FDA)と全日本空輸(ANA)静岡支店は19日、大型連休期間中(4月27日~5月6日)の静岡空港発着便予約状況を発表した。FDAの予約率は前年比14・6㌽減の53・2%、ANAの予約率は同17・9㌽増の61・0%だった。 FDAの予約数は同19・7%減の6664人。6路線のうち予約率が最も高かったのは鹿児島線(58・4%)で札幌・丘珠線(57・6%)、札幌・新千歳線(55・3%)と続いた。予約率のピークは静岡発が5月3日、静岡着が5月6日となっている。担当者は「日の並びから連休をまとまって取れる人が少なく、予約率が昨年より低下した」と述べた。 札幌・新千歳と那覇
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農業など4分野で牧之原市と連携 エムスクエア・ラボ
農業に関する技術開発や商品企画を手がける牧之原市の「エムスクエア・ラボ」と市はこのほど、連携に向けた協定を結んだ。農業、教育、健康、防災の4分野での協力を盛り込んだ。 同社が開発する農業機械を市内の農家で実証実験することや、地元小中学生を対象に会社経営を体験する教育プログラムなどを計画する。市役所榛原庁舎での締結式で、同社の加藤百合子代表取締役と杉本基久雄市長が協定書に署名した。
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風に揺れる「長藤」 見頃は今週末 牧之原・東光寺、吉田・林泉寺
牧之原市と吉田町にある長藤の名所で開花が進み、頭上を覆う紫の花々が訪れた人を魅了している。見頃は今週末ごろになりそう。 牧之原市静波の東光寺では、長さ約1メートルの花房が垂れ下がる。来場者は花の甘いにおいを嗅いだり、写真を撮ったりして楽しんでいる。東光寺から譲り受けたという吉田町片岡の林泉寺の長藤も開花し、約400平方メートルの藤棚の下で鑑賞できる。
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御前崎沖・船釣り マダイ 乗っ込み盛期 強烈な引き 4キロ大物も【魚影を追って】
春本番。海では産卵期を迎えた「乗っ込みマダイ」のシーズン。県内にも好釣り場がいくつかあるが、なかでも御前崎沖は数、型ともに狙えるとあって、関東や中京方面からも釣り人が訪れる。4月上旬、その御前崎沖で大型乗っ込みマダイの強烈な引きを堪能した。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。午前6時半、御前崎の東沖で釣り開始。タナ35メートル。餌、コマセはオキアミを使用。 いつもながら胸弾む朝の一投目。「さあ食ってくれよ」と仕掛けを投入する。すぐに左舷胴の間でヒット。ほぼ同時に、その左隣でも。さらにもう1人とトリプルヒット。なんとも幸先の良いスタートだ。数分後、1キロ前後のマダイ
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農家と買い物客ライブでつなぐ やさいバスとMV東海 売り場画面越しに魅力やこだわり発信
農産物輸送のやさいバス(牧之原市)とマックスバリュ(MV)東海(浜松市中央区)はこのほど、野菜の生産者と買い物客をライブ中継でつなぐ取り組みを始めた。3月下旬に開店したMV東海浜松新橋店(同区)の青果売り場に、小型のモニター付きカメラを設置し、スマートフォンを活用して生産者が商品の魅力や栽培のこだわりを直接伝えた。 4月中旬にはまるたか農園(浜名区)の鈴木崇司さん(45)が生産現場から店舗に声を届けた。同農園で栽培したミニトマトを店舗内で試食した中央区の会社員雨宮恵さん(38)の「こんなに甘いのはなぜか」との質問に「養分をたっぷり吸わせているから」と答えた。 やさいバスの山本沙也香さんは
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出合い頭に衝突 軽乗用車が横転 牧之原市
16日午前6時45分ごろ、牧之原市静波の県道交差点で、牧之原市の男性(56)が運転する乗用車と掛川市の男性(38)が運転する軽乗用車が出合い頭に衝突した。軽乗用車が横転し、掛川市の男性が軽傷のもよう。現場付近は事故処理の影響で約1時間半、通行止めになった。現場は信号機のない交差点。
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25年大河「べらぼう」 牧之原でドラマ展開催へ 観光振興向け官民協議会
江戸時代の相良藩(牧之原市)藩主の田沼意次(1719~88年)が登場する2025年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」の放送期間に合わせ、同市相良の市史料館で大河ドラマ展が開催されることが15日、決まった。市や経済・観光に関する団体などでつくる官民組織が田沼家ゆかりの同市大江の平田寺で初の総会を開き、事業計画に盛り込んだ。 官民組織は、市大河ドラマ「べらぼう」活用推進協議会。ドラマ放送を市の観光振興や歴史文化のPRにつなげる狙いで企画した。 同展ではドラマで使用された衣装、小道具などを紹介する。物産販売スペースも設ける。開催に合わせて市は、田沼意次ゆかりの史跡などを紹介するパネ
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食文化巡る観光企画で牧之原どうPR? 市役所で情報交換会
その土地ならではの食文化に触れる「ガストロノミーツーリズム」を活用した牧之原市のPR方法についての情報交換会がこのほど、市役所榛原庁舎で開かれた。 杉本基久雄市長や同市のシティプロモーションアドバイザー、地元の飲食店関係者らが出席した。地元食材を活用した官民連携の新メニュー開発や、茶摘み体験などの観光プログラム創出といった意見が出た。飲食店関係者は先行事例におけるサービスの価格を紹介し「ターゲットとする人数と単価のバランスが重要」と指摘した。 同アドバイザーの委嘱式も行った。米オリパラ委員会元日本代表駐在員のジョン・オオモリさん、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得した選手のコー
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茶況(4月10日)生育と根の関係 静大副学長解説 牧之原
牧之原市の茶問屋相良物産は8日、市相良総合センター「い~ら」で荒茶生産者座談会を開いた。植物栄養学に詳しい森田明雄静岡大副学長が茶の生育と根の関係について講演した。 森田副学長は「肥料と水を吸う根の量が生育力を左右する」と伝えた。根が秋に最もよく伸びることや、過剰な施肥が濃度障害により発達を抑制することなどを指摘し、「忙しい中でも細やかな作業を心がけて」と呼びかけた。 参加した地元の茶業関係者約30人で情報共有も行った。相良物産の担当者は一番茶の状況や今シーズンに注意するべき病害虫について紹介した。 (榛原支局・沢口翔斗)
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新茶シーズン、成功を祈願 牧之原の茶問屋が拝礼式
新茶シーズンの到来を前に、牧之原市の茶問屋相良物産(山本明男社長)は8日、深蒸し茶の生みの親として知られる同社2代目社長山本平三郎翁の功績をたたえる拝礼式を同市の小堤山公園で開いた。 同公園には、翁を顕彰する胸像が建てられている。社員や生産者ら約30人が集まり、手を合わせた。山本社長は「茶業の振興や事故がないことを願う」とあいさつした。
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【御前崎市長選 立候補者の横顔】青田修二(あおたしゅうじ)氏(無新 53歳) 観光強化へ大胆な発想
御前崎市との出合いは約6年前。知人の紹介を介し自ら設立した医療支援団体の活動の一環で、海外の大学医学部関連病院を建設しようと訪れた。その計画は実現しなかったが「観光都市として成長する可能性を秘めている」と感じ、「地方発展のためには政治が変わらなければいけない」と市長選への挑戦を決めた。 提唱するのは自ら考えた「未来都市構想」だ。同市や富士山静岡空港(牧之原市)などをモノレールで結ぶなど大規模なインフラ整備を進める。大胆で奇抜な発想だが、「プランがしっかりしていれば海外から投資を呼び込める」と強気の姿勢を示す。 懸案である原発問題に関しては「すぐに再稼働すべきではない」との立場。原子力災害
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牧之原の特産を全国PRへ 俳優湯本亜美さん、JAハイナン大使に
榛南地域の農産物を全国に発信するJAハイナンの公式アンバサダーに8日、俳優の湯本亜美さん(26)が就任した。 任期は1年間で、同JAがウェブサイトで取り扱うティーバッグなどの商品のPRやイベントへの参加を予定している。牧之原市の同JA本店で行われた就任式で、湯本さんは茶をいれて関係者に振る舞い「まろやかな味の牧之原のお茶を全国の人々に広めたい」と意気込んだ。
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⚽藤枝MYFCホーム戦に招待 地元児童に「夢パス」贈る
サッカーJリーグ2部(J2)藤枝MYFCは7日、ホームタウン志太榛原4市2町(藤枝、焼津、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の小学生をホーム戦に無料招待する「夢パス」の贈呈式を藤枝総合運動公園サッカー場で行った。 協賛企業の協力で実施する今年11年目の事業で、地域内の全児童約2万4千人に申込書を配布済み。希望者はインターネットで申請でき、今季ここまで延べ800人超が利用している。 この日は仙台戦のハーフタイムに、協賛企業の代表者が利用者の児童に夢パスを渡すセレモニーを行った。試合前にエスコートキッズも務めた望月紗菜さん(島田六合東小6年)は「練習を見に行くと選手がみんな優しく接してくれてう
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図書館でたまご探し 牧之原「いこっと」 14日までイベント
牧之原市立図書交流館「いこっと」で、春の訪れを祝うキリスト教の行事「イースター」にちなんだイベント「いこっとでエッグハント」が開かれている。14日まで。 館内にキーワードが記されたたまごが隠されていて、受付で配布している解答用紙にワードを書き込んでいくと、メッセージが完成する。正解者には景品を贈呈する。春休み中の子どもたちや親子連れが訪れ、たまご探しを楽しんでいる。
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時論(4月7日)図書館がまちを変える
静岡県教委の取材を担当して以来交流があり、県教育長や県立中央図書館長を歴任した鈴木善彦さんから先日、一冊の本を手渡された。 タイトルは「牧之原『いこっと』誕生物語―民と官で開いた図書館の記録―」。牧之原市は私の故郷。そして「いこっと」は3年前、その地の官民複合施設内にオープンした市立図書交流館。本は新図書館開館に向け、市図書館協議会長として民の立場で中心的に関わってきた鈴木さんと、市の図書館司書として行政実務の先頭に立ってきた水野秀信さんの共著だ。 「いこっと」については、鈴木さんから度々話を聞いていた。カフェやボルダリング施設などが出店した民間エリアとの境界が仕切られてない県内唯一の図
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川崎幼稚園理事長ら、遺族宅7カ月ぶり訪問 父親が面談継続を要望【牧之原・バス置き去り】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、送迎バスに園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が置き去りにされて死亡した事件で、運営法人「榛原学園」の増田多朗理事長(44)ら関係者が5日、同市内の千奈ちゃん宅を約7カ月ぶりに訪問し、両親と面談した。 千奈ちゃんの父親によると、訪問者は増田理事長、現川崎幼稚園長、元副園長と、事件当時のバス乗務員だった元派遣職員、元副担任の計5人。これまで面談を当面見合わせることを法人側が代理人を通じて遺族側に通告していたため、顔を合わせるのは元派遣職員を除いて昨年9月以来となった。面談が途絶えていることを父親がSNSで指摘したところ、訪問の申し出があった
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危険業務従事者叙勲 元警察官ら 静岡県内86人
政府は6日付で、警察官や自衛官など危険性の高い業務に従事した元公務員を対象とする「第42回危険業務従事者叙勲」の受章者3615人(うち女性21人)を発表した。内訳は瑞宝双光章が1759人(同7人)、瑞宝単光章が1856人(同14人)。発令は29日。 職種別では、警察官が1825人(同9人)で全体のほぼ半数を占めた。自衛官936人(同8人)、消防吏員625人、刑務官と入国警備官137人(同4人)、海上保安官90人、麻薬取締官と漁業取締職員がそれぞれ1人だった。 都道府県別では、埼玉県の276人が最多。北海道275人、千葉県217人、神奈川県212人、東京都171人の順だった。静岡県は86人
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川勝知事の職業差別発言「不適切」 辞意表明受け、牧之原市長と吉田町長が批判
川勝平太知事の辞意表明を受け、牧之原市と吉田町の両首長が4日の定例記者会見でそれぞれの受け止めを語った。職業差別ととれる発言を「不適切」とする見解や今後のリニア問題への影響を語った。 牧之原市の杉本基久雄市長は不適切発言を「言語両断であり得ない」と批判。辞職の理由に関しては「失言の問題からリニアの成果の話にすり替えている」と指摘した。吉田町の田村典彦町長は「適切ではない。(川勝知事は)余分な発言が時々入ってしまう」と述べた。 吉田町内には大井川を水源とする地下水を使用する企業が多く立地する。田村町長は「知事の辞職でリニア問題が大きく動くことはない」と述べ、JR東海が2027年の開業断念を
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道の駅名称「そらっと牧之原」に 5歳児アイデア 構想合致
牧之原市の静岡空港周辺の坂部地区に開業を計画している道の駅の名称が、市内の5歳児が考えた「そらっと牧之原」に決定した。杉本基久雄市長が4日、定例記者会見で公募の結果を発表した。昨年11月から1カ月間応募を受け付け、364件が集まった。決定した名称は同市の高井優羽ちゃん(5)から寄せられ、施設のコンセプト「坂部がつなぐ空と陸 食と自然で幸せ感じる道の駅」に合致していることから事前選考を通過。市民らによる最終選考で最多投票を獲得し、採用が決定した。 子育て支援スペースなどを併設した休憩施設や農産物直売所などの整備を予定している。2025年度のオープンを見込む。
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牧之原・勝間田城跡 今川氏との戦い 御城印で表現 4月6日「しろの日」合わせPR 関連イベントで販売へ
4月6日の「しろの日」に合わせ、有志団体「牧之原御城印製作委員会」が牧之原市の県指定史跡「勝間田城跡」をPRする新たな御城印を完成させた。同日に開催する関連イベントで販売する。 御城印には勝間田城を築いたとされる勝間田氏の家紋「向い鶴」をあしらった。1476年4月6日に勝間田氏が今川義忠を討ったと伝わることにちなみ、刀をイメージした銀箔(ぎんぱく)で「勝間田城」という文字を記載した。 イベントは付近の「勝間田城趾第1駐車場」で開催する。榛原高書道部が午前9時から11時まで御城印に直筆で日付を入れ、午前11時15分から書道パフォーマンスを披露する。同団体の加藤正直さん(45)=同市切山=は「今
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茶況(4月3日)静岡牧之原茶PR 都内展示会に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、東京ビッグサイトで開かれた食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN(フーデックスジャパン)」に出展した。 静岡牧之原茶を取り扱う茶商4社が同協議会のブースに商品を並べ、試飲などを通して国内外のバイヤーらに魅力を伝えた。協議会事務局の市お茶特産課によると、伝統的な深蒸し茶に加え、スパークリングティーやフレーバーティーなど高価格帯の商品にも関心が集まったという。 同協議会は2016年から同イベントへの出展を続けている。 (榛原支局・沢口翔斗)
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静岡空港と中国・楡林 チャーター便初運航 9日から5月25日まで
静岡県は2日、静岡空港(牧之原市)と中国・楡林(ゆりん)を結ぶチャーター便を4月9日から5月25日まで運航すると発表した。静岡空港の楡林線運航は初めて。 県空港振興課によると、航空会社は中国連合航空で、日本への就航は新型コロナウイルス禍後初めてという。期間中は週2往復(火、土曜)の計14往復を運航する。中国側の旅行会社がチャーターしていて、全てインバウンド(訪日客)向けの販売という。
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スケボーやボルダリング 楽しく初体験 牧之原
サーフィンやスケートボード、ボルダリングなど近年若者を中心に人気が高まる競技の体験イベント「まきのはらアクションスポーツフェスティバル」(牧之原市主催)がこのほど、同市内で開かれた。 静波体育館と静波サーフスタジアムに計5競技の体験エリアを設置した。小学生から中学生までの約200人が、経験者から指導を受けた。スケートボードのブースでは、乗り方や地面の蹴り方を学んだ後、障害物があるコースを走行した。ボルダリングに初挑戦した佐々木晴人さん(12)=同市細江=は「腕に力を入れるのが大変だったが、登り切ったときの達成感がうれしい」と笑顔で話した。 今回が初開催。市の担当者は「アクションスポーツの普及
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牧之原・園児置き去り事件検証委が報告書「安全管理意識が欠落」 バス運転の前園長ら批判
2022年9月、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件の検証委員会は29日、再発防止策などをまとめた検証報告書を市に提出した。報告書は事件当日にバスを運転し園児を車内に取り残した前園長(74)を「安全管理意識が欠落」、所在確認をしなかった元クラス担任(48)らを「園児の安全や成長に向き合う者としての責務を怠った」と批判。提言で、バスの運行に限らず、日常の教育、保育の取り組みから安全の質を高めていく必要性を訴えた。市は今後、報告書をホームページで公開する。 ⇒【検証委報告書・7項目の提言】 ⇒【検証委報告書・7項目の提言
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静岡空港の利用促進、学生目線で提案 日大国際関係学部生
富士山静岡空港株式会社(牧之原市)と産学連携協定を結ぶ日本大国際関係学部の学生による活動報告会がこのほど、三島市の日本大三島駅北口校舎で開かれた。 観光施策を学ぶ宍戸学ゼミの学生10人が参加。本年度実施したアンケートやモニターツアーを通じた空港の利用促進策を同社幹部に提案した。県内在住の10代、20代に同空港を知るきっかけを尋ねたアンケートでは、インスタグラムで認知した人が10%未満と低かったと報告し、メディアやSNSでの露出を増やすよう提案した。若者は手軽に見られるショート動画を情報収集の手段として多用しているとし、TikTok(ティックトック)アカウントの開設も求めた。 学生たちは「
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茶況(3月27日)滝川さんグランプリ 「お茶はがき」デザイン 牧之原茶宣伝隊審査
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競うコンテストの表彰式を市内で開いた。グランプリには滝川正章さん(63)=東京都=の作品「それぞれの緑、それぞれのカップで。」が選ばれた。 コンテストには国内外から過去最多となる210点の応募があり、茶業関係者らによる審査で受賞作品が決まった。グランプリ作品のデザインは静岡牧之原茶のPRに活用する。 そのほかの主な受賞者は次の通り。 準グランプリ 長坂礼(東京都)▽チャーフィン賞 進藤海月(神奈川県) (榛原支局・足立健太郎)
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「共生圏」に7市町3圏域 環境と経済両立 県、新たに認定
静岡県の「ふじのくにのフロンティアを拓(ひら)く取り組み」の推進状況や今後の展開を協議する推進会議がこのほど、県庁で開かれた。デジタル技術を活用して環境や社会経済が両立する地域づくりを目指す「地域循環共生圏」に、2023年度に新たに7市町3圏域を認定したことが報告された。認定は22年度と合わせ、計14市町5圏域となった。 第3期基本計画(22~27年度)に掲げる地域循環共生圏は、1期(13~17年度)での推進区域、2期(18~22年度)の推進エリアの取り組みを発展させ、重層的な広域連携による事業展開で地域課題解決を促す。27年度までに全市町の認定を目標に掲げている。 新たな共生圏のうち、
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【静岡県内公示地価・中部】経済正常化、二極化が加速 静岡市葵区 西草深町引き合い強く/焼津市祢宜島 子育て世代関心
国土交通省が26日発表した静岡県内公示地価(1月1日時点)は、社会経済活動の正常化により商業地が4年ぶりの上昇に転じるなど、利便性の高い地域で堅調な伸びを示した。沿岸部も下落幅が若干縮小したものの、需要が高まる内陸部との二極化傾向は続く。各地の需給や取引状況を不動産関係者に聞いた。 (価格は1平方メートル当たり) 静岡市葵、駿河区 住宅地は葵区0・8%、駿河区0・6%といずれも上昇した。中心市街地は需要が高く、土地の動きが活発化している。 駅から徒歩圏内のエリアは引き合いが強く、葵区春日町で23万円、西草深町で38万円、駒形通で24万円など。中古の一戸建てやマンションも人気で、
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静岡県民の善意4団体に 愛の都市訪問、贈呈式
静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送は23日、「第61回愛の都市訪問」の贈呈式を静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で開いた。県内の4福祉団体・施設に、県民からの寄付金で購入した車両や資機材を贈った。 静岡新聞社の横山秀雄取締役が各団体・施設の代表者に目録を手渡し、「未就学児から高齢者まで幅広く善意を寄せていただいた。皆さまの現場で活躍し、福祉に貢献できれば」とあいさつした。 それぞれの代表者が日々の活動や寄贈品の活用方法を報告し、謝意を示した。 寄贈先の団体・施設は次の通り。 【車両】雄踏フレンドリィ(浜松市中央区) 【資機材】金谷地区社会福祉協議会(島田市)絆 精
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優秀な成績たたえ45個人2団体表彰 牧之原市教委など
牧之原市教育委員会表彰と山崎こども教育賞の2023年度表彰式がこのほど、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれ、45個人、2団体が表彰された。 スポーツや教育の各分野で功績を残したほか、校内の生徒会活動などで模範となった児童や生徒らが受賞した。 主な受賞者は次の通り。 【少年少女ノーベル賞】田中勘九朗(榛原中3)岸端ひよら(清流館高1)
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当初予算案など可決 牧之原市議会閉会
牧之原市議会2月定例会は22日、最終本会議を開き、にぎわい創出を目指した事業を盛り込んだ2024年度市一般会計当初予算案など計29議案を可決し、閉会した。市民団体から提出された小中学校の再編計画を巡る多様な意見の合意形成を求める請願は不採択とした。
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鮮やか寄せ植え 教室生の力作80点並ぶ 24日まで牧之原
牧之原市の寄せ植え教室「ハピネス」の生徒作品展が23、24の両日、同市菅ケ谷の園芸店「百姓園」で開かれる。 成果発表の場として市内外の生徒50人が力作80点を展示した。マーガレットやラックス、クリスマスローズなど色とりどりの花々を植えた作品が並ぶ。会場では期間中、寄せ植えの体験会なども行う。 両日とも午前10時から午後3時まで。
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浜岡原発避難計画 「実効性向上図る」 静岡県、市民団体に回答
静岡県は21日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)半径31キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)の市民団体でつくる「UPZ市民団体交流会」から1月に提出された原子力災害時の広域避難計画の質問に回答した。原子力安全対策課の担当者が県庁を訪れた交流会メンバーに回答書を手渡し、「国などによる能登半島地震の検証を踏まえて浜岡地域の避難計画の実効性向上を図る」と説明した。 質問は地震と原発事故の複合災害時の対応に関する内容で、家屋倒壊時の屋内退避▽安定ヨウ素剤の配布▽道路が寸断した場合の避難路の確保―など5項目。同課の神村典浩課長は、屋内退避の実施期間や避難に切り替える判断基準などについて国が検討してい
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吉田町人事 女性 課長級4割 第6次総合計画に注力
吉田町は21日、4月1日付の人事異動を内示した。全体の異動対象者は97人で規模は例年並み。管理職への女性登用を積極的に行い、課長級は4割となる17人中7人が女性職員となる。機構改革はないが、来年度から始まる第6次総合計画や防災とにぎわい創出を両輪で進める「シーガーデンシティ構想」の推進に注力する人員配置とした。 主な異動は次の通り。 【課長級】吉田町牧之原市広域施設組合(税務課長)中村真也▽生涯学習課長兼吉田町中央公民館長兼吉田町総合体育館長兼吉田町学習ホール館長兼吉田町体育センター館長(産業課長)山脇一浩▽税務課長(学校教育課長補佐兼教育総務統括)山村加奈子▽産業課長(総務課長補佐)高
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湯飲み片手に 茶の飲み比べ 牧之原、新茶期の活発な取引祈願も
茶の飲み比べを楽しむイベント「まきのはら協奏曲」が17日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれた。新茶シーズンの到来を控える中、一足先にハウス新茶が振る舞われたほか、茶業関係者が自慢の商品を来場者にPRした。 市内の茶業関係者らが設けたブースには緑茶や和紅茶、ほうじ茶に加え、お茶を扱った菓子などが並んだ。来場者は入場時に配られた湯飲みを手にブースを回り、生産者から茶の特徴や飲み方を聞きながら飲み比べ、お茶の魅力を再確認した。保存会による手もみの実演や闘茶会など多彩なイベントも行われ、多くの来場者でにぎわった。 イベントに先立ち行われた新茶祈願祭には市内の茶商やJA職員らが出席した
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静岡県 土砂搬入を白紙撤回 牧之原の民間処分場へ計画 盛り土代執行
静岡市葵区杉尾の砂防指定地に無許可造成された盛り土を県が撤去する行政代執行で、牧之原市の杉本基久雄市長は18日の市議会全員協議会で、県が計画していた同市内の民間残土処分場への土砂搬入を県が白紙撤回したと明らかにした。土砂搬入を巡り、処分場周辺の住民などから不安や説明不足を指摘する声が上がっていた。県は、他の民間処分場への搬入や公共工事での利活用に向けて最終調整している。 市や県によると、県砂防課の担当者が15日、同市に白紙撤回の意向を伝えた。行政代執行は、杉尾地区の約5・1万立方メートルの盛り土のうち、汚染物質が含まれていない約1万立方メートルを3月25日までに牧之原市の民間残土処分場に搬
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牧之原市人事 大河活用推進室、新設 特産物管理を再編
牧之原市は18日、4月1日付の人事異動を内示した。組織体制を大幅に見直し、管理職(課長以上)の半数が異動した。市ゆかりの偉人田沼意次が登場する大河ドラマを地域振興につなげようと「大河ドラマ活用推進室」を新設する教育文化部の部長には竹内英人氏を起用。第3次総合計画の推進に向けて企画政策課を設置するほか、茶業の活性を多様な特産物と一体的に進めるため、お茶振興課をお茶特産課に再編した。 主な異動は次の通り。 【部長級】市民生活部長(建設部長)前田里芳▽福祉こども部長兼こども家庭センター長(福祉こども部長)桜井康章▽建設部長(建設部参事兼建設課長)池田武▽教育文化部長(企画政策部参事兼秘書政策課
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牧之原の70代男性、4600万円詐欺被害 SNS上で投資話
牧之原市の70代の農業の男性が14日までに、SNSを通じて知り合った人物に投資名目で現金約4600万円をだまし取られたと牧之原署に届けた。同署はSNS型投資詐欺事件として調べている。 同署などによると、男性は2023年11月ごろ、SNSを通じて知り合った人物に投資話を持ちかけられた。12月ごろから今年3月上旬までの間、数百万円単位の現金を指定された口座に十数回にわたり振り込んだという。投資のやりとりはSNSやアプリを使って行われ、振り込みには複数の口座が指定されていたという。男性が返金を求めたところ、多額の手数料を要求されたことから同署に相談し、被害が発覚した。 同署などによると、本年(
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茶況(3月13日)ふじのくに新商品 茶の花蜂蜜が金賞 牧之原の河村養蜂場
牧之原市の河村養蜂場が考案した茶園に咲く花から採取した蜂蜜が県主催のふじのくに新商品セレクション2023で金賞を受賞した。このほど、考案者の河村充代表(51)が市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、受賞を報告した。 本来お茶の栽培では、茶葉へ養分を分けるため、花は摘み取られることが多い。茶価の低迷などの影響で市内に広がる茶畑の中には耕作放棄地となっている茶園も多く、利活用の一環として同商品を考案した。蜂蜜は甘みに加え、後味にお茶の風味を感じられるという。 河村代表は「緑茶やほうじ茶、お茶を使ったスイーツとの相性も良い商品。今後も地域の特産品を使った蜂蜜に挑戦したい」と前を見据えた。 (
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夜の津波、地域皆で助かるには 牧之原で避難訓練
東日本大震災から13年を迎えた11日夜、牧之原市で地震・津波夜間避難訓練が行われた。静岡県津波対策推進旬間の一環で、市民6427人が参加した。 沿岸部の片浜地区では、単独での避難が難しい高齢者などの要配慮者に対し、自宅の外までの退避を促す「軒先避難訓練」を重点的に実施した。サイレンが鳴った後、大石茂生区長(69)らが要配慮者の自宅を訪ね、状況を確認した上で避難行動を呼びかけた。 大石区長は「自助の気持ちがなければ共助にはつながらない。住民が密接な関係にある地域の特性を生かした訓練を今後も実践していきたい」と話した。
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牧之原市 外国籍児教室の体制強化 日本語学習、編入前に【2024注目予算】
「ひらがなを順に並べ替えてみましょう」。牧之原市片浜にある廃校を活用した日本語初期支援教室「いっぽ」では6歳以上の外国籍の子どもたちが日本語習得に励む。修学に必要な語学力や基礎学力を身に付けた後で小中学校に編入することで、効果的な学習につなげる狙いがある。 2023年4月に始まった教室では最長半年、小中学生に相当する年齢の子どもを受け入れる。会話や基礎的な読み書き、算数などを利用者の習熟度に応じて学ぶ。宿泊や教育の事業を手がけるマキノハラボ(同市)が市の委託を受けて運営する。 教室では日本文化を知る課外学習や給食体験のほか、地域に親しみを感じてもらおうと住民との交流会も行う。同社の浅野拳
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大鉄復興願い菊川で歌謡祭 県連盟、浄財募り寄付
静岡県大衆歌謡連盟は10日、菊川市の菊川文化会館アエルで「大井川鉄道復興祈願チャリティー」と銘打った歌謡祭を開き、集まった浄財を大井川鉄道に寄付した。牧野千恵子会長が「早く全線開通してほしいという気持ちを届けたい」と述べ、大鉄の鈴木肇社長に未開封の募金箱を手渡した。 大鉄は2022年9月の台風15号で被害を受け、一部区間で運休が続く。連盟は4年ぶりに開催した歌謡祭の会場に募金箱を設け、出演者102人と観客から寄付を募った。鈴木社長は「復旧に全力を挙げているが、道筋が付いていない。応援を心強く思う」と謝辞を述べた。 歌謡祭には杉本基久雄牧之原市長と長谷川寛彦菊川市長がゲスト出演した。杉本市長が
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牧之原・静波1号幹線が開通 主要道路結ぶ 混雑緩和や安全性向上期待
牧之原市の静波地区に位置する全長約1キロの都市計画道路「静波1号幹線」(県道菊川榛原線)が9日、開通した。市役所榛原庁舎付近の主要道路を結ぶことで混雑緩和や安全性の向上が期待される。 従来の道路は国道150号に隣接する区間がL字形となっていたため、渋滞の要因となっていたほか、歩道が確保されていない箇所があった。この問題を是正しようと全長約1キロのうちの200メートル区間の整備を2018年度から進めてきた。事業費は6億7千万円。新たな区間の開通により、国道まで直線で結ばれるようになった。 開通式典は地元関係者ら約100人が参加し、杉本基久雄市長らがテープカットを行って完成を祝った。杉本市長
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牧之原の自然薯「広げたい」 鍼灸師から転身の山村さん 地元生産者に教え請い奮闘
自然薯(じねんじょ)の産地として知られる牧之原市で元鍼灸(しんきゅう)師の山村美和さん(37)が新規就農者として奮闘している。近年、高齢化などで生産農家の減少が課題となっている中、若手農家の一人として地域農業をリードする存在になりつつある。 静岡市内で鍼灸師として働いていた山村さんは結婚を機に5年前に牧之原市に移った。新たな土地での生活が始まり、挑戦の舞台として選んだのが大好物だった自然薯栽培だった。「農業の経験もなく、当初は趣味程度としか考えていなかった」と話す山村さんだったが、長年にわたって自然薯栽培を続ける長谷川正治さん(60)から指導を受ける中、就農を志すようになった。約2年間の研修
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【東日本大震災13年】道路寸断恐れ109市町村 原発30キロ圏、静岡県内9市町
建設中を含む国内19原発の30キロ圏にある自治体のうち18道府県計109市町村で、地震など災害時の緊急輸送道路が土砂崩れなどにより寸断される恐れがあることが8日、分かった。30キロ圏に含まれる21道府県計138市町村の79%に当たり、原発事故時の避難に支障が出る恐れがある。東京電力福島第1原発事故から13年。国土交通省が公開している地理情報データを基に、道路が土砂災害警戒区域を横断しているかどうかを共同通信が分析した。 静岡県内で寸断の恐れがあるのは、藤枝市、島田市、牧之原市、掛川市、菊川市、御前崎市、袋井市、磐田市、森町の9市町の高速道路や国道、県道など。1月の能登半島地震でも土砂災害が
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海岸清掃で「ふるさと貢献賞」 ラブ・ジ・アース実行委が牧之原市に報告
牧之原市や全国各地で海岸清掃に取り組んでいる「ラブ・ジ・アース」の実行委(東京都)が6日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送の「第13回ふるさと貢献賞」の受賞を報告した。 同団体は全国のバイク愛好家で組織され、ライダーのマナー向上や環境保護を目的に2002年に発足した。団体が初めて活動を行ったのが牧之原市で03年以来、市民らと協働した取り組みが続く。 同団体の斎藤健一会長(43)は「前例がない取り組みを認めてくれた思い入れのある土地。新たな挑戦も含め引き続き協力できればうれしい」と前を見据えた。杉本市長は「活動を通じて
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牧之原市長、新火葬場覚書巡り「手続きに瑕疵ない」
牧之原市の杉本基久雄市長は8日の市議会2月定例会一般質問で、同市と御前崎市、吉田町の2市1町を対象エリアとした新火葬場整備計画について関係市町と管理や運営方法を取り決めた覚書に関して「手続き上に瑕疵(かし)はない」と述べた。太田佳晴氏への答弁。 杉本市長は牧之原市議会に対しては関係市町との協議状況説明をこれまで12回にわたり行ってきたとして、「覚書の内容も市議会への説明とともに関係市町の首長間で合意した」と述べた。太田氏は御前崎市では議会への説明が足りず反発が起きているとして「御前崎市の動向によっては大幅な変更が生じる」と指摘。杉本市長は「仮定の話は控えたい」とした。 このほか杉本市長は
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茶況(3月7日)新団長に芝田さん 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)は7日、2024年度定時総会を静岡市葵区で開き、新団長に美笠園(掛川市)の芝田悟さん(43)を選任した。任期は1年。 副団長には川連(牧之原市)の大石健さん(43)、石田茶店(森町)の石田宏之さん(43)が就いた。芝田団長は就任あいさつで「各企業の発展のため、団の活動を持ち帰って大いに役立ててほしい」と呼びかけた。 7人が卒退団し、24年度の団員数は70人。 (経済部・垣内健吾)
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「ありがとう 4号機」 FDA機、県内でラスト飛行 静岡空港
2010年から全国各地の路線で活躍したフジドリームエアラインズ(FDA)の4号機が7日、静岡空港でのラストフライトを迎えた。福岡(福岡県)への出発時に空港関係者らが「ありがとう 4号機」と書かれた横断幕を掲げ、同社で初となる引退機をねぎらった。 長年活躍した機体の節目に花を添えようと空港内で記念イベントを開いた。搭乗客にはポストカードなどの記念品が贈られ、FDAや富士山静岡空港の関係者が福岡に向かう機体を笑顔で見送った。 FDAによると、同機は2006年の製造。10年に導入する前は米国の航空会社で活躍していたという。FDAが保有する機体の中では製造された時期が最も古く、同社での総飛行時間
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茶況(3月6日)静岡空港利用者に牧之原のお茶PR 勝間田小児童
牧之原市の勝間田小の3年生がこのほど、空港利用者に地元産のお茶の魅力を伝えるおもてなしイベントを静岡空港で開いた。 児童は「勝間田のお茶を広めよう」をテーマに学習を進め、JAハイナンや富士勝茶農協などの協力を受けながら地元の基幹産業に対する理解を深めてきた。1年間の学習の成果として今回は空港内に特設ブースを設けた。児童は急須を使って丁寧にお茶をいれて空港利用者に振る舞い、近隣の菓子店と共同で考案した茶葉入りクッキーも配布した。 橋尾明君は「多くの人に勝間田のお茶を飲んでもらえてうれしかった」と笑顔で話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原市片浜地区 大鐘家、江戸の風情残す 庭園整備で観光名所に【わたしの街から】
戦国時代に柴田、豊臣家の家臣だった大鐘(おおがね)家。時代の流れとともに遠州相良(現・牧之原市)に移り、江戸中期には大庄屋として地域を治めた。その頃に築かれた長屋門、母屋は国の重要文化財に指定され、屋敷周辺には当市ゆかりの偉人田沼意次の足跡も残る。今日では子孫が歴史を次代に継承しようと建物の管理を続ける。アジサイやスイフヨウなど季節ごとにさまざまな花が咲き誇り、「花庄屋」として地域住民に親しまれている。 夏には多くの観光客が訪れる静波海岸、さがらサンビーチのほぼ中間に位置する片浜地区。国道150号から外れ、広大な茶畑が広がる台地に向かっていくと江戸期の面影を残した建築物が目の前に広がる。国
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3月5日は啓蟄 春間近、ミツバチ元気よく 牧之原の養蜂場【動画あり】
5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。大地が暖まり、冬ごもりしていた虫たちが動き出す頃とされる。県内の養蜂場では越冬したミツバチが花の蜜を求めて活動を活発化している。 気象庁によると晴れ間が広がった4日の県内の最高気温は富士市の18度をはじめ、三島で16度、静岡市駿河区では15・7度となり、3月中旬から4月上旬並みの陽気となった。 牧之原市の河村養蜂場(河村充代表)の蜂の巣箱でも4日、多くのミツバチが飛び交う姿が見られた。巣箱の点検をした河村代表は「3月は女王蜂が産卵して働き蜂が増える時期。無事に育っている。最近は温暖で蜂の越冬もだいぶ楽になった」と話した。 (写真部・宮崎隆男)
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浜松新野球場 用地取得「時間要する」 規模、構造丁寧に検討 静岡県議会答弁
静岡県議会2月定例会は4日、自民改革会議の大石健司氏(牧之原市・吉田町)、藤曲敬宏氏(熱海市)、鈴木利幸氏(旧浜松市北区)、ふじのくに県民クラブの沢田智文氏(磐田市)が一般質問を行った。勝又泰宏交通基盤部長は浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場について、国の事業認可の速やかな取得を目指す一方、公園全体の用地取得には「時間を要する」として規模や構造の絞り込みを丁寧に進める考えを示した。鈴木氏への答弁。 県は1万3千人の屋外型、2万2千人の屋外型、2万2千人の多目的ドーム型の3案を3月7日に始まる県議会建設委員会に示す。ただ、県議会内には「2月定例会での意見集約は難しい」との見方
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27年静岡県議選へ4項目提示 選挙区定数、区割り検討開始
静岡県議会の選挙区定数や区割りを検討する調査検討委員会の第5回会合が4日、県庁で開かれた。2027年の次期県議選に向け、議会事務局が今後の検討事項の論点などを示した。 同事務局は、議員定数見直しの可否▽選挙区と配当定数の見直しの可否▽前期委員会が提案した有識者からの意見聴取▽答申や条例改正の時期―の4項目を示した。 このうち、議員定数については、現行定数68は1979年まで適用された旧法定定数制度(定数85)から20%削減されて全国5番目の削減率で、議員1人当たりの人口は多い方から同9番目との説明があった。 2020年の国勢調査人口で算出した議員1人当たりの人口が少ない選挙区は、最少の
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3月7日から一般質問 牧之原市議会
牧之原市議会2月定例会は7、8の両日、一般質問を行い、11氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【7日】原口康之①学校部活動の地域移行▽絹村智昭①大規模災害の備えと整備▽谷口恵世①日本一女性にやさしいまちの推進▽松下定弘①こども家庭センターの設置と児童虐待相談体制▽加藤彰①持続可能な地域を支える土台づくり▽名波和昌①災害に強い牧之原市に向けて 【8日】大石和央①原子力防災と原子力広域避難計画②学校再編③まちづくり▽太田佳晴①新火葬場整備計画と1市2制度解消の考え方の大きな問題▽石山和生①教職員の仕事環境②公共施設マネジメント③大河ドラマ「べらぼう」活用推進事業▽浜崎一輝①AEDの
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ホタル成長願い「またね」 牧之原の園児 幼虫を放流
牧之原市の菅山保育園の園児が1日、同市の相良油田の里公園でゲンジボタルの幼虫を放流した。 放流会はホタルの飼育を続ける同市の市民グループ「まきっぽの会」が企画した。園児は同会からホタルの生態について学んだ後、小さな幼虫を川辺に放流。水中で泳ぐ幼虫を観察しながら「ばいばい」「またね」と声をかけた。 同会は9日にも放流会を予定している。大沢稔代表(66)は「地域のイベントとして定着していけるよう来年はもっと規模を広げていきたい」と話した。
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ケアマネ業務のAI導入効果 静岡県、伊豆の国で成果報告
伊豆の国市と牧之原市をモデル地区にケアマネジメント業務へのAI(人工知能)導入支援事業を実施した静岡県はこのほど、伊豆の国市役所で報告会を開いた。報告の中で、AI導入によりケアプランの質向上や作成業務の効率化が図られたことを明らかにした。 事業には、両市の30事業所の介護支援専門員38人が参加した。昨年8月から半年間、専門業者の用意したAIシステムをケアマネジメント業務に使用した。このシステムは、要介護・要支援認定やサービス利用状況の情報約47万件を学習している。 報告会では、業者の担当者が参加者に対するアンケートを基に事業を振り返った。システム導入により「業務の品質向上や効率化が確認で
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トラックGメン 聞き取り調査 違反原因行為 ドライバーに確認 東名牧之原SAで県内初【迫る 24年問題】
4月から始まるトラック運転手などの残業規制に伴い、人手不足や輸送力の低下が懸念される物流の「2024年問題」に対応しようと国土交通省中部運輸局などは29日、「トラックGメン」による聞き取り調査を牧之原市の東名高速道牧之原サービスエリアで実施した。静岡県内での現場調査は初めて。 トラックGメンは運送業者と荷主の取引を監視し、物流業界の健全な運営につなげることを目的に昨年7月に同省に新設された。トラック事業者やドライバーへのヒアリングを行い、恒常的な長時間の荷待ちや運賃の不当な据え置きといった違反原因行為の疑いがあった場合は要請や勧告などを通じて、労働環境の是正を図る。 この日は、休憩施設付
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浜岡原発周辺土壌 過去の変動幅超過 環境放射能調査
静岡県は29日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。土壌で過去の変動幅を超える放射性セシウムが検出されたが、健康への影響はないとしている。 県によると、牧之原市で採取した土壌で1キログラム当たり11・5ベクレルの放射性セシウムが確認された。過去の核実験や東京電力福島第1原発事故の影響と推定している。このほか、アジとシラスは過去の変動幅内だった。
