川根本町の記事一覧
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静岡の県立学校、給食入札に最低価格導入へ/静岡空港国際線 新規航路に意欲/健康寿命延伸をアピール 県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は7日、公明党県議団の盛月寿美氏(静岡市清水区)が代表質問を、無所属の桜井勝郎氏(島田市・川根本町)と自民改革会議の岩田徹也氏(函南町)が一般質問を行った。県教委の水口秀樹教育部長は給食事業を安定的に継続するため、県立学校の学校給食の入札に最低制限価格制度を導入する方向で調整していると明らかにした。価格の安さ以外を評価対象とすることも検討する。盛月氏への答弁。 広島市の食堂運営会社「ホーユー」が事業停止し、県内を含む全国各地で学校給食などの提供が突如ストップした問題を踏まえた対応。特別支援学校や定時制高校の入札で同制度を導入することで、過度な価格競争を招かないようにす
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静岡人インタビュー「この人」 ハンドメードで登山用バッグを製作する 植田徹さん(川根本町)
登山用バッグ(ザック)を製作する工房「ブルーパー・バックパックス」(川根本町水川)の店長を務める。客一人一人と対話を深め、それぞれの目的に見合ったザックをハンドメードで手がける。34歳。 -自分でザックを作るようになったきっかけは。 「大学生のころ、初めて南アルプスに登ったことがきっかけで登山に熱中し始めた。大学卒業後、地元の藤枝市で小学校教諭をしていたころも、休みがあれば南アルプスに足を運んだ。少ない休みでなるべく多くの山を回るため、ザックの軽量化をしたかった。しかし、高性能なザックは高価で手が届かない。そこで、自分で作ってみようと思った。ミシンをほとんど触ったことがなかったので最初は
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犯罪被害者の支援 島田署で連携確認 事例検討やバザーも
島田署犯罪被害者支援連絡協議会がこのほど、同署で開かれた。幹部署員や島田市、川根本町の担当職員、医療関係者らが意見を交わし、連携を確認した。 同署警務課の担当者が被害者支援制度の概要や管内の犯罪認知件数、今年に入り犯罪被害者支援の運用件数が増加していることなどを説明した。会長を務める森昭夫署長は「死亡ひき逃げや殺人未遂などの事件が発生していて、遺族や被害者を支援していく」と述べた。参加者は重傷傷害事件を想定した被害者の支援方法についても、具体例を挙げながら検討した。 協議会に合わせ、被害者支援バザーも同署で開かれた。署員が持ち寄った日用品が会場に並んだ。売り上げは認定NPO法人静岡犯罪被害者
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南アルプスの国立公園 区域拡張を要望 川根本町長、環境相に
川根本町の薗田靖邦町長は6日、環境省で伊藤信太郎環境相と面会し、南アルプス国立公園の区域を拡張するよう要望した。町内の「大井川源流部原生自然環境保全地域」の周辺を対象に挙げ、国立公園のレンジャー事務所設置も訴えた。 農林水産省に宮下一郎農水相も訪ね、千頭国有林の管理機能の強化を要請。国土交通省には町内の国道・県道整備や大井川の治水事業の促進、南アの自然環境を生かした誘客事業の支援を求める要望書を届けた。
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災害現場の測量 スマホで省力化 静岡県取り組み「優秀政策」に
スマートフォンなどのモバイル端末を使って3次元点群データを構築し、災害現場の測量や図面作成などの省力化を図る静岡県の取り組みがこのほど、全国知事会の「先進政策バンク」の優秀政策(デジタル部門)に選ばれた。小規模な現場であれば、職員1人でも現場の情報を正確に読み取ることができ、予算や時間の大幅な縮減も可能。自然災害が頻発する中、県の担当者は「市町でも活用してほしい」と期待している。 県の取り組みは、レーザー光で距離や位置を測定する「LiDAR(ライダー)」センサーを搭載したモバイル端末で空間をスキャン。3次元点群データを基につくられた現場の画像をあらゆる角度から見たり、計測したりすることが端
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ドローン輸送 児童生徒が体験 川根本町
川根本町は4日、同町の本川根小と本川根中の児童生徒にドローン輸送を体験してもらうデモフライトを実施した。災害時や日常の物資輸送にドローンを活用する実証実験の一環。 ドローンは約1キロ離れた両校を往復し、それぞれ食料を届けた。空からドローンが飛んでくると大きな歓声が上がった。本川根小6年の芹沢勇蕗君(11)は「初めて大きなドローンを見た。災害が起きた時に活躍してほしい」と期待した。 同町は災害時に孤立する恐れのある集落や買い物が難しい高齢者らにドローンで物資を届けることで、地域課題を解決しようと実証実験を重ねている。 同町デジタル推進課の坂下誠課長は「新しい技術を取り入れた町の事業を子ど
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ドローンで物資輸送 孤立想定地区へ実証実験 川根本町 地域防災の日
川根本町は災害時に孤立が想定される集落にドローンで物資を届ける実証実験を実施した。被災時はもとより、日常的な運用も視野に入れて取り組んだ。 同町千頭の町役場総合支所から、約8キロ離れた山間地の坂京地区に非常食を届けた。訓練に参加した住民はドローンの性能や飛行ルートについて質問し、町職員らが答えた。 中野邦彦区長(65)は通常時のドローン輸送について「高齢者が多いため、新たな手段ができればうれしい」と話し、同町の坂下誠デジタル推進課長は「山間地でも安心して暮らせるよう整備を進めたい」と意気込んだ。
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川根本町 50代で初出場「還暦まで」 望月選手、区間順位二つ上げる【市町対抗駅伝】
川根本町は第1回大会からチームを引っ張り続けた山本忠広選手(46)=グリーンホーム=が出場を見送った中、6区で望月浩之選手(51)=ケーブルテクニカ=が初出場し、区間順位を二つ上げる力走を見せた。 10年ほど前に健康のためランニングを始めた望月選手。走るのが楽しくなり、今では仕事前に10キロ走るのが日課になった。そんな父の姿を見た息子から出場を勧められ、当日まで調整を重ねてきた。「一生懸命にやっている子どもたちに元気をもらい頑張れた」と練習を振り返る。 「本番は周囲の応援や熱気も力になり勢いに乗れた。還暦まで出場できたら」と笑顔を見せた。
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補正予算など21案件を上程 川根本町議会開会
川根本町議会12月定例会は1日開会し、会期を19日までの19日間と決めた後、2億2540万円を追加する本年度一般会計補正予算案や人事院勧告に伴い町職員の給与を増額する条例改正案など21案件を上程した。同町一般職の任期付職員の採用に関する条例案など2案件は委員会に付託した。 補正予算案は住民基本台帳システムの改修費や災害復旧費など。8日に補正予算案など19案件の採決を行う。最終日の19日に委員会に付託した2案件の採決と一般質問を行う。
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本川根小児童 駅カフェ 大鉄青部駅 魅力再発見へ企画 菓子や雑貨販売 全線復旧へ募金も
川根本町の本川根小児童は30日、同町の大井川鉄道青部駅でお菓子や雑貨を販売する駅カフェを開催した。大鉄の一部区間での運休が続き使われなくなってしまった青部駅の魅力を再発見しようと同校児童が企画した。 同町産の抹茶を使ったラテやマフィンがふるまわれたほか、同校児童が考案したキャラクター「茶子(ちゃこ)ちゃん」をデザインしたプラ板が手に入るガ茶(カプセルトイ)も展開された。大鉄復旧に向けた募金活動も行った。同校5年の小沢蒼さん(11)は「多くの人が来てすぐに完売したので驚いた。たくさん募金してくれてうれしい」と話した。 駅カフェに合わせ同日、大井川鉄道全線復旧を支援する会主催のチャリティーバザー
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大井川鉄道、全線再開に22億円 被災当時想定から膨らむ 自社負担8.4億
静岡県は29日、昨年9月の台風15号で被災し一部区間の運休が続く大井川鉄道(島田市)について、全線での運行再開に必要な費用が総額で約22億円に上ると明らかにした。鉄道・運輸機構や鉄道総合技術研究所による現地調査を踏まえて精査した結果、当初想定された約19億円から膨らんだ。大鉄の負担額は8・4億円以上になる見込み。県や地元市町による支援策や資金調達の方法を今後議論する。 同日に県庁で開かれた「大井川鉄道本線沿線における公共交通のあり方検討会」で報告した。大鉄の鈴木肇社長は会合後の取材に、「コロナ禍で赤字が続き、企業単独で負担するのは難しい。復旧の道筋は立っていないのが現状だ」と述べた。工事
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記者コラム「清流」 「赤石」が指すものは
「みどりのなかにくっきりと太陽みたいな赤石がいつでも優しく微笑(わら)ってる」。川根本町の本川根小校歌の冒頭だ。歌詞にある「赤石」とは同町北部にそびえる赤石山脈のことを指している。 校歌に地域の山や川の名称が入るのはお決まりで、同町では「赤石」や「大井川」が採用される。長く地域の人に親しまれてきた赤石山脈だが、「南アルプス」という新たな名称が根付くにつれ、赤石山脈という名称は影に隠れてしまった印象がある。「赤石」と聞けば、同山脈を構成する赤石岳の方をイメージする人も多いのではないか。 赤石岳は静岡市葵区にあり、同町から「くっきり」と見ることは到底できない。来年度、町内の小中学校の再編で2
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各地のとろろ汁 違いは? 農林環境専門職大・前田研究室 浜松で「食べくらべ」イベント
静岡県立農林環境専門職大の前田節子研究室はこのほど、ワークショップ「第2回ふじのくに自然薯(じねんじょ)食べくらべ」を浜松市天竜区水窪町の郷土料理店「つぶ食いしもと」で開いた。県や生産関係者など参加者約40人は天竜川と大井川両流域のとろろ汁を試食し、多様な食文化を生かした地域振興の可能性を探った。 とろろ汁の味付けは各地域で異なる。観光で地域の食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」のヒントに、と企画した。 参加者は、水窪町、同区龍山町、川根本町地名、同町千頭の4地域のとろろ汁を試食した。つぶ食いしもとは、アユのだしと醤油を使ったとろろ汁を提供。川根本町地名のとろろ汁はサバやシイタケ、みそ
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茶況(11月28日)栽培法や入れ方 茶生産者に学ぶ 川根本町
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」(同実行委主催)が26日、川根本町内各地で開かれた。 同町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」では、同品評会で上位入賞した相藤農園や丹野園が参加した。園主が茶の栽培方法や同品評会の評価基準などを解説し、お茶のおいしい入れ方教室も開かれた。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場のフォーレなかかわね茶茗館に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となった。 (島田支局・白鳥壱暉)
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「耐久サッカー」ギネス記録に挑戦 4日間で2371人 川根本町
選手が交代しながらサッカーを途切れることなく日夜続ける耐久サッカーが23~26日、川根本町徳山の旧中川根第一小で開催された。「サッカーのエキシビションマッチに参加した最多人数」のギネス世界記録を更新しようと4日間で全国から2371人が集まり、チリで達成された記録(2357人)を上回った。 同町を盛り上げようと、「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」(石原一則代表)が企画した。選手は緑チームと赤チームに分かれ、そろいのユニホームで11対11のサッカーを続けた。現役Jリーガーやアーティストら著名人も多く参加し盛り上げたほか、申し込み人数の少なかった夜間に8時間出場して試合をつなげた選手もい
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日本語教育充実など連携 中部地域サミット 川勝知事と7首長ら課題共有
静岡県中部7市町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原、吉田、川根本)の首長らと川勝平太知事が意見交換する「中部地域サミット」が24日、静岡市葵区で開かれた。市町側から外国籍児童生徒らの日本語教育や、全線再開の見通しが立たない大井川鉄道の経営支援と観光振興などの課題が示され、県市町が連携して解決に取り組むことを確認した。 人材育成や教育環境整備の話題では、杉本基久雄牧之原市長が学校再編や施設統合に伴う支援拡充に加え、西部地域に比べ外国人支援が充実していない実情を指摘した。「外国籍の子どもの小中学校編入が増加している。入学前に日本語を学ぶ教育の支援が産業基盤強化にもつながる」と提案した。「外国人に
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杉山さん(川根高3年)カヌー国体入賞 町長に笑顔で報告
特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」カヌー競技で入賞を果たした川根高3年の杉山歩羽花さん(17)がこのほど、川根本町役場を訪れ、薗田靖邦町長に喜びを語った。 杉山さんは直線で着順を競うスプリントの少年女子シングルカヤック部門に出場し、200メートルで5位、500メートルで8位に入賞した。杉山さんは「入賞できるとは思っていなかった。賞状を二つも持ち帰れて良かった」と達成感を口にした。 薗田町長は「後輩の目標になる。大学でも頑張ってほしい」と激励した。 杉山さんはカヌー部に入るため、地元の藤枝市を離れ川根高に進学した。練習に励んだ3年間を振り返り「中学生のころに比べて人として自立できた。充
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川根高生、競技通じ交流 インド人社員さん クリケット教えて
川根本町の川根高で、同町にサテライトオフィスを置くインドIT企業大手「ゾーホージャパン」のインド人社員と同校生徒が、同国の国民的競技「クリケット」を通じて交流した。 静岡県が主催し、同校1年生32人が参加した。クリケットは平たいバットで投手が投げたボールを打つスポーツ。生徒はインド人社員から基本的なルールや用具の使い方を教わり、2チームに分かれて試合形式で対戦した。素早い反応で打球をキャッチする場面も見られ、大きな歓声が上がった。 同校1年の樫山水輝さん(15)は「社員の方の日本語が上手で楽しく話ができた」と振り返った。
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川根本町・アプトいちしろ 温かい汽笛の音と満天の星【キャンプ場だより】
大井川鉄道井川線のアプトいちしろ駅から長島ダム駅までは、日本唯一のアプト式区間です。長島ダムの建設で旧井川線のルートが使えなくなったため、代替手段として誕生し、高低差90メートルを1000メートルかけて登ります。ダム建設で発生した残土を埋め立ててできた当キャンプ場にその名前を使わせてもらいました。 秋から冬にかけての見どころは、満天の星や温泉です。井川線では11月から2月末までの土・日曜、星空列車として千頭駅と奥大井湖上駅の間を往復する特別な列車が運行されています。気の利いた車掌さんのトークと輝く星々は川根本町の醍醐味[だいごみ]です。 キャンプ場の真正面を走るアプト式鉄道の機関車3台の
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ツリーアートで大会盛り上げ 耐久サッカー直前 本川根小児童制作 彩り豊かに
川根本町の本川根小の児童は21日、同町で23~26日に開催される「耐久サッカー」を盛り上げようと、地元で採れた植物を用いた高さ約2メートルのツリーを同町の大井川鉄道駿河徳山駅で制作した。花のアート作品を手がける志村大介さん(46)=東京都=から指導、協力を受けた。 4~6年生21人がヒバの木にモミジや茶の木、稲などを飾り付けた。同校と交流のある埼玉県の清久小児童が今回のために制作した直径約2メートルのリースも同駅に運ばれ、本川根小児童がモミジや茶の木を差し込み彩りを加えた。 ツリーとリースは22日に耐久サッカーの会場となる旧中川根第一小(同町徳山)に移され、26日まで展示される。志村さん
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MYFC「J1目指せる」 藤枝市長に今季報告と抱負
今季からサッカーJ2に参戦した藤枝MYFCの関係者が17日、藤枝市役所に北村正平市長を訪ね、残留を決めたリーグ戦の結果を報告し、来季の目標にJ1昇格を掲げた。 訪問したのは鎌田昌治会長と徳田航介社長、須藤大輔監督、杉田真彦主将=静岡西高出=、北村海チディ選手の5人。今季は14勝18敗10分けの12位だった。 徳田社長は「決してマイナスなイメージはなく、改善していけば本格的にJ1を目指せる」と強調。須藤監督は、中心選手のけがによる離脱など今季の厳しい戦いを振り返った上で「若手が台頭して、柔軟性を持ちながら荒波を乗り越えた。地域の方が元気になれるプレーをして結果もたぐり寄せ、夢の舞台であるJ1昇
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全国の小規模高と交流 川根高 オンラインで静岡県内初 探究学習の成果を発表
川根本町の県立川根高で17日、全国の小規模高校(1学年80人以下)をオンラインでつなぐ学校横断型プロジェクトの第2回合同授業が行われ、生徒がそれぞれのテーマで探究した課題の中間報告を行った。同プロジェクトはNPO法人カタリバ(東京都)が実施し静岡県内では同校が今年初めて参加した。 生徒は中村高(東京都)と鹿追高(北海道)、大槌高(岩手県)の3校とオンラインで交流した。地域の文化や課題のほか、映画や食事など生徒がそれぞれの興味関心に基づいてテーマを設定し5月から続けてきた探究学習の成果を発表した。地域の新名物を考案した川根高3年の萬平姫菜さん(18)は他校との交流について「自分では思いつかな
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川根本町産ユズで濃厚なジェラート エナジーファームと濱村屋 共同開発
川根本町の活性化を目指し耕作放棄地対策などに取り組む「エナジーファーム」と業務用総合卸問屋「濱村屋」(静岡市葵区)が、同町産ユズを使用した「ゆずジェラート」を共同開発した。同町のカフェ「本とおもちゃ てんでんこ」でこのほど、発売開始を記念した試食会を開いた。 エナジーファームは高齢化などによって耕作放棄地が増加する同町で、放棄地をユズや栗などの栽培地に再利用している。ジェラートは、ユズを使った新商品ができないかと考えたエナジーファームが、県産食材を使った商品を手がける濱村屋に働きかけ実現した。 しっかりとユズの味が楽しめるジェラートにユズの葉が飾られている。試食会では、参加者から「さっぱ
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韓国アーティスト 島田商高生と制作 クレヨンで絵、来年展示
韓国から来日中のアーティストLEE・ISOO(イ・イス)さんが15日、島田市の島田商高を訪れ、同校生徒と作品制作を実施した。日中韓3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市」の一環。 生徒は一辺が10センチの正方形のパネルにクレヨンで「自分の好きなことや夢」をテーマに絵を描いた。イさんの「芸術は自由。間違いはない」という理念のもと、生徒は夜空やサッカーボール、島田茶など思い思いの題材を選び作品を作り上げた。 イさんは8日から29日まで島田市川根町に滞在しながら、同市と川根本町の児童生徒らと交流し作品制作を行っている。完成した作品は来年2月に大井川鉄道の無人駅周辺を舞台に開催される芸術祭「UNMA
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茶況(11月14日)26日、川根茶を楽しむイベント
今年の全国茶品評会で最高賞の産地賞に輝いた川根茶を楽しめるイベント「川根時間」が26日、川根本町内各地で実施される。 13回目となる今回は地域全体で川根茶を盛り上げようと、例年会場としている道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」に加え、町内の茶農家やカフェなど6カ所も会場となる。同品評会で上位入賞を果たした相藤園やつちや農園、丹野園などが参加し、園主自らが入れた入賞茶が提供されるほか、紅茶やお茶菓子も楽しめる。 香味や色からお茶の品種を当てる「茶歌舞伎」やマルシェも同時開催する。 (島田支局・白鳥壱暉)
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元旦に富士山周遊フライトツアー FDAなど
大井川鉄道とフジドリームエアラインズ(FDA)、富士山静岡空港株式会社は2024年1月1日、富士山を周遊する元旦フライトツアーを開催する。 集合解散はJR静岡駅。貸し切りバスで静岡空港に移動し、高度5000メートルの遊覧飛行を体験する。大鉄のアプト式鉄道や蒸気機関車(SL)にも乗車する。奥大井湖上駅(川根本町)や蓬莱橋(島田市)などを訪れ、昼食は川根温泉ホテルでランチバイキングを楽しむ。 料金は大人1人3万8800円。大鉄アドバンスのツアー専用サイトから申し込む。問い合わせは大鉄観光サービス<電054(204)0512>へ。
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油彩、水彩、色鉛筆 人物や風景35点 画家神尾さん、静岡で個展
川根本町の住民でつくる色鉛筆愛好会と水彩画デスケルクラブの両講師を務める画家神尾昌義さん(75)=同町=による個展が12日まで、静岡市葵区安西のギャラリー十夢で開かれている。 油彩画や水彩画、色鉛筆など多彩な画材を用いた35点が並ぶ。白いドレス姿の女性や、青年、ネパール人女性などの人物画のほか、富士宮市の朝霧高原など県内の風景を描いた作品も出展した。日本最大の公募展「日展」に昨年出品した縦162センチ、横110センチの油絵「青いスカート」は、椅子に腰かけてこちらを見るブラウスとスカート姿の女性が等身大で描かれ、来場者の目を引きつけている。 神尾さんは「人を描くのが好き。モデルとなった人の
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川根本町社協に福祉車両を寄贈 生命保険協会静岡県協会
生命保険協会静岡県協会(杉本健会長)は8日、福祉車両1台を川根本町社会福祉協議会(小沢敦夫会長)に寄贈した。 同協会が生命保険会社の社員らを対象に行った「愛の募金」などを購入費用に充てた。同町福祉センターで贈呈式が開かれ、杉本会長が小沢会長にマスコットキーを手渡した。杉本会長は「地域福祉向上に役立ててほしい」と述べ、小沢会長は「相談業務などに活用したい」と謝意を示した。
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茶況(11月7日)茶と音楽楽しむ 川根本町でイベント
茶と音楽を楽しむイベント「ティーらいぶ&ベリーダンス」がこのほど、川根本町下長尾の「SATOMI製茶」の屋外テラスで開かれた。 町内外から集まった県内を中心に活躍するアーティスト4組が登場し、ジャズやポップスを演奏したほか、ベリーダンスも披露された。来場者には同製茶の緑茶が提供された。マルシェも同時開催され、地域の飲食店など5店があまごの塩焼きや焼き芋などを販売した。 同製茶の高木郷美代表(66)は「感染症や不況など大変なことは多いが、音楽の力で明るく前を向いてほしい」と話した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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大井川鉄道、早期全線復旧を 支援する会が国交次官に要望書
川根本町の町民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」は7日、大井川本線の全線復旧の早期実現に向けた要望書を国土交通省に提出した。山口捷彦会長らが同省で和田信貴事務次官と面会し、町内外から寄せられた約3万5千筆の署名とともに届けた。 大鉄は昨年9月の台風15号により、全線で土砂流入などの被害を受けた。同12月16日に金谷―家山、今年10月1日に家山―川根温泉笹間渡で運転が再開されたが、残る川根温泉笹間渡―千頭の再開時期は未定。 要望書では「1年を超す不通は、沿線の高齢者や高校生などにとっても大きな不便を強いられているのをはじめ、観光・地域経済への影響は計り知れない」と指摘。県などによ
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大井川鉄道 井川線で一時運転見合わせ 線路上に土砂流入
7日午前8時40分ごろ、大井川鉄道井川線の回送列車の乗務員が奥泉―アプトいちしろ間(川根本町)で線路上への土砂流入を発見し、停車した。乗務員2人にけがはなかった。復旧作業のため、始発から全線で一時運転を見合わせた。上下線計8本が運休し、約200人に影響が出た。
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農水省「食かける賞」 川根本町の狩猟ツアー受賞
川根本町で里山保全や猟師育成などに取り組む「TONONKA」が手がける「南アルプスの自然が育んだ天然肉狩猟ツアー」がこのほど、農林水産省が日本各地の食文化体験を表彰する「食かけるプライズ2023」で「食かける賞」を受賞した。 大井川農業協同組合が、同町の豊かな自然の中で育ったシカやイノシシを捕らえて食べる伝統的な狩猟体験に魅力を感じ同賞に推薦した。全国から108件の応募があり、同ツアーを含む10件が入賞した。 TONONKAのメンバーらがこのほど、同町役場を訪れ、薗田靖邦町長に受賞を報告した。猟師殿岡邦吉さん(74)は「これから若い世代を育てていく励みになる」と受賞の喜びを語った。薗田町長は
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遊覧飛行とSL 景色満喫 FDA×静岡空港×大鉄 日帰りツアー
フジドリームエアラインズ(FDA)と富士山静岡空港株式会社、大井川鉄道は3日、富士山遊覧飛行と大鉄本線の蒸気機関車(SL)、大鉄井川線のアプト式鉄道を一日で楽しめる日帰りツアーを開催した。 親子連れなど参加者74人は、富士山静岡空港発着のチャーター便で約40分間の空の旅を楽しんだ。高度約5000メートル付近を飛び、富士山や駿河湾、南アルプス上空を回った。その後、バスやアプト式鉄道、SLを乗り継いで蓬莱橋(島田市)や大鉄奥大井湖上駅(川根本町)などを巡った。 遊覧飛行は、3社が地域の魅力を高めようと2018年に始めた。同様のツアーを11、18、19、25日、12月23日、1月1日にも開催する。
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⚽川根耐久サッカー 参加者を追加募集 10日まで
「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」(石原一則代表)は2日、川根本町徳山の旧中川根第一小で23日から26日まで開催する「耐久サッカー」参加者の追加募集を開始した。10日まで。 耐久サッカーは選手が交代しながらフルコートで11対11のサッカーを途切れることなく日夜続け、2016年にチリで達成された「サッカーのエキシビションマッチに参加した最多人数」のギネス世界記録更新を狙う。町を盛り上げようと同プロジェクトが企画した。 10月31日で締め切った第1回募集では、1563人から応募があった。目標としていた3千人は難しいが、チリの記録2357人にはあと794人ということで今回追加募集に踏み
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消費税課税対象事業を非課税に 川根本町、400万円未納
川根本町は1日、社会福祉法人などに委託している障害者相談支援などの事業が、消費税の課税対象にもかかわらず非課税扱いにしていたと明らかにした。町が法人に支払うべきだった消費税は約400万円に上る。 町健康福祉課によると、社会福祉事業は消費税が非課税とされるが、2012年の関連法令改正に伴い、非課税だった障害者相談事業の一部が課税対象となった。町はこの変更を見落としており、約10年間にわたり誤った取り扱いが続いたという。 過去5年分を調べ、業務委託先2法人への不足分を算出した。町はこれまでの取り扱いと法的根拠を改めて整理した後、関係事業所と連携して今後の対応を決定していく。
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記者コラム「清流」 見過ごせない「共助死」
災害時に避難誘導などの共助の行動に伴う犠牲「共助死」が、近年の豪雨災害では毎年のように発生している。昨秋の台風15号でも、川根本町で地区の安全確認をしていた元副区長の男性が亡くなった。 「共助」と「死」。真逆とも言える言葉の組み合わせは少しショッキングに感じた。災害時の原則は自身の安全確保が第一だろう。復旧や復興にこそ、共助の力が発揮される。平時からの備えや地域の連携を確認しておくことも大切だ。 共助を強調し過ぎることで、助けに行くことが「当然」と捉えられてしまわないか。一方で、助からなくてもいい命はなく、簡単には答えが出ない。岩手県大槌町安渡地区は震災後、「救助は最初の15分まで」との
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地形・地質遺産ガイド作成 赤石山地・南アルプスの魅力 静岡県HPで公開
静岡県はこのほど、大井川に沿う赤石山地や南アルプス(南ア)で見られる地形・地質遺産を紹介する「ジオサイトガイド」を県ホームページで公開した。日本列島の誕生とともに形成され、今も地殻変動が続く南アは世界的にも珍しい地質遺産の宝庫。担当者は「現地を訪れてダイナミックな南アルプスの魅力を感じてほしい」と強調する。 ガイドは静岡大の狩野謙一名誉教授の協力を得て作成した。静岡市、島田市、川根本町内の比較的訪れやすい地質遺産25カ所の解説とともにカラー写真や地図を掲載し、参考文献や関連動画なども紹介している。 島田市神尾の大井川右岸で約150メートルにわたって観察できる「横臥褶曲(おうがしゅうきょく
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全国お茶まつり 福岡で28日開幕 全国闘茶会で健闘 市川桃子さん(静岡・市川園)
「一人前の茶商に」日々専心 東京の広告会社勤務を経て約3年前、実家で創業51年の市川園(静岡市駿河区)に就職した市川桃子さん(28)。男性中心の茶業界で戸惑いとやりがいを感じながら、日々の仕事に打ち込んでいる。9月に鹿児島県で開かれた全国茶審査技術競技大会(闘茶会)に、静岡茶業青年団初の女性団員として出場した。市川さんは「茶商として力をつけ、女性が活躍できる業界に変えていきたい」と未来を見据える。 Uターンのきっかけは新型コロナ禍。感染が拡大し始め、東京での生活に不安を抱き始めていたころ、父で社長の真太朗さん(53)から連絡があった。「戻ってこないか」。大学の卒業論文で日本茶の消費をテーマ
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議長・石山氏 副議長・中沢氏 川根本町議会
川根本町議会は25日の臨時会で正副議長選を行い、議長に石山貴美夫氏(69)、副議長に中沢荘也氏(71)を選出した。正副議長選はいずれも候補者2人の得票が同数だったため、規定によりくじ引きで決定した。同町議会で正副議長がともに抽選で決まるのは初めて。 石山貴美夫氏(いしやま・きみお)農業。2期。元藤川 中沢荘也氏(なかざわ・そうや)行政書士。4期。地名
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介護給付費 初の3000億円超 21年度 静岡県内 制度開始から3.7倍に
静岡県が25日までにまとめた2021年度の介護保険事業年報によると、介護サービスの利用者負担を除いた介護給付費は前年度比1・5%増の3030億6300万円だった。高齢化の進展に伴って利用が拡大し、初めて3千億円を上回った。 給付費は01年度に1千億円、09年度に2千億円を突破。介護保険制度が始まった00年度と比べると3・7倍に膨らんだ。25年には団塊の世代が全て75歳以上の後期高齢者となり、さらなる増加が見込まれる。 介護費用は前年度から1・5%増えて3368億4千万円となり、こちらも過去最多を更新した。 65歳以上の1人当たり給付費は26万1963円で前年度から1・8%増えた。全国平
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「暮らしやすい町づくり」とは 中川根中生 川根本町長に学習発表
川根本町の中川根中生が24日、授業内で取り組んだ総合的な学習の成果を同町役場で薗田靖邦町長に発表した。 同校では3学年混合の班に分かれ、川根本町をテーマに5月から探求を行ってきた。「誰もが暮らしやすい町づくり」をテーマにした3年の椎野千夏さん(15)と2年植田陽愛さん(13)、1年中村空暁さん(13)、同大井南さん(12)の4人が町長を訪問し、成果を発表した。4人は同級生や移住者に話を聞いた結果をまとめ、町の人口を増やすために自然の魅力をアピールし移住者を増やすことが大切とした。 椎野さんは「他学年の意見を聞けて面白かった。内容の濃い探求ができたと思う」と話した。
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補正予算案など7案件可決同意 川根本町議会閉会
川根本町議会は25日、臨時会を開き、70万円を追加する本年度一般会計補正予算案など7案件を原案通り可決、同意し閉会した。 補正予算案は本川根高齢者デイサービスセンター(同町上岸)の空調室外機の修繕費を計上した。監査委員に山本銀男氏(67)=下長尾=を選任することに同意した。
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山犬段登山口へタクシーで送迎 川根本町が実証事業
川根本町はこのほど、蕎麦粒(そばつぶ)山や高塚山などへの登山拠点となる山犬段登山口駐車場への送迎タクシーの実証事業を実施した。 送迎タクシーは完全予約制で川根本町役場とウッドハウスおろくぼ、山犬段登山口駐車場に停車する。相乗り制で最大8人まで乗車できる。料金は片道3千円で往復は5千円。 山犬段への林道は2019年5月に発生した大規模なのり面の崩落によって通行止めになっている。実証事業は28、29日と11月11、12日にも実施し、利用者数や料金などを再調整した上で実用化を目指す。
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茶況(10月24日)緑茶や和紅茶堪能 川根本町で楽しむ会
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で24日、呈茶やマルシェが楽しめる「川根茶を楽しむ会」が開かれた。 川根本町のさまざまなお茶を楽しんでほしいと同館が毎月開催している。今回は川崎好和さん(松島園)と益井悦郎さん(益井園)が茶を提供した。県内外から多くの来場者が集まり、備長炭で火入れした緑茶や無農薬で栽培した和紅茶を堪能した。マルシェでは、飲食や雑貨など12店が出店した。 (島田支局・白鳥壱暉)
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周辺自治体、地域振興求める 静岡県、環境保全へ意見交換会【大井川とリニア】
静岡県は24日、リニア中央新幹線トンネル工事が影響を与える南アルプスの自然環境の保全について、地元関係団体との意見交換会を県庁で開いた。国に提出する意見書を今後まとめるため、地元関係者から意見や懸念を聞き取った。出席者からは環境保全とともに、地域振興を図るよう求める声が上がった。 静岡市役所井川支所、川根本町役場総合支所をオンラインで結び、自治会や環境団体、企業など約20団体の代表者が参加した。県の担当者は、国の専門家会議が9月に提示した生態系に関する「報告書案」や、県専門部会での議論について説明し、影響予測や生物調査の不足などが課題と指摘した。 南アルプス高山植物保護ボランティアネット
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創業志す人らセミナーで交流 川根本町
川根本町創業支援ネットワークはこのほど、創業者や創業を検討している人を対象にしたセミナーを同町役場総合支所などで開催した。 町内で過去5年以内に宿やデイサービスを創業した三高菖吉さん(33)と城野恵さん(50)、板谷信吾さん(33)が登壇しパネルディスカッションが開かれた。城野さんは「お客さんの笑顔がなによりもうれしい」とやりがいを語った。三高さんは「収入は不安定になる。最低限必要な生活費を知っておくことが大切」とアドバイスを送った。パネルディスカッションの後は、参加者も加えた交流会も実施された。
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静岡人インタビュー「この人」 二科会写真部展で全国知事会賞を受賞した 塚本久雄さん(吉田町)
第71回二科会写真部展で全国1万153点に上る応募総数の中から全国知事会賞を受賞した。観光地として知られる塩郷のつり橋(川根本町)の造形美を最大限に引き出した。吉田町を拠点に活動する榛南写真クラブの代表を務める。77歳。 ―受賞作への思いは。 「日々、人々が行き交うつり橋が一直線にどこまでも延びるかのように表現するため、全体をモノクロ風に仕上げた。自分の中で作品のイメージはできていたが、周囲の景色や撮影環境は季節によっても異なる。最終的には3年という期間を要したが、自分が納得できる作品が完成した」 ―写真との出合いは。 「20代の頃に趣味で始めたものの長続きはせず、改めてカメラを手に
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川根本町・敬満大井神社で祭典 地域の農作物献上
川根本町千頭地区で22日、敬満大井神社祭典(千頭祭)が開かれた。住民らが豊作を祝い、地域で採れた農作物を敬満大井神社にお供えした。 戦前から続く伝統行事。同地区の守り神である天狗(てんぐ)に扮(ふん)した男性を先頭に地域住民約30人が行列をなし、同神社近くの寺馬区会館から太鼓と笛のリズムに合わせ、神社へと続く参道を練り歩いた。 神社では、神楽が奉納された。舞い手は同神社神楽保存会の高梨瞳さん(34)が務めた。
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茶草場農法継承「向かい風」 世界農業遺産認定10年 静岡県内業界縮小、担い手減・発信模索
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」が世界農業遺産に認定されて10年。高齢化や茶価低迷で茶業界全体が縮小し、農法の継承にも逆風が強まっている。環境にやさしく持続可能な開発目標(SDGs)に寄与するとして海外からの評価は高まる中、行政は農法を次代につなぐため魅力発信の道を模索する。 栽培から製造、販売までを手がける島田市の岩倉製茶は、同市東光寺の山を切り開いて整えた茶園で1992年から、有機栽培に取り組む。自然農法の研究を重ね、カヤなどの茶草活用を実践してきた。 茶草を長年、土にまくことで土壌が安定し品質向上にもつながったという。岩倉恵正代表(76)は「近年は若い人や海外顧客で、有機茶に
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社説(10月21日)「茶草場」遺産10年 継承へ価値発信強化を
「静岡の茶草場[ちゃぐさば]農法」が国連食糧農業機関(FAO)の世界農業遺産に認定されて10年。掛川市で昨日、記念式典が開かれた。認定された茶園・茶草場がある掛川、菊川、島田、牧之原の4市、川根本町と遺産登録申請の背中を押した静岡県にとって、活動を点検する節目である。伝統的な農業システムの維持・継承を確かなものにしてほしい。 後継者難などで茶業情勢は厳しく、2010年に約1万4千戸あった県内茶農家は20年に約6千戸に減った。茶草場農法も例外ではなく、認定実践農家は13年度の515戸から22年度は311戸に。生業としての持続化策が求められる。農家の汗が報われるよう、支援の輪を広げたい。 茶
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生涯修行の覚悟を貫く 書家/柿下木冠さん(10月4日死去 83歳)【追想メモリアル】
現代書とは、現代社会にみずみずしく呼吸する現代造形の一環だ。「いろんなものをそぎ落とし、『白』から書作を見る」。墨だまりが乾くにじみも、また息吹。書線に納得いかなければ、ただ始末するだけ。 中川根町(現川根本町)文沢の生まれ。林業をなりわいとする5軒の小さな集落は、眼下に大井川、遠景に赤石の山並みを望んだ。 高校進学で静岡市の叔母の嫁ぎ先に下宿。山深い郷里の四季や五感を通じて浴びた原風景は、墨線造形の発露であり、「作家の生命そのもの」。すなわち、素材として反映された。 静岡市立商高(現駿河総合高)で書家の教員石川清流氏(後に県書道連盟会長)と出会い、県高校学生書道研究会で生涯の師となる
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明治安田生命が川根本町に寄付金
明治安田生命保険相互会社静岡支社(妹背俊紀支社長)はこのほど、地域貢献活動の一環として、川根本町に70万6千円を寄付した。同社の従業員が出身地や勤務地などゆかりのある地域に行う寄付に会社からの拠出金を上乗せした。 同町役場で贈呈式が開かれ、妹背支社長が薗田靖邦町長に目録を手渡した。町は町民の健康増進に活用する予定。妹背支社長は「町の活性化が一層進んでほしい」とあいさつした。
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川根本町で移動スーパー開始 マックスバリュ東海
マックスバリュ(MV)東海は17日、川根本町で移動スーパーの運営を始めた。接岨地区から地名地区まで計26地区をそれぞれ週1回軽トラックで巡り、生鮮食品や日用品など500品目を販売する。 同町役場で出発式が開かれ、薗田靖邦町長や同社の職員らがテープカットで出発を祝った。同社営業本部の古賀聡第3事業部長は「町民の生活を支えるとともに、地域のコミュニケーションの場になってほしい」とあいさつした。 三盃地区の梶山つや子さん(88)は「免許を返納したから、家の目の前に来てくれて本当に助かる」と喜んだ。 同社の移動スーパーは県内12号目。買い物に不便を感じている地域に、商品を手に取って買い物をする
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インド高度人材獲得へ 静岡県、大使館などと連携 自民友好議連も発足
静岡県は本年度から、中国を抜いて人口が世界一になるとみられるインドからの高度人材獲得を強化する。企業の人材確保支援や本県への企業誘致のため、現地の有力企業や大使館との連携などに本腰を入れる。県議会では最大会派自民改革会議の全議員が参画する「自民党県連インド友好促進議連」が9月に発足し、県と県議会が手を携えて成果を生み出せるかが注目される。 民間調査で、インドでは情報通信(IT)分野や、STEMと呼ばれる理工学系分野の高等教育機関卒業者数が世界一とされ、高い技術力を持つ人材に世界の視線が集まる。IT人材の確保に難航する県内企業からも人材獲得支援や交流支援の要望が県に寄せられているという。
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国内外の最新バイク 川根本町にずらり 「鈴鹿8耐」参戦マシンも
オートバイ展示会「カワネベース」が11月13日まで、川根本町千頭の奥大井音戯の郷で開かれている。 同町まちづくり観光協会が主催し、ヤマハ発動機やドゥカティ(イタリア)など国内外の最新オートバイ17台が並ぶ。目玉は鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)を走ったオートバイ。県内外からの愛好家らは足を止め、ハンドル周りやエンジンをまじまじと見た。展示されているオートバイの排気音を聞き当てるクイズも実施した。 10月29日には、オートバイの試乗会や電動ミニバイク体験会を開催する。同協会の戸塚崇次長は「山の中の試乗会なのでストレスなく走れる」と魅力を語り来場を呼びかけた。
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島田ロータリー杯争奪サッカー大会 小学生11チームが“総力戦”
第46回島田ロータリー杯争奪サッカー大会(島田ロータリークラブなど主催)がこのほど、島田市民グラウンドで開かれた。島田市や吉田町、川根本町のスポーツ少年団の原則小学2年生以下で構成する11チーム約130人が出場し、島田第二フットボールクラブが優勝した。 サッカーを通じて子どもの自主性を養うため毎年開催している。トーナメント方式で15試合を行った。ベンチ入りしている全選手が毎試合出場するルールのもと、児童は互いに声を掛け合いながらボールを追いかけた。 主な結果は次の通り。 ②五和サッカースポーツ少年団③島田第三・第四小サッカースポーツ少年団
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静岡県内初の「義務教育学校」土肥小中一貫校 開校5年、生活 自発性や協調性養う
改正学校教育法により2016年度に制度化された新しい校種「義務教育学校」。県内初の同学校「伊豆市立土肥小中一貫校」がことし開校5年を迎えた。旧土肥小と旧土肥中の再編によって生まれた新しい学校に、どんな変化があったのか―。 学習 5年から教科担任制 9月下旬の体育祭「桜翔祭体育の部」。5~9年生66人が阿波踊り、よさこいソーラン、体をたたいてリズムを刻む「ボディースラップ」を15分間にわたり披露した。背丈もあどけなさもさまざまな児童生徒が、息を合わせてやり遂げた。 同校は18年4月、子ども一人一人を長期的視点で教育する施設一体型の学校として誕生した。旧土肥中を改修した3階建ての校舎に現在
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波乱連続、静岡県議会9月定例会閉会 自民「議会軽視」と糾弾 知事発言巡り再び混乱
知事給与減額条例案を巡って川勝平太知事自らによる県議会会派への議案説明や、総務委員会で知事出席の集中審査など異例の事態をたどった県議会9月定例会は13日、新たな対立の懸念材料を抱えたまま閉会した。知事不信任決議案が提出・否決された6月定例会に続き、結果的には全議案を原案通り可決したが、最終本会議は川勝知事の言動を巡って緊急質疑が行われる事態となり、議事進行は再び混乱した。 自民「議会軽視」と糾弾 問題とされたのは、川勝知事が12日、新年度予算要望に訪れた県内の商工会議所会頭との懇談での発言。観光振興策として、東アジア文化都市のレガシー継承の拠点となる「発展的継承センター」を置きたいとの考
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静岡県議会9月定例会閉会 川勝知事発言またも混乱 新たな対立を懸念
知事給与減額条例案を巡って川勝平太知事自らによる県議会会派への議案説明や、総務委員会で知事出席の集中審査など異例の事態をたどった県議会9月定例会は13日、新たな対立の懸念材料を抱えたまま閉会した。知事不信任決議案が提出・否決された6月定例会に続き、結果的には全議案を原案通り可決したが、最終本会議は川勝知事の言動を巡って緊急質疑が行われる事態となり、議事進行は再び混乱した。 知事「三島にレガシー拠点」 問題とされたのは、川勝知事が12日、新年度予算要望に訪れた県内の商工会議所会頭との懇談での発言。観光振興策として、東アジア文化都市のレガシー継承の拠点となる「発展的継承センター」を置きたいと
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登山コースに自作樹名板付けよう 川根本町で11月12日
川根本町の一般社団法人「エコティかわね」は11月12日、同町の大札山登山コースにある木に名札を取り付ける体験プログラム「樹名板設置・トレッキング」を小中学生とその保護者を対象に開催する。 山に親しみを持ってもらおうと企画した。参加者は往復1時間ほどのコースの中で、自分で木の名前やイラストなどを描いた名札を木に結び付ける。同行する地元ガイドによる植物や山の解説も楽しめる。 午前9時から午後3時まで。参加費は1人500円で定員は20人。申し込みは11月2日締め切りで、エコティかわね<電0547(58)7000>へ。
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クリケットでインドと交流 川根本町 駐在社員と地域住民
川根本町の本川根B&G海洋センターでこのほど、同町にサテライトオフィスを置くインドIT企業大手「ゾーホージャパン」のインド人社員と地域住民が「クリケット」を通じて交流する体験会が開かれた。県が主催し、地域住民ら約30人が参加した。 クリケットは平たいバットで投手が投げたボールを打つインドの国民的スポーツ。同社の社員らがルールや用具の使い方などをレクチャーした後、2チームに分かれ試合形式で対戦した。豪快なホームランが出ると、両チームから大きな歓声が上がった。 参加した同町の渡辺実優さん(23)は「インド人社員の方が気さくに話しかけてくれて楽しく試合ができた」と話した。
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記者コラム「清流」 言語の壁は高くない
川根本町千頭にインドIT企業大手の日本法人「ゾーホージャパン」のサテライトオフィスがある。そこで働くインド人社員と取材を通じて知り合い、先日オフィスに招かれ羊肉のカレーをごちそうになった。 休業中の旅館「清水館」を改良したオフィスは、伝統的な和室に現代的でスマートな機材が並び、ほのかにカレーの香りが漂う不思議な空間。社員食堂ではインド人シェフがカレーやご飯料理のビリヤニを用意していて、事前に連絡すれば町民も利用できる。 町には現在約100人の外国人が暮らす。クリケット体験会や料理教室など在住外国人と町民の交流も積極的だ。言葉が通じずともジェスチャーや表情を活用して笑顔で交流する町民を見る
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社説(10月9日)大井川鉄道の活路 観光を軸に議論進めよ
