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悩みに寄り添い 見守りを 静岡人権擁護委員協 駿河区で研修

 静岡人権擁護委員協議会(津田薫会長)は15日、静岡市保健所の精神保健福祉課企画係長で精神保健福祉士の板倉庸明さんを招いた研修会と総会を駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県中部5市2町(静岡、焼津、藤枝、島田、牧之原市、吉田、川根本町)の委員約50人が出席し、悩んでいる人への向き合い方を学んだ。

研修会で講演する板倉さん=静岡市駿河区
研修会で講演する板倉さん=静岡市駿河区

 板倉さんは新型コロナウイルス禍により市内で自殺者が増えている状況を説明。自殺の引き金になってしまう危険因子と食い止める保護因子があるとした上で、「双方に対する取り組みが必要。自殺をさせない対策ではなく、生きることを支えることが大事」と指摘した。ゲートキーパーを「悩んでいる人に気付き声をかけ、話を聞いて必要な支援につなげて見守る人のこと」と説明し、「人の悩みを聞くことは自分の心にも余裕がないとできない。自身の心のメンテナンスをして普段から話しやすい存在を目指そう」と委員に呼びかけた。研修会後の総会では2023年度事業計画案などを承認した。人権啓発ポスターや作文コンテストを今年も継続する方針を決めた。

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