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茶況(2月28日)「お茶はがき」デザイン審査 静岡牧之原茶宣伝隊
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」はこのほど、はがき型の一煎茶パックのパッケージデザインを競う「お茶はがきデザインコンテスト」の作品審査会を市役所相良庁舎で開いた。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに募集したコンテストには市内外の児童生徒、一般から過去最多となる210点の応募があった。中には台湾からの出品作もあった。会場には富士山や茶畑などを描いた個性豊かな作品が並び、杉本基久雄市長や市内の茶商らが入賞作を選出した。 表彰式は3月17日に同市の相良総合センター「い~ら」で開かれる飲み比べイベント「まきのはら協奏曲」で行う予定。グランプリ作品は静岡牧
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選ばれる茶産地目指し振興誓う 掛川で農協集会
JA静岡経済連と県茶業会議所は28日、県農協茶業者集会を掛川市で開いた。県内各地の生産者ら約300人が新スローガン「要望に応じた茶生産に取り組み、選ばれる茶産地静岡を目指そう」を唱和し、今期の茶業振興を誓った。 経済連の河原崎友二経営管理委員会長は、生産者と茶商のマッチングを進めるとし「消費拡大を目指してJAグループ一丸となった取り組みを実践していく」と話した。 マルセン砂川共同製茶組合(浜松市天竜区)の鈴木猛史さんが「慣行栽培から有機栽培への転換」をテーマに講演し、「有機茶園の視察、販路の確保、茶園の集積の3点がポイント」と説いた。緑茶輸出の現状と展望についての講演や2023年度の茶業
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SSクラスで横山さん優勝 日将連浜松 2月大会
日本将棋連盟浜松支部の2月大会がこのほど、浜松市中央区の積志協働センターで開かれた。70人が参加し、最強のSSクラスで横山渡さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 SS ①横山渡(牧之原市)②菅沼優星(磐田市)③宇藤敬行(同)▽S ①村松泰司(中央区)②田村勇太郎(同)③磯野薫(浜名区)▽A ①安田孝一(中央区)②森孝彰(同)③佐藤粋聖(同)▽B ①坂野義隆(藤枝市)②伊藤潔(中央区)③芝田信照(袋井市)▽C ①杉山敏郎(浜名区)②片山久(中央区)③山下浩之(浜名区)
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牧之原市議会が開会 34議案を上程
牧之原市議会2月定例会が22日開会した。杉本基久雄市長は2024年度の施政方針を示し、「困難で前例のない課題に積極的にチャレンジする」と述べた。 過去2番目の予算額となった当初予算案では地域資源や文化、スポーツ振興を通じてにぎわい創出を目指す事業が並んだ。人口減少や少子高齢化の課題が迫る中、「希望ある未来につなげる」とした。 会期は3月22日までの30日間。初日は24年度一般会計当初予算案など34議案を上程。このうち、市手数料条例の一部改正案を可決した。
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新火葬場の建設、運営 牧之原市が吉田町、御前崎市と覚書締結
牧之原市は22日、御前崎市、吉田町の2市1町を対象エリアに2028年度以降の供用開始を目指す新火葬場整備計画を巡り、建設や管理・運営に関する覚書を両市町と締結したと発表した。 覚書は整備箇所や火葬炉の規模、負担割合などが主な内容。牧之原市は20日に吉田町、22日に御前崎市とそれぞれ覚書を締結した。 整備地は県道菊川榛原線に隣接する約2万2千平方メートル(牧之原市勝俣)。運営は吉田町牧之原市広域施設組合が担い、御前崎市は同組合に運営を委託する。建設費は約20億円を想定し、負担割合は牧之原市が45%、吉田町が25%、御前崎市は30%。牧之原市は24年度当初予算案に用地測量費などで3800万円
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牧之原の新火葬場計画 御前崎市、覚書締結 運営委託
牧之原市は22日、御前崎市、吉田町の2市1町を対象エリアに2028年度以降の供用開始を目指す新火葬場整備計画を巡り、建設や管理・運営に関する覚書を両市町と締結したと発表した。 覚書は整備箇所や火葬炉の規模、負担割合などが主な内容。牧之原市は20日に吉田町、22日に御前崎市とそれぞれ覚書を締結した。 整備地は県道菊川榛原線に隣接する約2万2千平方メートル(牧之原市勝俣)。運営は吉田町牧之原市広域施設組合が担い、御前崎市は同組合に運営を委託する。建設費は約20億円を想定し、負担割合は牧之原市が45%、吉田町が25%、御前崎市は30%。牧之原市は24年度当初予算案に用地測量費などで3800万円を計
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牧之原市24年度当初予算案 一般会計217億円 「にぎわい創出」重点
牧之原市は21日、2024年度の当初予算案を発表した。一般会計は23年度当初比4・5%減の217億円。過去2番目に大きい予算規模となった。2年目となる第3次総合計画で定めた重点戦略・プロジェクトを引き続き推進し、道の駅の整備や大河ドラマを活用した事業を展開。ハード、ソフトの両面から観光交流人口の拡大による「にぎわい創出」に重点を置いた。 杉本基久雄市長は「人口減少や少子高齢化などの喫緊の課題に対応、挑戦する」と述べた。 静岡空港周辺の坂部地区では市内初となる道の駅の整備に向け、子育て支援スペースなどを併設した休憩施設や情報発信施設の建設費に5億2400万円を計上。25年度中の開業を
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茶況(2月21日)食の商談会でPR 牧之原市茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、千葉市で開かれた国内最大級の「食」の展示商談会「スーパーマーケット・トレードショー」に初出展し、茶業者と連携して地元産の茶をPRした。 茶業の営業力強化を目的とした市の茶業緊急支援事業の一環。牧之原茶を扱う茶商ら4団体がブースを構え、試飲などを通じて全国各地から集まったバイヤーに自慢の商品を紹介した。 市お茶振興課によると、深蒸し茶だけではなくフレーバーティーなどが関心を集めたという。 (榛原支局・足立健太郎)
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新年度予算案 牧之原市
市町名(議会会期)①一般会計規模②前年度比伸び率③主要事業(事業費)の順 ◇牧之原市(22日~3月22日)①217億円②4・5%減③大河ドラマ活用推進(8200万円)▽坂部地区の道の駅整備(5億2400万円)▽義務教育学校整備(3億5300万円) ※過去2番目の予算規模。ハード、ソフトの両面から観光交流人口の拡大による「にぎわい創出」に重点を置いた。
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富士宮市根原地区 住民つなぐ「ヤナギ飾り」のどんど焼き【わたしの街から】
全国各地で年始の風物詩となっているどんど焼き。富士宮市北端の根原地区には県内でも珍しい「ヤナギ飾り」が作られる。飾りは山梨県内で現在も続く地域があり、かつて甲斐国の関所があった根原地区まで伝わった可能性がある。防火などの願いを込めたヤナギ飾りの風習を集落の住民たちが守っている。 ヤナギ飾りは、高さ10メートルほどの御神木の中心あたりから色紙で装飾した幅約3センチの竹材を垂らした物。上部は三つまたで日の丸の扇が取り付けられる。竹がヤナギの枝のようにしなる様から名付けられたとみられる。根原のどんど焼きは1月14日に固定されていて、飾りの用意は1週間前と決まっている。男性が竹割りなどの力仕事
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牧之原市内の小中再編へ説明会 市教委、整備方針示す
牧之原市教委は17日、1月に策定した小中学校再編計画に関する学校施設整備基本構想・基本計画の周知を図る市民説明会を同市の相良総合センター「い~ら」で開いた。パネル討論などを通じ、新たな学校の整備方針を集まった住民や教員ら245人に示した。 市は市内に10校ある小中学校を小中一貫校(義務教育学校)として2校に再編する方針。計画では学校施設の整備計画や設計に関わる考え方を明記し、距離に応じた通学手段も盛り込んだ。榛原地域の開校年度は2030年度、相良地域は33年度を目標とし、両校を合わせた概算事業費は約205億円を見込む。 橋本勝教育長や教員、保護者を交えたパネル討論では学校のコンセプトや地
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市町職員を対象にサイバー犯罪解説 静岡県警
静岡県警はこのほど、自治体職員のサイバーセキュリティー意識を高めることを狙った専門講話を牧之原市と川根本町で行った。両市町の総務部門幹部らを対象に、県警サイバー犯罪対策課の担当者がサイバー犯罪の脅威と効果的なセキュリティー対策を解説した。 県警と県、市町で1月に構築したネットワーク「サンコウチョウ.net」に基づき、連携のさらなる加速を目的に初開催した。 13日に牧之原市役所榛原庁舎であった講話に先立ち、同課の戸塚浩之課長が「自治体被害のサイバー犯罪は本県でも確認されている。皆さんが危機感を持ち、対策強化を重要視してくれる姿勢に感謝する」とあいさつした。参加職員は「標的型メール」の模擬受
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河津桜満開の下、地域でにぎわう 牧之原、18日までまつり
牧之原市の坂部地区で17日、「坂口谷川河津桜祭」が開かれた。坂口谷川沿いの河津桜が満開を迎え、訪れた人々が華やかな光景を楽しんだ。18日まで、JAハイナン坂部みかん選果場で地場産品の販売も行う。 選果場では周辺農家らが野菜や果物などの販売を行った。地元の音楽団体による演奏会も開かれ、多くの地域住民でにぎわった。 実行委によると、桜の見頃は来週も続く見込み。18日まで午後5時半から8時半の間、桜並木をちょうちんでライトアップする。
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畏怖、感謝の念 創作促す-インタビュー 環境民俗学者の八木洋行さん【竜と生きる 辰年2024⑤完)】
静岡県内各地に残る竜伝説。信仰の背景と特徴について、地域伝承に詳しい環境民俗学者の八木洋行さん(75)=藤枝市=に聞いた。 ◇ -国内で竜信仰が広まったきっかけは。 「そもそも竜は中国で形成された架空の生き物。日本では脱皮や冬眠することから、ヘビが命の再生の象徴として信仰されていた。だから伝承には中国から“輸入”された竜と、日本独自のヘビ信仰がドッキングした竜蛇信仰が多い」 -県内にはどんな伝説があるか。 「県内最大級の竜は伊豆山神社の地底にいる。芦ノ湖が胴、箱根神社が尻尾と隣県をまたぐ大きさ。水をつかさどる竜の力で温泉が湧くといわれている。静岡浅間神社
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牧之原同僚殺害 背中刺し傷が致命傷か 死因は失血死
15日午後2時半ごろ、牧之原市菅ケ谷の人材派遣会社の社員寮で派遣社員の男性(42)が刃物で刺され死亡した事件で、背中付近の刺し傷が致命傷になったとみられることが16日、関係者への取材で分かった。牧之原署によると、司法解剖の結果、死因は失血死だった。 事件は15日午後2時40分ごろ、同じ寮に住む容疑者の男(53)からの119番で発覚した。救急隊が駆け付けた際、男性は血を流して倒れていた。関係者によると、刺し傷は深い位置まで達していて、大量に出血していたという。凶器は寮内にあった刃物を使ったとみられる。 同署によると、男は1~2年前、男性は10年ほど前からこの寮に住んでいて、2人は同じ職場に
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茶況(2月14日)自慢の茶飲み比べ 牧之原でイベント 3月17日
多彩なお茶を楽しむイベント「まきのはら協奏曲」が3月17日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 市内の茶商や生産者ら20団体がブースを構え、深蒸し茶や和紅茶、香り緑茶など自慢の茶を提供する。会場ではお茶はがきデザインコンテストの表彰式や新茶祈願祭も行う。 入場料300円(小学生以下は無料)。市役所相良庁舎お茶振興課などでスイーツ引換券付きの予約券の販売を行う。市ホームページからも予約を受け付けている。 問い合わせは同課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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2月定例会 22日に開会 御前崎市議会
御前崎市議会運営委員会は14日、2月定例会の会期を22日から3月22日までの30日間と決めた。 2024年度当初予算案の審査をはじめ、市の財政状況悪化に対する財源確保策の議論が主な論点。市は火葬場について、牧之原市で建設計画を進めている吉田町牧之原市広域施設組合に運営委託する方針を示しており、妥当性について意見が交わされる。 一般質問は3月5、6日。7日に総務経済と文教厚生の各常任委員会、11~13日に予算決算審査特別委員会、14日に総合開発計画策定と原子力対策の各特別委員会を開く。
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SDGs動画コンクール 静岡で表彰式 牧之原小など最高賞
静岡県内の児童生徒が持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みを紹介する動画コンクール「県SDGsスクールアワード2023」(県教委主催)の表彰式が9日、静岡市葵区で開かれた。小学校の部で最高賞の県教育長賞に牧之原市の牧之原小4年生が制作した動画「牧小4年のSDGs~知って考えやってみる~」が選ばれた。 動画では地球温暖化について学んだ上で節電や節水に取り組んだり、同級生と協力し合って給食の食べ残しを出さないようにする「残食0(ゼロ)1週間チャレンジ」に取り組んだりしたことを紹介した。同校4年の鈴木千穂莉さん(10)は「(受賞を聞いた時は)びっくりして信じられなかった。今は他学年と
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スター精密 菊川、牧之原に新工場 国内生産倍に
スター精密は9日、工作機械事業で主力のスイス型CNC自動旋盤の世界的な需要拡大に対応し、菊川、牧之原両市内にそれぞれ新工場を建設すると発表した。国内の生産能力を2倍へと増強する。 新工場の一つは、菊川市三沢の現菊川工場敷地内に新棟(仮称・菊川南工場)を建設する。もう一つは牧之原市布引原に確保した用地に構える。菊川南工場で付加価値の高い中核部品を製造し、牧之原工場で組み立てを担い、最終製品化する。 総事業費は計150億円。菊川南は2025年11月に、牧之原は26年7月に稼働開始を予定する。両工場の稼働後は、1カ月当たりの生産高が50台から100台へと伸びるという。 同社は海外市場での営
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新型スイフト海外投入へ スズキ、2024春めどに
スズキは、7年ぶりにフルモデルチェンジした世界戦略車の新型「スイフト」を今春をめどに海外市場に順次投入する。昨年12月に発売した日本国内では受注が好調に推移。海外でも人気が高いスイフトの新型車展開でスズキ車のさらなる販売拡大を目指す。 スイフトは2004年以降、169の国・地域で販売し、昨年10月に累計約900万台を達成した。4代目の新型車も各国に合わせた仕様にするなどし、順次市販するとみられる。 スイフトは国内は牧之原市の相良工場で生産。海外は現時点でインド、タイ、パキスタンの各拠点のほか、資本提携するトヨタ自動車のグループ会社・豊田通商がガーナ(アフリカ)に置く子会社工場で車両の組み
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梅咲き誇り 春の景色 牧之原・相良梅園
今週オープンした牧之原市の相良梅園が見頃を迎え、春の訪れを告げている。同園によると、暖冬の影響で開花が例年より10日ほど早いという。 1.5ヘクタールほどの園内に白加賀や南高梅など約20品種、700本が植えられている。訪れた地域住民らは咲き誇る梅を写真に収めたり、園内を散策したりして思い思いの時間を過ごしていた。 見頃は今月中旬までを見込む。開園時間は午前9時~午後4時。料金は大人500円(梅干しの土産付き)、小学生200円、未就学児無料。問い合わせは同園<電0548(52)2546>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(2月7日)台湾の児童が寒茶作り体験 牧之原
牧之原市の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は6日、相良高(同市)との交流事業の一環で市内を訪問している台湾の児童らを対象に「寒茶作り体験会」を市内で開いた。 参加者は茶園で茶葉を摘採した後、蒸しの作業や茶葉と枝の選別作業など、一連の工程を体験した。生産された時期が異なる寒茶の飲み比べを通じて茶の魅力を味わった。参加した児童の一人は「初めての経験だったし、いろんな味があって楽しかった」と笑顔で話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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安全の在り方保育者に提言 牧之原バス置き去り検証委 「再発」はなぜ 議論大詰め【届かぬ声 子どもの現場は今】
2022年9月に牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児が送迎バスに置き去りにされ熱中症で亡くなった事件の検証委員会は、最終報告に向け大詰めの協議に入った。委員が同園の「廃園」に言及するなど議論の過程で厳しい意見が出たが、検証委の権限上、報告書では直接的な表現は見送る方針を固めた。ただ、安全意識に欠けていた組織風土を強く批判する姿勢は変わらず、報告書では経営トップや園長の管理体制、保育者の資質など根本的な在り方を全ての保育関係者に問うとみられる。 「多くの問題を明らかにできた。園への辛辣(しんらつ)な批判も相次いだ」。1月下旬、同市内で6回目の会合を終えた委員は一定の手応えを口にした。
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牧之原市学校再編 多様な意見聴取を 市民団体、市議会に請願
牧之原市の住民や元教員らでつくる「牧之原市の小中一貫校(義務教育学校)を考える市民の会」(中川松枝代表)は7日、学校再編に関わる市民の意見を聴取した議論を求める請願書を市議会に提出した。 市は市内10小中学校を再編し、榛原、相良の各地域に小中一貫校(義務教育学校)を新設する方針を固めている。請願では行政側が一部の市民との議論で計画を進めているとして、議会に対して積極的に多様な市民の声を吸い上げ、合意形成に取り組んでほしいと要望した。 請願は22日開会の市議会2月定例会で審議する。請願書を受け取った村田博英議長は「議会として何ができるかを、今までの課題を振り返りながら検討していきたい」と話した
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意次マラソン 国内外から500人が健脚競う 牧之原市
田沼意次牧之原市マラソン大会(同実行委主催)が4日、市役所相良庁舎周辺で行われ、田沼ゆかりの地をランナーが駆け抜けた。 5キロ、2キロの2部門に国内外から約500人が出場した。あいにくの空模様となったが号砲と同時に勢いよくスタートし、家族や友人の声援を背に自慢の健脚を競った。 牧之原署員も参加し、詐欺被害防止を呼びかけるビブスを着用しながら力走した。
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大井川用水の現状学ぼう 島田、菊川で3月視察会
大井川の清流を守る研究協議会は3月1日、大井川用水を学ぶ視察会を島田、菊川両市で開く。協議会構成市町の島田、焼津、掛川、藤枝、袋井、御前崎、菊川、牧之原市、吉田、川根本町の住民対象に、2月20日まで参加者を募集する。 大井川用水の現状を流域住民に知ってもらい、河川環境保全活動の啓発を図るため実施する。島田市の川口発電所や神座分水工、菊川市の菊川頭首工など計8カ所を見学する。 参加料千円。定員40人。定員を超えた場合は抽選となる。はがきに住所、郵便番号、氏名、性別、生年月日、電話番号を記し、〒428-0313 川根本町上長尾627「川根本町役場くらし環境課(大井川用水を学ぶ視察会)」宛てに
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「忠魂碑」次代へ継ぐ 郷土の戦死者慰霊 静岡県内有志奔走 保存会立ち上げ、歴史的価値発信
郷土の戦死者を慰霊する「忠魂碑」。歴史を伝える貴重な史料とされる一方、維持管理の担い手不足などを理由に取り壊す動きがある。終戦から78年が経過し、戦争遺産の管理が課題となる中、静岡県内では市民や学識経験者らが保存会を立ち上げ、戦争の記憶を継承しようと奔走している。 「忠魂碑は地域に残る数少ない戦争遺産。平和の尊さを伝えるためにも守り続けなければいけない」。保存会の発起人で代表を務める郷土史家兼子春治さん(78)=袋井市=は設立の意義を強調する。自身は戦後の過酷な生活を経験し、叔父を沖縄戦で亡くした。遺族の一人として、戦争の風化を感じているという。 保存会は遺族会役員や元自治体職員らで構成
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静岡人インタビュー「この人」 ミス・ユニバース世界大会に出場した 宮崎莉緒さん(東京都)
2023年11月、中米エルサルバドルで開催されたミス・ユニバース世界大会に日本代表として出場した。持ち前の笑顔で日本の文化を世界にアピールした。現役大学生として、都内の大学では幼児教育を学ぶ。牧之原市出身。21歳。 ―大会に応募した経緯は。 「幼少期からチアリーディングを続けていたが、指導する側としての機会も増えてきた。常に集団の中での行動だったが、表現者として自分一人で何ができるのかを知りたかった」 ―大会の総括を。 「日本代表として大会に臨むことは大きな重圧だった。世界大会で結果を残すことが目標だったので悔しい気持ちはあるが、各国の出場者と行った2週間の共同生活を通じて視野が大き
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茶況(1月31日)放棄茶園活用 寒茶作り体験 牧之原で11日
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」は2月11日、「寒茶作り体験会」を同市中の古民家カフェ・とこ十和で開く。 寒茶は地方に食文化として根付く番茶の一つで、伝統的な製茶手法を周知することが狙い。放棄茶園を再生しようと同会やボランティアが協力して整備してきた茶園で茶摘みを行うほか、一連の製茶工程を体験する。 時間は午前10時~午後3時で参加料は昼食や寒茶の土産付きで3千円。参加は小学1年生以上。問い合わせは同会のメールアドレス<tuti.to.taiyo@gmail.com>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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ミカン変動幅超え 健康への影響なし 環境放射能調査
静岡県は31日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。牧之原市で採取したミカンから過去の変動幅を超える放射性セシウムが検出されたが、健康への影響はないとしている。 県によると、変動幅を超えたのは牧之原市の1カ所で採取されたミカンで、1キログラム当たり0・02ベクレルの放射性セシウムが測定された。過去の最大値は0・016ベクレルだった。過去の核実験や東京電力福島第1原発事故の影響と推定している。海底土は御前崎港周辺で最大1・5ベクレルで、浮遊塵からは検出されなかった。
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牧之原市長、内閣府など訪問 道の駅、観光振興 支援要望
牧之原市の杉本基久雄市長は31日、内閣府のデジタル田園都市国家構想実現会議事務局などを訪ね、坂部地区に開業を計画している道の駅の整備や大河ドラマを契機とした観光振興への支援を要望した。 茶を中心とした地域農業の衰退を食い止めるため、道の駅を拠点にした特産品の6次産業化に取り組む構想を説明した。6月に開港15周年を迎える静岡空港の周辺振興の「集大成になる」と強調し、事業費補助を訴えた。 2025年放送予定の大河ドラマに江戸幕府老中、相良藩主を務めた田沼意次が登場するとも紹介。歴史文化を生かした観光交流事業を行うとして交付金を求めた。担当者は道の駅構想について「まさに地方創生。できる限り支援した
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森林づくり表彰で全国最高賞 牧之原の環境教育団体が喜び 市長に報告
牧之原市切山で活動する環境教育団体「榛原ふるさとの森~だ~ず」(落合孟郎会長)が、国土緑化推進機構主催のふれあいの森林(もり)づくり表彰で最高賞となる国土緑化推進機構会長賞を受賞した。このほど、市役所榛原庁舎を訪ね、杉本基久雄市長に喜びを伝えた。 同団体は2012年に設立し、現在は18人で活動する。同地区の県有自然ふれあい施設「榛原ふるさとの森」を拠点に、周辺地域の子どもたちを対象に自然や生物に親しんでもらう環境教育を展開するほか、施設内にある樹木の管理や清掃活動にも取り組んでいる。 庁舎を訪れた八木宏一副会長(64)は「自然の楽しさを今後も子どもたちに伝えていきたい」と意気込んだ。杉本市長
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「廃園」提言盛り込まず 検証委員会、年度内にも報告書 牧之原バス置き去り【届かぬ声 子どもの現場は今】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した事件で、原因や再発防止策を検討する検証委員会は29日夜、同市内で非公開の第6回会合を開いた。関係者によると、最終報告に廃園や運営法人の交代など同園に向けた提言を盛り込むかどうかが議論されたが、記載しない方向でまとまった。検証委は年度内にも報告書を取りまとめ、市に答申する方針。 川崎幼稚園の廃園か運営法人の交代は千奈ちゃんの遺族が実現に向けて署名活動を行っている。同日はこれまでの会合を踏まえて当局が作成した報告書の原案を基に、委員が最終的な意見の集約を行った。 報告書
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静岡県の残土処理巡り「手順しっかりと」 牧之原市長
静岡市葵区杉尾の砂防指定地に残土処分会社が無許可で造成した盛り土を静岡県が撤去する行政代執行で、受け入れ先となっている牧之原市の杉本基久雄市長は29日の定例記者会見で「反対しているわけではなく、必要性があれば協力する。ただ、しっかりとした手順で実施してもらいたい」と述べた。同市への搬入に対し、住民からは不安の声が上がっている。 代執行では約5・1万立方メートルの土砂のうち約1万立方メートルを、3月25日までに同市内の民間残土処分場に搬入する計画を立てている。搬入する盛り土に汚染物質は含まれていない。当初、1月下旬の開始を予定していたが、現在までに作業は始まっていない。 杉本市長は市内への
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外国人に選ばれる地域へ課題を議論 遠州広域行政推進会議
大井川以西の8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が26日、牧之原市の相良原子力防災センターで開かれた。「外国人に選ばれる地域となるための取り組み」をテーマに各首長が議論を交わした。 文化庁国語課の今村聡子課長から、日本語教育の推進に関する法律や方針についての説明があった後、浜松市の担当職員から各市町が実施する日本語教室の現状が報告された。指導者や支援者が不足していることが課題として挙げられた。 解決策として、中野祐介浜松市長は教材の開発や指導者らを育成する講座の開催など各市町が連携して実施することを提案した。 杉本基久雄牧之原市長と長谷川寛彦菊川市長は、外国籍児童生徒への日本語支
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農業経営士ら36人認定 県
静岡県はこのほど、地域で農林漁業の推進・後継者育成を担っている農業経営士らの認定式を県庁で開き、計36人を認定した。代表者に証書を手渡した川勝平太知事は「『士』とは精進を怠らない方のこと。地域の自然を生かすすべを知っている皆さまの今後の活躍を祈っている」と呼びかけた。 認定者は次の通り。 【農業経営士】芹沢雅司(御殿場市)市川慶明(函南町)塩谷典久(伊豆市)荻真教(富士宮市)安藤徹哉(富士市)石野良英(静岡市清水区)中嶋雄一(牧之原市)増田春男(袋井市)安井孝政(同)杉浦浩文(浜松市中央区)浅田崇之(同市浜名区) 【青年農業士】渡辺武彦(河津町)中山祐菜(伊豆の国市)菅谷正太郎(富士市)西沢
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静岡空港の中国路線運休 2月29日まで延長
静岡県は25日、静岡空港(牧之原市)発着の中国路線について、航空会社2社が運休期間を2月29日まで延長することを決めたと発表した。中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線の運休を延長する。
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記者コラム「清流」 若者の持つ力
旧友や恩師との再会を懐かしむ声。新型コロナ感染症が5類に移行して初の式典とあって「はたちの集い」の会場では、久々に若者たちの笑顔がはじけた。 牧之原市は昨年、地元を巣立っていった若者の活躍が目覚ましかった。中日ドラゴンズに入団し、プロ初本塁打で満塁弾を放つなどして存在感を示した村松開人選手(23)やミス・ユニバース日本代表として世界大会に出場した宮崎莉緒さん(21)など、名前を挙げれば切りがない。活躍する姿を見て、まるで自分の子のことのように喜ぶ市民を目の当たりにして、「子どもは地域の宝」という言葉の意味を再認識した。 今年も多くの若者が大人の仲間入りを果たした。先輩の大きな背中を追いか
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牧之原市と吉田町の課題 知事と住民が意見交換
川勝平太知事と地域住民が意見交換する広聴会「平太さんと語ろう」が25日、牧之原市の坂部区民センターで開かれた。同市や吉田町内で基幹産業の推進や地域活性化事業などに取り組む住民が登壇し、自身の経験や今後の課題などを知事に伝えた。 吉田町商工会青年部の久保田泰行さんは県営吉田公園で青年部が主催しているキャンプイベント「吉田野営」の取り組みについて紹介。運営側としてこれまで多くの失敗を重ねながらも、町の防災拠点を活用した試みなどで行政との連携した事業になりつつあると語った。川勝知事は「シーガーデンシティ構想を推進する吉田町でしかできない試み。継続して開催してほしい」と激励した。 マルテイ石神製
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東北水産加工品レシピ 全国コンテスト 良知さん、桜井さん(相良高)銀賞 「三陸ブリーズサンド」焼津ツナ缶と組み合わせ 評価
東日本大震災で被災した東北の水産加工業の復興につなげようと全国の高校生から特産品活用のアイデアを募った「うみうまレシピコンテスト」(復興水産加工業販路回復促進センターなど主催)がこのほど行われ、県立相良高福祉家庭部の良知小桜さんと桜井心莉音さんペア=いずれも2年=が西洋料理部門で銀賞に輝いた。 コンテストには全国26校144チームが出場。昨秋の書類審査を通った16チームが1月、都内で調理実演とプレゼンテーションに臨み、プロの料理人の審査を受けた。 2人が考案したのは「三陸ブリーズサンド」。福島県松川浦産あおさ入りの衣をつけて揚げた宮城県の笹(ささ)かまぼこのほか、焼津産ツナ缶、県内産レタスな
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ハワイで交流 文化学ぶ 牧之原の小中学生 レイ作りなど体験
スポーツを通じた異文化交流を推進する「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」に所属する小中学生14人がこのほど、国際交流体験として米国ハワイ州を訪れた。 子どもたちは牧之原市と交流を続ける東京五輪金メダリストのカリッサ・ムーア選手(米国)が主催するミニキャンプに参加した。サーフィン練習ではムーア選手から直接指導を受けて技術の向上を図ったほか、自然の素材を使って作る装飾品「レイ」作りなどを通じてハワイの文化を学んだ。海岸清掃なども実施し、汗を流しながらキャンプに参加している現地の子どもたちと交流を深めた。 参加者の田中桜和さん(11)は「現地の人の優しさに触れながら、皆が協力する大切さ
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茶況(1月24日)牧之原・萩間小児童が茶の手もみ体験
牧之原市の萩間小の3年生がこのほど、市内で茶の手もみ体験に取り組んだ。 市内の産業について学ぶ総合学習の一環。市茶手揉(てもみ)保存会の会員が講師を務め、伝統的な手もみの技法を説明した。児童は焙炉(ほいろ)の上で、茶葉を振るったり、もんだりして、手もみ茶の一連の工程を学んだ。柴田陸君(9)は「お茶が飲めるまでにはたくさんの作業があり、大変だなと思った」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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御前崎市長選出馬 青田氏が正式表明
海外医療支援団体の理事長青田修二氏(53)が22日、御前崎市内で記者会見し、任期満了に伴う同市長選(4月14日投開票)に無所属で立候補することを正式表明した。 青田氏は「活動拠点のベトナム・ダナン市と御前崎市の景観が似ている」とし、「海外から大型投資を呼び込むことができる」と出馬の経緯を説明。同市や富士山静岡空港(牧之原市)などをモノレールで結ぶ未来都市構想を公約に掲げ、「リゾート開発によって観光都市化を目指したい」と述べた。中部電力浜岡原発については「原子力災害時の広域避難計画に実効性が伴っておらず、早急な再稼働は危険」と訴えた。 青田氏は横浜市出身。百貨店や産業廃棄物処理会社での勤務
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事故防止啓発にオリジナル反射材 榛南交通安全対策連など
榛南交通安全対策連絡会と県交通安全協会牧之原地区支部はこのほど、管内のマスコットキャラクターをあしらった反射材キーホルダーを製作した。 キーホルダーには牧之原市の茶をPRする「チャーフィン」と吉田町のマスコットキャラクター「よし吉」が両面にプリントされ、交通安全の意識向上を呼びかける標語が添えられている。キーホルダーは来年度の新入学児童に加え、交通安全イベントなどへの参加者らに配布するという。
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社会福祉法人こころ 活動20周年祝う 島田で記念式典
島田市や牧之原市などで福祉サービス事業を展開する社会福祉法人こころ(菅原小夜子理事長)は20日、活動開始20周年と社会福祉法人設立を記念した式典を島田市のプラザおおるりで開いた。関係者約200人が出席し、節目を祝った。 同法人は2004年にNPO法人として設立し、昨年3月に社会福祉法人に移行した。相談支援や自立生活援助、地域活動支援センター、就労継続支援B型などの事業に取り組んでいる。 式典で菅原理事長は「ニーズは複雑化、深刻化していて、より専門性に裏打ちされた支援が必要。社会福祉法人としての一歩を価値あるものにしていきたい」とあいさつした。各事業の活動やこれまでの歩みを紹介する映像も上映し
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被災地に職員2人 牧之原市が派遣
牧之原市は21日から29日まで、能登半島地震で被害を受けた石川県穴水町に職員2人を派遣する。 派遣するのは税務課の鈴木豪矩主事と木村聡馬主事。2人は住宅の被害認定調査に当たるという。 19日に市役所榛原庁舎で行われた出発式で杉本基久雄市長は「今回の経験から学んだことを市の備えやいざ地震があった時などに生かしてほしい」と激励した。
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児童生徒や教職員らの力作579点ずらり 21日まで芸術祭 牧之原市
榛原地区教育芸術祭(榛原地区教育協会など主催)が20日、牧之原市の静波体育館で始まった。21日まで。 同市、吉田町、川根本町の児童生徒や教職員らの作品579点が並ぶ。絵画や造形作品、自由研究でまとめた論文など子どもたちが手がけた力作のほか、退職者を含む教職員の写真、手芸作品などが会場内を彩っている。
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工夫重ね おいしさ追求 茶とミカンの複合経営 縄巻和志さん(牧之原市)【自然の仕事人】
富士山静岡空港近くの茶畑が一面に広がる牧之原市勝田で、茶とミカンの複合経営をしている縄巻和志さん(37)を訪ねた。縄巻さんは高校を卒業後、視野を広げるため製造業に3年間従事した後、17年前に就農した。 就農当時は4ヘクタールの畑で茶を栽培していた。しかし近年の茶価の低迷を受けて「茶を中心とした農業経営を続けて大丈夫なのか」と疑問を持ち、茶中心の経営から多品目への転換を考え始めた。5年前から本格的に経営方針を見直し、高品質な茶の生産に取り組みつつ、地域での栽培に適した青島温州を経営の新たな柱とすることを決めた。現在は茶3・5ヘクタール、ミカン1・3ヘクタールを栽培し、経営の安定を図っている。
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台湾からチャーター便到着 静岡空港、4年ぶり
静岡空港に19日、台湾からのチャーター便が到着した。台湾便の運航は新型コロナウイルス禍の影響で約4年ぶり。県や富士山静岡空港株式会社(牧之原市)の関係者が搭乗客に記念品を配った。 チャーター便を運航するのは台湾の航空会社「チャイナエアライン」。満席となった155人のツアー客を乗せて、午後5時前に静岡空港に到着した。空港内では放水アーチで機体を出迎えた。 運航期間は3月29日までで、計31往復する。家族や友人と5泊6日のツアーに参加した周俊龍さん(60)は「初めて富士山を見たので感動した。日本の観光名所を楽しみたい」と笑顔で話した。
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茶況(1月17日)牧之原で闘茶会 池ケ谷さん優勝
牧之原市内の小学5年生を対象にした闘茶会「TEA HERO選手権」(JAハイナン青壮年部など主催)がこのほど、同市史料館で開かれた。個人の部は池ケ谷友維さん(坂部)が優勝し、団体の部は坂部小が頂点に輝いた。 大会には各校の予選会を突破するなどした計25人が出場。児童は普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類のお茶の外観や味を確かめて、銘柄を見極めた。 その他の主な成績は次の通り。 【個人】②高畑桜愛(牧之原)③鈴木望羽(同)④枝村優海(川崎)⑤良知菜々花(坂部) 【団体】②牧之原 (榛原支局・足立健太郎)
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静岡大学 社会人向けセミナー 参加者募る
静岡大は21日に開講する社会人リカレントセミナーの参加者を募集している。同大で開講中のリカレント教育講座の一環で、社会の急激な変化に対応する能力を身につけ、静岡の産業界をけん引する人材を育成することが目的。 セミナーは21、27日、2月3日、3月9、26日の全5回。各回とも午後1時から。対面開催は各回先着50人で、第4回は浜松キャンパス(浜松市中央区)、それ以外は静岡キャンパス(静岡市駿河区)で開く。オンライン参加もできる。 異なる講師を毎回招き、元牧之原市長の西原茂樹同大客員教授は第2回に「人口減少下における地域づくり」、次世代自動車センター浜松の望月英二センター長は第4回に「次世代自
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地域の発展に尽力 功労者表彰 牧之原市が新春初顔合わせ会
牧之原市はこのほど、新春初顔合わせ会を市内で開き、長年にわたり地域に貢献した個人を表彰した。 教育や地域農業の発展、防災活動に尽力するなどした功労者に、杉本基久雄市長が表彰状を手渡した。 表彰者は次の通り。 地方自治 桜井敏明▽教育文化 大井正晴、沢田衛▽産業振興 鈴木鉄司(故人)▽民生福祉 赤堀和子、板倉憲子、杉本正、松下全代、水野早苗、小俣溶子▽交通防災 大窪進也、木下和義
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茶況(1月10日)茶園の基盤整備で農政局功労者表彰 牧之原・静波原組合
牧之原市で茶園の集積・集約化を進めた静波原基盤整備組合が土地改良事業地区で取り組んだ功績を認められ、本年度の関東農政局営農推進功労者表彰を受けた。原間秀樹代表がこのほど、市役所榛原庁舎で杉本基久雄市長に喜びを報告した。 同組合は県の事業として2019年度から基盤整備を展開。6・4ヘクタールの茶園では担い手の集約や大型機械の導入を進め、営農労力の節減を図りながら生産力の向上に努めた。さらには大手ドリンクメーカーと連携し、多種多様な品種の生産も手がけている。 杉本市長と茶業情勢について意見を交わした原間代表は「一つのモデルケースとして地域の茶業振興につながれば」と語った。 (榛原支局・足立
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静岡県人口355万610人 12月1日推計 18カ月連続減
静岡県がこのほど公表した2023年12月1日現在の推計人口は355万610人で、前月より1811人減少した。推計人口の減少は18カ月連続。社会動態は2カ月連続で増加した。 転入数から転出数を引いた社会動態は636人増(転入1万69人、転出9433人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2447人減(出生1626人、死亡4073人)だった。 市町別で人口が増加したのは袋井市62人をはじめ、吉田町20人、長泉町12人、小山町2人の4市町。減少したのは31市町で最多の静岡市が463人、次いで浜松市205人、沼津市140人、牧之原市134人などとなった。 社会動態は25市町で増加した。浜松市2
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介護計画作成にAI活用 ケアマネ業務効率化へ 静岡県、効果検証
静岡県は介護支援専門員(ケアマネジャー)が作成するケアプランについて、人工知能(AI)を導入して業務効率化を図る取り組みに乗り出した。介護サービス利用者のビッグデータを活用し、質の高いプランづくりを後押しする狙いがある。高齢化の進行に伴い介護需要のさらなる増加が見込まれる中、県内のモデル事業所で効果を検証している。 ケアプランは要介護度や生活環境などに応じて、介護サービスの種類や頻度を決める。利用者や家族の意向を踏まえてケアマネがつくるのが一般的だが、経験に頼る部分が多く、ノウハウの伝達も難しいとされる。 AIシステムは利用者の基本情報や要介護認定情報などを入力すると、過去の膨大な情報
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失敗恐れず 「挑」む年に 牧之原市長 今年の抱負
牧之原市の杉本基久雄市長は9日の定例記者会見で、新年の願いや抱負を込めた今年の1文字に「挑」を掲げ、「失敗を恐れず、よかれと思ったことには挑戦して職員一丸となって施策の成功を目指したい」と述べた。 2025年放送予定の大河ドラマ「べらぼう」では、同市ゆかりの田沼意次が登場する。市は関連イベントの企画、運営を担う専門部署を庁内に設ける方針で、杉本市長は「市を全国にPRする千載一遇のチャンス。経済効果を生み出していくためにも関係機関との協議を踏まえ、骨格を練り上げたい」と述べた。 このほか、能登半島地震で被災した石川県穴水町に、税務課の職員2人を派遣する意向を示した。
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懐かしい廃線跡楽しんで 藤枝―袋井結んだ軽便鉄道「駿遠線」 阿形さん(御前崎)がガイド本自費出版
軽便鉄道の足跡をたどり、よみがえる人生の思い出―。かつて藤枝市と袋井市を結び、駿河湾と遠州灘に沿うように走っていた日本一長い軽便鉄道「静岡鉄道 駿遠線」を自主研究している御前崎市池新田の阿形昭さん(65)がこのほど、駅跡や廃線跡を巡るガイド本「駿遠線を歩く」を静岡新聞社から自費出版した。沿線風景の昔と今を写真で伝え、当時線路が通っていた位置などを示す地図も掲載。阿形さんは「懐かしい記憶を思い出しながら沿線散策を楽しんで」と話す。 総延長64・6キロの駿遠線は藤相線(旧藤相鉄道)と中遠線(旧中遠鉄道)が合併し、1948年に池新田(御前崎市)―地頭方(牧之原市)間が開通して誕生。自動車普及の波
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牧之原の安全安心に一役 ミス・ユニバース代表宮崎さん 一日警察署長
牧之原署は4日、2023年のミス・ユニバース日本代表の宮崎莉緒さん(21)=牧之原市出身=を一日警察署長に任命し、新春防犯・交通安全キャンペーンを同市のMEGAドン・キホーテUNY榛原店で行った。 同署で高橋宏文署長から委嘱状を受け取った宮崎さんは警察官の制服に身を包み広報活動を実施。啓発品を配りながら、交通事故や特殊詐欺被害の防止、適切な110番の利用を来店客らに呼びかけた。宮崎さんは「普段の生活から気をつけることが被害の防止につながると思う。応援してもらった分、多様な形で地域に還元したい」と話した。 同署によると、管内では昨年1月から11月までに人身事故が263件、刑法犯認知件数は215
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牧之原市 仕事始め 若者減少対応を
牧之原市の杉本基久雄市長は市役所榛原庁舎で幹部職員を前に年頭のあいさつを行った。2年目となる第3次総合計画の進捗(しんちょく)などを踏まえ「若者の減少に対応するため、魅力あるまちづくりを進める。大きな夢を持ち、戦略を持って実行し、皆で知恵を出し合って成功へと導く一年にしたい」と訴えた。 能登半島地震や羽田空港の航空機事故に触れ「災害や事故は時期を選ばない。危機管理は365日怠るべきではないと再認識した」と述べ、訓練の徹底などを求めた。
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茶箱、思いを詰め贈る 牧之原・相良物産 福島の被災同業者支援