昨年9月の台風15号で線路の複数箇所が被災した大井川鉄道大井川本線は今月、運行区間の中間点付近の家山―川根温泉笹間渡間2・9キロが復旧した。これで全線の半分に当たる島田市区間約20キロが運行再開したが、残る終点の千頭までの川根本町区間は被害が大きく、全線復旧の見通しは立っていない。 静岡県は3月、「大井川鉄道本線沿線における公共交通のあり方検討会」を初開催。そこでは台風被害以来運行休止している上流側の家山駅から千頭駅までは代行バスがほぼダイヤ通り運行し、乗客の積み残しも発生していないことが報告された。その後、会議は開かれていない。 公共交通としての代替手段は確保されているからといって検討
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15種の舞 華やかに 川根本町 4年ぶり徳山神楽
川根本町徳山に江戸時代前期から伝わる県指定無形民俗文化財「徳山神楽」が8日、同地区の徳山神社で奉納された。徳山古典芸能保存会や地元小中学生が15種類の舞を連続して披露し、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願った。 新型コロナウイルスの影響などで中止や規模の縮小が続いたが、今回4年ぶりに全演目が披露された。木・火・土・金・水の五神が親和した姿を現す「五躰龍(ごたいりゅう)の舞」では、女子小中生5人が御幣と鈴を手に華やかに舞った。参加した中川根中1年の上野真侑華さん(12)は「お客さんがたくさんいて緊張したけど、楽しくできてよかった」と達成感を口にした。 徳山神楽は国連教育科学文化機関(ユネスコ
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共助死に警鐘「自身の安全確保最優先に」 災害時の避難誘導 静岡県内でも犠牲
多発する風水害などで近年、避難誘導や地域の見回りなど共助の行動に伴う人的被害「共助死」が一定数、発生している。昨秋の台風15号でも、川根本町で道路の確認に出た元副区長の男性=当時(70)=が亡くなった。風水害による犠牲者の調査を行う静岡大防災総合センターの牛山素行教授は「数は多くはないが共助死とみられるケースは近年、ほぼ毎年のようにある」と警鐘を鳴らし、自身の安全確保を最優先する重要性を指摘する。 昨秋の台風15号では、川根本町下泉区で、地区の安全確認のために軽トラックで見回りに出た元副区長の男性が、陥没した道路に車ごと転落し、死亡した。同区では、慣例で災害時に区長と副区長が危険箇所がない
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国際名茶品評会 静岡県は金賞6点
7月に中国で開かれた第14回国際名茶品評会(世界茶連合会主催)の審査結果がこのほど発表され、本県から金賞に6点、銀賞に1点が選ばれた。 2年に1度の品評会で、日本や中国、韓国、台湾などから計542点の出品があった。本県からは17点が出品された。 県内の入賞者は次の通り。 金賞 相藤園相藤令治(川根本町)山二園(沼津市)相藤農園(川根本町)太田茶店(森町)松下園松下芳春(掛川市)お茶の宝玉園(袋井市)▽銀賞 カネトウ三浦園三浦克暢(島田市)
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世界の有機農業紹介 川根本町 料理研究家が講演
川根本町の山村開発センターでこのほど、「今なぜ世界は有機農業を求めるのか」と題した農業者向けの講話が開かれた。料理研究家の小山美枝さんが講演し、地元農家ら約40人が耳を傾けた。 小山さんは有機農業に熱心なスリランカの茶農家など国外の事例を紹介し、日本の取り組みが海外に比べて遅れていることに危機感を示した。小山さんは「世界に売り出していくためには有機農業でないと受け入れられない。野菜や果物など川根本町でも挑戦してほしい」と呼びかけた。 講話は、町が有機農業を普及させようと開催している研修会の第2回。第1回は有機農業の認証を受ける方法について解説し、今後も第6回まで研修会を続ける予定。
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杉山さん(川根高)カヌー国体出場 「良い結果持ち帰る」 川根本町
川根高カヌー部3年の杉山歩羽花[ふうか]さん(17)が7月に愛知県で開かれた東海大会を突破し、10月に開催される鹿児島国体への出場を決めた。藤枝市出身の杉山さんは親元を離れて同校の寮に入り、3年間練習に励んできた。「支えてくれた人のためにも良い結果を持ち帰りたい」と意気込む。 直線で着順を競うカヌースプリントの少年女子シングルカヤック部門に出場する。大会には全国から24人が参加し、200メートルと500メートルそれぞれトーナメント制で争う。 奥大井接岨湖カヌー競技場(川根本町)で練習に取り組んでいる。広大なエメラルドグリーンの湖は、流れが少なくカヌー競技に最適という。四季折々の風景も楽し
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“地域の足”役割岐路に 観光誘客「必要な鉄道」【大井川鉄道 台風被災1年 レールの行方㊥】
川根本町の町民らが今春設立した「大井川鉄道全線復旧を支援する会」。活動で集まった署名は3万5千筆に上り、9月中旬に支援を求めて県庁に届けた。町民分としては全町民の約7割に当たる約4千筆を集めた。復旧に向けた機運が地元で高まりつつあるが、「住民負担が生じるなら不要」といった声も漏れる。 「生活の足として鉄道の必要性を感じていない」。5月に開かれた同会の会合で参加者から出た意見だ。同会による駿河徳山駅の清掃活動に参加した高齢の町民からは「大鉄には高校生以来乗っていない」との声も上がった。それでも、川根路を走る蒸気機関車(SL)の誘客効果を多くの沿線住民が実感する。同会の山口捷彦代表(80)は「
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大井川鉄道、家山-川根温泉笹間渡 10月1日運転再開
大井川鉄道(本社・島田市)は10月1日、運休している大井川本線家山―千頭間22・4キロのうち、家山-川根温泉笹間渡間2・9キロの運行を約1年ぶりに再開する。 同線は昨年9月の台風15号により、全線で土砂流入などの被害を受けた。金谷―家山間は昨年12月に運転を再開した。今回復旧する区間は倒木などがあったが、被害が比較的小さく、大鉄が自力で復旧にこぎ着けた。普通電車や蒸気機関車(SL)の試運転も重ねてきた。 大鉄は再開に合わせて、より観光路線にシフトしたダイヤ改正も行う。SLを増発する一方、電車の運行本数は減らす。大鉄が運行していた家山―千頭間の代行バスは10月から、川根本町による町営に切り
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⚽「耐久サッカー」でギネス目指そう 川根本町、出場者3000人募集
川根地域(島田市川根町、川根本町)の盛り上げを目指す「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」(石原一則代表)は、同町徳山の旧中川根第一小で11月23日から26日まで開催する「耐久サッカー」の参加者を募集している。 選手が交代しながらフルコートで11対11のサッカーを途切れることなく日夜続け、2016年にチリで達成された「サッカーのエキシビションマッチに参加した最多人数」のギネス世界記録更新を狙う。 チリの記録は2357人で、今回は3千人の参加を目指す。10分間以上プレーし、1回でもボールに触れれば、出場とみなされる。 石原代表は「世界記録を目指せる町だと子どもたちに希望を持ってもらい
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大井川鉄道復旧へ思い届け 支援する会が国交省に署名提出
川根本町の町民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」(山口捷彦代表)は29日、大井川本線の全線復旧の早期実現に向けて支援を求める署名約3万5千筆を国土交通省中部運輸局に提出した。=関連記事28面へ 署名は斉藤鉄夫国交大臣宛て。山口代表(80)、薗田靖邦町長らが名古屋市の同局を訪れ、金子正志局長に署名を手渡した。署名活動は3月から開始し、全町民の約7割に当たる町民分約4千筆、観光客や鉄道ファンなど町民外約2万5千筆、オンライン署名約6千筆を集めた。 山口代表は「大井川鉄道は100年近い歴史の中で地域の足、観光客の足として貴重な役割を担ってきた」と述べ、薗田町長は「地域住民主体の署名活
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川根高でICTキャンプ 生徒が基礎学習
川根本町は28日、川根高で情報通信技術(ICT)リテラシーやプログラミングの基礎を学ぶ「ICTキャンプ」を開校した。同町にサテライトオフィスを置くインドIT企業の日本法人「ゾーホージャパン」の社員が講師を務め、来年1月まで全8回の講座を開催する。 世界に羽ばたく人材を育成しようと2018年から実施している。同校の1、2年生8人が参加した。第1~4回はITに関する雑学を学び議論する。第5~8回はゾーホージャパンのインド人社員と英語でやりとりしながらホームページを作成する。同校1年の松永紗良さん(16)は「これからの人生でなにかの役に立てばと思い参加した。外国人と話すのが楽しみ」と話した。 同日
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創業セミナー 参加者を募集 川根本町
川根本町創業支援ネットワークは10月21日、創業者や創業を検討している人を対象にしたセミナーを同町役場総合支所などで開催する。 前半は町内で過去5年以内に宿やデイサービスを創業した三高菖吉さんと城野恵さん、板谷信吾さんが登壇しパネルディスカッションを行う。後半はカフェうえまる(同町)で参加者も加えた交流会を行う。 前半が午前10時から11時半まで。定員40人で参加費無料。後半が正午から午後2時まで。定員は20人で参加費は2千円。前半のみの参加も可能。締め切りは18日。申し込みと問い合わせは同町産業振興課<電0547(56)2226>へ。
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遠い全線復旧 必須の支援、進まぬ議論【大井川鉄道 台風被災1年 レールの行方㊤】
昨秋の台風15号が大井川鉄道に深刻な被害をもたらしてから1年。家山-千頭間で運休が続き、全線開通の見通しは立たないが、10月1日に家山-川根温泉笹間渡間2.9キロが再開する。支援が決まらぬ状況や地域の動きを追い、地方鉄道のこれからを考える。 「想像以上にひどい。トンネル間の線路は重機も入れそうにない」。昨年9月、県内を襲った台風15号で全線に土砂流入などの被害を受けた大井川鉄道。今年6月、被害が大きかった川根本町を中心に被災現場に入った経営企画室の山本豊福さん(58)は振り返った。幹線道路沿いからは見えない、厳しい復旧の道のりが待ち受けていた。 10月1日に延伸再開する川根温泉笹間渡
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社説(9月28日)野生のクマと人間 山で遭遇しない工夫を
環境省は9月、今年4~7月のクマによる人身被害が54件に上り、同期間の記録が確認できる2007年度以降で最多だったと発表した。同期間の「出没」は約8千件。年間2万件超だった20年度と同程度で推移しているという。 クマは森林生態系の重要な構成種である一方、近年は人や農作物への被害が社会問題化している。人の生活領域への侵入を防ぐ工夫が必要だ。夏場から冬眠に入る11月下旬までは山中を活発に動き回る。キノコ採りや山歩き、キャンプなどで偶発的に遭遇しないよう、十分に注意したい。 静岡県内では21、22年度に人身被害の報告がある。今年4~7月の出没は28件に上る。昨年度の21件を既に超えた。静岡市葵
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再編新学校の名称決定 「光の森学園」「三ツ星学園」 川根本町議会
川根本町議会9月定例会は27日、最終本会議を開き、町立義務教育学校設置条例の制定案や昨年度の各会計決算案など8議案を原案通り可決、認定して閉会した。町内の小中学校を再編して来年4月に開校する9年制の義務教育学校2校の名称について、北部地域を「光の森学園」、南部地域を「三ツ星学園」に決定した。 学校名は一般公募などの案から、学校運営協議会や教育委員会のメンバーらでつくる校名検討合同会議で審議した。同町が目指す「一人一人が主体的に輝く学校」の理念のもと、両校で「光」や「星」といった文字を採用した。また、町内にある「光岳」と「三星山」をそれぞれイメージして名付けた。
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外国人に伝わるやさしい日本語練習 川根本町で教室
外国人にも伝わりやすい日本語を学ぶ「やさしい日本語教室」がこのほど、川根本町の山村開発センターで開かれた。外国人と地域住民の交流促進を目的に県が主催し、地域住民ら約20人が集まった。 多文化共生事業などを展開する「サステナブルタウン」の萩元直樹代表(38)が講師を務めた。参加者は小学校低学年でも分かる言葉を使うことや一文を短くすることなどポイントを学んだ。「避難場所」を「みんなが逃げる場所」に置き換えるなどの例文をやさしい日本語に置き換える練習も行った。 萩元さんは「やさしい日本語は子どもやお年寄りにも伝わりやすい。外国人に限らずみんなのために活用してほしい」と呼びかけた。
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川根本町議会定例会 26日から一般質問 6氏が登壇
川根本町議会9月定例会は26、27の両日、一般質問を行い、6氏が登壇する。 質問者と主な項目は次の通り。 【26日】藤田至①子育て世帯の負担軽減▽佐々木直也①定住移住②学校▽中沢荘也①学校給食の現状と問題点②燃油価格高騰・物価高騰への支援③8050問題 【27日】大竹勝子①学校給食の拡充②大井川鉄道▽中原緑①持続可能な地域▽石山貴美夫①大井川鉄道全線復旧を支援する会の県知事への署名提出②町第2期観光戦略プラン
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ギターの試奏 大音量で満喫 川根本町で企画展
川根本町まちづくり観光協会は10月9日まで、同町千頭の奥大井音戯の郷で、エレキギターの企画展「奥大井OVER DRIVE」を開いている。23日はメーカーの東海楽器製造(浜松市)のギター試奏体験もあり、県内外から多くのギターファンが集まった。 昨年に続き2回目の開催。東海楽器製造の代表的なギター「タルボ」の50周年限定モデルなど34点が並ぶ。来場者は自身が持ち込んだギターや展示されているギターを屋外の会場で試奏した。同協会の戸塚崇次長(52)は「山の中だからこそ、大音量でギターを弾ける。自分のギターのポテンシャルを存分に発揮してほしい」と話した。 企画展では、ギターの弦の聞き比べや愛好家らが自
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大井川鉄道 家山ー川根温泉笹間渡、普通電車を試運転 10月に1年ぶり再開予定
大井川鉄道(本社・島田市)は21日、10月に再開予定の大井川本線家山ー川根温泉笹間渡間で普通電車の試運転を行った。同市川根町の川根温泉周辺に久しぶりに警笛が鳴り響いた。 同区間は昨年9月の台風15号の影響で倒木などがあったが、比較的被害が小さく、大鉄が自力で復旧にこぎ着けた。家山駅(同町家山)を出発した電車は大井川に架かる鉄橋を渡り、川根温泉笹間渡駅(同町笹間渡)に到着した。運転士は速度を落として線路状況などを確認した。運転士の伴野和久さん(34)は「1年ぶりに大井川を渡ることができてうれしい。たくさんのお客さまに乗ってほしい」と話した。電車は同区間を往復した。 大鉄は全線で土砂流出など
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茶況(9月19日)川根茶 出来を審査 川根本町で品評会
川根茶業協同組合や川根茶青年団などはこのほど、第62回川根茶品評会を川根本町の農林業センターで開いた。組合員とJAおおいがわ川根茶業センターが、1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」に25品、同2500円以上の「川根の香級」に23品を出品した。 県茶商工業協同組合の長田辰美審査長ら5人が外観、香気、水色、滋味の4項目で採点を進めた。10月4日に島田市川根町の川根文化センター「チャリム21」で入賞者の発表と入札会を開く。 (島田支局・白鳥壱暉)
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「田代神楽」5年ぶり復活 初の女性舞い手 地域おこし協力隊員 SNSでメンバー募る 川根本町
川根本町田代地区に伝わる県指定無形民俗文化財「田代神楽」の代表的演目「駒の舞」が16日、地元の田代会館で5年ぶりに行われた。本来舞い手を務める若い男性が確保できず中断していたが、地域おこし協力隊の渡辺実優さん(23)=同町=ら女性3人が舞い手を担い、復活を果たした。女性による舞の披露は初めてという。 着物の帯を腰に巻き、耕作を象徴する馬の飾り物を手に、息の合った舞を披露した。会場に集まった地域住民約80人からは大きな拍手と歓声が上がった。田代神楽保存会の山田典秀さん(65)は「前回で最後になると思っていた。再び見ることができて本当に良かった」と喜びを口にした。 渡辺さんは大学時代に研究で
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補正予算案など6案件可決、同意 川根本町議会
川根本町議会9月定例会は15日、本会議を再開し、2億8300万円を追加する本年度一般会計補正予算案など5議案と諮問1件を可決、同意し、町立義務教育学校設置条例の制定案を追加上程した。 追加上程された議案は、町内に設置している2小学校と2中学校を二つの義務教育学校に再編するにあたって提案された。諮問は人権擁護委員に中村稔さん(64)=崎平=を推薦する人事案に同意した。 一般質問は26、27日に行う。最終日の27日に追加議案と委員会に付託した7案件を採決する。
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親子で里山留学体験しよう 10月2日から川根本町
川根本町は10月2日から、親子で町内の学校生活や暮らしを1日体験する「親子里山留学体験会」を開催する。参加者それぞれの希望に合わせ、10月31日までの平日で日程を調整して実施する。 小学1~中学3年生とその保護者が対象。参加者の児童生徒は町内の小中学校で在校生と一緒に授業に参加する。その間保護者は住居や職場に関する案内を受けることもできる。 参加無料。同事業のホームページ<https://kawanehoncho-sanson.com>から申し込む。
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公共トイレ「観光の目玉に」 川根本町でワークショップ 久野脇地区に設置へ
「縁結びの村」として集落ガイドや体験農園などに取り組む川根本町の久野脇地区でこのほど、新たに観光の目玉になるような公共トイレの設置を目指すワークショップが開かれた。 地域住民でつくる「縁結びの村くのわきトイレプロジェクト」が主催し、同プロジェクトのメンバーや県内外の大学生ら23人が参加した。地域住民の案内で地区を視察した後、班ごとに分かれてトイレのデザイン案などを出し合った。湯飲みをイメージした外観や観光情報が収集できるスペースの展開などさまざまなアイデアが出された。 同プロジェクトの大窪成子さん(60)は「地元だけでは出てこない斬新な案が出た。維持費としてお金を落としてもらえるようなトイレ
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川根本町全小中校 児童・生徒に川根茶 共同製茶連絡協 寄贈
川根本町共同製茶連絡協議会(山下誠会長)はこのほど、川根本町内の全小中学校4校に川根茶を贈った。 川根茶に関心を持ってもらおうと、児童生徒計261人に小袋に詰めたリーフ茶35グラムを配布した。本川根小では、山下会長が宮島明利校長に茶を手渡した。山下会長は「急須で入れた緑茶に親しみ魅力を知ってもらいたい」と話した。
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藤枝MYFCなど川根本町に7万円 チャリティー販売分
サッカーJ2藤枝MYFCなどはこのほど、チャリティー販売の収益7万1150円を川根本町に寄付した。 浄財は7月9日に藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場で行われた試合で販売したスポンサー企業の飲料水の売り上げを充てた。藤枝MYFCの徳田航介社長とサッポロビール静岡支社の佐藤一樹支社長、ポッカサッポロフード&ビバレッジ静岡支店の大和弘靖支店長が川根本町役場本庁舎を訪れ、薗田靖邦町長に目録を手渡した=写真=。薗田町長は「地元にプロチームがあることは町の活性化につながる。これからも応援していきたい」と謝意を示した。
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インド文化 地元高齢者に紹介 菓子「ラドゥー」も 川根本町
川根本町教育委員会は13日、交流学習会「インドの文化と日本の文化」を同町の伝統文化伝承館「時愛」で開いた。60~70代の町民と同町にサテライトオフィスを置くインドIT企業「ゾーホージャパン」のインド人社員が参加した。 同社のジュンさん(29)とディネッシュさん(43)が現地の言語や文化をはじめ、同町での暮らしぶりについても紹介した。 豆の粉とバターなどでつくるインドの菓子「ラドゥー」も町民に振る舞われた。諸田史恵子さん(68)は「とても甘くておいしかった。お茶と合うと思う」と笑顔を見せた。けん玉やお手玉など日本の伝統的な遊びの紹介もあり、相互に文化の理解を深めた。
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川根本町がLINEクーポン 9月13日から第1弾
川根本町は13日から、町内の飲食店などで利用できる割引クーポンを、町のLINE(ライン)公式アカウントから配信するキャンペーンを開始する。 家計支援や観光活性化などを目的に昨年初めて実施し、今回が2回目。飲食や小売りなど町内39店で使用できる。利用は1店舗につき1回までで、購入額に応じて最大30%(900円)の割引を受けられる。日帰り温泉施設は300円以上の利用で、300円引き。 13日開始の第1弾は26日まで。第2弾は27日から10月10日まで、第3弾を10月11日から10月24日までを予定している。それぞれの期間中に10回以上クーポンを利用した人を対象に千円分の商品券が抽選で当たるキ
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大井川鉄道 早期全線復旧を要望 支援する会、署名3万5000筆提出
川根本町の町民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」(山口捷彦代表)は11日、大井川本線の全線復旧の早期実現に向けて支援を求める署名約3万5千筆を川勝平太知事宛てに提出した。 山口代表(80)らが県庁を訪れ、森貴志副知事に署名を手渡した。署名活動は3月から開始し、全町民の約7割に当たる町民分約4千筆、観光客や鉄道ファンなど町民外約2万5千筆、オンライン署名約6千筆を集めた。 山口代表は「大井川鉄道は貴重な観光資源。財産を後世に残したい。(署名を)重く受け止めてほしい」と訴えた。森副知事は「地元の声を真摯(しんし)に受け止めたい。観光資源としての重要性も認識している。できることとでき
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静岡の茶草場農法 世界農業遺産認定10周年でツアーや式典 10月、掛川
伝統的な茶栽培法「静岡の茶草場農法」の世界農業遺産認定10周年を記念した式典が10月20日、掛川市の掛川グランドホテルで開催される。翌日の21日は認定地域を回る日帰りバスツアーを実施する。 県や同市などでつくる推進協議会が主催。式典では世界農業遺産等専門家会議の武内和彦委員長が「世界農業遺産と静岡の茶草場農法」をテーマに基調講演するほか、中国と韓国の認定茶産地の紹介やパネル討論も行われる。 ツアーは、掛川市、菊川市・牧之原市、島田市、川根本町の4コースで実施。茶畑や茶工場見学、呈茶体験などが楽しめる。 申し込み期限は式典が9月20日、ツアー10月13日。問い合わせは県お茶振興課<電05
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大臣賞受賞茶 20万円で落札 静岡県品入札販売会
静岡市葵区の静岡茶市場で5日に開かれた県茶品評会の出品茶入札販売会で、最高賞の農林水産大臣賞受賞茶の落札価格は普通煎茶、深蒸し煎茶のいずれも1キロ20万円だった。 相藤園の相藤裕次さん(川根本町)の普通煎茶はJA大井川、やまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)の深蒸し煎茶はJA遠州夢咲がそれぞれ落札した。 普通煎茶は60点を販売し、平均落札単価は前回比で27・8%安の1万5542円、69点を扱った深蒸し煎茶の平均単価は前回比6・8%安の1万7387円だった。
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中国出身・魏さん 島田で書画展
中国遼寧省出身の画家魏典(本名・魏長華)さん(69)=川根本町地名=の書画展が6日、島田市川根町身成のギャラリーやませきで始まった。水墨画や中国書道、篆刻(てんこく)教室などの講師を務める魏さんが手がけた墨彩画を中心に37点を展示している。19日まで。中国・東北地方で雪を踏み歩く虎を捉えた新作をはじめ、大井川に似た地元中国の川や紅葉を描いた風景画などが並んだ。四季折々の草花や干支(えと)の動物をかわいらしく表現した小品も目を引く。李白の書や篆刻も出品した。 魏さんは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、活動の拠点を静岡市から島田市を経て今春、川根本町に移した。魏典書画苑を主宰し、現在は自宅で
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送電線に木が接触、富士川以西で瞬間的に電圧低下 中部電力
中部電力パワーグリッドは4日、富士川以西の県内で電圧が瞬間的に低下したと発表した。請負工事会社が川根本町内で伐採していた樹木が送電線に接触したことが原因という。 中電によると、電圧が低下したのは午後2時20分ごろ。2カ所の工場から問い合わせがあったが、事業活動への影響の報告はなかった。一般家庭への影響もなかったとみている。
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志太榛原で総合防災訓練 地域と命守る、意識新た
防災週間(8月30日~9月5日)に合わせ、志太榛原地域の各市町や自主防災会などは3日、地震などの大規模災害を想定した総合防災訓練を各地で実施した。災害発生時の応急対策を確認し、地域防災力の向上を図った。 川根本町、ドローンで物資迅速に 川根本町では南海トラフ地震の発生を想定し、孤立した集落に小型無人機で物資を届ける実証実験を行った。町によると、防災訓練でドローンによる物資輸送を実施したのは県内初。 同町役場と旧南部小(同町下長尾)から、災害時に集落の孤立が想定される同町山間地の尾呂久保地区と壱町河内地区に、それぞれ非常食1・7キロを届けた。到着場所には周辺住民が集まり、物流専用ドロー
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静岡県内 5市町で統廃合 背景に採用難 訪問介護事業所
静岡県内は過去5年間に5市町の社会福祉協議会で廃止などの動きがあり、2018年4月時点で40カ所あった訪問介護事業所は12・5%減の35カ所になっている。磐田と掛川、清水、川根本の4市町社協が廃止したほか、牧之原市社協は2カ所を1カ所に統合した。全国と同様に、新規採用難や採算性などの問題が背景にある。 掛川市社協は19年度末で介護保険事業から撤退した。担当者によると、障害者の居宅介護やひきこもり支援、視覚障害者の外出を支える同行援護など需要が高まっている業務に人的資源を振り向ける狙いがあり、廃止のタイミングを探っていたという。 民間や社会福祉法人の事業所が増え、受け皿が整ったことを踏まえ
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災害復旧費など補正予算案上程 川根本町議会
川根本町議会9月定例会は1日開会し、会期を27日までの27日間と決めた後、2億8300万円を追加する本年度一般会計補正予算案など13案件を上程した。昨年度の一般会計歳入歳出決算認定案など7案件は委員会に付託した。 補正予算案は昨年9月の台風15号で被災した林道の復旧工事費や6月の台風2号で被災した箇所の測量設計費の追加など。15日に補正予算案など6案件の採決を行う。最終日の27日に委員会に付託した7案件の採決と一般質問を行う。
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清水町、町営住宅の保証人廃止へ 条例改正案を議会に提出
清水町は31日までに、町営住宅の入居条件としていた連帯保証人の確保を廃止する方針を決めた。町営住宅条例の一部改正案を、同日開会した町議会9月定例会に提出した。単身高齢者の増加を受けて、住宅困窮者の入居の支障とされてきた条件を撤廃する。 清水町内には柿田、外原の2地区に町営住宅がある。これまでは町内在住の保証人1人を入居者に求めていた。条例が改正された場合、緊急連絡先は必要だが、保証人を確保せずに入居が可能となる。 静岡県によると、県内で公営住宅の連帯保証人の規定がないのは熱海市、森町、川根本町の3市町のみという。県営住宅では、保証人が見つからない場合に家賃債務保証業者に委託料を払えば保証
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大井川の源流 10月に視察会 参加者を募集
大井川流域の8市2町でつくる「大井川の清流を守る研究協議会」は29日まで、10月29日に静岡市などで開催する「大井川の源流部を学ぶ視察会」の参加者を募集している。 参加費は千円。静岡市の畑薙第1ダムや田代ダムなどを視察し、源流部の河川状況を学ぶ。構成市町の島田、焼津、藤枝、牧之原、袋井、御前崎、掛川、菊川市、吉田、川根本町の住民が対象。定員20人、応募多数の場合は抽選。 はがきに住所、氏名、生年月日、電話番号を明記し、〒428―0313 川根本町上長尾627、川根本町役場くらし環境課「大井川の源流部を学ぶ視察会」宛てに申し込む。問い合わせは同課<電0547(56)2236>へ。
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茶況(8月29日)今期一茶を吟味 川根本町 互評会
JA大井川青壮年部と川根本町の共同製茶連絡協議会、農業経営振興会はこのほど、本年度の一茶互評会を同町の農林業センターで開いた。生産者が今期の一茶を持ち寄り、出来を評価しあった。 生産者21人がやぶきたや品種ものの荒茶、ウーロン茶や普通煎茶などの仕上げ茶を出品した。事前に行われた成分分析の結果を参考にしながら外観や香気などを吟味した。 参加者は来期に向けて、蒸し時間やもみ方の情報を共有した。最後に荒茶と仕上げ茶の各部門で好みの茶葉に投票した。持ち寄ったやぶきたの荒茶は、製茶した後に町内の小中学校に配るという。 (島田支局・池田悠太郎)
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共生社会形成へ取り組み共有 島田署対策連絡協議会
在住外国人と地域住民の共生を目指す「島田署共生対策連絡協議会」がこのほど、同署で初開催された。島田市、川根本町、外国人が勤務する両市町の企業や同署幹部ら27人が出席し、共生社会の形成に向けて取り組んだ活動を共有した。 島田市は日本語教室の開催や行政窓口の翻訳、通訳サービス、川根本町は県からの委託に基づく外国人材の第二の故郷づくり事業で、スポーツや料理を通じた地元住民との交流会を紹介した。 中国の技能実習生が働くケーブルテクニカ(同町)は、休暇を利用した買い物ツアーや学校の運動会に参加した活動を報告した。同社の森永祐司総務課長は「日常の交流は従業員に限られてしまう傾向がある。地域のつながり
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全国茶品評会「産地賞」 4年連続の掛川市、川根本町は3年ぶり
掛川市が4年連続 「日本一の茶どころを継続」 掛川市は深蒸し煎茶の部で、4年連続の産地賞を受賞した。上位10位のうちの半数を市内の生産者が占め、産地賞受賞25回で全国最多の強さを見せた。 市役所では職員が横断幕を掲げ、受賞を祝った。市は4月、有機農業に積極的に挑戦する姿勢を示す「オーガニックビレッジ宣言」を行った。耕作面積が最大である茶を軸に推進している。久保田崇市長は「ことしも(産地賞を)取れて当然との声もあるが、努力あってのこと。日本一の茶どころを継続していく」とコメントした。 川根本町3年ぶり受賞 「努力が実を結んだ」 川根本町は普通煎茶4キロの部で3年ぶりの産地賞に輝い
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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脱炭素 5市2町で推進 来年の公募に参加目指す 静岡市で首長会議
連携中枢都市圏を形成する静岡県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は22日、静岡市葵区で首長会議を開いた。同市内の3カ所が選ばれている国の「脱炭素先行地域」に関し、各市町の観光施設の脱炭素化を進め、圏域としても選定を目指すことを確認した。2024年2月と8月ごろに予定されている次回の公募に向け、難波喬司静岡市長は「覚悟を持って取り組む」と強調した。 各市町は太陽光発電や再生可能エネルギーの導入可能性がある脱炭素拠点候補施設の選定を進めている。国が広域的な取り組みを推進していることを踏まえ、難波市長は「各自治体が先行的に事業をやっている。良いものはまねをして全
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電気の保安に貢献 杉本さん大臣表彰 中部電力静岡水力センター
電気の保安に尽力したとして、中部電力再生可能エネルギーカンパニー静岡水力センター(川根本町)の杉本公成さん(63)=静岡市清水区=がこのほど、経済産業大臣表彰を受けた。 杉本さんは1978年の入社以来、水力発電所の維持や運用に携わった。ダム水路主任技術者として、電気を安定して供給できるようダムや導水路などの土木施設の維持管理に従事。安全で効率的な放流操作のシミュレーションプログラムの開発に加え、現場での保安教育や訓練にも力を注いだ。杉本さんは「今後も電気の安定供給と安全確保にまい進したい」と語った。 電気保安功労者表彰は8月の電気使用安全月間に合わせ、毎年実施している。同社社員の受賞は初
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大井川鉄道 家山―川根温泉笹間渡 10月1日運転再開 台風15号
大井川鉄道(本社・島田市)は17日、昨年9月の台風15号被害で運休が続く大井川本線の家山(同市川根町家山)-千頭(川根本町千頭)間のうち、家山―川根温泉笹間渡(島田市川根町笹間渡)間の運転を10月1日に再開すると発表した。 大鉄は台風15号により全線で土砂流出などの被害を受けた。昨年12月16日に金谷―家山間で運転を再開したが、家山-千頭間は不通が続いていた。大鉄が家山-千頭間で実施していた代行バス輸送は10月から川根本町が運行主体の町営バスに切り替わる。 鉄道の利用実態を踏まえ、より観光路線にシフトしたダイヤ改正も行う。蒸気機関車(SL)「かわね路号」を増発する一方、電車の運行本数を減
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鹿舞う神秘的な夜 川根本町で「徳山の盆踊」 豊作願い奉納
国指定重要無形民俗文化財の「徳山の盆踊」が16日夜、川根本町徳山の浅間神社で奉納された。地元住民が「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」を交互に披露し、山あいの神社は神秘的な雰囲気に包まれた。 農作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされる鹿ん舞では、男子中学生らが鹿のかぶり物やひょっとこの面を着け、農民が鹿を追い払う様子を演じた。紅白の棒を回しながら前後に跳びはねるように踊り、見物客を楽しませた。ヒーヤイは女子小中学生が優雅に舞い、狂言は成人男性が担当した。 徳山の盆踊を含む「風流踊(ふりゅうおどり)」は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。
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ユネスコ無形文化遺産「徳山の盆踊」 16日に延期 川根本町
川根本町の徳山古典芸能保存会は14日までに、15日に予定していた同町徳山に伝わる国指定重要無形民俗文化財「徳山の盆踊」を16日に延期することを決めた。台風7号接近のため。 同地区の浅間神社で奉納し、午後6時半ごろから「鹿ん舞」などを披露する予定。徳山の盆踊は昨年11月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。 天候次第で当日朝に再延期する可能性がある。その場合は同町の公式ホームページに掲載する。問い合わせは町社会教育課<電0547(58)7080>へ。
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静岡市、3人初認定へ 22年台風15号で災害関連死
静岡市は14日までに、2022年9月の台風15号災害の被災後に死亡した3人について、災害関連死として認定する方針を固めた。関係者への取材で分かった。同市が台風15号での災害関連死を認定するのは初めて。市は公表内容を遺族と調整するなどし、近く詳細を発表する。 災害関連死は、土砂災害や家屋倒壊など災害そのものに起因する「直接死」ではなく、災害によるけがや病気の悪化、避難生活に伴う心身の負担増で病気を発症するなど死亡と災害との因果関係が認められた場合に認定される。市は遺族からの申請に基づき、医師や弁護士らでつくる審査委員会に諮問し、認定の可否を検討する。認定されると、災害弔慰金の支給対象となる。
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14日夜、15日に計画運休 大井川鉄道 台風7号影響
大井川鉄道(島田市)は12日、台風7号の接近に伴い計画運休を実施すると発表した。14日夜に一部運行を休止し、15日は終日運休とする。 14日は夜に運行する大井川本線の普通電車5本と家山─千頭間の代行バス3本を運休する。きかんしゃトーマス号とかわね路号、井川線は通常運行の予定。 16日以降は全線で点検を行った上で運転を再開する。
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川根本町の「エコティかわね」 接岨湖美化貢献 長島ダム管理所が感謝状
国土交通省長島ダム管理所(川根本町犬間)はこのほど、河川の美化、愛護に功績があった同町の一般社団法人「エコティかわね」に感謝状を贈った。 2016年から長島ダムの接岨湖でカヤックツーリングやSUP体験を行い、湖面利用の発展、普及に寄与した。湖周辺の草刈りで河川美化にも貢献したとして、評価を受けた。 同法人の芦沢哲哉代表理事らが出席し、川口一彦管理所長から感謝状を受け取った。芦沢代表理事は「これまで以上に長島ダムの美化に努め、魅力を多くの人に発信したい」と話した。
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水力発電所 親子で見学 川根本町で中電
中部電力静岡支店は4日、夏休み親子見学会を川根本町の奥泉水力発電所などで開いた。 電気やエネルギーへの関心を高めてもらうことが目的。静岡県中西部の親子ら25組58人が参加し、普段入ることができない発電所の制御室や発電機などを見学した。参加者は中部電力静岡水力センター職員の説明を熱心に聞き、水圧鉄管の表面に触れて内部を流れる水の振動も体感した。大井川ダムも見て回った。
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列車来なくても 待合室美しく 昨秋台風で運休 大鉄・駿河徳山駅で清掃活動 川根本町
川根本町の町民などでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」(山口捷彦代表)は5日、同町徳山の大井川鉄道駿河徳山駅で清掃活動に取り組んだ。 昨秋の台風15号の影響で一部区間の運休が続く大井川本線の復旧に向け、機運を高めようと実施した。これまでに千頭駅でも2度清掃活動を実施していて、今回が3回目。 町民ら約30人が駅待合室の窓ガラスを磨いたり、クモの巣を取り除いたりした。線路上の雑草や駅周辺の雑木も刈り取った。山口代表(78)は「列車はまだ来ないが、地域住民がもっと気軽に立ち寄れる場所にしたい」と話した。 同会は早期復旧に向けた署名活動を展開していて、8月中旬以降に県知事宛てに集まった署
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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IT企業「ゾーホー」 静岡市に新オフィス
川根本町にサテライトオフィスを置くインドIT企業大手の日本法人「ゾーホージャパン」(横浜市)は1日、静岡市葵区日出町に国内3拠点目となる「静岡オフィス」を開設し、営業を始めた。 ビルの一室約65平方メートルに入居する。従業員4人が勤務し、主にマーケティングや顧客サポートを担う。 同社は、賃料が大都市圏と比べて安価な地方都市に進出してコスト削減を図りながら地元での採用活動を展開し、人材流出の抑止に貢献する考え。今後の事業環境次第で、県内に新たな事務所を設ける可能性もあるという。 同社は2017年、川根本町に事務所を設置。地元高校生を採用した他、インド料理教室を開くなど地域との交流を図って
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静岡県内観光「逃せぬ夏の商機」 コロナ5類移行後 初の長期休暇シーズン 挽回に全力、被災地域は勢い欠く
新型コロナウイルスの5類移行後初の夏休みシーズンに入り、静岡県内の観光・宿泊事業者が商機を逃すまいと誘客対策を強化している。社会経済活動の正常化に伴い国内レジャー需要は回復基調で、訪日外国人客も急増。全国の観光地との激しい競争の中、各事業者はコロナ禍からの挽回に全力を挙げる。一方、昨年の台風15号の影響で客足が完全に戻らない観光地もあり、復調度合いに地域格差も見られる。 西伊豆町の宿泊施設ロッジ・モンドには、政府の水際対策が終了した4月末以降、海外からの予約が集中し、7月の客数は前年同月比4割増に。山林を走るマウンテンバイクのツアーや、駿河湾でのカヤックフィッシングといった独自の体験型企
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名波さん(日本代表コーチ)らサッカー指導 川根本町 プロの技に小中高生真剣
川根本町で公営塾を運営する「Birth47」(東京都)は30日、サッカー日本代表コーチの名波浩さん(50)=藤枝市出身=を招いたサッカー講習会を同町の旧中川根第一小で開いた。地元の小学生~高校生約50人が第一線で活躍する指導者から手ほどきを受けた。 プロによる指導を通じて子どもたちに刺激を与え、夢や成長につなげることが目的。名波さんのほか、元日本代表の平野孝さん(49)=静岡市清水区出身=と久保竜彦さん(47)も講師を務めた。参加者はグループに分かれ、名波さんからパス、平野さんからドリブル、久保さんからシュートの指導を受けた。 名波さんは相手の名前をしっかり呼びながら、常に体を動かしてパ
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川根本町長 新型コロナ感染
川根本町は27日、薗田靖邦町長(64)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。30日まで在宅で公務にあたる。薗田町長は25日夜にのどの痛みを訴え、26日に陽性が判明した。
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歴代駿府城主の家紋 彫刻で「三つ葉葵」など展示 静岡・葵区
静岡市は27日、家紋彫刻家江口久夫さん(86)=川根本町=の特別展を葵区の駿府城公園内の坤櫓(ひつじさるやぐら)で始めた。9月6日まで。徳川家の「三つ葉葵(あおい)」をはじめ、同市や駿府城に縁が深い歴史人物の家紋など9点をヒノキなどの材料を使って精巧な技術で彫り上げた。 初代の内藤信成から始まり、徳川家康や徳川家達まで5代にわたる歴代駿府城主の家紋は、年代別に並べることで、同じ徳川家内でも葵の葉の重なり方が違うなど微妙な変化が比較できる。家康が署名として使った「花押(かおう)」の彫刻は、立体で見ることにより、時代とともに徐々に丸みを帯びていく様子が見て取れる。 江口さんは北は松前藩から南
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茶況(7月25日)新茶を堪能 川根本町でイベント
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」でこのほど、川根茶を愉しむ会(茶茗舘プロジェクトチーム主催)が開かれた。県内外から多くの観光客らが訪れ、新茶の川根茶を堪能した。 地元のSATOMI製茶やJA大井川川根工場がブースを構え、水出し煎茶などを振る舞った。来場者は涼しい館内で茶を飲み、生産者と会話を楽しんだ。茶手揉保存会による手もみの実演も行われた。 道の駅の庭ではマルシェが開かれ、地元の飲食店などが出店し、にぎわいを見せた。 (島田支局・池田悠太郎)
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花と緑の愛護活動「くのわき未来の会(川根本町)」 大臣表彰伝達
花と緑の愛護に取り組む団体をたたえる「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受けた川根本町久野脇の「くのわき未来の会」への表彰伝達式が24日、町役場で行われた。 くのわき未来の会は2015年から活動。久野脇地区の沿道で花の植栽や、観光名所「恋がねの鐘」周辺の花壇整備などを定期的に行い、評価を受けた。今回の大臣表彰は全国88団体。くのわき未来の会は県内で唯一の受賞となった。 筒井光夫代表ら会員4人が役場を訪問し、国土交通省中部地方整備局長島ダム管理所の川口一彦管理所長から表彰状と記念品が贈られた。筒井代表は「今後も久野脇を花で明るい村にしていきたい」と抱負を語った。
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徳山の盆踊テーマ イラスト作品募集 川根本町、8月5日まで
川根本町は同町徳山の伝統芸能「徳山の盆踊」がテーマのイラストコンテストを企画した。8月5日まで作品を募集している。 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を記念した事業。テーマは徳山の盆踊を構成する「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の三つの演目。A3以下の紙を使い、画材は自由。複数応募が可能で作品は自作未発表に限る。 小学生以下、中学生、一般(高校生以上)の3部門全作品から最優秀賞を選出し、受賞者には賞金5万円が贈られる。各部門の優秀賞も決める。入賞者は徳山の盆踊(8月15日)の会場で表彰する。 タイトル、住所、氏名、年齢(学年)、職業(学校名)、電話番号を記入した用紙を作品に
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静岡県内9地点で真夏日 熱中症14人搬送
静岡県内は22日、高気圧に覆われた影響で各地で気温が上昇し、県内19地点のうち9地点で30度を超える真夏日になった。各地の消防によると、少なくとも14人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。内訳は中等症5人、軽症9人。 気象庁の観測によると、真夏日を記録した地点の最高気温は浜松市天竜区佐久間で33・3度、三島市、川根本町、天竜区天竜で32・3度などだった。
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カヌー、SUPで夏満喫 本川根中生 スイカ割りも楽しく
川根本町の本川根中の生徒23人が21日、同町犬間の奥大井接岨湖カヌー競技場で、カヌーやスタンドアップパドルボード(SUP)に挑戦した。 本川根B&G海洋センターの職員が講師を務め、生徒はカヌーやSUPのこぎ方を学んだ。湖上からの景色を満喫したり、友人と水を掛け合ったりして遊ぶなど地元の自然を満喫した。複数で乗ることができるビッグサイズのSUPも体験した。 同校は来年度、本川根小と再編し、9年制の義務教育学校になる。閉校前に生徒がやりたいことを出し合い、スイカ割り体験も今回実現した。 スイカ割り企画の中心を担った3年庄司礼人さん(14)は「みんなと楽しくスイカ割りやカヌーができて良かった
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茶況(7月18日)おいしい入れ方伝授 川根茶業青年団 三ツ星小で教室
川根茶業青年団(山本真也団長)はこのほど、茶の入れ方教室を川根本町の三ツ星小で開いた。3年生23人がおいしい茶の入れ方を学んだ。 児童は団員から濃さが偏らないように少しずつ注ぐ「まわし注ぎ」を学び、味が凝縮されている最後の一滴まで紙コップに注いだ。普通煎茶のほかにも玉露やほうじ茶、深蒸し茶など全9種類が用意され、児童は好きな茶葉を選び、教わった注ぎ方で味わった。 教室は川根地域の小中学校で毎年開いている。山本団長は「ペットボトル茶が一般的となった今、川根茶産地の子どもたちにリーフ茶のおいしさを改めて伝えていきたい」と話した。 (島田支局・池田悠太郎)
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静岡県内4地点で猛暑日 熱中症で35人搬送
静岡県内は17日、高気圧に覆われた影響で各地で気温が上昇し、浜松市天竜区佐久間で今年の県内最高となる37・6度を観測するなど、県内19観測地点のうち4地点で35度以上の猛暑日を記録した。県内の猛暑日は2日連続。少なくとも35人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。 気象庁の観測によると、天竜区佐久間のほかに、猛暑日を記録した地点の最高気温は三島市で36・2度、川根本町と天竜区天竜で35・8度だった。猛暑日4地点を含む計13地点で今年の最高気温を記録した。 救急搬送者は重症1人、中等症11人、軽症23人。このうち、下田市では女性(77)が高温になった自宅の室内で家族に発見され、重症という
