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牧之原に新火葬場、28年度以降供用開始 御前崎、吉田含む2市1町対象   

 牧之原市、御前崎市、吉田町の2市1町を対象エリアとする新火葬場整備計画を巡り、牧之原市の杉本基久雄市長は20日、整備地を牧之原市川崎地区に選定し、2028年度以降の供用開始を目指していることを市議会全員協議会で明らかにした。来年1月には建設や管理・運営に関する覚書を関係市町間で締結する考え。

火葬場の整備地として選定された土地=19日、牧之原市勝俣
火葬場の整備地として選定された土地=19日、牧之原市勝俣

 整備地は県道菊川榛原線に隣接する約2万2千平方メートル(同市勝俣)で、新施設には4基の火葬炉と1基の動物炉を整備予定。運営は吉田町牧之原市広域施設組合が担い、御前崎市は同組合に運営を委託する方針。
 建設費は火葬炉1基当たり5億円として約20億円を想定し、負担割合は牧之原市が45%、吉田町が25%、御前崎市は30%。管理・運営の経費負担は火葬件数で割合を算出する。これまでに周辺町内会や土地所有者からの同意を得ているという。
 各市町の間では現在、牧之原市と吉田町で「謝恩閣」(牧之原市勝間)、牧之原市と御前崎市で「南遠地区聖苑」(牧之原市菅ケ谷)を、それぞれ広域施設組合を組織して1981年から共同で運営してきた。稼働から40年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいたことから2施設を統合し、新たな火葬場を整備するための議論が進められてきた。
 2016年には御前崎市が単独での火葬場運営を目指したがその後に方針を撤回し、牧之原市と吉田町の間での協議への参加意向を示していた経緯がある。
 (榛原支局・足立健太郎)

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