2023年9月に発生した台風13号で大きな被害を受けた福島県いわき市の茶販売「柏俣園」の復興を支援しようと、牧之原市の茶問屋「相良物産」が茶葉の保管に使われる茶箱を送った。相良物産の山本明男社長(67)は「茶業界を支えてくれている人のためになれば。熱意を後押ししたい」と話す。 柏俣園は静岡県産のお茶販売専門店として1935年に創業した。地域の「お茶屋さん」として長年親しまれてきたが23年9月、台風による大雨で店舗兼自宅が床上60センチ以上浸水し、店内にあった商品や茶箱などはほぼ全てが廃棄となった。同店では店頭で茶葉を量り売りしていたため、保管用の茶箱は何よりの商売道具だった。建物の修繕費用
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大自在(12月30日)回顧2023年
「十年一昔」と言う。2023年、節目の「10」がいろいろあった。10年間務めた前任者が退任し、日銀総裁に植田和男氏(牧之原市出身)が就任。「金利のある世界」の足音が。富士山は世界遺産登録10年。にぎわいどころか混雑と非常識が問題化。 侍ジャパンWBC優勝の立役者、米大リーグ本塁打王の大谷翔平。ドジャース移籍契約は史上最高10年7億ドル。ボクシング井上尚弥は2階級4団体の王座統一。10本目の世界ベルト。 喜びはナインだけでなく。甲子園初出場初勝利の浜松開誠館。藤井聡太棋士は王座を奪取して全八冠独占。「僕もやりたい」「わたしに将棋教えて」という子に親にっこり。 広島でG7サミット。被爆地開
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茶況(12月27日)牧之原産「山のお茶」 イベントで特色PR 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、浜松市内で開かれたクリスマスイベントに出店し、香味や外観に特色がある市内産の茶をPRした。 今回は県などが主催する「ふじのくに山のお茶100選 銘茶コンテスト2023」で認定を受けた和紅茶やほうじ茶、香り緑茶などを中心に販促活動を展開した。市お茶振興課の担当者は「緑茶以外にも個性豊かな茶が生産されている市の茶産業を広く周知していければ」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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サーフィン県大会V 橋本君(磐田 竜洋西小)報告 市教育長訪問
サーフィンの第3回県知事杯キッズ(12歳以下)の部で優勝した磐田市立竜洋西小4年の橋本ルカ君(10)が27日、市役所に山本敏治教育長を訪ね、結果を報告した。 大会は11月11、12日に牧之原市で開かれた。橋本君は「最後の技でボードから落ちそうになったけど、うまく耐えることができた。楽しかった」と振り返った。3歳からサーフィンを始めた橋本君は、同市の豊浜海岸などで家族らとともに技術を磨いている。将来の目標は「プロサーファーになり、世界一になりたい」と力強く語った。 山本教育長は「好きだからこそ、いい結果が伴ったと思う。五輪種目にもなっているので目標を大きく持ってほしい」とたたえた。
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サーフィン通じ国際交流 牧之原の小中学生 ハワイへ フラダンス体験も 市長同行、お茶PR
牧之原市内でスポーツを通じた異文化交流を推進する「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」に所属する小中学生14人が26日、国際交流事業の一環として米ハワイに出発した。3泊5日の日程でサーフィンなどを行い、30日に帰国する予定。 子どもたちはホノルル市を中心に滞在する。東京五輪サーフィン競技女子で金メダルを獲得したカリッサ・ムーア選手主催のサーフィンキャンプに参加するほか、フラダンス体験やビーチクリーンを行う。同事業には杉本基久雄市長も同行し、ハワイ州知事らに特産の茶をPRするほか、マウイ島で発生した山火事への義援金を手渡す予定。 榛原中1年の増田圭二郎さん(13)は「現地の方々と積極
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中国、台湾路線 運休・欠航延長 静岡空港
静岡県は25日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国、台湾路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線をいずれも2024年1月31日まで運休とした。チャイナエアラインは台北線を同3月30日まで欠航する。
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「豊かな海守る」図画に表現 御前崎で作品展
海洋環境保全の大切さを啓発する「第24回未来に残そう青い海 図画コンクール」(海上保安庁主催)の作品展が1月8日まで、御前崎市の「御前崎渚の交番」で開かれている。 牧之原市や掛川市の児童生徒約180人が楽しそうに海中を泳ぐウミガメやイルカなどのイラストをはがきに描いた。色鉛筆などを使って多様な生物が海の中で暮らす様子や夏の海岸風景を表現し、海の豊かさを守る大切さを訴えている。それぞれ独創性も光り、来場者を楽しませている。 御前崎海上保安署の保坂和彦署長は「子どもたちの感性に着目しながら、海洋保全について考えるきっかけにしてほしい」と呼びかけた。 同コンクールは2023年5月から9月まで全国の
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交通安全や防犯功労者を表彰 榛南地区
本年度の榛南一市一町住民安全大会(榛南交通安全対策連絡会など主催)がこのほど、吉田町の町学習ホールで開かれた。同町と牧之原市の関係者が集まり、「安全・安心を体感できるまち」の実現に向け、決意を新たにした。 交通事故や犯罪被害に遭った犠牲者へ黙とうをささげた後、交通安全や防犯活動に貢献した個人や団体、交通安全ポスターコンクールで優秀な成績を収めた児童への表彰を行った。 青少年の健全育成や防犯、交通安全の意識向上を誓った大会宣言を代表者が述べ、地域住民が一体となることの大切さを参加者全員で再確認した。
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牧之原・細江保育園の指定管理 24年度末で終了
昨年9月に園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされて亡くなった事件が発生した牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園が管理する市立細江保育園(同市)の指定管理が2024年度末で終了することが決まった。22日の市議会11月定例会最終本会議で同園など3園を市立から外す議案が可決された。 指定管理終了後は市が設立した市社会福祉事業団に運営が民間移管される見通し。市は1月から細江保育園の職員に雇用の意向確認を進め、運営の引き継ぎに関わる業務を順次実施していく。保護者らに対しては今後の運営体制などについて周知していくという。市子ども子育て課は「環境面などで
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20議案可決し閉会 牧之原市議会
牧之原市議会11月定例会は22日、最終本会議を開き、14日に追加上程した一般会計補正予算案など計20議案を原案通り可決し閉会した。 一般会計補正予算案は障害者相談支援事業で未払いとなっていた消費税などを計上したほか、住民税非課税世帯などに7万円を給付する物価高騰臨時給付事業費を盛り込んだ。
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150周年 地域全体でお祝い 牧之原・相良小 クイズや玉入れ、歴史写真展も
牧之原市の相良小でこのほど、創立150周年を記念した交流イベントが開かれた。 学校の節目を地域全体で祝おうと、地域住民でつくる牧之原市相良地区絆づくり実行委がイベントを企画した。会場では相良小にまつわるクイズに答えるスタンプラリーを展開したほか、これまでの歴史を振り返る写真などが展示され、多くの住民が昔を懐かしんだ。地区対抗の玉入れ大会には子どもから大人までが参加し、楽しみながら交流を深めた。 実行委の今野朝子会長は「来場者の心に良い思い出として残ってくれたらうれしい。地域の宝である子どもの成長を今後も皆で見守っていきたい」と話した。
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新設小中一貫校 理想形は 牧之原市、高校生から意見募る
牧之原市は21日、学校再編計画として2030年度以降に市内で開校を予定する義務教育学校(小中一貫校)の設備について地元高校生から意見を募る座談会を市内で開いた。 座談会には探究学習の一環で地域の児童と交流を深めている相良高の2年生が参加。生徒らは市職員から学校設備の基本的な考えが示された「市義務教育学校学校設備整備基本構想・基本計画案」について説明を受けた後、高校生の目線から意見を述べた。生徒からは「気軽に悩みを相談できる場所」「教室外での勉強スペース」などの設備面での意見に加え「多様性を認める校風が良い」といった要望も聞かれた。 22日には榛原高で座談会を開催する。市教委は座談会や現在実施
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牧之原に新火葬場、28年度以降供用開始 御前崎、吉田含む2市1町対象
牧之原市、御前崎市、吉田町の2市1町を対象エリアとする新火葬場整備計画を巡り、牧之原市の杉本基久雄市長は20日、整備地を牧之原市川崎地区に選定し、2028年度以降の供用開始を目指していることを市議会全員協議会で明らかにした。来年1月には建設や管理・運営に関する覚書を関係市町間で締結する考え。 整備地は県道菊川榛原線に隣接する約2万2千平方メートル(同市勝俣)で、新施設には4基の火葬炉と1基の動物炉を整備予定。運営は吉田町牧之原市広域施設組合が担い、御前崎市は同組合に運営を委託する方針。 建設費は火葬炉1基当たり5億円として約20億円を想定し、負担割合は牧之原市が45%、吉田町が25%、御
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茶況(12月20日)二番茶茶葉が原料、機能性表示の新商品 牧之原・荒畑園
牧之原市の荒畑園は内臓脂肪を低下させ、血糖値の上昇を抑える緑茶の新たな機能性表示食品「食事の相棒」を1月から発売する。 同社が手がける機能性表示食品シリーズの第6弾。今回はカテキンの一種で、食後の血糖値上昇を抑える機能がある「エピガロカテキンガレート(EGCG)」に着目し、カテキンが多い二番茶の茶葉を原料に使った。農研機構と共同研究を重ね、機能性表示食品として承認された。 1袋税込み540円(ティーバッグ15包入り)。同社のECサイトなどで購入できる。 (榛原支局・足立健太郎) 県内茶販売店参加 「ちゃブスク」開始 JA静岡中央会など JA静岡中央会、県などは1月から県内の茶販売店
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静岡市消防局管内 5市町の経費負担見直し協議 首長ら運営協
静岡市消防局管内の5市町(静岡、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の首長らでつくる静岡地域消防運営協議会(会長・難波喬司静岡市長)は20日、本年度2回目の会議を静岡市駿河区の市消防局庁舎で開いた。各首長が5市町間の経費負担ルールの見直しなどについて非公開で意見を交わした。 市消防局によると、広域化した2016年度から10年の節目で経費負担ルールを見直すことを申し合わせで決めていたため、議題に挙げた。年間100億円程度の経費が必要となる中、人口や財政規模に応じた負担ルール案を提示し、継続協議になったという。 見直し前に予算措置が必要な通信指令システム更新費用の負担割合についても議論した。26
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部活動や生徒会で活躍 榛南RC 榛原高・相良高生を表彰
榛南ロータリークラブ(佐藤利法会長)はこのほど、榛原高と相良高の本年度卒業生を対象とした表彰式を牧之原市内で開いた。学業や部活動、生徒会活動などで活躍した8人に佐藤会長が表彰状を手渡した。 表彰は青少年の健全育成事業の一環として同クラブが毎年実施している。表彰後、生徒たちは一人ずつあいさつし、今後の抱負や未来に向けての決意を述べた。 表彰者は次の通り。 【榛原高】鈴木琉斗、前嶋聡太、沖田心優▽同校定時制 清水彩、清水海斗 【相良高】雨宮昇汰、佐々木芽衣、松下憐
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ミカン収穫丁寧に 牧之原、施設利用者が体験
牧之原市坂部の就労継続支援B型事業所「ワークセンターやまばと」の利用者が20日、ミカン狩りを近隣の大関農園(大関晴久園主)で体験した。 大関さんが10年以上前から開催している恒例イベント。今年は20~60代の約20人が参加し、収穫期を迎えた青島ミカンをはさみで丁寧に収穫した。持参した袋いっぱいに詰め込んだり、その場で味わったりした。大関さんは「旬の味覚を楽しく、そしておいしく堪能してくれたようで何より」と笑顔を見せた。
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静岡県人口355万2421人 前月比1097人減、11月1日推計
静岡県がこのほど公表した11月1日現在の県推計人口は355万2421人で、前月と比べ1097人減少した。推計人口の減少は17カ月連続。社会動態は2カ月ぶりに社会増に転じた。 転入数から転出数を引いた社会動態は1267人増(転入1万1419人、転出1万152人)、出生数から死亡数を引いた自然動態は2364人減(出生1747人、死亡4111人)だった。 市町別で人口が増加したのは7市町で、最多の焼津市が82人。袋井市59人、清水町38人、牧之原市37人が続いた。減少したのは、静岡市の346人をはじめ、浜松市139人、熱海市90人、沼津市81人など28市町あった。 社会動態は26市町で増加し
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絵画、陶芸作品並ぶ 志太榛原の作家4人 藤枝でグループ展
志太榛原地域の作家4人によるグループ展「ISHIN-GUN」が26日まで、藤枝市小石川町のアートカゲヤマ画廊で開かれている。油彩や水彩画、陶芸の計27点が並ぶ。 グループの岸端毅代表(藤枝市)は職場の介護施設の日常や街並みなどを描き、秋山昌史さん(焼津市)は陶芸で偶然できた模様のユニークさを表現した。北海道出身の寒水崇之さん(同市)は日常生活で気になった風景を題材に写実的な油彩画を制作。長野哲也さん(牧之原市)も廃屋といった風景画を水彩で仕上げた。 グループは13年前に結成。4人はそれぞれ違う仕事をしながら美術活動に励み、年1回の作品展を開催している。岸端代表は「非常にエナジーを感じる空間。
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厚労省の健康寿命アワード 静岡県内3団体が受賞
健康増進や生活習慣病予防に対する優れた取り組みを表彰する厚生労働省の「健康寿命をのばそう!アワード」に、本県から3団体が選ばれた。代表者がこのほど県庁を訪れ、八木敏裕健康福祉部長に受賞や取り組み内容を報告した。 3団体の受賞はいずれも介護予防・高齢者生活支援分野。ケーブルテレビで認知症予防の番組を放送するスルガケアサービスAMBIKおやま(小山町)が企業部門で、介護予防を目的に独自の体操教室を展開する御前崎市高齢者支援課が自治体部門でそれぞれ厚生労働大臣優秀賞に輝いた。高齢者の居場所づくりや趣味などの生きがい支援に取り組む在宅介護支援ボランティアさくら会(牧之原市)は、団体部門で厚生労働省
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四季折々の風景 力作に 吉田で「夕やけ会」展
志太榛原地域の絵画愛好家でつくる「夕やけ会」による作品展が23日まで、吉田町立図書館で開かれている。 会員10人が油彩、パステル画約30点を出展した。藤枝市の烏帽子山や牧之原市の勝間田川など自然豊かな名所で見ることができる四季折々の風景を描いた力作が並び、来場者の関心を集めている。同会の田中昌保会長は「作品を通じて、心が少しでも和らいでくれたらうれしい」と話した。
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税の大切さ訴え小中生作品並ぶ 17日まで静岡空港
静岡県内各地の小中学生が手がけた税に関する作文、書道、ポスターの作品展(県納税貯蓄組合連合会主催)が17日まで、牧之原市の静岡空港で開かれている。 国税庁長官賞や名古屋国税局長賞、県知事賞など、税の作品審査で優秀な成績を収めた約150点を展示した。納税の大切さを訴える数々の力作が並び、来場者の関心を集めている。
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突風被害1年半-崩れた蔵から「奇跡のしょうゆ」 牧之原の老舗・ハチマルが自社醸造復活
竜巻とみられる突風に見舞われた夜が明けた。「うそだろ…」。2021年5月、老舗しょうゆ蔵の社長鈴木義丸さん(46)は眼前に広がるがれきまみれの惨状にそれきり絶句した。牧之原市須々木、屋号は「ハチマル」。創業190年余の歴史が途絶えることも覚悟した。しかし、奇跡は起きた。倒壊した蔵のがれきの撤去を進める中で天井付近の配管から見つかった「もろみ」。鈴木社長や従業員の胸に、再起への思いが奮い立った。被災からおよそ1年半。自社醸造の復活、新商品の発売にこぎ着けた。 突風はまさに壊滅的な被害をもたらした。作業場兼倉庫として使われていた蔵3棟が全壊し、2棟が半壊した。保管してあった商品
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子どもの頃から「適塩」慣れよう 静岡県の高血圧対策 給食試食会で保護者にも働きかけ
静岡県は高血圧対策の一環で、子どもの頃から適切な塩分量の食事に慣れてもらう「適塩キッズ育成事業」に乗り出した。家庭での取り組みが重要として、児童だけでなく保護者に対しても減塩や野菜摂取を働きかけるのが特徴だ。薄味の食事を意識付けることで、将来の生活習慣病予防につなげる。 静岡県の健康寿命は男女とも都道府県別で5位と「全国トップクラス」(県健康増進課)だが、脳血管疾患による死亡率の高さが健康課題となっている。県民健康基礎調査によると、1日当たりの食塩摂取量は男性が10・6グラム、女性が9・2グラム。いずれも国の目標(男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満)を上回り、日頃の食生活の適切な塩
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牧之原・萩間小が大臣賞 花壇で富士山表現
学校内の花壇の出来栄えや美しさを競う「フラワーブラボーコンクール(FBC)」で文部科学大臣賞を受賞した牧之原市の萩間小児童がこのほど、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、受賞の喜びを報告した。 同校の花いっぱい委員会が中心となり、今年は開校150周年を記念した花壇の制作に着手。朝や休み時間などを活用して苗から育てたサルビアやマリーゴールドで富士山と花の大輪を表現した。委員長の黒田茉奈さん(12)は「委員会だけではなく、学校のみんなや地域の方々と協力したからこそ、美しい花壇に仕上がった」と笑顔で話した。同校は来春に浜松市で開催される「浜名湖花博2024」でも牧之原市の魅力をテーマにした花壇の
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土地区画整理 工事の安全祈願 相良牧之原IC北側
牧之原市の東名高速道相良牧之原インターチェンジ(IC)北側で開発が進む土地区画整理事業造成工事の安全祈願祭がこのほど、同所で開かれた。本格的な着工を前に地権者や工事、市関係者ら約60人が、工事の無事を願った。 同所の開発は産業振興や雇用の創出、定住人口の増加を目指して市が第3次総合計画の重点施策に掲げる事業。22・6ヘクタールの土地(同市東萩間)に大型商業施設や物流を中心とした産業施設、住宅地を整備する構想を掲げる。 祈願祭では地権者でつくる土地区画整理組合の鈴木芳明理事長が「ここまでこられたのは関係者の多大な協力のたまもの」と話し、杉本基久雄市長は「この地域は陸海空の交通ポテンシャルの高い
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送迎バスの安全装置設置率70% 24年3月末完了へ 静岡県発表
静岡県は13日、牧之原市の認定こども園で通園バスに置き去りにされた園児が死亡した事件をきっかけに義務化された安全装置について、10月末時点の設置率は70%と発表した。8月末時点の53%から17ポイント上昇した。来年3月末までに全ての送迎バスで設置が完了する見込みという。 保育所や認定こども園、幼稚園などの教育・保育施設(247施設)の590台と、児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどの障害児通所支援事業所(557施設)の1251台を調べた。10月末の設置率は教育・保育施設が91・0%だったのに対し、障害児通所支援事業所は60・1%にとどまり、施設によってばらつきが見られた。12月末
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新茶期へ準備進む 牧之原
牧之原市内各地で、来年の新茶期に向けた準備が進む。相良の生産者は秋季の施肥を踏まえた深耕作業に注力し、「1月に再度肥料をやって成長を促す。冬季の取り組みが一茶の出来を左右する」と話す。 市内や吉田町で今年生産した茶の荷動きは全体的に鈍い。歳暮需要に期待する声はあるが、流通業者は「100グラム千円を超える製品の市況は例年同様いまひとつ。ティーバッグ商材向けの出物には引き合いがある」と話す。 (榛原支局・足立健太郎)
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大自在(12月13日)三日坊主
今年こそと思っても結局、「三日坊主」に終わることが多い。毎年反省ばかりの師走である。 長続きしないたとえの「三日坊主」だが、脚気[かっけ]という病気から生まれた言葉という説もある。罹患[りかん]すると数日で亡くなることがあり、すぐに僧侶を呼ばないといけなかったからという。手足がしびれたり、全身がだるくなったりする脚気は、ビタミンB1不足が主な原因。 1910年のきょう、牧之原市出身の故鈴木梅太郎博士が米ぬかから抽出した栄養素オリザニン(ビタミンB1)を発表した。この発見により、明治期に国民病と呼ばれた脚気の患者が大幅に減ったとされる。 博士の没後80年の今年、鈴木梅太郎博士顕彰会が後進
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ミス・ユニバース代表の宮崎さん「応援がパワーに」 牧之原出身 世界大会結果を地元に報告
11月に中米エルサルバドルで開催されたミス・ユニバース世界大会に日本代表として出場した牧之原市出身の大学生宮崎莉緒さん(21)が12日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、大会結果を報告しながら出場までの道のりを振り返った。 大会には世界から84カ国の代表が出場。8月末の日本大会でグランプリに輝き、日本代表として出場した宮崎さんは入賞こそ逃したが、持ち前の笑顔を武器に日本の美を世界にアピールした。 宮崎さんは大会を目指した経緯や語学などのトレーニングに励んだ大会までの道のりを市長に報告。大会の出発直前に静岡新聞朝刊に掲載された地域住民からの応援メッセージを目にしたといい「たくさんの人が
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13日から一般質問 牧之原市議会
牧之原市議会11月定例会は13、14の両日、一般質問を行い、9氏が登壇する。質問者と主な項目は次の通り。 【13日】種茂和男①高齢化社会への対応策▽絹村智昭①スポーツ大会の誘致と体育施設の環境整備▽加藤彰①不登校児童生徒への対応▽名波和昌①小中学校が抱える各種課題▽大石和央①リニア中央新幹線工事に伴う問題②障害者支援と第4次障がい者計画▽浜崎一輝①河川の土手法面の除草作業の課題②災害緊急時に有効な通信手段 【14日】木村正利①「わかりやすい牧之原市の財政2023」の一般会計収入増につなげる施策の状況▽石山和生①公共施設マネジメント②まきのはら活性化センター③スポーツ合宿誘致に向けて▽太田
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4議案を原案可決 牧之原市議会
牧之原市議会11月定例会は8日、本会議を開き、人事院勧告に伴った市職員らの給与、議員報酬をそれぞれ引き上げる内容の条例改正案など計4議案を原案通り可決した。
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茶況(12月6日)牧之原で入札会 1万1000キロを取引 榛原茶商組合と青年団
榛原茶商組合と榛原茶業青年団はこのほど、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開いた。 今回は市内外の茶業関係者ら34人が集まった。荒茶、仕上げ茶、出物の3部門に74点の出品があり、20点が落札された。取引量は1万1358キロで、売上金額は547万円だった。 取引の場を提供することで、消費拡大や関係者間の交流促進を促すことが狙い。入札会の木村圭介実行委員長は「全体的には手頃な価格帯の引き合いが強い傾向だった。6回目の開催だったが、参加者のリピート率も高く茶業界の底上げにつながる手応えを感じた」と話した。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原の小中再編 市教委が意見募集 1月4日まで
牧之原市教委は5日から、小中学校の学校再編に関わる「市義務教育学校施設整備基本構想・基本計画案」のパブリックコメント(意見公募)を開始した。 市は市内10小中学校を再編し、榛原、相良の各地域に小中一貫校(義務教育学校)を新設する方針を固めている。同計画案では学校施設の整備方針や施設計画、配置などの設計に関わる考え方を示し、自宅から学校までの距離に応じた通学手段も盛り込んだ。榛原地域の開校年度は30年度、相良地域は33年度を目標とし、両校を合わせた概算事業費は約205億円を見込んでいる。 22年から有識者や保護者、地域住民による検討会で議論を深めてきた。意見公募を踏まえ来年1月中の策定を目
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鈴木賞7研究 理科論文 静岡で授与 中高生を表彰
「オリザニン(ビタミンB1)」を発見した牧之原市出身の鈴木梅太郎博士の功績をたたえる一般社団法人鈴木梅太郎博士顕彰会はこのほど、後進の理科学研究者の育成を図る「第70回鈴木賞」の授与式を静岡市葵区で開いた。県内中高生から理科学研究に関する論文計22点の応募があり、正賞6点と準賞1点を表彰した。 正賞を受賞した静岡大付属静岡中2年の堀池哲平さんが中学の部を代表し、牛乳と酢から作る生分解性プラスチックに関する研究を発表した。脂質量の異なる乳製品で作ったプラスチックを自作の装置で曲げて耐久性を比べ、脂質量が少ない方が強度の高いプラスチック作成に適していることを見いだした。堀池さんは「2年間ずっと続
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茶の魅力 壁画で届け 牧之原・荒畑園 自然の力生かす農法表現
茶の生産・販売業「荒畑園」(牧之原市布引原)の本社社屋にお茶の魅力を発信する色鮮やかなウォールアートがお目見えし、地域で関心を集めている。 御前崎市在住の画家JIRO(本名・鈴木次朗)さんが約1カ月かけて完成させた。作品は縦約4メートル、横約6メートルで、牧之原台地から臨む富士山と台地に広がる茶畑を独特な配色でダイナミックに表現した。幸運の象徴とされ、害虫を捕食し茶畑を守るテントウムシも描かれ、同社で長年続く自然の力を生かした茶農法への思いを表した。 ウォールアートは誰でも見ることができる。同社の荒畑千保常務は「多様な形で魅力を発信することで、多くの人にお茶への関心を高めてもらうきっかけ
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全日本ヨット ダブルV 牧之原 水野さん夫妻 喜び報告
香川県で10月末に開かれた全日本シーホッパー級ヨット選手権大会で3連覇を果たした水野本さん(40)と、全日本シーホッパーSR級ヨット選手権大会で優勝した妻の三喜さん(48)=いずれも牧之原市須々木=が、市役所相良庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、喜びを報告した。 大会の初日は風が安定せず、2人とも慣れない潮の流れに苦しんだが、2日目に潮の流れを把握すると本来の実力を十分発揮した。本さんは「目標にたどり着けたと思っている。結果だけではなく、地域でヨット競技の普及にも努めていきたい」と語った。杉本市長は「地の利がない場所でのダブル優勝は快挙。来年はぜひ夫婦で連覇を成し遂げてほしい」とたたえた。
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牧之原市 たすきは息子から母へ 岡林親子「懸命な姿に勇気」【市町対抗駅伝】
牧之原市は前年の市の部24位から順位を一つ上げた。大石佳伸監督(58)は「選手が力を振り絞って走った。一歩一歩前進して20位以上を目指したい」と先を見据えた。9区から10区のたすきリレーでは、岡林優心選手(10)=牧之原萩間小5年=と路代選手(47)=アキタファインブランキング=の親子がつないだ。 路代選手が陸上クラブに通い始めたことをきっかけに、優心選手も陸上を始めた。兄の功明さん=牧之原相良中1年=と3人で日々練習に励んできたという。 レースは優心選手が力走し、息子から母親へのたすきは無事につながれた。路代選手は「優心がたすきをかけて懸命に走ってくる姿に勇気をもらった。大会が家族の思
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安全運転宣誓書 牧之原署に提出 しずてつ相良営業所
しずてつジャストライン相良営業所(牧之原市)は1日、「飲酒運転根絶及び安全運転宣誓書」を牧之原署に提出した。 安原豊樹所長らが同署を訪れ、営業所の従業員71人が決意を記した宣誓書を高橋宏文署長に手渡した。安原所長は「交通事業に携わる者として、誇りと自覚を持ち安全運転に徹する」と宣言した。 高橋署長は「一般の運転手の見本となるような活動を続けていただきたい」と述べた。
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茶況(11月29日)「お茶はがき」デザイン募集 牧之原茶振協
牧之原市茶業振興協議会の「静岡牧之原茶宣伝隊」は2月9日まで、はがき型の一煎茶パック「お茶はがき」のパッケージデザインを競う「第4回お茶はがきデザインコンテスト」の作品を募集している。 「牧之原市の“ここ”が好き」をテーマに自由にデザインを描き、郵送かメールなどで同市お茶振興課に応募する。グランプリ作品については静岡牧之原茶のPRに活用する予定。問い合わせは同市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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21議案を上程 牧之原市議会開会
牧之原市議会11月定例会が29日、開会した。会期を12月22日までの24日間と決め、学校法人榛原学園の指定管理期間が2024年度末で終了となる市立細江保育園の民間移管などに伴う市保育所条例の一部改正案や、アクションスポーツ推進事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案など21議案を上程した。 一般質問は12月13、14日を予定している。
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牧之原市長 細江保育園の指定管理「終了前倒しできず残念」
昨年9月に牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされて亡くなった事件を巡り、牧之原市の杉本基久雄市長は28日の定例記者会見で、同園を運営する学校法人榛原学園が指定管理する市立細江保育園の管理期間が2024年度末までの見込みとなったことを受け、「指定管理終了の前倒しができなかったことは残念だ」と述べた。 市は事件直後に学園の前理事長から保育園の運営辞退の申し出があったとして、指定管理期間を1年前倒しした23年度末での終了を学園側に求めてきた。だが、学園側は前理事長の申し出は無効と主張していた。今年11月に市と榛原学園で行った協議で学園
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牧之原市は4000万円 非課税扱い、誤認5事業
静岡県内の自治体で相次いだ社会福祉法人などに委託している障害者相談支援事業が消費税の課税対象にもかかわらず、非課税扱いとしていた問題で牧之原市は28日、誤認していたのは5事業で市が法人に負担すべき消費税は約4千万円に上ると明らかにした。 社会福祉法に基づく社会福祉事業は非課税とされるが、関連法の改正に伴って障害者相談支援事業などの一部事業が課税対象になった。市によると、変更が明確に周知されていなかったことから誤った取り扱いが続いたという。国からの通知を受けて調査した結果、障害者相談支援事業など5事業で誤認が発覚したという。 市は今後、税務署や委託事業所と連携し、市が支払うべき消費税額相当の予
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レックス金谷工場 牧之原へ 特種東海製紙グループ 廃棄物燃料増産向け移転
特種東海製紙は27日までに、グループ会社「レックス」(島田市)の金谷工場(同市)を牧之原市に移転する方針を決めた。新工場は2025年度の稼働を予定し、廃棄物を原料にする固形燃料「RPF」の生産能力を増強する。 関係者によると、新工場は牧之原市内の工業団地に入り、敷地面積は約2万3千平方メートル規模になるとみられる。金谷工場は02年の開設で老朽化が進み、手狭になったことなどから移転を決めた。工場の勤務態勢を2交代から3交代に変え、24時間稼働にする。 RPFは化石燃料に代わる次世代の燃料として注目され、レックスは金谷を含む県内3工場で製造している。特種東海製紙グループは特殊紙や機能紙を生産する
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有度一小学区(静岡)4連覇 静岡県父親ソフトボール
チャブ保険カップ争奪第54回県父親ソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は26日、決勝戦を牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で行った。有度第一小学校区(静岡市清水区)が田子浦小学校区(富士市)を6-3で破り、4連覇を果たした。 2年連続で同一カードとなった決勝で有度第一は1-0で迎えた三回に満塁本塁打でリードを広げた。田子浦は六回に3点を返したが、一歩及ばなかった。有度第一の小島憲之監督(50)は「接戦が続いたが、3連覇の経験をプレッシャーではなく自信に変えて選手が戦い抜いてくれた」と話した。 大会には各地の予選を勝ち抜くなどした32チームが出場した。3位
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突き詰めた「注意義務」 規範と責任、検討に1年【届かぬ声/牧之原バス置き去り在宅起訴 ㊦地検の判断】
「園全体としてルールがない中で、個人にどこまで注意義務を課すことができるか。この事件はそれが問われている」。静岡地検が業務上過失致死罪で牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義前園長(74)=同市=ら2人を在宅起訴する約1カ月前の10月中旬、捜査関係者は立件の焦点をそう語った。 事件直後に県と市が行った特別監査で、同園では送迎バスの運行に係る職員の役割が不明確で、園児の登降園管理も徹底されていなかったことが明らかになった。こうした組織的な不備を生じさせた上、事件当日は自ら送迎バスを運転し、河本千奈ちゃん=当時(3)=を車内に取り残した増田前園長の刑事責任は不可避と言えた。地検が特に
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戻らぬ娘、せめて真相を 重ねた面談、尽きぬ「なぜ」【届かぬ声/牧之原バス置き去り在宅起訴 ㊤遺族の思い】
法律って何なんだろう―。9月下旬、静岡地裁の202号法廷。傍聴席の中央後方に座った河本千奈ちゃんの父(39)は、柵の向こうで交わされる法曹三者のやりとりにぼうぜんと耳を傾けていた。 傍聴したのは乗用車を無免許運転し男性をはねて死亡させ、そのまま逃走したとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失致死)などの罪に問われた男の論告求刑公判。いずれ自分も被害者遺族として臨む裁判の流れを知るため、牧之原市から足を運んだ。 亡くなった被害男性の妻は意見陳述で、残された幼い2人の子どもとの日々を声を震わせながら語った。悲しみに暮れる自身の境遇と重なり、涙をこらえきれなかった。ところが、検察官の求刑を聞い
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「運営継続」改めて示す 榛原学園がコメント 牧之原バス置き去り在宅起訴
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義前園長(74)と元クラス担任(48)が24日に業務上過失致死の罪で在宅起訴されたことを受け、同園を運営する学校法人榛原学園は代理人弁護士を通じ「重く受け止める」としつつも、「二度と事故を起こすことのないよう安全で安心していただける園となるよう努力する」とコメントし、同園を運営していく意向を改めて示した。 川崎幼稚園の運営を巡って現在、亡くなった河本千奈ちゃんの遺族が「法人は事件直後の面談で廃園を約束した」として、同園の廃園か運営法人の交代を求めてインターネット上で署名活動を行っている。榛原学園は運営を継続するとして本年度も新入園児を受け入れ、遺
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日本語教育充実など連携 中部地域サミット 川勝知事と7首長ら課題共有
静岡県中部7市町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原、吉田、川根本)の首長らと川勝平太知事が意見交換する「中部地域サミット」が24日、静岡市葵区で開かれた。市町側から外国籍児童生徒らの日本語教育や、全線再開の見通しが立たない大井川鉄道の経営支援と観光振興などの課題が示され、県市町が連携して解決に取り組むことを確認した。 人材育成や教育環境整備の話題では、杉本基久雄牧之原市長が学校再編や施設統合に伴う支援拡充に加え、西部地域に比べ外国人支援が充実していない実情を指摘した。「外国籍の子どもの小中学校編入が増加している。入学前に日本語を学ぶ教育の支援が産業基盤強化にもつながる」と提案した。「外国人に
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中国路線運休を延長 静岡空港
静岡県は24日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社2社が運休期間を12月31日まで延長することを決めたと発表した。 中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線の運休を延長する。
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碁盤挟み真剣勝負 島田で市民囲碁大会
島田市民囲碁大会が23日、同市の夢づくり会館で開かれた。市民ら約50人が囲碁を通じて交流を楽しんだ。 囲碁に気軽に親しんでもらおうと、オープン戦の位置付けで日本棋院島田支部の安達原収さん(81)が計画した。段位などの実力ごとに組を分け、対局を行った。参加者は碁盤を挟み、真剣な表情で勝負に臨んだ。 各組の優勝者は次の通り。 1組 忽戸義行(藤枝市)▽2組 矢田義行(島田市)▽3組 清水小春(牧之原市)▽4組 原敏明(島田市)▽5組 鈴木三雄(同)▽6組 杉浦璃(同)
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12月に社会人リカレント 静岡大静岡キャンパスがセミナー
静岡大は、12月9日に静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで開催する社会人リカレントセミナーの参加者を募集している。次世代自動車センター浜松(浜松市)の望月英二センター長と、農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長が講師を務める。 静岡の産業界をけん引する人材の育成を目的に同大で開講中のリカレント教育講座の一環。望月センター長は「次世代自動車に向けた中小企業支援」をテーマに、転換期を迎える自動車業界で関連企業が直面する問題や、課題への対応策を説明する。加藤社長は「農業はイノベーションの宝庫」と題して講演する。質疑応答や同大教授との討議の時間も設ける予定。 午後1
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琴オーケストラ 音色で魅了 島田でコンサート 唱歌や童謡披露
藤枝市の琴アンサンブル「千鳥」(池谷光絹井代表)は23日、20周年記念コンサートを島田市のプラザおおるりで開催した。 「琴オーケストラ」と題して、4種類の琴とピアノ、ドラムなどで合奏し、約20曲を披露した。日本古来の十三弦のほか、十七弦、ベース琴、ソプラノ琴を使用した。なじみ深い唱歌や童謡をはじめ、美空ひばりや石原裕次郎のメドレーなど歌謡曲を演奏した。軽快な音色に合わせ、客席からは手拍子も起きた。静岡市を中心に活動するピアニストの小島太郎さんをゲストに招いた。 池谷代表の生まれ故郷の島田市で企画した。来年5月26日には牧之原市でもコンサートを開く予定。
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中区の相曽さん Sクラスで優勝 日将連浜北支部大会 浜松市
日本将棋連盟浜北支部の11月大会がこのほど、浜松市浜北区竜南のサンライフ浜北で開かれた。73人が参加、最強のSクラスは相曽剛史さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①相曽剛史(中区)②宇藤敬行(磐田市)③内山透(西区)④石野俊夫(掛川市)⑤横山渡(牧之原市)▽A ①門奈光(東区)②赤松竜也(天竜区)③鈴木大輝(磐田市)④岡本徳裕(同)⑤石川三余(西区)▽B ①藤原紳裕(御前崎市)②渥美良純(北区)③幸田好司(磐田市)④山口昌行(中区)⑤門奈紀明(東区)▽C ①佐藤粹聖(西区)②松岡優人(中区)③高橋直之(北区)④庄司圭佑(静岡市)⑤村松利郎(森町)▽D ①志村正雄(袋井市)②山下
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茶況(11月22日)牧之原小で闘茶会 茶への理解深める JAハイナン青壮年部
JAハイナン青壮年部は21日、茶の種類を当てる闘茶会「TEA HERO選手権」を牧之原市の牧之原小で開いた。 同校からは5年生約30人が参加した。児童には普通煎茶、深蒸し煎茶、香り緑茶など5種類の茶が提供され、外観や香り、味などから種類を予想した。茶の基礎知識に関するクイズにも挑戦し、楽しみながら地域の基幹産業について理解を深めた。 闘茶会は希望のあった市内小学校の5年生を対象に展開していて、1月には各校の上位者を集めた大会を予定している。 (榛原支局・足立健太郎)
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静岡県内72施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は22日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計72施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1354人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市3施設26人、函南町1施設34人、沼津市3施設90人、三島市2施設27人、伊豆の国市1施設14人、清水町1施設8人、長泉町2施設31人、御殿場市7施設97人、富士市3施設43人、富士宮市2施設147人、静岡市駿河区2施設20人、同市葵区7施設128人、同市清水区4施設61人、焼津市4施設94人、牧之原市3施設49人、島田市2施設20人、藤枝市7施設88人、掛川市6施設67
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国際ロボット展に初出展 スズキ 電動車いすの技術活用
スズキは29日に東京ビッグサイト(東京)で開幕する「国際ロボット展」に初出展し、電動車いすの足回りの技術を応用した電動モビリティベースユニットを披露する。人口減少や高齢化進行で作業効率化、負担軽減のニーズが高まる中、農業や配送、土木建設現場などで活躍するロボットの「足」としての活用例を紹介する。12月2日まで。 電動モビリティベースユニットは四輪タイヤやフレーム、電動の駆動部分で構成する。長さを伸縮したり、自律走行システムを搭載したりして幅広い用途の活用が見込める。スズキが1974年から2022年まで改良を重ねながら発売してきたモーターチェア(ジョイスティック型)の安定性や機動性を備えた足回
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菊で署内明るく 地域住民が寄贈 牧之原署
牧之原署の正面玄関にこのほど、地域住民から寄せられた菊の花が設置され、署内を明るく彩っている。 菊を寄贈したのは野尻正人さん(80)=牧之原市=と益田満智子さん(84)=吉田町=。2人は15年以上前から菊の寄贈や署内の花壇の整備を行っている。今回は丹精込めて育てた厚物や管物、ドーム菊など多彩な種類の菊を飾った。野尻さんは「訪れた方々の心が少しでも和らいでくれたらうれしい」と笑顔で話した。
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静岡空港10月搭乗5万863人 国内線で前年比1.4万人増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が21日に発表した10月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比62・2%増の5万863人だった。前年実績を上回るのは24カ月連続。国内線の搭乗者数は4万5371人で、10月として過去最高となった。 国内線の搭乗者数は前年同月から1万4010人増、搭乗率は1・7ポイント上昇の70・4%。10月の過去最高搭乗者数、搭乗率となったのは出雲(4309人、90・5%)、福岡(1万5170人、73・7%)、熊本(3136人、60・6%)、鹿児島(4144人、79・8%)の4路線。 国際線は搭乗者数5492人、搭乗率67・3%だった。チェジュ航空の韓国・
