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大地震に備え交通対策 静岡県警、三島で訓練 手信号誘導も

 静岡県警は28日、南海トラフの大地震を想定した災害交通対策訓練を神奈川との県境にある三島市の箱根峠交差点付近で実施した。9月の台風15号でも発生した大規模停電を見据えて手信号による車両誘導を行ったほか、神奈川県警や地元自治体と連携した被災状況の把握、緊急通行車両の確認などに取り組んだ。

緊急通行車両の確認などを行った交通検問所=28日午後、三島市
緊急通行車両の確認などを行った交通検問所=28日午後、三島市

 地震の強い揺れに見舞われた県内は東名高速道、新東名高速道がいずれも通行止めとなり、国道1号を緊急交通路に指定した―との想定。国1は自治体や警察、インフラ復旧関係などの車両以外は通行できなくなり、箱根峠で交通検問所を設けて緊急通行車両の確認と標章の交付、一般車両の選別を行った。オフロードバイク隊は三島方面から走行しながら被災状況を確認し、無線を使って各地の情報を伝達した。
 停電による信号機の滅灯を想定し、三島署員による手信号と発動発電機を接続した復旧訓練も行った。県警交通規制課規制企画課の渡辺淳課長補佐は台風15号で静岡市の広範囲に広がった大規模停電も踏まえ「災害時に警察官を指導する暇はない。日ごろの訓練で各自が行動できる態勢を整えたい」と話した。
 (三島支局・金野真仁)

 

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