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「徳山の盆踊」無形遺産登録記念 ツアーで踊り体験 川根本町 参加者募集 特等席見学も
川根本町は同町徳山の伝統芸能「徳山の盆踊」のPRに力を入れている。徳山の盆踊は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、今年は4年ぶりに復活する夜の部で披露される。町は踊りを体験できたり、見学できたりする「魅力まるごと体験ツアー」を初めて企画し、参加者を募る。 徳山の盆踊は400年以上受け継がれ、毎年8月15日に徳山の浅間神社で奉納される。男子小中学生が作物を荒らす獣を追い払う様子を演じる「鹿ん舞」、女子小中学生が浴衣姿で踊る「ヒーヤイ」、成人男性による「狂言」を交互に演じるのが特徴だ。盆踊を含む「風流踊(ふりゅうおどり)」が昨年、無形文化遺産に登録された。 当日開催の
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住田康広さん(藤枝市) 1等5席 全国手もみ茶品評会
全国手もみ茶品評会が12日、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは住田康広さん(藤枝市)が1等5席に入賞した。住田すみ江さん(同)が1等6席、大塚孝展さん(掛川市)が1等7席で続いた。県内の69点を含む114点が全国から寄せられ、県職員ら専門家が外観や水色、香気などを点数化して順位を決めた。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)勝又匠(富士市)荻野和也(同)勝又正登(同)住田恵朗(藤枝市) 【3等】下田光子(藤枝市)杉本昭雄(同)鈴木主馬(同)杉山弘子(富士宮市)岡本津多恵(藤枝市)大高真也(静岡市駿河区)松本貞子(川根本町)渥美和彦(浜松市浜北区)平柳彰彦
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静岡県内連日の猛暑日 今年初の「熱中症警戒アラート」発表
高気圧に覆われた静岡県内は11日、各地で気温が上昇し、静岡市駿河区で今年の県内最高気温となる36・9度を観測するなど4地点で35度以上の猛暑日を記録した。県内の猛暑日は2日連続。気象庁と環境省は同日未明、県内に今年初の「熱中症警戒アラート」を発表した。同日夕には12日を対象とする同アラートも発表し、なるべく外出や運動を避けるよう呼びかけた。 気象庁の観測によると、浜松市天竜区船明で35・4度、同区佐久間で35・1度、川根本町で35・2度まで上昇した。連日の厳しい暑さとなった静岡市の中心街では、信号を待つ人や歩道を歩く人たちが、強い日差しを避けて日陰で暑さをしのいでいた。JR静岡駅北口では、
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茶況(7月11日)相藤さん、丹野さん優等 川根本町茶品評会
川根本町茶業振興協議会はこのほど、本年度の茶品評会を町農林業センターで開いた。手摘みの部は相藤園の相藤令治さん、機械摘みの部は丹野園の丹野浩之さんがそれぞれ最高賞の優等に選ばれた。 手摘みの部と機械摘みの部にそれぞれ6点ずつ出品され、農研機構果樹茶業研究部門茶業研究領域の水上裕造上級研究員ら審査員6人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。出品者や審査員らによる意見交換会も行った。 優等以外の入賞者は次の通り。 【手摘み】1等 相藤直紀▽2等 相藤節子【機械摘み】1等 小平史郎▽2等 高木郷美
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徳山の盆踊(川根本町)、有東木の盆踊(静岡市葵区)など風流踊にユネスコ無形遺産の認定書
文化庁は10日、各地で伝承された盆踊りなどの民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を記念する式典を東京都内で開いた。徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)など24都府県41件の保存団体に永岡桂子文部科学相が登録認定書のレプリカを1枚ずつ手渡した。風流踊の全国組織の白川正樹会長は「保存と継承に向けて課題を改善し、未来を担う子どもたちへの普及を進めたい」と力を込めた。永岡文科相は「地域の絆の強化につながることを願っている」とあいさつした。
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大井川視察会など事業計画案を承認 8市2町が島田で総会
大井川流域の8市2町の首長、議長でつくる「大井川の清流を守る研究協議会」(会長・薗田靖邦川根本町長)は10日、島田市内で本年度総会を開いた。 構成市町の住民を対象にした大井川源流部や下流域の視察会、小学校高学年向けの環境教育出前講座の実施など本年度事業計画案を承認した。首長らによるリニア中央新幹線工事現場の視察も予定している。 薗田会長は「流域市町がリニアや水問題などに連携しながら取り組み、子どもたちの未来へつなぐ施策を進めていきたい」とあいさつした。本年度収支予算案を承認し、昨年度の事業も報告された。 「大井川の水利用と堆砂対策」と題して、県河川企画課の山田真史課長が講演した。
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松崎町長「平時の連携強化重要」 下田で防災力向上会議
防災関係機関や自治体が防災力向上を図る賀茂指揮官会議が6日、下田市の静岡県賀茂危機管理庁舎で開かれた。講師から災害対応を学ぶとともに、各機関が活動を報告した。 断水被害が続くなど昨年8月の台風8号で被災した松崎町の深沢準弥町長は周囲の支援に謝意を示すとともに、「日頃から複数機関が連携して対策を重ねることの大切さを実感した」と語った。下田署の田代圭吾署長は継続的な訓練と連携の必要性を強調。災害時の不足物資の想定や、電源と水道確保の確認を平時から徹底するよう呼びかけた。 同年9月の台風15号で大きな被害を受けた川根本町の山田貴之総務課長による講演も行った。山田課長は特に山間地においては道路が
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⚾川根【高校野球チーム紹介2023夏】
チームの総合力を上げるために考える練習を徹底した。部員のほとんどが寮生活を送る。寮母さんや地元のみなさん、応援してくれる家族に結果で恩返しがしたい。 部長 野田 雅人 監督 森下 和光 ①成岡 煌斗(3年、焼津大富)172、70、右右 ②勝又 基成(3年、町清水南)172、85、右右 ③渡辺 快(3年、伊豆の国大仁)171、93、右右 ④向笠 波結(3年、町清水南)174、61、右右 ⑤葛城健太郎(3年、大阪桜坂)165、69、右右 ⑥塩沢 大己(3年、伊豆修善寺)172、69、右右 ⑦赤堀 結大(3年、菊川東)171、62、左左 ⑧土橋巧大朗(3年、東海大翔洋)174、65、右左 ⑨
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夏山シーズン到来 南アルプス寸又峡山開き 登山者の安全願う
夏山シーズンの幕開けを告げる南アルプス寸又峡口(川根本町)の山開き安全祈願祭が1日、同町千頭の寸又峡公民館で行われた。行政や観光の関係者ら約40人が出席し、登山者の安全や地域振興を祈願した。 南アルプス寸又峡口は「寸又三山」と呼ばれる沢口山(1425メートル)、前黒法師岳(1943メートル)、朝日岳(1827メートル)の玄関口になっている。寸又峡地区にある外森神社の宮司が神事に臨み、シーズン中の安全を祈った。出席者は神前に玉串をささげた。 主催する同町まちづくり観光協会の前田孝一会長は「多くの登山者が豊かな自然を求めて訪れる。真心込めて一人一人をもてなし、山登りを楽しんでほしい」とあいさ
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川根地域「144時間耐久サッカー」挑戦 9月、世界記録3000人目標
川根地域(島田市川根町、川根本町)でサッカーを通じた地域振興プロジェクトが進行している。地元住民らが中心となり、参加者3千人を目標に9月17日から6日間(144時間)フルコートで11対11のサッカーを途切れることなく続ける“耐久サッカー”に挑む。2016年にチリで達成された120時間、参加者数2357人の世界記録更新を狙う意気込みだ。 企画したのは、地元の住民有志や埼玉県に活動拠点を置くフリースタイルフットボールチーム「球舞」らでつくる「SUN川根スタンドアップ!プロジェクト」(石原一則代表)。球舞代表のMarco.さんは15年ほど前から島田市川根町のイベントにパフ
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大井川流域巡るバスツアー業者助成 観光事業実行委
島田市と川根本町の観光関連団体などでつくる「大井川流域観光事業実行委員会」は1日から、流域の誘客促進に向けバスツアー業者への助成事業を始める。年内まで。両市町の施設などを2カ所以上巡るツアーの催行が条件で、バス1台につき2万円を補助する。 施設は観光名所や土産物店、農産物直売所、飲食店など。町内の施設で宿泊するツアーには3万円、ツアーで静岡空港(牧之原市)を発着する航空機を利用する場合は追加で4万円を助成する。1事業者につき、助成額の限度は30万円。 問い合わせは町観光交流課<電0547(58)7077>へ。
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小中学生に「茶育」 問屋、農家ら注力 茶の魅力を若年層に発信
静岡県内で小中学生に日本茶の魅力を伝える食育活動「茶育(ちゃいく)」の取り組みが広がっている。急須でいれるリーフ茶に親しむ世帯が減る中、茶業者は国や県の施策を活用しつつ企画の検討を重ね、若年層への浸透を図る。 出版業のマイルスタッフ(静岡市葵区)は5月、「おちゃのえほん」(B5変型判)を発行した。「おちゃって、のんだことある?」の一文から始まる、子どもが水出し茶を入れて家族に喜んでもらう物語。県の茶需要創出事業「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で茶育の商品開発を進める製茶問屋の丸福製茶(同区)と連携し、制作に取り組んだ。 書店での販売やイベントなどを通して絵本を普及させる考え。マイル
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「無医」静岡県内11地区、解消見通せず 前回調査から減少も… 22年10月時点
周辺に医療機関がない「無医地区」が、2022年10月末時点で静岡県内に11地区あり、地区内の人口が計1570人に上ることが厚生労働省の調査で分かった。5年前の前回調査から4地区、1433人減少したものの、無医地区解消の見通しは立っていない。 県が26日のへき地医療支援計画推進会議で報告した。無医地区はおおむね半径4キロの区域内に50人以上が居住し、容易に医療機関を利用できない地区を指す。厚生労働省はへき地保健医療体制確立の基礎資料とするため、5年ごとに全国調査を実施している。 無医地区があったのは南伊豆町、松崎町、西伊豆町、島田市、川根本町、浜松市の計6市町。松崎町池代地区が新たに加わる
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地元の新茶 香りや味堪能 川根本町でまつり 品種当ても
川根お茶街道推進協議会などは25日、川根茶まつりを川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」で開いた。多くの来場者が地元の新茶を味わった。 呈茶コーナーでは、茶の飲み比べや品種を当てる茶歌舞伎、手もみ茶の実演などを体験した。相藤園はことしの全国茶品評会に出品する茶と、同一茶園で同じ日に手摘みした茶を水出しのグラスで提供した。来場者は香りや味わいを楽しんだ。 ステージでは川根高吹奏楽部による演奏などが行われ、マルシェでは焼き菓子の販売などもあった。バルーンアート体験も子どもたちの人気を集めた。
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川根茶産地で御朱印集め 「茶飲帖(さいんちょう)」考案 お茶街道推進協議会
川根本町や島田市の茶業団体などで組織する「川根お茶街道推進協議会」は川根茶のさらなる認知度アップに向け、御朱印帳をもじった「川根茶飲帖(かわねさいんちょう)」を考案した。川根地区の茶商や生産農家を巡り、オリジナルの御朱印を集めることができる。25日から町内で販売を始める。 税込み500円。島田市川根町の家山から川根本町の寸又峡エリアまで13事業者が取り組みに参加した。専用の地図で登録事業者のもとを訪れると、御朱印を押してもらえるほか、自慢の川根茶が試飲できる。 協議会によると、大井川鉄道が部分運休している影響により車で川根地域を訪れる人が増えている。担当者は「生産者や茶商を数多く訪ねても
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川根茶まつり4年ぶり開催 新茶呈茶、マルシェなど フォーレなかかわね茶茗舘
川根お茶街道推進協議会は25日、川根茶まつりを川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」で開催する。新茶の呈茶やマルシェ、川根高生徒によるステージ発表など、多彩な催しを繰り広げる。 開催は4年ぶり。呈茶は相藤園、仁木園の新茶を味わえるほか、飲み比べて品種を当てる茶歌舞伎や、手もみ茶の実演なども楽しめて1人500円(税込み)。ステージでは川根高の吹奏楽部や郷土芸能部による発表がある。マルシェには、地元の飲食店などが出店する。午前10時~午後4時。
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抹茶の原料「碾茶」栽培拡大 生産量全国3位、個性発揮へ 問屋と連携、有機栽培も
静岡県内で近年、抹茶原料の「碾茶(てんちゃ)」栽培が広がっている。飲料やスイーツ、健康食品など多彩な用途で需要が拡大する中、各地で専用工場の新設も進む。海外需要に応え、生産者と製茶問屋が連携して有機栽培の抹茶生産に取り組む動きも加速している。 県内碾茶工場の先駆けとして1989年に生まれた青羽根茶業(藤枝市岡部町)は、市内茶商に茶葉を供給する。本県主力品種のやぶきたのほか、おくみどりやさみどりといった碾茶栽培に適した品種を栽培し、香り高く色つや優れた茶作りを探求する。羽山光春代表(69)は「茶葉の蒸し方、加熱時間など試行錯誤のくり返しで奥が深い」と話す。 碾茶は収穫前の2~3週間ほど、こ
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部分運休続く大井川鉄道 「全線復旧が必要」 川根本町長答弁
川根本町の薗田靖邦町長は21日の町議会6月定例会一般質問で、昨年9月の台風15号被害で部分運休が続く大井川鉄道について、大井川流域をはじめとする県中部地域の活性化のために「全線復旧が必要」との考えを示した。石山貴美夫氏への答弁。 大井川本線は線路の土砂流入被害が多数確認され、現在も家山(島田市)―千頭(同町)間が運休し、大鉄は同区間で鉄道に代わるバスを運行している。 3月に大鉄の公共交通としての在り方を協議する検討会が県庁で開催された。沿線自治体の首長として薗田町長は「沿線住民の生活の一部」「経済成長のけん引に不可欠」と大鉄の存在を強調し、今後も検討会で存続の必要性を訴えていくとした。
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「音戯の郷」方向性 2025年度までに決定 川根本町
川根本町の薗田靖邦町長は21日、同町千頭の町営施設「音戯(おとぎ)の郷」について、2025年度までに存続の可否や今後の方向性を決定する方針を明らかにした。佐々木直也氏への答弁。 同館は聴診器で自然や暮らしの音を聞くことができる施設で、1998年に開館した。現在は機械類の老朽化や生産されていない部品が多く、修繕対応に苦労しているほか、コロナ禍で入館者数が減少し、収支が厳しい状況が続いている。町は昨年10月の町議会一般質問で施設の存続可否を検討する考えを示していた。
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大鉄代行バス輸送で川根本町 10月から自主運行方針
川根本町の薗田靖邦町長は21日の町議会6月定例会一般質問で、大井川鉄道(島田市)が運行している大井川本線運休区間の代行バス輸送について、10月から町営に切り替える方針を明らかにした。中原緑氏への答弁。 大井川本線の家山―千頭間は線路の土砂流入被害で運休が続き、大鉄が昨年12月から代行バスを運行している。ただ、利用低迷などを理由に4月以降の運行は町が経費を全額負担して継続している状況だ。 町営移行に伴い、町は千頭―久野脇など南北を結ぶ町営バス「せせらぎ号」「やませみ号」の路線を廃止する方針。新しい路線となる幹線から離れた地域は、町内で導入しているデマンド(予約)型乗合タクシーの利用を拡充して交
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首相が新茶堪能 「世界に飛躍の時」 静岡など産地が贈呈
静岡など全国の茶産地の関係者が19日、首相官邸で岸田文雄首相に18産地の新茶を贈呈した。主要産地の茶娘も参加して魅力をアピールし、静岡県からは川根本町茶業振興協議会が川根茶を贈った。 自民党茶業振興議員連盟(会長・森山裕選挙対策委員長)と日本茶業中央会(会長・上川陽子幹事長代理=衆院静岡1区)、全国茶生産団体連合会、全国茶商工業協同組合連合会など茶業団体の代表が参加した。皇室に献上した静岡市産の手もみ茶やG7広島サミットで提供された狭山茶など3種類を飲み比べた首相は「個性、多様性があって素晴らしい。昨年の緑茶輸出額は過去最高を更新し、世界に飛躍する時を迎えている。全国の生産者に頑張っていた
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川根本町議会 21日に一般質問
川根本町議会6月定例会は21日、一般質問を行う。8氏が登壇し、町当局の考えを問う。 通告内容は次の通り。 中原緑 ①町の魅力ある公園②地域交通▽佐々木直也 ①町内に2カ所ある道の駅②学校▽野口直次 ①農業に取り組む姿勢②災害対応▽石山貴美夫 ①大井川鉄道の現状に対する考え②町民の移動交通環境③観光戦略プラン▽藤田至 子育て世帯の負担軽減策▽中沢荘也 ①耕作放棄地等対策②農振地域の見直し③地域計画の目標地図作成④環境に優しい有機農業の取り組み⑤用地交渉等の円滑化▽沢西省司 ①自転車ヘルメット着用努力義務化への対応②町猟友会や食害などの対策③大鉄千頭駅の活性化▽大竹勝子 ①介護保険②マイナン
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子どもたちの健全教育に尽力40年 県警本部長感謝状に喜び 川根本町の中原さん
島田署少年警察ボランティア連絡会はこのほど、同署で総会を開いた。少年の非行防止や健全育成に長年尽力したとして、県警本部長感謝状(特別協力章)が贈られた中原康夫さん(69)=川根本町千頭=が登壇し、喜びや抱負を語った。 中原さんは少年警察協助員として街頭補導などの活動を40年以上続けている。同町の和太鼓チーム「赤石太鼓保存会」では打ち手の指導役を担い、子どもたちの健全教育に尽力した。中原さんは「大変光栄。今後も活動を続けて地域に貢献したい」と抱負を語った。本年度の特別協力章は中原さんただ1人。 表彰伝達も行われ、森昭夫署長が少年指導委員の北村好秋さん(71)=島田市東町=に本部長感謝状(一
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静岡県内5地点で真夏日、駿河区31度 清水区で児童3人搬送
高気圧に覆われた静岡県内は16日、午前中から気温が上がり、静岡市駿河区など計5地点で30度以上の真夏日となった。同市清水区の小学校で体育の授業の終了後、児童3人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。いずれも軽症という。 気象庁の観測によると、静岡市駿河区で31度、三島市で30・7度、川根本町で30・6度。静岡市清水区で29・2度だった。静岡市駿河区の広野海岸公園では強い日差しが降り注ぐ中、熱中症対策で帽子をかぶって水遊びを楽しむ親子連れの姿が見られた。 市消防局や県などによると、熱中症とみられる症状で搬送されたのは小学6年生の女児3人。同日午前、屋外での体育の授業でスポーツテストを実施
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南アルプス共に守ろう 本川根中と井川小中、交流授業で自然学ぶ
川根本町立本川根中と静岡市立井川小中の交流授業が16日、同町の本川根中で行われた。南アルプスが誇る自然環境の見守りや保護などに取り組む「南アルプスみらい財団」(同市)を講師に招き、生徒は南アルプスの自然や同財団の活動を学んだ。 南アルプスユネスコエコパークを構成する両市町の子どもたちに南アルプスへの関心や理解を深めてもらおうと企画し、本川根中の1~3年生24人、井川小中の中学3年生2人が参加した。財団の職員は南アルプスの高山植物をシカの食害から守るために設置している柵の役割を伝え、生徒は柵の組み立てに挑戦した。高山植物の名前を当てるクイズや南アルプスを撮影するドローンの操縦体験なども行われ
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鉄道災害調査隊 大井川鉄道に派遣、全国初 19、20日
鉄道・運輸機構(横浜市)は16日、自然災害などで被災した鉄道施設の早期復旧を支援する「鉄道災害調査隊」を19、20日に大井川鉄道(島田市)に派遣すると発表した。鉄道災害調査隊の派遣は全国で初めて。 大井川鉄道は昨年9月の台風15号で線路内の土砂流入被害が相次ぎ、現在も大井川本線家山(同市)―千頭(川根本町)間の22・4キロで運休が続いている。鉄道・運輸機構は国土交通省の要請を受けて隊員約10人を派遣し、運休箇所の調査や復旧方法について技術的な観点から支援する。 鉄道災害調査隊は近年、頻発化する自然災害などで鉄道施設の被害が相次いでいることから本年度に創設された。
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歯と口の健康テーマ 図画・ポスター審査 榛原歯科医師会 沢島さんら最優秀
榛原歯科医師会はこのほど、「歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」の審査会を牧之原市内で開いた。 保育園・幼稚園、小学校低学年、同高学年、中学校の4部門に、牧之原市、吉田町、川根本町から計209点の出品があった。歯科医師会の会員らが作品の構図などを審査した。 各部門の最優秀賞は次の通り。 【保育園・幼稚園】青山魁秀(すすき幼稚園年長) 【小学校低学年】松本朋乃花(川崎小2) 【同高学年】大塚夏葉(自彊小4) 【中学校】沢島わかば(榛原中2)
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練習メニューなど確認 川根本町実行委初会合【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市内で開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、川根本町駅伝実行委員会が7日夜、同町の山村開発センターで初会合を開いた。練習メニューやスケジュール、開催要項の変更点などを確認した。 町スポーツ協会長の前田修児さんが本年度の実行委員長に就任した。前田さんは「小さな町が一体になるイベント。駅伝を通じてふるさとに誇りを持つ選手を育成したい」と話した。 合同練習は駅伝チームのスタッフ会議を経て、7月上旬からスタートする。
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補正予算案など11案件可決、同意 川根本町議会
川根本町議会6月定例会は9日、本会議を再開し、2億2600万円を追加する2023年度の一般会計補正予算案など9議案と諮問2件を可決、同意した。補正予算案には大井川鉄道代行バス補助金(2700万円)などを盛り込んだ。諮問は人権擁護委員に中村弘司さん(69)=奥泉=、森下紹子さん(65)=元藤川=を推薦する人事案に同意した。最終日の21日に一般質問を行う。
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G7首脳会議に静岡茶 国内外での商機拡大に期待
広島市で5月19~21日に開かれた先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、各国首脳に静岡茶が振る舞われた。海外需要が期待される有機煎茶やボトリング飲料のアピールの場となり、関係者は知名度の高まりによる国内外での商機拡大に期待する。 老舗製茶問屋の白形伝四郎商店(静岡市葵区)が製造する有機煎茶は、20日の社交夕食会のメニューに採用された。市内産の茶葉を強火で焙煎(ばいせん)して引き出した甘みや香りが特徴で、20年ほど前に商品化した。 同社には茶のサミット提供は事前に知らされず、白形和之社長は「開催後に知人から聞いて驚いた」と振り返る。サミット後は注文や問い合わせが殺到しているという。白形
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静岡県内高齢化率30.4% 最高更新 西伊豆、川根本町は50%超
静岡県が8日発表した4月1日時点の県内の65歳以上人口は110万2096人で、総人口に占める65歳以上の割合を示す「高齢化率」は30・4%だった。前年より0・2ポイント上昇し、過去最高を更新した。高齢化率は今後も上昇が続き、国立社会保障・人口問題研究所の推計では2040年に37・5%に達する見通し。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 市町別高齢化率と後期高齢化率(4月1日時点) 市町別では西伊豆町が52・6%となり、9年連続で高齢化率が最も高かった。川根本町が51・3%、松崎町が49・9%で続いた。県内35市町のうち10市町が40%を上回った。 高齢化率が最も低かったのは
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里山の暮らし体験 親子で参加者募集 川根本町
川根本町は親子で町の暮らしを体験できる「親子里山留学体験」の参加者を募集している。子どもは小中学校で授業体験、保護者には教育委員会や移住コーディネーターが住居や仕事面で相談に応じる。体験期間は30日まで。 2024年度から開校する小中一貫の義務教育学校など特色のある教育や暮らしの魅力を体験してもらい、移住につなげる施策で昨年度から取り組んでいる。 参加は無料。期間中の平日に実施し、小学1年から中学3年の児童・生徒とその保護者が対象。未就学児の家族も保育園や小学校の見学ができる。 希望日の一週間前までに親子里山留学体験のホームページから申し込む。同事業は10月も実施する予定。
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オンライン医療相談 川根本町が試験導入 産婦人科と小児科
川根本町は5日、産婦人科、小児科のオンライン医療相談の試験導入を始めた。携帯端末を利用して医師、助産師が町民の相談に無料で応じる。医療資源が不足する山間地でも安心して出産、子育てができる体制の構築を目指す。 企業や自治体向けにオンライン医療相談サービスを提供するキッズパブリック(東京都)との提携事業。同社ホームページの専用フォームから相談内容を送ると、24時間以内に回答が受け取れる。平日の午後6~10時には、LINE(ライン)を使い、メッセージやビデオ通話で医師らとやりとりができる。 町は8月からの本格導入を見据え、関連経費95万円を本年度の一般会計補正予算案に盛り込んだ。同社のサービス
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「生命線」再び寸断 島田、昨秋台風被害の道路 住民肩落とす
梅雨前線と台風2号の接近に伴う大雨により、島田市と川根本町を結ぶ道路で相次いで通行止めが発生した。昨年9月の台風15号で被害を受けたのと同じ箇所もあり、仮復旧した道路が再び寸断される実態が一夜明けた3日、浮かび上がった。 同市川根町笹間下の日向上橋が架かる県道。昨年9月の台風15号で橋付近の道路が陥没したが、住民らが土砂を投入するなど道路を固めて仮復旧させた。行政が本復旧を進める計画だったが、今回の大雨で再び道路が崩落して通行止めになった。笹間地区の住民が同市中心部や川根本町に向かうための主要道路という。 同市川根町笹間上の北島亨さん(81)は「この道は住民にとって生命線。迂回(うかい)
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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補正予算案など上程 川根本町議会開会
川根本町議会6月定例会が1日、開会した。会期を21日までの21日間と決め、2億2600万円を追加する2023年度一般会計補正予算案など11案件を上程した。 補正予算は林道、町道などの災害復旧工事費(1億1300万円)、7~9月の大井川鉄道代行バス補助金(2700万円)、接岨峡温泉のポンプ改修費(1400万円)など。接岨峡温泉は2月下旬に水中ポンプが故障し、現在は仮設ポンプで供給をまかなっている状況。計上した予算で新しいポンプを設置する。 本会議は9日に再開し、人権擁護委員候補者の推薦に関する諮問の答申、補正予算案など9議案の採決を行う。一般質問は最終日の21日に実施する。
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大鉄全線復旧へ4000筆目標 「支援する会」、7月末めど町民から署名
川根本町の町民などでつくる大井川鉄道全線復旧を支援する会(山口捷彦代表)は30日夜、全線復旧に向けた署名活動の説明会を同町の山村開発センターで開いた。家山ー千頭間の運休が地域に与える影響などを話し合い、7月末をめどに町民から本線の全線復旧の早期実現を求める署名4千筆を集めることを目標に掲げた。 山口代表は「大井川鉄道は町の観光に欠かせない存在。一日も早く全線復旧するためには住民の支援が重要」と訴えた。地域活性化やキャンプ事業などに取り組む住民、鉄道雑誌編集者によるパネルディスカッションも行い、観光分野における大鉄の経済効果、運休による影響などを語り合った。 大鉄の鈴木肇社長も出席し、「千
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人権擁護委員協、6月1日に無料相談 静岡、焼津、川根本町
静岡人権擁護委員協議会は「人権擁護委員の日」の6月1日、静岡市役所静岡庁舎、焼津市役所本庁舎、川根本町の山村開発センターと役場総合支所の計4カ所で無料人権相談を行う。 人権擁護委員が職場や学校などでのセクハラやパワハラ、いじめ、体罰、差別のほか、インターネット上も含めた誹謗(ひぼう)中傷などの人権相談を受け、必要に応じて専門機関も紹介する。予約不要。 開催時間は次の通り。 静岡市役所静岡庁舎 午前10時~午後4時▽焼津市役所本庁舎 午前9時半~正午▽川根本町山村開発センター 午前10時~午後3時▽同町役場総合支所 午前10時~正午
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台風15号の復旧復興に貢献 川根本町、支援団体に感謝状
川根本町はこのほど、県内に大きな被害をもたらした昨年9月の台風15号で、同町の復旧復興に貢献した災害支援団体「オープンジャパン」に感謝状を贈呈した。 大雨で家屋などへの土砂流入や断水被害が町内でも数多く確認された。同団体は土砂に埋もれた宅地、家屋の土砂撤去や床下消毒などに取り組み、昨年10月末から半年以上活動した。 町役場で薗田靖邦町長は団体スタッフ4人に「土砂撤去の際に重機導入などでご支援いただき、大変感謝しています」と述べ、肥田浩副代表に感謝状を手渡した。
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書家 柿下木冠さん(静岡市駿河区) 極めた先の平和を希求【表現者たち】
現代書界の第一線で長年活躍する柿下木冠[ぼっかん]さん(83)=静岡市駿河区=。世界の今を問う造形書は鋭い。「80を超えてなお、心を揺さぶられたのがロシアのウクライナ侵攻。まさに戦争だ」と作意を語る。 平穏な日常を奪われた時の困難は計り知れない。その対極にある「自由」の2文字。墨の濃さ、筆線の勢いに思いを込めた。何度も見た映画「ひまわり」の「ウクライナの広い青空とひまわり畑は、自由の象徴だろう」。余白に、はるかなる情景も重ねる。 一方、独裁者の横暴さを「脅」の1文字で痛烈に批判する。「広場」には、街の中心に人々が集い、自由な言論やにぎやかな祝祭が戻ることを願う。師で昭和を代表する書家手島
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川根本町・アプトいちしろ 鉄道走る絶景目の前に【静岡キャンプ場だより】
日本で唯一のアプト式鉄道が目の前を走り、訪れた人たちが口々に「なんだこの景色は」と声を上げるほどの絶景を楽しめる、ロケーション抜群のキャンプ場です。 アプト区間の起点となる「アプトいちしろ駅」は徒歩10分程度です。キャンプ場の利用者は早く来て列車で散策し、帰る日も車を置いて一日遊ぶなど、1泊2日でも十分に満喫しています。キャンプ場は長島ダムの完成により廃線になった鉄道区間の真ん中に位置します。敷地の両端にトンネルがあり、ミステリートンネルと名前がつけられ、中に仕掛けをして楽しんでもらっています。 周辺には「奥大井湖上駅」「接阻峡温泉」「寸又狭温泉と夢のつり橋」など、観光スポットがたくさん
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茶況(5月22日)県産二茶は今週初荷 静岡市中
静岡市中に25日ごろ、早場所から県産二茶の初荷が届く。今週から月末にかけて稼働工場が増える見通しで、あっせん業者は「減産した前年より引き合いが見込める」と話す。 最終盤の県産一茶は、富士のかぶせが1000円台前半で成立した。県外産種子島二茶の中心値は600円台で推移している。 ◇ 静岡茶市場に23日、鹿児島県本土物二茶が知覧から入荷する予定。市中問屋は「水色の良い品の手当てを進める」と語る。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 21, 251キロ 2, 599~209(平均581) 藤枝 藤枝市岡部町の「玉露の里」でこのほど、朝比奈玉露を使ったコロッ
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本年度の事業計画など承認 島田市商工会が通常総代会
島田市商工会(岡村修会長)はこのほど、通常総代会を同市の夢づくり会館で開いた。「経営発達、事業継続の支援」「地域活性」「収益事業の積極的展開」を柱に掲げた本年度の事業計画などを承認した。 重点事業には会員企業の事業計画作成や実行支援、一般社団法人島田市観光協会、川根本町と連携した大井川流域観光戦略の参画、会員交流事業の展開―などを盛り込んだ。 岡村会長は「コロナ禍という大きな壁を乗り越え、新しい時代を築くためにともにがんばりましょう」とあいさつした。前年度の実績報告も行われ、初の試みとして開催した女性経営者、管理職向けの応援セミナー、新春会員交流のつどいなどが紹介された。
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災害時の円滑なガス供給で覚書 川根本町と県LP協会
川根本町と県LPガス協会北榛原地区会は16日、災害時の円滑なガス供給に向けた覚書を締結した。有事にLPガスを必要とする施設に対して迅速に供給することで、被災者の生活を支援するのが狙い。 町役場で開かれた締結式で薗田靖邦町長と松島和徳地区長が覚書に署名した。薗田町長は「昨年の台風被害で周囲の協力が必要と感じた。ガスの提供が担保され心強い」と感謝した。
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悩みに寄り添い 見守りを 静岡人権擁護委員協 駿河区で研修
静岡人権擁護委員協議会(津田薫会長)は15日、静岡市保健所の精神保健福祉課企画係長で精神保健福祉士の板倉庸明さんを招いた研修会と総会を駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県中部5市2町(静岡、焼津、藤枝、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の委員約50人が出席し、悩んでいる人への向き合い方を学んだ。 板倉さんは新型コロナウイルス禍により市内で自殺者が増えている状況を説明。自殺の引き金になってしまう危険因子と食い止める保護因子があるとした上で、「双方に対する取り組みが必要。自殺をさせない対策ではなく、生きることを支えることが大事」と指摘した。ゲートキーパーを「悩んでいる人に気付き声をか
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駿河湾、大井川鉄道、富士山… テント前に広がる絶景魅力 静岡県内のキャンプ場訪ねました【しずおかアウトドアファン】
キャンプ場選びのポイントと言えば、食に加えてテントサイトからの眺めも大きな要素の一つ。静岡県内のキャンプ場は、ほかではあまり見られない絶景が評判の施設も多い。海や山、鉄道など魅力あふれる眺望を堪能できる施設を探して各地を訪ねた。 アプトいちしろキャンプ場(川根本町梅地) キャンプ場の対岸を走るアプト式列車の眺めが人気のアプトいちしろキャンプ場=川根本町 大井川の渓谷を走る大井川鉄道井川線。国内で唯一、急坂を行き来するための歯車が付いたアプト式鉄道が走る。テントサイトからこの列車を見られるのが「アプトいちしろキャンプ場」(川根本町梅地)だ。 キャンプ場の目の前を流れる川を挟んだ
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移住者最高2634人 静岡県内、22年度 18市町が最多更新
川勝平太知事は15日の定例記者会見で、行政の支援制度を利用して2022年度に静岡県外から県内に移住した人は前年度比41・0%増の2634人で、過去最多を更新したと発表した。最多更新は20年度から3年連続で、県内35市町のうち18市町で過去最高となった。知事は若年層が8割に上ることを強調し、「各地域のきめ細やかな支援の成果が表れた」と評価した。 移住者(世帯主)の年代別では、前年度に引き続いて20~40代が全体の83・6%を占めた。最多は20代で34・3%、30代32・0%、40代17・3%、50代8・7%と続いた。県によると、若年層を中心に地方移住への関心が継続する中でも新型コロナウイルス
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ハローワーク島田管内 3月有効求人 1倍割れ
ハローワーク島田はこのほど、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の3月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は0・96倍で前年同月比を0・28ポイント下回った。1年9カ月ぶりに1倍を割り込んだ。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比40・5%減の256人。食料品製造業は53人で22・1%減だった。飲料・たばこ・飼料製造業は43人で48・2%減だった。金属製品製造業は26・3%増の24人だった。 運輸業・郵便業は54・9%減の46人。卸売業・小売業は10・7%減の108人。医療・福祉は29・1%減の163人。 新規求人数は920人、新規求人倍率は1・32倍だった。
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記者コラム「清流」 利用者を待つ駅
大井川鉄道大井川本線の家山―千頭間は昨年9月の台風で被災し、運休が続いている。運休区間に位置する川根本町の田野口駅をGW期間中に初めて訪ねた。 落ち葉一つないベンチ、整備された花壇―。日常の光景だった列車の発着や利用者の姿を見ることはできなかったが、レトロな雰囲気を漂わせる木造の駅舎周辺は隅々まで清掃が行き届いていた。大鉄に訳を聞くと、有志団体「田野口駅花の会」が月に1度、美化活動に励んでいると知った。 結成は15年ほど前。会員の半数は県外在住で岐阜、名古屋、大阪などの遠方から足を運ぶ。あの居心地の良さは有志一人一人の温かい心づかいによるものだった。運休後も活動を続けるのは「全線復旧を心
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マーマレード4年連続「金」 世界大会で望月さん(静岡市葵区) 県内産本山茶、青ユズ使用
静岡市葵区で「コンフィチュール工房ロサ・マリー」を営む望月佐朋子さんがこのほど、英国で開かれたマーマレードの世界大会で金賞を受賞した。同市産の本山茶と川根本町産の青ユズを使った品で、味や香り、外観が評価された。望月さんの金賞受賞は4年連続4回目で、「県内食材のすばらしさをもっと広めていきたい」とさらなる商品開発に意欲を示している。 同大会「英国ダルメインワールドマーマレードアワード2023」には世界30カ国以上の職人から約3千点が出品された。金賞に選ばれたのは49点。望月さんは二つの食材の味や風味を最大限に引き出す分量などの研究を重ね、昨年12月に青ユズと緑茶のマーマレードを完成させたとい
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遺贈寄付で連携 川根本町が協定 島田掛川信金と
川根本町と島田掛川信用金庫は9日、遺贈に関する連携協定を結んだ。同町への遺贈希望者に、同金庫が助言を行うことで円滑な寄付を実現させる。 町は希望者に対して、同金庫が相談に応じることができるなどの情報を提供する。同金庫は相談に応じて預貯金寄付の実現を図る。 町役場で開かれた締結式で、薗田靖邦町長と同金庫の伊藤勝英理事長が協定書に署名した。伊藤理事長は「町のために遺贈を希望する方々の思いにしっかり応えていきたい」と話した。連携協定は島田、藤枝、牧之原市に続き4例目。
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袋井市 絵本事業で大臣賞 全国審査、川根本町広報紙は入選1席
2023年全国広報コンクール(日本広報協会主催)の総合審査会の結果がこのほど発表され、広報企画部門の部門最高賞となる総務大臣賞に袋井市の「クラウンメロンを題材とした創作絵本事業」が輝いた。広報紙町村部門では、川根本町の「広報かわねほんちょう2022年3月号」が総務大臣賞に次ぐ入選1席に入った。表彰式は6月に栃木市内で行われる。 袋井市の創作絵本は、クラウンメロンの栽培開始100周年を記念した事業。応募作品102点から選ばれた絵本「おうさまのメロンはどこへいった?」が製作された。王様のせりふにクラウンメロンの特徴が盛り込まれ、子どもから大人まで歴史を学びながら楽しめる。 川根本町の「広報か
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職員採用へ 若手がPR 川根本町 ポスター、HP刷新
川根本町は2024年度職員採用の受験者増を狙い若手職員によるプロジェクトチームを立ち上げ、広報活動に力を入れている。入庁5年目までの若手職員16人がメンバーに加わり、採用情報のチラシやポスターの作製、ホームページの刷新に取り組んだ。 チラシとポスターのデザインは2種類。茶畑や奥大井湖上駅、町のゆるキャラを背景に、若手職員が現場で活躍する様子の写真を配置した。 ホームページでも若手職員の写真に合わせて各課の業務内容を紹介。チームのメンバーは「若手職員の顔が見えた方が働くイメージが湧きやすいのでは」と考え、自ら写真のモデルになった。 ポスターとチラシは町内のほか、県内の大学などで配布、掲示される
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大鉄の全線復旧願い 新金谷駅で署名活動 支援する会
川根本町の住民などでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」は5日、昨秋の台風15号の影響で一部区間の運休が続く大井川鉄道本線の早期復旧を願い、署名活動を島田市の新金谷駅前で行った。 同町の山口捷彦さん(78)が中心となり、町外の支援者も加わり組織を発足させた。蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」の運行日に合わせ、親子連れなど観光客に協力を呼びかけた。署名は県知事と国土交通大臣宛てで、一定数集まった段階で提出する予定。 山口さんは「汽笛の響きが聞こえない町はとても寂しい。4月には千頭駅に止まったままの車両を清掃し、地元の機運も高まっている」と話した。 大井川本線は家山―千頭間で運
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川根本町・田野口駅 “大鉄愛”あふれる写真展示 「花の会」運休 駅に活気を
川根本町の無人駅大井川鉄道田野口駅で、同駅のファンでつくるグループの写真展が28日まで開かれている。県内のほか西日本などの遠方から集まり、駅の美化活動に励む約10人のメンバーがカメラに収めた“大鉄愛”あふれる写真を48枚展示している。 グループの名は「田野口駅花の会」。地元に住むメンバーは数人でこのほかに静岡、浜松両市、県外では名古屋、岐阜、大阪からファンが集まる。15年ほど前から月に1度、田野口駅で駅舎やトイレ掃除、草木の手入れに取り組んでいる。 昨年9月の台風15号被害により大井川本線家山―千頭間は現在も運休が続き、その区間にある田野口駅に電車が発着する光景
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寸又峡温泉に新土産 ヒノキの香り玉や茶箱 川根本町・観光組合と地元連携
川根本町の寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合は地元事業者らと連携して、寸又峡温泉の新しいお土産を開発した。大型連休に合わせ、温泉街の観光案内所で販売を始めた。 昨年で開湯60周年を迎えた歴史ある寸又峡温泉。夢のつり橋が人気の一方で、買い物客の少なさが課題だった。組合は魅力的なお土産の不足が原因の一つと捉え、地域資源を活用して観光商品を生み出そうと企画が始まった。 お土産は夢のつり橋よもぎまんじゅう、ヒノキの香り玉、杉の香り袋、寸又峡温泉のオリジナル茶箱の四つ。よもぎまんじゅうは地元商店で人気の商品に、夢のつり橋の「夢」と温泉マークの焼き印を加えた。消臭・芳香剤になる香り玉と香り袋は、就
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春の褒章 喜びの静岡県内関係受章者
2023年春の褒章受章者(29日発令)が発表された。県内関係は9人。業務に精励した人に贈られる黄綬褒章が1人、公共的な職務に貢献した人に授与される藍綬褒章が8人だった。受章者が喜びを語った。 黄綬 業務精励(宅地建物取引業) 渡辺照芳(わたなべ・てるよし)さん 幸福の「すみか」提供 渡辺照芳さん 1971年に亡父と「住起産業」(三島市)を設立した。時代が望む住宅を約50年間、提供し続けた末の栄誉に「従業員や家族、お客さんの全てがあってこそ」と感謝する。 建設業から始まり、時代のニーズに合わせ、宅地造成開発やマンション事業にも進出した。一貫してこだわったのは、雨露をしのぐだけでは
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川根茶6生産者 全国最高賞狙う 川根本町 品評会出品へ製造開始
川根茶産地の川根本町で24日、本年度の第77回全国茶品評会に向けた出品茶の製造が始まった。町内の農家6人が最高位の農林水産大臣賞や産地賞受賞などを目指し、5月上旬まで最高峰の川根茶づくりに励む。 普通煎茶4キロの部に土屋鉄郎さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部には丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さんが出品する。 標高350メートルに位置する相藤令治さんの茶園(元藤川)で同日早朝から摘採が行われ、約40人の摘み手が参加した。樹勢を生かす「自然仕立て」で育ったやぶきたの新芽を一芯二葉で手摘みした。普通煎茶4キロの部で大臣賞連覇に挑む相藤さんは「被覆が効き、きれいな緑色に仕上が
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静岡県人口356万1252人 4月1日現在 10カ月連続減 転出、転入大幅超
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は、356万1252人で前月と比べ7311人減少した。推計人口の減少は10カ月連続。新年度を迎え、人口の多い市を中心に、転出数が転入数を大幅に超過した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は、4859人減(転入2万4763人、転出2万9622人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2452人減(出生1615人、死亡4067人)だった。 市町別で人口が増加したのは熱海市の21人増のみ。1177人減の静岡市をはじめ、浜松市1058人減、沼津市539人減、御殿場市489人減、富士市397人減など34市町
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川根本町産ユズでビール 酒販店オープン目指す 6月までクラウドファンディング
川根本町のまちづくりNPO「かわね来風(らいふ)」は、県内3社の醸造所と連携し、町特産のユズを使ったクラフトビールを開発した。クラウドファンディング(CF)で調達した資金で町内に酒販店を整備する計画。過疎化が進む地域で「人を呼び込む起爆剤に」と期待を込める。 茶農家などが農閑期に栽培するユズは、寒暖差で育まれる豊かな香りが特徴。生産量は県内1位で、用途拡大に向けてビール開発を企画した。人口減少や台風被害による大井川鉄道の運休で地元に活気が薄れる中、業種を超えて地域課題を解決する県の「地域食品産業連携プロジェクト」で完成にこぎ着けた。 ビールは果汁感を楽しめる「フルーツエール」、優しい風味
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リニア問題で連携強化を 難波静岡市長、中部4市長表敬
静岡市の難波喬司市長は21日、中部連携中枢都市圏をつくる5市2町のうち、島田、焼津、藤枝、牧之原の4市を訪問し、各市長に就任のあいさつをした。難波市長が加入の意向を示している県と大井川流域10市町などでつくる「大井川利水関係協議会」の話題も上がり、同じ流域の市としてリニア中央新幹線工事を巡る水問題や南アルプスの自然保護の分野で連携を強化していくことを確認した。 いずれも非公開で行われた。島田市の染谷絹代市長との会談では、リニア問題に加え、広域消防での連携についても意見交換した。会談後に取材に応じた難波市長は、同協議会加入について「8市2町あるから染谷市長単独ではなく、各市町に話していく。ど
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新しい友達 仲良く茶摘み 川根本町 統合開校した三ツ星小