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静岡県内62施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は21日、県内の高校、小中学校、幼稚園、保育所、こども園計62施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計1035人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設6人、沼津市3施設36人、三島市5施設72人、裾野市4施設40人、清水町3施設28人、御殿場市1施設9人、小山町1施設16人、富士宮市2施設28人、富士市6施設101人、静岡市清水区2施設22人、島田市2施設33人、藤枝市1施設5人、牧之原市1施設6人、森町1施設12人、菊川市2施設22人、掛川市1施設23人、浜松市中区12施設229人、同市南区2施設34人、同市東
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宮崎さん(牧之原出身)ミス・ユニバース大会出場 日本の美、世界にアピール
第72回ミス・ユニバース世界大会が中米のエルサルバドルで19日(現地時間18日)に開かれ、牧之原市出身の大学生宮崎莉緒さん(21)が日本代表として出場した。トップ20入りは逃したが、世界の大舞台で堂々としたパフォーマンスを披露した。 大会には84カ国の代表が出場した。予選会では各国の伝統衣装を身にまとったパフォーマンスなどが行われ、宮崎さんは着物をテーマにした紅白の衣装で日本文化をアピールした。大会の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」で世界に配信され、ニカラグア代表が優勝した。 宮崎さんは8月末の日本大会でグランプリに輝いて以降、海外などで語学やメーク技術などのトレーニングに励んだ。牧
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静岡県内企業 都内で商品PR ものづくり、食品観光520社・団体 22日まで商談会
静岡県内9信用金庫を含む全国の信金組織によるビジネスマッチングイベント「よい仕事おこしフェア」が21日、都内の東京ビッグサイトで始まった。原材料価格高騰など中小企業を取り巻く経営環境が厳しい中、商談機会を提供して販路拡大を支援する。22日まで。 ものづくり、食品、観光の分野で、各金庫と取引や連携のある約520社・団体がブースを並べ、県内企業も来場者へ活発に売り込んだ。沼津市のニチワは特許技術を持つ空気梱包(こんぽう)材や、新たに開発した防災用品を展示した。阿部留松社長は「新規顧客の掘り起こしやニーズの把握をしたい」と話した。 牧之原市のまきのはら活性化センターと同市に製茶工場があるいなば
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御前崎港利用へ 浜松でセミナー 貨物量は回復見通し
静岡県や御前崎、牧之原市、物流会社などでつくる御前崎港ポートセールス実行委員会(委員長・川勝平太知事)は21日、港の概況や利用の優遇制度などを荷主や企業関係者に説明する御前崎港セミナーを浜松市中区で開いた。 県御前崎港管理事務所の平井一彰所長は、取扱貨物量の推移や臨港地区内で民間が12月の本格稼働を目指すバイオマス発電所の整備状況、4月に初寄港した外国クルーズ客船の受け入れ継続方針などを報告した。同事務所によると、2022年の取扱貨物量は完成自動車やコンテナ貨物など約221万トン。半導体不足緩和に伴う自動車生産回復などを背景に、1~9月は約190万トンと増加傾向で、23年はV字回復の見込みと
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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社会課題解決にも貢献 静鉄ストア(静岡市)/森下登志美社長【キーパーソン・最前線】
トップ就任以降、新業態店舗やネットスーパーの出店、海外進出などに積極的に取り組む。10月には、静岡、焼津の両市に分散していた物流拠点を藤枝市に集約した。多様化する消費者ニーズと自社の現状を分析し、売り上げを確保するとともに、社会課題解決にも資する施策を重ねる。 -多彩な事業に着手し続ける理由は。 「世の中の動きと企業施策間のギャップを埋め、100年後も顧客が食事を楽しめることを目指す自社の『百年構想』を実現するため。2月時点の本県人口は4年前比で約10万人減少し、業界の統計調査を加味すると、食の市場は385億円縮んだことになる。経済的貧困だけでなく、買い物難民や、社会的に孤立する『関係の
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「最後まで全力で」 牧之原市チーム壮行会【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する牧之原市チームの壮行会が19日、同市の市役所榛原庁舎で開かれた。 チームは今年「No Speed Limit」をスローガンに掲げ、前回の市の部24位を上回る20位を目指して練習に励んできた。壮行会では選手一人一人が「最後まで全力で走る」などと抱負を述べた後、杉本基久雄市長が「必ず結果はついてくる。前だけを見てがんばろう」とエールを送った。 大石佳伸監督は「直近の記録会では自己ベストが続出するなど手応えを感じている。選手の可能性を信じたい」と力強く語った。
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は17日、県内の高校、小中学校20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計243人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 伊東市1施設7人、三島市1施設10人、清水町1施設10人、富士宮市1施設11人、静岡市葵区2施設18人、同市清水区1施設9人、焼津市1施設21人、牧之原市1施設9人、藤枝市1施設17人、島田市1施設12人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設25人、浜松市天竜区1施設14人、同市中区3施設42人、同市東区1施設8人、同市西区1施設17人、同市浜北区1施設6人
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榛原学園の細江保育園管理 牧之原市、終了前倒し断念
昨年9月に園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バス内に置き去りにされて亡くなった事件が発生した牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する学校法人榛原学園に対し、市が学園が管理する市立細江保育園の指定管理終了の1年前倒しを求めていた問題で、市が前倒しを断念し管理期間の満期となる2024年度末で同保育園の指定管理を終了させる方針を固めたことが17日、市への取材で分かった。 市はこれまでに、事件直後に増田立義前理事長から運営辞退の申し出があったとして、1年前倒しした23年度末での終了を学園側に求めてきた。しかし学園側は前理事長の申し出は無効と主張し、協議は平行線をたどっていた。市によると
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女性が活躍する組織作りを討論 静岡市駿河区でフォーラム
静岡県などはこのほど、女性の管理職登用や働きやすい職場づくりを考える「女性活躍加速化フォーラム」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。 県内企業の経営者や人事担当者ら約100人が参加した。パネル討論では農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長をはじめ、女性のキャリアアップや子育て支援、職場環境の整備などに力を入れる県内3企業の社長が登壇。「女性活躍を実現するために求められるトップの役割」とのテーマでは、「各家庭の家事や育児の課題を踏まえた柔軟な制度作り」「個人が抱えている事情を社員同士で理解し合うための橋渡し」に取り組むべきだとする意見が述べ
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MYFC「J1目指せる」 藤枝市長に今季報告と抱負
今季からサッカーJ2に参戦した藤枝MYFCの関係者が17日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、残留を決めたリーグ戦の結果を報告し、来季の目標にJ1昇格を掲げた。 訪問したのは鎌田昌治会長と徳田航介社長、須藤大輔監督、杉田真彦主将=静岡西高出=、北村海チディ選手の5人。今季は14勝18敗10分けの12位だった。 徳田社長は「決してマイナスなイメージはなく、改善していけば本格的にJ1を目指せる」と強調。須藤監督は、中心選手のけがによる離脱など今季の厳しい戦いを振り返った上で「若手が台頭して、柔軟性を持ちながら荒波を乗り越えた。地域の方が元気になれるプレーをして結果もたぐり寄せ、夢の舞台であるJ1昇
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牧之原・勝間田城 家康が再利用? 小和田氏が特別講演
牧之原市の勝間田区と牧之原御城印製作委員会はこのほど、勝間田城跡の県指定史跡40周年を記念し、静岡大の小和田哲男名誉教授を招いた特別講演会を同市の勝間田小で開いた。時代考証を担当する大河ドラマ「どうする家康」のエピソードに触れながら、家康と牧之原の城の関係性を解説した。 小和田教授は今川氏と北条氏、武田氏が結んだ和平協定「甲相駿三国同盟」破綻後に徳川と武田が対立を深めた経緯や、遠江の情勢がめまぐるしく変化した当時の様子などを解説した。 その上で、これまでの調査で両者の攻防が始まる前に廃城となっていたと考えられている勝間田城の歴史的価値に着目。衝突が激化する状況下で「どちらかによって再利用
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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茶況(11月15日)茶の手もみ実演 牧之原の保存会
牧之原市の茶手揉保存会はこのほど、市内で開かれたJAハイナン農協祭の会場で手もみの実演会を行った。 会員は市内産の茶を使い、ほいろの上で「回転もみ」「もみ切り」などの茶葉ができる工程を披露した。会場では会員の手ほどきを受けながら、手もみ製法を体験する来場者の姿もあった。 実演は18日に同JA西部営農経済センター(同市)で開かれる農協祭でも実施する。 (榛原支局・足立健太郎)
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茶況(11月15日)鶴亀品評会の入賞者を表彰 静岡県茶商
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)は15日、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の表彰式を静岡市葵区の県茶業会館で開いた。 荒茶1キロ4千円に仕上げた「鶴印の部」で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した鈴木長十商店(森町)の鈴木洋太郎専務は「さらに精進して静岡高級煎茶の消費拡大に努めたい」と語った。同2千円の「亀印」最高賞の農水省農産局長賞は荒畑園(牧之原市)が受賞した。 (経済部・垣内健吾)
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静岡県内35施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は14日、県内の高校、小中学校、幼稚園、こども園35施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計463人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市4施設94人、裾野市3施設27人、長泉町1施設10人、三島市1施設14人、伊豆市1施設8人、函南町1施設12人、小山町1施設13人、富士市1施設26人、富士宮市1施設7人、静岡市葵区2施設39人、同市駿河区1施設11人、同市清水区1施設18人、牧之原市1施設2人、菊川市1施設8人、湖西市1施設13人、浜松市中区8施設84人、同市東区2施設23人、同市西区2施設20人、同市南区1施設12人
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農水産物輸出支援へ 中部5市2町が首長会議 牧之原
連携中枢都市圏を形成する県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は13日、首長会議を牧之原市内で開いた。2024年度の連携事業として、圏域の農水産物の輸出拡大を支援するプラットフォーム構築や、観光を核にした脱炭素推進事業を検討することを決めた。 5市2町は、特産品として共通するお茶を中心とした農産物や水産物をメインに海外拠点を設け、現地での持続的なセールスプロモーションや商談成立に向けて支援する。北米やアジアなど需要が高い地域を予定エリアとし、事業効果などを踏まえて事業者の選定を行う。会長の難波喬司静岡市長は「単なる産品の輸出拡大ではなく、圏域のツーリズムと結
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成長期の運動選手 必要な栄養を紹介 牧之原でセミナー
静岡県はこのほど、スポーツ食育に関するセミナーを牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開いた。市内の親子やスポーツ関係者が成長期のアスリートに必要な食事量や栄養バランスを学んだ。 管理栄養士で「食の学び舎くるみ」(藤枝市)代表の中野ヤスコさん(49)が講師を務めた。中野さんは成長期のアスリートは1日に必要とするエネルギー量が、普段運動をしている大人よりも多く必要であることを解説。その上で、効率よくエネルギーを作り出すための栄養素のバランスや食材の使い方を紹介した。練習ばかりで休養や食生活の優先度が落ちてしまうと、心身の成長を阻害してしまう可能性にも言及し、「将来を見据えたサポートや子どもたち
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漢詩や和歌20点 牧之原の書道教室 16日まで作品展
牧之原市内で活動する細字毛筆教室による作品展が16日まで、同市の相良総合センター「い~ら」で開かれている。 1年間の成果発表の場として、講師の四ノ宮徳彌さん(92)と生徒6人が約20点を出展した=写真=。会場には漢詩や百人一首の和歌、般若心経など生徒らのいきいきとした筆遣いが感じられる作品が並んでいる。
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静岡県父親ソフトボール 牧之原で開幕 32チームが頂点懸け熱戦
チャブ保険カップ争奪第54回静岡県父親ソフトボール大会(県ソフトボール協会、静岡新聞社・静岡放送主催)が12日、牧之原市の榛原総合運動公園「ぐりんぱる」で開幕した。 参加資格は35歳以上で、県内16の地区予選を勝ち抜くなどした32チームが出場し、トーナメント方式で頂点を目指す。開会式で牧之原市川崎小学校区の片瀬由識さん(38)は「自分の力を信じ、力の続く限りプレーする」と宣誓した。開会式後には1回戦が行われ、各チームが熱戦を繰り広げた。 19日に2回戦と準々決勝、26日には準決勝、決勝などを予定している。
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サーファー200人腕競う 牧之原 12日まで大会
サーフィンの静岡県チャンピオンを決める「第3回静岡県知事杯・静岡サーフィン選手権大会」が11日、牧之原市の静波サーフスタジアムで始まった。静岡県内のアマチュアサーファーら約200人が出場し、ライディング技術を競い合う。12日まで。 県内のサーファー同士の交流促進や技術向上を目的に2018年から始まった大会。新型コロナの影響で開催は4年ぶり。初日は12歳以下や52歳以上のクラスなど幅広い年齢層のサーファーが出場し、人工造波施設がつくり出す安定した波の上で技の精度を競った。 大会期間中には同所でジュニア選手を対象にしたトレーニングイベントを同時開催する。県サーフィン連盟の酒井厚志理事長は「静
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ウミガメの産卵場守ろう 海岸で堆砂垣作り 牧之原の保護団体
牧之原市のアカウミガメ保護団体「カメハメハ王国」は11日、砂の飛散を防ぐ「堆砂垣」を作るイベントを同市の海岸で開いた。トヨタ自動車が展開する環境保護プロジェクト「トヨタソーシャルフェス」の一環。 アカウミガメが産卵しやすい環境を整備することが目的で県内外から約100人が参加した。参加者は常葉大社会環境学部の学生からアカウミガメの生態、海や海岸などの環境悪化が与える影響について学んだ後、作業を開始。竹を縦横に組み合わせて計10基を完成させ、海岸清掃にも汗を流した。 小野田祥未代表は「自然保護に対する関心や理解を深めるきっかけになれば」と話した。
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委員会構成決まる 牧之原市議会
牧之原市議会は10日の臨時会で、議会運営委員会と常任委員会の構成を決めた。 各委員会の正副委員長は次の通り(正、副の順)。 【議会運営】加藤彰、浜崎一輝 【総務建設】浜崎一輝、松下定弘 【文教厚生】谷口恵世、名波和昌
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議長に村田氏 副議長に原口氏 牧之原市議会
牧之原市議会は10日の臨時会で、議長に村田博英氏(76)、副議長に原口康之氏(60)を選出した。 村田博英氏(むらた・ひろひで)bjアカデミー顧問(元)レコード会社役員。3期。細江 原口康之氏(はらぐち・やすゆき)中西部柔道連盟副会長(元)御前崎中PTA副会長。2期。新庄
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「廃園か法人交代を」署名に5500人超 牧之原バス置き去り、園児遺族「約束果たして」
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、送迎バスに置き去りにされて亡くなった園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=の遺族が、同園の廃園か運営法人の交代を求めてインターネットで署名活動を行っている。運営法人の榛原学園は23年度も新入園児を受け入れ、同園の運営を継続する方針を維持するが、千奈ちゃんの父親(39)は「法人は事件直後の面談で廃園を約束した。道義的責任として約束を果たすべき」と9月下旬に署名を始め、賛同者は11月9日時点で約5500人に上る。在園児の保護者らは遺族の思いを尊重しつつ、運営を巡って先行きが見えない現状に不安を募らせる。 法人への要求は、在園児への配慮と地域の子
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牧之原の資源活用 事業プランを表彰 福岡の企業に大賞
牧之原市の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」(同市主催)の表彰式がこのほど、同市の相良総合センター「い~ら」で開かれた。大賞には結婚式の企画運営を手がけるスタートアップ「ParaLux(パララックス)」(福岡県)が選ばれた。 同社は多様化する結婚式のニーズに応えようと、市内にある茶畑やマリンスポーツ施設、歴史的建造物などを活用し、地元産の食材を使った地産地消のウエディングプランを提案した。観光や宿泊を通じた経済への波及効果なども示し、見事大賞に輝いた。同社の西村〓仁さんは「変化するニーズと地域とのつながりを組み合わせたサービスが評価を受け、大変うれ
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牧之原の会社「やさいバス倶楽部」設立 農業課題解決へ新法人 商品開発や経営 農地で実証
農産物流通事業を展開するエムスクエア・ラボ(牧之原市)は、農業課題の解決を考える一般社団法人「やさいバス倶楽部」を立ち上げた。人手不足や環境負荷、エネルギー調達などで関係者が知恵や知見を持ち寄り、さまざまな実証実験を通じて持続可能な営農に資する情報の共有を図る。農業者向けサービスや商品の企画開発も進め、新ビジネス創出につなげる。 同倶楽部は10月発足し、農業事業の研究開発を進める法人や個人、農業者らを対象に全国で会員を募集している。菊川市の農地を「スマート・ヴィレッジ・ラボ」として実証実験の場に活用し、事務所や大型冷蔵庫などを整備する計画。生産技術や商品開発に関する「作業」、経営や販売に
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茶況(11月8日)牧之原茶入札会 出品受け付け 17日まで
榛原茶商組合と榛原茶業青年団は28日、静岡牧之原茶入札会を牧之原市の坂部区民センターで開く。17日まで出品を受け付けている。 静岡牧之原茶の消費拡大と茶業関係者の交流促進が狙い。出品は荒茶、仕上げ茶、出物の3部門で、1点につき10キロ以上とする。最低落札価格を設定して申し込む。入札は10キロ以上からで、入札への参加条件はない。 問い合わせは同青年団の木村圭介実行委員長<電0548(33)3000>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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当て逃げ車両追跡 松川さんに感謝状 逮捕貢献で牧之原署
牧之原署(高橋宏文署長)はこのほど、酒酔い運転容疑者の逮捕に貢献したとして、藤枝市のパート従業員松川智早さん(32)に署長感謝状を贈った。 同署などによると、松川さんは10月14日午前10時ごろ、牧之原市細江の国道を乗用車で運転中、前方の車が当て逃げする様子を目撃した。その後、1キロほど当て逃げ車両を追跡するとともに、コンビニに車を止めた容疑者の行動や特徴などを同署に通報し、迅速な逮捕につなげた。 高橋署長は「勇気のある機転の利いた行動のおかげで容疑者を逮捕することができた」と謝辞を述べた。松川さんは「被害者を目の前で見て、どうにかして止めなければという思いだった。行動を起こして本当に良
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マウイ島に義援金 牧之原市議会 8月、大規模な山火事発生
牧之原市議会はこのほど、8月に大規模な山火事が発生した米ハワイ・マウイ島に義援金として15万円を送った。 同市は2021年の東京五輪の際にホストタウンとして米国サーフィンチームを受け入れた。ハワイ在住で金メダリストのカリッサ・ムーア選手との交流が続いていることから、全議員が浄財を寄せた。
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牧之原・相良中 統合50周年祝う 吹奏楽部演奏やスライドショー
牧之原市立相良中はこのほど、統合50周年を記念した式典を校内で開いた。全校生徒や学校関係者ら約600人が半世紀の節目を祝った。 吹奏楽部のパフォーマンスで華やかに幕を開けると、同校の歩みを地域の歴史とともにスライドショーで振り返った。生徒を代表して萩原昴成さん(3年)と近藤由渚さん(2年)が登壇し、「相良中の伝統を受け継ぎ、より良い学校にしていくことが在校生の使命」と力強く語った。 同校は1947年開校。その後、55年に菅山中、74年に萩間中と統合した。現在の生徒数は391人。
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相良藩主・田沼意次の功績 伝える契機に 2025年大河ドラマに登場 牧之原で高まる期待
江戸幕府老中で、相良藩主(牧之原市)を務めた田沼意次(1719~88年)が、2025年に放送予定のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」に登場することとなった。〝賄賂政治家〟との印象を持たれがちだが、近年は幕府財政を立て直した政治手腕を再評価する声も多い。ドラマを機に市内関係者は経済改革の先駆者としての功績を発信し、地域振興につなげたい考えだ。 意次は相良藩主として相良城築城による城下町の建設に加え、東海道へつながる「田沼街道」などの整備に力を注いだ。幕府老中としても画期的な重商主義を打ち出し、株仲間の奨励や通貨の統一を図った。しかし急進的な改革に不満を抱く有力者も多く、後ろ盾だった
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祭りばやし、華やか音色 地域の文化継承へ初開催 牧之原 東アジア文化都市
榛南青年会議所はこのほど、祭りばやしの文化継承を目的としたイベント「榛南バカいいフェスタ」を牧之原市のさがらサンビーチで開いた。県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。 各地に根付きながらも、人口減少やコロナ禍などの影響で担い手不足が懸念される伝統的な祭りばやしを、次代に継承したいとの思いから初開催した。近隣市町から集まった9団体が出場した。法被姿の出場者は「馬鹿囃子」「屋台下」などの曲目を来場者に披露し、華やかな音色を響かせた。 実行委員長の鈴木克哉さん(38)は「祭りばやしの大切さを再認識する機会になったと思う。今後は全国から団体が集まるイベントにしていきたい」と継続的な開催
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明治安田生命が牧之原市に寄付
明治安田生命保険相互会社浜松支社はこのほど、全国で展開する「私の地元応援募金」として牧之原市に15万5500円を寄付した。 従業員がゆかりのある地域に行う寄付に、会社からの拠出金を上乗せした。同社掛川営業部の小沼英生営業部長らが市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、目録を手渡した=写真=。寄付金は市民の健康増進事業に充てる。 小沼営業部長は「市民サービスとして地域住民に寄与できるよう活用してもらえたら」と話した。
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井伊直虎の生涯、人形劇で描く 浜松市北区引佐でまつり 11、12日公演
浜松市北区引佐町の引佐協働センターなどで11、12日に開かれる第35回いなさ人形劇まつり(静岡新聞社・静岡放送後援)に、実行委が主催する人形劇講座を受講する井伊谷小(同町)の児童らでつくる「引佐人形劇団りゅうぐうこぞう」が出演する。児童らは活動の総仕上げとなる本番に向けて、5日に同センターで最終練習に取り組んだ。 講座は、同校や奥山小などの人形劇団が近年活動をやめたことを受け、人形劇に興味を持つ子どもの受け皿を作ろうと本年度に始まった。井伊谷小5、6年生と一般男性の計6人が受講し、まつりにも出演するプロ人形劇団「茶問屋ショーゴ」(牧之原市)の横山昭吾代表(65)の指導を受けて稽古に励んで
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4年ぶり御船担ぎ 勇壮に 牧之原・鹿島神社
牧之原市の鹿島神社で5日、市指定無形民俗文化財の「御船神事」が4年ぶりに行われた。海上の安全などを祈り、船若(ふなわか)と呼ばれる男たちが、御船を担ぎ地区内を勇壮に練った。 市によると、市内4カ所の神社で行われる御船神事の一つで、発祥は江戸時代中期ごろとみられる。境内で「帆上げ」などの儀式を行った後、樽(たる)廻船を模した長さ2メートルの船が出発した。白装束に身を包んだ船若は船首と船尾を交互に大きく持ち上げ、荒波を乗り越えていく様を表現した。神社に駆けつけた住民らは神事の様子をカメラに収めながら、勇ましい姿を見守った。
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静岡空港、国内とソウル線好調 9月搭乗4万6875人
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した9月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比46・3%増の4万6875人だった。前年実績を上回るのは23カ月連続。国内3路線と韓国・ソウル線は9月として過去最高の搭乗者数、搭乗率となった。 国内線の搭乗者数は4万2523人。前年同月から1万483人増え、9月としては2019年(4万2908人)に次ぐ多さだった。搭乗率は前年同月比15・6ポイント上昇の66・7%。9月の過去最高搭乗者数、搭乗率となったFDAの3路線はそれぞれ新千歳4109人、81・7%、出雲3731人、80・4%、熊本2821人、56・2%だった。 国際線は搭
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課税対象事業 非課税扱い 吉田町450万円
吉田町が社会福祉法人などに委託している障害者相談支援などの事業を、消費税の課税対象にもかかわらず非課税扱いにしていたことが2日、町への取材で分かった。対象は2事業で町が支払うべき消費税は約450万円に上るという。 社会福祉法に基づく社会福祉事業は非課税とされるが、関連法の改正に伴って障害者相談支援事業などの一部事業が課税対象になった。町福祉課によると、こうした変更が明確に周知されていなかったことから誤った取り扱いが続いたという。 町は今後、他の事業についても誤りがないか調査するとともに業務委託していた1法人と協議を行い対応を決めるという。 同様の誤りは県内各地の自治体で確認されている。近隣市
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茶況(11月1日)児童が火入れ実践 茶商が特別教室 牧之原・細江小
牧之原市茶業振興協議会は10月31日、地域の産業について学ぶ細江小の3年生を対象に、お茶に関する特別教室を同小で開いた。 児童らは講師を務めた市内茶商の手ほどきを受けながら、荒茶から仕上げ茶になるまでの工程を実践。フライパンを使って荒茶を加熱し、火入れ前後のお茶の香りの違いを確かめながら、加熱時間の違いで水色や味が変化することなどを学んだ。 協議会は毎年、希望があった市内小学校でお茶教室を開催している。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原でサル目撃相次ぐ 静波地区
牧之原市は31日、同市静波地区でサルの目撃情報が相次いでいるとして市民に注意を呼びかけた。市によると、人的被害は確認されていない。 サルが目撃されているのは龍眼山周辺の住宅地などで、26日ごろから「家の屋根の上を歩いている」などの通報が6件寄せられている。サルの種類や大きさは不明だが、2頭が連れ立つ姿が目撃されているという。 市は見かけても刺激をしないことや戸締まりの徹底などを呼びかけるとともに、牧之原署と連携して対応に当たる。
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「あそぼっと」来所1万人 牧之原市 開設半年 松原さん親子に記念品
今年5月に牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に開設した市子育て支援センター相良「あそぼっと」の来所者数が1万人を達成した。29日に同所で記念セレモニーが開かれ、関係者が節目を祝った。 節目の来所者となったのは、同市の会社員松原なつみさん(27)と竜佑君(2)と光璃ちゃん(0)の親子。セレモニーでは杉本基久雄市長から記念品が贈られた。毎週同所を利用するという松原さんは「子どもが楽しむだけではなく同世代の子を持つ親の交流も深まる」と施設の魅力を語った。 市内にあった子育て支援センターと相良児童館を一つの施設に集約した施設で、乳幼児だけではなく児童の利用も可能。市によると、利用
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御前崎港の整備促進要望 柳沢市長ら、国交省に
御前崎港整備促進期成同盟会と同港振興会は31日、同港の整備促進を国土交通省に要望した。港湾施設の老朽化や大規模災害時の安全、安心の確保といった課題を踏まえ、国・県で進めている岸壁の予防保全対策などの早期完成を訴えた。 物流機能の強化に向け、西埠頭(ふとう)1、2号岸壁を船舶の大型化へ対応させる必要性を指摘した。2月に地元で取りまとめた「御前崎港将来ビジョン」を、今後の港湾行政へ反映させていくことも求めた。 両会の会長を務める柳沢重夫御前崎市長と副会長の杉本基久雄牧之原市長が同省で堂故茂副大臣と会い、文書を手渡した。柳沢市長は終了後の取材に「(堂故氏に)前向きな姿勢を示してもらえた」と説明した
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静岡県内36施設 インフルエンザで学級・学年閉鎖
静岡県は30日、県内の高校、小中学校、幼稚園36施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計372人確認され、学年閉鎖、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 南伊豆町2施設11人、伊東市1施設6人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設6人、長泉町1施設6人、富士市1施設12人、静岡市清水区2施設30人、同市葵区1施設13人、同市駿河区1施設13人、焼津市2施設18人、島田市1施設9人、牧之原市1施設10人、掛川市3施設34人、磐田市10施設83人、浜松市西区1施設10人、同市北区1施設38人、同市中区2施設20人、同市東区2施設24人、同市浜北区2施設20
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情感豊かな語りに“ゾクッ” 伝承アレンジ 怪談師が披露 牧之原 東アジア文化都市
牧之原市坂口の龍門山石雲院で28日、人気怪談師城谷歩さんを招いた「石雲院百怪談」が開かれた。静岡県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。 荘厳な雰囲気が漂う本堂内に設けられた高座で城谷さんは、石雲院にある「袈裟(けさ)切りの墓」にまつわる伝承をアレンジした怪談などを次々に披露した。緩急をつけた情感豊かな語り口で繰り広げられる物語に、集まった約200人の来場者は息をのんで聞き入っていた。 イベントは市内に新たな文化拠点を創出しようと、静岡空港周辺の活性化に取り組むNPO法人「ソラノワ」が主催した。
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食欲の秋楽しむ 新鮮野菜やビール販売 牧之原オクトーバーフェスト
地産地消を推進する「牧之原オクトーバーフェスト」が28日、牧之原市のカタショー・ワンラボ(旧片浜小)で開かれた。多くの親子連れらが来場し、食欲の秋を満喫した。 市内の農家らが中心となり企画し、2回目の開催。会場には約40のブースが設けられ、新鮮な野菜に加えて志太榛原地域や富士宮市のクラフトビール生産者が自慢の商品を販売した。楽器の演奏やダンスのステージも披露された。実行委員長の森木和也さん(35)は「今後もスケールアップを図りながら、地元の恒例イベントとして定着させていきたい」と話した。
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リニア工事田代ダム案 吉田町長、牧之原市長「異論なし」将来的な地下水減懸念も
JR東海が田代ダムを管理する東京電力リニューアブルパワーと協議を進めてきたリニア中央新幹線トンネル工事湧水の県外流出対策「田代ダム取水抑制案」が大筋でまとまったことを受け、吉田町と牧之原市の両首長は27日の定例記者会見で「異論はない」との認識を示した。ただ、吉田町の田村典彦町長は「トンネル掘削に伴う水資源問題の解決とはならない」と強調し、将来的な地下水減少への懸念を訴えた。 町内には大井川を水源とする地下水を使用する企業が多く立地する。田村町長はこれまでも流量減少による地下水の塩水化現象の可能性を指摘し、「地下水は町の生命線。有識者会議では影響はないとのことだが、トンネルを掘削することへの
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茶況(10月27日)鈴木長十商店、大臣賞 鶴亀品評会
静岡県茶商工業協同組合(県茶商)はこのほど、第57回静岡茶品評会(通称・鶴亀品評会)の擬賞会議を開き、1キロ当たり4千円に仕上げた「鶴印」最高金賞の農林水産大臣賞に鈴木長十商店(森町)を、同2千円「亀印」1位の農林水産省農産局長賞に荒畑園(牧之原市)を選んだ。 出品点数は計114点で、内容や入札販売会の結果を総合して評価した。表彰式は11月15日に県茶業会館で開く。 このほかの主な入賞者と順位は次の通り。 【鶴印】最高金賞 ②長峰製茶B(焼津市)③鈴木長十商店▽金賞 ④佐々木製茶(掛川市)⑤掘武商店(同) 【亀印】最高金賞 ②鈴木長十商店▽金賞 ③長峰製茶④おさだ製茶(森町)⑤佐々木
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全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
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寺敷地内の離れ焼く 牧之原市
25日午後6時ごろ、牧之原市白井の玉泉寺敷地内から出火し、2階建ての離れを焼いた。牧之原署と静岡市消防局によると、建物は全焼したとみられる。けが人は確認されていないという。同署などが出火原因を調べている。
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新島沖で牧之原の漁船が衝突
25日午前10時45分ごろ、東京都の新島沖で、静岡県船籍の鳳漁丸(6・6トン)と東京都船籍の智佳丸(9・1トン)が衝突した。下田海上保安部によると、船舶はいずれも漁船。事故は新島沖約10キロの海上で発生した。乗船者はいずれの船も船長1人で、けが人や浸水、油の流出はなかった。鳳漁丸は通常牧之原市に係留しているという。海保が事故原因を調べている。
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茶況(10月25日)牧之原茶 都内でPR 市茶業振興協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた「べったら市」に出店し、静岡牧之原茶を来場者にPRした。 榛原茶業青年団の協力を受けながら、市内産の一番茶、二番茶のリーフ茶を販売した。杉本基久雄市長も会場に駆け付け、来場者にお茶の魅力を発信した。 イベントへの参加は今回で3回目。同協議会によると、リピーターの購入率が高かったという。担当者は「予想以上の販売数となった。今後も市外での販促に力を入れたい」と手応えを語った。 (榛原支局・足立健太郎)
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 20日はダツやカサゴ。21日はオオモンハタなど。22日はオオモンハタやスズメダイ。ソウダガツオやカワハギ、トウゴロウイワシ、タカベ、ネンブツダイは連日揚がっている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は日中、サビキ釣りでサバやイワシ、イサキの幼魚。カマスサビキではカマス。夕方からはウキ釣りやカゴ釣りで中アジ。穴釣りでカサゴやメバル。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 22日午前の沼津沖船釣りは0.8~1.5キロのマダイ。良型アマダイやマアジも交じる。午後の船は20~25センチのマアジが
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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静岡空港国際線 運休・欠航延長
静岡県は24日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線、台湾路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線を、いずれも11月30日まで運休とした。チャイナエアラインは台北線を12月29日まで欠航する。
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就労支援施設に作業機材を贈呈 志太榛原の4ライオンズクラブ
志太榛原地区の4ライオンズクラブ(藤枝、島田、焼津、榛南)はこのほど、社会福祉法人一羊会が運営する就労継続支援施設「こづつみ作業所」(牧之原市)に作業機材を贈呈した。 同地区のLCが合同で実施する社会奉仕活動の一環。4LCの木村守宏ゾーンチェアパーソンが同所を訪れ、電動野菜スライサーやフードドライヤーなどの機材(計9万5千円相当)を届けた。購入費は各LCが会員に呼びかけて集めた。
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社説(10月22日)留守番禁止条例案 混乱必至 撤回は当然だ
子どもだけの留守番を「虐待」と見なして禁止する埼玉県虐待禁止条例の改正案が同県議会に提出されたものの、子育て世代などから「負担が大きくなる」との批判が殺到し、提出した自民党埼玉県議団が改正案の撤回に追い込まれる事態になった。 改正案は、相次ぐ車や通園バスでの子どもの放置死を防ぐのが目的だったという。保護者らが小学3年以下の子どもを自宅などに放置することを禁じ、「放置」を見つけた場合の通報も義務化するとした。目的はともかく、一方的に保護者に責任を負わせて新たな負担を強いる内容で批判を浴びたのは当然だ。 昨年、静岡県牧之原市で通園バスに園児が置き去りにされ死亡した事件は認定こども園側のミスや
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空の仕事を知ろう! 静岡空港で「空の日フェスタ」 10月22日まで
富士山静岡空港株式会社は21日、「空の日フェスタ」を空港内で開き、関係機関が多くの来場者に航空業界の仕事や就航先の魅力をアピールした。22日まで。 出入国に関わる税関・出入国管理・検疫(CIQ)ブースでは、クイズ形式で日々の業務を紹介した。家畜伝染病の国内侵入を防止するため、感染源の恐れとなる肉類や果物などを嗅ぎ分ける動植物検疫探知犬によるデモンストレーションも行われ、集まった人々が興味深く見守った。 航空会社のパイロットや客室乗務員の制服着用体験や、鹿児島県霧島市のPRイベントも催された。
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地域資源活用のビジネスコンテスト 牧之原市で最終審査
牧之原市はこのほど、市内の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」の最終審査会をオンラインで開催した。 産業や観光など市内の地域資源を活用したビジネスを創出し、市内経済の発展や課題解決につなげることが狙い。国内外のスタートアップ(新興企業)などから133件の応募があり、書類審査などを通過した13事業者が最終審査に臨んだ。審査会では耕作放棄茶園対策や空港、マリンスポーツ施設を活用した新規事業案が示され、杉本基久雄市長らが新規性や持続性の観点から評価した。 審査結果は同市の相良総合センター「い~ら」で行う表彰式で発表する。大賞受賞者には賞金100万円を贈
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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新幹線停車「静岡駅1.5倍」 国交省が可能性調査 リニア全線開業時
リニア中央新幹線の整備に伴って静岡県内の駅に停車する東海道新幹線がどの程度増えるかを探るため、国土交通省が進めてきた調査結果の概要が19日、判明した。将来的にリニアが品川-大阪で全線開業すると、静岡駅は現在の約1・5倍に当たる1日80本が停車できるといった利便性向上の可能性を示す。斉藤鉄夫国交相が20日の閣議後会見で発表する。関係者が明らかにした。 関係者によると、リニアの全線開業後は東海道新幹線の県内6駅(熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松)全てで、停車本数の増加が可能になる方向性が示される。静岡駅は現在、日中の1時間当たりの停車本数が「ひかり」「こだま」合わせて3本(20分に1本)だ
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ミス・ユニバース世界大会出場へ 宮崎さんに懸垂幕で地元牧之原市からエール
11月中旬のミス・ユニバース世界大会に出場を決めた牧之原市出身の大学生宮崎莉緒さん(21)を応援する懸垂幕が18日、同市役所榛原庁舎に掲出された。中米エルサルバドルで開かれる同大会に日本代表として出場する。 懸垂幕は縦7メートル、幅90センチ。「牧之原市から世界へ!」とのメッセージを掲げ、宮崎さんの快挙を市民にアピールする。宮崎さんは8月に都内で開かれた「ミス・ユニバース・ジャパン」の最終選考会に出場し、11人のファイナリストの中から見事グランプリに輝いた。宮崎さんの母享子さん(51)によると、現在は大会に向け、海外などで語学や美容技術に磨きをかける日々を送っているという。 18日朝に開
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カメの外来種 生息状況知ろう 牧之原、親子連れ参加
牧之原市はこのほど、市内の河川に生息するカメの生態調査を実施した。親子連れ約30人が参加し、外来種の生息状況や環境保全の大切さを学んだ。 イベントには同市で自然保護を展開している「自然回復」と「カメハメハ王国」が協力した。参加者は市役所榛原庁舎近くを流れる勝間田川に向かい、捕獲網を引き上げてカメを捕獲。この日の調査では今年6月に「条件付特定外来生物」に指定されたアカミミガメ(ミドリガメ)に加えクサガメといった外来種が確認された。自然回復のスタッフによる講演も行われ、外来種が繁殖した経緯や在来種を守る必要性を学んだ。 同市では2017年から地域の保護団体と協働し、市内河川の生態調査や防除などの
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牧之原市 女性の事業支援 人口減 歯止めの糸口に【記者コラム 黒潮】
牧之原市の本年度を起点とする第3次総合計画の重点プロジェクトの一つ、女性活躍推進に向けて事業化を後押しする講座「月3万円ビジネス」が注目を集めている。出生数減少や若者世代の流出が深刻化する状況改善のためには、子育て世代に対する支援制度や施設の新設だけでなく、自治体独自の魅力を打ち出すことが求められている。「日本一女性にやさしいまち」を重点戦略に掲げる市の本気度が試される中、女性活躍の機運を官民で高めていきたい。 2005年の市誕生時約5万人だった人口は11年の東日本大震災を契機に減少が加速し、今年9月時点では約4万3千人となっている。とりわけ若年層の減少は顕著で、出生数も11年から10年間
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観光客目線で戦略を 中部未来懇話会 中部横断道効果に課題
