御前崎支局 市川幹人
いちかわ・みきと 1994年、島田市生まれ。2017年入社。社会部、松崎支局を経て、2020年8月から2度目の社会部勤務。災害防災、司法、東京パラリンピックなどを担当。現在は、熱海土石流取材班の一員として熱海市に常駐して取材を行っています。趣味は読書。
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御前崎・下村市長就任式 職員に訓示「課題に対して当事者意識を」
14日投開票の御前崎市長選で初当選した下村勝氏(54)が18日、同市の研修センターで就任式に臨んだ。幹部職員約100人を前に「市の課題に対して当事者意識を持って取り組み、庁舎内の明るい雰囲気をつくってほしい」と訓示した。 下村市長は市の課題として財政問題などを取り上げ、「縦割り行政を変え、無駄を省くことを意識してほしい」と強調。各部署が連動する重要性を説いた。 組織論にも触れ、「トップダウンではなく、現場から上がってきた意見を交えながら最適な判断をしていきたい」と積極的な政策提案を求めた。
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柳沢御前崎市長 退任 「チャレンジ継続を」
御前崎市の柳沢重夫市長(77)が17日、任期満了日を迎え、市役所で退任セレモニーが行われた。2期8年を振り返り「職員の方々には市政の課題に懸命に取り組んでいただいた。新市長の下でもさまざまなことにチャレンジしてほしい」と謝意を述べた。 午後3時半ごろ、職務を終えた柳沢市長は正面玄関ロビーで大勢の職員に囲まれ、花束を受け取った。温かい拍手で見送られ、最後は涙を浮かべながら公用車に乗り込み、市役所を後にした。 柳沢氏は旧浜岡町議を務めた後、御前崎市議会の初代議長に就任し、市議を3期12年担った。16年には市長に初当選し、県内でいち早くこども医療費の全額助成や給食費無償化などを打ち出し、子育て環境
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御前崎市長選 一夜明け当選証書付与 下村氏、決意 市議選当選者13人も
御前崎市選挙管理委員会(佐藤陽一郎委員長)は15日、任期満了に伴う御前崎市長選で初当選した下村勝氏(54)と、市議選の当選者13人に当選証書を付与した。 証書を手渡した佐藤委員長は「市長と市議会が両輪となって市民から託された思いを新しい市政に反映してほしい」と求めた。市政のかじ取りを託された下村氏は「市民の期待の大きさを感じた。丁寧な議論を重ねながら市政を着実に前へと進めていきたい」と決意を述べた。 下村氏は18日付で市長に就任し初登庁する。新市議は25日にも市議会臨時会を開き、正副議長や委員会構成を決める予定。
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【御前崎市長選・解説】原発再稼働問題など明確なビジョンを
新人の一騎打ちとなった御前崎市長選は、勇退する現職市長の後継指名を受けた下村勝氏が圧勝で初当選を決め、有権者の期待の大きさを示した。 陣営の強力な組織力も背景に序盤から形勢は変わらなかった。市民は、下村氏が大学教授として培った豊富な学識や経験を評価し市政のかじ取りを託した。選挙戦を通じて主張した通り市民の多様な意見に耳を傾け、着実に市政を前へと進めてほしい。 投票率は前回選を0・84ポイント上回る67・53%だったが、3割以上の有権者が投票しなかった。市政に停滞感が漂う中、選挙戦では深い政策議論が期待されたが、論戦は具体性を欠き、有権者の関心を高められなかった。 市は今後、中部電力浜岡
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特産「つゆひかり」茶摘み体験 静岡県内外から約70人 もえぎ色の牧之原台地を散策
新茶シーズンの到来に合わせて御前崎市茶業振興協議会は13日、茶摘みイベント「茶園ピクニック」を同市上朝比奈で開いた。県内外から約70人の家族連れが参加し、市特産の品種「つゆひかり」を収穫した。 もえぎ色に染まった茶畑を散策しながら、協議会のメンバーから牧之原台地が開墾された経緯や茶業界の歴史の解説を受けた。収穫期を迎えた茶畑に到着すると、参加者は横並びになって3センチほどに伸びた新芽を指先で摘み取り、手際よく籠の中に満杯になるまで入れた。茶娘姿の子どももいて、保護者と一緒に記念撮影を楽しむ姿が見られた。 茶のおいしい入れ方を学ぶワークショップや新茶を使った天ぷらも振る舞われ、充実したひと
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御前崎市長選 両候補、原発再稼働の賛否示さず 有権者「考え聞かせて」
新人2人による激しい一騎打ちが繰り広げられている御前崎市長選(14日投開票)で、争点の一つの中部電力浜岡原発の再稼働問題を巡り、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)の両候補とも、賛否の姿勢を明示していない。稼働すれば、災害時のリスクが高まる懸念がある一方、地域経済の活性化や市の歳入増が見込まれるため、両候補は「二者択一で語ることができない」と声をそろえる。有権者は「今後、立地市として再稼働すべきか否か判断すべき時がくる。選挙で、しっかりと考えを聞かせてほしい」と切望する。 「自然エネルギーは弱点があり、太陽光発電であれば、雨の日だと発電量は
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豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」 御前崎に初寄港
御前崎市の御前崎港に6日、乗客約2700人を乗せた英国の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(約11万5875トン)が初寄港した。地元関係者らが太鼓の演奏で入港を出迎え、乗客らは下船後、御前埼灯台をはじめバスツアーで市外の観光地を巡った。 歓迎セレモニーで御前崎港客船誘致協議会長の柳沢重夫御前崎市長が「日本文化に触れながら思い出を作ってほしい」とあいさつ。船長に花束が贈られた。港には観光商工関係者らがブースを出店し、地元の特産品をアピールした。 同市の海鮮なぶら市場などでは、関連イベントを開催した。バスツアーは日本平(静岡市清水区)やふじのくに茶の都ミュージアム(島田市)などを訪れた。
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【迫る 御前崎市長選 市議選㊦】産業振興 誘致と起業が発展の鍵 4月7日告示、14日投開票
3月下旬、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)にほど近い池新田工業団地。その一角に広がる約2ヘクタールの区画に雑草が茂っていた。市は2010年、工業団地を拡張し分譲地整備に乗り出したが、翌年に東日本大震災が発生。工場建設を予定していた企業から計画撤回が伝えられ、今も手つかずの状態が続いている。 市内の企業や家庭は国の原発立地給付金制度に基づき、電気料金の補助が受けられる。他にも優遇措置が用意されていて、製造業など大型設備を抱える事業者には立地メリットが大きい。しかし、震災に続いて発生した福島第1原発事故が空気を一変させた。 震災後の13年間で市内に新規立地した用地面積1千平方メートル以上の事
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擬人キャラが来庁者応対 御前崎市役所で4月から 総合案内デジタル化
御前崎市は4月1日から、市役所本庁舎の総合案内をデジタル化する。擬人キャラクターが映るモニターを正面出入り口付近に常設し、来庁者が画面に向かって困りごとなどを話しかけるとリモートで別の場所につながっているスタッフが対応する仕組み。市によると、仮想空間のアバター(分身)技術を使った取り組みで、行政総合案内に導入する事例は全国的に珍しい。 同市はこれまで本庁舎と御前崎支所それぞれに案内業務を行う職員がいたが、4月から配置を支所に一本化する。本庁舎の案内は擬人キャラクターを介して対応するため省人化につながる。 モニター画面付近にはカメラとマイクを設置し、スタッフ側は来庁者の顔や動きも確認できる
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【迫る 御前崎市長選 市議選㊥】財政健全化 安定運営、取り組み急務 4月7日告示、14日投開票
2月中旬、御前崎市議会の予算決算審査特別委員会は張り詰めた空気に包まれた。「財源が確保できなければ職員給与をカットする覚悟で臨む」。市幹部らは強い危機感をにじませ、4年間で約12億4千万円の財源確保案を示した。 中部電力浜岡原発の立地交付金や固定資産税など、いわゆる「原発関連財源」による税収を基に豊かな財政力を誇ってきた同市。2011年の運転停止以来、歳入悪化に歯止めがかからず、財政健全化への取り組みが急務になっている。 市はこの日、財政予測も公表した。災害時など不測事態に備えて15年度に約88億2千万円あった財政調整基金の残高は、財源確保策を講じても27年度には約19億1千万円まで落ち
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原発災害 広域避難計画を説明 御前崎市が出前講座
御前崎市は21日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)による原子力災害時の広域避難計画について説明する出前講座を同市新野の「こども発達センターみなみめばえ」で開いた。センターの職員約15人が参加し、原子力災害時に取るべき対応を考えた。 講師を務めた市危機管理課の鈴木康通さんは、浜岡原発で原子力事故が単独発生した場合と南海トラフ巨大地震に伴って起きる複合災害時で避難方法が異なることを解説した。原発施設の状況次第で避難するタイミングなども変わるため、市ホームページや県原子力防災ポータルから正しい情報を収集し、落ち着いて行動するように呼びかけた。 同センターの森田紀子所長は「(同計画への)理解が深まっ
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浜岡原子力館でイベント 家族連れでにぎわう
中部電力浜岡原発を紹介する施設「浜岡原子力館」(御前崎市佐倉)で17日、春の親子向けイベントが開かれ、朝から多くの家族連れでにぎわった。 屋外では汽車を模した乗り物の乗車体験やアトラクションが人気を集め、手を振りながら楽しむ子どもや記念撮影する保護者らの姿が目立った。なぶら御前太鼓の迫力ある演奏も繰り広げられ、来場者を魅了した。館内でも簡易的なインテリア工作やクイズラリーなど多彩な企画を設けた。
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タミヤファン集まれ! ラジコンやミニ四駆など製品200点一堂 御前崎で「春のホビーパーク」
模型メーカーのタミヤ(静岡市駿河区)の製品を一堂に集めた展覧会「タミヤ春のホビーパーク」が16日、御前崎市門屋の静岡カントリー浜岡コース&ホテル・カルチャーフロアで始まった。幅広い車種のラジコンカーやカスタムが楽しめるミニ四駆など約200点をそろえた。4月7日まで。 1月のドイツ国際玩具見本市に出展し、日本では発売されていない新作も見どころの一つ。海外の大型トレーラーのラジコンカーや戦車、戦艦の模型など多彩な作品が並び、静岡県内外から訪れたファンをとりこにしている。 高さ5センチほどの人形を話題のスポーツ選手や芸能人などに改造した「人形改造コンテスト」の優秀作品や、戦場を表現した大型作品
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記者コラム「清流」 敬老祝い品
敬老祝い品の対象年齢を引き上げるべきか―。先日、御前崎市議会の新年度当初予算案の審査でこんな議論があった。市は財政悪化を背景に祝い品贈呈の対象範囲を狭める方針を示したが、市議から異論が出た。 2023年度は77、88、99、100歳に商品券などを贈り、さらに101歳以上も対象に加えてきた。24年度からは対象を88、100歳に限定し、予算約200万円の削減につなげると説明した。これに市議からは「高齢者の生きがいが減ってしまう」と懸念が示された。 確かに、祝い品を受け取る側は対象範囲が狭まることでさみしく思うかもしれない。けれど、これから大事なのは祝い品ではなく、御前崎市を支えてきた高齢者が
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静岡人インタビュー「この人」 地域の芸術文化を育てる 栗田敏恵さん(御前崎市)
御前崎市門屋のギャラリーカフェ「ひと休処(どころ)つくし」を運営する。月替わりで地域の画家や写真家らと開催している展示会が人気を集める。定期的に音楽コンサートを開催するなど、市民が芸術文化に触れる機会を提供する。64歳。 ―運営を始めた経緯は。 「母が20年前に創業し、約7年前に引き継いだ。母が大切にしてきた地域文化を盛り上げたいという思いを大事にしている。市内にはギャラリーが少なく、個展を開催できる場所が限られる。展示スペースは決して広くないが、趣味や独学で始めた作品でも作者が日頃の成果を披露し、市民がゆっくり鑑賞できる空間を目指している」 ―なぜ、美術や音楽が大切だと考えるのか。
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職員人件費5%削減へ 御前崎市長 デジタル推進で効率化
御前崎市の柳沢重夫市長は5日、市の財政状況悪化に対応するため、2025年度までに市職員の総額人件費を23年度当初予算比で5%削減する方針を市議会2月定例会の一般質問で示した。こども園の民営化に伴って職員数減少を見込むほか、デジタル化推進により業務効率化を図り、時間外手当の抑制を進める。 市はいずれも市立だった白羽幼稚園と白羽保育園、御前崎こども園を再編統合し、25年度から新こども園を民営化する。正規職員や会計年度任用職員の人数が減少することに加え、退職職員と新規採用職員の給与格差による減額なども踏まえ、約1億6500万円の人件費削減につなげる。 市は財政状況を立て直すため、約12億4千万円の
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急な坂上り高台へ 街灯、手すり少なさ課題 御前崎地区、津波避難訓練
御前崎市は2日夜、南海トラフ巨大地震の発生に備えて御前崎地区を中心に夜間の津波避難訓練を初めて実施した。住民約300人が、視界が悪い中で避難する難しさを体験した。 日が落ちた午後6時、大地震発生を知らせるサイレンが鳴り響き、大津波警報が発表されたとの設定で住民たちは一斉に避難を開始した。高さ最大5メートル以上の津波が押し寄せると想定されている沿岸部の女岩区では、約100人が急な坂を上って高台に逃げた。避難中に転倒しないように手を取り合ったり、懐中電灯を持って逃げたりする人の姿が目立った。 同区町内会長の川口省式さん(68)は「日常的に通る道でも夜は光景が一変する。緊急時は地域コミュニティ
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津波避難、判断力養う 御前崎、親子や高齢者が防災学習
御前崎市の浜岡中央児童館は2日、防災学習会「親子DE津波てんでんこ」を同市の浜岡福祉会館で開いた。親子や高齢者ら約30人が参加し、教材を使いながら津波避難行動の判断力を養った。 講師はNPO法人御前崎災害支援ネットワークの落合美恵子代表が務めた。教材は「津波避難すごろく めざせ!津波避難マスター」を使用し、グループごと地震が起きたらどこに逃げるべきか沿岸部のまちをモデルに考えた。 ルールは学校を拠点とし、マス目を一つ移動するごとに所要時間1分と想定。避難中に親族宅や食料保管場所に立ち寄るかどうか検討しながら避難ルートを決めた。その後、サイコロを投げて津波の到達時間と高さをそれぞれ設定し、
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⚾清水七・八 5点差逆転【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・2回戦】
▽2回戦(浜岡第3試合) 清水七・八(清水) 0052010―8 伊東対島・門野(東豆)2300000―5 (清)鎌田、河原崎―井上 (伊)鳥沢、飯田、西村、田代―西村、飯田、西村 ▽本塁打 大川(伊) ▽二塁打 鎌田(清)▽暴投 田代(伊)鎌田2、河原崎(清)▽ボーク 飯田(伊) ▽試合時間 1時間52分 劣勢も焦らず ボール見極め 清水七・八が5点差をひっくり返す逆転劇を見せた。試合開始早々から劣勢に立たされたが、各打者は焦らず打席でボールを見極めることを意識。四球を選んで打線をつなげると、好機で適時打が出て形勢逆転につながった。 0―5で迎えた3回。5連続四死球で2点を返し、な
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記者コラム「清流」 試されている本気度
御前崎市が財政状況悪化に対応するため、4年間で約12億4000万円の財源確保策を示した。不測の事態に備えて積み立てていた財政調整基金残高は、この8年間で急速に減少した。安定した財政運営を取り戻すことが急務になっている。 ただ、財源確保の実行は容易でない。歳出削減案は市民プールの民営化や総合病院の経営改革など大がかりな事業ばかり。歳入増加策の柱には、ふるさと納税額を27年度までに23年度比4倍の2億円に伸ばす目標を据えた。何よりも市民の理解と協力が欠かせない。 ふるさと納税を増やすには、市の発信力強化が必要だ。まずはトップの市長が取り組む姿勢を明示し、日本各地を回って市の特産品をPRすべき
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春爛漫 里山彩る河津桜200本満開 御前崎のあらさわふる里公園
御前崎市のあらさわふる里公園で約200本の河津桜が満開を迎えた。里山が鮮やかなピンク色に彩られ、来場者を魅了している。 同公園の河津桜は「アラサワベニザクラ」の名称で親しまれている。天候に恵まれた20日は青空が広がり、散策路に沿って植樹された桜が華麗な花を咲かせていた。梅の花も咲き誇り、春の陽気を感じながら散策を楽しむ人の姿が見られた。 同公園では、3月10日まで梅・さくらまつりが開催中で、23~25日の3連休は模擬店なども出店する予定。今後、陽光桜やソメイヨシノなども順次開花するという。 グランパークあらさわの西原敏社長は「桜を見ながらバーベキューも楽しむことができる。春の風景を楽し
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「自まんの御前崎」歌に込め 白羽小3年生がPRソング制作
御前崎市の白羽小3年2組の児童約20人が、市のPRソング「かがやく自まんの御前崎」を作った。歌詞に海や灯台、同市産の茶「つゆひかり」といったフレーズを盛り込み、地元の魅力を表現した。市は、住民が歌を視聴できるように準備を進めている。 児童たちは昨年6月から、総合的な学習の一環で曲作りに励んだ。班ごと同市の魅力について意見を出し合い、歌詞の草案を作成。作曲は市内の小中学校で音楽を指導する下村文子さんが手がけ、明るくて元気あふれる歌に仕上げた。 子どもたちは保護者や地域住民らに歌を発表したほか、2月に市役所を訪れて柳沢重夫市長らにお披露目し、好評を得たという。 市によると、広報おまえざき3
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⚾富士宮一、菊川西との接戦制す【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・1回戦】
▽1回戦(浜岡第1試合) 菊川西(小笠) 0003000―3 富士宮一(富士宮) 200030×―5 (菊)清水太、落合、清水太―清水昊 (富)高橋、後藤、高橋、後藤―日野 ▽二塁打 宮地(富)、清水太(菊)▽暴投 高橋2、後藤(富)、落合(菊)▽ボーク 清水、落合(菊) ▽試合時間 1時間56分 7番井出 値千金 東部地区優勝の富士宮一が菊川西との接戦を制した。2―3で迎えた五回、相手の失策で同点に追いつき、なおも2死一、三塁で打席に入ったのは7番井出。「前打席は好機で凡退して悔しかった。絶対に打ちたいと思った」と狙っていた直球を振り抜き、中前に値千金
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スズキ 静岡県防犯協会連合会に「青パト」寄贈
スズキは16日、静岡県防犯協会連合会に地域巡回や街頭広報活動に使う防犯指導車として、同社の軽乗用車「ワゴンR」1台を寄贈した。菊川、御前崎両市を管轄する菊川署管内防犯協会に配備した。 車両は青色防犯パトロール車として活用し、安全装備をはじめナビやスピーカーを備え付けた。小回りが利く機動性と滑らかな走りが特徴という。 同署で贈呈式が行われ、同社の加藤祐輔人材開発本部長が「犯罪が減るように防犯活動に役立ててほしい」とあいさつし、同連合会の渡辺伸一専務理事にレプリカキーを手渡した。渡辺専務理事は「犯罪抑止には街頭活動が効果的。フル活用していきたい」と謝意を述べた。
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主婦バレー教室や健康増進活動展開 御前崎市、ブレスと協定
御前崎市とバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松は13日、同市のスポーツ振興や地域発展に向けた連携協定を結んだ。 ブレスは同市で子どもや主婦層を対象にしたバレーボール教室の開催を想定し、チームの知名度向上や競技の普及を目指す。市と連携しながら住民の健康増進を図る活動なども展開していくという。市役所で柳沢重夫市長と協定書を交わしたブレス浜松の森島康之代表理事は「地域に愛されるチームを目指し、互いに発展していきたい」と述べた。 ブレスは本拠地の浜松市を含めて県西部8市町と連携協定を締結し、2024~25年シーズンに新設される国内リーグ最高カテゴリー「SVリーグ」の参入を目指している。 (御前崎
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御前崎市予算案 子育て環境充実へ 24年度 一般会計微増158億円
御前崎市は14日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は23年度比0・7%増の158億円。子育て環境のさらなる充実を図るほか、地域防災力の強化や観光交流人口の拡大に向けた取り組みにも重点配分した。 白羽幼稚園と白羽保育園、御前崎こども園の再編統合に伴い、25年度に開園する民設民営の新こども園の整備補助に約1億9千万円を計上した。新規事業として空き家対策や公共施設のオンライン予約システム構築にも乗り出す。地域防災活動への女性参画も推進していく。 24年度当初予算案は市の財政状況悪化に対応するため、病院事業への繰り出し金を23年度とほぼ同額に設定し、地区振興助成や公営企業への補助を例年と比
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御前崎市、財源確保策示す 27年度までに12.4億円 歳出大幅削減へ
御前崎市は13日、市の財政状況悪化に対応するため、4年間で約12億4千万円の財源確保策を市議会予算決算審査特別委員会で説明した。2025年度をめどに、市民プールなど慢性的な赤字に陥っている公共施設の民営化を進め、大幅な歳出削減を目指す。 歳出削減案には市職員全体の賃金5%カットや各種補助金の見直しの検討も盛り込んだ。毎年15億円程度の赤字経営が続く市立御前崎総合病院については、一般会計から病院事業に繰り出す上限金額を年間10億円に設定した。 歳入増加策にも取り組む。23年度は5千万円だった個人のふるさと納税額を27年度までに2億円に伸ばす。保育園跡地など市有地の売却も進める。 市は24
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体験型茶園で農地再生 産業、文化振興へ新事業 御前崎・やまま満寿多園
御前崎市上朝比奈の製茶問屋「やまま満寿多園」が3月から、荒廃茶園を再生する独自の基盤整備事業「chatto(チャット)」に乗り出す。観光客や家族連れが茶栽培に参加する仕組みを導入し、苗を植えて茶葉が収穫できるようになるまでの約5年間で体験型の茶園づくりを進める。県内で荒廃農地が増加する現状を踏まえ、同社は「茶産業再生へのモデルケースにしたい」と意気込む。 再整備するのは牧之原台地に広がる約1・1ヘクタールの農地。背丈以上に伸びた茶の木を刈り取って更地にして、同市ブランドの茶品種「つゆひかり」の苗を約1万7千本植える。2024年は土壌整備や苗植えを実施し、25年以降は木の剪定(せんてい)な
