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中学生ハワイ派遣「困難」 下田市の主要事業 委託予定業者が方針転換

 下田市は14日、年末に予定していたハワイへの中学生の派遣事業を見直すと発表した。国際化推進を掲げる市は派遣を2023年度の主要事業の一つとしていたが、「参加の実現は極めて困難な状況」(担当者)。派遣業務の委託を予定していた民間業者の方針転換が要因という。
 下田は東京五輪の米国サーフィン代表チームのホストタウン。昨秋に女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手が来訪した際、同選手が代表を務める財団の交流事業に参加の誘いがあった。ムーア選手直々の依頼だったという。市は関連費として23年度当初予算に190万円を計上(未執行)。中学生5人を12月に派遣予定だった。
 市によると、牧之原市も同様の事業を予定していて、下田市が委託を予定していた民間業者と同じ。中学生らの選考プログラムを別々に計画していたが、23年度になってからこの業者から下田市に対し、牧之原市で実施する選考プログラムに一括参加するよう求めがあった。下田市はスケジュールや選抜方法を考慮し、やむを得ず同社への委託を取りやめる方針を固めた。22年度時点では、市ごとの選考実施の承諾を得ていたという。
 市は市内のサーフィン関係者の協力を得てハワイ派遣を模索するが、困難な見通し。代替事業として海外サーファーを招いての交流などを検討している。担当者は「ホストタウンとの兼ね合いからサーフィンに軸を置いてきたが、今回の経緯を踏まえ他のスポーツによる国際交流も考えていく」としている。

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