中部未来懇話会が17日に静岡市内で開いたシンポジウムでは、2年前に静岡―山梨間で全線開通した中部横断自動車道の効果を十分に生かし切れていない本県の課題が示された。特に山梨、長野両県から県中部に向かう人の流れは限定的とみられ、情報発信や観光ニーズの把握などを戦略的に進める必要性について意見が上がった。 基調講演した県立大経営情報学部の八木健祥教授が静岡、山梨、長野3県で実施したアンケートによると、中部横断自動車道の利用者数は2年前と比べてやや減少傾向。静岡方面に向かう利用者はプレミアム・アウトレットがある御殿場エリアを目的地とするケースが多く、日帰り客が大半を占める。 パネル討論では、牧之
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新興企業支援 牧之原市内、高まる機運 シェアオフィスやビジコン...着実に成果
牧之原市内でスタートアップ(新興企業)を支援する機運が高まっている。9月上旬には、サテライトシェアオフィス「まきのはらインキュベーションセンター」が開設したほか、スタートアップの誘致を狙いに市が実施するビジネスプランコンテストには約130件のエントリーがあった。事業者の受け皿の確保が進む中、地域資源を活用した新たなビジネス創出とともに、市内経済の活性化が期待される。 日本有数の茶どころとして知られる牧之原台地に位置する布引原地区。広大な茶畑の一角に新設されたオフィスには日本や海外から集まった企業関係者らの姿があった。電子回路基板製造を手掛ける丸和製作所(宮城県)の柴田豊社長は「この地域は
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おいしいコーヒー抽出「集中」 御前崎で入れ方講座 豆、焙煎、温度で一味違う
おいしいコーヒーの入れ方を学ぶ講座が14日、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。ギフト業を展開する「イトウシャディ」(牧之原市)代表取締役の伊藤義康さん(47)が講師を務め、市民約10人に好みの豆選びや入れ方のこつを解説した。 伊藤さんはコーヒー豆について、産地や品種によって味や香りに特徴があると説明。焙煎(ばいせん)度合いに応じて苦みや酸味が変化することもポイントに挙げたほか、湯の温度設定などお薦めのコーヒーの入れ方を紹介した。 参加者は実際に焙煎時間が異なる複数種類の豆を挽(ひ)き、抽出に挑戦。芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う中、飲み比べを楽しみながらコーヒーに関する知識を身に付け
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鈴鹿8耐「初完走」 牧之原の出場メンバー 市役所訪問、喜び語る
8月に三重県で開かれた国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に“町のバイク屋さん”として初出場した「ゲズンハイトレーシング」(牧之原市)のメンバーが13日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、結果報告とともに初完走の喜びを語った。 大会では1台のマシンを2~3人で乗り継ぎ、1周(約5・8キロ)のコースを8時間で何周走れるかを競う。レース序盤には転倒というアクシデントに見舞われたが、完走の規定周回数の162周をわずかに上回る163周で見事に初出場、初完走を果たした。 市内でバイクショップを経営し、チームの監督を務める伊藤章人さん(5
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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御船神事 荒々しく 牧之原・神明神社
牧之原市細江の神明神社でこのほど、市指定無形民俗文化財の「御船神事」が行われた。海上の安全などを祈り、「船若」と呼ばれる男たちが御船を荒々しく上下に揺らした。 市内4カ所の神社で行われる御船神事の一つ。高校生から40歳までの男たちが白装束を身にまとい、「船若」として樽(たる)廻船を模した重さ約80キロの御船を担いで境内を練り歩いた。当日はあいにくの雨模様となったが、荒波を越えていく様子を再現した迫力に、境内からは歓声が上がった。
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インフルエンザ感染 静岡県内8小中学校で学級閉鎖
静岡県は10日、小中学校計8校でインフルエンザに感染したとみられる患者62人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】藤枝市6人、牧之原市7人、浜松市中区10人、同市北区6人 【中学校】沼津市7人、焼津市10人、藤枝市8人、牧之原市8人
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バスのクラクション鳴らしてSOS 富士宮の幼稚園で訓練
富士宮市杉田の杉田幼稚園はこのほど、バス車内から助けを呼ぶ訓練を実施し、園児71人がクラクションの鳴らし方を教わった。 昨年9月に牧之原市で園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件を受け、2年連続で企画した。車内に1人取り残された想定で、園児は自分の席から運転席に移動しクラクションを鳴らした。座席の上に立って両手で体重を掛けるなどそれぞれ知恵を絞った。 熱中症など体調不良により自力でクラクションを鳴らせない場合は、ハンドルに座って体重をかけると鳴らせることも県交通安全協会富士宮地区支部の交通安全指導員に教わった。バスで通園している望月陽向君(6)は「バスで独りぼっちになったときにちゃん
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吉田の小学生 波乗り挑戦 牧之原・静波海岸で教室
吉田町の小学生を対象にしたボディボード教室がこのほど、牧之原市の静波海岸で開かれた。プロの指導を受け、児童らは波に乗る爽快感を味わった。 吉田町教委が展開するチャレンジ教室の一環で、町内の小学3~6年生が6月から練習を重ねている。同町在住のプロボディボーダー鈴木啓祐さん(42)らの指導を受け、児童らは波に乗る基本的な技能を繰り返し磨いた。 鈴木さんは「参加者のレベルは着実に上がっている。教室を通じて、海の魅力をもっと子どもたちに伝えていきたい」と話した。
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大自在(10月7日)ジャニーズ会見NGリスト
菅義偉官房長官時代の記者会見で、質問を何度も繰り返し、厳しく政府を追及していく他社の記者がいた。正直ほとんどの記者は無難な質問しかしない。感心して本人に直接理由を聞いたことがある。 自身の生活環境が変わり、それまで精力的にやっていた取材相手への「夜討ち朝駆け」ができなくなったそうだ。夜討ち朝駆けは早朝や夜間、取材相手の勤務先ではない場所で秘密裏に接触することである。 夜討ち朝駆けができなくなったことで、昼間に公式に開かれる記者会見の重要性に気づいたという。せっかく国民に代わって政府要人に直接疑問をぶつけられる機会なのに、当たり障りのないことを聞くだけでは責任を果たせない―と。 ジャニー
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花色移ろうスイフヨウ 牧之原「大鐘家」で見頃
牧之原市片浜の国指定重要文化財「大鐘家」の庭園でスイフヨウが見頃を迎え、秋の到来を知らせている。見頃は10月下旬まで続く見込み。 朝に純白の花を咲かせ、昼にはピンク、夕方には赤みが増すのが特徴。まるで「酒に酔っているかのよう」な様子から「酔芙蓉」と書く。時間帯によって景色が変わる庭園の様子を来園者が楽しんでいる。 開園時間は午前9時~午後5時。庭園の入場料は大人300円、小学生100円。
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規格外のイチゴを活用 フルーツティー 就労継続支援事業所ポトラッチ(御前崎市)【静岡ものづくり最前線】
紅茶葉と粒状に乾燥させたイチゴを合わせた。お湯を注ぐと甘い香りが立ち、リフレッシュしたい寝起きや休憩中の一杯に最適だ。女性層を狙った爽やかでフルーティーな味わいが特徴で、ヨーグルトや菓子の材料に混ぜるなど多彩な組み合わせが楽しめる。 地元農家と連携し、形が整わず廃棄予定だったイチゴを活用した。施設利用者が細かくカットし、牧之原市の茶製造を手がける「ワイケイティー」が加工した。理想の味を実現するため企業側と試作を重ね、イチゴを切る大きさなどにもこだわった。 イチゴの栽培方法や農業者の苦労を理解した方が商品作りへの情熱も生まれるとの発想で、農業体験も実施。食品ロス削減をテーマに取り組んでいる
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灯籠の明かり 川面照らす 牧之原・萩間川
牧之原市の萩間川でこのほど、「さがら灯ろう流し」が行われた。故人への思いや願いを記した無数の灯籠が、夜の川面を明るく照らした。 灯籠は地域住民らが製作し、「いつまでも見守ってね」「健康第一」などと思い思いの言葉をつづった。灯籠が流されると、川面にオレンジ色の光が広がった。 イベントは新型コロナウイルスなどの影響で4年ぶりの開催。灯籠は1基500円で販売され、売り上げの一部は義援金として国内の被災地へ送るという。
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松崎特産の桑葉 収穫始まる 特支生徒ら作業に汗
松崎町で2日、特産品の桑葉の収穫が始まった。同町伏倉の企業組合「松崎桑葉(そうば)ファーム」(土屋嘉克代表理事)の畑付近では、従業員や伊豆の国特別支援学校伊豆松崎分校の生徒が収穫作業に汗を流した。作業は1週間ほど続く。 桑葉は同組合の工場で荒茶加工し、外注先の牧之原市で粉末化して「桑葉茶」として販売されている。同組合によると、今夏は猛暑だったが、雨量が適切で生育状況は良好という。従業員らは、畑で桑の枝を切って近くの工場前に運び、枝から葉をそぎ落とした。 同組合は2014年に設立され、耕作放棄地を活用した桑葉の生産事業を本格化した。今年は桑葉を使ったスイーツの販売を始めるなど商品開発にも力を注
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静岡県内20施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は2日、幼稚園と小中学校計20施設でインフルエンザに感染したとみられる患者195人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】浜松市東区6人 【小学校】三島市6人、長泉町8人、同町7人、御殿場市7人、富士宮市6人、富士市10人、同市11人、静岡市葵区5人、藤枝市16人、浜松市西区14人、同市浜北区10人 【中学校】三島市14人、沼津市18人、裾野市8人、静岡市清水区11人、同区8人、焼津市12人、牧之原市8人、浜松市中区10人
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乗合タクシー実証運行 吉田町 本格導入へ要望調査 「ぎゅっとカーよしだ」 3月末まで
吉田町は2日、町内全域などでデマンド型乗合タクシー「ぎゅっとカー よしだ」の実証運行を開始した。3月31日まで、乗車数や稼働率などを調査し、本格的な導入に向けて最適な運行方法を探る。 実証運行では町内外に約140カ所の乗降スポットを設け、利用者があらかじめ指定したスポット間を送迎する。電話やネットから予約することで、町内外問わず誰でも利用することができる。料金は300~500円。運行は東海タクシー(牧之原市)と平和タクシー(島田市)が担う。 町内の交通機能の強化や高齢者らの買い物や通院といった日常生活の支援を目的に2020年度から検討を重ねてきた。今回は12月までを前半、1~3月を後半と区分
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牧之原で女子テニス国際大会開幕 「登竜門」ゴーセン杯熱戦
国際テニス連盟公認「ゴーセンカップ スウィングビーチ牧之原国際レディースオープンテニス」(静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、牧之原市の静波リゾートホテル・スウィングビーチで開幕した。8日まで、国内外の若手選手らが熱戦を繰り広げる。 同大会は世界へ羽ばたくための登竜門として位置付けられる国際大会で、30回目の開催。本戦にはシングルス32選手、ダブルス16組が出場し、トーナメント形式で争う。初日は本戦出場を懸けた予選が行われ、気迫あふれるプレーの数々が会場を盛り上げた。 今回は県内出身者6人のほか、シングルスの第1シードで杭州アジア大会で4強入りを果たし、銅メダルを獲得した加治遥選手(島津製作所
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榛南写真クラブ 吉田で作品展 力作36点紹介
吉田町を中心に活動する榛南写真クラブ(塚本久雄代表)による作品展が6日まで、同町の県営吉田公園で開かれている。 同会が毎月実施する撮影会で訪れた県内各地の風景や人物写真など計36点を展示した。牧之原市の国指定重要無形民俗文化財「蛭ケ谷の田遊び」で披露される荘厳な舞の様子や、蓮華寺池公園(藤枝市)でアメンボが水面に作り出す水紋を捉えた力作が並び、来場者の関心を集めている。
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牧之原に「泊まれる美術館」開業 非日常、ゆっくり楽しむ
牧之原市内に30日、泊まれる現代アート美術館「Villa Revo(ヴィラレボ)」がオープンする。国内外で活躍するアーティストの作品に囲まれた空間にゆっくりと滞在しながら非日常を体感できるのが魅力。宿泊予約がない場合は通常の来館も可能だ。 同館のオーナーを務めるのはアパレルブランド「REVOLLA(レボラ)」を手がける本杉圭吾代表(同市)。これまで住んでいた自宅を改装し、主に1階は美術館、2階に宿泊機能を備えた。展示するのは全て本杉代表のコレクションで、世界的な人気を誇る村上隆さんや独特な絵画技法が魅力のロッカクアヤコさんら日本を代表する現代美術家の作品が各所に並ぶ。このほか希少価値の高い
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15議案可決、認定 牧之原市議会閉会
牧之原市議会9月定例会は29日、最終本会議を開いた。2022年度市一般会計歳入歳出決算案や市多目的体育館の指定管理者指定案など計15議案を可決、認定し閉会した。 指定管理者はシンコースポーツ静岡支店(三島市)を代表とするグループ事業者「まきのはらスポーツ・まちづくりグループ」で、指定期間は24年4月1日から34年3月31日まで。同市須々木で建設が進む同体育館は24年5月ごろからの供用開始を予定している。 このほか市議会は同日、「持続可能なまちづくり」や「人口増加につながる魅力ある子育て施策」についての意見や課題をまとめた提言書を杉本基久雄市長へ提出した。
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送迎バス安全装置 設置完了は10月に
静岡市は29日、牧之原市の通園バス園児置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、市内の保育施設の送迎バスへの設置が、当初完了を見込んだ9月末から遅れることを明らかにした。 市内で送迎バスを運行しているのは私立の30施設計66台。このうち、8月末までに61台が設置済みで、未設置の4施設(計5台)も9月末までに設置が完了する見込みだった。29日時点で2施設計3台が依然未設置となっていて、月内の設置は困難という。市幼保支援課によると、業者の作業が混雑している影響を受けていて、10月20日ごろには完了する見込み。
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橋名板を溶接で固定 藤枝市、盗難増加に対策
静岡県中西部で橋名板が相次いで盗まれている状況を受け、藤枝市は28日、盗難対策として、橋名板を固定するボルトとナットを溶接する作業を同市堀之内の運動公園大橋で行った。29日から順次、残りの約100カ所の橋でも実施し、対策効果の有効性を検証する。 取り外しが可能なボルトとナットでは被害を防げないと考え、外せないように溶接で固定する。工事費は150万円。10月末までの作業完了を予定する。 市建設管理課と道路課の職員が訪れ、市から発注を受けた建設会社の従業員が橋の名称などを記した橋名板3枚を溶接した。牧之原市で溶接された橋名板が盗まれたことを踏まえ、建設管理課の担当者は「100%ではないかもし
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上海線以外は運休・欠航延長 静岡空港中国路線
静岡県は28日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。24日に上海線が3年7カ月ぶりに運航再開した中国東方航空は、寧波、杭州、南昌の3路線については10月28日まで運休とし、北京首都航空も杭州線を10月26日まで欠航する。
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橋名板盗難 牧之原でも 3カ所で計11枚 被害
牧之原市は27日、市内3カ所の橋で名前などを記した橋名板計11枚(53万円相当)が盗まれたと明らかにした。市は牧之原署に被害届を提出する方針。 市によると、同日に対象となる橋144カ所のうち、97カ所で緊急点検を実施。深谷橋(静波)、毛ケ谷橋(坂口)、部ケ谷橋(大寄)の3カ所で被害を確認し、真ちゅう製10枚、FRP製1枚が盗まれたという。市では2016年に同様の被害が相次いだことから、橋名板の材質を変えたり、接地面のボルトを溶接したりして対策を講じていた。市はパトロールを強化するとともに、28日までに全ての橋の点検を行うという。
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静岡新聞社 第37回読者と報道委員会
静岡新聞社の「読者と報道委員会」は11日、第37回会合を静岡市駿河区で開いた。議題は、牧之原市で昨年9月に発生した園バス置き去り事件をテーマにしたキャンペーン報道「届かぬ声」と、多角的な視点で茶産業の未来を展望した「令和の静岡茶」。富士川まちづくり株式会社代表取締役社長の伊藤高義委員、NPO法人クロスメディアしまだ事務局長の児玉絵美委員、静岡理工科大学長・静岡大電子工学研究所長の木村雅和委員の3氏が本紙側と意見交換した。 キャンペーン報道 届かぬ声 木村委員 本質に迫る 綿密な展開/伊藤委員 保育の課題 検証続けて/児玉委員 築いた信頼 示した「質」 編集局 2023年3月から6月まで
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就業支援で移住後押し 牧之原市が事業者紹介
牧之原市は26日、移住者の就業を支援するマッチングサービスを開始すると発表した。移住に伴う不安解消を円滑に行うことによって、市内への移住促進につなげる狙い。市によると、市町による単独実施は県内初という。 市への移住を考える中で就業を希望する相談者がいた場合、サービスに登録した事業者に相談者の年齢や希望する業種、所有資格などの情報を提供。採用の意向がある事業者が見つかれば、市が相談者に事業者情報を伝達する。移住者は自身を雇用することに意欲的な企業とつながることが可能で、事業者としても募集に関わる費用の負担減につながるという。現在までに製造やサービス業など約50の市内事業者が登録済みという。 相
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静岡空港 中国・上海線が定期便再開 国際線復便は2路線目
静岡空港で24日、新型コロナウイルスの影響で運休していた中国・上海線の定期運航が3年7カ月ぶりに再開した。国際線定期便の復便は韓国・ソウル線に続く2路線目。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に対する懸念が中国国内で残る中、同空港では関係者が乗客を温かく出迎え、今後のインバウンド(訪日客)拡大に期待した。 午後2時過ぎ、運航再開1便目となる中国東方航空の機体が乗客69人を乗せて同空港に降り立った。取り付け誘導路内では放水アーチで機体の到着を歓迎。到着ロビーで空港関係者らが横断幕を掲げ、乗客にエコバッグなどの記念品を手渡した。 コロナ禍以来、初の海外旅行という張思依さん(31)は「静岡に来
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夕暮れ時事故防止 啓発グッズを配布 安協牧之原地区支部
静岡県交通安全協会牧之原地区支部は22日、秋の全国交通安全運動に合わせた啓発活動を牧之原市のスーパーカネハチ榛原店で行った。 同支部の交通安全指導員や女性部員らが参加した。夕暮れ時の早めのライト点灯などを呼びかけながら反射材付きのストラップや管内の事故発生状況をまとめたマップを来店客に手渡した。 同支部は交通安全運動期間中、牧之原市、吉田町内の商業施設で啓発活動を展開する。
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静岡県、こども計画策定へ 少子化、貧困、虐待など対策
静岡県は21日までに、本県の子ども政策の指針となる「県こども計画」を策定する方針を固めた。複数の現行計画を一本化し、少子化対策や子どもの貧困、虐待防止といった重要施策を総合的に推進する。当事者の考えを反映させるため、計画づくりの過程で子どもや若者に対して意見聴取を実施する。 今年4月施行のこども基本法は、都道府県にこども計画を定めるよう努力義務を課している。県は政府が年内にも取りまとめる「こども大綱」の内容を踏まえ、2024年度から本格的な策定作業に着手する。計画期間は25~29年度の5年間とする方向で調整している。 現行の「県子ども・若者計画」や「ふじさんっこ応援プラン」を一本化し、妊
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大自在(9月22日)奴雁
基準地価が発表され、三大都市圏を除く「地方圏」の住宅地の変動率がバブル崩壊前以来、31年ぶりプラスになった。1平方メートル当たり10万円強という調査地点に近い拙宅周辺にも新築住宅が次々と建っている。 日銀の大規模金融緩和策でローンを組みやすい環境が続いたことが住宅ブームを後押しした。ただ、米欧との金利差が拡大。日銀総裁が黒田東彦氏から第32代植田和男氏(牧之原市出身)に交代し、政策が修正されるとの見方が広がっている。きのうは長期金利が約10年ぶりの高水準に上昇した。 きょうは日銀第24代総裁前川春雄氏(1911~1989年)の命日である。79年12月に就任すると、国会審議中に公定歩合引き
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Sクラス 阿部さんV 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の将棋大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。81人が参加し、Sクラスは阿部哲也さんが優勝した。 上位入賞者は次の通り。 S ①阿部哲也(東区)②横山渡(牧之原市)③宇藤敬行(磐田市)④門奈佑紀(東区)⑤天野聡(静岡市)▽A ①中川幸一(北区)②宮城島捷翔(浜北区)③杉田大和(同)④岡本康夫(掛川市)⑤渡辺伸五(北区)▽B ①幸田好司(磐田市)②村松清(東区)③高瀬啓一郎(中区)④藤原紳裕(御前崎市)⑤高橋建夫(袋井市)▽C ①赤松賢伸(天竜区)②村松利郎(森町)③芝田信照(袋井市)④鈴木与四郎(西区)⑤中村敏男(浜松市)▽D ①八木澤椋(磐田市)②北島
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園児の入退園をメール通知 千葉のユーチューバー、ソフト開発 牧之原バス置き去りを受け 「無償で安全を」
牧之原市の認定こども園で昨年9月、園児が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件に心を痛めた千葉県の男性が、園児の入退園を保護者に画像付きで知らせる無料のメール通知ソフトを開発し、普及を目指している。男性は会社勤めの傍ら趣味でソフト開発などをしているユーチューバーのヒコぞーんさん(41)。痛ましい事件に「自分にできることはないか」と得意分野を生かした。個人開発ということもあって認知度は低いものの、「無償で安全を供与したい」と願い、実証実験に協力してくれる園を探している。 事件では当時3歳の河本千奈ちゃんが朝の登園でバスに乗ったまま取り残され、担任らは姿が見えない千奈ちゃんの出欠席を発見され
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秋の到来告げる彼岸花 見頃は来週頃まで 牧之原
牧之原市細江の坂口谷川に架かる佐々木橋周辺で、色とりどりの彼岸花が見頃を迎えている。 土手沿いには紅白に加え、黄色やピンクの花が咲き誇り、訪れた地域住民らは散策したり写真撮影をしたりして秋の到来を楽しんでいる。同所の美化活動に取り組む「坂口谷川を守る会」によると、今年は残暑の影響で生育が遅れ気味で、見頃は来週頃まで続く見込みという。
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茶況(9月20日)牧之原の秋冬番 摘採は来週以降
牧之原市内で秋冬番茶の生産準備が進んでいる。各地で来週以降に摘採が始まるとみられる。 指導機関によると、来年の一番茶に向けた秋整枝の作業の兼ね合いもあり、残暑の影響次第で生産期間が延びる可能性があるという。 市内の茶業関係者は「現状では大手の需要が鈍い傾向にある」と話し、引き合いの弱さを懸念する。 (榛原支局・足立健太郎)
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御船神事 勇壮に 牧之原 4年ぶり 地域練り歩き
海上の安全や商売繁盛を願う「御船神事」が17日、牧之原市の大江八幡宮(同市大江)と飯津佐和乃神社(同市波津)で行われた。地域住民が商船の木製模型を担ぎ、大海原を航海する様子を再現しながら勇壮に練り歩いた。 大江八幡宮は国指定重要無形民俗文化財、飯津佐和乃神社は県指定無形民俗文化財の伝統行事。今回は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。 境内で「柱起こし」「帆上げ」の儀式を行った後、長さ2メートルほどの船が出航。船若(ふなわか)と呼ばれる青年らは船首と船尾を交互に大きく持ち上げ、荒波を乗り越えていく様を表現し、各地区内を歩いた。沿道には地域住民が詰めかけ、勇ましい姿をカメラに収める
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産業界けん引の人材育成 静岡大がリカレント講座 10月開講
静岡大は10月2日から、社会人のスキルアップに向けた学び直し「リカレント教育」の講座をスタートする。同大大学院人文社会科学研究科の教授ら7人が授業を一部開放し、幅広い分野で活躍する外部講師によるセミナーも組み込むことで、静岡の産業界をけん引できる人材の育成を目指す。9月25日まで受講生を募集している。 科目は現代産業論(横田宏樹准教授)、会計学(石川文子教授)、地域経営論(牛場智准教授)、自治体財政論(川瀬憲子教授)、財政学(若松泰之准教授)、地域政策論(太田隆之教授)、経済統計分析(上藤一郎教授)の七つ。外部講師は青山学院大の前学長で弁護士の三木義一氏や元牧之原市長の西原茂樹氏ら7人が務
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最高齢89歳サーファー、牧之原で技披露 「いい波だった。最高」
最高齢の男性サーファーとしてギネス世界記録に認定された神奈川県大和市の佐野誠一さん(89)が、敬老の日の18日、牧之原市にある人工波施設で波乗りを披露した。サーフィン開始から10年になるのを記念し、ボードの上で片足を後方に上げる技や180度回転する技にも挑戦。「いい波だった。最高」と笑顔で語った。 80歳で富士山登頂に成功した佐野さんは、その数日後、ふと思い立ってサーフィンを始めた。23日には90歳の誕生日を迎える。「年を気にすると年が寄ってくる。瞬間を楽しむようにしている」と、同世代にエールを送った。 佐野さんは北海道北斗市生まれ。今年は猛暑で控えていたが、サーフィン開始後、毎月2回程
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ミス・ユニバース最終選考会 宮崎さん(牧之原出身)日本代表
ミス・ユニバース日本代表を決める最終選考会がこのほど、東京都内で開かれ、大学生の宮崎莉緒さん(20)=牧之原市出身=がグランプリに輝いた。11月18日からエルサルバドルで始まる世界大会に挑む。 宮崎さんは幼少期からチアリーディングを習い、東海大翔洋高在学時にはチアリーディングの全国大会で総合優勝を果たした経歴を持つ。宮崎さんは「日本代表としての自覚が芽生えてきている。ミス・ユニバースとしてのコンセプトを世界にどう発信するかを考えて大会に臨みたい」とコメントした。
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海上照らす1173発 牧之原で花火大会
牧之原市のさがらサンビーチでこのほど、「さがら海上花火大会」(同実行委主催)が行われた。「いい波」にちなんだ1173発の花火が海上と夜空を彩った。 会場では地元のよさこい団体がパフォーマンスを披露し、花火大会の開幕を盛大に祝った。扇形の花火が海面を照らす水中スターマインや10号玉の大輪が次々と打ち上げられると、砂浜に集まった見物人らは歓声を上げたり、写真に収めたりして夏の終わりを告げる風物詩を楽しんだ。
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若手職人の曲物漆器、錫、木工、挽物 静岡・清水区で合同展
曲物漆器、錫(すず)、木工、挽物(ひきもの)の若手職人4人による合同作品展「チックタック」が15日、静岡市清水区茂野島のモヨカミギャラリーで始まった。弁当箱や酒器、花瓶、トレーなど暮らしに寄り添った作品を展示した。24日まで。 曲物漆器職人の塩沢佳英さん(36)=牧之原市=、錫職人の志村泰利さん(35)=掛川市=、木工職人の中村滉人さん(27)=静岡市葵区=の3人が、挽物師百瀬聡文さん(40)の工房に併設されたギャラリーに新作などを持ち寄った。 見どころは4人の共同作品。塩沢さんの直径約20センチの曲物をベースに、ほか3人がふたを制作した。円形に近い十六角形のふたや、取っ手付きの錫のふた
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新興企業向け施設の設備視察 牧之原、吉田で移動知事室
静岡県中部を対象にした「移動知事室」がこのほど、行われた。川勝平太知事が牧之原市と吉田町の企業や事業所などを視察し、政策課題や県政に対する要望について関係者と意見を交わした。 牧之原市のスタートアップ(新興企業)向けのコワーキング施設「まきのはらインキュベーションセンター」を訪問し、施設内の設備や機能を視察した。運営事務局を務める出縄良人代表とお茶や静岡空港といった市内の特色を踏まえた今後の施設運営についても議論した。川勝知事は2日間の視察を振り返り、「地元に密着したアイデア、力が顕在化しつつある」と述べた。 このほか、産業用ロボットシステム設計製造「ヤナギハラメカックス」(吉田町)、地
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エノテック(牧之原)厚労省認定 積極的な若者採用・育成
牧之原市勝俣の機械設備製造「エノテック」は若者の採用・育成に積極的な中小企業として、厚生労働省のユースエール認定を受けた。島田市のハローワーク島田で14日、榎田哲也副社長が松永進所長から認定通知書を受け取った。 牧之原市での認定は初めて。企業と求職中の若者のマッチング向上を図る制度で、新卒者の離職率や正社員の有給休暇の取得日数など基準を満たした事業所が認定される。ハローワークなどでの重点的PRの実施や認定マークの使用などを通じ、人材確保が期待できるという。 同社は社員の定着率が高く、高校生ら若年層への周知に取り組み、積極的な採用活動を展開している。榎田副社長は「書面やホームページで案内するだ
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茶況(9月13日)地元産茶葉使用スイーツが人気 牧之原・いたくら農園
牧之原市坂口のいたくら農園がこのほど販売を開始した地元産の茶葉を使ったスイーツ「テロワールケイク」が人気を集めている。 米粉の生地に農園で収穫したミカンと茶を練り込んだ商品で、香り豊かな味わいが特徴。茶葉は農事組合法人さかぐち(同市)の茶を使用した。 同商品は市が実施した地産地消メニューの中から市民らが「推しメニュー」を投票する「勝負メシプロジェクト」のスイーツ部門で1位を獲得。提供を予定していた将棋の王位戦は開催されなかったものの、その後の関連イベントへの出展を機に、県外からも注文が相次いだという。 現在は予約注文制で同農園のオンラインショップから購入できる。 (榛原支局・足立健太
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静岡茶業青年団が団体V 全国闘茶会
第70回全国茶審査技術競技大会(闘茶会)がこのほど、鹿児島県で開かれ、静岡茶業青年団(市茶青)が7年ぶりの団体優勝を果たした。個人の部では静岡市の平岡佑太さんが2位に輝いた。 茶葉の外観や滋味、水色を吟味して産地を当て、合計得点を競った。市茶青の成岡敬悟団長は「闘茶は茶商の基本となる技術。その水準が全国で認められてうれしい」と話した。 平岡さんは同率1位だったが、抽選の結果、2位となった。団体戦は県茶業青年団が8位入賞した。 個人の部10位以内の県勢入賞者は次の通り。 ③本目哲也(静岡市)⑥和田夏樹(同)⑧杉山圭佑(掛川市)⑨大石健(牧之原市)
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きょうから一般質問 牧之原市議会
牧之原市議会9月定例会は14、15の両日、一般質問を行い、9氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【14日】絹村智昭①市の省エネ、創エネ②市の公共交通▽名波和昌①市の危機管理▽加藤彰①食を通じた持続可能なまちづくり▽松下定弘①音声コードによる情報のバリアフリー推進▽大石和央①認知症対策と地域包括ケアシステム②学校跡地利活用検討▽石山和生①市の空き家対策②地域おこし協力隊の活用③周辺市町の施策の参考基準 【15日】木村正利①ふるさと納税②市内の除草処理▽谷口恵世①市の財政運営▽浜崎一輝①スポーツを通じた健康づくり
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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牧之原でデフカップサーフィン大会 力強いライディング披露 海岸清掃にも汗
聴覚障害のあるサーファーが出場する牧之原デフカップサーフィン大会(日本デフサーフィン連盟主催)がこのほど、牧之原市の鹿島海岸で開かれた。 全国各地から集まった25人が年齢や習熟度別の6部門に分かれて技を競った。赤や黄、緑色の旗を振って出場者に競技時間を伝える形式で試合が行われ、出場者は15分の制限時間の中、力強いライディングを披露して高得点を狙った。 大会終了後には関係者らが海岸の清掃活動にも汗を流した。
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大井川流域首長が意見交換会、住民の懸念訴え リニア問題、JR社長に「丁寧な説明を」
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水問題を巡り、JR東海の丹羽俊介社長と大井川流域10市町の首長との意見交換会が9日、静岡市葵区で開かれた。首長側は、水資源への影響に関する懸念は「住民にまだ残っている」とし、JRにより丁寧な説明を求めた。その上で首長側が、流域10市町とJRの事務方で「連絡調整会議」の設置を提案し、トンネル湧水の県外流出対策などについて情報共有していくことでJRと申し合わせたという。 「連絡調整会議」設置提案 会議は非公開で行われ、終了後に丹羽社長、首長側の双方が取材に応じた。 湧水の県外流出対策を巡っては、JRが大井川上流部にある田代ダムの取水を抑制する方策につ
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14日お茶販促イベント中止 牧之原、台風影響
牧之原市は8日、同市の相良総合センター「い~ら」で14日に開催予定だったお茶の販促イベント「まきのはらサマーコンチェルト」の開催を中止すると発表した。 台風13号の影響で、当日予定していた豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の御前崎港への寄港が中止になったためという。
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牧之原市と伊藤園 お茶活用連携協定 地方創生へ
牧之原市と飲料メーカー伊藤園(東京都)はこのほど、お茶を活用した地方創生に関する協定を結んだ。 協定では「健康」「日本文化」「資源の循環」などを連携事項に掲げた。同社は2025年までに、「お~いお茶」ブランドの全ペットボトル製品を100%リサイクル素材などに切り替えることを目指していて、当面はペットボトルのリサイクル事業での連携を高めていくという。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式に出席した同社の南関東地域営業本部の山本亨本部長は「市内には相良工場や中央研究所があり、私たちの事業展開において大切な場所。お茶を通じた市民サービス向上に尽力したい」と話した。
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静岡の茶草場農法 世界農業遺産認定10周年でツアーや式典 10月、掛川
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念した式典が10月20日、掛川市の掛川グランドホテルで開催される。翌日の21日は認定地域を回る日帰りバスツアーを実施する。 県や同市などでつくる推進協議会が主催。式典では世界農業遺産等専門家会議の武内和彦委員長が「世界農業遺産と静岡の茶草場農法」をテーマに基調講演するほか、中国と韓国の認定茶産地の紹介やパネル討論も行われる。 ツアーは、掛川市、菊川市・牧之原市、島田市、川根本町の4コースで実施。茶畑や茶工場見学、呈茶体験などが楽しめる。 申し込み期限は式典が9月20日、ツアー10月13日。問い合わせは県お茶振興課<電05
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藤井王位 軽快トーク 牧之原、ファン300人楽しむ
日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていた牧之原市で6日、4連覇を果たした藤井聡太王位(21)によるトークショーが開かれた。防衛を決めた第5局の対局の振り返りや将棋にちなんだ軽快なトークを展開し、集まった300人のファンを楽しませた。 会場には森内俊之九段、佐藤紳哉七段、村田智穂女流二段も駆け付け、第5局で勝敗を左右した場面を解説した。藤井王位は「難しい展開が続き、終局の瞬間はほっとした気持ちが一番強かった」と明かした。 その後は質問形式でトークを展開。「友達になりたい将棋の駒は」という問いに、できれば相手に取られたくないという理由から「桂馬」と答え
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茶況(9月6日)多様な茶飲み比べ 9月14日、牧之原でイベント
静岡牧之原茶の販路拡大を目的としたイベント「まきのはらサマーコンチェルト」が14日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が御前崎港に寄港するのに合わせたイベントで、乗客以外も入場できる。市内の茶商や生産者ら13事業者がブースを構え、深蒸し茶、香り緑茶、和紅茶など多様な茶の飲み比べのほか、茶器や茶を使ったスイーツも販売する。入場無料。時間は午前9時20分~午後3時半。 問い合わせは牧之原市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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1年前思わせる暑さ 3歳の死「やるせない」 牧之原バス置き去り1年 涙浮かぶ献花台
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が高温のバス車内に置き去りにされた駐車場。事件から1年を迎えた5日、多くの人々がそれぞれの思いを胸に足を運び、わずか3歳で天国に旅立ってしまった女の子を悼んだ。乳幼児を連れた母親の多くは献花台の前で涙を浮かべた。 「自分でも分からない。でも気になって仕方ないんだ」。愛知県知立市の男性(70)は事件以降、月命日に片道2時間半を運転して駐車場に通っている。「昔から子どもを見ているのが好きでね。なぜか千奈ちゃんのことが気になって」。この日もいつものように花を供えてお経を唱え、「河本さんには無理をしないでほしい」と気遣った。高
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「千奈ちゃん、ずっと忘れないよ」牧之原バス置き去り1年 献花台に悼む人の姿
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で昨年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件は5日、1年を迎えた。現場となった同園の駐車場には献花台が設けられ、千奈ちゃんを悼む人々が早朝から花束や飲み物などを手向けた。 献花台は同日午前6時半ごろ、運営法人「榛原学園」の増田多朗理事長ら園関係者が設置した。 息子が千奈ちゃんの父親と同級生という藤枝市の夫婦は「千奈ちゃんには『ずっと忘れないでいるよ』と語り掛けた。ご両親の苦しみがこれからも続くと思うといたたまれない」と沈痛な表情を浮かべた。牧之原市の40代女性は「ただただかわいそうだと思って1年を過ごしてきた
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牧之原置き去り事件1年 バス安全装置設置53% 障害児施設に遅れ 静岡県まとめ
静岡県は5日、牧之原市の認定こども園で発生した通園バス置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、8月末時点の設置率が53・0%にとどまるとの調査結果を発表した。教育・保育施設が86・5%に上ったのに対して、障害児通所支援事業所は35・6%となり、特に障害児通所支援事業所で設置が遅れている実態が浮き彫りになった。 県が独自に集計し、事件から丸1年となった5日に合わせて公表した。県は「子どもの安全を確保するため、できるだけ早期に100%を達成するよう働きかけていく」としている。 県内の保育所や認定こども園、幼稚園など248施設の計591台と、児童発達支援センター、放課後等デイ
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置き去り防止に「人の目」も重要 安全装置100%へ方針 川勝知事会見
川勝知事は牧之原市の園児置き去り死事件を巡り、通園バスへの安全装置設置率を早期に100%に引き上げる方針を示した。同時に「一人一人を確認するという当たり前のことをやっていく必要がある」と述べ、職員など「人の目」によるチェックの重要性も指摘した。 事件から1年が経過し、乗務員・運転手による降車確認の未実施や保護者への連絡体制の不備があったとあらためて言及。「考えられないことが起こった。率直に強い憤りを感じた」と振り返った。 2022年12月の定例記者会見で、「今年の漢字」に「水」を選んだ理由の一つに置き去り死事件を挙げたことを問われ、「親御さんの無念は計り知れない。神経に障るようなことを申
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静岡市内の保育施設バス 安全装置設置率 月末にも100%に
静岡市は5日、牧之原市の通園バス園児置き去り死事件をきっかけに義務化された安全装置について、市内の保育施設が運行する送迎バスへの設置率が8月末時点で92・4%だったと発表した。6月末時点(設置率61・5%)から30・9ポイント上昇した。未設置の施設も9月末までに設置が完了し、100%に達する見込み。 市内で送迎バスを運行しているのは、いずれも私立の30施設で計66台。このうち、8月末までに61台が設置済みで、未設置の4施設(計5台)はいずれも業者に発注を終え、設置作業を待っている。 市幼保支援課によると、市立園では送迎バスの運行はしていない。
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浜松市 通園バス安全装置設置54.7% 本年度中に全車両完了へ
浜松市は5日、牧之原市の通園バス園児置き去り事件をきっかけに義務化された安全装置について、保育所や認定こども園など市内の就学前施設が運行する通園バスへの設置率が8月末時点で、54・7%にとどまっていると明らかにした。ただ、市が対象施設に行った聞き取りでは、本年度末までに全ての通園バスに設置が完了する見通しという。 市が所管する就学前施設のうち、設置義務化の対象となるのは、3列以上の座席がある20施設の通園バス計53台。保育所(1施設3台)、地域型保育事業所(1施設2台)、市立幼稚園(4施設5台)は設置が完了し、認定こども園は8施設20台のうち、来年度は運行しない1台を除く19台で装備を済ま
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運営法人と遺族に深い溝 追悼の日、日常の裏に癒えぬ傷痕【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊦】
「おはようございます」-。9月上旬の朝、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」。お父さんやお母さんと手をつないだり、抱きかかえられたりして登園した制服姿の園児たちが職員とあいさつを交わした。送迎バスに園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が置き去りにされて亡くなった悲劇から1年。同園には事件前と同じような光景が広がっていた。 「今いる子どもたちには何の罪もないんだけど…」 保護者の一人は複雑な心境を明かした。「暑い日は特に千奈ちゃんのことを考えてしまう。忘れてはいけないこと」と話す一方、周囲の視線が気になるようになったという。園児の楽しみの一つである園外活動も思うように実施できて
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理事長、園の継続強調 遺族は廃園要求、「思い理解」も否定 牧之原バス置き去り事件1年
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて亡くなった事件から5日で1年が経過するのを前に、同園の運営法人「榛原学園」の増田多朗理事長(43)が4日、牧之原市静波の同園で報道陣の代表取材に応じた。同園の今後について「入園希望者がいる以上は園の継続をしなければならない」と強調し、廃園を求める遺族との隔たりが改めて鮮明になった。 遺族は事件直後に増田理事長の父で前理事長兼園長らと廃園に関する念書を交わしたとして、約束を守るよう園側に再三訴えてきた。増田理事長は「遺族の悲痛な思いは十分理解している」としつつ廃園は否定し、約束については言及し
