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牧之原の細江保育園 運営法人変更「妥当」 園児バス置き去り死受け、審査委答申

 牧之原市公立保育所民間移管審査委員会は14日、学校法人榛原学園(同市)が指定管理する市立細江保育園について、2025年3月末の指定管理期間終了後は市社会福祉事業団(理事長・杉本基久雄市長)に民間移管することを妥当とする答申を杉本市長に提出した。

松下志保子委員長(右)から答申を受ける杉本基久雄市長=14日午後、牧之原市役所榛原庁舎
松下志保子委員長(右)から答申を受ける杉本基久雄市長=14日午後、牧之原市役所榛原庁舎

 22年9月、榛原学園が運営する川崎幼稚園で園児が送迎バス内に置き去りにされ死亡した事件などを受け、市は細江保育園の指定管理終了後には同事業団で運営するという方針を審査委に諮問。審査委は「保育理念や保育内容を継続でき、運営法人変更による子どもたちへの影響がない」とし、妥当と判断した。
 市役所榛原庁舎で答申書を手渡した松下志保子委員長は「現在働いている保育者に変更がないようにしてほしい」といった保護者からの要望を伝え、杉本市長は「個別の意向確認を今後行い、しっかりと職員を確保したい」と応じた。
 細江保育園を巡っては市と榛原学園の間で、指定管理終了の前倒しなどを含めた協議が続いている。市は今後の協議の進捗(しんちょく)状況を踏まえ、市議会に本年度中の議案提出を目指すという。

 

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