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3県の日本茶 味や香り楽しんで 御前崎の製茶問屋、逸品詰め合わせ販売
御前崎市新野の製茶問屋「山亜里製茶」が福岡、長崎両県の製茶会社とコラボし、産地の垣根を越えて茶を楽しむティーバッグ詰め合わせギフトの販売を数量限定で始めた。いずれも茶の魅力を発信する競技会「日本茶アワード2023 煎茶ティーバッグ部門」で入賞した逸品。担当者は「各産地の味や香りを楽しんで」と呼びかけている。 同社をはじめ、福岡県の原田茶園、長崎県の西海園が連携した。本県の牧之原台地で生産された「つゆひかり」をはじめ、九州地方で人気の高い品種「さえみどり」をそろえた。お湯を注ぐだけで家庭や職場、野外キャンプなど幅広い場面で本格的な日本茶を味わうことができる。 商品のギフト化を発案した山亜里
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記者コラム「清流」 龍
2024年は辰(たつ)年。龍は天を昇るとされ、昔から縁起物として人々の信仰の対象になった。 御前崎市の桜ケ池には龍神伝説がある。仏道の極め難きを知った比叡山(京都)の名僧・皇円阿闍梨(あじゃり)が未来仏を求めて池に沈み、一番長生きする龍に化けたと伝わる。彼岸に営まれる奇祭「お櫃(ひつ)納め」では、池の龍神に五穀豊穣(ほうじょう)を感謝するのが伝統だ。今年は龍をあがめて運気を上げるのも良い。「龍の水を得る如し」ということわざがあるように龍が水を得て昇天するような飛躍の1年にしたい。 しかし、思い上がりは禁物だ。「龍を描きて狗(いぬ)に類す」とは、力量の劣るものが優れた人のまねをして軽薄にな
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御前崎市「25年度に財調残高0円も」 原発停止で財源確保厳しく...破綻回避へ改革模索
御前崎市は19日、市の財政状況について、2024年度に大規模な財源確保策を講じなかった場合、25年度に財政調整基金残高が0円になるとの見通しを市議会予算決算審査特別委員会で示した。11年に浜岡原発が停止して以来、固定資産税などの税収が大幅に落ち込んだ一方、新たな歳入確保や歳出削減が追いつかず、財調を取り崩しながら市政運営を続けてきた。市は24年度当初予算を編成する中で、財政破綻を回避するための抜本的な行財政改革を模索している。 財調は、剰余金などを積み立てて災害など不測の事態や年度間の財源不足に備えるための「貯金」。市によると、財調残高は23年度の12月補正予算ベースで約30億6千万円だっ
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御前崎LC「社会人の視点で」 受験前 中3生に面接指導
御前崎ライオンズクラブの会員約10人が17日、学校組合立御前崎中を訪問し、高校受験を控えた3年生約120人を対象に面接指導をした。本番さながらに模擬集団面接を実施。面接官役を務め、経営者や社会人の視点で面接攻略のポイントを助言した。 会員らは志望動機や中学校生活で頑張ってきたことなどを質問。生徒の受け答えや服装の乱れ、入退室の動きなどを入念にチェックし、改善点などを伝えた。面接に臨む際の心構えにも言及した。保険代理店「エルアンドビー総合保険」の植田哲也代表は「本番は緊張すると思うが、必ず合格できると信じて正々堂々と発言してほしい」と強気になる大切さを訴えた。 小塚祐生さん(15)は「先生を相
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⚽J2山形 御前崎でキャンプ 市などが歓迎セレモニー
サッカーJ2モンテディオ山形が御前崎市の御前崎ネクスタフィールドで春季1次キャンプを実施している。17日には市の歓迎セレモニーがあり、柳沢重夫市長らが選手を激励した。 山形の御前崎キャンプは今年で8年目。昨季はJ25位でJ1昇格を懸けたプレーオフ準決勝に進んだが、4位清水と引き分けて決勝進出を逃し、昇格できなかった。 セレモニーには選手やスタッフ約50人が出席。山形の相田健太郎社長は「必ずJ1昇格を勝ち取り、御前崎の人たちに良い報告ができるように頑張りたい」とあいさつした。柳沢市長は選手代表に市特産のメロンを贈呈した。 キャンプは28日まで。練習は一般公開している。
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浜岡原発1、2号機 原子炉領域解体着手へ 商業炉としては国内初【ニュースを追う】
中部電力は2024年度、廃止措置中の浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)で、商業炉としては国内初となる原子炉領域の解体に着手する。炉心の解体撤去は最難関とされ、中電は廃炉のトップランナーとして安全かつ効率的な作業を目指している。一方、廃炉で出た低レベル放射性廃棄物の最終処分地の選定や普通の産業廃棄物と同じように資源再利用できる「クリアランス物」の受け入れは思うように進んでいない。36年度の廃止措置完了に向け、廃棄物処理に対する自治体や住民の理解協力をどう得るかも鍵になる。 (御前崎支局・市川幹人) 高い放射線量 遠隔操作で作業 23年12月上旬、浜岡原発1、2号機それぞれのタービン建屋
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懐かしい廃線跡楽しんで 藤枝―袋井結んだ軽便鉄道「駿遠線」 阿形さん(御前崎)がガイド本自費出版
軽便鉄道の足跡をたどり、よみがえる人生の思い出―。かつて藤枝市と袋井市を結び、駿河湾と遠州灘に沿うように走っていた日本一長い軽便鉄道「静岡鉄道 駿遠線」を自主研究している御前崎市池新田の阿形昭さん(65)がこのほど、駅跡や廃線跡を巡るガイド本「駿遠線を歩く」を静岡新聞社から自費出版した。沿線風景の昔と今を写真で伝え、当時線路が通っていた位置などを示す地図も掲載。阿形さんは「懐かしい記憶を思い出しながら沿線散策を楽しんで」と話す。 総延長64・6キロの駿遠線は藤相線(旧藤相鉄道)と中遠線(旧中遠鉄道)が合併し、1948年に池新田(御前崎市)―地頭方(牧之原市)間が開通して誕生。自動車普及の波
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浜岡原発「基準に適合するよう」 中部電力・林社長 一問一答
中部電力の林欣吾社長は静岡新聞社のインタビューで、電力安定供給に向けて浜岡原発の再稼働が必要との認識を示し、安全対策工事などへの考えを語った。主な一問一答は次の通り。 ―9月に原子力規制委員会の新規制基準適合性審査で、基準地震動が決まったことへの受け止めは。 「(再稼働に向けて)大きな前進だ。2014年2月に4号機の審査を申請し、ようやく建屋や設備などのプラント審査の前提となる耐震設計数値が決まった。津波に関する審査は、最も影響が大きいプレート間地震(南海トラフ巨大地震)の最大津波高は22・7メートルでおおむね了承されたので、設備が基準に適合するように進めていく。具体策は基準津波が確定し
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浜岡原発防潮堤 追加対策検討進める 中部電力・林社長に聞く
中部電力の林欣吾社長は5日までに静岡新聞社のインタビューに応じ、浜岡原発(御前崎市佐倉)の敷地前面に設置している防潮堤について、追加対策の検討を進める方針を明らかにした。3、4号機の再稼働に向けた原子力規制委員会による新規制基準適合性審査で、耐津波設計の前提となる「基準津波」(想定される最大津波高)が現状の22メートルの高さを上回る見通しとなっているのを踏まえ「基準に適合するよう、進めていきたい」と強調した。 新規制基準は原発の津波対策として、敷地を浸水させない「ドライサイト」を原則的に要求している。浜岡原発の基準津波を巡る審査ではすでに、南海トラフ地震単独でも22・7メートルの数値が固ま
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御前崎に住民つながる場所 古民家改修、交流拠点開設
御前崎市御前崎に2023年11月上旬、築100年を超える古民家を改修した住民交流拠点「むすびの郷」がオープンした。コンセプトは「一人にならない場所」。高齢者向けにさまざまなレクリエーションや催しが開かれているほか、子どもたちが駄菓子を買い求めに集まるなど憩いの場として定着しつつある。 開業して約2週間後のある日、室内で地元ボランティア佐藤健一さんによる三線(さんしん)の音楽演奏会が開かれ、高齢者ら約30人が沖縄民謡を楽しんでいた。休日や夕方には小学生も多く訪れ、笑い声が響き渡る。現在、運営日は週3日程度で、参加した住民の川口節子さん(81)は「日常生活の楽しみが増えた」と語る。 開業し
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初詣客へ石段に「御神灯」 御前崎 高松神社 氏子総代ら設置
御前崎市門屋の高松神社で27日、新年の年越し準備のため氏子総代らが石段の参道に御神灯に見立てたLEDライト216個を設置した。大みそかから元旦にかけて幻想的な空間に包まれ、訪れる初詣客の足元を照らす。 同神社では毎年、LEDライトを石段の両脇に108個ずつ並べて参拝者を出迎えている。石段を上りながら煩悩を一つ一つ消し、清らかな心で参拝してほしいとの願いがある。 高松神社は遠州灘を望む海抜65メートルの高台に鎮座し、晴天時は初日の出を拝むこともできる。中山貞雄宮司は「新年に向けて新たな決意をしてほしい」と述べた。 (御前崎支局・市川幹人)
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改正条例案を否決 御前崎市 機構改革で議会
御前崎市議会12月定例会は22日、最終本会議を開き、行政機構改革として庁舎内組織を現行の5部署から7部署に増やす改正条例案を反対多数(賛成1・反対13)で否決した。市は市民ニーズの多様化に対応するため組織を細分化する必要性を訴えてきたが、市議会は「再編に伴った人事戦略が見えない」などと批判した。 同条例案は総務部の企画政策とエネルギー政策、財政の3課をまとめて新たに「企画財政部」を新設し、国が努力義務としている家庭センターの設置に対応するため「こども未来部」を立ち上げる内容。子育てや幼児教育環境の支援体制を強化する狙いがあった。 ただ、同条例案を審議した15日の総務経済委員会では、「職員数が
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クエ、御前崎でどう養殖? 親子ら温水利用研究施設見学
御前崎市教育委員会の生涯学習講座がこのほど、同市の県温水利用研究センターで開かれた。親子10人が参加し、御前崎ブランドに認定されている“幻の魚”とも呼ばれるクエの完全養殖現場を見学した。 講師は鈴木吉典所長が務め、クエやマダイ、トラフグなど主に放流用魚介類の種苗生産を行っていることを説明。約1.5キロに育ったクエは市内の店舗に出荷し、養殖技術の開発にも注力しているとした。鈴木所長はクエの管理について「ウイルス感染すると数十匹が一気に全滅してしまうこともある」と養殖の難しさを指摘。現在は浜岡原発が停止中のため冷たい海水のみで管理しているが「温排水を活用すれば魚類の成長
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「体良体操教室」 介護予防に成果 御前崎市 住民主体運営15年 高齢者の居場所にも、厚労省などが表彰
御前崎市の高齢者が健康寿命を伸ばすために活動する「おまえざき体良(たいりょう)体操教室」がスタートから15年を迎え、市内の要介護認定率が下がるなど、一定の成果を見せている。教室を住民主体で運営する手法は高齢者の居場所づくりや社会参画にもつながる。このほど、厚生労働省などが健康増進の取り組みを評価する「健康寿命をのばそう!アワード」の自治体部門で優秀賞に選ばれた。 「大きく体を動かしましょう」。11月末、同市の佐倉地区センターで高齢者約40人が腕や脚を曲げ伸ばしたり、肩や腰を回したりして汗を流していた。体良体操は市民の高齢化を背景に、介護予防事業の一環で2007年に市立御前崎総合病院の理学療
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クリアランス製品 使用拡大 金属再利用 側溝のふた 中電、グループ会社も
中部電力は8日、浜岡原発(御前崎市佐倉)1、2号機の廃炉作業で出た「クリアランス物」の金属再利用について、委託製造しているグレーチング(側溝のふた)を中電グループ会社でも使用することを発表した。これまでは主に同原発敷地内での利用にとどまっていたが、使用事業者を拡大。社会的な認知度を高め、課題となっているクリアランス物の再利用促進につなげたい狙いだ。 クリアランス物は放射能濃度が極めて低く、人体に影響がないと国に認められた金属などで一般の産業廃棄物と同じように扱う。中電によると、グレーチングは御前崎市に製作所を置く木村鋳造所が製造し、1枚当たり重さ約30~50キロ。中電パワーグリッドが12日か
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御前崎・浜岡東小 統合50周年 美しい歌声 記念式典彩る
御前崎市の浜岡東小で8日、統合50周年記念式典が開かれた。全校児童約300人と保護者らが出席し、歴史を振り返りながら、地域に根ざした学校づくりに向けて決意を新たにした。 オープニングセレモニーでは児童が地元の桜ケ池に伝わる龍神伝説の劇を披露したり、同校の伝統行事などを紹介したりした。石山千夏校長は学校運営を支える地域に感謝することの大切さを訴え、「学びは一生の宝。大人になっても自分の町や学校を愛してほしい」と呼びかけた。 特別企画として、音楽会を開催。声楽家の伊達伸子さん=同市比木=がピアニスト竹花秀代さんの伴奏に合わせて計9曲を披露。美しい歌声を響かせ、記念式典を祝った。 同校は1974年
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記者コラム「清流」 図書館
思考が整理できない時や心を落ち着かせたい時に訪れる場所がある。図書館だ。何げなく手に取った書籍でもページをめくると新たな言葉や考え方と出合い、気づきを与えてくれることもある。まさに知識の宝庫と言ってよい。 しかし、近年は本離れが急速に進んでいる。地域からは書店が姿を消し、図書館の利用者減少は全国的な流れという。 どうすれば図書館に足を運んでもらえるか。先日、御前崎市立図書館アスパルで開催された県舞台芸術センターの出張劇場を見た。館内の空間を活用した試みで普段は見慣れない働き世代や子どもの姿もあった。新たな価値を創出する考えは今後の図書館運営のヒントになり得ると感じた。 図書館は本を貸し
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西村経産相が浜岡原発を視察「安全対策、万全を期して」
西村康稔経済産業相は4日午前、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働に向けた安全性向上対策工事と1、2号機の廃止措置の現場を視察した。 東日本大震災後に津波対策として整備した海抜22メートル、総延長約1・6キロの防波壁の前では、林欣吾社長と増田博武浜岡原子力総合事務所長が建設経緯や構造を解説。同原発には約1時間滞在し、南海トラフ巨大地震に備えた安全対策の取り組み状況を見て回ったほか、廃止措置中の1、2号機では放射線管理区域内に入り、解体撤去物を切断する現場を見学した。 西村経産相は「安全対策に万全を期してほしい」と注文した。 同日午後は愛知県の国立研究開発法人産業技術総合研究所中部セ
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元プロの守備かわしシュート!! 浜岡北小でB1三遠「バスケ交流会」 御前崎市
御前崎市の浜岡北小で1日、バスケットボール男子Bリーグ1部の三遠ネオフェニックスによる「バスケ交流会」が開かれた。同チームの鹿毛誠一郎、岡田慎吾の両アンバサダーが講師を務め、ミニゲームや職業講話などを行った。4~6年生約80人が学年ごとに参加した。 鹿毛さんはフリースローシュートを放つ際のこつを解説し、下半身の力がボールに伝わるように膝と肘を同時に伸ばすように助言した。ミニゲームでは児童が4、5人のグループに分かれて実施。講師がディフェンス役を務め、子どもたちはパスを回しながら身長約2メートルの鹿毛さんや6月まで現役選手だった岡田さんに阻まれないように連携プレーで得点を狙った。 鹿毛さん
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御前崎市議会 市長を参考人招致 こども園 調査特別委 議決後変更要求巡り
御前崎市議会の議長ら7人が5月末、こども園新設事業の予算を議決後に市に計画変更を求めた問題で原因を究明する市議会調査特別委員会(委員長・阿南澄男市議)は22日、柳沢重夫市長を参考人として招致した。 柳沢市長は5月31日に行われた市議側との面会で、新こども園事業の実施スケジュール見直しを提案され「(提案に応じることは)無理だと思ったが、まずは寄せられた意見を聞くことにした」と当時を振り返った。6月定例会でも市議から計画再考を求められたが「計画変更するつもりはなかった」と明かした。 委員からは「無理なことは早い段階ではっきりできないと言うべきだ。もっと毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と指摘
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災害対策に女性の視点を 御前崎市が意見交換会
御前崎市は20日、防災や災害対策に女性の視点を取り入れるための意見交換会を市役所で行った。女性の市職員や防災指導員ら約10人が参加し、NPO法人御前崎災害支援ネットワークの落合美恵子代表から女性に配慮した避難所運営の必要性を学んだ。 落合さんは東日本大震災や熊本地震などの災害支援ボランティアの体験談を踏まえ、授乳や衣服を着替えることができるプライベート空間の確保、生理用品の備蓄などが欠かせないと指摘。避難所などで被災者の女性が性的被害を受けたケースも報告した。災害分野で男女共同参画の考えを浸透させるために「自主防災組織の役員や活動に女性を起用してほしい」と提案した。 一方、同市では町内会や自
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静岡人インタビュー「この人」 ハンセン病療養所でボランティア活動する 伊東郁乃さん(三島市)
7年前に動物介在活動団体「ぷらす」を設立。仲間とともに犬を連れて御殿場市のハンセン病療養施設「国立駿河療養所」と「私立神山復生病院」を訪問し、入所者が動物と触れ合える場を提供している。今年は御前崎市出身の元患者石山春平さん(87)の卒業証書授与式と母校訪問を支援した。65歳。 -活動を始めた経緯は。 「ハンセン病患者の強制隔離を憲法違反と断じ、国の非を認めた2001年5月の熊本地裁判決がきっかけ。人権を無視した国策問題を学ぶ中で、入所者に笑顔の時間を過ごしてほしいと当時から高齢者施設などで行っていた動物訪問活動を療養所でもやりたいと考えた」 -なぜ、石山さんのサポートを思いついたのか。
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原子力災害時の安全守れ 浜岡原発想定、放射線防護テント訓練 中電や御前崎市
御前崎市で16日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)の原子力災害を想定した訓練が行われた。同市や中部電力など計5機関が参加し、空気で膨らませる放射線防護テント「エアシェルター」を新野地区センター内の体育館に設営するなど緊急時の連携態勢を確認した。 エアシェルターは、放射線除去フィルターを通して外の空気を取り込むことで展張する。天井は高さ約3メートルで、126人まで収容可能。自家用車で広域避難できない高齢者などが一時的に逃げ込むために設ける。 訓練には地域住民らも参加し、シェルターの送風機の設置手順などを確認した。空気を取り込み始めてから約30分で体育館の床一面に放射線物質から汚染を防ぐための
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災害時の最適な行動、対策は 御前崎・浜岡北小6年 スタンプラリーで確認
東日本大震災の教訓を踏まえた東北大の減災教育「結(ゆい)」プロジェクトが13日、御前崎市の浜岡北小で行われた。6年生約20人が参加し、災害時に自らの命を守り被害をいかに最小限に抑えるべきか、問題回答形式のスタンプラリーで最適な対策や行動を考えた。 同大災害科学国際研究所講師の保田真理さんから、地震発生メカニズムや大雨リスクなどを学び、スタンプラリーを実施した。用意された設問は「緊急時に離ればなれになった家族と出会うには」「夜間に避難所まで安全に行くにはどうすればよいか」-など6問。設問ごとに五つの行動が選択肢として示され、子どもたちは当てはまる回答スタンプをワークシートに押していった。
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不審者侵入に対応 中電防災、御前崎・浜岡原発の警備訓練
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)のセキュリティー業務を担う民間会社「中電防災」浜岡総合事業所は14日、警備消防特別訓練を原発敷地内で行い、報道陣に初公開した。社員21人が参加して不法侵入者の確保や迅速な消火活動を実践し、さらなる警備体勢の強化を図った。 原発敷地内に不審な男が侵入したとの想定で実施した訓練では、警備員3人が素早く犯人を囲み、凶器で襲われない程度の距離を保ちながら刺股を使って取り押さえるまでの流れを確認した。消防訓練では放水活動を行い、建物火災の鎮圧だけでなく、タンクに漏れ出た油に引火した想定での消火作業や延焼を防ぐためホースから水を噴出させて水の幕をつくる「ウオーターカーテ
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防災設備、ゲーム感覚で探索 御前崎で児童らロゲイニング 機能もチェック
御前崎市のNPO法人御前崎災害支援ネットワークは11日、災害時に役立つ地域の設備や機能を歩いて学ぶ「防災ロゲイニング」を同市池新田地区で行った。小学生や高校生ら約15人が参加し、冒険ゲーム感覚で防災知識を高めた。 同地区の避難場所の浜岡中学校をはじめ、防火水槽やAEDがある店舗など15カ所をチェックポイントに指定。設備の重要性が高いほど高得点が得られるルールで行った。参加者は6班に分かれて同地区の市研修センターを出発。制限時間45分の中でより多くの場所を巡り、総獲得点数を競い合った。 防災ロゲイニングの狙いについて同NPOの落合美恵子代表理事は「地域の防災設備や危険箇所を把握する習慣を身
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富士山など表現した菊作品 200点以上並ぶ 19日まで御前崎
御前崎市下朝比奈のあらさわふる里公園で1日、菊花展が始まった。ステージに富士山などをテーマにした多彩な作品200点以上が並び、来場者を魅了している。19日まで。 御前崎、牧之原両市のメンバー12人でつくる愛好家グループ「あら沢菊の会」が出展した。富士山をかたどった大作は土台となる網に菊をはわせて育てた。山頂は白色の菊を配置し、冠雪を表現。手前には波をイメージした作品を並べ、空間演出にもこだわった。 色鮮やかな大輪を付ける大菊や、枝先にいくつもの花を咲かせるスプレー菊など種類も豊富。だるま作りや盆栽仕立て、千輪立てといった展示品も人気を集めている。 今年は温暖な気候が続いた影響で、例年と
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コスモス満開、花摘み体験も 御前崎のあらさわふる里公園