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社説(9月5日)バス置き去り1年 命預かる重さ再認識を
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した事件は、5日で発生から1年。この間、保育現場の安全管理や労働環境に関する多くの問題点が全国的に指摘され、一部は改善に動き出したが、緒に就いたばかりだ。現場の関係者や環境整備にかかわる行政は、改めて「命を預かっている」重さを強く胸に刻まなければならない。 「保育の現場では保育士が日々綱渡りのように努力して子どもを危険から守っている」。先月末、国の保育士配置基準では子どもの安全が守れないとして、浜松市議会に独自の基準設定を求めて陳情した市内保育関係者団体の会長の言葉は重たい。 国のまと
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長期化する原因解明 「安全」の組織的不備次々【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊥】
8月下旬、牧之原市総合健康福祉センター(同市静波)の明かりは午後9時の閉館時間を過ぎても消えることはなかった。「また宿題が出た。本当ならきょう結論が出るはずだったが…」。およそ3時間半の協議を終えて駐車場に出てきた検証委員会の委員は、険しい表情でため息をついた。 送迎バスへの置き去り事件の原因や再発防止策を検討する目的で2月に設置された同委員会。報告書の完成は、当初目標としていた9月より遅れることが確実となった。 委員が口にする“宿題”は安全管理の組織的な不備の検証。関係者によると、事件を起こした認定こども園「川崎幼稚園」の関係者にヒアリングを行う度
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志太榛原で総合防災訓練 地域と命守る、意識新た
防災週間(8月30日~9月5日)に合わせ、志太榛原地域の各市町や自主防災会などは3日、地震などの大規模災害を想定した総合防災訓練を各地で実施した。災害発生時の応急対策を確認し、地域防災力の向上を図った。 川根本町、ドローンで物資迅速に 川根本町では南海トラフ地震の発生を想定し、孤立した集落に小型無人機で物資を届ける実証実験を行った。町によると、防災訓練でドローンによる物資輸送を実施したのは県内初。 同町役場と旧南部小(同町下長尾)から、災害時に集落の孤立が想定される同町山間地の尾呂久保地区と壱町河内地区に、それぞれ非常食1・7キロを届けた。到着場所には周辺住民が集まり、物流専用ドロー
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「娘のため」貫く本音 傷癒えぬ遺族【届かぬ声 子どもの現場は今 牧之原バス置き去り1年㊤】
<皆さん、どうかもう一度目を向けて下さい><安全装置義務化で収束した娘の死を、生きた証を、遺族の気持ちを、多くの方に知って欲しいのです> 3月上旬、ツイッター(現X)に悲痛な叫びが刻まれた。投稿者は半年前の2022年9月5日、送迎バスへの置き去り事件で長女の河本千奈ちゃん=当時(3)=を失った父親(39)だった。 娘亡き後の生活は、とてつもなく苦しく、そして長かった。社会からの孤立感も日に日に強まった。事件を起こした認定こども園は約1カ月で再開し、日常を取り戻しているのに。「これでいいのか」。ずさんな安全管理が招いた事件の詳しい原因を明らかにし、自分たち遺族への誠意が見えない対応を世の中
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10万本のヒマワリ見頃 牧之原の農地、散策路など整備
牧之原市坂口の「タイラファーム」のヒマワリ畑が見頃を迎えている。2・7ヘクタールの農地で咲き誇る約10万本の大輪が、訪れた地域住民らを楽しませている。 冬場にレタス畑として使用している農地に今年、初めて種をまいた。農地には散策路や2メートルほどに成長したヒマワリを見渡せる台も整備され、多くの住民が記念撮影を楽しんでいる。見頃は来週までという。 同園の平幹也代表は「想像以上の景色に驚いている。来年も続け、地域の名所の一つにしていきたい」と話した。 問い合わせは同園〈電090(7300)0505〉へ。
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静岡県内 5市町で統廃合 背景に採用難 訪問介護事業所
静岡県内は過去5年間に5市町の社会福祉協議会で廃止などの動きがあり、2018年4月時点で40カ所あった訪問介護事業所は12・5%減の35カ所になっている。磐田と掛川、清水、川根本の4市町社協が廃止したほか、牧之原市社協は2カ所を1カ所に統合した。全国と同様に、新規採用難や採算性などの問題が背景にある。 掛川市社協は19年度末で介護保険事業から撤退した。担当者によると、障害者の居宅介護やひきこもり支援、視覚障害者の外出を支える同行援護など需要が高まっている業務に人的資源を振り向ける狙いがあり、廃止のタイミングを探っていたという。 民間や社会福祉法人の事業所が増え、受け皿が整ったことを踏まえ
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大自在(9月2日)河本千奈ちゃん
夏休みが明け、登校する子どもたちの姿に日常が戻ったと感じさせられる。子どもたちの表情はさまざまだが、どの子の保護者も元気に通ってほしいと願っているに違いない。 そんな当たり前の日常を取り戻せない保護者がいる。昨年9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに置き去りにされて死亡した。事件から1年がたつのを前に父親が報道陣の取材に応えた。 千奈ちゃんは「今でも家族の主役」だという言葉に胸が締め付けられる。癒えない悲しみと園の運営法人に対する憤り。心中は察するに余りある。本紙報道などを通じ、事件の経緯や運営法人の問題点についてさまざまな情報に接して
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牧之原の中学校 インフルエンザで学級閉鎖
静岡県は1日、牧之原市の中学校でインフルエンザに感染したとみられる患者9人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。 同日発表した週報(8月21~27日)で、定点医療機関当たりのインフルエンザ患者数は1・44人と前週の0・96人から増加し、流行の目安値の「1人」を上回った。
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牧之原市議会開会 37議案を上程
牧之原市議会9月定例会が1日、開会した。会期を29日までの29日間と決め、2022年度市一般会計歳入歳出決算認定案や同市須々木で建設が進む多目的体育館の指定管理者指定案など37議案を上程した。 一般質問は14、15、19日を予定している。
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中高生 理科論文 29日まで募集 鈴木梅太郎博士顕彰会
一般社団法人鈴木梅太郎博士顕彰会は、オリザニン(ビタミンB1)を発見した牧之原市出身の鈴木梅太郎博士の功績をたたえ、後進の理科学研究者の育成を図る「第70回鈴木賞」について、中高生の研究論文と教育功労賞の対象者を29日まで募集している。 中学の部と高校の部では、県内の学校に在籍する個人やグループを対象に理科学研究の論文を募集する。理科学研究に熱心な教員に対する教育功労賞の部門もあり、校長などからの推薦を受け付けている。 応募の際は各学校や市町で取りまとめて同会(事務局・県薬事課)に提出する。11月上旬に選考結果を公表し、12月に授与式を行う予定。問い合わせは同課<電054(221)2412>
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浜岡原発周辺土壌、過去の変動幅超えるセシウム 環境放射能調査
静岡県は31日、浜岡原発(御前崎市佐倉)周辺の環境放射能調査の結果を公表した。採取した土壌から過去の変動幅を超える放射性セシウムが検出された。健康への影響が懸念されるレベルではないとしている。東京電力福島第1原発事故や過去の核実験の影響と推定している。 県によると、牧之原市笠名で採取した土壌から1キログラム当たり9・7ベクレルの放射性セシウムが測定された。過去の変動幅は1キログラム当たり1・7~8・9ベクレルだった。このほか、海底土は過去の変動幅内で、浮遊塵からは検出されなかった。
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海水浴客 前年比2割増 牧之原 シーズンに幕
牧之原市内の海水浴場で31日、閉場式が行われ今年の海水浴シーズンが幕を閉じた。市によると、静波海水浴場、さがらサンビーチの両海水浴場を合わせた入り込み客数は前年より約2割増の15万2千人だった。 海開きは7月14日。入り込み客数の内訳は静波が12万2千人、さがらが3万人でいずれも前年を上回った。今年は新型コロナウイルスに関する規制を設けず、4年ぶりに通常態勢で開設したが、猛暑や8月の繁忙期に台風が接近した影響などで2019年の入り込み客数を下回った。期間中、水難死亡事故の発生はなかった。 閉場式に出席した杉本基久雄市長は「市内15キロの海岸線の活性化や人工造波施設を核とした取り組みで、今後さ
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保育士配置の充実を 浜松市保連が市議会へ陳情
浜松市の保育関係者でつくる市保育団体連絡会は31日、「子どもの命を守るための保育施策充実」を求める陳情書を市議会に提出した。遠藤朋穂会長ほか会員9人が戸田誠議長に手渡した。所管の常任委員会で扱いを協議する。 国の保育士配置基準では保育士1人当たりの負担が過重で子どもの安全が守れないとして、市独自の配置基準の設定を求めた。既存の市の補助金について、低年齢児補助金が0歳児や小規模保育所を対象外としている点、予備保育士補助金の対象が1施設2人までに限られている点を「保育士の負担軽減には不十分」として見直しを求めた。 遠藤会長は「牧之原市のバス置き去りなど各地で問題が起きているが、保育の現場では保育
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茶況(8月30日)お茶のうまみ凝縮 ペースト商品化 森木農園
牧之原市東萩間の森木農園はこのほど、牧之原産の茶のうまみや風味を凝縮したオリジナルペーストの販売を開始した。 市内でカフェを営む同園が、お茶のかき氷やラテなどの商品開発の過程で生み出した商品。粉末状に比べて、味のなめらかさや色の鮮やかさが強いという。茶葉は同園で栽培したやぶきたを使用し、深蒸し、ほうじの2種類のオリジナルペーストに仕上げた。 同園の森木和也社長は「飲むだけではない多様な形でお茶の魅力を知ってもらいたい」と話す。 (榛原支局・足立健太郎)
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化粧品など60点盗んだ疑い ベトナム人の男逮捕 焼津署
焼津署は29日、窃盗の疑いでベトナム国籍、住所不定、無職の男(35)=同容疑で逮捕済み=を再逮捕した。再逮捕容疑は5月中旬、牧之原市内の量販店で化粧品など60点(計約4万5千円)を盗んだ疑い。
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国道150号BP 整備促進要望 国に志太榛原3首長
牧之原市の杉本基久雄市長、御前崎市の柳沢重夫市長、吉田町の田村典彦町長が29日、国土交通省で西田昭二政務官と面会し、志太榛原地区の国道150号バイパス(BP)の整備促進を要望した。事業中区間の着実な工事進展と未着手区間の事業化を通じて、全線4車線化による供用を早期に実現するよう訴えた。 焼津市から牧之原市にかけての駿河海岸の津波、高波対策なども、予算を確保して進めるよう求めた。杉本市長らは、BPと海岸保全施設が同時並行的に整備されることで、地域の防災力向上や住民の安心・安全につながると説明した。 西田氏は「重要性は理解している」と述べ、国土強靱化(きょうじんか)の観点からも前向きに取り組む姿
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農業課題や産直システム紹介 「やさいバス」社長講演 浜松で21世紀倶楽部例会
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の8月例会セミナーが28日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、やさいバス(牧之原市)の加藤百合子社長が、農業が抱える課題と、自社が手がける産地直送の物流システムを紹介した。 やさいバスは、バス停に見立てた集出荷の拠点をトラックで巡り、地域の生産者と消費者らをつなぐシステム。加藤社長は、一般的な従来の商流では、農作物が消費者に届くまでの間に市場や商社などを挟むため、優れた作物の情報が届かないことや、農家がもうかりにくいといった課題を解決しようと始めた経緯を解説した。「生産者と食べる人を近づける仕組みが農家の解決策になると仮説を立てて始めた」と語った。 事業
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牧之原の「さがら海上花火」9月2日 1173発、演出多彩に
牧之原市のさがらサンビーチで9月2日午後7時から、「さがら海上花火大会」(同実行委主催)が開かれる。 市の公式スローガン「RIDE ON MAKINOHARA」にちなみ、水中スターマインなど多彩な演出で1173(いいなみ)発の花火を打ち上げる。会場には飲食店などが出店するほか、地元よさこい団体がパフォーマンスを披露する。 会場周辺では午後6時半から8時半まで交通規制を実施する。予備日は3日または4日。 問い合わせはまきのはら活性化センター<電0548(22)5600>へ。
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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静岡県勢初優勝を報告 全国高校定通制体育大会 剣道女子個人 清水さん(榛原高)
全国高校定時制通信制体育大会の剣道大会女子個人の部で優勝した榛原高定時制4年清水彩さん(21)=牧之原市地頭方=がこのほど、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を表敬訪問し、喜びを報告した。同校によると、同大会での優勝は静岡県勢初という。 大会は7日、都内で開かれた。過去2回の出場ではいずれも初戦負けを喫したが、「やれるだけの稽古を行ってきたし、良い緊張感の中で試合を展開できた」と清水さん。決勝戦では相手の一瞬の隙を逃さず、得意のメンを生かして頂点に輝いた。 小学生の頃に剣道を始め、現在は学業とアルバイトの合間を縫って稽古に励んでいる。今後は剣道を続けながら、将来の夢の実現に向けて専門学校に進
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島田の夏目さん 将棋Sクラス優勝 2位は浜北・中川さん 日将連浜北支部大会
日本将棋連盟浜北支部の8月大会がこのほど、浜松市浜北区の浜北文化センターで開かれた。82人が参加し、最強のSクラスは島田市の夏目雄介さんが優勝した。上位入賞者は次の通り。 S ①夏目雄介(島田市)②中川丈太郎(浜北区)③田中雅英(南区)④寺崎勝(東区)⑤阿部哲也(同)▽A ①横山渡(牧之原市)②赤川陽平(浜北区)③石川三余(西区)④小林悠人(袋井市)⑤渡辺伸五(北区)▽B ①村松清(東区)②赤松僚助(天竜区)③河村正夫(浜北区)④高瀬啓一郎(中区)⑤田村勇太郎(同)▽C ①赤松賢伸(天竜区)②鈴木与四郎(西区)③永野裕也(浜北区)④泉龍一(西区)⑤斉藤正直(東区)▽D ①高木健吾(東区)②
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茶況(8月23日)JAハイナン茶審査技術競技会 名波さん(相良)個人の部優勝
JAハイナン青壮年部はこのほど、茶審査技術競技会を牧之原市のJAハイナン本店で開いた。個人の部では名波武義さん(相良支部)が優勝した。 鑑定技術を養成し、茶の品質向上につなげることが目的。本県に加えて鹿児島、京都など他府県の荒茶10種類が用意され、出場者は外観と内質で産地を判定した。個人成績の上位5人は29日に静岡市で開かれる県茶生産青年茶審査技術競技会へ出場する。 その他の主な結果は次の通り。 個人の部 ②横山嗣人(榛原支部)③増田英斗(相良支部)▽団体の部 ①相良支部 (榛原支局・足立健太郎)
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脱炭素 5市2町で推進 来年の公募に参加目指す 静岡市で首長会議
連携中枢都市圏を形成する静岡県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は22日、静岡市葵区で首長会議を開いた。同市内の3カ所が選ばれている国の「脱炭素先行地域」に関し、各市町の観光施設の脱炭素化を進め、圏域としても選定を目指すことを確認した。2024年2月と8月ごろに予定されている次回の公募に向け、難波喬司静岡市長は「覚悟を持って取り組む」と強調した。 各市町は太陽光発電や再生可能エネルギーの導入可能性がある脱炭素拠点候補施設の選定を進めている。国が広域的な取り組みを推進していることを踏まえ、難波市長は「各自治体が先行的に事業をやっている。良いものはまねをして全
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スルガ銀、拠点施設再編 本部機能一部 県東部に回帰
スルガ銀行は2025年度までに、拠点施設を再編する。東京の本部機能の一部を沼津市と長泉町に移して地元回帰を図るとともに、店舗網を再構築する。業務のデジタル化や効率化も推進。年間経費を現在の中期経営計画が始まる前の18年度実績に比べて約3割減らし、コスト構造改革を完遂して収益力を高める。 オンライン技術進展に伴い、東京の立地の必要性を改めて検証。市場金融部門やコンプライアンス部門を県東部に移転し、東京本部のオフィスを縮小する。同時にウェブ完結手続きの拡充やインターネットバンキングの普及など顧客の利便性を考慮しながら、支店の統廃合と、複数店舗を同じ建物で営業する店舗内店舗化を進める。 店舗数は2
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子ども将棋 盤上で熱戦 プロ棋士が指導対局も 牧之原
日本将棋連盟などが主催する第64期王位戦七番勝負第6局の開催予定地となっている牧之原市でこのほど、「杏林堂杯 子ども将棋大会」(牧之原市将棋によるまちづくり実行委主催)が開かれた。 大会には小学生の低学年、高学年の2部門に県内外から29人が出場した。児童らは真剣な表情で対戦相手と向かい合い、盤上で熱戦を繰り広げた。瀬川晶司六段と北尾まどか女流二段を招いた指導対局も行われ、子どもたちは戦法や手筋などについてアドバイスを受けた。 主な結果は次の通り。 低学年の部 ①安田清流(岐阜県)②安藤隼斗(焼津市)③佐々木和斉(愛知県)▽高学年の部 ①鈴木大輝(磐田市)②稲場理(浜松市浜北区)③門奈光(浜松
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バスケの基礎 児童に指導 牧之原 ベルテックス選手が教室
牧之原市は20日、来季からバスケットボール男子Bリーグ2部(B2)に参戦するベルテックス静岡の選手らを招いた教室を同市の相良B&G海洋センターで開いた。市内に拠点を置くミニバスケットボールの2チームから児童30人が参加し、基礎技術を学んだ。 山田安斗夢選手、市川真人選手、育成ダイレクターの竹原勝也さんが訪問した。ボールを使ったウオーミングアップの後にパス、シュート、ドリブルの基礎練習を行い、子どもたちに上達のこつを伝えた。 教室はスポーツを生かしたまちづくりを目的に、運営会社のベルテックススポーツエンタープライズ(静岡市)と牧之原市が締結した協定に基づく活動。
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米ハワイ・マウイ島山火事 義援金を募集 牧之原のクラブ、19日静波海水浴場で
米ハワイ・マウイ島で発生した大規模な山火事を受け、サーフィンなどのスポーツ体験や異文化交流活動などを行う「まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブ」は19日、牧之原市の静波海水浴場で義援金を募る。 牧之原市は2021年の東京五輪以来、ホストタウン推進事業として事前合宿に訪れた米国サーフィンチームを統括する「USAサーフィン」とのつながりを深めてきた。今年発足した同クラブでも東京五輪で金メダルを獲得したカリッサ・ムーア選手(ハワイ在住)とのWeb交流や文化学習、年末にはクラブ受講生をハワイに派遣して現地でサーフィンを学ぶ計画も進めている。8日に発生した山火事では強風の影響で火災が拡大し、
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静岡空港上海線 9月にも再開 団体旅行解禁が後押し
新型コロナウイルスの影響で運休となっている静岡空港(牧之原市)の中国・上海線が、9月下旬にも再開する見通しとなったことが18日、関係者への取材で分かった。静岡県が航空会社に対し早期の運航再開を働きかける中、8月10日に中国からの団体旅行が解禁されたことが後押しになったとみられる。 運航が再開すれば3年7カ月ぶり。中国東方航空が詳細な時期や運航便数を最終調整している。コロナ前は1日1便が運航していた。上海線以外の中国4路線の再開にも弾みがつきそうだ。 静岡空港の国際線はコロナ前に中国、韓国、台湾に計7路線が就航。2019年度の国際線搭乗者は約27万6千人で、全体の4割近くを占めた。上海線は
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7月搭乗者数 コロナ前超え 静岡空港
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が17日に発表した2023年7月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比46・4%増の4万5255人で、21年11月から21カ月連続で前年同月を上回った。搭乗者数は7月として過去最高を記録し、新型コロナウイルス禍前の19年同月比で3107人、8・2%増。コロナ禍前の19年3月~20年2月とコロナ禍以降の単月比では、今回初めてプラスに転じた。 新型コロナ感染症の5類移行後に夏の行楽シーズンを迎え、「旅行需要が着実に伸びた」(県空港振興課)。国内線の搭乗率は8・0ポイント上昇の62・2%。FDAの4路線は7月の過去最高搭乗者数となった。4路線の搭乗者
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記者コラム「清流」 二度あることは三度?
数十年に一度だけ開花するとされる中南米原産の植物「リュウゼツラン(竜舌蘭)」。昨年、牧之原市の石雲院で初めてその姿を目にしたが、今年も開花の知らせを伝えることができた。 天高く伸びる花柱の先端には黄色い小さな花が咲き、輝きを放った後に株は枯死するという。植物の力強さと美しさ、そしてはかなさを兼ね備える何とも言えない素晴らしさがある。今年開花したのは吉田町の東名高速道吉田インターチェンジの入り口に植えられていた株。週に一度は通る場所であったが、地域住民からの知らせがあるまで全く気付かなかった。 幸運に巡り合わせてくれた住民に感謝するとともに、次こそは自分の力で発見したい。二度あることは三度
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記者コラム「清流」 安全第一の親子海水浴
8月上旬の休日、家族で牧之原市の静波海岸へ出かけた。浜松市内の自宅から東名高速道を利用して1時間と少し。数年ぶりの海水浴だ。4歳の息子にとっては初めて。晴れ渡った空の下、妻に見守られ、波に揺られながら親子ともども全身真っ黒に日焼けした。 海水浴中、周りを見ると、幼い子にライフジャケットを着せている家族連れがいた。水辺の事故は命に関わる。0歳から水泳教室に通わせている息子にも念のために着用させるべきだったか。反省した。 浜松市浜北区の水泳クラブ「浜北スイミングプラザ」は毎年、着衣泳の教室を開いて子どもたちへの啓発を続けている。親に向けては「水遊び中、子どもから絶対に目を離さないように」とく
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これが牧之原の推しメニュー! 市民選出 来月、将棋・王位戦で提供予定も
牧之原市は17日、地域経済の活性化を目的に市内飲食店などが提供する地産地消メニューの中から市民らが「推しメニュー」を投票する勝負メシプロジェクトの結果発表会を市内で開いた。 ランチ、スイーツの2部門に33点の出品がありメニューに対する応援コメントの総数で順位を決めた。約1800件の投票の結果、ランチ部門は「末広飯店 風来坊」、スイーツ部門は「いたくら農園」のメニューが1位に輝いた。会場では試食会が行われ杉本基久雄市長らが市内産の自然薯(じねんじょ)や野菜、特産の茶を活用した料理に舌鼓を打った。 同市は日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていて、9月
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茶況(8月16日)静岡牧之原茶発信 都内商談展に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた国内最大級の食品・飲料の商談専門展「カフェレスジャパン」に参加した。 静岡牧之原茶の販路拡大を目的とした初の試みで、市内の茶商や生産者ら6団体がブースを構えた。深蒸し茶に加え香り緑茶や和紅茶など多様な茶が並び、出展者は試飲などを通じ、自慢の商材の魅力を来場したバイヤーらに説明した。 イベントへの参加は物価高騰に対する市の茶業緊急支援事業の一環で実施した。 (榛原支局・足立健太郎)
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榛原高で「イングリッシュキャンプ」 外国人講師と交流「英語力に自信」
牧之原市の榛原高は12~14日の3日間、「イングリッシュキャンプ」を同校で開いた。外国人講師と多彩な交流を通じて異文化に理解を深めたり英語力に磨きをかけたりした。 生徒はグループに分かれ、インターナショナル・エデュケーションセンター(島田市)から派遣された講師と互いの文化を理解し合いながら成果発表となるプレゼンテーションのテーマを考えた。最終日には、世界各国の文化を音楽やイラストで紹介したほか、クイズを交えて日本の童話を英語で朗読するなど工夫を凝らした発表が続いた。粂田陽菜さん(17)は「大きな刺激を受けたし、自分の英語力に自信を持てるようになった」と笑顔で話した。 イングリッシュキャン
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児童らの力作400点 牧之原で書道展 13日まで
牧之原市の相良書道連盟は12、13の両日に「筆塚まつり」を同市の相良総合センター「い~ら」で開く。 同連盟に所属する書道教室に通う小中高生と一般から寄せられた書作品約400点を展示した。子どもたちのいきいきとした筆遣いが感じられる力作がそろった。 12日には出展者の古筆を供養する神事を行う。
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新千歳線を利用 北海道スイーツ空輸 ANAあきんどなど
全日本空輸(ANA)グループで地方創生事業などに取り組むANAあきんど(東京都)などは10日、静岡空港で期間運航を実施しているANA静岡-新千歳線を利用して、北海道産のスイーツを空輸した。 輸送時間の問題などで販路が限定的だった商品を遠方まで迅速に届け、産地と消費地のつながりを広げようと22年から展開している事業。同社のほか静鉄ストア(静岡市)など計5社が連携した。 この日は約300キロ分の商品を乗せた機体が午前10時25分ごろに新千歳空港を出発し、正午過ぎには静岡空港に到着。保冷ボックスに保管されていた商品が機体から次々に運び出された。 空輸した商品は県内初上陸となるスイーツなど計5
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茶況(8月9日)相良の子どもに製茶協が新茶寄贈 牧之原
牧之原市の相良製茶協議会(名波靖功会長)は9日、市に新茶55キロを寄贈した。今後、相良地域の幼稚園や保育園、小学校に届けられる。 幼少期から特産茶に親しんでもらおうと毎年贈っている。名波会長らが市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、新茶を手渡した。名波会長は「お茶の良さを再認識してもらい、茶業界の未来につなげたい」と話し、杉本市長は「本当にありがたい。子どもたちには茶どころで生まれ育ったことを誇りに思ってもらえたら」と感謝した。 鹿児島四茶が最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場では鹿児島県本土物四茶の取引が最終盤を迎えている。9日は頴娃のゆたかみどりを中心に、前日比横ばいの6千キロが上場した
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9月8日牧之原で川勝知事と意見交換 参加者募る
静岡県は9月8日午後1時半~3時に牧之原市の坂部区民センターで開く知事広聴「平太さんと語ろうin牧之原市・吉田町」の参加者を募集している。9月1日まで。 米国オリパラ委員会の元日本駐在員で、現在は牧之原市シティプロモーションアドバイザーとして、スポーツ選手との交流などを通じた地域活性化に携わるジョン・オオモリさんら4組が登壇して活動を紹介する。知事と地域課題の解決などに向けて意見交換する。 参加無料。定員150人。聴講希望者は電話やメールで県広聴広報課県民のこえ班に申し込む。オンライン視聴も可能。問い合わせは同班<電054(221)2235>へ。
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御前崎沖・船釣り 竿絞る良型オニカサゴ 5人連続ヒットも【魚影を追って】
オニカサゴと言えば冬場の釣りのイメージだが、実は一年中釣れる魚。夏は海が静かで釣りやすく、小さな当たりが分かりやすいメリットもある。 7月下旬、御前崎沖を狙うと、後半に食いが良くなり良型のオニカサゴが5人連続ヒットの場面も。特有の強い引きで竿を絞り込み、楽しませてくれた。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。午前6時に釣り開始。餌はサバやカツオの腹身。コマセは使わない。チョン掛けにして仕掛けを投入。水深は120メートル。 重りが底に着き、たるんだ道糸を巻き取って、重りがトントンと底をたたくのを確認。1メートルほど巻き上げて当たりを待つ。 当日の海は風もなく、ベタ
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牧之原の魅力 英語で発信 児童がPR動画制作
牧之原市内の小学生が夏休みに英語に親しむ「イングリッシュキャンプ」がこのほど、市内で行われた。同市の観光名所や名物を静岡空港に訪れる外国人観光客に伝えようと、市のPR動画の制作に励んだ。 キャンプには市内の小学5、6年生約30人が参加。児童らは静波サーフスタジアムやグリンピア牧之原といった市内観光地のみどころを考え、外国語指導助手(ALT)らの指導を受けながら文章を英訳。ジェスチャーを交えながらカメラの前で表現した。完成した動画は実際に静岡空港のサイネージパネルで放映した。 このほか空港内では、英語で課されたお題を探すアクティビティーにも挑戦し、英語での表現力や思考力を養った。 (榛原支局・
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子どもの車内置き去り事故防止 JR浜松駅 県が呼びかけ
静岡県は8日、子どもの車内置き去り事故防止に向けた街頭キャンペーンをJR浜松駅で行った。 昨年9月に牧之原市であった送迎バス園児置き去り死事件を受けて実施した。県警と県職員計14人が改札口の前で通勤者や通学者などにチラシと啓発品を配り、「子どもの車両置き去り防止に協力をお願いします」と呼びかけた。
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交通死亡事故ゼロ400日 牧之原市 県対策協が表彰
牧之原市は4日、交通死亡事故ゼロ連続400日を達成したとして、県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)から交通安全優良市町の表彰を受けた。 市役所榛原庁舎で開かれた表彰式で、県くらし交通安全課の入戸野明課長が杉本基久雄市長に表彰状を手渡した。杉本市長は「関係、交流人口が多い中で達成できたのは市民をはじめ交通安全に関わる機関の一つの成果」と話し、同市を管轄する牧之原署の高橋宏文署長は「今後も地道な活動で市民の安全と安心を守る模範的な市であり続けてほしい」とたたえた。 同市は2022年5月19日から交通死亡事故の発生がなく、6月24日に400日を達成した。
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「日本語習熟支援が必要」 遠州広域行政推進会議 多文化共生で議論
大井川以西の8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が4日、菊川市役所で開かれ、各首長が多文化共生施策をテーマに意見交換した。大場規之袋井市長が施策推進のポイントとして「日本語教育が筆頭に挙げられる」と提起し、各首長は学びを支援する取り組みが必要との認識で一致した。 大場市長は日本語指導者の育成が鍵になるとの考えを示し、「講師をボランティアに頼らざるを得ないのが現状。きちんと報酬を払える環境を整える必要がある」と強調した。杉本基久雄牧之原市長も同調し、「国に財政支援の拡充を求めていくことが大事。(外国人を雇用する)企業も日本語の習熟を支援してほしい」と述べた。 草地博昭磐田市長は「日本
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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ANA那覇-静岡 8月3日の1便欠航 台風6号の影響
富士山静岡空港株式会社は2日、台風6号の影響で3日午前11時10分発の全日本空輸(ANA)那覇-静岡便が欠航すると発表した。
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茶況(8月2日)千葉で牧之原茶PR 振興協議会
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、千葉県山武市で開かれた「山武市サマーカーニバル」に出店し、特産茶をPRした。 新型コロナなどの影響で6年ぶりの開催となった今回は、市内の若手生産者らが出店に協力した。会場では「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」を冷茶として提供。多くの来場者が喉を潤しながら静岡牧之原茶の魅力に触れた。 両市は2019年に災害時の相互応援協定を締結して以降、交流を深めている。 (榛原支局・足立健太郎) 鹿児島三茶 最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物三茶が少量上場した。500円台から400円台で商談成立した。三茶取引は最終盤を迎え、四茶へと移行する。 静岡市中に
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牧之原市 サービス向上へ 日本郵便と協定
牧之原市と日本郵便はこのほど、市民サービス向上と地域活性化を目的とした包括連携協定を結んだ。子どもや高齢者の見守りや公共インフラの異常確認、災害・防災などの項目を連携事項に掲げた。市内8局と市内での集配業務を担当する島田郵便局の計9局が協力する。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で杉本基久雄市長は「地方創生に向けた課題解決をしていく上で非常に心強い」と期待した。
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地域と芸術家 高め合い交流 静岡県内、アート・ワーケーション定着
静岡県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が手がける地域住民とアーティストの交流促進事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が3年目を迎え、取り組みが定着しつつある。2023年度は県内のNPOや自治体、企業など17団体がアーティストの受け入れに手を挙げ、表現の幅を広げたいと各地から100人以上のアーティストが応募した。ACしずおかは「全国的に認知されてきている」と手応えを口にする。 MAWは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」を行うアーティストに、地域の団体を紹介する。受け入れ先でアーティストによる地域の魅力発信、関係人口の増加、
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静岡県内観光「逃せぬ夏の商機」 コロナ5類移行後 初の長期休暇シーズン 挽回に全力、被災地域は勢い欠く
新型コロナウイルスの5類移行後初の夏休みシーズンに入り、静岡県内の観光・宿泊事業者が商機を逃すまいと誘客対策を強化している。社会経済活動の正常化に伴い国内レジャー需要は回復基調で、訪日外国人客も急増。全国の観光地との激しい競争の中、各事業者はコロナ禍からの挽回に全力を挙げる。一方、昨年の台風15号の影響で客足が完全に戻らない観光地もあり、復調度合いに地域格差も見られる。 西伊豆町の宿泊施設ロッジ・モンドには、政府の水際対策が終了した4月末以降、海外からの予約が集中し、7月の客数は前年同月比4割増に。山林を走るマウンテンバイクのツアーや、駿河湾でのカヤックフィッシングといった独自の体験型企
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水上バイク同士衝突、男性重傷 牧之原
30日午後2時5分ごろ、牧之原市相良の海水浴場「さがらサンビーチ」から約30メートルの沖合で、走行中の水上オートバイ同士が衝突した。それぞれ1人が乗船し、焼津市の男性(43)が右大腿(だいたい)骨を折る重傷を負った。 御前崎海上保安署によると、男性が水上オートバイを操縦していたところ、後方から県内在住の50代男性の水上オートバイが衝突したとみられる。2人は知人関係で衝突後、船舶を自力走行させて陸に戻ったという。同署が詳しい原因を調べている。
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静岡県公安委員長 稲田氏就任へ
静岡県公安委員会の新委員長に31日、三島信用金庫名誉顧問の稲田精治氏(77)=三島市=が就任する。弁護士の外山弘宰氏(57)=浜松市中区=の後任。任期は2024年7月30日までの1年間。 稲田氏は07年から三島信用金庫理事長を務め、相談役、特別顧問を経て6月から現職。三島市観光協会会長を6月まで担い、現在も三島商工会議所顧問などを務めている。外山氏は引き続き委員を務める。 静岡産業大スポーツ科学部教授の松永由弥子委員(58)=牧之原市=は31日付で再任される。松永氏は県社会教育委員長などを務めている。2期目の任期は26年7月30日までの3年間。
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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海岸美化に貢献 吉田の団体表彰 葵区、静岡河川事務所
国土交通省静岡河川事務所は27日、河川や海岸の美化活動に尽力した団体に対する表彰式を静岡市葵区の同事務所で開いた。 焼津市から牧之原市まで続く駿河海岸のうち吉田町の住吉工区の清掃に貢献した地域活動支援センター「レタスクラブ」(同町)に、同事務所の阿部聡所長が「中部地方整備局長表彰」の感謝状を伝達した。 同町で就労継続支援施設を運営する同クラブは利用者が約10年間にわたり、近隣の海岸や河川を清掃し続けた功績が評価された。利用者代表の良知教文さん(65)は「きれいな状態だとごみを捨てにくい。海岸をきれいに保つため活動を続けていきたい」と話した。 同表彰は、7月の「河川・海岸愛護月間」に合わせて毎
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バスケで牧之原にワクワクを ベルテックスと市が協定
バスケットボールBリーグ2部(B2)に参戦するベルテックス静岡を運営するベルテックススポーツエンタープライズ(静岡市葵区)と牧之原市は27日、スポーツを生かしたまちづくりのためのアクションスポーツタウン協定を締結した。 スポーツ振興や子どもたちの健全育成、地域活性化など幅広い分野での連携を掲げる。市内ミニバスケットボールチームを対象にした教室の開催やアクションスポーツの推進、現在同市で建設が進む多目的体育館でのプレシーズンマッチ開催なども検討しているという。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で、協定書に署名した同社の松永康太社長は「スポーツで日本一ワクワクする街へという理念を掲げている中で大き
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茶況(7月26日)冷茶サービス 猛暑に涼を 牧之原市茶振協
牧之原市茶業振興協議会は27日から、猛暑が続く夏に特産茶のおいしさを味わってもらおうと市内の公共施設で冷茶の無料サービスを実施する。 提供するのは市内で生産された静岡牧之原茶。市役所榛原、相良両庁舎や市総合健康福祉センター「さざんか」、市立図書交流館「いこっと」に冷茶機を設置する。 設置期間は9月末までを予定している。
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「行政の力 問われる」 静岡で経済フォーラム 難波市長が講演
静岡市葵区のNPO法人静岡ビジネスサポートセンター(水上一夫理事長)はこのほど、経済フォーラムを市内で開いた。難波喬司市長が「市政の基本的考え方」と題して基調講演し、人口減少や高度化する科学技術への対応に触れて「地域行政の力が問われる時代。根拠と共感に基づく市政運営を目指す」と語った。 難波市長は同市の人口減少の原因として合計特殊出生率が低く、生涯未婚率が高いことを挙げた。「これまでの延長上の行政運営では明るい未来、安心感のある社会は実現できない」と指摘し、意識改革と行動変容の必要性を訴えた。 中高生や大学生との質疑応答では、JR清水駅東口のスタジアム建設構想に関する質問に対し、「ハードルは
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空港新駅実現へ 新会長に増田氏 地域開発すすめる会
静岡空港周辺の6市2町の商工会議所や商工会、青年会議所でつくる「富士山静岡空港と地域開発をすすめる会」は20日、本年度の総会を牧之原市内で開いた。役員改選に伴い新会長に増田学吉田町商工会長が就いたほか、新幹線新駅実現に向けた活動を事業計画に盛り込んだ。 事業計画では空港の利用推進とともに周辺地域振興に向けた事業を継続していくほか、空港への新駅設置を目指した要望活動などにも取り組むとした。増田会長は「コロナが明け、大変な重責だと感じている。ご理解とご支援をお願いしたい」とあいさつした。周辺市町の首長を代表して登壇した杉本基久雄市長は「新駅構想とリニア問題は別問題」と強調した上で「空港施設として
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静岡空港中国路線 運休・欠航を延長
静岡県は20日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空が上海、寧波、杭州、南昌の4路線を8月31日まで運休し、北京首都航空も杭州線を同日まで欠航する。現地の渡航制限などを踏まえた対応。
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女子学生剣道 全国優勝報告 牧之原出身の川合さん(筑波大)
今月1日の全日本女子学生剣道選手権大会で優勝した筑波大3年川合芳奈さん(20)=牧之原市出身=が20日、市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を表敬訪問し、大会結果の報告と今後の抱負を語った。 榛原中を卒業後、東海大翔洋高を経て同大に進学した川合さん。5月の関東女子学生剣道選手権大会の個人戦で優勝した勢いそのままに得意のメンを生かした冷静な試合運びで、初出場ながら頂点に輝いた。 9月の全日本女子剣道選手権大会への出場を控える川合さんは「メン以外の技にも磨きを掛けながら、プレッシャーに負けないようメンタル面も強化し優勝を目指したい」と意気込んだ。杉本市長は「市民の期待を背負って、ぜひ頑張ってほしい
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3泊4日で海洋学習 御前崎・松崎でサマースクール 23日まで参加者募集
御前崎市や牧之原市などで結成する「御前崎港開港50周年記念事業実行委員会」は7月31日~8月3日、県内の小中学生を対象にした3泊4日の海洋学習体験ツアー「OMAEZAKIサマースクール」を御前崎港や松崎町で開催する。23日まで参加者を募集している。 対象は県内在住、在学の小学4年~中学3年生。初日は御前崎港の物流施設見学や海洋体験を実施し、2日目以降は船「帆船みらいへ」で同町へ渡り、スノーケリングやキャンプを行う。講師は自然体験教室などを企画運営する御前崎市のNPO法人アース・コミュニケーションの川口真矢代表が務める。 定員は先着30人程度。活動費として1人4万3千円が必要。保護者同伴は不可
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6月搭乗率最高 静岡空港70.6%、3万9058人
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が19日に発表した2023年6月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比71・9%増の3万9058人で、21年11月から20カ月連続で前年同月を上回った。搭乗率は70・6%で、6月として過去最高を記録した。 北海道行き団体旅行の利用が好調で、全国旅行支援による後押しも過去最高の搭乗率につながった。国内線の搭乗率は15・4ポイント上昇の66・8%。6月の過去最高搭乗者数となったFDAの4路線の搭乗者数、搭乗率は新千歳4088人、82・5%、丘珠4078人、86・9%(6月の過去最高)、熊本2653人、54・5%(同)、鹿児島2994人、61・5%
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バス車内からの救助要請を実践 下田の園児 動作確認
下田市教委は19日、通園バスの安全装置の作動訓練を下田認定こども園で実施した。車内に取り残された事態に備え、園児がバス車内からの救助要請を実践した。 昨秋に牧之原市で発生した送迎バス園児置き去り死事件を機に、通園バスへの安全装置の設置が義務化された。市教委は6月に約30万円を投じてバス2台に安全装置を整備した。 訓練には5歳児クラスの約30人と運転手らが参加した。安全装置は乗降口付近のボタンを押すと、クラクションが周囲に鳴り響きハザードランプが点滅する仕組み。園児は一人ずつボタンを押して動作を確認した。土屋さくらちゃんは「大変な時にはちゃんとボタンを押します」と約束した。 笹本ゆかり園長は「
