テーマ : 防災対策

ホテル避難どう支援 浜松と三重結び土石流対応研修

 熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流災害の支援事例を共有する防災研修会が18日、浜松市中区のホテルなどで開かれた。被災者に避難所としてホテルの部屋を提供した伊東園ホテルズ(東京都)の担当者が、受け入れ時の対応などをオンラインで説明した。

ホテル避難所での応対についてオンラインで学ぶ参加者=浜松市中区
ホテル避難所での応対についてオンラインで学ぶ参加者=浜松市中区

 同社は熱海ニューフジヤホテルなどを運営している。担当者は、報道関係者や被災者の知人・家族からの問い合わせが殺到した発災直後を振り返り、「混乱の最中で対応に困った。情報の交通整理に当たる人材を充ててほしかった」と語った。要請を待たずに物資を被災地に送る「プッシュ型支援」を想定していなかったため、物資の保管場所の確保も困難だったと指摘した。
 三重県伊勢市のNPO法人「みえ防災市民会議」が、宿泊施設の多い伊勢志摩地域で熱海の事例を参考にしようと研修を主催した。同県鳥羽市内と浜松市内の会場で、宿泊事業者や行政職員が聴講した。浜松会場からは、県の要請を受けてコーディネーターとして熱海のホテル避難者の支援に当たった鈴木まり子さん=東区=が当時の活動内容を紹介した。
 (浜松総局・柿田史雄)

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