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海岸の流木でハンガーづくり 環境保全へ意識高揚 御前崎中

 御前崎中の生徒が技術の授業時間を利用し、海岸清掃で拾った流木を活用したハンガー制作に臨んでいる。御前崎市の海岸には毎年5月ごろから絶滅危惧種のアカウミガメが産卵のため上陸するが、近年は漂着した流木などが障害物となり産卵環境が悪化しているとの指摘がある。流木を資源利用することで海洋環境保全への意識を高め、ものづくりの楽しさにも触れている。

海岸清掃で拾った流木を活用し、ハンガー作りに挑戦する生徒=牧之原市の御前崎中(写真の一部を加工しています)
海岸清掃で拾った流木を活用し、ハンガー作りに挑戦する生徒=牧之原市の御前崎中(写真の一部を加工しています)
流木を使って生徒が制作した個性的なハンガー
流木を使って生徒が制作した個性的なハンガー
海岸清掃で拾った流木を活用し、ハンガー作りに挑戦する生徒=牧之原市の御前崎中(写真の一部を加工しています)
流木を使って生徒が制作した個性的なハンガー

 同校は5月上旬、全校生徒約340人で海岸清掃「亀バックホーム大作戦」をマリンパーク御前崎で実施した。漂着ごみを拾い集める中で一人1本ずつ気に入った形の流木を持ち帰り、木の表面を洗浄研磨してハンガーの設計も考え、制作準備を進めてきた。
 このほど2年生約30人が担当教諭の助言を受けながら、流木に金具やひもなどを取り付ける作業に挑戦。表面はニスなどで加工を施し、洋服専用やキーホルダーを掛けるタイプのハンガーに仕上げた。唯一無二の個性的な作品がそろい、生徒らは完成を喜んだ。
 写真を飾ることができるハンガーを作った2年生の高塚理央さん(14)は「写真を見る度に思い出だけではなく海洋問題について考えるきっかけにしたい」と話した。

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