御前崎市下朝比奈のあらさわふる里公園で11月14日まで、恒例の「コスモス祭り」が開かれている。園内の2カ所に淡いピンクや白色の花々が咲き乱れ、1人10本まで無料で花摘み体験が楽しめる。 公園を運営管理するグランパークあらさわの従業員が8月に種をまいた。背丈は1メートルほどに伸び、秋のそよ風に揺られて色鮮やかな花が里山を彩っている。 青空が広がった25日はコスモス畑で記念撮影やピクニックを楽しむ人の姿が見られた。同社の西原敏社長は「秋ならではの風景を満喫してほしい」と呼びかけた。
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御前崎の浜岡北小で茶手もみ教室 伝統技術に触れ、おいしく味わう
御前崎市の浜岡北小で20日、茶手もみ教室が開かれた。総合的な学習で地域の茶産業を学ぶ3年生約20人が伝統技術に触れた。 講師は同市茶手もみ保存会のメンバー3人が務めた。茶葉は4月に収穫し、蒸して冷凍保存していた「やぶきた」を使用。児童らは加温したもみ台「焙炉(ほいろ)」の上で、両方の手のひらをこすり合わせながら茶葉の形状を整える「もみ切り」や「こくり」と呼ばれる作業に挑戦した。引き立つ茶葉の豊かな香りも楽しんだ。 茶手もみを初体験した鈴木乃唯さん(9)は「熱くて手の使い方が難しかったが、もみ方にそれぞれ意味があることを知った」と話した。子どもたちは仕上げた茶葉を使って茶を入れ、おいしく味
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ウミガメ保護へ意見交換 御前崎小が発起人 全国6校参加 産卵状況や取り組み発表
ウミガメ保護の学習を通して交流を深める「第1回全国小学生ウミガメ会議」が17日、オンライン形式で行われ、御前崎市の御前崎小5年生など全国のウミガメ産卵地から6校が参加した。各地の産卵状況や保護活動の取り組みを意見交換し、海洋動物を守る大切さや環境保全に対する意識を共有した。 発起人となったのは御前崎小の児童たち。同市で絶滅危惧種アカウミガメの産卵回数が減少している問題を調べる中で、同じようなテーマで探究学習する全国の仲間と理解を深めたいと企画した。下田市の朝日小のほか、高知、鹿児島、沖縄の3県の小学校に参加を呼びかけた。 事例紹介で御前崎小5年生は、アカウミガメの子亀を飼育していることや保護
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販売高100億円目指す JA遠州夢咲(菊川市)/河原崎友二組合長【キーパーソン】
管内の掛川、菊川、御前崎の3市は、日照時間が長いため農業生産の最適地。3月には「深蒸し菊川茶」が地理的表示(GI)保護制度に登録され、和牛ブランド「遠州夢咲牛」も全国共進会で入賞するなど管内の農畜産物に注目が集まる。販売高100億円を目標に掲げ、地域農畜産業の持続的発展を目指す。 -農畜産物の高評価が続いている。。 「品質の良い農畜産業が地域に根付いている証しだ。ロシアのウクライナ侵攻で食料安全保障や国内自給の重要性に目が向けられている中、改めて国内の農畜産業に対する住民の関心も高めたい。生産者活動の活性化を支援し、長年の課題である農家の高齢化や農地縮小の問題を少しでも解決していく」
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おいしいコーヒー抽出「集中」 御前崎で入れ方講座 豆、焙煎、温度で一味違う
おいしいコーヒーの入れ方を学ぶ講座が14日、御前崎市の佐倉地区センターで開かれた。ギフト業を展開する「イトウシャディ」(牧之原市)代表取締役の伊藤義康さん(47)が講師を務め、市民約10人に好みの豆選びや入れ方のこつを解説した。 伊藤さんはコーヒー豆について、産地や品種によって味や香りに特徴があると説明。焙煎(ばいせん)度合いに応じて苦みや酸味が変化することもポイントに挙げたほか、湯の温度設定などお薦めのコーヒーの入れ方を紹介した。 参加者は実際に焙煎時間が異なる複数種類の豆を挽(ひ)き、抽出に挑戦。芳醇(ほうじゅん)な香りが漂う中、飲み比べを楽しみながらコーヒーに関する知識を身に付け
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御前崎市議会 見直し要求 検証して改革につなげ【西部 記者コラム 風紋】
御前崎市のこども園新設事業を巡り、市議会(定数15)の正副議長ら7人が関係予算を可決後、市に水面下で計画見直しを要求した問題が波紋を広げた。議員は議案審議を尽くし、いったん予算案や条例案を可決すれば議決責任が生じる。やむを得ず変更する場合は、公の場で住民に分かる形で議論し、補正予算などで修正するのが正しい手続き。7人の行動は不適切だ。反省点を市議会の教訓としたい。 同事業は幼保こども園3園を再編し、民設民営のこども園を新設する。市議会は3月に了承し、関係予算700万円を採決に加わらない議長を除く市議全員の賛成で認めた。ところが、7人は5月末に市長に「住民の不安の声がある」として計画延期を求
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実りの秋 稲刈りに汗 御前崎・浜岡東小児童
御前崎市佐倉の浜岡東小5年生約50人が5日、同地区で稲刈り体験を楽しんだ。5月末に自分たちが植えたもち米「葵美人」を約100キロ収穫。稲穂は黄金色に色づき、子どもたちは秋晴れの下、作業に汗を流した。 地域農業をテーマにした総合的な学習の一環で、同地区の農家原田裕さん(71)が協力した。児童は集まった地域の農業者から助言を受けながら、鎌を使って慎重な手つきで稲の根元を刈り取った。稲を運ぶ際は稲穂が傷つかないように丁寧に扱うことを意識。作業終盤に入ると疲れた表情を見せる児童もいて、農業の苦労も味わった。 高野姫央さん(10)は「植えた苗が大きく育っていてうれしかった。収穫作業は慎重さが大事だと感
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採決の事業内容理解せず 問われる「議員の自覚」【議決権の重み 御前崎市議会㊥】
御前崎市のこども園新設事業を巡り、関連する予算案を議決した当時の議長ら市議7人がその後に計画見直しを求めた問題は、市議会内外に波紋を広げた。 8月22日、市議会調査特別委員会の14日目の会合。「住民が不安を感じていれば、市長に届けるべきだと思った」。参考人席に座った7人のうちの1人、植田浩之市議は見直し要求の意図を説明しつつ、市議の一部だけで要望行動に踏み切ったことには「配慮が足りなかった」と謝罪した。 予算案の可決は7人を含め、採決に加わらない議長を除く市議全員による賛成だった。このため、要望行動を知らなかった8人の中には、7人が特定業者から働きかけを受け、議決を覆そうとしたとの臆測を
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こども園計画可決後 変更要望 賛成投じた本人がなぜ【議決権の重み 御前崎市議会㊤】
「今、計画をやめると余計な混乱が生じる。この件は議員の皆さんも賛成したはずだ」 5月31日午前8時半、御前崎市役所の市長応接室。市が進めるこども園の新設事業を巡り、見直しを求める市議会(定数15)の正副議長ら7人と向き合った柳沢重夫市長が、いらだつ感情を抑えながら反論した。 市議会は3月に事業予算を全員賛成で可決したばかり。だが、当時の議長河原崎恵士氏は「住民から不安の声がある」とし、約1カ月後に迫った事業者選定の公募プロポーザルの実施を延期するように求めた。 7人の市議は定期的に勉強会を開くなど行動をともにするメンバー。この日の4日前に集まった際、既存の幼保こども園3園を統合して民
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ユニークかかし、いざ投票 御前崎、祭り開幕
御前崎市新野の新野川沿いの歩道で、恒例の「新野カカシ祭り」が30日開幕する。今年は同市とその周辺市の高齢者福祉施設やこども園、企業などが個性豊かなかかし25体を出展。29日はさっそく参加団体が設置作業を行い、世相や流行を取り入れた力作が並んだ。30、10月1の両日は来場者による人気投票を行い、最優秀賞を決める。展示は8日まで。 掛川市の生活介護事業所「ぴの ほーぷ」は大河ドラマ「どうする家康」をテーマに掲げ、作品は関ケ原の戦いで家康率いる東軍に敗れた石田三成をイメージした。人形に兜(かぶと)をかぶせ、施設長の松下剛己さんは「利用者が工夫を凝らしながら仕上げた」と語った。ほかにも、米大リーグ
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御前崎の新野工業用地計画地 残土処分場に活用検討
御前崎市は14日、新野地区で進めている工業用地造成計画の予定地に、市内で発生した建設残土を搬入する案が浮上していることを明らかにした。市建設業組合が地権者から土地を取得し、残土処分場としての活用を検討中。市は最終的に工業用地として整備したい考えで、柳沢重夫市長は同日の市議会予算決算審査特別委員会で「残土搬入となれば民間の話だが、工業用地造成までの手法としてはあり得る」との認識を示した。 工業用地建設事業は当初、市が複数の地権者から土地を計約5千万円で取得する予定だったが、市議会が2月定例会で関係する予算案を否決したため、計画が一時中断していた。このため、市は同組合に公共工事などで出た残土搬
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富士山静岡交響楽団が生演奏 浜岡北小で鑑賞会 体験プログラムも
御前崎市の浜岡北小で12日、富士山静岡交響楽団の音楽鑑賞会が開かれた。全校児童約160人がオーケストラの迫力ある生演奏に聴き入ったほか、一緒に楽器を演奏するなど音楽の楽しさに触れた。 会場となった体育館でオーケストラ総勢53人がスーザの「星条旗よ永遠なれ」やチャイコフスキーの「ワルツ」などのクラシック曲を披露し、美しい音色を響かせた。 参加型プログラムも多数用意され、指揮者体験では児童が実際にタクトを振り、楽団がベートーベンの楽曲を演奏した。オーケストラの演奏に合わせて子どもたちがタンバリンをたたいたり、鈴を鳴らしたりする企画もあり、“共演”を果たした子どもたちは
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例祭へしめ縄作り 黙々 力自慢の6人が汗 御前崎・下水神社
御前崎市池新田の下水神社で10月上旬に行われる秋の例祭に向け、住民有志が11日、拝殿と鳥居に設置するしめ縄作りを行った。 同地区では住民がしめ縄を手作りするのが伝統。最もベテランの増田敏雄さん(91)を中心に、力自慢の男性6人が作業に汗を流した。この日は、今年刈り取ったわらを力強くひもで縛り、長さ3メートル40センチほどの束を計6本作製した。後日、束を3本ずつ組み合わせ、二つのしめ縄を完成させるという。 近年は技術継承が課題で、メンバーは増田さんから助言を受けながら黙々と作業を進めた。 しめ縄は9月末ごろ、神社に設置する。 (御前崎支局・市川幹人)
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“伝家の宝刀”に慎重論 調査特別委 意見紛糾 市民「真相解明を」 御前崎市議会 百条委設置議案否決
御前崎市の新こども園設立計画を巡り市議7人が予算議決後に執行部に計画変更を求めた問題で、8日の市議会9月定例会本会議では、原因追及する調査特別委員会をより強い調査権限を持つ「百条委員会」に移行する議案が提出されたが、否決となった。虚偽陳述するなどした証人を偽証罪で刑事告訴できる百条委は強い権限を有することから“伝家の宝刀”と呼ばれ、当初から調査特別委の内部では「これ以上、市議会を混乱させてはいけない」と慎重論があった。委員全員の賛同が得られず議案可決は難しい情勢だったが、他の委員らは「中途半端な姿勢では市民は納得しない」と議案提出に踏み切った。 「調査は徹底的にや
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鮮やか白、赤、紫 御前崎でサルスベリ見頃 9月中旬ごろまで
御前崎市下朝比奈のあらさわふる里公園でサルスベリの花が見頃を迎えている。白や赤、紫に色づいた花々が里山を彩っている。見頃は9月中旬ごろまで。 サルスベリは、百日紅(ひゃくじつこう)とも呼ばれるミソハギ科の落葉中高木。公園内の丘に整備された遊歩道沿いに約200本が植樹されている。花は大きく横に伸びた枝の先に、小さな花の集合体を房のように咲かせるのが特徴で、ボリューム感がある。 天候に恵まれた日はサルスベリの花を観賞しながら、散策を楽しむ人が多いという。
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県警の無線通話技能大会で優勝した 高林杏樹さん(菊川市)
静岡県警拝命5年目までの警察官が参加し、無線連絡技術を競う「通信指令無線通話技能競技会」で優勝した。現場から無線通話で犯人の特徴や逃走経路などを県警全体に素早く情報共有する技術を高めて、迅速な初動捜査につなげている。将来は国際捜査官になるのが目標。菊川署地域課所属。関西外国語大卒。23歳。浜松市中区出身。 -通信指令無線通話とは。 「110番を受けて現場に臨場した警察官が携帯する無線通話機を使用し、被害者の状況や犯人の目撃証言などを情報共有する初動対応。例えば、ひったくり事件などが発生した場合、現場から被疑者の特徴や犯行情報を警察署で待機している警察官や巡回中のパトカーにすぐ伝えることが
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御前崎でアカウミガメ産卵減 今季29回、過去3番目の少なさ
御前崎市の海岸で5~8月までに確認された絶滅危惧種アカウミガメの産卵回数が今季は29回で、調査を始めた1981年以降、過去3番目に少なかったことが31日、市教委への取材で分かった。ここ数年は全国的に産卵回数が激減し、専門家は「砂浜保全を前提にした産卵環境の改善が必要」と指摘する。 同市は毎年5~8月をアカウミガメの産卵調査期間として定める。アカウミガメは夜間に砂浜に穴を掘って産卵するため、市から委託を受けた保護監視員が毎朝、砂浜に残った足跡などを手がかりに産卵の有無や上陸回数などを調べている。市教委によると、今季は砂浜を掘り起こして保護した卵は3138個で、過去3番目に少なかった。 近
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アカウミガメの産卵減少 御前崎 80年代「混獲」の受難世代 【ニュースを追う】
絶滅危惧種アカウミガメの産卵数が多いことで全国的に有名な御前崎市で、親亀の上陸産卵数が減少している。全盛期だった1985年ごろは旧御前崎町だけで年間約250回の産卵があったが、直近5年間は旧浜岡町分を加えた市域全体でも産卵が年間80回を下回っている。専門家は主な原因として、漁業の際に意図せずにアカウミガメを捕獲してしまう混獲被害を挙げる。地元では砂浜に産み落とされた卵を採取し、安全な場所でふ化させる保護活動を続けているが、近年は卵を移植することへの生態系への悪影響も指摘されている。 回遊中、漁の網に掛かる被害 成熟迎えるはずが個体数少なく アカウミガメは産卵時、砂浜に深さ約50センチの穴
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サーフィン国際大会 佐藤李選手が優勝 決勝は地元出身者が激突
御前崎市で開催されているサーフィンの国際ツアー大会「御前崎プロ2023」は最終日の28日、男女ともに決勝戦が行われ、女子はいずれも同市出身の佐藤李選手(17)が池田美来選手(15)を破り、優勝した。佐藤選手は「最高にうれしい。地元の声援が力になった」と喜びを語った。 御前崎市で生まれ育ったライバル同士が、地元で開催された国際大会決勝の舞台で激突した。普段より高い波が押し寄せる中、佐藤選手は「積極的に攻めることができた」と高得点を狙える波を冷静に選び、力強いライディングを披露。大会直前まで「調子が上がらなかった」と不安を抱えていたというが、周囲の助言やメンタルトレーニングを実践し、良いパフォ
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御前崎市議会が百条委 予算議決後の計画変更要求 調査特別委から移行へ
御前崎市の民設民営による認定こども園の新設計画を巡り、予算議決後に市議会の議長ら7人が市に計画変更を要求した問題で、原因を究明する市議会調査特別委員会(委員長・阿南澄男市議)は24日、地方自治法第100条に基づいて強い調査権限を持つ「百条委員会」に移行する方針を決めた。調査特別委は同日までに15回開き、要望活動に加わった市議ら計13人を議事公開で参考人招致したが、発言内容に食い違いがあり、さらなる検証が必要と判断。9月8日の9月定例会で、百条委の権限を調査特別委に付与する議案を提出する方針。 調査特別委は問題行動が表面化した6月、同法第109条などに基づき立ち上げた。事務検査権を有し、参考
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サーフィン国際大会 御前崎で開幕 華麗な技、スピード競う アジア圏から85人参戦
サーフィンの国際大会「御前崎プロ2023」が24日、御前崎市のロングビーチで開幕した。世界団体公認ツアーで、アジア圏から世界トップを目指す男女約85人が参戦し、技の華麗さやスピードを競う。28日まで熱戦を繰り広げる。 大会は世界団体「ワールドサーフリーグ(WSL)」のアジア予選の位置付けで、年齢制限のない成年男子、女子の2部門を行う。 初日の男子競技は降りしきる雨の中、東京五輪に出場した大原洋人選手らが巧みなライディングを披露して勝ち進んだ。静岡県内からも複数の選手がエントリーし、声援を送る地元住民も見られた。男子は26日以降に決勝戦を行う。 25日から始まる女子は同市出身の佐藤李選手
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晩夏彩る黄色の大輪 御前崎でヒマワリ見頃 住民有志が植栽
御前崎市比木の県道沿いの休耕畑でヒマワリが見頃を迎えている。青空の下、約6千平方メートルに黄色の大輪が咲き誇り、晩夏を彩っている。 花の植栽や景観整備などに取り組む住民有志「比木みどり会」が6月末にトラクターで土を耕し、種をまいた。例年と比べ、今年は天候不順により種をまく時期が遅れたため、8月末から9月上旬ごろまで見頃が続く見通し。会が発足した1999年ごろに始まった恒例行事で、地元住民らを魅了している。 同会の山口丈男会長「今年もきれいに咲いた。ぜひ、見に来てほしい」と呼びかけた。春には菜の花を咲かせる予定。 (御前崎支局・市川幹人)
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御前崎市議会 予算議決後変更要求巡り 調査特別委14回、住民不安の声 実態分からず
御前崎市の民設民営による認定こども園の新設計画を巡り、予算を議決したにもかかわらず市議会の議長ら7人が市に計画変更を要求した問題で、原因を究明する市議会調査特別委員会は22日までに14回の委員会を開き、要望活動した市議や保育業者ら計13人を議事公開の場で参考人招致した。市議らは計画変更を求めた理由について「民設民営に対する住民不安の声があった」と証言。しかし、住民から聞いた意見の詳細内容は明かさず、市内の特定業者と距離の近さも浮き彫りになった。 「地域住民から新こども園に対する不安不満を聴いた」。9日に参考人席でそう語ったのは斎藤佳子市議だ。当時議長を務めていた河原崎恵士氏とともに計画の実
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絵画ギャラリー活用 クラシックコンサート 御前崎で名曲6曲披露
絵画ギャラリーの空間を生かした弦楽四重奏クラシックコンサートが18日夜、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれた。関西地方で音楽活動する相愛大音楽部(大阪市)の卒業生ら4人が出演し、ボロディンやドボルザークなどの名曲を6曲披露した。 音楽に触れる機会を創出しようと展示ギャラリーをコンサート会場として活用した。曲調は穏やかで、華やかさが際立つバイオリンに、ビオラの落ち着いた柔らかさとチェロの力強さが混ざり合い、会場を優雅な雰囲気に包んだ。 壁面には御前埼灯台を描いた画家岡本透さん=菊川市=の作品が並び、美しい演奏とともに来場者約35人を魅了した。
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御前埼灯台 TシャツでPR 24年の点灯150年記念
御前崎市の広告会社「フェイス」は、来年5月1日に初点灯から150年を迎える御前埼灯台のオリジナル記念Tシャツを製作した。胸元に灯台のロゴを施し、女性でも着やすいデザインに仕上げた。 背中には「150th ANNIVERSARY」の文字を大きく載せた。着丈に余裕があり、ゆとりを持って着こなせるのが特徴。灰みの緑色「セージグリーン」と薄い水色「アシッドブルー」の2種類を用意し、いずれも着た人に柔らかい印象を与えている。 Tシャツは同社の女性スタッフが中心となり、商品化を進めてきた。すでに販売を開始し、土産商品として購入する観光客も多いという。片山智哉社長「地域が守り続けてきた灯台の価値を再認
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「減塩」テーマ レシピ募集 御前崎市、地元特産品使用
御前崎市は地元特産品を使った料理アイデアを募る「第3回おまえざきレシピコンテスト」の作品を31日まで募集している。 本年度のテーマは「減塩」。市特産のカツオやサツマイモ、シラス、トマト、茶、落花生、和牛ブランド「遠州夢咲牛」を使うことが条件。主菜、副菜、汁物の中からどれか1品を選び、調理時間は30分以内とする。 1次選考は書類審査、2次選考では審査会場で料理を作り、審査員が味や見た目を評価する。 応募対象者は市内在住、在学、在勤者で、小中学生と一般の2部門で実施。専用の応募書類を市健康づくり課に直接または電子申請で提出する。各部門最優秀賞1点、優秀賞4点を選出し、過去3年間分のコンテス
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佐藤選手、池田選手 御前崎がい旋 サーフィンアジア大会好成績
7月にモルディブで開催されたサーフィンのアジア大会で優勝した御前崎市の佐藤李選手(17)と最高2位の好成績を残した池田美来選手(15)が8日、柳沢重夫市長を訪問した。 同大会は約20カ国から精鋭たちが出場。佐藤選手は女子の成年と18歳以下の2部門で優勝し、計4個のメダルを獲得した。団体戦でも活躍し、「良いパフォーマンスができて大会を楽しめた」と振り返った。 池田選手は女子成年の部門の決勝で惜しくも佐藤選手に敗れ、準優勝だったが計3個のメダルをもぎ取った。大会中は体調不良に見舞われるアクシデントもあったが「モルディブの美しい海が印象的だった」と笑顔を見せた。柳沢市長は「これからも世界の舞台
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アカウミガメ 今季初ふ化 御前崎 人工管理卵23個から
御前崎市の砂浜で産み落とされた絶滅危惧種アカウミガメの卵が7日、今季初めてふ化した。6月6日に同市池新田で保護した今年初産卵の卵で、105個のうち23個から子亀が殻を破って地上に出てきた。 アカウミガメは砂浜に穴を掘って産卵するが、高波や外敵から襲われるリスクを防ぐため市から委嘱を受けたウミガメ保護監視員がいったん卵を掘り起こし、保護している。ふ化場に運んだ後、再び卵を砂場に埋めてふ化するまで人工管理してきた。 アカウミガメの赤ちゃんは約2カ月間、卵の中で成長し、ようやく殻から脱出。体長約4センチの子亀たちは砂をかき分けながら地上に這(は)い出て、砂地を元気に動き回っていた。 子亀がふ
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保育事業の予算議決後変更要望 市議、法人評議員に内定 御前崎市議会
御前崎市議会の議長ら7人が保育事業の予算を議決したにもかかわらず市に計画変更を求めた問題で、市内の民間保育業者が事業参入に必要な社会福祉法人の認可取得に向け、要望活動に加わった市議を評議員候補にしていたことが7日、分かった。原因を究明する市議会調査特別委員会(委員長・阿南澄男市議)で参考人として招致され、市に計画見直し要求した丸尾忠市議が評議員に内定していたことを認めた。 社会福祉法人の認可を得るには少なくとも評議員7人、理事6人、監事2人を選任する必要がある。市は御前崎地区で進めている民設民営のこども園新設計画について、社会福祉法人などの資格を持つ事業者を公募対象としている。 丸尾氏は3月
