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日本語教育充実など連携 中部地域サミット 川勝知事と7首長ら課題共有

 静岡県中部7市町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原、吉田、川根本)の首長らと川勝平太知事が意見交換する「中部地域サミット」が24日、静岡市葵区で開かれた。市町側から外国籍児童生徒らの日本語教育や、全線再開の見通しが立たない大井川鉄道の経営支援と観光振興などの課題が示され、県市町が連携して解決に取り組むことを確認した。

地域課題を共有し、課題解決への連携を確認した中部地域サミット=24日午後、静岡市葵区
地域課題を共有し、課題解決への連携を確認した中部地域サミット=24日午後、静岡市葵区

 人材育成や教育環境整備の話題では、杉本基久雄牧之原市長が学校再編や施設統合に伴う支援拡充に加え、西部地域に比べ外国人支援が充実していない実情を指摘した。「外国籍の子どもの小中学校編入が増加している。入学前に日本語を学ぶ教育の支援が産業基盤強化にもつながる」と提案した。「外国人に選ばれる地域になるため早急な取り組みをしてほしい」と他の首長からも賛同が相次いだ。知事は「言葉ができると自信もつく。県を挙げてやりたい」と前向きに検討する考えを示した。
 大鉄の早期全線復旧への協力は、地元の薗田靖邦川根本町長らが強く求めた。川勝知事は「(井川線に関わる)中部電力に経営支援を呼びかけているが実を結ぶか分からない」と話した。難波喬司静岡市長は「井川地区にもつながる大鉄は地域の宝。公共交通として関係市町が復活に向けて連携したい」と述べた。
 染谷絹代島田市長は地域の周遊観光を念頭に、静岡空港の就航路線拡大や二次交通確保などを要望。「プライベートジェットで出入国できる静岡空港の利便性を売り出すべき」と富裕層の積極的な誘客を訴えた。
 (政治部・青島英治)

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