川根本町立三ツ星小の3、4年生約40人が20日、同町下長尾の榊原雅年さん(70)の茶園で新茶の手摘みを体験した。小学校3校が統合して4月に開校したばかりの同校。新しいクラスメートとの親睦を深めてもらおうと、榊原さんが同校に呼びかけて実現した。 児童たちはもえぎ色の新芽を一芯二葉で丁寧に摘み取り、ポリ袋に入れた。この日収穫した生葉は34キロ。生葉は製茶した後、同校に届けられる。3年生の佐々木賀功[がく]君(8)は「とても楽しかった。新茶を飲むのが楽しみ」と声を弾ませた。 (島田支局・池田悠太郎)
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春風そよぐ浜名湖畔快走 「ハマイチ」に静岡県内外サイクリスト【しずおかアウトドアファン】
野外を軽快に走る楽しさが受け、愛好者が増えているサイクリング。浜松、湖西両市にまたがる浜名湖を1周するサイクリングコースは「ハマイチ」の愛称で親しまれ、県内外の愛好者から人気が高い。3月中旬の2日間、ハマイチを楽しむイベント「第20回浜名湖サイクルツーリング」(実行委主催)が開かれ、計約870人が湖畔を快走した。 イベントは湖西市新居町のボートレース浜名湖を発着点に、フル(約75キロ)とミドル(約60キロ)の2コースに分かれて走った。1日目は悪天候でミドルに一本化したが、2日目は両コース実施した。 参加者は広々とした浜名湖を横手に見ながら、春の草花の咲く湖畔沿いの道や湖上に架かる橋、湖
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川根新茶 取引始まる JA大井川川根工場 最高値3万8888円
川根地域の新茶初取引が18日、川根本町上長尾のJA大井川川根工場で行われた。生産者や茶商らが開所式で今期の茶業発展や商売繁盛を祈念し、威勢良く取引に臨んだ。 高木郷美さん(66)=同町下長尾=の手摘みのやぶきた2口21キロが上場した。茶商が荒茶の水色や香りを確認した後、あっせん人を介して取引がスタート。折り合いがつくと、手合わせの音が響いた。最高値は3万8888円。 茶商の1人は「川根茶ならではの香りと渋みの中にうま味がある」と評価。高木さんは「1年間の苦労が報われてうれしい。さらにおいしい川根茶を提供できるように今後も高みを目指して、伝統を守り続けたい」と話した。
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香る新茶 初夏の息吹 手摘み作業 丁寧に 川根本町
川根本町下長尾の茶農家高木郷美さん(66)の茶園で17日、新茶の手摘みが行われた。収穫した生葉は荒茶に加工して、18日にJA大井川川根工場(同町上長尾)で開かれる川根地域の初取引に出品する。 大井川沿いの茶畑で育ったやぶきたの新芽を、地元の女性約15人が丁寧に摘み取った。16日にも手摘みが行われ、2日間で収穫した生葉は約150キロ。高木さんによると、今年は適度な雨と暖かい気候で順調に生育し、昨年より3日早い収穫という。「甘みとうま味の濃い新茶に仕上がった」と初取引に期待を寄せた。 (島田支局・池田悠太郎)
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自民は過半数の40 静岡県議会会派構成決まる
静岡県議会は14日、30日からの改選後の会派構成を発表した。定員68に対し、各会派の構成人数は自民改革会議が40人、ふじのくに県民クラブは18人、公明党県議団が5人となった。会派に所属しない無所属議員は5人。 会派と所属議員は次の通り。カッコ内は選挙区。 【自民改革会議】10期 天野一(静岡市葵区)▽8期 植田徹(富士市)中谷多加二(浜松市天竜区)▽7期 杉山盛雄(沼津市)鈴木利幸(浜松市北区)▽5期 宮沢正美(三島市)落合慎悟(藤枝市)竹内良訓(浜松市中区)中沢公彦(同市東区)▽4期 中田次城(伊東市)土屋源由(伊豆の国市)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫(御殿場市・小山町)鈴木澄美(富士市
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茶業界の課題解決へ 学生が産地と連携 東京農大生、川根抹茶で商品
豊かな香りが特徴の川根産抹茶に可能性を見いだした都内の大学生が、茶生産者と連携してようかんと抹茶染め商品を考案した。若者視点で茶業の新たな魅力を提案している。 東京農業大国際食料情報学部アグリビジネス学科で農業の6次産業化などを学ぶ学生5人は2022年5月、島田市川根町の農業法人KAWANE抹茶で現場実習を行った。抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の栽培工程を学びつつ農家の話を聞く中で、後継者不足や茶価低迷といった茶業が抱える課題を痛感した。 「抹茶産業を盛り上げたい」との思いを強くした学生らは、実習終了後もマーケティング手法を議論。飲用以外の用途を考え、抹茶をふんだんに使った類似品を見な
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学校再編で4月開校 新1年生20人が入学式 川根本町・三ツ星小
4月1日に開校した川根本町上長尾の三ツ星(みつぼし)小で12日、本年度の入学式が行われた。晴れ姿の新1年生20人が緊張した面持ちで式に臨み、新しい学校で小学校生活のスタートを切った。 同校は町の学校再編計画により中川根第一小、中川根南部小、中央小が統合して開校した。中央小の校舎をそのまま活用している。 式では新1年生の名前が読み上げられ、元気な返事が会場に響き渡った。4~6年生73人も出席し、「明日から待ってるよ」のかけ声で温かく出迎えた。 渡辺哲也校長は「家族や近くのお兄さんお姉さんと一緒に、毎日元気よく登校してほしい」とあいさつ。薗田靖邦町長は「小学校も楽しい場所。勉強を頑張りまし
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大井川鉄道代行バス 来月から減便 家山-千頭間
大井川鉄道は11日、大井川本線家山(島田市)-千頭(川根本町)間で実施している代行バス輸送のダイヤを5月8日から変更すると発表した。現在の18便(9往復)から12便(6往復)に減便する。 同区間は昨年9月の台風15号被害で運休が続き、大鉄は鉄道に代わる措置として代行バスを走らせているが、利用の減少から3月末で運行休止の意向を川根本町に伝えていた。4月以降は町が経費を全額支援する形で運行が継続している。新しいダイヤは大鉄と町が協議し、利用者の少ない時間帯の便を減らした。
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浜松、静岡市長選きょう投票 静岡県議選も 深夜に大勢判明
統一地方選前半戦の浜松市長選と静岡市長選、県議選(定数68)、浜松市議選(定数46)の投票が9日行われ、即日開票される。両市長選は現職が今期限りで退任し、新しいリーダーを選ぶ選挙となる。いずれも新人同士の戦いとなり、現市政の路線継続か、刷新かが問われる。前回選から選挙区が1増えて34選挙区となった県議選は、無投票選挙区を除く19選挙区で激戦が繰り広げられている。 浜松市長選はいずれも無所属で、元総務省課長中野祐介氏(53)=自民、公明推薦=、市民団体代表嶋田博氏(74)=共産推薦=が出馬した。静岡市長選の立候補者は、無所属の元県議山田誠氏(61)、共産党公認で党県常任委員の鈴木千佳氏(52
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一茶製造前に技術の共有 川根本町
川根本町農業経営振興会(藤中康彦会長)などは5日、製茶技術を学ぶ講習会を同町地名の農林業センターで開いた。地元茶業者約15人が参加し、本格的な製造の前に一茶の状態や製茶技術を共有した。 早朝に手摘みしたわせの生葉約80キロがセンターの茶工場に持ち込まれた。県志太榛原農林事務所の職員らが講師を務め、生葉の状態から蒸す、もむの各工程で適度な時間と温度に調整し、荒茶に仕上げた。 参加者は講師陣と積極的に意見交換し、全国茶品評会出品茶を製造する同茶工場の高度な技術を学んだ。一茶直前の講習会は初めてといい、藤中会長は「一茶前のこの時期に技術を共有しあうことは農家の安心材料にもなる。地域全体でおいしい川
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2月有効求人1.05倍 ハローワーク島田管内
ハローワーク島田は3月31日、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の2月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は1.05倍で前年同月を0.16ポイント下回った。主力産業である製造業の求人数減少が要因。1倍台は1年8カ月連続。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比18.7%減の278人。食料品製造業は48人で40.0%減だった。 運輸業・郵便業は3.2%減の61人。卸売業・小売業は11.5%減の116人。医療・福祉は17.9%増の158人。 新規求人数937人、新規求人倍率は1.53倍だった。
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運休の大井川鉄道車両きれいに 川根本町・千頭駅、住民有志が計画
川根本町の住民有志が1日、大井川鉄道千頭駅に停車している車両を清掃した。全線復旧に向け、地元から機運を高めようと初めて企画した。 昨年9月の台風15号被害以降、同駅に停車したままの21000系の車両2両を親子連れなどの住民ら約30人が掃除した。モップで車体を磨いたり、列車内をぞうきんできれいにしたりした。線路付近の草取りも行った。地元住民の山口捷彦さん(78)が中心となり、「復旧に向けた思いを行動で示したい」と計画した。 清掃後は赤石太鼓の演奏も披露された。演奏に参加した三ツ星小4年の薗田萌々香さんは「大井川鉄道が大好き。早く千頭駅にSLが来てほしい」と話した。 大井川本線は家山―千頭
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「遠い存在」「もっと対話を」 県議選告示 有権者の声、人口減対策に期待も
統一地方選の静岡県議選が31日告示され、無投票を除く19選挙区で9日間の舌戦が火ぶたを切った。県議は、国政や立法を担う国会議員や、地域や生活に密着した問題を扱うことが多い市町議と比べて「役割がよく分からない」「存在感が薄い」とも言われる。県内の有権者は県議にどんな働きや政策を期待しているのか聞いた。 県議の印象を有権者に尋ねると、「接する機会が少ない」「遠い存在」といった声が多い。沼津市の教員菊池昌太郎さん(24)は「選挙中は各候補者の活動の発信があるが、選挙がない期間は何をしているのか分からない」と物足りなさを示す。 特に静岡、浜松の両政令指定都市は県からの権限移譲が進み、両市選出の県
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無投票当選新議員の抱負 藤枝市/島田市・川根本町 静岡県議選
藤枝市 西原明美氏 西原明美[にしはらあけみ]氏 (自現②、61歳) 安心な生活基盤を守る 4年前、藤枝市議4期目の途中で県議に転身した。1期目は新型コロナウイルス禍や熱海市伊豆山の土石流災害、ロシアによるウクライナ侵攻など歴史に残る社会問題が起きた。「人の命と財産を含め、守るべきものが明確になった。一日一日を大切にできて初めて未来を語ることができる」とうなずく。 「安心で安全な生活の基盤」を掲げ、アフターコロナを見据えた経済対策や、災害に強いまちづくりの必要性を強調する。青少年の健全育成を図るNPO法人の理事長を務めている経験から、地域が子どもの教育に携わる仕組みの構築にも意欲を示
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フォーレなかかわね茶茗館「川根紅茶と川根ロールケーキセット」 ユズと茶、爽やかに香る【道の駅 食探訪⑰】
山に囲まれた「フォーレなかかわね茶茗館」(川根本町)は、交通量の多い幹線道路沿いに立つ一般的な道の駅とは一線を画すたたずまい。川根茶の歴史や伝統を紹介する施設で今春、町と町商工会、地元飲食店が共同開発した「川根ロール」と川根紅茶のセットメニューが誕生した。 川根ロールケーキは川根茶と県内屈指の生産量を誇る同町産ユズをふんだんに使用。もっちりとした生地にあんこもアクセントとなり、口に運ぶと甘さとともに川根茶とユズが爽やかに香る。「べにふうき」の紅茶は、すっきりとみずみずしい味わいの「高田農園」か、まろやかで飲みやすい「相藤園」の二つの農園から選べる。スタッフの黒田佳代子さん(67)は「川根紅
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「トレイルウオーキング」 町内コースをマップに 川根本町 第1弾は智者山・天狗石山エリア
川根本町はこのほど、開かれた山道を歩く「トレイルウオーキング」の町内コースを紹介する川根トレイルマップを制作した。第1弾のコースは智者山・天狗石山エリア。今後はエリア別にコースマップをつくり、シリーズ化を目指す。 大井川鉄道千頭駅(千頭)を出発し、智者山(1291メートル)、天狗石山(1366メートル)の山道を歩いて、観光客らに人気を集める奥大井湖上駅(犬間)を目指すルートで、距離は約15キロ、累積標高差は約1200メートル。初心者でも休憩を挟んで7~8時間でゴールできるという。天狗石山をゴール地点にして、距離を短くした難易度低めのコースも紹介している。 トレイルマップは実際の地図上にコース
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ダムの駅PR、限定切符いかが 長島ダムふれあい館(川根本町)
通称「ダムの駅」として、PRを強化している長島ダムふれあい館(川根本町梅地)が4月1日から、来館記念の「ダムの駅きっぷ」を発売する。1枚200円(税込み)で3千枚の限定品。 長島ダムの仕組みや働きなどを紹介する同館は開館20周年を迎えた昨年、展示内容を一部リニューアルした。全国から集めたダムカード約500枚を新たに展示するなど、ダムの駅としてPRしている。来館者への記念品として、全国の道の駅で発売され、観光客に人気の道の駅記念切符を参考に企画した。 鉄道乗車券の印刷会社に制作を依頼し、硬券と同じ材質で仕上げた。サイズは縦3センチ、横8・8センチ。両面に長島ダムのキャラクターを描き、裏面に
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リニア田代ダム案 結論持ち越し 流域市町「水利権」巡り賛否割れる
大井川利水関係協議会が27日、県庁で開かれ、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う湧水の県外流出対策としてJR東海が示した田代ダム取水抑制案について、大井川流域市町や利水団体が説明を受けた。JRは、ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)との間で具体的な協議に入るための前提条件を示し、了解を求めたが、市町や利水団体間で賛成意見と慎重な議論を求める意見とで分かれ、結論は持ち越された。 協議会の事務局を務める県は「ダム案が『水利権に影響を与えない』という表現は慎重に調整しないといけない」(森貴志副知事)と文言修正が必要との認識を示した。意見を速やかに取りまとめ、JRの回答を受けて判断
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活気あるまち取り戻す 山田誠氏【静岡市長選 立候補者の横顔と主張】
かつて静岡市のにぎわいの拠点だった中心街「おまち」は活気がなくなり、若者は県外に出て戻ってこない。そんな古里の現状に危機感を抱き、「市長の立場でまちを変えたい」と立ち上がった。 幼少期からプラモデルが趣味で、ものづくりに携わろうと大学は工学部に進学した。都内の計測器メーカーに就職し、海外での長期勤務など充実した会社員生活を送っていたが、26歳の時に旧静岡市長の祖父山田順策氏を支援していた地元県議の誘いを受け、政治の道に進むことを決意した。祖父の遺志を継ぎ、29歳で旧静岡市議に初当選して以降、連続で市議3選、県議5選を果たした。 32年間の地方議員活動
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子育ての悩み寄り添う 鈴木千佳氏【静岡市長選 立候補者の横顔と主張】
市長選告示まで1カ月に迫る中、山村糸子共産党県委員長から出馬を打診された。住民の声を行政に届ける役割を目指し、今まで2022年参院選など国政選挙に5回、県議選に2回挑戦。落選が続いたが「諦めたら何も変わらない」と、今回の立候補を決意した。 長崎県出身の母に原爆の実相を聞いて育った経験から、平和への強い思いが根っこにある。川根本町の町議を務めた母を「戦争だけは嫌だ、と言い続けてきた。おかしいことはおかしいと言える信念の人」と表現し、政治家としてあるべき姿を重ねる。 これまでも選挙を見守ってきてくれた一人娘は中学生になった。自閉症の特徴があり、コミュニケーションが苦手な面
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豊富な実績より現場で 難波喬司氏【静岡市長選 立候補者の横顔と主張】
国土交通省技術総括審議官を経て、2014年から副知事を2期8年務めた。リニア中央新幹線問題や熱海土石流で陣頭指揮を執り、22年11月に県理事を最後に退職。長年の行政経験と実績を引っ提げ、静岡市政のかじ取り役に名乗りを上げた。 市政課題の大半は「仕事のやり方の問題」と分析。「人の心が温かくて大好きな静岡」をついのすみかと決め「現場に入り、自分で主体的にやりたい」と市長を志した。 「市長は選挙までは政治家で、市の中に入れば実務者。公務員の延長上にある」。市長の役割を「市政の執行責任者」と表現する。市政の運営方針に「信頼と共創」を掲げる。 岡山県真庭市出身。「山野を駆け回
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静岡市長選は山田、鈴木、難波氏 浜松は中野、嶋田氏の争い 静岡県内統一地方選スタート
第20回統一地方選の静岡、浜松両政令市長選が26日告示された。静岡市長選に立候補したのは届け出順に無所属新人の元県議山田誠氏(61)、共産党新人の党県常任委員鈴木千佳氏(52)、無所属新人の元副知事難波喬司氏(66)=自民、公明、立民、国民推薦=の3氏。浜松市長選はともに無所属新人の元総務省課長中野祐介氏(53)=自民、公明推薦=、市民団体代表嶋田博氏(74)=共産推薦=の2氏の順に届け出た。両市の現職退任を受けて新人候補が激突する構図となり、14日間の選挙戦に突入した。投開票は4月9日。 静岡市長選は少子化や若者の市外流出に伴う人口減少問題、昨年9月の台風15号を教訓とした危機管理対策、
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大鉄代行バス 3900万円補助へ 川根本町議会
川根本町議会は24日、3月定例会の最終本会議を開いた。4月以降の大井川鉄道(本社・島田市)代行バス事業の補助費として、3900万円を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を原案通り可決した。 昨年の台風15号被害で大井川本線家山(島田市)―千頭(川根本町)間は部分運休が続き、大鉄が代行バスを運行しているが、利用が低迷し、4月以降は運行を休止する意向を町に伝えていた。 町は関係機関と調整を進め、今秋をめどに町営の運行に切り替える。それまでの期間は町が経費を全額負担して、大鉄が引き続き代行輸送を担う。今回の補正には、4~6月の運行にかかる予想経費を計上した。 同日の本会議は一般質問に6氏
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事故防止に活用 市教委に横断旗 島田地区安全運転管理協会
島田地区安全運転管理協会は24日、新入学(園)児を交通事故から守る県民運動(4月4~10日)を前に、横断旗34本を島田市教育委員会に寄贈した。 児童の登下校時の事故防止に役立ててもらうことが目的。贈呈は今年で20回目。岡本広一会長らが同市のプラザおおるりを訪れ、山中史章教育長に横断旗を手渡した。市内17小学校に2本ずつ配布する。 同協会は川根本町を通じ、町内2小学校にも横断旗計4本を贈る。
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川根温泉新メニューに川根茶うどん 川根中3年の石間さん考案
島田市立川根中3年の石間佑菜(ゆな)さん(15)が提案した川根茶入りのうどんが、同市の入浴施設「川根温泉ふれあいの泉」内の食事処で新メニューとして採用され、23日から提供が始まった。 地元食材を活用した新しいメニューを考える討論会が同施設で2月に行われ、参加した石間さんは茶そばをヒントに川根茶入りのうどんを提案した。料理長の兒玉雅人さんは、石間さんのアイデアをもとに開発を進め、粉末の川根茶を生地に練り込んだうどんに、川根本町産の猪の骨で出汁を取った温かいつけ汁を合わせた。 4月までの限定で桜の塩漬けを生地に練り込み、桜の香りがほのかに広がる桜うどんも一緒に提供する。セットは税込み900
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富士山嶺クラフトコーラ Agrinos(アグリノス)(川根本町) 地元ユズ無駄なく使用【静岡ものづくり最前線】
コーラの実やカルダモン、シナモンなどのスパイスと自社農園で栽培したユズを原料に仕上げたクラフトコーラ。かんきつ系の鼻に抜ける爽快感と、ユズの酸味を感じる独特の後味が特徴だ。コーラと原液シロップの2種類で販売し、シロップは炭酸水のほかウイスキーや牛乳で割ってもおいしく味わえる。 川根本町奥泉の耕作放棄茶園を整備し、ユズやライム、ジャバラなどを栽培している。ユズの木は約2千本、生産は8割を占める。地元産品をPRするため、食品加工や流通販売も手がけ、6次産業化に力を注いでいる。 クラフトコーラを製造する神奈川県のメーカーと初めてコラボした。地元食材を使った商品の販売を通して地域活性化に貢献する
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大井中出身の同級生が作品展 29日まで島田
本川根町立大井中(現・川根本町立本川根中)出身の同級生6人による作品展が23日、島田市のしずぎんギャラリー四季島田で始まった。29日まで。風景写真や油彩画、色和紙で描くちぎり絵など力作が約65点並ぶ。 作品展は前田幸子さん=享年(81)=の長男和則さん(55)の一言がきっかけで企画がスタートした。和則さんは「母親が生前に趣味で制作していた、ちぎり絵を披露する場を用意したい」と、幸子さんの同級生池下晶也さん(83)に相談。油彩画愛好家の池下さんは、ほかの同級生にも声をかけ、さまざまな分野で創作活動に励むメンバーと一緒に今回の作品展が実現した。 幸子さんのちぎり絵は15点展示され、富士山を囲む雲
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家山―川根温泉笹間渡間 10月めど再開へ 台風被害の大井川鉄道
大井川鉄道の鈴木肇社長は22日、昨年9月の台風15号被害で運休が続く家山―千頭間のうち、家山―川根温泉笹間渡間を10月1日をめどに再開する方針を示した。 同日に開かれた検討会後、記者団に明らかにした。大鉄は台風15号により全線で土砂流入などの被害を受けた。昨年12月16日に金谷―家山間で運転を再開したが、家山―千頭間は部分運休している。 川根本町は大鉄が実施する代行バス輸送について、4月から運行経費を全額負担するとしている。
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大臣賞の喜び 静岡県知事に伝える 茶業者6人
全国茶品評会(全品)などの各品評会で2022年度に農林水産大臣賞を受賞した静岡県内茶業者6人が22日、県庁に川勝平太知事を訪ね、受賞の喜びを語った。 訪問した大臣賞受賞者は、全品「普通煎茶4キロの部」の相藤令治さん(川根本町)や、「深蒸し煎茶の部」の山東茶業組合工場長山本康博さん(掛川市)ら。川勝知事は受賞茶を味わうと「まさに名人の技。ひとくちで深い味わいが伝わる」と称賛した。
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24日一般質問 川根本町議会
川根本町議会3月定例会は24日、一般質問を行う。6氏が登壇して、町当局の考えをただす。 通告内容は次の通り。 石山貴美夫 新規事業について▽大竹勝子 ①子育てがしやすいまちづくり②寸又峡プロムナードコースのバリアフリー化▽佐々木直也 ①森林環境譲与税の活用②観光施策のビジョン▽中沢荘也 ①施政方針②誰もが健やかに過ごせるふるさとづくりについて▽中原緑 ①大井川鉄道の臨時代行バス事業と町の観光業②公園整備▽野口直次 新年度当初予算編成の3本柱
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川根本町の学校再編 町民と丁寧な対話を【記者コラム黒潮】
川根本町内の小中学校6校のあり方を見直す同町の学校再編計画は、4月の新小学校開校を皮切りに、来春には小学校から中学校までの教育を一貫して行う義務教育学校2校を開設する。再編計画は途中で必要な予算が議会で認められないなどの曲折があった。円滑な計画の推進には、今後も町民との丁寧な対話が求められる。 町は少子化に伴う小規模校の増加に不安を抱く保護者の声を踏まえ、再編を軸に協議を重ねた。南北に長い町の地形、通学距離などを考慮し、中学校区を維持したまま北部と南部にそれぞれ9年制の義務教育学校を配置する方針を2020年に決定。両校は既存の校舎を改修して開校する計画だ。 20年に10回、住民説明会を各
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増商(島田市)増田直樹社長「観光」切り口に活性化【キーパーソン】
戦前に創業し、LPガスや太陽光発電の販売などエネルギー総合会社として80年超の歴史を持つ。昨年から地元木材を使ったバレルサウナの製造・販売など観光関連事業に乗り出した。事業の狙いや地域活性化への思いを聞いた。 -バレルサウナ事業の内容は。 「大井川流域のヒノキを使用し、組み立ては地元の大工が担う。昨年11月、川根本町の寸又郷温泉に1基設置したところ、県内外の愛好者やインフルエンサーが訪問するなど好評で、増設を計画中。年々観光客が減る寸又峡の活性化に向けた一つのモデルケースになればと考えている」 -休館中の「東海道金谷宿お休み処」を利活用する民間事業者として市から優先交渉権者に選ばれた。
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対象者は87人 大規模の異動 川根本町人事
川根本町は20日、4月1日付の人事異動を内示した。対象者は87人。退職拡充と組織改編に伴い、規模は大きくなった。企画課を経営戦略課、情報政策課をデジタル推進課、農林課を産業振興課にそれぞれ改称する。 主な異動は次の通り。 【課長級】総務課長 山田貴之=再任用・継続▽経営戦略課長(企画課長)大村妃佐良▽経営戦略課参事(総合支所長兼観光商工課長=再任用)中野裕文▽デジタル推進課長(情報政策課長)坂下誠▽税務住民課長(同課長補佐兼戸籍住民室長=昇任)坂本喜弘▽健康福祉課付参事(社会福祉協議会へ派遣=再任用)藪下和英▽高齢者福祉課長(税務住民課長)竹野克彦▽産業振興課長(議会事務局長)沢口誠一
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災害リスク事前確認を 防災学講座 牛山静岡大教授が講演
静岡県地震防災センターは18日、静岡市葵区の同センターで防災学講座を開き、静岡大防災総合センターの牛山素行教授が昨年9月の台風15号災害から学ぶべき教訓について講演した。 浸水や土砂災害の被害が発生した場所をハザードマップ上で示し、多くは洪水浸水想定区域や土砂災害警戒区域内で起きていると指摘。マップで事前に地域の災害リスクを確認することの大切さを強調した。 山間部でも周囲に人家がない場合は、土砂災害警戒区域に指定されず、ハザードマップにも反映されない点を挙げ、「マップに色が塗られていないから安全だとは考えないでほしい」と注意を呼びかけた。 川根本町では、パトロール中の男性が車ごと河川に
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大鉄の代行バス運行費で方針 川根本町が全額負担へ 台風被害
昨年9月の台風15号被害で運休が続く大井川鉄道の大井川本線家山(島田市)―千頭(川根本町)間の代行バス輸送について、川根本町は17日、4月から運行経費を全額負担する方針を明らかにした。今秋をめどに町営の運行に切り替える。 代行バス輸送は昨年12月から大鉄が実施しているが、利用が低迷し、4月以降は休止する意向を町に伝えていた。町が4月から当面の間、運行経費を補助して、町営移行に向け関係機関と調整する。 代行バスは現在、同区間を1日18本(9往復)運行。町は4月の運行本数を維持し、5、6月は本数を減らして1日12本(6往復)にする方向で調整している。 町は過去の利用状況などから算出した4~
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スタンプラリーで奥大井地域周遊 21日まで井川線
南アルプスあぷとライン周辺地域誘客協議会は21日まで、奥大井地域への誘客を目的とした大井川鉄道井川線のモバイルスタンプラリーを開催している。 QRコードが設置された全14駅の中から、好きな駅のQRコードをスマートフォンなどで読み取り、スタンプを集める。四つ集めると、井川線始発の千頭駅前に事務所がある川根本町まちづくり観光協会で豪華景品が当たる抽選に応募できる。景品はギフト券5千円分や、井川線のオリジナルトートバッグ、巾着袋など。 問い合わせは、同観光協会<電0547(59)2746>へ。
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2現職に元新挑む/焼津市 選挙戦の可能性を残す/藤枝市 無投票の公算/牧之原市・吉田町、島田市・川根本町【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか➁】
2現職に元新挑む 焼津市 定数2 自民の良知淳行、無所属の諸田洋之の現職2氏に、自民の新人松島和久氏、前回落選した元職塚本大氏が挑む構図になっている。 良知氏、松島氏は自民2議席独占を果たそうと自民市議の支援を受けながら、地盤固めに力を注ぐ。良知氏は3期12年の間に取り組んできた防災対策といった実績を強調しながら、組織を固める。松島氏は市議時代の人脈を足掛かりに支持拡大を図る。 諸田氏はこれまでの議員活動を通じて培った課題解決力をアピールし、市内全域で草の根活動を展開する。塚本氏は現職時代に所属した自民からでなく、無所属での出馬となる。市議と県議を計16年務めた政治経験を前面に押し出し、
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茶況(3月14日)最高峰の入賞茶 数量限定で提供 18日から川根本町
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗舘」は18日から特別呈茶イベントを始める。昨年開催された本年度の県茶品評会と全国茶品評会で、上位入賞を果たした最高峰の川根茶を数量限定で提供する。 相藤令治さん(相藤園)、相藤直紀さん(相藤農園)、川崎好和さん(松島園)、丹野浩之さん(丹野園)の入賞茶を堪能できる。各農家50席限定、和菓子付きセットで800円(税込み)。午前10時~午後4時半。
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中川根一小ありがとう 閉校イベント 半世紀の歴史振り返る
川根本町の学校再編計画に伴い、3月末で閉校する同町徳山の中川根第一小で12日、有志による実行委員会が企画した閉校イベント「第一小ありがとうの会」が行われた。在校生や卒業生ら約300人が集い、約半世紀の歴史が詰まった学びやとの別れを惜しんだ。 同校は1971年に開校した。在校生のうち4~6年生はタイムマシンで過去にさかのぼり、学校の歴史を紹介する劇を披露。卒業生や保護者に感動と笑いを届けた。代表児童が町教委に校旗を返還した後、出席者全員で校歌を斉唱した。 1期生で実行委の植田直美さん(63)は「閉校はさびしいが、地域全体が明るい方向に向かって歩んでいきたい」と話した。教室には、学校生活を記
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川根本町3校再編 新学校は「三ツ星小」 4月開校
川根本町の小学校3校を再編して、4月に開校する新しい学校の名称が14日、「三ツ星(みつぼし)小学校」に決まった。同日の町議会3月定例会で学校設置条例の一部改正案が可決された。 町の学校再編計画は中川根第一小、中川根南部小、中央小の3校を再編して、まずは三ツ星小を開校する。三ツ星小は中央小の校舎をそのまま活用する。三ツ星小は隣接する中川根中と再編して、来年春に9年制の義務教育学校になる予定。町は学校名を一般公募して学校運営協議会や教育委員会で審議した。 定例会ではこのほか、15議案を原案通り可決した。委員会に付託した2023年度一般会計予算案など11議案の採決と一般質問は最終日の24日に行
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こだわりのエレキギター展示 演奏体験も 川根本町・奥大井音戯の郷
川根本町まちづくり観光協会は、同町千頭の奥大井音戯の郷で21日まで、エレキギターの企画展「奥大井OVER DRIVE」を開いている。 メーカーの東海楽器製造(浜松市)やキクタニミュージック(愛知県)のほか、収集家の協力で集まったこだわりのエレキギターを26点展示した。会場には音質劣化を防ぐバッファーを利用した演奏や、メーカー6社が製造する弦の弾き比べなども体験できる。 来訪促進を目的に、エレキギターが好きな同協会の土屋和明さんの発案で実現した。土屋さんは「エレキギターの魅力を多くの人に伝えたい」と話した。大人500円、小中学生300円。午前10時~午後4時半。14、15日は休館。
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自民候補の24人 公明静岡県本部が推薦 静岡県議選
公明党県本部は13日、県議選(31日告示、4月9日投開票)で自民党県連公認の立候補予定者計24人を県本部として推薦すると発表した。公明候補者の空白選挙区で自公の選挙連携を強化する。 同本部は「推薦依頼を受けた立候補予定者について協議し、党中央幹事会で決定した」としている。 推薦する立候補予定者は次の通り。 加畑毅(下田市・賀茂郡)藤曲敬宏(熱海市)土屋源由(伊豆の国市)宮沢正美、伊丹雅治(三島市)加藤祐喜(長泉町)鳥沢由克(裾野市)和田篤夫、勝俣昇(御殿場市・小山町)木内満(富士宮市)良知淳行、松島和久(焼津市)西原明美(藤枝市)大石健司(牧之原市・吉田町)河原崎聖(島田市・川根本町)
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川根本町 災害時の物資輸送 孤立防止へドローン活用【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案⑥完】
昨年9月の台風15号は川根本町に大きな被害をもたらした。土砂流入や道路決壊で山間部の一部集落が孤立。被災から数日は町職員らが現場にたどり着けず、物資運搬の難しさが浮き彫りになった。町は教訓を踏まえ、課題解消に向けて動き出す。 南部の山奥に位置する壱町河内区は最大で13世帯29人が孤立、停電と断水も起きた。町職員がバイクに物資を積み、道路状況が不安定な中、道が寸断された箇所まで進んだ。その先からは住民らで協力し合い、バケツリレー方式で物資を運んだという。区長の森下一淑さん(65)は「高齢者が多い地域。支援物資を人力で各家庭に運ぶのが一苦労だった」と振り返る。 山間地に集落が点在しているため
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ハローワーク島田管内 1月有効求人1.13倍
ハローワーク島田はこのほど、管内(島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)の1月の労働市場状況を発表した。有効求人倍率(実数値)は1・13倍で、前年同月を0・07ポイント下回った。1倍台は1年7カ月連続。原材料高騰や半導体不足が製造業の雇用に与える影響を注視している。 新規求人は産業別に見ると、製造業全体が前年同月比23・6%減の317人。食料品製造業は54人で28・0%減だった。 運輸業・郵便業は25・8%減の92人。卸売業・小売業は21・7%減の108人。医療・福祉は23・2%減の219人。 新規求人数は1068人、新規求人倍率が1・76倍だった。
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静岡市長選 共産・鈴木氏が出馬表明
共産党県委員会は7日、静岡市役所静岡庁舎で記者会見を開き、任期満了に伴う静岡市長選(26日告示、4月9日投開票)に党県常任委員の鈴木千佳氏(52)=同市駿河区曲金=を擁立すると正式に発表した。鈴木氏は、現市政の基本路線の継承を示している対抗馬2氏との違いに触れ「3期12年続いた田辺市政の転換が必要」と述べた。 鈴木氏はリニア中央新幹線建設計画の中止を訴えた。現市政が進める海洋文化施設やアリーナなどの大型建設事業を「コロナ禍で保健衛生、保育、女性支援などが求められる時にやるべきことなのか」と批判し、中止を含めて見直すと主張した。力を入れる政策に0~2歳保育料と小中学校給食費の無償化も挙げた。
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16選挙区で無投票か 静岡県議選、総定数の4割26人 現職も心境複雑
統一地方選の前半戦となる静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)は3月6日時点で、全34選挙区のうち半数近い16選挙区で出馬予定者数が定数を上回らず、無投票になる可能性がある。このまま定数を超える数の立候補者がいなければ、4割に当たる26人が投票なしで当選が決まる。有権者の投票機会を奪う無投票に対し、無投票が見込まれる選挙区の現職も「地域の幅広い声が上がることが選挙の役割。無投票を喜べない」(伊豆地域の県議)と不安の声が上がる。 無投票が予想されるのは、伊東市(定数1)、熱海市(1)、伊豆の国市(1)、三島市(2)、清水町(1)、裾野市(1)、富士市(4)、富士宮市(2)、藤枝市(3)、牧
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静岡市長選に鈴木氏擁立へ 共産静岡県委員会
共産党県委員会は6日までに、26日告示、4月9日投開票の静岡市長選に党所属の新人鈴木千佳氏(52)=同市駿河区=を擁立する方針を固めた。 同市長選には元県議山田誠氏(61)と元副知事難波喬司氏(66)=自民、公明、立民、国民推薦=が出馬を表明している。いずれも現市政の基本路線を継承する意向を示し、リニア中央新幹線建設計画に「推進派」の立場を明らかにしている。共産党はリニア建設反対派や現市政を批判する市民の受け皿として独自候補の擁立を模索していた。 鈴木氏は川根本町出身。静岡大法経短大卒。2022年7月の参院選や21年10月の参院静岡選挙区補欠選挙などに出馬し、落選した。
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事前説明会に28陣営 静岡県議選中部地区 4選挙区で選挙濃厚
静岡県選挙管理委員会は3日、県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の中部地区7選挙区の立候補予定者説明会を県庁で開いた。計28陣営が出席し、4選挙区で選挙戦が濃厚となった。 藤枝市、牧之原市・吉田町、島田市・川根本町の3選挙区は無投票の公算が大きくなった。 同日の説明会には、西部地区の菊川市選挙区で出馬を検討する1陣営が新たに出席した。 各選挙区の定数と出席陣営数は次の通り(カッコ内は定数)。 静岡市葵区(5)8、同駿河区(4)5、同清水区(4)5、焼津市(2)4、藤枝市(3)3、牧之原市・吉田町(1)1、島田市・川根本町(2)2
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災害対策掲げる 川根本町 施政方針
川根本町議会3月定例会が1日開会し、薗田靖邦町長が本会議で2023年度の施政方針を示した。昨年の台風15号被害を教訓に、重点施策として災害対策強化を掲げ「復旧を第一に災害に強いまちづくりを目指す」と強調した。 主要産業の観光、農林業の活性化や、人口減少対策として定住移住にも引き続き注力するとした。薗田町長は「住み続けたいと思う満足度の高い生活を実現するために積極的な支援を行い、移住希望者に選ばれる町にしたい」と決意を語った。 会期は24日までの24日間。初日は70億5100万円を計上した23年度一般会計予算案など27議案を上程した。14日に本会議が再開し、最終日の24日に一般質問を行う。
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茶況(2月28日)製茶機械修理費 最大100万円補助 23年度、川根本町
川根本町は2023年度、地域茶工場の経営継続を目的とした緊急的支援策として、製茶機械の修理費助成に取り組む。事業費1千万円を23年度当初予算案に計上した。 荒茶価格の低迷や燃油、農業用資材費の高騰などで茶工場の操業停止や解散が相次ぐ現状を受けての対応。製茶機械の高額な修理費も原因の一つになることから修理費を援助して、経費削減による経営の安定化を目指す。 荒茶加工施設を有する個人農家や法人、協業体が対象。補助率は50%で、補助金は5万円から最大で100万円。申請は随時受け付ける。
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大自在(2月28日)広報紙に思う
人口減少、高齢化、地域産業の後継者難。町が抱える問題は日ごとに深刻さを増すばかり。黙って見ているわけにはいかないと、動き出した人たちのストーリーに引きつけられた。 2022年度県広報コンクールの町広報紙部門で最優秀賞に選ばれた川根本町の「広報かわねほんちょう」3月号。8ページにわたる特集は、地域の活気が徐々に失われていく様子に歯がゆさを感じていた女性と、伝統工芸「駿河和染」の職人の出会いから、特産品づくりの軌跡を追った。 商品ロゴの制作を主導したのは町内四つの小中学校から集まった実行委員会の子どもたち。全員が町外出身という川根高の3年生5人が「地生学」という学校独自の教科で商品開発に挑み
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原谷配水池で安全祈願 掛川市や関係者 耐震性確保へ改修本格化
耐震性確保に向けた改修工事が本格化する掛川市本郷の原谷配水池で25日、安全祈願祭が執り行われた。市と市議会、施工業者の代表や地元関係者ら25人が参列し、安全を祈った。 水の供給の9割を大井川の長島ダム(川根本町)に頼る掛川市にとって、市内を流れる原野谷川の伏流水を蓄える原谷配水池は貴重な自己水源。既に仮設道路の敷設などを終えていて、2023年度は本体工事が本格化する。工期は22年8月~24年2月で、事業費は3億9200万円。 神事に臨んだ久保田崇市長は「掛川は古くから水に苦労してきた。生活を守る水だ」と強調した。
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ヒーヤイや鹿ん舞 川根本町小中生ら披露 ユネスコ文化遺産登録で
静岡県内でも伝承される民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」が2022年11月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを記念し、ふじのくに民俗芸能フェスティバルが26日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。風流踊に含まれる「徳山の盆踊」(川根本町)と「有東木の盆踊」(静岡市葵区)など、本県伝統芸能の魅力を県民に伝えた。 川根本町の徳山古典芸能保存会と小中学生は、豊作や無病息災を願って毎年夏に奉納している徳山の盆踊を舞台上で披露した。鹿やひょっとこに扮(ふん)した少年が飛び跳ねるように踊る「鹿ん舞」や、浴衣姿の少女が優雅に舞う「ヒーヤイ」に、会場からは大きな拍手が沸いた
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災害復旧、対応強化 川根本町23年度当初予算案 一般会計70億円
川根本町は24日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比24・8%(14億100万円)増の70億5100万円で過去2番目の予算規模となった。台風15号からの復旧や災害対応強化に積極投資し、安心安全のまちづくりを目指す。薗田靖邦町長は「台風被害から力強く立ち上がることを念頭に予算を編成した」と述べた。 台風で被災した林道や町道などの復旧事業に8億1100万円を計上した。災害対策として、道路下の空洞調査(900万円)や指定避難所非常用発電機設置(430万円)、ドローンを活用した孤立集落への物資輸送実証事業(500万円)などを進める。 義務教育学校(北、南部の2校)の来年度開校に
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大鉄無人駅の芸術祭開幕 旧茶工場に“花畑”満開 女性題材の巨大オブジェも
大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が23日、開幕した。国内外で活躍するアーティスト13組が島田市と川根本町の各地で作品を展示する。3月19日まで。 同町久野脇の三津間集落にある旧茶工場では、作家の丸山純子さんが地元住民などから集めたポリ袋で仕上げた白い花が約1200本並び、華やかな空間に生まれ変わった。インキの代わりに廃油せっけんを使い、茶畑や茶摘みの光景を表現したシルクスクリーン版画も展示している。 今回から同市のJR島田駅周辺も展示場所に加わり、駅前通りの空き店舗には、女性をモチー
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茶況(2月21日)茶の入れ方 中学生に指導 川根茶業青年団が教室
地元基幹産業の川根茶に親しんでもらおうと、川根茶業青年団はこのほど、川根本町の中川根中でお茶の入れ方教室を開催した。 毎年の恒例事業で川根地区の小中学校を対象に実施している。中川根中の教室では団員7人が講師を務めた。会場には高級煎茶から玄米茶、くき茶、ほうじ茶など8種類の茶が用意され、2年生22人は種類によって適切な湯の温度や抽出時間があることを学んだ。茶の濃さと量が同じになるように少しずつ注ぐ「まわし注ぎ」を実践して、茶を味わった。 講師として参加した南園製茶(同町)の南健太郎さんは「子どもたちには、世界に誇れる川根茶の産地で生まれ育ったことを誇りに思ってもらえたらうれしい」と話した。
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品評会大臣賞茶の詰め合わせ 最高級茶を味わって
茶の卸販売業のTokyo Tea Trading(トウキョウ・ティー・トレーディング、東京都渋谷区)はこのほど、2022年全国茶品評会(全品)農林水産大臣賞受賞茶の詰め合わせを発売した=写真=。 同品評会の普通煎茶4キロの部で最高賞に輝いた相藤園(川根本町)や深蒸し煎茶の部の山東茶業組合(掛川市)など、計7部門の受賞茶を和紙に包み、箱に詰めてジュエリーのように仕立てた。詰め合わせは計128グラム入りで、価格は12万円。相藤園と山東茶業組合の茶葉は、いずれも20グラム1万8000円で単品でも販売している。 トウキョウ・ティー・トレーディングは日本茶の取り扱いを広げる中で、品評会受賞茶を落札
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自然科学研究成果たたえる 「山崎賞」66点表彰
山崎自然科学教育振興会はこのほど、自然科学分野の優れた研究成果をたたえる「第39回山崎賞」の授賞式を静岡市葵区のもくせい会館で行った。小中高の児童・生徒の部で65点、教員の部で1点の計66点が受賞した。 受賞者は次の通り。 【小学校】有薗朋希(浜松雄踏)加藤百恵(浜松北浜東)花井和香奈(浜松北浜南)平田楓奈(浜松麁玉)村松侑奈(浜松中郡)山下瑞喜(浜松篠原)小崎惇(藤枝高洲南)小泉尚志(静岡大付属静岡)増田結桜(同)河原崎希(御前崎第一)佐藤迪洋・佐藤知海(磐田西)落合晃馬(同)島内映実佳(聖隷クリストファー)佐藤花音(焼津東益津)飯田ひかり(牧之原川崎)中林夕結(東海大付属静岡翔洋)
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大井川鉄道 無人駅「川根小山」寄って 駅名に潜む「ねこ」特製グッズに
大井川鉄道(島田市)は、駅名に「ねこ」の文字が隠れている川根本町の無人駅「川根小山(かわねこやま)駅」のPRに向けて、数量限定の特製グッズを発売する。猫をデザインした記念切符やキーホルダーを通して、無人駅のにぎわい創出を目指す。 記念切符は井川線の千頭―川根小山間の片道乗車券と川根小山駅の入場券がセットで税込み千円。実際の利用はできないが、特別仕様で、切符の下地は猫や魚の絵を描いた。500セット限定。 キーホルダーは2種類。猫が井川線に乗車する姿と、寸又峡温泉に入浴する様子をデザインした。一つ税込み550円。キーホルダーは22日、切符は23日から新金谷駅前プラザロコ売店と千頭駅売店で店頭
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志太榛原の6市町社協 台風15号踏まえ災害ボランティア研修
志太榛原地区6市町の社会福祉協議会は8日、昨年9月の台風15号のボランティア活動について振り返る合同研修会を焼津市大覚寺の焼津市総合福祉会館で開いた。報告に立った各市町の協議会の担当者は一様に、災害支援のニーズを把握する上で、地域住民との普段付き合いの重要性を指摘した。 現在も支援活動を継続している川根本町社会福祉協議会の担当者は地域住民と接触しながら「実は助けてほしいという『声なき声』に多く触れた」と語った。藤枝市社会福祉協議会の担当者も「被災者自ら助けを言いにくいと痛感した」と感想を述べた。牧之原市社会福祉協議会の担当者も同様の指摘をした上で「被害状況の把握には普段からの地域との関係
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川根本町長、特別交付税の増額要望 総務政務官に
川根本町の薗田靖邦町長は9日、総務省で中川貴元政務官と面会し、2022年度の特別交付税を増額するよう要望した。町内全域で甚大な被害が発生した昨年9月の台風15号による災害からの復旧や過疎・人口減少対策での必要性を訴えた。 薗田町長は終了後の取材に「台風の爪痕が今でも大きく残っている。数年がかかる復旧作業では災害査定以外に一般財源も使わなければならないだけに、交付税の上乗せをお願いした」とした上で、「(中川氏に)前向きに受け止めてもらえたと思う」と述べた。 自民党の井林辰憲氏(衆院静岡2区)と若林洋平氏(参院静岡選挙区)が同席した。