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避難所生活体験 防寒具作りやAED操作学ぶ 御前崎の小中学生、1泊2日の防災キャンプ
御前崎市の小中学生20人が4、5の両日、1泊2日で災害時に役立つ知識を身に付ける「防災キャンプ」に取り組んだ。避難所生活を想定し、電気やガスを使用しない簡易防災グッズを作ったり、同市比木の体育館で段ボールベッドに寝て一夜を過ごしたりして災害に備える大切さを体験した。 簡易グッズは、新聞紙を使ったスリッパやごみ袋を用いた防寒具にもなるレインコート、長ズボンをひもで縛って作るリュックサックなどで、講師から作り方を教わった。災害時は停電や断水が起こる可能性があり、避難所生活を送る上で明かりや寒さ対策の代用品は欠かせない。静岡大学生防災ネットワークの学生も参加し、ゲームを通して日頃から用意すべき生
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いざ東海大会「上位に」 浜岡中バレー・陸上部員、市長に抱負
御前崎市の浜岡中の女子バレーボール部と陸上部男子リレーのメンバーがこのほど、同市役所に柳沢重夫市長を訪ね、それぞれ8月に出場する東海大会での活躍を誓った。 女子バレーボール部は県中学校総合体育大会で3位に入り、9日から岐阜県で始まる東海大会への切符をつかんだ。3年の増田純果主将は「県大会で見つかった課題を改善し、全国大会に進みたい」と意気込みを語った。陸上男子リレーは全日本中学通信陸上競技静岡大会の低学年4×100メートルリレーで5位の好成績を収め、8日に三重県で開催される東海大会に挑む。1走の2年増田啓人さんは「県の代表として東海地区でも上位に入りたい」と抱負を述べた。 柳
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華やかな大輪 夜空を彩る 海照らす花 御前崎
御前崎市の夏の風物詩「御前崎みなと夏祭2023」が5日、同市港のマリンパーク御前崎で開かれた。スターマインや尺玉など約3千発の花火が打ち上がり、華やかな大輪が夜空を彩った。 観客のカウントダウンに合わせて花火の打ち上げを開始した。上空で花火玉が破裂するとごう音が響き渡り、色とりどりの光が海面を照らした。約45分間にわたり観客を魅了し、最後は特大スターマインで締めくくった。 メイン会場では市内の飲食店約40店がブースを構え、浴衣姿の来場者でにぎわった。 (御前崎支局・市川幹人)
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防災キャンプで一夜 御前崎の小中学生 簡易グッズで避難所生活体験
御前崎市の小中学生20人が4、5の両日、1泊2日で災害時に役立つ知識を身に付ける「防災キャンプ」に取り組んだ。避難所生活を想定し、電気やガスを使用しない簡易防災グッズを作ったり、同市比木の体育館で段ボールベッドに寝て一夜を過ごしたりして災害に備える大切さを体験した。 簡易グッズは、新聞紙を使ったスリッパやごみ袋を用いた防寒具にもなるレインコート、長ズボンをひもで縛って作るリュックサックなどで、講師から作り方を教わった。災害時は停電や断水が起こる可能性があり、避難所生活を送る上で明かりや寒さ対策の代用品は欠かせない。静岡大学生防災ネットワークの学生も参加し、ゲームを通して日頃から用意すべき生
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前議長ら参考人招致 御前崎市議会の議決後変更要望 調査特別委
御前崎市議会の議長ら7人が保育事業の予算を議決したにもかかわらず、市に計画変更を求めた問題で、原因を究明する市議会調査特別委員会(委員長・阿南澄男市議)は4日、当時の議長で、市への計画変更要望を中心的に進めた河原崎恵士氏ら市議3人を参考人として招致した。3人は見直しを求めた理由について「(予算議決後に)住民から不安の声が上がっていたため」と説明した。 市議会は2月定例会で御前崎地区の幼保こども園3園を再編統合し、民設民営の新設こども園の開園に向けて関連予算700万円を議決したが、河原崎氏は「5月になって一般住民から世間話の中で不安の声を聞いた」と強調した。予算可決後、市は予定通り計画を進め
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脱炭素へ官民協議会 御前崎港 30団体で発足
御前崎市の御前崎港の脱炭素化に向けて県などは27日、官民推進協議会を設立した。国や県、民間企業など約30団体で構成し、早ければ本年度中にも、同港での温室効果ガス排出量ゼロに向けた計画を作成する。 同市の御前崎地区センターで開かれた初会合では、計画作成の基礎データとして同港の温室効果ガス排出量を把握することを確認した。今後、中長期的な温室効果ガスの削減数値目標を定める。将来的な取り組みとして、港湾で使用する荷役機械の電動化や環境負荷の小さい液化天然ガスを燃料とする船舶の寄港増加を見据え、燃料供給拠点の整備を想定する。 昨年12月に改正港湾法が施行され、全国の主要港湾の脱炭素化推進計画を策定する
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ハンドブックに安全「絶対」事項 原発作業事故防止へ中電作製
中部電力は浜岡原発(御前崎市佐倉)での作業注意事項をまとめたハンドブック「はまおか絶対ブック」を作製し、7月から運用を始めた。事故防止に向け、協力会社を含めた全従業員が携帯し、安全対策の徹底を図る。 同原発は全炉停止中の現在でも30社以上の協力会社が作業に加わり、構内で約2700人が働く。作業中の服装や安全行動、施工前後の確認事項など絶対に怠ってはいけない全61項目を記し、訴求力を高めるため大きなイラストで表現した。一般的な道路工事現場でも通用する基本的な安全動作をはじめ、原発特有の放射線管理や汚染対策も盛り込んだ。 従来の安全対策マニュアル本は作業上の禁止行為を約360項目にわたり文章で羅
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モザンビークで教育支援 栗山さん(御前崎市出身)の活動絵本に
御前崎市新野の吉野まゆみさん(65)がこのほど、アフリカのモザンビーク共和国北部の最貧困地区で2009年から教育支援に取り組むNPO法人アシャンテママの栗山さやかさん(43)=同市出身=の活動を紹介する絵本「モザンビークからの手紙」を自費出版した。壮絶な貧困生活を送る少年が、栗山さんが建てた教育施設に通い教師になる夢を抱く物語。貧困対策や教育の大切さを訴え、吉野さんは「日本の子どもたちが新たな行動を起こすきっかけにしてほしい」と語る。絵本は2千冊製作し、県内の公立高校や特別支援学校に寄付する。 主人公は10歳の少年イザキ。日中は畑を耕して働き、少量の食料や水を家族で分けて飢えをしのぐ生活を
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海自「えんしゅう」見学しよう 御前崎港、23日まで
海上自衛隊の多用途支援艦「えんしゅう」の一般公開が22日、御前崎市の御前崎港東埠頭(ふとう)で始まった。操舵(そうだ)装置やレーダーが搭載された「艦橋」など艦内設備を無料見学できる。23日まで。 同艦は長さ65メートル、幅12メートル。海上自衛隊横須賀地方隊に所属し、護衛艦が行う射撃訓練の支援や災害時の物資輸送、海上の警戒警備など幅広く活躍している。来場者は甲板上からの景色や艦内の設備を見て回り、記念撮影などを楽しんだ。会場には陸上自衛隊の中型トラックや偵察用オートバイなども展示した。 23日は航空自衛隊静浜基地(焼津市)の練習機が午前10時から約20分間、御前崎港上空を展示飛行するほか
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記者コラム「清流」 監視役の監視
御前崎市の幼保こども園の再編統合事業を巡り、5月末に当時の市議会議長らが関連予算を議決後に市に対して計画変更を求めた問題行動は、正副議長の役職辞職に発展した。これを機に市民も議員職責の重みを見つめ直す機会にしたい。 選挙で選ばれた議員は市民の声を行政に届け、市長の市政運営をただす立場だ。特に公金使途や政策内容の妥当性を見極める予算審議は重要で、計画に不明瞭な点があれば修正を指摘する必要がある。行政監視役と呼ばれるゆえんだ。 しかし、今回のように予算を可決後、議員がすぐに市長に計画変更を求めてしまえば議会の必要性と信頼は揺らぐ。議会が機能してこそ市政運営に緊張感が生まれるのだ。 では、誰が
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⚽J1湘南ベルマーレ 御前崎でキャンプ入り、巻き返し誓う
サッカーJ1湘南ベルマーレが20日、御前崎市のネクスタフィールドでキャンプ入りした。J1リーグの中断期間を利用し、23日までの4日間で連係プレーの精度やチーム結束力の強化を図る。 湘南がネクスタフィールドで強化合宿を行うのは2年ぶり2回目。歓迎式では選手やチームスタッフらが出席し、グラウンドを管理する静岡カントリー浜岡コース&ホテルの仁藤良典支配人が「暑さを乗り越え、万全の準備をして次戦に臨んでほしい」と激励した。鴨川朗副市長からは市特産のメロンと和牛「遠州夢咲牛」の目録が贈られた。 湘南は今季、前半戦を最下位で折り返した。杉岡大暉選手は「素晴らしい環境で強化合宿できることに感謝したい。
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「おまえざきレシピ」給食に 最優秀賞の作品 小中7校で提供
御前崎市の特産品を使った料理アイデアを募る2022年度の「第2回おまえざきレシピコンテスト」で最優秀賞に輝いた当時、浜岡中3年の石原璃天さんの作品「御前THEキッシュ」が19日、市内7小中学校の給食で提供された。 コンテストは市が食のまちづくり推進のために実施し、22年度は「野菜」をテーマに募集した。石原さんはキッシュの食材に地元産の野菜や同市で水揚げされたシラスを使い、小中学生の部16点の中からトップに選ばれた。 御前崎小3年生のクラスでは、児童約25人が「やわらかくておいしい」「食べやすい」などと声を上げ、御前THEキッシュのメニューを楽しく味わった。 (御前崎支局・市川幹人)
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⚾小笠、投手戦制す 高校野球静岡大会1回戦
▽1回戦(浜岡第1試合) 川根 001000000―1 10000100×―2 小笠 (川)成岡―勝又 (小)村上―榑松(陽) ▽二塁打 向笠(川)赤堀(小)▽捕逸 勝又(川) ▽試合時間 2時間5分 【評】小笠が1点差で投手戦を制した。初回、一死二塁から赤堀の適時打で先制。同点の六回は無死一、三塁で5番松井がスクイズを決め、勝ち越した。先発村上は被安打8を浴びるも11奪三振、1失点で完投した。 川根は成岡が粘投を見せたが、最終回の二死満塁の好機を生かせなかった。 松井 執念のスクイズ 小笠は1-1で迎えた六回無死一、三塁で5番松井に第3打席が回った。外野フライを打
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飲料自販機 浜岡中に導入 熱中症対策と災害用備蓄 生徒会主導でルール運用
御前崎市の浜岡中が、校内に飲料水の自動販売機を導入した。夏の熱中症対策で生徒がスポーツ飲料を購入できるほか、商品を災害時の備蓄飲料水として活用する。市教委によると、県内の公立中学校では非常に珍しい取り組み。金銭利用に対する課題もあるが、生徒会が中心となって独自の運用ルールを定めて使用している。 自販機は同市と包括連携協定を結ぶ大塚製薬グループの会社「大塚ウエルネスベンディング」が計4台設置した。1台あたり最大約500本のペットボトル商品を収容し、嗜好(しこう)品を除くスポーツ飲料やお茶をそろえた。災害時には鍵で表の扉を開け、内部の棚のワイヤーを引くと商品を取り出せる仕組みになっている。
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衆院調査特別委 浜岡原発を視察 安全性向上対策など
衆議院原子力問題調査特別委員会の鈴木淳司委員長ら委員9人が12日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)を視察した。再稼働を目指す4号機の安全性向上対策工事の実施状況や廃止措置中の1、2号機の設備解体現場を見て回った。 視察に先立ち浜岡原子力館では、中電担当者が模型やパネルを示しながら、東日本大震災の教訓を受けた津波対策などの取り組みを解説した。中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長は3、4号機の新規制基準適合性確認審査の進捗状況について「地震動と津波は大詰めを迎えている」と説明し、1、2号機は「廃止措置を計画通り進めることが使命」と述べた。 鈴木委員長は5月に原発の運転期間60年超への延長などを盛
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努力する大切さ伝える 御前崎出身のプロサーファー佐藤、池田選手 第一小でキャリア教育
御前崎市出身でプロサーファーの佐藤李(17)と池田美来(15)の両選手が5日、御前崎市立第一小でキャリア教育を行った。6年生約100人に対し、目標に向かって努力する大切さを伝えた。 2人は通信制高校で学習に励む傍ら、国際大会に出場するため世界各国を転戦。競技映像を交えながらサーフィンの見どころを紹介した。 子どもたちの質疑にも応じた。競技の楽しさについて問われた佐藤選手は「試合に勝つとうれしい」と語り、ほぼ毎日約6時間、練習とトレーニングに励んでいることを明かした。同校が母校の池田選手は「練習や試合を通じて世界の人々に出会える」とサーフィンの魅力を伝えた。2人は将来に向け、「五輪や世界大
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地元児童ら 歌やダンス堂々と 御前崎 劇団公演に特別出演
御前崎市などの小学生が特別出演する劇団たんぽぽの公演「あやうし!ズッコケ探検隊」が2日、同市の市民会館で開かれた。児童が劇団員と一緒に舞台上で劇中歌の歌やダンスを披露し、約150人が入った会場を盛り上げた。 特別出演したのは公募で集まった御前崎市や近隣市の小学生14人。作品は少年3人が島に漂着し、島民を困らせるライオンを捕獲する物語で、前半部分とフィナーレの計2回登場した。リズミカルな音楽に合わせてダンスを踊り、大きな歌声をホールに響かせた。 公演は御前崎市振興公社が主催した。地域文化の向上を図る目的で、同劇団と連携して実現した。本番に向けたワークショップは6月から3回開催し、児童は発声や踊
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議員の甘さ、計画へ影響懸念 御前崎市の保育事業巡り正副議長辞職、来春市議選見据えた主導権争いの見方も
御前崎市の保育事業を巡り、市議会議長らが関連予算を議決したにもかかわらず市に対して計画変更を求めた問題行動は、29日に開かれた6月定例会最終本会議で正副議長の正式辞職と調査特別委員会の設置に発展した。市民や執行部からは行政監視の役割を担う議員の甘さや事業計画への影響を懸念する声が上がる。一方、一連の議員同士の“内紛”は来春の市議選を見据えた主導権争いとの見方もある。 「計画自体がつぶれかねない」。ある市幹部は予算議決後に議長を含む市議7人から運営方法や実施スケジュール変更を求められことで、事業への信頼性が揺らぐことを心配する。同計画は御前崎・白羽地区の幼保こども園
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御前崎市議会 調査特別委員会設置へ 予算議決後の行動で
御前崎市の幼保こども園の再編統合計画を巡り、市議会(定数15)の議長ら7人が予算議決後に市に計画変更を求めた行動について、市議会は29日の6月定例会最終本会議で、強い調査権限を持つ調査特別委員会の設置を決めた。関係する行政保管文書や面会議事録などを精査し、河原崎恵士議長らが取った行動の経緯や原因を追及する。9月ごろまでに報告書をまとめ、公表する方針。 調査特別委は地方自治法に基づき、関係者に対する記録提出や出頭証言を求めることができる。同議案は要望に参加しなかった市議が発議した。 提案理由について鈴木克己氏は「計画見直し要求は議会権威を失墜させ、市民の信頼をおとしめた重大な事件だ」と指摘
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予算議決後の計画変更要望 御前崎市の正副議長が辞職願 「軽率な行動で混乱」
御前崎市の幼保こども園の再編統合計画を巡り、関連予算を議決後に市議7人が執行部に計画見直しを求めた行動について、要望に参加した河原崎恵士議長と渥美昌裕副議長が27日、議会運営委員会で役職辞職願をそれぞれ提出した。河原崎議長は「軽率な行動で混乱を招いた」と説明。正副議長の辞職願は29日に開かれる6月定例会最終本会議で、賛成多数で認められる見通し。 同計画は白羽幼稚園と白羽保育園、御前崎こども園を統合し、民間が新設園を設立運営する内容。市は7月から事業者選定の公募を始める方針を示した上で2023年度の一般会計当初予算案に施設の設計補助費700万円を計上し、市議会は3月末に賛成多数(反対1)で
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税金の仕組み 理解深める 御前崎白羽小 6年生教室 「生活に身近と感じた」
御前崎市の白羽小で22日、6年生約40人を対象に「租税教室」が開かれた。国民が支払った消費税などは公共施設の運営やサービス提供に役立てられていることを学び、税金の仕組みについて理解を深めた。 掛川税務署管内租税教育推進協議会が主催した。講師を務めた市税務課の大石愛子さんは、徴収された税金は国や地方自治体の財源に入り、国会や地方議会での予算審議を経て道路整備や警察消防の活動に充てられていることを解説。「国民が税金を少しずつ負担することで大きな利益を得ている」と説明した。松井詩穏君(11)は「納税の大切さや税金が日常生活で最も身近であることを感じた」と話した。 (御前崎支局・市川幹人)
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静岡人インタビュー「この人」 ウミガメの卵を保護監視する 良知正美さん(御前崎市)
御前崎市の海岸砂浜に産卵上陸した絶滅危惧種アカウミガメの保護監視を行うメンバー8人の代表。県と市の委託を受け、卵を保護してふ化させている。厳しい自然界で懸命に生きるウミガメに魅了され、活動歴は18年目を迎えた。82歳。 -主な活動内容は。 「産卵期の5月中旬になると毎朝4時半に海岸へ行き、アカウミガメの足跡を探して産卵の有無を確認する。アカウミガメは地中約50センチの穴を掘って一度に約120~150個の卵を産むが自然条件下では波に流されたり、外敵に食べられたりする危険が高い。安全な場所で人為的にふ化させ、放流している」 -難しい点は。 「保護した卵の全てがふ化するわけではない。昨年は
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海岸の流木でハンガーづくり 環境保全へ意識高揚 御前崎中
御前崎中の生徒が技術の授業時間を利用し、海岸清掃で拾った流木を活用したハンガー制作に臨んでいる。御前崎市の海岸には毎年5月ごろから絶滅危惧種のアカウミガメが産卵のため上陸するが、近年は漂着した流木などが障害物となり産卵環境が悪化しているとの指摘がある。流木を資源利用することで海洋環境保全への意識を高め、ものづくりの楽しさにも触れている。 同校は5月上旬、全校生徒約340人で海岸清掃「亀バックホーム大作戦」をマリンパーク御前崎で実施した。漂着ごみを拾い集める中で一人1本ずつ気に入った形の流木を持ち帰り、木の表面を洗浄研磨してハンガーの設計も考え、制作準備を進めてきた。 このほど2年生約30
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記者コラム「清流」 きっと帰ってくる
産卵する時は御前崎に戻ってきてね-。御前崎小の児童が先日、約10カ月間にわたり飼育したアカウミガメを放流した。5年生がカメ当番として毎日欠かさず餌やりや水槽清掃など子亀の世話に愛情を注ぎ、大海原への旅立ちを見送った。 同校のアカウミガメの飼育放流は45年以上前から続く伝統行事。時には子亀の死に直面し、葛藤を抱えながら命の尊さを肌で感じてきた。多くの卒業生がこの活動を経験し、歴史の年月が貴重な教育機会であることを裏付けている。 子亀は約20年で成体になる。御前崎市は近年、人口減少が課題だが、今回放流したアカウミガメが産卵上陸する頃も明るい街であってほしい。理想は子どもたちが進学や就職で地元
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御前崎市の一部市議 予算議決3カ月で計画変更要望 幼保こども園再編統合 「思慮欠く」と陳謝
御前崎市議会(定数15)の議長ら7人が5月末、本年度一般会計当初予算に計上された御前崎・白羽地区の幼保こども園の再編統合事業について、実施スケジュールや新設園の運営方法を見直すように柳沢重夫市長に要望していたことが分かった。市議側が予算議決からわずか3カ月で執行部に計画変更を求めるのは異例。20日に開かれた6月定例会予算決算審査特別委員会で、要望に参加していない阿南澄男委員長が議決権限の重みを自覚していない無責任な行動だとして一部市議に猛省を促した。 同事業は白羽幼稚園と白羽保育園、御前崎こども園を統合し、民間が新設園を設立運営する内容。市は7月から事業者選定の公募を始めると説明した上で当
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ボランティアと連携 海難事故防止を喚起 御前崎海上保安署
海難事故が増加傾向になる夏を前に御前崎海上保安署は18日、民間救助ボランティア「静岡地区水難救済会」と連携して合同パトロールを御前崎、牧之原両市の海上で実施した。 同会に所属する御前崎渚の交番と相良、アスパー(USPR)掛川の3救難所から、それぞれ水上オートバイ1艇が出動。同署の巡視船「ふじ」の搭載ボートと監視取締艇と共に海上を回った。 参加者は堤防の釣り人や沖合でサーフィンを楽しむ人々に声をかけ、安全対策の徹底を呼びかけた。
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アカウミガメの保護活動 親子で観察 御前崎の海岸で初開催
御前崎市教育委員会は17日早朝、絶滅危惧種アカウミガメの保護活動の観察会を同市の下岬海岸で行った。同海岸はアカウミガメの産卵地として国の天然記念物に指定され、地域財産である希少生物や海洋環境を守る大切さを理解してもらおうと初めて企画。市内外から参加した親子ら約20人が市から委託を受けたウミガメ保護監視員の活動に同行し、砂浜を散策した。 午前5時半から約30分間、監視員の曽根敏治さん(62)を先頭にアカウミガメが上陸した痕跡となる足跡を探しながら海岸を歩いて回った。曽根さんはアカウミガメの生態について、砂浜に深さ約50センチの穴を掘り一度にピンポン球ほどの大きさの卵を約130個産むことを説明
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避難所運営 ゲームで訓練 御前崎市民110人参加
御前崎市のNPO法人御前崎災害支援ネットワークはこのほど、避難所本部運営に関する研修会を市研修センターで開いた。町内会や自主防災組織の役員ら約110人が避難所運営ゲーム(HUG)を行い、想定される課題や適切な対応を模擬訓練した。 各地区ごとに分かれ、広域避難所に指定されている浜岡中の平面図を用いて実施。次々に避難者が訪れて来るように被災者情報が書かれたカードを図面に配置し、高齢者や女性のプライバシーを考慮しながら避難所運営をシミュレーションした。ペット同伴や認知症高齢者の避難事例もあり、参加者は避難所が無秩序にならないように臨機応変に最善策を考えた。 池新田大山町内会の相羽明会長(66)は「
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アカウミガメ放流 大海原へ旅立ち 声援送る 御前崎小