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静岡人インタビュー「この人」 鈴鹿8耐に初参戦する 伊藤章人さん(牧之原市)
牧之原市菅ケ谷でバイクショップを経営する傍ら、レーシングチーム「ゲズンハイトレーシング」の監督を務める。8月4~6日に三重県で開かれる国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に初参戦する。50歳。 -鈴鹿8耐参戦の経緯は。 「父親の影響で幼い頃からバイクに親しみを持っていた。中学生の時に初めて見た鈴鹿8耐のレースにくぎ付けになり、いつかこの舞台に立ちたいと思い続けてきた。出場枠を懸けた2019年の挑戦では8耐の壁の厚さを思い知らされたが諦めなかった。自分と同じ気持ちを持ったライダーやスタッフら多くの仲間との出会いがあったからこそ達成することができた」 -本
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送迎バス安全装置「あくまで補助」 人の目での確認徹底 義務化に現場の思い複雑【届かぬ声 子どもの現場は今】
昨年9月に牧之原市で起きた送迎バス園児置き去り死事件を機に、幼稚園やこども園などで義務化された安全装置。国の点検結果によると、6月末時点の設置率は全国で55・1%、県内で62・8%にとどまる。国や県は早期の設置を促すとしているが、現場を訪ねると複雑な思いで義務化を受け入れつつ、人の目による確認を改めて徹底する保育者らの姿が見えてきた。 「ピピピッ、ピピピッ」。7月中旬、静岡市葵区の麻機幼稚園駐車場。午前9時過ぎ、園児の送迎を終えたバスのエンジンが止まると、車内最後部から確認を促す安全装置の電子音が鳴り響いた。運転手の男性は忘れ物がないか、座席の下も含めて車内をくまなく見回した後、装置の停
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牧之原の細江保育園 運営法人変更「妥当」 園児バス置き去り死受け、審査委答申
牧之原市公立保育所民間移管審査委員会は14日、学校法人榛原学園(同市)が指定管理する市立細江保育園について、2025年3月末の指定管理期間終了後は市社会福祉事業団(理事長・杉本基久雄市長)に民間移管することを妥当とする答申を杉本市長に提出した。 22年9月、榛原学園が運営する川崎幼稚園で園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件などを受け、市は細江保育園の指定管理終了後には同事業団で運営するという方針を審査委に諮問。審査委は「保育理念や保育内容を継続でき、運営法人変更による子どもたちへの影響がない」とし、妥当と判断した。 市役所榛原庁舎で答申書を手渡した松下志保子委員長は「現在働いてい
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「牧之原をパラサーフィン聖地に」 経営者ら夢語り合う 静岡
静岡市駿河区のリバティーリゾート久能山でこのほど、夢を語り合う講演会「静岡から夢をカタチに」(同実行委主催)が開かれた。県内の経営者やダンサー・振付師、理学療法士ら7人が登壇し、10分の持ち時間でそれぞれの活動や夢、見据える未来像を発表した。 理学療法士の松下貢汰さん(28)=掛川市=は「パラスポーツを通じて健常者と障がい者の架け橋となる」と題して講演した。障害者の挑戦を支援する一般社団法人「ユニバ」のメンバーとして牧之原市で開催している国際大会「静波パラサーフィンフェスタ」に触れ、「パラサーフィン選手を応援することに本気になっている自分がいる。彼らの挑戦は私たちも前向きにさせてくれる」と
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中学生ハワイ派遣「困難」 下田市の主要事業 委託予定業者が方針転換
下田市は14日、年末に予定していたハワイへの中学生の派遣事業を見直すと発表した。国際化推進を掲げる市は派遣を2023年度の主要事業の一つとしていたが、「参加の実現は極めて困難な状況」(担当者)。派遣業務の委託を予定していた民間業者の方針転換が要因という。 下田は東京五輪の米国サーフィン代表チームのホストタウン。昨秋に女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手が来訪した際、同選手が代表を務める財団の交流事業に参加の誘いがあった。ムーア選手直々の依頼だったという。市は関連費として23年度当初予算に190万円を計上(未執行)。中学生5人を12月に派遣予定だった。 市によると、牧之原市も同様の事業を
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地産地消「推しメニュー」は? 牧之原市、市民の投票受け付け
牧之原市は31日まで、市内飲食店などが提供する地産地消の料理の中から市民が「推しメニュー」を投票する勝負メシプロジェクトを展開している。 地域活性化を目的に開催されたイベントにはランチ、スイーツの2部門に32点の応募があり、市内産の野菜をふんだんに使った料理や特産茶の魅力を伝えるスイーツなどが出そろった。同市は日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地となっていて、9月5、6日の対局が実現すれば応募メニューの中から料理を提供するという。 投票期間は31日まで。市役所掲示のポスターや飲食店配布のチラシに掲載するQRコード、市の公式LINE(ライン)アカウントから投
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新興企業と地元協働へ CFスタートアップス(東京都)/出縄良人社長【キーパーソン・最前線】
昨年度から始まった牧之原市内の地域資源を活用したビジネスプランを競う「牧之原市チャレンジビジネスコンテスト」の運営を担う。本年度も継続開催し、地域の産業や観光の活性化を目指しながらスタートアップ(新興企業)支援と誘致に取り組む。事業の特色や今後の展開について聞いた。 -事業の狙いと特色は。 「近年ブームとなっているスタートアップ支援を地方にどのように還元することができるか考えた。各地域には長年受け継がれてきた産業がある。スタートアップの革新的なアイデアと既存の企業が持つ経営資源を組み合わせて事業を創出することを目指している。オープンイノベーションの考え方を基軸として、アイデアに実効性を持
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浜岡原発「再稼働容認」 近隣全3市で優勢 電気料値上がり影響か
掛川と菊川、牧之原の3市が実施した2023年度市民意識調査の結果が10日、出そろった。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働の是非について、全3市で「安全が確認できれば稼働したほうがよい」とする回答が「廃炉・停止」を上回った。牧之原市で稼働容認の回答が伸長したほか、掛川と菊川の2市は調査開始以来、初めて容認派が優勢になった。各市とも、電気料金の値上がりに伴う家計圧迫が影響したとみている。 牧之原、菊川の両市に続いて、掛川市が同日発表した調査結果は、稼働を容認する回答が前年度比8・4ポイント上昇の41・3%と大幅に伸びた。廃炉・停止は3・5ポイント下降の32・6%。前年度は牧之原市で稼働
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波乗り楽しい 牧之原で児童挑戦
牧之原市と日本サーフィン連盟(NSA)などは8日、キッズサーフィンスクールを同市の静波海岸で開いた。市内外の小学生約80人が、波に乗る楽しさを味わった。 子どもたちはNSAの公認指導員らから、サーフボードへの立ち方や姿勢などの基礎を学んだ。その後は海に入り、波に合わせてボードに立つ練習を繰り返した。バランスを崩しがちだった児童らも次第に上達。砂浜で見守る保護者らにガッツボーズを見せるなど、牧之原に根付くマリンスポーツを心から楽しんでいる様子だった。 初めてサーフィンに挑戦したという秋野満妃さん(7)=同市=は「波に乗れたときは本当にうれしかった。これからもサーフィンを続けてみたい」と笑顔で話
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牧之原市民の健康づくり推進へ 大塚製薬と市が協定
牧之原市と大塚製薬(東京都)は6日、健康づくりの推進に関する包括連携協定を結んだ。 協定では「健康づくり」「熱中症対策」「防災・減災対策」などを連携事項に掲げ、講習会や予防啓発、情報提供などを行っていく。同市が第3次総合計画で重点事項とする「日本一女性にやさしいまちの推進」に向け、更年期や月経前症候群(PMS)、産前産後など女性特有の健康問題のサポートにも注力する。 市役所榛原庁舎で開かれた締結式で杉本基久雄市長と同社ニュートラシューティカルズ事業部名古屋支店の平内秀司支店長が協定書に署名した。 杉本市長は「健康は充実した生活を送る上で最も重要。大変心強い」と期待した。
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JC地区協議会が東海フォーラム 8日、静岡で開催
日本青年会議所(JC)東海地区協議会は8日、東海4県の魅力を発信するイベント「東海フォーラム2023」を静岡市葵区の青葉シンボルロードなどで開く。名産品の紹介やパネル討論を行う。入場無料。 地域魅力発見、未来体験などの4エリアを設け、4県の地域食材や伝統工芸のほか、VR(仮想現実)や海水発電システムといった企業の最新技術を紹介する。各国料理の飲食ブースを並べ、民俗芸能のステージイベントも展開する。 パネル討論は「世界に目を向け、豊かな地域をつくる」と題して、河野太郎デジタル担当大臣、エムスクエア・ラボ(牧之原市)の加藤百合子社長が登壇するほか、オンラインで建築家の隈研吾氏が参加し討議する
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記者コラム「清流」 夢を追いかけること
「サッカー選手になってジュビロ磐田でプレーする」-。幼い頃はこんな夢物語を本気で思い描いていた。しかし現実はそう甘くはなく、いつしか考えることすら忘れていた。 牧之原市でバイクショップを経営する伊藤章人さんのレーシングチームが先日、国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」への参戦を決めた。中学時代に見たレースの映像に胸を打たれて以来、幾度の挫折を乗り越えながら、挑戦を続けた末につかんだ切符だった。意気込みを聞く中、「ドキドキするよね」と見せた満面の笑みに何だかこちらも胸が熱くなった。 挑戦する権利はいくつ年を重ねても失われるものではない。夢は見るものではなくかなえるもの
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子どもの熱中症防げ 保育士ら対象 牧之原で研修会
牧之原市は5日、乳幼児の熱中症対策に関する研修会を同市の榛原総合病院で開いた。同院小児科の金憲徳医師が講師を務め、注意すべき点や適切な予防法について説明した。 研修には市内の教育、保育施設の職員ら約90人が参加した。金医師は熱中症が起きるメカニズムをはじめ、めまいや吐き気など重症度ごとに異なる症状を説明した。体温や血圧の調整機能が未熟で、暑さに気づかずに脱水症状を起こしやすいという子どもの特徴を踏まえ、「休みたがる」「焦点が合わない」など症状が出た際は注意すべきと強調した。 予防対策としては30分おきに子どもの様子を確認し、水分補給やクールダウンを行うことに加え、子どもでも簡単にできる対
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FDA「羽衣6」に2号機 ユピテル 新キャラ加え全国へ
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)と運航機体のネーミングライツ契約を結んだ車載機器メーカーユピテル(東京都)の両社は5日、昨年11月の1号機目に続き、FDA13号機をユピテルのオリジナルキャラクターユニット「羽衣6」の名を冠して「『ユピテル羽衣6』2号」と命名し運航を開始した。 「ユピテル羽衣6」2号の尾翼付近に大きく掲示された特製デカールには、1号機でも描いた「霧島レイ」「富士サクラ」の2人に加えて3人目のメンバー「葵茶々」も登場させた。その他、機体入り口と機内の座席ヘッドレストにも羽衣6のキャラクターが描かれる。ネーミングライツ契約は1年間の予定。 牧之原市の静岡空港で開かれ
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冬季の広域避難 中継地確保検討 静岡県、浜岡原発の事故時
静岡県は5日、冬季に中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)で重大事故が発生した場合の広域避難について、北陸などの降雪地域へ避難する途中に、中継場所となる駐車場を確保する対策を検討していると明らかにした。同駐車場で自家用車からバスに乗り換え、円滑な避難につなげる。候補場所や移動手段の確保は国や関係市町などと調整して決める。同日の県議会6月定例会危機管理・くらし環境委員会で説明した。 南海トラフ地震などの大規模災害と原発事故が複合発生した場合、御前崎市と、牧之原市の一部は長野県に、菊川、掛川など4市は富山県や福井県など北陸地方に避難する計画となっている。本県は冬でも積雪しない地域が多いため、市町から
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⚾榛原【高校野球チーム紹介2023夏】
堅実な守りから試合の流れを作りたい。冬場に取り組んだ体作りの成果として守備力が向上した。攻撃面では低い打球を意識し、好機を逃すことなく勝利につなげたい。 部長 西沢 広太 監督 吉村 敏博 ①今村 優成(2年、牧之原相良)171、56、右右 ②輿石 悠斗(2年、御前崎浜岡)173、66、右右 ③原崎 誠也(3年、御前崎)164、62、右右 ④山崎 叶翔(2年、牧之原)163、55、右左 ⑤秋山 幸輝(3年、牧之原)157、57、右右 ⑥大石 宗莉(3年、島田初倉)158、53、右右 ⑦増田 浩大(3年、牧之原榛原)168、51、右右 ⑧小栗裕太郎(2年、御前崎)165、52、右右 ⑨森下
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⚾相良【高校野球チーム紹介2023夏】
人数が少ない分、練習の密度は濃く、2年生を中心にまとまりのある雰囲気がチームの強み。一試合一試合を大切に、自分たちのペースで試合を展開したい。 部長 沢部 清隆 監督 長谷川純平 ①石川 隆輝(2年、御前崎浜岡)170、50、左左 ②増田雄太郎(2年、御前崎)170、70、右右 ③河原崎 祐(2年、御前崎浜岡)175、72、右左 ④松尾 和(1年、御前崎)166、65、右右 ⑤大沢 隆輝(1年、牧之原榛原)168、58、右右 ⑥沢村 隼人(3年、牧之原相良)165、64、右右 ⑦増田 陽生(2年、御前崎)173、65、右右 ⑧矢野 祥吾(2年、御前崎)178、58、右右 ⑨山田 愛翔(
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茶を郷土の自慢に 牧之原 品評会に児童招待
牧之原市認定農業者協議会(今村剛宏会長)は4日、一番茶品評会を同市の相良総合センター「い~ら」で開いた。特産のお茶に親しんでもらおうと、地元小学生を招待し、審査風景の見学や茶の入れ方教室を開催した。 市内8校の3年生330人を招待した。児童らは会場にずらりと並ぶ茶葉に触り、「さらさらしている」「お茶の良い香りがする」などと話し、生産者ごとに異なる特徴を確かめた。入れ方教室では地元生産者の指導を受けながら、おいしく飲むためのポイントを実践した。 品評会には協議会員の工場から計64点の出品があり、外観、水色、香気、滋味の4項目で審査した。協議会の今村会長は「レベルが高く全体的にバランスの良い仕上
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牧之原市長、各地で市の取り組み説明 「市民トーク」始まる
牧之原市の杉本基久雄市長が市の現状や取り組みを説明する市民との意見交換会「市民トーク」が3日夜、市内で始まった。27日まで各地区で開催する。 初回は榛原文化センターで行い静波、川崎地区の住民約70人が参加した。杉本市長は本年度から始まった第3次総合計画の重点戦略・プロジェクトに触れながら、東名高速道相良牧之原インターチェンジ北側で進む開発事業の進捗(しんちょく)状況や静波地区の沿岸部活性化事業の構想などを説明した。参加者からは地震や大雨などの自然災害に対する安全対策、道路状況などの地域課題についての質問があり、市の担当者らが対応策を回答した。
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安全運転の知識と技能競う 牧之原地区安管協
牧之原地区安全運転管理協会はこのほど、第35回セーフティドライバーコンテストを同市の榛南自動車学校で開いた。学科と実技の結果、三浦恭平さん(小糸製作所榛原工場)が総合優勝した。 コンテストには加盟事業所の13団体から28人が出場し、交通ルールに関する知識を問う学科と、運転技能を競う実技試験に臨んだ。総合順位の上位3人は9月に静岡市で開かれる県大会に出場する。 その他の主な順位は次の通り。 総合2位 巴建二(スズキ相良工場)▽同3位 渡辺孝史(富士フイルム吉田南事業所)
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静岡県体育章 功労章8氏 三木、森川に特別選手章
静岡県スポーツ協会は第64回体育章の受章者を3日までに発表した。功労章は元県アーチェリー協会副理事長の伏見允夫氏ら8人。スノーボード世界選手権女子パラレル大回転で日本人初優勝を飾った三木つばき(キャタラー、掛川市)とレスリング世界選手権女子65キロ級を制した森川美和(ALSOK、沼津三中出)を特別優秀選手章に選出した。 優秀選手章、優秀チーム章は国体優勝を中心に10個人3団体を選んだ。13個人6団体に奨励賞を贈った。贈与式は14日、静岡市内で行う。 受章者は次の通り。(個人は敬称略) ◇功労章◇ ▽伏見允夫(元県アーチェリー協会副理事長、静岡市) ▽古郡正治(県水泳連盟副会長、富士
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桑葉の収穫始まる 松崎
松崎町で3日、特産品の桑葉の収穫が始まった。企業組合「松崎桑葉(そうば)ファーム」(土屋嘉克代表理事)の畑では、組合員らが桑の枝を切って近くの工場前に運び込み、枝から葉をそぎ落とした。作業は1週間ほど続き、収穫量は約5トンの見通し。 収穫した桑葉は、同町の工場で荒茶加工し、外注先の牧之原市で粉末化した後に「桑葉茶」として販売される。土屋理事(78)によると、雨量や日照時間が適度で生育状況は良好。この日は、松崎小の児童や組合員、パート従業員が作業に汗を流した。 同組合は2014年の設立以降、耕作放棄地を活用した桑葉の生産事業を本格化した。海外との取引など需要の増加により、24年には現在の耕作面
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大井川流域巡るバスツアー業者助成 観光事業実行委
島田市と川根本町の観光関連団体などでつくる「大井川流域観光事業実行委員会」は1日から、流域の誘客促進に向けバスツアー業者への助成事業を始める。年内まで。両市町の施設などを2カ所以上巡るツアーの催行が条件で、バス1台につき2万円を補助する。 施設は観光名所や土産物店、農産物直売所、飲食店など。町内の施設で宿泊するツアーには3万円、ツアーで静岡空港(牧之原市)を発着する航空機を利用する場合は追加で4万円を助成する。1事業者につき、助成額の限度は30万円。 問い合わせは町観光交流課<電0547(58)7077>へ。
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キルト教室 個性の100点 牧之原で作品展 タペストリーやバッグ
牧之原市のキルト教室「アトリエ・キルト・フェリース」の作品展が30日、牧之原市の総合健康福祉センター「さざんか」で始まった。2日まで。 教室を主宰する石崎圭子さんや生徒らが手がけたタペストリー、バッグなど約100点を展示している。色合いや個性豊かな柄が特徴的なハワイアンキルトや、満月の光に照らされた波の揺れを幾重にもちりばめた布で見事に表現した力作などが会場内を彩る。外部講師として石崎さんが指導する榛原高家庭部の作品も並べた。 会場ではキルトのブローチ作り体験会も実施している。石崎さんは「作品そのものの魅力に加え、表現の幅広さを見て楽しんでもらえたら」と話した。
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取材班からの提言 戻らぬ命の重み 社会で熟考を【届かぬ声 子どもの現場は今】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で発生した送迎バス置き去り事件。わずか3歳の河本千奈ちゃんはなぜ、大好きだった幼稚園で犠牲にならなければならなかったのか。幼い命を守る保育現場の安全管理はどうあるべきか。行政や社会、私たちが保育に向き合う姿勢とは―。長期連載「届かぬ声 子どもの現場は今」を終えるにあたり、取材班が各章に込めた思いや考えを提示する。 序章・第1章 千奈ちゃん半生 克明記録・理不尽な現実を自分事に 3月1日1面 3月5日1面 A)事件から半年の節目で連載を開始した。千奈ちゃんが置き去りにされた原因は単純ではない。根深い所にある構造的な問題を明らかにしたいと考えた
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リニア解決へ 川勝知事、JR社長に会談要望「2人だけで」 静岡県議会答弁
静岡県議会6月定例会は29日、公明党県議団の蓮池章平氏(沼津市)が代表質問を、山本隆久氏(無所属、浜松市南区)、大石健司氏(自民改革会議、牧之原市・吉田町)、木内満氏(同、富士宮市)が一般質問を行った。川勝平太知事はリニア中央新幹線トンネル工事を巡る問題の解決に向け、JR東海の丹羽俊介社長とのトップ会談が「難局打開、信頼醸成のために重要」との認識を示し、「2人だけでぜひ会いたい」と社長に“ラブコール”を送った。蓮池氏への答弁。 川勝知事はリニア問題の早期解決には「まずは県専門部会で科学的、工学的議論を進めてもらうことが重要」とした上で、トップ会談について「重要な局
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「安全に犠牲、必要か」 終わらない当事者の痛み【届かぬ声 子どもの現場は今㉘完/第5章 命と責任㊦】
河本千奈ちゃんの両親は昨年9月5日の事件以降、川崎幼稚園の関係者と10回以上面会を重ねてきた。娘が亡くなった真相を追及し、事件当日の朝に送迎バスを運転した前園長らに直接怒りをぶつけ、責任を問いただすためだった。 登降園の管理はずさんに行われていた。千奈ちゃんの不在に気付く機会は何度もあったのに、最後まで放置された。「かもしれない」「だと思う」という言葉を何度も聞いた。会う度に落胆し、幼い命を預かる施設として「プロではない」と思わざるを得なかった。人ごとのような態度を見せる前園長に、千奈ちゃんの父が殴りかかりそうになったこともあった。 悲しみと憤りが渦巻く日々の中で、一つの考えに思い至った
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牧之原市実行委員会初会合 前回大会上回る成績を【市町対抗駅伝】
12月2日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の牧之原市実行委は28日夜、同市で初会合を開いた。チーム力向上の取り組みを踏まえ、前回大会を上回る成績を目指し、関係者が士気を高めた。 会合では大会要綱の確認に加え、昨年度から始めた小中学生対象の記録会の結果を確認し、取り組みの成果を共有した。大石佳伸監督はチーム目標として20位を掲げ、「まだまだ発展途上。総合力を発揮して、一つでも上の順位を目指したい」と言葉に力を込めた。 壮行会は11月25日に行う予定。
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繰り返された悲劇「冬生の時に動けば」 福岡の遺族 憤りと喪失感【届かぬ声 子どもの現場は今㉗/第5章 命と責任㊥】
日本の近代化を支えた炭鉱町の面影を残す福岡県中間市。「ちくてつ」の愛称で親しまれるローカル線、筑豊電気鉄道の走行音が時折響く閑静な住宅街に2021年7月の送迎バス置き去り事件で亡くなった倉掛冬生[とうま]ちゃん=当時(5)=の自宅はある。 「何と言ったらいいのか…」 冬生ちゃんの母(39)は牧之原市の事件を思い、声を詰まらせた。耐え難い苦しみを経験しているからこそ、河本千奈ちゃんというまな娘を失った両親にかける言葉が見つからない。 21年7月29日の朝。冬生ちゃんはいつものように保育園の園長=当時=が1人で運転する送迎バスに乗りこんだ。乗っていたのは冬生ちゃんを含む1~
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浜岡原発4市対協 安全確保へ計画案 御前崎で総会
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から半径10キロ圏内の4市(御前崎、牧之原、掛川、菊川)の市長や議長らでつくる浜岡原発安全等対策協議会(4市対協)は28日、御前崎市の研修センターで本年度総会を開いた。浜岡原発の安全確保や地域振興に関する調査研究に向けた計画案などを承認した。 事務局によると、具体的な活動内容はこれから4市で検討する方針。会長の柳沢重夫御前崎市長は「国に対して浜岡原発の迅速な新規制基準適合性確認審査の実施を求めていきたい。原発の現場視察も実施したい」と述べた。 総会後は中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長が浜岡原発の新規制基準適合性確認審査の進み具合を説明。地震動と津波の審
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相良高生と意見交換 牧之原市議会 若者意見を政治反映へ
牧之原市議会は28日、若者の意見を今後の政策立案に反映させることを目的に、相良高生徒との意見交換会を同校で開いた。 市民会議の一環として行った意見交換会は議員の政策立案能力を強化に加え、同校の地域密着型の人材育成プロジェクト「SCH」や探究活動に取り組む生徒の課題の発掘や地域の理解促進につなげることが狙い。同校からは約20人が参加し、沿岸部の活性化や空き家、空き店舗を活用した商店街の活性化策、有機農業の推進、女性が起業しやすい環境づくりなどのテーマで議論した。生徒は議員との対話を通じて「人口減にも対応するために、子育て用品を扱う店舗が必要では」「農業の支援制度の拡充に加え人材の育成も不可欠」
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バスの中で「千奈は待っていた」 生前の動画に降園する様子【届かぬ声 子どもの現場は今㉖/第5章 命と責任㊤】
「あの日も千奈は降りる準備をして、座って待っていたはずです」 2022年9月5日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の送迎バス内で亡くなった河本千奈ちゃん=当時(3)=の父(39)は、自身のスマートフォンに残る動画を見つめて語気を強めた。 撮影日は事件約3カ月前の22年6月13日。次女の出産直後で入院中だった妻に“お姉ちゃん”の元気な姿を伝えようと、バスで降園する様子を偶然捉えていた。後ろから2列目に座っていた千奈ちゃんの顔が、座席の背もたれより明らかに上に出ていることも分かる。 動画の中の千奈ちゃんは降園担当の乗務員に促されてようやく席を立ち、手を引かれて
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通園バス安全装置 静岡県62%、全国55% こども家庭庁 設置状況調査
こども家庭庁は27日、全国の保育所や幼稚園などの通園バスを対象に安全装置の設置状況を点検した結果を公表した。6月末時点で予定を含めて安全装置の設置は55・1%だった。静岡県は62・8%。小倉将信こども政策担当相は記者会見で「十分とは言えない」との認識を示した。同庁は自治体に通知を出し、導入を促す。 調査対象は2万1343施設の通園バス約5万台。そのうち設置済みか設置予定が2万7566台。 政府は4月から通園バスへの安全装置設置を義務付け、6月末までの完了を目指していた。義務化後も1年間は、バスに点検表を取り付けるなどの代替手段を認めている。 小倉氏は設置が進まない理由として①日々の送迎
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緊急車両の事故、再発防止へ 静岡市消防局 駿河区で訓練
5月21日に牧之原市で患者を搬送していた静岡市消防局吉田消防署の救急車が脱輪事故を起こしたことを受け、同消防局はこのほど、再発防止に向け緊急車両の安全運転に関する研修を静岡市駿河区の市消防局庁舎で行った。管内9消防署の約60人が参加し、運転手の技術向上を図った。 牧之原市の事故は、救急車が左折時に左後輪が側溝に脱輪し、別の救急隊の到着を待った影響で搬送が13分遅れた。運転手と誘導員の意思疎通不足が事故につながったとみられる。 研修では行き止まりを想定し、コーンで囲んだ狭い場所を設置。目隠しをした運転手が誘導員の声の指示を受けて救急車のハンドルを切り返し、方向転換して脱出する訓練に取り組ん
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危機管理専門監 6月30日付で退職 牧之原市
牧之原市は27日、福原弘教危機管理専門監(57)が一身上の都合により30日付で退職すると明らかにした。 航空自衛隊出身の福原氏は2022年4月に危機管理監として採用され、23年4月から現職となっていた。退職に伴い危機管理専門監のポストは廃止する。
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静岡空港新駅 提案「大歓迎」 牧之原市長
牧之原市の杉本基久雄市長は27日の定例記者会見で、リニア中央新幹線の沿線都府県でつくる建設促進期成同盟会の総会で、静岡空港に東海道新幹線新駅を整備する構想案が示されたことについて「私たちとしては大歓迎だ」と述べた。 5月31日に都内で開かれた総会で同盟会の中に設置した高速交通の将来像を考える研究会の案として山梨県の長崎幸太郎知事が構想案を示した。杉本市長は「空港建設時から新駅構想はあった。空港を旧榛原町が受け入れるときも、新駅構想があったからこそ地域として受け入れたし、地権者が貴重な土地を譲った経緯があると私は捉えている」として、これまで一貫して新駅建設を否定しているJR東海に対しても「今
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起業で暮らしに充実を 牧之原市 女性向けワークショップ 月3万円事業モデル学ぶ
牧之原市はこのほど、女性が趣味や特技を生かしながら小さなビジネスを立ち上げ、子育てとやりたいことを両立できる暮らし方の創出を目指した「月3万円ビジネス」の体験ワークショップを同市の榛原文化センターで開いた。 ワークショップは市が第3次総合計画で重点事項に掲げる「日本一女性にやさしいまちの推進」に向けた取り組みの一環として7月から開催する講座「わたしたちの月3万円ビジネス」の体験会として催され、市内30~40代の女性を中心に約30人が参加した。 埼玉県を拠点に女性の仕事作りを支援する合同会社の矢口真紀代表らが講師を務め、新たな視点から仕事の価値観を考えることや自分の興味関心を踏まえたテーマ設定
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補正予算案など可決 牧之原市議会閉会
牧之原市議会6月定例会は26日、最終本会議を開き、低所得世帯や子育て世帯に対する給付事業費や茶業関係者への支援事業を盛り込んだ一般会計補正予算案など計7議案を可決し、閉会した。
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古紙を活用 紙すき体験 デイサービスでSDGs 牧之原
牧之原市の通所介護事業所「憩の家 みち」の利用者がこのほど、古紙を活用した紙すき体験を行った。 レクリエーションや創作活動などデイサービスで発生する紙の再利用を目指した取り組みの一環で、公益財団法人「古紙再生促進センター静岡地区委員会」(富士市)の長橋宏和事務局長が講師を務めた。体験会で利用者は紙の再生過程や市内での可燃ごみの構成割合などを学んだ上で紙すきを実施。古紙を水と一緒にミキサーで細かくほぐした後、網が張られた専用の枠に流し込み、はがきとして再生させた。事業所家長の石津道弘さんは「事業所内では日々多くの紙を使用する。再利用の取り組みをレクリエーションの一環としても展開したい」と話した
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人工波に大はしゃぎ 地元園児を無料招待 牧之原・静波サーフスタジアム
牧之原市の人工造波施設「静波サーフスタジアム」は24日、地元園児を施設に無料招待した。 施設への理解を深めるとともに幼少期からサーフィンの魅力を感じてもらおうと企画し、市内の幼稚園、保育園、認定こども園の年長園児を招待した。この日は榛原地区の園児と保護者ら約100人が施設を訪れた。子どもたちは深さが最大約40センチの水遊びゾーンで大はしゃぎ。水を掛け合ったり、サーファー向けの波を受けて浮輪に乗ったりして楽しんだ。 招待企画は25日も実施するという。
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新組合長に八木氏 JAハイナン
JAハイナンは23日、総代会と理事会を牧之原市で開き、新組合長に代表理事専務の八木達良氏(64)を選任した。任期は3年。 2024年度までの2カ年計画などを承認した。産地の維持拡大▽持続可能な農業経営の支援▽新事業に対応した事業改革-を基本目標に定めた。
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牧之原茶新機軸 鍵はプーアール 荒畑園、機能性表示に注力
製茶販売業の荒畑園(牧之原市)が県内では珍しい国産プーアール茶を用いた商品開発を活発化させている。生産規模を拡大し、6月に産学連携で機能性表示食品としてリニューアル。健康志向の強い消費者をメイン顧客に据えて茶の効能をアピールすることで需要開拓を図る。 1948年に牧之原台地で茶農家として創業した同社は栽培、加工、販売を一貫して手がけてきた。リーフ茶需要が低迷する中で、かつて茶生産量全国トップを誇った牧之原市も耕地面積が減退している。地域茶業衰退への危機感を強めた同社は生産・販売の両面で新機軸を打ち出した。 同社の販路開拓の要は09年に開発した県内産緑茶を原料とするプーアール茶だ。当時国
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浜岡原発「稼働」に伸び 「停止」との差拡大 牧之原市民意識調査
牧之原市の杉本基久雄市長は22日の市議会全員協議会で、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)に関する2023年度の市民意識調査の結果を公表し、「安全が確認できれば稼働した方がよい」との回答が42・2%(前年度比5・8ポイント増)だったと報告した。「稼働」が「停止」を初めて逆転した22年度から稼働を容認する声がさらに増加した。 浜岡原発の今後について尋ねる設問は11年度調査から加えられ、22年度に初めて「稼働」が「停止」を上回っていた。一方、「停止しておいた方がよい」との回答は28・5%(3・5ポイント減)とポイント差が拡大した。杉本市長は電気料金の値上げに対する懸念や、市内で放射線防護施設などの
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基礎学び波に乗ろう 牧之原で子どもサーフィン体験会
まきのはらジュニアズアクションスポーツクラブはこのほど、1回目のサーフィン体験会を牧之原市の静波海岸で開いた。 クラブ受講生約30人が参加し、習熟度別に分かれて活動した。サーフボードへの立ち方や乗る際の姿勢などの基礎を学んだ上で海に入り、波に合わせてボードに立つ練習を繰り返した。 体験会の前にはライフセービング関係者から海の注意点について学んだほか、榛原高の生徒らとともにビーチクリーン活動にも取り組んだ。 同クラブは東京五輪のレガシー創出を目指した市のホストタウン推進事業の一環で発足した官民組織。年間を通じて近年人気が高まるアクションスポーツの体験会を開催する。 (榛原支局・足立健太
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海岸の流木でハンガーづくり 環境保全へ意識高揚 御前崎中
御前崎中の生徒が技術の授業時間を利用し、海岸清掃で拾った流木を活用したハンガー制作に臨んでいる。御前崎市の海岸には毎年5月ごろから絶滅危惧種のアカウミガメが産卵のため上陸するが、近年は漂着した流木などが障害物となり産卵環境が悪化しているとの指摘がある。流木を資源利用することで海洋環境保全への意識を高め、ものづくりの楽しさにも触れている。 同校は5月上旬、全校生徒約340人で海岸清掃「亀バックホーム大作戦」をマリンパーク御前崎で実施した。漂着ごみを拾い集める中で一人1本ずつ気に入った形の流木を持ち帰り、木の表面を洗浄研磨してハンガーの設計も考え、制作準備を進めてきた。 このほど2年生約30
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静岡空港中国路線 運休・欠航を延長
静岡県は20日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。中国東方航空が上海、寧波、杭州、南昌の4路線を7月31日まで運休し、北京首都航空が杭州線を同30日まで欠航する。新型コロナウイルス感染症の状況などを踏まえた対応。
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5月搭乗者最高5路線 静岡空港、コロナから回復
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が20日に発表した2023年5月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比63・0%増の4万4090人で、21年11月から19カ月連続で前年同月を上回った。FDAの5路線とも5月の搭乗者数の過去最高を記録し、新型コロナウイルス禍からの需要回復状況を示した。 国内線の搭乗率は16・4ポイント上昇の69・0%。5月の過去最高搭乗者数となった5路線の搭乗者数、搭乗率は新千歳3870人、74・5%、丘珠3546人、71・5%、福岡1万3815人、67・2%、熊本3372人、64・9%、鹿児島3784人、74・1%だった。 チェジュ航空ソウル線も5月の過
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バイク屋さんが鈴鹿8耐 ショップ経営・伊藤さんのチーム参戦 8月夢舞台、牧之原市から初
牧之原市菅ケ谷でバイクショップを経営する伊藤章人さん(50)が率いる「ゲズンハイトレーシング」が、8月4~6日に三重県鈴鹿市で開かれる国内最高峰のオートバイレース「鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)」に挑む。市によると、市内のチームが同大会に出場するのは初の快挙。伊藤さんは少年時代から憧れた夢舞台を前に「最高の仲間とともに完走したい」と意気込む。 鈴鹿8耐は国際モーターサイクリズム連盟(FIM)の世界耐久選手権の一つで、1台のマシンを2~3人で乗り継ぎ、1周(約5・8キロ)のコースを8時間で何周走れるかを競う。今大会には最大65チームが参戦を予定している。 2005年に牧之原市でバイ
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サツマイモつる挿しに挑戦 農福連携 御前崎の生徒15人
御前崎市の静岡県掛川特別支援学校御前崎分校の1、2年生約15人が16日、同市合戸の市民農園でサツマイモのつる挿しに挑戦した。行政と民間会社が協力した農福連携事業で、農業体験を通して生徒の就労や進路先の選択肢を広げる狙い。 参加したのは市と、農産物の栽培生産や海外輸出を手がける牧之原市の「ジャパンベジタブル」。市が道の駅「風のマルシェ御前崎」のビニールハウスで栽培した苗約600本を用意した。 生徒たちは同社代表取締役の南野真広さんから助言を受けながら、黒いビニールが張られた畝に横幅約30センチ間隔でサツマイモのつるを植え付けた。風で飛ばされないように力を入れて地中に差し込み、1本ずつ丁寧に
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ボランティアと連携 海難事故防止を喚起 御前崎海上保安署
海難事故が増加傾向になる夏を前に御前崎海上保安署は18日、民間救助ボランティア「静岡地区水難救済会」と連携して合同パトロールを御前崎、牧之原両市の海上で実施した。 同会に所属する御前崎渚の交番と相良、アスパー(USPR)掛川の3救難所から、それぞれ水上オートバイ1艇が出動。同署の巡視船「ふじ」の搭載ボートと監視取締艇と共に海上を回った。 参加者は堤防の釣り人や沖合でサーフィンを楽しむ人々に声をかけ、安全対策の徹底を呼びかけた。
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保育士の叫びに心寄せ 相談窓口、匿名で深夜に届くことも... “より良い職場” 実現模索【届かぬ声 子どもの現場は今㉕/第4章 耳澄ます社会に⑥完】
気になる相談があった。既定の退勤時間にタイムカードを打刻するが、その後も業務を続けるのが常態化している―との内容。同僚も皆当たり前のように打刻後の残業をこなすため、疑問を口にできず、もやもやした感情を募らせる保育士の悩みがつづられていた。 県のしずおか保育士・保育所支援センターが交流サイト(SNS)で受け付ける「LINE無料相談」には、処遇や人間関係、ハラスメントなど多様な相談が寄せられる。深夜にも届く匿名のメッセージから、理想を抱いて夢をかなえたはずが業界の慣習と社会の価値観とのはざまで揺れる保育士たちの姿が浮かぶ。 「相手は大ごとになることを望んでいない。顔が見えない分、気軽に打ち明
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お茶やサーフィン 牧之原堪能 北海道から学生来訪 交流
北海道インターナショナルスクール(HIS)の生徒がこのほど、牧之原市を訪れた。同市のホストタウン推進事業を機に交流が始まった相良高グローバルチャレンジサークルの生徒と共に市内各所を巡り、サーフィンやお茶など牧之原ならではの魅力を体感した。 HISの生徒は2泊3日の行程で市内を視察。到着翌日には相良高の文化祭に参加した。同校グローバルチャレンジサークルの生徒が英語を交えながら校内を案内し、茶道や弓道など日本の文化を楽しみながら学んだ。その後は静波サーフスタジアムでサーフィンを体験、勝間田開拓茶農協では工場内部の見学やお茶の飲み比べを行った。初めて牧之原市を訪れたというHISのブレナン・セオドア
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指定管理者と行政の近さ、議会が指摘 「偏った選定」否決の過去【届かぬ声 子どもの現場は今㉔/第4章 耳澄ます社会に⑤】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」での送迎バス置き去り事件から4日後に開かれた臨時の市議会全員協議会。市議の質問は川崎幼稚園関連にとどまらず、運営法人の榛原学園が指定管理者を務める市立保育園にも及んだ。事件直後、学園側が指定管理の運営を辞退する意向を示したことが明らかになったからだ。 榛原学園は12年に静波保育園、15年に細江保育園と立て続けに管理運営を始めている。60年を超える歴史を持つ「名門」が起こした事件の衝撃は大きく、同学園が運営する他の園にも視線が向くのは当然だった。 「民営化を進めた十数年前、当初から市の事業者選定が恣意(しい)的だと感じるやり方で進められてきた」。全員協議
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制度拡充 国後ろ向き「保育先進国、見習うべき」【届かぬ声 子どもの現場は今㉓ 第4章 耳澄ます社会に/第三者評価④】
「保育の評価制度は課題が多い。ずいぶん前から問題提起してきたが…」 日本総研上席主任研究員の池本美香さん(57)はそう言ってため息をついた。国が2015年度に導入した子ども・子育て支援新制度が始まる前から、施設が専門機関の評価を受ける「受審」が努力義務にとどまることや、評価制度の在り方に関する議論が低調なことを指摘してきた。変わらぬ現状に嘆きは深い。 国が認可保育所を対象に2004年に導入した第三者評価制度は、保育の質向上に効果があるとされる。受審し、実感している県内の施設も多い。ただ、努力義務どまり。認定こども園は義務になっていないばかりでなく、国はこども園向けの評価基準
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不適切盛り土 監視強化へ 牧之原市議会一般質問
牧之原市の杉本基久雄市長は15日の市議会6月定例会一般質問で、市内にある不適切盛り土や残土処分場についての市の対策として、「抜き打ちなどで監視体制を強化していく」との方針を示した。中野康子議員への答弁。 市内には現在、県が不適切盛り土として公表した3カ所に加え、市が土地利用を承認している残土処分場が8カ所ある。不適切盛り土については2022年7月施行の県盛り土規制条例に基づき、県を主体としながらも是正指導に加え現地調査、安全確保のための監視を協力して対応していくとした。残土処分場の土地利用承認では、下流域への防災対策などの審査を厳正に行った上で、承認した後の監督指導を徹底することの必要性を強
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第三者評価 資質向上へ外部の目 こども園へ拡大求める声【届かぬ声 子どもの現場は今㉒ 第4章/耳澄ます社会に③】
園庭を抜け、ピンク色の外観が印象的な園舎の玄関に入ると、壁に掲げられた第三者評価制度の「受審証」が目に留まる。沼津市平沼の浮島保育園。「審査を受ける準備は大変だったが、自分たちの保育を振り返る貴重な経験になった」。望月裕巳園長(58)は、その証しを誇らしげに見つめた。 専門機関が保育を客観的にみる第三者評価を2020年に利用した。保育内容や質向上の取り組み、施設長のリーダーシップ、中長期計画…。同制度が定める多角的な観点について職員全体で自己評価し、訪問調査も受けた。「外部の目を入れる大切さに気付かされた」。保護者による保育体験を取り入れるなど、改善を図っているという。 同
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歯と口の健康テーマ 図画・ポスター審査 榛原歯科医師会 沢島さんら最優秀
榛原歯科医師会はこのほど、「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の審査会を牧之原市内で開いた。 保育園・幼稚園、小学校低学年、同高学年、中学校の4部門に、牧之原市、吉田町、川根本町から計209点の出品があった。歯科医師会の会員らが作品の構図などを審査した。 各部門の最優秀賞は次の通り。 【保育園・幼稚園】青山魁秀(すすき幼稚園年長) 【小学校低学年】松本朋乃花(川崎小2) 【同高学年】大塚夏葉(自彊小4) 【中学校】沢島わかば(榛原中2)
