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原告側が準備書面 「屋内退避 不可能」 浜岡原発廃炉訴訟

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)3~5号機の廃炉を求めて地域住民らが起こした訴訟の第38回口頭弁論が4日、静岡地裁浜松支部(佐藤卓裁判長)で開かれた。原告側は、能登半島地震の被害状況を踏まえ、原子力災害発生時に「屋内に退避することは不可能」などと訴える準備書面を提出した。
 準備書面では、地震で建物が損傷し、原子力災害対策指針が定める屋内退避ができなくなるため、避難計画に不備があると主張。浜岡原発では地殻変動が起きた際に取水が困難になり、重大事故が起きる可能性があるとも指摘した。
 中電側は原発の安全性向上工事や、新規制基準審査の進捗(しんちょく)状況を報告した。

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