絶滅危惧種のアカウミガメを飼育している御前崎市立御前崎小の児童が15日、子亀9匹を同市の下岬海岸に放流した。強い雨が降りしきる中、波打ち際まで近づき子亀を放った児童らは「頑張って」「産卵する時は御前崎に戻ってきてね」と声をかけ、大海原へ旅立つ小さな姿を見送った。 同校のアカウミガメの飼育放流は1977年から続く伝統行事。昨年9月に市のウミガメ保護監視員からふ化したばかりの子亀を譲り受け、主に5年生が「カメ当番」として飼育管理を担当してきた。子どもたちは夏休みや年末年始も休まず餌やりや水槽の清掃などを行い、体長5センチ程度だった子亀は約10カ月間で25センチほどに成長。献身的な世話で愛情を注
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菊川の写真団体 静岡県内自然題材に 御前崎で展示会
菊川市の写真愛好家グループ「写楽『彩』」の作品展が18日まで、御前崎市立図書館アスパルで開かれている。県内各地を巡り、アングルや構図にこだわって撮影した自然風景や動植物の写真約50点が並ぶ。 メンバー5人が撮りためた写真から厳選した。山間部で遭遇したニホンカモシカの写真は至近距離で撮影し、迫力と息づかいを感じる。餌を捕食する野鳥やふたご座流星群など一瞬の動きを捉えた作品も目立つ。伊豆半島の夕日や森林を映した写真は自然の雄大さを物語る。会場には市内外から多くの来場者が訪れ、展示品に見入っている。 同グループの吉野純久代表は「時間と労力をかけてカメラに収めた作品が多い。撮影者の思いや視点を考
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絶滅危惧種アカウミガメ 御前崎市で今季初産卵
絶滅危惧種アカウミガメの産卵地として有名な御前崎市の海岸で6日早朝、今季初の産卵が相次いで確認された。外敵に食べられたり、波に流されたりしないように県と市から委嘱を受けたウミガメ保護監視員が砂浜の中から卵を掘り起こして保護した。初産卵は昨年と比べて12日遅かった。 同市池新田では、アカウミガメが産み落としたピンポン球ほどの大きさの卵105個が見つかった。午前4時半すぎ、砂浜を巡回していた保護監視員の福田伸次さん(60)がウミガメの蛇行した足跡をたどり、産卵場所を特定。慎重な手つきで砂浜を約60センチ掘り、卵を採取してふ化場に運んだ。 同日、同市白羽でも別の監視員が84個の産卵を確認した。
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ハザードマップ活用 危険区域チェックを 御前崎
御前崎市は4日、同市新野南町内会を対象に土砂災害避難訓練を行った。住民約40人が大雨時の避難ルートを確認し、本格的な出水期に備えて防災意識を高めた。 避難先の長ケ谷公会堂では、県袋井土木事務所の担当者による防災講座も開催。災害から逃げ遅れないために自治体から発表される土砂災害警戒情報のチェックや、土砂災害の危険区域を示したハザードマップの活用を挙げた。担当者は「災害情報を積極的に収集し、早めの避難行動を心がけてほしい」と呼びかけた。 参加者は土砂災害特別警戒区域に指定されている山の急斜面なども見て回り、地域の災害危険箇所を把握した。 (御前崎支局・市川幹人)
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マグロ料理に男性挑戦 御前崎で教室 丼やサラダ、串焼き 盛り付けも美しく
御前崎市教委は23日、男性を対象とした初心者向けの料理教室を同市の白羽地区センターで開いた。生涯学習講座の一環。男性8人が一般家庭でできる5品のマグロ料理に挑戦した。 元料理人の高塚正行さん(72)が講師を務め、実演を交えながら包丁の扱い方や具材の切り方などの基礎を指導した。参加者は見よう見まねでメイン食材の本マグロとトンボマグロを慎重な手つきで切り、丼やサラダ、串焼きを作った。余った切り身はつくだ煮やみそ汁に利用し、食材を無駄にしないことも意識した。 料理の美しい盛り付けにもこだわり、完成後は参加者で味わった。料理に初挑戦した横山賢一郎さん(61)は「今まで食べることだけが好きだったが、こ
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再生エネ国策で普及を 瀬川浩司・東京大先端科学技術研究センター教授【浜岡原発 全炉停止12年③】
温室効果ガスの排出量や事故リスクが少ない自然再生可能エネルギー。太陽光発電の最新技術に詳しい東京大先端科学技術研究センターの瀬川浩司教授は「政策次第で自然再生可能エネルギー分野は成長し、脱原発は推進できる」とみる。 -再生可能エネの優位性は。 「原発や火力は大規模発電所で大量の電気を生み出して広域に送電するのに対し、再生可能エネは地産地消できる。住宅や公共施設、工場など電気需要に応じて設置できるため地域の電力需給バランスを最適化しやすく、災害に強いまちづくりに役立つ。最近はペロブスカイトと呼ばれる結晶構造の材料を発電層に用いた日本発の次世代太陽光電池の技術進化が著しい。研究用セルの発電効
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現実的なコスト提示を 大島堅一/龍谷大政策学部教授(経済学)【浜岡原発 全炉停止12年①】
安価なエネルギーとして推進されてきた原子力発電。原発コストに詳しい龍谷大政策学部の大島堅一教授(経済学)は「社会的費用を含めれば国民負担は大きい」と指摘した。 -原発再稼働で経済コストは下がるのか。 「電気代高騰の主な背景は、輸入原油価格の上昇だ。原子力燃料のウランは火力発電で用いる化石燃料よりも安価であるため、原発再稼働すれば一時的に電気料金は下がる。しかし、将来のエネルギー政策を考えるには発電コストだけでなく電力会社が支払っていない社会負担費用も考慮すべきだ。1キロワット時当たりの発電コストは太陽光が8・2~11・8円なのに対し、国内の個別の既存原発が40年運転したと仮定し、社会的費
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再稼働容認、高まり「感じる」半数超 浜岡原発停止12年、電気代高騰で【周辺11首長アンケート】
静岡新聞社が中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の全炉停止12年に合わせて周辺11市町を対象に行った首長アンケートでは、「自市町内で再稼働容認が伸長していると感じるか」と尋ねた設問に6市町が「感じる」と回答し、主な理由に電気料金の高騰を挙げた。2022年2月に始まったロシアのウクライナ侵攻以降、電気料金は事業用と一般家庭向けのいずれも値上がりした。原発の地元の生産者からも「売り上げを伸ばしても利益は薄くなる」と悲鳴が漏れる。 再稼働「○」 首長はゼロ 明確に「×」 1市に減少 中部電力浜岡原発周辺の11市町首長アンケートで、新規制基準適合性確認審査に合格した場合、浜岡原発の再稼
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ハマヒルガオ 御前崎の海岸砂浜に群生 5月中旬ごろ見頃
御前崎市の花に指定され、同市の海岸砂浜に群生する「ハマヒルガオ」が4月末ごろから咲き始めた。陽光に照らされながら華麗な薄紫色の花びらが咲き誇り、市民や観光客らを魅了している。 海浜植物のハマヒルガオは市内の砂浜の至る所に自生。地中深くに根を張った茎は砂地をはうように伸び、直径5センチほどの花を咲かせる。市内で植物の植栽ボランティアなどに取り組む「御前崎エコクラブ」の山本貴美枝会長によると、ハマヒルガオは日光が当たると花びらが開き、夜になるとしぼむのが特徴という。 1日は日中、青空が広がり同市御前崎の砂浜を見渡すと色鮮やかなハマヒルガオが海岸を彩っていた。つぼみも多く散見され、5月中旬ごろ
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お茶とスイーツ 巡って堪能 御前崎「つゆひかり」普及へイベント
御前崎市茶業振興協議会は市特産の茶品種「つゆひかり」の普及拡大を図るため、市内の飲食店や製茶業者を巡ってお茶やスイーツを堪能するイベント「つゆひかりカフェ」を5月14日まで開催している。3店舗以上を回りスタンプを集めるとつゆひかり商品の10%引き券がもらえるほか、抽選で豪華プレゼントを用意した。 市内の10店舗が参加し、丸尾記念館を除く各店でつゆひかりのお茶とスイーツのセットを200円で提供している。 同市新野の山亜里製茶では、急須で入れたばかりの深蒸しのつゆひかりと粉末茶葉を混ぜたマドレーヌを用意。収穫盛期を迎えた茶畑を眺めながら、つゆひかりを味わう屋外テラス席も設けた。同社の増田能久
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御前崎港利活用 整備促進へ総会 期成同盟会
御前崎港整備促進期成同盟会(会長・柳沢重夫御前崎市長)は24日、本年度の総会を御前崎市の市民文化会館で開いた=写真=。柳沢会長をはじめ周辺自治体の首長らが出席し、県中西部地域の物流拠点として港湾機能を強化していくことを確認した。 2023年度の事業計画案など4議案を承認した。昨年度に続き、同港の防災対策や物流取扱量などの拡充を目指して国や県への陳情活動を行う。外国客船の誘致も継続し、地域振興を図る。 柳沢会長は「物流と観光面で御前崎港の積極的な利活用と整備を進めていきたい」と述べた。
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記者コラム「清流」 御前崎の未来を思う
多彩な花々が咲き誇り、鳥や蝶が舞う-。御前崎港の一角にある港湾緑地「御前崎エコパーク」。約2.5ヘクタールの敷地に約400種の草花が植栽され、四季折々の自然が人々を魅了する。 植物を管理するのは住民有志約40人でつくる「御前崎エコクラブ」だ。20年以上前は放棄地だったが、地道な作業で再生。花壇は手入れが行き届き、近年は地元の中学生も活動に加わる。山本貴美枝会長は「自分たちの努力で地域をもっと良くしたい」と語る。 一方、御前崎市は長年、原発中心の産業に頼ってきた。東日本大震災以降、浜岡原発の再稼働や課題解決は見通せず、原発依存しない施策が求められている。 郷土に誇りを持ち、住民の手で築く
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もえぎ色新芽 茶摘み体験 特産つゆひかり 茶娘姿で丁寧に 御前崎
御前崎市茶業振興協議会は16日、新茶摘み体験「茶園ピクニック」を同市上朝比奈で行った。家族連れ約70人が参加し、牧之原台地に広がる茶畑を散策しながら収穫時期を迎えた市特産の品種「つゆひかり」を摘み取った。 同市のやまま満寿多園が所有する茶畑で横並びになり、協議会メンバーの解説を受けながら収穫作業を進めた。鮮やかなもえぎ色をした新芽の先端から5センチほどの部分を指でつまみ取り、手際よく茶葉を籠の中に入れた。茶娘姿の参加者もいて、子どもたちは楽しそうな表情を見せた。 明治時代に牧之原台地の開墾と日本の茶業発展に貢献した旧池新田村(現・同市池新田)出身の丸尾文六が、茶の試験栽培を行った現場も見学。
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冷却水漏えい原因 伝熱管の変形確認 浜岡1号機、中間報告
中部電力は13日、廃止措置中の浜岡原発1号機(御前崎市佐倉)で昨年10月に原子炉機器の冷却水約5トンが海に漏えいした原因について、熱交換器4基のうち1基の伝熱管が内側に変形していたとの中間報告を発表した。外部への放射能の影響はない。 中電によると、熱交換器に水を張って冷却水が漏れた伝熱管を特定。ファイバースコープを挿入し管内部を調べたところ、一部が内側にへこんでいたという。ただ、傷や穴などは発見できなかった。 別の伝熱管の欠陥調査も実施した。その結果、漏えいが認められた伝熱管の周辺に設置された管の厚さが一様に削られていることも判明した。中電は漏えいに至った原因について調査を継続する。
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こいのぼり70匹 悠々泳ぐ 御前崎 あらさわふる里公園 散策スケッチ楽しむ人も
御前崎市下朝比奈のあらさわふる里公園で色鮮やかなこいのぼり約70匹が掲げられ、風に揺れながら空を泳いでいる。敷地内のツツジも開花し、散策を楽しむ人が増えている。 こいのぼりは地元住民らが寄付した。公園を管理する「グランパークあらさわ」の職員らが約120メートルのワイヤに取り付け、5月5日のこどもの日に合わせた恒例行事となっている。 12日午前は天候に恵まれ、写真撮影や散策スケッチを楽しむ人の姿が見られた。 ツツジは4月下旬ごろ見頃を迎え、こいのぼりは5月17日まで。 (御前崎支局・市川幹人)
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御前崎に外国客船が初寄港 オランダ船ウェステルダム、地元歓迎
御前崎市の御前崎港に11日、乗客約1800人を乗せたオランダ豪華客船「ウェステルダム」(8万2千トン)が着岸した。地元関係者がなぶら御前太鼓の演奏を披露し、同港初となる外国客船の寄港を歓迎した。乗客は下船後、御前崎海鮮なぶら市場をはじめ、周辺自治体の観光地をバスツアーで巡った。 午前8時ごろ、岸壁に接岸した船から乗客が続々と港に降り立った。歓迎セレモニーで御前崎港客船誘致協議会長の柳沢重夫御前崎市長が「(御前崎の)思い出を心に刻んでほしい」とあいさつ。船長に花束が贈られた。港には観光商工関係者らがブースを出展し、富裕層に地元の特産品をアピールした。 ツアーは日本平(静岡市清水区)やふじの
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鮮やか和装で芸術鑑賞 装身具から文化学ぶ 掛川・二の丸美術館
掛川市の二の丸美術館で8日、和装で芸術品を楽しむイベントが開かれた。女性15人が鮮やかな着物姿で参加し、同館で開催中の展覧会「男も女も装身具2」を鑑賞したほか、掛川城公園内を散策して春を満喫した。 参加者は同館学芸員の池田恵美子さんの解説を聞きながら、館内に展示されている江戸後期から昭和の装身具を見学。技巧を凝らした華やかな女性用の櫛(くし)やかんざし、男性の印籠などが時代別に並び、当時の人々の暮らしや文化を学んだ。 公園内では二の丸御殿や大日本報徳社の大講堂も巡り、桜を背景に記念撮影を楽しむなど充実した時間を過ごした。 展覧会は5月14日まで。着物姿の来場で入場無料。
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記者コラム「清流」 進むべき針路は
野球WBCで世界一を奪還した日本の侍ジャパン。立役者の大谷翔平選手は高校時代、人生設計ノートに「WBCで世界一」と夢を掲げていた。 大谷選手はノートに目標達成に向けて取得すべき技術や心構えをチャート図のように記し、進むべき方向性を可視化した。自己分析することは主体性を高める効果があるとされ、ほかの一流アスリートも実践している。 御前崎市教委は昨年度、キャリア設計シート「私の航海図」を作成した。人生を航海に見立て、将来のライフステージごとに理想像を書き込む仕組み。今、どんな努力をすべきか“針路”を考えるきっかけになり、すでに中学生が活用している。 御前崎市の若者た
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海の平穏や息災を祈願 御前崎 ウインドサーフィン選手
御前崎市で開催中のウインドサーフィン国際大会「スピケア御前崎ジャパンカップ」に出場している海外選手や関係者約20人が20日、同市の高松神社で海の安全祈願式を執り行った。 選手らは参道で213段の石段を登り、海抜約65メートルの位置にある拝殿に入った。厳かな雰囲気の中、中山貞雄宮司が祝詞を読み上げた。参列者は祭壇に玉串をささげ、海の平穏と無病息災を祈った。式終了後は拝殿の外で持参したサーフボードも厄払いした。 同神社は遠州灘と駿河湾が一望できる高台に鎮座し、古くから海上安全や豊漁、災難消除に御利益があるとして地域の信仰を集めてきた。選手らは本殿の多彩な彫刻も見て回り、日本文化に触れた。
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親子で津波避難行動学ぶ 御前崎のNPO 防災すごろく活用
御前崎市のNPO法人御前崎災害支援ネットワークは18日、防災学習「親子DE津波てんでんこ」を同市の浜岡福祉会館で開いた。地域の親子や身体障害者福祉会の高齢者ら約40人が参加し、ゲーム感覚で適切な津波避難行動を考えた。 教材は静岡市の永野海弁護士が考案した「津波避難すごろく めざせ!津波避難マスター」を活用。沿岸部のまちをモデルにしたシートを見て、地震発生時に自宅や学校からどこに避難すべきか議論した。 ルールはマス目を一つ移動するごとに所要時間1分と想定し、避難中に親族宅や食料保管場所に立ち寄るかどうか検討。避難ルートを決めた後はサイコロを投げて津波到達時間と高さを設定し、自分が選択した避難方
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御前崎で開幕 ウインドサーフィン国際大会 世界トップ選手華麗に 21日まで熱戦
ウインドサーフィンのトップ選手が集う国際大会「スピケア御前崎ジャパンカップ」が16日、御前崎市の御前崎ロングビーチで始まった。国内外から約60人が参戦し、帆で風を受けながら海面を滑走して華麗な技を競った。21日まで熱戦が繰り広げられる。 男子のプロ、マスター(45歳以上)、ジュニア(19歳以下)、女子の4部門で実施する。ウインドサーフィンの国際組織は「PWA」と「IWT」の二つがあり、2023年から両団体が獲得ポイントを統一してツアー大会を開催。今大会はその第1戦目。 初日は昨年、日本女子チャンピオンの佐藤素子選手(同市)が優勝した。17日以降は同市出身で男子の石井孝良選手の活躍にも期待
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ウインドサーフィン世界大会開幕 選手来校、児童と交流 御前崎小 競技の魅力語る
御前崎市で16日に開幕するウインドサーフィンの世界大会「御前崎ジャパンカップ」に出場するプロの石井孝良選手ら6人が15日、同市の御前崎小を訪問し、4~6年生約100人と交流を深めた。 選手はそれぞれ自己紹介し、映像を交えながらウインドサーフィンの魅力を解説。子どもたちの質問にも応じ、競技を始めたきっかけなどを語った。海が怖くないのか問われた同校出身の石井選手は「練習を積み重ねれば次第に慣れる」と努力の大切さを伝えた。 豪華景品が当たるじゃんけん大会も行い、勝ち残った児童には選手のサイン入りポスターや色紙が贈られた。
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原子炉領域解体延期へ 浜岡1、2号機廃炉作業で中電方針
中部電力は廃止措置中の浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)について、2023年度にも着手するとしていた原子炉領域の解体撤去を1年程度延期する方針を固めた。廃炉で発生する低レベル放射性廃棄物の一時保管方法などを見直し、作業効率化と安全性向上を図る。10日までに複数の関係者への取材で分かった。 同社の廃止措置計画によると、原子炉領域の解体撤去は計4段階の作業工程のうち、3段階目に位置付けられる。新たな作業段階に移行するためには原子力規制委員会の許認可が必要になるが、同社は現時点で第3段階着手の申請を提出していない。 第3段階は原子炉圧力容器など炉心部の設備解体撤去が中心だ。放射性物質の安全な処
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新野地区工業団地事業再考を 御前崎市議会予算審査委 「内容が不透明」
御前崎市議会2月定例会は9日、予算決算審査特別委員会を開き、新野地区で進めている工業団地の建設事業費5千万円を計上した特別会計予算案を賛成少数(定数15)で否決すべきとした。市は企業誘致の迅速な推進を訴えたが、市議会は「事業内容が不透明」として再考を求めた。24日の最終本会議で同予算が否決される公算が大きい。 採決で委員14人の意見が賛成、反対それぞれ7人ずつに割れ、阿南澄男委員長が反対に回った。 市は地域産業経済の活性化を図るため先行投資的に工業用地を確保し、取得した土地は企業誘致などを仲介する不動産開発業者に売却すると説明。柳沢重夫市長は既に複数の企業が進出の意向を示していることを明
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全国ソフトボール大会へ抱負 浜岡中の村松さん、奥柿さん 御前崎
千葉県で26日に開幕する第19回都道府県対抗全日本中学生女子ソフトボール大会で、静岡県選抜チームに選ばれた御前崎市の浜岡中2年の奥柿未来さん(14)と村松歩果さん(14)が6日、柳沢重夫市長を訪問した。2人は「代表選手として頑張りたい」と健闘を誓った。 村松さんは主に内野手を務め、投手起用も想定される。本県は前回大会、初戦敗退を喫しており「まずは初戦突破し、決勝まで進みたい」と意気込んだ。 内野手で複数の守備位置をこなす奥柿さんも「代表選手の責任を持って結果を残したい」と抱負を述べた。 本県チームは昨年10月から三次まで選考会を行い、打撃の飛距離や盗塁タイム、実戦形式の結果などを参考に計
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御前崎に外国客船 8万トン超 ウェステルダム 4月11日初寄港
新型コロナ禍で中断していた外国の国際クルーズ船の受け入れ再開を巡り、御前崎市の御前崎港に4月11日、オランダ客船「ウェステルダム」(約8万2千トン)が寄港することが2日までに関係者への取材で分かった。同港への外国クルーズ船の寄港は初めて。9月中旬にも豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(約11万5900トン)が入港する方向で調整しており、関係者は「御前崎の知名度を発信するチャンス」と期待を寄せる。 ウェステルダムは定員約1960人。市などでつくる御前崎港客船誘致協議会が数年前から外国客船の誘致を進めてきた。 市は当日、同港で歓迎イベントなどを企画。富裕層客に観光資源やグルメ、和文化をア
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義元の歌碑 駿府城公園に ライオンズクラブ
静岡駿府ライオンズクラブは23日、今川義元が詠んだ歌碑の除幕式を静岡市葵区の駿府城公園で行った。静岡の礎を築いた名将の功績を後世に伝える。 歌碑は東御門・巽櫓(やぐら)付近に建立し、義元が残した「昨日なし 翌またしらぬ人はただ 今日のうちこそ 命なりけれ」の和歌を刻んだ。式では同クラブの村田明博会長や田辺信宏市長が綱を引いて除幕し、完成を祝った。 和歌は小和田哲男静大名誉教授や静岡市出身の歌人田中章義さんが選び、今川家とゆかりが深い臨済寺の阿部宗徹住職が揮毫(きごう)した。田中さんによると、和歌には「明日のことは分からない。目の前の今を大事にすれば未来は開けていく」との意味が込められてい
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森林の役割知って NPOと組合、静岡・長田北小で特別授業
NPO法人まちなびやと静岡市森林組合は24日、森林の役割について考える特別授業を同市駿河区の長田北小で開いた。5年生約90人が森林保全や治水機能の重要性を学んだ。 講師を務めた組合職員は、静岡市の面積の約76%を森林が占めていると説明し「山には多くの動物が生息し、雨水を吸収して災害を防ぐ働きがある」と述べた。樹木は光合成により二酸化炭素を吸収するため、森林保全が環境対策につながることも解説した。 林業の仕事内容を知ってもらおうとチェーンソーを使い、スギとヒノキの木材を切る様子も披露した。子どもたちは木くずの香りを嗅いだり、手触りを確かめたりして学びを深めた。 大槻真之介君(11)は「普
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「循環型社会実現へ力」25人卒業 静岡の市民向け「環境大学」
環境問題の課題解決に取り組む人材を育成する静岡市の市民向け専門課程「環境大学」の卒業式が18日、同市葵区の沼上資源循環学習プラザで開かれた。 卒業生は10~60代の25人。食品ロスや海洋マイクロプラスチック削減などをテーマに掲げ、約8カ月間で24講義を受けるなど日常生活と関連付けながら環境対策を考えてきた。 式では、学長の田辺信宏市長から一人ずつ修了証書を受け取った。卒業生代表の大石善博さん(61)は「1本でも多くペットボトルを海に流さない努力をする。再生循環型社会の実現に向けて取り組みたい」と述べた。田辺市長は「静岡市の市民リーダーとして行政が行う環境施策も支えてほしい」と激励した。