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負担増す県の監査 運営の欠陥見抜けず 行政の指導、限界浮き彫り【届かぬ声 子どもの現場は今㉑ 第4章/耳澄ます社会に②】
「園児の安全確保のための組織的な取り組みの責務を果たしているとはいえない」―。静岡県は2022年10月14日、牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する榛原学園に改善勧告を出した。厳しい言葉を並べて施設運営の不備を指摘し、「安全に子どもを受け入れ、送り届けるためにこういうことをしていくというマニュアルはある」とする園側の主張を否定した。 特別監査は園のずさんな安全管理の実態をあぶり出した。一方で、事件前までの定期監査で問題が明るみに出ることはなく、改善勧告で認定した前園長の職務上の不作為や登降園管理の不備など重大な欠陥がいずれも見過ごされてきた。21年7月に福岡県中間市で発生した送迎バ
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幼児保育の要諦 安全管理何が足らぬ 検証委9月取りまとめへ【届かぬ声 子どもの現場は今⑳ 第4章/耳澄ます社会に①】
牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」は1962年、洋裁学校の一室で産声を上げた。高度成長に伴う労働力確保のため、保育需要が高まった時代。智徳体三育の全人教育に努め、豊かな幼児の育成に当たる―。高らかに掲げた理想とともに歩んだ歴史は60年を超える。運動会で年長児が披露する鼓笛は、地域に知れ渡るほど伝統がある。 そんな「名門」(地元住民)で送迎バスへの園児置き去り事件は起きた。園側は記者会見で、バス降車時の確認不足や担任らによる出欠確認不足を原因とした。関係者によると、バスの乗務員を外部委託したのは職員の意見を聞いた上での負担軽減策の一環だったが、安全面への不安は内部にくすぶっていたという。
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御前崎中 30年度200人以下 市議会で市教委、見込み示す
御前崎市議会6月定例会は12日、一般質問を行った。市教育委員会は牧之原市の学校再編計画に伴い、2030年度に御前崎中の全校生徒が200人を下回るとの見込みを明らかにした。 同校の学区は現在、御前崎市の御前崎小と白羽小、牧之原市の地頭方小の3校があり、両市が学校組合方式で共同運営している。牧之原市は30~33年度をめどに榛原、相良両地域に小中一貫の義務教育学校を開校する方針で、地頭方小の児童は今後、相良地域の新設校に通う可能性が高い。 市によると、23年度の御前崎中の全校生徒は343人で、約27%に当たる91人が地頭方地区から通学している。御前崎小と白羽小の児童数も減少していて、御前崎中の
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牧之原市議会は14日から10氏登壇
牧之原市議会6月定例会は14、15の両日に一般質問を行い、10氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【14日】松下定弘①自治会などの今後とデジタル化▽浜崎一輝①特殊詐欺対策と若者の消費者トラブル対策▽加藤彰①地域共生社会の実現に向けた地域福祉の推進▽絹村智昭①コロナ禍明けの海水浴場のにぎわいと安全②市の浸水対策▽木村正利①少子高齢化と人口減少に伴う区、町内会活動の持続可能性▽名波和昌①持続可能な市のまちづくり 【15日】中野康子①盛土などの規制と残土処分の対応▽谷口恵世①市の農業政策▽大石和央①リニア中央新幹線問題の現状②市民活動を総合的に支援する取り組み▽石山和生①市の財政②多文化
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話し合い 効果的に 榛原高で体験型講座 牧之原
牧之原市の榛原高でこのほど、話し合いを効果的に行う「ファシリテーション」能力を養うワークショップが開かれた。理数科の1年生が「住みやすい地域のためにできること」をテーマに議論を交わし、対話の重要性を学んだ。 同市を拠点とする市民ファシリテーター団体「Musubi」の原口佐知子代表らが講師を務めた。生徒はファシリテーションに必要な要素に加え、同市のまちづくりの指針となる第3次総合計画や学校再編計画などを学んだ上で議論を展開した。 国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)に沿いながら、自分たちでも実践可能な取り組みについて考えた。円滑な議論のため進行役や時間管理などそれぞれ役割を決めながら
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牧之原市職員の魅力 若手が「いいね」 採用募集パンフレット 2年目“先輩”作成 ホームページで公開
牧之原市は2024年度の新規採用職員募集に当たり、身近な目線で働く魅力を伝えようと、入庁2年目の若手職員が作成したパンフレットを市ホームページ上で公開している。 同市で昨年度から始まった取り組み。今回は若手職員が入庁から1年を振り返って感じたことに加え、就職活動中に知りたかった情報や合格者の声などを盛り込んだ。本年度から始まった第3次総合計画についても記載し、今後のまちづくりの指針を紹介している。 募集期間は大卒、短大卒などが16日まで、高卒は7月3日から28日まで。採用に関する問い合わせは市総務課人事係<電0548(23)0051>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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牧之原の大鐘家 アジサイ見頃 庭園と裏庭に35種1万株
牧之原市片浜の国指定重要文化財「大鐘家」のアジサイが色づき始めた。今年は例年より開花が1週間以上早く、見頃のピークは今月中旬という。 庭園と裏庭に「ブルースカイ」「ベニガクアジサイ」など35種類以上、1万株が植えられている。訪れた人は足を止めては写真撮影などを楽しんでいる。 入場料は大人700円、小学生400円。
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静岡県内5市町と県の茶草場農法推進協 韓国見本市出展を報告
静岡県内5市町と県がつくる世界農業遺産「静岡の茶草場農法」推進協議会は1日、総会を県庁で開いた。事務局の県から韓国・河東(ハドン)郡で開催された見本市「河東ワールド・ティー・エキスポ」に5月18~24日、ブース出展して農法の認知度向上を進めたとの報告があった。 同見本市は各国の茶業者らが訪れる。本県は県内茶産地の紹介や同農法認定茶の呈茶を行い、販売を見据えた商談に臨んだ。 総会では、同農法の世界農業遺産認定10周年を記念する式典開催などを盛り込んだ2023年度事業計画を承認した。 茶草場農法は茶畑の周りに茂る採草地で刈り取ったススキやササなどを有機肥料に用いる農業技術。13年に国連食糧
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牧之原市多目的体育館 「ガスワンアリーナ」に サイサンが命名権
牧之原市はこのほど、同市須々木で建設を進める多目的体育館のネーミングライツ・パートナーに決まったLPガス販売「サイサン」(さいたま市)と基本協定書を締結した。体育館の名称は「GasOne(ガスワン)アリーナ牧之原」に決まった。 協定は2034年3月まで。同社は供用を開始する予定の24年4月から10年間、年間50万円を命名権料として支払う。市役所榛原庁舎を訪れた川本武彦社長は「締結をきっかけに牧之原市に貢献できる何かを一緒に考えていければ」と話し、杉本基久雄市長とともに看板イメージを披露した。 多目的体育館は鉄筋コンクリート造りで地上2階建て。延べ面積は約5600平方メートルで、観客席があるバ
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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新千歳便利用客を見送り 静岡空港 観光促進イベント
静岡空港で1日、県と北海道などが連携して行う「観光促進ウイーク」の一環として、新千歳便の利用客に対するお見送りイベントが開かれた。国内線出発口では県と北海道とともに事業に参画する富士山静岡空港株式会社(牧之原市)と北海道観光振興機構の担当者が、北海道の観光情報をまとめた記念品を利用客に手渡した。 県のマスコットキャラクター「ふじっぴー」や北海道観光公式キャラクターの「キュンちゃん」も駆け付け、イベントの盛り上げに一役買った。 観光促進ウイークは4日まで。静岡空港では3、4日に開催予定の開港14周年祭でも北海道の魅力を紹介するブースが設けられる。
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牧之原市議会 8議案を上程
牧之原市議会6月定例会は1日、開会した。会期を26日までの26日間と決め、低所得世帯や子育て世帯に対する給付事業費や観光誘客推進事業費などを盛り込んだ一般会計補正予算案など8議案を上程した。
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業務効率化、本質欠く バス負担軽減も懸念残る/川崎幼稚園㊦【届かぬ声 子どもの現場は今⑲/第3章 言えない環境】
「管理職で話し合ったことや検討したことなどは職員に伝え、業務の改善を図ってきました」 牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」を運営する榛原学園は5月下旬、静岡新聞社の取材に対し、組織として風通しを良くするよう努めてきたと書面で回答した。具体例に挙げたのは、2015年のこども園化を契機に始めた送迎バスの乗務員の外部委託。「職員の負担軽減が主な理由」と強調した。 ただ、当時は安全管理の観点から異論もあったという。園児が走行中に席を立つなど落ち着かない行動を取った時に対処できるのか。保護者の連絡事項は確実に職員に伝達されるのか。そもそも園児の命を預かる空間を外部の人材に託してもいいのか―。懸念は
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浦田さん(藤枝)GP「藤田まさと杯歌の祭典」 牧之原、静岡県内外50人競う
「浪花節だよ人生は」など数々のヒット作を生んだ牧之原市の作詞家、故藤田まさと氏を顕彰する「藤田まさと杯 歌の祭典」(実行委主催)がこのほど、同市相良総合センター「い~ら」で開かれた。県内外から歌謡愛好家約50人が出場し、歌唱力を競った。「鮨屋で…」を歌った藤枝市の浦田雅世さんがグランプリに輝いた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 準グランプリ 浦山飛鳥(藤枝市)▽最優秀歌唱賞 伊藤博之(三重県)▽牧之原市長賞 山岸浩幸(島田市)
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戦没、戦災死者を追悼 牧之原 静霊奉賛会支部が式典
静霊奉賛会牧之原市支部(支部長・杉本基久雄市長)は30日、市戦没者戦災死者追悼式を牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開いた。遺族や市関係者らが出席し、冥福を祈った。 杉本市長は式辞で「先人たちが積み上げてきた平和への努力や成果に感謝し、牧之原市がいつまでも安心して幸せに暮らせる町であるため尽力する」と述べ、市遺族会の池田司会長は「近隣諸国との領土問題は人ごとではない。遺族を新たに生み出す戦争を決して起こしてはいけない」と語った。追悼式では地元園児が祭壇に献花し、出席者とともに平和の尊さを学んだ。 本年度から式典の名称を「市戦没者追悼式」から変更した。
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牧之原2海水浴場 7月14日オープン 新型コロナ規制なし
牧之原市は29日の定例記者会見で、市内2海水浴場(静波海水浴場、さがらサンビーチ)を7月14日から8月31日まで開設すると発表した。今季は新型コロナウイルスに関する規制は設けず、2019年以来の通常開催となる。 昨年さがらサンビーチでは海の家の運営を休止したが、今夏は1店舗が開設。静波では4店舗が営業する。ライフセーバーの確保難のため、開設は昨年と同じく、コロナ前より約2週間遅れとなった。 市は誘客キャンペーンを期間中に開催する方針で、杉本基久雄市長は「中部横断道の開設などもあり、今まで以上に山梨、長野からの来場者も期待できる。安全安心な運営を行っていく」と話した。
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出欠確認厳格さ薄れ こども園化で対応曖昧に/川崎幼稚園㊥【届かぬ声 子どもの現場は今⑱/第3章 言えない環境】
「忙しいお父さん、お母さんに代わって、愛情いっぱいに育てたい」 川崎幼稚園(牧之原市)の新園舎落成式を伝える2015年3月27日付の本紙に、同園を運営する学校法人榛原学園の理事長兼園長(当時)の晴れやかな言葉が載った。写真は春の日差しに輝く新園舎。同年4月、川崎幼稚園は保育機能を加えた「幼保連携型認定こども園」として新たなスタートを切った。 園児数の減少に悩む幼稚園が経営上の判断でこども園に移行し、保育の受け皿になる例は多く、川崎幼稚園も例外ではなかったとされる。当時を知る関係者は「こども園化で何が変わるのか、分かっていた人はほとんどいなかったのではないか。やってみて初めて多くの課題が
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記者コラム「清流」 戦国の軌跡を求めて
静岡県内には、戦国時代、武田氏の侵攻を機に始まった徳川氏との激戦の歴史が眠る。三方ケ原の合戦(浜松市)や高天神城の攻防(掛川市)が代表的だが、牧之原市や吉田町にも戦国の軌跡を現代に伝える史跡がいくつもある。 例えば牧之原市にある相良城跡だ。相良といえば田沼意次のイメージが強いが、同所にはその昔、武田氏が遠江侵攻のため支城を築いた。現在は城を模した展望台が建つ小山城跡も同じだ。武田氏によって築かれたが、後に徳川氏の攻勢を受け廃城となった。戦国大名の栄枯盛衰を記録する歴史的価値を持っている。 徳川家康を主人公にした大河ドラマが放送され、戦国大名ゆかりの地が再び脚光を浴びている。住み慣れた地元
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新事業構想に不安も 保育の理念見えず温度差/川崎幼稚園㊤【届かぬ声 子どもの現場は今⑰/第3章 言えない環境】
組織の風通しが悪く、保育者が抱いた疑問や不安が経営側に届かぬまま埋もれていく―。昨年9月に送迎バスへの園児置き去り事件が起きた牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」にも似た構図があったと複数の関係者が証言する。 川崎幼稚園は1962年に幼稚園として設置が認可された。80年に運営母体の学校法人榛原学園が誕生。以降は幼稚園経営を続けてきたが、2012年4月に市立保育園の指定管理を始めた。翌13年には別の市立保育園の指定管理者として指定を受けた。こうした動きに対し、議決機関の理事会関係者は「保育者が集まるのかという心配はあったが、基本的に法人トップが『大丈夫だ、これをやる』と言えばやることになる。
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「金融緩和修正は慎重」元日銀理事の早川氏、サンフロント21懇話会総会で講演
三島市で29日開かれた静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」の総会では、元日銀理事で東京財団政策研究所主席研究員の早川英男氏が講演した。4月に就任した植田和男総裁(牧之原市出身)率いる日銀の金融政策に関し「直ちに金融緩和の大枠を転換することは考えにくい。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の見直しなどは時間をかけて慎重に進める可能性が高い」との見通しを示した。 理由として、日銀が目指す2%の物価上昇の定着が確認されていないことを挙げた。企業の賃上げが一過性に終わり、賃金上昇に伴うインフレよりも実質賃金減少に伴う景気の下振れを懸念していると説明。一方で、女性や高齢者
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必要だった「第三者」 当事者同士の解決に限界【届かぬ声 子どもの現場は今⑯/第3章 言えない環境 県東部の小規模保育所㊦】
「私たちの声はこの人には届かないと思った。怒鳴り返されて終わるから」 静岡県東部の小規模認可保育所の元職員は、園長の高圧的な言動や行為を地元自治体と労働基準監督署に通報した理由を語った。 自治体と労基署は通報を受け、運営法人の役員らに改善を指導。園長が職員に謝罪し、他の施設に移ることで一応の解決をみた。 元園長は取材に対し、「相手の言い分も分かる。私ははっきり物事を言ってしまうタイプだから」と、落ち着いた口調で自身の言動を省みた。「何でも話せるようにしてきたつもりだが、職員にとっては言いづらかったのかもしれない」 元園長は長年小学校で教員として勤め、退職後に認可外保育所を開いた。教員
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保育園民営化「妥当」 牧之原 「一羊会」運営 審査委員会、市に答申
牧之原市の社会福祉法人「一羊会」を指定管理者として公設民営で運営している市立あおぞら保育園(須々木)について、市公立保育所民間移管審査委員会は26日、指定管理期間終了後に同園を施設管理を含めて民営化することを「妥当」とする答申書を杉本基久雄市長に提出した。 2022年9月に市内の認定こども園で園児のバス置き去り事件が起きたことを受け、安全管理の評価項目を細分化したほか、安全管理を専門とする外部識者を招き、評価方法などを再度検討。指定管理期間の実績や公私連携型法人としての適格性、運営体制などの項目で評価し、「適格」と結論づけた。 市役所榛原庁舎で審査委員会の桜井敏明委員長から答申書を受け取った
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静岡空港4月搭乗者3万2131人 18カ月連続前年比増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)が23日に発表した2023年4月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比52・5%増の3万2131人で、21年11月から18カ月連続で前年同月を上回った。 5月に控えていた新型コロナウイルス感染症の5類移行や、大型連休などが「旅行マインドを上げる要因」(県空港振興課)となった。国内線の搭乗率は10・6㌽上昇の58・2%。搭乗率を路線別にみると、出雲線71・7%(3280人)、鹿児島線64・6%(3254人)、福岡線61・3%(1万2171人)の順に高かった。 国際線の定期便は、コロナ禍の欠航を経て3月に再開したソウル線が搭乗率81・0%(48
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災害時のガス供給 円滑化へ覚書締結 県LP協と牧之原、吉田
静岡県LPガス協会南榛原地区会は23日、災害時の円滑なガス供給に向けた覚書を牧之原市、吉田町とそれぞれ締結した。 2018年に同協会が県と結んだ協定を踏まえ、地区会と各市町との間で具体的に連携体制を構築することが目的。覚書には各市町の避難所などに迅速にガスを供給するため、施設や必要となる供給量、対応に当たる事業者をリスト化し、情報共有を図ることなどを盛り込んだ。加えて平時から防災訓練や定期的な協議を行い、住民の生活基盤の確保を目指す。 同協会南榛原地区会の青島信行地区長が牧之原市の杉本基久雄市長、吉田町の田村典彦町長と覚書を締結した。青島地区長は「災害時に地域の事業者が迅速に対応し、住民が避
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静岡県人口356万460人 5月1日現在 11カ月連続減、社会動態は増
静岡県がこのほど公表した5月1日現在の推計人口は356万460人で前月と比べ792人減少した。推計人口の減少は11カ月連続。社会動態は3カ月ぶりに転入者が転出者を上回る社会増となった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数から引いた社会動態は1203人増(転入1万7151人、転出1万5948人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は1995人減(出生1510人、死亡3505人)だった。 市町別で人口が増加したのは9市町で、長泉町は95人増、袋井市90人増、掛川市89人増だった。199人減の磐田市をはじめ、焼津市156人減、島田市127人減など24市町で減少した。
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御前崎沖・船釣り 雨の中、マダイが連発 重量感ある引き楽しむ【魚影を追って】
5月中旬、御前崎沖のマダイを狙った。一年を通して狙える魚だが、春から初夏にかけての産卵シーズンは数、型ともに期待できる絶好のチャンスだ。釣行前々日のトップは10匹を揚げ、3キロ超の大ダイも結構釣れているとのこと。 牧之原市片浜の坂井港(相良港坂井地区)の第二福徳丸で釣行。当日は朝から雨で、一時は土砂降りだったが風はほとんどなく、まずまずのコンディション。 午前6時に釣り開始。餌、コマセともオキアミ。タナは40メートルでそれよりも8メートル深く仕掛けを沈める。ハリスが潮の流れになじむイメージで少し待ち、数回に分けてコマセを出しながら巻き上げ、指示ダナに合わせる。 釣り始めて、ものの5分も
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榛原投手陣が好投 無失点で相良下す 高校野球定期戦
夏の全国高校野球選手権静岡大会を控え、牧之原市の榛原高と相良高が21日、定期戦を同市の榛原高野球場で行い、榛原が7-0で相良を下した。 榛原は初回に幸先よく先制すると、要所で着実に加点した。相良は3回に迎えた得点のチャンスを生かせず、その後も継投で守る榛原を崩せず無失点に終わった。両校での定期戦は2014年から始まり、今回で10回目。
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茶況(5月22日)県産二茶は今週初荷 静岡市中
静岡市中に25日ごろ、早場所から県産二茶の初荷が届く。今週から月末にかけて稼働工場が増える見通しで、あっせん業者は「減産した前年より引き合いが見込める」と話す。 最終盤の県産一茶は、富士のかぶせが1000円台前半で成立した。県外産種子島二茶の中心値は600円台で推移している。 ◇ 静岡茶市場に23日、鹿児島県本土物二茶が知覧から入荷する予定。市中問屋は「水色の良い品の手当てを進める」と語る。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 21, 251キロ 2, 599~209(平均581) 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッ
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津波対策施設の整備促進を要望 牧之原市長、国に
牧之原市の杉本基久雄市長は22日、農林水産省と国土交通省を訪ね、同市の海岸線約15キロ区間で進められている堤防、水門など津波対策施設の整備促進を要望した。 農水省では勝俣孝明副大臣(衆院静岡6区)と面会し、市が管理する地頭方漁港海岸の海岸保全施設の早期完成を求めた。国交省では豊田俊郎副大臣に対し、事業全体の進捗(しんちょく)が4割にとどまっているとして予算付けと事業のスピードアップを訴えた。 杉本市長は取材に「市民を守る重要な施設として、地元の強い思いを伝えた」と話した。地元区長らと自民党の井林辰憲氏(衆院静岡2区)、牧野京夫氏(参院静岡選挙区)、若林洋平氏(同)が同行した。
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都内の会社代表にCIO補佐官委嘱 牧之原市、DX推進
牧之原市は18日、市役所機能のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、最高情報責任者(CIO)補佐官に就いた自治体の情報政策支援を手がける「川口弘行合同会社」(東京都)の代表社員川口弘行氏(52)に対して委嘱状を交付した。 川口氏は福井県出身で、これまでに省庁や全国各地の地方自治体でDX推進のアドバイザーとして活動を続けてきた。牧之原市では業務のオンライン化推進や情報セキュリティーに対する助言、DXに関する人材育成などに取り組む。 市役所榛原庁舎で杉本基久雄市長から委嘱状を受け取った川口氏は「市民サービスの満足度向上につながる取り組みを多方面から支えていく」と抱負を述べた。
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悩みに寄り添い 見守りを 静岡人権擁護委員協 駿河区で研修
静岡人権擁護委員協議会(津田薫会長)は15日、静岡市保健所の精神保健福祉課企画係長で精神保健福祉士の板倉庸明さんを招いた研修会と総会を駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県中部5市2町(静岡、焼津、藤枝、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の委員約50人が出席し、悩んでいる人への向き合い方を学んだ。 板倉さんは新型コロナウイルス禍により市内で自殺者が増えている状況を説明。自殺の引き金になってしまう危険因子と食い止める保護因子があるとした上で、「双方に対する取り組みが必要。自殺をさせない対策ではなく、生きることを支えることが大事」と指摘した。ゲートキーパーを「悩んでいる人に気付き声をか
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4議案を承認、同意 牧之原市議会
牧之原市議会は16日、臨時会を開き市一般会計補正予算の専決処分の承認など4議案を承認、同意した。 補正予算は低所得の子育て世帯に、児童1人当たり5万円を支給する生活支援特別給付金事業費で4900万円を増額した。このほか議員の死去に伴って欠員となった議会選出の監査委員に、原口康之氏を選任する人事案に同意した。
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藤枝と牧之原の新茶販売 23日まで 甲府の商業施設で祭り
藤枝市と牧之原市、甲府市で百貨店を営む「岡島」(雨宮潔社長)は16日、茶の需要創出と販路拡大を図るため、17~23日に販売会「静岡新茶祭り 藤枝市・牧之原市」を甲府市で開催すると発表した。藤枝市役所で合同記者会見を行い、3者のトップがPRした。 販売会は甲府市の商業施設「ココリ」内で同社が経営する地下1階の食品売り場にブースを設ける。商品は藤枝市の朝比奈玉露や藤枝かおり、藤枝親茶(しんちゃ)、牧之原市の初摘みの「望 つゆひかり」や深蒸し茶、雫茶など計約30点を出品。新茶の味や香り、飲み方も紹介する。 北村正平藤枝市長と杉本基久雄牧之原市長、雨宮社長が会見に出席した。静岡伊勢丹(静岡市葵区
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ハローワーク島田管内 3月有効求人 1倍割れ
ハローワーク島田はこのほど、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の3月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は0・96倍で前年同月比を0・28ポイント下回った。1年9カ月ぶりに1倍を割り込んだ。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比40・5%減の256人。食料品製造業は53人で22・1%減だった。飲料・たばこ・飼料製造業は43人で48・2%減だった。金属製品製造業は26・3%増の24人だった。 運輸業・郵便業は54・9%減の46人。卸売業・小売業は10・7%減の108人。医療・福祉は29・1%減の163人。 新規求人数は920人、新規求人倍率は1・32倍だった。
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牧之原に子育て支援拠点オープン 機能集約、利便性向上へ
牧之原市波津の官民複合施設「ミルキーウェイスクエア」内に13日、市子育て支援センター相良「あそぼっと」がオープンした。市内にあった子育て支援センターと相良児童館を一つの施設に集約し、乳幼児だけではなく児童らの利用も可能となる。初日には子育て支援の新たな拠点の完成を関係者が祝った。 子育て世代の交流の場や児童らが気軽に遊べる環境を一元化することで、利用者の満足度向上や利用促進を図る狙い。初日から多くの親子連れでにぎわい、真新しい施設内に子どもたちの元気な声が響いた。 開所式では119件の応募から選ばれた施設の愛称「あそぼっと」を提案した植田紘太君=牧之原小6年=に感謝状が贈られたほか、人
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コケをデザイン良く配置 清水町でみどりまつり
柿田川みどりまつり(実行委主催)が13日、清水町総合運動公園で開かれた。花の苗、草木の販売や植物に関するワークショップなどが行われた。雨の中、多くの町民らが買い物や新緑を楽しんだ。 花と緑に触れて町民同士の交流を図ることを目的に4年ぶりに開催した。カーネーションやマリーゴールドなどの苗を地元の園芸店が販売。パンや野菜も販売された。 「苔(コケ)テラリウム」制作のワークショップには約20人が参加し、コケ農家の三浦隆平さん(42)=牧之原市=の手ほどきを受けた。ガラスの容器に砂と石を詰めた後、ピンセットを使って3種類のコケを思い思いの場所に植えた。 長泉町立南小4年の三ツ石帆那さん(9)は「どこ
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牧之原「相良御殿」御殿印で紹介 10日から販売 家康ゆかり鷹狩り場
牧之原市内の史跡の保存や情報発信に取り組む市内の有志が10日から、徳川家康ゆかりの御鷹場「相良御殿」を紹介する御殿印の販売を開始する。 古文書によると、相良御殿は戦国時代に武田氏が築いた相良古城跡地に徳川家康が造営した鷹(たか)狩りの拠点で、江戸時代には田沼意次によって同所に相良城が築かれたという。 御殿印には徳川氏の家紋「三つ葉葵(あおい)」に羽ばたく鷹のシルエットなどが記されている。1枚300円。牧之原市の市史料館で販売する。収益金は史跡の啓発、環境整備事業に充てるという。
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遺贈寄付で連携 川根本町が協定 島田掛川信金と
川根本町と島田掛川信用金庫は9日、遺贈に関する連携協定を結んだ。同町への遺贈希望者に、同金庫が助言を行うことで円滑な寄付を実現させる。 町は希望者に対して、同金庫が相談に応じることができるなどの情報を提供する。同金庫は相談に応じて預貯金寄付の実現を図る。 町役場で開かれた締結式で、薗田靖邦町長と同金庫の伊藤勝英理事長が協定書に署名した。伊藤理事長は「町のために遺贈を希望する方々の思いにしっかり応えていきたい」と話した。連携協定は島田、藤枝、牧之原市に続き4例目。
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記者コラム「清流」 誰もが住みやすいまち
牧之原市では、増加する外国籍住民へのサポート環境が構築されつつある。市役所では外国籍の相談員を配置し、生活に必要な情報発信や相談を受け付けるほか、市内では小中学校への編入学を支援する教室が開講した。 取材をしながら昔を思い出した。出身地の浜松では外国籍住民の存在は当たり前だった。言葉は通じなくても意思の疎通はできたし、遊ぶこともあった。ただ、文化、生活面の違いから近隣とトラブルになることも多かった。 振り返ると、彼らを理解しようとする意識が欠けていたのだと思う。自らの反省を踏まえると、公的サービスの充実と同様、住民同士が互いを理解し合える環境づくりも重要だ。誰もが住みやすいまちの実現のた
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ライフセーバー 交流や救助競技 牧之原・さがらサンビーチ
牧之原市のさがらサンビーチで7日、ライフセービング活動の普及発展を目的とした静岡サーフカーニバルが開かれた。各地から集まったライフセーバーらが交流を深めながら、救助技術を基本とする競技を楽しんだ。 同所で2017年から続くイベントで、今回は県内を中心に活動する約60人が参加した。当日はあいにくの空模様となったが参加者はスイムやボード、パドルを使った種目ごとに沖合のブイ(浮標)を回って岸に戻るリレーを展開した。 今回は同市と日本ライフセービング協会が昨年に連携協定を結んだ一環として、ライフセービング競技の一つである救命艇を使った種目も初めて実施した。
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リニア工事の課題説明 静岡県職員が出前講座
静岡市の市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と大井川の流域住民でつくる市民団体「大井川の水を守る62万人運動」は7日、リニア中央新幹線工事に関する出前講座を同市葵区の市民文化会館で開いた。県くらし・環境部の職員が講師を務め、工事に伴う課題や県の対応などを解説した。 県の担当者は、県がリニア整備事業の必要性には賛同する立場であることを強調した上で、「南アルプスの地質は複雑で、今までに例のない難しい工事とされている」と指摘。リニア工事に伴う本県の地下水の県外流出や生態系への影響、工事で発生する残土処理の問題などの課題があることを説明した。一方、JR東海と課題への認識が異な
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きれいな環境 みんなでつくる 相良海岸ごみ拾い 牧之原、相良高生ら
ごみのない美しい砂浜を目指そうと、牧之原市の相良高はこのほど、相良海岸の清掃活動を行った。 同校が毎年実施している奉仕活動で、全校生徒と教員約350人に加え、地元企業の社員らも参加した。生徒らは海岸を歩き、ペットボトルやビニールごみなどを次々に拾った。午後2時ごろから1時間にわたり実施し、約150キロのごみを集めた。
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社説(5月5日)こどもの日 社会全体で成長支えよ
政府が「次元の異なる少子化対策」を掲げ、先月には国の子ども関連政策を総合的に推進する「こども家庭庁」が発足する中、「こどもの日」を迎えた。子どもにとって何が大切かを考え、その成長を社会全体で支えていくことが欠かせないとの認識を改めて胸に刻みたい。 こども家庭庁は少子化対策の中核を担う。その前提となる「子ども予算倍増」を、岸田文雄首相が国民に約束した通り実行できるのか。まずはそれが試金石となる。 政府は国民の負担増を伴う財源確保策を、6月の経済財政運営の指針「骨太方針」策定までに取りまとめる方針で、今後議論を本格化させる。3月末に児童手当の所得制限撤廃や多子世帯への増額、育児休業給付金引き
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魅力発信強化、アドバイザー委嘱 牧之原市
牧之原市はこのほど、市の魅力を効果的に発信することを目的とした「まきのはらシティプロモーションアドバイザー」の委嘱式を市役所榛原庁舎で開いた。 委嘱を受けたのは元米オリパラ委員会日本代表駐在員のジョン・オオモリさん(59)、東京五輪のサーフィン競技女子で金メダルを獲得したカリッサ・ムーア選手の父でコーチのクリストファー・ムーアさん(59)、市と包括連携協定を結ぶ東武トップツアーズ全国支援室専門部長の利重和彦さん(57)の3人。任期は1年でシティプロモーション事業の企画立案や実施への助言、各種事業に協力する。 杉本基久雄市長は3人に委嘱状を手渡し「魅力あるまちづくりに拍車がかかることに違いない
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優しいタッチ ペン画並ぶ 7日まで牧之原
牧之原市大沢のコケ農家と木削り作家のアトリエショップ「苔(こけ)と木のもの」で7日まで、大型連休に合わせた展示会やワークショップイベントが開かれている。 木削り作家とイラストレーターとして活動する福井誠二さんによる個展が開かれ、点と線の表現技法で描かれたペン画などが並ぶ。作品はどれも優しいタッチで描かれ、かわいらしい動物の絵などが来場者の目を引く。店内ではコケ玉やテラリウム制作をはじめ、木の小物作りやウッドバーニング体験など各種ワークショップも楽しめる。 営業時間は午前10時から午後4時まで。
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労働環境、改善は程遠く 保育士、幼稚園教諭切実な声 静岡新聞社アンケート結果【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社が静岡県内の保育士や幼稚園教諭らを対象に行ったアンケートでは、回答者の3分の1を超える110人が任意の自由意見欄で切実な声を上げた。乳幼児期の子どもと関わり、成長を間近に見られる喜びを感じる一方、世間を騒がせた事件に動揺は隠せない。低水準の賃金、煩雑化する業務など厳しい労働条件下で保育の「質」を求められる現状に、疑問の矛先は国の保育政策や働き方そのものに向かう。今の社会が進む先に、子どもの幸せはあるのか―。保育者たちが明かした揺れ動く胸中を紹介する。(かっこ内は勤務先、雇用形態の順。離職者は直近の勤務先について表記) 負担の増大 ■研修、会議の時間足りず家庭犠牲/激務に違和感
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大自在(5月2日)とろろ汁
生まれ育った県中部の海沿いの実家では「芋汁」と呼んでいた。自然薯[じねんじょ]をすりおろしてだしで伸ばした、いわゆる「とろろ汁」のことだ。みそ仕立てで、サバの身もすり鉢ですりつぶして入れていた。これをご飯に載せて「ズズッ」とかき込むと、山と海の力強い風味が口いっぱいに広がった。 県立農林環境専門職大の前田節子教授の研究室が中心となって先ごろ完成させた「ふじのくに『とろろ汁さがし』マップ」を見ると、その多彩さに驚かされる。だしはイセエビやサンマ、カツオ、ボラ、アユ、鶏など地域色豊か。思わず全制覇したくなった。 そんな本県のとろろ汁を支えているのが、県農業試験場(現県農林技術研究所)が選抜し
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園児の重大事故 身近な場に潜む危険 「ヒヤリ・ハット」経験7割【届かぬ声 子どもの現場は今⑩/第2章 保育者の悲鳴~静岡新聞社調査から~③】
ずさんな運営で3歳の河本千奈ちゃんが犠牲になった牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」での送迎バス置き去り事件。その数日前、県内の別の保育施設でも、園児を送迎バスから降ろし忘れる出来事が起きていた。 2022年8月下旬、朝の登園時だった。送迎バスの運転手が子どもたちを降ろした後、隣に停車していた別のバス内に何げなく目を向けた。最前列の座席で女児が寝息を立てていた。車内にはほかに誰もいない。 慌てて近くにいたそのバスの添乗員に知らせた。2分ほどの出来事。大事には至らなかった。座席の背もたれに隠れ、バス中央付近にいた添乗員の死角になったとみられる。添乗員は子どもたちを職員に引き渡した後、座席を
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将棋・王位戦第6局 牧之原で開催へ 9月、平田寺
牧之原市は28日、日本将棋連盟などが主催する「第64期王位戦七番勝負」の第6局の開催地に同市の平田寺が選ばれたと発表した。 現タイトル保持者の藤井聡太六冠=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=に挑戦者決定戦の勝者が挑む。王位戦は4勝でタイトル獲得となるため、第6局の開催は戦績次第となる。開催すれば平田寺では2年連続。対局は9月5、6の両日に行われる。 平田寺は将棋好きだったとされる江戸幕府老中で相良藩主を務めた田沼意次ゆかりの古刹(こさつ)。
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欠席時、確認せず2割 保護者への連絡 幼保で差【届かぬ声 子どもの現場は今⑧/第2章 保育者の悲鳴①園児の登園対応】
「今のところ、連絡がない子はいないですね」。4月中旬の朝、静岡市内の民間保育園。園児全員の出欠状況を確認できた瞬間、職員室に安堵(あんど)の空気が流れた。 牧之原市で起きた送迎バスへの園児置き去り事件を受け、毎朝、無断で欠席した園児がいた場合は担任が自ら電話で確認するルールを定めた。保育士の一人は言う。「今まで確認は100%ではなかったけど、大きな事故はなかった。牧之原の件がなければ『そんなにする必要ある?』と思ったかもしれない」 昨年9月、認定こども園「川崎幼稚園」の園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスに約5時間置き去りにされ、熱中症で亡くなった。バスを運転していた前園長は車内
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「子ども第一」の制度へ 東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビュー【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社が行った保育者アンケートへの受け止めについて、保育政策に詳しい汐見稔幸東京大名誉教授(教育学、保育学)に聞いた。 ★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む 汐見稔幸東京大名誉教授 ―アンケートの印象を。 「保育現場の多忙感や不適切な保育に対する認識など、現場の実態が反映された結果だと感じた。一方、気になったデータもある。例えば、保護者から連絡なく園児が登園していない場合、確認の連絡をしなかったことが『ない』と答えた人が73%というのは低い印象。90%は超えてほしかった。登園途中でトラブ
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使命感の一方 負担重く 保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要【届かぬ声 子どもの現場は今】
静岡新聞社は保育現場の実情を探るため、静岡県内の保育士や幼稚園教諭ら(元職を含む)を対象にしたアンケートを実施した。期間は3月中旬~4月上旬。牧之原市の認定こども園で起きた送迎バスの園児置き去り事件のほか、裾野市の私立保育園など県内外で明らかになった不適切とされる保育の受け止めも尋ねた。設問は業務の実態や待遇面などを含めた計28項目。保育士や幼稚園教諭らにオンラインで直接入力してもらう方法で324人から有効回答を得た。集計結果を紹介する。(「届かぬ声」取材班) ★保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む どの園でも起こり
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保育士、幼稚園教諭アンケート結果詳報【届かぬ声 子どもの現場は今】
★「使命感の一方 負担重く」保育士、幼稚園教諭アンケート結果概要を読む ★保育政策に詳しい東京大名誉教授・汐見稔幸氏インタビューを読む アンケート結果詳報 数字は人、かっこ内は% 問1 牧之原市の認定こども園で当時3歳の女児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件を受けて、政府は送迎バスにブザーなどの安全装置を設置することを義務化しました。あなたが勤務する施設では送迎バスは保有していますか。(元職の方は直近で勤めていた施設についてお答えください) 保有している 48(15.0) 保有していない 273(85.0) 問2 バス内への置き去り事案はご自分の施設でも起こりうる可能性を
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次世代エネ貯蔵や電動化 港湾の脱炭素化加速 清水、御前崎 競争力強化へ
静岡県内の港湾で脱炭素化に向けた取り組みが加速する。清水港は水素エネルギーの活用などを通じ温室効果ガス排出量ゼロを目指す「カーボンニュートラルポート」(CNP)形成に向けた目標を掲げ、御前崎港も今夏から官民が計画づくりに着手する。世界的に脱炭素化の流れが進む中、臨海部に集積する産業とも連携しながら競争力を強化する。 CNPは国際物流の拠点となる港湾で、次世代エネルギーの輸入や貯蔵を可能とする受け入れ環境の整備、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化などを図る取り組み。国は各地で脱炭素化を目指す計画策定を支援している。 県が3月に公表した清水港のCNP形成計画は、2030年度の二酸化炭素(CO
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お茶を身近に 呈茶でおもてなし 榛原・相良庁舎
牧之原市の榛原、相良両庁舎で25日、新茶の呈茶サービスが始まった。静岡牧之原茶の魅力を伝え、消費拡大につなげる狙い。27日まで。 榛原庁舎では早速、茶娘姿の女性職員が来庁者を出迎えた。新規採用職員を対象としたお茶のおもてなし研修を兼ねていて、職員は湯の温度や抽出時間に気を配りながら丁寧に茶を入れた。 実施時間は午前10時から午後3時まで。5月にも9~11日の期間で呈茶サービスを実施する。
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茶娘姿で新茶を手摘み 地元の基幹産業に理解 牧之原市
牧之原市東萩間の牧之原中の学校茶園で25日、茶摘み体験が行われた。地元基幹産業の学習を目的に同校が開校以来続けている恒例行事。同校生徒のほか牧之原小、牧之原保育園の児童や園児約250人が、もえぎ色に染まった茶園から新茶を丁寧に摘採した。 子どもたちは約625平方メートルの茶園に広がって茶摘みを実践。中学3年生は赤い前かけにかすりの着物を着た茶娘、茶息子に扮(ふん)して、一芯二葉で摘み取った。牧之原中3年の小林姫奈さんは「お茶はずっと身近な存在だった。今後もお茶を急須に入れて飲む習慣などを大事にしたい」と話した。 摘採した生葉は製茶後、5月下旬頃に東名高速道牧之原サービスエリア下りで販売す
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日本語学び編入学円滑に 外国籍の児童生徒サポート 牧之原で教室開講
牧之原市でこのほど、日本語の習得が不十分な外国籍の児童生徒をサポートする日本語初期支援教室「いっぽ」が同市片浜のカタショー・ワンラボで開講した。外国籍住民の増加が進む中、子どもたちが日本語の読み書きや日常会話などを重点的に学び、市内の小中学校への編入を円滑につなげる。 対象は市内在住で市内の小中学校に編入学を希望する外国籍の児童生徒など。市教育委員会との面談を行った上で受講する。平日に6時間、基礎的な読み書きや算数、数学などを学ぶ。受講期間は習熟度に合わせ3~6カ月としている。運営は旧片浜小を拠点に人材や産業などの面で地域活性化に取り組むマキノハラボが市から受託する。 開講式にはブラジル国籍