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茶況(2月7日)品評会入賞茶入りボトリングティー 川根本町、予約開始
川根本町茶業振興協議会は、昨年の全国茶品評会や県茶品評会の上位入賞茶を使った高級ボトリングティー「BOTTLED 川根茶」を商品化した。60本限定の受注生産で、8日から注文の受け付けを開始する。1本375ミリリットル、税込み1万9440円。 昨年の全国茶品評会では最高賞の農林水産大臣賞をはじめ、数々の生産農家が上位入賞を果たし、川根茶の品質の高さを証明した。ボトリングティーは川根茶のさらなる認知度向上と、新しい楽しみ方を消費者に提案しようと企画した。 上位入賞の川根茶をブレンドして使用し、原料は水と茶葉のみ。県内の清涼飲料水製造メーカーに製造を委託し、特殊な温度管理と殺菌処理で仕上げた。
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養生の仙薬 香り、効能 可能性広がる【令和の静岡茶㉚/終章 次代への胎動②】
こはく色の液体は舌触りがなめらかで、ナッツのような芳香を放っていた―。創業100年の白形伝四郎商店(静岡市葵区)は、茶の種子を搾って作る「茶ノ実油 GOLD TEA OIL(ゴールド・ティー・オイル)」を2016年に売り出した。 健康増進効果のコエンザイムQ10やビタミンEを豊富に含み、当初は食用で販売した。肌に優しくべたつかない点が認められ、化粧品の材料にも用いられるようになった。用途は広がり、20年に繊維メーカーと共同でオイルを練り込んだ抗菌マスクを開発した。 茶の実は、生産者の高齢化などで管理できなくなった放棄茶園を活用し、閑散期の秋冬期に摘む。農家の収益確保と茶畑の景観維持につな
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人材発掘、通勤補助訴え 川根本町で知事と語る会
静岡県は2日、川勝平太知事と地域住民が意見を交わす「平太さんと語ろう」を川根本町文化会館で開いた。同町と島田市で活躍する4人が登壇し、自身の事業や地域課題へのアイデアを発表した。 川根本町にサテライトオフィスを置くゾーホージャパン社員の野口岳洋さんは人口減少対策として、企業が地方に進出しやすい制度や仕組みづくりを提案した。島田市とまちづくりワークショップなどを展開するNPO法人シマシマ代表の加藤潤さんは、地域課題に担い手不足を挙げ「物事に率先して取り組む積極的な人材の発掘が大切」と訴えた。 改修した古民家で民泊や茶屋を運営する島田市のクラーク・シェリーさんは、川根本町や同市に通って働きた
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「主体的学び」知事が授業視察 島田二中で移動知事室
川勝平太知事は1日、島田市の島田第二中を訪れ、生徒がタブレット端末などを活用しながら主体的に学ぶ自由進度学習を取り入れた授業を視察した。 同市と川根本町を対象とした「移動知事室」の一環。2年生の理科の授業では、一定の単元内で生徒それぞれが目標を設定し、電流や磁界に関する実験を行ったり、教科書を読み込んだりする様子を見て回った。 グループを組むなど学習の進め方も自由に決める姿に「このような形態の授業を見るのは初めて」と話し、担任教諭に授業を進める上でのメリットや工夫などを熱心に質問した。生徒との意見交換もあり、生徒会長の杉本瞬亮さんが文化祭や校則改善の取り組みなどを紹介した。 同日は地元
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茶況(1月31日)川根茶の魅力PR 山梨で出張販売会 お茶街道推進協
島田市や川根本町の茶業団体などで組織する「川根お茶街道推進協議会」はこのほど、山梨県の道の駅富士川で地場産品の出張販売会を開催した。 川根茶などの地場産品を手にとってもらい、川根地域の魅力を伝えようと同道の駅に初出店した。 加入団体の一つ、川根茶業協同組合の茶商は川根産一茶の詰め放題を企画し、来場者に人気を集めた。ブースには自然薯や生シイタケ、同町特産のユズ商品なども並んだ。
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静岡空港 レンタカー料5000円キャッシュバック
富士山静岡空港株式会社(牧之原市)は1日から、大井川流域の周遊促進を目的としたレンタカー料金の5千円キャッシュバックキャンペーンを開始する。先着50組、3月15日まで。 空港内の事業所からレンタカーを利用する観光客が対象で、蓬莱橋(島田市)や大井川鉄道奥大井湖上駅(川根本町)など指定された観光地3カ所以上を巡り、自分が写り込んだ写真を撮影することが条件。 レンタカー返却時に空港内の総合案内所に設置するQRコードを読み込み、必要事項を記入する。 問い合わせは同社<電0548(29)2003>へ。
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多文化共生促進へ 静岡県、川根本町で実験 人材確保の一助に期待【解説・主張しずおか】
静岡県は本年度から多文化共生の地域づくりに向け、川根本町で実証実験に取り組んでいる。同町の企業が参加し、外国人と日本人の町民が交流するイベントを昨年10~12月に開催した。まずは町内で働く外国人の声に耳を傾け、住みやすい環境のニーズを探る。国内外の外国人から、第二の故郷として選ばれるような地域を県全体で目指したい考えだ。 県が事業の委託先を募り、同町で経営コンサル事業などを担う「KAWANEホールディングス」が名乗りを上げた。同社の迫洋一郎代表取締役は「国籍にとらわれず、主体的に交流が生まれる関係が必要だ」と考え、さまざまな交流イベントを展開した。 町の人口は約6100人。近年は外資系企
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学校訪問、料理教室…地域との触れ合い創出 在住外国人、第二の故郷に 川根本町
外資系企業の進出などによりアジアを中心に13カ国約80人の外国人が暮らす人口約6100人の川根本町で、在住外国人と町民の交流が進んでいる。静岡県が本年度始めた多文化共生に向けた実証実験に町内の企業が名乗りを上げ、学校訪問や料理教室、クリケット体験会、地域の祭りへの参加などを企画した。人口減少による労働力不足などを見据え、外国人から「第二の故郷」として選ばれる地域づくりを目指す。 「日本での生活に大切な防災についてクイズを出します」。昨年12月上旬、同町の本川根小で行われた特別授業。児童が考案した防災クイズなどを通じて、町内にサテライトオフィスを置くIT企業ゾーホージャパンのインド人社員らと
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茶況(1月24日)川根茶やユズ利用 ロールケーキ一新 川根本町、2店で販売
川根本町は町内の飲食店「クラブハックル」と連携して、町の認知度向上などを目的に昨年商品化した川根茶入りロールケーキをリニューアルした。2月11日から、同店とカフェうえまるの町内2店舗で販売する。 無農薬栽培の川根茶粉末をスポンジ生地とクリームにたっぷりと練り込み、新たに町特産のユズが入ったあんこを生地とクリームの間に挟んで仕上げた。クラブハックルが製造を手がける。 1本税込み3千円。両店舗は1人前用のケーキとドリンク付きのセットでも提供する。店舗販売に先駆け、町商工会が26日と2月2日に町内で開催するお弁当販売会で1人前用に切り分けたケーキを販売する。税込み500円で各日50個限定。
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高校受験へ「すべらない砂」 大井川鉄道、沿線中学3年生に 合格願い護摩木も贈る
高校受験を控える生徒にエールを送ろうと、大井川鉄道(本社・島田市)は24日、車両の安全確保に使う「すべらない砂」と、願い事を記入する「護摩木」を同市の金谷中3年生171人に贈った。 「すべらない砂」は蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとして使用する愛知県矢作川の砂が3グラム入った縁起物。同校で開かれた贈呈式で、鉄道部運輸課長の坂下裕之さんは「不安や緊張があると思うが、お守り代わりに『すべらない砂』を持って臨んで」と呼びかけた。生徒代表の杉本桜さんは「とても心強い。残り少ない日々を仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。 教室に戻った生徒は早速、護摩
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川根本町の鹿ん舞テーマ 地元高生がのれん制作 駅に展示「徳山の盆踊」PR
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された川根本町徳山の民俗芸能「徳山の盆踊」のPRを狙いに、川根高3年生6人が盆踊の鹿ん舞をモチーフにしたのれんを制作した。のれんは3月19日まで、大井川鉄道駿河徳山駅(同町徳山)の駅舎入り口に飾られる。 鹿ん舞は作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされ、男子小中学生が鹿のかぶり物などをして踊る。のれんは縦1・3メートル、横幅は1・8メートル。中央に演者が使うかぶり物や紅白棒、周りには川根茶や徳山地域で見られる桜、蛍などをデザインした。駿河和染職人の協力により、製茶段階で出る商品にならない茶葉を染料にした「お茶染め」の技術で
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児童生徒と教職員の作品ずらり 牧之原で22日まで
榛原地区教育芸術祭(榛原地区教育協会など主催)が21日、牧之原市の川崎小体育館で開かれる。22日まで。 同市、吉田町、川根本町の児童生徒や教職員らの作品565点が並ぶ。児童生徒が手がけた絵画や立体作品、自由研究の成果をまとめた資料に加え、退職者を含む教職員の写真、手芸作品など多彩な展示物が会場内を彩っている。 新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶり。
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台風被害「夢のつり橋」通行再開 川根本町・寸又峡温泉の観光名所
昨年9月の台風15号の被害で通行止めとなっていた川根本町・寸又峡温泉の観光名所「夢のつり橋」が14日、通行を再開した。関係者が安全祈願祭を行い、地元住民や観光客らが早速つり橋からの景色を楽しんだ。 つり橋手前ののり面や遊歩道が約20メートルにわたって崩落したため、足場を組んで仮設の遊歩道を整備した。薗田靖邦町長は「夢のつり橋を中心ににぎわいを取り戻していきたい」とあいさつ。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合の望月孝之代表理事は「皆さんの協力のおかげで短期間で通れるようになった。全国からのお客さんをお迎えし、観光地として一層磨き上げを図りたい」と話した。 県外からの観光客も訪れて約90メ
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夢のつり橋通行再開記念 寸又峡4コースで期間限定ガイドツアー
台風15号の被害で昨年9月から通行止めになっていた川根本町寸又峡の「夢のつり橋」が14日に通行を再開するのを記念して、寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合が3月まで、寸又峡の自然を巡るガイドツアーを実施する。通行止めの影響でつり橋近くの寸又峡温泉の集客が伸び悩んだ経験から、寸又峡の隠れた観光資源の魅力を観光客に広く伝えようと企画した。 ツアーは温泉街から夢のつり橋周辺を巡る「寸又峡プロムナードコース」を往復しながら自然、地形、歴史などを学ぶ内容や夜間に見られる動物を見学するナイトウオーク、外森山登山、寸又峡温泉の源泉を巡るプログラムの四つ。いずれのツアーも参加料は千円で、地元住民がガイドを
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フィボナッチ数列 オルゴールに結実 川根本町の造形作家日詰さん
造形作家日詰明男さん(川根本町)が不思議な数字の並び「フィボナッチ数列」をベースにした手動オルゴールを完成させた。「構想から27年。やっと形になった」と感慨を語った。 同数列は「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55…」と、ある数字と次の数字の和が、その次の数字になるように並んでいる。ひまわりの種の並び方など自然界のさまざまな場面でこの数列が見られるという。 日詰さんは1995年から、同数列を活用した立体作品や音楽を発表してきた。オルゴールは究極形という。 歯車6枚を同時に回す構造。それぞれの歯車には同数列に従って5、8、13、21、34、55個の歯が刻まれる。レ
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大井川テーマに講演会 2月に島田 1月25日まで参加者募集
大井川長島ダム流域連携協議会と大井川の清流を守る研究協議会は2月5日午後1時15分から、島田市のプラザおおるりホールで、大井川水源地域や大井川について学ぶ講演会を開催する。1月25日まで、参加者を募集している。 県環境学習指導員の小沢節子さんが「大井川の移り変わりについて」、長島ダム管理所長の松村昭洋さんが「長島ダム管理20年の歴史とその役割」、大井川土地改良区事業課長の永田聡さんが「大井川と大井川農業用水の関わり」をテーマにそれぞれ講演する。 参加希望者は川根本町ホームページの専用入力フォームから氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記入して申し込む。定員は100人で応募多数の場合は抽
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LINEクーポン1月12日終了へ 川根本町
川根本町は10日、昨年12月に開始した無料通信アプリ「LINE(ライン)」の町公式アカウントを使った割引クーポン事業を12日で終了すると発表した。 町内の103事業者が参加し、宿泊、日帰り温泉、飲食業、小売業、サービス業などで会計時にクーポンを表示すると利用額が安くなる事業。事業は今年の2月1日までを予定していたが、利用額が予算の4千万円に達する見込みであることから、終了を決定した。
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大人の一歩晴れやか はたちのつどい 若人が誓い【牧之原/吉田町/川根本町】
志太榛原地域の市町で8日、「はたちの集い」が開かれた。民法改正による成人年齢の引き下げに伴い全ての市町が式典の名称を変更し、参加者の新たな門出を祝った。 牧之原 地域の存続学ぶ 牧之原市は相良総合センター「い~ら」ではたちの集いを実施し、337人が集まった。 杉本基久雄市長は式辞で「教養と英知を身に付け、市の代表として世界に羽ばたいていくことを願っている」と激励した。参加者を代表し、大石紗矢香さんは「多くの方々に支えられ20年を歩んできた」と述べ、植田勝也さんは「地域の存続について学び、牧之原市の活性化につなげることを誓う」と抱負を語った。 会場に訪れた各中学校の恩師がお祝いの言葉を述
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静岡空港国際線再開 訪日本格化に期待 観光業界「待ちわびていた」「励みになる」 受け入れ準備加速
静岡空港国際線の再開が発表された5日、静岡県内の観光関係者からは「待ちわびていた」「地域活性化の励みになる」などと歓迎の声が上がった。定期便の再開につながれば新型コロナウイルス禍で約3年にわたり途絶えていた外国人観光客の来県が本格回復に向かうとみられ、各事業者は好機を逃すまいと受け入れ準備を加速させる。 ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)はコロナ禍のあおりで、2018、19年度に年間各2500人を超えていた外国人来館者が激減。大半は茶への関心が高い中国や台湾、韓国のツアー客で、茶道体験や茶摘みが人気だった。白井満副館長は「国際線再開は大きな励み。国内客と合わせ、訪日客にも日本文化や茶畑
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色鉛筆画と水彩画 花や動物描き展示 川根本町で10日まで
川根本町の住民でつくる色鉛筆愛好会と水彩画デスケルクラブの生徒による合同作品展が10日まで、町役場本庁舎の町民ギャラリーで開かれている。 愛好会とデスケルクラブは月に1度、町内の山村開発センターで活動し、講師の神尾昌義さん(75)に教わりながら作品制作に励んでいる。会場には島田市の蓬莱橋やカトレア、バラなどの色鮮やかな花を描いた色鉛筆画12点、動物や町内の風景を題材にした水彩画12点が並ぶ。 神尾さんは「色の付け方など、生徒の高い技術で仕上がった力作を見に来てほしい」と話した。
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首長訓示で決意新た 各自治体、仕事始め 藤枝市/島田市/牧之原市/川根本町/吉田町
志太榛原地区の市町は4日、仕事始めを迎えた。長引く新型コロナウイルスや物価高騰などの影響で地域が疲弊する中、各自治体の職員は首長の訓示を受け、決意新たに業務に取りかかった。 藤枝市 ワンランク上の魅力あるまちへ 仕事始め式で北村市長(左)の話を聞く職員=藤枝市役所 藤枝市は、仕事始め式を市役所で行った。北村正平市長は、2022年は藤枝MYFCのサッカーJ2昇格や市民大学の開学などで藤枝が注目を集めたとした上で、「さらにワンランク上の魅力あるまちづくりを進めていきたい」と抱負を語った。 幹部職員ら約80人が出席した。北村市長はコロナ禍が続くことなどに触れ、「リスクが大きい時こそ行政
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川根本町の伝統芸能「徳山の盆踊」 PR動画自作、Youtubeで公開 専門学生・大久保さん
川根本町の専門学校生大久保榛菜[はるな]さん(21)がこのほど、同町徳山の民俗芸能「徳山の盆踊」のPR動画を制作し、ユーチューブで公開を始めた。2022年11月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、注目を集める盆踊。幼少期に参加経験がある大久保さんは「担い手が減る中、伝統芸能に興味や関心を抱くきっかけになれば」と期待を込める。 大久保さんは町内の中学を卒業後に町を離れ、現在は東京都内の専門学校でメディアデザインを学ぶ。町を離れて気づいた、都会にはない自然や民俗芸能といった町の魅力を全国に発信しようと、22年の夏から一時的に活動拠点を町内に移し、卒業制作の一環で撮影を始
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全国旅行支援1月再開へ準備 静岡県内観光業、追い風乗れるか
12月末で休止し、2023年1月10日に再開する政府の全国旅行支援。事業を追い風に、静岡県東部で観光客が増加した一方、台風15号の爪痕が残る県中部ではかつての活気が戻らない状況が続く。新型コロナウイルス感染者数が再び増える中、各事業者は感染防止に注意を払いながら、年明けの事業再開に向けて準備を進める。 観光庁が26日発表した宿泊旅行統計調査によると、本県の10月の延べ宿泊者数は前年同月比19・3%増の148万3960人。コロナ禍前の19年同月比は12・7%減と、全国(11・6%減)よりも回復の足取りが鈍い。 「年明けの事業継続はありがたい。支援を追い風に利用客をさらに獲得したい」。土肥
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本川根と中川根 斎場集約を検討へ 川根本町長答弁
川根本町の薗田靖邦町長は19日、町営の本川根斎場(上岸)と中川根斎場(上長尾)について、老朽化などを理由に1カ所に集約して運営していく考えを明らかにした。町議会12月定例会で石山貴美夫氏への一般質問に答えた。 本川根斎場は1988年、中川根斎場は84年に建設され、30年以上が経過している。薗田町長は「老朽化に伴う修繕費や維持管理費の負担などを考慮し、集約する形で整備を進めたい」と述べた。新しい場所などは検討中で、2025年度の工事着手を目指す。 定例会では同日、本年度一般会計補正予算案など8案件を可決した。補聴器購入の補助制度創設を求める請願など請願2件は委員会に付託した。
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長島ダム 暗闇に浮かぶ 2月までライトアップ 川根本町
川根本町の長島ダムで、ダム堤体などのライトアップが行われている。2023年2月28日まで点灯される。 辺りが暗くなり始めると、ダム建設時に工事で使われた大型照明を点灯。漆黒の夜空を背にコンクリートで作られた白く巨大な壁を幻想的に浮かび上がらせる。ライトアップは、日没後から午後8時まで。大井川鉄道井川線「星空列車」運行日には点灯時間が短縮される。 問い合わせは国土交通省長島ダム管理所<電0547(59)1021>へ。
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大井川鉄道3カ月ぶり再開 沿線喜び「待ってたよ」 観光復活期待
9月の台風15号の被害により運休していた大井川鉄道(本社・島田市)本線が金谷―家山間で約3カ月ぶりに運転を再開した16日、沿線では多くの人が列車を出迎え、鉄道の再開を喜んだ。蒸気機関車(SL)「かわね路号」も修繕から復帰し、川根路に大きな汽笛を響かせた。沿線住民からは被災以来、ひっそりとしていた地域のにぎわい復活を期待する声が上がった。 家山駅にかわね路号が近づくと、この日を待ちわびていた地域住民らは「がんばろう大鉄」と書き込んだ特製うちわや黄色いハンカチを掲げ、「おかえり」と声をかけた。出迎えを企画した住民有志「川根おもてなし人クラブ」会長の森下文子さん(75)は「沿線地域にとって大井川
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寸又峡「夢のつり橋」 1月14日通行再開 川根本町
川根本町は15日、9月の台風15号の被害で通行止めが続いている同町寸又峡の「夢のつり橋」について、来年1月14日に通行を再開すると発表した。 つり橋手前ののり面と遊歩道が崩落した上、橋を安定させるワイヤも破損したため、復旧工事を進めていた。安全対策として、のり面には崩落防止のネットを張る。
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19日に一般質問 川根本町議会
川根本町議会は19日の12月定例会最終日に一般質問を行う。6氏が登壇し、町当局の考えをただす。 通告内容は次の通り。 佐々木直也 ①子育てをしてみたくなる町づくり②子どもの遊び場▽中沢荘也 ①災害時における避難行動要支援者等への支援②文化財、民俗芸能の保存継承と活用▽沢西省司 ①災害を見据えた簡易水道②災害を見据えた公共施設周辺環境の見直しと対策▽石山貴美夫 ①町民にやさしい防災対策②現実を見据えた町づくり▽野口直次 ①台風15号の検証と今後の復旧・復興への取り組み②農産物の出口対策をはじめとした産業振興▽大竹勝子 ①災害に強い町づくり②介護保険制度の拡充
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和紅茶への期待感 商品続々、個性発揮が鍵【令和の静岡茶㉕/第7章 再生への希望①】
静岡茶市場の拝見台に11月下旬、多様な形状や色合いの和紅茶が並んだ。製茶問屋や観光業者、料理人らが試飲して香りや味わいを比べ、入札した。JA静岡経済連などが初開催した求評会は富士や丸子など県内各地から和紅茶やウーロン茶の逸品が寄せられ、栽培技術向上に向けて活発な議論が展開された。 参加した問屋役員は「首都圏の茶専門店などからのニーズは高い。特徴豊かな紅茶を見ることができた」と満足げ。経済連の真田泰伸茶業部長は「継続的に開催し、和紅茶に関心を持つカフェや菓子店にも参加してもらうことで盛り上げていきたい」と話す。 国産紅茶とも称される和紅茶の歴史は古い。世界的な紅茶需要に合わせ、明治期に英米
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寸又峡温泉開湯60周年 総合的な魅力向上が鍵【黒潮】
9月の台風15号が川根本町の基幹産業の観光に大きな影を落とした。今年で開湯60周年を迎えた寸又峡温泉では、名所の「夢のつり橋」が通行止めになった影響で温泉の利用客が減少した。観光業者は「つり橋の集客効果の大きさをあらためて実感した」と漏らす。災害の教訓から、観光地としての総合的な魅力を一層向上させる努力が必要になる。 台風被害で温泉街から夢のつり橋に続く遊歩道が崩落し、つり橋を安定させるワイヤが破損するなどの被害が出た。源泉に影響はなく、宿泊施設は通常通りの営業を続けてきたものの、風評や目玉の施設を観光できないダメージは大きく、紅葉で書き入れ時の11月は全体の宿泊数が前年比で半減し、日帰り
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川根本町 温泉入浴料300円割引 観光協会 2月末まで9施設
川根本町まちづくり観光協会は2023年2月末まで、町内の温泉施設で入浴料が300円安くなるお得な「奥大井ゆめぐりチケットキャンペーン」を開催している。 対象施設は翠紅苑、湯屋 飛龍の宿、朝日山荘、求夢荘、町営露天風呂「美女づくりの湯」、接岨峡温泉会館、森林露天風呂、もりのいずみ、福住館の9施設。各施設の受付に置かれているQRコードをスマートフォンなどで読み取ると割引が適用される。割引を利用ごとにスタンプ1個がもらえる。5個集めると町オリジナルのスポーツタオル、10個で茶箱が当たる抽せんに応募できる。 問い合わせは、同観光協会<電0547(59)2746>へ。
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補正予算案など13議案を可決 川根本町議会
川根本町議会は9日、12月定例会を再開した。3億1600万円を追加する2022年度一般会計補正予算案や課設置条例の一部改正条例案など13議案を原案通り可決し、640万円を追加する同補正予算案を追加上程した。 追加上程した補正予算案は、台風15号により全線で運休している大井川鉄道本線が16日に一部区間(金谷―家山)で運転を再開するのに伴い、残りの家山―千頭間で引き続き実施する代行バス事業の費用を支援する内容。町の意向で上下3本の追加運行が決まったため、追加にかかる事業費の半額を計上した。 追加議案と委員会に付託した6議案の採決、一般質問は最終日の19日に行う。
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島田で自然薯品評会 知事賞に山下さん(川根本町)
第35回静岡県自然薯(じねんじょ)品評会(県自然薯研究会主催)が8日、島田市の夢づくり会館で開かれた。45人の生産者が出品し、最高賞の県知事賞(1等1席)は川根本町の山下信郎さんが選ばれた。 県職員やJAの関係者、とろろ料理を提供する飲食店の店主らが審査員を務めて外観やすりおろした際の粘り、香りなどを採点し、上位8点は口に含んで食感を確かめた。 県農業戦略課の井狩徹班長は「台風による大雨の影響が心配されたが、高品質な自然薯がそろった」と話した。 このほかの上位入賞者は次の通り。 県経済産業部長賞(1等2席)松下均(菊川市)▽遠州中央農協賞(1等3席)長谷川幸男(牧之原市)▽2等賞 長
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静岡県議会 3氏が代表質問・一般質問 医療ケア児支援/医師の偏在解消/中小企業補助金/「富士山山梨空港」発言
静岡県議会12月定例会は7日、公明党県議団の蓮池章平氏(沼津市)が代表質問を、自民改革会議の木内満氏(富士宮市)、無所属の桜井勝郎氏(島田市・川根本町)が一般質問を行った。 医療ケア児に訪問看護師 独自支援制度を検討 池上重弘教育長は、医療的ケア児の就学支援と保護者負担軽減のため、人工呼吸器を装用する児童生徒らが就学時に訪問看護師の派遣を受けられる県独自の支援制度の導入を検討していると明らかにした。蓮池氏への答弁。 特別支援教育課によると、22年度に県立特別支援学校に在籍する医療的ケア児は22校197人で、県教委は看護師68人と看護師資格を持つ教諭4人を配置している。ただ、人工呼吸器の
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寸又峡温泉60周年 関係者集い、今後の繁栄を祈願
川根本町の名湯「寸又峡温泉」の開湯60周年を記念した式典が7日、同町千頭の寸又峡公民館で行われた。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合などの関係者が出席し、今後の繁栄を祈願した。 寸又峡温泉は1957年12月7日に千頭で掘り当てた源泉から、62年に約4キロ下流の大間集落まで湯を引き、3軒の温泉旅館が開業したのが始まり。今年は9月の台風15号により寸又峡温泉の名所「夢のつり橋」が通行止めになったことで観光地として大きな打撃を受けた。同組合の望月孝之代表理事は「温泉を支えてきた先人の方々や利用者に感謝したい。今後はつり橋の集客力に頼るばかりではなく、魅力ある観光資源の発掘にも努めたい」とあいさ
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川根本町でお得に宿泊と食事 電子クーポン発行
川根本町は8日から町内の宿泊施設や飲食店などで使えるお得な電子クーポンを発行する。LINE(ライン)の町公式アカウントから利用できる。2月1日まで。 町内の103事業者が参加し、宿泊、日帰り温泉、飲食業、小売業、サービス業などのカテゴリーに分かれている。割引額は事業者ごとに異なる。会計時にLINEの町公式アカウントからクーポンを表示して利用する。 12月8~21日、22日~2023年1月4日、5~18日、19日~2月1日の期間ごとに参加する事業者が変わる。利用は各期間、1店舗につき1回限り。 事業費は4千万円。予算の上限に達した場合は期間中でも終了する。問い合わせは、町観光商工課<電0
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川根本町寸又峡「夢のつり橋」、1月中旬通行再開へ 台風15号で被害
川根本町は6日までに、台風15号による被害で9月末から通行止めが続いている同町寸又峡の「夢のつり橋」について、来年1月中旬に通行を再開する見通しが立ったことを明らかにした。 中部電力大間ダム湖に架かる橋で、湖面がエメラルドグリーン色に見える人気の観光スポット。つり橋手前ののり面と遊歩道が崩落し、つり橋のワイヤが破損するなどの被害が出た。 同町はつり橋と遊歩道の復旧工事を進めていて、のり面には崩落防止のネットを張る。12月中にも通行の再開日を決定するという。
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川根本町長が教育支援要望 永岡文科相と面会
川根本町の薗田靖邦町長は6日、文部科学省で永岡桂子文科相と面会し、2024年春に開校する予定の義務教育学校2校への支援などを要望した。 小中学生に1人1台の情報端末を配備する「GIGAスクール構想」の推進に必要な財政支援を求めた。24年度末に終了する県立川根高への地方創生交付金の延長も訴えた。 要望は冒頭を除き非公開。永岡氏は「できる支援は行っていく」と応じたという。薗田町長は終了後の取材に「小規模自治体の教育を推進し、ICT教育の充実も図っていきたい」と述べた。 自民党の井林辰憲氏(衆院静岡2区)が同席した。 薗田町長は農林水産省と国土交通省も訪ね、9月の台風15号で被害を受けた林
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川根本町 山本選手22回目出場 順位落とし「悔しい」【市町対抗駅伝】
川根本町の山本忠広選手(45)=グリーンホーム=は第1回大会から出場する“大ベテラン”。22回目の出場を果たしたが、「練習量が足りなかった」と慣れ親しんだ6区で順位を二つ落とす悔しい結果となった。 社会人1年目の初出場以来、チームを支える。市町対抗駅伝は「刺激をもらえる場であり、元気の源」と位置付ける。今年も静岡市の自宅から町まで車で通い、若い選手に混じって合同練習に参加してきた。仕事の合間を縫って自らに週2回のランニングと筋トレを課したが、本番では後半からペースが落ち、思うような結果は付いてこなかった。 コロナ禍で合同練習の回数が減るなどの影響はあったが「言い訳
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社説(12月2日)「風流踊」遺産登録 地域文化伝承の弾みに
静岡県の「徳山の盆踊」(川根本町)や「有東木の盆踊」(静岡市葵区)など全国各地に伝わる民俗芸能「風流踊[ふりゅうおどり]」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されることが決まった。各地の民俗芸能は過疎化による担い手不足など、厳しい状況にある。登録を地域文化伝承の弾みにしたい。 登録された風流踊は「郡上踊[ぐじょうおどり]」(岐阜県)や「西馬音内[にしもない]の盆踊」(秋田県)など、本県の2件を含む24都府県の41件。ユネスコの評価機関が「地域の対話と交流を促す」「文化の多様性を示す」などとして登録を勧告していた。 無形文化遺産にはこれまで、日本から歌舞伎や能楽、和食な
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補正予算など19議案を上程 川根本町議会開会
川根本町議会は1日、12月定例会を開会した。会期を19日までの19日間と決めた後、3億1600万円を追加する本年度一般会計補正予算案や課設置条例の一部改正条例案など19議案を上程した。このうち、町職員の高齢者部分休業に関する条例制定案など6議案を委員会に付託した。 補正予算案には台風15号で被災した町道や林道の復旧工事にかかる調査測量設計費や、寸又峡温泉「夢のつり橋」の応急工事費などを盛り込んだ。 補正予算案など13議案の採決は9日、委員会に付託した議案の採決と一般質問は最終日の19日に行われる。
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風流踊「地域の宝、町の誇り」 徳山(川根本町)有東木(静岡)がユネスコ無形文化遺産登録
徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを受け、両市町の関係者は30日、喜びの声を上げるとともに伝統芸能継承への決意を新たにした。 徳山の盆踊は毎年8月15日に同町徳山の浅間神社で奉納される。農作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされる「鹿ん舞」と女子小中学生が舞妓(まいこ)姿で踊る「ヒーヤイ」、成人男性の「狂言」を交互に披露する。同町徳山古典芸能保存会の奈良間六明会長は「大変喜ばしい。地域の宝を末永く守るためにも絆の輪を広げたい」と力を込め
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川根本町で1人親家庭の移住促進 サイトで物件、求人紹介
川根本町とNPO法人全国ひとり親居住支援機構(神奈川県、秋山怜史代表理事)は1日、1人親家庭向けの居住、就職先を町内で紹介する居住支援型の移住促進プロジェクトを開始する。同機構が運営する1人親家庭向けの不動産ポータルサイト「マザーポート」内で、川根本町の暮らしや物件情報などを紹介する移住専用ページを運用する。 マザーポートは学童クラブ併設や食事付きシェアハウスなど1人親家庭に優しい物件を紹介するサイト。関東や関西などのエリアごとに紹介しているが、全国で初めて移住者を積極的に受け入れる自治体と連携し、子育て世代が知りたい自治体での暮らしや教育、住居、求人などを項目ごとに紹介するページを新たに
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流域首長、東電対応評価「モニタリングの持続必要」 大井川水利流量調整協議会
島田市で30日に開かれた大井川水利流量調整協議会で、東京電力が田代ダムで毎秒1・62トン必要としてきた冬場の取水量に関するただし書きが削除されたことを受け、協議会構成員の島田市の染谷絹代市長、川根本町の薗田靖邦町長は東電の対応を評価しつつ「流量増に向けた一歩」「持続したモニタリングが必要」などと意見を述べた。 染谷市長は「凍結防止策としての取水が必要なければ冬場の流量が増える可能性もある」と歓迎した。協議会はリニア中央新幹線工事に伴う水資源の影響への関心が高いとして、今後、大井川流域の8市町がオブザーバー参加することも決定。同日はリニアに関連する議論はなかったものの「水資源の確保や流域の不
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風流踊の無形文化遺産登録が決定 徳山(川根本町)と有東木(静岡市)の盆踊も
ユネスコ政府間委員会は30日、徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流(ふりゅう)踊」の無形文化遺産登録を決定した。
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大井川鉄道、全線復旧へ意見交換 12月初旬にも初会合 川勝知事方針
川勝知事は29日、台風15号の影響で家山―千頭間の運行再開のめどが立たない大井川鉄道の全線復旧や存続に向けた方策を検討するため、国や県の関係機関、沿線市町などによる意見交換会を開く方針を示した。12月初旬にも初会合を開く。 川勝知事は、大鉄が地域住民に欠かせない交通機関で、全国的に人気の高い蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」が観光に大きく寄与しているとの認識を示した。同社からはまだ公式に支援要請がないと明かした上で「大井川鉄道の果たす役割は非常に大きい。(公式の)支援要請がなくても検討を進めたい」とした。 意見交換会の開催を呼びかけた県中部地域局によると、国土交通省中部運輸局や
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茶況(11月29日)生産者と品評会受賞茶を堪能 川根本町
川根本町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」でこのほど、生産者と触れ合いながら川根茶を楽しむイベント「川根時間」(実行委主催)が開かれた。 館内の茶室では、全国茶品評会普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた相藤園(同町元藤川)の相藤令治さん、裕次さんの手ほどきで茶を入れる体験が人気を集めた。県茶品評会で最高賞を獲得した茶が振る舞われ、参加者は抽出時間や湯温を変えながら、1煎目、2煎目と変化していくうまみや香りを楽しんだ。 会場では各農家が提供する川根茶の飲み比べに加え、茶歌舞伎や茶の手もみ体験など多彩な催しがあった。ことしで12回目の取り組み。来年1月21日、2月18日にも開
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ふるさと納税で災害復旧費募る 川根本町、法人対象
川根本町は台風15号被害の復旧復興に役立てるため、28日から企業版ふるさと納税の受け付けを始めた。対象は町外に本社がある法人で、寄付額は1回当たり10万円以上。豪雨災害で損壊した寸又峡温泉「夢のつり橋」に続く遊歩道や町内キャンプ場、沿線に土砂が流入した影響で運休している大井川鉄道の復旧などに充てられる。 寄付の手順は町ホームページに掲載している。問い合わせは町企画課<電0547(56)2221>へ。
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バイオ燃料で「富士山遊覧フライト」 FDAなど3社企画、2023年1月7日に
FDA(フジドリームエアラインズ)と富士山静岡空港株式会社、大井川鉄道の3社は28日、二酸化炭素(CO2)削減に向けた取り組みの一環で、バイオ燃料を使用した富士山遊覧フライトツアーを2023年1月7日に実施すると発表した。同空港で一般顧客向けにバイオ燃料を使用するのは初めて。 原料に微細藻類を活用したユーグレナ(東京都)のバイオ燃料を一部使用し約40分間の富士山遊覧飛行を楽しんだ後、川根本町や島田市を巡って大鉄井川線のアプト式鉄道や本線の蒸気機関車(SL)に乗車する。当日はユーグレナの社員がバイオ燃料について解説し、持続可能な航空燃料(SAF)への理解を深めてもらう。 FDAは3月に関係
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山あいに響く伝統の囃子 静岡「清沢の神楽」3年ぶり奉納
静岡県の無形民俗文化財に指定されている郷土芸能「清沢の神楽」を奉納する大祭が26日、静岡市葵区黒俣の旧峰山小で開かれた。保存会の会員が横笛や太鼓の音に合わせ伝統の舞を披露し、集まった地元住民らを喜ばせた。 コロナ禍の影響で3年ぶりの開催。体育館で行われた神楽の奉納には、地元の清沢神楽保存会(北沢勝麿会長)のほか、隣接する島田市川根町の笹間神楽保存会(種本祥治会長)の計30人ほどが参加した。 神を迎える神事「神楽式」の後、天井に鮮やかな五色の飾りが施された舞殿上で「順の舞」や「五方の舞」「鬼の舞」など計27演目を次々と上演。普段は静かな山あいの集落に、独特の調子の神楽囃子(ばやし)と観客の
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カヤックで訪日客呼び込もう 川根高・岩科さん企画 川根本町の接岨湖巡るテストツアー
川根本町の観光の新たな目玉を作ろうと、川根高生が訪日外国人向けのカヤック体験を企画した。26日、自然体験プログラムを提供する「エコティかわね」の協力を受けて地元在住の外国籍住民らを招いたテストツアーを行い、接岨湖を巡って紅葉を楽しんだ。 生徒一人一人が個別プロジェクトに取り組む授業の一環で、担当したのはカヌー部の2年生岩科璃奈さん。大学で英語を学びたいという自身の希望やカヌーの経験を生かしてアフターコロナも見据えた訪日客の受け入れを目指そうと、エコティかわねのガイド養成講座を受講して準備を進めた。 この日は町内に移住した外国籍住民ら4人が参加し、パドルの使い方の説明を受けた後、カヤックに
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地域政党立ち上げ 静岡県議会ふじ会派議員「新政しずおか」
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブの所属議員が25日、地域政党「新政しずおか」を立ち上げ、県選挙管理委員会に同名の政治団体を届け出たと発表した。代表に就いた田内浩之氏(湖西市)は県庁で記者会見し、「国政政党に左右されない自律した地域を目指し、真の地方創生を実現する」と活動理念を述べた。 政治団体の届け出は10月27日付。同会派の議員17人の大半が参加する意向という。綱領に「開かれた地方政治」や「持続可能な地域経営」を掲げ、市町の議員にも党派を超えて参画を呼びかける。 活動の第1弾として2023年春の県議選で候補者を公募する。同会派の現職が立候補を予定していないか、複数の擁立を目指す三
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山岳保全や地域振興で連携 静大農学部と川根本町が協定
静岡大農学部と川根本町は25日、山岳環境の保全や山村振興に関する協定を締結した。同大が演習林として活用する町有林「南アルプスフィールド」を拠点に、地域の特徴を生かした教育・研究や人材育成、環境保全や技術問題の解決、町民への情報発信などに連携して取り組む。 南アルプスフィールドは宿舎を擁する約250ヘクタール、標高1400メートルの演習林で、同大が1964年から森林生態系や山地保全の研究を続けている。協定を基にこれらの知識を町に還元し、南アルプスユネスコエコパークに認定されている同町の環境施策やまちづくり、関連産業の発展などを目指す。 町役場で調印式があり、鳥山優学部長と薗田靖邦町長がそれ
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川根本町に50万余寄付 明治安田生命保険
明治安田生命保険は22日、全国で展開する「私の地元応援募金」として従業員らが寄せた50万8500円を川根本町に寄付した。 従業員が出身地や勤務地などゆかりのある地域を選んで行う募金に同社が上乗せした。募金は健康増進関連の施策に充てる予定。 町役場で贈呈式があり、薗田靖邦町長に目録を手渡した静岡支社の妹背俊紀支社長は「町民が心身共に元気でいられるよう役立ててほしい」と話した。
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京都で全国お茶まつり開幕 全国茶品評会 最高評価の相藤園(川根本町)、山東茶業組合(掛川市)に賞状
第76回全国お茶まつり京都大会(日本茶業中央会など主催)が19日、京都府宇治市で開幕した。静岡県など全国の茶業者が集い、業界の垣根を越えた連携や、販売形態の工夫などにより、日本茶の需要創出に努めるとする大会宣言を決議した。 式典は日本茶業中央会の上川陽子会長(県茶業会議所会頭)が「肥料や燃料の高騰など茶業を取り巻く状況が厳しさを増す一方で、新しい商品作りが進み、輸出額は増加している。ニーズに的確に応え、日本茶文化の発展を図っていく」とあいさつした。 褒賞授与式では、今年の全国茶品評会(全品)で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した相藤園(川根本町)と山東茶業組合(掛川市)、産地賞の掛川市が賞状
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資料館やまびこ 物産販売など盛況 川根本町、30周年記念
川根本町犬間の資料館やまびこで19日、開館30周年を記念したイベントが開かれた。記念式典のほか、地場産品の販売や町ならではの体験コーナーなどを開催し、来場者を楽しませた。 町の生活や自然環境などを伝える施設として1992年に開館した。長島ダム建設により移転を余儀なくされた住民の生活様式などが分かる資料が豊富に展示されている。記念式典で薗田靖邦町長は「町の歴史や民俗に関する資料を数多く展示する重要な施設。誇りを持って次世代に引き継ぎたい」と述べた。 会場には地元猟師によるわな猟の実演や動物の皮や鹿角を使った作品の展示、砂金取り体験などのブースが置かれ、来場者に町の魅力をPRした。
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台風15号 災害復旧、河川改修支援を要望 川根本町と牧之原市
台風15号災害を受けた川根本町と牧之原市は18日、静岡県に災害復旧や河川改修支援など要望した。薗田靖邦町長と杉本基久雄市長が県庁を訪れ、川勝平太知事にそれぞれ要望書を提出した。 川根本町は一部で集落の孤立や断水被害が発生した。大井川鉄道の家山―千頭間の運行再開の見通しが立っていない。要望書には、大鉄の早期復旧や運行再開支援のほか、風評被害で苦しむ観光事業への支援、国庫補助対象にならない事業への財政支援を求めた。 牧之原市内では2級河川の上流部から中流部で越水が発生し、浸水被害が起きた。萩間川、勝間田川、坂口谷川の整備計画の見直しなどハード面の整備に加え、水位観測設備の増設や予測の実施、河
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地産地消「サウナ」開業 寸又峡温泉の新名所に 静岡県産ヒノキ使用/川根茶の蒸気で汗
島田市のエネルギー総合商社「増商」が11月、川根本町千頭の寸又峡温泉街にサウナ施設をオープンした。近隣の観光名所「夢のつり橋」が9月の台風15号被害で通行止めになるなど、地域の観光業に影を落とす中、事業を手がける同社の森大亮さん(26)は「サウナの力で地域を盛り上げていきたい」と力を込める。 施設の名称は「サウナ寸又峡」。サウナ発祥の地・フィンランドで古くから伝わるたる型の「バレルサウナ」を製造し、導入した。大井川流域や天竜産のヒノキを使用し、さわやかな香りを楽しみながら汗を流せるのが特徴だ。熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」には水の代わりに川根茶を使い、地産地消のサウナとし
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花畑への影響調査、JR東海が9月着手 リニア専門家会議
東京都内で16日に開かれたリニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの環境への影響を議論する国土交通省の第5回専門家会議で、JR東海はトンネル工事により懸念される地下水の低下について、高山帯の花畑への影響を確認する調査を9月から始めたと明らかにした。 調査地点は南アルプス国立公園区域内にある荒川岳を中心に、東岳山頂付近や中岳山頂付近、西カール付近など計9カ所。 電気探査やボーリングを行い、植物が根を下ろしている表層部の土壌水分や付近の湧水、池の水がトンネル掘削箇所付近の深さの地下水と関係性があるか確認する。表層部の土壌水分は雨水との関係性も調べるとした。 京都大准教授の竹門康弘委員(
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川根本町・寸又峡、紅葉見頃 ライトアップ幻想的
川根本町の寸又峡温泉周辺で紅葉が見頃を迎えている。温泉街近くの草履石公園が期間限定でライトアップされ、幻想的な雰囲気を演出している。 公園の池周辺に植えられたモミジ約30本が秋色に染まった。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合によると、紅葉は最盛期に入ったもよう。ライトアップは午後4~9時に開催され、紅葉期の間は続けるという。 夢のつり橋付近も色づき始めている。台風15号の影響で16日現在も橋を渡ることはできないが、遊歩道からはつり橋を囲む紅葉の景色が楽しめる。 問い合わせは、同町まちづくり観光協会<電0547(59)2746>へ。
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特殊詐欺の被害防止 JA大井川中川根支店に感謝状 島田署
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、島田署はこのほど、川根本町徳山のJA大井川中川根支店に感謝状を贈った。 町内の70代女性が6月、「町役場職員を名乗る男から介護保険料の還付金の請求ができるので振込口座と暗証番号を教えてほしいと電話があった」と支店に相談した。詐欺を疑った支店職員が口座の暗証番号変更や残高を別口座に移すなどの対応を行った。8月にも別の女性から同様の相談を受けたため、同署に通報したという。 中川根支店で行われた贈呈式で、大石勝宏生活安全課長が現場で対応した同支店の榊原宏志係長に感謝状を手渡した。大石課長は「窓口職員による対面での親身な対応が詐欺被害防止につながっている」と感謝
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韓国高校生と交流 浜松工高生、静岡県の訪日教育旅行再開