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「駿府が江戸の機能補完」大石名誉教授(東京学芸大)が解説 静岡
徳川時代の歴史的意義を研究、発信する「徳川みらい学会」は18日、本年度の第6回講演会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。東京学芸大名誉教授の大石学氏が「近世初期の駿府と江戸」と題し、駿府が江戸の首都機能を補完していたと解説した。 徳川幕府の成立後、徳川家にとって関西方面から首都機能を江戸に引き継ぐことが課題だった。大石氏は当時の時代背景をほどきながら「家康は江戸と京都・大阪の中間にある駿府を重要拠点に位置づけていた」と分析。駿府は副都心としての役割を果たしたため外交拠点となったほか、文化や職人の技術などが発展したと説明した。 また、江戸時代は戦国時代と比べて戦争が激減したことに着目。大石
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静岡の歴史発信へマップ インターン生、駅などで配布
静岡市の中心市街地活性化を推進する「I Love しずおか協議会」は18日、インターンシップの学生が制作した歴史散策ガイド「駿府おまち歩きまっぷ」をJR静岡駅北口などで配布した。約5千枚を用意し、観光客らに静岡の歴史の魅力を発信した。 学生3人が今川義元公像と竹千代君像の横にブースを構え、マップを手渡した。NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送や市歴史博物館開館など駿府の歴史文化に注目が集まる中、市街地に点在する徳川家ゆかりのおすすめスポットや江戸時代から続く老舗などを紹介。モデルコースも提案した。 同協議会では、昨年10月からインターンシップで大学生や専門学生ら計13人が活動し、地域活
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大滝さん(由比小1)ら最高賞 蘇峰会書道展 入賞308点決まる
第46回蘇峰会県書道展(蘇峰会、静岡新聞社・静岡放送、駿府博物館主催)の入賞者が8日までに決定した。県内の園児から一般までの作品2508点が寄せられ、308点が入賞した。最高賞の徳富蘇峰賞には6点が選ばれた。 静岡市駿河区の静岡新聞放送会館で開かれた審査会で、県書道連盟の大石大梅会長、大谷青嵐顧問、是永尚志副会長、田代香桃副会長が字の止め、はらいなどに着目しながら審査した。 表彰式は3月19日に同会館の蘇峰ホールで予定している。展覧会は同14~19日(前期)、21~26日(後期)に同区の駿府博物館で開催する。 主な入賞者は次の通り。 徳富蘇峰賞 大滝桃李(由比小1)山崎結愛(静岡葵小
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今川義元の功績 英文絵本で紹介 常葉大橘中3年生、探求学習で制作 博物館に寄贈
静岡市葵区の常葉大橘中の3年生全55人がこのほど、探求学習の一環で静岡ゆかりの戦国大名、今川義元の功績を英文で紹介した絵本を作った。代表生徒4人が8日、絵本を市歴史博物館(同区)に寄贈し、今後一般にも公開する。生徒らは「静岡の歴史文化を世界に広めるツールとして役立ててほしい」と話している。 タイトルは「IMAGAWA YOSHIMOTO」で全34ページ。ストーリーはJR静岡駅北口の義元像の前から始まり、歴史を学習する中学生と義元との間で会話が展開される。会話の進行に沿って義元の生涯や徳川家とのつながりを日本文と英文で解説。今川家ゆかりの寺などを参考資料として掲載し、挿絵も描いた。 生徒ら
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探究学習の成果 オンライン披露 静岡県内24校、高校生サミット
探究学習や地域課外活動の取り組みを発表する「県高校生サミット」が5日、オンラインで開かれた。24校から生徒約100人が参加し、学校生活や社会問題などそれぞれのテーマごとに成果や提言を披露した。 静岡市立高2年の渡辺ひなのさん(17)、石川結夢さん(17)、田村彩乃さん(16)の3人は高校生活の魅力を伝える短編動画を制作し、紹介した。SBSテレビ番組制作プロデューサーの鈴木俊夫さんから映像編集技術を学び、臨場感や訴求力を高めるために工夫した点を説明。SNS動画の人気が高まっているとして「映像技術をうまく応用すれば民間企業のみならず学校現場でも記録保存やプロモーションなどに幅広く活用できる」と
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食生活 改善を助言 静岡市葵区で健康イベント
健康増進活動を展開する団体「しずおか健康いきいきフォーラム21」は2日、健康イベント「県民連携・協働のつどい」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。同団体が認定した「しずおか健康づくりサポーター」の企業など約10団体がブースを構え、健康測定や栄養指導を行った。 県健康づくり食生活推進協議会は、機器を用いて来場者の野菜摂取量を分析。数値を参考に会員らが食生活の改善点を助言した。中北薬品などは健康面に配慮した自社製品をPRし、担当者らが健康相談にも応じた。 出展団体は活動事例紹介として、地域連携を深めた健康促進の取り組みなどを発表した。しずおか健康長寿財団の佐古伊康理事長が「多様性社会で
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静岡県職員の工事費水増し 8日地裁判決 予算消化優先の組織風土「余れば上司に迷惑」重圧か
行政予算は使い切るべきか-。公共工事の予算を消化するため虚偽の公文書を作成し、事業費を増額させて県に損害を与えたとして虚偽有印公文書作成・同行使と背任の罪に問われた県職員の男の判決が8日に静岡地裁で言い渡される。 男は起訴内容を認め、「予算を全て執行しなければいけない雰囲気が(職場に)あった」と証言。公判では事業費の抑制より予算消化を優先的に捉える組織風土の一端も浮き彫りになった。その背景に専門家は「公務員は予算額通りに仕事を進めることが職務評価につながる傾向がある」と分析する。 「予算が余れば迷惑がかかる」。法廷で動機を語ったのは県職員の男(32)=停職4カ月の懲戒処分=。県下田土木事
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刃物凶悪犯罪へ対応 静岡鉄道、警察と連携訓練
静岡鉄道は27日、刃物を使った凶悪犯罪への対応訓練を静岡市葵区の新静岡駅で行った。駅構内で不審者を発見し、犯人を取り押さえるまでの流れを実践。社員や警察官約50人が参加して連携態勢の強化を図り、駅利用者の避難誘導方法などを確認した。 ナイフを所持した男がホーム停車中の列車に侵入したと想定。不審な男を見つけた駅係員はすぐに110番し、不審者が列車に侵入した後は、2人がかりで刺股を使って男の行動を制止した。 その間、他の駅係員らは乗客を安全な場所まで避難誘導し、数分後に駆け付けた警察官が男の身柄を確保した。男の所持品から有毒な液体も見つかったと想定し、テロ対策訓練の一環で列車の扉を閉めて密閉
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船内の実験、生活を紹介 宇宙飛行士土井さん 静岡で講演
宇宙飛行士としてスペースシャトルに2度搭乗した土井隆雄さんの講演会「宇宙をめざせ!」(県労働者福祉基金協会主催)が28日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。 現在は京都大大学院特定教授を務める土井さんは、1997年と2008年に宇宙ステーション活動に参加。船内で取り組んだ調査実験や印象に残っているエピソードについて、資料映像などを交えて紹介した。 実験結果から人は無重力状態になると骨細胞を生成する機能が劣ると指摘し、「いま宇宙は骨粗しょう症の治療薬開発などで注目を集めている」と述べた。 また、2回目の搭乗時はメンバー7人のうち唯一の日本人だったことに触れ、「国際協力を大切にして互い
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早春の西伊豆歩こう 駿河湾フェリーとJR東海、静岡駅でPR
一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーとJR東海は28日から3月31日まで、西伊豆地域への誘客キャンペーン「早春の西伊豆ウオーキング」を実施する。企画が始まるのを前に両社などは27日、関連イベントをJR静岡駅構内で行った。 伊豆市土肥や西伊豆、松崎の観光協会職員ら約15人が駅利用者に観光パンフレットやグッズなどを配布した。人気スポットも映像で紹介し、「ぜひ旅行先に伊豆西海岸を選んで」と呼びかけた。 キャンペーンでは清水港(静岡市清水区)-土肥港(伊豆市)を結ぶ駿河湾フェリーと電車の利用を推奨。土肥港を徒歩で出発し、土肥金山や恋人岬などを巡る「土肥コース」と、土肥港から無料バスで松崎町に移動し
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西伊豆地域へ誘客 静岡駅でキャンペーン関連イベント
一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーとJR東海は28日から3月31日まで、西伊豆地域への誘客キャンペーン「早春の西伊豆ウオーキング」を実施する。企画が始まるのを前に両社などは27日、関連イベントをJR静岡駅構内で行った。 伊豆市土肥や西伊豆、松崎の観光協会職員ら約15人が駅利用者に観光パンフレットやグッズなどを配布した。人気スポットも映像で紹介し、「ぜひ旅行先に伊豆西海岸を選んで」と呼びかけた。 キャンペーンでは清水港(静岡市清水区)-土肥港(伊豆市)を結ぶ駿河湾フェリーと電車の利用を推奨。土肥港を徒歩で出発し、土肥金山や恋人岬などを巡る「土肥コース」と、土肥港から無料バスで松崎町に移動し
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社会貢献、思いを形に 遺贈先に日赤紹介 スルガ銀行が協定
スルガ銀行は26日、遺言を残して財産寄付する「遺贈」に関する協定を日本赤十字社静岡県支部と結んだ。遺言信託などの相談を受けた場合、顧客ニーズに応じて遺贈先の候補として同支部を紹介する。 静岡市葵区の同支部で締結式を行い、同行営業本部静岡コミュニティバンク長の大石裕之執行役員と同支部の鈴木亨事務局長が協定を交わした。大石執行役員は「社会貢献を希望するお客さまの尊い思いを形にできるようにしていきたい」と述べた。 同行は、地銀の中でいち早く2007年から遺言信託サービスを開始。高齢化が進み遺言信託などの相談増加が見込まれる中、多様な要望に対応していく。近年は築いた財産を障害者福祉や災害支援など
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水道事業へ理解深める 静岡・足久保配水場 自治会役員ら見学
静岡市は22日、昨年12月に耐震改修工事が完了した同市葵区の足久保配水場の見学会を開いた。地元自治会役員ら約10人が水道事業への理解を深めた。 参加住民は市上下水道局の職員から配水場施設の機能について説明を受けながら、各家庭に水道水を送るポンプなどを見て回った。井戸から取水した水を滅菌するため、一時的に貯水する容量約400トンの配水池も見学し、安心な飲み水が出来上がる行程を学んだ。 同施設は現在約800戸に配水している。災害時の停電に備え、自家発電機能も完備した。 足久保学区自治会連合会の三重野隆志会長は「生活に欠かせない水道インフラの仕組みを知ることができた。災害対策の知識にもつなが
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詐欺や交通事故防止呼びかけ 静岡中央署などJR静岡駅で
静岡中央署と県くらし交通安全課などは13日、県内で相次ぐ特殊詐欺事件の被害防止と交通安全を呼びかける啓発活動をJR静岡駅で行った。 署員をはじめ県職員、地域安全推進員ら約15人が駅構内に並び、アニメ「ちびまる子ちゃん」のイラストが施された反射材やエコバッグが入った啓発品約150個を高齢者らに配布した。 交通事故防止に向け、夜間は反射材の積極的な活用を促した。特殊詐欺被害を見抜くポイントなども分かりやすく解説し、「お金やキャッシュカードに関する不審な電話があったら警察に相談してほしい」などと訴えた。
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静岡人インタビュー「この人」 労働紛争の解決に尽力する弁護士 森本耕太郎さん(沼津市)
静岡県労働委員会の会長を昨年6月から務め、労働者側と会社などの使用者側との紛争解決に尽力する。解雇に限らず、最近はパワハラなども違法行為として認識されるようになり、労働トラブルが多様化した。弁護士としての知識を生かし、労使双方が納得できる解決案の提示を目指す。裾野市出身。48歳。 -県労委の役割とは。 「労働組合法に基づいて各都道府県に設置され、労働組合や労働者個人と使用者との間の紛争を解決する機関。取り扱う事例は労働者個人と使用者側のトラブルが中心。会社側からの相談も少なくない。近年は県内の組合加入率が17%程度まで低下しており、労働紛争解決の受け皿として重責を感じている」 -裁判と
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台風15号なお爪痕 静岡・葵区油山で早期復旧願い餅つき
昨年9月に台風15号で被害を受けた静岡市葵区油山の被災者らが4日、新年の餅つきイベントを行った。今も災害の爪痕が残っており、生活基盤の早期復旧と新たな1年の平穏を願った。 災害ボランティア団体の「はままつnanet」(浜松市)や「災害NGO結」(沖縄県)が、地域の結束力と活気を高めてもらおうと企画した。 住民ら約40人が杵(きね)や臼、もち米などの食材を持ち寄り、交代しながら杵を力強く振り下ろした。周囲の「よいしょ」のかけ声に合わせ、リズム良く餅をついた。 台風の大雨で自宅が床上浸水し、長期の避難生活をしている小柳奈津子さん(83)は「(昨年は)支え合いの大切さを身に染みて感じた。今年
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電話横のカレンダーで「詐欺用心!」 手口や注意点、漫画で解説 静岡中央署員ら作製
静岡県内で多発する特殊詐欺事件の被害防止を図るため静岡中央署と静岡中央防犯協会の女性3人が、詐欺の手口を紹介して警戒を呼びかける2023年版の卓上カレンダーを作製した。管内の静岡市葵区で起きた事例を参考に、詐欺を見抜く注意点などを月ごとに4コマ漫画で分かりやすく解説。「犯人の思惑を知ることが防犯対策の第一歩」と訴える。 作製したのは同協会防犯指導員の佐藤奈苗さん(51)と同署生活安全課の警察官森下千晶さん(28)、少年サポートセンター少年警察補導員の望月祐理さん(23)。特殊詐欺事件の防犯対策を考える中で、自宅の固定電話の横に置ける防犯用カレンダーを企画した。 発案した佐藤さんは、特殊詐
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客引き禁止区域でパトロール 静岡市葵区、市と中央署が合同で
静岡市と静岡中央署は23日夜、同市葵区の繁華街で客引き行為禁止指導を目的とした合同パトロールを実施した。市職員や警察官ら約10人が巡回し、違法な客引き行為をした若者に対して市条例に基づき計3件の勧告を行った。 客引き行為禁止等区域内の両替町通りや呉服町通りを歩き、「居酒屋どうですか」などと声を掛けてきた若者の氏名などを聞き取った。違反を繰り返した場合は罰金5万円が科せられ、行為者の氏名や店舗名を公表することをその場で忠告した。 違法な客引きは安全で快適な生活環境を乱し、地元商店街への営業妨害につながる恐れがある。市生活安心安全課の仲沢直樹さんは「違法な客引きを利用しないように気をつけてほ
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1団体14個人 地域安全に貢献 静岡中央署が感謝状
静岡中央署は22日、警察業務支援や防犯、交通安全などの活動に尽力した1団体14個人に署長感謝状を贈った。 静岡市葵区本通5丁目の元町内会長、杉山好弘さんは2005年に暴力団事務所を撤退に追い込むなど長年にわたり暴力追放を推進。10月下旬に84歳で亡くなり、贈呈式には家族が代理出席した。 団体表彰された社会福祉法人「天心会」は、デイサービス送迎車両が空いた時間帯を活用し、青色回転灯を装着して防犯パトロールを行うなど地域安全への取り組みが評価された。受賞者は北沢博署長から感謝状を受け取った。 そのほかの功労者は次の通り。 岩瀬博昭、増田玲司、秋山邦夫、溝口まゆみ、田形和幸、酒井公夫、杉田
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歩行者事故防止 静岡駅で街頭啓発 県安協静岡中央地区
静岡県交通安全協会静岡中央地区支部の女性部は20日、歩行者の事故防止を呼びかける街頭啓発活動をJR静岡駅で実施した。年末の交通安全県民運動の一環。 部員をはじめ交通安全指導員、静岡中央署員ら約40人が参加した。駅構内でチラシなど啓発品約500個を駅利用者らに配布し、歩行者には夜間の反射材着用、ドライバーには夕暮れ時の早めのライト点灯や飲酒運転撲滅を訴えた。横断歩道の正しい渡り方なども解説し、交通マナー向上を促した。 一部のメンバーはサンタクロースの帽子を着用して活動した。金原篤子部長は「夜間は明るい服装や反射材を身に着け、安全を守ってほしい」と呼びかけた。
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交通安全マップ 静岡県などに贈呈 あいおい静岡支店
あいおいニッセイ同和損害保険静岡支店は16日、車両走行データを反映した「テレマティクス交通安全マップ」を県など3団体に贈った。車が急加速しやすい場所などを地図上で示し、事故防止に向けて道路標識の設置や通学路の選定といった交通行政に役立ててもらう狙い。 同社は県とTOKAI(静岡市葵区)、特種東海フォレスト(島田市)と連携して9月に1カ月間、安全運転イベントを実施。参加者約120人にスマートフォンと連動した車載器を貸与し、車両の動静データなどの収集分析を進めてきた。 作成したマップは県庁と両事業所の周辺を対象範囲とし、運転手が急ハンドルを切る傾向が高い交差点や、車間距離が縮まりやすい地点な
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飲酒運転許さない 葵区で取り締まり 静岡中央署
静岡中央署は16日夜から17日朝にかけて、飲酒運転の取り締まりを静岡市葵区の複数箇所で行った。年末の交通安全県民運動の一環。 検問は午後10時から翌午前6時まで実施。交通事故や酒気帯び運転の事案が多発傾向にある地域を重点的に行った。 同区鷹匠2丁目の県道静岡環状線(通称・つつじ通り)では、署員約20人が車両を一時停止させ、検知器でドライバーのアルコール濃度を測定した。運転免許証の不携帯なども取り締まった。 署員は「年末になり飲み会の機会が増えるが、お酒を飲んだ後は絶対に運転しないで」などと注意を呼びかけた。
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年金支給日に啓発活動 静清信金 特殊詐欺撲滅へ
静清信用金庫は15日、年内最後の年金支給日に合わせて特殊詐欺の被害撲滅キャンペーンを全37店舗で実施した。 静岡市葵区の研屋町支店では、来店者に日頃の感謝を込めてポインセチアなどの花を贈るとともに、特殊詐欺への注意喚起を求めるチラシを配布した。職員らが「キャッシュカードや現金は他人に渡さないで」などと呼びかけた。 活動には静岡中央署員や地域安全推進員も参加。支店の出入り口付近で振り込め詐欺電話の見極め方などを紹介した。 同支店営業係の上原早織さん(24)は「市民の安全な暮らしと財産を守るためにも詐欺被害対策に貢献していきたい」と語った。
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⚾プロ野球の世界へ一歩 静岡で教室、現役選手から一流技術
日本プロ野球選手会は10日、野球人口の拡大を図るためのソフトボール教室を同市葵区の竜南小で開いた。市内のソフトボールチーム所属の小学生ら約80人が参加し、現役のプロ野球選手から一流の技術を学んだ。 講師はいずれも同市出身で、福岡ソフトバンクの杉山一樹投手(駿河総合高出身)と横浜DeNAの森敬斗内野手。打撃練習では実演を交え、的確にボールを捉える方法を伝えた。 子どもたちは守備でゴロを捕球する際の正しい姿勢や投球フォームの指導も受けた。両選手に積極的に質問を繰り返す姿も見られ、真剣な表情で白球を追いかけた。 森選手は「練習を積み重ねれば必ず上達する。大舞台で活躍する姿を想像しながら努力し
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3部門18人、10校表彰 しずおか新聞感想文コンクール
しずおか新聞感想文コンクール(静岡新聞社・静岡放送主催)の表彰式が10日、静岡市駿河区登呂の静岡 新聞放送会館で開かれた。小中高の3部門で入賞した18人と10校を表彰した。 本年度の応募数は6310点。最優秀賞の礒部葵衣さん(掛川市立第二小6年)、小野拓美さん(静岡大付属静岡中1年)ら各受賞者に、静新会の内浦正夫会長、池上重弘県教育長らが賞状や盾を手渡した。 受賞者の作品はロシアのウクライナ侵攻や新型コロナ禍、地球温暖化などをテーマに、自身の体験を交えながら意見や考えを主張した。審査員長の柴雅房県立中央図書館長は「疑問は納得できるまで調べ、さまざまな体験をすることで本当の知識になる。受賞
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犯罪被害者支援 連携強化へ議論 静岡南署
静岡南署はこのほど、犯罪被害者支援連絡協議会を同署で開いた。犯罪に巻き込まれた被害者や遺族の社会復帰を後押しするため、連携体制の強化を図った。 協議会は会長の大村彦彰署長をはじめ、署幹部や医師、弁護士、市職員の外部委員ら計15人で構成。事件の想定事例を用いて、必要な経済的支援や被害者側の精神的負担を軽減させる方法について意見を交わした。 国や県の犯罪被害者支援に関わる制度や課題も情報共有し、地域一体となって支援していくことを確認した。大村署長は「犯罪被害者が受けるショックは大きい。経済面と精神面の支援が必要になる」と協力を呼びかけた。
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更生保護活動に尽力 静岡で顕彰式典
静岡県保護司会連合会などは7日、更生保護活動に尽力した個人・団体をたたえる本年度の県更生保護顕彰式典を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。 2021、22年に叙勲瑞宝双光章、藍綬褒章を受章した保護司ら11人に記念品を贈った。法務大臣表彰などを受けた功労者に対しては、壇上で表彰伝達が行われた。式典長を務めた同連合会の加藤良玄会長は「刑法犯の認知件数は減少しているが、再犯率は高い水準にある。更生保護活動への充実発展に励みたい」とあいさつした。 叙勲、褒章の受章者は次の通り。 加藤広(松崎)加藤良玄(島田)宇畑良三(熱海)小出弘子(藤枝)石川汎俔(浜松市北)小笠量敬(南磐田)村松繁博(浜松市浜
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AI活用 内視鏡医療を解説 静岡で学会、若手育成へセミナー
日本消化器内視鏡学会東海支部はこのほど、医療技術の発展や若手育成を図る例会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。臨床事例や研究が報告されたほか、人工知能(AI)を活用した最先端の内視鏡医療に関するセミナーなどが行われた。 東海4県から内視鏡診療に携わる内科医、外科医約400人が参加した。AIメディカルサービス(東京都)の多田智裕代表取締役は、医師が検査で胃がんを見逃すリスクを防ぐAIシステムを紹介。胃がんを発見する能力は人よりも優れているとし、「医師の負担軽減につながり、技術を世界に広めれば日本の成長産業になる」と述べた。 同支部の会長を務める藤枝市立総合病院の丸山保彦副院長は「AIは医
