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熱海土石流 落ち残り盛り土撤去 行政代執行11日着手

 熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、静岡県は30日、土石流の起点付近で落ち残った盛り土を撤去する行政代執行を11日に始めることを明らかにした。来年6月の梅雨期までに完了させる方針。
 県によると、起点付近には約3万立方メートルの落ち残った盛り土があるとみられ、このうち不安定な約1万6千立方メートルを撤去する。土砂は大型の土のうに入れて熱海港に運んだ上で仮置きする。最終的な処分場所は未定。
 県は8月1日、盛り土を造成した前土地所有者の不動産管理会社「新幹線ビルディング」(神奈川県小田原市、天野二三男代表取締役)に対し、県盛り土規制条例に基づき撤去を求める措置命令を出した。9月5日までに着手するよう求めたが、応じなかった。撤去を代行し、費用を同社に請求する。
 一方、同社側は措置命令を不服として取り消しを求める訴訟を静岡地裁に提起し、21日に受理されたことを明らかにしている。県盛土対策課の担当者は「訴状が届いておらず、詳細は分からない。代執行は訴訟に関係なく粛々と進める」としている。

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