中高生年代が学校や企業訪問などを通じて国際交流を図る県の「訪日教育旅行」が、約3年9カ月ぶりに再開した。9日には、韓国の京畿機械工業高の生徒ら34人が浜松工業高(浜松市北区)を訪れ、工作や部活動見学などで親睦を深めた。 同校からは理数工学科の1年生約30人が参加した。両校の生徒は英語や日本語にジェスチャーを交えながら意思疎通を図り、ペーパークラフトやクイズに挑戦。茶道、剣道、柔道などの部活動見学も楽しみ、交流後は連絡先の交換や記念写真の撮影で盛り上がった。 久米柚嘉さん(15)は「しゃべる言葉が違って難しかったけど、表情や身ぶりでコミュニケーションがとれたのは新鮮」と振り返った。イ・ジュ
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南アルプス光岳小屋 小宮山花さん、苦難の初経営 「居心地良い場所に」来シーズンへ意欲
静岡県内の南アルプス最南端の光岳小屋が11月初め、今年の営業を終了した。管理人の小宮山花さん(34)にとって、今年が初の実質的な山小屋経営。新型コロナウイルス感染や天候不順と順調ではなかったが、「今後も居心地の良い山小屋を目指したい」と来年への意欲を見せた。 山小屋は「日本百名山」にも数えられる光岳(2592メートル)山頂近くにあり、県が設置し川根本町が管理している。前任者の引退に伴って昨年、同町が管理人を募集し、山小屋で働いた経験を持つ小宮山さんが任された。 ところが、昨年は新型コロナ流行で通年営業休止。無人のまま登山者向け避難小屋として施設の一部を開放した。そのままでは荒れるため、山
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現代ダンス 生き生きと 川根本町の住民40人、舞台で表現
10月からコンテンポラリーダンスのワークショップに参加した川根本町の住民が出演する「川根縁舞」が5日、同町文化会館で開かれた。5歳から80代まで幅広い年代の約40人が、ダンサーで振付家の青木尚哉さん(48)=東京都=らとステージに立った。 出演者は映像や音楽に合わせ、自己紹介のように人物像が伝わるダンスを披露したり、青木さんが代表を務めるダンスグループ「zer〇(ゼロ)」のダンサーらと創作ダンスを披露したりした。2人一組で片方のマネキン役を動かすように進める「マネキンとデザイナー」では、飛び入りの参加者も入って即興の動きを披露し、大きな拍手を浴びた。 参加した坂本光子さん(71)は「自由
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補正予算案など4案件可決、承認 川根本町議会
川根本町議会は7日、臨時会を開いた。9500万円を追加する本年度の一般会計補正予算案や、9月の台風15号災害に伴う事業費2億円を追加した同予算の専決処分など4案件を原案通り可決、承認した。 予算案には住民税非課税世帯などへの特別給付金事業費5100万円や、プレミアム付商品券事業費3700万円などを計上した。専決処分は被災した道路の復旧に要した重機の借り上げ料や、災害廃棄物処理費用など。
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卓越した見識を次世代に 秋の叙勲、褒章 静岡県庁で伝達
秋の叙勲と褒章、危険業務従事者叙勲の伝達式が4日、県庁で行われ、地方自治や社会福祉、保健衛生などの分野で功績のあった計38人に川勝平太知事が勲章、褒章を伝達した。 受章者は、旭日中綬章の元静岡市議望月厚司さん(72)=静岡市清水区=、旭日小綬章の元川根本町長鈴木敏夫さん(79)=川根本町=、元沼津市議真野彰一さん(74)=沼津市=、瑞宝小綬章の元県人事委員会事務局長落合克忠さん(80)=清水町=ら。 川勝知事は「長年、国や地域のために尽くされた皆さまは『有徳の人』。これまで培われた卓越した見識と豊富な経験を存分に発揮し、ふじのくにを担う次世代の育成への尽力をお願いする」と述べた。 この
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川勝知事「閑蔵線」整備提案 リニア早期開業へ「住民への大きな貢献」 JR社長「可能性はある」
川勝平太知事によると、2日にリニア中央新幹線の試験車両に乗車した際、JR東海の金子慎社長と懇談し、静岡市葵区井川地区と川根本町を結ぶ市道閑蔵線トンネル整備を提案したという。試乗後、藤枝市で報道陣の取材に答えた。 川勝知事はリニアの早期開業には「住民の理解を得なければならない」と指摘し、閑蔵線の整備は「住民(の安全性や利便性確保)への大きな貢献になる」と改めて主張した。提案に対し、金子社長は「可能性としてはある」と応じたという。 川勝知事は同日に藤枝市で開かれ、田辺信宏静岡市長ら県中部の首長らが参加した地域サミットでも閑蔵線トンネルに言及した。 リニア工事に伴う道路整備を巡っては、JR東
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無形文化遺産「次代に継承」 徳山と有東木の盆踊 登録勧告、地元喜びの声
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関が徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を無形文化遺産に登録するよう勧告したことを受け、両市町の関係者からは1日、喜びと期待の声が上がった。 徳山の盆踊は毎年8月15日に同町徳山の浅間神社で奉納され、「鹿ん舞」と「ヒーヤイ」、「狂言」を交互に演じるのが特徴だ。伝承活動に力を入れる同町徳山古典芸能保存会の奈良間六明会長は「古来より脈々と受け継いできた徳山の文化が評価された喜びと同時に、次世代に継承していく責任の重大さも感じている」と気持ちを新たにした。 有東木の盆踊は葵区有東木
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風流踊、無形遺産登録へ 徳山(川根本町)と有東木(静岡)の盆踊も
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の評価機関は、盆踊りなどとして伝承されてきた静岡県の徳山の盆踊(川根本町)と有東木の盆踊(静岡市葵区)を含む24都府県41件の民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」を、無形文化遺産に登録するよう勧告した。政府関係者が1日発表した。28日から12月3日までモロッコで開かれるユネスコ政府間委員会で、勧告通り登録が正式決定する見通し。各地の踊りは人口減少や高齢化による担い手不足が課題となっており、登録が実現すれば、伝統継承の励みとなりそうだ。 風流踊は華やかな衣装をまとい、太鼓や笛のはやし、歌に合わせて踊るのが共通の特徴。豊作祈願や厄災払い、先祖供養など地域の歴史や
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川根本町 観光促進キャンペーン始動 井川線運賃やレンタカー代助成、寸又峡温泉お得クーポンも
川根本町と同町まちづくり観光協会、寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合は1日、観光促進キャンペーンを始める。台風15号の被害で同町の「夢のつり橋」通行止めや大井川鉄道本線の運休で客足に陰りが見える中、誘客を図るのが狙い。 事業は大井川鉄道井川線の片道乗車運賃の助成▽レンタカー代助成▽寸又峡温泉のお得なクーポン―の三つ。 井川線は事業に登録した町内施設の宿泊者を対象に、長島ダム―奥大井湖上駅間の運賃(大人160円、小人80円)を無料にする。復路は対象外。先着2千人で30日まで。 レンタカーは事業に登録した宿泊施設にレンタカーを利用して訪れた宿泊客に1台につき3千円を助成する。事業は12月
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憧れの狩猟生活を実現 川根本町移住の22歳「生きていると実感」
山間部での狩猟生活に魅了される若者が静岡県内で少しずつ増えている。その1人、牧之原市の海の近くから南アルプス南部山麓の川根本町に移住した渡辺実優さん(22)は昨年、大学在学中にわな猟免許を取得。これまでにニホンジカ3頭、ニホンザル2頭を捕獲し、ジビエ料理も楽しむ。「自然と向き合い、一つ一つ生活を丁寧に送る。自分が生きていると実感する」。野生鳥獣に悩まされる山間地の現実や狩猟で生計を立てる難しさを実感する一方、間もなく1年となる狩猟生活を満喫する。 「木が削れ、土が踏みならされている」。10月中旬、渡辺さんは猟仲間の松浦あづみさん(24)と入った川根本町の里山で、シカが通ったとみられるけもの
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茶況(10月25日)ふた付きティーバッグ 最後の一滴までおいしく 川根本町ほてい園、31日発売
川根本町のほてい園茶舗(久保勇介代表)は31日から、新商品のふた付きティーバッグ「茶っぽ」を発売する。抽出後に特殊形状のふたでティーバッグを軽く絞ることで、最後の一滴まで茶葉のうま味を引き出す。 組み立てたふたの切り込みにティーバッグのひもを差し込み、湯飲みにかぶせるようにして抽出した後、ティーバッグをふたで挟んで絞る。ふたはティーバッグを取り出した後の受け皿にもなる。 専門機関の調査では、急須で入れたお茶よりうま味成分が多く検出されたという。久保代表は「手軽においしい川根茶を味わってほしい」と話した。 3包入りで500円(税込み)。同社のオンラインショップから購入可能。町の補助金を活
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不明男性捜索に協力 静岡県警、徳山建設(川根本町)に感謝状
台風15号の影響で発生した川根本町下泉の陥没道路に軽トラックが転落し、同町の男性(70)が死亡した事故で静岡県警は24日、男性の捜索に協力した同町の建設会社「徳山建設」に感謝状を贈呈した。 同社は発生翌日の9月25日から、行方不明になっていた男性の捜索に加わり、陥没箇所にたまった泥水をポンプで排水する作業などに取り組んだ。10月4日に男性が搬出されるまで8人の社員が捜索に協力したという。島田署で行われた贈呈式で、県警災害対策課の真野義文課長が同社の鈴木淳二社長と、現場で指揮を執った鈴木丈昌専務取締役にそれぞれ感謝状を贈った。 真野課長は「重機の手配など警察に協力いただき、大きな力になった
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どうなる音戯の郷 存続可否を検討 川根本町長が議会答弁
川根本町の薗田靖邦町長は20日、同町千頭の町営施設「音戯(おとぎ)の郷」について、多大な運営費や収支状況を踏まえ、存続可否を早急に検討する考えを明らかにした。町議会9月定例会で藤田至氏の一般質問に答えた。 音戯の郷は聴診器で自然や暮らしの中のさまざまな音を聞くことができる体験施設で1998年に開館した。現在は機械類の老朽化や生産されていない機器、特注品の部品が多く、修繕対応に苦労しているという。新型コロナウイルス禍で入館者数は減少傾向になっていて、収支は厳しい状況が続く。 薗田町長は「千頭駅周辺の周遊を促進する施設として果たしてきた役割は大きい」とした一方、「休日でしか集客が見込めないな
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2023年度に組織改編 川根本町が方針
川根本町の薗田靖邦町長は20日の町議会一般質問で、2023年度に組織改編を行う方針を示した。移住定住促進、デジタル化の推進、6次産業化の強化に向けて今後、具体的な検討を進める。 薗田町長は「担当業務を明確化し、行政需要により迅速に対応可能な体制を整えたい」と述べた。町議会12月定例会に課設置条例の改正案を提出し、来年4月からの組織改編を目指すとしている。現在は13課1局。
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人権啓発作品展 小中高生が訴え 静岡市役所市民ギャラリー
静岡人権擁護委員協議会などは23日まで、静岡県中部の小中高生による「人権啓発ポスター展」を静岡市役所市民ギャラリーで開いている。 応募作品1809点のうち、入賞、入選した計234点を展示している。「知りたいあなたの本当の気持ち」「ちがうから支えることでうまれるちから」などの力強い言葉を添え、差別やいじめのない社会を訴える作品が来場者の目を引いている。 主な入賞者は次の通り。 【最優秀賞】小学校 森木日日生(牧之原川崎6)▽中学校 大石莉穂(藤枝葉梨3)▽高校 鈴木胡乃未(島田工1) 【優秀賞】小学校 曽根渚彩(静岡西豊田5)山本侑槻(同)鈴木心寧(川根本町中央5)▽中学校 高橋愛咲(
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20日に一般質問 川根本町議会9月定例会
川根本町議会9月定例会は20日、一般質問を行う。6氏が登壇して、町当局の考えを問う。 通告内容は次の通り。 中原緑①教育プラン②少子化対策▽中沢荘也①公共工事施工に伴う残土処理②土砂災害対策③空き家対策▽藤田至①行財政改革②音戯の郷③職員の定数管理▽大竹勝子①医療体制の充実②学校再編▽石山貴美夫①町の目指す学校②閑蔵線トンネル整備要望、町観光計画の成果③今後の町づくり▽佐々木直也①コミュニティスクールの展望②文化会館事業
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住民が仮装 盛り上げ 手作り山車、威勢よく 川根本町・千頭大祭
川根本町の千頭地区で15日、4年に1度の千頭大祭(敬満大井神社祭典)が開かれ、住民約500人が手作りの山車を引き回す仮装行列を繰り広げた。 行列には8グループが参加し、人気アニメや映画のキャラクターを表現した4台の迫力ある山車が登場した。赤石太鼓の演奏と威勢のいいかけ声を合図に出発し、地区内を約3時間かけて練り歩いた。住民はそろいのカラフルな衣装を着たり、かぶり物を持参したりして行列を盛り上げた。地区内にサテライトオフィスを構えるIT企業ゾーホージャパンのインド人社員も参加した。 夜は千頭駅前親水公園で演芸大会や花火の披露があり、大勢の来場者でにぎわった。
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ゆるキャン△キャラと撮影 大井川流域3市町、モデル地でAR企画
川根本町まちづくり観光協会は11月27日まで、拡張現実(AR)技術を駆使したスマートフォンなどの専用アプリによる観光イベント「ゆるキャン△×大井川」を同町と島田、静岡両市で展開している。人気漫画「ゆるキャン△」のモデル地を訪れ、登場キャラクターと一緒に漫画のワンシーンが撮影できる。 撮影可能な場所は単行本10、11巻に登場する川根本町の大井川鉄道千頭駅周辺や塩郷のつり橋、島田市の蓬莱(ほうらい)橋、静岡市葵区の水神社や井川大仏など。パンフレットに載っている漫画の一コマをスマホなどにダウンロードした専用のアプリで読み込むと、画面上にキャラクターが登場して一緒に写真撮影ができる。
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山車や仮装準備大詰め 4年に1度、川根本町・千頭大祭
川根本町千頭地区で15日、4年に1度の「千頭大祭(敬満大井神社祭典)」が開かれる。住民が手作りの山車を引き、地域を練り歩く仮装行列が特徴で夜の部は演芸大会や花火が繰り広げられる。各グループは準備の大詰めを迎えている。 今回は8グループが参加し、人気アニメや映画のキャラクターなどをイメージして作った山車4台が登場。仮装した町民が山車を引きながら地区内を約3時間かけて回る。 千頭東1~6グループの山車は映画「ジュラシック・パーク」を題材にした恐竜が目を引く。竹で高さ約3メートルの骨組みを作り、段ボールや厚紙で装飾した。発案者の殿岡邦吉さん(73)は「身近な物で作るのがこだわり。見に来た人が驚
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県と静岡市 災害派遣の要請、経緯認識に食い違い 台風15号対応巡り、記者会見で質問が集中
静岡市内をはじめ静岡県内に甚大な被害をもたらした台風15号を巡り、11日にそれぞれ開かれた田辺信宏静岡市長と川勝平太知事の定例記者会見では、行政の対応に質問が集中した。要請の遅れが指摘されている自衛隊への災害派遣については、両首長はおのおの「災害派遣3原則」などを理由に、自前の役所の対応は妥当との認識を示した。ただ、要請に至る経緯や内容に県と市で認識の食い違いがあり、改めて情報共有や連携が不十分だったことを印象づけた。 台風15号は9月23日から24日にかけて静岡市など県内各地を襲い、県は同市と川根本町の要請を受けて同26日に陸上自衛隊に災害派遣を要請した。 田辺市長は会見で、同24日午
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茶況(10月11日)島田で川根茶品評会表彰 朝日園、山田園が最高賞
川根茶業協同組合や川根茶業青年団などはこのほど、第61回川根茶品評会の表彰式と入札会を島田市の川根文化センター「チャリム21」で行った。 1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」は島田市の朝日園、同2500円以上の「川根の香級」は同市の山田園が最高賞の優等に選ばれた。同市川根町、川根本町産の仕上げ茶が対象で、9月の審査会には2部門に計47品の出品があった。 入札会での最高値は川根特選級で3万8千円、川根の香級で3880円だった。 このほかの結果は次の通り。 【川根特選級】一等 丸藤製茶▽二等一席 山田園 【川根の香級】一等 山関園製茶▽二等一席 坂本園
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住宅再建支援へ静岡市に法適用 静岡県、職員派遣も 台風15号
静岡県は11日、台風15号で住宅被害が広範囲に及んだ静岡市に対し、被災者生活再建支援法の適用を決めたと発表した。住宅の被害程度に従って国から最大100万円の支援金が支給され、建て替えや補修などの再建方法によってさらに最大200万円が加算される。市が各区に設置した被災者支援窓口3カ所で申請を受け付けている。 県によると、同法の適用基準は被害を受けた世帯数などによって異なる。静岡市の場合は床上浸水が450世帯以上に上り、基準を満たしたという。対象とならない市町は、県の被災者自立生活再建制度の活用で、同等の支援が受けられるという。 県と各市町は、復旧支援のために土木や林業の専門職らを静岡市と川
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静岡県内、浸水害6535件 台風15号
静岡県は7日、台風15号関連で同日までに判明した被害状況の数値などを更新した。浸水害が6535件に上っている。集落の孤立は解消したものの、県や市町の公営住宅に一時入居しているのは25世帯60人となっている。 建物被害はほかに、全壊6件、半壊8件、一部損壊97件。静岡市清水区両河内地区の孤立集落は仮設道路の設置が完了し、8日から通行が可能になるため、解消した。同区の大規模断水と掛川市大和田の断水が復旧し、残る地域は島田市一色地区と藤枝市峠地区の計40戸となった。 川根本町の崩落現場で発見された遺体は行方不明となっていた同町の男性(70)と身元が確認されたが、同町は7日時点で災害死亡認定をし
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リニア中央新幹線工事 川根本町要望「場合によっては中止も」 国交省専門家会議第4回会合
リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響について協議する国土交通省専門家会議は7日、第4回会合を開き、大井川流域の島田市と川根本町から懸念事項などを聴取した。川根本町は文書で「場合によっては工事を中止するなど、流域住民が安心できる施工計画が作成されることを望む」との薗田靖邦町長の意見を伝えた。 薗田町長は生態系に深刻な影響が出た場合、同町など周辺3県の10市町で構成する南アルプスユネスコエコパークの「認定取り消しなども考えられる」と指摘した。島田市の染谷絹代市長は大井川流量減少や水質の変化について地域住民の声を伝えた。 会議の委員が9月3、4日に実施したリニア静岡工区の現地視
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台風15号 軽トラック転落事故 遺体は運転手と判明 川根本町
台風15号の影響で川根本町下泉の道路が陥没し、軽トラックが転落した事故で、現場から収容した遺体の身元は、行方不明になっていた運転手の男性(70)と判明したことが5日、関係者への取材で分かった。 現場の道路は深さ10メートルほどの大きな空洞ができていて、遺体は2日に護岸壁の底部分で土砂に埋まった状態で見つかり、4日搬出された。 関係者によると、男性は下泉区の副区長で、9月24日の未明から区内の見回りに出ていた最中に転落したとみられている。
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静岡市と川根本町に土木職員派遣 県庁で壮行会 台風15号被害
静岡県は5日、台風15号で被害を受けた静岡市と川根本町に「ふじのくに災害復旧支援隊」の土木技術職員計4人を派遣した。約2カ月間にわたり河川や道路などの公共土木施設の災害復旧に当たる。 県庁で壮行会があり、太田博文交通基盤部長は「近年まれに見る大きな災害で、いまだに全容がつかめていない。市町の職員と連携や情報共有を図り、地域住民に寄り添って業務を遂行してほしい」と激励した。 静岡市に派遣される沼津土木事務所都市計画課の河原崎武主幹(53)は「(被災者が)一日も早く以前の生活を取り戻せるよう災害復旧に全力を尽くす」と決意を述べた。被災箇所の調査や災害復旧に必要な査定設計書の作成業務などを担う
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県立9校で台風被害 静岡県教委報告 浸水や設備損傷
静岡県教委は5日の県議会文教警察委員会で、台風15号の影響により、県立高と県立特別支援学校の計9校で床上浸水や土砂の流入、落雷による消防設備の損傷など、建物や設備への被害が確認されたと報告した。 特に被害が大きかった天竜高(浜松市天竜区)は最大1メートル程度の床上浸水で実習用機器が故障するなどの影響が出た。県教委は同校と、製茶工場の浸水や農業用散水ポンプの故障が確認された静岡農高(静岡市葵区)について、災害対応の協定を結ぶ業者に対応を要請した。 被害があったのはほかに、遠江総合(森町)、磐田農(磐田市)、富士(富士市)、清水西(静岡市清水区)、藤枝西(藤枝市)、川根(川根本町)の6高と静
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茶況(10月4日)川根本町・茶茗館 断水解消で再開 特別呈茶イベント開催
台風15号の影響で断水が発生し、臨時休業していた川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」がこのほど、営業を再開した。同地区の取水えん堤の仮復旧工事が完了して断水が解消した。 同館では、全国茶品評会で入賞した町内生産者の特別呈茶イベントを開催中。現在は普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞を受賞した相藤園の相藤令治さんのお茶が味わえる。和菓子とのセットで税込み300円。同館によると、残りは約100席という。 相藤さんのお茶が終了次第、呈茶セットは普通煎茶10キロの部で3等に入賞した丹野園の丹野浩之さんのお茶に切り替わる。限定750席。問い合わせは同館<電0547(56)2100
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自衛隊活動が終了 台風15号
静岡県は3日、自衛隊による台風15号の被災者支援活動が同日終了したと発表した。9月26日から10月3日までの間、陸上自衛隊、航空自衛隊の隊員計334人が静岡市と川根本町で活動した。 県によると、静岡市清水区では給水支援や災害ごみの搬出作業を実施。大規模断水の主な原因となっていた興津川の承元寺取水口の土砂撤去も行った。川根本町では取水口の土砂撤去のほかに、受水槽の送水管の延長作業、孤立集落の住民の避難誘導をした。
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静岡市と川根本町に土木職員派遣 静岡県、台風15号復旧支援
静岡県は3日、台風15号で被害を受けた静岡市と川根本町に土木技術職員計4人を派遣すると発表した。河川や道路など市町が管理する公共土木施設の災害復旧に当たる。派遣期間は5日から2カ月程度。 市町からの要請に基づき、「ふじのくに災害復旧支援隊」を派遣する。県土木防災課によると、派遣人数は静岡市2人、川根本町2人。被災箇所の調査や査定設計書の作成業務などを担う。支援隊の派遣は2019年の台風19号以来。
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道路崩落現場付近で遺体発見 台風15号、川根本町の車転落事故
台風15号の影響で川根本町下泉の道路が陥没し軽トラックが転落、運転手の男性(70)が行方不明になっている事故現場で遺体が発見されたことが、3日までの関係者への取材で分かった。崩落現場付近で見つかったとみられる。 崩落現場は深さ10メートルほどの大きな空洞となっていて、内部での作業に危険が伴うことから捜索は難航し、たまった水を取り除く作業などが行われていた。関係者によると、2日に遺体が見つかったものの、引き上げには至っていないという。 事故は9月24日未明に発生。運転手の男性は地元の副区長で、区長とともに周辺の見回りに出ていたという。
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川根路観光、紅葉前に痛手 大鉄運休/名所遊歩道崩落 台風15号被害
台風15号の爪痕が大井川流域の観光業に影を落としている。大井川鉄道神尾-福用間などの線路に土砂が流入した影響で、同鉄道は2日現在、全線が運休している。復旧の見通しは立たず、本線終点の千頭駅(川根本町)は週末も閑散とした状況が続く。同町の観光名所「夢のつり橋」に続く道も崩落し、寸又峡温泉の集客に影響が出始めた。観光事業者からは「紅葉シーズンを前に大きな痛手だ」と悲痛な声が上がる。 寸又峡温泉街から夢のつり橋につながる遊歩道。橋の目の前の箇所が崩落し、つり橋は遊歩道から眺めることしかできない。温泉街はつり橋目当てに訪れる客が多く、旅館を営む50代女性は「通行止めが影響して集客に陰りが見える」と
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静岡県内の孤立集落、全て解消 清水区和田島の断水は継続 台風15号豪雨
静岡県は2日、台風15号の影響で孤立が続いていた静岡、島田両市の6世帯16人について、孤立は解消したと発表した。これにより、生活やライフラインに障害を伴う県内の孤立集落は全てなくなった。 孤立が解消されたのは静岡市葵区中藁科の2地区4世帯9人と、島田市川根地区(家山)の2世帯7人。ただ、両地区とも道路崩落などで車両が通行できない状態は続いている。県は「孤立はいったん解消したが、生活に必要な支援は引き続き続ける」としている。 市によると、同日から陸上自衛隊が、静岡市清水区で問題になっている災害廃棄物の撤去支援に入った。約200人が2カ所の集積場所から市指定の仮置き場に搬送した。 県による
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牧野京夫氏(自民、参院静岡選挙区) 幅広い職務、丁寧に遂行【とうきょうウオッチ/永田町便り】
党の役員人事で、新たに幹事長代理に就いた。党本部と参院自民の連絡調整などを担う。3日から始まる臨時国会では、7日の参院本会議で自身初の代表質問に立つことも決まった。 「幹事長代理に加え、選対委員長代理や憲法審査会次席幹事といった職務も与えられた。仕事は非常に幅広くなったが、一つ一つ丁寧にやっていく。防衛力の議論、物価高への対応、清水区や川根本町の台風被害の復旧など国内外で目の前の課題が山積する中、代表質問では具体的、リアルな対策の提言もしたい。政府と国会で知恵を出し合い、乗り越えていくことが重要だ」
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孤立集落、一時避難 川根本町文沢の5世帯13人 二次災害懸念
台風15号の影響で孤立していた川根本町文沢地区の5世帯13人が1日、町営住宅などに一時的に避難した。大雨による二次災害の危険を踏まえ町が避難を要請した。ライフラインが寸断し、不便な生活を強いられていた住民からは安堵(あんど)の声が聞かれた。 町職員と陸上自衛隊が現地に向かい、生活用品が入った段ボールを運んだり、要介護者や高齢者を背負って車に乗せたりした。町営住宅に入った森下一淑さん(64)は「地区には高齢者が多く、救急時の対応が不安だったがこれで安心できる」と胸をなでおろした。 同地区は一部の民家に土石流が襲い、甚大な被害が出た。町は今後、土砂の撤去や水路整備などを進める。山田貴之総務課
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避難の数分後、一家を襲った大量の土砂 元川根本町長・杉山嘉英さん「九死に一生」震える声
台風15号が本県に接近した24日未明、記録的豪雨により川根本町文沢地区で土石流が発生し、元川根本町長の杉山嘉英さん(68)宅を一瞬にしてのみ込んだ。発災から1週間経過した今なお、杉山さん一家は現場で泥まみれになりながら片付けに汗を流す。孤立集落となった同地区の杉山さんら5世帯13人は今後の大雨で二次災害も懸念されるため、1日から町営住宅などに一時避難する。 「九死に一生を得た」 杉山さんは声を震わせながら発災当時を振り返った。24日は杉山さんのほか、妻勤子さん(65)、母芳子さん(97)、長女夏実さん(31)が在宅。強まる雨脚を心配して寝付けずにいた勤子さんと夏実さんが午前1時過ぎに、裏
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裾野市が川根本町へ消毒液 台風15号
裾野市は30日、台風15号の被災地支援として、川根本町に住宅施設や手指用の消毒液を贈った。 支援資材は浸水した建物の消毒に利用する逆性せっけんと次亜塩素酸、漂白剤各2本と、手指消毒液168本。市の備蓄品で、市職員が車で同町役場に届けた。
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川根本町の断水解消へ 自衛隊が復旧工事に着手 台風15号影響
台風15号の影響により川根本町水川地区で続く断水被害を解消するため、陸上自衛隊は30日、18人態勢で水川川取水えん堤の復旧工事に着手した。 同地区の断水は大雨による水量増加で取水用パイプが破損したのが原因とみられ、現在も85世帯で断水している。工事では水圧の強い別の箇所に土のうを積み上げて簡易的な取水口を作り、新しいパイプとつなげる。発災前の正常な取水量は1時間で約8トン。工事で半分の約4トンの取水を目指す。 隊員18人が午前9時半ごろから、スコップを使い、土のうを作る作業を開始した。現場を指揮した待鳥竜二曹長(50)は「生活用水で困っている人が大勢いる。本日中の復旧を目指す」と話した。
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実質的孤立解消遠く 資機材など不足 台風15号豪雨災害
静岡県などは28日、台風15号による被害で一時3市町(静岡市、島田市、川根本町)で約600世帯あった孤立住宅について、復旧作業により計29世帯になったと発表した。ただ、依然として支援の手が行き届いていない集落もあり、実質的な解消にはまだ時間がかかりそうだ。=関連記事31面へ 県によると、28日現在で孤立しているのは静岡市葵区中藁科の3地区5世帯13人、同清水区両河内の11世帯31人、島田市の川根地区2世帯7人、川根本町の壱町河内地区の11世帯26人。 静岡市は一時、孤立集落が19地区578世帯に上ったが、27日夜までに大部分で土砂の撤去や迂回(うかい)路の確保ができたとした。孤立が続く地
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記者コラム「清流」 日本一の味
川根本町の相藤令治さん(73)が全国茶品評会普通煎茶4キロの部で、最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。相藤さんには取材で何度もお世話になっており、吉報が届いたときは本当にうれしかった。 駆けつけると、相藤さんは自らの運転で受賞茶園を案内してくれた。「神様がやっと認めてくれたみたい」。車内でそうつぶやいた言葉には重みがあった。全国茶品評会に挑み続けて約50年。何度も今回で最後にしようと思ったという。取材中にいただいた川根茶の味は格別だった。 相藤さんのお茶は、町内の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で9月から特別呈茶として提供されている。同館は現在、台風15号による断水で臨時休業中だが、日本一
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防災ヘリで物資供給 川根本町の孤立集落に 台風15号豪雨災害
台風15号の影響で付近の道路が寸断され、孤立集落となっている川根本町の壱町河内区に27日、県の防災ヘリがLPガスなどの支援物資を届けた。 町が孤立集落から必要な支援物資を聞き取り、県に防災ヘリを要請した。機体は午後3時20分ごろに町内のヘリポートに到着。町が用意したLPガスボンベ11本と衛星携帯2台を機内に詰め込み、壱町河内区に運んだ。区内に住む前畑令司さん(83)は「支援物資は本当にありがたいが、飲料水がまだまだ足りていない状況。一日も早く復旧してほしい」と不安げに話した。 町によると、同区につながる林道で倒木や崩土が複数発生し、アクセスが寸断された状況という。27日現在も13世帯29
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川根本町に恩返し 松崎町、支援物資届ける
松崎町は26日、台風15号の影響で断水などの被害を受けた川根本町に飲料水や消毒用アルコールを贈った。松崎町職員2人が川根本町役場を訪れ、薗田靖邦町長に支援物資を手渡した。 両町は、全国の自治体でつくるNPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟し、交流を続けている。台風8号で浸水や断水被害を受けた町に義援金を贈るなどの支援をしてくれた川根本町に恩返しをしようと、現在不足しているという飲料水などを届けた。 松崎町企画観光課の斎藤一憲係長(42)は川根本町で土砂が堆積し、通れなくなった道路を目の当たりにした。「ひどい被災状況だった。8月にはたくさんの人に支援してもらった恩がある。少しでも助けに
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補正予算案など9案件可決、認定 川根本町議会
川根本町議会は27日、9月定例会の本会議を開き、川根茶の普及啓発事業に取り組む町茶業振興協議会への補助金170万円を追加した2022年度一般会計補正予算案や21年度各種決算認定案など9案件を原案通り可決、認定した。 補正予算は全国茶品評会の入賞茶を活用したボトリングティーや、品評会入賞者の横断幕の作製に充てる。 また台風15号による被災状況を受け、9月定例会の会期を10月20日までに延長した。一般質問は同日行う。
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一部地域で生活用水復旧 静岡市清水区、充水作業開始
台風15号による豪雨で大規模な断水が発生した静岡市清水区で27日、水道管に水を満たす「充水作業」が始まり、一部地域で水が出るようになった。市は「トイレなど最低限の生活用水としての使用にとどめてほしい。当面は飲用をしないで」と呼び掛けている。 市は同日から、静岡県の工業用水や井戸水を管に流している。市によると、給水開始直後に使用が集中した場合、充水や洗管の作業がうまくいかなくなる恐れある。断水した水道管に水が入るとさびなどで水が濁り、飲めないという。 県によると、27日午前8時現在のまとめでは、県内で発生した浸水害は床下、床上計4420件。静岡市をはじめ、3市町では約600世帯が孤立したま
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台風15号接近日、山梨視察 大井川流域10市町の首長ら【大井川とリニア】
台風15号が静岡県に接近した23日、大井川流域8市2町の首長と議長全員がリニア中央新幹線山梨工区の視察のため山梨県早川町を訪れていたことが、26日までの市町への取材で分かった。 大井川源流部の視察や環境教育などに取り組む「大井川の清流を守る研究協議会」(会長・薗田靖邦川根本町長)が本年度事業として企画し、総勢40人がバス2台で早川町を訪れた。午前中に町役場で辻一幸町長と意見交換した後、JR東海の案内で南アルプストンネルの広河原非常口からの斜坑内部などを視察した。午後4時ごろ現地を出発し、一行は同6時ごろに島田市に戻ったという。 視察実施の是非について川根本町の担当者は「雨の予報などから可
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県立6校 浸水や断水で休校 台風15号の影響
静岡県教委は26日に開かれた県の災害対策本部員会議で、県内の県立学校6校で断水や床上浸水の被害があり、臨時休校を余儀なくされていると報告した。6校は27日も休校を続ける。 断水で休校したのは静岡市清水区の清水東、清水南、清水西の3高と清水特別支援学校、川根本町の川根高。床上浸水で休校したのは浜松市天竜区の天竜高。天竜高は校舎1階が浸水し、実習の設備などが破損した。 26日には静岡、島田、磐田の3市と川根本町で小中学校計50校も休校した。
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川根本町 新たに2地区で住民孤立 台風15号
静岡県は26日、台風15号による被害について、新たに川根本町の2地区の孤立が判明したと発表した。静岡市清水区の大規模断水では、同市が日本水道協会に追加で15台の給水車の派遣を要請した。県と市町、自衛隊は孤立解消や断水対応で災害派遣に向けた調整をしている。 川根本町によると、孤立しているのは、小竹地区、壱町河内地区の計17世帯41人。25日にバイクで食料などの物資を運んだ。倒木や土砂崩れで道路の寸断が複数箇所で発生し、孤立解消の見通しは立っていない。 県によると、静岡市清水区の断水では、興津川の承元寺取水口の周辺に、まだ人が立ち入ることができていない。 島田市で孤立している集落もあり、道
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川根本町へ通行可能に 土砂撤去進む 町内断水8カ所 台風15号
台風15号の影響で通行止めが続いていた川根本町につながる県道や国道は25日朝までに土砂の撤去が進み、島田市などから同町へのアクセスが可能になった。国道473号は通行止めが続いている。 同町の寸又峡温泉の宿泊者や、島田市川根町笹間渡の川根温泉ホテルの宿泊者らはいずれもバスなどで送迎し、帰宅した。 川根本町では8カ所1251世帯で断水し、複数の給水場が設けられた。復旧には数日かかる見込みだという。
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川根温泉など孤立 土砂崩れで寸断、宿泊客ら待機
静岡、島田両市から川根本町に続く道路で24日未明から冠水や土砂崩れの被害が相次いだ。いずれも通行止めが続いていて、地域住民や観光施設の宿泊者らが孤立状態になっている。24日早朝から土砂の撤去作業が進められたが、孤立解消のめどは立っていない。 県島田土木事務所などによると、川根本町につながる県道や国道全てが寸断した。町内でも約10カ所で通行止めが発生し、北部の寸又峡温泉では宿泊者175人が帰宅できずにいるという。島田市川根町笹間渡の川根温泉ホテルなど2施設では185人が待機している。
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陥没した道路に軽トラック転落 70代男性の安否不明 川根本町
24日午前2時50分ごろ、川根本町下泉で陥没した道路に軽トラックが転落し、脱出した70代男性が近隣住民に助けを求めた。島田署によると運転手の70代男性が車に取り残された可能性があり、安否が分かっていない。 道路は幅約2メートル、長さ約20メートルにわたって崩落し、車は深さ約10メートルの場所に転落しているという。 同署と消防が救助活動を進めたが、二次被害の危険性が高いとして同日中に活動を中断した。現場は大井川鉄道下泉駅から約1キロ離れた山あいで、不動の滝自然広場オートキャンプ場の近く。
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開館20周年で新装 全国ダムカード500枚一堂展示 長島ダムふれあい館(川根本町)
川根本町梅地の「長島ダムふれあい館」が21日、開館20周年を記念して展示内容をリニューアルした。全国のダムで配布されているダムカードの展示などを始めて、通称「ダムの駅」としてPRを図る。 ダムの来訪者に配られる同カードはダムの写真や形式、貯水池の容量などを掲載。日本ダム協会やダム愛好家の協力を得て、全国から集まったダムカード約500枚を一堂に展示した。展示は来年9月20日まで。ダムカードの寄付を募る取り組みも実行し、展示内容の充実を目指す。このほか、同協会発行の雑誌「月刊ダム日本」記念号も紹介している。 21日のリニューアル記念式典で、国土交通省長島ダム管理所の松村昭洋管理所長は「長島ダ
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日本一の茶、一服どうぞ 川根本町・相藤さんのやぶきた 特別呈茶
川根本町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」で特別呈茶が行われている。京都府で8月に開催された第76回全国茶品評会の普通煎茶4キロの部で、最高賞の農林水産大臣賞に輝いた川根本町の相藤令治さん(73)のお茶が堪能でき、来場者の人気を集めている。 呈茶するお茶は、農林水産大臣賞を受賞した出品茶と同じ畑で作られた茶葉で、品種は「やぶきた」。日本一のお茶と和菓子のセットが税込み300円で味わえる。限定750席で無くなり次第終了。同館によると、9月いっぱいまでは提供できる見込み。 同館には3連休初日の17日も多くの観光客らが訪れ、相藤さんのお茶に舌鼓を打った。神奈川県から家族で訪れた江沢翔くん(
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茶草場農法 静岡県内担い手減少 エシカル消費に商機
世界農業遺産の「静岡の茶草場農法」を担う静岡県内茶農家が減少している。同農法は地域資源を有効に使い、生物多様性の保全につながる農業の在り方として注目されつつあるため、事業者や行政は維持に向け、商品開発やブランド力向上に力を注いでいる。 ササやススキの力で茶樹をたくましく育てる-。島田市切山の茶農家、三浦克暢さん(47)は20年以上前から茶草場農法による茶づくりを続ける。茶園管理技術を評価する「県茶園共進会」で農林水産大臣賞を3回受賞するなど、畑の土壌環境保持や茶葉の品質向上につなげてきた。 ただ三浦さんは「茶草場農法で作るお茶が高値で売れるわけではない」と指摘する。知名度向上や需要創出に
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3小学校再編 学校設置条例を一部改正 川根本町議会可決
川根本町が町内の小中学校を再編して、2024年春に義務教育学校を2校開校する計画を巡り、町議会は13日の9月定例会で町立学校設置条例の一部改正案を原案通り可決した。 町は9年制の義務教育学校を中川根地区と本川根地区にそれぞれ開校する方針。中川根地区はまず、3小学校(中川根第一小、中川根南部小、中央小)を再編して来年4月に新しい小学校の開校を予定しているため、条例の改正が必要だった。小学校は24年に中川根中と再編し、義務教育学校が始まる計画だ。 改正では、3小学校を再編した新しい小学校の呼称を中川根小(仮称)とした。来年開校予定の同小学校は中央小(上長尾)の校舎を活用するため、所在地を中央
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社説(9月13日)茶の品評会 審査技術継承も着実に
第76回全国茶品評会(全品)が8月下旬、京都府宇治市で開かれた。8部門のうち静岡県からの出品茶は普通煎茶4キロの部で相藤園(川根本町)、深蒸し煎茶の部で山東茶業組合(掛川市)が最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。 全国で広く生産される普通煎茶は、4キロの部と、生産実態に即して機械摘採に限定した10キロの部がある。本県で昭和30年代に開発された深蒸し煎茶は、いわばお家芸の部門。受賞上位3点の得点合計を市町村別で競う産地賞を3年連続で掛川市が受賞した。 今回も、県が掲げる「茶の都しずおか」にふさわしい成績を収めたことを喜びたい。受賞は生産者の励みになると同時に、産地の声価を高める。持続可能な「茶
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茶況(9月6日)一茶の外観や香気評価 川根本町で互評会
川根本町農業経営振興会と町共同製茶連絡協議会、JA大井川青壮年部はこのほど、本年度の一茶互評会を同町地名の農林業センターで開いた。 互評会は、製茶技術向上と販売価格の適正判断を目的に行われ、生産農家や組合が参加した。やぶきたの荒茶や仕上げ茶のほか、こだわりのお茶としてウーロン茶など33品が出品された。参加者は外観や香気、水色、滋味を評価し、来年のお茶作りに向けて前向きな意見を交わした。 出品茶の一部は製茶後、町内の小中学校に贈られるという。 (島田支局・池田悠太郎)
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拠点病院「助かる命、全力で」 静岡県総合防災訓練、課題見極め
島田市、牧之原市、吉田町、川根本町で実施された4日の静岡県総合防災訓練。災害時の医療体制や物資輸送など各種訓練を展開し、関係者と地域住民が対応手順と課題を見つめ直した。新型コロナウイルス禍で、感染症対策を踏まえた避難所開設訓練も行った。 ■確実なトリアージが鍵 「クラッシュ症候群、赤です」。島田市立総合医療センター内に設けられたトリアージ(傷病者の治療優先度判定)ゾーンでは、医師が患者の状況を確認し、すぐに治療が必要な重症ゾーンに運び込んだ。 同センターは災害拠点病院に指定され、藤枝市や吉田町などの隣接市町からも重症者が運ばれる。ただ、島田市内には患者を災害拠点病院につなぐ救護病院が
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川勝知事批判に静岡市困惑「事実と異なる…」 南アルプス県道トンネル巡り、食い違う主張【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴い、工事車両の通行ルートとして静岡市葵区に新設される県道南アルプス公園線トンネルを巡る川勝平太知事の発言に、同市が困惑している。工事の進捗(しんちょく)や工事で発生する残土の処理問題に関する知事の独自の見解には「事実と異なる部分が多い」というのが市側の主張だ。知事の発言の背景には、4年前に市とJR東海が結んだ基本合意への不満があるとの見方も出ている。 ■工事の動き 川勝知事は8月9日の定例記者会見で「残土処理の用地交渉は市の役割。(2018年の基本合意から)何の動きもなかった」と、残土置き場が決まらないことが工事の進捗に影響していると市を批判し
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9月4日に総合防災訓練 3年ぶり実施 大井川流域4市町と静岡県
大規模地震の発生に備える県と島田市、牧之原市、吉田町、川根本町の総合防災訓練が4日、この4市町で行われる。新型コロナウイルスの感染拡大で中止されていたため、3年ぶりの開催。住民と行政、防災関係機関が災害発生後の応急復旧対応や連携を再確認し、自助、共助の重要性への認識を深める。 訓練のテーマは「大井川流域・沿岸地域の協力・連携~減災へのさらなるステップ」。南海トラフ巨大地震が発生し、県内の広い範囲で震度7を観測。沿岸部が大津波の襲来で被災したと想定する。4市町の自主防災組織など185団体約2万5千人が、コロナ禍を踏まえた訓練に臨む。 各市町の指定避難所では新型コロナに対応した避難所開設、運
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孤立の山間地、空から支援 ヘリ離着は地元協力が鍵【防災 連携の力②】
首都圏からの観光客も多く集まる川根本町の寸又峡温泉。2021年6月、温泉街から約1キロの県道で土砂崩れが発生し、宿泊客や住民約70人が孤立状態となった。地元大間区の安竹賢治区長(64)はインターネット電話を使った緊急放送で住民に状況を知らせつつ「病人やけが人が出たら…」と不安の中で一夜を過ごした。幸い翌日には土砂が撤去され観光客が帰宅できたが、完全復旧までは約3カ月を要した。 大間区のように災害時に孤立する可能性のある集落では、ヘリコプターを使った救助や物資輸送が命綱となる。04年の新潟県中越地震を機に全国で対策が進み、静岡県内でも集落の約4割がヘリの離着陸スペースを確保して
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大井川源流部を学ぶ 蒸溜所や椹島 川根本町民が視察
川根本町はこのほど、大井川の源流部を学ぶ視察会を開いた。地域の資源や歴史、文化を学んでまちづくりを考える地域講座「千年の学校」の一環。 南アルプスユネスコエコパークの登録地域を視察し、ユネスコエコパークの理念「自然と人間社会の共生」について理解を深めるのが狙い。参加した町民はマイクロバスで静岡市葵区の井川蒸溜所と椹島周辺を巡った。同蒸溜所でウイスキーを製造する「十山」の職員がガイドを務めた。 (島田支局・池田悠太郎)
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補正予算案など18案件を上程 川根本町議会
川根本町議会9月定例会は1日開会し、会期を27日までの27日間と決めた後、5450万円を追加する2022年度一般会計補正予算案など18案件を上程した。21年度の各種決算認定案と、犯罪被害者支援に関する条例の制定案は委員会に付託した。 補正予算案は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業の追加、林道平栗線災害復旧工事の地質調査、測量設計費用の追加など。 補正予算案や条例制定案など11案件は13日に採決する。最終日の27日に決算認定案の採決と一般質問を行う。
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川根本町 LINEアカウント開設 幅広い情報発信
川根本町は1日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」公式アカウントの運用を始めた。友達登録をすると町内の幅広い情報が簡単に取得できる。 画面には「トップメニュー」と「暮らしのメニュー」を設けた。トップメニューは町のホームページや移住定住、観光、ふるさと納税などの情報が主。暮らしのメニューは新型コロナ関連や防災・災害、子育てなどの生活情報を掲載した。トップメニューにある受信設定から、メッセージで受け取りたい情報のジャンルを複数選択できる。 10月以降に同アカウントの使い方の説明会を開催する予定。問い合わせは町情報政策課<電0547(56)2232>へ。