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老人ホームにウエス590枚寄贈 常葉大橘中生徒会
静岡市葵区の常葉大付属橘中の生徒会が6日、汚れなどを拭き取るための布「ウエス」590枚を同区の特別養護老人ホーム竜爪園に寄贈した。社会福祉貢献活動の一環。 生徒会が11月下旬から約2週間かけて、全校生徒と教職員から家庭で余った古布などを集めた。2年の望月心愛会長が同施設を訪れ、ウエスを詰めた箱を山内章泰園長に手渡した。施設では徹底した衛生管理が求められ、清掃などに役立てるという。 同校は福祉教育に力を入れており、ウエスの寄贈ボランティアは14年目。望月会長は「コロナ禍で高齢者に直接的な支援はできないが、少しでも役に立ててもらえればうれしい」と述べた。
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交通安全運動へ委員28人に停止灯 静岡南署など
静岡南署などは30日、年末の交通安全県民運動(12月15~31日)に向け、地域交通安全活動推進委員への活動物品の貸与式を同署で行った。 交通指導などを行う際に使用する棒形の赤色停止灯を委員28人に貸与した。LEDライトが備え付けられ、夜間帯も使用できる。県交通安全協会静岡南地区支部の支援を受けて用意した。 委員らは日頃から取り組んでいる街頭見守り活動や、同署管内(静岡市駿河区)の交通事故発生状況などを踏まえ、今後の活動方針について意見を交わした。 停止灯を坪井英明会長に手渡した大村彦彰署長は「交通事故を減らすためには委員の活動が欠かせない」と協力を求めた。
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交通安全に貢献 功労者ら表彰 静岡市葵区
静岡県交通安全協会静岡中央地区支部と静岡中央地区安全運転管理協会はこのほど、交通安全功労者への合同表彰式を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。長年にわたり無事故・無違反を続けた運転者や交通安全活動に尽力した個人・事業所に表彰状を手渡した。 主な個人、団体は次の通り。 【関東管区連名賞】優良安全運転管理者 河辺雄治(河辺商事)▽交通安全優良事業所 山本建材【交通栄誉章緑十字銅章】優良安全運転管理者 斉藤康行(ホウコク生コン)手塚泰宣(梅薫楼)鈴木裕之(理仁薬品)
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エスパルス選手とサッカー交流 プロの心構えや技術学ぶ 静岡市葵区の駿府学園
静岡市葵区の少年院「駿府学園」は24日、清水エスパルスの今泉幸広コーチや山原怜音選手らを講師に招いたサッカー教室を同施設で開いた。在園する16~19歳の少年7人が参加し、人生の目標に向かって努力する大切さを学んだ。 講話した今泉さんは、高校時代にブラジル留学した経験を紹介。プロ選手になった現役時代も含めて何度もくじけそうになったことを振り返り、「支えてくれる家族や仲間、恩師への感謝の思いがあったから乗り越えられた」と語った。少年たちに対しては「苦しいことがあっても決して夢を諦めないで」と呼びかけた。 その後、体育館で県更生保護女性連盟の会員が見守る中、山原選手を交えてサッカーの試合などを
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磐田の石田さんにフォト最優秀賞 トヨタユナイテッド静岡「キラキラ探検隊」 静岡で表彰式
トヨタユナイテッド静岡は20日、県内15エリアで実施した地域活性化イベント「リアル宝探し ユナイトキラキラ探検隊」(静岡新聞社・静岡放送共催)のフォトコンテスト表彰式を静岡市葵区の同社研修センターで開いた。最優秀賞は、伊東市の小室山公園を訪れ、家族5人で記念写真を撮った磐田市の石田麻友さん(37)一家が輝いた。 イベントは県内の観光施設や公園を問題を解きながら周遊し、地域の歴史文化などを学んだ。約2万人が参加した。 フォトコンテストは関連事業として開催し、訪れた先々で撮影した思い出の写真を募集した。計408点が寄せられ、社員が投票で11点の入賞作品を選出した。 表彰式で鈴木康一取締役専
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ニュース時事能力検定 静岡で30人挑戦 2023年2月にも
ニュース報道を読み解き、活用する力を養う「ニュース時事能力検定試験」(日本ニュース時事能力検定協会、静岡新聞社・静岡放送など主催)が20日、JR静岡駅ビルパルシェで行われた。 8歳から80歳までの約30人が受検した。難易度に応じて1~5級まで計6段階に分類され、政治や経済などさまざまな分野から出題された。 受検者は真剣な表情で取り組み、制限時間を気にしながら問題を解き進めた。 検定の正解発表は25日、合否発表は12月19日。 2023年2月は2級、準2級試験 応募1月27日まで 時事問題への理解度を測る「ニュース時事能力検定試験(ニュース検定)」(静岡新聞社・静岡放送など主催)が来
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新静岡セノバ、不審者対応訓練 静岡中央署と連携
静岡市葵区の商業施設「新静岡セノバ」は15日、静岡中央署と連携して不審者対応の防犯訓練を館内で行った。従業員ら約20人が参加し、110番してから犯人を制圧するまでの流れを実践した。 刃物を所持した男が3階フードコートに出没し、来館者1人を襲った-と想定。館内の従業員は来館者の避難誘導と並行しながら負傷者を救助し、緊急時の役割分担や行動を確認した。巡回中の警備員も現場に駆け付け、臨場した警察官とともに刺股や特殊警棒を使って不審者の身柄を取り押さえた。 訓練後、同署の永田一吉地域課長らが不審者対応の注意点などを解説した。同施設を運営する静鉄プロパティマネジメントセノバ事業部防災センターの望月
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高齢者 交通事故防止学ぶ 静岡市「みのり大学」
静岡市が社会教育事業として実施する高齢者学級「みのり大学」の城内学級が10日、交通安全教室を同市葵区のアイセル21で開いた。60歳以上の市民約30人が参加し、歩行者の事故防止対策をはじめ、車や自転車の運転マナーについて理解を深めた。 静岡中央署交通課の署員と県交通安全協会静岡中央地区支部の交通安全指導員が講師を務めた。参加者は道路横断を疑似体験できるシミュレーション装置「わた郎君」を使い、歩行者と運転手の双方の事故リスクを体感した。雨天や夕暮れ時などそれぞれの状況に応じて、想定される事故の危険性や対策を学んだ。 交通安全指導員は「日没が早まる冬は反射材などを着用してほしい」と訴えた。車や
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大地震想定し消防訓練 静岡市と市消防局、初動対応など確認
静岡市と市消防局は11日、消防訓練を市役所静岡庁舎で行った。職員約70人が参加し、火災発生時の初動対応や情報伝達などの連携手順を確認した。 大規模地震が発生し、庁舎6階から出火したと想定。はしご車で7階から要救助者を降ろし、救護拠点も設置した。 職員は水消火器を使って消火訓練に取り組んだほか、煙が充満した建物内を再現した「スモークハウス」を体験するなど防火意識を高めた。 市管財課の青島洋之課長補佐は「訓練で見つかった反省点を改善しながら火災対応の経験や知識を蓄積していきたい」と述べた。
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地質調査向上へ ジオフォーラム開催 静岡
土木建築の業者などでつくる静岡県地質調査業協会はこのほど、会員の技術向上を目的とした「ジオフォーラム」を静岡市葵区で開いた。県と民間6社が盛り土や土壌汚染に関する調査技術を発表した。 静岡コンサルタント(三島市)の天野照久さんは、谷に造成された盛り土の地盤調査の事例を紹介した。地層構成や地下水位のボーリング調査のほか、盛り土の変動状況を把握するための動態観測などを行うことで、地震発生時の滑動崩落の危険性を検証したことを説明した。 汚染物質が検出された土壌の調査やダムの耐震性評価方法についての発表もあり、参加者は相互理解を深めた。 同会の松浦好樹会長は、熱海市伊豆山で発生した大規模土石流
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葵区で慰霊祭 物故者しのぶ 静岡・あいネットグループ
冠婚葬祭業あいネットグループは29日、会員を対象とした本年度の静岡地区物故者合同慰霊祭を静岡市葵区の平安ホールで行った。 同市葵、駿河両区で1年間に亡くなった会員の遺族ら約110人が参列した。読経の中、参列者は順番に祭壇に献花して故人を追悼した。 同社の杉山茂之社長は「天寿を全うした方や志半ばで旅立たれた故人もいる。これからも人のつながりを大切にしていきたい」とあいさつした。
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大賞に市川さん 日常の風景描く 静岡市美術家協会展
第18回静岡市芸術祭の市美術家協会展(静岡新聞社・静岡放送後援)が26日、同市葵区の市民文化会館で始まった。30日まで。 同会の会員が油彩画や日本画、版画、彫刻、工芸作品など79点を出展。最高賞の大賞は、同区の市川貞夫さんの作品「朝の店内」が選ばれた。日常風景の一部として、道具や物であふれた倉庫で談笑する孫の様子を描いた。 会場には色彩豊かで個性あふれる作品が並び、来場者を楽しませている。 そのほかの受賞者は次の通り。 協会賞 大沢弘叔(清水区)浦田明宏(葵区)瀧貴美枝(清水区)安本良雄(葵区)▽市長賞 志村祥子(清水区)▽静岡新聞社賞 乾武綱(清水区)▽静岡放送賞 坂本雅子(葵区)
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声高らかに伝統民謡 静岡・葵区 愛好家が成果披露
静岡県内の民謡愛好家でつくる団体「杉の子会」は23日、練習の成果を発表する「おさらい会」を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。子どもから80代のベテランまで約30人が登壇し、「ちゃっきり節」や「大井川蓮台越し唄」など県内の伝統民謡を披露した。 出演者は尺八や三味線の演奏に合わせ、こぶしが利いた力強い声を響かせた。最年少の大木美空さん(5)は母の悠希さんと登場し、「静岡舟上げ唄」を堂々と歌い上げた。 大正時代初期の安倍川の氾濫で、復旧工事の際に歌われた「安倍川粘土つき唄」を全員で合唱し、民謡継承への決意を新たにした。 同会代表で、SBS学苑パルシェ校で講師を務める杉山孝雄さん(81)は「民
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美しい音色や歌声響く 静岡県演奏家協会静岡第1支部 静岡市葵区でコンサート
静岡県演奏家協会静岡第1支部は16日、「オータムコンサート」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の札の辻クロスホールで開いた。 主に同市で活動する演奏家や声楽家の会員6人が出演。世界各国の音楽家が手がけた名曲を披露した。 クラリネットが奏でる軽やかな曲で幕を開けると、ドニゼッティの楽曲が独唱で披露され、ベートーベンのピアノ独奏などが続いた。 会場には美しい音色や力強い歌声が響き渡り、聴衆約160人を魅了した。
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静岡県産食材で浙江料理 友好提携40年、静岡で食文化に親しむ会
静岡県と中国浙江省の友好提携40周年に合わせ、両自治体の食文化に親しむイベントがこのほど、静岡市駿河区のホテルで開かれた。中国の紹興酒の製造会社2社が企画し、県内外の約110人が舌鼓を打った。 参加者は計6種の紹興酒を飲み比べながら県産食材を使った浙江料理を堪能した。 中国で2400年以上前から受け継がれてきた紹興酒は、世界三大美酒と称される。参加者は紹興酒の伝統製法をはじめ、発祥地の同省紹興市の歴史や日本との縁についても学んだ。
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高齢者ら300人骨密度など測定 静岡で健康福祉フェア
静岡市駿河区の大谷・久能地区民生委員児童委員協議会は15日、健康福祉フェアを同区のシーサイド大谷公民館で開いた。高齢者ら約300人が訪れ、健康測定や認知症予防の体操を体験した。 同地区の民生委員らが中心となって取り組む地域の見守り活動開始から10周年を記念したイベント。地域包括支援センターをはじめ、市や医療事業者などが協力した。 参加者は機器で骨密度や脈圧などを測定し、スタッフが健康相談に応じた。レクリエーションなども用意され、住民同士が交流を深めた。 同協議会の大石三枝子会長は「健康で助け合いできる地域づくりを今後も進めていきたい」と述べた。
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高級輸入車の乗り心地体験 静岡でモーターフェア
輸入車の展示会「プレミアムワールド モーターフェア2022」(静岡新聞社・静岡放送後援)が15日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。16日まで。入場無料。 県内に販売店を置く輸入車正規ディーラー11社が参加。ドイツやイタリアなどの世界を代表する有名ブランドの約50台が並ぶ。 来場者は各ディーラーの担当者から説明を受けたり、運転席に座って乗り心地を体験したりして高級車の魅力に触れた。 ミニチュアカーのほか、スーパーカーの展示も愛好家から人気を集めた。
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記者コラム「清流」 「水」に流してはならぬ
「魚の水に離れたよう」。この慣用句は陸に上がった魚のように唯一の頼りである水を失い、どうすることもできない状況を言い表している。先日の台風15号では静岡市清水区で約6万3000世帯が断水し、市民が水を求めて給水車に長蛇の行列を作った。 水にまつわる慣用句は他にもある。「水濁れば則ち尾をふるうの魚なし」。濁った水中で魚は自由に泳ぎ回れない様から、政治が正しく機能しなければ人々の生活は困るとの意味につながった。台風被害の対応を巡っては、川勝平太知事と田辺信宏市長の連携不足が支援の遅れを招いたと市民から怒りの声が上がる。 県と市は一連の災害対応が適切だったのか徹底した検証をすべきだ。次の災害に
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ふじのくに未来財団に50万円 静清信金が寄付
静清信用金庫は11日、ふじのくに未来財団に寄付金50万円を贈った。静岡市葵区の同信金本店で行われた贈呈式で、佐藤徳則理事長が同財団の土屋優行代表理事に目録を手渡した。 社会課題の解決を図る団体などを支援する取り組み。8月までの2カ月間、期間限定で販売した「SDGs応援定期預金」の売り上げの一部を充てた。佐藤理事長は「より良い地域社会の発展のために有効活用してほしい」と述べた。
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障害者福祉施設がカレンダー原画展 静岡・葵区
静岡市葵区の障害者福祉施設「ラルシュかなの家」によるカレンダー原画展が19日まで、同区の県教育会館で開かれている。 20~60代の施設利用者が制作し、2023年版カレンダーに掲載する原画約20点を並べた。作品は絵の具を用いて英字新聞にイラストを描いたり、白紙に複数の色を塗って色彩の世界を表現したりして作者の独創性が来場者を楽しませている。 利用者は寺沢節雄静岡大名誉教授(美術教育学)から毎月、絵画の指導を受け、技術を磨いてきた。カレンダーは1冊550円で同施設またはオンラインで販売している。
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稲刈り体験 家族で楽しむ 静岡市駿河区でトロべーウィーク
静岡市駿河区の地域活性化を図ろうと初めて企画されたイベント「トロベーウィーク」が8日、同区役所と登呂遺跡周辺で始まった。区内の企業や学校など約20団体が参加して15日までの8日間、マルシェや体験教室など多彩な催しを展開する。 初日は同遺跡で秋の豊作を祝う「登呂まつり」が開かれた。弥生時代の復元水田では、家族連れが稲刈り体験を楽しんだ。施設内に特設したステージでは、ダンスや楽器演奏などが披露された。 期間中に指定された施設を巡るスタンプラリーも行われている。
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社会問題解決策を議論 静岡大、地域と連携プロジェクト
静岡大未来社会デザイン機構は8日、地域や企業との連携を深めるプロジェクト「チャレンジ2030」のキックオフミーティングを同大で開いた。 教職員や学生ら約15人が参加し、それぞれ将来に向けて解決したい社会問題や取り組みたい活動を紹介。テーマは過疎地の農業振興や女性の活躍推進など多岐にわたり、参加者同士で解決策を議論した。出された意見はプロジェクトの具体的活動に生かしていく。 同大は同プロジェクトの一環で2020年12月から、松崎町の地域活性化に携わっている。ミーティングに参加した同町の深沢準弥町長は「課題山積の過疎自治体にとって、大学の知見を生かせるのは大きい」と語る。 副機構長の竹之内
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災害情報、多言語で発信 7カ国語でSNSに 静岡市国際交流協会
静岡市国際交流協会はこのほど、大規模災害時に情報を外国語に翻訳する「多言語支援センター」の設営訓練を市役所静岡庁舎で行った。災害ボランティアとして通訳業務に携わる外国人防災リーダーら約30人が参加。市内の被害状況や生活支援情報を7カ国語に訳し、SNSで発信する流れを実践した。 南海トラフ巨大地震の発生で甚大な被害に見舞われてから3日が経過し、市内約260カ所に避難所が開設された-と想定。翻訳担当の広報班は台風15号で市が実際に発表した情報を用いながら、給水所の配置やライフラインの復旧状況などを英語、中国語、フィリピン語、ネパール語などに訳し、フェイスブックの専用ページに掲載した。文書の漢字
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交通事故、悲惨さ語り継ぐ 生命のメッセージ展 静岡・駿河区役所
交通死亡事故の凄惨(せいさん)さと命の大切さを語り継ぐ企画「生命(いのち)のメッセージ展」が14日まで、静岡市駿河区役所で開かれている。飲酒や危険運転による事故で亡くなった若者の等身大パネル20体を並べ、違法な運転による事故の被害が二度と繰り返されないように犠牲者の生涯や遺族の深い悲しみを紹介している。 パネルはメッセンジャーと呼ばれ、突然の事故で命を奪われた人の思いを伝えている。犠牲者の顔写真を載せ、床には生きていた証しとして当時履いていた靴を添えた。遺族が最愛の子どもに宛てた手紙のほか、飲酒運転の根絶や犯罪事故の厳罰化を訴える声も紹介している。 同展は県が交通安全意識の向上を呼びかけ
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事件解決や被害防止 静岡中央署、1個人2団体に署長感謝状
死体遺棄事件の早期解決と特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして静岡中央署は29日、1個人2団体に署長感謝状を贈った。 静岡市葵区の新聞配達員秋田昭子さん(74)は8月中旬、業務中に高齢女性宅の郵便受けに数日分の新聞がたまっているのを不審に思い、すぐ同署に通報。警察官が捜査したところ、室内で高齢女性の遺体が発見された。 ゆうちょ銀行静岡店と静岡城北郵便局は、それぞれ高額現金を出金しようとした高齢者の詐欺被害を防いだ。両店舗の職員が機転を利かせて現金の使途を尋ねたところ、詐欺の犯行組織にだまされていることが分かった。 秋田さんと両店舗の代表者に感謝状を手渡した北沢博署長は「市民の力によって
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怒りの声「市街地だけではない」 清水区山間地「支援届かず」「限界近い」 台風15号豪雨災害
台風15号による土砂災害に見舞われた静岡市清水区の山間地の一部集落は、被害発生から5日が経過した28日も生活再建の見通しが立っていない。市などから支援が届かず、住民からは「忘れ去られている」と焦りの声が上がる。 同区の市街地から車で約40分の布沢地区。約45世帯が暮らし、24日未明の台風の大雨で大量の土砂と濁流が集落を襲った。 「災害支援を待っているが、全然来ない」。最初に出会った安永菜里さん(47)は開口一番に窮状を打ち明けた。自宅の隣を流れる川が氾濫し、床下が浸水。家族の車も全て濁流に巻き込まれた。安永さんは持病を患っているが、病院や買い物にも行けない。備蓄していた食料も残りわずかで
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川勝知事、内閣府副大臣 断水の清水区を視察 取水口被害など確認
川勝平太知事と星野剛士内閣府副大臣が27日午前、台風15号による影響で大規模な断水被害を受けた静岡市清水区の被災現場を視察した。断水の原因となった興津川の承元寺取水口をはじめ、崩落した水管橋の被害状況などを見て回った。 同取水口施設では市の担当者から説明を受け、約30分間にわたって復旧活動の進捗(しんちょく)状況を確認。取水口の開口部をふさぐ障害物は早ければ28日に撤去が完了し、10月初旬には区内全域に送水できる見込みであることを伝えられた。ただ、取水口の奥部などには大量の土砂が堆積し、表流水が取水可能になっても復旧工事はしばらく続く見通し。 市は27日から県の工業用水や井戸水を応急的に
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安全運転へ宣誓書 静岡中央署に提出 静岡鉄道
秋の交通安全運動に合わせて静岡鉄道(本社・静岡市葵区)は22日、従業員625人が交通安全への誓いを記した宣誓書を静岡中央署に提出した。交通事業者として交通ルール順守や飲酒運転を根絶することを誓った。 同社の阿南雄介総務部長が同署を訪れ、北沢博署長に宣誓書の束を手渡した。「安全意識を忘れず、飲酒運転は絶対に許さない」と述べ、交通違反防止に向けて決意を新たにした。 北沢署長は、気の緩みが交通事故を招く大きな原因になると指摘し、「高い交通安全意識が社内にとどまることなく市内全域に広まってほしい」と期待を寄せた。
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英語スピーチ披露 静岡県高校コンテスト、中部地区予選に27人
静岡県高校英語スピーチコンテスト中部地区予選(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、静岡市葵区の静岡高で開かれた。県中部の高校生27人が自作のスピーチを披露し、上位入賞者6人が県大会出場を決めた。 英語圏の海外生活経験がない生徒を対象とした第1部と、海外生活経験の有無を問わない第2部に分かれて実施した。環境問題や孤独死などテーマは多岐にわたり、審査員が内容や発音などを評価した。県大会は10月15日に行われる。 入賞者は次の通り。 第1部 ①大石三貴(藤枝明誠)②村田萌佳(市立静岡)③池谷杏奈(藤枝明誠)④山下真実(市立静岡) 第2部 ①中北恒子(静岡英和女学院)②今井梨都(藤枝東)
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「苦しむ前に周囲頼って」 悩み、SOSの発し方解説 静岡
静岡市は16日、ストレスや悩みを抱えた時のSOSの発し方を教える講義を同市駿河区の駿河総合高で行った。自殺予防週間(10~16日)に合わせた事業の一環。市こころの健康センター所長で精神科医の大久保聡子さんが講師を務め、1年生約240人が参加した。 大久保さんは学生時代、将来への不安を誰にも相談できずに苦しんだ経験を紹介した。一人で悩み続けると孤独感が深まるとし、「家族や学校で信頼できる人を探して、苦しむ前に悩みを打ち明けてほしい」と訴えた。 近年、若者がインターネットを利用する中で犯罪に巻き込まれるケースが増加していることを踏まえ、大久保さんは「SNSに頼るのではなく、親身に相談に乗って
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火災予防、絵で訴え 静岡市消防局 ポスター審査
静岡市消防局は14日、市内の消防クラブ員を対象とした防火ポスターの審査会を同市駿河区で開いた。 「幼年」と「少年少女」の2部門に計95点の応募があった。ポスターには消防車や放水活動する消防士、家屋を包み込む真っ赤な炎が描かれ、子どもたちが火災予防の大切さをイラストで表現した。秋山義隆市消防局長ら5人が審査員を務め、独創性や訴求力などを評価した。 応募作品は11月9~13日に静岡市葵区の静岡市役所市民ギャラリーに展示されるほか、入賞作品を含む計12点を県審査会に出品する。 入賞者は以下の通り。 【幼年の部】金賞 良知夏奈(下川原こども園)▽銀賞 奥寺璃音(同)、安本湊哉(平和幼稚園)▽
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広域災害への備え議論 静岡で中部地域づくり講演会
本県などの防災インフラ機能の充実を目指す中部地域づくり協会は13日、広域災害に備えた国土整備や対策を紹介する講演会を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防災関係者ら4人が登壇し、先進事例や課題を解説した。 県交通基盤部の太田博文部長は南海トラフ巨大地震に備え、本県を通る二つの高速道路のほかに、静岡空港や伊豆縦貫道を生かした交通ネットワーク拡大を進めていると説明。県は、地形や建物などの形状を立体的に表現する「3次元点群データ」をインターネット上で公開していて、災害復旧工事やビジネスに利活用できることも明かした。 日本プロジェクト産業協議会の松本伸氏は、静岡市清水区由比地区
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高校生ICT活用議論 11月、都内で全国サミット 静岡
高校生が情報通信技術(ICT)の活用について議論する「高校生ICTカンファレンス」が11日、静岡市駿河区の中村学園専門学校静岡電子情報カレッジで開かれた。県内5校から21人が参加し、「デジタル社会における学び方と学びの場」をテーマに意見を交わした。 ICTを駆使した社会課題の解決方法について考えた。教育現場でのICT導入に、高校生からは「学習の効率化につながる」と肯定的な意見が相次いだ。ただ、オンライン授業などの増加により、非対面化が進むことを危惧し、「学校に登校して友達と協調性を育み、対人関係を築くことも大切」と慎重な声もあった。 11月には東京都内で同カンファレンス全国サミットが開催
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脱線復旧、腕磨く 防災の日前にJR東海 浜松で訓練
JR東海静岡支社は31日、「防災の日」を前に大規模地震に備えて東海道線の脱線復旧訓練を浜松市南区の車両留置場で行った。廃車となった車両を用い、人為的に脱輪させた車輪をレールにのせる作業に取り組み、社員たちが熟練度の向上を図った。 訓練は南海トラフ沿いの想定震源域でマグニチュード(M)9・0の巨大地震が発生し、走行していた列車が脱線した-と想定。社員は重さ約25トンの車体を油圧式ジャッキで両側から引き上げた後、脱線で生じた車台の不具合を補正した。ミリ単位の微調整を繰り返しながら、車輪を慎重にレール上に戻した。 東日本大震災などでは、走行中の列車や新幹線が脱線する事案が相次いだ。切迫する南海
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災害時 多言語で情報発信 静岡市で外国人防災リーダー研修会
静岡市国際交流協会は27日、外国人防災リーダーの育成研修会を同市葵区で開いた。市内在住の外国出身の市民10人が、東日本大震災当時の実例を学びながら、多言語での災害情報発信の重要性を学んだ。 仙台市の仙台観光国際協会の菊池哲佳氏が講師を務め、被災時の経験を語った。外国人が日本語の津波警報の意味を正確に理解できなかったり、生活復旧に関する情報が届かなかったりした事例を説明した。 研修会は来年2月までの全4回。市は3回以上参加した受講生を外国人防災リーダーに認定する。モロッコ出身の花沢ウライヤさん(37)=静岡市清水区=は「研修で得た防災の知識を県内に住む同じ国の出身者や仲間たちにも広めたい」
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川が氾濫 松崎町で家屋浸水や土砂崩れ 台風8号上陸から一夜
台風8号の伊豆半島上陸から一夜明けた14日、松崎町雲見地区で準用河川の太田川が氾濫し、旅館や家屋約30戸が浸水した。川沿いに敷設されていた民間の温泉配湯管が流失したほか、土砂崩れで空き家1棟が全壊した。約70戸が断水し、町は給水車などで生活用水の確保を急いだ。温泉設備の復旧めどは立たず、地区の旅館約30軒の一部が営業を停止した。 町によると、同町岩科でも別の河川が氾濫し、約10戸が浸水した。町内では一時約800戸が停電し、山間部の複数箇所で土砂崩れが確認された。15日以降、下田市や西伊豆町などは松崎町に給水車を派遣支援する。 静岡市は13日の土砂崩れで寸断された同市葵区入島の市道が14日
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ご当地アイドル・ロザリオクロス 門出ソフトのPRサポーター就任
静岡のご当地アイドルユニット「ロザリオクロス」が14日、弁当総菜の天神屋が販売するソフトクリーム「門出ソフト」のPRサポーターに就任した。門出ソフトは県内産のお茶を素材に生かし、静岡おでんのみそなどをトッピングした商品。SNSやライブ会場で商品の魅力を発信していく。 同ユニットは県内出身者5人で構成。地域密着を掲げ、県民に人気を集めるグルメや本県の食文化の普及も目指している。 同日、静岡市葵区の天神屋マークイズ静岡店で就任イベントが開かれた。大勢のファンが詰めかける中、リーダーの麻倉ゆわさんは「静岡県民が愛する食を広めていきたい」と抱負を語った。 (社会部・市川幹人)
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防災ヘリ、安全管理徹底 静岡・葵区でシンポ 活動や課題考える
静岡県立大グローバル地域センターは3日、緊急災害時に出動する防災ヘリコプターの活動内容や課題を考えるシンポジウムを静岡市葵区の県地震防災センターで開いた。県消防防災航空隊長の南條直希さん(48)をはじめ現場経験が豊富な3人が講演し、行政関係者ら約50人が参加した。 南條さんはヘリで要救助者を救出する際の映像を交えながら任務を紹介。県消防防災ヘリ「オレンジアロー」は県内全域を出動から20分以内でカバーできるとし、日々の訓練内容や機体性能、動態管理の仕組みを解説した。他県で消防や警察のヘリ墜落事故などが発生した近年の状況を念頭に「迅速かつ正確な救助活動を行うためにも運航安全管理を徹底しなければ
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災害関連死防止へ 「伊豆山ささえ逢いセンター」住民交流に尽力 熱海土石流発生1年1カ月
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発災から1年1カ月が経過する。復興に向けた動きが本格化する中、被災者の生活再建を支援する「熱海市伊豆山ささえ逢いセンター」は災害関連死を防ぐ活動に注力している。2011年の東日本大震災などでは、長期避難者が生活環境に慣れず持病が悪化して死亡したり、孤独感を抱いて自殺に追い込まれたりするケースがあった。過去の災害を教訓に被災者が集まる催しや仮設住宅への戸別訪問を行い、心身ケアや生活課題の解決に取り組んでいる。 「リズムに合わせて腕を曲げ伸ばし、数字が3の倍数の時は手をたたきましょう」。7月下旬、同センターが市内の交流施設で開いた健康体操教室。講師の号令に合わ
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「富士山と末代上人 熱海の会」総会 歴史文化の伝承を確認
熱海市の歴史愛好家でつくる「富士山と末代上人(まつだいしょうにん) 熱海の会」はこのほど、2022年度総会を同市の起雲閣で開いた。富士山信仰の礎を築いたとされる末代上人の功績をたたえ、今後も熱海の歴史文化の伝承活動を継続していくことを確認した。 主な事業は、末代上人の供養塔がある市北部の日金山で桜並木を整備するほか、熱海と富士山の歴史のつながりを研究する。活動成果を全国に広めるため、行政や地元の観光関係団体と連携し、情報発信にも力を入れていく。 同市には現在も多くの史跡が点在し、特に山岳修験場として栄えた伊豆山地区は源氏再興の地として知られている。真鍋梅美会長は昨年7月に起きた土石流災害
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「浜降り」厄年男衆、威勢良く 熱海来宮神社例大祭
熱海市の来宮神社例大祭は最終日の16日、神々が鎮座する御鳳輦(ごほうれん)を厄年の男衆が担いで海に入る「浜降り神事」を執り行った。同神社のご神体が海から流れ着いたとの故事にちなみ、海で邪気を取り払い、健康長寿や地域繁栄などを祈願した。 白装束を身にまとった男衆は神社を出発し、行列を作って熱海サンビーチを目指して市街地を練り歩いた。市民や観光客が待つ砂浜に到着すると、一行は天狗の姿をした猿田彦を先頭に威勢の良い掛け声を上げながら海中へ。雨が降りしきる中、参加者は胸元まで海水に浸かり、御鳳輦が海面に接しないように歯を食いしばりながら海底を歩いた。 砂浜に設けられた祭壇では関係者が玉串をささげ
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山車競演、温泉街に活気 「熱海こがし祭り」3年ぶり
熱海市の来宮神社例大祭に合わせた夏の風物詩「熱海こがし祭り第54回山車コンクール」が15日夜、市中心街で始まった。新型コロナ禍で3年ぶりの開催となる今年は規模を縮小して実施。趣向を凝らしたきらびやかな山車が温泉街を彩った。 競ったのは山車の装飾の独創性をはじめ、お囃子(はやし)の完成度や行列の活気度。市内の10町内会が参加し、伝統的な木彫りの山車をはじめ、電球や提灯などを施した車体を会場の国道135号で引き回した。 ジャカランダ遊歩道前の審査場所に差し掛かると、掛け声とともに若衆や子どもたちが威勢の良いお囃子を奏でて盛んにアピールした。 沿道には多くの市民や観光客が訪れ、行き交う山車を
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二十歳の集い 成功へ一丸 熱海市、運営スタッフが初会議
熱海市は18日、2023年1月に開催する「二十歳の集い」運営スタッフの初会議を中央公民館で開いた。民法改正に伴い4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことを受け、成人式の名称を二十歳の集いに変更。市内3中学校(熱海、多賀、泉)の出身の代表者が出席し、式典の進行内容や準備スケジュールを確認した。 運営スタッフは12人で構成する。メンバーは自己紹介し、記念品の選定などについて話し合った。今後は二十歳の集いが開かれる1月8日に向け、記念冊子の編集や広報活動を行うほか、式のプログラムの内容を検討していく。 運営スタッフ副委員長を務める多賀中出身の大学生冨田美優さん(19)は「大人としての自覚を
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地蔵堂修復に貢献 小さな親切運動実行章 NPO「熱海キコリーズ」
大規模土石流に見舞われた熱海市伊豆山の地域支援に貢献しているとして「小さな親切」運動県本部は4日、市内の森林保全に取り組むNPO法人「熱海キコリーズ」に実行章を贈った。 同NPOは伊豆山の歴史文化を守るため土石流で半壊した「逢初(あいぞめ)地蔵」の地蔵堂の修復を手掛けている。地元住民の心のよりどころを元の形に戻すことで伊豆山の早期復興を後押しする。6月末の完成を目指している。 静岡銀行熱海支店の片山貴彦支店長から実行章を受け取った同NPOの能勢友歌理事長は「できる限り伊豆山の支援を続けていきたい」と語った。
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記者コラム「清流」 真実を語れ
詭弁(きべん)とは道理に合わないことを強引に正当化する弁論のこと。違法盛り土の崩落に端を発した熱海市伊豆山の大規模土石流に関する検証では、行政公文書の内容と関係者の言い分が大きく異なり“詭弁合戦”の様相を呈している。 熱海市議会による百条委には盛り土造成に関わった複数の業者が出席したが、責任はないと主張した。監視する側の県と市も適用すべき規制を巡り、互いに責任回避の発言が目立った。業者も行政も正義感や倫理観が欠如しているのではないか。 数々の詭弁から浮かび上がるのは土石流は無責任の応酬の果てに起きた人災ということ。生命財産を奪われた被災者は納得できるはずがない。全
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行方不明の太田さん 静岡県警が一斉捜索 熱海土石流11カ月
関連死を含めて27人が死亡した熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から11カ月を迎えた。県警は同日午前、行方不明になっている太田和子さんの一斉捜索活動を約100人態勢で行い、被災現場から撤去した土砂の集積所や伊豆山港の周辺海域などで太田さん発見につながる手掛かりを探した。 熱海港芝生広場の土砂集積所では、高く積まれた土砂を大型重機のふるいにかけ、埋もれた石やがれきを選別。強い日差しに照らされながら、機動隊員は遺留品が紛れ込んでいないか手作業で慎重に調べた。 別の隊員らは太田さんの自宅付近や消波ブロックが並ぶ海岸沿いを見て回り、海難救助隊の潜水士による海中捜索も実施した。県警の高橋誠警備
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伊豆山地区、市が宅地再分譲案 6月から用地買収交渉【熱海土石流】
熱海市は28日、昨年7月に大規模土石流に見舞われた同市伊豆山地区の復興まちづくり説明会を市役所で開いた。復興事業の手法として、行政が用地買収を行い宅地や道路整備する「小規模住宅地区改良事業」を採用し、最終的に宅地を再分譲する案を示した。県と市は早ければ6月から地権者と用地買収交渉を始め、まずは土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川の拡幅工事に着手する。 市が復興事業の軸に据えるのが逢初川中流域の河川両側に整備する幅4メートルの道路。地域の幹線道路「市道伊豆山神社線」に接続することで緊急車両が通行可能になり、生活環境の向上を目指す。再分譲エリアは河川道路沿いに造成する予定。具体的な区画数や公共施
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ランタン風船夜空へ 市民が平穏な日常願う 熱海
短冊を付けたランタン風船を闇夜に飛ばすイベント「願いのあかりフェスティバル」が22日夜、熱海市の今宮神社と隣の市立第二小で開かれた。市民約150人が平穏な暮らしの実現や恋愛成就を祈願し、緑とだいだい色のLED(発光ダイオード)をともした風船をひもで夜空に舞い上げた。 同神社で成功開運を祈願した源頼朝が源氏再興を成し遂げたとの歴史にちなみ、熱海ワイズメンズクラブや地元町内会などが企画した。 夕暮れに合わせてアコーディオン奏者の杉山卓さん(函南町出身)が哀愁ある音色を披露。日が沈み、参加者の風船が一斉に放たれると小学校のグラウンド上空には光が飛び交い、幻想的な雰囲気に包まれた。 伊豆山小5
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被害者の会 現場付近で黙とう 熱海土石流10カ月
熱海市伊豆山の大規模土石流の被災者らでつくる「被害者の会」は3日、住宅が押し流された被災現場付近で慰霊集会を開き、発生時刻の午前10時28分に合わせて黙とうした。犠牲者の冥福を祈り、行方不明になっている太田和子さんの早期発見を願った。 土石流では住宅被害を受けた多くの世帯が伊豆山を離れ、市内外の応急仮設住宅での生活を余儀なくされている。自宅が全壊し、神奈川県湯河原町で暮らす田中均さん(65)は「今年は例年と違い、子どもや孫が実家に帰省できる楽しいゴールデンウイークではない。古里を奪われて悔しい」と苦しみを明かした。 土石流に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)は12日に崩落起点となっ
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熱海で屋外マルシェ 飲食など23団体出店 観光客らにぎわう
熱海市の魅力を発信する屋外マルシェ「熱海未来広場」(実行委主催)が24日、同市の長浜海浜公園で初めて開かれた。天候はあいにくの小雨だったが、地元の飲食店など23団体がブースを構え、朝から多くの観光客や家族連れでにぎわった。 会場には水産加工物をはじめ、スイーツや雑貨アクセサリーなど豊富な商品が並んだ。ハンドマッサージといった体験コーナーも充実し、来場者は時間を満喫した。 イベントは地域活性化を図る目的で企画し市内で生産加工された食品を扱っていることや活動をSNSで情報発信していることなどを条件に出店者を募った。今後も月1回の開催を目指していく。
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盛り土所有者ら8人、5月証人尋問 熱海土石流百条委、元県職員らも参考人招致
熱海市伊豆山の大規模土石流に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)は15日、5月11、12の両日に行う証人尋問に土石流の起点となった盛り土部分を含む土地の現旧所有者ら計8人を呼ぶことを決めた。市議会は地方自治法100条1項に基づき、出頭請求書を対象者に通達する。証人は正当な理由がなく出頭を拒否したり、虚偽の証言をしたりすると禁錮刑や罰金刑が科せられる可能性がある。 現旧所有者のほか、これまでの参考人招致に応じなかった盛り土の土砂搬入に関わったとされる業者や現所有者の関係者も証人とした。参考人として事情を聴いた工事関係者2人も双方の主張に食い違いがあったため、証人として呼び、当時の事実関係
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記者コラム「清流」 傷付いた伊豆山の歴史
箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ-。熱海市伊豆山の北部の日金山に源実朝が詠んだ歌碑がある。険しい箱根の山を越えると眼前に広がる初島や相模灘の光景は今も昔と変わらない。 伊豆山一帯は平安時代から修験霊場として栄え、多くの信仰を集めた。地域を歩けば現在も歌碑や石碑などが点在する。人々が歴史文化を守り続けてきた証だろう。 しかし昨年7月、伊豆山を土石流が襲い、20人以上の命を奪い去った。原因は違法盛り土の崩壊。築いてきた由緒ある歴史も深い傷を負った。 一体なぜ、盛り土業者に違法行為を許したのか。被災者のみならず多くの先人も知りたいはずだ。県と市は詳しい経緯を説明する責任
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癒やしのフルートで「勇気を」 視覚障害のプロ奏者・綱川さん 熱海の被災地に光 震災機に全国巡り10年
土石流被害のあった熱海市などで音楽演奏を通じ被災者支援に取り組む盲目のプロのフルート奏者がいる。生まれつき網膜色素変性症の静岡市清水区の綱川泰典さん(45)。20代前半で視力を失った時、音楽が心の支えになったことから「自分の音色で似た境遇の人に勇気を与えたい」と語る。全国の被災地を訪れ、活動は今年で10年目を迎えた。 1月中旬、熱海市のいきいきプラザの一室に綱川さんの透き通るようなフルートの音が響き渡った。耳を傾けていたのは昨年7月に同市伊豆山地区で起きた大規模土石流の被災者ら約50人。「フルートを聴いている時は災害のつらさを忘れられた」。クラシックなど7曲に聞き入りながら目に涙を浮かべる
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静岡県警、海保合同で不明1人の捜索【熱海土石流】
静岡県警と下田海上保安部は3日、行方不明になっている太田和子さんの合同捜索活動を行った。大量の土砂が流れ込んだ伊豆山港の周辺海域や被災現場を中心に総勢80人態勢で臨んだ。 ダイバー10人が海中に潜り、海底に堆積した土砂を取り除きながら念入りに捜索した。巡視船も出動して海域を捜索。隊員らは消波ブロックの隙間や波打ち際を見て回り、太田さん発見への手がかりを探した。 一方、家屋などが流され、甚大な被害を受けた岸谷地区の現場はおおむね土砂の撤去が終了している。県警は上空からヘリで現場の状況を確認し、隊員らは土砂が流れ下った逢初川の下流部付近を重点的に調べた。 県警によると、この日の捜索活動では
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静岡人インタビュー「この人」 河瀬愛美さん(熱海市)被災地で介護タクシー事業を再開した
8年前、熱海市伊豆山で夫と介護タクシーの運営会社「伊豆おはな」を設立した。7月に起きた大規模土石流では車両が巻き込まれ、一時は廃業を考えたが、地域復興に向けて事業存続を決めた。看護師の資格を持つ。横浜市出身。45歳。 ―発災後の様子は。 「激しい土石流が事務所の数メートル下まで押し寄せた。建物は難を逃れたが周囲の道路は寸断され、車両1台と駐車場を失った。災害への恐怖から伊豆山で事業を継続すべきか悩んだ」 ―何が再開の決め手となったのか。 「原点を振り返った時、伊豆山の人々の暮らしを助けたいと思った。平穏な日常が奪われ『一緒に流されてしまえば良かった』と悲しむ被災者の声も聞いた。公共交
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熱海・伊豆山の児童 クリスマス気分 災害ボランティアが企画
7月に起きた大規模土石流の被災地、熱海市伊豆山地区の子どもたちを対象としたクリスマス会が11日、市総合福祉センターで開かれた。児童や保護者ら約40人が音楽鑑賞やレクリエーションを楽しみ、充実した時間を過ごした。 企画したのは県内の災害ボランティア有志「しずおか茶の国会議」(静岡市)や「はままつnanet」(浜松市)など。被災者支援を通して保護者から寄せられた「子どもたちが自由に遊べる場が奪われてしまった」「思い出の残るイベントがほしい」との声を形にした。 会場ステージでは、主催者メンバーがクリスマスソングを演奏した。児童らはサンタクロースやトナカイをモチーフにした帽子、カチューシャを着用
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「親ガチャ」を嘆かれたら 有識者インタビュー①【賛否万論】
自分の親を自分で選べない現実をカプセルトイやゲームのアイテムなどを抽選する仕組みに例えた造語「親ガチャ」。親が聞いたらドキッとしてしまう一方、自分の置かれた境遇をうまく例えてくれた表現として心に刺さる人も少なくないようです。多くの家庭貧困対策や教育支援に携わる静岡市の独立型社会福祉士の川口正義さん(64)に、この言葉の背景を分析してもらい、私たちに必要な対策や心構えなどを聞きました。 ―「親ガチャ」という言葉が話題になる背景をどう分析しますか。 子ども7人のうち1人が貧困状態とされる現代で、苦しい現実を親や家庭を選べない不合理さに重ね合わせたのでしょう。生まれる家庭環境は運任せで、ゲー
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東京パラリンピックの「遺産」 共生社会道半ば…環境構築に期待【解説・主張しずおか】
新型コロナウイルスが世界的に大流行する中、無観客で開催された東京パラリンピック。選手たちは競技を通じて、誰もが活躍できる共生社会の実現を訴えた。大会の意義や成果をどう社会変革につなげるか。静岡県にも課せられたテーマだ。 161の国・地域と難民選手団を合わせ、史上最多の4403人が出場した東京パラは、異なる個性や価値観を認め支え合う「インクルーシブ社会」の発展を目標に掲げた。 国内では東京パラを契機とし、4月に改正バリアフリー法が全面施行されるなどし、目に見える形で要配慮者へのハード対策が急速に進んだ。国土交通省によると、駅などの1日当たり3千人以上が利用する旅客施設のバリアフリー化率は、