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空き部屋改装 1日1組限定の「宿」に 川根本町の接岨峡温泉会館
川根本町梅地の温泉施設「接岨峡温泉会館」がこのほど、宿泊事業を開始した。施設指定管理者の西東石油(島田市)が館内の空き部屋を改装し、宿泊可能な施設に生まれ変わった。 8畳3部屋と炊事、洗濯が可能な共有スペースを合わせたエリアに1日1組限定で宿泊できる。食事の提供はない。基本料金は1泊1万6千円で時期によって変動する。宿泊人数が4人を超える場合は、1人につき3千円の追加料金がかかる。宿泊の定員は12人。 民泊仲介大手エアビーアンドビーのサイトから予約する。西東石油の担当者は「接岨峡温泉には宿泊施設が少なかった。泉質に自信があるので、多くの観光客に利用していただきたい」と話した。
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湧水県外流出対策「田代ダム活用」 東電「国、県、流域の事前了解必要」【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴うトンネル湧水の県外流出対策として、JR東海が大井川上流部にある田代ダム活用案を静岡県側に提案したことについて、ダムを管理する東京電力グループの東電リニューアブルパワー(東電RP、東京)が29日までに静岡新聞社の取材に文書で回答した。田代ダム案の実現性についてJRと具体的に協議するには、JRが河川管理者の国と県、流域市町の理解を事前に得ることが必要との認識を示した。 東電RPは田代ダム案について、JR東海から「正式に協力要請を受諾したとの位置付けにない」とした上で、JRが事前了解を得るべき相手として国、県のほか、大井川水利流量調整協議会の構成員を挙
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リーフ茶、紅茶… 川根茶の奥深さに感激 川根本町で飲み比べ
川根本町水川のフォーレなかかわね茶茗館で28日、「川根茶を愉しむ会」が開かれ、地元の農家が自慢の川根茶を来場者に振る舞った。 出店者はSATOMI製茶(下長尾)と、ますいさんちの茶・益井園(青部)。SATOMI製茶は、リーフ茶やティーバッグの冷茶のほか、水と茶葉をすり鉢ですって作る粉砕緑茶など、珍しいメニューも用意した。益井園は川根紅茶3品種を提供した。来場者にはペットボトル飲料の緑茶と紅茶が提供され、川根茶との飲み比べを楽しんだ。 愛知県から夫婦で訪れた伊藤秀和さん(52)は「川根茶を飲んだのは初めて。甘みが口に残り、味に奥深さがあった」と感激した様子だった。 (島田支局・池田悠太郎
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カヌー全国大会で入賞 川根高3選手 川根本町長に報告
香川県で8月上旬に行われた全国高校総合体育大会(インターハイ)のカヌー競技で好成績を収めた川根本町の川根高カヌー部の3選手がこのほど、町役場を訪れ、薗田靖邦町長に結果や今後の抱負などを語った。 小野島夏さん(3年)、平井快さん(同)、小野島愛さん(2年)が訪問した。小野島夏さんは男子500メートルカヤックシングルで7位、平井さんは男子500メートルカヤックペアで小野島夏さんと組み、7位入賞を果たした。小野島愛さんは女子カナディアンシングルで500メートル8位、200メートルで7位に輝き、3選手がそれぞれの種目で入賞を果たした。 同校カヌー部が全国高校総体で入賞するのは9年ぶり。薗田町長は
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大鉄が運転再開 倒木の影響で29日早朝から運休
大井川鉄道は29日、倒木の影響で同日早朝から運休していた本線下泉-駿河徳山間(川根本町)の運転を再開し、全線で復旧した。復旧作業中に同区間でバスによる代行運転を行い、約40人に影響がでた。
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大井川鉄道が部分運休、バス代行運転
29日午前6時半ごろ、大井川鉄道本線の下泉-田野口間で倒木が見つかり、列車が緊急停止した。けが人はいない。倒木により下泉-駿河徳山間で運転を見合わせ、バスによる代行運転を行っている。
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静岡県勢2冠 農林水産大臣賞に山東茶業組合(掛川市)/相藤園(川根本町) 全国茶品評会
26日に審査結果が発表された茶づくり日本一を競う第76回全国茶品評会で、静岡県勢は2冠に輝いた。天候不順などで栽培管理が難しい中で対策を徹底し、農林水産大臣賞を受賞した生産者は喜びをあらわにした。 ■深蒸し煎茶の部 山東茶業組合(掛川) 掛川市東山の山東茶業組合は全国茶品評会で5年ぶり、6回目の大臣賞を受賞した。出品茶は15人の組合員の畑から持ち寄った葉で製造し、結束力の強さを証明した。 県の品評会なども含めると大臣賞受賞は14回目。これまでの経験も踏まえ、組合員が協力して葉の一番いい状態を見極めた。20~40代の若手の成長もめざましい。10年以上工場長を務める山本康博さん(57)は
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全国茶品評会 静岡県勢、2部門で農林水産大臣賞 京都・宇治開催
京都府宇治市で開かれた第76回全国茶品評会(全国茶生産団体連合会など主催)最終日の26日、審査結果が発表され、静岡県勢は普通煎茶4キロの部で相藤園(川根本町)、深蒸し煎茶の部で山東茶業組合(掛川市)がそれぞれ最高賞の農林水産大臣賞に輝いた。 県勢が普通煎茶4キロの部で農水大臣賞を受賞するのは2年ぶり。入賞者が多い高成績の自治体に贈られる産地賞は、深蒸し煎茶の部で掛川市が3年連続で受賞した。 23日開幕した品評会には17都府県から7茶種8部門に計865点が出品され、26日まで審査が行われた。本県は139点を寄せ、深蒸し煎茶の部で1等から3等までの入賞を独占した。
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燃油クーポン5000円 川根本町、9月から全町民に支給
川根本町は9月から、燃油価格高騰による家計支援策として、全町民にガソリン、灯油、軽油の購入費用を助成するクーポン券を発行する。1枚500円、1人につき10枚(5千円分)を無料で支給する。 センズ石油(小長井)、岡本石油(同)、南石油(徳山)、森下商会(同)、八木石油(上長尾)、長塚石油(高郷)、みずぐち石油(下長尾)、中村石油(同)で使用可能。おつりはでない。 全世帯に郵送される引き換え書を商工会本所(上長尾)、同本川根支所(千頭)に持参して交換する。代理人での受け取りも可能。有効期間は9月から来年の1月末まで。 問い合わせは観光商工課<電0547(58)7077>へ。
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相模原―甲府、先行開業を 知事「合理的な促進」【大井川とリニア】
川勝平太知事は23日の定例記者会見で、JR東海のリニア中央新幹線について、神奈川県駅(仮称、相模原市)―山梨県駅(同、甲府市)間の先行開業を目指すべきだと主張した。リニアの南アルプストンネル工事に伴う大井川水問題を巡り県とJRとの協議が続く中「どの程度可能性があるか確認したい」と述べ、9月上旬に神奈川県駅の工事現場を訪れる予定で関係者と調整していると明らかにした。 静岡県は東京・品川―名古屋間の2027年開業を目指す立場を表明した上で、7月にリニアの沿線自治体でつくる建設促進期成同盟会に加盟した。川勝知事はこの立場を維持するとしつつ「できるところからやる以外に建設促進する方法はない。部分開
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茶況(8月23日)川根茶入りパフェ販売 川根本町の飲食店
川根本町の魅力度アップ事業として、地元の川根茶を使ったパフェの販売が町内で始まった。川根高(同町)の生徒が提案し、企画に賛同した飲食店がオリジナルのメニューを提供している。 町の認知度向上と来訪のきっかけづくりを目的とした事業。企画賛同者のカフェうえまる(千頭)、野口屋旅館(下長尾)が川根茶のパフェをそれぞれ考案した。 うえまるのパフェは自家農園の緑茶、ほうじ茶のジェラート、川根茶ようかんなど、4種類の川根茶スイーツが入っている。税込み千円。 野口屋旅館のパフェは自家製豆の煎茶煮と米粉のカスタード、サツマイモのレモン煮を合わせて、優しい味に仕上げた。要予約のランチセット(税込み2200
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松崎町復興へ義援金を 川根本町役場などで受け付け
台風8号の影響で浸水被害などを受けた松崎町の復興支援に向けて、川根本町は9月中旬ごろまで義援金を受け付けている。「日本で最も美しい村」連合に加盟する同じ自治体として、志を持ってまちづくりを進める松崎町を応援しようと企画した。義援金箱の設置場所は、役場本庁舎窓口、役場総合支所窓口、文化会館、本川根B&G海洋センター、フォーレなかかわね茶茗館、奥大井音戯の郷、長島ダムふれあい館、資料館やまびこの町内8施設。 町企画課の担当者は「観光を強みとする同じ町として、少しでも力になれたら」と話している。
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川根茶やゆず「メタバース」出店 購入者との交流増に期待 合同会社「結」社長/高梨太氏【本音インタビュー】
今春、川根本町に合同会社「結」を設立。インターネット上の仮想空間「メタバース」事業を手がけ、空間を活用した町専用の販売所「田舎の直送便」を開設した。事業の狙いやメタバースの可能性などを聞いた。 ―田舎の直送便とは。 「通話と翻訳機能が備わった仮想空間で町内の事業者と来場者を結ぶ販売所。CGで作ったアバターと呼ばれるキャラクターで空間内を移動する。事業者はブースを構え、来場者は出店ブースを行き来し、アバターでやりとりしながら、買い物が楽しめる。日本語と英語の翻訳機能も備わっている。現在は川根茶やゆずなどの特産品や、キャンプ用品などを販売中。ブースは事業者ごとではなく、『川根茶』や『ゆず』の
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育児用品6万円分助成 川根本町、9月からクーポン支給
川根本町は9月から、子育て中の保護者を対象に育児用品の購入費を助成するクーポン券を発行する。クーポン券は1枚千円、乳幼児1人当たりに6万円分(60枚)を一括で支給する。 対象は0~2歳の乳幼児を持つ町内在住の保護者。購入できる育児用品は紙おむつ、おしりふき、粉ミルクの3種類。有効期限は発行月から1年間。おつりは出ない。 町役場の健康福祉課に支給申請書を提出すれば、その場でクーポンが発行される。利用できる店舗は成効堂薬局(千頭)、栗田商店(田代)、まつおか薬局(徳山、上長尾)、アイビー川根本町(上長尾)、文化堂(同)。 問い合わせは健康福祉課<電0547(56)2224>へ。
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川根本町の学校再編 2校案軸、校舎改修を一部縮小 新設計案
川根本町は計画の見直しが迫られていた学校再編と義務教育学校の開設を巡り、従来の2校案を維持した上で校舎改修を一部縮小する新たな設計案をまとめ、18日の町議会全員協議会で説明した。同日の臨時会で再設計業務委託料を計上した2022年度一般会計補正予算案が可決され、新設計案を軸に事業を進める。町は22日から9月3日までに住民説明会を計8回開くとしている。 町は24年度までに6小中学校を再編し、南北地域にそれぞれ9年制の義務教育学校を開設する方針だったが、多大な事業費や町民への説明不足などから、22年度当初予算案に計上した校舎改修などの事業費5億1800万円を全額削除する修正案が3月定例会で可決さ
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幻想的 「百八たい」送り火 川根本町
川根本町下長尾の大井川河川敷で16日、盆の送り火「百八たい(ひゃくはったい)」が行われた。真っ赤に燃える薪の山が川沿いに連なり、幻想的な光景が広がった。 下長尾地区の約80世帯が薪を持ち寄り、約1.5メートル間隔でたき火の山を作った。僧侶の読経の後、午後7時すぎに新盆を迎えた世帯から順に点火した。燃え上がった炎が周囲を明々と照らした。 百八たいは同地区で続く伝統行事。地元住民によると、江戸期に発生した鉄砲水の犠牲者を慰霊する川施餓鬼(かわせがき)が起源と伝えられている。 (島田支局・池田悠太郎)
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川根本町の特産、「メタバース」で買えます 町内の会社、売り場開設
町の魅力が詰まった仮想空間にようこそ―。川根本町の合同会社「結」(高梨太社長)がインターネット上の仮想空間「メタバース」事業に参入し、通話と翻訳機能を備えた同町専用の販売所を開設した。仮想空間で町内の事業者と世界中の人々をつなぎ、物販を促進して地域経済の活性化を目指す。 販売所の名称は「田舎の直送便」。町内の事業者らがブースを構え、川根茶やゆずといった町の特産品や地元ならではの商品を売り出す。今後は自然体験メニューなども販売を予定する。 仮想空間ではCGで作った「アバター」(分身)が来場者の代わりとなり、キーボードで操作して出店者のブースを自由に行き来できる。ブースに入るとテキスト会話や
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豊作願う「鹿ん舞」 優雅に徳山の盆踊 川根本町
国指定重要無形民俗文化財「徳山の盆踊」が15日、川根本町徳山の浅間神社で奉納された。徳山古典芸能保存会と地元の小中学生が「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3種類の芸能を披露した。 作物を荒らす獣を追い払い、豊作を祈願したのが始まりとされる「鹿ん舞」では、鹿やひょっとこに扮(ふん)した少年が紅白の綾棒を回しながら跳びはねるように踊った。浴衣姿の少女たちは歌舞伎踊り「ヒーヤイ」を優雅に舞った。 徳山の盆踊は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す民俗芸能「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つに選ばれている。 (島田支局・池田悠太郎)
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平和活動 高校生委員に密着 島田工高生が動画制作 市式典で披露
島田市の戦争被害を広く伝え、平和を訴える高校生の姿を多くの人に知ってもらおうと、島田工業高情報電子科放送技術班の生徒7人が取材活動に取り組んでいる。市平和祈念事業実行委員会に加わる高校生委員の活動に密着し、撮影した素材を編集して動画を制作した。15日に市内で開かれる平和祈念式典で披露する。 高校生委員は平和祈念式典などを運営する実行委に若い世代のアイデアを取り入れようと昨年から始まった取り組み。2年目の今年は島田市、川根本町の高校から5人が参加している。委員は活動の一環で、島田市扇町を爆心地とする1945年の島田空襲について理解を深めてもらうためのクイズや、爆心地付近を巡るスタンプラリー
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川根本町「徳山の盆踊」 15日に生配信、観光協と静岡放送
川根本町まちづくり観光協会と静岡放送は、15日に開催される同町徳山地区の伝統行事「徳山の盆踊」を動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信する。 今年も新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催が決まったため、多くの人に祭りの様子を届けようと生配信を企画した。神事に続き、鹿ん舞、ヒーヤイ、狂言の芸能3演目を披露する。 配信は午後1時半から約3時間。静岡放送のユーチューブ公式チャンネルで配信する。生配信終了後も同チャンネルで視聴可能。
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南アルプス保全、発信強化 静岡県「みらい財団」設立
静岡県は南アルプスみらい財団を設立し、「山の日」の11日に静岡市内で発足式を開いた。2014年にユネスコエコパークに登録された南アルプスの自然環境の保全活動を促進したり、魅力を広く発信したりする。 一般財団法人で、設立登記は7月19日付。県が300万円を出資した。理事長に戸野谷宏静岡ガス会長が就き、薗田靖邦川根本町長や佐藤洋一郎ふじのくに地球環境史ミュージアム館長らが理事を務める。登山拠点となっている同市葵区田代の椹島(さわらじま)ロッジに現地事務所を置く。 戸野谷理事長は発足式で「ユネスコエコパークの理念に沿って活動する。南アルプスを地域資源として活用し、活性化につなげていきたい」とあ
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茶況(8月9日)ゆるキャン△デザイン 特製ティーバッグ販売 川根本町
川根本町千頭の川根物産はこのほど、大井川流域が舞台に登場する人気漫画「ゆるキャン△」のキャラクターをデザインしたオリジナルの川根茶ティーバッグ=写真=を商品化した。税込み1080円。 ティーバッグはフック式。カップの縁に引っかけてセットし、お湯を注ぐだけで本格的な川根茶が味わえる。持ち手には、漫画に登場する人気キャラクターが描かれている。 同社の植田浩社長は「漫画を機に町を訪れる人も多い。町内のキャンプ場などで気軽に飲んでもらい、川根茶の知名度向上につながれば」と期待した。 川根物産のほかに川根本町、島田市の計6店舗で購入できる。問い合わせは川根物産<電0547(59)2044>へ。
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南アルプス光小屋 6~12日営業休止 宿泊者のコロナ感染判明
静岡県は5日、川根本町の南アルプス光岳山小屋(通称・光小屋)を6~12日の間、営業休止すると発表した。 同町によると、1日に1泊した宿泊者の感染が下山後に判明。5日に同町に連絡があった。従業員3人のうち2人が発熱や喉の痛みを訴えているという。 光小屋は県が所有する施設で同町が管理している。定員14人で今夏はほぼ満員状態だったという。
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相藤さん(川根本町)ら大臣賞 県茶品評会 優秀産地、掛川市など
第57回県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が4日発表された。農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部で農事組合法人東山茶業組合工場長の杉山敏広さん(掛川市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の勝治義男さん(藤枝市)がそれぞれ獲得した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で湯日第一茶農業協同組合代表理事組合長の古沢義晴さん(島田市)、被覆茶の部で農事組合法人東山茶業組合代表理事の杉山裕朗さん(掛川市)が選ばれた。 品評会は2~4日、静岡市葵区の静岡茶市場で行われ、5部門に計323点の出品があった。内訳は普通煎茶9
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2地点で気温観測史上最高、3日の静岡県内 川根本町38・8度
静岡県内は3日、晴天に恵まれて気温が上昇し、川根本町で最高気温38・8度を観測するなど各地で35度以上の猛暑日となった。東伊豆町稲取は36・5度で同地点の観測史上最高気温を更新し、静岡空港(牧之原市)は36・8度で同地点での観測史上最高タイを記録した。静岡市葵区井川の35・2度は同地点での8月の観測史上最高となった。 県内では同日、熱中症とみられる症状で少なくとも20人が救急搬送された。症状の内訳は中等症10人、軽症10人。
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教職の魅力、高校生に発信 静岡大と3教委 初連携で講座
静岡大教育学部はこのほど、夏のオープンキャンパスに合わせ、若手教員が教職の魅力を高校生に伝える講座を静岡市駿河区の同大で開いた。教員志望者を増やそうと県教委、静岡、浜松両市教委と初めて連携し、県内の小中学校と特別支援学校に勤務する20代の教員3人が、仕事内容とやりがいを語った。 川根本町立中川根南部小の宮島大樹教諭、静岡市立玉川小中の片井みのり教諭、県立清水特別支援学校の良知史織教諭が講師を務めた。宮島教諭は子どもの成長に関わることを教職の魅力に挙げ、「教育実習で子どもたちの笑顔を見た経験が教師を目指す決め手になった」と語った。 片井教諭は「責任が重い仕事だが、学校現場は『ありがとう』の
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茶況(8月2日)ティーバッグ4種 キャンプ場で配布 川根本町茶振興協
川根本町茶業振興協議会はこのほど、町内のキャンプ場来場者に個包装ティーバッグのセットを無料で提供する事業を始めた。手軽にお茶が楽しめるティーバッグを入り口に、川根茶の認知度向上と消費拡大を目指す。 セットは川根茶の煎茶、抹茶入り玄米茶、ほうじ茶、紅茶のティーバッグ4種と、おいしい入れ方の説明書入り。くのわき親水公園、三ツ星オート、不動の滝自然広場、池の谷ファミリー、八木、アプトいちしろの6キャンプ場で提供する。 事業は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、1万5千人分のセットを用意した。配布は9月末ごろまでを予定している。 (島田支局・池田悠太郎)
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10年後の川根本町テーマ 若者、目指すべき道を議論
NPO法人「日本で最も美しい村」連合は1日、加盟町村地域で暮らす35歳以下の若者が地域の将来について考える「U35未来創造会議」を川根本町のフォーレなかかわね茶茗館で開いた。町内で農業や福祉分野などの仕事に就く若者6人が「10年後の川根本町」を主なテーマに意見を交わした。 連合に加盟する町村で行う事業で、若者が地域の現状を把握し、まちづくりへの関与を促す狙いがある。福祉事業所代表の板谷信吾さん(32)、茶農家の石間幸夫さん(29)、一般社団法人「エコティかわね」の丸野宏夏さん(29)、大井川鉄道の平川辰巳さん(32)、ゆず製品販売事業「アグリノス」の中野菜穂さん(28)、合同会社「結」の吉
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長島ダム20周年祝う 式典開き太鼓演奏や植樹 川根本町
大井川上流の長島ダムの管理20周年記念式典が30日、川根本町犬間の国土交通省長島ダム管理所で開かれた。関係者が防災対応や地域と連携した活性化の取り組みなど20年の歩みを振り返り、植樹を行って節目の年を祝った。 松村昭洋所長は「これまで『縁の下の力持ち』だったダムが洪水の頻発で注目されている」と述べ、「今後の安定的な管理・運用とともに、観光拠点としても役割を果たしていく」とあいさつ。薗田靖邦町長らと管理所前の敷地にヤマボウシを植樹した。 赤石太鼓保存会による太鼓演奏に加え、記念イベントとしてダム内の見学や接岨湖の巡視体験、物産展などがあり、大勢の親子連れでにぎわった。 長島ダムは洪水調節
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茶況(7月26日)川根紅茶香るかき氷 川根本町、道の駅で人気
川根本町の道の駅フォーレなかかわね茶茗館は夏季限定のかき氷「川根紅茶のグラッタケッカ」を販売している。スタッフが手間暇をかけた逸品が来場者に人気を集めている。300円(税込み)。 地元産の紅茶「べにふうき」を長時間水出しして、冷凍した。削った後にコンデンスミルクと合わせ、渋みの中に甘みが広がる口当たりに仕上げた。 女性客をターゲットにした冷菓でコンセプトは「おしゃれな大人のかき氷」。販売10年目を迎え、同館を代表する夏の風物詩になっている。スタッフの黒田佳代子さんは「鼻から抜ける川根紅茶の香りを楽しんでほしい」と話した。 今年の販売は、9月下旬ごろまでを予定している。
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流しそうめんつるり 夏の風物詩満喫 川根本町で交流イベント
川根本町教育委員会は25日、同町青部のゲストハウス「ゆる宿Voketto」で、町民の交流イベントを開いた。地元の子どもから大人まで約20人が集まり、流しそうめんを楽しんだ。 コロナ禍で町内のイベントが減少する中、地元の児童や生徒、大人が交流する機会を作ろうと企画した。ゲストハウス経営者の三高菖吉さん(32)が地元の竹を使って全長約12メートルの流し台を作り、川根高生が当日の準備を手伝った。 暑い日差しが降り注ぐ中、参加者は流れてくる麺を上手に箸ですくい、夏の風物詩を満喫した。流しそうめんを初めて体験した本川根小3年の川口好実君(9)は「そうめんが冷たくておいしかった」と笑顔を見せた。
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陸上版カーリング「カローリング」白熱 川根本町で4校交流
川根本町は23日、町内の4小学校がレクリエーションを通じて親睦を深める「わんぱくチャレンジスクール」を町内で実施した。 本川根、中川根第一、中川根南部、中央の児童約180人が参加した。町内4カ所でグラウンドゴルフ大会やピザ作り体験など、計10のレクリエーションを開催し地域住民が特別講師を務めた。中川根第一の体育館では陸上版のカーリング「カローリング」の体験が行われた。児童は底面にローラーが付いたジェットローラを中心の的に目がけて交互に滑らせ、得点を競い合った。 取り組みは地域住民が学校運営に携わる「コミュニティスクール」の一環。
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湖面利用の普及に貢献 川根高カヌー部、長島ダム管理所から感謝状
国土交通省長島ダム管理所は21日、ダムや砂防施設を含む河川の美化、愛護活動に功績があった川根本町の川根高カヌー部に感謝状を贈った。 同校カヌー部は2002年から長島ダムの接岨湖を練習拠点にしていて、全国高校総体に毎年出場する強豪チーム。カヌー部の活動が湖面利用の発展、普及に寄与したとして表彰を受けた。 同校で行われた表彰式には部員17人が出席し、3年生の小野島夏部長が松村昭洋管理所長から感謝状を受け取った。 同部は6月に愛知県で行われた東海総体カヌー競技で男子カヤック3種目、女子カナディアン1種目で優勝した。小野島部長は「8月の高校総体でも活躍できるようにがんばりたい」と力を込めた。
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茶況(7月19日)川根揉み切り流を保存会 23日実演
川根本町茶手揉(もみ)保存会は23日、同町のフォーレなかかわね茶茗館で、伝統的な手揉み技術「川根揉み切り流」を実演する。 水分が多く柔らかい川根産新芽の特徴を生かした流派で明治期の茶師・中村光四郎が考案した。川根茶のうま味を最大限に引き出す製法として知られる。 当日は保存会のメンバーが会場にほいろを並べて、熟練の技で製茶する。実演は午前11時~午後3時。 町農林課の鈴木浩之課長は「おいしい川根茶が完成する工程を生で見学して、手揉み製法の歴史や奥深さを感じてもらえたら」と話している。 (島田支局・池田悠太郎)
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家計支援策を可決 川根本町議会
川根本町議会は19日、臨時会を開き、8310万円を追加する2022年度一般会計補正予算案を原案通り可決して、閉会した。 補正予算には、原油価格、物価高騰で影響を受けた家計支援策として、肥料や燃油の購入費を助成する事業などを盛り込んだ。事業は国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を財源とする。 肥料購入支援は販売実績が確認できる町内の農業者が対象。購入費の10%を助成する。 燃油購入支援は町内でガソリン、軽油、灯油を購入する際に使用可能な5千円分のクーポン券を発行する。有効期間は9月~来年1月末。8月中旬から引換券を全世帯に郵送する。町商工会などでクーポン券と交換する。
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維新倍増2位 首位は自民、立民・国民後退 参院選比例得票率
10日に投開票された参院選で、比例代表の県内政党別得票は自民党が約61万9千票を獲得し、堅くトップを維持した。得票率は40・05%と前回の2019年参院選と比べ1・27ポイント上昇した。日本維新の会は前回から2倍超の得票を得て6位から2位に躍進。新興の少数政党、諸派勢力も得票を伸ばした。一方、立憲民主党は前回の2位から4位に、国民民主党は3位から5位へ後退した。 自民は全43市区町で政党別で最多得票となり、前回から3万7千票余り増やした。続く維新は約17万7千票を確保し、約10万票を上乗せした。得票率は6・30ポイント増の11・47%。43市区町のうち27市区町で立民を上回り、都市部で強
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大井川流域の観光コース提案 最優秀に浜松学院大、優秀賞に静岡英和学院大
日本自動車連盟(JAF)静岡支部は14日、静岡県内観光スポットを巡る「ドライブスタンプラリー」の企画審査会を静岡市駿河区の同支部で開いた。2大学が参加し、最優秀賞には浜松学院大が提案した浜松市のコース、優秀賞には静岡英和学院大の島田市・川根本町のコースが選ばれた。 同支部が誘客や地域活性化を目的に実施する産官学連携企画。1チーム2人以上で、県内の観光エリアで6カ所を巡るコースをオンラインで発表した。 浜松学院大は「五感で楽しむ浜松の秋」がテーマ。大橋牧場(浜松市浜北区)や浜名湖オルゴールミュージアム(同市西区)などを周遊した後、浜名湖に面する海鮮料理屋で旬の魚を堪能するプランが高く評価さ
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息災願いたいまつ奉納 大井川で「平谷の流したい」 川根本町
川根本町下長尾の瀬平地区で14日、町指定無形民俗文化財「平谷の流したい」が営まれた。地元住民約30人が参加し、大井川にたいまつを奉納して1年の無病息災を願った。 参加者は地元で育てた麦わらを編んで「たい」と呼ばれる直径約2メートルの台座を作り、その上に青竹で骨格を組みながら、たいまつを立てた。火をともし、川に浮かべて流した。 江戸時代の1828年7月に生じた大洪水と疫病の犠牲者の霊を慰めるために、水の神「津島神社」(愛知県)に流灯をささげたのが始まりとされる。 瀬平地区の鈴木敦文区長(63)は「戦時中も中止されることなく続けられてきた伝統ある行事。区民に災いがないよう心から願いたい」と
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大鉄、倒木で部分運休 14日午前
14日午前11時45分ごろ、大井川鉄道井川線の尾盛(川根本町)―閑蔵(静岡市葵区)間で、千頭発閑蔵行き普通列車の運転士が倒木を発見し、停車した。乗客5人と乗務員2人にけがはなかった。復旧作業のため、上下計2本が部分運休したほか、上り1本が最大で25分遅れ、約15人に影響した。
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茶況(7月12日)相藤さん、丹野さん優等 川根本町品評会
川根本町茶業振興協議会はこのほど、本年度の茶品評会を町農林業センターで行った。手摘みの部は相藤園の相藤令治さん(元藤川)、機械摘みの部は丹野園の丹野浩之さん(水川)が最高賞の優等に選ばれた。 手摘みの部と機械摘みの部にそれぞれ6点ずつ出品され、審査員5人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。農研機構金谷茶業研究拠点の水上裕造審査長は「気象条件に負けない栽培管理が徹底され、香りが良く、良質な出来栄え。技術面も向上している」と評価した。 優等以外の主な入賞者は次の通り。 【手摘み】1等 松島園・川崎好和▽2等 相藤農園・相藤直紀 【機械摘み】1等 小平園・小平史郎 (島田支局・池田
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南アの大自然写真で魅力紹介 川根本町役場
南アルプスユネスコエコパークの魅力を伝える写真展が7月31日まで、川根本町役場本庁舎の町民ギャラリーで開かれている。 同町を含めた南アルプスユネスコエコパークを構成する静岡、長野、山梨の10市町村から提供を受けた南アルプスの写真や、ユネスコエコパークの理念に沿った各市町村の取り組みを紹介している。会場では南アルプスの光岳で撮影したドローン動画も放映し、来場者を楽しませている。 町観光商工課の服部了士室長は「ユネスコエコパークを通じて町の自然環境を再認識するだけでなく、自然とともに生活してきた人々の取り組みが評価された点を誇りに感じてほしい」と話した。
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湖上でバランス「難しい」 本川根中生 カヌーとSUP挑戦
川根本町の本川根中の生徒24人が8日、同町犬間の奥大井接岨湖カヌー競技場で、カヌーとスタンドアップパドルボード(SUP)を体験した。 本川根B&G海洋センターの職員が講師となり、町内6小中学校を対象にカヌーの体験授業を開いている。この日は初の試みでSUPがメニューに加わった。 生徒はカヌーとSUPを交互に体験した。サーフボードに立ち、パドルをこいで進むSUPでは、バランスを保つのに苦労しながらもゆっくりと前に進んだ。 初めてSUPを体験した後藤その伽さん(14)は「簡単そうに見えて難しかった」と笑顔。海洋センターの中村慎さんは「水上スポーツに親しみを持つきっかけになってもらえたら」と期
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川根本町、町商工会、島田掛川信金 事業者のDX推進で協定
川根本町、町商工会、島田掛川信用金庫は6日、町内事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的とする連携協定を結んだ。 3者が連携して、町内事業者の現状把握と効果的な支援を行い、デジタル化を推進していくことで、商工業の活性化を目指す。 薗田靖邦町長、町商工会の神田優一会長、島田掛川信用金庫の市川公会長、伊藤勝英理事長が町役場で開かれた締結式に出席し、協定を結んだ。伊藤理事長は「DXの先進地となるために、当金庫が事業者や自治体との間で中心的な役割を担いたい」と述べた。
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茶況(7月4日)沼津、袋井 本茶終了 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は沼津や富士、清水などの荷が上場した。二茶取引が大詰めを迎える中、沼津や袋井は今シーズンの本茶取引を終えた。 価格はほぼ変わらず、富士は500円ほど、沼津は400円台後半などで取引された。富士からは5日以降、紅茶が持ち込まれる。袋井は品種物の有機が最終の荷となった。 鹿児島県本土物三茶の初荷はさえみどりやゆたかみどりが約2万7000キロ、種子島産三茶は約4000キロ上場した。本土物三茶について、市中問屋は「初期の品質は安定している」と話す。 藤枝 二茶生産を終えた茶園では、摘採面を保護するための防除作業が進む。 島田、金谷、川根 川根本町茶業振興協議会は5日、農
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南アルプス寸又峡口山開き 登山者の安全祈願 川根本町
川根本町の南アルプス寸又峡口が2日、山開きを迎えた。同町まちづくり観光協会(前田孝一会長)が主催する安全祈願祭が同町千頭の寸又峡公民館で行われ、夏山シーズンの到来を祝うとともに、登山者の安全や地域振興を祈願した。 行政や観光、警察関係者ら約50人が出席した。寸又峡地区にある外森神社の宮司が神事に臨み、シーズン中の安全を祈った。前田会長は「山開きをきっかけに多くの人が訪れることを期待したい」とあいさつした。 寸又峡温泉は「寸又三山」と呼ばれる沢口山(1425メートル)、前黒法師岳(1943メートル)、朝日岳(1827メートル)への登山口になっていて、夏山シーズンになると多くの登山客が訪れる
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参院選静岡選挙区 主な遊説日程(7月1日)
変更の可能性あり。 【舟橋夢人氏】未定 【鈴木千佳氏】午前10時、ホームプラザナフコ島田店前交差点(島田市)▽午後2時、道の駅川根温泉付近(川根本町) ◇選挙事務所<電054(245)2244> 【山本貴史氏】予定なし 【山崎真之輔氏】午前11時半、イオンタウン浜岡前(御前崎市)▽午後6時、JR西焼津駅北口前▽午後7時半、片岡会館(吉田町) ◇選挙事務所<電054(204)2802> 【若林洋平氏】午前9時半、柏谷公園駐車場(函南町)▽午前11時10分、韮山農村環境改善センター(伊豆の国市)▽午後2時40分、アピタ大仁店(同) ◇選挙事務所<電054(270)4577>
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緑化推進活動で国交大臣表彰受賞 川根本町の民間団体
緑化推進活動の模範的な民間団体として、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受けた川根本町の「風薫る花と緑の里」への表彰伝達式が27日、町役場で開かれた。 風薫る花と緑の里は同町青部地区で自作の花壇を整備し、定期的に植栽や除草作業を行うなど、緑化活動に長年努めてきたとして評価を受けた。33回目を迎えた今回の国土交通大臣表彰は全国81団体で、風薫る花と緑の里は県内で唯一の受賞となった。 団体の松岡政臣代表と西沢昌義副代表が役場を訪れ、国土交通省中部地方整備局長島ダム管理所の松村昭洋管理所長から表彰状と記念品が贈られた。松岡代表は「地元の人や訪れた観光客に喜んでもらえるよう、今後も活動を続
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通級指導教室 静岡県内高まるニーズ 教育現場工夫細やか
小中学校で、発達に特性のある子らが通常学級に在籍しながら週に1、2回、クラスを離れてコミュニケーション方法などを学ぶ「通級指導教室」の利用者が、全国的に増えている。ニーズが年々高まるが、静岡県内の現場からは「そもそも通級指導教室自体が知られていない」という指摘もある。 助けてもらい成功体験 「今日は、この前やった校外活動のことを話そうかな」。川根本町内の小学校で、男子児童が楽しげに教員に思い出を語り始めた。同町は巡回型の通級指導を採用していて、対象児童は週に1回、自校を訪ねてくる担当教員から指導を受けている。 会話が終わると、教員が簡潔な文章を組み立て、児童は書き写して伝
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設計業務委託費、補正予算案計上へ 川根本町の学校再編
川根本町の薗田靖邦町長は21日、義務教育学校開設に向けた学校再編事業が中断している状況に「早急な対応が必要」と述べ、当初計画の内容を見直した上で、再設計にかかる業務委託費を補正予算案に盛り込み、近く議会に諮る考えを明らかにした。町議会6月定例会で佐々木直也氏の一般質問に答えた。 町は2024年度までに6小中学校を再編し、既存の校舎を活用して義務教育学校を2校開設する方針で本年度の一般会計当初予算案に校舎改修などの事業費を盛り込んだが、3月定例会で全額を削除する修正案が賛成多数で可決、計画の見直しが迫られていた。 薗田町長は「教職員や児童生徒に与えた影響は大きく、教育活動の調整に苦労をかけ
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理由なく欠勤、陸士長を停職 陸自滝ケ原駐屯地
陸上自衛隊滝ケ原駐屯地(御殿場市)は21日、正当な理由なく欠勤したなどとして、第433会計隊の男性陸士長(20)を停職9日の懲戒処分にしたと発表した。陸士長は依願退職する。 駐屯地によると、陸士長は4月10日、所定時刻に帰隊せず行方不明になった。同月17日に同市内で保護されるまで、正当な理由なく7日間欠勤した。5月16日には駐屯地の外柵を乗り越えて不正に外出して行方不明になり、17日に川根本町で保護された。この間、1日欠勤した。規律違反をすれば退職でき、もう一度違反すれば早期に退職できると考えたと説明しているという。
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静岡人インタビュー「この人」 秋元伸哉さん 川根本町の副町長に就任
元静岡県職員で、経営管理部行政経営課やデジタル戦略課に所属した。1月から現職。前職の経験を生かし、現在は日々の業務や住民サービスのデジタル化に力を注ぐ。小学生2人の父親。町内に母の実家がある。藤枝市出身。44歳。 ―前職の業務は。 「行政経営課で庁内の働き方改革を推進した。デジタル戦略課では、主に県民サービスや内部事務のデジタル化へ、庁内各課との調整や実証実験の実施、職員の意識改革などに取り組んできた」 ―前職の経験を町づくりにどう生かすか。 「住民サービス向上のために行政のデジタル化に積極的に取り組みたい。役場の仕事は住民との距離が近く、住民の顔が見える業務だと感じる。これまでの事
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21日に一般質問 川根本町議会
川根本町議会6月定例会は21日、一般質問を行う。6氏が登壇し、町当局の考えをただす。 通告内容は次の通り。 佐々木直也 ①町長、教育長が考える「よい町」「すてきな町」とは②学校再編の進捗(しんちょく)と今後の日程▽沢西省司 ①水道管路の耐用年数における対策②資料館やまびこの入館者数について▽中沢荘也 ①ワクチン予防接種費用に対する支援②中学部活動のあり方▽石山貴美夫 ①リニア中央新幹線工事に対する認識と対応②町の高齢化③移住定住策の具体的目標④茶業情勢▽大竹勝子 ①補聴器購入時の補助②学校給食の無償化▽野口直次 農業振興策
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はごろも教育研究助成賞 受賞50団体決定
静岡市清水区の公益財団法人はごろも教育研究奨励会(後藤康雄理事長)はこのほど、教育研究の推進に取り組む県内の学校などを対象とする「第22回はごろも教育研究助成賞」の受賞50団体を決定した。研究期間が1年間の「単年度」(50万円助成)と、2~3年間にわたる「複数年度」(1年につき40万円助成)の2部門に計65件の応募が寄せられた。7月12日に同市葵区のホテルアソシア静岡で授与式を行う。 受賞団体は次の通り。 【単年度】教育関係団体 県校長会、県高校長協会、県特別支援学校長会、県公立小中学校教頭会、川根本町教育会研修推進委員会▽高校 伊豆総合、田方農、静岡、清流館、藤枝東、島田、池新田、磐田
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北海道の高校生 茶農家に“弟子入り” 川根本町に短期滞在
北海道の高校2年生石黒理温さん(17)が23日までの11日間、川根本町下長尾の高木郷美さん(65)の元でお茶作りを学んでいる。16日は晴天に恵まれ、二番茶の収穫を手伝った。 石黒さんは札幌市出身。祖母の影響で幼少期からリーフ茶に親しみ、急須で飲むのが生活の一部になっているという。高校の職業体験で2週間の実習があり、緑茶が好きな石黒さんは、学校関係者のつながりが縁で高木さんの茶園で学ぶことになった。 石黒さんは高木さんに基本を教わりながら手摘みに初挑戦し、機械摘みの手伝いにも回った。悪天候で摘採ができない日は、商品の発送作業を体験した。 実習した成果は学校での報告会で披露するという。石黒
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川根茶底上げへ 製茶技術学ぶ 地元生産者20人
川根本町農業経営振興会(藤中康彦会長)とJA大井川青壮年部川根本町地区会は10日、同町の農林業センターで製茶技術講習会を開いた。地元の生産者約20人が集まり、同センターで培われてきた全国茶品評会出品茶の製茶技術を学んだ。 センター横にある茶畑で栽培された生葉を使用し、加工が始まると、参加者は高品質な川根茶を生み出す製茶技術についてセンター職員に質問したり、JA職員や生産者同士で意見を交わしたりしながら、理解を深めていった。 生産者の1人は「もむ温度や時間など、普段のお茶づくりにも参考になる点は多い」と収穫点を挙げた。藤中会長は「昨年の講習会で学んだ製茶技術を生かし、品質面で効果が出始めて
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補正予算案など4議案を可決 川根本町議会
川根本町議会6月定例会は10日、本会議を再開し、5430万円を追加する2022年度一般会計補正予算案など4議案を原案通り可決した。 最終日の21日に、特別委員会に付託した第2次町総合計画後期基本計画策定案の採決と一般質問を行う。
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アマゴ稚魚1000匹放流 川根本町の児童「大きくなって」
川根本町の中川根南部小の全校児童46人が7日、アマゴの稚魚約1000匹を大井川に放流した。 環境の変化に伴い、アマゴなどの川魚の数が減ってきていることから放流した。稚魚は地元の坂本政司さん(66)らが養殖した。 児童は稚魚をバケツに移して、優しく大井川に放した。4年の古林和晄くん(9)は「大きく成長してほしい」と願いを込めた。 坂本さんは「自然体験を通して、大井川に親しんでもらいたい」と話す。児童は7月にアマゴのつかみ取りに挑戦し、塩焼きにして食べるという。
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大自在(6月7日)大河への道
古典落語の「ご隠居さん」といえば博識で知られる知恵袋として、近隣住民に一目置かれる存在だ。若い者にも慕われ、もめ事が起きればご意見番として場を収める。経験こそ知恵だった時代。長寿者はそれだけで敬愛の対象だった。 かつては50、60歳ともなれば家督を譲って悠々自適の隠居生活もあり得たが、現代はそうもいかない。60代も「現役世代」としての活躍が期待される。そんな事情の背景を物語るデータが先日も発表された。 県が毎年公表している4月1日現在の65歳以上の人口。今年も過去最多を更新し、県の総人口に占める割合(高齢化率)は初めて30%を超えた。県民の3人に1人近くが高齢者、6人に1人近くが75歳以
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二十四節気題材に季節感じる絵画 20日まで浜松市中区
浜松市中区の服部美術教室の講師と生徒による絵画展「二十四節気を描く」が20日まで同区のホテルコンコルド浜松で開かれている。 講師の服部譲司さんと生徒19人が二十四節気から題材を決めた風景画など20点が並ぶ。島田市の水目桜や水仙、大雪の中で黒煙を上げて走る蒸気機関車(SL)を描いた作品などを紹介している。 「小寒」をテーマに、雪が積もった川根本町の茶畑を優しい色使いで表現した池下晶也さん(82)は「教室で学びながら描いた作品で、見た人に安らぎを与えられたら」と語った。
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茶況(6月3日)磐田豊田が初上場 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、磐田豊田の荷が初上場した。磐田や浜松からも二茶が少量届き、前年よりやや安値で商談が成立した。 磐田豊田の品種はおおいわせ。来週以降に初倉や清水などからの上場量も増える見通し。 北遠地域の一茶が少量上場し、今期の取引を終えた。JA担当者は「生産量は多くないが、買い手に内容を評価してもらい価格はおおむね堅調だった」と振り返った。 鹿児島県本土物二茶は、さえみどりやゆたかみどりなどが上場。しっかりした取引が続いている。 藤枝 藤枝市茶振興協議会はこのほど総会を開き、朝比奈玉露や藤枝一香のブランド強化に向けた取り組みを進めていく方針などを確認した。 島田、金谷、川
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川根本町議会 補正予算など5議案上程
川根本町議会6月定例会は2日開会し、会期を21日までの20日間と決めた後、5430万円を追加する2022年度一般会計補正予算案など5議案を上程した。このうち、第2次町総合計画後期基本計画の策定案は特別委員会に付託した。 補正予算案には、住民税非課税世帯への臨時交付金や、子育て世帯の生活支援特別給付金の事業費などを盛り込んだ。 10日に22年度一般会計補正予算案など4議案を採決する。最終日の21日に委員会付託した議案の採決と、一般質問を行う。
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静岡県内の高齢化率 初の30%超 西伊豆町51.8%、川根本町50.7%、松崎町49.5%
静岡県が30日公表した4月1日時点の県内の65歳以上人口は110万1978人と前年から3701人増え、過去最多を更新した。総人口に占める65歳以上の割合を示す高齢化率は前年比0・3ポイント上昇の30・2%と初めて30%を超えた。75歳以上の割合を示す後期高齢化率も0・4ポイント上昇の15・8%で過去最高。市町別で西伊豆町、川根本町の高齢化率は50%超だった。 高齢化率が最も高かった西伊豆町は51・8%、川根本町が50・7%と続いた。ほかに、松崎町49・5%、熱海市48・6%、南伊豆町47・9%など。 最も低かったのは長泉町の22・5%で、次いで袋井市25・0%、御殿場市25・9%の順だっ
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コロナ下の対応想定 静岡県総合防災訓練 第1回全体会議
静岡県と島田、牧之原、吉田、川根本の4市町は25日、9月4日に予定する県総合防災訓練の第1回全体会議を島田市で開いた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、訓練は3年ぶり。共通重点項目に新型コロナ流行下での災害対応を掲げた。市町の連携や物資、医療支援などの受け入れ、避難所開設の手順などを確認する。自主防災組織や自衛隊など85団体計約170人が訓練内容を調整した。 訓練は午前8時~正午。南海トラフ巨大地震が発生して広範囲で震度7の揺れがあり、沿岸部に大津波が襲来した想定で行う。島田市は津波被害が予想される牧之原市と吉田町からの避難者の受け入れを確認する。牧之原市の相良港では水上バイク隊による救
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川根本町、AR技術で観光活性化 アニメキャラ、スマホに
川根本町議会は24日、臨時会と全員協議会を開いた。全員協議会で町は拡張現実(AR)の技術を活用した観光事業に乗り出す方針を明らかにした。コロナ禍の影響で陰りが見える観光業の活性化を目指す。 ARは現実世界に仮想世界を重ね合わせて表示する技術。人気漫画「ゆるキャン△」に登場する町内の舞台で、漫画の一コマと似た角度から専用のアプリを使って写真撮影を試みると、キャラクターが画面上に現れ、一緒に写ることができる仕組みを作る。 本年度中の実施を目指す。町観光商工課の中野裕文課長は「撮影場所を複数設置して、町内周遊につなげたい」と述べた。 町は無料通信アプリLINE(ライン)の公式アカウント開設や
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オランダの学校、どんな? 現地在住の山地さんと交流 中川根
川根本町立中川根第一小の2、3年生13人が19日、オランダの教員養成学校に通う山地芽衣さんとオンラインで交流した。児童はオランダの教育環境について理解を深めた。 山地さんが第一小教員の浜大輔さんと以前から交流があり、授業が実現した。山地さんが現地の小学校で撮影した写真が教室に数十枚並べられると、児童は「何をしている写真ですか」「写っている場所はどこ」などと、画面に映る山地さんに多くの質問を投げ掛けた。 今後は、オランダの小学校に通う児童とビデオレターで交流を深める。浜さんは「日本との違いを学ぶことで、子どもたちにはいろんなことに興味を持ってほしい」と期待した。
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茶況(5月14日)出回りなく市中閑散 県産一茶
静岡市中は前日の雨天の影響で出回りはほぼなく、閑散としていた。県産一茶取引の本格再開は16日以降になる。 富士などの東部が雨後を待って摘採を再開する。700円台の荷が増え、一定数の問屋が購入を続けている。富士の生産者は「相場下落を踏まえ、ある程度の数量を確保して利益を確保したい。20日ごろまで生産を続ける」と話す。 財務省貿易統計によると、3月の緑茶輸出量は前年同月比10・8%増の653トンと2カ月連続で前年同月を上回った。金額ベースでは4・5%増の18億5697万円だった。 輸出先は、米国が18・8%減の7億8663万円でトップ。カナダ2億4590万円(5・0倍)、台湾2億713万
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奥大井湖上駅の絶景、ジオラマに 群馬の男性制作、川根本町で展示
川根本町の接岨湖に突き出した半島上にある大井川鉄道井川線の秘境駅「奥大井湖上駅」周辺の絶景をモチーフにしたジオラマの展示がこのほど、同町千頭の道の駅「奥大井音戯の郷」で始まった。趣味で鉄道模型を作る群馬県在住の尾崎久さん(71)が制作した。 ジオラマの横幅は90センチ、奥行き80センチ、高さ45センチ。ベニア板と発泡スチロールで山々をかたどり、串やスポンジで木や森を表現した。湖面と駅のホームも忠実に再現している。 エメラルドグリーンのダム湖に浮かぶような幻想的な光景をテレビ番組で見かけて以降とりこになり、わずか3カ月で仕上げた力作だ。ジオラマは鉄道模型雑誌「鉄道模型趣味」が主催する昨年度
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長島ダム放水量増加 洪水期備え11日から
国土交通省長島ダム管理所(川根本町犬間)は10日、洪水が発生しやすい夏季に備え、11日からダムの放流量を増やして水位を低下させる措置を行うと発表した。6月15日までの予定。 流入分よりも毎秒4トンほどを上乗せして放流することで、水位を約10メートル下げる計画。放流量の増加で下流の河川の水位が大きく変わることはないものの、同管理所は「豪雨などの場合放流量を増やすこともある。水辺に近づくときは注意してほしい」と呼び掛けている。
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新茶と和菓子で一服 川根本町の道の駅で提供
川根本町水川の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」でこのほど、一茶の呈茶が始まった。同館の茶室で庭園を眺めながら新茶の川根茶が味わえる。和菓子とのセットで税込み300円。 品種はやぶきた。抽出時間や湯温を変えながら、一~三煎目までおいしく味わうことができる。一煎目は川根茶のうま味が口いっぱいに広がり、二煎目以降は渋みの中に甘みが感じられ、和菓子との相性も良い。9日に神奈川県から家族で来場した下田すみえさん(97)は「新茶の香りと甘みが感じられた。来たかいがあった」とご満悦の様子だった。 今後は晩生種「おくひかり」が加わり、やぶきたとおくひかりの飲み比べセットの販売も予定している。
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緑鮮やか新茶摘み 川根高生、地元産業理解へ学習
川根本町の川根高に今春、入学したばかりの1年生32人が9日、同町地名の農林業センターで新茶の手摘みと茶工場見学を行った。地元産業に理解を深めてもらおうと、新入生を対象に実施する総合的学習の一環。 2グループに分かれた生徒たちは農家と交流を深めながら、畑一面に広がる「おくひかり」の新芽を丁寧に摘み取った。茶工場では生葉から荒茶に加工する過程や製茶機械の役割などを学んだ。 連携中学(川根中、中川根中、本川根中)以外からの入学生「川根留学生」は本年度、6割を超えた。留学生の森川謙信さん(15)は「地元産業への理解が深まった。生葉を食べたら、ほどよい苦みがあっておいしかった」と笑顔を見せた。
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質高い川根茶 育む 農家7人 上位賞や産地賞目指す
川根茶産地の川根本町で6日ごろまで、今年の全国茶品評会に向けた出品茶の製造が行われている。町内の農家7人が出品する。最高位の農林水産大臣賞など上位の入賞や、町としては2年ぶりとなる産地賞の受賞を目指して、最高級の川根茶づくりに励んでいる。 出品者は普通煎茶4キロの部で、土屋鉄郎さん、川崎好和さん、相藤令治さん、相藤直紀さん、同10キロの部で丹野浩之さん、小平史郎さん、橋本立生さん。 元藤川の山あいにある相藤直紀さんの茶園で30日、摘採が行われた。自然仕立てのやぶきたを摘み手が一芯二葉で摘み取った。相藤さんは「冬の寒さで休眠がしっかり取れたことで芽伸びが良く、品質の高い川根茶に仕上がりそう
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川根本町在住者にお得な商品券発売 5月1日から
川根本町は1日から、町内在住者を対象に2千円分お得になるプレミアム付き商品券を発売する。新型コロナで落ち込んだ地域経済活性化と家計支援を目的とした事業で3回目。デザインを新調し、南アルプスに生息する動植物の写真を採用した。 宿泊・飲食券、食料品券、その他券、共通券の4種で1枚500円。各種2枚の1セット4千円分が2千円で購入可能。約150の事業所で使用できる。 3~5と8日を除き、13日まで販売する。引き換え書を持参して購入する。1日は山村開発センターと文化会館、7日は商工会本所、そのほかの日は本所と本川根支所で販売する。 写真にはライチョウやチョウノスケソウなどを採用した。
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ダム際で仕事いかが 川根本町「ワーケーション」提案 長島ダムふれあい館
川根本町が同町犬間の「長島ダムふれあい館」の一角にワーキングスペースを整備し、29日にオープンを迎えた。コロナ禍で働き方が多様化する中、通称「ダム際ワーキング」として、ダムを眺めながら非日常的な環境で仕事をする新しい働き方を提案する。これまでの観光に加えて働く場としてもPRし、長島ダムを含む接岨峡地区への来訪者の増加と認知度向上を図る。 同館は長島ダムやダム周辺地域の情報を映像やパネルで紹介する施設。ダムを一望できる窓際のスペースにテーブルと椅子、コンセントを設置した。今秋までに無料Wi-Fiを完備し、屋外デッキにもテーブルや椅子を設ける予定だ。 ダム際ワーキングは働き方や組織変革を支援
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安全運転管理推進事業所 島田署など、2社に指定証
島田署と島田地区安全運転管理協会は27日、本年度の安全運転管理推進事業所の指定証交付式を同署で開いた。島田市の物流事業「山岸運送」と川根本町の自動車部品製造「ケーブルテクニカ」が指定を受けた。 海野広志署長と同協会の山本孝之副会長が両社の代表者に指定証と交通安全啓発品の横断幕を手渡した。 任期は1年。両事業所は交通事故防止に向けた啓発活動などに率先して取り組む。
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茶畑連想ロールケーキ 川根高生と地元企業開発 29日から販売
川根本町の日本茶ブランド会社「クラフト・ティー」と川根高生が昨年、共同で開発した川根茶畑ロールケーキの販売が29日から、町内の飲食店2店舗で始まる。地元の食材を使い、新茶時期に町内各地で見られる鮮やかな黄緑色の茶畑をイメージしたケーキを町のPRに役立てる。 生地には粉末状の川根茶を練り込み、町内で収穫されたユズの粉末を生クリームの隠し味に取り入れている。川根茶の渋みの中にさわやかなユズの風味が感じられる。細かくした川根茶入りのクレープ生地をケーキの上にまんべんなくふりかけて、茶畑を連想させるケーキに仕上げた。 町の認知度向上と来訪のきっかけづくりを目的とした高校生と地元企業の連携事業。生
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インドに投資環境アピール 静岡県、高度人材獲得図る
静岡県はこのほど、駐日インド大使館職員を県内に招き、高度人材の獲得や企業誘致に向けて産業集積や投資環境などの魅力をアピールした。 インドはIT分野などで高い技術や専門性を持つ人材が豊富で、県内企業の採用ニーズも高いとされる。大使館とのネットワークを構築し、ビジネスを中心とした交流拡大につなげる。 山本東地域外交担当部長が、県庁を訪れた同大使館のマノジ・シン・ネギ1等書記官と懇談した。「優秀なインドの人材や企業に本県に来ていただき、ウィンウィンの関係を構築できれば」と呼び掛け、マノジ氏は「今年はインドと日本の国交樹立70周年の記念すべき年。企業の橋渡しや交流をサポートしていきたい」と応じた
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新茶シーズン幕開け 最高値は3万8888円 川根本町
川根本町上長尾のJA大井川川根工場に21日、一茶が初上場し、川根地域の新茶シーズンが幕を開けた。 上場したのは高木郷美さん(65)=同町下長尾=の手摘みのやぶきた2口21キロ。茶商が荒茶の水色や香気などをじっくりと吟味して取引がスタートした。あっせん人が茶商と生産者の間に立ち、そろばんをはじきながら交渉を進めた。取引が成立すると、手合わせの音が響いた。 最高値は1キロ3万8888円。値段を付けた山関園製茶(島田市川根町)の山下真臣さんは「細よれでつやがあり、浅蒸しの豊かな香りが感じられた」と評価した。 JA川根センターによると、川根地域は週末にかけて生産が本格化するという。
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品質良く、仕上がり期待 川根本町で新茶手摘み
川根本町下長尾のSATOMI製茶の茶園で20日、新茶の手摘みが行われた。品種はやぶきたで、21日にJA大井川川根工場で行われる川根地域の新茶初取引に出品する。 町内の女性農家らが応援に駆けつけ、茶園一面に広がるもえぎ色の新芽を一芯二葉で手際よく摘み取った。茶園を管理する高木郷美さん(65)によると、4月半ばにかけて、降雨の後に晴れ間が数日続いたため、茶の木が水分を多く吸収し、新茶の品質が向上したという。高木さんは「水色がよく、香り豊かな新茶に仕上がりそうだ」と話した。
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茶況(4月19日)初倉が今季初上場 静岡茶市場 県産一茶
静岡茶市場の県産一茶は初倉が初上場した。雨後で荷口は少なく、来場する問屋も限られた。19日に摘採が進み、20日の上場数量は増える見込み。 初倉の数量は少なく、6000~5000円台などで商談成立した。磐田地区は5000円台などで取引された。初倉の生産者は「香りや色合いなどは安定している。他産地の数量が増える前に生産を進めたい」と話す。 初倉や磐田、牧之原地区などは20日以降に出荷する生産者が増える予定。市中問屋は「色づきや形状に特徴がある品物を前年並みに仕入れたい」と語る。 県外産の鹿児島県本土物は2000円台の商談成立が多い。ゆたかみどりが終盤。あさつゆには一定の引き合いがある。
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有機抹茶 海外へ照準 問屋とタッグ、生産強化 KAWANE抹茶
鮮やかな緑色とこくのある渋味が特徴の県産有機抹茶の原料を作る、茶工場の挑戦が本格化している。KAWANE抹茶(島田市川根町家山)は、碾茶(てんちゃ)生産に向けて態勢を強化し、製茶問屋と連携して海外に輸出する。 大橋哲雄取締役(73)は20年前、有機栽培で煎茶作りを始めた。高付加価値のお茶の引き合いに手応えを感じるのに併せ、健康需要などを背景に世界的に抹茶需要が高まってきた。「抹茶なら菓子や料理など使い道が多岐にわたる」と見込み、茶畑を碾茶栽培向けに転換し始めた。 自前の園地を改良するだけでなく、契約農家に資材を貸し出したり、専用肥料を供給したりして転換を促す仕組みを構築。碾茶を始めた20
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新茶初取引 島田、金谷18日/川根21日
島田、金谷、川根各地域の2022年度新茶初取引の日程が14日までに決まった。島田、金谷両地域は18日、川根地域は21日に行う。 島田地域は、JA大井川島田支店(島田市中河町)で午前7時に初取引の式典を行い、同7時半から取引を始める。式典開催は3年ぶり。 金谷地域はJA五和支店(同市島)、川根地域はJA川根工場(川根本町上長尾)で開く。両地域ともに関係者のみで行う開所式の後に取引を始める。 初取引日は昨年に比べて金谷地域は5日、島田、川根両地域は4日遅い。
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千頭駅前(川根本町)にシェアショップ 移住者の吉川さん 出店場所を期間限定で提供
川根本町の大井川鉄道千頭駅前にこのほど、シェアショップ「シェアきち~挑戦する場所」がオープンした。店長を務めるのは移住者の吉川有紀さん(22)。飲食業など、新規事業への挑戦を志す人に出店場所を期間限定で提供して、夢への第一歩を後押ししたい考えだ。 吉川さんは学生時代に企業のインターンシップで長期間、町内に滞在した経験を持つ。町民のやさしさや人柄に魅了され、浜松市から移住した。「お世話になった町民の力になりたい」と恩返しの意を込めて、開店した。 店内にはキッチンを完備。飲食店のほか、ワークショップ、単発や定期のイベント開催も可能という。オープンに合わせて、飲食店経営を夢に持つ同町の山下希さ
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シダレザクラが満開 川根本町・智者の丘公園
川根本町東藤川の智者(ちしゃ)の丘公園でシダレザクラが満開になり、来園者たちを楽しませている。町観光商工課によると、花は来週ごろまで楽しめそうという。 園内には約20本のシダレザクラが植えられていて、小粒でかわいらしいピンク色の花が見頃を迎えている。木々の中を通り抜ける滑り台で遊びながら花を満喫する家族連れや花見客の姿が見られた。 島田市の鈴木八千江さん(76)は2日連続の来園。「花が園内をピンク一色に染め、とてもきれい。まるで夢の中にいるみたい」と声を弾ませた。
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防災力向上へ決意 消防団辞令交付
■焼津 焼津市消防団は3日、幹部昇任者への辞令交付式を同市石津の市消防防災センターで開いた。岩本操団長が副団長や方面隊長などに昇任する21人に辞令書を交付した。 消防団長、副団長ら消防団員60人が参加した。幹部退団者8人に辞令を交付したほか、消防庁長官功労章や日本消防協会功績章など各表彰を伝達した。 中野弘道市長は「自分たちのまちは自分たちで守る精神で力を発揮してほしい」と激励した。岩本団長は昇任者に「今まで以上に職務にまい進してほしい」と呼び掛けた。 本年度の新入団員は47人。1日に市社会福祉協議会の職員15人でつくる機能別消防隊が発足した。 ■牧之原 木下団長(左)から辞
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防災力向上へ決意 消防団辞令交付 川根本町
川根本町消防団は3日、本年度の辞令交付式を同町の中川根中で行った。新入団員10人と本部や分団幹部らが井口晶彦団長から辞令を受けた。 新入団員を代表して上田虎之介さんが「良心に従い、忠実に消防業務を遂行する」と決意を述べた。薗田靖邦町長は「若い力が地域の根っこを支えている。町を守るという意識を絶えず持ってほしい」と激励した。日本消防協会長表彰も行われ、勤続24年で元統括本部長の中村慎さんが長年の功績をたたえられ、精績章を受けた。
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川根本町と吉田町が連携 ふるさと納税の共通返礼品2種類開発
川根本町と吉田町は両町の地域資源を組み合わせたふるさと納税の共通返礼品を開発し、4月1日から両町で取り扱いを始める。地域資源を一体的に発信することで相乗効果を生み出し、地域活性化につなげる狙い。 返礼品は、川根本町の三ツ星オートキャンプ場の宿泊券と吉田町の食肉卸業「かねまる」が販売する県ブランド豚「金豚王」のロース・バラ肉のセット(寄付金額3万円)、ふじのくに川根本町ゆず協同組合の町産ユズを使用したポン酢と金豚王のしゃぶしゃぶ肉のセット(同1万円)の2種類。寄付金額3万円の返礼品は、キャンプ場の利用日に現地で受け取る。 事業開始を前に両町は30日、今後の共通返礼品開発に向けて連携を強化す
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地方創生SDGs金融表彰受賞 御前崎など5市町と島田掛川信金
内閣府はこのほど、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けた地方公共団体と金融機関の取り組みをたたえる「地方創生SDGs金融表彰」の表彰式をオンラインで行った。県内からは若者の地元就職と企業の雇用確保につながるプロジェクトを創設した、御前崎市など5市町と島田掛川信用金庫が受賞した。 受賞したのは他に牧之原市、藤枝市、川根本町、吉田町。各市町は、教育資金を同金庫から借り入れ、大学や専門学校などを卒業後に地元に定住して就職した人を対象に、借入金の利息分などを助成する。こうした助成制度を利用する若者に向けては、専用のホームページやSNSでインターンシップ(就業体験)や説明会といった地元企業の情
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島田市 13団体60個人を表彰 小中生スポーツで好成績
島田市はこのほど、本年度市スポーツ賞の表彰式をプラザおおるりで開き、各種スポーツ大会で優秀な成績を収めた小中学生13団体と60個人を表彰した。 受賞者は次の通り。 【団体】島田イーグルス、初倉フットボールクラブ、第22回県市町対抗駅伝島田市代表チーム、六合ジュニアバレーボールクラブ、SHIMADA V6、島田ジュニア体操教室小学生女子ボール団体、初倉・川根・川根本町中川根中野球部、島田一中サッカー部、VIGOROUS、六合中競泳女子メドレーチーム、金谷中弓道部、島田ジュニア体操教室女子六合中チーム、同教室中学生女子ボール団体 【個人・小学生】上野汐織(島一6)品川実咲妃(同)荒浪憩(同
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川根本町議会 学校再編「2校案再考を」 改修費予算全額削除
川根本町の小中学校を再編し、義務教育学校を2校開設する計画を巡り、町議会3月定例会は24日の最終本会議で、将来的な子どもの数の推移や町民への説明不足などから「現在の2校案を再考すべき」として、2022年度一般会計当初予算案に計上した校舎改修などの事業費5億1800万円を全額削除する議員発議の修正案を賛成多数で可決した。 町は24年度までに6小中学校を再編し、既存の校舎を活用して9年制の義務教育学校を南と北地域にそれぞれ開校する方針。新年度から校舎改修に着手する予定だったが、修正案可決により計画の見直しが迫られることになった。薗田靖邦町長は閉会後、取材に「子どもたちの将来を思い、魅力的な教育
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11案件を可決 川根本町議会閉会
川根本町議会3月定例会は24日の最終本会議で、義務教育学校の校舎改修に関連する予算を全額削除する2022年度一般会計当初予算案の修正案や各特別会計予算案などの10議案と、議員発議1件を可決、閉会した。
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茶況(3月22日)集客施設整備に最大100万円補助 川根本町
川根本町は2022年度、喫茶や茶園テラスといった集客施設の整備を希望する町内の農業者を対象に、最大100万円を補助する事業を始める。事業費200万円を22年度当初予算案に計上した。 町の認定農業者や3人以上の協業体が対象で、集客施設は川根茶の販売促進と緑茶文化の情報発信を目的とする。庭先などのスペースに椅子や机を並べて茶を振る舞う喫茶や、茶畑の中に設置するテラスなどが施設の一例。希望者は町農林課に申請すると、企画する事業のヒアリングが行われる。
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24日に一般質問 川根本町議会
川根本町議会3月定例会は24日、一般質問を行う。6氏が登壇し、町当局の考えを問う。 通告内容は次の通り。 大竹勝子 ①保健医療体制の拡充②赤ちゃん訪問育児ヘルパーについて▽佐々木直也 ①林業の方向性②山林売買③移住政策④ふるさと納税▽石山貴美夫 川根茶産業の振興策▽中沢荘也 ①相続放棄された土地、建物の維持管理②町づくりにかける町長の想い▽中原緑 ①教育施策②川根高と町内の高校生について▽野口直次 施政方針と町の課題
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全日本少年軟式野球が開会 25日まで熱戦
第13回全日本少年春季軟式野球大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は21日、草薙球場で開会式を行った。全国から54チーム(1チーム辞退)が出場し、25日まで静岡県内で春の中学軟式野球日本一を懸けて争う。 開会式では昨年9月に開催した前回大会優勝の星稜中(石川)を先頭に入場。本県の東海大翔洋中、富士吉原東・吉原三中、島田初倉・川根・川根本町中川根中、浜松開誠館中、静岡シティクラブの5チームも登場した。静岡シティクラブの桜井壮太主将(静岡南中)が「新型コロナで大会が中止される中、全国舞台に立てる感謝を表現したい。最後まであきらめずプレーする」と宣誓した。 22日は8球場で1回戦を行う。富士吉原東
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全日本少年春季軟式野球 21日開幕 静岡県勢5チーム出場
春の中学軟式野球日本一を決める第13回全日本少年春季軟式野球大会(静岡新聞社・静岡放送後援)は21日、静岡県内で開幕する。初日は草薙球場で開会式を行い、22日に8球場で1回戦を行う。 全国各地の予選を勝ち抜いた54チーム(1チーム辞退)が出場し、県勢は東海大翔洋、富士吉原東・吉原三、島田初倉・川根・川根本町中川根、浜松開誠館の4チーム(7校)と静岡市選抜の静岡シティクラブが出場する。 23日に2、3回戦、24日に準々決勝、25日に準決勝と決勝を行う。
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一茶や抹茶、ぜいたくに使用 ペットボトル発売 川根茶業協同組合
川根茶業協同組合(南伸次理事長)は18日、川根産の一茶や抹茶をぜいたくに使用した川根茶ペットボトル飲料を発売する。川根茶の販路拡張事業として、身近なペットボトルから川根茶に親しんでもらおうと、企画した。1本税込み200円。 茶業者が厳選した川根産の一茶と、川根本町の静岡オーガニック抹茶(SOMA)の抹茶を使い、半年の試作を重ねて製品化した。甘みのある川根茶と川根産の抹茶が合わさって、まろやかな飲み口に仕上がっている。 同町下長尾の組合事務局や組合員の一部店舗で販売予定。4月18日まで、期間限定で2割引きで販売する。問い合わせは、同組合事務局<電0547(56)0045>へ。
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川根本町 学校再編費を削除 予算特別委、修正案を可決
川根本町議会3月定例会は16日、予算特別委員会を開いた。町内の小中学校を再編し、義務教育学校を2校開設する計画を巡り、2022年度一般会計当初予算案に計上した再編事業費5億1800万円を全額削除する議員発議の修正動議が提出され、修正案は賛成多数で可決された。 修正案は24日の最終本会議でも可決される見通し。町は24年度までに6小中学校を再編し、既存の校舎を活用して9年制の義務教育学校を南と北地域にそれぞれ開校予定だったが、修正案が可決されれば新年度からの校舎改修に着手できなくなり、計画の全面的な見直しを迫られる。薗田靖邦町長は「子どもの未来を思い、進めてきた事業の趣旨が十分に理解されず遺憾
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ロシアの軍事侵攻 非難決議案を可決 川根本町議会
川根本町議会は15日の3月定例会本会議でロシアのウクライナへの軍事侵攻を非難する議員発議の決議案を全会一致で可決した。 決議では「国際秩序の根幹を揺るがす行為として、断じて容認できない」とロシアの侵攻を非難した上で「直ちに戦闘を停止し、軍を撤退するよう求めるとともに、世界平和実現に向けて、全世界が一体となり取り組むよう、訴える」とした。 本会議では、このほか2021年度一般会計補正予算案など16議案を原案通り、可決した。最終日の24日に第1常任委員会と予算特別委員会に付託した9議案の採決と一般質問を行う。
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学校再編計画に“待った” 川根本町議会 予算修正動議を協議
川根本町が計画する町内全小中学校の再編と義務教育学校の開設を巡り、川根本町議会で「町民の理解が不十分」などと懸念を示す声が相次ぎ、3月定例会で審議中の2022年度一般会計当初予算案に盛り込まれた再編事業費に関する修正動議が提出される可能性が出てきた。事業費が全額削除または一部削減される見込みで、16日に予算特別委員会が開かれる。 町は24年度までに町内の全小中学校を再編し、既存の校舎を活用して9年制の義務教育学校を2校開校する方針。22年度一般会計当初予算案に校舎改修工事費として5億1800万円を計上したが、予算特別委では現状の2校案に対して「町民の理解が十分に得られていない」などの指摘が
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水量、水質維持を要望 大井川2漁協、知事に【大井川とリニア】
リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、中下流域を管轄する大井川漁協(鈴木敏夫組合長)と新大井川漁協(鈴木捷博組合長)の役員が11日、県庁に川勝平太知事を訪ね、水量と水質の現状維持を要望した。 要望書には「近年は気象の変化も加わって冬期の表流水が国の定めた維持流量(河川の機能を維持するために必要な水量)を割り込み、今以上の表流水の減少は魚類への致命的なダメージになる。流量保全は喫緊の課題だ」と明記した。 大井川漁協によると、昨年のアユ漁獲量は渇水の影響で例年の半分に減った。川根本町の町長を昨年まで務めた同漁協の鈴木組合長は「リニア工事が始まると水環境が大変厳しくなる。水量も当然だ
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若手カメラマンや高校生参加 島田中心街の個店紹介、冊子に
島田市はこのほど、JR島田駅前の緑地(通称・サンカク公園)を中心とした公共空間活用プロジェクトの一環で、中心市街地の個店を紹介する冊子「島田マチナカ暮らし」を発行した。若手カメラマンや高校生が参加し、写真を主体に人々の息づかいや街の雰囲気を伝える一冊に仕上げた。 編集を担当したのはサンカク公園の活性化に取り組む菱谷真美子さんら。フリーカメラマンの杉浦直人さん(27)=牧之原市=が同公園のシェアキッチンで営業するカフェや、老舗の甘味どころ、飲食店、美容室、生花店など周辺の19カ所で撮影し、菱谷さんが紹介文を添えた。店舗の営業時間など具体的な情報をあえて載せないことで「興味がわき、島田へと足
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乳幼児1人当たり6万円分クーポン 川根本町、育児用品購入を援助 22年度
川根本町は2022年度、子育て中の保護者に育児用品の購入費を援助するクーポン券を発行して、子育て支援の充実を図る。関連事業費300万円を22年度当初予算案に計上した。 対象は0~2歳の乳幼児を持つ町内在住の保護者。紙製のクーポンは1枚千円。乳幼児1人当たり、6万円分(60枚)を支給する。紙おむつやミルクといった育児用品を購入する際に使用できる。町内に育児用品を扱う店舗が少ないため、町は商工会に協力を呼び掛け、販売体制を整えるとしている。 事業は乳幼児健診や相談事業の際に保護者への周知を図る。健康福祉課の鈴木浩之課長は「子育て世帯に優しい環境づくりを目指していく」と述べた。
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千頭駅周辺マップに 川根本町など作製、散策コースや飲食店紹介
川根本町とエコティかわねはこのほど、同町の大井川鉄道千頭駅周辺の散策コースや飲食店などを紹介する散策マップを作製した。町役場本庁舎や総合支所、同町まちづくり観光協会などで置かれている。 散策マップの範囲は千頭駅周辺の千頭地区と、大井川を挟んだ対岸側の小長井地区。地区ごとに所要時間約30分の散策コースを考え、紹介している。千頭地区は両国のつり橋や大井川鉄道のアプト式鉄道が停車する川根両国駅、小長井地区はシダレザクラやハナモモが並ぶエリアを中心に巡る。 裏面には千頭駅周辺にある飲食店やお土産屋などを紹介。30分~2時間以内で体験できる観光・体験ガイドも複数、掲載している。
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川根本町 里山親子留学、人口減少対策の一手に【22年度予算案/志太榛原⑥完】
昨年10月、川根本町の学校生活を日帰りで体験できる里山親子留学の実証実験が、同町の中川根第一小で行われ、静岡県内外の親子2組が参加した。子どもが授業を受ける間、保護者は校内を見学したり、教育環境の説明を受けたりした。参加した保護者の一人は「子どもがうれしそうに過ごしていた。次回は移住に興味を持つ友人と一緒に来てみたい」と前向きに話した。 川根本町は2024年度までに町内の小中学校を再編して、9年制の義務教育学校を2校構える予定だ。山下斉教育長は「教育の転換期を迎えつつある」と強調する。中学校の教員が小学生に専門性の高い指導をしたり、6~15歳の子どもが生活を共にする異学年交流が生まれたりと
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5~11歳ワクチン接種 26日から 川根本町
川根本町は5~11歳の子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチンの接種を26日から開始する。ファイザー社製の小児用ワクチンを使用し、対象者は約200人。4日に接種券を発送する。 集団接種は1回目を26日、2回目を4月23日に山村開発センターで行う。個別接種は上長尾田沢内科医院、本川根診療所の2カ所で実施する。個別接種の希望者は、コールセンター<電0547(58)6070>で予約する。 接種は保護者の同伴が必要。問い合わせは、町健康福祉課<電0547(56)2224>へ。
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新年度予算など26議案を上程 川根本町議会
川根本町議会3月定例会は2日開会し、会期を24日までの23日間と決めた後、61億6800万円を計上した2022年度一般会計予算案など26議案を上程した。このうち地区集会所条例の制定議案など2議案を第1常任委員会に、22年度一般会計予算案など7議案は予算特別委員会に付託した。県市町総合事務組合規約の変更議案は原案通り可決された。 15日に21年度一般会計補正予算案など16議案を採決する。最終日の24日に委員会付託した議案の採決と一般質問を行う。
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産出額首位陥落の衝撃 既存販路から脱却模索【令和の静岡茶②/第1章 縮む現場②】
農家収入を表す産出額は既に日本一の座を譲っていた-。農林水産省が昨年3月に発表した2019年農業産出額の統計で、生産量全国一の静岡県の茶は前年比18・5%減の251億円に減少し、252億円だった生産量2位鹿児島県に初めて抜かれたことが判明した。 「逆転のタイミングがこんなに早いとは」(静岡市内の製茶問屋)「消費拡大策が急務だ」(伊藤智尚県茶業会議所専務理事)。茶どころ日本一を自負していた県内茶業者に強い衝撃が広がった。 県内茶産出額は1992年の862億円をピークに低迷が続く。2020年統計で首位を奪還したものの、約30年で3分の1以下に落ち込んだ計算だ。静岡ブランドの陰り、茶園大規模化
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川根本町久野脇を知って 静大の井関さん 果樹と住民の縁、冊子に
静岡大農学部4年の井関早弥香さん(22)=静岡市清水区出身=がこのほど、川根本町久野脇地区の果樹にまつわるエピソードをまとめた冊子「くだもの縁結び」を発刊した。庭先に植えられたさまざまな果樹と住民の思い出話などを紹介している。 井関さんは卒業研究の一環で町を訪れた際に、久野脇地区に多くの果樹が植えられていることを知った。 地域住民から果樹にまつわるエピソードを聞き、昔の生活や思い出を疑似体験しているような感覚になったという。それぞれ違うエピソードをまとめて冊子にすることで、久野脇地区のPRにつなげようと企画した。 冊子には住民2人のエピソードを紹介。幼少期に友人と梅干しの交換をした思い
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学校再編、積極投資 川根本町、一般会計61億円 来年度予算案
川根本町は24日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比11・36%(6億2900万円)増の61億6800万円で、5年ぶりに増額に転じた。6特別会計を合わせた予算総額は7・24%増の88億920万円。義務教育学校開設に向けた小中学校再編事業に積極投資するなど、必要な分野に予算を配分した。薗田靖邦町長は「未来につなげる予算編成」と述べた。 24年度までに2校開校予定の義務教育学校関連事業には5億1800万円を計上した。使用する校舎の改修工事や必要な設備投資、備品購入に充てる。移住・定住促進事業として、育児用品購入費を補助する子育て支援(300万円)や、お試し里山親子留学(45万
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大学の勉強、サークル活動など質問 川根高生、現役大学生とオンライン交流
ふじのくに地域・大学コンソーシアムは22日、静岡県内の大学生が大学生活を高校生に紹介する講座をオンラインで開き、川根本町の川根高1年生約40人が受講した。 静岡大や常葉大の学生が参加した。配布した資料をもとに、大学進学を選んだ理由や自分の大学、学部の良い点、学んでいる内容などを紹介した。 生徒からは進路決定の時期や受験勉強に関する内容のほか、サークル活動やバイトなど大学生活の様子を質問する場面があった。榎本伽音さん(15)は「現役の大学生に質問できる機会は貴重なので、進路決定の参考になる」と話した。 講座は大学の学問や大学生活を知る機会を提供し、進学意欲や高校生活における目的意識を高め
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有機茶栽培面積拡大 県が茶業振興計画案 生産力向上へ戦略急務【解説・主張しずおか】
静岡県は茶業振興計画案(2022~25年度)で、県内の有機茶栽培面積を20年の約2倍の400ヘクタールとする方針を示した。目標到達に向け、農家の生産意欲向上につながるような生産・販売戦略づくりが求められる。 県が目標設定の参考としたのは、国が21年に策定した「みどりの食料システム戦略」だ。有機農業は化学的に合成された肥料や農薬を使わず、生物多様性の維持や環境負荷軽減につながる期待がある。国は現状1%未満の有機農業の国内耕作面積を、50年までに全体の25%まで広げる構想を掲げる。 県が有機栽培の重点品目に茶を選ぶ背景には、海外輸出の好調さがある。国内リーフ茶需要の減少傾向に歯止めがかから
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ネコの日に「かわネコやま」行き 大井川鉄道が記念乗車券発売
ネコの日(22日)を前に、大井川鉄道(本社・島田市)がネコをデザインした記念乗車券と入場券のセットを発売した。川根本町の千頭駅から、駅名にネコの文字が隠れている同町の川根小山(かわ“ねこ”やま)駅までの片道普通乗車券と入場券、特別デザインの台紙が一緒になっている。 乗車券と入場券の下地は通常、大井川鉄道の社章だが、今回は特別仕様でネコと魚、肉球をデザインした。ネコのイラストは同社員が描いたという。川根小山駅は無人駅のため普段、入場券の取り扱いはないが、今回は特別に作成した。 同社オンラインショップで販売中。税込み1000円。送料は別途で発送は23日以降となる。無く
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バレンタイン 花で気持ち伝えて JA大井川がPR
バレンタインデーに合わせて全国の花卉(かき)業界が推進するキャンペーン「フラワーバレンタイン」をPRしようと、JA大井川はこのほど、管内の島田、藤枝、焼津の3市と川根本町にフラワーアレンジメントを贈った。 島田市役所の1階ロビーには同JA管内で生産されたバラやガーベラ、トルコギキョウ、ラナンキュラスなど7品目70本以上を使った華やかなアレンジメントが飾られた。同JA園芸・花卉センターの佐野雄一郎さんは「花は自由なラブレター。ぜひ男性から女性に贈ってもらい、花卉業界の盛り上げにつなげたい」と話した。 アレンジメントは各市町の庁舎で14日まで飾る予定。
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DXの理解醸成へ 幹部職員に研修会 川根本町
川根本町はこのほど、幹部職員を対象にDX(デジタルトランスフォーメーション)推進のための研修会を開いた。自治体でDXを進める意義や目的について、他市町の実例を参考にしながら学んだ。 DXに対する職員の理解を深めるのが狙い。秋元伸哉副町長をはじめ、職員58人が受講した。国の地域情報化アドバイザー制度を活用し、神奈川県藤沢市の総務部情報システム課職員の大高利夫さんがオンラインで講師を務めた。 藤沢市は施政方針でデジタル市役所の実現とスマートシティの推進を掲げ、行政手続きなどのオンライン化やデジタル人材の育成を積極的に進めている。大高さんは、スマートフォンで事前に入力して作成する住所異動届など
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キャラ「ミエコ」が情報発信 川根本町商工会、町の魅力ウェブで
川根本町商工会はこのほど、ウェブサービス「note」に町の情報を発信するアカウント「かぜのじだい ミエコのかわねぐらし」を開設した。架空のキャラクター「ミエコ」を主人公に記事を仕立て、町の魅力を伝えている。 ミエコは東京都からの移住者。町の名所や食事処などを訪れ、写真付きで紹介する。町を知ってもらい、移住定住を促進しようと開設した。サイト企画制作などを手掛ける静岡市の企業に委託し、取材を担当している。 商工会本川根支所長の西沢孝仁さんは「町に興味や関心を抱く入り口となれば」と期待した。 アカウントは<https://note.com/kawane_mieko>。
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新型コロナ 感染拡大防ぐ方法「かわねフォン」で 川根本町が公開
新型コロナウイルスのオミクロン株が全国で猛威を振るう中、川根本町はこのほど、感染拡大を抑える方法や対策を呼び掛ける動画を制作した。町内の各世帯が所有する告知端末機「かわねフォン」で公開している。 子どもから大人に感染が広がるケースが町内で多くみられることから、家庭内感染を防ぐ具体的な方法や対策を紹介している。「家庭でもマスクをつけよう」「家族で一緒に食事をする場合は、大皿に盛るのではなく、小皿で別々に盛りつけよう」などの内容を盛り込んだ。 動画に出演する高齢者福祉課の池本祐子保健師は「感染の第6波が収束するまでは、動画の内容を参考に家庭内でできる対策をしてほしい」と話した。
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休校中もオンラインで授業 川根本町6小中学校「不安和らげたい」
新型コロナウイルスの感染拡大で、31日まで全6小中学校が臨時休校となっている川根本町では、各学校が休校期間中、児童生徒の学習を補うために、タブレット端末を活用したオンライン授業を実施している。中学校は高校受験を間近に控えた3年生に、個別対応の時間を設けるなどして、教員が生徒のサポートに奔走している。 ICT教育に力を入れる町は全小中学生一人一人にタブレット端末を配布している。通常授業でも機器を活用していて、休校期間もビデオ会議システム「ズーム」を使って各家庭とつなぎ、臨時の対応を可能とした。 本川根中は、24日からオンライン授業を本格的に始めた。通信環境などで、家庭から機器をつなぐのが難
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島田の宿泊療養施設、28日運用開始 民間ホテル活用
静岡県は26日、新型コロナウイルス感染者の新たな宿泊療養施設として確保した島田市の民間ホテルについて、28日から運用を開始すると発表した。 県によると、宿泊療養施設として活用するのは、島田市井口のホテル「カンデオホテルズ静岡島田」。東名高速道吉田インターチェンジ近くにあり、127室の客室のうち103室を療養者用に充てる。近隣病院の協力で看護師が常駐し、急変時などは医師が電話で対応を指示する。 オミクロン株の流行で県内は年明け以降、感染状況が急激に悪化し、26日の新規感染者は過去最多を記録した。感染者の多くは軽症、無症状で、受け皿強化は喫緊の課題。今回の施設確保で療養者用客室は県全体で97
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麺だけじゃない! ソバの新たな魅力、家庭で 磐田出身のガレット店主、消費拡大へ料理教室
フランス・ブルターニュ地方発祥のソバ料理「ガレット」の専門店を東京都内で経営する磐田市出身の玉越幸雄さん(41)が全国のソバ生産者とタッグを組み、ガレットや地元食材を使ったソバ料理の教室を展開し始めた。その初教室を1月上旬、藤枝市で開催。手打ちそばが主流の国内で、ソバ料理の可能性を広げて家庭内消費を増やし、生産者とともにコロナ禍を乗り越えたいと意気込む。 玉越さんは浅草で国産のそば粉を使ったガレットと、りんごの発泡酒シードルを提供する専門店「フルール・ド・サラザン」を営む。20年ほど前に都内でガレットと出合い、ソバの新しい楽しみ方に魅了された。22歳で会社員を辞め、調理製菓専門学校に入学。
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軽症の搬送割合減る 火災は増 2021年の静岡市消防局管内
静岡市消防局は21日までに、2021年の管内5市町(静岡市、島田市、牧之原市、吉田町、川根本町)における救急・救助活動や火災の概要をまとめた。救急搬送者について、2019年に50%を超えていた入院を必要としない軽症者の割合が、21年は45%を下回った。 救急出動件数は3万8510件(前年比672件増)、搬送者数は3万5261人(同535人増)。搬送者のうち軽症は1万5838人(同115人減)。新型コロナウイルス感染拡大による受診控えで、軽症での要請が控えられたことなど複数の要因が推察される。一方で、入院が必要な中等症は1万7142人で、前年比1008人増となった。 火災は217件(同12
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大井川用水の現状学ぶ 28日まで参加者募集
大井川の清流を守る研究協議会は2月25日、大井川用水を学ぶ視察会を島田、菊川両市で開く。28日まで、参加者を募集している。定員は40人。 島田市の川口発電所や神座分水工、菊川市の菊川頭首工など計8カ所を見学し、大井川用水の現状を学ぶ。JR島田駅南口を出発して、バスで巡る。 参加料は千円。協議会構成市町の島田、焼津、掛川、藤枝、袋井、御前崎、菊川、牧之原市、吉田、川根本町の住民が参加対象。定員を超える応募数の場合は抽選となる。 はがきに住所、郵便番号、氏名、性別、生年月日、電話番号を明記し、〒428-0013 島田市金谷東2の1112の2、大鉄観光サービス「大井川用水を学ぶ視察会」宛てに
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大井川用水学ぶ視察会、参加者募集 菊川などで2月25日
大井川の清流を守る研究協議会は2月25日、大井川用水を学ぶ視察会を島田、菊川両市で開く。28日まで、参加者を募集している。定員は40人。 島田市の川口発電所や神座分水工、菊川市の菊川頭首工など計8カ所を見学し、大井川用水の現状を学ぶ。JR島田駅南口を出発して、バスで巡る。 参加料は千円。協議会構成市町の島田、焼津、掛川、藤枝、袋井、御前崎、菊川、牧之原市、吉田、川根本町の住民が参加対象。定員を超える応募数の場合は抽選となる。 はがきに住所、郵便番号、氏名、性別、生年月日、電話番号を明記し、〒428-0013 島田市金谷東2の1112の2、大鉄観光サービス「大井川用水を学ぶ視察会」宛てに
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川根本町全小中休校へ 複数の学校関係者、新型コロナ感染
川根本町教育委員会は20日、町内の小学校で複数の学校関係者が新型コロナウイルスに感染したことを受け、21日から27日まで町内の全6小中学校を臨時休校すると発表した。 町教委によると、20日に開催された臨時の校長会で判断した。児童と生徒が同じスクールバスで登校している町の通学状況などを考慮して、全校休校とした。町教委は感染状況の詳細を明らかにしていない。
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志望校合格へエール「すべらない砂」贈る 大鉄、沿線の中3生に
大井川鉄道(本社・島田市)は18日、高校受験を控える金谷中の3年生128人に、車両の安全確保に使う滑り止めの砂と、願い事を記入する護摩木をプレゼントした。沿線の川根中(同市)、川根本町の中川根中、本川根中にも贈る。 「すべらない砂」と名付け縁起物として人気の砂は、蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとしてレールの上にまく、愛知県の矢作川の砂。護摩木は昨年、島田市の智満寺に持ち込み祈とうを受けた。生徒が願い事を書き、SLの乗務員がかまに投入して焚き上げるという。 金谷中で行われた贈呈式では、広報室の山本豊福さんが「体調管理に気を付け、不安な受験を乗り越えてほしい」と呼び掛けた。生
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茶況(1月18日)新茶品質向上へ互評会 川根本町3団体
川根本町農業経営振興会(高畑裕会長)と町共同製茶連絡協議会(西原睦美会長)、JA大井川青壮年部川根地区会はこのほど、本年度の一茶互評会を同町地名の農林業センターで開いた。 製茶技術向上を目的に実施した。会場には、昨年の荒茶や仕上げ茶など、3団体から約40品が並んだ。参加した生産者は、外観や香気、水色、滋味の4項目を確認して、一茶の出来栄えを互いに評価した。 高畑会長は「評価ポイントを参考に、新茶の品質向上につとめていきたい」と述べた。
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川根地域に伝わる民話披露 15日 語り部の会
川根本町の中川根語り部の会「話楽座」は15日、昔ばなし語り部まつりを町文化会館で開く。入場無料。 今回で23回目。話楽座のメンバー5人が「青部の神楽面」や「川除け地蔵」など、地元の川根地域に伝わる民話を披露する。中央小6年の露木虎士郎君が特別ゲストとして出演し、ピアノを演奏する。 開演は午後1時。問い合わせは、話楽座事務局<電0547(56)0374>へ。
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防火へ誓い新た 川根本町消防団 出初め式
川根本町消防団はこのほど、出初め式を中川根中(同町上長尾)で行った。本部と8分団に所属する代表者47人が出席し、地域を守るために防火への誓いを新たにした。 薗田靖邦町長は「引き続き消防団活動に励み、的確な災害対応に尽力を」と団員を激励した。式典では、各種表彰が行われた。日本消防協会長表彰の受章が決まった中村慎統括本部長(精績章)が紹介された。 このほかの表彰者は次の通り。 【県消防協会長表彰】功績章・勤続功労章(25年) 望月克規(部長)高木徳幸(班長)中村靖久(団員)中村剛(同)〓下晋士(同)西村大吾(同)▽特別功労章・勤続功労章(20年) 山本充彦(本部長)杉本良樹(同)芦沢文利(
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お茶染め 川根本町の産業に 廃棄茶を活用、有志がブランド化
製茶段階で出る商品にならない茶葉を染料に活用する「お茶染め」を展開する活動が川根本町で本格化している。町の有志でつくるお茶染め実行委員会(西條和子代表)が、2021年に川根茶のお茶染め商品ブランド「川根本町お茶染め」を立ち上げた。お茶染め産業の定着を目指し、低迷する茶業の活性化や中間山地の雇用増を視野に入れる。 お茶染めは「お茶染め Washizu.」(静岡市駿河区)代表の鷲巣恭一郎さん(42)が手掛ける染め物。静岡茶と県の伝統工芸「駿河和染」の技術をかけ合わせ、静岡の茶産業を盛り上げようと奮闘している。 茶農家の高齢化や茶価の低迷により川根茶で有名な町の茶業も苦戦を強いられる中、突破口